女優の中谷美紀らが11日、東京・新宿ピカデリーで開催された映画『繕い裁つ人』(2015年1月31日公開)の完成披露試写会に出席し、舞台あいさつを行った。本作は、漫画家・池辺葵が漫画雑誌『ハツキス』(講談社)で連載中の『繕い裁つ人』を原作に、『しあわせのパン』(2012年)や『ぶどうのなみだ』(2014年)などで知られる三島有紀子監督がメガホンを取った作品。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江を中谷美紀が演じ、彼女の「世界で1着だけの一生もの」というこだわりが、ブランド化を勧める営業マン・藤井との出会いによって揺れ動いていく。登壇者はこの日、作品のテーマに合わせて「今日のための特別な1着」で登場。紺色のトップスに黒のスカートを合わせたシックなスタイルで出席した中谷は、服の説明を求められると「実は今日のこのお洋服は…」と沈黙。「あの…ごめんなさい」と目に涙を浮かべ、「22のときから友情を育んできた大切な友達」が作品や役柄をイメージし、三島有紀子監督への尊敬の念を込めて、この日のために作った衣装であることを明かした。中谷いわく、その友人は「市江そっくり」。「『もっと大きくビジネスを広げたら』とか、『こんなにいいお洋服なんだから、より多くの方々に着ていただいた方がいい』という思いでこの十数年間、彼女と接してきた」と作品と互いの関係を重ね合わせ、会場にも足を運んだその友人に向けて「ありがとうございます」と感謝した。直線縫いの部分は、中谷も一緒に塗ったという。中谷が、その貴重な一着を観客にプレゼントすると発表すると、会場からは拍手。応募方法などの詳細は映画のオフィシャルサイトで通知される。この日は中谷のほか、三浦貴大、片桐はいり、黒木華、杉咲花、中尾ミエ、伊武雅刀、三島有紀子監督が出席した。
2014年12月11日女優の中谷美紀が12月11日に東京・新宿ピカデリーで行われた4年ぶりの主演作『繕い裁つ人』(三島有紀子監督)の完成披露試写会に出席。この日は、10数年来の親交があるという友人がデザインした衣装に身を包み「作品を観たイメージと、三島監督への尊敬の念を鑑みてデザインしてくれた。私にとっては、とても大切な友だち。今日はこの客席に来ている。どうもありがとう」と女性の名を呼び、感激の涙を流した。その他の写真池辺葵のコミックを原作に、祖母が始めた洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江(中谷)と、店の常連客、さらに彼女の服に魅せられ、ブランド展開を持ちかけるデパートの営業マンら市江を取り巻く人々の生活を繊細に描く。「愚直なまでにまっすぐ演じることを心がけた」と中谷。役作りのために、約1カ月間足踏みミシンの練習をしたそうで、「ミシンを前にすると、まるで瞑想のように楽しくなり、撮影後にプライベートでとてもいいミシンを買った。それ以来触っていませんけど」と笑いを誘った。完成披露試写会には中谷と三島監督をはじめ、三浦貴大、片桐はいり、黒木華、杉咲花、中尾ミエ、伊武雅刀が出席した。共演陣は「共演は15年ぶり。役に向き合うストイックさに、主演女優たるものこうあるべきと教えられた」(片桐)、「すごく優しくしていただいたおかげで、フラットな気持ちで撮影に臨めた」(杉咲)と中谷の人柄を絶賛。三島監督が「こだわりが強く、誇り高い職人を演じることができ、なおかつ凛とした空気感で現場を包み込める女優さんを考えたら、中谷さんがパッと思い浮かんだ」と語ると、当の中谷は恐縮しきりだった。『繕い裁つ人』1月31日(土) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2014年12月11日『嫌われ松子の一生』で日本アカデミー賞「最優秀主演女優賞」を受賞した中谷美紀を主演に、講談社「ハツキス」にて連載中の人気漫画を映画化した『繕い裁つ人』。このほど、中谷さん演じるヒロイン・市江を慕う個性的なキャラクターが揃った本予告編が到着した。町の仕立て屋「南洋裁店」。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江(中谷美紀)。彼女が古びたミシンで作るオーダーメイド服は大人気。しかし職人スタイルを貫くため量産は出来ず、百貨店の営業・藤井(三浦貴大)からのブランド化の依頼も断り続ける。なじみの客たちは、ここで仕立てた服と共に年を重ね人生を彩る。市江はその人だけの服を繕う日々で十分だったが…。『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』で優しい雰囲気の中に、スピリッツの効いた作品を手がける三島有紀子が監督を務める本作。今回解禁された映像は、祖母の洋裁店を引き継いだ仕立て屋である市江の元へ、三浦貴大扮するデパートの営業マン・藤井が訪れることから始まる。「自分の美しさを自覚している人に私の洋服は必要ない」と、藤井からのブランド化の依頼を断り続ける市江に、「単に挑戦することが怖いだけ」と藤井の言葉がゆっくりと突き刺さり、これまで、先代の服の仕立て直しとサイズ直しが仕事の全てであった市江の心が揺さぶられていく様子が映し出される。さらに、『小さいおうち』でベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた黒木華や、日経トレンディにて「2015年の顔」に選出され、来年のブレイクが期待される女優・杉咲花を始め、独特の世界観と圧倒的な存在感で作品を彩る片桐はいり、中尾ミエ、伊武雅刀、余貴美子ら豪華キャスト陣が集結している。本作の衣装を手がけたのは、TV「あまちゃん」に加え数多くの舞台や映画の衣裳デザイナーとして活躍する伊藤佐智子。キャラクターの生き方や心情を反映した色彩豊かな衣装が数々登場する中、特にこだわったのはやはり市江の仕事服。深く鮮やかなブルーの色がとても印象的で、市江の一部のようでもあるが、その色は伊藤さん自身が市江を演じる中谷さんのためにわざわざ布を染めて作っているという。まずはこちらの映像から、“洋裁以外は何にも出来ない”と新たな一面を見せる中谷さんを取り巻く個性豊かなキャラクターにも注目してみて。『繕い裁つ人』は2015年1月31日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月19日2012年公開の『しあわせのパン』に続き、大泉洋が三島有紀子監督とのタッグを組んだ『ぶどうのなみだ』が好評を博している。北海道・空知(そらち)のワイナリーで綴られる本作でヒロインを務めたのはシンガーソングライターの安藤裕子。大泉と安藤が改めて本作について語った。その他の写真かつてはクラシックの世界で指揮者として活躍するも、いまは故郷でワイン作りに勤しむアオ。弟と暮らす彼の元へ、不思議な魅力を放つエリカという女性がやってきて、彼らの生活に新たな風を吹き込んでいくが…。大泉が演じたアオはストイックなまでにワイン作りに打ち込み、笑顔を見せない男。「最初に三島監督に連絡をいただいたときはメールに『今回はとても寡黙でメチャクチャストイックな役です』とあって、内心『また喋らない役か…』と思いました。『しあわせのパン』の時も寡黙な男でしたし…」と苦笑交じりに振り返る。一方の安藤もエリカという女性に対し「役柄で言うと自分からは少し遠い印象を持った」と明かす。「エリカの怒りや感情をガッと表に出す感じが私がこれまで生きてきた道筋にはなかった部分。歌うようになって私も激しい感情は出すようになったところはあるけど、それはあくまで人前に立つ安藤裕子が持つもの。どちらかというと自分の母親にエリカに近いものを感じましたね。感情の起伏が大きく、ケタケタと笑って包み込み、勝手に料理を人にふるまうようなところもうちの母親のようだなと感じながら読んでました」。2度目のタッグとなった三島監督について大泉は「今回で“三島ワールド”と言えるものが確立したと思います」と語る。それは自身が生まれ育った北海道とも深いつながりを持っている。「やはり、北海道をこんな風に、ある種のファンタジーの世界のように描いてくれる人はいないし、普段の僕にない部分を引き出してくれる。いままで会ったどの監督とも違う感覚を持ってらっしゃる方だと思います」と絶大な信頼を寄せる。音楽の世界で生きる安藤だが、エリカという役は決して音楽に特化された役ではない。異質の世界に触れたことで大きく刺激される部分があったよう。「自分になかった強さや女性性――いや、それは自分の根っこに埋まっていたんでしょうが、それを引き出していただけたと思います。エリカとして生きることで、彼女の強さや経験が自分にプラスされた気がしています」人と土地。じっくりと魅力を引き出し、醸造して完成した物語を味わってほしい。『ぶどうのなみだ』公開中※取材・文・写真:黒豆直樹
2014年10月17日中谷美紀を主演に迎え、講談社「ハツキス」にて連載中の人気漫画を実写映画化した『繕い裁つ人』。先日、主題歌をシンガーの平井堅が務めることが発表されたが、このほど本作のメガホンを握る気鋭の女性監督・三島有紀子がその起用への想いを明かしたコメントが到着した。本作の舞台は、頑固でこだわり深い仕立て屋によって“人生で一番自分に似合った服”に出会える、町の仕立て屋・南洋裁店。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江(中谷美紀)が、古びたミシンで作るオーダーメイド服は大人気。しかし職人スタイルを貫くため量産は出来ず、百貨店の営業マン・藤井(三浦貴大)からのブランド化の依頼も断り続けている。市江はその人だけの服を繕う日々で十分だったのが――。今回、平井さんが歌う主題歌は、今年5月にリリースされたコンセプトカバーアルバム「Ken’s BarIII」に収録された、70年代に発表された財津和夫の超名曲をジャズ・テイストにアレンジした楽曲「切手のないおくりもの」。三島監督自らがこの楽曲に惚れこみ、「主題歌はこの曲しかない!」と熱烈にオファーしての実現となったそうだが、そこに込めた想いを監督自身はこんな言葉で綴っている。「口笛で始まり、包み込むような大人の男性の歌声が聞こえてきて、やがてスキップしたくなる…そんな、映画の最後に流れる音楽をずっと探していました。財津和夫さんの『切手のないおくりもの』は、小さい頃から大好きで歌詞がとても素敵です。“夢のないあなたに、この歌を届けよう愛することの喜びを知る魔法仕掛けのこの歌を”映画の主人公・市江もこんな気持ちで一着一着その人のために仕立てていますし、自分もこんな気持ちで映画をお届けしたいと思っていたとき、平井堅さんの歌うこの曲を見つけました。かすかに聞こえる口笛から始まって、平井堅さんの温かく切なくくるおしいまでに力強い歌声に包まれる。そして大橋トリオさんのアレンジで展開されるjazzy(ジャジー)でブラスバンドな世界は、ラストに向けて確実に心にウキウキ感というHAPPYをくれる。『これだ!』と、ひとり興奮してこの楽曲を抱きしめたくなったのを覚えています。舞台となった神戸はジャズの街ですし、平井さんも関西出身です。すべてがこの映画につながっている、まさに運命の出会いに思えて仕方ありません」。そう三島監督も語るように、歌詞に登場する様々な「あなた」に歌を届ける「私」と、依頼主の心に寄り添う洋服を作り続ける、中谷さん演じる主人公・市江の生き方がぴったりリンクしており、まさにこの作品のためのに生まれた楽曲かのように感じられるはずだ。主題歌に決定したことについて、平井さんは「今回、僕がカバーした『切手のないおくりもの』が、この映画の主題歌に起用して頂けると聞いて、驚きと共にとても嬉しく思っています。大切な気持ちを伝え送るこの歌が、最後に映画をふんわり包み込んでくれる事を願っております。一針一針心を込めて仕立てる誰かの為の一生の一着。歌手として、僕もそんな歌を一曲でも多く作れたら最高に幸せだなと思いました」と、劇中で見せる市江の“まごころ”に共感を寄せている。大泉洋・主演の『ぶどうのなみだ』も大ヒット中の三島監督。独特の空気感と優しさが漂うその世界観は、作品を形作る一つ一つに対するこだわりから生み出されていると言われているが、本作での平井さんの歌声はまさにその重要なピースの一つとなっているようだ。『繕い裁つ人』は2015年1月31日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。<リリース情報>■平井堅/CONCEPT COVER ALBUM「Ken’s BarIII」・価格:3000円+税・発売中★「Ken’s BarIII」が装いも新たにギフト仕様のウィンターパッケージとして冬季限定出荷が決定。(2014年11月末~2015年2月まで)さらに店頭購入者特典として映画『繕い裁つ人』の本アルバム限定ポストカードを対象店舗にてプレゼント!※対象店舗に関しては後日、平井堅の公式サイトにて。※特典は先着となります。無くなり次第終了となりますのでご了承ください。(text:cinemacafe.net)
