あべのハルカス近鉄本店では、第3回目となる「ハルカス学園祭」を11月16日(木)より5日間開催します。「ハルカス学園祭」は、産学連携により開発した商品や、授業の中で制作した作品の販売や展示を行うほか、ゼミや部・サークルでの活動など多彩な取り組みを紹介するイベントで、2021年よりスタートしました。今回は過去最多となる大阪、京都、和歌山の約30の大学や学生団体(※)が集結し、学生起業家による特別企画「リファッションマーケット」やSNSで話題の「大阪大学お嬢様部」などのサークル活動を特集します。学生の皆さんの活動の場、発表の場を提供し、お客様とのコミュニケーションを楽しんでいただきたいと考えています。あべのハルカス近鉄本店では、阿倍野・天王寺の街を盛り上げようと、エリア内の施設や企業と連携し、2019年11月21日より、毎月21日に「ええやんまちフェス」を開催しています。今回のイベントはその一つとなります。【開催期間】11月16日(木)~20日(月)※最終日は15:00閉場【開催場所】ウイング館9階催会場■ 【学生起業家】■ ファッション系インフルエンサーが集結!「リファッションマーケット」"ものは捨てずに他の人に使ってもらう習慣"を多くの方に身につけて頂きたいという思いで活動を行っている「近大起業家HAGI」による特別企画「リファッションマーケット」を開催します。2日間で約50名のファッション系インフルエンサーが登場し、自身が来ていた服や雑貨を販売します。SNSでの交流だけではなく、チェキ会の開催やプレゼントのお渡しなど来場していただく楽しさも提供しています。●日時:11月18(土)・19日(日) 各日12:00~16:00●入場料:1,300円~■ 【学生起業家】■ 近畿大学の学生が立ち上げた石焼き芋屋さん#焼きいも学部大学の起業プログラムを受講し、事業の立ち上げを学んだ学生が、小学生のときに焚き火をして作った焼き芋の味に感動した思い出から立ち上げた「♯焼き芋学部」が昨年に引き続き登場します。90分に1回焼き上げる石焼き芋を販売します。また、今回のハルカス学園祭では「焼いもブリュレ」も初登場します。■ 【サークル】■ 大阪大学お嬢様部SNSでも話題の「お嬢様活動」。阪大お嬢様部では、約50名の部員が活動しています。今回はお嬢様のお部屋のフォトブースが登場します。●11月16日(木)~19日(日)■ 【サークル】■ 大阪大学トイレ研究会阪大のトイレをきれいにすることなどを目的に活動中。ハルカス300(展望台)を含む、あべの・天王寺エリアのトイレの調査結果を発表します。●発表会:11月16日(木) 10:00~14:00■ 【サークル】■ 落語研究会大阪府下で活動している6校 (大阪公立大学・大阪大学・大阪芸術大学・大阪経済大学・追手門大学・関西大学)の「落語研究会」による寄席・漫才などをミニステージにて紹介します。●11月18日(土) 12:00~17:00●観覧費:無料※画像は大阪大学落語研究部■ 【サークル】■ 羽衣国際大学学生考案のプロテインを製品化して販売する「オリジナルプロテイン・カフェ」を開催します。■ 【学内ベンチャー】■ 「フードロス問題」解決を目指す!「麺の下の力持ち」「大和大学 SDG研究推進室」がオリジナルラーメン4種を提供ラーメン通の学生が、規格外で市場に出回らなくなった素材を活用したオリジナルラーメンを昨年に引き続きイートインで提供します。今年は、土日限定ラーメンも登場し、計4種のラーメンを販売します。●イートインの営業時間:10:30~19:00 ※最終日は14:00オーダーストップ【1】18日(土)限定【2】19日(日)限定【3】19日(日)限定【4】【1】すいたぶるラーメン(背油煮干醬油) 【各日限定数200】 880円【2】すいたぶるラーメン(鶏白湯) 【限定数30】 880円【3】すいたぶるまぜそば(カレー) 【限定数30】 880円【4】すいたぶるまぜそば(煮干醤油) 【限定数30】 880円※いずれも盛り付けが変更になる場合がございます。表1: ※表示価格には、消費税が含まれています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月10日バーチャルな世界で学園生活を楽しむオンラインコミュニティ「キャラフレ」では、秋の学園祭『2023翔愛祭』を開催します。ユーザーイベントの祭典『2023翔愛祭』には、45のユーザー団体および外部参加団体が出展いたします。ゲーム開発を手がける株式会社エイプリル・データ・デザインズ(本社:東京都世田谷区。代表取締役:濱田功志。以下、エイプリル。)は、ブラウザで手軽に楽しめる、多人数参加型学園コミュニティ「キャラフレ」( にて、秋の学園祭『2023翔愛祭』の開催をお知らせします。キャラフレ - charafre.net : キャラフレ|2023翔愛祭秋の学園祭『2023翔愛祭』■ 開始/終了日程11月11日(土) 21:00 ~11月26日(日) 21:00□ 開会式11月11日(土) 21:00~□ 閉会式11月26日(日) 21:15~出展内容のご紹介体育館ステージイベント翔愛学園の体育館では、参加団体によるトークやライブが連日開催されます。11月11日(土) 21:00から行われる開会式に続いて、出展団体の開会宣言を紹介する『CSSSWWML(不夜城!カメ研。)』や、著作権の切れた往年の名曲を鑑賞する『童謡・唱歌友の会♪&Classical Music友の会♪』など、18団体のステージが予定されています。キャラフレ・ライブイベント : スペシャルゲスト『秋廣優莉恵』さんが、アバターでライブに登場11月18日(土) 20:00~秋廣優莉恵『秋廣優莉恵』千葉県佐倉市出身1st 写真集「Too...Love」はトップ28位を記録した。CD、写真集共に売り上げは好調を見せている。歌、トーク、モデルとマルチに活動を行う。宮城県歌謡作家協会主催作品発表会ではゲストをつとめた。また地域との関わりも深め鹿島田商店街の催しに積極的に参加している。今冬から来春までにタイアップ写真集発売予定。<リリース実績>1st Single「Too say,もうLove...」2nd Single「流星のフルーレ」<写真集>「Too…Love」「1.5」運動場テントブース翔愛学園の運動場テントでは、主に臨海パークで活動を行っているサークル団体が出展致します。栃木県足利市の広告代理店『いいね!プロジェクト推進委員会』や、キャラフレの紹介動画を制作しているユーザー団体『「みんなで育てるキャラフレ」同盟』など14団体がブースを構えます。校舎内部活ブース翔愛学園の校舎内で、普段授業が行われる教室がある東棟では、学園内で部活動を行っている団体が出展致します。自分たちで撮影したかわいい猫の写真をスライドショー形式で展示する『ねこねこ写真館』。キャラフレ内で遊べるオリジナルのミニゲームを多数展示している『ミニゲーム制作同好会』など、32団体が出展致します。以上 全47団体が出展キャラフレとは『キャラフレ』は、webブラウザで動作する学園生活コミュニティゲームです。プレイヤーはオンライン上の仮想学園、『翔愛学園』の生徒となり、ゲーム内のキャラクターや、ゲームに参加する他のプレイヤーとの出会いを通じて、学園生活を疑似体験することができます。webブラウザで動作するため、特別なアプリケーションをインストールする必要が無く、ノートPCやタブレット、スマートフォンでも快適に遊ぶことができます。学園生活コミュニティ「キャラフレ」キャラフレの特徴・「多人数同時参加型2Dアドベンチャーゲーム」という、独自システムを開発・採用。・2Dアドベンチャーゲームのシステムと多人数参加型オンラインゲームのシステムを融合。・“天使の羽”を集め、無料ポイントと交換。・チャット未経験者でもコミュニケーションを楽しめるゲームチャット。・豊富で個性的な登場人物。・たくさんの髪型や表情、細かく描き込まれたコスチュームなどで個性を演出。タイトル概要サービス名称:キャラフレURL: 対応ブラウザ:Microsoft Edge、Chrome、FireFox等主要なブラウザに対応価格:基本無料プレイ・アイテム課金開発:株式会社エイプリル・データ・デザインズ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月10日映画『怪物の木こり』3週連続SPECIAL WEEK企画のラストを締めくくる特別映像「プレミアイベント編」が公開された。先日開催された第36回東京国際映画祭の特別招待上映(ガラ・セレクション部門)で、日本初お披露目を果たした本作。公開された映像では、キャスト陣が集結したレッドカーペットと完成報告会、ジャパンプレミアの裏側が収められている。10月23日(月)、東京国際映画祭の開幕式となるこの日に華やかな装いでレッドカーペットに参加した主演の亀梨和也、菜々緒、三池崇史監督、そして“怪物の木こり”。スマートに菜々緒をエスコートしながら堂々たる姿でステージに立った亀梨は、「このような場に参加させていただけることを光栄に思っています。この期間、映画を通じてみなさんにとって素敵な時間が流れることを祈っております」と挨拶し、映画祭のスタートを切った。レッドカーペットに降り立つと、亀梨が手にしたカメラに4人が収まり「レッドカーペットこれから歩きまーす!」と手を振って見せる、スタート直前のセルフィ―映像も収録。集まったファンの鳴りやまない歓声に手を振り応えながら、亀梨は「華やかな時間を過ごして非常に楽しませてもらっています」と感想を語り、東京国際映画祭へ初参加となった菜々緒も「皆さん盛り上がっていて、街の活気も戻っているようですごく嬉しかったです」と、それぞれ映画祭の雰囲気を大満喫している様子。そして報道陣の前に立ち止まった亀梨は「皆さんの反応にドキドキそわそわしていますが、無事に迎えられるのを楽しみにしています」と少し緊張な面持ちで意気込みを語った。併せて、レッドカーペット上で亀梨が撮影した写真が公開され、日本での初お披露目を前に、笑顔で東京国際映画祭を楽しむ亀梨、菜々緒、三池監督、そして“怪物の木こり”が映し出されている。続いて、映像は10月31日(火) に行われた亀梨、菜々緒、吉岡里帆、染谷将太、三池監督らが登壇した完成報告会見へ。三池監督に「誰がどう見てもサイコパスっぽい(笑)」と二面性を明かされた亀梨は、「この仕事を始めて今年で25年。普段の自分とどちらが本当の自分なのかなって。でもこのプロモーション期間を経て、俺はそういう人間なんだなって思いました(笑)。だからあんなに自然体で現場に立っていられたんだと腑に落ちました」と笑顔で振り返った。菜々緒は、警視庁の中で孤立しながらも信念に従い突き進むプロファイラーの役づくりについて、「立ち居振る舞いや仕草など、ここまで細かい所まで意識して作り上げたキャラクターは初めてでした」とキャラクターへのアプローチ方法を語ったほか、三池監督初参加となった吉岡は「新たな扉を開かされました」と言い、初日から猿ぐつわを嚙まされたという一同衝撃のエピソードも飛び出した。一方、三池組常連の染谷は、今回初めて最後まで死なない役ということで「逆に死なないことに不安で(笑)」と語りながらも、「ハラハラドキドキのサスペンスの後に、その後まさかの感動が来る。まさかサイコパスに泣かされるとは……。グッときました」と映画を初めて観た時の感想を熱弁。吉岡も「何度も何度も裏切られて、こんなにも新しい映画ができるのかと驚きました」とコメントし、裏切りの連続の末に訪れる衝撃のラストに期待を煽った。また、登壇者の中で一番サイコパスだと思う人物をそれぞれが発表する場面も見ることができる。さらに、同日夜に行われたジャパンプレミアの舞台挨拶には、完成報告会のキャストに加えて中村獅童も参加し、ついに迎える日本初上映を前にキャストが勢揃い。客席を沸かせた通路からの登場やステージ上へのラインナップまで様々なアングルから余すところなく収められている。そしてこの日はハロウィンということで、怪物の木こりのお面を被った大勢の観客にあふれんばかりの拍手で迎えられ、舞台挨拶がスタート。亀梨と菜々緒は今回3度目の共演ということで、「お互いのお芝居の変化を構築しながら本番を迎えられて楽しかったです」と亀梨が語ると、菜々緒も「亀梨さんは本当に多才。どこまで進化していくんだろうと。今回の役は亀梨さん以外に考えられないくらいハマり役です」と絶賛し、信頼感を伺える掛け合いを見せた。亀梨がそれぞれのキャストの印象を語る中、中村への言及を忘れ、中村自身が「オイッ!」とツッコミを入れる場面も。亀梨とプライベートでも親交がある中村は、クランクアップの際のとあるエピソードを披露し一同は大爆笑。最後に亀梨はサスペンスの枠に収まり切れない本作について「表面の奥にあるメッセージを感じ取って、まずは皆さんのピュアな感覚を大切に、何も考えずに観ていただきたいと思います」とコメント。キャストと監督の並々ならぬ作品への思いと、終始『怪物の木こり』チームの仲の良さが伺える映像に仕上がっている。『怪物の木こり』特別映像「プレミアイベント編」<作品情報>映画『怪物の木こり』12月1日(金) 公開公式サイト:「怪物の木こり」製作委員会
