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京都大学は1月20日、Tリンパ球活性化により起こるダイナミックな酸性糖「シアル酸」を含む「糖鎖」の変化は、シアル酸結合タンパク質を介した免疫細胞同士の結合に変化をもたらす仕組みであること、つまり免疫系における細胞結合のための分子スイッチとなることを明らかにしたと発表した。成果は、京大 医学研究科の竹松弘 准教授、同・大学 生命科学研究科の内藤裕子 助教(当時)らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、2013年12月2日付けで「Journal of Biological Chemistry」電子版に掲載された。糖といえばグルコースを代表とする地球上の生命のエネルギー源であるが、生体は、糖を使ってポリマーを形成し、エネルギー源以外の機能も糖に付与している。最も代表的な例がグルコースのポリマーだ。そのポリマーにおける結合様式が変わると、栄養源となるデンプンと同様の組成で、セルロース繊維を構成するというわけだ。細胞の表面は糖鎖で覆われているが、その糖鎖の末端を占めるのがシアル酸だ。「カルボキシル基」を持つ酸性の単糖の1種。分子としては「ノイラミン酸骨格」を持つ。細胞はこのシアル酸を介してほかの細胞や分子との認識を行っており、このシアル酸を介した分子間の認識(結合)がさまざまな細胞の機能に重要な役割を果たすことが知られている。またシアル酸はその末端での局在から、インフルエンザウイルスといった病原体の標的となることも多い。免疫系のリンパ球もこのような分子間認識を介して制御されていることが考えられるが、リンパ球が活性化すると、複数あるシアル酸の分子種の内、主要な分子種が「N-グリコリル(N-グリコリルノイラミン酸)型」から「N-アセチル(N-アセチルノイラミン酸)型」へと変換されることが報告されていた(画像1)。シアル酸分子内に複数存在するヒドロキシル基(水酸基)が修飾され、C5位に着目すると、これらの分子種がわかる。つまり、T細胞は活性化されてもシアル酸は持ち続けるが、その種類を変化させるというわけだ。細胞表面の糖鎖は「第3の生命鎖」、「細胞の顔」などとも称され、異なる細胞は異なる糖鎖を発現することが広く知られているが、その一方で、これら糖鎖の違いがどのような認識分子により認識されるのかなど、その分子機構については未知な部分が多く、生命科学分野におけるフォロンティア領域であるとも考えられるという。そこで、今回、活性化したTリンパ球におけるシアル酸分子種の変化に注目し、その免疫応答における意義の解明が試みられたのである。まず研究チームは免疫応答において中心的な役割を果たすTリンパ球に着目し、マウス活性化Tリンパ球においてシアル酸分子種の変化を起こすメカニズムから調べることにした。その結果解明したのが、Tリンパ球はN-アセチル型からN-グリコリル型を作る酵素「CMAH」の遺伝子発現を抑制しているという事実だ。また、シアル酸分子種の変化はシアル酸結合タンパク質である「シグレックファミリーレクチン」からの認識を変化させることも判明。シグレックファミリーはシアル酸の修飾や、結合様式の違いを認識でき、細胞内でのシグナル伝達経路を制御することのできる分子群であると考えられる。その一方で、細胞と細胞の結合を媒介する細胞接着分子としても働く。そして活性化Tリンパ球はBリンパ球上の分子「CD22」からの認識を逃れると共に、同じく免疫細胞のマクロファージ上のレクチン「シアロアドヘジン」との結合性を上昇させていたのである。N-グリコリル型を作れないCMAH遺伝子欠損マウスを用いてTリンパ球の活性化を調べると、CMAH欠損マウスではTリンパ球の活性化が亢進していることが確認された。つまり、N-グリコリル型のシアル酸は活性化を抑制するが、Tリンパ球の活性化はN-グリコリル型のシアル酸の発現を抑制しており、シアル酸とTリンパ球活性化の関係を考えると、両者はポジティブフィードバックの関係にあったのである(画像2)。