米アイダホ州ボイシの公立図書館で、110年前に貸し出された本が先週になって返却されていたことがわかった。地元テレビ局KTVB7などが報じている。1世紀以上の時を経て返却された本は、1907年に出版された児童文学作家ケイト・ダグラス・ウィギンの「少女レベッカ」シリーズの一冊『New Chronicles of Rebecca』。1911年11月8日に、ボイシ市内の旧カーネギー公立図書館で貸し出されたのを最後に、行方がわからなくなっていた。旧カーネギー公立図書館は1895年に立てられた歴史的建造物で、1974に歴史登録財に指定されたため、現在は本を置いていないという。そのため、本はボイシから80キロほど離れたガーデン・バレー地区図書館の返却コーナーにひっそり置かれていたそうだ。「かなり古い本で、現在使用しているマークがひとつも見当たらなかったため、カウンター係が調べてくれました。110年後に返却された本を扱った人なんて、ここにはいないと思います」と、ボイシ公立図書館で司書補を務めるアン・マリー・マーティンさんはKTVB7の取材に応えて語った。当時の規則では、延長手続きをしないまま貸出期間の2週間を超えると、1日あたり2セントの罰金が課されていたとNBCは伝えている。今回の場合、4万日以上の延滞となるため、本来であれば借主は800ドル以上の罰金を払わなくてはならない計算となるという。しかし、本のもともとの値段である1.5ドルが適正な請求額だとして、前出のマーティンさんはKTVB7に対して次のようにコメントした。「罰金として、本の価格以上の金額を請求することはありません。『New Chronicles of Rebecca』は現在5ドルで買えますし、電子書籍でも読むことができます。図書館はこの本を歴史室に保管し、訪問者が手に取って見ることができるようにするつもりです。でも、もう貸し出しはしません」(マーティンさん)驚くべきことに、本の状態はとても良く、文字も絵もはっきりと読み取れるという。ちなみに日本では、秋元書房が翻訳家の大久保康雄と村岡花子監修の少女向け作品群「秋元書房ジュニア・シリーズ」から、シリーズ1作目の『少女レベッカ』が出版されている。
2021年12月01日絵本専門士として絵本を紹介する中で、図書館の利用をすすめることがよくあります。近所の図書館もどんどん活用していってほしいのですが、全国には魅力的な図書施設がたくさん。今回は、私のおすすめの西日本の3施設をご紹介します。ぜひ親子で絵本のある空間をたっぷり楽しんでください。今年オープン!まさに絵本の森「こども本の森 中ノ島」(大阪府大阪市)「こども本の森 中ノ島」は、今年の夏にオープンした大阪市中ノ島公園内にできた施設。壁面全体が本棚になっていて、そこに絵本がぎっしり並んでいる様は圧巻です。360度本に囲まれることであらゆる角度から本に出合うことができるように作られているそうです。蔵書はなんと1万8000冊!また、建築家安藤忠雄さんが設計した建物は、どこでも座れる大階段や階段裏の背の低い空間、天井光の差し込む円筒空間、本棚に埋め込まれた小さなベンチなど、子ども達が絵本を開いてその世界に入りやすい空間に工夫されています。子どもに空間を自由に歩かせてみましょう「こども本の森中ノ島」に行ったら、まずは子どもがその空間にいることを楽しめるよう、自由に歩かせてみるのがいいと思います。何がどう並んでいるかわからない中で、壁一面絵本の世界を子どもの感性で味わってもらいましょう。本の貸し出しはしていませんが、中之島公園内で、1冊だけ貸出の手続きをして持出して読むことができます。天気のいい日はピクニック気分で絵本を広げるのもいいですね。入場は事前予約制でゆったり現在は予約制で入場制限を設けているので、事前の申込が必要ですが、その分ゆったりと絵本のある空間を満喫することができます。人気施設ですので、申込開始日をチェックして早めに予定をたてましょう。※2020年12月23日現在は2021年1月14日までの予約が終了しています。次回の予約に関しては下記の公式ホームページからご確認ください世界最大規模のマンガ数!絵本も楽しめる「京都国際マンガミュージアム」(京都府京都市)「京都国際マンガミュージアム」は、名前の通りマンガがいっぱい!マンガの単行本が約5万冊、古いマンガ雑誌や貴重な資料が約25万点と世界最大規模の品ぞろえ。マンガを読むのはもちろん、常設展やワークショップも充実していて、見る・描く・聞く・作るなど、マンガを多方面から満喫できます。マンガということで小さな子どもは楽しめない?と思われがちですが、実はマンガだけじゃないんです。ミュージアム内のこども図書館には、小さな子ども達も楽しめる絵本を中心に約3000冊が並んでいます。そのため、地元では乳幼児親子がゆっくりと過ごせる場として活用されているんですよ。レトロな空間で大人も子どももくつろげる昭和初期に建てたられたという小学校校舎を活用した建物は、レトロで懐かしい雰囲気。芝生の敷き詰められた広い校庭も魅力です。絵本やマンガを持ち出して、芝生にゴロンとしながら読むこともできますよ。なお、ミュージアムショップ以外の館内は入場料が必要です。こども図書館は、靴をぬいで入る空間です。現在は清掃・消毒のため午後の時間帯で利用できない時間があるとのこと「かみしばいがはじまるよ~」の掛け声でスタートする昔ながらの紙芝居の時間。コロナ対策もしっかりとされているので、安心してお子さんとおはなしの世界に入り込みましょう!国内で発行された児童書を全点購入している「岡山県立図書館」(岡山県岡山市)「岡山県立図書館」は、国内で発行された児童書を全点購入しています。人気の絵本は図書館で利用可能になった途端、予約でいっぱいでなかなか読めなかったりするのですが、当館は、発行から1年間は研究用として貸出をしない形で所蔵されているため、いつでも手に取ることができます。また、必要に応じて貸出できる新刊書も購入されています。その他、季節や行事、話題のテーマなど、バラエティに富んだ展示を行っていて、楽しい本をたくさん手に取ることができます。感染症対策を取りながら、おはなし会を定期的に催しており、人気のイベントとなっています。無料で利用できるのもうれしいですね。ほかにもたくさんおすすめの図書施設があるのですが、現在は感染拡大防止のため閉館中のところも。今後も感染症対策をしっかりとりながら、おうち時間を充実するきっかけとして、絵本に囲まれた施設をたっぷり活用してほしいと思います。【年末年始の開館時間、予約、入場料など詳しくは公式ホームページをご確認ください】■■■<文・写真:ライター鳥山由紀>
2020年12月23日出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、情報を上手に収集している女性、「図書館に行く女」になりきり。“インプットする日”を作ってみることが大事!先日、住んでいる自治体から、赤ちゃんに一冊の絵本をプレゼントしてくれるブックスタートのお知らせが届き、受け取るために図書館へ行きました。学生以来の図書館だったのですが、朝9時という早い時間にもかかわらず、人がたくさんいたことに驚いたんです。みんな、自治体のお金で買われた本を活用して勉強をしたり、活字で情報を得ているんだと思うと、そこにいる人がみんな知的に見えて、すごいなと思ったんです。自分の子どもも、こんなふうに図書館で時間を過ごすような人に育ってほしいと感じました。本には、さまざまなことが書かれていて、自伝を読んで会ったことのない人の人生を知ったり、脳の活性化をすることもできます。私の場合は、絵本の面白さや魅力に気がつくことができました。本以外にも、CDや雑誌などの貸し出しを行っている図書館もあって、お金をかけずに、さまざまな情報を得られる場所は他にないし、活用しない手はないと思いました。あと、本を借りたら、当然ですが返却しなければいけません。期限を守って本を読み、返せる人にも憧れずにいられません…!図書館と親しくなる第一歩としては、まず、自宅近くの図書館を探してみるのがよさそうです。引っ越しの時に意識してみてもいいですよね。そして、利用カードを作ってみましょう。一度に借りられる冊数や返却期限など、図書館のルールを知り、興味のあるものを借りてみる。それを何度か繰り返すうちに、図書館に行くことや、本を読むことが習慣づくのではないでしょうか。週末や連休の一日を“インプットの日”と決めて、図書館で過ごしてみるのもよさそう。大きな声でしゃべれない場所なので、今のご時世的にもぴったりだと思います!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。2月に第一子を出産。※『anan』2020年11月18日号より。写真・中島慶子イラスト・別府麻衣文・重信 綾(by anan編集部)
2020年11月13日@takamujさんは、京都府にある『京都市醍醐中央図書館』に訪れた際、素敵な貼り紙を見つけたといいます。Twitterに投稿された、こちらの1枚をご覧ください。※クリックすると画像を拡大しますたまたま寄った図書館の注意書きが素敵でした。 pic.twitter.com/ENvIpdl3Gv — takamuj (@takamuj) October 17, 2020 「当館は『注文の多い図書館』ですからどうかそこはご承知ください」「さあさあ、おなかにおはいりください」貼り紙に記されたのは、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染対策をお願いする『注意書き』。文豪・宮澤賢治の童話『注文の多い料理店』の一節をモチーフに、ユーモラスな表現で来館者に対策を呼び掛けています。投稿には19万件もの『いいね』が付き、「いいアイディア」など称賛の声が多数寄せられていました。・スタッフのセンスが素晴らしすぎる。こういう図書館は訪れてみたくなります。・本好きの人なら、クスッとしてしまうでしょうね。・苦難をユーモアで乗り切ろうという心意気を感じます!・知る人ぞ知る『注文の多い料理店』ですね。粋だなあ。『注文の多い図書館』貼り紙を作った経緯同館の担当者は、貼り紙を作った経緯について、次のように語っていました。コロナウイルスの流行で、感染対策の注意書きを作ろうということになり、文章がどうしても固くなりがちだったので、なんとかならないのかなと思ったのがきっかけです。インターネットでアイディアを探したところ、宮沢賢治の『注文の多い料理店』をモチーフにした例があって、図書館でもやってみようということになりました。「宮沢賢治を知っている人に喜んでもらえれば嬉しい」というささやかな気持ちから作成したという貼り紙。Twitterで大きな反響を呼んでいることに、担当者もびっくりしていました。「来館者に楽しんでほしい」というちょっとしたサービス精神が、たくさんの人の心を温かくしたようです。[文・構成/grape編集部]
2020年10月22日文化施設の企画デザイン、施工、備品販売などを手掛けている、株式会社規文堂(きぶんどう)。「図書館で借りた本を破ってしまった時は、自分で修繕せず、正直にスタッフに伝えてほしい」とTwitterアカウント(@kibundo_kyoto)で定期的に呼びかけています。その理由は、本をセロハンテープで修復すると経年劣化で大変なことになるからなのだとか。【定期】図書館で借りた本は、セロハンテープで直してはいけません。経年劣化で大変なことになります・・・。ページヘルパーという、図書館のために開発された劣化しない補修用品を使います。本が破れたら自分で直そうとせず、正直に図書館に持っていきましょう・・・! pic.twitter.com/Gxj0cRXRcp — 規文堂 (@kibundo_kyoto) September 17, 2020 本を修復するためのテープ『ページヘルパー』は、自身で購入した本の修復におおいに役立つことでしょう。しかし、規文堂によると「本はそれぞれ使用されている用紙の性質が異なるので、修繕は図書館に任せてほしい」とのことでした。この投稿には、図書館関係者から、共感する声が数多く寄せられています。・学校図書館のボランティアをしていますが、セロハンテープを貼られると、剥がすところから始めないといけないという、大変な手間になります。本当に広く知られてほしい知識。・セロハンテープって経年劣化すると茶色く変色してパリパリになります。それを知らずに修繕されている本を見つけると「やめて…」と悲しい気持ちになります。・利用者は善意で修復しているのだと思いますが、本当にやめてほしい。怒らないので、正直に教えてください。もちろん、破損した本を見つけた際にも教えてくれると助かります!規文堂は「本は図書館にとっての財産だ」とも訴えています。図書館のスタッフや、後に利用する人のためにも、もし破ってしまった際には、正直に申し出るようにしたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月19日紅葉と本とカフェ時間を楽しむイベント「紅葉図書館」が、2020年10月1日(木)から11月3日(火)まで軽井沢星野エリアで開催される。