2023年11月09日2023年11月6日、東京都港区にある商業施設『六本木ヒルズ』内のTOHOシネマズで行われた、『第18回難民映画祭2023』のオープニング上映イベントに、俳優の広瀬すずさんが登壇。前年に、ウクライナ復興支援を目的としたプロジェクトとして、クラウドファンディングを実施したことに触れました。『第18回難民映画祭2023』が開催中『特定非営利活動法人 国連UNHCR協会(以下、UNHCR)』が主催する『第18回難民映画祭2023』では、難民となった人たちの、困難を力強く生き抜く姿を、オンライン配信と劇場上映の2種類で紹介。日本初公開となる5作品を含む、珠玉の6作品を順次上映していきます。オープニング作品には、ベネズエラ出身の指揮者であるグスターボ・ドゥダメルの半生を追ったドキュメンタリー作品『ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦』が選ばれました。イベントの冒頭では、主催者挨拶に続き、特別ゲストとして広瀬さんが登壇。広瀬さんは、ウクライナ復興支援のプロジェクトで、目標金額を大きく超えて集まった1千万円以上の資金を全額寄付しています。自身の活動を振り返り、難民への思いや映像の持つ力について、次のように語りました。こういう表に立つお仕事をさせていただいているからこそ、1人でも多くの方に知っていただける、そして一緒に船に乗っていけるような存在になればいいなと思うことが多々あります。とくに同世代のみなさんであったり、行動に移すことが難しいこともあるかと思うんですけど、『難民映画祭』を通して、映画を通して、私自身を通して、いろんなことを1人でも多くの方に届いたらいいなという思いを込めて参加させていただきました。このような登壇の機会をいただけて、とても感謝しています。広瀬さんの取り組みには「素晴らしい行動力ですね!」「みんなが自分にできることをすれば、大きな力になりますね」などの反響が上がっています。『第18回難民映画祭2023』は、ウェブサイトにて鑑賞の申込を受付中。東京都での劇場開催は先着順で、定員に達し次第締め切りとなるとのこと。『寄付つき鑑賞』の場合、匿名寄付としてUNHCRの難民援助活動に役立てられるので、鑑賞予定の人は検討してはいかがでしょうか。【第18回難民映画祭2023】オンライン開催:2023年11月6日~30日劇場開催(東京):2023年11月6日、23日、25日参加費:・オンライン鑑賞、劇場鑑賞ともに、1作品につき(A)寄付つき鑑賞千円または(B)無料鑑賞、から選択してお申込みください。・オンライン鑑賞で6作品まとめて申込む場合は、(A)寄付つき鑑賞3千円または(B)無料鑑賞になります。[文・構成/grape編集部]
2023年11月07日吉沢亮 永瀬正敏 小栗旬 阿部進之介(登場順) 豪華俳優陣4名が主演先日東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門にてワールドプレミアが行われた映画『かぞく』が、Amazon Prim Videoにて全世界に配信されることが決定しました。11月24日(金)より、全世界200以上の国と地域にて同時配信がスタートします。言語は、英語、中国語、韓国語、スペイン語、タイ語、インドネシア語、マレー語になります。映画『かぞく』は、17歳で漫画家デビュー、代表作『未成年』『編集王』『雲出づるところ』を送りだし『同じ月を見ている』では平成11年度文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞、人気作家としてのキャリアを積み重ねていた2012年、突然この世を去った伝説の漫画家・土田世紀の未完の絶筆作品の実写映画化。 松本大洋を初め多くの漫画家が影響をうけた土田の生きざまを色濃く描く作品で、脚本・監督を務めるのは、映画『十三人の刺客』『るろうに剣心』シリーズ、人気TVCM「au 三太郎」シリーズの衣裳デザイン、キャラクターデザインを務めてきた澤田石和寛。写真作家、映像作家として活動する澤寛(Kan Sawa)として、吉沢亮・小栗旬らをキャストにむかえ、満を持しての映画監督デビューを果たしました。監督デビュー作にもかかわらず、豪華俳優陣が出演、11月3日よりテアトル新宿・ヒューマントラストシネマ渋谷にて限定公開中です。<主演小栗 旬コメント>この度、映画『かぞく』がAmazon Prime Videoにて全世界200以上の国と地域で同時配信されると聞き、とても嬉しく思います。衣装デザイナーとして共に仕事をしてきた澤さんが監督デビューされる作品に出演することは不思議な感覚でした。撮影はずいぶん前なのではっきりとした記憶はないのですが、こうやって完成し、世界の方々に見てもらえるのは楽しみです。<監督澤 寛コメント>この度、Amazon Prime Videoのネットワークによって、映画『かぞく』は、全世界200以上の国と地域にいる皆様へ届けることができるようになりました。この映画のテーマは、タイトルにもある通り「家族とは何か」です。私には、家族から突きつけられた命題はとても厳しく、それらを乗り越える苦しみとともにこれまでを生きてきたと感じています。そして、この映画は、家族からの受難を乗り越えようとする人々の映画です。さて、私たちはどこまでが家族なのでしょうか。親と子は、妻と夫は。法や倫理に反するような人とは、血の繋がりのない人とは、友とは、恋人とは、法的に認められない関係は、家族ではないのでしょうか。絶対的他者といえる”他人の家族”との境目はどこにあるのでしょうか。家族ではないと考えている人を、家族のように愛することは難しいのでしょうか。私たちにとって当たり前にしてしまっている家族という概念は何によって築かれてきたのか。この映画には、映画が取り扱う繊細なテーマを表現することに賛同してくれた日本を代表する俳優たちが参加してくれています。彼らが演じた人物の心に目を向け、息遣いに耳を傾けてみてください。そして、この映画の最後に置かれた結末を見届けてください。この映画を制作し始めた2019年より既に4年の月日が流れ、社会は大きく変わりました。そして、家族の景色もまた変わり続けています。それでも、家族という関係を新たに築くことには希望があり、「家族とは何か」を振り返ることは私たちに多くの”気づき”を与えます。この映画が、文化や生活様式の垣根を超え、世界中の皆さまへ届き、私たちの抱える諸問題を解決する手助けの一端になりますように。_2023年11月5日 澤寛父が失踪したマコトは、母と二人、住み慣れた街を離れて新しい街へと向かう。内縁の妻と密やかに生活を送るケンジ、その妻ハルカはある秘密を抱えていた。妻を亡くし、父1人で2人の子供を育てるタケオは、子供たちと海へドライブに出かけた。久しぶりに実家へ帰ってきたユウイチは、自分の名を呼ぶ女性に森の中へといざなわれていく。——これは4人の男の4つの家族が、複雑に絡み合い、喪失から再生へと向かう様を、静かに描く叙情詩です。漫画家・土田世紀が残した「かぞく」のなかで描かれた5つのエピソードを原作として、澤寛自身の生い立ちや経験を織り交ぜ、現代家族を包括的に描く映画へと昇華させた。旧来の家族構造から「核家族」を基準に、「婚姻関係」「親子関係」「血縁関係」「法や倫理に背いた関係」「父とは」「母とは」「子とは」などのテーマを各エピソードに振り分け、土田世紀が描いた物語が現代家族の背負ってきた旧来の家族構造の特徴である家父長制家族の諸問題から生まれた物語であったとして、それぞれ家族の再生を試みながら「家族とは何か」を問いかける。音楽には舞台音楽家である棚川寛子(「アンティゴネ」「マハーバーラタ」など)を起用。SPAC 静岡県舞台芸術センター芸術総監督である宮城聰氏協力のもと、ムーバーとスピーカーに分ける演劇様式を極めたSPACの俳優たちによる音楽演奏と共に、映画の外から映画へ介入する「声や息の出演」という独自の表現を確立し、映画へ音楽と息を吹き込む。サウンドデザインはアピチャッポン・ウィーラセタクン監督作品『世紀の光』『ブンミおじさんの森』『メモリア』などに参加してきた清水宏一が担当。棚川の音楽、SPACの演奏とともに、映画独自の世界観を築いている。撮影は山本英夫が担当し、山本が撮影したフィルム映像を、澤寛自身でカラグレーディングの指揮をとり、色彩を確立。秋田と千葉を中心としたロケーションから日本の風土を写すことで、日本的霊性を映像に呼び込み、映像美を手に入れている。クレジット原作: 土田世紀「かぞく」(日本文芸社刊)監督・脚本・編集・衣裳デザイン: 澤寛音楽:棚川寛子演奏:SPAC音楽制作特別協力:宮城聰サウンドデザイン:清水宏一撮影:山本英夫照明:小野晃美術/装飾:渡辺大智録音:竹内久史キャスティング:杉山麻衣エグゼクティブプロデューサー:村田千恵子プロデューサー: 松橋真三企画・プロデューサー:鈴木大造出演:吉沢亮、永瀬正敏、小栗旬、阿部進之介(登場順)鶴田真由渡辺真起子福島リラ秋吉久美子込江大牙粟野咲莉田代輝根岸季衣野口雅弘瀧内公美片岡礼子山口馬木也上映時間: 1時間22分48秒フォーマット: アメリカンビスタ ・ 5.1ch制作プロダクション: クレデウス製作・配給: アニプレックス公開:2023年11月3日(金・祝)劇場:テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷クレジット表記:©土田世紀/日本文芸社,Aniplex Inc.配信:Amazon Prim Videoにて11月24日(金)より全世界200以上の国と地域にて同時配信がスタート。※作品の視聴には会員登録が必要です。無料体験期間終了後、有料期間に自動移行(Amazon プライムについて詳しくはamazon.co.jp/prime へ)。映画『かぞく』オフィシャルサイト : 映画についてのお問い合わせ先:アニプレックス宣伝3部福田・堀内℡03-5211-5030 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月06日日本最大規模の韓国映画祭「第9回大阪韓国映画祭」が、11月23日(木・祝)より開幕。日本初公開作品など、2022~23年公開の最新韓国映画6作品を上映する。今年で9周年を迎えた大阪韓国映画祭は、日本初公開作品を含む最新の韓国映画6作品を上映。先月10日に上映作品が公開された後、全国から約6,500件の応募があり、全上映会が定員を超えるなど注目を浴びている。オープニング作品は、第27回釜山国際映画祭(BIFF)の招待作であるハン・ソナ主演、キム・ミンジュ監督の『京都から届いた手紙』。釜山の影島(ヨンド)を背景にした作品で、母の過去を知り変わりつつある三姉妹の物語を描いていく。『京都から届いた手紙』このほかにも、同じくハン・ソナ主演のイ・サンジン監督作『窓の外は冬』。『窓の外は冬』イ・ソンミン×ナム・ジュヒョクのイ・イルヒョン監督作『復讐の記憶』。『復讐の記憶』ユ・ヨンソク、チャ・テヒョン出演、キム・ジュファン監督作『モンムンイ』(日本公開タイトル『マイ・ハート・パピー』)。『モンムンイ』(マイ・ハート・パピー)イ・ハニ主演のイ・ウォンソク監督作『キリング・ロマンス』。パク・ハソン、キム・ナムヒほか出演のキム・ヒジョン監督作『どこへ行きたいのですか』が上映される。『どこへ行きたいのですか』「第9回大阪韓国映画祭」は11月23日(木・祝)~11月26(日)、ナレッジシアター(グランフロント大阪 北館 4F)にて開催。(シネマカフェ編集部)
