国立大学としては、国内で唯一の総合芸術大学である、東京藝術大学。学生の類まれな芸術的センスは、アートの分野のみならず、さまざまな場面で注目を集めます。そんな東京藝術大学院の卒業生である、みよしん(@GOEGOE05)さんが、仁王像を造ったというのですが…。東京藝術大学出身者が仁王像を造ると?仁王像といえば、イメージするのは、厳かな表情と身体をひねるなどのポーズで立っている姿でしょう。しかし、みよしんさんが造った像は独特でした。「どのように独特なのか」は写真を見れば一目瞭然です!なんと、みよしんさんが制作した、仁王像はドーナツを手にしていたのです!ドーナツを手に、険しい表情をしている姿が、どこかシュールでクスッとしてしまいますね。ちなみに写真は、粘土での造形が終わって乾燥中の段階。乾燥が終われば、焼いて着彩する予定とのことで、色がついたらより本格的な姿になりそうです!ネットでは、「人間臭さがたまらん!」「仕上がりが楽しみだなぁ」といった声が寄せられました。完成した暁には、より多くの人を魅了する仁王像になっているのでしょうね!grape HIT(グレイプ ヒット)ウェブメディア『grape』で、過去に多くの共感を得た記事や反響の大きかった投稿を再構成してお届けしています。[文・構成/grape編集部]
2024年02月03日ユネスコの世界遺産に登録されている平泉の文化遺産のシンボルでもある国宝・中尊寺金色堂。その建立900年を記念して、堂内の中央須弥壇に安置された国宝の仏像11体をすべて初めて寺外で拝観できる特別展が、上野の東京国立博物館の本館特別5室で、1月23日(火)から4月14日(日)まで開催される。中尊寺金色堂は、平安時代後期の1124年、奥州藤原氏の初代・藤原清衡(ふじわらのきよひら)によって建立された東北地方現存最古の建造物。建物の内外を金色に飾り、螺鈿蒔絵(らでんまきえ)の漆工技法を駆使した装飾が施された絢爛豪華なその姿は、まさにこの世の「極楽浄土」を思わせるものだ。美の限りを尽くし、藤原氏の栄華と篤い信仰を伝える金色堂はまた、一族が今なお眠る聖地でもある。堂内には3つの須弥壇が設けられており、それぞれの内部に置かれた棺に今も藤原氏の4人の遺体が納められているのだ。なかでも、最も重要とされる中央壇内部の棺には、建立者の藤原清衡が眠っているとされており、中央の阿弥陀三尊像は、清衡による創建当初から安置されていた可能性が高い特に重要な仏像となっている。今回はこの三尊像に加え、6体の地蔵菩薩立像、そして躍動感あふれる二天像が一堂に会するとともに、かつて金色堂内を荘厳していた華鬘(けまん)などの堂内具や中尊寺経などの国宝も展観される。平泉にある実際の金色堂は、保存の観点から外部を「金色堂覆堂」でおおわれ、また堂内の仏像もガラス越しに拝観するかたちをとっている。今回の展覧会の大きな見どころは、仏像11体を直接拝観できると同時に、最新の8K画像データを活用した超高精細CG(8KCG)によって、幅約7メートルの大型ディスプレイ上に原寸大で再現された金色堂と堂内空間を体験できることだ。900年にわたって祈りが捧げられてきた黄金に輝く空間を、迫力ある美しい映像で体感できる同展は、まさに「上野に金色堂がやってくる」といっても過言ではないとか。ぜひ、この機会に、奥州藤原氏が仏の教えによる平和な世界を築くために造立した中尊寺の、この世の「極楽浄土」を目のあたりにしたい。<開催概要>建立900年 特別展『中尊寺金色堂』会期: 1月23日(火)~4月14日(日)会場:東京国立博物館本館特別5室時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜(2月12日、3月25日は開館)、2月13日(火)料金:一般1,600円、大学900円、高校600円公式サイト:チケット情報:
2024年01月18日多種多様な民間仏に込められた、人々の祈りとは?仏像展「みちのく いとしい仏たち」をご紹介します。みちのく いとしい仏たち「仏」という言葉から連想される一般的な姿とは微妙に異なる愛らしい表情やぎこちないフォルム。それなのに不思議と親近感が湧いてくるこれらの仏像は江戸時代、みちのくの地で作られた“民間仏”。大工や木地師(きじし※ろくろを用い、主に木工品などを作る職人)が製作した民間仏は小さなお堂や祠に祀られ、人々の心の拠り所、そして日常のささやかな祈りの対象として大切にされてきた。しかし、当時は上方や江戸で修練を積んだ仏師が、立派で端正な姿の仏像を製作し、全国に広がっていった時代。そんな時代に、なぜみちのくでは民間仏が浸透していた?「立派な仏像・神像は大変ありがたい存在ではありますが、厳しい風土を生きる東北の人々は、生活のなかの小さな愚痴やちょっとした日々の心配ごとなどを聞いてもらう対象として、もっと親しみやすい存在を必要としていたのでしょう。それは必ずしも立派な姿である必要はなく、やさしい姿かたちのお像で十分だったのだと思います。むしろそうしたお像だから悩みを打ち明けやすかったのでは」(東京ステーションギャラリー学芸員・柚花文さん)民間仏の造形は、シンプルさを追求したようなものから、装飾性のあるもの、立像から坐像までさまざま。「立派なご本尊も目にしているはずなので、大工さんも仏像の造形の基本を知らなかったわけではないはず。その上で仏像作りのルールに忠実に従うよりも、依頼主の気持ち、たとえば疫病、飢饉、災害などで命を落とした人々への鎮魂などに寄り添い、できる技術の範囲のなかで心を込めて作った結果、生まれた造形なのだと思います」「笑みをたたえる」「ブイブイいわせる」といったユニークな8つのセクションで構成され、約130の民間仏が展示される本展。歴史ある東京ステーションギャラリーならではのレンガ壁の展示室とマッチした風景も、見どころのひとつになりそう。「難しい話は抜きにして、人々が民間仏にどのような祈りを込めてきたのかについて、思いを馳せながら楽しんでいただければ」と柚花さん。似ている誰かを想像したり、お気に入りのひとつを見つけたり。仏像展初心者も、ぜひ足を運んでみて。《六観音立像》江戸時代宝積寺/岩手県葛巻町良質なカツラの木に彫られたあっさり顔の六観音立像。顔とは対照的に衣のひだからは手が込んでいることがわかる。6体並んだときの祈りの静けさと装飾性を帯びた造形が秀逸。《山神像》江戸時代兄川山神社/岩手県八幡平市本展のメインビジュアルにも選ばれた、林業に携わる人々に今なお厚く信仰されている山神様。狭い肩、バランスのとれた3頭身、控えめな合掌ポーズが魅力的。《不動明王二童子立像》江戸時代洞圓寺/青森県田子町腰をくねらせた不動明王と、やんちゃそうな筋肉もりもりの童子たち。山深い土地で生まれた味わいあるトリオ。《鬼形像》江戸時代正福寺/岩手県葛巻町地獄で亡者の罪を責め苛む鬼が、左手に女性を引きずり得意満面な表情を見せる。楽しそうな表情からは、つらい現世を笑い飛ばしたいという願いも見受けられる。《童子跪坐像》右衛門四良作江戸時代(18世紀後半)法蓮寺/青森県十和田市丸みを帯びた像の底が前後に揺れる可愛らしい仏像。十和田にはこうした武骨で優しい像が多く残されている。みちのく いとしい仏たち東京ステーションギャラリー東京都千代田区丸の内1‐9‐1(JR東京駅 丸の内北口 改札前)12月2日(土)~2024年2月12日(月)10時~18時(金曜~20時。入館は閉館の30分前まで)月曜(1/8、2/5、2/12は開館)、12/29~1/1、1/9休一般1400円ほかTEL:03・3212・2485※『anan』2023年12月6日号より。写真・須藤弘敏(by anan編集部)
