編集部:学研キッズネット編集部株式会社 学研ホールディングスは、休校措置対応の学習サービスのプラットフォーム「Gakken家庭学習応援プロジェクト」にて、株式会社ミールケアの協力をいただき、「あなたのじかんわりひょう」の「ゆうごはんのおてつだい」に食育記事とクッキング動画を追加いたしました。「あなたのじかんわりひょう」とは「学校休校」や「イベント自粛」等で、多くのお子様は自宅待機を余儀なくされています。そのような環境下、お子様の生活ペースが乱れてしまい、家庭内だけでの対策に苦慮しているご家庭もあるかと思います。「あなたのじかんわりひょう」は、そのようなご家庭のお悩みに対して、学研独自の時間割表をお届けし、休校明けの学校生活に、円滑に順応ができるようサポートします。<主な時間割>国語、算数、英語(3年生以上)、体育、音楽、自由研究等多くの学校で適用されている始業時間や授業時間(45分)を意識した時間割です。おうちで疑似的に学校体験ができ、生活や学習のリズムにメリハリがつきます。また、それぞれの科目のリンク先には、・学研 ニューコース 学習システム・各科目にうってつけの動画をご用意!お子様が興味を持ち、夢中になりやすい、ゲーム・動画形式などでお送りします!「ゆうごはんのお手伝い」にクッキング動画と食育記事を追加<協力:㈱ミールケア>1.クッキング動画作ってみることができる「クッキングチャレンジ」子どもが保護者と一緒に作ってみることができる料理レシピを動画と文字を組み合わせたウェブページ形式で提供いたします。2.毎日役立つ食育記事「educe食育」食事のマナーや日本の伝統的な食文化、栄養・健康に関する知識、料理や食材についての豆知識など、毎日役立つ食育記事を提供いたします。「あなたのじかんわりひょう」のポイント!1. 小学生 全学年向けに、該当学年に合わせた科目を設定。国語、算数はもちろん、おうちでできる体育や音楽まで取り入れています。2.おうちのお手伝いも科目に!勉強することだけが学びではありません。おうちでのお手伝いを積極的に取り組むよう、時間割に「お手伝いタイム」を用意。勉強に留まらない学びコンテンツ・メソッド等、学研ならではのサービスをお届けします。3.学研の人気コンテンツ!ニューコース 学習システムと連動!「ニューコース 学習システム」は、学校現場に寄り添った教材開発をしてきた学研が、そのノウハウを活かして開発したICT教材(パソコン・タブレット、双方に対応)です。分かりやすい解説動画や、面白く楽しいドリルワーク等を網羅したコンテンツと連携し、お子様が勉強に興味をもちやすい仕組みとなっています!対象学齢:新小学1年生~6年生公開期間:~2020年5月31日(日) 終了予定利用方法下記URL先にある、「あなたのじかんわりひょう」からアクセス。学年を選択したのち、時間割表が表示されます。その後、「ゆうごはんのおてつだい」の科目にアクセス頂くと、ご利用頂けます。関連記事【Gakken家庭学習応援プロジェクト】「あなたのじかんわりひょう」に「体育科目動画」を追加!■「Gakken 家庭学習応援プロジェクト」とは学研グループが、新型コロナウイルス感染拡大防止のための小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の一斉臨時休校を受け、子どもたちの家庭学習への不安解消と学力維持に貢献するコンテンツ・サービスを提供するプロジェクトです。【Gakken 家庭学習応援プロジェクトWEB版】【Gakken 家庭学習応援プロジェクト 公式LINEアカウント】■幼稚園、保育園、給食とサポート「ミールケア」とはミールケアは、幼稚園・保育園・こども園に通うお子様の健康と 強く丈夫な身体を作る一役を担い、園施設様の業務負担をお手伝い出来ればと考えています。委託給食/受託給食サービスは、単に給食を作るだけでなく、こども達の元気な笑顔と笑い声を作ります。公式サイト:■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月06日編集部:学研キッズネット編集部株式会社 学研ホールディングスは、休校措置対応の学習サービスのプラットフォーム「Gakken家庭学習応援プロジェクト」ウェブサイトにて、合同会社メンタルヘルスケア・ネットワークと連携し、子どもたちのお悩みにお答えする「こころの相談室」を開設しました。思い悩まないで気軽に相談を日頃、思い通りに行かないことに悩んでいたり、だれにも伝えることができず,ひとりで抱え込んだり・・・。そんな子どもたちに気持ちに寄り添うために、合同会社メンタルヘルスケア・ネットワークとし連携し、【Gakken家庭学習応援プロジェクト】内に「こころの相談室」を開設しました。学校で起きた嫌なこと・・・友人関係で困っていること・・・将来に関しての不安・・・ちょっとしたことでも、ささいなことでもかまいません、うまく話せない、はずかしい・・・。だいじょぶ!気軽に、なんでもお話ししてください。専門カウンセラーがお話をお聴きし気持ちを受けとめます。どうすればこころがラクになるか一緒に考えましょう!■対象小学生・中学生・高校生 のみなさんのための相談室です。■期間2020年5月1日(金)~5月31日(日)以上の期間の内,月曜日 と 水曜日 に開設します。■利用方法下記URL先にある、「こころの相談室」からアクセスください。または下記電話番号に直接お電話をおかけください。■問い合わせ電話番号月曜日 080-1030-8653 / 080-8167-5904水曜日 080-1030-8653 / 080-8721-1469■注意事項・相談開始前にお名前とご連絡先を伺います。守秘義務は必ず守ります。※ただし、みなさんご自身やみなさんの周りの方々の生命に危険があると判断される場合,その限りではありません。・電話は、1回お一人30分を上限とします。その間にゆっくりお話ししましょう。・通話代は別途必要となります。・本相談は,合同会社メンタルヘルスケア・ネットワークにて行います。思い悩むより,気軽に連絡をください。何かの助けになるかもしれません。■合同会社メンタルヘルスケア・ネットワーク支えられることを通してこころのエネルギーを蓄えるお手伝いをするとともに,Evidence Based Practice(EBP)の観点から本当に価値のある心理的支援(カウンセリングや心理療法の施行など)を実現します。■「Gakken 家庭学習応援プロジェクト」とは?学研グループが、新型コロナウイルス感染拡大防止のための小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の一斉臨時休校を受け、子どもたちの家庭学習への不安解消と学力維持に貢献するコンテンツ・サービスを提供するプロジェクトです。2020年3月2日(月)から公開しているWEB版に加え、LINE上で利用できる公式LINEアカウントも公開しています。【Gakken 家庭学習応援プロジェクト WEB版】【Gakken 家庭学習応援プロジェクト 公式LINEアカウント】■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月05日編集部:学研キッズネット編集部株式会社 学研ホールディングスは、休校措置対応の学習サービスのプラットフォーム「Gakken家庭学習応援プロジェクト」ウェブサイトにて、以前から公開している「あなたのじかんわりひょう」に新しく体育科目の動画コンテンツを追加しました。「あなたのじかんわりひょう」とは「休校」や「イベント自粛」等で、多くのお子様は自宅待機を余儀なくされています。そのような環境下、お子様の生活ペースが乱れてしまい、家庭内だけでの対策に苦慮しているご家庭もあるかと思います。「あなたのじかんわりひょう」はそのようなご家庭のお悩みに対して、学研独自の時間割表をお届けし、休校明けの学校生活に、円滑に順応ができるようにサポートいたします!<主な時間割>国語、算数、英語(3年生以上)、体育。音楽、自由研究等。多くの学校で適用されている始業時間や授業時間(45分)を意識した時間割です!おうちで疑似的に学校体験ができ、生活や学習のリズムにメリハリがつきます。また、それぞれの科目のリンク先には、・学研 ニューコース 学習システム・各科目にうってつけの動画をご用意!お子様が興味を持ち、夢中になりやすい、ゲーム・動画形式などでお送りします!「あなたのじかんわりひょう」のポイント1.小学生 全学年向けに、該当学年に合わせた科目を設定国語、算数はもちろん、おうちでできる体育や音楽まで取り入れています。2.おうちのお手伝いも科目に!勉強することだけが学びではありません。おうちでのお手伝いを積極的に取り組むよう、時間割に「お手伝いタイム」を用意。勉強に留まらない学びコンテンツ・メソッド等、学研ならではのサービスをお届けします。3.学研の人気コンテンツ!ニューコース 学習システムと連動「ニューコース 学習システム」は、学校現場に寄り添った教材開発をしてきた学研が、そのノウハウを活かして開発したICT教材(パソコン・タブレット、双方に対応)です。分かりやすい解説動画や、面白く楽しいドリルワーク等を網羅したコンテンツと連携し、お子様が勉強に興味をもちやすい仕組みとなっています!対象学齢:新小学1年生~6年生公開期間:~2020年5月31日(日) 終了予定■「Gakken 家庭学習応援プロジェクト」とは学研グループが、新型コロナウイルス感染拡大防止のための小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の一斉臨時休校を受け、子どもたちの家庭学習への不安解消と学力維持に貢献するコンテンツ・サービスを提供するプロジェクトです。【Gakken 家庭学習応援プロジェクト WEB版】【Gakken 家庭学習応援プロジェクト 公式LINEアカウント】■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月01日長期連休のせいで子ども達もついつい怠けがち。家庭での自主学習もなかなかうまくいきませんよね。そこで学習ドリルでも買って与えようと考えたのですが…。思うように自主学習ができず、怠けがちなアリッサ。最近はマンガやアニメばかりで、このままではいけないと学習ドリルを買うことに。ところが、どこの親も考えることは同じ。今、近所の書店やネット店舗でも学習ドリルが売れ切れ続出で手に入りにくいのです。実は自治体によっては、無料で各学年に合わせた学習ドリルを無料で公開しているところもあるそう。早速、プリントアウトして我が家も活用してみることにしました。「自主学習、ドリル」等で検索すると民間の企業も含め、未就学児〜中学生まで自主学習用のドリルが無料で公開されているサービスがたくさんあるのです。思うように学習が受けられないこの時期にありがたいサービスですね。唯一不満なのは、アリッサいわく、可愛い表紙がないところ。足りない部分は自分で描くと、表紙の絵だけ一生懸命描いて初日は終了しましたとさ。では、明日から頑張ろうね(汗)!ちなみにアリッサが描いた表紙がコレ。まぁ…、たしかに楽しそうではありますね。ちなみに多分、パパンが良く描くサインのマネかと思います。よく見てるなぁ…。大変な日が続きますが、大丈夫!止まない雨はありません。不要不急の外出は控え、皆でなんとかこの苦難を乗り切りましょうね!
2020年04月24日編集部:学研キッズネット編集部株式会社 学研ホールディングスは、【Gakken家庭学習応援プロジェクト】ウェブサイトにて春休み・新学期に、ご家庭で学習できる教材の無料提供を行っています。このウェブサイトにて、音で聞いて音で学ぶ小学1年生向け学習ドリル「おとらんど」の音声配信を、音声配信プラットフォームを運営するRadiotalk株式会社の協力のもと、無料で提供いたします。音で聞いて音で学ぶ学習ドリル「おとらんど」お子様がご家庭にいながらでも先生から語りかけられているように学習を進めることができる音声教材です。音声は問題・解答どちらもございます。パソコンやスマートフォンを利用して、音声の問題を聞き→ノートに答えを書き→音声で答えを聞き→答え合わせする、というスタイルで学習を進めることができます。お子様はアクセスいただいたページ・紙・鉛筆の3点セットがあれば学習することが可能です。対象学齢: 小学1年生対象科目: さんすう(全3回)、こくご(全3回)■ 配信開始スケジュール4月20日(月):さんすう第1回4月21日(火):さんすう第2回4月22日(水):さんすう第3回4月23日(木):こくご第1回4月24日(金):こくご第2回4月25日(土):こくご第3回※配信開始日以降も各回へアクセスすることができます■利用方法以下URLより、記載の「学習方法」に従って学習を進めてください。学研プラス刊のドリル「おとらんど」音で楽しむ、音で学ぶをコンセプトとした学習ドリルです。従来の読み書きに、音の学習を加えることで、視覚系学習と聴覚系学習を合わせた、楽しみながら高い効果のある新しいタイプのドリルです。学研プラス「おとらんど小学1年さんすう」学研プラス「おとらんど小学1年こくご」「Radiotalk」とは?2017年8月に「だれでも簡単にトークを配信できる音声CGMアプリ」として公開開始。誰でも今すぐ1タップで始められる無料の音声配信サービスです。 効果音の追加や編集・変声、ポッドキャストへの自動配信まで、スマホ1台で簡単に行うことができます。■「Gakken 家庭学習応援プロジェクト」とは?学研グループが、新型コロナウイルス感染拡大防止のための小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の一斉臨時休校を受け、子どもたちの家庭学習への不安解消と学力維持に貢献するコンテンツ・サービスを提供するプロジェクトです。2020年3月2日(月)から公開しているWEB版に加え、4月16日(木)よりLINE上で利用できる公式LINEアカウントの公開も開始しています。【WEB版へ「応援リンク」ご協力のお願い】当プロジェクトの趣旨に賛同いただき、子どもたちの家庭学習への不安解消と学力維持への貢献にご協力いただけるメディア・WEB・ブログ・SNSの運営者の方は、当WEBサイトへの「応援リンク」にご協力をお願いします。詳しくは以下ページを参照ください。【Gakken 家庭学習応援プロジェクト WEB版】【Gakken 家庭学習応援プロジェクト 公式LINEアカウント】■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月22日編集部:学研キッズネット編集部株式会社 学研ホールディングスは、【Gakken家庭学習応援プロジェクト】ウェブサイトにて春休み・新学期に、ご家庭で学習できる教材の無料提供を行っています。このサイト内にて、小学1年~中学3年生に向けたICT教材「ニューコース学習システム」を無料提供。この「ニューコース学習システム」と連動した『家庭学習サポートサイト(β)』のサービスを、期間限定にて無料での提供を開始いたします。「家庭学習サポートサイト(β) powerd By スマートレーダー」とは「ニューコース学習システム」の中学生利用者を対象に、「ニューコース」を学習した際に生じた分からない解説や理解できなかった問題などについての質問・疑問に対して、東大、東工大、一橋大、京大、阪大などの現役大学生講師が親身になって答えてくれるサービスです。具体的なサービスは2つの機能から構成されています。そのうちの一つは、「ニューコース」学習者からの質問に対して、24時間以内に大学生講師からの回答が届く“質問回答サービス”。もう一つは、質問回答サービスだけではやりとりが難しい「相談ごと」に対して大学生講師がリアルタイムで回答する“チャット相談サービス”です。「新中学生としてどのように学習に臨むべきかが分からない」「ニューコースの学習をどの順番でやったら良いかを相談したい」など、ニューコースの学習を通じて生じた学習の悩み相談にお応えします。対象学齢:中学1年生~中学3年生受付期間:2020年4月18日(土)~5月9日(土)チャット相談サービスの利用時間:9:00〜12:0013:00〜17:00運営主体:株式会社prd利用方法1.「Gakken 家庭学習応援プロジェクト」にアクセス2.「ニューコース学習システム」にてID発行3.「家庭学習サポートサイト(β)」にアクセス4.ニューコース会員IDでログイン5.掲示板やチャットで質問する■「Gakken 家庭学習応援プロジェクト」とは?