2014年10月17日俳優の大泉洋が10月11日(土)、都内で行われた主演作『ぶどうのなみだ』の初日舞台挨拶に登壇。この日は台風19号が近づくも快晴で、“雨男”で知られる大泉さんは「マネージャーに『初日に雨が降ってないのは珍しい』と言われた」と安堵の表情だった。東京・渋谷のシネクイントで行われた初日舞台挨拶には、大泉さんに加えて、本格演技に初挑戦したシンガーソングライターの安藤裕子、共演する染谷将太、三島有紀子監督が出席。映画は『しあわせのパン』に続き、三島監督&大泉さんが再タッグを組み、再び北海道を舞台にしたヒューマンドラマで、10月4日(土)の北海道先行上映に続いて、ついに全国封切りを迎えた。夢に挫折し、故郷の北海道・空知に戻ってきた主人公・アオ(大泉さん)は、ひとまわり年の離れた弟のロク(染谷さん)とともに“黒いダイヤ”と呼ばれるピノ・ノワールの醸造に挑むが、なかなか上手くいかない。そんなある日、2人の前に不思議な魅力をもった旅人・エリカ(安藤さん)が現れ、兄弟の穏やかな日常を彩っていく。劇中にはアオとエリカの恋愛模様が描かれており、大泉さんは「初対面でケンカしていた男女が、恋に落ちる…。こういう展開、大好き!僕の好みにがっちりハマった」と上機嫌。一方、安藤さんは「エリカ自身も、アオに似たキズや痛みを持っているので、癒やしてあげたいと思ったのかな」とエリカがアオに惹かれた理由を分析していた。染谷さんは「洋さんに『目が死んでるよ』とか、『やる気あるの?』ってよく言われる」と苦笑い。舞台挨拶の司会者に、役名を“クロ”と間違われると困惑した表情を浮かべ、大泉さんが「クロどころか、今日の衣装は真っ白!」とフォローする場面もあった。そんな息ぴったりのキャスト陣について、三島監督は「美しい北海道の風景や、おいしい料理はもちろん、ここにいるキャストの皆さんを撮っているのが一番の幸せだった」とふり返っていた。『ぶどうのなみだ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ぶどうのなみだ 2014年10月11日より全国にて公開(C) 2014『ぶどうのなみだ』製作委員会
2014年10月11日俳優の大泉洋が11日に東京・渋谷のシネクイントで行われた主演作『ぶどうのなみだ』の初日舞台あいさつに共演する安藤裕子、染谷将太、2012年公開の『しあわせのパン』に続きタッグを組んだ三島有紀子監督とともに登壇。ファンの間で雨男として知られる大泉は「台風19号が近づいているそうですが、私が何とか食い止めております」と“快晴”の主演作封切りに大喜びで、雨男の汚名を返上した。『ぶどうのなみだ』初日舞台挨拶その他の写真北海道・空知地方のワイナリーを舞台に、ワイン作りに情熱を注ぐ不器用な主人公・アオ(大泉)とその弟であるロク(染谷)、ふたりの前に突然現れた赤いワンピースを着た女性エリカ(安藤)が織りなす“再生の物語”がオーガニックな演出で紡がれていく。大泉は「この作品を観て、ぜひ北海道に遊びに来てほしい」と故郷をアピールしていた。本作で演技に初挑戦したミュージシャンの安藤は、「エリカとして生きた時間を通して、心の中にあるトゲが解けた思いがした。映画を観ることで、少し優しくなり、人を愛おしく思ってもらえれば」。劇中ではアオとエリカの恋愛模様にスポットが当てられており、「初対面でケンカしていた男女が恋に落ちるという、僕が大好きな展開!」(大泉)、「エリカは、自分に似た傷や痛みを持っているアオを癒やしてあげたいと思ったのかも」(安藤)と話していた。また、染谷は「いつも洋さんに『目が死んでる』とか、『やる気あるの?』って言われる。生まれつき、こういう顔なんですけど」と思わず苦笑。先週から北海道で先行上映がスタートしており、三島監督は「地元に暮らす70歳の女性から『(登場人物が)一生懸命ひたむきに生きる姿を見て、明日も頑張って生きたいと思った』と言ってくださった」と感激しきりだった。『ぶどうのなみだ』公開中取材・文・写真:内田 涼
2014年10月11日北海道をまるごといただける、食欲の秋にふさわしい“おいしい映画”がいよいよ全国公開されます。三島有紀子監督の前作『しあわせのパン』に続く北海道企画第2弾、大泉洋主演の『ぶどうのなみだ』。家族の反対を押しきって家を出たアオ(大泉洋)が、ある出来事で傷つき故郷に戻り、葡萄を育てながらワインの醸造を続け、弟のロク(染谷将太)と2人での静かな生活を送る中、エリカと名乗る女性(安藤裕子)が現れたことで彼らの世界に彩りが生まれていく…というストーリー。エリカが作る料理は素朴ながらも人々のお腹を満たし、心の距離を縮めます。鮮やかな見た目に、食欲そそる香り、温度を感じさせる湯気など、“おいしい料理”には、言葉を交わさずとも人を受け入れ、そして人を繋げる不思議な力があるのだと感じさせられるシーンが多々登場。また、アオが苦悩しながら作り続けるワインにも、アオが現実を受け止め、変わろうともがきながらも懸命に生きる日々の「味」が染み込まれているかのよう。「料理」や「食材」など、すべてのものには、人が気づかずとも流れこんでしまっている「想い」が込められているのだと感じさせられます。だからこそ、あらためて「食べる=いただく」ことの意味を考えてみよう…そんなことを思わせてくれる作品です。ちなみに、本作に登場する料理の食材は、すべて北海道の生産者の方がこだわって作ったものだそう。「地産地消」という言葉がありますが、北海道を舞台に、地の素材を活かし、北海道を愛するスタッフ、そして北海道を代表する俳優、大泉さんが心を注いだ本作は、北海道を超え日本中においしくて、優しく、温かな思いを運んでくれることでしょう。他県も羨む『ぶどうのなみだ』は、観る人にとって様々な味を堪能することのできる作品です。(Umi)■関連作品:ぶどうのなみだ 2014年10月11日より全国にて公開(C) 2014『ぶどうのなみだ』製作委員会
2014年10月10日中谷美紀主演の映画『繕い裁つ人』のポスター画像と予告編映像が公開になった。今年でデビュー20周年を迎える平井堅が主題歌を手がけており、予告編にも主題歌『切手のないおくりもの』が使用されている。『繕い裁つ人』予告編映像本作は、池辺葵の人気コミックを『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』の三島有紀子監督が映画化したもの。このほど公開された予告編は中谷演じる本作の主人公、市江が営む町の仕立て屋“南洋裁店”が映し出される場面から始まる。祖母がはじめた洋裁店を引き継いだ市江は、着る人の顔が見える服作りにこだわっており、彼女のもとを訪れた百貨店の営業員・藤井は市江を「ガンコジジイって感じです」と評する。しかし、丁寧に布を裁断し、足踏みミシンでひと針、ひと針を丁寧に仕上げていく市江の姿はとても凛々しく、美しい。映画は、市江と彼女の周囲の人々のドラマを繊細に描き出した作品だが、ポスター画像も、タイトルロゴを手編みの刺繍で作成し、劇中に出てくる市絵が仕立てる洋服のテキスタイルを使用するなど、彼女の“洋服へのこだわり”が伝わってくるデザインになっている。主題歌『切手のないおくりもの』は、財津和夫の名曲を平井がカバーしたもので、先ごろリリースされたアルバム『Ken’s Bar III』にも収録されている。平井は「大切な気持ちを伝え送るこの歌が、最後に映画をふんわり包み込んでくれる事を願っております。一針一針心を込めて仕立てる誰かの為の一生の一着。歌手として、僕もそんな歌を一曲でも多く作れたら最高に幸せだなと思いました」とコメント。平井の歌声が、中谷をはじめ、三浦貴大、杉咲花、片桐はいり、黒木華、余貴美子らが出演する予告編映像に見事にマッチしている。『繕い裁つ人』1月31日(土) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
2014年10月10日「これまでに僕が出会った監督にはない感覚の持ち主」。つい先日、NHKの朝ドラへの出演も発表されるなど、文字通り引く手あまたの大泉洋。気鋭の若手演出家から巨匠まで、多くの監督と作品作りを共にしてきた彼は三島有紀子監督をそう評する。ヒロイン役として音楽の世界から映画の世界へと引き抜かれてきた安藤裕子も、とある舞台挨拶で「見たことのない“イケメンの”大泉洋が見られます!」と強調し笑いを誘っていたが、自身に関してもこの映画に出演したことで「いままでの私にはなかった強さや女性性――それは多分、私の根っこの部分にあったものだけど、それを引き出してもらえた」と語る。出会いが人の新たな魅力を引き出し、それがさらなる化学変化を生み出していく。映画『ぶどうのなみだ』(10月11日公開)は映画の中の物語でも、そして現実の世界でもそれを実現、実証している。舞台となった北海道の大地、三島監督が向けるカメラ、この物語との出会いは大泉洋と安藤裕子に何をもたらしたのか?一度は故郷を飛び出すも、傷ついて北海道・空知(そらち)の地に戻ってきたアオ。それから一心不乱にワイン作りに励むが、なかなか満足のいく味を生み出すことが出来ない。そんな彼と弟のロクが暮らす土地にエリカという名の不思議な魅力を持った女性がやってきて、彼らの静かな日常を侵食していくが…。大泉さんにとっては2012年の同じく北海道を舞台にした『しあわせのパン』に続いての三島監督の作品への主演。前作の静かに妻を見守る夫に続き、今回演じた笑顔を見せることなく、ただワイン作りに熱中するアオという役について「最初に三島監督からいただいたメールに『今回の役はとても寡黙でめちゃくちゃストイックな役です』とあって、内心『また喋らない役か…』と思いました(苦笑)。まあ僕自身、寡黙な男か、ムチャクチャよく喋る男のどちらかの役が多いんですけど…」と笑いつつ、故郷・北海道を舞台にした映画でその魅力を発信することができる喜びを語る。「それはやはり大きいですね。さすがうちの社長(※鈴井亜由美/大泉さんの所属事務所の社長であり本作を企画・プロデュース)だなと(笑)。僕にも彼女にも、どうしようもなく北海道のために何かがしたいっていう気持ちが訳が分からないくらいあるんです(笑)。僕自身、北海道の出身とはいえ、隅々まで知っているわけではなかったので、今回、こんなに美しいぶどう畑と、ワイナリーがあり、北海道のワインがここまでおいしくなっているのか!と驚かされたところもありました」。アオと亡き父、エリカと彼女を置いて去った母。親と子の結びつきの再生もまた、本作で描かれるテーマのひとつ。安藤さんが脚本を読んで、エリカという役柄に対し「うちの母親に似ていると感じた」というのは偶然とはいえ面白い。