山田尚子が監督を務める長編アニメーション映画『きみの色』が、現地時間6月9日(日) から15日(土) にフランス・アヌシーで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭2024の長編コンペティション部門に正式出品されることが決定した。山田監督にとって同映画祭への出品は、2017年の『聲の形』、2018年の『リズの青い鳥』での長編部門への出品に続いて、本作が3度目となる。出品の決定を受けて山田監督は「ひとつの色やことばでは収まりきらない、カテゴライズしてしまってはあふれてしまうようなひとりひとりの存在、その尊さを描いたこの物語を世界中の方々にも届けることができるのはこの上ないしあわせです」と喜びを語っている。併せて、“音楽×青春”をテーマとして描かれた本作の場面写真11枚が公開された。子どもの頃から人が「色」で見えるトツ子が、綺麗な「色」を見てうっとりしているカットや、トツ子と同じ学校に通っていたが突然中退してしまったきみがギターを弾いている姿、音楽好きで物静かな少年のルイがレコードを手にした姿、そしてとあるきっかけでバンドを組むこととなった3人が並んでアイスを食べている一幕など、物語の中心となる3人の性格が見えてくるような写真となっている。そのほかにも、3人を導く物語のキーパーソン・シスター日吉子が聖堂でトツ子と話しているカットや、朗らかな表情で踊るトツ子、色とりどりに花が咲く庭の中、軽やかな足元だけを写した、山田監督作品らしい繊細な色遣いへのこだわりを感じさせる印象的なカットも確認できる。■山田尚子監督 コメント全文きみの色は「好きなものを好きと言えるつよさ」を3人の少年少女がそれぞれの想いで歩いていくお話です。この思いは、私自身も作品を作っていく上でとても大切にしたい事だと改めてつよく感じたことでした。ひとつの色やことばでは収まりきらない、カテゴライズしてしまっては溢れてしまうようなひとりひとりの存在、その尊さを描いたこの物語を世界中の方々にも届けることができるのはこの上ないしあわせです。どうぞきみの色をよろしくお願いします!<作品情報>『きみの色』8月30日(金) 公開公式サイト:「きみの色」製作委員会
2024年04月26日研ぎ澄まされた技術と音色、深い作品理解を兼ね備え、幅広いレパートリーを誇るピアニストの河村尚子。世界を駆け抜け活躍する彼女だが、2022年にはその功績が認められ「第51回サントリー音楽賞」も受賞。益々の活躍が期待されるなか、デビュー20周年を迎え、記念リサイタルを行う。バッハにプロコフィエフ、ショパンなどの重厚なプログラムが予定されているが、まず目を引くのが委嘱作品だ。「《単彩の庭 IX》の作曲者である岸野末利加さんは、現在ケルンを拠点に活躍されている作曲家です。独奏曲にアンサンブル、オーケストラまで幅広く手掛けていらっしゃいます。『尾高賞』受賞作の《チェロとオーケストラのための「What the Thunder Said / 雷神の言葉」》でご存じの方も多いのではないでしょうか」今回岸野の作品をプログラムに入れたのは、ここ最近の河村の活動とも大きく関わっている。「サントリー音楽賞の記念演奏会でエイミー・ビーチのピアノ協奏曲を演奏したのですが、本当に素晴らしい楽曲でした。これをきっかけに、是非今後も女性作曲家の作品を積極的に取り入れていきたいと考えたのです。また同じ記念演奏会の別日程では矢代秋雄のピアノ・ソナタも弾き、邦人作曲家の作品の魅力にも改めて気が付きました。まさに岸野さんはいまの私が目標としていることに合致する方だったのです。もちろん作品自体も本当に素晴らしいので、多くの方にお聴き頂きたいですね」その他にはこれまでの積み重ねと新しいチャレンジという意味が込められている。「バッハ=ブゾーニの《シャコンヌ》は1月1日に発生した能登半島地震に想いを寄せて決めました。この曲を初めて弾いたのが東日本大震災の後の日本ツアーだったこともあり、復興の願いを込めて演奏したいと思います。プロコフィエフの《戦争ソナタ第7番》は争いの絶えない世の中に対する平和の願いです。そしてショパンのピアノ・ソナタ第3番は久しぶりに演奏します。新しい気持ちで向かいつつ、これまで勉強してきたものを発揮していけたらと思っています」ツアーにあわせて20周年記念アルバムの発売も予定されている。「ピアノという楽器は本当に色彩豊かです。様々な国や時代の作曲家が描く音世界を通して、“ピアノはこんな音も出せるんだ”ということをお伝えしたく、ジュエリーボックスのように様々な楽曲を収録する予定です。音にあらわれている各作曲家の話す言語や生きた時代を、皆様にしっかりとお届けできるように演奏したいです」取材・文:長井進之介河村尚子 ピアノ・リサイタル■チケット情報()()9月28日(土) 14:00開演兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール9月30日(月) 19:00開演サントリーホール曲目J.S.バッハ/F.ブゾーニ:シャコンヌ BWV1004岸野末利加:単彩の庭 IX(河村尚子委嘱作品)プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番「戦争ソナタ」 変ロ長調 Op.83***ショパン:即興曲第3番 変ト長調 Op.51ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
2024年04月25日山田尚子監督の完全オリジナルアニメーション映画『きみの色』の報告会にて、本作に新垣結衣が出演していることが分かった。『映画けいおん!』『映画 聲の形』の山田監督最新作は、青春期の物語。新垣さんが演じるのは、音楽で心を通わせていく3人を導くキーマンであるシスターの日吉子。新垣さんは「完成した作品を見たとき、全てが柔らかくて繊細で、心に淡い春色(はるいろ)の風がそよぐような優しい気持ちが、画面から溢れていると感じました」と作品の印象を明かし、「シスター日吉子は、物語の登場人物の中では、大人たちとトツ子たちの間にいる人だと監督から説明をいただきました。トツ子たちに対して、他の大人たちよりもひとつ心の距離が近いというか、静かに、でも熱く、いや実は“かなり”熱く、トツ子たちを見守っている人です。気持ちをわかりやすくストレートに表すセリフはあまりない印象だったので、日吉子がなにか言葉を飲み込んだときの、その奥の気持ちはどんなものかを想像するのも、とてもやり甲斐ある作業でした」とコメントした。監督は新垣さんの出演に関して、「新垣さんのことはテレビや映画のスクリーンを通してでしか知らないのですが、勝手な思い込みかもしれませんが彼女はきっとすごく芯が強くて、ものすごくぶっきらぼうなぐらい真面目な方なんじゃないかな、そしてすごくチャーミングな方なんじゃないかなという風に思っていました。それはまさに今回のシスター日吉子にぴったりなんです」と話している。本作の主演を務めるのは、オーディションを経て、大河ドラマ「どうする家康」に出演した鈴川紗由、『ベイビーわるきゅーれ』シリーズの高石あかり、この春放送予定の「9ボーダー」への出演が決定している木戸大聖に決定。トツ子「声優のお仕事はずっとやりたい目標の一つだった」という、人が色で見えるトツ子役の鈴川さんは、「最初に聞いた時は嬉しいという感情がまだなくて、信じられなくて、頭が真っ白になって涙が止まりませんでした」とふり返る。きみトツ子と同じ学校だったきみ役の高石さんは「山田監督の作品に出演させていただけるということが本当に嬉しくて、感動しました」と参加を喜ぶ。離島に住むルイ役の木戸さんも「不安とプレッシャーがありました。それと同時に山田監督の作品に出られる、という喜びが押し寄せてきました」と語っている。ルイまた今回、本編映像初公開となるスペシャルPVも合わせて到着した。『きみの色』は8月30日(金)より全国東宝系にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:きみの色 2024年8月30日より全国東宝系にて公開予定©2024「きみの色」製作委員会
2024年03月19日深くしなやかな音とこまやかな情感で聴き手を魅了する河村尚子。来日するオメル・メイール・ヴェルバー指揮ウィーン交響楽団とブラームスのピアノ協奏曲第1番を弾く。「ブラームスの協奏曲はスケールが大きく、交響曲的な構造。私はシンフォニーも大好きなので、第1番にも第2番にもすごく惹かれます。ピアノ協奏曲第1番には、若かりしブラームスの情熱と勢い、激しさ、悩みと愛情、あこがれ……。さまざまな思いが詰まっています。すごく張り切っているブラームス。いろんなことに挑戦してみたいという姿が、音楽を通して見えてくるようです」24歳のブラームスが完成した若き日の作品。はじめ2台ピアノの作品として着想したとか、当初の第2楽章は《ドイツ・レクイエム》に転用されたとか、完成した第2楽章はミサ曲から転用したものとされているとか、いろんな「物語」のある作品だ。「その第2楽章の讃美歌のような音楽など、伝統的な協奏曲の第2楽章のスタイルではありませんよね。ブラームスはオルガンも弾いていたり、いろんな分野からピアノ音楽にたどり着いた。ピアノだけを中心にしている人だったら、こんな音楽は書けないんじゃないかなと思うのです。オーケストラも書ける。宗教曲も書ける。ピアノ曲も書ける。室内楽も書ける。歌曲も書ける。そういういろんな引き出しを持った人だからこそできあがったピアノ協奏曲だと思います。それらすべてが編み込まれている感じです。その一方で、第3楽章の終わりにはフガートが書かれています。フガートって、協奏曲の第3楽章でよく出てくるんですよ。シューマンも書いているし、ベートーヴェンの第3番もそう。そういう伝統もちゃんと踏まえたうえで、自分の新しい音楽を作っていこうという意気込みが感じ取れます」(C)Marco Borggreveブラームスの作品は、「音楽の波が自然に、心地よく流れていく」と語る。「もちろん弾くのが大変なところはたくさんありますよ(笑)。でも弾いていて心地よいというか、音楽の波に自然に乗せられていくんです。ブラームスって、頭でっかちになりすぎないというか、頭と心、技巧的な部分とエモーショナルな部分のバランスが非常にいい。和声もとても巧みで、弾いても聴いても心地よい。