観光も兼ねてエントリーできる「日本の桜の名所100選」の宮城県柴田町で開催される柴田さくらマラソンは、2020年4月4月11日(土)に開催されます。柴田町の自然豊かな美しい景色と桜を見ながら走ることができる大会です。大会は、土曜の開催なので、翌日が休日なら家族や仲間と一緒に旅行を兼ねて参加もできます。桜の名所を駆け抜ける柴田さくらマラソンは、全国的にも有名な白石川の河川敷をスタートし、柴田町内の自然豊かな風景や田園地帯を満喫しながら走ります。白石川の堤は、約8km続く桜の名所で、樹齢80年余りを含む、ソメイヨシノなどの桜が約1200本あります。例年、大会が開催される頃は、桜が満開になっており、春の訪れを感じながら走ることができます。子どもを預ける託児所あり大会種目は、ハーフ、5km、3km(中学生)、2km(小学生・親子)があり、高低差もほぼ無いフラットなコースなので、マラソン初心者におすすめしたい大会です。エントリー費用は、ハーフ・親子 4,000円、5km 3,500円 小中学 1,200円となります。また、託児所(予約制)が設けてあるので子ども連れのランナーも安心して参加することができます。(画像は公式サイトより)【参考】※大会公式サイト
2019年11月04日Sexy Zoneの佐藤勝利(22)が10月14日、「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)に生出演した。「にこるん隊長のファッションレスキュー!」のコーナーで、佐藤が披露した江頭2:50(54)のモノマネがTwitterで話題になっている。同コーナーではモノマネ芸人・みはる(49)の「結婚1周年記念!おしゃれなレストランで大人なデートをしたい」という願いを叶えるために、藤田ニコル(21)がみはるのデート服を選ぶVTRが紹介された。デート服を着たみはると夫で芸人のMr.シャチホコ(26)の対面シーンを紹介する前に、南原清隆(54)が佐藤に「どうですか、エガちゃん」と振ったのだ。このコーナーの内容とは全く関係のない突然の振りに、佐藤は全身全霊で江頭のモノマネをして応えた。スタジオは大爆笑。共演したKing&Princeの高橋海人(20)は予期しない事態に唖然としつつも、佐藤の背中を優しく叩きながらフォローした。佐藤といえば、整った顔立ちから“顔面人間国宝”との呼び名も。そんな“イケメン”佐藤のギャップにファンからは歓喜の声が上がった。《銀河最強の顔面を持ち、不動のセンターなのに雑な江頭フリに秒で答えた佐藤勝利くん、普通に天才だし仕事人だから最高……………………》《江頭しょりたん…しゅごい… 全世界の皆さまSexyZoneのセンターにして顔面国宝様はこんなことも出来ちゃうんです!!》実は佐藤が見せた江頭のモノマネは、18年7月に放送された「Sexy Zoneのたった3日間で人生は変わるのか!?」(日本テレビ系)で初披露された。佐藤はタレントのコロッケ(59)に3日間弟子入りしてモノマネを修行。その成果として、X JAPANのToshl(54)や出川哲朗(55)、江頭などをモノマネメドレーとして披露した。そんな佐藤は、番組の終わりに「まさかモノマネするとは思わなかった」と本音を明かした。にもかかわらず、すぐさま南原に「出川哲朗くん」と振られると「やばいよやばいよ」と“出川モード”に。素早い反射神経を見せた。いっぽうで、佐藤がモノマネを披露するきっかけを作った南原に感謝する声も上がった。《去年勝利くんが一生懸命頑張ったことが今に繋がってて嬉しいなぁ。 ほんとに南原さんに感謝》《最後まで南原さん勝利くんにいっぱい振ってくれてありがたかった》このギャップが、Sexy!!
2019年10月14日戦後日本を代表する劇作家・小説家の井上ひさしが、『蟹工船』の作者・小林多喜二を描いた『組曲虐殺』。2010年にこの世を去った井上ひさしの最後の戯曲であり、存命中だった2009年の初演時に数々の演劇賞に輝いた本作が、2012年の再演を経て3度目の上演を迎えている。井上ひさしをよく知る栗山民也の演出と、初演時に役者として大きく脱皮した井上芳雄の主演、さらに著名なジャズピアニスト小曽根真の音楽担当は変わらず。そこへ上白石萌音や土屋佑壱が初参加、新たな装いで井上ひさしの“遺伝子”を伝える。9月上旬に訪れた稽古場の様子から、本作の魅力をお届けしよう。【チケット情報はこちら】物語は昭和初期、29歳で生涯を終えた多喜二の、最後の2年9か月を描く。子供の頃から貧しい人々を見てきた多喜二(井上)は、言葉の力で社会を変えようと、プロレタリア文学を書くようになる。『蟹工船』が検閲を受けるなど特高警察に目をつけられ、治安維持法違反の名目で逮捕・監視されるようになる多喜二。それでも以前と変わらぬ穏やかさをもって活動を続ける多喜二を心配し、姉のチマ(高畑)や恋人の瀧子(上白石)は、しばしば彼のもとを訪れる。多喜二の同志・ふじ子(神野)に瀧子がやきもきし、刑事の古橋(山本)と山本(土屋)も多喜二の人柄に魅せられていくなか、ついに“その日”がやってきて……。稽古場に入ると、そこには無造作な髪にカーキ色のシャツ、サンダルばきの井上の姿が。その表情と佇まいは見慣れたミュージカルスターではなく、多喜二に魅入られ没頭する、いち役者のそれだ。この日はまだ“本読み”だったが、その段階から小曽根がピアノで生演奏をつけていくのが本作のスタイル。“本読み”が始まると、小曽根は劇伴だけでなく、演者の声の強弱や音楽とのタイミングにも指摘を入れていく。栗山の演出も受け、井上はすぐに別の歌い方をやってみせる。隣で聞いていた上白石が、必死に井上に食らいついていく。井上の成熟と上白石のポテンシャル。すかさず高畑と神野らが陰影豊かな表情とセリフ回しで呼応すれば、小曽根のピアノもますます色を帯びてゆく。それはまさに、クリエイトの現場だけがもつ熱気だった。井上ひさしの作品らしく、軽妙な笑いと心が温まるシーンは本作でも健在。だが物語を貫いているのは、紛れもなく、不条理な力に対する抵抗だ。経済格差が進むなか、2008年に何度めかの『蟹工船』ブームがあったことは知られているが、井上芳雄は今回特に「今の時代のことを書いているのかと思えるくらい、内容がリンクしていて怖い」と感じたという。“本読み”の合間の会話では、栗山から「ワーキングプア率が上がるばかりの日本。この物語と今は変わらないんだよ」という言葉も聞かれた。そんな時代だからこそ「人間の大きさや、娯楽小説も読んだりするところが好き」と演じる井上が言う温かな多喜二の姿が、じわりと心にしみる。2019年の今、改めて味わいたい舞台だ。取材・文:佐藤さくら
2019年10月09日グラビアアイドルの樹さくらが、最新イメージDVD『しずかなさくら』(4,180円税込 発売元:Storaw)をリリースした。"エロメガネ"の愛称でファンから親しまれている樹さくらは、ストレートロングの黒髪にトレードマークのメガネ、そして上からB83・W58・H85のスレンダーボディーに似つかわしくないDカップバストが魅力の24歳。昨年末にリリースした1stDVD『いつかさくらと…』では自らやりたいというエロシチュエーションに挑み話題を集めた。4枚目となる最新作は、これまで以上に大胆な姿を披露している。三角ビキニにマイクロ水着、さらにはメイド衣装に花魁姿と、セクシーな衣装が盛りだくさんで、その衣装をずらすサービスショットも本作の見どころとなっている。保健室でのシーンでは、包帯で身体を隠した樹がベッドで寝そべり、メガネのまま少しずつ包帯を解いていく。なお、同DVDの発売を記念したイベントが10月12日に東京・秋葉原のソフマップAKIBA 1号店 サブカル・モバイル館7F(17:00~)で開催される。
2019年10月08日藤原竜也と鈴木亮平という“同級生コンビ”が舞台で共演するのは、本作『渦が森団地の眠れない子たち』が実に10年ぶり。さらに作・演出は、人間ドラマを真っ向から描く骨太な作風で、岸田國士戯曲賞を受賞するなど高い評価を得ている劇作家・演出家の蓬莱竜太。となれば、タイトルから想起するようなチャイルディッシュな内容で終わるはずもない。9月上旬、その気になる内容を確認すべく、稽古が始まったばかりのスタジオを訪れた。【チケット情報はこちら】稽古場に入ると、キャストたちが“本読み”(台本を見ながらセリフを読む)の真っ最中。しかし藤原や鈴木をはじめ全員が、まるで“立ち稽古”のように声を張り、表情豊かに会話するさまが圧巻だ。同じ団地に住む小学生という設定の佐山鉄志役・藤原と田口圭一郎役・鈴木にしても、ことさら“子供らしく”演じている様子はない。頭の回転が早く、圧倒的な力で周りの人間を掌握してゆく鉄志と、そんな鉄志たちを一歩引いて見ているかのような圭一郎。それはそのまま大人の縮図だが、時折見て取れる短絡的な行動は、彼らがまだ“子供”である証拠だ。ギャップは笑いを生みつつ、ゾッとするような怖さも含んでいて……。短い時間ながら、思わず引き込まれる稽古場見学となった。稽古後のインタビューには藤原と鈴木、蓬莱が参加。やはり気になるのは、蓬莱が“あて書き”として、藤原と鈴木を子供に設定した点だ。藤原と飲み仲間という蓬莱は「藤原さんが時々見せる子供っぽさが、僕は面白いなと感じていて。それと対比する意味でも、鈴木さんにはもともとの誠実性は保ちつつ、小さな罪を犯してしまうような役を演じてもらいたいなと。それでこういう設定になりました」と語る。藤原は「せっかく子供の頃の苦い思い出を掘り起こして蓬莱さんに2時間ほど語ったのに、全然採用してくれなかった……」と笑わせながらも、「“あて書き”というのは僕たちにとってぜいたくなこと。大きなチャンスでもあるので、蓬莱さんの期待に応えていきたい」と意気込む。鈴木もうなずきながら、「蓬莱さんの観察眼がすごいと思うのは、圭一郎が経験したことって、僕自身も確かに覚えがあるんですよ。子供の頃って苦しいこともいっぱいありましたよね。そんな生々しい気持ちと向き合って、きちんと演じなければと思っています」と話した。多くの舞台に出演してきた藤原だが、蓬莱自らの演出を受けるのは今回が初めて。「すごく新鮮だし、楽しいです。一緒にモノづくりをしていると、改めて演劇って大事だなと思うし、“ホームに戻ってきたな”という気持ち」と充実の表情だ。鈴木も「蓬莱さんは台本も演出もすごく繊細で緻密で、しかも面白い。蓬莱さんの色に染まれることが幸せだなと感じています」と語る。キャスト・スタッフともに盤石の布陣で贈る本作。その世界観が立ち現れる本番を、楽しみに待ちたい。公演は本日10月8日から20日(日)まで、東京・新国立劇場中劇場にて。その後、全国を巡演。取材・文:佐藤さくら
