佐藤健主演の映画『るろうに剣心』の舞台あいさつが25日に新宿ピカデリーで行われ、佐藤、武井咲、蒼井優、青木崇高、江口洋介、香川照之、大友啓史監督らが登壇した。その他の写真本作は、幕末に“人斬り抜刀斎”として恐れられていたが、明治維新後に“不殺(ころさず)”の誓いをたて流浪人として旅をする伝説の剣客・緋村剣心(佐藤)が、様々な人との出会いを通じて自らの生き方を見出していく姿を描いた物語。観客からの熱烈な歓声を受けて登壇した佐藤は、「昨日は興奮して寝られなかったくらいこの日を待ち望んでいたので、本当にうれしい」と喜びの表情を浮かべ、役者生命をかけて挑んだ剣心役について聞かれると、「機会があれば是非またやらせていただきたい!」と続編への意欲を見せた。斎藤一役を演じた江口は、佐藤とのアクションシーンについて、「身体能力がすごく高くて、アスリートみたいだなと思っていました」と絶賛し、「観る者を楽しませるアクションシーンになっていると思います」と話した。最後に佐藤は、「みなさんがいてくれたからこそ今日まで頑張ることができました。この映画に関わってくれたすべての人に心から感謝しています。この映画を愛してください!」とメッセージを送った。『るろうに剣心』公開中
2012年08月27日世界各国で愛される和月伸宏の大ベストセラーコミックを、佐藤健始め豪華キャストで実写映画化した『るろうに剣心』が8月25日(土)、遂に公開初日を迎えた。大入り満員の熱気と歓声に包まれる中、佐藤さん、武井咲、蒼井優、青木崇高、田中偉登、江口洋介、香川照之、そして大友啓史監督が舞台挨拶に登壇し、ビッグプロジェクトの旅立ちを祝した。待ちに待った晴れの日を前に昨日は興奮して眠れなかったという佐藤さんは観客からの盛大な拍手を受け、「今日という日を無事に迎えられて心から嬉しいです」と感慨もひとしお。佐藤さん扮する主人公・緋村剣心と男たちの迫真のアクションが本作の最大の見どころであるが、「本当に暑苦しい現場でした(笑)。監督のアドレナリンがキャスト・スタッフに伝わって、一人ひとりの熱量が高かったと訂正させていただきます」とふり返った。一方、武井さんも違った意味で熱さを体感していたそうで、「着物が暑くて、長い待ち時間でいかに着物をキレイに保ちながら寝れるかやってました(笑)」とお茶目な素顔をのぞかせた。とにかく本作で描かれる戦いには、各々思い入れがあるそうで「撮影のときはアドレナリンの蛇口が開きぱなしでしたが、最近、須藤元気と戦っていたんだと改めて気づいた。最高の夏の思い出でした」(青木さん)、「こういう映画がもっと日本で観られる時代がくればいいなという思いで一生懸命やらせていただきました」(江口さん)とコメント。最年少の田中さんも「プライドが高いのは自分に似ている。自分も負けず嫌いなので」と“男の本気”を見せた。また、彼らとは一線を画す強烈な印象を放つのが香川さん扮する武田観柳。劇中では蒼井さんにも容赦なしの八つ当たりを見せるが、蒼井さんは「やっぱり武田観柳とのシーンはこの座組みだから許されるし、やったことかなと。だから監督のせいだと思います(笑)」と吐露。同役を「最高でした!」という当の香川さんは懲りずに(?)アドリブも披露したそうで、「この時代の武田なら2人(佐藤さん扮する剣心と青木さん扮する佐之助)を脱がしたいんじゃないかと思い、“脱げ!”と(笑)。健は完全にそれを受けて袴から脱ごうとしてましたね」と満足げにふり返った。どのシーンにあたるかは観てのお楽しみ。大友監督は、“佐藤健版”剣心をして「ヒーローは強いだけではダメ。中性的で女性的な彼がガラッと変わって強くなっていくのが剣心の同時代的なヒーロー像。新しいヒーローをぜひ育てていただきたい」と言葉に力をこめる。司会者から続編を期待する声をかけられると「まあね…」と照れ笑いを見せると、佐藤さんは「もし機会があったらぜひやらせていただきたいです」。これに負けじと香川さんも「生き残ってる人は出られるんですか!?生き残りさえすればいいんですよね!」と続編での出演への熱い意気込みを見せた。さらにこの日、本作のプロモーションとして、リアル“るろう人”として60日間にわたり全国47都道府県の劇場や縁の地を横断していた俳優の長尾卓也が、同舞台挨拶でゴールテープを切り「みなさんからたくさんのメッセージをいただきました。こうやって今日みなさんと初日を迎えられて嬉しい。ありがとうございます」と、誰よりも深い感慨に耽った。これには佐藤さんも「本当におつかれさまでした。映画に出てもないのに(笑)誰よりも映画を宣伝してくれて、本当にこの映画に素晴らしい大きな影響を与えてくれました」と労いの言葉をかけていた。『るろうの剣心』は全国にて公開中。■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年08月26日「芝居しているときしか生きている実感がない」。そう言った後で自ら茶化すように「キザな言い方ですが…」と付け加えたが、それが心からの言葉であることはその眼を見れば、何より作品の中に生きる彼の姿を見れば分かる。NHKの連続テレビ小説「カーネーション」から“あの”話題作『ヘルタースケルター』まで文字通りジャンルを問わず幅広い活躍を見せる綾野剛。まもなく公開となる『るろうに剣心』でも主人公・剣心の前に立ちはだかる敵を演じながらも不思議な魅力で観る者の心を惹きつける。作り手、そして観客にとっていま最も気になる男はどのような思いで役柄に命を吹き込んでいったのか――?公開を前に話を聞いた。「負けてらんない!」と臨んだ『るろうに剣心』原作は90年代に「週刊少年ジャンプ」で連載され絶大な人気を誇った伝説的な漫画。連載終了から13年もの時を経ての実写化となったが、綾野さんは脚本を読んで「原作にとらわれることなく新しいものを生み出そう、“映画『るろうに剣心』”を作ろうとしているのを強く感じた」と明かす。綾野さんが演じた外印(げいん)は顔の半分を火傷の跡で覆われた金髪の護衛。その内面が深く説明されることはないが「彼岸花のような哀しい男」というのが綾野さんが彼に抱いた印象だった。「“かわいそう”ではなく“哀しい”男です。この哀しさというのが外印を演じる上での精神的な部分での支えになりましたね。映画で描かれることはなくても、彼の真意や火傷の意味というのを自分で持ってないといけない。僕の中で彼は、忘れてはいけない過去を背負い、変えなきゃいけない何かを追い続けている男。あの火傷はそれを忘れないために自分でやったものだと思っています。髪の毛に関しても、想像を絶するものを目の当たりにして色素が飛んでしまったというイメージで、衣裳合わせのときに『金髪でどうですか?』と提案したんです」。決して全ての作品で役柄のバックボーンを考えるわけではない。むしろ「ここまで追いかけたのは久々だった」という。大切なのは作品の中でそれがどう活きるか。「例えば『ヘルタースケルター』に関しては役の背景なんて一切考えなかったし、ただ深く堕ちていく“記号”のような存在でいいと思って演じていました。なぜならドラマは(主人公の)りりこにあって、奥村がドラマを欲しがる必要がないから。でも今回は剣心(佐藤健)の話が一番重要ではあるけど、彼の物語をより鮮明に彩るために外印もまたドラマを持たなくてはいけないと思ったんです」。これまで演じてきた役柄のイメージもあってかクールな印象がつきまとう。いや、実際に自らや周囲を見つめる視線は冷静そのものなのだが、その言葉の端々に時折、熱いものが混ざる。話題が本作の大友啓史監督の現場に及ぶと「最高でした」という言葉を噛みしめるように2度繰り返した。「たまらない現場でした。以前から素晴らしい監督だという話は聞いていましたが、その意味が分かりました。一言で言うと役者のことしか考えてない監督。どんなシーン、どんなカットも区切らずに必ず一連の流れで撮ってくれるんです。手の寄りのカットが必要だとしても、手だけを撮るようなことはせずそのためにそのシーンを全てもう一度やるんです。実はその方がちょっとずつ区切るよりも体力も奪われないし、何よりなぜその動作が必要かという感情、思想がしっかりとついてくるんです。とにかく監督は役者の芝居が好きなんでしょうね。こんなこと口にしたくないけど、監督の方が僕らよりも芝居が好きなんじゃないか?って思えるような瞬間があって、『いやいや負けてられない!』という気持ちで臨んでました」。自分を見つめ「自分を大切にしようって思える」時間今年公開される映画は本作を含めて6本。先に挙げたNHKの「カーネーション」のほかに各クールの連続ドラマ、そして7年ぶりとなる舞台も控えており、まさに刺激と喧騒の中で30代の最初の年を歩んでいる。「僕は毎分毎秒変化しているつもりだし、変容を恐れてもいないです」と自らについて語る一方で、周囲や環境、求められるものが変わっていくことについても「周囲に『こいつからもっと違うものを引き出してみよう』と思ってもらえるようになったことはすごく大きいし、これまでとは違うチャンスを与えられることに幸せを感じています」と落ち着いて受け止めている。特にここ数年、俳優の仕事に集中する中で「自分に対して優しくできるようになった」とも。冒頭の「生きている実感…」という言葉はこのやりとりの中で出てきた言葉である。その真意についてこう説明する。「俳優は自分で自分の仕事を評価することはできないし、作った過程を見てもらうこともできないし、結果で全てが評価される。とにかく役と向き合う時間、すなわち自分自身と向き合う時間が圧倒的に多いんです。自分の声と体を駆使して役を体現して、ひとりの人物の人生を2時間で描くって我ながら狂った作業だなと思います。でもそうやって自分を見つめる時間が増えると、その分、自分を大切にしようって思えるんです。それはもっと内面的、内省的な部分でね」。「そう思えるようになったということはある意味、角が取れてきたと言えるのかもしれない」と漏らす声には何とも言えぬ楽しさが感じられる。そんなこちらの指摘に「いや…」とかぶりを振り「やっぱり、愛してるんです」とイタズラっぽい笑みを浮かべる。