2023年12月06日日本では、仮装を楽しむ日として定着したハロウィン。昨今では、量販店やネット通販などで衣装を購入し、手軽にコスプレを楽しむことができます。一方で、本格的な仮装をしたい人は、小物から手作りするなどの工夫をこらしていることでしょう。プロが集結!本気の仏像仮装お笑いタレントである、みほとけ(@mihotoke_chan)さんは、ハロウィン当日に、仮装した自身の姿をX(Twitter)に投稿し、注目を集めました。寺と仏像の研究家として、拝観した仏像は1万体を超えるという、みほとけさん。尊敬する対象に近付きたい気持ちから、身近な物を使って仏にふんした『仏モノマネ』をSNSで公開しています。そんな、みほとけさんがハロウィンに本気で挑んだ結果…!みほとけさんが選んだ仮装は、仏法を守護する『八部衆』の1柱を表現した、阿修羅像!奈良県奈良市にある興福寺の阿修羅像が有名で、3面ある顔の内、何かを後悔するような、悩まし気な表情が見る人の心をつかんでいます。全身が赤色のため、みほとけさんはその点も忠実に再現しました。ヘアメイクは、プロのヘアメイクアーティストである中谷めぐみさん。撮影と画像を編集する『レタッチ』などを、大仏写真家の半田カメラさんにお願いしたそうです。AIを使うことなく、装飾などはすべて手作り。二度見必至な完成度に、称賛の声が押し寄せました。・クオリティーが国宝級。気合と気迫を感じます!・仏像に、阿修羅像状態のみほとけさんが混ざっても気付かないかも。・本物の阿修羅像かと思ったら、人間だった。プロのお仕事、すごい!・切ないような表情の再現が完璧。ハロウィン時期に、この方向性の仮装を本気でやる人は、かなりのレア。好きなものに向ける情熱が爆発した、高レベルな仮装を見られるのが、日本のハロウィンのいいところですね![文・構成/grape編集部]
2023年11月02日東京・上野の東京国立博物館の本館 特別5室で、特別展「京都・南山城の仏像」が開かれています。本展で仏像大使を務めているのは、イラストレーターのみうらじゅんさんと作家・クリエイターのいとうせいこうさん。大人気の展覧会オリジナルグッズを開発したお二人に、グッズ誕生話などを語っていただきました!仏像大使は、みうらじゅんさんといとうせいこうさん!左:いとうせいこうさん、右:みうらじゅんさん【女子的アートナビ】vol. 313特別展「京都・南山城の仏像」では、京都最南部に位置する南山城(みなみやましろ)地域にある浄瑠璃寺(じょうるりじ)や海住山寺(かいじゅうせんじ)、禅定寺(ぜんじょうじ)などに伝わるさまざまな仏像を紹介。平安時代につくられた国宝の《阿弥陀如来坐像(九体阿弥陀のうち)》や重要文化財の《十一面観音菩薩立像》など、平安から鎌倉時代までの貴重な名作仏像ばかりが集められています。本展で仏像大使を務めるのは、みうらじゅんさんといとうせいこうさん。展覧会のオリジナルグッズも開発されたお二人に、グッズ制作の秘話などを語っていただきました!Tシャツに込められた気持ちは…――今回、5つのグッズを開発されたとのことで、まずは神々しい阿弥陀如来坐像の絵がプリントされたTシャツについて教えてください。みうらさんこれは、僕が最初のグッズ企画会議のとき持ち込んだ絵。頼まれてもいないのに、描いてきたものです。先に開催された奈良国立博物館での展覧会でも、東京のほうでも好評と聞いていますよ(笑)。いとうさんそう、はやっているみたいだよね、みうらさんの絵。男性でも女性でも着やすいデザインだし、みうらさんと僕の後ろ姿も入っているので、宗教色だけにならずいい感じで、ばっちりでしたね。みうらさん絵の左下、“見仏”してるのがいとうさんの後ろ姿だとわかったうえで着ると、また気持ちが上がるんじゃないかな?いとうさんえ!?(笑)。どういうこと?みうらさんつまり、Tシャツを着ている人々のお腹のあたりにいとうさんがいるわけで、効力として胃腸を守ってくれてるわけで(笑)。いとうさんなるほど(笑)。ある種のおめでたさと、みなさんの健康を祈るという気持ちが入ったTシャツなんですね。爆売れ「おくすり手帳」誕生秘話――薬師如来坐像が表紙にデザインされたおくすり手帳も、奈良博のときに数千冊も売れたそうで、ネットでも話題になっていました。この企画は、どんなきっかけで生まれたのですか?いとうさん二人でやっている自主ラジオ番組の『ラジオご歓談!』で、あるとき、おくすり手帳の話になったんだよね。この「おくすり手帳」という名前自体が、妙齢の自分たちにはこそばゆい感じがした、とかそんな話になって。みうらさんそうそう。既製のものはいろいろあるけど、僕らが使えそうなグッとくるおくすり手帳がない。ちょうど展覧会にも薬師如来の仏像がお出ましだから、そりゃ薬師如来のおくすり手帳が欲しいよ、とね。いとうさん薬師如来は、手に薬壺を持っていて、そのなかに誰でも治せる万能の薬が入っている、というのが昔から伝わる信仰なんですよ。それで、ラジオでおくすり手帳の話をしたあと、薬剤師の人がメールをくれて、おくすり手帳のデザインに決まりはない、と教えてくれたんですよ。みうらさんだってね。だったら自由につくれると思ったんだよね。薬剤師さんも納得のデザインだと自負しています(笑)。いとうさん 誰でも使うものだから。家族みんなが必要ですよね。みうらさんこれなら、“見仏”の旅にも持っていけますね。急に病気になったとき、便利ですよ。朱印帳代わりにはなりませんが、このお弁当についているシール、ちょっとかわいいな、と思ったら、貼ってもいいですよね、思い出として。いとうさん思い出はやめてください(笑)。それは、高校生の女の子がやるようなものでしょ。これは薬剤師さんが見るものだから、違うシールが貼ってあったら困りますよ。みうらさん承知しました(笑)。お薬のシールだけにしてください。いとうさんでも、本当におくすり手帳は大好評だね。今後、おくすり手帳のマーケットを変える可能性がある商品でしたよね。みうらさん僕ら、仏像大使ではなく、結局グッズ大使ですからね(笑)。牛頭天王キャップのこだわりポイント――牛頭天王のワッペンがついたキャップも、人気があるそうですね。いとうさん当初から、牛頭天王を使いたいと思っていて。牛頭は、あやしい力を持つので、ぜひキャップにつけたいという想いが強くあったし、みうらさんはGOZUという文字を入れたいというこだわりがあったよね。みうらさんそう、ヘビーメタル感を入れたかったもんで(笑)。そもそも、キャップだけでも高いですから。お得だと思いますね、GOZUキャップ。いとうさん高いから、そんなに売れないと思っていたら、奈良では売り切れていたんだよね。みうらさんだってね。世の中、変わりましたね(笑)。ずいぶん前から、展覧会のグッズ企画を出してきましたけどね。僕ら下町ロケットはさ。いとうさん下町ロケット!?(笑)みうらさんいやいや、仏像ロケットですか(笑)。なかなかヒットは飛ばせなかったけど、今回は、こんな宣伝までさせてもらって本当、ありがたいですね。アクリルスタンドの使い方は…――不動明王立像のアクリルスタンドも、奈良では一時完売になったそうですね。いとうさんアクリルスタンドの時代がきていますね。この不動明王は、神童寺にあるもので、僕の“推し仏”のひとつです。不動明王は、邪悪なものに打ち勝つ炎を後ろに背負っています。このお寺の不動は、一般的なスタイルと少し異なり、童子のように膝小僧を出していて、昔、そのあたりを走っていた村の小僧のような雰囲気があるのです。これがアクリルスタンドになって、売れているのがうれしいですね。みうらさんこのアクリルスタンド、おしゃれなスイーツと一緒に写真を撮るといいですよ。僕、この前、はじめておしゃれなカキ氷を食べて、それがメロン1個まるごと入っているような感じで、まるで仏様の螺髪(らほつ)みたな状態でメロンが載っていて。このアクリルスタンドと一緒に写真を撮ってインスタに乗せるといいなぁって思いました(笑)。あとは、手のひらに収まるちょうどいい大きさだから、JRの改札もこれをピッとすれば通れるんじゃないかな?いとうさんSuicaじゃないですから(笑)。十一面観音の見分け方は…――定番グッズの光仏シリーズ、今回は十一面観音が光る仏様になっています。いとうさん光仏シリーズは、電気を消すと仏の姿が浮かび上がるのですが、今回はペンになっています。光る十一面観音が導いてくれます。みうらさん十一面観音は、頭に十の面がついていて、手には水瓶(すいびょう)を持っておられます。もし、街で水瓶を持っている人を見かけたら、「あっ、十一面観音だ!」と思いがちですが、違いますから(笑)。いとうさんそれは、ただ水瓶を持っている人なんですね(笑)。