高畑充希&田中圭が主演する、秘密を抱えた夫婦の究極の愛を描くドラマ「unknown」に、井浦新が出演している。第3話でついに明らかになった虎松(田中さん)の秘密。それは、虎松の父親がかつて一家惨殺事件を起こした犯人であること、そしてそれを目撃していたという壮絶なもの。そこに映し出されたその犯人を演じるのが井浦さんだ。「にじいろカルテ」では医師役で高畑さんと共演し、「あのときキスしておけば」では麻生久美子に憑依される役で貴島彩理プロデュース作品を盛り上げた井浦さんが、本作にカメオ友情出演という形で参加。第2話の放送終了後には、フラッシュバックの映像で映った口元から、井浦さんだと気づいた視聴者もちらほら。虎松のトラウマとなった出来事のキーマン・一条彪牙を演じるにあたり、井浦さんは「今できる自分の全てを注いで演じさせていただきました」とコメント。主演の2人の印象については「高畑さんはどんぐり姫。田中さんは職人」と表現し、「『unknown』を観ていただいたら、きっと優しさに包まれると思います。優しさに満たされた温かい気持ちを、大切な人にも知らない隣の人にも分けてあげれたら、優しさが広がって愛に溢れた世の中になりますね。このドラマはそんな素敵な可能性を秘めたドラマです。どうぞ最後までお楽しみ下さい」と視聴者へメッセージを寄せた。また、「名前のある役で、しかも少しだけですが台詞もいただけた」と井浦さんは明かしており、彪牙は今後も重要なシーンに登場するという。次回、第4話では、虎松の重い秘密と、それをひとりで抱えて生きてきた彼の壮絶な人生を知ることになったこころ(高畑さん)の決断が描かれる。一方、春陽町で巻き起こる「血を抜かれた未解決連続殺人事件」に新展開が訪れる。虎松とペアを組む刑事・闇原漣(井上祐貴)が、吸血鬼と「413」の落書きについて犯行予告の日付だと推理する。そんな中、こころは加賀美圭介(町田啓太)の様子を見に自宅へ。いつも加賀美の優しさに甘えてばかりだと思ったこころは、ふと感謝の言葉を投げかけると、加賀美は突然、こころを荒々しく引き寄せる。夫の壮絶な秘密を知ってしまった妻、加速していく三角関係、繋がりはじめた連続殺人事件の謎――。こころ、虎松、そして平和なはずの春陽町に、殺人鬼の足音が忍び寄る。「unknown」は毎週火曜日21時~テレビ朝日系にて放送中。(cinemacafe.net)
2023年05月02日真木よう子主演映画『アンダーカレント』の公開日が10月6日(金)に決定。主人公を取り巻く超個性的なキャラクターを演じる井浦新、リリー・フランキー、永山瑛太、江口のりこ、中村久美、康すおん、内田理央といった7名のキャストも明らかになった。本作は、フランスを中心とした海外でも熱狂的な人気を誇る豊田徹也の唯一の長編漫画の映画化。人間関係が希薄になりがちな現代だからこそ贈りたい、穏やかな日常に漂う“心の奥底に沈めた想い”を描き出す、心震える物語だ。井浦さんが演じるのは、かなえ(真木さん)が営む銭湯「月乃湯」に住み込みで働くことになる謎の男・堀隆之。リリーさんが、失踪したかなえの夫・悟の行方を期間限定で探すことになる探偵・山崎道夫役。永山さんが、突然失踪したかなえの夫・関口悟を演じる。江口さんが、かなえと悟の大学の同級生で、かなえに山崎を紹介する菅野よう子役。中村さんが「月乃湯」を手伝う気の良いおばちゃん・木島敏江役、康さんが煙草屋の店主で「月乃湯」の常連・田島三郎役。内田さんが「月乃湯」の近所に小学生の娘と暮らすシングルマザーの藤川美奈を演じる。<キャストコメント>■井浦新撮影は雨の日の多い暑い夏でした。ロケ地も銭湯や水辺、身体に纏わりつく湿度、常に水を感じていた撮影期間でした。この作品のキーになる水に寄り添われていたのは、映画の神さまからのギフトだったのかもしれません。原作の漫画がすでにシネマティックなので、今泉組でつくる映画は各部が高いハードルを超えていく必要がありました。たくさんの大小様々な奇蹟が浮かんできたり漂ったりして、それを皆んなで丁寧にすくい集めていました。■リリー・フランキー人の心の底流に揺らぐ、透明で、つかみきれないもの。今泉監督の目線は、その映らないものを丁寧に手のひらですくいます。■永山瑛太今泉監督作品が好きだったので、自分が出演する事が決まった時は、あの、変わった風貌の監督と会えるのか!こわい監督なのか!?と身構えましたが、「今泉力哉」って感じのカッコいい人でしたから、どんな演出にも応えられるよう、思考停止のまま現場へ向かいました。真木よう子さんとは何度も共演してますが、今まで彼女が演じてきた役が持つ、揺らぎや葛藤とは違う、本当の真木よう子の何かを目の前でひしひしと感じました。ただ、私はよく分からない感情になりました。かなえは何を感じていたか、分からなかったので、皆様が劇場で汲み取って頂き、真木よう子の力を存分に味わってもらいたいです。■江口のりこ『愛がなんだ』以来、また今泉さんの映画に参加出来ることが、とても嬉しかったです。繊細な脚本がどのような映画になっているのか、楽しみです。■中村久美まず原作を読んだ時、私で大丈夫かな?と少し不安になりました。私自身の佇まいを考えますと、善良なオバチャンの部分が見え難いのではないかと心配だったのですが、今泉監督で主演が真木よう子さんと少しずつイメージを膨らませ、自分なりの屈託のないオバチャン像を創り上げました。皆さんに受け入れられたら嬉しいです。作品はとても素敵に仕上がっておりますので是非劇場に足をお運び下さい。■康すおん人間って解らない、永遠に。深くて複雑で。好きかと聞かれると戸惑う。でも人間は他の何よりも一番面白い。だから人間を演じたい。そんな思いをずっと持ってきました。物語にはそんな人間達が描かれていました。その一員となれた事、本当に嬉しかったです。最初にお話を頂いてから、長い時間をかけて映画が完成しました。この時間は、自分に様々な作用をしました。関わった人達も同じかもしれません。色々な想いが詰まった『アンダーカレント』を多くの人に見ていただけると幸いです。■内田理央私は銭湯の常連のシングルマザーの藤川美奈を演じさせて頂きました。短い時間でしたが、今泉監督の作品に携わることができ、そして皆さまとお芝居をすることができたことをとても嬉しく思います。脚本は見入るように読みましたが、それがどのように映像になっているのか…私もとても楽しみにしております。『アンダーカレント』は10月6日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アンダーカレント 2023年秋公開予定(C)豊田徹也/講談社(C)2023「アンダーカレント」製作委員会
2023年04月10日「型にはまらず豪快に繊細に意気揚々と、個性的な道隆を演じてみたいと思います」こうコメントしたのは俳優の井浦新(48)。2月21日、24年放送のNHK大河ドラマ『光る君へ』への出演が発表された。吉高由里子(34)が主人公・紫式部(まひろ)を演じる今作。井浦は藤原道長の兄・藤原道隆を演じる。吉高と井浦といえば、21年10月クールのドラマ『最愛』(TBS系)で共演したことが記憶に新しい。「吉高さんが演じたのは、製薬会社の社長で、ある殺人事件に巻き込まれた過去を持つ人物。井浦さんは吉高さんを献身的に支える弁護士役でした。ドラマは好評で、ギャラクシー賞をはじめ、いくつもの賞を受賞しました」(スポーツ紙記者)吉高&井浦のコンビは人気を博し、今回井浦の大河ドラマへの出演が明らかになるとSNS上では《井浦さんと吉高さんまた共演嬉しすぎる》などと歓喜の声が。しかしもう1人、『最愛』から『光る君へ』への出演が期待される人物が。「松下洸平さん(35)です。松下さんは『最愛』では、吉高さんと両思いで、過去の殺人事件の捜査に関わる刑事役でした。劇中では吉高さんと松下さんのカップルらしい可愛らしい掛け合いが話題になりました」(前出・スポーツ紙記者)《大河に井浦さん出るん!?最愛だ!!松下洸平も出よう!!》と、SNS上では井浦が出るなら松下も、と期待が高まっているが……。「松下さんの出演の可能性もかなり高いと思います。というのも、『光る君へ』の制作スタッフは19年の朝ドラ『スカーレット』と同じ面々なのです。そして『スカーレット』といえば、松下さんが戸田恵梨香さん(34)演じるヒロインの相手役として脚光を浴びた作品です。松下さんが出演となれば、『光る君へ』を見たくなる『最愛』ファンもいるでしょう」(NHK関係者)再集結に期待が高まる『最愛』トリオ。今後のキャスト発表が楽しみだ。
2023年02月23日「Kruhi」第2弾アイテムはツーカラーバーム俳優・井浦新が手がけるナチュラルコスメブランド「Kruhi(クルヒ)」より、自然由来成分100%のバーム「オールウェイズニューバーム)」(税込4,950円)が登場。2022年9月に発売された「ボタニカル石けんシャンプー/トリートメント」に続く待望の第2弾アイテムとして、2023年2月3日より公式オンラインストアで発売される。自然の恵みが溶け込んだ2色!「オールウェイズニューバーム」は、自然由来の赤と緑のエキスを半分ずつ配置した、見た目にも楽しい2色のバーム。赤色のバームには「ハイビスカスローゼル」と「パッションフルーツ」、紫根を2種類の植物オイルに漬けた「インフューズドオイルを」を配合。年齢サインをケアし、肌にいきいきとしたハリを与える。一方緑色のバームには、肌荒れを防ぐ効果のある「月桃葉」を採用している。使用されるハーブは、鹿児島県で無農薬栽培されたもの。また規格外で廃棄される予定の果実を取り入れることで、僻地で働く生産者をサポートする取り組みも行っている。「ダマスクバラ花油」や「ビターオレンジ花油」、「ベルガモット果皮油」など9種の天然精油をブレンドした、オリジナルのアロマが優しく香る。(画像はプレスリリースより)【参考】※「Kruhi」公式サイト
2023年01月20日無料で読める電子雑誌を発行する株式会社ブランジスタメディアは、井浦新さんが表紙・巻頭グラビアを飾る、ライフスタイルマガジン「GOODA(グーダ)」Vol.68を、本日公開いたしました。■ ■GOODAVol.68表紙・巻頭:井浦新さん 手にするだけで毎日ちょっとハッピーな気持ちになれる。そんな、とっておきを紹介しているライフスタイルWEBマガジン「GOODA(グーダ)」。Vo l.68の表紙には、映画を中心にドラマ、ナレーションなど幅広く活動し、アパレルブランド「ELNEST CREATIVE ACTIVITY」のディレクターを務めるなど、多彩に活躍する井浦新さんが登場。“旅”をキーワードにしたインタビューでは、「人に迷惑をかけない範疇で小さな小さな旅をたくさんしていました。だから、これまでのような旅に行けなくても、ストレスは溜まらなかったです」と語ってくれた。また、旅に欠かせないものとして「余計なものを持ちたくないんです。でも、細々とした道具も携帯したいので、ポケットがたくさんついたユーティリティなベストを着るのが実用的です」と旅のワードローブについても教えてくれ、ファッション撮影では、すべての衣装にベストをコーディネートした「ベストを用いた旅コーデ」を披露してくれた。そのほか、現在、絶賛放送・配信中であるWOWOW『連続ドラマW 両刃の斧』については「柴田さんと、この内容でがっちりと芝居をさせてもらえるなんて、ありがたい。魂を削りながら、一歩一歩、登るような日々で、“自分の限界を突破する”と、現場でことあるごとに自分に言い聞かせていました。とにかく自分の今、この瞬間のマックスを常に超えていきたい、そんな撮影になりました」と話してくれた。そのほか、かっこよく釣りを楽しみたい人にむけた特集を掲載。■ 井浦新が愛する「ユーティリティな旅コーデ」 レイヤーがつくりやすく、独特の存在感がコーデのワンポイントにもなる。そして、ちょっとした小物が入る収納力をもつファッションアイテムがベストだ。井浦新さんも旅のお供として取り入れるという、名脇役的な存在。そんなベストを使ったコーデを提案しよう。■ スペシャルインタビュー / 井浦新Life Is Strangeあらゆることから刺激を受け明日への糧に 日常から解放され、見たことがない景色やご当地の味覚を楽しむ。そして新しい出会いもある。旅の醍醐味をあげれば、キリがない。ただし、何を感じ、どう楽しむかはその人に委ねられる。好奇心の赴くまま、全国各地を訪ね歩く井浦新さんに旅、そして釣りについて聞いた。井浦新さんスペシャルムービー 動画1: ■ おしゃれに遊ぶ。腕前も上がる 釣りをもっと楽しむためのAtoZ アウトドアブーム、そして健康志向の高まりを背景に、釣りへの関心が高まっている。屋外で楽しめ、釣った新鮮な魚を食すことができるからだ。一方で、ビギナーが増えたことで、ゴミの投棄や漁港関係者とのトラブルも増えている。いま一度、楽しく釣りをするためのルールを確認するのはもちろん、洒落た最新の釣りウェアや、オススメのギア、さらに代表的な“陸っぱり”での釣り方など釣りのいろはをおさらいしよう。■ ライフスタイルを刺激する厳選アイテム 「ファッション」「インテリア」「暮らし・住まい」「アウトドア・スポーツ・車」「グルメ」「デジタル家電」「健康・美容」「ギフト」「キッズ」の9のジャンルに分けて、こだわりアイテムをオススメしています。<電子雑誌「GOODA(グーダ)」 概要>好きなモノに囲まれて暮らしたい。そんなモノにこだわる男のためのライフスタイルマガジン。著名人のこだわりに迫るインタビューをはじめ、インテリア、ファッションなどのさまざまなアイテムのほか、ハウツーなども紹介。楽天市場から読者向きのアイテムをセレクトしているのも魅力のひとつ。パソコンはもちろんスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でも最適な形で閲覧可能です。<株式会社ブランジスタメディア 会社概要>URL : 本社所在地:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町20-4ネクシィーズスクエアビル代表者 :代表取締役社長 井上秀嗣事業内容 :電子雑誌出版・電子広告株式会社ブランジスタメディアは、株式会社ブランジスタ(東証上場6176)のグループ企業です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月15日釣り特集&井浦新が着こなす「ベストを使った旅コーデ」無料で読める電子雑誌を発行する株式会社ブランジスタメディアは、井浦新さんが表紙・巻頭グラビアを飾る、ライフスタイルマガジン「GOODA(グーダ)」Vol.68を、本日公開いたしました。■ GOODA Vol.68表紙・巻頭:井浦新さん 手にするだけで毎日ちょっとハッピーな気持ちになれる。