洗練された「野趣と文化」を表現する京都を代表する老舗料亭京丹後の食材の豊かさを物語る逸品ぞろい京料理に合わせるワインから、希少な日本酒まで充実のお酒リスト洗練された「野趣と文化」を表現する京都を代表する老舗料亭明治3年に誕生した、京丹後の料理旅館に端を発する京都を代表する老舗料亭が【和久傳】です。【室町和久傳】は、中村外二工務店が手掛けた京都の風情を残しつつモダンシックにデザインされた一軒。凛とした趣のある佇まいは都会の喧騒を忘れ、非日常の世界へと誘います。凛とした趣のある空間客席は2つの開放的なカウンターや中庭を望むテーブル席、大きさの異なる4つの個室があるので、様々なシーンで利用できます。特に、料理人を囲むように作られたカウンターは、どのお席からも料理人のきめ細やかな所作を目の前で見ることができます。今なお京丹後から取り寄せる野趣あふれる魚介、野菜は農家直送と、市場を通さず届けられる素材が多く、その時季の旬の恵みが贅沢に表現されます。時に大胆に素材を押し出し、味わえばその味は繊細な京料理。そんな、直球の味わいが訪れるゲストに口福を運んでくれます。京丹後から届く四季の恵みを、贅沢に調理京丹後の食材の豊かさを物語る逸品ぞろいそれでは海と山に囲まれた、京丹後の食材の豊かさを物語る【室町和久傳】の逸品の中から、今回は3品ご紹介しましょう。『鬼海老おかき揚げ 鯛白子 うに醤油』丹後で捕れた鬼海老をおかきをまぶし素揚げに。さらに炭焼きの鯛白子と合わせ贅沢なうに醤油で。香ばしさに加え、鯛白子やうにの旨みが得も言われぬ口福を運びます。味わうたび旨みが広がる『黒あわび 筍 菜の花のそうす 木ノ芽』間人から取り寄せた最上級の黒あわびを柔らかく煮て、旬の筍と共に菜の花のペーストで味わう一品。柔らかな食感とともに、豊かな風味が口いっぱいに広がります。『焼霜あなご 湯葉春菜なべ 地クレソン 芹 春菊 花山葵 わらび』皮目を炙ったあなごをメインに、春の野菜をたっぷり盛り込み鍋仕立てに。葛餡を使い味わうほどに温まります。焼き目の香ばしい穴子をたっぷりの野菜と共に。京料理に合わせるワインから、希少な日本酒まで充実のお酒リスト京料理の味を壊さない繊細なワインを中心に、グランヴァンなども取りそろえる充実のワインリスト。さらに、日本酒は獺祭や玉川など人気の銘柄から希少酒までをラインアップしています。料理の味に寄り添い、美味しさを引き立てます。季節感を大切に、野趣と繊細さを両立させた同店の料理。上質な空間で、京丹後から届く四季の恵みを表現した味わいを心行くまで堪能してみてはいかがでしょうか。室町和久傳【エリア】四条烏丸/烏丸御池【ジャンル】日本料理・懐石・会席【ランチ平均予算】11000円【ディナー平均予算】22000円【アクセス】烏丸御池駅 徒歩5分※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください
2021年09月09日日本橋三越本店は、5月10日まで、日本の暮らし美、暮らし文化を深堀りする同店5階リビングフロアのギャラリー ライフ マイニングで、京都の料亭、和久傳(わくでん)のもてなしの心を紹介する期間限定イベント「和久傳のしごとと遊び」を開催している。会場では和久傳がこれまで料亭として培ってきた「しごと」や、郷土への想いを通じて和久傳の顧客と共に共有してきた「遊び」が、和久傳が提供する料理のほか、和雑貨、陶磁器等を通じて表現される。和久傳の「しごと」を表現するスペースでは、和久傳の「日本料理を通し、受け継いで来た食と文化のすばらしさを伝えていきたい」という同店の想いの下、今回初めて披露される紫野和久傳の新商品料亭のだし「和醤」や、おもたせとして同店で人気を誇る、れんこん菓子「西湖」、京都の炊きもの「和煮(なごみに)」、季節の羊羹「笹ほたる」などが紹介されている。「遊び」のスペースでは、元首相で陶芸家としても知られる細川護煕による箸置きや花入れが展示、販売されているほか、染織史家で「染司よしおか」五代目当主の吉岡幸雄は、和久傳の夏の室礼を演出するテーブルファブリックやストールを提案。また、京都に店を構える「てっさい堂」からは豆皿や猪口、「門出和紙」は手書き季節絵入りの葉書、レターセット、「土楽」(「土」の字には「、」が入る)からは土鍋や器などが紹介される。尚、4月22日(午後2時から午後4時まで)には、吉岡幸雄による「日本の色」についてのトークショーが同店新館9階カルチャーサロンで開催される。(先着30名、会費無料、予約問い合わせ:三越日本橋本店ギャラリー ライフ マイニング 03-3274-8935)
