12月20日はブリの日!今年はブリが大量で、とっても安価で手に入りますよね。ブリは成長によって関東圏では「イナダ」→「ワラサ」→「ブリ」と呼ばれており、関西圏では「ハマチ」→「メジロ」→「ブリ」と呼ばれている出世魚。お正月やお祝いの席に登場することも多いので、縁起がいい魚としても有名です。主に、煮付けや塩焼きで頂くことが多い出世魚の「ブリ」ですが、揚げたり、炒めたりしても美味しく頂くことができる魚なんですよ。そこで今回は、縁起がよい出世魚。今が旬で安価に手に入る「ブリの切り身」で作るアレンジレシピをご紹介したいと思います。●ブリの竜田揚げ焼きショウガを効かせたしょうゆベースの漬けダレにブリを漬け込んで、片栗粉で揚げた「ブリの竜田揚げ」は、少ない油で作れるので簡単ヘルシー。片栗粉で揚げることでサクッと食感で中身がふんわり。ショウガ効果でブリの臭みもなく美味しくいただけます。晩御飯やお弁当にオススメのブリレシピです。●ブリの甘辛オイスター炒め脂がしっかり乗ったブリは炒め物にピッタリ。オイスターソースに砂糖を加えた甘いソースに唐辛子を加えて甘辛テイストに、青梗菜やパプリカと一緒に炒めればちょっぴりエスニックで白いご飯にピッタリの一品に仕上がります。●ブリの香草パン粉焼き和食の印象が強いブリですが、小麦粉卵にドライパセリとドライバジルをたっぷり入れた香草パン粉で揚げ焼きすれば、白ワインにピッタリの洋風な一品に変身します。お好みで、レモン汁やタルタルに合わせてもGOODです。●ブリのチリソース豚ひき肉で作った甘辛いチリソースで頂く「ブリのチリソース」は、魚が苦手な方もパクッと食べられるパワーみなぎる栄養価の高い一品です。ブリには脳を活性化させてくれるDHAが豊富に含まれています。受験生も老若男女もみんな意識して旬のブリを食べておきましょう!●ブリのユーリンチー焼いたブリに乗せるアレンジとして、チリソースともまた違った味わいを楽しむことができるのがこちらの「ブリのユーリンチー」です。シメジとネギで作った甘酸っぱいユーリンチーのタレが油の乗った旬のブリにピッタリ!旬のブリはたっぷり脂が乗っているので、揚げずに焼くだけで身もプリプリでとっても美味しい。揚げないのでヘルシーに頂くことができますよ。安価で手に入りやすい旬のブリを大量に購入した場合は、切り身に塩をして、しばらく置いておくと余分な水分が出てきます。余分な水分をキッチンペーパーなどで拭き取ってから、一つずつラップに包んで保存袋に入れて冷凍庫で保存しておくと使う時便利ですよ。旬の魚は油が乗って美味しく頂くことができるので、今回ご紹介したレシピを活用して頂き、栄養いっぱいの旬のブリを美味しく召し上がってくださいね。
2021年11月22日ブリの仲間であるカンパチは、漁獲量や養殖量が少なく、ブリに比べて希少種なため高級なイメージをもっている人も多いのではないでしょうか?また、関東近郊では釣り人に人気がある魚としても知られています。このヒラマサ、出世魚と勘違いされることが多いのですが、実は違います。ぶりが出世魚として有名なので、勘違いされることが多いようです。おいしくて人気もあるのになぜ違うの?そのポイントをまとめてみました。■出世魚とはどんな魚?ヒラマサが出世魚ではないことを説明する前に、まず出世魚というものがどんな魚か説明しましょう。・出世魚とは日本の魚は、成長するにつれて名前が変わるものが多数あります。日本では奈良時代から、武士や学者の男性が成長して元服(成人になる儀式)すると名前が変わる風習がありました。江戸時代までは、出世すると名前をつぎつぎに変えてきた歴史もあります。それにちなんで、名前がかわる魚を出世魚と呼びます。代表的なものは、ブリのほかに、スズキ、マイワシ、ボラなどがあげられますね。ただし、なかには名前が変わっても出世魚と呼ばない魚もあります。・成長によって名前が変わるのはなぜ? 同じ種類の魚なのに、名前が変わるってややこしいですよね。でも、これは昔から伝わる漁師の知恵。同じ魚でも、成長に合わせて大きさや味が変わり「おいしさ」の価値が変わるのです。通常、ほとんどの出世魚は成長するほど、味がよくなるとされていて、同じ魚でも呼び名を変えることで、価値がすぐわかるように区別したのがはじまりとされています。・出世魚として扱うメリット 出世魚は、その名のとおり「大人になって偉くなる」ことにちなんでいるため、縁起のいい魚として扱われています。おめでたい席や門出を祝う席などで食されることが多く、「おいしさ」に太鼓判を押された魚といえるでしょう。「ぶり はまち、元はいなだの出世魚」と古くから川柳に読まれたことがあるぐらい、出世魚は日本の生活に昔から密着してきました。