KAT-TUNの亀梨和也が主演を務めた映画『ジョーカー・ゲーム』(公開中)でメガホンを取った入江悠監督が、藤村直人プロデューサーとともに2月28日、京都・TOHOシネマズ二条にて、トークショーを行った。当日会場には、亀梨のファンや入江監督のファン約70名が集まり、質疑応答を実施。10数回以上も作品を見込んだという強者もおり、鋭い質問に二人はたじたじ。今だから話せる作品の裏設定など、ほかでは聞けない内容で、充実したトークショーとなった。今作で、入江監督を選んだことについて藤村氏は、「まず、自分が若い監督とやりたかった。入江監督の作品『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』(2011年)を見て、この人ならメジャー作品も撮れるんじゃないかと思っていたし、飲み屋で入江監督がスパイ映画が好きと言っていたので」と、きっかけを語った。その上で、「でもまた20代くらいの若い人とやりたいから、もう入江監督とは…」と話すと、入江監督が「『ジョーカー・ゲーム2』を一緒に作りましょうよ!」と直談判。「亀梨くんとも話しましたが、原作にも登場する寝台特急や豪華客船など乗っていない乗り物がたくさんあるので、そういうものを使いたいですね!」と思いを告げると、藤村氏も「僕の構想は柳先生に描き下ろしてもらって『ジョーカー・ゲーム3』までありますよ」と腹案を披露し、会場を沸かせた。初めて仕事をした亀梨について藤村氏は、「亀梨和也という人は、本当に(ドラマや映画で関わったスタッフが)みんなが大好きになる。(亀梨のレギュラー番組)『Going!』(日本テレビ)はスポーツ番組なので、本来あの番組で映画の紹介はありえないことだけど、番組プロデューサーが『亀梨くんのためならなんでもやるよ!』と言ってくれた」と裏側を語った。そして、「一緒に仕事をしなければわからないかもしれないけど、自信をもって言いますが、本当に亀梨くんはいいやつなんです。なので、(亀梨のファンである)皆さんの目は間違っていないということを言いたいです!」と投げかけると、会場が拍手に包まれた。入江監督は、「亀梨くんが言っていて一番グッときた言葉なんですが、映画の撮影がゼロからスタートして海外にも行き、ようやく撮影が終了してからこの『ジョーカー・ゲーム』という作品を作る方程式を作れたと。その方程式を活かして次の撮影をしたら高いレベルにいけるんじゃないかと思うんです」と打ち明ける。最後は、「試行錯誤をしている中で今回できなかったこともあり、それも次回はぜひやりたいので、しぶとく次回作希望と言い続けていこうと思います」とコメントした。(C)2015「ジョーカー・ゲーム」製作委員会
2015年03月02日俳優の松山ケンイチがWOWOWで6月にスタートする時代劇『ふたがしら』に主演することが26日、明らかになった。物語の舞台は江戸。飛脚問屋で働く明るくて豪放な弁蔵(松山)とクールな色男・宗次(早乙女太一)のもう一つの顔は「赤目」と呼ばれる盗賊の一味だった。しかしある日、一味の頭(かしら)である辰五郎が「弟分の甚三郎に跡を継がせる」という遺言状を遺しこの世を去る。納得がいかない二人は一味と袂をわかち、旅立つことを決意する。原作は『さらい屋五葉』などで新しい江戸時代劇を描くオノ・ナツメの同名漫画。監督は『ジョーカー・ゲーム』、『SR サイタマノラッパー』の入江悠、脚本は劇団☆新感線の座付き作家・中島かずき。WOWOWの連続ドラマとしては初の時代劇となる。松山は「時代劇をやれる機会に恵まれとても嬉しく思います。太一君とどんなコンビになるのか、自分自身とても楽しみにしています」とコメント。大河ドラマ『平清盛』以来3年ぶりとなる連続ドラマ主演とあって、どんな芝居を見せてくれるのか注目だ。原作者のオノ・ナツメは「自分の作品が時代劇になることは大きな憧れだったので、今回ドラマ化していただけることになり大変嬉しいです。弁蔵、宗次がどんな風に会話を交わすのか、どんな表情が観られるのか、周りの人物たちとどう渡り合っていくのか、わくわくしながら放送開始を待っております」とドラマ化に期待。入江悠監督も「僕のような30代の監督にとって時代劇を撮れるというのは夢のような話です。子供の頃から観て育った時代劇の面白さを思い出しながら、時代劇の本場・京都で伝統を学び、新しい一歩となるような作品にしたいと思います」と新境地開拓に意欲を燃やしている。
2015年02月26日「さらい屋五葉」など独特の空気感で新しい江戸時代劇を描く漫画家オノ・ナツメの「ふたがしら」を、俳優・松山ケンイチと大衆演劇界のスター・早乙女太一をタッグにWOWOWにて映像化されることが決定。松山さんは本作でWOWOWドラマ初登場となる。豪放な性格の弁蔵(松山ケンイチ)とクールな色男・宗次(早乙女太一)は、八王子の飛脚問屋で働いていた。彼らの裏の顔は“赤目”を名乗る盗賊の一味。「脅さず殺さず汚え金を根こそぎいただく」のが赤目の仕事。赤目の頭・辰五郎を敬愛する2人は、夜な夜な仲間とともに悪人の屋敷に忍び込み仕事に精を出していた。だがある日、辰五郎は2人の手を取り、「一味のこと、まかせた」と言って息を引き取ってしまう。しかし、姐さんが預かった遺言状には、辰五郎の弟分・甚三郎に跡目を継がせると記されていた。納得のいかない2人は、赤目一味とたもとを分かち、旅立つ決意をする…。本作は、盗賊一味の男たちの巧妙な駆け引きと痛快な騙し合いを描く新感覚時代劇。映像化に挑むのは、『SR サイタマノラッパー』シリーズで注目を集め、その後も『日々ロック』や「KAT-TUN」の亀梨和也主演の『ジョーカー・ゲーム』を手がける新鋭・入江悠監督。そして、ケレン味あふれる粋なセリフ回しとストーリーを紡ぎ出すのは、日本演劇界を牽引する「劇団☆新感線」の座付き作家・中島かずきだ。明るくて豪放な主人公・弁蔵を演じるのは、確かな演技力と圧倒的な存在感で観る者を惹きつける実力派俳優・松山ケンイチ。大河ドラマ「平清盛」以来3年ぶりの連続ドラマ主演となる。一方、弁蔵とタッグを組むクールで色男の宗次役には、「100年にひとりの女形」と言われる大衆演劇界のスターであり、『少年H』、『クローズEXPLODE』、ドラマ「信長協奏曲」などで俳優として目覚ましい活躍を見せる早乙女太一が好演する。主演の松山さんは「時代劇をやれる機会に恵まれとても嬉しく思います。太一君とどんなコンビになるのか自分自身とても楽しみにしています」とコメント。また、「時代劇を撮れるというのは夢のような話」と語るのは入江監督。「子どもの頃から観て育った時代劇の面白さを思い出しながら、時代劇の本場・京都で伝統を学び、新しい一歩となるような作品にしたいと思います。松山ケンイチさん、早乙女太一さんとご一緒できるのが今からとても楽しみです」と撮影が待ち遠しい様子。原作者オノ・ナツメも「自分の作品が時代劇になることは大きな憧れだったので、今回ドラマ化して頂けることになり大変嬉しいです。弁蔵、宗次がどんな風に会話を交わすのか、どんな表情が観られるのか、周りの人物たちとどう渡り合っていくのか、わくわくしながら放送開始を待っております」と大きな期待を寄せた。連続ドラマW「ふたがしら」は6月よりWOWOWにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2015年02月26日「ゆうばり映画祭は世界遺産だと思います」――。世界中の映画ファン、映画関係者がオスカー像の行方に注目していた2月23日(日本時間)の昼過ぎ、先週19日(木)から5日間の日程で北海道夕張市で開催されてきた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」が閉幕した。締めくくりとなる関係者やゲスト、ボランティアスタッフらが出席して行われていた“さよならビュッフェ”の席で、今年の「長編コンペティション」の審査員を務めたアレックス・ツァールテン(独/ニッポンコネクション・プログラムディレクター)は、冒頭の発言で出席者の喝采を浴びた。お金がなく、会場はお世辞にもキレイとは言えないし、報道陣やスタッフはおろか、ゲストの俳優陣や監督ですら宿は相部屋になることも…。それなのに一度、足を運ぶと「また来年も戻って来たい」と思わせる映画祭。それが「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」なのだ。「世界で一番、楽しい映画祭!」をテーマに繰り広げられた5日間にわたるお祭りを、ゲストやイベントでふり返る。<初日:2月19日(木)>ゲストはバスで夕張入り。街のあちこちに歓迎を示す“幸福の黄色いハンカチ”がはためき、人々は初めて夕張に足を運んだゲストをも「おかえりなさい!」という言葉で迎える。松田龍平、松尾スズキ監督、「ニューウェーブ・アワード」の増田セバスチャン、中村蒼らが開会式にも出席したが、このゆうばり流の歓迎にいきなりKOされたのが、「ニューウェーブ・アワード」女優部門受賞の松岡茉優。開会式での同賞の授賞プレゼンターを友人で昨年の受賞者でもある武田梨奈が務めた偶然も重なり、壇上で大号泣!夕張市民のハートを鷲掴みにした。その夜はゲストを招いての歓迎パーティが開かれたが、松田さん、中村さんといった人気俳優が、法被姿で壇上に上がって餅つきを行なうという貴重な一幕も!余談だが、「ニューウェーブ・アワード」で武田さんと共に昨年の第1回の受賞者になったのが「あまちゃん」の脚本家・宮藤官九郎と同作に出演していた東出昌大。今年の受賞者の松岡さん、そしてゲストで来場した松田さん、松尾さんも「あまちゃん」に出演している。加えて、ゆうばり“常連”であり、昨年、一昨年と連続でグランプリ受賞作に出演して夕張で誰よりも“持っている男”と囁かれ、今年も初日から来場していた津田寛治も1話のみとはいえ「あまちゃん」に出演しており、ゆうばり映画祭はここ2年、ちょっとした「あまちゃん」同窓会状態に…。果たして来年は…?<2日目:2月20日(金)>2日目以降、長編、短編、招待作品を問わず、計8か所での上映が本格的にスタート!来場するゲストも一気に増加する。監督作『お江戸のキャンディー』を引っ提げて参戦した広田レオナ、同作に出演する吹越満が夫婦揃って登場!昨年のグランプリ監督・竹葉リサ監督は、最新作『春子超常現象研究所』を携えて凱旋した。同作の主演でTV役というシュールな役柄を演じ、衝撃的な裸エプロン姿を披露している中村蒼も舞台挨拶に登壇するなど、次々と訪れるゲストに映画祭は盛り上がりを増していく。また、夕張を舞台にした名作で、昨年亡くなった高倉健主演の『幸福の黄色いハンカチ』上映および、同作や健さんにまつわる様々な企画イベントも好評を博した。<3日目:2月21日(土)午前~>『くちびるに歌を』の上映(3日目/21日)には劇中の合唱部員を演じた若手俳優の佐野勇斗(M!LK)が舞台挨拶に登壇したが、地元の中学校の1~2年生60名との大合唱が実現!主題歌であるアンジェラ・アキの名曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」を歌った。<3日目:2月21日(土)夜~>映画祭名物の市民有志の主催による屋外での「ストーブパーティ」が開催。メイン会場のアディーレ会館前の駐車場で、ジンギスカンや鹿肉、温かい汁物などが振る舞われた。今年は会場の壁に映像を投影するプロジェクション・マッピングも行われ、会場は大盛況!飲食代は各々がカンパすることになっているが、今年は過去最高額が集まったという。これとほぼ同時刻に異様な盛況ぶりを見せたのが『劇場版 テレクラキャノンボール2013』と『劇場版 BiSキャノンボール2014』のトークショー付きの連続上映会。前者は東京から札幌へ向け、車とバイクでスピードを競いつつ、途中でテレクラやナンパ、出会い系などを駆使して女性を口説き落としていく男たちを映したドキュメンタリーで、後者はその設定を生かし、2014年7月のアイドルグループ「Bis」の解散ライブに密着した究極のドキュメンタリー。会場となったテント型のシアター“ホワイトロック”は満員御礼で入場できずに引き返す観客が続出した。<4日目:2月22日(日)>クロージングセレモニー&授賞式が開催され、各賞が発表。商業映画のみならずアダルトビデオの監督としても活動してきた森川圭監督が、自身の経験や取材を元にAVの撮影現場のメイクルームの様々な人間模様を綴った『メイクルーム』がグランプリ(長編)を受賞。