ピアニストたちが弾きたい協奏曲のひとつだと思いますよね。そして、オーケストラにとっても弾きがいがある。ソロ・ピアノの伴奏としてではなく、一種の交響曲として弾くから、その意気込みがオーケストラ側からも感じられます。歌はすべての音楽の原点ですから。私は生徒に教える時、楽器ではなく、まずは自分の声で歌ってみてと言っています。自分も歌います。自分がどう歌う時に把握しないと自然さが出てこないですし、声を出して歌ってみると、ブレスの場所や呼吸の長さがわかってくる。もちろん、楽器でしかできない歌い方もあるので、両方を組み合わせて音楽を作っていければいいですね」指揮者ヴェルバーとは初共演。事前にウィーンでリハーサルをして来日する。(C)Julia Wesely「コンサートだけの指揮者ではなく、2025/2026シーズンからハンブルク州立歌劇場の音楽総監督に就任するなど、ブラームスと同じく、すごく広い分野から音楽を取り出している人物だと思います。アコーディオンを演奏されたり、新しい音楽の見方、コンサートのあり方をどんどん改革していく方なんじゃないかなと思っております」今年は日本デビュー20周年の節目の年。9月にはそれを記念したリサイタル・ツアーも予定している。「佐賀県の有田市を皮切りに、毎年のように演奏会をさせていただいている山形の白鷹町、故郷である兵庫県立芸術文化センター。そしてフィリアホールとサントリーホール。ショパンのソナタ第3番を後半のメインに、現代作曲家・岸野末利加さんに委嘱した《単彩の庭園 IX》の初演、そしてプロコフィエフのピアノ・ソナタ第7番。コンサートの始まりは、能登半島地震で被災された方々へ捧げる祈りとしてバッハ/ブゾーニの《シャコンヌ》を弾きます。やはりバッハは、心をゼロに戻して祈ることができる音楽だと思うのです。岸野さんの作品は彼女の《単彩の庭園(Monochromer Garten)》というシリーズの9曲目。「単彩の庭園」は日本庭園をイメージした作品シリーズで、彼女は京都のご出身でご実家がお寺さんなんです」女性作曲家の紹介は、近年彼女が手がけているプロジェクトの一環。また4月には、東京や山形で、フランスの近現代作品と矢代秋雄、武満徹を組み合わせた新しい取り組みも。21年目の新たな一歩を刻み始めた河村尚子から目が離せない。(宮本明)オメル・メイール・ヴェルバー指揮ウィーン交響楽団■チケット情報()3月13日(水) 19:00開演ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15[ピアノ] 河村尚子ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.683月14日(木) 19:00開演ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 Op.93ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92サントリーホール
2024年03月06日作家の伊集院静さんが、2023年11月24日に逝去しました。73歳でした。直木賞や司馬遼太郎賞など、数々の文学賞を受賞したほか、小説家としての長年の功績が認められ『紫綬褒章(しじゅほうしょう)』も受賞しています。妻であり、篠ひろ子の名で俳優として活動した西山博子さんは、次のように追悼のコメントを寄せました。いつもお世話になっております皆様へ突然のご報告となりますが、11月24日伊集院 静は永い旅に出てしまいました。 かねてより肝内胆管がんの治療をしておりましたが、 残念ながら回復に至りま せんでした。自由気ままに生きた人生でした。人が好きで、きっと皆様に会いたかったはずですが、 強がりを言って誰にも会わずに逝ってしまった主人のわがままをどうかお許しください。最期まで自分の生き方を貫き通した人生でした。私たちに寄り添って2人だけの時間を作って下さった皆様、そして応援してくださったファンの皆様に心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。西山 博子令和5年11月24日サンケイスポーツーより引用伊集院さんは作詞家としても活躍し、歌手である近藤真彦さんの『ギンギラギンにさりげなく』や『愚か者』など、多くのミュージシャンの楽曲に携わっています。ライブの後に訃報を聞いたという近藤さんは、悲しみつつ感謝の言葉を寄せました。「私の人生の節目節目に必ずいてくれた頼もしい兄貴でした」とし、「『ギンギラギンにさりげなく』では新人賞をいただきました。また『愚か者』でレコード大賞をいただいた年には、母親を亡くし一番勇気づけてくれたことを思い出します」と自身の大ヒット両曲を作詞した伊集院さんに感謝した。サンケイスポーツーより引用伊集院さんの作品を愛していた多くの人たちも、哀悼の言葉を贈っています。・伊集院先生、たくさんの素敵な歌詞をありがとうございます。・伊集院さんから『歌詞の美学』を学びました。お悔やみ申し上げます。・先生の作品が大好きでした。まだまだ、小説やエッセイを執筆いただきたかったです。・悲しくて仕方がありません。多彩な方でした。数々の珠玉の作品を遺した伊集院さん。作品を通して、これからも人々の中で生き続けることでしょう。伊集院さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年11月25日異なる個性、スタイルをもつ演奏家が舞台上で共演する東京芸術劇場の人気シリーズ「VS」の第7弾が11月14日(火)に開催される。今回は、ピアニストの河村尚子とアレクサンドル・メルニコフが出演。熱い演奏を繰り広げる。本シリーズは、ふたりのピアニストが、ピアノ・デュオ(2台のピアノ)演奏によって、熱狂的な空間を創造するリサイタル。ここでしか見られない演奏が人気を集めている。河村尚子 (c)Marco Borggreve河村尚子は、ミュンヘン国際コンクールで第2位、クララ・ハスキル国際コンクールで優勝し、ドイツを拠点にウィーン響、バイエルン放送響などにソリストして迎えられた音楽家。2019年秋公開の映画『蜜蜂と遠雷』では主役・栄伝亜夜のピアノ演奏を担当するなど、活動も多岐に渡っており、現在はドイツのフォルクヴァング芸術大学教授も務めている。アレクサンドル・メルニコフ (c)Marco Borggreve河村と共演するのはロシアのピアニスト アレクサンドル・メルニコフ。シューマン国際コンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクールなど主要な国際ピアノコンクールで入賞を果たし、ロイヤル・コンセルトヘボウやライプツィヒ・ゲヴァントハウスなどの数多くの名門オーケストラと共演。古楽器とモダンピアノとを弾き分け、多彩なレパートリー、スケールの大きな表現力をほこるピアニストだ。当日は、ふたりのアイデアによりピアノ1台4手連弾の傑作「シューベルト/幻想曲 ヘ短調 D940」をはじめ、ドビュッシー自身の編曲による1台4手連弾版の交響詩『海』、2台ピアノ作品の金字塔「ラフマニノフ/交響的舞曲」が披露される予定。それぞれ異なるアプローチで楽曲に向き合うふたりの演奏が、ステージ上で重なり合う。トップソリストの共演は多くのファンの注目を集めそうだ。「ぴあ」アプリ限定 割引チケット販売中!芸劇リサイタルシリーズ「VS」Vol.7河村尚子×アレクサンドル・メルニコフ11月14日(火)19:00開演東京芸術劇場 コンサートホール(東京都豊島区西池袋1-8-1)出演河村尚子 (ピアノ)アレクサンドル・メルニコフ (ピアノ)曲目シューベルト/幻想曲 ヘ短調 D940ドビュッシー/交響詩『海』(作曲者による1台4手版)ラフマニノフ/交響的舞曲
2023年10月04日「伊集院に怒られた」こう話したのはタレントのフワちゃん。8月13日、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演し、司会を務めた坂上忍(56)に、「フワちゃんって怒られたこととかあるの?」と問われた際の回答だ。番組では、先輩から受けた優しく厳しい言葉についてトーク。坂上から話題をフラれたフワちゃんは、冒頭のように返答。同番組に出演していた伊集院光(55)は頷き、「(フワちゃんが)出てきたばっかりの頃」と話した。「伊集院さんとメークさんの会話を耳にしたフワちゃんが、SNSで“伊集院 動物の赤ちゃんの話してる わら”と投稿したそう。それを知った伊集院さんは『お前、スパイじゃねえんだからよ。挨拶も何もないうちに書くんじゃねえ』と怒ったそうです。これには伊集院さんのマネージャーも怒っていたといいます」(スポーツ紙記者)この件以降、2年ほど共演がなかったというフワちゃんと伊集院。「共演NGにされたのかなって思ってたんですけど、今日久しぶりに」とフワちゃんは安心したようだった。伊集院が激怒したというフワちゃんの失礼な態度。これまでにも彼女はその自由奔放ぶりで先輩タレントを怒らせていた。「あるとき、フワちゃんは小柳ルミ子さん(71)と共演する機会があったそう。フワちゃんは“小柳さんは自分のことを知っているだろう”という甘えから、事前の楽屋挨拶もせずに本番で『ルミ子~』とタメ口で話しかけたそう。すると、小柳さんは『あんた、何その口の利き方!』と叱られたといいます」(前出・スポーツ紙記者)現在はフリーランスで活動するフワちゃんだが、かつては芸能事務所に所属していた。実は、フリーランスになった原因にも彼女の失礼な態度があって……。「テレビ局内の床にフワちゃんが座っていたところ、通りかかった事務所の幹部に『床に座るな』と注意を受けたといいます。これに対しフワちゃんは腹を立て、幹部が立ち去る後ろ姿に中指を立てたそう。しかしその場がガラス張りだったことからその動きが幹部にも見えており、その結果事務所を解雇されることになったというのです」(前出・スポーツ紙記者)魅力でありながら、命取りにもなりかねない彼女の奔放さ。周囲から愛想を尽かされないといいが……。
