放送中のドラマ『ミス・ターゲット』で共演している松本まりかさんと上杉柊平さんが作品の魅力について語ります。――ドラマ『ミス・ターゲット』で、松本さんは百戦錬磨の結婚詐欺師・朝倉すみれを、そして上杉さんは和菓子職人・村松宗春を演じています。交わりそうにない二人が出会い、惹かれ合っていく恋愛物語ですが、この作品の魅力をどんなところに感じていますか?松本まりか(以下、松本):大人の純愛を潔く描き、真正面から胸キュンポイントをついてくる脚本が素晴らしい。大人になっても純粋な恋愛をしていいんだ、と思わせてくれるのも魅力的。上杉柊平(以下、上杉):いろんな経験によって自由に動けなくなった大人たちの、王道の恋物語。壁ドンとかお姫様抱っこじゃない、心のキュンキュンがたくさんあるところも素敵です。松本:私たちも、その時の役の状態を背負って演じていると自然とそうなるんですよね。上杉:そうそう、キュンキュンをどう演じるかというより、勝手にそうなっている。そもそも“好き”がわからない二人でもあるし。松本:第2話でキスしそうになるシーンがありましたが、大人なのにどうしたらいいかわからなくて戸惑う、というのもそうでした。上杉:わざわざそう演じたわけじゃなくて、そうなっちゃった。それが演じていても面白いところ。――すみれと宗春の自己肯定感は高いと思いますか?松本:すみれは高いと思います。宗春の「すみれさんは“よもぎ”みたいな人」というセリフのように、すみれは過酷な環境で育つよもぎのように壮絶な人生を歩んできたにもかかわらず、卑屈になったり悲劇のヒロインになったりしない。きっと辛い日々の中で自己否定する暇もなく、生き抜いてきた強い人なんじゃないかな。上杉:宗春は和菓子職人としての自分に満足しているし、誇りを持って働いていることが幸せだと信じているので、すみれに会うまでは自己肯定感が高かったはず。でも初めて外の世界を見て、恋を知ったりするうちに、レベルゼロのステイタスが見えてきて、自己肯定できない部分が増えていきます。――宗春は小豆や大福と話したりもしますが、それも自己肯定感を上げるための一つだったり?上杉:さすがにその宗春のメンタル的なところには理解が追いつかないと思ったけど(笑)、でも僕が草木に話しかけるのと一緒かなって思うとわかる気もします。松本:そうだね。でもすみれも、お金の前では自己肯定感が低くなるのかも。幼少期に母親から大きな愛を受けていても、お金がない環境で育ったことでお金に執着するようになり、本当に大事なことと向き合わずに逃げてきたから。――二人の感情や価値観が少しずつ変わっていくところも面白いですね。お二人は初共演ですが、会う前の印象と変わったところは?上杉:僕は誰に対しても、こういう人だろうなという先入観を持たないようにしていて、そういう意味では変わったことはありません。でも「笑顔が素敵な人に悪い人はいない」と聞くように、松本さんは本当に笑顔が素敵な人で、お話をしてみたらその通りで。作品をよくするために、自ら動いて周りを巻き込む力がすごく強い人。松本:(上杉さんをじっと見ながら)もっと言って!(笑)上杉:なんか急に言いづらくなっちゃったな(笑)。本来誰でも、限界を決めずにやろうというつもりでいても、スケジュールなどの関係で諦めることがあると思うんです。でも松本さんは自分に厳しく、諦める自分を許さない人。その姿を見て僕らは初心を思い出せるし、いいものを生み出せるサイクルを作る人。カッコいいです。松本:上杉くんといると、自己肯定感上がるわぁ(笑)。誰かの、素敵だなとかいいなって思うところを素直に言葉にして人の心にスッと入り込んでくるのって、一流を超えて、超一流だと思う!――自己肯定感を高め合えているお二人ですね。恋愛と自己肯定感の関係性はどう感じていますか。上杉:僕の場合、恋愛は自己肯定感には繋がらない気がします。松本:え~っ。上杉:だって、お互いを100%受け入れることなんてないし、恋愛をしたとしてもいつか縁が切れる準備をしているから。松本:それはわかる。人間って一人で生きて一人で死んでいくものだから、私は一人でいる覚悟ができた時に恋愛をすればいいって思っていて。恋人といつ離れても、自分のメンタルは変わらないぐらいに自立した状態でいたい。上杉:それもわかります。松本:ただ、自分で自分を信頼できる人間になって、いつか離れることを覚悟した上で相手から信頼してもらえたら、自己肯定感は上がるんじゃないかな?恋愛って圧倒的な信頼関係であり、信頼こそが幸せを感じる要素だと思う。上杉:恋愛をするなら、同じ精神レベルの人じゃないと難しいかも。でも中高生の頃は同じ学校に好きな子がいて楽しかったし、幸せを感じるポジティブな要素はあって。相手からも好きだと思われたい、カッコいいと思われたいという気持ちを持つことで確かに自己肯定感は上がるのかも。まあ今は一人でいるほうが楽しいけど。松本:二人って楽しいよ…って、そうはいっても私も言える立場じゃないけど(笑)。『ミス・ターゲット』結婚詐欺師のすみれが婚活を始めるという、ジレンマだらけのラブストーリー。和菓子職人の宗春と出会ったことで、初めて本気の恋にのりだすが…。ドラマ『ミス・ターゲット』は毎週日曜22:00~ABCテレビ・テレビ朝日系にて放送中。出演/松本まりか、上杉柊平、沢村一樹ほかまつもと・まりか1984年9月12日生まれ、東京都出身。主演作はドラマ『向こうの果て』『それでも愛を誓いますか?』ほか。ナレーションやアニメの吹き替えなど、声優としても活躍。主演映画『湖の女たち』が公開中。ジャケット¥46,200パンツ¥31,900(共にカレンテージ/メルローズ TEL:03・6682・0054)タンクトップ¥49,500(アー・ペー・セー ナターシャ・ラムゼイ・レヴィ/A.P.C. CUSTOMER SERVICE TEL:0120・500・990)ピアス¥53,900リング¥27,500バングル¥45,100(以上サラース/サラース カスタマーサポートcustomer@sararth.com)シューズ¥169,400(セルジオ ロッシ/セルジオロッシ カスタマーサービス TEL:0570・016600)うえすぎ・しゅうへい1992年5月18日生まれ、東京都出身。ドラマや映画に出演し俳優として活躍する一方で、HIP HOPグループに所属し、音楽活動なども行っていた。10月公開予定の映画『八犬伝』に出演。シャツ¥28,600パンツ¥34,100ベルト¥8,800(以上MHL. TEL:03・5785・6445)中に着たシャツ¥35,200(ネズヨウヒンテン/にしのや TEL:03・6434・0983)シューズ¥81,400(へリュー/ユナイトナイン TEL:03・5464・9976)タンクトップはスタイリスト私物※『anan』2024年6月5日号より。写真・野田若葉(TRON)スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・AKEMI KIBE(PEACE MONKEY/松本さん)mayumi shiraishi(上杉さん)取材、文・若山あや取材協力・BACKGROUNDS FACTORY(by anan編集部)
2024年06月01日放送中のドラマ『ミス・ターゲット』で本気の恋に向き合う姿を熱演。作中のみならず、互いに高め合いながら作品を創り上げている、松本まりかさんと上杉柊平さんが思う“自己肯定感”とは?松本まりか「自己肯定感を高める=自信を持てるかどうか」“自己肯定感”とはもちろん他人に上げてもらえるものではなく、自分でどうにかするもの。言い換えれば、自分の努力次第でいかようにもなるはずです。相手から尊敬されることで上がるなら、尊敬されるような人になればいいですから。でもね、人間ってそんなに簡単ではないし、強くもない。私も自己肯定できるようになってきたのはつい最近、39歳になってから。基本的にプライベートや仕事などのスイッチを分けていなくて、全部が一つだと捉えているのですが、何事においても終わりはなく、なかなか「やりきった」とは言えない性格で。それでもようやく、やれるだけやってきたと思えたのと、何度も限界を超えてチャレンジしてきたことが自信に繋がってきたからだと思います。私の場合は、自己肯定感を高める=自信を持てるかどうかなのかもしれません。そういうふうに自分を知り、克服方法を得ることは大事なことだと思います。他にも私が自己肯定感を上げるのに有効だと思っているのが、誰も見ていないところで人のために美しい行いをすること。例えばトイレの洗面台の水はねをきれいに拭いているのですが、“知らない誰かのために行動できた”と思えることで、他人を思いやる筋肉がつくんです。そのうち心に余裕が生まれて、やがて“自己肯定力”となって自分を助けてくれる。ちなみに最近、自己肯定感の高まりを感じたのは、自分が尊敬する人や素敵だと思う人たちに信頼してもらっていると実感した時。いい信頼関係もまた、私にとって自信と幸せを作り出してくれます。自己肯定感にまつわる Q&AQ1. 自己肯定感は高いほう?A. すごく低かったけど上がってきました。Q2. その理由は?A. 少しずつ自信を持てるようになってきたから。Q3. 落ち込んだ時の立ち直りは早い?A. はい。やるべきことが次々出てくるので、落ち込んでいる暇がありません。Q4. ポジティブになるためのアイテムは?A. エジプシャンオイルと浅煎りコーヒー。Q5. 自分を褒めてあげたいのはどんな時?A. 限界までやりきり「怠けなかった?」の自問に「イエス!」と答えられたら。まつもと・まりか1984年9月12日生まれ、東京都出身。主演作はドラマ『向こうの果て』『それでも愛を誓いますか?』ほか。