劇作家の前川知大と世田谷パブリックシアターが4年ぶりにタッグを組んだ新作公演『無駄な抵抗』が、11月11日(土) に東京・世田谷パブリックシアターで初日を迎えた。古代ギリシャの叙事詩、ホメロスの『オデュッセイア』を原典とした新たなスケールのストーリーに挑戦した2019年の『終わりのない』に続き、今回前川が選んだテーマは、ホメロスの後に登場した古代ギリシャ悲劇。オイディプス王のように、神々と別れ、世界という巨大な力“運命”に抗おうと、自らの意志を信じて生き始めた人たちを描く。出演者は、イキウメ公演ほか数々の前川作品に出演し独自の存在感を発揮する池谷のぶえ、2018年『ゲゲゲの先生へ』以来5年ぶりの前川作品出演となる松雪泰子、イキウメ公演のほか『終わりのない』から続けての出演となる清水葉月、また今回が前川作品初出演となる渡邊圭祐、穂志もえかが集結。また、劇団「イキウメ」の俳優、安井順平、浜田信也、盛隆二、森下創、大窪人衛が脇を固める。『無駄な抵抗』は、11月26日(日) まで同所で上演後、12月9日(土)・10日(日) に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで上演される。■作・演出:前川知大 コメントいい初日になりました。いくつか超えなくてはならない問題を抱えていたのですが、俳優たちの集中力は素晴らしく、本番で見事にやって見せてくれました。これからステージを重ねることで、どう進化していくのか楽しみです。■池谷のぶえ コメントお稽古のことを語るのも野暮ですが、今回の作品ほど樹海を彷徨った作品はありません。それは時に苦しくも、豊かな時間でもありました。そして目指す光を探すために、カンパニー全員で無駄ではない抵抗をしながら創り上げた作品を、やっとお客様と共有できることに喜びを感じています。前川さんの作品を観ると、なぜか魂が救われ、浄化される感覚があります。悲劇と言われる「オイディプス王」を基にした今回の作品ですが、前川さんの魔法によって、終幕後には救いの光を感じて頂けるものになったのではないかと思っています。■渡邊圭祐 コメント深い森をかき分けて前に進もうと足掻き始めた稽古序盤、進むにつれて見えてきたのはどでかい山でした。麓で果たして登頂できるのかという自分への問いに対しての答えがようやく素敵な形で返ってきた気がしています。千穐楽までにまだまだ他のルートを見つけられる可能性に溢れる今作の無限大さに、無駄な抵抗を続けて良かったですし抵抗し続けたいです。とにかく楽しく充実した時間を最後まで噛み締めて生きたいと思います。稽古場で議論を重ねた全員の抵抗が、観に来ていただいた皆様の元に明るいモノとして届くことを願います。■松雪泰子 コメント無駄な抵抗、初日を迎えました。作品の世界を言葉を紡いで、繋げていくその先に体感するものは何かを模索し続け、この日を迎えました。運命とは何か。人間の自由意思とは。抵抗とは何か。最後に広がる景色に何を思うのか。劇場にて体感してください。お待ちしております。撮影:田中亜紀<公演情報>『無駄な抵抗』作・演出:前川知大【出演】池谷のぶえ 渡邊圭祐 安井順平 浜田信也穂志もえか 清水葉月 盛隆二 森下創 大窪人衛松雪泰子【公演日程】東京:11月11日(土)~26日(日) 世田谷パブリックシアター兵庫:12月9日(土)・10日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールチケット情報:公式サイト:
2023年11月13日イキウメの前川知大と世田谷パブリックシアターが4年ぶり、5度目となるタッグを実現。ギリシャ悲劇の『オイディプス王』をベースに、“運命”と“自由意志”をテーマにした新作を発表する。主人公の山鳥芽衣を演じるのは、4度目の前川作品となる池谷のぶえ。また芽衣の運命に大きく関わるホストの鈴木理人役を、3度目の舞台出演となる渡邊圭祐が演じる。稽古も中盤に差しかかったある日。前川、池谷、渡邊の3人のもとを訪れ、ここまでの稽古の手応えや作品に寄せる想いなど、たっぷり語り合ってもらった。稽古の日々は樹海のよう。昨日まであった道が……――構想段階でお話はされていましたが、思っていた以上に『オイディプス王』をベースにした作品になっていて驚きました。前川僕自身、そこまで『オイディプス王』のことを考えてはいなかったんです。ただどうも抽象的なテーマばかりが浮かんできて、思い切って近親相姦とか、捨て子とか、父殺しみたいなことをごそっと持ってきたら、すごくはっきりして。そこからはするする書き進められた感じですね。ただ今回、(池谷)のぶえさんと松雪(泰子)さんは本当に大変だと思います。ほかの登場人物は今起きていることを演じますが、ふたりに関しては過去に起きたことをひたすら掘り下げていく。そしてそれを言葉でお客さんに渡していかなければいけないので。――そのおふたりには、稽古の中でどんな演出をつけられているのですか?前川なにも出来ていないというか、まずはおふたりにやってもらっていて……。池谷声が小っちゃくなってる(笑)。前川(笑)。いやなんか自分で書いておきながら、見るのが辛いなってところもあるんですよ。あとは実際にやってもらうことで、どういうものとして立ち上がってくるのか、わかる部分もあって。特に池谷さん演じる芽衣が、運命に対してどんな戦い方をしていくのか。それを自分自身が気づいていく、というのが前半までの稽古だったかなと思います。――稽古開始から1か月弱が経過しましたが、ここまでの感触、手応えのほどは?池谷なかなか難しい作品です。前川さんがおっしゃったように、芽衣は“語る”ことがメインなので、感情を使ってなにかを進めていく、といったこととはまた違う表現が必要になってくるんですね。とても大変ですが挑戦のしがいがある、そしてすごく豊かな稽古時間だなと思います。渡邊役者としては、こんなに悩めるなんて嬉しいことではないかと思います。『オイディプス王』を下敷きにしつつ、それを現代に置き換え、劇的ではないリアルへと向かいながら、それを舞台上でやる。その演劇的な部分とリアルな部分との狭間、グレーなところを行ったり来たりしている感覚で。のぶえさんがX(旧Twitter)で「樹海のごときお稽古」と投稿されていましたが、まさにその通りで、どうにか道を探しながら進んでいる感じです。――その道の先に光は見えてきていますか?渡邊なんとなく見えたかなと思っても、次の日にはその道がなくなっていたりします(笑)。前川・池谷(笑)。――おふたり演じる芽衣と理人について、稽古を通じてどんな人物が立ち上がりつつありますか?前川芽衣には本当にいろいろ試してもらっています。でもラストが出来て、ようやくわかってきた感じはありますね。理人は当初わりとホスト寄りに見えていたんですが、だんだんその看板の後ろにある理人っていう人間が見えてきて。すごく面白くなってきました。池谷実は台本の序盤に書かれていることが自分の人生にもかぶることが多くて、ほぼほぼ演技をしないでいこう、と思ってスタートしたんです。まぁ結局ゴリゴリに演じてるんですが(笑)。前川・渡邊(笑)。池谷でも一度そこを通ったからか、時々なにも演じていない時が不思議とあって。それっていつもであれば怖いことだと思うんですが、そこにあまり罪の意識を感じていない(笑)。だから役を作らなければ、ということをちょっと放棄して、自分の人生と芽衣の人生を行き来しながらやっている感覚はあります。渡邊理人は子供のまま大人になった真っすぐな子です。登場人物は皆いろいろな過去を背負って立っていますが、逆に理人は背負っているのに背負っていない、みたいな立ち方をしている。あと理人と生い立ちが重なる、りさ役の(清水)葉月さんから見つけることも多いです。池谷それで言うと私は、松雪さんがとても頼りになりますね。本当に感度の高い方ですし、思いもよらない考え方をされるので、すごく刺激的です。『無駄な抵抗』キャスト撮影:伊藤大介(SIGNO)主人公の芽衣と観客とを繋ぐ“コロス”という存在――近年の前川さんの作品では、コロスなどギリシャ劇的な表現を用いることで高い効果を上げています。本作に関してはいかがですか?前川使っていますね。やっぱり“過去を語る”という時に、コロスの存在はすごく重要で。時に舞台上にいるお客さんにもなれば、時に共感したり、反発したり、直接やり取りもしたり。芽衣の話の聞き手は松雪さん演じる桜ですが、その桜の後ろにはコロスのようにみんながいて、芽衣の話を受け取っている。そしてコロスを通し、観ている人にも繋げていく。そんな見せ方をしています。――今回はプロデュース公演ながら、前川さんが主宰する「イキウメ」のメンバーも全員参加しています。池谷やっぱり前川作品のプロですから(笑)。思いもよらぬ角度からの視点を持っていますよね。コロスとしての居方もいくつもパターンがあって、いろいろ提案してくださるのでとても頼りになります。渡邊イキウメ内でしか通じない言語もあるのですが、それを安井(順平)さんや盛(隆二)さんがあえて前川さんに聞いてくださるんです。それによって噛み砕かれた状態で僕らに降りてくるので、本当にありがたいです。――では最後に、この作品を通して、お客様にどんなものが届けられるのではないかと思いますか?渡邊僕は前川さんの作品に対して、いろいろなところを通った結果、すごくどでかいシンプルなメッセージがドンっと伝わる、みたいなイメージがあって。今回もそんな作品になるのではないかと思います。池谷私は前川さんの作品を観ると、なぜか心癒される、浄化されるような感覚があるんです。今回のお話もなかなか重い内容ではありますが、ラストに向かう過程はとても温かいものがあると思いますので、観た方の気持ちが少しでも軽くなったらいいなと思います。前川僕はこの作品にふたつのメッセージを込めていて、ひとつは「抵抗し続けようぜ」ってことと、もうひとつは「運命もそんなに悪くはないよ」ってこと。それを見せてくれるのが芽衣であり、その芽衣を通して見える自分自身やいろいろな人に対して、優しく肯定出来るような作品になればなと思います。取材・文:野上瑠美子撮影:源賀津己<公演情報>『無駄な抵抗』作・演出:前川知大出演:池谷のぶえ / 渡邊圭祐 / 安井順平 / 浜田信也穂志もえか / 清水葉月 / 盛隆二 / 森下創 / 大窪人衛松雪泰子【東京公演】2023年11月11日(土)~11月26日(日)会場:世田谷パブリックシアター【兵庫公演】2023年12月9日(土)・10日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター阪急 中ホールチケット情報:公式サイト:
