ライフネット生命保険はこのほど、「乳がん経験者へのアンケート調査」の結果を明らかにした。同調査は2017年6月、がん罹患時に就労していた乳がん経験者325人を対象にインターネットで実施したもの。乳がん罹患時に感じた不安について尋ねたところ、最も多い回答は「再発や転移」(82%)だった。次いで「仕事」(58%)、「家族への負担」(56%)、「治療費」(49%)と続いている。未婚・子どもなしの女性の場合、59%が「恋愛や結婚への影響」、42%が「がん治療による妊よう性(妊娠する力)の低下」と答えている。乳がん罹患後の生活での困りごとについて聞くと、48%が「外見のケア」と回答した。次いで「治療や体調の相談」(42%)、「買い物」(38%)、「通院」(37%)となっている。具体的なエピソードとして、「術後の患部の痛みにより、家事全般に苦労があった」(30代)、「脱毛が始まってから、どのように頭皮を隠したらよいか困った」(30代)などが挙げられた。家事や育児その他生活全般において、どのようなサービスがあったら利用したいか尋ねたところ、「診察日に子どもを預けられる施設」「脱毛時の自宅への出張型美容サービス」「栄養バランスのとれた食事の宅配」などへのニーズが高いことがわかった。各種サポートサービスについて、利用の壁(ハードル)となるものについて聞くと、最も多い回答は「費用面」(60%)だった。自由回答でも「子どもの保育サービスが高額で困っている」(30代)といったコメントが寄せられている。2位は「手続きが簡単か」(39%)、3位は「サービスの利便性」(37%)だった。乳がん罹患前と罹患後のおおよその年収を尋ねたところ、乳がん経験者全体平均では、罹患後は収入が20%減少していることがわかった。罹患前の平均収入は358万円であったのに対し、罹患後は平均288万円となっている。さらに収入が減少した人に絞って見ると、罹患前の平均収入は363万円であったのに対し、罹患後の平均年収は43%減少の205万円だった。収入減少に至った理由について聞くと、最も多い回答は「休職」(33%)だった。次いで「業務量のセーブ」「退職」(各29%)となっている。収入が減って経済面で困ったことを尋ねると、56%が「医療費(入院費・手術費・薬代など)」と回答した。次いで「本人や家族の生活費(食費・水道光熱費・日用雑貨など)」(49%)となっている。自由回答では「教育費に困り、子どもの塾や通信教育をやめた」(40代)というコメントもあった。収入が減り、どのように生活を工面したか尋ねたところ、「貯蓄の切り崩し」(59%)という回答が最も多かった。次いで「本人・家族の生活費節約」(54%)となっている。中には「自宅売却や転居」(4%)という回答もあった。給付面の工面について聞くと、49%が「公的制度の利用(高額医療費制度・傷病手当金・雇用保険・障害年金など)の利用」、45%が「民間保険からの給付」と回答した。
2017年10月10日ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)は今年も10月の乳がん意識向上月間に向けて、女性たちに健康維持と定期的な検診を呼びかるキャンペーンを展開する。 今年で4回目となる本キャンペーン。今回のイニシアティブにはグラミー賞受賞の経歴をもつ、アリシア・キーズ(Alicia Keys)が参加している。キャンペーンに向け2017年秋冬ランジェリーコレクションの一部として、ポピーピンクのランジェリーセット「オフィーリア ウィスリング(口笛を吹くオフィーリア)」シリーズを特別にデザイン。売り上げの一部は乳がん早期発見プログラムや、乳がん患者向けの治療を提供する活動に役立てていく。 このランジェリーシリーズは、ステラ マッカートニー 青山とステラ マッカートニー 六本木ヒルズ、公式オンラインストア()にて10月1日より発売予定。本シリーズの価格帯はソフトカップブラが2万円、ビキニブリーフが1万円。さらに、両乳房切除術を受けた方に向けた「耳を澄ませるルイーズ(Louise Listening)」が2017年秋冬にも新色で登場。また、今年は同圧迫機能を備えた圧迫スイムウェアもステラのアイコニックなフローラルプリントでデザイン。売り上げのすべてはジェーン ハッチソン氏によって設立された、ロンドンを拠点とする慈善団体Hello Beautiful Foundationに寄付される(展開はオンラインストアのみ)。本キャンぺーンに向けたステラ マッカートニーとアリシア・キーズのメッセージムービー
2017年09月30日ドコモ・ヘルスケアはこのほど、乳がん罹患者を対象にした「乳がん」に関するアンケートの結果を明らかにした。同調査は8月21日~9月4日、乳がん患者160人を対象にインターネットで実施したもの。乳がんに気づいたきっかけを尋ねたところ、40%が「セルフチェック」、37%が医療機関での「マンモグラフィ検査」と回答した。次いで「超音波検査」(19%)、「視触診」(14%)となっている。「その他」と回答した人の中には「たまたましこりに触れて気づいた」というコメントも見られた。乳がんのステージが0もしくは1の早期発見者に乳がんと診断される前の検診受診頻度を聞いたところ、37%が「年1回」、16%が「2年に1回」、3%が「年に2回以上」と回答した。合わせると56%で、早期発見者の半数以上が乳がん発見前に2年に1回以上の頻度で検診を受けていたことがわかった。乳がん発見後、病気に関する情報をどこから収集したか尋ねると、63%が「インターネット」と回答した。「主治医」(78%)の次に多くなっている。「同じ病気の患者のブログ」(31%)が「看護師など主治医以外の医療者」(25%)を5ポイント上回っており、インターネット上の情報を頼りにしていることが明らかとなった。乳がん発見前に何らかの仕事をしていた人に乳がん発見後の就労状況について聞くと、46%が「休職せず仕事を続けた」と回答した。休職後復職した人や仕事をやめた後に再就職した人を合わせると、79%が罹患中の現在も何らかの仕事に就いていると答えている。乳がんを経験した立場から、他の女性たちに勧めたいことについて聞いたところ、「仕事は続けた方が良い」というアドバイスが多く集まった。乳がん発見後、治療と仕事の両立について誰に相談したか尋ねると、36%が「会社の上司・同僚」と回答した。2位は「主治医」(30%)、3位は「家族」(28%)となっている。18%は「誰にも相談していない」と答えており、「友人・知人」(12%)よりも上回った。湘南記念病院乳がんセンター長の土井卓子先生は、セルフチェックのタイミングは「月経後が適切」と語っている。しかし、セルフチェックで発見できるのは、ある程度大きくなってからのがんであるとのこと。セルフチェックだけで安心するのではなく、マンモグラフィ検診も定期的に受診することを推奨している。
2017年09月22日ELGCは9月29日・30日、 ピンクリボン〈乳がん知識啓発〉キャンペーンの25周年の節目として、有楽町をピンクに染める体験型イベント「Time to End ~乳がんのない世界へ~」を有楽町 爽 HAPPY SQUARE(有楽町駅前広場)で開催する。期間中、会場にはキャンペーンのテーマカラーである「ピンク」のリボンで作られた巨大迷路が登場。この迷路は、乳がんに立ち向かう困難さや複雑さを表現しているという。迷路の途中にはクイズが設置されており、進むごとに乳がんの知識も深めることができるとのこと。迷路を抜けた先には、乳がんのない明るい未来を表現したプレゼント型の巨大フォトジェニックBOXが設置されている。「#SnSnapのSwingSnap」で、ここでしか撮れない立体的でかわいいショートムービーが撮影可能なブースも用意するという。そのほか、ピンクを基調としたスペシャルキッチンカーも登場。大きな綿あめが乗った「コットンキャンディードリンク」やトッピングができるオリジナルアイスデザートなど、ピンクで統一したかわいいフードやドリンクも提供する。フードやドリンクの購入で、1品につき100円がピンクリボン キャンペーンの活動に寄付されるという。会場の中央には、ピンクリボン キャンペーンのシンボルであるリボンの形をした大きなフラワーオブジェが登場する。オブジェは「乳がんのない世界を築くために私ができるワンアクション」を書いて、貼り付けることができるメッセージボードになっているとのこと。このイベントのほか、エスティ ローダー グループでは、「ピンクリボン キャンペーン」の認知度向上を目的として、毎年10月に世界の主要建造物をピンク色にライトアップする「グローバル ランドマーク イルミネーション」を実施している。日本では10月1日の18時30分に東京スカイツリー、清水寺(仁王門、三重塔、観音慈光)、姫路城、東急プラザ銀座の4つのランドマークがピンク色に点灯されるという。
2017年09月22日昨年11月、ハリウッド・クリスマス・パレードで歌うオリビア・ニュートン=ジョン(写真:ロイター/アフロ) シンガーのオリビア・ニュートン=ジョン(68)に乳がんが見つかったことがわかった。30日に本人がソーシャルメディアを通じて公表した。 最近、背中に痛みを覚えており、検査してみると乳がんが仙骨に転移していることがわかったという。 ニュートン=ジョンは1992年に乳がんが見つかり、乳房切除術と化学療法を受けている。快復後は乳がんの啓蒙・撲滅運動に尽力。2013年にはオーストラリアのメルボルンに「オリビア・ニュートン=ジョンがんセンター(Olivia Newton-John Cancer Wellness and Research Centre)」を設立した。 今回再発した乳がん治療の拠点はこの「オリビア・ニュートン=ジョンがんセンター」だ。センターの医師と協議を行い、ヨガや瞑想などの健康療法と光子線治療を併用していく計画を採用したという。 まだがんと診断されていなかった3週間前、ニュートン=ジョンは座骨神経痛を理由に5月のコンサートを延期していた。今回のがん再発を受け、6月に予定されていた米国とカナダを回るツアーも延期することが決定。チケットは払い戻されるが、「年内にはより元気になって戻ってきます」とファンに向けてメッセージを送っている。
2017年05月31日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が22日、「朝日」というタイトルで更新し、朝の日光浴の習慣を明かした。麻央は「おはようございます。今回の病室は、窓からの景色が、緑しか見えず、それが、とても贅沢です。森林浴の気分になれます」と窓から見える景色の写真を公開。「入院した当初は外を見る余裕がありませんでしたが、ここ最近は、朝の4時~5時に、お薬を飲むために起きるのを活用し、その時、カーテンを開けてからまた眠ります」とつづった。そして、「乳がんと朝日はとても関係が深く、朝日を浴びることがとても大切だそうです。明け方カーテンを開け、眠り、朝日を浴びながら再び起きるのが 今できる私流です」と麻央。「が、正しいかは分からないので、目が覚めたとき心地よいだけです。退院したらこの緑の景色はないから味わっておこう!」と記した。さらに、「(本では、毎日早起きし、外で軽くウォーキングをしながら朝日を浴びることで睡眠の質が変わる と読みました。)」とカッコを付けて説明。「注 私が読んだり聞いたりした情報なので、必要な情報、大事な情報は必ず御自身で確認して下さいネ」と慎重に補足した。
