東京ディズニーリゾートでは、社会貢献活動「ディズニー・ドリーマーズ・エクスペリエンス」において、全国に暮らす小学5年生と6年生の参加者を募集する。「ディズニー・ドリーマーズ・エクスペリエンス」とは、ウォルト・ディズニーの歴史や、夢を持ち続けながら輝いている人々(東京ディズニーリゾートのキャスト)との交流や体験を通して、楽しみながら夢について考える、“未来をひらく子どもたちを応援する”プログラムのことだ。同プログラムでは1日の最初に、スケジュール全体の流れを親子で共有(保護者1名同席)したのち、子どもたちだけの参加で「多くの人々にハピネスを提供したい」という夢を追い続けたウォルト・ディズニーの歴史を通して“夢”について考えたり、エンターテイメント出演者との対話や体験などを通じて、「夢を持つことのすばらしさ」や「夢を持ち続けることの大切さ」を体感する。まとめとして最後に、1日をふり返っての感想などを親子で共有するという流れだ。今回は、東京ディズニーシーで活躍するエンターテイメント出演者がプログラムを実施するそうで、第一線で活躍中の出演者との触れ合いが実現する。子どもたちが同プログラムを通じて“夢”についてさまざまな発見をして、「夢をもつことの素晴らしさ」や「夢の実現に向けて大切なこと」などを心やからだで感じる「ディズニー・ドリーマーズ・エクスペリエンス」。実施の日時は、5月27日(土)10時~16時30分。■プログラム概要実施日時:2017年5月27日(土)10時~16時30分(予定)実施場所:株式会社オリエンタルランド本社(千葉県浦安市舞浜1-1)対象:全国にお住まいの小学5年生および6年生(学年は2017年5月時点)募集人数:25名 ※募集人数を上回った場合は、抽選とさせていただきます参加費用:無料 ※ご宿泊、交通費は自己負担となります※写真はすべてイメージです。過去の取材時に撮影した画像を再利用することがあります。(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2017年04月01日子どもの暮らしを彩るモノ・コトづくりに愛をもって携わる達人に、その舞台裏を余すところなく語っていただく本連載。3回目は、いま話題沸騰中の小学生向け雑誌『小学8年生』の編集長に、子どもの好奇心を刺激する紙面づくりのあれこれを教えていただきました。<お話をうかがった達人さん>齋藤 慎さん 株式会社 小学館 児童学習局 学習雑誌編集室『小学8年生』編集長。46才の2児のパパ。<学年別学習誌(『小学〇年生』シリーズ)の歩み>1922年の小学館創設と同時に『小学五年生』『小学六年生』創刊。その後も学年ごとに『小学〇年生』を発刊し、1925年に全学年が出そろう。その後は長い間、多くの子どもたちに支持されるも近年の少子化などの影響により、現在は『小学一年生』以外が休刊に。これを受け、2~6年生を主な対象とした『小学8年生』を創刊。大好評を博している。『小学8年生』 ■小学「8」年生…? インパクトあるタイトルに込められた想いとは?小学館とともに90年以上の歴史を歩んできた学年別学習誌ですが、近年の少子化などの影響を受け、残念ながら『小学一年生』を残すのみとなってしまいました。小学館の原点でもあり社業の柱でもあった学年別学習誌を、ここで絶やしてはいけないという使命感と、今まで読んでくれていた子どもたちに何らかの形で発信し続けたいとの想いが『小学8年生』創刊につながりました。休刊になった2~6年生の子の受け皿になる雑誌であるには、学年の枠をとっぱらう必要がありました。じゃあ、タイトルはどうする? と考えたときに、誰ともなく出てきたのが「∞(無限大)」だったんです。子どもの可能性を示唆する意味でも「∞(無限大)」はしっくりきたんですが、読ませ方が難しい。そこで、「∞」マークを縦にして、デジタル数字にしました。さらに、デジタル数字は白抜きにして、子どもが自分の学年の数字に塗りつぶせるようにしています。デジタル数字の8はどんな数字にもなるから小学生全学年に対応していますよ、という意味で『小学8(はち)年生」と読ませますが、じつはその裏には「∞(無限大)」の意味も含まれているんです。■パラパラ読みが学習につながる? 『小学8年生』の目指す「潜在学習」とは学年別学習誌は、各学年の学習をよりわかりやすく伝え、サポートするコンテンツが主でしたが、学年の枠をとっぱらった『小学8年生』ではいわゆる学年別の勉強の域にとらわれない、授業でいえば総合学習に近い内容を中心にしています。第1号は「学校」をテーマに、校長先生のお仕事やかけっこで早く走れるヒント、学校にある備品の値段、黒板アートまで学校にまつわることをメインに構成しました。子どもたちが一日の大半を過ごす学校ですが、身近なだけに案外知らないことも多かったようで好評をいただきました。なかでも「校長先生への道」は子どもたちに人気でしたね。付録も学校にちなんで「手作りチョーク」と「黒板ノート」。私たちは「チャレンジ付録」と呼んでいて、完成品ではなく、必ず子どもたちが手を加えるものであることを念頭に企画しています。子どもが手先を動かす作業、完成したときの達成感、そのなかで生まれる家族との会話。そういう、ちょっとしたことが広い意味での子どもの学習や成長につながってくれたらいいなと思っているんです。あとは、第1号でいえばアメリカのトランプ大統領の漫画や北方領土問題といった時事的なトピックスも組み込んでいますが、それは受験対策を明らかに意識した内容というわけではなく、あくまでパラパラっと読むことで、ニュースを見たときに「あ、これ読んだことある」と子どもに思ってもらえることを狙っています。というのも、私たちの紙面づくりでは「潜在学習」に重きを置いているからです。潜在学習とは、平たくいうと、明確な目的意識のある行動ではなく、なんとなく行動していたことであっても経験値は積んでいて、その人の学習や成長につながる、という考え方です。付録をつくる過程で経験したり感じたりすることも、紙面をパラパラっとめくってなんとなく見知ったことも、無意識下でストックされていきます。そして、どこかのタイミングでそのストックが花開く時がやってくるんです。だから、「勉強になるから読まなきゃ」とか、「よりよい教育のために」読ませたいというモチベーションはまったく必要ないし、むしろ邪魔です(笑)。楽しく読んでもらえれば、それでいいのです。いずれ、子どもたちに「あ、これ『小学8年生』にも書いてあった!」と思い出してもらえるような、無意識下のストックを増やすことが、『小学8年生』が目指すところです。そうすれば「花開く時」の数が増えますからね。そのためには子どもたちに「面白そう!」と思ってもらえることが前提ですから、いろんなコンテンツを、いろんな切り口で提案していきたいと考えています。■子どもが相手だからこそ「うそはつかない」紙面づくりを生まれたときからインターネットやスマホ、SNSが当たり前のようにある現代の子は、ソフト面だけ見ると私たちが子どもの頃とは違う時代を生きているように思えますが、日常生活で意識せずとも経験を積んでストックを増やしていって、興味があることには夢中になれる。 そんな、子どもならではの本質的な部分は、じつは変わっていないんじゃないかなと、20年近く児童向け学習誌に携わってきたなかで感じています。そして、好きなこと、興味があることを広げるヒントを出してあげるのは大人の役割であるのも、昔から変わらないことです。『小学8年生』が、子どもの好きや興味を引き出すきっかけになったり、楽しく読んでいるうちに意識せずともストックが増えたり。そんなツールのひとつになったらつくり手冥利に尽きます。また、子どもが読むものだからこそ、うそや間違いがあってはいけないと思っています。編集の基本ではありますが、事実ベースで、きちんと裏付けのあるコンテンツづくりが大前提で、そのうえで子どもへの伝わりやすさも常に意識しています。それは『小学一年生』をはじめとする学年別学習誌を作る上で、90年以上受け継いできたDNAでもあります。というと、何だか堅苦しく聞こえそうですが、つくり手である私たちも楽しみながら紙面をつくっているんですよ。