2023年11月10日劇作家の前川知大と世田谷パブリックシアターが4年ぶりにタッグを組んだ新作公演『無駄な抵抗』が、11月から12月にかけて東京・兵庫で上演されることが決定した。古代ギリシャの叙事詩、ホメロスの『オデュッセイア』を原典とした新たなスケールのストーリーに挑戦した2019年の『終わりのない』に続き、今回前川が選んだテーマは、ホメロスの後に登場した古代ギリシャ劇。オイディプス王のように、神々と別れ、世界という巨大な力“運命”に抗おうと、自らの意志を信じて生き始めた人たちを描く。出演者は、イキウメ公演ほか数々の前川作品に出演し独自の存在感を発揮する池谷のぶえ、2018年『ゲゲゲの先生へ』以来5年ぶりの前川作品出演となる松雪泰子、イキウメ公演のほか『終わりのない』から続けての出演となる清水葉月、また今回が前川作品初出演となる渡邊圭祐、穂志もえかが集結。また、劇団「イキウメ」の俳優、安井順平、浜田信也、盛隆二、森下創、大窪人衛が脇を固める。なお公演スケジュールおよびチケット情報は後日発表となる。■作・演出:前川知大 コメント世田谷パブリックシアターとの創作では、劇団でのオリジナル作品とは少し違う地点から作品を立ち上げることができるのが魅力と思っています。今回は前回『終わりのない』から続き、ギリシャがスタート地点にあり、ギリシャ劇の大テーマである「運命」を描きます。舞台は現代で、私たちの日常から始まります。例えばそれは、人生を大きく左右する選択であったり、自分ではどうにもならないことにどう対処するのか、といった誰もが人生で経験することに自由意志と運命が、どう拮抗するのか、そういうところに迫っていけたらと思っています。■池谷のぶえ コメント運命について――私にとって運命は、なるべく身を委ねる方を選択してきた。しかしその解釈も、「運命」という、いったい何に操られているかわからないもののせいにしてしまった方が楽だと感じているからかもしれない。別の運命の可能性のことを考えてしまうことも、既に運命の中に組み込まれてるとしたら、そのことを考えている時間が悔しい…と、考えてしまう時間すら運命だと言われるのでしょうから。信頼できる座組の皆さんと、なんだかとても太刀打ちできない巨大なものに挑もうとしている、静かな唸りを感じます。どんな運命になるのか、してやろうか、それこそが無駄な抵抗なのか……楽しみです。■渡邊圭祐 コメント前川知大さんの作品に参加できるという喜びと世田谷パブリックシアターの舞台に再び立てることを嬉しく思います。運命について、現在と自由、あらゆる可能性、すべてはこうなる、この言葉だけで心が踊らされてしまっています。どのような作品を作り上げていけるのか、私自身今からワクワクしております。観に来ていただいた方と思いを共有できるよう、時間をかけて磨きたいと思います。■松雪泰子 コメント前川さんの元、新たな創作に関われる事に喜びを感じております。これから立ち上がる世界を丁寧に積み上げていきたいと思います。無駄な抵抗 どんな世界になるのか楽しみながら、創作していきたいと思います。<公演情報>『無駄な抵抗』作・演出:前川知大『無駄な抵抗』チラシビジュアル【出演】池谷のぶえ 渡邊圭祐 安井順平 浜田信也穂志もえか 清水葉月 盛隆二 森下創 大窪人衛松雪泰子【公演日程】東京:2023年11月 世田谷パブリックシアター兵庫:2023年12月 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
2023年06月30日5月16日に開幕した「イキウメ」の2年ぶりとなる新作『人魂を届けに』。作・演出の前川知大に、作品誕生の経緯や稽古の手応えについて訊いた。昨年パリでも上演した『外の道』で、コロナ後の世界を強く意識した作品を発表したイキウメ。今回の新作は、その延長線上に当たる作品になると言う。「もともと前回はすごくシンプルに、“解脱する”みたいな話を作ろうと思っていたんです。ただその解脱した、つまりそれまでの自分の社会から飛び出した先がハッピーかと言えば、全然そんなことはなくて(笑)。結局また現実に戻らなくちゃいけない、そこにはまた違った困難があるだろうなと。そんな人たちのことを想像しながら書き進めました」『人魂を届けに』というのがまた非常に印象的なタイトル。「現実の社会問題をことさら意識して書いたつもりはないですが、どうしてもそちらに寄ってしまうところはあったと思います。だからこそ逆に、フィクション度の高い“人魂”みたいなものをドンと真ん中に持ってきました。あと『魂を届けに』だとスピリチュアルな感じが強く出てしまうのですが、『人魂を届けに』だと、どうしても水木しげるが浮かぶ(笑)。そのちょっととぼけた雰囲気が立ち上がってくるのも面白いと思ったんです」劇中にはその“人魂”も実際に登場するが……。「見えないものを完全に物質化して扱うというのも、水木しげる的かなと(笑)。あと人魂ってやっぱり、白くてふわふわしたものであって欲しいですよね。でもここでは真逆の、重くて黒いものにしています。その人の生き方によって、魂の色も重さも変わっていくのかもしれません」ある政治犯の人魂を届けに、刑務官が森深くに住む彼の母親のもとを訪ねるところから物語は始まる。その母親を演じるのが、イキウメ初参加の篠井英介。「この家には魂が傷ついた人たちが集まって来るのですが、彼らがだんだん浄化され、宗教的に澄んでいく感じになるといいなと思っていて。で、そういうところを担ってくれるのが英介さん。英介さんにひと言『大丈夫?』と言われただけで泣く、みたいな(笑)。いわゆる聖母というか。あとちょっと寓話っぽい雰囲気もある話なので、そこも英介さんが一気にジャンプさせてくれる気がします」さらに作品のキーを握る人物として、同じくイキウメ初参加の藤原季節も出演。前川が「これが今書きたい、イキウメにとっての最新」と自信を持って贈る新作。東京公演は6月11日(日)まで、シアタートラムにて。その後、6月15日(木)~18日(日)に大阪・ABCホールにて上演。取材・文:野上瑠美子撮影:田中亜紀「観た人の魂に響く体験になれば」前川知大 開幕時コメント2年ぶりの新作は『外の道』に続く、コロナ後の社会を反映した作品であり、演出的にも今のイキウメだからできるチャレンジが詰め込まれています。稽古場は最後まで試行錯誤の連続で、なんとか間に合ったという感じですが、本番を重ねながら、確実に進化しているのを感じます。千秋楽までどう育っていくのか楽しみです。観た人の魂に響く体験になれば嬉しいです。(前川知大)『人魂を届けに』人魂(ひとだま)となって、極刑を生き延びた政治犯は、小さな箱に入れられて、独房の隅に忘れもののように置かれている。耳を澄ますと、今もときどき小言をつぶやく。恩赦である(捨ててこい)、と偉い人は言った。生真面目な刑務官は、箱入りの魂を、その母親に届けることにした。森の奥深くに住む母は言った。この子はなにをしたんですか?きっと素晴らしいことをしたのでしょう。そうでなければ、魂だけが残るなんてことがあるかしら。ところで、あなたにはお礼をしなくてはいけませんね。母はベッドから重たそうに体を起こした。魂のかたちについて。<公演情報>イキウメ『人魂を届けに』【東京公演】2023年5月16日(火) ~2023年6月11日(日)会場:シアタートラム【大阪公演】2023年6月15日(木) ~18日(日)会場:ABCホールチケット情報
2023年05月26日《前川清さんと哀川翔さんが歌う宴!豪華すぎる!》《宴会で前川清の歌。贅沢~~。》10月13日のNHK朝ドラ『舞いあがれ!』の放送後、SNS上にはこんな声があふれた。前川清(74)演じる五島列島の医師・谷久也が、船大工・木戸豪(哀川翔・61)とともに宴会で地元の民謡を披露したのだ。「同日、前川さんはゲスト出演した『あさイチ』で、当初自身は歌わないと思っていたと明かしました。現場でスタッフに促され、哀川さんとの“デュエット”が実現したのです」(NHK関係者)6日の初登場で出演がサプライズ発表となった前川。自身も「突然のオファーでビックリ!」と話しているが、実は今回の出演オファーには裏事情があったという。「もともと、前川さんの役はドラマの舞台である長崎・五島列島出身の榊英雄さん(52)が演じる予定だったのです。しかし今年3月、榊さんによる複数の女性への性加害が報じられ、『舞いあがれ!』はクランクイン直前に降板に。代役探しに頭を抱えた制作陣が白羽の矢を立てたのが、佐世保市出身の前川さん。起死回生策として断られる覚悟で、“長崎を代表する前川さんにご出演いただけないか”とオファーしたといいます」(前出・NHK関係者)しかし前川は、出演を決める前は“映画やドラマにはもう出ない”と考えていたようだ。「“演技に自信がない”と前川さんは以前から公言しています。今年2月の舞台で共演した藤山直美さん(63)は『前川さんはセリフを2行以上しゃべれない』と冗談めかして言っていました(笑)。九州なまりも気にしていましたが、今回は長崎人の役ということが出演の後押しになったそうです」(スポーツ紙記者)オファーを受けたのにはもう一つ理由があるようで……。「前川さんの役はダジャレ好きで、熱を出したヒロインの岩倉舞が体温計を差し出して『39度です』と言うと、『サンキュー』とダジャレを返すおちゃめなキャラクターです。昔からバラエティでも活躍してきた前川さんにとって、ボケキャラは演じやすい役柄だったのかもしれません」(前出・NHK関係者)前川が榊の代役として出演したことについて、NHKに問い合わせると「制作過程についてはお答えしていません」との回答だった。「ダメ元のオファーを受けてくださった前川さんに、制作陣は足を向けて寝られませんね」(前出・NHK関係者)代役として以上に活躍した長崎のスター。『舞いあがれ!』の好調なテークオフに一役買ったようだ。