2019年10月08日藤原竜也と鈴木亮平が、ガチの小学生役。それも、骨太な人間ドラマを描くことに定評のある劇作家・演出家の蓬莱竜太による書き下ろし、つまり2人への“あて書き”となれば、興味を抱かずにはいられない。本作『渦が森団地の眠れない子たち』は、団地が舞台。「子どもの視点で描くと、団地の世界は、戦争、恋愛、ファンタジー、ホラー、恐怖の大人たちというようなエンタテイメントに溢れていて、それを盛り込んだ群像劇、人間ドラマを描きたいという意欲です」と語る蓬莱は、自ら演出も担当。その舞台が、10月4日に開幕した東京・新国立劇場 中劇場での公演を皮切りに、佐賀・鳥栖市民文化会館 大ホール、大阪・森ノ宮ピロティホール、愛知・御園座、広島JMSアステールプラザ 大ホール、宮城・多賀城市民会館 大ホールにて上演されている。物語は、小学生の佐山鉄志(藤原)と田口圭一郎(鈴木)が住む団地で展開する。頭の回転が早く、周囲を掌握するカリスマ性に長けている鉄志と、一見おとなしいが、地頭の良さで鉄志たちを客観的に見ている圭一郎。対象的だが親友だったはずのふたりは、ある事件をきっかけに団地の王座を賭けて争うようになり……。多くの舞台に出演してきた藤原だが、蓬莱の演出を受けるのは今回が初めて。2人は普段も飲みに行く仲だそうで、そうした中で着想を得たであろう“あて書き”が、どう表現されているのか見ものだ。一方の鈴木も、蓬莱とは初タッグ。異色作となる今回、鈴木のパブリックイメージと思われる「誠実さ」や「知的さ」が作家の眼にどう映り、役へとつながったのか期待が高まる。また鉄志と圭一郎という緊張感のある関係性は、藤原と鈴木という大看板同士、かつ同学年だからこそ、いっそう楽しめること必至。鉄志たちの行動は時折短絡的で、そこはやはり“子供”なのだが、その大元にある動機は大人と同じ。いわく、見栄や保身、虚勢、欲望、そして駆け引きだ。藤原と鈴木が、それらのリアルをどう見せてくれるのか。蓬莱の自在な筆致にも注目したい。文:佐藤さくら
2019年10月04日1975年に芥川比呂志、岸田今日子らを中心に設立され、今も橋爪功や金田明夫、文芸・演出部には森新太郎らを擁する演劇集団円。ベテランから若手までがそろって上演される舞台は、シェイクスピアなどの古典やチェーホフ、イプセンなどの近代劇、また別役実、太田省吾、岩松了、渡辺えり、さらにはハロルド・ピンターやマーティン・マクドナーの現代戯曲までと幅広い。「そこに通底するはずの真に劇的なものは何かを、自由に柔軟に問い続ける」(公式サイトより)という姿勢は、12年ぶりのシェイクスピア作品となる今回の『ヴェニスの商人』でも健在だ。足かけ2年のテキレジ(テキストレジー。上演に際して台本に手を入れること)に挑み、劇中ではシャイロック役を務める金田明夫に話を聞いた。物語は商人であるアントーニオが、友人バサーニオのために高利貸し・シャイロックから金を借りた顛末と、バサーニオとポーシャら複数のカップルの話が並行して展開する。キリスト教徒(アントーニオら)とユダヤ教徒(シャイロック)の対立など、読む者にいくつもの視点を差し出すのがシェイクスピアの特徴だが、金田はあえて「時代も国も設定しない。素舞台に、衣裳もシンプルなジャケットで」と言い切る。「人間が対立している構図なんて、古今東西どこにでもあるでしょう。シンプルな舞台にすることで、お客様もシャイロックかアントーニオか、誰かしらに“ああ、これは自分だ”と投影しやすくなる。シェイクスピアの舞台を観ることに、イタリアだとかイスラエルだとか、もっと言えば日本や韓国、アメリカ……どこの国だというのは関係ないと思うから」と金田はその意図を語る。それでは今回、どこに主軸を置くかというと、「家族ですね」とこちらも即答だ。「これまで何度かシェイクスピアを上演してきたけれど、いつも感じるのは“家族の物語”だということ。シェイクスピアの戯曲は、さまざまなものが複雑に絡み合っているバケモノみたいなホンなので、僕らもつい騙されがちなんだけど(笑)。この作品だって突き詰めれば、結局はシャイロックと娘のジェシカの話なんですよ。あと、ポーシャと死んだ父親の話。それから指輪をめぐる、バサーニオとポーシャの夫婦の話。結局はそこから物語が派生するっていうのは、シェイクスピアだろうがチェーホフだろうが、あの『スター・ウォーズ』だって同じだなって」と金田は笑う。またシェイクスピアが“難解”とされている理由に、独特の長ゼリフがあるのは知られているとおり。金田はこの点もテキレジをしながら、出演者が声に出して読み上げる作業を数カ月前から繰り返し、台本を練り直してきた。長ゼリフを相手の「……」で区切るというのも、金田が考えた工夫の一例だ。「役者というのは不思議なもので、“……”が挟まっていると、そこでちゃんと芝居をするんですよ。そうすると観客の目線も自然に、テレビドラマでいう“パン”(カメラの視点が移動する)して、“クローズアップ”になるでしょう」と金田。「俺、新劇俳優にしちゃ、イヤらしいくらいドラマに出ているからさ」と自虐で笑わせるが、観客を飽きさせることなく、同時に役者の側にも芝居の組み立てをしやすくさせる配慮は、映像と舞台の両方で活躍する金田ならでは。セリフ自体も現代の言い回しだが、よくある“今風”のようにくずしすぎない、ほどよい口語体となっている。「今回の稽古でも言い続けているのは、ひと頃の“新劇”のイメージのような、お客さんを置き去りにした舞台には絶対しないでね、ということ。シェイクスピアって何言ってるか分かんないとか、眠くなるとか言われるけれど、それは違うということを伝えるためにはどうしたらいいか。そこを考えてほしいので」一方で、「せっかく他の商業的な舞台とは違う“新劇”でやっているんだから、お客さんに無理におもねることはしなくていいんじゃないか、と。今回は(座席数が)200人くらいの小屋なんで、セリフも声を張らずに普段の会話のようなトーンでね。それでも濃密に感じられるような空間をお届けしたいと思っています」と語った。最後に改めてシャイロックをどう思うか聞いてみると、「女房が死んだ後、娘をこよなく愛して大切に育てた、ただのオヤジですよ。自分の生きている世界には、相反する組織やイデオロギーがあることも分かっている。そんな世界で質素倹約で暮らして、でも娘にはしっかりと持参金を持たせて、同じユダヤ教徒と幸せな結婚をさせたいというのが唯一の夢だった、ただの男です」とサラリ。口調とは裏腹に、その表情には充実ぶりがにじむ。演劇集団円が贈る『ヴェニスの商人』。その味わいは、劇場で存分に堪能してほしい。東京・吉祥寺シアターにて10月3日から13日まで。取材・文:佐藤さくら
2019年09月30日長野の貧しい家庭に生まれ、独自の才覚で実業家となった橋本ひろしの生き様を、実際のオリジナル楽曲も盛り込みながら描く「今、僕は六本木の交差点に立つ」。1952年生まれの橋本が、なぜ50代になってシンガーソングライターとなったのか、そこに至るまでの軌跡も、アツい温度感で描かれる本作。主人公の“稲本ふとし”に中村誠治郎が扮するほか、有澤樟太郎、定本楓馬、さらに山寺宏一と、充実のキャストで贈る本作。初日直前の9月初旬、その通し稽古を見学した。稽古場に足を踏み入れると、畳の部屋に敷かれたせんべい布団や、昭和を思わせる懐かしいデザインの扇風機、炊飯器などの小道具が。物語はサングラスをかけた“現在”のふとしが、ライブハウスでギターをかき鳴らすシーンから始まる。客に容赦なくツッコむ泥臭さ全開のトークも、次第にまっすぐな力強さを帯びるのは、演じる中村の美形だが愛嬌あるたたずまいが大きいだろう。続く歌のシーンでは、激しい動きのあまりサングラスが吹っ飛び、制作方の松田誠プロデューサーや演出の赤澤ムックら、スタッフ陣から思わず笑いが漏れるひと幕も。続いて時間は30年ほど巻き戻り、長野の高校を出て東京・板橋の電気屋を手伝っていたふとしが、失意の中、帰郷の荷造りをしているシーンに。そこへ高校の同級生だった俊(有澤)がやってくる。スラリとした長身に“ジーパン”を着こなした俊は、すっかりスマートな“東京の大学生”。それでも本心からふとしの可能性を信じている気持ちが、その誠実なたたずまいから伝わってくる。ここでもジタバタする中村を有澤が止めようとして、中村が机に激しく足をぶつけ、シュンとなるハプニングが!その様子はそのまま、単純だが憎めないふとしの性格を表わしているようで、傍で見ていたキャストたちも思わず笑顔に。中村自身のもつキャラクターが、いい意味で役と重なっているのがわかる。キーマンとなる久保田康徳役の山寺宏一は、「久しぶりの舞台」と言うものの、セリフの端々から久保田の内面までにじませる演技はさすが。硬軟自在の様子に、キャスト陣も真剣に山寺の芝居を見つめていた。また後半で実業家の津田山涼介を演じる定本楓馬は、前半では物語の狂言回し役。さりげなくも的確な進行で展開の一翼を担う。その他、小劇団出身ならではの細かすぎるアドリブで場を盛り上げる久ヶ沢徹、確かな存在感で物語に厚みをもたらす中込佐知子ら、舞台を引き締めるベテラン勢も頼もしい。すべてが効率とスマートさで測られる今の時代、あえての熱量と不格好さで観客に問いかける本作。そのざらざらとした手触りは、ぜひ劇場で実感してほしい。取材・文/佐藤さくら