そりゃ、雑誌をつくる過程では大変なことが山ほどありますが(笑)、どうしたら子どもに楽しんでもらえるかな、とあれこれアイディアを出し合っている時間は、大人である私たちにとっても有意義で、楽しいんです。ちなみに第2号の付録は「消しゴムはんこ入門キット」なんですが、予告ページに載っている消しゴムはんこの見本作品、じつは私がつくっています(笑)。実際に自分でやってみると、面白くって。こういうつくり手の想いは、きっと紙面を通して子どもたちにも伝わると思うんです。だから私たちもめいっぱい楽しみます。子どもにうそはつけないですからね(笑)。<齋藤編集長が教える、次号の見どころ!>4月27日頃発売予定の『小学8年生』第2号は、「はんこ」をテーマに様々な記事を展開します。付録の「消しゴムはんこ入門キット」には、一般のものより掘りやすい消しゴムと、プラスチック製のオリジナルヘラ「楽ちんほりほりツール」をご用意しました。私も実際につくってみましたが、細部まで掘りやすいし、刃物ではないので安心して楽しめました。また、「びっくりかけ算ポスター」も一押しです。ゴールデンウィーク中の、おじいちゃん、おばあちゃんとのコミュニケーションにも、ぜひご活用ください!『小学8年生』第2号の詳細はこちらから。 文:コミヤカホル
2017年03月23日9階から飛び降りを強制した小学校の4年生の女の子、裁判で両親の監督責任はどう問われた?出典 : こんにちは。『子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』著者の立石美津子です。2013年、江東区のマンションで起きた事件です。当時4年生だった女の子が、校門前で縄跳びを振り回していた当時2年生の女の子を注意。さらに説教しようと9階建ての自宅マンションの屋上に連れて行き「飛び降りないと殺すぞ。ここから落ちて死んでしまえ」と言いました。それに従った2年生の女の子は飛び降り、木や水槽にぶつかりながら約26メートル下に転落、足や胸の骨を折るなどの全治11週間の重傷を負いました。被害者の両親は4年生の女の子の両親に3千万円の損害賠償を求め、裁判長は両親に監督義務があったと認め、約1,025万円の支払いを命じました。加害者の4年生の女の子は重度の難聴があり、両親は専門のクリニックに通って育て方の指導を受けていました。小野瀬厚裁判長は、このことについては「子育てに相当の努力を払った」と認めています。しかし、女児が事件後にアスペルガー症候群との診断を受けたことを挙げ、「他者が思い通りに動かないと怒りを持つ女児の傾向に気づいておらず、対応は不十分だった」として賠償責任を負うと判断しました。参照: 東京新聞 TOKYO Web, 飛び降り強要加害小4の親に1000万円命令参照: 朝日新聞デジタル, 小2に飛び降り強要、小4両親に1千万円賠償命令「育てにくい子の孤独な子育て」と事件によって追い込まれる親たち出典 : こういう情報が流れると、正しい理解をしていない世間の人から、まるでアスペルガー症候群などの自閉症スペクトラムに代表される発達障害児を持つ親は「将来、そんな事件を起こす可能性がある子」という誤った偏見の目で見られてしまうことがあります。この事件では、当時の報道記事などで明確に発達障害の診断名が書かれていましたが、今は「社会性の問題がありコミュニケーションが苦手と分かった」といった報道のされかたに変わってきています。かつて、新聞やテレビのニュース報道で加害者の精神鑑定の結果を明確に出したことにより様々な誤解を生んだため、現在では報道機関が自主規制を行っているようです。けれども、一度こうした衝撃的な事件が精神障害や発達障害の診断名と共に報道されてしまうと、診断名に対するネガティブなイメージが付着しやすく、誤解や偏見を払拭することは容易ではありません。そのため、発達障害のある子どもの保護者は、ただでさえ育てにくい子の子育てで孤独に悩んでいるのに、さらに追い打ちをかけられ苦しむことになります。参照: シノドス, アスペルガー症候群の特性と犯罪――『アスペルガー症候群の難題』著者による解説 井出草平 / 社会学ルールを忠実に守る子どもたちと、それだけでは通用しない社会の難しさ出典 : アスペルガー症候群を含む自閉症スペクトラムの子どもたちは、他人の気持ちへの想像力や社会性に困難があると言われることが多いですが、一方で、決められたルールを真面目に忠実に守るという、場合によっては長所にもなり得る特性も持っています。ですが、ルールを忠実に守ることにこだわるあまり、自分だけでなく他者にもルールを守ることを強く求めてしまったり、その場に応じた臨機応変な対応が出来ないために、対人トラブルにつながることも少なくないのです。例えば、見知らぬ人であっても横断歩道を赤で渡っている人に「信号無視をしてはならない!」と注意してしまったり、携帯電話を電車内でしている人を許すことができず、声を荒げて怒ってしまうことがあります。これはルール上正しいことです。だから本人にとっては正論なのです。でも、見知らぬ相手から叱られた人はたいてい嫌な思いをします。また、学校生活の中でも正論ばかり振りかざしていると“付き合いの悪いヤツ”と言われ友達作ることもできずトラブルメーカーになることもあります。白と黒だけでない曖昧なグレーな判断が世の中には存在すること、ルールは場合によっては柔軟に変更されたり、例外措置が取られることもあること。これが自閉症スペクトラムの子どもたちにとっては理解が難しいことなのです。はじめは融通がきかない子どもでも、育て方で未来は変わる出典 : ですが、たとえルールへのこだわりが強く融通が効かない子どもでも、適切な支援や教育によって、社会性を獲得していくことは可能です。幼い頃に子どもの発達障害に気付いていれば、本人の特性を理解し、その上で「知らない人がルール違反をしていても声をあげて注意するものではない」と教えていくこともできます。友人であってもルール違反の罰則を厳しくする方が誤っていることも教えることもできます。専門機関でソーシャルスキルトレーニングを受けることもできます。親も、ペアレントトレーニングなどを通して、子どもの特性に応じた関わり方を学んでいけば、「どうしてお前だけ皆とうまく付き合っていけないんだ!」と叱責するのではなく、「どうやったらいいのか」をアドバイスする姿勢で子育てができるようになります。逆に、そうした機会が無ければ、子どもは年中、親や先生から叱られ、友達もできずに「自分は価値がない人間」と自暴自棄になり自己否定し、心の病を発症したり自傷したり、他害に走ることもあります。この事件では両親は難聴の専門クリニックに相談はしていたようですが、発達障害だとは気が付いていなかったようです。「もう少し早く、子どもの特性に気が付く機会があったならば…」と、なんともやりきれない気持ちになります。発達障害そのものが事件を起こすのではないということを、知ってほしい出典 : 二次障害という言葉があります。先天的に脳にあった一次的な発達障害に対して、鬱、家庭内暴力、自殺、他害(反社会的行動・犯罪)など、様々な要因によって二次的に発生した障害や問題を意味する言葉で、これらは後天的に起こります。本人にとって不適切な環境にさらされたことに対するストレス反応としての側面が大きいと思います。発達障害そのものが事件を引き起こすのではなく、本人や周囲がその特性を理解せずに適切な関わり方や環境づくりをできなかったために、二次障害が発生し、冒頭に挙げたような悲しい事件が起こる場合があります。これは、健常児だって生まれたときは天使のような可愛い赤ちゃんでも、育ち方によっては将来犯罪を犯すこともあるのと同じです。そこを理解してもらいたいと思いますが、なかなか一面的にしかクローズアップされないので誤解を招いてしまいます。この事件では親に賠償責任を求める判決が下されました。親の責任はどこまで問えるのか、なんとも考えさせられる事件でした。Upload By 立石美津子立石美津子, 『立石流 子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方』, すばる舎, 2016年