2023年11月04日コロナ禍を越え、4年ぶりに世界各国のフィルムメイカーたちが新千歳空港に集結第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭 メインビジュアル新千歳空港国際アニメーション映画祭実行委員会では、2023年11月2日(木)、新千歳空港ターミナルビルを中心に5日間に渡って開催する「第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」が開幕しました。本年で10周年を迎える映画祭では、コンペティション部門をはじめ、招待部門に豪華ゲストを招いた特別上映・トークプログラム、音楽ライブ用の音響機材を増設した爆音上映、北海道内の人気音楽フェスとコラボしたライブプログラムほか、無料トークプログラムなど全63プログラムを実施します。アニメーションという表現を通じて、日本で唯一、空港内に映画館を持つ新千歳空港が新たなアニメーション文化のハブになることを目指し、10年目の節目を迎えました。コロナ禍を越えて4年ぶりに、国際審査員、フィルムメイカー、クリエイターが世界各国から新千歳空港に集結します。気鋭の作家たちが集い、その国際交流の中でクリエイター同士が刺激し合い、また新たな作品を生み出すきっかけになる場となることを期待します。11月2日(木)14:00、新千歳空港 国際線旅客ターミナル内に位置するポルトムホールを会場に、出展作家や審査員ら約150名が集まり開会式を実施「審査員として帰って来れて光栄」ポパクル氏本映画祭の短編・長編コンペティションの審査員を代表して、トメック・ポパクル氏よりご挨拶をいただきました。ポパクル氏はポーランド在住のアニメーション監督、ミュージシャン、グラフィックデザイナーとして幅広く活動するクリエイターであり、本映画祭の2014年・2019年と2度のグランプリを受賞しています。ポパクル氏は、 「こうして審査員として参加できることを光栄に思う」と、自身の受賞歴で一番大きい賞は本映画祭であることに触れながら、空港で開催する映画祭で挨拶するという機会にあたり、1986年の映画「Streetwise /子供たちをよろしく 」の一節を挙げ、「ここ空港という場所からみんなで一緒に飛び立ち、この映画祭を成功させていきたい」と挨拶しました。トメック・ポパクル氏(中央)と国際審査委員「偶然性のきらめきのようなものが映画祭にはある」ディレクター小野朋子初回2014年の本映画祭立ち上げから関わり、現在ディレクターを務める小野朋子は、「空港内での映画祭は当初、多くの人にとって想像がつきにくいものだったかもしれない」とした中、10年という歳月の中で、世界中無数にある映画祭の中でも、「新千歳空港という特別でエンターテイメントな場は、刺激的なアニメーションに出会い、新しい作品が生まれる一端を担う存在として選ばれるようになった」と開催当初から今日までを振り返ります。「映画祭に来てみなければわからない、この場に立ってみなければわからない、偶然性のきらめきのようなものが映画祭にはある」と、本日から始まる映画祭への期待を語りました。新千歳空港国際アニメーション映画祭 ディレクター 小野朋子また、本映画祭実行委員長 小出正志は、記念すべき回であり、これまでこの映画祭を大きく育てるために尽力してくれた全ての方にお礼を申し上げ、開会宣言によって幕を開けました。Social Media Animation Award 授賞式本映画祭のSNS部門「NEW CHITOSE AIRPORT Social Media Animation Award」において、141の応募作品の中からグランプリに選ばれた『花と隣人』大橋史 氏が授賞式に登壇しました。グランプリおよび審査員特別賞の3作品は、本映画祭期間中、国内線旅客ターミナルビル 2階 センタープラザにて展示されています。グランプリに選ばれた大橋史 氏(右)と、審査委員を務めた服部グラフィクス 氏(左)空港では、AR作品やARエフェクトなどのエンタメコンテンツも空港内4つのポイントでは「NEW CHITOSE ARport Walk」としたAR体験展示を期間中展開。スマホを持っている方ならどなたでも、4組の作家によるAR作品が楽しめます。さらに、センタープラザでは、クリエイティブデュオ「TOCHKA」による開発中のウェブARアプリケーション「STREET WRITTER」を展示。ユーザー複数人が空間や壁にらく書きが可能なツールです。来場者のみなさんに、さまざまな切り口でアニメーションの可能性を体感いただく機会として取り組んでいます。新千歳空港 国内線旅客ターミナルビル 2階 センタープラザ他、空港内で楽しめるARコンテンツ本年の実験的取り組み、映画祭ゆかりのクリエイターの動画を販売する 「フィルムメーカーズマーケットオンライン by Roadstead」スタート「Roadstead」は、クリエイターが制作した動画を個数限定で販売し、ユーザーは視聴するだけでなく、いにトレーディング(売買やレンタル)することで動画の流通に参加できる、世界初のDVT(デジタルビデオトレーディング)プラットフォームです。クリエーターには一次販売の収益だけでなく、ユーザー同士のトレーディングによる収益の一部も還元されるほか、安心して作品をオンラインすることが可能です。今年の実験的取り組みとして、本映画祭とRoadsteadが連携、映画祭ゆかりのクリエイター5名が参画し、映像作品をオンラインにて販売する「フィルムメーカーズマーケットオンライン by Roadstead」を企画し、映像作品の販売を本日よりスタートしました。また、アニメ制作会社「studio hb」が企画・製作をする、オリジナルアニメを中心としたメディアプロジェクト「旅はに」のイベント入場権付き動画を販売中です。フィルムメーカーズマーケットオンライン by Roadstead : 新千歳空港国際アニメーション映画祭とは新千歳空港国際アニメーション映画祭は、北海道と世界を結ぶゲートウェイである新千歳空港ターミナルビル(北海道千歳市)を会場とした、アニメーション専門の国際映画祭です。記念すべき10回目の開催となる今年は、2023年11月2日(木)~11月6日(月)の5日間で、国内外の話題作など招待作品の上映はもちろん、アニメーションの意義を拡張する様々なプログラムを展開し、アニメーションの意義を拡張するような新しい価値を生み出す「遊び場」として、エネルギーを持ち帰ることができる文化交流拠点の創造を目指します。第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月03日世界三大映画祭の常連で、映画ファンからも高い支持を得ている監督の一人として挙げられるフランソワ・オゾン監督。最新作『私がやりました』は、本国フランスで100万人を動員する大ヒットを記録して話題となっています。そこで、日本公開を前に主演を務めたこちらの方にその魅力についてお話をうかがってきました。ナディア・テレスキウィッツさん【映画、ときどき私】 vol. 612パリで起きた有名映画プロデューサー殺人事件で、容疑者から一躍スターになる若手女優のマドレーヌを演じたナディアさん。フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞では有望若手女優賞を昨年受賞し、今後の活躍が期待されている注目の存在です。今回は、現場の様子や大女優との共演エピソード、そして日本での忘れられない思い出などについて語っていただきました。―フランソワ・オゾン監督といえば、現在のフランス映画界を代表する監督の一人でもありますが、ご一緒されてみていかがでしたか?ナディアさん今回は私たちと一緒に1930年代に飛び込んでくれましたが、彼は毎回違う世界観の作品を描き続けているので、本当にユニークな映画監督だと思います。映画を作るのが楽しくてたまらないというのも伝わってきて、少年のような心を失っていない映画監督なんだなという印象を受けました。―どのような演出をされていたのかについても、教えてください。ナディアさん演技指導はとても細かいですが、いつも優しく付き合ってくださるので、監督との仕事は何にも変えられない喜びでした。オゾン監督は同じ俳優を繰り返し起用することが多いというのもあって、俳優たちとファミリーのような関係性を作り上げていますが、周りとの向き合い方も素晴らしいと思ったところです。とても尊敬しています。この作品ではそういう方々に囲まれて演じることができて私はとても幸せでしたが、監督自身もみんなと一緒に映画を作れることをすごく喜んでいるのを感じたほど。そんな彼のファミリーの一員になれていたら、とても光栄なことだと思っています。イザベル・ユペールさんには発見もあった―共演者であるイザベル・ユペールさんにも以前取材させていただいたことがありますが、本当に素敵な方でした。フランス映画界が世界に誇る大女優との共演では、どんなことを感じましたか?ナディアさんイザベルさんとの共演ということで、実は少し萎縮してしまうのではないかなと考えていたことがありました。でも、現場でご一緒してみたら、そんなことはまったくない。本当に素晴らしい演技をする方なので、共演をしてみて刺激を受けました。でも、普段はとても“普通の方”なので、それは発見でしたね。あと、これはイザベルさんだけではなく、みんなに言えることですが、この現場に来ることや役を演じること、そしてこの物語を語れることに幸せを感じているのが伝わってきました。父親役のベテラン俳優であるアンドレ・デュソリエさんなんて、「オゾン監督の現場に来たら、ゼロからはじめなきゃいけないんだよ」と言っていたほど。そういう気持ちで現場にいるというのはすごく美しいことだなと実感しました。―また、劇中ではマドレーヌが家父長社会であった時代に女性の権利を自分でつかみ取ろうと徐々に変化していく姿が描かれているのが印象的でした。ナディアさんマドレーヌは自分の考えよりも、都合のいいほうに動こうとする日和見主義的なところが最初はありましたが、ある時点から彼女の言動が政治的になり、いろんなことを自覚するようになっていきます。特に、1935年頃といえば、女性には選挙権もなく、小切手を持つことさえも許されていなかった時代。自由も平等もなかったからこそ、自分自身の声を聞いてもらいたいという思いが、いつしか家父長制度に対する反抗や権利を主張へと繋がり、マドレーヌを変えていったのです。これからも戦い続けなければいけないと感じている―まだまだ男性社会と言われている映画界のなかにいるという意味では、ご自身にも通じるところはあったのでは?ナディアさん確かに、この話には2023年を生きる私たちにも共鳴する部分があると感じています。実際、私たち女性にとって、まだまだ道のりは長いなと感じることもありますから…。だからこそ、俳優として現代に通じるメッセージ性を持った映画で、そういう思いを抱えた女性を演じられたことは私にとってはうれしいことでした。最近のフランス映画界でも、興味深い女性の役はどんどん増えていますし、女性監督も台頭してきているので、それは素晴らしいことですよね。でも、これからも女性は戦い続けなければいけないなとは感じています。―確かにその通りですね。また、マドレーヌのようにピンチがチャンスに転換したような経験はありますか?ナディアさんこれはいい質問ですね!最悪から最高という話ではありませんが、実はもともと俳優を職業にするつもりはなくて、最初はお小遣いや家賃を稼ぐつもりで始めたのがきっかけでした。その後も学業のかたわらで演技を続けていましたが、それがうまくいき、いまでは俳優が仕事になったので、それが私の人生のなかで大きく変わったことだなと思います。あと、マドレーヌとの共通点をあげるとすれば、あまり先のことを考えずに行動する部分かなと。生きることが素直に楽しいと思えるところも、似ている気がします。でも、私は嘘をつくことにストレスを感じるタイプなので、マドレーヌみたいに嘘はつけないですね(笑)。日本の文化には感動すら覚えている―では、日本にまつわるエピソードや日本の好きなものなどがあれば、お聞かせください。ナディアさん2019年の東京国際映画祭で最優秀女優賞をいただいたのですが、ありがたいことにみなさんから温かいおもてなしをしていただいて、「私はなんてラッキーなんだろう!」と思いました。でも、実はそのもっと前から日本との縁というのを私はずっと感じていたんですよ。というのも、私はフランスとフィンランドのハーフなんですが、フィンランドには日本の庭園がとても多く、日本に魅了されているおじいちゃんとよく一緒に散歩していたからです。あとは、宮崎駿監督の映画は何回も観ていますし、日本映画や日本文学も大好き。いまは、村上春樹さんの本を読んでいます。日本人の他人に対してリスペクトがある文化には、感動すら覚えているほどです。―そのように言っていただけてうれしいです。ナディアさんそれからもうひとつ、来日したときに驚いたのはムーミンの人気がすごいこと。フランスではほとんど知られていないのに日本ではみんな知っていて、「ムーミンはメイド・イン・ジャパンです」なんて言っていた人もいたくらい(笑)。「フィンランドの漫画ですよ」といっても信じてもらえなかったのですが、それくらい浸透しているんですよね。―フィンランドと日本には、通じ合うものがあるのかもしれません。ナディアさんだとしたら、とっても素晴らしいことですよね!信念と確信を持って進んで行けば大丈夫―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。ナディアさん若い頃はまだ自分が何者かをわかっていない時期でもあるので、なかなか難しいこともあるかもしれません。