2019年09月06日井上ひさしが初めて文学座と女優・杉村春子に『日の浦姫物語』を書き下ろしたのは、1978年のこと。杉村は70代を迎えていたが、宿命に翻弄される日の浦姫の15歳から53歳までを見事に演じきり話題となった。そんな井上の初期戯曲を、本日9月6日から東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで、こまつ座が上演する。日の浦姫を演じるのは、2年前のこまつ座公演『私はだれでしょう』での好演も記憶に新しい朝海ひかる。演出は、文学座の所属で、井上作品も多く手がけ、その手腕が高い評価を得ている鵜山仁が担当する。舞台は平安時代の奥州米田庄。母の命と引き換えに生まれた双子、日の浦姫(朝海)と稲若(平埜生成)は、父・藤原成親が亡くなった日に禁忌を犯してしまう。稲若の子を身ごもった日の浦姫は、稲若と引き離され、生まれた子も“罪の子”として小舟に乗せ海に流される。18年後。小舟が流れ着いた漁村で青年となった魚名(平埜の2役)は、両親を探す旅の途中で米田庄に立ち寄る。そこで横暴な男・金勢資永を制した魚名と、助けられた日の浦姫は、互いを親子とは知らず惹かれ合い……。本作の発想は、井上が中学3年から高校卒業まで入っていた仙台の孤児院で聞いた、聖人伝だという。中でも、教皇グレゴリウス1世(グレゴリウス聖歌の由来になった)の人生が、井上の興味をひいた。魚名と同じ “罪の子”であり、17年間の懺悔の生活を送った末、神に見いだされて教皇になった彼の生涯は、「兄妹や母を持たない“孤児たち”に激しい衝撃を与えた」と井上は語っている。そこに『今昔物語』『今昔説話抄』など、日本の近親相姦の系譜を重ねて描いたのが本作。極私的な体験に普遍的な視点を加え、鮮やかな物語を紡ぎ出す井上流の作劇は、ここでも健在だ。日の浦姫役に挑む朝海は、元宝塚トップスターという経歴を持ちながら、近年は脇の役どころも堅調に演じ、今春上演されたチェーホフ『かもめ』ではアルカージナ役をオーディションで勝ちとるなど、芝居そのものへの“覚悟”が見てとれる。稲若と魚名を2役で演じる平埜は、映画やテレビドラマのほか、先述の舞台『私はだれでしょう』では、読売演劇大賞男優賞候補に名前が挙がるなど、いま注目の若手俳優。“井上組”ともいえる辻萬長や、たかお鷹のほか、独特な存在感を放つ毬谷友子、さらに文学座の座員たちと、盤石の布陣で贈る本作。この座組みなら、戯曲が放つ繊細なきらめきを、存分に味わえそうだ。文:佐藤さくら
2019年09月06日文学座が上演する『スリーウインターズ』は、クロアチア・ザグレブ出身の女性作家、テーナ・シュティヴィチッチが描く、ある家族の4世代にわたる物語。第二次世界大戦直後から、グローバリズムの波に飲み込まれてゆく現代まで、クロアチアの3つの時代を背景に、生き方を模索する女性たちの姿が綴られる。上演会場は、約70年にわたって数々の意欲的な舞台を生み出してきた文学座アトリエ。本日9月3日、ベテランから若手までそろう座組みによって、いよいよ初日の幕を開ける。第二次世界大戦後の1945年、ザグレブ。ローズは、かつてナチスの協力者だったブルジョワジーの家を手に入れる。この家は、ローズの母親がメイドとして働き、ある事情から追い出された家でもあった。時は移り、ユーゴスラビア分断が決定した1990年、さらにクロアチアがEUに加盟をした2011年と、ローズを取り巻く状況は大きく変化してゆく。人々は、そして女たちは、この3つの冬をどう受け止め、生きたのか。2014年にロンドン・ナショナルシアターで初演、2016年にはクロアチア国立劇場でも上演された本作。日本初演となる今回の演出を手がけるのは、文学座の演出家・松本祐子だ。文学座アトリエの会では、『ペンテコスト』『ホームバディ/カブール』など異文化間の対立を描いた問題作を発表してきた松本。外部公演でも、新たな視点による『ピーターパン』の演出で、第47回毎日芸術賞千田是也賞を受賞するなど、戯曲の魅力を引き出す手腕に定評がある。アトリエ公演という密な空間で、どんな物語を紡ぎだしてくれるのか期待はふくらむ。そしてこのたび、シュティヴィチッチの来日が急きょ決定。9月4日13:30の回の終演後に、シュティヴィチッチと松本のアフタートークが開催される(別日のチケットでも参加可能)。女性にとっての“自分らしさ”や幸せのありようが大きく変化するなか、著作が10カ国語で翻訳され、ますます注目が高まるシュティヴィチッチの戯曲。日本の観客にとっても、多くの示唆を与えられる舞台となるに違いない。文:佐藤さくら
2019年09月03日『宮崎駿の雑想ノート』は、『風の谷のナウシカ』『千と千尋の神隠し』などで知られる巨匠・宮崎駿が、1980~90年代に模型雑誌「月刊モデルグラフィックス」に不定期連載していた連作絵物語と漫画だ。戦争の時代に人間と兵器が織りなしたドラマが描かれており、あの『紅の豚』もここから生まれたのだとか。8月27日に神奈川県立青少年センター 紅葉坂ホールでの横浜公演で幕を開けた舞台『最貧前線』は、『~雑想ノート』の11番目の物語。また宮崎のオリジナル作品を国内で舞台化するのは、今回が初の試みとなる。物語は太平洋戦争の末期、小さな漁船・吉祥丸の中で展開。特設監視艇となった吉祥丸に乗り込んだのは、元々の船長(内野聖陽)と漁師たち、さらに艇長(風間俊介)とその副官(溝端淳平)ら軍人の面々だ。航海経験に乏しい軍人たちは、クジラを敵の潜水艦と間違えたり、嵐になる予兆に気づかなかったりと右往左往。漁師たちとも対立するが、やがて艇長らは、経験に裏打ちされた深い見識をもつ船長らと、信頼感で結ばれるように。戦況が厳しさを増す中、ついに吉祥丸は最前線である南方への派遣を命じられ……。原作はわずか5ページながら、宮崎らしいユーモアと透徹した視点で描かれている本作。原作単行本の巻末インタビューで宮崎は、「“絶対に死なないぞ!”と、なんとか犬死をしないで、“また魚をとるんだ!”っていうね、そういう人たちが出てきて、それをまっとうする話をね、僕はやってみたいと前から思ってたんです」と語っている。今回の舞台版には、内野をはじめ手練の役者たちがそろった。彼らなら、宮崎氏のそんな想いを、血肉の通った人物像でしっかりと具現化してくれるに違いない。『最貧前線 「宮崎駿の雑想ノート」より』8月27日~29日神奈川県立青少年センター 紅葉坂ホール9月6日~8日愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール9月12日~15日茨城・水戸芸術館ACM劇場9月21日~22日長野・サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)9月28日~29日新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場10月5日~13日東京・世田谷パブリックシアター10月17日~20日兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール10月26日~27日神奈川・大和市文化創造拠点 シリウス(1階芸術文化ホールメインホール)文:佐藤さくら
2019年08月27日1980年から1990年代の小劇場ブームを牽引した劇団「自転車キンクリート」の代表作のひとつ、『絢爛とか爛漫とか』。若い4人の小説家の泣き笑いを通して、普遍的な人生の命題を浮き彫りにする名作だ。初演の演出を手がけたのは、同劇団を旗揚げした鈴木裕美。戯曲を深く掘り下げ、活き活きとした人物像を描き出す手腕で、これまでに多くの演劇賞を受賞している。8月20日(火)に幕を開けた今回の公演は、花も実もある若手俳優4人の競演はもちろん、鈴木が1998年の再演以来、21年ぶりに演出を担当する点も話題だ。【チケット情報はこちら】昭和初期の東京。処女作のあと2作目が書けずに悩んでいる小説家・古賀(安西慎太郎)の書斎に、批評家志望のモダンボーイ・泉(鈴木勝大)と、女性賛美の耽美小説家・加藤(川原一馬)、破天荒な小説が注目を集める諸岡(加治将樹)がやってくる。あるダンサーに恋心を募らせる加藤のために、みんなでダンスホールに繰り出そうというのだ。“小説を書かなければ”と焦る古賀に、「人生修業は、すなわち文学修業だ」とうそぶく諸岡。四者四様の文学への想いは、彼らの人生そのものを模索する姿に重なり……。「カンパニー全員で過ごしてきた時間を信じ、手を取り合い、とにかく楽しんでやっていきたいと思っています」と言う安西は、自意識と現実のはざまで葛藤する古賀を熱演。その姿は小説家という枠を超え、いつの時代にも見られる“何かをしたいのに、何をしたらいいのか分からない”若者像そのものを表わしているかのようだ。批評家として他の3人とは少し異なる立ち位置の泉役・鈴木勝大も、「観劇にいらしてくださる皆様には、舞台上の4人と過去の自分が結び付くような素敵な瞬間がきっとあると思います」とコメント。物事を斜めに見ているかのようで、言葉や表情の端々に誠実さがにじむ泉像を作り出している。一方、女性賛美が過ぎて、仲間から“エロ・グロ・ナンセンスな小説を書いている”と揶揄される加藤を演じる川原。「部屋に置いてあるものから細かい動作、4人の中で繰り広げられる会話まで、ひとつひとつを楽しんでいただけたら」との言葉通り、端正なたたずまいと丁寧な役づくりで“芸術家の業(ごう)”に説得力が出た。その“作家としてのいずまい”は、加治も同様。豪放磊落ながら、なにげない言葉に作家らしい知性がにじむ諸岡を、自然体で演じている。「四季折々の音や匂いと共に今を懸命に生きる若者の姿をご覧いただき、今作が皆様の明日への活力となれば」というコメントも、本作の魅力を伝えて的確だ。「彼らの息遣いや体温まで感じていただけるような親密な劇場。私の古くて新しい友人たちに、どうぞ会いに来てください」という鈴木裕美の言葉の意味を、劇場でぜひ実感してほしい。公演は9月13日(金)まで東京・DDD AOYAMA CROSS THEATERにて。文:佐藤さくら