みうらさんですね。いとうさんじゃあ、もし、その人の頭上に十のお面がついていたら?みうらさんそれは、確実に十一面観音です。現世にお出ましになられたということになります。いとうさん救いがあるということですね(笑)。とにかく見てください!――最後に、仏像初心者の人に向けて、この展覧会の楽しみ方を教えていただけますか。いとうさん初心者の方は、仏像について、いろいろ知らなければとプレッシャーに感じるかもしれませんが、それは取り払って、とにかく見てください。仏像って、訳がわからないんですよ。なんで頭の上にたくさん顔があるんだろう、なんで手が千本もあるんだろうって、そのことにいちいち驚けばいいと思うのです。驚いてショックを受けたあと、本を読んでみてもいいし、千本もある手がすごいなと悪夢を見てもいい。美術として驚き続けることもできますし、信仰の気持ちがあってもいい。美術と信仰、片方でも両方でもいいんです。みうらさんこの展覧会のメインは、浄瑠璃寺の阿弥陀如来坐像です。今回、その仏像の修復が終わったことを記念して展覧会が開かれています。東京には一体が展示されていますが、実際現地に行くと、九体の阿弥陀如来が横並びにずらりと、ロイヤルストレートフラッシュ状態におられます。だから、この展覧会を見られた方は、ぜひ浄瑠璃寺に足を運んで、お堂ごと体感してほしいですね。おすすめです。――ありがとうございました!仏像大使は音声ガイドにもゲスト出演!仏友同士であるお二人のトーク、いかがでしたか。難しそうな仏像の話も、お二人が語ると身近で親しみやすく感じられます。本展の音声ガイドでも、みうらさんといとうさんの仏像トークを楽しめます。(音声ガイドナビゲーターは、俳優・タレントの横山由依さんです!)ぜひ、音声ガイドを聴きながら展覧会を楽しみ、見終わったあとはオリジナルグッズもご覧になってみてください。Information会期:2023年9月16日(土)~11月12日(日)会場:東京国立博物館本館特別5室開館時間:9時30分~17時00分(入館は閉館の30分前まで)※11月3日(金・祝)、4日(土)、10日(金)、11日(土)は19時00分時まで休館日:月曜日、10月10日(火)※10月9日(月・祝)は開館観覧料:一般 ¥1,500、大学生 ¥800、高校生 ¥500※本展は事前予約不要です
2023年10月08日スマートフォンで撮影した写真が、千載一遇のワンシーンをとらえていた…そんな経験はありませんか。何気なく撮ったはずだったのに、画面を確認したら決定的瞬間が写っていて、驚いてしまったという人もいるでしょう。出かけた先で写真を撮った、マサキ(@ayametabio)さんもその1人です。きっとみなさんも、「えっ!?」と目を疑うであろう、こちらの写真をご覧ください。「大仏が自爆した!!」というコメントが付けられた、1枚の写真。写っているのは、茨城県牛久市にある『牛久大仏』で、世界で5番目に大きい、全長120mもの巨大な大仏です。もちろん本当に爆発しているわけではなく、花火が打ち上げられたタイミングで撮影されました。とはいえ、これ以上ない絶妙な瞬間を収めた写真には、強烈なインパクトがありますね…!【ネットの声】・このまま発射されて、飛んでいってしまいそうな勢いを感じる。・コメントの火力が強すぎて、笑いが止まらない!!・なぜか、俳優の松平健さんが歌った『マツケンサンバII』を思い出した。・「ロールプレイングゲームで、ラスボスの巨大仏像が登場した」みたいな構図で笑った!マサキさんの写真には、ほかにも「歌手の小林幸子さんっぽい」「マリリン・モンローかよ!」などのツッコミも続出。10万件以上の『いいね』が寄せられたこの写真は、一度目にしたら、そう簡単には忘れられないほどのインパクトがありますね…![文・構成/grape編集部]
2023年08月16日寺院が保有する仏像などの寺宝の防犯対策に、国は予算をつけるべきか問うたイシュー「予算をつけてまで対策は不要」が60.9%で最も多い回答。SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は、Surfvoteオーサー鵜飼秀徳氏が提起したイシュー(課題)「仏像盗難対策に、国は予算をつけるべきか?」の投票結果をお知らせします。 投票詳細イシュー:仏像盗難対策に、国は予算をつけるべきか?調査主体:社会課題に参加できるSNS Surfvote 調査方法:Surfvote上でアカウントを持つユーザーが投票調査対象:Surfvote上でアカウントを持つユーザー投票期間:2023年4月17日〜2023年6月30日有効票数:64票選択肢:予算をつけて盗難対策をすべき予算をつけてまで、対策は不要その他わからない投票結果・コメントの紹介(一部抜粋)予算をつけて盗難対策をすべき31.3%オーサーの意見に全面的に賛成です。 なぜ日本は海外の人びとにとって魅力的かというと、それは単にそこに「歌舞伎町タワー」があるからではなく、単にそこに「高野山」があるからでもなく、単にそこに「手付かずの自然」があるからではなく、多くのこうした仏像などを始めとする文化財が国全体のイメージに大きな意味を与えているからではないでしょうか。(賛同数38)予算をつけてまで、対策は不要60.9%民間の(宗教法人)所有の仏像を守るのに何故、国が補助を?価値のある文化物であればその所有者が盗難対策すればいいのでは? 文化保護を第一にするのであれば、保護すべき文化財には盗難対策を義務化して、対策をしていなかったりその費用を賄えないなら民間の施設での保管ではなく、寄贈するなりして国で盗難対策をした施設に保管にすればいいのでは?価値ある文化財を寄贈していただけばレプリカの提供や必要な時に寄贈元へ貸し出したりする費用は公費負担でもいいのかと思いますが。 所有権は自分で持ったまま管理費は国に負担させようってのは虫が良すぎませんか?(賛同数58)その他 6.3%税金の分配の最適化の問題になると思います。 一見良いと思われる施策でも、よく考えて、個別最適化に陥らないようにすべきだと思います。 その上で最も良いと皆が考える進め方ができれば望ましいですね。(賛同数34)わからない 1.6%コメントはありませんでした。問題提起いただいたオーサー 鵜飼秀徳氏作家、ジャーナリスト/正覚寺住職 京都・嵯峨の正覚寺に生まれる。新聞記者、雑誌編集者を経て独立。主に、宗教と社会の関係性について取材と発信を続ける。ニュースコメンテーターとしてテレビ・ラジオ出演も多い。 著書に『寺院消滅』(日経BP)『ビジネスに活かす教養としての仏教』(PHP)『仏教抹殺なぜ明治維新は寺院を破壊したのか』『仏教の大東亜戦争』(いずれも文春新書)など多数。 大正大学招聘教授、東京農業大学・佛教大学非常勤講師。全日本仏教会広報委員(有識者)など。Surfvoteとは?当社が提供するSNS「Surfvote」は社会にあるさまざまな課題を問題提起し、それについて誰もが簡単に意見を投票できるサービスです。Surfvoteでは「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)に対して複数の選択肢から自分の意見を投票できます。また他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)したりすることもできます。イシューは当社編集部だけでなく大学の先生やさまざまな分野の専門家にも執筆のご協力をいただき発行しています。投票結果はイシューの内容に応じて、適宜関係省庁や政治家へ提出し報告を行なっています。 Polimill株式会社Polimill株式会社は目的特化型SNS【Surfvote】を運営・提供するICTスタートアップ企業です。Surfvoteは社会課題に特化し、ユーザーがあらゆるテーマについて自分の意見を投票できるだけでなく、他のユーザーの意見を傾聴できるサービスです。地方公共団体版のSurfvoteも拡充中で自治体と連携し住民による住みやすい街づくりを促進します。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年07月13日みなさんは、美術館などで大きな像を見たことはありますか。抽象的なイメージを表現しているものから、まるで本物であるかのように再現したものまで、種類はさまざま。そんな中、文化財保存彫刻を学んだ、みよしん(@GOEGOE05)さんが制作したのは…。「通話を楽しむ仁王像と獅子です〜」筋肉流々とした大柄の仁王が、スマホを片手にニッコリしている像でした。そして、仁王のヒザには、これまたニッコリと笑顔を浮かべる獅子の姿も。眼光鋭い一般的なイメージとのギャップが大きい、みよしんさんの像には、数々のコメントが寄せられました。・どちらもいい笑顔なので、 見ているこっちも顔が緩みます。まさに尊い。・スマホを差し込むタイプの充電器にして空港で売ったら、外国人観光客にウケそう。・めっちゃ癒やされる。ポメラニアンと飼い主が自撮りしているようにも見える。ちなみに、みよしんさんがTwitterに投稿したこちらの像は、2023年7月に予定されているグループ展示に向けて、鋭意制作中とのこと。どのようなでき上がりになるか、楽しみですね…![文・構成/grape編集部]