2016年12月12日ADHDと診断はおりていたけれど、まずは普通級に進学した長男出典 : 子どもに合った学習環境のためとはいえ、転学というのは、なかなか簡単には決められないものです。また、近所の友だちやそのご家族に、どのように伝えたらいいのだろうか。どんな目で見られるだろうか。私は、それがたまらなく不安でした。幼稚園の年長のとき、園の先生にすすめられて受けた相談外来で「ADHDの疑いがありますね」と言われた長男。就学相談では、「検査の結果から、普通級で大丈夫でしょう」と言われ、そのまま地元の小学校へ入学しました。次第に勉強についていけなくなり、ストレスから体に異変が出典 : 明け頃から、目まぐるしい学校生活や友達関係に必死についていこうとして疲れてしまったのでしょう。学校から帰ると、パニックのように大泣きして「ぼくはダメだ、最低だ!」と自分を責めるようになっていきました。こうして、週に一日、通級学級に通うことが決まりました。仲の良い友達もでき、「これで学校生活は大丈夫かな~」とホッと一安心していたのですが、2年、3年と進級していく毎に、今度は勉強について行けなくなりました。「勉強できないけど、遊ぶのが楽しいからいっか♪」と開き直れる子なら良かったのですが、テストは100点でないとダメ、1つ失敗するともう終わり!という極端な考え方の長男。こうしたこだわりは、いつしか自分を責め、それでも頑張らなくちゃいけないと、どんどん自分を追い込んでいったようです。そんな中、ある日突然「もう疲れた。学校に行きたくない!」と大泣きをして、数日学校に行けなくなったことが、ありました。首をあまりに痛がるので、病院に行くとチックと診断を受けました。この頃には、授業でボーっとしたりできずに泣いたりすることが増え、「頑張っているのにできない」という現実に、長男はかなりのストレスを溜めているようでした。子どもにとって本当に良い選択とは何か?悩んだ日々出典 : この頃、私たち夫婦は「転学させるべきか、このまま様子をみるべきか?」迷っていました。私たちの地域には、情緒障がい児のための特別支援固定級はありません。あるのは、知的障害児のための固定級です。好きなことにはとことんのめり込み、1度見ただけのテレビや本の知識もすぐ吸収してしまう。「将来は研究者になりたい!」と目を輝かせて言う長男を、特別支援級に入れることで、彼の将来の選択肢を狭めてしまうのではないか?違う学校の支援級に転学するということは、友達とも引き離してしまうことになります。また、次男と一緒に通っている小学校から、長男だけ別の学校に転学することを、近所の友だちやそのご家族がどう思うのだろう?という不安もありました。ですが、その一方で「長男がどんどん自信を無くしていく、ネガティブになっていく」ことも、ひどく心配でした。校長先生からの一言で、転学を決意出典 : そんなとき、校長先生からある言葉をかけられました。「彼は、とても一生懸命だよ。そして、とても豊かな発想力と、人へのやさしさを持っている。そんな彼が、学校の勉強では辛い思いをしているのを見てるとね。我々学校の意味ってなんだろう、って思うんだよ。彼の良いところだけはつぶしたくないよね、守っていきたいよね。」私たちが長男に願うのは、学歴や、他の子どもと同じように育てるということよりも、幸せな大人になってほしいということ。自分なりの生活をして、失敗をして落ち込むことがあっても「それでも僕は大丈夫」と思えるように。自分の好きなところを見つけられるように。そんな大人に、なってほしい。そのためには彼のペースに合った、学習や生活ができるところに、置いてあげたほうがいい。不安な気持ちもありましたが、校長先生との話で、息子への思いを改めて確認することができました。こうして、私たち夫婦は転学を選ぶことにしたのです。転学までのステップ出典 : まず最初に、就学相談を申し込みました。●初回面談・行動観察相談員の先生に、子どもの発達の様子や学校生活の様子、転学先の希望などについて伝えます。母子手帳や育児日記など、ありったけの資料をひっくり返して臨みました。子どもは別室で1時間ほど、遊んだり簡単な学習をしたりし、その様子をモニタリングしてもらいます。●発達検査・医師との相談など長男は半年ほど前に、LDの検査を受けています。その資料を取り寄せて提出したので、医師との相談、検査は省略されました。●学校での様子を観察相談員の先生が、学校での長男の様子を見に行っていたようでした。出典 : 就学相談期間中に1度、希望する支援級での体験が受けられますが、相談を受ける前に、私たち夫婦で支援級の見学に行きました。まずは親が見て「長男にとっていい環境かどうか」を判断する必要がある、と思ったからです。これには、小学校の校長先生が快く動いてくださいました。相談すると、校長先生「向こうの校長先生と知り合いだから、話を通しておくよ、電話してみて」と言ってくれたのです。見学の結果、ここなら長男が自分のペースで自信を持ち、学習するのを助けてくれるだろう、と確信できたので、見学先の先生方にその旨お伝えしたところ、見学先の先生「1度本人も来てみた方がいいですよ、連れていらっしゃい!」と提案してくれました。こうして長男は、1回の見学、1回の体験と、2回支援級に行くことができました。慣れない環境だと、緊張が強く出てしまう長男にとっては、2回目の体験で「ここなら楽しく勉強できそうな気がするよ」と思えたのでした。出典 : 就学相談を始めたのが4月、必要書類も5月には提出し、後は会議を待つばかりとなっていました。ですが、結局「転学支援部会」が開かれたのは7月の半ばのこと。そこで改めて保護者面談・子どもの行動観察が行われ、その結果をもとに「就学支援等検討委員会」が行われたのが、その1週間後でした。「結果が出るのは、夏休みに入ってからですね」と言われたのには、驚きました。つまり、1学期の終業式には転学するかどうかがわからないまま、2学期になったらいきなり、新しい学校に行くんだよ!と言わなくてはならないということ。彼の心の区切りのためにも、ちゃんと先生や友達に「ありがとう、次の学校で頑張ります!」と挨拶してから、次へのステップに進めたい。この気持ちを、今までの学校と支援級の先生とにお話をしたところ、お二方とも「その方がいいですね」とご理解くださいました。結局、夏休みに入って転学許可を頂いた後に相談をし、「始業式は今までの学校で参加し、翌日から支援級へ」という流れにしてもらったのでした。転学の目的を、本人にどう伝えるか出典 : 転学が正式に決まり、長男本人にも「2学期からは、前に見学に行ったあそこの学校に行くことになったよ」と伝えました。見学や体験の時に「う~ん…勉強はこっちの学級のほうがラクそうだけど、友達がな~」「歩く距離が遠くなるんじゃない?」と言っていた長男ですが、なんとなく察していたところがあったのでしょう。父親が、「今のクラスでは、君のペースで勉強できなくて辛いでしょう。でも、君のペースに合わせてもらえるところなら、君はもっともっといろんなことを学べるんだよ。君の得意なこと、いいところを大事に伸ばしていくために、新しい学級に行こうよ」と伝えたところ、「うん、わかった!」と、親が拍子抜けするほどに、すんなりと受け入れられたようです。転学が子どもの可能性をひらくこともある出典 : 知的障害児対象の特別支援学級に行くことは、「勉強についていけないから、落ちこぼれたから行く」のではなく、●彼のペースや興味関心・勉強の仕方を尊重し、自信を持って勉強するための環境に行く●彼の良さを認め、伸ばすことができる環境に行くというステップアップのためだと、私たち夫婦は考えています。これからいろんなことを言われたり、考えたりするかもしれません。ですが、親がその考えからブレることなく、自信を持って彼を支え励ましていきたい。そう思っています。