2019年08月26日喜劇作家で演出家、オリジナルミュージカルも手がける鈴木聡と、ジャズピアニストで作曲家の鬼才・佐山雅弘。さらに主演の稲垣吾郎という三者三様の稀有な個性がタッグを組み、2012年から2年おきに“大人のための、上質で等身大のミュージカル”を世に送り出してきたシリーズ。昨年、京都劇場で上演された『君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~』は、その決定版として話題となったが、ショウシーンを大幅にリニューアルし、この秋東京で上演される。都内稽古場にて、稲垣と、共演の安寿ミラ、北村岳子、中島亜梨沙に話しを聞いた。【チケット情報はこちら】物語は海の見えるダイナーを舞台に、ひとりの男と3人の女たちとの夏の終わりの恋の行方を描く。芝居と歌による構成で、1幕と2幕の間にあるが見どころだ。今回は、昨年の上演後に急逝した佐山雅弘の遺志を継ぎ、息子でやはりジャズピアニストの佐山こうたが音楽監督とピアノを担当。前作よりを10分拡大し、曲目も大幅に変更する。稲垣は「での歌やダンスも役のキャラクターのままなので、『1幕と2幕の間にこんなことがあったのかな?』とか、あるいは4人の関係性のイメージとして受け取ってくれてもいい。ちょっとした表情に僕自身の素の部分が重なって見えるのも“ショウ”の面白いところかもしれないですね」と話す。また、今回タップダンスにも挑戦する稲垣。稽古場ではチャップリンの曲『スマイル』に乗せて、初めてとは思えない足さばきを見せていた。ミュージカル界の実力派で知られる北村も、「しれっとしたお顔で出来てしまうのが、稲垣さんなんですよね。芝居でもショウでも、自然に立っているからすごい。それでいてフッと自分の世界に引き込んでしまうんだからズルイ!(笑)」と感心しきりだ。北村のほかに、元宝塚で日本人離れした佇まいが印象的な安寿や、硬質な美貌をもつ若手の中島という、“稲垣を巡る女たち”の配役の妙も魅力のひとつだ。前回、黒燕尾服の着こなしぶりが話題になった安寿は、「今年は“白エンビ”です」と笑う。「ひとりひとりに個性があって、それぞれに独りで立っている感じが心地いい座組み。この楽しい雰囲気が、そのままお客様にも伝われば」と語る。一方の中島も、「あて書きしてくださったお芝居も、キャラクターのままストーリー仕立てになっているショーも楽しくて。これも温かい座組みのおかげだなと思っています」と話した。その言葉通り、稽古でも毎回違うアドリブを足してくる稲垣に、鈴木らスタッフから思わず笑いが漏れたりと、終始なごやかなムードに包まれていた稽古場。大人の男女が肩の力を抜いて楽しめるエンターテインメントの舞台を、今から楽しみに待ちたい。公演は8月30日(金)から9月23日(月祝)まで東京・日本青年館ホールにて開催。チケット発売中。取材・文:佐藤さくら
2019年08月23日脚本の背景を丁寧にたどり、血肉の通った人間像を描き出す手腕で、数多の演劇賞を受賞している演出家・鈴木裕美。彼女が日本女子大在学中に劇作家の飯島早苗らと旗揚げした劇団「自転車キンクリート」は、1980~90年代の小劇場ブームを牽引したことで知られる。中でも1993年に初演された『絢爛とか爛漫とか』は、4人の小説家の春夏秋冬を通して、笑いの中にも普遍的な人生の命題を浮き彫りにする名作。26年間、多くのカンパニーで演じられてきた本作が、本日8月20日、東京・DDD AOYAMA CROSS THEATERにて、いよいよ初演演出の鈴木の手で幕を開ける。舞台は昭和初期の東京、純和風住宅の一室だ。この部屋の住人で、処女作のあと2作目が書けずに悩んでいる小説家・古賀(安西慎太郎)と、批評家志望の泉(鈴木勝大)、耽美小説家の加藤(川原一馬)、さらに破天荒な小説が売れ始めている諸岡(加治将樹)がことあるごとに集い、軽口をたたき合いながら物語は進む。友情や恋を楽しむ一方で、理想と現実の間で悩み、己の道を模索する4人。誰にでも覚えのある、ほろ苦くてどこか温かい日々が、美しい四季の中で展開してゆく。1993年の初演から26年、女性4人が演じる『~モダンガール版』を追加してオリジナルの男性版『~モダンボーイ版』と併せて上演された1998年からでも21年ぶりに本作の演出を手がける鈴木。改めて初演の思い出を聞いてみると、「この作品は脚本の飯島が“書きたいことがある”と言って持ってきたんです」との答えが返ってきた。「当時の自転車キンクリートは、テーマやモチーフを飯島と私で考えながらつくっていたんですけど、この作品は別でしたね。そういう意味では主人公の古賀はもちろん、他の登場人物にも飯島自身の心情を託したところはあると思います」と鈴木は話す。「ただ、魂の叫びをそのまま書いたものではなくて、一個の作品として成立させるというのは、意識していると思います。あるクリエイターの言葉で、“ケガをして血が出ているところを見て見て!”というのは子供の、素人の表現で、こう治しましたよ、とかさぶたを見せるのが大人の、プロの表現だというのがあるんです。この作品がある種エンタテインメント作品に成り得ているのは、そういうところかもしれないですね」と振り返る。毎年4~5本の作品を演出し、そのどれもが高い評価を得るなど精力的に活動を続けている鈴木だが、本作にはやはり特別な想いがあるという。「たくさんの作品に携わってきましたが、この作品に関しては不思議なことに、古賀や泉、加藤、諸岡は“会ったことがある人”という感覚なんです。だから今回新しい俳優さんたちとやる稽古場は、旧知の友人が新しい肉体を得て生まれ変わったかのようで、“また会えた”という気持ちなんですよね」と笑う鈴木。キャストについて問うと、「4人とも“他の仕事もできたけど、たまたま役者をやっている”のではなく、“この世に〈演じる〉という仕事があってよかったよね”と感じる人たち。そういう人じゃないとこの作品の役は演じられないと思っていました。稽古が終盤を迎えた今も、それは間違っていなかったなと感じています」また演出に関しては、「初演のつもりで」向き合っていると鈴木は言う。「むしろ初演より、戯曲に忠実にやっていますね。初演当時の小劇場演劇華やかなりし頃は、アドリブを差し挟んで、役者と役の線引きが曖昧なほうが、お客様に、より“真実”を感じていただけたという実感があります。でも今は、役の後ろに役者さんがぴったり寄り添うことで、お客様に“真実”が伝わると感じます。だから今回は戯曲に描かれていることを深く掘っていくことで、役者4人の魅力を際立たせるアプローチをしているところですね」創作で苦悩する傍ら、“フロイライン”をナンパするために策を練ったり、みんなでダンスホールに繰り出したりと、男子ならではのにぎやかなシーンも魅力だ。「男性の、まっすぐで純情で、かわいらしいところ……愛すべき“おバカ”なところも楽しんでいただきたいと思います。女性はもちろん、幅広い世代の男性にもぜひ観ていただきたい」と意気込む。「登場人物は小説家だけど、“オレは才能がないんだ”とか“アイツのほうが上手い”なんていう感情は、きっとどなたでも感じたことがあると思うので。まぁ、俳優さんは、だいたいそう感じてますけども(笑)」と、辛口ながらもコメントには愛情がこもる。“真実”はいつも甘くはないが、ウィットと知性で着陸するのが鈴木演出の妙味。たくさんの観客に愛されてきた本作を、改めてじっくりと味わいたい。取材・文:佐藤さくら
2019年08月20日“今、そこにいる日本人”のリアルな会話劇を開拓してきた演劇界の異才・平田オリザと、『踊る大捜査線』シリーズなどエンタメ性豊かな作品群で知られる映画監督の本広克行。ふたりが2015年にタッグを組んだ舞台『転校生』(作・平田、演出・本広)が、本日8月17日、装いも新たに初日を迎える。キャストは前回同様、オールオーディション。応募総数2128人の中から選ばれた男女42名によって、オリジナルの女子校版と、男子校を舞台にした新版の2バージョンが同時上演される。『転校生』は、1994年の青山演劇フェスティバルでの初演以来、高校演劇ではバイブル的存在となっている。平田戯曲らしい“同時多発”会話で展開する、ある高校生たちの一日を描いた物語だ。誰もが覚えのある、10代特有の他愛もない会話を何層にも重ねることで、かれらが抱く漠然とした不安や社会への好奇心、大人たちへの不信感をさりげなく浮き彫りにしてゆく。今回は、平田が改定版として男子校版を翻案したスペシャルな公演。演出の本広自身による書類審査で選ばれた185人と、オーディションアプリ「mysta」で予選を勝ち抜いた12人の合計197人に実技審査を実施。まったくの新人やタレント活動をしている人、有名劇団に参加経験のある女優まで、多彩なバックボーンをもつ出演者がそろった。「“役者として本気で覚悟が決まった方”を募集したところ、前回よりも応募総数が多く、非常にみなさんが高いコミットで応募してくれたので、選ぶのが大変でした」と語る本広。観ればきっと、“かつての私”や“クラスメートだったあの人”の顔が見つかるはずだ。文:佐藤さくら