紅葉と本とカフェ時間を楽しむ「紅葉図書館」「紅葉図書館」は、その名の通り、赤や黄色に色づく木々に囲まれながら、ゆったりと読書を楽しめるイベントだ。会場は、軽井沢星野エリア内「星野温泉 トンボの湯」前にある広場で、3000㎡も誇る開放的な空間だ。周りを囲むのは、赤いモミジや黄金色のカラマツなど、秋色に染まった木々たち。広場にはベンチやハンモックが用意されるので、寝転がったり、足を伸ばしたり、くつろぎながら自分の時間を楽しむことができる。400冊も揃えた本棚「紅葉図書館」の会場には、400冊も揃えた本棚を用意。自然豊かな軽井沢星野エリアにちなむ「いきものの本」、食欲の秋や芸術の秋にちなむ「おいしい本」や「アートの本」など、バリエーション豊富なラインナップだ。読書の合間に、空を見上げれば真っ青に澄み渡る青空を鑑賞することもできる。おいしいリンゴスイーツ&ドリンクもまた、“読書のお供”として、会場内のカフェスペースでは、旬を迎えるりんごを使ったスイーツやドリンクを用意。りんごのコンポートをバウムクーヘンで包んだ焼き菓子「りんごクーヘン」や、キャラメルソースやパウンドケーキを包み込んだ「りんごのデザートクレープ」、りんごジャムと蜂蜜のやさしい甘さを楽しめる「ハニーアップルミルクティー」など、秋ならではのスイーツやドリンクでほっと一息くつろぐことも。本が買える「移動書店」イベント期間中の土・日曜日には、移動書店が広場に出店し、本の販売も実施する。【詳細】「紅葉図書館」期間:2020年10月1日(木)~11月3日(火) 10:00〜17:00場所:軽井沢星野エリア内「星野温泉 トンボの湯」前の広場住所:長野県軽井沢町星野TEL:0267-45-5853料金:入場無料※フードやドリンク、本の購入料金は別途必要※雨天中止<カフェメニュー例>ハニーアップルミルクティー 545円+税りんごのデザートクレープ 636円+税※毎週土・日曜限定、~16:00まで。りんごクーヘン 381円+税■移動書店日程:イベント期間中の土・日曜日 10:00~17:00
2020年08月29日夏休みの宿題の難関と言えば、読書感想文!子どものころ、自分も苦労したという人も多いのではないでしょうか。実は、読書感想文は本選びからすでに始まっています。本選びを適当にしてしまうと、感想文も難航してしまうことになりかねません。今回は学校図書館司書の資格を持つ私が、読書感想文を書きやすい本の選び方について、おすすめの方法をご紹介します。自分と共通する登場人物がいる本を選ぶまずは登場人物の境遇に注目しましょう。本の帯や、そで(本のカバーを表紙の内側へ折り返したところ)、本の宣伝文句などを読むと、その本にどのような登場人物が出てくるかがわかります。そこで、子ども自身とどこか共通点のある登場人物を見つけてみるというのは、どうでしょうか。例えば主人公が野球をしているとか、音楽や本や、猫が好きだとか。「この主人公、わたしと似ている!」「ぼくみたいだ!」と子どもが感じることで興味をひき、さらに自分のことのように共感を持ちながら読み進めることができます。表紙の絵で選ぶ表紙に描かれた絵の雰囲気も、本選びの重要な要素になります。色合いがきれいだったから、なんだか不思議な絵だったから、あるいは表紙絵の人物が着ているものがかわいかったから、書いてあるオブジェクトが好きなものだから…といったように、本の表紙に対して、色々な理由づけをすることができます。名作かつ短編の中から選ぶ本には最近出版された児童書のほかにも、昔から読み継がれている名作と呼ばれるものがあります。ところが、子ども世代はもちろんのこと、親の世代であっても、これらの名作に苦手意識を持つことが多いようです。文学の観点からのみならず、読書感想文の観点からも非常に残念なことだと思います。というのは、名作短編は本当に短く、内容が濃く、読みやすくできているためです。百数十ページもある最新の児童書1冊を読むよりもずっとハードルが低いことがほとんどでしょう。低学年におすすめの宮沢賢治例えば宮沢賢治の場合、子ども向けに出版されている文庫では1つの物語を20~50ページ程度で読むことができます。宮沢賢治は登場人物に猫やカエル、ウサギや鳥が多く、低学年でも楽しく読めるのが特徴的です。高学年におすすめの芥川龍之介一方、高学年の子どもや読書が好きな子どもであれば、芥川龍之介にチャレンジしてみるのもおすすめです。芥川龍之介の作品は言葉づかいの難易度が少し高いですが、とても丁寧で語調が美しく、宮沢賢治よりもさらに短く凝縮された世界は不思議に満ちています。10ページほどで読める定番の『蜘蛛の糸』、『杜子春』や『魔術』といった作品がおすすめです。『鼻』は巨大化した鼻を踏んで小さくするといった大笑いできる作品ですが、その実、内容は非常に深く言葉もやや難しいので、読書感想文を書けるかどうかは子どもの性格や裁量次第でしょう。このように難易度が高い物語もあるので、親自身が先に目を通してみるのもいいですね。一緒に書店へ出かけてみましょう子ども自身が本選びに迷うようであれば、一緒に書店に行き、親のほうで何冊か雰囲気の違うものを選んであげて「この中から、いいなーと思うものを1つ選んでみようか」と誘導してあげる方法があります。夏休みには学年に応じた課題図書やおすすめ図書のリストが出るものです。そこから親の目線で、わが子が興味を持ちそうなものをいくつかピックアップし、最終決定は子どもに任せるとよいでしょう。普段からあまり本を読み慣れない子どもであれば、1つ下の学年の本も視野に入れてあげると、子どもも難易度が下がったように感じ、選びやすくなります。本を選んだ理由は読書感想文の冒頭に!子どもがどんな理由でその本を選んだのか。その理由は、読書感想文の冒頭になる大切な要素です。読書感想文を書く時は、何から書き始めたらよいか迷うものですが、最初の段落に「なぜ、この本を選んだのか」を明記してしまうと、その後を続けやすくなります。場合によっては「お母さんが、これがいいんじゃないの?と言ったから」という理由も出てくると思いますが、それでも構いません。また、冒頭部分には、タイトルや表紙からどんな印象を受けたかということを書いておくのもおすすめです。ワクワクした、怖そうだった、よく意味がわからなかったので興味を持ったという書き方もありますね。冒頭にこれらを記載しておくと、読書感想文の最後を「読んでみて、最初の印象とどのように違ったか(あるいは、印象どおりだったのか)」という感想で締めくくることができます。そこまでを見越して本選びをすることで、読書感想文を書くという宿題全体がラクなものになるのです。学校によっては、読書感想文は選択課題として位置づけられるため、やらなくてもよいこともあるようです。しかし作文の能力が身につくだけでなく、感想文を書き上げることそのものが子どもの自信になりますので、ぜひ親子で挑戦してみてほしいと思います。<文・写真:ライターあん茉莉安>
2020年08月10日エミリオ・エステベス監督最新作『パブリック 図書館の奇跡』(原題:The Public)の公開日が7月17日(金)に決定。本予告編とポスタービジュアルが到着した。ある記録的な大寒波の到来により緊急シェルターは満員、行き場のないホームレスの集団が、図書館のワンフロアを占拠してしまう…。そんな大騒動に巻き込まれたひとりの図書館員の奮闘を軸に物語が展開していく本作は、エステベス監督がある新聞記事に着想を得て、11年の歳月を費やし完成させた“あっと驚く”ヒューマンドラマ。エステベス監督は、公共図書館で働くスチュアート・グッドソン役で主演も兼任。公開された映像では、様々な利用者が調べ物相談する様子や、何故か服を脱いだ利用者の姿など、静かで穏やかという図書館のイメージとは真逆のスチュアートの日常が垣間見える。そして到来した大寒波。ホームレスの集団が図書館のワンフロアを占拠、彼らの苦境を察したスチュアートは、行動を共にすることを決意し、バリケードで出入り口を封鎖。そこへ警察官のラムステッド(アレック・ボールドウィン)が介入、政治的なイメージアップをもくろむ検察官(クリスチャン・スレイター)の偏った主張やメディアのセンセーショナルな報道によって、最初は緊急時の避難所を求める平和的なデモだったが、いつしか大ごとになっていってしまう。また、ホームレスたちと共に決意の表情を見せるスチュアートをはじめ、警察官のラムステッドら様々な立場のキャストたちの姿が切り取られたビジュアルも解禁された。『パブリック 図書館の奇跡』は7月17日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:パブリック図書館の奇跡 2020年7月 ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開© EL CAMINO LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2020年06月11日わが家には3人の子どもがいますが、月2〜3回は近くの図書館に行きます。町の小さな図書館ですが、児童コーナーが充実しており、和やかな雰囲気。歩いて行ける距離ということもあり、とてもお世話になっています。長女が1歳のころから図書館に連れて行っているのですが、思いがけず良いことがたくさんあったのです。 自然と本を読むことが好きになる現在、長女は8歳ですが、1歳から図書館に連れて行っています。そのおかげか、本を読むことが好きで学校からもよく本を借りて読んでいますし、図書館でも毎回いろいろな本を借りています。「読みなさい」と教えたわけではなく、小さいころから本が身近にあったおかげで自然と読書が身についていました。 書店は近くにないものの、図書館が家から徒歩圏内にあるという点もよかったのかもしれません。何歳からでも図書カードが作れたため、小さいうちからマイ図書カードで好きな本を借りられるというのも、子ども心をくすぐったポイントだと思います。 想像力が養える現在、次女は3歳で、まだ字の読み書きができません。しかし絵本が大好きで、家でよく広げて読んでいます。その読んでいる様子を観察してみると、字は読めないながらも絵を見ながら想像し、自分でストーリーを作り上げているのです。これは字が読めるようになったら逆にできないことなので、私は興味深く、ときにクスリと笑いながら様子を見ています。 下にいる1歳の弟に自作のストーリーを披露してくれることも多く、弟も次女に「これよんで〜」と絵本を持っていくことが多いです。2人の絵本ワールドが、とてもおもしろいです。 マナーやルールが自然と身に付く図書館では大きい声は出さない、走ったり騒いだりしない、借りた本は大切にする、期限内にきちんと返す、もし破損してしまった場合は正直に話すなど、図書館では大事なマナーやルールがたくさん存在します。小さいうちから図書館に連れて行っているので、そのようなマナーやルールが子どもたちに自然と身に付いているように感じます。 お友だちとばったり会ってはしゃいでしまったり、走って騒いで注意されてしまったりすることもあります。でも、時には私だけではなく図書館のスタッフさんに注意されるのも、子どもたちにとって良い経験だと思っています。 図書館はうるさくできないから⋯⋯と最初は子連れで行くことをためらいましたが、行ってみると案外子どもも多く、楽しめるスポットでした。もちろんマナーやルールは大切なので、少しずつ覚えてもらう良い経験にもなりました。これからも、家族で図書館や読書を楽しんでいきたいです。 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年11月15日シャネル(CHANEL)の図書館が出現。シャネルの新リクィッド リップ「ルージュ アリュール インク フュージョン」の発売を記念して、特別な図書館「ザ インク ライブラリー(THE INK LIBRARY)」が、2019年9月13日(金)から9月23日(月・祝)まで、東京・神宮前SO-CAL LINK GALLERYに期間限定でオープンする。入場は無料だ。シャネルの“リップ図書館”シャネル「ザ インク ライブラリー」は、ライブラリー(図書館)をテーマにした遊び心あふれるリップイベントだ。目印はビッグサイズの本モチーフのエントランス。遊び心たっぷりなブック型エントランスには、ガブリエル シャネルのストーリーが綴られている。ユニークなエントランスを抜けると、まずはムービールームからスタート。シャネルの世界観を表現した、モダンなムービーを楽しむことができる。“リップ図書館”で新作リップを一足早くお試しムービールームを抜けると、一面に広がるのは“シャネルの本の世界”。ピンクやホワイト、レッドなど色とりどりの書籍が並んだ空間は、まさに本棚そのもの。ポップでキュートな“シャネル図書館”では、10月4日(金)より発売される新リップ「ルージュ アリュール インク フュージョン」「ルージュ アリュール インク メタリック」をひと足早く試すことができる。