そんな、とっておきを紹介しているライフスタイルWEBマガジン「GOODA(グーダ)」。Vo l.68の表紙には、映画を中心にドラマ、ナレーションなど幅広く活動し、アパレルブランド「ELNEST CREATIVE ACTIVITY」のディレクターを務めるなど、多彩に活躍する井浦新さんが登場。“旅”をキーワードにしたインタビューでは、「人に迷惑をかけない範疇で小さな小さな旅をたくさんしていました。だから、これまでのような旅に行けなくても、ストレスは溜まらなかったです」と語ってくれた。また、旅に欠かせないものとして「余計なものを持ちたくないんです。でも、細々とした道具も携帯したいので、ポケットがたくさんついたユーティリティなベストを着るのが実用的です」と旅のワードローブについても教えてくれ、ファッション撮影では、すべての衣装にベストをコーディネートした「ベストを用いた旅コーデ」を披露してくれた。そのほか、現在、絶賛放送・配信中であるWOWOW『連続ドラマW 両刃の斧』については「柴田さんと、この内容でがっちりと芝居をさせてもらえるなんて、ありがたい。魂を削りながら、一歩一歩、登るような日々で、“自分の限界を突破する”と、現場でことあるごとに自分に言い聞かせていました。とにかく自分の今、この瞬間のマックスを常に超えていきたい、そんな撮影になりました」と話してくれた。そのほか、かっこよく釣りを楽しみたい人にむけた特集を掲載。GOODA Vol.68表紙:井浦新さん■ 井浦新が愛する「ユーティリティな旅コーデ」 レイヤーがつくりやすく、独特の存在感がコーデのワンポイントにもなる。そして、ちょっとした小物が入る収納力をもつファッションアイテムがベストだ。井浦新さんも旅のお供として取り入れるという、名脇役的な存在。そんなベストを使ったコーデを提案しよう。GOODA Vol.68巻頭:井浦新さんGOODA Vol.68巻頭:井浦新さん■ スペシャルインタビュー / 井浦新Life Is Strangeあらゆることから刺激を受け明日への糧に 日常から解放され、見たことがない景色やご当地の味覚を楽しむ。そして新しい出会いもある。旅の醍醐味をあげれば、キリがない。ただし、何を感じ、どう楽しむかはその人に委ねられる。好奇心の赴くまま、全国各地を訪ね歩く井浦新さんに旅、そして釣りについて聞いた。GOODA Vol.68インタビュー:井浦新さん井浦新さんスペシャルムービー ■ おしゃれに遊ぶ。腕前も上がる釣りをもっと楽しむためのAtoZ アウトドアブーム、そして健康志向の高まりを背景に、釣りへの関心が高まっている。屋外で楽しめ、釣った新鮮な魚を食すことができるからだ。一方で、ビギナーが増えたことで、ゴミの投棄や漁港関係者とのトラブルも増えている。いま一度、楽しく釣りをするためのルールを確認するのはもちろん、洒落た最新の釣りウェアや、オススメのギア、さらに代表的な“陸っぱり”での釣り方など釣りのいろはをおさらいしよう。GOODA Vol.68釣りをもっと楽しむためのAtoZGOODA Vol.68男の収集癖を刺激する映える釣りギア■ ライフスタイルを刺激する厳選アイテム 「ファッション」「インテリア」「暮らし・住まい」「アウトドア・スポーツ・車」「グルメ」「デジタル家電」「健康・美容」「ギフト」「キッズ」の9のジャンルに分けて、こだわりアイテムをオススメしています。<電子雑誌「GOODA(グーダ)」 概要>好きなモノに囲まれて暮らしたい。そんなモノにこだわる男のためのライフスタイルマガジン。著名人のこだわりに迫るインタビューをはじめ、インテリア、ファッションなどのさまざまなアイテムのほか、ハウツーなども紹介。楽天市場から読者向きのアイテムをセレクトしているのも魅力のひとつ。パソコンはもちろんスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でも最適な形で閲覧可能です。<株式会社ブランジスタメディア会社概要>URL: 本社所在地:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町20-4ネクシィーズスクエアビル代表者:代表取締役社長井上秀嗣事業内容:電子雑誌出版・電子広告株式会社ブランジスタメディアは、株式会社ブランジスタ(東証上場6176)のグループ企業です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月15日今回、ご紹介するのは、WOWOW『連続ドラマW両刃の斧』。井浦新さんと柴田恭兵さんの豪華W主演による、現役刑事と元刑事のぶつかり合いが巻き起こす慟哭のサスペンスです。現役刑事の川澄成克を演じた井浦新さんに、お話をうかがいました。「見たことのない柴田恭兵さんをご覧いただけます」【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 128『連続ドラマW両刃の斧』の原作は、骨太な犯罪ドラマを描き続ける作家・大門剛明氏による同名小説です。柴田恭兵さんが演じる柴崎佐千夫は、15年前に長女を何者かに殺害され迷宮入りとなった事件を、退職後も妻の看病をしながら追い続ける元刑事。井浦新さんが演じる川澄成克は、柴崎の後輩で、人生の師と仰ぐ柴崎のために事件の捜査を続ける所轄刑事です。刑事と元刑事という立場の違う2人がぶつかり合うなか、川澄らが犯人と目される・ある男にたどり着いたとき、独自捜査を続ける柴崎にある嫌疑が掛けられてしまいます。愛する者を思う心が複雑に絡み合い二転三転するストーリーは、警察ドラマの枠にとどまらず人間ドラマとして涙を誘うこと必至。心揺さぶるサスペンスドラマです。ーー柴田恭兵さんと初めてお会いしたときのお話を教えてください。井浦さん僕は恭兵さんのお芝居を観て育った世代です。とても大きな存在ですから、僕はとにかく緊張していました。恭兵さんがいらっしゃる控室へご挨拶に伺った際、僕が自分の名前を名乗ったら、温かく迎えていただき、素敵な笑顔とともに手を差し出してくださって。僕は恭兵さんの手を握り返して、「よろしくお願いします」と言いました。ーー公式発表されたコメントで、おふたりが“恭兵さん”“新”とお名前で呼び合っているところが素敵だなと思いました。井浦さんあれは僕も本当に嬉しくて、声をあげて喜びました(笑)。撮影現場では、“井浦くん”か“新くん”で、名前を呼んでいただいたことも数えるほどで。とはいえ、恭兵さんに「気楽に名前で呼んでください」とお願いして名前を呼んでいただくよりも、この撮影でお芝居を通してぶつかり合っていく中で、“新”と呼んでくださることが嬉しいので、自然とそうなることを願っていました。撮影期間に“新”と呼んでいただくことはなかったので、公式コメントを読んだときに一番嬉しかったのは僕かもしれません。ーー撮影現場の柴田恭兵さんは、どのような雰囲気でしたか?井浦さん終始、作品や役の世界に徹していらっしゃるようにみえました。川澄が柴さん(柴崎の愛称)を敬愛する気持ちは、僕が恭兵さんに対して抱いている気持ちと同じですから、僕は自分の気持ちをそのまま役に投影することができました。恭兵さんがオールアップして帰っていく姿を僕らは見えなくなるまで見送っていましたが、良い意味で全く隙がなくて。プロフェッショナルという言葉がぴったりの方です。ーー井浦さんが柴田恭兵さんの作品の中でもっとも影響を受けたものは?井浦さんテレビドラマ『あぶない刑事』は、僕の青春時代そのもの。撮影現場で恭兵さんが柴さんとして車を運転するシーンはとりわけユージの姿にダブって見え、僕はひとりで目をキラキラさせていました。恭兵さんはとても運転が上手な方ですから、柴さんとして抑えた運転をしているシーンは、必見だと思います。ーー井浦さんが『あぶない刑事』を大好きだということを柴田恭兵さんにお伝えしたのでしょうか。井浦さん恭兵さんは、一緒に仕事をしたスタッフさんや共演された俳優さんなど、出会ったすべての方に同じようなことを言われていると思うんです。渥美清さんに「寅さんが好きです」と言うようなものですから……でも、こらえきれず、お伝えしてしまいました。恭兵さんは、僕がラブレターを読み上げるように「僕の青春です。共演させていただいて光栄です」などと話している間、静かに聞いてくださって。出演者しか知らないお話も少しだけしてくださいました。ーー撮影中、柴田恭兵さんはエキストラさんたちを泣かせるほどの熱演をされたとか。井浦さんそのシーンはすごいです。息をするのを忘れてしまうほど、恭兵さんのお芝居に巻き込まれてしまうはずです。残念ながら、僕はその場にいなくて。川澄は誰よりも柴さんが好きなのに、ほとんどのシーンがすれ違いなんです。僕は現場へ行くたびに森義隆監督に「昨日の恭兵さんは?」と聞いて、監督が「すごかったよ!」と言いながら教えてくださるというやり取りを繰り返していました。ーーまるで、恋しているかのようですね(笑)。井浦さんまさにそのような感じです。柴さんに会いたいけれど、会ってしまうと川澄としては心をえぐり取られるようなごついお芝居が待ち受けているので、会いたいけれど会いたくない気持ちになっていました。ーー多くの難しいシーンがあったそうですね。井浦さん取調室で対峙するシーンは、恭兵さんが目の前にそびえたつ高い山のように見え、僕にはそこに向かって撮影していくという気持ちがありました。川澄は、視聴者の方々と同じ目線で、登場人物の思惑に翻弄されていきます。その不安定な状態を表現するのが難しく、演技プランを持ってはいけないような役でしたので、演じがいがありました。この作品の一番の見どころは、恭兵さんが命を削るようにして演じたお芝居です。そこを見るだけでも価値があると思います。俳優であれば、一生脳裏にこびりついて、いつの日か同じようなお芝居の状況となった時に自然と出てきてしまうんじゃないかというほど、素晴らしいお芝居を見ることができます。視聴者の方であれば、これまでに見たことのない恭兵さんをご覧いただけますし、ドラマを楽しみながら、一体どのような状況になったら、このようなお芝居ができるんだろうと、恭兵さんのお芝居のすごさを感じていただけると思います。インタビューのこぼれ話年齢を重ねるごとに、かっこよさと優し気な雰囲気が増していく井浦さん。取材直後の9月15日は48歳のお誕生日でした。「48歳を迎えたから、特に何かをしたいということはありません。ただひとつだけ、健康でありたいなと思っています」(井浦さん)。InformationWOWOW『連続ドラマW 両刃の斧』11月13日(日)より、よる10時から放送・配信スタート(全6話)【放送】毎週日曜 午後10:00[第1話無料放送]【WOWOWプライム】 【WOWOW4K】【配信】各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信[無料トライアル実施中]【WOWOWオンデマンド】出演:井浦新、柴田恭兵/奈緒、坂東龍汰/高岡早紀、風吹ジュンほか原作:大門剛明『両刃の斧』(中公文庫)監督:森義隆脚本:鈴木謙一衣装協力:ジャケット¥83,600、パンツ¥37,400(mando/mando03-5716-6862)写真・山本嵩文・田嶋真理 スタイリスト・上野健太郎ヘアメイク・NEMOTO(HITOME)写真・山本嵩 文・田嶋真理 スタイリスト・上野健太郎 ヘアメイク・NEMOTO(HITOME)
2022年11月11日善人、悪人、時にはかなりエキセントリックなキャラクターまで。硬軟自在にその時々のキャラクターを生きる井浦新。主人公として作品を引っ張ることもあれば、名バイプレイヤーとして作品に強烈なスパイスを利かせることもある稀有な存在だ。その出演作の数は膨大で、ジャンルもシリアスからコメディまで実に幅広い。そんな役者としてひとつの円熟期を迎えつつある井浦が、「ずっと憧れの人だった」と公言する柴田恭兵と念願の初共演を果たしたのが、『連続ドラマW 両刃の斧』だ。井浦演じる現職刑事の川澄と、柴田演じる15年前に何者かに娘を殺害された元刑事・柴崎。強い絆で結ばれていたはずのふたりが、徐々に対立を深めていく姿が、ビリビリした緊張感の中じっくりと描かれていく。果たして15年前の未解決事件の真相とは――?偉大なる先輩=柴田と共演できた喜び、そして数々の良質なドラマを放ち続けるWOWOW作品への想いを語ってもらった。恭兵さんがお弁当を食べている姿さえ、チラチラと見ていました(笑)『連続ドラマW 両刃の斧』――本作の出演を決められたのは、(ダブル主演を務める)柴田恭兵さんとの共演が大きな要因だったとか。井浦もちろんです。それが一番大きいご褒美のような気持ちでした。学生の頃から『あぶない刑事』を観て育ってきている僕にとっては、恭兵さんと刑事ものをやらせてもらうなんて、そんなパワーワードはないなと(笑)。もちろん作品のテイストは全く違いますが、ごっつければごっついほど嬉しいなと思っていました。――あらためて共演されてみて、柴田さんの役者としての魅力は?井浦まずは恭兵さんの作品に対する向き合い方、姿勢ですね。お芝居云々以前に、人としてこの作品、役にどう向き合っていくのかというのを学ばせていただきました。恭兵さんは具体的に「こうやっています」なんてひと言もおっしゃいませんが、見ていれば分かるんです。気づいたら台本がすごく使い込まれたものになっていたり、ご自分の持ってきたアイデアを森義隆監督と真剣に相談されている姿だったり。どれほどの想いを持ってこの作品に向き合って、どれだけのことを準備されてきたのかっていうのが、あふれ出ちゃっているというか。かといってそれを共演者に強要することは、一切ない。僕としてはうかうかしていると振り落とされてしまう!と思ったので、しがみついてでも恭兵さんのやってることを貪欲に全部いただこうと。恭兵さんがお弁当を食べている姿さえも、チラチラと見ていました(笑)。――作品同様、現場もかなり緊張感が漂っていたのでしょうか。井浦確かに恭兵さんが現場にいらっしゃる日は、恭兵さんが大先輩だからとか、大ベテランだからだとかは関係なく、いい緊張感が流れるんです。それは恭兵さんが本気でこの“愛の物語”を作り上げたいという気持ちが、体から溢れてるから。最初の顔合わせでお会いしたときに、「この作品は愛の物語です」とおっしゃったのが僕は忘れられなくて。僕が演じる川澄は現職の刑事として、目の前で起きる事件に翻弄されていくけど、恭兵さんが演じる柴崎は最初から見ているところが全然違う。一貫して愛を表現し続けているんです。その恭兵さんの想いは芝居というものを軽々と超えてくるし、作品の一番深い部分を体現しようとしている。当然その想いは監督、スタッフ、共演者にも伝わるので、いい緊張感に繋がっていく。でも恭兵さんって、ずっと眉間にしわを寄せているわけではなくて、皆にユーモアを振りまいて現場を和ませたりもするんです。