2019年08月17日熊川哲也が英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルとして活躍後、Kバレエ カンパニーを設立したのは1999年のこと。古典作品を独自の視点で演出した作品群のほか、稀有なダンサーである熊川の審美眼によって創り出される意欲作も、Kバレエの魅力だ。2014年にはオペラ原作の『カルメン』、2017年には台本や音楽などすべての構成を担当した『クレオパトラ』を世界初演。毎日芸術賞特別賞を受賞するなど、高い評価を得ている。そして今年、カンパニー創立20周年を迎えた熊川が次に挑戦するのは、オペラ『蝶々夫人』の全幕バレエ化だ。都内で行われた制作発表に足を運んだ。【チケット情報はこちら】物語は明治時代、開国間もない頃の日本で展開する。長崎の武家に生まれたバタフライ〔蝶々〕(矢内千夏、中村祥子、成田紗弥のトリプルキャスト)は、家が没落したことで、今では遊女見習いとして遊郭にいた。その頃、海軍士官としてアメリカから赴任してきたピンカートン(宮尾俊太郎、山本雅也、堀内將平のトリプルキャスト)は、たまたま訪れた遊郭でバタフライと出会う。可憐な一輪の花を思わせるバタフライに惹かれ、ピンカートンは港を見下ろす邸宅に彼女を住まわせることにする。ピンカートンに一生を捧げるものと信じて、嫁入り道具や父の形見の短刀を携えやってきたバタフライだったが……。会見では熊川と矢内、中村、成田、そしてピンカートン役のほか本作では振付補佐も務める宮尾が登壇。 和と洋が融合する新たなバレエの舞台を、今まさに制作中という熊川は、「自分自身に“必ず成功する!”と言い聞かせているところ」と笑わせながらも、「非常に悩みましたね」とクリエイティブの苦労を明かす。「我々ダンサーは“アウト”(身体や脚を常に開くバレエの基本)にするという西洋の伝統を受け継いできたわけで、対照的な日本の“イン”の動きを同時にするのは、やはり難しい。なので、日本的な要素はスピリットなものに込めようと思っています」と熊川は語る。その“イン”の象徴ともいえるバタフライ役の矢内は、昨年プリンシパルに昇格したばかり。「日本人だからこそ感じ取れる心情はあると思うので、そこを大切に演じたいです」と真剣な面持ちだ。一方、同じバタフライ役でも、ベルリン国立バレエ団やハンガリー国立バレエ団でプリンシパルの経験を持ち、スケールの大きさが魅力の中村。「自分と一致する部分があまりないので大変ですね」と笑いつつ、熊川の振付には「いつも感銘を受けています」と新たな挑戦を楽しんでいる様子だ。また注目のホープ、成田は「国籍や身分の違いも超える愛を、ステップや音楽に乗せて演じられたら」と初々しく語った。「バタフライが物語でどう見えるかを考え、客席からブーイングが起きるほどのピンカートンにできれば」と話す宮尾ともども、意気込みは充分。Kバレエならではの『マダム・バタフライ』の誕生を、今から楽しみに待ちたい。9月27日(金)から29日(日)までオーチャードホール、10月10日(木)から14日(月・祝)まで東京文化会館大ホールにて上演。取材・文/佐藤さくら
2019年08月01日稲垣吾郎主演舞台『君の輝く夜に ~FREE TIME, SHOW TIME~』の開幕を前に、公演前トークイベントが開催され、稲垣と、劇中で彼を取り囲む女性たち、安寿ミラ、北村岳子、中島亜梨沙に、脚本・演出を担当する鈴木聡も加わり、終始リラックスムードのトークを繰り広げた。本作は2012、2014、2016年と上演された稲垣主演『恋と音楽』シリーズを発展させたもの。喜劇作家でオリジナルミュージカルも手がける鈴木と、ジャズピアニストで作曲家の佐山雅弘がタッグを組み、キャストへの“あて書き”によるストーリーで、大人のためのミュージカルコメディを生みだしてきた。本作も、1人の男と3人の女たちによる恋物語に、ショーシーンをたっぷりと盛り込んだ上質なステージ。中でも燕尾服とステッキで踊るダンスは、今ではすっかり珍しくなったオーセンティックな香りが漂い、昨年の京都公演でも注目を集めた。トークイベントでは、鈴木の“あて書き”が話題に。TVドラマの脚本家としても活躍する鈴木は、稲垣が20代の頃からの仲といい、「稲垣さんにはこういう弱い部分や、おトボケの部分もあるのでは?と思いながら書いています」と種明かし。稲垣も「毎回オーダーメイドのようなホンを書いてくださるので、演じていてすごく楽しい。やりがいがありますね」と笑顔を見せる。安寿も「私へのあて書きも、(実際と)当たっていてビックリ」と言い、「稲垣さんも安寿さんもミステリアスだから、本当のところは分からないけれど。普段の様子を見て、想像して(書いた)」と鈴木。劇作家ならではの鋭い観察眼に、キャスト陣は感心しきりだった。さらに、物静かなたたずまいの中島が「今までやったことのない部分を、鈴木さんに引き出していただいた」と話す一方、稲垣にちょっかいを出す役どころの北村は「今年も攻めますよ!」と明るく宣言。稲垣も思わず「北村さんは(劇中で)心もカラダも僕に一番近いところにいます」と応じるなど、個性豊かな面々が見せる抜群のチームワークに期待が高まった。今回の舞台は、昨年惜しまれつつ亡くなった佐山への追悼を込めた上演でもある。稲垣は「佐山さんとは作品を作っていくなかで、ジャズの提案をしてくださったり、僕でも表現しやすい曲を作ってくださったりして、まさに音のオートクチュールだったなと。その経験ができたことは、本当に大きかった」と話す。鈴木も「劇中の音楽は非常に高度な曲もあれば、昭和の歌謡曲のようなものもあって、非常に多彩。その積み重ねの上に出来たのが本作だけに、シリーズ最高傑作になったと思っています」と自信をのぞかせた。イベント後の囲み会見では、「舞台は唯一、ファンの方と同じ場所で、同じ空気を吸いながら時間を共に出来る場所。僕は大好きです」と話した稲垣。今回のショーの変更点については、「ボリュームが増えて、衣裳も変わる予定」と自ら明かすなど、意気込みも充分だ。また所属タレントたちの舞台出演を大切にしていたことで知られ、7月9日に亡くなったジャニー喜多川氏について問われると、「一番望まれていることは、こうやってエンタテインメントを通して、多くの方に感動を届けることだと思うので、その想いに応えることが出来たら。これからも見守っていてほしいと思います」と、しっかりとした表情で語った。公演は8月30日(金)から9月23日(月・祝)まで日本青年館ホールにて。文:佐藤さくら
2019年07月30日東京・上野の駅前に建つ国立西洋美術館が1959年に開館してから、今年で60年。日本を代表する公共美術館として知られる同館だが、その礎となったのが、実業家・松方幸次郎(1866-1950)による「松方コレクション」だ。明治の元勲・松方正義の三男として生まれた幸次郎は、エール大学などで学んだ後、神戸の川崎造船所の初代社長となる。財界で活躍する一方、日本に本格的な美術館がないことに気づいた幸次郎は、やがて美術館設立の構想を抱くように。さっそくロンドンやパリで自ら買い付けた美術品は、その数なんと3000点以上!絵画から彫刻、素描、版画など、大作から小品まで多岐にわたる作品群には、モネやゴーガン、ゴッホ、ロダンなど超一流の作品も多数。今回はその「松方コレクション」が流転の運命を経て再び西洋美術館の礎となるまでを、時代背景と共にたどる展覧会だ。6月10日、同美術館で行われた報道内覧会に足を運んだ。【チケット情報はこちら】内覧会ではまず主任研究員の陳岡めぐみ氏が、「『松方コレクション』のこれほど大規模な展覧会は初めての開催。松方幸次郎が収集を始めた1916年から現在まで約100年の中で、コレクションの形成から散逸、一部が国立西洋美術館に所蔵されるまでの歴史をたどる構成となっています」と解説。また「特にここ数年で調査研究が進み、行方の知れなかった美術品の発見など、新たな成果も展示。西洋美術館をよく知る方も、新しい楽しみ方ができるはず」と自信をのぞかせた。内覧会の後半では研究員の邊牟木尚美氏が、2016年にパリで発見され、同館に寄贈されたことで話題を集めたモネの大作『睡蓮、柳の反映』の前でレクチャー。幸次郎がモネから直接購入したことでも知られるが、発見時には上半分が失われ、残った部分も損傷が激しい状態。今回は1年をかけて細かい修復を繰り返し、現存部分が復元されたことが紹介された。実際に観てみると、たしかに欠けた上半分は痛々しいものの、修復された残りの部分はモネならではの美しさ。中ほどにちょこんと描かれたピンクの花が、まるで本物の花のように浮き上がって見えることに驚かされる。展示はルノワール『アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)』、ミレイ『あひるの子』、ロダン『考える人』など同館おなじみの作品に加え、戦前に散逸して以来、初めて「松方コレクション」として公開される作品も多数。今ではオルセー美術館に所蔵されているゴーガン『扇のある静物』やゴッホ『アルルの寝室』、バーゼル美術館所蔵のマティス『長椅子に座る女』などの作品が登場。貴重な“再会”を果たしているのも見どころとなっている。松方コレクション展は9月23日(月・祝)まで、東京・国立西洋美術館にて。取材・文/佐藤さくら