ぶりをお正月に食べるのも、出世魚として一番有名だからなのですね。■どうして、ヒラマサは出世魚ではない? ・ヒラマサは出世魚ではないわけ ヒラマサは、スズキ目アジ科ブリ属の魚で、見た目もかなりブリに似ています。そのため出世魚と思われるのですが、ブリとは違い名前が変わることがありません。そのため、出世魚とはされないのです。・ヒラマサは「平政」 が語源 ヒラマサの名前の由来は、ブリに比べて平べったく、からだの真ん中に黄色い色が一直線(柾:木目がまっすぐ通っている樹木のこと。ここから転用されて、木目がまっすぐに入っていることをまさと呼びます)に、入っているからとされています。ブリ、カンパチの仲間の中で、名前がかわらないのはヒラマサだけで、その理由は諸説あるのですが、昔から漁獲量が少なく珍しい魚だったため、呼び名を変えて味の違いを表す必要がなかったのではないでしょうか。 ■ヒラマサとよく間違われるブリ・カンパチ・いずれもスズキ目アジ科ブリ属に属するヒラマサ、ブリ、カンパチは 一般的に「ブリ3種」と呼ばれ、すべて同じぶり属です。ちなみに、この中で出世魚として扱われているのはブリとカンパチ。ヒラマサだけ名前が変わらず、出世魚ではないのです(一部の地方では、名前が変わるところもあるようですが出世魚としては扱われません)。ただ、どの魚も美味で、日本全国で人気のある魚という点は共通ですね。・ヒラマサ・ブリ・カンパチの見た目について 同じブリ科のため見た目は非常に似ています。共通するのは脂ののった堂々した姿。太平洋を広く回遊する肉食魚のため、広い範囲を泳ぎ切る身と脂がしっかりあり、いずれも古くから日本で食されてきた魚種です。青魚の代表とされ、青味をおびお腹が白い姿も共通です。 ・ヒラマサ・ブリ・カンパチの見分け方 それでは、どう見分ければいいのでしょうか?私たちがよく見かけるのは刺身や切り身。ブリの刺身が赤っぽいのに対し、ヒラマサはやや白身がかっていています。カンパチは、血合いの部分が赤く、白身と非常にくっきり区別できる身になっています。丸ごとの姿で区別するときは、まずからだに入っている黄色いラインを見てみましょう。どれも黄色いラインは入っているのですが、頭にもラインが入っていて、漢字の「八」に見えるのがカンパチです。カンパチの「パチ」は漢数字の八からきています。また、からだが黄色みを帯びているので、カンパチは比較的区別しやすいでしょう。問題は、ブリとヒラマサの見分け方です。漁師でも見間違うことがあるほど似ているとされていますよ。比較的見分けやすいのは上あごのかたち。上あごが丸くなっているのがヒラマサ、ブリは角ばっています。また、目からエラまでの幅が違い、幅が広く顔が大きく見えるのがブリ、小さく見えるのがヒラマサなのです。■ヒラマサの特徴・日本列島以南に生息 日本では伊豆より南側の亜熱帯・温帯地域に生息しますが、夏になると北海道南部の近海にも北上して生活しています。単独か小さな群で行動する回遊魚で、時速50kmほどの速さで泳ぐと活動的な魚です。ブリ属の中では一番大きく、成魚になると体長1mぐらいになります。・漁獲量が少なく高級魚とされる ブリ属の中では、いちばん漁獲量が少なく、養殖されている量もブリに比べると格段に少ないヒラマサ。そのため高級魚とされていて、お店でもお目にかかるチャンスの少ない魚です。ちなみに、関東ではヒラマサと呼ばれていますが、大阪より西日本では、ヒラサ、ヒラソ、九州ではテンコツなどと呼ばれ、どの地域でも高級魚として扱われています。・旬の時期 おいしい時期は夏のころ。産卵は、春から夏とされていて、成魚になる前の小型でもおいしいとされています。ブリは成魚にならないとおいしくならないとされているので、ここでも大きな違いがありますね。・食感 ブリに近い透明感のある白身で、脂ののった甘さとやわらかさが特徴。切り身にして少し寝かせてもおいしく、刺身などで楽しまれることが多い魚です。もちろん焼いても煮てもおいしいのですが、比較的生のままでも日持ちしておいしいため、おつくりや寿司などで食される傾向があります。・漁獲方法 定置網で漁獲されますが、近海に生息するため、釣り人でも釣れる魚です。ただし、大きな魚なので「大物釣り」とされ、それなりのフィッシングキャリアの必要なのだとか。まれに、ブリとヒラマサが交配してできた「ブリマサ」と呼ばれる魚が漁獲されることもあります。■ヒラマサとは違う!代表的な出世魚は?ヒラマサはブリの仲間で、美味にも関わらず出世魚ではない理由は前述しました。それでは、有名な出世魚ってどの魚?まとめてみました。