学研グループが、新型コロナウイルス感染拡大防止のための小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の一斉臨時休校を受け、子どもたちの家庭学習への不安解消と学力維持に貢献するコンテンツ・サービスを提供するプロジェクトです。2020年3月2日(月)から公開しているWEB版に加え、4月16日(木)よりLINE上で利用できる公式LINEアカウントの公開も開始しています。■「スマートレーダー」とは?株式会社prdが運営する、ぴったりの家庭教師が見つかる、超難関大生限定の家庭教師マッチングサービスです。家庭教師の登録を東京大学・東京工業大学・一橋大学・京都大学・大阪大学の学生に限定することで、先生の品質を底上げしています。超難関校の受験を合格した日本一の課題解決能力・成功体験からあなたの「わからない」を分析し、「わかる」に変えます。【Gakken 家庭学習応援プロジェクト WEB版】【Gakken 家庭学習応援プロジェクト 公式LINEアカウント】■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月22日編集部:学研キッズネット編集部株式会社学研ホールディングスと一般財団法人LINEみらい財団は、休校中の学習支援としてICT活用推進の協定を締結し「Gakken家庭学習応援プロジェクトLINE公式アカウント」の提供を開始いたします。「Gakken家庭学習応援プロジェクトLINE公式アカウント」小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の一斉臨時休校を受け、2020年3月2日より公開していた子どもたちの家庭学習への不安解消と学力維持への貢献を目的としたウェブサイト「Gakken家庭学習応援プロジェクト」と連動した「Gakken家庭学習応援プロジェクトLINE公式アカウント」を新たに開設いたしました。主な掲載コンテンツ【小学生向け】「やさしくまるごと」シリーズの授業動画(国語、算数、理科、社会、英語)「学研 まんがでよくわかる」シリーズ(ひみつシリーズ)などの電子書籍・追加予定のコンテンツ(4月下旬~5月上旬公開予定)音できくドリル「おとらんど」シリーズの問題音声(小学1年こくご、さんすう)【中学生向け】「ひとつひとつわかりやすく」シリーズの授業動画(英語、数学、理科、社会)「学研まんが NEW日本の歴史」シリーズなどの電子【高校生向け】「大学入試ランク順」シリーズの一問一答(英語系、理科系、社会科系)■利用方法スマートフォンでLINEアプリを起動してQRコードを読み取り、友だち追加をしてください。■「Gakken 家庭学習応援プロジェクト」とは学研グループが、新型コロナウイルス感染拡大防止のための小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の一斉臨時休校を受け、子どもたちの家庭学習への不安解消と学力維持に貢献するコンテンツ・サービスを提供するプロジェクトです。■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月17日編集部:学研キッズネット編集部株式会社学研ホールディングスは、無料公開にてたくさんの方々にご利用いただきました「ニューコース学習システム・学研ニューワイド学習百科事典」、「ボカロで覚える」シリーズの全曲動画について「継続して欲しい」という要望を数多く頂戴したことを受け、2020年4月30日(木)まで【Gakken家庭学習応援プロジェクト】にて提供再開することといたしました。休校により自宅待機を余儀なくされているお子様の学力維持・向上の一助としてご活用ください。無料再開1ニューコース学習システム・学研ニューワイド学習百科事典全国の学校現場で利用されている学習指導要領に対応したICT教材です。調べ学習に最適な学研ニューワイド学習百科事典も利用できます。<ニューコース学習システム教材内容 >・小学1年~小学6年/国語・算数・理科・社会・中学1年~中学3年/国語・数学・英語・理科・社会▲ニューコース学習システム要点ムービー▲ニューコース学習システム要点整理カード▲ニューコース学習システム要点整理ドリル無料再開2 「ボカロで覚える」シリーズの全曲動画公開ボーカロイド曲で覚える参考書「MUSIC STUDY PROJECTボカロで覚える」中学・高校シリーズの読者限定ボカロ曲動画を全曲無料再公開します。▲中学生向けに、歴史・理科・英単語・数学の全40曲を再公開!▲高校生向けに、日本史・世界史・英単語の全36曲を再公開!【Gakken家庭学習応援プロジェクト】無料公開中■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月08日編集部:学研キッズネット編集部中学生向けの学習動画を2013年から提供している学習動画サイドの「イークルース」は、新型コロナウイルスによる感染拡大防止のために、自宅学習を余儀なくされている中学生向けに、新規ユーザ登録を行った方に対して、通常1200ポイント(1200円分)の無料ポイントを進呈しているところを、当分の間、無料で6000ポイント(6000円分)を進呈することを発表しました。イークルースとは新学期がスタートしたにもかかわらず、学校が再開されないということで不安な中学生や保護者も多いと思います。イークルースの学習動画は、中学1年から3年までの英文法、数学、理科、社会などの学習項目を、効率よく学習できるように5~10分程度の解説と問題解説の動画で構成されています。イークルースは、2013年から学習動画を配信しており、いままで約5000名の方がユーザ登録を行い、イークルースの学習動画で勉強をしてきた。自宅学習が余儀なくされている状況で、少しでもイークルースの学習動画をご利用頂くことで勉強の遅れが生じないようにできればと思い、今回、新規ユーザ登録された方には通常の5倍の6000ポイント(6000円分)を無料で進呈することを決めた。イークルースはYouTubeから無料の動画をたくさん配信していますが、問題の解説動画は有料になっています。その有料の動画を視聴するには、1動画あたり300ポイントが概ね必要になります。そこで、6000ポイントを無料進呈することで、約20の有料動画を視聴できます。この機会にユーザ登録を行い、無料ポイントを利用し休校中の学習を進めてみるのはどうだろうか。【イークルース公式サイト】【新規ユーザー登録はこちら】学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月06日小学校入学が近づくと、子どもの学習スペースをどこに用意するかで悩むことでしょう。わが家の2人の小学生は、リビング学習派、子ども部屋派とタイプが分かれました。今回の記事では、小学生2人の子ども両方にリビング学習をさせたことで起きたトラブルと、最終的に学習環境を2つ用意した理由を紹介します。わが家が最初に取り入れたのは「リビング学習」小学校に入学すると宿題が毎日出るため、子どもにどこで勉強させるかを考えておくことは大切な準備の1つです。「有名大学入学者にはリビング学習者が多い」という話題を目にする機会も多く、子どもの学習場所にリビングを選ぶ人も増えていると聞きます。例にもれず、わが家でも第1子の娘が小学校に入学した5年前、学習机は購入したものの、上述の理由でリビング学習を取り入れました。娘自身も、親の目の届くところで勉強できる、分からないときにはすぐ質問できるという環境が心地良かったのか、小学5年生の今でもリビング学習を続けています。そんな背景があったため、第2子の息子が今年小学校に入学した際にも、リビング学習を取り入れました。娘がリビング学習派で学習机をまったく使用していなかったこともあり、息子には学習机の購入を見送りました。すると、予想に反して、きょうだい間でちょっとしたトラブルが発生するようになったのです。リビング学習で集中できる姉vs集中できない弟わが家では、毎日の夕食後、1つのダイニングテーブルで子ども2人と私が着席し、それぞれ宿題や家庭学習を進める時間を設けています。その間、第3子の幼稚園児の息子は、ダイニングルームの横にあるおもちゃ部屋で遊んでいます。息子は小学校入学後、この勉強時間に毎日参加するようになったのですが、1年生で家庭学習慣れしていないということも関係あるのか気が散って、宿題がまったく進みません。1つの宿題を終わらせるのに、想像以上の時間がかかります。弟がおもちゃ部屋で自由に遊んでいる姿も気になるようです。しまいには、姉に話しかけたり、笑わせようとしてしまい、姉から「勉強の邪魔しないで!」と叱られる始末。特に顕著だったのは、夏休みの家庭学習でのこと。私の実家に帰省していたこともあり、学習環境が変わったからか、その日のタスクを終えるまで今まで以上に時間がかかるようになりました。学習スペースを子ども部屋に変えて生まれたよい効果「どうして息子はこんなに集中できないんだろう…」と悩んだ私。気が散る材料を減らすためにと代案を考えた結果、リビングではなく別部屋に置いてある私が学生時代に使っていた学習机で勉強させることを思いつきました。その間、私は息子と同じ部屋の中にいて、読書をしたり、自分の勉強をしたりして待つことに。早速取り入れてみると、あら不思議!まわりの音がシャットダウンされたからなのか、「今までの苦労は何だったんだろう?」と感じるくらい、しっかり集中してあっという間に問題を解くことができました。一方、娘はいつも通りリビング学習をしているのですが、ちょっかいをかけてくる弟がいないことで、より集中して学習できるようになりました。そして、末っ子は、姉の横でおもちゃ遊びを楽しんでいます。それ以来、わが家では、娘はリビング学習、息子は子ども部屋学習というスタイルが定着しました。娘が使わなかった学習机は、弟が使っています。最近では、息子も1人で勉強するのに慣れてきたのか、私もずっと付き添う必要はなくなりました。その代わり、15分おきくらいに子ども部屋にいる息子に声をかけ、進捗具合や質問の有無を確認するようにしています。子どもの性格や好みを見極めて学習スペースを用意しようわが家の場合、娘と息子で適している学習スタイルは、どうやらまったく異なっていたようです。・娘:集中力が高く、まわりの音が気にならない。むしろ人がいる環境のほうが勉強がはかどる⇒リビング学習・息子:まわりがザワザワしていると集中できない⇒子ども部屋学習ちなみに、自分の頃を思い出してみると、私は子ども部屋学習派でした。それなのに、娘での経験から「今の時代はリビング学習が主流」という意識が私の中で先行してしまっていました。息子に対して、小学校入学当初からリビング学習を取り入れてしまったのは、申し訳なかったなと反省しています。夏休みに実家で過ごした際、過去の自分が子ども部屋学習派だったというのをふと思い出し、息子にも取り入れられたのは大きな転機でした。息子には子ども部屋での学習スタイルが合っていたようで、今も集中して取り組めています。なお、リビング学習派の娘は、最近では好きな音楽をイヤホンで聴きながら勉強しています。静かな方が集中できる部屋学習派の私にとって、その姿を見たときは、「それで本当に勉強に身が入るの?」と衝撃的でした。しかし、娘いわく「そのほうがテンションが上がって勉強がはかどる」とのことです。実際、テストなどの成績もよいので、「娘にはその方法が合っているんだな」と割りきり、好きなように学習させています。子どもの集中力が続かないなと感じたら、もしかしたら学習スタイルが合っていないのかもしれません。「リビング学習⇔子ども部屋学習」と学習スペースを変えてみるのも、1つの解決策としておすすめです。<文・写真:ライターnanahi>
2020年03月20日スマホやタブレット、パソコンなどのLEDディスプレイのほか、LED照明からも発せられているブルーライト。デジタルデバイスが身近になったことで、子どもたちや働くママが浴びるブルーライトの量がいま急激に増えています。ブルーライトの眼や健康への影響は気になっていても、具体的な対策までしているママはそう多くないのでは? でも実はこのブルーライト、紫外線級にエネルギーが強く、身体への影響が懸念されています。ブルーライト対策って必要なの? みんなはどうしてる?ブルーライトは、パソコンやスマホ、タブレット、テレビなどさまざまなLEDディスプレイから発せられ、子どもたちもママも日々無防備に浴びています。知育アプリを利用したり、動画を見せたり、いまやスマホやタブレットは育児に欠かせない定番ツール。小学生になるとタブレット学習を始める子も増え、2020年度からは小学生のプログラミング教育も必修化します。ママにとっても、スマホはもはや暮らしに欠かせないものになっているはず。仕事でパソコンを使っている人も少なくないでしょう。これからの時代、子どもも親もブルーライトに接する時間がますます長くなるのは確実。だからこそ、ママたちが正しい知識を身につけて、子どもと自分の眼を守ることが大切になってきます。先日、都内で開催されたブルーライトについて知るママ向けのイベントで、ママたちがどうしているか聞いてみました。ayumiさん(6歳の長男・長女(双子))「子どもが春から小学生なので、ひらがなや足し算のスマホアプリを使い始めました。今の時代、デジタルデバイスと距離を置きすぎるのも、逆についていけなくなりそうで心配なので…。私自身は自分の時間が唯一とれるのが寝る前なので、布団の中でスマホを見るのが日課。そのせいか翌朝疲れが残っている日もあるのですが、まだ対策はできていないですね」marikoさん(9歳長女、7歳次女、2歳長男)「子どもたちはゲームや動画サイトが大好き。小3の長女はメガネをかけているので、あまり眼に負担をかけないように、画面と距離をとらせたり、利用時間を制限したりしてきました。でも最近は学校の授業でもパソコンを触るし、来年度はパソコンクラブに入りたいそう。ブルーライトに接する時間が増えているので心配です」「タブレット学習」が当たり前の時代に子どもの眼を守るために、親ができること参加したママたちいわく、ブルーライトの正体や影響がよくわからないのも対策できていない理由だとか。▼そもそも「ブルーライト」って何?ブルーライトとは、名前のとおり、“青い光”のこと。太陽光にも含まれている光で、モノが青く見えるのはブルーライトのおかげ。昔から自然界にあるものなので、ブルーライト自体が悪いものではありません。現代の問題点は、ブルーライトを浴びすぎていること。スマホやゲーム、パソコンなどデジタルデバイスの普及で、より近距離で、長い時間浴びてしまっています。紫外線から眼を守るためにサングラスはかけるというママも、ブルーライト対策はしていない人がほとんど。でも実はブルーライトは紫外線級にエネルギーが強く、その光は網膜にまで到達します。そんな強い光を長時間浴びていることが、眼の疲れや肩こり等につながったり、身体へ影響を及ぼしているのではないかと懸念されています。▼「ブルーライト対策」、何から始めたらよい?さらに怖いのが、子どもへの影響。子どもの眼の水晶体は透明で濁りがないので、大人よりブルーライトの影響を受けやすいと考えられています。とはいえ、子どものタブレット学習も当たり前になりつつあり、ブルーライトを浴びる時間を減らすのは、なかなか難しい時代。そこで取り入れたいのが、眼に浴びるブルーライトの強さをおさえる対策です。具体的な方法としては、イベントに参加したママのうち、何人かが既に実践していた「画面の明るさを抑える」「画面からなるべく距離をとる」「ブルーライトカットフィルタを画面に貼る」などがその一例。また、ブルーライトカットメガネをかけるのも有効です。ファッション感覚で楽しみながらブルーライト対策ができ、子どもでもカンタンにかけたりはずしたりできる “気軽さ” がメリットです。ちなみに、ブルーライトを発するLEDディスプレイ系(テレビ、スマホ等)の平均接触時間は年々増えており、5年間で2時間39分も増えたというデータ(※)もあります。子どもだけでなくパパやママも一緒になって、家族みんなで意識するべき課題といえるでしょう。※April 22, 2014 eMarketer Mobile Continues to Steal Share of US Adults' Daily Time Spent with Mediaブルーライトを浴びる量が増えたのはここ最近のことなので、将来的なブルーライトの眼への影響はまだわかっていないことが多いのも事実。わからないからこそ、後悔しない子どもの未来のために、今できる対策をとってあげたいですね。\ 始めよう、親子でブルーライト対策 /JINS SCREEN(ジンズ スクリーン)手軽なブルーライト対策としておすすめなのが、ブルーライトカットメガネの「JINS SCREEN」。メガネなら必要なときにサッとかけることができ、子どもでも取り扱いがラク。ママもかければ一緒に対策できるし、子どもも喜んでかけてくれるので習慣化しやすくなります。「JINS SCREEN」(パッケージタイプ・度なし)は、ブルーライトカットメガネにありがちなレンズのギラつきがなく、肌になじむのが特長。より自然な見た目の「25%CUT」(大人用、子ども用)、長時間の作業に適した「40%CUT」(大人用のみ)があり、ライフスタイルにあわせて選べます。おしゃれなデザインは、世界的プロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソン氏によるもので、形はオーバル・ウェリントン・ボストン・スクエアの4タイプ。(40%にはボストンなし、子ども用はボストンのみ)カラーバリエーションも豊富なので、誰でも必ず似合うメガネが見つかります。度なしのパッケージタイプなら、待ち時間ゼロでそのまま購入できるので、忙しいママでもすぐにブルーライト対策を始めることができます。 \ 25%CUT、40%CUT /JINS SCREENを見る \子ども用 25%CUT/JINS SCREENを見る [PR] 株式会社 ジンズ
