夫に浮気される側の正妻を主人公に“正妻と夫婦愛の正義”を描く、仲里依紗主演の新金曜ナイトドラマ「ホリデイラブ」。この度、本作で謎の女役として登場する壇蜜が、劇中で披露するタロット占いのシーンに備え、カリスマ占い師・ステラ薫子から直々に個別指導を受けたことが分かった。■壇蜜、カリスマ占い師・ステラ薫子から直接指導!漫画「ホリデイラブ~夫婦間恋愛~」(原作:こやまゆかり/漫画:草壁エリザ)をドラマ化する本作。サレ妻主人公・高森杏寿を仲さん、その夫・純平を塚本高史が演じるほか、中村倫也、山田裕貴、壇蜜さん、平岡祐太らが出演。新たな切り口で描く不倫ドラマとして話題だ。その中で、主人公・杏寿に「ご主人以外の男性から見たら、あなたは十分、素敵な女性よ。あなたとご主人…ツインソウルだといいのだけど」と怪しい言葉を投げかけ、心をざわめかせる謎の女、坂口麗華を演じるのが壇蜜さん。彼女は、霊的能力が高い女性という役柄のため、劇中でもタロット占いをするシーンが登場するのだが、壇蜜さん自身はこれまでタロット占いの経験はなく、超初心者。そんな壇蜜さんのために今回協力したのが、「王妃占い」やドラマ「魔王」のオリジナル・タロットカードなどで有名なカリスマ占い師・ステラ氏。■ハプニングもありつつも腕前をステラ氏が絶賛今回壇蜜さんが直々に伝授されたのは、専用クロスの上で扇型に広げた78枚のカードから1枚を選び、そこに描かれた絵が意味するメッセージを読み取る方法だ。カードを広げる際、付け爪が邪魔で上手く広げられない上、うっかり付け爪が取れてしまうというハプニングにも見舞われて苦戦するも、練習わずか5回目にしてステラ氏から「うまい、素敵!」と言わせるほどに上達。ステラ氏は「最初はどうなるかと思ったけど(笑)すごく上手です!カードを広げるときに手でパワーを注入するのが一番大事なんですけど、それがちゃんとできている!!」と絶賛。壇蜜さんは「緊張したなぁ…!先生のカードを借りてるから、できたんだと思います。これが新品だったら、誰の力も借りられなかったと思う」と、やってみた感想を語った。そんな言葉を聞いたステラ氏は、「ドラマでもこれを使って!」と自らがいつも使っているタロットカードと専用クロスを壇蜜さんに贈呈する嬉しいサプライズも。■壇蜜の今年の運勢は…またタロット指導の最中には、なんとステラ氏が壇蜜さんの今年の運勢を占う場面も!タロット占いでは、具体的な質問を念じて引いたカードから、答えを導き出すということで、「この先、食べていけるのか…資金繰りがいま一番の懸念材料」という壇蜜さんは、「どうやったら食べていけるか?」という質問をカードに問いかけることに。最初に選んだのは「旅立ち」という意味のカード。「あなたの新しいキャラ、いままでのスタイルじゃない道が出来ます。すでに何か来てるはずですよ!」とステラ氏。すると、壇蜜さんは驚きながら「去年から連載執筆の仕事が増えていて、実は執筆の仕事をプラスしていいのか迷っているんです」と告白。さらにもう1枚、「カップの10」というカードを選んだ壇蜜さん。「これは“成就”という意味。“旅立ち”に続いて“成就”ということは、あなたのやったことがすべて花開くということなの。絶対に(執筆の仕事は)やった方がいい。そこから、いろんな能力が出てきますよ!」とステラ氏は力強く宣言。ステラ氏曰く、壇蜜さんは4か月前から人生の転換期に入っていると言い、「特に2か月後…3月が中核になって、ものすごいパワーになるから、そこで頑張らないとダメよ!」とアドバイスもされていた。金曜ナイトドラマ「ホリデイラブ」は1月26日(金)より毎週金曜日23時15分~テレビ朝日にて放送(※一部地域を除く)。(cinemacafe.net)
2018年01月13日『監獄のお姫さま』第9話のレビュー・あらすじ■『監獄のお姫さま』最終話あらすじ爆笑ヨーグルト姫事件の実行犯と思われるプリンス(ナリット)を問い詰めるふたば(満島ひかり)たち。殺人を依頼したのは吾郎(伊勢谷友介)だと白状させたいが、プリンスは頑なに「しのぶに頼まれて俺がやった」としか言わない。そんな状況を見て吾郎は取引を持ちかける。今降参すれば拉致したことについては罪を問わない、被害届も出さないから解放しろ、と。しかし、開放されるや否や吾郎は被害届を提出。カヨ(小泉今日子)たちは捕まってしまう。一方、のぶりんこと検事の長谷川(塚本高史)は助手の今池(上川周作)と共に沖縄へ。事件当時、しのぶ(夏帆)と吾郎(伊勢谷友介)がパラセーリングを申し込んでいたボートハウスで事件の証拠となる事実を掴む。それが決め手となり、吾郎は逮捕。被害届も妻・晴海(乙葉)の説得で被害届も取り下げられ、カヨたちは無事釈放。そして、いよいよ吾郎の裁判が始まる……。■『監獄のお姫さま』最終話感想 - イケメン社長と決着をつける日最終話、ついに吾郎の罪がすべて明らかになる。のぶりんが沖縄でつかんできた証拠によって次々とボロが出てくる。証拠になったのはパラセーリングの際にヘルメットについていたカメラの映像。プリンスはボート屋のスタッフで、吾郎はしのぶがパラセーリングをしている際に凶器となったナイフをプリンスに触らせ、「これでやってもやらなくても犯人はお前だ」と言う。カメラにはまるっと殺人依頼の瞬間が映っていて、それが証拠となった。なぜそれが証拠になることに吾郎は気づかなかったのか、警察にそのカメラの映像は提出されなかったのか、という謎はあるけれど、それによって吾郎は罪を認めた。もちろん吾郎がそれで黙っているはずもない。捕まるのが避けられないのなら、情状酌量を狙おうと企てるが、ボロが出てしまい、殺人教唆ではなく実行犯だということも明らかになる。ずっとぽわんとして、大丈夫、役に立ちます?というか、検事なのにもしかしてバカなの、のぶりんは……と思っていたのに、のぶりんバカじゃなかった。最後の最後で証拠を掴み、裁判でもビシッとキメた(それでも途中でポカをしたが、それが吾郎にボロを出させる結果となった)。吾郎は裁かれることになり、しのぶは刑務所から出てくる。それぞれが穏やかなこれから、を歩み出した。吾郎の罪と過去が明らかになり、スカッとするのは事実。第1話で何かに驚いたように飛び起きている吾郎だったけど、毎日うなされていた、という晴海。罪を認めて、これで今夜からぐっすり眠れますね、と涙ぐむ。クズな男だったけど、元恋人を殺し、婚約者に罪をかぶせた事実はさすがに心に影を落としていたのだ。1話で吾郎はこう言う。「失いたいたくないもの、家族、信頼できる部下、慈悲の心。それ以外は執着しません。マンションも車もお金も女性も社長という今の地位も。だってもともとなかったものだったから。むしろなくしたらラッキー。もう一度手にいれられる喜びを味わえるのだから」。社長になりたくて犯した罪ですべてを失った。もう一度手に入れられる可能性も、ない。刑務所の中でも、アジトでも、常にわちゃわちゃしていた“おばさん”たち。おばさん、というと悪口に聞こえるけれど、カヨたちはかわいかったし、ステキだった。いや、登場する全ての女性がステキだった。ふんわりとした雰囲気の晴海も強い芯を持った女性だった。吾郎の全てが明らかになっても、膝をつくことはなかった。男に泣かされ、翻弄された過去はあったけれど、結果、最大の敵であったイケメンの悪い社長を倒すことになったおばさんたち。特別な能力があったわけじゃない。あったのは勇気とおせっかい。この事件が終わったらカヨにプロポーズする!と宣言していたのぶりん。「どんなに若くてかわいい子もいずれはおばさんになる。でもかわいいおばさんはもうおばさんにならない」というセリフに膝を打った。おばさんにはなりたくないなあ、と多くの女性は思う。でも、ただのおばさんじゃなくて、かわいいおばさんなら目指してみようじゃないか。そんなことを思わせてくれる作品だった。■『監獄のお姫さま』作品概要女子刑務所の中で生きる、罪を犯した5人の女たち、罪を憎むひとりの女性刑務官――女たちによる群像劇。器用とは言えない人間たちの切なさや悲しさを、時に笑えて、時に泣ける物語として、脚本家・宮藤官九郎が描く。「人はなぜ生きるのか」「幸せとはなにか」「人と人との絆とはなにか」。そんな普遍的なテーマを面白く、明るく、そして深く問いかける、これまでにない「クライムエンターテインメント」に仕上がった作品。最終話12月19日(火)夜10:00〜放送分■『監獄のお姫さま』キャスト小泉今日子満島ひかり坂井真紀森下愛子菅野美穂伊勢谷友介夏帆塚本高史猫背椿乙葉神尾楓珠池田成志ほか
2017年12月20日主演・小泉今日子、脚本・宮藤官九郎、主題歌・安室奈美恵、豪華布陣で放送されたドラマ「監獄のお姫さま」が12月19日(火)の放送でフィナーレを迎えた。“クドカン”作品らしい見事な伏線回収やまさかのゲスト、主演級キャストの演技合戦にネット上が大きく沸いている。本作は小泉さんのほか満島ひかり、坂井真紀、夏帆、森下愛子、菅野美穂、伊勢谷友介らが出演。罪を犯した5人の女たちと罪を憎む1人の女刑務官が冤罪を晴らす為、イケメン社長を誘拐。2017年現在と過去のストーリーが並行して進行する展開や、細かく張り巡らされた伏線など、宮藤さんならではの魅力が詰まった“おばさん犯罪エンターテインメント”だった。※以下、ネタバレを含みますのでご注意ください最終回はカヨ(小泉さん)たちが吾郎(伊勢谷さん)を解放するのだが、吾郎は約束を破り被害届は提出。カヨたちは再び逮捕されてしまう。しかし長谷川 (塚本高史) と助手の 今池 (上川周作)が沖縄で“爆笑ヨーグルト姫事件”の真相を掴んだことで、今度は吾郎が逮捕されてしまい、裁判で墓穴を掘った吾郎は自分がユキ(雛形あきこ)を殺害した実行犯であることを明かし、しのぶ(夏帆さん)は釈放。実の子である勇介と再会する…というストーリーだった。ついに本物の法廷で裁かれることになった吾郎だが、その“クズぶり”に放送中からSNSは荒れ気味。「吾郎マジモンのやばい奴だわ」「最高にゴミクズだなぁ」などの声と共に「伊勢谷さん一人で計何役こなしたの」「おばさん全員分の相手役に加え、最終回では自らの父親役までこなしてしまうとはあっぱれ」「伊勢谷の七変化面白かった」など本作でメインの板橋吾郎のほか、何役ものキャラクターを演じ分けた伊勢谷さんの熱演を評価するツイートが続々と投稿。また多くの伏線が見事に回収されていった宮藤さんの脚本には「宮藤官九郎が作る話の展開がお見事過ぎて唸る」「今までただ悪ふざけしてるだけかと思ったことも伏線だったり、本当に面白いわ~」などといった反応が多数。そして「ちゃんと演技ができる人たちが集まると、かけ算でよい作品ができあがるというよい例」「おもしろかった 久々にドラマに熱中した」「エンターテイメントな人間ドラマとして極上」「綺麗に終わったから、悔いはない。けど最終話は何度も見返したい」と作品自体を絶賛する声が大量にタイムラインをにぎわせ続けている。(笠緒)
2017年12月19日『監獄のお姫さま』第8話のレビュー・あらすじ■『監獄のお姫さま』第9話あらすじ出所したカヨ(小泉今日子)は美容院で働き始めた。スマホも手に入れ、千夏(菅野美穂)たちと連絡を取るために約束していたメールアドレスも登録する。が、千夏たちからは連絡はない。カヨが出所したあとの「自立と再生の女子刑務所」ではしのぶ(夏帆)はいじめを受けつつも、粛々と日々を過ごしていた。そんなしのぶの姿を見ていたふたば(満島ひかり)は、勇介に会わせようとしのぶの母・民世に手紙を出す。しかし、それが結果的にしのぶを追い詰めることになってしまう。出所した面々は少しずつ、娑婆での日常を取り戻していた。そんな2017年のある日。悠里(猫背椿)が店長を務め、カヨも働く美容院にふたばがやってくる。ふたばは特に何も語ることなく、カットを終えると去っていったが、それは“召集”の合図だった。■『監獄のお姫さま』第9話感想 - 明らかになる誘拐の一部始終、そして事件の真実第1話で突然誘拐された板橋吾郎(伊勢谷友介)。なぜ誘拐されたのか、その理由がカヨたちの刑務所での時間を追いながらようやく紐解かれてきた。今回、誘拐シーンの裏側が見せられたことによって、どうしてあのようなミスがあったのか、なぜここにこの人がいたのかなど、引っかかっていた部分がスッキリした。第9話を観てから第1話を観直すと納得する部分が多い。もちろん、初回だけではなく、これまでの伏線が一気に回収されていくのは、観ていてとても気持ちが良い。カヨが刑務所に行く電車の中で会った親子に出所後に再会し、子どもの成長を見て時間の流れを感じる、とか。今まで伊勢谷友介さんが女性陣の回想にいろいろな役で出演していたけれど、今回は千夏がユキ(吾郎の恋人)に憑依するシーンのためにあったのだなあ、とか。小ネタやいろんなドラマのオマージュが入っているのに、ワクワクするのはもちろんのことだけれど、何しろ女性陣がぐんぐん魅力的になってきていて目が離せない。同時にそれぞれに深く関わる男性たちのダメな感じがなんとも。明美(森下愛子)の旦那さんが看護師さんにデレデレしていても「うん、そうか……」となるのはキャスティングのおかげなのかもしれないが。カヨの旦那は自分のしてきたことを棚上げしてよく言えたもんだよ、という話だし、洋子がハマッていた2.5次元俳優もなかなかのものだし、千夏の父親も然り。もちろん、最たるものは吾郎なわけだ。「歴史が証明している。殿と本妻の間に子どもが生まれなかったら、側室が産む」。しのぶのもとに面会にやってきた吾郎の言葉は本音なのか、わざとなのかわからないけれど、現代において聞くとなんともえげつないセリフである。女性たちの前では紳士的で男前だった吾郎の表情が、情けないくらいに歪んでいくのがなんともリアル。おばさんたちの犯罪は不完全犯罪だけれど、吾郎は自分の犯罪は完全犯罪だと疑っていないようにも見える。絶対の自信があったのに、それが破られていくのはやはり不安なものなのだろう。吾郎はほぼ罪を認めたようなものだけれど、証拠がないと言う。一方でのぶりんこと長谷川(塚本高史)が何かに気がついたのか、爆笑ヨーグルト事件が起こった沖縄に行く、と言い出す。何か証拠を見つけるのか。作中では吾郎の妻・晴海(乙葉)もいる状態でプレ裁判が行われている。ふたばが裁判開始前に「容疑者確保から6時間42分です」と時計を見ながら言う。吾郎は「なんだ、2~3カ月経ったような気がするよ」と答える。10月17日の第1話放送からもうすぐ3カ月。ついに来週、決着だ。■『監獄のお姫さま』作品概要女子刑務所の中で生きる、罪を犯した5人の女たち、罪を憎むひとりの女性刑務官――女たちによる群像劇。器用とは言えない人間たちの切なさや悲しさを、時に笑えて、時に泣ける物語として、脚本家・宮藤官九郎が描く。「人はなぜ生きるのか」「幸せとはなにか」「人と人との絆とはなにか」。そんな普遍的なテーマを面白く、明るく、そして深く問いかける、これまでにない「クライムエンターテインメント」に仕上がった作品。第9話12月12日(火)夜10:00〜放送分■『監獄のお姫さま』キャスト小泉今日子満島ひかり坂井真紀森下愛子菅野美穂伊勢谷友介夏帆塚本高史猫背椿乙葉神尾楓珠池田成志ほか