2022年10月17日大阪・新歌舞伎座、東京・明治座で主演する前川清と藤山直美が法善寺での成功祈願法要後に合同取材に応じた。過去様々な作品で名共演を重ねるふたり。「いつもお客さんに聞かれるんです『今度はいつふたりでやりはるの?』って。共演すると評判をいただくので嬉しいですね」と藤山。今回は人情芝居と歌謡ショーの豪華2本立てでお届けする。「前川清・藤山直美公演」チケット情報第一部『恋の法善寺横丁』で、前川は救世主のごとく現れた腕利きの板前 徳三を演じ、藤山は父の遺志を継ぎ、小料理屋の女将として店の再建に奔走する辰子を演じる。前川は「のめり込んで読める台本というのが嬉しいですね。直美さんと僕とそれぞれの役の立場が分かって、その通り稽古でやってみると、今度はそこには大阪の皆さんもいて。やっぱりいいな」と久々の舞台の感触をしみじみ語る。料理人役は初めてという前川に藤山は「『風流深川唄』という小料理屋の娘と花板の恋仲を描いた芝居があるんです。観てるとね、板前を演じるには新鮮なお造りを切ってるように見えるかどうかが難しい。人によっては半分生臭そうに見えたりね。やっぱりその方が持っている人間性、清潔感やと思うんですよ。前川さんは板場に立っても新鮮な鯛を切ってるように見える」と太鼓判を押す。ご褒美みたいな大人の恋模様を描いた本作は、仕事や育児など、長年自分の“役目”を務めてきた人々の癒しにも繋がるはず。「何かひとつでも身に覚えがある、こんな感情を持ったことがあるとかリンクしていただけたらいいですね」と藤山。とりわけ“春の訪れ”を感じさせる、花見のシーンは見どころのひとつだ。前川も「徳三が“家族”になれる大事な場面」と強調する。藤山は「辰子も亡くなったお父さんが作ってくれた彼女にとっては派手な着物姿でね。でもそこからまた展開があって」と、話の続きは観てのお楽しみだ。第二部の歌謡ショーは前川の名曲&爆笑トークで綴る。選曲に難航中の前川に藤山は「一部日替わり」を提案。「今日は『噂の女』をやめて『流木』歌おうとか。お客さんも嬉しいですやん」。ファンクラブ会長を自称するだけに、次々とアイデアが飛び出す。「ジャズバージョンの『長崎は今日も雨だった』が良いんです。皆さんも動画サイトで1回見てください」とマネージャーさながらに猛烈アピール。前川も「そのアイデアいいですね」と応じ、日替わり選曲に期待を持たせた。最後に芝居の神髄の一端を語ってくれた藤山。「私はいつも作家さんにお願いするんです。きれいごとではなく、人間の奥底のどろッとしたホンマのもんを書いてくださいと。お客さんは、本当はそれを観に来たいと思ってはるんです」。心揺さぶられる劇体験をぜひ。公演は1月4日(火)から31日(月)まで大阪・新歌舞伎座、2月18日(金)から3月13日(日)まで東京・明治座にて。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2021年12月20日月刊誌『JUNON』(主婦と生活社)が主催している「第33回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」が22日、都内で行われ、北海道出身の中学3年生・前川佑さん(14歳)がグランプリに輝いた。若手俳優の登竜門的なコンテストとして1988年にスタートした「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」。過去には武田真治や菅田将暉など数々のスターを世に送り出し、ファンはもちろん芸能関係者からも高い注目を集めている。33回目の今年は、1万7,158人が応募。段階的に審査を行い、勝ち残った15人のファイナリストがこの日の最終選考に臨み、グランプリに前川さんが選ばれた。なお、準グランプリには北海道出身の青山凌大さん(19歳)、審査員特別賞には京都府出身の伊藤佑晟(14歳)、フォトジェニック賞には千葉出身の関隼汰さん(21歳)、明色美顔ボーイ賞には群馬県出身の金井丈留さん(19歳)、ミュゼボーイ賞には岐阜県出身の北村一貴さん(21歳)が選出された。司会は飯尾和樹(ずん)が担当。溝端淳平、ゆきぽよは審査員として参加した。
2020年11月22日前川知大演出、亀梨和也主演舞台『迷子の時間』 -「語る室」2020-の全キャストが決定し、メインビジュアルが公開された。本作は、作・演出家の前川が、2015年に自身が主宰する劇団イキウメで上演された「語る室」をベースに、『抜け穴の会議室』以来10年ぶりの登場となるPARCO劇場のオープニングシリーズに相応しい2020年版として新たに手がけた一作。2015年の蜷川幸雄演出の音楽劇『靑い種子は太陽のなかにある』以来、5年ぶりの舞台出演となる亀梨が主演を務める。主演の失踪した子供の叔父で奇妙な幻覚に悩む警察官を、ストレートプレイ初となる亀梨。そして、警察官の姉で、失踪した息子の母親役を、映画、ドラマ、舞台と多くの作品に出演し、18年の現代能楽集Ⅸ『竹取』以来2年ぶりの舞台出演となる貫地谷しほりが務める。さらに、父の死を知り実家を目指すヒッチハイカーを、時代劇からコメディまで幅広いジャンルで活躍する浅利陽介、帰ることのできない未来人を、『恐るべき子供たち』『ねじまき鳥クロニクル』で好演し、目覚ましい活躍を見せる松岡広大、奇跡を信じて嘘をつき続ける霊媒師を、平田オリザや松井周演出作品に多く出演する古屋隆太、浅利演じるヒッチハイカーの妹で遺品から亡き父の秘密に迫ろうとする娘を、舞台を中心に活躍の幅を広げている劇団モダンスイマーズ所属の生越千晴、幼稚園送迎バスの運転手で失踪した弟の帰りを待ち続ける兄を、さまざまな作品で印象を残し続ける忍成修吾が演じる。また、本公演は配信されることも決定。詳細は後日、公式ホームページにて案内される。『迷子の時間』 -『語る室』2020-【東京公演】公演期間 : 11月7日(土)~11月29日(日)会 場 : PARCO 劇場入場料金 : 12,000 円(全席指定・税込) ※未就学児入場不可前売開始 : 10月24日(土)チケット取扱い : チケットぴあ (P コード:502-971)ローソンチケット (L コード:33877)イープラス ※各プレイガイドでのチケット取扱いは Web のみとなります。お問い合わせ : パルコステージ 03-3477-5858【大阪公演】公演期間 :12月8日(火)~12月13日(日)会 場 : サンケイホールブリーゼ入場料金 : 12,000 円(全席指定・税込) ※未就学児入場不可前売開始 : 10月24日(土)チケット取扱い : チケットぴあ (P コード:503-099)ローソンチケット (L コード:53472)イープラス プレイガイド ※各プレイガイドでのチケット取扱いは Web のみとなります。お問い合わせ : キョードーインフォメーション 0570-200-888 (11:00~16:00 ※日・祝を除く)
2020年09月01日舞台を中心に、映画やテレビ、小説と活躍の場を広げている人気劇作家・演出家の前川知大と世田谷パブリックシアターがタッグを組む新作舞台『終わりのない』が今秋上演される。前川と世田谷パブリックシアターは、これまでも“日本”をモチーフとした「奇ッ怪」シリーズを立ち上げ3作を発表してきたが、今作はホメロス作『オデュッセイア』を原典としたSF作品になるという。「奇ッ怪」シリーズ全作品に出演し、今回も参加する仲村トオルに話を訊いた。『終わりのない』のチケット情報「小泉八雲作品も『遠野物語』もそれぞれに共通していたのは、『人々の口から口へ伝えられていった話』だったということ。でも今回は、ギリシャで神様とお話しをしていた人たちの物語。ちょっと古い話すぎて(笑)どうするのこれ!?と」古代と未来を往還するような日常と宇宙を繋げる旅を描いた『オデュッセイア』の壮大な物語をどう立ち上げるのか。数々の作品で重要な役どころを担ってきた仲村も、とまどいを見せる。「でも多分、“昔の人には見えたもの”があったんでしょうね。古代のギリシャにも、神様が見えたり、神様の声が聞こえてしまう人たちがいたというか、もっと神々の領域と人間の領域の境界線が曖昧だったんじゃないか、と思うんですよ。じゃあ現代の僕たちは何を失ったから、聞こえなくなり、見えなくなったんだろうかと……。そう考えると、これまでの『奇ッ怪』シリーズと通じるものがあるような気がします」共演には前川作品初参加となる山田裕貴、奈緒らが顔を揃える。前川作品のベテランとしては、稽古場でポジション的に負うところが大きいのでは?と尋ねると「まったく大丈夫だと思いますよ。特に山田君は前川さんの世界がとにかく好きみたいですし。あと『遠野物語・奇ッ怪 其ノ参』の時に出演してた瀬戸康史君もそうだったんですけど、前川さんは本当に、その物語に“最適な人”を連れてくる。これに関しては、何度も『凄いな』と思うことがありましたから」と、演出家・前川知大の采配に全幅の信頼をおいている様子。「前川作品に関わっている時は、なぜか“人の縁”みたいなものが急速に近づいてくると言うか、不思議なことがたくさん起こるんです。稽古場に行く途中で思わぬ人に会ったり、不思議なところで人の縁が繋がったり。今回もそうなんでしょうね」そう言って笑う仲村。舞台という“どこでもない空間”を通じて、この作品の彼方にある“失った何か”の片鱗を掴み取れるのかもしれない。『終わりのない』は、10月29日(火)から11月17日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターで上演。チケットは発売中。取材・文:川口有紀ヘア&メイク:宮本盛満スタイリスト:中川原寛(CaNN)撮影:山本祐之