「私自身とは少し遠いかなというのを感じてて、エリカの感情の起伏の激しさやケタケタと笑って包み込むような大きさ、人に勝手に料理を振る舞うようなところはまさにうちの母親なんですよね(笑)。私も歌うようになって、ガッと感情を出すようになったところはあるけど、それはあくまでも『人前に立つ安藤裕子』が持っているもので、子ども時代や若い頃をふり返っても、感情を人前でさらすようなこととは縁遠かったんです。だから、どちらかというアオとの殻の厚さに自分に近いものを感じましたね。人に何かを振る舞うってなかなかできないんですよ。『本当は嫌なのに無理して食べさせられてるんじゃないかな?』とか考えちゃう(苦笑)。でも、うちの母は平気で振る舞うし、持たせちゃう(笑)。『ああ、うちの母親に似てる』って思いながら脚本を読んでました」。北海道を舞台にした出演作ならほかにもある。陰を持った男ならこれまでいくつも演じてきた。なぜ、大泉さんにとって三島監督は“特別”なのか?「ひとつには、北海道という土地をこんな風にファンタジーのように描いてくれる人はいないということでしょうか。どこか日本の作品ではないような…。今回、特に“三島ワールド”と言えるものが確立したと思う。実際に撮っているときも、すごく象徴的な撮り方というか、演じながら細かい部分で疑問を感じる時もあるんですよ。これ、現実の世界で考えてどうなんだ?と。例えば今回で言うと、アオがワインの樽を畑の真ん中でぶちまけるシーンがあるんですけど、よく考えると、何でわざわざ畑の真ん中に持っていったんだ?と疑問に思うんです。ただ、そういう理屈や辻褄を超えて表現したいものが三島監督にはあるんですよね。だから出来上がりを観て、『なるほど』と思わせてくれるんです。ピカソの絵のように現実にそうやって見えるわけじゃないけど、1枚の絵の中にいろんなものが表現されている。そういう撮り方をしてくれる監督は実はあまりいなくて、不思議な感覚を覚えます」。安藤さんにとっては、本格的に音楽活動を始めてからは初めての演技の仕事。アオが元指揮者であるのに対して、エリカは決して音楽と深い関わりを持つ役柄というわけでもない。純粋に“演技者”という立場で映画の世界に触れたことは安藤さんに大きな刺激や発見をもたらした。「元々、私は映画の世界に憧れがあって、高校の頃に『映画監督になりたい』と言ってた時期もあったんです。憧れを持ちながらも『自分には無理だ』とあきらめた世界でもあり、その道のりの中で自分はものを作るのがとにかく好きなんだと分かって、音楽を作るようになったんです。音楽が好きという以前に、自分がその時にワクワクするようなものを作りたいんですよね。ミュージシャンとしてデビューした後も、女優のお仕事の話をいただくことはあったんですが、自分にとって映画は尊く、憧れも強すぎたし、恥をさらすのを怖いという思いもあって『まずは音楽で何が出来るか』という気持ちもあって…」。そんな安藤さんの心境に変化が訪れたのは3年前。そこからいくつかの偶然を経て、本作への出演へと至った。「地震が起きて、その後、私を育ててくれた祖母が亡くなって、自分に子どもも生まれて、生とか死について考える時間があったんですね。もう少し素直に、自分が生きていく中で何がやりたいのか?と考えることがあり、自分が死ぬまでにやりたいと思っていたことを全部やろう!と思うようになったんです。そんなタイミングでちょうど鈴井さんがエリカ役を探しているときに美容院で、私の出ている雑誌の記事を読んだそうで『この人だ!』と思ってくださったそうです。不慣れなチャレンジの中で、やはり今までの自分にないものを引き出してもらえたと思います。エリカとして生きたことで、彼女が持つ強さや彼女の経験が自分にプラスされた気がしますし、以前よりも怯えが減ってたくましさが増えたように感じています」。最後に、物語とは直接関係のない質問をひとつ。2人は仕事で涙を流したことは?タイトルにちなんで尋ねると、安藤さんは「メチャクチャありますよ」と笑う。「放送事故かってくらいありますよ(笑)。昔は取材で質問されて、答えられずに詰まって泣いてたし、ラジオでコメント録る時も、ゲストで呼ばれた時も泣いてました。人が怖かったですね。いまは、人前に立つ自分を作って、スイッチを入れてるんですよね。昔はそれが器用に出来なくて、対面する人やスタッフがオロオロする中、泣いてました(苦笑)。いまでもステージの上では泣いてます。歌いながら、曲の感情やそれを聞いてくれるお客さんの感情を吸い取ってるんですかね?」。大泉さんもそんな安藤さんの言葉に「僕もファンの思いで泣くことはありますよ」とうなずく。「僕の出演作を観たファンからいただいた感想を読んで、ジワっと来ることは多いです。僕自身は楽しいと思ってやっているんですが、それにこんな風に勇気づけられたりしてくださる方がいるのかと知って、涙が出てくることはあります。仕事で悔しくて泣いたことも…ありますよ、何度か(笑)。悔しさと腹が立ったのとが重なって、気づいたら話しながら泣いてました」。大泉洋ヘアメイク:白石義人(ima.)スタイリスト:九(Yolken)安藤裕子ヘア:HIROKI(W)メイク・スタイリング:安藤裕子本人(text:cinemacafe.net)■関連作品:ぶどうのなみだ 2014年10月11日より全国にて公開(C) 2014『ぶどうのなみだ』製作委員会
2014年10月09日舞台となった北海道では先週末4日から先行公開され、今週11日からはいよいよ全国公開となる大泉洋主演の映画『ぶどうのなみだ』。大泉さんが自分史上「最もカッコいい」と自画自賛(?)している本作から、このほど、三島有紀子監督からアドバイスを受けながら、時に全力疾走も見せるメイキング映像がシネマカフェに到着した。北海道・空知。小さなワイナリーでワインをつくる兄のアオ(大泉洋)と、そのそばで小麦を育てている弟のロク(染谷将太)。アオはかつて家族の反対を押し切って上京、有名指揮者となったが、あることがきっかけで挫折。傷つき苦しみを抱えたまま、ひとまわり年の離れたロクが暮らす故郷へと戻ってきた。いまではアオは、“黒いダイヤ”と呼ばれる葡萄ピノ・ノワールの醸造に励んでいるが、なかなかワインは思うような味にならない。そんなある日、不思議な魅力を放つ女性・エリカ(安藤裕子)がキャンピングカーに乗って現れ、アオとロク、そして空知の人々の静かな生活に新しい風を吹き込んでいく…。大泉さんは本作で、三島監督による前作『しあわせのパン』以上に寡黙でストイックな役柄を演じており、このたび到着したメイキング映像の中でも、三島監督と熱心に相談し合ったり、葡萄と向き合う真剣な表情を垣間見ることができる。『しあわせのパン』と同様、北海道の大自然の中でオールロケということもあり、「今回も相変わらず、役者のタイミングよりも明かりとか自然が優先ということはよくありました。『大泉さん、いまです!この夕日のなかで苦悩してください!』みたいなことが多々ありました(笑)」と、大泉さんはふり返って語る。「役者としてのやりがいとかそういうことではなくて、もう戸惑うことばかりでしたね。『僕はいったい何をすればいいんですか?』っていう感じ(笑)」。とは言うものの、いざ撮影となれば真剣そのもの。クライマックスに程近い、あるシーンでは「『このなかで全力疾走してください!』と言われたときは、わけも分からず何百メートルの直線を何本か走った」という。「でも、どのシーンも実に美しい画なんですよ」。「物語のつじつまだったり、現実だったらこうだよねということではないんですよね、三島さんが描きたいのは。なんて言うか、印象派の絵画みたいなものなんです、きっと」と大泉さんは言う。「現実的なことを考えて細かく撮っていくのではなく、“ドン”と一枚の絵のなかで何を表現できるのかということなんだと思う。仕上がりを観てさらにそう思いました」と、監督の“画づくり”に信頼と確信を覗かせる大泉さん。映像では、そんな大泉さんの真摯な姿や、葡萄狩りを以前「幼稚園ぐらいのときにやってると思う」と話す染谷さんの素の笑顔や、差し入れをほおばるキュートな安藤さんの姿も収められており、物語同様、温かさの伝わるメイキングとなっている。『ぶどうのなみだ』は北海道にて先行公開中、10月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ぶどうのなみだ 2014年10月11日より全国にて公開(C) 2014『ぶどうのなみだ』製作委員会
2014年10月06日北海道を舞台にした『しあわせのパン』のスタッフが再結集し、大泉洋を主演に、今度は北海道・空知(そらち)地方の“ワイナリー”を舞台にして贈る映画『ぶどうのなみだ』。ついに10月4日(土)より北海道先行、翌11日(土)より全国にて公開となる本作に、三島有紀子監督の次回作『繕い裁つ人』で主演を務める中谷美紀を始め、料理家の栗原はるみ、パン好きなら知らない人はいないブーランジェ(パン職人)の志賀勝栄、雑誌などで活躍するモデルのKIKIといった、各界の著名人から絶賛のコメントが到着した。父親が残した北海道・空知の葡萄の樹が立つ土地で、兄のアオ(大泉洋)はワインをつくり、ひとまわり年の離れた弟のロク(染谷将太)は小麦を育てている。アオは“黒いダイヤ”と呼ばれる葡萄“ピノ・ノワール”の醸造に励んでいるが、なかなか理想のワインはできない。そんなある日、キャンピングカーに乗ったひとりの旅人が、突然2人の目の前に現れた。エリカと名乗る不思議な輝きを放つ彼女(安藤裕子)は、アオとロクの静かな生活に新しい風を吹き込んでいく…。本作の主演を務めるのは、映画・TVに大活躍、出演作が後を絶たない北海道出身の大泉さん。共演に、本作が本格的な演技初挑戦となるシンガーソングライターの安藤さん、そして『寄生獣』など、こちらもまた引く手あまたの若手実力派・染谷さんと注目のキャストが勢ぞろい。前作『しあわせのパン』の同名小説も高く評価された三島監督は、今回もオリジナル脚本を書き下ろし、葡萄と小麦の成長をとらえることにもこだわりながら、オール北海道ロケを敢行した。三島監督の次回作となる同名人気漫画の映画化『繕い裁つ人』で主演を務める中谷さんは、「人生を賭してぶどうを育む男と、根を張ることなく放浪する女の心が近づく頃、この映画に心地よく酔わされていることに気づきました」と、本作の世界観を絶賛。また、ワインにも、食にも造詣の深い著名人たちも本作を存分に堪能した様子だ。●栗原はるみ(料理家)いい仲間がいれば人生は楽しい。さみしい時にこそ、素直になって心を開ければ誰かが必ず力になってくれる。私はあの仲間の一員になりたかった。きっと仲良くなっていたはずだから。● KIKI(モデル/女優)土の味はどんなだったろうか風の香りはどんなだったろうか空の色はどんなだったろうかあの人の笑顔はどんなだったろうか思い出すと同時になみだが零れそうなこころやさしくなる映画でした●志賀勝栄(三宿「シニフィアン シニフィエ」シェフ)ワインや料理を題材にした映像は職業柄記憶にしっかりと残っている。ぶどうのなみだも同じように自分の心にしっかり刻まれている。●岡 昌治(一般社団法人日本ソムリエ協会 会長)アオとロク兄弟の確執と絆、エリカや仲間が加わった愛情こもった人間模様。見終った後には、一服の清涼感を感じました。ぶどうのなみだ。我々ソムリエはそれを「グットドール(黄金のしずく)」と呼んでいます。この作品は、とても素敵なひとしずくでした。●鹿野 淳(「MUSICA」発行人)人間と大地は必然に基づいて生まれ育つが、あまりにも脆く、あまりにも儚く、あまりにもあっけなく死に絶える。だからこそ人間と大地と自然は美しいし、生きる強さを誰もが持っている。そのことを北の果ての大地と最高の名優(=盟友)に教えてもらった、大切な映画です。●関口靖彦(「ダ・ヴィンチ」編集長)大泉洋さん、染谷将太さん、そして安藤裕子さん。アオ、ロク、エリカの痛みと熱さを切々と伝えてくる主役3人の演技が、涙が、微笑みが、目に焼きついて離れない。●大塚美夏(「ナチュリラ」副編集長)大人のファンタジーですが、安藤さんの存在感がピリリとしたスパイスとなって、ほどよいさじ加減のリアリティさがよかったです。秋にぴったりのしっとりビターな物語だと思いました。『ぶどうのなみだ』は10月4日(土)より北海道先行、10月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ぶどうのなみだ 2014年10月11日より全国にて公開(C) 2014『ぶどうのなみだ』製作委員会
