華麗なドラムプレイとともに、熱いボーカルを聴かせるドラムボーカルとして活躍中のシシド・カフカさん。久々にリリースするフルアルバム『トリドリ』は、日本有数のプロデューサー陣と組んだセッションアルバム。その相手は亀田誠治、蔦谷好位置、織田哲郎など音楽シーンを代表するヒットメーカーばかりだ。「プロデュースしてほしいと思った方々に当たって砕けろ!の精神でお願いし、引き受けていただきました。初めてご一緒する方も多かったのですが、皆さんそれぞれ“こんなシシド・カフカを見てみたい”というイメージがあったようで、私も曲作りの段階からディスカッションし、共に作品を作り上げていきました」収録曲にはキュートな女心を思わせるポップソングや、歌謡曲テイストのセクシーな歌など、今までの彼女の作品にはなかったような歌も。「何曲か歌詞も自分で書いているんですが、今までなら“シシド・カフカは、こうは歌わない”と頑なにせき止めていた部分がありました。だけど、今回はメロディに呼ばれるまま、よし、音に乗っかろう!という気持ちで書いています」例えば、今までは日本語と英語が混在する歌詞は、絶対に書かなかったものの、今回は「メロディの良さを失わせるより、みんなも私自身も楽しめる言葉を自由に書く」と、いい意味で“脱力”していったとか。「今まではドラムのレコーディングも、まだ録るの!?と言われるほど、納得いくまで何十テイクも録ってきました。でも今回は、ビート感という芯が一本通っていて、みんながOKと言ってくれれば完了。頑なにならず、その音が生まれた場を楽しめればいいじゃないと、そんなふうに、心が柔らかくなりましたね」個性的なプロデューサーの他、歌詞の作家陣として甲本ヒロト、大森靖子、VERBALなど幅広いジャンルのアーティストが参加。それぞれのシシド・カフカ像が楽しめる。「13曲全部が完成したとき、いいアルバムができた、と素直に思えたのが嬉しかったですね。自分に自信が持てる作品になりましたし、アーティストとしての柔軟さを見せることもできた。あまりにもいいアルバムを作っちゃったので、次はどうしようと心配なほどです(笑)」シシドさんの新しい魅力をさらけ出す新作『トリドリ』。全国ツアーでは、全曲をパフォーマンスする予定とか。まるでアスリートのように全身全霊でドラムを叩き、歌う、彼女のカッコいい姿が今から楽しみだ。◇シシド・カフカメキシコ出身。2012年にデビュー。5月からは、2年7か月ぶりの今作を引っ提げての、全国9都市のライブハウスツアーが決定。◇2nd フルアルバム『トリドリ』【初回限定生産盤CD+Blu-ray】¥5,800「朝までsugar me」など3曲のMVと、Zepp TokyoでのライブをBlu-rayにフル収録。【CD+DVD】¥3,800【通常盤CD】¥3,000(avextrax)※『anan』2016年4月27日号より。写真・小笠原真紀ヘア・mayumiメイク・SAKURA文・北條尚子衣装協力・Y‘s
2016年04月22日創刊号に建築デザイナー・黒川紀章さんから、「『anan』こそ肌と目に刺激を与える雑誌になってほしい」というメッセージをいただきました。その理念に則り、数えきれないほどたくさんの男たちが、刺激的な表紙を飾り、話題とともにときめきを振りまいてきました。本稿では、これまでananが追いかけてきた今をときめく“男”である松坂桃李さんのスペシャルインタビューをお届けいたします。***松坂:anan2000号おめでとうございます。ananといえば…僕の中で強く印象に残っているのはやっぱりコレでしょう(と松坂さんが表紙の「愛とSEX」を手に取る)。もう完全にコレです。――コレを受けてくださった理由は?松坂:いままで雑誌で経験したことのない、自分にとっての挑戦といいますか…。お話をいただいて即、“はい、やります”って感じでした。強烈でした。いい経験をさせてもらったと思っています。――当時、大河ドラマ『軍師官兵衛』で共演中だった岡田准一さんに、事前にお話しされたそうで。松坂:父上(岡田さん)も以前ananで披露されていましたからね。父上は“現場で指示された通りにやった”とおっしゃっていて、“そっかー”と思いながら僕も撮影にのぞんだんですよ。当日、現場にはバスローブと前張りしかなくて…。――衣装がなくて(笑)。松坂:ちょうどその頃、『エイプリルフールズ』という映画でも前張りを着けて撮影していたので、“あ、またか”と。“最近、続くなあ(前張り)”と思いながら、覚えたてのノウハウを駆使しました。――撮影中はどのようなお気持ちで?松坂:カメラマンさんから“ご自由にどうぞ”と言われて、え?ご自由に?父上から聞いてた感じと違うぞ、と思いましたよね(笑)。相手役の外国人の方とは言葉も通じないし、もう呼吸を合わせていくしかない。まさにボディランゲージです。――おかげさまで“色っぽい”と大反響でした。松坂:ananって、表紙に堂々と「SEX」という言葉を載せても許されている雑誌ですから。すごいですよね。で、次は誰がからむんですか?決まってるんですか?誰がいっかなー?(嬉しそう)――次の方へのアドバイスをお願いします。松坂:流れのままにやるしかないぞ。――松坂さん再びという可能性は?松坂:いや、次は何かの企画ものでお願いします。父上の連載にも呼んでください。これからも呼んでいただけるよう、僕もがんばっていきますので。◇まつざか・とおり俳優。1988年10月17日生まれ。A型。宮藤官九郎さんが脚本を手がける4月17日スタートの新日曜ドラマ『ゆとりですがなにか』(NTV)に出演。出演映画『秘密 THE TOP SECRET』が8月6日公開。◇ジャケット¥25,925スラックス¥12,963Tシャツ¥8,796(以上コス/コス 青山店TEL03・5413・7121)◇心理テストを試した松坂さんの天職は「研究員」という結果に。「落ち着くかも~」とご本人談。「追い込まれたほうが結果を出せるタイプ」との自己分析も。No.1877(2013年10月23日号)◇2014年の「愛とSEX」特集では、「自然な流れの中で生まれる波を大切にしたかった」とコメント。「女性のストイックな内面に色気を感じる」とも。No.1917(2014年8月13・20日号)※『anan』2016年4月20日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・伊藤省吾ヘア&メイク・Emiy文・今村 望
2016年04月16日刺激的な表紙が特徴的なanan。数えきれないほどたくさんの男たちを追いかけてきたananが、今回スペシャルインタビューをおこなったのは斎藤工さんです。これまでの撮影について語っていただきました。***――2月の「エロティックでいこう!!」特集ではありがとうございました。反響はいかがでしたか。斎藤:周りの反響は大きかったですね。写真のテーマが“ホテルで密会”だったのもあって、知り合いの何人かは本気で勘違いをして、「あの写真、本当なの?」と聞かれたこともありましたし(笑)。――それは、編集部的には狙い通りのリアクションです(笑)。ところで、はじめてananの表紙を飾ったときのことは覚えていますか?2012年の「男のホンネ」特集で、セクシーな裸体を披露していただいたのですが…。斎藤:覚えています。撮影前夜に、城田優くんと上戸彩さんと韓国料理を食べに行っていたんです。その席で、優が以前ananで同じような企画の撮影をしていたので話を聞いたら、「工くん、パフェ食べてる場合じゃないよ」って。「俺はちゃんと撮影前にトレーナーをつけてパンプアップした」って言うんです。とりあえずパフェ食べるのをやめて先に帰って、地道に筋トレしました。――斎藤さんには毎回、何かとハードルの高い企画をお願いしている気がします。斎藤:僕も誌面に参加する限りは、何か特別なものを持ちこめるようにしたいと常日頃から思っています。それが結果的に世間の方や、監督やプロデューサーに認知されるきっかけになることも多くて。――そうなんですか?斎藤:ドラマ『昼顔』の出演が決まったとき、監督の西谷さんが資料として僕が過去に出演したananを一式持ってきてくださったんです。誌面の中の自分を一つの基準に、北野裕一郎という役のイメージを徐々に作り上げていく作業が印象的でした。――そして作品での斎藤さんのイメージをananが受け取って、また新しい企画が生まれたり。斎藤:流れが出来あがっている感じはありますね。だから、僕としてはただならぬ関係性だと勝手に思っています。どんなとんでもない企画でも(笑)、女性が「いま見たい」と思う好奇心に乗っかってこれからも参加していけたら嬉しいですね。◇さいとう・たくみ俳優。1981年8月22日生まれ。A型。直木賞作家・小池真理子氏の半自叙伝的小説を映画化した『無伴奏』が公開中。人気漫画を実写化した映画『高台家の人々』と『団地』は共に6月4日に公開を控えている。◇ジャケット¥40,000(RIVORA/STUDIO FABWORK TEL03・6438・9575)Tシャツ¥12,500(Bernabeu/STUDIO FABWORK)◇一糸まとわぬ姿で挑んだ、女性モデルとの濃厚な絡みが話題に。「見た目があまり変わらない。むしろ、この頃のほうが大人に見える」と斎藤さんはいたって冷静。No.1833(2012年11月28日号)◇AKB48小嶋陽菜さんとの“スクープ”で話題独占!「事前に打ち合わせをするでもなく、まるでドキュメンタリーを撮っているような気分でした」と斎藤さん。あまりにもリアルな写真に騙される人続出!?No.1990(2016年2月10日号)※『anan』2016年4月20日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・井元文子(クリエイティブ・ギルド)ヘア&メイク・KAZUOMI(メーキャップルーム)文・瀬尾麻美
