タレントで作家の又吉直樹が6月20日(土)、都内の書店で「芸人と俳人」(集英社)の刊行記念イベントを行った。又吉さんは著書「火花」が今年上半期の芥川賞候補となったばかり。多くの報道陣が駆けつけるなか、7月16日(木)の発表を前に心境を語った。芥川賞といえば、純文学作家の登竜門として国内で最も注目を集める文学賞。「うれしいですけど…不安もあります」といまの率直な思いを語り、「受賞するしないというよりは、(審査員に)どう読んでもらえるかという期待と怖さがある」と緊張しきり。それでも「いままで好きになった作家さんが、芥川賞に選ばれることも多いので…」と静かに闘志を燃やしていた。実は芥川賞候補になるには、主催の日本文学振興会から意思確認があるそうで、「正直、聞きなれない名前だったので、移動中にお電話をいただいたときは、何かしでかして、偉い人に怒られるんじゃないかと思った」のだとか。又吉さんの俳句入門として、2012年10月号からスタートさせた「すばる」でのコラム連載「ササる俳句 笑う俳句」をまとめた「芸人と俳人」。気鋭の俳人・堀本裕樹さんに弟子入りし、徐々に俳句の面白さに開眼する過程を追い、独自のセンスを生かした20句を超える実作俳句や、書き下ろしエッセイを収録している。「学生時代から興味があって、句集を買うのも好きでした。難しい句もあり『理解したいな』とずっと思っていた。基本的なルールを覚えればすごく楽しいですよ」(又吉さん)、「優秀な生徒さん。吸収が早いし、読書家でボキャブラリーが多いから、(俳句を詠むとき)役に立っているはず」(堀本さん)と良き師弟ぶりを披露していた。「芸人と俳人」は発売中。(text:cinemacafe.net)
2015年06月20日『アナと雪の女王』に沸いた2014年も残すところ、あと1週間。そして、映画界から生まれた今年を象徴するもうひとつのキーワードであり、「新語・流行語大賞」で流行語トップ10にも選ばれたのが、言わずと知れた“壁ドン”だ。その火つけ役とされ、流行語大賞の授賞式にも登壇した山崎賢人の主演映画『L・DK』を筆頭に、今年は“壁ドン”映画&ドラマがめじろ押し!全女性を胸キュンさせた最強のイケメン俳優たちによる“壁ドン”をふり返りつつ、2015年に新たに来そうな胸キュン・シチュエーションを予測してみた。■山崎賢人&山下智久らブームを牽引!ポイントは“ツンデレ”「ここにいろよ!」という言葉の代わりとでもいうのか、壁際に女子を追い詰め、超至近距離からジッと見つめる…そんな少女マンガの世界から生まれた憧れのシチュエーション・“壁ドン”。胸キュンする女性たちが続出し、一躍ブームとなった“壁ドン”は、9月の「東京ゲームショウ2014」では壁ドン体験ができるブースが開設されたり、専用イケメン人形のもと壁ドンを疑似体験できる「壁ドンカフェ」なるものも登場(現在は終了)。“壁ドン”を男性陣にも分かりやすく解説した「日清カップヌードル」のCMや、ドラマ「昼顔」で世の女性たちの心をつかんだ斎藤工が、YOUに両手“壁ドン”するショッピングサイト「グラムールセールス」の新CMなども大きな注目を集めた。その火つけ役となったのが、10代を中心に人気を誇る渡辺あゆの大人気コミックを実写化した映画『L・DK』だ。ボヤ騒ぎを起こしたことをきっかけに、学校一のイケメンにして“ツンデレ王子”といわれる久我山柊聖と同居することになったヒロイン・西森葵(剛力彩芽)の“L・DK(=ラブ同居)”を描いた本作では、山崎さん演じるクールで、時にやさしいツンデレのイケメン高校生が「これぞ!」という形の“壁ドン”を披露。山崎さん自身の存在とともに、“壁ドン”が広く認知され、山崎さんは“壁ドン王子”とまで呼ばれるように。最近行われたファンとの交流イベントでも「こんなに流行るなんて」と、本人も驚きを見せていたほど。また、10月に国内ランキング2位の初登場から、3週連続の1位を獲得するヒットとなった山下智久主演の映画『近キョリ恋愛』も、“壁ドン”から“頭ポンポン”まで、少女マンガの胸キュンシーンがオンパレード。みきもと凜の人気コミックを原作に、山下さん演じる美形ツンデレ教師・櫻井ハルカと、クールな天才女子高生・枢木ゆに(小松菜奈)が繰り広げる学園恋愛モノだ。山下さんは年上のツンデレ教師というだけに、“壁ドン”も「俺はぜってー逃がさねえから」と“ドS”で強気。かと思いきや、「自分の気持ちに正直になれ」と優しく“頭ポン”、「全然大丈夫じゃねえだろ」とふいの“お姫様抱っこ”。極めつけは授業中、教卓の下での秘密のキスと、かなり高レベルの胸キュンが女性たちの心を奪うことになった。“ドS”といえば、映画『クローバー』で、恋愛ベタなOL鈴木沙耶(武井咲)と、仕事のできるイケメン“ドS”上司、柘植暁(大倉忠義)とのエレベーターの中でのややソフトな壁ドンからのキスシーンも、見逃せない。もちろん本作も、漫画家・稚野鳥子の代表作となる少女コミックが原作。普段は天然な(?)大倉さん演じる柘植が、沙耶の前だけで見せるギャップがよりハマると評判を呼んだ。“壁ドン”からのキスというパターンも定着しつつあるようで、元祖・ツンデレ男子と呼ばれる入江直樹(古川雄輝)と元気いっぱいな女の子・琴子(未来穂香)の胸キュン・ラブストーリーの続編「イタズラなKiss2~Love in TOKYO」にもそんな“壁ドン”キスが登場する。こちらも、多田かおるの同名大ヒットコミックが原作で、今シーズンは晴れて夫婦となった直樹&琴子の新婚生活が描かれ、1話に1回はラブシーンやキスシーンがあるそう。ツンデレ男子の元祖・直樹の“壁ドン”は何回登場するのか、楽しみなところだ。■2015年も“壁ドン”は続く…『娚の一生』大人の“足キス”にもドキドキ映画『好きっていいなよ。』、ドラマ「きょうは会社休みます。」と、胸キュン男子の名を欲しいままにしている福士蒼汰の主演最新作『ストロボ・エッジ』(3月14日公開)にも、“壁ドン”は健在。本作は、現在大ヒット中の東出昌大&本田翼共演の『アオハライド』の原作者・咲坂伊緒によるコミックを、福士さんと有村架純という「あまちゃん」コンビで実写化。有村さん演じる木下仁菜子が、福士さん演じる彼女のいる同級生・一ノ瀬蓮を好きになってしまうのだが、蓮もまた仁菜子のことが気になり始める様子で、特報映像でも紹介された「答えてくれるまで帰さない」と“壁ドン”で引き止める福士さんの姿が、すでに目に焼きついている人も多いのでは?また、全米のみならず全世界の女性を虜にしたといわれる恋愛小説の映画化『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(2月14日公開)でも、官能的で刺激的な“壁ドン”からのキスシーンが予告編で公開になったばかり。これからは、より進化した斬新な形の“壁ドン”が登場してくるという前触れになるかもしれない。では、“壁ドンの次に来るのは、どんな胸キュン・シチュエーションだろうかつて、西島秀俊も出演していたドラマ「あすなろ白書」から生まれた木村拓哉による通称“なろ抱き”と呼ばれる背中からの抱擁=“バックハグ”は、現在、数多くの作品で見受られている。インターネットチャンネル「フジテレビNEXT smart」のスペシャルドラマ、その名も「バックハグ~アフィリエイトがつなぐ恋~」では桐山漣が剛力彩芽に、『アオハライド』では千葉雄大が本田さんに、『近キョリ恋愛』では山下さんが小松さんに“バックハグ”。また、逆に小松さんから山下さんへという“逆バックハグ”も、女性が自分から想いを伝えるアクションとして男性陣のポイントは高そうだ。一方、『アオハライド』では、東出さん演じる洸と本田さん演じる双葉の、すれ違い続ける“アオハル”な恋が切なく、“胸キュンのすべてが詰まっている”といわれているが、あるシーンで長身の東出さんの剣道で鍛えた胸板に本田さんが顔をうずめ、東出さんが抱きしめる“胸ギュ”も、かなりキュン度は高め。逆パターンとなる、男性が明らかに自分よりも小柄な女性に体を預け、肩に頭を乗せてくる“肩ズン”なる形も、頼りなさげな姿が母性本能をくすぐると、早くもネクスト“壁ドン”かとうわさされている。だが、ここでは、映画『娚の一生』(2月14日公開)で豊川悦司が榮倉奈々を相手に見せる、“床ドン”そして“足キス”という、ちょっぴり大人のシチュエーションをオススメしておきたい。仕事にも叶わぬ恋にも疲れ、恋をしないと決めた堂園つぐみ(榮倉さん)と、52歳になっても独り身の大学教授・海江田(豊川さん)の思いがけない同居生活から始まる恋愛を描く本作。原作は、大人の女性を中心に絶大な支持を得る西炯子によるベストセラーコミックだ。いま注目を集める、酸いも甘いも噛み分けたセクシーな“渋メン”を地でいく豊川さん演じる海江田は「練習や思うて、僕と恋愛してみなさい」と関西弁で語りかけ、榮倉さん演じるつぐみの頑なな心を次第に解きほぐしていく。そんな豊川さんによる、完全に相手の身動きを封じる(?)“壁ドン”を越えた“床ドン”、さらにそこからの大人の色気ダダ漏れの“足キス”は、榮倉さんならずとも胸キュンMAXにならずにいられない。ちなみに、榮倉さんから豊川さんの大きな背中に向かってする逆バックハグも、本作には登場する。恋したい女性のみならず、男性にも、そしてあらゆる世代にも広まった“壁ドン”。2015年は、いったいどんな恋愛があなたをときめかせてくれるのか、乞うご期待!(text:cinemacafe.net)■関連作品:L・DK 2014年4月12日より全国にて公開(C) 2014「L・DK」製作委員会好きっていいなよ。 2014年7月12日より全国にて公開(C) 2014「好きっていいなよ。」製作委員会アオハライド 2014年12月13日より全国東宝系にて公開(C) 2014映画「アオハライド」製作委員会(C) 坂伊緒/集英社近キョリ恋愛 2014年10月11日より全国にて公開(C) 「近キョリ恋愛」製作委員会(c)みきもと凜/講談社クローバー 2014年11月1日より全国にて公開(C) 2014「クローバー」製作委員会©稚野鳥子/集英社