「ルージュ アリュール インク フュージョン」は全12色、「ルージュ アリュール インク メタリック」は全6色揃うので、実際に唇に塗布して自分好みのカラーを見つけ出してみて。「ルージュ アリュール インク フュージョン」は、“インク”のように唇を染め上げてくれるウルトラ マットリップ。とろけるように広がって、唇にすばやくなじみ、鮮やかな発色のウルトラ マットな仕上がりを叶えてくれる。ウォータープルーフ タイプなので、水に強く美しい発色が長く続くのもうれしいポイントだ。一方、「ルージュ アリュール インク メタリック」は、メタリックな輝きを楽しめるリキッドルージュ。ピンクを帯びたベージュ ゴールドや輝くプラムカラー、メタリックな輝きのブロンズ ゴールドなど、新感覚の発色が楽しめるカラーばかりが揃っている。さらに、「ザ インク ライブラリー」では2016年のデビュー以来、シャネルを代表するマットリップとなった「ルージュ アリュール インク」の新色もタッチ&トライできる。新作ウルトラ マットリップをショッピングまた、「ルージュ アリュール インク フュージョン」および「ルージュ アリュール インク メタリック」、「ルージュ アリュール インク」の新色は、購入も可能。全国に先駆け、いち早くゲットできるチャンスなので、気になるカラーをみつけて秋メイクを楽しんでみて。自分に似合う色がみつかるデジタル体験色選びに迷ったら、自分にぴったりなカラーが見つかるデジタル体験「リップ リーダー」をトライしてみて。スクリーンに自分の唇を映して読み込むだけで、肌色などのデータなどに基づき、おすすめのカラーを診断してくれる。診断結果が出た後は、おすすめシェードを記したオリジナルカードをプレゼント。カラーの情報だけでなく、メッセージも添えてくれるので、占い感覚で楽しむことができそうだ。自分だけのリップビジュアル作りまた、会場には体験型のコンテンツが他にも。会場奥の巨大スクリーンでは、自分だけのビジュアルが作れるデジタル体験を用意。LINEでシャネル「ザ インク ライブラリー」と友達になり、好きなカラーと言葉を選び、サインをすると、世界に1つだけのビジュアルが完成する。データはダウンロードすることができ、会場の巨大スクリーンには、ユニークなアニメーションとともに表示される。写真を撮りたくなるインスタレーション本棚を想起させるプレイフルな会場の中には、新製品「ルージュ アリュール インク フュージョン」を使用したイベント限定メークアップ ルックのインスタレーションも設置。思わず写真を撮りたくなるフォトスポットがたくさん用意されているので、見て触ってシャネルの新リップの世界観を楽しんで。本を選んで運試し、ギフトが当たるチャンスもまた、シャネルの本棚を使ったプレゼント企画も実施。たくさんの本の中から1冊選んで、アタリがでるとオリジナルギフトをプレゼント。LINEコネクトフレンズ限定で楽しめる企画なので、気になる人は会場でぜひトライしてみて。4色アイシャドウ限定品も発売シャネル「ザ インク ライブラリー」では、リップだけでなく人気の4色アイシャドウ「レ キャトル オンブル」の限定色も販売。アジア女性の魅力を引き立ててくれるフェミニンカラーのアイシャドウ パレットは、限定発売なので、こちらもあわせてチェックしてみて。【詳細】シャネル「ザ インク ライブラリー(THE INK LIBRARY)」開催期間:2019年9月13日(金)~9月23日(月・祝)11:00~19:00会場:SO-CAL LINK GALLERY住所:東京都渋谷区神宮前4-9-8入場料:無料※9月6日(金)10:00~イベント告知サイトにてアーティストによるメークアップ サービス予約受付開始。<イベント販売製品>・ルージュ アリュール インク フュージョン 全12色 各4,200円+税・ルージュ アリュール インク メタリック 全6色 各4,200円+税・ルージュ アリュール インク 全6色 各4,200円+税・レ キャトル オンブル 全2色 各6,900円+税<店舗限定色>【問い合わせ先】イベント専用フリーダイヤルTEL:0120-110-347(10:00~20:00)
2019年09月05日米テネシー州ナッシュヴィルにある聖エドワード・カトリックスクールの図書館から『ハリー・ポッター』シリーズが消えた。作中の魔術や呪文の描写が本物であり、「悪霊を呼び込む危険があるから」だという。地元紙の「The Tennessean」が伝えている。この学校に子どもを通わせる保護者は先週、ダン・リーヒル牧師から『ハリー・ポッター』の内容について国内外の複数のエクソシスト(悪魔払い師)に相談し、同書を図書館から撤去したたことを報告するメールを受け取った。「この本には善い魔術と悪い魔術が出てきますが、これは真実ではありません。実際には巧妙な欺瞞です。本で使われる呪文は本物の呪文であり、人間がこれを読むと悪霊を呼び込む危険があるのです」同校が所属するカトリック教区の学校教育長レベッカ・ハンメル氏は、牧師がメールを送ったことを認め、その決定には異議を唱えていない。カトリック教会は『ハリー・ポッター』について正式な立場を表明しておらず、今回の問題については学校の牧師が最終的な決定権を持っているからだという。しかし、家庭で『ハリー・ポッター』を読むことの制限はせず、「保護者の皆様におかれましては、この作品をお子さんに読ませる際は、私たちの信仰のレンズを通して、内容を理解するよう指導していただきたい」とハンメル氏はコメントしている。
2019年09月02日図書館や本屋にはたくさんの本があふれていますが、子どもにはどんな本をすすめたらよいのでしょうか?物語が好きな子や、図鑑ばかりの子など、子どもの本の好みもさまざまです。『読書力アップ! 学校図書館の本のえらび方』や『今こそ読みたい児童文学100』などの著書がある児童文学評論家の赤木かん子さんに、子どもに適した本の選び方をお聞きしました。編集/木原昌子(ハイキックス)取材・文/田中祥子写真/児玉大輔(インタビューカットのみ)乱読で感覚が養われる本には推奨年齢や学年が書いてあります。ですが、子どもによって好みや成長は違います。基本的にはしごくシンプルに、子どもに ”好きな本を” “好きなように”読ませてあげればいいのです。具体的には、公共図書館に連れていって、子どもが持ってきた本は何でも「ああいいよ、いいよ」といって読んであげる……本屋さんに行って、その子が欲しいというものを「ああいいよ、いいよ」といって買い与える……という姿勢です。特に図書館はただなので心置きなく借りられるでしょう。赤ちゃんだって気に入れば最後まで見ているし、嫌だと思えばそっぽを向いたり、手で邪魔をしたりしますよ。その “イヤだ!” という気持ちは大切にしなければなりません。命に別状のないことは、子どもの判断を受け入れたほうがいいのです。そのときに大事なことは、親である自分がその本を好きかどうかは考えないということ。お子さんとあなたは別の人間だし、性別の差も、なん十歳もの年の差もあります。同じ本を楽しいと思うことのほうがまれでしょう。赤ちゃんや幼児が嫌がったら「そうなの~、これは嫌なんだね~」といって本を閉じて、次の本に移ればいいだけ。読んでつまらない本はあるかもしれませんが、読んで害になる本というのは、普通の本屋さんや図書館にはまずないといっていいでしょう。ですから、子どもの「この本が嫌い」というのは好みであって、わがままではありません。普段から公共図書館で「読んで~」と子どもにせがまれるまま本を読んでやっていると、普通の子どもでも3千冊、本が好きな子どもなら1万冊以上の読書をすることになります。そのなかにつまらない本が混じってもいいのです。たくさん読んだなかには、子どもがワンシーンだけ、1ページだけ好きになる本もあれば、1冊丸ごと気に入ってしまうような完成度が高い本もあるでしょう。一方で、全然子どもの気に入らない本があるのも当然のことです。つまらない本を知らないと「この本はおもしろいんだな」ということがわかりません。子どもには膨大な時間がありますから、乱読することで感覚やものを見る目を養わせましょう。小さなお子さんを持つ親から「うちの子は同じ本ばかり破れるまで何度も読みます」という相談を受けることがありますが、それはとても良いことです。大人だって自分が好きで買った音楽のCDは何度も繰り返して聴くでしょう。好きな曲が終わると、わざわざ戻して好きな曲だけもう1回聴いたりするじゃないですか。曲が楽しいと思うのは、何回も聴いて覚え、歌えるようになってから、だと思いませんか?次にこのメロディが来る、この歌詞が来ると知っていて「来る来る来る、来た~!」というのが楽しいし、何度も聞くうちに最初は気がつかなかった細部まで理解が深まります。これは本でも同じこと。子どもたちは誰に教えられなくても、本能的に本の読み方を知っているのだと思います。繰り返し読むことで本を深く読み込むことができ、喜びも深くなることを知っているのです。ですから、そんなふうに何度も読みたい本が見つかったらラッキーですね。もちろんお気に入りができなくても心配はご無用。それは、子どもそれぞれの個性です。低学年で脳をじゅうぶんに耕すこれまでお話ししてきたように、子どもに読み聞かせをするときには、子どもの喜ぶ本を選んであげてほしいと思います。逆にいえば、読み手である親が「必要な本」「良い本」と感じる本は選ばないようにすることです。なぜなら、子どもに本を読んであげる一番大きな目的は「子どもを幸福にすること」、そしてもうひとつの目的は「子どもに本を好きになってもらうこと」だから。楽しくないけど必要な本を読むのは、もっと大きくなって本を好きになってからでもじゅうぶん間に合いますよね?そして、子どもには気がつかない大人の本のなかにも、子どもが喜ぶ本が案外あるものです。たとえばクジラが大好きなら、大人用のクジラの写真集を喜んでくれるでしょう。子どもに本を選ぶときには、「この本を読んでもらいたい」ではなく「これを見せたらあの子がどんなに喜ぶかしら」を基準にしてください。小さな頃は、偏った本の選び方をする子もいます。物語を読むのが嫌いな子どもを持った親御さんから、「うちの子は本を読むのが苦手で……」と相談されることがありますが、そのようなことで頭を抱える必要はありません。そういう子をよく見ると、たいてい図鑑などを好んで見ているもの。前回お話ししたとおり、本は内容で2種類に分かれます。1つは物語などの「空想系」の本、もう1つは現実に起きることが書いてある「リアル系」の本です。政治、芸術、スポーツ、自然科学、歴史、地理、産業など、本のうちの9割はリアル系ということになります。子どもに読書をさせるなら物語を読ませないといけない、と思っている親御さんが多いですが、そんなことはないんですよ。それに、必ずしも小説を好めば頭が良くなるというわけではありません。科学者は頭がいいグループだとは思いますが、彼らのなかには小説を読まない人たちも多くいます。(もちろん例外は常に存在するし、ジャンルによってもかなり違いますが。私の感覚では、物理学者は一番小説を読む人が少ないように感じています)特に、低学年のうちは図鑑が好きな子どもが多いですね。これはとても大切なことです。低学年は脳を耕している時期。いわば、種をまく前の畑の土に栄養をたくさん入れてふかふかにしている時期です。そのためには、何でも屋さんのように手当たり次第に雑学を入れなければならないと本能的に知っているのですね。また、低学年のうちは1つのものに1つの答えがあるものを好みます。答えがないようなもの、範囲の広いものは理解できないのです。図鑑のなかでは、1つの絵に対して1つの名称と解説が記されていて、解決できないことは基本的に載っていません。それから、子どもの知識に関する話題として、最近は知っている言葉の数が極端に少ない子どもが多いという報告があります。たとえば、小学1年生の体育で「足首を掴んで」と指導したら、「足首って、どこ~?」という騒ぎになった、という話がありました。言葉を増やすには、たくさんの言葉を「聞く」必要があります。誰だって、聞いたことのない言葉は覚えられません。ですから、小さいうちから大人がなるべく豊かな語彙力で話しかけてあげましょう。また、普段の生活で「見る」「試してみる」などの経験がなかなかできない自然科学などについては、テレビの科学番組が一番だと思います。ビジュアルを見ながら説明を聞くことができるので、新しい言葉も理解しやすいのです。育児や教育にテレビは害だという意見もありますが、見せたい番組を親が選ぶなど工夫して賢く利用するほうがいいでしょう。高学年になると図鑑は卒業?小学4年生くらいで図鑑に見向きもしなくなる子どもが増えはじめます。その頃になると前頭葉が発達してくるからです。前頭葉は感情をつかさどる部分なので、徐々に人の気持ちがわかるようになり、そちらに関心が向くのです。「自分とは違うけれど、こういう暮らしや生き方をしている人がいる」ということを理解できるようになると、物語や伝記などが読めるようになってきます。