ナレーションやアニメの吹き替えなど、声優としても活躍。主演映画『湖の女たち』が公開中。ジャケット¥46,200パンツ¥31,900(共にカレンテージ/メルローズ TEL:03・6682・0054)タンクトップ¥49,500(アー・ペー・セー ナターシャ・ラムゼイ・レヴィ/A.P.C. CUSTOMER SERVICE TEL:0120・500・990)ピアス¥53,900リング¥27,500バングル¥45,100(以上サラース/サラース カスタマーサポートcustomer@sararth.com)サングラス¥36,300(アイヴァン/アイヴァン 東京ギャラリー TEL:03・3409・1972)シューズ¥169,400(セルジオ ロッシ/セルジオロッシ カスタマーサービス TEL:0570・016600)上杉柊平「近しい人から評価を得ることで“自己肯定力”に」仕事でもプライベートでも、積み重ねてきたことで成果を出したら自分で認めて褒めてあげること。その成功体験が自信となった時に“自己肯定感”に繋がっていくのかな。意識的に自己肯定することは結構大事だと思いますが、僕はこれまでやってきたことにまだ納得できていないし、自信を持てるほどの成果を出していないと思っているので、自己肯定するのはなかなか難しいです。例えば「自分が好きな野菜やお米を作って食べて生きている自分って、すごく幸せなんだよね」って言える人をすごく羨ましいと思うんです。でも役者の仕事の場合は、自分で納得しつつもさらに社会的評価がないと、自己肯定として還元されない。自分ひとりでエンジンをふかしながら自己肯定感を高め続けてしまうと、勘違いしてしまって危険だとも思うんです。だからもし僕が自己肯定感を上げるなら、自己ではなく他者、つまり僕の状況を理解してくれる誰かに褒めてもらうのがいいと思います。自分ではできないけれど、誰かとならできるはず。特に、仕事のサポートを続けてくれているマネージャーさんと、新しい仕事が決まった時に喜びを共有したり、今までやってきたことを振り返って「やっとここまで来たね」なんて話しながら実感することで、自己肯定感やモチベーションも上がるような気がします。そのためにも普段から人と喋ることを大事にしているんですが、僕のようにあまり自分に自信がない人は、近しい誰かから評価を得ることで自己肯定力に変えてみるといいかもしれません。自己肯定感にまつわる Q&AQ1. 自己肯定感は高いほう?A. 低いと思います。Q2. その理由は?A. まだ自信が持てないし、心に余裕がないから。でも間違った自己肯定により勘違いするより、謙虚でいたい。Q3. 落ち込んだ時の立ち直りは早い?A. 遅いし引きずります(笑)。Q4. ポジティブになるためのアイテムは?A. 気が悪いと思ったら香木をたいたり掃除をして、環境リセットします。Q5. 自分を褒めてあげたいのはどんな時?A. 褒めてあげられるほどの成果をまだ残していません。うえすぎ・しゅうへい1992年5月18日生まれ、東京都出身。ドラマや映画に出演し俳優として活躍する一方で、HIP HOPグループに所属し、音楽活動なども行っていた。10月公開予定の映画『八犬伝』に出演。シャツ¥28,600パンツ¥34,100ベルト¥8,800(以上MHL. TEL:03・5785・6445)中に着たシャツ¥35,200(ネズヨウヒンテン/にしのや TEL:03・6434・0983)サングラス¥23,210(レイバン/ルックスオティカジャパン カスタマーサービス TEL:0120・990・307)タンクトップはスタイリスト私物『ミス・ターゲット』結婚詐欺師のすみれが婚活を始めるという、ジレンマだらけのラブストーリー。和菓子職人の宗春と出会ったことで、初めて本気の恋にのりだすが…。ドラマ『ミス・ターゲット』は毎週日曜22:00~ABCテレビ・テレビ朝日系にて放送中。出演/松本まりか、上杉柊平、沢村一樹ほか※『anan』2024年6月5日号より。写真・野田若葉(TRON)スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・AKEMI KIBE(PEACE MONKEY/松本さん)mayumi shiraishi(上杉さん)取材、文・若山あや取材協力・BACKGROUNDS FACTORY(by anan編集部)
2024年06月01日(有)おふぃすベガ(兵庫県宝塚市)主催、『上杉春雄・小山裕幾 デュオ・リサイタル』が2024年7月9日(火)にルーテル市ヶ谷センター(東京都 新宿区 市谷砂土原町 1-1)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 ★カンフェティ限定割引チケットあり公式ホームページ 医学部、理工学部と”理系”のバックボーンを持つ音楽家ふたりのデュオ。バッハから近現代の彩りを鮮やかに聴く!フルタイムの脳神経内科医かつピアニストとして演奏活動35年の上杉春雄、慶応大学理工学部を経て渡欧、フィンランド放送交響楽団の首席奏者に就任した小山裕幾。昨今は音楽家のキャリア構築も広がりを見せ、一昔前は“異色”などとされた上杉や小山の経歴も今や珍しくない。しかし、フルタイムの医師である上杉の演奏活動にとって、今回のコロナ禍の影響は甚大だった。拠点・札幌での医療に注力した数年間を経て「自主的な演奏活動をようやく従来のペースにできれば」と話す上杉の5年ぶりとなる自主企画で、気鋭の国際的フルート奏者、小山との共演が実現した。初共演には3曲のフルートソナタを選んだ。王道のバッハ、ナチスにより「退廃音楽」とされ歴史に翻弄されたシュルホフ、20世紀フルートソナタの粋プーランク。これらに合わせ、上杉がピアノソロを選曲した。ベートーヴェンとドビュッシーで音楽史の旅をつなぐ。”理系”2人の化学反応が聴きものだ。【曲目】ベートーヴェン ピアノソナタ第6番 ヘ⻑調 Op.10-2 *L.v.Beethoven :Piano Sonata No.6in F major,op.10-2 *バッハ フルートソナタ ロ短調 BWV 1030EJ.S.Bach:Flute Sonata in H minor BWV 1030Eシュルホフ フルートとピアノのためのソナタE.Schulhoff:Sonata For Flute and Piano,MV86ドビュッシー [映像]第1集より ⽔の反映、運動 *C.Debussy:Images 1"Reflets dans l’eau" "Mouvement" *プーランク フルートとピアノのためのソナタF.Poulenc:Sonata for Flute and Piano*Piano Soloプロフィール上杉春雄 Haruo Uesugi(ピアノ)1967年、北海道生まれ。1981年PTNA G級金賞・グランプリ、1986年マリア・カナルス国際コンクール上位入賞など入賞多数。1988年東芝EMIよりCDデビュー、サントリーホール、大阪ザ・シンフォニーホールでのリサイタルを皮切りに、札幌コンサートホールKITARA、紀尾井ホール、兵庫県立芸術文化センターなどでのソロリサイタルや、札響、オーケストラ・アンサンブル金沢、東京フィル、読売日響などとの共演多数。ライフワークとするバッハ演奏では、オクタヴィアレコードからリリースされた「平均律クラヴィーア曲集第1巻」(2012)、「ゴールトベルク変奏曲」(2017)が「レコード芸術」誌上で特選盤に選ばれる(「ゴールトベルク変奏曲」は2019年レコードアカデミー賞器楽部門ノミネート)ほか、全国各地でレクチャーを行う。2007年より「バッハ連続演奏会シリーズ」として、平均律第1巻、第2巻、ゴールドベルク変奏曲、パルティータを取り上げている。NHK-FM「名曲リサイタル」、浜離宮ランチタイムコンサート、Hakuju Hall「リクライニング・コンサート」等に出演。また勤務先などでも病院内コンサートを開催、これらの活動はNHK「芸術劇場」、「未来への展望」、読売新聞「顔」欄などで取り上げられている。また、歌唱伴奏を師事した世界的なコレペティトゥアM.カッツ氏の著書「ピアノ共演法」を翻訳(音楽之友社)。中丸三千繪、波多野睦美、故G.Sima(元ウィーン国立歌劇場専属歌手)、森麻季らの歌手と共演。器楽奏者では、諏訪内晶子、川本嘉子、藤原真理、A.スコチッチ、N.ボリソ=グレブスキ(2007年チャイコフスキーコンクール2位)と共演を重ね、近年は、クロアチアやオーストリアなど海外でのリサイタルも行っている。また、ピアノ専門誌「ムジカノーヴァ」では「【脳神経内科医のピアニストが解説 知っておきたいピアノ演奏における脳と身体のしくみ】を連載中(現在35回)。1991年北海道大学医学部卒、2000年東京大学大学院医学研究科修了。スウェーデン・ウプサラ大学臨床神経生理部門留学。医学博士、日本神経学会専門医。小山裕幾 Yuki Koyama(フルート)1986年生まれ。新潟県出身。1999年第53回全日本学生音楽コンクール中学校の部第1位。2002年第56回全日本学生音楽コンクール高校の部第1位。2004年第73回日本音楽コンクール第1位、岩谷賞(オーディエンス賞)受賞。2005年第6回神戸国際フルートコンクールに日本人として初めて第1位を受賞する。NHK交響楽団をはじめ、新日本フィル、日本フィル、東京フィル、東響、大阪響、日本センチュリー響などのオーケストラと数多く共演を重ねる。紀尾井ニューアーティストシリーズ、東京オペラシティ「B→C」シリーズ等に出演。これまでに三上明子、ヴォルフガング・シュルツ、パウル・マイゼン、堀井惠、ハンス=ゲオルグ・シュマイザー、オーレル・ニコレの各氏に師事。