2016年04月16日数えきれないほどたくさんの男たちが、刺激的な表紙を飾り、話題とともにときめきを振りまいてきました。本稿では、これまでananが追いかけてきた今をときめく“男”たちにスペシャルインタビュー!佐藤健さんにananでの思い出を語っていただきました。――佐藤さんには過去5回も表紙にご登場いただいていますが、すべて覚えてらっしゃいますか?佐藤:全部覚えてます。1858号の「色気のある男」特集の撮影は、スタイリングがどれも素敵で楽しかったです!1916号の「恋する心理学」特集では、当時僕がハマっていたオセロをやらせてもらったんですよね、心理戦ということで。オセロは芸能界一強い自信があるので(笑)、自分で提案したのを覚えてます。ananは写真がすごく素敵なので、仕上がりが楽しみなんですよね。いつも素晴らしいスタッフさんとご一緒させていただけるのも本当に嬉しいですし。ただ、インタビューのテーマが毎回難しいんですよ。なんか、恋とか愛とかばっかりで(笑)。――たしかに、佐藤さんにご登場いただいた号の特集はどれも、結婚、叶わぬ恋、恋する心理学など、たまたま難しいテーマばっかりですね…。佐藤:たまたまって、それは絶対ウソですよ(笑)。ananはいつも難しいお題が多いので、どんな言葉を選んだらいいか悩むんです。1804号の「恋の悩み」特集のときは、読者の三角関係の悩みに僕が答えるっていう内容だったと思うんですけど、そんなものに僕を巻き込まないでくれ!って思った記憶があります(笑)。――本当にいつもすみません…!でも、ananではインテリアやダイエットなど、恋愛以外にもいろんな特集をやっているんですが、今後「これなら出演OK」というテーマはありますか?佐藤:もうここまできたら、恋とか愛とかを突き詰めていきましょうよ!(笑)自分でもananがなかったら、そういうことについてじっくり考える機会もないですし、いい勉強になっているんです。――でしたら、いつか恋とか愛を通り越して、もっとセクシーな特集に出ていただけると幸いです。佐藤:言いましたね、どさくさに紛れてついに言いましたね。それ、脱ぐときはぜひうちで!ってやつですよね?もしそんな日が来たら…、その際はどうぞよろしくお願いします(笑)。◇さとう・たける俳優。1989年3月21日生まれ。A型。主演映画『世界から猫が消えたなら』は、全国東宝系にて5月14日公開予定。10月15日には、朝井リョウさんの同名小説を実写化した主演映画『何者』の公開も控えている。◇カーディガン¥30,000シャツ¥18,000(共に LAD MUSICIAN/LAD MUSICIAN HARAJUKUTEL03・3470・6760)その他はスタイリスト私物◇写真集の撮影を兼ねてパリで行われた結婚特集の取材。「懐かしい!このときは恋したいって言ってましたけど、今は正直、全然恋愛モードじゃないです」。No.1731(2010年11月3日号)◇撮影では本物の涙を流してくれた佐藤さん。「何を思って泣いたのかは覚えてないんですけど、ananに泣かされたことだけは覚えてます(笑)」。No.1804(2012年4月25日号)※『anan』2016年4月20日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・吉本知嗣ヘア&メイク・須田理恵文・菅野綾子
2016年04月16日雑誌の表紙は時代を映す鏡と言われています。創刊2000号を迎えた『anan』もその時代を象徴するトップランナーたちが飾ってくださいました。今年の2月に発売された台湾特集で表紙を飾ってくれた小松菜奈さんもその一人。『anan』とは深~い縁があるそうで、思い出を語っていただきました。***「撮影は、超楽しかったです!台湾は大好きな場所なので、お話をいただいたときはもう、ガッツポーズでしたね。ごはんがどれもこれも美味しすぎて、衣装のボタンが閉まらなくなるのではと思うほど、食べすぎちゃいました(笑)」モデルとして本誌に初登場したのは2012年。でも実は小松さん、モデルデビュー前にもサロンモデルとしてアンアンのヘアカタログに出ていたことを、昨年秋にインタビューページ「Who’s Hot?」で大告白してくれました!「このとき、マネージャーさんでさえ知らないような話も喋っちゃったんですよね(笑)。小6のとき、アンアンの撮影の帰りにスカウトされたので、私にとってアンアンは思い出の雑誌なんです。今でもアンアンの撮影って言われると、このときのことを思い出すほど。まさかそんな雑誌の表紙を飾らせていただける日がくるなんて思ってもみませんでした。私、食べることが大好きなので、これからも美味しいごはん特集とかがあれば、ぜひ呼んでください!(笑)」◇こまつ・なな女優、モデル。1996年生まれ。今年は『ヒーローマニア‐生活‐』(5月7日公開予定)、『ディストラクション・ベイビーズ』(5月21日公開予定)をはじめ、出演作が多数。◇ワンピース¥70,000(シーバイクロエ/クロエ カスタマーリレーションズTEL:03・4335・1750)◇弾丸スケジュールで行われた台湾ロケ。「美味しいものをずっと食べていられたので、お仕事なのに自由時間かと思うほど、めいっぱい楽しみました!」。No.1992(2016年02月24日号)※『anan』2016年4月20日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・佐藤恵美ヘア&メイク・川添カユミ(ilumini)文・菅野綾子
2016年04月16日雑誌『anan』が創刊2000号を記念して、ここ2年以内に表紙を飾った女性の方々に、『anan』との思い出について伺いました。その中の一人、ドラマ『あまちゃん』でブレイクした女優の有村架純さんは、直後の’13年に、本誌に初登場しました。***「実はこのお仕事を始める前まで、アンアンって子供が見ちゃいけない雑誌かなって思ってました(笑)。でも、実際に見てみると、美容とか恋愛とか女の子の気になる情報がいっぱい。そんな同性が注目している雑誌に出させていただけて、すごく嬉しかったのを覚えています」以降、ロングインタビューやメイク、ファッションページなど、およそ3年間のうちに8回と、その活躍を裏づける頻度で誌面を飾ってくれている。「こうしてコンスタントに撮影してくださっていると、顔の表情から自分の変遷がよくわかりますね。とくに’14年秋に主演した舞台『ジャンヌ・ダルク』の前と後では、目の印象が全然違います」まもなく公開となる映画『アイ アムア ヒーロー』は、そんな『ジャンヌ・ダルク』よりも前に撮った作品とのこと。「多分もう二度と戻れない、以前の顔。今見るのは恥ずかしい気もしますが、一方で貴重な瞬間と言えるかも。アンアンにもこんなふうに自分の変化が表れているのは、単に『笑って』ということではなく、いつもパーソナルな部分を引き出してくれているからだと思います」◇ありむら・かすみ女優。1993年生まれ。2016年、第39回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞/新人俳優賞受賞。4月23日に公開される人気コミックが原作の『アイ アム ア ヒーロー』に出演。◇レーストップス¥38,000(ルームエイト/オットデザインTEL:03・6804・9559)ネックレスはスタイリスト私物◇有村さん史上初めてのお腹見せショットで登場。腸特集にちなんでウエストが見える衣装をリクエスト。「撮影前日は、いつも以上に腹筋をがんばりました(笑)。嬉しい反響もたくさんいただきましたよ」。No.1962(2015年7月15日号)※『anan』2016年4月20日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・瀬川結美子ヘア&メイク・尾曲いずみ文・保手濱奈美
2016年04月15日このほど雑誌『anan』が創刊2000号を迎えました。創刊以来、憧れの対象となる様々なタイプの女性たちが表紙を彩ってきました。たとえば、生き方やライフスタイルが素敵だったり、誰もが羨むようなボディの持ち主であったり……。この1年、テレビや雑誌などで、毎日といっていいほど見かける中村アンさんも美脚、美尻特集で、そのテーマを全身で見事に体現してくれました。そんなアンさんがインタビューページに登場した2年前は、まだブレイク前夜、といったところ。その時のことを話ししていただきました。***「あの頃は、ガムシャラになんでもやろうという気合で、全力で仕事していましたね。迷うことも多くて自分に自信が持てなくて…。でも、インタビュアーの方がすごく深く聞いてくださって。モヤモヤした感情をうまく言葉に表せなかったんですけど、私が言いたかったことを上手な言葉で紡いでくれました」それまで、頭の中だけで考えていたことがインタビューを通してすっきりカタチになったことで、自分を冷静に振り返ることができた、アンさんにとって思い出深い記事になった。「去年、初めてアンアンの表紙のお話をいただいたときは、ちょうどカラダを真剣に鍛え始めたタイミングだったんです。前からアンアンの表紙は目標にしていたけど、急にチャンスが来てもカラダの準備ができている段階だったので、本当に良かったです。そのことで、常に準備万端のプロでいなきゃって、改めて仕事に対する気持ちが引き締まりました」次回表紙を飾るなら、洋服の布がない感じで…と、いたずらっぽく笑った。「読者の方をドキッとさせたいんです」◇なかむら・あんモデル、タレント。1987年生まれ。雑誌『andGIRL』レギュラーモデル。テレビはバラエティ番組などに多数出演。最近は女優としても、活躍の場を広げている。◇ワンピース¥166,000(Kristina Ti/大丸心斎橋店 Kristina Ti TEL:06・6245・9309)◇美脚、美尻のテーマを全身で見事に体現。美しい脚を惜しげなく披露。力強いポージングもアンさんらしい。「この頃、人と比べないで、筋肉質な自分のカラダの良さを活かそうと吹っ切れたんです」。No.1952(2015年4月29日・5月6日号)※『anan』2016年4月20日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・SHOKOヘア&メイク・相場清志(roraima)文・板倉ミキコ
2016年04月15日時代を象徴するトップランナーたちが表紙を彩ってきた雑誌『anan』が創刊2000号を迎えました。表紙を振り返ると、今見ても色褪せない魅力を放ち続ける魅力的な女性に登場していただいています。モデルで女優の菜々緒さんもその一人。美しいボディを披露してくれた当時を語ってくれました。***「アンアンの撮影は、私の中でいつも記憶に残るものばかり。初めて表紙に出演することが決まった時は、正直『私でいいのかな』と思ったし、下着での表紙撮影というのも今までにない経験でした」股下85cm、9頭身のパーフェクトボディがアンアン読者の注目を常に集めてきた菜々緒さん。2015年2月の「オンナの肩と腰」特集では、これまた芸術的なバックショットを披露。ついた見出しは、“全方位、美しい人”。「この時は衣装もインパクトがあったけれど、私が驚いたのはメイク。眉毛を少し描いたくらいで、あとはほぼスッピンだったんですよね(笑)。それまで、濃いめのメイクが普段から好きだったので、『あれ、ファンデは?アイメイクは??』って一瞬思っちゃいました。でも、雑誌が出てみると意外に『こっちの菜々緒のほうがいい』って言ってくれる方も多くて。だから、この撮影をきっかけにナチュラルなメイクにもチャレンジするようになったんです。アンアンのおかげで“新しい自分”に出会えた気がします」そんな菜々緒さんが次に出てみたい特集は?と聞くと、「猫特集!」と即答。「昨年まで18年間、実家で猫を飼っていたんです。親バカですけど、すっごい美人で。私、猫のためならヌードにもなりますよ(笑)。覚えておいてくださいね」◇ななおモデル、女優。1988年生まれ。大人気漫画作品の実写映画『オオカミ少女と黒王子』が5/28より公開。山﨑賢人さん扮するドSな“腹黒男子”佐田恭也の姉・怜香を演じる。◇ワンピース¥254,880ブレスレット、細身のブルーバングル¥29,000残り3つ全て¥36,000ピアス¥36,000シューズ¥140,000(以上DSQUARED2/DSQUARED2 TOKYO TEL:03・3573・5731)インナー、タイツはスタイリスト私物◇SEXYランジェリー姿で美ボディを大胆披露。初表紙は3年前のランジェリー特集。「この撮影をきっかけに、見えない部分のオシャレにも気を使うようになりました。いい下着を身につけるって大切!」。No.1848(2013年3月20日号)※『anan』2016年4月20日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・倉田 強ヘア&メイク・双木昭夫文・瀬尾麻美