そうすると、読む本ややりたいことが変わってくるというわけです。子どもたちは成長の過程で本能的に、「この時期にはこれをして、これを会得しなければならない」と知っているかのように振る舞います。そして能力も変化していきます。赤ちゃんのころの驚異的な記憶力(これがあるから言語を習得できるわけです)や共感能力、耳から聞いたことで理解できるといった能力はだんだんと落ちていき、そのかわりに文字を読んで理解する能力、人の気持ちがわかる能力、客観的に見る能力などに取って代わります。低学年で耕した頭に、高学年から種をまきはじめて、実の収穫ができるようになるのは高校卒業くらいでしょうか。大きな実が収穫できるように、小さな頃に子どもの脳を知識と本でしっかりと耕してあげたいですね。***豊かな読書経験は子どもの将来への糧となることがわかりました。図書館をうまく利用して、日常的に本を手に取るようにしたいですね。子どもの読書量は親の読書量と比例するという調査結果が出ています。ぜひ親子一緒に図書館に出かけてはいかがでしょうか。『改訂版調べ学習の基礎の基礎』赤木かん子 著/ポプラ社(2011)■ 児童文学評論家・赤木かん子さん インタビュー一覧第1回:自由研究のテーマが簡単に見つかる「3つのキーワード」手法~調べ学習のコツ・前編第2回:自由研究の“正しい”調べ方とまとめ方。絶対に守るべき「体裁の基本」~調べ学習のコツ・後編第3回:図書館の本の9割は○○系!子どもに物語をすすめる親が図書館を活用しきれていない理由第4回:「つまらない本」を知ることも大事。図書館での“3千冊の乱読”から子どもが養う大事なもの【プロフィール】赤木かん子(あかぎ・かんこ)児童文学評論家。長野県松本市生まれ。法政大学英文学科卒業。子どもの頃に読んだけれどタイトルや作者名が分からなくなってしまった本を探し出す「本の探偵」としてデビュー。現在は、児童文学やミステリーの評論、子どもの文化の研究を始め、図書館の改善活動にも積極的に取り組む。主な著書に『改訂版調べ学習の基礎の基礎 (かんたん!たのしい!調べ学習)』『本で調べてほうこくしよう』(ともにポプラ社)、小学校1年生から使える科学のシリーズとして『ヒマワリ』『アサガオ』『タンポポ』『イネ』ほか(新樹社)、『お父さんが教える図書館の使いかた』(自由国民社)など。
2019年07月26日読み聞かせの絵本を探したり、子どもが調べ学習に利用したりするときに、図書館はとても便利な場所ですね。公共図書館は、地域の住民なら大人から子どもまで無料で利用できます。いつから、どんなふうに利用すれば良いのでしょうか?学校図書館の改革も進めている児童文学評論家の赤木かん子さんに、図書館の上手な使い方についてお聞きしました。編集/木原昌子(ハイキックス)取材・文/田中祥子写真/児玉大輔(インタビューカットのみ)図書館デビューは何歳から?子どもの図書館デビューは「0歳から!」です。生まれたらすぐに、子どもの名前で図書館カードを作ってあげてください。そのためには、妊娠する前でも後でもよいので、動ける間にお母さんがお近くの公共図書館に行って、どういうサービスが受けられるか聞いておくと良いですね。図書館には、0歳からでも楽しめる絵本がたくさんあります。『ぴょーん』(ポプラ社/作・絵まつおかたつひで)は、カエルやネコなどの動物がジャンプを繰り返す動きと擬音を楽しむ絵本です。見開きページを縦に使い、大胆でユニークな動物の動きを表現しています。読み聞かせをしてあげると、かなりの赤ちゃんが夢中になりますし、こういった本が図書館にはたくさんあります。小さいお子さんに本を読むときに大事なことは、大人の思い通りに聞かせようと頑張らないことです。子どもが「これがいい」といったら読んであげればいいし、「イヤだ」といったら本を閉じればいい。また、最初から最後まで必ず読まなければいけないということもありません。そのときの子どもの気持ちに沿ってあげることが大切です。図書館の分類を覚えると本探しが楽になる子どもが図書館で目的の本を探すときは、「分類」を知っておくと便利です。日本の図書館で使われている分類方法は、日本十進分類法(NDC)という方式。内訳は「0.総記、1.哲学、2.歴史、3.社会科学、4.自然科学、5.技術、6.産業、7.芸術、8.言語、9.文学」の10個です。一見、子どもが理解するには難しいような印象を受けますが、実は「分類」というのは3歳から7歳頃までにみられる遊びです。子どもは3歳くらいになると「分類ごっこ」と「定義ごっこ」をはじめます。よく小さな子どもが何度も「これなあに」と聞いてくることがありますが、それもこの遊びのひとつですね。ミニカーの中でも赤い車ばかりを並べてみたり、なにかを集めて自分なりの分類体系を作り、それを眺めて悦に入ったりするのが分類ごっこです。ですから、教えてあげれば理解することができますよ。低学年向けに調べ学習のやり方について書いた『本で調べてほうこくしよう』(ポプラ社)では、分類クイズのページをつくってあります。細かに分類されている書架の絵を見ながら、サメの本はどこに入るのか、かけ算の本はどこに入るのかなどを考えさせるものです。この分類をこと細かく覚える必要はありませんが、スーパーで買い物するときに「野菜はあそこだな、牛乳はあそこね」と考えるように、「こういう本はこの辺にあるな」ということをちょっと意識できるようになると、本を探すのが楽になります。もしも分類が分からない場合でも、今の図書館には検索機があります。それで見つからなければ図書館の人に聞いてください。忙しそうなのに悪いなぁ、と思わずに聞いていいのです。それは司書の仕事のひとつなのですから。“読書”で読む本は物語だけじゃない本は、小説や絵本などの「空想系」と、解説文や生活分野などの「リアル系」に分かれます。たとえば物語は「空想系」で、自然科学の図鑑は「リアル系」ですね。先ほどの日本十進分類法で分類する10項目のうち、「空想系」は“9.文学”の1項目だけで、残りの“0~8”は「リアル系」です。つまり、図書館はどちらかといえば「リアル系」の本がある場所といえるでしょう。図書館に来たら文学や小説を読むように子どもにすすめる親御さんもいますが、実は本来の図書館は、そのときに必要なリアルな情報を探しに行くところなのです。生まれたときからスマートフォンやコンピュータに囲まれて育った最近の子どもたちは、読書の傾向が昔と変わってきています。自然科学の本を好み、子どもっぽい本を嫌います。『世界で一番美しい元素図鑑』(創元社)は大人向けに作られた本ですが、小学校1年生の子たちからも借りられています。文化の違いが、読まれる本の違いに直結しているのです。大人の「読ませたい本」と子どもの「読みたい本」が違っているのは、こういった時代の違いという理由もあるからでしょう。子どもを本好きにするには、子どもの喜ぶ本を読ませることが一番です。もしも子ども用の図鑑に満足しない子がいたら、児童向けコーナーからではなく、大人の自然科学の棚から本を探してきてください。写真が大きくて美しい図鑑がたくさんあります。文字は、まだ読めなくてもいいのです。本物のビジュアルが伝えてくれる情報はとても多いのですから。まずはそこからです。『子どもを本嫌いにしない本』(大修館書店)は、「子どもには読書家ではなく、本を“使える”人になってほしい」という想いから書いた本です。子どもの成長に応じた本の選び方や、ゲームに夢中で本を読まない子どもへの対処法など、赤ちゃんから高校生までの子どもをもつ親御さんにはぜひ読んでいただきたい1冊です。***図書館には、季節ごとやイベントごとのおすすめ本を展示しているところもあります。また、「読み聞かせ会」や「おはなし会」が開催されている図書館もありますので、親子で参加してお気に入りの本を探すのも楽しいですね。静かな図書館で赤ちゃんが泣いたり子どもが騒いだりすると、周囲の迷惑にならないかと気になりますが、「赤ちゃんタイム」の時間や絵本の部屋を設けている図書館もあります。まずは最寄りの図書館に行ってみましょう。次回は、子どもに適した本の選び方についてお聞きします。『改訂版調べ学習の基礎の基礎』赤木かん子 著/ポプラ社(2011)■ 児童文学評論家・赤木かん子さん インタビュー一覧第1回:自由研究のテーマが簡単に見つかる「3つのキーワード」手法~調べ学習のコツ・前編第2回:自由研究の“正しい”調べ方とまとめ方。絶対に守るべき「体裁の基本」~調べ学習のコツ・後編第3回:図書館の本の9割は○○系!子どもに物語をすすめる親が図書館を活用しきれていない理由第4回:「つまらない本」を知ることも大事。図書館での“3千冊の乱読”から子どもが養う大事なもの(※近日公開)【プロフィール】赤木かん子(あかぎ・かんこ)児童文学評論家。長野県松本市生まれ。法政大学英文学科卒業。子どもの頃に読んだけれどタイトルや作者名が分からなくなってしまった本を探し出す「本の探偵」としてデビュー。現在は、児童文学やミステリーの評論、子どもの文化の研究を始め、図書館の改善活動にも積極的に取り組む。主な著書に『改訂版調べ学習の基礎の基礎 (かんたん!たのしい!調べ学習)』『本で調べてほうこくしよう』(ともにポプラ社)、小学校1年生から使える科学のシリーズとして『ヒマワリ』『アサガオ』『タンポポ』『イネ』ほか(新樹社)、『お父さんが教える図書館の使いかた』(自由国民社)など。
2019年07月25日映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』が、2019年5月18日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー。“ドキュメンタリーの巨匠”フレデリック・ワイズマン監督が、アメリカ・ニューヨーク公共図書館を捉えた作品だ。研究者・図書館員“憧れの”ニューヨーク公共図書館映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』の舞台は、アメリカ・ニューヨークのタイムズスクエアとグランドセントラルの中間に位置するニューヨーク公共図書館。漫画『BANANAFISH』やドラマ&映画『SEX AND THE CITY』の登場シーンとして、知っている人も多いはずだ。本館と92を超える分館に分かれたニューヨーク公共図書館には、6,000万点ものコレクションが所蔵されている。そのため“世界屈指の知の殿堂”として、研究者、世界中の図書館員の憧れの図書館として愛されて続けている。監督は“ドキュメンタリーの巨匠”フレデリック・ワイズマンこの世界でも有名な公共図書館で、映画を撮るのはドキュメンタリーの巨匠”フレデリック・ワイズマン監督だ。2016年にアカデミー名誉賞を受賞し、御年89歳となるいまなお1年から1年半に1本のペースで新作を発表している“生ける伝説”的存在。2015年には「名画の宝庫」として知られる、ロンドンの美術館ナショナル・ギャラリーを捉えた映画『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』が公開された。今回、フレデリック・ワイズマン監督は、一般の来訪者では見ることのできない図書館の舞台裏を捉えた。厳粛な場所というイメージのある図書館が、作品を通してイメージを変えるほど楽しげな場面も交えているという。なお、作品制作にあたり、フレデリック・ワイズマン監督は「この映画を作って初めて、ニューヨーク公共図書館の奥深さ、領域の広さ、本館と92の分館ですべての階級・人種・民族を対象にした幅広いサービスを提供していることを知ることができた。」とコメントしている。【作品情報】映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』公開日:2019年5月18日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー監督・録音・編集・製作:フレデリック・ワイズマン原題:Ex Libris - The New York Public Library
2019年01月25日こんにちは、5歳の双子と1歳の末っ子、三姉妹の母、田仲ぱんだです。これは、まだ双子が1歳だったときのお話。よく双子を連れ立って図書館に行っていたときのエピソードです。 ■うっかり! 絵本を忘れてきてしまったいつも図書館で借りた本はまとめて決まったところに置いておくのですが、そのときは子どもたちが別の場所に置いてしまい、ついつい忘れてしまいました。その図書館は、1人10冊まで本を借りることができ、私は毎回、自分用の雑誌と子どもたち用の絵本を数冊借りていました。とくに1歳むけの絵本コーナーからまとめて、適当に借りていくことが多かったです。なので、なんの本を忘れてしまったのかわからず、私は司書さんに聞きました。 ■軽い気持ちでタイトルを聞いたら…すると司書の若いお兄さんは思わず「えっ!」と驚いた顔。お兄さんが思わず赤面してしまうその衝撃の絵本のタイトルとは… こちょこちょと…お、お、おっぱいいい!!?なんでよりにもよって、こんなタイトルの名前の本を忘れてきてしまったんでしょう!? なんでタイトルをお兄さんに言わせてしまったのでしょう!?まだ女性の司書さんなら、こんな恥ずかしい思いをさせずにすんだんじゃないか!? なんで、よりにもよって男性司書さんのカウンターに来てしまったのぉ? 私!?もちろん、私の名誉のためにも言っておきますが、お兄さんに「おっぱい」と言わせたいがために、わざと忘れてきたわけではありません! なんか1歳むけの絵本って、やっぱり赤ちゃんむけだから、こういう直接的なタイトル…多くありません?お兄さん、申し訳ない…心の底から申し訳ないっ!!!そう思いつつも「こちょこちょと、おっぱいって…おっぱいって…!」と、つい思い出し笑いをしながら帰路につく私なのでした。