それも含めて、恭兵さんってずるいなって思いました(笑)。――役者としてはもちろん、人間性が素晴らしい方なのですね。井浦お芝居にも人柄にも、品格があるんです。でも時にはそれを捨てて、思いっきり人間臭い芝居を超えた芝居をぶん投げてくる狂暴性もあるし、同時に繊細さもある。今回ご一緒させていただいたことで、自分に足りないものや、まだまだトライしていかないといけないなと思うことがすごく浮き彫りになった気もします。本当に勉強になりましたし、感謝しかありません。「ありがとう、新。いつかまた。」という恭兵さんの嬉しいコメントを見ましたが、ナマの声で聞きたかったです!自分で勝手に自分を追い込んでしまったのは、初めての体験――川澄というキャラクターも、ひと言で語るのが難しい多面性を持ったキャラクターだったのではないでしょうか?井浦最初から森監督と僕の思う“川澄像”はほぼ同じだったので、それほど苦労はしなかったです。川澄の人間臭さって、すごく絶妙なポジションで。バカだけどバカじゃないし、元はヤンチャだったからといって“元ヤンチャでした”みたいなステレオタイプな大人にしてもつまらない。彼もそれなりの経験はしてきているし、いろいろなものを見てきているはずですから。ただ川澄も視聴者と同じタイミングで、目の前で起こる出来事に驚いている。ストーリーテラーでもあるので、そこのポジションの難しさはありました。あとは川澄なりの“想い”を持って生きている、その塩梅です。あまり強くやり過ぎると滑稽になるけど、時としてはやり過ぎた方が効果的にもなる……。柴崎との陰影や、川澄の家族の中での立ち位置も難しかったです。一見分かりやすそうな人物なのに、実はなかなかつかみどころがない。そんな面白い人物だったなと思います。――「限界まで全てを絞り出しました」ともコメントされていましたが、撮影中はかなりのめり込まれていた……?井浦完全にのめり込んでいたし、役に(自分を)持っていかれていました。メンタル的にもフィジカル的にも自分で勝手に自分を追い込んでしまったのは、初めての体験でした。ちょっと体が故障したりもしたんですが、その体が壊れていく感じが、“芝居じゃない芝居”といい感じにブレンドされていって、川澄としてはいい形の立ち方になったり。下半身の踏ん張りがきかない、よたよたした枯れたおっさんになって、そこも川澄と重なっていきました。それくらい自分としてはちゃんと役に対して夢中になれていたので、よかったなと思います。――ではクランクアップしたときは、解放感でいっぱいだったのでしょうか。井浦解放された感じにはなりましたが、「本当に終わったんだ」という感じの方が強かったかもしれません。今回は役に集中し過ぎるくらい集中していたので、体にも心にも結構な負担がきていまして(苦笑)。撮影が終わった嬉しさよりも、「撮影が終わって大丈夫かな。明日から普通の生活に戻れるのかな」という怖さがありました。川澄は演じるにはきつい役ですが、まだ演じている間の方が楽なんです。明日からまた違う作品への準備をすることなんて、「本当に自分にできるのか?」という気持ちでした。――それも含め初めての体験が多かったのですね。井浦それは森監督によるところも大きいと思います。いつか森監督とはバッチバチにご一緒したかったし、森作品はそういうものだと思っていました。実際何日か演出を受けてみて、やっぱり森監督って芝居じゃないんだなと。小手先の芝居を求めている方じゃなく、生きざまをそのまま出すことを求められるんです。役として背負っているものを、俳優がどう考えて現場でそれを表すのか。川澄も芝居だけでやっていたら、おそらくペラペラなんですよ。それを気持ちから作って、心で演じられるところまでのめり込んでいけたのは、結果的にはそうしないと森監督の心には届かなかったからということです。――かなりテイクも重ねられたのでしょうか?井浦どんな想いを持って現場に来ているか、そこに到達するまでが問題なので、なんなら1発OKが多かったくらいです。2テイク目、3テイク目はどんどん想いが弱まっていってしまうし、僕もファーストテイクが一番好きなのでそこもやりやすかったです。映画を作っているのと変わらない、ものすごく贅沢な環境だなと――柴田さんのあるシーンで、エキストラが感動して泣いてしまったというのも話題になっていましたが……。井浦現場で会うスタッフさんが皆、「あそこの恭兵さんはすごかったです!」とおっしゃるんですが、僕は現場にいない日だったんですよ!他にも恭兵さんのすごいシーンがいくつかあるんですが、見事に僕がいない日ばかり。「なんでいつも自分がいないときに、すごいことが起こるんだよ!」って嫉妬してました(笑)。最高の柴田恭兵さんの芝居を見られることが、この作品の最大の見どころだと僕は自信を持って言えます。――柴田さんを相手に、かなりの長ゼリフを披露されるシーンもあるとか。井浦刑事ものあるあるですが、専門用語満載の長いセリフは必ず出てくるんです。今回もあるだろうなとは思っていましたが、想像を超えた量でした(笑)。しかも恭兵さんとのふたり芝居だったんですが、なにもしゃべらない柴崎を前に、川澄がとんでもない量のセリフを延々としゃべる。準備にいつもの倍の時間がかかるボリュームでしたが、これを完全に覚えたとしても恭兵さんという相手がいてこその芝居ですから。自分がどんな顔をしてこのセリフを言うんだろう?というのは、やってみるまで全然想像がつきませんでした。――風吹ジュンさん、高岡早紀さん、奈緒さんなど、柴田さん以外の共演者陣も大変豪華な方ばかりです。井浦恭兵さんとの大事なシーンにたどり着くまで、モンスター級の共演者の方々とのシーンがたくさんありましたから。そこをひとつひとつ楽しんで演じていく毎日の中、正直に言うと頂上なんて全く見えませんでした。この山がどういう形をしているのか分からないし、僕としては霧の中、だいぶ急勾配な山を登っているという感じ(笑)。あと数日で撮影が終わりますと言われても、「本当に終わる?終われるのかな?」とずっと思っていましたし、本当に無我夢中な日々でした。――井浦さんにとっては3作目のWOWOW作品となりますが、普段の映画やドラマの現場との違いは感じられますか?井浦今回は基本的には映画作りの布陣、座組なので、必然的に撮り方も映画っぽいなと思いました。何100カットも細かく刻んでいくということはまずないし、照明も映画の光の作り方。視聴者の方が観るのはTV画面ですが、僕らとしては映画を作っているのと変わらない環境だなというのは素直に感じましたし、ものすごく贅沢な環境だなとも思います。制作側も、もちろんキャスト側も「WOWOWならではのものを作ろう!」という熱とこだわりを感じますし、それは作品に如実に出ているんじゃないでしょうか。――本作もそうですが、一歩踏みこんだ内容や時にはハードな描写は毎回見応えがあります。井浦もちろんいろんなドラマがあっていいと思いますが、“映画でも見たことのないものを、あえて映画の布陣で作ろう”という姿勢は素敵だなと個人的にも思っています。取材・文:遠藤薫撮影:川野結李歌ヘアメイク:NEMOTO(HITOME)スタイリング:上野健太郎『連続ドラマW 両刃の斧』11月13日(日)午後10時放送・配信スタート(全6話)【放送】毎週日曜 午後10時[第1話無料放送]【WOWOWプライム】【WOWOW4K】【配信】各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信[無料トライアル実施中]【WOWOWオンデマンド】出演:井浦新、柴田恭兵、奈緒、坂東龍汰、高岡早紀、風吹ジュンほかぴあアプリでは井浦新さんのアプリ限定カットをご覧いただけます。ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=26fd672c-5dd5-477b-b989-76ce8d72f9ff&contentTypeId=2) すると、この記事内に掲載されています。
2022年11月09日『連続ドラマW 両刃の斧』が11月13日22時よりWOWOWで放送・配信がスタートする。このたび主演の井浦新と森義隆監督がドラマの舞台裏を語る特別対談映像が公開された。井浦と柴田恭兵が初共演にしてW主演を務める本作。15年前に長女を何者かに殺害された元刑事の柴崎佐千夫役を柴田、また柴崎の後輩で現在は所轄刑事の川澄成克役を井浦が演じ、迷宮入りした殺人事件の真相をめぐり、両者がぶつかり合う慟哭のサスペンスが展開される。共演者には風吹ジュン、高岡早紀、奈緒、坂東龍汰、波岡一喜、高橋メアリージュンら実力派キャストが名を連ねている。本作で初のタッグを組んだ井浦と森監督。互いにいつか共に作品づくりに挑みたいと思っていたと明かす2人だけあって、公開された対談映像では初タッグとは思えぬ息の合ったトークを展開、ドラマの舞台裏を紐解いている。撮影を振り返りながら、完成した作品に対する想いや共演者とのエピソードなど、様々なテーマに関してリラックスしたトーンで語り合う姿が印象的だが、対談中盤では井浦とともに主演を務めた柴田に関する話題に及ぶと、ふたりとも自然に会話に熱がこもった。森監督からは、柴田が台本にセリフを追加して演じた芝居が素晴らしく、参加したエキストラが思わず涙ぐんでしまったエピソードが明かされた。一方井浦は俳優になる前から憧れの存在である大先輩との共演に関して「作品に対しての恭兵さんの溢れ出る想いが凄くて全部一緒に見届けたいと思ったし、全てをさらけ出し剥き出しの恭兵さんがカッコよすぎた」と明かし、その情熱が周囲に与えた影響は大きなものだったと語った。そのほか、共演者とのエピソードや初解禁となるメイキングシーンに加え、井浦・柴田のクランクアップの模様も収められている。『連続ドラマW 両刃の斧』井浦新×森義隆監督 特別対談映像<番組情報>連続ドラマW 両刃の斧WOWOWにて11月13日(日) 放送・配信スタート(全6話・第1話無料放送)『連続ドラマW 両刃の斧』ポスタービジュアル番組特設サイト:
2022年11月08日WOWOW『連続ドラマW 両刃の斧』の完成披露試写会が10月26日に時事通信ホールで開催され、W主演を務める井浦新と柴田恭兵、共演の風吹ジュン、そして森義隆監督が登壇した。原作は、重厚なテーマに巧みなトリックを駆使した社会派ミステリーを数多く手がける人気作家・大門剛明の同名小説。捜査一課の刑事・柴崎(柴田)の娘が殺害されるが、懸命な捜査も虚しく事件は迷宮入りになる。それから15年後、未解決事件の再捜査を専門とする専従捜査班が立ち上がり、柴崎の後輩刑事・川澄(井浦)が再捜査に加わる。一方、退職後も独自に真相を追う柴崎は、1本の電話をきっかけに“ある嫌疑”をかけられる…。柴崎(柴田)を人生の師と仰ぐ後輩刑事・川澄成克役の井浦。学生時代からのファンという柴田との初共演に「何も考えることなくただただそんな機会を与えていただけるのかという驚きと嬉しさでオファーを受けました。それほどの大きな憧れがありましたから」と念願の初対面に喜びもひとしお。柴田との共演場面では「不思議な体験をしました。恭兵さんの一挙手一投足が実物の拳よりも10倍に大きく見えた。そんな瞬間を何度も体験。まさに“表現の巨人”」とそのオーラに圧倒されたという。15年前に長女を何者かに殺され、刑事を退職した後も独自で事件の真相を追う柴崎佐千夫役の柴田は「犯人…知りたいですか?」と上映前の観客に向かってチャーミングなジョークを放ちつつ「井浦君が演じた川澄刑事像が自分のイメージしていたものと全く同じで、これでクライマックスまで一気に走り抜けることが出来そうだと信頼できて嬉しかった。出会いはとても大切なものだと思いました」と芝居を通した井浦との交流に手応えを得ていた。柴崎の妻・三輪子役の風吹は、柴田とは幾度となくコンビを組んでおり「柴田さんとの30年近い信頼関係があったからこそ、短い家族のシーンでも親密に描けたと思います。柴田さんはリーダーであり、戦友としての信頼と尊敬はずっと持っていました」と固いリスペクト。これに柴田も「もう何の問題もありません!(風吹は)ずっと昔からチャーミング。ちゃんと受け止めて優しく返してくれて…。それは出会ったときからずっとそう。温かく見守ってくれる素敵な自慢の奥さんです」と返礼していた。本作を作り上げるにあたり、サスペンスと家族ドラマのバランスに不安を抱いていたという森監督だが「撮影に入る前に柴田さんが『これはラブストーリーである』と仰ってくれて。そこでこのドラマの核ができたと思う。僕は監督として、素敵な関係性で皆さんが作ってくれる家族をラブストーリーとして見つめることを最後まで大切にしていきました」とテーマを解説していた。撮影時のエピソードとして、ある場面の本番前に柴田が共演者たちの手を握りしめて「力を貸してくれ!」と気合を入れたという姿が紹介された。これに柴田は「とても大事なシーンだった。しかし気持ちが入り過ぎるとスッと客観的になってしまう瞬間が役者にはあって、もっと気持ちを作らねばと思えば思うほど冷めてしまう。“ダメだ、できない!”と思ったときに、井浦君や高岡早紀さん、奈緒ちゃんに力を貸してほしくて…」と説明するも、感極まって涙目に。すると言葉を継げない柴田の代わりに風吹が「(親が子の死を弔う)逆縁とは親にとって一番つらい話。それを扱ったドラマだったので、台本を読んだときに柴田さんがこの役をやられるのか…という驚きがあった。これはとても勇気のあることで出演されたこと自体が素晴らしいこと。今回の作品は家族のドラマであり、慟哭のドラマでもあるんです」と“妻”としてその心中を慮っていた。3カ月の撮影期間について柴田は「撮影期間中はずっとONの心境。そんな作品は今までなくて、思い返すだけで自分が可哀想になる」と笑わせつつ、思い出して感極まった当該シーンに触れて「皆さんの手を握り、力をくれて送り出してくれたおかげでできることができた場面です」と熱演を報告した。過去の回想シーンである川澄家の結婚披露宴シーンでは柴田の歌唱姿も見られるそうで「もちろん楽しいシーンもありますよ。歌をうたう場面では元ミュージカル役者として“ここか!きたか!”と思って練習しましたからね」と報告すると、客席のファンからは拍手が沸き起こっていた。一方、井浦は柴田の神対応に感激。「寒い時期の撮影で、柴田さんが温かい焼きそばと餃子を差し入れてくれた。これ以上好きになったらどうしよう!?と思いながら、この味を一生忘れないためにも休憩時間をフルに使って噛みしめるように食べました」とベテランの気遣いに感動。すると柴田は「焼きそばの値段教えようか?」とニヤリとして笑いを誘っていた。そして井浦が「この物語に匹敵するくらいのドラマが現場でも生まれていた」と柴田との濃密な時間を表現すると、柴田も「僕はこの台本を何度も読み直して、何度も泣きました。台本に自分の魂をギュッと掴まれながら3カ月という撮影を大事にしようと思った」と並々ならぬ覚悟があったと打ち明けていた。最後に主演の井浦は、コロナ禍を乗り越えての完成に「ギリギリの中で撮影をして、このように皆さんに直接お伝えできるのは本当に嬉しいことです。もう多くは語りません。観ていただけたら必ず皆さんの心の中で何かが浮かび上がってくるはずです。たくさん心を動かして楽しんでほしい」とアピール。柴田も「全話を一気に観た後に、登場人物全員のことがとても愛おしく思えた。みなさんにも同じように愛おしく感じてもらえたら嬉しく思います。腰を据えてじっくりとご覧ください」と呼び掛けていた。『連続ドラマW 両刃の斧』は、11月13日22時より放送・配信がスタートする。<番組情報>連続ドラマW 両刃の斧WOWOWにて 11月13日(日) 午後10:00 放送・配信スタート(全6話)第1話無料放送【WOWOWプライム】【WOWOW 4K】 / 無料トライアル実施中【WOWOWオンデマンド】番組公式HP:
2022年10月27日俳優の井浦新と女優の黒島結菜が出演する、JTの新CM「ひといき習慣 #3 頭の中をカラッポに」編、「ひといき習慣 #4 楽しい予定を想像」編が、15日から放送開始となった。新CMは、これまで放送された「#1 ひとり時間をつくる」編、「#2 プチ日光浴」編の続編。井浦と黒島が日常の中で簡単に取り入れることができる、新たな2つの「ひといき習慣」を提案する。「ひといき習慣 #3 頭の中をカラッポに」編では、忙しく働く黒島が、空を眺めながら3分間頭の中をカラッポに。少しの間、考えるのを止めてみる「ひといき」のつき方を実践する。「ひといき習慣 #4 楽しい予定を想像」編では、井浦が仕事の合間にパソコンから目を上げ、楽しい予定を想像して笑顔を見せる。また、CM楽曲にはTikTok総再生回数12億回超のアーティスト・imaseの「でもね、たまには」が採用された。■imaseインタビュー――自分のリズムを保つために意識的に行っているimaseさん流の「ひといき習慣」はありますか?音楽だけに没頭しすぎると悪い方向に流れてしまう傾向があるので、自宅で好きな韓国映画を見たり、ゲームをしたりして過ごしていますね。ほかには、岐阜の地元の友達と近所の焼肉屋に行ったりするのもいい「ひといき」になっています。音楽だけに集中しすぎていても創作も悪い方に向かってしまうので、「休むことは進むこと」と思って休んでいます。――「でもね、たまには」を制作された当時は、地元の岐阜と東京を往復されてかなり忙しい日々を過ごされていたかと思いますが、そんな中で楽曲に込めた思いがあれば教えてください。やっぱり岐阜と東京では時間の感じ方が違っていて、東京にいる時はすごくせわしなさを感じていました。そんな忙しさの中でも、この曲を聴けばひといきつこうと思えるような曲になって欲しいという思いを込めて制作しました。――地元・岐阜と、東京で、それぞれ1日の過ごし方のルーティーンや息抜きなどはありますか?岐阜にいる時は、基本的に昼頃に起きて、まず机に座って映画を見るか、ゲームをします。そうしているうちにパソコンを開いて、楽曲制作を始めるというルーティーンです。疲れたときは、岐阜の自然の中をドライブして創作のインスピレーションを貰っていますね。東京にいるうちは、仕事以外ではホテルに籠っていて、フードデリバリーで食べ物ばかり頼んでいます。――沢山のヒット曲を短期間で制作していますが、その秘訣はありますか?楽曲を通して、やっぱりサビが一番聞いている人にとって惹きつけられる部分だと思うので、サウンド、Aメロ、Bメロと、とにかくサビが引き立つように楽曲づくりをしています。――次の1年の目標や、挑戦したいことがあれば教えて下さい。今年の夏に初めてフェスに行って、1人のアーティストの方を見にたくさんの人が来ているのを目の当たりにして、生ならではの熱量をすごく感じました。なので、自分も次は大きいステージに立ってライブをやりたいなと思います。あとは、ポップミュージシャンとして、広く届く曲を作ることはもちろん、時代が経っても色褪せない曲を作りたいです。
2022年09月15日井浦新と柴田恭兵がW主演を務めるドラマ『連続ドラマW 両刃の斧』(全6話・第1話無料放送)が11月13日(日)より、WOWOWにて放送・配信スタートする。この度、物語の中で核をなす主要人物を演じるキャスト陣が一挙解禁となった。さらにポスターと特報映像も発表されている。原作は『雪冤』(2009年)で「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し作家デビュー、重厚なテーマに巧みな犯罪トリックを盛り込んだ社会派ミステリーを数多く手掛ける人気作家・大門剛明の同名小説(中公文庫刊)。監督は『聖の青春』や『甲子園のない夏』などフィクション・ノンフィクション問わず豊かな表現力で人間ドラマを数多く手掛けてきた森義隆。脚本は『連続ドラマW 悪党 ~加害者追跡調査~』の鈴木謙一、音楽は『アキラとあきら』の大間々昂が担当する。W主演として発表された井浦と柴田の共演は本作が初。15年前に起きた未解決事件をめぐって現役刑事と退職した元刑事という役どころでぶつかり合う。発表となった追加キャストも豪華な顔ぶれが揃った。まずは重い病を患い入院し、亡き娘たちに想いを馳せながらも静かな余生を望む柴崎の妻・柴崎三輪子役に風吹ジュン。これまで共演を重ねてきた柴田と風吹が、また新たな夫婦のドラマを創り上げる。夫である川澄を時に厳しく見守りながらも、刑事の妻として気丈に家族を支える川澄多映子役は高岡早紀。家庭を省みない父に反発しながらも自身も警察官となった娘の川澄日葵役を奈緒。また、日葵の婚約者で県警本部のエリート刑事・山田太士役に坂東龍汰が抜擢された。さらに15年前の殺人事件の真相究明に乗り出す専従捜査班・班長で川澄の同期でもある梶野彬役を波岡一喜。梶野の部下で、科捜研出身の刑事・沢木美織役を高橋メアリージュン。また柴崎家の姉妹、長女・曜子役に見上愛、曜子の死の2年後に白血病で亡くなる次女・和可菜役に長澤樹ほか、宇野祥平、黒田大輔、ルー大柴らが、事件の鍵を握る人物として登場し、物語を加速させる。ポスターは、井浦演じる川澄と柴田演じる柴崎の気迫溢れる表情が印象的な仕上がり。怒りや憤り、哀しみ、そして疑念。複雑な感情が混ざり合うなか、ふたりがどのような対峙を見せるのか。そして“振りかざした真実が、大切な誰かを傷つける。”というキャッチコピーや、中央に配置された取調室での緊迫感溢れるシルエットも気になるところだ。また特報映像は、短い映像ながらも登場人物たちの心情がひしひしと伝わってくる内容。それぞれの迫真の演技には思わず鳥肌が立ってしまうほどだ。こちらをチェックして、11月の放送・配信を楽しみに待とう。新キャストコメント<風吹ジュン(柴崎三輪子役)>最初は「恭兵さんとご一緒なら」と2つ返事でお引き受けしました。恭兵さん・奈緒さん以外は初共演、長年の信頼感は苦労を乗り切る力になりますから...。初顔合わせから、脚本鈴木さんと森監督の高揚感が伝わってきました。娘役の愛さんと樹さんへのときめきは撮影が終わった今も変わりません。高岡さんはリハーサルから魅力全開!井浦さんは安定したクール感で現場を牽引。無条件に感情移入できるキャステイングでした。寒さが最も厳しい大寒に夢のように幸せな家族のシーンでクランクイン。節分後は一転して鬼の様に集中力が必要な辛いシーンの連続。『両刃の斧』に相応しい張り詰めたサスペンスなシーンと家族愛の物語です。WOWOWドラマの放送・配信を視聴者の皆様と共に最後まで見届けられたら幸いです。<高岡早紀(川澄多映子役)>誰かが誰かを励まし、支え合って生きて行く。このドラマに出演させていていただき、改めて人間の強み、脆さ、優しさを感じました。今回、はじめて共演させていただいた新さんとは長年連れ添った夫婦として、丁度いい空気感を作ることができました。人間の生き様を、ぜひ堪能していただければと思います。<奈緒(川澄日葵役)>"守りたいもの"の為に傷つき、傷つけてしまう。切なさに胸が締め付けられる思いで台本を読み進め、日葵と共に心を強く持って現場に挑まねばと自分に言い聞かせながら撮影初日を迎えました。それからの日々は、登場人物と共に現場一丸となって、家族、愛、正義と向き合う、苦しくも幸せな毎日でした。柴田恭兵さん、井浦新さんをはじめ、尊敬する先輩方の背中に目頭が熱くなった瞬間を今でも鮮明に覚えています。心揺さぶる、この愛おしい2つの家族を是非最後まで見守ってください。<坂東龍汰(山田太士役)・コメント>最初に脚本を読ませていただいた時、これは本当にドラマとして成立させられるのかと思うほど壮絶な物語だと感じました。自分の過去の経験と今できる全てを振り絞って全力で演じさせていただきました。森監督や、井浦新さん、奈緒さんなどキャストの皆様にもとても助けていただきながら丁寧に話し合いを繰り返し、山田太士というキャラクターを紡いでいけたと思います。沢山の人の心に届く愛の物語だと思いますので、ぜひ多くの方に見ていただけると嬉しいです。<波岡一喜(梶野彬役)>こんなに重厚で感動的な作品のこんなに重要な役をやらせていただくことが決まった時は、ただただ興奮しました。井浦新さん、柴田恭兵さんとのシーンが多かったのですが、張り詰めた緊張感の中で、尊い経験をさせていただきました。撮影現場に行くことがとにかく楽しみで俳優をやってきて本当に良かったと、心から想うことができました。出演者の魂を是非ご覧いただけたら幸いです。<高橋メアリージュン(沢木美織役)>とてもドラマティックで哀しく美しい、一言では表せない深い作品です。私演じる美織は科捜研出身で専門用語などを説明するセリフも沢山ありましたが、そういったセリフをいかに分かりやすく相手に伝えられるか?が課題であり、学びとなりました。新さん演じる川澄とのシーンが多かったのですが、川澄の抱える葛藤や苦悩、他シーンが台本を読んでから気になって仕方ありません。演者でありながら一個人として放送をとても楽しみにしています。『連続ドラマW 両刃の斧』11月13日(日)午後10時 放送・配信スタート(全6話)毎週日曜 午後10時(第一話無料放送)【WOWOWプライム】【WOWOW4K】各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信(無料トライアル実施中)【WOWOWオンデマンド】
2022年09月08日井浦新と柴田恭兵がW主演する連続ドラマW「両刃の斧」の放送が決定した。井浦さんと柴田さんの共演は、本作が初めてとなる。捜査一課の刑事・柴崎の娘が、刺殺体で見つかった。柴崎を人生の師と仰ぎ、家族ぐるみの付き合いがある後輩刑事の川澄と共に事件の真相を追うが、迷宮入りに。それから15年後、刑事を引退した柴崎は重い病を患う妻・三輪子の看病をしながら、静かな余生を過ごしていた。そんなある日、未解決事件の再捜査を専門とする「専従捜査班」が立ち上がったことで、事態は動き始める。川澄も再捜査に加わり、事件を洗いなおすなかで、犯人と目される「ある男」の存在が浮かび上がってくる。一方、独自に真相を追う柴崎だったが、一本の電話をきっかけに、彼自身にある嫌疑がかけられることに…。本作は、多くの作品が映像化される大門剛明の「両刃の斧」(中公文庫)のドラマ化。15年前に起きた未解決事件をめぐって、現役刑事と退職した元刑事の意地がぶつかり合う、愛と憎しみが交錯する慟哭のサスペンス。長女を何者かに殺害された元刑事・柴崎佐千夫役の柴田さんは、「あまりにも切なくて、苦しくて、悲しい台本。(ウーム、ウーム、ウーム、、、)なんとか伝えられたらと(ウーム、、、)」と今作について語り、柴崎の元部下で現在は所轄刑事・川澄成克役の井浦さんは、「本当にこれはやれるのか?というのが率直な感想。乗り越えるべき難所が数多くあり山頂が見えない、そんな高い山が目の前にそびえ立っていてるような感覚でした。これは凄いものを引き受けてしまったな…と思うとともに、魂を削りながらでも全身全霊で挑むべき作品だと思いました」とコメント。今回が初共演となる2人だが、井浦さんは「柴田恭兵さんと刑事ものと聞いただけで鳥肌が立ち、考える余地もなくオファーを受けました。役者になる前から刺激や影響を受け、ずっと憧れてきた大先輩と共演できる機会を逃してはいけない、一緒にお芝居をしたい、まずはその一心でした」と熱い思いを語り、「この上なく幸せで刺激的な時間でした。川澄のもつ生々しさや人間としての未熟さ、そして葛藤と苦悩。今回、役柄の輪郭をつくりあげることにとても苦労しましたが、恭兵さんがぶれない緊張感を関係性の中で終始つくってくださったお陰で、僕はそのまま川澄になっていくことができました。恭兵さんには最初から最後まで感謝しかありません」とふり返る。柴田さんも「どのシーンも、彼の誠実さと瑞々しさに助けられました。ありがとう 新」と感謝を述べた。監督は『聖の青春』「甲子園のない夏」の森義隆、脚本は連続ドラマW「悪党 ~加害者追跡調査~」の鈴木謙一、音楽は『アキラとあきら』の大間々昂が担当する。連続ドラマW「両刃の斧」は11月、WOWOWにて放送・配信予定(全6話)。(cinemacafe.net)