2019年06月19日映画『今日も嫌がらせ弁当』(6月28日公開)の完成披露試写会が28日に都内で行われ、篠原涼子、芳根京子、佐藤隆太、松井玲奈、佐藤寛太、村上知子、塚本連平監督が登場した。同作は、反抗期のと母のバトルを綴った実話エッセイ『今日も嫌がらせ弁当』を映画化。映画オリジナルの物語で脚色されたストーリーとなる。八丈島に住むシングルマザー・かおり(篠原)が、反抗期が来た高校生の娘・双葉(芳根京子)に、キャラ弁を仕掛けていく。塚本連平が脚本・監督を務めた。「寛太くんと共演したかった」という佐藤隆太。「Twitterで、なんかの予告を見てたのか『寛太くんが出るかと思ったら、佐藤隆太じゃん』みたいな書き込みを見て、トラウマというか。今回は一緒に出るから、もし僕のことを寛太くんと勘違いしても、出てるから! 誤解はないと思うので。できる限り共演していきたい」と明かし、会場も笑いに包まれた。隆太は「自分すら、台本の名前をパッと見て『あれ?』ってなるんです。これからは基本的にニコイチでいこう!」と提案し、寛太は「光栄です」と喜ぶ。さらに寛太は「僕の方からも一言いいですか。小学6年生の時に、二子玉川で熱血教師やってたのを見てました」と告白。隆太も「ありがとうございました」と頭を下げていた。イベントには、「キャラ弁」に扮したダンディ坂野と、主演の篠原の顔真似をしたざわちんも登場した。
2019年05月28日元宝塚星組トップスターであり、圧倒的なダンスの実力と太陽のように明るい存在感で、いまや日本ミュージカル界の一翼を担うまでとなった柚希礼音。宝塚で初舞台を踏んでから芸歴20年となるアニバーサリー・イヤーを記念して、1人ミュージカル『LEMONADE(レモネード)』に挑戦中だ。等身大のキャリアウーマンが心身ともに疲弊し、岬のサナトリウムで過ごす様子を描くストーリー。今までの彼女のイメージを覆す設定を楽しみに、5月23日、渋谷・CBGK シブゲキ!!で行われたゲネプロに足を運んだ。【チケット情報はこちら】物語は海を見下ろす高台に建つ、古い天文台を使ったサナトリウムの1室で展開する。ニューヨークで広告代理店を営むキャリアウーマンの「映(はゆる)」は、1年半前に突然倒れ、このサナトリウムで“心が止まってしまった”毎日を過ごしている。挫折感の中から生まれた別人格である男性「ブルー」と女性「リラ」に翻弄されていると感じる「映」は、無力感にさいなまれる。そんなある日、「映」は100年ほど前にこの天文台の管理人だった男の日記を見つけて……。舞台上には内側に半円形を描く、しっくい風の白い壁。その全面に、果てまで続く海や天文台が建つ岬がモノクロームで映し出され、物語は始まる。それはどこか遠い異国の風景のようで、白い薄物のガウンにタンクトップ、黒いパンツ、無造作な髪と裸足姿の柚希がピタリとはまり、海外の小説のような雰囲気が漂う。テレビ電話でドクターと会話を交わす「映」は、確かに頼りなさげだが、けして病的な様子ではない。自分の足で仕事を切り拓いてきた女性だけが放つ、洗いざらしのリネンのような、素材そのものの魅力。それを浮き彫りにできるのは、自身もそのように歩んできた柚希だからだろう。その意味でいえば、「ブルー」と「リラ」も柚希の一部としてとらえることができる。オールバックにネクタイ姿の「ブルー」は、さすがのダンディぶり。赤いドレスをまとった「リラ」も、くるくると変わる表情がなんともチャーミングだ。それぞれの“人格”を、歌もダンスも含めて1時間40分。しっかりと演じ切った柚希に拍手を贈りたい。囲み会見では、柚希と、作・演出を担当した小林香が登壇。柚希は「ひとりで芝居することも、お客様がこんなに近い(客席200名規模の)劇場も初めて。緊張していますが、頑張ります」と心境を吐露。もちろんひとりの稽古場というのも初。「芝居は相手がいることで覚えられるんだなと実感しました。覚えても覚えても、すぐ次の稽古がやってくるので、全然覚えられない!と落ち込んで(笑)」と振り返る柚希。それでも小林が「柚希さんの希望は全て入れ込んで作った舞台。今の柚希さんだからこそ演じられる、等身大の役の息遣いを間近に感じていただければ」と話すと、隣で大きくうなずくなど、意気込み充分。“役者・柚希礼音”に新たな1ページが刻まれる公演となりそうだ。東京公演は6月9日(日)まで、大阪公演は7月13日(土)から15日(日)まで、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。取材・文/佐藤さくら
2019年05月27日ナンセンス・コメディをベースに、多様な作品を世に送り出してきた劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)。近年は『グッドバイ』『百年の秘密』など、現代文学ともいうべき厚みのある作品群も続々と発表、高い評価を得ている。そんなKERAが、1998年に主宰する劇団ナイロン100℃で上演し、第43回岸田國士戯曲賞を受賞した作品が『フローズン・ビーチ』だ。今回の再演は、シアタークリエ連続上演シリーズ「KERA CROSS」の第1弾。KERAと、演出を担当する鈴木裕美、そして出演者の鈴木杏、ブルゾンちえみ、朝倉あき、シルビア・グラブがそろった制作発表に足を運んだ。【チケット情報はこちら】物語は海外のリゾート地で展開。バカンスにやってきた千津(鈴木)と友人の市子(ブルゾン)は、島を開発している資産家の娘・愛(朝倉)の別荘を訪ねる。そこへ愛の父と、後妻の咲恵(グラブ)が旅行から帰宅。咲恵を憎む愛は、父の愛を独占する病弱な妹・萌(朝倉の2役)のことも気に入らない。そんななか、市子がはずみで愛をベランダから突き落としてしまう……。8年後、再び同じ別荘に集まった4人は、ある衝撃の事実を目の当たりにする。人物像を丁寧に描くことに定評のある鈴木裕美は、「(女優陣は)剛の者がそろっていて、絶妙な取り合わせ。一緒にKERAさんの世界に冒険できれば」と期待する。一方、映画・舞台ともに多くの賞を受賞している鈴木杏にとっても、ナイロン100℃の手練の女優陣が演じ、伝説となった本作は大きな挑戦のようだ。「読めば読むほど途方に暮れています(笑)。稽古場でとことん苦しんで、楽しんで、私たちの新しい『フローズン・ビーチ』をお届けしたい」と語った。これが初舞台で、鈴木裕美から「かなりの演劇少女で驚いた」と明かされたブルゾンは、「KERAさんの作品で、裕美さんの演出でと、本当に私でよかったんだろうかと思ってしまうのですが、今はもう100%の力でぶつかるしかないという気持ち。再演を楽しみにしている方たちの期待に応えたいです」と高揚した表情を見せた。また朝倉は、「私も作品に、共演の皆さんに立ち向かわなければと緊張していましたが、本読みを経て、自分に何が出来るのか見つけていきたいという気持ちに。今はとてもワクワクしています」と頼もしい発言。そして意外にもKERA作品初参加となるグラブは、「今回は(得意の)歌……ない、と(笑)。焦りしかないのですが、この年でこういう機会を与えていただくのは幸せなこと。なにより女性だけの4人芝居は最近では珍しいので、世の女性たち、ぜひ楽しみにしていてください!」と力強く語った。サブカルチャーの出自をもつKERAの作品が、日比谷の真ん中に位置するシアタークリエで上演されるのも今回が初めて。KERA は「信頼できる方とだったら、いつでもやります(笑)。今回は初演から21年経って、当時の“未来”が今ではどう映るのか、僕自身楽しみにしています」と言う。動き出した「KERA CROSS」に、今後も注目だ。7月12日(金)神奈川公演を皮切りに全国を巡演。取材・文/佐藤さくら
2019年05月15日“総重量・約500㎏”の重量級クラシック・ボーカル・グループIL DEVU(イル・デーヴ)。見ているだけで安心と温もりを感じさせる面々だが、テノールの望月哲也と大槻孝志、バリトンの青山貴、バス・バリトンの山下浩司、そしてピアニストの河原忠之というメンバーは、いずれもオペラ界の第一線で活躍中だ。そんな彼らが、JOCオリンピック教室校外編『IL DEVU&オリンピアン-スポーツと音楽の祭典-』に出演決定!『見上げてごらん夜の星を』『栄光の架け橋』など、親しみやすい歌を温かいハーモニーで披露しつつ、伊藤華英(水泳)、大山加奈(バレーボール)、小塚崇彦(フィギュアスケート)、高平慎士(陸上競技)らのトークもまじえて贈る。【チケット情報はこちら】JOCオリンピック教室はオリンピアンが講師役を務め、自分の経験やオリンピックの価値を伝えつつ、“出場することが全てではなく、目標や夢に向かって諦めずに努力する過程の大切さ”を伝える。オリンピック・ムーブメント事業として中学2年生を対象に展開されているが、今回は誰でも観覧できるスペシャルな「校外編」。さらに、音楽とのコラボレーションはこれが初めてなのだとか。「どんなステージになるかまだ分からないですが、オリンピアンの方々と話す機会はめったにないですし、とにかくワクワクしています」というのは山下だ。望月も、「国内外で試合に挑み続けるアスリートの方たちと、ヨーロッパの舞台で研鑽を積んできた僕らと。ジャンルは違えど、ひとつひとつの試合・舞台にかける想いの深さは似ていると思うので、そこからなにかお話ができれば」と、期待を寄せる。「まぁ、私たちは“いい音を出すためには食べなきゃ!”と言って、食事を美味しくいただいているので、ハードな節制をされているオリンピアンと同じというのはおこがましいんですけども…… (笑)」と茶目っけたっぷりに言うのは河原だ。「それでもフィギュアスケートなど芸術点のある種目では、思い入れをもって見てしまいます」と率直な感想を。また「フィギュアといえば、数年前から歌詞入りの曲が使えるようになりましたよね」と話すのは青山だ。「曲だけの場合と歌がある場合と、ジャンプや演技にどんな影響があるのか、ぜひ小塚さんに聞いてみたい」と、アーティストならではの視点で語ってくれた。一方、「長野オリンピックの開会式で、5大陸同時の第九を合唱したんです」という貴重な思い出をもつ大槻。「僕は小澤征爾さんが指揮されていた長野県民文化会館にいたので、とても印象深くて。東京オリンピックでもそんな機会があれば、ぜひ参加したいですね」と目を輝かせた。ほかにも、「ひと通りできることは当たり前で、さらに角度やタイミングなど細かいところを毎日の練習で突き詰めていくところが、アスリートとアーティストは似ているのかも」(山下)、「スポーツと音楽だけが、政治や思想を超えて世界の国々をつなげられるんじゃないかな」(河原)など、音楽のプロフェッショナルらしい意見が続々と。両ジャンルの貴重なセッションが見られる本ステージ。その本番が、今から楽しみだ。取材・文/佐藤さくら