2019年09月09日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の前川歌音さんです。上京したての関西ガール。初のドラマ出演にわくわく!今年高校を卒業し、上京した前川さん。「高校は歌や舞台芸術を学ぶコースで、毎日踊っていました。その頃からお仕事で東京に通っていたので、一人暮らしもへっちゃら」。出演中のドラマでは、“腐女子キャラ”を演じる。「メガネとお団子がトレードマークで、普段の自分とは全然違う!知り合いにリサーチしたり、共演者と話し合ったりして役づくりをしています」。今後も個性的な役に挑戦したいとやる気満々。「極めがいがありますよね。小悪魔キャラやいじわるな役も演じてみたいです!」物心ついたときからトゥイーティーが好き。似ているみたいで、あだ名も「トゥイーティー」でした(笑)。嬉しい~ドラムを叩くとスッキリするんです。最初は趣味だったけど、今では番組でバンドを組むほど本格的に…!グレープフルーツは常にストックジュースやゼリーなど、グレープフルーツなら何でも好き。毎日食べます。まえかわ・かのん2001年生まれ。バラエティ『青春高校3年C組』(テレビ東京系)をきっかけにデビュー。ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)に滝山七海役で出演中。※『anan』2019年5月29日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)#恋愛について、もっと深く知る
2019年05月26日吉永小百合と天海祐希が出演する映画『最高の人生の見つけ方』に、前川清と満島ひかりの出演が決定。キャラクター写真も到着した。ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンが主演、余命6か月の2人の男が、棺おけに入る前にやっておきたいことを記した棺おけリストを携えて、生涯最後の冒険旅行に出るハートフル・ストーリー『最高の人生の見つけ方』を原案に、設定を女性2人として新たに生まれ変わらせる本作。人生のほとんどを“家庭”に捧げてきた大真面目な主婦と、人生のほとんどを“仕事”に捧げてきた大金持ちの女社長。出会うはずのない2人が病院で出会い、余命宣告を受けた2人がたまたま手にした同じ病院に入院する12歳の少女の【死ぬまでにやりたいことリスト】を実行するというありえない決断をする――。今年歌手活動50周年を迎えた前川さんが演じるのは、主人公の主婦・北原幸枝(吉永さん)の夫・孝道。妻の幸枝が癌になったことも知らず、家事も任せっぱなし、家ではいつもゴロゴロしていてだらしない生活を送る人物。そして幸枝の娘・美春を、『悪人』『一命』『海辺の生と死』などに出演する実力派女優の満島さんが演じることが決定。美春は、女性誌で働くキャリアウーマンでしっかり者。幸枝から家のことをお願いされるものの、孝道たち家族の面倒は見られないと憤るという役どころだ。吉永さんとは映画では本作が初共演となった前川さんは「まさか映画で吉永さんの夫を演じる日がくるとは、夢にも思いませんでした」と驚き、また今回吉永さんからのご指名だったそうで、「本当に光栄なことです」と喜んだ。一方、吉永さんとは『北のカナリアたち』以来7年ぶり2回目の共演となる満島さんは、「ますます吉永小百合さんを好きになり、ますます前川清さんのファンになりました。おふたりの娘でいられた私は、幸せ者です」と撮影をふり返り、「上手に言えませんが、とても大切な日々でした。今までにない気持ちを、撮影現場でたくさん見つけた感じがしています」充実した撮影であったと話している。『最高の人生の見つけ方』は秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:最高の人生の見つけ方(2019) 2019年秋、全国にて公開予定©2019「最高の人生の見つけ方」製作委員会
2019年03月07日3月3日(日)より大阪上本町の新歌舞伎座で幕を開ける新歌舞伎座開場60周年記念特別企画「前川清 神野美伽 スペシャルゲスト松居直美」。文字通り、ふたりのビッグスターによる夢の共演だ。2018年8月に古希を迎えた前川清。歌手生活も50年という節目の年での二枚看板による座長公演。開幕を前に、意気込みを聞いた。「前川清 神野美伽」チケット情報第一部は司馬遼太郎・原作の短編を舞台化した『大坂侍~恋も忠義も金次第~』を上演する。江戸末期、一家そろって大坂への左遷という憂き目に遭った川同心(下級役人)の鳥居又七(前川清)。武芸の達人だが、その強さは酒に酔ったときのみ発揮される。ある日、材木商の娘・お勢(神野美伽)がゴロツキに絡まれているところに出くわした又七。ふたりはたちまち恋に落ちるのだが…。今は『大坂侍』のことばかり考えていると前川。「台本には難しい言葉もあって、僕が読んでもわからない(笑)。ということは、見ているお客様もわからないと思うんです。お客様には笑いの部分も期待してくださる方もいるので、いかに崩してやるか。まじめな芝居なので笑いどころを増やしたい」と話す。かつては萩本欽一やドリフターズのステージにも出演した。ファンが笑いを期待するのも至極当然だ。第二部は『前川清・神野美伽オンステージ~夢舞台 昭和、平成…そして未来~』をおくる。1969年に内山田洋とクール・ファイブのボーカルとして『長崎は今日も雨だった』でデビューし、その年の日本レコード大賞新人賞を受賞。『NHK紅白歌合戦』にも出場した。1987年にはソロ活動を開始し、歌手生活50年においてヒット曲は枚挙にいとまがない。それでも「自分には歌しかないと思ったのはこの5、6年前から」で、還暦を過ぎてもなお「違う仕事があれば職を変えようと思っていた」と明かした。「ヒット曲があっても歌には自信がありません。そもそも、食うための仕事として選んだのが、どういうわけか歌だったので…」と赤裸々に語るが、70歳になっての心境を尋ねると「歌が売れる売れないに関わらず、好きなことをさせてもらっている。今が一番楽しい」と顔をほころばせる。そして、「70だからこそ歌えて、かっこいいと思われる歌ができたら」と意欲を見せる。夢はサザンオールスターズの桑田佳祐にかっこいいと思われる歌を歌うこと。「桑田佳祐さんはクール・ファイブがお好きだそうですが、あの頃の『そして、神戸』をかっこいいと思われたのだと思います。僕は今の桑田佳祐さんの歌がかっこいいと思う。僕も、今、桑田佳祐さんにかっこいいと思える歌を歌えたら」。平成最後の新歌舞伎座で、芝居に歌に奮闘する。公演は3月24日(日)まで。チケット発売中。取材・文:岩本和子
2019年02月27日インテリアスタイリストの窪川勝哉です。実は私、昭和32年築・前川國男設計のテラスハウスを入手してしまいました!フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエとともに近代建築の3大巨匠と言われる、ル・コルビュジエ。そのル・コルビュジエに師事し、日本のモダニズム建築の旗手と言われた、前川國男。その前川國男が昭和30年代に設計した、三角屋根が特徴のテラスハウスシリーズをご存じでしょうか?■ 昭和32年に建てられた前川國男設計のテラスハウス2軒が一続きになったテラスハウス形式当時は郊外といわれた東京西部の阿佐ヶ谷と烏山と鷺宮に建てられ、なかでも通称「阿佐ヶ谷住宅」は、広大な敷地とコモンと呼ばれた緑地を持ち、著書も出版されるなど、コアなファンに大人気の物件でした。惜しまれつつ2013年に解体された阿佐ヶ谷住宅についての本も出版されています。前川國男の評伝も、読みごたえがあります現在では阿佐ヶ谷と烏山は残念ながらすでに取り壊されてしまい、唯一現存するのはこの3兄弟のなかで最初(昭和32年)に建てられた鷺宮の物件だけに。ゆったりとした敷地はやはり魅力的!■ 物件情報を古い順にソートし、どれだけ古い物件が現存しているかを楽しんでいたら…ところが先日この物件がなんと売りに出ていたのです!!普通の人がインターネット等で物件を探すときは予算やエリアのほか、築年数が新しい順にソートしたりするのが一般的かと思います。ですが、私はいつも古い順に並べ、どれだけ古い物件が現存しているかを楽しむほうでして(笑)。階段まわりは竣工時のまま先日いつものそれを楽しんでいたら、以前から存在を気にしていたこの物件に出会ってしまいました!現状の水回りはこんな感じ最新のスタイルでなく、当時のレトロさを残したスタイルにリノベーションを、と考えていたところ、友人から連絡があり、解体予定の家からレトロで状態の良いキッチンを外したものをプレゼントしてくれました。サンウエーブの琺瑯(ほうろう)製のキッチン。偶然にも今の私の家のキッチンとまったく同じキッチンです!まだまだすべてがまったくノータッチの状態で、室内も要リノベーションなのですが、少しずつ手を加えて完成させていくつもりです。リノベーションの進捗などは、またぜひ報告させていただけたらと思います。窪川勝哉さんインテリアスタイリストとして雑誌、広告、テレビなどで幅広く活躍中。2011年に渡英、2013年から再び拠点を東京に移し活動中。
