コロナ禍の真っただ中、リストラされ転職を余儀なくされた厳しい現実に直面。不安だらけの日々の中、同年代の友人の田舎移住の選択に感化され、53歳で地域協力として田舎移住を決意しました。ただし、地域に溶け込むことが仕事のはずが、知り合いがいない限界集落(人口の50%以上が65歳以上を占める集落)では完全なよそ者で、地域の風習も理解しないまま生活を単身スタート。そんな私が移住者の目線で田舎暮らしを成功させる心得をお伝えします。最初は田舎の密な人間関係にへきえきしたけれど…心得1.自分軸を持つ友人に感化され、「エイヤッ」と飛び込んだ田舎暮らし。今まで都会の生活しか知らず、また、将来的に田舎暮らしでどうしていくかの目標もあいまいなままでしたが、地域おこし協力隊の仕事につき、単身移住してしまった私。田舎は人間関係が密で面倒臭いと言われるように、隣近所とはほぼ親戚のような付き合いがあり、人の外出状況までも筒抜けになってしまう状態に、最初はかなりへきえきしました。ただ、せっかくの移住ですし、この先長く住むことを考えると、なんとか状況を楽しむしかないと決意。そのためには、周囲に振り回されない「自分軸」を持ち、田舎移住で「自分はどうしたいのか」「どうありたいのか」という目的をもって行動することの大切さを実感しました。田舎では、何かといろいろ言われる環境があることは否めません。まして都会からのよそ者は、田舎の高齢者には半分エイリアンみたいな人間に映ることもあるようです。しかしせっかくの田舎移住、周囲の意見や考えに振り回されないよう、くじけそうなときは「自分は何をしに田舎に来たのか」の自分軸を頼りに生活しています。心得2.地域のリーダー格と仲良くなる田舎移住を決断したきっかけは、コロナ禍で余儀なくされた転職と、友人の決断に感化されたことです。ですので、確固とした目標も自信もないまま、なんとなく田舎に憧れて移住した組です。地域おこし協力隊は過疎地などに生活拠点を移し、住民の生活支援などを通して定住を目指す取り組みです。ただ行き先がどのような場所かもあまり下調べせずに移住してしまいました。過疎化が進む限界集落でしたが、冬には3m以上の雪が積もる厳しい豪雪地帯で、コンビニもスーパーマーケットも遠いかなり不便な場所でした。だからといって友人、知人も隣近所にはおらず、唯一頼れるのは市役所の担当者だけ。まさにすべては自己責任になり、自分の力量が試されているのだと覚悟。そこで私が始めたのは、地域のリーダー格にあたる人と仲良くなるために、自宅訪問を何度も繰り返し、地域に溶け込むように努力したことです。田舎ではリーダー格の人の意見が強力で、仲良くなったことで壁が1つ崩せると、あとは連鎖的に人の輪が広がっていくことを学びました。心得3.脳を鍛えてモチベーションをアップ田舎移住をして1年。移住したてのころは、都会の生活習慣とはまったく異なる生活環境な上、知り合いがほぼゼロに近いので、くじけそうになることが時々ありました。特に、自然の厳しさを肌身に感じる冬の時期は、家の周りが3m以上の雪に閉ざされ、外出がおっくうになり、人とのコミュニケーションもままならない状況になることもあります。そんなとき、モチベーションを保つための秘策として、自分の「未来の履歴書」を作って、理想の田舎移住のゴールを設定することを実行しました。未来の履歴書には、目標とするゴールに向かって、したいこと、できること、具体的なプランを時系列の期限付きで書き出して「見える化」します。それを見やすい壁に貼って毎日眺めることで、脳が未来の履歴書の方に働くように日々実践中です。実際、したいことを書き出すことや新しいことを始める習慣は、「やる気スイッチ」を管理する前頭葉を鍛えることになるので、一石二鳥の裏技になりました。まとめ都会育ちの50歳過ぎのおばさんOLがいきなり田舎に移住することは、180度違う世界に飛び込むようなものでした。そこでは、自らが培った常識は通用しないことが多々あり、自分が常識だと思っていたものは、過去の自分の経験値が決めた根拠の弱い常識だったことを痛感しました。いつまでも自分だけの固定観念にとらわれていると視野が狭くなり、田舎暮らしの楽しみも半減してしまいます。これまでの常識にとらわれない自分を持つことで、本当の意味で力量が試されていると実感。自分を試す機会が田舎暮らしにはゴロゴロ転がっているので、少しずつできることを増やしていけたらと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。マンガ/きびのあやとら著者/いずみ(54歳)独身。コロナ禍を機に、人生における健康の大事さを実感し、里山に移住し田舎暮らしを楽しんでいる。
2024年02月26日2021年半ばのコロナ禍に、海外拠点でバリバリ働いていた私を襲ったのは、突然のリストラ宣告でした。え、なんで私? これって現実?と一瞬受け止められず頭が真っ白に。それからは、50歳過ぎの今後の生活や転職を考えると不安がどんどん膨れ上がるばかりでした。そんな私が思い切ってこれまでの人生を一掃したことで、今まで見たことのない人生に巡り合えた体験をお話しします。転職活動がうまくいかず友人に紹介されたのはコロナ禍で世の中がパニックになっている真っただ中、リストラ宣告を受けた私。これからの生活はどうする? 50歳過ぎの私に転職先はある? このコロナ禍で日本に本帰国? など、先立つ問題が頭の中でグルグルと回り、超ネガティブ思考のまま3カ月も何もせずに過ごしていました。そんな中、半ば強制的に自分を奮い立たせて転職活動をしてみたけれど、やはり、50歳過ぎの転職事情はかなり厳しいのが実情。自分の市場価値の低さと端にも棒にも引っかからない厳しい現実に、さらに落ち込む日々が続きました。そんなときに、友人から紹介を受けたのが、限界集落(人口の50%以上が65歳以上を占める集落)の地域おこし協力隊の仕事でした。それは、まったく土地勘のない地域で、しかも今までのキャリアからは思いもつかない業種。これも何かのご縁、新しい挑戦の機会だと思い、思い切ってエイヤッと飛び込むことを決意し、田舎へ移住しました。人生の見方を変えたら見えてきたもの人生初の田舎暮らし、しかもコンビニやスーパーがない中山間地域の限界集落。都会生まれの都会育ち、仕事も大都市でキャリアを積み重ねてきた自信があった私ですが、これまでの自分の常識が田舎暮らしでは通用しないことにしばしば直面しました。そんな里山生活ゼロ知識の私が最初に実行したことは、地域を知るために地域の人と同じ目線に立つために、生活をともにすること。厳しい山間の暮らしは、都会にはない生活の知恵や工夫がたくさん詰まっていて、どれもこれも自分本位では成り立たないことばかり。まさに、人生のスキルを学ぶことの多い暮らしがありました。特に強く感じたことは、これまでの自分の生活が効率重視にとらわれていたことです。忙しさを言い訳に、物事の本質を見る前に、非効率だと感じたことには必然と切り捨ててきた傾向があり、自分の思考がシステム化されたロボットのようだったと気付かされました。また、良い悪いの判断は自分のバイアスでしかなく、ものすごく非効率なことでも、時には回り道したほうが新しい発見に出合えることを学びました。まさに、生きる力を身につけるチャンスに巡り合えたことが、大きな収穫です。人間力を鍛えてストレスフリーな生活田舎に移住し、地域おこしの観光やイベントの仕事に携わりやっと1年が過ぎ、本当に必要なものを大切にして暮らすことや、不便を楽しむ術を日々学んだことで、無駄に着飾っていた見えないよろいをばっさり脱ぎ捨てることができ、心身ともに身軽になれました。そのおかげで、現状にあるものを工夫する力や、何とかなるという心構えが鍛えられ、いい意味で無理をしないストレスフリーな生活を楽しむことができています。また、生活の中でイライラすることが減り、物事への許容範囲が広くなり、私自身の人間力も鍛えられました。最も身近な人間力の教科書は、里山で暮らす80代、90代の現役で活躍しているおじいちゃんやおばあちゃん。日々、年を重ねることの楽しみ方を学んでいます。まとめこれまでの私は、世間一般が評価したレールに乗り、あちこちぶつかりながらも何とか脱線しないように、自分自身に無理な折り合いをつけ現状をキープしようとしていました。だけど、思いっきり脱線し人生の大きなピンチに直面したおかげで、これまでのキャリアをバッサリ捨てて、新しい世界に飛び込むことができ、プライスレスな豊かな生活を得ることができました。やはり、何かを得るためには何かを捨てる勇気が必要なようです。これからもし行き詰まりを感じたときは、思考を切り替えれば、案外身近にある答えを見つけられるものだと思えるように成長しました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。マンガ/きびのあやとら著者/いずみ(54歳)独身。コロナ禍を機に、人生における健康の大事さを実感し、里山に移住し田舎暮らしを楽しんでいる。