2017年05月22日ステラ マッカートニー(Stella McCartney)が昨年に続き10月5日より、乳がん意識向上キャンペーン「No Less a Woman(#nolessawoman)」をスタートした。今年のキャンペーンにはコメディアンのチェルシー・ハンドラー(Chelsea Handler)を起用。また、10月1日にはステラ マッカートニー2016秋冬ランジェリーコレクションより新しく誕生したシグネチャーライン「ステラ レース」のランジェリーセットが発売された。セットのバルコネットブラ(7,000円)とビキニブリーフ(4,000円)は、スイートピンク×レースのあしらいでセクシーかつ、サポート力のあるスポーティーなシルエットが特徴。取り扱いは、世界各国のステラ マッカートニー直営店、公式オンラインストア、ボン マルシェ、サックス フィフス アベニュー、オンラインのNET-A-PORTER.COMで、売上の一部は、最も進んだ早期発見プログラムと乳がん患者向けの治療を提供する活動のサポートとして、アメリカのBreast Cancer ResearchFoundationとイギリス・リバプールのLinda McCartney Centreに寄付される。また今年は、ステラ マッカートニーによって新たにデザインされた、両乳房切除後用ブラ「耳を澄ませるルイーズ(Louise Listening)」(1万5,000円)も同時に発売。売上のすべてはジェーン ハッチソンによって設立されたロンドンを拠点とする慈善団体Hello Beautiful Foundationに寄付され、乳がん患者本人とその家族を対象としたロンドンの新しい施設へ資金援助を行う。「耳を澄ませるルイーズ」についてステラ マッカートニーは、「両方の乳房を切除するという悲劇的な現実には様々な感情が伴います。そこで手術を受けた女性が誇れるものを持てるよう、また恥じることのないようにしたいと考えました。手術をしても変わらずフェミニンで 官能的であること、女性であること、そして内面と共に外見も美しさを保っていると感じられることを知って欲しいと思いました」と語っている。
2016年10月22日●乳がん検診の「落とし穴」とも言える「デンスブレスト」今年も、「ピンクリボン月間」である10月は各地で乳がん啓発活動が行われるだろう。乳がんは日本人女性では30代から急増し、働き盛りの40代・50代に罹患率のピークを迎えるというのが特徴だ。だが、「若い世代がなるがん」ではなく、70代や80代などのようにどの年代でも発症する。国立がん研究センターがん対策情報センターによると、乳がんは「日本人女性の12人に1人が生涯において患う」とされており、10年間で倍に増えている。乳がんは早期発見ができれば9割近くが治るとされており、新薬もどんどん開発されている。たとえ再発しても打つ手がある病気にはなっているが、それでも亡くなる人が増えているのが現実だ。○乳がん検診は完ぺきではない乳がんに確実な予防法はないため、大事に至らないように早期発見することが自分にできる対策となる。そのために乳がん検診があるのだ。ただ、残念ながら乳がん検診は完ぺきではない。現在、乳がん検診で推奨されているのは、X線を用いた「マンモグラフィ」。マンモグラフィは唯一、科学的根拠がある検診として、日本でも40歳以降は2年に一度、マンモグラフィ検診を受けるように推奨されている。ところが、日本乳癌学会のガイドラインは2015年、50代のマンモグラフィ検診の推奨グレードを「A」(確実)から「B」(ほぼ確実)に引き下げた(ちなみに40代はもともとB)。ガイドラインのグレードがAからBへ引き下げられることは滅多にないようだが、これが世界的な潮流になっているという。引き下げられた大きな要因として、マンモグラフィで見落とされる乳がんが少なくないことが挙げられる。乳房は主に脂肪と乳腺組織でできているが、乳腺組織の濃度が高い乳房「デンスブレスト(高濃度乳腺)」の女性にとっては、マンモグラフィが本来の役割を果たせないケースがあるとのこと。マンモグラフィはしこり(腫瘍)を白く映し出すが、乳腺組織も同様に白く映す。そのため、乳腺組織が密集している乳房では、しこりが乳腺に隠れて見えないことが多い。40代未満は乳腺濃度が比較的高いこともありマンモグラフィは推奨されていないが、実は50代でも70代でもデンスブレストの女性は多い。具体的には脂肪が多いアメリカ人でさえ4割。日本人は、8割近くがデンスブレストということがわかってきているという。●超音波検査も活用して乳がんを予防しよう乳がんへの意識が高く、毎年きちんとマンモグラフィを受けていて「異常なし」と診断されていたのに、自分でしこりを見つけて病院へ行ったら、早期ではない乳がんが見つかったとしたら……。泣くに泣けないだろう。だが、実際にそのようなケースが起こりうる可能性はある。女性にとっては、恐怖以外の何物でもないだろう。○確実な検診にするためにやるべきことマンモグラフィを受けると、診断画像から「脂肪性」「乳腺散在」「不均一高濃度」「高濃度」の4段階に分けられる。このうち、「不均一高濃度」と「高濃度」がデンスブレストで、しこりが見えにくいタイプとなる。デンスブレストの場合、「異常なし」は「マンモグラフィには映っていなかった」という意味で、「しこりがない」とは言い切れない。超音波検査も併用した方がいいのだが、自治体や企業検診、自由検診でも、デンスブレストか否かが女性に知らされることはあまりなかった。ではどうすればいいのか。マンモグラフィ検診の結果が異常なしでも、「私の乳房はデンスブレストではありませんか? 」と、病院や自治体の検査機関に問い合わせよう。診断のときすでに4段階に分類されているので、調べればすぐにわかる。たとえ面倒くさがられても、自分を守るためであり、検診した自分の乳腺情報を教えてくれないこと自体、おかしな話でもある。そして、もしデンスブレストならば、実費でも超音波を追加してほしい。デンスブレストの問題は、アメリカではすでに「Are You Dens? 」という運動として広がっていて、マンモグラフィでデンスブレストと診断された人には、そのことを伝えて超音波検診の追加推奨を義務づける法整備をしている州が増えている。日本にはそのような法律はないが、2016年に大手一般紙の1面にデンスブレストの問題提起がなされたことをきっかけに、施設や自治体が少しずつ動き出している。ただ、もしもデンスブレストだった場合、マンモグラフィはしなくていいのかというと、そうではない。マンモグラフィは、しこりにならず微細石灰化として見えるがんを見つけ出すのが得意だからだ。真実を知らなければ、せっかくの乳がん検診も中途半端なものになってしまう。デンスブレストの事実を周りの人にも教え、もしもデンスブレストとわかったら、マンモグラフィと超音波を併用するか、両方を交代で受けるとよい。そして乳がん検診で「異常なし」と言われても、何か乳房に変化があったら、迷わず病院へ行き、「検診」ではなく「検査」をするようにしよう。最後に、デンスブレストについて詳しく知りたい人は、NPO法人乳がん画像診断ネットワーク(BCIN)のサイトをチェックするように。からだエイジング
2016年10月09日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が7日、自身のブログを更新し、遺伝性の乳がんではないことを明かした。「遺伝子検査」というタイトルで更新した麻央は、「私が遺伝性の乳癌だと断定したようなことが一部で言われていたようなのですが」と書き出し、「私は、乳がん 卵巣がん症候群の遺伝子検査をした結果、BRCA1 BRCA2の変異はともに陰性で、遺伝性の乳癌ではありませんでした」と報告した。そして、「乳がんを経験していた母は、ずっと胸のうちで『私のせいではないか』と自分を責めていました。そして、妹も乳がんとなると、姉は、相当不安があったと思います」と家族の気持ちを察し、「私は、娘のことも、とても心配で、私のせいで将来もし、、、と苦しい気持ちになりました」と長女の麗禾ちゃんを心配する思いを明かした。さらに、「ここまで、不安や心配があっても、遺伝子検査の説明を聞き、実際、検査を受けると決め、採血をしたまでは、それほどまでの怖さを想像していませんでした」と伝え、「けれど、結果を待つまでの間にどんどん現実を知ることの怖さがつのっていきました」と告白。「遺伝子検査は想像以上にセンシティブなことだと分かりました」とつづった。
2016年10月07日現在、日本人女性の12人に1人がかかると言われている乳がん。乳がんによる死亡者数も年々増加しており、2015年の死亡者数は13,584人にのぼっています。フリーアナウンサーの小林麻央さんが乳がんを患っていることを公表しましたが、 不安を持ちながらもなかなか検診に行くことができていないという人も多いのではないでしょうか。そこで、パピマミ読者のみなさまに「乳がん検診に行く頻度は?」 というアンケートを実施しましたので、その結果を見てみたいと思います。●乳がん検診に行く頻度は?・1位:1年に1回……46%(144人)・2位:行ったことがない……30%(93人)・3位:2年に1回……15%(47人)・4位:3年に1回以下……6%(20人)・5位:半年に1回……2%(7人)・6位:3か月に1回……1%(3人)※有効回答者数:314人/集計期間:2016年9月27日〜2016年9月28日(パピマミ調べ)●1年に1回受けるという人が半数近く『2年もあいちゃうといざというとき手遅れになる気がして、1年に1回は受けるようにしています』(40代女性/主婦)『2年に1回だと受けたかどうか忘れそうだから、毎年決まった時期に受けるようにしているんです』(50代女性/編集者)一般的には2年に1回の検診でいい とされている乳がん検診。検診で“乳がんの疑いあり”とされた人でも、結果的にがんではなかった“偽陽性”ということがあり、これは若い人ほど多いと言われています。疑いありとされれば、不安をかかえたり体に負担をかける生体検査が必要になったりすることがあるため、必要以上に検診を受けることはむしろデメリットであるとされることもあります。しかし、早期に発見するほど治癒する可能性は高まる ため、年に1回は受けておきたいとする人が多いのではないでしょうか。●検診を受けたことがない人は約3割『基本的には40代ぐらいから受けるものみたいだし、まだいいかなと思ってますね』(20代女性/大学生)『そろそろ受けないといけないと思いつつ、後回しになってしまって……。がんが見つかるのが怖くて逃げている気もします』(40代女性/パート)厚生労働省の定める指針では、乳がん検診は40歳以上の人を対象に2年に1回の受診が推進されています。そのため、20〜30代の女性であればまだ一度も受けたことがない という人が大半を占めるかもしれません。しかし、小林麻央さんは34歳の若さで乳がんを患い、闘病生活を強いられています。乳がんは自分で触れて異変に気づくこともあるため、まだ若いとしても、症状の知識を持ちセルフチェックを行う習慣 を身につけておくのがいいのではないでしょうか。●3か月〜半年に1回のペースで受ける人も『うちは母親が若くして乳がんになったから、用心のために受けるようにしています』(30代女性/事務職)35歳未満で乳がんにかかることを若年性乳がんと言いますが、この場合、検診を受ける機会のないまま発覚するため、進行した状態であることも少なくありません。これは遺伝的な要因 もあり、家族をはじめ親族に乳がん患者がいる場合、若くして発症する可能性が高いと言われています。若年性乳がんは進行度が早いこともあり、不安を感じる場合は検診を受ける意識を高めることも有用と言えるでしょう。また、若いことから乳房の全摘出を避ける傾向 にあり、再発の可能性も高くなっています。----------いかがでしたか?若いときの検診についてはその有効性が疑問視されることもありますが、検査のデメリットと乳がんの発症を見逃すことを比べれば、受けておきたいものと言えるはず。日本において、多くの命を奪っている病気には違いありません。自治体の補助 を受けることもできるため、うまく活用して油断することのないようにしたいものですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜6位)】乳がん検診に行く頻度は?()●文/パピマミ編集部