2014年10月02日北海道を舞台に描いたヒューマンドラマ『ぶどうのなみだ』の特別試写会が30日に都内で行われ、2012年公開の『しあわせのパン』に続きタッグを組んだ三島有紀子監督と主演の大泉洋、本格的な演技に初挑戦したミュージシャンの安藤裕子が舞台あいさつに登壇。サプライズで劇中に登場するオールド・イングリッシュ・シープドッグのバベット君(2歳)が登場し、大泉の口元をペロペロ。“共演者”からの突然のキスに、大泉は「かわいいけど、ここまで(距離が)近いと怖いですね」と笑いをさそった。その他の写真空知地方のワイナリーを舞台に、ワイン作りに情熱を注ぐ不器用な主人公・アオ(大泉)と、突然現れた赤いワンピースを着た女性エリカ(安藤)が織りなす“再生の物語”がオーガニックな演出で紡がれていく。アオの弟・ロクを染谷将太が演じている。故郷である北海道がロケ地になった大泉は「北海道の美しい景色と、三島監督がこだわり続けて撮った美味しそうな料理とワインが出てきます。すごくお腹の減る映画(笑)。ぜひ楽しんでください」とアピール。自身が演じる役柄を“寡黙な男”だと紹介されると「三島監督はとにかく私を寡黙な役にしてしまう。撮影は景色や料理と同じくらい、私の顔にもこだわってくれて、自分史上キレイに撮ってくれた作品と言っていいでしょう。自己ベストは出したと思います(笑)」と自信を示した。そんな大泉に対して、安藤も「普段知られざる大泉さんのイケメンぶりを見ることができる」と太鼓判。「絵本のように可愛らしい映像なんですけど、その中で優しい人間関係が静かに進んでいく。大きな起承転結はないかもしれませんが、大人のほろ苦い気持ちを優しく包んでくれる作品」と見どころを語った。また、三島監督は「こだわったのは色。それと湯気とかバターの溶け方、ワインの注ぎ方といった動きですね。そもそも食材が美味しそうなので、それを生かしたお料理を考えて、食材がいかに美味しいかを伝えられるように撮っていた」ともうひとりの主人公である“料理”へのこだわりを明かした。『ぶどうのなみだ』10月11日(土)から全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2014年10月01日映画『ぶどうのなみだ』の試写会が9月30日(火)に都内で開催され、主演の大泉洋、安藤裕子、三島有紀子監督に加え、劇中に登場するオールド・イングリッシュ・シープドッグのバベットも登場し、会場は大きな盛り上がりを見せた。『しあわせのパン』に続いて、北海道を舞台に大泉さんと三島監督がタッグを組んだ本作。夢破れて故郷に戻り、一心不乱にワイン作りを続ける男と彼の生活圏に突如として入り込んできた謎めいた女性らが織りなすドラマを北海道の自然とおいしい食事と共に描き出す。大泉さんは本作を「すごくお腹の減る映画」と説明する。2度目となる三島監督との仕事で、前作の静かに妻を見守る男に続いて、寡黙にストイックにワインを作る男を演じたが「監督は私をとにかく“寡黙な男”にしてしまう(笑)」と語る。さらに風景も食べ物も全てを美しくカメラで切りとるのが三島監督の特徴としつつ、「私の顔もキレイに撮りたがるんですが、それはなかなか難しいんですね。頑張ってやってるんですが…。前の日にみんなと飲みに行くと若干、顔がムクむんですが、朝、近づいてきて『また昨日、飲みましたね』と言われるんです。だから(ムクみを取るために)走ってました」とアピールする。安藤さんは、そんな苦労の中で撮影された大泉さんの姿について「みなさんが知ることのない大泉洋が映ってます。こんなイケメン姿の大泉洋は見たことないと思います」と上映前にファンの期待を煽りに煽りまくる。大泉さんは、先ほどの発言と併せ、三島監督からは常に「カッコいいです!」とおだてられながら撮影されていたことを明かしつつも、上映前にあまりにハードルが高くなりすぎるのを危惧したのか「言っても僕なんでね…(苦笑)」とややトーンダウン。「“僕史上”最もカッコいいと思う。自己ベストは出せたかと」と条件付きでアピールし笑いを誘っていた。映画にちなんで、最近、幸せのあまり涙を流したことは?という問いに大泉さんは「娘の話ばかりで恐縮なんですが」と全く恐縮した様子を感じさせない満面の笑みで愛娘にまつわるエピソードを披露。「娘はまだ『スパゲッティ』と言えなくて、『何食べる?』と聞くと『スカベティ』とか言うんです。親としてはそれはかわいいんですが、娘は自分がうまく言えないことを分かってて『まだどうしても言えないのー』と言うんです。それを見て切なくなって『それでいいんだよ!言えなくていい。必ず言えるようになるから!』と涙があふれてきました」と熱く語る。安藤さんは大泉さんのエピソードにうなずきつつ、「ウチもお腹のことを『オカナ』と言ったり、チョコのことを『コチョ食べたい!』とか言いますね」と語ったが、大泉さんは急に「業界人ですか?」と鋭くツッコミを入れ、会場は笑いに包まれた。この日は、劇中で大泉さん演じるアオの家で飼っている犬のバベットも駆けつけた。普段「実は動物が好きじゃない」という大泉さんも「彼はいけるんですよ。中に人が入ってるんじゃないかと思う。“ふなっしー”的な…(笑)」と語り、笑顔で一緒に写真に収まっていたが、客席からの「かわいい」という声や犬を熱心に撮影するカメラマンの姿に「犬の映画と思われるんじゃ…?」と危機感を募らせていた。『ぶどうのなみだ』は10月4日(土)より北海道にて先行公開。10月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ぶどうのなみだ 2014年10月11日より全国にて公開(C) 2014『ぶどうのなみだ』製作委員会
2014年09月30日柴咲コウ、新垣結衣に、有村架純、長澤まさみ、満島ひかり、戸田恵梨香、さらには常盤貴子と、いまをときめく美人女優ばかりと共演する、何とも贅沢な(?)男がいる。それは、北海道のローカルスターから、いまやすっかり引く手あまたの人気個性派俳優となった大泉洋だ。2014年は、劇団ひとり原作・監督、柴咲さん共演の『青天の霹靂』に主演、そしてこの秋は、北海道を舞台にした染谷将太共演の『ぶどうのなみだ』、新垣さん共演で、幽霊役となる『トワイライト ささらさや』と主演作が連続公開。いま分かっているだけでも、来年には2本の主演映画が公開となり、さらには先日、来年3月30日スタート(予定)のNHK朝の連続テレビ小説「まれ」でヒロイン・土屋太鳳の両親役を常磐さんと演じることが発表され、話題を呼んだばかり。なぜ、ここまで大泉さんがウケるのか?なぜ、芸人顔負けのユーモアセンスを持つキャラクターとは裏腹に(!?)、ヒューマンドラマにも引っ張りだこなのか、その魅力に迫った。1973年生まれ、北海道江別市出身の大泉さんは、北海学園大学在学中に演劇研究会のメンバー(森崎博之、安田顕、戸次重幸、音尾琢真)と演劇ユニット「TEAM NACS」を結成。「TEAM NACS」や、札幌市を拠点にする「劇団イナダ組」の舞台に参加していたところを、“ミスター”こと鈴井貴之氏の目にとまり、出演した北海道テレビ放送の深夜番組「水曜どうでしょう」でブレイク。北海道では押しも押されぬ人気者となり、やがて「水どう」は全国的にも人気を博すようになった。2005年、TVドラマ「救命病棟24時」第3シーズンで全国区デビュー。以後、「ハケンの品格」(’07)や大河ドラマ「龍馬伝」(’10)などに出演、09年には「赤鼻のセンセイ」で連続ドラマ初主演を果たした。映画には、鈴井氏が監督を務めた『river』(’03)、『銀のエンゼル』(’04)、内田けんじ監督の『アフタースクール』(’08)や、シリーズ化された『探偵はBARにいる』(’11/’13)、三島有紀子監督の『しあわせのパン』(’12)、三谷幸喜監督の『清洲会議』(’13)などに出演してきたほか、『千と千尋の神隠し』(’01)などのジブリ作品や『ブレイブストーリー』(’06)などでは味のある声とキャラクターで声優をこなしている。エッセイも執筆し、最近では東芝の新型家電のCMで優香と夫婦役でイメージキャラクターを務めるなど、その活躍の場は実に幅広い大泉さん。北海道が舞台となった『思い出のマーニー』では、「TEAM NACS」のメンバーが揃って声優として参加し、「僕らが生まれ育ち、現在も活動している“北海道”を舞台にしてくれているのがとても嬉しい」と、全国ブレイクを果たしてもなお、北海道にこだわり続ける郷土愛を語っていた。10月4日(土)北海道先行公開の新作『ぶどうのなみだ』は、三島監督の前作『しあわせのパン』に続く“北海道企画”の第2弾だ。同じく引っ張りだこの若手実力派・染谷さんと、演技初挑戦で映画初出演となったシンガーソングライターの安藤裕子と共演。企画は「TEAM NACS」を擁するプロダクション、クリエイティブオフィスキューの鈴井亜由美が務め、四季折々の北の大地を映し出すべくオール北海道ロケを敢行した。同作では、大きな“喪失”を抱え、父の遺した土地で一途に理想のワインづくりに励むアオという、イメージとはまた違う役柄に。安藤さん扮する謎の美女・エリカに振り回されつつも、惹かれていく男を好演している。一方、11月8日(土)より公開の深川栄洋監督作『トワイライト ささらさや』では、新垣さんと初共演で夫婦役になるも、突然の事故で亡くなってしまう夫・ユウタロウ役。「妻とまだ幼い子を遺して逝けない」と、様々な人に乗り移りながら妻を助けていく幽霊、という難役に挑んでいる。舞台で培った演技力やカンのよさで、ひとクセもふたクセもあるキャラクターや繊細な心情を秘めた人物を演じられる器用さを持つ大泉さんは、“不器用に生きる男”を演じさせたらピカイチらしい。しかも、大泉さんが相手役で共演する女優陣は、いずれも日本を代表する錚々たる美女ばかり。意外な“モテ”俳優でもあるのだ。2015年には、『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』の原田眞人監督による時代劇『駆込み女と駆出し男』で、戸田さん、満島さんと共演。大泉さんが演じるのは、江戸時代、駆け込み女たちの人生のリセットをお手伝いする医者見習いの主人公・中村信次郎で、戸田さんと満島さんは、そんな大泉さんのもとに“駆け込む”女性たちを演じるという。また、現代日本で起きたゾンビパニックを描く人気コミックの実写映画化『アイアムアヒーロー』の主演にも抜擢。サエない非モテ男子の漫画家アシスタント役で、共演の有村さんが“ZQN(ゾキュン/作中でのゾンビの名称)”に噛まれてしまう女子高生に、2人が出会う“ヤブ”な看護師には長澤さんが扮している。監督は『GANTZ』シリーズの佐藤信介。大泉さんが、かつてない極限の世界でいかに等身大ヒーローになれるかが鍵となる。さらに、「あまちゃん」「ごちそうさん」、そしてついにフィナーレを迎える「花子とアン」と高視聴率をキープし、国民的ブレイク俳優を次々生み出している“朝ドラ”にも、ついに進出を果たす大泉さん。2015年は、老若男女から支持される“お茶の間の顔”になっているかもしれない。(text:cinemacafe.net)