2017年12月13日漫画「ホリデイラブ~夫婦間恋愛~」(原作:こやまゆかり/漫画:草壁エリザ)を、仲里依紗主演で2018年1月期にドラマ化する金曜ナイトドラマ「ホリデイラブ」。この度、仲さんの夫役を塚本高史が演じるほか、中村倫也、山田裕貴、壇蜜、平岡祐太ら共演者が発表され、あわせてキービジュアルも公開された。本作は、夫に浮気される側の正妻を主人公に据え、“正妻と夫婦愛の正義”を描く異色の夫婦愛ドラマ。■塚本高史が“サレ妻”仲里依紗の夫役!“夫婦再構築”を目指して正々堂々と戦う共感度200%のサレ妻主人公・高森杏寿(仲さん)の夫で、妻子を東京に残し名古屋に単身赴任中、里奈の誘惑に負けてしまう高森純平を演じるのは、猟奇的な役から好青年まで幅広い役を見事に演じ切る実力派俳優・塚本高史。誠実でありながらも、“浮気という名の誘惑に負けてしまった男”純平を、プライベートでは愛妻家として名高い塚本さんがどう演じるのか?台本を読み、「一瞬の魔が差したせいで壊れてくのは怖い」と感想を語った塚本さん。仲さんとは今回が初共演だそうで、「ポスター撮影で数時間ご一緒したときは、凛とした印象を受けました」と明かし、「そんな仲さん演じる杏寿ら、家族のことが大好きな純平は、現時点では本当に真面目で優しい人。一瞬の魔さえ差さなければ、幸せだったのに…かわいそう…。さすがに魔が差すところには共感できませんが(笑)家族が大好きなところは自分自身も同じ。演じるにあたっては、悪気のない優しさの中に男気もにじませながら、男性からも会社の後輩からも好かれる雰囲気を出したいです」と意気込んでいる。■仲&塚本夫婦の脅威! 中村倫也&松本まりかが熱演さらに、高森夫婦の“脅威”となる井筒里奈&渡夫婦役として、中村倫也&松本まりかをキャスティング。純平の単身赴任先で一緒に働く女子事務員・里奈を、舞台や声優など幅広く活動する松本さん。ゆるフワ系の男が放っておかないタイプで、純平を運命の相手だと信じ込み、自分のモノにすべくあの手この手で純平に近づいていく。また、一見エリートだが独占欲が強いパワハラ夫・渡を、「お義父さんと呼ばせて」「伊藤くん A to E」の中村さんが鬼気迫る演技で立体化する。「原作にないオリジナル要素も加わり、膨らみのある作品になりそう」と明かす中村さん。「僕が演じる井筒渡はパワハラなのかモラハラなのか…いずれにせよ“理由”はあるはずです。まずはそこの部分を丁寧に探って行きたいな、と。その結果、エッジが効いた感情表現をする役になったら面白いなと思っています。演じるにあたっては水と炎なのか、相反するものが同居するキャラクターにしたいなと考えています」とすでに自身の中でキャラクターを作りこんでいる様子。一方松本さんは「里奈は怖いくらい純真で真っ直ぐで一途。自分の感覚に一切の疑いがない。杏寿と同じように、里奈もまた運命の人と出逢い、とてつもなく愛してしまった。その心理はとても理解できます」とキャラクターに共感している。■山田裕貴&壇蜜&平岡祐太らは主人公を支え、時に翻弄…!?さらに主人公を取り囲む、時に頼もしく、時に怪しげな人物たちも決定。杏寿に接近する正体不明の男・黒井由伸を、『HiGH&LOW』シリーズでも話題を呼んだ山田裕貴。杏寿の新規客で、心をざわめかせる霊的能力の強い謎の女・坂口麗華を壇蜜。杏寿の親友で良き相談相手・春田龍馬を「スペシャリスト」「東京タラレバ娘」の平岡祐太。主人公に男女を超えた友愛の情を抱くという、ドラマ唯一のオリジナルキャラクターだ。そのほか、純平の後輩社員で里奈に一目惚れする小泉駿役を飯島寛騎、同じく純平の後輩社員・一ノ瀬真人役を岡田龍太郎、杏寿の姉・橘亜沙美役を三津谷葉子。今後の活躍が大いに期待されるキャストが参加する。<キャストコメント>■山田裕貴:あるテレビ番組の調査で、世の女性がしたいことの1位が“不倫”だったんです。高校生の頃から付き合って結婚した両親のもと、“夫婦だけじゃなく、仲間、恋人、繋がりというモノ”を人一倍信じる、信じようとする人間に育った自分としては、この結果は本当に衝撃でした。そんな中で出合ったこの作品は、不倫をしてしまったからこその罪悪感、葛藤、苦しみが色濃く描かれていて…。一味も二味も違うと感じました。旦那さんともすごく仲のいい印象のある仲さんは、杏寿という役にピッタリだと思います。黒井役を頂いたときは「ついにこういう役が来たか…」と(笑)主人公を惑わせる役=視聴者の皆さん全員を魅了する役でもあると思うので、非常に難しさを感じています。謎の男、正体不明の男というワードからはミステリアスというイメージが浮かびますが…黒井自身の素直さと、相手に笑ってほしくて言うジョークみたいなモノはどこか僕とも重なりますし、このドラマで一番悲しい男になればいいなと願っています。皆さんにはこのドラマを通し、いまそばにいてくれる人の大切さを感じていただきたいです。■壇蜜:不倫モノ、YESドラマ化、NOタッチ。主演の仲さんには、愛らしく清らかな方(しかもグラマー)という印象を持っています。私が演じるのはそんな仲さんが演じる杏寿に揺れるキッカケを作る女。非現実な世界の入り口にはちゃんと水先案内人がいて、麗華はその務めを果たす自己完結の女性なのだと思いました。自己完結人間特有の「どこも見ていない目」をするよう心がけたいと思います。世の悩める夫婦の皆さん、悩めることは幸せです。悩めるほど「その手に色々なものを持っている」ことですから。■平岡祐太:「ホリデイラブ」は新しい切り口の不倫ドラマだと思います。原作マンガを読んでいても、何度も胸が引き裂かれそうになります。とても恐ろしい内容でした。僕が演じる春田龍馬はとても中性的なタイプで、極端に言えば博愛。何より仲さんとの雰囲気が大切だと思います。仲さんはすごく気合の入っていそうな人というイメージがありますが、相手を知るためにも、まずは仲さんのインスタをフォローするところから始めたいと思います(笑)まだ結婚も経験していないので説得力はないかもしれませんが…夫婦というものは些細なことにも感謝があれば幸せでいられるのでは――そう信じて、全力でこの作品に臨みたいです。■飯島寛騎:本を読んで、不倫は日常に潜む誰にでも起こりうる罠であるように感じました。携帯電話を使ってバレないように…と、いかにも現代であり得そうな妙なリアルさがあるのが印象的でした。よくないことではあるけど、この作品を通して、今までに想像できない恋愛表現もできるのではないでしょうか?新感覚の不倫ドラマということで、皆様に新たな刺激と感覚をお伝えできるよう、微力ながら頑張ります!■岡田龍太郎:原作を読ませていただいたとき、夫婦への共感からページをめくるときに声が出てしまうこともありました。夫婦間の愛を応援せずにいられない、素敵な作品に携われることを嬉しく思います。不倫に揺れながらも愛に溢れる夫婦の物語に、伴侶のいる方はもちろん、そうでない方でも共感すること間違いなしだと思います。僕が演じる一ノ瀬は建築に携わるガサツな男でありながら、慕っている上司の不倫疑惑に動揺するという繊細さも持っています。彼の人間らしさに共感してもらえるよう、精一杯演じていきたいと思います。飯島寛騎さん演じる小泉駿と対照的な性格を感じてもらえるよう頑張ります!金曜ナイトドラマ「ホリデイラブ」は2018年1月、毎週金曜日23時15分~テレビ朝日にて放送予定(※一部地域を除く)。(cinemacafe.net)
2017年12月09日『監獄のお姫さま』第7話のレビュー・あらすじ■『監獄のお姫さま』第8話あらすじ2014年、自立と再生の女子刑務所。カヨ(小泉今日子)は千夏(菅野美穂)やしのぶ(夏帆)たちと板橋吾郎(伊勢谷友介)への復讐計画を立てつつも、美容資格国家試験に合格。所内にある「つぐない美容院」で働き始める。長谷川(塚本高史)が来店。久しぶりにアクリル板のない場所で会えることから、テンションの上がるふたり。幸せな時間を過ごすが、それもつかの間。長谷川が帰ったあと若井(満島ひかり)がカヨの元へとやってくる。カヨの復讐ノートを手にして。そして千夏(菅野美穂)、明美(森下愛子)らは仮釈放のときを迎えて刑務所を出ていく。2017年12月24日。アジトのガレージには吾郎と千夏のふたりきり。吾郎は結束バンドを外すように千夏に懇願。その様子を隠れて観察するカヨたち。さらに、そこに若井は吾郎の妻・晴海(乙葉)を連れて戻ってくるのだった――。■『監獄のお姫さま』第8話感想 - 「戻ってくるな」は刑務官の母性今までに比べて、なんだか「動」より「静」な印象があった(千夏は踊るし、にゃんこスターやるし、毎度激しいけれど)。その印象が強かったのは、カヨの釈放前教育のシーンがあったからかもしれない。そんなに長くはないけれど、ずん、と胸に来るものがあった。カヨの釈前教育に当たるのは若井。復讐ノートの存在があったため、若井が担当するという条件付きでカヨの仮釈放は認められていた。釈前教育の最後の日、若井はカヨに自分の気持ちを打ち明ける。犯罪者は裏切るし、期待もしない。でも、カヨに対しては特別な気持ちを抱いていた若井。いい奴だってことは復讐ノートを見てわかった。嫌いじゃない。だから、没収した復讐ノートは返せない。好きだから、もう会いたくない。つまり再犯で捕まってほしくない。年齢関係なく、受刑者に母性のようなものを抱くことがある、と語っていた若井。諭すようにカヨに言うのは「刑務官として」ではなく「母親として」だった。しんみり終わりそうなところに、BGMに松尾和子の『再会』が流れて、これはひょっとして感動していいのか悪いのかわからず、ふんわりとした気持ちになってしまったけれど。刑務所という閉ざされた世界の中で女ばかりで過ごす。年齢関係なく、とても純粋に「女」に戻るのかもしれない。娑婆に戻ったら復讐のことなんて忘れる。言ってみれば、ほかに考えることがないから、そんな計画が思いつくのだと。塀の内側が心穏やかに過ごせる場所とは言わないけれど、外側よりはずっと「余計なもの」がない場所だ。ここ数回で、釈放・仮釈放で刑務所を出ていく姿が映し出されたけれど、その別れのシーンはとても情熱的で、少し滑稽にさえ見える。特別な場所で過ごした「仲間」に対して抱く想いは自然と熱いものになる。女の友情云々、というけれど、「復讐」と「憎しみ」という楔があったから、あれほど別れのシーンが印象的になるのだろうか。ほかの作品で観るよりも、『監獄のお姫さま』での刑務所シーンはポップだ。それでもやはりいい空間だとは思わない。当たり前と言えば当たり前なのだけれど。閉ざされた世界で培われた憎しみと友情。実行された吾郎への復讐計画はゆがんだものなのか。若井が言うように、娑婆に出ても復讐を忘れなかった理由はなんなのか。次回はいよいよ若井が復讐計画に加担した理由が明らかにされるらしい。妻・晴海もいる中で吾郎はついに膝をつくことになるのだろうか。■『監獄のお姫さま』作品概要女子刑務所の中で生きる、罪を犯した5人の女たち、罪を憎むひとりの女性刑務官――女たちによる群像劇。器用とは言えない人間たちの切なさや悲しさを、時に笑えて、時に泣ける物語として、脚本家・宮藤官九郎が描く。「人はなぜ生きるのか」「幸せとはなにか」「人と人との絆とはなにか」。そんな普遍的なテーマを面白く、明るく、そして深く問いかける、これまでにない「クライムエンターテインメント」に仕上がった作品。第8話12月5日(火)夜10:00〜放送分■『監獄のお姫さま』キャスト小泉今日子満島ひかり坂井真紀森下愛子菅野美穂伊勢谷友介夏帆塚本高史猫背椿乙葉神尾楓珠池田成志ほか