2016年04月15日創刊2000号となった『anan』。表紙を振り返ると、その時代を象徴するトップランナーたちばかり! 今見ても色褪せない魅力を放ち続ける魅力的な女性に登場していただいています。現在、世界で大活躍中のきゃりーぱみゅぱみゅさんもその一人。原宿系雑誌以外の取材は、なんと『anan』が初めてだったそうです…。きゃりーさんにお話を聞きました。***「デビュー当時、原宿系の雑誌にはよく出させてもらっていましたが、それ以外で取材をしていただいたのは、アンアンが初めて。“意外な雑誌で取材だ”と思ったので、印象に残ってます」きゃりーさんの初登場は、いつものポップなスタイルではなく、エレガントな淑女風のグラビア撮影でした。「これ、今見てもびっくりします。いやぁ、照れくさい…(笑)。このとき18歳だったんですが、なんか背伸びしてるなぁ。でも、今見るとそれも含めてちょっとカッコいいのかもしれないです」その翌年初表紙を飾った号では、1か月ほど密着取材を敢行。分刻みのスケジュールで動くきゃりーさんを追って、編集部スタッフも、東京中を走り回った!「雑誌って、取材したときから発売まで、タイムラグがあるじゃないですか。例えばコンビニに行って、自分が表紙になったアンアンがあると、“あ、あのときのだ!”って、嬉しい気持ちになります。で、ニヤニヤしながら棚の一番前に出したりして…すぐ店員さんに戻されるんですけどね(笑)。おととしツアーで台湾に行ったときにも取材をしてくださったんですが、それが個人的にすごく楽しかった。今年もワールドツアーに出るので、ぜひどこかの国に、アンアンさん、また来てくれると嬉しいです」◇きゃりーぱみゅぱみゅアーティスト。1993年生まれ。5/25にデビュー5周年を記念したベストアルバム『KPP BEST』(ワーナーミュージック・ジャパン)が発売。ヒット曲から最新曲まで、全24曲!◇半袖レースワンピース¥34,000(WHOLE 9 YARDS/H3O Fashion Bureau TEL:03・6712・6180 )ringringピアス¥5,000(nemunemu/HARCOZA TEL:03・6416・0725)靴下¥5,000(Jenny Fax/WALL TEL:03・5411・2704)靴はスタイリスト私物◇ショートのウィッグをかぶった“大人きゃりー”。「ananだからできるグラビアをやりたい!」と担当編集者入魂の企画。「劇変メイク」特集に合わせ、“淑女”にドレスアップしたきゃりーさんを撮影。No.1785(2011年12月7日号)※『anan』2016年4月20日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・飯嶋久美子ヘア&メイク・スズキ ミナコ
2016年04月14日『anan』がとうとう2000号!これを記念してここ2年以内に表紙を飾った女性の方々に『anan』との思い出について語っていただきました。登場していただいたのは、女優の榮倉奈々さんです。***10年前、雑誌『Seventeen』の専属モデルだった時代から、注目の“新世代ガール”としてアンアンの誌面に登場していた榮倉さん。女優としてはじめて表紙を飾ったのは、瑛太さんと爽やかなツーショットを披露した2009年の「甘~い恋!」特集。「やっぱり、アンアンといえば恋愛モノの特集のイメージが強いですね。前回の表紙で出させていただいたのも、『大人の恋』特集でしたし。その間の恋愛観の変化ですか?うーん…やっぱり全然違うかな。最初の頃は、もう何を考えていたかもわからないくらい(笑)。今こうして目の前に2冊を並べてみると、時間の経過をものすごく感じますね」トレードマークのショートヘアも、毎回違う雰囲気に見えるのが印象的。「ショートがトレードマークというか、基本はロングを目指しているのに、いつも役作りで切られちゃう(笑)。今はようやくボブまで伸びたので、いつか誌面でロングヘアを披露するのが目標です」ちなみに榮倉さんがアンアンの編集長だったら、どんな特集を企画しますか?「え、それ面白いですね。『アウトドア特集』とか?公園でピクニックをしたり、そういう身近な遊び方に詳しくなりたいと最近思っているんです。ぜひ実現、よろしくお願いします」◇えいくら・なな女優。1988年生まれ。4/17にスタートする新ドラマ『99.9‐刑事専門弁護士‐』(TBS系)に出演。弁護士の立花彩乃役を演じる。出演映画『64‐ロクヨン‐前編』は、5/7公開。◇ジャケット¥134,000ロングドレス¥265,000(共にイザベル マランTEL:03・5772・0412)バングル各¥42,000(オーヴィル ツィニー×ビームス ボーイ/ビームス ボーイ原宿TEL:03・5770・5550)ピアスとネックレスはスタイリスト私物◇初表紙から約6年。大人の色気で読者を魅了!表紙グラビアで見せた、大人っぽい表情と艶やかな美ボディに釘づけ。「この頃にはトレーニングをはじめていたので、体も程よく引き締まっているはず」。No.1942(2015年2月18日号)※『anan』2016年4月20日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・上杉美雪(3rd)ヘア・KENICHI(エイトピース)メイク・伊藤貞文(Donna)文・瀬尾麻美
2016年04月14日会社訪問やホームパーティなど、手土産を持参する場面は意外と多いもの。それでいて、正しいマナーを知らない人も多いよう。そこで選び方以上に重要となるのが渡し方です。「せっかく良いものをお持ちしても、着いてすぐにバタバタとお渡ししてしまっては、気持ちが伝わりづらくてもったいない。席に着き、きちんとご挨拶が済んだところでお渡しする。そのほうが先方もゆっくりと対応できますよね。相手に対するそのような気配りが、マナーへとつながるのです」とはマナー研究家の住友淑恵さん。愛される手土産のための4つの鉄則をご紹介します。■鉄則1訪問の目的に応じて渡すタイミングをチェンジ。「相手のことを考えて用意した手土産を、せわしなくお渡しするのは×。席に着き、ご挨拶が済んでからが基本です。お願いごとなど重要な話がある際は、本題の前に渡すといやらしく見えるので帰る直前に」(住友さん)■鉄則2無理や背伸びは禁物!身の丈に合った価格帯で。「値段で失礼になるということはありません。以前先方からいただいたものが高級品だったとしても、無理に揃えなくてOK。自分の感覚に合う価格帯で選び、お互いに負担にならないようにしましょう」(真野知子さん・ギフトコンシェルジュ)■鉄則3へりくだりは必要ナシ。ポジティブな言葉選びを。「たとえちょっとしたものでも、『つまらないものですが』という言葉は使わないようにしています。『私が気に入っているものです』と、そのものの価値を伝えることで、相手にも喜んでもらえるのでは」(甲斐みのりさん・文筆家)■鉄則4開けた瞬間に嬉しくなる華やかなルックスが◎。「味が美味しいことはもちろんですが、ワクワクするような見た目も大切なポイント。パッケージが素敵だったり、可愛らしいミニサイズだったりと、目でも楽しんでいただけるセレクトを意識しています」(小林加奈さん・『Velnica.』代表)◇愛されるラッピングのヒントに。和モダンなニュアンスがかえって新鮮な、だるま柄の風呂敷は、包んだ時に絵が映えるデザイン。48×48cm¥800(コチャエ/山田繊維www.cochae.com/contact/)◇すみとも・よしえマナー研究家。マナー評論家・酒井美意子氏の孫弟子として和洋の正統マナーを習得。現在はお稽古サロン「セレブスタイル」を主宰し、レッスンや講演など幅広く活躍。◇かい・みのり文筆家。お菓子や雑貨、クラシック建築など、女性が憧れを感じるモノやコトを題材に書籍や雑誌に執筆。最新刊の『地元パン手帖』『京都おやつ旅』をはじめ、著書多数。◇まの・ともこギフトコンシェルジュ。食に関するものや記念品など多彩な場面へのセレクションを提案。著書に『ギフトコンシェルジュ真野知子の大切な日のためのギフト・マニュアル』がある。◇こばやし・かな『Velnica.』代表。幼馴染みと立ち上げたプライベートウェアブランドが人気に。優美なセンスを生かし、ギフトカードの製作や三井ガーデンホテルのルームプロデュースも行う。※『anan』2016年4月13日号より。写真・小笠原真紀取材、文・真島絵麻里
2016年04月09日“オーラが見える女子大生”として話題となり、活躍中のCHIEさん。彼女が4年前からはじめた“引き寄せ手帳”は、叶えたいことを書くだけで願いが実現する魔法の手帳! 今回は、“恋”に特化してその書き方を教わりました。CHIEさんが明るい未来を設定する手帳を書きはじめたのは、TVデビュー以前の4年前のこと。「ネガティブな自分を変えたい、それなら明るい気持ちになれる未来を書いちゃおうって思いました。そうしたら実際に自分のTV特番が決まったり、書いたことが次々と現実に。これには自分でもびっくり!明るい気持ちは明るい未来を引き寄せるものなんです」書き方は簡単。赤ペンで“望む未来”を書く。その下に青ペンで、願いが叶ったときに“どんな気持ちになったか”を書くだけ。「叶ったらどうなるかは妄想力を発揮して(笑)。その中には意外と今からでも実践できることがあるはず。“笑顔でいられた”とか。それを見つけることがいい未来を引き寄せる第一歩になるんです」では早速、引き寄せ手帳術6 つの法則をご紹介します!1.現実思考ではなく、“未来思考”になる現在の状況から“恋愛系は無理” “結婚は難しい”など書くことを制限しないで。「まず、手帳に書くだけで自分の未来を思い通りに変えられるんだと、ポジティブに考えることが大切」。未来に希望を持つ、“未来思考”を心がけよう。2.「こんなことが起きたらいいな~」を書く“彼氏ができる”“婚約する”など思いつくままに自分の理想の未来を書き込もう。「飲み会やデートなどすでに予定がある場合、“そこでどうなりたいか”から自分の物語を広げていくのも手。できるだけ具体的に書いてみて」3.叶ったらどうなってる?そのときの感情を書く未来を設定したら“それが叶ったらどうなる”という、叶ったあとの自分の感情や行動も書き加える。「そこに、願いを叶えるヒントが隠されていることが多い。夢は遠く感じるけど、叶ったあとの行動は今からでもすぐできそう!」4.いつもワクワクしながら、ゲーム感覚で楽しむいい未来を引き寄せるのは気持ち次第。「“月曜はイヤだ”と思うからしんどい月曜日がやってくる。引き寄せ手帳も同じです。叶えなきゃと思うとしんどくなる。最初は、気軽なゲーム感覚で。小さな成功体験を楽しむ気持ちが大事」5.書いたことが叶ったか?答え合わせはしない手帳に書き込んだその日に願いが叶うとは限らない。「叶う期日には“ズレ”が生じることも。早まったり遅くなったり。ただ、書いた限りは必ず叶いますから!だから、書いたその日に叶わなくても落ち込まなくていいんです」6.引き寄せ手帳を心のお守りにする!“夢”や“希望”をたっぷり書き込んだ引き寄せ手帳は心のお守りに。「前向きな言葉が書き込まれた手帳は、不安な気持ちになったときや悩んだときに読み返すと元気になれるはず。手帳を心の逃げ場所にしてあげればいいんです」◇ちえ14歳のとき記憶喪失になり、オーラが見えるように。“見える女子大生”としてデビュー、TX『なないろ日和』、LoGiRL『CHIEのスピログ!』に出演中。※『anan』2016年4月6日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈
2016年04月01日古川雄輝さんの2年ぶりの主演舞台『イニシュマン島のビリー』は、アイルランドの島に暮らす手足の不自由な少年を描くブラックコメディ。「舞台自体がハードルが高いうえ、日本とは笑いの質が違う海外のコメディだけにどうなるか…。ただ、いまはビリーのことを考えたいんです。どうしてもハンディキャップの部分がクローズアップされる役ですけれど、閉鎖的な田舎の島で映画俳優になる夢を見ている心優しい17歳の少年という、内面の部分に真摯に向き合えたら、と思っています」ビリーとして「どう動いたらいいかを大事に」。彼の優しさを「行動で表現していけたら、自然とそう見えるのかもしれない」。取材が行われたのが稽古初日を目前にしたタイミングだったこともあり、役についてあれこれ考えを巡らせていた。ただ、稽古しながら変わってくることも多いだけに、「いまはとにかく早く森(新太郎)さんの演出を受けて、自分の考えていることが正しいか、一回答え合わせをしたい」とも。「演技ってどれが正解かわからないんで、わりとテクニカルなことから考えちゃうんです。自分なりに準備して、現場で急に方向性が変わったときに対応できるようにしておくと、戸惑わずに済みますから」発言の端々に理系男子の片鱗が。「理系脳だとよく言われます。物事を組み立てて考えたいんですよね」客観性のある人かと思えば、「客観性はある方だと…いや、ないな(笑)」。在学中にミスター慶應に選出。その後、合格していた大学院への進学をやめ、芸能界入りした経緯からしても、意外と直感型の人?「ミスター慶應に選ばれた後、オーディションを受けたのですが、必死ながらもやっていて楽しかったんです。ただ、やればやるほど俳優という仕事は難しい。舞台は、稽古期間が長いぶん挑戦ができる場なので、怯んでしまう自分を奮い立たせて臨みたいです。少しでも自分の引き出しを増やしていけたらいいですね」◇ふるかわ・ゆうき1987年生まれ。2010年芸能界デビュー。出演作にドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』、映画『脳内ポイズンベリー』など。出演映画『太陽』が4月23日公開。◇心優しく理知的ながら、ハンディキャップゆえに周囲からは馬鹿にされている少年・ビリー(古川)。ある日、彼の住む小さな町のすぐそばに、ハリウッドの撮影隊がやって来る。3月25日(金)~4月10日(日)三軒茶屋・世田谷パブリックシアター作/マーティン・マクドナー翻訳/目黒条演出/森新太郎出演/古川雄輝、鈴木杏、柄本時生、山西惇、峯村リエ、平田敦子、小林正寛、藤木孝、江波杏子S席8500円A席6500円(共に税込み)ホリプロチケットセンターTEL:03・3490・4949※『anan』2016年3月30日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ
2016年03月25日大河ドラマ『真田丸』の真田昌幸役で、その怪演ぶりが話題の草刈正雄さん。ダンディで物腰柔らかなイメージがあるけれど、素顔の草刈さんは一体、どんな人なのだろう。『真田丸』のことから、プライベートなことまでたっぷりお聞きしました。***――昌幸がじつに楽しそうなので、草刈さんはコメディがお好きなのかなと感じているのですが。草刈:普段言う僕の冗談は、全然面白くないそうです。カミさんにいっつも「(冷静な口調で)面白くない」って言われています。でも、芝居になると、いろいろ想像が膨らむんです。若い頃から、二枚目だとかハンサムだとかっていうレッテルが貼られていて、それが嫌でね。ずっと崩そう崩そうとしてました。昔、『華麗なる刑事』っていうドラマがあったんです。僕はロス帰りの刑事で、田中邦衛さんが鹿児島出身の刑事というバディものだったんですが、邦衛さんの芝居に憧れていた僕も、だんだんそっち寄りの泥臭い刑事になっていっちゃって、全然華麗じゃなくなっちゃったんだ。プロデューサーは泣いてただろうなぁ。僕に限らず、役者なら誰もが、つねに周囲を裏切る演技をしたいって思っているだろうけれど、当時の僕は型に嵌められるのが嫌で、結構ツッパってましたね。――そこからようやく抜け出せたと思ったのは、いつ頃ですか?草刈:連続テレビ小説『私の青空』の頃くらいかなぁ。主人公の近所に住むちょっと変わった軽薄な中年っていう役でしたけれど、脚本の段階からそういう役として描かれることが増えてきたのが、その頃だった気がします。あれ以降、コメディっぽい作品にもだいぶ出させてもらうようになりました。俳優って、自分が本当にやりたい役をやれるのは10年に1本あるかないかだと言われることがあるんですが、僕にしてみたら40年に1本だと思っているんですよ。今回、昌幸役に出会って、僕がやりたいのはこれだったんだなって。――そう思われたのは、どのタイミングですか?草刈:最初に台本をもらったのが5話くらいまでだったんですが、それを読んだ時ですね。その思いが決定的になったのは扮装テストの時。衣装を身につけて鏡の前に立ったら、これが真田昌幸なんだって思えたんですよ。――昌幸と比べて、家での草刈さんはどんな旦那さんですか?草刈:本当に家にいるのが好きで、仕事以外では全然出歩かないんですよ。で、大抵は何にもしないでぼーっとしているんですけれど。――奥様やご家族との時間を大事にされているわけですか。草刈:いやそうでもない(笑)。ほとんど自分の部屋でひとりでテレビを見てますよ。イモトから「草刈さん見てる?」って呼びかけられて、テレビに向かって手を振ったりして。いまは『真田丸』があるんで、なかなか見られないんですが。◇くさかり・まさお1952年、福岡県生まれ。スカウトされて17歳で上京しモデルとしてデビュー。'70年の資生堂のCM出演をきっかけに一躍注目を浴び、その後、俳優に転向。おもな出演作品に映画『汚れた英雄』、ドラマ『真田太平記』『御宿かわせみ』『坂の上の雲』など。◇草刈さんが出演している大河ドラマ『真田丸』は、毎週日曜夜8時よりNHK総合で放送中(BSプレミアムでは夜6時から)。真田昌幸(草刈)率いる真田一族は、主であった武田家の滅亡に伴い、戦乱の世に放り出される。そんななか本能寺の変が勃発。覇権を争い群雄割拠するなか、昌幸は予想だにしない戦法に打って出る。ジャケット¥80,000ベスト 参考商品シャツ¥23,000タイ¥14,000パンツ¥15,000(以上ポロ ラルフ ローレン/ラルフ ローレンTEL:0120・3274・20)※『anan』2016年3月30日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・隅田たくみインタビュー、文・望月リサ撮影協力・Push Pull
2016年03月24日数百名のメンバーをまとめる総監督の経験を経て、あるべきリーダーの姿を模索し続けてきた高橋みなみさん。ビジネスパーソンの間でも話題の著書『リーダー論』をもとにコミュニケーションの鉄則をご指南いただきました。***私がリーダーの役割のなかで最も大事だと思うのは、メンバーひとりひとりをよく理解することです。人の短所は目をつぶっていても見えてしまうものですが、長所は相手を知ろうと思わない限り、なかなか見えてこないんです。相手を理解して、好きになって、信頼関係を築く。それが“時にはメンバーを叱る”“仕事を任せる”といった、リーダーの役割のベースになっている気がします。とはいえ、300人を超えるAKB48のメンバー全員と、一対一でじっくり話をするのは現実的に難しい。なので、一対一の時間ではなく、一対一のいい関係を築くことを心がけています。いい関係というのは、その子にとって自分が“何かをしてくれる人”になるということ。人は自分のために何をしてくれたかで、その人との信頼関係を査定するところがあると思うんです。なので、この人は自分を見てくれている、自分を褒めてくれる人、という認識を植え付けるためにも、できるだけ褒めてあげたり、“見ている”ということを伝えるようにしています。実際にコミュニケーションをとる上で大事にしていることは、自分の弱さを見せることです。昔は弱さを見せるなんて自分の美学に反する、と思っていました(笑)。でも、時には、“たかみなさんがそこまで話してくれたなら、私も…”と、相手の心を開くきっかけになることもあると思うんです。時には自分の弱さを見せたり、泥くさい部分をさらしたほうが、みんなの共感を得られるいいリーダーでいられるのかもしれません。◇たかはし・みなみ1991年4月8日生まれ、東京都出身。AKB48第1期メンバーでグループ前総監督。4月8日の劇場公演をもってグループを卒業する。著書『リーダー論』(講談社AKB48新書)が11万部を超えるヒット中。※『anan』2016年3月30日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・武政ヘア&メイク・大場聡美(オサレ カンパニー)取材、文・菅野綾子
2016年03月24日漫画家の創作現場に密着し、作品が生まれる貴重な瞬間を見せてくれるテレビ番組『漫勉』。超人気漫画家たちの創作過程のVTRを見ながら、漫画家自身が浦沢直樹さんと共にオーディオコメンタリーのように語り合う。企画の発案者である浦沢さんに話を聞いた。「漫画の本当の凄みを伝えたい」という長年の思いを形にした。「日本は、週刊の漫画雑誌がある、他に類を見ない国。膨大なページ数の連載漫画が、毎週滞りなく読者の手元に届けられる。あまりに身近だからか、漫画ってどこか軽んじられていて、パラパラ見られてはポイッと捨てられる存在。そういうふうに消費されてありがたいんだけど、一方で『みんな、漫画のこと本当にわかってるのかな?』という気持ちもずっとあったんです。僕は、子供の頃から漫画を描いてきたから、漫画家の目の前で起きていることを想像して、作品を深いところで味わって楽しめてきた。みなさんにも創作の瞬間を映像で見てもらえば、どれだけ芳醇な文化に浸かっていたのか知ってもらえて、漫画の楽しみ方が増えるんじゃないかと思ったんです」浦沢さんは連載を抱えながらもキャスティングに始まり、撮影、台本チェック、ナレーション録り、音楽、編集など―すべてに力を注ぐ。「これまでの漫画に関するテレビ出演では、0から一生懸命伝えようとしても、1にも届かず終わっていたんです。その体験から、番組をつくるには制作から携わらないとダメだということがわかった。でも、民放各局に企画を提案したけどダメだったらしいです。地でエンタメとして成立しないと。だけど、漫画が立ち上がる過程の面白さがいざ放映されたら『ウチでやりたかった』と皆さん言っていたそうです」一連の番組作りでいちばんネックなのは人選だ。「漫画家は顔出しNGの人が多いんです。なので、顔をその漫画家さんの作品のキャラクターで隠したりして顔を出さなくても成立する回を実現させてみたいですね。登場した方々のあまりに凄い仕事ぶりに心折れる人もいたそうですが、一方で、漫画家に限らず多くの人から『漫勉を見るとやる気になる』『自分も頑張ろう』という声があがったのがうれしかったですね」番組を見るほど伝わる、画家の試行錯誤と創造力、情熱。しかし創作過程をつまびらかにすることへの怖さはないのだろうか?「僕も、他の漫画家さんの技に驚いてますし、影響もうけます。いいところはどんどん参考にしてほしい。でもね、本当に大事なところは、盗もうとしてもなかなか盗めるものじゃないですからね」◇東村アキコさんは、ペンが速いといわれる浦沢さんも驚く執筆スピード。下描きなしでペンを走らせることも。納得いくまで描き直す妥協しない姿勢は、職種を問わず学びたい。◇デジタル処理した写真をベースに、手で細かく背景を描き込む浅野いにおさん。アナログ的作業を加えることで「読者が入ってくる隙を作っている」と浦沢さんは鋭く指摘。◇うらさわ・なおき1960年、東京都生まれ。代表作に『YAWARA!』『20世紀少年』など。現在『BILLYBAT 』(ストーリー共同制作・長崎尚志)を『モーニング』にて連載中。世田谷文学館で初の個展「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる」を開催中(~3/31)。ミュージシャンとしての顔も持ち、アルバム『漫音』を2月に発表したばかり。※『anan』2016年3月9日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・小泉咲子