2014年09月26日福山雅治が最後の超大物キャラを演じることが発表された『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』で、御庭番衆の巻町操(まきまちみさお)役として、これまでのイメージとはがらりと違ったアクションを披露している土屋太鳳。先日は、2015年4月スタートのNHKの朝ドラ「まれ」の主役・津村希に大抜擢されたばかり。現在、「花子とアン」でもヒロイン・花子(吉高由里子)の妹・ももを好演している土屋さんだが、ブレイクのきっかけは、2011年、連続ドラマが好評を博し、その後映画化もされた長谷川博己主演「鈴木先生」だ。今年は彼女を筆頭に、かつて学園ドラマの女子生徒役で知られた女子たちが、映画、ドラマ、CMにと大躍進を遂げ、いまやネクストブレイク必至の注目女優へと成長しつつある。<長谷川博己「鈴木先生」も虜にした正統派美少女は朝ドラ連覇>まずは、第22週目の放送から「花子とアン」に久々に戻ってきた土屋さん。2005年、角川映画とソニーミュージック、Yahoo!Japanが合同で実施したスーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックスにて「審査員特別賞」を受賞して芸能界入り。黒沢清監督『トウキョウソナタ』(’08)で映画デビューを果たし、 井上真央主演の「おひさま」(’11)では井上さんの生徒役で印象を残した。太鳳(たお)という名前は珍しいが、母親が見た夢から名付けられたという本名だ。「鈴木先生」では、長谷川さん演じる鈴木先生が一目を置くクラスのマドンナ・小川蘇美役を好演。その後は「黒の女教師」にも出演し、榮倉奈々らが演じる教師たちから“課外授業”を受けて変わっていく松本栞役で印象を残した。大友啓史監督とは「龍馬伝」(’10)以来となる『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』は、オーディションで操役をゲット。日本女子体育大学で舞踊学を専攻中で、クラシックバレエや日本舞踊の経験もあるだけに、蹴りの足の上げ方や身のこなしなど、佐藤健演じる剣心を相手に軽やかなアクションを見せている。正統派美少女にして運動神経抜群、「まれ」も2,020人の中からオーディションで主役の座を勝ち取った努力家。その上、ブログなどでは自分の考えをしっかりとした文章で書けることも知られている。9月13日(土)にはシリーズ完結となる『るろうに剣心 伝説の最期編』、そして8月30日(金)には“殺人鬼”役を演じる主演映画『人狼ゲーム ビーストサイド』の公開も控えており、注目若手女優の筆頭株であることは間違いない。<『思い出のマーニー』のメガネ少女は「夜行観覧車」の演技派>また、土屋さんと「黒の女教師」で共演し、岩井俊二脚本・企画プロデュースの深夜ドラマ「なぞの転校生」、さらに「夜行観覧車」「名もなき毒」などで圧倒的な演技力を発揮する一方、福士蒼汰と共演する「au」や「Cook Do」の“麻婆茄子”“回鍋肉”のCMでコミカルな姿を見せている杉咲花も、もちろんそのひとりだろう。ジブリ初のWヒロインと発表された『思い出のマーニー』では、3人目のヒロインとなる、メガネ少女・彩香の声を担当していることでも話題に。彩香は、東京から湿っ地屋敷に引っ越してきた、マーニーの秘密に興味を持つ好奇心いっぱいの女の子。当初キャスティングが難航したという彩香役に、“回鍋肉”のCMを見た西村義明プロデューサーが「夢想家の彩香にピッタリ」と抜擢。米村監督からも「イメージどおり」との大絶賛を受けている。杉咲さんの母親はシンガーのチエ・カジウラ、父親は80年代、「レベッカ」「RED WARRIORS」のメンバーとして活躍したギタリスト・木暮武彦。杉咲さん自身は写真を趣味にしており、アーティステックな一面も持ち合わせている。先日までWOWOW×TBS合作ドラマ「MOZU」では香川照之の娘役で出演していたが、9月6日(土)公開の『イン・ザ・ヒーロー』では事務所の先輩である唐沢寿明の娘役に。2015年には、中谷美紀が主演を務め、片桐はいり、黒木華らが出演する三島有紀子監督作『繕い裁つ人』(1月公開)にも出演。佐藤浩市と樋口可南子が夫婦役となり北川景子や柄本明など豪華キャストがそろう『愛を積むひと』(初夏公開予定)では、「HERO」の吉田羊の娘役で、男子のネクストブレイク筆頭、野村周平と恋人同士を演じることが分かっている。<美人モデル姉妹が最新CMの話題を独占!?>そして、姉妹で「Seventeen」モデルとしてだけでなく、CMや映画、ドラマに活躍を見せるのが、広瀬アリスと広瀬すず。姉のアリスさんは「黒の女教師」「35歳の高校生」などでも知られるほか、「鋼の錬金術師」の荒川弘によるコミックの実写化『銀の匙 Silver Spoon』では長かった髪をバッサリ、北海道でおよそ1年に及ぶロケで農業高校の生徒役に挑んだことも記憶に新しい。「コンタクトのアイシティ」のCMでは、目を細めて眉間に皺を寄せる、モデルとは思えないほどの変顔も披露しており、福田麻由子主演の日仏合作映画『FLARE-フレア-』では、『17歳のカルテ』のアンジェリーナ・ジョリーを彷彿とさせるような、影ある演技を見せたことでも映画ファンの注目を集めた。また、実の妹であるすずさんも、香取慎吾&杏出演の「幽かな彼女」、佐藤健の妹役として「ビター・ブラッド」などに出演。「プロポーズされたら、ゼクシィ」で見せる大人っぽい涙顔や、「LINE PLAY」でのかわいいダンスなど、最新CMで活躍中だ。「ビタミン炭酸MATCH」では姉妹共演も果たしており、ネクストCM女王との呼び声も高い。映画では、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆とともに4姉妹を演じる、是枝裕和監督の最新作『海街diary』(2015年初夏公開)がクランクインしたばかり。2人そろって、これからも目が離せない姉妹となりそうだ。さらに、現在放送中の学園ドラマといえば「GTO」だが、こちらにも、「あまちゃん」の松岡茉優、『想いのこし』の公開が控える松井愛莉や、「ごちそうさん」の松浦雅、『旅立ちの島唄~十五の春~』の三吉彩香、実写版『魔女の宅急便』の小芝風花など若手女優たちが続々。彼女たちの飛ぶ鳥を落とす勢いのフレッシュなパワーに注目だ。(text:cinemacafe.net)
2014年08月30日『嫌われ松子の一生』で日本アカデミー賞「最優秀主演女優賞」など各映画賞を総ナメにし、『ゼロの焦点』『利休にたずねよ』など、その凛とした佇まいと高い演技力で唯一無二の魅力を発揮する女優・中谷美紀。そんな中谷さんが、『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』(仮)の三島有紀子監督のもと、人気漫画を映画化した『繕い裁つ人』で主演を務めることが明らかとなった。舞台は、町の仕立て屋「南洋裁店」。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江(中谷さん)。どこか懐かしい、昔ながらの小さな店の古びたミシンで作る、彼女のオーダーメイド服は大人気だ。しかし職人スタイルを貫くため量産はできず、ブランド化の依頼が来ても断り続ける日々。なじみの客は、ここで仕立てた服と共に年を重ね人生を彩る。市江は、その人だけの服を繕う日々で十分だったのだが――。原作は「Kiss PLUS」(講談社)にて連載中の人気漫画。主演を務める中谷さんは、「おしゃれでエレガントな背景が取り巻くなか、たったひとりのために作られた“夢を見るための洋服”を大切に真摯に繕う市江の姿に惹かれました」と原作を読んだ感想を語っている。そして、「過去の遺物となりつつあるかもしれませんが、“ものづくり大国”日本の誇るべき職人のひとりを演じられることに魅力を感じました」と、出演への決意を証しながら、「老若男女を問わず肝心な人生をおきざりにしてお仕事に励む方や、単調な日常にわずかな豊かさを求める全ての方にご覧いただきたいです」と熱意たっぷりに本作をアピール。今回、中谷さんは本作のために、肩までかかっていた髪をばっさりと切り、ショートへアに!「“しつけの行き届いた野犬”という市江の人物評に相応しい髪型だと自負しております」と気合十分で撮影に挑んでいるという。共演は、『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』で日本アカデミー賞「新人俳優賞」を受賞した三浦貴大、映画・ドラマで圧倒的な存在感を放つ個性的女優、片桐はいり、『小さいおうち』でベルリン国際映画祭「銀熊賞」を獲得したばかりの注目の若手女優、黒木華、連続ドラマ「夜行観覧車」での演技力が話題になった杉咲花。さらに中尾ミエ、伊武雅刀、余貴美子などが名を連ねている。現在、3月下旬まで神戸、川西を中心にオール兵庫ロケを敢行中。服によって繋がる人々を優しく描いた本作の完成を、いまから楽しみにしていて。『繕い裁つ人』は2015年1月、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(上原礼子(cinema名義))
2014年03月03日日本文学の金字塔・三島由紀夫の不朽の名作を、宮本亜門の演出で贈る舞台「金閣寺-The Temple of the Golden Pavilion-」。2月25日(火)、新キャストとなる主演の柳楽優弥、水橋研二、水田航生らキャストらが稽古場にて顔合わせ、稽古始めの台本の読み合わせの模様が公開された。生来の吃音から疎外感に悩みながら育った男・溝口、下肢に障害を抱えながらも不敵に溝口を挑発する柏木、そして溝口とは寺の同朋で、明るさの裏で自死を選ぶ鶴川。「生とは何か?」「美とは何か?」と自問する溝口と2人の友人を軸に、現代にも通じる若者の苦悩や閉塞感を描き出す本作。舞台は俳優の身体だけでなく、映像や声の演出で三島文学を表現し、正式招待された「リンカーンセンター・フェスティバル2011」でのニューヨーク公演では“Fusion Theater(融合劇)”と評され大きな注目を集めた傑作だ。今回の公演で新キャストに抜擢されたのは、主人公・溝口役には独特のオーラを放つ柳楽優弥、柏木役には実力派の水橋研二、鶴川役には昨年の映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』での大抜擢でも注目を浴びた水田航生、さらに溝口の初恋の相手・有為子役とその有為子に存在を重ねるお花の師匠に市川由衣。今回の主演抜擢を受けて、柳楽さんは「今日は稽古初日ということで、めちゃめちゃ緊張していますので、頑張って乗り切ろうという思いです(笑)。初舞台は『海辺のカフカ』で蜷川幸雄さんの演出だったので、演出家の方はみんな、“恐い”という印象だったのですが、取材時にライターさんたちから『亜門さんは優しい』と聞いて、優しい演出家の方もいるんだと思いました(笑)。亜門さんを信じて稽古に励んでゆきます」と挨拶。三島文学のキャラクターとあって、かなりの難役になることが予想されるが「僕は、『僕の内界と外界との間の扉に鍵があり、うまく開いたためしがない。それどころか、その鍵は、錆び付いてしまっているのだ』という(小説の)一節に現れる、溝口の心の変化を精一杯演じていきたいと思います」と力強く語る。さらに役作りについて聞いてみると、「寺の坊主の役なので、役づくりのために、京都の宝泉寺に修行に行きました。座禅をしたり、太極拳をしたり、すごく緊張しました。今は一番“声”のことを意識しています。映画で声が小さいと言われるので(苦笑)。髪型は、今以上にスッキリします!坊主にします!」と明かした。本作は2011年に宮本さんが芸術監督を務めるKAAT神奈川芸術劇場の柿落し公演として創作されたもので、今回再演となるが宮本さんは「今回は、単なる再演ではなく、新しい役者さんもたくさん加わっていますし、自分にしかできない『金閣寺』を一緒に創り上げていきたいと思います」と話す。柳楽さんの起用理由については「非常に面白い役者さんです。溝口を演じるには、溝口に共鳴できるかどうかが重要なんですが、柳楽さんは溝口が好きなんだと聞きました。『海辺のカフカ』も観て思いましたが、柳楽さんにはそこに“存在”できる力がある。舞台では、その“存在”できる力が大切なんだと思います」とも。最後に、「初演時に比べると、それぞれ役の実年齢に近い方が揃っています。『金閣寺」は、テーマがとても深く、時期や自分の置かれている立場によって、見方が変わりますので、自分自身を見つめ直す機会となりうる作品だと思います。3年前とは情勢が変わっています。自分という人間は何ぞや、日本とは何ぞやということを、いま一度、感じ取って頂ければ」と語りキャスト・スタッフともに気合い十分といった様子だった。舞台「金閣寺-The Temple of the Golden Pavilion-」は、赤坂ACTシアターにて4月5日(土)~4月19日(土)公演。(text:cinemacafe.net)