2023年12月08日私は35歳の会社員。同い年の夫と5歳の娘と一緒に暮らす兼業主婦です。平日は某企業の事務員として働いていますが…夫は半年前に会社からリストラされたのですが、ろくに職探しをせずに家でゴロゴロしているのです。最近では自暴自棄になってパチンコにはまり、借金まで作る始末。娘の世話もほとんどしてくれません。 リストラ夫が借金をつくり私が何度も「あの時みたいに少しは努力しようよ」と話をしようとしても、プライドのせいか、彼は大企業以外には就職したくない様子。私は困り果てていました。 そんなある日、私は会社で体調不良に。夫に連絡せず、早退して昼過ぎに帰宅すると、夫とド派手な格好をした女性が、手を繋ぎながら自宅マンションの近くを歩いていたのです。 無職夫が白昼堂々と!? 不倫現場を目撃2人は私に気づくと慌てた様子でタクシーをつかまえ、逃げるように去っていきました。 私は体調不良の中なんとか家に帰り、倒れるように眠ってしまいました。それから数時間後、「チッ…こんなところで寝やがって、邪魔くせぇなぁ!」という夫の声で起きた私。 女といたことを思い出し問い詰めると「夢でも見てたんじゃねぇの?」ととぼけてどこかへ行ってしまいました。娘のことを想い、離婚を踏みとどまっていましたが、もう我慢の限界です。 夫が娘に託したものとは?翌日、体調が少し回復した私がリビングに行くと、娘が「はいこれ! パパからだよ」と記入済みの離婚届を渡してきたのです。 娘はまだこの紙の意味を分かっていないのですが、このことを思い出したとき、どれだけ傷つくか……!怒りが爆発しそうになりました。しかし、よく考えてみると、これはむしろ私にとって好機かもしれないと思い直しました。夫が出て行ったおかげで、娘との引っ越し先を考えずに済むし、夫のギャンブル代などの支払いからも解放されたのです。私はこれ幸いとばかりにガッツポーズ! 離婚届にサインをして提出しました。 夫と不倫相手に慰謝料を請求してすぐに私は探偵を雇い、離婚前から不倫を続けていた証拠を入手。そして、夫と不倫相手に慰謝料を請求することにしました。 私は仕事に一層専念し、娘と共に新たな人生を歩み始めています。娘には父親がいた方がいいと思って離婚を踏みとどまっていましたが、家族を大切にしない人と家族を続ける意味が見当たりませんでした。これからも娘に愛情をいっぱい注いで、幸せな人生を過ごそうと思っています。著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年11月20日私は28歳の兼業主婦です。3年前に夫と結婚し、子どもができるまでは共働きをすることにしました。しかし……家事は当番制でやろうと決めていたのに、夫が家事をしたのは最初の数週間だけ。私が文句を言おうものなら、酷い言葉で反撃してくるので、文句を言う気力すらなくなってきました。 家事は分担しようと約束していたのにとある休日、片づけを手伝ってほしくてお願いしたものの、「は~? 無理。俺は稼いでるんだ。家事は女の仕事だろ?」と一蹴されてしまいました。せめて週2、3回だけでも家事してほしいとお願いすると、「お前みたいな奴と話す時間があるなら、どこかに行って気晴らししてる方がマシだわ」と家から出て行ってしまいました。 あまりの態度に、私は離婚を考え始めました。 夫がリストラされてしまって……そんなある日、仕事から帰宅すると、真っ暗なリビングのソファに夫が座っていました。驚いて理由を聞くと、「実は……俺、会社をリストラされちゃったんだよね」と。 やさしい言葉をかけようとすると、「まぁ、俺って他の会社でもやっていけるって思われたから、切られたんだろうなぁ。お前と違って」と能天気なことを言っています。その上、「俺、決めた。今日から専業主夫になるわ!」と勝手に宣言。 私は「無理に決まっている」と言ったのですが、「俺はやればできる男なんだぜ!」と珍しく前向きなので様子を見ることにしました。 心機一転頑張ると言っていた矢先それから数日、夫は早起きして真面目に家の掃除、洗濯を頑張ってくれました。不器用ながらも手作りの食事を準備することも。しかし、案の定やはり続きませんでした。そして、夫はさらに自堕落で自分勝手な生活をするようになったんです。ある日の夜、飲み潰れて寝ている夫の横で、スマホが鳴りました。私が夫を起こそうとすると、「今日もお疲れ様♡ 専業主夫になったお陰で、昼間もたくさん会える時間が増えて嬉しいね♡」とメッセージが……!私の怒りは頂点に達し、すぐに証拠としてメッセージを撮影し、翌日探偵に相談。夫が既婚女性と浮気をしている証拠を掴みました。 夫に離婚届を突きつけてその後、離婚に向けて万全の準備を整えた上で、夫に「今すぐサインして!」と離婚届を突きつけました。顔面蒼白になっている夫に、浮気の証拠を並べ、不倫相手の女の夫にも連絡済だと伝えました。 泣く泣く離婚届にサインをした夫。必死に謝罪するも後の祭りです。私は無事に離婚届けを提出。夫と浮気相手から慰謝料をたっぷりもらうことができました。 結婚するなら、お互いを思いやり、気持ちよく助け合えるような人と一緒になりたいものですね。夫との結婚のことは人生の教訓にして、新たな人生を踏み出そうと思います。著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年11月19日■前回のあらすじ義実家で受けた扱いに、モヤモヤが止まらない唯菜。さらにその後、体調を崩してやむを得ず仕事を退職することになってしまう。しばらくして無事に娘が誕生するが、ある日、滉平から解雇通知書を見せられて…。 >>1話目を見る 何の前触れもなかった夫のリストラ。私は産後の回復期だったため、滉平を応援することしかできず…。仕事が決まらない夫は、だんだんと病んでいきました。私は私で初めての育児に疲れ切ってしまい、家でPCに向かうだけの滉平にイライラするばかり…。ようやく決まった再就職の条件は、まさかの義実家での同居。私は娘のためにもそれだけは回避しようとしたものの、滉平の必死な形相を見てそれ以上何も言えなくなってしまい…仕方なく同居を承諾したのです。次回に続く(全15話)毎日更新!原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ニタヨメ
2023年05月07日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事もあるのではないでしょうか?そこで今回は、実際に募集した“モヤモヤを吹き飛ばしたスカッと体験談”「リストラ後の転職活動で…」を漫画にしてご紹介します!「リストラ後の転職活動で…」出典:lamireかなりひどい対応をされた…出典:lamire叔父の紹介と伝えると…出典:lamire態度一転!?出典:lamireさすがに面接を続けられない…出典:lamire気持ちもはればれ!出典:lamire読者の感想入社する前に分かって良かったと思いました。リストラされた人全員が、ヤバい人・仕事ができない人ってわけではないだろうにそこまで言われるのはおかしいと思います。すごい人からの紹介というのを知って、いきなりちゃんと面接をしようとしたのは笑ってしまいました。こんな社員がいる会社では働きたくないなと思いました。(46歳/家業の手伝い)人によって態度変える人多いですよね。せっかく紹介してもらっても、そんな会社では先が見えてるかもだし、コネ入社とか言われて、後で悲しい思いをするかも知れないから、かえって良かったかもと思いました。(31歳/主婦)次回の「スカッと体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを漫画化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。(lamire編集部)(イラスト/どてらいぬ)"