50歳でのグランプリは過去最年長での受賞となり、これまでタランティーノ監督や入江悠監督など、若い才能を多く輩出してきた同映画祭に新たな1ページが刻まれた。<最終日:2月23日(月)>先述の「ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門」グランプリ受賞の『メイクルーム』と昨年より新設された「インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門」のグランプリ作『今月のあの日』の再上映がアディーレ会館で行われた。アディーレ会館(旧市民会館)は老朽化で3月での閉鎖が決定しており、文字通り、この上映がここでの最後の上映およびイベントとなった。また、グランプリは逃したが、スカパー!の各チャンネルの編成担当がCSチャンネルが自局で放送したい作品を選ぶ「スカパー!映画チャンネル賞」を受賞した松居大悟監督『私たちのハァハァ』が観客投票による「ファンタランド大賞」にも輝き2冠を獲得。本作に関しては審査委員長の大森一樹監督が授賞式にてデジタル時代の新たな青春映画として「衝撃を受けた」と言及した。観客賞は昨年の『アナと雪の女王』をはじめ、大作揃いの招待作品が受賞する例が多く、奇しくもこの最終日に開催されていたアカデミー賞で「作品賞」「監督賞」など4冠に輝いた『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』も映画祭期間中に上映されていたが、こうした大作をおさえての邦画のコンペ作品の受賞は、同映画祭のみならず邦画界にとっても明るい話題と言えそう。ちなみに、今年の映画祭で最も多くの人の目に触れた作品は?それは各作品の上映前に流れる本映画祭のオープニング映像。夕張の街には『七人の侍』『猿の惑星』『サウンド・オブ・ミュージック』など数々の名作の看板が飾られているが、これらの名画の登場人物が人形で登場し、ドタバタ劇を繰り広げ、さらにクライマックスでは、映画祭のキャラクターで石ノ森章太郎デザインによるシネガー(※シネマ+タイガー)が、アディーレ会館の裏からゴジラのように姿を見せるという大迫力の映像となっている。こちらは、昨年、一昨年と同映画祭にも参加しており、斎藤工が声優で出演していることも話題を呼んだ人形劇『ニンジャ・セオリー』の飯塚貴士監督の手によるもの。短いながらも映画ファンの心をくすぐる映像にファンや関係者の間でも称賛の声が相次いだ。先述の「ストーブパーティ」然り、ゆうばり映画祭の楽しみは作品の上映のみにあらず!むしろ、上映後も映画談議に花を咲かせることができる観客、ファンとゲストや関係者の距離の近さが魅力と言える。会場近くで俳優や監督が観客らと気軽に話をしている姿もごく当たり前の光景であり、会場近くの居酒屋や飲食店に入れば、遅くまであちこちで鑑賞した作品や賞の行方について熱く語る人々の姿を見ることができる。これが可能なのは、市民やボランティアのみなさんのおかげ。夜遅くまで飲んでも、店の方が連絡を入れて市民の方が車で迎えに来てくれ、宿泊施設まで送り届けてくれるという、“呑ん兵衛”揃いの映画関係者にはなんともありがたい、驚くべきサービスもアリ!おかげで(?)ゲストも報道陣も肝臓が休まる日はなし…?なお、アディーレ会館の閉鎖に伴い、新たなメイン会場が必要となるが、そのための資金を募る「ゆうばり映画祭応援基金」の発足が映画祭期間中に発表された。現時点で、来年の開催自体は決定しているものの詳細は未定。最終日、夕張の人々は黄色いハンカチを手に再会を期して「いってらっしゃい!」という言葉でゲストを送り出してくれたが、会場やその他の課題を乗り越え、来年もまた無事に開催され、夕張の人々と再会できることを願いたい!まだ、夕張に足を運んだことがない方、一度来て「おかえりなさい!」と声を掛けられたら、その瞬間に「また来よう」と思うこと必至。映画三昧の日々を過ごすと、日常に戻りたくなくなることも必定。世界一、温かい市民が待つ、世界一楽しい映画祭、一度は訪れるべし。宿の確保だけはお早めに!(text:cinemacafe.net)
2015年02月25日「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」のクロージングセレモニー&授賞式が2月22日(日)に開催され、グランプリにAV業界の一端を描いた、自身もAV監督である50歳の森川圭監督による『メイクルーム』が選ばれた。これまでクエンティン・タランティーノや入江悠など若き才能を発掘し、若手監督の登竜門というイメージの強い「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」だが、50歳はグランプリ受賞監督としては過去最高齢となる。『メイクルーム』は森川監督が自身の経験やメイクスタッフへの取材を基に、AV撮影現場のメイクルームでのドタバタを描いた群像劇。森川監督は約30年前に助監督としてキャリアをスタートさせ、元「AKB48」の中塚智実主演のホラー作品『エクステ娘 劇場版』で商業映画の監督を務めたこともあるが、基本的には「AVをメインで撮影、監督してきた」とのこと。4年ほど前に本作の元となる舞台を自ら制作し小劇場で上演したが「舞台でしかできないものをという思いで作ったつもりでしたが、十分に映画で行けると思った」とプロットやセリフ、設定などはそのままに、本物のAV女優を起用して今回の映画を制作した。グランプリとして『メイクルーム』というタイトルが読み上げられると、森川監督は壇上に上がるも「何と言っていいか…、何か(賞を)いただけたらと思ってましたが、まさかグランプリを獲れるとは思ってなかったです」と驚いた様子だった。一緒に映画祭を訪れた関係者は監督を残して既に夕張を後にしてしまっていたが「みんな、獲ったよ!」とトロフィーを掲げ喜びを口にした。「オフシアター・コンペティション」部門の審査委員長を務めた大森一樹監督は『メイクルーム』の受賞と森川監督について「50歳と聞いてびっくり。若いことばかりがもてはやされるけど、その意味で50歳の監督にあげられたのは嬉しい。映画はある程度年齢がいって、世の中を知ったところでメッセージを伝えられる芸術。若けりゃ若い方がいいという映画祭の風潮に対し、ひとつのメッセージになる」と50歳のグランプリ監督を祝福した。森川監督は改めて年齢および、AV監督という経歴について触れ「僕の周りでAVを撮っている方は、みんな名前を変えてます。一般の映画を撮れなくなる可能性が高いし、CMも撮れないので。でも自分は、名前変えずにどこまでやれるのか?とやってきた。延々と続けて、50になってこういう形で賞をいただけて…。僕くらいの年でも評価してもらえるという事実ができて嬉しい」と気概を口にすると共に改めて受賞の喜びを語った。本作は現時点では劇場公開は未定で、今後、公開に向けて動いていくという。次回作について尋ねられると「許されるならパート2をやりたい。(本作の)3か月後の話で、脚本も出来上がってて、完結編になります」と明かした。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」は2月23日(月)まで開催中。(text:cinemacafe.net)
2015年02月23日ワコムは2月10日、「CGアーティスト森田悠揮ZBrushテクニックセミナー」をデジタルハリウッド駿河台ホールにて開催した。セミナーにはCGアーティスト森田悠揮氏とPixologic社COOのハイミ氏、マーケティング担当のトマ氏が登壇。オークの山田有祐氏が司会を務めた。森田氏の実演に会場が沸いたセミナーの様子をレポートする。○デジタルライブスカルプティングを披露同セミナーは、3Dモデリング制作を行っている人から3Dモデリング制作に興味がある人までの幅広い層を対象に行われた。「ZBrush」はゲームや映像作品の3Dモデリング制作に使われているデジタルスカルプティングソフトウェア。今回のセミナーに登壇した森田氏は、「CG Student Awards 2013」にて、世界第3位を受賞。セミナーでは、ZBrushとペンタブレットを使ったデジタルライブスカルプティングを披露した。また、実演と平行してZBrushの開発元であるPixologic社のハイミ氏とトマ氏がソフトウェアを解説し、質疑応答も実施。会場には液晶ペンタブレット「Cintiq」シリーズのフラッグシップモデル「Cintiq 27HD」を中心とした液晶ペンタブレットを展示し、その場で体験できるようになっており、セミナー終演後には、実際に試してみる参加者の姿も見られた。○「爬虫類っぽい」クリーチャーを作成セミナー冒頭で進行の山田氏が尋ねたところ、来場者の中でZBrushを使っているのは4~5割程度。森田氏はセミナーが行われる1時間半~2時間の間にクリーチャーの頭部を作ると話し、実演が開始された。森田氏が作るのは「爬虫類っぽい」クリーチャーということで、トカゲを意識しながら作ると説明。普段はクリーチャーであれば何の動物をベースに作るかを考え、大量の資料を見て、動物の構図を頭にたたき込んでからさっと作るようにしているとのこと。最初の段階では印象だけを重視しているので、ディテールにはあまり凝らずに進めるのだという。目の周りが決まるとそれ以外の部分も決まるということで、目の周りから重点的に作っていた。会場からの「自分で絵を描くのか」という質問に対しては、デッサンを本格的に習ったことはないが、デッサンは観察力をつけるためにあるため、観察力さえあればできなくても大丈夫だとの回答をしていた。○ZBrush 4R7をPixologic社が紹介森田氏による作業の中盤には、Pixologic社によるZBrushの説明が行われた。ZBrushの特徴は、紙とペンがあれば何かが描けるのと同じように、ZBrushがあれば経験がなくても制作を始められるということだ。「粘土をこねるように作業を進められる」と例えていた。産業分野ではゲーム、映画、マーケットデザインのイラストレーション、製品製作前のコンセプト段階でのアート、テレビコマーシャルなどさまざまな場面で使われており、利用者に合わせて幅広く活用できるという。ハイミ氏とトマ氏は、今回の来日で2月8日に行われたワンダーフェスティバルに参加し、「日本では漫画文化が強い」と実感したとのこと。このほどリリースされた「ZBrush 4R7」についても、いち早く詳細を紹介。ZBrushの特徴のひとつに「ZBrushだけですべての作業が完結できること」があるが、4R7ではそれがさらに強化されたという。○最終的な質感をイメージして作業を進行Pixologic社が「ZBrush 4R7」の説明をしている間に、森田氏の実演も進行。大まかな形が完成。続くディテールでは、質感を考えて作業を進めるという。今回のクリーチャーについては、ぬるっとした首の皮にし、ヒダや顔のシワをつけていた。最終的な質感をイメージしていると作業が早く進むのだという。その様子を見ていたハイミ氏は、球からアウトラインを作っていったことに注目し、「作業をやっていく中で調整を重ねてドラゴン(クリーチャー)ができあがっていった」と話した。トマ氏は作業の早さがZBrushならではであると強調。山田氏は、「デジタルでは、良くも悪くもとことんディテールを突き詰められる」とデジタルならではの特徴を読み取って説明していた。○液晶ペンタブレットは「アナログで制作しているみたい」セミナーの後半では、山田氏が事前アンケートの結果を紹介。会場にいるZBrushユーザーではペンタブレットを使っている人が多いという内容だった。それについて、最近液晶ペンタブレットを買ったという森田氏は、「アナログで制作しているみたいで慣れるとすごく使いやすい。5時間で慣れてしまった」と話した。購入したのは「Cintiq 13HD」だという。メインのディスプレイとミラーリングして使っているという山田氏は、「Cintiq 13HDなら原型を作る感覚のまま、フィギュアを作る感じに近いので良い選択だった」と振り返っていた。そしていよいよ森田氏のクリーチャーが完成。ハイミ氏は「2時間以内で作った作品ではハイクオリティ」と評価していた。森田氏はもともとはモデラー志望ではなく、いろいろなものを作っていたのだという。しかし、クリーチャーを作るのが楽しく、生き物が好きだったことから、現在ではクリーチャーの仕事が9割を占めるようになったそうだ。また森田氏は、日頃から使えそうな質感や造形を頭にストックしておくことの大切さを強調。現存の動物から使える要素を探して、イマジネーションに取り入れておく。実際の作業においては、シルエットが決まれば完成形も見えるため、ディテールにとらわれずに形を突き詰めて、最終的に良い物をつくることを心がけるように意識していると話し、セミナーは幕を閉じた。