2014年02月26日才女なセレブ、ラシダ・ジョーンズが主演を務める『セレステ∞ジェシー』。アメリカでたった4館の公開から、全米女性たちの熱い共感が口コミで広がり、586館にまで拡大公開された本作の日本公開を前に、日本でも続々と女性から共感コメントが届いている。『セレステ∞ジェシー』は、自分のライフ・スタイルに自信をもって生きてきた女性が、突然のつまずきにもがく様子をリアルに描いた、ちょっぴりほろ苦い“オトナ女子”のラブストーリー。脚本も担当したラシダ自身の体験を基に、日々を頑張って生きる女性の恋愛問題を等身大にユーモラスに映し出し、 “あるある”と思わず頷いてしまうシーンが満載だ。学生時代に知り合って結婚したセレステとジェシー。会社を経営し、仕事のキャリアもバリバリ順調な妻・セレステと、毎日をマイペースに過ごす売れないアーティストの夫・ジェシーは、友達のように仲の良い夫婦。2人はいつまでもこの楽しい親友関係を続けるために、30歳を機に離婚を決意するが、事態は思わぬ方向へ…。本作をいち早く観た人気コミック「ホタルノヒカリ」の原作者、漫画家・ひうらさとるは「怒涛の20代を駆け抜け、やっと“ナチュラル”になれたと思い込んでるアラサーのみなさんに贈る、人生棚卸し物語!セレステがもがくどん底の先に見える輝きを一緒に泣き笑いしながら見つけて下さい」と大絶賛。また、ジェシーのような「草食男子」という言葉の生みの親でコラムニストの深澤真紀は、「“自分らしくて”“正しくて”“輝いていること”、そんなものに夢中になって自分を見失ってしまうセレステ。でも“本当の自分”なんかよりも大事なものがあるのだ」と、自分に課したルールに縛られ、どんどん深みにハマっていくセレステを分析する。さらに、「セレステの、チャーミングかつ豪快な荒れっぷりが、いい!」(安彦麻理絵さん/漫画家)、「空回りエネルギーがスクリーンからほとばしって共感&涙しました」(辛酸なめ子さん/漫画家・コラムニスト)、とそんなセレステの姿に熱い共感を贈る女性たち。「恋愛で見つけ結婚で育んだ大切なもの、それをあえて手放すことで人は原点回帰の新しい自分に出会うことができるんですね。素敵!」と岡野あつこさん(夫婦問題研究家/「あなたもぜったい!幸せなカップルになれる」著者)が語るように、いままでの自分を全て手放したからこそ、気づけることもあるはず。昨年、大ヒットした映画『しあわせのパン』の監督・三島有紀子は、「自分で決めたくせにボロボロになるときって勝手だけど…ある。そんなとき、この映画を見直そう。…キュートだなあ。痛いなあ。うまいなあ」と、あまりの共感の深さで思わず感嘆の吐息を洩らすほどの仕上がりになっているようだ。ちょっぴり“痛い”セレステに、思わず自分を重ねてしまう超リアル・ラブストーリー。この映画に泣けるか、笑えるかで、あなたのライフ・スタイルが試されているかも?『セレステ∞ジェシー』は5月25日(土)より渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:セレステ∞ジェシー 2013年5月25日より渋谷シネクイントほか全国にて公開(C) C & J Forever, LLC All rights reserved.
2013年05月15日広島県広島市中区にある「三島食品広島工場」は、「ゆかり(三島食品の登録商標)」など同社のふりかけや、混ぜごはんの素の製造工程を見学できる家族向けツアー「2013春休み 親子工場見学ツアー(広島工場限定)」を開催する。日時は3月27日、4月3日の2日間、定員は30名。同工場は、広島市の小学校3・4年生の授業に使われている副読本にとりあげられ、課外授業の一環として、毎年約8,000人の児童が来社しているという。見学では、しそ・わかめ・かつおなどの原料から、処理・調味・乾燥・袋詰めと製品ができあがるまでの工程を見ることができる。予約は、大人1名・子供1名以上の家族単位(合計9名以下)。原料や機械の近くを通ることがあるため、未就学児(平成25年4月からの新小学1年生含む)や、重篤な食物アレルギーがある人、ペースメーカーを着用している人は参加できない。また、見学時は、帽子・マスクなどを着用。子供は学校で使われている給食用エプロン(スモックタイプ)・子供用マスク・上靴の持参が必要となる(エプロンは貸し出し可能)。大人向けのエプロンは工場で用意するとのこと。開催時間は10時から11時30分を予定。予約の締め切りは3月27日開催が3月20日、4月3日開催が3月27日となっている(定員になり次第締め切り)。予約は、同工場見学ツアー公式ページから。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年02月04日「このミステリーがすごい!」2012年版海外編(宝島社)第1位、「ミステリーベスト10」2011年海外部門(週刊文春)第1位、「ミステリが読みたい!」2012年版海外編(早川書房)第1位、と史上初の3冠を成し遂げたデイヴィッド・ゴードンのデビュー作「二流小説家」(早川書房)が映画化されることが決定!このほど、本作で映画初主演を務めることとなった上川隆也から、喜びのコメントが到着した。4人の女性を殺害、それぞれの頭部を切断し花をあしらえた写真を警察に送り付け、日本中を恐怖に陥れた凶悪な連続殺人事件から12年。死刑囚として刑務所で刑の執行を待つ呉井大悟は、エロ本の連載を細々と続ける売れない小説家・赤羽一兵に奇妙な交換条件を持ちかける。「告白を聞き暴露本を出版する権利と引き換えに、オレのためだけに官能小説を書け」と…。原作は日本での史上初三冠だけでなく、本場アメリカでは“ミステリー界のアカデミー賞”と呼ばれる、世界一権威のある「アメリカ探偵作家クラブ賞」の2011年度ベスト・ファースト・ノヴェル(最優秀新人賞)にノミネートしたミステリー小説の新たなる金字塔だ。原作ではニューヨークであった舞台を日本へと移し、官能小説と引き換えに犯罪者の独白を執筆するというなんとも奇妙な物語を描く本作。今回、主人公となる二流小説家・赤羽に抜擢された上川さん。「小説を読了して本を閉じたとき、これを原作とした作品が、自分の初主演映画になるのだと、身の震える思いがしました」と喜びのコメント。さらに「邦題の通り、うだつの上がらない二流の小説家が主人公ですが、原作の“海外ミステリー初の三冠”に負けない、“一流のエンターテインメント”として映画もお届け出来る様に、全力で取り組みたいと思います」と気合も十分のようだ。脚本チームには、『臨場 劇場版』の尾西兼一と『しあわせのパン』の三島有紀子。すでにクランクインし、撮影は2月中旬まで続くとのこと。共演者などまだまだ謎の多い本作だが、期待感は高まるばかりだ。『二流小説家 -シリアリスト-』は今年6月の公開を予定。(text:cinemacafe.net)
2013年01月24日長野県茅野市の蓼科高原で第15回となる「小津安二郎記念蓼科高原映画祭」が開催される。開催日時は10月27日(土)、28日(日)の2日間。上映場所は茅野市民館と新星劇場の2か所。日本映画史上、黒沢明、溝口健二と並び三大巨匠と称される小津安二郎監督は、蓼科高原を気に入り、蓼科にある山荘でシナリオライターの野田高梧とともに多くの作品を生み出した。この映画祭は、小津、野田両氏にゆかりのある蓼科高原・茅野市で「小津映画・小津のこころ」に触れるとともに、小津に続く国内外の映画の上映やさまざまなイベントをとおして、この地から21世紀の映画が生まれることを願って平成10年にスタートした。今回の上映作品は小津安二郎監督作品「父ありき」、「東京の合唱(コーラス)」。追悼・新藤兼人監督として「一枚のハガキ」、「午後の遺言状」のほか、日本映画監督協会新人賞作品、市民公募作品など13タイトル。さらに短編映画コンクールも行われる。ゲストは女優の樹木希林、川上麻衣子、映画監督の原田眞人、三島有紀子、砂田麻美、鈴木健介、活動弁士の澤登翠、近代映画協会社長兼プロデューサーの新藤次郎、共同通信社編集委員の立花珠樹各氏が出演の予定だ。なお、ゲストはやむを得ない事情により変更になる場合がある。映画上映のほか、シネマカフェ、交流パーティーなどが行われる。また、茅野市民館ロビーで新藤兼人監督写真展も企画されている。上映スケジュール、料金など詳細は蓼科高原映画祭ホームページで確認を。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月22日多くの人の生活を一変させた、東日本大震災発生からもうすぐで1年。3月3日(土)、宮城県・南三陸町にある南三陸ホテル観洋にて「がんばれ東北!東北応援企画」と題し、『しあわせのパン』の無料上映会が行われた。上映前には三島有紀子監督が舞台挨拶に登壇したほか、主演の大泉洋からのメッセージ・ムービーも届いた。被災地の方々に、映画を通して少しでも心を温めてもらいたいという思いから実現した本イベント。17年前の阪神・淡路大震災の経験者でもある三島監督は「基本的に大事なことは食べること、寝ること。もう一つは自分が感じる喜びや悲しみを誰かと分け合えることが本当に大事だなと感じています。その思いをいつか映画に出来ないかと考えていて、17年たったいま、こうして『しあわせのパン』という映画に思いを込めることができ、ここにこの映画を届けることができて本当に嬉しく思ってます」と自身の体験をふり返り、感慨深げな様子で思いを口にした。残念ながら会場に駆けつけることのできなかった大泉さんは、メッセージムービーで地元の方々に挨拶。「この映画は全国48館という少ない規模での上映にも関わらず大ヒットしているということで、その作品を今日こうしてみなさんに観ていただけることを本当に嬉しく思っています」とコメントし、「今回、原田知世さんと出演させていただき、夫役を寡黙に演じております。どうぞ普段のうるさい大泉洋を忘れて観てください(笑)」と、相変わらずの“大泉節”を炸裂させた。上映後には、サプライズプレゼントとして道産小麦と北海道の豆で作られた「金時豆とごまのパン(どんぐり)」が三島監督から一人ひとりに手渡しされ、作品同様のほのぼとした温かい空気の中、イベントは幕を閉じた。『しあわせのパン』は全国にて公開中。■関連作品:しあわせのパン 2012年1月21日より北海道にて先行公開、1月28日より渋谷シネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011『しあわせのパン』製作委員会■関連記事:大泉洋、主演作『しあわせのパン』大ヒットなのに…「申し訳ない」と全面謝罪!?大泉洋、“晴れ女”原田知世と共演し、まさかの体質改善?大泉洋、監督から「毎日飲むの止めて」の忠告『しあわせのパン』北海道で先行公開!『しあわせのパン』原田知世「自分を見つめなおす、そのためにこの映画に出会った」“優秀主演男優”大泉洋も11歳の少女の感動的なコメントに脱帽!