2016年04月20日日本橋三越本店は、5月10日まで、日本の暮らし美、暮らし文化を深堀りする同店5階リビングフロアのギャラリー ライフ マイニングで、京都の料亭、和久傳(わくでん)のもてなしの心を紹介する期間限定イベント「和久傳のしごとと遊び」を開催している。会場では和久傳がこれまで料亭として培ってきた「しごと」や、郷土への想いを通じて和久傳の顧客と共に共有してきた「遊び」が、和久傳が提供する料理のほか、和雑貨、陶磁器等を通じて表現される。和久傳の「しごと」を表現するスペースでは、和久傳の「日本料理を通し、受け継いで来た食と文化のすばらしさを伝えていきたい」という同店の想いの下、今回初めて披露される紫野和久傳の新商品料亭のだし「和醤」や、おもたせとして同店で人気を誇る、れんこん菓子「西湖」、京都の炊きもの「和煮(なごみに)」、季節の羊羹「笹ほたる」などが紹介されている。「遊び」のスペースでは、元首相で陶芸家としても知られる細川護煕による箸置きや花入れが展示、販売されているほか、染織史家で「染司よしおか」五代目当主の吉岡幸雄は、和久傳の夏の室礼を演出するテーブルファブリックやストールを提案。また、京都に店を構える「てっさい堂」からは豆皿や猪口、「門出和紙」は手書き季節絵入りの葉書、レターセット、「土楽」(「土」の字には「、」が入る)からは土鍋や器などが紹介される。尚、4月22日(午後2時から午後4時まで)には、吉岡幸雄による「日本の色」についてのトークショーが同店新館9階カルチャーサロンで開催される。(先着30名、会費無料、予約問い合わせ:三越日本橋本店ギャラリー ライフ マイニング 03-3274-8935)
2016年04月18日大人気刑事ドラマ『相棒』の劇場版最新作、『相棒シリーズ X DAY』で“新”相棒を演じた田中圭と川原和久が、“新”相棒として最高のシナジーを発揮したことを報告するとともに、足かけ10年以上に渡って国民的な支持を集めている同シリーズの魅力について分析をした。その他の写真劇場版第4弾の今作では、特命係と衝突する捜査一課のリーダー的存在の伊丹憲一と、シリーズ初登場のサイバー犯罪対策課捜査官の岩月彬が“新”相棒に!1人のエリート銀行マンの不審死と、その背後にチラつく金融封鎖計画“X DAY”の真相を暴くため、異色“相棒”が奔走するストーリーだ。「伊丹と所轄の刑事が協力したことは過去にもありましたが、ここまでガッツリ一緒に捜査することは初めてだったので楽しかったですね」と語る伊丹役の川原。『相棒』シリーズ初参戦の岩月役の田中も「ここまで地味なキャッチボールをする俳優同士もめずらしいですが(笑)、楽しい現場でした」と満足そうに回想する。2000年の誕生以来、ドラマは国民的シリーズと称され、劇場版、スピンオフ作品も高評化の『相棒』。まさしくモンスター・コンテンツだが、ひとりのファンとして『相棒』を楽しみ、そして新たに参戦した田中は「水谷豊さんを中心に、全員の一体感が僕には魅力的でした」と『相棒』の世界を分析する。長年『相棒』で伊丹刑事を演じている川原は、相棒の魅力を「正直よく分かってないんです(笑)」と謙遜気味に受け止めた上で、「全体のバランスがとてもいいですね。主演のおふたりとゲストの方々を主軸にし、それを囲むレギュラー陣が出過ぎず、引っ込み過ぎず存在する」とバランスの良さを指摘する。日本経済の危機や金融封鎖計画“X DAY”など、今作でも社会派のメッセージが強烈で、「ブレない脚本がとにかく面白いですよね。すごくリアル!」と田中も緻密な脚本を絶賛。そして、「あと一番強い要因は仲間意識ですかね」とも。「それに、いつも前作を超えていく覚悟みたいな。時事ネタを毎回入れて勝負していく姿勢――これも、モンスター・コンテンツになっている理由じゃないでしょうか(笑)」と人気にあぐらをかかず、挑戦を続けている姿勢が国民的支持を集めている理由でもあると分析する田中。“新”相棒が立ち向かう超絶リアルな“X DAY”。その顛末を映画館で確かめよう!『相棒シリーズ X DAY』公開中取材・文・写真:鴇田 崇