2023年06月23日おいしい食べ物を口にした瞬間、全身に多幸感が染み渡り、疲れた心身を癒してくれます。もちろん好みにもよりますが、中でも甘い食べ物を食べるブレイクタイムは、幸せのひと時といえるでしょう。みよしん(@GOEGOE05)さんは、ある日の心癒される食事風景をTwitterに投稿。投稿した本人にとっては『何気ない日常の1枚』ですが…写真を見た人たちからは、驚く声や絶賛する声が多数寄せられました。できたてのホットケーキを前に、写真を撮影したみよしんさん。しかしそこには、存在感の強すぎる同席者がいたのです!ホットケーキ食べましたちょうど隣で乾燥中の仁王像が居たので、見せつけながら食べました。美味しかったです。 pic.twitter.com/1OZor3nQxB — みよしん (@GOEGOE05) February 10, 2023 みよしんさんがホットケーキを見せつけた相手は、なんと手作りの仁王像!実は、みよしんさんは東京藝術大学の卒業生。この日は、制作中の仁王像に見せつけるようにして、おいしいホットケーキを味わったのだそうです。ドーナツを口にしたり、狛犬とたわむれたりする仁王像と一緒にホットケーキを食べる…というシチュエーションは、ごく限られた人しか体験できないもの。ちょっぴりシュールかつ、どこかかわいらしい光景は、またたく間に拡散され、多くの人から反響が上がっています。・めちゃくちゃ和む光景だ…!発想が大好きです。・仁王像たちが「おいしそうではないか」「ドーナツも負けんぞ」とか喋っていそう!・「ちょうど隣に仁王像がいる」とかいうパワーワードで、声を出して笑った。険しい表情から、怖い印象を抱かれがちな仁王像。しかし、みよしんさんの作品によって、多くの人が仁王像に親近感を抱いたようです。仁王像たちにとっても、きっと心安らぐブレイクタイムになったことでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年02月11日国立大学としては、国内で唯一の総合芸術大学である、東京藝術大学。学生の類まれな芸術センスは、さまざまな分野で注目を集めています。東京藝術大学院の卒業生である、みよしん(@GOEGOE05)さんは、仁王像を造りました。仁王像といえば、厳かな表情と身体をひねるなどのポーズで立っているでしょう。しかし、みよしんさんが造った像は独特な姿をしていました。ドーナツ持ってる仁王像を造りました粘土での造形が終わって乾燥中です〜乾燥後、窯で焼いて着彩する予定です!!高さ×幅×奥行きH45×W36×D40㎝ pic.twitter.com/c2sllMuFIw — みよしん (@GOEGOE05) February 4, 2023 仁王像は、ドーナツを手にしていたのです!ドーナツを手に、険しい表情をしているのがどこかシュールで、クスッとしますね。写真の段階では、粘土での造形が終わって乾燥中とのこと。乾燥が終われば、焼いて着彩する予定だということから、色がついたらより本格的な姿になりそうです!ネットでは、「人間臭さがたまらん!」「仕上がりが楽しみだなぁ」といった反響が上がりました。きっと完成した暁には、より多くの人を魅了する仁王像になっているのでしょうね![文・構成/grape編集部]
2023年02月05日東京国立博物館は、奈良市・大安寺(読み:だいあんじ)に伝わる仏像のほか、大安寺出土の瓦(当館所蔵)などをあわせて展示し、日本仏教の源流ともいうべき大安寺の歴史を紹介する特別企画「大安寺の仏像」を2023年1月2日(月・休)~3月19日(日)に開催いたします。大安寺は、国家によって造営された日本最初の国立寺院です。前身寺院は、国家の寺院のなかでも最も重要であることを意味する大官大寺という名で、その後、8世紀初めの平城京遷都に伴って現在の地に移され、やがて大安寺と呼ばれるようになりました。中国、インド、ベトナムなどから来日した著名な僧侶たちが住んで教えを伝えるなど、国際色豊かな環境で多くの優秀な僧侶たちを育てた仏教研究の中心拠点として栄え、日本仏教の興隆に重要な役割を果たしました。大安寺には奈良時代につくられた木彫の仏像群が伝わります。奈良時代の木彫像は現存作例が少なく、平安時代以降に仏像の素材として主流となる木でつくられた先駆的な存在として貴重です。いずれも一木造で、優れた身体表現や細やかな彫りに奈良時代の木彫像の特色が表われています。この特別企画は、大安寺に伝わる仏像を東京でまとめてみられる貴重な機会となります。1 「大安寺の仏像」 キービジュアルこの展覧会は、令和4年度日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業(主催・共催型プロジェクト)です。【主な展示作品】1. 重要文化財 楊柳観音菩薩立像奈良時代・8世紀 奈良・大安寺蔵均整のとれた美しいプロポーションに優れた造形感覚がうかがえます。2 楊柳観音菩薩立像2. 重要文化財 多聞天立像(四天王立像のうち)奈良時代・8世紀 奈良・大安寺蔵体は重厚感に富み、甲や靴には装飾的な文様が刻まれます。3 多聞天立像(四天王立像のうち)3. 重要文化財 不空羂索観音菩薩立像奈良時代・8世紀 奈良・大安寺蔵木の重厚さを生かした量感ゆたかな体つきです。4 不空羂索観音菩薩立像4. 重要文化財 聖観音菩薩立像奈良時代・8世紀 奈良・大安寺蔵胸や腕の華やかな飾りは体と同じ木から彫り出されています。5 聖観音菩薩立像画像提供:奈良国立博物館 撮影・西川 夏永■特別企画「大安寺の仏像」開催概要入館方法についての詳細は、東京国立博物館ウェブサイトをご確認ください。会期 : 2023年1月2日(月・休)~3月19日(日)会場 : 東京国立博物館 本館11室開館時間 : 9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで休館日 : 月曜日、1月10日(火)、2月7日(火)※1月2日(月・休)、1月9日(月・祝)は開館観覧料 : 一般1,000円、 大学生500円(総合文化展料金)※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。交通 : JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分お問合せ : 050-5541-8600(ハローダイヤル)ウェブサイト: ※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間、開催内容等については、今後の諸事情により変更する場合があります。詳しくは、当館ウェブサイト等でご確認ください。※事前予約なしでご入館いただけます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月16日さまざまな地域の写真をTwitterに投稿している、フォトグラファーのRiki(@riki_s7_)さん。