2012年03月05日俳優の大泉洋が2月12日(日)、東京・渋谷シネクイントで現在公開中の主演作『しあわせのパン』の大ヒット舞台挨拶を、共演する本多力(ヨーロッパ企画)、三島有紀子監督と共に行った。大泉さんの故郷である北海道でロケを行い、洞爺湖のほとりにある月浦の美しい自然も見どころ。この町でカフェを営む夫婦(妻を演じるのは原田知世)と店に訪れる人々の悲喜こもごもを通して、“しあわせ”のあり方を見つめるハートウォーミングな感動作。矢野顕子と忌野清志郎が歌う名曲「ひとつだけ」からインスパイアされている。全国48館での小規模な公開ながら、名だたる大作と肩を並べ、興行ランキングのトップ10入りも果たした本作。大泉さんも「まさかこんなにヒットするとは思っていなかった」と半信半疑の様子だ。この日、原田さんはスケジュールの都合で、舞台挨拶には参加できず「本当に申し訳ありません!」と平謝りの大泉さん。隣に立つ本多さんを「今日は一般の方に来ていただいた。羊役でしたっけ?」、「そのおかっぱ頭は、知世さんを真似ているの?」、「滑舌(かつぜつ)が悪いから、本多くんのシーンは字幕を付けた方がいい」とここぞとばかりにイジり倒した。もちろん、本多さんは一般人でも羊役でもなく、カフェに集う常連客の郵便配達員を好演している。「大泉さんはよくご飯に連れていってくださった。泥酔したり、いろんな大泉さんを知ることができた」と撮影をふり返り、本作を「噛めば噛むほど味が出るスルメのような映画」とアピール。すかさず、大泉さんは「パンの映画で、スルメはないだろ!」とツッコミを入れ、丁々発止のやり取りを披露してくれた。『しあわせのパン』はシネクイントほか全国にて公開中。■関連作品:しあわせのパン 2012年1月21日より北海道にて先行公開、1月28日より渋谷シネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011『しあわせのパン』製作委員会■関連記事:大泉洋、“晴れ女”原田知世と共演し、まさかの体質改善?大泉洋、監督から「毎日飲むの止めて」の忠告『しあわせのパン』北海道で先行公開!『しあわせのパン』原田知世「自分を見つめなおす、そのためにこの映画に出会った」“優秀主演男優”大泉洋も11歳の少女の感動的なコメントに脱帽!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第22回)あなたが憧れる“恋映画”は?
2012年02月13日公開中の原田知世、大泉洋主演映画『しあわせのパン』のメイキング映像がこのほど公開され、クランクアップ直後に本作に対する想いを語るふたりの映像が届いた。『しあわせのパン』メイキング映像『しあわせのパン』は、北海道でパンカフェを営む夫婦と、店を訪れる客たちの人間模様を描いたドラマ。北海道での先行上映では高動員を記録していたが、全国公開後にも勢いは衰えず、全国48館での公開ながら週末動員ランキング10位を記録している。このほど公開された特別映像は、原田、大泉の撮影最終日の模様をとらえたもの。大泉は高々と手をあげ、本作の続編、さらには連続ドラマ化をリクエスト。ファンにはお馴染みの“大泉節”が炸裂しているが、言葉の端々に本作に対する強い想いがみえる。続いて三島有紀子監督から花束を受け取った原田は、スタッフの前であいさつしながら思わず感涙。原田にとって本作が特別な作品のひとつになったことが伺える映像になっている。『しあわせのパン』公開中(C)2011『しあわせのパン』製作委員会
2012年01月31日パンカフェを舞台に“しあわせ”のあり方を見つめる感動作『しあわせのパン』の初日舞台挨拶が1月28日(土)、東京・渋谷シネクイントで行われ、主演の原田知世と大泉洋、三島有紀子監督が登壇した。矢野顕子と忌野清志郎が歌う名曲「ひとつだけ」からインスパイアされ、北海道・洞爺湖のほとりにある月浦を舞台に、この町でカフェを営む夫婦(原田さんと大泉さん)と店に訪れる人々の悲喜こもごもをハートウォーミングに描く。「何気ない日常は、本当は何気ないものじゃない。いろんな人生をかき集めた映画で、私にとっては役者さんのいいお芝居が撮れた瞬間が“しあわせ”でした」(三島監督)。原田さんは「月浦の自然は、光や時間によって表情が変わって、全然飽きませんでした。長崎出身なので、雪景色にあまりなじみもなくて。だから(雪景色に)感激しましたね」と自然の美しさと雄大さに感慨深げ。また、北海道の人々の温かさにも感銘を受けたようで「みなさん、情が深くて優しい人ばかり。思い出がいっぱい詰まっているので、初日を迎えて少し寂しささえあります」と名残惜しそうに語った。一方、大泉さんは“地元”北海道での撮影&キャンペーンに「知世さんと舞台挨拶に行くと、みなさん『うちの甥っ子がきれいな嫁さん連れてきたぁ』という目でチヤホヤしてくれる」とニッコリ。普段は雨男だというが「知世さんも監督も晴れ女。おかげで雨に降られることもなく、僕の雨男体質を変えていただいた」と満足げだった。もちろん、一度スイッチが入ると、止まらなくなる“大泉節”はこの日も健在。勢い余って、思わずネタバレしてしまうものの「ネタバレが映画の楽しみを減らすことはないって、ある研究者が発表している。だから、謝る気はありません」とキッパリ。ところが、その直後にヒット祈願のくす玉を割ると、そのままくす玉を支える台が転倒するハプニング!なんと、くす玉が大泉さんを直撃するオチがついた。本作では物静かでシリアスな演技を披露する大泉さんに、笑いの神が舞い降りた瞬間だった。『しあわせのパン』はシネクイントほか全国にて公開中。■関連作品:しあわせのパン 2012年1月21日より北海道にて先行公開、1月28日より渋谷シネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011『しあわせのパン』製作委員会■関連記事:大泉洋、監督から「毎日飲むの止めて」の忠告『しあわせのパン』北海道で先行公開!『しあわせのパン』原田知世「自分を見つめなおす、そのためにこの映画に出会った」“優秀主演男優”大泉洋も11歳の少女の感動的なコメントに脱帽!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第22回)あなたが憧れる“恋映画”は?“わけあって”食べたい料理は何?『しあわせのパン』劇場鑑賞券を100組200名様プレゼント
2012年01月28日夏と冬の2シーズンにわたって、オール北海道で撮影された映画『しあわせのパン』が1月21日(土)、全国公開に先駆けて一足早く北海道にて先行公開を迎え、主演の原田知世と大泉洋、三島有紀子監督が舞台挨拶に登壇。撮影地である北海道で初日を迎えた喜びを語った。矢野顕子と忌野清志郎が歌う名曲「ひとつだけ」からインスパイアされ、北海道・洞爺湖のほとりにある月浦を舞台に、この町でカフェを営む夫婦と店に訪れる人々の悲喜こもごもを描いた物語。北海道での撮影について、みなが口を揃えて絶賛するのが、その景色の美しさ。「自然の美しさに圧倒され、癒され、感動しました。地元のみなさんの手作りの物を通じて、自然に映画に映し出せたと思います」と原田さんが語ると、北海道出身の大泉さんも「月浦という場所を知らなかったので、ロケ地に行ってすごく美しくてびっくりしました。劇中に登場する食器や家具も全て北海道の物で、こんな可愛らしい物を北海道の人が作っているということが知れて良かったです」と新たに発見した北海道の魅力を語った。また、久しぶりに北海道で再集結したということで「今だから○○さんに伝えたいこと」をそれぞれに聞いてみると、三島監督は大泉さんに向けて「毎日飲むのは止めてください。毎朝、キャストの顔を確認してたんですけど、洋さんは顔を見れば前の日に飲んだのがすぐ分かるんですよ。ワインが美味しいからって毎日飲んだらダメですよ」と忠告。すると、原田さんも「昨日久しぶりにみんなで食事をしたときに、洋さんが酔って寝ていて、洞爺を思い出しました」と大泉さんの酔っ払いぶりを明かした。さらに、監督は主題歌を提供した矢野さんへ「曲を使わせてもらえてとても嬉しいです。ありがとうございました」と感謝を述べた。一方、大泉さんは監督に「監督の小説を読んで、初めて2人(主人公の水縞夫婦)がどうやって出会ったか知ったんですよ。撮影中に言ってくれたらもっと違うのに…」と、今さらな(?)愚痴をこぼしていた。最後に原田さん、大泉さんから「長くじっくり伝わっていろんな方に観ていただきたいです」(原田さん)、「北海道のみなさんが全国の方にバトンを渡していただいて、ロングランになるといいなと思います」(大泉さん)とメッセージを贈り、来週末の全国公開に向けて、だるまの目入れならぬ「雪だるまの目入れ」を行い、大ヒットを祈願した。『しあわせのパン』は北海道先行公開中、1月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:しあわせのパン 2012年1月21日より北海道にて先行公開、1月28日より渋谷シネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011『しあわせのパン』製作委員会■関連記事:『しあわせのパン』原田知世「自分を見つめなおす、そのためにこの映画に出会った」“優秀主演男優”大泉洋も11歳の少女の感動的なコメントに脱帽!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第22回)あなたが憧れる“恋映画”は?“わけあって”食べたい料理は何?『しあわせのパン』劇場鑑賞券を100組200名様プレゼント北海道の美しい自然に癒される『しあわせのパン』特別試写会に10組20名様ご招待
2012年01月21日「ただお芝居をして作品に参加するだけではなく、自分の人生を見つめ直して、自分が抱いていたものを確認する──そのために私はこの映画に出会ったんじゃないか、そう思えて仕方ないんですよね」。やさしい物腰で、透明感ある声で、映画『しあわせのパン』が運んできた“しあわせ”を丁寧に語り出す女優・原田知世。40代を迎えてもなお、可憐な、可愛いという言葉を添えたくなる、女性も憧れる素敵な女性だ。彼女が主人公・りえさんを通じて感じたもの、伝えたいもの、また彼女自身の結婚観や幸せの感じ方には“しあわせ”がたくさん詰まっていて、話を聞けば聞くほど好きになってしまう。原田さんが纏う“しあわせ”力を紐解いてみた。映画の舞台は、北海道の洞爺湖のほとりにある小さな町・月浦。そこでパンカフェ“マーニ”を営むりえさん(原田知世)と水縞くん(大泉洋)、カフェを訪れる人たち、彼らの心温まるドラマが描かれる。中心となるりえさんと水縞くんは、理想のパートナー像として観客のハートをギュッとつかむだろう。原田さんも「こんな旦那さま、本当にいるのかしら?って思うほど、水縞くんは素敵。彼の深い愛に心打たれました」と微笑みながら、その素敵な理由を語る。「私の演じたりえさんは、とても繊細な気持ちを持っている女性。子供から大人へ成長する過程の多感な時期に、いろいろなことを敏感に感じていたんじゃないかなと思うんです。月浦へ行く前は、東京で仕事をしていたけれど、決して器用でもなくて。多分、自分が大事にしているものを何年も使うような人なんでしょうね。だから、あるひとつの出来事で心が折れたのではなく、いろいろなことが重なって、子供の頃から追い求めていたマーニ(絵本に登場する男の子)、私のマーニはどこにもいないんだ…と、孤独を抱えるようになってしまうんです」。そんな彼女に「月浦で暮らそう」と、すっと手を差し伸べるのが水縞くんだ。彼の愛は無償の愛だと原田さんは言う。「無償の愛って親子の間ではあっても、夫婦の間ではなかなか難しいものですよね。