大河ドラマ「光る君へ」より、出演者の撮影現場からのコメントが聞ける「君かたり」が公式サイトにて公開された。吉高由里子が紫式部に扮する本作。今回公開された「君かたり」には、まひろ(紫式部)ののんびりとした弟・藤原惟規役の高杉真宙、まひろとは特別な絆がある藤原道長役の柄本佑、町辻で風刺劇を披露する散楽の一員である直秀役の毎熊克哉が登場。それぞれ、演じる役柄やまひろについてなどを語っている本映像。高杉さんは、「助けたくなる姉」「なくてはならない存在」と姉・まひろや乳母・いと(信川清順)について語る。柄本さんは、直秀について「同じにおいを感じる」「自由さみたいなものに対する、憧れみたいなのも意外に道長の中にはちょっとあるんじゃないかな」と考えを述べた。そんな直秀を演じた毎熊さんは、「若いときに失ったこととかが、むしろ何か得るタイミングだったりする気がしていて、それを忘れないでほしい」「若いときに味わった気持ちを汚さずにというか、やっぱり人生いつまで生きるかわからないですけど、大事なものっていうのはそんなに何個もないはずなので、そういうのを持っていてほしいなと思いますね」とまひろと道長への思いを明かしている。第10回あらすじ兼家(段田安則)は道長(柄本佑)たち一族を巻き込んで、秘密裏に花山天皇(本郷奏多)を退位させ、孫の懐仁親王(高木波瑠)を擁立する計画を進め始める。その頃まひろ(吉高由里子)は、家に帰ってこない為時(岸谷五朗)を案じ、妾の家を訪ねてみる。そこには身寄りもなく最期を迎えようとしている妾の看病をする為時の姿があった。帰宅したまひろのもとに道長からの恋文が届く。まひろは道長への文をしたため始めるが――。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年03月04日吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」。その9話が3月3日放送。直秀の運命を決めた道長の選択を嘆く視聴者からの投稿がSNSに続々寄せられている。時は平安時代、千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を書き上げた紫式部を主人公に、変わりゆく世を変わらぬ愛を胸に懸命に生きた彼女の物語を紡いでいく本作。キャストは紫式部/まひろ役で吉高さんが主演を務めるほか、捕らえられた盗賊が直秀だと知り愕然とする藤原道長に柄本佑。散楽としての顔と義賊としての顔を持つ直秀に毎熊克哉。まひろの母の命を奪ったほか、父・兼家の汚れ仕事を引き受けてきた藤原道兼に玉置玲央。道長、道兼ら兄で兼家の嫡男である藤原道隆に井浦新。夫・円融天皇に毒を盛った兼家へ憎しみを抱く道長の姉・藤原詮子に吉田羊。突如病に倒れた道長の父・藤原兼家に段田安則。花山天皇の教育係を務めるまひろの父・藤原為時に岸谷五朗。まひろとは対照的に勉強が苦手な弟の藤原惟規に高杉真宙。倒れた兼家の元を訪れ祈祷する安倍晴明にユースケ・サンタマリア。お腹の子と共に亡くなった忯子への想いが断ち切れない花山天皇に本郷奏多といった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。直秀が盗賊だと知った道長は武者たちに盗賊を検非違使に引き渡すよう告げたうえで、「早めに解き放ってもらいたい。手荒なことはしないでくれ」と検非違使に袖の下を渡す。金を受け取った検非違使は「承知しました」と道長の頼みを受け入れる。一方捕われた盗賊たちは自分たちの罪がむち打ち30回程度だと考える。その後、道長は盗賊たちが無罪になるという話と、明日の卯の刻(早朝)に出立することを知る。まひろを連れ出立する直秀に会いに行く道長だが、門番からはすでに獄を出て鳥辺野に向かったと言われる。道長はまひろを連れ鳥辺野に急行するが、すでに直秀は息絶えた後だった。自分が告げた言葉が検非違使に曲解され直秀を死に至らしめたことを悟った道長は「私が殺してしまった」と号泣。まひろと直秀を土に埋める…。「道長が検非違使に心づけを渡さなければ、鞭打ち30回で済んだ筈だったのに」「賄賂が逆の意味に受け取られたのか‥‥。道長が何もしなければムチ打ちで終わったと」「手荒な真似を控えろという貴族の指示に検非違使は「苦しまずに楽にする」で応えたのか」など、道長の配慮が直秀を死に追いやったことを嘆く投稿が視聴者から相次いで寄せられる。また「直秀はさぁ、ずっとまひろと三郎のそばで二人を見守っていくんだって思ってたじゃん…」「まだ3月だよ!?もっと見てたかった!見てたかったよ!直秀!」「この先もまひろたちを見守ってからかってくれるんじゃなかったの?えええ……?」と直秀の早い退場を惜しむ声とともに、「まさか平安時代舞台で鬼脚本を見せつけられるとは思わないじゃん…」などといった反応も多数寄せられている。【第10話あらすじ】兼家は道長たち一族を巻き込み秘密裏に花山天皇を退位させ、孫の懐仁親王を擁立する計画を進める。まひろは家に帰ってこない為時を案じ妾の家を訪ねる。そこには身寄りもなく最期を迎えようとしている妾の看病をする為時の姿があった。帰宅したまひろのもとに道長からの恋文が届き、まひろは道長への文をしたため始める…。「光る君へ」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。(笠緒)
2024年03月04日吉高由里子が紫式部を演じる現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」より、藤原道兼役・玉置玲央のインタビュー映像が公開された。「知らなくていいコト」「星降る夜に」などでも、吉高さんとタッグを組んだ大石静が手掛ける本作。吉高さんのほかにも、藤原道長役の柄本佑、藤原道隆役の井浦新、さらに、高畑充希、黒木華、町田啓太、塩野瑛久、毎熊克哉、松下洸平、ユースケ・サンタマリアらが出演。今回インタビュー映像が公開された玉置さん演じる道兼は、道長の次兄で、まひろ(紫式部)との間に、ある因縁がある人物。映像では、役との共通点や、好きな登場人物・安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)について語っており、視聴者からは「道兼が嫌いだったのは第一話がマックスで、その後はその哀しさや純粋さがダイレクトに伝わってきて目が離せない登場人物になりました!」、「これからの話もとても楽しみにしてます!」、「嫌いになれない…」、「話数を重ねてきて、玉置さんの演技力の素晴らしさもあり、ずっと孤独な道兼の心の置き場もなんとかしてあげたいと情を感じるような気持ちが湧き立ちました」、「複雑で繊細な玉置玲央さんの演技が素晴らしいと思う」、「光る君へにこんなにハマれたのは道兼がいてくれたからだと思う」などとたくさんのメッセージが寄せられている。▼第9回「遠くの国」(初回放送:3月3日)東三条殿に入った盗賊の正体は直秀(毎熊克哉)ら散楽一座だった。道長(柄本佑)の命で検非違使に引き渡される。一方、直秀らの隠れ家を訪ねていたまひろ(吉高由里子)は盗賊仲間と勘違いされ、獄に連行される。宮中では、花山天皇(本郷奏多)と義懐(高橋光臣)の関係が悪化し、代わって道兼(玉置玲央)が信頼を得始めていた。その頃、兼家(段田安則)を看病する詮子(吉田羊)を思いもよらぬ事態が待ち受けていた――。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年02月28日吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」第9回の相関図が公式サイトにて公開された。本作は、吉高さん演じる紫式部/まひろの人生を描く物語。大石静が脚本を手掛け、吉高さんのほかにも、柄本佑、井浦新、高畑充希、三浦翔平、本郷奏多、塩野瑛久、竜星涼、黒木華、松下洸平らが出演する。今回相関図が公開された第9回は、3月3日(日)に初回放送を迎える「遠くの国」。盗賊の正体が、直秀(毎熊克哉)ら散楽一座と判明し、道長(柄本佑)の命で検非違使に引き渡される。一方、直秀らの隠れ家を訪ねていたまひろは、仲間と勘違いされ、獄に連行されてしまう。そして宮中では、花山天皇(本郷奏多)と義懐(高橋光臣)の関係が悪化し、代わって道兼(玉置玲央)が信頼を得始める――という内容だ。第9回相関図■まひろの家族■道長の家族■倫子の家族■市井の人々■朝廷の人々大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年02月26日大河ドラマ「光る君へ」第8話が2月25日放送。母の仇、道兼を前に琵琶を奏でるまひろに「凄い迫力」「あのシーンはホラーすぎる」などの声が上がる一方、為時に近づく道兼の行動には「安倍晴明の策略なのか?」といった推測も広がっている。「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を、「大恋愛~僕を忘れる君と」や「知らなくていいコト」などで知られる大石静が脚本を務め描いていく本作。公任らの会話を立ち聞きし精神的ショックを受ける紫式部/まひろを吉高由里子が演じ、直秀の腕を傷を見て彼が盗賊ではと疑念を抱く藤原道長に柄本佑。散楽の一員でありながら盗賊でもあり、まひろと道長を繋ぐ存在となる直秀に毎熊克哉。まひろにとっては“母の仇”だが道長の次兄でもある藤原道兼に玉置玲央。兼家に仕え、花山天皇に教育を施したまひろの父・藤原為時に岸谷五朗。まひろとは対照的な性格の弟。藤原惟規に高杉真宙。道長の長兄で兼家の嫡男・藤原道隆に井浦新。道兼や兼家を恨む道長の姉・藤原詮子に吉田羊。権力掌握のため影で様々な策を図る道長の父・藤原兼家に段田安則。まひろと交友を深める源倫子に黒木華。勝気な性格のききょう/清少納言にファーストサマーウイカ。宮中で急速に力を強めていく藤原義懐に高橋光臣。花山天皇の叔父恋愛より家の繁栄が大事だと考える道長の友人・藤原公任に町田啓太。花山天皇の女御で策謀に巻き込まれ命を落とした藤原忯子に井上咲楽。忯子の死を激しく嘆く花山天皇に本郷奏多といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。8話では公任と斉信の会話を聞いたまひろが道長への想いを断ち切ろうとする。そんななか宮中で兼家が倒れ、お祓いのためにやってきた安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)は兼家と二人きりにするよう道隆らに告げる。その後、お祓いの最中に倒れた巫女が忯子を名乗り「子を返せ」と言って暴れ出す。その後、道兼は為時に自分が幼少期から兼家に“虐待”されてきたと告白。さらに道兼は為時の家を訪ねてくる。道兼と為時が酒を酌み交わす前で、まひろは道兼に殺められた母を想い琵琶を弾く。その音色を聴いた道兼は胸打たれ涙する…という展開。母の仇を前に涙をこらえながら琵琶を弾くまひろに「まひろの殺意の琵琶やばすぎ。あのシーンはホラーすぎる」「琵琶を弾くまひろ、怨念半端ねぇ。道兼も怨念に飲み込まれているし、凄い迫力」「まひろは恐らく母を失った哀しみ、道兼への憎しみを込めて琵琶を奏でたであろうに、その琵琶の音色が道兼の心に響くとは何という皮肉」といった感想が続出する一方、「道兼君がまひろの琵琶を聞いて涙するのは本気?、それとも懐柔策?」といった声も。兼家が倒れてからの道兼の行動には疑念を抱く視聴者も多く、SNSでは「突然近づいてきた道兼こえーな。おいおい、何企んでるんだ?」「道兼くんの告白は、本当か(花山帝の懐に入り込むための)小芝居か、どっちだ?」「よし子の憑依と呪詛は、果たして安倍晴明の策略なのか?道兼が為時に語った父からのDVは、果たして真実なのか?」「あれが兼家の策略だとして、それをそのまま実行する道兼を思うと地獄ですね」などの投稿が数多く寄せられている。【第9話あらすじ】東三条殿に入った盗賊の正体は直秀ら散楽一座で、道長の命で検非違使に引き渡される。一方、直秀らの隠れ家を訪ねていたまひろが盗賊仲間と勘違いされ獄に連行される。宮中では花山天皇と義懐の関係が悪化、代わって道兼が信頼を得始めていた。兼家を看病する詮子には思いもよらぬ事態が待ち受ける…。「光る君へ」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。(笠緒)
