「はっきり言って文芸誌の『新潮』が『新潮45』を批判とか、ふざけんじゃねえよって感じだよ。なんでテメエら同じ会社でやって、正義みたいな顔してんだよ」激しい口調で文芸誌『新潮』を猛批判したのは、“天才編集者”と名高い箕輪厚介氏(33)。『多動力』『お金2.0』『日本再興戦略』など数々のベストセラーを編集した箕輪氏は、ワイドショーにも引っ張りだこ。10月11日には、dTVのネット生放送『NewsX』に登場。ニュースメディア『ハフポスト』の編集長と若手記者の質問に答えながら、この日のテーマ「文芸誌『新潮』が『新潮45』を批判」について語った。LGBTに対する差別と偏見に満ちた文章を多数掲載し、休刊に追い込まれた『新潮45』。佐藤隆信社長(62)の謝罪や説明が不十分だと抗議の声が上がるなか、同じ新潮社の文芸誌『新潮』は編集長の署名による編集後記で「蔑視に満ち、認識不足としか言いようのない差別的表現だ」と『新潮45』を批判していた。コーナー冒頭でこのニュースを紹介された箕輪氏は「へー!」とリアクション。そもそも『新潮』の編集後記を読んでいない様子だが、さらに以下のような言葉で『新潮』の姿勢を厳しく批判した。「(新潮社の)文芸の奴らはあれやられたら作家が怒って書かない、という自分らの論理があって」「“文芸誌『新潮』が『新潮45』を批判”より、もっとレベルの低いことは“何も言わない”ってことだけど、はっきり言って同じ会社なんだから“これで文芸誌『新潮』は自由だ”とかいうのも違う気がしますけどね」さらに「『新潮』も別に正義感と言うよりは商売で批判してるんですかね」と問いかけられた箕輪は「そこはあると思う」と即座に同意した。一連の発言は、やり玉に挙げられた文芸誌『新潮』の矢野優編集長(53)の耳にも届いたようで、10月14日には以下のツイートが投稿された。《幻冬舎の「天才編集者」箕輪厚介氏より、「新潮45」問題に絡め「新潮」批判を受けた。 氏は時代に要請され登場した凄腕編集者だし(彼の著作も読んだ)、彼のボス見城徹氏も大編集者。小川榮太郎氏のメイン出版社が幻冬舎であることは箕輪氏個人の発言と無関係だとは思う。》小川榮太郎氏(51)は、『新潮45』10月号の中でも最も批判を浴びた文章の執筆者。その文章はLGBTと痴漢を対比し、痴漢の苦しみこそ根深いと述べていた。幻冬舎は、小川榮太郎氏のデビュー作『約束の日 安倍晋三試論』をはじめとして4冊もの著書を刊行。最も多く小川榮太郎氏の著書を刊行している出版社だ。小川にとって見城徹社長(67)は、無名の”文芸ブロガー”に過ぎなかった小川氏をデビューさせてくれた恩人。そして幻冬舎にとって小川氏は、9万部以上売れた『約束の日』などベストセラーを輩出した功労者だ。箕輪氏の主張に従えば、箕輪氏による『新潮』批判も幻冬舎社員という立場で小川榮太郎氏を擁護するため「商売で批判した」と捉えざるをえない。そう、矢野編集長は皮肉っているわけだ。小川氏のメイン版元・幻冬舎の社員でありながら『新潮』批判をした箕輪氏と、『新潮45』を正面から批判した『新潮』の矢野編集長。果たして、騒動の行く末はいかに――。
2018年10月17日日本時間9月27日未明、ニューヨーク市内のホテルにて、1時間15分におよぶ日米首脳会談が行われた。安倍晋三首相とトランプ大統領との間で、日米の貿易交渉や北朝鮮問題などについて話し合いがなされた。「今回の最大の焦点となったのは自動車の関税引き上げでしたが、“当面回避”での合意となりました。今後交渉が始まる農作物の貿易交渉に関しては、安倍首相も米国の要求に対して“妥協”を迫られることが予想されます」こう話すのは、第一生命経済研究所経済調査部の首席エコノミスト・永濱利廣さん。「自動車の輸入関税が引き上げられれば、日本からアメリカに輸出される車の販売にとっては大打撃となります。仮に日本国内での製造台数が10%落ち込むと、GDPでは4兆円の損失、4万人もの雇用に影響が出ると試算されるのです」(永濱さん)日本の景気にも直結する自動車関税については、「現状維持」を守ることができた形だが、まだ「農作物」の関税問題が控えている。生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、米国産の「大豆」について不安視する。「現在、米中貿易摩擦によって、中国は米国産大豆に高い関税を課しています。おそらく今後米国内では、大豆がだぶついてくるでしょう。今後の交渉によっては、その大豆の“在庫処分”をしようと、日本に売りつけてくるのではないでしょうか。遺伝子組み換えによって作られた大豆が、日本の食卓にあふれる可能性も見逃せません」食料の増産、農業の省力化といった、人間にとって有益な作物を育てるために開発された技術が「遺伝子組み換え」。米国では、穀物だけでなく、動物においても遺伝子組み換え操作を行っている。ハーバード大学の元調査員で、内科医の大西睦子さんは次のように語る。「全長1~2メートルほどもある、キングサーモンが持つ成長ホルモン遺伝子が組み込まれているアトランティックサーモンは、従来のサーモンよりも、半分の時間で成長するといわれています。このサーモンを『ミュータント(=突然変異した)サーモン』と呼ぶ人もいます。つまり、食用動物の遺伝子を操作することに対する疑問は、米国内でも消えていないのです」’15年、日本の厚生労働省にあたる米国食品医薬品局(FDA)は、このサーモンを“初の動物遺伝子組み換え食品”として認可しているという。「遺伝子組み換え食品=危険とは言い切れませんが、疫学的調査が十分でなく、私はまだ安全性が担保されていないと考えています。しかも、米国には『遺伝子組み換え』の表示義務がありません。今後、農作物が大量に日本に輸出されるようになったとしても、誰も知らないまま、食べてしまうことになる恐れがあります」(大西さん)
2018年10月05日「今回の最大の焦点となったのは自動車の関税引き上げでしたが、“当面回避”での合意となりました。今後交渉が始まる農作物の貿易交渉に関しては、安倍首相も米国の要求に対して“妥協”を迫られることが予想されます」日本時間9月27日未明、ニューヨーク市内のホテルにて、1時間15分におよぶ日米首脳会談が行われた。安倍晋三首相とトランプ大統領との間で、日米の貿易交渉や北朝鮮問題などについて話し合いがなされた。第一生命経済研究所経済調査部の首席エコノミスト・永濱利廣さんは、その合意内容を冒頭のように語った。「自動車の輸入関税が引き上げられれば、日本からアメリカに輸出される車の販売にとっては大打撃となります。仮に日本国内での製造台数が10%落ち込むと、GDPでは4兆円の損失、4万人もの雇用に影響が出ると試算されるのです」(永濱さん)日本の景気にも直結する自動車関税については、「現状維持」を守ることができた形だが、まだ「農作物」の関税問題が控えている。まず予想されるのが、米国から日本への牛肉の輸入問題だ。「農作物の輸入関税が引き下げられれば、米国産牛肉の価格は下がり、国内の農業は打撃を受けることになるでしょう。交渉内容が米国の望む方向に進まなければ、トランプ大統領は、脅しの意味で自動車関税を再び持ち出してくる可能性がありますから、安倍首相も“次”は守り切れないかもしれません」(永濱さん)消費者としては、牛肉が安く買えるのであれば、一見メリットのほうが大きいが、ハーバード大学の元調査員で、内科医の大西睦子さんは、米国産牛肉の“食の安全”を疑問視する。「米国では1950年代から、『オーガニック』と表示されているものでないかぎり、多くの牛肉に成長促進剤である『合成女性ホルモン剤』が使用されています。しかしこれは、発がん性が懸念されているものなのです」(大西さん)牛肉の輸入量が増えれば、米国産の乳製品も、販売網を広げる可能性がある。「米国で生産される牛の5頭に1頭という高い割合で使用されているのが『遺伝子組み換え牛成長ホルモン』(rGBH)です。これを投与された牛は、インスリン様成長因子(IGF-1)として知られる別のホルモンのレベルを増加させることで、牛乳、チーズなどの乳製品の生産量を、一気に増やすことができるわけです」(大西さん)日本の厚生労働省にあたる米国食品医薬品局(FDA)は、この薬を’93年に認可しているが、大西さんは「先進国では米国だけ」と、rGBHの認可について懐疑的な見方をしている。「このホルモンを投与された牛の牛乳は、乳がんや前立腺がんのリスクになるとの説があるIGF-1の濃度が高い、という研究レポートがあるからです」(大西さん)国の経済はもちろん大事なことだが、それを優先することで、食の安全を脅かすような決断をしてもよいのだろうか。安倍首相が、トランプ大統領の“ごり押し”をいなしてくれることに期待したい。
2018年10月05日「すべて国民のために、一致協力して新しい国を造ろう」石破茂元幹事長(61)に国会議員票で圧倒的な差をつけ総裁選(9月20日投開票)を制し、そう語った安倍晋三首相(63)。東京五輪、高齢者問題、そして憲法改正……任期を満了する’21年9月までの3年間で、安倍首相が抱える問題は山積みと言っていいのだが、投開票後の会見では、「すべて解決します」と言わんばかりの自信に満ちた笑みを、報道陣に向けた。今回本誌は専門家たちに、3年間の安倍政権で何が起こるかを聞いた――。【外交】日米貿易摩擦が勃発、現状の外交問題はすべて先送り!昨年2月、世界の首脳として最初にトランプ大統領と会談を行った安倍首相。’20年には、大統領選という“ビッグイベント”も控えているが、今後も“米国優位の関係が続くだろう”と語るのは、外交アナリストの河東哲夫さんだ。「在日米軍基地問題をはじめとした日米間の安全保障に、大きな変化や改善はなさそうです。いっぽう、トランプ大統領は、対中国の貿易摩擦が一段落したら、日本の貿易に対していっそう圧力を強め、日本の基幹産業にタフな交渉を強いてくるでしょう」アメリカの姿勢によっては、自動車などの日本産業は大打撃を受けることになりかねないのだ。そしてもうひとつは北朝鮮問題。安倍首相は総裁選前に公約として「国交正常化」を掲げていたが、国際政治ジャーナリストの小西克哉さんは不安視する。「現在、日本はアメリカ、韓国との対話を見守る立場にあります。(北朝鮮との平和外交の道筋が見えれば)戦後処理のための賠償金が発生する可能性が出てきますが、それも拉致問題の解決が前提。しかし拉致問題の進展はなく、3年で解決することは難しいでしょう」6月に行われた米朝首脳会談では「北朝鮮の完全な非核化」が話題に上ったが、実現は明言されてはいない。外交問題について、安倍首相は目に見える成果を出すことはできなさそうだ。