2014年12月29日2015年2月14日(土)に東京・シダックスカルチャーホールで俳優の入江甚儀と市川知宏によるファンイベント「じんとも」の開催が決定した。入江甚儀と市川知宏は、同時期にデビューを果たし、現在TVドラマや映画などで活躍する若手人気俳優。同イベントは今年の6月に初めて開催され、今回で3回目。初の1日2回公演で行なわれるこの日の公演は、バレンタインデーにちなんで第1部を『Sweet Party』、第2部を『Bitter Party』と銘打ち、『Sweet Party』では「甘い」、『Bitter Party』では「少し大人」のふたりが見られるイベントになる予定だ。同イベントのチケット一般発売は2015年1月10日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけてじんとも特設サイトでは先行を実施。受付は12月6日(土)昼12時から14日(日)午後11時59分まで。■じんとも~Sweet Party~(第一部)2015年2月14日(土)開場11:00 / 開演12:00会場:シダックスカルチャーホール(東京都)出演:入江甚儀 / 市川知宏料金:指定 3500円 ※来場者特典付■じんとも~Bitter Party~(第二部)2015年2月14日(土)開場15:00 / 開演16:00会場:シダックスカルチャーホール(東京都)出演:入江甚儀 / 市川知宏料金:指定 3500円 ※来場者特典付
2014年12月05日元祖・ツンデレ男子と、そんな彼に片想いし続ける元気いっぱいな女の子の“胸キュン”ラブストーリーを描いた、大ヒットコミックのドラマ化の続編「イタズラなKiss2~Love in TOKYO」。このほど、人気沸騰中の本作が、TV放送開始直後の12月2日(火)よりDVD レンタルされることが決定。本編映像をたっぷり盛り込んだ予告編映像が到着した。6年間の片想いが実を結び、ついに入江直樹(古川雄輝)と両想いになれた琴子(未来穂香)は、そのまま学生結婚!晴れて夫婦になったものの直樹のクールさは相変わらず。医者を目指し勉強する直樹の力になりたいと、琴子は何とか看護学科に編入するも。毎日ドジを連発。まわりに迷惑ばかりかける琴子だったが、同じ看護学科の鴨狩啓太(堀井新太)はそんな琴子が気になり始め…。前作「イタズラなKiss~Love in TOKYO」で、何とか無事結婚した琴子と直樹の新婚生活を描く本作では、ほぼ1話に1回はラブシーンやキスシーンが盛り込まれているというだけに、胸キュン度がさらにパワーアップするものの、直樹のツンデレ度もパワーアップ。予告編は、「よろしくな、奥さん」「お前に琴子は必要ない。必要なのは俺だ」「俺が本当の自分になれるのは琴子が傍にいる時だけだ」などなど、直樹の萌えセリフが満載の映像となっている。だが、シーズン2となる本作では、琴子と直樹の前に新たに登場する直樹の恋のライバル、堀井さん演じる鴨狩との三角関係も見逃せない。古川さん演じる直樹が、初めての“やきもち ”を金ちゃん(山田裕貴)に指摘され、戸惑うシーンも萌えポイントの一つだ。なお、今回、Vol.1、5、6、10 にはそれぞれ約30 分に及ぶ、レンタル限定の特典映像が封入。スペシャルドラマの沖縄でのラブラブウェディング撮影や、“琴子カメラ”でとらえる“入江くん”映像、タイトルバックのメイキング、オフショットやインタビュー映像など、ファン必見の映像となっている。「イタズラなKiss2~Love in TOKYO」は、フジテレビにて11月24日(月)より放送スタート(予定)。 DVDは12月2日(火)よりVol.1~Vol.5、2015年2月3日(火)にVol.6~Vol.10がレンタル開始。発売元:「イタズラなKiss2~Love in TOKYO」製作委員会/販売元:エスピーオー(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日日本のみならず、アジアやアメリカなどでも高い人気を誇るドラマシリーズの第2弾「イタズラなKiss2~Love in TOKYO」。このほど、中国で“男神”(=憧れの男性)と呼ばれるなど各国から熱い注目を集める俳優・古川雄輝ら豪華出演陣が、8月29日(金)、お台場新大陸にて開催される本作のDVD発売記念イベントに登壇することが明らかになった。初出しのキス映像と、ガールズバンド「Cyntia(シンティア)」による主題歌がライブで初お披露目されることになり、あわせてちょっぴり大人ぽくなったシーズン2のメインビジュアルも初公開となった。2013年に17 年ぶりに日本でドラマ化され、CS 放送フジテレビTWO にて放送されるや、大人気となったドラマ「イタズラなKiss~Love in TOKYO」のシーズン2となる本作。“元祖”ツンデレ男子の入江直樹(古川雄輝)とついに結婚した琴子(未来穂香)は、ハネムーン先の沖縄でも何かとトラブルに見舞われ、ラブラブ気分を味わうどころじゃない…という第1話・ハネムーン編が、スペシャルドラマ「イタズラなKiss2~Love in OKINAWA」として地上波で特別先行放送されることも決まっている。今回、「新大陸 Great Summer スタジアム」にて開催される「イタズラなKiss2~Love in TOKYO」ライブ&トークショーには、主人公・入江直樹役を演じた古川さんや、シーズン2からの新キャラクター・鴨狩啓太役を演じた堀井新太らが登壇。初出しの本編映像とともに、“イタキス”の見どころを古川さんたち自らが語り、琴子とのキス映像も初公開。また、ガールズバンド「Cyntia」による主題歌「KISS KISS KISS」&挿入歌が生LIVE で初披露される。主題歌の音楽プロデュースを手がけたのは、原作者・多田かおるの夫である西川茂で、前シーズンを超える名キスシーン満載の本作の世界観をイメージしただけあり、まさに胸キュン必至の1曲。この主題歌が流れるシーズン2のオープニング映像もドラマ公式チャンネルYoutubeにて公開されており、本作をいっそう盛り上げてくれそうだ。スペシャルドラマ「イタズラなKiss2~Love in OKINAWA」は9月12日(金)27:20~28:20フジテレビ(関東ローカル)にて放送。9月17日(水)、DVD発売。(text:cinemacafe.net)
2014年08月19日東映製作の特撮映画『キカイダー REBOOT』が、いよいよ5月24日より全国公開される。その公開を記念して、主演の人造人間ジロー/キカイダーを演じる入江甚儀と、1972年に放送されたテレビシリーズ『人造人間キカイダー』でジロー/キカイダーを演じ、今回の映画では心理学者・前野究治郎役で出演している伴大介の「新旧ダブル"ジロー"対談」が実現した。映画『キカイダー REBOOT』は、東映・NET(現テレビ朝日)製作のテレビシリーズ『人造人間キカイダー』(全43話)をベースにしながら、ジローやミツコ、マサル、服部半平などのキャラクター設定、およびストーリーが全面的にリニューアル。2014年の現代にマッチする最先端の映像表現を駆使しての、文字通りのREBOOT(再起動)作品になっている。ただし、テレビシリーズおよび原作者・石ノ森章太郎氏によるコミック版(漫画誌『少年サンデー』連載)における"良心回路"という重要な設定は、ほぼそのまま受け継がれた。ジローは創造主である光明寺博士(映画では長嶋一茂が演じる)から良心回路を組み込まれた人造人間(アンドロイド)だ。そのため、普通のロボットのようにただ人間から命令されて動くのではなく、独自で善悪を判断し、人間らしい感情をのぞかせる。映画初主演となった入江は、端正な顔立ちに鋭く鍛え上げた肉体を備え、まさに人造人間ジロー役に最適の若手俳優。そして、42年前にテレビシリーズでジローを演じた伴氏は、女性ファンからの人気が非常に高かったという"イケメンヒーロー"の先がけともいうべき存在。新旧2人の"ジロー"は今回の映画について、どんな感想を持ったのだろうか。――まずは、無事完成を迎えた新作映画『キカイダー REBOOT』を観られたご感想からお願いいたします。入江:僕が想像していたよりも、何十倍もいい作品になっていて、びっくりしました。スタッフ、キャスト含めいろいろな人の魂が注ぎ込まれた映画だと思います。伴:40年前に自分が出演していた『人造人間キカイダー』と比べると、うらやましいくらいぜいたくな作りの作品でした。とにかく、映画の出来に感動しましたよ。作り手の、作品にかける愛情というものを感じさせる映画でした。――全体的にひきしまった印象のある新キカイダーのキャラクターについては、いかがですか。伴:昔のキカイダーと比べても、ずいぶんカッコよくなったと思いますよ。このスーツがまたすごいよね。筋肉質っていうか、腹筋が割れているもんね(笑)。入江:現場では、よく『キカイダーと顔が似てるね』って言われていたんです。伴:やっぱり、このマスクは入江くんをイメージして作ったの?入江:いえ、そうじゃないらしいんです。僕がジロー役に決まる以前からこのマスクはできていましたから。伴:そうだったのか。私もそうだけれど、多くの人が入江くんの顔に似せたマスクだと思ってるんじゃないかな。入江:劇中で、キカイダーの芝居にも気持ちを入れ込みたかったので、僕がスーツやマスクを着けて演技をしている場面があります。伴:それはすごいね。私は少しマスクを被ったことはあったものの、スーツを着ることはなかったな(笑)。●ジローの感情は観ているお客さんに読みとってもらうようにしたい――お2人とも人造人間を演じられたわけですが、ロボットという存在をどういう風に見せようと思われましたか。伴:僕が演じたかつてのジローは、設定上はロボットなんだけど、あまりロボットということを意識せず、どちらかというと人間味というか、泥臭い部分を出していきたいと思っていました。あえてロボットらしくふるまわないことで、人間本来の繊細さ、内面からにじみでるような感情を表現したかった。黙っているけれど、ジローは何を考えているのかな、と観ている人が思ってくれるようにね。入江:僕の場合、人間のようでいて人間でないということを表現するため、努めて無表情でいるようにしたんです。でも時折、寂しいとか切ないとかの感情が浮かび上がってくるような、繊細な雰囲気を出そうとしました。監督と最初に意見が合致したのは、『ジローの感情は観ているお客さんに読みとってもらうようにしたい』ということだったんです。