・ブリ ヒラマサと違って生息地域が広く、日本文化に馴染みが深い魚といえるでしょう。群れで泳ぐため漁獲量が多く、どんな調理法でもおいしいため養殖もさかんにおこなわれています。どの地域でも成魚は「ブリ」と呼ばれていますが、稚魚から幼魚、成魚になるまで、各地域によって名前が違い、一番多くの「名前」を持っている魚です。それだけ、日本各地で食べられてきた魚なんですね。・スズキ 関東ではセイゴ→フッコ→スズキ、関西ではセイゴ→ハネ→スズキと名前がかわる出世魚です(一部地域ではほかの名前もあり)。日本各地の沿岸で収穫され、春から秋には湾内や河川でくらす魚です。旬は秋で、白身のあっさりしたくせのない味が人気ですね。・マイワシ ブリやスズキに比べ体長20〜30cmほどの小型魚のマイワシも、出世魚。ただし、ブリやスズキが成魚の呼び方なのと違い、マイワシは成魚の呼び方ではありません。シラス→カエリ→コバ→チュウバ→オオバと名前が変わりますが、マイワシと言う呼び方は成長過程のひとつの呼び方ではなく総称のこと。古くから、漁獲量が多く全国各地で食される人気魚で、食用だけでなく飼料や肥料などに使用されている大衆魚です。■ブリの出世魚名と順番(地方別) 漢字では、魚へんに「師」と書くブリは、師走と呼ばれる12月の寒い時期に一番おいしくなることから、この漢字になったといわれています。体長が80cm以上になると、ブリと呼ばれることは全国共通ですが、それでまでの成長過程の間は各地で呼び方が変わります。具体的に紹介しましょう。・関東 交通網が発達するまで魚が食されることが少なかった関東地方でも、ぶりは江戸時代の文献に登場するほど長い付き合いの食用魚です。幼魚から順に、モジャコ→ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリと名前が変わり、釣り人の間では夏の「ワカシ」釣りから、夏の「イナダ」、秋の「ワラサ」と季節をまたいで人気です。冬には、伊豆地方で「ブリ釣り」が行われます。・関西 兵庫県や京都府の日本海沖、和歌山県太平洋沖などで漁獲されたブリは、関東よりも古い歴史があります。順に、モジャコ→ワカナ(ワカナゴ)→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリと呼び名が変わり、地域によっては手のひらサイズのワカナゴのときから調理して食べることがあります。・東北 漁獲量の多い三陸沖を中心に、旬である冬に漁獲されます。「寒ブリ」とよばれる冬のブリは、脂肪がしっかりのっていて風味も高く、焼き物や煮物、鍋物と幅広く食べられる人気の食材。呼び方もほかの地域に比べて数多く、コズクラ(ショッコ)→フクラギ(フクラゲ)→アオブリ→ハナジロ→ガンド→ブリとなります。 ・北陸 ブリは、太平洋側より日本海側で食される傾向があり、北陸では昔から「塩ブリ」と呼ばれるものがありました。ぶりの内臓を取り出して、塩を内臓に塗りこみ3日ほど寝かせた「塩ブリ」は、保存法が未熟な時代から伝わる、おいしくブリを食べる知恵。この「塩ブリ」は長野県など中部地方の方へも運ばれていきました。名前は、ツバス(ツバイソ)→コズクラ→ハマチ→フクラギ→ガンド(ガンドブリ)→ブリと変わっていき、呼び名が多いことも特徴です。・九州 九州は、じつはブリの養殖が盛んな地域です。鹿児島、大分、長崎、熊本は、ブリの養殖収穫量のベスト10には入る養殖場なのです。呼び名は、ワカナゴ(ヤズ)→ハマチ→メジロ→ブリと変わります。 ・瀬戸内地方で人気のハマチブリとよく間違われるハマチは、地域によって成長しきってない50cmぐらいのブリに対して呼ばれる名前ですが、瀬戸内地方では、ブリになる前にあえてこの大きさのものを漁獲し食します。また、流通過程において天然物をブリ、養殖物をハマチと呼んで区別することもあります。■名前が変わるのに出世魚ではない魚呼び名は変わるのに、古くから出世魚されない魚があります。それがマグロとサケ。どうして、出世魚に認められないのでしょうか。・マグロ サバ科マグロ属に属するマグロは日本だけでなく世界各国でも人気の硬骨魚。赤身の魚の代表格といってもいいでしょう。地域にもよりますが、成長にあわせてヨコ→ヒッサゲ→クロマグロなどと名前が変わります。ところが、マグロの赤身は傷みやすく、輸送技術が発達していなかった昔は、すぐに身が痛んで黒くなることから「マグロ」と呼ばれ、今ほど人気がなかったのです。縁起がよいものとして“出世魚”に認定してもらえなかったのは、古い時代の人気の度合いも関係あるのかもしれませんね。・うなぎ うなぎの幼魚は「しらす」とよばれています。