2017年12月06日『監獄のお姫さま』第6話のレビュー・あらすじ■『監獄のお姫様』第7話あらすじ(ネタバレあり)2014年、自立と再生の女子刑務所。タキシード姿で現れた担当検事の長谷川(塚本高史)に、交際を申し込まれるカヨ(小泉今日子)。そんななか、雑居房では吾郎捕獲作戦会議が始まる。なかなか具体的な計画には発展しないものの、復讐計画を実行するために、カヨたちは資格取得に向けて懸命に励む。一方、2017年。吾郎(伊勢谷友介)誘拐について尋問を受けるふたば(満島ひかり)は、カヨたちのあだ名をばらすなど嘘と真実を混ぜて話す。その場をしのいだものの、吾郎の妻・晴海(乙葉)はふたばに疑惑の視線を投げかけていた。アジトでは、洋子(坂井真紀)が服役した理由、刑期満了までの話を語り始める。同室で一番古株だった洋子の罪とは。そして、カヨたちの間にはわかばが裏切っているのでは、という疑惑も持ち上がり……。■『監獄のお姫さま』第7話感想 - 一体誰が真犯人なのか頭が混乱してきた7話まで明かされなかった女優こと洋子の過去。2.5次元俳優にハマり、ストーカーをして月100万円以上をつぎ込んでいた。その資金を稼ぐために結婚詐欺をして刑期7年。洋子がハマッていたミュージカルは『行け!面!胴!』。主人公の決めゼリフは「俺の手拭い、欲しい人!」。殺人や放火ではなさそうだな、と思っていたけど、ある意味で一番ヤバい人だった。出所後、ストーカーしていた主演俳優がまだ下北沢でひっそりと続けていると聞いて再び観にいくが、まったくときめかない。結婚して今はヒモ状態。さらにはファンに手を出そうとする。下北沢の小劇場というのが、なんともリアルというか。ストーカーしていたころの主演俳優は伊勢谷勇介さんだったのに、出所後にはAMEMIYAさんになっているのも、冷めたあとの現実はこれか、とため息が漏れた。「勝手に好きになって勝手に飽きやがって!」という俳優のセリフがなんとも沁みる。……とつい洋子の過去に気を取られてしまっていたけど、2017年は不穏な空気が漂い始めている。ふたばが裏切っているのでは、と疑念を抱き始める面々。わかば誘拐事件のニュースを見てなぜふんわりと微笑んでいたのか。そんなふたばに晴海は真相を知っているのでは、と迫る。長谷川は獄中交際をカヨに申し込んでいたけど、今はこれと言って深い関係のようにも見えない(1話ではカヨのことを久しぶりに思い出した、という様子だった)。平然とカヨたちと一緒にいるけど、捕まってしまったら……。偶然、カヨの復讐もとい復習ノートを見つけたわかば。その内容をコピーしている様子は何とも不気味だったけど、何を思っていたのか。そもそもわかばが復讐計画に加担(むしろ主に計画を立てた)のはなぜなのかが未だに見えてこない。勇介に感情移入したからとか?遠距離恋愛の彼がいる、などと話していたけれどそれも何かの伏線なのか。そういえば、しのぶ(夏帆)は冤罪で、真犯人は吾郎だって信じ切ってしまっているけど、違う可能性もあるわけで……だいたい、吾郎がちょいちょい優しいから困る。居眠りしている明美にもっと暖かいところで寝なさい、なんて声をかけるし、なんだかんだ言いつつ洋子の話もちゃんと聞いているし……小ネタも満載だし、なかなか頭が追い付かない作品である。もし、しのぶが悪だったとしたら、このドラマの見方がガラッと変わるな……などと考えてしまった第7話だった。事件も動き出し、まったく展開が読めなくなってきている。真実はどっちなのか。■『監獄のお姫さま』作品概要女子刑務所の中で生きる、罪を犯した5人の女たち、罪を憎むひとりの女性刑務官――女たちによる群像劇。器用とは言えない人間たちの切なさや悲しさを、時に笑えて、時に泣ける物語として、脚本家・宮藤官九郎が描く。「人はなぜ生きるのか」「幸せとはなにか」「人と人との絆とはなにか」。そんな普遍的なテーマを面白く、明るく、そして深く問いかける、これまでにない「クライムエンターテインメント」に仕上がった作品。第7話11月28日(火)夜10:00〜放送分■『監獄のお姫さま』キャスト小泉今日子満島ひかり坂井真紀森下愛子菅野美穂伊勢谷友介夏帆塚本高史猫背椿乙葉神尾楓珠池田成志ほか
2017年11月29日『監獄のお姫さま』第5話のレビュー・あらすじ■『監獄のお姫様』第6話あらすじ(ネタバレあり)しのぶ(夏帆)の息子・勇介を迎えに来た母・民世(筒井真理子)。しのぶが絶対に吾郎(伊勢谷友介)に勇介を渡さないでほしい、と懇願していたにも関わらず、母は吾郎を伴っていた。勇介ロスに陥るかよ(小泉今日子)、明美(森下愛子)、千夏(菅野美穂)、洋子(酒井真紀)。そんな中、週刊誌に吾郎が春海(乙葉)と極秘入籍、1歳半の息子がいるという記事が載る。それだけではない。かよは息子が面会に来て、夫(離婚待ち)がFacebookで知り合った女性と再婚を着々と進めていることを知ることになったり、悠里(猫背椿)が出戻ってきたり、明美は元旦那が若い女と再婚をしたことを知らされたりと、それぞれに変化がもたらされる。一方、2017年12月24日。吾郎に現在の妻・春海との関係を問い詰めるかよたち。吾郎は春海とのなれそめを語り始める。新たな動きも起きていた。吾郎が誘拐されてから、音信不通になっていたふたば(満島ひかり)に疑いがかかっていた。晴海からかかってきた電話に、ふたばは自分も一緒に誘拐されていると説明し、一度春海たちのところに戻ることを決める。■『監獄のお姫さま』第6話感想 - 子はかすがいと言うけれど女子刑務所のはずなんだけど、徐々に女子寮のような雰囲気を醸し出し始めた「自立と再生の女子刑務所」が気になる。……が、勇介ロスに陥りつつも、かよたちはなんだかんだで元気だ。さすがにしのぶの表情は暗いままだけれど。勇介を引き取ったことについては、やはりというかなんというか、吾郎がうまいことしのぶの母を言いくるめていた。「私たちが彼女を正気に戻さなければ」。しのぶの母はすべて吾郎の言われるがまま。そんな男の言うことを聞いたらダメだよ!と視聴者は思って当然だが、普通に考えると、刑務所に入っている実の娘よりも、会社の経営を立て直した娘の元婚約者のほうを頼ってしまうのは仕方がないことなのだろうか。前回は勇介の子育てが中心だったが、今回は勇介の存在然り、かよの息子が出てきたり、母の日の慰問コンサートということで子どもたちが歌ったり(メインは前川清)、何かと子どもが登場する。かよの息子・公太郎はかよ宛の手紙にこんなことを書く。「父さんと母さんはもともと他人だけど、自分とは血がつながっている。父さんと母さんが別れても、僕は母さんの息子」当たり前なんだけれど、グッとくる。子どもがそういう存在だということ。吾郎としのぶにとって勇介もまたそんな存在。途中、吾郎は「勇介を犯罪者の子どもにしたくない」と言ったが、現状、しのぶが濡れ衣をかぶったままだとしても、吾郎が真犯人だったとしても、勇介は犯罪者の子どもになってしまう。おまけに今はしのぶの存在は消されているが、再審となれば、勇介が犯罪者の子どもである、ということが公になってしまうわけだが……。それにしても、かよの息子・公太郎がいい子で……第1話でかよと会っていたシーンでも、不器用ながらも優しい子で、涙が出そうになった。だからこそ、もう一度かよが犯罪を犯すことになったとしたら、と考えると胸が痛い。かよは公太郎に謝っていたけれど、もう一度捕まることを覚悟しているのか。「雑なのか緻密なのかわからない」と誘拐されたばかりのころ吾郎が言っていたけれど、結局のところ、どういうふうに爆笑ヨーグルト姫事件を再審に持っていくのか。ふたばは元刑務官であることがバレて、しのぶとの関連性を疑われ始める。ここまで、過去を振り返り、吾郎から真相を聞き出そうと努めていたけれど、次回は大きな動きがありそうだ。■『監獄のお姫さま』作品概要女子刑務所の中で生きる、罪を犯した5人の女たち、罪を憎むひとりの女性刑務官――女たちによる群像劇。器用とは言えない人間たちの切なさや悲しさを、時に笑えて、時に泣ける物語として、脚本家・宮藤官九郎が描く。「人はなぜ生きるのか」「幸せとはなにか」「人と人との絆とはなにか」。そんな普遍的なテーマを面白く、明るく、そして深く問いかける、これまでにない「クライムエンターテインメント」に仕上がった作品。第6話11月21日(火)夜10:00〜放送分■『監獄のお姫さま』キャスト小泉今日子満島ひかり坂井真紀森下愛子菅野美穂伊勢谷友介夏帆塚本高史猫背椿乙葉神尾楓珠池田成志ほか
2017年11月22日『監獄のお姫さま』第4話のレビュー・あらすじ■『監獄のお姫様』第5話あらすじ(ネタバレあり)2017年12月24日夜。誘拐された板橋吾郎(伊勢谷友介)の声明が動画サイトでアップされる。「私は今おばさんに誘拐され、拘束されている。爆笑ヨーグルト姫事件の裁判のやり直し。それがおばさんの要求である」2012年、女子刑務所。しのぶ(夏帆)が出産、刑務所に赤ちゃんを連れて戻ってくる。一方、カヨ(小泉今日子)は美容資格取得、洋子(坂井真紀)と明美(森下愛子)はしのぶの子どものため、ベビーシッターに興味を持つようになる。所内で始まった勇介の子育て。これまでにないケースに所長は戸惑い、女囚たちも初めての所内での子育てに奮闘するのだった。■『監獄のお姫さま』第5話感想 - 塀の高いおうちで6人のお母さんに育てられました「あーーっ、吾郎!来るのわかってたけどー!最低だっ!」……などと思わず叫びたくなったエンディング。しのぶは生後1週間の勇介と刑務所に戻ってくる。所長は乳児院に預けることを勧めるが、ふたばの後押しもあって、しのぶは所内で育てることを選ぶ。母親は保育室を使って最長1年半、子どもと一緒に過ごすことができる。しのぶが工場で働いている間は経理工場の人間が交代で面倒を見る。夜泣きがひどいときはベビーシッター志望のふたりがサポート。まさに所内全体で勇介を育てる。しかし、やがてやってくる別れのとき。そもそも、しのぶはなぜ身に覚えのない罪を負い、服役したのか。それは子どもを吾郎に渡さないため。子どもを守るためだった。だから、1年半が経ち、勇介と離ればなれにならなくなったとしても、吾郎には絶対に渡したくない。そこでしのぶが頼ったのは、自分の母だった。服役してから一度も面会に来ていなかった母。「絶対にあの男に渡さないで」そうしのぶは母に頼んだが、その約束は破られ、勇介は吾郎のもとへ行くことになってしまう(そして思わず叫ぶ)。第5話のタイトルは「母性」だ。刑務所内で勇介を育てている間、女囚たちは母性に満ち溢れていた。しかし、しのぶの母は……?しのぶは「親子だから。包み隠さず話せば、分かってくれるはず」という。しのぶの母は「娘を信じない母がどこにいますか」と答える。そして裏切られる。母性とは。親子とは。そして、今の勇介の母・晴海(乙葉)の母性はどうなのだろう、と気になる。しのぶと別れるとき、勇介は大声で泣き叫ぶ。子どもがいない筆者が見ても思わず涙が溢れそうになるシーンだった。お母さんのそばにいたいよね、お母さん、きっとがんばって迎えに行ってくれるよ……などと語りかけたくなる。その瞬間、ラスボスのように現れる吾郎。あの瞬間、テレビの前の女性たちの憎しみを一身に受けていたに違いない板橋吾郎。吾郎は回を追うごとに罪深くなっていくようだ。そして前回から召喚されている検事・長谷川(塚本高史)。再審で有罪が無罪にひっくり返るような決定的証拠を引っ張り出すために呼ばれたらしいが、今のところ見せ場がない。このあとどんな活躍を見せるのやら。というか現状、「良い男」がまったくいない!■『監獄のお姫さま』作品概要女子刑務所の中で生きる、罪を犯した5人の女たち、罪を憎むひとりの女性刑務官――女たちによる群像劇。器用とは言えない人間たちの切なさや悲しさを、時に笑えて、時に泣ける物語として、脚本家・宮藤官九郎が描く。「人はなぜ生きるのか」「幸せとはなにか」「人と人との絆とはなにか」。そんな普遍的なテーマを面白く、明るく、そして深く問いかける、これまでにない「クライムエンターテインメント」に仕上がった作品。第5話11月14日(火)夜10:00〜放送分■『監獄のお姫さま』キャスト小泉今日子満島ひかり坂井真紀森下愛子菅野美穂伊勢谷友介夏帆塚本高史猫背椿乙葉神尾楓珠池田成志ほか