2020年03月19日宮内庁は2月21日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが学習院大学の推薦入試に合格されたことを発表した。愛子さまが進学されるのは、学習院大学の文学部日本語文学科。WEB女性自身ではすでに今年1月10日、「愛子さまの進学先が内定!学習院大学の日本語日本文学科へ」と報じている。学習院大学はホームページで、この学科について次のように紹介している。《本学科では、古代から現代に至る日本語・日本文学を中心とする日本の文化(日本語日本文学系)、及び日本語教育(日本語教育系)に関心のある学生を受け入れ、研究と教育を行っています》天皇陛下と同じ学習院大学文学部への進学となったが、その背景には古典文学への関心があったという。本誌は’14年3月、愛子さまが初等科卒業直前に書かれたレポートについて報じている。タイトルは「藤原道長」。執筆理由について愛子さまは次のようにつづられていた。《授業で藤原道長について学習している時に、「御堂関白記」(※道長の日記)に少し触れ、また、学習する前にも新聞で「御堂関白記」がユネスコの記憶遺産に登録されたという記事を見たので、一度実物を見てみたいと思った。それで、夏休みに、東京国立博物館で開催された特別展「和様の書」に行き、「御堂関白記」を見て、これほど古い日記がよく残っているものだと驚いた》天皇陛下は大学時代に、文学部史学科で中世の水運の歴史を研究されている。「天皇陛下が旅や交通の歴史に関心を持たれたきっかけは、美智子さまとともに松尾芭蕉の『奥の細道』を読まれたことだったそうです。愛子さまが天皇陛下と同じく文学部を選ばれた背景には、日本の古典文学へのご関心があったのでしょう」(宮内庁関係者)当初、愛子さまの志望学部は国際社会科学部とみられていた。「将来の”皇室外交”を見据えれば、語学や海外留学に力を入れた学部はぴったりのはずでした。ただ、雅子さまもハーバード大学留学中に『日本文化クラブ』を設立し、当時はあまり知られていなかった日本の言葉や伝統、音楽や食文化を伝える活動をされていました。国際社会で活躍するには、まず自国の文化を知らなくてはーー。お若いころの雅子さまと同じように、愛子さまはそうお考えになったのかもしれません」(皇室担当記者)愛子さまは現在、卒業リポートの作成に取り組み、忙しい日々を送られているという。雅子さまは、昨年12月9日の誕生日に際して発表されたご感想で、愛子さまの今後についても綴られていた。《これから高校を卒業しますと、今まで以上に、様々な経験を積み重ねながら視野を広げていく時期になると思いますが、これからも感謝と思いやりの気持ちを大切にしながら、いろいろな方からたくさんのことを学び、心豊かに過ごしていってほしいと願っています》天皇陛下と雅子さまのご期待を胸に、愛子さまは新たなステージで輝かれるだろうーー。
2020年02月24日日本の教育の問題点として、「イノベーション能力を育てることができない」ことが挙げられることがあります。それがひいては、日本の経済力低下にもつながっていると指摘されるいま、これからの時代を生きる子どもたちのイノベーション能力を育てることは重要な課題でしょう。その課題克服のために、貧困家庭に生まれながら独学で東大とハーバード大に合格し、現在は「学びのイノベーター」という肩書で、少子化問題、奨学金問題、子どもの貧困問題などについて評論活動を行う本山勝寛さんは、「子どもの『好き』を大切にしてほしい」といいます。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)好奇心、創造性、発想力がイノベーション能力の源泉子どもたちが豊かな人生を歩んでいくために重要なものとして、わたしは第一に好奇心を挙げます(インタビュー第1回参照)。というのも、好奇心がなければ、勉強でもスポーツでも、なにかに取り組む最初の一歩を踏み出せないからです。加えて、これからの時代を生きる子どもたちには、創造性や発想力も大切な力でしょう。なぜかというと、好奇心、それから創造性や発想力は、社会的にも重要性が増していて日本人に欠けているといわれるイノベーション能力につながるものだからです。では、なぜイノベーション能力がそんなに重視されているのか。その理由は、すでに確立された手法を知っていたり多くの知識を持っていたりすることの価値が、今後はどんどん下がっていくからです。人間は、知識の量ではAIにかないません。そのため、AIではなくて人間だからこそできる新しい発想を生む――つまり、イノベーション能力が大切になってくるわけです。「なにものでもないもので遊ぶ」ことの重要性そのイノベーション能力の源泉である好奇心、創造性、発想力が子どもに芽生えているかどうかは、子どもをよく観察していればわかります。たとえば、子どもが砂場で遊んでいたとします。そして、砂場のなかから石が出てきた。ただの石ですが、好奇心や創造性、発想力がある子どもは、そんな石にも興味をかき立てられます。そうして、砂場から出てくる石を次々に集め、今度は別の遊びをはじめたりもする。子どもは水が大好きですから、それらの石を水で洗ってみる。好奇心、創造性、発想力の芽が育っている子どもの場合、水に濡れて石の色が変化することにも面白さを感じるのです。わたし自身、自分の子どもと砂場で「化石発掘ごっこ」をしたこともあります。砂場から出てくる石を化石に見立てて、恐竜のかたちに並べる遊びです。ただの石も、好奇心、創造性、発想力を持って見てみれば、恐竜の化石に見えるというわけです。もちろん、子どもの好奇心、創造性、発想力が発揮される場面は、砂場遊びに限りません。たとえば、落ち葉遊びもそうでしょう。大人からすれば落ち葉はただのゴミかもしれません。でも、好奇心、創造性、発想力がある子どもにとっては、色のちがいに興味を持ったり、穴を開けてお面にしたりと格好のおもちゃになります。なにものでもないもので遊ぶ――そういうことの積み重ねが、将来的なイノベーション能力を伸ばすことにつながるのではないでしょうか。アウトプットしなければイノベーション能力は育たないじつは、わたしが2019年末に出版した『そうゾウくんとえほんづくり』(KADOKAWA)も、子どもの好奇心や創造性、発想力を伸ばすことをコンセプトにつくった本です。この本は、さまざまなワークをしていくことで、最終的にオリジナルの絵本をつくれるという内容です。もちろん、絵本の内容には正解はありません。だからこそ、子どもの好奇心や自由な創造性、発想力を伸ばすことができるのです。わたしの娘もこの本を使って自分だけの絵本をつくっています。娘がいまいちばん興味を持っているものがハムスターですから、娘は絵本に登場するキャラクターもハムスターにしました。「1匹だと寂しくてかわいそう」といって、登場キャラクターはハムちゃんとスタちゃんという双子のハムスターです。そこからは、順を追ってストーリーを考え、絵本をつくっていきます。この絵本づくりのなにがいいかというと、アウトプットそのものだからです。イノベーション能力は、ただ知識や情報をインプットしたからといって育つものではありません。これまでにない新しいものを生み出すのですから、アウトプットの経験を積み重ねることこそが大切なのです。子どもがアウトプットしたくなるための大前提でも、親が「アウトプットしなさい」といったところで、子どもがアウトプットするわけでもありませんよね?なによりも、その大前提として、子ども自身が大好きなものを持っている必要がある。わたしの娘の場合はハムスターが大好きだからこそ、ハムスターをキャラクターにした絵本をつくりたい、つまりアウトプットしたいと考えたわけです。わたしの子どもの例ばかりで恐縮ですが、いま長男が大好きなのはザリガニです。春や夏の時期には毎日のようにザリガニ釣りに出かけ、あまりにザリガニ釣りがうまいので近所の子どもたちのあいだでは「師匠」と呼ばれているとか(笑)。そして、ザリガニが好きだからこそ、ザリガニについていろいろと勉強をする。そういった経験を続けるうち、息子のなかには「表現したい」という欲求が生まれたようです。その気持ちは、夏休みの自由研究となって表れました。息子の自由研究は、「ザリガニオリンピック」。飼っている10匹ほどのザリガニに陸上や水泳などの競技をさせて、その結果をまとめて発表したのです。親は一切口出しをしませんでしたが、自分で細かいルールも決めて測定し、すべて自ら考えて完成させていました。この他にも、食用のウチダザリガニという種類のザリガニを釣って調理して食べてみて、それをレシピにまとめて発表したり、ザリガニくんを主人公にした絵本もつくりました。息子のザリガニが好きという気持ちが「アウトプットしたい」というかたちになって表れたのだと思います。そう考えると、親としては子どもの興味関心をしっかりと観察し、「好き」を大切にしてあげることが、子どもイノベーション能力を伸ばすためにもっとも重要なことなのではないでしょうか。『そうゾウくんとえほんづくり』本山勝寛 著/KADOKAWA(2019)■ 学びのイノベーター・本山勝寛さん インタビュー記事一覧第1回:非認知能力のなかで最重要なのは「○○心」。実は、日本の子どもは学びへの興味が低い!?第2回:「ただの石でも化石に見える」?自分で新たに生み出す経験が育むイノベーション能力第3回:自己肯定感がぐんぐん高まる最高の褒め方。「やればできる」のマインドはこう育てる!(※近日公開)【プロフィール】本山勝寛(もとやま・かつひろ)1981年3月13日生まれ、大分県出身。学びのイノベーター。本山ソーシャル・イノベーション塾(MSI塾)塾長。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー兼人材開発チームリーダー。高校時代、アルバイトで自活しながら独学で東大に現役合格。東京大学工学部システム創成学科卒業後、ハーバード大学教育大学院国際教育政策専攻修士課程を修了。現在は日本財団にて子どもの貧困対策チームリーダーと人材開発チームリーダーを務め、少子化問題、奨学金問題、子どもの貧困問題などについて評論活動を行う。5児の父で育児休業を4回取得。自身の経験を基にした勉強法、教育論などについての執筆活動にも積極的に取り組む。『最強の暗記術 あらゆる試験・どんなビジネスにも効く「勝利のテクニック」』(大和書房)、『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。 貧困の連鎖を断ち切る「教育とお金」の話』(ポプラ社)、『最強の独学術 自力であらゆる目標を達成する「勝利のバイブル」』(大和書房)、『一生伸び続ける人の学び方』(かんき出版)など著書多数。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年02月18日年々、教育界における注目度が上がっている「非認知能力」。読者のみなさんも、何度となく見聞きしているでしょう。しかし、研究者によって非認知能力に対する見解はさまざま。今回は、幼稚園教諭の経験もあり、著書『非認知能力を育てるあそびのレシピ 0歳〜5歳児のあと伸びする力を高める』(講談社)で注目を集める、玉川大学教育学部教授の大豆生田啓友先生に非認知能力に対する見解を聞きました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)非認知能力だけが重要ではないことに要注意「認知能力」とは、読み書きや計算のようにテストなどで測ることができる、いわば目に見える力のことです。それに対して、「非認知能力」は、「非認知」というだけにテストなどでは測りにくい、目に見えづらい力といえます。それに含まれるものは本当にさまざまですが、社会性や情動性、意志力、自己肯定感、なにかをやり抜く忍耐力、コミュニケーション能力、他者に対する思いやり、自分をコントロールする自己制御など、主に「心」や「社会性」にまつわる力です。非認知能力が注目されるようになった大きなきっかけは、アメリカの経済学者であるジェームズ・ヘックマンが行った子どもたちの追跡調査でした。その追跡調査の結果、幼児期に質の高い教育を受けた子どもとそうではない子どもでは、大人になってからの経済力などに大きな差が生まれたことがわかったのです。そして、大人になって経済力や社会的地位が高くなった人は、幼児期に非認知能力を高めるような教育を受けていた。ただ、誤解してはならないのは、「非認知能力が重要」だからといって「認知能力が重要ではない」というわけではないこと。そのどちらも大切な力ですから、しっかり伸ばしてあげるべきでしょう。時代の変化によって、非認知能力を獲得する機会が激減また、非認知能力が注目を集めることとなった背景には、先のヘックマンの研究の他に、時代の変化が挙げられます。本来、非認知能力とはなにか特別なものなどではなく、むかしであれば子どもの普段の遊びやあたりまえの子育てのなかで勝手に育っていたものです。かつての子どもたちは、豊かな自然のなかで元気にたくさん遊び、異年齢の子どもたち、あるいは異世代の大人とも触れ合う機会が数多くあり、多様で具体的な体験を通した経験を積み重ねていました。すると、遊びのなかでうまくいかないことがあっても、熱中して続けるうちにうまくいくといった経験を通じて、困難を乗り越えるために必要な意志力や忍耐力、やり抜く力を獲得することができた。また、他人とかかわるなかで人間関係の問題にぶつかったら、なんとか折り合いをつけるようなコミュニケーション能力や思いやり、自己制御といった力を得ることもできました。そのようにして、非認知能力を自然に獲得していたわけです。ですから、これまでは非認知能力が特段にフォーカスされることがなかっただけのことです。でも、むかしとは時代が大きく変化していますよね。まず、習い事などに忙しいいまの子どもは、単純に遊ぶ時間自体が減っています。そのため、遊びを通じて非認知能力を得る機会が激減している。また、いまの親は子どもになるべく喧嘩をさせないようにしています。本来なら、子ども同士でおもちゃを取り合うようないざこざは、社会性を身につける絶好の機会です。いざこざのなかで、子どもは自分の気持ちを相手にぶつけてその反応を見たり、相手に譲ったりといった経験を通じて成長していくのですからね。ところが、いまは親のクレームを恐れ、幼稚園や保育所でも子どもの喧嘩をなるべく未然に防ぐようにしてしまっている。これでは、なかなか子どもの社会性は育ちません。重要となる、子どもの興味関心に親がつき合う姿勢わたしは、2019年に妻との共著で『非認知能力を育てるあそびのレシピ 0歳〜5歳児のあと伸びする力を高める』(講談社)という本を出版しました。じつはこの本は、「こういう時代であっても、多くの親たちが何気なくやっていることが大事」というメッセージを込めたものでもあるのです。先にお伝えしたように、非認知能力は特別なものではありません。非認知能力というたいそうな名前がついているがために、特別なことをしなければ育たないと考える人もいるかもしれませんが、そうではないのです。では、なにをすればいいのか?それは、大人からしっかりと受け止められる経験を子どもにさせること、そして、子どもの興味関心を大人が大切にするということです。