無表情なジローがミツコやマサルと出会い、物語が進む中でどういう"感情"を示していくのか、そこのところを観ていただきたいです。伴:入江くんが演じたジローの芝居は、とてもよく考えられていましたね。ずっと無表情なままではあるんだけれど、映画の最初のほうと中盤、そしてクライマックスと、ジローの感情の変化がある。そういった部分を緻密に計算して芝居をしていたと思います。入江:ありがとうございます。まさにそういった繊細な感情の変化については、シナリオを読みながら監督と何度も話し合って、作っていったところです。――冒頭場面から、入江さん演じるジローと高橋メアリージュンさん演じるマリとの、激しい格闘シーンがあります。まさに人間離れした人造人間同士の戦いというイメージどおりの、スピーディな立ち回りでしたね。入江:映画冒頭のアクションシーンが、そのままクランクイン(撮影開始)だったんです。初っぱなからあんなに激しいアクションで、驚きました。部分的に吹き替えをお願いしていますけれど、ほとんど僕と高橋さん本人で撮っているんです。事前に練習をしていたんですけれど、撮影初日にいきなり(アクションが)始まったので『あっ、撮影前に準備する時間がない!』なんて思って。この反省を活かし、次の日からは撮影の30分前に現場に入り、準備運動をするようにしました。伴:入江くんと高橋さんとのアクションシーンは、本当に迫力があったよね。――伴さんも『キカイダー』をはじめ、『イナズマン』や『忍者キャプター』といった数々のヒーロー作品で主演を務め、アクションをこなしていましたね。伴:私が『キカイダー』をやっていたときは、アクションというより高いところに登ってギターを弾いていた印象が強いかな(笑)。そういう部分でも、入江くんの身体を張ったハードアクションには感心するね。入江:いえいえ、恐縮です!伴:入江くんは『キカイダー』に合わせたような鍛え上げた肉体を持っていて、そのまま人造人間を演じても違和感のないような雰囲気を持っています。すごいですよ。●キカイダーの本質の部分を見事に受け継いでいる――映画では、腕をもぎ取られて負傷したジローを、前野究治郎が助けるシーンがあります。ここでファン待望の新旧ジローの共演が見られるわけですが、共演シーンのご感想はいかがでしょう。入江:伴さんとは、撮影のときはあまりお話をするチャンスがなかったんですよ。伴:まあ、私の撮影は一日、いや2時間くらいで終わりましたからね(笑)。入江:傷ついて意識もうろうとしているジローの前に、前野先生が現れるんですね。伴:前野は光明寺博士の恩師という設定でね。ロボットのことは分野外の心理学者ですから、ジローの腕を修理してやることはできないんです(笑)。でも、前野がジローに語りかけた言葉が、この映画の"核"になるんですよ。つまりジローの身体に組み込んでいる"良心回路"とは何なのか、を説明するのが前野の役割です。入江:僕は撮影に入る前、参考のために伴さんが主演された『人造人間キカイダー』のDVDを観ていたんですよ。伴:40年ほど前の作品だけど、観てどうだった?入江:当時の最新技術や最高のスタッフ、キャストで、全力でやっているという空気が自分にも伝わってきました。すごく面白かったです。伴さんもかっこよかった。伴:それはうれしいね。前野を演じるときに難しかったのは、齢を重ねた学者という役柄ではあるものの、やっぱり昔のジローを思わせるような雰囲気も残しておきたくて、そんなに老け込んだ格好や芝居にしていないところです。予告編を観られた『キカイダー』ファンの方が、私の映っている場面を観て『あっ、ジローだ』と気づいてくれましたので、狙いは間違っていなかったかなと思います(笑)。――それでは最後に、お2人から『キカイダー REBOOT』の魅力、そして見どころや今後の抱負などをうかがいたいと思います。伴:単純に強いだけのヒーローじゃない、というのがキカイダーの魅力ですね。今度の映画でも、そういうキカイダーの本質の部分を見事に受け継いでいると思います。入江:まずは映画を多くの方々に観ていただき、そしてまたチャンスがあれば、ぜひ今後もジローを演じていきたいと思っています。演技にしてもアクションにしても、もっとやってみたいことがありますし。伴:今回の映画では、入江くん自慢の鍛え上げた肉体を披露できなかったから、女性ファンにアピールする意味でも、次があったら肉体美を見せたらどうかな?(笑)。入江:いやあ、お話の展開次第では3Dディスプレイで裸になる機会があるかもしれないですね(笑)。伴:それにしても、映画はなんというか切ない終わり方をするんで、思わず胸にグッとこみあげるものがありますね。入江:ラストシーンでのジロー(キカイダー)とミツコの会話シーンは、ぜひじっくりと観てほしいポイントのひとつですね。伴:テレビシリーズから40年以上経った、現代のニュー『キカイダー』はこれだ、という作品になっています。みなさん、ぜひ劇場に足を運んでください!(C)石森プロ・東映(C)2014「キカイダー」製作委員会
2014年05月23日入江甚儀、20歳。時折、年相応と言える笑顔をのぞかせるが、インタビューが進むにつれてその落ち着いた佇まいと口調から「本当にまだ20歳?」と疑いたくなってしまう。一方で当人は「もう20歳」と感じているという。ドラマに映画、舞台と活躍の場を広げ、NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」にも出演するなど確実に成長を遂げているように見えるが、自らの歩みについて「自分の中ではまだまだ遅いと思ってます」と毅然と語る。ブレイクの萌芽を抱えた20歳は成長を、変革を、ほとばしるエネルギーを発散する舞台を渇望している――。そんな彼にとって武者修行の場として最適と言えるかもしれない。先日より放送がスタートしたドラマ「闇金ウシジマくんSeason2」に入江さんはレギュラー出演を果たしている。10日で5割という暴利の闇金業者「カウカウファイナンス」を営むウシジマとそれでも彼に金を借りに来る切羽詰まった債務者たちの姿を描き、2010年に深夜ドラマとして異例の高視聴率を記録。映画化を経て、連ドラのシーズン2が製作された。入江さんは読者モデルとして名を上げることを志し、やがて悪事へと手を染めていく若者・中田を演じている。本シリーズでウシジマという当たり役をものにした主演の山田孝之を中心に、すでにシーズン1で完成している「ウシジマくん」の世界に飛び込んでいくプレッシャーと緊張感というのはどれほどのものか?「山田さんにやべ(きょうすけ)さん、崎本(大海)さんの3人が揃ってると怖いですよ」と苦笑を浮かべるが、俳優として物怖じすることはなかった。「確かに以前からのみなさんがいて、世界観が出来上がってはいるんですが、このドラマ自体、金を借りに行く側の人間が主体的に存在し、そこに金を貸す『カウカウファイナンス』の人間がいて…という関係性の中で成り立っている作品。だから世界観や空気感になじむことを考えるというより、まず自分の役をきちんと表現するというところからだなという思いが強かったです。それができれば、あとはウシジマくんがいるだけでこの世界の匂いをしっかりと感じさせてくれるので」。中田というのは決して人間として好意を持てる男ではない。「目先の利益に飛びつくタイプで飛びついたら食い散らかして、そこで何かを手にしたはいいけど、見渡すと恋人も友達もいなくなっている。考えが浅はかなんです」と入江さん。「演じる上ではヘラヘラしている感じは意識しましたね。何か疑問に思っても、それを受け止めきれずに流れてしまう。ちゃんと考える人間というのは一度、自分の中で飲みこんで、考えて『こうしよう』となるけど、それができないヤツは笑ったり、黙ってごまかしてしまうと思う。だからヘラヘラしながら、何かに突っかかりを感じても、すぐに『そうっすよね~』とスルーしちゃうような薄っぺらさというのが出せればと思いました」。散々な言いようではあるが、一方で中田を単なるダメな男とは思わない。嫉妬や羨望、野望、人間臭さ…。語弊を怖れず言えば「共感」や「似たもの」を感じているとも言う。「『似てない』と言ったら嘘になると思います。それは中田に限らず、他の役にも感じるし、自分の中に同じような部分があるからこそこのドラマを見て分かるところがあるし『こうはなりたくない』とも思えるんだと思う。中田は『有名になりたい』と思って芸能界にも片足を突っ込んでるけど、僕自身もいま、こういう仕事をさせてもらってて、服を買うのも好きだし上を目指したいって気持ちもすごく強い。そこにはリスクを背負わなくちゃいけない部分もあって、でも中田はそれをうまくコントロールできずに利益だけを求めて堕ちていく。どこかで一歩間違えれば自分も…というのは感じますよ」。そう、単に崖っぷちに立った人間の転落や債務に沈んでいく“負け組”のドラマを見せるだけではないのが本作の特徴。目を背けたくなるのは自分の中にも確実にある感情が描かれているからでもある。ではそこで一線を越えてしまう人間と踏みとどまる人間の違いはどこにあるのか?入江さんは「自分を信じ切れるかどうか」とうなずく。「自分を信じられないからお金の力を借りようとしてしまう。不安で『もっと必要なものがある』と足りないものを埋めようと金を借りてしまうんでしょうね。中田を演じて、改めて感じたのは成長しないヤツだなってこと。成長した気になってるけど、最初から最後まで外見はグレードアップしても中身は変わらない。空回りって言葉がピッタリなんです。何でそうなったのか?順番を間違えたんだと思います。オシャレが好きだから働いて、お金を貯めて好きな服を買って、そこで少しずつ評判を手にして内面も磨きがかかって…と成長していけばいいのに、いきなり金がないから借りる(笑)。苦労しないから身に着かなかったんですね」。入江さん自身は買い物するにも「迷って迷って…というタイプ(笑)」とのこと。親元を離れて一人暮らしを始めて「単純なことですが、遣えばお金はなくなっていくものなんだと実感しました。家にいた頃はお金がどこから出てくるのかさえも分かってなかった」と首を振る。ちなみに、これまでで一番大きな買い物は「思い切って買った革ジャケット」だという。「自分の中で『変わりたい』という思いがあって買いました。それを買ったことで人生の直線にひとつ大きな丸い点が付けられたような気はしています。