しらすうなぎを育てるとうなぎになるため、出世魚のように感じますが、じつは「しらす」とう呼び名はほかの魚でも使用されており、たとえばイワシやあゆの幼魚も「しらす」と呼ばれますよね。うなぎも古くから人気のある食用魚ですが、呼び名の汎用性が高いからか、出世魚とはされないようです。 ■出世魚でなくてもおいしいヒラマサ縁起がいい魚として祝宴やお正月のおせちにも登場する出世魚は、古い時代の価値観に基づくということがわかりました。ヒラマサは、ブリの仲間なのに呼び名も変わらず、出世魚とされませんが、それでも脂ののった身は美味。お祝い膳やお正月には不向きですが、お刺身で楽しみたい高級魚です。さばいてすぐの場合は、少しコリコリとした身のしまったおいしさがあり、熟成させるとねっとりとしたうま味が増します。旬の夏場には、人気の高い寿司ネタにもなります。食べるチャンスができたときには、そのおいしさを楽しんでくださいね。
2021年03月15日和食文化を代表する魚であるハマチとブリは、私たちの食卓にはかかせない食材です。お寿司やブリ大根、カルパッチョやフライなど、ハマチとブリを使った料理はレパートリーも豊富です。スーパーなどではほとんど切り身で売られているため、その違いがわからないという人も多いと思いますが、実はハマチとブリは名前が違うだけでまったく同じ魚だということはご存知でしょうか?同じ魚なのにハマチとブリ。なぜそのように呼ばれているのか、その理由とそれぞれの特徴や見分け方、またどんな栄養素が含まれていのかなどについてご説明していきます。■ハマチってどんな魚?ハマチは、アジと同じ仲間でマグロやカツオと同じ回遊魚の一種です。回遊魚というのは、海水の温度やエサの量によって自分たちに合った環境をもとめて、成長しながら世界中の海をめぐる魚のことをいいます。ハマチは、回遊魚の中でも日本に近い海でとれる魚で、春から夏の間は主に日本の北側で生息しており、冬になると暖流にのって南へ移動します。ハマチの漁獲量は、世界で日本が一番多いため、和食文化が広まった海外でも日本の魚として人気が高まってきています。・成長度や大きさで呼び名が変わる出世魚ハマチは、成長するごとに名前が変わるため出世魚と呼ばれています。出世魚というのは、もともと日本の武士家系の子どもが成長するたびに改名していったことを「出世する」という言葉にちなんで、そう呼ばれるようになりました。わざわざ名前を変える理由は、成長にともなって大きさだけでなくその味や身の質なども変化するため、商売する人がわかりやすく名前をつけたという説がありますよ。ハマチから成長した立派なブリは、「出世する」おめでたいときに食べられる高級魚として知られるようになり、特に冬に「寒ブリ」のブランド名がつくと高値になることもあります。・ハマチ・ブリの大きさ基準ハマチからブリと呼ばれるようになる境界線はどこでしょうか。一般的に、ハマチは40cmから60cmほどで、80cm以上の大きさになるとブリと呼ばれることが多いです。しかし、地域によってはその基準もさまざまで、関東では60cm以上がブリになりますが、関西や北陸では80cm以上がブリと呼ばれています。そもそも、ハマチという名前は、もともと関西で呼ばれるようになったことが始まりで、関東でも養殖のハマチが売られるようになってからは、天然ものと区別するために養殖ものをハマチと呼ぶようになり、関東では養殖=ハマチという人もいるようです。・ハマチを養殖してブリにすることも養殖物は、天候や季節に左右される天然物に比べて安定した量が取れるため、一年を通してほぼ一定の味と値段で手に入れることができ、外食産業や鮮魚売り場ではあたりまえのように見られるようになりました。ハマチの養殖はもともと香川県がはじまりでしたが、鹿児島県でハマチをもっと育てて大きくしたブリの養殖がはじまると、世間では「脂のりがおいしい」とハマチよりも人気が高まり、今ではブリが国内養殖品目の中でも一位となっています。・関東と関西で呼び名が違うハマチからブリと呼ばれるまでには、成長する過程でいくつもの呼び名があり、さらに地域によっても違います。関東と関西での呼び方の違いについては次の通りです。関東ワカシ → イナダ → ワラサ → ブリ関西ツバス → ハマチ → メジロ → ブリこのように、ハマチという名前はもともと関西で呼ばれていたもので、関東では「イナダ」「ワラサ」サイズのものがハマチに相当します。そのため、関東では天然物を「イナダ」「ワカサ」と呼び、養殖物は「ハマチ」という呼び方で区別しているところもあるようです。