非認知能力の多くは、「主体性」にかかわるものです。人間は、好きなことに対してであれば、主体的に取り組むことができます。みなさんも、大好きなアーティストのコンサートチケットを手に入れるためなら、多少の困難があっても手に入れようと頑張るでしょう?それは、見方を変えれば、困難を乗り越える力を発揮しているともいえます。子どもだって同様です。親子で散歩に出かけたときに、子どもが落ち葉のことが気になって拾いはじめたら、一緒に拾ってあげればいい。家のなかで何度もソファに昇り降りする遊びを面白がっているのなら、「ソファがへたっちゃうでしょ!」なんて叱らずに遊ばせてあげればいい。そういう親の姿勢が、子どもの非認知能力を育てていくのです。また、子どもの興味関心は、子どもに非認知能力が育っているかどうかのひとつの目安にもなります。非認知能力はそもそも測ることが難しい力ですから、本来、「これができていれば非認知能力が育っている」といった明確な基準はありません。ただ、非認知能力の多くは、先に述べたように興味関心、主体性から生まれてくるもの。ですから、子どもが目を輝かせて強い興味を示すような世界を持っているようなら、ひとまずは安心していいでしょう。■ 玉川大学教育学部教授・大豆生田啓友先生 インタビュー一覧第1回:非認知能力は育っているか?子どもが「目をキラキラさせる世界」があれば安心です第2回:かわいい子には“いたずら”をさせよ!?「自由に遊んでいいよ」で子どもは学ぶ(※近日公開)第3回:親が先回りしたら「自己決定力」は育たない。幼くても決断力を伸ばせる声かけのコツ(※近日公開)第4回:イヤイヤ期に「悩まない、苦しまない」。子育ては“ほどほど”がちょうどいい(※近日公開)『非認知能力を育てるあそびのレシピ 0歳〜5歳児のあと伸びする力を高める』大豆生田啓友・大豆生田千夏 著/講談社(2019)【プロフィール】大豆生田啓友(おおまめうだ・ひろとも)玉川大学教育学部教授。青山学院大学大学院文学研究科教育学専攻修了後、青山学院幼稚園教諭等を経て、現職。専門は乳幼児教育学・保育学で、現在、日本保育学会副会長。メディア出演も数多い。著書は、『子育てを元気にする絵本』(エイデル研究所)、『非認知能力を育てる あそびのレシピ 0~5歳児のあと伸びする力を高める』(講談社)、『日本が誇る!ていねいな保育 0・1・2歳児のクラスの現場から』(小学館)、『マンガでわかる! 保育っていいね』(ひかりのくに)、『子どもの姿ベースの指導計画』(フレーベル館)、『あそびから生まれる動的環境デザイン』(学研みらい)、『21世紀型保育の探求-倉橋惣三を旅する』(フレーベル館)、『子育てを元気にすることば』(エイデル研究所)他、多数。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年01月30日今どきの子どもたちのコミュニケーション能力低下は、学校や新卒採用などの現場において、ずいぶん前から言われ続けてきました。また、学校生活から卒業して社会人になれば、さらに高度で複雑なコミュニケーションに対応できる力が求められるでしょう。将来、社会人生活を送るのに十分なコミュニケーション能力を育むためには、日頃の家庭でのコミュニケーションの在り方が大きく影響します。子どものコミュニケーション能力がなぜ低いと言われるのか、そして家庭でコミュニケーション能力を育てるために親ができることについて紹介します。子どものコミュニケーション環境は、今と昔で大きく変わっている子どものコミュニケーション能力が低くなったと言われる背景には、社会の大きな変化があります。たとえば、翌日使う持ち物を確認し忘れていたことを気づいたとき、子どもたちはどうするでしょうか。かつては友だちの自宅へ電話をかけ、応答した家の人に友だちへの取次ぎをお願いし、代わって出た本人に確認をしていましたが、今ではメールアプリなどでダイレクトに、しかも声を発することなく確認することができます。また、わからないことがあれば、親や先生に聞くよりも、先にネットで検索して調べたほうがより早く、そして多くの情報を得ることができる、と考える子も少なくないでしょう。もうひとつ、普段の家庭での過ごし方をイメージしてみましょう。学校や園から帰ってきた子どもたちが、友だち同士、近所で集まって遊ぶ姿を見ることは少なくなりました。そもそも子どもの数が少なくなっているうえに、習い事でお互いに遊ぶ時間を合わせにくい現状があります。夕食時には、同居するおじいちゃんおばあちゃんも含め大人数で食卓を囲んで、その日あったことを話し、いろんな世代の意見を交えながら団らんする――そんなシーンも、昭和を描いたドラマやアニメでしか見かけなくなりました。ITの発達と少子核家族化が、子どもを取り巻くコミュニケーション環境を変えたと言えるかもしれません。言葉が足りないことが原因でトラブルに社会の変化に合わせるように、今どきの子どもたちは、小さなコミュニティの中で仲間内や家族とやりとりする比重が大きくなっています。そして学校生活では、単語レベルでの短い言葉のやりとりが、クラスメートとの意思疎通を不十分にさせてしまい、そこからトラブルになってしまうことも。教育ジャーナリストの斎藤剛史氏は、現代の子どもたちのコミュニケーション能力について、「良好な対人関係をつくる能力が低下している」という “否定的な見方” がある一方で、「周囲の人間関係を的確に把握して、それに自分を合わせるなど高い能力がある」という “肯定的な見方” もあるとしています。しかし、全体的なコミュニケーション能力はやはり低くなっているようです。ただ、今時の子どもたちには、仲間同士では必要以上に気を使うのに対して、大人など異世代や仲間以外に対する人間関係には無関心という傾向もあるように思われます。いずれにしても、昔に比べれば、全体的なコミュニケーション能力は低くなったと言っても過言ではないでしょう。(引用元:ベネッセ教育情報|就職も左右!?「コミュニケーション能力」は家庭から)「やばい」「うざい」「きもい」などの無思慮な短い言葉でやりとりを許し合える身近な関係から一歩外へ出た途端、お互いの言葉が足りないことで、子どもたちの間にトラブルが生じていると考えられます。コミュニケーション能力は就職までも左右する学校生活でのトラブルだけでなく、社会人生活、とりわけその第一歩となる就職にもコミュニケーション能力は大きく影響を及ぼします。全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)が2009(平成21)年秋に実施した「学生生活実態調査」によると、以下の特徴がある学生ほど、就職内定率が高いことがわかりました。目上の人との会話が得意家族との会話が多い友人の数が多いリーダー経験がある周囲の意見を尊重できる幅広い人間関係を形成して、自分から積極的に働きかけ、周囲に共感できること、つまりコミュニケーション能力の高さは、就職活動の結果までも左右するわけです。また、『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』の著者であり、現役東大生の西岡壱誠氏は、「友だちが多いヤツが東大に合格する」と話しており、“勉強に限らずさまざまな面で活躍している、成長スピードの速い人”の 共通点として、以下のことを挙げています。どんなに意見が違う人の話でも、話を遮るのではなく「いったんは聞いてみよう」という姿勢を持っている。そして、そのなかからなにかを得ようとしているように思います。(引用元:Study Hacker|現役東大生が「友だちが多いヤツが東大に合格する」と言う根拠。やっぱり “性格がいい人” が伸びていく)これは前述した「周囲の意見を尊重できる」という性格に当てはまるのではないでしょうか。どうやら、コミュニケーション能力は「学び」にも影響を与えるのですね。家庭でできるコミュニケーション能力アップ術子どもたちの将来を考えるうえで必要不可欠なコミュニケーション能力は、家庭でも意識することで向上できます。次に紹介するコミュニケーション能力アップ術でピンときたものがあれば、ご自身のお子さまに合わせて取り入れてみてはいかがでしょうか。■子どもの話を最後まで聞く帝京短期大学・生活科学科学科長である宍戸洲美教授は、子どもの話に「しっかり心を向ける」ことが大切だと言っています。まずは、「子どもの話を最後まで聞く」「スマートフォンを見ながら返事をしない」、この2つを心がけてみてはいかがでしょう。話を聞いてもらった経験が多い子どもだけが、話を聞ける子どもになるのです。また、親に話を聞いてもらうと、「お父さんお母さんは私を見ていてくれている、わかってくれている」と感じ、子どもの自己肯定感が高まります。■長い文章で話す「あれとって」「早くして」――親の私たちも、簡単な言葉で話しかけていることが多いのではないでしょうか。「次世代教育のグランドデザイン」を描く研究機関、内田洋行教育総合研究所が配信する「学びの場.com」は、親子間での会話こそ気をつけるべきだとしています。「リビングのテーブルに置いてあるレシピ本を取って」「〇時に家を出ないと用事に間に合わないから、それまでに出かけられるように準備しよう」など、親子で長い文章をやりとりしてみましょう。■学校や習い事以外の場所に出かける地域の行事や、公園や駅前で開催されるイベントなど、さまざまな人と触れ合える場に出かけてみましょう。その際、子どもだけにコミュニケーションを促すのではなく、親の私たちが積極的に声をかけてコミュニケ―ションを図るようにします。教育ジャーナリストの中曽根陽子氏も、「さまざまな価値観への理解とコミュニケーション力は、経験からしか学べない」と言っています。家庭や学校・習い事以外の場所にどんどん子どもを連れ出しましょう!***子どものコミュニケーション能力は、現代の社会の仕組みを見ても、自然に任せていてはなかなか伸びないようです。とはいえ、親が何でも先取りしてヒントを出したり代弁したりするのは禁物。じっくり焦らず見守っていきましょう。(参考)文部科学省|コミュニケーション教育推進会議(第1回)「コミュニケーション能力」に関する指摘・調査等内閣府|情報誌「子どもと若者」~子どもと若者への支援に向けて~コミュニケーション力を高めるためにベネッセ教育情報|就職も左右!?「コミュニケーション能力」は家庭からStudy Hacker|現役東大生が「友だちが多いヤツが東大に合格する」と言う根拠。やっぱり “性格がいい人” が伸びていく学びの場.com|子どものコミュニケーション力は落ちているのかStudy Hackerこどもまなび☆ラボ|自己肯定感を育む、親子コミュニケーション。「聞いて!」「あとでね」の正解Study Hackerこどもまなび☆ラボ|学校と習い事以外の世界はありますか?「生きる力」を育てる “第3の居場所”
2020年01月16日冬休みも終わり、3学期が始まると卒業、入学シーズンも目の前。学習パターンや環境も変化し、学習机を選ぶ基準も変わってきています。新モデル学習家具のすごい所を紹介していきます。リビング学習でも2人使いでも、自由な組合せができる省スペースデスク。最小限の奥行48cm!?デスクの奥行はノートや本を広げることができる最小の48cmに設計されています。省スペースと使いやすさを両立させています。背もたれのないベンチにサッと座って集中。使用しない時はデスクの下にすっきり収納できるのでリビング空間にもマッチします。座面の高さはお子さま成長に合わせて調整でき、ランドセル収納ができる足置き付きです。ベンチで学習!?タブレットは必須アイテムに!?デスクシェルフにはタブレット学習に対応する「スライドタブレットスタンド」が付いています。タブレットを使用しなくても、メモなどを磁石でとめることができるようになっています。デスクが回転!?回転式のデスクは天板を持ち上げて簡単に回転させることができます。壁際で、もしくは部屋を見渡せる向きで、お子さまが落ち着いて学習できる環境づくりを考えていけます。
2020年01月07日冬休みも終わり、3学期が始まると卒業、入学シーズンも目の前。学習パターンや環境も変化し、学習机を選ぶ基準も変わってきています。新モデル学習家具のすごい所を紹介していきます。スチールフレームとビンテージ感のある天然木ホワイトオーク無垢材とスチールを組み合わせた、大人が使っても違和感のないシンプルなデザインです。収納力と機能性同シリーズのシェルフは上棚を分離してデスクの上に置くことが可能です。しかも分離した下棚はデスクと高さが同じなので作業スペースを広げることもできます。また、単独でリビングなどに使用できるデザインです。時代に合わせた魅力あるオプションデスクのうえに設置するブリッジは、タブレットフック付きでタブレット学習にも対応。スチール製の仕切りは可動式です。揃えて使いたい!おしゃれなシェルフ&チェア
2020年01月06日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは。中川マナです。今回は、特集「子どもたちの家庭学習」というテーマで子どもたちにどう学習してもらうか、我が家が工夫していることを書きたいと思います。■わたしの家庭学習の思い出わたしが3才くらいのころ、ときどき母が買ってきたドリルを練習する時間がありました。わたしは上手にできず癇癪を起こし、母もイライラ。怒ったり怒られたりで終わることが多かったように記憶しています。そんなわたしが親になり、自分の体験から、勉強は「遊びながらできる方法がいい」と思うようになりました。■「ママは教えない」を心に決めたできごと娘が保育園児だったころ、同じクラスのお子さんで3才になった子たちが習い事を始めだしました。わたしも周りに触発され、なんとなくネットで「線なぞり」や「あいうえおなぞりを」プリントアウトしたことがありました。「やってみよ~!」と娘に声をかけると嬉しそう。隣に座ってやってみたものの、つい口うるさくなってしまうわたし。結果、母子ともにイライラ。まるで30年前のわたしと母の姿です。その時わたしは、可能な限り自分で教えるのはやめようと思いました。家はプライベートで閉ざされた空間。理性が働きにくく、相手が自分の子どもとなると、より感情的になりやすいのです。教員をしていた友人も同じ理由を挙げて「自分の子どもに教えるのは難しい」と言っていました。■未就学児の学習 = 「楽しんでできること」が大切低年齢の学習ほど「楽しさ」「本人の興味」が大切だと思います。楽しくないと自発的にやらず、吸収されないと考えるからです。結局その後、娘のひらがなや線なぞりは「気まぐれ」くらいで、お絵かきの延長線で娘がやりたがるときだけプリントアウトしていました。わたし自身、母の隣でやるドリルはすごくイヤだったのですが、その後入った幼稚園での「おしごと」という学習の時間は大好きだったことを思い出しました。(その幼稚園は「モンテッソーリ教育」を取り入れた教育をしていて「子どもが自分で選んだ教具を使い集中して取り組む」ことを大切にしていました。)また、幸福度の高さで知られる北欧の国を中心に『大人が考える「学習」でないもののほうが、子どもにとって大きな経験である』と、早くから勉強や習い事をさせない国もあるようです。幼児早期教育の考え方はさまざまですが、我が家はそんなに熱くなりすぎることもないかな? と力を抜いていた矢先…■ふとしたきっかけで、ひらがなを勝手に覚えることに…当時第二子妊娠中だったわたしは突如「切迫早産」になってしまいました。「大事をとるなら入院を」と言われたものの、そうなると娘と会えなくなってしまうので、絶対安静を条件に自宅で療養することに。このため絵本を読む程度で、娘と全然遊んであげられなくなってしまいました。徐々にストレスがたまっていった娘に、わたしは独身時代に買ったゲーム機を渡しました。ミニゲームもいっぱいの、キャラクターがひらがなを教えてくれるソフトをつけて。そこからが…早かった…!わたしが出産するころには娘はかなり上手にゲームをプレイできるように。そしてキャラクターに教えてもらって、かなりひらがなを読めるようになっていました。集中力の問題はあるので、絵本を全部読むまではいかなかったのですが、わたしが隣で怒って教える必要はなく…いつのまにかキャラクターが教えてくれてしまっていました。■子どもの学習に対する我が家の姿勢子どもの勉強について、親も子どももネガティブな気持ちを感じないように、工夫することが大切だと思っています。子どもがその気になる環境づくりや、やらなくても、まあいっか~とゆるく捉える形でいます。(親が思っている学習だけが学びではないので)そして現在、4歳になる息子は、娘が使った同じソフトで再びあいうえおを学んでいます。それではまた次回!