2024年02月26日吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ『光る君へ』に出演中の黒木華(33)。藤原道長役の柄本佑(37)の正妻・源倫子が“ハマり役”だとSNSで話題になっている。《黒木華さんが平安顔すぎて違和感なさすぎる》《黒木華ちゃん、絵巻に描かれた女性そのもの。十二単似合いすぎ。まさに平安の姫様》芸能関係者はこう明かす。「黒木さんご本人も平安顔であることは自覚しているみたいですね。知人に『光る君へ』での好演を褒められたときに、『平安時代のお姫さまを演じるのは難しいけど、あの平安顔は一切役作りナシ!』と笑って話していたそうです」そんな黒木はデビュー前に意外な仕事をしていた。「大学生時代に京都のお化け屋敷で時給800円のバイトをしていたそうです。そのお化け屋敷は演技を勉強する学生たちの手作りで、黒木さんは白装束にロングヘア、青白いメイクを施した幽霊役に扮し、まるで貞子のようだと評判だったとか。あるとき、番組のロケでチュートリアルの徳井さん(48)がそのお化け屋敷を訪れたそうです。徳井さんは血だらけのメイクで地面を這って現れた黒木さんのことがすごく印象に残ったらしく、その後、彼女が女優デビューした時に『あの幽霊の人だ!』とすぐに思い出したのだとか。数年後に番組で共演した際には『あの幽霊だけ他と違った』と話していました」(前出・芸能関係者)幽霊役で身につけた役作りが、今後『光る君へ』でさらに生かされるかもしれないという。「黒木さん演じる倫子は、今はまだ身分が低い主人公のまひろに対しても平等に接する優しい役どころですが、これから徐々に豹変していくそうです。黒木さん自身も《道長の出世に伴って、政治に巻き込まれて、倫子も変化せざるをえなくなると思います》(『NHK大河ドラマ・ガイド 光る君へ 前編』)と話しているので、この先、彼女の“恐怖”の演技が期待できるかもしれません」(前出・芸能関係者)黒木の平安顔が恐ろしい表情に変わるとき、この役はさらなるハマり役になるだろう。
2024年02月21日現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」第8回の相関図が公式サイトで公開された。吉高由里子が主演する本作は、「源氏物語」を生み出した、紫式部の人生の物語。「星降る夜に」「知らなくていいコト」の大石静が脚本を担当し、吉高さんが主人公の紫式部/まひろを演じている。ほかにも、柄本佑、井浦新、高畑充希、三浦翔平、本郷奏多、塩野瑛久、竜星涼、黒木華、松下洸平ら豪華なキャストが出演する。今回公開されたのは、2月25日(日)に初回放送予定の第8回「招かれざる者」の相関図。第8回は、打きゅうの話題で持ち切りの中、斉信(金田哲)らの心無いことばを聞いたまひろ(吉高由里子)は、心中穏やかでない。さらに、宮中で兼家(段田安則)が倒れ、安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)のお祓いが行われるが効果はなく、道長(柄本佑)ら兄弟が看病にあたる。一方、為時(岸谷五朗)を訪ねて道兼(玉置玲央)がまひろの家に現れ、母の仇と対峙することに――という内容になっている。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年02月19日大河ドラマ「光る君へ」7話が2月18日放送。毎熊克哉演じる直秀の正体に「一体何者なのか」など視聴者がざわめくなか、公任たちの下劣な会話にショックを受けるまひろには「早とちりするな」「一緒に泣きそう」など、悲しみの声が広がっている。まひろ/紫式部を吉高由里子が演じる本作。共演にはまひろに惹かれる藤原道長に柄本佑。散楽の一員で盗賊でもある直秀には毎熊克哉。まひろと親しくなっていく源倫子に黒木華。ききょう/清少納言にはファーストサマーウイカ。道長の友人・藤原公任に町田啓太。同じく友人の藤原斉信に金田哲。道長の次兄・藤原道兼には玉置玲央。道長の長兄・藤原道隆には井浦新。まひろの父・藤原為時には岸谷五朗。権力にためであれば手段を選ばない道長の父・藤原兼家には段田安則。花山天皇には本郷奏多といった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。斉信の妹で花山天皇に入内した藤原忯子(井上咲楽)が早逝し、悲しみにくれる斉信は気晴らしにと打毱をすることを提案。打毱にはまひろ達女性貴族も招かれる。だが打毱の当日、急遽欠員が出てしまい、道長は直秀を“最近見つかった弟”として参加させる…。視聴者からは「いきなり連れてこられたのに、打毬のルールちゃんと知ってて活躍できちゃう直秀」「直秀がいきなり打毱が出来てしまって良い腕してるのは、そういう生まれってことなのかな」「それにしても、いきなり打毬が出来てしまう直秀は一体何者なのか。運動神経が良いだけの人じゃないのは確実」など、打毱初体験のはずの直秀に対し、その出自に対し想いを巡らせる投稿が続出。打毱が終わるとともに雨が降り出し、倫子の猫・小麻呂が逃げ出してしまう。倫子に代わり探しに出たまひろは小麻呂を見つけるが、そこに打毱を終えた道長たちがやってきたためまひろは思わず身を隠し、濡れた身体を拭きながら道長らが交わす“ボーイズトーク”を立ち聞きすることになるのだが、そこで交わされる会話の内容にまひろは愕然とすることに…。まひろを「地味でつまらんな。あれはないな」と評した公任は、「ききょうに首ったけ」だと言う斉信に「女ってのは本来、為時の娘みたいに邪魔にならないのがいいんだぞ。あれは身分が低いからダメだけど」と言い放つ。さらに公任は自分たち男性貴族にとって大事なことは恋愛ではなく、身分の高い女性貴族の婿となった女子を産ませ入内させ家の繁栄を守ることだと続け、「女こそ家柄が大事だ。そうでなければ意味がない」と語ると、「そうだろ、道長」と道長に同意を求める。その言葉に決して同意したわけではない道長だったが、会話だけを立ち聞きしていたまひろからは彼の表情を読み取ることはできず、激しいショックを受けたまひろはその夜、道長からの手紙を燃やしてしまう…。「まひろが手紙焼いてしまうのも分かるんだけど道長はこの会話に同意してないのよ、まひろ…」「待って色々としんどいわ、とりあえず道長の言葉を聞いてないんだから早とちりするなまひろ、手紙燃やすな!」「まひろもわかってたけど、まひろの散楽を見たかったって言ってくれた道長を信じたかったんやろな。でも手紙燃やしちゃった…まひろと一緒に泣きそうでした」など、このラストにSNSは同情と悲しみにあふれる事態となっている。【第8話あらすじ】公任たちの話を立ち聞きしたまひろがショックを受けるなか、宮中で兼家が倒れる。安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)のお祓いが行われるが効果はなく、道長ら兄弟が看病にあたる。一方、為時(岸谷五朗)を訪ねて道兼がまひろの家に突然現れる。母の仇と対峙することになったまひろだったが…。「光る君へ」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。(笠緒)
2024年02月19日「第5回放送分で、まひろ(吉高由里子)は、母・ちはや(国仲涼子)を殺害したのは、思いを寄せる道長(柄本佑)の兄・道兼(玉置玲央)だったと知り、倒れるほどのショックを受けました。初回放送で、ちはやを背後から刺殺した道兼こそ、今回の大河で最大のヒール役でしょう。物語の大きな鍵を握る道兼役をまた玉置さんが演じているのも、NHKが絶大な信頼を寄せている証しといえます。特に“影のある役”での突出した表現力の高さから数年来、NHKの出演作が絶えず、いまや“NHK御用達俳優”といってもいいでしょう」(制作関係者)玉置は『光る君へ』の初回放送直後、SNSで《玉置玲央や俺が演じる大河ドラマの道兼は嫌いになっても、『光る君へ』は嫌いにならないでください。どうか次回も視ていただけたら幸いです》と呼びかけていた。そんな彼は05年「劇団柿喰う客」で役者デビュー。高い身体能力を武器に、多数の舞台に出演している実力派だ。民放では『恋する母たち』(20年、TBS系)などにも出演しているが、NHKの出演作品数は群を抜く。大河ドラマでは『真田丸』(16年)、連続テレビ小説は『花子とアン』(14年)『おかえりモネ』(21年)、そのほか『サギデカ』(19年)『伝説のお母さん』(20年)『大奥』(23年)など数多くのNHK作品に出演しているのだ。テレビウオッチャーの桧山珠美氏は玉置についてこう評する。「民放のドラマにもけっこう出ていますが、NHKの作品では目立つ役柄を演じていることが多いので、NHKと相性がいいのでしょう。NHKに初お目見えしたのは、2014年の土曜ドラマ『足尾から来た女』(脚本・池端俊策)でした。足尾銅山で起こった、日本初の公害・足尾鉱毒事件をテーマに描いたオリジナルドラマで、主演は尾野真千子。文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門優秀賞をはじめ、この年のテレビ賞を数々受賞した作品でした。玉置が演じたのはアナーキスト・大杉栄。鈴木保奈美演じる社会主義に傾倒する活動家・福田英子のもとに出入りする社会主義者の役どころでした。少ない出番ながら、若き活動家として異彩を放ち、俳優・玉置玲央の名を世に知らしめた作品といえます。さらに、その年の朝ドラ『花子とアン』にも出演し、奇しくもこちらでも社会主義に傾倒する学生役でした。玉置の内に秘めたギラギラとしたなにかが、そういう役に選ばれがちなのかもしれません。この2つのドラマと、さらに大河ドラマで、知る人ぞ知る存在だった舞台俳優が、お茶の間のドラマ好きに知られることとなったと見ています。『花子とアン』から7年後、朝ドラ『おかえりモネ』では、テレビ局の社会部記者役をリアリティをもって演じ、いい意味でこういう普通の役柄もできることを証明しました。大河ドラマ『真田丸』では織田信忠、『麒麟がくる』では鉄砲鍛冶師の伊平次、そして今回の『光る君へ』藤原道兼と、大河ドラマにも次々と起用されています。朝ドラ、大河とNHKを代表する二大ドラマに重用されているのはNHKとの相性がいい証しだと思います」■時代が求める“クセつよ俳優”が不足してきている桧山さんは“NHKが好む俳優”についてこう分析する。「そもそも、NHKは劇団や小劇場などで、研鑽する俳優を好んで使う傾向があります。民放に比べてNHKの制作者は人数も多く、比較的、時間的余裕も予算もあり、新人発掘のため、大小関わらず劇場に足を運び、常にいい俳優をみつけようとしています。それゆえ、NHK御用達俳優が生まれるのではないかと。たとえば、朝ドラ『ブギウギ』でアホのおっちゃん役の岡部たかしなども、ずっと『城山羊の会』で研鑽を積み、民放ドラマにも出ていましたが、大河ドラマ出演は『龍馬伝』『八重の桜』『真田丸』『西郷どん』『青天を衝け』と5回。朝ドラも『ひよっこ』『なつぞら』『エール』そして、4月からの『虎に翼』ではついにヒロインの父親役として出演します。今回の道兼は、危険な香りを通り越して、猟奇的すらありますが、これを演じられる俳優はそうそういません。新井浩文、木下ほうか、永山絢斗、香川照之らがあんなことになって、いい役も普通の役もヒールもできる“クセつよ俳優”は不足しています。特に、妖しいオーラを放つセクシー系となるとさらに少なくなっています。コンプライアンス仕様の品行方正なイケメンには物足りなさを感じている視聴者にとって、そういう俳優が逆に求められている時代でもあります。それゆえ、玉置玲央に魅せられるのではと思います。遠藤憲一や松重豊、大杉蓮さんも、なかなかのコワモテ俳優でしたが、年齢を経るに従って、いいひと俳優になった面もあります。ですから、玉置玲央にはずっと尖っていて、ヤバい男でいて欲しいです」2月12日、玉置は出演したラジオ番組で兼家の今後の展開についてこう語っている。「時代が進んでいって、人間関係も変わって、新しい登場人物も出てくる。立場も変わっていくんですよ。道兼も道兼なりに成長していって。今はダークサイドに堕ちているかもしれないんですけど、少し変化が起こっていくんじゃないかな」NHKが信頼し続ける玉置だけに、どうやら道兼も“単なるヒール役”では終わらなさそうだ。