■ハマチとカンパチの違いハマチとブリは同じ魚ということはお分かりいただけたと思いますが、もう一つ、ブリとよく似ているカンパチも同じ魚?と思われる人もいると思います。カンパチは、ブリと見た目がほぼ同じですが中身はまったく違う魚です。カンパチとブリの外見を比べると、カンパチの方がブリよりも少し平らな胴体をしており、全体の色みもやや赤紫っぽいです。そしてカンパチという名前がついた由来でもある、頭の部分にある漢数字の「八」に見える筋模様が特徴的です。カンパチは、ブリと同じアジ科の魚で回遊魚ですが、生息地域は世界中の暖かい海と広く、旬の時期もハマチやブリとはずれており、身質や味も違っています。・見た目が似ている「カンパチ」も出世魚カンパチも、ハマチとブリと同じく成長するごとに名前を変える出世魚です。関東では主に80cm以上のサイズを「カンパチ」と呼びますが、関西ではその基準が約60cm以上と、やや小さめです。関東ショコ → シオゴ → アカハナ → カンパチ関西シオ → カンパチなお、カンパチも養殖されており、養殖場として有名な鹿児島では天然物のカンパチは養殖物と区別され「アカバラ」とも呼ばれているようです。・ハマチとカンパチの旬は違うハマチとブリは主に日本近海に生息しているのに比べて、カンパチは、世界中の熱帯地域の海を回遊しながら生息しているため旬の時期も違ってきます。ハマチの旬の時期は主に夏から秋で、ブリの旬は主に冬から春。そして、カンパチは、ちょうどその間の時期が旬になります。旬の時期・ハマチ 6月~10月・カンパチ 7月~11月・ブリ 11月~2月・養殖物と天然物は『脂の多さ』で見分けられるハマチとブリ、そしてカンパチは、養殖か天然かで少し違いがあるようです。以下に、具体的にどのように見分けられるのかについてまとめました。養殖物の特徴身体全体に丸みを帯びている尾が少し小さめで先が丸い脂のりが良く、身が白っぽい年中通して食べられる天然物の特徴身体全体が引き締まっている尾全体が開いていて先がとがっている身がやや赤ピンクっぽい獲れる時期が決まっている 養殖物は、全体的に身が白っぽく脂ものっているので、よりおいしそうな見た目から人気があるようです。また、養殖物は年中ほぼ変わらない味と値段で食べられるので、私たち消費者にとってはもはや天然物よりも養殖物のほうがあたりまえになっていると言えるでしょう。・養殖物はブランド化されているものも養殖物と天然物の特徴についてまとめているように、天然物はとれる時期が限られており、氷見の寒ブリなど旬の時期に出回るものは高値で取引されます。いっぽう、養殖物は、安定した供給ができることと、魚臭さが気にならず脂がのっておいしいと消費者には人気があるため、年中ほぼ同じ値段でスーパーで買うことができます。しかし、品質の良い養殖物を育てるためには、設備投資やエサ代などのコストがかなりかかるため、それらの養殖ハマチやブリはブランド化され、一般家庭ではなかなか手入れられないという高級品もありますよ。・フルーツ魚の養殖近年、フルーツ魚と呼ばれる魚が存在するのをご存知でしょうか。エサにフルーツやオリーブエキスなどを混ぜて魚に与えることにより、鮮度の維持とにおいを減らすよう改良された養殖方法です。ハマチもブリも、このフルーツ魚として養殖されています。この改良に初めて取り組んだのは、高知大学の研究チームと地元漁業者で、魚が苦手な人にも食べてもらいたいという思いからだったそうです。今では各地域の特産物をエサに混ぜて育てられた、いろいろなフルーツ養殖魚があるそうですよ。・味が濃い赤身魚お寿司屋さんでは白身として出されるハマチとブリですが、タイやヒラメに比べると身の色がピンクっぽくしっかりとした濃い魚の味がしますね。これは、身の中に含まれる筋肉内の血液色素であるヘモグロビンとミオグロビンの量が多いことでピンク身を帯びた身質になるためで、この特徴からハマチやブリは赤身魚と分類されています。また、赤身魚であるもう一つの特徴として、回遊しながらエサをとらえる必要があるため筋肉が発達しているというところです。そのため筋肉で血液がたくさん作られ、血合いという白身魚とは違うはっきりとした身の部分を持っているそうです。■ハマチに多く含まれる栄養素日本では昔から魚を食べる習慣があたりまえとされていましたが、食の欧米化が進むにつれてだんだん魚離れが増えてきていると言われています。しかし、ハマチとブリには、私たちのからだに必要不可欠な栄養素がたくさん含まれているのでもっと積極的に食べることをおすすめします!それでは、具体的にハマチとブリにはどのような栄養素が含まれていて、私たちのからだにどのように影響しているのかを詳しく見ていきましょう。