「そうした変化も含めて演じるっていうことの全てをね。すごく苦しいし、役に取り込まれて殺されそうになることもあるけど、それも含めて全部愛してます。『あぁ難しい』って思いながら生きていけるってきっと幸せなことだし、そこまで好きなことを生業にさせてもらって、努力を惜しもうなんて思わないですね」。(photo/text:Naoki Kurozu)::『るろうに剣心』佐藤健インタビュー::『るろうに剣心』武井咲インタビュー■関連作品:ヘルタースケルター 2012年7月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年08月24日人気コミックを原作に、『龍馬伝』の大友啓史がメガホンを執った映画『るろうに剣心』。キャラクターやアクションなど、見どころに事欠かない本作だが、特出すべき主人公・緋村剣心を演じる佐藤健がインタビューに応じた。その他の写真剣心として、そして剣心を演じる役者として、スクリーンの中、色気を放つ佐藤。作品を語る言葉から、彼の男としての強さが伝わってくる。「剣心の一番の魅力は、強いところだと思う。その主人公の強さがあるから原作が大人気なんだと思います。僕も子供の頃は剣心が敵をやっつけるのに興奮して、真似して遊んだりしていたのを憶えています。その強さがあるから言葉にも説得力があるし、『おろっ』みたいなところも生きてくる。強さっていうのは魅力だと思います」。その強さを体現するために、クランクイン2カ月前からアクションの特訓を開始したという佐藤。「『るろうに剣心』をやるって時点でハードルが高いのは当然だし、アクションがカッコ悪かったらあり得ないと自分で覚悟していました。練習も受け身や素振りから始めて、徐々に人と絡んでやったり、壁を使ってジャンプして斬るっていう練習をしたり。最初にアクションチームの人たちがやっているイメージ動画を見せてもらったんですけど、それがまさに剣心だったんですよね。とにかくそこを目指していこう、と。燃えるタイプなので、やってやろうっていう感じでしたね。もちろん皆さんはアクションのプロだけれど、言っても同じ男の子なわけですから。あの人たちにできて、俺にできないわけがない! っていう。負けず嫌いっていうのは、あるかもしれないですね(笑)」。華奢な印象でも、内面は骨太。そうして自身で作り上げた剣心像に対しては、「うーん、まぁまぁです(笑)。いい線はいったかな。悪くない」。自分に厳しく、ストイックでもある。佐藤健の男らしさを剣心で体感せよ。『るろうに剣心』8月25日(土)全国ロードショー※8月23日(木)、24日(金) 先行上映取材・文:渡辺水央写真:平岩亨●衣装協力:Venom TEL:03-5728-4765The Letters TEL:03-3460-0089LAKIC TEL:03-6419-3042
2012年08月23日佐藤健が国民的コミック・ヒーロー、緋村剣心を見事に演じ上げた映画『るろうに剣心』が8月25日(土)の全国公開に先駆けて、22日(水)より先行上映をスタート!同日、109シネマズ湘南、横浜ブルク13、109シネマズ川崎の3劇場にて、佐藤さんと大友啓史監督の2人が揃って舞台挨拶を実施した。同日より3日間にわたり行われる先行上映に際し、都内近郊の主要劇場全9劇場を2人で巡るという“ラストスパート”の舞台挨拶がスタートしたこの日。各劇場、チケットが即日完売となるほどの大盛況の中、佐藤さんは「恥ずかしいし、照れますね(笑)」と観客の反応に緊張を隠せない様子。劇中では、見事な殺陣を披露している佐藤さんだが、役作りにおいて何よりも「アクション」は妥協できなかったと明かし、「剣心という大好きなキャラクターを演じさせていただいているので、アクションが格好悪いのは論外だと思っていました。格好悪かったら恥ずかしくて人前に出れないな、役者を辞めるしかない…と。過酷な練習も楽しみながらさせていただきましたよ」と撮影をふり返った。そんな佐藤さんの演技について感想を聞かれた大友監督は、「役者生命まで賭けてくれるくらい、力を入れて演じてくれました。そんなことまでしてくれて、本当に監督冥利に尽きるし、彼のその想いでスタッフ共々、気合いが入りました。佐藤さん自身、いままでは繊細なイメージが強かったと思いますが、意外と男らしい一面もあって。ダイナミックなアクションも映える魅力的な俳優さんだと思いますし、本作が佐藤さんの代表作になればいいなと思っています」と最大限の賛辞を並べた。さらに、この先行上映行脚の中では、劇場をヒロインの薫(武井咲)のように明るく元気に切り盛りする女性スタッフを各劇場の“薫ちゃん(=劇場応援スタッフ)に公認するという取り組みも。109シネマズ川崎の薫ちゃんにも佐藤さんから“薫ちゃんタスキ”が進呈され、「心強いですね。贔屓めに応援してください(笑)」というラブコールが贈られた。『るろうに剣心』は8月25日(土)より全国にて公開。■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年08月22日10代とは思えぬ凛とした佇まいの中にある強い芯、同時に見せる可憐な繊細さ。武井咲が放つ、やまとなでしこの美しさはどこから来るものなのか――?その魅力を最大限に引き出したと言える映画『るろうに剣心』が間もなく公開となる。幕末から維新の時代へと移行する日本、“人を活かす剣”の誓いを守り抜き、“人を斬らずに人を守る”流浪の剣士・緋村剣心に共鳴していく女性師範代・神谷薫という役を通して、彼女が発する強さ、雅なる美しさとは?公開前に話を聞いた。「常に薫を感じながらお芝居をすることができた」佐藤健の剣心役に続いて決まった、薫役への抜擢。映画出演2作目にして、国内はもとより海を越えても愛される大人気漫画の世界に身を投じるのは、どんな気分だったのか?「時代ものに出演することが初めてだったので、所作をマスターしなければと思いましたし、キャストのみなさんの顔ぶれが凄すぎるので、この中に入って演技するのかと思うと緊張が押し寄せてきました。また、原作漫画がすごく愛されている作品なので、その映画化、しかも大作に出させてもらうのは嬉しかったです」。メガホンを握ったのは大河ドラマ「龍馬伝」でその類まれなる手腕を振るった大友啓史監督。何よりも「クランクイン前の役作り」に注力したという監督自身の言葉通り、撮影前の監督とキャストによる細やかな意見の共有がなされた上で、その後の役作りに関しては現場での役者の裁量に委ねられた。「大友さんからは『原作通りでなくていい』と言われていました。むしろチーム全体が『原作を超えてやろう!』という勢いがありました。なので原作をそのまま真似るということはなかったですね。大友さんは、具体的な演出というよりもちょっとした助言をくださる方で、その助言から私が感じたこと、気づけたことを表現するというスタイルでした。こうやってああやって動いてという細かい指示ではなく、『るろうに剣心』の世界の中で(私が)薫として生きたとしたらどう動くのか?それを『自由にやってみせてくれ』という監督でした。ある意味、試されている感じでもあります。そういう撮影方法だったので、常に薫を感じながらお芝居をすることができ、楽しかったです」。17歳という若さにして、父から受け継いだ神谷道場を守るべくして“人を活かす剣”という信念を貫き通す薫。一本筋の通ったその強さは、剣心の心を動かすだけでなく、現代に生きる女性にとってもお手本としたいもの。それは武井さんが演じるからこそ、原作以上に磨き上げられた部分でもある。「薫は真っ直ぐで、強くて、ひとりで道場を守っている。本当は寂しいんだけれど、それを隠して一生懸命頑張っている健気な女の子。そこが愛おしくもありました。どんどん剣心に想いを寄せていくんですが、そんな自分の気持ちの変化にも気づいていないというか(笑)。そういうところが可愛らしくて天真爛漫だなとも思いましたね。ひとりで道場を掃除しているところだったり、お父さんへの想いだったり、薫は人に対する愛情を素直に表現できる女の子なんです。その真っ直ぐさに惹かれました。あんなにも『良い人は良い!悪い人は悪い!』と言い切れる純粋さにも惹かれました。私もよく人を見る(観察する)性格なので、そこは似ているというか、共感できましたね」。「芯の強さや変わろうとしているところ」に惹かれる武井さん自身も魅了されたという薫の真っ直ぐさもそう、実は男たちの闘いだけでなく女性たちの闘い、魂のぶつかり合いもしっかりと描かれている本作。薫と対をなす、蒼井優扮するワケあり&妖艶な香を発する女医・高荷恵もその一人であるが、ライバルである薫としての気持ちは…?「自分に持っていないものを持っている女性ですよね。薫の立場としてはイヤな存在なんだけれど、それでも魅力的に見えてしまうというか…。女同士の嫉妬というものを、薫は自然と恵に対して持ってしまうんです、ごく自然に。そんな恵という新しい人種に出会ったことで、薫は剣心への想いに気づかされるんです(笑)。恵の大人っぽさが羨ましくもありました」。そんな恵との闘いのタネであるのが、佐藤さん扮する剣心。実に隙のないこの男、この“男の生き様”に周りの女性が虜になるのは仕方がないが、実際に本作を通して武井さんが感じた彼の魅力とは?「剣心の芯の強さや変わろうとしているところが、チラチラと垣間見えたとき、そこに惹かれていったんだと思います。単純に(見た目が)格好いいとかそういうことだけではなくて、変わりたいと努力している姿に惹かれていったんじゃないかなと。そこに愛が生まれて、いつの間にか気になる存在になっていったんだと思います。もちろん、見た目も格好いいですよ!現場のスタッフは常にメロメロでしたから(笑)。モニター前で何度も格好いいシーンを見返していたり、『格好いい!』って本人に直接言ったりもしていました。殺陣のシーンはめちゃめちゃ格好いいですからね。現場では佐藤さんが剣心にしか見えなかったです。