2018年09月27日「すべて国民のために、一致協力して新しい国を造ろう」石破茂元幹事長(61)に国会議員票で圧倒的な差をつけ総裁選(9月20日投開票)を制し、そう語った安倍晋三首相(63)。東京五輪、高齢者問題、そして憲法改正……任期を満了する’21年9月までの3年間で、安倍首相が抱える問題は山積みと言っていいのだが、投開票後の会見では、「すべて解決します」と言わんばかりの自信に満ちた笑みを、報道陣に向けた。今回本誌は専門家に、3年間の安倍政権で何が起こるかを聞いた――。【政局】参院選後に「改憲案」を変更、ポスト安倍は河野太郎 vs.小泉進次郎!安倍首相が、公約に掲げているひとつに「憲法改正、(9条への)自衛隊の明記」がある。総裁選の出馬表明から、“自民党としての憲法改正案を次の国会で提出できるよう、とりまとめを加速すべきだ”と明言していた。秋の臨時国会で、憲法9条に自衛隊を明記する改正案をさっそく発議する可能性はあるだろうか。「それはないと思います。早くて来年の通常国会。ただ、5月に新天皇の即位もありますから、そのような時期に、国を二分するような憲法改正を発議するとは思えません。おそらく、改正案の発議に向けて本格的に動きだすのは、それ以降になるでしょう」そう語るのは、政治ジャーナリスト・柿崎明二さん。柿崎さんの予想では、’19年の秋~冬に国会で発議、’20年の春までに国民投票。もしくは、東京五輪後の’20年秋ごろに発議し、’21年の早い時期に国民投票という流れが考えられるという。「最大の関門は国民投票です。これは過去に前例がない。もし国会で強引に改正を採決するようなことがあれば、国民投票で『NO』とひっくり返る可能性もある。そうなれば安倍首相は逆に“護憲の首相”として後世に名が残ることになる。本人としては不本意でしょうから、世論の動向をこれまで以上に注視するでしょう」(柿崎さん・以下同)来年7月の参議院議員選挙の結果は、憲法改正に大きな影響を与える。すでに自民党は議席を減らし、野党が議席を増やすともいわれている。「衆・参の与野党でねじれ現象が起きるほどの“惨敗”とはならないでしょう。ただし、現在与党が衆参両院ともに確保している国会で憲法改正の発議に必要な改憲勢力(議員定数の3分の2)を、参院で失う可能性はあります」自民党と連立を組む公明党は、そもそも憲法9条の改正案には慎重な立場だ。どうしても憲法改正をしたい安倍首相は“奥の手”を出すかもしれないという。「参院選の結果、世論の動向によっては、安倍首相は“9条の改正案を盛り込まない”という選択肢を取ることもありえます。大地震などの緊急時に国会議員の任期を延長する“緊急事態条項”の創設など、9条以外の論点で憲法改正の空気が世論の中で広がることがあれば、安倍首相は次期総理大臣にバトンタッチするかもしれません」ではその場合、“ポスト安倍”は誰になるのだろうか。「禅譲するなら河野太郎氏。対抗馬としては、これまでも発言や動向に国民の注目が集まった小泉進次郎氏が挙げられるでしょう。もし不祥事やスキャンダルなどで、安倍首相が辞めるようなことがあれば、ひょっとすると自民党内で石破茂氏を“再び”担ぐ動きが出るかもしれませんね」“悲願”達成のためであれば、安倍首相が任期満了をよしとしない可能性は十分考えられる。
2018年09月27日「すべて国民のために、一致協力して新しい国を造ろう」石破茂元幹事長(61)に国会議員票で圧倒的な差をつけ総裁選(9月20日投開票)を制し、そう語った安倍晋三首相(63)。東京五輪、高齢者問題、そして憲法改正……任期を満了する’21年9月までの3年間で、安倍首相が抱える問題は山積みと言っていいのだが、投開票後の会見では、「すべて解決します」と言わんばかりの自信に満ちた笑みを、報道陣に向けた。しかし、今回本誌が専門家たちに、3年間の安倍政権で何が起こるかと聞いてみると、私たち国民にとっては笑顔も引きつるような負担が、この先待ち受けているのだった――。【社会保障】75歳以上の医療費負担が3割へ!「アベノミクスで大黒柱の収入が増えた家庭はごくわずか。そこで前任期中、安倍首相は働き手を増やすことで“一家の収入”を増やす政策に舵を切りました。配偶者控除を受けられる主婦の収入の上限が103万円から150万円に引き上げられたのも、こうした背景があるのです」こう語るのは、経済ジャーナリストの須田慎一郎さん。安倍首相は「待機児童ゼロ」「幼児教育無償化」を掲げ、多額の予算をつけている。しかし、国の借金は1,000兆円を超えるといわれている。経済産業省の元官僚である古賀茂明さんは、次のように話す。「予算をつけてしまった以上は、“国民全員に働いてもらいますよ”というのが安倍首相のスタンス。そして、その負担はシニア層にも強いることになるでしょう。まずひとつは年金。これについては、3年以内に年金受給開始年齢の選択を70歳超にも広げるようにすることに、安倍首相は言及しています」現在、65歳からの年金の受給開始を延期することができるのは70歳まで。1カ月見送るごとに0.7%が増額されるシステムだ。「5年遅らせて、70歳から受給すると、65歳の年金額よりも42%上乗せされます。75歳から受給開始となった場合、さらに増える可能性が高いです」(須田さん)受け取る年金額が増えることで、“もうちょっと働いて受給を我慢しよう”とするのが、狙いだ。「安倍首相は誰でも70歳まで働ける社会を、と言っています。聞こえはいいのですが、’21年以降、受給開始年齢を遅らせ、70歳まで年金を納めさせる制度を確立しようと考えてのことでしょう」(古賀さん)負担の材料はそれだけではない。すでに65歳以上の介護保険料は3年ごとの見直しで増額され続け、開始当初と比べると約2倍もの出費になっている。さらには医療費にも魔の手が。「従来、75歳以上の世帯は、世帯員の収入が145万円未満であれば1割負担で済み、現役世代なみに所得があれば彼らと同じ3割負担という制度でした」(古賀さん)しかし今年8月、75歳以上の3割負担の対象者を拡大することを政府・与党が検討していると報じられた。「’19年の参院選後、この議論は本格化し、早ければ’20年にも3割負担の対象者への拡大が行われる可能性があります」(古賀さん)まるで“国の社会保障に頼るな、働いて医療費をまかなえ”ともとれる今後の社会保障制度。「のんびりした老後生活」は、どんどん遠のいていくことに――。
2018年09月26日「すべて国民のために、一致協力して新しい国を造ろう」石破茂元幹事長(61)に国会議員票で圧倒的な差をつけ総裁選(9月20日投開票)を制し、そう語った安倍晋三首相(63)。東京五輪、高齢者問題、そして憲法改正……任期を満了する’21年9月までの3年間で、安倍首相が抱える問題は山積みと言っていいのだが、投開票後の会見では、「すべて解決します」と言わんばかりの自信に満ちた笑みを、報道陣に向けた。しかし、今回本誌が専門家たちに、3年間の安倍政権で何が起こるかと聞いてみると、私たち国民にとっては笑顔も引きつるような負担が、この先待ち受けているのだった――。【景気】消費税増税の直前“だけ”好景気がやってくる!大規模な金融緩和と財政出動を軸としたアベノミクスによって生まれた円安ドル高は輸出企業に“利益”をもたらし、株価は上がり、安倍首相はその成果をアピールしている。しかし、経済ジャーナリストの須田慎一郎さんはこの金融政策についてこう指摘する。「アベノミクスの利益を享受できたのは一部の大企業だけで、圧倒的多数の中小企業や零細企業は取り残され、給与が全く上がっていません」経済産業省の元官僚である古賀茂明さんも「決して豊かになっていない」と話す。「実質賃金も’12年で4%ほどダウンしていますし、国民の7~8割の人が『好景気を実感できない』と感じている。政権続投後も、アベノミクスは続きますが、じわじわと物価が上昇していく傾向にあるのに、賃金はたいして上がらないのではないでしょうか」にもかかわらず、来年10月には、消費税10%への引き上げが“ほぼ確実に”行われるという。「世論の反発などを懸念して、増税自体を再検討するという憶測もありますが、安倍首相にとって最後の任期ですし、増税を前提に始まった教育無償化への政策もあるので、先延ばしにはしないでしょう」(須田さん)’19年5月の新天皇即位に加え、増税直前に自動車、住宅などを購入しようとする“駆込み需要”により、増税前に“好景気”を迎えるかもしれない。しかし、家計の負担増は国民全体で2.2兆円にも達すると試算されている消費税増税により、景気にも陰りが見えはじめる。そして’20年には、インフラの整備など大規模の予算が組まれている、「東京オリンピック」があるが……。「一大イベントが終わってしまうと、消費の冷え込みに拍車をかけることになるでしょう。さらに、検討中のパート主婦の厚生年金への加入条件拡大も追い打ちとなりえます。厚生年金は企業が半分を負担するため、中小企業や零細企業にまで拡大されれば、人を雇うコストが増えて経営が苦しくなる企業が出るのです」(古賀さん)しかも、安倍首相はいまの景気を維持している金融緩和を「ずっとは続けられない」と明言している。そのときの“最悪のケース”について古賀さんが語る。「おそらく任期最後の’21年には具体案を発表すると思いますが、金融緩和を縮小すると、急激な金利上昇を招く可能性があります。変動金利で住宅ローンを支払っている人は要注意。高すぎる返済金を支払うことができず、“ローン破産者”が急増することが考えられます」安倍政権のこれからの3年は、日本を大不況に陥れる“危険因子”が散らばっているのだ。
2018年09月26日「中村屋」は、大阪・天満の天神橋筋商店街にあるコロッケ屋さんです。 この道40年のお店が生み出す、親しみやすい味が大人気。 「コロッケ」以外にも「ハムカツ」や「ミンチカツ」など、「中村屋」でぜひとも味わいたい絶品メニューをご紹介します。約40年の歴史を持つ「中村屋」食べ歩きで楽しめる揚げ物メニューが人気天神橋筋商店街のアーケードを入ってすぐのところにある「中村屋」は、約40年もの間、地元住民から親しまれてきたお店です。 人気の「コロッケ」以外にもバラエティ豊かなメニューをお手頃価格で取りそろえています。「中村屋」の揚げ物メニューは片手で食べられるので、食べ歩きで楽しむのが主流です。 昔なつかしい、ほっこりした味わいは、多くの人に愛されています。テレビや雑誌などでも紹介される人気ぶりこれまでに「中村屋」はテレビや雑誌などのメディアで多く紹介されてきました。関西地方で放送されている人気番組「ごぶごぶ」では、司会のダウンタウン・浜田雅功さんのお気に入り店としてたびたび登場しています。さらに、2018年4月には大阪を訪れていた安倍晋三首相ご本人が直接来店し、コロッケを購入したサプライズもあったそう。地元住民はもちろん、著名人にも評判のお店であることがわかります。1日で5,000個売れる「コロッケ」特にリーズナブルな「コロッケ」(70円)は「中村屋」の看板商品です。 年代や性別を問わず人気が高く、多いときには100人以上の行列ができたり、1日で5,000個売れることもあるそうです。ほどよく混ぜ込んだ牛肉は主張しすぎず、ジャガイモのホクホク感が堪能できる一品です。 ラードを使い、サクッとした食感に揚げています。 