・三大栄養素の1つ!からだ作りに大切な成分私たちのからだに必要不可欠な栄養素といえば、炭水化物、脂質、タンパク質ですよね。ハマチとブリは、この三大栄養素のうちタンパク質が豊富に含まれているとされています。タンパク質は、私たちの内臓や筋肉をつくるのに必要な栄養素であることは知られていますが、このタンパク質を合成するのに必要なアミノ酸のうち、必須アミノ酸は食品やサプリメントなど体の外から摂取する必要があります。ハマチとブリは、バランスの良い必須アミノ酸が含まれた良質なタンパク質が含まれているので、からだの回復力や免疫力アップなどにつながると期待されている食材なのです。・中性脂肪の減少に期待できる成分ハマチとブリに多く含まれている栄養素に、エイコサペンタエン酸(EPA)という必須脂肪酸があります。体に良いとされる食品成分にオメガ3という言葉が使われているのをよく耳にすることがあるでしょう。EPAはこのオメガ3という成分にあてはまります。EPAなどのオメガ3脂肪酸は、体脂肪や内臓脂肪などを燃やしてエネルギーに変えるはたらきがみられ、中性脂肪を減らすのに役立つとされています。中性脂肪は肥満や運動不足などの生活習慣病にもつながるため、EPAはその改善となる栄養素として期待されているそうです。・記憶力を向上させる成分ハマチとブリには、EPAのほかにもドコサヘキサエン酸(DHA)というもう一つのオメガ3脂肪酸も多く含んでいます。DHAは、特に脳の神経細胞を活性化させる期待効果があり、記憶力アップにつながるとされている栄養素です。「魚を食べると頭が良くなる」と耳にしたことはないでしょうか?その理由は、ハマチやブリ、サバなど血合いを多く含む魚にDHAが多く含まれているからなのです。DHAは、特に成長の速度がはやい子どもが摂取すると、脳の発育をうながすのに良いとされているため、お子さんがいる家庭では積極的に日々の献立に取り入れていきたいですね。・代謝を促進するビタミン2種ハマチとブリに多く含まれる栄養素のうち、水溶性ビタミンのビタミンB1とB2があります。ビタミンB1はおもに糖質のエネルギー代謝を助けるはたらきが見込まれ、ビタミンB2はおもに脂質のエネルギー代謝を助けるはたらきがあると望まれています。どちらも、私たちのからだのエネルギー源として大切な栄養素ですね。ビタミンB1とB2はこのほかにも、脳や神経のはたらきや肝臓のはたらき、皮膚の粘膜の代謝に関連する期待効果もあることから、疲れや集中力の低下、口内炎や風邪を引きやすいというときに積極的に摂取することがすすめられています。・骨の形成を促すビタミンもう1つハマチとブリに含まれているもので私たちのからだに大切な栄養素は、脂溶性のビタミンDです。ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け骨を強くする期待効果があることから、骨粗しょう症の予防に期待されているほか、免疫力アップや花粉症などのアレルギー症状の緩和などにも期待されています。ビタミンDは、紫外線をあびることで皮膚でもつくられますが、紫外線が少なくなる冬場や普段あまり外出しないという人はビタミンDが不足しがちになるため、食品やサプリメントなどから積極的にとる必要があるといわれています。■新鮮なハマチの見分け方ハマチやブリは、お店ではすでに切り身になった状態で売られていることがほとんどで、実際に丸ごと一本売られているのを目にする機会は少ないです。そのため、魚市場や年末のお歳暮の時期に丸ごと売られていても、どのように選んでいいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。実際に自分の目で見てより鮮度のいいものを見分けるための方法について説明していきます。・表面の張りとツヤまず、新鮮なハマチやブリは、からだ全体が丸みをおびていて張りと弾力があり、表面にはツヤがあります。特にお腹部分を触ると分かりやすく、触ってみてはねかえるような弾力があれば鮮度がいい証拠です。鮮度が悪くなってくると、弾力もなくなりからだ表面の粘膜もなくなってきて魚臭さが出てきます。触るのはちょっと苦手という人は、臭いをかいでみてアンモニア臭がしないか確認してみるのもいいでしょう。・目の透明度と張り魚の目に透明感と張りがあるのも新鮮な証拠です。とれたての魚は、目が透き通ってみずみずしさがありぷっくりと飛び出ています。こちらも見た目で分からない場合は、実際に指で触ってみて、目の部分に弾力があるものを選ぶといいでしょう。