2015年02月17日KAT-TUNの亀梨和也と入江悠監督が11日と12日、愛知と長野の2カ所で映画『ジョーカー・ゲーム』(公開中)の大ヒット御礼舞台あいさつを行った。スパイの役柄に合わせて、イベントのテーマは"潜入"。11日の長野・松本シネマライツでは、警備員に扮して劇場に潜入した。警備員の制服に身を包み、メガネ、付けひげで変装した亀梨は、何食わぬ顔で観客の前に登場し約10分間、誰にも気付かれることなく任務を全う。ネタばらしされると会場は驚きの声に包まれ、登壇した亀梨は「こんな舞台あいさつは初めてです。こっぱずかしいです」と心境を伝えた。あいさつ後は観客と一緒に映画を鑑賞し、「常々、僕がお願いしていた願いがかないます」と感慨深げな亀梨。「映画祭以外でお客さんと映画を見るのは初めてです」と語り、「最後のエンドロールは感慨深かったです。こんな大勢の方が参加している作品で、自分が頭に名前を出してお仕事させてもらっているのは、支えてくださっているみなさんのおかげだとあらためて強く感じました」と周囲への感謝をにじませた。なお、12日の愛知・ミッドランドスクエアでは、亀梨が場内アナウンスで観客を迎えるサプライズが実施された。両日の舞台あいさつでは、観客から寄せられた質問に2人が答えるコーナーも。英語や中国語を操るスパイを演じた亀梨は、一番難しかった言語を聞かれると「中国語が一番難しかったです。言われたとおり、聞こえたとおりにやっていると思っているんだけど、中国語の先生にNGを出されました」と苦労を明かす。撮影が大変だったシーンについては、入江監督が「亀梨さんと深田(恭子)さんのいちゃつくシーンは難しかったです。予定では1日で撮る予定が、僕が照れちゃって2日かかりました」と告白すると、亀梨は「長い英語のセリフをせっかく覚えたのに、土壇場で変更された時は『え!?』ってなりました」と笑いを誘った。松本シネマライツで4回、ミッドランドスクエアで5回の計9回の舞台あいさつを行った2人。亀梨は各回で、「男女、世代を超えて楽しんでもらえるエンターテインメント作品になったので、まだまだ、たくさんの方々に劇場に足を運んでもらい、みなさんの手で作品を大きく育んでもらいたい」と作品に対する思いを熱く語っていた。
2015年02月13日俳優の神木隆之介と女優の門脇麦が映画『太陽』で共演することが11日、明らかになった。同映画は、劇作家・演出家 前川知大率いる劇団イキウメの舞台を実写化した作品で、夜にしか生きられない進化した人類と、太陽の下で貧しく暮らす旧人類の間で起こる対立と融和を通し、"生きること"の意味を問う近未来ストーリー。バイオテロで人口が激減した二十一世紀初頭。ウィルス感染後も生き残り、抗体をもった新人類が生まれた。彼らは若く健康な肉体と高い知能を長く維持する一方で、紫外線に弱いため太陽光を避けて夜に活動する。彼らは自らを「ノクス」(夜に生きる存在)と呼ぶ。ノクスはウィルスに感染せず生き残った旧人類を「キュリオ」(=骨董)と呼び差別し、社会を掌握していた。神木は、キュリオの貧しい村に生まれ、自分の境遇を呪いながらノクス社会への憧れを隠そうともしない若者・奥寺鉄彦を演じ、門脇はノクスへの反感を糧に村の復興を担おうとする鉄彦の幼馴染・生田結を演じる。『SR サイタマノラッパー』シリーズ、『ジョーカーゲーム』を手がけた入江悠が脚本・監督を務める。神木は「正直一回読んだだけでは、理解出来ないところも多々ありました」と作品の難解な世界観を感じたというが、「読めば読むほど深く考察出来る作品だなと思いました」とし、「鉄彦の周りの環境は恵まれていなかったり、彼自身心の中での葛藤があったと思います。ただ、今いる環境からいかに、自分で一歩を踏み出し、未来を創っていくか。という、希望感というのを消さずに演じました」と撮影を振り返る。門脇も「神木さんは生命力やタフさ、強さ優しさみたいなものがぎゅっと詰まった人だと勝手に思っています。年下なのですがお兄ちゃんのような存在でした」と神木の印象を語った。舞台が近未来という設定のため、特殊メイクを使用し、衣装にも工夫が施されており、門脇は「日に日に日焼けメイクや泥メイク、ボロボロの衣装が馴染んできている自分がいて、食べ物も気にせずこぼせますし居心地がとてもよかったです」とすっかり役に入り込んだ様子だ。遠藤日登思プロデューサーは「主人公、鉄彦と結は複雑で繊細な感情の変化を求められる役です。とにかく演技力が必要とされました。神木隆之介と門脇麦の二人は、同世代の中で、演技力が抜群に秀でているという点で理想のキャスティングだったと思います。2人の競演が実現したことがこの映画の大きなモチベーションとなりました」と起用理由を語っている。映画『太陽』は2016年公開。
2015年02月11日亀梨和也主演のスパイ映画『ジョーカー・ゲーム』が公開されている。新鋭・入江悠がメガホンを握り、亀梨演じる主人公をスパイの道へと引きずり込む謎の男・結城を伊勢谷友介が演じる。入江監督と伊勢谷、同世代のふたりが本作の魅力を語り合った。その他の写真大国間の緊張が高まる大戦前夜。軍部で死刑に処されるところを助けられ、スパイを任務とする“D機関”の一員となった主人公が、新型爆弾の設計図を巡り、智略と身体能力を駆使して奔走する。『SR サイタマノラッパー』をはじめ、自主制作のイメージの強い入江にとって初のメジャー作品であり、製作費も過去最大規模。「最初に話が来たときは冗談だと思った(笑)」というが「元々、スパイものが大好きで原作(著・柳広司)も読んでたし、男が活躍する映画が好きなので『ぜひやらせてください!』と言いました」と明かす。結城はD機関の設立者で、知性と強烈なカリスマ性を感じさせる男。伊勢谷は「“鉄の男”が来た!」と第一印象を語る。「実は結城のやっていることは軍部の尻拭いのようなこと。でも、軍のためでなく、日本のためにこなさなくてはならない任務としてやっている。それはすごく大切な精神だと感じました。(日本が戦争に前のめりになっていく)時代の中で、志を持って生きていて、一方でそれをどこかで楽しんでなくもない。魅力的な男だと思いました」。伊勢谷の出演シーンは決して多くはなく、撮影も国内のみで1週間ほど。「もっとやりたかった(笑)!」と残念そうに振り返るが、入江は「役者の仕事はどこかでその人の人生が役ににじみ出るもの。今回の結城は室内のシーンばかりだけど、グローバルな視点で冷静に世界を見ている男であり、僕の同世代でそれを持っている俳優さんは伊勢谷さんをおいて他にいないと思った。現場で役について話すことは一切なかった」と安心して任せたという。限られた共演時間の中で、亀梨に触発された部分も。伊勢谷は「現場で何をどう作り上げるか?そのために必要なことを見据えてきっちり自分で作り上げていく。そこは安心感があったし、こっちも『もっとやらなきゃ』という気持ちになった。自分の参加していない海外でのシーンも、日本以上に苦労も多かっただろうけど、素晴らしいと思います」と称賛を送る。入江は「結城とのシーンで撮影が始まって、伊勢谷さんがいたおかげで僕も亀梨くんも安心して入れた。そこから海外ロケに出て、亀梨くんは俳優で日本人は一人だけということも多かったけど、自分で周りに声を掛けて、現場がまとまっていった」と撮影を通じての“座長”亀梨の成長に目を細める。だからこそ「もっと!」という思いが入江にも伊勢谷にもある。幸い、原作は連作小説で素材は豊富にある。「まだまだやりましょう!」ふたりとも早くも続編への意欲を見せた。『ジョーカー・ゲーム』公開中取材・文・写真:黒豆直樹
2015年02月04日「ぴあ」調査による2015年1月30日、31日のぴあ映画初日満足度ランキングは、亀梨和也が主演する『ジョーカー・ゲーム』がトップに輝いた。2位にさそうあきらの同名コミックを松坂桃李主演で映画化した『マエストロ!』が、3位に人気ドラマの劇場版となる『映画 深夜食堂』が入った。その他の写真1位の『ジョーカー・ゲーム』は、柳広司の同名小説を『SRサイタマノラッパー』『日々ロック』の入江悠監督が映画化したスパイアクション映画。出口調査では、「味方がどこにいるのか、誰がどう動くのかラストまで分からない。所々で、この人が!?という意外性があっておもしろかった」「設定が特殊な映画だが説得力があって、頭脳戦というよりアクションが多めで楽しかった」「亀梨くんが白スーツを着こなしていて、アクションシーンがすごくカッコよかった!」「迫力とスリルがあって、深田恭子はキレイでカッコよくて飛び降りるシーンは本当にすごかった!」などの感想が寄せられ、10代から40代を中心に支持を集めた。2位の『マエストロ!』は、再結成したオーケストラ団員たちが、破天荒な指揮者に導かれながら復活コンサートに挑む姿を描くエンターテインメント作品。観客からは「ひとつひとつの音を、映像と共に感じることができ、良い音が出た喜びを一緒に味わっているような気持ちになれた」「映画館で聴く音楽は臨場感があって格別。オーケストラの音楽をより身近に感じることができた」「クライマックスでは鳥肌が立つくらい感動した。松坂桃李の紳士的な雰囲気と、西田敏行の個性豊かなキャラがハマッていた」「音楽が素晴らしいのはもちろん、オーケストラ内の複雑な人間関係をドラマにしていて興味深く、おもしろかった」などの声が上がり、10代から70代の幅広い世代から好評だった。(本ランキングは、1月30日(金)、31日(土)に公開された新作映画11本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2015年02月02日亀梨和也が1月31日に都内で行われた主演最新作『ジョーカー・ゲーム』(入江悠監督)の初日舞台あいさつに登壇し、「監督の『新しい日本映画を』という号令のもと、スタッフ、キャストが全身全霊で取り組んだ作品」とアピール。スパイアクションである本作にちなみ、節分の豆まきならぬ“スッパイ”梅まきでヒットを祈願した。『ジョーカー・ゲーム』舞台挨拶その他の写真舞台あいさつには亀梨と入江監督、共演する深田恭子と伊勢谷友介が出席。第二次世界大戦前夜を舞台に、上官の命に背き、極刑を言い渡された青年(亀梨)が、秘密組織“D機関”の司令官・結城(伊勢谷)から“嘉藤”という偽名と世界を揺るがす機密文書“ブラックノート”を奪取するミッションが与えられる。亀梨は「天気にも恵まれ、すがすがしい気持ちで初日を迎えることができた」と会心の笑み。「多くの皆さんに協力をいただき、映画という大きな船が出発させることができて、感謝しています。たくさんの思いを乗せながら、長い長い航海になることを願っています」とアピールした。ブラックノートを持つとされるアメリカ大使の愛人を演じる深田は、「去年の1月に撮影して以来、皆さんに観てもらえる日を楽しみにしていました。今までにない映画になっている」と自信のコメント。ただ、「3階の高さから飛び降りて撮影したシーンが、(本編には)活かされていなかった」と“本音”を明かし、入江監督を慌てさせる場面も。深田は「いや、クレームではありません。皆さんに『私は3階から飛び降りたんです』って知っていただきたくて」とフォローしていた。『ジョーカー・ゲーム』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年01月31日亀梨和也が1月31日(土)、主演作『ジョーカー・ゲーム』の初日舞台挨拶に共演する深田恭子、伊勢谷友介らと登壇。深田さんとの牛舎でのラブシーンについて「先日の完成披露で話題にしたら、上映中に笑いが起こってしまって…」と反省しきりだった。第30回吉川英治文学新人賞や第62回日本推理作家協会賞を受賞した柳広司の同名スパイ小説を『SR サイタマノラッパー』シリーズの入江悠監督が映画化。第2次世界大戦前夜を舞台に、上官に背き死刑を言い渡された陸軍士官の青年(亀梨さん)が、軍内の秘密組織「D機関」の結城中佐(伊勢谷さん)に助けられ、嘉藤という偽名と、“ブラックノート”と呼ばれる機密文書を奪取するミッションを与えられる。亀梨さんは「新しい日本映画を…という監督の号令のもと、スタッフ、キャストが全身全霊で取り組んだ作品。今日という日を盛り上げるため、多くの皆さんにご協力いただいた」と感謝の意を表した。一方、謎の女リンを演じた深田さんは「飛び降りるシーンで、監督から『リハは2階からですが、本番は3階からです』と言われて…。実演を大切になさる演出かと思ったら、映像にはそこ(3階からの飛び降り)が活かされていなくて」と苦笑い。すぐさま「クレームではないんですよ」と訂正し、笑いを誘っていた。公開を前に、昨年12月24日から1月28日まで「Dead or Alive(謎解き)キャンペーン」を全国の映画館で実施した本作。この日は亀梨さん本人が、ポイント上位13劇場から、御礼舞台挨拶を行う1劇場を抽選で選ぶことになり、愛知・ミッドランドスクエアシネマに決定した。当初は1劇場のみの予定だったが、亀梨さんからの「もう1つくらい、大丈夫ですよね?」の一言で急きょ、“太っ腹”な再抽選が行われ、長野・松本シネマライツでの舞台挨拶も決定。来月にも亀梨さんと入江監督が、愛知と長野の劇場に駆けつけることになった。また、節分が近いということで、亀梨さんらが豆ならぬ“スッパイ”梅をまく場面も。野球で鍛えた剛腕で、劇場後方まで梅が投げ込まれると、ファンは大歓声をあげていた。『ジョーカー・ゲーム』は1月31日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョーカー・ゲーム 2015年1月31日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ジョーカー・ゲーム」製作委員会