こんなにも格好良く殺陣ができるなんて、気持ちいいんだろうなって思いましたし、この映画を観て、私も殺陣をやってみたくなりました(笑)」。::『るろうに剣心』佐藤健インタビュー::『るろうに剣心』綾野剛インタビューcoming soon!■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年08月21日「噛むとフニャンフニャン~」というフレーズでおなじみの、佐藤健が出演するロッテのガム「Fit’s」CMシリーズが、今月末より公開となる佐藤さん主演の映画『るろうに剣心』とまさかのコラボ!佐藤さんと共演の武井咲の実際の“噛んだ”NGシーンが披露される、クスっと笑えるコラボCM映像がTV放送を前にシネマカフェに到着した。90年代に「週刊少年ジャンプ」で連載され、単行本の発行部数累計5,700万部を超える人気漫画の待望の実写化。佐藤さん扮するかつて“人斬り”として歴史の闇で暗躍した男・緋村剣心が、明治の時代の幕開けで「不殺(ころさず)」を誓い、生き抜く姿を描く。今回届いたのは佐藤さんとヒロイン・神谷薫役の武井さんが“噛む”NGシーンを、本人たちが劇場で観客として鑑賞するという何ともオカシな設定のCM映像。重要なシーンで真剣な表情でセリフを噛んでしまうという、ちょっと恥ずかしいシーンを目にして2人はいち観客として自らツッコミを入れる。当の佐藤さんと武井さんは、普段見ることができない貴重なNGシーンが映画公開前に全国にお披露目されることに抵抗があるかと思いきや、「噛んでるところがあるなんてビックリしました。自分のNGシーンを人に見てもらうのは新しいので、面白いCMになるのでは」(佐藤さん)、「NGシーンがCMになるとは思わなかったし、新しいですよね!」(武井さん)と2人共にこの出来栄えに大喜びの様子。こちらの『るろうに剣心』×ロッテ「Fit’s」のコラボCMは8月20日(月)夜から9月2日(日)までの2週間限定で放送。美男美女の魅せる、微笑ましい“噛む”映像をぜひ楽しんでみて。『るろうに剣心』は8月25日(土)より全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年08月20日和月伸宏の大人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』と、映画に出演する佐藤健と武井咲がイメージキャラクターを務めるロッテのガム、Fit’sとフルーティオがコラボしたタイアップCMが完成し、CM映像が公開された。CM映像本作は、幕末に“人斬り抜刀斎”として恐れられていたが、明治維新後に“不殺(ころさず)”の誓いをたてた伝説の刺客・緋村剣心(佐藤)が、神谷道場の師範代を務める薫(武井)や様々な人との出会いを通して自らの人生を切り開いていく姿を描いた物語。佐藤は以前より、ロッテが販売するガム、Fit’s(フィッツ)のCMに出演しており、武井も6月より同メーカーのガム、フルーティオのイメージキャラクターを務めている。奇しくも『るろうに剣心』のキャストふたりがガムのCMに出演していることもあり、このたび製品の新作発表と、映画公開に合わせてCMが制作された。CMでは、セリフを“噛む”とガムを“噛む”をかけ、なんと佐藤と武井が映画撮影中に噛んでしまったNGシーンを使用。ふたりがそれぞれ映画館で本作を鑑賞している設定で、自分のNGシーンを大画面で見た瞬間、「噛んだ!」と思わず声を上げてしまうというストーリーに仕上がっている。佐藤はCMについて、「噛んでるところがあるなんてビックリしました。自分のNGシーンを人に見てもらうのは新しいので、面白いCMになるのでは」と話しつつも、「映画で噛んでいないシーンも観てほしい」とアピール。CMはFit’sバージョンとフルーティオバージョンがあり、本日20日の夜より2週間限定で放映される。『るろうに剣心』8月25日(土)全国ロードショー※8月22日(水)、23日(木)、24日(金) 先行上映
2012年08月20日「運命」と「覚醒」――。いずれもこのインタビューの中で発せられた言葉だが、佐藤健と映画『るろうに剣心』を結びつける重要なキーワードと言える。原作は「週刊少年ジャンプ」で連載され、単行本の累計発行部数5,700万部を誇る大人気漫画。“人斬り”という重い過去を背負ったまま新たな時代を生きることを選んだ主人公・緋村剣心を佐藤さんはどのような思いで演じたのか?先に挙げた2つのキーワードと佐藤さん自身の言葉を軸に本作を解き明かす!映画『るろうに剣心』に導かれた「運命」デビュー以来、ドラマから映画となり大ヒットを記録した「ROOKIES」や2シーズンにわたって放送された「ブラッディ・マンデイ」など話題の作品で存在感を示し、着実にキャリアを積み重ねてきた。そんな佐藤さんに最初の“目覚め”をもたらしたのが2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」。佐藤さんは実在の“人斬り”以蔵の悲哀を見事に表現し、自身のこれまでのイメージはおろか、数々の小説などでも描かれてきた以蔵像までも塗り替えるほど鮮烈に演じきった。この「龍馬伝」の演出を担当し、佐藤さんを新たなステージに導いた人物こそ、本作でメガホンを握っている大友啓史監督である。傍から見ると「龍馬伝」の成功に続く形で『るろうに剣心』が佐藤さん主演で動き出したかのように見えるが、実は、佐藤さんへの以蔵と剣心役という2つのオファーは、ほぼ同時期の全く別々のところから届けられたもの。『剣心』に関しては誰がメガホンを握るかもまだ決まっていなかった。そこには数奇としか言えないような運命的な交錯があった。「まず『剣心』の実写化をという話があって、ほぼ同時に『龍馬伝』のお話をいただいたんです。人斬り役のお話を同時期にいただいたということで、『これはやらなきゃ!』と特別な思いを感じました。結局、タイミングが合わずに『剣心』は先送りになってしまうんですが、何とか道を探っていく中で大友さんに行きついて『これなら行ける』ということで再び動き出したんです。人斬りの役が重なるだけでもすごいことですが、それを同じ監督でやれることになったんですから僕自身、強い運命を感じました」。“運命”というならば、そもそも「実写化不可能」と言われ続けてきたこの原作が、なぜ連載終了から13年が経過したいま映画化されたのか?ズバリ佐藤さんの存在こそがその答えである。スピーディでアクロバティックな剣戟を含む激しい格闘シーンこそが原作の大きな魅力であり、実写化における肝と言える部分。緋村剣心を演じうる俳優は誰か?久保田修プロデューサーを始めとする製作スタッフ、そして原作者の和月伸宏が揃って本作の映画化を可能にする唯一の俳優として名を挙げたのが佐藤さんだった。当の佐藤さんは、熱烈な原作ファンの存在も含め「正直、不安はあったし(剣心のイメージが)僕と合っているとも思わなかった」と照れくさそうに明かしつつ、剣心の内面を含めた役作りについてこう語る。「剣心はほぼ人間ではなく仙人のような完璧な人(笑)。僕にとっても『るろうに剣心』は小さい頃から読んでいた大好きな作品で、最初から自分の中に『剣心はこうあってほしい』、『剣心ならこうするはず』という理想の剣心像が明確にありました。常にその理想を目指してやっていきました」。現場で体感した「覚醒」そして、京都で行われた撮影の過程で佐藤さんを襲ったさらなる「覚醒」。それはこれまでにない新たな経験だった。「東京を離れて京都で集中して撮影するというのも初めてのことで、ものすごく贅沢にやらせてもらいましたが京都にいる間じゅう、ずっとアドレナリンが出ている状態で、夜になってもほとんど眠れなかったんです。自分でも色々考えちゃって、まさに覚醒し続けている感じでした。ものすごくハードルは高かったけどその分、終わったときにやりきった感はありましたし、そういうことも含めて初めての経験でした」。不安という言葉を自ら口にした割には全くと言っていいほどそれを感じさせず、どこか飄々としている。「考えるのは当たり前。でもジタバタと悩んだりは……してるのかな(笑)?悩んでるわけではないと思います」という口ぶりは小憎らしいほど落ち着いている。座右の銘は「臨機応変」――。「決めつけないでその場で考える。その場で出た答えを信じる。いつからだろう…?きっかけがあったわけではないと思います。気づいたらこうなってました」と浮かべる微笑みは天使のようにも悪魔のようにも見える。この春には「ロミオ&ジュリエット」のロミオ役で念願の初舞台も経験。今年は佐藤さんにとって転機と言える年になった。役者として今後、歩むべき道について尋ねると、自身の言葉を反芻し覚悟を決めるかのようにゆっくりと言葉を選びながらこんな思いを語ってくれた。「『剣心』も『ロミオ&ジュリエット』もそうなんですが、じっくりとひとつの大きなプロジェクトに集中して関わりたいですね。ジャンルは問わず、またアドレナリンが出続けるような(笑)」。覚醒の先にあるさらなる変貌を楽しみに待ちたい。(photo:Toru Hiraiwa/text:Naoki Kurozu)■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年08月17日先日、東京で行われたプレミアイベントでの大熱狂が冷めやらぬ中、その翌日の8月16日(木)に福岡で映画『るろうに剣心』の舞台挨拶が開催され、主演の佐藤健と大友啓史監督が登壇。夜のスタートにも関わらず、猛暑の中、朝から並んでいたという熱狂的なファンたちの熱狂的な声援に応えた。幕末に“人斬り抜刀斎”として怖れられていた伝説の志士・緋村剣心。明治維新を境に「不殺(ころさず)」の誓いを立て、流浪人として旅をする彼は、神谷道場の師範代・薫らとの出会いを通して、自らの生きる道を見つめていく――。13日(月)の名古屋を皮切りに、大阪、東京と各地で行ってきたプロモーションの最終日となるこの日の舞台挨拶には、熱烈なファンおよそ600人が劇場に詰めかけた。