2018年12月29日東京・丸の内のライブレストラン、コットンクラブのステージに立つ歌手・前川清(70)。この日は「My Favorite Song Live 2018~Oldies~」と銘打ったコンサート。なじみのスーツを脱ぎ捨て、虎の刺しゅうが施されたサテンのシャツにサングラスというロックないでたちで、青春を彩ったエルビス・プレスリーやクリフ・リチャードの名曲を軽快に歌い上げた。前川は、’69年に「内山田洋とクール・ファイブ」のボーカリストとしてデビュー。以来、半世紀もの長きにわたって芸能界の第一線を走り続けてきた。デビュー曲の『長崎は今日も雨だった』以降、『そして、神戸』『東京砂漠』『雪列車』……数多のヒット曲を持つ。「いや~、それにしても藤圭子さん、素敵な女性でした」古いファンなら誰もが知る芸能史の1ページ。デビューして間もない’71年に結婚、翌年すぐに離婚した元妻の名を唐突に挙げたかと思ったら、前川は続けて、マイクに向かって、こうつぶやいた。「娘がねぇ、もし宇多田(ヒカル)さんだったら……いまごろ僕、もう、働かなくていいんですよねぇ」ゴシップを逆手に取った鉄板ネタに、客席がドッと沸いた。涙を流し大笑いするファンを見て、前川も「フフッ」と満足そうに笑みを漏らす。そして……。「これから本物の娘、呼ぼうと思いますけどね、デビューしたころの僕と同じ、バンドのボーカルやってるんですけど、0.1トンもあるんですよ、体重が(苦笑)」ここで一息つくと、前川は神妙な表情になって、客席に向かってこう問いかけた。「しかし、こうして親子で出るってどうなのかなと、僕なんか思っちゃうんですけどね。『仲よくていいね』というお客さんもいらっしゃると思いますけど、なかには『なんだ、乳離れもできてないのか!』と思う方もいると思うんですよ。どうですか?」客席から温かな、万雷の拍手。「ありがとうございます。おい、侑那、ほら、お客さまからお許しいただいたから、出ておいで」父に呼ばれて、丸々とした体を弾ませるように次女・前川侑那(27)がステージに駆け上がった。「どうも~、はじめまして~」。黒い衣装に包んだ大きな体が舞台に映え、堂々として見える。その横で少々照れくさそうな父は、娘のためにモゴモゴと曲紹介。「ビートルズの曲、一応、私も覚えてるんですけど……いや、本当は歌詞見ないと歌えないんですけどね(笑)。それを、侑那も歌ったことあるっていうんで、ちょっと歌わせてみようかと思います」ここで侑那は改めて客席に向かってペコリと頭を下げる。そして前川は、すっかり大きくなった愛娘の背中を、少し後ろから優しく見守っていた。歌謡界の大御所の娘が、父とはまるでジャンル違いのロックバンドでメジャーデビューを目指していると、一部メディアで話題に上がっていた。しかも、体重が100キロ超の“大型”新人と聞きつけ、本誌は早速会いに来たのだ。終演後、本誌はバックステージで父娘のツーショットを撮影。「お疲れさまでした!」。興奮冷めやらぬキラキラした目で、撮影に応じた侑那。その瞳からは、これから芸能界という荒波に身を投じる緊張感も伝わってくる。いまやたくさんの2世が活躍する時代。娘の将来に決して小さくない期待を抱いているはず、と撮影の合間、「娘さん、将来が楽しみですね?」と前川に声をかけた。すると、先ほどの優しいまなざしとは打って変わって、意外なほど、そっけない答えが返ってきた。「まあ、無理でしょ。まず無理だと思います」もちろん、親として娘の夢を応援してやりたい気持ちはある。だからこそ、自らのコンサートで共演するなど機会を与えてもきた。「2世というのは、得な部分と損な部分、両方あるんでしょうね。一般の方よりも最初にもらえるチャンスは多いんでしょう。侑那が今回、記事にしてもらえるのも、やっぱり2世だからでしょ。その代わり、何をやっても親と比べられたり、ちょっとつまずいたら『やっぱり2世はダメだ!』となるでしょ。とはいえ、やっぱりうちの子どもたちは、彼らがどう感じていようと恵まれてると思いますよ。僕とでは、時代が、環境が決定的に違う。子どもたちはシビアさ、ハングリーさをね、もうひとつ持ててない」そして、前川はこう続けた。「侑那は不思議な子でね。歌も悪くはないけど、何より驚くのはステージに上げても緊張しないんですよ。それで堂々と『歌手になる!』でしょ。だからね、そのへんのシビアさが、僕とは決定的に違う。もちろん応援したいですよ。だけど、もう僕も70歳。いつ、かじれるスネがなくなっちゃうかもわからないんだから。本音を言えば、歌に固執せず、食える仕事を見つけてほしいと思ってるんです。それこそ、侑那なんて力仕事でもいいんじゃない(笑)」
2018年09月29日俳優の前川泰之(44)が20日、オフィシャルブログで「今日、実は人に助けていただきました」と明かし、その人物に向けての感謝の言葉を記した。前川泰之タイトルは「感謝。」。「割と家の近くだったんですが、交差点付近で僕の運転する車がエンストしてしまいまして、1車線の先頭にいたので後続の車を止めてしまうことに」と経緯を説明し、「後ろの車に謝ったりあたふたしてると、『押しましょうか?』と通りすがりの男性に声をかけていただき、無事、そして速やかに道の端へ車を移動する事が出来ました」と報告。降車して礼を伝えたところ、「その方は笑顔で手を振って去って行かれました」。「有り難い気持ちと共に、助けていただいたこちらが言うのも何ですが本当に清々しい気持ちになりました」と胸の内を明かし、「自分も困っている人を見かけたら躊躇なく自ら出ていって手を差し伸べられるだろうか。絶対にそういう人でありたいなぁと心に留める機会をいただきました」と前向きな心情をつづった。「手を貸して下さった方、本当にありがとうございました」と"笑顔の男性"に感謝する前川。「こういう素敵な輪が広がって行くように僕自身も日々努力してまいりたいと思います」と決意を新たにし、この日のブログを結んでいる。
2017年12月21日中田ヤスタカが、自身初のソロアルバム『デジタル ネイティブ(Digital Native)』を2018年2月7日(水)に発売することが決定した。国内エレクトロシーンの立役者であり、きゃりーぱみゅぱみゅやパフュームなどの“Kawaiiダンスミュージック”からハードなトラックまで、手掛けてきた中田ヤスタカ。アルバムには、映画『何者』の主題歌としてリリースされ、大ヒットを記録した「NANIMONO (feat. 米津玄師)」や、チャーリーXCXときゃりーぱみゅぱみゅをフィーチャリングし話題となった「クレイジー クレイジー」、さらに日本人アーティスト/DJとして初めてウルトラ・ミュージック・フェスティバル世界公式アンセムを手がけた「ラブ ドント ライ (feat. ROSII)」など全10曲を収録する。また、初回限定盤のディスク2には、これまで中田が手掛けてきた海外アーティスト楽曲のリミックスを一挙収録。DJゼッドとアレッシア・カーラによる、世界的大ヒットシングル「ステイ」や、世界のトップDJスティーブ・アオキとモクシーによる「アイ ラブ イット ウェン ユー クライ (Moxoki)」など、全7曲の収録を予定している。【詳細】中田ヤスタカ 1stソロアルバム『デジタル ネイティブ』発売日:2018年2月7日(水)価格:・初回限定盤(2CD) 3,300円+税WPCL-12695/6・通常盤(CD) 2,800円+税WPCL-12697
2017年12月10日フリーアナウンサーの政井マヤ(40)が22日、自身のブログを更新。夫で俳優の前川泰之(43)との間に第3子を妊娠したことを報告した。政井は「私事ですが、ご報告させてくださいませ。 来春に三人目の子どもが生まれる予定です」と報告。「私も夫も二人きょうだいで育ったので、三人きょうだいは未知の世界なんですが、、メキシコの親戚を見て、大きな家族もいいな、とずっと思っていましたので、今からワクワク、そしてドキドキしています」と喜びをつづり、「仕事もまた新たな気持ちで励んで参りたいと思います。引き続き、よろしくお願い致します」と呼びかけた。前川もブログで「この度、私達夫婦は3人目となる子どもを授かり、来春に生まれる予定です」と報告。「夫婦二人で愛おしい家族が増えることの喜びを強く感じると共に、親としての責任を改めて強く感じています」と心境を明かし、「今後も家族で支え合いながら、仕事にもより一層励んでまいりますので応援よろしくお願いします!!」と決意を記した。2人は2007年に結婚。同年9月に第1子となる長女、2011年3月に第2子となる長男が誕生している。
