『ロングバケーション』など数々の大ヒットドラマを手がけた脚本家、北川悦吏子が初の舞台作品に挑戦。真矢みき主演による大人のラブ・コメディ『彼女の言うことには。』が4月、東京・渋谷のPARCO劇場に登場する。パリ発東京行きの飛行機の中、隣り合わせた男女(真矢、筒井道隆)と好奇心旺盛なキャビン・アテンダント(矢田亜希子)を中心に展開するウイットに富んだ会話劇だ。北川とともに多くのドラマをヒットさせた永山耕三が演出を担当。恋愛ドラマの強力コンビが構築するコミカルでちょっとせつない“アラフォーの恋”、その気になる舞台の稽古場を訪れた。『彼女の言うことには。』チケット情報稽古開始前、真矢が真っ先に「今、私たちに必要とされているのは柔軟性なんです。すごく変わった形態を取っているので」と教えてくれた。普段の舞台作りとはだいぶ勝手が違うようで、筒井曰く「台本が非常に映像的。これがどうやって舞台になるんだろう!?と楽しみですね」。今回が初舞台となる矢田は「だからかな?舞台の台本を初めて読みましたけど、私にとっては逆にすごく読みやすかった」と語っていた。「稽古、すごいことになってますよ!」という筒井の言葉に期待を募らせて、いざ稽古を見学。主人公の夏来(真矢)の失恋話を、たまたま隣の席に座った是枝(筒井)が聞くハメになる……というシーンだ。ふたりの会話の応酬は驚くほどにナチュラルで、もしや素のおふたり?と見紛うほど。情感こめて思い出を語る夏来と、迷惑そうにそっけないリアクションを返す是枝の温度差が、絶妙なおかしさを生み出していく。お茶目なCAを演じる矢田は、ところどころでふたりの会話に首を突っ込み、笑いを増幅。「あんなCAがいたらちょっと面白いよね、と思っていただけたら嬉しいです(笑)」(矢田)。一途だけれど少々厄介、そんな憎めない可愛らしさを熱演する真矢の姿に、筒井と矢田が思わず吹き出してしまう一幕も見られた。アンサンブルの動きや小道具使いによって、夏来や是枝の回想シーンを巧妙に描き出していく。その演出こそが筒井の言う「すごいこと」で、なるほどこうなるのか!と感心しきり。その全容はぜひ劇場で確かめていただきたい。「人を好きになるのはいいことだな、と強く思える舞台にしたいですね」(筒井)。テレビで味わった恋愛ドラマのときめきを、よりリアルに体感できるはずだ。「今回は乱気流そのものみたいな役(笑)。大人になると感情に蓋をしてしまいがちだけど、この機内では本音が散らばっています。もがき、あがいている大人って愛おしい、と感じていただけたらいいですね」(真矢)。公演は4月15日(日)から5月6日(日)までPARCO劇場にて上演。チケットは発売中。その後、名古屋、大阪、福岡と各地を回る。取材・文:上野紀子
2012年03月27日銭湯文化をローマ人が学ぶ。2012年3月22日に上戸彩や阿部寛らが東京都内で映画「テルマエ・ロマエ」の完成披露舞台あいさつをした。他にも、竹内力、宍戸開、勝矢、いか八朗、菅登未男、武内監督、原作者のヤマザキマリが出席した。映画は漫画家・ヤマザキマリの人気コミックを実写化したもので、古代ローマ帝国と現代日本が背景。風呂専門設計技師・ルシウス(阿部)が日本の銭湯にタイムスリップし、風呂文化を学び、アイデアを作り出す。image by AMAZONおいしい思いをした上戸の感想は?撮影では阿部の裸体や生尻を監督に「見すぎじゃない?」と怒られるほど眺めた上戸は、「おいしかったですね。ごちそうさまでした」とニンマリ思い出して笑っていた。浴室で裸体になるシーンでは、阿部は実は一生懸命隠していたらしいが、しっかり見られたそうだ。撮影前には、日本人がローマ人をどうやって演じればいいのかと監督に助言を求めると、「そのままでいいよ」と言われて落ち込んだらしい。元の記事を読む