2023年08月18日国内外で活躍するジャズ・ヴァイオリニストの寺井尚子が企画と原案を担当し、真琴つばさら宝塚歌劇OGが出演する、初のコラボレーション『ALL THAT ZZJAALL THAT ZZKA(オール・ザット・ズージャ/オール・ザット・ズカ)』。出演者から真琴のほか姿月あさと、湖月わたる、風花舞、そして昨年退団したばかりの天寿光希と晴音アキに本作への意気込みを聞いた。「ジャズの“扉”は開けられても“その先”に進むのが難しいと感じていたところだったので、出演できて嬉しい」と微笑むのは、昨年ジャズを歌うアルバムをリリースしたばかりの真琴だ。姿月も「自分のコンサートでジャズを歌うことは多いのですが、OG公演でシャンソンなどではなく、ジャズだけっていうのはなかなか無いですよね。それだけに、このメンバーでの共演が楽しみです」と話す。一方、ジャズダンスの魅力を「解放感」と表現するのは湖月。「そこにハマってたくさん踊ってきましたが、ジャズの歌のほうはまだまだ挑戦中。本作を通してさらに勉強できたら」と意気込む。「“ジャズ”と聞いて一番印象深いのは、歌劇団に在団中、NY公演(1992年)で踊ったベニー・グッドマン」という風花は、「今回は歌が多いので緊張しますが、寺井さんとご一緒できるのが何より嬉しい」と笑顔を見せる。さらに、意外にも在団中はジャズに触れる機会が少なかったという天寿は「他の組でジャズのシーンがあるとワクワクして観ていました(笑)。憧れの先輩たちからたくさん吸収したいです」と気合い充分。晴音もうなずきながら、「“宝塚とジャズ”ってたくさんの名場面が残っていますよね。退団後はジャズを勉強したいと思っていたので、出演できて夢のよう」と喜ぶ。2人とも在団中は“エトワール”(フィナーレでの独唱)経験者だけに、強力な助っ人となりそうだ。選曲については、「真琴さんたちと『せっかくだからハードルの高い曲に挑戦してみたいですよね』と相談しました」と茶目っ気たっぷりに明かす湖月。「まさかの選曲です」(姿月)、「女性同士でのデュエットも」(真琴)など、気になる発言が飛び出した。「宝塚歌劇出身者の声って独特だなと思うんですよ。そういう声を持った人たちが“ジャズ”という枠で歌ったときに新しいハーモニーが生まれる。ぜひ楽しみにしていてください」と語る真琴。「寺井尚子カルテット」の生演奏と、真琴らのパフォーマンスが融合して贈る新たなステージ。その開幕を楽しみに待ちたい。取材・文:藤野さくら【公演情報】ALL THAT ZZJA ALL THAT ZZKA東京:9/22(金)~9/24(日) 日本青年館ホール大阪:9/29(金)~10/1(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
2023年08月01日タレントの伊集院光、お笑いコンビ・ANZEN漫才のみやぞんが、29日(22:00〜)に配信されるABEMAのバラエティ番組『石橋貴明 お礼参り THE WORLD 4週ぶち抜きSP』に出演する。同番組は、石橋貴明と豪華ゲストの様々な「感謝」にまつわるエピソードを、“お礼参り”と題してお届けする全4回のバラエティ番組。今回は、みやぞんが、芸能界で活躍するきっかけを作ってくれた石橋と伊集院へ、“感謝の接待ツアー”をプレゼントする。みやぞんが「芸能界で長く生き残るにはどうしたらいいですか?」と相談すると、石橋は「“長く生きていくこと”を目標にしたら、ダメなんじゃないの?」と口を開き、とんねるずが長年愛されている秘訣を真剣に回答。すると、話を聞いていた伊集院が「ちょっと酔っぱらっているので、変なこと言ってるかもしれない……」と切り出し、現在の若手芸人に対する本音を吐露。石橋も「俺も、『そのやり方は違うんじゃない?』と思ってる」と頷く。果たして、2人が若手芸人に抱く思いとは。また、自身が目指してきた“芸人としての立ち位置”について、石橋は「(木梨)憲武がどう思ってたか分からないけど、俺は“エースで4番バッター”じゃないと嫌だった」と断言。伊集院も「“2番バッター”として、場のつなぎに徹しようと思っていた」と野球にたとえ、みやぞんに“芸能界を生き抜いてきた極意”を説く。そのほかにも、「お笑いは団体芸? 個人芸?」「漫才やコントは“お笑いスクール”で学べるもの?」「テレビはこの先どうなる?」「50歳を超えたら、趣味を楽しむのは難しい?」など大いに語り尽くす。
2023年06月29日『映画 聲の形』や「けいおん!」の山田尚子監督のオリジナル作品「Garden of Remembrance」が、フランスで開催される世界最古・最大規模のアニメ映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭」にて特別上映されることが決定した。空のビール缶・ウィスキーグラスが床に置かれ、部屋の端には画材やエレキギターが並ぶ、少し散らかった「きみ」の部屋。携帯のアラームが鳴って、ぼんやりと起き上がり「きみ」1人の朝が始まる。「ぼく」が好きだったアネモネの花、それは「ぼく」との思い出を繋ぐ大切な花。ある日部屋のクローゼットを開けると「ぼく」との思い出が「きみ」を包み込んでいき…。これは「きみ」と「ぼく」、そして「おさななじみ」との“さよなら”を描く物語――。本作は、アネモネの花をテーマとして、「きみ」と「僕」と「おさななじみ」の3人の感情が揺れ動く様子を鮮麗に描いた、珠玉のハートフルショートアニメーション。制作は「サイエンスSARU」が担当、キャラクター原案は「花のズボラ飯」の作画を手掛けた漫画家・水沢悦子、音楽は「可愛くてかっこいいピチピチロックギャル」として活動するシンガーソングライター・ラブリーサマーちゃんが書き下ろす。なお、本作に加え、日本作品からは『BLUE GIANT』、『THE FIRST SLAM DUNK』、『名探偵コナン 黒鉄の魚影』などが特別上映される。「Garden of Remembrance」は2023年リリース予定。(cinemacafe.net)
2023年05月08日2月20日、伊集院光(55)が昼の情報バラエティ『ぽかぽか』(フジテレビ系)に出演。番組内での伊集院の発言がインターネット上で物議を呼び、番組終盤にアナウンサーが謝罪する事態となった。この日、番組では芸人が人気の絶品グルメを生放送中にデリバリーする企画『どれ呼ぶスイーツ』がスタート。お笑いコンビ「ドンココ」の大久保裕オーサーオロナ(26)が中継で登場した。大久保は「親父がナイジェリア人で、お母さんが日本人」と自己紹介。するとその直後、スタジオの伊集院が「彼が寿司運んできたら嫌だなあ」と発言したのだ。これに対し、大久保は「寿司も運ばせてくださいよ!」と反論。伊集院は「そうだよね、そうだよね。それはわけちゃいけないよね」と返した。SNS上では、伊集院の発言に“差別発言”と批判が殺到した。《ぽかぽかのデリバリーバイト芸人のハーフの人に、この人に寿司運んで欲しくないって言った伊集院光にドン引き。人種差別やろ、そんなんあかんやん!》《伊集院ほんと最低。差別発言する人出てるぽかぽか見れない……。若手芸人の方すごい頑張ってたのにな、サラッとそんなこと言ってしまう人がいるのは悲しい》番組終盤には、岸本理沙アナウンサーが「先ほど『どれ呼ぶイーツ』のコーナーのスタジオにて、外国人の方に対する配慮にかける表現がございました。お詫びするとともに、訂正させていただきます。申し訳ございませんでした」と頭を下げた。『ぽかぽか』は2月7日にも物議を醸す放送をしていた。「2月7日の放送中、特殊詐欺に関与した窃盗の疑いで、今村磨人容疑者(38)と藤田聖也容疑者(38)が飛行機内で逮捕されたとのニュース速報がテレビの画面上部に流れました。すると番組MCを務めるハライチ・岩井勇気さん(36)が、『皆さん、ルフィ逮捕となりました!』『強制送還され!あのルフィが!今日本に着き!逮捕されました!』と繰り返し発言。画面下部にも『《速報》“ルフィ”逮捕』と改めてテロップが出され、スタジオは笑いに包まれていました」(スポーツ紙記者)日本中が注目した連続強盗事件だったが、容疑者逮捕のニュースを茶化すような扱いをした岩井と番組に対しては、《不謹慎すぎる》《強盗殺人なんだから番組でネタにするのどうなの…》と批判が上がっていた。これについて本誌がフジテレビに問い合わせると、「番組の対応について配慮に欠ける点がありました。今後も視聴者の皆様のご意見を真摯に受け止め、制作に活かしてまいります」との回答があったばかりだった。1月にスタートしたばかりの『ぽかぽか』。わずか2ヵ月で相次ぐ不適切な放送に先が思いやられるがーー。
2023年02月20日2月7日、大手自動車メーカー「スズキ」は社外取締役の候補者として、元陸上競技選手でスポーツキャスターの高橋尚子(50)を選任したと発表した。6月開催予定の第157回定時株主総会での承認を経て、正式決定となる。選任理由について、スズキは「高橋氏はスポーツ分野の第一人者であり、環境や社会貢献などへの取り組みを評価する『ESG』への対応などで知見を発揮してもらいたい」と語った。’00年のシドニー五輪女子マラソンで日本女子陸上史上初となる金メダル獲得という、偉業を達成した高橋。愛くるしいキャラクターもあって大ブレイクし、同年には国民栄誉賞も受賞した。’08年10月の現役引退以降は、マラソン解説者やスポーツキャスターとして数々の番組に出演で活躍。途上国の子供たちへの慈善活動などにも積極的に参加していた。“Qちゃん”の愛称で日本中から親しまれた高橋だが、あまり公言してない趣味があった。16年7月下旬、高橋が向かったのは、なんと千葉市内にある当時の自宅から10キロほど離れたパチンコ店。午前11時半ごろに入店すると、大きなマスクで顔を隠したまま、ホラー小説『リング』の台の前へ。黙々と打ち始めるやいなや10分ほどで大当たりを引くと、2時間後にはなんと “ドル箱”が14箱も積み上げられるほどに。その後はトイレ休憩以外、食事もとらずに黙々と打ち続ける。そして、午後8時頃にマネージャーも務める恋人男性が車で迎えに来ていたが、大当たり中だったからなのか、そのまま続行。結局、終わったのは午後10時40分ごろで、すでに他の客はすべて帰っていた。ぶっ通しで11時間もパチンコを打ち続けたその翌日、本誌が直撃すると、「月に何回かしか行かないです。昨日は休みだったので……あくまで息抜き(苦笑)」と明るく答えていた。現在、日本オリンピック委員会の理事や日本陸上競技連盟の常務理事も務めている高橋。社外取締役への選任も今回が初めてではなく、昨年6 月には、’19年からスポンサー契約を締結していた「スターツコーポレーション株式会社」の社外取締役にも就任が決定していた。激務の疲れをひそかにパチンコで癒やしているのかも?