2016年12月23日恋愛、友情、就活というヒリヒリするような青春群像を追った映画『何者』。この作品の劇中音楽と主題歌を手掛けたのが中田ヤスタカさん。きゃりーぱみゅぱみゅやPerfumeのプロデュースで広く知られる彼だが、これまでの作品とはかなり異なるインストゥルメンタル中心のサウンドでも手腕を発揮。サウンドトラックとしてリリースされる。「もともと僕は歌ものの作品を作ろうと思って音楽をはじめたわけではなく、昔から映画音楽などのインストを聴いてきて、影響も受けてきているし、映画音楽ならいつでも引き受けますよ!という気持ちはありました。ただ主役は映画なので、音楽もいわば演出の一つ。映画を通して音楽を聴いてもらうことに魅力を感じたので、すごくいい機会でした」いままでも映画やアニメの音楽、CM曲やTV番組のテーマなど、数々の音楽を手掛けてきた中田さんだが、この作品に関しては「実はすごく時間をかけた」とのこと。「いい曲を10曲作るなら早いんですけど、いい曲だったねーで終わっては成功とはいえないし、劇中音楽としては失敗ですよね。まず映画音楽としての役割を細かく詰めていくことに時間を使いました」サウンドトラックの曲名を見ると、「3人の出会い」とか「拓人の想い」、「ギンジとのやりとり」など、各シーンを具体的に想像させるタイトルが並んでいる。「劇中音楽はあくまでも“劇の伴奏”だと思うので、誰かの気持ちを心理的に増幅する曲もあれば、不安な心中をメロディで表したり、逆にわざと観客にミスリードさせたりとか、そういう役割を楽しみながら作っていきました」ひとつの部屋に集まった5人の男女が、それぞれの青春から就活戦線に向かう日々の心象風景に、緻密に寄り添うメロディ。ストーリーのリアルさと、俳優たちの演技に中田さんの音楽の効果がミックスして、観る側も痛みを伴うほど、深く心情を共有させてくれると感じる。少々ネタばらしになりつつも、いちばんのお気に入りシーンを中田さんに聞いてみた。「主人公の拓人(佐藤健)がすごいスピードで走るシーンがあるんですが、普通は走る足音や車の音など効果音も入るところですが、それが一切なく、ピアノのメロディだけで場面が進んでいくんです。そこは何度見てもいいなぁと思います」そして映画主題歌「NANIMONO」では、中田さんの曲を米津玄師がゲストボーカルで歌うという、初のコラボレーションが実現した。「劇中音楽と主題歌は同時進行で作りたくなくて、実はすべてが終わってから最後に作りました。制作するとき、インストとボーカル作品とは、使うチャンネルが違いますし、気分を切り替えてから作りたかったんです。自分のソロ楽曲に男性ボーカルを迎えるのは初めてでしたが、完成したものを監督さんはじめ、スタッフに聴いてもらったとき、いい映画になりそう、という空気を感じたので良かった。すべての曲は映画のために作っているので、上映中に楽しんでくれれば、僕としては満足なんですけど、サントラとして買ってくれたら、すごく嬉しい(笑)」今回、劇中音楽にがっちり取り組んだ中田さん。映画音楽を作る楽しさを十分に謳歌し、音楽家としていままで見せたことのない新しいステージを表現してくれたと感じる。「最近の映画、とくにハリウッド映画は、誰もが鼻歌で歌えるような≪主メロ≫のある曲が、少なくなっている気がします。かつてUnderworldの『ボーン・スリッピー』が、『トレインスポッティング』(※1996年のイギリス映画)のラストシーンに使われて、彼らのブレイクの瞬間をまざまざと見た気がしたんですが、ああいうドキドキするような音楽の使われ方もいいと思う。僕もいつか彼らのようなチャンスを、映画音楽で実現できたらいいな、と夢見ています」◇なかた・やすたかCAPSULEの活動の他、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅのプロデュース、最近ではリオ五輪閉会式「トーキョーショー」の音楽を手掛けた。独自の感性で多岐にわたる作品を制作するサウンドクリエイター。◇『NANIMONO EP/何者(オリジナル・サウンドトラック)』【2CD】¥2,000disc1:NANIMONO(feat.米津玄師)ほかREMIX含む全5曲。disc2:何者(オリジナル・サウンドトラック)。(unBORDE/WARNER MUSIC JAPAN)※『anan』2016年10月26日号より。写真・内山めぐみ文・北條尚子
2016年10月19日『太陽』の映画化も記憶に新しい、劇団イキウメ主宰で劇作家・演出家の前川知大。彼がこの秋、5年ぶりに挑むのが古典を現代の感覚で読み解く「奇ッ怪」シリーズだ。2009年、小泉八雲を題材に生まれた一作目、2011年には「現代能楽集」シリーズとして能・狂言をモチーフに『奇ッ怪 其ノ弐』が上演された。10月より上演される最新作『遠野物語・奇ッ怪 其ノ参』を前に、前川と、このシリーズに欠かせない仲村トオルのふたりに話を聞いた。【チケット情報はこちら】3作目となる今回、テーマに据えたのは柳田国男が著した『遠野物語』。「このシリーズは日本の古典作品のなかから“聞くこと”と“語ること”をテーマにして現代の物語をつくってきました。『遠野物語』はまさに柳田国男が佐々木喜善という青年から聞いた話を集めたもの。そしてその佐々木は自分のおばあちゃんから話を聞いている。“聞く”と“語る”が繰り返されているんですよね」と前川は語る。オリジナル作品を生み出し続ける前川にとって、「奇ッ怪」は「資料を読み込むうちに、これまで自分がつくってきた作品のテーマについて改めて認識したり、それまでの自分を総括するような発見があったりする特別なシリーズ」だという。このシリーズに毎回名を連ねる仲村は、「自分にとっては何よりも前川くんの新作に出られるという喜びが大きい」といい、「SF要素があったりして一見遠くの話に見えても、実は誰にとっても近くにある物語が描かれている」と前川作品の魅力を挙げる。「仲村さんには一作目で死者を、二作目では神様をやってもらった。この作品において、そんなとんでもない役柄でも、仲村さんはすべて受け入れて、そのまま伝えてくれる。神様役と言われても変に演じようとしない。でもなぜか神々しく見えてくる、不思議な存在感があるんです」と前川が話せば、仲村は「神様といっても、全国にかなり数のあるチェーン店の店長くらいの神様とわかったので、気負うことはありませんでした」と笑う。『遠野物語・奇ッ怪 其ノ参』について前川は「『遠野物語』は怪談を集めたものという印象があるかもしれないけど、実は違うんですよね。原作も『すべて事実である』というところからはじまるし、怖いというよりも、身の回りの“へんな話”だと思って、構えずに観に来ていただけたら」と作品のイメージを説明。そんな「奇ッ怪」シリーズに参加するたび、偶然の出会いや不思議な体験が重なるという仲村。今回もすでに思いがけない出来事があったという。「稽古が始まる前、『遠野物語か…遠くの物語だな…』と思っていた頃に、10年以上のお付き合いになるご近所さんが『チケット買います』と言ってくれました。初めてのことで(笑)。聞けば遠野にとてもゆかりがある方で、こんな身近に遠野物語を熱く語る方が! と驚きました」公演は10月31日(月)から11月20日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演。取材・文:釣木文恵
2016年09月15日歌手の前川清が5日、10月2日(13:55~15:20)に放送される九州朝日放送・テレビ朝日系特番『前川清の笑顔まんてんタビ好キ ~南国・沖縄 離島のタビ~』の取材に都内で応じ、番組の見どころを語った。この番組は、前川と、お笑いコンビ・Wエンジンのえとう窓口の2人が、九州を中心に日本各地を訪れ、地元の人たちとふれあっていくという内容で、九州・沖縄・山口の7局ネットで、毎週日曜正午という激戦区で放送。2012年の番組開始以来、2人の珍道中が好評で、最高視聴率は14.3%、年度平均視聴率も11.1%(2014年度)という人気番組だ(ビデオリサーチ調べ)。これまで、2度にわたってゴールデン特番が放送されたが、今回は初の全国ネット。ゲストに加藤茶と、えとうの相方・チャンカワイをゲストに迎え、8月14・15日に沖縄の慶留間島(げるまじま)と阿嘉島(あかじま)を旅した。前川は「全国放送というのは間違っていた。KBC(九州朝日放送)さんと私との間に、ちょっと溝があります(笑)」と冗談めかしながら、今回の旅で最初に出会ったおばあさんの話を紹介。亡くなった夫の話になると「好きで結婚したわけじゃないから寂しくない」「酒ぐせが悪かった」など、終始恨み節だったそうだが、最後に前川が生前の写真を見せてもらうと「絶対に悪そうな人じゃないんですよ」といい、とても印象に残ったそうだ。ほかにも、今回の旅でも多くの出会いがあったそうだが、慶留間島には、子供たちが親元を離れて学習しに来る「留学」という制度があり、それを活用して滞在していた東京の子供とも交流。ここでは、日テレ系『イッテQ』に出演するチャンカワイが大人気だったそうだ。前川は「(相方の)えとう君は、意外と全然人気がなかったんです」とボヤいていた。また、加藤茶が、年の差妻を連れて来ていたことを暴露。今回の番組には登場しないそうだが、「グイグイ引っ張っていく感じ。加藤さんからすると、いい奥さんなんだな」と、おしどり夫婦ぶりをうらやんだ。KBCの渡辺プロデューサーは「本当に仕込みがないので、どうなるか分からない番組。びっくりするような出会いがあるわけではないが、前川さんが自然体で、沖縄の離島の方々とコミュニケーションを取られています」と話している。