2016年03月08日奇抜な外見に、“ゴッホより~普通に~ラッセンが好っき~♪”と髪をかきあげながら激しく踊る独特の芸風。ひと目見たら忘れられないインパクトの強さで、お茶の間に爪痕を残しまくっている永野さん。昨年10月に“1000枚の事前予約を達成できたらDVDを発売する”という公約を掲げ、見事に実現。今、撮影が進行している真っ最中だそう。「“やってみたら1000枚いきません、残念”で終わると思っていたので驚きました。予約開始当初は100枚くらいしか売れなくて、知り合いに頼んだり、急に“購入者はライブに行ける”みたいな特典をつけたりとズルをしていました(笑)」タイトルは意味深な『Ω』。「『ヘルタースケルター』とか『永野はCHA-CHA-CAH』とかいろいろ考えたんですけどダメで(笑)。『Ω』は、浜崎あゆみさんの“A”マークとか、プリンスさんが一時期使っていた、♪と♂を足したようなマークがいいと思ってつけました。あとはスイスの高級腕時計ブランドを意識してます。Ωには究極という意味があり、この3者に共通する“殿上人(てんじょうびと)”感、まさに究極な空気感を表現できればベストです」今作は単なるお笑いでなく、ヒップホップがテーマになっている。「40歳を過ぎて『8Mile』を観てヒップホップにハマって。しかも最近、売れた途端に態度が変わる人もいて“人間や業界って腐ってる”とショックを受けたけど、“それなら、こっちもふんぞり返ってやる”と一日で復活したんです。ラッパーのイージー・イーとか50セントみたいに虚勢を張って生きてやるぞと。そんな思いを詰め込んだ尖った内容で、現在、制作してますから。“君のそばにいるよ”とか“共感”みたいなの、僕はもううんざりなんです。陰口、悪口、噂話、足の引っ張り合い、復讐、罵倒、夜泣き、かんのむし…は違うけど(笑)、そんな内容になりますから。このDVDを観ている子どもが、親に“いつまで『Ω』観てんの!永野みたいになるよ!”と怒られるようなものにしたいですね。僕に憧れて“Ω”タトゥーを入れる人が出てきたりとかね。多分、ショップに並べられるときも、“お笑い・バラエティ”ではなく“ヒップホップ”の棚に並べられると思うので、注意してください(笑)」◇ながの1974年9月2日生まれ、宮崎県出身。1995年にデビュー、「捧げる歌」ネタをはじめとするシュールな芸風でブレイク。『PON!』(日本テレビ)の金曜日コーナー「PON!PON!探検隊」でナレーターを担当している。◇informationアーティストのMVやCMを手がける映像ディレクター・清水康彦氏とタッグを組んだ、渾身の撮りおろし作品。5月18日発売。4000円(ポニーキャニオン)。限定特典つき購入サイト※『anan』2016年3月2日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・重信 綾
2016年02月29日AKB48の10周年記念シングル『君はメロディー』が発売される。この記念すべき一曲に、卒業メンバーたちが再び集結するという。そこでananでも、AKB卒業生と現役生の共演を実現。新旧総監督の、高橋みなみさんと横山由依さんに、お互いの魅力を語ってもらいました。■横山から見た高橋は?Q初めて会った時に魅力的だと思ったところは?横山:“たかみなさんみたいになりたいな”って、最初から憧れていました。当時は総監督ではなくキャプテンで。がむしゃらでアイドルっぽすぎないところや、歌手が夢というのが私と同じで、先輩はたくさんいますけど、一番似たタイプの人間だなって勝手に親近感を抱いていました。Q総監督としての、高橋さんの魅力は?横山:行動で見せてくれる人だったので、やるべきことや取り組む姿勢は全部、たかみなさんの背中を見て勉強していました。AKB48人生の3年目くらいから“たかみなさんを支えたい!”という気持ちが出てきて、それからは“総監督の目が届きにくい後輩を気にかけよう”とか、自分の動き方が変わりました。総監督という立場を引き継いでからはプレッシャーがすごくて、AKB48を楽しむのが難しいですが…。でも、たかみなさんが自分の経験をもとに「いつか楽しい状況がくるから大丈夫」と言ってくれたことで“あ、そうなんやな”と思えた。これは、彼女が自分で道を切り拓いたからこそ出てくる言葉だから、本当に救われています。Qもうすぐ卒業する高橋さんの、どんな魅力を見てみたい?横山:いろいろなプレッシャーから解き放たれた、自由で、楽しそうな姿を見たいですね。幸せでいてほしいです(笑)。■高橋から見た横山は?Q初めて会った時に魅力的だと思ったところは?高橋:“若い子が一生懸命やってるな”って見ていました。まさか1歳下だとは思わなかったので(笑)。由依はもともとあまり目立ったほうではなかったから、本当に努力をしていました。当時、私は個人仕事が増えたタイミングで自分のことでいっぱいいっぱいだったので、フォローしてあげられなかったのは申し訳なかったと思っています。Q総監督としての、横山さんの魅力は?高橋:1年間、一緒に総監督をやってきましたけど、本当に一生懸命です。真面目。彼女がまとめる新しいAKB48がどんなふうになっていくのか、今から楽しみでしょうがないです。Qこれから見てみたい、横山さんの新しい魅力は?高橋:由依って、こう見えて本当は面白いんです。人のだめなところとかも上手にいじれるし、「うそやん!」とか言う楽しい子なんです。今は総監督になったことで気負いもあるだろうし、「がんばんなきゃあかんなー」と言っている姿をよく見かけるんですが、2~3年して慣れてくると、いい意味で適当になれる。たとえ失敗したとしても、見てくれているファンの方は仲間だから許してくれると気づいて、少し肩の力が抜けた瞬間に、横山らしいハッピーな部分が出てくると思うんです。だから、そこが伝わればいいなって。◇たかはし・みなみ1991年生まれ。2005年AKB48に1期生として加入。グループの初代総監督を務め、2016年4月8日に卒業。◇よこやま・ゆい1992年生まれ。2009年AKB48に研究生として加入。高橋みなみの指名により、総監督となる。◇エー・ケー・ビー・フォーティーエイト秋元康を総合プロデューサーとして、2005年に前田敦子、板野友美、高橋みなみたち1期生メンバーで結成。2006年『会いたかった』でメジャーデビュー。3月9日に10周年記念シングル『君はメロディー』が発売に。※『anan』2016年3月2日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・オサレカンパニーヘア&メイク・オサレカンパニー取材、文・重信 綾瀬尾麻美
2016年02月24日アイドルグループAKB48が、10周年記念シングル『君はメロディー』を発売する。この曲でなんと、卒業したレジェンドメンバーが集結することが決定!そこで今回は、卒業生の篠田麻里子さん、板野友美さん、現役生の渡辺麻友さんに、改めてお互いのイメージについて語り合ってもらいました。■渡辺・板野から見た篠田は?Q初めて会った時に魅力的だと思ったところは?板野:麻里子は、私が1期生の時にみんなより少し後にAKB48に入ってきたんだよね。篠田:そうだったね。板野:私たちはそれまでずっと歌とダンスのレッスンをしてきたけど、「いきなり何曲も覚えられるのかな?」って、正直心配だった。でも、ちゃんと覚えてきていたからすごいなって感心したのを覚えてます。Q別の場所での活躍を見て、新たに発見した魅力は?渡辺:麻里子さまが卒業された時は本当に寂しかったけど、今は『PON!』にレギュラーで出演されているのをよく見ています。やっぱりトークが上手だなぁと思って。篠田:え、そうかな?渡辺:はい!私は喋るのがあまり得意ではないので、すごく勉強になっているんです。Q卒業した今、どんな一面、新しい魅力を見てみたい?渡辺:AKB48時代、麻里子さまはよく“上からマリコ”って言われていましたけど、実は年下の私が「かわいい」と思ってしまうような魅力をたくさんお持ちなんです。そんなお茶目な麻里子さまを私はこれからもずっと見ていたい!篠田:そういえば昔、まゆゆにカンチョーしたこともあったね。渡辺:そうなんです。憧れの麻里子さまに……すごく嬉しかったです(笑)。■篠田・板野から見た渡辺は?Q初めて会った時に魅力的だと思ったところは?篠田:確か、チームBのお披露目イベントだったかな。「踊りだすとすごくオーラがある子がいる」って噂を聞いていたんだけど、それがまゆゆだったの。渡辺:ええっ!篠田:デビュー当時のあっちゃんみたいな感じで、一見すると素朴なんだけど、やっぱりどこか目を引く存在っていうか。「かわいいな~」って素直に思ったのを覚えています。Q別の場所での活躍を見て、新たに発見した魅力は?板野:私の中で、まゆゆは昔も今も変わらず“王道のアイドル”って感じ。本当にお人形みたいでかわいいから、私は、そのままでいてほしいな。篠田:でも、同期や後輩の前では意外としっかりしている部分もあるよね。板野:確かに。笑顔で同期にツッコミを入れているまゆゆもすごく新鮮で魅力的だと思う!Qグループの中で、もっと伸ばしてほしい魅力は?篠田:私は、逆にブラックなまゆゆも見てみたいけど…。板野:ブラックまゆゆ!?篠田:そう。まゆゆの“人間らしさ”みたいなものを知ると、みんながもっと共感してくれるんじゃないかと思うの。最初に出会った時も思ったけど、すごくパワーを秘めている人だから。板野うん、そろそろ殻を破ってもいいかもね。■篠田・渡辺から見た板野は?Q初めて会った時に魅力的だと思ったところは?篠田:ともちんとまゆゆが初めて喋ったのは、いつ?板野:よく撮影の時に立ち位置が隣になることが多かったよね。渡辺:緊張している私に「大丈夫?」と、声を掛けてくださったのを覚えています。板野:だって、まゆゆ、すごく静かだったから(笑)。渡辺:ともちんさんはクールなイメージを持たれることが多いかもしれませんが、実はすごく気さくで後輩の面倒見が良くて、そのギャップがとても魅力的だと思います!Q別の場所での活躍を見て、新たに発見した魅力は?渡辺:今はソロでアーティスト活動をされているのが本当にかっこいいなと思っています。篠田:やっぱり、グループでライブをするのとは全然違うから、すごいよね。渡辺:そうなんです。AKB48にいた時とはまた違ったプロ意識というか、人としてのたくましさを感じます!Q卒業した今、どんな一面、新しい魅力を見てみたい?渡辺:私は、ともちんさんのクールビューティな部分はもちろん、個人的にはマイペースな部分だったり、素に近い部分をもっと見てみたいです。篠田:それって、“モジモジくん”みたいな?板野:もう~!!篠田:ふふ、冗談だよ(笑)。◇いたの・ともみ1991年生まれ。2013年に卒業。初主演映画『のぞきめ』が4月2日公開、主題歌の『HIDE&SEEK』が4月20日発売。◇わたなべ・まゆ1994年生まれ。2006年AKB48に3期生として加入。グループでの活動の他、個人でも女優や歌手として活躍。◇しのだ・まりこ1986年生まれ。2013年に卒業後、雑誌『MORE』専属モデルやテレビ、ドラマ、映画などで幅広く活躍中。◇エー・ケー・ビー・フォーティーエイト秋元康を総合プロデューサーとして、2005年に前田敦子、板野友美、高橋みなみたち1期生メンバーで結成。2006年『会いたかった』でメジャーデビュー。3月9日に10周年記念シングル『君はメロディー』が発売に。※『anan』2016年3月2日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・オサレカンパニーヘア&メイク・オサレカンパニーメイク・佐藤 陵(unite inc./篠田さん)取材、文・重信 綾瀬尾麻美