2006年度第17回出光音楽賞受賞。2007年新潟県知事賞受賞。2010年慶應義塾大学理工学部を卒業後に渡欧、スイスのバーゼル音楽院にてフェリックス・レングリ氏に師事。現在、フィンランド放送交響楽団首席奏者を務める傍ら、欧州各地でのリサイタル、室内楽、音楽祭に出演するなど活発な演奏活動を行う。2017年より1年間ソウル大学の教授代理を務めた。現在、シベリウス・アカデミーの講師として後進の指導にもあたっている。公演概要『上杉春雄・小山裕幾 デュオ・リサイタル』公演日時:2024年7月9日 (火)18:30開場/19:00開演(21:00終演予定)会場:ルーテル市ヶ谷センター(東京都 新宿区 市谷砂土原町 1-1)■出演者上杉春雄(ピアノ)小山裕幾(フルート)■チケット料金一般:4,500円(全席自由・税込)<カンフェティ限定>1,000円割引!一般4,500円 → カンフェティ席3,500円!主催:おふぃすベガ協力:ミリオンコンサート協会 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年05月15日福原遥と深田恭子のW主演で贈るドラマ「18/40~ふたりなら夢も恋も~」に、鈴鹿央士と上杉柊平が出演することが分かった。本作は、夢に向かって歩きはじめた18歳の妊婦・仲川有栖(福原さん)と、恋を後回しにしてきたアラフォービジネスパーソン・成瀬瞳子(深田さん)が、シスターフッド(=女性の絆)を築き、それぞれ訳あり男子と恋に落ちるラブストーリー。2019年から俳優活動をスタートさせ、『蜜蜂と遠雷』「ドラゴン桜」などに出演、大きな話題となった「silent」では、主人公の恋人役を好演した鈴鹿さんが演じるのは、有栖の家の近所のボロアパートに住む大学生・黒澤祐馬。有栖と同じ大学に通っている祐馬は、プロダンサーとして生きていきたいと思っているが、有栖に話せない訳ありの事情があるらしい。鈴鹿央士また、「24 JAPAN」『モエカレはオレンジ色』などに出演し、今後は、Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」の配信を控える上杉さんが演じるのは、美術品輸送専門ドライバーだが、かつてはプロでも活躍した野球選手だった加瀬息吹。口下手で不器用な性格から、周囲には不愛想に見られることが多い。瞳子と金沢で運命的な出会いをする加瀬にも、自分の中で抱えている訳ありの過去が…。上杉柊平鈴鹿さんは「今までに演じたことのない役柄なので、また新しい自分を発見するいい機会をいただいたなと思っています」と話し、「福原さんとの共演は初めてですが、『波長が合いそう』と周囲から言われていて、この現場で一緒にお芝居できるのが今から楽しみです。祐馬なりの言葉や姿勢で有栖を支えていくところも楽しみながら見ていただけたらうれしいです」とコメント。上杉さんは「恋模様が描かれるドラマの主人公の相手役を演じるのは初めてなので、個人的にすごく楽しみです」と期待し、「性別や年齢問わず、『1人では生きていけないよね』ということをすごく感じる作品になっていると思いますので、色々な視点で楽しんでもらえたらいいなと思います」と語っている。「18/40~ふたりなら夢も恋も~」は7月、毎週火曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2023年05月11日俳優の上杉柊平が、2023年12月に配信されるNetflixシリーズ『幽☆遊☆白書』で桑原和真役を演じることが19日、発表された。あわせて上杉演じる桑原のキャラクターアートも公開された。1990年から4年間、週刊少年ジャンプ(集英社)で連載された伝説的大ヒット漫画『幽☆遊☆白書』(ジャンプ・コミックス刊)。第1話で主人公が死亡するという衝撃的な展開で連載がスタート。人間界、魔界、霊界を股にかける壮大な世界観で、個性的かつ魅力溢れるキャラクターたちが次々と降りかかる困難に立ち向かうファンタジーアドベンチャーで、連載ごとに成長を続けるキャラクターと迫力満載のバトルシーンが読者の心を掴み、男女を問わず爆発的人気となる。そして、連載終了から四半世紀経った今も、ファンの間で語り継がれている言わずと知れた名作『幽☆遊☆白書』がNetflixでドラマシリーズ化される。すでに主人公・幽助役を北村匠海、蔵馬役を志尊淳、飛影役を本郷奏多が演じることが発表されていたが、このたび幽助のライバルであり、原作ファンから根強い人気を誇る桑原和真役を上杉が演じることが発表された。桑原は幽助のライバルを自称する、喧嘩っ早いお調子者。しかし、人情深く心優しい漢気溢れる一面も併せ持つ。公開されたキャラクターアートでは、原作の桑原のトレードマークである青の学ラン姿と気合の入ったリーゼントヘアがスタイリッシュな現代版にアップグレードされている印象的な1枚となっている。桑原を演じるにあたって上杉は、「大人になって感じた、実直で無骨、愛に溢れ、自分の信じたことに真っ直ぐに突き進める桑原和真という最高にかっこいい人物を演じることが出来る事を大変嬉しく思いました」と熱く語り、また撮影現場での様子について「見た事のない大きさのセットや、初めて体感した規模のCG用の撮影方法、全国各地で行われたロケに超一流のチームが揃っての撮影、非常に贅沢な現場だと感じながらも、自分もその一部なのだと心を奮い立たせ毎日を過ごしていました!」と興奮冷めやらぬコメントを寄せている。上杉柊平のコメント全文は以下の通り。■上杉柊平/桑原和真役――本作に出演が決まった時の感想まさか小学生の頃に読んでいた作品に自分が出演することが出来るとは思っても見なかった事と、大人になって感じた、実直で無骨、愛に溢れ、自分の信じたことに真っ直ぐに突き進める桑原和真という最高にかっこいい人物を演じることが出来る事を大変嬉しく思いました。それと同時に、世界中に多くのファンがいる本作の実写化にあたってどの様に向き合い、どの様な役割を担って皆様に愛される作品にしていくかを悩み、プレッシャーも感じました。また、Netflixという世界中に市場を持つフォーマットでの作品に携われることに非常に気持ちが昂りました。――30年以上に渡り愛される「幽☆遊☆白書」の魅力について一人一人のキャラクターの個性がハッキリしていて、一度目にしたら忘れることの出来ないキャラクター達は大きな魅力だと感じています。友人宅にあった本作を手に取って読んだのは20年余り前のことになりますが、当時目にした戸愚呂兄のなんとも言えない怖さ、不気味さ、そして戸愚呂弟の圧倒的強者感と筋の通ったカリスマ性を子供ながらに感じ、大人になった今でもなんとも言えない不思議な感覚として当時の事を覚えています。敵が魅力的という大きな魅力の他にも、味方や全ての人物にもその様な忘れられないシーンや脳裏に焼き付くストーリーがあり、そう言った多くの要素が本作が多くの方から支持される魅力の一つではないかと思います。――桑原役について大切な誰かを守るために強くなりたいという桑原の優しく、真っ直ぐな気持ちを大事にしながら向き合いました。同時にそれを実行しようとすることは非常に難しく孤独で寂しい事なのだと実感しながらすごしました。桑原は感情を隠して行動する事が得意なタイプではないので、桑原和真ならその時々にどう感じてどの様な行動を取るか、という事を各シーン、各カット毎に監督やキャストの皆様と話し合いながらキャラクターを演じました。――撮影現場について今までに味わった事のない壮大な規模、スケジュール間での撮影でした為に日々高揚した気持ちで撮影現場に向かっていました。見た事のない大きさのセットや、初めて体感した規模のCG用の撮影方法、全国各地で行われたロケに超一流のチームが揃っての撮影、非常に贅沢な現場だと感じながらも、自分もその一部なのだと心を奮い立たせ、毎日を過ごしていました。キャストのみに関わらず全チームでコミュニケーションを取りつつ、携わっている全ての人が素晴らしい作品を作る為に本気で向き合っていた最高の撮影現場でした。――世界中のファンへのメッセージ世界中の方に愛されている「幽☆遊☆白書」の実写映像化をNetflixにて、全世界の方に観ていただけると思うと今から嬉しくて仕方ありません。国境は関係なく楽しんで頂ける作品になっていると自信を持ってお伝えできます。原作を愛読されている方々はもちろん、未読の方も「幽☆遊☆白書」の魅力を目一杯感じて楽しめる作品になっております。是非お楽しみにしていてください。