2018年12月24日「フランス国立図書館版画コレクション ピカソ」展が、京都・新潟・山梨で開催される。20世紀最大の芸術家として知られるパブロ・ピカソ。絵画、彫刻、陶芸など様々なジャンルで功績を残した彼は、美術史上まれにみる多作家としても知られており、91年の長い生涯において版画だけでも2,000点以上を制作している。本展では、ピカソが見つめた西洋美術の伝統に着目し、彼の全時代を網羅したフランス国立図書館の珠玉の版画コレクションより厳選した89点を展示する。“ピカソの版画史”を辿る89点10代の頃から最晩年の1972年まで、およそ70年以上の全生涯にわたって作品を制作し続けたピカソ。その彼の作品のうち、本展では版画から油彩画まで彼の創作を多角的に紹介していく。なかでも、目を向けるのは彼が積極的に取り組んだとされる“主題”。恋多きピカソが描いたモデルたちと、彼が愛しモチーフとした動物を描いた作品の数々を展示するほか、ギリシャ・ローマ神話を着想とした「バッカス祭」「牧神」、さらに彼が長年追いかけた主題でもあり、故郷スペインの闘牛への情熱を込めた作品「ミノタウロスの物語」も展開する。“いい芸術家は模倣する”ピカソが賛辞する過去の巨匠たちのとともに展示彼が残した言葉の中に「いい芸術家は模倣する、偉大な芸術家は盗む」というものがある。自由自在に画風を変えて、革新的な美術表現をみせてきたピカソも時に、過去の巨匠たちの傑作から構図やモチーフを模倣し、自らの作品へと転用していたという。そこで、本展ではゴヤやレンブラントといった17世紀から19世紀にかけての過去の巨匠たちの作品も同時に展示し、版画や作品のカラー参考図版のパネル、セクションごとに設置された充実の作品解説パネルとともに、ひとつの作品に対してピカソが行った実験的な構図を考察。ピカソの挑戦の軌跡を垣間見ることができる。【詳細】「フランス国立図書館版画コレクション ピカソ」展■京都会場会期:2018年9月7日(金)~10月8日(月・祝) 会期中無休開館時間:10:00~20:00(入館締切:閉館30分前)※但し、百貨店の営業時間に準じ、変更になる場合あり。会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区 烏丸通塩小路下ル東塩小路町入館料(税込):一般 1,000円(800円)、高・大学生 800円(600円)、小・中学生 600円(400円)※( )内は前売および「障害者手帳」を提示者と同伴1名の料金。前売販売期間:2018年7月5日(木)~9月6日(木)※購入は美術館「えき」KYOTOチケット窓口(休館日を除く)、チケットぴあ(Pコード769-016)、ローソンチケット(Lコード53844)、など。■新潟会場会期:2018年11月3日(土)~12月16日(日)休館日:月曜日時間:9:30~18:00(観覧券の販売は17:30まで)会場:新潟市美術館企画展示室住所:新潟市中央区西大畑町5191-9観覧料:一般 1,000(800)円、大学生・高校生 800(600)円、中学生以下無料※()内は前売・団体(20名以上)、リピーター割引料金。※前売は一般のみ。※前売券の販売は11月2日(金)まで。セブン-イレブン(セブンチケット)にて取り扱いあり。■山梨会場会期:2019年1月12日(土)〜2月11日(月・祝)会場:南アルプス市立美術館住所:山梨県南アルプス市小笠原376
2018年08月31日子どもを本好きにしたい!…と思いつつも、どうしたらいいかわからない、というママたちの悩みを聞くことがあります。実際、子どもたちは本の中に無限の世界を見いだすものですが、それができるようになるまでは「本なんてつまらない」と言う子どもが大半です。図書館司書の資格を持つ筆者の家庭では、2週間に1度、24冊の本を図書館から借り、2人の子どもが楽しく回し読みをしています。そんな筆者の家庭や、筆者の周囲の家庭で実践し、子どもが実際に本好きになった方法をご紹介します。1.家に本を散らかしておくママとしては、家の中は常にきれいに片づけておかなくてはならない、と思ってしまいがちですが、実は散らかっていたほうがよいこともあります。その一例が、本の散らかしです。筆者が以前、本好きにしたいという5歳の女の子のママにおすすめしたのが、子どもの動く範囲に絵本を散らかしておくこと。絵本は読む時だけ本棚から取り出し、読み終えたら片づけるのですが、寝る前に読み聞かせをするためにママが出す以外は出番がないのが悩みでした。そこで、子どもがよく行く場所や遊ぶ部屋に、絵本を出しておくようにおすすめしました。ソファに置いておいたり、床に出しておいたり。すると子どもはソファに座ったときに、そこに絵本があり、なにかヘンテコな絵が書かれているワケですから、ついつい開いてみて、自分で読んだり、「読んでー」と言ってみたり。いつの間にか、本は面白いということを知ります。わが家でも、図書館から借りてきた本は、常にリビングの床に100均のカゴを置き、その中に並べています。ことあるごとにすぐ出して読むほかにも、毎晩、大人より早く夕食を食べ終わり、デザートまでの間を読書タイムにしているようです。2.「まだ読んではダメよ」作戦「読みなさいよ」と言われて渡されたものと、「読んではダメよ」と言われて隠されたもの。子どもはどちらに興味を持つと思いますか?答えは「読んではダメよ」と言われたもの。「ミルナの禁」とか「見るなのタブー」と名前がついているくらいで、とにかく見てはいけないと言われたものほど見たいのは人間の習性とでも言うべきものなのでしょう。「絶対押すな」と言われて押すのと同じです。筆者に本の相談をしてきた、8歳の男の子を持つママには、子どものいかにも好きそうな本を買ってきて、表紙を見せて、しかも「読んではダメよ」と言ってリビングに置いておくよう、おすすめしたことがあります。表紙にわかりやすく、昆虫や忍者の絵が描いてあるものをあえて選び、それをリビングに置いたのを見せて「これはママの本でちょっと難しいから、ここに置いた本は見ちゃダメよ」と言っておく。すると、結局気になって、ママがいないのを見計らってチラチラ読んでしまうのが子どもです。そのうち、同じ場所に違う本が増えていればそれも読んでしまいますし、いつの間にか読むということに抵抗感がなくなっているので、新しい本を見つけ、自分で読めるようにもなったそうです。3.読書するママの姿を見せる子どもを本好きにしたい時、もうひとつ覚えておきたいことがあります。それは、「ママが本を読まなければ、子どももなかなか読まない」ということです。本好きのママは、家で本を大切にしていますし、日ごろから本は面白い、本はすばらしいというアピールを子どもに対して行っているので、子どもは影響されやすくなります。反対に、ママが本を読まないと、子どもは「ママは読んでないのに」「きっとつまらないから、読まないんだろう」などと感じ取り、本に興味を持ちにくくなってしまうのです。もし、今から子どもを本好きにしたい…と考えるなら、遅すぎることはありません。ママが目の前で、雑誌やマンガではない本を読み、夢中になっている姿を見せてあげてください。同時に子どもが読みやすい本、興味を持ちそうな本を買ったり、図書館を利用してみてはいかがでしょうか。4.子どもの興味を最優先に文字が読めないころからの読み聞かせは、子どもを本好きにする基本的な方法のひとつです。筆者も子どもが小さいころから読み聞かせをしていましたが、周囲のママから「どうしたらいいかな?」と相談を受けた時には、必ず読み聞かせを推奨しています。特に子どもが小さいころには、短い絵本を選ぶことが欠かせません。絵と言葉から、子どもは頭の中でアニメーションのように絵本の世界を想像することを覚えます。これができるようになると、徐々に本が大きく、長くなっていっても、無限の想像力を働かせて物語を楽しめるし、物語以外の本も読めるようになります。全国の図書館で読み聞かせが行われるのは、この想像力を育むことが目的です。ごく小さい頃には、子どもは自然にお気に入りの本を選定し、ママにその本ばかり何度も読んでくれるようせがむことがよくあります。そんな時、子どもは、同じものを繰り返し見聞きすることで、楽しみながら想像力を育んでいるのです。ママは飽きてしまいますが、何度でもその本を読んであげましょう。やがて文字が読めるようになると、自分で好きな本を自然に読み出すことがほとんどです。一方、子どもが本に触れないままで成長すると、本を読む時に使う想像力が未発達なので、文字は読めてもストーリーが頭に入ってこずに面白さを感じられない…といったことが起こります。そんな時は、子どもがすでに興味を持っている分野の本を選び、ゆっくり読み聞かせてみましょう。たとえばアニメで子どもが見ている物語が本になったものや、戦隊モノ、電車などの乗り物、お姫さまのおはなしなど。ヘンテコなものも、子どもは大好きです。最初は短い絵本から始めるのもコツですよ。<文・写真:フリーランス記者あん茉莉安>
2018年08月30日年末年始、時間がある時にこそ本を読んだり勉強したり、自分の時間でゆっくりしたい、なんて方にぴったり! 今、とても便利になり進化し続けている全国の図書館関連サービスをご存じでしょうか。欲しい本をネット上から探して、取り寄せて、管理までできてしまうさまざまな嬉しい関連サービスが登場しています。今回は無料で楽しめる「図書館のネットサービス」に注目してみました。探す、取り寄せる、管理するもネットでOK! 充実の図書館関連サービス【はぴマネレッスン】vol. 53公共施設の図書館というと、「学生の時によく使ったな、懐かしい!」なんて最近はあまり利用していない方ももしかしたらいるかもしれません。最近ではネットの普及で最寄りの図書館のサイトにアクセスすると、本を予約できたり、貸し出し中か調べたりすることもできるようになりました。それ以外にもますます便利なネットサービスが登場しています。最近図書館離れをしている方こそ改めて注目したいサービスばかり♪例えば、「カーリル」という民間のサービスでは、全国の公立図書館、大学、企業等の図書館約6900館から本を検索でき、探したい本をキーワード検索すると「どこの図書館にあるか、今貸し出し可能か」が検索可能、かつ予約もそのまま図書館サイトにつなげてくれるため、手間もかからないことが可能となっています。ほかにも本を検索する時に地名をあらかじめ選択しておくことで、現在地から近い図書館を自動的に選択してくれるのでとても便利なサービスです。最寄りの図書館やお気に入りの場所、大学など最大10件まで図書館を登録しておくことができ、登録図書館から本を探すことや、「人気の本」が集められたページからその本が近くの図書館で利用可能か調べることも可能です。また、これらの本は公立図書館からの貸し出しなのでもちろん無料で利用可能なところが嬉しいところですよね!雑誌から旅行本まで「本」とひと口に言っても用途は幅広く活用!そして、文庫本は読まないなんていうあなたにも、資料以外に雑誌や旅行本、タレント写真集といった娯楽用の本まで幅広く利用できるんです。年末の旅行用のガイドマップを借りたい、趣味を休みの間に極めたい! なんて利用の仕方もでき、休みを有効に過ごすのにもうってつけです。また、このような民間の図書館関連サービスではその時の気分でオススメの本を検索してくれるページもあり、読書ライフをさらに楽しくさせてくれるのも特徴です。見つけた本は「取り寄せ」も!また、便利なサービスの活用法として欲しい本が近くにない時に、同じ都道府県内の自治体間で本を「お取り寄せ」できる「相互貸借制度」が利用できる場合もあるので注目です。読みたい本を申し込んでおけば、最寄りの図書館にお取り寄せしてくれる制度で、最寄りやお住まいの都道府県の「図書館のサイト」から取り寄せ可能か調べることもできる場合も多いんです。早めの今から年末にゆっくり読みたい本を探したり取り寄せておく、なんて年末への楽しみがぐっと高まりそうな活用法も素敵ですよね♪公共サービス、民間サービスの広まりによって「本ライフ」がより楽しくなりそうな便利な時代になりました。時間がある時にこそ、「無料」で自分のスキルアップにも役立つ嬉しいサービしたちをぜひ活用してみてはいかがでしょうか?以上、はぴマネレッスンvol. 53でした。Information図書館検索サイト「カーリル」東京都の公立図書館ネットワーク(C)KatarzynaBialasiewicz/Gettyimages(C)Eva-Katalin/Gettyimages(C)vladans/Gettyimages