2013年03月29日人気ドラマ『相棒』のスピンオフ映画『相棒 X DAY』主演の川原和久が16日にオフィシャルフォトブック『相棒捜査一課・伊丹憲一』の発売を記念して、福屋書店新宿サブナード店で行われた握手会に出席した。その他の写真川原が演じる人気キャラクター・捜査一課の伊丹刑事と田中圭が演じるサイバー犯罪対策課の岩月のコンビを主人公にした映画『相棒 X DAY』。サイバー犯罪対策課がマークしてきた男が死体で発見される事件が発生し、伊丹と岩月が時にいがみ合いつつも課の違いを超えて真相を追いかける。フォトブックではこれまでの作品を通じて伊丹憲一という存在を徹底的に分析。20ページにわたる撮り下ろしショットにロングインタビュー、さらには水谷豊が伊丹について語るなど盛りだくさんの内容となっている。この日は事前に予約した100名のファンが来場し割れんばかりの大歓声で川原を迎えた。川原はひとりひとりにフォトブックを手渡し、握手を交わしたが、ファンからは映画での活躍についてのみならず「結婚おめでとうございます!」と歌舞伎役者・松本幸四郎の長女で女優の松本紀保との結婚を祝福する声も。女性が多くを占める100名ものファンの熱気に川原はやや硬い表情で緊張気味かと思いきや、本人は「だいぶ、(ほおを)緩めてるつもりでしたよ」とのこと。最初にの発売の話があったときは「『イヤイヤイヤ、勘弁して!』って感じだった(苦笑)」そうだが、自身や伊丹という役について「誤った情報やウワサが広まっているところもあるので、自分から発信することで修正されれば」と語る。ちなみにこのフォトブックについて捜査一課の仲間をはじめとする『相棒』ファミリーの面々の反応は「嘲笑です。相当バカにされました。アンケートなどもあったので『昨日は1日中、川原さんのこと考えてたよ』なんて言われました」と苦笑いを浮かべていた。映画の公開に向けての心境を尋ねると「宿題が多すぎて公開のことを考えてる暇がないです。原稿のチェックやキャンペーンで行く仙台での舞台挨拶のスケジュールを渡されたり、その日その日を片付けていく感じ。(初日に)コメントを用意してなくて慌てることになりそう」と飄々とした様子で語っていた。『相棒シリーズ X DAY』3月23日(土)全国ロードショー
2013年03月18日2歳半からの積木遊びは、大きなビルや街などという構造的・構成的なものができるようにもなっていく。そして、ジョイント棒を使って形と形をくっつけて遊ぶことも自在にできるようになる。最終回となる今回は、ジョイント棒を使ってできる積木遊びを「童具館」の和久洋三館長に聞いた。「童具館」が提案するジョイントできる積木は2種類。ひとつは細いジョイント棒でパーツをつないで遊ぶ「くむくむ」。もうひとつは専用ドライバーとネジを使ってレールなどが作れる「クムンダ」だ。開発当初は4,5歳用にと考えていたようだが、子どもによっては2歳でも器用に使いこなすこともあるという。とはいえ、子どもにとってネジを回して積木をつなぐことは簡単ではない。はじめは親が形を作ってあげ、遊び方の一例を示すといいと和久館長。特に男の子の場合、クルマや汽車を走らせるレール遊びに興味を持つことが多い。そんな遊びに「クムンダ」はぴったりだ。カーブレールを一方向に接続してサークル状の道路を作り、円柱を立てて高架にする。すると、子どもひとりが入れる環状線ができあがる。また、カーブレールを波形に長く接続し、円柱を支柱にするとジェットコースターを作ることができる。セットされた「クムンダカー」を走らせれば、思いがけないスピード感が楽しめるのだ。「クムンダ」と「くむくむ」は一緒に遊べるように45mmの基尺に合わせて作られている。