私自身もまだ模索している最中なのでアドバイスをするのはおこがましいですが、言えるとすれば「好奇心を持ち続けること」。自分の殻に閉じこもらずに、外の世界にアンテナを張り続けるのは大事だと考えています。それからもうひとつは、「簡単に諦めてはいけない」ということ。すぐにダメだと感じてしまう人も多いと思いますが、もう少し辛抱したうえで、「信念と確信を持って進んで行けば大丈夫!」という気持ちを忘れないでほしいです。どんなことでも、とことん最後まで突き詰めてみてもらえたらと思っています。インタビューを終えてみて…。終始ニコニコとかわいらしい笑顔を浮かべていて、とにかくチャーミングなナディアさん。一瞬で相手を惹きつける魅力があるだけに、オゾン監督が自身の作品で主演に抜擢したのも納得です。今後、幅広い役柄でフランス映画界を盛り上げてくれる存在となるのを期待したいと思います。激しい駆け引きから目が離せない!ユーモアを織り交ぜつつ、クライマックスまで見事な盛り上がりで観客の心をつかむオゾン流クライムミステリー・エンターテインメント。最高にお洒落で魅力的な女性たちの姿にも、誰もが虜になってしまうはずです。取材、文・志村昌美ストーリーパリの大豪邸で有名映画プロデューサーが殺され、貧乏な若手女優マドレーヌが容疑をかけられる。法廷に立たされた彼女は、正当防衛を主張。ルームメイトで新人弁護士のポーリーヌが書いた「自分の身を守るために撃った」という完璧なセリフを読み上げ、見事に無罪を獲得するのだった。悲劇のヒロインとして時代の寵児となり、容疑者から一躍人気スターの座へと駆け上がったマドレーヌ。豪邸に引っ越し、ポーリーヌと優雅な生活を始めるが、とある女性が彼女たちを訪ねてくる。その女性とは、いまや目にすることも少なくなったかつての大女優オデット。彼女は、プロデューサー殺しの真犯人は自分で、マドレーヌたちが手にした富も名声も、自分のものだと主張するのだった。果たして、「犯人の座」は誰の手に…。続きが気になる予告編はこちら!作品情報『私がやりました』11月3日(金・祝)TOHO シネマズ シャンテ他 全国順次ロードショー配給:ギャガ(C)Marta Bevacqua(C) 2023 MANDARIN & COMPAGNIE ‐ FOZ ‐ GAUMONT – FRANCE 2 CINÉMA ‐ SCOPEPICTURES – PLAYTIME PRODUCTION
2023年11月02日バーチャルな世界で学園生活を楽しむオンラインコミュニティ「キャラフレ」では、秋の学園祭『2023翔愛祭』を実施します。ユーザーイベントの祭典・秋の学園祭『2023翔愛祭』には、45のユーザー団体および外部参加団体が出展いたします。ゲーム開発を手がける株式会社エイプリル・データ・デザインズ(本社:東京都世田谷区。代表取締役:濱田功志。以下、エイプリル。)は、ブラウザで手軽に楽しめる、多人数参加型学園コミュニティ「キャラフレ」( にて、秋の学園祭『2023翔愛祭』の出展団体をお知らせします。キャラフレ - charafre.net : キャラフレ|2023翔愛祭秋の学園祭『2023翔愛祭』■ 開始/終了日程11月11日(土) 21:00 ~11月26日(日) 21:00□ 開会式11月11日(土) 21:00~□ 閉会式11月26日(日) 21:15~出展団体のご紹介運動場テントブース・「みんなで育てるキャラフレ」同盟・あいはら部・スクリプト研・カリッシュ事務局・翔栄モード研究所・ネコミミクオリティーズ・Aⅲ’s(アイス)・クイズ研究会・「GCC」・CSSSWWML(タブン…カメ研?)・CCA~シュシュエール~・辻蔵さんが好きなことをするサークル・舞龍総合事務局・いいね!プロジェクト推進委員会校舎内部活ブース・ねこねこ写真館・童謡・唱歌友の会♪ & Classical Music友の会♪共催・ミニゲーム制作同好会・小梅の学園祭ゲート展示室・ネットラジオDJ部・スライド制作部・翔愛学園鉄道友の会・ぱんだんすを広める会・ナッツ&プティン部・「学校」「虹の足」制作委員会・エッセイのようなものを出展しようとする部・天文部&天文部・七夕イベント製作委員会・翔愛さんぽ倶楽部・ゆどうふ・写真同好会・TMG (Towahara Music Gallery)・オリジナルイラストの会・CRF48・ゲーム実況部・一条 蜜希(キャラフレユーザーアイドル)・天使研究会(仮)・黒ノ州~クロノス~・ストーンマニア協会・おいでよ♪なぞ部・キャラフレインディーズ (CFI)・翔栄交通研究会・765プロダクション・弁当屋!ほか弁・ゆかり王国 翔愛支部・ハピネス事務局・愛を求めるハリセンうさぎ団(アムド)ステージイベント・開会式終了直後~24:00|CSSSWWML(元…カメ研?)・11月12日 (日) 21:00~22:00|童謡・唱歌友の会♪&Classical Music友の会♪・11月17日 (金) 23:00~24:00|天使研究会(仮)・11月18日 (土) 21:00~22:00|TMG (Towahara Music Gallery)・11月18日 (土) 22:00~23:00|一条蜜希・11月18日 (土) 23:00~23:59|ゆかり王国・11月19日 (日) 21:00~22:00|ストーンマニア協会・11月23日 (祝) 22:00~23:00|CRF48・11月24日 (金) 22:00~23:00|CCA~シュシュエール~・11月24日 (金) 23:00~00:00|カリッシュ・11月25日 (土) 21:00~22:00|CCA~シュシュエール~所属・双星 亜美(個人)・11月25日 (土) 22:00~23:00|キャラフレインディーズ(CFI)・11月25日 (土) 23:00~24:00|ネットラジオDJ部以上 全45団体が出展キャラフレとは『キャラフレ』は、webブラウザで動作する学園生活コミュニティゲームです。プレイヤーはオンライン上の仮想学園、『翔愛学園』の生徒となり、ゲーム内のキャラクターや、ゲームに参加する他のプレイヤーとの出会いを通じて、学園生活を疑似体験することができます。webブラウザで動作するため、特別なアプリケーションをインストールする必要が無く、ノートPCやタブレット、スマートフォンでも快適に遊ぶことができます。学園生活コミュニティ「キャラフレ」キャラフレの特徴・「多人数同時参加型2Dアドベンチャーゲーム」という、独自システムを開発・採用。・2Dアドベンチャーゲームのシステムと多人数参加型オンラインゲームのシステムを融合。・“天使の羽”を集め、無料ポイントと交換。・チャット未経験者でもコミュニケーションを楽しめるゲームチャット。・豊富で個性的な登場人物。・たくさんの髪型や表情、細かく描き込まれたコスチュームなどで個性を演出。タイトル概要サービス名称:キャラフレURL: 対応ブラウザ:Microsoft Edge、Chrome、FireFox等主要なブラウザに対応価格:基本無料プレイ・アイテム課金開発:株式会社エイプリル・データ・デザインズ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月02日アジア最大級の映画の祭典、第36回東京国際映画祭が11月1日(水)に閉幕。TOHOシネマズ 日比谷スクリーン12にて『ゴジラ-1.0』の上映とクロージングセレモニーが行われ、セレモニーでは各部門における受賞作品が発表、最優秀監督賞・観客賞で『正欲』が2冠、最優秀女優賞・審査員特別賞で『タタミ』が2冠を受賞。東京グランプリ/東京都知事賞には『雪豹』が選出された。10月23日より開幕した本映画祭は、10日間で上映動員数は7万4,841人、上映作品本数は219本と昨年の第35回との比較では125%以上増加。そのほかのリアルイベント動員数は7万3,081人、海外からのゲストは約2,000人に上った。また、上映本作品における女性監督の比率(男女共同監督作品含む)は22.4%となった(219本中38本、同じ監督による作品は作品の本数に関わらず1人としてカウント)。クロージング作品『ゴジラ-1.0』からは山崎貴監督、神木隆之介、浜辺美波が登壇。神木さんは16年ぶりの本映画祭となり、「この作品がクロージング作品ということでこんなに光栄なことはない」とコメント。「日本を代表し、そして世界でも愛されている『ゴジラ』という存在に関われて、その作品の主役をやらせていただくというのはとても大きなものを背負わなければいけないのかと、というプレッシャーが大きかった」としながらも、「今は、そのプレッシャーというのはなくて、みなさんに愛されている『ゴジラ』という作品をどう楽しんでいただけてどう感じていただけるかを楽しみにしています」と語った。また、浜辺さんは「こんなにも熱のあるイベントだとは思っていなくてかなり驚きました。楽しんでこの初めてのイベントに参加できて嬉しかった」とコメント。『ゴジラ』に出演することは「念願だった」と明かし、「それが叶うということで嬉しさと頑張らなきゃいけないなという気持ちになりまして、皆さんと一緒に共に作品を作る中で、皆さんの今まで培ってきたものを全力で出せるように、胸に飛び込むような気持ちで頑張っていきたいなと思います」と決意を新たにした様子。『ロクサナ』で最優秀男優賞に選ばれたヤスナ・ミルターマスブは、パルヴィズ・シャーバズィ監督に喜びを伝えたいと語りつつ、「ムスリムだろうがクリスチャンだろうがユダヤだろうが関係ないと思います。我々の命の中で一番最低なのは、もちろん戦争ですし、子供がその中で亡くなっていくのはやはりいけないことだと思います、戦争を止めましょう」とコメント。ヤスナ・ミルターマスブイスラエル選手との対戦を避けるため、イラン政府から棄権を強要された女子柔道選手とコーチとの葛藤を描いた『タタミ』で最優秀女優賞を受賞したザル・アミール(共同監督/俳優)は、ビデオメッセージにて「これは私にとって特別で大きな意味をもつ受賞です。イラン人アスリートは常にスポーツと国の間に置かれて恐怖を乗り越え尊厳を失わないようにしています。その立場は私も共感できることばかりでした」と喜びを語る。現在の戦乱について触れ、「この映画は憎しみ合うように育てられた人々の奇跡的な組み合わせにより生まれた物語です。イスラエル(共同監督ガイ・ナッティヴ)とイランの監督が一緒に仕事をするのはとても大変なことです」と話し、「日本で『柔道』という言葉は柔和な道を意味すると聞きました。それこそが私たちが進みたい道です。未来ある唯一の道です。この映画は、普遍的な問題を語っています。憎しみに向き合い敬意を示す勇気をどう持ちうるかです」と力を込めた。『タタミ』審査委員長のヴィム・ヴェンダースは、受賞結果について「15本のコンペティション作品を観てその中から満場一致で東京グランプリと他の5つの賞を選ぶことができました」とふり返ってコメント。審査委員長ヴィム・ヴェンダース監督さらに審査委員記者会見では、「『タタミ』を選んだ理由は、物語の力強さであったり役者たちの演技の力強さであったりと、映画という言語が明確であったというところで、私たちはこの作品が好きでした」と話し、「今回イラン系の女性監督とアメリカ系イスラエル人の監督とが共同制作として一緒に仕事をしたというのはとても良い例になっていると思います。それにより平和というのは実行可能であるということを示していますし、その平和の敵というのはお互いを除外する過激な思想、過激な行動であるということだと思います」と思いを明かした。また、5月に急逝した『雪豹』ペマ・ツェテン監督に代わって賞を受け取ったジョン・ハオ(エグゼクティブ・プロデューサー)は「監督の精神を、意思を継いでこれからも映画を作っていきたいと思います」とコメントした。『雪豹』キャスト・スタッフ第36回東京国際映画祭各賞受賞作品・受賞者<コンペティション部門>■東京グランプリ/東京都知事賞『雪豹』(中国)■審査員特別賞『タタミ』(ジョージア/アメリカ)■最優秀監督賞岸善幸(『正欲』、日本)■最優秀女優賞ザル・アミール(『タタミ』、ジョージア/アメリカ)■最優秀男優賞ヤスナ・ミルターマスブ(『ロクサナ』、イラン)■最優秀芸術貢献賞『ロングショット』(中国)■観客賞『正欲』(日本)■アジアの未来 作品賞『マリア』(イラン)■Amazon Prime Videoテイクワン賞『Gone with the wind』 ヤン・リーピン(楊 礼平)■Amazon Prime Video審査委員特別賞『ビー・プリペアード』 安村栄美■エシカル・フィルム賞『20000種のハチ』(日本公開タイトル『ミツバチと私』)■黒澤明賞グー・シャオガン、モーリー・スリヤ■特別功労賞チャン・イーモウ(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.