2019年11月29日子どもの成長と共に、家庭学習も重要になってきます。hanaさんの小学生と中学生の子どもは、6年ほどリビング学習を続けているそう。家事をしながらでも目の届きやすいダイニングテーブルで子ども達が勉強するのは、都合が良かったといいます。そんなhanaさんですが、最近になって新たな学習スペースを設置しました。新たな学習スペースの設置理由、学習スペース追加のメリット、そしてリビング学習の今後についてどう考えているのかを聞きました。■ 新たな学習スペースの設置理由は?リビングダイニングの広さは10畳強。コンパクトなリビングダイニングに更なる学習スペースの設置は避けたいところでした。でも、子どもが2人いてリビングダイニングですごす時間が長いとなると、ダイニングテーブルの上には必然的に子どものモノが増えてきます。新たなスペースはモノの移動の効率性を考えて設置しました。場所はテレビの脇。普段は使うことのないコーナーに座卓を置き、学習スペースとしました。このコーナーにはセット購入した歴史漫画や四字熟語などの学習漫画を並べています。気軽に手に取ってラグで寛ぎながら読んでもらえたら、そして自然に内容が頭に残れば良いなという欲張りな思惑で置いています。また、毎週届く子ども新聞、中高生新聞もこの座卓が定位置です。■ 学習スペース追加のメリットは?マック / PIXTA(ピクスタ)一人がダイニングテーブルいっぱいに教科書や問題集などを広げて勉強し始めると、決まってスペースの取り合いになります。そういうときに、もう一人がこの座卓で勉強できるようになったので、いざこざも解消し平和です。また絵を描くのが大好きな子どもなので、すみっこで誰にも邪魔されずに絵を描けるスペースがあるのは落ち着くようです。黙々と絵を描いている様子を見ると、このスペースを作ってよかったと思っています。また、以前はインテリアに馴染むように、本などは緩やかに隠す方法を模索していましたが、今は常に目に入り、必要なときに取れる場所にあるということを優先にしています。ダイニングテーブルの後ろに本棚もあるのですが、そこも入りきらなくなってきているので、読んで欲しいなと思う本はこの学習スペースに意識的に置いておこうと考えています。■ リビング学習スペースの今後家族の成長と共に、その都度柔軟に変化させていくリビング学習スペース。上の子どもは中学生。そろそろ自室での学習に移行してくる時期に差し掛かっている様子です。どんな形であっても、家族の心地良い空間であり続けるリビングダイニングづくりを心掛けたいと考えています。
2019年11月06日年長のお子さんを持つ親は就学時健診が終わると、来年はいよいよ1年生!と 期待や不安が入り混じる時期ではないでしょうか。この時期に、小学校への準備として習い事をはじめたり、家庭学習をはじめる人も多いそう。わが家でも、昨年の今ごろ、年長のときに学習塾に通わせていました。しかし、小学1年生になってみて思うのは、「入学準備学習は必要なかった」ということ。その理由とは?入学準備学習をしようと思った理由年長の秋頃は、ママ友に会えば入学準備学習の話題で持ちきりです。その当時、わが家では学習系の習い事をしていなかったので、まわりの子がしていると聞くと、「何かさせた方がいいのかも」と焦ってしまいました。特に息子は早生まれということもあって、身体能力でまわりにひけを取っていた分、勉強で「できる!わかる!」と自信をつけさせてあげたいという気持ちが強くありました。母子ともに限界…危うく勉強嫌いになるところに10月頃から近所の学習塾に通いはじめ、最初は楽しんでやっていた息子。それが、徐々にトーンダウン。それもそのはず、簡単な計算のプリントを1日10枚。到底楽しみながらできるものではありませんでした。それでも、あの手この手を使って頑張らせていましたが、3か月を過ぎた頃には、プリントを頑なに拒むように。さすがにこのままでは勉強嫌いになると思い、辞めることにしました。入学前に勉強して失敗⁉︎「授業がつまらない」息子は、勉強が「できるから楽しい!」ではなく、「できるのになんでやらないといけないの?」と思うタイプ。実際入学して、勉強がはじまったら、「簡単すぎてつまらない」と話すようになりました。小学1年生の1学期は、ひらがなは1日一文字覚えるペース。算数も数字の読み方を覚えてから、10までの足し算と簡単なことしかやりません。ひらがなの書き方、計算は入学してからでも十分覚えられると感じました。入学前にもっとやっておいた方がよかったと思うこと以前、小学校校長の経験をもつ幼稚園の園長先生から、「幼少時代にしっかり遊ぶことで、自然と勉強に興味をもつようになる」と教えてもらいました。お買い物ごっこなら足し算、引き算の勉強に。お店屋さんごっこでメニューを書けば、ひらがなの勉強に。絵本を読むと国語、積み木やブロック遊びは、算数の立体図形に強くなります。現にブロック遊びが大好きな息子は、算数の積み木問題が大得意でした。子どもは、遊びを通じて勉強に必要なことを学んでいるんだなと実感しています。小学生になると、慣れない学校生活に疲れてぐったり。帰ってきてからも宿題をしたり、習い事をしたりすると、遊ぶ時間も気力もなくなってしまいます。小学校入学を控えたみなさんには、充実した遊びの時間をもつことをおすすめしたいです。<文・写真:ライター三浦麻耶>
2019年10月17日仕事の世界ではよく耳にする「プレゼンテーション能力」、子どものうちはまだまだ必要ないなんて思ってはいませんか?じつは最近、ビジネスシーンだけでなく子どもたちの生活の中にも、プレゼンテーションの場が増えてきています。グローバル化をはじめとするあらゆる理由から、今を生きる子どもたちにとってプレゼンテーション能力は必須となっているのです。今回は、子どものプレゼンテーション能力を伸ばすために、家庭でできることをご紹介しましょう。子どもたちに「プレゼンテーション能力」が必須なワケ「プレゼンテーション」と聞いてイメージするのは、スクリーンに映したデータや資料を指し示しながら、大勢の聴衆を前によどみなく話す姿ではないでしょうか。スティーブ・ジョブズ氏やビル・ゲイツ氏の並外れたプレゼン力が、彼らのビジネスの発展に大きく寄与したことはよく知られていますよね。しかし、今やプレゼンテーション能力は、彼らのように突出したセンスやビジネスキャリアがある人たちだけのスキルではありません。グローバル化が進む社会を生きる子どもたちにとって欠かせないスキルなのです。『世界最高の子育て――「全米最優秀女子高生」を育てた教育法』(ダイヤモンド社)を出版し話題となったボーク重子さんは、子どもたちに必要なプレゼンテーション能力について次のように述べています。これからのグローバル社会では、一人ひとりの考え方や意見がちがうことがスタンダードになります。もちろんそこには、「正しい」とか「間違いだ」とかいう基準はありません。言ってみれば、どんな意見も正解なのです。自信を持って自分の考えを表現し、他人との意見の交換から学ぶ。こうした姿勢を身につけた子どもが、将来的に優れた人材になるはずです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|グローバル社会を生き抜く「プレゼン力」は自信から生まれる――全米最優秀女子高生の母・ボーク重子さんインタビューpart2)親世代の歩んできたものとは全く異なる社会を生きていく子どもたちにとって、わかりやすい自己表現を行ない、相手と意見を交換する能力は必須なのです。また、2020年から新たに導入される学習指導要領では、これまで当たり前だった「先生が話して生徒がノートを取る」といった受け身の授業ではなく、子どもたちが主体的に考え、友だちとの対話を通じて深く理解する「アクティブ・ラーニング」が主流となります。子どもたちの生きる世界において、自分の考えをまとめてわかりやすく伝える能力は、もはやビジネスの現場と同じくらい、もしくはそれ以上重視されていると言っても過言ではないのです。プレゼンテーション能力は筋トレと同じ?!プレゼンテーションがうまい人というと、大勢の人の前でも臆することなく、ときにユーモアを交えながら聴衆の興味を引きつけて話ができる、生まれながらのセンスを持っている人だという印象をもっている方もいるかもしれません。先ほども例に挙げたスティーブ・ジョブズ氏は、聴く人の集中力を途切れさせない話し方や、身振り手振りなどの演出を自在に操る、まさにプレゼンテーションの神様のような存在と言えるでしょう。しかし、このような人の心をつかむプレゼンテーションを行なう能力は、トレーニングすれば誰でも身につけられるのだそう。子どもや若者向けのプレゼン授業やワークショップを行なう一般社団法人アルバ・エデュ代表の竹内明日香さんは、次のように述べています。プレゼンはスポーツや芸術ほどにはセンスを問われない分野ですから、「ノウハウ×練習」で上手になるんですよ!プレゼンは筋トレと一緒なのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|世界で通用する「話すちから」を鍛えよう!『アルバ・エデュ』竹内明日香さんインタビュー【第1回】)控えめで自己主張が苦手だといわれる日本人でも、適切な形で学んで練習すれば、プレゼンテーション能力を鍛えることができるのです。それにはまず、「話すちから」を育てることが大切だと竹内さんは話します。たとえば、面接のときに自分のことをきちんとアピールすることだったり、親に買ってほしいものをしっかり伝えられるかなどもそうですし、とりとめのない考えが浮かんだとき、自分の考えはこうだ、と論理立てて整理することも、全て「話すちから」なのです。(引用元:こどもまなび☆ラボ|世界で通用する「話すちから」を鍛えよう!『アルバ・エデュ』竹内明日香さんインタビュー【第1回】)例えば、「ゲーム買って!」という子どもの一言をもとにしても、プレゼンテーションのトレーニングができるということです。では、具体的に何をすれば「話すちから」を育むことができるのでしょうか。「ゲーム買って!」で「話すちから」を鍛えるには竹内さんによれば、相手に何かを伝えるには、まず以下の3つを考えることが大切なのだそう。●自分が聞き手に伝えたいことは何か?●相手が最も喜ぶ情報は何か?●相手を納得させるにはどうしたらいいか? 子どもがパパやママにゲームを買ってもらう交渉をしていると想定して、これら3つについて考えてみましょう。●自分が聞き手に伝えたいことは何か?ゲーム機とゲームソフトを買ってほしい●相手がもっとも喜ぶ情報は何か?・テストの点数が下がらないようにする・今までやっていたお手伝いを続ける・早寝早起きなど正しい生活習慣はキープする・視力を下げないように気をつける・次から次へとゲームソフトを買い足さない●相手を納得させるにはどうしたらいいか?・勉強やお手伝い、早寝早起きなど今まで頑張っていたことは続ける・視力を下げないためにもゲームの時間を決める・ゲームソフトは、自分で計画を立ててお小遣いやお年玉で買う親御さんからしても、子どもからこのような内容を伝えられれば、「買ってあげてもいいかも」と思えるのではないでしょうか。相手に自分の意思を伝えて説得するには、ただ「ゲームを買ってほしい」とねだるのではなく、パパやママに「それなら買ってもいい」と思ってもらうにはどう伝えるべきかを考え、順序立てて話すことが大切です。すなわち、「話すちから」を育てるには「考えるちから」も必須だということですね。子どもが何かをねだってきた際には、上記3つを伝えて「この3つを考えてパパとママを説得してごらん」と言ってみてはいかがでしょう。プレゼンテーション能力を鍛える良いトレーニングになりますよ。「考えるちから」「話すちから」を家庭でアップする方法先の例で述べたように、プレゼンテーション能力、すなわち「話すちから」を育むには、「話す内容を考えるちから」も必要になります。むしろ、土台として「考えるちから」がなければ「話すちから」はつかないと言えますね。欲しいものをねだるとき以外にも、家庭で「考えるちから」や「話すちから」を育むことのできる習慣をご紹介しましょう。●子どもに選択させる日本では、子どもが幼いうちはその日着る服や履く靴、持っていくカバンなどを全て保護者が決めている場合が多いことでしょう。しかし欧米では、たとえ子どもであっても自分の意思を表明することが求められます。アメリカで4,000人以上の子どもの教育に携わっている船津徹さんによると、欧米の家庭では子どもに “YES or NO!” “It’s up to you!”と選択させ、幼い頃から「好き・嫌い」「イエス・ノー」をはっきり表現できるようトレーニングしているのだそう。こうして選択に迫られることで、自分で考える習慣がついていくのです。子どものためを思うあまり、「このカバンは小さいから今日持っていくのには向いてない」「この組み合わせはおかしいからやめたほうがいい」などと口を出すのは、お子さんから考える機会を奪っていることにつながりかねません。無制限に選択させるのも考えものですが、小さい頃には洋服や靴下、カバンといったちょっとしたものから、子どもに選ばせることを習慣づけてみてはいかがでしょう。●感情を言葉にする習慣をつけるお子さんの前で、ポジティブな感情を口にしている人も多いのではないでしょうか。しかし、子どもの表現力を上げるためには、ネガティブな感情を表現することも大切です。教育コンサルタントの上野緑子さんいわく、親がネガティブな感情を表現することで、子どもは「ネガティブな感情も表現していいんだ」と知り、どんなときでも素直に感情を表現するようになるのだとか。子どもの前で弱音を吐くのは気が引けるかもしれませんが、たまには「今日、お仕事でミスしちゃって悔しかったんだ」といった話もしてみてはいかがでしょうか。また、上野さんいわく、子どもがうまく自分の感情を表現できない際に親がサポートしてあげることも大切なのだそう。「かけっこ、1位になれなくて悔しかったね。先週パパとたくさん練習したから余計に悔しいよね。次は1位をとりたいね」と表現を手伝うことで、子どもの表現力が上がります。●家族の前でプレゼンごっこお子さんが幼稚園や学校から帰宅したあと、「今日はどんなことをしたの?」と話を聞くご家庭は多いことでしょう。それを発展させた形で簡単なプレゼンごっこをしてみてはいかがでしょうか。その日に起きた出来事の話でも、学校で流行っているものの話でも、何でもかまいません。原稿を持たずに3分間程度お話するプレゼンごっこをしてみてください。前出のボーク氏は、子どものプレゼンに対して褒めるだけではなく、あえて別の意見も提案することを推奨しています。子どものプレゼンに対しては、ほめるばかりでなく、あえて「わたしはそうは思わないけどな」「別の考え方もあるんじゃない?」と別の意見も提案してみましょう。目的は、子どもの意見を変えさせることではありません。「そんな考え方もあるんだ」と気づかせ、自分の意見をあらためて見直させることで、深い思考力を養うのです。また、ちがう意見が出てきたときに即座に「批判された!」と喧嘩腰になったりネガティブに捉えなくなったりする習慣を身につける訓練にもなります。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|グローバル社会を生き抜く「プレゼン力」は自信から生まれる――全米最優秀女子高生の母・ボーク重子さんインタビューpart2)日本で生活する人たちの、国籍やバックグラウンドの多様化が進む今、自分の価値観とは異なる意見を受け入れる練習も必須ですね。***プレゼンテーション能力を高めるには「考えるちから」「話すちから」を育むことがカギのようです。今回、ご紹介した方法はすぐに始められるものばかりですので、さっそく今日から親子でスタートしてみませんか?(参考)こどもまなび☆ラボ|世界で通用する「話すちから」を鍛えよう!『アルバ・エデュ』竹内明日香さんインタビュー【第1回】こどもまなび☆ラボ|子どもたちが国際社会で活躍するために必要な「話すちから」 竹内明日香さんインタビュー【第2回】All About|プレゼンテーション能力をアップする!ITOKI|竹内さん、グローバルに働くうえで日本人に足りないものはなんですか?文部科学省|主体的・対話的で深い学びの実現(「アクティブ・ラーニング」の視点からの授業改善)について(イメージ)ダイヤモンド・オンライン|インド・欧米に学ぶ「考える力」を伸ばす教育とは学びの場.com|意外と知らない”アクティブ・ラーニングのねらい”(vol.1)
2019年08月24日最近の学校では、学習教科や自由研究などさまざまな場面で、アクティブラーニングの一環としての「調べ学習」が取り入れられています。でも、親世代にはあまり馴染みがないので、どうサポートすれば良いのか戸惑う方も多いかもしれません。調べ学習についての基本的な知識とテーマの見つけ方について『調べ学習の基礎の基礎』(ポプラ社)などの本を数多く書いていらっしゃる赤木かん子さんにお聞きしました。編集/木原昌子(ハイキックス)取材・文/田中祥子写真/児玉大輔(インタビューカットのみ)「調べ学習」は、生き抜くためのツールを手に入れる訓練調べ学習の目的は、単に子どもが「何かを調べられるようになる」ことではありません。子どもたちには、将来成長して社会に出て、親にも先生にも頼れなくなったとき、問題だということを認識でき、何が問題なのかを突き止め、必要な情報を収集し、解決できる人になってほしい!調べ学習は、つまり生き抜くためのツールを手に入れる訓練なのです。これからの社会では、“イノベーション” を起こす能力が求められます。“イノベーション” とは、AとBというまったく違う2つのものをドッキングさせて、新たなCというものを作り出すこと。このイノベーションをするには、いますぐ直接には役に立たない知識を豊富に持っていることと、必要な情報を検索できる能力の両方が必要になります。知らないことはドッキングできませんから。情報収集をして、自分の目的を導き出し、さらに新しいものに組み立てていく能力を育成するために、調べ学習をするんです。小学校の3年生くらいまでは、しっかりした知識の土台作りの期間です。本物の論文を書くには世界の誰もが知らなかったこと、つまりオリジナリティが必要ですが、小学生はもうすでに誰かがクリアした謎(ですからこの答えは本に書いてあるわけです)の答えを探しだし、「わかった!」と満足できればいい。大人は本物の論文を知っていますから、最終的に完成したものに目を向けがちですが、それは泳いだことのない子に25メートル泳げ、といっているようなものです。まずは水に浮こう、次は蹴って5メートル進もうね、次はバタ足……、というように順番に練習すれば泳げるようになる。同じように、調べ方も順番に覚えていけばできるようになります。小学生の調べ学習では、途中経過を確かめながら知識の土台作りに目を向けてあげましょう。テーマが見つかる、決められる!「3つのキーワード」手法調べ学習を始めるとき、一番最初に悩むのは、「謎」「テーマ」を何にしようか、ということでしょう。でもこれには簡単なやり方があるのです。まずは3つのキーワードを決めます。先生が「食べものについて調べなさい」と指示したのなら、1つ目のキーワードはもちろん「食べもの」になりますね。次に「食べもの」に関係した言葉で、より範囲の狭い言葉を決めます。たとえば、食べもののなかの「野菜」にしよう。これが2つ目のキーワード。さらに子ども自身が大好きな「トウモロコシ」にしよう、と決めれば3つ目のキーワードができます。そうしてそのあとに、「いつ?」「どこで?」「なにが?」「どうした?」「なぜ?」「いくつ?」の疑問の1つをくっつけます。たとえば、同じ「いつ?」でも“食べ物のなかの野菜のトウモロコシはいつできますか?”“いつ日本に入ってきたのですか?”“いつから人類はトウモロコシをたべているのですか?”と、いくつも考えることができますね。このやり方を知っていれば、テーマを決めるのに苦しむことはなくなります。子どもにも説明してあげましょう。しかし、こうやっていつも自分の知っている知識だけでテーマを決められるとは限りません。もしも先生が「縄文時代について調べなさい」と言ったら、もともと縄文時代の知識がないとお手上げですね。となると、これはいうなれば調べ方の中級編……。中級編は「百科事典を引いて、基本の知識を知ろう」です。最初のキーワードの「縄文時代」を百科事典で引くと、そこには詳しい解説文が書いてあるので、その文中から2つ目のキーワードを選ぶことにすれば簡単ですね。同時に基礎知識も頭に入るので、その後の調べ学習にも役立ちます。3つ目のキーワードは、さっきの “?” がつく言葉を選びます。2番目のキーワードが「土器」だったら、3番目は「どうやって作るの?」「だれが発見したの?」「どんな模様がついてるの?」など、いくらでも考えられますね。百科事典は答えを調べるためだけてはなく、テーマを決めるためにも使うのです。さらに上級編としては、「百科事典で概略がわかったら、その次の段階で専門書やネットで調べて、さらに細かい知識を増やす」ということになります。夏休みの自由研究のように、先生の指示が何もなく自分でテーマを決める場合、子どもにどれだけ雑学が入っているかがポイントになります。それまで聞いたことも見たこともない言葉を、思いつくことはできないからです。さまざまな雑学を入れるには学習まんがを読むと良いでしょう。『名探偵コナンの学習まんがシリーズ』(小学館)は、地理や物理などの難しい知識もわかりやすく学べるので大変おすすめですよ。テーマは途中で変えてもいいでも、実は最初に決めたテーマは “仮の” テーマです。本当にそれを研究できるのかというのは、実際にやってみないとわかりません。調べてみようとしても資料を手に入れるのが難しいものや、実験をやってみようとすると多額の費用がかかるものもあります。もしかしたら、調べているうちにもっとおもしろそうなテーマを思いつくこともあります。難しそうだなと思ったら、テーマを変えるように促してあげると良いかもしれません。次のテーマは最初のテーマに関連したものを選べば、一からやり直す必要がなく、スムーズに移行できるはずですよ。***大きなテーマのままでは調べる範囲が広くて大変ですが、3つの言葉でピンポイントに絞ればその部分を深掘りすることができますね。テーマに迷ったときには、子どもが興味を持って取り組めるように、普段から好きな分野について調べることを提案してあげてはいかがでしょうか。次回は、子どもが実際に調べて、まとめる方法をお聞きします。■ 児童文学評論家・赤木かん子さん インタビュー一覧第1回:自由研究のテーマが簡単に見つかる「3つのキーワード」手法~調べ学習のコツ・前編第2回:自由研究の“正しい”調べ方とまとめ方。絶対に守るべき「体裁の基本」~調べ学習のコツ・後編(※近日公開)第3回:図書館の本の9割は○○系!子どもに物語をすすめる親が図書館を活用しきれていない理由(※近日公開)第4回:「つまらない本」を知ることも大事。図書館での“3千冊の乱読”から子どもが養う大事なもの(※近日公開)【プロフィール】赤木かん子(あかぎ・かんこ)児童文学評論家。長野県松本市生まれ。法政大学英文学科卒業。子どもの頃に読んだけれどタイトルや作者名が分からなくなってしまった本を探し出す「本の探偵」としてデビュー。現在は、児童文学やミステリーの評論、子どもの文化の研究を始め、図書館の改善活動にも積極的に取り組む。主な著書に『改訂版調べ学習の基礎の基礎 (かんたん!たのしい!調べ学習)』『本で調べてほうこくしよう』(ともにポプラ社)、小学校1年生から使える科学のシリーズとして『ヒマワリ』『アサガオ』『タンポポ』『イネ』ほか(新樹社)、『お父さんが教える図書館の使いかた』(自由国民社)など。