2019年04月26日さくらももこの代表作「コジコジ」が、この度舞台化されることが決定した。「ちびまる子ちゃん」と並ぶ、さくらさんの代表作「コジコジ」は、“メルヘンの国”が舞台。そこの住人たちは、泳げない魚と飛べない鳥の合体した半魚鳥の次郎くん、有名人のサインばかり集める太陽の王様ゲランなどなど、一癖も二癖もある変なキャラクターばかり。そんな面々の中でも特に異彩を放つのは、年齢も性別も不明なコジコジという謎の宇宙生命体。本作は、そんな自由気ままなコジコジと、コジコジをとりまくメルヘンの国のナンセンスファンタジーだ。今回まさかの舞台化で脚本・演出を手掛けるのは、「ギャグ漫画日和」や「ハイスクール奇面組」の舞台演出も担当したなるせゆうせい。そして、コジコジ役は「乃木坂46」3期生、向井葉月が挑戦する。なお、本舞台の公式サイトもオープン。チケット一般発売は6月22日(土)を予定。4月27日(土)からは最速先行(抽選)なども行われる。舞台版「コジコジ」は8月21日(水)~25日(日)CBGKシブゲキ!!にて上演。(cinemacafe.net)
2019年04月19日直木賞作家・皆川博子の小説『二人阿国』(新潮社刊)を原作に、華やかな和風ミュージカルに仕立てた舞台『ふたり阿国』の初日が、3月29日に明治座で幕を開けた。歌舞伎の元となる「かぶき踊り」を創った“出雲の阿国”(北翔海莉)と、彼女にあこがれ、その芸を乗り越えようと必死にもがく少女“お丹”(峯岸みなみ)の人生を、対比させながら綴る物語。ポップス、ロック、ゴスペル、ワルツなど多彩な楽曲はもちろん、明治座らしい大掛かりなセットや殺陣に加え、皆川原作ならではの人間の業や哀切さもしっかりと描かれた快作に仕上がっている。【チケット情報はこちら】黒地に金色の雲型がたなびいている舞台美術を背景に、中央には大きな太鼓橋のセット。物語は慶長5年の京都・四条河原で、その太鼓橋の頂上に立つ阿国(北翔)を、地面からお丹(峯岸)が見上げている場面から始まる。次いで民衆が舞台を埋め尽くすと、「浮世で傷ついた心と体を、この阿国が慰めてさしあげましょう!」と再び阿国が登場。華やかな笑顔と豊かな歌声で、一気に客席を惹きつける。北翔は、興行を実現するため勧進元には“色”も使うが、さっぱりときっぷのいい阿国を表現。大津城で戦いに巻き込まれた際には、一座の女衆やお丹を守りながら避難させるなど、孤高のカリスマというより、人間らしさを感じさせる阿国像を演じている。その印象は後半、男装して踊る「かぶき踊り」を始め、放たれる光がさらに強くなってからも同様だ。お丹と、その一座のこふめ(雅原慶)を引き取るも、芸道のために残忍ともいえる行動を起こす阿国。だが自分が起こした結末に動揺する姿から、阿国自身もまたひとりの女性として、芸道と人生の模索中なのだと分かる。終盤では亡き夫を想い、弱った表情を見せる阿国が切ない。宝塚を退団して3年、元トップスターとして華やかな役柄が多かった北翔にとっても、女性の陰影を演じ切った本作は新境地となったに違いない。対するお丹役の峯岸は、かたくななほどに芸道にこだわり、阿国を「阿国ねぇ」と慕う初々しい前半から、ある出来事をきっかけに、自分の身が汚れてものし上がろうとする後半への変化を鮮やかに演じる。売れっ子の芸人になってからは、ポップス風のメロディに乗せて、さすがのアイドル性を見せつけるシーンもあり。だがその後、再会した阿国に“天に声を届けようとしていた、あの頃のお前はいなくなった”と言われたお丹は……。阿国とお丹がそろったラストシーンは、宝塚時代から芸道へのひたむきさと圧倒的な歌唱力で知られる北翔と、近年、舞台活動に誠実に向かい合い、結果を出している峯岸自身の姿とも重なって印象的だ。そのほか、お丹の父である笠屋犬太夫役・モト冬樹の味わい深さ、河原の興行を仕切る三郎左・コング桑田の清濁併せのむ潔さ、流浪の芸人・とっぱを演じる坂元健児の安定感ある歌声が舞台を引き締める。東京・明治座にて、4月15日(月)まで。チケット発売中。取材・文:佐藤さくら
2019年04月01日安土桃山時代に歌舞伎の元となる「かぶき踊り」を創った“出雲の阿国”の人生と、彼女にあこがれと憎しみを抱きつつ、「二代目おくに」を名乗ることになる少女“お丹”の成長を描いた小説『二人阿国』(皆川博子作、新潮社刊)。厚みのある物語性はそのままに、歌、ダンス、舞踊、殺陣で華やかにミュージカル化したのが本作だ。明治座初出演にして初座長を務める阿国役・北翔海莉と、お丹と同じ一座のおあか役・桜一花、芸人であり遊女でもあるお菊役の鳳翔大という宝塚OGの3人に、本作への意気込みを聞いた。元宝塚歌劇団星組トップスターで、在団中より「明治座にあこがれて、しょっちゅう通っていた」という北翔。「出演が決まった時は、プレッシャーを感じつつも“あの舞台に立てるんだ”と本当に嬉しかったですね」と語る。宝塚では同じ組にいたこともある鳳翔は、これが退団後初のミュージカル。「あの明治座で、さらに北翔さんが座長と聞いて“出たいです!”と即答でした」と笑顔だ。北翔とは宝塚歌劇団のベルリン公演(2000年)以来の仲という桜も、「女優になった北翔さんと、また舞台でご一緒できるのが嬉しい」と、演技巧者の桜ならではの言葉が聞かれた。圧倒的なカリスマ性で、当時の日本を席巻してゆく阿国。芸道へのひたむきな姿勢は、北翔自身とも重なるが。「私などはまだまだ……。それでも舞台人として、究極のエンターテイナーの阿国のような考え方でありたいとは、いつも思っています」と北翔は語る。「常に勉強を欠かさない姿で、私も頑張らなきゃと思わせてくださる方」(桜)、「たくさんのことを優しく教えてくれる先輩」(鳳翔)と慕われている点も、阿国役にぴったりと言えそうだ。おあか役の桜は「峯岸みなみさんが演じるお丹の母親的な存在。芸人として生きるための手段をしっかり選んできた女性なので、夫役のモト冬樹さんと味わい深く演じられたら」と楽しみにしている様子。また、お菊役の鳳翔は「元男役なので最初は遊女役に戸惑いましたが、最近、日本舞踊のお稽古を始めたこともあって(名取名:花柳寿鳳華)、仕草などで活かせるかもと。お菊は武芸に秀でているキャラクターとも聞いて、だいぶ安心できました」とコメント。北翔、鳳翔ともに殺陣があるそうで、ダイナミックなステージが期待できそうだ。ミュージカル化については、「原作の深い言葉を残しつつ、ミュージカルにすることで、老若男女に分かりやすい舞台になっていると思います」と北翔。「本作の阿国は舞台人の側面に絞られているので、彼女が何を見て何を考え、どんな風に新しい舞台に取り組んでいったのかをしっかりと演じたい」と意気込む。一方で、「(阿国の)遊女的な面は、鳳翔さんに任せて……」とはにかむ北翔に、「ポスターの北翔さんは(色気が)充分出てますけど!?」と鳳翔が返し、笑いに包まれるひと幕も。チームワーク抜群のなごやかな雰囲気に、本番への期待が高まる取材となった。公演は3月29日(金)から4月15(月)まで、東京・明治座にて。チケットは現在発売中。取材・文:佐藤さくら
2019年03月12日だんだんと暖かくなり、もうすぐ春がやってきますね!春といえばさくらの季節。そこで今回は〔KALDI(カルディ)〕の期間限定商品、さくら味のお菓子と紅茶をご紹介します♪ちょっとした贈りものや手土産にもぴったりですよ♡ぜひチェックしてみてくださいね。期間限定のさくらフレーバー♡さくら味の期間限定商品は女性を始め、多くの方に大人気!ほのかなさくらの香りが春の訪れを感じさせてくれます♪さくらをモチーフにしたデザインやピンク色のパッケージなど、見た目もとってもかわいいですよね♡卒業や入学などお祝いごとの多いこの時期、華やかで春らしいさくら味の商品はプレゼントとしても喜ばれること間違いなしですよ!《もへじさくら最中》♡価格:257円(税込)まずはじめにご紹介するのは、こちらの《もへじさくら最中》です♡静岡県産の桜葉パウダーが白あんに練りこまれた風味豊かな一品。白あんベースなので、さくら味が苦手な方にもオススメ♪ひとくちサイズで食べやすく、片手で手を汚さずに食べられるのがうれしいですよね!お茶うけにもピッタリですよ。《もへじさくらのしょこらくっきー》♡価格:321円(税込)続いてご紹介するのは《もへじさくらのしょこらくっきー》♡さくらの花をモチーフにしたとってもかわいらしいクッキーです♪口に入れた瞬間にほろっと砕けて、やさしい甘さとほのかなさくらの香りが広がります。通常のクッキーよりもかなりしっとりしているのが特徴。1つずつ個包装されているので、ばらまき用のプレゼントにも◎。《Tea Fantasy さくら》♡価格:405円(税込)最後にご紹介するのは、《TeaFantasyさくら》です♡おうちで本格的なカフェドリンクが楽しめることで人気の高い、〔カルディ〕のオリジナルブランド〔ティーファンタジー〕。この春、さくらフレーバーのオリジナルブレンドティーが新登場したんです!華やかなさくらの香りが、ほっとひと息つきたいティータイムにピッタリですよ♪茶葉やお湯の量を調節して自分好みの味を楽しめるのもうれしいポイント。ひと足お先に春気分♪今回は〔KALDI〕の新商品、さくらフレーバーのお菓子&スイーツをご紹介しました!さくらの上品で華やかな味わいの商品が楽しめるのはこの時期限定。ご自宅用にはもちろん、プレゼントやお客さんへのおもてなしにも役立ちますよ♪みなさんもひと足お先に春の訪れを感じてみてはいかがですか?