2023年11月02日稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太らが出演する、朝井リョウ原作映画『正欲』が、「第36回東京国際映画祭」コンペティション部門観客賞&最優秀監督賞をW受賞した。家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのか、というテーマを炙り出していく衝撃的な物語を、原作とは違い、ある種のラブストーリーとして、『あゝ、荒野』『前科者』の岸善幸監督と脚本家・港岳彦が映画化。稲垣さん主演映画の本映画祭での観客賞受賞は、『半世界』(阪本順治監督)、『窓辺にて』(今泉力哉監督)に次ぐ3度目となり、本映画祭が開催されて以降、主演作が3度の観客賞を獲得するのは初めてとなった。また岸監督は、初の国際映画祭コンペティション部門出品にして、監督賞受賞というこちらもWの快挙。プレゼンターのアルベルト・セラ監督は本作を「ソーシャルメディアに支配された社会のなかで、アイデンティティを確立することの難しさ、複雑さを描き出した」と評した。授賞式に出席した岸監督は、「東京国際映画祭の審査員のみなさん、本当にありがとうございます。この作品は『すべてのひとが自由で自分を偽らずに生きていける社会とは何か』ということを問いかけています。日本のみならず世界中が自分のアイデンティティを確立するのがなかなか難しい時代です。この映画を観て『多様性』の意味を考えていただけたら嬉しいです。素敵な賞をいただけて幸せです」とメッセージ。妻と息子と3人で暮らす検察官・寺井啓喜を演じた稲垣さんは「東京国際映画祭で『正欲』が監督賞と観客賞をダブル受賞できたことを大変嬉しく思います。岸監督、おめでとうございます」と喜び、ショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役の新垣さんも「監督賞、観客賞、受賞おめでとうございます!作品に関わる一人として本当に嬉しいです」「この受賞をきっかけに映画『正欲』がさらに多くの皆さんに観ていただけること願っています。改めて、おめでとうございます!」とコメントを寄せている。『正欲』は11月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会
2023年11月02日映画『怪物の木こり』SPECIAL WEEK企画第2弾、「シッチェス・カタロニア国際映画祭」特別映像が公開された。先月、スペイン・シッチェスで開催された「第56回シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭」のスリラー・サスペンス・アクションなどの作品がセレクトされるオービタ部門と、アジアの新作のショーケースであるFocus Asia部門の2部門に出品され、オービタ部門を締め括るクロージングイベントで開催されたワールドプレミアに、主演の亀梨和也と三池崇史監督が登場した。現在、3週連続SPECIAL WEEK企画として、特別映像を毎週公開中の本作。第2弾となる今回は、シッチェス・カタロニア国際映画祭に密着した映像だ。これまでに度々、同映画祭に招待されている三池監督は「フレンドリーですよね。招いて一緒に楽しもうというそういう雰囲気ですが、映画好きが集まっているので、シビアな目線というのもありますよね」と雰囲気を亀梨さんにレクチャー。亀梨さんも「ドキドキ、ワクワク!」と緊張の面持ちを見せつつも、「存分に楽しみたいと思います!」と笑顔を見せる。映画祭本番、まず行われたフォトコールでは、美しい海を臨む背景抜群のロケーションであるフォトスポットで、現地のたくさんのカメラマンを前に羽織っているジャケットを脱いで見せ、さすがの存在感を魅せた亀梨さん。その後もレッドカーペット、プレミア上映前の舞台挨拶など、現地の大熱狂の様子が続く。観客を前に、亀梨さんがスペイン語で挨拶をしたり、満席の会場で観客とともに写真に写ったりする様子も見られる。次回、第3弾の特別映像は、日本初上映を前に、東京国際映画祭、完成報告会に参加するキャスト&監督の様子となっている。『怪物の木こり』は12月1日(金)より公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:怪物の木こり 2023年12月1日より公開©2023「怪物の木こり」製作委員会
2023年11月02日東京・丸の内に誕生した新たな映画祭「丸の内映画祭」が、10月28日から30日の3日間、丸ビルホールで開催。記念すべき第1回の今年は、第36回東京国際映画祭のコンペティション部門審査委員長を務める巨匠ヴィム・ヴェンダース監督作品や、今泉力哉をはじめ、国内外から注目を集める日本映画監督の作品など、計7タイトルの上映とトーク・レクチャーが行われた。最終日の30日には、『裸足で鳴らしてみせろ』の工藤梨穂監督と、『ケイコ 目を澄ませて』で第46回日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞した岸井ゆきのによるトークイベントを開催。日本映画界を担う若き映画人の2人が、同日上映されたヴェンダース監督作の『夢の涯てまでも』(ディレクターズカット 4Kレストア版)について、その魅力を語った。工藤梨穂地球の滅亡が近づく中で、主人公のトレヴァー(ウィリアム・ハート)は、父親が発明した装置を使って、世界中を旅して集めた映像を、盲目の母親の脳に送り込もうとしていた。フランス、ドイツ、日本など世界各地でロケが行われた壮大な作品で、詩情豊かな映像、追跡劇、SF的な設定、そして小津作品への深い愛情が結集した287分の超大作だ。工藤監督は「美術1つ1つが世界を作っている。世界観やばっ」とヴェンダース監督のこだわりに驚きの声。本作に限らず「ロードムービーが好き」だといい、「旅の中で、何かをしたいというのがある。青春、かな?」とその理由を説明し、『天国の口、終りの楽園。』(アルフォンソ・キュアロン監督)、『イントゥ・ザ・ワイルド』(ショーン・ペン監督)も好きだと明かすと、岸井は「最高ですね」とうなずいた。岸井ゆきの岸井は『夢の涯てまでも』について、「SFのような、でもすんなり入り込める地続きのSF」とコメント。ヴェンダース監督の最新作で、第36回東京国際映画祭のオープニングを飾った『PERFECT DAYS』も鑑賞したといい、「ヴェンダースの作品は、音が意外な方向から来ることがあって、この作品もそういうシーンがありました。歌を口ずさむシーンでは、アフレコと口の動きが合っていなくて、これもヴィム・ヴェンダースの世界なんだと思った」と独自の批評眼を披露していた。取材・文・撮影:内田涼<開催概要>第1回丸の内映画祭会期:10月28日(土)・29日(日)・30日(月)会場:丸ビルホール10月28日(土)15:00~『ハッシュ!』『ちひろさん』2本立て19:45~今泉力哉監督ビデオトーク10月29日(日)12:00~『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』14:30~『リスボン物語』17:00~『東京画』18:45~「小津安二郎とヴィム・ヴェンダース」特別講義10月30日(月)12:00~『夢の涯てまでも』ディレクターズカット4Kレストア版、『裸足で鳴らしてみせろ』2本立て19:10~工藤梨穂監督+岸井ゆきの対談
2023年10月31日「空港全体で発信する、空港だからできる映画祭」を目指す世界初の空港内映画祭新千歳空港国際アニメーション映画祭実行委員会では、2023年11月2日(木)~11月6日(月)の5日間で開催する「第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」にて、クリエイターが制作した動画を売買・レンタルする世界初のDVT(デジタルビデオトレーディング)プラットフォーム「Roadstead(運営:㈱ねこじゃらし)」と連携した2つのプロジェクトを展開します。Roadstead とはRoadsteadは、クリエイターが制作した動画を個数限定で販売し、ユーザーは視聴するだけでなく、互いにトレーディング(売買やレンタル)することで動画の流通に参加できる、世界初のDVT(デジタルビデオトレーディング)プラットフォームです。クリエーターには一次販売の収益だけでなく、ユーザー同士のトレーディングによる収益の一部も還元されます。「クリエーターの創作活動を経済面で持続的に支えていく」。それがRoadsteadの目指す ”Legit” (レジット=正当)なトレーディングです。Roadstead : 『旅はに』イベント参加権付き動画を販売!この度、Roadsteadプラットフォーム上にて、『旅はに』第一弾アニメーションの限定動画を、本映画祭招待部門プログラム「旅するアニメプロジェクト『旅はに~京都編~』Roadstead発売記念上映会&キャストトークショー(以下『旅はに』プログラム)」イベント参加権付きで販売します。『旅はに』プログラムでは、『旅はに~京都編~』本編の上映会及びトークショーを実施。トークゲストに屋島あかり役・富田美憂さん、北山なぎ役・前田佳織里さんをお迎えする他、『旅はに』プロデューサーの髙本雄大さんと、同じくプロデューサーの細谷伸之さんを司会に加え、京都編の制作話や『旅はに』の今後などをお話します。また、イベントご参加の方には、特製ポストカードをプレゼントするほか、動画購入&本イベント参加者限定で、富田美憂さん・前田佳織里さんのサインが当たる抽選会を実施します。旅するアニメプロジェクト『旅はに~京都編~』Roadstead発売記念上映会&キャストトークショー : 映画祭ゆかりのクリエイターの動画を販売「フィルムメーカーズマーケットオンライン by Roadstead」また、本年映画祭の開催に合わせて、上記『旅はに〜京都編〜』本編動画販売のほか、映画祭ゆかりのクリエイターなどによる動画のオンライン販売も実施します。これらの動画販売ページは映画祭公式サイトからアクセス可能です。これらの取り組みを通して、クリエイターが正当な評価と報酬を手にできるチャンスが増え、安心して持続的に豊かな創作活動ができる仕組みとなることを期待します。フィルムメーカーズマーケットオンライン by Roadstead : 新千歳空港国際アニメーション映画祭とは新千歳空港国際アニメーション映画祭は、北海道と世界を結ぶゲートウェイである新千歳空港ターミナルビル(北海道千歳市)を会場とした、アニメーション専門の国際映画祭です。記念すべき10回目の開催となる今年は、2023年11月2日(木)~11月6日(月)の5日間で、国内外の話題作など招待作品の上映はもちろん、アニメーションの意義を拡張する様々なプログラムを展開し、アニメーションの意義を拡張するような新しい価値を生み出す「遊び場」として、エネルギーを持ち帰ることができる文化交流拠点の創造を目指します。第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月31日俳優の稲垣吾郎が25日、都内で開催中の「第36回東京国際映画祭」(TIFF)内で行われた映画『正欲』(11月10日公開)のワールドプレミア舞台挨拶に、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、岸善幸監督とともに登壇した。コンペティション部門に選出されている『正欲』は、朝井リョウ氏による同名小説が原作。家庭環境、性的指向、容姿――異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく。検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす主人公・寺井啓喜を演じた稲垣は、「大きな覚悟が必要な役を皆さん演じた。それが報われるような形で監督が素晴らしい作品に仕上げてくださって感謝しています」と語った。稲垣の主演作は同映画祭で観客賞を2度受賞。2018年は『半世界』、2022年は『窓辺にて』で受賞した。稲垣は、主演作が再び東京国際映画祭で上映されることが決まったときの心境を聞かれると、「うれしかったですね。またこの場所に帰ってこられたというのは光栄に思っています。東京国際映画祭は映画を愛するみんなにとって特別な場所。世界中の人に見ていただけるこういう機会は本当にうれしく思っています」と喜びを述べ、「ちょっとドキドキしますね。皆さんに見ていただくのが初めてなので、早く皆さんが見終わったあとの声が聞きたいです」と笑顔で話していた。
2023年10月25日日韓共同作品のAmazon Original映画『ナックルガール』が10月25日(水)、開催中の第36回東京国際映画祭にて特別上映され、主演を務める三吉彩花、共演する窪塚洋介と前田公輝、チャン監督が舞台挨拶に立った。本作は、「梨泰院クラス」(「六本木クラス」)などの原作で知られる韓国の企業Kakao発の大人気Webコミック「ナックルガール」を原作にした、日本のAmazonスタジオと韓国の映画制作会社クロスピクチャーズ(Kross Pictures)による日韓共同制作作品。オーディションを経て主演の座を射止めた三吉さんは、「チャン監督とお会いしたときは、私自身が作品をどんな風にかき回し、革命を起こしていけるのか、不安と緊張でぐちゃぐちゃな感情になった」とふり返り、「なので、とてもうれしかったです!」と出演が決まった際の喜びを告白。「世界配信ということで、全世界たくさんの人に見ていただけるので、気合いが入った」と語った。三吉彩花アクション満載の本作でボクサー役を演じるにあたり、クランクインのおよそ半年前から過酷なトレーニングを積み、「初めてボクシングに触れたので、体育館で5~6時間、毎日毎日練習を重ねた。よくやり切れたなと感無量の思い」としみじみ。韓国クリエイター陣とともに、限界に挑み「作品を届けたいという力強い気持ちで、チームワークが生まれた」と両国のコラボレーションに手応えを示した。窪塚洋介犯罪組織のリーダーを演じた窪塚さんは「本当はいい人なんです」と笑いを誘い、チャン監督が、窪塚さんのために映画オリジナルのキャラクターを生み出したことについては、「率直にうれしかったですし、日韓合作でどんな作品が生まれるのか、ワクワクが大きかった」と話していた。一方、主人公の元恋人を演じる前田さんは「正義感が強くて、情に厚い。ずるいところで登場します」と見せ場を語った。前田公輝「この場に立てて、胸がいっぱいです」と喜びを語るのは、韓国映画界の新鋭であるチャン監督。「ここにいる皆さんや、たくさんのキャスト、スタッフが1年余りをかけて、一生懸命に流した汗と努力がスクリーンに染み込んでいる」と力説し、「もしも、面白くないと感じたら、ぜひ周りには内緒にしていただければ」とジョークも忘れなかった。チャン監督【あらすじ】将来有望なボクサーの橘蘭(三吉彩花)は、ある日突然、大切な妹が失踪し自殺したと警察からの知らせを受ける。蘭は警察の検視結果を信じることができず、独自の調査を開始。監視カメラの映像から妹がまだ生きていることを確信する。やがて辿り着いたのは、目的のためには手段を選ばない最大の敵・二階堂陽輝(伊藤英明)や、そのボスである白石誠一郎(窪塚洋介)が牛耳る巨大犯罪組織と、ガレージと呼ばれる無法地帯のコロッセオ。「何が何でも絶対闘う」と決意する蘭は、元恋人の神谷(前田公輝)、頭脳明晰な天才ハッカー・成瀬(細田佳央太)と協力しながら、大切なグローブを外し、ナックル1つで妹を救う壮絶な闘いに身を投じる。Amazon Original映画『ナックルガール』は11月2日(木)よりPrime Videoにて世界独占配信開始。(シネマカフェ編集部)