2024年02月18日吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」第6話が2月11日放送。ファーストサマーウイカ演じる清少納言に「キャスティング決めた人ありがとう」「イメージ・ザ・そのもの!!」など絶賛の声が上がっている。平安中期を舞台に世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を書き上げた紫式部を吉高さんが演じ、脚本を「大恋愛~僕を忘れる君と」や「知らなくていいコト」などで知られる大石静が手がける本作。道長に母・ちやはが道兼に殺されたことを告白した紫式部/まひろ役の吉高さんはじめ、兄である道兼の所業を知り、彼を殴りつけた藤原道長には柄本佑。和歌や漢籍に通じる文人であるまひろの父・藤原為時には岸谷五朗。姉とは対照的に勉強が苦手なまひろの弟・藤原惟規には高杉真宙。父・兼家から汚れ仕事を押し付けられている道長の次兄・藤原道兼には玉置玲央。才色ともに優れた道長の長兄・藤原道隆には井浦新。藤原氏の中でも名門中の名門である道長の父・藤原兼家には段田安則。宇多天皇のひ孫である源倫子には黒木華。散楽の一員でまひろと道長をつなぐ役割もする直秀には毎熊克哉。道長の姉で兼家を憎む藤原詮子には吉田羊。また藤原公任には町田啓太。藤原斉信には金田哲。藤原実資には秋山竜次。花山天皇には本郷奏多いったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。6話ではまひろが道長と距離を取るため、そのライバルの左大臣家で間者を続けることを決断。そんななか、宮中で勢いを増す義懐一派に対抗するため、道隆は若い貴族たちを招いて漢詩の会を催すのだが、そこでまひろはききょう/清少納言と出会う…というストーリーが展開。ファーストサマーウイカ演じる清少納言はまひろとは対照的な性格。漢詩の会で公任の詩をたたえるまひろに、強めの口調で異を唱えるなど、自己主張も強いその姿に「清少納言パイセンはやっぱ現代の感覚で表現すると陽キャつよつよギャル」「ウイカさん演じる清少納言は、私の想像の何倍も強い(勝ち気?)女性」「清少納言って現代に生きてたら絶対にTikTokやってるよな」などの反応が。「清少納言のキャスティング決めた人ありがとう。完全に腑に落ちた」「ファーストサマーウイカさんが清少納言のなんとなくなイメージ・ザ・そのもの!!」などウイカさんの演技にも高い評価が送られている。また「清少納言」だと思ってたけど 「清 少納言」なのね」「清少納言のイントネーションを今まで間違っていたことに気がつきました」「清少納言のイントネーション私もすごく衝撃だった」など、清少納言の“読み方”について触れたコメントも多数SNSに投稿されている。【第7話あらすじ】道長への想いを断ち切れないまひろは没頭できる何かを模索し始め、散楽の台本を作ろうと思い立ち直秀に直談判。まひろの演目は辻で披露され次第に大盛況に。うわさを聞きつけた藤原家の武者たちが辻に駆けつけ大騒動となる。一方、道長や公任ら若者たちは打きゅうに参加、招待されたまひろは倫子たちと見物に行くことになる…。「光る君へ」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。(笠緒)
2024年02月12日吉高由里子、永山瑛太、松下奈緒、稲垣吾郎らの出演で昨年、NHKBS4K・8Kで放送された特集ドラマの劇場版『風よ あらしよ 劇場版』の初日舞台挨拶が2月9日(金)に行われ、原作・村山由佳と演出・柳川強が上映前に登壇した。吉川英治文学賞を受賞した村山さんの同名評伝小説を原作に、向田邦子賞受賞の矢島弘一が脚本を担当。本作の柳川監督は「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子の波乱万丈の人生を描いたNHK連続テレビ小説「花子とアン」のディレクターも務めており、本作でも主演を演じきった吉高さんとは9年ぶりのタッグとなった。大正の時代、筆一本の力で、結婚制度や社会道徳に真正面から異議を申し立てた女性、伊藤野枝を描いた本作。作品をイメージした着物をまとった村山さんは、「連載をしていた時の気持ちを思い出します。まさかこんな日が来るなんて、皆さんに映像で観ていただける日が来るなんて思ってもいませんでした」と語り、「原作へのリスペクトをこうして映像にしていただけたということが一番の喜びです」と感謝の念を述べた。また、女性解放運動家・伊藤野枝について「いつかこの人たちを映像で描きたいとずっと思っていました。でも虐殺される人の話、あと社会主義者のお話でもあるので、なかなか難しかった。そんな時に村山さんの本に出合えたんです」と柳川監督が述べると、村山さんは「生まれるのが早すぎたというか。でもあの時代に彼女たちが活動してくれたからこそ今があると思ってます」と、100年前の伊藤野枝が生きた時代と今の私たちの生活についてつなげて話した。当時の女性について「大正時代の女性というのは、すごく男尊女卑の世の中だったんですけど自己主張をするようになってきた世の中なんだな、という気がします」と柳川監督。それに続く形で「確かに、ただあの時代に女がものをいうという、まだ参政権がないような時代ですからね。そういう中で彼女が本当にへこたれないんですよね。まわりから何を言われても何をされても。彼女が持って生まれた魂というか、そういったものが野枝の場合は本当に突出していたと思います」と村山さん。舞台挨拶の最後には柳川監督から「役者さんが、魅力です。主演を演じた吉高由里子さん、僕は10年前に『花子とアン』をやりましたけど、存在感がすごく太くなったという感じがします。そして彼女を取り巻く役者のみなさん、みんな魅力的な人物を魅力的に演じてます。魅力的な人物と魅力的な演者さんをぜひ堪能していただきたいです。100年前と今を結びつけて、皆さんにどう結び付けて感じていただけるかすごく興味があります」とコメント。また村山さんは「2時間でこんなに中身の濃いものを作っていただけるというのは驚きでした。初めて観たときは最初から涙がボロボロでました。みなさんにも気持ちの中にズン、と来るものを感じていただけたらと思います」と初日の観客に向けて改めて感謝を述べて舞台挨拶は終了。上映後には会場で拍手が起こっていた。『風よ あらしよ劇場版』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:風よ あらしよ 劇場版 2024年2月9日より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開©風よ あらしよ 2024 ©村山由佳/集英社
2024年02月10日現在放送中の吉高由里子主演大河ドラマ「光る君へ」が、新たなビジュアル【二人 ver.】と【書 ver.】を公開した。今回公開されたのは、吉高さん演じる紫式部/まひろと、柄本佑演じる藤原道長という生涯のソウルメイトが、背中合わせに写る【二人 ver.】。そして、紫式部/まひろが筆をとる【書 ver.】の2種類だ。大河ドラマ「光る君へ」【書 ver.】なお、番組関連コンテンツとして、平安時代の仮名文字で文を作る“かなふみ”が公開。本作の題字と書道指導を担当する書家・根本知が書いた122文字の仮名文字と、NHKアーカイブスの背景素材やNHKキャラクターなどを組み合わせてメッセージ画像を作ることができる。コメント■制作統括内田ゆきチーフ・プロデューサー深い絆で結ばれている紫式部と藤原道長。そして、書かずにはいられない女、紫式部=まひろ。「光る君へ」が描こうとしているもの二つが、柔らかな光の中にしっかりと表れているビジュアルが完成しました。二人バージョンでは、お互いの存在を強く感じつつ、眼差しにはそれぞれの意志がある。まさにドラマの中のまひろと道長の関係が表されています。書バージョンには、この時代ならではの、たたずまいの自由さがあります。気負いなく筆にまかせて、でも心からあふれる言葉と真剣に向き合っているまひろです。この二つのビジュアルが加わって、「光る君へ」を貫くものがより明らかになり、魅力をお伝えできると自負しております。■クリエイティブディレクター・市耒健太郎「あなたの心を触りたい」「言葉にできない文学がある」1000年前も、今も、変わらないこと。それは、きっと、愛というものが、根源的には自由ではないこと。そして、才能というものは、つかみようがなく不定形であること。はたして人生とは、運命がひらくのか、意志がひらくのか。今も世界中から愛される『源氏物語』の作者にして、謎に満ちた才女、紫式部。もしも彼女が現代に生きていたら、なにを表現して、だれに恋をしたのでしょう。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年02月09日現在放送中の吉高由里子主演大河ドラマ「光る君へ」より、花山天皇役・本郷奏多のインタビュー映像が公開された。本作は、「大恋愛~僕を忘れる君と」「知らなくていいコト」「星降る夜に」の大石静が、「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描く、大河ドラマ第63作目。吉高さんが主人公の紫式部/まひろを、柄本佑が藤原道長を演じるほか、本郷さん、高畑充希、三浦翔平、竜星涼、塩野瑛久、黒木華、町田啓太、井浦新、松下洸平らが出演。本郷さんが演じる花山天皇は、東宮のころから藤原為時による漢籍の指南を受け、懐仁親王が東宮になると、早々の譲位を画策され、大事件が起きる。今回公開された映像では、本郷さんが“苦労した点”、“共通点”など質問に答えている。視聴者からは「花山天皇が1番好きです」、「もっともっと観たいです」、「花山天皇の今後も大いに期待しております」、「ハマり役」、「変な人だけど嫌いになれない花山天皇、本郷さんのお芝居に引き込まれています」、「退位してからの出演も楽しみです」などとコメントが寄せられている。第6回「二人の才女」(2月11日放送)まひろ(吉高由里子)は、道長(柄本佑)と距離を取るため、そのライバルの左大臣家で間者を続けることを決断。一方、道長は道兼(玉置玲央)の口から、まひろの母の事件をもみ消したのが兼家(段田安則)であることを知り、一家が背負う闇の深さに戦りつを受ける。そんな中、宮中で勢いを増す義懐(高橋光臣)一派に対抗するため、道隆(井浦新)は若い貴族たちを招いて漢詩の会を催すことに。参加を申し出たまひろだったが…。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年02月06日大河ドラマ「光る君へ」第5話が2月4日放送。まひろは道長に母の死について語る…その際のまひろの言葉に視聴者からも悲しみの声が広がる一方、道兼に対し怒りを露わにした道長を見た兼家の様子にも「ド外道」「感覚が狂ってる…」などの反応が集まっている。「大恋愛~僕を忘れる君と」や「知らなくていいコト」など数々の作品を手がけてきた大石静の脚本で、「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描く大河ドラマ63作目となる本作。紫式部/まひろを吉高由里子が演じるほか、幼い頃にまひろと出会い、その後再会した藤原道長に柄本佑。まひろの父・藤原為時に岸谷五朗。まひろの弟の藤原惟規に高杉真宙。道兼に殺されたまひろの母・ちやはに国仲涼子。まひろの母を殺した道長の次兄・藤原道兼に玉置玲央。道長の長兄・藤原道隆に井浦新。権力を手中におさめようと画策する道長の父・藤原兼家に段田安則。“五節の舞”で舞う役目をまひろに替わってもらった源倫子に黒木華。散楽の一員だがまひろや道長と接点も持つ直秀に毎熊克哉。道長の友人・藤原公任に町田啓太。道長、同じく道長、公任らの友人・藤原斉信に金田哲。花山天皇に仕える藤原実資に秋山竜次。安倍晴明にユースケ・サンタマリア。