2022年12月17日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事もあるのではないでしょうか?そこで今回は、実際に募集した“モヤモヤを吹き飛ばしたスカッと体験談”「リストラ後の転職活動で…」を漫画にしてご紹介します!「リストラ後の転職活動で…」出典:lamireかなりひどい対応をされた…出典:lamire叔父の紹介と伝えると…出典:lamire態度一転!?出典:lamireさすがに面接を続けられない…出典:lamire気持ちもはればれ!出典:lamire社長の親戚とわかった途端態度を急変させる意地悪な面接担当…。叔父の紹介とはいえこの会社で働くことは難しいですよね…。次回の「スカッと体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを漫画化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。(lamire編集部)(イラスト/どてらいぬ)"
2022年11月07日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事はありませんか? 今回は実際に募集したそんなモヤモヤを吹き飛ばしてスカッとさせてくれるエピソードをご紹介します!親戚が紹介してくれた会社の面接30歳になったときの話です。それまで勤めていた会社が業務縮小で半数以上の社員がリストラ対象になり、若年層は再就職がしやすいという理由で私もリストラされてしまいました。そのことを日頃から懇意にしている親戚に話したところ、知っているところを紹介するから面接をしてみたらと言ってくれました。全くの畑違いの会社でしたが、自分のスキルを広げる意味で面接を受けたところ、どうやら面接官は私が紹介を受けて面接に来たことを知らず、経験の無さとリストラで退職したことばかりを質問して、一般的な質疑応答をせずに面接を終了しようとしました。さすがに思うところがあったので普通の面接をして欲しいと言うと、「未経験のリストラ対象者を雇うところがあるか」と罵声を浴びせられました。本当のことなので言い返せないでいると、どうしてここの会社に面接をしようと思ったのか聞かれました。そこで親戚の紹介であることを告げると態度が一変し、その親戚が誰なのかを聞いてきました。その親戚はあまり自分のことを話す人ではないので知らなかったのですが、どうやらその会社の社長の古くからの友人のようで、外部監査役にもなっていたようです。電話でその内容を確認した面接官は途端に猫なで声になり、面接をやり直したいと言い出しました。露骨な豹変に呆れてしまい、この面接は辞退することに。理由を聞かれたので、私は「面接官が信頼に足る人物ではないのに、採用責任者としての立場にいるような会社には入れない」と告げました。面接官は真っ青になりながら「親戚の人には話さないで欲しい」と懇願されましたが、「こちらも紹介された案件なので、事実は話さなければならない」とだけ言って部屋を出ました。出典:lamire部屋を出てからも面接官の悲痛な懇願の声がフロアに響き渡り、それまでのモヤモヤした気持ちが晴れ渡った気分でした。(男性/会社員)読者の感想仕事は決まらなくても、言いたいことは言えたので良かったと思います。そういう会社なら、たとえ入社しても長くは続けられなかっただろうと思うので、これで良かったと思います。(女性/会社員)手のひら返しとはまさにこのことですね。自分までイライラしたので、最後にスカッとしました。私はまだ学生で就職活動はこれからですが、このような面接官が実際にいると思うと、中身を見てくれないのかと悲しい気持ちになります。(女性/学生)社会の裏を見たような気がしました。(35歳/会社員)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?人に対して嫌な態度を取る人は、放っておいて正解かもしれませんね。反面教師として、自分は周りの人に対して優しくありたいものですね。以上、スカッと体験談でした。次回の「スカッと体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2022年09月19日2021年半ばのコロナ禍に、海外拠点でバリバリ働いていた私を襲ったのは、突然のリストラ宣告でした。え、なんで私? これって現実?と一瞬受け止められず頭が真っ白に。それからは、50歳過ぎの今後の生活や転職を考えると不安がどんどん膨れ上がるばかりでした。そんな私が思い切ってこれまでの人生を一掃したことで、今まで見たことのない人生に巡り合えた体験をお話しします。★関連記事:53歳で退職し、人生を見つめ直し。時間を金で買う私が青春18きっぷの旅にハマった理由【体験談】転職活動がうまくいかず友人に紹介されたのはキャリアを捨てたら拾う神ありコロナ禍で世の中がパニックになっている真っただ中、リストラ宣告を受けた私。これからの生活はどうする? 50歳過ぎの私に転職先はある? このコロナ禍で日本に本帰国? など、先立つ問題が頭の中でグルグルと回り、超ネガティブ思考のまま3カ月も何もせずに過ごしていました。そんな中、半ば強制的に自分を奮い立たせて転職活動をしてみたけれど、やはり、50歳過ぎの転職事情はかなり厳しいのが実情。自分の市場価値の低さと端にも棒にも引っかからない厳しい現実に、さらに落ち込む日々が続きました。そんなときに、友人から紹介を受けたのが、限界集落(人口の50%以上が65歳以上を占める集落)の地域おこし協力隊の仕事でした。それは、まったく土地勘のない地域で、しかも今までのキャリアからは思いもつかない業種。これも何かのご縁、新しい挑戦の機会だと思い、思い切ってエイやッと飛び込むことを決意し、田舎へ移住しました。人生の見方を変えたら見えてきたもの人生初の田舎暮らし、しかもコンビニやスーパーがない中山間地域の限界集落。都会生まれの都会育ち、仕事も大都市でキャリアを積み重ねてきた自信があった私ですが、これまでの自分の常識が田舎暮らしでは通用しないことにしばしば直面しました。そんな里山生活ゼロ知識の私が最初に実行したことは、地域を知るために地域の人と同じ目線に立つために、生活をともにすること。厳しい山間の暮らしは、都会にはない生活の知恵や工夫がたくさん詰まっていて、どれもこれも自分本位では成り立たないことばかり。まさに、人生のスキルを学ぶことの多い暮らしがありました。特に強く感じたことは、これまでの自分の生活が効率重視にとらわれていたことです。忙しさを言い訳に、物事の本質を見る前に、非効率だと感じたことには必然と切り捨ててきた傾向があり、自分の思考がシステム化されたロボットのようだったと気付かされました。また、良い悪いの判断は自分のバイアスでしかなく、ものすごく非効率なことでも、時には回り道したほうが新しい発見に出合えることを学びました。まさに、生きる力を身につけるチャンスに巡り合えたことが、大きな収穫です。人間力を鍛えてストレスフリーな生活田舎に移住し、地域おこしの観光やイベントの仕事に携わりやっと1年が過ぎ、本当に必要なものを大切にして暮らすことや、不便を楽しむ術を日々学んだことで、無駄に着飾っていた見えないよろいをばっさり脱ぎ捨てることができ、心身ともに身軽になれました。そのおかげで、現状にあるものを工夫する力や、何とかなるという心構えが鍛えられ、いい意味で無理をしないストレスフリーな生活を楽しむことができています。また、生活の中でイライラすることが減り、物事への許容範囲が広くなり、私自身の人間力も鍛えられました。最も身近な人間力の教科書は、里山で暮らす80代、90代の現役で活躍しているおじいちゃんやおばあちゃん。日々、年を重ねることの楽しみ方を学んでいます。まとめこれまでの私は、世間一般が評価したレールに乗り、あちこちぶつかりながらも何とか脱線しないように、自分自身に無理な折り合いをつけ現状をキープしようとしていました。だけど、思いっきり脱線し人生の大きなピンチに直面したおかげで、これまでのキャリアをバッサリ捨てて、新しい世界に飛び込むことができ、プライスレスな豊かな生活を得ることができました。やはり、何かを得るためには何かを捨てる勇気が必要なようです。これからもし行き詰まりを感じたときは、思考を切り替えれば、案外身近にある答えを見つけられるものだと思えるように成長しました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。マンガ/きびのあやとら著者/いずみ(53歳)独身。コロナ禍を機に、人生における健康の大事さを実感し、里山に移住し田舎暮らしを楽しんでいる。