少し甘さを感じられる味わいなので、ごはんのおかずとしてだけでなく、おやつにもぴったり。食べ歩きしたいことを伝えれば、揚げたてのコロッケを小袋に入れてくれます。 冷めてもおいしくいただける点も大きな魅力で、テイクアウト用のパックに入れてもらっている人も多く見られます。若い世代に人気の「ハムカツ」若い世代から支持されている「ハムカツ」(70円)も人気です。 凝縮された旨みのあるハムを揚げた、一度口にすればやみつきになること間違いなしの一品です。ビールや焼酎などで晩酌を楽しむ大人の方にもおすすめです。 家族や友人とのホームパーティーでおみやげに持っていっても喜ばれるでしょう。お肉の旨みたっぷりの「ミンチカツ」ボリューム感のある揚げ物を食べたいときには「ミンチカツ」(120円)がおすすめです。 食べ盛りの子どもや学生も大満足の食べ応えです。 ひき肉の旨みがたっぷりと詰まったジューシーなおいしさが魅力で、脂っこくなくて食べやすく、サクサクと食べられます。そのままでもおいしくいただけますが、パンに挟んでアレンジしてみるのもおすすめです。 トマトやレタスなどのフレッシュな野菜と合わせれば、贅沢なサンドイッチが出来上がりますよ。大人気「中村屋」の穴場な時間帯「中村屋」は、長い行列ができることでも有名です。お昼や夕方は、OLやサラリーマン、主婦といったお客さんが大勢集まり、瞬く間に行列ができてしまいます。混雑を避けたいなら、夏場は14:00~15:00頃が狙い目です。 スケジュールに余裕がある場合は、ピークの時間帯から少しずらして足を運ぶのがおすすめですよ。昔なつかしい「中村屋」のコロッケを片手に散歩しよう「中村屋」の昔なつかしい味わいのコロッケを片手に、天神橋筋商店街をぶらぶらとお散歩してみてはいかがでしょうか。 街中で楽しむ食べ歩きでは、店内での食事とはまた違ったおいしさが感じられるはずですよ。スポット情報スポット名:中村屋住所:大阪市北区天神橋2丁目3-21電話番号:06-6351-2949
2018年09月04日ふと足を止め、人気ケーキ店を窓越しに食い入るように見つめるが、思いを断ち切るようにまた走りだす――。8月下旬の午前10時過ぎ、都心の街をキレッキレのフォームでジョギングしていたのは、有働由美子(49)だ。彼女といえば、10月から『NEWS ZERO』(日本テレビ系)のメーンキャスターを務める。「10月の番組リニューアルに合わせて、ダイエットに奮闘中だそうです。毎日、ジョギングや愛犬の散歩、食事制限や自宅での筋トレに励んでいるのだとか。その甲斐あって、なんと約10kgの減量に成功したそうです」(テレビ局関係者)この前日、有働は『NEWS ZERO』の初打ち合わせに出席していた。「有働さんは自ら作成した企画書を山ほど持参し、注目の人との対談を週1ペースでやりたいと提案。リラックスして話せる食事対談で本音を引き出したいと熱弁していました。対談相手としては、トランプ米大統領(72)や安倍晋三首相(63)などの名前も挙がっていました」(番組関係者)打ち合わせは5時間以上も続いたという。そんな現場の一幕も逃さずカメラに収めてほしいと、有働アナが直訴する場面も――。「打ち合わせ中や局内での移動の際も、有働さんは『もっと私を撮ってください!』とお願いしていました。彼女のジャーナリスト魂だけでなく、ダイエットして自信がついたせいかもしれませんね(笑)」(前出・番組関係者)ジョギング中の有働を本誌記者が直撃すると、「何も言えないんです」と頭を下げる。それでも新番組への意気込みを聞くと、「頑張ります。そうだ、9月4日に記者会見があるのでよろしくお願いいたします!」そう笑顔でアピールし、また元気に走り出した。最高のスタートダッシュがきれそう。
2018年08月28日元SMAPの香取慎吾が2日、都内で行われた「ジャポニスム2018:響きあう魂」出陣祝賀会に出席した。「ジャポニスム2018」(開催期間:2018年7月~2019年2月)は、日仏友好160年を記念して開催される日本文化・芸術の祭典。フランス・パリ内外の100近くの会場で、展覧会や舞台公演に加えて、さまざまな文化芸術を約8カ月にわたって紹介し、日本各地の魅力をパリ、そして世界に向けて発信する。香取は「ジャポニスム2018」の広報大使に任命され、日本・フランスの両国で様々な広報活動を展開していく。また、同イベントの公式企画として、9月19日~10月3日にパリ・ルーブル美術館のシャルル5世ホールで自身初の個展となる展覧会「NAKAMA des ARTS」を開催する。出陣祝賀会に出席した香取は「日本が大好きな、フランスが大好きな僕が参加できること、本当に驚いています。その中で初の個展をパリでやらせていただく。絵を描くのが大好きでいつか個展を開きたいと思っていたけど、まさかパリで…。こんなことになるとは思っていませんでした。とても恐縮しています。一人でも多くの方に見ていただけたらうれしいです」とあいさつ。また、「広報大使として『ジャポニスム2018』を一人でも多くの方に知っていただけるように、SNSで拡散たくさんしていきたいと思います」と力強く宣言した。そして、安倍晋三首相から同イベントの法被を贈呈されると、「最高です」と喜び、安倍首相が「法被を着てハッピー!」とジョークを言うと、香取も「法被を着てハッピーです!」と笑顔。そして、司会者から安倍首相との自撮り2ショットを勧められると、「いいんですか? 総理と自撮り?」と恐縮し、安倍首相が快諾すると慣れた様子で自撮りを行い、「すぐに(アップ)します!」と話した。
2018年07月02日上田晋也、藤木直人、森泉の3人がMCを務める日本テレビ系「おしゃれイズム」の1時間SPが7月1日(日)放送。7月からスタートするドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」主演の吉岡里帆がゲスト出演、MC陣と吉岡さんが台湾ロケを敢行する。吉岡さんは、京都に生まれ家族の影響を受け様々な芸術文化に親しみながら育ち、学生時代は京都と東京を往復しながらレッスン。グラビアアイドルなどを続けながら2015年公開の本広克行監督作『幕が上がる』への出演、福田雄一監督作『明烏』ではヒロイン役に抜擢されたことで夢であった女優としても注目されることに。その後「ゆとりですがなにか」「死幣ーDEATH CASHー」などを経て「カルテット」で演じた元地下アイドル、「ごめん、愛してる」のヒロインなどで人気に火が着き、「きみが心に棲みついた」では連続ドラマ初主演を飾るなど、一気に人気女優への階段を駆け上がった。今回はそんな吉岡さんと番組MCの上田晋也、藤木直人が台湾へ。人気レストランの魚介たっぷり濃厚スープや、インスタ映えで人気の変わり種火鍋、かき氷にエビ釣りでまさかの大熱狂など、美食の街で絶品グルメを食べ尽くす。さらに古坂大魔王も登場、レトロな雰囲気の九ふんを案内してくれるほか、足つぼマッサージに台湾名物鳥占いまで、様々な台湾のスポットも紹介される。吉岡さん主演の新ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」は「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載中の柏木ハルコによる同名漫画のドラマ化作品。安定を求めて公務員になった平凡な主人公・義経えみる(吉岡さん)。しかし、いきなりの配属先は、“生活保護受給者”を支援するケースワーカーのお仕事だった。生活保護現場の壮絶な現実に直面し、最初は大いに戸惑うえみるだが、ある事件をきっかけに一念発起。持ち前のひた向きさで、受給者たちひとりひとりの人生に向き合い、寄り添い、自立への道筋を見つけ出すために奮闘する。そしてそんな彼女のまっすぐさは、いつしか彼らの希望の光になっていく…という、パワフルなヒューマンお仕事ドラマになっている。吉岡さんのほか井浦新、川栄李奈、山田裕貴、田中圭、遠藤憲一らも出演。「健康で文化的な最低限度の生活」は7月17日より毎週火曜日21時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。「おしゃれイズム」1時間スペシャルは7月1日(日)22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2018年07月01日《これで幕引きはおかしい。森友問題がこのまま闇に葬られてはならない》《今の検察、法務省はおかしい。あまりに安倍政権に忖度しすぎではないか》 学校法人・森友学園への国有地売却に関する財務省の決裁文書改ざんをめぐり、大阪地検特捜部は5月31日、佐川宣寿前国税庁長官(60)や財務省職員らを不起訴処分とした。これを受けてネット上には、国民の怒りの声が殺到している。無論、森友学園の名誉校長を務めていた首相夫人の安倍昭恵さん(55)への批判も収まらない。 だが、「今後、一連の騒動は収束に向かっていく」とみるのはジャーナリストの須田慎一郎さんだ。 「この不起訴処分に不満があれば市民が検察審査会に申し立てることができますが、そこで佐川氏らに起訴相当という判断が2回下されれば、起訴される可能性もまだ残っています。つまりまだ疑惑がスッキリと晴れたわけではなく、小骨がのどに刺さっているような状況です。とはいえ6月で国会が終わってしまえば、野党の見せ場もなくなります。そうなると、何か新たな問題が出てこない限りはこのまま落ち着いていくのでは」 こうして森友問題が“幕引き”となったいま、昭恵さんはすっかり“どこ吹く風”なのだという。昭恵さんが名誉職を務めていたある団体の関係者は彼女の近況をこう明かす。 「そもそも昭恵さんは、森友問題に関して自分の責任を感じていないんです。『私は(森友学園の)子供たちのためと思ってやったのよ!』と、“逆ギレ”していました。彼女はずっと『どうせ不起訴になる話なのに……』と言っていましたが、ここに来てやっと自分の思っていたとおりの展開になった。周囲には『ほっとしましたよ~』と話しているそうです」 まったく懲りていない様子だが、今後安倍政権はどうなっていくのだろうか。 「内閣支持率は確実に下がっているとはいえ、いまだに40%前後を保っています。これはこのまま総選挙に突入したとしても勝てる数字で、総辞職しなければならないような窮地ではありません。いまの状況でいけば、今年9月の自民党総裁選も乗り切ることができるでしょう。いっぽうで来年夏の参院選は今後の政治情勢や世界情勢にも影響されますから、まだ何とも言えません。参院選で負けてしまうと党内での安倍首相の立場は厳しくなるので、政権を維持するためにはこの参院選が最大の正念場。これさえ乗り切れば、総選挙が行われる3年後の21年まで安倍政権が続くことになります」(前出・須田さん) 「あと3年、首相夫人で!」――。こんな調子でいられては、国民の不満は募るばかりだ。