2016年09月30日小林麻央さんが乳がんにより闘病中であることが報じられ、世間に大きなショックを与えました。命の危険にさらされることはもちろん、場合によっては治療で乳房を失ってしまうこともあり、乳がんは女性にとって無視することのできない病気です。早期発見できれば治癒率は高いと言われる乳がん。検診を受けた方がいいと分かっていても、つい後回しにしてしまったり、いざ検査となると怖くなってしまったりすることもありますよね。そこで、パピマミ読者のみなさまに「乳がん検診を初めて受けたのはいつですか?」 というアンケートを実施しましたので、みなさんの回答を見ていきたいと思います。●乳がん検診を初めて受けたのはいつですか?・1位:30〜34歳……30%(145人)・2位:25〜29歳……19%(93人)・3位:35〜39歳……16%(75人)・4位:40〜44歳……15%(73人)・5位:20〜24歳……12%(59人)・6位:45〜49歳……3%(14人)・7位:10代……2%(8人)・8位:50〜54歳……1%(7人)・9位:60歳〜……1%(4人)・10位:54〜59歳……1%(3人)※有効回答者数:481人/集計期間:2016年9月23日〜2016年9月26日(パピマミ調べ)●半数近くの人が30歳前後で初めて受診『若いとがんの進行も早いと聞いて、若いからこそやらなければいけないと思い受診しました』(30代女性/主婦)『「あのときやっておけば良かった」と後悔しないように、できるだけ早く受けた方がいいと思います』(20代女性/事務職)もともと乳がんは40代後半から50代にかけて発症することが多い病気とされていましたが、近年、20代から30代の若い女性の発症率も高まっており、若いからといって安心できるものではありません。乳がんで闘病中の小林麻央さんも現在34歳ということで、同年代の女性にとっては決して他人事とは言えないはずです。芸能人が乳がんにかかったという報道を目にすることも増え、今回の結果からも、若いころから危機感を持っている女性が増えている ことが伺えます。●40歳前後での初受診が3割『検査と聞くとどうしても腰が重くなってしまって、後回しにしてしまいますね』(40代女性/主婦)『40過ぎるとまわりの人もみんな受け出して、私もそろそろかなと思って受けました。補助があるので、金銭的な負担もなくなるというのが大きいですね』(40代女性/パート)国の指針では、40歳以上の女性を対象に2年に1回の受診 が勧められており、40代を目安に積極的に受診する人が多いようです。40歳をすぎると自治体による費用負担があり、安価に検診を受けることができるため、それがきっかけとなるのでしょう。もし全額自己負担となると、マンモグラフィ検査と超音波検査で1万円を超える費用 が必要となるため、40歳未満での検診に気後れする人もいるはずです。●10代から20代前半で受けたという人も『私の母親が若くして乳がんになったので、自分もその可能性があると思って受けました』(20代女性/大学生)家族に若くして乳がんになった人がいるなどの場合、遺伝性乳がんの可能性があり、発症リスクが高くなる と言われています。そのため、かなり早期から乳がん検診を受けることもムダとは言えないでしょう。しかし、若い人の場合、乳腺密度が高いこともあり、マンモグラフィ検診では病変を見つけにくい といったこともあります。早期の検診が自分に必要かどうかは、医師によく相談するようにしましょう。----------いかがでしたか?早期発見が自分の命を助けることになると頭では分かっていても、検査に痛みがあることや乳房という場所柄、あまり積極的に受けたいものとは言えない乳がん検診。本格的な検診ではなくても、セルフチェックでしこりやへこみがないか確認することはできます。小さな変化があったときにすぐに気づけるよう、危機感を持ち日頃から観察することが、結果として自分の命を守ることにつながる のではないでしょうか。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜10位)】乳がん検診を初めて受けたのはいつですか?()●文/パピマミ編集部●モデル/神山みき(れんくん)
2016年09月28日エムティーアイが運営する健康情報サイト「ルナルナ」はこのほど、「乳がんと検診について」の調査結果を発表した。同調査は8月、10~50代以上の会員3万9,153名を対象にインターネットで実施したもの。乳がんのセルフチェックをしたことがあるか尋ねたところ、35.3%が「ある」と回答。64.7%は「ない」「やり方がわからない」と答えている。乳がん検診についてどのような方法を知っているか聞くと、74.1%が「マンモグラフィー」と回答した。自由回答にも「名前はわからないが胸を機械で挟むもの」といった回答が目立ち、マンモグラフィーのイメージが強いことがわかった。次いで「触診」(66.9%)、「エコー」(49.3%)となっている。実際に乳がん検診を行ったことがあるか尋ねると、30代前半までは受けたことがないと回答した人が大半だった。20~24歳に至っては、94.1%が「受けたことがない」と回答している。30代後半になると、その割合はほぼ半々になり、40代以降は受けたことがあると回答した人が圧倒的に多いという結果になった。50歳以上は83.6%が「受けている」と答えている。検診に行ったきっかけで最も多いのは、「自治体からのお知らせ」(40.5%)で、次いで「年齢と共になんとなく」(36.3%)となった。検診を受けたことがないと回答した人に、その理由を聞くと、最も多かった理由は「面倒・忙しい」(36.2%)だった。以後、「痛そう」(36.1%)、「費用への不安」(35.8%)と続いている。検診を受けてどうだったか尋ねたところ、72.9%が「受けてよかった・安心できた」と回答した。次いで多かったのは、「定期的に受診しようと思った」(38.3%)、「思ったよりも簡単な検診だった」(34.8%)となっている。ルナルナベーシックコース監修医・松村圭子医師によると、乳がんは自分で見つけることのできる数少ないがんであるという。定期的に自己検診する人ほど、小さい段階でがんを発見することができるとのこと。ルナルナファミリーコース監修医・竹内正人医師も、「乳がんは一般的に進行速度が遅いがん。まずは検診を受けてほしい」と自己チェックを含む定期検診を呼び掛けている。
2016年09月27日最近、芸能界では立て続けに“乳がん”を患う女性が出てきていますね。とくに小林麻央さんは30代前半でステージ4(他の臓器へがんが転移し、末期の状態)まで進行していたことが分かり、世間に大きな衝撃を与えました。これまで、なんとなく「乳がんは40歳から」というイメージがありましたが、小林麻央さんの件で早いうちから検診を受けようと思った人も少なくないはず。そこで今回は、パピマミ読者の皆さんに“乳がん検診を受けたきっかけ”について聞いてみました!●乳がん検診を受けたきっかけは?・1位:自発的に受けた……34%(50人)・2位:受けたことがない……28%(41人)・3位:人間ドックの項目に入っていた……13%(19人)・4位:芸能人が乳がんになったという報道を見て……8%(12人)・5位:身内や知人が乳がんになったのを見て……7%(11人)・6位:胸に違和感を感じたため……7%(10人)・7位:家族から勧められて……3%(5人)※有効回答者数:148人/集計期間:2016年9月22日〜2016年9月23日(パピマミ調べ)●「自発的に受けた」という人が最多『私が住んでいる自治体では、40歳から乳がん検診の通知があった のでそれで自発的に受けました。これからも毎年受けようと思っています』(42歳女性/2児のママ)『乳がんの怖さはテレビとかで見て知っていたので、ちょうど発症が多くなる40代に入ったのを機に受けました』(41歳女性/1児のママ)乳がん検診を受けたきっかけとして最多だったのは、『自発的に受けた』で34%(50人)という結果になりました。自発的に乳がん検診を受けた人の多くは40代以上のようです。乳がんは40代から50代前半に発症率がピークになると言われているため、やはり意識する人は多いみたいですね。自治体によっては40代以上の女性を対象に検診の通知を送るところもあり、それで受けるという人もいるようです。●「受けたことがない」という人は約3割『正直まだ受けたことはありません。40代からでいいかなって思ってるんですけど、小林麻央さんの件を見て焦ってはいます』(35歳女性/1児のママ)『なんとなく億劫だから検診を受けたことはありません。うちは親戚とかにがんになった人がいない ので、大丈夫だと思います』(45歳女性/3児のママ)乳がん検診を受けたことがないという人は約3割という結果に。概ね若い年代の人に多いようですが、中には40代に突入している人でも受けたことがないという人はいるようです。20代〜30代の女性に関しては、乳がん検診を受けるかどうかが任意のため、子育てや仕事に忙しい中で自発的に受けに行くということはなかなか難しいようです。しかし、乳がんはとにかく早期発見が大切なので、1日だけでもなんとか予定を空けて検診を受けてほしいものです。また、「がんは遺伝でなるもの」という認識の人もいますが、身内に発症者がいなくても罹患することはあります。40歳以上であれば必ず受けましょう。●周囲に影響されて受けたという人は約2割『小林麻央さんのニュースを見てから受けました。30代前半でも深刻な事態に陥る可能性があることを知ったので、不安になって受けに行ったという感じです』(35歳女性/子なし)『私は母が乳がんを患っていた ので、比較的若いうちから検診を受けてきました。1年に1回は必ず受けるようにしています』(36歳女性/2児のママ)芸能人が発症したというニュースや、身内に影響されて検診を受けたという人は約2割という結果になりました。小林麻央さんが若くしてステージ4まで乳がんが進行していたことは、やはり同じ年代の女性には大きな衝撃だったようです。実際、小林麻央さんが乳がんを公表してから、検診を受ける人が2〜3割ほど増えたとも言われています。また、身内に乳がんを患っていた人がいたことから、検診の重要性を感じて受けるようになったという人もいるようです。----------いかがでしたか?乳がんの発症率は年々増加傾向にあり、現在では12人に1人が罹患すると言われています。乳がんは進行ステージが進めば進むほど、生存確率が低くなります。治療には早期発見がカギとなりますので、まだ受けたことがないという方は手遅れになる前に一度検診を受けてみてはいかがでしょうか。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜7位)】乳がん検診を受けたきっかけは?()●文/パピマミ編集部