2022年08月08日「これを『ウィズコロナ時代の新しい働き方の選択肢』といえば聞こえはいいでしょうが、れっきとした『リストラプラン』。つまり、体のいい“肩たたき”手段のひとつといえるんです」企業の経営事情に詳しい経済評論家の加谷珪一さんが、こう話す。みずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)は10月7日、希望する社員が「週休3〜4日」で働ける新制度を12月から導入することを発表した。土、日以外の毎週決まった曜日を「休日」にできる働き方で、「週休3〜4日制」を採用するのはメガバンクで実質、初めてだという。社員約4万5,000人から募る希望者のメリットを「資格取得や大学、各種スクールの就学などで知識やスキルを磨ける」とするが……。「一見、働き方改革、コロナ禍のテレワーク促進など、社会情勢を反映したようにみえますが、本音は膨らみすぎた人件費の削減、つまり『中高年をメインターゲットにした給与カット』であることは明白です」(加谷さん)各銀行は事務作業のAI(人工知能)化が進み、少子化による人口減で利用者は減り、業務自体が縮小される流れであるという。「メガバンクは海外展開を進め、国内の運営スリム化が急務ですが、規模が巨大な『みずほFG』は整備が追いつかず余剰人員の見直しをせざるをえないんです」同社の希望者は、「週休3日」となれば、基本給が現状の「80%」に、「週休4日」ともなると「60%」まで減ることになる。「他行もこの動きに追随する可能性が高く、’21年度初頭あたりから導入するかもしれません。さらに、この流れは他業種にも波及していくでしょう」たとえば、菅義偉首相が「料金の引き下げ」を要求している携帯電話各社などはその筆頭だという。9月末、NTTがドコモを完全子会社化すると発表したが、携帯業界も少子化で急激に国内市場が狭まり、利用者の奪い合いに。「ドコモは全国のドコモショップの出店数を減らす流れです。するとドコモから請け負ってショップを営業する下請け会社はリストラの対象となります。大企業がグループを一本化、スリム化することはリストラの第一歩になり、取引のある中小企業に影響していくんです」さらに、東京オリンピック特需が一段落した建設業や、自動車販売業など多業種にわたって影響は必至だという。「今回の流れで親会社がリストラを始めると、そこから仕事を受注している下請けの中小企業は値引きを要求されるでしょう。結果的に中小企業も、社員の給与カットや人員削減をしなければ、生き残れなくなる。国内の多くの業種の会社員に影響が出ることは避けられません」「女性自身」2020年10月27日号 掲載
2020年10月16日天海祐希主演「トップナイフ ―天才脳外科医の条件―」第7話が2月22日にオンエア。脳外科で広まる“リストラ”のうわさ。今出川の表情と視線に視聴者からは「深山ドクターがリストラ?」など、深山の今後を心配する声がネットにあふれている。“ゴッドハンド”と呼ばれる天才脳外科医たちの苦悩と葛藤を描く本作。東都病院脳神経外科の脳外科医で管理職的立場の深山瑤子に天海さん。“世界のクロイワ”と呼ばれるスペシャリスト・黒岩健吾に椎名桔平。医学部を首席で卒業したが実技は全然ダメな新人脳外科医・小机幸子に広瀬アリス。医師一家に育った西郡琢磨に永山絢斗。脳神経外科部長の今出川孝雄役で三浦友和。また看護師役で森田望智、福士誠治、医師たちが集うBAR「カサブランカ」のマスター・来島達也に古川雄大。深山の娘・真実に桜田ひよりといったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回深山は、酔って階段から転落し後頭部を強打したエステサロンの経営者・滝野祥子(原沙知絵)を担当。病室に見舞客が後を絶たない祥子だが、深山に「人の顔がわからない」と打ち明ける。そんな祥子のもとに服装も髪型も似た二人の男性・池谷(木村了)と西川(夙川アトム)が見舞いにくる。2人は見舞いのあとも帰らず病院に残っていた。深山に自分と通じるものを感じて心を許した祥子は、結婚を迷ってることを打ち明ける。そして体を動かしたいという祥子は外出し、階段で転びそうになったことがきっかけで、自分が階段から突き落とされたことを思い出す…。また、母親の仕事ぶりを見に病院に現れた真美と小机や今出川との交流や、黒岩が息子のネグレストを知らされるなど、医師たちの家族を巡る物語も描かれた。病院内では脳外科のドクターが1人辞めるといううわさが流れている模様で、深山は新任の誰かだと考え、小机は自分がリストラされるのでは?とまたまた不安に。だがラストで医師たちの集合写真を見つめる今出川の視線は深山に…。「医師のリストラ候補は天海祐希?先が見えない」「深山ドクターがリストラ的な?」「え、なんでなんで!?!?!?」「深山先生がきられちゃうの?」など、ネットでは不穏なラストに大きな反響が巻き起こる。一方「医局のトップが黒岩先生になり、部長が深山先生になる。つまり「現場に入れなくなる」という意味でのタイムリミットだと思う」といったコメントも投稿されており、今後の展開に注目が集まっている。(笠緒)
2020年02月23日夫がリストラされた、子どもが受験に失敗した、せっかく建てた家に欠陥がみつかった…。自分ではどうしようもない逆境やピンチに出くわすと、不安で不安でしようがなくなりますよね。「これから、どうすればいいの…」不安で心配で、途方に暮れることもあるでしょう。そんな時、どうすればいいのでしょうか?■家族のピンチが不安でしようがない…理由は3つ夫のリストラや子どもの受験失敗など、長い人生、いろいろな逆境やピンチに出くわすこともあるでしょう。そういった時、不安に押しつぶされそうになる一番の理由は、「自分ではどうにもできない」という不安。自分が原因ではない、自分の力が及ばない、自分ではコントロールできない逆境だから、一層不安になるのではないでしょうか。また、あなた自身の性格も影響しているのかもしれません。不安を大きく感じるのは、ある意味、慎重で計画的。用心深く、常に最悪を想定するような性格だからでしょう。そういった性格は、良いことより悪いことにフォーカスしやすく、少しでも悪い方に向いてしまうとすごく不安になる傾向があります。また、自分は微力で何もできないと思い込んでいる場合もあります。例えば、専業主婦の場合、夫がリストラにあうことは収入が途絶えることになりますから、とても不安ですよね。そういう人は完璧主義で、ちょっとしたミスも見逃せないタイプ。今の生活が脅かされることが苦手で、不安にかられてしまうのです。でも、自分が代わりに働いてしのぐという考えにはなかなかたどりつかない。それはきっと、「一家の大黒柱として働く自分」を想像したことがなく、そのような意識で仕事に向かった経験がないから、自分を過小評価しているのでしょう。■不安に負けないための4つのステップ自分ではどうにもできない逆境に直面し、不安で不安でどうしようもないという人は、以下の4つのステップをやってみましょう。ステップ1.不安になっていることを認識する人間は、不安を感じ過ぎると、そのストレスが怒りの感情に転換することが多いようです。子どもや物に八つ当たりしたり、失意の夫に怒りをぶつけても、何の解決にもなりません。