圧巻の釈迦涅槃像(しゃかねはんぞう)を撮影し、Twitterで公開しました。その写真がコチラです。福岡にある堂々と眠る大仏の存在感が凄い。 pic.twitter.com/V6oIquKqnx — Riki (@riki_s7_) December 9, 2021 圧倒的な迫力で、悟りを開いた穏やかな表情を浮かべる釈迦涅槃像。これは、福岡県糟屋郡にある南蔵院の釈迦涅槃像です。全長41m、高さ11m、重さ約300tで、ブロンズ製の涅槃像では、世界で一番の大きさだといわれています。完成後、住職が宝くじを買うと…?南蔵院は、長年にわたり、ミャンマーやネパールなど東南アジアの子供たちに医薬品や文房具などを送っていたのだとか。その返礼として、1988年にミャンマー国仏教会議により、お釈迦様、阿難様、目連様の三尊仏舎利(さんそんぶっしゃり)の贈呈を受け、それらを安置するために釈迦涅槃像が建立されたのです。面白いのが、釈迦涅槃像が建立された後のエピソード。1995年5月に、釈迦涅槃像が完成すると…。1995年5月に完成。同年6月、南蔵院林住職がジャンボ宝くじで1等前後賞1億3千万円に当選。釈迦涅槃像のご利益と話題になりました。南蔵院ーより引用釈迦涅槃像のご利益か、建立して1か月後に南蔵院の住職が宝くじに当選したのです。このエピソードを知る人々の間では、「金運アップのご利益があるのでは」とささやかれています。ただし、あくまで南蔵院は祈りをささげる場所。訪れる際には、静かに、敬意を払ってお参りしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年12月10日・ずっと見ていられる。・ご利益がありそう。・最高の組み合わせだね。そんなコメントとともにTwitterへ投稿された写真に、反響が相次いでいます。投稿者(@nori22)さんが公開したのは、仏像を写した3枚です。仏像の手元をよく見てみると…。御手に包まれていた pic.twitter.com/yqmhE2Fzsn — nori (@nori22) March 21, 2021 猫を手懐けていらっしゃる…!仏像の手の中には、1匹の猫が顔を出しています。まるで、猫好きなお釈迦様が、猫をかわいがっているようにも見えますね!きっと仏像の上が温かく気持ちがいいのでしょう。「ここ、落ち着くんだよニャ…」という声が聞こえてきそうな光景です。投稿は、またたく間に拡散され「猫好きな仏様なのかな」「猫神様だ!」などの声が上がりました。仏像と猫の心が通じ合っているような光景に、心が洗われます。[文・構成/grape編集部]
2021年03月22日アート・キャンディ・ショップ「パパブブレ(papabubble)」から飴で作られた仏像「アニッカ/インフィニティ(Anicca/Infinity)」が登場。2017年11月1日(水)から11月15日(水)の期間、パパブブレ ギンザシックス店限定で展示、販売される。「アニッカ/インフィニティ」の「アニッカ」は仏教用語で無常、「インフィニティ」は英語で無限という意味。無我の境地を象徴する仏像と、甘い快感で人間の煩悩を揺さぶる飴という「聖と俗」の相反する2つの要素を混在させたのが、このキャンディーだ。「アニッカ/インフィニティ」は店頭で鏡張りのボックスに入れられて展示。3色の飴に、3種のLEDの光で演出される、鏡張りの無限空間に置かれた仏像の佇まいは、あたかも無数に溢れ出ては消えゆく煩悩を表現しているかのよう。「宗教」や「哲学」、「理性」や「本性」、人間と永遠に関わり続けるテーマをゆっくりと感じ取ってほしい。【詳細】「アニッカ/インフィニティ(Anicca/Infinity)」販売期間:2017年11月1日(水)~11月15日(水)販売店舗:パパブブレ ギンザシックス店住所:東京都中央区銀座6丁目10番1号 B2F価格:75,000円+税飴/LEDカラー:クリアー/昼光色、黄金色/電球色LED、蛍光色/ブラックライトLED素材:パラチニット、アクリル樹脂、シナベニヤ、LEDライトボックスサイズ:約140ミリメートル角【問い合わせ】パパブブレ ギンザシックス店TEL:03-6228-5535
2017年10月23日節分と鬼の関係って?篁千礼特別彩色 イスム TanaCOCORO[掌] 天燈鬼・竜登鬼2体セット節分といえば、「鬼は外、福は内」のかけ声をかけて豆をまく伝統行事。もともとは“節分”とは季節を分けるという意味です。春夏秋冬ごとにあったのが、次第に1年の始まりである春の節分、つまり立春の前の2月3日頃を指すようになりました。季節の変わり目は体調を崩したりしやすいため、厄災を取り除く目的で、鬼を追い払う風習が始まったと言われているそう。ちなみに豆をまくことについては「魔滅(まめ)」の意味に通じる、炒った豆を使うことは「射る」ことにつながるという説も。アートを通して鬼の正体に迫る!「鬼と仏像展」鬼の陶器立体作品(松本慶一郎氏)芸術性の高い仏像の展示で人気のイスム表参道店・仏像ワールドギャラリーで開催されている「鬼と仏像展」では、様々な鬼に関する作品が並びます。一見、恐ろしいイメージの鬼も、作品では人間味のある愛らしい姿で私たちを引きつけます。また、展示では、鬼の謎に迫るパネルを展示。鬼は、漂着した西洋人という説や大和民族とは異なる文化を持った辺境の先住民族の蔑称といった説があるなど、知識欲をくすぐる情報が。鬼はなぜ赤と青? 角や虎の皮の由来は?赤鬼(桃)(フィギュア、瀧下和之氏)昔話に出てくる鬼のイメージといえば、肌が赤く角が生えて、虎の毛皮をまとい、金棒を持った姿。赤鬼・青鬼の色については諸説あり、そのうちの一つは仏教思想において人間が克服すべき煩悩である「貪欲」と「怒り」が、それぞれ赤と青で表現されているというもの。また、鬼が角を持つようになった経緯には、諸説あるそうですが、最もメジャーなのが「鬼門に居座るため」だそう。鬼門にあたる丑寅の方角にいるため、牛(丑)の角をもち、寅(虎)の皮を身につけているのだとか。ちなみに、かの有名な昔話『桃太郎』は、鬼を避けるために鬼門の方角に桃の木を植えたという風習に由来するという説も。表情豊かな日本家屋の守り神「鬼瓦」も鬼瓦家守鬼瓦と言われる、社寺や日本建築の邪気を祓い、そこに住む家族を守る役割を持った瓦も展示。“鬼師”と呼ばれる職人が丹念に仕上げた鬼瓦は、魂が宿った迫力ある表情で、どことなく鬼師に似た雰囲気が感じられます。空間デザインを損なわないサイズ感なので、本来の用途以外にも、インテリアとして飾っても素敵です。掲載中の商品は、すべて2月3日までの販売ですが、常設されている仏像にも魅力的な作品が多数あるイスム表参道店・仏像ワールドギャラリー。心を静めるたいときに、ぜひ訪れてみて。出典:『「仏」と「鬼」の謎を楽しむ本』(グループSKIT著PHP研究所)より一部抜粋。店舗情報店名:イスム表参道店TEL・予約:03-6419-7822住所:東京都渋谷区神宮前5-48-3 サンエムビルB1F、1Fアクセス:東京メトロ表参道駅B2出口から徒歩3分営業時間:11:00〜20:00定休日:年末年始