2022年08月05日井浦新と柴田恭兵がW主演を務めるドラマ『連続ドラマW 両刃の斧』(全6話・第1話無料放送)が11月からWOWOWにて放送・配信スタートされることが決定した。原作は、『雪冤』(2009年)で「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し作家デビュー、重厚なテーマに巧みな犯罪トリックを盛り込んだ社会派ミステリーを数多く手掛ける人気作家・大門剛明の同名小説(中公文庫刊)。監督は『聖の青春』や『甲子園のない夏』などフィクション・ノンフィクション問わず豊かな表現力で人間ドラマを数多く手掛けてきた森義隆。脚本は『連続ドラマW 悪党 ~加害者追跡調査~』の鈴木謙一、音楽は『アキラとあきら』の大間々昂が担当する。W主演として発表された井浦と柴田の共演は本作が初で、15年前に起きた未解決事件をめぐって現役刑事と退職した元刑事という役どころでぶつかり合う。柴田が演じるのは15年前に長女を何者かに殺害された元刑事・柴崎佐千夫。懸命な捜査も虚しく事件は迷宮入り。退職後の現在は重い病を患う妻の看病をしながら未解決事件の真相を独自に追い続けている。愛する者を失った悲しみと行き場のない憤りを抱える難役だ。一方、井浦が演じる柴崎の元部下で現在は所轄刑事・川澄成克。人生の師と仰ぐ柴崎のため、そして警察官としての誇りと意地をかけて事件解決に今も執念を燃やす刑事・川澄を情感あふれる演技で体現する。そして事件から15年の時が経ったある日、未解決事件の再捜査を専門とする専従捜査班が立ち上がったことで事態が進展。現場には不審な点が多く一向に進展しなかった捜査だが、川澄も再捜査に加わり、事件を洗い直すなかで、犯人と目される「ある男」の存在が浮上してきた。警察を退職し、独自に真相を追う柴崎だったが、1本の電話をきっかけに抑えきれない復讐心が沸き起こり、彼自身に「ある嫌疑」がかけられる展開に。刑事と元刑事、疑う側と疑われる側、立場の違うふたりがぶつかり合う中で事件は新たな様相を見せるが……。交錯する過去と現在、警察官として生きる男のプライド、守るべき大切な家族。愛する者を思う、その一心が事件に複雑に絡み合い物語は二転三転、誰もが予想しえぬ衝撃の結末が待ち受ける。警察ドラマの枠組をこえた、心揺さぶる慟哭のサスペンスに期待しよう。井浦新、柴田恭兵、森義隆、大門剛明コメント<井浦新(川澄成克役)コメント>――本作のオファーを受けた際の気持ちや脚本を読んだ際の印象柴田恭兵さんと刑事ものと聞いただけで鳥肌が立ち、考える余地もなくオファーを受けました。役者になる前から刺激や影響を受け、ずっと憧れてきた大先輩と共演できる機会を逃してはいけない、一緒にお芝居をしたい、まずはその一心でした。ただ、その後に脚本を読んだのですが、本当にこれはやれるのか?というのが率直な感想。乗り越えるべき難所が数多くあり山頂が見えない、そんな高い山が目の前にそびえ立っていてるような感覚でした。これは凄いものを引き受けてしまったな...と思うとともに、魂を削りながらでも全身全霊で挑むべき作品だと思いました。――柴田との共演の感想・印象に関して川澄にとって柴さんは警察の先輩であり育ての親のような存在でもありますが、お芝居を離れても恭兵さんとは役柄同様の関係だったと思います。この上なく幸せで刺激的な時間でした。川澄のもつ生々しさや人間としての未熟さ、そして葛藤と苦悩。今回、役柄の輪郭をつくりあげることにとても苦労しましたが、恭兵さんがぶれない緊張感を関係性の中で終始つくってくださったお陰で、僕はそのまま川澄になっていくことができました。恭兵さんには最初から最後まで感謝しかありません。――視聴者の皆さまへのメッセージもうこれ以上何も出せませんという限界まで全てを絞り出しました。それが全部映像に詰まっていると思うので、柴さんと川澄がどんなぶつかり合いをみせるのか、そしてその行方を一緒に見守ってください。そして「両刃の斧」は警察ドラマでありながら家族の愛の物語でもあります。全ての人の心に響くものが絶対にあると思いますので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。<柴田恭兵(柴崎佐千夫役)・コメント>――本作のオファーを受けた際の気持ちや脚本を読んだ際の印象あまりにも切なくて、苦しくて、悲しい台本。(ウーム、ウーム、ウーム、、、)なんとか伝えられたらと(ウーム、、、)。――井浦との共演の感想・印象に関してどのシーンも、彼の誠実さと瑞々しさに助けられました。ありがとう 新。いつかまた。――視聴者の皆さまへのメッセージコロナに負けるかと、スタッフ、役者、ドキドキハラハラしながらガンバリました。、、、お楽しみに。<監督:森義隆>――実写ドラマ化するに当たっての心境男と男が対峙するドラマは僕の十八番(おはこ)です。『両刃の斧』の男2人は、あらゆるものを間に挟んで対峙します。愛、憎しみ、悲しみ、怒り、絶望、そして真実…。これほどまでに、熱くて悲しくてスリリングな男ふたりの対決を撮ったのは初めてです。当初、“泣ける刑事モノを作ろう”という目標をチームで掲げましたが、それをはるかに越えて“号泣必至の人間ドラマ”が完成しました。――主演を務める井浦新・柴田恭兵の印象についてとにかく柴田恭兵さんがすばらしかったです。文字通り全身全霊で作品と役に心血を注がれる、そのエネルギーと姿勢に、井浦新さんも、スタッフも、みんなが感動し、魅了されました。あるシーンでは柴田さんの迫真の演技に心を打たれ、エキストラさんたちが予定外に泣いてしまうこともありました。その柴田さんを心底から慕い、「自分の限界を突破する」をスローガンにして食らいついていった新さんもまた最高でした。情に深いが配慮に欠ける。憎めない男だが能力は高くない。新さんにしか作れない、唯一無二の魅力あふれる主人公が誕生しました。本当にたくさんの人に、このふたりのマッチアップを目撃してもらいたいと思います。<原作:大門剛明>――実写ドラマ化するに当たっての心境映像化されるのは率直に嬉しいです。作品を描くにあたっては、いくつも警察小説がある中でどうすれば違いを出せるかという点で苦労しました。考えたあげく、警察物と言っても芯のある面白い物語であることが大事であり、魅力ある人間たちを描いていくしかないという結論に達しました。主人公の刑事・川澄と引退した先輩刑事・柴崎の無骨な男同士の絆、夫婦・父と娘など家族の愛を描いたつもりです。自分の生み出した物語が多くの方の手によって新たな映像作品として生命を与えられていくのは面白く、時にはこう描くべきだったかと心地いい敗北感のようなものを抱くこともあります。井浦さんと柴田さんはとてもお洒落でスマートなイメージがあり、おふたりならきっと私の考えなかった川澄と柴崎を作っていただけると思いますので、期待感しかありません。楽しみにしております。『連続ドラマW 両刃の斧』11月よりWOWOWにて放送・配信スタート(全6話・第1話無料放送)
2022年08月05日俳優の井浦新と女優の永作博美が出演する映画『朝が来る』(20)が、映像配信サービス・dTVで配信開始した。辻村深月氏の同名小説を河瀬直美監督が映画化した同作は、日本アカデミー賞で河瀬監督が優秀監督賞、永作が優秀主演女優賞、蒔田彩珠が新人俳優賞を受賞し、「第73回カンヌ国際映画祭」オフィシャルセレクション・カンヌレーベルに選出された。栗原清和(井浦)と佐都子(永作)夫婦は、特別養子縁組制度で養子・朝斗を迎え入れ、幸せな日々を過ごしていた。しかし、そこに当時中学生だった産みの母親・片岡ひかり(蒔田)を名乗る女性から「子どもを返してほしいんです。それが駄目ならお金をください」と連絡が入る。葛藤を抱えながらも息子の朝斗を愛し抜く夫婦をリアルに演じた井浦と永作の演技、『三度目の殺人』『万引き家族』などに出演して話題を集める若手女優・蒔田の表現力は必見だ。
2022年06月11日俳優の井浦新と女優の黒島結菜が出演する、JT・ひといき習慣の新CM「マニフェスト」編が、8日から放送される。新CMでは、初共演となる井浦と黒島が会社の上司、部下役で登場。忙しい日々の合間に意識的に「ひといき」をとり、自分のリズムを取り戻して前向きな気持ちになる様子を描いている。CM楽曲には、音楽活動開始1年でメジャーデビューを果たしたimaseが新曲「でもね、たまには」を書き下ろした。ロケ地の川沿いは、偶然にも井浦がドライブで訪れたことのある場所だということが判明。撮影前には「夜に車でここに来て、あのあたりに座って、ゆっくり水辺を見ていたことを覚えています。懐かしい」と当時を回顧していた。また、撮影がスタートすると、黒島と井浦は息の合った掛け合いを披露。合間には共通の趣味であるカメラについて語り合う場面も見られ、本当の上司と部下のように交流を深めていた。■井浦新&黒島結菜インタビュー――撮影の間に、2人で話されたことなどがあれば教えてください。井浦:ほぼカメラの話しかしてないですね。黒島さんが写真を大学で学ばれていたということをお聞きして、興味があって。逆に自分は、写真は好きですが、原理とか根本は飛び越えて、独学でずっと楽しんできてしまったので。黒島:私も感覚で撮るのが好きで、楽しいという気持ちが大事だなと思っています。でも最近は写真を撮る気持ちの余裕も無くなっていたので、まずカメラを持ち歩こうって井浦さんとお話しして思いました。――多忙な日々の中で、自分のリズムを崩さないように取り入れている「ひといき」があれば教えてください。井浦:1日の時間の移ろいを感じることは意識しています。太陽が昇るちょっと前の暁と、日の入りの黄昏時の2つの時間が好きで、どんなに忙しくても空を見て感じようと心がけています。黒島:犬との散歩です。朝と夕方に1日2回行くんですけど、朝ちょっとでも早く起きて犬の散歩に30分行くとちゃんと人間として生活してる感じを実感して、リラックスできるんです。朝起きて太陽の光を浴びて、毎日の中での地球の変化を感じるっていうのはすごく大事だなって思っています。
2022年06月08日4月15日公開の映画『ニワトリ☆フェニックス』の完成披露上映会舞台あいさつが30日、都内で行われ、井浦新、成田凌、紗羅マリー、LiLiCo、津田寛治、阿部亮平、かなた狼監督が出席した。2018年に公開されたかなた狼の監督デビュー作『ニワトリ★スター』の続編となる本作。主演の井浦新や成田凌らメインキャストはそのまま続投し、従来の続編とは異なる形で設定を新たにして蘇った。幼なじみの草太(井浦新)と楽人(成田凌)は、いるはずもない火の鳥を探す旅に出る、というストーリーとなっている。設定が異なるとはいえ、2018年以来、4年ぶりの続編で再会を果たしたキャスト陣とかなた監督。井浦は「基本的にほぼほぼ変わっていません。これからご覧になっていただく今回の作品は、『ニワトリ★スター』で見た面々ですが、かなた監督が色んなことをしてとんでもないことになっています。『ニワトリ★スター』を楽しんで下さった方々には期待を裏切らない草太と楽人になっているはずです」と作品の出来に自信を見せた。一方の成田は、演じた楽人が前作で死亡したが、「しれっと叫んで登場して帰ってきたなと(笑)。新さんの横にいると蘇って頭のネジがイッちゃうんです。ネジが落ちましたが、幸せな時間を過ごせました。新さんとでしか出来ない芝居がありましたね」と井浦との再タッグを喜ぶも、「2人のシーンで始まるんですが、『ウォー!』と言ったらセリフを忘れまして(笑)。座って『何だっけ?』がスタートでした(笑)。ピタッと時間が止まりましたが、今回はそれもいいかなと思いました」と振り返った。ヒロイン役の紗羅マリーは、本作で謎の花嫁を演じている。「今回も月海役で出させていただいていますが、前回の月海とは違うですけど細い糸でつながっていたりします」と説明するも、「(月海にとっての)草太と楽人の関係性が変わるんですが、自分の中では『スター』と月海と『フェニックス』の月海がいるわけで、多重人格気味というかそういう葛藤はありましたね」と前作とは異なる設定に違和感を感じたとか。そんな紗羅に対して成田は「紗羅ちゃんのシーンを撮ってから空気が変わりました。『よし行ける!』という、解き放たれるようなものがありましたね」と紗羅が登場したシーンの撮影を終えて本作に手応えを感じたという。また、舞台あいさつの最後には登壇者を代表して井浦があいさつ。「かなた監督をはじめスタッフやキャストの皆さん、関係者や応援してくれる方々全員の『ありがとう』を詰め込みました。その『ありがとう』が世界に広がっていったら、戦争や争いなんて絶対になくなっていくと思います。僕らは映画でそういう力があるものだと信じています」と強く訴えていた。映画『ニワトリ☆フェニックス』は、4月15日より全国公開。
2022年03月31日映画『ニワトリ☆フェニックス』の完成披露上映会が3月30日、都内で行われ、主人公コンビを演じる井浦新と成田凌、共演者の紗羅マリー、LiLiCo、津田寛治、阿部亮平、かなた狼監督が出席した。久しぶりに再会した雨屋草太(井浦)と星野楽人(成田)が、この世に存在するはずもない火の鳥を探すために自由気ままな旅に出る。映画は井浦、成田、かなた監督が2020年5月、“感謝”をテーマにそれぞれのインスタグラムで配信したリモート作品から着想を得ている。2018年に公開された『ニワトリ★スター』の続編という位置づけだが、「もしも彼らに違う人生があればという思いで、一度終わった作品をやり直した」(かなた監督)といい、前作で命を落とした楽人も復活を遂げた。井浦は「ふたりの関係性はほぼほぼ変わっていない。一緒に気持ちのいい旅をしながら、自由なお芝居を続けているので、『スター』を楽しんでくださった皆さんの期待は裏切らない」と自信のコメント。一方、成田は「前作でお亡くなりになったんですが、しれっと登場して(笑)」と照れながら、「草太の横にいると、すべてがよみがえり、頭のネジも吹っ飛んでしまう。第一声の台詞を忘れてしまったほどで(笑)。新さんと一緒でないと出せない芝居がある」と名コンビ復活を通して得た、絶大な信頼感を振り返っていた。かなた監督は前作に引き続き、脚本も手掛けており「彼らに違う人生があればと考えて、一度終わった作品をやり直した」と語り、「現実は辛くて苦しいし、みんな我慢もしている。(コロナ禍を)軽く見ているわけではないが、死んだ楽人が生き返っても、映画だからええやんって。それが映画の良さ」と回想。「前作の皆さんにオファーをしたら、狼組の皆さんが『なんで、そんなことするの?』とは言わず、それがうれしかった」と感謝すると、LiLiCoは「監督のためなら、私たち何でもする。こんなピュアな人いないし、みんなが愛でつながっている」とその人柄を称えていた。本作のベースになった、井浦らが製作したリモート作品は『ありがとう』というタイトル。井浦は舞台挨拶の締めくくりに、「ここにいる僕ら、そして応援してくださった全員の“ありがとう”が詰まった作品。ぜひ、この作品を通して、ありがとうの気持ちを世界中に振りまいてもらえれば、戦争や争いは絶対になくなる。映画にはそういう力がある」と訴えかけていた。取材・文・写真=内田涼『ニワトリ☆フェニックス』4月15日(金)公開
2022年03月31日口コミにより人気となった井浦新&成田凌共演の話題作『ニワトリ★スター』から生まれた新たな物語『ニワトリ☆フェニックス』の本予告と全国版ポスタービジュアルが解禁。公開日も4月15日(金)に決定した。本作は、『ニワトリ★スター』(‘18)のメインキャストが続投し、井浦新・成田凌・監督のかなた狼らが自粛期間中に制作、インスタグラムで公開されたリモート作品「ありがとう」から着想を得て完成したロードムービー。ロケの大半は伊勢志摩で行われた。今回解禁となった本予告では、旅の途中で遭遇する「おかしなヤツら」も登場。個性的な面々を演じるのは、前作『ニワトリ★スター』より続投の紗羅マリー、津田寛治、阿部亮平、奥田瑛二など。さらにとんでもない姿のLiLiCoも登場し、前作同様「チャンピオーン!!」と激しく叫ぶ。そして追加キャストとして、ベテラン俳優・火野正平の参加も明らかに。紗羅マリーが歌う主題歌「ありがとう」がソウルフルな歌声で、草太(井浦さん)と楽人(成田さん)のゆるくておかしな旅を優しく包み込む。また、併せて解禁された全国版ポスタービジュアルは、抜けるような青空のもと、愛車のインパラにもたれかかり、こちらを見つめる草太と楽人の姿がイラスト調で描かれたもの。“なにかから少しだけ逃げたかった”のコピーが2人のつかの間の逃避行を感じさせる。どんな人々と出会って、2人は何を感じるのか…。はちゃめちゃでロマンチックな旅を予感させるビジュアルとなっている。さらに、前売り券も発売。特典は、ムビチケ購入者は「草太と楽人の旅の思い出ポストカード」、オンライン購入者は「草太と楽人の旅の思い出スマホ壁紙」。2人の旅の一幕を思わせるようなビジュアルとなっている。『ニワトリ☆フェニックス』は4月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ニワトリ☆フェニックス 2022年4月15日より全国にて公開(C)ニワトリ☆フェニックス製作委員会