劇場公開まであと9日、佐藤さんは「待ってました!という気分です」と興奮を抑えきれない様子。完成した作品について聞かれ、「大友監督って凄いんだなって改めて思いました。NHKを辞めてフリーになられての初めての作品なんですよね。だから“大友啓史”が日本映画界に殴り込みをしに来たわけです!」と監督を称えると、本人からは「言葉、悪いから(笑)!」とツッコまれていた。劇中では見事な殺陣アクションを披露している佐藤さん。相当ハードな訓練があったことが予想されるが、「野球の素振りを毎日やっている高校球児と一緒です。縦、横、斜め、それぞれの方向に剣を素振りする。そういう基本から始めました。あとはちょっとずつ、ちょっとずつ。今日は跳んでみたり、今日は転がってみたり、今日は避けてみたり、今日は壁を走ってみたりとか。そういった感じで本当に地道な作業でした」と謙虚にふり返った。一方で、実は佐藤さん、撮影前からアシスタントを立てることには断固反対だったそうで、「僕が剣心を演じさせてもらっているのに、ほかの方にアクションを任せるというのは絶対に成り立たないじゃないですか?それに同じ男だし、アクションのプロの方はもちろんいるけど、その人にできて俺にできないはずはない!とは思いましたよ」と男らしい一面を見せた。この言葉に対して、大友監督からは「(撮影当初に取材を受けた際に)『アクションかっこ悪かったら、役者辞めます』って言ったんですよ。僕は隣でドキドキしながら聞いてました(笑)」というエピソードが明かされ、観客を沸かせた。最後には「海の向こう側にも伝わる作品を作ったつもりです。何卒よろしくお願い致します!」と監督が話すと、佐藤さんも「特別な思い入れのある作品だし、本当に代表作と呼べるものができたんじゃないかなと思うので、たくさんの方に観ていただきたいです!」と最後まで熱い語り口でアピールしていた。『るろうに剣心』は8月25日(土)より全国にて公開。■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年08月17日佐藤健と渡辺直美が出演するロッテガム「Fit’s LINK」の新CMが、8月20日(月)より全国でオンエアされる。佐藤健と渡辺直美の撮影風景「Fit’s LINK」シリーズ第3弾となる今作は、大阪・京都が舞台。佐藤とふたりの旅仲間が、味が50分長続きする同商品を噛みながら、関西の京阪電車(特急)で大阪城から京都・祇園まで(移動時間50分)を踊りながら旅し、最後まで味が続くことを表現する。毎回徐々に難しくなる“Fit’sダンス”を66回踊り続けたという3人の完成度の高いダンスは必見だ。また、同CMでお馴染みの渡辺が扮する“なりきり”シリーズでは「歴代で一番きつかった」という灯籠役に挑戦している。リニューアルした『Fit’s LINK』<オリジナルミント><ノーリミットミント>は8月21日(火)より発売。
2012年08月16日大人気漫画の実写版として注目を集める『るろうに剣心』の完成披露試写会が15日に都内で行われ、主演の佐藤健をはじめ、武井咲、吉川晃司、蒼井優、青木崇高、田中偉登、江口洋介、香川照之、大友啓史監督ら主要メンバーが勢揃いした。さらにスペシャルゲストとしてロンドンオリンピックのフェンシング男子のフルーレ団体戦で銀メダルに輝いた太田雄貴選手が来場し“剣士”の立場から本作を絶賛した。その他の写真本作は、幕末に“人斬り抜刀斎”の異名をとり、新時代のために刀を振るった緋村剣心が、明治を迎えて過去の罪を胸に抱え、逆刃の刀を手に放浪を続けながら、大切な者たちを守るために戦う姿を描く。この日、会場に足を運び、真っ赤なポンポンと歓声で佐藤らを迎えた観客は約4千人。その数を聞いた佐藤は「マジすか?」と絶句。武井と蒼井の女優陣も会場の熱気に圧倒された様子で「こんな光景は見たことがないです。鳥肌が立ちます」と武井が言えば、蒼井も「こんなたくさんの人に興奮していただける作品の一部でいられることを誇りに思います」と感激した面持ちだった。大人気漫画の主人公を演じるプレッシャーについてたずねられた佐藤は「ヒットした漫画ということはもちろんですが、僕自身が大好きな漫画、キャラクターだったので自分の中でハードルが高かったです。自分で納得できる剣心に近づけるように努力しました」と自信をのぞかせ、佐藤と共に激しいアクションに挑んだ吉川も「日本映画の枠を超えていると思います」と語り、江口も「スケールを楽しんでほしい」と胸を張った。大友監督はキャスト陣の奮闘を絶賛。「不可能を可能にする素晴らしい俳優陣のおかげでできました」と感慨深げに話していた。太田選手は実際にオリンピックで使用したフルーレ(剣)を携えて登場。元々、原作の大ファンということで、映画の中での佐藤の剣さばきについて「観る前はファンとして、中途半端にやってほしくなかったけど、中途半端どころか剣心を上回るのではないかという動きで素晴らしかった」と太鼓判を押し、佐藤は満面の笑みを浮かべて太田選手から拝借したフルーレを振りかざし「青木さんが今回(元格闘家の)須藤元気さんと対戦してるので僕もぜひ!」と本作の続編での太田選手との対決を熱望した。『るろうに剣心』8月25日(土)全国ロードショー※8月22日(水)、23日(木)、24日(金) 先行上映取材・文・写真:黒豆直樹
2012年08月15日映画『るろうに剣心』の完成披露試写会が8月15日(水)に東京国際フォーラム(東京・有楽町)で開催され、主演の佐藤健を始め、武井咲、吉川晃司、蒼井優、青木崇高、田中偉登、江口洋介、香川照之、大友啓史監督が舞台挨拶に登壇した。スペシャルゲストとしてロンドンオリンピックのフェンシング(フルーレ団体戦)で銀メダルに輝いた太田雄貴選手も来場し、会場は大きな盛り上がりを見せた。90年代に「週刊少年ジャンプ」に連載され、単行本の発行部数は累計5,700万部を超える人気漫画の待望の実写版。かつて“人斬り”として歴史の闇で暗躍した男が、新たな明治の時代に「不殺(ころさず)」を誓いながら生きる姿を描く。この日、会場に集まった観客はおよそ4千人。大歓声に迎えられた佐藤さんは「僕たちも興奮しています!」と喜びを語った。武井さんも「こんな光景は見たことない。鳥肌が立ってます!」と興奮気味に語り、蒼井さんも「こんなにたくさんの人に興奮していただける映画の一部でいられることを誇りに思います」と喜びを噛みしめた。青木さんは、劇中で演じる破天荒な役柄そのままにマイクを使わず生の声で4千人に向かい「こんにちは!」と大絶叫。「こんなにたくさんの方が来てくださるのはまずないこと。人生最良の日と言い切っていいと思います」と熱く語った。最年少の田中くんは実力派の先輩俳優陣との共演について聞かれ、「初日は緊張しましたが、みなさん、仲良くしゃべったりしてくれました」と笑顔を見せた。“大人”組の俳優陣は「日本映画の枠を超えていると思う」(吉川さん)、「すごい熱気の中ですごい映画ができた」(江口さん)と自信をうかがわせるコメント。香川さんは「やせたり太ったりはもうやられているので、背を伸ばしてみましょう。不可能はありません」という監督から直接かけられたという言葉を紹介。「映画の中では15センチ背の高い私がご覧いただけます」とニンマリと笑った。監督は香川さんの言葉に笑いつつ「不可能を可能にする素晴らしい俳優陣のおかげで出来ました」とキャスト陣を称賛。「アクションもここにいる俳優たちが体を張ってくれたし、アクションのない香川さんも顔でアクションしています!」と語り、笑いを誘った。太田選手は、実際に試合で使用した剣(フルーレ)を持って登場。佐藤さんが緊張した面持ちで太田選手からフルーレを受け取り、振りかざすと会場は大歓声に包まれた。同じ“剣士”の目から見た映画の中の佐藤さんについて太田選手は「(原作の)ファンとして中途半端なことはやってほしくないと思ってましたが、中途半端どころか剣心を上回るような素晴らしい動きでした」と大絶賛。大友監督は太田選手に早くも本作の続編への出演をオファー。佐藤さんも剣心のダイナミックな剣技とメダリストとの対決の実現に向け「ぜひ!」と言葉に力を込めた。『るろうに剣心』は8月25日(土)より全国にて公開。■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年08月15日90年代に絶大な人気を誇った同名コミックを佐藤健主演で実写化した映画『るろうに剣心』の舞台あいさつが14日に大阪で行われ、佐藤、武井咲、青木崇高、大友啓史監督が登壇した。その他の写真本作は、幕末に“人斬り抜刀斎”として恐れられていたが、明治維新後に“不殺(ころさず)”の誓いをたてた伝説の刺客・緋村剣心が、神谷道場の師範代を務める薫(武井)や様々な人との出会いを通して自らの人生を切り開いていく姿を描いた物語。原作が『週刊少年ジャンプ』連載、TVアニメでの放映など各方面で人気を得た作品なだけに、大友監督は「マンガの剣心は最強でしてね(笑)。“神速”とも言いますか。神の速さですから。まず乗り越えなきゃいけないのは、その辺をどういうふうに作っていくか、勝算がないといけないんですね」と、実写化実現の苦労を吐露するも、「キャラクターひとりひとり、すごくエッジがきいているし、そういう意味ではまず健くんが決まった。剣心は彼以外にいない」と佐藤を絶賛。一方、小さい頃から剣心の大ファンだったという佐藤は、「自分が剣心をやるなんてありえないし、やるんだったら原作ファンの方も自分も納得できる物をやらなければいけないと思った。実際、大友監督や皆さんと現場で作って、これは間違いなく代表作になるんだろうなとか、今までの作品と全然違う特別な作品になるんだなという実感がわいてきた」と、本作に対する思いを語った。また、本作には多くのアクション・シーンが登場するが、背中に“悪”一文字を書いた服がトレードマークの喧嘩屋・相楽左之助を演じる青木は、「戦う相手が元格闘家の方だったので、相当気合も入りました。やっていく中でアドレナリンが出るんですよ」と当時を振り返っており、武井はその撮影風景を「すごく格好よかったですね。実際現場でモニターを見る限りも、本当に同じ人間かと思うぐらいすごいアクションをされていて。私が見ていないアクション・シーンもいっぱいあったから、実際の映像を見た時は、こりゃ大変だっただろうにと思いました」と思わず本音を漏らしていた。『るろうに剣心』8月25日(土)全国ロードショー※8月22日(水)、23日(木)、24日(金) 先行上映