まずは「自分は今、不安に思っている」ことを認めるのが最初のステップです。もし、理由のはっきりしないモヤモヤした怒りがこみ上げてきたら、「これは不安が原因じゃないのかな?」と自分自身に問いかけてみましょう。すると、自覚はなかったけれど、実はすごく不安に感じていることに気づけるでしょう。ステップ2.何がいやなのか、何が怖いのかを自分に問いかけ、書き出してみるもし、あなたが不安に感じていることが現実になった場合、何がいやなのかを想像してみましょう。例えば、夫がリストラされて今と同じ生活ができなくなるのがいやなのか、落ち込む夫を見るのがいやなのか、家族が離ればなれになって路頭に迷うのがいやなのか…。あなたが最悪と考える状況になった時、その中でもどういったことが起こるといやなのか「不安を細分化」してみましょう。ステップ3.最悪の状況を防いだり、改善できることはないか考える自分は一番何がいやで不安に感じているのか。それがわかれば、防ぐ方法や改善する方法を探ることができますね。例えば、夫がリストラされた場合は、失業保険がもらえないのか、その手続きはどうしたらいいのか、自分が働く方法はないか、親に援助をお願いできないか、行政に相談できるところはないか。そう考えると、最悪な状況になる前に、自分でもできる手立てはいろいろあるはずでしょう。ステップ4.自分でもできることに集中するステップ3でみつけた自分でもできることを、ただひたすら集中してやりましょう。一番不安な時って、何もせず、何もできずに、不安だ不安だと言うしかない時ですよね。でも、何かしらの対応をしていると、不安は軽減されていくでしょう。そうやって手立てを探し行動することで、予想できる一番最悪なことは避けられるようになるのではないでしょうか。■それでも不安になってしまうあなたへ、3つの対処法それでも、自分の力ではどうしようもなくて、不安からなかなか逃れられない時は、次の3つを試してみてください。・鼻歌を歌う・掃除をする・料理をする最近、「マインドフルネス」という言葉をよく耳にしませんか? 余計なことは何も考えず、ただ目の前にある今のことだけに集中して作業することで、心をリセットする方法です。頭の中をからっぽにすることで、一時的ですがストレス軽減効果があり、アメリカの大手企業や政府機関、学校などで取り入れられ始めています。無心になれるという意味で、写経や座禅なども効果的ですが、子育て中のママには「鼻歌を歌う」「掃除をする」「料理をする」が生活に取り入れやすいのではないでしょうか。少しでも不安を自覚したら、やってみるといいでしょう。あくまでも一時しのぎではありますが、少し心は軽くなるので、最悪な状況から浮上するきっかけになるかもしれません。不安を感じた時にやるべき4つのステップを繰り返していれば、よく言われる「心配事の9割は起こらない」説が実感としてわかってくるのではないでしょうか。その経験を積むことで、不安になってもその感情にさいなまれたり、悪い方向へ考えすぎてしまう癖は自然と改善されていくでしょう。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年10月04日こんにちは。「新宿の母二代目、栗原達也(くりはらたつや)」です。今回は、“仕事の相談~リストラについて”話そうと思う。「正社員の口を探しているのに、なかなかない」「短期の仕事やアルバイトはあるけれど、就職ができない」「会社がなくなってしまった」などというつらい仕事の相談は、やはり増えてきている。その中で今回は、リストラされてしまった、リストラされそうだというケースについて、鑑定の場で私が思うことをお知らせしよう。相談者それぞれの状況は深刻なので、簡単には言えないことのほうが多いけれど、リストラされてしまったというとき、まずは、どうしてそうなったのか、どうしてあなただったのか考えてみようと相談者には提案している。たとえば就いていた業務がなくなってしまったとか、自分がその業務については一番役に立たない人間だったということが明らかなら、自分でも納得できるだろう。身の不運を嘆いても、いずれは、ほかに自分を生かせる場所があるに違いないと思えるはずだ。納得できないのは、会社に残ったほかの人と自分の違いがわからなくて、「どうして私だけがこんな目にあうのか?」と理不尽さに苦しめられる場合だ。悪くすると、組織への恨みばかりが募ってしまい、前に進めなくなってしまう。でも、そこにはなんらかの理由があるはずなんだ。同じように働いている10人がいるとしよう。業績が悪化して、その業務に10人置いておくのは人件費がかかりすぎるから減らそうとなる。そこで、能力や年齢が似たようなものだった場合、比べられるのは「その組織にとってどういう存在か」ということだ。 意欲を見せる人、将来性がある人、人間関係づくりが上手な人、ルールをきちんと守る人が好印象なのは、たいていの組織において間違いない。逆を言えば、遅刻や休みが多いなど意欲が感じられない人、グチが多くて将来、組織を引っ張っていくには不安な人、同僚とぶつかったり上司に逆らったりして人間関係がギクシャクする人、やるべきことをやらず自己主張してばかりの人はポイントが低くなり、リストラ対象者になってしまう。そんなマイナスポイントが自分にまったくなかったかどうか、考えてみるのは次の仕事のために必要だ。まるで覚えがなかったら、自分のこれからのために、理由を元上司に聞かせてほしいと頼んでもいいくらいだ。そして、もし、いまリストラされそうになっていて不安なら、先に挙げた好印象ポイントを目指し、形にして見せればいい。当たり前と言えば、当たり前のことだけど、相談者の身近には、それを言ってくれる人がいないんだね。だから、こんなことを言うことも私の役目かもしれないと考えている。誰もが属している場で望まれていることを理解し、自分の力を生かして生き生きと仕事できたらいいのに…と願う毎日だ。 当たりすぎ! 完全鑑定16項目【あなたの人生、この先こうなる!】
2017年07月28日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「旦那がリストラされ将来が不安」という、スパイクさん(41歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。■スパイクさんのお悩み高給取りだった主人がリストラになり、半年が過ぎました。住まいが賃貸であるわが家は、私のお給料だけではまかなえず、ずっと引越しを提案しています。ですが、「仕事はすぐに見つかる」と楽観視する主人に反対され、彼の退職金を崩して生活費を捻出しています。 先月から、私はフルタイム勤務のほかに、アルバイトも始めました。とうとう子供の保育園費の捻出も難しくなってきているのですが、本人はまだ主夫にはなりたくない、就職活動に専念したい、と言っていうことを聞きません。 彼の生活態度に節約などの努力は見れず、だからといってせっかく時間ができて、懐いた娘から父親を放すようなことはできず、途方に暮れています。 家事育児は主人がしてくれるようになりましたが、将来が見えず不安でいっぱいです。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんよりスパイクさん、こんにちは。ご相談ありがとうございます。ご主人のリストラ、突然のことでショックでしたね。小さいお子さんがいる中、いまの生活を保つためにフルタイムのお仕事に加え、アルバイトを掛け持ちされているとのこと。不安で押しつぶされそうなときに、毎日忙しくされて、心も体もさぞお疲れのことでしょう。今回起こったできごとから、この先ずっと続いていくスパイクさんの人生に、もしヒントとなる考え方があるとしたら、という視点でお話しさせていただけたらと思います。きっとあなたにとってご主人は、“自分の不安を分かってくれない人”、“思い通りに動いてくれない自己中心な人”に見えているかもしれません。相手が自分の不安な気持ちを汲んでくれたり、家族のことをもっと考えてくれたら、1人でへとへとになるまで頑張らずに済むのに! と、腹が立つこともあったかもしれません。どうしようもない状況や、先が見えず不安なとき、本当は誰かに助けてほしいとき、今までのあなただったらどんなことを思い、どんな行動に出ていましたか?