2022年02月22日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2021年秋スタートのテレビドラマ『最愛』(TBS系)の見どころを連載していきます。人が人を好きになる物語と同じように、人が人を殺してしまう物語に私たちが夢中になってしまうのはなぜだろう。恋の話はハッピーだけれども、人が死ぬ傷ましくて悲しい物語にこんなに惹かれてしまうのはなぜだろう。それはプライオリティ、人生の優先順位の究極の形だからなのだと思う。人生に、他人の生命と引き換えてしまうほどの欲望、理由はあるか。人の死で始まるクライムサスペンスに見入る時、私たちは無意識にその答えを探しながら見つめている。そして、それを覆い隠しながら生きていく人生に後悔はないのか。大きな秘密を抱えて生きる長いその苦しみは堪え難くはないのか。『最愛』(TBS金曜日22時主演・吉高由里子)は、その答えを見つめる物語だった。連続ドラマとしてのサスペンスは、実は難しいカテゴリだと思う。序盤から少しずつ提示される情報の連続性を含めて楽しむ以上、「面白そうだから途中からでもちょっと見てみよう」のハードルが他のカテゴリより上がる。しかも皮肉なことに、サスペンスとして完成度が高い、丁寧な作品ほどに途中参入しづらく感じられる。つまり最初に掴んだ客をいかにこぼさず走るかがシビアに出る。その意味で『最愛』は、最初に掴んだ客を最後までしっかり抱きしめて走り抜けた作品だと思う。最終回まで見届けた今、事件の情報の提示、そのタイミング、そして最後の全容の開示まで無理なところが一つもなく、しかもそれらはラストの30分でまるで手品のように鮮やかに次々と明かされていた。まさに手品のようだと脚本の手腕として唸ったのは、一度は渡辺昭殺しの被疑者となった朝宮優(高橋文哉)の被疑を晴らすために加瀬(井浦新)を奔走させたことで、犯人としてのフレームから外してみせた。その上でもう一度、失くした赤いペンの一件で更に念入りにフレームから外して、私たちの目の前から『犯人としての加瀬賢一郎』の認識を消してみせた鮮やかさである。15年前の渡辺康介(朝井大智)の死体遺棄についても、種明かしの後になってみれば加瀬と朝宮達雄(光石研)が知己であっても何らおかしくないと思えるのに、葬式にやってきた時の朴訥(ぼくとつ)とした印象ひとつで、私たちは加瀬賢一郎が朝宮家とそれまで関係のなかった人間だと自然と関係者のフレームから外してしまうのである。大胆で鮮やかな仕掛けだった。それぞれの登場人物の『最愛』を私たちは探りながら見ている中で、個人的には宮崎大輝(松下洸平)の真田梨央(吉高由里子)への真っ直ぐな愛情に比べて、加瀬のどこかぼんやりとした輪郭の愛情が不思議でならなかった。家族というにも、パートナーというにも、性別も年齢もどこか超越して、暖かいけれども漠としてカテゴライズできない何かに見えた。しかし15年前に加瀬が抱えた秘密を思うとき、彼自身、その愛情に置き場所は決められなくなり、まして名前はつけられなくなったのだと思う。そんな、紗の一枚かかったようなデリケートな愛情とその帰結を、井浦新は余すことなく表現していた。ラストシーン、寄附金詐欺について出頭すると梓(薬師丸ひろ子)に申し出る後藤(及川光博)が「秘密を抱えて生きる人生を受け入れるのは、難しいです」と、憑き物が落ちたような晴れやかな顔で語る。逃走せずに罪を受け入れて償う方がきっと生きやすい。だが、愛する人たちの人生にこれ以上の傷を付けないために、自分の人生は捨てて逃げ続けると加瀬は決め、そして大輝もまた、愛する人たちのためにその決断を受容して梨央には何も語るまいと決める。事件についてこれ以上語るまいということ、かつて元陸上部の長嶋(金井成大)に会いに行った時、知り合い相手に事件の情報を漁る刑事という仕事を「嫌な仕事だよな」と自嘲しつつ「向いてるよ」とある種の誇りを込めて迷いなく言った宮崎大輝という男が、愛する人の幸せにために引いたタフで太い一線に思いを馳せる。覚えていること、忘れること、知ろうとすること、知ろうとしないこと。『最愛』は極上のクライムサスペンスでありながら、同じくらい記憶と人生の幸福をめぐるヒューマンドラマでもあった。脚本の絶妙な匙加減と、演出の細部までこだわった映像美と、俳優陣の熱演と、劇伴音楽のドラマチックさ。全てが精緻な歯車のように噛み合った美しい作品だったと思う。毎シーズン、沢山の連続ドラマが作られる。楽しいもの、美しいもの、切ないもの、ハラハラするもの、それぞれに良さがある。しかし、楽しかったけれども、「あれどんな話だったっけ」と数年あとになって記憶がぼんやりしてくる作品も多い。そういう優しい印象だけを残してくれるエンタメ作品もまた良いものだ。けれども『最愛』はそういう作品ではない。見届けた人たちの、記憶の片隅に深く彫られた文字のように、どんなことが起きて、誰が守り、誰が犯人で、どんな切ない結末に至ったのか、ずっと忘れ難いドラマになる。上質なレザーに刻まれた文字のように、金箔が色褪せても刻まれた文字は残るだろう。宝石のような作品を作って下さった製作の皆様に、最終回を見届けて心から感謝と盛大な拍手を送りたい。素晴らしい時間でした。ありがとうございました。最愛/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送過去の最愛ドラマコラムはコチラから[文・構成/grape編集部]
2021年12月20日井浦新と成田凌が共演する、ゆるゆるなバディロードムービー『ニワトリ☆フェニックス』。この度、本作のポスタービジュアル“伊勢志摩版”が初公開された。大人のファンタジー『ニワトリ★スター』(‘18)のメインキャストが続投し、自粛期間中に制作、インスタグラムで公開された「ありがとう」をきっかけにスタートした本作。キャストは続投ながらも、新たなストーリーで“草太と楽人”が甦る。伊勢志摩でロケの大半が行われた本作。到着したビジュアルでは、優しい夕暮れ時の海で、リラックスした表情の草太(井浦さん)と楽人(成田さん)が、こちらに笑いかけ、不死鳥のような雲が浮かんだほっこり和やかな一枚が完成。井浦さんは「ニワトリ☆フェニックス×伊勢志摩だからこそ経験できた夢のような時間。それもこれも、この作品を支えて下さった地元の皆さまのサポートがあったからこそ。心から感謝致します。ニワトリ☆フェニックスは、伊勢志摩の人々の温かさと豊かな自然に恵まれて完成する事ができた映画です。旅に行く地から、ただいま!って帰る大切な場所になりました」と思いを明かし、成田さんは「映画の神様からのプレゼントというのは、ごく稀に頂くのですが、今回は、映画の神様と伊勢志摩が手を組んでくれたのか、毎日素晴らしいものをいただいていました」とふり返っている。そして、監督のかなた狼は「色々なロケ地を想像していた時に、ふと今回のニワトリ☆フェニックスの物語りの軸にあるロードフィルムに相応しいロケ地として、伊勢志摩の光景が浮かびました。映画の物語りとして火の鳥を探すと言うのが一つのテーマなのですが。実は実際に撮影中に巨大な火の鳥が空に姿を現しまして。あの瞬間も生涯忘れない奇跡でした。火の鳥っているんですよ。その瞬間は映画の中に明確に刻まれています。CGじゃありませんよ。笑」と見どころも語っている。『ニワトリ☆フェニックス』は2022年春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ニワトリ☆フェニックス 2022年公開予定(C)ニワトリ☆フェニックス製作委員会
2021年12月17日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2021年秋スタートのテレビドラマ『最愛』(TBS系)の見どころを連載していきます。井浦新を初めて見たのは2002年に公開された映画『ピンポン』の時だった。もちろん映画そのものも素晴らしかった。しかし私も一緒に見た友人たちも、当時ARATA名義で活動していた井浦新のクールで端正な佇まいにぼうっとなってしまい、彼がデザインしている洋服を買えないのに見にいってしまうほどだった。2012年の大河ドラマ『平清盛』(NHK)の崇徳上皇(すとくてんのう)、そして2018年に放送されたテレビドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の中堂系(なかどう・けい)。孤独を核にした人物を演じるとき、井浦新は硬質で美しい光を放つ。それが無口な人物でも、狂乱していても、粗暴な男でも。もちろん柔和なインテリである今作の加瀬賢一郎もである。視聴者の高い満足度を維持しながら物語後半に入った『最愛』(TBS金曜22時主演・吉高由里子)。優れたサスペンスドラマにはそれぞれに独自のカラーがある。展開の圧縮したような速さや、ドラマ一話分の中で鮮やかに起きるどんでん返し、複雑かつ、ふんだんにはりめぐらされた伏線、定型をなぞった爽快感のある展開。今作のそれは、マトリョーシカや玉ねぎのようにひとつ剥いて、確かに剥いたはずなのにまた同じ形のものが現れる奇妙なもどかしさだと思う。しかし全くの無駄ではなく一回り形が小さくなって、何かが確実に絞り込まれていく。他のサスペンスドラマにはない不思議なじりじりした感覚であるし、これは全体を通して、しかも集中して見てもらう前提で作られたドラマだと思う。途中にほとんど解放感が無いことも含めて、これは相当な覚悟と見る側への信頼感を持って作られた作品なのだろう。今週、ようやく真田ウェルネス専務の後藤(及川光博)によって隠されていた真田グループの裏金の存在と、その出所が明らかになった。介護施設の入所者から集めた慈善団体への寄付金を複雑なペーパーカンパニー経由で流用という、絶妙な生々しさである。裏金を作った動機が私利私欲ではなく、会社のためだったと後藤が会社の弁護士である加瀬(井浦新)に訴えかけるシーンの荒涼とした切なさに絶句する。ここまでほぼ感情を押し殺して不気味な男を演じてきた及川光博が、感情を爆発させる場面である。「あの場所(会社)がわたしの全てだ。他には何もないんだ。何も、ないんだよ」後藤の言葉に気圧されたように、一瞬加瀬が黙り込む。逃げ去る後藤をなすすべなく見送りながら「わたしの、すべて」という言葉を反芻(はんすう)する加瀬の胸にどんな感情が行き来しているのか。あとをひく印象的な一瞬である。弁護士という職業自体、本来は白黒つけられない複雑なものに何とか白黒をつけて解決するものだが、真田ホールディングスや真田ウェルネスのような、介護や医療、人の老いや生死に直結した企業の法務が仕事ならば、なおのこと扱うのは善悪の単純ならざるグレーなものばかりなのではないかと思う。人の病気が治るということは、シンプルに善だ。今まで治らなかった病気を治すものを作りたいという梨央(吉高由里子)の情熱が、加瀬の人生にとってどれほど眩しく救いであるか。「世界が良い方に変わっていくのを見たい」と、ぽつりと語った言葉がそれを表している。梨央にとっても、加瀬は眼前の創薬だけに没頭しがちな自分と社会を繋ぐ堅実な『輪』であり人生の一部なのだろう。だが、彼女にとって加瀬は人生の大切な一部だけれども、すべてではないし、おそらく大半でもないはずだ。ふと、加瀬という男にとって真田梨央は人生のどのくらいの割合なのだろうと考えてみる。今のところ、まだそれを想像させる手がかりは少ない。今週のラストで、渡辺昭(酒向芳)殺害の現場にあったペンの出所が明らかになる。宮崎大輝(松下洸平)が、梨央や優との縁が切れないところから連鎖して、それが明らかになる過程はいかにも『最愛』という名のドラマらしい、やるせなさと高揚である。たった五人だけが持っている特注品のペン。誰が、とそれをカウントしていく時、これまでかかわり続けてはいても、犯人としての範疇からはずっと外れているかのように見えた一人が炙るように浮かび上がってくる。どうか、巧妙なミスリードであると思いたい。同じ形のままでも、間違いなく事件は絞り込まれている。何かがむき出しになり、それぞれが自分の欲や感情を露わにして動き出そうとしている。この物語を見守ってきた私たちも、もう間もなく真実の形にたどり着くだろう。最愛/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送過去の最愛ドラマコラムはコチラから[文・構成/grape編集部]