2015年01月31日そこにいるだけで「普通じゃない」雰囲気を醸し出す俳優――それが伊勢谷友介である。カリスマ性、オーラ、磁力…どんな言葉で表現すべきか?2時間弱の映画の中で、役柄の重要度に比して、彼の登場シーンは決して多いとは言えない。だが凄まじいまでの影響力でもって、謎に包まれた男を演じ切り、強い衝撃を観客の心に残す。メガホンを握った入江悠監督が求めたのはまさにその存在感だった。柳広司の人気小説を原作とした大スケールのスパイアクションムービー『ジョーカー・ゲーム』。世界情勢が不穏な雲行きを見せる第二次世界大戦前夜、死刑執行の直前に救われ、軍内の諜報組織“D機関”の一員となった元軍人の青年が、世界を揺るがす新型爆弾の設計図を巡り暗躍する姿を描く。伊勢谷さんが演じたのは、“D機関”の創設者であり、亀梨和也演じる主人公を引き取り、スパイへと仕立てあげていく謎多き男・結城。例えば、放送中の大河ドラマ「花燃ゆ」で伊勢谷さんが演じている吉田松陰が、幕末の志士を育て新たな時代の礎を作った“表舞台”の人間であるとするなら、結城の存在はフィクションとはいえ、歴史の裏で名を残すことなく未来のために奔走した男。伊勢谷さんは、そこにある種の“美学”を感じ取った。「最初、原作のことを知らずにお話をいただいて『鉄の男が来た!』と思いました。結城はものすごく目的意識の高い男。全てのことを呑みこんでいないと、この立場でこの立ち居振る舞いは出来ないだろうと思います。彼がやっているのは、(暴走する)軍部の尻拭い、ごみ掃除のようなことですが、軍のためではなく日本のための仕事としてやっている。それはすごく大切な精神だと思うんです。表に出るわけでもなく、欲もなく、目的の根本にあるのは自分ではなくて他の人々なんです。いろんなことを経験して、人間の良い部分も最低の部分も理解した上で、やらなくてはいけないこと、未来を見据えています。だから冷静ですごくドライなんですけど、一方で『次は死ぬかもな』なんてことをサラッと冗談とも本気ともつかない口調で言ったり、どこかでこの状況を楽しんでなくもない(笑)。魅力的な男だと思いました」。入江監督は伊勢谷さんの言葉にうなずき「日本にとって、最終的には負け戦になるわけで、結城はあれだけ頭が良いのだから、それが分かってないはずがない。それを知った上で、何とか国を救おう、状況を好転させようと奔走する。そんな人たちはこれまでの歴史の中でもたくさんいたと思う。表舞台に立たない“陰”の人たちに焦点を当てたかった」と語る。結城という役に関して、入江監督は伊勢谷さんに全幅の信頼を寄せ「現場で役について話したことはほとんどなかった」という。「伊勢谷さんがこれまでやられてきた活動や、積み重ねてきた様々な役をお借りした感じですね。結城はずっと日本にいるけど、グローバルな視点を持っている人物。僕は、役には自然とその俳優さんのそれまでの人生や生き方が、無意識であれ滲み出てくるものだと思ってます。やはり、結城という役を演じるにあたっては、当時の日本が置かれている状況や戦争の在り様といった部分について問題意識を持ってない人では難しい。同時に伊勢谷さんは監督業やそれ以外にもいろんな活動をされていて、正直、同世代の俳優でここまでグローバルな視点を持っている人はいないと思った。最初にプロデューサーから名前が上がった時『大丈夫』と確信したし、現場では本当に雑談ばかりで(笑)、役のことは全くと言っていいほど話してないんです」。伊勢谷さんが撮影に参加したのは、クランクインして最初の1週間ほど。つむじ風に舞う枯葉の中から現れる登場シーン、恐いほどによく似合っている特注の軍服、過去やその経歴について一切語られることのない結城の人となり――その全てを楽しんだよう。たびたび発せられる「もっとやりたかった」という言葉からはハマリ役を手に入れた手応えをうかがわせる。「正直、もうちょっとやりたかったです(苦笑)。ようやく、この歳になってこれまでとはまた違う役どころというか、いまの亀梨くんの年齢とは異なる立場の役が舞いこみ始めてきたのを感じていて、すごく楽しいです。と同時に、映画を通じて徐々に役柄の成長を見せるのではなく、もう最初からどっしりとそのキャラクターがそこにいないといけない。それは初めての経験でした。“消化不良”と言うとネガティブな意味に捉えられちゃうし、そうした思いはいつもどんな役に対してもあるんですが、今回は特に撮影に参加した時間が短かったのでもっとやりたかったという思いが強いです」。一方で入江監督は、わずか1週間とはいえ伊勢谷さんの存在感に、作品の中のみならず現場の空気という意味でも大いに助けられたとふり返る。「やはり僕にとってもこういうジャンルもこれだけの規模での撮影も初めてで、亀梨くんにとっても初めての経験が多い中で、最初の撮影が伊勢谷さんで始まって、安心させてもらいましたね。そこで『大丈夫だ』という手応えを持って、亀梨くんと一緒にその後の海外でのロケに臨めたというのはあると思います。伊勢谷さんとしては短かったでしょうが(笑)、僕らとしてはすごくいい始まりでした」。先ほど、年齢を重ねることによる立場や役柄の変化の話も出たが、いまの伊勢谷さんの目に、主演の亀梨さんはどのように映ったのだろうか?「僕が実際に見たのは最初の1週間だけで、完成した映画で観て大部分がさらに大変な海外での撮影のところなので、なおさら彼の苦労が実感できましたね。自分の役柄や立ち居振る舞いを現場で作り上げていくのは、すごく好きで得意なんだろうなというのは感じました。これまでお仕事させていただいたジャニーズの方もみなさんそうでしたが、自分がやらなくてはいけないこと、作り込まないといけない部分に対して、きっちりと準備して、必ずきちんとやってくる。そこに関しては安心感もあったし、僕自身、ちゃんとやらなきゃという気持ちにさせてもらいました」。決して伊勢谷さんはいわゆる“カメレオン俳優”と呼ばれるタイプではない。どの作品を見ても、例えば体重をギリギリまで落とした『あしたのジョー』の力石徹役でも、高杉晋作を演じた「龍馬伝」でも、ひと目見て“伊勢谷友介”であると認識できる。それでいて、歴史上の人物から人気漫画のキャラクターまで、全く異なる個性を見事に演じ分ける。本人はこうした“違い”をどのように感じているのか?「いまふり返ると、それなりに冷静に見えてきますが、ここに至るまでには実は何も考えていなかったんです。僕自身は“まな板の鯉”という意識で、料理人である衣裳さん、メイクさん、そして監督が作ってくれるものをそのまま受け取っている感じです。ただ、年齢を重ねる中で、そうしたたくさんのものが自分の中で蓄積されて、ある程度ジャンル分けされているというのはあるかもしれませんね」。「ここからは、ちょっと自己流の役作りの話ですが…」と断って伊勢谷さんは続ける。「現代劇の何も背負ってない普通の人間なら、いまこうして喋っている感じでいいんですけど、役によってはそこを超えたステージに行かなくちゃならなくなる。例えば、白洲次郎(NHKドラマ『白洲次郎』)はまだ自然でしたが、高杉晋作や力石徹になってくると、どこかでキャラクターを“作っている”部分が強くなってきます。そこで『それが自然に見えるのか?』という問題が出てくるんですけど、『自然ではないけれど、納得できればいい』という意識ですね。物語の中で必要なこと、やらなくてはいけないことがある程度明確になったら一度、演じてみる。やっていく中で自分の身に着いてきて、その人物に必要な空気感が少しずつ出せるようになってくるんです。特に必要以上に何も考えてなくて、流れに身をまかせた結果としてそのキャラクターに辿り着いているって感じです。演じている最中は(役の人物として)ムチャクチャ能動的に感じられるように意識してますが、全体を見るとすごく受動的に仕事してるんですよね(笑)。あとは、俳優って自分が観た他の映画から影響を受けているところもあると思いますよ。それから、僕は代表業(※株式会社リバースプロジェクト)をやっているので、その経験から出てくるものも大きい。やはり監督も仰ったとおり、その人のフィルターで何を善しとしてきたか?それは意識していなくても結果的に芝居に出ていると思ってます」。原作小説ではシリーズが進むにしたがって、徐々に結城の秘められた過去や、その人間性についても描かれる。スパイアクションを堪能しつつ、結城に関しては伊勢谷さんと同じく“消化不良”と感じる欲張りな観客も多いはず。30代後半から不惑の40代へと差し掛かるこの時期の伊勢谷さんにとっての“代表作”となるよう、さらなる続編を期待したい。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:ジョーカー・ゲーム 2015年1月31日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ジョーカー・ゲーム」製作委員会
2015年01月30日スパイ映画『ジョーカー・ゲーム』で敏腕スパイを演じている亀梨和也が、1月20日(火)に開催された試写会に登壇。亀梨さんは果たして本当にスパイに向いているのか?を測る“適性検査”を受けたが「女性に弱いちょっとHなスパイ」という結果に会場が沸いた。柳広司の人気小説を『SR サイタマノラッパー』シリーズの入江悠監督が映画化。戦争に向けて緊張が高まる中、諜報を任務とする“D機関”の一員となった青年が、各国が入手を目論む新型爆弾の設計図を巡り奮闘するさまを描く。この日は、亀梨さんに加えて、軍事評論家で危機管理コーディネーターとしてバラエティ番組などでも活躍するテレンス・リー、心理コンサルタントの晴香葉子も出席し、フィジカルとメンタルの両面から亀梨さんの“スパイ適性”を診断!フィジカル面ではテレンスさんが投げたボールをどのようにキャッチするか?イスにどう座り、どのように立ち上がるか?さらに筋肉の付き方まで細部にわたってチェック。メンタル面では晴香さんが、様々な心理テストを仕掛け、その答えから亀梨さんの内面や人間性を探った。亀梨さん自身、検査前は自身はスパイに「向いてない!」と断言。「酒が入ると『オレ、スパイなんだ。マジで内緒ね!』って言っちゃいますよ(笑)」と語っていたが、結果やいかに…?まず、フィジカル面だがテレンスさんは「均整がとれた体ですが、大事なのは下半身。ふくらはぎのヒラメ筋が跳躍や粘りで一番大事ですがすごく発達してる。ぶら下がったりするときの広背筋もしっかりしてる!」」と絶賛。イスに浅過ぎず深過ぎず座ったことに関しても「浅いとすぐに動けるけど、疑われやすいし、深く座ると動けない。(亀梨さんは)完璧な座り方で文句のつけようのない!」と手放しで称賛する。唯一、マイナスだったのがボールのキャッチの仕方で、両手でしっかりと受けたのは「慎重さ」を表しているが、どちらの手も塞がってしまうのはスパイとしてマイナスと判断したとのこと。一方、心理面では「自宅に爆弾が仕掛けられました。どこから探す?」という問いに、亀梨さんは「リビング」と回答。これは、価値観、大事にしている場所を示すということだが、自室ではなく家族や客も来るリビングを選んだことは、自分のことではなく、家族や友人、恋人の方を大切にする性格を指しているとのこと。自分以外を優先する姿勢はスパイ向きと言えるが、晴香さんは「ハニートラップにかかりやすい性質。女性に弱いタイプ」とも指摘する。このほか、いくつかの設問への答えを踏まえ最終的に「93%」と高いスパイ適性を見出された亀梨さん。だが、晴香さんが最後に「チームに新たな女性メンバーが入ってきたとき、まず彼女のどこを見るか?」という問いを投げかけると、少し考え「目ですかね?」と答えた。晴香さんによると「目と答えた人は“見た目重視”」とのことで「タイプの女性に弱い」とも。やはり、スパイとして高い能力を輸しつつも、女性でつまづく傾向が見られるよう…。亀梨さんは「女性に弱い、ちょっとHなスパイ」という診断結果に「自覚あります(笑)」と語り、女性ファンで埋まった客席からは笑いと歓声が上がっていた。『ジョーカー・ゲーム』は1月31日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョーカー・ゲーム 2015年1月31日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ジョーカー・ゲーム」製作委員会