もちろん、買ったから変わったと思うの浅はかですが、少なくとも“これを着るからには良い仕事しなきゃ”っていう責任やプレッシャーを背負うところはあります。何にせよ、買い物をするときは、この仕事にどう活かせるかってことは常に意識してますね」。自ら事務所のオーディションに応募して芸能界を志したのが中学2年生の時。見事合格するが、そのわずか3日後に連続ドラマのレギュラー出演が決定したというのは語り草である。その後も初舞台で主演を務め、次々とドラマに出演するなど、順調すぎるキャリアを歩んできた。もちろん、それは傍から見てのこと。当人はひとつずつの作品の中で時に葛藤し、もがき、実績を積み重ねてきた。デビューからドラマに映画、舞台とひと通りの作品をこなし、“ふた回り目”と言える周回に入った近年、確実に自分の中の変化や成長を感じている。「去年は特にいろんな監督に出会い、いろんな共演者の方々と仕事をさせていただき、いろんな意見を聞いていろいろ試して、芝居に対する考え方が大きく変わりましたね。特に『ロスト・イン・ヨンカーズ』(三谷幸喜演出)はすごく大きかったです。3か月ずっとあの舞台の世界に居させてもらえたというのは、なかなかない経験で、役者として大きな転換点になった気がしています。改めて感じるのは、お芝居って総合力であり、相手がいてこそ成り立つということ。ただ前に出ればいいってものではないし、時に自分がグイと出ることも必要だし、逆に引くことで自分が生きることもある。駆け引きの面白さを感じました」。経験が自身の血肉になると同時に、自分に足りないものも強く感じるようになった。「これまでは脚本を読んで、パッと自分の中に沸いたイマジネーションに芝居で近づいていくという作業が多かったんですが、それだけじゃ足りない場面が出てくるんです。もっともっと、普段から役作りをしていきたい。それからまだまだできないことがたくさんあって、殺陣もダンスも歌も全然できない。出来ることだけやっていると必ず行き詰まる時が来る。努力しないと演じられない役に挑戦したい。いつか、それができるようになった時にもう一度、原点に戻って“何もしない”役をやってみたいですね」。最後にもうひとつだけ。「年下のカレ」というこのインタビュー企画に合わせて恋愛観を尋ねると、ここでも動じることなく「互いに意見を言い合える仲でありたいですね。“言葉で言わなくても感じて”という部分は、付き合うと出てくると思うけど、そこに頼りたくないんです。伝えたいことはお互いに伝えて理解して、分かり合いたい」と確固たる答えが返ってきた。「年上の女性も大丈夫?」と訊くと、最後の最後で子供のようにはにかんだ表情を見せてくれた。「経験がないので…でも、大丈夫です(笑)!」<プロフィール>入江甚儀1993年5月18日生まれ 東京都出身身長181cm血液型O型「Colorful」(’10)、「人狼ゲーム」(’13)、舞台「ロストインヨンカーズ」(三谷幸喜演出/’13)など、映画・ドラマ・CM・舞台など幅広く活躍中。現在放送中のドラマ「闇金ウシジマくん Season2」のほか、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(’14)にも出演中。「キカイダーREBOOT」(’14・5月公開)に主演決定。<作品>TVドラマ「闇金ウシジマくん Season2」MBS・TBSほか深夜にて放送中!(そのほか地域の放送局情報は公式サイトにて随時更新中)TBS:毎週木曜24:58~/MBS:毎週木曜 24:59~※放送日時は、変更となる場合がございます。<ストーリー>まっとうな金融機関からはもう借りられない「後がない」客に金を貸し、10日で5割という法外な金利をむしり取る闇金カウカウファイナンス。その社長を務めるウシジマのクールな眼差しが捉える群像劇を描いたコミックが真鍋昌平の『闇金ウシジマくん』だ。2010年に深夜ドラマ化されて異例の高視聴率を記録し、2012年公開の劇場版も大ヒット。そのウシジマくんとカウカウファイナンスが、ファン待望の新シリーズとなって深夜ドラマ枠に帰ってきた!ホストや風俗、アルコールやギャンブルといったものに依存する人たちや、有名になりたい、金持ちになりたい、性欲を満たしたい、働かずに暮らしたいといった欲望に取り憑かれた人々の人間模様を描き出す本作。視聴者はきっと、「こうならないように明日から頑張ろう……!」と、不思議とポジティブになれるはず。また、新シリーズにおけるキャスティングの目玉として、山田孝之の盟友・綾野剛がウシジマの幼なじみ役【戌亥】として登場。裏の世界にも通じている情報屋として、ウシジマの依頼を受けての活躍に乞うご期待。<出演者>山田孝之綾野剛、崎本大海、やべきょうすけ、武田航平、入江甚儀、絵美里原作・真鍋昌平『闇金ウシジマくん』(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)企画・プロデュース山口雅俊脚本福間正浩演出山口雅俊白川士遠藤光貴コピーライト(C)2014真鍋昌平・小学館/「闇金ウシジマくん2」製作委員会・MBS(photo / text:Naoki Kurozu)
2014年02月06日昨年大ヒットしたテレビドラマ『半沢直樹』シリーズ。その主人公は銀行員だが、大ヒットした理由としては、銀行という保守的なイメージが強い組織の中で、上司の圧力などを恐れず、自ら信じる正義を貫く姿に多くの視聴者が共感したことが挙げられるだろう。そこで思ったのが、日本初めての"ネット銀行"となったジャパンネット銀行を立ち上げるのに参画した銀行員たちのことだ。同行を設立した、当時のさくら銀行(現三井住友銀行)の立ち上げメンバーたちは、金融監督庁(現金融庁)との折衝や新銀行の方向性を巡っての銀行内での議論など、多くの困難と闘って新銀行を立ち上げたのではないか、という事だった。そこで、その立ち上げメンバーの一人で、現在ジャパンネット銀行の社長を務めている小村充広氏にインタビューさせていただくことにした。○ネット銀行設立というアイデアはどこから?――どういうきっかけで、新しい銀行をつくろうということになったのですか?当時のさくら銀行の岡田頭取が中心となり、新たな銀行のビジネスモデルを作ろうということになりました。従来のビジネスモデルにこだわらない特に個人向けの利便性の高いサービスということで、最終的には"三本の矢"ではないですが、ネット銀行、コンビニATM、消費者ローン、この3つをやっていこうと。ネット銀行については、ジャパンネット銀行という形で実現し、ローンに関してはアットローンという消費者ローンの専用会社をつくり、今はSMBCコンシューマーファイナンスという会社になっています。また、コンビニATMは、@BΛNKとしてam/pmの店舗にATMを出すということで実現しました。15年ほど前にスタートした企画が、現在では3つとも世の中に認知されています。――その"三本の矢"は、新たな収益源を求めて企画されたのですか?新しい銀行のビジネスモデルとして、お客様のニーズに合致して、かつ我々の収益源にもなるものということで企画されました。――そういう新しいビジネスモデルをつくろうという構想の中で、ネット銀行もその一つとしてあったということですね。小村社長はかなりアイディアマンでいらしたそうですが、もともとはマーケティングの部署にいらっしゃったんですか。商品開発やマーケティングが長く、預金商品の開発や、金利の自由化の対応、コールセンター、チャネルの開発などをやっていました。その後、総合企画部というところに行き、新銀行のモデルを作る新規事業を担当していました。○コンビニのような銀行を目指すため"ネット専業"を主張――ネット銀行をつくるにあたっては、専業にするかどうかという議論があったとお聞きしましたが、小村さんはどういう意見をお持ちだったのでしょうか?さくら銀行(現三井住友銀行)の中でネットバンキングをやってもよかったのですが…石田さんは、銀行の窓口って、最近だといつ行かれましたか?――最近、家を買ったときぐらいなので3年前ですね。そのときに、いろいろ借りるときの手続きで、1カ月の間、かなり頻繁に行ったことがあるのですが、そのほかはほとんど行ってないですね。行きたくて行くところではないですよね。しょうがなく行くところ。――そうかもしれないですね。行きたくないんです、銀行なんて。待たされるし、3時までしか開いていないし。一般の大勢の方にとって、本当に便利なのは銀行に行かなくて済むことですよね。――そうですね、確かに。お金をおろさなければいけないときは仕方がなくATMに行くけれど。ある意味、コンビニみたいな銀行を目指した方がいいのではないかと思ったわけです。――いつでも、どこでもですか。そう、いつでも、どこでも。さくら銀行(現三井住友銀行)の中で、インターネットバンキングサービスをするというよりも、コンビニのように特化した方が日常的な利便性を提供できるのではないかと。そういった利便性や、手軽さを提供するには、あえて専業で絞った方がいいし、加えてシステムも、これはコンビニでいうところの配送システムや店舗運営になるかと思いますが、百貨店のいろんな商品を扱っている仕組みと、コンビニのような限定された商品を置いているシステムとは、やはり後者のシステムのほうが柔軟性や早さを実現できます。いろんな商品を扱っている銀行の基幹システムではなくて、24時間、365日動いて、しかも柔軟で、開発するときも、ローコストでできるということを実現するためには専業の方がいいと思ったのです。――コンビニのような銀行をつくろうと思われたわけですね。そうですね。一生に1回しかないような住宅ローンというのは、メガバンクにお願いして、我々は日々の生活に必要なバンキングサービスを提供すればいいのではないかと。――銀行というところは保守的というイメージがあるのですが、小村社長が専業のネット銀行をつくろうと主張した際、社内的な壁はありましたか?意外とそうでもなかったですよ。もちろん、当然ながら法律は守らないといけないし、お客様あってのことですので、お客様に迷惑をかけてはいけないし、銀行としての道徳もありますが、そういったことさえ守ればやりたいことはできました。ただ、銀行に限らないと思いますが、打率って2割あれば十分なんです。