2017年12月12日「絵本の読み聞かせをしたいけれど、どんな本が良いの?」、「おでかけのバリエーションを増やしたい…」、「子どもに読書の楽しさを知ってほしい!」そんなママにとって、図書館はとても役立つスポット。ただ、子どもが騒いで迷惑をかけないか、小さな子でも楽しめるのか? といった不安から、足を運べずにいるママもいるかもしれません。子どもと一緒に「図書館デビュー」する前に知っておきたい情報がわかれば、そんな不安も吹き飛ぶはず。子ども向けイベントや子育て支援コーナーが充実している図書館も増えているので、上手に活用して子育てに役立ててみてはいかがでしょうか?■「読み聞かせ会」「おはなし会」とは?多くの図書館で、子ども向けの本の「読み聞かせ会」「おはなし会」が実施されています。図書館スタッフやボランティアスタッフが絵本などの読み聞かせを行うもので、まだ自分で文字を読めない子どもにも物語を楽しむことができます。そして、「読み聞かせ会」「おはなし会」は、ママにとってもうれしいイベントなのです。会ごとに対象年齢を定めて年齢に合った絵本を取り上げているケースが多いため、本選びの参考になります。自分の子がどのような本に興味を持つのかを知るための、良い機会にもなるでしょう。どのように読み聞かせると、子どもの興味を引きつけることができるのか? その勉強の場としても役立つイベントです。■読み聞かせの本選びに迷ったら…おすすめの絵本リストを案内している図書館もたくさんあるようです。子どもにどのような本を読み聞かせるべきか迷ったときは、一度図書館に足を運んでみて、そういった情報を参考にすると良いでしょう。また、図書館司書の方にたずねてみるという方法もおすすめです。本選びをサポートしたり、必要な資料を探し出したりすることも司書の仕事のひとつ。遠慮せず、声をかけてみましょう。このとき、「1歳の子どもに読み聞かせたい」「動物が出てくる絵本」というように、求めている本の条件を具体的に伝えると、より的確なアドバイスが期待できます。■「赤ちゃんタイム」「子育て支援コーナー」を設けている図書館も近年、乳幼児連れでもほかの利用客を気にせず過ごせる、「赤ちゃんタイム」を導入する図書館が増えてきました。赤ちゃんタイムには、ボランティアスタッフなどによる乳幼児向けの読み聞かせ・手遊びが行われ、親子で、また集まった親同士で会話することもできます。さらに、子育て支援コーナーが設けられている図書館も。子育てに役立つ本や資料が集められ、幼い子どもを連れたママでも利用しやすいよう工夫されています。実際に1歳の子どもと「赤ちゃんタイム」を頻繁に利用している友人に話を聞いてみたところ、「周囲を気にせず本を読んであげられるのが魅力」とのこと。また、同じ年ごろの子どもを持つママたちと交流でき、自分自身のリフレッシュにもなっているそうです。幼い子どもを連れて図書館へ行くことに不安を感じているママも、「赤ちゃんタイム」「子育て支援コーナー」なら安心して足を運べるのではないでしょうか。 ■読みたい本が決まっているなら「ネット予約」がおすすめ子どもに読み聞かせたい本、自分が読みたい本が決まっている場合には、前もってネット予約しておくと便利です。多くの図書館でネット予約が可能となっていますので、頻繁に本を借りる人は利用登録をしておくと良いでしょう。小さな子どもを連れて図書館へ行くと、本を探しているうちに子どもの機嫌が悪くなったり、眠くなったり…ということも。そんなときも、ネット予約をしておけば、目当ての本をサッと借りることができ、「せっかく出かけて行ったのに、貸し出し中だった!」なんて残念なパターンも避けられます。小さいうちから読書に親しむことは、子どもにとってプラスになるはず。もちろん、ほかの利用者への配慮は必要ですが、「子どもが迷惑をかけるかもしれないから」と図書館から遠ざかってしまうのは、もったいないような気がします。今の図書館には子どもとママを応援するイベントや工夫がいっぱい! 最寄りの図書館ではどんな取り組みが行われているのか、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
2017年02月21日おしゃれで便利な図書館と言えば「武蔵野プレイス」進化形図書館として知られている「武蔵野プレイス」。外観は美術館を感じさせるようなモダンな雰囲気が漂う建物です。内装は白を基調としており、爽やかでスタイリッシュになっています。丸みをおびた窓や壁にほっこりと安らぎを感じ、広々とした開放感に居心地の良さを感じさせるでしょう。「武蔵野プレイス」が普通の図書館と一味違うのは見た目だけではありません。ワーキングスペースやカフェ、託児コーナーがあるなど充実した施設が整っています。リフレッシュにも勉強にもぴったりな場所で、どんな過ごし方をする?「武蔵野プレイス」には約600種類の雑誌が揃えられている、非常に珍しいスポット。新聞だけでも30紙あり、絵本や文庫本など全ての書籍を合わせると、その数は17万冊以上! また自分の本を持ち込むことも可能で、カフェではゆっくりと快適に本を読むことができます。4階には開放感溢れるウッドデッキもあるので、ちょっとリフレッシュしたいときにも便利です。子どもから大人まで楽しめる! 充実した施設が魅力的「武蔵野プレイス」には、託児コーナーとして「おはなしのへや」が用意されています。子ども用のイスやテーブルもあるので、小さなお子様が座って絵本を読むのもOK。またスタディ―コーナーは、静かに勉強したい人にぴったり。疲れたら併設しているカフェでほっと一息ついたり、外にあるベンチでは、テイクアウトしたサンドイッチを食べることもできます。本を読みに行くだけでなく、ちょっとくつろぎたいときや勉強にもにも最適なスポット。あなたはどんな過ごし方をしますか?スポット情報スポット名:武蔵野プレイス住所:東京都武蔵野市境南町2-3-18電話番号:0422-30-1905
2017年02月21日(Photo by Jodi Darby)図書館は、無料で本を借りられる読書好きにとってはありがたい施設。ただ「図書カード」を作るには、住所の証明が必要だ。つまり、住所がないホームレスは図書館で本が借りられないのだ。「でも、ホームレスは、そんな読書になんか興味ないでしょ?」いやいや、そんなことはない。ホームレスの元まで自転車で本を運ぶ、ポートランドの移動式図書館「ストリートブックス」を待つ人たちを見て欲しい。ホームレスには、敷居の高い図書館ポートランドは、本好きが多い街。アメリカン・ライブラリー・アソシエーションサイトによると、ポートランドのマルトノマ群立図書館の貸し出し数は、ニューヨーク公共図書館に次いで全国2位。住民数を考えれば、全国で最も図書館好きが多い地区と言っても、過言ではないのかもしれない。そんなポートランドには、「アウトサイダーのため」の移動式図書館「ストリートブックス」が存在する。これは、住所不定のホームレスのために、本を自転車で運び、貸し出すというサービスだ。ホームレスだって、図書館に行けば、無料で本を借りられると思うかもしれない。ところが、図書館を利用するためには、身分証明書と住所を登録する必要がある。ホームレスの多くは、住所がなかったり、IDを盗まれ紛失していたりして、登録すらできないのだ。また、館内で本を読むにしても、やはり人の目が気になり、足遠くなってしまうという。そんな通常の図書館よりも、ぐっと身近に本と触れ合えるのが「ストリート・ブックス」なのだ。自転車で図書を運ぶ「ストリート・ブックス」(Photo by Jodi Darby)ローラ・モールトン(Laura Moulton)さんが、非営利団体「ストリート・ブックス」を創立したのは、2011年の6月。当初は、3ヶ月だけのサマー・アート・プロジェクトとして開始したが、反響の大きさに励まされ、今年で7年目を迎える。毎年6月から10月頃までは、週に5日、50冊ほどの本を積み込んだ2台の自転車で、ホームレスコミュニティや食事を提供する施設を日替わりで巡回する。昔ながらの図書カードにサインすれば、誰でも無料でこの移動式図書館を利用できる。今期からは、夏以外の時期にも外での活動を開始。月に一度、橋のたもとや広場で、本を無料配布している。今回、ポートランドのダウンタウン地区にあるホーソン橋のたもとで行われたイベントを訪ねた。みんな、本を読みたい 今冬のポートランドは、例年になく悪天候で道路が閉鎖される日々が続き、なかなか決行できなかったストリート・ブックスのイベント。ようやく実行できた2月12日は、久しぶりに青空が広がる、気持ちの良い1日となった。11:40分。会場のホーソン橋のたもとには、すでにHome PDXというボランティア団体が提供する日曜日のランチを求めて、3、40人のホームレスたちが集まっている。ストリートブックスのメンバーが到着し、テーブルのセッティングを始めると、待ちかねたように大勢の人々が集まってきた。 利用者の中には、図書員の顔見知りもいて、「こんにちは、ジャック。調子はどう?今日は何を探しているの?」と名指しで声がかかる。また、「『世にも不幸なできごと』の5巻と6巻を読みたいんだけど、ない?」とか、「ノンフィクションだと、何がある?」といった問い合わせも聞こえてくる。人気の本は?と図書員に尋ねると、小説、伝記、SF小説、哲学書、言語など、それぞれの好みは幅広い、という答え。それでも、やっぱりベストセラーは人気で、「結局、通常の図書館や書店と同じかもね」と言う。利用者の中には、もちろん、ストリート・ブックスの存在を初めて知った人達もいて、ストリート・ブックスへの質問や、好きな本についての会話も始まっている。 気に入った本を選んだホームレスたちの多くが、すぐ側に腰を下ろし、お昼のブリトーを食べながら、本を読み始める。暖かな日差しもあり、穏やかなひと時に思える。 ホームレスから理事会メンバーに 現在、ストリート・ブックスの理事会メンバーを務め、目録担当でもあるベン・ハジソン(Ben Hodgson)さんは、実は3年半、ホームレスだったことがあるという。彼は、ローラさんが担当する移動図書館ルートの常連だったそうだ。子供の頃から、読書が好きで、図書館を利用していたというベンさん。「ローラに毎週、課題図書を出しているんだ」と笑うほど、多くの本を読んでいる。「ワグナーの『ニーベルングの指輪』のもとにもなった『北欧神話』の中に、呪われた黄金の話があるんだけどね。実は、初めて私がこの本を手に入れたのは、万引きだったんだよ。それで、多分、本の内容みたいに呪いが始まったんだ…。これまでに6冊、買ったりもらったりして、同じ本を手に入れたんだけど、その度に全て、なくなってしまったんだ」なんてエピソードも、本好きなことがうかがえる。彼は、毎日生きるだけでも必死で、全く余裕のないホームレスにとって、ストリート・ブックスは、自分のところにまで本が来てくれる貴重な存在だという。また、図書館と違い、静かにする必要がないので、好きな本について話し合う時間も提供しているという。 本が、過酷な毎日を少しだけ生きやすくしてくれるローラさんは、ストリート・ブックスが、本の貸し出す図書館の形式をとることで、「じゃあ、来週また来るから、持ってきてね」という絆を作れることを大切にしている。とはいえ、様々な事情で翌週返せなくても、また、返却された本が雨に濡れたりして、傷んでしまっていても、責めることはない。むしろ大変な生活の中、本を返そうという努力をしてくれることに感謝している。彼女にとって、ストリート・ブックスを始めてから一番辛かったことは、「ホームレスになってしまった人の日常を知ること。毎日どんな目に遭っているのか現実を知ったこと」だと話してくれた。そして、最も嬉しいことは、「ストリート・ブックスは、本当に小さなジェスチャーでしかないけれど、賛同してくれる人がたくさんいて、一緒に働くチームができたこと」だと言う。 ストリート・ブックスの図書員に加え、この日も理事長のダイアナ・レンペ(Diana Rempe)さんが、近所の人が本を売ってそのお金を寄付してくれたのと話していた。 本では、確かにお腹も膨れないし、寒さも凌げない。でも、ポートランドには、本の力を知る人がたくさんいて、その本を読む権利は誰にでもある。ストリート・ブックスが、ホームレスをストリートから解放してくれるわけじゃない。だけど、ストリートでの毎日を少しだけ、生きやすいものにしてくれたんだ。ベンさんが自分の経験をもとに言うこの言葉が、ストリート・ブックスの真髄ではないだろうか。—————All photos by Rika Higashi unless otherwise stated.Text by Rika Higashi ーBe inspired!