2022年07月19日Netflixシリーズ『幽☆遊☆白書』が2023年12月に配信となる。この度、本作に上杉柊平が桑原和真役として出演することが明らかになり、そのキャラクターアートも解禁された。1990年から4年間、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された伝説的マンガ『幽☆遊☆白書』(ジャンプ・コミックス刊)。第1話で主人公が死亡するという衝撃的な展開で連載がスタート。人間界、魔界、霊界を股にかける壮大な世界観で、個性的かつ魅力溢れるキャラクターたちが次々と降りかかる困難に立ち向かうファンタジーアドベンチャーだ。連載ごとに成長を続けるキャラクターと迫力満載のバトルシーンが読者の心を掴み、男女を問わず爆発的人気となる。そして、連載終了から四半世紀経った今も、ファンの間で語り継がれている言わずと知れた名作がNetflixでかつてないスケールでドラマシリーズ化する。主人公・幽助に北村匠海、蔵馬に志尊淳、そして飛影に本郷奏多と主要キャストの解禁が続き、SNSならびにネット上で話題となっている。出演が発表された上杉は、2016年NHK朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』などに出演、さらには歌やドラマ、映画、CM、PVなど様々なシーンで活躍する俳優だ。桑原は北村匠海演じる幽助のライバルを自称する、喧嘩っ早いお調子者。しかし、人情深く心優しい漢気溢れる一面も併せ持つ。解禁されたキャラクターアートでは、原作の桑原のトレードマークである青の学ラン姿と気合の入ったリーゼントヘアがスタイリッシュな現代版にアップグレードされている印象的な1枚となっている。ついに幽助をはじめとする蔵馬、飛影、桑原の4名が解禁となったNetflixシリーズ『幽☆遊☆白書』。果たして、この4人に立ちはだかる宿敵、そしてあのキャラクター達は一体誰が演じるのか。今後の情報にも期待しよう。上杉柊平:桑原和真役・コメント――本作に出演が決まった時の感想まさか小学生の頃に読んでいた作品に自分が出演することが出来るとは思っても見なかった事と、大人になって感じた、実直で無骨、愛に溢れ、自分の信じたことに真っ直ぐに突き進める桑原和真という最高にかっこいい人物を演じることが出来る事を大変嬉しく思いました。それと同時に、世界中に多くのファンがいる本作の実写化にあたってどの様に向き合い、どの様な役割を担って皆様に愛される作品にしていくかを悩み、プレッシャーも感じました。また、Netflixという世界中に市場を持つフォーマットでの作品に携われることに非常に気持ちが昂りました。――30年以上に渡り愛される『幽☆遊☆白書』の魅力について一人一人のキャラクターの個性がハッキリしていて、一度目にしたら忘れることの出来ないキャラクター達は大きな魅力だと感じています。友人宅にあった本作を手に取って読んだのは20年余り前のことになりますが、当時目にした戸愚呂兄のなんとも言えない怖さ、不気味さ、そして戸愚呂弟の圧倒的強者感と筋の通ったカリスマ性を子供ながらに感じ、大人になった今でもなんとも言えない不思議な感覚として当時の事を覚えています。敵が魅力的という大きな魅力の他にも、味方や全ての人物にもその様な忘れられないシーンや脳裏に焼き付くストーリーがあり、そう言った多くの要素が本作が多くの方から支持される魅力の一つではないかと思います。――桑原役について大切な誰かを守るために強くなりたいという桑原の優しく、真っ直ぐな気持ちを大事にしながら向き合いました。同時にそれを実行しようとすることは非常に難しく孤独で寂しい事なのだと実感しながら過ごしました。桑原は感情を隠して行動する事が得意なタイプではないので、桑原和真ならその時々にどう感じてどの様な行動を取るか、という事を各シーン、各カット毎に監督やキャストの皆様と話し合いながらキャラクターを演じました。――撮影現場について今までに味わった事のない壮大な規模、スケジュール間での撮影でした為に日々高揚した気持ちで撮影現場に向かっていました。見た事のない大きさのセットや、初めて体感した規模のCG用の撮影方法、全国各地で行われたロケに超一流のチームが揃っての撮影、非常に贅沢な現場だと感じながらも、自分もその一部なのだと心を奮い立たせ、毎日を過ごしていました。キャストのみに関わらず全チームでコミュニケーションを取りつつ、携わっている全ての人が素晴らしい作品を作る為に本気で向き合っていた最高の撮影現場でした。――世界中のファンへのメッセージ世界中の方に愛されている『幽☆遊☆白書』の実写映像化をNetflixにて、全世界の方に観ていただけると思うと今から嬉しくて仕方ありません。国境は関係なく楽しんで頂ける作品になっていると自信を持ってお伝えできます。原作を愛読されている方々はもちろん、未読の方も『幽☆遊☆白書』の魅力を目一杯感じて楽しめる作品になっております。是非お楽しみにしていてください。Netflixシリーズ『幽☆遊☆白書』2023年12月、Netflixにて全世界同時配信予定
2022年07月19日岩本照(Snow Man)主演の胸キュンラブストーリー映画『モエカレはオレンジ色』より、鈴木仁、上杉柊平、古川雄大演じる救助隊のキャラクター写真が公開された。本作は、ぼっちのJKの萌衣(生見愛瑠)が、岩本さん演じる超シャイで真面目な消防士・蛯原に恋をするところから始まる、観たらきっと恋がしたくなる物語。今回公開された写真に写る、オレンジの制服に身を包んだ鈴木さん、上杉さん、古川さんが演じるのは、蛯原と共に明星市消防局で働くメンバー。蛯原とは学生の頃から犬猿の仲である、同期でありライバルでもある姫野恒星役には、『ジオラマボーイ・パノラマガール』「ギヴン」「消えた初恋」などに出演、現在放送中の「モトカレ←リトライ」では主演を務める鈴木さん。姫野恒星役(鈴木仁)同じく同期・風間慎一郎役は、『リバーズ・エッジ』『サヨナラまでの30分』の上杉さん。風間慎一郎役(上杉柊平)面倒見の良い先輩・新堂一馬役に、「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」の店長役や、現在放送中の「恋なんて、本気でやってどうするの?」では主人公の“推し”坂入拓人役を好演する古川さん。新堂一馬役(古川雄大)ほかにも、後輩の児嶋元気は、『胸が鳴るのは君のせい』で主演を務めた浮所飛貴(美 少年/ジャニーズJr.)が演じている。撮影中は「キャスト全員がまとまっていました」(鈴木さん)、「ずっと笑っていた、ぜんぶ楽しかったですね」(上杉さん)、「岩本くんが場を引き締めてくれて、浮所くんがムードメイカーとして盛り上げてくれました」(古川さん)と話しており、抜群のチームワークで行われた。劇中では、明星署メンバーの活躍にも注目だ。『モエカレはオレンジ色』は7月8日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:モエカレはオレンジ色 2022年7月8日より全国にて公開©2022「モエカレはオレンジ⾊」製作委員会
2022年05月12日90年にミリオンヒットを連発したWANDSのボーカリストとしてデビューし、昨年30周年を迎えた上杉昇が、現在アニバーサリーツアーを開催中だ。昨年11月にスタートした本ツアーは、全キャリアの曲の中から上杉自身が“今聴きたい、聴かせたい曲”をセレクトしたオールタイムプレイリストアルバム『永劫回帰Ⅰ』『永劫回帰Ⅱ』を中心としたセットリストで、新旧のファンを歓喜させている。そして折り返しとなる今年3月からは「#2」と銘打ち、『永劫回帰Ⅱ』の収録曲をメインに披露。中でも名曲「世界が終るまでは…」は、織田哲郎氏による最新アレンジバージョンとして披露されている。なお本ツアーで開催されているトークライブは、本人が直接サインをしながらファンと言葉を交わせる貴重な時間として好評を博しており、これまでベールに包まれていた素顔を覗かせるトークを聞くことができる。ツアーは現在終盤戦を迎えており、ファイナルは5月22日に東京・恵比寿リキッドルームで開催される。チケットは一部公演を除いて現在一般発売中。<ツアー情報>ライブツアー『[ACT AGAINST COVID-19]Show Wesugi 30th Anniversary Tour 永劫回帰 #2』※終了分は割愛4月29日(金・祝) 北海道・札幌cube garden5月14日(土) 大阪・梅田バナナホール5月22日(日) 東京・恵比寿リキッドルームトークイベント『[ACT AGAINST COVID-19]上杉 昇 30th Anniversary DISC 爆音試聴トークライブ+先行販売+サイン会 #2』※終了分は割愛4月30日(土) 北海道・小樽A.LIVE5月6日(金) 愛知・名古屋SPADE BOX5月15日(日) 大阪・梅田Lateral【チケット料金】ライブ:前売5,000円 / 当日5,500円トーク:前売2,000円 / 当日2,500円(別途要ディスク代)※ドリンク代別途必要※各会場限定ポストカード付※ディスクはCD『永劫回帰II』または『30周年メモリアルボックス』いずれかをお選びくださいチケット購入リンク:【お問い合わせ】ネクストロード:03-5114-7444(平日14:00~18:00)<リリース情報>上杉昇 オールタイムプレイリストアルバム『永劫回帰Ⅰ』Now On Sale上杉昇 映像作品『[ACT AGAINST COVID-19]SHOW WESUGI HEAVY TOUR 2021 Dignity』Now On Sale上杉昇 公式サイト:
2022年04月18日世界的な大ヒットドラマを日本でリメイクする「24 JAPAN」に、片瀬那奈、でんでんをはじめとする指折りの実力派キャスト陣と上杉柊平、犬飼貴丈、柳美稀ら注目の若手俳優たちが出演。さらに「ABEMA(アベマ)」と「TELASA(テラサ)」にて全話見逃し配信が決定、地上波放送では見られないオリジナルストーリーを含んだ配信スペシャル版となる。アメリカ連邦機関CTU(テロ対策ユニット)の捜査官ジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)が凶悪なテロ事件と戦う姿を描いた「24-TWENTY FOUR-」。日本版リメイクとなる本作は、オリジナル版のシーズン1をベースに主演・唐沢寿明が演じる日本版ジャック・バウアー=獅堂現馬が、仲間由紀恵演じる日本初の女性総理候補・朝倉麗の暗殺計画を阻止するという極秘任務に挑む。第1話から“謎の美女”として登場し、視聴者の度肝を抜くのが片瀬那奈演じる氷川七々美(ひかわ・ななみ)。東京へ向かう飛行機の中に姿を現し、色気と大胆不敵さで物語をかき乱す要注意人物。数々の修羅場をくぐり抜けてきた現馬すらも動揺させ、冒頭から物語を激震させる“謎の美女”を、片瀬さんがミステリアス&ダイナミックに演じる。そんな中、運命の総選挙当日を迎えた麗の周辺でうごめくのが、でんでん演じる闇の情報屋・上州(じょうしゅう)。彼は麗(仲間さん)から政治生命と家族を脅かす“ある裏情報”をもみ消すよう依頼されるが、一体その情報とは!?闇の情報屋だけに、どこの誰と繋がっているか計り知ることができない上州。そんな不気味な存在にでんでんさんが怪しい魂を吹き込んでいく。片瀬さんは「私が演じる七々美は物語の冒頭から“スゴいことをやってのける人”なので、芝居でもなかなかできないような貴重な経験がいっぱいできますし、ワクワクしています」とコメント、「演じているときは『見てろよ!』という気持ちで、とにかく唐沢さんがキーッとなるような芝居を心がけています(笑)」と明かす。でんでんさんは仲間さんに対して、「久々に再共演して『迫力がある女性だなぁ』と、以前は感じたことのなかった第一印象を持ちました。今までにない女性の迫力でしたね!体全体からグッと出る圧みたいなもの」を感じたと語る。一方、暗殺計画阻止の極秘任務と同時に馬が直面するのが、娘・獅堂美有(桜田ひより)の誘拐事件。美有と共に夜遊びに出掛けた娘を心配し、現馬の妻・獅堂六花(木村多江)と行動を共にするのが神尾佑演じる函崎要吾(はこざき・ようご)。六花と共にその行方を探し回るが…!?さらに、七々美(片瀬さん)を軸に浮かび上がる男たちには、高橋和也演じる正体不明の男・神林民三(かんばやし・たみぞう)。裏社会で生きる神林の動向によって、物語は次々と急展開を迎える。そして警戒すべきもう一人は、機内で七々美と急接近する国際的なカメラマン・皆川恒彦(みながわ・つねひこ)。前川泰之が演じる皆川は、麗を取材するため東京へ向かうことに。「CTU」メンバー&朝倉麗の陣営は…?友人でもある初の女性総理候補・麗の“絶対知られてはいけない過去”を暴こうとするニュースキャスター・山城(やましろ)まどかを演じるのは櫻井淳子。さらに、麗の義母・磯村滋子(いそむら・しげこ)には水野久美、麗の優秀な秘書でスピーチライターも任されている秋山昇(あきやま・のぼる)には内村遥、麗を警護するSPの責任者・金田一忠(きんだいち・ただし)には天野慶久。現馬らの極秘任務に協力するCTU第2支部の暗号解読係・マイロには時任勇気が扮し、各々の立場で任務を遂行するが…!?上杉柊平、犬飼貴丈、柳美稀が大波乱を巻き起こしたパートで熱演第1話では誘拐されるとはつゆ知らず、こっそり夜遊びに出掛ける現馬の娘・美有(桜田さん)。実は、美有を誘い出したのは親友・函崎寿々(はこざき・すず)。「動物戦隊ジュウオウジャー」で女優デビューし、「賭ケグルイ」シリーズでは超個性的なキャラクターを演じた柳美稀が、今回は派手で奔放な女子を熱演。自身初となるベッドシーンにも挑んだ。寿々の夜遊び仲間には、上杉柊平が演じる長谷部研矢(はせべ・けんや)と、犬飼貴丈が演じる鮫島剛(さめじま・ごう)。今年だけでも映画『サヨナラまでの30分』など話題作に多数出演している上杉さんは、ストーリーが進展する中で複雑な心情を抱えるようになる研矢を繊細に演じる。一方、「仮面ライダービルド」でTVドラマ初主演を務め、映画『ぐらんぶる』にも挑戦、演技の幅を広げてきた犬飼さんは、明るくも身勝手なキャラクター・剛を怪演し、またも新境地を拓く。寿々と男女関係を持つ「GO」と名乗る自称大学生・剛を演じる犬飼さんは「母親と一緒にオリジナル版の『24』にハマって、全シリーズを見ていた」そう。今回の役柄が「CTUのメンバーじゃなくて『アイツじゃん(笑)』と。でも、うれしかったですね!」と語る。そして柳さんは「寿々は『ホントやめてほしい!』と思うくらい(笑)、ずっと追い詰められるんです」と明かし、初挑戦のベッドシーンには「ちょっと照れました」とコメント。「KEN」と名乗る自称・大学生の研矢を演じる上杉さんは、この誘拐事件のパートについて「第1話から急展開して、その後ずっと緊迫感が続いていきます」と話す一方、「舞台裏ではみんな和気あいあいとしていて、ほかの3人が僕だけしてないゲームの話をして、勧めてくれたりしています(笑)」と明かしている。「24 JAPAN」は10月9日(金)23時15分~テレビ朝日系にて放送(全24話)。※一部地域を除く「ABEMA」「TELASA」にて配信スペシャル版を全話見逃し配信。(text:cinemacafe.net)
2020年08月24日俳優・上杉柊平、女優・高橋春織らが、川口春奈と山崎賢人がW主演を務める映画『一週間フレンズ。』(2017年2月公開)に出演することが31日、発表された。原作は、葉月抹茶氏が漫画誌『月刊ガンガンJOKER』(スクウェア・エニックス)で連載し、2014年にTVアニメ化もされた同名コミック。月曜日になると友達に関する記憶を失ってしまう女子高生・藤宮香織(川口)と、そんな香織をひたむきに思い続ける心優しい同級生・長谷祐樹(山崎)の切ない青春物語が描かれる。そんな香織や祐樹の友人として物語の重要な役を担うキャラクターを演じるキャストとして新たに発表されたのは、上杉と高橋のほか、ファッション誌『Seventeen』の専属モデルで今年4月から日本テレビ系『Going!』のお天気キャスターに起用された古畑星夏も。上杉は香織の過去を知る転入生・九条一役を、高橋は祐樹の幼なじみ・山岸沙希役を、古畑は香織の中学時代の友人・近藤まゆ役を、それぞれ務める。なお、まゆは原作に登場しない映画のオリジナルキャラクターだ。上杉は、「九条を演じるにあたり、香織を純粋に思う気持ちだけを一貫して持ち続けていました」と役の裏側を告白。続けて「互いのその気持ちだけでいい、でも、気付けば周りの人たちが見てくれていて、支えてくれている。そんな事も九条を通して感じていただけたら」と思いを口にする。現場では「終始、川口春奈さんや山崎賢人くんにいじられていた」そうだが、「そんな主演2人の明るさが、現場全体の、そして僕にとっても支えに」と和気あいあいとした撮影を振り返っている。一方、高橋は「山岸沙希としてきちんと生きられるよう役と向き合い、演じきることができました」と真摯にコメント。緊張もあったと言うが、「主演のお2人含め共演者の皆さんとも次第に打ち解けることができて、本当に楽しかった」と報告しながら、「純粋な気持ちがよみがえるすてきな作品です! ぜひ好きな人や友達と一緒に」と呼びかけた。そのほか戸次重幸、国生さゆり、甲本雅裕の出演も決定。戸次は香織と祐樹の担任教師・井上役を、国生は香織の母・志穂役を、甲本は父・隆之役を、それぞれ担当する。(C)2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・映画「一週間フレンズ。」製作委員会
2016年06月01日「週刊朝日」9月11日号(9月1日発売)は、あだち充氏が特別に描き下ろした『タッチ』の「上杉達也」が表紙に初登場する。8月3日に発売された『甲子園2015』の表紙を飾った「浅倉南」とのコラボレーションとなっており、今回の週刊朝日をあわせると、アルプススタンドで応援する浅倉南、甲子園のマウンドに登板する上杉達也が実現する。なお、『タッチ』本編では描かれない甲子園の登板シーンが描かれるのは今回が初めてとなる。「週刊朝日」9月11日増大号は、2015年9月1日の発売で、定価は410円(税込)。
2015年08月27日今の時代、多くの日本人クリエイターがハリウッド映画の制作において活躍しているが、世界的な賞を受賞しているクリエイターはまだまだ少ない。そんななか、イラストレーターの上杉忠弘氏は映画『コララインとボタンの魔女』(2009年)でコンセプト・アートを手掛け、第37回アニー賞最優秀美術賞を獲得し、このほど公開された映画『ベイマックス』でも、コンセプトアートを担当し、同作の舞台となる"サンフランソウキョウ"をゼロから作り上げた人物だ。ハリウッド作品に携わりながらも、日本を拠点として活動している上杉氏に、同作の舞台裏や"クリエイター"として持論を聞いた。――映画『コララインとボタンの魔女』でアニー賞を受賞したことでも知られている上杉さんですが、これまでどのようなお仕事をしてきて、どういった経緯で、この作品のコンセプトアートを担当することになったのか、教えて下さい。もともと日本のファッション雑誌や広告などでイラストを描いていたんですが、それとは別に気分転換も兼ねて仕事と関係なく普段は描けないタイプの作品をウェブ上に公開していたんです。たまたま、それを見た海外の人たちの間で話題になっていたようで、海外のクリエイターたちが集まる掲示板のようなところで僕のイラストのスレッドが立ったりしてたようなんです。そうした中で、エンリコ・カサローサさん(後にディズニー/ピクサーの短編『月と少年』の監督を務める)が、日本に来た際に私を訪ねてきたんです。そしてその一年後くらいに、今度はロニー・デル・カルメンさん(ディズニー/ピクサー最新作『インサイド・ヘッド』共同監督)という方を伴って再び訪ねてきて。当時2人はストーリーボードアーチストだったんですが、この方たちが来た時に「アメリカで仕事があったらやる気があるか?」と訊かれまして。「そりゃ(仕事が)来たらやりますよって誰でも答えると思うんですが」と答えたところ、そのコメントが一人歩きして、当時ピクサーに在籍していた『コララインとボタンの魔女』の副監督のマイク・カチュエラに伝わり、彼が私をヘンリー・セリック監督に推してコンセプトアートの依頼に繋がっていったようです。もっとも、最初はキャラクターデザインの依頼だったのですけど。実は、こういった経緯を僕が直接聞いたのも、かなり後だったんですけどね。