2017年11月15日『監獄のお姫さま』第3話のレビュー・あらすじ■『監獄のお姫さま』第4話あらすじ(ネタバレあり)しのぶ(夏帆)の妊娠を知ってしまったカヨ(小泉今日子)。そんなとき、夫の武彦(赤堀雅秋)が面会にやってくる。何もなかったかのようにおしゃべりを始める武彦。息子の近況を話し、相談し、これまでの自分の行動は自業自得だったと詫びる。そして、何事もなかったのように離婚届を出すように、と言って帰ろうとする……。刑務所内の状況にも進展があった。カヨはふたば(満島ひかり)にしのぶの妊娠を相談しようとするが、なかなかうまくいかない。そしてついにしのぶは倒れ、救急車で搬送されてしまう。一方、2017年12月24日。息子・勇介の本当の母親は誰なのか、板橋吾郎(伊勢谷友介)に迫るカヨたち。しかし、吾郎はもちろん認めない。そこへカヨの担当検事だった長谷川(塚本高史)がやってくる。■『監獄のお姫さま』第4話感想 - 自分の人生以外は喜劇よ、ピエロよしのぶの妊娠の件のほか、明美(森下愛子)や千夏(菅野美穂)の過去も明らかになった今回。明美は赤坂の高級クラブのママから極道の妻へ。しかし、組長である夫に嵌められて、営利目的による輸入売買で懲役5年の実刑を受けることになる。さらにはすべて罪を認めて、形だけと言われて離婚も。千夏は吾郎に話して聞かせる形で子どもの頃を回顧する。小さな会社の社長だった父親は蒸発、母親は莫大な借金を抱え、子ども3人を育てた。とにかく金!金がないと心も体も腐る、と学んだ、と話す。しかし、千夏は父親を会社の役員にしていた。借金も返していた。なのに父は週刊誌にも千夏のことを売って小銭を稼ぐ始末。もし、タイムマシンがあったら、自分が生まれる世界に行きたい、両親が会わないように絶対に邪魔をしてやる、と。セリフのリズムがとても良く(途中、カヨが長谷川に「(電話)したわよ出なさいよなにしてたのよセックス!?」というのが何とも小気味の良いリズムだった)、ドラマがポップな雰囲気だから、忘れてしまいそうになるけど、人生って大変だ。でも、大変なのはひとりじゃない。しのぶは合コンに行く、カヨはせっかく息子が会いに来てくれたのに、面会が1回しか許されないがために結局会えずじまい。千夏はしのぶの話を聞いて「あんたって本当にお姫さまだよね」とつぶやく。作中、千夏が言う。「自分の人生以外は喜劇よ、ピエロよ、女ピエロ劇場よ」。たぶん娑婆でも同じことが言えるんだけれど、獄中内はよりドラマチックなので劇場化する。それぞれにさまざまなことが起こっているけれど、その「さまざまな事件」があって、彼女たちはここに存在して、キャラクターができあがっている、というのがよくわかる。さて、吾郎は相変わらず拘束されたままだが、「伊勢谷さん自身」はちょこちょこと出てくる。回想シーンでは明美の組の「わけぇの」の役やるし、千夏の父親もやるし、途中、『王様のブランチ』に出演して、カレーを食べる。伊勢谷友介自体はよく見るが、実のところ、「吾郎」のバックボーンは何も見えてこない。彼についてあれこれみんな言うが、何も明らかにはなっていないのだ。女性陣の過去が明らかになりつつあるだけに、ますます吾郎の異様さが目立ってきている。姫は子どもを守るために罪をかぶって刑務所に入った。さらに、産む前に子どもの名前について語っていた。吾郎は「自分は事件に関与していない」と言い張るが、カヨたちがしのぶから子どもの名前を聞いているのだ。そして、明美は第1話で勇介に向かってこう言っていた。「前に一度会ったことがある」と。そのあたりについては次回、明らかになりそうだ。■『監獄のお姫さま』作品概要女子刑務所の中で生きる、罪を犯した5人の女たち、罪を憎むひとりの女性刑務官――女たちによる群像劇。器用とは言えない人間たちの切なさや悲しさを、時に笑えて、時に泣ける物語として、脚本家・宮藤官九郎が描く。「人はなぜ生きるのか」「幸せとはなにか」「人と人との絆とはなにか」。そんな普遍的なテーマを面白く、明るく、そして深く問いかける、これまでにない「クライムエンターテインメント」に仕上がった作品。第4話11月7日(火)夜10:00〜放送分■『監獄のお姫さま』キャスト小泉今日子満島ひかり坂井真紀森下愛子菅野美穂伊勢谷友介夏帆塚本高史猫背椿乙葉神尾楓珠池田成志ほか
2017年11月09日「関ジャニ∞」のグルメバラエティ「ペコジャニ∞!」がこの秋からレギュラー化され、10月30日から放送がスタート。11月6日(月)今夜放送される注目の第2回はゲストに女優の菅野美穂、俳優の塚本高史らを迎え、「オムライス」をテーマにお届けする。餃子やカツサンドといった老若男女“誰もが好きな人気メニュー”をテーマに、芸能界屈指の食通たちが“日本一美味しい”と思う一品を熱くプレゼン。番組認定の「芸能界グルメ四天王」、芸能界の“知られざる”「新グルメスター」、そして「関ジャニ∞メンバー+専門家」の3組がバトルを繰り広げ、腹ペコなパネラーである「ペコラー」が一番食べたい一品に投票。多数決1位になったメニューに投票した人だけがそのグルメを食べられるという“腹ペコ”ガチバトルが展開する本番組。今夜のテーマは「オムライス」ということで、「グルメ四天王」堺正章が40年通う永田町の“超一流がうなる大人のオムライス”と、食通「M」イチオシの麻布十番にある“洋食店が作る理想のふわとろオムライス”、そして「関ジャニ∞」が究極のケチャップを手作りし最高食材を使って作る“昔ながらのオムライス”が激突。そして今回プレゼンターとして登場する“チーム・関ジャニ∞”には、横山裕&大倉忠義が登場!最高の食材を求めて、ロケへ!横山さんが苦手な○○○を克服するほどの名品に出会う…!?アシスタントMCはTBS・江藤愛アナ。菅野さん、塚本さんのほか久本雅美も「ペコラー」として出演する。今夜の「ペコラー」である菅野さんと塚本さんが出演するドラマ「監獄のお姫さま」は毎週火曜22時~TBS系で放送中。小泉今日子主演、満島ひかり、夏帆、坂井真紀、森下愛子といった女優陣に伊勢谷友介らも共演する本作。菅野さんは所得隠しと巨額の脱税、さらにインサイダー取引で実刑判決を受け収監されるも、刑務所内での出来事をフェイスブックやメルマガで配信して年間数億円を稼ぎ「カリスマ女囚」と呼ばれる勝田千夏役で出演。塚本さんは伊勢谷さん演じる板橋吾郎が関与しているらしい「爆笑ヨーグルト姫」事件に興味を持つ優秀な検事、長谷川信彦を演じている。小泉さん演じるカヨや、菅野さん演じる千夏らの獄中での物語と、出所後の現在を舞台に繰り広げられる彼女たちの“復讐劇”を人気脚本家・宮藤官九郎が見事な手腕で描く“おばちゃん犯罪エンターテインメント”をお見逃しなく。「ペコジャニ∞!」は11月6日(月)22時~TBS系で放送。(笠緒)
2017年11月06日『監獄のお姫さま』第2話のレビュー・あらすじ■『監獄のお姫さま』第3話あらすじ(ネタバレあり)2017年12月24日。警視庁前では板橋吾郎(伊勢谷友介)の長男・勇介(前田虎徹)が「爆笑ヨーグルト姫事件」の裁判のやり直しを求め、犯行声明を読み上げていた。無事に保護された勇介から警察は4人の「おばさん」たちの存在、そして吾郎に会っていたことを聞き出す。時は再び遡り、2012年の春。舞台はカヨ(小泉今日子)たちが収監されている自立と再生の女子刑務所。そこに新しくやってきたのは、爆笑ヨーグルト姫として話題になった江戸川しのぶ(夏帆)だった。しのぶに興味津々の明美(森下愛子)や洋子(坂井真紀)たち。カヨはと言うと、しのぶの教育係を任命される。そんななか洋裁工場で指導中にしのぶが体調不良で吐いてしまったことで、カヨがしのぶをいじめたのでは……と調査が行われることになってしまう。どこか様子がおかしいしのぶ。次第にカヨたちは本当にしのぶが「爆笑ヨーグルト姫事件」の犯人なのかどうかを疑い始める。■『監獄のお姫さま』第3話感想 - 姫の参上にわちゃわちゃし始めるおばさんたちカヨたちとしのぶの出会いが描かれた今回。しのぶの罪は、婚約者だった板橋吾郎の恋人(要は二股をかけていたわけである)の殺人を第三者に依頼した殺人教唆。ずっと怯えたような様子を見せるしのぶにカヨは優しく接する。最初は完全に距離を取っていたものの少しずつ、話を始める……と言うより、ほぼ千夏(菅野美穂)に喋らせていたようなものだけれど。そのうち、ぽつぽつと“爆笑ヨーグルト姫事件”の真実が語られていく。もしかしたらしのぶが犯人がではないかもしれない。しかし、しのぶはこう弁解する。「裁判も終わって、私はすべてを受け入れたんです」。まあ、回を追うごとに吾郎の胡散臭さが増していくこと!ついでに露出と色気もダダ漏れだけれど。そして、少しずつそれぞれのバックグラウンドが明らかになっていく。今回の吾郎の誘拐事件のためにカヨたちを招集したのはふたば(満島ひかり)だということも。すべては吾郎の企みなわけである。しのぶは騙されていた、というよりは、信じたくてわざと騙されたのか。さらにはラスト、しのぶが妊娠していることにカヨが気づく。婚約者に騙され、罪を着せられ、妊娠している状態で刑務所にやってきた。挙句の果てには、出所するまで待っている、などと言っていた吾郎の熱愛のニュースをテレビで見てしまう。大きな目は潤み、白い肌はもう青白くさえ見え、やつれているその姿は思わず、「どうにかしてやらなくちゃ!」という気持ちになる。それでいて、芯の強そうなところも垣間見えるものだから……。ただ、カヨたちがしのぶ……姫のためにどうにかしてあげたい!と思うのはとても自然に思えるのだけれど、ふたばがどこでそう思ったのかが気になるところである。ふたばと言えば、最初は怖い刑務官というイメージだが、ちょくちょく覗く個性が興味を引く。「雑魚は雑居で雑魚寝しな」などとタンカを切るシーンも勢いがあって良いけれど、千夏が吾郎とサンジャポ終わりに寝た、という事実に女性陣が色めきだっているというのに、ひとり笑っているところとか。キャラクターに緩急があるせいか、とても惹きつけられる。それにしても、気になったのは受刑態度の良い者が出られるという月に一度のカラオケ大会である。その裏ではカヨがしのぶの重大な秘密を知り、とてもシリアスな雰囲気だったというのに……ドギツイメイクで『天城越え』を歌う千夏のインパクト以上に、所長はあの格好でトシちゃん歌ったのかと思うと、いろいろ吹っ飛んでしまう。次回はそれぞれの過去がより詳しく明らかになっていく模様。そして、妊娠していた姫は……?■『監獄のお姫さま』作品概要女子刑務所の中で生きる、罪を犯した5人の女たち、罪を憎むひとりの女性刑務官――女たちによる群像劇。器用とは言えない人間たちの切なさや悲しさを、時に笑えて、時に泣ける物語として、脚本家・宮藤官九郎が描く。「人はなぜ生きるのか」「幸せとはなにか」「人と人との絆とはなにか」。そんな普遍的なテーマを面白く、明るく、そして深く問いかける、これまでにない「クライムエンターテインメント」に仕上がった作品。第3話10月31日(火)夜11:35〜放送分■『監獄のお姫さま』キャスト小泉今日子満島ひかり坂井真紀森下愛子菅野美穂伊勢谷友介夏帆塚本高史猫背椿乙葉神尾楓珠池田成志ほか
2017年11月02日『監獄のお姫さま』第1話のレビュー・あらすじ■『監獄のお姫さま』第2話あらすじ(ネタバレあり)板橋吾郎(伊勢谷友介)をアジトに拘束した馬場カヨ(小泉今日子)、大門洋子(坂井真紀)、足立明美(森下愛子)、勝田千夏(菅野美穂)、若井ふたば(満島ひかり)。彼女たちには共通点があった。それは「刑務所」にいたということ。受刑者として、刑務官として。2011年秋。そんな彼女たちが過ごしていた刑務所での生活が描かれる。夫への殺人未遂事件で「自立と再生の女子刑務所」に収監された馬場カヨ。彼女が入った雑居房には明美、洋子のほか、小島悠里(猫背椿)、リン(ステファニー・エイ)がいた。また、刑務所には脱税の罪で収監されていた千夏の姿も。カヨはカリスマ経済アナリストであった千夏を尊敬していた。運良く千夏と話すことができ、意気投合したように見えたが、その後カヨを待ち構えていたのは同室の受刑者たちからの嫌がらせだった。■『監獄のお姫さま』第2話感想 - ムショで描く女性たちのわちゃわちゃ感受刑者が刑務所に収監されてからの流れ、1日の生活について描かれる。「自立と再生の女子刑務所」は“意識高い系ムショ”とされ、なんともポップな描写。これまで他の作品で見てきたような、従来の刑務所とは異なり、会話をしても良い食事の時間帯のノリは学校に近いものがある。食事のたびに流れる朝ごはんの歌も、ちょっとかわいらしい……。さて、同時に現在、2017年12月24日も描かれる。拉致されて、拘束されっ放しの板橋。カヨから刑務所での話、カヨが夫を刺した理由などが語られる形だ。子どもを産み、小学校に上がってから職場に復帰したカヨは、家事育児もこなしながら、仕事でもよい結果を出す。それに息苦しさを感じた夫が浮気をしたのが表向きの理由。夫は仕事人としても家庭人としても優位に立ちたかったから、わざわざ職場の人間から浮気の事実がカヨの耳に入るようにした……。そんなカヨに板橋は夫、男性としての視点から話し出す。家事も育児も仕事も出来る女を妻にすると、夫のほうは浮気をする、というテンプレはやはり存在するものなのか。板橋は「キャパの違いでしょ」と言い放つ。キャパの小さい男を選んじゃった奥さんが悪いよ、と。もう何が正しくて間違っているのか分からないし、何も正しくない気がしてくる。刑務所内は自身が写った写真の持ち込みは不可だという。しかし、カヨは子どもと写っていた写真をこっそりと持ち込む。嫌がらせでそれを隠される。カヨはふたばに問う。なぜ自分が写っている写真を持ち込んではいけないのか――。答えは、写真の中の自分には戻れないから。戻れないと受け入れることが反省、戻りたいと思うのが後悔。カヨは後悔はしているけれど、反省はできていないということである。それにしてもサンタ姿のまま、拘束されている板橋の姿が色っぽすぎて困るな……と思っていたら、案の定、カヨたちから着替えてくれないかというクレームが入っていたのはさすがである。「どういう格好でどういう仕草でどういう声で女がずきゅんとなるか……大正解よ!」(by明美)というセリフに共感せずにはいられない。そして、刑務所内にいる女優さんたちがすっぴんに近いメイクなわけだけど、菅野美穂さんの男前さが光る。初回も私服のパンツスタイルがカッコよかったけれど、パリッシャキッとしている満島ひかりさんとは異なるカッコよさがあるなあ、と見惚れる。雑なのか緻密なのかわからない誘拐劇。次回は、「爆笑ヨーグルト姫」が収監されてくる。復讐劇のきっかけとは一体。■『監獄のお姫さま』作品概要女子刑務所の中で生きる、罪を犯した5人の女たち、罪を憎むひとりの女性刑務官――女たちによる群像劇。器用とは言えない人間たちの切なさや悲しさを、時に笑えて、時に泣ける物語として、脚本家・宮藤官九郎が描く。「人はなぜ生きるのか」「幸せとはなにか」「人と人との絆とはなにか」。そんな普遍的なテーマを面白く、明るく、そして深く問いかける、これまでにない「クライムエンターテインメント」に仕上がった作品。第2話10月24日(火)夜10:00〜放送分■『監獄のお姫さま』キャスト小泉今日子満島ひかり坂井真紀森下愛子菅野美穂伊勢谷友介夏帆塚本高史猫背椿乙葉神尾楓珠池田成志ほか