2018年06月06日安倍なつみ(36)が5月10日、「第11回ベストマザー賞」授賞式に出席。囲み取材の最中、第2子を妊娠したと発表した。 安倍は「このタイミングなのはたまたま」とし、「安定期に入りました。今年の秋ぐらいになりそう」と喜びの表情。夫である山崎育三郎(32)とは「家族が増える喜びを分かち合った」とし、「すごく喜んでくれました」と微笑んだ。 いっぽう授賞式の壇上では、「このようなステキな賞をいただける日が来るなんて」と感慨無量の様子。「子どもは本当にかわいくて成長もうれしい。希望です」と目を輝かせた。 受賞の報せを受けた当時を「『本当に私ですか?』って事務所の方に何度も確認した」と回想し、「今は育児中心で、その中でできる限りお仕事をさせていただいている。日々、いろんなことがあり過ぎて1日があっという間です」と充実した毎日の様子を明かした。 夫の“育三郎”という名にちなみ、イクメンぶりを訊ねられると「パパはいないことも多いんですけど、いるときは全力で子どもと遊んでくれる」と感謝の気持ちを明かした安倍。山崎はミュージカル風のあやし方もするようで、「ちょっと変わっているのかな」と思わず苦笑。しかし、こう結んだ。 「でも、音楽にあふれていると思う」 Twitterでは、祝福の声が上がっている。 《なっちが二児の母か?おめでとうございます!なっちは我が青春でした》《夫婦仲良さそう。なっち、もう36歳かぁー かわいいお母さんだね》《なっちの歌う姿が見られないのは寂しいけど、無事に出産できることを祈ってるよ!》 安倍は山崎と、11年の舞台「嵐が丘」での共演をきっかけに交際。15年12月に結婚し、翌16年7月には第1子となる男児を出産した。
2018年05月10日(写真:アフロ) 《本件は首相案件》 鎮静化したようにみえた加計学園問題が再燃している。首相秘書官だった柳瀬唯夫氏(56)が漏らしたという冒頭のひと言。それが愛媛県の作成した文書に記されていたと、4月10日に朝日新聞がスクープしたのだ。 このため「学園の獣医学部創設には、安倍晋三首相(63)の意向が働いたのではないか?」との疑惑が再浮上。そんななか誰よりも混乱しているのは、4月3日に開校した学園の新入生186名だろう。 「浪人したほうが良かった」という学生の本音を報じた新聞もあった。そこで本誌は揺れる現場を直撃取材!だが、学生から聞こえてきたのは意外な言葉だった。女子学生の1人がこう語る。 「不満なんてないですね。校舎は新しいし、学食もおいしい。サークル活動も、すべてイチからのスタートです。『こんなサークルを作ろうよ』など、みんなの意見が活発に飛び交っていますよ」 学生同士の団結も、むしろ深まっているようだ。別の女子学生がこう続ける。 「大学の外で起こっていることは、私たちにはどうしようもありません。ここに入った以上、私たちにできることは勉強することだけ。だから『国家試験に合格して、世間を見返してやろう』と、みんなで言っていたところです」 期待に胸を膨らませる学生たちの健気な姿――。だが、地元・今治出身の愛媛県議・福田つよし議員は語る。 「定員200名に対し、新入生は186名と定員割れ。このまま続くと、経営が苦しくなる可能性があります。また3年にわたって計93億円の補助金が今治市と愛媛県から出る予定になっていますが、現時点で出たのは41億円のみ。残りの52億円は、市議会の反対などがあると出ない可能性もあります」 男子学生の1人はこんな“本音”を漏らす。 「みんな『ほかに合格できなかったから、この大学に入ったんだろう』と思っているみたいですが、それは違います。僕たちはみな、獣医になりたくてあえて県外からここにやってきたんです。だから不安なんてありません。もちろん大学が廃校になるというなら、また話は別ですが……」 その声を、安倍首相はどんな気持ちで聞いているのだろうか。
2018年04月18日俳優の神木隆之介が出演するKDDIの新CMシリーズ「意識高すぎ! 高杉晋助」の「購買部」編が1日より全国で放映される。新CMシリーズでは、神木が演じる「高杉くん」の声が、アニメ『銀魂』の人気キャラクター・高杉晋助(CV:子安武人)に入れ替わり、ストーリーが展開される。特設サイトもリニューアルし、新しく描き下ろした高杉晋助が登場。アニメで見る高杉のイメージとは裏腹に、しっかりと着こなした制服が“意識の高さ”を表している。さらに東武池袋駅構内にある「意識高すぎ! 高杉くん」の壁面ポスターも、高杉晋助仕様に変更される。しかし、急なキャスト変更ということもあり、テープでの修正となっている。同企画はSNS上での「“高杉”と聞いたら、銀魂の“高杉(晋助)”を思い出す」といった投稿が話題となったことがきっかけで実現したエイプリルフール企画。 テーマである”笑おう”を実現していくために実施された。神木は「僕と入れ替わった銀魂の高杉晋助さんは本当にカッコイイ声でして、子安さん本当にありがとうございます! 声をあててくださって本当に幸せです」と喜びを露わにする。また、最後には高杉晋助の声真似として、渋い声で『とんだじゃじゃ馬姫だ』と披露し、はにかんだ笑顔を見せた。一方で子安は「率直なところすごく不思議な感じがしますが、みなさんが楽しければいいんじゃないかな? という風に思って、僕は一生懸命やりました! すみませんみなさん! ごめんなさい!」と恐縮。「神木くんがもうとにかく、見目麗しい感じですし、声も可愛らしい感じなので、あてるのが非常に申し訳ないな、と思いながらやってましたね。これはね、本当にみなさん、シャレじゃなかったとしたらスタッフをブチのめしてください!」とメッセージを贈った。
2018年04月01日「先日、秘書の方から、安倍首相の国会答弁どおりに昭恵さんが『すべての名誉職を辞めることになった』と連絡をいただきました。ついては、ウチの名誉会長職も辞退したいと。残念ですが、受け入れました」 そう本誌に明かしたのは、チャリティ団体『iPSコミュニティー』の鳥越孝理事長。チャリティーゴルフなどを主催して、iPS細胞関連の研究に寄付をおこなっている同団体の名誉会長に就いていたのが安倍昭恵・首相夫人(55)だった。 これまで報じられているとおり、森友学園問題の発端は“愛国教育”を目玉とする同学園に昭恵夫人が肩入れをしていたことに始まる。17年4月開校予定だった新小学校の「名誉校長」に就任していたのが、ほかならぬ昭恵夫人だった。 だが、昭恵夫人が“名誉職”に就いていたのは森友学園だけではない。本誌が調べた限りでも、29もの団体で昭恵夫人は名誉職に就いていた。今回、本誌ではすべての団体に連絡をとろうと試みた。もちろんそのほとんどはしっかりした活動を続けている団体だが、中には連絡先もよくわからない団体も――。 「こういうタイミングで昭恵さんの話は……」(ある社会福祉法人の担当者) 連絡がついても、多くの団体がこう言って取材を拒否した。そのなかで前出の「iPSチャリティー」鳥越孝理事長は「いいことも悪いことも公平に報道されれば」と、正面から取材に答えてくれた。 「昭恵さんは、とにかく人の役に立ちたいという想いでやっている人です。私たちのチャリティーにも実費を払って、ときには1人で来てくれていました。人を疑わず、どんな人とも親しくなれるタイプ。それだけに、下心のある人とか邪な人につけこまれる隙もあったと思います。周りで厳しいことを言う人がいればよかったのかもしれません。良家に育った昭恵さんには、そういう免疫はなかったのでしょう」 政治部記者も、こう話す。 「昭恵さんは首相夫人として“権力”を持っているのに、本人が無頓着すぎるのです。07年に第一次安倍政権を投げ出して退陣した安倍首相は、バッシングに苦しむなか、“彼女の無邪気さに救われた”とつねづね言っています。ある種、罪深いまでの“ピュアさ”を夫人の美点と思っているんです」 ジャーナリストの江川紹子さんは、安倍夫妻にこんな“アドバイス”を送る。 「私、昭恵さんがダメな人とは言うつもりないんですよ。だって友達にしたら、すごくいい人だと思いますよ。彼女からすれば、自分でいいと思うことを一生懸命やっているだけでしょう。首相夫人としての影響力さえ使わなければ、どんな活動でも一生懸命にやっていいですよね。権力さえ伴わなければいいんです。だから彼女自身にそういう自覚がないんだったら、安倍首相が『うちの妻が何か言ってきても気にしないでください』と周囲にひとこと言っておけばいい。夫の安倍さんや周りの人たちが気をつけてあげればよかったんです」 もしかしたら、いまも彼女は本気でこう思っているのかもしれない。 「晋三さんはなんでこんなに焦っているのかしら――」
2018年03月30日「今回の森友問題はすべて、じつは消費税増税をめぐる安倍首相と財務省の戦いだと私は思っていますよ」と語るのは、経済アナリストの森永卓郎さん。 もともと3年前の15年に税率10%へ上がるはずだった消費税。いったん17年4月に延期されたが、16年に安倍首相は消費税増税の再延期を“決断”した。今回の森友問題はその19年10月に再延期された消費税増税の実施と密接に関係してくると、森永さんは指摘する。 「じつは一昨年秋くらいから、安倍首相の周辺が消費増税の再々延期を画策しているんです。でも“財政再建”がモットーの財務省は、とてもそんなことは許せません。そこで、消費増税の再々延期を狙う安倍総理の失脚を狙って、財務省が森友問題をあえて起こした可能性があると思っているくらいですよ」 経済ジャーナリストの須田慎一郎さんも、こう話す。 「今回、財務省は安倍政権に大きな借りをつくってしまった。今後、政権側が消費増税の再々延期を望んだら、断りきれないでしょうね」 森友問題、そして公文書改ざん――。財務省の力が落ちるなか、このまま安倍首相が逃げ切れば、政権浮揚のためにも消費増税の再々延期が十分考えられるというのだ。以前から財務省は力を落としていたと指摘するのは、政治評論家の有馬晴海さん。 「財務省の弱体化は、14年に内閣人事局ができてから、すでに始まっています。霞ヶ関の高級官僚の人事は、それ以来、すべて首相官邸がコントロールするようになりました。以来、官僚は政府に逆らえないんです。だから今回も財務省にすべての責任が押し付けられ、“佐川事件”とまで呼ばれる始末です」 はたして安倍首相は本当に“逃げ切り”を決めるのか。 「内閣総辞職?ないない(苦笑)。憲法改正をするために2度も総理になった人ですよ。安倍さんはこんなことくらいでは絶対辞めません。マスコミは煽ってウソ書いちゃダメですよ」(有馬さん) 前出・森永さんは、消費増税の再々延期には一定のメリットがあると解説する。 「2兆円規模の景気対策を打つのと同じくらいの効果が出る可能性はあります。株価が上がって、就職や転職がしやすくなって、ちょっとタイムラグがあって、賃金も上がり始めると思います」 だが、有馬さんはこう言う。 「税金があがらないのはいいことでしょうが、“老後のこと、本当に考えてる?”と言いたいですね。いま増税を見送ることが、本当に国民の未来にいいことなんでしょうか」 日興証券・シニア財政アナリストの宮前耕也さんも、消費増税の再々延期が行われた場合のデメリットを指摘する。 「昨年秋に決まった、教育費の“無償化”も、増税分のうち、約1兆7千億円分を税源に予定しています。増税を再々延期してしまえば、それも中止になるのか、それとも赤字でもやるのか。そうなれば、子育て世代への影響は大きいでしょう。さらにいえば、いま親が背負うべき負担を子孫へ押しつけていいんですか、ということです」 いよいよ森友問題の集中審議も国会で始まり、事態は新たな局面へ突入するが――。 「まさにこの国会で、安倍総理と財務省どっちが勝つか。それによって、消費税増税がどうなるかも決まります。日本の命運がかかる国会です」 どこまでも国民不在で話が進んでいきそうだ。