2016年02月24日デビューから10年が経つ人気アイドルユニットAKB48。10周年記念シングル『君はメロディー』では、卒業したメンバーが集結する。というわけでananでも今回は卒業メンバーと現役メンバーの共演が実現!前田敦子さん×宮脇咲良さんの新旧エースのふたりに、お互いをどう思っているかを聞いてみました。■前田から見た宮脇は?Q初めて会った時に魅力的だと思ったところは?前田:咲良は本当にちっちゃくて、“これが美少女の代表なんだな”と思えて感動したんですよ。それが、日に日に大きくなって、会うたびに「また伸びたね~!」って言ってました(笑)。20cmくらい伸びて、今は私より大きいもんね。Q別の場所での活躍を見て、新たに発見した魅力は?前田:ドラマ『マジすか学園』の咲良が大好きで。とにかくかわいいんですよ!本人に伝えたら、恥ずかしいって嫌がっていましたけど。でも、その反応から、演技に対して真剣に取り組んでいることが伝わって、“この子はきっと素敵な女優さんになるんだろうな”って思ったのを覚えていますね。Qグループの中で、もっと伸ばしてほしい魅力は?前田:私もそうだったんですけど、年齢的に髪の毛を染めたりとか、大人っぽくなりたい時期だと思うんです。でも、あえて黒髪で“かわいい”の王道を突き進んでほしいな。あと、センターというポジションを咲良に確立してもらいたいですね。今のAKB48って“誰がセンターか”ということが、はっきりと定まっていない気がしていて。だからこそ、“自分なんか…”とか思わずに、前向きな気持ちで突き進んで、不動のポジションを狙いにいってほしいですね。咲良なら、できるはず!■宮脇から見た前田は?Q初めて会った時に魅力的だと思ったところは?宮脇:メンバーとしてというよりファンとしてお目にかかったのが最初だったので、“あ、本物のAKBだ…!”って。その後、ライブで前田さんが『夢の河』を歌っているのをステージ下で聴き、涙が出たことを覚えています。当時はあまり接点はなかったんですけど、胸に込み上げてくるものがありました。Q別の場所での活躍を見て、新たに発見した魅力は?宮脇:昨年前田さんが出演していた、『青い瞳』という舞台をひとりで観に行ったのですが、とても難しくて、考えさせられる内容だったんです。そういう作品に出られるということは、本当の女優さんなんだなと感じました。それは、私だけではなく、メンバー全員がこんなふうになりたいと憧れる、目標とする姿だと思います。Q卒業した今、どんな一面、新しい魅力を見てみたい?宮脇:ドラマや映画で、OLさんの役を演じる前田さんを見てみたいです(笑)。どんなふうになるのかなって。今回のシングル『君はメロディー』で共演をさせていただいたんですが、MVを撮影する時に、前田さんと(大島)優子さんが支えてくださって、自分が想像していたよりも、ずっと楽しめたことが嬉しかった。卒業はされていますが、またこういうふうに、一緒にお仕事をしてみたいです!◇みやわき・さくら1998年生まれ。2011年HKT48に1期生として加入。『君はメロディー』で初の単独センターを務める。◇まえだ・あつこ1991年生まれ。2012 年の卒業以前はセンターとして活躍。映画『モヒカン故郷へ帰る』が4月9日全国公開。◇エー・ケー・ビー・フォーティーエイト秋元康を総合プロデューサーとして、2005年に前田敦子、板野友美、高橋みなみたち1期生メンバーで結成。2006年『会いたかった』でメジャーデビュー。3月9日に10周年記念シングル『君はメロディー』が発売に。※『anan』2016年3月2日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・オサレカンパニーヘア&メイク・天野優紀(jiji by WORTH WHILE/前田さん)オサレカンパニー取材、文・重信 綾瀬尾麻美
2016年02月24日台湾に来たら、どこ行く?何する?グルメだけじゃなく、隙間時間を利用して観光もショッピングも堪能したい!そんな好奇心旺盛なあなたに向けて、美女ジモティーが最新ホットスポットへご案内♪台湾在住歴6年の松岡有理さんが教えてくれたのは、個性派スーパー。旅先では、伝統市場やスーパーに必ず立ち寄る…というトラベラーは意外に多く、ロコの暮らしぶりを知るにもよし、おみやげを探すにもよし。もはや立派な観光地、エンタメ施設だ。「日本にはない果物などは、見ているだけでも楽しいですしね。アテンドするお客様からのリクエストがあると、家樂福(ジャアラァフー)やJASONSにお連れします。特に、西門町の24時間営業の家樂福は、急に日用品が必要になったときなどにも便利です。中山のJASONSは、高級感ある品揃え。日本人好みの、気の利いたおみやげが見つかりますよ」(松岡さん)市内には、他に『頂好(ディンハオ)』『全聯福利中心(チュエンリエンフーリーヂョンシン)』といった地域密着型スーパーが点在しているので、見かけたときは、気軽に覗いてみよう。◆家樂福 桂林店(ジャアラァフー グィリンディエン)午前中は地元の買い物客、昼はランチに訪れるサラリーマン、夜は外国人観光客…と、時間帯ごとに異なる客層で賑わうスーパー。日韓の観光客に人気の商品が集められた「台湾名産」コーナー、レジ前のおみやげ品売り場は帰国前の駆け込み購入の頼もしい味方に。1枚のレシートの金額が3000元を超えると、パスポートの提示で5%の税還付が受けられる。●TEL:02・2388・988724時間(旧正月の大晦日のみ~18:00)無休24時間営業は2~3階のスーパーのみ。台北市萬華區桂林路1號◆JASONS Market Place 林森店(ジェイソンズ マーケット プレイス リンセンディエン)輸入品が豊富な高級スーパーだが、ここ林森店と台北101店は、外国人観光客のニーズに応じ、良質な台湾食品が品揃えの中心。人気商品は特別コーナーに集めてあり、買い逃しの心配なし。コーヒーが原料のシャンプーなど、ユニークな商品が見つかるのも楽しい。『欣欣百貨』の地下にあるスーパー。各売り場に日本語が話せる販促員が配置されているのが心強い。●TEL:02・2563・79659:00~22:00無休(旧正月の大晦日のみ~18:00)カード可、日本語可。台北市中山區林森北路247號B1◇価格はすべて取材時点の希望小売価格。時期により変動します。◇まつおか・ゆりcoza有限公司代表。アーティストの個展やイベントなどを企画&コーディネート。日々のアテンド経験から外国人のニーズに明るい。在住6年。※『anan』2016年2月24日号より。写真・小笠原真紀文・堀 由美子コーディネーター・謝ひかり陳(草かんむりに止) 如
2016年02月20日数ある台湾グルメのなかで、主食である「麺」や「飯」は外せないメニューのひとつ。今回は台湾でぜひ味わっておきたい、人気の麺と飯をご紹介します。■72時間かけてスープを煮込むこだわりぶり「七十二牛肉麵(チィーシィーアーニョウロウミェン)」の牛肉(ニョウロウ)麺ほんのり感じる甘み、繊細なコクが特徴の清燉(チンドゥン)牛肉麵は、1日限定80食。厚切り肉は、1頭から5~6碗分しかとれない後ろ脚の腱。通は、途中でローズソルトをひと振りし、旨みの変化を楽しむ。160元。●TEL:02・2393・409511:00~14:30(土・日曜~15:00)、17:00~21:00旧正月休カード不可、日本語メニューなし、日本語少々。台北市中正區濟南路二段71號■麺の歯ごたえと深みある辛さが魅力「天府麵庄(ティエンフゥーミェンズゥワン)」の燃麺(ランミェン)味の決め手は、本場から取り寄せた青菜の芽の漬け物“芽菜”(ヤアツァイ)。辛めの紅油と白油、花椒、ピーナッツパウダーとネギ…これらをモチモチの麺に絡めて食すと、程よい辛さと鼻に抜ける花椒の香りが絶妙、あとを引く美味さ。●TEL:02・2721・784611:30~14:00、17:30~20:00月曜、旧正月休カード不可、日本語メニューなし、日本語可。台北市大安區光復南路290巷51號■とり~り卵がコクを与える!「梁記嘉義鶏肉飯(リャンジィジャアイージィロウファン)」の鶏肉飯(ジィロウファン)主役は、ほどよい塩加減と歯ごたえが特徴の茹で鶏。この食感は、放し飼いされた台湾産の鶏ならではのもの。そこに鶏の茹で汁、鶏油で炒めた油ネギ入りの醤油ダレをさっとかける。半熟の目玉焼きを和えて食べると、コクが増して一層美味。40元+10元。●TEL:02・2563・467110:00~20:00日曜、旧正月休カード不可、日本語メニューなし、日本語不可。台北市中山區松江路90巷19號■手間暇かけて作られた伝統の味をリーズナブルに「三元號(サンユエンハオ)」の魯肉飯(ルウロウファン)創業90年にもなる、台湾ソウルフードの老舗。仕入れたばかりの新鮮な台湾産の豚を何時間もかけて炒め、秘伝のタレで半日以上煮込んだ魯肉は、八角が効いた香り豊かな仕上がり。ホロホロとした食感ながら、食べごたえがあり、小碗でも大満足。●TEL:02・2558・96859:00~22:00月に2日、祝日、旧正月休カード不可、日本語メニューあり、日本語不可。台北市大同區重慶北路二段9號(今回の内容は、2016年1月に取材させていただいたものです。台湾南部地震の被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。編集部一同、一日も早い復興をお祈り申し上げます)※『anan』2016年2月24日号より。写真・小笠原真紀取材、文・堀 由美子コーディネーター、通訳・陳 し(草かんむりに止)如 通訳・謝ひかり