2016年08月31日少女まんが誌『ちゃお』と芸能プロダクションアミューズのコラボイベント「ちゃおガール2016オーディション」が21日、神奈川・横浜のパシフィコ横浜で行われ、お笑いコンビのニッチェ、ガールズユニットのCiao Smiles、さくら学院が出席した中、大分県在住の小学4年生、田中美空さん(10歳)がグランプリに選ばれた。同イベントは、小学生の女の子から絶大な人気を誇る少女まんが誌『ちゃお』の大人気モデル『ちゃおガール』を選出するオーディション。歴代の受賞者には仲里依紗、BABYMETALの菊地最愛、山田杏奈などが選出されている。今年はちゃおガールで結成されたガールズユニットのCiao Smilesや成長限定ユニットのさくら学院がサプライズ出演でライブを披露する中、終始盛り上がりを見せて行われ、MCを務めたニッチェの進行のもと、約5,000通の応募者から書類審査、読者投票で選ばれた10人のファイナリストが登壇。ウォーキングや自己PR、ダンス審査に挑み、大分県別府市在住の小学4年生、田中美空さんがグランプリに選ばれた。自分の名前を呼ばれて思わず信じられない表情を見せた美空さんは開口一番「涙が出そうなくらいうれしいです」と喜びを爆発。過去のグランプリ受賞者はCiao Smilesのメンバーになっているが、芸能界入りは「そういうのはあまり考えていません」と興味を示さず、「小さい子が大好きだから、幼稚園の先生になりたいです」と将来の夢を。また、ちゃおガールズのグランプリとして「みんなを楽しませながら、歌や踊りを頑張っていきたいと思います」と力強く語っていた。そんな彼女を間近で見ていたMCのニッチェの2人だが、江上が「(ファイナリストの中で)1番緊張していました。もしかしたら特技も出来ないぐらいだったんですけど、前に出てやっていたのでビックリしました」と美空さんの度胸の良さに感動した様子。また、芸能人の先輩として「スタッフさんに感じ良くすれば大丈夫。それが1番!」とアドバイスした。なお、準グランプリに東京都在住の小学4年生、ロワ愛里愛ちゃん(10歳)、岡山県在住の小学3年生、三枝友梨乃ちゃん(9歳)、審査員特別賞に長野県在住の小学2年生、横川美優ちゃん(8歳)がそれぞれ選ばれた。
2016年08月22日【ママからのご相談】小学校1年生の男の子がいます。勉強が嫌いみたいで、学校の宿題もほとんどやらず一日中友達と外で遊んでいます。1年生でこの様子だと先が思いやられます。なんとか勉強をしてくれる方法ってないでしょうか。●A. 小学校3年生までを目標に。勉強癖はつけられます。こんにちは。ライターのakiです。小学校時代は、のびのび外遊びをすることも大切ですが、勉強をする習慣を早めにつけておくことも大切です。一説によると、小学校3年生までにしっかり勉強癖をつけるのがいいそうです。宿題がまだ少ない小学校時代の前半のうちにという意味もありますが、単純に記憶が得意な時期であり、脳の前頭前野の発達過程でもそのころが大きな節目になるからだそうです。では、具体的にどのように勉強癖をつけるといいのでしょうか?●子どもに勉強癖をつけさせる方法●(1)歯磨きと一緒で、毎日やらないと気持ち悪いと思わせる歯磨きは毎日します。虫歯になるからという理由もありますが、毎日しなければ気持ち悪いという完全な習慣化が確立しているからです。それと同じように、勉強も“しなければ気持ち悪い” と位置づけするのです。頭の中のバイキンをイメージさせて、「勉強をやらないと頭の中のバイキンがなくならないよ」と吹き込んで毎日少しづつでもいいので勉強をさせるのです。感覚的に勉強をしないことがなんだか落ち着かない……という状況にもっていくよう、まずは親がうまく立ち回りましょう。●(2)最初に音読から一緒にやってみる小学校の宿題でほぼ必ず出されるのが“音読”の宿題です。たいていのお子さんは、「音読なら簡単だからやる」と比較的取りかかりやすいはずです。もしくは音読が嫌いなお子さんも、「お母さんと読んでみようよ」と一緒に誘ってみると素直に聞いてくれることが多いです。脳科学の分野で有名な東北大教授の川島隆太氏は、音読をしているときは脳がもっとも活性化する と断言されています。脳が活発になったところでそのまま勢いにのってほかの宿題や課題をしてもいいですし、集中力が途切れたらまた音読に戻って……というやり方で上手にのせるといいかもしれません。読解力にもダイレクトにつながると言われている音読。家で遊びのように毎日音読ごっこをしてもいいくらいです。まずは、音読を基本に学習を導いてみましょう。●(3)天狗になってもけっこう。おだててやる気を持続させる勉強を好きになるには“達成感”が必要です。そのためには、親がとにかく子どもをほめることが大切です。子どもの意欲は、親が達成感を味わわせる力次第とも言われているくらいです。たとえば、小学校低学年のうちはテストでも100点や高得点を取ることが多いです。その際も、「100点すごいねえ」だけではなく、「学校を休んであまり習ってないところだったのに100点?すごいわねえ」や「この前の日曜日、一緒におさらいして頑張ったもんね。すごいねえ」などと、点数以外でも頑張った部分を具体的にほめてあげること が大切です。時には「勉強しないのにいい点とれた」と言ってくるかもしれません。その場合も、「勉強しなかったのにすごいわねえ。頭いいのね」とうぬぼれさせて新たな勉強をさせる弾みにしてもいいのです。とにかくおだててやる気を引き出すことが親の役目です。----------以上です。勉強は、中学、高校……とこの先もずっと続いていきます。親が横について勉強をさせられるのも小学校のうちだけかもしれません。小学校低学年の素直な時期に勉強癖をしっかりつけておくと、それ以降は自主的にできるお子さんになる可能性が高いです。今のうちにしっかりと親子二人三脚で頑張ってみてください。【参考文献】・『小3までに「勉強グセ」をつける法ー親の「教育力」次第で子どもの学力はいくらでも伸びる!』和田秀樹・著●ライター/aki(中高英語教員)
2016年08月07日【ママからのご相談】小学3年生の子どもがいます。小学校に入学したときから地域の子ども会に入っています。高学年になってからかと思っていたのですが、今年度から子ども会の役員をすることになりました。自治会や市からの助成金がそこまで多くはないので、 イベントの際にいかにお金をかけずに子どもを楽しませるかに頭を悩ませています。子ども会で子どもが喜ぶゲームにはどんなものがあるのでしょうか。●A. 身近なものを使ってできるゲームもたくさんあります。ご相談ありがとうございます。ママライターのマフィーです。『国立オリンピック記念青少年総合センター』の調査によると、子ども会加入に関する考え方について「加入すべき・どちらかといえば加入」と回答した人が過半数を超えます。その一方で、加入を迷う人の主な理由は「親が役員をやらなくてはいけない」という回答が多く見られます。子ども会の役員はイベントの際の付き添いなどの時間的な拘束に加え、限られた予算の中で年齢の離れた子どもたちが等しく楽しめる行事を考えなくてはいけない という負担もありますよね。場合によっては、幼稚園や小学校の役員よりもずっと保護者にかかる負担が大きいこともあります。では、出費が少なくてすむゲームにはどんなものがあるでしょうか。役員である親が準備に要する労力が少なく、子どもたちがコミュニケーションを取りやすいゲームを集めてみました。●新聞ジャンケン新聞を広げて、その上に子どもたちが立ちます。役員の代表者とジャンケンをして、負けた子どもは新聞紙を半分に折りたたみ、勝った子どもはそのまま。ジャンケンを繰り返していき、立てなくなった子は負け、最後まで立っていられた子が勝ちです。このゲームは1人ずつでも楽しいですが、2人や3人のグループにしても楽しめます 。おんぶをしてみたり抱っこしてみたり片足で立ってみたりと、子どもなりに頭を使っている様子が見られます。必要なものは、新聞紙と人数分の新聞紙が広げられるスペースだけです。●新聞文字探しゲームこちらも新聞を使ったゲーム。何人かのグループを作り、お題を決めます。たとえば「こどもかい」。子どもたちがいる場所から少し離れた場所にグループ数と同じ数の新聞を置き、最初の子から順にリレーをするように文字を探しに行きます 。最初の子が「こ」を見つけて帰ってきたら、次の子が「ど」を探しに行くというふうに。低学年が参加する場合は、ひらがなやカタカナだけに限定します。このゲームで必要なのは、新聞紙と見つけた文字に印をつけるためのマジックだけです。●新聞パズルこちらもまた新聞紙を使ったゲーム。