2018年03月23日秋元康プロデュース「劇団4ドル50セント」の安倍乙が7日、ブログで自身の写真をアップ。現在放送中のTBS系ドラマ『アンナチュラル』(毎週金曜22:00~)で石原さとみが演じる主人公・三澄ミコトにそっくりだという声が上がっている。「ベースメイク」と題したブログで、「皆さーん!最近更新頻度高めな私です」と挨拶し、「今回はメイク方法について書こうと思います私は基本的に薄いメイクが多いのですが、たまに濃いメイクもします!今回は普段やってるメイクの紹介です!」とベースメイク方法の紹介へ。「まずはファンデーションです!ファンデーションは、プチプラなミシャのクッションファンデーションを使っていますこれで仕上げたあとは気になるクマとか赤みに 資生堂のスポッツカバーファンデーションを使います!これ本当になんでも隠してくれるのでオススメです そして、最後に セザンヌのUVクリアフェイスパウダーを使って完成です」とお気に入りのアイテムも合わせて説明した。最後にバスの中で撮影されたと思われる自身の写真を公開し、「明日はアイメイクとリップとチークの紹介をしていきますねまたみてねー!バイバイ」と締めくくった。以前から女優の石原さとみに似ていると注目を集めている安倍だが、この日の画像について「アンナチュラルのミコトにそっくりー!」「ミコトさんだ!!」「昔の石原さとみさんに似てる」「アンナチュラルの石原さとみにそっくり!」と、『アンナチュラル』で石原が演じるミコトにそっくりだという声が上がっている。
2018年03月09日「羽生選手が金メダルを獲った直後から、『エキシビションの入場券は余っていないか?』との問い合わせが殺到したそうです。エキシビションのチケットは約8万円とかなりの高額にもかかわらず、窓口業者がパニックに陥るほどだったと聞きました。今や彼は世界のユヅ。恐るべき、羽生人気です!」(スポーツ紙記者) 2月25日に閉幕した平昌五輪。最終日のエキシビションでも、金メダリスト・羽生結弦(23)に多くのファンから声援が送られた。男子フィギュアスケートで66年ぶりとなる五輪2連覇の偉業を成し遂げた羽生。その人気は、五輪後もさらに過熱している。また熱狂しているのはファンだけではない。日本中から続々と“栄誉”が贈られようとしているのだ。 「宮城県では村井嘉浩知事(57)が羽生選手に2度目となる県民栄誉賞を授与する意向です。仙台市の郡和子市長(60)も、賛辞の盾を贈呈したいと発表しています。そして安倍晋三首相(63)は、羽生選手に国民栄誉賞を受賞させようとしているのです。菅義偉官房長官(69)は『現時点では検討するかどうかも決めていない』と慎重な言い回しでしたが、一部からは『具体的準備に入っている』との話も聞こえてきています」(政界関係者) 仙台市ではソチ五輪のときと同様、祝賀パレードが行われる予定だ。4年前の14年4月に行われたパレードでは、仙台駅前の沿道に9万2千人もの市民とファンが集結。だが今回はその数をゆうに上回るとみられている。 「前回のパレードでは約8千万円の費用がかかったといわれていました。しかし羽生選手の“鶴の一声”で、3千万円もの企業協賛金と市民の募金が集まったのです。さらにオリジナルTシャツを販売したところ、6千万円近くの売り上げが。今回のパレードだと1億円規模が必要となりそうですが、問題なさそうです。今最もファンを呼べる日本人だといえるでしょう」(前出・政界関係者) そんな羽生の人気を象徴するように、CM業界からも莫大なお金が集まり始めている。 「まず羽生選手の所属であるANA、そして複数のスポンサーからも破格の特別報奨金やご祝儀が支払われる見通しだそうです。その総額は、約1億5千万円にも上るといわれています。また今回の金メダルで、羽生選手のCM出演料が一気に高騰。ソチ五輪直後は、最低5千500万円からというのが相場でした。そこから徐々に値上がりしていましたが、2連覇を受けて『1億2千万円で使いたい』との声も。すでにクライアント間で争奪戦も起きているため、さらに金額を上乗せする企業が出てきそうです」(広告代理店関係者)
2018年02月27日(写真:アフロ) 「まさに政界のプリンスっていう感じ。安倍さんを通り越して、進次郎くんを見ちゃうわね」(50代主婦) 「一度、街頭演説で見たことがあるんです。あの鋭い目に、キッと見つめられているような気がして……。でも、話は面白い!あの目とトークはもやは罪!」(40代主婦) 今、主婦の心をわしづかみにしている国会議員といえば、小泉進次郎衆議院議員(36)。本誌読者にも、“進次郎にクギヅケ”という人が多いのではないだろうか。 「進次郎議員は、街頭演説でのトークスキルに定評があります。『あれ、カップルで来てるの!?』『ねえおばあちゃん、聞いてます?』といった“聴衆イジリ”でつかみは、彼のお家芸。その瞬間、どっと笑いが生まれ、聴衆はみんな彼の話に耳を傾けるんです」(政治部記者) 昨年10月の衆院選で、与党・自民党が圧勝したことは記憶に新しい。が、高い政党支持率に比べ、トップに君臨する安倍晋三総理大臣(63)の支持率は高いとは言えない。代わって、自民党の「顔」となったのが小泉進次郎衆議院議員だった。 「進次郎さんが衆議院議員に初当選したのは、’09年8月の総裁選でした。当時といえば、自民党が大敗し、野党になった歴史的な選挙。彼はくしくもそのような選挙でデビューを果たしたんです。私がお会いしたのはその翌年9月、自民党機関紙での対談でした。そのとき、『並の政治家ではない』と感じました。当時彼はまだ20代でしたが、とにかく礼儀正しく、話の内容もとてもしっかりしていたんです」 こう話すのは、『小泉進次郎と福田達夫』(文春新書)などの著書がある時事通信社特別解説委員の田﨑史郎さん(67)。田﨑さんは進次郎議員の初当選からおよそ10年、彼の働きを目の当たりにしてきた。 「進次郎議員はとにかくとっさの判断力に優れている。昨年10月の衆院選、千葉県松戸市で彼が演説するというとき、野党で新勢力となった立憲民主党代表の枝野幸男さんの演説とバッティングした。そのとき進次郎さんは、集まった聴衆を前に、『枝野さんの話を聞いたほうがいい』と、数分間、無言だったんです」(田﨑さん) 後に「なぜ話さなかったのですか?」と聞いた田﨑さんに対して、進次郎議員からはこんな言葉が返ってきた。 「『あそこは言葉ではないと。対応が問われると思ったので、演説しませんでした』と。演説に来て演説しない、そんな人を私は初めて見ましたが、それが“神対応”として、かなりの注目を集めました」(田﨑さん) だが、進次郎議員といえば、やはり街頭演説でのパフォーマンス。女性たちが黄色い歓声を上げてしまうほどの「演説力」はどこから得ているのだろうか。こう聞くと、田﨑さんは意外なキーワードを持ち出した。 「じつは、ひとつには『落語』があるんです。進次郎さんは、柳家さん喬師匠の高座に足しげく通っていたんです--」(田﨑さん) 柳家さん喬師匠(69)は、人間国宝である故・五代目柳家小さんさんの門下で、’17年には紫綬褒章も受章している人気落語家だ。人情噺を得意とするさん喬師匠と進次郎議員の関係は、進次郎議員のFacebookの投稿を見てもうかがえる。 《柳家さん喬師匠の落語「中村仲蔵」「雪の瀬川」を聴きました。最高でした…(中略)…終演後、さん喬師匠と一杯ご一緒し、記念撮影…(中略)…改めて落語の魅力、奥深さを再認識出来て、楽しく学びのある時間になりました。落語って素晴らしい!》(’17年8月21日の投稿) そこでさっそく、年末年始のビッシリ詰まった高座の合間、さん喬師匠に話を聞いた。 「小泉進次郎さんは、8年前に知人の方の紹介で寄席にお越しいただいて以来、落語をお気に入りいただきましてね。つい最近もお仲間と何人かでいらっしゃったり、ときにはおひとりでお見えになることもあるんですよ」(さん喬師匠) 69歳と、ベテランの域に入るさん喬師匠の語り口はおだやかで、実直そうな声には温かみも感じる。さん喬師匠は、進次郎議員との出会いをこう振り返る。 「最初にお食事をさせていただいたとき、こうお聞きになったんです。『師匠、落語とは、自分を語るんですか、それとも登場人物がお客さんに伝わるように語るべきなのでしょうか?』と。これには驚かされました。落語は自分を語らず、登場人物の“心”を伝えなければいけない。それを進次郎さんは見抜いていたんですね」(さん喬師匠) 進次郎議員の演説のキモは、最初の“つかみ”。それはまさに、落語でいう“枕”だ。彼の演説には、「落語の技」が随所に見られる、とさん喬師匠は説く。 「噺家に必要なのは、聴衆に細かく目配りすること。さらに、最初は時節柄の話などをして聴衆の心をひきつけながら、徐々に本題に入る。進次郎議員は、それを街頭演説という場で実践している。たとえばね、《今日は暑いですねえ、でも昨日よりはいいかもしれない》。ここまでが時節の話です。そして、《どうしたの、おかあさん、そんな重い荷物を持って。いいですよ、手前に置いちゃっても。私、見ていますから……》と、そうしてつなげることで、政策の話に耳を傾けさせているんです」(さん喬師匠) 紫綬褒章も受章した“大ベテラン”のさん喬師匠も、かなり“ベタ褒め”のご様子だが……。 「進次郎議員が弟子だったらどうだったかって?いや、脅威ですよ。『こいつ、俺よりうまくなる!』って(笑)」(さん喬師匠) 前出の田﨑さんは、今後の進次郎議員の注目すべき点をこう語る。 「どういうポストにつくか、ということだけが問題ではありません。彼がどんな仕事をするか、利害が錯綜する政治の世界をどううまくまとめ挙げていくか。それが彼の政治家としての“大成”の決め手になると思うんです」(田﨑さん) 進次郎議員がお気に入りの落語演目『中村仲蔵』は、しがない役者・中村仲蔵が劇舞踊の世界で大成する人情噺。彼の議員人生の“オチ”はいかに……。