2017年10月25日小泉今日子に満島ひかり、夏帆、坂井真紀、森下愛子、菅野美穂という超豪華な女優陣VS“イケメン社長”伊勢谷友介のバトルで、早くも話題の火曜ドラマ「監獄のお姫さま」。その第2話に、モデルの押切もえが本人役で登場することが決定。刑務所内の“ジェイルウェア”(作業着)のデザインを手がけている。昨日10月17日からスタートし、宮藤官九郎による練り込まれた脚本、久々にTBSドラマで主演を務める小泉さんをはじめ、全員“主演級”の女優陣、さらに民放連続ドラマ初出演となる伊勢谷さんや、塚本高史、猫背椿、池田成志といった面々の出演で話題を呼んでいる本作。第1話からさかのぼること6年前、刑務所内での出来事が描かれる第2話では、TV受けを狙った“意識高い系”の刑務所を目指し、次々と奇策を導入する「自立と再生の女子刑務所」所長・護摩(池田成志)が、モデル・押切さんがデザインするアクティブで斬新な“ジェイルウェア”(作業服)を所内に取り入れることに。そこで本人役として押切さんが出演。押切さんは、「以前からいろんな作品を毎回楽しませていただいている宮藤官九郎さんの作品で、さらに憧れの小泉今日子さんが主演される『監獄のお姫さま』に少しでも携わることができて、とてもうれしいです。ドラマで皆さんが着ている、『モデル・押切もえ』がプロデュースしたちょっと常識外れのジェイルファッションをぜひチェックしてくださいね!」と、期待を込めてコメントを寄せている。劇中で、馬場カヨ(小泉今日子)、“姫”こと江戸川しのぶ(夏帆)、“女優”大門洋子(坂井真紀)、“姐御”足立明美(森下愛子)、“財テク”勝田千夏(菅野美穂)らが監獄の作業シーンで着る、アクティブで斬新なジェイルウェアに注目だ。気になる第2話では、2011年秋に時がさかのぼる。夫を殺そうとした殺人未遂事件で、馬場カヨ(小泉さん)は5年の実刑判決を受け女子刑務所に収監。入所してすぐに、最も厳しい刑務官・若井ふたば(満島ひかり)から人定質問を受けたカヨは、ふたばの威圧感に負けそうになる。そして、この日からカヨは“69番”としか呼ばれなくなる。「自立と再生の女子刑務所」でカヨは、新人寮の室内作業に従事。その後、新人寮から雑居房に移り、24番・足立明美(森下さん)、31番・大門洋子(坂井さん)、56番・小島悠里(猫背椿)、106番・タイ人のリン(エステファニー・エイ)と同房になり、洋裁工場に配属される。そんな中、カヨはカリスマアナリストとして有名な経済評論家の勝田千夏(菅野さん)とすれ違い驚く。彼女は脱税の罪で収監されていたのだ。ある日、運動場で千夏と話す機会が出来たカヨは、千夏の書いた本の話で意気投合したように思えたのだが、その後カヨへさまざまな嫌がらせが始まり…。一方、2017年のクリスマスイブ――。第1話でカヨたちに誘拐されたイケメン社長・板橋吾郎(伊勢谷友介)は、彼女たちのアジトであるガレージに拘束されていた。何故こんな目に遭うのか、理解できない吾郎は…。「人間が普通に生まれて、普通に暮らして、普通に死んでいく」。これがいかに平凡で、儚くて、幸せなことであるかを、笑って泣ける人間ドラマとして描く、いままでになかった“おばさん犯罪エンターテインメント”。これからも注目していて。「監獄のお姫さま」第2話は10月24日(水)22時~TBS系で放送。(text:cinemacafe.net)
2017年10月18日小泉今日子が16年ぶりにTBSドラマで主演を務め、満島ひかり、坂井真紀、夏帆、森下愛子、菅野美穂と競演する宮藤官九郎脚本のドラマ「監獄のお姫さま」。このほど、彼女たちの“復讐のターゲット”となるイケメン社長役に、俳優業のみならず、映画監督や実業家とマルチに活動する伊勢谷友介が決定。民放連続ドラマに初出演する。「逃げるは恥だが役に立つ」「カルテット」「あなたのことはそれほど」「カンナさーん!」と、話題性抜群のドラマを連発するTBS火曜ドラマ枠に10月より登場する本作。脚本をNHK連続テレビ小説「あまちゃん」やTBS「ごめんね青春!」、NTV「ゆとりですがなにか」などを手がけた宮藤さんが担当。「普通に生まれて、普通に暮らして、普通に死んでいく」…ことが、いかに平凡で、儚くて、幸せなことであるかを、笑って泣ける人間ドラマとして描くクライム・エンターテインメントとなる。物語は、馬場カヨ(小泉さん)、若井ふたば(満島さん)、大門洋子(坂井さん)、足立明美(森下さん)、 勝田千夏(菅野さん)の5人の女が、ある大企業のイケメン社長・板橋吾郎(伊勢谷さん)を誘拐するところから始まる。当初、何が目的なのか、5人はどういう関係なのか、すべてが謎に包まれたまま…。しかし、次第に明らかになる社長の過去。彼は愛人を殺した殺人犯であり、社長誘拐計画はその殺人の真相を暴き、まだ刑務所にいる前社長の娘・江戸川しのぶ(夏帆さん)の冤罪を晴らすためのものだった。しかし、復讐は彼女たちが計画した通りに進まない。さまざまなハプニングが起こり、そのたびにパニックに陥る5人の女。それでも、それぞれの得意分野を活かして、なんとか軌道修正を図っていくが…。そんな本作で、5人の女性たちに復讐される社長役で民放連続ドラマ初出演を果たすことになった伊勢谷さん。台本を読み、「宮藤官九郎さんの脚本ですので、設定も含め役者として前もって自分がやってきたことをしっかり自分の体に刻み込みながらやらなければならないと感じております」と真摯にコメント、「自分が先んじて入り込まないといけないことがあると思うのでドキドキしています」と心中を明かす。「今回の役どころは言うなれば“世の中で最悪の人”を演じさせていただきます。民放初の連続ドラマですのでちょっとはいい人の役でもよかったかなと思いつつも、現在41歳で悪者顔しているのでおそらくハマるのではないかと思います(笑)」と意気込んでいる。また、脚本の宮藤さんは、「伊勢谷さんに声をかけさせていただいた理由は“異物感”」とコメント。「『監獄のお姫さま』は女子刑務所を舞台にした、圧倒的に女の物語。男子禁制の空間で女がなんの話をしているかと言えば、そりゃ男の話。彼女たちにとっては男=非現実。異物。だったら非現実的な男がいい。異物感が大事だ。いろんなタイプの男性をちょこちょこ出すのは面倒くさい。何もかも手に入れ、全て兼ね備えた、スーパーな男性が1人いればいい。そんな経緯で誕生したイケメン社長・板橋吾郎は、ギラギラした出世欲と野心の塊、言わば“美し過ぎる悪”」とそのキャラクターを語り、「だったら、一度も仕事したことない人が良いだろうと考え、伊勢谷さんにオファーしました。そしたら、俺のドラマどころか、民放連続ドラマ自体が初めてだという。童貞好きの自分としては願ってもない情報です。俄然、楽しみになってきました」と、自身でも期待いっぱいの様子。プロデューサー・宮崎真佐子氏も、伊勢谷さん演じる板橋吾郎について「地位と名声、出世欲に駆られた巨悪の男でありながら、プレミアムなイケメン」と紹介。「そんな吾郎に小泉さん演じるカヨら女囚たちも、復讐のターゲットであるはずなのに、虜になってしまう…そんな悪と美しさを兼ね備えた男を演じられるのはこの世で伊勢谷友介さんしかいません!豪華女優陣に追い詰められていく伊勢谷さん、必見です!」と力を込めている。さらに、伊勢谷さんのほか、観察力に優れた優秀な検事・長谷川信彦役に、宮藤さん脚本の「木更津キャッツアイ」を出世作に、現在もさまざまなドラマで活躍する塚本高史、女子刑務所所長・護摩はじめ役に、これまで数々の舞台やドラマで名バイプレーヤーとして活躍する池田成志、小泉さん演じるカヨや坂井さん演じる洋子と同じ雑居房の受刑者・小島悠里役に、ドラマや舞台、映画で活躍、宮藤作品にもたびたび登場している猫背椿と、個性的な顔ぶれが集結する。火曜ドラマ「監獄のお姫さま」は10月、TBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年08月15日7月7日(金)今夜放送の「ダウンタウンなう」は、人気コーナー「本音でハシゴ酒」に俳優の小栗旬、佐藤二朗がゲストとして登場。小栗さんと浜田雅功と松本人志、坂上忍らレギュラー陣がお互いの“テレビ”に対する想いを熱く語り合う。「本音でハシゴ酒」は「ダウンタウン」浜田さんと松本さん、坂上さんの3人が豪華ゲストたちと酒を酌み交わし本音で語り合うという企画。今回は小栗さん、佐藤さんのほか飲み仲間として女優の夏菜も参加する。小栗さんは1軒目のゲストとして登場。番組をよく見ているという小栗さんは、最近では塚本高史の出演回が印象に残っているとのことで、破壊的にケンカが強いといわれる塚本さんとケンカにならなくて良かったとしみじみ語るほか、好きなお酒に関するトークでは夏菜さんからの「酔うと、どうなるんですか?」という質問に「女の子を口説きたくなります」と気持ちがいいほど正直な回答。その後も爆弾発言を繰り出してトークを盛り上げる。また飲み仲間のムロツヨシと菅田将暉がVTR出演、飲む際の小栗さんのクセなどについて暴露。さらにお酒が進んだ小栗さんは「トイレ」「お風呂」など“小栗家”のルールについても赤裸々に語ってくれる。そして「これだけはどうしても、ダウンタウンのお二人、坂上さんと話したかった」という“最近のテレビ”についてのトークでは、和やかな雰囲気から一転し、深く真剣なトークを展開。最近のテレビドラマの元気のなさやタブーの多さなど、テレビドラマ出身でテレビドラマが大好きだからこそ抱えるジレンマなどをMCの3人にぶつける。その熱い思いに呼応して浜田さん、松本さん、坂上さんも最近のテレビについて思うところを語り尽くす。2軒目のゲストの佐藤さんは「お酒以外にあまり趣味がない」というほど酒好きだそうで、奥様から番組にお酒に対するクレームが寄せられる。その後は佐藤さんの代名詞のような“アドリブ感”溢れる芝居についての「意外な真相」がVTR出演のムロさんから暴露。さらに佐藤さんが“役者人生最大の失敗”について告白。浜田さん、松本さん、坂上さん、夏菜さんも爆笑した佐藤さんの大失敗とは!?今夜のゲスト、小栗さんと佐藤さんが出演している映画『銀魂』は7月14日(金)より全国にて公開。累計発行部数5,100万部以上を誇る「週刊少年ジャンプ」の看板コミックを福田雄一監督が実写化。宇宙からやってきた「天人」の台頭と廃刀令により、かつて隆盛を極めた侍は衰退の一途をたどっていた。そんな時代に侍魂を堅持するちょっと変わった男・坂田銀時(小栗さん)と、ひょんなことから出会った新八(菅田さん)と神楽(橋本環奈)が営む万事屋の周りで起こる事件や騒動の数々。果たして、今日はどんな事件が起きるのか――?小栗さん、菅田さん、橋本さん、佐藤さん、ムロさんはじめ、長澤まさみ、岡田将生、中村勘九郎、柳楽優弥、堂本剛といった豪華俳優陣が競演。パラレルワールドの江戸を舞台にした笑いあり感動ありの物語が展開する。「ダウンタウンなう」は7月7日(金)21時55分~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2017年07月07日東山紀之主演の刑事ドラマ「刑事7人」が、7月より第3シリーズが放送されることが決定。2015年に第1シリーズ、翌年には第2シリーズを放送してきた本ドラマ。今回もお馴染みのメンバー7人が再集結し、さらにハードかつスケールアップした物語となるようだ。本ドラマは、主人公・天樹悠(東山紀之)を中心に、個性的なスペシャリストたち7人が難解な刑事事件に挑む姿を描いた物語。第2シリーズのラストでは、「お前らにはまだ、やってもらわなければならない“でかい仕事”が残っている」と謎の言葉を漏らし、「別動捜査隊」を解体した刑事総務課課長・片桐正敏(吉田鋼太郎)。最新シリーズでは、彼が自ら室長となり、犯罪が激増する「東京臨海エリア」を専従捜査する“最強の別動隊”=「第11方面本部準備室」を発足することに。「警視庁捜査一課12係」時代の部下だった天樹、12係にいまも所属する沙村康介(高嶋政宏)、水田環(倉科カナ)、青山新(塚本高史)、「未来犯罪予測センター」の山下巧(片岡愛之助)、法医学教室教授・堂本俊太郎(北大路欣也)を再び招集し、“シリーズ最強の敵”との熾烈な戦いに身を投じていく。そんな今回舞台となる臨海エリアは、天樹の過去と密接につながっている場所。というのも、天樹の妻・清と娘・聖は12年前に臨海エリアの一角で事故死していた。妻子を一度に亡くした天樹が心に深い傷を負ったことは、すでに第1シリーズで明らかになっているものの、事故の詳細については一切語られてはいない。その“闇に葬られていた真相”が、最新シリーズでついに明かされるという。その発端となるのが、清の父で司法解剖も担当した堂本の告白。彼が12年ひた隠しにしてきた“清の遺体の秘密”を天樹に打ち明けることから、物語は大きく展開。殺人の可能性も浮上し、その先に大きな闇が見え隠れする中、徐々に衝撃の真相が暴かれていく…。今回の放送決定に主演の東山さんは、「素直にうれしいです。過去2シリーズを経て出来上がった世界観を土台に、今回はキャラクターをより多方面で表現したい」と意気込み。今シーズンは、事故だと思われていた天樹の妻子の死の真相も明らかになるということで、この展開を自身も望んでいたと言う。「ちょうど自分がそう考えていたときに、スタッフの方々が新たな物語展開を考えてくださったこと、そうして形作られた“人間ドラマ”を実際に表現していくことに意味を感じています」と話し、天樹と同じく妻子を持つ東山さんは、天樹の家族に対する思いについてより深く考えられるようになったそうで、「天樹を演じるにあたっては『自分自身をありのままに出していこう』という思いが強い」とコメントした。「刑事7人」は7月より毎週水曜日21時~テレビ朝日にて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年05月25日2017年2月15日よりNHKのBSプレミアムで放送する東京・足立区発ドラマ『千住クレイジーボーイズ』の取材会が25日、東京・北千住のタカラ湯で行われ、主演の塚本高史をはじめ、小池徹平、比嘉愛未、品川徹、北村有起哉が出席した。東京発・地域ドラマ第2弾となる同ドラマは、足立区の北千住を舞台に笑って泣けるヒューマン・コメディー。アラサーのピン芸人・恵吾(塚本高史)が、元相方の行(小池徹平)が住む北千住の家に転がり込み、そこでシングルマザーののばら(比嘉愛美)や元ヤンキーの床屋・野町(北村有起哉)ら個性豊かな面々と出会いながら、珍道中を繰り広げる。撮影を翌々日に控えたこの日は、ロケ地でもある銭湯・タカラ湯で取材会を実施。主演の塚本は「銭湯での記者会見は初めてですし、それもこのドラマと下町の良さを象徴していると思います」と語りながら「足立区の千住の方が放送を楽しみにしていると思うので、楽しみになるドラマ作りを心掛けたいと思います」と気合十分。元・相方役の小池と同ドラマで漫才も披露するが、「漫才の撮影が明後日にあり、この前リハーサルをやったんですけど、まあ問題ないっすね。あとは撮影の場所に行ってその場の雰囲気や空気を大事にしたいと思います」と問題がないことを強調するも、小池は「ウケを狙って滑らないように頑張りたいと思います」と慎重な姿勢を崩さなかった。また、北千住は同ドラマの撮影で初めて訪れたという比嘉は「会見の前に商店街をぶらりと散歩しましたんですけど、八百屋を見つけてすごい野菜が安くてビックリです! たくさん買いすぎてしまいました(笑)」と驚き、演じるシングルマザーのキャラクターについては「シングルマザーで癖があり、言葉遣いが今までにないような口の悪い女性なので、思い切って楽しんで演じたい」と意欲を見せていた。