サラリーマン社会だと、バットを振らないで見送り三振になってアンパイアに文句言う人がいるでしょう。でも文句を言う前に、まずバットを振ろうよと。イチローではないので打率3割5分なんて打てるわけがないのです。そのかわり、ボールを振ってはだめだし、あるいは大振りばっかりしていてもだめですけれども、まずバットを振るということと、打率は2割あったらいいと、そう思っています。ただし、8割の失敗の部分については、出血を抑えるためにはどうすればいいかをきちんと考えておかなければいけません。――ヒットを打つにはどうすればいいのでしょうか?社内を説得できるような材料を揃え、お客様のニーズをきちんと把握し、法律上の問題もクリアして、収益が一定程度は見込めて、という条件がそろえば、文句のつけようはないと思います。○新銀行設立にあたっての、金融監督庁(現金融庁)とのやり取りとは?――小村社長は、新しいネット専業銀行にはどういうビジョンを持っていらっしゃったのでしょうか?コンビニのような銀行を目指していましたので、預金、無担保ローン、決済、この3点でよく使ってもらえる銀行というビジョンを持っていました。――2000年10月に開業に至ったわけですが、新しい銀行を作るということで、金融監督庁(現金融庁)との折衝は大変でしたか?銀行免許ですか。――はい。新しい銀行をつくる上で、どの辺が金融監督庁(現金融庁)を説得させないといけない点だったのでしょうか?一つは、ネット専業銀行の社会的意義ということだと思います。――その辺は金融庁の人は理解してくれましたか。話していくうちにご理解はいただけるようになりました。――法的なクリアしなければいけない、免許をとるためにどんなものが求められるのでしょうか。行政側としては、社会的意義のほか、消費者に迷惑をかけずにメリットを与えるという点を重視していました。インターネットもまだその当時はダイヤルアップでしたし、iモードも文字ばかりの白黒でしたから、インターネット特有のリスクということに関し、どういう手段を用意しているのかということに尽きたのではないですかね。インターネットにはどういうリスクが潜在的にあるのか。それに対してどういう手を打つのか。もちろん、通常の銀行のリスク管理、コンプライアンス、市場リスク管理、オペレーショナルリスクなど、そういった点は、我々はさくら銀行(現三井住友銀行)から学ぶなり、専門家を連れてくるなりすればできるので。――初めてというところで、リスクを考えるのもそうだし、対策を考えるのも、想像力がかなり必要ですね。インターネットの、潜在的、顕在化しているリスクを銀行サービスに置き換えて、ではどういう手を打つのかということを、我々自身が考えなければいけなかったということですね。新しいイノベーションには付きものですよね、それは。恐らく、日本の銀行ではジャパンネット銀行が初めて、開業から預金通帳というものをなくしたのです。預金通帳をお持ちですか?――妻が持っていますが、私は持っていないです。要らないでしょう。――要らないです。細かいことを言うと、預金通帳をなくしたらどんなリスクがあるんだという、そういうことも含めて考えました。どこもやったことがないから。――確かに、預金通帳をなくすことでどんなリスクがあるのでしょう。紙に記載されたものがないので、電子的にサーバーに保管するとか、そんな感じで対策するものですか。一つは相続で困るのではないかと。これまでだと、誰かが亡くなったときには引き出しの中から預金通帳が出てきて、預金があったことに家族が気づいて銀行に電話しますよね。それをどうするんだとかね。――それらの対策はどうなんですか。僕は預金通帳をなくしたかったのです。お客様の利便性からしてもコストからしても。ただそういった相続などの懸念の対策として、キャッシュカードは全員に配ることにしました。また、スターターキットに綴じ込み用紙のようなものをつくって、ATMから出てきた紙を綴じておくことができる、それで代用していこうということにしました。――スターターキットの綴じ込み用紙は誰も使っていないかもしれないですね。ただ、そういう対策は必要だったわけですね。当時は必要だった。ただ今みたいにネットが当たり前になってくると、利用する側のほうが対策を考えますからね。いまや預金通帳に限らず、旅行でも飛行機のチケットはeチケットを使いますよね。――そういう形で免許をとるために金融庁当局と議論を重ねていったわけなんですね。議論というよりも、新しいことをやろうと思うと、リスクを自分たちの責任において考えなければいけないということです。A、B、Cというリスクが考えられるけれども、Aに対してはこういう手を打とう、Bに対してはこういう手を打とうと、説明してご理解していただくということです。――金融監督庁の人も、これどうなの、これどうなのということはあったのでしょうけれども。本当に支店がなくて大丈夫なんですかとか。大阪になくていいのかとか、そういう心配事がいっぱい出てくるわけですよ。――本当に支店がなくて大丈夫かというのは、どう答えられたのですか。支店がないのがウリですし、逆にいうと何で支店が必要なんですかと。――人が来なくていい銀行なのに、支店はいりませんと。行かないのに作っても仕方がないですよね。電話とメールとインターネットで十分事足りるんです。その分ローコストにして、お客様の手数料を安くとか、金利をよくということで還元していくことが、ある意味でネット専業銀行の社会的意義ですので、支店をいっぱい作ったら意味がなくなってしまいますよね。――今おっしゃっているような形で、ひとつひとつクリアしていかれたわけですね。前例がないものを、銀行のような組織の中でやるというのはかなり大変だったとご推察しますが、今の小村さんの感じだと楽しんでやってらっしゃったのかなという感じもするのですが。壁があるのは、金融庁、金融監督庁に限らず、どんなものでも壁はありますよね。それを乗り越えないと何も始まらないですね。○真正面から突破するのではなく、人間力で明るく突破――壁を突破する人間力というか、そういうのが必要なわけですね。人間力ではないですけど、明るいほうがいいかもしれないですね。壁がありますでしょう。この壁をどうやって突破しようかと思うときに、あまり真正面から行ってもしょうがないので、横から行ってみようとか、走りぬけようかとか、地下を掘ってみようとか、そういうふうに思う人のほうがいいかもしれないですね。真正面から突破しようとしていたらくたびれるし、楽しくないでしょう。――晴れて開業となった後ですが、いろいろな記事などを見ると、最初は銀行口座の開設がばっと上がったけれども、途中で停滞した時期もあったということですが。最初はテレビコマーシャルも含めて広告を出しました。お客様も珍しさもあって口座開設してくださったのですが、だんだん下火になってきまして、いろいろやっても空振りばかりで当たらなくて。そこでわかってきたのが、ネットの社会では自分で自分を勧めてもだめだということ。ジャパンネット銀行が、「ジャパンネット銀行はいいですよ」と言ってもなかなかお客様の背中を押すことにはならないのです。――自分で自分の背中を押せない。自分で自分のことをPRしてもよくなくて、第三者がジャパンネット銀行はいいよと言ってくれるほうがとても効果があるんです。自分たちが広告を出してもあまり信用してくれない、効果が薄い。やはりファクトがないとだめです。便利とか、安いとか、そういうファクトがあって、第三者がいいよと言ってくれることが重要です。2001年にヤフーオークションのオフィシャルバンクになり、それがいろいろなネットの掲示板に出て、広まっていきました。――当初は広告を打ったりされていたけれども、ネットの世界は違うと。ネットのマーケティングには、ファクトと、口コミ、連携が必要だということですね。さっきの答えと一緒ですが、銀行は言ってみれば裏方です。銀行のホームページって、見ますか?――見ないです。見ないですよね。株とか、外貨預金なんかは面白いかもしれないけれども、定期預金なんて見ても金利は変わらないんだから面白くないでしょう。車好きな人はトヨタのホームページを見ていたら楽しいし、ヤフーのホームページを見ていたら面白い、楽天だって面白い。だけど、銀行のホームページを楽しんで見る人は少ないと思います。――そうかもしれないですね。あくまで主役は消費であって、ネットでショッピングをするとか、オークションをするとか、公営競技の投票をするというのが主役なのです。そして、極力意識することなく便利に決済ができるというほうがお客様にとってはいいわけです。だから主役とどう提携するかというのが大切でした。オークションや公営競技で提携して、そこに便利な決済スキーム、あまり意識しないでも決済できるような仕組みを提供すれば、おのずとジャパンネット銀行の口座が必要になるし、そうなるようにしてきました。オレがオレが、ではなくて、こすったら出てくるくらいでちょうどいいのです。○主戦場はネット、ジャパンネット銀行の責務――昨年社長となられてまた一層ネット銀行とのかかわりがかなり深くなられたわけですが、今後のビジョンをお聞かせいただいてもよろしいですか。やり切れていないです。それこそ、メガバンクのインターネットバンキングサービスとネット専業銀行の違いは何ですかということを聞かれた場合に、細かいところは説明できます。ですが、一般のお客様がネット専業銀行とは何なのかと認識するレベルにまではいっていないんです。たとえば、みなさんはスーパーとコンビニの違いをご存知です。スーパーとはこんなもので、コンビニとはこんなものだとご自分で定義づけていますね。まだそこまでいっていないです。新規参入銀行の中でも僕は2種類あると思っています。メガバンクがネット専業銀行をつくるのと、銀行業界以外の企業が銀行をつくるのとでは意味、目的が違うんです。メガバンクがネット専業銀行をつくるのは、ネット市場に進出するためにつくっているのです。ネットユーザーを取り込もうとしてつくっているのです。だからあくまで主戦場はネットです。他業種から参入された企業は、恐らく銀行業に参入するために形態として選んだということでしょう。ジャパンネット銀行はメガバンクがつくったネット専業銀行で、僕らはコンビニになりたいわけです。スーパーや百貨店になったら意味がないのですね。なので、純粋なネット専業銀行という意味で、僕は、いつでもどこでも誰でも、ということが必要だと思っています。そして、それをやるのはネット専業銀行というより、ジャパンネット銀行の責務だと思います。――やはり、パイオニアとしての自負ですね。本日はありがとうございました。