もしかしたら「私が頑張りさえすれば、状況を乗り越えられる」と思って頑張ることが多かったのではありませんか? そんなあなたの行動とは裏腹に「いつも私は損な役回り」と腹が立ったこともあったでしょうか。もしもこれが対面カウンセリングだったら、私は「今すぐアルバイトを辞めてみてください」、とお伝えしていたと思います。そう伝えた時のあなたの心の反応を、一緒に受け止めてみたかったからです。想像しただけで怖いですよね。ぎりぎり綱渡りの生活を支えるアルバイトを辞めるなんて…。そのうえでご主人の希望を保つために今の住宅費や保育費をなんとかしなければならない。この重圧に、どう耐えられるのだろうかと、不安でいっぱいになりますよね。そこで、ご主人にこう伝えてみてください。「わたし、もう頑張れない」「助けてほしい」「こう見えて私は弱いんだ」もしかしたらこの言葉は、これまでもあなたが他人に言えなかった言葉だったかもしれません。いまやっと、この状況になったことでSOSを言えるチャンスが訪れたんです。あなたがたまたま頑張ることができてしまったために、そこまで辛い思いをしていたことに周りは気がつけなかったのかもしれません。そしてこれはご主人だけでなく、これまであなたが不安を分かってほしいと思った相手の人たちも、同じかもしれません。男性は本来、愛する女性を喜ばせ、守りたい本能を標準装備しています。そのため、「あ、自分はちゃんと愛する彼女を笑顔にできている!」と確認できることが励みになり、自信につながってゆきます。逆を言うと、女性が頑張れば頑張るほど、男性は愛する能力を忘れてしまう生き物のようです。あなたが頑張るのをやめたり、弱さを出してみることで、ご主人は家族を養う責任感や、愛する奥さんや子どもを守る強い気持ちを取り戻していけるということを、一度信じてみていただきたいなと思います。言い方を変えると、あなたは“ご主人が活躍するチャンス”を邪魔しないでみることに挑戦してみてほしいのです。自分が頑張るのをやめてどうにかなってしまったとしても、それでも大丈夫なんだということも信じてみてください。なぜなら、そこは彼がちゃんと考えてくれるからです。不安は女性同士の場で吐き出していきましょう。そして、おうちでは穏やかに(とても難しいとは思いますが)「頑張ってね、あなたが活躍してくれると嬉しいな~」という生温かい気持ちで見守ってみてください。簡単に言いますが、ちょっとした修行のようですね…。でもやってみると、どれだけ自分が他人やパートナーを信頼していなかったか、不安の方ばかり見てきたか、ということに気づかされるのではないかな? と思います。これからは「いつまで私が頑張れば…?」と途方に暮れるあなたのまま、弱い自分で生きていってみてください。頑張ってきたあなたが、「本当は頑張れない自分」を一番認めてあげてくださいね。家庭以外の場でもやってみると、「やっとあなたの役に立てるチャンスがやってきた!」と周りは喜んで助けてくれたり、一緒に協力しに集まってきてくれることでしょう。これからは、守られ、助けられ、愛されている証拠を集めていきましょう。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年01月24日●シリコンバレー研究所を閉鎖し、研究員を全員リストラ○シリコンバレー研究所を閉鎖し、研究員を全員リストラSatya Nadella氏率いるMicrosoftが過去最大のリストラを発表したのは7月のこと。その際、1万8,000人の人員削減を2015年6月30日までに終えることを明らかにしたが、Mary Jo Foley氏がZDNetに寄稿した記事によれば、同計画は粛々と進められているという。筆者が懸念したのは、続報記事である。そのひとつがMicrosoft製品やサービスの屋台骨として数々の技術を研究してきたMicrosoft Research Silicon Valleyが含まれていることだ。Microsoft Researchは1991年9月にRichard "Rick" Rashid氏が、Microsoftへ入社する条件として設立した同社研究機関。1,000人以上の研究者が米国や中国、インドなど世界7カ国の研究所に在籍するだけでなく、各大学との共同研究も行っている。今回閉鎖されたSilicon Valley研究所について述べるため、各研究所の紹介ページを開いたところ、既に一切の情報は削除済み。そこで情報を集めたところ、同研究所へインターン生として在籍していた大学院生のブログを発見した。それが「Microsoft Research Silicon Valley 最後の日を見て - (iwi)の日記」である。同日記によれば、iwiwi氏は今回のリストラで実質1カ月しか滞在できなかったそうだ。iwiwi氏の記事によると、Silicon Valley研究所の研究員は50人強とさほど多くない。特徴的なのは「本当に研究だけをしていればよい」という点だ。本人は北京のMicrosoft Research Asiaにも3カ月在籍したそうだが、企業(=Microsoft)の意思や希望に添った研究ではなく、純粋な研究だけを突き詰められるのが、Silicon Valley研究所の特徴とだと述べている。Kinectが必要とする各種技術やBingのアルゴリズム、ExcelのPowerMapなど、Microsoft Researchの研究結果が製品に反映されてきた。だが、Silicon Valley研究所は基礎的な分野における研究が中心のため、その成果が製品に反映される可能性は少ない。その結果リストラの対象にSilicon Valley研究所も含まれたのだろう。iwiwi氏は研究者としての日々が短い期間で終わってしまったことを悲しみつつ、素晴らしい研究者たちとの日々を誇りに思うと述べている。●「信頼できるコンピューター」グループもリストラ対象○「信頼できるコンピューター」グループもリストラ対象もうひとつのリストラ対象がTrustworthy Computing グループ(以下、TwC)である。日本ではWindows XP "Service Pack 2 セキュリティ強化機能搭載"とサブタイトルが付けられたように、Microsoftはセキュリティの強化を2002年頃から始めていた。関係者に取材したところ、実際は1998年まで話はさかのぼるらしい。その頃から社内でもセキュリティ強化を必要とする意見は少なくなかったが、設立契機となったのは、MicrosoftのWebサーバーであるIISをターゲットにしたマルウェア「Code Red」の存在だった。2001年7月には感染したPCの数は約36万台におよび、抜本的な改革が求められたという。その結果として当時CEOだったBill Gates氏はTwCグループを設立した。Senior Advisor to the CEOであるCraig Mundie氏は、TwCの枠組みをホワイトペーパーとして残している。その内容はGates氏のリンクと同じくセキュリティやプライバシー、信頼性などを主軸としたものだ。現在のTwCはサイバー犯罪やプライバシー対策に加えて、開発ライフサイクルポリシーの策定、Microsoftのセキュリティ更新プログラムの監督を担っている。Foley氏の記事によれば、リストラ対象外となるエンジニアリングチームやTwCポリシー関連業務に就いていたスタッフの一部は、Cloud and EnterpriseチームもしくはLegal and Corporate Affairsチームに移籍するそうだ。Foley氏も述べているように、この移籍に不安を覚えるユーザーは少なくない。ちょうど2014年8月のセキュリティ更新プログラムは、Windows 7/8/8.1が起動しないケースや、稼働中にBSoD(Blue Scree of Death)を起こすといったトラブルを招いたばかりである。今回だけのケアレスミスであれば、それほど気にする必要はないと思いたいが、約1年前の「KB2823324」でも、PCが起動しなくなる恐れが発生した。確かにセキュリティホールを埋める作業は簡単だが、他のコンポーネントとの連動性や安定性の保持は過酷な作業である。