2023年02月10日長編アニメーション映画『きみの色』が、2024年8月30日(金)に公開される。監督は山田尚子、脚本は吉田玲子。『映画 聲の形』山田尚子監督の新作映画映画『きみの色』は、『映画 聲の形』「けいおん!」「平家物語」などを手掛ける山田尚子が監督を務める新作映画。思春期の少女たち、それぞれが向き合う自立、葛藤、恋の模様を、“音楽×青春”というテーマを通じてまるで絵画のように美しい映像で描写する長編アニメーション作品だ。“感情の色”が見える少女の恋と青春物語の主人公は、長崎市内のミッション・スクールに通う高校生の少女・トツ子。人の感情が「色」として見える、不思議な能力を持っている。友達や家族の「色」を暗くしないため、気を遣い、空気を読み、その場を取り繕うようなウソをついてしまう彼女。そんなトツ子が、美少女のきみと、音楽好きのルイとともにバンドを組むことになる。主人公・日暮トツ子…鈴川紗由長崎市内の全寮制ミッションスクールに通う高校生。子供の頃から嬉しい色、楽しい色、穏やかな色など人が「色」で見える。唯一、自分自身の「色」だけは見えない。きみ、ルイと組んだバンドでピアノを担当。作永きみ…髙石あかりトツ子と同じ学校に通っていたが突然中退してしまった、美しい色を放つ少女。学校に行かなくなってしまったことを同居する祖母に打ち明けられていない。毎日学校へ行くふりをしながら古本屋でアルバイトをしている。トツ子とバンドを組むことになり、ボーカル、ギターを担当する。影平ルイ…木戸大聖街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年。トツ子とバンドを組む。母に医者になることを期待されているが、隠れて音楽活動をしている。物語のキーマンに新垣結衣また、物語のキーマンであるシスター日吉子役は、映画『正欲』『違国日記』など話題作への出演が続く新垣結衣が声優として出演する。シスター日吉子…新垣結衣トツ子が通う学校のシスター。同校の卒業生でもあり、生徒たちにとっては良き相談相手。トツ子、きみ、ルイの3人を導く。脚本は吉田玲子&最強のスタッフが集結映画『きみの色』には、最強のスタッフが集結。脚本は、『猫の恩返し』「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「若おかみは小学生!」の吉田玲子が担当。監督の山田尚子とは、「けいおん!」シリーズ以降、幾度となくタッグを組んでいる。音楽は、『映画 聲の形』『リズと青い鳥』や、「チェンソーマン」のサウンドトラックを担当する作曲家・牛尾憲輔。企画・プロデュースは、『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』など新海誠作品を手掛けたSTORY inc.、制作・プロデュースは、『夜は短し歩けよ乙女』や「平家物語」のサイエンス SARUが担う。アヌシー国際アニメーション映画祭に出品なお、映画『きみの色』はアヌシー国際アニメーション映画祭2024の長編コンペティション部門へ出品。山田尚子にとっては、2017年の『聲の形』、2018年の『リズの青い鳥』に続き、同部門への3度目の出品となる。アニメ映画『きみの色』あらすじわたしには、人の心が「色」で見える長崎市内のミッション・スクールに通う高校生の少女・トツ子は、人の感情が「色」として見える。嬉しい色、悲しい色、穏やかな色、怯えている色……。友達や家族の「色」を暗くしないため、気を遣い、空気を読み、その場を取り繕うようなウソをついてしまう。そんなトツ子は、街の片隅にある古書店で出会ったとても美しい色を放つ美少女と、音楽好きの少年とバンドを組むことに。離島の古教会でバンド練習を行ううちに、3人の間に友情とほのかな恋のような感情が生まれはじめる。やがて訪れる学園祭、そして初めてのライブ。会場に集まった観客の前で見せた、3人の「色」とは。【詳細】アニメ映画『きみの色』公開日:2024年8月30日(金)監督:山田尚子脚本:吉田玲子出演:鈴川紗由、髙石あかり、木戸大聖、新垣結衣音楽:牛尾憲輔キャラクターデザイン・作画監督:小島崇史キャラクターデザイン原案:ダイスケリチャード企画・プロデュース:STORY inc.制作・プロデュース:サイエンス SARU製作:「きみの色」製作委員会
2022年12月06日「けいおん!」シリーズの山田尚子監督と脚本・吉田玲子がタッグを組んだ完全オリジナルアニメーション映画『きみの色』の製作が決定。スーパーティザーPVが公開された。長崎市内のミッション・スクールに通う高校生の少女・トツ子は、人の感情が「色」として見える。友達や家族の「色」を暗くしないため、気を遣い、空気を読み、その場を取り繕うようなウソをついてしまう。そんなトツ子は、街の片隅にある古書店で出会ったとても美しい色を放つ美少女と、音楽好きの少年とバンドを組むことになる――。京都アニメーション作品『映画けいおん!』『映画 聲の形』を手掛ける山田尚子監督は、些細な日常を瑞々しく鮮やかに描く稀有な映像センスと、小さな心の揺れ動きさえ表現していく繊細な演出で、全世界から最も脚光を浴びるアニメーション監督の一人。待望の最新作となる『きみの色』のテーマは、山田監督が最も得意とする思春期の青春。少女たちそれぞれが向き合う自立、葛藤、恋の模様が、まるで絵画のような美しい映像で描かれる。脚本は、スタジオジブリや京都アニメーションの作品を手掛け、山田監督とは「けいおん!」シリーズ以降、幾度となくタッグを組んできた吉田玲子。音楽は『映画 聲の形』「チェンソーマン」のサウンドトラックを担当する作曲家・牛尾憲輔。企画・プロデュースは『君の名は。』『すずめの戸締まり』など新海誠作品を手掛けた「STORY inc.」が担当する。また、山田監督と共に伝統美と最先端の演出を組み合わせた「平家物語」を生み出し、日本を代表するアニメーションスタジオとなった「サイエンスSARU」が制作・プロデュースを担う。スタッフコメント▼監督・山田尚子人の外側と内側、そこから生みだされるそれぞれのかたちを描いてみたいというところから「きみの色」は始まりました。人はきっと、その時向いている方向に進んでいくわけで、それが前であっても後ろであってもどちらでも成り立っていくと思うのですが、できれば前に進んでいきたい。音楽を通じてお互いに共鳴していく主人公たちの、やわらかく力強い足取りを描いていきたいと思っています。吉田さんの書かれる彼らの物語はとてもやさしく、そしてとてもチャーミングです。悩んだり、何かを変えようとするときに起こる摩擦は、これからを切り開いていくためのとても大切な成長痛であって、その痛みがそれぞれの人が放つ色になっていくのかなと思うのです。たくさんの色が出会って、混ざり合った先にはどんな色の世界が待っているのでしょう。絵具を混ぜるパレットのような、または光を集めて分散させるプリズムのような、そんな物語を描いていきたいと思っております。よろしくおねがいいたします。▼脚本・吉田玲子『きみの色』は、山田監督の「こういうことやりたいなぁ、こういう子たちを描きたいなぁ」というメモをいただいて、そこから脚本を作り始めました。《色が見える女の子》というのは山田監督のアイディアで、すごく映像的で面白いなと感じました。山田監督の作品は、登場人物たちがおずおずと手と伸ばし扉を開いていくような感じがあって、今回もその感覚を大切にしました。そこにある世界と、自分。そこにある現実と、自分。触れると痛いような傷ついてしまうようなものの中で、楽しさや愛しさや生命力を見出していくことを意識しながら書きました。繊細な心模様と、そこに寄り添うような監督の演出を今回もとても楽しみにしています。『きみの色』はある意味、原点に戻ったようでもあり、今までの集大成的な面もありながら、さらに新しく踏み出していけるような作品になるのではないかと思っています。光の当たり方によって、濃く見えたり、淡く見えたりはしますが、誰もが自分の『色』を持っていると思います。観てくださった方が、それぞれの『色』を愛おしく思えるような映画になっていると、うれしいです。『きみの色』は2023年秋、全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)
2022年12月03日『映画けいおん!』『映画 聲の形』などを手掛けた山田尚子監督による最新オリジナル長編アニメーション映画『きみの色』の制作が発表された。2023年秋に劇場公開予定の本作のテーマは、山田監督が最も得意とする思春期の青春。少女たちそれぞれが向き合う自立、葛藤、恋の模様が、まるで絵画のような美しい映像で描かれる。脚本を務めるのは、スタジオジブリや京都アニメーションで数々の作品を手掛け、山田監督とは「けいおん!」シリーズ以降幾度となくタッグを組む吉田玲子。音楽は『映画 聲の形』『リズと青い鳥』など山田監督作品のほか、話題作『チェンソーマン』のサウンドトラックを担当する作曲家・牛尾憲輔が手掛ける。企画・プロデュースは日本映画史に残る金字塔『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』など、新海誠作品を手掛けたSTORY inc.、そして『夜は短し歩けよ乙女』で第41回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞などを受賞、最近では山田監督と共に伝統美と最先端の演出を組み合わせたテレビアニメ『平家物語』を生み出し、日本を代表するアニメーションスタジオとなったサイエンスSARUが制作・プロデュースを担う。本作は「人の外側と内側、そこから生みだされるそれぞれのかたちを描いてみたいというところから始まった」と山田監督は明かす。そして吉田が山田監督の描きたい内容を聞き、脚本を作り始めた。吉田は「《色が見える女の子》というのは山田監督のアイディアで、すごく映像的で面白いなと感じました。繊細な心模様と、そこに寄り添うような監督の演出を今回もとても楽しみにしています。」と本作に期待を寄せる。また、脚本に対して「吉田さんの書かれる彼らの物語はとてもやさしく、そしてとてもチャーミング」という印象を持つ山田監督は「音楽を通じてお互いに共鳴していく主人公たちの、やわらかく力強い足取りを描いていきたい」と作品完成へ向けて抱負を語っている。