2016年10月25日この秋の“テッペン!水ドラ!!枠”は料理の腕前がプロ級の刑事が主人公。柄本佑、小島瑠璃子、西銘駿らの共演で送る異色の刑事ドラマ「コック警部の晩餐会」が10月19日(水)放送を開始する。本作の主人公は捜査一課特命警部で料理の腕前がプロ級の“コック警部”こと古久星三(こっくほしみつ)。彼の捜査方針は「料理はウソをつかない」。その一風変わった独自の理論でマイペースに捜査を進める。罪を逃れてのうのうと好きなものを食べている殺人犯を絶対に許さないコック警部は、被害者を理解するため被害者が食したものを再現し、思いを馳せて推理に及ぶ。この斬新な主人公を演じるのは今作が連続ドラマ初主演となる柄本さん。『美しい夏キリシマ』で主演デビューを飾り、最近ではNHK連続テレビ小説「あさが来た」や「天皇の料理番」『ピース オブ ケイク』などに出演。存在感のある俳優へと成長を遂げた柄本さんがみせる超自由でマイペースな新しい刑事像に期待が高まる。そんなコック警部とコンビを組むことになる新人刑事の七瀬あずみを演じるのは、これまでタレント、グラビア、スポーツキャスターと様々な分野で活躍、本作がドラマ初挑戦となる小島さん。あずみは刑事ドラマ好きが高じて念願叶って夢だった刑事になったが、コンビを組んだのがコック警部だったばかりにその自由過ぎる捜査に振り回され、さらには横暴な猫田刑事にも挟まれてしまう。性格も正反対で犬猿の仲の2人の絶妙なコンビ感にも注目。またコック警部行きつけの創作料理店のシェフ・田部歩には第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞。『仮面ライダーゴースト』で主人公を演じた西銘さん。コック警部を目の敵にしている猫田典雄刑事を演じるのは日本ドラマ史に輝く長寿シリーズ「渡る世間は鬼ばかり」などで知られるえなりかずき。コック警部の捜査に一目置いている刑事部長の一条千鶴には歌手・作詞家・作曲家として数多くの作品を世に送り出し、女優としてもNHK連続テレビ小説「花子とアン」ほか様々な作品に出演する藤真利子と、フレッシュなキャストとベテランが共演して、この新感覚ミステリーコメディを盛り上げる。店でラーメンを食していた古久警部(柄本さん)は、新人刑事・あずみ(小島さん)から事件が発生したと呼び出される。事件とは元人気No.1女優の安城冴子(小野真弓)が自宅マンションから転落死したというもの。担当マネジャー・田口久(小木博明)の「転落する直前に電話で遺言を言われた。」という証言から、猫田刑事(えなりさん)は自殺だと主張するが、現場検証でテーブルの上に残されたラーメン丼を見付けた古久は、マイ箸とマイスプーンで中に残されたスープと麺を味わうとあることに気付き、「この事件、私が料理しましょう」と現場を後にする。被害者が最後に食べていた物が“長崎ちゃんぽん”だと気付いた古久は容疑者を探し出す。あずみ、猫田、一条刑事部長(藤さん)に加えて、田口と安城と同じマンションに住む抱かれたい俳優No.1の徳永貞治(塚本高史)を晩餐会に招待。そこで再現された長崎ちゃんぽんから事件の真実が明らかに!古久が料理から見付け出した真実とは…注目の第1話をお見逃しなく。個性豊かなキャラクターたちが織り成すこれまでの刑事ドラマとは“一味”違う面白さ、「コック警部の晩餐会」は10月19日(水)深夜0:10~TBS系でスタート。(笠緒)
2016年10月18日警視庁機動捜査隊の刑事・ 天樹悠(東山紀之) を中心に、さまざまな分野のプロフェッショナルたちが力を結集し、あらゆる凶悪事件に立ち向かって行くドラマ「刑事7人」の第5話が、今夜8月10日(水)放送される。先週放送の第4話では、仲間である捜査一課12係の刑事・永沢圭太(鈴木浩介)が殉職し、天樹ら7人のエキスパートと視聴者の心を激しく揺さぶっていた。そんな中で迎える第5話では、今度は主人公である天樹がピンチに見舞われてしまうという。女性を襲おうとした男を追い、誤って団地の屋上から転落死したと思われていた警視庁捜査一課12係の刑事・永沢。だが、事故死を裏付ける証言をした団地住民のうちの誰かに呼び出され、殺された可能性が浮上。そんな折、12係が盗聴されていたことが判明。しかも、証言者らは一斉に引っ越し、姿を消してしまう…。天樹らは永沢の“弔い合戦”を誓い、捜査を開始。そんな中、天樹は永沢が約1か月前、実家へ戻りあるカセットテープを聴いていたことを突き止める。そのテープはかつて、殉職した元警察官の父・永沢圭介(岩淵敏司)が息子の20歳の誕生日プレゼントとして、タイムカプセルに入れて埋めていたものだった。そして…そこには「もし警察官になっていて、信頼できる仲間ができたときは、暗号化された手帳の捜査メモをもとに真相を追ってほしい」という、父の切なるメッセージが残されていた。しかし、どういうわけか肝心の手帳はどこにも見当たらず。と、その時。天樹は永沢がこっそり残していた謎のダイイングメッセージから、30年前に起きた殺人事件の被疑者・三窪厳(大高洋夫)の存在にたどり着く。永沢は父の遺志を受け継ぎ、30年前の殺人事件を追っていたに違いない。そう考えた天樹らは、すでに出所している三窪と接触。あらゆる角度から、当時の事件を洗い直す。すると、捜査の矛盾点が次々と出てきて…!? というストーリー。ついに天樹は“真相究明のカギを握る証拠品”を入手するのだが、しかし、その証拠品を奪おうとする何者かが、天樹を襲撃! 一緒にいた12係の刑事・青山新(塚本高史)も反撃を試むが、相手は想像をはるかに超える身のこなしだった。物語も新たな局面を迎え、ますます目が離せなくなりそうだ。「刑事7人」第5話は8月10日(水)21時~テレビ朝日にて放送。(cinemacafe.net)
2016年08月10日俳優の東山紀之が、きょう10日に放送されるテレビ朝日系ドラマ『刑事7人』(毎週水曜21:00~21:54)の第5話で、何者かに襲撃されるというシーンを迎える。機動捜査隊に異動した東山演じる天樹悠らが、"別動捜査隊"として凶悪犯罪に挑んでいく同作。前回の第4話で、仲間の刑事・永沢圭太(鈴木浩介)が団地の屋上から転落死したと思われていたが、誰かに呼び出されて殺された可能性が浮上し、天樹らは"弔い合戦"を誓って捜査を開始する。そんな中、天樹は真相究明の鍵を握る証拠品を入手するが、何者かがその証拠品を奪おうとして天樹を襲撃。一緒にいた刑事・青山新(塚本高史)も反撃を試みるが、相手は想像をはるかに超える身のこなしを見せる。
2016年08月10日俳優の塚本高史が、7月13日スタートのテレビ朝日系ドラマ『刑事7人』(毎週水曜21:00~21:54)に、レギュラーキャストとして加わることが22日、分かった。第1シリーズでは、"刑事の墓場"と揶揄(やゆ)される警視庁捜査一課12係に集められた個性あふれる刑事6人と、法医学教授の権威が、難事件を解決してきた同作。今回の第2シリーズでは、機動捜査隊に異動した、主演の東山紀之演じる天樹悠らが、"別動捜査隊"として凶悪犯罪に挑んでいく。そんな中、塚本が演じるのは、所轄の刑事・青山新。第1話で、スタンドプレーが目立つ天樹のお目付け役を命じられるが、自身は以前、相当なワルだったという異色の刑事だ。このキャラクターについて、塚本は「彼にはちゃんと自分の考えがあって、筋を通して生きてきたんだけど、それがたまたま周りの人が進む道からは外れていたというか…。そういう意味では、男気のある人物だと思うんですよね」と理解。行動を共にするシーンが多い東山は、撮影現場で台本から膨らませるアイデアを多く出してくれるそうで、「いつも助けられています」と感謝しながら、「青山として生きている実感がすごく得られますし、とても楽しいですね」と充実ぶりを話している。
2016年06月23日女優の芦田愛菜が5日、東京・台場のフジテレビで行われた主演ドラマ『OUR HOUSE』(毎週日曜21:00~21:54)のこどもの日イベントに登場。「たくさんの方に見ていただけるように、みんなで撮影頑張ってます」と収録現場の様子を報告した。この日は、こどもの日に合わせ、兄弟役の加藤清史郎、寺田心、松田芹香とともに、かしわ餅を作るための餅つきに挑戦。餅つきパフォーマーの指導で、臼に入った餅をきねでつき、できたてのかしわ餅を試食した芦田は「温かくておいしいです」と笑顔を見せ、加藤は「本当にモチモチなんです。本当にモチモチなんですよ」と繰り返して強調した。その後は、8日に放送される第4話の先行試写会を実施。2ページにおよぶ長セリフがあるという芦田は「覚えるのが大変でした」と謙虚に振り返ったが、兄役の加藤は「本当すごいんですよ! セリフが体に染み込んでるんです」と役者スキルを絶賛し、長回しの撮影で「僕が噛んで台無しにしたらヤバいな」とプレッシャーに感じていることを明かした。同作は、東京の下町にある大家族・伴家に、シャーロット・ケイト・フォックス演じる外国人・アリスが新しい母親としてやって来ることで、芦田演じる桜子らによる騒動が繰り広げられるホームドラマ。第4話は、塚本高史演じる桜子の叔父・丈治と、生き別れた息子とのストーリーで、芦田は「親と子の絆に関する話で、とても心温まる内容です」と予告した。加藤は「食卓のシーンも多いので、本当の家族のように撮ってます。この後も、伴家がどう動くのかの展開に注目してください」とアピール。第5話で活躍するという松田は、司会のフジテレビ中村仁美アナウンサーから「第5話に注目してくださいっていうことでいいですか?」と問いかけられ、緊張から声を発せずコクリとうなずいたが、寺田はそれをカバーするかのうように「みなさん今日は本当に来てくださってありがとうございました! また僕も一生懸命頑張ります。ありがとうございました!」と流れるような口調であいさつした。