2012年03月25日映画『テルマエ・ロマエ』の完成披露試写会が3月22日(木)に都内劇場で開催され、阿部寛、上戸彩、市村正親、宍戸開、竹内力、勝矢、原作漫画を手がけたヤマザキマリ、武内英樹監督による舞台挨拶が行われた。古代ローマと現代の日本を時空を超えて行き来することになった浴場設計士の男が、日本ならではのお風呂の技術を古代ローマの浴場に取り入れていくという奇想天外なコメディ。主演の阿部さんを始め、顔の濃いキャスト陣が古代ローマ人を演じていることで話題を呼んでいるが、阿部さんは「まさかローマ人をやることになるとは…。どうやって演じるか監督に相談したら『そのままでいいです』と言われ屈辱でした(笑)。イタリアでは何百人もの現地のエキストラと一緒に撮影しましたが『違和感がなかった』と上戸さんに言われて逆に嬉しかったり…」と複雑な(?)胸中を語り笑いを誘った。同じくローマ人、しかも皇帝役を演じた市村さんは「これまで舞台であらゆる外国人役をやってきましたが、その実績が実る日が来たんだなと思いました」と出演の喜びを語る。宍戸さんも当然、ローマ人役だったが「まず形から入ろうと、美容院に行って『古代ローマ人のようにクリンクリンにしてください』と言いました」と明かすが、阿部さんから「(パーマを)かけ過ぎ!」というツッコミが。と言いつつも阿部さんは「開くんが羨ましくなって、イタリアから帰ってから(場面の)繋がりを無視して僕もクリンクリンにしました」とのこと。阿部さんは体を大きく見せるために1か月で10キロも体重を増やしたそうだが「原作漫画の表紙をスポーツジムに持って行って『これにしてください』と言ったら『無理です』と言われました(笑)」と明かすなど、それぞれの役作りに関する壮絶なエピソードが明かされ、劇場は笑いに包まれた。竹内さんは意外や、ローマ人ではなく“平たい顔族(※現代の日本人)”の男性の役。「48年間ずっと『濃い濃い』と言われ続けてきたのに今回、自分は平たい顔族なんだと…」と悔しそうに語った。そんな、いろんな意味で濃すぎる男性陣に囲まれた上戸さん。しかも複数回にわたって、入浴する阿部さんの裸体を目撃することになったが、その感想を問われると「いやぁ、もうおいしかったです!生尻も見ました、ごちそうさまでした」とニンマリ。阿部さんと初めて共演した10年前をふり返り「あの頃は私は本当にクソガキで、『阿部ちゃん、阿部ちゃん』とイタズラばかりしてたんですが、そんな阿部ちゃんの裸を見られるなんて…。『おいしいなぁ』と思いました」と感慨深げ。阿部さんは「迷惑だと思って本番以外では一生懸命隠してたんですが、そうだったんですか?」と笑っていた。さらにこの日は、“平たい顔族”として劇中で強烈な印象を残すいか八朗と菅登未男の2人も応援に駆けつけ、舞台上は総勢10名に。いかさんは劇中のセリフを再現し、さらに「阿部さんの体はすごいですよ!男も惚れ惚れする」と大絶賛。上戸さんは祖父役を演じた菅さんに「おじいちゃん、一緒に撮影しましたよね!」と笑顔で話しかけるも菅さんは「?」という表情で会場は大爆笑に包まれた。原作者のヤマザキさんは「こんなとんでもない漫画のためにありがとうございます」とキャスト陣に感謝の思いを伝えると共に完成した映画について「私が漫画で描いてみたかった世界観が描かれていて感無量です」と太鼓判を押した。イタリアロケのためにローマ入りした直後に東日本大震災が発生するなど、一時は暗礁に乗り上げたが、武内監督は「本当にできるのか?という苦難がありましたが、イタリア人のキャストたちが『がんばれ、オレたちも一生懸命やるから』と温かい言葉をかけてくれた」と明かし、映画の完成に思いもひとしおの様子だった。『テルマエ・ロマエ』は4月28日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:テルマエ・ロマエ 2012年4月28日より全国東宝系にて公開© 2012「テルマエ・ロマエ」製作委員会■関連記事:阿部寛ら男性陣の“濃い顔”談義に上戸彩「みんな濃いよ」上戸彩、菊川怜、忽那汐里が三姉妹でCM出演!おいしいところを持っていくのは…?ローマ人なのに原作そっくり?『テルマエ・ロマエ』キャストに阿部寛&上戸彩『宇宙兄弟』が小栗&岡田で映画化『テルマエ・ロマエ』ほか人気漫画も続々実写映画化