為時に学問を学んだ花山天皇に本郷奏多。道長の姉で夫・円融天皇に毒を盛った道兼や兼家を恨む藤原詮子に吉田羊といったキャストが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。“五節の舞”の場で道長が母の仇・道兼の弟だと知ってしまったまひろは、ショックのあまり寝込んでしまう。まひろが倒れたことを知った道長は彼女に手紙をしたためる。手紙には「倒れられたと聞いた。胸を痛めた。会って話がしたい。次の満月の夜、為時殿の屋敷を訪ねる」と書かれており、まひろは直秀に道長が会いに来ることを伝えたうえで「為時の前では話せないことがあるから、だからどこかで会わせて」と懇願する。そして次の満月の夜、道長と落ち合ったまひろは「6年前、母はあなたの兄に殺されました。私の目の前で…」と、母・ちやはが道兼に殺されたことを告白する…。そんなまひろの姿に「あの日、私が三郎に会いたいと思わなければ…、母が死んだのは私のせい」と号泣するまひろの姿に「自らの行動を悔いるまひろが切ない」「まひろの6年の苦しみは、道兼への恨みでもあるけど、それを上回る後悔と自責の念よね」「ずっと私のせいって言いたくて言えなかったのな…自分への憎しみとか後悔の方が大っきかったんだ」など、SNSにはまひろの心情に寄り添ったコメントがタイムラインにあふれる。一方、まひろの話を聞いて「俺はまひろの言うことを信じる。すまない」と謝罪する道長には「道長から見ても『あー、あいつならやりかねないな…』って兄ちゃんだったもんね」「まひろの言うことを信じる、だけでなくて『あの父とあの兄ならやるな』ってのも十分思ってると思う」といったコメントが。その後、道長は道兼のもとを訪れ、6年前のことを問いただし、ちやはを虫けら呼ばわりする道兼を殴りつけるのだが、そんな道長の姿を見て「道長に熱き心があったとは知らなかった。これなら我が一族の行く末は安泰」と高笑いする兼家には「思いがけない道長の姿を見た兼家がこれで我が家も安泰って笑い出すとは思わなかった」「パパ上のド外道発言にさすがの道兼も若干引いてる」「道兼もたいがいだけど、兼家も父として人として感覚が狂ってる…」といった反応も集まっている。【第6話あらすじ】まひろは道長と距離を取るため、そのライバルの左大臣家で間者を続けることを決断する。道長はまひろの母の事件をもみ消したのが兼家であることを知る。そんななか宮中で勢いを増す義懐一派に対抗するため、道隆は若い貴族たちを招いて漢詩の会を催すことになり、まひろも参加を申し出る…。「光る君へ」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。(笠緒)
2024年02月05日「吉高由里子さん(35)と初めてお会いしたのは、’22年の夏ごろ。『光る君へ』がクランクインする1年ほど前の顔合わせでした。まだ設定なども細かくは決まっていませんでしたので、書道の歴史や平安文学などの話をすることから始めました。平安時代の書道と現代の書道の違いなど、私の書への愛情を一方的に伝えていたのですが(笑)、吉高さんも『こんなに平安の書が好きな人とお仕事をするのだから、私も頑張るよ!』と言ってくださったので励まされました」そう語るのは書道家の根本知さん。根本さんはNHK大河ドラマ『光る君へ』の出演者への書道指導を担当している。流麗なタイトル文字を揮毫したのも根本さんだ。「演出家の方から、『紫式部が秘めた想いを持つ藤原道長へ恋文を書くとしたら、どんな題字になるかを見てみたいです』と言われて、筆を動かしたのです。するとまるで、まひろ(紫式部)と道長の想いが入り交じるような題字になりました。平安時代の“へ”は現代とは異なり、横線を一本引いているような感じなのです」歌人で作家の紫式部が主人公という作品だけに、ドラマでも筆をとるシーンが多く、ストーリー展開上も重要視されているという。根本さんに具体的な指導法を聞くと――。「私が書いたものを見ながら文字を書いていただきます。ただ平安時代のかな文字は、かなり数が多かったのです。現在のひらがなは46文字ですが、当時は150文字もありました。それが崩し字になっているので、そもそも読めないことも多く、どんな文字かを説明するところから始まります。特に吉高さんからは、筆の動きを間近で見てから書きたいと希望されていますので、私が書き順や筆のタッチをお見せしてから、稽古しています。見ているときは『こんなにきれいな線引けないよー!』とか、『なんでこんな難しい文字を書かせるのよ!』とか、大きな声を出してとてもにぎやか。リアクションが面白くて思わず笑ってしまうのですが、いざ稽古に入ると、集中力がとても高いので、日々上手になっています。最初のころは失敗すると、『ぎゃー!』と大きな声を出していましたが、最近ではそんな声を聞くことはあまりなくなりました」吉高も根本さんとの稽古を楽しんでいるようだ。昨年11月9日付のXでは、こんなコメントを発信していた。《今日は琵琶の稽古と書の稽古でしたっと写真は書の根本先生の手手がすんごい美しいのねっ私はこの手が大好きなのですもう授業が終わる頃に慌てて撮らせてもらいました左利きを恨む期間はまだまだ長いですが稽古に励んでおります》■実は字が下手だったという藤原道長吉高は左利きだが、作中では紫式部として右手で筆を運ばなければならない。その苦労について根本さんはこう語る。「私たちが想像するより難しいことだと思います。稽古を始めたときから私がアドバイスをしているのが、『気楽にしていいですよ』ということ。当時はかな文字が整理されていく過渡期で、のちの時代のように洗練されてはいなかったのです。だから『書道家や字の上手な人から見たら下手でも、気にすることはないですよ』と伝えています。いつも私自身が反省しているのですが、筆の使い方をうまく見せようとすると、技術に走ってしまって、ついつい筆を強く握ってしまいます。でも吉高さんは利き手でないこともあって、強く握りません。力まずに、本物の貴族のような柔和な持ち方なのです。SNSでも、“まひろの筆を持つ姿が雅”といった書き込みがありましたが、左利きだったからこそ実現できた雅さなのだと思います。まさに奇跡ですね」吉高のキャラクターもあって、撮影現場は和気あいあいとしているという。「吉高さんは、空気を読む人ではなく、空気を察する人だと感じています。現場では監督や助監督だけではなく、若いスタッフたちにも、『寒くない?』『いつもと雰囲気違うね』などと声をかけているのです。撮影手順に滞りがあったために、少しいら立ったスタッフがいたときも、吉高さんは少し笑いながら『ねぇ、怒ってるの?』と、あえて話しかけていました。するとスタッフも『えっ、怒ってなんかないですよ、そう見えましたか?』と、笑顔を見せてくれたのです。そういった吉高さんならではのフォローもあって、現場のいい雰囲気が保たれているのだと思いました」紫式部の“生涯のソウルメイト”藤原道長を演じているのが柄本佑(37)だ。「道長直筆の『御堂関白記』という本があり、筆跡が伝わっています。しかし細かいことを気にしない性格だったのか、あまり上手には見えないのです。きちんと墨をすっていない箇所があったり、筆を寝かせて書いたりしています。柄本さんも書道は未経験、その拙さを演出にうまくいかせればという思惑もあったようですが、それが功を奏したこともありました。“道長の字”がドラマに登場するシーンがあり、最初はそれを私が書くはずだったのです。しかし演出家の方から『道長の字にしてはうますぎる』とか『下手に書こうとする作為が感じられる』などと指摘され、困り果てました。そこで試しに柄本さんがいちばん初めに書いたものを演出家さんに見せたら、『これを使いましょう!』ということになりました。柄本さんの書く文字はユニークなので、周囲からは“佑フォント”と呼ばれていました。そんな柄本さんですが、いまでは上達しすぎて、以前の下手だったころの字をまねて、わざと下手に見せるように努力しています」根本さんの吉高や柄本への書道指導は今年11月まで続く予定だという。“書は人なり”ともいわれるが、ドラマに登場する文字に注目することで、さらに『光る君へ』を楽しむことができるだろう。
2024年02月04日現在放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』。『源氏物語』の作者で、吉高由里子(35)演じる紫式部/まひろの生涯を描いた本作は、初回視聴率は12.7%、1月28日放送の第4話は11.3%と視聴率の点では苦戦しているものの、女性ウケがとてもよいと評判だ。「私の周りの女性たちは、『どうする家康』よりも面白い!と大興奮。放送後はLINEで、『光る君へ』の話題で盛り上がっています。歴史を知っていても続きが気になってしまうんです。視聴率が前作より悪いというのは、不思議に思います」と本誌の60代女性記者も太鼓判。いったいどのような点が魅力なのだろうか?TVコラムニストの桧山珠美さんに解説してもらった。■韓流ドラマを思わせる展開が見どころ「平安絵巻の雅な世界を舞台に、セックス&バイオレンスが地上波で、しかもNHKの大河ドラマで楽しめるとは思っていませんでした。制作統括の内田ゆきさんを始め、演出・脚本・音楽など製作陣に女性が多いことも影響しているでしょう。民放ドラマでもプロデューサーや演出を女性が手掛けることは多くなりましたが、大河でこれほど多いのは初めてのことでは」物語の舞台、”平安”という時代も女性に刺さりやすいと分析する。「やはり女性はベルばらやエリザベートの世界観が好きです。それを日本に変換すると、平安時代だったのでしょう。王侯貴族のドレスは、平安絵巻で描かれる美しい着物に通じるんでしょうね。昔は、“朝ドラは女性”“大河は男性”というイメージがありました。そのため大河は家康・信長・秀吉で、たまに新撰組などの幕末が入って、チャンチャン、バラバラとやってきました。だから大河で、あえて雅な世界を描こうと考えるのは、女性の感覚が活かされたはず。実は、NHKでは’21年に、千葉雄大さんが現代にタイムスリップした光源氏を演じた『いいね!光源氏くん』というドラマを放映しています。つねに烏帽子をかぶっていて、おいしいものを食べるなどして興奮すると和歌を読んでしまうというコメディタッチの作品ですが、このころから“平安時代は鉱脈アリ”と見抜いていた優秀なスタッフがいるのかもしれません(笑)」ドラマの展開でも、やはり女性を意識した作りになっていると感じるという。「御曹司との身分違いの恋や、惹かれ合う二人が実は兄妹だったとか、事故で記憶喪失になったりという衝撃展開は韓流ドラマあるあるですが、それを彷彿させる展開も見もの。『光る君へ』も、平安絵巻な雅な世界観だと思わせといて、第1話のラスト、主人公・まひろの母親(国仲涼子)が刀でブスッと刺されて殺されてしまいます。さらに4話では、その母の仇が、あろうことか自分が思いを寄せる人の兄弟であると気づく。同じ藤原家でも名門の道長(柄本佑)と下級貴族のまひろでは身分違いで決して結ばれることはない、という展開も韓流好きの人は“こういうのお好きでしょ”という感じです。元々韓流は、百恵ちゃんの赤いシリーズに代表される大映ドラマが基礎となっているとも言われています。日本が誇る大映ドラマが逆輸入されて、パワーアップして帰ってきたという印象です」だからこそ、桧山さんが大石静さんの脚本に寄せる期待は大きいという。「大石さんが手がけた『セカンドバージン』(’10年・NHK総合)で長谷川博己さん、『オードリー』(’00年〜’01年・同)で佐々木蔵之介さんや堺雅人さん、近々では『星降る夜に』(’23年・テレビ朝日系)で北村匠海さんなど、とにかく”イケメン”眼力が凄い。『光る君へ』でも町田啓太さん(33)をはじめとし、イケメンを多く取り揃えています。で、なぜか大石さんが描くと、ロバートの秋山竜次さん(45)や、はんにゃの金田哲さん(37)も雅なイケメンに見えてくるから不思議。これぞ大石マジック。見た目だけじゃなく、人間的な魅力を引き出す脚本なんだと思います」■“平安時代のセックス&バイオレンス”に期待!その大石氏が’22年の制作発表記者会見で掲げたのが、桧山さんも期待を寄せる“平安時代のセックス&バイオレンス”だ。大石氏の手にかかった麗しい登場人物たちが、その世界観を繰り広げている。「バイオレンス担当の玉置玲央さん(38)が演じる”ヒール” 藤原道兼が、おそらく当ドラマで、大石さんのイチオシキャラではないかと。粗暴で主人公の母親を刺し、父の寵愛を兄ばかり受けている腹いせに、柄本佑さん(37)演じる弟の藤原道長を、子供時代にボコボコにします。しかも、その道兼が負わせた足の傷跡を見て、数年後、2人が再会した時、まひろが道長(幼名・三郎)と気づくという、少女漫画チックな展開に繋がります」“セックス”担当は、花山天皇役の本郷奏多(33)だ。「日曜22時の『アイのない恋人たち』(テレビ朝日系)では、童貞役を演じている本郷奏多さんがかなりクセツヨです。かりにも天皇がこんな悪い奴で、宮内庁からクレームが来ないのか心配になるほどです。東宮時代、足で扇子を挟んでふざけながら、母と娘との性行為の素晴らしさを滔々と語るシーンには驚愕しました。さらに、第4話ではついに天皇となり、入内した井上咲楽さん(24)演じる女性の帯を解いた後に、両手首を結ぶ緊縛プレイ。狂気性を感じる演出で、セックスレス夫婦や小さな子供がいる家庭のお茶の間では、ざわつくシーンとなるので、とても一緒には見られないのでは。あとで個人的に見逃し配信を見ている人が多いと思います。それが低視聴率という結果につながっているのかもしれません」だが、高視聴率を追い求め、ゆるい内容になるよりも、現在のセックス&バイオレンス路線を維持してほしいと熱望している。「ドラマでは、いよいよ紫式部演じる吉高由里子が宮中に入ります。家政婦のミタばりに覗き見する、『源氏物語』で描かれた、宮中で巻き起こるセックス&バイオレンスがどう展開していくのが、すごく楽しみです」