また、N-グリコリル型の抑制が起こっていない活性化前のTリンパ球では、活性型モデルBリンパ球とのCD22を介した結合が亢進しており、抗原非特異的なTリンパ球とBリンパ球の結合を起こすことがわかった。Bリンパ球が活性化する場であり、Tリンパ球が認識する抗原特異的にBリンパ球の活性化を助ける「胚中心」において、活性化リンパ球におけるシアル酸分子種の制御は、本来、応答する抗原を介して結合するべきリンパ球同士の認識を可能にしていることが明らかとなったのである(画像3)。よって、今回新たに作成されたN-グリコリル型を抑制できないCMAH遺伝子トランスジェニックマウスでは、マクロファージとの結合が抑制されることで、細胞障害性Tリンパ球の活性化が亢進することが示唆された。今回の研究結果から、マウス免疫系は抗原を介したリンパ球間の結合を可能とするため、発現するシアル酸分子種をうまく制御していることが考えられるとした。これらシアル酸を含む糖鎖は細胞の外側に存在するため、免疫系におけるシアル酸とシアル酸結合タンパク質との結合を人為的に制御することで、リンパ球が結合する細胞を制御できることが考えられ、これを介して、免疫応答を人為的に制御できる可能性が考えられるとした。ヒトではCMAH遺伝子が欠損しており、N-グリコリル型のシアル酸を生合成できないと共に、ヒトは上述のシアル酸分子種を介したリンパ球の活性化を制御できないとする。このCMAH遺伝子欠損はチンパンジーとの分岐後に起こったもので、ヒトに特徴的な性質だ。その事実から、今後は、CHAH遺伝子欠損マウスをよりヒトの状態を反映できるモデルマウスとしてとらえ、ヒトの免疫制御に結びつける研究を行っていく予定とした。
2014年02月04日風邪をひきやすかったり、すぐにダウンしてしまったり。そんな人は、免疫力が下がっているのかもしれません。心当たりはありませんか? こんにちは。“ゆる体質改善アドバイザー”の佐々木メグミです。「ストイックに短期的に」ではなく、ゆるーく続けられる体質改善を勧めています。 カラダを内側から強くするために、自分で免疫力を上げる方法があります。 ■お風呂に入って、風邪にさようなら 免疫力を上げるといえば、運動をするというイメージがあるかもしれません。でもそんな風にしなくても免疫力を上げることができます。 それも、ちょっと工夫するだけで。 今回は、お風呂に入るだけで免疫力をアップする方法を伝授します。 その目的は、体温を上げることで、免疫力をアップさせること。また、汗をかくことで、毒素とストレスを排出することができるのです。■気持ちよく、免疫力をアップ1.まず200ccの常温の水を用意し、水分補給をします。ここで重要なのは、冷蔵庫に入った冷えた水を口にしないこと。カラダの内側から冷えてしまいます。 2.お風呂に入ったら肩までつかり、体温が1度上がった状態を5分ほどキープします。防水体温計があれば体温を計ってより正確にできますが、そこまでしなくてもゆるーく考えていただいてOK。 「体温を1度上げ、5分キープ」する目安は、 お湯の温度が40度の場合は、20分です。 3.湯船でストレッチをします。特に、カラダの中で弱い所を伸ばしましょう。腰、肩など。筋肉に血を巡らせるのです。1カ所30秒は伸ばしましょう。足だけ湯船に入っていれば、立ち上がってもいいです。すると汗が噴き出してくると思います。 4.汗をかいている状態で5分以上経過したら、また200ccくらいの常温の水を飲みましょう。とてもおいしく感じるはずです。水の量は、おいしく感じるのであればもっと飲んでしまってもかまいません。お風呂からあがったらゆっくりと休みましょう。 ゆる体質改善の入浴法のコツは、カラダの芯からあたたまること。 この入浴法、できれば週に2回やるといいです。それだけでこれからの季節、いつもだったら風邪をひいていた人ならひきにくくなります。 今夜さっそく試してみてください。もしかしたらもうすぐひきそうだった風邪を、予防できるかもしれませんよ。次回も「ゆる体質改善」をお教えします。お楽しみに。お問い合わせ:表参道ホリスティック鍼灸院 tel.03-6419-7224 公式サイト 住所:東京都港区南青山5-16-3 メゾン青南702営業時間:11:00〜19:00(新規の患者さまは土曜のみ)定休日:木曜、日曜、祝日アクセス:表参道駅より徒歩7分(佐々木 メグミ)