2012年03月23日世界で愛される1億部突破の人気ベストセラー、待望の映画化!『マジック・ツリーハウス』で、過去に失われた本を集める魔法の国キャメロットの魔法使い・モーガンの声を務める、真矢みきの独占インタビューをお届けする。●モーガンに共感するところ凛としているように周りからは見られているモーガン、また私でありますが、ちょっとおせっかいなところがあったり、先輩の魔法使いに「君はいつもやりすぎる」と言われ、結局はネズミに変えられてしまったり。私もおっちょこちょいなところとか、おせっかいなところがあるので、そういうところが似ているなと思いました。●北川さんと芦田さんの声優の演技について役にもよると思いますが、私の役どころで追求しなくてはいけないところがどちらかというとリアルと言うよりも、何というか人間界との違いというものを表現する事だったので特にそう思ったのですが、愛菜ちゃんはすごくリアルにキャラクターと一体となっていて、映像の世界の少女が本当に走って色々な探検している形に見えました。景子ちゃんはとにかく、本当に男の子が声優をやっていると思っていました!景子ちゃんとは仕事を何回かご一緒させて頂いているのですけれども、あんな声は聞いた事がないので、びっくりしました。そして、初めての声優のお仕事ということで更にびっくりしました。二人とも役にぴったりだったので、キャスティングをされる方って凄いなと思いました(笑)。●子供の頃の夢実は、本作にあてて言っている訳では決してないのですが、私は本当に魔法使いになりたかったんです。魔法使いというか、空を飛べたりだとかそういう事を真剣に考えていたので、今回疑似体験ができてとても楽しかったです。●本は好き?本は大好きです。子供の頃、猫が旅行する「ふうちゃんの大りょこう」という本だったかな…旅行ものが好きでした。見た事のない世界のお話とか、例えばアラビアのお話とか。だからやはり見た事のない国とかそういう絵本を読んでいました。※参考:「ふうちゃんの大りょこう」の内容は、小さい女の子のふうちゃんが、迷い猫を探して一人飛行機に乗ってNYまで行く大旅行の話。●『マジック・ツリーハウス』があったらどこに行きたい?行きたいところがあり過ぎて困りますね。宇宙も行ってみたいです。銀河系がどういう縦列になっているのかを一応は習ってはいますけれども、実際に間近で見てみたいです。昔から不思議な事が好きだったので、実際地球にある見た事のない国に行きたいし、もっと先を言っちゃうと銀河系ってどうなってるの?どこまでもあるの?とか、そういう事をずっと考えて天体を見上げたりします。あと、考古学の昔の物を発掘するとか、とにかく今見ることができない過去と未来とを追求するような事が好きです。もちろん現在も好きですが。●ウーマンエキサイト読者にメッセージ歴史に基づいた話が多く出てくるので、分かっている話でも映像化となるとまた楽しみ方も違うし、特にポンペイの話は、本当に街ってこうなっていたんじゃないかな、と。ある程度は大人ですから、活字とあとは残っている写真とかで記憶しているものですが、それがアニメと繋がって、歩いて街並みができて、山が噴火してって絶対に見る事が出来ない事をアニメはできるので、そういう部分で童心にかえれます。特に子どもの場合は本が好きになると思うんです。そして楽しみながら歴史が分かっていく事が2度美味しいというか(笑)。とにかく沢山いろいろな要素があり、難しく歴史をとらえない頭から始められるようなそんな良い映画です。ぜひ、お子さんとご一緒に、またお友達同士で観てみてください。真矢みき元宝塚歌劇団花組男役トップスター。独自のアイディアや自由な発想で異端性を発揮し宝塚の“革命児”と話題になる。退団後は女優としてドラマ、映画、舞台、CM等で活躍するほか、「理想の上司」「理想の母親」など、各種好感度調査等では常に上位にランクイン。幅広い層より絶大な人気を集める。2012年2月公開 映画『ウタヒメ』2012年3月21日(水)21:00~ TBS系スペシャルドラマ『伝説のホスピスナース(仮)』主演2012年4月~5月 パルコ劇場他 舞台『彼女の言うことには。』主演作品情報『 マジック・ツリーハウス 』監督:錦織 博原作:メアリー・ポープ・オズボーン「マジック・ツリーハウス」(メディアファクトリー刊)出演:北川景子 芦田愛菜(W主演)/山寺宏一 水樹奈々/真矢みき2012年1月7日(土)全国ロードショー(c)メアリー・ポープ・オズボーン/「マジック・ツリーハウス」製作委員会