2024年02月04日俳優の井浦新が、現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」で共演する吉高由里子との写真を自身のXで公開し、話題となっている。大河ドラマ「光る君へ」は、「源氏物語」を書き上げた、紫式部の物語。今回公開されたのは、道長(柄本佑)の長兄・道隆役の井浦さんと、紫式部/まひろ役の吉高さん、そして次兄・道兼役の玉置玲央が写る写真。ドラマ「最愛」でも共演している井浦さんと吉高さん。写真公開にファンからは「加瀬さんと梨央ちゃん!!!」、「無事、平安時代でも再会できましたね後は大ちゃんとの再会ですね」、「素敵なお二人」、「嬉しい再会」、「ツーショありがとうございます!!!」、「はぁ、尊い」、「写り込む道兼がなんかじわる」などと反響を呼んでいる。第5回「告白」(2月4日放送)道長(柄本佑)の素性を知ってしまったまひろ(吉高由里子)は、ショックで寝込んでしまう。道長は、直接会って弁明したいとまひろに文を送るが…。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合にて放送中(再放送 翌週土曜13時5分)。BS・BSP4K/日曜18時、BSP4K/日曜12時15分。(シネマカフェ編集部)
2024年01月29日ムロツヨシが主演で、吉良上野介とその弟の二役を演じる時代劇『身代わり忠臣蔵』が2月9日、全国公開される。大ヒットし、日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した『超高速!参勤交代』の土橋章宏による同名小説を映画化した作品。大石内蔵助役は、ムロとは『サマータイムマシン・ブルース』(2005) 以来の共演となる永山瑛太。赤穂浪士に討ち入りされた吉良上野介は、実は身代わりの影武者だった! という破天荒なコメディなのだが、なるほどと、おとなが観ても納得でき、十分楽しめるエンタテインメントになっている。『身代わり忠臣蔵』製作統括と配給は東映。昭和の東映時代劇黄金時代には、大作といえばオールスターの『忠臣蔵』が鉄板だったが、1978年に萬屋錦之介が大石内蔵助を演じた『赤穂城断絶』(監督:深作欣二)以来、なんと45年ぶりに手がけた忠臣蔵映画という。忠臣蔵は、今から250年前の江戸中期、五代将軍綱吉治世におきた「赤穂事件」が元。幕府の公式行事の運営をまかされた浅野内匠頭がノウハウを持つ上役吉良上野介のいじめに耐えかね、江戸城で斬りつけ、とり押さえられて切腹。そのため、お家取り潰しとなった赤穂藩・浅野家の家来たちが雌伏ののちに、仇討ちに成功する……。いまの言い方でいえば実話のドラマ化だが、歌舞伎、講談、浪曲、落語……映画では外伝などの関連ものをいれると100本はあるという強力コンテンツだ。最近みかけない理由は、お金がかかるわりに、それほど受けないというコスパの悪さかと思う。もちろん、耐えて忍んで「主君のために仇討ち」といったテーマが現代人のメンタリティにあわなくなっているのも作られないもうひとつの要因。だが、忠臣蔵、あなどってはいけない。江戸城松の廊下での刃傷沙汰から討ち入りまで。どこをとっても話の膨らませどころが多く、登場人物も多種多様。大作が無理ならアイデアで勝負。本作は嫌われ者の悪役、吉良上野介に着目した。この手は前代未聞ではないか。しかも、上野介は江戸城で斬られたダメージが大きく、わりとあっさり他界してしまい、よく似た末弟が、影武者となるなんて、意表をついた設定だ。これは金勘定の視点から描いた『決算! 忠臣蔵』(2019) の上を行く発想だ。上野介が、幕府の儀式などを司る高家筆頭という職を利用して、賄賂をとるごうつくばりで、意に沿わない大名をサディスティックにいじめぬくというキャラはこれまでと同じ。一方、末弟の孝証はなまぐさ坊主で、金の無心にきては上野介にうとまれている。五人兄弟のなかでもことのほか姿形がよく似ていて、旅暮らしの苦労で顔もくたびれていて、髪を整え、ちゃんとしたみなりにすればうり二つ。だが、兄貴と違って、ちゃらんぽらんだが、人にやさしく、おつきの女中・桔梗(川口春奈)に恋い焦がれるという純な一面もある。浅野内匠頭(尾上右近)の江戸城での刃傷で、赤穂・吉良両家は、将軍綱吉(北村一輝)、側用人柳沢吉保(柄本明)にとってはともに不快な存在。実力者上野介がいなくなれば、赤穂家同様、吉良家も断絶の可能性がある。危機をのりきろうと上野介の側近斎藤宮内(林遣都)が考えたのが、身代わり作戦というわけだ。この二役にムロツヨシを持ってきたところが、大正解。企画・プロデュースの橋本恵一は初めて企画書を書いた段階から主演はムロツヨシに決めていた。「ムロさんって、すごくムカつく役をやられても、なぜか愛される不思議なオーラがある。本作は吉良上野介というイヤな奴と、孝証という最初はダメだけど変化していく奴の二面性、いや三面性が必要。それにはムロさんしかいなかった」という。ムロツヨシが演じる、身代わりとなった孝証の「間違えたら謝ればいいじゃん」といったりする現代的な感性、いい加減さ、軽快さが、ドラマを思いもかけぬ方向へ引っ張っていく。さらに大胆なのは、この身代わり上野介が、こともあろうに、大石内蔵助と顔見知り、どころか、親友といってもいい関係だったというのが、2番目のぶっとびどころ。せしめた身代わり料で、遊郭に繰り出し、どんちゃん騒ぎをする孝証は、なんとその店で、これまた大宴会中の侍と出会う。偽名を名乗り、おたがいの実の姿を知らないで意気投合。後日、ふたりは再会し……。ここからは、とんでもない展開、と申し上げておきましょう。荒唐無稽! でもありえるかもと思わせるストーリーだ。永山瑛太が大石内蔵助、ときいて、ちょっと若すぎなのではと思った。永山は41歳。が、調べてみると、大石は諸説あるようだが、討ち入りのときは、44歳前後のようで、それほど無理はない。古くは長谷川一夫とか、萬屋錦之介、三船敏郎といった、大御所で、貫禄たっぷりの俳優が映画やテレビで演じた役なので、もっと年をとっていると思い込んでいた。吉良上野介は61歳。ムロツヨシは48歳になったばかりだが、二役で演じる吉良家五人兄弟の末弟ということなので、こちらもわりと自然。ともに、カジュアルでのりもいい。特にムロツヨシは、登場するだけで何かやらかしてくれそうなわくわく感を感じさせる。永山の大石も、主君の仇討ちに命を賭けるという悲壮さよりも、路頭に迷って行き場のない家来たちの行く末を考えての、行動というところが、これまでとちがう大石像だ。できた映画は、さすが時代劇の東映製。京都撮影所最大のスタジオに建てられた江戸城松の廊下、吉良邸セットは立派。京都各地の寺社、風景を活用したロケ地選びも、撮影所スタッフの持つノウハウを駆使したもの。衣装や小道具、大道具など、まさにアナログ映画技術、職人技の魅力がつまっている。そのクライマックスは討ち入りシーン。永山瑛太の大石内蔵助はじめ、浪士には、森崎ウィンの堀部安兵衛、廣瀬智紀の片岡源五右衛門、濱津隆之の奥田孫太夫……。吉良側では、寛一郎の清水一学、本多力の堀江半右衛門……。若い出演陣のチャンバラと、意表をつくアクションシーン、そして東京スカパラダイスオーケストラのエンディングテーマまで、軽快にぶっとんだまま突っ走る。監督はNetflixドラマ『全裸監督』や映画『総理の夫』の河合勇人。文=坂口英明(ぴあ編集部)(C)2024「身代わり忠臣蔵」製作委員会
2024年01月29日吉高由里子主演大河ドラマ「光る君へ」。その第4話が1月28日に放送され、神事“五節の舞”を撮らえた映像に「このシーンはずっと心に残りそう」「現代だからこその視点」といった声が殺到。道長の素性を知ったまひろの心中に寄り添った投稿も続出している。「源氏物語」を書き上げた紫式部を吉高さんが演じ、「大恋愛~僕を忘れる君と」「知らなくていいコト」などで知られる大石静が脚本を手がける本作。「星降る夜に」も話題を呼んだ大石さんと吉高さんの再タッグにも注目が集まっている。兼家の策略の一環として間者として送り込まれ、倫子らと親しくなっていくまひろ/紫式部に吉高さん。幼い頃のまひろと出会い、その後別離するも再会する藤原道長には柄本佑。長く官職から離れている学問に長けたまひろの父・藤原為時に岸谷五朗。姉と対照的に勉強が苦手なまひろの弟・藤原惟規に高杉真宙。為時とは職場の同僚で友人でもあり、幼い頃からまひろを知っている藤原宣孝に佐々木蔵之介。円融天皇に入内したが道長の姉・藤原詮子に吉田羊。兼家の嫡男で道長の長兄・藤原道隆に井浦新。まひろの母を殺めたほか、円融天皇に毒を盛るなど汚れ仕事もさせられる藤原道兼に玉置玲央。藤原氏の中でも名門中の名門で、政治のトップに躍り出ようと画策する道長の父・藤原兼家に段田安則。宇多天皇のひ孫・源倫子に黒木華。姫たちに学問を指南する赤染衛門に凰稀かなめ。町辻で風刺劇を披露する散楽の一員でありつつも謎を持つ直秀に毎熊克哉。65代天皇。東宮(皇太子)のころから為時に学んだ花山天皇に本郷奏多。道長とは同い年の友人・藤原公任に町田啓太。道長、公任らと親しい藤原斉信に金田哲。プライドが高い頑固者の藤原実資に秋山竜次。陰陽師の安倍晴明にユースケ・サンタマリアといった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。4話では未婚女性が舞を捧げる神事“五節の舞”が執り行われることとなり、倫子の代わりにまひろが踊ることに。上からのアングルで五節の舞を映し出したシーンに「五節の舞の衣装が美しくて感動…上からのカメラアングルも良かった」「美しさに圧倒されちゃった…特に真上からの画…このシーンはずっと心に残りそう」「当時はそんなところから見られないわけで、現代だからこその視点」などといった声が殺到。だが、五節の舞を踊っていたまひろは、その場で道長を発見。さらに彼の隣に母の仇である道兼がいるのを見つけ、2人が兄弟であることを知る…この終盤の展開に視聴者からは「ついにまひろちゃんが三郎こと道長の正体に気付いてしまったァー!!!」「一般人と思ってた想い人が実は上級貴族で隣には母の仇が座っててまひろは全てを察するよね…そりゃショックですわ…」「まひろめちゃくちゃ動揺したろうによく最後まで踊りきったよ…」といった感想も続出している。【第5話あらすじ】道長の素性を知ってしまったまひろはショックで寝込んでしまい、事態を重く見た“いと”(信川清順)はおはらいを試みる。まひろが倒れたことを聞いた道長は、自らの身分を偽ったことを直接会って説明したいとをしたためる。直秀の導きでようやく再会することができたまひろと道長だったが…。「光る君へ」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。(笠緒)