逆に、透明感がなく白濁してきているものや目の表面が乾いてきてしまっているものは、少し日にちが過ぎているため、ブリなどの赤身魚の場合、刺身など生で食べるのには向いていませんので、火を通して食べることをおすすめします。・エラの色が赤いあまり知られていない鮮度の見分け方として、エラの色で鮮度を確認することもできます。エラ蓋を持ち上げて中をのぞくと、新鮮なものは鮮やかな赤色をしていますが、古くなってきたものは黒っぽくなっており、さらにもっと古くなるとエラの色がほぼなくなってきます。また、ブリやマグロなどは、とられてすぐに活き〆といって、体内の余分な血液を排出して鮮度が悪くなるのを防ぐための処理がされている場合があります。活き〆をされたものはエラの部分が切られていたり、取り除かれていたりすることもあるので覚えておくといいでしょう。・血合いの色と身の透明感次に切り身を選ぶ方法として、まず身全体に透明感があって血合いの部分がフレッシュな赤色をしているものの方が鮮度は良い状態です。特に養殖物の場合は、脂のりが良いため酸化しやすく、鮮度が落ちてくると血合いの部分が黒っぽくなってきます。天然物の場合は、身全体もピンクっぽい透明感と弾力があるものを選ぶといいでしょう。また刺身用に皮をはがされたものを選ぶときは、皮目部分が白っぽいものを選ぶようにしましょう。■ハマチ・ブリ・カンパチのおすすめレシピ5選ハマチ・ブリ・カンパチは、身質や部位によってそれぞれ味と食感に違いがあります。もし鮮度が良いものが手に入るなら、よりおいしく食べたいですよね。いろいろなレシピの中から、定番のメニューやちょっとしたアレンジメニューなど、おすすめの食べ方を一部ご紹介します。・刺身まずは何といってもお刺身!ハマチはねっとりとした食感であっさり、逆に脂がのったブリはトロける食感です。カンパチはとれたてであればコリコリとしていますが、二日ほど寝かすともっちりとして違ったおいしさが味わえます。ご家庭で食べられる場合は、すでに調理済みのものを買うのも簡単でいいですが、おすすめなのは柵(骨や皮が取り除かれ、背身と腹身に分けられたもの)で売られているものです。特にブリのように脂が多く含まれているものは、切り身だと空気に触れる面積が大きくなるため早く酸化がすすんでしまいます。そのため、すぐに食べない場合や量が多くて食べ残る場合は、火を通すなどして早めに食べてしまいましょう。・漬け丼新鮮なお刺身をそのまま食べるのもおいしいですが、お刺身を醤油などの調味料に漬け込んでご飯の上にのせて食べる漬け丼もおすすめです。基本の作り方は、酒・砂糖・醤油を同じ分量分まぜてできた漬けタレにお刺身を漬けるだけでとても簡単。お好みでショウガ・ネギ・大葉などの薬味をそえて食べれば、魚臭さが気になる人にも食べやすくなります。また少しアレンジして、ごま油・コチュジャン・ニンニクのすりおろしも加えた韓国風の漬けは、お酒のおつまみにも最適です。温かいご飯の上にタレと一緒にのせる漬け丼で食べるのもよし、冷たいご飯の上にのせて熱い出汁やお湯をかけてお茶漬けとして食べるのもおすすめです!・しゃぶしゃぶ大きなブリは脂乗りが良すぎて刺身では食べられないという人におすすめなのが、しゃぶしゃぶです。昆布でとったダシでしゃぶしゃぶすると、ほどよく脂が落ちて食べやすくなるのと、魚の脂の甘さが感じられるとても贅沢な食べ方です。しゃぶしゃぶの後の出汁は栄養素がたくさん含まれているので、野菜や豆腐などを入れた鍋にして最後にご飯やうどんを入れて汁ごと食べれば、ブリの栄養素を逃さず吸収することができます。是非、脂がのってくる旬の時期にこそ食べてもらいたい料理の一つです。・煮付け和食の定番であるブリ大根は、甘辛い醤油の味にブリのジューシーさと、ブリから出た旨みを吸収した大根にお箸が止まらなくなります。このブリ大根のいいところは、加熱によって流れ出てしまったDHAやEPAなどの栄養素を大根と一緒に煮ることで、大根が流れ出た栄養を吸収してもれなく摂取できるという、一皿でバランスの良いメニューなのです。煮汁にはコラーゲンなど女性にも嬉しい成分も出ていますので、お湯で割って飲んだり、卵かけご飯にかける醤油の代わりに使ったりして、残さず食べてしまいましょう。・カルパッチョハマチやカンパチの身は、ブリに比べると脂が少なくあっさりとした味わいなので、そのままだと物足りないという人におすすめの食べ方が洋風刺身のカルパッチョです。カルパッチョの作り方も刺身と同じくシンプルで、刺身に塩とレモン汁(お酢、バルサミコ酢でもOK)とコショウをかけて、パセリやバジルなどを散らしてオリーブオイルを回しかけるだけで完成します。少しアレンジしたいという人は、薄切りにした玉ねぎや野菜を上に盛ってサラダ風にすると、一緒にビタミン類もとれます。