2016年09月05日中田ヤスタカときゃりーぱみゅぱみゅによる、ツーマンライブツアーが名古屋・大阪・東京で開催される。日程はそれぞれ、2016年11月10日(木)、11日(金)、14日(月)。ライブツアーは、音楽プロデューサーとして数々の作品を世に生み出し、クラブDJシーンにおいても引率し続ける中田ヤスタカと、独自の世界感が魅力のきゃりーぱみゅぱみゅ、この2人のステージが融合したもの。客席はオールスタンディングのため、クラブシーンのような興奮になること間違いなしだ。今回のライブについて、中田ヤスタカは「ツーマンライブという形は今回が初めての試みなので、今までとは少し違った新たなパフォーマンスにも是非期待していてください」とコメント。なお、きゃりーぱみゅぱみゅはデビュー5周年を迎え、初のベストアルバムを発売するなど、アニバーサリーイヤーを盛り上げる様々な企画が盛り沢山。一方、彼女のデビューから全楽曲をプロデュースする中田ヤスタカは、映画『何者』の主題歌でもある、米津玄師をゲストボーカルに迎えたソロ最新作「NANIMONO (feat. 米津玄師)」を発表したばかりだ。【詳細】中田ヤスタカ×きゃりーぱみゅぱみゅ SPECIAL DJ×LIVE ZEPP TOUR 2016(タイトル仮)日程:・2016年11月10日(木) Zepp Nagoya 18:00 開場 / 19:00 開演・2016年11月11日(金) Zepp Namba 17:30 開場 / 18:30 開演・2016年11月14日(月) Zepp DiverCity 18:00 開場 / 19:00 開演■チケット:料金:1階 スタンディング 4,860円(税込 / ドリンク代別)※オールスタンディング ※未就学児童入場不可<最速HP先行受付>期間:8月19日(金)13:00〜8月21日(日)23:59・中田ヤスタカ公式HP先行受付(URL : )・きゃりーぱみゅぱみゅ公式HP先行受付(URL : )【問い合わせ先】ホットスタッフ・プロモーションTEL:03-5720-9999
2016年08月22日15日深夜に放送されたTBS系バラエティ番組『Momm!!』(毎週月曜24:10~、15日は24:20~)で、歌手の前川清がSMAPの中居正広に、結婚相手として同局の江藤愛アナウンサーを推薦する場面があった。番組では、30歳の女性から寄せられた「アラフォー彼氏が結婚に踏み切らない理由とは?」という悩みから、出演者が結婚についてトークを展開した。中居は、結婚は「無理」と即答し、「したいと思うこともないですか?」と聞かれると「はい」ときっぱり。「結婚しても女の子は幸せじゃないと思う」と話し、前川が「それは決めつけない方がいい」とツッコんでも、「なかなか僕、手ごわいですよ」と返した。堀ちえみも「出会ってないんじゃない? 急に変わるかも」と言うも、「幸せにできるわけないでしょ。『1人になりたい』とかずっと言ってるのよ」と中居。「僕は1人が幸せ。それなのに奥さんがいて、『1人になりたい』『出てってくれる?』って…」と続けると、前川は「つかず離れずの奥さんがいるかもしれない」と言い、堀も「いると思う。子供とかできたら絶対コロッと変わると思う」と予想した。ここで前川が突然、江藤愛アナウンサーに「今お一人ですか?」と質問。江藤アナが「独身です」と答えると、「似合いません? 2人」「どうしてもこの2人が気になる」と江藤アナと中居をくっつけようと試みた。突然の提案に2人は笑い、「この番組で(共演)初めてなんですよ」「初めてなんです、お会いするのも」と説明すると、前川は「ごめんなさい」と謝っていた。
2016年08月16日中田ヤスタカ主催の人気パーティ「TAKENOKO!!!」が、2016年9月17日(土)、京都平安神宮で開催される。「クラブは大人だけのものではない」をテーマに、今まで駅や船、海、世界遺産など、様々な場所で開催されてきた本イベント。今回は、日本を代表する観光地・京都の登録有形文化財「平安神宮」に決定した。出演者には、主宰の中田ヤスタカを始め、きゃりーぱみゅぱみゅら豪華アーティストが集結。また同時開催として、京都を代表するクラブ「WORLD,KYOTO」にて16日(金)、17日(土)に前後夜祭も開催。第一弾ラインナップとして、中田ヤスタカを始め、大沢伸一、田中知之、☆Taku Takahashiなど日本のトップDJ達が登場することが決定した。さらに、日本のカルチャーを世界へ発信することを目的とした「もしもしにっぽんプロジェクト」と連携し、昼間に開催する「TAKENOKO!!!」は事前登録すると外国人が入場無料、夜に開催されるクラブイベントも外国人は特別優待割引にて入場が可能だ。追加出演者は今後追って発表される。京都にジャパンクラブカルチャーのすべてが集まる1日をぜひ体感してみて。【概要】平安神宮奉納ライブ2016 ~MOSHI MOSHI NIPPON presents TAKENOKO!!!~日程:2016年9月17日(土)時間:18:00 開場/開演、20:30 終演※予定会場:京都 平安神宮住所:京都府京都市左京区岡崎西天王町出演者:中田ヤスタカ(CAPSULE)、きゃりーぱみゅぱみゅ 他 チケット:・前売り券 3,000円(税込) ※スタンディング、整理番号付き・当日券 4,000円(税込)※外国人は事前登録と、当日パスポート提示で入場無料(入場制限あり)※TAKENOKO!!! 外国人入場登録 8月13日(土)〜受付開始プレイガイド:・一般プレイガイド先行予約(チケットぴあ)期間:7月30日(土)10:00~8月7日(日)23:59・一般発売 8月20日(土)10:00〜チケットぴあ、ローソンチケット、CNプレイガイド、楽天チケット、イープラス■クラブイベント概要・THE 祭 - MATSURI - ~TAKENOKO!!! 前夜祭~日程:2016年9月16日(金)・THE 祭 - MATSURI - ~TAKENOKO!!! 後夜祭~日程:2016年9月17日(土)時間:21:00開場/開演〜オールナイト会場:WORLD,KYOTO住所:京都府京都市下京区真町97 イマージアムビル BF-2F出演者:中田ヤスタカ / SHINICHI OSAWA / TomoyukiTanaka(FPM) / ☆Taku Takahashi(m-flo,block.fm) / DAISHI DANCE / DE DE MOUSE / RAM RIDER / TeddyLoid / AMIAYA / KENTO a.k.a. DJ KENT and more…※出演日はオフィシャルホームページにて後日発表チケット:前売(1日券):3,000円前売(2日券):5,000円当日:3,500円 (税込、入場時各日1ドリンク代別途必要)外国人割引:1,500円 (当日パスポート提示必須 / 税込、入場時1ドリンク代別途必要 / 前売り販売なし)TAKENOKO!!!来場者割引:2,000円 (TAKENOKO!!!の前売り券および半券提示 / 税込、入場時1ドリンク代別途必要)※当日券 / 外国人割引 / TAKENOKO!!!の来場者割引は、時間帯によっては入場規制の可能性あり※20歳未満の入場は不可。写真付きの身分証明書(運転免許書、パスポート、学生証)の要呈示。【チケットに関する問い合わせ】キョードーインフォメーションTEL:0570-200-888
2016年08月01日神木隆之介&門脇麦で実写映画化される『太陽』の原作舞台を生み出した、劇団イキウメの主宰・前川知大が、柳田国男の傑作逸話集「遠野物語」を劇化する舞台「遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」の上演が決定。出演に仲村トオル、瀬戸康史ら豪華俳優陣が顔を揃えることが分かった。緻密な構成と筆致で、身近な生活と隣り合わせに現れる異界を描きだし、多くの演劇ファンを唸らせてきた前川氏。これまでに、鶴屋南北戯曲賞、読売演劇大賞の大賞、優秀作品賞、最優秀演出家賞など名だたる演劇賞を獲得。2016年は、自身が主宰する劇団イキウメの代表作であり、蜷川幸雄による演出も話題となった「太陽」の舞台版と、神木さんと門脇さんを迎えて実写化される映画版の同時期公開を控えるなど、より一層の注目を集めている。そんな前川氏脚本・演出による「奇ッ怪」シリーズを、世田谷パブリックシアターでは2009年より継続して上演。第3弾となる今回の「奇ッ怪」では、民俗学者・柳田国男が遠野盆地から遠野街道にまつわる民話を集録した「遠野物語」が原作。河童や天狗といった妖怪たちから、死者、神に至るまで様々な異界のものたちと生きてきた人々の共生を綴った物語を、前川氏の解釈で舞台に表現する。出演は、「チーム・バチスタ」シリーズや「あぶない刑事」シリーズをはじめ数多くのドラマや映画・舞台で幅広く活躍する俳優・仲村さん。シリーズ前2作にも出演した仲村さんは「奇ッ怪」の世界観に欠かすことのできない存在だ。「前川君の作品にかかわっているときは“これは偶然というには確率が随分と低い”と思う出来事がよくあります」「おそらく前川君のもっている此の世とあの世の中間辺りでとんでいる波のようなものをつかまえるアンテナに、僕の中にある、ふだんは只の鉄の棒のようなものが共鳴して何かを受信しやすい状態になるのだと思います」と、その独特の世界観を表現。また、「昔の遠野のことを話しながら、たったいまの真ん中のことを語ってしまう。そんな奇跡をまたやらかす!その力のひとつになり、その場に立ち会いたい」と、意気込みを力強く語った。そして、世田谷パブリックシアター主催「マーキュリー・ファー」で脆さと内に秘めた強さを持ち合わせる難役を繊細な表現力で演じ切った瀬戸さんが、前川作品に初参戦!実はイキウメ作品はほぼ欠かさず観劇するほど、前川作品ファンだという瀬戸さんは「毎日刺激的で精一杯生きているつもりなのに、なんとなく1日が終わっていっている気がする。前川さんの作品はそんな僕の日常に問いかけてくる。『これでいいのか』『自分に見えているものだけが真実なのか』と僕に、そして世の中に対し揺さぶりをかける」と、前川作品の魅力を語り、「今作で初めてお芝居でご一緒でき、喜びはもちろん、妖怪や神が住む森に迷い込んだ遠野の村人のように凄いところに足を踏み入れたようなワクワク感、そして少しの不安や恐怖…いまはそんな心境です」と明かした。また共演者には山内圭哉、池谷のぶえ、銀粉蝶といった日本の演劇界を支える実力派キャストが集結。瀬戸さんは「仲村トオルさんをはじめ素晴らしい演者の皆さんの中でお芝居できることを幸せに思いますし、何が何でも食らいついていきます」と熱いコメントを寄せた。舞台「遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」は10月31日(月)~11月20日(日)まで、世田谷パブリックシアターにて上演。(text:cinemacafe.net)