2018年01月12日(写真:アフロ) 昨年10月の衆院選で、与党・自民党が圧勝したことは記憶に新しい。が、高い政党支持率に比べ、トップに君臨する安倍晋三総理大臣(63)の支持率は高いとは言えない。代わって、自民党の「顔」となったのが小泉進次郎衆議院議員(36)だった。 「進次郎さんが衆議院議員に初当選したのは、’09年8月の総裁選でした。当時といえば、自民党が大敗し、野党になった歴史的な選挙。彼はくしくもそのような選挙でデビューを果たしたんです。私がお会いしたのはその翌年9月、自民党機関紙での対談でした。そのとき、『並の政治家ではない』と感じました。当時彼はまだ20代でしたが、とにかく礼儀正しく、話の内容もとてもしっかりしていたんです」 こう話すのは、『小泉進次郎と福田達夫』(文春新書)などの著書がある時事通信社特別解説委員の田﨑史郎さん(67)。田﨑さんは進次郎議員の初当選からおよそ10年、彼の働きを目の当たりにしてきた。初当選当時から、進次郎議員はほかの議員より“抜きんでていた”と語る。 「対談後、『自民党全体の空気は依然としてどんよりとよどんでいるのに、この星だけはきらきらと輝いている』と書きました。当時から『いずれ総理になる』と言われていました。当選1回の新米議員で、そんな評価をされていた人は、長い私の取材歴の中でも記憶にありませんね」(田﨑さん・以下同) さらに、彼の人気の秘訣はその“甘いマスク”だけではない、と続ける。 「進次郎議員はとにかくとっさの判断力に優れている。昨年10月の衆院選、千葉県松戸市で彼が演説するというとき、野党で新勢力となった立憲民主党代表の枝野幸男さんの演説とバッティングした。そのとき進次郎さんは、集まった聴衆を前に、『枝野さんの話を聞いたほうがいい』と、数分間、無言だったんです」 後に「なぜ話さなかったのですか?」と聞いた田﨑さんに対して、進次郎議員からはこんな言葉が返ってきた。 「『あそこは言葉ではないと。対応が問われると思ったので、演説しませんでした』と。演説に来て演説しない、そんな人を私は初めて見ましたが、それが“神対応”として、かなりの注目を集めました」 演説だけではなく、記者への受け答えにも注目があつまる進次郎議員。その発言は、極めて短い言い切りの形が多い。 《出ても無責任、出なくても無責任の「無責任のジレンマ」に陥った》(’17年10月、国政に進出した小池百合子東京都知事が衆院選出馬の有無表明を保留にしていたことに関して) 《党でまったく議論していない。このままなら党はいらない》(’17年11月、与党・自民党での議論を通さず、安倍内閣が幼児教育無償化などの財源を推し進めたことに関して) この“ワンフレーズ発言”は、かつて「自民党をぶっ壊す!」と言い切って世間を揺るがした実父・小泉純一郎元首相(75)ゆずりなのだ。 「ワンフレーズは、自分の言ったことが変に加工されないための対策でもある。さらに、その発言を生み出すため、彼は情報収集を欠かさない。進次郎さんは、毎日、新聞を10紙読みます。会食などで帰宅した後に、新聞読みと、テレビのニュースを早送りで見るという。そしてそれを政治家としての“筋トレ”だと言うんです。それからもうひとつ、お父さんから教わったこととして『ゆっくり話す』ということも心掛けていると進次郎議員は言っていますね」 そこまでできた人ならば、安倍さんのあとにすぐ首相になってもらいたい!という声も聞こえてきそうだが……。田﨑さんはこう見ている。 「いま、彼が『党はいらない』と言うと、首相官邸も気にするようになった。進次郎議員はすでに“ミスター自民党”になっているということです。しかし、閣僚にはならず、いまの党筆頭副幹事長ぐらいの位置で10年やるべきだと思う。首相になるのに必要な、『外交・安全保障』と『社会保障』の部分を勉強し、経験すれば鬼に金棒でしょう」
2018年01月12日■シャツの起源は「下着」だった!?白にサックスブルー、ピンク、ネイビーにグレーまで、街中ではいろいろな色のシャツを着た男性を見かけますね。それはビジネススタイルのカジュアル化と共に、シャツがファッションとしてのおしゃれアイテムのひとつになったからでしょう。夏場ともなれば、ほとんどの男性がジャケットを身につけず、ノーネクタイのシャツ姿でビジネス街を闊歩しています。この光景、私にはちょっと異様なものに見えています。あまり知られていませんが、その昔、紳士服の本場の英国や欧州においてドレスシャツ(スーツ・ジャケットにネクタイを着用する際のシャツのこと)は「下着」として素肌の上に着るものでした。アンダーウェアのパンツを履く習慣がなかった当時、ドレスシャツは今よりも着丈が長く、シャツの先端に付いたボタンで男性の大事な部分を固定していたのだそうです。今でも仕立ての良い本格的なドレスシャツの裾先にボタンが付いていることがありますが、これは今日まで受け継がれた当時の名残りなのです。下着であるがゆえに、なるべくシャツが人目に触れないように、昔の人々は細心の注意を払っていました。人目に触れるのが許されるのは衿部分だけです。それ以外はネクタイとジャケットで見えないようにしていました。現代でも装いの教養を持った欧米人にとってシャツ姿にノーネクタイ、つまり下着姿で公の場に出ることはあり得ないことなのです。ビジネスシーンにふさわしいドレスシャツの選び方ビジネスシーンに最もふさわしくクラシカルなドレスシャツは、綿100%の白無地と言われています。他にもサックスブルーの無地や綾織・ヘリンボーンなどの織柄、ストライプ柄などビジネス向きのドレスシャツもありますが、白無地であればまず間違いはありません。言うまでもありませんが、大手紳士服量販店が扱っているような色付きボタンやステッチ、二枚衿、衿や袖の裏に色柄のついたもの、デュエボットーニ(第1釦がふたつ)やトレボットーニ(第1釦が3つ)のシャツは公の場にはふさわしくないのでご注意を。できれば、胸ポケットもないほうがいいですね。また、衿先にボタンのついたボタンダウンシャツにも注意が必要です。ボタンダウンシャツはアメリカの代表的老舗ブランド「BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)」が初めて提案したシャツで、「ポロカラーシャツ」とも呼ばれます。その名の通りポロ競技を出自としたシャツで、競技中にシャツの衿がひらひら動かないように衿先と見頃をボタンで留めた仕様のもの。「アイビー」や「プレッピー」のアメリカントラッドスタイルのシャツなので、ヨーロッパスタイルのスーツを着る際には気をつけましょう。日本人が好むストライプのネクタイはTPOに注意!ネクタイの柄といえば、ソリッド(無地)・ドット・小紋・ストライプ・チェックがあります。この中でも特にTPOを意識したいのは、ストライプ柄です。右上から左下に「ノ」の字の方向を向いたストライプはイギリス式の「レジメンタルタイ」。その逆、左上から右下はアメリカ式の「リバースタイ」といいます。「regiment」とは日本語で「連隊」を意味し、現在のストライプ柄はその昔、イギリスの連隊旗の紋章として使われていました。なぜだか日本人はこのレジメンタルタイが大好きです。しかし、この紋様は現代でもグローバルでは、国・州・軍隊・学校・団体組織などの属性を表す紋様として認識されています。ニュースで取り上げられる各国首脳が集まる国際会議を見てみると、ソリッド・ドット・小紋柄が大半を占め、レジメンタルタイを巻いている人はほとんどいません。ヨーロッパの首脳の方々は特に意識しているように思います。巻いているだけで、自分はどこに所属しているのかを無言で表してしまうから。レジメンタルタイは公の場では安易に使ってはならないものだとぜひ覚えておいてください。一方で、レジメンタルタイとは逆の方向を向くリバースタイは、先のアメリカの「BROOKS BROTHERS」が考案したものです。「レップタイ(畝織り)」とも呼ばれます。アメリカントラッドスタイルの象徴的なタイといえます。こうはお伝えしておきながらですが、残念ながら、現在の日本の安倍晋三首相は国際会議の場でレジメンタルタイやリバースタイを締めていらっしゃるのをニュースで何度も確認しています。本来ならばこれはとても慎重にならなければいけないことなのです。ビジネスシーンにおいて、装いとはそれだけで強いメッセージ性を持つ重要なツールとなります。TPOにふさわしい装いを知っているかどうかが、あなたのパートナーがビジネスで躍進するひとつのアドバンテージとなるかもしれません。この機会に、パートナーの装いを一緒に確認してみてくださいね。
2017年12月18日「三原さんが8月、横浜に新居を購入されたんです。“24歳年下”と話題の夫と、すでに一緒に暮らしています。ただ不倫で騒がれた斉藤由貴さんの自宅から近いこともあって、意地の悪い政界関係者は“こっちの夫婦も危ないんじゃないの”なんて笑ってます」(自民党関係者) 元女優で芸能界から政治家に転身した三原じゅん子参議院議員(53)。私生活では“2度の離婚”を経験している。 「ところが昨年10月、自分の公設秘書を務めていた24歳年下のAさんと交際2カ月で“スピード結婚”したんです」(前出・政治部記者) 披露宴には、安倍晋三首相(63)もメッセージを寄せた。今回こそ添い遂げる覚悟で“終の棲家”を買ったのだろうか。さっそく現地に行ってみると、夫婦の新居は横浜市内の閑静な高級住宅街にあった。かつて横浜の豪商が邸宅を構えた、海を臨む丘陵地だ。 新居は、白を基調とした洋風の2階建て。表札には夫の姓が洒落たアルファベットで綴られている。 登記簿によると、土地・建物ともに今年8月に購入されている。土地面積は181平方メートルと広いが、木造2階建ての建物は2フロアあわせて110平方メートルほど。所有権は三原が65%、夫が35%を持ち、夫婦で9千万円のローンが組まれていた。 「近くに公園があり、かなり良い場所です。駅からは少し遠いですが、坪単価は120万円ほどで、土地代は6千万円以上。家も見ましたが、すごく立派な家を建てられていますから、合わせて1億円ほどでしょう」(地元の不動産業者) ちなみに歩いて行ける距離にある斉藤由貴の自宅のほうが、立地としてはランクが上になるという。 じつは今年1月の政治家の資産公開で、三原は『資産0円』と報告している。週刊誌の取材に「初当選からずっとゼロですよ。もうゼロ、ゼロ!いまの住まいも賃貸だし、本当にお金がないんです。選挙で全部なくなりました」と答えているのだ。 かつて、自宅に井戸と塀しか残らないほど政治活動に打ち込む“井戸塀代議士”と呼ばれた政治家がいた。だが、三原は政治家になって家を建てたことになる。議員仲間の1人はこう話す。 「もちろん、国会議員だって家は買いますよ。でも、『資産0円』で1億円の家を買い、議員と秘書の夫婦で9千万円のローンを組んだとすると、返済は完全に議員歳費だよりでしょう。そうなると、議員の座にしがみつくことが彼女にとって“至上命題”になる。それで本当に国民のための政治をやれるのかとは思いますね」 政治家として“結果”を見せれば、有権者も納得するのだが――。