ちなみに、カルパッチョという料理は、もとはイタリア料理で生肉を食べる方法の一つでしたが、魚のカルパッチョは日本が発祥だそうですよ。■ハマチとブリは栄養満点の食材ハマチとブリは、日本を代表する魚で、健康や美容にもいい栄養素を含み、いろいろな料理に使える万能な食材ということがお分かりいただけたでしょうか。今回こちらで紹介した鮮度の見分け方や養殖と天然の違いなどを参考に、定番のメニュー以外にも自分好みのアレンジメニューを見つけてみてください。ハマチやブリをおいしく食べて、元気に若々しく、そして強いからだつくりを目指しましょう!《参考》・ 健康長寿ネット 健康長寿とは?「三大栄養素のたんぱく質の働きと1日の摂取量」 ・ ニッスイ サラサラ生活向上委員会「知られざるEPAのパワー」 ・ ニッスイ サラサラ生活向上委員会「EPAとDHAの違いは?」 ・ オーソモレキュラー栄養学研究所 栄養素の説明「ビタミンB群」 ・ オーソモレキュラー栄養学研究所 栄養素の説明「ビタミンD」
2020年09月12日新年の幸せを願うおせち料理。“二の重”にいれる焼き物の定番のひとつが「ブリの照り焼き」です。冬が旬のブリは栄養も豊富。「ブリの照り焼き」は和食の定番料理でもあります。縁起よし! 味よし! 栄養バランスよし! の出世魚「ブリ」おせちを重箱に詰めるのは「おめでたいことが重なるように」というゲン担ぎ。最近は二段重ねや三段重ねが多いですが、正式なのは四段重ねで、春夏秋冬を表しているといわれます。地域差はあるものの、おおまかなルールとしては、一の重には祝い肴といわれる黒豆や数の子、たたきごぼうなどを詰め、二の重には焼き物、三の重には煮しめ、与の重には酢の物や和え物を詰めます。三段重ねの場合は、二の重に酢の物や焼き物がはいります。「ブリの照り焼き」は二の重の焼き物の定番。ブリは稚魚から成魚になるまで、大きさによって名前が変わる「出世魚」の代表格。立身出世を願う縁起物として、おせちには欠かせません。地域によって呼び方が違い、関東は「ワカシ」→「イナダ」→「ワラサ」→「ブリ」。関西では「ツバス」→「ハマチ」→「メジロ」→「ブリ」、北陸では「ツバイソ」→「フクラギ」→「ガンド」→「ブリ」と名前を変えていきます。ワカシのときは20cm程度だったものものが、ブリになるころには1m前後にまで成長します。栄養満点のブリは、疲れやすい年末年始にぴったりブリには良質のタンパク質や脂質がたっぷり含まれています。体内で作ることができない必須脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)も豊富。EPAやDHAには悪玉コレステロールや中性脂肪を減らしたり、生理痛を引き起こすプロスタグランディンという物質の生成を抑えたりする働きもあるといわれています。不足すると疲れやすくなるビタミンB1も、魚類のなかでは豊富な方です。玉ネギやネギに含まれる硫化アリルはビタミンB1の吸収を促してくれるので、一緒に食べるとより効果的です。このほか、血合い部分には肝機能を改善するといわれるタウリンも豊富です。ブリの旬、天然物と養殖のちがい最近は通年出回っているブリですが、旬は冬。「寒ブリ」という言葉もあるように、小寒から節分までの寒(かん)のころがもっともおいしいといわれます。ブリは回遊魚であり、日本海では春から夏に北上しながら成長。秋から冬にかけて南下します。氷見(富山県)や佐渡(新潟県)など、寒ブリで有名な土地もありますね。ただ、流通しているブリの約7割は養殖といわれ、天然物はそれほど多くありません。最近は養殖ブリをハマチと呼ぶことも多いです。お店で買うときは表示を見れば、養殖か天然物かはわかりますが、実は切り身の色でも見分けられます。天然物は余計な脂がなく赤っぽい色をしていますが、養殖は脂が多く少し白っぽく見えます。なお、切り身を選ぶときは、血合いがきれいに見えるものを選ぶのがポイントです。おせちに入れたい「ブリ照り焼き」の作り方せっかくの縁起物ですから、上手に焼いておせちに入れたいですね。簡単にフライパンで作れる「ブリ照り焼き」のレシピをご紹介します。▼ブリの照り焼き 塩麹を使ったアレンジレシピ「ブリの塩麹焼き」もオススメです。麹に含まれる消化酵素が、タンパク質やでんぷんをアミノ酸や糖に分解。アミノ酸は美肌のためにも大切といわれ、かつ食べ物のうま味もアップしてくれるなど、いいことづくめなのです。▼ブリの塩麹焼き 2016年の食はじめ。手作りのブリの照り焼きを味わえば、一年の幸先もよさそうです。
2015年12月28日