2019年07月22日「うちの子はおしゃべりが苦手だし、コミュニケーション能力が低いのかも……」と悩む親は少なくありません。しかし、コミュニケーション能力の高さは、おしゃべりがうまいかどうかだけでは判断できません。今回は、これからの社会で必要とされる本当のコミュニケーション能力について紹介しましょう。コミュニケーション能力はこれからの社会でより必要とされる学校や職場、買い物や通院、役所での手続きなど、人は毎日の生活の中でさまざまな人とコミュニケーションを取りながら生きています。それは、子どもたちにもいえること。保育園や学校では、先生や友だちとのやりとりが欠かせません。昨今では、教育現場においても、コミュニケーション能力がより重視されるようになってきています。幼稚園教育要領や小・中学校の学習指導要領で「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」に重点が置かれていることは、ご存じの方も多いでしょう。また、2020年度から大学入試センター試験が大学入学共通テストへ変わり、マークシート方式のみだった試験に記述式問題を導入して、コミュニケーション能力とも深い関わりのある「思考力・判断力・表現力」をより適切に評価する方針に変わります。加えて、英語は、読む・聞く・話す・書くの4つの評価を通して、実践的なコミュニケーション能力が求められるようになるのも知られているところ。このように、学習面ではもちろんのこと、今後、社会全体のグローバル化や人々の生き方の多様化が進むにつれ、よりいっそうコミュニケーション能力が求められるようになっていくでしょう。そもそもコミュニケーション能力って?日本コミュニケーション能力認定協会は、社会や企業が求める「コミュニケーション能力の高い人」の特徴を次のように述べています。わかりやすく伝えることができる人のやる気(モチベーション)を高めることができる聞き上手で、相手がどんどん自分のことを話したくなってしまう相手の気持ちを察することができるもっと聞きたい!と思わせる魅力的な話ができる相手に共感することができる的確な質問ができる話をまとめることができる人に好感を与えることができる人を動かすことができる(引用元:日本コミュニケーション能力認定協会|コミュニケーション能力とは?)同協会は、コミュニケーション能力の要素を、「聴く力」「伝える力」 「人の気持ち(心理)を汲み取る力」の3つに集約できると述べています。「コミュニケーション能力が高い」と聞くと、「おしゃべりが上手な人」をイメージすることが多いかもしれません。でもじつは、相手の話を聞く力や引き出す力、共感する力もコミュニケーション能力のひとつとされています。つまり、おしゃべりが苦手な子どもでも、じつは友だちの話を聞くのが上手というケースもあるということ。子どものコミュニケーション能力が気になったときは、話す力だけではなく、聞く力や、相手の気持ちを理解する力にも注目することが大切です。社会を生き抜くためのコミュニケーション能力を育てるにはさまざまな種類があるコミュニケーション能力ですが、それらを伸ばすためには以下のポイントに注意しましょう。・人と関わる力→「人や地域に関する経験」で伸びる東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所が2015年7~8月に実施した「子どもの生活と学びに関する親子調査2015」によると、「リーダーとしてグループをひっぱる」「グループがまとまるように協力する」「いろいろな人と仲良くする」といった人と関わることが得意な子どもは、夏祭りなどの地域の行事に参加する・お年寄りの世話をする(手伝いや介護など)・ボランティア活動に参加する・親から仕事の楽しさや大変さを聞くなどの「人や地域に関する経験」が多いことがわかりました。核家族化が進み、地域との交流が少なくなっている現代では、意識的に地域と関わることが、コミュニケーション能力を伸ばすうえで重要だといえるでしょう。・話したり聞いたりする力→「母親が子どもの話を聞こうと意識すること」で伸びる創価大学教育学部教授で臨床心理士の園田雅代氏は、母親が子どもの話を聞こうとすることには、「子どもがお母さんへの信頼感を持ちやすくなる」「子どものコミュニケーション能力が育ちやすい」という2つのメリットがあると言います。もちろん、母親だけでなく父親や祖父母も、子どもの話をしっかり聞く姿勢を保つことが大切です。ただ、子どもとの関わりがより密であり、影響力が大きいと考えられる母親が、子どもの話をしっかり聞こうとすることで、コミュニケーション能力がより伸びやすくなるのではと園田氏は述べています。忙しくて相手をできないときにも、「あとで聞かせて」と言った場合は、忘れずに「さっきの話、詳しく教えて」とたずねるようにするなど、子どもの話をきちんと聞こうとしている姿勢を見せることが大切です。・感情をコントロールしながら表現する力→「子どもの感情を代弁してあげること」で伸びる自分の感情をしっかりと認めつつも、「相手に伝えるかどうか」「その場で話してもいいかどうか」「相手を不快にさせる表現ではないかどうか」などを考えてコントロールする力は、他者と関わるうえで非常に大切です。そうした力を伸ばすために必要なことについて、法政大学文学部教授で発達心理学・発達臨床心理学・学校心理学が専門の渡辺弥生氏は次のように述べています。子どもが初めての感情に向き合っている時、「切ないんだね」「感激しているのね」など保護者が一歩先に立って気持ちに当てはまるボキャブラリーや表現で代弁してあげると、子どもも感情と言葉をリンクさせて習得していくことができます。自分の表現に自信がない保護者のかたは、感情表現が豊かな絵本を子どもと一緒に読むなどして、親自身が感情表現をともに学んでいくことも有効です。(引用元:ベネッセ教育サイト|子どもの感情表現を人間的成長につなげる方法)子どものどんな感情も否定せずに、寄り添いながら気持ちを代弁してあげることで、子ども自身が感情をコントロールできるようになっていくのです。***子どものコミュニケーション能力を伸ばすと、自分の感情表現をうまくできるようになることはもちろん、他者への思いやりを持つことにつながります。子どもとの普段の関わりの中で、コミュニケーション能力を育む工夫をしてみましょう。文/田口 るい(参考)こどもまなび☆ラボ|コミュニケーション能力を育てよう!会話をグレードアップさせる3つのヒント。PHPファミリー|「聴く」ことは信頼感につながる~子どもの心を整えるお母さんの「聴き方」PHPファミリー|自己主張ができず口下手。いじめが心配~子育て相談室ベネッセ教育サイト|家庭内の会話から子どもの思考力、表現力を育む[やる気を引き出すコーチング]ベネッセ教育サイト|ふだんの経験でコミュニケーション力に大きな差が出る?ベネッセ教育サイト|子どもの感情表現を人間的成長につなげる方法日本コミュニケーション能力認定協会|コミュニケーション能力とは?
2019年07月18日小学校にまだ入学していない幼い子どもがいる親であれば、いわゆる就学前学習などの「先取り学習」に強い興味があるはずです。その効果はどれほどのものなのか、そもそも必要なのか――。お話を聞いたのは、東京の公立小学校教諭・杉渕鐵良(すぎぶち・てつよし)先生。子どものやる気を引き出す独自の授業で注目され、「教育の鉄人」とも呼ばれるカリスマ教師です。実際の教育現場から見た先取り学習の価値とはどんなものでしょうか。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)学習内容のつながりを意識した「先取り授業」ひとことで「先取り学習」といっても、さまざまな種類があります。わたしの授業スタイルも先取り学習といえるものです。たとえば、本来のカリキュラムでは順に教える足し算と引き算もわたしは同時に教えます。また、掛け算と割り算も同様です。なぜかというと、足し算だけを先にやってしまうと、「足し算脳」とでも呼ぶべき頭の使い方が子どものなかでできあがってしまうから。そうなると、引き算を学ぼうとするときにその足し算脳が邪魔をして、なかなか引き算ができるようにならないということが起こるのです。掛け算と割り算の場合も同じです。先に掛け算だけを教えてしまうと、九九はしっかりできるのに、なぜか割り算は苦手だという子どもが続出してしまう。それは、本来であればひとつながりのものなのに分断して学ばせているからです。ピアノでいえば、課題曲全体を聴かせてもいないのに、頭から順に教えようとしているようなもの。どんな曲なのか全体像が見えていなければ、学習効果が高まるはずもありませんし、子どもは自分がなにをしているのかが見えずに不安になってしまいます。楽しければ、勉強も大好きな絵本と同じ感覚になるとはいえ、そういう授業スタイルを取っている教員はそうはいないでしょうから、ここでは一般の家庭でもできる先取り学習について、わたしの考えをお伝えします。先取り学習と聞いたときにまずイメージするのが、学校での学習内容を前もってやるというものでしょうね。小学校に入る前の就学前学習はその典型です。それらの先取り学習については、子どもにどんどんやらせてほしいと思います。というのも、「学校での勉強が復習になる」からです。そういった先取り学習については、「子どもが学校の勉強に興味関心を示さなくなるから駄目だ」という意見もあります。でも、映画にだって予告編があるじゃないですか?予告編を観て、その作品を観たくなったという経験はほとんどの人にあるでしょう。それに、好きな映画を3回も4回も観る人もいます。その場合、1回観ただけでは気づかなかったことに気づくということもある。つまりそれは、復習の効果に他なりません。「先取り学習が子どもの興味関心を奪う」なんてことは大人の発想で、子どもにとってはちがうのです。それこそ、大好きな絵本だったら、親が「また?」とうんざりするほど、何回も何回も「読んで」と子どもがせがむこともありますよね。勉強だって、楽しくできるように大人がちゃんと導いてあげれば、子どもにとっては映画や絵本と変わらないのです。とはいえ、先取り学習をさせるにも注意が必要です。やっぱり楽しくなければ子どもは興味を示しません。学校の教科書の内容を勉強するような先取り学習を無理に押しつけてしまうと、小学校に入る前に「勉強は楽しくない、面白くない……」と子どもに思わせて、まったくの逆効果となってしまいかねません。子どもの「学びの感覚」をつくる親子の対話また、とくに幼い子どもの家庭における先取り学習となると、学校の学習内容を先取りするタイプの学習の他にも大切なものがあります。それは、学びのための「感覚」を身につけるということ。たとえば、親子で一緒に出掛けたときには、「夕焼けって綺麗だね」とか「あれは三日月っていうんだよ」というふうに、目に入ったものを子どもに優しく教えてあげてください。家にいるときも、たとえばご飯を食べるときには「ハンバーグ、美味しいね」などと話しかける。内容はなんでもよくて、とにかく話しかけることが大切。そういった親との対話を通じて、子どもは学びのためのさまざまな「感覚」を身につけていきます。また、「感覚」という点では、体の「感覚」を使って学ぶことも大切です。ひらがなやカタカナを書いて覚えるにも、幼い子どもは鉛筆をまだうまく使えません。ですから、鉛筆ではなく大きな紙にクレヨンで書かせるとか、砂場で手を使って書かせる、あるいは尻文字で書かせることをおすすめします。そうすれば、体の感覚を通じて文字を覚えていくのです。それから、日常生活のなかでは、算数の勉強の橋渡しになるような数字に親しませるということもできます。スーパーに子どもと一緒に買物に行ったとします。親は「リンゴが5個ほしいのよね」といいながら、買い物かごに3個のセットをふたつ入れようとする。子どもが「お母さん、それじゃ6個だよ」なんていってくれたらしめたもの。「じゃ、どうすればいい?」と聞く。子どもは自分なりに考えて、3個のセットをひとつとバラ売りのものを2個持ってきてくれるかもしれません。そういうふうに、日常生活のなかにも学校の勉強につながるような要素はいくらでも転がっているものです。親御さんがそういう意識を持って、日常的な就学前学習を子どもにやらせてあげるように心がけてほしいですね。『たし算ひき算 10マス計算ドリル 左利き用』杉渕鐵良 著/学研プラス(2019)■ 東京都公立小学校教諭・杉渕鐵良先生 インタビュー一覧第1回:先取り学習はこうやれば効果的。「就学前学習ってどうなの?」に“教育の鉄人”が回答!第2回:「ちゃんと宿題やりなさい!」に効果がない理由。子どもに“響く”声かけの方法とは?(※近日公開)第3回:子どもを「読書好き」にするきっかけの作り方。国語力アップの決め手は家庭にある!(※近日公開)第4回:算数の力は“楽しく”伸ばす!地味で単純な「四則計算」を笑うほど面白いものにする工夫(※近日公開)【プロフィール】杉渕鐵良(すぎぶち・てつよし)1959年生まれ、東京都出身。東京都公立小学校教諭。小学校教諭となって7年目に子どもたちのやる気を引き出す独自の授業「ユニット授業」を開発。その成果により、「教育の鉄人」と呼ばれ、2011年には「ユニット授業研究会」を設立。若手教員の指導にあたる他、講演のために全国各地を飛び回っている。『小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭学習』(すばる舎)、『全員参加の全力教室2 燃える! 伸びる! 変わる! ユニット授業』(日本標準)、『1日1枚5分でできる 漢字パズル』(すばる舎)、『自分からどんどん勉強する子になる方法』(すばる舎)、『子どもが授業に集中する魔法のワザ!』(学陽書房)など著書多数。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年05月24日”リビング学習”という言葉が定着し、学習机を購入されないご家庭は今や珍しくありません。一度購入すると定位置がほぼ確定してしまう学習机。住宅事情もありますし、そこそこのお値段もすることから、毎年のように”学習机、いる?いらない?について数々の意見を目にします。そんな筆者は、3LDKのマンション住まいであることから、「学習机?いらないでしょ」という不要派でした。しかし、結局のところ筆者は、この春1年生になった娘に学習机を購入しました。まだ入学して間もないですが、購入した理由と、学習机があってよかった!と感じたポイントをお伝えします。■ 学習机を購入する、しないは半々らしいFast&Slow / PIXTA(ピクスタ)リビング学習が定着しているとは言え、秋ごろから学習机の新聞折り込み広告や、コラムをよく目にします。「机はいらないけど、あの大きいランドセルを置くスペース、そして絵本や漫画の本棚とは別の”教科書”を置く棚は絶対いるなぁ…」そう感じていた筆者は、”ランドセル置き場”になる家具を探しに行きました。これが我が家に学習机を迎え入れたきっかけです。TOSHI.K / PIXTA(ピクスタ)売り場にズラ~っと並ぶ学習机たちを見て、娘のテンションが確実に上がっていたのを感じ取りました。販売員の方に話を伺うと「購入される方、されない方は半々くらいです。今の子はリビングと塾で勉強することが多いので、学習机は勉強する場所というより趣味スペースになっているお子さんも珍しくありません」暗に学習机で子どもは勉強しない、と教えてくれる販売員さん…(笑)。しかしこのコメント、深く納得してしまいますよね。■ それでも学習机を購入した理由しげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)それでも学習机を購入した理由はまず第一に、「ランドセルを置く家具だけを購入しても、すぐにいっぱいになる」という情報を販売員さんから得たから。”1年生頃の教科書なんてノートを含めてもせいぜい10冊以内でしょ”と構えていたのですが、入学後どんどん学用品が増えていくそうなんです。子どもが学校へ持っていっているうちは安心でも、夏休み期間などの長期の休みの際は鍵盤ハーモニカなど様々な学用品を持ち帰り、置き場に困ってしまうんだとか。それならば、普段は空っぽでもいいからいざという時の場所を確保しておきたいという気持ちになりました。そして、一番の購入の決め手になったのは、”娘が学習机を欲しがった”ということです。女の子は、キラキラでピンク色がついた学習机がいい!と言い出しそうで、何となく学習机を見に行くことを尻込みしていました。しかし、娘の気に入ったデザインは何ともシンプル・コンパクト。娘が巣立っても親が将来使いたい!と思えるものでした。親の要望と娘の気に入ったデザインがうまくマッチしてくれたことが大きいと感じています。■ 購入してよかったと思えるポイントYsPhoto / PIXTA(ピクスタ)それでは、実際に学習机を購入してよかったと感じたポイントをお伝えします。まず学習机を購入したメリットとしてよく挙げられるメリット3つについて、筆者はどう感じたかですが……。・収納場所が確保できた…◎学習机とセットで棚も購入しているのでまだまだ余裕あり。・自分の場所がもてる…△自分の場所はここ、というような自覚はまだ見られない。ランドセルは帰宅後、リビングに置いてしまうことも。・学習習慣がつく…◎元々習い事の宿題の習慣があったので、学習習慣はある方。しかし学習机を購入してからは集中したいときは学習机に向かい、親に見てほしい宿題などはリビングで、と自分で選択できるのはいい傾向かと思います。その他に、筆者が感じた学習机のメリットはずばり、”子どもの行動を客観的にみられるようになったこと”かもしれません。リビングで宿題をしていると、どうしても「大丈夫?わかる?」と不要な声掛けを何度もしていた筆者。「自分で考えたかったのに!」と主張されることがしばしばありました。学習机で宿題をやらせてみると、時間はかかるかもしれませんが自分のペースですることができ、いい意味で子どもを試すことができます。この子はこういう部分が弱いんだ、とかここは得意なんだな、と見えてくるような気がします。子供も、”親からの自立”としてのきっかけになることを期待しています。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか?学習机を購入してよかったかどうかの判断は、子供次第、親の考え方次第。購入を迷われている方は、一度お子さんと学習机を見に行かれてみるのもいいかもしれませんね!