<コメント>■山田尚子監督人の外側と内側、そこから生みだされるそれぞれのかたちを描いてみたいというところから『きみの色』は始まりました。人はきっと、その時向いている方向に進んでいくわけで、それが前であっても後ろであってもどちらでも成り立っていくと思うのですが、できれば前に進んでいきたい。音楽を通じてお互いに共鳴していく主人公たちの、やわらかく力強い足取りを描いていきたいと思っています。吉田さんの書かれる彼らの物語はとてもやさしく、そしてとてもチャーミングです。悩んだり、何かを変えようとするときに起こる摩擦は、これからを切り開いていくためのとても大切な成長痛であって、その痛みがそれぞれの人が放つ色になっていくのかなと思うのです。たくさんの色が出会って、混ざり合った先にはどんな色の世界が待っているのでしょう。絵具を混ぜるパレットのような、または光を集めて分散させるプリズムのような、そんな物語を描いていきたいと思っております。よろしくおねがいいたします。■吉田玲子『きみの色』は、山田監督の「こういうことやりたいなぁ、こういう子たちを描きたいなぁ」というメモをいただいて、そこから脚本を作り始めました。《色が見える女の子》というのは山田監督のアイディアで、すごく映像的で面白いなと感じました。山田監督の作品は、登場人物たちがおずおずと手を伸ばし扉を開いていくような感じがあって、今回もその感覚を大切にしました。そこにある世界と、自分。そこにある現実と、自分。触れると痛いような傷ついてしまうようなものの中で、楽しさや愛しさや生命力を見出していくことを意識しながら書きました。繊細な心模様と、そこに寄り添うような監督の演出を今回もとても楽しみにしています。『きみの色』はある意味、原点に戻ったようでもあり、今までの集大成的な面もありながら、さらに新しく踏み出していけるような作品になるのではないかと思っています。光の当たり方によって、濃く見えたり、淡く見えたりはしますが、誰もが自分の『色』を持っていると思います。観てくださった方が、それぞれの『色』を愛おしく思えるような映画になっていると、うれしいです。『きみの色』スーパーティザーPV<作品情報>『きみの色』2023年秋 全国公開監督:山田尚子『映画 聲の形』『リズと青い鳥』『けいおん!』『平家物語』脚本:吉田玲子『猫の恩返し』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『若おかみは小学生!』音楽:牛尾憲輔『映画 聲の形』『チェンソーマン』企画・プロデュース:STORY inc.『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』制作・プロデュース:サイエンス SARU『夜は短し歩けよ乙女』『映像研には手を出すな!』『平家物語』
2022年12月03日2022年9月30日に、落語家の六代目三遊亭円楽さんが亡くなり、落語界に深い悲しみが広がっています。円楽さんの弟子となり、三遊亭楽大として活動していたタレントの伊集院光さんは、同日に追悼コメントを発表。忘れがたい円楽さんとの思い出と、感謝の気持ちを明かしています。弟子でいさせてくれた師匠への想い1984年7月に円楽さんの弟子となった、伊集院さんは、1990年頃まで落語家として活躍後、自主廃業しています。訃報を受けた際にはショックから絶句し、句点の『。』のみをTwitterに投稿。その後、次のようなコメントを寄せました。17歳の時に、学校にも行かずふらふらしていた時分に、師匠に拾っていただき、人間にしてもらいました。その後 僕は古典落語の道を諦め、紆余曲折あったものの「お前が俺を尊敬してるうちは弟子を名乗ったらいいさ」と温かい言葉をいただき、師弟関係を続けさせていただきました。ここ数年は、円楽伊集院光二人会を開催するなど、夢のような時間を過ごすことができました。「回復したら博多と札幌でまたやろうぜ」と約束していたのに、この文章を大人としてきちんとした定番の追悼の言葉でしめるべきなのでしょうが、まだ頭の中が整理できず、まとめることができません。もう少し心の中で師匠と会話をしてから、いろいろ話させてください。2021年6月に『三遊亭円楽・伊集院光二人会』を行い、久しぶりに師弟で落語を披露していた伊集院さん。次回開催を約束しあった記憶が、胸を締め付けているようです。伊集院さんの想いに、「おつらいでしょうね…。円楽さんのご冥福をお祈りいたします」「かっこいい人でしたね」「師弟落語会、見に行きました。できてよかったと思っています」などのコメントが寄せられました。伊集院さんが明かしてくれた、円楽さんとの温かな思い出は、多くの人の心を震わせています。[文・構成/grape編集部]
2022年10月01日ピアニスト河村尚子が、「シューベルト プロジェクト」の第2夜を開く[9月13日(火)紀尾井ホール]。シューベルト晩年のソナタ4曲を2回に分けたリサイタル。今年3月に続く今回は第20、21番の傑作2曲を軸に3曲の小品を組み合わせた。「晩年のソナタは音楽的にもドラマ的にも充実していますし、インテンシヴな瞬間がある、メッセージとしてすごい強い音楽です。病気に悩まされた晩年の苦しみや孤独が伝わってくるのを感じます。愛に憧れて、でも応えてもらえなかったシューベルト。孤独を感じることは誰にもありますが、シューベルトのように、それを音で表現した、〝孤独な音楽〟というのは多くありません。それが聴衆の心を摑むのだと思います」シューベルトを〝歌曲王〟のイメージで考えると、つい旋律に目が向くが、それだけではないという。「ものすごく挑戦的な和声を使っていたりするんですね。とても穏やかだったところで、えっ、こんな和声を使うの?という、突然すごく落胆するような表現をする。そこがスパイスになっているのがシューベルトの聴きどころだと思います。旋律の美しさだけではないのです」2018年から2年間、全4回のリサイタルで集中的にベートーヴェンと向き合った。その経験から、あらためて見えてきたシューベルト像もある。「晩年のシューベルトが、ベートーヴェンの作品から受けた刺激を、より意識するようになりました。たとえば調性。シューベルトの第20番はベートーヴェンの作品101(第28番)と同じイ長調。第21番と《ハンマークラヴィーア》(第29番)は変ロ長調です。3月の第1夜で弾いた第18番はピアノ協奏曲第4番と同じト長調で、始まり方もそっくり。シューベルトが、『ベートーヴェンは素晴らしい。でもここに僕がいるんだ!」とアピールしているのを感じます。あとは弾き方ですね。アーティキュレーションとかペダルとか。ロマン派に振り分けがちですが、より古典的な要素を持っているのを感じるようになりました」取材では、「シューベルトのことを話せてうれしい」と作曲家への愛を丁寧に語ってくれた。シューベルトに必要なのは、自然な声で歌える範囲の表現と、弦楽合奏をイミテーションしながら作る広がりのある音色だという。6年後の2028年には生誕200年を迎えるシューベルト。そのカウントダウンを彼女のコンサートから!第1夜を聴き逃した人もまだ間に合う。(宮本明)
2022年08月08日「この番組が、この春いっぱいで終了いたします」1月11日放送の『伊集院光とらじおと』(TBSラジオ)で、こう話したのはパーソナリティーの伊集院光(54)。エンディングで突如として、同番組の終了を報告したのだ。「昨年7月に『女性セブン』が報じた女性アナウンサーへの“パワハラ疑惑”を発端に、一部メディアで伊集院さんの降板や番組終了が報じられました。ですが同局や伊集院さんからは何も発表されなかったため、多くのリスナーはその行方を心配していました」(スポーツ紙記者)このタイミングでの報告となった理由を、「僕はTBSラジオの方針に従って、言っていい時期というのをTBSラジオと僕の所属しているプロダクションとで契約等を考えた結果、『ここまでは言ってはいけない』ということで」と説明した伊集院。その一方で、「喋りたいことを喋ろうとすれば、3時間でも4時間でも『どうして終わるんですか』という話はできるんですけど、その時間が取れないんであれば、あまり沢山のことを言うと誤解のみを与えていくんじゃないか」と、番組が打ち切られる理由については触れなかった。■TBSラジオ局に募る不信感そんな伊集院は報告の中で、“上層部と相入れなかったこと”を次のように明かしていた。「TBSラジオの上層部からは『伊集院くん、今日はこういう風なことを話したらどうですか』っていうご提案をいただきましたけども、それに従っているともはやラジオパーソナリティーではないということになるので、そちらの方はご遠慮させていただきます」伊集院の言葉は丁寧だったものの毅然とした主張に、リスナーからは同局の上層部に対して訝しがる声が相次いだ。《報告内容を提案するとか、TBSラジオの上層部とやらは伊集院さんがラジオにどう向き合っているのか理解してないんだろうな》《悠里さんが終わる時の寂しさを誠実にリスナーに向き合うことで埋めてくれた伊集院さんを明らかに違和感のある状態で切るTBSラジオへの不信感は拭えません。今のトップになってから酷過ぎます。社長さん、逃げてないで出てきてちゃんとリスナーに説明してくださいよ。誰に向けてやってるの?》《人生をTBSラジオと過ごした私の雑感。『伊集院光とらじおと』が始まった時にはナイス人選にさすがTBSと感激し、全年齢が心地よく楽しめて、笑いと涙と伊集院さんのトークスキルに唸る良い番組だったのにこの顛末。それ以外の番組編成も改悪続き。これ以上TBSラジオを嫌いにさせないで》■改革に警鐘を鳴らしてきた伊集院’16年4月に、平日午前帯の『大沢悠里のゆうゆうワイド』の後番組としてスタートした『伊集院光とらじおと』。奇しくも8日には『大沢悠里のゆうゆうワイド 土曜日版』も3月いっぱいで終了すると発表されたばかりで、同局では“大改編”が行われ始めている。’18年6月に現在の三村孝成社長が就任して以降、抜本的な改革を行ってきた同局。例えば、ラジオ聴取率調査週間である『スペシャルウィーク』は廃止され、次々と長寿番組も打ち切られた。しかし、このような方針に真っ向から“NO”を突きつけてきたのは伊集院。’95年10月から続く同局の人気長寿番組『月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』で活躍してきた彼は、次々と行われていく改革に警鐘を鳴らしてきたのだ。「同局では若者を取り込む狙いの新番組が次々とスタートし、一昨年の2月にはイベントまで立ち上げられました。しかし伊集院さんはイベントには参加せず、『番組制作費を削ろうとするのにイベントで赤字を出すなんて』と苦言を呈していました。三村社長が推し進める一方的な改革は、リスナーからも不評を買っていました。伊集院さんは上層部に忖度することなく、“古参者”として数々の問題点を挙げてきたのです」(前出・ラジオ局関係者)番組終了報告の最後には、次のように締めくくった伊集院。「とにかく僕は『伊集院光じゃなきゃいけないんだ』っていう人たちに向けて喋って、『伊集院光じゃないとダメなんだ』っていう人たちと一緒にものを作っていうことだけはブラさずにやっていこうということと、(中略)前向きに一生懸命にやることしかできないので、最終的には良い終わり方をしていこうと思っています」その力強い信念に、この先も多くのリスナーはついていくことだろう。