2017年02月03日どの仏像がどの世界に属する方かを見分けるポイントは、髪型、ファッション、装身具、色、表情など。ちょっとの違いを覚えるだけでOKです。パンチパーマ「螺髪(らほつ)」は悟った証!巻貝のように髪の毛一本一本がくるんと巻いた髪型は知恵の象徴。パンチパーマのような髪型は如来の特徴のひとつで、悟りを開いた瞬間に、修行中に伸びた長い髪が一瞬にしてくるくると丸まったとされます。螺髪以外の顔の特徴は、頭頂部がコブのように盛り上がっていることと、額の白い塊。この塊は長く伸びていた白い毛が、毛髪同様に悟りを開いた瞬間に丸まったとされます。手の形「印相」には、ありがたいメッセージが仏像の手の形や組み方をチェックすると、そこには隠れたサインやご利益がわかります。仏像は手のひらを開いたり、指を曲げたり、両手を組んだりとさまざまなスタイルをしていますが、これらは「印」と呼ばれ、仏像が伝えたいご利益を表しています。手のひらを前に向けて指を下にしていたら「お話を聞くよ」。OKサインをしていたら「迎えに来たよ」。手のひらを前に向けて指を上にしていたら、「怖くないよ」などがメイン。胸の前で左手の人差し指を右手でしっかり握っていたら、それは大日如来で、メッセージは「全部見てるよ」です。苦しんでいる人をすぐ見つけられる、「十一面観音」「十一面観音」は、実は人々を救うために菩薩が変身した姿。11の顔のうち、頭のてっぺんは如来なので髪型が違いますが、残りの10は観音。前の3つの顔は優しい表情ですが、向かって右の3つは怒っています。向かって左の3つは顔は優しいですが牙を向いていますし、後ろの1つは大口を開けて笑っていて、これらの顔は、全方位のすべての人を見ているとされます。1,000本じゃない!? 「千手観音」の手は何本?千手観音菩薩の手が42本なのは、1本の手が25の世界の人々を救うので、40本あれば40本×25世界=1,000本。それに本来の2本の手がプラスされての数。それぞれの手は人々を救うためのお経や数珠、武器や食べ物などを持ち、すべての手のひらには「目」が付いています。口から出た念仏が6体の仏に! 「空也上人」歴史の教科書でもインパクト大な彼はコレクターにも大人気。平安時代のお坊さんである「空也上人」は、「南無阿弥陀仏」を唱えながら全国を行脚し、寺や橋を作り、慈善事業をしたとされます。その清々しいお姿や偉業ゆえに、コレクター達にも人気が高いのです。空也上人の尊さは、唱えた念仏である「南無阿弥陀仏」のそれぞれが「仏様」になって口から飛び出したというエピソードでも有名。像は、そのありがたさを表現しています。取材・文/伊集院尚子取材協力:イスム表参道店仏像と過ごす贅沢な時間を手軽に手に入れられるのが、イスム表参道店。現代の仏師や作家が制作する価値ある仏像がずらり。価格も手に入れやすいものからあるので、まずはお気に入りの仏像との出会いを求めて、出かけてみたい空間です。店舗情報店名:イスム表参道店TEL・予約:03-6419-7822住所:東京都渋谷区神宮前5-48-3 サンエムビルB1F、1Fアクセス:東京メトロ表参道駅B2出口から徒歩3分営業時間:11:00〜20:00定休日:年末年始
2017年01月09日普段何気なく、お参りしている仏様。実は、それぞれ違いがあるのです。大まかな分類は、如来>菩薩>明王>天という階級に沿ったもの。仏像を見分けるポイントは、髪型、ファッション、装身具、手の形などがあり、これらを少し知るだけで、それぞれのキャラクターや立ち位置、ご利益がわかります。悟りを開き仏の中で最高の境地に至った存在「如来」仏像の世界で最高位にいるのが如来。悟りを開いた真理そのもので、人々を救うとされます。如来は一人ではなく、阿弥陀如来、薬師如来などたくさんの如来がいます。大日如来は密教という特別な教えの如来です。「如来」は、螺髪(らほつ)と呼ばれるパンチパーマのような髪が特徴如来かどうかを見分ける一番のポイントは、髪型。パンチパーマのような髪は、長い修行の間に伸びた髪が、悟りを開いた瞬間に一本一本がくるくると丸まったから。頭の上には盛り上がった大きなコブもあります。よく見るとおでこの真ん中には白い塊がありますが、これは白く長い毛が丸まったものです。また、もう一つの特徴が、上半身は大きな布をふわりとかけ、下半身は巻きスカートというスタイル。悟りを開いているので、俗人が好む装飾品はつけていません。悟りに至ったら、おしゃれは必要ないのです。ただ、密教という特別な教えの中で最高位にいる大日如来だけは、この特徴があてはまらないことが多く、冠や装飾品をつけていることがあるので注意です。如来の次に位置付けられる存在「菩薩」は、修行中ながら人々を救う二番目の位置にいるのが菩薩。観音様とか観音菩薩様とも呼ばれます。将来悟りを開いて如来になる方々なのですが、弥勒菩薩、観音菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、虚空蔵菩薩などはかなり悟りに近い位置にいて、修行中ながらも人々を救うためにそれぞれの立場で働いています。「菩薩」は、現世の欲を捨てきれず豪華な装飾品やヘアアレンジもまだ完全には悟りを開いていないので、属していた古代インドの貴族のファッションでいることが多く、髪は長く垂らしたり結いあげたり、リボンがあったり。冠や首飾りなどの装飾品もたくさん身に着けているのが特徴です。教えに従わない者を懲らしめるために遣わされる如来の分身「明王」優しい顔をしていては言うことを聞かない困った人間たち。懲らしめて救うために如来が怖い姿の分身を作ったのが明王です。如来の分身なのでファッションは地味で装身具は着けていませんが、懲らしめるための武器を持っています。怒り顔の「明王」の手には煩悩を断ち切るための宝剣や弓矢などの武器が明王の最大の特徴は怒りを表すためにとても怖い表情をしていたり、赤く着色されていたりすることです。目が3つある明王もいます。手には人間の煩悩を断ち切って救うためのさまざまな武器を持っていて、火をイメージさせる装飾がされていることもあります。四番目に位置するさまざまな神様「天」仏教が生まれる前のインドの神様方が混在しているのが「天」。ファッションも役割もさまざまですが、代表的なのは、お堂の四隅にいて如来や菩薩を守るガードマン的な役割の四天王。戦うために怒り顔で相手を威圧し、敵を踏みつけている姿が一般的。ちなみに四天王の一人の多聞天は、一体だけの時は毘沙門天と呼ばれ、妻は吉祥天だそう。男性の「天」が戦士であることが多いのに対し、女性の「天」は美と繁栄の象徴であることが多いようです。「天」は仏や仏を信じる心を守り、現世利益をもたらしてくれる「天」に属する方々は、美と繁栄、知恵や力などの現世利益を与えてくださるとされます。よく知られている恵比寿や大黒天などの七福神の神様たちや、人気の高い阿修羅も「天」に属しています。ちなみに阿修羅は作られた当時は真っ赤に彩色されていました。取材・文/伊集院尚子取材協力:イスム表参道店仏像と過ごす贅沢な時間を手軽に手に入れられるのが、イスム表参道店。現代の仏師や作家が制作する価値ある仏像がずらり。価格も手に入れやすいものからあるので、まずはお気に入りの仏像との出会いを求めて、出かけてみたい空間です。店舗情報店名:イスム表参道店TEL・予約:03-6419-7822住所:東京都渋谷区神宮前5-48-3 サンエムビルB1F、1Fアクセス:東京メトロ表参道駅B2出口から徒歩3分営業時間:11:00〜20:00定休日:年末年始
2017年01月08日ワット・スラ・シー(城壁内) photo:世界遺産イェーイ!仏教遺跡や仏像が好きな方に絶対オススメの世界遺産スコータイ!タイ初の統一国家スコータイ朝が築かれた古都には、多くの寺院が残されています。 タイの仏教遺跡と言えば先日ご紹介したアユタヤが有名ですが、タイの歴史を肌で感じたかったらスコータイが絶対オススメ!!観光客が多いアユタヤよりもスコータイの方が喧騒から離れてゆったりと古都に思いを馳せることができます!スコータイまではタイの首都バンコクから北へ飛行機で約1時間半。5日間くらいの休みがとれてタイに行こう!と思ったら、バンコクともう一都市行きたいところですよね!そんな時、遺跡でも見ながらのんびりすごしたいな~という方はぜひスコータイを選びましょう!それでは、そんなスコータイで外せない寺院10をご紹介致します! 1. ワット・マハータート(城壁内)photo:世界遺産イェーイ!スコータイ最大の寺院「ワット・マハータート」! 城壁の真ん中にある最も重要な寺院であります。増築を繰り返したので作りが複雑なのが特徴。広大な境内には200以上の大小の仏塔が並んでいます。もともとは屋根があったのですが、現在は石の柱と仏像だけが残されています。ここで、ちょっとだけスコータイの地理について説明します。世界遺産「スコータイと周辺の歴史地区」は、メインの「スコータイ」、そして少し郊外にある「シー・サッチャーナライ」と「カンペーン・ペット」この3つの都市遺跡が世界遺産として登録されています。メインの「スコータイ」だけでも約70平方km(東京ドーム約1,500個分!)とびっくりするくらい巨大!