何人かのグループになって、1枚の新聞紙を破ってパズルを作ります。その新聞で作ったパズルを、早く元に戻したグループが勝ちです。ポイントは、違うグループが作ったパズルを元に戻すようにすること と、低 学年と高学年に分けるなら分割数をあらかじめ決めておくこと 。準備するのは新聞紙だけです。●リーダー探しゲーム何人かのグループに分けてその中から鬼を決め、鬼に分からないようにリーダーを決めます。Aチームの鬼はBチームに入り、Bチームの鬼はCチームに、というふうに、鬼は別のグループの中に入ります。リーダーはジェスチャーやジャンプなどをして、他の子はリーダーの動きを真似します。鬼はリーダーが誰かを探します。一番早くリーダーが誰かを探せた鬼のチームが勝ちです。鬼とリーダーは高学年の子 にしてもらったほうがゲームが進行しやすいかもしれません。----------いかがでしょうか。今回は、準備の手間がかからず、違う学年の子ども同士でも一緒に遊びやすいものを選んでみました。子ども会の役員は確かに大変ですが、子どもの喜ぶ顔や楽しんでいる姿はやっぱり見ていてうれしいものです。ぜひ1年間、楽しんでくださいね。【参考リンク】・子ども会および育成会活動の課題とその活動支援(PDF)()●ライター/マフィー(ママライター)
2016年04月30日『小学一年生』『小学二年生』などでおなじみの小学館発行の「学年誌」と、TVアニメ『おそ松さん』が奇跡のフュージョン! まったく新しい"遊べる"本として、スペシャルBOOK『おそ松6年生(仮)』が今夏発売されることが決定した。おそ松・カラ松・チョロ松・一松・十四松・トド松の6つ子に色々なコスチュームを着せ替えられる紙人形や、TVアニメの名場面を集めたミニ図鑑、『おそ松さん』キャラクターをあしらったデコレーションシール、イラストが飛び出して見える3Dメガネ、プレゼントに応募できる銀はがしなど、豪華ふろくが6種類! また本体は、6つ子のイラスト描きおろしの表紙に加え、キャラクターそれぞれにちなんだ"6つ子と遊べる"カラーページ、書きおろしミニ小説など読み応えのある内容になるという。詳細については今後の続報を待ちたい。■スペシャルBOOK「おそ松6年生(仮)」2016年夏頃発売 / 価格未定【収録内容】・おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松の"遊べる"企画ページ・書きおろしミニ小説 などを予定【付録内容】◎銀はがし、シール、メモ帳 など6種を予定※内容は変更になる場合がある。(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会
2016年03月24日【ママからのご相談】こんにちは。小学1年生と4年生の男子の母親です。子どもたちの勉強のことで、今壁にぶち当たっています。私自身の学歴コンプレックスもあって、子どもたちが幼いころからいろいろな教材を買い与え、幼児教室にも通い、勉強には力を入れてきました。下の子はまだ低学年なので何とも言えませんが、長男の成績を見ると今まで頑張ってきた成果を感じることができず、つい焦ってしまいます。周りの友だちは、小学生のうちからそんなに気合いを入れなくてもいいんじゃない?という意見が多く、主人(大卒)も自分が本腰で勉強を始めたのは中2くらいのときだったし、小学生のうちから追い詰めたらかわいそうだ……という意見です。別に中学受験をさせるわけではないです。ただ、今のうちに学習能力の基礎を作っておかないと、将来の選択肢が少なくなってしまうのでは?(自分がそうだったので)と心配なのです。上の子のクラスでは、とくに算数で理解力の差が開いてしまっているようで、おそらくうちの子は中の下くらいだと思います。見ていて思うのは、長男は自分から勉強を楽しんでやっている様子がありません。私が押しつけすぎたんでしょうか?●A. まだまだ修正は可能です! 王道は“能動的な学習”に導くこと初めまして!ライターの月極姫です。ウチの末っ子もこの春やっと小学校に上がり、ご相談者様と同様、私も2人の小学生の母親になりました。お子さんが小さいころから学習面に力を入れてきたとのこと、熱意も労力も大変なものだったとお察しします。たしかに「三つ子の魂百まで」と聞くと幼児期にできる限りのことを……と頑張ってしまうのが親心ですよね。0~3歳までに脳の発達がピークを遂げることを考えると、たしかに幼児教育は無駄にはならないと思われますが、小4で思うような成果を感じないからといって、焦ることはありません。ご相談者様のご主人様が「自分も本腰で勉強を始めたのは中2くらいだった」とおっしゃっているように、受験間近に思わぬ力を発揮するお子さんも結構います。大切なのは、いざというときに高い学習能力を発揮するだけの“基礎”が、小さいうちに構築されているか否かです。とはいえ、小学校中学年の学習内容は急に難しくなる部分もあり、この時期の成績低迷は確かに気になるところ。まず、断じて「ウチの子はダメかも」などと思わないことです!お子さんが、うるさく言わなくても“能動的に学習する子”に育つよう、日頃の接し方をちょっぴり見直してみましょう。熱心なあまり、親御さんが陥りがちな“NG行動”を繰り返してはいませんか?●子どもの学習意欲を妨げる“親のNG行動”6つ●(1)勉強を“神聖化”する勉強部屋の環境をばっちり整え、雑音をシャットアウトし“集中”を余儀なくさせる。一見理想的な学習環境のようで、子どもの勉強嫌いを促進させる、ありがちな間違いです。テレビや音楽をかけながらの“ながら学習”は賛否両論ですが、リビングでお母さんが料理する音、お父さんや兄弟のおしゃべりを聞きながらの学習は大いに結構。勉強を特別視するから嫌いになってしまうのです。“勉強=日常” という図式を植え付けてしまえば、肩の力を抜いて勉強するようになります。受験の年頃になれば、自分の意思で自室で集中するようになるので大丈夫。幼児~小学生のうちは雑音・生活音の中でリラックスして学習できることの方が大切です。●(2)勝手に“学習計画”を立てる「今日はこれをやりましょう」「今週はここまでクリアしよう」と、親の方で勝手に計画を立てていませんか?まず、最初に行うべきは「何を勉強したいか」 を子どもに問うことです。勉強が好きになれば、勝手に勉強する子に育ちます。しかし、お子さんがどの教科を好きなのか、把握していない親御さんは意外に多いものです。小学生のうちは、お子さんが「やりたい教科」がメイン。他は、余った時間にできる範囲でやる。1つの教科で自信をつけた方が、他の教科に対してもやる気がわくものです。●(3)飽きっぽさを否定する「1つの教科をじっくりと」「最後まで集中して」これも、大人にありがちが押しつけです。極端に落ち着きのない性格の場合は別として、じつは知能が高いほど“飽きっぽい” 傾向があります。学校から出た宿題は最低限やらなくてはいけませんが、その他のワークや家庭学習に関しては「飽きたら他の教科をやる」でOK。飽きた教科を延々と無理矢理やらされた記憶は、そのまま勉強嫌いの原因になってしまいます。飽きっぽさは、じつはお子さんが親御さん以上に頭の回転が速いサインかもしれませんよ。●(4)“ゆっくりじっくり、長時間”勉強させようとする長時間の学習、延々とした復習もまた、子どもを勉強嫌いにさせてしまう原因の1つ。「スピーディに、短時間集中型」 で行うのが効果的です。ご相談者様は、授業参観に出られたときに、先生の授業がとてもゆっくりであると感じられたことはありませんか?先生の手腕にもよりますが、学校の授業がゆっくり進むのは、ある程度仕方ない面があります。数十人いる生徒の理解度はさまざまで、やはりゆっくりの方に合わせていかなければならないからです。しかし、これがあまりに極端だと、お子さんの授業離れが進んでしまいます。ご家庭でできることは、お子さんの興味関心やスピードに合わせた学習をさせてあげることです。たとえばワークや教材をお持ちならば、15~20分くらいで、学校の授業の進度は気にせずお子さんがやりたがる部分をやる。また、学校で学んだことが理解できているようなら、延々と復習するよりも短時間で予習をして、終了 。