2022年01月12日伊集院光(54)が“朝の顔”としてパーソナリティを務めるTBSラジオ『伊集院光とらじおと』(毎週月曜〜木曜、8時30分〜11時)。12月8日に週刊文春の電子版が「伊集院が降板を決意した」と報じ、さらに9日掲載の東スポwebも「番組終了は決定的」と報じるなどリスナー間で波紋が広がっている。騒動の発端は今年9月に、女性セブンが報じた伊集院の“パワハラ疑惑”。記事によれば、伊集院が’17年10月から月曜アシスタントを務めていたフリーの新井麻希アナウンサー(39)に高圧的な言動をとっていたという。だが伊集院は、同誌の直撃インタビューに「そういうことは一切ないです」と否定していた。「新井アナは今年8月30日から、2週間にわたって夏休みに入りました。その後、新井さんと入れ替わるように伊集院さんが夏休みを取ったのです。夏休みから復帰した新井さんは、9月20日の出演を最後に降板。しかもメインパーソナリティの伊集院さんが休暇中という、“異例の卒業”となりました。そのこともあり、伊集院さんの“パワハラ疑惑”に様々な憶測が広がっていました」(ラジオ局関係者)一方で新井アナの卒業当日、伊集院はスタジオに「この4年間番組を支えてくれて本当にありがとう」と労いのメッセージを寄せていた。そして新井アナも「本当に尊敬していました。私にとってこの4年間は宝物のような時間で、すごく楽しかったです」と、伊集院に向けて感謝の気持ちを述べていた。“パワハラ疑惑”に次いで、番組終了まで報じられた伊集院。だがネット上では、次のように彼を擁護する声も少なくない。《朝のラジオ聴いてる人間からしたらパワハラ報道は何か違和感しかなかったなー》《こちらは面白いラジオが聞きたいだけなのでもし降板されたら伊集院さんが移籍した先の番組を聞きます》《伊集院というよりも、TBSラジオ自体の運営に問題があるのでは》■新体制の問題点を指摘してきた伊集院“パワハラ疑惑”の真偽のほどは定かではないが、多くの人が伊集院を擁護するのには理由がある。現在、同局で『伊集院光とらじおと』以外にも『月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月曜、25時〜27時)でもパーソナリティを務めている伊集院。この番組は’95年10月から続いている深夜ラジオを代表する人気長寿番組であり、多くのリスナーを虜にしてきた伊集院は同局の功労者とも言える。しかし、そんな伊集院の前に相容れぬ“新参者”が現れる。’18年6月に同社の社長に就任した三村孝成氏だ。大手広告代理店やJ-WAVEを経て同局に入社した三村社長は、次々と大鉈を振るっていく。「まず、ラジオ聴取率調査週間である『スペシャルウィーク』を、“各局間で競争しても意味がない”“新規リスナーを取り込めない”との理由で廃止しました。代わりに、ネット配信『radiko』のデータを指標とする方針に切り替えたのです。就任直後の18年10月にはジャズミュージシャンで文筆家の菊地成孔さんの人気番組『粋な夜電波』の突如打ち切りが発表。菊地さんはネット番組で『TBSにやられました。8年間やったんですけど来季の3月までじゃなくて12月なんで打ち切りです。事実上の』と語っており、突然の終了を疑問視するリスナーが続出しました。さらに若者を取り込む狙いで新番組が立ち上げられた一方、聴取率が高かった『荒川強啓 デイ・キャッチ!』や『久米宏 ラジオなんですけど』といった長寿番組も次々と終了しています」(前出・ラジオ関係者)新社長のもと大改革が進められるTBSラジオ。しかし、そんななか伊集院は真っ向から公然と反旗を翻したのだ。ラジオ関係者は続ける。「昨年2月に『新しい体験』をキーワードに『RADIO EXPO』が開催されましたが、伊集院さんは参加しませんでした。伊集院さんはラジオで、『番組制作費は削減しようとするのにイベントで赤字を出すなんて』と苦言を呈していました。三村社長のことを“敏腕社長”と呼び、皮肉ることも何度かありました。古参の伊集院さんは数々の新体制について、番組内でジョークを交えながらも堂々と問題点を指摘してきたのです。そのため、伊集院さんに信頼を寄せるTBSリスナーがこれほど多いのではないでしょうか」昨年10月、日経クロストレンドに掲載されたインタビューでは、《朝の番組(伊集院光とらじおと)は、日中、ラジオを聞ける30代ぐらいから、高齢者まで全員が楽しめるようにするにはどうしたらいいかをすごく意識してます》と語っていた伊集院。人気長寿番組の行方にさらなる注目が集まりそうだ。
2021年12月10日コロナ禍で数々の公演が中止となり、半年ぶりの帰国となるドイツ在住のピアニスト、河村尚子。充実した演奏活動を繰り広げ、今や日本を代表する実力と人気を兼ね備えたピアニストだ。待ちに待った日本での公演は、詩的なロマンにあふれた傑作・シューマンのピアノ協奏曲を披露する。14日間の待機の後、音楽の喜びを爆発させてくれるに違いない。指揮は、かつて日本フィルの正指揮者として数々の共演も記憶に残る沼尻竜典。リューベック歌劇場では音楽総監督として、びわ湖ホールでは芸術監督として成功を収めてきたが、2022年度からは神奈川フィルハーモニー管弦楽団音楽監督に就任することが決定している。メインプログラムはショスタコーヴィチの交響曲第5番。20世紀ソヴィエト体制下で抑圧されながらも芸術家として強い信念をもって作品を生み出したショスタコーヴィチ。緊張感と劇的なドラマ性を孕み、今を生きる私たちの魂をも強く揺さぶる作品は必聴だ。先日、久しぶりに指揮した日本フィルは、伝統である元気の良さや、音楽の楽しさをお客様に懸命に伝えようとする姿勢はいまだ健在でした。河村尚子さんと共演できることも、大きな喜びです。<河村尚子>18歳の頃から弾き続けているシューマンの協奏曲、読み返せば読み返すほど味が滲み出てきます。皆様に音楽を聞いて頂くのは半年振りです。精一杯演奏に集中しますので、音楽会をどうぞお楽しみに![公演情報]第366回横浜定期演奏会[ライブ配信あり]2021年4月16日(金)19:00開演 神奈川県民ホール第391回名曲コンサート2021年4月18日(日)18:00開演 サントリーホール指揮:沼尻竜典ピアノ:河村尚子シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op.54ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 op.47
2021年04月08日ピアニストの河村尚子が栄えある「第51回サントリー音楽賞(2019年度)」を受賞した。サントリー音楽賞は、日本における洋楽の発展にもっとも顕著な業績をあげた個人または団体に贈られるもので、1969年の第1回以来、今回が51回目となる。過去の受賞者には、第1回の小林道夫(チェンバロ)を筆頭に、内田光子(ピアノ)や武満徹(作曲)など、日本の音楽界を代表する顔ぶれがずらりと並ぶ。今回の受賞理由として、2019年の「ベートーヴェン・ピアノソナタ・プロジェクト」の完結及び、CD「ベートーヴェン・ ソナタ集1、2」のリリース。そして新しいレパートリー開拓ともなった山田和樹指揮NHK交響楽団との共演 による矢代秋雄「ピアノ協奏曲」においての演奏で作品の再評価に貢献したことなどをはじめ、近年の目覚ましく充実した演奏活動が評価されての受賞となった。今後の日本での活動は、10月にオーケストラとの共演や各地でのリサイタルを予定。東京では10月13日(火)に紀尾井ホールで1年ぶりのリサイタルを行うことが発表されている。プログラムには、モーツァルト、シューベルト&ショパンに加え、映画『蜜蜂と遠雷』で話題となった藤倉大作曲による『春と修羅』も予定される。●河村尚子(ピアノ)(c)Marco Borggreve兵庫県西宮市生まれ。1986年渡独後、ハノーファー国立音楽芸術大学在学中にヴィオッティ(ヴェルチェリ)、カサグランデ、ゲーザ・アンダなどヨーロッパの数々のコンクールで優勝・入賞を重ねる。2006年には権威ある難関ミュンヘン国際コンクール第2位受賞。翌年、多くの名ピアニストを輩出しているクララ・ハスキル国際コンクールにて優勝を飾り、大器を感じさせる新鋭として世界の注目を浴びる。ドイツを拠点に、ヨーロッパ、ロシア、日本などで積極的にリサイタルを行う傍ら、ウィーン交響楽団、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団、ロシア国立交響楽団、モスクワ・ヴィルトゥオーゾ、バーミンガム市交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団などのソリストに迎えられている。また、「ルール・ピアノ祭」(ドイツ)、「オーヴェール・シュル・オアーズ音楽祭」(フランス)、「ドシュニキ国際ショパン・フェスティヴァル」(ポーランド)、日本では「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」や「東京・春・音楽祭」などの音楽祭に参加。2011年には、ドイツ・ワイマール近郊にあるエッタースブルク城での音楽祭でアーティスト・イン・レジデンスをつとめ、4夜にわたるソロ・リサイタルを開催し、絶賛を博す。