2015年01月20日映画『ジョーカー・ゲーム』の完成披露試写会が1月8日(木)に都内で行われ、主演の亀梨和也(KAT-TUN)をはじめ、共演の深田恭子、伊勢谷友介、入江悠監督が舞台挨拶に登壇し、ファンの歓声を浴びた。柳広司のスパイサスペンス小説の映画化。第二次世界大戦前夜、諜報により陰で日本を支える「D機関」に所属することになった青年が、米英独などが狙う新型爆弾の設計図を巡り頭脳と肉体を駆使した戦いを繰り広げる。入江監督は「『新しい日本映画を作ろう』を合言葉にやってきた」と完成した作品への自信を口にする。亀梨さんは、監督のその言葉を受け止めて「日々ミッションでした。朝、監督のところに行って『亀梨くん、洋服全部脱いでここに立って』と言われたら『ハイ』と言う覚悟で臨みました」と全てを委ね、強い思いで参加したことを明かす。「なかなかこんな作品に出会うことはないし、このタイミングで出合えて、僕の財産になってくれると思う」と力強く語った。深田さんも凄まじいアクションを披露しており、特に亀梨さんとナイフを使って戦いを繰り広げるシーンもあったが「アクション指導の方に『亀梨さんの顔を狙っていい。亀梨さんは絶対に避けるから』と言われました。本当に避けてくださって、頼もしかったです」とふり返った。2人のラブシーンに関する質問には客席の女性ファンから悲鳴が上がり、思わず伊勢谷さんが「彼女か!」とツッコミを入れる一幕も。亀梨さんは「すごく大変でした。丸々2日間かかったんです」と“濃厚”な撮影を述懐。「藁の上で、特殊なシチュエーションで牛が横にいて(笑)、シーツのようなものにくるまって…」とその時の様子を生々しく描写し、ファンの想像力を焚きつけていた。『ジョーカー・ゲーム』は1月31日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョーカー・ゲーム 2015年1月31日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ジョーカー・ゲーム」製作委員会
2015年01月08日映画『ジョーカーゲーム』の完成披露試写会が1月8日に開催され、主演の亀梨和也(KAT-TUN)、深田恭子、伊勢谷友介、入江悠監督が上映前の舞台あいさつに登壇した。その他の画像柳広司の人気連作短編小説を『SR サイタマノラッパー』シリーズの入江監督が映画化。大戦前夜、ある事件で陸軍内で極刑に処されるところ、諜報機関である“D機関”に所属することになった青年が、スパイとして新型爆弾の設計図を手に入れるべく暗躍するさまを描き出す。亀梨はこれから映画を観る観客に「フラットな気持ちで観て、全身で楽しんでいただけたら」と呼びかける。スパイ役ということでかなり激しいアクションにも挑戦しているが「CGを多く使う作品ではなく、体感しながら日々やっていくという幸せな撮影でした。監督に『亀梨くん、洋服全部脱いでそこに立って』と言われたら『はい』と言う覚悟で『NO』という答えを持たずに120パーセントで臨みました」と充実した表情を見せた。深田も華麗なアクションを披露しているが「アクションのリハーサルで『壁を蹴って人を乗り越えて倒す』と聞いて『え? できるの?』と戸惑いがありました」と語りつつ「アクションを通して演じることでまた違う新しい発見がありました」と自ら切り拓いた新境地への自信を口にした。D機関の司令官という立場で、撮影は日本国内のみでアクションもほとんどなかった伊勢谷はふたりの話を聞いて「ホントに日本だけでよかったです」とホッとした表情。亀梨はしかし、そんな伊勢谷の登場シーンは決して多くないながらも存在感の大きさに言及。「僕らは“動”の部分だけど、伊勢谷さんは“静”の部分でところどころしっかりと締めてくださいました」と語った。5週間におよぶ海外での撮影で、亀梨は現地と日本を何度も往復したが、ある時、現地の宿泊先のバスマットが不衛生だったため、わざわざ日本から深田のためにバスマットを買ってきてプレゼントしたという。深田は感激の面持ちでこのエピソードを明かし、亀梨は照れ笑いを浮かべていたが、伊勢谷が何気なく深田に「そのバスマット、(日本に)持って帰ってきたの?」と問うと、場の空気は一変…。深田は笑顔のまま沈黙し、バスマットをそのまま現地に置いてきたことを示唆。亀梨は「傷つくじゃないですか…」と余計な質問を発した伊勢谷に恨み節を漏らし、会場は笑いに包まれた。『ジョーカー・ゲーム』1月31日(土)全国東宝系にて公開
2015年01月08日2014年、日本のみならず世界中が沸いたディズニーのミュージカルアニメ『アナと雪の女王』。その社会現象的大ヒットを受け、大みそかに行われた紅白歌合戦では、同じく大ヒットを記録した「Let It Go~ありのままで~」をまずMay J.が歌い上げ、日本語版でアナの声を演じた神田沙也加が「生まれてはじめて」を熱唱。字幕版で雪の女王エルサの声を務めたイディナ・メンゼルが圧倒的な歌声で披露した「Let It Go」を、最後には出演者全員で合唱するなど、昨年の最後の最後まで盛りあがりを見せていた。さらには、名匠クリント・イーストウッドが自らもファンだったポップスグループ「フォー・シーズンズ」の物語を彼らの音楽とともに紡いだ『ジャージー・ボーイズ』、井上三太による伝説的コミックを園子温監督が豪華キャストで実写映画化したバトル・ラップ・ミュージカル『TOKYO TRIBE』、入江悠監督が映画化した青春ロックムービー『日々ロック』など、洋画でも、邦画でも音楽映画が次々に公開された1年となった。実は2015年も、ブロードウェイ・ミュージカルの映画化『ANNIE/アニー』(公開:1月24日)、ロッテルダム国際映画祭正式出品も決まった渋谷すばる主演の『味園ユニバース』(公開:2月14日)から、実写版『シンデレラ』と同時公開となる待望の続編『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』(公開:4月25日)など、幅広いジャンルの音楽映画が続々登場。その大きなムーブメントは、継続していくようだ。まず、『ANNIE/アニー』は、『ハッシュパピー~バスタブ島の少女~』で注目を集めた天才子役クワヴェンジャネ・ウォレスが、現代の“アニー”として名曲「TOMORROW」を歌い、観客を魅了。共演はオスカー俳優のジェイミー・フォックス、新婚のキャメロン・ディアスと豪華な顔ぶれ。第72回ゴールデン・グローブ賞ミュージカル/コメディ部門において「主演女優賞」と「主題歌賞」にノミネートされている。続く、『マエストロ!』(公開:1月31日)では、次世代を担う若手実力派・松坂桃李と日本映画界の顔・西田敏行が、それぞれヴァイオリン演奏と指揮に初挑戦。オーケストラの人間模様が鮮やかに、ときにコミカルに描き出されていく。特に、松坂さんが猛特訓でマスターしたという、スタジオジブリ『耳をすませば』の天沢聖司さながらのヴァイオリニスト姿には注目。2月には、渋谷さんが映画単独初主演を務め、二階堂ふみや鈴木紗理奈らと共演する『味園ユニバース』が公開となる。本作は、『リンダ リンダ リンダ』『苦役列車』『もらとりあむタマ子』など、オリジナリティ溢れる“青春”を描くことに定評のある山下敦弘が監督を務め、大阪を舞台に音楽をふんだんに使った人間ドラマを描く。俳優として高く評価されながらも、“歌い手”であることにこだわり続けてきた渋谷さんは、山下監督のもとでその才能を爆発させ、本作で出会った「歌しか記憶がない男」というキャラクターを好演。本作の主題歌も担当し、劇中では和田アキ子の「古い日記」、松田聖子の「赤いスイートピー」、スピッツの「チェリー」など懐しい名曲を歌い上げるなど、その歌唱力が存分に発揮されている。また、大阪を拠点に活動するエンタテインメント集団「赤犬」と渋谷さんとのコラボレーションも必見だ。さらに、3月、4月はディズニー・ミュージカルが相次いで登場。メリル・ストリープやジョニー・デップなど豪華キャストが出演した『イントゥ・ザ・ウッズ』(公開:3月14日)は、赤ずきんやシンデレラといったおとぎ話の主人公たちの、ハッピーエンドの“その後”を描き出していく。第72回ゴールデン・グローブ賞ではミュージカル・コメディ部門「作品賞」「主演女優賞」(エミリー・ブラント)と、メリルが「助演女優賞」にノミネートされ、注目を集めている。そして、『アナと雪の女王』の新作短編『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』では、イデナや、アナ役のクリスティン・ベルらオリジナルキャスト&スタッフ陣が再集結。「Let It Go」を始めする数々の名曲を生んだ、ロバート・ロペス&クリステン・アンダーソン=ロペスも再び音楽を担当し、新曲を書き下ろすという。2015年も注目の音楽映画。あなたは、どんな音楽に酔いしれたい?(text:cinemacafe.net)■関連作品:ANNIEアニー 2015年1月24日より全国にて公開(C) 『ANNIEアニー』