2016年05月05日●『黒崎くん』にみんな夢中少女漫画原作の映画が続々と制作されている昨今。インターネット上では批判的な意見もありますが、実際にメインターゲットとされるのは女子中高生です。我々のような大人たちがやみくもに批判するのは良くないのではないか? 女子中高生の意見を聞いてみた方がいいのでは!? という思いから、今回はティーン向けメディア「マイナビティーンズ」に協力をお願いして、原宿マイナビティーンズメンバーのJC・JK5名に、集まってもらいました。アラサー、というよりover30の我々と、原宿JC・JKはわかりあえるのか!?○本当に見ているのか?今回集まってもらったのはこちらの5人。みんな、かわいくておしゃれ! さうらさん、まなかさんはまだ14歳ということで、自分が彼女たちの2倍以上生きているのかと思うと恐ろしくなります。早速、少女漫画原作映画について聞いてみましょう。Q.少女漫画原作の映画を見に行ったことありますか?全員が迷うことなくマル! やっぱ見てる!! いや、言っても3:2くらいで分かれるのではないか? と思っていたのですが、こんなにみんな見ているものなんですね……。これは作るわ。ちなみに、最近見た作品は?くるみ「最近だったら『黒崎くん』!!」映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』(2016)ドS男子「黒悪魔」こと黒崎晴人(中島健人)と、女子の憧れの的「白王子」こと白河タクミ(千葉雄大)の2人に、ヒロイン赤羽由宇(小松菜奈)が翻弄される姿を描くラブストーリー。マキノ原作、掲載誌は講談社『別冊フレンド』。「あー」「わかる!!」「やばい!!」と口々に騒ぎ出すJC・JKたち。くるみ「キュンキュンするし、なんか飽きない! 最後までちゃんと見れる」まなか「理想だよね、理想像」なお「メインじゃない人もいい! 岸(優太)くんめっちゃ輝いてて~!! あの、本当に輝いてた!! あれ多分岸くんの好感度上がる!! 私、リピートして見るタイプなんですけど、『言葉と顔が合ってませんけど』ってところが一番好きです!!」勢い止まらず。あまりに反応がすごいのでこの取材終了後に観に行きましたが、確かにすごかった。映画館のなかも「ヒッ」という感じの声にならない叫びであふれていました。まなか「ほかだと、『今日恋』とか。キュンキュンするとこ、よかったよね」映画『今日、恋をはじめます』(2012年)真面目すぎる女子高生・日比野つばき(武井咲)が、学校一のモテ男・椿京汰(松坂桃李)にファーストキスを奪われ、2人は次第に惹かれ合っていく。水波風南原作、掲載誌は小学館『Sho-Comi』。少女漫画原作の映画を本当に見ているんですね。ちなみに、黒崎くんみたいな"ドS男子"はアリ? と聞いたところ……くるみ「それは人による!!!」まなか「まあでもね、顔とか」くるみ「だってタイプじゃない人にドSやられても全然嬉しくない!! 黒崎くんとか、みんなが好きなかっこいい系だったらありだと思う」まったく正論! ある種のファンタジーですよね。映画を真に受けて"ドS"路線でいく男性は大怪我をしてしまうので、気をつけましょう。●JKが好きな俳優は?少女漫画原作映画では様々なイケメンが出てきますが、JC・JKにはどんな方が人気なんでしょうか? それぞれに聞いてみます。なお「Hey! Say! JUMPの山田涼介くんです。私漫画が大好きで、『暗殺教室』も大好きなんです。実写化するって聞いて、バカにしてるの!? と思ったけど、見てみたら私がバカにしてたなって」映画『暗殺教室』(2015年)主人公の潮田渚(山田涼介)は学園の落ちこぼれクラスに在籍する少年。ある日謎の生命体「殺せんせー」が担任として現れ、落ちこぼれクラスに暗殺術を教えていく。クラスメイトの赤羽業を菅田将暉、茅野カエデを山本舞香が演じる。松井優征原作、掲載誌は集英社『週刊少年ジャンプ』。なお「殺せんせーの触手とか、CGとかすごいし、アクションシーンも全部動きが決まってるんですよ。そういう、一つ一つに熱が入っててやばい!」なおさんはアニメ・漫画が好きだそうで、視点がかなり細かいです。くるみ「私は志尊淳くんです。『トッキュウジャー』の時の金髪がすごい好きです」『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014年、テレビ朝日)列車をモチーフにした戦隊ヒーロー。志尊淳、平牧仁、小島梨里杏、横浜流星、森高愛、長濱慎らが出演。敵チームの人間ドラマや、主人公たちの秘密が明かされる展開が話題となった。くるみ「『トッキュウジャー』はちっちゃい子向けかなと思ってたからちょくちょくしか見てなくて、その時はそんなだったけど、『先輩と彼女』で一番好きになりました。また映画主演もやるんです!」映画『先輩と彼女』(2015年)恋を夢見る高校1年生の都築りか(芳根京子)が好きになった先輩(志尊淳)は、他の女の人に恋をしていた。主人公の片思いの姿を描く。南波あつこ原作、掲載誌は講談社『別冊フレンド』。●やっぱり『黒崎くん』どんどん聞いていきましょう。中学生のさうらさん、まなかさんは?さうら「菅田将暉さん。いろんなドラマとか映画とか見ると、役を全部違う人が演じてるみたいな演技で。『ランナウェイ』で見ていて、それから好きになりました」『ランナウェイ』って5年前だから、そのときのさうらさんはいくつだ!?ドラマ『ランナウェイ~愛する君のために』(2011年、TBS)無実の罪で刑務所に入れられていた若者4人(市原隼人、塚本高史、上田竜也、菅田将暉)が脱獄をして東京を目指すドラマ。さうら「最近だと、『星ガ丘ワンダーランド』を見に行きました」映画『星ガ丘ワンダーランド』(2016年)「星ガ丘駅」の駅員として働く主人公の温人(中村倫也)のもとに、20年前に姿を消した母の訃報が届き、離れ離れになっていた兄(新井浩文)、そして義理の姉(佐々木希)と弟(菅田将暉)と再会。閉ざされた過去が明らかになっていく物語。まなか「松坂桃李くんです。『今日恋』ではまって、めっちゃかっこいいと思っていろいろ見始めました。で、性格もいいなみたいな。バラエティも出てたら見るようになって、ドラマもDVDが出たらめっちゃ買って。面白くなくて途中で買うのやめちゃったのもあるけど(笑)」ドラマのDVD買うとか、めちゃくちゃいいお客さんじゃないですか……。まなかさんは中3だけど、お小遣いで足りるのでしょうか?まなか「まだアルバイトはできないから、ママが買ってくれました」なるほどうらやましい。○そしてやっぱり黒崎くんえり「私は、中島健人くんです。健人くんは今22歳なんですけど、これまで映画に3本出ていて、役によって健人くんのキャラクターが変わっていくのが面白いなって。前作の『銀の匙』でのモサい役もよかったけど、そこから急に『黒崎くん』でドーン! みたいのに変わって、心が……あの、破裂しそうでした」「心が破裂しそう」なんというキラーフレーズ……中島健人くん、罪深い。映画『銀の匙 Silver Spoon』(2014年)高校受験に失敗した秀才・八軒勇吾(中島健人)が進学した、寮制の大蝦夷農業高等学校(エゾノー)での生活と八軒の成長を描く。ヒロイン・御影アキを広瀬アリスが演じる。荒川弘原作、掲載誌は小学館『週刊少年サンデー』。えり「健人くんは基本、ファンを『お姫様』と呼ぶようなタイプなんですが、『黒崎くん~』の時はサイトの日記の書き方とか、ファンへの接し方も変わったので、役に入り込める人なんだなと思って、尊敬できます」いやーもう、とにかく『黒崎くん~』がすごいことがよくわかりました!○まとめ取材しながら思ったのは、みなさんがとても真剣に少女漫画原作の映画を見ている、ということでした。出ている俳優が良かったら他の出演ドラマのDVDを買って、新しい映画も見に行って、彼女たちはとても良いお客さんです。映画館も賑わうし、そのうちもっと背伸びした作品も見てみよう、という方も出てくるでしょう。だからこそ、真剣に胸キュンとむきあって、良い作品を届けなければいけないのかもしれません。
2016年04月08日芦田愛菜とシャーロット・ケイト・フォックスが初共演でW主演を務め、山本耕史、橋爪功、松下由樹ら実力俳優陣が共演する「OUR HOUSE」。この度、ドラマの主題歌に「オフコース」のヒット曲「愛を止めないで」が起用される事が分かった。ドラマの舞台は、東京・世田谷のとある住宅街。ここで暮らす核家族化とは無縁な清貧の大家族・判一家。主人公の判桜子(芦田愛菜)は、4人兄弟の2番目の長女。半年前に聖母のように優しかった母親が病気で他界してから、自分が家族を仕切らなければ…という責任感から一家の家事全般を一手に引き受けている。桜子自身は、家族のために好かれと思ってやっているものの、“鬼軍曹”さながらにほかの家族には有無を言わさぬほど非常に厳しい言動が多く、知らぬまに家族を恐怖で震え上がらせていることも多々ある。母親の喪失という大きな傷が癒えない中で、人は良いがどこか抜けてる父親・奏太(山本耕史)が仕事先のアメリカで電撃的に知り合い、交際0日にもかかわらず、現地で結婚したアメリカ人女性のアリス・シェパード(シャーロット・ケイト・フォックス)を新しい母親として連れて帰ってくる。憤慨する桜子は、“鬼軍曹”としての実力を余すところなく発揮し、あの手この手で「新しい母親」であるアリスを追い出すべく家族全員を巻き込み様々なバトルを仕掛けていく…。キャストには、主演の“鬼軍曹”桜子役の芦田さん、突然現れた新しい母親・アリス役のシャーロットをはじめ、父・奏太役に山本さん、長男・光太郎役に加藤清史郎、次男・新太郎役に寺田心、次女・桃子役に新人の松田芹香、そのほか塚本高史、松下さん、橋爪さんらが顔を揃えている。1970年から1989年までの20年間の活動後、現在に至るまで数々の大ヒット曲で“伝説的”な存在として、今も絶大な人気を誇るグループ「オフコース」(OFF COURSE)。彼らの楽曲が連続ドラマの主題歌に起用されるのは、1977年の「ひまわりの家」の主題歌「ロンド」以来、およそ39年ぶり2度目となる。そして、今回主題歌に起用が決定した「愛を止めないで」は1979年にリリースされたもので、発売から37年という長い月日を越えて、あのメロディーがドラマに感動を加えてくれるようだ。さらに今回の主題歌決定を受け、急遽「愛を止めないで」の初CD化が決定! ジャケット、カップリング曲「美しい思い出に」も37年前のレコードと同じで、紙ジャケット仕様の限定リリースとなっており、5月11日(水)に発売されるという。本ドラマの演出を手掛け、過去に「東京ラブストーリー」や「ロングバケーション」なども担当した永山耕三は、「テレビドラマにかかるべき曲を作るアーティストは、常々、小田和正さんだと思っています。それは学生時代に、『金八先生』でかかったオフコースの「さよなら」を聞いた時に受けた衝撃から始まっています。そして、今回、原点に立ち返り、自分が一番好きな、オフコースの「愛を止めないで」を主題歌にさせていただくことで、テレビドラマには小田和正さんしかいないということを、いまあらためて表現したいと思っています」と熱い想いをコメント。また、プロデュース・太田大は「脚本の野島伸司さんと、永山監督と打ち合わせをしている中で、主題歌のアーティストとして真っ先に上がったのが小田和正さんでした」「ストーリーを優しく包んでくれる楽曲として、オフコースの名曲『愛を止めないで』が全員の頭に浮かびました。『愛を止めないでそこから逃げないで』という、愛を与え合う関係性にきちんと向き合うという歌詞の世界観が、ドラマのテーマに通ずるものがあった」と起用理由を語っている。「OUR HOUSE」は4月17日(日)21時~フジテレビにて放送開始(初回15分拡大)。(cinemacafe.net)
2016年03月30日芦田愛菜、シャーロット・ケイト・フォックスが初共演にしてW主演を務めることで話題の珠玉のハートフルホームコメディー「OURHOUSE」。山本耕史、橋爪功、松下由樹、塚本高史ら実力派俳優陣が集結する本作に、新たにプロレスラー・高山善廣の出演が決定した。ドラマの舞台は、東京・世田谷で暮らす、核家族化とは無縁な清貧の大家族・伴一家。主人公の伴桜子は、4人兄弟の2番目の長女。半年前に、聖母のように優しかった母親が病気で他界してから、自分が家族を仕切らなければ…という責任感から、一家の家事全般を一手に引き受けている。桜子自身は、家族のために良かれと思ってやっているものの、“鬼軍曹”さながらにほかの家族には有無を言わさぬほど非常に厳しい言動が多く、知らぬ間に家族を恐怖で震え上がらせていることも多々ある。母親の喪失という大きな傷が癒えない中で、人は良いがどこか抜けている父親・奏太が仕事先のアメリカで電撃的に知り合い、交際0日にも関わらず、現地で結婚したアメリカ人女性のアリス・シェパードを新しい母親として連れ帰ってくる。母親が亡くなってから半年しかたっていないのに、1日も付き合ったことがない外国人と結婚するなんて考えられないと憤慨する桜子は、“鬼軍曹”としての実力を余すところなく発揮し、あの手この手で「新しい母親」であるアリスを追い出すべく、家族全員を巻き込み、様々なバトルを仕掛けていく…。これまで、大河ドラマ「功名が辻」をはじめ様々なドラマにゲスト出演してきた高山さんが、自身初の連続ドラマにレギュラー出演することとなった本作。演じるのは、芦田さん演じる伴桜子の父親・奏太(山本耕史)の姉・赤尾琴音(松下由樹)の夫である赤尾拓真。救急救命士である拓真は、妻の琴音に浮気を疑われ、腹を立てた琴音に実家の伴家で戻られてしまい、現在別居状態。拓真は、度々謝ろうとするが、口下手で一言話そうとすると、琴音からその何十倍もまくし立てられてしまう始末…。普段は、プロレスのリング上で雄々しく勇ましい姿を見せている高山さんが、妻・琴音に怒られっぱなしで、ときに彼女からスリッパでたたかれてしまうような、少し情けない性格の拓真をどう演じるのか注目だ。高山さんは今回のオファーを受けて「まずは、『僕で、いいんですかね』と(笑)。ホームコメディということで、僕は、存在自体が日常的じゃないので(笑)。いままでは、用心棒役とか忍者の怪物とか、怖い人の役が多かったのですが、今回は普通の人の役だったので、なおさら『いいのかな』と(笑)」と戸惑いもあったそうで、さらに実際撮影に参加して「周りが、本当にプロの役者さんばかりなので、とにかく足を引っ張らないようにと思っています。それだけですね。必死なので、まだ撮影を楽しめてはいません(苦笑)」と、率直な感想を寄せた。また、役作りのために15年以上金髪だった髪を黒く染めた高山さん。「金髪の救命士はいませんから。“気合いの表れ”といえば、そうかもしれませんけど、自分としては『仕事だから当たり前でしょ』と思っています」と“芝居”への意気込みを述べ、さらに「(芝居は)自分が知らなかったものを引き出してもらえるので、楽しいです。それによって、自分がどう変われるのか、そこもすごく楽しみです」「プロレスでも、いろいろなことに挑戦してきて、やりつくした感じがあるんですけど、そういう意味で、新しいものに挑戦したいという思いはあります。カッコよく言うと、“挑戦しないと終っちゃいますから”。終わってしまったら、やることがなくなってしまうので、これからも新しいものをどんどん見つけていきたいです」と、今後の活動にも前向きな思いを語った。