2013年04月26日ゼスプリ インターナショナル ジャパンは9月24日、一般内科医105名を対象に「免疫力に関するアンケート調査」を実施した。まず、一般内科医師に対し、「診察を行う中で免疫力が弱まっている人が増えていると感じますか?」と質問。すると、「増えている(46.7%)」、「非常に増えている(6.7%)」と回答した割合が半数以上となった。一方、「免疫力が弱まっている人が減っている」と答えた医師は0%で、医師は免疫力の低下傾向を実感しているようだ。続いて、免疫力低下の最大の要因について尋ねると、1位は「ストレス」(42.9%)、2位は「疲労」(14.3%)だった。その他、「食事」(12.5%)、「睡眠」(7.1%)、「運動」(7.1%)などが続いた。実際に診察する医師の多くが、ストレスを免疫力低下の最大の要因に挙げるほど、ストレスは現代人の生活に悪影響を及ぼしていることこと分かった。また、免疫力が弱まっていることを本人が「自覚していない」ケースについては、52.4%の医師が「多い」と回答。「非常に少ない」「少ない」と回答した医師は7.6%にとどまった。免疫力改善策について尋ねたところ、有効な改善策ベスト3は、「睡眠」(63.8%)、「気分転換・ストレス対策」(54.3%)、「食事」(44.8%)となった。さらに、免疫力と生活習慣の関連性について聞くと、9割近くの医師が「免疫力は日々の積み重ねで構築されると思う」と回答。毎日の健康習慣が免疫力を左右するようだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月18日サンタフェ発のボディケアブランド『LOS POBLANOS(ロスポプラノス)』から、自家農園で栽培されるラベンダーの〈洗浄力〉と〈清涼感〉が体感できる、植物由来成分のみを配合した「リキッドハンドソープ」(355mL 3,150円)が新発売された。ラベンダーの精油は産地によって色・香り・効能もさまざまと言われているが、サンタフェ郊外の隠れ家ヴィラ「ロスポブラノス」の10万㎡にわたる敷地内で丁寧に育てられ蒸留されたラベンダーオイルは、「まるで笹の葉を思わせる」とも表せられる深い香りが特徴。ラベンダーの特性でもあるリフレッシュ効果に加え、免疫機能増強作用でも高く評価されている。今回新発売された「リキッドハンドソープ」は、このラベンダーオイルを贅沢に配合。軽い泡立ちで手に優しい洗い上がりの同商品は、特に料理や家事・子育てなどに追われる女性たちの「いつも清潔にしておきたいけれど、艶やかな潤いもしっかり残しておきたい」というニーズにも応えてくれる使用感だ。実際に使ってみると、泡立ちも良いだけでなく泡切れもよく、野性味あふれる天然アロマの香りに包まれながらすっきりと洗い上げてくれ、洗うたびに心地よさが広がる。洗い上がりのつっぱり感はなく、ほどよく潤いを残しながら健やかな手肌に整えてくれる点もうれしい。おすすめは、同じ『ロスポプラノス』から〈洗浄〉〈保湿〉〈リラックス〉のカテゴリーで既に発売されている計12アイテムとのラインづかい。特にホホバオイル配合の「ラベンダー ハンド&ボディーローション」(250mL 3,990円)とペアで使うと手をより一層しっとりと保つことができる。風邪が流行っている季節、インフルエンザの感染予防アイテムとして、ギフトとしても役立てたい。お問い合わせ:エントロピーデザイン(ロスポブラノスジャパン)Tel. 03-6380-6267取材/松浦明
2012年03月07日