2012年08月15日佐藤健主演の映画『るろうに剣心』の舞台あいさつが13日に名古屋で行なわれ、佐藤と大友啓史監督が登壇した。その他の写真『るろうに剣心』は、1994年から『週刊少年ジャンプ』に連載され、コミックの累計発行部数は5000万部を突破、テレビアニメ化もされた人気作。かつては“人斬り抜刀斎”として恐れられるも、維新後に殺さずの誓いを立てた伝説の剣客・緋村剣心(佐藤)が、様々な人との出会いを通じて、自らの生きる道を見出していく姿を描く。子どもの頃、リアルタイムでテレビアニメの放送を見ていたという佐藤は「ハードルは高かったです。僕自身がこのアニメを好きだったし、誰もが知っているマンガっていうのがわかっていたので、剣心を演じるっていうのがどれだけ高いハードルかっていうのは、最初から意識していました。でも、このハードルを超えられないならやらない方が良いと思った」と役への想いを告白。大友監督は「彼は自分から高いハードルを設定していた。そこに時間や場所を用意してあげれば、どんどん吸収していっていた」と称賛した。本作には本格的なアクションシーンが多く登場するが、大友監督は「今回は、時代劇の“殺陣”ではなく、“ソード(刀)アクション”と呼んでいます。“斬り合い”というのは人間とのぶつかり合いなので、そこにはドラマがある。今回はアクション俳優ではなく、健くんはじめ、素晴らしい役者たちが練習して演じた、CGに頼らない、汗を感じる生身のアクションになっています」と語った。また司会者から、この日を心待ちにしていたファンが開場の11時間前から列を作っていたことを聞くと佐藤は「マジっすか!? 暑いなか…。お水飲んでくださいね(笑)」と声をかけ、「この映画を楽しみにしていただいていたと思いますが、みなさんに見ていただけるのが本当にうれしいです」と笑顔を見せた。『るろうに剣心』8月25日(土)全国ロードショー※8月22日(水)、23日(木)、24日(金) 先行上映
2012年08月14日和月伸宏の大人気コミックを佐藤健主演で実写映画化する『るろうに剣心』のTVスポット映像4パターンがこのほど公開された。魅力的なキャラクター、本格的なアクション、激動の時代を生きる人間ドラマなど様々な要素が凝縮された作品だけに、その魅力を多面的に切り取った映像に仕上がっている。『るろうに剣心』TVスポット映像『るろうに剣心』は1994年から5年に渡って週刊少年ジャンプに連載され、テレビアニメ化もされた大人気作。かつては“人斬り抜刀斎”として恐れられるも、維新後に殺さずの誓いを立てた伝説の剣客・緋村剣心(佐藤)が様々な人との出会いを通じて、自らの生きる道を見いだして行く姿を描く。このほど公開されたのは、本日より各局で放送を予定している4種類のTVスポット映像で、映画の魅力を15秒に凝縮した“総合編”をはじめ、佐藤、武井咲、吉川晃司、蒼井優、江口洋介、香川照之ら豪華出演陣が顔を揃える“キャスト編”、ワイヤーと殺陣を駆使した壮絶なバトルシーンを集めた“アクション編”、主人公・剣心と、武井演じるヒロイン神谷薫のドラマにフォーカスをあてた“ラブ編”の全4パターン。いずれも観賞後の印象がガラリと異なる内容で、これらの要素が本編でどのように配置され、どのように描かれるのか気になる内容になっている。なお、本作は公開前の22日(水)、23日(木)、24日(金) 先行上映が決定。関東エリアでは主演の佐藤と大友啓史監督による舞台あいさつ付き特別先行上映も予定されている。『るろうに剣心』8月25日(土)全国ロードショー※8月22日(水)、23日(木)、24日(金) 先行上映
2012年08月10日90年代に『週刊少年ジャンプ』で絶大な人気を誇った同名コミックを、佐藤健主演で実写化する映画『るろうに剣心』。現在、映画のPRとして、“るろう人”が全国各地を旅するキャンペーンを実施しており、本日よりロンドンに遠征することが発表された。その他の写真本キャンペーンは、映画『るろうに剣心』仕様に装飾したワゴン車“るろう号”に乗って旅する“るろう人”の目撃情報や、地元のお薦めスポット、名産物などをハッシュタグ「#るろう人が行く」をつけてツイートするというもの。有益な情報をツイートしたユーザーは、抽選で映画のグッズがもらえるという。期間は映画公開の8月25日(土)まで。ロンドンには本日到着し、8月2日(木)まで滞在。現在現地で開催されているオリンピックを観戦し、日本を応援するという企画だ。当初は全国各地をまわるキャンペーンだったが、国境を越えてロンドンに発った“るろう人”について佐藤は、「“るろう人”自身が全国を巡ってたくさんの人からのエネルギーをもらっていると思います。その気持ちを背負ってロンドンに行って、映画だけではなく日本全体を盛り上げていってほしいです」とコメント。全国を駆け回っている“るろう人”は、「まさかロンドンにいくとは思わなかったので…。“剣心”の心を持ってしっかり日本代表を応援してきたいと思います!」と意気込みを語っている。本作は、幕末に“人斬り抜刀斎”として恐れられていたが、明治維新後に“不殺(ころさず)”の誓いをたて流浪人として旅をする伝説の剣客・緋村剣心(佐藤)が、様々な人との出会いを通じて自らの生き方を見出していく姿を描いた物語。『るろうに剣心』8月25日(土)全国ロードショー
2012年07月30日ミステリー作家を志す新人の登竜門として注目される「このミステリーがすごい!」大賞の第9回大賞を受賞した乾緑郎の「完全なる首長竜の日」(宝島社刊)。10年の歴史の中で、「チーム・バチスタの栄光」と同様に選考委員満場一致の大賞決定という快挙を成した本作が、主演に佐藤健と綾瀬はるかを迎え、日本映画界のカリスマ・黒沢清監督指揮の下、映画化されることが明らかとなった。佐藤さんと綾瀬さんが演じる浩市と淳美は、幼なじみ同士の恋人。だが1年前、淳美は自ら命を絶とうとして昏睡状態に。浩市は昏睡状態の患者と意思疎通のできる脳神経外科医療の一種“センシング”によって、淳美の自殺未遂の理由を探り昏睡状態から目覚めさせるべく、彼女の潜在意識に潜入する――。待望の映像化を果たすのは、『アカルイミライ』、『トウキョウソナタ』など、その映像美と独特の世界観でカンヌ国際映画祭を始め世界各国で高い支持を集める鬼才、黒沢清。主演に抜擢された佐藤さんと綾瀬さんは、『るろうに剣心』、『映画 ひみつのアッコちゃん』とそれぞれ主演作の公開が控えるが、今回の出演に際し「面白すぎて震えました。最初から引き込まれて、後半で驚きの展開があり、お話が終わる最後の最後まで目が離せなかったです」(佐藤さん)、「ワクワクして、ヒャーッ!となりました。意識下の世界は、現実離れした不思議な世界なので、“どういう感じになるんだろう?”と思って読んでいました」(綾瀬さん)と、この異次元ラブストーリーの世界にすっかり魅了されている様子。「人の心の中をまるで旅でもするかのように探索して回ること、それは何とも魅惑的な行為だが、同時に耐えがたい恐怖の体験かもしれない」と話す黒沢監督は、「映画で人の心の中を撮影することはできないという原則に挑戦してみたかった」と本作の映画化に賭ける意気込みを口にする。そのほか中谷美紀、オダギリジョー、染谷将太、小泉今日子ら豪華俳優陣が脇を固めることも決定。既に撮影に入っており、来年5月に開催される第66回カンヌ国際映画祭への出品も視野に入れているとのこと!佐藤さんからは早くも「監督、可能であるならば、僕たちをぜひカンヌに連れて行って下さい!」とのラブコールがあるほど。昏睡患者との意思疎通により、現実と仮想の境界が曖昧になっていくストーリーはハリウッド超大作『インセプション』をも彷彿とさせるが、いままさにノリに乗っている2人が、どのように演じぬくのか期待したい。『リアル~完全なる首長竜の日~』は2013年春、全国東宝系にて公開。■関連作品:リアル~完全なる首長竜の日~ 2013年初夏、全国東宝系にて公開映画 ひみつのアッコちゃん 2012年9月1日より全国にて公開© 赤塚不二夫/2012「映画 ひみつのアッコちゃん」製作委員会るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年07月18日佐藤健と綾瀬はるかが黒沢清監督の新作映画『リアル~完全なる首長竜の日~』に主演することが発表された。その他の写真本作は、第9回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した乾緑郎の『完全なる首長竜の日』が原作。自殺未遂によって昏睡状態に陥った淳美(綾瀬)の自殺の理由を探るため、彼女の幼なじみで恋人の浩市(佐藤)は昏睡状態の患者と意思疎通のできる脳神経外医療の一種“センシング”によって、淳美を昏睡状態から目覚めさせようと試みる。人間の意識下の世界が舞台となるため、現実と仮想の境界は崩れており、現実、仮想、そしてふたりの過去が混在しながら先の読めない物語が展開される。佐藤と綾瀬は脚本について「面白すぎて震えました」(佐藤)、「意識下の世界は、現実離れした不思議な世界なので『どういう感じになるんだろう』と思って読んでいました」(綾瀬)とコメント。また、お互いの印象を佐藤は「『こういうところもあるんだ、こういう顔もするんだ』って、新しい発見があって驚かされています。ほぼ毎日ケンカしながら、楽しくやっています(笑)」。綾瀬は「すごくしっかりされていて、私の方が年上なんですけど『先輩!』って感じです」と話している。『回路』『アカルイミライ』など、発表する作品が国際的に注目を集める黒沢監督が今作で挑むのは、最愛の人の意識下へダイブする、壮大なラブストーリー。黒沢監督は「映画で人の心の中を撮影することはできないという原則に挑戦してみたかった」と語っており、来年5月開催の第66回カンヌ国際映画祭での上映を視野に入れているという。撮影は現在進行中で、7月末にクランクアップ予定。『リアル~完全なる首長竜の日~』2013年初夏公開