2021年12月06日吉高由里子、松下洸平、井浦新が共演する「最愛」の8話が12月3日放送。井浦さん演じる加瀬の“疑惑”に視聴者から悲痛な叫びが相次ぐ一方、津田健次郎演じる山尾の“ブラック”な一面にも「怖かった」といった反応が寄せられている。15年前、岐阜の大学の寮で起きた薬物と暴行、失踪事件が、現代の連続殺人事件につながっていき、事件に関わる人物たちそれぞれの“最愛”を巡る人間模様とともに、その謎に迫っていく完全オリジナルストーリーとなる本作。キャストは15年前に父の達雄(光石研)が亡くなり母の梓に引き取られ、現在は「真田ウェルネス」の代表取締役となった真田梨央に吉高さん。梨央と親密になったことで異動させられる宮崎大輝に松下さん。15年前から梨央を見守り続けてきた弁護士の加瀬賢一郎に井浦さん。興奮すると記憶が飛んでしまう梨央の弟・優に高橋文哉。梨央の母・真田梓に薬師丸ひろ子(特別出演)。白山大学陸上部の部員で今は刑事となった藤井隼人に岡山天音。「真田ウェルネス」の後継者の座を梨央に奪われ、対立関係となる後藤信介に及川光博といったキャストも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。8話ではしおり(田中みな実)が転落遺体で発見され、自殺かと思われるが山尾(津田さん)は事件性を疑う。しおりの死を知った梨央が出社すると、彼女が後藤と揉めていたことが判明、さらに後藤は連絡が取れなくなっていた。そんななか、加瀬は梓から後藤が別荘にいるだろうと聞かされ、梨央と別荘に向かい、不正の証拠を隠滅している後藤と出くわす。別荘からは大量の現金も見つかる…という展開に。大輝や桑田の上司である警視庁捜査第一係長・山尾だが、8話ではこれまで部下を潰して今の地位に昇り詰めてきた過去も語られるなど“ブラック”な一面も明かされることに。そんな“悪い”山尾には「ダークな津田さんを見れるとは思ってなかった」「途中桑子脅してる時の声怖かった」などの反応が投稿されるとともに、「津田さんは何か知っているんじゃないか?」といった声も。また毎回主題歌「君に夢中」が流れるタイミングにも注目が集まる本作だが、今回は別荘で梨央と加瀬が語り合うシーンでオンエア。こちらにも視聴者からは「加瀬さんの最愛……ここで…」「加瀬さんの最愛は............」「今日は加瀬さんのタイミングなんだね りおが最愛」「加瀬さんも梨央に肩入れしすぎてるのも気にはなるんだよなぁ」などの声が寄せられる。そして終盤、大輝は優から手渡されたペンが、殺害された昭(酒向芳)の所持品と同じ物だと気づく。それを知った梨央が梓にそれとなくペンのことを問いかけると、梓は自分と梨央のほか加瀬、後藤、政信(奥野瑛太)の5人しか持っていないと答える。「加瀬さんの最愛が真田ファミリー、後藤さんの最愛が真田ウェルネスだと分かった時から、梓さんを疑っていました」「最愛はおそらく会社だろうし、会社を守るためならなんでもやりそう」など梓が昭の殺害に関与してるのでは?とする投稿とともに、加瀬がペンを持っていたことに「ペン持ってる5人て…加瀬さん…え、まじ????」「あぁぁあ加瀬さん???!」「加瀬さんだけは犯人嫌だー」など悲痛な叫びも。ここに来て再び大輝の前に現れた藤井にも「最後の出方はなにかあるし15年前の事件に関係してるよね!?」「岡山天音の好きな人がみなみだったとか、あるかしら?」など、ネット上では様々な考察が繰り広げられている。(笠緒)
2021年12月04日吉高由里子が主演する金曜ドラマ「最愛」の6話が11月19日放送。井浦新演じる加瀬のスイーツ好きな一面に「可愛すぎ」などの反応が集まるなか、終盤でみせた梨央と優を包み込むように加瀬がハグする“3人ハグ”にも視聴者から感動の声が続々と送られている。15年前に起きた事件が現在の連続殺人へとつながる完全オリジナルストーリーとなる本作。吉高さんが朝宮梨央を演じるほか、宮崎大輝に松下洸平、加瀬賢一郎には井浦新。梨央の弟・優に高橋文哉、梨央の母・真田梓に薬師丸ひろ子(特別出演)、父の朝宮達雄に光石研。藤井隼人に岡山天音、橘しおりに田中みな実、後藤信介に及川光博といったキャストが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。6話では身柄を拘束された優に加瀬が面会。優を励ましながら梨央のことも気遣いつつ、優と昭が争った時の様子が録画された映像を解析していく。そこには優と争った昭が、遺体になって発見されたのとは別の池に落ちる様子が映されていた。警察もそこに注目、当時の目撃者を探し始める。一方、優が心配な梨央が警察署に現れる。優が取り調べに耐えられるか心配する梨央に、大輝は優は弱くないと説得する。そこに加瀬が現れ梨央を大輝から引き剥がす。「いったん落ち着こう」と加瀬が梨央を連れて行ったのは女性客で賑わうカフェ。真面目な顔でイチゴパフェを頬張る加瀬の姿に「本日の最愛も見どころ満載だったけど、「パフェと加瀬さん」が私の中では大優勝でした。」「加瀬さんまじかっこいい いちごパフェ食べてるの可愛すぎ」「加瀬さんの最愛はパフェだった」などの反応が続々。その一方で加瀬は捜査に当たる刑事の弱みを握って情報を入手し、動画の鑑定結果などの資料を使って優を“無実”にするために奔走。目撃者も発見され、優が池に突き落とした後も昭が生きていたことが判明、優は不起訴となる。釈放された優に駆け寄り抱きしめる梨央、その2人をさらに抱きしめる加瀬…3人のハグに「梨央と優君3人のハグの瞬間は涙が溢れた」「3人でハグしたとこはもう最愛しすぎてて感動でした」といった声も。加瀬から大輝が自分たちに肩入れしすぎていることを聞いた梨央は大輝に連絡、待ち合わせ場所に現れた大輝に梨央は電話で「もう会わない。最後に顔を見たくて」と伝えるが、大輝は「勝手に決めんな」と梨央を追いかけ抱きしめる…。梨央と大輝のハグにも「だいちゃんとりおのハグが忘れられん」「大ちゃんと梨央のハグのシーン切なすぎる」「大ちゃんと梨央のハグが最愛同士の最愛で泣ける」などの声が送られている。(笠緒)
2021年11月20日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2021年秋スタートのテレビドラマ『最愛』(TBS系)の見どころを連載していきます。第1話の無料見逃し配信再生回数が、名作揃いのTBSドラマの中で歴代1位(第1話無料見逃し配信の中で)を記録し、既に様々な考察が盛り上がっているTBS金曜22時から放送の『最愛』(主演・吉高由里子)。第3話、いよいよ物語は回想メインから現在進行形の事件に踏み込んだ。優れた連ドラのサスペンスでは、一つの謎が解ければそれに連鎖して次の謎が現れる。一週間のインターバルを繰り返しながら視聴者を惹きつけるには、一つの大きな謎を長く引っ張るよりも、謎を小出しにしながら小さな解決と次の謎を紐付けていく方が有効である。しかし今作の場合は、その『小出し』の面積が大きく、毎週「えっ、それもう分かっていいの?」と驚く。もちろん、手の内が明かされた分だけ「何でそうなってるの?」と次の疑問もわいてくるので、自ずとドラマ自体も考察も盛り上がる。それにしても3回まで見て実に隅々まで磨かれたドラマだと思う。上記のようなストーリー展開も、演出が生み出す映像の美しさも、それぞれの俳優の魅力を活かした人物設定も素晴らしいが、個人的には余韻のあるセリフと会話の上質さが興味深い。第3話の中でも、いくつか『気になる』会話のシーンをピックアップしてみたい。見れば見るほど驚嘆のある『最愛』まずは今回の序盤、ヒロインの梨央と刑事の宮崎大輝(松下洸平)がもんじゃ焼き店で交わす会話。「東京名物、全部制覇するって言って」「渋谷にギャル見に行こうって言ってたのは?」この時点で、梨央の中では誰が何を言ったのかの過去の記憶は曖昧になっている。それは多分、彼女の中で幸福な思い出は曖昧な塊のようなもので、一つ一つのエピソードというよりも、柔らかい手触りや温かさの集合体なのだと思う。ちなみに、ここで梨央と大輝は向かい合って座る。大輝に正面から顔を凝視されることを梨央は嫌がり、大輝が帰った後に店にやってきた弁護士の加瀬賢一郎(井浦新)は自然に梨央の隣に座る。次は弟の優(柊木陽太)が失踪したときの梨央の慟哭(どうこく)。宥(なだ)める加瀬を相手に、梨央は「わたしのせいで、優が幸せじゃなくなった」と泣く。「わたしのせいで優が不幸になった」ではなくて「幸せじゃなくなった」という言葉が印象的である。あの夜、自分がしっかりしていれば、我が身を守れていれば、弟を今でも幸せな環境の中にいさせてあげられたのにという、梨央自身が被害者でありながら、あまりにも残酷で理不尽な悲しみである。梨央はそんな断片にしかならない言葉で泣く以外、複雑で痛切な悲しみを他の誰に語ることも、共有させることも出来ない。そして、事業説明会の騒動で梨央を刃物から庇って怪我をおった加瀬が、救急車の中で苦笑気味に呟く「給料に見合いませんよね」。第2話で、加瀬は「この家では、わたしがあなたを守ります」と言ったあとに、慌てたように「梓さんから、そう言われているので」と、仕事の延長であるように誤魔化す。加瀬の梨央への献身は、職務とそれ以上の感情の境界線を常に行き来しているが、その上で今回の冒頭、モノローグで「人に見返りを求めてはいけない」と信条を淡々と語った言葉があるからこそ、見合わない『給料でない』部分の大きさが垣間見える言葉である。最後に、加瀬の治療を待つ病院で梨央と大輝が交わす言葉。「今でも、走ってるの」という問いから始まり、それぞれの今の立場から不信のもつれを解くような会話である。「本当に、友達として話せたらいいのに」と長いため息のあとに「本当に」とぽろっとこぼれた梨央の言葉が、本音で話せない苦しみと話したい切望を同時に伝えて胸に響く。このドラマの現代パートでは、吉高由里子は常に低く抑え気味の声で抑圧のヒロインを演じているが、彼女の声が持つエモーショナルな魅力がこの会話では最大限に引き出されている。ここで大輝はようやく梨央の横に座り、再会してから隣というスタートラインに立つ。分からないなりに重苦しい過去から梨央を解放したい大輝と、過去に何があったかは関係なく今の梨央を守りたい加瀬。現代で起きた殺人の謎、弟の失踪の理由に加え、梨央の『隣』をめぐる二人の男性。最初の一回目は夢中になってストーリーを追い、二度目三度目で演技やセリフの微妙なニュアンスを確かめる。見るたびに驚嘆がある。時間の注ぎこみがいのあるドラマである。最愛/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送過去の最愛ドラマコラムはコチラから[文・構成/grape編集部]
2021年11月01日吉高由里子主演「最愛」の3話が10月29日オンエア。井浦新演じる加瀬に「ふつうに惚れる」「あの守り方はやばい」などの反応が上がる一方、梨央の「本当に、友達として話せたらいいのに」というセリフにも「泣ける」といった声が多数寄せられている。殺人事件の重要参考人となった女性実業家と、彼女を追うかつての幼馴染みである刑事。そして彼女を支える弁護士。この3人を中心に、15年前の失踪事件と現在の連続殺人事件を繋ぐ謎に迫っていく完全オリジナルドラマとなる本作。キャストは朝宮梨央を吉高さんが演じるほか、宮崎大輝に松下洸平。加瀬賢一郎に井浦新。梨央の母・真田梓に薬師丸ひろ子(特別出演)。梨央の父・朝宮達雄に光石研。謎の死を遂げる昭に酒向芳。後藤信介に及川光博。また田中みな実、津田健次郎、佐久間由衣、高橋文哉らも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。大輝から「友達として話をしたい」と言われた梨央は、馴染みの鉄板焼き店で事件当夜のことを話し始める。が、大輝は彼女が何かを隠してると感じていた。そんな折、「真田ウェルネス」に脅迫メールが届く。梨央に復讐するというその内容から後藤は事業説明会の中止を進言するが、梨央は説明会を強行する。説明会当日、秘書からメールの件を聞いた大輝は会場の駐車場で、以前梨央を轢こうとしたものと同じナンバーの車を発見するが、その頃警備員に変装した脅迫犯は梨央にナイフを突きつけ、会場から連れ出そうとしていた…というのが3話の展開。両親が早くに他界し真田家を家族だと語り、そこにやって来た梨央に「この家では私があなたを守ります」と告げる加瀬。梨央の弟・優が姿を消した際も、優の行方がつかめず街角で頭を抱え座り込む梨央に「あなたには新しい家族がいます。頼ってください」と言葉をかけ、優の居所が見つかるも「会いたくない」と再会を拒絶され、泣き崩れる梨央を励まし、脅迫犯から彼女を守って斬りつけられる…。常に梨央を守り、支えてきた加瀬の姿に「これだけ献身的に尽くしてくれたら、ふつうに惚れる」「加瀬さん沼が一気に広がった…やばい、あの守り方はやばい」「加瀬さんにとっての最愛は真田家ではなく梨央であってるのかな?」などの声が上がる一方、「加瀬さんにとって梨央は最愛な人でいつも守ってる。梨央の味方なんだろうな…けどなんか裏がありそう」「中盤くらいに裏切り者でしたー!ってなってバーンッて落とされそうで怖すぎる。今から怖すぎるよ....」と、加瀬の行動に裏があるのでは?と不安視する投稿も。加瀬が運ばれた病院に向かった大輝は梨央に「怖かったろ」と声をかけ、自分の想像だと前置きしたうえで昭にも脅されてたのでは?と問う。その質問にため息をついて「本当に、友達として話せたらいいのに」と返す梨央。その言葉を聞いてはっとした表情を浮かべる大輝…。このやり取りにも「友達として話せたらいいのにって悲しい…」「過去の話をする2人やばいね。泣けるね。本当に友達として話せたらいいのに」「松下洸平のハッとして切なくなった表情がよすぎる…」といった声が。また「友達として話せたらよかったのに。からの宇多田ヒカル様」「友達として話せたらいいのにね…ここで主題歌くるぅぅぅ!」「主題歌が流れるタイミングが最高に良い~~」「主題歌流れるタイミングが完璧」など、宇多田ヒカルが歌う主題歌「君に夢中」が流れるタイミングを絶賛するコメントも多数寄せられている。(笠緒)
2021年10月30日吉高由里子主演「最愛」の第2話が10月22日にオンエア。帰郷した梨央が知った“衝撃的な事実”に「嘘でしょ」など視聴者にも動揺が走る一方、井浦新演じる加瀬に「絶対好きになっちゃうやつ」「カッコ良すぎ」といった声が上がっている。殺人事件の重要参考人となった女性実業家と、彼女の幼馴染みでもある事件を追う刑事、彼女を支える弁護士の3人を中心に、15年前のとある失踪事件から現在の連続殺人事件へと繋がる謎に迫る完全オリジナルストーリーとなる本作。15年前は高校3年生、白山大学陸上部の大輝に初めての恋心を抱いており、新薬開発の夢に挑もうとしていて、現在はその夢を追い続け「真田ウェルネス」の代表取締役をしている朝宮梨央を吉高さんが演じるほか、15年前は梨央に恋する白山大学の陸上部エース、現在は警視庁刑事部捜査一課の刑事をしている宮崎大輝に松下洸平。「真田ホールディングス」の法務部に所属する弁護士で、15年前から梨央を見守り続けてきた加瀬賢一郎には井浦さん。また「真田ホールディングス」の社長で梨央の母親、真田梓に薬師丸ひろ子(特別出演)。大輝の後輩で現在は刑事の藤井隼人に岡山天音。大輝の上司・山尾敦に津田健次郎。大輝とコンビを組む桑田仁美に佐久間由衣。情報屋に高橋文哉。梨央に“暴行”を働いた渡辺康介の父親で、現在になって謎の死を遂げた昭に酒向芳。ノンフィクションライターの橘しおりに田中みな実。「真田ウェルネス」専務の後藤信介に及川光博といった面々が出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。14年前の2007年、梨央は東京に引っ越したものの兄・政信(奥野瑛太)と反りが合わず、弟の優(柊木陽太)とは自由に連絡が取れないなど慣れない生活を送っていた。そんななか白山大学陸上部員の薬物使用が発覚、部活動が無期限停止に。大輝はマネージャーの青木(水崎綾女)が康介から性的暴行を受けていたことを聞き、梨央の腕の傷を思い出す。冬、久々に岐阜に帰った梨央は、優から失くしたはずの携帯を手渡される。そこには優が康介を殺めた際の動画が保存されていた…というのが2話のストーリー。「お父さんかと思ったら...弟だったのか!?」「え、やっぱり弟が殺してたの」「嘘でしょ、優くん」など衝撃的な展開に動揺した視聴者からの声がSNSにあふれる。一方、東京で慣れない生活を送る梨央を優しく支える加瀬に「加瀬さんは常に梨央に寄り添っていたんだな~」「絶対好きになっちゃうやつだ てかもう好きになっとる」「加瀬さんみたいな人身近にいたら好きになる自信しかないカッコよすぎる」などの声も。特に芝生で本を読んでいるシーンに「芝生で寝転びながら本を読む井浦新さんの印象が強すぎて…」「草原で本を読む井浦新は完全なるサービスショット」「草の上に寝転がって本読んでる加瀬さん( #井浦新 さん)爽やかでカッコ良すぎじゃない!?」といった反応が続々と集まっている。(笠緒)