それで『コラライン』の仕事が前例となって賞も貰ったり、人的交流もあって、外国人ですけど仕事を依頼しやすい雰囲気になっていったのではないかと思います。いくつかの企画の立ち上げに携わったあと、『ベイマックス』のお話がありました。――一番最初にピクサーの方が会いに来たのは何年前ぐらいなんですか?2002年でした。そのころからアメリカの水道会社のイラストを制作するお仕事が突然入ってきたりとか、海外からのオファーを受けるようになったんです。どういった経緯で、オファーがきたのか理由はわからないんですが、きっとどこかで(ウェブ上に公開したイラストが)拡散されていたようです。なぜ外国で受けるのかというのも、未だにピンと来てはいないのですけどね(笑)。――ウェブ上に公開したイラストというのは、特にターゲットを決めずに、とにかく描きたいものを描いていたのですか?その時は女性向けの仕事の量がピークといっていい時期で、仕事に追われて自分の描きたいものが描けなくなっていました。それで、自分がおもしろいと思うものを描いてはウェブ上に発表していたんです。仕事で描いた作品ももちろんアップしていたんですけど、それが混然となって「なんか変なことやっている人が日本にいる」と思われたみたいなんですね。それでエンリコさんたちが会いにきてくれた後に、今度はディズニーのプロデューサーの方が会いたいと言ってきたんです。プロデューサーといっても下っ端の人が来るのかと思ったら、そうではなくて。ディズニーがその当時手書きのアニメーションの制作を止めてたんですが、もう1度復活させたいっていう機運があったようで、「それに協力しませんか?」という話をもらったんです。その時はちょうど映画『コララインとボタンの魔女』の仕事を引き受けたばかりだったので、そのときは依頼を断ったのですが、それ以降、ディズニーとの交流が始まったんです。その当時、貴重なディズニーの原画がたくさん見つかったというニュースがあり、ちょうど日本で展覧会が行われていたんですが、その展示会の人気がありすぎて入ることができなかったんです。その話をそのプロデューサーの方にしたら「キミがアメリカに来たら私が用意するから」って言われて。もちろん社交辞令だと思ってたんですけど、実際にディズニー・スタジオに行ってみたら「約束のものを見せましょう」と、私がその時好きだといった『眠れる森の美女』や『101匹わんちゃん』などの実際に使われた背景画や、メアリー・ブレアの原画などが大きいテーブルにたくさん並べてあって、個人展覧会をしてくれたんです。あれは感激しましたね。そのとき、アーカイブにあるものは何でもみせると言ってくれたんですが、展覧会の準備の時間が迫っていて、ゆっくり見ることが出来なかったのはとても残念でした。――ディズニー・スタジオにはいつ頃行かれたのですか?2005年にピクサーのクリエイターのふたりから「展覧会を一緒にやらないか」という話をもらって、ロサンゼルスに行ったんです。その時にディズニーのいろんな方にもお会いして。なぜディズニーの方たちが私のことを知っているのかと、たいへん驚きました。翌年に今度は6人展をやったのですが、そのとき先ほどお話したプロデューサーからディズニー・スタジオに招待されました。「君が来るので昼食会をやるから」と大きいホールに連れていかれたのですが、そこにはディズニーの全美術監督がいて、その前で自分の絵をスライドで見せながら質疑応答をやってくれということになり、観光気分で行ったのに、それまでの人生で最も緊張することになりました(笑)。――そこから今回の『ベイマックス』のコンセプトアートのお仕事のお話はどういった流れだったんでしょうか?いきなりはじまることが多いんですよ(笑)。今回も「今、リサーチトリップで日本にいるんですけど、ちょっと会いませんか?」という連絡を受けて、軽い気持ちで会いに行ったら「実はこういうのがあるんですけど」と大量の資料がドサっと出てきて、別れ際には守秘義務契約書にサインをしていました(笑)。「遊びに来ませんか?」と言われてスタジオへ行くと、コンセプトアートがたくさん貼ってある部屋に通されて「これ、やる気ある?」ってなるとか。そこから急に仕事が始まるんです。――オファーを受けてから最初のネタ出しまでの期間はどの程度で。オファーがあって三週間くらいあとからスタートしたと思います。基本的にはお題を出されて、1週間後に仕上げて提出するというパターンですね。何点かテーマに沿ったものを作り、また次のお題にとりかかるという繰り返しです。そのうち、"出された課題を全部やろうと思ったらだめだ"ということに気づきました。向こうは描いてほしいものをどんどん言いますので、それを正直に全部やろうと思うと、分量的な帳尻を合わせるだけになりかねないので、私自身が面白いと思うイメージ、より創造的なイメージになりそうなものを優先してやることを学んでいきました。――資料としてはどんなものが出されていたのですか?最初の資料でディズニーのクリエイターが書かれたサンフランソウキョウのイメージをたくさん見せてくれました。でも、日本人から見ると割と"勘違い日本"的なところが多くて。私としてはそれをどう取るかですよね。修正するほうに動くか、それをおもしろがるのか。最初のほうは混乱しながらやっていたというのが本音でした。――最初のものは折衷案というか、ある程度向こうからの意向も汲んだものを?自分がおもしろいと思うものを描きました。映画『007』シリーズなどに出てくる"やや勘違いした日本"のモダンなイメージって日本人からすると逆におもしろい感じがしますよね。そういうものをブラッシュアップしていくと、何かおもしろいものがあるかもしれないなと思いながら描いていたところがありますね。――上杉さんがイメージしたサンフランソウキョウを教えて下さい。もともと最初の設定は、1906年にサンフランシスコで大地震があって、それを立て直しに日本からたくさん移民してきたというものだったんです。そのため日本の文化が流入してきて、建築も日本の建物がたくさんあるというイメージで。特に私がイメージしたのは別府だったんですよ。別府は、戦争で空襲を受けておらず、戦前の建物がいっぱい残っているんです。内装は新しくしてるんですけど建物自体は戦前のものが多くて。それに基本的に坂道なんですよね。そのイメージとサンフランシスコの今の感じが合体した雰囲気。あるいは、箱根や熱海などの温泉地に、東京の近代的な雰囲気が合わさった感じですかね。――今回のコンセプトアートを制作するにあたり、一番気を付けた部分というのはなんだったのでしょうか?日本人が見たときに面白がってもらえる、引かれないというところが大事だと思っていましたね。――今回の映画のお話は『ビッグ・ヒーロー6』が元になっているそうですが、オリジナルの作品感というのは意識されましたか?それは最初にあまり気にしなくていいと言われていました。キャラクターも全部変えてしまう、全部違うものになってくると思うという説明でした。ロボットのデザインも私が仕事をした段階では決まってませんでした。なのでそこに関してはあんまり考えることはありませんでした。――今回、一番辛かったと思われることは?私の場合、ひとりで仕事をしているので描いているものが正しいのか正しくないかの判断がつかないときがあるんです。例えば内部で何人かの人が描いたものをディスカッションしていくとか、あるいは他の人が描いたものを見ながらディベートというかたちがあると思うんですけど、ひとりで仕事をしていると孤独な作業で。正しいかどうかがわからないというのがいつも辛いところではありますね。それに今回に関しては、善し悪しの返答があまりなかったんです。「アメイジング!」とか誉めてはくれるんですけど、それのどこがアメイジングなのかは明言してくれないので、それをそのまま続けていっていいのかっていうのを自分で判断するしかないんです。自由すぎるのが逆に辛いっていうのがありました。――グローバルに活躍されていらっしゃる日本人クリエイターのひとりとして、それを目指す人々に対してアドバイスはありますか?“空気を読むな”ってことですかね。仕事に関していうと、現状がこうだからそれに合わせるっていうことばかりをしていると、結局その範囲の中でしかできなくなってしまいますよね。私の場合も「仕事がなければ勝手に描きたいものを描けばいいじゃん」ってところがあったので。描いて発表すれば、誰かが見ているかもしれない。インターネットというツールを使えば、日本人は無反応でも海外の人がすごく反応するっていうパターンがあるんだなっていう証明だと思いますね。――最後に、この作品の上杉さんならではのPRをお願いします。先ほど述べたとおり、私が関わったのは本当に初期段階なのですが、完成したものを拝見すると、様々なイメージが混在していたものがうまく整理されて、非常にいい着地点に落ち着いているのではないかと思います。日本人が見ても魅力的な、とても楽しいものになっていると思います。実は主人公は最初の段階では東洋人のちょっとひ弱なメガネっこみたいなイメージがあって、ロボットなどもブリキのおもちゃみたいな方向に設定されていました。私自身はこれはどうだろうな?と思っていたのですが、それが最終的にはこれ以外にないだろうと思わせる素晴らしいキャラクター像に収まっているという、その取捨選択する能力がすごいと思いました。特にベイマックスの造形は最初を知っているだけにそぎ落とし感がすごくて、どうやってあそこにたどり着いたんだろうと思うくらい素晴らしいですね。BIG HERO 6 - Concept Art by Tadahiro Uesugi.(C)2014 Disney. All Rights Reserved.