2024年01月29日「14日放送の第2話で、吉高さんは15歳になった紫式部(まひろ)として初登場。の儀(成人の儀式)のシーンでは13枚も重ね着しながら、華麗な動きを見せて現場スタッフたちを驚嘆させていました」(番組関係者)吉高由里子(35)主演の今年のNHK大河ドラマ『光る君へ』は平安中期、『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く。初回世帯平均視聴率は12.7%と歴代の大河でワースト記録だったが、吉高は自らの公式Xで、《ワースト1位と書かれていたけどワーストだってベストだって1位を取るのは狙っても難しいことだと思うの》《面白い番組が沢山ある中、大河として最後には沢山の人に愛される作品になっていたらいいなと思う今日でした》とつづっていた。「初回のまひろは子役が演じていたため、吉高さんは出演していないのですが、座長として最大限のフォローをしていました。第2話の視聴率は12.0%でほぼ横ばいでしたが、同時間帯でトップの視聴率。華やかな“吉高式部”の今後を期待させる展開でした」(NHK関係者)吉高は持ち前のポジティブさで現場を盛り上げているという。「現場では共演者、スタッフと誰に対してもフレンドリーで距離が近いんです。スタッフ全員の名前も事前に覚えてきており、休憩中には女性スタッフらと“女子トーク”で盛り上がっています。ここまで明るい大河主演は初めてでしょう。座長としてもいつも周りを気にかけています。いい意味でスタッフ、出演者がリラックスできる現場を作り上げてくれています」(前出・NHK関係者)現場で出す彼女の穏やかな“光”には、ワケがあった。「吉高さんは昨年5月の大河のクランクイン前に、交際中の男性・Aさんとの結婚の意思を事務所に伝えているそうです」(2人の知人)吉高は昨年6月、外資系金融機関に勤めるAさんとの交際が報じられた。報道によると尾上松也(38)似の長身のイケメンだという。当時、吉高の所属事務所は「プライベートについては本人に任せております」と交際について否定することはなかった。その後もすしデートを楽しみ、2人で吉高のマンションへ帰っていく姿や、町中華でのデート現場が目撃されていた。「Aさんの年収は5千万円ともいわれています。現在の交際期間は1年半ほどと聞いています。すでに交際は吉高さんの事務所公認で、Aさんと外出するときは事務所の車が送迎することも……。年齢も近く、いつも穏やかなAさんは、多忙な吉高さんをこまやかに気遣ってくれるそうです。吉高さんは交際当初から友人たちにAさんを紹介しています。昨春、大河のクランクイン前に、“ロケでしばらく会えなくなるから”と2人で北海道旅行をしたそうです。ゴルフや乗馬を楽しみ、地元の名物すし店で舌鼓を打ったといいます」(テレビ局関係者)■励ましメッセージが大河の撮影の活力に今回の『光る君へ』の撮影が実際にスタートしたのは昨年5月、京都の平安神宮からだった。「地方ロケが一段落して、現在は都内のスタジオでの撮影がメインとなっています。吉高さんはインフルエンザやコロナへの感染対策のため、大好きな飲み歩きを自ら禁じているとか。自宅で豚しゃぶなどを作って食べながら“宅飲み”で息抜きをしているそうです。もちろんAさんとの外食デートも例外ではなく、2人とも多忙ゆえ頻繁には会えないのです。ときどきAさんから送られてくる励ましのメッセージが、吉高さんの撮影の活力となっているようです」(前出の知人)吉高はAさんとの交際開始の時期と重なる’22年の夏、結婚と出産観について聞かれたインタビューで、こう答えていた。《今は自分のことだけでいっぱいいっぱいで、私が母親になれるわけがないと思っているんですけど、あと2年ぐらいすると出産のタイムリミットがリアルに見えてくるんだろうと思います。どうなんでしょうね……そのときになったら、意識したり考えたりするのかな。こればっかりは出会いとタイミングなので、計画的なことは考えていないですね》(telling,、’22年8月21日配信)Aさんとの交際が本格化して、その意識に変化が生まれたようだ。「吉高さんはAさんとの結婚を強く望んでいます。ただ、自分のプライベートなことで大河に支障が出てしまうことを懸念しているそうです。大河の撮影は今秋まで続きます。そのため、結婚は撮影後の年末となりそうです。現在、2人は吉高さんの貴重なオフの日に合わせ、彼女の自宅で会うようにしているそうです」(前出の知人)年内結婚を決意した2人は現在、“通い婚”状態のようだ。紫式部が描いた『源氏物語』の主人公は、帝の第二皇子・光源氏だが、Aさんもまさに“令和の光源氏”なのだという。「実はAさんは、海外にも複数の店舗を構える有名なジュエリーブランド創業者の御曹司でもあるんです。2人が結婚式をあげることになれば、きらびやかな式となることは間違いありません」(前出・テレビ局関係者)1月5日、吉高は「美術展ナビ」のWEBインタビューで、こう語っていた。《今回の「光る君へ」では、月を見て相手のことを思う、という描写が多いのです。電気がない時代で、夜になると明るいのは月ぐらいしかない。それをみてセンチメンタルな気持ちになり、恋しい人にいたくなるのでしょうね》大河ドラマの大役を果たした後、吉高は私生活で恋しい“光る君”との次のストーリーが始まる。
2024年01月23日吉高由里子が主演する大河ドラマ「光る君へ」の3話が1月21日放送。町田啓太演じる公任に「仕草が最の高…」など絶賛の声が相次いだほか、柄本佑演じる道長らとの“恋愛トーク”場面に「源氏物語」へのオマージュを感じた視聴者からの感想も寄せられている。世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を書き上げた紫式部が主人公の本作。脚本を「大恋愛~僕を忘れる君と」や「知らなくていいコト」などで知られる大石静が手がけ、平安中期を舞台にした物語が展開していく。並外れた文学の才を発揮しつつあったものの、父・藤原為時から代筆仕事を禁じられてしまった紫式部/まひろには吉高さん。前回のラストで盗賊と間違われ捕まってしまった藤原道長には柄本佑。自らの立場が危うくなることを避けるためまひろの母の死を隠し、代筆仕事も辞めさせた父・藤原為時に岸谷五朗。勉学が苦手で文学の才がある姉と比較されがちなまひろの弟・藤原惟規に高杉真宙。父・兼家から汚れ仕事を命じられる道長の次兄・藤原道兼に玉置玲央。才色ともに優れ上品さ、明るさをも兼ね備えた道長の長兄・藤原道隆に井浦新。道長の姉で円融天皇と子を設けた藤原詮子に吉田羊。政治のトップに躍り出ようと画策する道長の父で右大臣の藤原兼家に段田安則。道兼に毒を盛られ体調を崩す円融天皇に坂東巳之助といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。3話は自分のせいで放免に捕らえられた道長を心配するまひろだが、父の為時に謹慎を強いられ、ただ案じることしかできない。兼家の指示で道兼は女官を使って帝の食事に毒を仕込み、円融天皇は急激に体が弱っていく。政権を掌握するため兼家はライバルの左大臣家の動向を探ろうと、為時を利用してまひろを間者として送り込む…というストーリー。道長の嫡妻・源倫子(黒木華)たちのもとにやってきたまひろは、倫子に仕える女流歌人の赤染衛門(凰稀かなめ)ら女性たちと偏継(へんつ)ぎ遊びをすることに。そこで持ち前の文才を発揮していく姿に「空気読まずに無双するんかw」「ヤバいまひろが無双しちゃうw」「あー、下級貴族お嬢様が知性で無双してしまう!」「手加減してあげてー皆様泣いちゃうよ」などの声が視聴者から上がる。一方、碁を打つ道長と藤原斉信(金田哲)に、藤原公任は宮中の女性たちからもらった恋の詩を見せ“品評会”をしながら恋愛トークに華を咲かせる…町田啓太演じる公任に「爆モテ公任が町田啓太なの本当ありがとう」「光る君へ3話、私の中で完全に町田公任一色だったんだけど...」「横たわって登場するとは…しかも文を読む時に纓を手ではらう仕草が最の高…」など絶賛の声が相次ぐ。また道長、公任、斉信の3人のやり取りに「直衣姿でのボーイズトークが源氏物語の「雨夜の品定め」っぽくて身悶え」「3人の貴公子たちが女性について戯言を交わす場面、「雨夜の品定め」に引っかけているのが面白い」「こんなふうに源氏物語をオマージュしたシーンが毎回あるんですね」など、源氏物語に登場する“雨夜の品定め”を連想したというコメントも数多くSNSに投稿されている。【第4話あらすじ】互いに身分を偽ってきたまひろと道長だったが、まひろはついに素性を明かす。道長も真実を語ろうとするが…。円融天皇の譲位を知った詮子は挨拶のために謁見するが、思いもよらぬ嫌疑をかけられる。また、まひろは倫子からの依頼で、即位した花山天皇(本郷奏多)の前で五節の舞を披露する舞姫に選ばれ、驚愕の真実を知ることに…。「光る君へ」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。(笠緒)
2024年01月22日現在放送中の吉高由里子主演大河ドラマ「光る君へ」が、1月21日(日)に再放送を実施することが決定した。本作は、「源氏物語」を書き上げた、紫式部の物語。「大恋愛~僕を忘れる君と」「知らなくていいコト」「星降る夜に」の大石静が、再び吉高さんとタッグを組んでいる。大河ドラマ「光る君へ」第3回吉高さんが紫式部/まひろ、柄本佑が藤原道長を演じるほか、高畑充希、黒木華、町田啓太、塩野瑛久、毎熊克哉、松下洸平、井浦新、ユースケ・サンタマリアらが出演する。大河ドラマ「光る君へ」第3回第2回まで放送されている本作。今回の再放送は、第1・2回を連続で放送。1月21日(日)には第3回の初回放送が控えている。▼大河ドラマ「光る君へ」第1・2回連続再放送1月21日(日)※20日(土)深夜(NHK総合テレビ)【第1回】「約束の月」午前0:30~【第2回】「めぐりあい」午前1:35~▼1月21日放送:第3回「謎の男」あらすじ放免に捕えられた道長(柄本佑)を案ずるまひろ(吉高由里子)。為時(岸谷五朗)に謹慎を強いられ、成す術もない。ある日、まひろは為時から思わぬ依頼を受けることに。 自分のせいで放免に捕らえられた道長(柄本佑)を心配するまひろ(吉高由里子)。しかし、父の為時(岸谷五朗)に謹慎を強いられたため、ただ案じることしかできない。兼家(段田安則)の指示で道兼(玉置玲央)は女官を使って帝の食事に毒を仕込み、円融天皇(坂東巳之助)は急激に体が弱っていく。政権を掌握するために二の手を打ちたい兼家は、ライバルの左大臣家の動向を探るため、為時を利用してまひろを間者として送り込む。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合にて放送中(再放送 翌週土曜13時5分)。BS・BSP4K/日曜18時、BSP4K/日曜12時15分。※【1月19日更新】「光る君へ」第2回「めぐりあい」放送時間は5分繰り下げとなりました(シネマカフェ編集部)