2014年02月06日ロンドン五輪男子背泳ぎメダリストの入江陵介選手が、9月9日に発売された「スポーツ男子。Vol.2」の表紙を飾った。同誌は、インタビューとグラビアでアスリートのパーソナルな魅力に迫り、もっとアスリートを応援しよう!というコンセプトのムック。巻頭インタビューで入江選手は、引退を示唆した「世界水泳2013」当時の心境を振り返った。2012年のロンドン五輪では、男子背泳ぎ200mで銀メダル、100mで銅メダルを獲得。これまで世界大会で勝ち続けてきたが、「世界水泳2013」でメダルを獲得できなかったとき、「過去の自分を超えられなかった自分自身」に寂しさを痛切に感じてしまったという。しかしいま振り返ってみると、「辞めるというよりも、“何か”を変えたいという意味で出た言葉なのかな」と分析。メダリストとしての重責と戦いながら、水泳と向き合う方法が見出せたようだ。そんな風に彼の気持ちを突き動かしたのは、競泳界を牽引し続けている先輩の北島康介選手の存在と、メダルを獲れなくても励ましてくれた多くの応援のメッセージだったという。「今年の世界水泳を終えて、応援してもらえる選手になれたことを、いまは嬉しく思います」と、語っている。誌面では、水泳を始めたきっかけ、競泳選手としての日常なども言及。そして「水泳を真摯に受け止めた上で自分自身が水泳を楽しむことが大事」と言いながら、だからこそ目指す世界一への闘志も言葉にした。「スポーツ男子。Vol.2」には、入江陵介のほか、インタビューと撮り下ろしグラビアに、鹿島アントラーズの大迫勇也、卓球の松平健太、 埼玉西武ライオンズの金子侑司、横浜F・マリノスの兵藤慎剛、NBL開幕を控えたトヨタ自動車アルバルク東京の岡田優介、FC東京バレーボールチームの手塚大らが登場。ソチ五輪を控えたフィギュアスケートの高橋大輔、羽生結弦をフォーカスしたアイスショーのレポートや、NEWSの手越祐也のサッカー番組密着、「東アジアカップ2013」で日本代表として躍進した柿谷曜一朗、山口螢、森重真人、山田大記らのJリーガーにも注目。これから観戦に行けるチケット情報も紹介している。
2013年09月10日昨年のロンドン五輪で男子200メートル背泳ぎ・銀メダルを獲得し、日本を勇気づけた水泳の入江陵介選手ら競技者67名を起用し、味の素が夏季オリンピック全28競技が登場する、「アミノバイタル」のTVCMを8月31日(土)からオンエアする。製作スタッフは、各競技のプロモーション映像をつくる感覚で、どうやったら選手の動きが魅力的に見えるかにこだわった。CMは「夏季オリンピック競技 A」篇、「同 B」篇の30秒タイプが2本。その中で、夏季オリンピックの全28競技(2016年リオデジャネイロ夏季オリンピック)が紹介される。スポーツの練習ではこまめに水分を摂るのが常識だが、味の素によると、まだ大事な補給がされずにいるという。それがアミノ酸。運動中の肉体は酷使されており、パフォーマンスを発揮するためには、筋肉中のタンパク質をすばやく補う必要がある。アミノ酸は、そのタンパク質をつくる栄養素となる。CMは「水泳。水。アミノ酸。」、「馬術。水。アミノ酸。」、「ゴルフ。水。アミノ酸。」と、テロップに合せて各競技を紹介。最後に「スポーツ。水。アミノ酸。」のメッセージと共に、「アミノバイタル」が登場する。映像をたたみかけ、各競技の躍動感やそのスポーツにしかない一瞬一瞬の魅力を表現する。「A」篇の冒頭を飾る「水泳。水。アミノ酸。」のシーンで登場するのは、水泳・背泳ぎの入江選手。競技優先であるため時間や泳ぐ本数の限られる中で、撮影では10本近くの背泳ぎを披露した。なおホームページでは、CM映像のほかに入江選手インタビュー映像も順次公開予定となっている。また、スポーツをするすべての人にアミノ酸の重要性を理解してもらうために、出演者は超一流アスリートだけでなく、日常的にその競技をしている人、そのスポーツを愛している競技者を採用し、“スポーツ”それ自体の魅力を表現しようとした。撮影内容については、監督が撮影現場で出演者と何度も協議を重ねたという。「普段どういう練習をしているか?」、「どういう動き方をすることが多いか?」を、スタッフが実際に見てから撮影方法を決めたのだとか。そのスポーツをしている人が見て、リアルな映像になることを目指したという。出演者が映像を確認すると、誰もが開口一番「自分、こんなカッコいいんですね」と思わず呟いたそうだ。自分が競技している様子を客観的に映像で見たことがない選手も多く、「こんな動きなんですね」と、その後の練習に生かそうとする姿勢も見られた。(text:cinemacafe.net)
2013年08月31日すでに今夏ドラマ1番のヒットとも言われているTBSドラマ『半沢直樹』。老若男女から支持を集めていますが、そんな中ちらほら聞こえてくるのが「『半沢直樹』の堺雅人がたまらない!大好き!」という女性の声。半沢直樹は、その言動でサラリーマンをスカッとさせながら、一方で世の女性たちをキュンとさせてもいるのです。今回は20代の女性たちに行ったアンケートをもとに「『半沢直樹』に見る!不倫願望を掻き立てる上司の特徴」をお教えします。半沢直樹が上司だったら嬉しいですが、同時にちょっとキケンでもあるみたいです。■1.元・剣道部「半沢直樹は、慶応義塾大学経済学部卒で体育会剣道部という高スペック。ドラマの中でもかっこいい剣道シーンがあって、思わず見入ってしまった。武道に長けている人は素敵。」(22歳・大学生)一本筋の通った感じがある「武道」は、やはり女子人気抜群。ほどよく筋肉のついた体も、とても魅力的です。ちなみに、逆に惹かれない運動部は何かと聞いたところ、「バドミントン」「卓球」「テニス」「柔道」といった名前が挙がりました。どうやらユニフォーム姿がかっこいいスポーツは強いようです。■2.ワイルドなところがある「そもそもドラマのキャッチコピーは「クソ上司め、覚えていやがれ!」。半沢直樹は、敵のことを容赦なく叩きのめすんだけど、そんなところがワイルドで良い。たまに見せる野獣のような笑顔にゾクッとする。」(25歳・小売り)男性の草食化が叫ばれて久しいですが、やっぱり女が根底で求めているのはこういう「男らしさ」なのです。半沢直樹の、狂気すらはらんだワル~イ笑顔には、誰もが思わずドキドキ。堺雅人の普段の顔は柔和で優しげなだけに、ドラマだけで見せるワイルドさが女心をぐっと掴みます。不倫相手には、こういう男らしいワルさを求めてしまうものなのかもしれません。■3.頭がキレる「ドラマを見るたびに惚れ直すのが、半沢直樹の頭の良さ。こんな人になら手の平の上で転がされてもいい。しかも決して他人に付け入る隙を与えないから、不倫関係になっても上手く周りをだましてくれそう。」(27歳・マスコミ)不倫相手に求めるカッコ良さの中でも、一番大切なのはやっぱり「頭の良さ」。人として尊敬できる相手だからこそ、危険な橋を渡ってでも会いたいわけです。もしドラマのような頭脳選を目の前で繰り広げられたら、女としてはたまらないですよね。■4.部下に優しい「敵には鬼のような顔も見せる半沢直樹だけど、部下には本当に優しい。あの優しさで接せられたら、好きになる自信がある。」(24歳・事務)第三話での「中西。お前洋食派?和食派?」には癒されました。厳しい顔で戦いながらも、守るべきものは本気で守る姿にキュンとします。「甘い」のではなく「優しい」というのがポイントですね。■5.ほんわかした面がある「下手な関西弁使ったり、パンを口いっぱいに頬張ったり、奥さんに頭を撫でてもらったり、半沢直樹がふと見せるほんわかした一面がたまらなく好き。普段は男らしいのにたまにカワイイ人は魅力的。」(25歳・飲食)神経を張りつめさせた精悍な顔を見せていたかと思えば、ふとした瞬間にとぼけた顔や言動を見せたりするのが半沢直樹の魅力。女性が持つ「母性」をぐいぐい刺激してきます。不倫相手を切らせない男性は、こういうかわいらしさを持った人なのかもしれません。■さいごに色々な魅力がたっぷり詰まった半沢直樹。一回観たら虜になること間違いなしです。現実では素敵な上司に恵まれていなくても、半沢直樹との脳内不倫で女子力アップできちゃうかもしれません。(小嶋もも/ハウコレ)
2013年08月05日エイベックスは音楽プロデューサーでm-floのメンバーであるVERBALと、お笑い芸人カラテカ入江がプロデュースしたお菓子、「GOOD SHIT カリントくん」を企画した。12月19日よりドン・キホーテで販売している。同商品は音楽業界を飛び越え多彩な才能を発揮するVERBALと、友達は5,000人・年間500本の合コンを取り仕切るお笑い芸人カラテカ入江がプロデュースした日本の名菓“かりんとう”。VERBALが作ったキャラクター”カリントくん”にカラテカ入江も賛同し、合コンやパーティーなどを盛り上げるパーティースナックとして、共同プロデュースが実現した。かりんとうの味の種類は、黒蜜、白蜜、たまねぎ、ピーナツの4つで、何の味かは袋を開けないと分からないという。出たかりんとうによって罰ゲームがある“GOOD SHITくじ”や、六角柱のパッケージ自体をサイコロのように振って“カリントくん”の数で競う“GOOD SHITサイコロ”など、遊び心に富んだ内容となっている。楽しみながら食べられる工夫がされているので、合コン・パーティーはもちろん、忘年会や新年会などにもお勧めとのこと。同商品は、「ドン・キホーテ(一部の地域を除く)」を中心に販売を開始。価格は498円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月21日56万部を突破した三浦しをん氏の同名小説を松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョーらを迎えて映画化する『舟を編む』に、ピースの又吉直樹、麻生久美子らが出演することが発表された。その他の写真本作は、ある出版社の辞書編集部を舞台に、新しい辞書“大渡海(だいとかい)”の製作に奮闘する編集者たちの姿を描いた作品。