2019年05月21日10連休も終わり、子どもを持つお母さんにとって、学習環境は気になるところですよね。教育系の雑誌などでは「リビング学習」についてよく特集として取り上げられるので、実際に成績アップに繋がるのか気になることでしょう。実際「リビング学習」は効果があるのでしょうか?我が家の中学受験から入学以降まで、リビング学習から子ども部屋学習へと試して考えさせられたことなどについてご紹介します。■ リビング学習のメリット・デメリットとは?マハロ / PIXTA(ピクスタ)「リビング学習は親の目が行き届きやすい」という話を聞いたことがある方は多いでしょう。朝日新聞出版『AERA with Kids』(2017年春号)の調査では、リビング学習をしている家庭は、調査数全体の8割という結果が出ています。「リビング学習をしている子どもは、東大へ行く子が多い」という特集を組んだ雑誌や書籍なども出ていて、マイホーム購入時に学習コーナーを作るご家庭も多いようです。attimo_hygge39 / PIXTA(ピクスタ)筆者の家でも、小学校入学時からリビング学習を始めていました。ただ、専用の学習コーナーは作らず、ダイニングテーブルでさせていました。「いつもそばにお母さんがいる。誰かがいる」という安心感が生まれます。家でも学校でも、話し声や生活音はいつもつきまといます。実際、生活音がよく出るリビングで勉強させることで集中力が身につくというメリットはあると思います。デメリットとしては、家事で忙しい時に声をかけられるとつい叱りつけて、学習意欲を失わせてしまうこと。pu- / PIXTA(ピクスタ)筆者宅では、小2のときにかけ算がなかなか覚えられず、家事で忙しい時につい叱ったことから、一時期、かなりの勉強嫌いになってしまいました。また片付けについても、いくら親が工夫しても大事な学校からのプリントを紛失することが多々あったので、子どもに合った学習環境を作ることを考えました。■ 小学校中学年〜卒業までは悩みながら環境を変えていたKana Design Image / PIXTA(ピクスタ)筆者の子どもについては、地元の公立中学校の環境の悪さから、中学受験に備えて小4のときに中学受験から高校受験まで扱う塾に入塾しました。専門塾に入ってから、小5の後半から帰宅時間が午後10時半となり、学校と塾の宿題や受験勉強をリビングでしていました。子ども自身が、自室では寝てしまうことと、成績不振について不安になったことがその理由です。帰宅が遅い主人の食事と重なり、テレビをつけてしまうので、家族で学習環境を話し合うことにしました。■ リビング学習についての子どもの意見Ushico / PIXTA(ピクスタ)子どもからの意見としては、1.塾から帰ってからは、疲れているのでリビングで勉強したい2.リビングで勉強すると気持ちが落ち着くけれど、テレビはつけない3.片付けをしない自分が悪いけれど、自分にやりやすい方法がわからないという3点でした。個別指導コースの塾と全く同じ環境にはできないけれど、家でできる環境作りと片付けについては、相談の上で決めました。ORA / PIXTA(ピクスタ)筆者の子どものリビング学習は、1.リビングのテーブルが一番落ち着くので、使わせる2.卓上スタンドを必ず用意する3.外部の様子を見えなくするために、辞書で囲いを作る4.生活音はある程度拾うけれど、集中のためにイヤホンを使うといった点について子ども自身が工夫して、中学受験のための勉強を続けて合格しました。■ 中学受験勉強時の、机の様子は?以下は中学受験勉強時の、机の様子です。キッチンからは、このように子どもの勉強の様子が見え、辞書でテレビは見えません。今も防音と集中力対策で使っているのが、このイヤホンです。塾の教材類やその日勉強に使うものは、前日にリュックに入れ、大切な書類などは100均のクリアボックスを使い、渡し忘れを防ぎました。リュックにしたのは、自室とダイニングに持ち運びしやすくするためです。テレビについては、寝室にもテレビがあったので、そちらで見るよう主人にも協力してもらいました。■ 中学受験終了後の学習は?環境を整えてから、不安定だった成績は落ち着きました。中学受験を乗り越えても、リビング学習は続きましたが、中1後半からは自室での学習に切り替わりました。ICT教育導入校で、学校で購入したiPad proに送られる宿題をこなすこと、特に英語の音声聞き取りのために静かな環境が必要だったからです。塾通いも検討しましたが、帰宅時間や部活を考えて、通信教育で勉強中です。最近の通信教育では、iPadは必須アイテムです。今では基本は自室学習で、苦手な数学だけは、主人の帰宅を待って分からない問題を教えてもらっています。■ 年齢に応じてリビング学習から卒業することも大切ひろこ / PIXTA(ピクスタ)親が子どもの勉強の様子について、気になる気持ちは理解できます。ですが、子どもの年齢とともに勉強スタイルも変化します。いずれは子どもが自分で学習方法を決めることになるので、いつか必要なくなるかもしれない学習コーナーは、お母さんの小さな書斎などにリフォームすることも視野に入れておくと良いかもしれません。【参考】※ 朝日新聞出版『AERA with Kids』(2017年春号)※ 朝日新聞出版『AERA with Kids』 (2018年春号)
2019年05月08日未就学児(6歳まで)の家庭学習、一番人気は「こどもチャレンジ」あんふぁんWeb「ママニュースアンケート」で「未就学児の自宅での家庭学習」について聞いたところ、63%が家庭学習を行っていると回答。その中で一番人気の教材は、全体の45%を占めた「こどもちゃれんじ」。次いで、12%が「くもん」、11%が「学研」という結果に。家庭学習の時間は、週に1時間以内が86%家庭学習に要する時間は、週に30分以内が48%、30分〜1時間以内が38%という結果に。大半が1時間を目安に学習していることが分かります。中には2時間以上という人も。次に、家庭学習に取り組む上での悩みや困っていることを聞いてみると、気分のムラ、集中力が続かないこと、親の関与という声が。それぞれの声をまとめました。もっとも多い悩みは、気分のムラがあること■遊んで疲れてる時など、本人の気が乗らない時にこっちも気長に待つのが難しい。(まんぷく、33歳)■やる時とやらない時の差が激しい。少しずつ毎日取り組んでほしいです。(コーギーラブ、38歳)■うまくできないとき、取り組む前に難しそうと子どもが思ったときなど、すぐに投げ出そうとしてしまう。(はるちゃん、44歳)■できなかったらすぐに怒る。シールにつられているので、シールがないページはやる気がダウンします。(ぴーちゃん、39歳)■自由にやりたがるので、ルールに従ってやらせようとするのが難しい。(くまとも、34歳)■できていると思っていた所が間違っていたりすると、普段はもう一回やるねと言って取り組むが、イライラしてる時などはもうイヤ!と八つ当たりしてくる。(こあざらし、42歳)■飽きやすく、途中で教材がただの遊び道具になってしまいます。遊びながら学んでもらえるのが一番良いのですが。(あげポテト大好き、29歳)■届いてすぐにワークに取り組むのは良いけれど、一度問題を解いてしまうと次のワークが来るまで見直したり解きなおしたりしないこと。(まみむめも、33歳)■一緒にやろうと声をかけても、「今日はやりたくない~」という日があったり、すぐに飽きてしまうことがあったりすること。(みりょママ、33歳)■背中を押さないと、とりかかるまでに時間がかかってしまう。(クラフトくん、34歳)集中力が続かず、遊びとの境界線がなくなることも■集中力が続かず、字をわざと大きく書いたり、薄く書いたりと遊びながらやっている。(ラジオママ、38歳)■兄弟がTVを見始めると、そっちに気がいくので困る。(ゆなゆな、35歳)■子どもの集中力が途切れるのが早く、苦手な取り組みに対してのあきらめが早い。(グラグラ、37歳)■ほかのことに興味が出てきて目移りすることが多い。(みかん2422,40歳)■集中力が続きません。ちょっと分からないことが出てくると、「トイレ」「おやつ」「眠い」「テレビ」とほかのことを言い出して。再度ワークに向き合わせるのに疲れます。(なおりん、36歳)■好きな問題の時は集中して取り組むけれど、興味がないことだとほかのことをやりだしてしまう。決まったページ数を最後までやらせるべきなのか、またの機会でいいのかに悩む。(きっとん、29歳)■ほかの遊びに目移りしてしまう。思い通りにいかないと子どもが不機嫌になる。(まっきり、34歳)■気分によって、集中力がまったく違う。まだ小さいからしょうがないと思ったり、今のうちからきちんと教えないとと思ったり、親の気持が揺れる。(みょん、31歳)親がついていないといけないのが大変!■なかなか一緒に取り組む時間を作るのが難しいことと、集中力がもたないので根気強く習慣化させるのが大変です。(なかむ、30歳)■家事に追われ、なかなかずっと一緒にみてやることができないこと。(ロックウェル、45歳)■親が付き添わなければできない、というのが…。一日のうちの少しの時間とはいえ、その時間を捻出するのが大変。(くう、29歳)■親と一緒に作ったり、体験したりがあり、良い経験にはなるけれど面倒くさい。(misosoupgohan、32歳)■親がついていないと、読まずに適当にやってしまいます。それでも楽しそうですが、時に失敗して、がっかりしているときもあります。兄弟でついてくる付録が違うので、兄弟ゲンカに発展します。(わさび、38歳)■毎日取り組むようにしてますが、私が夕飯などを作りながらさせているといらいらすることが悩みです。(きらきらきらり、37歳)■ひとり遊びの延長で取り組んでいる。でも、ママ!ママ!とすぐに呼ばれて、結果いつも2人でしている。(ゆう、43歳)■家事をやっている最中に子どもが行き詰ってしまった時、すぐに教えてあげられない。また、教えても理解してもらえず、どう教えればできるようになるか試行錯誤している。(ぽこ、34歳)最後に、子どもにやる気を出させる方法、気分を乗せる声かけなど、工夫やアイデアを聞きました。やる気を出させるには、ほめる!ごほうび!怒らない!■ドリルの指示通りにやらせられれば一番だけど、まだまだ幼くて言うこと聞かずに関係ないところに色を塗り始めたら落書きしたりしています。でも、それは気にせず、常にほめる方向で見守っています。(ひつじ、39歳)■一緒にやることを心掛ける。できたらたくさんほめる。 習慣づけるために時間を決める。(ふーちゃん、33歳)■本人がやりたいときにやっている。 できたときは花マルを書いたり、好きなキャラクターのシールをあげている。いっぱいほめている。(チョコレート、31歳)■「何でこんな難しい問題できるの?」「すごいね!」などポジティブなほめ方をしている。(おつまみ、35歳)■私もできる限り隣でついて、ほめたり応援したりアドバイスしたりしている。終わったら大きな花丸をつけたり、オマケのイラストやコメントを書いている。 子どもがひとりで取り組めそうなときは、私は「一緒にお勉強するね!」とボールペン習字の教材を隣でやったり読書したりしている。(とまとん、30歳)■赤鉛筆などで上手にかけたとこを丸してあげたり、シールを貼ってあげたりしています。上手く書けてない文字もありますが、そこはあまり注意せず、楽しく学習できるようにしています。(くーちゃん、46歳)■お勉強のノルマが終わったらごほうびタイムでゲームができる仕組みにしてます。(りんご、39歳)■大好きなYouTubeを見られるのはドリルが終わってからという決まりなので、そのためにがんばっている(笑)。(みゅう、39歳)■環境作り。テレビなど消してお互い集中。てきなくても怒らずに、なんでできなかったかいっしょに考えたり、違うところを説明する。(ひなみあ、37歳)■私が一人で始めることです。 広げ始めると、そばにきてやり始めることが多いです。(みさやん、37歳)■お姉ちゃんがお勉強しているときを狙って誘う。お姉ちゃんをほめると、自分もほめられたいのでやる気が増す。(なーまま、42歳)■とりあえず嫌なことにならないように、これやる?と軽い感じで誘っています。(ぽん、40歳)■ママに言われる前に自分で取り組み終わらせれたら、カレンダーにシールをはり、シールがたまったらごほうびにお菓子などを買ってあげる。文字の大きさや数字のきれいさなど、とにかくほめる。(いとひ、35歳)※2018年9月26日~10月23日、あんふぁんWebでアンケートを実施。回答数:289件<あんふぁんWeb編集部>
2019年04月30日子どもの頃、クラスに「運動も勉強も両方できる、万能型の同級生」が何人かいたという記憶はありませんか?それもそのはず、子どもの学力と運動能力には、相関関係があるといわれているのです。今回は、運動能力と学力の関係や、それらをアップさせるための方法について紹介しましょう。「運動能力」と「学力」には相関関係があるスウェーデンのブンケフロという町の小学校で、毎日体育の授業をするクラスと、週2回体育の授業をするクラスを設けて、運動能力と学力の相関関係についての研究が行なわれました。その結果、毎日体育の授業を行ったクラスは、体育が週2回のクラスに比べて、算数、国語、英語の成績が良かったことがわかったのです。アメリカでも同様の研究が行なわれましたが、やはり同じような結果が出ました。心肺機能・筋力・敏捷性が高い子どもたちは、算数と読解のテストで高得点を獲得。そして、体力的に優れているほど、得点が高くなったそうです。なお、日本でも、文部科学省による小中学校の全国都道府県学力テストの結果と体力・運動能力の調査結果を照らし合わせたところ、「運動ができる子どもは勉強もできる」傾向があることがわかっています。やはり「運動」と「勉強」には相関関係があるとみて間違いないようです。文武両道な子どもの特徴3つまた勉強も運動も得意な子どもには、以下のような特徴がみられることが多いといわれています。【特徴1:よく歩いている】フィンランドの調査によると、毎日たくさん歩く子どもは、ストレスに対する抵抗力が高くなり、勉強や宿題を最後までやり通すことが苦にならないといわれています。そのため、毎日の徒歩通学やウォーキングは、子どもの学力向上にも良い影響があるのです。【特徴2:朝食をとる習慣がある】文部科学省の調査によると、朝食をとっている子どもほど、テストの点数が高くなるといわれています。また、農林水産省の調査でも、毎日朝食を食べる子どもは体力合計点が高いとされています。勉強や運動で能力を発揮するためには、そのエネルギーとなる朝食が欠かせないといえるでしょう。【特徴3:何度も繰り返し学べる】例えば、漢字の読み書きや計算方法を覚えることと、ボールの投げ方を覚えることは、一見まったく違う分野に見えます。しかし、いずれも何度も繰り返すことで、脳から神経に「こうすれば、この漢字が書ける」「こうすれば、ボールがまっすぐ投げられる」という電気信号が発信されるという仕組みになっているのです。そのため、繰り返して学ぶことができれば、運動能力と学力ともに伸ばすことにつながります。「運動能力」「学力」をともに伸ばすための方法運動能力と学力をともに伸ばすためには、以下のような取り組みが効果的です。■心拍数が増える有酸素運動をする脳の記憶中枢として働く海馬や、情報伝達を担うケーブルの集合体である白質は、運動によって刺激を受けることで成長することがわかっています。また、身体を動かした直後は集中力が高くなることも立証されています。記憶力と情報伝達能力、集中力を向上させるためには、心拍数が1分間で最大150回まで上がるような有酸素運動が効果的。具体的には、なわとびやボール遊び、かけっこなどに取り組んでみましょう。■“ちょこっと運動” を取り入れる前述したように、身体を動かすと、その後集中力がアップします。そのため、子どもが宿題などをしているときに集中力が途切れてきたと感じたら、宿題はいったん中断して身体を動かしましょう。数分でできるラジオ体操などを取り入れるのもおすすめです。合間に運動を挟んで集中力を高めることで、集中すべき場面とそうでない場面の切り替えがうまくできるようになることも期待できます。■集団で行なうスポーツに挑戦させるサッカーや野球、バレーボール、バスケットボールなど、集団で行なうスポーツでは、それぞれの考えを持つチームメンバーの中で自分の意見を主張したり、他のメンバーの意見を理解したり、自分よりもレベルの高いメンバーにライバル心を燃やしたりといった、さまざまな場面があります。こうした経験は、子どもの思考力や共感力、社会性の向上にもつながります。また、「みんなで協力してひとつの目標に向き合い、悲しみや喜びを分かち合う」「熱中できるものがある」という経験は、子どもにとって一生の思い出にもなります。***現代の子どもは、交通手段の発達や公園などの減少などにより、身体を動かす機会が限られています。そのため、意識的にスポーツなどを取り入れる必要があります。親子でスポーツを楽しみ、学力・体力の向上につなげましょう。文/田口るい(参考)農林水産省|1 子供の基本的な生活習慣の状況東洋経済オンライン|子どもの学力と体力の知られざる深い関係学研キッズネット|子どもが伸びる家庭の10の習慣第6回スポーツができる子は勉強もできる!?プレジデントオンライン|なぜ頭のいい人は「運動」が好きなのかベネッセ 教育情報サイト|学力も体力も生活習慣が左右!?ベネッセ ウィメンズパーク|第1回 子供の成長と運動の関係 – スポーツキッズの体と心を応援!