2012年07月18日90年代に『週刊少年ジャンプ』にて連載され、爆発的な人気を誇った『るろうに剣心』が実写映画化の公開を前に、本作に登場するキャラクターたちの個別PV&ポスターが解禁となった。『るろうに剣心』キャラ別PV本作は明治初頭、刀を捨て流浪の旅を続ける伝説の剣客・緋村剣心が、出会った人々を守るため、再び戦いに身を投じていくアクション・エンターテインメント。剣心役に佐藤健、彼が居候することになる神谷道場の娘、神谷薫に武井咲など、豪華キャストが顔を揃えていることでも話題だ。今回個別PV&ポスターが解禁されたのは、剣心・薫・鵜堂刃衛(吉川晃司)・高荷恵(蒼井優)・相楽左之助(青木崇高)・斎藤一(江口洋介)・武田観柳 (香川照之)の7名。斎藤一といえば、あの新撰組にも在籍した実在の人物。明治に入ってからは警官として活躍したことも知られている。原作では、剣心の過去を知る仇敵として登場し、長らくライバルとして一目置かれていた人気キャラ。実写版では江口洋介が演じ、このたび公開されたポスターでは「弱さは罪だ」というキャッチコピーのもとりりしい警官姿が印象的だ。トレードマークのオールバックも完璧に再現している。一方PVでは、新撰組時代の斎藤の激しい立ち回りからスタート。再会した剣心に「流浪人(るろうに)など弱者の逃げ道にすぎん」と厳しい言葉を投げつける。劇中では剣心と幾度となく刀を交えるシーンがあるようで、必殺技・牙突の構えも披露。“悪・即・斬”をモットーに正義を追求する男と、人を守るために刀を捨てた男。己の信念のままに真逆の道を選んだ者同士は、果たしてどのような決着をつけるのか。「剣に生き、剣に死ぬ。それ以外に俺たちに道はない」。そんな覚悟めいたセリフも斎藤だからこそ剣心に響く言葉となる。そのほか6人のポスター&PVは、ほか映画サイトで公開中。これまで断片的な情報しか出てこなかった作品なだけに、今回の蔵出し映像解禁で映画への関心もさらに高まりそうだ。『るろうに剣心』8月25日(土)全国ロードショー取材・文・写真:渡部あきこ
2012年07月13日先日のジャパン・プレミア、原作漫画の再始動&新作アニメの放送開始と、日本のみならず海外にまでその情報が飛び火し、公開に向けて日に日に熱量が増してきている映画『るろうに剣心』。このほど、本作で蒼井優演じる悲しい過去に苦悩する妖艶なる女医・高荷恵(たかにめぐみ)にフォーカスした最新の本編映像&ポスターがシネマカフェに到着!幕末に“人斬り抜刀斎”として怖れられていた伝説の剣客・緋村剣心(佐藤健)は明治維新を境に「不殺(ころさず)」の誓いを立て、流浪人として旅をしていた。神谷道場の師範代を務める薫(武井咲)ら様々な人々との出会いを通して、自ら生きる道を切り開く姿が描かれる。剣心の仲間(?)となる高荷恵は、医者の名門一家に生まれながら幕末という時代に家族全員を食い殺された悲しき過去をもつ女。その麗しい美貌とは裏腹に、「生きるため」に香川照之扮する金と権力の亡者・武田観柳と結託し、医術の知識を活かして新型アヘン“蜘蛛の巣”を精製する。後戻りのできない罪だと知りながら…。今回解禁となったポスターにもあるように、「愛なんか、愛なんか」という言葉はまさに高荷恵の裏切り、裏切られ続けた人生そのものを表す。武井さん扮するヒロイン・神谷薫とは正反対の色濃い影を背負うキャラクターである。今回解禁となった映像からも、それは一目瞭然。これまで見たことのない眼力全開の蒼井さん演じる恵の、低く悲しい独白から始まるこの映像。武田観柳との関係を「利用し合っただけ」と言い放ち、強烈なインパクトで幕を引く。果たして、この女…剣心たちの仲間になりえるのか?どちらとも言い切れないグレーなキャラクターだけに目が離せないキーパーソンとなりそう。今回解禁となった本作に登場するキャラクターの最新映像&ポスターは高荷恵に加えて、緋村剣心、神谷薫、斉藤一、相楽左之助、鵜堂刃衛、武田観柳の全7種が一斉解禁!それぞれに付けられたキャッチコピーにぜひご注目を。詳しくは『るろうに剣心』公式サイトでチェック!『るろうに剣心』は8月25日(土)より全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY『るろうに剣心』公式サイト■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年07月13日90年代に『週刊少年ジャンプ』にて連載され、爆発的な人気を誇った『るろうに剣心』の実写映画化をうけて、大友啓史監督によるティーチインイベント付き試写会が行われた。その他の写真本作は佐藤健演じる伝説の剣客、“人斬り抜刀斎”こと緋村剣心が流浪の旅の途中で出会った人々を守るため、再び戦いに身を投じていくアクション・エンターテインメント。監督を務めた大友啓史は、NHKで『ちゅらさん』『白洲次郎』『龍馬伝』など数多くの人気ドラマを手がけ、本作で初のコミック実写化に挑んだ。はじめにオファーが来た時には「なんで僕なのかと逆に興味を持った」と語る大友監督だが、「『龍馬伝』をやったあとだったので、明治のディティールや気分に入り込みやすかった」とも話す。「もしあの幕末の連中がそのまま生き残ったとしたら、どういう生き方をしたのかなと。佐藤くんの演じた人斬り以蔵がどうなったのかとか、(香川照之が演じた)岩崎弥太郎が間違った生き方をしたらどうなんだろうとか(笑)、そう思ったら素直に読めた」のだとか。また、「漫画にはキャラクター描写も含めて飛躍がありますよね。そういうものを映像化することは原作ファンの方々の目の厳しさも含めて、いただいた企画の中で一番ハードルが高いと思ったんで。マゾなんでしょうね(笑)」と笑顔を見せた。撮影は原作者の和月伸宏と密なコミュニケーションを取りながら、丁寧に行われたようで、「ワイヤーやCGではなくリアルにやってほしいと言われたんですね。漫画と映画、それぞれのメディアの違いを共有したうえで、剣心は“スパイダーマン”のような超人ではなく侍だから、むしろ生身でやったほうが希少価値が高いだろう、と和月さんとも意気投合しました」とコメント。実際、出来上がった作品を観た和月から「最高です! 僕としては満足してます!」と激賞を受けたことも明かした。ティーチインでは、撮影中のエピソードやドラマとの演出の違いなど、映画の裏側に質問が集中。それぞれの質問に丁寧に答える監督の言葉に、集まった観客たちは熱心に耳を傾けていた。最後に一言を求められた監督からはこんなメッセージが。「この作品は時代劇のつもりでは作っていません。日本にはないアクション・エンターテインメントができればいいなということで、撮影も照明も俳優の演技もいまできることすべてでいろいろ工夫をしました。何度も劇場に足を運んで細かいディティールや役者たちのチャレンジを観てほしいです」。『るろうに剣心』8月25日(土)全国ロードショー取材・文・写真:渡部あきこ
2012年07月10日和月伸宏の大人気コミックを佐藤健主演で実写化する映画『るろうに剣心』の最新予告編がこのほど公開され、華麗なアクションと壮大なドラマによって紡がれる“実写版剣心”の一端が明らかになった。映画『るろうに剣心』の最新予告動画『るろうに剣心』は1994年から5年に渡って週刊少年ジャンプに連載され、テレビアニメ化もされた大人気作。かつては“人斬り抜刀斎”として恐れられるも、維新後に“殺さずの誓い”を立てた伝説の剣客・緋村剣心(佐藤)が、神谷道場の師範代・薫(武井咲)や様々な人との出会いを通じて、自らの生きる道を見出していく姿を描く。ふたりの他にも蒼井優、江口洋介、香川照之ら主役級のキャストが参加している。このほど公開された予告編でまず目を奪われるのは、圧倒的なスピードとスケールで繰り広げられるアクション・シーンの数々だ。俳優陣は撮影前より、アクションや殺陣に備えて準備をしていたことが報道されているが、日本が誇るアクション監督・谷垣賢治が手がけたアクションは、ワイヤーを駆使したアクロバティックなものから、刀と刀がぶつかる緊張感を感じられる対決場面まで多彩な演出が施されており、本編でどんなアクションが展開されるのか気になるところだ。また、予告編には激動の時代を背景に描かれる人間ドラマの一端も登場。ドラマ『龍馬伝』などの作品で知られる大友啓史が監督を務める作品だけに、原作コミックになじみがなくても、じっくりと楽しめる人間ドラマが描かれているようだ。『るろうに剣心』8月25日(土)全国公開(C)和月伸宏/集英社(C)2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年06月28日累計発行部数5,700万部を誇る国民的人気コミックを実写映画化した『るろうに剣心』の完成披露レッド・カーペットイベントが6月27日(水)、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた。主人公・緋村剣心を演じる佐藤健を始め、ヒロイン役の武井咲、吉川晃司、蒼井優、青木崇高、田中偉登、江口洋介、大友啓史監督という豪華なメンバーが出席し、会場に集まったファン1,000人が熱狂的に迎え入れた。幕末に“人斬り抜刀斎”として恐れられていた伝説の剣客・緋村剣心(佐藤さん)は、明治維新を境に「不殺(ころさず)」の誓いを立て、流浪人として旅をしていた。神谷道場の師範代を務める薫(武井さん)らさまざまな人々との出会いを通し、自ら生きる道を切り開く中、謎の人斬り事件が勃発する…。佐藤さんは「すごく幸せ」と大勢のファンを前に感無量の様子。もともと原作の大ファンで「僕自身が『こうあってほしいな』と思う理想の剣心を目指した。