2024年01月18日吉高由里子主演の24年大河ドラマ「光る君へ」が1月7日スタート。ユースケ・サンタマリア演じる安倍晴明に「のっけから胡散臭い」「新しいジャンルの安倍晴明」などの反応続出。リアルな人間としての描写にも高い評価が巻き起こっている。大河ドラマ63作目となる本作は、「大恋愛~僕を忘れる君と」や「知らなくていいコト」などの大石静が脚本を手がけ、平安中期を舞台に、世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描いていく。下級の貴族の家に生まれ、並外れた文学の才を発揮、考え深く鋭い感性を持つ女性へと成長していく主人公の紫式部/まひろを吉高さんが演じ、幼いまひろと出会い、のちに「源氏物語」の執筆をバックアップすることになる藤原道長には柄本佑。まひろの父で和歌や漢籍に通じる文人の藤原為時に岸谷五朗。まひろの母・ちやはに国仲涼子。道長の母で兼家の嫡妻・時姫に三石琴乃。道長の長兄で兼家の嫡男・藤原道隆に井浦新。道長の次兄・藤原道兼に玉置玲央。道長の姉で円融天皇と皇子をもうける藤原詮子に吉田羊。藤原道隆の嫡妻・高階貴子に板谷由夏。並外れた占いの才能を持ち、常人にはない力があると畏怖される陰陽師・安倍晴明にユースケさん。為時の職場の同僚で同年配の友人でもある藤原宣孝に佐々木蔵之介。漢籍を暗唱できるほど学問好きな幼いまひろには落井実結子。偶然出会ったまひろと親しくなるのちの藤原道長、三郎には木村皐誠。そのほか多彩なキャストが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話「約束の月」はまひろがある日、三郎と出会い、親しくなっていく一方、官職につけず貧しい暮らしをしている為時が円融天皇の甥で東宮(皇太子)の師貞親王(伊藤駿太)に漢籍を教えることになる。為時の任官を祝したお礼参りの帰り、三郎との待ち合わせに急ごうとするまひろは道兼の馬とぶつかりそうになり、道兼の怒りをかう。さらに怒りを抑えられない道兼は、彼を制したちはやを刀で刺し殺してしまう。道兼が母を殺したと言うまひろに、為時はちはやが病で死んだこととし、母が殺されたことは忘れろと命じる…という展開。冒頭から登場、星を見て「都に凶事が起こる」と予言する晴明。ユースケさん演じる晴明に視聴者からは「冒頭の不穏なユースケ・晴明・サンタマリアからの始まりだけで優勝」「のっけから胡散臭い安倍晴明の登場で不安しかない」「新しいジャンルの安倍晴明」などの反応が続出。また晴明の役名が“せいめい”ではなく“はるあきら”となっている点に触れ、「ファンタジーの味付けをされることが多い平安中期を今回はリアルに描きます」というスタンスを視聴者に打ち出す役割」「あべ の はるあきら」として「官職としての陰陽師」に徹しているのは、「平安中期という時代そのものをしっかり描く」という制作サイドの決意表明ですね!」など、これまでファンタジック、オカルティックに描かれることが多かった晴明を、リアルな1人の人間として描写していることを評価する声もSNSに上がっている。【第2話あらすじ】母の死から6年、まひろは15歳となり成人の儀式を迎える。母の死因を隠した為時との関係は冷めきる中、まひろは代筆仕事に生きがいを感じていた。一方の道長は官職を得て宮仕え。姉の詮子は帝との間に皇子をもうけ、道長の一家は権力を拡大していく。道長の父・兼家(段田安則)は権力をさらに強固なものにしようと、道兼を動かし天皇が退位するよう陰謀を計る…。「光る君へ」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。(笠緒)
2024年01月08日《大河ドラマの主演は思ってもみなかったこと。座長として引っ張っていくタイプではないので、甘えられるところは甘えて、スタッフ、共演者、みんなで一緒にドラマを盛り上げていけたらと思っています》(『NHK大河ドラマ・ガイド 光る君へ 前編』NHK出版)1月7日放送開始のNHK大河ドラマ『光る君へ』で主演を務める吉高由里子(35)。冒頭の言葉どおり、現場を盛り上げているという。「吉高さんは誰に対してもフレンドリーで距離が近いんです。休憩中は若い女性スタッフも入れて“女子バナ”に花を咲かせています。ここまでスタッフと距離が近い大河のヒロインは初めてではないでしょうか。いい意味で全員がリラックスできる現場を作り上げてくれていますね」(制作関係者)吉高が務める役は『源氏物語』の作者・紫式部(まひろ)。平安時代の歌人・作家を演じるのには相当苦労しているようだ。「書道や琵琶は特に大変なようです。彼女は本来左利きですが、紫式部を演じるために半年以上、右手で書く稽古を積んできました。リハーサルで手が震えていても、本番になればピタッと止まることにすごみを感じました」(前出・制作関係者)吉高は女優として早くから評価されてきた。08年公開の映画『蛇にピアス』でブレークを果たすと、その後は長く活躍し続けている。だが、トップ女優らしからぬ自由な言動もしばしばあり……。「大河の主演発表会見で『馬に乗りたい!』と発言したことがきっかけで、実際に撮影に向けて乗馬の稽古をすることに。稽古中に落馬しそうになって、現場にいた関係者が冷や汗をかいたそうです」(前出・制作関係者)過去の現場でもスタッフたちは彼女に振り回されてきたという。「ご機嫌な日は撮影が終わると指ハートを作って手を振り、投げキスをして帰っていきます。初めてのスタッフは大概驚きますね。以前、吉高さんが撮影中に何かがツボにはまってしまったらしく、どうしても笑いが止まらず、10分間撮影がストップしたこともありました(笑)」(芸能関係者)10歳差の恋を描いたドラマ『星降る夜に』(テレビ朝日系)の現場秘話を彼女自身がこう明かしている。《先日、スタッフの方に『10年前、吉高さんに朝まで“大富豪”に付き合わされました』と言われまして。今も朝までトランプをすることがあるので、10年前と変わらない私は10歳下の方との恋も大丈夫かもしれません(笑)》(『日経ウーマン』23年2月号)その天真爛漫ぶりに共演者もたじたじのようだ。「吉高さんは先輩、後輩関係なく自分から話しかけに行き、ツッコミをがんがん入れます。芸人のハライチ・澤部佑さん(37)とドラマで共演した際には、撮影初日に初対面でいきなり『おーい!』とボディにパンチを入れ、ヘッドロックをかけたそうです」(前出・芸能関係者)彼女の自由奔放な性格は幼少期から変わっていないようだ。《私は子どもの頃から好奇心旺盛でした。気になるものを見つけると通り過ぎることができない。(中略)今までに軽く10回は迷子センターのお世話になっています(笑)》(『BAILA』23年2、3月号)大人になっても同じ場所にとどまっているのが苦手で、大の旅行好き。14年にNHK朝ドラ『花子とアン』の主演と紅白の司会を務めた後、人気絶頂にもかかわらず、2年近く休養をとり、海外を飛び回っていたこともあった。《まずラスベガスから始まって、LA、オーランド、NY、韓国、シンガポール、南国、スペイン、ほとんど旅行していました。一生懸命フィリピンで勉強してたのは3カ月だけ》(『FRaU』17年1月号)その長期休養が明けても、旅行は続けているという。「コロナ禍が始まる前の18年ごろにはプライベートで何度もイギリスに行っていたみたいです。古いものを大切にするスローライフな雰囲気と、いつでも気軽にお酒を楽しめるパブの文化が気に入ったのだとか」(吉高の知人)このエピソードから分かる通り、吉高はかなりの酒好きでもある。「20代のころは、はしご酒が当たり前で芸能界有数の“酒豪女優”と呼ばれていました。飲み会では自分が出演したCMと同じようにハイボールを飲んで『うぃー!』と言って場を盛り上げるそうです。ただ、お酒での失敗も多く、深夜まで深酒をしてシメにラーメンを食べて、翌朝むくんだ顔で現場入りしたことも。当の本人は『むくんで顔が!もともと丸いけど、(シーンが)つながらなーい!』とモニターを見て笑っていたそうです」(前出・芸能関係者)しかし、大河が決まってから深酒は控えているという。「最近は外呑みはせず、自宅で焼き鳥や豚しゃぶなどを食べながらちびちび飲んでいると聞きました。『本当は外で思いっきり飲みたいけど、仮に自分が飲みに行ってインフルエンザやコロナなどにかかると現場を止めてしまうから』と話していたそうです。さらに、酔った姿をマスメディアに撮られて作品の世界観が台なしになる可能性も危惧しているようです」(前出・制作関係者)現場でもただ盛り上げるだけではなく、座長としての視点も持つように。「衣装の十二単は非常に重くて、立っているだけで疲れるほどです。しかし、彼女は自分のシーンが終わってもすぐには楽屋に戻らず、その姿のまま、共演者の演技を見守っています。座長としての責任感が芽生えたのかもしれません」(前出・制作関係者)酒豪を封印して大作に挑む吉高。大河主演という重責でさらに光る彼女へ変わるかもしれない。
2024年01月07日吉高由里子が大河ドラマ「光る君へ」で紫式部を演じる。自らの知性と感性、秘めた情熱と想像力によって千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を書き上げた女性だ。脚本を手がけるのは、ドラマ「知らなくていいコト」「星降る夜に」で吉高さんと組んできた大石静。“ソウルメイト”藤原道長を演じる柄本佑をはじめ、黒木華、井浦新、吉田羊、佐々木蔵之介、岸谷五朗、段田安則ら豪華キャストたちが吉高さんを取り囲む。これまで女性運動家や翻訳家、脚本家、実業家、検事、医師など、吉高さんが演じてきた女性たちの軌跡を追いながら作品の見どころに迫る。「光る君へ」優れた文才で、愛に生きた平安の女性に平安中期に、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部/まひろの人生を描く本作。まひろは、藤原家の生まれではあるものの身分は低く、和歌や漢籍に通じ学問をつかさどる父・為時のもとで並外れた文学の才を発揮し、想像力と好奇心を育みながら、考え深く鋭い感性を持つ女性へと成長する。学問が苦手な弟・藤原惟規/太郎(高杉真宙)とは対照的だ。女性がどれほど学問に長けていたとしても、それが活かされる機会になかなか恵まれないのが世の常。そんなまひろを藤原道長がバックアップしていく。脚本の大石さん曰く「紫式部と藤原道長はツインソウルで、宿命のふたり」と言うように、お互いへの想いを秘めつつ影響を与え合っていく姿が色濃く描かれる様子。また、大石さんは2人の関係を「希代の政治家・道長の唯一の弱点は、まひろ(紫式部)でした。彼女のこととなると、思わず軸がぶれてしまう」とも表現している。舞台となる平安時代は、国風文化という優美な情緒が栄えた“戦のなかった”時代。戦国や鎌倉など武士の時代とは異なり、ドラマの見せ場は歴史に名高い合戦ではなく、宮中での権謀術数にあるという。「この世をばわが世とぞ思う望月の欠けたることもなしと思えば」と、娘を天皇に嫁がせた宴の夜に詠んだ道長は“この世は自分のもの、満月のように欠けることがない”ほどの権力を手にしていたとされる。権力闘争に心身を砕く父・兼家(段田安則)の五男であり、長兄・道隆(井浦新)、次兄・道兼(玉置玲央)、道隆の子で甥の伊周(三浦翔平)が相次いで死去・失脚したことから(おそらく)のんびりと、斜に構えて見ていた政治の中心へと向かうこととなる。まひろが描く「源氏物語」の光源氏の人生やライバル・頭中将との関係性には彼の栄華も反映される。先に公開されているPR映像を見ても、どちらかといえば韓国ドラマの時代劇に近しい雰囲気がある。また、そんな時代の女性を描くにあたり、大石さんは公式サイトのインタビューにて「彼女の人生哲学のような部分はなるべく掘り起こして、ドラマの中で描いていきたい」とも語っている。当時も(現代も)弁が立ち、文才に優れた自我の強い女性は疎まれることもあったはず。“宮中サロン”を創りあげた道隆の長女・定子(高畑充希)、「枕草子」でその才能と個性を発揮した清少納言/ききょう(ファーストサマーウイカ)らの存在も鍵となっていくことだろう。脚本・大石静これまでにも、朝ドラ「花子とアン」ではL・M・モンゴメリ原作の「赤毛のアン」を初めて翻訳した村岡花子(安東はな)を演じ、アンさながらに自由な魂を持つ才女を演じてきた吉高さん。「東京タラレバ娘」ではなかなかヒット作を生み出せないパッとしない脚本家役だったが、今作では貴族社会でトップに上りつめていく道長を傍らで見つめながら、自身も宮中で揉まれ懸命に生きて書き続ける女性となる。公開されている映像では、本来左利きである吉高さんが右手で文を綴るシーンも切り取られている。飾らない人柄はそのままに、ひたむきに努力し、吸収力や共感力は柔軟で、周囲に助けられながら情熱を持って意志を貫く――。そんな吉高さん演じる、まひろという女性には期待しかない。第1回「約束の月」あらすじ平安中期、京に生を受けたまひろ(落井実結子)、のちの紫式部。幼いころから父・藤原為時(岸谷五朗)から漢籍の手ほどきを受け、空想好きな少女に育つ。下級貴族である為時の政治的な地位は低く、母・ちやは(国仲涼子)と弟とともに、慎ましい暮らしをしている。ある日まひろは、三郎(木村皐誠)という少年と出会い、互いに素性を隠しながらも打ち解けあう。