最後に「いつも威張り散らして、相手をボコボコにしている高山が、ボコボコにされていますので、注目してください(笑)。奥さん役の松下さんにスリッパでたたかれていますけど、スリッパが柔らかすぎて、全然痛くないんです(笑)。もっと固いので、たたいてほしいくらいです(笑)」と見どころをアピールした。「OUR HOUSE」は4月、毎週日曜日21時よりフジテレビにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2016年03月23日芦田愛菜、シャーロット・ケイト・フォックスが初共演にしてW主演を務めることで話題の珠玉のハートフルホームコメディー「OURHOUSE」。この度、芦田さんの父親役に、山本耕史が決定。そのほか、塚本高史、松下由樹、橋爪功ら豪華俳優陣と、加藤清史郎、寺田心ら“子役オールスター”が集結することが明らかとなった。ドラマの舞台は、東京・世田谷の、とある住宅街。都会に近いながらも、路面電車が走り、どこかのどかな雰囲気が残されている町。ここで暮らす、核家族化とは無縁な清貧の大家族・伴一家。主人公の伴桜子は、4人兄弟の2番目の長女。半年前に、聖母のように優しかった母親が病気で他界してから、自分が家族を仕切らなければ…という責任感から、一家の家事全般を一手に引き受けている。桜子自身は、家族のために良かれと思ってやっているものの、“鬼軍曹”さながらに他の家族には有無を言わさぬほど非常に厳しい言動が多く、知らぬ間に家族を恐怖で震え上がらせていることも多々ある。母親の喪失という大きな傷が癒えない中で、人は良いがどこか抜けている父親・奏太が仕事先のアメリカで電撃的に知り合い、交際0日にも関わらず、現地で結婚したアメリカ人女性のアリス・シェパードを新しい母親として連れ帰ってくる。母親が亡くなってから半年しかたっていないのに、1日も付き合ったことがない外国人と結婚するなんて考えられないと憤慨する桜子は、“鬼軍曹”としての実力を余すところなく発揮し、あの手この手で「新しい母親」であるアリスを追い出すべく、家族全員を巻き込み、様々なバトルを仕掛けていく…。「101回目のプロポーズ」「ひとつ屋根の下」シリーズなど、数々の名作を手掛けた野島伸司が、6年ぶりにフジテレビ連続ドラマの脚本を担当する本作。“毒舌で家族を仕切る中1の鬼軍曹”役に、「マルモのおきて」で連続ドラマ初主演を果たして以降、数々のドラマや映画、CDデビューやバラエティー番組MCなどで活躍する芦田さん。“天然直情型新米ママ”を、連続テレビ小説「マッサン」で“朝ドラ初の外国人ヒロイン”となる亀山エリー役を熱演したシャーロットが演じる。今回、主演以外のキャストが発表。芦田さん演じる桜子の父親にして、シャーロット演じるアリスの夫・奏太役に、ドラマはもちろん、映画、舞台、ミュージカル、アニメ声優と幅広い活躍を続ける山本さん。「ひとつ屋根の下2」以来、約20年ぶりに野島脚本のドラマに出演することになるが「台本の端々に感じられる雰囲気が、あの頃を思い出させてくれますね」と本作への感想を述べ、2人のW主演女優たちとの共演については「奏太は、桜子の父であり、アリスの夫で、2人に挟まれる関係性なのですが、どこかで無視されています(笑)。ですので、今回は役柄的にも、2人のやり取りを見守れそうで、本当に楽しみにしています」と期待を寄せた。芦田さん演じる桜子の兄で一家の長男・光太郎は、若干14歳にして『忍たま乱太郎』シリーズや『暗殺教室』シリーズなど、数多くの代表作を持つ加藤さん。桜子の弟で一家の次男・新太郎は、出演したCMで爆発的な人気を博し、最近では「5→9~私に恋したお坊さん」での好演が記憶に新しい寺田さん。寺田さんと芦田さんは、「明日、ママがいない」以来、およそ2年ぶりの共演だ。一家の次女・桃子は、脚本を担当する野島が総合監修を務めるアクターズスクールで、見事に「第1回特待生」に選ばれた期待の新人・松田芹香。伴兄弟を演じる彼らのほかにも、大河ドラマ「龍馬伝」で強烈な印象を残した濱田龍臣や五十嵐陽向など、日本を代表する次世代俳優たちが勢ぞろいする。さらに、山本さん演じる奏太の父親で桜子の祖父・奏一郎に、『家族はつらいよ』の橋爪功、奏太の姉で桜子の伯母・赤尾琴音に松下由樹、桜子の亡くなった実母・蓉子の弟で子どもたちの叔父・三上丈治に塚本高史と、一家の大人たちにも豪華キャストが配役。また、蓉子には渡辺舞、桜子が通う中学校の担任教師・鏡准一に犬飼貴丈と、ネクストブレイク必至のフレッシュな面々にも注目だ。「OUR HOUSE」は4月、毎週日曜日21時よりフジテレビにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2016年03月11日今年で70回目を迎える「毎日映画コンクール」の表彰式が2月16日(火)に開催され、最高賞の日本映画大賞が橋口亮輔監督の『恋人たち』に贈られたほか、塚本晋也が『野火』で監督賞、男優主演賞の2冠を達成した。先日行われた「キネマ旬報ベスト・テン」での日本映画第1位の栄誉に続き、70年の歴史を誇るこの毎日映画コンクールでも最高賞に輝いた『恋人たち』。壇上でトロフィーを受け取った橋口監督はこの日、会場に到着するもスタッフから一般の観客と間違われ「整理券を受け取ってください」と言われ、受賞者だと伝えると「『受賞者?』と2回聞かれました(笑)」と自虐気味に明かし笑いを誘う。前作『ぐるりのこと。』は、同コンクールで日本映画優秀賞を受賞したが「その時の大賞は『おくりびと』で、滝田洋二郎監督に『すいませんね』と言われて『いえいえ』と答えましたが、内心は悔しかったです。映画人ならだれでも憧れる賞であり、名誉に感じています」と喜びを噛みしめた。本作はワークショップで募った無名の俳優を中心に低予算で制作されており、公開規模も大きいとは言えないが、各地の劇場で満席が続出するなど口コミで大きな話題に。橋口監督自身の経験を主人公に反映させており「(自身が)どんな目に遭ったかを話すと3時間かかりますが(笑)、お金を一千万以上盗まれまして、『何だこの国は…』と思い、その後、震災も重なって、心の中にいろんな思いを抱えて、表に出せずに耐えている人がいっぱいいるはずで、そんな人に見てもらえたらと思い、作りました」と語った。この日は、主演の篠原篤、成嶋瞳子、池田良をはじめ、キャスト陣も駆けつけ、橋口監督と共に壇上に上がり、喜びを分かち合った。塚本晋也監督は自身がメガホンを握り、主演まで務めた『野火』で監督賞、男優主演賞の2冠を獲得!こうした形での2冠は初の快挙だが、塚本監督は男優主演賞の授与の場で「僕ですいません。ホントにすいません、申し訳ないです!」と不祥事でも起こしたかのように謝罪を連発!過酷な戦地での日本兵の姿を描いた本作は「20~30年前から作りたかった映画」というが「戦争に行った人がどんどんなくなっていく中で、いま作らなければ作るチャンスがない」と考え、私費を投じて制作した。これまでも自作を含め、俳優としても活動している塚本監督だが「自分で出れば交通費を出さなくていいから(笑)。カメラ持って、自分で(現場に)行こうという発想」と低予算ゆえの苦肉の策だったと明かし「想像を絶するものが来た(笑)」と思わぬ受賞に困惑…。最後まで「すいません!」と謝り通しだった。また男優助演賞は、舞台を中心に活動し、山田洋次監督作『母と暮せば』で27年ぶりに映画出演を果たした加藤健一が受賞。久々の映画出演の経緯について「下北沢の劇場の楽屋に山田監督がいらっしゃって『出なさい』と言われ、そのひと言で『はい、出ます』と」と明かした。男優賞には渋い面々が並んだが、女優賞では『海街diary』で4姉妹の長女、次女を演じた綾瀬はるかと長澤まさみが女優主演賞、女優助演賞を受賞!また一般のファンの投票による「TSUYATA映画ファン賞」は日本映画部門で『幕が上がる』が受賞し、主演の「ももいろクローバーZ」の5人がそろって登壇し「喜びを全身で表現した」(百田夏菜子)というド派手な衣装とフェイスペインティングで会場をわかせた。スポニチグランプリ新人賞には人気バンド「RADWIMPS」のボーカルで、『トイレのピエタ』で映画に初めて主演した野田洋次郎と宮部みゆきのベストセラーの映画化『ソロモンの偽証』で役名を女優名として襲名し、女優デビューを果たした藤野涼子が選ばれた。【第70回毎日映画コンクール】受賞一覧日本映画大賞:『恋人たち』日本映画優秀賞:『岸辺の旅』外国映画ベストワン賞:『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』監督賞:塚本晋也(『野火』)脚本賞:原田眞人(『駆込み女と駆出し男』)男優主演賞:塚本晋也(『野火』)女優主演賞:綾瀬はるか(『海街diary』男優助演賞:加藤 健一(『母と暮せば』)女優助演賞:長澤まさみ(『海街diary』)スポニチグランプリ新人賞:野田洋次郎(『トイレのピエタ』)スポニチグランプリ新人賞:藤野涼子(『ソロモンの偽証前篇・事件/後篇・裁判』)アニメーション映画賞:『百日紅~Miss HOKUSAI~』大藤信郎賞:『水準原点』ドキュメンタリー映画賞:『沖縄 うりずんの雨』TSUTAYA映画ファン賞【外国映画部門】:『ミッション・インポッシブル/ローグネーション』TSUTAYA映画ファン賞【日本映画部門】:『幕が上がる』田中絹代賞:桃井かおり(text:cinemacafe.net)
2016年02月17日映画『杉原千畝 スギハラチウネ』の初日舞台あいさつが5日、都内で行われ、キャストの唐沢寿明、小雪、小日向文世、塚本高史とチェリン・グラック監督が出席した。全国公開中の本作は、"日本のシンドラー"と呼ばれた杉原千畝の生涯を描いた作品。第二次世界大戦中、外交官として諜報活動を行っていた千畝(唐沢)は、赴任地のリトアニアでナチスの迫害を受けるユダヤ難民に独断でビザを発給する――という内容で、ポーランドでオールロケを敢行した。約6,000人のユダヤ難民を救ったと言われる千畝を演じた唐沢は、「感想を聞くのが怖いけど、ホッとしています」とあいさつ。舞台には、実際に千畝から"命のビザ"を受け取ったシルビア・スモーラー氏も駆け付け、「杉原さんと唐沢さんが同一人物に見えるくらい、本当に素晴らしい演技でした」と大絶賛すると、「ありがたいですね。リトアニアではみんな知っているけど、日本では知らない人が多い。この映画をきっかけに知ってほしい」と笑顔でアピールした。また、撮影中の苦労を聞かれ、「ポーランドのブラピが、『死ぬ前に一言言いたい』とか言って、いちいちカメラを止めてなかなか死ななくて。日本でもこういう人いるんですけどね(笑)。『もう早く死ねよ~』って思ってました」とまくし立てて笑いを誘った唐沢。そんな唐沢に対し、共演者からは、「唐沢さんってよくしゃべるけど、撮影中は本当に静かで役に入ってた。冗談を一言も言ってなかった」(小日向)、「唐沢さんにも寡黙な一面がありました。『でも、そろそろ限界がくるかな?』と思いながら見てました」(小雪)と驚く声も上がっていた。
2015年12月06日映画『杉原千畝 スギハラチウネ』が12月5日に公開を迎え、主演の唐沢寿明をはじめ、小雪、小日向文世、塚本高史、チェリン・グラック監督が舞台挨拶に登壇した。舞台あいさつその他の写真第二次世界大戦中、外交官としてヨーロッパに赴き、そこでナチスドイツに追われて逃げてきたユダヤ人のために“命のヴィザ”を発給し続けた杉原千畝の姿を描く。唐沢はポーランドでの撮影も行った本作がようやく公開を迎え「感無量です」と語り、満員の客席に「ホッとしています」と笑顔を見せた。普段は撮影現場でも冗談ばかり言っているという唐沢だが、本作に関しては共演陣から一様に「寡黙だった」と評される。小日向は「いま思うと、本当に役に入ってたんだと思う。いつもは面白いことばかり言うのに…」と語り、小雪も「唐沢さんが寡黙で、こんな一面もあるんだ! と思いました」と明かす。唐沢は、そんな共演陣の言葉に「(冗談を)言う必要がなかったからですよ」と照れくさそうな表情を見せつつ、実在の人物、しかも多くの人々の命を救った偉人を演じることについて「杉原さんという方は、ヒントが少ない方で『こういう人です』という情報が非常に少ない。奥様の著書などでは寡黙で、いつもニコニコとしていたとあるし、肉声を聞くと熱い一面があったり…。誰も本当の杉原さんを知らないというところで苦労はありました」と語った。グラック監督は「自伝などを書いてない、胸を張って『おれはこんなすごいことをやった!』と言わない方というところこそがヒントと言えるかもしれません」と残された情報の少なさこそが、杉原さんの謙虚さを示すヒントだと分析する。この日は、その杉原さんが波及したヴィザに命を救われた“スギハラサバイバー”であるシルビア・スモーラーさんがニューヨークより来日し、ゲストとして登壇。6歳のときに杉原さんが発給したヴィザで家族と共に亡命を果たしたというスモーラーさんは、杉原さんを「命の恩人」と語り、昨日、日本に到着してすぐに見たという本作について「とても重要な映画です。杉原氏の複雑で繊細な部分を唐沢さんが見事に表現されていて、残酷なシーンでの表情に、彼の心の内が豊かに表れていました」と絶賛。唐沢は「ありがたいです。こうして、お元気でいらっしゃることがよかったなと思いますし、改めて杉原さんはすごい人だったのだと感じています」としみじみと語った。『杉原千畝 スギハラチウネ』公開中
2015年12月05日