役作りで意識したことはたくさんありすぎて…」とふり返る。「頑張った分、報われたと思えるほどすごい作品ができちゃいました。やっぱり大友監督はすごい」と、NHK大河ドラマ「龍馬伝」以来となる大友監督との再タッグが生み出した本作に、自信と手応えを示した。そんな佐藤さんに対し、武井さんは「いやあ、剣心カッコいいですよ!」と惚れぼれ。自身が演じるヒロイン像は「素直さと健気さがあり、演じていて愛おしくなる魅力的な女性」だと語った。すると佐藤さんは「武井さんは偏食なんですよ。武井さんが食べられるお店を、大人たちが探す…っていう(笑)」と撮影中の裏話を暴露。これには武井さんもタジタジで恐縮していた。蒼井さんは、生きるために仕方なく悪に手を染める名医の娘で、剣心たちに出会い誇りを取り戻していく高荷恵を演じる。佐藤さんと同じく「龍馬伝」への出演経験があり、「スタッフさんもほぼ同じだったので、撮影が始まる前からチームワークが出来上がっていた」のだとか。一方、浮浪(はぐれ)人斬り・鵜堂刃衛を演じた吉川さんは「斬るのは、やっぱり気持ち良かったですよ」と迫力あふれる(?)不敵な笑みを浮かべていた。剣心と対峙する旧幕府軍・新撰組三番隊組長、斉藤一役の江口さんは「みなさんがどんなに期待をしても、それを超える作品」とアピール。大友監督も「江口さんがおっしゃる通り、みなさんが観たことないビックリするような作品に仕上がった」と誇らしげに語っていた。豪華キャストの共演はもちろん、ハリウッド顔負けのアクションで早くも話題をさらう本作が日本映画界にどう“斬りこむ”のか?その狼煙を上げる華々しいイベントとなった。『るろうに剣心』は8月25日(土)より全国にて公開。■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年06月27日『週刊少年ジャンプ』に連載され、テレビアニメ化もされた大人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』の完成披露レッドカーペットイベントが27日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、主人公・緋村剣心を演じる佐藤健をはじめ、武井咲、吉川晃司、蒼井優、青木崇高、田中偉登、江口洋介、メガホンをとる大友啓史監督が出席。佐藤は「僕自身、剣心が大好きだったので『こうあってほしい』という理想像を演じたつもり。頑張った分、報われたと思うし、日本映画界にすごい作品ができちゃったと思う」と手応えたっぷりの様子だった。その他の写真かつては伝説の人斬りとして恐れられるも、維新後に“殺さずの誓い”を立てた伝説の剣客・緋村剣心が様々な人との出会いを通じて、自らの生きる道を見出す姿を描く。完成した作品に自信たっぷりの佐藤に対し、ヒロイン・神谷薫を演じる武井は「剣心、かっこいいですよ」とホレボレ。演じた役柄については「素直さや健気さ、純粋な部分は私自身も演じていて、とても愛おしく魅力的な女性」と笑みを浮かべた。金で人斬りを請け負う浮浪人斬り・鵜堂刃衛を演じる吉川は「バッサバッサ斬るのは、気持ちよかったですよ」と不敵な笑み。江口は、剣心と対峙する旧幕府軍・新撰組三番隊組長、斉藤一を演じ「剣心とはまた違う形で、剣と離れた男。そういったニュアンスを大切に演じた。どんなに期待していただいても、その期待を超える作品です」と誇らしげだった。大友監督も「江口さんがおっしゃる通り、皆さんが見たことないビックリするものに仕上がった」と胸を張った。佐藤、蒼井らは大友監督が演出を手掛けた大河ドラマ『龍馬伝』への出演経験があり、「撮影に入る前からすっかりチームワークが出来上がっていた」と蒼井。佐藤は「武井さんが偏食なんですよ。だから、武井さんが食事できるお店を探すのが大変だった(笑)」と大友組に初参加した武井の“偏食ぶり”を暴露。これには武井もタジタジで、恐縮しきりだった。『るろうに剣心』8月25日(土)全国公開取材・文・写真:内田 涼
2012年06月27日劇場公開に先立ち、原作漫画の再始動、新作アニメの放送開始と各方面から盛り上がりを見せている、映画『るろうに剣心』。世界各国でも字幕付きの特報が配信されるなど、早くから世界配給も視野に入れた動きを見せている本作だが、その本ポスター・ビジュアルがこのほど解禁となった。以前公開されたティザー・ポスターは、過去の自分と向き合い「不殺(ころさず)」の誓いを立てて流浪人として生きる剣心の“封印された狂気”をモノクロの静けさで表現していたのが印象的だったが、今回お目見えになった本ポスターは対照的に、剣心の“動”の魅力が伝わるビジュアルに。躍動感あふれる剣心の構えが目を引くと共に、彼を取り囲む豪華キャストの姿も大きく映し出されており、ティザーとはまた異なる、ドラマティックなアクションを期待させるビジュアルに仕上がった。そして、佐藤健扮する剣心の横に大きく記された「かならず、帰る」というキャッチコピー。その言葉が意味するものとは…?『るろうに剣心』は8月25日(土)より全国にて公開。■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年06月25日日本はもとより、世界各国でも旋風を巻き起こしている人気漫画の実写映画化『るろうに剣心』。本作の主題歌をティーンから絶大な支持を集めているロックバンド「ONE OK ROCK」が担当することが決定した。明治という新しい時代の訪れと共に姿を消し、「不殺(ころさず)」の誓いを立て、流浪人として旅をしていた伝説の剣客、緋村剣心のもとに訪れる新たな出会いと闘いを描いた本作。NHK大河ドラマ「龍馬伝」の大友啓史の指揮のもと、佐藤健ほか豪華キャストが顔を並べる。大人から子供まで人気を集めたTVアニメ版の「るろうに剣心」の放送時は、「JUDY AND MARY」の「そばかす」や川本真琴の「1/2」など、本作の主題歌に抜擢される曲はヒット曲のステイタスを得ていた。待望の実写映画化の主題歌に抜擢された「ONE OK ROCK」はエモ、ロック、メタルの要素を詰め込んだサウンドとアグレッシブなライヴパフォーマンスが若い世代に絶大な支持を集めており、昨年には全国各地の夏フェスを総なめにし、横浜アリーナや武道館クラスのライヴチケットも即日完売するほどの人気ぶり。実は、主演の佐藤さんとメンバーはプライベートでも親交が深いようで、今回の抜擢についてメンバーのTakaさんは「興奮と不安が入り乱れる思いでした。(映画を)観終わった瞬間にものすごいインスピレーションに駆られたことを覚えています」とコメント。本作のために書き下ろした主題歌「The Beginning」は「自分たちを200%表現できた楽曲になったと思ってます!」と胸を張る。一方、撮影中は同バンドの音楽を聴いて気持ちを盛り上げていたという佐藤さんは、「いままでに観たことのない映画の世界観に『ONE OK ROCK』の音楽が加わって、さらにドラマティックな作品に仕上がりました」と、本作に生み出されたさらなる深みを示唆する。同主題歌「The Beginning」は8月22日(水)よりシングルリリース。映画『るろうに剣心』は8月25日(土)より全国にて公開。■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会■関連記事:奇才ティム・バートンが佐藤健にサインのおねだり!次回作オファーも?大人気漫画「るろうに剣心」の新たな物語がジャンプSQ.にて連載スタート!佐藤健演じる剣心が華麗に舞う!『るろうに剣心』最新特報映像が公開武井咲、忽那汐里、剛力彩芽に続け!「国民的美少女コンテスト」3年ぶり開催原作者・和月伸宏の手で蘇る!「るろうに剣心」連載が13年ぶりに再スタート
2012年05月29日長年のパートナー、ヴァネッサ・パラディとの破局のうわさが絶えないジョニー・デップ。過去に破局の憶測が流れても無視してきたジョニーだが、今回は少し様子が違うようだ。『ダーク・シャドウ』のロンドン・プレミアの際、「うわさは間違ってる。完全に嘘だ」と言及、「僕がどれだけこう言おうと、みんな正反対のことを信じる。いくら『別れていない』と言っても駄目なんだよ」と嘆いた。ヴァネッサも母国・フランスのメディアで破局を否定している。関係者によれば、ジョニーがヴァネッサについて公の場で語ることは珍しく、2人とも関係修復を望んでいる証拠だという。ジョニーは先日、ティム・バートン監督と共に『ダーク・シャドウ』のプロモーションで来日を果たしたが、その後はニューメキシコ州で『The Lone Ranger』(原題)を撮影中。ほぼ毎週末、ヴァネッサと2人の子供たちが待つロサンゼルスに戻り、家族で過ごす時間を作る努力をしているという。『ダーク・シャドウ』で共演したエヴァ・グリーン、6月公開の『ラム・ダイアリー』で共演したアンバー・ハードとの恋もうわさになっているが、実際は仕事と家庭を往き来するだけで、スケジュールは埋まっていそうだ。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:ダーク・シャドウ 2012年5月19日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITEDラム・ダイアリー 2012年6月30日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 GK Films, LLC. All Rights Reserved.■関連記事:ティム・バートン監督インタビュー「みんな“おかしな家族”といった気持ちだよ」奇才ティム・バートンが佐藤健にサインのおねだり!次回作オファーも?美女たちに囲まれ、ジョニーもタジタジ…「夢中になりすぎて、ティムにさえ夢中に」クロエ・グレース・モレッツ、今度はゾンビ役に?ジョニー・デップ、初のヴァンパイア役は2人の子供たちにも好評!