2016年09月27日乳がん。現在、日本女性がかかるがんの中でも一番高いといわれる疾病です。最近では小林麻央さんのニュースが記憶に新しく、乳がんについて気になっているママも多いのではないでしょうか。子育て真っ最中、ましてや赤ちゃんを産んだばかりとなると、目の前の育児が最優先で、自分の病気は別世界の話だと思われる方も少なくないのでは?ですが、子育て中だからこそ、今一度自分の体と向き合ってほしい。その想いが込められたある一人の“ママ”からのメッセージをご紹介します。33歳働き盛り、1児のママこれからご紹介する文は、私の友人の手記。彼女は33歳の時、乳がんを宣告されます。結婚後も仕事をバリバリとこなし、ついこの間に待望の男の子の赤ちゃんにも恵まれて、育児の楽しさを語っていた矢先の出来事でした。乳がん患者の手記から家族のために本当に大切なこと—————————–私は乳がん罹患者です。乳がんが発覚したのは2012年12月で病状はステージⅣ、リンパ節と骨への転移があり治癒は困難。という事で延命のための治療をするしかできない状態でした。そもそも、何故発見が遅れたのか…。自分の体を大事に出来ていなかったからだと思っています。当時息子は1歳8か月を迎える所で、減らしてはいましたがまだまだ授乳中でした。そのため私自身はがん検診をする気が全くありませんでした。がん検診の受診表に書いてある「妊娠中、授乳中の方は検診を受けられません」という言葉の意味を考えたこともないのに「受ける必要がない」と勝手に思いこんでいたのです。なので、自覚症状としてあった胸の張りは乳腺炎、腰痛は当時していた仕事のせいだと思っていました。それだけでなく、そのどちらの症状も異常と言える状態だったのに、ちっとも改善しない治療をずっと続けていました。小さい息子の育児に追われ、なかなか先生に言われた通りの通院ができなかったのですが、もっと自分の体を思いやっていれば病院でも「やっぱりおかしいからもっときちんと調べて!」と言えて、もう少し早い段階で発見出来たのではないかと思います。その後私は仕事を辞め、息子には突然の断乳を強いる事になりました。また、骨への転移のせいで抱っこも満足にできなくなりました。幼稚園で運動会の親子競技のような物も一緒に出られません。何よりいつまで一緒にいてあげられるのか…。子どもを持つお母さんや仕事をする女性は少し体調が悪くても無理をして頑張ってしまい、自分より家族や仕事を優先してしまう事が多いように感じます。けれど、それは本当に家族のためになっているでしょうか?私のように手遅れになる前に、がん検診を受けて欲しいです。早期発見できれば治療法も選べます。家族のために本当に大切なこと…。そこを今一度考えてみて下さい。子どもを抱きしめられない切なさそれから2年後、彼女は3歳の息子くんと最愛のご主人、彼女を見守り続けたご家族を残して、35歳という若さで逝ってしまいました。あっという間の2年です。晩年、彼女は自身の体験を元に、乳がん検診の大切さを訴え、がんと闘病する女性のためにとネイリストを目指してもいました。育児の傍ら、自身の治療、がん検診の啓蒙活動、夢の実現のための勉強、会いたい人に会い、行きたいところへ行く……体の動くかぎり全力を尽くそうとする様子は、母であり、女性であることの素晴らしさを体現しているかのようでした。今でも強く思い出されるのが、彼女が病気をカミングアウトした後に私が妊娠・出産し、産院から退院直後に一家で娘を見に来てくれたときのことです。私が生まれたてでフニャフニャの娘を抱っこして揺らしていると、当時2歳くらいの息子くんがママに抱っこを求めてきました。ですが、手記の通り、骨に転移してもろくなってしまったため、骨折を回避するためにも抱っこができないとのこと。「ごめんね」と小さくこぼして、悲しそうに笑みを浮かべていた彼女の姿……。読者のみなさん、今、お子さんの体重は何キロですか?「スキンシップは最高の愛情表現」とよく言われます。抱っこという形でスキンシップを求める最愛の子。しかしそれに応えてあげられない……彼女の切なさを想うと、今同じ年齢の子を持つ母として、私も胸が張り裂けそうになります。大切な人たちを想うように、早めの検診を彼女が自身の体験を通じていつも言っていたのは、「乳がんは発見が早ければ助かる」という事実。早期に見つけることができれば、対処法や治療法も選択肢があるため、生存率もかなり高くなるのです。「授乳中は乳がんになりにくい」なんて話も時折耳にしますが、彼女のように授乳中でもがんに侵される事例は確実にあり、また授乳中であるがゆえに発見が遅れる場合もあります。子育てにおいて「ママの直感が一番大切」とよく言われますが、それは自身の体についても同じこと。自分の体の機微にも目を向けてみてください。そして、ちょっとでも違和感を覚えたら、すぐに婦人科や乳腺外来などの医療機関へ!ママの笑顔が、子どもと家族の笑顔を作るのですから。
2016年09月21日こんにちは。夏休みが終わってホッと一息ついている、フリーママライターの横山かおりです。ここ数年、テレビでよく見かける有名人の『乳がん』報道。乳がんになる人口は増加傾向にあり、とても人ごとだとは思えません。もしも自分の胸にしこりを見つけた場合、「乳がんかも!」と多くの人が考えるはず。でも、まずは落ち着いてくださいね。乳がん以外にも胸にしこりができる原因はある のです。今回は、都内乳腺外科に勤める40代の女性医師にお話を伺ってきましたのでご紹介します。目次1 (1)線維腺腫2 (2)脂肪腫3 (3)葉状腫瘍●(1)線維腺腫筆者自身、20代前半のころに胸にしこりを見つけて、『線維腺腫(せんいせんしゅ) 』という診断をされました。それ以降は定期的に検診を受けています。では、線維腺腫とはどのようなものなのでしょうか?医師に聞いてみました。『10代〜20代の若い女性に多く見られる線維腺腫。腫瘍ではなく、炎症に近い“過形成”と考えられています。線維腺腫は原因がハッキリとは分かっていませんが、若い女性に多く見られることから女性ホルモンのエストロゲンが関係しているのではないかと考えられています。しこりは弾力性があり、触るとコロコロとよく動く のが特徴。エコーで見てみると境界がハッキリしています。乳がんの場合は固く動かないしこりに、ギザギザとした境界です。はっきり診断するためには細胞診といってしこりに針を刺して悪性でないかどうかを調べます』線維腺腫は大きくても3センチほどで成長が止まるので、そのまま放置していても大丈夫です。でも「動くから大丈夫」と自己判断せず、しこりを見つけた場合はまず病院で診てもらいましょう。●(2)脂肪腫女性よりも男性にできることのほうが多いようですが、『脂肪腫(しぼうしゅ) 』というものの可能性があります。医師によると、『30代〜50代にできやすいものに脂肪腫があります。これは良性の腫瘍なので特に処置をする必要はありませんが、どんどん大きくなったり5センチをこえたりするものなどは手術で切除する場合があります。脂肪腫ができる原因はハッキリとは分かっていませんが、ストレスや遺伝が関係しているとも言われています』とのこと。なんとストレスでしこりができてしまうこともあるとは驚きです。脂肪腫は首や背中、肩まわりにできることが多いそうですよ。●(3)葉状腫瘍線維腺腫と見分けがつきにくいものに『葉状腫瘍(ようじょうしゅよう) 』というものがあります。医師によると、『30代〜50代の女性に多い葉状腫瘍。初期の段階では線維腺腫と区別がつきにくいこともあります。検査は線維腺腫と同様、エコーや細胞診をします。葉状腫瘍は急速に大きくなる ことが特徴で、“数か月で10cm以上”なんてこともあり得ます。葉状腫瘍の場合は基本的に切除することになりますが、再発しやすいので取り残しのないようにしなければなりません』とのことです。どんどん大きくなっていく腫瘍、乳がんとは違いますが恐ろしいですね。しこりに気づいてどんどん大きくなるようでしたら、すぐに専門医に相談しましょう。----------必ずしも“胸のしこり=乳がん”ではないので、しこりを見つけたとしても焦らず落ち着いて病院を受診しましょう。とにかく早期発見が大切。生理終了4〜5日目 くらいが、自分で触診するのに一番適している日にあたります。自分の胸に異常はないか、毎月きちんと触って調べるクセをつけたいですね。●ライター/横山かおり(ママライター、元モデル)
2016年09月17日歌舞伎俳優の市川海老蔵が13日、自身のブログを更新。妻のフリーアナウンサー・小林麻央が乳がんと診断されたときのことを振り返った。海老蔵は、「半年後の検査」というタイトルの麻央のブログを紹介。「あの時の10月、私は日本橋の方で舞台でした。あの時 近くのホテルで結果を聞き愕然とし2人で手をつないでホテルのベットで私は途方にくれていた」とつづった。海老蔵と麻央は2014年2月に人間ドッグを受診し、麻央はその後、再検査を行った。ブログ開設以降、麻央は病気について赤裸々につづっており、「人間ドッグでは超音波の検査で、腫瘤が見つかりました」と腫瘍が発見されるも、再検査では「癌を疑うようなものではないとのことでした」と診断されたという。そして、「半年後の検査」というエントリーでは、「『癌かもしれない』という不安はありませんでしたが、半年後にもう一度、念のため検査には行こうと思っていました」と書き出し、「半年後の検査は8月頃の計算でしたが、忙しい毎日のなか、時間がとれない言い訳を重ね、予約をせず、いつの間にか、10月になってしまいました」と検査が予定より遅れたことを明かした。海老蔵は、麻央の乳がんを公表した6月9日の会見でも、「ホテルで2人で話し合ったときは、私自身、途方に暮れたというか、どうしようかと、何もできないと」「時が過ぎるのを忘れるような時をしばらく2人で過ごしたという思い出があります」と乳がんとわかったときのことを語っていた。
2016年09月13日ギャップジャパンは2016年秋、乳がんサバイバーの支援を目的としたチャリティーキャンペーンを実施する。キャンサーネットジャパンの調査によると、乳がんの治療による副作用や疲労感、体力の低下を軽減するためには、軽度のエクササイズが推奨されているという。現在、アメリカを中心に乳がんとヨガの研究が行われ、乳がん罹患(りかん)後のヨガによる心身への効果が、臨床試験の結果により示されているとのこと。同社では、ヨガをはじめ、さまざまなエクササイズにフィットする機能性とデザインが特長のスポーツウェアライン"GapFit(ギャップフィット)"を展開している。そこで、スポーツウェアを通して、乳がんに対する知識・理解を深め、支えを必要とされている人が希望と共に毎日を過ごせる社会づくりを目指し、9月30日~10月2日にチャリティーヨガイベントを開催する。イベントではモデルやアスリートのヨガ指導をはじめ、インストラクター・大友麻子氏によるヨガクラス、スポーツ科学の第一線で活躍する山内やよい氏を迎えた「乳がん予防・治療にもたらすスポーツの効能」の講演などを開催する。参加者にはGapFitのTシャツのほか、ココナッツ由来の電解質が身体のバランスをサポートする100%ストレートのココナッツウォーター「cocomax」をプレゼントする。会場はギャップフラッグシップ原宿 ホワイトスペース。時間は朝8時~9時40分。参加寄付費は1口1,000円~(ヨガマットレンタル込)。応募は9月18日まで同社公式サイトの応募フォームから受け付けている。なお、参加費は全額、キャンサーネットジャパンへ寄付され、乳がんに関する支援活動に役立てられるという。ヨガイベントのほかにもさまざまなチャリティー企画を実施。GapFitでは9月13日から、米国「乳がん研究基金 Breast Cancer Research Foundation(BCRF)」とコラボレーションしたスポーツウェアを販売する。コレクションの売り上げの一部(15%)は、乳がんの予防と治療研究を行う米国BCRFへ寄付される。9月26日~10月3日は、全国のGapストアで、無料の通常のショッピングバッグに加え、有料(100枚)の寄付金付きピンクチャリティショッピングバッグを展開する。1枚(100円)ごとに、50円がキャンサーネットジャパンへ寄付されるという。