2023年10月25日第36回東京国際映画祭が10月23日に開幕し、東京ミッドタウン日比谷・日比谷ステップ広場及び日比谷仲通りにて、レッドカーペットセレモニーが行われた。コロナ禍を経て、行動制限が撤廃された今年は、国内外220人を超える豪華ゲストが駆けつけ、10日間にわたる映画の祭典の幕開けを華々しく宣言した。第36回東京国際映画祭は、10月23日(月)~11月1日(水)、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催。オープニング作品は、ヴィム・ヴェンダース監督の最新作で、主演の役所広司が第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した『PERFECT DAYS』、クロージング作品は、山崎貴監督による『ゴジラ-1.0』が上映される。『ゴジラ-1.0』に主演する神木隆之介は、共演する浜辺美波、山崎貴監督とともにレッドカーペットの先陣を切り、「このチームで歩けて、光栄に思っています」と誇らしげ。「ゴジラは、日本が世界に誇るコンテンツ」だと力説し、「画面いっぱいに顔がありますので、迫力満点でアトラクションのように楽しんでいただければ」と世界に向けてアピールしていた。世界の国際映画祭で注目された話題作や邦画の最新作などを上映するガラ・セレクション部門には、第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞した『哀れなるものたち』(ヨルゴス・ランティモス監督)をはじめ、『ネクスト・ゴール・ウィンズ』(タイカ・ワイティティ監督)、『ほかげ』(塚本晋也監督)、『首』(北野武監督)、『怪物の木こり』(三池崇史監督)など、全14本がラインナップされた。また、今年のコンペティション部門は2023年1月以降に完成した長編映画を対象に、114の国と地域から1942本の応募があった(昨年は107の国と地域から1695本)。審査委員長を務めるヴィム・ヴェンダース監督をはじめ、アルベルト・セラ(映画監督)、國實瑞惠(プロデューサー)、チャン・ティ・ビック・ゴック(プロデューサー)、チャオ・タオ(俳優、プロデューサー)が審査員として、コンペティション部門の全15作品を審査する。日本からは3作品がコンペティション部門に選出されており、そのうちの1作『正欲』に主演する稲垣吾郎は、「華やかな映画の祭典にお招きいただきまして、誠にありがとうございます」と映画ファンや海外からの報道陣も集まる会場を見渡し、感謝の意。「出演者の覚悟が必要とされた作品でしたが、それが報われる作品に育てていただきました」と手応えを示した。関連イベントとして、10月28日(土)~10月30日(月)、丸ビルホールにて「丸の内映画祭」が開催される。記念すべき第1回は、ヴェンダース監督にフォーカスし、その代名詞とも言えるロードムービーや、珠玉のドキュメンタリーの他、ヴェンダース監督が敬愛してやまない小津安二郎監督との関わりをドイツの研究者が解説するスペシャル講義も企画。また、次世代に反響し続けるヴェンダース映画の魅力を、新鋭の映画監督が語りつくすイベントも行われる。併せて、日本映画企画として「今泉力哉監督 創作の秘密を語る」として、今泉監督の『ちひろさん』と橋口亮輔監督の『ハッシュ!』が2本立て上映される予定だ。取材・文・写真:内田涼■開催情報「第36回東京国際映画祭」期間:10月23日(月)~11月1日(水)会場:日比谷、有楽町、銀座地区で開催公式サイト()オープニング作品:『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)クロージング作品:『ゴジラ-1.0』(山崎貴監督)「TIFFCOM2023」期間:10月25日(水)~10月27日(金)公式サイト()会場:東京都立産業貿易センター浜松町館「第1回丸の内映画祭」期間:10月28日(土)~10月30日(月)公式サイト()会場:丸ビルホール
2023年10月23日モデルで女優の玉城ティナが23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに登場した。「Amazon Prime Video テイクワン賞」の審査員を務める玉城は、黒のタイトなドレスに身を包み、デコルテや美脚を披露。抜群のスタイルが際立つコーディネートで観客を魅了した。なお、同賞は、国内外で優れたオリジナル作品を製作し多様な映像作品を配信するPrime Videoの協賛を得て、東京国際映画祭が更なる才能の発掘を目指して2021年に設立された。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日第36回東京国際映画祭が10月23日(月)に開幕。東京ミッドタウン日比谷・日比谷ステップ広場及び日比谷仲通りにて、レッドカーペットセレモニーが行われ、国内外220人を超える豪華ゲストが駆けつけた。同日、オープニング上映されたのは『PERFECT DAYS』(役所広司主演、ヴィム・ヴェンダース監督)。世界の国際映画祭で注目された話題作や、邦画の最新作などを上映するガラ・セレクション部門には、第80回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞した『哀れなるものたち』(ヨルゴス・ランティモス監督)、『ほかげ』(塚本晋也監督)、『首』(北野武監督)、『怪物の木こり』(三池崇史監督)など、全14本がラインアップされ、ゴジラ生誕70周年記念作品となる最新作『ゴジラ-1.0』(山崎貴監督)がクロージングを飾ることになっている。山崎貴監督、神木隆之介、浜辺美波/第36回東京国際映画祭レッドカーペット『ゴジラ-1.0』(クロージング作品)レッドカーペットの先頭を切った『ゴジラ-1.0』主演の神木隆之介は、「このチームで歩けて、光栄に思っています」と共演する浜辺美波、山崎貴監督との登壇に誇らしげ。「ゴジラは、日本が世界に誇るコンテンツ」だと力説し、「画面いっぱいに顔がありますので、迫力満点でアトラクションのように楽しんでいただければ」とアピールしていた。稲垣吾郎、新垣結衣/第36回東京国際映画祭『正欲』(コンペティション)また、コンペティション部門に出品されている『正欲』に主演する稲垣吾郎は、会場を見渡しながら、「華やかな映画の祭典にお招きいただきまして、誠にありがとうございます」と感謝の言葉。「出演者の覚悟が必要とされた作品でしたが、それが報われる作品に育てていただきました」と手応えを示した。自身が演じる役柄については、「ずっと眉間にしわを寄せています(笑)。皆さんと対峙するので、嫌なやつに思われるかもしれません」と話していた。役所広司、ヴィム・ヴェンダース監督/第36回東京国際映画祭『PERFECT DAYS』(オープニング作品)映画祭の柱であるコンペティション部門は2023年1月以降に完成した長編映画を対象に、114の国と地域から1942本の応募があった(昨年は107の国と地域から1695本)。審査委員長を務めるヴィム・ヴェンダース監督をはじめ、アルベルト・セラ(映画監督)、國實瑞惠(プロデューサー)、チャン・ティ・ビック・ゴック(プロデューサー)、チャオ・タオ(俳優、プロデューサー)が審査員として、コンペティション部門の全15作品を審査する。チャン・イーモウ/第36回東京国際映画祭『満江紅』(ガラ・セレクション)今年は4年ぶりのフィジカル開催となる映画祭併設のマーケット「TIFFCOM」をはじめ、国内外の独自で豊かな映画文化を紹介する「第1回丸の内映画祭」、ジェンダー平等、環境、貧困、多様性、差別といった社会テーマに向き合った作品が対象の「エシカル・フィルム賞」、また昨年復活した「黒澤明賞」や「Amazon Prime Videoテイクワン賞」「交流ラウンジ」、カンヌ国際映画祭でも実施されている映画界やアート界の様々なポジションで活躍する女性たちに光を当てるケリング「ウーマン・イン・モーション」のトークプログラム、ヴェネチア国際映画祭生涯功労賞受賞の俳優トニー・レオンによる主演作『2046』上映後のマスタークラスなど、バラエティ豊かな関連イベントが予定されている。第36回東京国際映画祭は10月23日(月)~11月1日(水)、日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアにて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2023年10月23日映画『ゴジラ-1.0』(11月3日公開)に出演する神木隆之介、浜辺美波が23日、東京・日比谷で行われた「第36回東京国際映画祭」(TIFF)のレッドカーペットに、山崎貴監督とともに登場した。クロージング作品として上映される『ゴジラ-1.0』は、ゴジラ70周年記念作品であり、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目という特別な節目である最新作。主人公・敷島浩一を神木隆之介、ヒロイン・大石典子を浜辺美波が演じた。レッドカーペットのトップを飾った神木と浜辺。神木は「このチームでレッドカーペットを歩くことができて光栄に思っています」と喜びを語った。今年の「東京国際映画祭」は、10月23日から11月1日の10日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。上映作品数は昨年の174本から219本に増加し、海外ゲスト数も昨年の104人から600人以上と大幅に増える見込みとなっている。コンペティション部門は、114の国・地域から寄せられた1942本の中から15作品が選ばれ、日本からは『正欲』(岸善幸監督/稲垣吾郎主演)、『曖昧な楽園』(小辻陽平監督/奥津裕也主演)、『わたくしどもは。』(富名哲也監督/小松菜奈&松田龍平主演)の3作品が選出されている。撮影:蔦野裕
2023年10月23日映画『僕らの世界が交わるまで』が2024年1月19日(金)に公開される。すれ違う親子のドタバタ人間模様を描く映画『僕らの世界が交わるまで』は、映画『ソーシャル・ネットワーク』にてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた経歴を持つ俳優、ジェシー・アイゼンバーグが初めて長編監督を務める作品。自身がAmazonのオーディオブック「オーディブル(Audible)」向けに作った5時間のラジオドラマをベースに映画化したヒューマンドラマだ。劇中では、ちぐはぐにすれ違う親子の“ドタバタ”人間模様を描く。登場人物エヴリン…ジュリアン・ムーアDV被害に遭った人々のためのシェルターを運営する母親。自分の息子と理解し合えない。無いものねだりで、息子の代わりを求めていく。『アリスのままで』などに出演し、アカデミー賞、英アカデミー賞、エミー賞など数々の受賞歴を誇り、ベルリン/べネチア/カンヌ国際映画祭でそれぞれ最優秀演技賞を受賞した初めてのアメリカ人女性 ジュリアン・ムーアが演じる。ジギー…フィン・ウォルフハードエヴリンの息子。ネットのライブ配信で人気の男子高校生。自分の頭あるのはフォロワーのことばかり。演じるのは、Netflixドラマシリーズ「ストレンジャーシングス 未知の世界」でマイク・ウィーラー役を務めたフィン・ウォルフハード。ライラ…アリーシャ・ボージギーが恋心を抱く聡明な女子高校生。カイル…ビリー・ブリックエヴリンが世話にのめりこむシェルターに助けを求めに来た少年。エマ・ストーンがプロデュース製作は、エマ・ストーンがデイブ・マッカリーと共に設立した映画/TV制作会社「フルート・ツリー」。さらに、『ムーンライト』『ミッドサマー』などを世に送り出してきた映画会社「A24」も製作・北米配給を手掛ける。全編フィルムで撮影『僕らの世界が交わるまで』は、監督のジェシー・アイゼンバーグの強いこだわりと、エマ・ストーンの後押しにより全編フィルムで撮影を敢行。心情の変化に重きを置いたストーリーをフィルムならではの色調で映し出すことで、より一層生活感や人間味あふれる映像に仕上げている。映画『僕らの世界が交わるまで』あらすじDVシェルターを運営する母・エヴリンと、自分のフォロワーのことしか頭にないZ世代の息子・ジギー。いまやお互いのことが分かり合えない2人。そんな彼らの日常に、ないものねだりの相手に惹かれ、空回りの迷走を続けるという、“親子そっくり”のちょっとした変化が訪れる。親子間のジェネレーションギャップや、理想と現実の食い違い。母と息子、それぞれの失敗を経てたどり着くお互いへの想いとは?【作品詳細】映画『僕らの世界が交わるまで』公開日:2024年1月19日(金)監督・脚本:ジェシー・アイゼンバーグ製作:エマ・ストーン、デイヴ・マッケイ、アリ・ハーティング出演:ジュリアン・ムーア、フィン・ウォルフハード、アリーシャ・ボー、ジェイ・O・サンダース、ビリー・ブリック、エレオノール・ヘンドリックス他北米配給・製作:A24提供:カルチュア・エンタテインメント配給:カルチュア・パブリッシャーズ原題:When You Finish Saving The World© 2022 SAVING THE WORLD LLC. All Rights Reserved.
