今年5月、第2回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で連続世界一に輝いた侍ジャパンの監督・原辰徳さんは、国から紫綬褒章(しじゅほうしょう)をいただいたそうです。紫綬褒章は、これまでに北京オリンピックで金メダルをとった柔道の石井慧選手や、ソフトボールの上野由岐子選手がもらっていたらしいです。こうした国が与える栄典ってどんなことをしたらもらえるものなんでしょうか?内閣府賞勲局の担当者さんに聞いてみました!――紫綬褒章のようないわゆる栄典ってどんな種類があって、どんなことをしたらもらえますか?「まず、栄典には大きく分けて『勲章』(くんしょう)と『褒章』(ほうしょう)があります。勲章は天皇陛下から、褒章は内閣総理大臣から与えられます。勲章は、国家がその人や団体の功績・業績を表彰し、生涯を通して総合的な功績を残した人へ。褒章は、社会や公共、文化などで功績があった人に渡されます」――勲章=天皇陛下、褒章=総理大臣となるわけですね。勲章をもらうための条件ってあるんですか?「勲章は長年にわたる功績を対象としているので、受勲候補者は70歳以上であること、それに見合う功績年数があることなどが条件となります。勲章の候補者については、内閣府が推薦された人のなかから選び抜き、天皇陛下から勲章を授与します。一般の方々からの推薦によって決まる『春秋叙勲』のほか、警察官や自衛官など危険性が高い業務をやり遂げた人を対象とした『危険業務従事者叙勲』など22種類があります」――たくさん種類があるんですね。それにしても70歳以上じゃないともらえないんですか!勲章をもらっている人って、本当にすごい人ばっかりだったんだなぁ。「そうなんです。なので、人命救助などの一過性であっても功績が顕著な場合は、褒章の対象になります」――あれ、原監督がもらっていた紫綬褒章は……??褒章の場合、どうすればもらえるんですか?「褒章については、自己の危険をかえりみずに人命救助し尽力した人へ『紅綬褒章』、進んで社会に奉仕する活動に従事した人へ『緑綬褒章』のほか、合計6種類あります。最近ではオリンピック選手にも多く与えられている『紫綬褒章』は、学術や芸術、スポーツで著しい功績を残した人に与えられます」――功績重視ではないとしたら……。ひょっとして、私にももらえるチャンスが!?「それは努力次第ということで、なんともいえませんが(笑)。毎回800名前後の授与者がいますし、勲章よりももらえる確率は高いかもしれませんね」――(よし、頑張ろう!)。こうした国からもらえる栄典って、いつから始まったモノなんですか?「明治8年からスタートしました。以降、何度も改正が加えられ、つい最近では平成15年に改正されました。そうして何度も改正を加えることで、その時代にあった人を評価できるようにしているのです」――ありがとうございました。私にももらえるチャンスがあると思うだけで、なんだかうれしくなりますね!まずは褒章、そしてのちのちは勲章をもらえるように頑張りたいと思います!(頑張れるかしら……)(吉住夏樹/プレスラボ)【関連リンク】日本の勲章・褒章(賞勲局)内閣府オフィシャルサイトより。各勲章の写真も掲載されてますよ~コブスデミー賞開催!あなたが選ぶテレビドラマの主演俳優は?輝いた主演俳優の方、おめでとうございます!自分を高める武器?インパクトのある資格はこれだ!輝いた主演俳優の方、おめでとうございます!
2009年09月11日