2016年09月06日90年代の人気TVシリーズ「ビバリーヒルズ高校白書」でブレンダ・ウォルシュを演じたシャナン・ドハーティが乳がんで闘病中だが、インスタグラムを介して闘病生活をシェアする彼女に激励の声が寄せられている。「バフィー~恋する十字架」のサラ・ミシェル・ゲラーがシャナンとのツーショットをインスタグラムにアップした。45歳のシャナンは昨年8月に乳がんで闘病中であることを公表し、今年5月には乳房の1つを切除、いまも治療を続けている。先月には抗がん剤の副作用で髪が抜けてしまうことへの対策として髪を剃り落とし、その過程を6回に分けてインスタグラムにアップした。「Entertainment Tonight」のインタビューで「結婚の絆は以前から常に強かったけど、(乳がんになったことで)1,000倍強くなった。夫なしでは、これを乗り越えることはできなかったわ」と語った。現在受けている全8回の抗がん剤治療は10月まで続く。「良い日もあれば、悪い日もある。治療の4、5日後は本当に本当につらいの」と言うシャナンは「先のことがわからないのが一番こわい」と明かす。「痛みも、乳房を失って生きることも、なんとかすることはできる。ただ、自分の未来についての不安、そして自分の未来が愛する人たちにどんな影響を与えるかを思うと不安になる」。不安に揺れる心を隠さず、それでも強い気持ちで病と向き合い、闘病生活についてSNSで発信するシャナンに対してファンはもちろん、「ビバヒル」共演者だったジェイソン・プリーストリーや、サラ・ミシェル・ゲラーなどセレブの友人たちもエールを送っている。9日(現地時間)にはサラ・ミシェルが、頭にピンクのスカーフを巻いたシャナンとのツーショットをインスタグラムに投稿。「私の月曜日の女神(実際は毎日のミューズでもある)は勇敢な友人、シャナン・ドハーティです。私はずっと、彼女は最も誠実な友人の1人だと言ってきました。彼女は人生最大の試練に直面していますが、その試練を1度も会ったことのない友人たちとシェアすることで、同じく闘病中の人々を勇気づけています」とシャナンの勇気を讃えた。(text:Yuki Tominaga)
2016年08月10日【ママからのご相談】最近ニュースでも話題に上っていますが、若い人の乳がんがとても気になっています。まだ子どもも小さいので人ごとではありません。自分で発見するためのポイントがあれば教えてください。●A. 毎月決まった日を設けて、見て触って確かめましょう。こんにちは。ご相談ありがとうございます。ママライターのmomoです。若年性でも乳がんは増加傾向にありますし、決して人ごとではないですよね。早期発見が何よりも大切です。今回は乳腺科の医師に乳がんの自己検査法について詳しく聞いてみましたのでご紹介します。mo●乳がんのリスクが高い人は要注意まず乳がんの基礎知識について先生に伺いました。『食生活の変化により、昔に比べて乳がんにかかる人が増えています』とのこと。食の欧米化により現代の女性は乳がんになりやすくなっているんですね。『乳がんになるリスクが高い人がいます。例として、・生理が12歳以前に始まった人・未婚、晩婚の人・初産年齢が30歳以上の人・30歳以上で未産婦の人・人工中絶回数が多い人・離乳が早かった人・50歳を過ぎても生理がある人・家族、親戚に乳がんになった人がいる人・慢性の乳腺の病気がある人などが挙げられます。転移していない早期の乳がんは95%以上が治ると言われていますので、早期発見が何よりも大切です 』とのことです。リスクが高い人は自己検査も毎月しっかりとするようにしましょう。●自己検査法とは乳がんの早期発見のために、自己検査をしたほうがいいとはよく聞きますが、いったい何をどうチェックすればいいのか聞いてみました。『自己検査を行うとき、生理のある人は生理終了後4〜10日くらいの間 にチェックするようにしましょう。ホルモンのバランスによって胸の状態が変わってきてしまいます。生理がない人は毎月決まった日 にチェックをするといいでしょう。チェックポイントとしては、・胸にしこりはないか?・胸がくぼんだり、皮膚にえくぼのようなものはないか?・乳首から分泌物がないか?・乳首にかゆみやただれはないか?などがあります』とのこと。詳しいチェック法は次項でご紹介します。●見て、触ってチェックしましょう自分でどのようにチェックしたらいいのかを詳しく聞いてみると、『まずは鏡の前で胸全体を出し、見てチェック しましょう。正面で両腕を上げた状態、側面、斜めなど角度を変えて見ていきます。胸のどこかにくぼんだりひきつれたり、色が変わっていたりただれたりしていないかをよくチェックしましょう。乳首の状態もいつもと同じか細かく見ましょう。次に触ってチェック していきます。片手を上げて、反対側の手で上げたほうの胸をチェックします。指の腹でやさしく乳首から外側へ円を描くようにして押さえながら触っていきます。鎖骨の下から脇の下まで広い範囲をチェックします。指先でつまむのではなく、平たく押すように触るのがポイントです。起きた状態で終わったら横になってもやってみましょう。腕の位置を変えながら慎重に検査すると、小さなしこりでも十分発見することができます。最後に分泌液をチェック します。乳首から血のような異常な液が出ないか、胸全体をしぼるようにして調べます。ブラジャーなどに血のようなものが付着していたら病院へ行きましょう』とのことです。見て、触って、体位を変えて触って、面倒だとは思いますが月1回だと思って頑張りましょう。----------毎月自己検査をすることで自分の通常の胸の様子を把握することができ、異常を早く発見できるといいます。そしてもしも異常があった場合、乳腺科もしくは外科を受診するようにしましょう。●ライター/momo(ママライター、元モデル)
2016年07月01日●「若い人が乳がんになると進行が速い」のは本当なのか「2人に1人が生涯でがんになる」といわれる現代。中でも、日本人女性の12人に1人が発症するという「乳がん」は、どの女性でもかかるリスクがある病気と言えるだろう。あなたのそばにも、周りに公表せずに闘病をしている人や、仕事の合間を縫って通院治療をしている人、そして、がんになった家族のサポートを懸命にしている人がいるかもしれない。今回は、胸部・乳腺外科の法村尚子医師に、乳がんの検診方法や治療について、誤解しがちな点を中心にお聞きした。乳がんについて臆測で語らないためにも、正しい知識をおさえておこう。――乳がんの検診方法について教えてください。日本では乳がんが年々増加し、女性のがんの第1位になっています。現在、40歳以上の女性を対象に集団検診としてマンモグラフィーによる乳がん検診が行われています。しかし、一部の乳がんではマンモグラフィーで写し出せない場合があることも知られており、マンモグラフィー検診を受けていれば万全ということではありません。特に、閉経前の乳腺が発達している人では、マンモグラフィーのみで乳がんを見つけるのが難しいことがあります。その場合、乳腺が発達していても対応できる超音波検査も追加したほうがいいときもあります。ただし、超音波検査は小さな石灰化像を呈するようなタイプの乳がんを見つけにくいという弱点もあり、超音波検査のみでもまた万全ではありません。――「若い人は進行が速い」というのは本当なのでしょうか?結論から述べると、「がんを発症した年齢によって、進行具合に違いが出る」ということはありません。一般的に、乳がんは進行速度が緩やかといわれていますが、その速度は乳がんのタイプによっても違います。大まかには、ホルモンの受容体と「HER2」というタンパク質の受容体の有無によってタイプを分けます。乳がんの多くは遺伝に関係なく罹患しますが、5~10%は遺伝性であるといわれています。ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが告白して日本でも話題になったので、聞いたことがある人も多いかと思います。若い人が乳がんになった場合、この遺伝性であることも多く、特にBRCA1という遺伝子が関わっている乳がんは、予後が悪いといわれている「トリプルネガティブ」というタイプであることが多いため、この場合は進行が速いこともあります。ただし若くして乳がんになっても、予後の良いタイプであった場合は進行は緩やかです。他の側面として、40歳未満の女性に対する検診体制が確立されていないため、見つかったときには進行してしまっていることも少なくありません。また、若い人の乳房は乳腺が発達していて乳房の張りが強く、触診でもしこりがわかりづらいことや、まだ若いため、"乳がんになるなんて思ってもいない"という若年層の乳がんに対する意識の低さなども、発見の遅れに関係しているのかもしれません。さらに、若い人はがんになること自体がまれですので、身近に若くしてがんで亡くなった人がいると印象に残りやすいことも考えられます。――「トリプルネガティブ」について詳しく教えてください。ホルモン受容体も、HER2タンパク質の受容体もないタイプの乳がんのことを「トリプルネガティブ」と言います。乳がんのタイプの中でも予後不良といわれています。ホルモン受容体を持つタイプに適するホルモン療法や、HER2受容体を持つタイプに適する抗HER2療法が使えないため、トリプルネガティブ乳がんは他のタイプの乳がんと比べて治療法の選択肢が少なく、抗がん剤治療が主になります。しかし最近では、他のタイプより抗がん薬がよく効くともいわれています。●抗がん剤の適応とストレスの影響、家族のサポートのあり方とは――抗がん剤の効果はどのくらいの期間ではかるものですか? 適応がないケースもあるのでしょうか?約3カ月を目安に効果を見ます。適応がないケースは基本的にありませんが、乳がんのタイプによって効果のある治療が異なるため、それぞれに適した薬物療法(抗がん剤治療、その他ホルモン療法、抗HER2療法など)を選ぶ必要があります。――一般的な進行乳がんの治療では、抗がん剤で腫瘍を小さくしてから手術する場合もありますか?しこりが大きいがんや、皮膚に浸潤している場合など、そのままでは手術が難しい進行乳がんの場合には、手術の前に抗がん剤治療を行う場合があります。診断時にしこりが大きいために乳房温存手術が難しい場合でも、手術の前に抗がん剤治療を行うことでしこりを小さくできれば、乳房温存手術ができる可能性も高くなります。ただし近年は、検診率が上がるにつれ、進行がんで見つかるケースが少なくなり、それとともに手術の前に抗がん剤治療を行うことも減ってきています。――乳がんの発症や再発にストレスは影響しますか?ストレスが乳がんの発症リスクや再発リスクを高めるということはありません。しかし乳がん患者さんの中には、ストレスを感じながら生活をされている人も多いと思います。特に、若い年齢で乳がんになった患者さんは、同世代で病気になっている人も少なく、孤立感を味わっている人も多いことでしょう。――周りの家族はどのようにサポートをしていけばいいのでしょうか?周りのご家族は、"何かしてあげなくてはいけない"という気持ちでいっぱいになりますよね。そして、患者さん本人に何もさせないくらい、何でもしてあげようと必死になっている人を見かけます。高いサプリメントや「がんに効く」といわれるあらゆるものを必死で探して勧める人もいます。お気持ちはわかりますが、それは患者さんにとっては、病人ということを思い知らされているようでつらいときもあります。思いやりは持ちつつも普段どおりに接してあげてください。つらそうなときには、話を聞いて共感してあげてください。そばにいるだけでいいのです。――ありがとうございました。※写真と本文は関係ありません○取材協力: 法村尚子(ノリムラ・ショウコ)胸部・乳腺外科2005年香川大学医学部医学科卒。現在、高松赤十字病院胸部・乳腺外科副部長。乳腺外科を中心に女性が安心して受けられる医療を提供。また、En女医会に所属し、ボランティア活動や各種メディアにて医療情報を発信している。資格乳腺専門医、外科専門医、がん治療認定医等En女医会とは150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加している会。さまざまな形でボランティア活動を行うことによって、女性の意識の向上と社会貢献の実現を目指している。会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。また、健康や美容についてより良い情報を発信し、医療分野での啓発活動を積極的に行う。En女医会HPはこちら。