でも、りえさんにとって水縞くんは運命の人で、水縞くんにとってもりえさんは運命の人。特に水縞くんはりえさんを愛することが、ひとつの使命と言えるほどの深い愛を持っているんです。本当に理想の男性。実際はなかなかいないですけどね(笑)」。さらに、撮影後に監督(三島有紀子)自ら書き下ろした同名小説を映画鑑賞後に読むことで、「そこには、水縞くんがどういう気持ちでりえさんを見つめていたのかが書かれていて、涙が止まらなかった…。もしも水縞くんが自分の旦那さんだったら、一生大切にしようって思いました」と声をふるわせる。りえさんの気持ちを深く理解し、どこまでも寄り添うことができたのは、「一生大切にしたくなる」理想の男性・水縞くんを演じた大泉さんの存在も大きかった。「すごく勘が鋭くて、頭の回転が早くて、一瞬で多くのことを本能的につかみとることのできる人。後半、水縞夫妻が向き合って芝居をするシーンがあるのですが、セリフがほとんどないんですね。けれど、いま2人の心がつながったね、つながったよね、という瞬間があったりして。監督の指示で、りえさんの心が陰る芝居をしたときも、大泉さんは瞬時にその陰りを察知して水縞くんの芝居に取り入れていましたから」。相手を常に見つめていないとできない演技、まさに自然体の演技だ。夫婦でありながらも丁寧語という一見違和感のありそうな会話も、りえさんと水縞くんだと違和感ではなく相手を尊重する証、大切に思う証として映し出される。「月浦で感じたもの、いただいたものがそのまま栄養になって、映画に注がれている気がします。私も大泉さんも、あの場所だから演じられた表情があると思うんです」。月浦の自然あふれる環境、月浦の美しい景色、それらの不思議な力も役作りの核となった。「同じ景色なのに、光によって時間帯によって景色が変わっていくんです。そういう中にいると、ふだん使っていない動物の本能というか、眠っていた感覚が研ぎ澄まされて、小さな変化に気づけるようになるんですよね。心静かに自分を見つめることもできた。肩の力を抜いて、いま起きていることをしっかり見て感じることが、芝居につながると思えたんです」。月浦での感覚はやはりその土地だからこその感覚であり、撮影後、慌ただしい街・東京へ戻ってきた原田さんの心は、しばらく「ざわざわしていた」と表現する。「月浦に心を置き忘れてきたんじゃないかしら?と思うほどの脱力感があって、“社会復帰”するのが大変でした。しばらくして、東京でこの作品に関わった方たちと会ったとき、みんなもざわざわしていたって言うので、私だけじゃなかったんだと(笑)。東京にいると、いくつもの仕事や物事を同時にこなさなくてはならなくて、目の前のことに集中しているようであっても、頭の中では同時進行でいくつも考えごとをしている。おまけにあふれんばかりの情報が次々と入ってきますからね。けれど、月浦ではじっくりと腰を据えて映画のことだけを考えていた。だから、みんなの顔がものすごくやわらかだったんです。東京に戻ってきたら、都会の顔に戻っていましたけど(笑)」。そのやわらかな表情を失わないためにも、一日に1度、ほんの少しのリフレッシュ時間を持つことが大切だという原田さん。そう、映画の中でりえさんが、ゆったりとコーヒーを淹れるときのように…。「慌てないでじっくりコーヒーを淹れるだけで、味も気分も違ってくるもの。この映画はそういう大切な時間を思い出させてくれる映画でもあるんです。映画を観て、泣きました…という声をいただくのですが、その涙は、頑張っている人が、そっと温かな毛布にくるまれる感覚というか、優しいものに触れたときの涙。決して悲しい涙ではないんですよね」。もちろん、優しい涙が流れるのは、りえさんを演じているのが、素敵に年齢を重ねている原田さんだからこそ。彼女の滲み出るしあわせ感が自然と共感へとつながるのだろう。彼女の歩んできた道、そこにも運命の出会いはあった。「もともと結婚願望はそれほど強くなくて、30代後半になっても、自分が結婚するとは思っていなかったんです。それが、彼(エドツワキ氏)と出会って、この人となら一緒にいたい…と自然に思えた。だから、出会って半年でしたが、自分の直感を信じて(2005年5月に)結婚しました。この映画にも老夫婦が出てきますが、あの夫婦のように、この人と年を重ねていきたい、そう思える相手じゃないと。恋愛感情はずっと熱いままではいられないし、結婚した後の方がずっとずっと長いですからね(笑)。一緒にいて楽しいと思える人、無理をせず自然体でいられる人、それが私にとっての理想のパートナーです」。やさしさや透明感だけではない、原田さんのこの凜とした生き方、そこに私たちは惹かれるのだろう。これからもずっと──。(photo:Yoshio Kumagai/text:Rie Shintani)Hairmake:Moe Kogure(+nine)/Stylist:Junko Okamoto(Afelia)■関連作品:しあわせのパン 2012年1月21日より北海道にて先行公開、1月28日より渋谷シネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011『しあわせのパン』製作委員会■関連記事:“優秀主演男優”大泉洋も11歳の少女の感動的なコメントに脱帽!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第22回)あなたが憧れる“恋映画”は?“わけあって”食べたい料理は何?『しあわせのパン』劇場鑑賞券を100組200名様プレゼント北海道の美しい自然に癒される『しあわせのパン』特別試写会に10組20名様ご招待原田知世&大泉洋が札幌をジャック!『しあわせのパン』と札幌パルコのコラボ実現
2012年01月19日映画『しあわせのパン』の試写会が1月17日(火)、都内で開催され、主演の原田知世と大泉洋、三島有紀子監督が舞台挨拶に登壇した。NHKでドキュメンタリーを手がけてきた三島監督が、主題歌にもなっている忌野清志郎と矢野顕子による楽曲「ひとつだけ」にインスパイアされて書き上げた物語を映画化。洞爺湖のほとり・月浦でパンカフェを営む夫婦と店に訪れる人々の交流が描き出される。昨日発表された日本アカデミー賞で、大泉さんは本作と同じく地元・北海道を舞台にした『探偵はBARにいる』で優秀主演男優賞を獲得!客席から祝福の拍手と歓声がわき起こると、大泉さんは「挨拶がしにくくなりましたね」と照れ笑い。この日は“おもてなし試写会”と銘打って、原田さんと大泉さんはサプライズで会場入り口で観客を出迎えたが、原田さんは「人は驚いたとき、二度見するんですね(笑)。イタズラしたような気分でした」とニンマリ。大泉さんは「楽しい雰囲気になるかと思ったらただの“ドッキリ”になってましたね」と嬉しそうにふり返った。三島監督は2人を夫婦役で起用したことについて「原田さんは私にとって夜空に浮かぶ月のような人。みんなを優しく照らしてくれます。大泉さんはごらんの通り面白い方ですが、実は非常に細やかで繊細な方。(2人が演じた)水縞夫婦にピッタリと心配せずに撮影に入りました」と称賛を送る。さらに監督は、2人の距離を縮めるために撮影中についたある“嘘”を告白。「2人が手と手を取り合うカットがあったと思いますが、それは最初から使うつもりはなかったけど、仲良くなってもらうためにそうしてもらったんです」。大泉さんは「ありがとうございます。何も言われてないのに、僕から触ることはできないので(笑)」と原田さんとのボディタッチに感謝。ちなみに撮影スタッフはみんな原田さんのファンだったということで、大泉さんが彼らの怒りを買うことも…。監督は「スタッフは(大泉さんに対し)『知世さんに近づくな!』と思ってた(笑)。プロデューサーも私の後ろで『何してるんだ!』ってつぶやいてました」と明かした。この日は、劇中の秋のエピソードに出演している11歳の八木優希も来場し、映画にちなんで巨大なパンを舞台上に届けた。大泉さんとの共演の感想を尋ねられた優希ちゃんは「面白い話をしてくれたし、ホテルの近くのおいしいお店を教えてくれました」と微笑んだ。大泉さんは優希ちゃんに「ほら、一緒に四つ葉さがしもしただろ?」と小声でけしかけ、イメージアップを画策し会場の笑いを誘っていた。また、同時期にドラマでも共演していたという原田さんについては「お話ししやすくて、一緒にいたくなる感じでした」と語った。最後の締めの挨拶でトリを務めた優希ちゃんは「私も映画を見せてもらって、それまで『いろんなものがほしい』と思ってたんですが、そんなにいろんなものはいらない。家族でいるだけで幸せなんだなと思いました」と大人顔負けのコメントを口にし、これには原田さんも感動しきり。大泉さんは「昨日、冷蔵庫をもう一つ欲しいって思ったけどやめます!嫁が『野菜が入んないからあんたの酒を…』とか言うので、じゃあ買えばいいのかって思ってましたが要りません」と11歳の少女の言葉にすっかりやられていた。『しあわせのパン』は1月21日(土)より北海道にて先行上映、1月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:しあわせのパン 2012年1月21日より北海道にて先行公開、1月28日より渋谷シネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011『しあわせのパン』製作委員会■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第22回)あなたが憧れる“恋映画”は?“わけあって”食べたい料理は何?『しあわせのパン』劇場鑑賞券を100組200名様プレゼント北海道の美しい自然に癒される『しあわせのパン』特別試写会に10組20名様ご招待原田知世&大泉洋が札幌をジャック!『しあわせのパン』と札幌パルコのコラボ実現原田知世×大泉洋主演『しあわせのパン』北海道先行で全国公開決定!
2012年01月17日原田知世と大泉洋が夫婦役を演じる新作『しあわせのパン』の完成披露試写会が23日(水)に、本作の舞台となる北海道で行なわれ、ふたりと三島有紀子監督が登壇した。その他の写真『しあわせのパン』は、北海道を舞台に洞爺湖(とうやこ)のほとりにある小さなまちで、宿泊設備を備えたパンカフェを営む夫婦の日々や、そこを訪れる人たちを描いた人間ドラマ。昨年の9月と今年の1月に、月景色が美しいことで知られるまち“月浦”でオール北海道ロケに臨んだ。満員となった客席からの大きな歓声に迎えられた原田は「いまは今日の北海道の青空のような気分です」とニッコリ。「撮影で徹夜して大変でも、どんどん表情をかえる月浦を見ているだけでいろんな栄養をもらえて癒されました。すごく和やかで、表情も東京にいるときとは全然違っていました」と撮影を振り返った。本作では「寡黙で、優しいダンナ様を演じた」という北海道出身の大泉は「『探偵はBARにいる』に続き、北海道でロケをした映画が公開になり、本当にうれしい。公開前になると、うっとうしいくらい宣伝したくなるタイプなんで、それがちょっと大変」と語り、「セリフの少ない役でしたが、不思議とパンをこねているだけでいろいろなものが伝わってくるような作品です。観ているみなさんの想像とか“いい余白”のある映画」とコメントした。当日は、サプライズ演出で北海道の素材を使った特製“しあわせのパン”が目の前に運ばれ、ふたりとも大興奮。大泉は「みなさまの口コミで映画が好評になった暁には、ぜひシリーズ化ということで。まずは『しあわせのパンツ(2)』という、パンもパンツも分け合う、そういう夫婦の物語をぜひ!」と早くも続編製作を希望し、場内をわかせた。『しあわせのパン』2012年1月21日(土)北海道先行、1月28日(土)全国ロードショー
2011年11月24日