家庭で予習、授業で復習という形の方が、お子さんが意外に勉強好きになったりします。●(5)「勉強しなさい」と命令するはい、のび太くんのママがよくやっていますね(笑)。「勉強しなさい」という命令はナンセンス です。そうではなくて、自分から勉強する子になるように、日頃から働きかけていたか否かを、親は自分に問うべきなのです。もっとも大切なのは、親に向上心があること、親自身がよく勉強することです。年頃になった子どもに「どうして勉強なんかしなくちゃいけないの?」と聞かれ、答えに詰まるような親ではいけないということです。資格の勉強、料理の勉強、家計管理の勉強、趣味の向上、大人にも学ばなければいけないことはたくさんあります。親が、自分自身の人生が豊かになるように、努力しているかどうか。これを、子どもはじつによく見ています。「勉強しなさい」と言われなくても「よし、勉強しよう」と思える子どもになるためには、あなたがお手本になること です。●(6)遊んであげない、人任せにする遊びにしても、学習にしても、人任せにし過ぎると子どもの学習意欲に影響してしまいます。子どもと接する“時間の長さ”ではなくて“時間の濃さ” が大切です。先生や塾に頼りすぎず、親が勉強を教えることも大事。また、遊んであげることもとても重要なのです。体を使った遊び、トランプやボードゲーム、カルタなどを使った遊びを、お子さんとしていますか?1人で遊ぶゲーム機とは違い、たとえば家族でやるトランプなどは感情をコントロールしたり、論理的に考えて目標を達成する訓練になります。ゲーム機も確かに楽しいものですが、一見能動的にやっているように見えて、結局はゲームのプログラムに誘導された受動的な遊びです。東北大学の竹内光准教授らの研究グループが「長時間のゲームが言語性知能の低下につながる」という研究成果を発表しましたが、あまりに長時間、ゲーム機に子どものおもりをさせるのは考えものです。やはり家族が頭と体を使って遊んであげる。これが結局は、お子さんの能力を総合的に向上させる ことになるのです。●“勉強する喜び=親からの愛情”。この図式が一生の宝物ご相談者様は、ご自身の経験から「子どもに勉強や学歴で苦労させたくない」という強い思いで、今まで学習面に力を入れてこられたのですね。「人間は勉強ばかりじゃない」という考え方もその通りですが、実際に一定の学習能力があること、学歴があることで将来の選択肢が広がるという面はあります。たくさんの選択肢の中から、自由に選ぶ権利を与える。これは確かに、親の大切な役割ですよね。しかし、結果を焦るあまり、お子さん本人の心の中に「勉強は楽しい」「勉強は役に立つもの」という“学習意欲の種” を撒く過程をないがしろにすると、結局学習意欲や向上心は身に付きません。理想は、“勉強”と“親の愛情の思い出”が直結していることです。「本を読み聞かせてくれた」「一緒に勉強してくれた」「わからないところを、学校や塾の先生以上に根気よく教えてくれた」「自分に合った教材や塾を一所懸命探してくれた」「成績が悪くても怒らず、励ましてくれた」「あなたならできる、と信じてくれた」親御さんなら誰もが、最初に抱く「この子自身の将来のためにも、できるようになって欲しい」という思い。この思いの“純度”をいかに末永く保つかがポイントです。一所懸命時間とお金をかけているうちに、その努力の目的が他のお子さんとの競争、家族・親族・友だちへの見栄、プライド、意地といった、大人のエゴにすり替わってはいませんか?お母さんが頑張ることに疲れてしまったら、お子さんの赤ちゃんのころのアルバムなどを開いて、誕生したころの純粋な喜びを思い出してみるのもおススメです。お子さんはまだまだ小学生。もっともお子さんのためを考えてあげられるのは親御さんであるという自信を持って、のんびり努力を続けていきましょう!結局は「この子に幸せになって欲しい」という思いが純粋であるほど、学習成果も上がると思うのです。【参考文献】・『13歳からの頭がよくなるコツ大全』小野田博一・著・『自分から勉強する子が育つお母さんの習慣』村上綾一・著●ライター/月極姫(フリーライター)
2016年03月24日書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~0歳・1歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~2歳・3歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~4歳・5歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~小学1年生向け~ の続きです12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかが? 二子玉川 蔦屋家電 住 あそび(児童書)暮らし コンシェルジュ の小川 舞さんに小学校2年生にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」選んでもらいました。小学2年生への絵本選びのポイント「2年生になると、友達の影響でジャンクな読み物も手にとることもあるのでは? だからこそ、クリスマスには上質な絵本をプレゼントしたいですね。親子の距離感が少しだけ出てくる時期なので、絵本を一緒に見ながら、会話が弾むようなものを選んでみました」(小川さん)小学2年生におすすめの絵本 その1『サファリ(しかけえほん)』ページを開くと、実際にチーターが走っている! 写真が映像のように動き出す最新の『Photicular』技術を使うことで、絵本の中で自然界の動物たちの動きを忠実に再現。目の前に動物がいるかのようなワクワク感覚は、衝撃ですらある。まさに「サファリ」を体感できる一冊。同じ作者の「オーシャン」もあり。『 サファリ(しかけえほん) 』キャロル・カウフマン(文)/ダン・ケイネン(作)/きた なおこ(訳)小学2年生におすすめの絵本 その2『ゆきのあさ』真っ白なページに、動物の足跡が。型押しされた仕掛けをめくってみると、その足跡の動物が隠れている。雪の真っ白さと、カラフルな動物のコントラスが美しい。じゃばら状になる絵本なので、広げると白の世界が永遠に続くよう。絵本ならではの、紙の質感にこだわった一冊。『 ゆきのあさ 』ステフィ・ブロコリ(作)小学2年生におすすめの絵本 その3『サンタクロースっているんでしょうか』今から100年ほど前のニューヨークの新聞「ニューヨーク・サン」に8歳の女の子から「サンタはいるんでしょうか?」という投書があった。この問いに新聞記者が優しく答えた内容が本に。子どもだからと侮らず、真摯に答えている姿勢は全米の感動を生んだそう。 100年読み継がれているロングセラー。 『 サンタクロースっているんでしょうか 』東 逸子 (イラスト)/中村 妙子(訳)5回に渡ってお届けした、「書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本」もこれで終わり。子どものために絵本を選ぶ、絵本の世界に浸る…。それはママにとって至福のひとときなのかもしれない。皆さんもこの冬、子どもと一緒にお気に入りの1冊を見つけてみてはいかがだろうか。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550蔦屋家電は「ライフスタイルを買う家電店」。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。(楢戸ひかる)