2016年06月30日歌舞伎俳優の市川海老蔵さんの妻である小林麻央さん(33)が、『若年性乳がん』を患って話題を呼んでいますね。“若年性乳がん”を患う確率は、約2.5%程度とされており、決して可能性としては高くありません。しかし、現実に若年性乳がんを患っている人はいますし、次に自分が発症しないという保証はありません。そこで今回は、乳がんの怖さと発症しやすい人の特徴についてお話ししていきます。●乳がんの恐ろしさ小林麻央さんやプロレスラーの北斗晶さん、元『キャンディーズ』の田中好子さんなど、芸能界でも乳がんを患った人は少なくありません。乳がんはその性質上自分で発見することが難しく、日頃から自分で触診などをしていない限りは気づくことが困難だと言われています。そのため、乳がん発見のときにはすでに取り返しがつかないほど進行しているケースもあり、その点では“サイレントキラー” と言うこともできます。また、乳がんは手術してから10〜20年後に再発することもあり、「数年再発しなかったからもう大丈夫」と安心することはできません。実際に、田中好子さんは36歳のときに最初に乳がんを発症してから19年後の再発で亡くなっています。さらに、乳がんは骨や脳、肺や肝臓に遠隔転移する場合が多いとされていますが、一つでも転移が見つかれば“ステージⅣ”と分類され、5年後の生存率は約30%、10年後の生存率は10% とかなり低くなっています。乳がんにかかる女性は年間で約3万8千人に上ると言われ、毎年1万人が乳がんで亡くなっています。ちなみに、女性が最もかかりやすい“がん”は、乳がんだと言われています。●当てはまる人は要注意! “乳がん”になりやすい女性の特徴6つ(1)授乳経験がない人(2)肥満の人(標準体重より2割オーバーの人)(3)喫煙している人(4)12歳以下で初潮が合った人(5)55歳以上で閉経した人(6)35歳まで出産経験がない人/一回も出産経験がない人これらの項目に当てはまる人は、普通の人に比べて乳がんになる確率が高いと言われています。とくに(1)(4)(5)に当てはまる人は、2〜3倍 も発症率が高くなります。●乳がんになりやすい生活習慣●(1)運動不足運動不足な人は乳がんになりやすい傾向にあると言われています。定期的に体を動かすことで乳がんの予防・乳がん患者の死亡率を低下させることができると言われているので、日頃から少しでも運動するように心がけましょう 。●(2)タバコを吸っている乳がんに限った話ではありませんが、タバコには発がん性物質が大量に含まれています。乳がんの発症率は2倍以上 になるとも言われているので、タバコを吸っている人は今すぐ禁煙した方が身のためですよ。●(3)ストレスが多い日常生活においてストレスを抱えやすい人は乳がんの発症率が高い傾向にあると言われています。ストレス発散には、運動や趣味への没頭が効果的です 。●(4)お酒を大量に飲む日常的にアルコールをたくさん摂取する人も乳がんの発症率が高くなると言われています。「飲み過ぎてるなぁ」と心当たりがある人は、なるべく飲酒量を減らしていくようにしましょう 。●(5)食事は肉がメイン野菜よりも赤身肉を多く摂取する食生活を送っている人は乳がんになる確率が上昇します。乳がん発症率は30歳を境に上がるので、30歳以上でもお肉中心の食生活を送っているという人は、積極的に野菜を摂取するようにしましょう 。----------いかがでしたか?乳がんは女性なら誰でも発症しうる怖い病気です。毎年乳がん検査を受けたり、生活習慣を改善したりして乳がんを予防するようにしたいですね。【参考リンク】・乳がんについて | 日本乳がんピンクリボン運動()●文章/パピマミ編集部
2016年06月19日有名人が乳がんになったことを告白するたび、乳がん検診の大切さが取り沙汰されます。何度も聞いてわかってはいるけど、子どもの定期検診のほうが優先で、自分の健康管理のことは後回しにしがち。なかなか検診に行けない…とお悩みのママさん。乳がん検診は、自宅でもできるんです。■乳がんは自分で発見できる乳がんは、「自分で発見できる唯一のがん」と言われています。早期発見できれば、治癒率は約90%。早期発見するためには専門機関へ定期検診に行くことがベターですが、自己検診でも見つけることが可能です。■知っておきたい、乳がんの自己検診方法・目で確かめる1.両腕を上げて、左右の乳房、乳輪、乳頭の形、大きさなどの変化を確かめます。2.腕を腰にあてて、腕を前後に動かし、胸を変形させて乳房の変化を確認します。 ・手で確かめる3本指の腹で「の」字を描くようにして、腕を伸ばした脇の下から胸全体の乳腺を確かめるようにチェックしてください。前回触った感覚と比較し、硬いところがないかどうかをチェックします。 このとき、素手よりも触感の感度が高められるグローブ、「ブレストケアグラブ」を使えば、より異常を感知しやすくなります。使い捨て式で、焼却時にはダイオキシンが発生しないように作られています。自己検診は、気がついたときにいつでもおこなえますが、生理後1週間あたりがタイミングとしてベター。もちろん、時間を見つけて専門家がいる施設で定期的に検診を受けることも大切です。(情報提供: 株式会社ICST )これなら、いますぐにでも乳がん検診ができます。昔から、子を持つ母に向けて言われる、「あなたひとりの体じゃないんだから」という言葉があります。ひとりの女性としてはもちろん、元気なママ、笑顔の妻でいるためにも、こまめにチェックしておきたいところです。・ ブレストケアグラブ (株式会社ICST)
2016年06月17日歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが、妻の小林麻央さんが進行性の“乳がん”を患っているということを報告して話題となっていますね。麻央さんはまだ33歳ですが、この年齢で進行性の乳がんが見つかることはかなりレアなケースなのだそうです。しかし、「なんだレアケースか」と安心するのは早計でしょう。実際に麻央さん自身も自分がまさかこの年でがんを患うとは予想していなかったと思いますし、誰が発症して誰が発症しない、というのは誰にも分からないからです。そこで今回は、乳がんのチェック方法についてお話ししていきます。●乳がんのセルフチェック方法乳がんはその性質上、外見からは目視しづらい です。そのため、鏡などで自分の体を注意深く観察したり、触ったりすることで発見につながることが多いです。日頃から意識してセルフチェックをするようにしましょう。具体的なやり方は以下の通りです。【乳がんのチェックポイント】・しこりがないか・乳房に変形がないか・乳房の大きさに左右差がないか・ただれがないか・ひきつれがないか・乳頭から血の混じった分泌物が出ていないか【乳がんチェックのコツ】(1)両腕を下げた状態で鏡に向かい、角度を変えながら乳頭や乳房に異変がないか観察する(2)乳房や乳頭を圧迫して異常な分泌物がないか調べる(3)乳房やわきの下にしこりがないか調べる(手で「の」の字を書くように )(4)両腕を上げて(1)同様に観察する(5)両腕を上げたまま(2)同様に調べる(6)両腕を上げたまま(3)同様に調べる(7)仰向けに寝そべって(3)同様に調べる----------特に道具もお金も必要ない方法なので、ぜひ今日からチェックしてみてください。もし気になる症状があるようなら、すぐに専門家に相談するようにしましょう。●妊娠中にできる乳がん検査の種類妊娠中はマンモグラフィー検査ができないことから、「妊娠中は乳がん検査ができない」というイメージを持っていませんか?妊娠期間中に異変を感じたものの、そのイメージのせいで放置していたらかなり進行してしまっていた……というケースもあるようです。しかし、実際には妊娠中でも行える乳がん検査はあります。“触診”と“超音波検査” です。触診は上述したセルフチェック方法のようなことを医師が的確にやってくれる診察です。超音波検査は、超音波を乳房に飛ばして乳腺の状態を見るものです。とくに若年者の乳腺に有効だと言われています。また、マンモグラフィーのようにX線を使うこともないので、被爆の危険性がありません。このように、妊娠中にも乳がん検査はできますが、妊娠中は乳腺が発達していることから検査の精度が落ちる場合もあるということにも留意が必要です。----------いかがでしたか?乳がんは発覚したときには“時すでに遅し”というケースが多いです。日頃からセルフチェックを怠らないようにし、気になる症状があればすぐに病院で相談するようにしたいですね。【参考リンク】・乳がん検査・検診・診断の取り組み | AIC八重洲クリニック()●文章/パピマミ編集部
2016年06月10日歌舞伎俳優の市川海老蔵(38)が10日、自身のブログを更新し、乳がん検診に行くというコメントが多く寄せられていることを明かした。9日に緊急会見を開き、妻でフリーアナウンサーの小林麻央(33)が乳がんを患っていることを公表した海老蔵。この日のブログでは、「本日乳がんの検査に行った方や これから検査に行くと言った方々のコメントもチラホラと」と、検診についての報告が寄せられていると伝えた。「これってマオがとても喜ぶなぁと思いました」と続け、「マオは元気になったら少しでも世の中の為に役立ちたいと思っているようで…」と麻央夫人の思いを説明。「私の気持ち的には、マオ凄すぎる…という感想ですが…」とつづった。そして、「今回の事で多くの方が検査をして場合によっては救われる方も出てくる」とし、「その様なとらえ方ならば昨日の会見はよかったな と栃木向かいながら思ってます」と公表した意義について言及した。