2016年03月23日衝撃的なタイトルのシングル『前髪切りすぎた』でデビューを果たした、モデルとしても活躍中の三戸なつめさん。第2弾シングルとなる『8ビットボーイ』もデビュー作同様、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅさんのプロデュースを担当している中田ヤスタカさん(CAPSULE)の手によるものです。タイトルの「8ビット」というのは、1970年代から80年代にかけてコンピュータゲームで採用されていた規格で、8×8……256の粒で表現される図柄などを指します。中田さんが当時流行していたディスコサウンド・ゲームサウンドを21世紀風に再構築、そこに三戸さんの直線的なヴォーカルを乗せることで、無機質なダンスチューンという価値観を生み出しています。ジャケットでも、8ビットの世界で描かれた三戸さんが登場するなど遊び心いっぱい。音楽シーン以外にもどんどん進出している三戸さんの勢いは、とどまることを知りません。今後も要注目アーティストのひとりです!リリース情報:『8ビットボーイ/三戸なつめ』(2015.9.16発売/¥1000(tax out)/AICL2958)※初回限定盤(¥1800(tax out)/AICL2956-7/フォトブックレット・ポスター付)も同時発売
2015年09月19日映画『TAP 完全なる飼育』の初日舞台あいさつが9日、都内で行われ、キャストの前川伶早(まえだ れいさ)、有森也実、竹中直人らが出席した。少女と中年男の純愛を描く同作は、1999年の初登場以来、これまで7作品が製作されてきた「完全なる飼育」シリーズの最新作。ヤクザの若頭の愛人を母親に持つ結(前川)は、ふとしたことから、中年ヤクザの設楽(西沢)に監禁され飼育されることになる。激しく抵抗する結だったが、監禁生活を送るうちに、2人の間に奇妙な愛情が芽生え始める――というストーリーで、映画は全国公開中。舞台あいさつには、前川、有森、竹中のほか、キャストの西沢仁太、高川裕也、山根和馬、尚玄と片嶋一貴監督が出席し、映画初出演で主演を務めた前川は、「最初から最後まですべてが見どころ。飼育されてから心が動く様を楽しんで欲しい」と笑顔でアピール。前川は、シリーズの定番となっている初脱ぎにも挑戦し、「覚悟してやると決めて撮影に臨みました。演じているときは必死でした」とはにかみながら撮影を振り返った。一方、愛人である若頭を飼育する結の母親を演じた有森も、前川同様、大胆なシーンを披露しており、「男性を飼育するという感覚が無くて。でも、動物的な感じに飼育出来たと思う」と満足げな笑み。また、第6作を除くすべての作品に登場している竹中は、「ヤクザの役は照れる」と言いつつ、「このシリーズはいつも東京で撮影するけど、今回は沖縄だったから、沖縄そばを食べるのが楽しみだった」と話して観客の笑いを誘っていた。
2013年11月10日人気ボーイズラブ映画の続編『愛の言霊〜世界の果てまで〜』の主要キャスト、植野堀まこと、河合龍之介、齋藤ヤスカの3人揃っての動画インタビューが到着した。広告代理店に勤める裕文(植野堀さん)とその上司に当たる慎司(河合さん)の間に芽生えていく“愛”を描いた作品で、植野堀さんにとっては初の長編映画出演にして初主演となる。植野堀さんは「緊張し、悩みながらのお芝居でした」と初主演のプレッシャーを明かしつつ、映画の完成にホッとした様子。撮影については「河合さんに助けられながら、毎日楽しく撮影できた」と笑顔でふり返った。撮影は3月だったそうだが、クライマックスに桜のシーンがあり、河合さんは「複雑な天候の中で、桜が咲くかどうか分からないまま『大丈夫かな?』と思いつつやってました。そうしたら最後の最後で咲いて、それをフィルムに残せて、『完成した。絶対いい作品になる』と感じた」と充実した表情を見せた。見どころを尋ねられると、植野堀さんは、2人からから「チュー?」、「ベッド?」などと茶化されつつ、植野堀さんは「チューやベッドシーンも見どころだよ(笑)!でも、やっぱり最後の桜のシーン」と力強く語ってくれた。前作に続いての出演となる立花都役の齊藤さんは、前作との繋がりについて言及しつつ「立花都の成長を見せられたら…。『1』を観てくれた人の期待を裏切らないように演じた」と優しい笑みを浮かべつつ語ってくれた。3人それぞれの口調から、現場の和気藹々とした雰囲気、そして作品への自身と強い思いが伝わってくる。『愛の言霊〜世界の果てまで〜』は8月7日(土)より渋谷・シアターイメージフォーラムほか全国順次公開。※こちらのインタビュー映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:愛の言霊〜世界の果てまで〜 2010年8月7日より渋谷・シアターイメージフォーラムほか全国順次公開© 2010紺野けい子/フロンティアワークス/「愛の言霊〜世界の果てまで〜」Partners
2010年08月06日みなさんは建物を見るときにまずどこを見ますか。デザインですか。環境との調和ですか。「私は建物を見るとき、換気口しか見てません」というのは前川ヤスさん。2007年に立ち上げた「換気口鑑賞団」と題したブログは、そのユーモアあふれる視点がテレビ番組『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系列)などにも取り上げられ、好評を博したようです。趣味といえる趣味がないなあ、と嘆く人は必見?これからは換気口鑑賞が趣味になっちゃうかもしれません。前川さんにお話を聞きました。――いい趣味だなあという気がします。「約3年前、電車の中から何気なく外の景色を眺めていたところ、ビルの壁面にポツポツと張り付く換気口が気になりだし、一度気になるとやたら目に入るようになったというのがきっかけです。例えば『初対面の異性の身体、まずどこを見る?』と聞かれた際、みなさんだって『目』とか『手』とか言うじゃありませんか。それとほぼ同様の趣旨で、つい目がいってしまうのが換気口なのです」(前川さん)なるほど、気になり出すと止まらないタイプですね。ではいったい換気口のどんなところを見ているのでしょうか。前川さんのブログによれば、鑑賞時に重視するポイントは6項目あるそうです。■形(Shape)■量(Quantity)■配置(Layout)■色(Color)■可視性(Visibility)■わびさび(Rustiness)詳しくは前川さんのブログをご参照ください「英語頭文字をとって、『シャクレカビラ(Sh、Qu、Lay、Co、Vi、Ru)と覚えましょう』とは前川さん。ははあ、これはすごいですね。一発で覚えました。では具体的にどんな換気口がいいのでしょうか。前川さんのベスト3を選んでもらいました。No.1「三面を囲まれた換気口が天に上っていく様はまるで宇宙」No.2「ここまで幻想的な換気口は唯一無二。ティム・バートンが映画化しそう」No.3「換気口のメッカ新横浜のランドマークともいえる物件。棟方志功のような力強さ」――ほほお。個人的にはNo.2の天に吸い込まれていくような様がいいと思いました。「換気口は昆虫採集に似ています。ダムだとか、工場だとかは、そこにあることがわかっていて見に行くものですが、換気口はあのへんにありそうかな、と当たりをつけて探しに行きます。その結果、期待した府中とか北千住にはあまりなく、あまり期待していなかった武蔵小山あたりに結構いい物件があったりといった意外性が楽しめることになります。あのへんの森でカブト虫いるはずなんだけどいないなあ、みたいな感じです」――なるほど、偶然の出会いを楽しむのも換気口鑑賞のコツですね。「換気口は本来建物の裏側に設置されていることが多いのですが、隣の建物が取り壊されたりすることでそれが表に出てきます。一方、これまで見えていた換気口に建物ができて見えなくなることもあります。一度散策した場所もしばらくして再訪すると様子が変わっていて、今日ある換気口が明日あるとは限らないというのもひとつの楽しみです。そもそも換気口を設置する人も、ビルを壊そうとする人も、建てようとする人も、携わる人は誰も“換気口を美しく見せたい”とは思っていません。その無意識から生まれる換気口の配列に美を見出す。それが醍醐味ではないでしょうか」――ありがとうございました。前川さんのブログはその他、換気口の種類(丸型、U型、角ボタン型、等々)の解説から、良い換気口を見つけるためのポイント(エリア、周辺環境、交通手段)まで、さまざまな角度から鑑賞時の楽しみ方を掘り下げています。「換気口は換気するとこでしょ」なんて言ってるだけでは、もったいなく思えてくるかもしれません。興味のわいた方はぜひチェックしてみてください。(根岸達朗/プレスラボ)【関連リンク】がらり ~換気口鑑賞団~縦長にずおーっと並ぶ換気口の写真は圧巻自分の趣味を転職に役立てることってできないですかね?ふむ、役立てたいものですよね
2009年11月03日