2017年02月20日「図書館」といえば、各自治体が運営する公立が一般的ですが、民間人が自宅を開放した私設図書館もあります。それが「家庭文庫」(または地域家庭文庫)とよばれるものです。公立図書館ほどかしこまっていないアットホームな雰囲気で、おはなし会やママ向けの本を選んでくれることも。近所にあれば、足を運んでみる価値アリです!■家庭文庫ってどんなところ?家庭文庫の魅力といえば、厳選された本がそろっていること。最近では図書館が書籍を無料で貸与したり、財団などから助成を受けたりするケースもあるようですが、基本的には私費でそろえたこだわりの本がずらり。「量より質」のイメージがあります。施設を運営するのは、同じ立場であるママが多いことも特徴的。先輩として子どもに合った本選びを助けてくれたり、ママ向けの本を紹介してくれたりすることもあるようです。また、地域の人たちと交流できる場として機能している施設もあり、図書館というよりは、本が大好きなママのおうちにおじゃまする感覚に近いかもしれません。子どもがおつかいに行けるようになるころには、近所にあればひとりでも通わせやすいというメリットがあります。もちろん、館内を走り回ったりするのはNGですが、赤ちゃんが泣いても温かく見守ってもらえるケースがほとんど。子どもが雰囲気を知るためにも、公立図書館のデビュー前に利用しておくと安心かもしれません。それでは、筆者おすすめの家庭文庫を4件ご紹介。各地にはさまざまな家庭文庫があり、それぞれに個性があるので、お出かけがてら遠くの施設を利用するのもおもしろそう。利用条件は施設によって異なるので、事前に問い合わせておきましょう。■このあの文庫(東京都杉並区)子どもの本の編集や翻訳をしている、こみやゆうさんが館長を務める家庭文庫。毎週土曜の午後に開館し、約3,000冊もの絵本や児童文学などを無料で貸し出しています。入会するには保護者同伴で訪れるか、保護者に入会申込書を書いてもらう必要があります。そして、提出後に「おやくそく」をその場で読み上げてから署名を書くのがユニークなところ。子どもが自分で声を出しておやくそくをいうことで、きちんと守れるようになりそうですね。返却期限が遅れた場合は罰金があるなど、厳しいルールもありますが、地域の人が集まる児童館のような雰囲気。マナーが守られるからこそ、快適に過ごせそうです。・ このあの文庫 ■ロールパン文庫(東京都練馬区)映像翻訳者、児童文学作家として活躍する小松原宏子さんが主宰。小松原さんは、かつて練馬区にあった「ムーシカ文庫」に通っていて、この影響を受けて2003年に自身でも始めたそうです。文庫開放日は毎週水・土曜日(第二土曜日のみの場合もあり)の午後。月に1回、絵本の読み聞かせや紙芝居を楽しめるおはなし会を開催しています。これはおもに月後半の金曜日に行うとのことです。・ ロールパン文庫 ■ルピナス文庫(神奈川県横浜市)毎週火曜日に開館。こちらではボランティアによる読み聞かせや、ハロウィンやクリスマスなどの季節のイベントを開催しています。「ぬいぐるみお泊り会」というユニークな催しも。子どもたちがぬいぐるみを預けると、翌日にはぬいぐるみたちが選んでくれた絵本を借りられるそう。こうして子どもが本を好きになるきっかけを作ってくれるのはうれしいですね。・ ルピナス文庫 ■あいのみ文庫(埼玉県越谷市)文教大学越谷図書館内にある、子どものための私設図書館。一般家庭ではありませんが、同大学の学生がボランティアをしていたりして、幅広い世代の人とふれあうことができます。おはなし会やおたのしみ会など、子ども向けのイベントはもちろん、「絵本の選び方」講座を開催するなど、ママに役立つ情報も盛りだくさんです。開庫日は毎週木曜日、越谷およびそ周辺地域に住む子どもたちならだれでも利用できます。・ あいのみ文庫 自宅の近くに家庭文庫があるかどうかは、自治体や近くの図書館に問い合わせてみたり、お住いの「市町村名+家庭文庫」、「都道府県名+家庭文庫」で検索してみると調べられます。本と子どもが好きな人が主宰する図書館なら、読書の楽しさを子どもに教えてくれそうですね。※2017年1月10日時点の情報です。最新情報は各施設のWEBサイトでご確認ください
2017年02月18日中居正広がMCを務める冠番組「中居正広のミになる図書館」が、これまで放送していた火曜夜11時15分から、4月より月曜夜8時のゴールデンタイムに進出することが明らかになった。2011年10月よりスタートし、「美文字大辞典」や「芸能人の資格取得企画」「知らなきゃ良かった」など、様々な名物コーナーを生み出してきた本番組。登場するゲストも大御所俳優から歌手、芸人まで多種多様。中居さんならではのトーク術と切り込みで、ほかでは見せることのなかった素顔や本音を引き出してきた。そして今回、このゴールデン進出により、中居さんはテレビ朝日のゴールデンタイムで初めてバラエティーのレギュラー番組を持つことに。満を持してのゴールデンのレギュラーバラエティーに中居さんは、「ここまで来るのに時間がかかりました…。ありがとうございます!1クールで終わらないように頑張ります(笑)」と決意を新たにしていた。そんな4月からのゴールデン進出にあたり、メイン企画となるのは1月16日(月)に3時間スペシャルで放送され、多くの反響得た「ジェネレーション・チャンプ」。これは各世代のチームに分かれ、世代間のギャップを問題にしたクイズなどで得点を競っていくもので、「自分たちの世代で大ヒットした洋画といえば?」「自分たちの世代の歌姫といえば?」「出てくるとテンションが上がる給食といえば?」など、国民1万人にアンケートをとった結果をもとにしたクイズや、食事・冠婚葬祭などのマナーを正しく理解しているかをチェックするクイズ、各世代が体を使った脳トレ問題に挑戦するコーナーなど、まさに“家族みんなで楽しめる”企画となっている。さらに、番組から派生し現在では年に数回放送される人気特番になった「号外スクープ狙います!」も、今回ゴールデン進出にあたりレギュラー企画化。様々な競技の一流アスリートをスタジオに招き、各シーンの裏側、トレーニングの秘密など“一流だからこそ知っている”、スポーツにまつわるスクープの数々を聞き出していく。また「あのアスリートは今…」と題し、かつてスポーツ界を賑わせた名選手たちが現在なにをしているのか…彼らの“今”を調査し紹介していくコーナーも登場する。中居さんは、「いままでと変わらないスタンスで『ジェネレーション・チャンプ』や『号外スクープ狙います!』など、いろいろな企画をやっていけたらと思っているので、僕自身も楽しみです!」と意気込みを見せ、「『ジェネレーション・チャンプ』はすごく汗をかく企画なので、収録の前日はしっかり睡眠取らなきゃ、と決意しました(笑)」とコメントを寄せた。「中居正広のミになる図書館」は4月期より毎週月曜日20時~テレビ朝日系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年01月28日あっという間に12月。今年一年、お子さんとたくさんおでかけしましたか?わたしは今年の秋に、気になっていた国際子ども図書館に行ってきました。今回は、寒い季節におすすめの国際子ども図書館をおでかけレポートします。ママはうっとり、異世界にいるような素敵な空間♡国際子ども図書館は、子どもの本を集めた国立の児童書専門図書館で、館内は明治時代からそのまま残るレトロレンガ塔と、ガラスの曲線が美しいアーチ棟があります。ルネサンス様式の洋館はまるで外国の宮殿みたいで、とっても素敵場所でした。《レンガ塔は…》レンガ塔の建物は、明治39年に帝国図書館として建てられ、平成12年に国際子ども図書館として生まれ変わりました。吹き抜けの大階段や100年前のシャンデリアなど、まるで100年前にタイムスリップしたみたいです!小さな子どもにもオススメな「子どものへや」には小学生までの子ども向けの絵本や物語・知識の本があって、ゆったり子どもと絵本を楽しめます。こちらには、外国語に翻訳された絵本も置いてあります。週末には「おはなしのへや」にて、子どものためのお話し会をしています。・14時からは、4歳~小学校1年生までのおはなし会・15時からは、小学校2年生~のお話し会・6ヶ月~4歳未満のちいな子どもと楽しめる「ちいさな子どものためのわらべうたと絵本の会は月に1回などのイベントも行っています。《アーチ棟は…》2015年夏に国際子ども図書館新館としてオープンしたばかりの、ガラスの曲線が美しいアーチ棟。ゆるやかに弧を描くデザインは、本をめくるようなイメージで設計されたそうですよ。児童書について研究するための部屋や、講演会・子どものためのイベントなどを行う研修室があります。また、未来に残していく本を保存するため、地下には約65万冊の本が収蔵できる倉庫もあるんだそうです。わたしが気になったのは、わらべうたの本。わらべうたには、昔ながらの生活や日本の心に触れることが出来る要素があります。また、同じ歌詞やリズムを繰り返すことで脳の回路を太くし、推理力、思考力、読解力などの様々な能力伸ばす働きがあると言われているのです。新たな出会いや発見ができるのも、図書館ならではです。絵本で言葉や季節を知り、豊かな心を育む小さい頃から絵本に触れ合うことで、物語から自然にいろいろな事が学べます。絵本を通して、より豊かな心を育むことができるのです。そして、パパママと絵本の世界観を共有することでコミュニケーションが深まり、親子の絆が増していきます。ただ子どもに読み聞かせるのではなく、パパママも子どもと一緒になって、一緒に絵本の世界を楽しみたいですね。どんな絵本を読んだらいいのかな、我が子はどんな絵本が好きなのかな、など迷った時は、図書館がおすすめ。心置きなく、ゆっくり選べますね♡近所の図書館もいいけれど、たまには雰囲気たっぷりの国際子ども図書館におでかけしてみてください!「 国際子ども図書館」年末年始のお休みは、平成28年12月28日(水)~平成29年1月4日(水)
2016年12月26日寄贈された本だけが詰まった本棚には新たな発見がいっぱい!グラススクエアB1階には、地下フロアとは思えないほど明るく開放感のあるスペースが。その一角にズラリと並んだ本は、このスペースの利用者が預けた本ばかり。恵比寿に住む人働く人がそれぞれお気に入りの本を持ち寄って、それらを共有することでコミュニケーションの活性化を図りたい、そんな思いでできたのがこの「common ebisu」です。ジャンルフリーの本は全て無料で借りる事ができます。人と人、そして街を繋ぐ「感想文庫」とイベント寄贈された本には「感想シート」が付けられ、その本を手にした色んな人たちの感想が直筆の文字で綴られています。会期終了後には様々な感想付きで本が寄贈した人へ戻されるというお楽しみも。また、月に4~6回ほど開かれるイベントは主に恵比寿の街に関するものです。これを期に、恵比寿という街の面白さを再発見できそう。さらに、common ebisuの本棚には100枚以上のレコードも所蔵されおり、スタッフに頼めばお気に入りの一枚をかけてくれます。仕事帰りに好きな本と好きな音楽をゆったりソファで楽しむ、そんなアフター5を過ごしてみては?取材・文/藤井ちひろスポット情報スポット名:Common Ebisu住所:東京都渋谷区恵比寿4丁目20(恵比寿ガーデンプレイス内グラススクエアB1F)電話番号:なし