2023年10月23日●東京国際映画祭ナビゲーターとしてのゴールは「光」今年で36回目を迎える東京国際映画祭が明日23日に開幕する。今回、映画祭でフェスティバル・ナビゲーターを務めるのが、映画監督の安藤桃子氏だ。父は俳優の奥田瑛二、妹も女優の安藤サクラと映画一家と言える安藤にとって、映画とはどんなものなのだろうか――話を聞いた。昨年までフェスティバル・アンバサダーという名称で映画祭の顔となっていた役割が、今年から“ナビゲーター”という肩書きに変更された。「この変化の意味をすごく考えました。車などナビゲーションシステムを使われる方は多いと思いますが、それってゴールを設定しないと起動しませんよね。その意味で、この映画祭をナビゲートするという役割に置いて、我々の行く先、ゴール設定を、と思いました」安藤監督が東京国際映画祭をナビゲートする役割を担うと決まったとき、設定したゴールは「光」だという。「この映画祭で上映される作品は219本。年間公開される映画も1,000本以上あるなかで、すべてを観ることは叶わない。時に人によって全然響かない映画というのも存在する。でも、どんな作品でも人の心を描いていて、その奥にはドラマがある。誰かの心に刺さって、観た人の進む道に光を照らしてくれる。ロマンチックに表現すれば、映画は『光と影』でできています。映写には『光』がなければ、スクリーンに何も映らない。私たちの心を照らしてくれるメディアなんですよね」こうした安藤監督の考える“映画愛”を象徴するのが、生誕120周年、没後60年となる小津安二郎さんの特集だという。「小津安二郎監督は日本映画の父であり、小津監督作品が象徴しているものというのは、どこまでも優しく謙虚な目線。人生に偉いとか順位などはなく、どこを切り取っても愛がある視点というのは、今回の東京国際映画祭のテーマであると思います。戦争やシビアなテーマも心が震えるような温かさや愛で包んでいる。そんなことを感じていただければと思っています」○■ポスタービジュアルで父・奥田瑛二と共演映画の持つ“愛”へと観客をナビゲートする役割を担う安藤監督。そして映画人としては、先人から受け継いだものを、これからの人たちに繋いでいくという役目もある。そんな思いを象徴するのが、映画祭のメインビジュアルだ。安藤監督と父である俳優・奥田瑛二が並んでいる姿が印象的だ。「ポスター撮影のとき、父が『俺らの世代は、映画だけではなく白黒はっきりさせなければいけない時代で育った。納得しなくても歯を食いしばってこらえて物事を成し遂げてきた。そういうメンタリティを教えられた時代』と話していました。確かに父の世代というのは、映画界も男性社会でした。でも今は女性監督の活躍も珍しくないですし、世界中を見ても性別、年齢などを超えた多様性が求められています」父親が苦しい思いをしながらも努力して受け継いできた映画界。そんな世界を知りつつも、新たな時代へと移り変わる過渡期にいる安藤監督。「父親の時代の映画界と今の映画界、そして未来の映画界。父がビシッとした黒のスーツを着ているなか、私は白のフワッとした衣装です。風になびいたら揺れ動いて変化する柔らかさがあります。どんな方向からの風でも柔軟に対応できるような……そういう存在として未来に映画を繋いでいけたらと思っています」●映画を通じて子供たちに優しさを伝えていきたい安藤監督は現在、高知に在住。市内でミニシアター「キネマミュージアム」を主催し、子供向けに映画製作のワークショップなども行っている。「これから生まれてくる子供たちを含め、未来に向けて、映画というメディアの魅力と本質を伝えられたらうれしいです。『老人や子供たちという社会的に弱い人たちを敬うことで、中間層の世代が元気に活躍する』というのを聞いたことあります。まさにそうだなと思っていて、社会的に立場が弱い人に優しい視線を持つことで、社会全体が優しくなる。だからこそ、映画を通して子供たちに優しさを伝えていくことはとても重要だと思います」世界中の映画を通して“愛”をナビゲートしていくという安藤監督のミッションは非常に重要だ。それだけ“伝える”価値があるのが映画というメディアだという。「映画って本当に奥深いです。特に映画館で映画を鑑賞するということは、とても尊い。以前、大林宣彦監督が、1秒24コマのフィルムにはコマとコマの間に、目に見えない黒みがあって、そこに答えがあるとおっしゃっていました。人は目を閉じて、心で亡き人を思ったり、記憶を蘇らせる。映画の黒みは瞬きで、心の奥の記憶を呼応する。そういったことを体験できるのも映画館ならではなんです」コロナ禍で海外ゲストが減ってしまった東京国際映画祭も、今年は600人以上の映画関係者の来日が見込まれている。安藤監督は「映画は世界を変えると思っています。今年はたくさんの作り手が海外から東京のスクリーンにやってきます。この機会を逃すことなく体験してほしいです」と映画への熱い思いを語った。■安藤桃子1982年3月19日生まれ、東京都出身。ロンドン大学芸術学部卒。高校時代にイギリスに留学、大学卒業後、ニューヨークで映画作りを学び、2009年『カケラ』で映画監督デビュー。2011年、小説『0.5ミリ』(幻冬舎)を出版。同作を実妹・安藤サクラを主演に自ら映画化し、多数の賞を受賞。2014年、高知県へ移住し、ミニシアター「キネマM」を開設し代表を務めるほか、子供たちが笑顔の未来を描く異業種チーム「わっしょい!」では、農・食・教育・芸術などの体験を通し、全ての命に優しい活動にも愛を注いでいる。父は俳優で映画監督の奥田瑛二で今年度の「東京国際映画祭」のビジュアルには親子で登場。現在、日本テレビ系情報番組『DayDay.』に隔週水曜レギュラーとして出演中。
2023年10月22日映画と美食の街として名高い、スペインのサン・セバスチャンで毎年9月に開催されるサン・セバスチャン国際映画祭。スペイン最大の国際映画祭であり、ヨーロッパにおいてカンヌ、ベルリン、ヴェネチアに次いで重要な映画祭に位置づけられるこの映画祭を舞台にした、ウディ・アレン監督『Rifkin's Festival』(原題)が2024年1月19日(金)より公開決定、海外版予告が解禁された。ニューヨークの大学の映画学の教授で、売れない作家のモート・リフキン(ウォーレス・ショーン)は、妻スー(ジーナ・ガーション)に同行し、サン・セバスチャン映画祭に参加。妻は有名なフランス人監督フィリップ(ルイ・ガレル)の広報を担当している。モート・リフキンが映画祭に同行したのには理由がある。いつも楽しそうな2人を横目に妻の浮気を疑っているのだ。モート・リフキンが街を1人ふらついていると、突如、フェデリコ・フェリーニ監督の『8 1/2』の世界が目の前に現れる!さらに夢の中では、自分がオーソン・ウェルズ監督の『市民ケーン』、ジャン=リュック・ゴダール監督の『勝手にしやがれ』に出ていたりと、傑作クラシック映画の世界に没入する不思議な体験が次々に巻き起こる。そんな中、妻への疑惑のストレスで心気症となったモート・リフキンは医師ジョー(エレナ・アナヤ)と出会うのだった――。今回解禁された海外版予告では、モート・リフキンが映画の広報をする妻に同行してサン・セバスチャン映画祭に訪れるところから始まる。妻スーと映画監督フィリップは、美しい街と高揚とした映画祭の空気の中で、急接近。ひとり苦虫を噛み潰したような顔のモート・リフキンは、自分は何者なのか? 何を求めているのか? と自問自答しながら街を彷徨う。なぜかボンゴを叩くフィリップ。踊る妻。スペイン人医師ジョーとの出会い。そして「人生は、まるで映画だ。人生は、ときに喜劇だ。ドラマチックで、ロマンチック。そしてミステリーだ」のコピーが現れ、最後はモート・リフキンが男性に、「今までの人生を振り返ってみて気づいた。間違った決断ばかり。ここまで聞いて僕に何か言いたいことは?」と語りかけるシーンで締めくくられる。『Rifkin's Festival』(原題)は2024年1月19日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年10月21日10月28日(土) から30日(月) に丸ビルホールで開催される、第1回『丸の内映画祭』に登場するゲスト陣が発表された。本映画祭では、アジア最大級の国際映画祭「東京国際映画祭」に参加する国際的な映画人と、日本映画の未来を担う若手映画人にフォーカスし、様々な角度から映画を紹介。第1回は、新作『PERFECT DAYS』の公開も控える巨匠、ヴィム・ヴェンダース監督と、1年に2本のペースで新作を発表し続けている今泉力哉監督を特集。ふたりの監督作をはじめとする7作品の上映と、ここでしか見ること、聞くことのできないトーク&レクチャーが行われる。10月29日(日) のヴィム・ヴェンダース監督特集企画『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』上映回には、本作に主要楽曲を提供し、ヴェンダース監督とも親交の深い音楽家・三宅純がアフタートークを実施。また同日夜『東京画』上映後には、ドイツのバンベルク大学教授でヴィム・ヴェンダース研究家として国際的に知られているイェルン・グラーゼナップ教授が来日し、「小津安二郎とヴィム・ヴェンダース」と題したレクチャーを行う。そして10月30日(月) の「ヴェンダースの世界に強く共鳴した若手映画人が語り合う」企画には、ヴェンダース監督作『夢の涯てまでも』と併映する『裸足で鳴らしてみせろ』の工藤梨穂監督と語り合うゲストとして、『愛がなんだ』『ケイコ 目を澄ませて』などで知られる俳優・岸井ゆきのが登壇する。また、10月28日(土) の日本映画企画「今泉力哉監督 創作の秘密を語る」の開催に向けて、今泉監督からメッセージ動画が到着。メッセージ動画では、「(自身が監督を務めた)『ちひろさん』は『ハッシュ!』に影響を受けたところ、真似した部分もありまして、2作品上映して創作の秘密を話したいと思います」と意欲を明かし、ヴェンダース監督については、「僕の『街の上で』という作品の中で、ヴェンダース作品について語っていまして、いつか、ヴェンダース監督に見てもらえたら、と思っています」と告白する場面も。映画祭当日のビデオトークでは、今泉監督が両作の関連性と創作秘話を深掘りして語る予定だ。今泉力哉監督 メッセージ動画<イベント情報>第1回『丸の内映画祭』10月28日(土) ~30日(月) 丸ビルホール第1回『丸の内映画祭』メインビジュアル特設サイト:チケット情報:
2023年10月19日第36回東京国際映画祭が、10月23日(月) から11月1日(水) にかけて開催される。このたび、新たなプロモーションキャンペーン「Tokyo Cinema Days」の実施が発表された。「Tokyo Cinema Days」は、世界中の映画が一堂に会する東京国際映画祭をフックに、改めて東京の多様な映画館で多彩な映画を観る愉しさを広げたいという思いから、都内の全映画館を対象に実施。10月20日(金) から11月5日(日) までの間に「#Tokyo映画(ハッシュタグトーキョーエイガ)」をつけて東京都内の映画館名を入れた形で、そこで上映中の作品の感想をX(旧Twitter)、Instagram、noteへ投稿(インスタのストーリー投稿は対象外)した人の中から抽選で映画グッズがプレゼントされる。<イベント情報>第36回東京国際映画祭開催期間:10月23日(月)~11月1日(水)会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区「Tokyo Cinema Days」の詳細はこちら:公式サイト:
2023年10月19日南インド圏の映画4作品を同時上映する特集上映「熱風!!南インド映画の世界」(10月20日より全国で順次開催)を記念し、「エンタメプリント」にてNTR Jr.主演『ヤマドンガ』とラーム・チャラン主演『マガディーラ 勇者転生<完全版>』のオリジナルシールを10月20日(金)から販売する。今回対象となるのは、昨年公開され大ヒットしたS.S.ラージャマウリ監督によるインド映画『RRR』の主演2人、NTR Jr.とラーム・チャランがそれぞれ出演する『ヤマドンガ』と『マガディーラ 勇者転生<完全版>』。『ヤマドンガ』は現世と地獄を往来するVFX満載の冥界ファンタジー・アクション。『マガディーラ 勇者転生<完全版>』は400年の時を超えた“運命の恋”を、壮大なアクション満載で描くスペクタクル史劇で、インターナショナル版より23分長い完全版での上映となる。エンタメプリントは、全国のコンビニエンスストア(ファミリーマート、ローソン※一部の店舗を除く)に設置されているマルチコピー機から、ブロマイドをはじめとした様々なジャンルのコンテンツを購入・プリントできるサービス。『ヤマドンガ』と『マガディーラ 勇者転生<完全版>』、それぞれ3種類ずつ全6種類のオリジナルシールから好きな絵柄を選んで購入できる。購入方法【販売期間:10月20日(金)正午~2024年1月31日(水)23:59】■購入方法1.以下に表示の2次元コードをお持ちのスマートフォン等に保存してください。2.ファミリーマート/ローソン店舗に設置されているマルチコピー機を操作し、コードリーダーに2次元コードをかざして商品を選択します。【ファミリーマートの場合】TOP画面「2次元コードを持っている」をタッチし、2次元コードをかざします。【ローソンの場合】TOP画面「QRコードを読み取る」をタッチし、2次元コードをかざします。3.購入金額を投入して印刷します。■販売価格オリジナルシール:1枚300円(税込)▼2次元コード「熱風!! 南インド映画の世界」は10月20日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国にて順次開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:マガディーラ 勇者転生 2018年8月31日公開