2011年12月28日雑誌「STORY」主催の賞を受賞1日、女優の真矢みきが、光文社の女性ファッション誌「STORY」が主催する「STORY 2011 Woman of the year」に選ばれ、その授賞式に出席、喜びを語った。歳を重ねても凛とした美しさを放つ彼女。納得の受賞といえるだろう。「STORY 2011 Woman of the year」は、昨年創設された賞で、その年1年間で社会的に活躍し、最も輝きを放った女性をたたえようというもの。第1回となった昨年は草刈民代に贈られている。真矢は、3月11日の東日本大震災後、“貴方と一緒にいます”をキャッチフレーズとした「心と力を合わせよう~Hands Together~」プロジェクトを立ち上げるなど、被災地支援の活動も精力的に展開している。受賞にはひたすら恐縮…気になる美の秘訣は??受賞に関しては「目の前のことを一生懸命にやってきただけ」なので…と恐縮していた彼女。ただ、自分が純粋にやってきたことを評価されたことに対しては、素直に喜びを表現したそうだ。40代になっても美しい彼女。現在は、昔よりはバランスよい食生活を心掛けているのだとか。『丁寧に生きたい』と思っており、それをテーマにしようかとも考えているそうだ。また「いつも新たな目線になれたらいい」と語り、常に好奇心旺盛でいたい、目を輝かせられる人間でありたいと思うという。外見的なケアももちろん重要だが、こうした考え方、物事への向き合い方こそ、一番の彼女の美の秘訣なのかもしれない。元の記事を読む
2011年11月03日山下智久が主人公・矢吹丈を熱演し、大きな話題を集める『あしたのジョー』の完成披露試写会が1月17日(月)、東京国際フォーラムで行われ、山下さんをはじめ、伊勢谷友介、香里奈、香川照之、勝矢、メガホンを取った曽利文彦監督がファンに作品をお披露目した。昭和40年代、東京の下町で殺伐とした生活を送る矢吹丈(山下さん)は、元ボクサー・丹下段平(香川さん)に出会い、ボクサーへの道を志すが、問題を起こし少年院へ。そこで運命的に出会ったのが、チャンピオンレベルの力を持つプロボクサー・力石徹(伊勢谷さん)だった。山下さんと伊勢谷さんが取り組んだプロ顔負けの肉体改造が話題の本作だが、それと同じくらい注目を集めるのが、特殊メイクで丹下段平になりきった香川さんだ。自他ともに認めるボクシングファンの香川さんは「あまりに恐れ多い。神聖な領域であり、(実写化は)禁断の一線を越えてしまうこと」と恐縮すると同時に、完成した本作に手応えは充分の様子。「丹下段平を知らない世代の方もいると思うので説明しておきます。変なおじさんが出てきますが、それが僕です!後で『出てない』って言われちゃうんで」と笑いを誘う場面も、自信の表れ?撮影中は、山下さんと伊勢谷さんがテンションを上げるため、本番前から本気で打ち合っていたといい「ボクシングは大好きですが、今回は選手役じゃなくて本当に良かった」と胸をなで下ろした。曽利監督も真剣勝負の2人を目の当たりにし「いつ割って入ろうかとヒヤヒヤした」そうだが、香川さんが「もっと行け!」と檄を飛ばし、打ち合いはさらにヒートアップしたという。『ピンポン』でもライバル同士の戦いを見事に描いた曽利監督は「言葉を超越している。2人とも拳と拳で会話していた」。一方、香里奈さんは「2人の愛情にも似た友情に嫉妬しながら、演じました。(矢吹と力石の)恋愛映画なんじゃないかって思うくらい、お互いが執着していて、私は1人さみしかった」と矢吹VS力石の関係性にジェラシーを燃やしていた。『あしたのジョー』は2月11日(金・祝)より全国東宝系にて公開。■関連作品:あしたのジョー 2011年2月11日より全国東宝系にて公開© 2011 映画「あしたのジョー」製作委員会■関連記事:山下智久、ジョーが教えてくれた「挑戦することが大事」『あしたのジョー』主題歌に宇多田ヒカル!「夢じゃなくて愛を見せてよって感じ」
2011年01月17日