2019年03月03日数々の古典バレエ改訂において高い評価を得ている熊川哲也が、2014年に上演したグランド・バレエ『カルメン』。情熱のままに生きるカルメンと彼女に翻弄されて堕ちてゆくドン・ホセの、体温を感じさせるようなドラマチックなステージが絶賛を博した。3度目の上演となる今回は、カルメンに中村祥子と荒井祐子、矢内千夏というプリンシパルのほか、フレッシュなたたずまいのファーストソリスト毛利実沙子を抜擢。対するドン・ホセも熊川、宮尾俊太郎というプリンシパルに加えて、異なる魅力をもつ堀内將平と杉野慧が選ばれた。2月22日、Kバレエカンパニーのスタジオで行われたリハーサルに足を運んだ。【チケット情報はこちら】まずはカルメンとドン・ホセのパドドゥ(男女ふたりの踊り)を、毛利と杉野で。ふたりが酒場で再会するシーンで、指導する遅沢佑介(プリンシパル)が「演者としては気持ちが1番盛り上がる」と言う名場面だ。ドン・ホセは町の竜騎兵の伍長で、本来は真面目な性格。杉野はそんな男がカルメンに抗いがたく惹かれてゆく心情を表現し、毛利もキュートなルックスと安定感のあるテクニックでカルメンを演じる。一方で、遅沢が杉野にある振付のところで脚をしっかりと伸ばすように言うと、たちまちドン・ホセの弾む気持ちがしっかり伝わるように。また毛利には手先の動きを指摘し、カルメンにエレガントさも備えるよう留意。改めて芝居心とそれを形作る踊りの技術が、Kバレエカンパニーの魅力となっていることを実感した。続いてカルメンが荒井に替わり、「リリアス・バスティアの酒場」のシーン。カルメンに酔って絡む隊長スニガ役は、プリンシパル・キャラクターのスチュアート・キャシディだ。カルメンを当たり役のひとつとしている荒井はさすがの華やかさで、アゴをツンと上げた表情と情熱的な踊りがなんとも魅力的。指導を担当する前田真由子(バレエ・ミストレス)は、徐々にクライマックスへと上り詰めてゆく25名ほどの群舞を隅々までチェック。スニガをはじめ周囲の闘牛士やジプシー、衛兵らの踊りの1つひとつがスペインの酒場の空気を醸し出し、その熱気がカルメンとドン・ホセの運命を惑わせていくことがはっきりと伝わるリハーサルとなった。リハーサル後は、それぞれに意気込みを。杉野が「真面目なドン・ホセがどんどん堕ちてゆく、その間(の感情)を埋めるのが難しい」と吐露すると、毛利も「カルメンの性格をしっかり理解して演じたい」とコメント。遅沢の「カルメンやドン・ホセ(のような恋愛)は、ありえること。考えるより感じることで人間性を出していけばいい」との助言に、真剣な表情でうなずいていた。また荒井が「カルメンは“愛している”と“嫌い”がはっきりしていて、それは人が普段押し殺している感情。だから彼女の人生を演じるのは面白いですね」と話すと、キャシディも「僕らダンサーはつい綺麗に立ってしまいがちだけど、スニガ役は酔っ払いをナチュラルに演じなければならない。そこが難しいけどやりがいがあるね」と笑顔。本作ならではの醍醐味を語ってくれた。公演は3月6日(水)より。チケットは発売中。取材・文:佐藤さくら
2019年03月01日焼きたてチーズタルト専門店パブロミニ(PABLO mini)から、春に向けた新作の「さくらもち」が、期間限定で販売される。パブロミニの新作チーズタタルト「さくらもち」 各278円チーズ生地を流し込み、ほんのり焦げ目がつくまで焼き上げたサクサクのタルトの上には、モチモチとした食感のぎゅうひをトッピング。その上から静岡県伊豆産の桜葉を散らした桜色のあんをたっぷりと絞った一品。春らしい桜の上品な風味とぎゅうひの食感が合わさり、まるで桜もちを食べているかのような味わい。桜の花びらの形をしたピックもあしらわれ、お花見スイーツにもピッタリ。焼きたてチーズタルト専門店PABLO mini 全店舗にて3月1日から年4月30日まで、焼きたてチーズタルト専門店PABLO(カフェメニュー及びテイクアウト)ラウンドワン札幌白石本通店、越谷レイクタウンmori店、イオンモール新潟南店、金沢もりの里店、近鉄パッセ店、梅田HEP FIVE店、心斎橋オーパきれい館店、神戸元町店、にて3月1日から31日までの販売となる。
2019年02月25日京都・宇治茶の老舗 伊藤久右衛門から「宇治抹茶さくら生チョコレート」が登場。伊藤久右衛門のオンラインショップで人気No.1を誇るスイーツ「宇治抹茶生チョコレート」が、春限定でさくら味に変身。抹茶の風味が感じられる宇治抹茶生チョコレートを、ピンク色のさくらパウダーでコーティングした。さくらパウダーには、本物の桜花・桜葉を加工した香料を使用していいるため、一口頬張ると、口いっぱいにさくらの華やかな香りが広がる。ミルキーなチョコレートの中から顔を出す、ほどよい塩味、抹茶の風味も魅力的だ。苔庭に散り敷かれた花びらのように、表面をほんのり薄く桜色に染め上げた生チョコレートは、ひとつひとつ和紙で手包みでラッピング。黄緑色の差し色を効かせた淡いピンクのパッケージは、春の贈り物にぴったりな可愛らしいデザインとなっている。【詳細】伊藤久右衛門「宇治抹茶さくら生チョコレート」16粒入り 1,296円(税込)発売日:2019年2月15日(金)より順次販売取り扱い店舗:・宇治本店住所:京都府宇治市莵道荒槙19-3TEL:0774-23-3955・JR宇治駅前店住所:京都府宇治市宇治宇文字16-1TEL:0774-22-0475 ・京都駅前店住所:京都府京都市下京区東塩小路町579番地1FTEL:075-748-1320・オンラインショップ※オンラインショップ先行販売。
2019年02月22日長い冬も終わりに近づき、だんだんと暖かい春が近づいてきました。春といえばさくら。さくらを見ると春の訪れが感じられますよね。今回は、そんなさくらをモチーフにしたキッチン雑貨をご紹介します!春らしく、キッチンを華やかに彩ることができますよ。贈り物にもピッタリ♪ぜひチェックしてみてくださいね。さくらの立体コースター♡まずご紹介するのは、こちらの《立体コースターさくらピンク》。本物の花びらのような立体的なデザインが特徴的です。お客さんが来たときはもちろん、インテリアとして飾るのも春らしさが感じられてとってもかわいいですよ♪1つ324円(税込)とお手頃価格なので、いくつかまとめ買いして使うとより華やかに見えそう♡シリコン製なので割れる心配がなく、お子さまのいる家庭でも安心して使えますね。今治産のさくらクロス♡続いてご紹介するのは、こちらの《さくらウォッシュクロス》です♡和の風情を感じさせる、今治産のウォッシュクロス。蜂巣織りとガーゼの組み合わせでやさしい肌触りとなっています。丁寧に描かれたさくら柄がとてもキレイ♪食器拭きやお手拭、お絞りに使える便利サイズでカラーはピンク、青、緑の3色になっています。セットにして大切な人にプレゼントしても喜んでもらえそうですね!ミニサイズのさくらどんぶり♡続いてご紹介するのは、《和風桜ミニ丼》♡さくらの花びらがかわいらしい便利なミニサイズのどんぶりです。炊き込みご飯やお茶漬け、お子さま用のどんぶりに使うなど、用途はいろいろ。アウトレット商品なので価格は1つ237円(税込)と、とってもお買い得なんです!カラーも黒、青、緑、茶、白の5色展開となっているので、いくつか買いそろえるのも◎。食卓が一気に華やかになりそうですね♪ピンクでかわいいさくらフライパン♡続いてご紹介するのは、こちらの《SAKURA木柄IH対応ディープパン24cm》です♡内側にさくら模様が描かれたふんわりピンクのフライパン。さくら模様のプリントがキラキラと光るのでとってもキュートなんです!毎日の料理が楽しくなりそう♪持ち手は白木でできており、手にやさしく持ちやすいのだとか。内面のコーティングは、金属ヘラも使えるほど丈夫なつくりになっています。さらに少量の油でも快適に調理できるのがうれしいポイントですね!切れ味バツグンのさくら包丁♡最後にご紹介するのは、こちらの《SAKURA三徳庖丁34717》です♡刃の部分にさくら模様が描かれていて、淡いピンク色の柄がとってもかわいい!本研ぎ仕上げなので切れ味はバツグン。お魚やお肉、野菜などなんでも切れる万能な三徳包丁です。こんなにかわいい包丁があれば毎日料理したくなりそうですね♪さくらのキッチン雑貨で春を先取り♪さくらモチーフのキッチングッズ、いかがでしたか?どれもとってもかわいくてキッチンにあるだけで気分も上がりそうですよね♡この春、新生活を始める方やお世話になった方へのプレゼントにもぴったりですよ!みなさんもさくらモチーフのアイテムで春らしさを感じてみてはいかがですか?
2019年02月15日