2015年01月06日少女コミックの実写化で絶大な人気を獲得した福士蒼汰を始め、新年早々に人気女優との結婚を決めた染谷将太や東出昌大、大ヒット中『海月姫』の菅田将暉や長谷川博己、大河ドラマの熱演の後は華麗なヴァイオリニストに扮している松坂桃李など、昨年も大活躍で魅せてくれた人気俳優たち。では、2015年はどうだろう?ネクストブレイク必至の8人の若手たちを、シネマカフェが厳選してご紹介!■山崎賢人&葉山奨之、全国的ブレイク必至枠“朝ドラ「まれ」”まずは、2014年のブレイク男子のひとりとしても紹介し、主演した『L・DK』から“壁ドン”の立役者といわれた山崎賢人(20)だ。今年は3月スタートのNHK朝の連続テレビ小説「まれ」で、ヒロイン・土屋太鳳演じる津村希(まれ)の同級生・圭太役に抜擢。近年、朝ドラヒロインの相手役といえば、向井理を始め、高良健吾、松坂さん、福士さん、東出さんに、昨年同時期の「花子とアン」からは鈴木亮平、窪田正孝といったブレイク男子を続々と生み出してきた“枠”。それだけに、山崎さんの人気は10~20代の女性のみならず、幅広い年代+全国区へとさらに拡散する可能性大。山崎さんは、雑誌「ピチレモン」のメンズモデルとしてデビュー後、2010年から俳優として活動を始め、橋本愛とW主演の『管制塔』で映画デビュー。『Another アナザー』や『ジンクス!!!』、TVドラマ「35歳の高校生」などから注目を集め、2014年は『L・DK』ほかドラマ「弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」「水球ヤンキース」に次々出演。「水球ヤンキース」で披露した、サッカーで鍛え抜かれた“細マッチョ”な筋肉に目を奪われた女子たちは数知れず、年末に行われた2nd写真集の発売イベントには4,500人ものファンが殺到した。初舞台にして初主演を務めた「里見八犬伝」を終えたいまは、熱いハートを持つ演技者としてひと皮向けた格好だ。同じく「まれ」からは、希の弟・一徹役の葉山奨之(19)にも注目。『渇き。』や『シャンティ デイズ365日、幸せな呼吸』では、そのルックスとは裏腹に怪しげな若者を好演、スクリーンに強い印象を残し、ドラマ「Nのために」では榮倉奈々の弟役でも注目を集めた。大河ドラマ「軍師官兵衛」の最終話では、成長した豊臣秀頼の姿で登場していたことも記憶に新しい。2015年は「まれ」のほか、「ごめんね青春!」や能年玲奈との「カルピスウォーター」CMなどでこちらも注目株の小関裕太、『at Home』『ストロボ・エッジ』『ストレイヤーズ・クロニクル』と映画3本が控える“ネクストブレイク女子”のひとり・黒島結菜と共演する『あしたになれば。』などが公開に。岩井俊二初プロデュースで話題となったドラマ「なぞの転校生」や、「乃木坂46」の秋元真夏、生田絵梨花、橋本奈々未と共演する山下敦弘監督の『超能力研究部の3人』(公開中)と有名監督からもお墨付き。卓越した演技力と美少年のルックスを兼ね備えた、将来、“大化け”する可能性を秘めた若手の登場といったところだ。■さらなる覚醒を見せる!? ブレイク女子と共演する野村周平&村上虹郎&柳楽優弥ブレイク女子のお相手といえば、『日々ロック』で二階堂ふみをヒロインにはじけた熱演を見せた野村周平(21)。「顔が小さくて手足が長いイマドキのイケメン」を封印し、ダサくて情けないヘタレの主人公を見事演じ切ったことに、監督の入江悠を始め映画関係者から高い評価を得た。佐藤浩市&樋口可南子共演の感動作『愛を積むひと』(初夏公開)では、佐藤さん演じる主人公の“石積み”を手伝う青年・徹役に。相手役を務めるのは、早くも“2015年の顔”といわれているネクストブレイク女子・杉咲花だ。また、「JR SKISKI」のCMで広瀬すずと共演している若き個性派・村上虹郎(18)も要チェック。父は俳優の村上淳、母は歌手のUAという2世俳優で、昨年カンヌ国際映画祭を沸かせた河瀬直美監督作『2つめの窓』で映画初主演にしてデビュー。独特の存在感を放ち、河瀬監督や父・村上さんとともにカンヌの地も踏んだ。川口春奈、本田翼らも出演し、“ブレイク女子”輩出CMとして知られるJRのスキーCMでは、広瀬さんが一瞬でときめく、ちょっと素朴な役柄で「あの子は誰?」と話題になっている。今年は、『百瀬、こっちを向いて。』の元「ももクロ」早見あかりと『忘れないと誓った僕がいた』に主演。また、小出恵介主演で薬丸岳の江戸川乱歩賞受賞作を連続ドラマ化する「天使のナイフ」(WOWOW)では、少年犯罪の加害者役で北村匠海、清水尋也らと問題作に挑む。これらでも、親の七光りだけではない個性派イケメンぶりを発揮してくれることだろう。さらに、昨年、テレビ東京の隠れた人気枠(?)「ドラマ24」にてドラマ化された人気マンガ原作の「アオイホノオ」では山本美月と共演し、映画『闇金ウシジマくん Part2』では門脇麦と共演するなど、作品ごとに全く違った役柄ながら圧倒的な存在感を発揮していた柳楽優弥(24)にも再ブレイクの兆しが。ナース版“白い巨塔”といわれる堀北真希主演のドラマ「まっしろ」(TBS)では、アメリカ帰りのエリートドクター・仲野孝太郎役で連続ドラマのレギュラーに。瀬戸康史とW主演を務める映画『合葬』(秋公開)も控えており、もはや“『誰も知らない』の~”という形容詞が不要な実力派俳優として、引っ張りだこになる可能性を秘めている。■特撮枠は「ファブリーズ」高杉真宙、『アオハライド』千葉雄大&吉沢亮にも注目一方、福士さんや菅田さん、さらには佐藤健、綾野剛ら名だたる人気俳優を輩出してきた「仮面ライダー」シリーズを始め、若手の登竜門といわれる特撮出身者も見逃せない。まずは、「仮面ライダー鎧武」の呉島光実/仮面ライダー龍玄役で名を馳せ、「ファブリーズ」のCMでもすっかりお馴染み、現在は「レオパレス21・学割編」のCMで堀北さんと共演中の高杉真宙(18)だ。『渇き。』では別人のような強烈なキャラに扮していた高杉さんは、1月13日(火)スタートの新ドラマ「ゴーストライター」(フジテレビ)で、13年ぶりに連ドラに主演する中谷美紀が演じる“天才作家”・遠野リサの、手に余る反抗的な息子・遠野大樹役に。『渇き。』での共演シーンはなかった2人だが、昨年、大きな騒動となったテーマを取り上げた問題作で、水川あさみ扮する“ゴーストライター”に頼らざるを得ないほど才能の枯渇に直面する中谷さんの、もうひとつの悩みのタネとなる高校生の息子をどう演じてくれるのか、期待が膨らむ。そして、年末年始も大ヒット中の『アオハライド』と人気ドラマへの出演でいっそうファンを増やした、元「仮面ライダーフォーゼ」の朔田流星 / 仮面ライダーメテオこと吉沢亮(20)と、元「天装戦隊ゴセイジャー」のレッド、千葉雄大(25)も今後さらなるブレイクを見せそうだ。ネクストブレイク筆頭の山崎さんとは「水球ヤンキース」ですでに共演済み。吉沢さんは、フォーゼ役の福士さんがひと足先に大ブレイクを果たしてはいるが、そのキラキライケメン度の高さは小湊亜耶役にぴったりと“アオハル”ファンも太鼓判。菅田さん&野村さん共演の『男子高校生の日常』、佐藤さん主演の『カノジョは嘘を愛しすぎてる』や「地獄先生ぬ~べ~」などに立て続けに出演し、ファンが急増中だ。もちろん千葉さんも、「きょうは会社休みます。」で仲里依紗演じる大川瞳に想いを寄せる同僚、加々見龍生役をキュートに演じていたことでも話題に。『アオハライド』では一転、本田さんを追いかける“肉食ぶり”も垣間見せているほか、秋元才加との料理トーク番組「カップルキッチン」(CS・フジテレビTWO)の新米夫ぶりなどから、その“天使系”を超えた柔軟な“ギャップ”キャラが引く手あまたとなりそう。さて、あなたが注目するネクストブレイク男子は、いったい誰?(text:cinemacafe.net)
2015年01月03日亀梨和也が主演する映画『ジョーカー・ゲーム』の公開を記念して、WEBとリアルを連動させた謎解きキャンペーンが本日よりスタートし、亀梨のコメントが到着した。その他の写真謎解きキャンペーンは、映画公式サイトにある特設ページで出題される“指令”に沿って謎を解き、本キャンペーンのポイントとなる“JOKER”を獲得し、トップスパイを目指すもの。指令の中には、日本全国300館以上の劇場や、4000店舗以上の書店などに掲出される謎を解くものもあり、指令をクリアした“JOKER”のポイントによってランキングが形成される。上位者には特典が用意されているほか、キャンペーンの結果によって、特別舞台あいさつの会場候補地が決定される。指令を出すのはD機関の司令塔・伊勢谷友介演じる結城中佐で、亀梨も機関の一員としてキャンペーンに参加し、自作の“謎”を出題する予定だ。亀梨は「今回の映画は、スパイとしての緊張感の溢れる、スリルと迫力満載の作品となっています。そして、このキャンペーンは、そんな映画の世界感を存分に味わって頂ける、おもしろいキャンペーンとなっています! みなさんと一緒にこの謎解きに参加しますので、新人スパイとしてミッションを一緒にクリアしましょう。今後、僕が出題する“謎”も楽しみにしていて下さい!」とコメントを寄せている。映画の原作は、柳広司の同名サスペンス小説。『SRサイタマノラッパー』『日々ロック』の入江悠が監督を務め、第二次大戦前夜という設定の架空の世界を舞台に、秘密組織“D機関”の一員として機密文書奪取を命じられたスパイの2週間をスリリングに描く。『ジョーカー・ゲーム』2015年1月31日(土)全国東宝系にて公開
2014年12月24日TOKYO MXで円谷プロダクションの特撮TVドラマを放送する番組「円谷劇場」にて、2015年1月4日から放送時間を拡大して『ウルトラQ』と『ネオ・ウルトラQ』と2作品の放送がスタートする。「円谷劇場」は2005年より放送が開始され、『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『ウルトラマンタロウ』などの『ウルトラマン』シリーズや『ミラーマン』『プロレスの星 アステカイザー』『怪奇大作戦』などの円谷プロの特撮TVドラマを放送。今回、2015年に放送10周年を迎えるにあたって放送時間を30分拡大し、関東圏地上波では28年ぶりとなる『ウルトラQ』(1966年)と、地上波初となる『ネオ・ウルトラQ』(2013年)の2作品を続けて放送する。放送時間は『ウルトラQ』が毎週日曜24:00~24:30、『ネオ・ウルトラQ』が毎週日曜24:30~25:00。『ウルトラQ』は、円谷プロ最初のTVシリーズで、日本初となる本格怪獣特撮ドラマ。星川航空のパイロット・万城目淳と助手の戸川一平、毎日新報のカメラマン・江戸川由利子が、宇宙における地球と自然界のバランスが崩れた時に発生する数々の怪現象に挑んでいく。本作はモノクロ作品でありながら、劇場映画用と同じ35mmフィルムで撮影されていたが、今回のデジタルリマスター化によって半世紀前には見られなかった細部まで明らかになっているという。そして『ネオ・ウルトラQ』は、『ウルトラQ』のセカンドシーズンに位置する作品で、心理カウンセラーの南風原仁とライターの渡良瀬絵美子、バー「トビラ」のマスター白山正平の3人が、人知を超えた力に立ち向かっていく物語。1話完結の基本フォーマットを引き継ぎ、石井岳龍氏、中井庸友氏、入江悠氏、田口清隆氏といった4人のクリエイターが監督を務めている。また、今回の放送に向けて『ウルトラQ』で江戸川由利子役を務めた桜井浩子は、「皇居の御濠端ロケでクランクインしてから約50年…『ウルトラマン』シリーズの第一作を体感してくださいね!」と、喜びのコメントを寄せている。(C)円谷プロ(C)2013 円谷プロ・WOWOW
2014年12月17日公開中の映画『日々ロック』でロックバンド「ザ・ロックンロールブラザーズ」のメンバーを演じる主演の野村周平、岡本啓佑(黒猫チェルシー)、前野朋哉と入江悠監督が12月6日(土)に舞台挨拶を行ない、本作が香港・台湾で公開されることも発表された。人気漫画を原作に、金なし、風呂なし、彼女なしのヘタレロッカーが、ライヴに乱入してきたトップアイドルとの出会いを通じてロックの高みを目指していくさまを描き出す。キャスト陣の耳にも、公開後に映画を観た人々の感想や反応は入ってきているよう。野村さんは「自分も友達と一緒にレイトショーを見に行きました。酔っぱらって気持ちよく観れました(笑)」と明かし、「周りからも『よく頑張ってるね』と言われます」とニッコリ。前野さんも「2回観に行った」と明かし「周りの反応もよくて『熱くなった』と言われます」と語る。前野さんの奥さんも映画を観たそうで「『前野くん、最初は固かったけど、進むにつれて慣れて、成長していくのが見えて良かったよ』となぜか上から目線で言われました(笑)」と仲睦まじい(?)様子を語り、会場は笑いに包まれた。この日は、観客との質疑応答も行なわれた。劇中のモジャモジャのパーマについての質問に野村さんは「5時間くらいかかりました。結構、金かかってます。直毛でかかりにくいんです。戻すのは3時間くらい。次の日にドラマのリハーサルもあったので」と明かす。また、ある観客からは劇中で野村さんが生のアジを手に握ったまま、東京に向かって走り出すシーンで、東京に着くとその魚が干物になっていた!という目ざとい指摘も。入江監督は、東京到着までの時間の経過を見せたと語りつつ「気づいたら(アジが)開いてた(笑)。すごくシリアスなシーンで(生から干物に)変わってるんですよね…。スタッフも『え?干物?』って顔をしてました」と述懐。前野さんは自身が足を運んだ劇場で「映画館がちょっとざわついてました。小声で『干物?』って(笑)」と明かした。そして、香港と台湾での来年の公開決定が発表されると、会場は大きな拍手に包まれる。入江監督は「何回か僕も行ったことがあり、自分の映画がかかるのが夢でした」と喜びを語る。中国人のクォーターであり、中国語が堪能なことで知られる野村さんは、この機会に公開を待ちわびる海外のファンに向けて、中国語でメッセージを読み上げる。最後に中国語で、劇中のセリフである「ロックは世界を変えられる」と力強く語り、会場は再び拍手に包まれた。『日々ロック』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日々ロック 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