また、読者が一番ご存じのとおりWindowsは、サードパーティー製アプリケーションの組み合わせや、設定によって影響幅が大きく変化するOSだ。エンドユーザーから見れば「それでもOSが起動しなくなるのは致命的」という意見が出てもおかしくないものの、セキュリティ"だけ"を重視した結果、本来求められる信頼性が欠落しつつあるのは否めない。その答えは、TwC担当CVP(コーポレートバイスプレジデント)であるScott Charney氏が明らかにしている。同氏は公式ブログで「TwCチームはすべての責任を持つためにグループを統合し、Cloud and Enterprise部門の一部となる。その結果、SDL(信頼できるコンピューティングのセキュリティ開発ライフサイクル)や、OSA(オンライン・セキュリティ・アシュアランス)プログラムに反映され、顧客の安全につながる」とブログで述べた。噂によればWindows 9(開発コード名:Threshold)をリリースする2015年春頃には、更新プログラムのリリースやサイクルの見直しを行いつつ、組織の再編成が予定されているという。もちろんMicrosoftは明言していないが、TwCチームがCloud and EnterpriseチームやLegal and Corporate Affairsチームに移籍するのもその一環だろう。○新CEOとしてのプレッシャーこれらのリストラが肥大化したMicrosoftをスリムアップし、他社と競える体制を再構築にあることは、改めて述べるまでもない。2011年にはSkype、2013年にはNokiaの携帯端末部門を買収し、従業員数は米国本社だけでも6万1,313人、全世界では12万7,104人(2014年6月時点)まで膨れ上がっている。ちなみに日本マイクロソフトの従業員数は2,182人だ。Microsoftの第3四半期決算を見ると売上高は約204億ドル、第4四半期は約234億ドルと好調で、株価も37.16ドル(2014年1月2日)から47.52ドル(同年9月19日)と右肩上がり。1999年12月に付けた最高値58.719ドルに迫る勢いだ。Dow JonesもNASDAQも堅調であることを差し引いても上々の出来である。だが、Windows Vista以降の低迷期からの脱却や、新たなIT時代への追従、取締役会からのプレッシャーは、Nadella氏の肩に重くのし掛かっていることは急速な革新やリストラを見れば明らかだ。当初筆者はNokiaの従業員を対象にしたリストラ、と高をくくっていた。そしてMicrosoftだけでなくHewlett-PackardやIBMなど他の大手企業も、近年はリストラや再配置を実施している。営利企業としては致し方ない。そのため、今回の研究所の閉鎖やTwCチームの再編成は、Nadella氏時代の新生Microsoftを目指すために、伴わなければならない痛みなのだろう。だが、チーム再編成は致し方ないながらも、未来を見据えるために欠かせない基礎研究を行う研究所の閉鎖が、Microsoftの遠い未来に暗雲をもたらす遠縁になる可能性は拭い切れないはずだ。筆者の推測が夢想になることを祈りたい。阿久津良和(Cactus)
2014年09月29日今や大企業に勤めていても、リストラに遭うことが当たり前の時代。数千人、数万人規模に及ぶ大量リストラもザラにあり、いつ自分の身に降りかかってくるかわかりません。しかし、リストラされたからこそ成功をつかんだ人たちがいるのも事実。そこで今回、地獄からはい上がり、栄冠を手に入れた方々にお話をうかがいました。■持っている資格をいかして飛躍まずは4年前に美容師をリストラされて、ネイリストへ転身したK子さん(28歳・仮名)です。――リストラされた経緯を教えてください。K子「仕事の性質上、立ちっぱなしで休みも少なく、激務が続いて疲れがたまっていました。また、当時はいろいろと仕事を任されるようになっていたころで、心身ともに疲労困憊(こんぱい)でもありました。そのせいか、シャンプーなどに入っている薬品の影響で手荒れがひどくなって、次第にアレルギーも出るようになったんです。仕事を休みがちになり、結局リストラされてしまいました」――なぜ今の仕事に就いたんでしょうか?K子「専門学校時代にネイルの資格も取得していまして、リストラ後も美容にかかわる仕事をしたかったんです。最初は自宅で友達相手にやっていました。それが好評で、友達がその友達を紹介してくれたり、次第にクチコミが広がって軌道に乗せることができました。本当に、あのときリストラされて良かったです。体を休めることができたし、好きなことに挑戦するチャンスももらえましたし」美容師時代の年収は300万円ほどだったK子さん。現在はなんと800万円を超えるまでになったとか。やはり、手に職があるのは強みかもしれません。■あきらめの悪さが成功につながる続いては、THE MANZAI 2011で決勝に残り、見事ブレイクしたHi-Hiのお二人に話をうかがいました。――お二人は芸人をリストラされたことがあるそうで。岩崎「芸人を始めて2年くらいのころ、吉本興業をクビになりました」上田「当時、リストラという言葉がはやっていまして、銀座七丁目劇場というところでリストライベントが行われたんです。面白くないヤツをクビにするというイベントなんですけど、僕らがリストラされました。会社からは少し休んで、また一から挑戦していいって言われたんですけど、心が折れまして芸人を辞めてバンドをやりました。で、それもうまくいかなくて、今度は今の事務所であるケイダッシュステージでお笑いを再開したんです」――それでも38歳まで売れない日々が続いたわけですが、今度は周囲が辞めることをすすめてきたりはしなかったのですか?上田「友達はかなり言ってきましたね。もう無理だろ、と。35歳を超えてからは、親にもずっと『もう辞めたら?』って言われていました。でも、パソコンはできないし、サラリーマンも無理。眠れなくなったり、円形脱毛症になることもしょっちゅうでした。眠れなくなるから考えないようにしていましたね」――芸人をあきらめなかった理由は何ですか?岩崎「辞めようと思ったことは何回もありました」上田「でも、辞める勇気がなかったんです。あきらめずに頑張ってきたわけじゃなくて、ただ単にあきらめが悪かっただけというか」――上田さんに至っては、自伝的小説「リストラ芸人」(講談社・1,365円)も刊行されましたよね。リストラなど、キツい状況に立たされたときにはどうしたらいいんでしょうか?上田「悩みすぎないことですかね。人ってネガティブに考えすぎる面があるので、嫌でもポジティブに考える。あと酒飲んで忘れちゃう。これですよ。どこで楽しむかだと思います。すごく嫌なことがあっても、ちょっとでも楽しいことがあれば。意識的にそういう風に生きていくということも大事かもしれないですね」ともすれば悲観的になってしまうリストラ宣告。一見、地獄のように思えますが、もしかしたらさらなる飛躍を遂げるきっかけなのかもしれません。大事なのはポジティブにとらえること。難しいかもしれませんが、もしものときは心がけていきたいものです。Hi-Hi(写真左:ボケ・上田浩二郎、写真右:ツッコミ・岩崎一則)共に1973年生まれ。埼玉県出身。高校時代の同級生で、1994年結成。同期にはロンドンブーツ1号2号がいる。1996年に吉本興業をリストラされる。2012年9月、自伝「リストラ芸人」を刊行。初のDVD「靴」も発売中。上田のブログ「Hi-Hi上田のブログもどーもねっ!」 小川康弘)