2016年06月10日●病状は「深刻」- 手術に向け抗がん剤治療中歌舞伎俳優の市川海老蔵(38)が9日、都内で緊急会見を行い、妻でフリーアナウンサーの小林麻央(33)が乳がんを患っていることを明らかにした。がんのステージは明かさなかったが「比較的深刻」であるとし、手術に向けて抗がん剤治療を続けていると説明。1年8カ月前に病気のことがわかったときは「途方に暮れた」と振り返った。そして、「さびしい」「麻央という存在の大きさをひどく痛感している」といった自身の思いや、2人の子供のそばにいられない麻央夫人のつらさ、子供たちの様子などを語り、「病気が治るまで全面的に支える」「病気が治っても支え続ける」と誓った。会見での一問一答は以下の通り。本日新聞の方で、妻の麻央が病気という記事が出まして、前々から家族としては認識していたことですけれども、今回そのことが公になったということで、説明やご理解、ご協力が必要ではないかと思い、お集まりいただきました。――麻央さんの病名は? 進行性のがんと出ていましたが。進行性のがんで、単刀直入に言うと乳がんですね。約1年8カ月ほど前に分かりました。人間ドックに夫婦でよく行っていて、結果的には何回か調べた上で分かりました。――最初に病名を告げられたとき、どういう進行具合と言われたのか。進行具合はかなりスピードが速くて、なかなか大変なものではないかというようなご意見をお医者さまからいただいた。――昨年11月の(長男)勸玄くんの初お目見えのときは、病院から抜け出して?そうですね。すでにそういうことだったので、休むか、歌舞伎座に行かないかという話し合いをして、本人としては勸玄の初お目見えということで、覚悟を決めた上で向かった。歌舞伎の場合は初お目見えといっても25日間。私としても本当にそれでいいのかという思いもありましたが、その形をとりたいということでそうなった。――現在の麻央さんの状況は?比較的深刻ではあります。でも今、抗がん剤治療をやっており、抗がん剤というのは人によって効いたり効かなかったりということがあるそうで、それを今、探りながらやっている中で、良かったり良くなかったりを繰り返しながら、手術をする方向に向かって治療をしています。麻央本人は、自分で全部理解してますから、前向きに病と戦って、今も連絡で「行ってらっしゃい」と言ってくれました。――入院はいつごろ?入院はずっとしてまして、つい最近、通院という形がとれるようになってきたので、通院という形で。でも、不安定なものですから調子が悪かったら入院する場合もありますし、状態がよければ通院という形で抗がん剤治療を継続していくという形です。――今の治療は抗がん剤という治療?そうですね。中心とした治療は抗がん剤です。――お母さまの入院に関して2人のお子さまはどんな風に受けて止めている?1年と8カ月と長いものですから、特に長女の麗禾は4歳、もうすぐ5歳なので、状況が少しずつ分かってきている。とても寂しい思いさせているし、彼女自身はそれも分かっていながら、自分の中で戦って踏ん張って頑張っているというのを日々感じています。――麻央さん自身、病気をどう受け止めているのか?誰よりも本人がつらいと思う。元気になりたいという気持ちと、小さい子どものそばにいられない母親の気持ちは、私には計り知れないつらさ苦しさと戦っていると思う。彼女もつらいときは私にそういう話をするけれど、気丈に明るく振る舞ってくれているので、彼女の本当の部分は今ここでは…。――子供さんたちに麻央さんがかけている言葉は?お見舞いとか、たまに帰ってきたときには、言葉というか、子供と楽しく過ごす。病院から来ている数時間、お見舞いに行っている数十分は、そういった会話ではなくキラキラした時間を過ごしているのんじゃないですかね。――あらためて麻央さんの存在の大きさを感じているのでは?私自身も公にするのか麻央と一緒に悩んだ。子供たちの生活もあるし、麻央のこともあるので、今日まで極秘だったんですけど、そういう中で過ごさせていただいている中で、やはり麻央がいたからこそ私が今いますし、なんだかんだいないとさびしいですし、子供が寝たあとに空虚な時間があったりですとか、芝居に行くときも麻央が「いってらっしゃい」「お帰りなさい」というのとは私自身も1年8カ月違った。そういうことであらためて麻央という存在の大きさをひどく痛感している。――がんの具体的なステージは?全部聞いてますけど、深刻だという言葉でご理解していただければ。簡単に治らないからこそ、今こういう時間が経過して、このような会見になっている。――入院した際は、しこりを取り除く手術は?そこには至らないので、今、抗がん剤治療を率先してやっています。●病気が分かったときは「途方に暮れた」――子どもたちにはどう伝えたのか?今日これ(会見)を見ていると思う。長女はちゃんとわかると思う。「ママが帰ってこないのはなぜか?」というようなクエスチョンは最初の頃はありました。ごまかしながらしゃべって、「虫に刺されたんだよ」とか、「ちょっと元気なくて、病院で元気になるようにやってるから待っててね」ということでした。――病気のことが分かった時、麻央さんにはどんな言葉をかけた?忘れもしません。私もちょうど人間ドックで、彼女も人間ドックで、結果が似てたんです。私は大丈夫だったけど、麻央はそうだった。ちょうど日本橋で私が芝居をしていて、日本橋のホテルで2人で話し合ったときは、私自身、途方に暮れたというか、どうしようかと、何もできないと。ですけれども舞台はやらなければいけないという環境の中で受け止めて。麻央本人も途方に暮れたよりももっと、女性の方が気丈できちんと冷静にものを見ている部分があると思うので、ショックは私よりも大きかったかと。それから、時が過ぎるのを忘れるような時をしばらく2人で過ごしたという思い出があります。――先日、成田山で得度を受けたときはどうな気持ちで出家されたのか。それとこれとは関係あるようでないようであるわけですから、少しでも気持ちをクリーンにした上で乗り切らないといけないし、麻央自身が闘っているし。余談ですが、麻耶ちゃんも具合が悪くなりましたけれども、家族一丸となって麻央をバックアップしている中、麻耶さんも一生懸命隠しながら、一生懸命お仕事をし、ここ1年くらい大活躍されているじゃないですか。そういった意味でも大変だったんだろうなと。おのおの家族の中で疲れが出てきてしまったんだろうなと。本当に麻耶さんも真面目ですし、麻央も真面目ですし、本当に素晴らしい姉妹だなと思いますね。私自身は、麻央が闘っている中で私がやらなくちゃいけないことは、麻央を支えるための仕事、公にしないと決めた上でどれだけその瞬間、瞬間を大事に生きられるかということに費やしてきている。そういう意味では、まだまだこれからも続くわけですし、やはり人は波がございますから、そういうときに自分を切り替えるというか、むちを入れるというか、そういう意味でそういう形を取ったと理解していただいても構わないのかなと思います。――今朝、ご自宅の前に待たせていただき、家の中から元気な勧玄君の笑い声が聞こえてきました。おかげさまで、我が家は蜂の巣をつついたような状況でございまして、いろんな人が出入りする中で子供たちは幼稚園に行けなかったんですけれど、子供たちはそれに便乗して盛り上がるという無垢なものですから、麗禾も勧玄も朝からお客さんがいっぱい来て楽しい時間だったのではないでしょうか。分かりません。――お子さんが小さいので、お母さんがいない1年8カ月はつらいと思うのですが。子供のことを思うと、途方に暮れるなんていう言葉では乗り切ってはいけなくて、父親としてこの状況を逃げも隠れもせず、堂々とドンと受けて、ちゃんと導いていけるような環境作りをしなくてはいけないと自分の中では承知しているつもり。我が家は今こういう状況の中で非常にみんな弱っている、私はみんなを支えていくということを尽くすのみ。子供たちはひたすら麻央が元気になることを無垢に願っているんじゃないでしょうか。――あえて明るく今まで以上にお子さんたちと接している意識は?日常ですね。1年8カ月前からわれわれの状況は基本的に変わってなく、本日報道によってこういう環境になっている。今日から我が家はまた切り替えて、できれば皆さまにお願いしたいことは、病気ですし、子供たちも小さいですし、やらなくちゃいけないことがたくさんありますので、麻央がどうなったか、元気になっていく状況、もしくは子供たちが元気に幼稚園に通っている姿をちゃんとご報告することができるので、なるべく見守っていただきたいなというのが本音です。――麻央さんにどんな言葉をかけて励まし、支えていますか?病気を患っている場合は、ポジティブな部分とネガティブな部分とあると思う。私としては元気がないときに、楽しい、くだらない話とか、「よく分かる。でも必ず元気になると思うよ」という話をすることしか。そばにもいられない場合が僕は多いので、最近は電話で1時間、2時間しゃべっちゃうときもあったんですが、そういう日々を過ごしながらお互いのメンタルを。彼女も私を癒やしてくれるし、私も彼女のつらいところをバックアップできるような会話をしていることが多いですね。――何かこれをしてほしいとか、麻央さんが要望することは?比較的、食欲があるときがある。そういうときに、どうしてもこれが食べたいんだというのがある場合、いろいろ食事療法とかお医者さまの見解はありますけれども、私の立場からすると好きなものを食べさせてあげたいという気持ち。食べたいというものがあった場合は、同行したりして、ちょっと食べて失礼してというぐらいですかね。何かこれをしてほしいということはあまりないです。●公になった今の心境と願い「一日でも早く元気に」――お子さんに対して麻央さんの思いは?思わなくていいと思うんですが、申し訳ないなという気持ちが強いんじゃないですか。2~4歳という時期は子供にとっては重要な時期の一つ。自分がそばにいてやってあげられないことが彼女の中では…真面目ですから多いんだと思うんです。だから非常に心苦しく思っているんでしょうが、そういうのも話し合って乗り越えているつもりです。――何かお子さんの大切なものを病室に置いたりとかは?幼稚園で作ったもの、絵とか折り紙で作ったものとか。いろんなものを作ってきますので、それを「ママにあげる」ってお見舞いに行くときは、特に麗禾はいろんなものをママにあげています。――1年8カ月という日々はどんな日々だったか教えてください。長いですし、これからもまだ続く。おのおのが忍耐のいる1年8カ月、おのおのが非常に悲しんだ1年8カ月だったんじゃないですかね。ましてや公にしないようにしてきた。病気自体が大変な病気。それと闘っている麻央をお母さまやお姉さまや皆が支えている。皆さんそれだけで生活しているわけじゃなく、お姉様もテレビの収録やさまざまなものをしながら、できる範囲で妹の麻央のところ行っていた。1年8カ月間、公にならなかったことが本当に既に奇跡かなと。実は今、落ち着き出している部分もあるので、これ以上早く見つからなくてよかったなという本音と、できればずっとこうならず元気になるまではわれわれ家族が辛抱して支え切りたかったなという部分と、でも隠さないでいいというホッとする部分と、3面があります。とにかく麻央の病気が治るまで全面的に支えますし、そんなLINEもさっき来たんですけれど、かっこつけて「病気が治っても支え続けるよ」という話は一応して。「逆に俺も支えてね」と。とにかく元気になってもらうことがわれわれ家族としては一番に願うこと。1年8カ月つらかったですけれど、いつか、「あの時間は大変だったけれど、家族にとってはとてもいい経験になれた時間だったね」という会話ができるように、それを夢見て今…1年8カ月といいますが600日弱、日々積み重ねてきたわけですから。なかなか大変だったと思います。――元気になって家族でやってみたいことは?あえて言わせていただくと、ずっと休みを取らずに仕事をしてきたんですけれど、今年は休みを取ろうと。体調次第でどこか行こうかなと思うので、皆さん絶対に追っかけてこないでください。本日はお忙し中、ありがとうございました。まだまだあると思いますけれども、一日でも早く麻央が元気になるようにわれわれ一生懸命努めたいと思っています。できれば、先ほど言ったことと重複しますけれども、なるべく静かに見守っていただきたいというのが我々家族の願いです。本日は本当にありがとうございました。またよろしくお願いします。
2016年06月10日歌舞伎俳優の市川海老蔵(38)が9日、都内で緊急会見を行い、妻でフリーアナウンサーの小林麻央(33)が乳がんを患っていることを明らかにした。報道陣約200人、ムービーカメラ30台、スチールカメラ40台が詰めかける中、海老蔵は「単刀直入に言うと乳がんです」と明かし、「1年8カ月前にわかりました。2人で人間ドックを受けて、結果的に何回か調べてわかった」と話した。医師からは「かなりスピードの速いもので、なかなか大変なものではないか」と言われたと言い、「深刻ではある」と神妙な面持ちでコメント。がんのステージについては明かさず、「深刻だということでご理解いただけたら」とした。現在の治療は「抗がん剤治療が中心」。「抗がん剤は人によって効いたり効かなかったりということがあるようで、探りながらやっている。手術をする方向で進めている」と説明し、「ずっと入院していて、つい最近通院という形がとれることになった」と、今後は体調を見ながら判断していくという。また、麻央夫人本人について「前向きに病と闘っている」と説明。海老蔵自身、仕事で家にいることが少ない中で、「電話で1、2時間しゃべることもある。そういう日々を過ごしている」と話した。そして、「さみしい」「あらためて麻央という存在の大きさを痛感している」などと胸の内を明かし、「全面的に支え続ける」と誓った。