2014年12月06日2015年2月14日(土)に東京・シダックスカルチャーホールで俳優の入江甚儀と市川知宏によるファンイベント「じんとも」の開催が決定した。入江甚儀と市川知宏は、同時期にデビューを果たし、現在TVドラマや映画などで活躍する若手人気俳優。同イベントは今年の6月に初めて開催され、今回で3回目。初の1日2回公演で行なわれるこの日の公演は、バレンタインデーにちなんで第1部を『Sweet Party』、第2部を『Bitter Party』と銘打ち、『Sweet Party』では「甘い」、『Bitter Party』では「少し大人」のふたりが見られるイベントになる予定だ。同イベントのチケット一般発売は2015年1月10日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけてじんとも特設サイトでは先行を実施。受付は12月6日(土)昼12時から14日(日)午後11時59分まで。■じんとも~Sweet Party~(第一部)2015年2月14日(土)開場11:00 / 開演12:00会場:シダックスカルチャーホール(東京都)出演:入江甚儀 / 市川知宏料金:指定 3500円 ※来場者特典付■じんとも~Bitter Party~(第二部)2015年2月14日(土)開場15:00 / 開演16:00会場:シダックスカルチャーホール(東京都)出演:入江甚儀 / 市川知宏料金:指定 3500円 ※来場者特典付
2014年12月05日「ぴあ」調査による2014年11月21日、22日のぴあ映画初日満足度ランキングは、相葉雅紀主演の『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』がトップに輝いた。2位に岡田将生と広末涼子が共演した『想いのこし』が、3位に『SR サイタマノラッパー』の入江悠監督による青春ロック・エンターテインメント『日々ロック』が入った。その他の画像1位の『MIRACLE…』は、山下達郎の名曲『クリスマス・イブ』をモチーフにした中村航の小説を犬童一心監督が映画化。相葉雅紀、榮倉奈々、生田斗真、ハン・ヒョジュが出演し、同級生4人が繰り広げる恋模様が描かれる。出口調査では、「ザ・恋愛映画! 相葉くんと榮倉さんの関係が丁寧に描かれていてよかった」「とてもいいシーンなのに少しクスッとしてしまうラストが好き。相葉くんの魅力がよく出ていて大満足」「山下達郎さんの曲が流れるシーンで盛り上がった。クリスマスにピッタリの映画!」「ピュアな恋が描かれていて若い頃を思い出した。特に榮倉奈々に共感した」「相葉くんの真っ直ぐな性格が役柄と重なった。大人だけれど少年の心を持った主人公を演じられるのは相葉くんだけ!」「映画のような恋が理想! 希望を与えてくれる映画だった」など、10代~50代の女性から圧倒的な支持を集めた。2位の『想いのこし』は、岡田将生演じる金に目がないロクデナシの主人公が、交通事故で亡くなった4人の願いを叶えるために奔走する姿を描いたヒューマンドラマ。観客からは、「4つのエピソードがあり特に野球部の話に泣いた。笑いあり涙ありで満足度はかなり高め」「広末涼子の親子愛のシーンで思わず涙が出た。笑えるところもたくさんあって、最後は温かい気持ちになった」「お金にしか損得を見出せない主人公が変わっていく姿に感動してしまったのは予想外。人生、何が起こるかわからない。自分は何を想い残せるのか、いろいろと考えてしまった」などの声が寄せられた。(本ランキングは、11月21日(金)、22日(土)に公開された新作映画13本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2014年11月25日「KAT-TUN」の亀梨和也を主演に迎え、大人気スパイ・ミステリー小説を映画化する『ジョーカー・ゲーム』。この度、「KAT-TUN」の新曲が本作の主題歌に決定し、その主題歌が使用された予告編が公式サイトにて解禁となった。舞台は、第二次世界大戦前夜。上官の命に背き、極刑を言い渡された青年(亀梨和也)は刑の執行直前、謎の男・結城(伊勢谷友介)から救いの手を差し伸べられる。男は秘密組織“D機関”の司令官。その青年には“嘉藤(かとう)”という偽名と、世界を揺るがす機密文書“ブラックノート”を奪取するというミッションが与えられた――。現在シリーズ累計80万部のセールスを記録する柳広司によるミステリー小説の金字塔を、『日々ロック』の新鋭・入江悠監督が映画化する本作。主演の亀梨さんを始め、秘密組織“D機関”を創り上げた謎の男・結城に伊勢谷友介、“嘉藤”たちを翻弄することとなる米国大使の愛人・リンに深田恭子が好演するほか、小澤征悦、小出恵介、山本浩司、渋川清彦、田口浩正、嶋田久作ら実力派俳優が脇を固める。今回公開された予告編では、“魔の都”を舞台に、それを手にした者は歴史を変えると言われる“ブラックノート”を巡ってアメリカ、ドイツ、イギリス、ソ連の世界各国との争奪戦が繰り広げられ、誰が敵で誰が味方か分からない、極限のスパイゲームが展開されている。「KAT-TUN」の新曲「Dead or Alive」に乗せて、亀梨さんがスタントを立てず挑んだ大規模な爆破シーンや、銃撃戦のほかに、深田さんが鞭を討たれながらも耐える衝撃的シーンも盛り込まれており、迫力満載の映像となっている。なお、この予告編は第2弾ポスターと共に11月29日(土)から全国の劇場でお披露目される。『ジョーカー・ゲーム』は2015年1月31日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月25日映画『日々ロック』の公開を記念して11月23日(日・祝)、主演の野村周平をはじめ、二階堂ふみ、前野朋哉、竹中直人、岡本啓佑(黒猫チェルシー)、「The SALOVERS」、落合モトキ、喜多陽子、入江悠監督が都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇した。「週刊ヤングジャンプ」(集英社刊)にて連載中の榎屋克優の人気漫画を原作に、風呂なし、金なし、女なしのヘタレロックンローラー・日々沼拓郎が、突然、ライヴに乱入してきたトップアイドルとの出会いを通じて成長していく様を描く。野村さんと二階堂さんは主人公とヒロインという関係性で、劇中でも決して共演シーンが少なかったわけではないのだが、なぜか撮影中はなかなか上手く喋れなかったそうで、ようやくこの公開の舞台挨拶を通じて「やっと話せるようになりました…(笑)」(野村さん)とのこと。仲良くなったのも束の間、この舞台挨拶で現時点で予定されている舞台挨拶は最後ということで、野村さんは「悲しいです…」と寂しそう。この日は作品にちなんで、登壇陣に今後挑戦したい“ロック”なことは?というお題が与えられたが、野村さんは「ディズニーランドを買い占めて10人くらいで遊びたい。別に(ディズニーランドが)大好きというわけじゃないんですが…。(友人に)『乗れよ、勝手に』と言いたい」と野望(?)を掲げる。これに既婚者の前野さんが「結婚式をディズニーランドでやりたいです。結構リアルに(笑)」と乗っかり笑いを誘う。二階堂さんは、最近“切り絵”の教室に通う計画を立てているそうで「繊細で内に向かう作業もまたロックだと思います」と微笑んだ。竹中さんは「オレは寿司だ!脇で寿司握って客に出したい!」とロック過ぎる願望を明かし、会場と登壇陣を笑いの渦に包んだ。この日は、現場で入江監督から「全く褒められることがなかった」とボヤいていたという野村さんのために、これまで過去作品を含め主演俳優を褒めたことがないという入江監督がわざわざ、自身のノートに手紙をしたためてきており、全員の前でそれを朗読。出会った時の印象や撮影中の野村さんの姿勢に触れ、特にダサい日々沼拓郎を演じる上で「顔が小さくて手足が長いイマドキのイケメンの素質を捨てて、汚らしい主役になりきった!」と称賛を送る。野村さんは「やっと褒められて、背中がムズムズします」と照れ笑いを浮かべつつ「僕も監督好きです」「好きです…好きです(笑)」と告白3連発で会場は再び笑いに包まれた。『日々ロック』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日々ロック 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
2014年11月24日映画『日々ロック』のオーディション。野村周平は「脱ぎます」と宣言し服に手をかけたが、一瞬、思案した。脱ぐこと自体をためらったわけではない。主人公・日々沼拓郎が服を脱ぐのは原作漫画でも“お約束”のこと。むしろ、そこに抗いたかった。「『こいつ、原作を読んでマネしてるだけだな』と思われたくない」。そんな思いで、彼が瞬時に選択したのはTシャツとパンツを残して、それ以外は全て脱ぐという何とも珍妙な格好。「それから近くにあった傘を手に『リンダリンダ』(ザ・ブルーハーツ)を熱唱しました。歌詞もバラバラだったんですが…(苦笑)」。話は続く。オーディション開始時から「全然、こっちを見ないし、ひと言も話してくれず、初対面なのに嫌われてるのかと思った」という入江悠監督が、その姿を見て、初めて口を開いた。「じゃあ、お芝居の方もやってみようか」。結果、Tシャツにパンツ一丁という出で立ちのまま、芝居のテストを行なうことに…。「まさか受かるとは思わなかったです」としみじみと笑う。パンツのタイプがトランクスだったのか?ボクサータイプだったのかは聞き忘れた…が、なぜか勝手に白ブリーフ姿で歌う姿が目に浮かんでくる。ヘタレでありながらも魂はロックンローラーな日々沼拓郎と仲間たちが、ロックの高みを目指していく姿を描いた『日々ロック』。撮影以前のオーディション段階のエピソードからすでに熱さが伝わってくる。最初に原作を読んだ時には「ここに描かれている日々沼拓郎を実写で表現しなくちゃいけないのか?」と戸惑いを覚えたという。「普段はサエないけど、楽器を持ったら豹変するところをどう見せたらいいのか?考え抜きました。日々沼はヘタレのように見えて、『ロックのために死ねる』という覚悟を持って音楽に取り組み、人の心に自分の思いを届けたいという一心の真面目な少年。漫画の実写化という点に関しては、僕自身、好きな漫画が実写化されるとき、似ても似つかないのはイヤなんです。だから、まずはビジュアルからとアフロにして、そこから少しずつ日々沼に入り込んでいきました」。うまく周囲とコミュニケーションが取れない日々沼だが、唸るような声や表情、そして音楽で感情を伝えていく。「演じる上では、動物のように目に入るもの全てに反応することを軸として持ち続けました。臆病な男だから『あれは何だろう?』って全部にリアクションしちゃう(笑)。正直、演じている最中は『難しい』とか考える余裕もないままに、自分でもよく分からないままにあんな変な顔をしたり、唸ったりしてました。スケジュールもタイトで、終わっては家に帰って寝て、起きてまた演じて、終わったら寝ての繰り返しで、ずっと日々沼のままでいたので、苦しいとかいう思いもなかったです。自分では撮影が終われば役が抜けているものだと思ってるんですが、家に帰って寝たら撮影現場の夢を見たり…。自分で思ってる以上に意外と追い込まれていたのかもしれません(苦笑)」。やはり日々沼拓郎、そして映画『日々ロック』を語る上で、避けて通れないのがライヴシーン。「黒猫チェルシー」に「忘れらんねえよ」など、多くのミュージシャンが本作のために楽曲を提供し、さらに岡本啓佑(黒猫チェルシー)、古舘佑太郎(The SALOVERS)などが俳優としても本作に参加している。その中で、野村さんの役目はプロのミュージシャンが作った楽曲を、自分のものとして歌い上げること。肉体的、精神的に容易な挑戦ではなかった。「終わって改めて思うのは、ミュージシャンは偉大だということ。ミュージシャンは俳優になれるけど、その逆は難しい――それでも『負けるか!』という気持ちにもなったし、やっぱり中途半端に出来るもんじゃないって思い知らされたし…。正直、命を賭けて音楽をやってる人の前で自分みたいな人間が歌うのは恥ずかしいって思いもありました。それでも自分がやらなきゃいけない状況で、思い切って、声を出して叫んでました」。