2023年10月19日1993年にヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞したのち、配給された20か国以上の地域で熱狂的な支持を集めつつも日本で劇場公開されなかった1本の映画。今回ご紹介するのは、30年のときを経てついに日本初公開となるオーストラリア発の衝撃作です。『悪い子バビー』【映画、ときどき私】 vol. 606「ドアの外に出れば、汚染された空気の猛毒で命を落とす」という母親の教えを信じ、暗く汚い部屋に閉じ込められていたバビー。身の回りのすべてを母親が管理し、ただそれに従うだけの日々を35年間も続けていた。ある日、何の前触れもなく“父親”だと名乗る男が突然現れ、その出来事をきっかけにバビーの人生は動き出す。言葉、音楽、暴力、宗教、美味しいピザといった刺激に満ち溢れた外の世界で、純粋無垢なバビーは大暴走。誰もが彼の自由で荒々しいスタイルに巻き込まれていくことに…。公開された国のなかでも、ノルウェーでは年間興行収入第2位にランクインするほどの大ヒットを記録したこともある本作。そこで多くの観客を虜にした理由について、こちらの方にお話をうかがってきました。ロルフ・デ・ヒーア監督オランダで生まれたのち、オーストラリアに移住し、1984年に映画監督デビューを果たしたロルフ監督。これまでに“モダン・ジャズの帝王”マイルズ・デイヴィスが出演した『ディンゴ』や『クワイエット・ルーム』などを手掛けて、高く評価されています。今回は撮影の裏話や約40年のキャリアで大事にしていること、そして忘れられない日本でのエピソードなどについて語っていただきました。―30年という長い年月を経て、ようやく日本で劇場初公開されることになりましたが、いまの時代に本作が日本の観客に届けられることをどう感じていますか?監督この作品に関しては、これまでに次から次へといろんなことが起きているので、ずっと驚かされ続けているんですよ。今回日本で公開されるということで、やっとみなさんの心の準備ができたのかなと思っています。やはり映画館で観るのがベストだと思うので、うれしいことですね。―近年、日本でも「毒親」という言葉が頻繁に使われるようになっているので、そういう意味でも本作には現代に通じる題材が描かれていると思いますが、改めてご自身で振り返ってみてどのように感じていますか?監督オーストラリアでの公開からちょうど30周年ということで、数か月前に上映があり、僕もまた観客と一緒に鑑賞したんです。そのときは、約半分がすでに鑑賞済で、残りが初めての観客でしたが、そういう方々は「こんな作品が存在していたのか」とすごく驚いてくれました。上映後に質疑応答を行った際、質問の内容を聞いていてもこのテーマがいかに普遍的でタイムレスなものだったのかと感じることが多かったです。作品によっては時代に合わないものもありますが、この作品はずっと観客に響き続けているように思っています。子ども時代におけるダークサイトを描きたかった―ちなみに、ご自身はバビーとは違って非常に幸せな子ども時代を過ごしたそうですが、そんな監督がこういった物語を描こうと思ったきっかけは何ですか?監督映画を作るときはいろんな理由が重なっているものですが、もともとは子ども時代におけるダークサイトを描いた映画を作りたいというのがありました。というのも、僕自身の幼少期は素晴らしいものでしたが、そういう機会を与えられない子どもがたくさんいることを周りから見聞きしていたからです。ただ、子どもを主人公にした映画を作りたくはなかったので、バビーのように“大人だけど子ども”というキャラクターを形成することに。そのほうがよりダークな部分に足を踏み入れることができると考えたのです。―なるほど。先ほど「周りから見聞きしていた」とおっしゃっていましたが、バビーにはモデルのような方もいたのでしょうか。監督特にそういった人物はいないですが、記憶に残っているのは、シドニーにある友人の家に遊びに行ったときのこと。庭にいると、隣の家から母親が自分の娘を棒のようなもので叩いている音と声が聞こえてきました。でも、その娘は「ママ!愛してるよ!」とずっと泣き叫んでいたんです。2人の姿を見たわけではなかったのですが、そのときのことが強烈な印象として自分のなかに残っていたのかもしれません。実際、この映画ではバビーと母親のシーンではそれがある種の“フィルター”のようになっていたように感じています。撮影監督を変えることでいい影響が作品に出た―また、本作では合計32名の撮影監督が参加したというのが驚きですが、最初から複数で行く予定だったのか、それとも撮りたい映像を追求していったらそうなったのでしょうか。監督この映画を作りたいなと思ったとき、まだ予算がなかったので、フィルムを買うために自分で稼ぎ、1本購入したら撮影しよう考えていました。ただ、その方法だと1人のカメラマンのスケジュールをずっと押さえることができないと気がついたんです。そこで、「屋内に閉じ込められているバビーが外の世界で経験することはすべて初めて」という設定にすればいいんだと思いつきました。そうすれば、違うカメラマンが撮っても成立するのではないかなと。同じカメラマンを確保できないことを大きな問題とするのではなく、逆に面白いと思うことにしました。―まさに発想の転換ですね。実際、それによってどのような効果が得られたとお考えですか?監督脚本にいろんな視点を入れることができましたし、視覚的にもいい影響が出たと感じています。ほかにも大きかったのは、違う撮影監督が入るたびに、新しいエネルギーを現場に持ち込んでくれたこと。そういうところも含めて、いまはよかったなと思っています。日本の映画からは深く影響を受けている―また、バビーの耳に届く音の刺激をリアルに再現する「バイノーラルサウンド録音」を採用するなどしていたそうですが、そのほかにもこの作品ならではのこだわりと言えば?監督今回、冒頭の30分はスタジオ内にあるセットで撮影をしていますが、バビーの父親が登場して以降はそのセットを25~30%大きくしています。これは、バビー自身の世界が少し広がったことを表したかったからです。といっても、おそらく観ている方は言われないとわからないくらいかもしれませんが、それを肌で感じてもらえたらいいなと。最初の息が詰まるような閉塞感との違いをそういった演出で表現しました。―非常に興味深い点なので、ぜひ意識して観ていただきたいですね。それでは、まもなく公開を迎える日本とのエピソードがあれば、お聞かせください。監督日本には2009年に行われたイベントに参加するために滞在したことがありますが、もともと映画の面でも深く影響を受けていたこともあって、素晴らしい国だなと感じました。なかでも印象的だったのは、黒澤明監督の『デルス・ウザーラ』を好きな作品としてスピーチで紹介したときのこと。イベントの参加者のなかに黒澤組のスタッフだった方がいて、なんと黒澤監督と写っている写真をくれたんです。これはいまでも大切に部屋に飾っています。心から情熱を感じる題材であることが大事―素敵な思い出ですね。今回はオンライン取材ということもあり、監督のお部屋の壁にびっしりと映画のアイデアとなるメモが貼り付けてあるのが見えるのですが、いくつになっても尽きない創作意欲には感銘を受けます。映画作りにおいて大切にしていることはありますか?監督僕の場合は、まず映画が好きというのがありますが、題材に心から情熱を感じられないとダメなんですよ。脚本を書くことから始まり、映画作りは大変な作業も多いですが、だからこそ楽しめる方法を見つけることが大事なのではないかなと。そうすれば、作品の質も上がると考えています。ちなみに、僕にとってはこうしてどんどんメモを書いていくほうが簡単で、リラックスできるやり方なんです。―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。監督映画というのは、何かしらのカタチで人の心を動かすものでなければいけないと僕は思っています。同じ作品でも、人によっては感動する場合もあれば、すごく笑える場合もあるし、面白くないと感じる場合もあるかもしれません。そんなふうにたとえ正反対のリアクションだったとしても、観客にとってはいいことだと考えています。というのも、いまの私たちは現代社会のなかでそれだけの強い感情を味わうことが少なくなっているからです。『悪い子バビー』に関しては、自分の作品ではありますが、感情的な美しさを持っていると自負しているので、たとえ一部分だけでもその美しさを感じてもらえたらうれしいなと思います。待ち受けるのは、唯一無二の映画体験!30年が過ぎても色褪せることない衝撃を観客に与え続け、「映画の常識を覆した」とも言われている本作。想像を上回る異色作は、驚きとまさかの感動で観る者の心を揺さぶること間違いなしです。取材、文・志村昌美刺激的な予告編はこちら!作品情報『悪い子バビー』10月20日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー配給:コピアポア・フィルム️(C) 1993 [AFFC/Bubby Productions/Fandango]
2023年10月17日品川インターシティ セントラルガーデンでは、アウトドアシアター「品川国際映画祭」を11月6日(月)より開催。品川インターシティの開業25周年となる今年は、映画上映を行うメインシアターのほか、サブシアターも登場。さらに、毎年恒例のイルミネーションもエリアを拡大して実施する。同イベントでは、幻想的なアウトドアシアターを敷設し、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」を手掛けるショートフィルムの総合ブランド「ShortShorts」と、五感で体感できる移動式野外映画館プロジェクト「CINEMA CARAVAN」(シネマキャラバン)がコラボし、世界各国から厳選されたショートフィルムを中心とした全10セレクション26作品を上映。フランスのコメディ・ドラマ『誕生日おめでとう』、井上博貴監督の『おばあさんの皮』や、最終日には特別上映プログラムとして、『恋愛小説家 AS GOOD AS IT GETS』を上映する。さらに、「煮込屋赤ねこ」「TOKYO CAMP」などのキッチンカーの出店、EMINATA、金子巧ら注目のアーティストによる音楽ライブも催され、初日オープニングイベントには齊藤工、永野、金子ノブアキ、映像ディレクター・清水康彦を加えた、映像制作プロジェクトチーム「チーム万力」が登場。品川インターシティ屋外広場のメイン会場のほか、品川グランドコモンズ・イベントプラザに「チーム万力シアター」を増設し、「チーム万力」が手掛けた4作品を上映する。オープニングイベントでは、「チーム万力」のほかにも、井桁弘恵が登壇し、トークとイルミネーション点灯セレモニーが行われる。「品川国際映画祭」は11月6日(月)~11月11日(土)品川インターシティ セントラルガーデンにて開催。(シネマカフェ編集部)
2023年10月17日濱口竜介監督作『悪は存在しない』がロンドン映画祭で最優秀作品賞を受賞した。審査員全員一致の決定だったという。「繊細で、シネマティック、そして完全に悟った演技によって強調された、濱口監督の確信に満ちたドラマ」「家族とコミュニティ両者の抒情的な肖像画であり、土地開発の倫理についてのニュアンスを含む考察でもある」と評された。濱口監督は同映画祭のXアカウントに動画で喜びのコメントを発表。「『悪は存在しない』がロンドン映画祭で最優秀賞受賞という本当にうれしいニュースを聞いて、驚きました。ありがとうございます」と感謝を述べた。キャストやスタッフの仕事ぶりをカメラ越しで見ていて、濱口監督自身も「素晴らしい」と思っていたため、それが評価されたことに「勇気づけられる」と語った。また、前作『ドライブ・マイ・カー』の音楽を担当し、今作では音楽と共に企画・発案も担当した石橋英子氏の名前を挙げ、「彼女の音楽の存在が、この映画を完成まで導いてくれた」と説明した。『悪は存在しない』は今年のヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞も受賞した。日本公開は2024年GWを予定している。(賀来比呂美)
2023年10月16日第61回ニューヨーク映画祭にて、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた『PERFECT DAYS』のプレミア上映が現地時間10月11日に行われ、上映後に主演・役所広司と、共同脚本・プロデュースの高崎卓馬がQ&Aに登壇した。ヴィム・ヴェンダース監督による本作は、役所さんが第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。さらに第50回テルライド映画祭、第48回トロント国際映画祭、第71回サンセバスチャン映画祭、第43回台北金馬映画祭と名だたる映画祭に招待。先日、米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品にも決定し、10月23日(月)から始まる第36回東京国際映画祭ではオープニング作品としてアジアプレミア。世界80か国での配給が決定している。この日、1,086席の客席は即座にソールドアウトとなり、いち早く本作を観ようと駆けつけた観客の熱気あふれる場内。上映後、2階席の役所さん、高崎さんにスポットライトがあたると会場は大歓声に包まれた。役所広司「台詞は少ないけれどもとても美しい脚本」役所さんのために書かれた平山という役を演じるにあたり準備したことを問われると、「こんなにもすばらしい役を高崎さんとヴィム・ヴェンダース監督が書いてくれて幸せです。役を演じるにあたって一番大切だったことはやはり、トイレの掃除をきちんとプロのようにみえるように練習することでした」と役所さん。ヴィム・ヴェンダース監督と共同で脚本を担当した高崎さんは、その脚本づくりをふり返り、「最初からヴィムとは、フィクションの存在をドキュメンタリーのように撮ろうと話していました」と語り、「ヴィムも僕も心がけていたのは、書いていないものをちゃんと書く、スクリーンに映っていない部分がちゃんと出るように、ということです。そして脚本に書いていないものを映像にするというのはやっぱり役所さんじゃないとできなかったなと思います」と語り、役所さんの“平山”としての佇まいを絶賛した。平山の行動や感情を、脚本からどのように捉えて演じたのか問われると、役所さんは「台詞は少ないけれどもとても美しい脚本で、そこから想像されるキャラクターに近づくために、毎日毎日トイレの掃除をしながら、サンドイッチを森の中で食べて、お風呂に入って、好きな本を読みながら満足して眠りにつく男というのは、どういう人だろうと思い浮かべながら撮影をしていました」と回答。「本当にドキュメンタリーのように、ほとんどテストがなく、本番だけを繰り返して撮っていたので、まるでそこで本当に生活をしているような撮影でした。もう二度と訪れない、今のこの瞬間瞬間を大切に生きるという風に心がけて演じました」と、撮影時のことを思い返すように丁寧に語った。ヴィム・ヴェンダース監督は「映画における音楽の使い方が世界最高」印象的な音楽の使われ方、選曲について問われると、「みなさんご存じの通り、ヴィム・ヴェンダースという方は映画における音楽の使い方が世界最高のディレクターだと思います」と高崎さん。「彼と“平山は何を聴いているのか”と、一緒に選曲をしていきました。脚本の段階で音楽のリストはほとんど出ていたのですが、いちばん驚いたのは、平山が聴いている音楽以外使わないということをある段階で決めたことでした。感情を説明する音楽を入れるんじゃなくて、平山さんが聴いているもの、観ているものを僕たちは受け取るという、その線をきちんと引いたということが彼の素晴らしいディレクションだなと感じました」と明かしてくれた。最後に役所さんは、平山という人物についての思いを「財産といえるものは何も持っていないけれども最低限の生活で日々満足して眠りにつける人物。東京でもニューヨークでも、お金さえあればどんなものも手に入るけれど、手に入れても満足することがない生活をしている人が僕を含め多い中、平山さんは、コンクリートだらけの大都会の中でもひとりだけ、テレビもインターネットもなくて、彼に情報が入ってくるのは彼の耳と目で見るものだけ」と語りながら、「森の中で心地よく住んでいるような感じがしました。都会の人たちが、そういえばこんな生き方もあるな、と思ってくれるといいなと感じました」と観客へのメッセージを送り、Q&Aは締めくくられた。『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』など数々の名作を発表し、『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』など多くのドキュメンタリーも手掛けたヴィム・ヴェンダース監督と、『うなぎ』から『すばらしき世界』などまで多くの主演作を持つ役所さんとの美しきセッションで生まれた本作。フィクションの存在をドキュメントのように追い、ドキュメントとフィクションを極め、ヴェンダースの最高傑作との呼び声も高い。『PERFECT DAYS』は12月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。10月24日(火)~ 30日(月)TOHOシネマズ 日比谷にて特別先行上映。(シネマカフェ編集部)■関連作品:PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2023年10月16日