2016年11月17日文化服装学院の文化祭「游於藝(げいにあそぶ)」が、2016年11月3日(木)から5日(土)まで開催される。文化祭中は、図書館の一般開放や特別展示、ワークショップなどを行っており、注目イベントが目白押し。ファッションプレスでは、いくつかのトピックをピックアップして紹介する。文化祭のメイン、毎年2万人の来場者を誇るファッションショー文化祭のメインとなるのは、毎年2万人の来場者を誇るファッションショーだ。2016年は「KIZASU きざす」をテーマに、9つのシーンを設けてショーを披露する。詳細記事はこちら>> 「文化服装学院の16年ファッションショー、文化祭「游於藝」で開催」約33万冊の本が揃う図書館が一般開放に!図書館には、貴重書籍を含めて約33万冊の本を用意。フロア内には11万冊の本がずらりと並んでいる。まず、入口右側にはファッション雑誌のコーナーがある。海外と日本のものをあわせて約1000タイトル近くが並び、過去に刊行されたものもアーカイブ資料として揃う。奥には、デザイナーの自伝やこれまでの作品写真を揃えるデザイナー書架、デザンインスピレーションとなる書籍をセレクトしたビジュアルブックスコーナーなども設置。ここだけでしか出会えない本も多い。また、文化祭期間中は「メンズ古今東西」と題した資料展示を実施。雑誌『ポパイ』が創刊40周年、『メンズノンノ』が創刊30周年など、多くの雑誌が節目を迎えるこの年にふさわしい題材だ。中世から近世にかけては、17~19世紀のヨーロッパ各国や日本で発行された貴重資料を紹介。西洋の軍服や武士和装についての書籍が揃っている。一方、近現代のものについては、海外や日本のメンズファッション誌が展示されており、こちらは実際に手に取って見ることができる。世界でも珍しい資料が揃う文化学園服飾博物館文化学園服飾博物館では、“「衣」を通して世界の文化を知る”をテーマに日本だけでなく、アジアやヨーロッパの様々な衣服や染織物を公開している。また、同館の展示に加えて所蔵品を国内外の美術館・博物館に貸し出すなど、「衣」を通した文化交流にも取り組んでいる。なお、1年を通して世界を網羅できるよう、年間で約4回の展示替えが行われる。現在は「日本人と洋服の150年」展を開催中。江戸時代、西洋文化の影響を受けだしたころの和服や、鹿鳴館時代に登場したバッスルスタイルの貴重なドレスなどが展示される。また、仕立ての教本などの歴史書籍も紹介され、その時代日本人が抱いていた洋服への向き合い方の変遷も追える。昭和後期になると、日本人デザイナー海外進出の先駆けとなったケンゾー(KENZO)はもちろん、イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)、ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)らが登場する。そのほか、本展ではパリコレクションデビュー前のコム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)デザイナー川久保玲の作品も公開されている。文化学園ファッションリソースセンター文化学園ファッションリソースセンターは文化学園大学と文化服装学院の付属機関として1999年に開設。センター内は資料室と企画室の2部門で構成。資料室はテキスタイル・映像・コスチュームの3つに分かれている。文化祭期間中は、各資料室を公開すると同時に学生作品展示販売&ワークショップ「Studio Oeuf 2016」が開催される。テキスタイル資料室は“布地の図書館”。8,000点ほどの生地を取り揃えている。生地見本は、これまでコレクションに実際使用された履歴や産地で分別してデータ保管されいる。これら資料は、色柄のイメージからほしいものを検索して実際に手に取ることが可能だ。また、素材の特徴なども詳細に明記されているので、同時に各生地の特性なども把握することができる。70年余り服飾関連資料を蓄積したコスチューム資料室は、日本唯一のスペース。各時代のアイテムをジャケット、ワンピース、フォーマルといったカテゴリーに分け、時代の流れを追うような形で資料を保管している。また、歴代「装苑賞」受賞作品もここに存在する。そのほか1960年代のシャネル(CHANEL)スーツやバーバリー(BURBERRY)初期のトレンチコートなど貴重資料も揃うため、企業からの来訪者なども多くいるという。映像資料室では、パリコレクションなどファッションを中心とした映像資料を保有している。1946年以降の約15万枚の写真のほか、過去のコレクション映像も実際に見ることができる。F館の地下1階で行われている学生作品展示販売&ワークショップ「Studio Oeuf 2016」では色とりどりの雑貨が販売されている。自由な発想に満ちたデザインは、暮らしに彩りを添えてくれそうだ。Ⅱ部ファッションショー「△+□=○ みんなのさんすう」それぞれの個性が際立つⅡ部(夜間部)のファッションショー。テーマは「△+□=○ みんなのさんすう」。Ⅰ部のファッションショーより規模は小さいものの、音楽や照明などの演出を全て学生が手掛けるという点は同じ。合計100体を超えるルックが登場するランウェイはポップから、ストリート、クラシック、エレガントまで多様なムードに移り変わり、全員の個性をプラスしていくことで観客を楽しませる。学生たちのクリエーションを肌で感じられる展示それぞれの館内では、各科に分かれて学生たちが自分たちのクリエーションを発表している。例えば、D館地下1階にあるコンピューターニット実習室のニットデザイン科の生徒たちによる展示。ここでは実際に授業で用いている機械を使って製作したバッグやポケットティッシュケースなどを景品とした、くじ引きを行っている。なお、これら機械は実際に工場でも使われているもの。同校ではプロが用いている機械すべて揃え、より実践的な授業ができるように設備が整えられている。開催概要文化服装学院 文化祭「游於藝(げいにあそぶ)」開催日:2016年11月3日(木)~5日(土)場所:文化服装学院住所:東京都渋谷区代々木3-22-1
2016年11月06日松任谷由実の3年ぶりのニューアルバム「宇宙図書館」が2016年11月2日(水)発売される。前作「POP CLASSICO」以来3年ぶり38作目となるオリジナルアルバム「宇宙図書館」。現在放映中のフジテレビ系木曜劇場「Chef~三ツ星の給食~」主題歌「Smile for me」を始め、映画「リトルプリンス 星の王子さまと私」の日本語吹き替え版主題歌「気づかず過ぎた初恋」などを含む全12曲が収録されている。ジャケットデザインは前作に引き続き、アート・ディレクター森本千絵が担当。ミュージックビデオや特典映像、ハイレゾ音源を収録したBlu-rayとアナログ盤2枚を封入した豪華完全限定盤、DVD付きの初回限定盤、CDのみの通常盤の3仕様が発売される。また「Smile for me」のデュエットバーション「Smile for me 松任谷由実 with 天海祐希」が、2016年11月3日(木・祝)放送のドラマで放映される予定。この2人のレコーディング映像もドラマ最終回までの期間限定でYouTubeにて公開される。【詳細】松任谷由実 38th Album「宇宙図書館」発売日:2016年11月2日(水)収録曲:1.宇宙図書館2.残火3.Sillage~シアージュ4.AVALON5.あなたに会う旅6.星になったふたり7.月までひとっ飛び8.Smile for me9.私の心の中の地図10.君(と僕)のBIRTHDAY11.気づかず過ぎた初恋 (Extra.Winter.Version)12.GREY価格:■豪華完全限定盤CD+Blu-ray+2LP UPCH-29229 12,960円(税込)・Blu-ray:ハイレゾ音源(アルバム全12曲96KHz/24bit)・Music Video「宇宙図書館」・特典映像「Dialogue of Biblioteca Espacial」■初回限定盤CD+DVD UPCH-29230 4,104円(税込)・DVD:Music Video「宇宙図書館」・スペシャルパッケージ仕様■通常盤CD UPCH-UPCH-20431 3,456円(税込)CD:12曲※全アイテム共通でツアーチケット先行応募抽選シリアルナンバー封入*通常盤は初回生産分のみ封入
2016年11月05日主演に小芝風花を迎え贈る映画『天使のいる図書館』。この度、本作の新たなキャストとして、横浜流星、森本レオ、香川京子の出演が明らかになった。本作は、奈良県の葛城地域に実際にある図書館を舞台にした物語。新人司書のさくら(小芝風花)が、図書館に来た老婦人の“ある願い”を叶えることで、地域の歴史や文化を理解しそこで出会う様々な人々との交流を通して、人間的に成長していくという心温まるストーリーだ。メガホンを取るのは、映画『桜ノ雨』のウエダアツシ。脚本には『百瀬、こっちを向いて。』の狗飼恭子が名を連ねる。主人公の新人司書・吉井さくらを演じる小芝さんは、自身初映画となる『魔女の宅急便』で主演を務め、同作で「第57回ブルーリボン賞」の新人賞を受賞した新星女優。NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」ほかドラマに出演するほか、舞台・ラジオ・バラエティ番組など、その活躍の場を広げている。今回出演が明らかになった横浜さんが演じるのは、さくらがある願いを叶える老婦人・芦高礼子の孫、幸介役。「烈車戦隊トッキュウジャー」で人気を博し、今年だけでも映画『オオカミ少女と黒王子』『全員、片想い』など映画5本に出演。10月期の新ドラマ「潜入捜査アイドル・刑事ダンス」のにも出演するなど、いま最も注目を集める若手俳優のひとりだ。そんな彼が、本作ではさくらの相手役という重要な役どころとなる人物を演じる。そして、主人公・さくらに出会い“あるお願い”をすることでさくらと心を通わせていく芦高礼子役には、昭和を代表する名女優として知られる香川さん。映画『東京物語』や『近松物語』など、日本映画史に残る名作に数多く出演。本作では、さくらと共に葛城地域をまわり、過去を回想し、想いを馳せるという役どころを演じる。さらに、さくらが勤める図書館に嘱託の職員として勤務する田中草一朗役に、俳優・ナレーターとして長年に渡り活躍する森本さん。田中は、物静かでさくらたち図書館職員を温かく見守る傍ら、過去に起こったある出来事によって心に傷を抱えるという役どころだ。いずれも物語で重要な役どころとなる3人。いま注目の若手俳優陣とベテラン陣が共演することでどんな化学変化が起こるのか楽しみだ。『天使のいる図書館』は2017年春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年10月03日台風も過ぎ去り本格的に秋の風を感じる今日この頃。読書の秋にはおしゃれカフェではなく広々とした図書館でゆったりとした時を過ごすのも良さそう。もちろん、おしゃれも忘れずにね!リブニット×台形スカートでGood Girl秋になるとGood Girlな気分になるのはなぜだろう?膝丈スカートにキュッと首元に巻いたスカーフで優等生の完成。ヒールを履いても届かない棚の本は、後ろに待機しているはずの王子様にとってもらって。ポップコーンワンピでCute Girl本を抱える姿だって計算づくしのポップコーンガール。ゆるっとしたシルエットのニットワンピースにカジュアルなデニムとスニーカーを合わせて、ギャップで勝負。ふわふわのニットなら居眠りしても気持ちいいから図書館に最適! イラストコーデはこちら:*オフショルコーデ*太ベルト活用コーデ*ピンクコーデ*猫柄コーデ*ベージュコーデ *東コレ秋冬トレンドイラストアイテムはこちら:*ベルトバッグがきてる!*ミニミニバッグ illustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2016年09月23日(Photo by UMassAmherst)図書館は「本を借りるための場所」。 そんな常識が、コペンハーゲンで打ち破られ、世界中に広まっている。 そこで借りられるのは本じゃない。 人だ。 作られた「お涙頂戴ストーリー」を消費し続ける社会
2016年09月07日