2017年11月01日10月10日、衆議院議員選挙が公示され、選挙戦に突入した。だが、「野党分裂!小池代表が『排除』発言!」……そんなニュースばかり飛び込み、選挙にいちばん大事な「どの政党が何を主張しているか」を忘れていませんか?投開票は22日に迫ってきている。そこで、各政党の「公約」をもとに気になる4つの争点の違いをジャーナリストの池上正樹さんが解説してくれた。 「今回の選挙は『3つの柱の対立』をイメージするとわかりやすい。1つめは、連立政権を組む自民党(安倍晋三総裁、332人立候補)と公明党(山口那津男代表、53人立候補)です。アベノミクスの景気回復路線、そして既得権益を守る路線は変わりません。次に、その体質に『NO』を突きつけた希望の党(小池百合子代表、235人立候補)の登場。しがらみを断って取り組むという姿勢は、『男社会を女性が覆す』ことを期待させました」(池上さん・以下同) 3つめは立憲民主党(枝野幸男代表、78人立候補)の“リベラル派”の動きだ。 「憲法改正反対、立憲主義、さらには社会保障を厚くすることで国民の権利を守ると主張している。立憲は、ツイッターのフォロワー数が全政党の中でトップ。リベラル層や無党派層の期待の大きさを表しているともいえます」 次に各党公約の主要4項目の違いを見ていこう。 ■憲法改正 「自民党はそもそも、『憲法改正』が悲願。しかし、9条をどう改正したいのかというのは、党の中でもまとまっていません。そこで、『自衛隊明記』という表現までにとどめた印象があります。災害派遣などでの自衛隊の活躍もあり『いまなら現実的に反対する人は少ないのではないか』とみているのでしょう」 これに対し、連立政権を組む公明党はかなり違う。 「公明党は“平和の党”を自任しています。9条の内容は堅持し、『環境権』など日本国憲法制定時には想定できなかった部分を『加憲(=加える)』だけならば認めるというスタンスで、これは自公で意見が一致していません」 自公と比較して、希望の党はどうだろうか。 「希望は『9条を含めて議論する』としており、『改正したいのか否か』は、現段階ではどちらとも取ることができる。また『知る権利』を明確に定めるという部分は、『情報公開の必要性』を憲法に明記してはどうかという提示です」 「教育無償化」「道州制」などに触れている日本維新の会(松井一郎代表、52人立候補)の改憲への姿勢はーー。 「9条改正の必要性について『国民の生命・財産を守るため』と目的を添えているのは、『北朝鮮などの有事がいつ起こるかわからない』という昨今の現実を鑑みて、万一のため『憲法の条文として明確化』を目指したいのでしょう。これに対し、9条改正には反対だけれど、それ以外の条文の議論はしてもいいというのが、立憲民主党のスタンス。さらに、共産党(志位和夫委員長、243人立候補)は、『現行憲法をすべて守る』という完全護憲派です。しかし、「現実的なのか」という批判もある。党が『自衛隊は違憲』としているため、政権を取ったときには現状と矛盾が生じます」 また、日本のこころ(中野正志代表、2人立候補)は、「保守」の立場で、目玉の政策として「自主憲法の制定」などを公約に掲げている。逆に「改革」の立場の社民党(吉田忠智党首、21人立候補)は、「憲法を変えさせない」スタンスだ。 ■原発 「自民は『再稼働を推進』の立場で現状維持。経済団体が支持基盤のひとつで、原発推進では密接なままです。福島第一原発事故の教訓が生かされていないし、廃炉や核のゴミの蓄積・処理の問題も何も片づいていない」 一方、希望は結党当初「原発ゼロ」をうたい注目された。 「公約ではさらに原発ゼロを『憲法に明記することを目指す』とまで踏み込みました。しかし『再稼働』は前提条件つきで『容認』とした。“両にらみ”のようで、小池代表にとっては苦肉の策であったのではないでしょうか。維新も『部分的には再稼働容認』としています」 これに対し立憲は「大きく踏み込んだ印象」だという。 「『原発ゼロ基本法』の制定をうたっています。『安全・安心』の視点からは評価できる。民進党時代のように支持団体を意識せず、『再稼働NO』と言えるようになったのでしょう。共産党は原発は『すべてNO』。政治決断でいますぐ止めろというスタンスです。これは政権を取られたら実現できる公約かもしれません」 ■消費税 「’19年に予定どおり10%に引き上げる、と公約を掲げているのは自公。あとは『凍結』や『中止』です。しかし立憲の『ただちに引き上げはできない』という表現は、いつかは上げるという見方もできる。共産党は『なにがなんでも増税はしない』という徹底した立場です」 ■子育て 「教育費などの『無償化』はどの政党もうたっています。しかし、その財源を自民は『’19年増税後の消費税の税収』と考えています。連立を組む公明以外の各党は、財源をどこから持ってくるのか、そしてその確実性についても答える義務があるでしょう」 “混乱ムード”ただよう今だからこそ、冷静に各党の政策に耳を傾けたいものだ。
2017年10月18日「連日忙しいとはいえ、毎日5、6時間は寝るようにしています。でも『今日はゆっくり寝たいなあ』なんて日に限ってワンコのソウちゃんが寄ってきて、朝早く起こしてくるんですよ(笑)」 9月27日、国政政党「希望の党」を結党し、自らの代表就任を発表した小池百合子都知事(65)。その2日後29日の夜、本誌が東京都新宿区にある「都民ファーストの会」事務所を緊急インタビューのために訪ねると、渦中の都知事は意外にも、柔和な笑顔で冒頭のように話した――。 25日に安倍晋三首相(63)が衆議院解散を表明する直前、小池都知事は衆院選(10月10日公示、22日投開票)に全国で候補者を擁立することと、「希望の政策」を発表した。これにより衆院選は一気に「小池×安倍」の対決色が強まることに。 闘いを控えた小池都知事は、青いジャケット姿で本誌の前に姿を現した。そして、この急転直下の状況を乗り切る“元気の秘密”について披露してくれた。 「食事はね、これがまったく気をつけていないんですとくにダイエットもしていないし、そのとき食べたいものを……。和食が多いですけどね。なかでもしゃぶしゃぶは大好き。お肉の脂とともにお野菜もちゃんといただける。健康的かつおいしいですからね。シメは、ラーメンです(笑)」 今年7月にも“小池旋風”は吹き荒れた。行われた都議選では“大勝”し、都議の女性比率も30%近くに大幅アップ。しかし、いまだに国会、衆議院では、女性議員の数が10%に満たないのが現状だ。 「やはり依然として国会は“男社会”ですね。最近すこし女性議員比率が上がってきましたが、たとえば、男性議員が引退するときに娘に継がせるケースが増えましたね。しかしながら、女性の候補者は圧倒的に少ないんです。私はつねづね『宝くじは買わなければ当たらない』と言っています。候補者数が少なければ、当選する人も少ないわけですから」 そのうえ最近では、豊田真由子議員の“パワハラ騒動”や山尾志桜里議員の不倫報道など、女性議員のネガティブな事件が続く。 「すっかり“女性議員がダメ”みたいなニュアンスで見られてしまっているけれど、男性議員だって、いい加減な人はいっぱいいますから(笑)。ともかく、候補を選出する人(代表や執行部など)に『女性議員を増やそう』という意思がないと、女性はなかなか候補者になり得ない。だから『希望の党』では女性候補者を、3割とは言わないまでも2割ほどは立てたいんです」 女性が国政デビューを果たしても、永田町の“悪しき慣習”が待っていると、都知事は自身の経験を振り返りながら語る。 「都知事といういまの私の役職は、都民一人ひとりがダイレクトに選んでくださったものです。いっぽう女性国会議員が大臣などの役職につくにも男性ばかりの執行部が人事を決めてしまいます」 だから女性議員は、会合などで男性議員に優しく声をかけたり、会食でお酌をして回ったりと、「サービス要員になりがち」なのだという。 「お酌して回っていなかったのは山東昭子先生(参議院議員)と私くらいじゃないかな。女性議員が役職に就いたら就いたで、男性議員たちの“ライバル”になるわけですから、彼らは急に厳しく当たるようになったりする。永田町には“男の嫉妬”があるんです。でも、一度役職に就いたら、女性議員はそのチャンスを最大限に活かさなければ。小泉純一郎元首相から環境大臣に任命された際、私は、『クールビズ』などの諸政策に邁進し、そのチャンスを活かすことに努めました」
2017年10月03日とんでもなくスペシャルな一夜になりそうだ。11月27日(月)に行なわれるラン・ランと真鍋大度のコラボレーションが大きな注目を集めている(東京国際フォーラムホールA)。ラン・ラン(p)/真鍋大度 チケット情報天与の才能はもとより、その柔軟な音楽性で、共演する巨匠たちの美質をもばりばりと吸収し続けるピアニストのラン・ラン。すでに現代を代表する名演奏家の風格を十分に感じさせる一方で、今年のNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」のテーマ曲ではヤルヴィ&NHK交響楽団とともにスケールの大きい華麗なピアノ・ソロを披露して、お茶の間での人気もうなぎのぼりだ。11月、ラトル&ベルリン・フィル来日公演のソリストとして同行する彼が、一日だけ開くソロ・コンサート。それが過去に例のない世界初の企画なのだ。真鍋大度は世界が注目するメディアアーティスト、プログラマー。「メディアアーティストって?プログラマー?」と、即座には理解できなかった方もいるかもしれない。ある意味それが正解。彼の活動を既存の肩書きに収めるのは難しい。コンピュータでプログラミングした映像や照明など最新のテクノロジーを駆使して、摩訶不思議な空間演出を手がけるアーティスト。デジタル時代の申し子だ。昨年のリオ五輪閉会式での、2020年東京大会のプレゼンテーションは記憶に新しい。小池百合子都知事が五輪旗を受け取り、「安倍晋三マリオ」が登場したあの「トーキョーショー」で、競技場のフィールドいっぱいにさまざまなヴィジュアルを浮かび上がらせていたのが真鍋の仕事だ。どうやっているのか全然わからない未来の視覚。今まで誰も見たことがないチャレンジングな演出を次々と繰り出す彼のもとには、世界中からコラボレーションのオファーが殺到している。真鍋の創り出すコンテンツはインタラクティブ(双方向型)だ。あらかじめプログラミングされた映像を演者の動きに寄り添って投影するのでもなければ、まして演者の側が、時間軸に沿って配置された映像のタイミングに合わせて演じるのでもない。プログラム自体が演者の動きを読み取って、まるで感情を持ったかのように振る舞う光の明滅は、人間同士のアンサンブルにも似ている。もちろん今回は、動きだけはなく、ラン・ランの「音」とのリンクも重視されるんじゃないだろうか。ラン・ランの自在な呼吸が紡ぐ音楽の奔流が、真鍋の映像と呼応して生み出す一期一会のアート空間。クラシック音楽史の新たなページが開く瞬間かもしれない。われわれは、その貴重な目撃者になる。取材・文:宮本明