室内楽では、ハーゲン・クァルテットの名チェリスト、クレメンス・ハーゲンとのデュオで好評を得ているほか、マキシミリアン・ホルヌング(チェロ)とロンドン・ウィグモアホール、ラモン・オルテガ・ケロ(オーボエ)とニューヨーク・カーネギーホールにデビューするなど、同世代の実力派アーティストとも積極的な活動を展開している。日本では、2004年小林研一郎指揮東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会でデビュー。以来、パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団を含む日本国内の主要オーケストラと相次いで共演を重ねる一方、ウラディーミル・フェドセーエフ指揮モスクワ放送交響楽団、ファビオ・ルイージ指揮ウィーン交響楽団、ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団、マレク・ヤノフスキ指揮べルリン放送交響楽団、イルジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、山田和樹指揮バーミンガム市交響楽団などの日本ツアーに参加。その他、サー・ロジャー・ノリントン、ユーリ・テミルカーノフ、アレクサンドル・ラザレフなど多くの指揮者から度々再演の指名を受けている。現在、2019年の日本デビュー15周年に向けて、2年にわたり「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・プロジェクト」に取り組み、自ら厳選した14のソナタを全4回のリサイタルで披露している。2009年、名門RCA Red Sealレーベルより「夜想 (ノットゥルノ)~ショパンの世界」てメジャー・CDデビュー。 2011年9月、セカンド・アルバム「ショパン:ピアノ・ソナタ第3番&シューマン:フモレスケ」をリリース、各誌で特選盤に選定される。2013年秋、サード・アルバム「ショパン:バラード」のリリースを経て、2014年秋には、プラハ・ルドルフィヌムでのチェコ・フィルとの定期演奏会、およびドイツ・エルマウ城でのクレメンス・ハーゲンとの演奏会をライヴ収録した「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&チェロ・ソナタ」をリリースした。2018年には4年ぶりのソロ・アルバム「ショパン:24の前奏曲&幻想ポロネーズ」をリリースし、2019年4月、「月光」「悲愴」を含む待望のベートーヴェンCDをリリースする。その他のレコーディングとして、ソロでは仏ディスコヴェール(2002年/同レコーディン具はXRCD化され、日本伝統文化振興財団より2012年6月に再発売された)、独アウディーテ(2004年)、ルール・ピアノ音楽祭エディション(2008年/ライヴ録音)が、また日本コロムビアからシューマンのピアノ五重奏曲(2010年/トッパンホール)、京響レーべルからラフマニノフのパガニーニ狂詩曲(2009年/広上淳一指揮京響との共演)、独コヴィエロ・クラシックからモーツァルトのピアノ協奏曲第21番(2014年/ボストック指揮アルゴヴィア・フィルとの共演)がリリースされている。また、国際ピアノ・コンクールにおける若者たちの群像劇をリアルに描いた、作家・恩田陸の直木賞受賞小説を原作とした映画『蜜蜂と遠雷』(2019年10月公開)では主人公・栄伝亜夜のピアノ演奏を担当し話題をさらっている。文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞、新日鉄音楽賞 、出光音楽賞、日本ショパン協会賞、井植文化賞、ホテル・オークラ賞を受賞。これまで、ウラディーミル・クライネフ、澤野京子、マウゴルジャータ・バートル・シュライバーの各氏に師事。現在、 ドイツ・エッセンのフォルクヴァング芸術大学教授、東京音楽大学特任講師。
2020年04月04日タレントの伊集院光が、30日に放送されたTBSラジオ『伊集院光とらじおと』(毎週月曜~木曜 8:30~)で、“地味ハロウィン”について語った。“地味ハロウィン”とは派手な仮装ではなく、見覚えがある普通の人たちに仮装するというイベントで、近年話題となっている。「ハロウィンにまったく興味がなくて、ハロウィンで盛り上がっているところには近づかない暮らしをしていた」という伊集院であるが、若者から“地味ハロウィン”の存在を知らされたことを明かした。伊集院は「ハロウィンって、ゾンビとかナースとか、そのときの流行りもののの仮装をするじゃない。そういうお金のかかった仮装をしないで、お金のかからない仮装の大喜利というか」と“地味ハロウィン”について説明。続けて「『斜に構えて楽しむのも、みんなやるようになったらもういいよね』みたいな空気も、もう出だしちゃっている」としつつも、「俺はハロウィンをもう相手にしないと決めちゃってたもんだから、『なんか悔しいな』という。『ちょっと悔しいのやってるんだな』って」と評した。さらに「お茶碗を持ってウロウロしている人が、やよい軒のおかわり処が分からない人っていう(笑)。なにこの面白いやつって」と語っていた。
2019年10月30日タレントの伊集院光が、24日に放送されたTBSラジオ『伊集院光とらじおと』(毎週月曜~木曜 8:30~)に出演し、東京国税局から7年間で合計約1億3,800万円の申告漏れを指摘されたお笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実についてコメントした。ニュースコーナーで取り上げられると、伊集院は「税金のこと知らなくて急に売れて、後で納税するときに、売れた1年目に訳分からなくなっちゃうことってあるんですよ。『こんなにいるんだったら、とっておかなきゃいけなかったんだ』というのは、まあある話なんですよね」とした。そのうえで、「ずっと売れてる彼がこの3年だけ申告をしていないみたいな話、意味が分からないし。それも税金の対策として『個人で会社を作りました』みたいなところに税理士さんもおって、それが『うっかりって何?』っていう。分からないことだらけで」と疑問を投げかけた。また、伊集院は「『コントの衣装に天狗の面を使いました』ってときに、天狗の面が経費で落ちるかどうか、税理士さんがいつもすごい困るんだよね(笑)」と明かし、「こういう食い違いはあるんですよ。税理士さんが『白黒つくまでやろうとすると揉めるから、ちゃんといっぱい払ったっていいんです』って言うんですよ、タレントの税理士さんっていうのは」とのこと。そして徳井の件について、「こういうレベルを全然超えていて。これは今後、『ちょっとうっかり』みたいなことで終わっていいとはあんま思わない。徳井くん自体は仲間内だけど、ちょっと不可解過ぎて『うっかりでした。修正申告終わりました』っていう話ではちょっとないかなと思いましたね」と持論を述べていた。
2019年10月25日プロ野球解説者・張本勲氏が、26日に放送されるTBSラジオ『伊集院光とらじおと』(毎週月曜~木曜 8:30~)に生出演する。TBS系『サンデーモーニング』(毎週日曜8:00~)でもおなじみの張本氏。引退後は解説者として、TBSラジオのプロ野球中継『エキサイトベースボール』にも出演していた。今回の出演では、現役時代の話から引退後の話、さらには今年のプロ野球の見立てや終わったばかりの甲子園について語る予定だ。さらに、日本と海外メジャーの未来や高校野球の問題点など、野球好きの伊集院が張本氏に迫っていく。
2019年08月23日タレントの伊集院光が、22日に放送されたTBSラジオ『伊集院光とらじおと』(毎週月曜~木曜 8:30~)で、反社会的勢力との闇営業問題で謝罪会見を開いた雨上がり決死隊の宮迫博之と、ロンドンブーツ1号2号の田村亮について言及した。伊集院は「いつも思うんだけど、芸能ニュースと一般ニュースって差があるべきだと思う」と切り出し、「ワイドショーとニュース番組って、やっぱり違うべきだと思うんだけど、わりと混ざってるじゃん、今」と指摘した。そして、「同業者としての思いみたいな話も主張したい人もいっぱいいるでしょうし、それを知りたい人もいっぱいいるんだと思うんだけど、それはあんまり人の心を打たないっていうか。『ちょっと処分が重すぎるんじゃないか』とか、『宮迫君頑張ってくれ』っていう人は、より感動したりとか、より思いを強くするっていう意味では心を打つかもしれないけど」とし、「そうじゃない人にとって、届かないような気がするのね。だって、『あなたたちは同業者で、お友達で、嫌な言い方をすれば芸能互助会ですよ』って言われちゃえば、それまでじゃないですか」と話した。続けて「じゃなくて、ニュースの部分っていうのは、大事な部分っていうのは、あの大きな会社の社長が『吉本の株主は、ほとんどのテレビ局だから大丈夫だ』って言ったとされている。『静観してればいいんだ。吉本の株主は、在阪在京のほとんどのテレビ局なんだから』って言われた。これは一体、どういう意味なんですかっていう」と語り、「で、テレビ局は自分たちに名誉のためにも『これは一体、どういう意味なんですか?』っていうことを聞かなきゃいけないし」とした。さらに「もう一箇所、さらっと言ってるんだけど、『そもそも後に反社会勢力であることが明確に分かる団体。団体をうかつに信用しちゃった理由というのはもともと、吉本のイベントのスポンサーで、そこに吉本の社員もいてそれで知ってた人たちだったから、安易に仕事を受けてしまった』というくだり。このくだりに関しては、僕はニュースだと思うんです。芸能ニュースじゃないんです。きちんとしておかなきゃいけないところだと思うんです」と持論を述べた。「僕を始め、芸人や芸能界の人間とかが、ワイドショーみたいなもので、『自分の信用している宮迫君が芸能界を辞めないで欲しい』みたいな話はそりゃしますよ。しますけれども、少なくともニュース番組はそこをいかなきゃいけないと思うんですけど」と前置きし、「このことをきちんと、このことのみをグイッていったのは、逆に東野(幸治)君。東野君はそこのみをいってて、それは勇気もあるし偉いなって思ったな」と評していた。