2016年02月17日台湾で人気のグルメのひとつが、小籠包。上海発祥の小籠包は、台湾で独自の進化を遂げているのだとか。台北市全体が激戦区と化し、ニューウェーブも登場中。美食に目がない台湾通からは、正統派を推す声と、個性派に注目する声が拮抗。王道系で人気があったのは、スープがたっぷりめの肉餡、歯ごたえあるヘチマ入りを供する名店の傑作。一方の創作系では、意外性ある素材の餡、キャッチーなビジュアルの意欲作が挙げられた。決めつけは不粋。なぜならどれもが魅力的。ハシゴは常識、あれもこれもと欲張って。注目のお店をご紹介します。■皮、スープ、餡。その超絶バランスに悶絶!「高記 中山店(ガオジィツォンサンティエン)」長くロコに愛される上海料理の名店。餡の主役は、黒毛豚の後ろ脚の肉。そこへ三星葱と生姜、塩を少々。鶏ガラ、豚骨、豚皮スープの煮こごりとともに、弾力ある薄皮で包んだ小籠包は、洗練を極めた味わい。●TEL:02・2571・313310:30~22:30無休(旧正月の大晦日は特別予約メニューのみ)カード可、日本語メニューあり、日本語不可。席料10%。台北市中山區中山北路一段133號■餡のバリエに驚愕!小籠包の革命児「樂天皇朝(ラァティエンフゥアンチャオ)」“グローバル展開できる味を”と考案された8色の小籠包は、個性的な餡を、冷めても美味な鶏のスープとともに。豚肉、高麗人参、フォアグラ、トリュフ、チーズ、蟹ミソ、大蒜、ピリ辛の順に食すべし。●TEL:02・2722・654511:00~21:30(木~土曜~22:00)無休(旧正月の大晦日~18:00)カード可、日本語メニューあり、日本語不可。席料10%。台北市信義區忠孝東路五段68號4樓(微風信義内)■パリッと鋭い皮が優しい味のアクセントに「上海邵師傅湯包(シャンハイシャオシィフータンバオ)」意表をつく創作が話題のお店。小籠包のスープは、鶏ガラ、玉ねぎ、りんごを煮込んだものに、ハマグリの出汁を加え、自然のコクと甘みを引き出したもの。香ばしい羽根の食感、トッピングの青海苔の香りなど、懐かしさも感じる一皿。●TEL:02・2732・514811:00~21:00月に1日、旧正月休カード不可、日本語メニューなし、日本語不可(英語可)。台北市大安區樂利路31-1號(今回の内容は、2016年1月に取材させていただいたものです。台湾南部地震の被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。編集部一同、一日も早い復興をお祈り申し上げます)※『anan』2016年2月24日号より。写真・小笠原真紀取材、文・堀 由美子コーディネーター、通訳・陳 し(草かんむりに止)如 通訳・謝ひかり
2016年02月17日ドラマでもお馴染みの大ヒット漫画『花より男子』が初の舞台化。気になるF4のリーダー・道明寺司役には、歌手としての活動と並行して、数々のミュージカルでも活躍しているX4の松下優也さん。花沢類役には、ドラマ『学校のカイダン』などで知られる白洲迅さんが扮する。松下:出演が決まって、こんなに周りにぴったりだって言われる役ないんですよ。僕、自分にはわからない俺様キャラの要素があるみたいで…。白洲:楽屋での佇まいとか、リーダーシップがあるところとか。松下:まあ…ムードメーカーではあるかも?そういう自分も、皆でいる時の感じとか、まんま花沢類だよ。白洲:たしかに、学生時代は目立つグループにはいたけど、どっか一歩引いてた感じはあったから、共通項は多いかな。松下:喜怒哀楽をあまり顔に出さないからクールに見えるけど、じつは話しやすくて優しいのも似てるよね。あと、他の2人も含めて、若手俳優が集まった時の独特のなんかへんな感じがない、のがやりやすくて。白洲:何を考えているかわからない類だけど、じつはめちゃくちゃまっすぐな人でもあるから、そこを舞台でちゃんと見せていけたら。松下:自分としては、道明寺がただつくしを追いかけるだけじゃなくて、言うべきことははっきり言う場面があるんだけど、そこが好きなんだよね。もちろん、これは女子がキュンキュンするだろうシーンもあるし、楽しんでもらえるんじゃないかな。白洲:うん。舞台ならではの生のよさを体感してもらえると思います。松下何より言葉には出せない気持ちも、ミュージカルなら歌に乗せて言えちゃうんで、そこはミュージカル版の強みであり魅力だと思います◇(左)花沢 類・白洲 迅さんドラマ『ごめんね青春!』『学校のカイダン』『仮カレ』などのドラマで活躍する傍ら、舞台『押忍!!ふんどし部!』『ダブリンの鐘つきカビ人間』など数々の舞台にも出演。(右)道明寺 司・松下優也さん(X4)高い歌唱力を生かし、『黒執事』『イン・ザ・ハイツ』などのミュージカルをはじめ、映画やドラマなど幅広く活躍。’14年より、X4のYUYAとしても活躍中。◇セレブ子女が通う英徳学園高等部に通う庶民の牧野つくし(加藤梨里香)。ひょんなことから彼女は学園を支配しているF4と呼ばれる名門の家柄の御曹司たちと対立することになり…。2016年1月5日(火)~24日(日)日比谷 シアタークリエ原作・神尾葉子(集英社マーガレットコミックス刊)脚本・青木豪演出・鈴木裕美出演・松下優也(X4)、白洲迅、真剣佑、上山竜治、加藤梨里香ほかS席1万800円A席8800円B席5000円(すべて税込み)東宝テレザーブTEL:03・3201・7777(9:30~17:30)福岡、名古屋、大阪公演あり。※『anan』2015年12月30日‐2016年1月6日合併号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ
2016年01月05日誰にでもいつか訪れる“死”、そして最も生きることを謳歌する瞬間である“エロス(性愛)”。一見相対するものに見えるこの2つは、実はつながりが深い概念のようです。「小さいころから、死も性愛も、私にとっては日常の中でタブー視されるものでした。例えば親しい誰かが死ぬと、お祝いの席は辞退するものと教えられました。一方で男の子たちは、少年マンガの奥に、エッチな本を置く。どちらも“隠す必要があるもの”という意味で、どこか似ていますよね。必要なものなのに、なぜ隠すのかな、どうして見えにくくなっているのかな、ということは、常々疑問に思ってました」と語るのは、このたびメキシコで、“死とエロスの関係”に触れてきたという壇蜜さん。「昨年、同じ番組でネパールに行きまして。最初にお話を頂いたとき、“私脱ぐの?!ネパールは仏教国よ?!”って焦ったんですが(笑)、脱ぐことなく終わりました。今回はメキシコ。ラテン系だし、“今年こそ脱ぐかな…”と一応水着は持っていったんですが、今回も大丈夫でした。番組は、家族で見ても大丈夫な内容に仕上がっていると思います(笑)」実際に足を踏み入れたメキシコは、壇蜜さんが想像していたより遥かに“貞淑な国”だったらしい。「実は奔放なところはあまりなく、意外と保守的。愛を語ったり、情熱を交わしたりする行為は、日本と同じように秘め事として捉えているんじゃないでしょうか。死に関しては、キリスト教を信じている人が多い国民なので、“生も死も、神から与えられたもの”という意識が強く、命は、自分一人でどうこうできるものではない、という気持ちが強いと思いました」神への強い信仰を持ちながら、精霊を司るシャーマンや、呪術を操る魔女、また、同性愛者である“ムシェ”という存在も懐に抱く不思議な国、メキシコ。そんな文化に触れた旅を終え、相当なカルチャーショックを受けたのでは?「それが、良い意味で全然なくて…。誰もが自分の死や性愛を受け入れて、ひたむきに人生を送っている国でした。でもそれは、外国からの侵略があったり、太陽や神のために自分の心臓を生け贄に捧げたという、想像もできないほどの激しい歴史を持つ人々だからなんだと思います。番組を通じ、そんなメキシコの一面を知っていただけたら嬉しいです」◇だん・みつタレント。『テレビで中国語』(NHK Eテレ)などにレギュラー出演中。2016 年のカレンダー(ハゴロモ)も好評発売中。ブログもやってます。ameblo.jp/sizuka-ryu/◇『壇蜜 死とエロスの旅マヤ・アステカ』太陽の国と呼ばれるメキシコは、マヤ・アステカ文明の遺跡など、数多くの謎深い文化を持つ国。メキシコにある“死と再生の文化”の神髄に触れるべく、壇蜜さんが旅をする。12/29、21:00~ NHK BSプレミアムで放送。※『anan』2015年12月30日‐2016年1月6日合併号より。写真・小笠原真紀
2015年12月25日この夏『24時間テレビ』のマラソンランナーに選ばれ、見事に完走したDAIGOがボーカルを務めるBREAKERZ。バンド活動休止からの再始動と、DAIGOさんの人生を賭けた挑戦が重なり、バンドとしても大きく飛躍した‘15年だった。「100 kmマラソンはなかなかチャレンジできることではないし、やって良かったという気持ちはあります。この先、どんな大変なことがあっても乗り切れると思うし、人生で最高に限界を超えたあの経験のおかげで、今後は何でも前向きに頑張れると思えるんですよね」(DAIGO)再始動第2弾シングル『YAIBA』は、人気アニメのオープニングテーマにもなっている。この曲の歌詞にも挑戦者・DAIGOさんの熱い思いが反映されている。「100 km走ることは自分への挑戦、自分との闘いです。人は必ず戦わなきゃならないときがあるし、その限界を超えたときに人としてレベルアップできるし、新しい世界が見えてくる。一人でできない場合は支えてくれる人たちに助けられ、普段出せないパワーが出せる、そんなメッセージをテーマに、歌詞を書きました。それは勉強でも仕事でも共通することだと思います」(DAIGO)まさにあの100kmマラソン成功あっての特別な曲が誕生。「戦いがテーマのアニメ作品の曲だったので、とにかく鋭い楽曲を作ろうと思いました。ツインギターがガッと攻めてくるサウンドになったので、仮タイトルを『YAIBA』と名付けたら、DAIGOくんがぴったりの歌詞をつけて世界観をまとめてくれたので、そのままタイトルになりました」(AKIHIDE)一昨年の3月からバンド活動を休止し、それぞれがソロ活動をしていたBREAKERZ。その経験はバンドにとって変化を促したよう。「一緒に6年活動してきて、常に制作、リリース、ツアーと続いていて、例えが変かもしれないけど、お腹がいっぱいなのにもう次のごはん…みたいな状況になっていました。でもソロを経てリフレッシュでき、自分がまっさらな状態になって、またバンドと向き合うことができた。またこの3人でやれる嬉しさと喜びを感じています」(SHINPEI)「個人個人がソロでやりたいことをやり遂げ、お互いの刺激にもなり、気分転換にもなり、何か見えたものもあったと思う。客観的にBREAKERZのことを考えることができたよね。クルマだとしたらピットインして休ませながら、こういうカラーリングもいいねとか、バンドを外から見ることができたのが本当にデカくて。その結果、シングル『WEGO』とアルバム『0-ZERO-』が生まれ、この『YAIBA』に繋がったと思います」(DAIGO)テクニックに長けた2人の凄腕ギタリストと、バラエティでも大活躍するカッコいいボーカリストから成るロックバンド。他には見当たらない唯一無二の存在だ。「僕がテレビに出たことで、BREAKERZを知ってくれた方も大勢います。音楽が僕の基盤ということはこの先も変わらないので、もっと聴いてくれる人が広がっていくと嬉しいかな」(DAIGO)◇ブレイカーズ左からSHINPEI(G)、DAIGO(V)、AKIHIDE(G)。メンバーのソロ活動を経て今年再始動。5月に第1弾シングル『WE GO』、7月にアルバム『0-ZERO-』をリリース。◇16th Single『YAIBA』【初回限定盤CD+DVD】¥1,700【初回限定盤BCD+スペシャルフォトブック】¥1,600【通常盤CD】¥1,000TVアニメ『カードファイト!!ヴァンガードG ギアースクライシス編』オープニングテーマ。(ZAIN RECORDS)※『anan』2015年12月16日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・高見佳明ヘア&メイク・小田桐由加里(unvicious)文・北條尚子