「クムンダ」でレールができたら、「くむくむ」を使って周りにビルや家などを作ってみよう。遊園地や都市ができあがる。レールの設置は親が、周りの建物群は子どもがというように、分担作業をするのもいいだろう。最後に積木遊びの楽しみ方について、和久館長にうかがってみた。「子どもは豊かな想像力を膨らませ、作っている端からどんどん作品を変化させていきます。『汽車を作ろう』と始めた遊びが、最後には2部屋にまたがる超大作になるということもあるでしょう。そこでまた新たな積木の面白さを子どもは発見するはずです」。また、「和久洋三のわくわく創造アトリエ」の積木で遊ぶ時間では、子どもを差し置いて親が積木遊びに夢中になる、という姿を見ることがしばしばあるという。「積木遊びは親も一緒に楽しむということが大切です。作った積木は写真に収め、『積木作品集』を作るといいでしょう。子どものみならず親にとってもいい記念になりますよ」。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月14日2歳半までの積木遊びは、少しずつ量を増やすことでより大きいもの長いものを作り上げることがメインだった。しかし、2歳半以降はぐっと遊びの幅が広がる。大きなビルや街など、構造的な積木ができるようになるのだ。そんな子どもと一緒に遊ぶためのポイントを紹介しよう。今までは立方体や直方体、長板、四角柱の積木を使用してきた。2歳半頃はそれらの積木に三角、円柱、扇柱などという形を加えると良い。積みやすい四角とは異なり、窓や柱など積木でより複雑な「デザイン」をすることができる。「2歳半くらいになると、『今日は電車を作る!』と宣言する子も増えてくる」というのは「童具館」の和久洋三館長。言葉の量が爆発的に増える頃であり、友達との関わりも増え、一緒に遊ぶことの楽しさを知るようになる。もちろん、子どもにとって親と一緒にできる積木遊びはうれしいもの。できるだけ一緒に遊んであげよう。一緒に遊ぶ際のポイントとしては、親も一緒に楽しむことだと和久さんは言う。土台作りで迷っているようならば、「こうすることもできるよ」とたまにはサポートしてもいい。また、「ママはこっちに積もっかな」というように、ひとつの作品に向けて別の広がりを作っていくのもありだ。もし子どもが創作に向かっていかないようならば、「ママは飛行機を作ってみよっかな」とさりげなくお手本を見せてあげるのもいいだろう。子どもがその作業に興味を持てば、参加してくることもある。その時は加わって来なかったとしても、子どもは親がそのようにして積木遊びをしていたことを覚えているものだ。親が忘れた頃などに、その作り方をまねて遊び始めることもある。「実際、何を作ったらいいのだろう」と悩んでしまった時の遊びとして、和久さんは「お城作り」をおススメしてくれた。構造は複雑そうに見えるが、実はこの遊び、基本は「パターン遊び」なのだ。パターン遊びは、8個の立方体を使って点対象のパターンを組み合わせて遊ぶというもの。積木の量・形を増やして、構造的にパターンを積み上げていくとお城ができる。まず、中心となる柱を立てる。それからは点対称、線対称の位置に積木を置いていけばいい。「ママが1個置いたら反対に置いてみようね」などと声をかえてあげると、子どももイメージしやすいだろう。城の土台は、立方体や直方体など積みやすいものを用いるといい。ある程度土台ができたら、今度は三角や円柱などを使って、お城の細部をデザインする。窓や柱を作ると、雰囲気がぐっと増してくる。さらに彩色した積木や色彩ビーズを使ってみるのもいい。2歳半以降になると、積むだけでなくジョイント棒を使って結合させる遊びもできるようになる。次回はそんなジョイント棒を使っての積木の遊び方を紹介しよう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月03日7,8カ月から1歳半までの子どもの多くは、まだ構造的に積み上げる遊びができないため、1個から10数個の積木を身近なものに見立てながら遊ぶものである。