2012年11月19日リストラや倒産などの会社都合で会社を辞める場合、自己都合に比べてさまざまな優遇措置が利用できます。公的支援を最大限に活かすための5つの法則を紹介します。会社をやめるとき、勤務先から「雇用保険被保険者離職者票-2(以下、離職票)」という書類をもらいます。この書類には離職理由が書かれているのですが、この内容によって雇用保険の基本手当(以下、失業手当)が支給されるタイミングや給付日数に違いが生じます。実態通りの内容になっているか必ずチェックしましょう。離職票に書かれている離職理由は大きく分けると、次の4つです。事業所の倒産等によるもの定年、労働契約期間満了等によるもの事業主の働きかけによるもの労働者の判断によるものその他チェックポイントは、離職理由が特定受給資格者の対象(いわゆる会社都合)になっているかです。3の「事業主の働きかけによるもの」の「(1)解雇(重責解雇を除く)」または「(3)希望退職の募集又は退職勧奨」にチェックが付いていれば、会社都合に該当するので問題なし。特定受給資格者となり、自己都合離職の際に設けてある給付制限期間(最長3カ月)がなくなります。7日間の待機期間ののちに給付が開始され、さらに給付日数も長くなる可能性が高いというオマケ付きです。たとえば、雇用保険の被保険者期間10年未満の給付日数はすべての年齢で90日ですが、特定受給者の場合、被保険者期間5年以上なら30歳未満で120日、30歳以上45歳未満なら180日、45歳以上60歳未満なら240日になります。早期退職優遇制度で辞める場合は要注意です。2の「定年、労働契約期間満了等によるもの」の「(4)早期退職優遇制度、選択定年制度等により離職」にチェックが入っていると、特定受給資格者にならないことがあります。そんなときのために、会社が配った資料類はすべて保存しておくこと。離職票で上記2-(4)にチェックが入っていたとしても、リストラされたことがわかる資料(退職勧奨時に配布された資料など)をハローワークに提出することによって、ひっくり返ることがあります(※上司とのやりとりを無断で録音するなどの行為はやりすぎです。個人情報保護法に抵触して、逆に訴えられることにもなりかねません)退職金を少しでも多くもらいたいなら、離職時期にもこだわること。タイミングが数日違うだけで、退職金の手取り額や失業手当の給付日数に差が生じる場合があるからです。会社の中には「在職期間3年未満の退職金は支払わない」などの退職金規定を設けていることがあります。就業規則、退職勧奨時に配布される資料、自身の入社日などをチェックして、慎重に離職日を決めましょう。また、在職期間が20年か20年1日かで退職金にかかる税金も変わります。退職金1000万円の場合、20年だと14万円の税金(所得税+住民税)がかかりますが、20年を1日過ぎて退職するだけで税金は9万1000円に下がり、約5万円手取りが増えることになります。離職時期を決める前にぜひ確認しておきましょう。失業手当は雇用保険の被保険者期間が6カ月、1年、3年、5年、10年、20年の節目に近い場合は要注意です。給付日数を設定する節目となっているので、1日でも足りないと失業手当を受けられる期間が少なくなるおそれがあります。被保険者期間は人事部に確認すればわかることです。もしや…と、思ったら、ちゃんと確認してくださいね。なお、退職勧奨から30日経過する前に解雇された場合は給与の30日分以上を「解雇予告手当」として請求できます。労働基準法第20条(解雇の予告)で「解雇は30日前までに予告するか、もしくは、給与の30日分以上の解雇予告手当を支払わなくてはならない」と定められているからです。ただし、日雇いや2カ月以内の短期契約、季節労働者などの場合は対象外となっています。所轄の労働基準監督署に確認した上で主張しましょう。失業手当の給付日額は退職前の日割り給与に50~80%(60歳~64歳については45~80%)を乗じて算出します(年齢による上限あり)。このときの賃金は「離職日前1年間のうち最後の6カ月間に支払われた賃金総額(賞与を除く)×1/180」になります。退職勧奨の面談の際に、離職前の給与について確認しておくと安心です。失業手当にはタイムリミットがあります。原則として、離職した日の翌日から1年間です。手続きが遅れると給付日数が短くなることがあります。「少し羽をのばしてからハローワークに行こう!」なんて思わずに、早め早めの手続きを心掛けましょう。雇用保険には早期の再就職を支援するために「再就職手当」などの就業促進給付があります。しかし、給付に所定の要件があるため、入社日の設定次第では手当がもらえないことも。再就職先での入社日は手当を意識して決定しましょう。再就職手当とは、いわゆる再就職の祝い金で、失業手当の給付日数を所定の日数以上残した状態で安定した職業に再就職した場合に、雇用保険から支給される一時金です。支給額は「所定給付日数の支給残日数×給付率×失業手当日額(上限あり。60歳未満は5,870円、60歳以上65歳未満は4,756円)」で計算します。給付率は失業手当の支給残日数が2/3以上であれば60%。一方、1/3以上2/3未満は50%で、1/3未満だと0%でまったくもらえません。7日間の待機期間中に就職先が決まった場合も支給されません。失業手当の給付は再就職先に入社する前日までが対象になります。入社日が再就職手当の給付率を左右する節目に近い場合は、再就職先に相談してみるといいですね。(※すべての数値は2012年10月13日現在のものです)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月17日外資系企業において、実力がともなわないとリストラが激しいといううわさの絶えない外資系企業ですが、実際はどうなのでしょう。気になるうわさの真相を、キャリアコンサルタントの坂本徳子さんに聞いてみたいと思います。――外資系企業と日系企業とでは、転職においてどのような違いがありますか?「外資系の会社は実力社会です。年齢にかかわらず、努力し結果が伴えば、早期昇進昇給が望めるのが大きな特徴です。転職においてもその考え方は同じ。豊富な実績を持っていたならば、年齢を問わず採用が見込めます。ただ、若いうちからの転職であれば、英語力はこれから身に付けていけばいいかもしれませんが、35歳以上からの転職となると、ある程度の英語力はどうしても必要になってくるでしょう」――英語力がない場合、35歳以上の外資系企業への転職は厳しいということですが、ほかにも、外資系に向いていない性格の人などいたら教えてください。「日本の場合、誰かが失敗すれば、それは上司の責任であったり、その部署全体の責任となることが多いですが、外資系は自己責任の社会。自分の失敗は、自分だけのものです。ですから、自分の意思が明確でない人や、人に意見を求めがちな人などは、外資系は向いてないと言えます。また、外資系の場合、海外出張が突然言い渡されます。準備ができていないなどという言い訳は通用しません。その場その場で臨機応変に対応できる人でなければ、外資系でやっていくのは厳しいかもしれませんね」――転職を考える上で知っておきたい、外資系企業の欠点などありますか?「外資系企業は、やはりシビアです。業績が落ちれば、もちろんそれなりの制裁があるでしょう。しかし、業績が落ちていなくても、リストラなどに遭ってしまうこともあるのです。それは、本社自体の業績が落ちてしまった場合、社長よりもっと上の大株主からの命によりコストカットが行われ、そのとばっちりを食らうわけです。外資系に勤めるのには、そういった状況が訪れることを覚悟しておかなければなりません」――外資系企業に採用されて転職したとしても、業績不振であればすぐにクビにされてしまう可能性もありそうですね?「そんなことはないはずです。会社の発展のため、社員は大切な存在です。その社員を粗末に扱えば、ほかの社員も納得はしないでしょう。結果的に、会社にダメージをもたらすことになります。ただ業績不振が続けば、周りの人間が昇進していく中で自分だけ取り残され、気まずい雰囲気の中で仕事をすることにはなるかもしれません」実力社会である外資系の企業への転職を希望する際は、しっかりと結果を残すという覚悟が必要なようです。でなければ、次第に自分の居場所を失い、また転職を考えなければならなくなるでしょう。外資系企業で働くのには、人によって向き不向きがありそうですね。(OFFICE-SANGA 川島光明)監修:坂本徳子パフォーマンスコンサルタント、CMCA認定キャリアカウンセラー、日本交流分析学会正会員。これまで多くの大手企業の新人研修やCAコンサルティング、学生のキャリアデザインなどを手掛けてきている。社会人としてのビジネスマナーなどにも詳しい。監修書籍として『「君、こんなことも知らんのか」と言われる前に読む本』(洋泉社)がある。
2012年04月24日