2016年06月09日メットライフ生命保険はこのほど、契約者向けの新サービス「乳がん検診コンシェルジュ」を開始した。「OECD(経済協力開発機構) Health Data2013」によると、欧米では乳がん検診の受診率は70~80%であるのに対し、日本は30%台とOECD加盟国30カ国の中で最低レベルであるという。また、乳房組織が密着した「高濃度乳腺」のことを「デンスブレスト」と言う。デンスブレストの乳房の場合、 通常のマンモグラフィでは正常な乳腺組織や腫瘍がどちらも白く写るため、 見えにくいとされている。 そして、50歳以下のアジア人の79%がデンスブレストであることは、あまり知られていないとのこと。このような現状を背景に、同社では自身の体や健康について普段から意識し、必要なケア(セルフケア)を行えるよう、新たなサービスを開始した。「乳がん検診コンシェルジュ」は、女性の顧客に特化した「MetLife Club BeGin ビジン」の新しい取り組み。乳がん検診施設の紹介や専用コールセンターでの相談受付・予約代行まで総合的に提供する。乳がん検診施設は、いずれも検診後にデンスブレストであるか否か、今後の検診方針なども含めた結果を説明可能な医療施設を掲載している。これにより、受診結果(陽性 / 陰性)に関わらず、自身の乳房の特性を理解した上で、最適な検診を継続的に受けられるようになるという。また、「各検査機関の違いがわからない」という声も多いことから、検診プランの詳細に加え、「女医による診察」「女性技師による対応」など女性の視点で選んだ情報もアイコンで掲載した。立地や料金などのスペック情報だけでなく、検査内容から施設情報まで理解した上で検査施設を選ぶことができる。専用のコールセンターでは、掲載している医療施設の予約調整以外にも、検査に関する質問や相談も受け付ける。さらに予約手配とあわせて、受診時医療施設に提出する質問票も準備。基本的には医療施設側から検診後に説明が行われるが、「よくわからなかった」という状態を避けるために、理解を促すサポートを行っていく。同サービスは、開始当初は都内15施設からスタートし、順次全国拡大していく予定だという。
2016年05月25日乳がん手術を受けた女優の南果歩が22日、退院後の検診でがんの転移がなかったことをTwitterで報告した。南さんは、人間ドックで早期の乳がんが見つかり今月11日に手術を受けていた。退院してから初めての検診を受け、「病理検査の詳細が出て、転移なしとのことでした」と報告。4月からは舞台稽古が始まる予定であるだけに、「これでひとまず安心」と胸をなでおろした。乳がんが見つかったのは、夫で俳優の渡辺謙に早期の胃がんが見つかったことがきっかけだった。渡辺さんが主演を務める米ブロードウェイ・ミュージカル「王様と私」に向けて渡米する前に、南さんが人間ドックを受けることを勧め、そこでがんが見つかった。そして南さんも手術を受ける夫をサポートするため寝泊まりしていた病院で検査を受けたことで、早期の発見につながった。がんが見つかった際、「『まさか、私が』これがその時の正直な気持ちです。しかし、人間ドックを偶然受ける機会があった私は幸運なんだ」と心境をブログにつづっていた南さん。今回のツイートでも「当たり前の事など、何ひとつない」とした上で、「まず一歩。そして明日も」と前向きな気持ちを記した。(花)
2016年03月23日女優の南果歩が、今月11日に乳がん手術を受けていたことが分かった。17日(木)に自身のブログで明かした。南さんに乳がんが見つかったのは、奇しくも夫で俳優の渡辺謙に人間ドッグを勧めたことがきっかけだった。その人間ドックで渡辺さんは早期の胃がんが見つかり今年2月に手術を受けた。奇跡的とも言えるほど早期の発見だったことに、当時渡辺さんはTwitterで人間ドックを勧めてくれた妻への感謝の言葉をつづっていた。しかし南さんは、今回のブログで「私の助言から人間ドックを受けたことで謙の命を救ったのではなく、私の方こそ謙の病から救われた命です」と夫への感謝の言葉をつづった。南さんは渡辺さんの入院中、病院で寝泊まりする合間を縫って、自身も人間ドックを受けたという。それはこれからニューヨークでのミュージカル出演のため海外へ発つ夫を安心させるためにと受けたものだったが、検査の結果、乳がんステージ1の診断が下った。「『まさか、私が』これがその時の正直な気持ちです」とその当時の思いをふり返った南さん。「しかし、人間ドックを偶然受ける機会があった私は幸運なんだ、見つけて頂いた事が奇跡なんだと自分に言い聞かせドラマの収録を終えた後、病院に速やかに体制を取って頂き3月11日に手術を受けました」と報告した。早期発見ではあったが、手術を受けたことでの心身のダメージは決して小さくはないようで、「乳癌という病には病巣を取り除いただけでは済まないデリケートな問題を多分に含んでいることを、実際に自身が当事者になって初めて理解しました。まだまだ乳癌という現実を受け入れるのには時間が必要です」と、気持ちの整理はまだついていない様子。「『命には限りがある』ということを、身をもって知る機会にもなりました。皆さんもご自身で機会を作り検診を是非受けてください、大切な人を悲しませないためにも」と呼びかけた。(花)
2016年03月17日タレントの北斗晶さんが乳がんを公表したことを受け、いまや日本中で乳がんの検診意識が高まっているといっても過言ではないだろう。北斗さんのがんは乳頭近くであったため、セルフチェックや検診でも異常が見られず、診断されたときには2センチ近くの大きさに進行していたとも報道された。これには、検診を受けたことのない女性はもちろん、定期検診を受けている女性も、「がん」という病気の恐ろしさを実感したはずだ。今回は、『自分の細胞で治す 女性が知っておきたい最先端がん治療』(PHP研究所)の共著者である瀬田クリニックグループ 統括院長の後藤重則医師に、婦人科系のがんの検診と、乳がんのセルフチェックの方法・注意点についてお聞きした。○見つけやすいがんと見つけづらいがんがん治療の全般において、「早期発見」が鍵といわれている。そのために定期検診の重要性も叫ばれているわけだが、検診でも、見つけやすいがんと見つけにくいがんに分けられるのだろうか。後藤医師は、「超音波検査や内視鏡検査、CTスキャンなどで直視できる臓器に関しては、検診でがんも見つけやすい傾向にあります。女性特有のがんもそうですし、胃や腸、肺などにできたがんも、早期で見つけることは可能です。反対に、膵臓(すいぞう)がんのように、検査機器でアプローチしにくい場所にできるがんは、見つけにくいと言えるでしょう」と語る。○乳がん、子宮がん、卵巣がんの場合まず女性特有のがんには、乳がん(男性が発症する場合もある)や子宮がん、卵巣がんがある。乳がんの場合は、超音波検査やマンモグラフィー検査によって、乳腺の中にがんができていないかを画像にて確認。疑わしい場合は、針を直接患部に刺して組織を採取し診断する、細胞診や組織診といった検査にて確定診断を行う。子宮がんには、子宮の奥側(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口にできる「子宮頸(けい)がん」の2つがある。子宮頸がんの検査では、子宮頸部の細胞をこすり取って、がん細胞がないか検査を行う。また、「HPV(ヒトパピローマウイルス)」という原因ウイルスの有無や細胞の形の変化を見て、がん化する前の細胞変異(前がん病変)がないかを調べることができる。一方、子宮体がんは、採取器具を挿入して子宮内膜の細胞や組織をとって調べる、細胞診や組織診が一般的な検査方法だ。ただし子宮頸がんをはじめ、初期症状がないがんもある。「検診で見つけられるがんの中には、子宮頸がんや卵巣がん、スキルス性胃がんなど、初期では症状が出ないがんもあります。症状が出てから調べて、もう初期ではないということもありますので、それを防ぐためにも定期検診は必要なのです」。一方、卵巣がんの場合は、突然発症し進行が早いタイプのものが少なくない。このタイプは前がん病変がなく、小さい病巣の場合、画像検査で見逃されることも。したがって、婦人科検診からわずか3カ月ほどで、がん性腹水がたまった状態で卵巣がんと診断されることもある。検診でも防げないケースがあると思うと不安になるが、自分の体の状態を定期的にチェックするためには、やはり婦人科検診は重要だ。初期で見つけづらい卵巣がんの場合も、がんになる前に子宮内膜症や良性の腫瘍(チョコレートのう腫など)にかかった人が卵巣がんになりやすいというデータが報告されており、それらの病気は検診で見つけることができる。20代になったら、かかりつけ医師を見つけ、定期検診を受けることが自分の体をさまざまな病気から守るポイントのようだ。○乳がんのセルフチェック方法女性のかかりやすいがんの中でも、乳がんは罹患(りかん)率1位で、12人に1人がかかる病気といわれている。遺伝性の乳がんもあるが、9割以上は遺伝とは関係がなく、その罹患者数は増え続けている。その背景について、「以前の日本は大腸がんや胃がんが多かったのですが、近年は乳がんが増えてきました。恐らく、食生活が欧米化していることなどが原因となっているのではないでしょうか」と後藤医師。乳がんは、セルフチェックとして、自分で乳房をさわることでしこりの存在に気づくことが早期発見につながるともいわれている。正しいセルフチェックの方法は次のとおりだ。■乳がんのセルフチェックのしかた1.両乳房を鏡で見て、くぼみや赤み・炎症、乳頭の位置に変化はないかを確認する。2.片腕を上げて、もう片方の手の指先で、上げている側のワキから乳房までを触っていく。3.2を反対の腕にも同様に行う。ただし、乳がんの中にはしこりにならないものもあり、セルフチェックだけでは万全ではないという。「もちろんセルフチェックはやらないよりはやった方がよいのですが、それだけで安心できるものではありません。乳がんの場合、たとえ医師であっても触診は完全ではないことは周知の事実です。早期発見のためには、半年に1度、超音波検査やマンモグラフィー検査で検診を行うことが非常に重要です」。会社などの健康診断で、婦人科検診はオプションになっていることも多いため、若い女性の中には検診を受けたことがない人もいることだろう。ただ、女性特有のがんの多くは、若い女性でもかかる可能性が大いにある。そして、がんを治すためには早期発見が鍵となり、そのためには定期検診が重要だ。忙しさなどからつい敬遠しがちだが、将来の健康や女性らしさを守るためにも検診に足を運んでみよう。※画像と本文は関係ありません○記事監修: 後藤重則(ごとう・しげのり)瀬田クリニックグループ統括院長1981年新潟大学医学部卒業1985年県立がんセンター新潟病院1989年新潟大学医学部助手、同年医学博士号取得1991年帝京大学生物工学研究センター講師、帝京大学医学部講師1995年医療法人社団弘生会霞ヶ関ビル診療所1999年瀬田クリニック(現・瀬田クリニック東京)、2001年より同院長2008年東京医科大学内科学兼任講師2009年より医療法人社団滉志会理事長
2015年12月23日