又吉と麻生は、松田演じる変わり者の編集者・馬締光也を中心とした個性豊かな編集部のメンバーと関わる、辞書の装丁デザイナー上田役(又吉)と、『大渡海』をPRする役割を担う女優役(麻生)を演じる。さらに、編集部と共に辞書を作り上げていく登場人物として、宇野祥平、波岡一喜、森岡龍、斎藤嘉樹の名前も発表された。読書家として知られ、執筆活動も行っている又吉は、「辞書を読むのは好きですね。家に国語辞典だけで4、5冊あります」と、広辞苑など多数の辞書を愛用する無類の本好きだという。「今のコンビ名“ピース”も、なかなか思い浮かばなかったので、カタカナ語辞典で適当に開いて指さした単語にしようと思ったら“スカベンジャー”って出て。でも意味を見たら“ウジ虫”って書いてあって、『絶対あかんやん』ってやめたんですけど」と明かす。「日常的に辞書は引いてきました」という又吉は、「辞書作りの人のことまでは考えたことなかったので、すごい面白いなと思いました。辞書作りって、共通認識を作っていく仕事なんですよね。『アイス食べたいけど、太るからどうしよう』みたいな、言葉では言い表せられない、“精神内部で感情がぶつかり合うこの感じ”って思っていたら、『それ“葛藤”やで』って、みんなが一発でわかるように言葉を決定していくイメージ。言葉にならない感情を言っていって、横から言葉にしていくっていうものだと感じました。松田さんとオダギリさんは、やっぱり雰囲気があって声が心地よかったです」と語っていた。『舟を編む』2013年4月13日(土)丸の内ピカデリーほか全国公開
2012年12月19日お笑い界きっての本読み、ピース又吉直樹の本にまつわるエッセイ集『第2図書係補佐』が、この度発売された。劇場「ヨシモト∞ホール」のフリーペーパーへの連載分(2006年~2009年)に新たに書き下ろしを加え、尾崎放哉、太宰治から穂村弘、町田康まで47の作品を紹介している。また、芥川賞作家・中村文則との対談も実現。人気芸人でありながら、よしもとの太宰治との異名ももつ又吉直樹の、独特な世界観を楽しめる『第2図書係補佐』は、一見の価値ありだ。本書「はじめに」より抜粋タイトルは『第2図書係補佐』。「第2」で、しかも「補佐」。僕の役割は本の解説や批評ではありません。僕にそんな能力はありません。心血注いで書かれた作家様や、その作品に対して命をかけ心中覚悟で批評する書評家の皆様にも失礼だと思います。だから、僕は自分の生活の傍らに常に本という存在があることを書こうと思いました。本を読んだから思い出せたこと。本を読んだから思い付いたこと。本を読んだから救われたこと。 もう何年も本に助けられてばかりの僕ですが、本書で紹介させていただいた本に皆様が興味を持っていただけたら幸いです。 第2図書係補佐 著者:又吉直樹発売日:2011年11月22日(火)価格:¥520
2011年11月29日なぞ多き"ともだち”に迫る!!映画、マンガ、アニメなどでだれもが一度は浦沢直樹さんの作品を見たことがあるのではないでしょうか?浦沢さんの作風はスポ根からSF、ミステリーまで多岐にわたり、女性にとっても魅力的な作品が多数あります。そこで20代女性に「THE浦沢直樹作品」と思うマンガを聞いてみました。>>男性編も見るQ.THE浦沢直樹のマンガと言えば?(複数回答)1位『20世紀少年/21世紀少年』62.3%2位『YAWARA!』37.0%3位『MONSTER』22.3%4位『PLUTO』10.7%5位『MASTERキートン』9.7%■浦沢直樹マンガといえば『20世紀少年/21世紀少年』!!・「映画を見る前に読んだらはまってしまい、寝る間も惜しんで読んだから」(29歳/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)・「映画になったことで、一番知名度があると思うから」(28歳/情報・IT/技術職)・「浦沢先生の知名度を押し上げた作品だと思うから」(27歳/建設・土木/事務系専門職)・「ストーリーの続きが待てないほど、なぞが多く面白い」(25歳/情報・IT/技術職)・「一気読みして、作者は本当に天才だと思った」(27歳/金属・鉄鋼・化学/営業職)■浦沢直樹マンガといえば『YAWARA!』!!・「なんといっても『YAWARA!』。ほかの作品も好きだし、暗い雰囲気も嫌いじゃないけど、この柔ちゃんのかわいさはどの作品にも勝る!」(23歳/金融・証券/販売職・サービス系)・「読んで柔道が好きになった。『等身大の女の子ってこうだよね』と、つくづく感じます」(28歳/通信/営業職)・「小学生のときに一番はじめに読んだこともあり、柔ちゃんの真っすぐさが胸に突き刺さった」(24歳/小売店/販売職・サービス系)・「これを見てうっかり柔道部に入ってしまった」(27歳/医療・福祉/専門職)■浦沢直樹マンガといえば『MONSTER』!!・「話が単純じゃなくて、すごく凝っているところがいい!!毎回ドキドキさせられます」(24歳/医療・福祉/専門職)・「ストーリーの構成と展開がしっかりしていて面白いから」(24歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「話が難しいけどスリルがあって面白かったから」(29歳/小売店/販売職・サービス系)■浦沢直樹マンガといえば『PLUTO』!!・「マンガが特に好きというわけでもない子が絶賛していたから」(22歳/その他/専門職)・「『鉄腕アトム』をモチーフにしていて、とても興味深い」(25歳/医療・福祉/事務系専門職)・「面白い!! 『鉄腕アトム』をあまり知らなくても楽しめた」(27歳/学校・教育関連)■浦沢直樹マンガといえば『MASTERキートン』!!・「1話完結という短いストーリーなのに完ぺきすぎる。ほかの作品の方がはるかに有名かもしれないが、一番オススメはこれ」(24歳/その他/事務系専門職)・「かた苦しい考古学ではなく、とても面白いと思います」(25歳/医薬品・化粧品/専門職)・「深夜にテレビでアニメを放映していて、楽しみにしていた」(28歳/その他/事務系専門職)■番外編:浦沢直樹マンガといえばこのマンガ!!・『Happy!』:「スポーツマンガで女の子が一生懸命成長していく物語。『これぞ青春、浦沢直樹だなぁ』と感じる」(25歳/自動車関連/秘書・アシスタント職)・『踊る警官』:「友達とまわし読みをしていた」(24歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)総評62%の支持を得て見事1位に選ばれたのは『20世紀少年/21世紀少年』。3部作の実写映画も公開されたことで「一番知名度がある」という意見が多数でした。「一気読みしてしまった」、「寝る間も惜しんで読んだ」という人がいるほど、ドキドキハラハラのストーリーを作れる浦沢さんに対して「天才!」と絶賛する声も多く寄せられました。2位は、スポーツマンガの『YAWARA!』。男性の作者ながら「等身大の女の子ってこうだよね」と女子から共感される物語になっています。これを読んで「柔道が好きになった」、「柔道部に入った」という意見も。谷亮子選手の愛称となった"柔ちゃん”もこの主人公が元になっているのは有名な話です。第3回手塚治虫文化賞、第46回小学館漫画賞を受賞した『MONSTER』は3位。"スリル”と"凝ったストーリー”は浦沢作品の定番となっていますが、その中でもサスペンス要素が強く、児童虐待や東西冷戦など深刻なテーマをしっかり扱った重厚な作品です。4位は手塚治虫原作の『鉄腕アトム』のエピソードをモチーフにリメイクした『PLUTO』。続く5位は保険調査員の活躍を描いた『MASTERキートン』。「一番有名ではないかもしれないけれど、面白いのはこれ」という意見がありました。映画化されたこともあり、知名度の高い『20世紀少年/21世紀少年』が1位に。1986年から1993年まで連載が続いた『YAWARA!』は、アニメ化されたことが知名度と人気に影響を与えているようです。オリンピックのたびに"柔ちゃん”を思い出してしまいますよね。『YAWARA!』のようなさわやかなスポ根マンガからサスペンス、SFなど多彩な作品が描ける浦沢さんには、これからも日本のマンガ界を引っ張ってもらいたいですね。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2011年8月2日~8月16日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性542名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング女性編】「声まねしてみたい」と思ったことのあるアニメキャラランキング【ランキング女性編】自分の肖像画を描いてほしい週刊少年ジャンプの漫画家ランキング【ランキング女性編】小学生のころ大好きだったマンガランキング完全版(画像などあり)を見る