2019年07月22日タレントの伊集院光が、15日に放送されたTBSラジオ『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月曜 深夜1:00~)にて、カンテレ・フジテレビ系番組『セブンルール』(毎週火曜23:00~)について語った。後輩芸人に勧められて、『セブンルール』を見始めたという伊集院。番組の"ツッコミどころ"について語っていたが、「VTRを見ているスタジオに若林(正恭)くんとYOUさんがいるの。ここでの若林くんとYOUさんの仕事の素晴らしさが出ている」と絶賛し、「一番難しいと思うの。こういうしゃれた番組に、若林くんみたいな世の中をななめに見る人が出るのってすごい難しいポジショニングだと思う」と評した。続けて、「やっぱりすごい腕なんだなと感心しちゃったのは、VTRで映画監督に『あのエンディングはどういうことを意味しているんですかね』と聞くと、『これ、私が正解言っちゃうのは違うと思うんですよ。それは観客に委ねる』って。スタジオ戻ってきて、若林くんが『でも俺なら言っちゃうかもしれないな。俺は年とっちゃったから、なぜこのインタビュー番組が組まれたかとか、この人がどういうものを求めているのかとか、これを撮らなきゃ帰れないっていうことが分かっちゃうから、俺は答えちゃうんだよな。情けないな』って言うの」と紹介。その上で、伊集院は「かっこよくない? これが俺からしたら、5万点の答えなの」と語った。さらに「YOUさんも、本谷有希子さんがかき氷さん屋に並んでいる人たちに対して、『本当にかき氷食べたくて並んでいるのかな。食べてる自分が好きだったりして』ってちょっと毒ずくわけ。YOUさんは『100%自分が食べたくて食べてます~』って。5万点でしょ」と振り返り、「この意味は多分、大人になればなるほど分かるんだけど、ここで茶化すこともここで空気を読むことも、空気の読み方も超絶妙で震えるんだよね」と話していた。
2019年07月16日タレントの伊集院光が、10日に放送されたTBSラジオ『伊集院光とらじおと』(毎週月曜~木曜 8:30~)で、テレビとラジオの違いについて語った。ゲスト出演したフリーアナウンサー・宇賀なつみが「ラジオ楽しいですね。テレビと全然違いますね」と述べると、伊集院も「全然違う。テレビにはテレビの楽しさがあるけど、ラジオはちょっと異質ですよね」と同意した。宇賀は「局アナだとなかなか自分の話ができないんですよ。そういう立場だし、きちんと進行するという。ラジオだと個性が求められるというか、自分を出していかないといけないし、それを求められる。ありがたいし、うれしいです。怖くもあり、不安でもあるんですけど、やりがいを感じます」と語った。さらに「テレビより身近に感じるじゃないですか」という宇賀に対して、伊集院は「なんだろうね、距離の近さ。1番違うのは、テレビ見てくださっている人に街で会うと、『伊集院』って呼び捨てにされることが多くて。ラジオはちょっと人として扱ってくれる感じ。番組として、キャラクターとして扱われるのも、別に嫌じゃないけど、ラジオを聴いてくださっている人の接し方は"人っぽい"んだよね」と明かした。また、宇賀が「1人しゃべりが難しい。コツを教えていただきたいです」と漏らすと、伊集院は「漠然と、僕は"仮想聴いてくれてる人"がいるっぽいです。『深夜と朝で、伊集院は人が違う』って言われるんだけど、その"仮想聴いてくれてる人像"が違う。自分を変えているわけではなくて」と話していた。
2019年07月10日タレントの伊集院光が、24日深夜に放送されたTBSラジオ『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月曜 深夜1:00~)にて、“闇営業”問題について言及した。吉本興業は24日、詐欺グループのイベントに事務所を通さずに仕事をする“闇営業”で参加した問題で、お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之ら11人の活動停止・謹慎処分を発表した。伊集院はこの問題について、「一番最初から、なんかズレてないか?と思っていたのは、『自分たちは、あの人たちが反社会的勢力だっていうことを知らなかった』っていうところだけでよくない?」と切り出し、「知らなくて、そいつが後々に捕まりましたっていうことでしかない気がするのに、メインを『お金をもらいませんでした』っていうことにしちゃったから、話がよく分かんなくなってきちゃって」と述べた。続けて「お金をもらってない方が仲良いよね。むしろね」と指摘し、「それを『お金もらってないんだから、勘弁される』みたいなトーンで徹底的に押してきたのに、お金もらっていたことが分かっちゃったら、そりゃもうダメだよね」と語った。また、「闇営業って言葉、やめて欲しいんだよね」と明かし、「闇営業って言葉が、闇の組織のイベントの感じするじゃん。別にそういうことじゃないから。事務所を通さないでイベントに出たりするっていう、ある意味、事務所との契約違反だから。事務所との話」とした。伊集院は「1つ面倒くさいなと思うのは、俺、全然(闇営業を)やったことないの」と述べ、「なぜかと言うと、イベントとか超面倒くさいから。あと、そういうのを教えてくれるような友達もいないから。大人同士がきちんとしたお付き合いをしているところに、『こういう話があるんだけど、事務所に内緒でやってくれないか?』っていう、前段階の社交性をまったく持ち合わせてないから」と説明した。そして「どうやら、この業界に直の営業というものがあふれていることは把握してるけど、俺自体はやってないっていう、結構ズルいといえばズルい立場にいるから。まあ、なんとも言えないんだけども」と語っていた。
2019年06月26日伊集院光が、19日深夜に放送されたニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』に生出演した。伊集院は1988年~1990年の期間、『伊集院光のオールナイトニッポン』で、オールナイトニッポン2部(27:00~)を担当していたが、現在はTBSラジオで『伊集院光とらじおと』『深夜の馬鹿力』のパーソナリティを務めている。佐久間氏は伊集院の登場前、「ラジオ界の覇王がオールナイトニッポンに帰ってきます。王の帰還。『ラジオ・オブ・ザ・リング』」と呼びかけ、「今日、ニッポン放送に入ったときから、ちょっとテンションが違うんだよな(笑)」と明かした。その後、登場した伊集院は「覇王が来ましたよ」と言いつつ、「でも、『ロード・オブ・ザ・リング』見たことないから、どうやって例えられているかあんまり分かっていない(笑)」とも。そして、「ニッポン放送とお互い喧嘩別れだったから、お台場に移るときに、歴代パーソナリティがリレーで有楽町からお台場に行くというセレモニーがあったんだけど、俺の前のパーソナリティから次のパーソナリティに渡ったからね(笑)。いなかったことになってる。依頼もなかったんだから(笑)」と振り返った。伊集院は『オールナイトニッポン』パーソナリティに抜てきされた理由について、「オーディションに勝ったのは勝ったんですよ。ただ、そのときに面と向かって言われたのは、当時の『オールナイトニッポン』2部はアーティストが多くて、みんなそれなりに有名になってきたと。『オールナイトニッポン』2部は得体の知れないヤツがいなきゃいけないのに、あまりに少ないからって」と説明した。現在の『オールナイトニッポン』については、「今の『オールナイトニッポン』はなるべく聴かないようにしている。嫉妬するから」とのことで、「お世辞ではなくて、悔しいことでもあるんだけど、深夜放送というテーマのショートコントやるときに、TBSラジオの方が数字が上の週がいっぱいあっても、結局パロディでかかる曲はビタースウィート・サンバ。そういうときに、悔しいもあり、なんか勝てないなみたいな。何年頑張ったら、そこの常識が変わるんだよというのはある」と心境を語った。佐久間氏が「ラジオやっていて、ちょっとつらい時期はあったんですか」と質問すると、伊集院は「若いころは辞めたいとか、もっと言えば、『伊集院光に殺される』と思った時期があって。ラジオでウケるためにやりたくないことをいっぱいやっていた。でも、あるときにモードが急に変わった。この間も山里(亮太)くんと話したんだけど、もともと行きたい旅行をラジオのために行く、という考え方に変わって、急にスランプがなくなった」と明かした。また、ニッポン放送からTBSラジオへと引き抜かれた経緯を、「TBSのテレビでやっていて、『ニッポン放送と上手くいってない。ストレスたまってる』という話をしてたら、ある日、(当時の担当者が)ニッポン放送に来て、『伊集院光のOh!デカナイト』のCM中に『俺、ラジオやることになったから、TBSラジオ来いよ』って。今だったら局同士の大問題になっている。引き抜くにしたって、やり方あるだろうっていう(笑)」と振り返っていた。そして、番組ラストでビタースウィート・サンバが流れると、「『伊集院光のオールナイトニッポン!』からのビタースウィート・サンバは1部の特権だから、1回もやったことない。同じビタースウィート・サンバに乗ってしゃべっていても、自分のどなりから流れるのと、途中から入ってくるのとは全然違うよね。俺も三四郎(のオールナイトニッポン)の後狙おうかな」とも。続けて「楽しかったです。こんなに何も考えないで挑んだのも本当に久しぶりだし、それでしゃべったのもすげえ楽しかったです。これを何もなかったことにして、TBSの朝番組(『伊集院光とらじおと』)に出ます」と話していた。
2019年06月20日伊集院光が、19日深夜に放送されるニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』に出演することが、12日深夜の同番組内で発表された。番組終盤、佐久間氏が「来週は伊集院光さんがゲストに来ます。ラジオの覇王が来るぞ!」と明かした。そして、「(12日放送回でゲスト出演した)千鳥の前でも嫌だったんですけど、伊集院さんの前でオープニングトークやりたくないです」と言い、「伊集院さんはTBSラジオで8時過ぎからラジオやってるんですよ。申し訳ないですよね」とも。5月に放送されたTBSラジオ『伊集院光とらじおと』(毎週月曜~木曜 8:30~)に、佐久間氏がゲスト出演。その際に、伊集院から「今度は佐久間さんのオールナイトニッポンに行きます」と言われたことを明かしていた。また、伊集院は1988年~1990年の期間、『伊集院光のオールナイトニッポン』を担当していた。
2019年06月13日