その中でも遺跡の中心となるところは、東西約1,800m、南北約1,600mの城壁に囲まれたメインエリア、城壁北エリア、城壁西エリア、城壁南エリア、城壁東エリアの5つのエリアに分かれています。ホテルやレストランが多いスコータイ市内から遺跡までは西に約12kmです。ソンテオ(小型トラックの荷台に屋根と座席をつけた乗り合いバス)で移動しましょう。遺跡をまわるのは自転車かトゥクトゥクがオススメ!ソンテオが到着したところにはレンタルサイクル屋さんやトゥクトゥクの客引きがたくさんいます。photo:クスクスさん(自転車) 世界遺産イェーイ!(トゥクトゥク)のんびり旅情を感じながらまわれる自転車。料金交渉がないのが楽ちん!道が整備されているので運転しやすいです。ただ日影が少ないスコータイでは常に直射日光にさらされることになるので、帽子と水分と日焼け止めは忘れずに!涼しい早朝から観光して、一番暑い時間帯は休憩しましょう!トゥクトゥクを利用する場合は、行きたい寺院をリストアップしてLet’s料金交渉!予めホテルなどで相場を聞いておくと交渉しやすいです。屋根のあるトゥクトゥクに乗っている間は、日の当たらないところに座っていられるので、体力のない方にはオススメです。雨季などでスコールが来ても安心! 2. ワット・シーサワーイ(城壁内)photo:世界遺産イェーイ!3基並んだトウモロコシのような仏塔(クメール式)が残されている寺院。細かい彫刻も必見! 3. ワット・トラパン・ングン(城壁内)photo:世界遺産イェーイ!「銀の池」という意味を持つ寺院。池の中に浮かぶ小島と池をはさんだ西側の遺構から成ります。こちらの写真はスコータイ美術で特徴的な遊行(ゆぎょう)仏。仏陀の歩く姿を描いてます。ほっそりとして流れるような体の線が美しいスコータイ様式の仏像は歴代で最も美しい形とされています。 4. ワット・スラシー(城壁内)photo:世界遺産イェーイ!池に浮かぶ小島にある寺院。こちらの写真の奥に見える仏塔はスリランカ様式の釣鐘型です。 お次は城壁の外に出てみましょう!城壁の外でもいくつかの寺院は自転車で行くことができます。 5. ワット・シーチュム(城壁北)photo:世界遺産イェーイ!屋根のない本堂に、高さ約15mの巨大な座仏像(アチャナ仏)がいらっしゃいます。 6.ワット・プラパーイルアン(城壁北)photo:世界遺産イェーイ!スコータイで最も古いと言われている寺院。トウモロコシのようなクメール様式の仏塔が特徴です。これら2つの寺院は城壁の北側から約500m~1.5kmのところにあるので、自転車でも行くことができます。 7. ワット・トラパントーンラン(城壁東)photo:世界遺産イェーイ!今はこんな四角い建物だけが残っている遺跡なのですが、かつては美しいブッダのレリーフがあったのです!ブッダの説法の様子などのレリーフが彫られていました! 8. ワット・チャーンローム(城壁東)photo:世界遺産イェーイ!釣鐘型の仏塔を32頭の象さん達が支えています!この2つの寺院は城壁の東側から約1kmのところにあります。こちらも自転車で行くことができます。 9. ワット・チェートゥポン(城壁南)photo:世界遺産イェーイ!城壁の南側から約1.5kmのところにあり、本堂の四方には、座像、立像、臥像、遊行像の4体の仏像がありました。この写真は立像。かすかにお姿が見えます。 10. ワット・サパーンヒン(城壁西)photo:世界遺産イェーイ!城壁の西側にあるワット・サパーン・ヒン。ここは少々遠いので覚悟して行きましょう。トゥクトゥクで行っても途中で丘を自力で登らなければなりません。また観光客が少なく少々治安が悪いのでグループで訪れるなどしましょう。こちらでは赤いレンガで支えられている高さ12.5mの「アッターロ」と呼ばれる右手を挙げた仏像が有名!スコータイの中では一番行くのが大変な寺院ですが、上まで登ると畑や木々の緑あふれる風景を眺めることができます。 スコータイで外せない寺院に続いて、スコータイからは少し離れてしまうのですが、世界遺産に登録されているスコータイ郊外の遺跡をちょっとだけご紹介します。 シー・サッチャーナライphoto:ひさほゆうスコータイから北へバスで約1時間20分のところにあるシー・サッチャーナライ。スコータイ朝時代には、スコータイに次いで第二の都市として発展したところでもあり、現在も14の寺院が残っています。こちらの写真は「ワット・プラ・シー・ラタナー・マハータート」。クメール式のトウモロコシのような塔が特徴です。 カムペーン・ペットスコータイから南西へバスで約1時間のところにあるカムペーン・ペット。カンペーン・ペットとは「金剛の城壁」という意味を持つのですが、その名の通り高さ約5m、総距離約5.8kmの城壁にぐるりと囲まれた軍事都市でした。城壁の中の王室寺院「ワット・プラケオ」にある巨大な涅槃像は必見です! スコータイは街ものんびり楽しい話は戻ってスコータイ市内のお話です。観光客がそこまで多くないスコータイ。おしゃれなカフェも多いのでのんびり読書したり、夕方からにぎわう市場の屋台でつまみ食いをするのも楽しいです。photo:世界遺産イェーイ!私がスコータイで夜な夜な食べていたのが、こちらのおつまみセットです。北部のソーセージとピーナッツと生唐辛子としょうが、なのですが、どれも美味しくてポリポリ食べてしまいました。タイ北部のソーセージは酸っぱくて辛くて歯ごたえがあって、ビールのつまみにぴったりなんですよ!スコータイでは早朝からせっせと汗をかきながら遺跡を観光!暑くなって来たらおしゃれなカフェで休憩。夕方からは美味しいつまみをかじりながらビールをガブガブ飲んじゃいましょう! 世界遺産豆知識!■スコータイと周辺の歴史地区 (文化遺産)登録:1991年登録基準:「人間がつくった傑作」、「文明の証拠」スコータイ朝は、カンボジアのアンコール朝の支配から独立し、タイ人初の独立国家となりました。スコータイとは「幸福の夜明け」という意味です。このスコータイ朝は、後にアユタヤ朝に併合され幕を閉じることになります。スコータイ朝は、ラームカムヘーン王の時に最盛期を迎え、仏教が伝わると多くの寺院が建立され仏教国として繁栄しました。そのため現在でも多くの寺院が残されています。スコータイの遺跡はアユタヤの遺跡よりも古いのですが、アユタヤよりも保存状態が良いものが多いです。スコータイの遺跡はれんが造りのものが多いので、木造が多いアユタヤよりも完全な状態で残っているのです! ・スコータイへのアクセス日本からバンコクまで直行便で約6時間。バンコクからスコータイまで飛行機で約1時間半。 ※記事中の情報は、全て2016年5月現在のものです。(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、『るるぶ』】 4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラム
2016年06月02日東京都・二子玉川の静嘉堂文庫美術館は、同館の修理した仏像や仏画を展示する「よみがえる仏の美~修理完成披露によせて~」を開催する。会期は4月23日~6月5日(月曜休館)。開館時間は10:00~16:30(入館は16:00まで)。入館料は一般1,000円、大高生700円、中学生以下無料。同展は、運慶作かと話題の仏像「木造十二神将立像」のうちの4軀をはじめ、修理を終えた仏画が初披露されるもの。東洋の文化財は、繊細な美しさと引き換えに、さまざまな損傷を受けやすい脆弱さをはらんでいるという。同館は、守り伝えられてきた貴重な所蔵品をよりよい形で後世に引き継ぐために作品の修理事業にも力を入れており、同展では作業の際に使用する材料や道具がともに展示され、修理過程をよりわかりやすく観ることができる。また、伊藤若冲「釈迦三尊像」(京都・相国寺蔵)の原画としても知られる伝 張思恭「文殊・普賢菩薩像」など、仏教美術の名品も合わせて展示される。そのほか、関連プログラムとして、講演会「十二神将像のひみつ—浄瑠璃寺伝来の一具と運慶—」が4月30日13:30~、「文化財修理の現状~静嘉堂絵画の修理から~」が5月14日13:30~開催される。両日とも開館時より整理券配布、先着120名。また、学芸員による列品解説が5月7日11:00~、5月21日11:00~、6月2日14:00~開催される。