2019年04月01日「学習机って、どう選べばいい?」「そもそも学習机って必要なの?」「学用品ってどれくらいある?収納はどうする?」ランドセルを準備したら、次に気になるのは学習机ですよね。学習机はどのようにして選べばいいのでしょうか?子ども家具も人気のインテリアショップACTUS(アクタス)主催の「リアルママと一緒に考える インテリアのプロが教える、学習机の選び方講座」を取材しました。先輩ママの学習机の購入・使用体験談と、プロによる子ども家具の20年の歴史と開発に対する思いをご紹介します。子どもの学習環境整備の参考にしてみてください。■ 小学生ママ2人に聞く!学習机の購入・使用体験談アクタスの学習机を使って数年。小学3年生~未就学児3人の子を持つ先輩ママ2名が、学習机の選び方から日常の体験談まで語ってくださいました。ケース1.子どもの成長に応じて、机の使い方や勉強の仕方は変わる先輩ママの1人は、家族5人で2LDK のマンション住まい。省スペースに設置できて、スタイリッシュなデザインに惹かれ、アクタスのVARIO(ヴァリオ)シリーズの学習机を、きょうだい2名分購入されました。その後、子どもの成長によって、机の使いかたや勉強の仕方が変わってきたことで、学習机の設置場所を3年間で3回変更してきたそう。子ども部屋に置いてもリビングダイニングに置いても、他のインテリアとなじみ、すんなり収まるサイズ感に感心されていました。ケース2.リビング学習の勘違い!? ダイニングテーブルでの学習はNG?「リビング学習」という言葉が定着していますが、ダイニングテーブルでの学習をイメージされる方も多いのではないでしょうか。もう1人のママも、1人目のお子さんの小学校入学直後は、ダイニングテーブルで宿題をされていたそう。ワーキングマザーのため、夕方に子どもたちと帰宅後、ママはキッチンで夕食づくり。上のお子さんはダイニングテーブルで宿題を。下のお子さんはリビングでテレビを見たり遊んだり……。そうなると、小学1年生が集中して学習できるわけもなく、ママが夕食を作り終えるまでに宿題が終わらない。しかたがないので、夕食を食べるためにダイニングテーブルに散らかった教材をいったん除けて……。中断した宿題はやる気をなくしてしまいますし、子どもの学習習慣を身につけなくてはと焦るママは、イライラの毎日……。その経験から、LDKの中で学習するにしても、ダイニングテーブルとは別の場所=学習机を用意してあげる必要を感じたそうです。小学生の持ち物は多い!しかも6年間で最大5倍増える!2人のママが口を揃えて力説していたのは、小学生の持ち物の多さ。ランドセルや教科書だけでなく、毎日持っていくハンカチ、ティッシュ、歯ブラシ、コップ、マスク、ランチョンマットや、毎週持ち帰る上靴、給食袋、体操服。そして学期末に持ち帰る道具箱、算数セット、ピアニカ、習字道具など。これに加えて、子どもの趣味の本やおもちゃ、工作物、通信教育の教材や習い事の道具も……。この記事では書ききれないほどの持ち物があるそうです。しかもこの持ち物、学年が上がるごとに増えて、6年間で最大5倍増えるというデータも!低学年のうちは、学習机に備わった収納だけで足りる場合もありますが、高学年になると収納棚が必要になるかもしれませんね。■ インテリアのプロに聞く!アクタスの子ども家具、20年の思いアクタスが子ども家具を作り始めたきっかけと、20年間つくり続けてきた思いをお聞きしました。1通のお手紙からはじまった、子ども家具づくり20年前、キャラクターを満載したロボットのような形の学習机が主流だったころ。「うちの子が将来使えるシンプルな学習机を、アクタスさんぜひ作ってください」というお便りが届いたそうです。それをきっかけに、「子どもは基地づくりが好き!」というコンセプトで、学習机とベッドなどの子ども家具を開発されました。それ以来、子供の成長や将来の生活の変化を想像しながら「子ども用の机」としてではなく、大人にも長く愛される製品を販売。現在では、6種類のシリーズで、学習机のみならず、チェスト、キャビネット、チェアなど、自由に組み合わせができるように展開されています。テーマは「継承」と「経年美化」子どもの学習机を、子どもが大人になるまで大切に使ってくれたらうれしいですよね。しかも子どもが使わなくなったあと処分するのではなく、親である私たちが使えたら無駄がありません。アクタスでは、「継承」をテーマに、長年使えるシンプルなデザインと耐久性を備えた、ロングライフな製品づくりが行われています。無垢の木材を使用した家具は、傷の修復もできますし、長年使うことで艶も出て「経年劣化」ではなく「経年美化」を楽しめます。子どもが小さいころにうれしい、カラフルで可愛らしいパーツは取り外すことが可能。ライトやチェアを大人仕様に変えれば、長年使うことができますね。アクタスの机はデザイン重視で高額?でも安全性はそれ以上!アクスの子ども家具と言えば、デザインがオシャレだけど、簡単に購入できる金額ではないですよね。シリーズにもよりますが、机と引出しのみの最小スペックでも10万円弱~の価格帯。ましてや、先輩ママたちの助言を取り入れて、たっぷりある学用品を収納できる収納棚や、高さを変えられる無垢材のチェアを購入すると……さらに、きょうだいでお揃いにすると……。大変なお値段になりますね。だけど、高価なものには理由があります。それは、長年の使用に耐えうるデザインや、質の高い素材の使用というだけではなく、安全性の高さです。「F☆☆☆☆」という基準をご存じでしょうか。シックハウス症候群を引き起こす原因とされる有害物質、ホルムアルデヒドの発散量を表す等級で、「F☆☆☆☆」は最上位規格を示すマークです。壁紙などの建材には、建築基準法によってホルムアルデヒドに関する基準の取り決めがありますが、家具にはこのような取り決めがないそう。表示義務はないので確かめることはできませんが、そういえば店頭に展示されている安価な家具から漂う刺激臭、筆者は感じたことがあります。わが家は子どもに喘息とアレルギーがあるので、子どもが毎日触れる家具の安全性は重視したいところ。アクタスの木製子ども家具は、ほぼ100%の製品が「F☆☆☆☆」基準をクリアしているそうです。いかがでしたか?ランドセルは高価な割に最大で6年間しか使用できませんが、学習机はもっと長く使えるもの。アクタスの学習机を使われている先輩ママの体験談と、アクタスの子ども家具の特徴をご紹介しました。学習机選びの参考にしてみてくださいね。「整える」ほど丁寧じゃなく「トノエル」くらいがちょうどいい。整理収納アドバイザーのトノエルでした。※掲載している商品名や価格は2019年2月時点の内容です。※取材協力ACTUS(アクタス)
2019年03月01日小学校に入学してすぐの頃は、学習内容を先取りしている子のほうが「賢い」と思われがちです。ですが、高学年になって学習の難易度が上がってきたとき、実際に伸びるのは「自ら机に向かう」ことができる子だそう。机に向かって勉強する習慣がついている子は、机の上の教材に関心をもち、課題が終わるまで取り組む集中力が養われます。すると勉強がどんどん理解できるようになり、さらに勉強が好きになるという相乗効果を生むのだとか。幼少期から生活の中に「机に向かう時間」をつくる机に向かう習慣づけをするには、やはり幼いうちから親が土台づくりをしてあげるのがいいようです。『最強の働き方』の著者であるムーギー・キム氏との共著に『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』がある、ファミリー・コラムニストのミセス・パンプキン氏は、「勉強嫌いな子でも幼少期に学習習慣を身につけてやることは、どの時期よりもたやすい」と言います。歯を磨くのと同じように、机に向かう時間を生活リズムに組み入れることができれば、「その後は放っておいても、その学習習慣が子どもを導いてくれる」とも。また、灘中学校・灘高等学校校長の和田孫博先生が推薦する『どこまでも伸びていく子どもに育てる』の中でも、「学習の習慣化」について以下のような記述があります。生活のリズムにも気を配り、できるだけ無理のない形で机につけるようにする。そうすることで、机に向かうことへの気持ちの抵抗を小さくできます。また、机についたときに、スッと課題に向かえます。(引用元:鶴田秀樹・坂元京子(2008) ,『どこまでも伸びていく子どもに育てる』,実務教育出版.)では、その習慣をどのように身につけさせてあげればよいのでしょう。この本の著者であり、京大医学部、京大法学部、東大理科一類に進学した3人兄弟を育て上げた坂元京子さんは、子どもが幼稚園年中の頃、週に1時間、同じ曜日の同じ時間に机の前に座ることから始めたそう。またミセス・パンプキン氏は、息子たちが小学生の頃はいくら言っても自分だけでは勉強しなかったので、夕食前の1時間を母子一緒に勉強する時間と決めて、その時間はどんな都合が生じようとも勉強時間にしたのだとか。集中できる環境づくりと机に向かう習慣づけのポイントとはいえ、机や床の上におもちゃが転がっていたり、目の前に賑やかなテレビ番組が写っているような状態では、大人でも集中することができません。「家庭教師のトライ」を全国展開する(株)トライグループ取締役の森山真有さんは、勉強する場所について次のように話しています。とにかく「マンガやゲームは勉強机以外の場所で」と徹底することです。勉強をはじめるときのパターンを決めることが、学習習慣を身につけさせます。ゲーム機やテレビなど、勉強の集中を妨げるものは部屋から出してしまいましょう。(引用元:森山真有(2007) ,『伸びる子の法則自ら学ぶ習慣が身につく学習法』,PHP研究所.)そこで、勉強に集中できる環境をつくり、子ども自身に負担を感じさせずに机に向かう習慣をつけてもらうためのポイントをまとめてみました。1. できれば小学校入学前から準備を小学生になるとほぼ毎日宿題が出るので、家庭でも1日1回机に向かう力が求められてきます、しかし、幼稚園や保育園では遊んでばかりだった子に、いきなり毎日机に向かうように促しても無理があるため、入学前から習慣づけを心がけるとよりスムーズに。小学校で授業を受ける練習にもなります。2. 机と椅子は子どもと選ぶ子ども自身に「机でやりたい!」と思ってもらうには、その場所を気に入ってもらうことも大切。机とイスは大人が選んで買い与えるのではなく、できれば親子で一緒に選ぶようにしましょう。「自分だけの特等席」という意識が芽生え、ワクワクした気持ちで自ら机に向かうようになるはずです。3. 生活パターンに無理なく組み込む先述の坂元京子さんやミセス・パンプキン氏の例のように、子どもに合ったペースを見つけ、時間を決めて取り組むことが大切です。できる限り、後回しにしたりパスしたりすることなく、決めた時間には机に向かうにしましょう。4. 机に向かう時間は数分からでOK習慣づけのための取り組みを始めるのが小学校入学前〜低学年ならば、内容はいかにも勉強らしいものでなくてもOK。幼稚園生なら、簡単な線や丸などをなぞる程度のことを2~3分間取り組むことから始め、少しずつ時間や内容を増やしていくのがオススメです。5. 整理整頓も大切に机の周りのお片づけも大切なトレーニング。いつもキレイにしておくことで毎日気持ちよく机に向かえるほか、余計なものが目に入らないことで集中力もより高まります。また、算数で図形問題を理解する際に必要な「空間認識力」も養われるそう。いちばんのお手本は「親が学んでいる姿」子どもは身近な存在をまねて育つもの。いくら子どもに机に向かうことを勧めても、親がテレビを見ながらダラダラしていたり、スマホゲームに夢中になっているようでは、子どもだって納得がいきません。わが子が自ら机に向かう習慣づくりのために、親が真っ先に行うべきは、親の側が自ら机(リビングテーブルなど)に向かう習慣、すなわち学んでいる姿勢を見せることです。学ぶことがたまらなく楽しい状態、学習を「楽習」と捉えることです。親が、その姿勢を背中で示しましょう。(引用元:PRESIDENT Online|自ら机に向かう子の親が欠かさない習慣)このように、親の背中をしっかりと見せることが大切なようです。また、子どもが机に向かっていれば問題なし、というわけではありません。宿題やワークをこなすことばかりにとらわれて、内容をきちんと理解せずに突き進んでしまっては、せっかくの勉強時間も有益ではありません。宿題の丸つけの際は、「どこにつまずいているのか」をチェックしたり、「学んだ内容を理解しているのかどうか」をさりげなく質問したりといった対応が大切です。***親が学ぶ姿を見せることで、子どもの学習習慣が身につくのなら、まさにウィン・ウィン。親の学びは、なにも勉学だけでなく、キャリアアップや趣味や、家庭経済のことなどでもよいのです。与えて導くだけではなく、親である自分自身も成長を望んでいければ、きっと子どももいい影響を受けてくれるはず。机に向かって学ぶ楽しさを、親子間で共有できるといいですね。文/酒井絢子(参考)PRESIDENT Online|自ら机に向かう子の親が欠かさない習慣All About|子供の勉強習慣いつからどうやって始めるべきか?ベネッセ教育情報サイト|1年生からの勉強はどうする? 家庭で机に向かう習慣を身につけるためのポイント森山真有(2007) ,『伸びる子の法則自ら学ぶ習慣が身につく学習法』,PHP研究所.見尾三保子 (2002) ,『お母さんは勉強を教えないで』,草思社.鶴田秀樹・坂元京子(2008) ,『どこまでも伸びていく子どもに育てる』,実務教育出版.ムーギー・キム、ミセス・パンプキン(2016) ,『一流の育て方–ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』,ダイヤモンド社.
2019年02月14日