2012年05月24日“鬼才”という言葉とはかけ離れた柔和な笑顔を浮かべながら、こちらの質問に耳を傾ける。全世界で大ヒットした『アリス・イン・ワンダーランド』に続いて8回目となるジョニー・デップとのコンビで、ティム・バートンが“ポスト・ワンダーランド”の舞台として選んだのは1972年。「奇妙だけど愛すべきもの」と語る家族の物語である。まもなく公開となる『ダーク・シャドウ』に込めた監督の思いを聞いた。監督自身の家族観や理想が反映された、奇妙な家族の物語魔女の呪いでヴァンパイアになり、地中深くに埋められてしまった男が200年ぶりに復活し、時代の変化に戸惑いつつも没落した一族の再興のために悪戦苦闘する。オリジナルは1966年から71年にかけて放送されて異色の昼ドラマとして人気を誇った連続ドラマで、監督もジョニーも大ファンだったという。ジョニーがその版権を獲得し、監督に映画化の話を持ち込む形で本作の旅路は始まった。本作に限らず、『チャーリーとチョコレート工場』や『PLANET OF THE APES/猿の惑星』など、監督は既に映像化された作品をあえてリメイクという形で再映像化してきた。もちろんそこに、オリジナルにはないバートン流のユーモアや仕掛けが散りばめられるのだが、監督にとっては“リメイク”とはどういうことなのだろう?「僕としてはリメイクという風には考えてないかな。今回の作品で言うと、何よりオリジナルのドラマが持っているスピリットを捉えたかったんだ。その中でも描きたかったのは『家族』。ヴァンパイアやゴーストが出てくるというオリジナルの構造を残しつつ、なかなかうまく機能しない共同体としての家族の姿を映画にしたかったんだ」。そこには、幼少期から現在に至るまでの監督自身の家族観や理想といったものが反映されているという。「実は僕自身は子供の頃、決して仲の良い家庭で育ったわけではなくて、よその家庭を『あぁ、うらやましいな』という思いで見てたんだ。でも後々、我が家に限らず、どの家庭もおかしな部分をはらんでいるということに気づいたよ。それは富裕層や中流家庭、貧しい家庭といったあらゆる区別を超越して、全ての家庭にある。それこそが家族の“リアル”なんだと考えるようになったし、その点は映画に表れていると思うよ」。無名俳優だったジョニーとの出会い、20年以上にわたる「繋がり」ジョニー同様にバートン組の常連であり、本作にも出演しているヘレナ・ボナム=カーターが監督のプライベートでのパートナーであることは周知の事実。映画を観てのお楽しみだが劇中、ヘレナが演じる歪んだ精神科医は、なかなか凄まじい扱いを受けることになる。「家族こそが財産」(※劇中のコリンズ家の家訓)と謳いつつ、自らの最愛のパートナーへのこの仕打ち…。現場で監督はどのような思いで見ていたのか?「いや、もちろん奇妙な感じだったよ(笑)。そういうことができるから僕は映画が大好きなんだよ!ヘレナに限らずジョニーとも20年以上の付き合いだし、ミシェル(・ファイファー)とは約20年ぶり(※『バットマン リターンズ』以来)に一緒に仕事ができた。ある意味で、みんな“おかしな家族”といった気持ちになったよ」。ジョニーの名前が出たが、先述のように2人のコンビ作はこれが8作目。互いがどれだけ特別な存在であるかは言うまでもない。いまさらではあるが、二十数年前、当時はまだ無名の若手俳優だったジョニーと初めて出会ったときのことについて尋ねてみた。「よく覚えてるよ。『シザーハンズ』のキャスティングをしていて、コーヒーショップで待ち合わせて話をしたんだ。当時のジョニーはTV俳優だったから、僕はほとんど彼について知らなかったんだけど、2時間ほどそこで話をして彼こそが(『シザーハンズ』で)探していたキャラクターだって感じたよ。もちろん、その後こうして長い関係を築くことになるとまでは想像してなかったけど、すぐに気が合ったのは確かだし、互いの気持ちが繋がっているのを感じたよ」。これだけの長い付き合いの中で、映画の製作現場であれ、プライベートであれ言い争ったりケンカになったりすることは?と尋ねると「それが不思議と全くないんだよ」と微笑む。「例えば、撮影中に僕が『こう演じてほしい』と言って、彼は『こうやりたい』と言ったとする。そういう状況でも言い争うわけでもなく、『YESか、NOか?』という二者択一で揉めるわけでもなく、あくまで共同作業として互いに探り合いながら仕事を進めていくんだ。さっき、会ってすぐに気持ちが繋がったと言ったけど、まさにそういう部分で互いの気持ちや感覚的に意見が合致することが圧倒的に多いんだ」。「僕は好きなことを続けて前に進んで行くだけ」劇中、実在のミュージシャン、アリス・クーパーが本人役で登場するほか、「ムーディー・ブルース」に「T.ReX」、「カーペンターズ」など時代を彩った様々なミュージシャンたちの音楽が挿入歌として使われている。1972年という年についてジョニーは「いろんな意味で奇妙なものが流行していた年」と語っているが、監督もその意見に全面的に同意し、この時代を舞台にしたことについてこう説明する。「僕自身が70年代にティーンエイジャーとして成長して思春期を迎えて、社会というものが自分に合わないということを実感したんだ。200年前からやって来たバーナバス(ジョニー)にとってはモダンな時代だけど、音楽であれファッションであれデザインであれ、本当に奇妙な時代だと思う。音楽のジャンルで見ても、アリス・クーパーからカーペンターズまで様々で、ノベルティ扱いされたものもあれば陳腐なポップ以外の何物でもないものも多い。僕の立ち位置?個人的にはやっぱりアリス・クーパーが好きだったかな(笑)。でもそうした全てが時代のほんの一部だったってことは感じているよ」。奇妙な時代の奇妙な家族の物語。何よりこれを作った監督が、二十年以上にわたって、敬意と称賛を込めて「奇妙な映画監督」と言われ続けてきた。そんな評価を監督自身は笑って受け流す。「あまり鏡を見ないようにしているという感じかな。良い評価であれそうでないものであれ、周りが何を言ってるかは気にしないようにしてるし、僕は好きなことを続けて前に進んで行くだけ。自分を分析しようとも思わないよ。これからまた映像化してみたい題材?常にいろんな物語や童話、おとぎ話にインスパイアされてるよ。でも自分で書いてみたはいいけど実際には使い物にならなかったりすることもあるし、逆に何でもない発想からまとまっていくこともある。こればっかりは分かんないね(笑)」。(photo&text:Naoki Kurozu)■関連作品:ダーク・シャドウ 2012年5月19日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED■関連記事:奇才ティム・バートンが佐藤健にサインのおねだり!次回作オファーも?美女たちに囲まれ、ジョニーもタジタジ…「夢中になりすぎて、ティムにさえ夢中に」クロエ・グレース・モレッツ、今度はゾンビ役に?ジョニー・デップ、初のヴァンパイア役は2人の子供たちにも好評!ジョニー・デップ、異例のファンサービス延長戦!イベント終了後に再びファンの元へ
2012年05月17日映画『るろうに剣心』で主演を務める佐藤健と、先日ジョニー・デップと共に『ダーク・シャドウ』のPRのため来日していたティム・バートン監督が夢の対談を果たしていたことがこのほど明らかとなった。映画化が決定して以来、世界各国でいまや遅しと公開が待たれる話題作の主演に抜擢された佐藤さんと、『ダーク・シャドウ』だけでなく今年は伝説の映画のアニメ化作品『フランケンウィニー』の公開も待たれるバートン監督。いま多忙を極める2人だが、その合間を縫って2人はそれぞれの作品を鑑賞して対談に臨んだとのこと。「あまりに好き過ぎて…」と、緊張と興奮が入り混じった表情を浮かべる佐藤さんだが、それ以上に(?)興奮していたのがバートン監督。佐藤さんが劇中で見せる殺陣について「君は本当に素晴らしかったよ!本編を観るのが楽しみだ」とベタ褒めするや「いつか日本でも映画を撮影できたらいいな。君のことも覚えておくよ!」と早速、次回作のオファーも?また、奇しくも本作の日本での公開日である8月25日はバートン監督の誕生日でもある。そのことを知って運命を感じたのか「素敵なバースデイプレゼントになるよ!」と、満面の笑みを浮かべていた。その後も、映画の撮影方法やメイクなど話題は尽きず、すっかり意気投合した様子の2人。最後には、バートン監督が剣心のフィギュアに佐藤さんのサインをおねだりするという微笑ましい一幕も。佐藤さんは「ものすごく緊張しました」と明かすも、「でも僕の質問に丁寧に答えてくれたのが本当に嬉しかった」とティム・バートンのいちファンとしての素顔を垣間見せた。バートン監督作品での佐藤さんのハリウッド進出が実現する日もそう遠くないかも…?『ダーク・シャドウ』は5月19日(土)より全国にて公開。『るろうに剣心』は8月25日(土)より全国にて公開。■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会ダーク・シャドウ 2012年5月19日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED■関連記事:美女たちに囲まれ、ジョニーもタジタジ…「夢中になりすぎて、ティムにさえ夢中に」クロエ・グレース・モレッツ、今度はゾンビ役に?ジョニー・デップ、初のヴァンパイア役は2人の子供たちにも好評!ジョニー・デップ、異例のファンサービス延長戦!イベント終了後に再びファンの元へジョニー・デップ、大興奮!『ダーク・シャドウ』L.A.プレミアに女優陣も集結
2012年05月16日