2015年12月15日オネエならぬ“ニューキャマたん”として今年一気にブレイクしたGENKINGさん。ブレイク前は謎の美男子インスタグラマーとして話題の存在だった。「インスタグラムに自撮りをアップし始めたらそれが話題になったの。12歳年上の姉の影響で小4で金髪、小5でカラコン。母も僕を尊重してくれて、子どもの頃からファッションが大好きでね。でもネット上では“おキャマ”は非公表。自分でもそれを認めたくない時期もあったのね。恋愛でも性別が壁になったり……辛い思いもよくしてた」事務所からのオファーがあったのは、そんな時のこと。「当初はカミングアウトする気はなかったけど、僕は嘘のつけない性格。思わず言っちゃった」初テレビ出演で突然のカミングアウト。バッシングも覚悟したが、放送後は応援の声が続々と届いた。「インスタのフォロワーが急増して、仕事が殺到。温かいメッセージにもう涙が止まらなかった」その日を境に、GENKINGさんの人生は180度転換!「あの日は人生で一番勇気を振り絞った日。でも自分をさらけ出したら皆が受け入れてくれたの」激動の一年を駆け抜けて確信したこと。それは“コンプレックスは長所に変わる”という事実。「おキャマで大変なこともあったけど、だからこそGENKINGになれた。+って記号も‒から書き始めるでしょ。マイナスは自分の努力で必ずプラスになるのよ」◇ゲンキングインスタグラムのフォロワーは70万人超え。リメイクなどプチプラおしゃれ術を詰め込んだ『GENKING PETIT PRICE ARRANGE』(宝島社)が発売中。※『anan』2015年12月16日号より。写真・小笠原真紀取材、文・大澤千穂
2015年12月10日17歳のデビューから常に女優として最前線を走り続けてきた。そんな相武紗季さんが語学留学を決めたのは27歳の春。「18歳の時には大学進学と女優業の間で悩んだこともありました。女優に打ち込むと決めてからも、いつかは留学したいという思いがあって。そしてマネージャーと相談して『今だ!』と」留学エージェントを回って、住まいや学校を決めて。何もかも自分で手配して向かったアメリカで待っていたのは、異文化の壁。「自分を知らない人に、一から自分を知ってもらわなくちゃいけない。“日本では女優”と言ったらクラスメイトに『自称女優?』と言われて悔しい思いも(笑)。それに実は私、自己表現が苦手。日本では演技を生業にしていたのに海外では授業の寸劇も満足にできなくて……。しら~っとした教室のあの空気は一生忘れません!」留学中は住む場所がなくなる(!)などの大失敗も経験したが、その都度自力でクリア。5か月後一回り成長して帰国した相武さんは、前よりずっとのびのび仕事できるようになったそう。「何より強くなったし、確実に生きやすくなりましたね」そして今年は30歳の新たな節目。今は「自分らしく楽しむ」ことを大切にして仕事に向き合う。「思えばデビュー時の信条は“努力と根性”でした。今と真逆ですね(笑)。30代、次にどんな転機が来るかわからないけど、心を開いて変化を楽しむつもりです!」◇あいぶ・さき1985年、兵庫県生まれ。17歳で芸能界デビュー。主演多数。ドラマ『ブザー・ビート』などでの悪女役も評判。現在『仮カレ』(NHK BSプレミアム)に主演。※『anan』2015年12月16日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・仮屋薗寛子ヘア&メイク・千葉智子取材、文・大澤千穂
2015年12月10日「友人の舞台を観に行った時に今の事務所に声をかけられて。思えば不思議な縁ですね」10代でデビューしたものの体調不良で休業。一度はあきらめかけた女優の道を再び歩むきっかけは23歳の時、現在の事務所との出合い。来年1月公開の映画『シーズンズ2万年の地球旅行』では大好きなネイチャードキュメンタリーで初めてナレーションを務めるなど、活躍の幅を広げる木村文乃さん。でも今の事務所に入ってからも道のりは平坦ではなかった。「不器用な私はレッスンを積んでも上達しなくて。でも事務所の社長はそんな私を見守ってくれた。私にとっては初めての、信頼できる大人との出会いでした」その信頼に応える女優になるには?木村さんが始めたのは、毎日をていねいに生きること。「まずは仕事で今日できなかったことを明日できるようにしようと。今も常に心がけています」その姿勢は私生活でも同じ。特にSNSにアップする手料理の写真はおいしそうと評判だ。「料理は毎日します。女優としてより『人としていいよね』と言われる人になりたいから」今年は連ドラにも主演。運命の出会いを生かし、見事に女優として花開いた木村さん。チャンスを掴むには、できない自分を受け入れる勇気も必要、と微笑む。「不器用な自分を認め『手を貸してください』と言えるようになりました。それが周りとの信頼関係を築くことにもなると思います」◇きむら・ふみの1987 年生まれ。’16年1/15全国公開の映画『シーズンズ2万年の地球旅行』でナレーションを笑福亭鶴瓶さんと担当。「ありのままの自然や動物の姿が愛おしい映画です」※『anan』2015年12月16日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・藤井享子ヘア&メイク・野中真紀子取材、文・大澤千穂
2015年12月09日まさに、彗星のように現れた、とは彼のような人のことを言うに違いない。藤田貴大さんが、自身で作・演出をつとめる演劇ユニット、マームとジプシーを立ち上げたのは、‘07年のこと。それが瞬く間に話題になり、新聞や雑誌の劇評を賑わすようになった。そして旗揚げから4年目には劇作家にとって最高の栄誉とされる岸田國士戯曲賞を受賞。つねに挑戦的な姿勢と、尖ったセンスで演劇界に新たな潮流をもたらし、いまや現代演劇シーンの中心人物のひとりとなっている。その藤田さんの生み出す舞台は、いわゆる“小劇場”のイメージとは大きくかけ離れている。デザイン性の高いチラシやパンフ。シンプルで美しい舞台装置。そして、いまやマームとジプシーの代名詞のようになっている、同じシーンを何度も繰り返し物語のなかに挿入し、印象を重ねていくリフレインの手法。どれもが圧倒的に洗練されているのだ。anan読者には、この春まで連載していた、女子へのフェチ的な妄想を綴ったエッセイ「おんなのこはもりのなか」でおなじみの人でもある。―――蜷川幸雄さん、野田秀樹さんという演劇界の頂点にいるおふたりがともに、いま、藤田さんのことを新しい才能として高く評価しています。とくに蜷川さんとは、来年上演する、蜷川さん自身の半生を描いた舞台『蜷の綿 -Nina‘s Cotton-』の脚本を手掛けてもいます。そんないまのご自身の状況を、どんなふうに感じているんでしょうか。藤田:確かにお世話になっているし、いろんなことを学ばせてもらってはいるんですよ。でも、これは昔から言ってることだけど、この人たちと同じやり方で頑張れば、同じくらいの成功を収めることはできる可能性はありますけど、超えることはできない、とは思っています。そういうことを僕は直接本人を前に言っちゃうから、かわいがられている一方で、生意気だとも思われているんじゃないかな。―――むしろおふたりは、それを面白がっているのかもしれません。藤田:僕は、昔から彼らにコンプレックスを感じていて、それが作品の原動力になっていたところがあるんです。一回の舞台に使える予算が圧倒的に違うわけですけど、だからクオリティが違うとは絶対に言われたくない。じゃあ、お金もコネもない自分がどう対抗するかを考えて、彼らが美味しいごはんを食べているような時間まで稽古をしたり、寝ている時間にも作品のことを考え続けたりしてやってきたんです。でも、ある時から僕の作品を観てもらえるようになって、話してみると、それまでの印象とは全然違いました。意外と地味だし、湯水のようにお金を使っているわけでもなく、とても謙虚に作品に向き合っているんです。野田さんと僕は少し似ていて、自分の才能を信じている部分があるけれど、蜷川さんは、自分へのコンプレックスが強くて誰よりも謙虚な人。そういうことがわかってよかったですね。―――原動力だったコンプレックスは解消されてしまったわけですが。藤田:それまでの僕は、自分の表現を誰かに評価してもらうにはどうしたらいいかを考えていたんです。でも、26歳の時に岸田賞をもらって、そこは満足できてしまった部分があった。演劇界なんてそもそも小さな業界ですが、そこにおける地位にはこだわってないし、そのなかでの評価を高めていきたいとは、もう思わない。僕が貪欲に求めていきたいのは、作品をつくる環境がどれだけ良くなるかということなんですよね。「お金」というのは、やりたいことを実現できる環境が揃えられるという意味でのたとえなだけで、それ自体が欲しいわけではない。そこへの努力をしているだけなんで、僕、じつは意外に地味だと思いますよ。ただ、周りは僕をそうは見ていないかもしれないですけど。まあ、同世代とか少し上の世代にはウザがられてると思うし。――それは藤田さんがつくる舞台のセンスの良さだったり、その整ったルックスと無関係じゃないように思います。なにも演劇のような時間も手間もかかるジャンルにこだわらなくてもいいじゃないか、と同業者からやっかみが入るのも、少しわかる気がします。藤田:僕自身の見た目のこととかはまったくわからないですけれど、今度演出する寺山(修司)さんの舞台『書を捨てよ町へ出よう』でミナ ペルホネンとコラボするとか、来年、蜷川さんと一緒に舞台をやるとか、何となく派手なことをしているように見えるんでしょうね。でも、じつはそこに辿り着くために、地味な努力を続けてきたんだけど。結果がすべてなんで、そんなことは語ってもしょうがないし、そう思われてても別にいいんですけど。――彼らはもう、眼中にない?藤田:そもそも最初からないです(笑)。でも、どうもこだわっている人がいるとは聞きますよね。ただ、ディスるならもっと面と向かってやれとは思うんですよ。ツイッターのエアリプとかじゃなくて。夜道を歩いていたら刺しにくる、とか。そういうくらいの感じとかないんですかね。――いきなりのバイオレンス!?藤田:いま、寺山さんや蜷川さんのような、‘’60年代、‘70年代に演劇で戦っていた方々の舞台の準備をしている真っ最中だから、思考がどうしても過激な方向にいっちゃうんです(笑)。僕らの時代に置き換えたら、どうなんだろうとか。◇寺山修司作品初演出の舞台『書を捨てよ町へ出よう』は、12月5日より東京芸術劇場にて上演( 東京芸術劇場ボックスオフィスTEL:0570・010・296)。新作『蜷の綿 -Nina‘s Cotton-』は、蜷川幸雄さん演出と藤田さん演出の2バージョンで来年2月に彩の国さいたま芸術劇場にて上演( 彩の国さいたま芸術劇場TEL:0570・064・939)。◇ふじた・たかひろ1985年生まれ、北海道出身。‘07年にマームとジプシーを旗揚げし、ハイペースで新作を発表。‘11年に発表した『かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。』で岸田國士戯曲賞を受賞。‘14年には野田秀樹の戯曲『小指の思い出』を演出し、大きな話題となった。◇演劇界の芥川賞といわれる岸田賞を26歳で受賞。今年、次代を担う人として雑誌の表紙も飾り、ジャンルを超えて注目を集める藤田貴大さん。穏やかな容姿には似合わず発言は意外に過激!?※『anan』2015年12月9日号より。写真・小笠原真紀取材、文・望月リサ
2015年12月02日