2017年09月01日お笑いコンビのビスケッティが5日、北海道・札幌市内で開幕した「みんわらウィーク」のオープニングステージに登場。佐竹正史が、おなじみの安倍晋三首相のモノマネで会場を盛り上げた。「みんわらウィーク」は、昨年北海道が制定した8月8日の「道民笑いの日」を盛り上げ、お笑いの輪を全道に広げるイベント。昨年に続き、2回目となる今年は、8月5日~8日の4日間開催。メイン会場となる「サッポロファクトリー」を中心に、札幌市内各所でお笑いステージや音楽ライブ、スポーツイベント、映画上映など、さまざまな企画を展開する。同イベントの総合司会を務めるタカアンドトシから「お忙しいご公務のなか、すごい方に来ていただきました」と呼びこまれ、相方の岩橋淳と共に登場した佐竹は、「ただいま御紹介にあずかりました第97代内閣総理大臣、安倍晋三と申します」とあいさつ。「本日は、私の政治資金パーティーにお集まりいただきまして…」とブラックジョークを放ち、トシから「総理違いますよ」とツッコまれた。そして、「『日本を取り戻す』と言っておりますけど、今日から8月8日まで、北海道のみなさんも、笑顔を取り戻す!」と安倍首相が掲げたスローガンを用いて、集まった観客にメッセージ。「辞めろー!」とほかの芸人たちからヤジが飛ぶと、「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」と力強くコメントした。また、岩橋は、道内179市町村の主婦が推薦した商品の中から認定商品を決めるプロジェクト「よしもと北海道シュフラン」を紹介。「皆さまに召し上がっていただくいただく試食会を開催します」と、イベント期間中、毎日実施する試食会をアピールした。オープニングステージにはそのほか、FUJIWARA、椿鬼奴、とにかく明るい安村、モリマンも登場した。
2017年08月05日在任期間中に何が何でも!ーーという安倍総理の鼻息が聞こえてきそうな憲法改正議論。とくにそのターゲットとなっているのが“9条”だが、何がそんなに問題なのか。きちんと理解しておこう! 《「自衛隊が違憲かもしれない」などの議論が生まれる余地をなくすべきである……「9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む」という考え方、これは、国民的な議論に値する……2020年を、新しい憲法が施行される年にしたいーー》 今年の憲法記念日、安倍晋三首相は、憲法改正を求める集会にビデオメッセージで登場し、このように発言した。大阪国際大学准教授で、フェイスブック上のグループ・全日本おばちゃん党代表代行の谷口真由美さんは、この首相の発言が、過去の言動に「大きく矛盾する」として、次のように指摘する。 「記憶に新しい’14年の安保国会で、安倍首相は『集団的自衛権による武力行使は合憲』と主張して法案を成立させました。その彼の論旨は『自衛隊は合憲』という解釈に基づいているのですから、いまさら『自衛隊を合憲にしたいから、9条を改正して自衛隊を明記する』という理屈は通らないし、そもそも’14年に国民に嘘をついていたことにもなる」 そしてその「矛盾」に首相本人も気づいているからこそ、自民党改憲案では手を加えている「現行9条1、2項」について、「残しつつ、自衛隊を明文で書き込む」という策を披露したのではないかと谷口さんは推測する。 「自民党改憲案は9条2項に『自衛権』を明記したり、『国防軍』という語句を登場させたりと、現行9条の『戦争の放棄』という“誓い”に対してやりたい放題。さすがに国民も受け入れないだろうと考えた結果、『1、2項は変えない』というアイデアを考えついたのではないでしょうか」 しかしこの「安倍9条改憲案」に自民党内部から異議を唱えたのが、現在の同党憲法改正推進本部顧問で、自民党改憲案の起草委員だった石破茂衆議院議員。安倍首相の「1、2項の据え置き」に対し《党のいままでの議論の積み重ねになかった考え方だ》と批判したのだ。 その石破氏に対し、安倍首相は自衛隊の「災害援助」の任務に関しての国民の信頼が「9割を超えて」いるという理屈を持ち出し、「軍隊か否か」の議論をうやむやにしているようにもみえる。 谷口さんは、その「大災害などのときに命がけで頑張っている自衛隊の存在が、明記されないなんてかわいそう」というロジックにだまされてはいけないと強い口調で言う。 「これは感情論でしかないし、それが国家観につながるのは非常に怖いこと。そもそも、政府が都合のいい“解釈”を重ねてきたから『かわいそう』なのが自衛隊なのです。論旨のすり替えに惑わされてはいけません。『かわいそう』で改憲してしまったら、この先の未来の子たちこそが『かわいそう』になる。それを人ごとではないと気づかなきゃ!」
2017年06月16日在任期間中に何が何でも!ーーという安倍総理の鼻息が聞こえてきそうな憲法改正議論。とくにそのターゲットとなっているのが“9条”だが、何がそんなに問題なのか。きちんと理解しておこう! 「国民の“祈り”と“願い”により、一度も変わっていない日本国憲法ですが、とくに議論が別れるのが、9条の解釈について。そのときどきの政府によって、何度も“解釈”を変えられてきたという歴史があるのです」 こう話すのは、大阪国際大学准教授で、フェイスブック上のグループ・全日本おばちゃん党代表代行の谷口真由美さん。最新刊にピーコさん、佐高信さんとの共著『お笑い自民党改憲案』(金曜日刊)がある谷口さんに、憲法学の観点から9条を読み解いてもらった。 「9条は1項は『武力の行使は……永久にこれを放棄する』というものですが、その『……』部分に入っている『国際紛争を解決する手段としては』という一節を巡って、2つの学説があります。1つは『自衛のための戦争は放棄していない』と捉える『限定放棄説』。もう1つが『いかなる戦争も放棄する』と捉える『全面放棄説』です」 しかし、2項の内容を吟味すれば、憲法学者のあいだでは、「おおむねひとつの解釈にまとめられる」という。 「2項では、『……戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない』の前提に『前項の目的を達成するため』とされていますので、『全面的な戦力不保持』を定めたものだという解釈が妥当です。それにより『自衛のための戦争』を『不可能』としている。さらに別の解釈もありますが、議論を重ねたうえで、憲法学者の多くが、『自衛隊は違憲である』という考えです」 では、9条の条文にある「武力行使」「戦力」についての政府による解釈は、どのように変わってきたのだろう? ’50年、警察予備隊の発足において、「政府解釈」で最初に変更になったという。 「このとき吉田茂首相は『武力によらざる自衛権は持つ』と発言し、『軍隊以外の形での国家の自衛権』の存在が共有されることになりました。その後、警察予備隊が保安隊となり軍隊の要素を備え始めると、吉田内閣は’52年、『憲法で禁じられた戦力とは、近代戦争遂行能力だ』という解釈を持ち出した。『近代戦に至らないものは戦力ではない』という方便に聞こえます。『近代戦かどうか』の区別なんか、どこにあるっちゅうねん!」 これが「無理のある解釈の始まり」だと谷口さんは話す。そして’54年に自衛隊設置。 「自衛隊法では『わが国を防衛するため、必要な武力を行使することができる』と定めています。これが『個別的自衛権』の考え方ですが、憲法では『自衛権を放棄』していると、当初、政府も解釈していたはず。そこで、鳩山一郎内閣が『日本に対して武力攻撃された場合、国土を防衛する手段として武力を行使することは、憲法に違反しない』という趣旨の統一見解を発表し『国家には固有の自衛権がある』という前提から、『戦力』に至らない『必要最小限の自衛力』は持てると導きだしている。憲法を変えずに『自衛隊は合憲』と解釈したのです」 さらに’57年、岸信介首相は国会で「自衛のための核兵器の保有は合憲」という趣旨の発言をしている。この一連の「憲法を変えずに軍備化、武力行使可能」という政府解釈は、最近になってもまかり通っている。 「’14年に安倍晋三首相が従来の政府解釈を変更し、『集団的自衛権による武力行使も現行憲法下で可能』として、安保法案を可決させ、『解釈改憲』といわれましたよね」 政治家たちの“解釈”の歴史から見えるものについて、谷口さんが嘆きの表情で言う。 「岸信介は安倍首相の、吉田茂は麻生太郎副首相のおじいちゃん。つまり、現政権のツートップの先祖が解釈で自衛隊を『合憲』としてきて、いま、孫たちがとうとう『憲法改正を』と言いだしている。手を替え品を替え、亡霊のように名前も看板も変えて、憲法を変えようとしている“権力者たち”。ほんまにしつこいなあって思います」
2017年06月16日10年6月から11年9月まで首相夫人だった菅伸子さん(71)。安倍昭恵さんに経産省から2人、外務省から3人の計5名ものスタッフがついていたことについて「私のときにはありえなかった」と驚く。今回、本誌のインタビューで自身の経験をもとに“ファーストレディの現実”を語ってくれた。 「外務省の2名の女性職員が、首相夫人つきとして世話をしてくれることが私にもありました。ただ彼女たちがついてくれたのは、サミットや海外から来賓が夫人を伴っていらした際の食事会など、あくまでも外交に絡む場面だけでした。当然、外務省の国家公務員の世話を受けた案件はすべて“公務”と捉えて行動していました。個人的なことで公務員に同行などを依頼したりしたことはありません。私的な行動に関してはすべて菅直人事務所の秘書が対応してくれました。国家公務員を自分の秘書と称した時点で、私人ではないと思いますね」 伸子さんは、首相夫人は公務員を秘書として使ってはいけないという。何か頼みごとをした場合、『首相夫人からの案件だ』と彼らは、過剰に反応してしまうからだ。 「首相夫人は権力者にいちばん近いところにいる存在だと、私は常に自分を戒める必要がありました。夫が首相になってから『これを菅総理に伝えて』というオファーが、格段に増えたのは事実。私個人の行動でも、政治家である菅に影響を与えますから、何かするとき、一般の方から相談があったときには必ず、菅の耳に入れていました。私は疑り深いところがあるので、さまざまな思惑の人がいるだろうと警戒して周囲を見ていたのです」 たとえば講演会などの依頼は、よく知っている人からのものであっても、すべて菅事務所を通してもらっていたという。 「そうすれば、相手にどんな思惑があっても一度歯止めをかけられることになりますから。私的な行動にも公務員を伴っていたと言われる昭恵夫人は素直で無防備、とても無邪気な方なのでしょうね」 そして森友問題についてはこう、語気を強めて語る。 「森友問題については、昭恵さんからの働きかけがどの程度“効力”があったのかわかりませんが、本当に役所の記録が残っていないのか、当時の財務局長を問いただすべき。記録を破棄してもいいということだったら、その規則を作った財務大臣が、責任を取る覚悟で解明すべきです」 伸子さんのいう昭恵夫人の「無邪気」な自由奔放さは、もう世間に受け入れられることはないだろう。
2017年04月13日