では、1歳半から2歳半までの積木の遊び方は何であろうか?実際、1歳半から2歳半にかけて、子どもはどのように成長していくのか。個人差はあるものの、自分で考え自分で行動するようになり、自分で作り上げる積木遊びに発展していく。何をするにも「自分で、自分で」と主張するようになり、否定形で返事をすることが増えてくるだろう。手助けすると足をバタバタさせて「嫌!」と全身で拒否することもあるという。子供の現場で約40年間活躍してきた「童具館」の和久洋三館長は、親が2歳半までの子どもと一緒に積木遊びする際、子どもに遊び方を教えようと手や口を出し過ぎないことが大切だと言う。積木と積木の間に次の積木を置く場所を一緒に探したり、できあがったものを一緒に喜んだりと、子どもの遊びをフォローし温かく見守るくらいがちょうどいいようだ。1歳半までの積木としては、積木の基本である立方体と直方体という単純な形のものをおすすめした。そして2歳半までの積木は、それに長板や四角柱を加えるといいと和久さんは言う。ただし、寸法(基尺)があっていることが重要だ。積む積木の形が途中から変わっても、安定した形に作り上げるためのルールを学べるからである。1歳半から2歳半までの積木遊びは、基本的に1歳半までの遊びの延長である。積木を身近なものに見立てて遊ぶ、また、より高いもの、より大きなものを目指して積木を積み上げたりつなげたりする。個人差はあるものの、多くの子どもにとってはまだビルやお城などと構造的に積み上げるという段階ではない。遊びの状況を見て、次第に量と形を増やしてあげるといい。また、彩色した積木や美しい色彩のビーズを加えてあげると、より創造的な積木遊びになる。2歳頃になると、注意力と集中力が必要になるドミノ倒しに興味を持ち始める子どももいるだろう。並べ方の例としては、最初に立方体を並べ、その上に直方体を置くと間隔がとりやすくなる。立方体と立方体の間隔は、子どもの人さし指1本分が目安だ。子どもの両手に収まるサイズの立方体を積木に切り分けた「ケルンブロック」も、積木遊びにより深みを与えてくれるアイテムだ。この積木でできる遊びに「見立て遊び」「パターン遊び」などがある。最初の積木は持ちやすくて重みのあるものがいいが、その次の積木として「ケルンブロック」のようなサイズの異なる積木を選んでみるのもいいだろう。まず「見立て遊び」。積木を単純にくっつけたり離したりしていた子どもが、机やイスのような形を意識せずに作り上げることもある。子どもが表現したものがある形に似ていたら、それを子どもが感じているかどうかに注意を傾け、少しでも感じていそうな気配があれば語りかけるといい。もし子どもの遊びが行き詰まっていると感じることがあれば、形を少しずつ変化させ、「これなーんだ?」と子どもに語りかけるといいだろう。また、子どもは8個の立方体を使って点対象のパターンを作り出すことがある。これらは花や星のような「完成された美しい形」として、子どもの心を捉える。こうした遊びが「パターン遊び」だ。例えば、4つの立方体は中心にくっつけ、他の4つはその周りを囲むように置いてみる。周りの4つのパターンを変えるだけで、また別の美しい形を作ることができる。こうした変化の過程で「きれいだね!」と声をかけてあげると、形の変化の認識とともに「きれい」という意味も理解し始める。積木の量が増えると気になるのが片付けだ。しかし、「さあ片付けよう」と言っても、知らん顔してどこかに行ってしまったり、違うものを出してきて遊び始めたりすることもあるだろう。積木遊びは積木の箱を開けてから、片付けて箱を閉めるまでが遊びである。箱を空にする瞬間の楽しみのみならず、ちゃんと全てのパーツを箱に詰めることも、大切な学び要素なのだ。片付けという意識ではなく、パターン遊びの延長として子どもが率先してやりたくなるように、子どもに声をかけてうながしてみよう。積木を使って構造的な知的作業が始まるのは大体2歳半からだと和久さんは言う。次回はそんな2歳半以上の積木の世界を紹介しよう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月22日