2016年03月14日もう少しでバレンタインデー。気になる彼との恋がうまくいくように、または良い出会いがあるようにという方は『恋に効く仏像』にお願いしてみては?そこで今回は、女子の仏教サークル“丸の内はんにゃ会”の代表でもある田中ひろみさんに恋に効く仏像3選をご紹介いただきました。■おすすめ仏像1:慈眼院の高崎白衣大観音群馬県高崎市慈眼院にある通称「高崎観音」。正式名は「高崎白衣大観音」といいます。高さは41.8メートル、重さは5,985トンもあるこの観音像は、建立された1936(昭和11)年当時、世界一の大きさでした。観音山の頂きから街を見守るようにして立っているので、遠くからでもその姿を拝むことができます。観音山は夜景の名所でもあり、人気のデートスポット。しかし、「観音山でデートすると、大観音様が嫉妬して別れさせてしまう」という噂が立つようになったのです。そんなイメージを払拭し、新たな「縁結びスポット」として盛り上げるため、2011年以降、毎年2月14日のバレンタインデーから3月14日のホワイトデーまでの1ヶ月間、恋愛の成就を願う「赤い糸祈願祭」が行われるようになりました。高崎白衣大観音の小指に結ばれた赤い糸の先を自分の小指に絡ませて願うと、高崎白衣大観音がその仲立ちをしてくれて良縁が結ばれるとのこと。この赤い糸は、高崎白衣大観音の背後にある光音堂の願いを一つだけ叶えてくれる「一願観音」から、高崎白衣大観音と参拝者を結ぶもので、長さは30メートルにも及ぶのです。「赤い糸祈願祭」期間中には、ハート型のオブジェが設置されるので、そこから高崎白衣大観音とハートのショットも撮影出来ます。また、高崎白衣大観音のマスコット人形「えまちゃん」付きの「縁結び観音おみくじ」や「恋愛成就絵馬」なども授与されるそう。良縁のご利益が得られるうえに、いろいろ楽しめそうなので、バレンタインに相手がいない!という方もぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。■おすすめ仏像2:放光寺の愛染明王山梨県甲州市にある放光寺(ほうこうじ)は「花の寺」といわれるほど、四季折々の花が咲いています。放光寺は、源氏の一族である安田義定(やすだ よしさだ)が開いた寺だといわれる歴史あるお寺で、1989年に公開された本木雅弘主演の映画「ファンシイダンス」のロケ地でもあるのです。この放光寺には、愛染明王(あいぜんみょうおう)様が祀られています。しかも、愛染明王の中でも珍しい姿の天に向かって弓をひく「天弓愛染明王」です。愛染明王は「愛」という字が示すとおり「恋愛・縁結び・家庭円満」などをつかさどる仏様として信仰されています。全身は赤く、手には弓と矢をもち、まるで愛のキューピッドのよう。その中でも、今にも矢を放ちそうな放光寺の天弓愛染明王は、縁結びに絶大なご利益がありそうです。毎月、26日のご縁日には「えんむすび・えんねがい特別大護摩祈祷」が行われて、天弓愛染明王特別護摩礼が1体、1,000円で授与されます。祈祷してもらったら、益々ご利益がパワーアップして恋愛運がアップしそうですね。■おすすめ仏像3:泉涌寺の楊貴妃観音皇室の菩提寺であることから「御寺(みてら)」と呼ばれる京都の泉湧寺(せんにゅうじ)。その泉湧寺の山門をくぐって、すぐ左側のお堂に祀られているのが「楊貴妃観音(ようきひかんのん)像」です。何故、唐(中国)の絶世の美女と言われた楊貴妃の像がここにあるのか?というと、唐に渡った湛海(たんかい)というお坊さんが、日本に持ち帰ってここに祀ったということ。楊貴妃観音像は、玄宗皇帝が亡き楊貴妃の冥福を祈って造顕された像と伝承されています。生まれながらによい香りがしたとの伝説の通り、楊貴妃観音像は白檀(びゃくだん)の木で等身大に作られており、昭和39年までは100年に一度の御開帳という秘仏だったので、色も綺麗に残っていて美しいです。絶世の美女の観音様なので、「良縁(出会い)」「縁結び(結婚)」「美人祈願」「安産」などさまざまなご利益があるとされています。ちなみに、俳優の石田純一さんは、良縁を願ってひとりでここを訪れたら東尾理子さんと出会い、その後ふたりでお礼参りをしてお子さんを授かったんだとか。また、ここではお札のような良縁や美人祈願のお守りと、楊貴妃観音像の写真が真ん中にある美人祈願のお守りがあります。このお守りは、かなり効果があるそうなので、私も財布にお札タイプのものを入れて持ち歩いています。バレンタイン前の願掛けも良し、相手がいない方はいつでも良し!今まで仏像についてあまり知らなかったというあなたも、これを聞いたら見てみたくなったのでは?ぜひ一度その効果を体験しに行ってみてはいかがでしょうか。田中ひろみイラストレーター&文筆家。奈良市観光大使。女子の仏教サークル“丸の内はんにゃ会”の代表。カルチャーセンターで仏像の見方や史跡巡りの講師。毎日新聞旅行で仏像ツアーの同行講師。著書に『会いに行きたい! 日本の仏像』(講談社+α文庫)『高野山へ行こう! 』(JTBパブリッシング)「神社とお寺の不思議100」(偕成社)など。自身40冊目となる著書 「心やすらぐ仏像なぞり描き」(池田書店)好評発売中。公式HP:usagitv.com
2016年01月29日美術工芸品の製造・販売をするMORITAは、2013年新春特別企画として、大丸東京店で「仏像福袋」を販売する。同社は、「飾れる仏像ブランド“イSム(いすむ)”」を展開している。このほど、2013年の初売りにふさわしい、“仏像福袋” を3セット限定で特別価格で販売する。内容は非売品も含む全16アイテム。金剛力士や阿修羅(あしゅら)、大日如来(だいにちにょら)、毘沙門天(びしゃもんてん)といったスタンダードなものから、イSムPremiunシリーズ(十一面観音、帝釈天(たいしゃくてん))も入る。148万500円相当を、特別価格100万円で販売。仏像は全て同社が自宅に配送するとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月18日近年、日本美術界で起こっている空前の「仏像ブーム」。2009年3月より東京国立博物館にて開催された『国宝 阿修羅展』では、2か月間で入場者数90万人以上を記録し、入口に長い行列ができたことがニュースで報じられた。しかも、このブームは、20代から40代と幅広い世代がけん引している。「年をとるほどに仏像の良さが分かる」と言われたのは昔の話、今や“仏像女子”なる女性たちが、お寺巡りにいそしむほどの人気ぶりなのだ。他の出展作品の写真そんな中、仏像好きを熱狂させる『空海と密教美術』展が、同館で開催され話題となっている。先日、『ぴあ』メモリアル号(7月21日発売)の「おいしいご招待ファイナル!」で読者50組100名が招かれ、夜間特別内覧会が開催された。本展の見どころは、まず出展作品の98.9%が国宝・重要文化財であること。平安時代初期、日本に真言密教をもたらした高僧、空海(弘法大師)の教えを伝える名宝が、仁和寺、醍醐寺、金剛峯寺、教王護国寺(東寺)、善通寺、神護寺などから集結している。縦横4メートルにも及ぶ巨大な画面が圧巻の「両界曼荼羅図(血曼荼羅)」(金剛峯寺蔵)や、「弘法筆を選ばず」ということわざがあるほど書の達人でもあった空海直筆の書など、どれも貴重な名宝ばかりだ。そして、会場に訪れた参加者を最も驚かせたのは、京都・東寺講堂の仏像群で構成される「仏像曼荼羅」である。薄暗い空間に、8体の仏像たちがライティングされて浮かび上がるように展示され、なんとも神秘的な光景が広がっていた。しかも、仏像は360度から鑑賞でき、普段は見られない後ろ姿も拝することができる。お堂に安置された仏像とは全く違ったイメージで、新たな仏像の魅力に出会える貴重な機会となった。『空海と密教美術』展は、9月25日(日)まで。チケット発売中。※写真は全て『空海と密教美術』展展示会場にて撮影
2011年08月26日