あなたの家庭では両親の介護をしていませんか?介護疲れの中年女性の間には、睡眠不足に悩まされている人が多いのだとか。でも、ぐっすり眠れない理由は肉体的に疲れているからだけではないらしいのです。介護疲れで女性の寝不足は加速仕事と介護の両立は難しいといわれています。法律上、年間最大93日まで介護休暇を取得することが認められていますが、実際の利用者の割合は東京都で1割未満。利用率の低さは、周囲の理解が進んでいないからという声もあります。働きながら両親の介護をしている人のなかには、自分も体調を崩してしまったという人もいます。特に、介護疲れによる体調悪化は女性に多いといいます。独立行政法人労働政策研究・研修機構によると、男性27.3%に対して、女性は47.9%が不調を感じているそうです。実は、介護は不眠に関する病気の原因になるものだという意見も。具体的な理由をみてみましょう。介護による寝不足の原因は精神的ストレス介護疲れをした人は、精神生理性不眠症や概日リズム睡眠障害などを引き起こすケースが少なくないようです。実は、その理由はおむつ交換や痰の吸引など、深夜に起きて介護を行うことに対する肉体的負担だけではないのです。塩見利明著『眠れないあなたに睡眠科による不眠の医療』によると、介護における最大の精神的負担は「孤独感」なのだとか。周囲の人から、介護の大変さへの理解が得られないストレスによって、睡眠に関する病気を発症しやすくなるのだそうです。また、両親の介護を行う年代の女性は、更年期障害や空の巣症候群など、不眠に悩まされやすい年代だといわれています。介護からくる寝不足を解消するには、周囲の協力が欠かせません。家族は、行動を手伝うだけでなく、優しい言葉を掛けてあげるようにしましょう。ぐっすり眠れば介護疲れも乗り切れる!介護疲れでぐっすり眠れないというあなた。よく眠れない原因は、家族に相談できずに一人で介護を抱えてしまっているからかもしれません。さらに、短時間で質の低い睡眠を続けていることから、体調不良になりやすいのです。なんとなく眠りが浅いと感じたとき、良い眠りのポイントは、体の負担だけでなくストレス解消を意識すること。そのためには、夫がお休みの日は介護を交代してもらう、デイケア等を利用するなど、介護の方法を工夫してみましょう。また、家族と相談するだけでも、心がスッキリするかもしれません。心身ともに負担を軽減すればぐっすり眠れるようになるはず。良い睡眠サイクルで介護疲れを乗り切りましょう!Photo by Ulrich Joho
2015年01月26日お昼休み後に襲われる午後の眠気……。きっと、大ぜいの方がこんな経験をお持ちだと思います。スペインではシエスタという昼寝の習慣があり、夕方まで寝る時間があるんです。実は、シエスタには意外な効果がありました。南ヨーロッパの習慣シエスタ「ランチを食べた後、急に眠気が……」あなたもこんな経験ありませんか?日本では会社や学校で寝るのはNGと考えている人が多いと思います。スペインをはじめとした南ヨーロッパ諸国では、シエスタと呼ばれる昼寝の時間があります。「6番目の時刻」というラテン語が語源になっていて、日の出から6時間後が正午にあたることに由来します。実は、塩見利明著『眠れないあなたに 睡眠科による不眠の医療』(毎日新聞社刊)によると、人間は1日のうち昼間と夜の2回眠るようにできているそうです。そのため、昼寝することは人間の生理的現象として好ましく、シエスタという習慣は理にかなっているといえますが、どんなメリットがあるのでしょうか?昼寝で仕事や勉強の効率アップ厚生労働省『健康づくりのための睡眠指針2014』によると、必要な睡眠時間を確保できなかったときは、30分以内仮眠を取るのが望ましいとしています。昼寝で少し眠ることで仕事の能率を改善したり、眠気による事故を防止したりする効果があるといいます。昼寝によって作業効率がアップした事例として、日本国内有数の進学校である福岡県立明善高校は、「午睡」という昼寝の時間を設けるようになった結果、センター試験の平均点向上や保健室の平均利用回数減少など、さまざまな効果が得られたそうです。昼寝にはさまざまなメリットがあると考えられています。ただし、目が覚めた直後すぐは脳が覚醒していません。少し時間を置いてから仕事や勉強に戻るといいでしょう。昼寝のサイクルを導入しよう!頭がぼーっとしてしまう昼食後の時間。仕事や勉強に集中できないという人もいると思いますが、日本の会社や学校の環境は昼寝するのは難しいのが現状です。上司や先生の目が気になり、眠気をこらえて無理して起き続けなければなりません。でも、人間の体はお昼に寝るようにできています。さらに、少し昼寝すると勉強がはかどるというデータも。だらだら起きているよりも、いっそ短時間でも寝た方が仕事や勉強の成果が現れやすいんです。本家・スペインでは生産性向上などの理由からシエスタ廃止が検討されているそうですが、日本で導入する企業もあり、注目されています。仕事の成果が上がるような導入例が増えれば今後、日本で習慣化するかもしれませんね。Photo by petunia2323
2015年01月21日