2011年10月24日好きな人にはいちずな俺さまがトップ!!普段は俺さまなSキャラでも、ふとかわいい表情やしぐさを見せられるとキュンとしてしまいますよね?人気のマンガには魅力的なSキャラが多数登場しています。そこで20代の女性620名に強気な言葉にキュン!!としたSキャラを聞いてみました。>>男性編も見るQ.強気な言葉にキュン!!Sキャラツンデレキャラは?(複数回答)1位道明寺司『花より男子』30.8%2位千秋真一『のだめカンタービレ』27.6%3位流川楓『SLAM DUNK』13.1%4位羽山秋人『こどものおもちゃ』11.3%5位ベジータ『DRAGON BALL Z』7.9%■道明寺司の強気な言葉にキュン!!・「いつでも強引な行動に胸キュンする。振り回されたい」(23歳/金融・証券/専門職)・「俺さまな性格だけど、根は純粋でいちずなところに引かれる」(28歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「強引に手を引いてどこかへ連れて行ってほしい」(28歳/商社・卸/事務系専門職)・「常に強気なキャラクターだけど、その中でときどき見せる子どもっぽさがかわいくてキュンとする」(22歳/小売店/販売職・サービス系)・「自分だったら絶対キュンとする!!かわいくて母性をくすぐられる」(27歳/通信/技術職)■千秋真一の強気な言葉にキュン!!・「いつもはキリッとしているのに、たまにのだめの行動にほほを染める場面があると、かわいらしくてキュンとする」(25歳/情報・IT/技術職)・「強気でも実力があるから説得力があってかっこいい」(25歳/金融・証券/事務系専門職)・「実は優しいところがいい。厳しいことを口では言っていても、結局は面倒を見てくれるから」(23歳/情報・IT/技術職)・「辛口だけど愛があるところがいい」(23歳/情報・IT/技術職)■流川楓の強気な言葉にキュン!!・「普段は『どあほう』とか言われながら、ふとした拍子に隣で寝てほしい」(27歳/医療・福祉)・「クールだし、ぼさっとしていて無頓着な感じだけど、試合のときなどにたまに見せる熱いところにキュンとする」(24歳/医療・福祉/専門職)・「あまり笑わない人の方が追いかけたくなる」(26歳/小売店/販売職・サービス系)■羽山秋人の強気な言葉にキュン!!・「なんか言った後の背中の哀愁(あいしゅう)とか……、かまってほしいオーラが出ているから」(25歳/専門職)・「ぐれたところもあるがそれには理由があったし、根は誠実なので」(29歳/小売店/販売職・サービス系)・「普段そっけないのに、実はとてもいちずで優しくて甘え上手なところに母性本能をくすぐられる」(24歳/秘書・アシスタント職)■ベジータの強気な言葉にキュン!!・「最高のツンデレ。徐々に奥さんや子どもに対して心を開いていく様子がかわいい」(28歳/情報・IT/事務系専門職)・「家族にデレデレなシーンや、友達思いなところが印象的」(27歳/医薬品・化粧品/技術職)■番外編:このキャラの強気な言葉にキュン!!・雲雀恭弥『家庭教師ヒットマンREBORN!』:「誰でも群れているやつはかみ殺す!キャラだけど、好きな子には意外とデレそう。『僕のそばにいればいいんだよ』とか言って」(24歳/ソフトウェア/技術職)・坂田銀時『銀魂』:「普段は死んだ魚の目をしているのに、いざというときは頼りになる。あんなにすてきな人はなかなかいないと思う」(24歳/自動車関連/営業職)・跡部景吾『テニスの王子様』:「自信満々で嫌みも言うけれど、ちゃんと裏付けされた実力を持っていて、部員思いでかっこよすぎる」(22歳/建設・土木/事務系専門職)・入江直樹『イタズラなKiss』:「追いかけてもツンとはね返されるところがいい。何度もくっついて行きたくなる」(23歳/販売職・サービス系)・玄奘三蔵『最遊記』:「セリフがいちいちかっこいいし、Sっ気がありながらもまじめなときもある。そこがいいです」(24歳/情報・IT/技術職)総評1位は『花より男子』のF4リーダー、道明寺司。普段は俺さまなのに、つくしをいちずに思い続ける姿にキュンとした人がたくさんいました。また、やきもちを焼いたり、日本語を間違って覚えたりするような子どもっぽいところに母性本能をくすぐられた人が多いようです。2位は実写映画も好評だった『のだめカンタービレ』の千秋真一。のだめに振り回されているデレの部分と、高みを目指し厳しいことを言うツンの部分、それぞれに注目した意見が寄せられました。同じく完ぺき主義な『DRAGON BALL Z』のべジータは5位。登場当初、Sキャラというより残虐なキャラだった彼。しかし、仲間やブルマに出会い、次第に人間らしく変わったベジータは「最強のツンデレ」かもしれません。『SLAM DUNK』のクールキャラ、流川楓は3位。基本的にデレのないキャラですが、試合で見せる情熱的な姿にキュンとした人が多数いました。強気の言動と実力のともなった行動に男らしさを感じている人も多いようです。また、「あまり笑わない人の方が追いかけたくなる」という意見もありました。4位は『こどものおもちゃ』の羽山秋人。クールで口数は少ないけれど、いちずに紗南ちゃんを思う羽山にキュンとした人が多いよう。うれしいと耳やしっぽが生えてしまう分かりやすいデレの部分がかわいいですよね。好きな人にだけ優しい道明寺や羽山、厳しい中にも愛情がある千秋、好きな人にだけ心を開くベジータなどタイプは違うものの、有言実行の男らしいキャラが選ばれた今回のランキング。頼りがいのある強気な人が自分にだけにかわいい姿を見せてくれる……、そんなところに女子はキュンとしちゃうんですよね。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2011年5月24日~5月31日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性620名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンクエンタメに関するコンテンツは『コブタメ』でCHECK!!【女性編】あこがれるスタイルのマンガキャラクターランキング【女性編】同僚にいてほしいマンガのキャラクターランキング完全版(画像などあり)を見る
2011年07月30日イケメン&恋心を軸に、韓流ドラマと並んで熱い支持を集める華流ドラマ。本国・日本に先駆けて台湾でTVドラマ化された「花より男子」(※「流星花園」)に代表されるように、その大きな特徴と言えるのが、日本の人気コミックを原作とした作品の高い人気ぶり。「あすなろ白書」に「イタズラなKiss」、「ハチミツとクローバー」などドラマ化された作品を挙げればキリがないが、2007年に台湾で放送され、熱い支持を集めた谷地恵美子によるコミックをドラマ化した「ぴー夏がいっぱい」のDVDがこのほど新たに日本でリリースされた。ヒロインの夏芽(ウーション)が恋焦がれる相手役・累を演じたのはモデル出身で数々の人気ドラマにも出演をしているジョセフ・チェン。先日、来日したジョセフが作品への思いや日本発のエンターテイメントについてたっぷりと語ってくれた。ジョセフが演じた累は、イケメンの売れっ子モデル。ジョセフは役作りで「自分のモデルとしての経験を取り入れた」というが、取り入れたのはモデルの部分ではないようで…。「実は、累という役は僕自身と重なるどころか、そのまま自分自身を投影して作り上げていったと言えると思います。この作品自体、『ピーターパン』の物語が基になっていますが、僕の心の中にはピーターパンが確実に住んでます(笑)。というか、大人の男性の心の中には必ず子供が住んでいると思いますが…。僕がもう少し若かった頃のことですが、暑くなってくるとイライラしてきて仕事をしたくなくなるなんてことはよくありましたし(苦笑)、反抗期もありました。そういった部分は全て、累に取り入れてます」。ちなみに、累の好きな部分は「ストレートなところ」だそう。「自分とは違う部分で、そこはうらやましかったですね」とも。では逆に、夏芽のような女性はジョセフの目にどのように映るのだろうか?「彼女は性格的に、ポジティブで楽観的なタイプの女性ですよね。楽観的であるというのは女性として、大きな魅力だと思います。僕自身の女性のタイプですか(笑)?そうですね…バリバリ仕事をこなすけど、プライベートで2人きりのときはすごく優しい、そんな女性が好きですね」。意外や(?)ジョセフは“ツンデレ”好き!?さらに突っ込んで質問。夏芽はあの手この手を使って累を振り向かせようとするが、ジョセフはなかなか振り向いてくれない相手にどのようなアプローチを仕掛ける?「(笑)。そうですね、まずは、なるべくそばにいて、彼女の視線に入るようにしますね。もちろん、彼女の趣味や好みなどは全て把握しておきます。そこから彼女の友達や家族に少しずつ取り入って…そこからアタックですね!僕自身、わりと積極的に『好き』と気持ちを伝える方だと思います」。少し話が逸れたが、軌道修正してドラマについて。19話に及ぶドラマの中でお気に入りのシーンを尋ねると、累のあるセリフが…。「累が『自分の影が見つからない』って言うシーンがあるんですがすごく美しく、素敵なセリフだと思います。これも『ピーターパン』に基づいたセリフですね。“影”という言葉はいろんなものを指していると思いますが、忘れてしまった自分、もう一人の自分と言い換えることができます。僕自身の経験を踏まえての話ですが、自分を一度見失い、もう一度探し出す。そこで見つけた自分こそが真の自分だと思います」。先に挙げた「イタズラなKiss〜惡作劇之吻〜」では、本作同様、主人公の恋の相手役・入江直樹を、そして「ハチミツとクローバー」では真山巧役と、本作以外にも日本の漫画原作のドラマに出演してきたジョセフ。実は、プライベートでも幾度も日本を訪れており、話を聞いてみるとかなりの日本のエンタメ通なのだ!「学生時代から日本のTVドラマは見ており、かなり影響を受けましたよ。『ロングバケーション』に『ラブジェネレーション』。『神様、もう少しだけ』、『ビューティフルライフ』、『魔女の条件』…最近では『素直になれなくて』を見てました」。何と、最近放送されたばかりのドラマまでチェック済みとは…。“ラブコメ”の印象が強いジョセフ。先に挙げてくれた日本のドラマもラブストーリーが中心だが、今後やってみたい役柄を尋ねるとこんな答えが。「歴史に名前が残っている人物を演じてみたいですね。それも大昔の人ではなく、1950年代や60年代の、人々の記憶に残っている人物を。本人の印象がまだ、強く残っている分、演じるのは簡単ではないと思いますが、チャレンジできればと思います」。このインタビューが行われる少し前に誕生日を迎え、28歳となったジョセフ。残り約2年となった20代のうちにやってみたいこと、そしてその先、30代で実現したいことは?「まずは20代のうちにいっぱい働いてローンを返して…冗談です(笑)。これは20代、30代という目標ではなく、70歳までの目標となるかもしれませんが、人の心に残る俳優になりたいと思います」。(stylist:Kosei Matsuda<AVGVST>/hair-make:Tsukushi Ichikawa<MILD inc.>)「ぴー夏がいっぱい DVD-BOX I」価格:13,440円(税込)※初回限定版17,640円(税込)「ぴー夏がいっぱい DVD-BOX II」価格:13,440円(税込)発売元:リッツプロダクション株式会社販売元:東宝株式会社発売中■関連作品:ぴー夏がいっぱい [海外TVドラマ]
2010年08月13日