2015年12月19日書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~0歳・1歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~2歳・3歳児向け~ 書店員さんに聞くクリスマスに贈りたい絵本 ~4歳・5歳児向け~ の続きです12月に入ったら、クリスマスまであと少し! クリスマスプレゼント選びで迷っているのなら、絵本はいかが? 二子玉川 蔦屋家電 住 あそび(児童書)暮らし コンシェルジュ の小川 舞さんに小学校1年生にピッタリの「クリスマスに贈りたい絵本」選んでもらいました。小学1年生への絵本選びのポイント「1年生になったら、文字も読めるようになって急に大人びてきます。そろそろ『サンタさん、本当にいるの?』なんてことを聞いてくる子もいるのでは? そんな子向けにサンタさんの解説書を選んでみました。また自分で本が読めるようになった頃だからこそ、絵本は絵のクオリティーにこだわってみてもいいかもしれません」(小川さん)小学1年生におすすめの絵本 その1『だれもしらないサンタのひみつ』「サンタクロースはどこに住んでいるの?」「サンタクロースは、どうやって良い子と悪い子を見分けるの?」と、この年頃の子どもが聞いてきそうな疑問を、図鑑のような解説書で回答してくれる本。「本当っぽく、念入りに説明してあるのがいいですね」(小川さん)『 だれもしらないサンタのひみつ 』アランスノウ(著)/三辺律子(訳)小学1年生におすすめの絵本 その2『ふゆ』テキスタイルなどのデザイナーとして、世界的な活躍をされている、こうのあおいさん作。イタリアで出版後、40年以上も世界で愛されてきた本が、ようやく日本語版として発売された。ページの美しさは、基調の白さと相まって、はっと息を飲むほど。「デザイン性が高く、大人にも人気があります。手にとられて中身を見て、買って行かれる方が多いですね」(小川さん) 『 ふゆ 』こうのあおい(著)小学1年生におすすめの絵本 その3『みまわりこびと』「長くつ下のピッピ」を書いたアストリッド・リンドグレーンの作。クリスマスの頃の冬の妖精のお話。真夜中のしんと静まりかえる白い冬の農場で、みんなの眠りをひとりでそっと見守っているというこびとのトムテ。動物や人間の子ども達の眠りを優しく見守るトムテと、情景たっぷりに描かれた冬景色。眠る前、お布団の中に入って読むだけで、ホッコリする。『 みまわりこびと 』リンドグレーン,アストリッド(文)/クローザー,キティ,(絵)/ふしみみさを(訳)皆さんもこの冬、子どもと一緒にお気に入りの1冊を見つけてみてはいかがだろうか。取材協力:● 二子玉川 蔦屋家電 〒158-0094 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケットtel. 03-5491-8550蔦屋家電は「ライフスタイルを買う家電店」。BOOK&Cafeのような空間で、家電だけでなく、生活を楽しく刺激的にしてくれるインテリアや本、雑貨などを販売している。(楢戸ひかる)
2015年12月18日小学館集英社プロダクションはこのほど、通信添削学習サービスの「ドラゼミ」において、2016年4月に小学校に入学する子どもを対象とした「めざせ! ピッカピカの1年生キャンペーン」を開始した。実施期間は12月17日まで。「ドラゼミ」は、創業90年以上の歴史を持つ出版社「小学館」のノウハウを反映させた、3歳~小学6年生対象の通信教育学習。小学生コースは、学校の教科書以上の内容も取り入れ、作文の表現力や、図形問題に対する柔軟な発想力も伸ばせるようなオリジナルカリキュラムとなっている。同キャンペーンは、期間中に「2016年度小学一年生コース4月号」に新規で入会すると、入学前も入学後も使える4大特典がもらえるというもの。1つ目の特典は「ドラえもん 文具セット」で、ひらがなの正しい字形や書き順を覚えられる下じき、ドラえもんの学習帳、えんぴつと消しゴムの4アイテムがセットになっている。2つ目の特典「アタック計算マシン」は、1年生で学習する足し算やひき算から、2年生で習う九九まで、楽しく学習できるグッズ。3つ目の「ドラえもん おどうぐばこ」は、A4サイズのドラゼミテキストも入る道具箱。4つ目の「ドラえもん おなまえシール」は、子どもの名前がプリントされたドラゼミオリジナルのおなまえシールでサイズや種類が異なる340枚が入っている。また、「今すぐに学習を始めたい」という声に応え、添削テスト1回分や入学準備ガイドブック、テキストやプリントなどがセットになった「入学準備 パーフェクトセット」(1,980円・税込・送料込)の販売も行っている。(C)藤子プロ
2015年10月24日リスクモンスターは、オーシャナイズの協力のもと調査した第1回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査結果を発表した。調査は7月24日~8月31日にかけて行い、365件の有効回答を得た。○3位は日本赤十字社、4位は日本郵便就職したいと思う企業・業種ランキングの1位は、「地方公務員」となった。2位は「国家公務員」、3位は「日本赤十字社」で、以下「日本郵便」「みずほ銀行」「ソニー・ミュージックエンタテインメント」「三菱東京UFJ銀行」「全国農業協同組合連合会(JA全農)」「日本テレビ」「集英社」と続いた。業種別で見ると、銀行業が4社(みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ信託銀行)と最も多い結果となった。公務員と民間企業の志望度を比較すると、公務員への志望が47.2%と半数近くにのぼっており、大学1、2年生時点での公務員に対する人気の高さがうかがえる。就職したい業種の1位は「公的機関・士業」で、2位は「金融・法人向けサービス」、3位は「メディア」だった。逆に、就職したくない業種は、1位が「金融・法人向けサービス」、2位が「自動車・重機械」、3位が「小売・外食」となっている。「自動車・重機械」、「小売・外食」に関しては、就職したい業種ランキングで下位であり、就職したくないランキングでは上位である点から、就職先として敬遠されがちな業種となっていることがわかる。就職先の選定において気になる点について聞くと、「給与額」が1位、「雇用形態」が2位、「離職率」が3位となった。学年別に見ると「雇用形態」「勤務地」「残業時間」「残業代の有無」「企業の業績」といった項目について、1年生よりも2年生の方が大幅に高い回答率となっている。将来望む就業の形の1位は、「やりがいのある仕事をしたい」、次いで「優良企業で安定的に働きたい」、「出世して高収入を得たい」と続いた。学年別では、1年生よりも2年生の方が、「やりがいのある仕事をしたい」という意向が強く、「出世して高収入を得たい」という意向は弱くなる傾向がある。就職先において最低限実現したい生涯最高年収としては、「500万円以上600万円未満」が最も多く、「600万円以上700万円未満」が2位、「700万年以上800万円未満」が3位となった。学年別では1年生よりも2年生の方が希望する生涯年収が低い傾向にある。
2015年09月29日すららネットは8月31日、「小中高生の『海外』に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は8月1日~20日の期間中に、小学1年生から高校3年生の男女を対象に実施され、480名の有効回答を得た。まず、これまでに海外旅行にいったことがあるかを聞いたところ、33.8%と3割以上が海外旅行経験ありという結果となった。小学生39.5%、中学生31.5%、高校生42.2%となり、同社は「高校生において割合が高いのは、修学旅行で海外に行く学校があることが影響しているのかもしれない」としている。また、海外旅行経験ありの回答者を対象に初めて海外旅行に行った年齢を調べてみると、平均6.3歳となった。さらに、海外旅行に行きたいかという問いには、85.8%が「行きたい」と回答。行きたい国トップは「アメリカ合衆国」(37.4%)、以降「フランス」(8.3%)、「イタリア」(7.9%)。続いて、海外旅行に一緒に行きたいと思うタレントについて質問すると、男性タレント1位は「福士蒼汰」さん(16.9%)、2位「DAIGO」さん(11.3%)、3位「大泉洋」さん(9.4%)、4位「相葉雅紀(嵐)」さん(9.0%)、5位「山田涼介(Hey! Sey! JUMP)」さん(7.3%)。女性タレント1位は「ローラ」さん(21.9%)、2位「広瀬すず」さん(14.8%)、3位「有村架純」さん(10.8%)、4位「北川景子」さん(9.4%)、5位「杏」さん(5.4%)となった。