つい先頃、21歳の誕生日を迎えたばかり。以前、20歳を目前にした時期に映画『江ノ島プリズム』で話を聞いた時は冗談交じりに「(二十歳になるのは)もうちょっと待ってほしい(笑)」などと語っていたが、そこから1年ちょっとの期間で大きな飛躍を遂げた。『男子高校生の日常』に『クジラのいた夏』と2本の主演映画が公開され、今年の夏クール放送の「若者たち2014」でも強い存在感を放ち、脚光を浴びた。さて、こうした“飛躍”を踏まえ、現在の心境を尋ねると「この1年は結構、怒濤でしたね…」という感想と共に意外やネガティブな言葉が並ぶ。「1月からドラマ(『僕のいた時間』)をやって、その間にこの映画のためにギターを練習して4月中旬から(本作の)撮影があり、それが終わったら『若者たち』に入って…あぁ、もう一年終わるのかって気持ちかな。すごい人たちとやれた1年でもあり、ちょっとずつ自信を失って『自分がこの仕事をしてていいのか?』とも考えるようにもなって…(苦笑)。この映画も含め、作品には絶対的な自信を持ってるんですけど、僕自身の自信は…。不安だし、怖いし『役者に向いてるのかな?』と思うこともあるし、でも周りのみなさんに相談すると『あぁ、役者なんて自信をなくす仕事だよ』と。じゃあ、これでいいのかなとも思いつつ…って感じですね(笑)」。自信を持てずとも“負けず嫌いな自分”は十二分に自覚している。二十代のこの時期は特に同世代の俳優との共演も多い。「僕の周りには僕よりもすごい同世代の俳優がいっぱいいる。どうしよう?と思いつつもやっぱり負けてられないし、彼らよりも一歩でも二歩でも前に出たい気持ちはある。売れなきゃ意味がないとも思ってる」とも。だからこそ、この映画に懸ける思いは強い。「『日々ロック』で名を上げたい」――スマートで一見、クールな見た目とは裏腹に、戦国時代を生きる男のような強い思いが口をついて出る。「繰り返しになりますが、作品に対してはそれだけの自信を持ってるし、中途半端ではなく今の自分の全てを注いだと思ってます。“野村と言えば『日々ロック』”と言われる作品になってほしいし、そうならなきゃいけない」。この世代の俳優陣を取り巻く状況に関して先に挙げた“戦国時代”という言葉は決して大げさではないかもしれない。その中で、この男の名を耳にする機会がこの先、まだまだ増えそうな気がする。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:日々ロック 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
2014年11月20日若手俳優の野村周平が、ときには全裸で(?)“ロック魂”を歌い上げる主人公を演じる青春音楽エンターテイメント『日々ロック』。劇中では、終始ヘタレっぷりをみせているという野村さんだが、実は随所に「カッコイイ」と感じさせる瞬間があることが判明。本日11月14日(金)の野村さん21歳の誕生日に合わせ、アフロ姿でも予想外のカッコよさを見せる“ギャップ”場面写真がシネマカフェに到着した。本作は「週刊ヤングジャンプ」連載中の榎屋克優による人気ロックコミックを、『ジョーカー・ゲーム』『SRサイタマノラッパー』シリーズの入江悠監督が映画化。野村さんが演じるのは、金なし風呂なし彼女なし、ベースの草壁(前野朋哉)、ドラムの依田(岡本啓佑)と組んだバンド“ザ・ロックンロールブラザーズ”のボーカル、日々沼拓郎だ。拓郎たちは高校卒業後にロックスターを共に目指して上京するが、住み込みで働くライヴハウスでは蹴り飛ばされ、踏まれ、罵倒される日々。ある日、ライヴ中に出会った人気トップアイドル・宇田川咲(二階堂ふみ)と出会い、乱闘騒ぎになるものの、男らしさの欠片も見せることができず負け戦で終わってしまう。そんな拓郎の姿は、ダサく、情けなく、とことんヘタレ。だが、ひとつだけ誰にも負けないものがあった。それは、“ザ・ロックンロールブラザーズ”の歌を通して伝える、彼の “信念”(=ロック)。普段はヘタレでも、伝えなければならない想いが積もったとき、その歌を必要としている人がいるときこそ、彼は真のロッカーへと変身!“ロック魂”を込めて歌うその姿は、ヘタレとは無縁の“漢(おとこ)の中の漢”だったのだ。入江監督は、オーディションでいきなり上着を脱いで歌い出した野村さんの姿をみて、“彼なら演じられる”と確信したという。過酷な撮影にも耐え抜き、見事、拓郎を演じ切った野村さんを「努力家」と手放しで絶賛している。また、野村さん本人は「ひとつのものに熱くなれるのは似ているのかもしれないです」と演じた拓郎との共通点について触れながら、「拓郎の音楽で人を変えたいとか、ロックで気持ちを伝える熱い気持ちは、役を演じることによって映画で伝えたいって思うのと重なります」と明かしている。見る人の心に響き、熱い想いを呼び起こさせる拓郎の力強い歌声。そして、予想外のギャップをみせる拓郎の姿に、あなたも思わず“キュン”としてしまうかも!?『日々ロック』は11月22日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日々ロック 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
2014年11月14日女優・二階堂ふみが映画『日々ロック』(11月22日公開)で演じたアイドル・宇田川咲のライブ映像が、このほど公開された。原作は、漫画家・榎屋克優が2010年から『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載している同名コミック。いじめられっ子の日々沼拓郎(野村周平)がバンドを組み、ロックスターを夢見て活動していく姿が描かれている。二階堂が演じるトップアイドルの宇田川咲は、アイドルでありながら実は相当な酒好きという個性的なキャラクター。2人の出会いが、それぞれの運命を変えていく。今回公開された約4分の映像は、それまで素顔の咲しか知らなかった拓郎が、トップアイドルとして活躍する咲の姿を目の当たりにし、初めて胸を打たれるシーン。大観衆と飛び交うレーザー光線の中でキレのいい動きをする二階堂の姿は、本物のアイドルを彷彿とさせる。DECO*27提供の「ラブリーサマータイム」に合わせて、観客もケミカルライトを片手に熱狂している。撮影場所は、千葉・浦安の舞浜アンフィシアター。6台のカメラを使い、臨場感を損なわないためにカット割りなしの長回し撮影を実施した。本作でメガホンを取った入江悠監督は、観客のエキストラに向けて「宇田川咲の歌と踊りだけではなく、それを見つめるみなさんの表情と動きで表現したいんです。今日、どのようにチケットを買ったのか、宇田川咲に会いに来るまでのストーリーを考えてみてください」と呼びかけて、場内の熱気を演出した。(C)2014「日々ロック」製作委員会
2014年11月12日『SR サイタマノラッパー』シリーズの入江悠監督による青春ロック映画『日々ロック』の大ヒット祈願スペシャルイベントが、11月9日に渋谷のクラブハーレムで開催。主演の野村周平、二階堂ふみ、前野朋哉、黒猫チェルシーの岡本啓佑が登壇した。『日々ロック』の原作は、榎屋克優の同名コミック。熱いロック魂を持つさえない高校生・日々沼拓郎(野村周平)が、バンドを結成し、音楽を通して成長していく。野村周平は実際にアフロヘアにして、日々沼役を熱演。二階堂ふみが、彼と交流する凶暴なスーパーアイドル・宇田川咲役を演じた。撮影を心から楽しんだという野村は「だんだん裸になるのが苦にならなくなってきて、最後は興奮を覚えるようになりました」と晴れやかな表情を見せた。二階堂ふみは、今回、演じた宇田川咲の普段のファッションのスタイリングも手掛けたそうで、「初めて自分で、映画のスタイリングをしました。オリジナリティー溢れるスタイリングになればいいなと思いました」と気合十分に臨んだ様子。その後、裸男たちが登場し、元ダンスロイド・まなこと共に、二階堂が劇中で踊る楽曲"SUNRISE"のダンスをサプライズ披露。熱いパフォーマンスの感想を聞かれた野村は「寂しくなりました。やりかたったなあ、俺も。みなさん、楽しそうで」と羨ましがった。二階堂は、熱気ムンムンの逆ハーレム状態に対して「みんなが出た瞬間、ニオイがちょっと。今後は、スプレーを念入りにしていただいて(笑)」と苦笑いした。続いて、野村の誕生日ケーキがやってきて、岡本と前野がお約束のサンクスバイト。クリームだらけになった野村は「うれしいです。最高の誕生日になりました」と大喜び。最後に、野村や二階堂たちが、裸男の背中に「胸アツアツ大ヒット」というメッセージを一筆入魂し、イベントを締めくくった。また、9日は"日々ロックの日"ということで、渋谷をジャックし、渋谷の各地でもイベントを行った。『日々ロック』は11月22日(土)より全国公開。
2014年11月10日「KAT-TUN」の亀梨和也、深田恭子、そして伊勢谷友介という豪華キャストで、大人気スパイ・ミステリー小説を映画化する『ジョーカー・ゲーム』。このほど、原作のイメージにもぴったりの伊勢谷さん、妖艶で意味深な深田さんの劇中ビジュアルとともに、メガホンをとった入江悠監督から、目下、編集作業中の本作についてコメントが到着した。舞台は、第二次世界大戦前夜。上官の命に背き、極刑を言い渡された青年(亀梨和也)は刑の執行直前、謎の男・結城(伊勢谷友介)から救いの手を差し伸べられる。男は秘密組織“D機関”の司令官。その青年には“嘉藤(かとう)”という偽名と、世界を揺るがす機密文書“ブラックノート”を奪取するというミッションが与えられた――。日本最高峰のスパイサスペンスものとして絶大な人気を獲得し、各賞を受賞した累計70万部突破の柳広司によるミステリー小説の金字塔を、『SRサイタマノラッパー』シリーズなどで注目を集め、『日々ロック』の公開も控えている入江監督が映画化。まず、原作ファンの中でも高い人気を誇る、秘密組織“D機関”の司令塔・“結城中佐”を演じた伊勢谷さんについて、入江監督は、「物事の見方が広い。すごく自由な方だなと思いました。芝居するときも『いま、やりすぎたかな?』と気軽に相談してくれるので、かなり細かいところまで話し合うことができました」と撮影でのやりとりをふり返る。「衣装も“D機関”の司令塔ということで、組織のトップらしい衣装など制作サイドのニュアンスをすごく汲んでくれて『じゃあ、こうゆう風に着たらいいかな』と言ってくれる。良い兄貴という感じで、とても頼もしい存在でしたね」と、グローバルな感覚を有する伊勢谷さんに絶大な信頼を置いていた様子だ。また、到着したビジュアルからも分かるように、髪も服も乱れ、手を縛られるという衝撃的なシーンに挑んだ深田さんについては、本作が初のアクションということもあり、「アクションを練習している姿がすごく可愛らしかった」と言う。「でも、大人の女性の妖艶な感じというか妖しい感じもあって、撮影していても時々はっとする表情をされるので、現場ですごくドキッとしました」と告白。深田さんの見せる妖しさに、監督自身も魅せられてしまったようだ。そして、天才的スパイを演じた主演の亀梨さんについては、「スパイの魅力って影があるところだと思うんです。人間として陽気でハッピーな人はスパイにならない。亀梨くんの過去の出演作品を観ていて、寂しげな表情や孤独な姿とかがいいなと思っていたので、嘉藤というキャラクターに反映されていると思います」と、その印象を語る。「撮影後半の現場で、アクションの量を当初の予定の2倍に増やし、練習期間なしで亀梨くんにやってもらうという、すごくハードルの高い要求をしたんですけど、亀梨くんはやりきってくれましたね。やはり呑み込みの早さはすごいですよ」と太鼓判を押した。生と死が紙一重の“究極のスパイゲーム”を描き、海外での大規模な撮影を始め、監督にとっても初めてのメジャー作品となる本作。「こうゆうジャンルがもっと増えたらいいなと思うし、若いお客さんに観てもらえたら嬉しい、僕が『ミッション:インポッシブル』にはまったように」と、明かす入江監督。さらに、見事に主演をやり切った亀梨さんにとっても「代表作になってほしいです。この映画が、いままでで一番かっこいい亀梨さんが観られるようにと思って撮っていましたから」と、本作に賭ける思いを熱く語ってくれた。『ジョーカー・ゲーム』は2015年1月31日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月27日