2021年10月22日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2021年秋スタートのテレビドラマの見どころを連載していきます。週末、金曜日の夜22時のドラマは重い。そして緻密である。現在、この時間帯はTBSの金曜ドラマとNHKの同時間帯のドラマ枠『ドラマ10』がしのぎを削る。どちらの局でも、この枠の作品は良作が多く、ドラマ好きはどちらを見るべきか、毎期選択に悩むことになる。(おおむね片方をリアルタイムに見て、片方は録画になる)とりわけTBSの金曜ドラマは、文芸ドラマ枠と表現したくなるような重めの傑作を生む枠である。野島伸司が脚本を務めた『高校教師』『人間・失格』もこの時間帯だったし、この数年でも『Nのために』『コウノドリ』『アンナチュラル』と傑作の枚挙にいとまがない。初回で描かれたのは『失われなかった頃の幸福』今作『最愛』(主演吉高由里子)もまた、TBS金曜22時の正統派ともいうべき重さと痛みと、物語として強烈な吸引力を持ちあわせた作品である。まずは、物語全体の羅針盤ともいうべき冒頭の松下洸平のモノローグに引き込まれる。抑えた声に滲む感情は時に優しく、深く悲しく、これは『すでに失われたなにか』の物語であることを最初に私たちに伝えてくる(松下洸平は、殺人事件の重要参考人となるヒロインの捜査にあたる刑事の宮崎大輝を演じる)。それにしても、松下洸平の出世作となった朝ドラの『スカーレット』でも感じたが、松下の声は朴訥(ぼくとつ)とした方言と抜群に相性がいい。そして初回ほぼすべての時間を割いて描かれるのは、陸上部のエースである大輝と、学生寮の明るい看板娘であるヒロイン朝宮梨央の、失われなかった頃の幸福である。故郷の穏やかな景色も、古い家に差し込む柔らかい太陽の光も、全てが残酷なほどに美しい。そんな無垢な幸福が壊されるきっかけになる禍々しい事件が、遠回しに、時にぼんやりとした描写で何度も差し込まれる。このぼんやりとした表現の度合いが絶妙で、事件としての全体像は見ていればわかるものの、肝心の細部は全くわからない曖昧さ加減になっている。完全犯罪として隠蔽しようと思えばできるような、そして誰が犯人でもおかしくないような、事件ものの仕掛けとして実に秀逸なのである。喪失の予感に満ちた過去のエピソードの中、父親(光石研)を亡くした梨央を、離れて暮らす実母(薬師丸ひろ子)の元へ連れ帰るためにやってきた、弁護士・加瀬賢一郎を演じる井浦新が醸し出す安心感が唯一の風通しになっている。いかにも仕事の出来そうな風体で現れつつも、香典をスッと取り出せずに慌ててカバンを探る人間くさい様子は、ほのかな可笑しみとともに視聴者をホッとさせるものだった。金曜ドラマ×塚原あゆ子監督に期待傑作揃いの近年の金曜ドラマの中でも、とりわけ記憶に残る名場面が二つある。一つは『アンナチュラル』第5話。恋人を殺した犯人に、泉澤祐希演じる鈴木巧が直接制裁を加えて刺し殺そうとした瞬間に重ねて井浦新演じる中堂系が雪空を見上げるシーン。もう一つは『MIU404』第2話。パワハラで苦しんだ挙句に上司を殺す犯人の加々見を演じた松下洸平が、夕暮れの富士山を背景に深々と頭を下げるシーン。どちらも、このドラマを担当する塚原あゆ子の演出である。おそらく今回も、胸に突き刺さるような忘れがたい名場面を私たちに残してくれることと思う。第一話のラストで、物語は一気に現代に飛ぶ。ヒロインの梨央は会社を経営する裕福な母親に引き取られ、自身も経営者となっている。大輝と梨央、ふたりの人生はもう交錯しないかのように見える。しかし、行方不明になった大学生の遺体が15年の時を経て発見され、更にその父親もまた、遺体で発見される。一見どこにもなさそうな、新進気鋭の女性経営者と過去のものであった15年前の田舎での殺人事件を繋ぐか細く遠い糸は、遺留品にまぎれた受験の前夜に大輝が梨央に渡した大学合格祈願のお守りだった。大切な人のためにと想いを込め渡した忘れることのないお守りが、その愛情が、細くても切れない糸として、深く閉じ込めた過去を開く。『最愛』と名づけられた、サスペンスが始まる。最愛/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送[文・構成/grape編集部]
2021年10月20日今、映画界から最も注目されている監督の一人である今泉力哉監督の最新作に出演した井浦新さんと志田彩良さん。最新作に込められたメッセージから、映画を愛する想いまでを聞きました。観客の心に染み入る“嘘のない”芝居。父と娘の二人暮らしから、再婚相手と連れ子を含めた4人家族へ。思春期の少女の戸惑いや、同級生への淡い恋心を穏やかに描いた今泉力哉監督最新作『かそけきサンカヨウ』が間もなく公開となる。――日常を生きる人物をリアルに描く作風で知られる今泉監督。現場ではどんな方でしたか。井浦:一見物静かで、実際に物腰の柔らかい方なんですけど、現場での監督は、常に悩み、苦しみながらご自分と闘っていました。ご自身の内側に、映画作りへと駆り立てる、ものすごく大きな馬力のエンジンを積んでいるんだろうなと。僕はずっと今泉組に参加したくて、今回念願が叶ったわけですが、また一緒に人間というものを追求したいと思いました。志田:映画作品で監督とご一緒させていただくのは今回が3作品目で、今泉組には勝手に仲間意識を感じています。監督作品で主演させていただくことは、私にとって大きな目標でした。こんなにも早く実現するとは思いませんでしたが、とても嬉しかったです。これまでの現場では、監督から「こういうふうに演じてみようか」とアドバイスをいただくことが多かったのですが、今回は監督から役についての指示があまりなく、少し不安でした。しかし、これまで築いてきた信頼関係があったので、今泉監督が「OK」と言うのなら大丈夫なんだろうという、絶対的な安心感がありました。――高校生の陽を志田さん、父親の直を井浦さんが演じた本作。どんなメッセージが込められた作品なのでしょうか。志田:父親の直、娘の陽、再婚相手とその連れ子、陽が憧れる同級生…、この映画には誰一人、相手の意見を否定する人が出てきません。どのシーンも、みんな相手が伝えてくれた言葉をちゃんと自分の中に落とし込んで、自分の気持ちもちゃんと伝える。一人ひとりが相手を思いやり、尊重し合いながら、一生懸命関係を築いていく物語だと思います。井浦:これは、今泉監督作品の根本だと思うんですが、相手を許して、受け入れていこうとする人間たちをこの映画では描いていて。親子関係、友達や恋人同士など、人と人とが関わるって、大変じゃないですか。でも、互いを受け入れ合いながら人と関わって生きていくさまをとても瑞々しく描いていて、心に染み込むように伝わる作品になったのではと思います。――志田さんは、陽の感情の揺れを繊細に表現していましたが、どんなことを考えて演じましたか。志田:ちょっとした言葉で傷ついたり、周りからの刺激で揺れ動く10代ならではの感情を一つひとつ丁寧に、目の前にいる父や同級生の陸くん(鈴鹿央士)の言葉をちゃんと受け止めて、嘘のないように、ちゃんと動けるようにしようと思って演じていました。――井浦さんは、直と陽の親子関係をどのように感じましたか?井浦:直の妻が去ってからの二人の距離感というのは、心がすれ違ったとしても、けっして遠くはなくて、時には恋人のように見えるほど近くなることもあります。時どきで変わるそうした距離感を大事にしたくて、その都度その都度、監督と相談しながら演じました。――お互いの印象は?井浦:志田さんは真っすぐで瑞々しい方。すでにご自身が等身大で持っているものと、僕が陽に感じた危うさや不安をうまく混じり合わせて、内側から表現できるのが素晴らしいなと思いました。現場でもこうしたインタビューでも、感じたことや想いを、ちゃんと言葉にして伝えることができて、しっかり芯が通っていますよね。志田:そんなふうにおっしゃっていただいて嬉しいです。新さんは、普段から一つひとつ丁寧に言葉を選んでいらっしゃって、嘘のない方だなあって。お芝居もそう。私は“お芝居で嘘をつかない”ということをひとつの目標にしているので、新さんのお芝居や立ち居振る舞いを間近で拝見して、勉強させていただいています。――最後に、映画にはどんな力があると思いますか。井浦:映画は、出会いがあるから面白いと思うんです。作る時は、役との出合いもあるし、表現者である俳優や監督、スタッフとの出会いから力をもらうことで、挑戦もできるんです。そうした現場で作られた映画は、観る側に自分の知らない世界との出合いをもたらしてくれますよね。小さな路地裏から、一生かけても辿り着けない遠い場所まで、見知らぬ世界に連れていってくれ、新たな気づきをもたらしたり、心を潤したりしてくれるのが映画の魅力ですね。志田:私にとって映画を観るということは、ごはんを食べるのと同じ感覚で、日常の一部です。そのくらいなくてはならないもので、家ではひたすら映画を流しています。自分の考えや価値観、時には人生さえも変えてくれる力が映画にはあると思っています。なので演じる側としても、一人でもそう感じてもらえる作品を届けたいですし、誰かの救いになると信じながら、責任を持って一つひとつの作品を丁寧に作っていきたいです。『かそけきサンカヨウ』長らく父親の直(井浦新)と二人暮らしだった高校生・陽(志田彩良)。直の再婚相手の美子(菊池亜希子)とその連れ子との新生活に戸惑いが隠せない。タイトルのサンカヨウは、雨に濡れると花びらが半透明になる植物。10月15日全国公開。【井浦新さん】My 名作映画『エンドレス・ワルツ』社会派で知られる若松孝二監督作。「狂おしいほど愛し合い、転がりゆく男女を、美しく、力強く描いた愛の物語。こんな純度の高い大恋愛ができたら素敵だと思わせてくれます」【志田彩良さん】My 名作映画『チョコレートドーナツ』同性愛カップルとダウン症の少年が司法や偏見と闘う。「昨日、3度目の観賞をしましたが、ふと観返したくなる作品。性別や血縁といったものは、愛があれば関係ないんだなって」いうら・あらた1974年9月15日生まれ、東京都出身。‘99年、『ワンダフルライフ』主演でデビュー。11月公開映画『恋する寄生虫』、10月15日スタートのドラマ『最愛』に出演。井浦さん・コート¥49,500(ティーエスエス/ティーエスエス 代官山ストア TEL:03・5939・8090)その他はスタイリスト私物しだ・さら1999年7月28日生まれ、神奈川県出身。モデル活動を経て、2014年、『サルビア』主演で俳優デビュー。今年、『ドラゴン桜』第2シリーズでの好演が話題に。※『anan』2021年10月20日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・上野健太郎(KEN OFFICE/井浦さん)山本隆司(style3/志田さん)ヘア&メイク・NEMOTO(HITOME/井浦さん)髙取篤史(SPEC/志田さん)インタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2021年10月15日斎藤工がゲストに井浦新を招き、全国のミニシアターにエールを送るWOWOWシネマ「特集:ミニシアターに愛をこめて」にて、世界のミニシアターの秀作4本を紹介する。斎藤さんは、映画を愛する俳優たちが中心となって、コロナ禍に苦しむミニシアターを応援しようと立ち上がったプロジェクト「ミニシアターパーク」の中心人物の1人。今回の放送・配信では、かつてミニシアターで映画ファンが熱狂した4本を特集。映画の前後に案内役の斎藤さんとゲストの井浦さんを招いて2人が放送作品についてトーク。放送・配信作品となる『ユア・マイ・サンシャイン』『ポネット』『落下の王国』『仕立て屋の恋』の見どころはもちろん、それぞれの作品の公開当時のミニシアターの様子や、自身の近況も語られた。井浦さんも「ミニシアターパーク」の中心人物の1人で、「ミニシアターパーク」は井浦さんから斎藤さんへの1本の電話がきっかけでスタートしたということもあり、「この番組は井浦さんと向いている方向が一緒ではないかと思うので、ご出演いただけて非常にありがたいです」と斎藤さんは嬉しそうに語る。ミニシアターの現状について、井浦さんは映画館の経営状況を心配しながらも自身は以前よりも映画館に足を運ぶようになったという。「映画館の昼の回に来る人って少ないだろうなと思っていましたが、実際映画館に行くと、半分くらい席が埋まっていたりします。ものすごい嬉しくなるよね」と語り、斎藤さんも「お客さん同士の会話がなくても仲間のような感じがしますよね」とミニシアターならではの魅力を語った。また、チョン・ドヨンとファン・ジョンミンによる『ユア・マイ・サンシャイン』の回では、韓国の映画作りについても触れられた。2009年公開の映画『空気人形』でペ・ドゥナと共演した井浦さんは、撮影現場で彼女から「韓国では大切なシーンを撮るときに1週間かけることもある」と聞き、当時は2週間で作品を撮りきることもあったという日本映画と、1シーンに1週間かけることもある韓国映画との時間と予算のかけ方の違いを感じたと明かす。井浦さんは「時間と予算をかける撮影は映画業界を発展させることにつながるのかも」と語り、斎藤さんも「まさに最近の韓国映画がそれを表していますよね」と続けた。『ユア・マイ・サンシャイン』ほかにも『ポネット』では子役の話、『落下の王国』では同年に若松孝二監督が製作し井浦さんも出演した『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』が話題に上がり盛り上がりを見せた。このトークは各作品の前後に合わせて放送・配信。さらに、放送に入りきらなかった未公開トークをWOWOWオンデマンドにて配信する。『ポネット』「特集:ミニシアターに愛をこめて 斎藤工×井浦新」は10月18日(月)~21日(木)WOWOWシネマ、WOWOWオンデマンドにて放送・配信。(text:cinemacafe.net)
2021年10月14日