2015年09月01日クラレは6月22日、子どもが「将来就きたい職業」と、その親が「就かせたい職業」の調査結果を小学校入学時と卒業時で比較して発表した。小学校入学時の調査は2008年5月上旬~12月31日、2009年4月に入学した子ども4,000人とその親4,000人を対象に、アンケートはがきで行われた。卒業時の調査は2015年1月12日~3月31日、今年3月に小学校を卒業した子ども977人とその親853人を対象にインターネット上で行われた。男の子の「将来就きたい職業」は、入学時と卒業時のどちらも「スポーツ選手」が1位になった。しかし、回答比は入学時が28.6%だったのに対し、卒業時は18.6%と大きく低下している。入学時と卒業時で10位以内に入ったのは、「スポーツ選手」と「医師」「警察官」「運転士・運転手」の4つ。卒業時に2位になっている「研究者」(9.8%)は、入学時ではランク外だった。同じように、「会社員」も入学時はランク外だったが、卒業時には2.6%の回答を得て8位になっている。次に、男の子の親に聞いた「就かせたい職業」では、入学時に16.0%で1位だった「スポーツ選手」が、卒業時には4.1%で8位まで下がっていた。男の子の回答で、入学時と卒業時のどちらも1位だったスポーツ選手。スポーツ選手志望者の競技種目に注目してみると、入学時と卒業時では「サッカー」「野球」の比率に大きな変化はなかった。サッカーが4割強、野球が3割強の回答を集めている。一方で、親には大きな変化があった。入学時は「サッカー」と「野球」がともに3割だったのに対し、卒業時にはサッカーが6割を占め、野球は1割まで低下していた。女の子の「将来就きたい職業」は、「ケーキ屋・パン屋」が入学時に34.7%の回答を得て圧倒的な人気だったが、卒業時には5.5%まで下がっている。「リケジョ」の象徴である「研究者」(4.1%)が7位にランクインしたのは、「研究職に就く女性や大学の理系学部へ進学する女性が年々増加傾向にあり、『リケジョ』を身近に感じられる機会が増えたからではないか」と調査は分析している。女の子の親が子どもに「就かせたい職業」では、入学時1位だった「ケーキ屋・パン屋」(12.1%)が、卒業時にはランク外になっている。さらに、入学時は女の子と親の志望する職業が7つ一致していたが、卒業時には5つまで減少していることが分かった。
2015年06月24日横浜市は19日、2015年10月から、小児医療費助成制度の通院助成について、対象年齢を「小学1年生」から「小学3年生」までに拡大すると発表した。同制度は、横浜市内に住所があり健康保険に加入している子供が、病気やけがで医療機関に受診した際、年齢に応じて保険診療の一部負担金を助成するもの。通院助成の対象年齢は現在、0歳から小学1年生までとなっているが、10月から小学3年生までに拡大する。市は7月中旬以降に、小学2年生および小学3年生の子供の保護者に対し、通知書や申請書などを送付する予定としている。なお、1歳以上の子供が同制度を受ける場合は保護者の所得制限がある。また、入院の差額ベッド代や文書料、健康診断など、保険給付とならないものは助成対象外となるほか、他の医療費助成(ひとり親家庭等医療費助成など)や生活保護を受けている場合も助成対象外となる。
2015年05月19日進研ゼミ小学講座のWebサイト「今ドキ小学生まとめ」は10日、今年「二分の一成人式」を迎える小学4年生に「大人になること」について調査した結果を公開した。20歳のちょうど半分にあたる小学4年生を節目の年ととらえ、小学校や自治体の取り組みとして、4年生を対象にしたイベント「二分の一成人式」を実施する事例が近年増えているという。このような現状を受け、2012年11月2日~8日にインターネット調査を実施。ベネッセコーポレーションの女性向けウェブサイト「ウィメンズパーク」に登録の保護者の、小学4年生の子ども103名(男子53名、女子50名)を対象に、保護者を通した聞きとりで回答を得た。大人になりたいと回答した小学4年生は74%だった。なりたい理由を自由回答で聞いたところ、「大人になれば自由に好きなことができるから」(男子)、「大人になったら仕事をして好きなものが買えるし、お友達とショッピングをたのしめるから」(女子)、「早く大人になって自分のやりたいことをしたい」(男子)など、やれることの幅が広がることを楽しみにする回答が目立った。「大人になったらやりたいことはどれですか?」という質問に対しては、「仕事」「一人暮らし」「結婚」「お酒を飲む」「タバコを吸う」「車を買う(運転する)」「父親/母親になる」など16の選択肢から複数回答可で選んでもらった。「仕事」は男子1位(50.9%)、女子2位(50.0%)と、男女ともに「やりたい」と感じている子どもが多いことがわかった。男子の2位は「車を買う(運転する)」(47.2%)、3位は「貯金をする」(28.3%)。女子の1位は「結婚」(54.0%)、3位は「母親になる」(34.0%)となった。その他、詳細なアンケート結果は「今ドキ小学生まとめ」で確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年01月15日小学館は、TOKYO FMのラジオドラマ「NISSAN あ、安部礼司BEYONDTHEAVERAGE」のスピンオフ絵本『えいたとハラマキ』を発売した。同書は、TOKYO FMで放送7年目を迎え、リスナー74万人を誇るラジオドラマからの初のスピンオフ絵本。今回は、ラジオドラマの主人公、安部礼司のひとり息子4歳の「永太(えいた)」を主人公に、誕生日のプレゼントにもらったママの手編みのハラマキを巻いて奮闘する姿を描いた。ストーリーは、誕生日プレゼントでもらったハラマキを巻いて、えいたが街に飛び出すと、郵便ポストやモミの木、こぐま、白鳥のこどものトラブルに遭遇。持ち前の機転と大事なハラマキで、次々と彼らを助けていくという内容。白鳥のお母さんと世界を救うために、寒い国の魔王と対峙(たいじ)するなど、優しさと勇気にあふれた内容となっている。今回は、絵本化にあたり、ストーリーは番組の脚本家が特別に書き下ろしを行った。絵は新進気鋭の絵本作家が担当している。ハラマキを巡って展開するファンタジーで、ラジオドラマとの斬新なコラボレーションは、子どもはもちろん大人も楽しめる内容とのこと。『えいたとハラマキ』は、小学館が発行。作は北阪昌人、絵はおくやまゆか。全40ページで、価格は1,470円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月28日東京、神奈川で民間学童保育施設を17カ所運営するキッズベースキャンプは、小学校1年生の子どもを長子に持つ1都3県在住の母親300名を対象に、「子どもの夏休みに関する不安」、「親世代と子世代の放課後の比較」に関するインターネット調査を実施した。小学1年生の子を持つ母親を対象に、「夏休みに不安があるか」と尋ねたところ、「非常に不安」「やや不安」と答えた人は全体の38.7%。有職者は半数以上にあたる52.0%が不安を訴えた。対して専業主婦は25.3%と、有職者の半分以下の数値にとどまった。次に、不安に思うことの内容について聞いたところ、全体での第1位は「子どもの1日のスケジュール管理」が69.0%だった。一方、有職者に限ると、「昼食・お弁当の用意」が74.4%で第1位となり、「子どもの一日のスケジュール管理」の61.5%を上回っていた。自由回答では、「習い事が休みになるとどう過ごさせたらよいか分からない」「毎日学童保育に通わせることを本人が不満と思わないか」「仕事が制限されてしまうかもしれない」といった意見が寄せられた。「子どもは普段の放課後をどう過ごしているか」を尋ねたところ、「学童保育に行く」が目立って多かった。それに対し、「親であるあなたが小学校1年生の頃はどう過ごしていたか」を聞いたところ、「自宅にて弟妹と過ごす」「友達と遊ぶ」が多く、子どもの暮らしが様変わりしつつあることが分かった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月15日