2014年12月24日恋愛科学研究所所長で医療アナリストの荒牧佳代先生による映画コラム。生物学的観点や、女性ならではのクリエイティブな感性から、作品に込められたメッセージを解説していただきます。セルフマネジメントとは、自分の行動や体調を適切に管理する“自己管理”です。私はよく映画のトークショーなどで、「映画は自分の心を静かに内観できる大切な時を与えてくれる」とお伝えしています。今回の『ベイマックス』は、まさに自分の心のセルフマネジメントをしてくれる素晴らしい作品です。それでは、『ベイマックス』の魅力を順にご紹介していきましょう!◆少年少女の心には小さな傷がいっぱい恋愛に目覚める前の少年少女の頃は、男女性別関係なく、いろんなものに好奇心のアンテナが反応する多感期です。男女の性が活発化する思春期とはまた違う、人間のパワフルさや素晴らしさがその時期にはたくさんあります。ですが、主人公のヒロはそんな多感期に両親を亡くし、ストーリー中でも最愛の兄を事故で亡くしてしまいます。自分を見守ってくれていた家族を失うなんて、これ以上の悲しみはありませんよね。少年少女の頃は毎日が楽しそうに見えても、実は(家族を失ったヒロのように)自分ではどうすることもできない、外部からの理不尽ともいえる出来事に小さく傷ついていたりします。なぜなら、子どもは自立していない分、とても無防備だからです。◆傷ついた心は友達と分かち合うもの?そんな人の心とカラダの傷をケアする“愛”を配ろうと研究し、毎日ベイマックス(ヒロの相棒となるロボット)を改良し続けていたのがヒロの兄タダシ。ベイマックスは、ヒロにこう伝えます。「心とカラダの痛みは分かち合いましょう」。でも「分かち合うって何?いらないよ」とヒロは突っぱねます。男の子だから、自分でなんとかしたいと思うんですね。私も男の子を育ててきたのでわかりますが、基本的に男という性はとにかく何でも自分でしないと気が済まない性(サガ)を持ちます。言い換えると、自分で何でもこなさないと社会で生きていけない性なので、幼い頃からの自立心は、大人に守られていても旺盛です。◆ハイテクは全世界をも支配できる力また、男の性は競争力がものいう性です。前に突き進むため、本能的に勝ちにこだわるケースが多々あります。ヒロも禁止されている、闇の賭けが生じるロボット対戦で勝つことにうつつを抜かして、兄に怒られます。しかし、それでもやめる気がないほど夢中になっています。人間は腕力だけでなく、脳力という高等な賢さを持つ動物。なので、コンピューターやハイテクノロジーを使っての“勝ち”は、一対一での勝ちだけでなく、全世界という集団への支配力へと変えられます。ハイテクに関して天才的な威力を発揮する少年ヒロは、そんな世界をも征することができるかもしれない力の持ち主。実はその莫大な威力を持つ“力“こそ、人間がもっとも求めてやまない“力”なのです。◆社会を救えるのは“力”か“優しさ”か?世界をも征する “力”を得た人の周りには、その“力”を使って金儲けしようと企む、欲望渦巻く人が集まってきます。その反面、“力”を単なる金儲けではなく“愛ある力”に変えて人々を守ろうとする人間も集まってきます。“力”を持つ人間は、正義にも悪にもなる危うさがあります。ヒロの兄タダシは、自分のテクノロジーの力を、人々の心とカラダを守る“愛ある力”へと変えようと努力した研究者です。ヒロに人の愛とは何か?を教えたのもタダシです。ヒロは天才的な才能を持つ少年だからこそ、その将来を案じて自分が得た“力”をどう使えば、人々のためになるのか?を教えたかったのでしょう。生前よりヒロにハイテクの素晴らしさを伝え続け、ヒロの才能をさらに開花させようと頑張っていた兄から託された使命を、ヒロはどう捉え、世界に羽ばたいていくのか?ベイマックスとの触れ合いを通し、ヒロの心は、支配する“力”と大きく包み込む“優しさ”の狭間で葛藤します。その、もがき苦しみながらも仲間と共に前に進もうとする姿は、人間社会で “力”と“優しさ”のバランスの取り方を日々模索し続けている人の心に、多くの共感を呼ぶと思います。心とカラダのセルフマネジメントに関する“力”と“優しさ”のバランスこそ、人間が人間社会でもっとも大切に考えなくてはいけないことかもしれませんからね。天才少年ヒロが“愛ある力”に目覚める瞬間を、ぜひお友達や恋人、ご家族と一緒に劇場の巨大スクリーンでご覧ください。将来、結婚して子育てを経験するかもしれない独身女性や、すでにお子さんを育てている既婚女性にも、大人として子どもに愛や真の正義とは何か?を伝えられる素晴らしい作品です。自分が少年少女の頃に感じていた正義という名の純粋な心にもきっと響くでしょう。【STORY】兄が遺した優しすぎるケア・ロボットに秘められた、驚くべき“使命”とは…?謎の事故で最愛の兄タダシを失った天才少年ヒロ。深く傷ついた彼の心を救ったのは、人々の心とカラダを守るために兄が開発したケア・ロボットのベイマックスだった。兄の死の真相をつかもうとする二人だったが、彼らの前に未知なる強大な敵が立ちはだかる。ケア・ロボットとして人を傷つけることを禁じられているベイマックスに、大切なヒロを守り切ることはできるのだろうか?そして、兄がベイマックスに託した、驚くべき“使命”とは…?【みどころ】ヒロの心の成長を追うストーリーは涙なくして見られないのですが、日本文化への愛がギュッと詰まったノスタルジックな世界観も見逃せません。『ベイマックス』には、アニメーション界の権威であるアニー賞の美術賞を、日本人で初めて受賞した世界的なイラストレーター、上杉忠弘氏がコンセプト・アートとして協力しています。制作前のリサーチで来日したドン・ホール監督とクリエイターメンバーは、それぞれ日本の文化に感銘を受けたそう。特に光は印象的だったと言います。「僕らが見た日本の光はとても美しかったんだ。ネオンの光も含めてね。東京はとてもモダンでクールなテクノロジーがあり、サンフランシスコの特徴的な土地と混ぜ合わせることで、とてもクールで興味深く、新しい独創的な世界が作れると思ったんだ」その言葉通り、今回の夕焼けはまさに日本の光のイメージを反映して描かれ、私たち日本人がノスタルジーを感じるビジュアルとして仕上がっています。監督は「このポスターは、夕焼けの光が二人を照らすことによって、ヒロとベイマックスの絆をより際立たせているんだ。日本に影響を受けた美しい光と、ストーリーに込めた想いを感じて欲しい」と続けています。12月20日(土)全国ロードショー監督:ドン・ホール/クリス・ウィリアムズ製作:ロイ・コンリ配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン『ベイマックス』 Disney. All Rights Reserved.★オリジナルグッズプレゼント★とってもかわいい『ベイマックス』特製ポーチを3名様にプレゼントします!応募・詳細はこちらから♪※プレゼント応募にはcocoloni PROLOの会員登録が必要です。ご応募期限:2015年1月12日(月)荒牧佳代(あらまき かよ)恋愛科学研究所所長、恋愛科学カウンセラー。脳内ホルモンと個人の性格や行動を関連させたロジックでさまざまなテーマを分析する恋愛科学(行動科学)のプロフェッショナル。2013年、avex(エイベックス)×DocomoのBeeTV「声感☆ラブメッセージ」全12話監修。2014年、Yahoo女子向けニュースアプリ「ポストピ」にて業界通のタレントとして恋愛記事をチョイス!コメント付きでピックアップ中。「Yahoo、ツヴァイ、ブックビヨンド(学研)」3社の新メディアブランドプロジェクト【恋活サプリ】にて毎週金曜日コラム更新、当プロジェクトより電子書籍「モテに興味ある男、モテに興味ないフリする女」も出版。他、テレビ・ラジオ・ネットTVゲスト出演、Webサイトのコラム執筆、雑誌特集企画監修、恋愛&婚活セミナー講師、映画トークショーなど多方面で活躍中。スマートフォンサイト恋愛科学研究所~LoveScience~
2014年12月20日ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作『ベイマックス』の最新ポスターが公開になった。日本のために製作された特別なビジュアルが使用されたもので、日本の“夕焼け”を思わせる優しい光が印象的なポスターだ。その他の写真本作は、最愛の兄タダシを謎の事故で失い孤独になってしまった少年ヒロが、兄が作り出した人間をケアする心優しいロボットのベイマックスの存在によって少しずつ元気を取り戻し、戦闘力も戦闘意欲もないベイマックスを相棒に、兄タダシの死の謎に迫る姿を描いた作品。今回公開されたポスターのテーマは“日本の夕焼け”で、映画の舞台は架空の都市“サンフランソウキョウ”でありながら、夕方から夜にかけての光のイメージは日本の光をイメージして映画作りが進められたという。ドン・ホール監督はリサーチのために日本を訪れており「僕らが見た日本の光はとても美しかったんだ。ネオンの光も含めてね。東京はとてもモダンでクールなテクノロジーがあり、サンフランシスコの特徴的な土地と混ぜ合わせる事でとてもクールで興味深く、新しい独創的な世界が作れると思った」という。また、このポスターについては「映画のストーリーをしっかりと照らしていて、私たちが映画の核だと思っていることそのものです。つまりそれは悲劇的な喪失を味わったヒロと、ベイマックスの関係です。私たちが深みのある没入的な世界を作り上げたということを分かってもらえたら嬉しいです。そして(日本に影響を受けた)美しい照明とストーリーに込めたハートを感じてもらいたいです」と語っている。本作ではリサーチを重ねるだけでなく、多くの日本人のクリエイターが映画作りに参加。『コララインとボタンの魔女3D』のコンセプト・デザインを手がけ、アニー賞の美術賞を受賞した上杉忠弘も本作のコンセプト・アートを手がけており、ホール監督は「彼は遠く離れた日本からこの作品に参加してくれた。彼の広大な知識と日本的な特色を多くの与えてくれたんだ。本当にラッキーだったよ」と感謝を述べている。本作のスタッフは、徹底的な調査と試行錯誤を繰り返すことで、日本の観客が観ても“違和感がないデザイン”を追求しており、細部を観ることで作り手の“日本への愛”が感じられるようになっているという。『ベイマックス』12月20日(土) 全国ロードショー