再び会う約束を交わす二人だったが…激動の運命が始まる。大河ドラマ「光る君へ」は1月7日(日)より放送(初回15分拡大)。NHK総合:日曜20時(再放送 翌週土曜13時5分)、BS・BSP4K:日曜18時、BSP4K:日曜12時15分。大石脚本&柄本佑共演の初タッグ作「知らなくていいコト」(2020)大河ドラマ「功名が辻」や連続テレビ小説「ふたりっ子」ほか、「家売るオンナ」「大恋愛~僕を忘れる君と」など多くのヒットドラマを手がけてきた大石さんのオリジナル脚本で、吉高さんと初タッグとなったお仕事系ヒューマンドラマ。『検察側の罪人』の信念を持った検察事務官や、「正義のセ」の新人検事、「ガリレオ」の捜査一課の女性刑事、“必ず定時で帰る”ことをモットーにするWEB制作会社のOLなど、さまざまなキャリアの女性を演じてきたが、今作では政治家の不正やスキャンダルにぐいぐい迫る週刊誌の辣腕記者役。ドラマ情報解禁時に大石さんが主人公・ケイトについて語った「猪突猛進力、絶望からの回復力、想い全開力」も、まさに吉高さんにぴったり。さらに、ケイトが抱える苦悩を受け止め、関係を深めてしまう“元カレ”役で、柄本さんと運命的な初共演を果たしている。柄本佑「知らなくていいコト」はHuluにて配信中。井浦新×松下洸平との三角関係「最愛」(2021)「これまでにこんなに反響の大きかったドラマはなかった」と、「東京ドラマアウォード2022」で主演女優賞を受賞した際にふり返った吉高さん。監督は塚原あゆ子、プロデューサーは新井順子、脚本は奥寺佐渡子と清水友佳子という強力布陣による本作では、殺人事件の重要参考人となる、性暴力のサバイバーでもあった女性実業家・真田梨央を演じた。梨央の初恋の相手であり事件の真相を追う刑事(松下洸平)、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士(井浦新)とのキリキリするような、でも切ない三角関係はSNSでも大きな話題に。韓国でリメイクされることも決定している。今作は、吉高さんがその年の新人俳優賞を多数受賞した初主演映画『蛇にピアス』(08)にて“シバさん”を演じた井浦さん(当時はARATA)との再共演作であり、井浦さん演じる清濁併せ持つ弁護士の加瀬が梨央を懸命に支えてきた、という設定。今回の「光る君へ」では道長の兄・道隆役として、まひろとどう関わっていくことになるのか、ファンの興味は尽きない。さらに松下さんも、まひろに影響を与える宋から来た見習い医師・周明という大河オリジナルキャラクターで出演!「最愛」メンバーの再結集は注目を集めている。「最愛」はHulu、Netflix、U-NEXTなどにて配信中。既成概念を超えていく出会い「星降る夜に」(2023)大石さんとの再タッグによるラブストーリー。感情を忘れて孤独に生きる産婦人科医・雪宮鈴(吉高さん)と、音のない世界で自由に生きる遺品整理士・柊一星(北村匠海)、命の“はじまり”と“終わり”を見守る2人の立場や年齢差を飛び越えた運命的な結びつきが注目を集めた。「星降る夜に」制作発表記者会見ドラマ情報発表時、大石さんは「孤独な心を胸にしみるリアリズムで表現できる稀有なる女優さん」と吉高さんを表現。「この閉塞した時代を生きる“出来る女の孤独”を、今回もしみじみと表現してくれると思います」とコメントしていたのが印象的。“出来る女の孤独”は、「光る君へ」においても焦点となるだろう。「星降る夜に」はAmazon Prime Video、Netflix、TELASA、U-NEXTなどにて配信中。文学で世を照らした女性に「花子とアン」(2014)2014年3月から放送され、連続テレビ小説第90作目となった本作は、「赤毛のアン」の翻訳家・児童文学者として知られる村岡花子/安東はなが、故郷・山梨から上京して女学校で英語を学び、数々の児童文学を世に送り出していった半生を描く物語。機知に富み、自由で独立した精神を持った花子も吉高さんのハマり役であり、「西郷どん」「Doctor-X」で知られる脚本家・中園ミホはモンゴメリの描いた「赤毛のアン」を花子に重ね合わせて表現した。劇場版として公開される『風よ あらしよ』の柳川強監督が演出を手がけている。「花子とアン」総集編は前編1月7日(日)13時50分~、後編:1月7日(日)15時35分~NHK 総合にて放送。筆1本で立つ、伊藤野枝に『風よ あらしよ 劇場版』100年前、筆1本の力でジェンダー格差や貧困などの社会矛盾に異議を申し立てた伊藤野枝の物語を描いた今作は、NHK BS4K・8Kで放送した特集ドラマの劇場版。伊藤野枝は貧しい家を支えるための結婚を蹴って上京。平塚らいてう(松下奈緒)の言葉に感銘を受け、青鞜社に入ることに。青鞜社は当初、詩歌が中心の女流文学集団だったが、やがて野枝が中心になり婦人解放運動に発展していく。だが、関東大震災が起こり、理不尽な暴力が彼女を襲う――。野枝の文才を見出した第一の夫・辻潤役で稲垣吾郎、夫というより唯一無二のパートナーとなるアナーキスト・大杉栄を永山瑛太が演じる。こちらも、まひろに通じる部分が多い愛に生きながら理想を追求した女性だ。『風よ あらしよ 劇場版』は2月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開。(上原礼子)■関連作品:風よ あらしよ 劇場版 2024年2月9日より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開©風よ あらしよ 2024 ©村山由佳/集英社
2024年01月04日吉高由里子が主演を務める、来年1月スタートの大河ドラマ「光る君へ」の映像が公開された。本作は、「大恋愛~僕を忘れる君と」「知らなくていいコト」を手掛けた大石静が、「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描く、大河ドラマ第63作目。吉高さんが、主人公の紫式部/まひろを演じるほか、藤原道長役で柄本佑、一条天皇役で塩野瑛久、清少納言役でファーストサマーウイカ、安倍晴明役でユースケ・サンタマリアが出演するほか、高杉真宙、佐々木蔵之介、井浦新、黒木華、高畑充希、町田啓太らが参加。今回公開されたのは、1分のPR映像。SNSでは「めちゃくちゃ楽しみ」、「紫式部と清少納言が動いてる~~~!」、「教科書でしか知らない世界なので楽しみ」、「1分間でしたが、もうハマりました早く続きが見たい」、「映像がとても美しい」、「ワクワクしてきた」、「権力争い、熾烈そうだな…」、「パープルちゃんと藤原道隆2人のシーンが見たすぎます」、「右手で書いているシーンで既に泣けてくる...」などと放送を待ちわびる視聴者からコメントが寄せられている。また、本作の公式Instagramも始動した。大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)より放送(初回15分拡大)。NHK総合/日曜20時(再放送 翌週土曜13時5分)、BS・BSP4K/日曜18時、BSP4K/日曜12時15分。(シネマカフェ編集部)
2023年12月18日吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」の新たなビジュアル“月夜ver.”が公開された。本作は、千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を書き上げた、紫式部の物語。吉高さんが紫式部を演じるほか、柄本佑、高杉真宙、佐々木蔵之介、井浦新、黒木華、毎熊克哉、町田啓太、高畑充希、塩野瑛久、三浦翔平らの出演が発表されている。先日公開されたメインビジュアルは、まひろ(紫式部)の人生観を表現したが、今回の“月夜ver.”では、まひろ(紫式部)が宮中で作家として生きていく様子が表現されている。本ビジュアルの制作は、市耒健太郎が担当した。なお、出演者がドラマの舞台となる平安中期の様々な歴史的特徴を話題にしつつ、チームワークを連想させる軽快なトークを展開する直前SPも放送。吉高さん、柄本さん、ファーストサマーウイカ、町田さんが出演する。大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)より放送(初回15分拡大)。NHK総合/日曜20時(再放送 翌週土曜13時5分)、BS・BSP4K/日曜18時、BSP4K/日曜12時15分。「今年の大河は平安の華!『光る君へ』放送直前SP」は2024年1月3日(水)17時30分~NHK総合にて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年12月18日来年放送スタートとなる、吉高由里子主演大河ドラマ「光る君へ」の新たな相関図が公開された。大河ドラマ第63作目となる本作は、「大恋愛~僕を忘れる君と」「知らなくていいコト」「星降る夜に」の大石静が、「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描く物語。吉高さんが主人公の紫式部/まひろを、柄本佑が藤原道長、高畑充希が藤原定子、三浦翔平が藤原伊周、竜星涼が藤原隆家、塩野瑛久が一条天皇を演じるほか、黒木華、町田啓太、井浦新、松下洸平ら豪華キャストが決定している。今回公開されたのは、先日より連続で公開されていた扮装写真を使用した、新たな相関図。SNSでは「凄いキャストでワクワクが止まりません」、「楽しみ」、「登場人物が多くて名前もこんがらがりそうだけど楽しみにしてます」、「楽しみながら勉強します」と放送を待ちわびる声がみられる。大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)より放送(初回15分拡大)。総合/日曜20時(再放送 翌週土曜13時5分)、BS・BSP4K/日曜18時、BSP4K/日曜12時15分。(シネマカフェ編集部)
2023年12月17日吉高由里子が紫式部を演じる大河ドラマ「光る君へ」より、坂東巳之助、本郷奏多、塩野瑛久の扮装写真が公開された。5日連続で扮装写真を公開中の本作。ラストとなる今回は、64代~66代の天皇3人の姿が公開。巳之助さんが演じるのは、道長の姉・詮子が入内し、懐仁親王(のちの一条天皇)をもうける円融天皇。円融天皇役/坂東巳之助本郷さんが演じるのは、東宮のころから藤原為時による漢籍の指南を受ける花山天皇。懐仁親王が東宮となると、早々の譲位を画策され、大事件が起きる。花山天皇役/本郷奏多そして塩野さんが演じるのは、道長の甥で幼くして即位する一条天皇。入内した定子を寵愛するが、のちに彰子も入内し、世継ぎをめぐる政争に巻き込まれることになる。大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)より放送(初回15分拡大)。NHK総合/日曜20時(再放送 翌週土曜13時5分)、BS・BSP4K/日曜18時、BSP4K/日曜12時15分。(シネマカフェ編集部)
2023年12月15日吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」より、秋山竜次、高橋光臣、宮川一朗太、ユースケ・サンタマリア、4名の扮装写真が新たに公開された。吉高さんが、「源氏物語」を書き上げた紫式部を演じる本作。ほかにも、高杉真宙、佐々木蔵之介、柄本佑、井浦新、黒木華、毎熊克哉、高畑充希、三浦翔平らが出演する。藤原実資役/秋山竜次今回公開された扮装写真には、秋山さんが演じるプライドが高い頑固者で、道長にとっては尊敬しつつも煙たい存在・藤原実資。高橋さん演じる若い天皇を支える役として急速に出世する藤原義懐。藤原義懐役/高橋光臣宮川さんが演じる道長の一回り年長の公卿・藤原顕光。そして、ユースケ・サンタマリアさんが演じる陰陽師・安倍晴明が登場している。藤原顕光役/宮川一朗太大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)より放送(初回15分拡大)。NHK総合/日曜20時(再放送 翌週土曜13時5分)、BS・BSP4K/日曜18時、BSP4K/日曜12時15分。(シネマカフェ編集部)
2023年12月14日