2014年10月16日孤独な天才少年と“フワぷに”ロボットが主人公となるディズニー・アニメーション・スタジオの最新作『ベイマックス』から、東京国際映画祭のオープニングを飾るワールドプレミアを前に、夕焼けをイメージした日本オリジナルの本ポスターが到着。さらに、舞台となる架空都市“サンフランソウキョウ”のコンセプト・アートには、日本人イラストレーター、上杉忠弘氏が参加していることが分かった。本作は、東京とサンフランシスコを融合したような架空都市“サンフランソウキョウ”に暮らす、最愛の兄を亡くした天才少年・ヒロと、優しすぎるケア・ロボット“ベイマックス”が繰り広げる感動アドベンチャー。今回日本のために特別に作られたポスターのテーマは、日本の夕焼け。サンフランソウキョウの、まるで東京湾岸を思わせる風景に降り注ぐ夕日を描き、サンフランシスコを思わせる坂の上に、ヒロとベイマックスがお互いを見合って佇んでいるビジュアルだ。実は空気感(光の加減)についても強いこだわりを持って描かれているこの街は、昼間の強く真っ直ぐな光のイメージはサンフランシスコから、そして、夕方から夜の少し屈折したファンタジックな光は日本のものをイメージ。まさに、本作で描かれる、兄タダシを失ったヒロの悲しみと、その穴を埋めるために寄り添うベイマックスの切なくも心温まる関係性と、2人が織りなす物語に想像が膨らむポスターとなっている。本作のドン・ホール監督とクリエイターメンバーはリサーチ来日の際、それぞれ日本の文化に感銘を受けていたが、特に光を印象的に感じたと言う。「僕らが見た日本の光はとても美しかったんだ。ネオンの光も含めてね。東京はとてもモダンでクールなテクノロジーがあり、サンフランシスコの特徴的な土地と混ぜ合わせることで、とてもクールで興味深く、新しい独創的な世界が作れると思ったんだ」と語る。また、監督は「このポスターは映画のストーリーをしっかりと照らしていて、私たちが映画の核だと思っていることそのものです。つまりそれは悲劇的な喪失を味わったヒロと、ベイマックスの関係です。私たちが深みのある没入的な世界を作り上げたということを分かってもらえたら嬉しい」とも語り、「そして(日本に影響を受けた)美しい照明とストーリーに込めたハートを感じてもらいたいです」と、言葉を続けた。我々日本人が、どこかノスタルジーを感じてしまう“サンフランソウキョウ”のビジュアル。この街のコンセプト・アートに、日本人イラストレーターの上杉忠弘氏が参加している。上杉氏は、ストップモーション・アニメ『コララインとボタンの魔女3D』(‘09)でデザインコンセプトを担当し、日本人で初めてアニメーション界の権威であるアニー賞「美術賞」を受賞した世界的イラストレーター。その彼が本作のコンセプト・アートに協力、ホール監督たちが魅せられた日本の光の使い方を徹底的にディズニーのクリエイターに印象付けた。クリエイターは「ダタヒロはたくさんのコンセプト・アートをやってくれたんだ。彼の作品は本当に素晴らしいよ。彼はすべての作品でとてもマジカルな光の使い方をするんだ」と語る。さらに、ホール監督は「日本の文化を描くために正しい知識と、アーティスティックな感覚を持った日本人にどうしても協力してほしかったんだ」と明かし、「世界的に有名なタダヒロ・ウエスギに助けてもらったんだ。彼は遠く離れた日本からこの作品に参加してくれた。彼の広大な知識と日本的な特色を多くの与えてくれたんだ。本当にラッキーだったよ」と賛辞を送る。サンフランソウキョウがどこか日本人の心に刺さる理由は、日本への愛に貫かれたスタッフ陣の並々ならぬ協力体制の賜物。ついに来週、東京で世界初披露される『ベイマックス』がますます楽しみになってきた。『ベイマックス』は12月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日公開以来、いまなお世界中で愛されている傑作『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』で、ストップモーションアニメという“人形の世界”に新しい息吹を吹き込んだヘンリー・セリック監督。新作ファンタジー『コララインとボタンの魔女 3D』で彼が描くのは、誰もが夢みる“理想の世界”へと足を踏み入れた少女のスリルあふれる冒険。そして現実と理想、2つの世界を築き上げるのに、監督が美術デザインを託したのが、日本人イラストレーターの上杉忠弘。日本人初のアニー賞を獲得した、その独特な世界観はいかにして出来たのか?ふたりの匠に話を聞いた。今回初めてアニメーション作品のコンセプトアートに、しかもハリウッド作品に挑んだ上杉さん。セリック監督は、その抜擢の理由を「たくさん取材を受けてきたおかげで、これという答えが見えてきたよ」と笑みを湛えて語りだした。「元々、当時のアメリカの美術の方に慣れ親しみすぎているところがあって、新しい何かが欲しいなと思って、いろんなイラストを見ました。そのときに上杉さんのイラストを見て、色彩やパターン、女の子がフィーチャーされている点など、いろんな面で(主人公)コララインのいるべき場所、“ホーム”を感じたんです」。そんな監督から上杉さんへの唯一の要望、それは「僕らが考えつかないような、見たこともない世界を描いてください」(上杉さん談)という。「実写の映画の場合は、監督と脚本が良ければ、その映画の成功の鍵の90%を握るのはキャスティング、あとはメリル・ストリープをキャスティングすればまず間違いない。それと同じで、上杉さんという才能のある方にお願いするわけで、彼だったらきっといいものを作ってくれるだろうという強い確信がありました。才能のあるアーティストと仕事するときは、枠に閉じ込めたりしないで、ダンスのようなコラボレーションをしていくんです。どんなものに上杉さんが反応していくのか見ながら、最初のダンスでお互いのことを何となく知り合ったところで少し具体的な指示を出していきました」。この「自由に描いていい」という監督の言葉に対し、上杉さんは…「すごく簡単なことのようですが、これは自分の才能と向き合わなくてはいけないということなんですね。何となく見栄えがいいものは描けるけど、その中で何がベストなのかを自分で導き出さなければならない。監督の一言は、一人のアーティストの全部を搾り出すようなものだったと思います」。2人のイマジネーションが融合し出来上がった、コララインから見た現実と“隣の芝生は青い”世界。実際のセットでは、巨大なスタジオに2つのセットが作られ、それぞれの世界が表現された。彼らの頭の中ではどのようなイメージが築かれていたのか?「撮影ではセット自体の奥行きや、閉塞感・開放感というのを変えていきました。現実のキッチンは全部が圧縮されていて息が詰まる感じのセットに対し、もう一つの世界は奥行きがあって色もあるんですが、カメラのレンズも変えて、コララインが足を踏み入れたときに開放感を感じる場所にしたわけです」(セリック監督)「僕は、退屈な“日常”というのが大切だと思ったんですね。アメリカの映画をたくさん観て、アメリカの日常というのを想像しながらこちらの世界を描きました。もう一つの世界では、逆にアメリカ人の方が見たときに“非西洋的”と感じたらおもしろいのではないかと思い、クモの魔女が登場するので、(フランク・ロイド・ライトが設計した)旧帝国ホテルのような、クモの巣みたいな意匠を取り入れて、現実よりも有機的な世界を出せればと。あと、人形という点では文楽のがぶ(髪の中から二本角を出す女形の頭)をイメージしました。日本では人形劇は正面には出てこない媒体ですが、そういうあまり注目されないような、優れたデザインを取り入れたいと思いました」(上杉さん)実はこの話を初めて聞いたというセリック監督だが、興味深そうにこう話した。「いま思ったのが、上杉さんが現実の世界で描いたのは、50年代の平凡なアメリカの日常で、もう一つの世界は“東京”なんじゃないかと。もしかしたら上杉さんも意識してないかもしれないけど、僕は東京という街から、ほかに見たことないワイルドな色使いを感じとるんです」。すると、上杉さんはこう返す。「僕は初めてサンフランシスコに行ったときに、空や空気感がすごく美しいと思ったんですね。鮮やかで夕焼けなんか真っ赤で。逆に日本の空はコントラストがないと思ってたのですが、ピクサーの友人に言わせれば、その中間色が綺麗だと。無いものねだりですね(笑)」。頭の中に広がる無限のイマジネーションをあふれんばかりに言葉に連ねていくふたり。最後に一つ。もしも実際に、扉の向こうに“もう一つの世界”があったら、ふたりはどんな世界を夢見るのだろう?「難しいな…。頭の中をパカっと開けてその中から自分の思った絵を取り出す、そういう能力が欲しいですね。頭の中のイメージを形にして取り出すのは大変なんです。それを出せるようになるには何十年もかかることなので。いまもそうですよ」(上杉さん)「僕はちょっと欲張りなものかもしれないけど、自分が映画をずっと作り続けられる世界、そして1本にこんなに時間がかからない世界がいいな(笑)」(セリック監督)日米のふたりの類まれなる才能が描く、遊び心に満ちあふれた、めくるめくファンタジー・ワールドをぜひ、ご堪能あれ。■関連作品:コララインとボタンの魔女 3D 2010年2月19日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Focus features and other respective production studio and distributors.■関連記事:榮倉奈々×劇団ひとりインタビュー子供の頃に見た、“扉の向こう”の世界――。日本人初!『コララインとボタンの魔女』アニメ界のアカデミー賞で美術賞受賞扉の向こうは“理想的”な世界『コララインとボタンの魔女』試写会に5組10名様ご招待劇団ひとり、初対面の榮倉奈々に「こんなにカッパが似合う人いない」アニメ界のアカデミー賞候補が発表!『コララインとボタンの魔女』が一歩リード
2010年02月25日ダークな世界観とユニークなキャラクターが世界中で愛されている『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のヘンリー・セリック監督が手がける新たなファンタジー『コララインとボタンの魔女 3D』。2月7日に発表されたアニメ界のアカデミー賞と称される第37回アニー賞において、本作のコンセプト・アートを担当したイラストレーターの上杉忠弘が日本人として初の最優秀美術賞を受賞する快挙を果たした。元々、風景やキャラクター、都会の風景など独特の色彩と質感で描くことで海外でも高く評価されている上杉さん。本作では、愛らしい主人公・コララインを始めとするキャラクターから建物、すべてのコンセプトを具体的なビジュアルに落とし込んだ上杉さんのイラストを元に、監督が映像のイマジネーションを膨らましていったという点で、上杉さんは非常に重要な役割を担っている。同授賞式に出席した上杉さんは、この快挙を受け「まさか自分が受賞すると思っていなく、お客さん気分で楽しんでいたので、名前を呼ばれた瞬間は頭が真っ白になりました。監督からもおめでとう、おめでとうと何度も言ってもらえて、とても嬉しい気持ちでいっぱいです」とコメント。スピーチでは、英語で「ありがとうございました、非常にハッピーです」と挨拶し、「自分はアメリカの50、60年代のアニメーションに影響を受けてこの仕事をしています。なので、ここアメリカでこういった名誉ある賞を受けられて光栄です」と喜びを表したという。また、同映画賞で本作は『プリンセスと魔法のキス』に並び最多3部門、最優秀美術賞、最優秀音楽賞、最優秀キャラクター・デザイン賞を受賞。3D技術と、昔ながらの手作りの手法で緻密に創り上げられた、ストップモーション・アニメとして高い評価を受けた。3月に発表されるアカデミー賞のアニメ作品部門にもノミネートされているとあって、さらなる受賞に期待がかかる。また、上杉さんは2月8日(月)に帰国、10日(水)に行われる本作のプレミア試写会に登壇する予定。『コララインとボタンの魔女 3D』は2月19日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。■関連作品:コララインとボタンの魔女 2010年2月19日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Focus features and other respective production studio and distributors.第82回アカデミー賞 [アワード]■関連記事:毎年恒例、オスカーに対抗して“最低映画”を選出するラジー賞も候補を発表!西田敏行、モーガン・フリーマンの主演男優賞ノミネート祝福「絶対獲る!」アカデミー賞候補が決定!キャメロンVSビグローの元夫婦が最多9部門で対決ファーギーVSテイラー女優としても大活躍の歌姫がグラミー賞でガチンコ対決!賞レースのダークホース『ハート・ロッカー』のココがすごい!最新予告編到着
2010年02月08日