早いものでもう年の瀬、年に一度の重大イベント、クリスマスまであと2週間あまり、今年は誰と、どんな過ごし方をしてみたい?「MTV」による映画情報番組「MTV SCREEN」とシネマカフェのコラボレーションで贈る「cinema FAN-KING」では、旬の俳優を勝手にピックアップし、毎月異なるテーマに投票してもらい、ランキングで映画ファンの“リアル”をお届け!第5回目となる11月の投票のテーマは、ずばり「聖なる夜を一緒に過ごしたい俳優は?」。今の日本映画・テレビ界を牽引する若手人気俳優が並ぶ中、2位との圧倒的大差で同率1位に輝いたのは、『ホノカアボーイ』、『重力ピエロ』など今年だけでも4本の出演作が劇場公開された、いま最も旬な俳優の一人、岡田将生と年々大人の男の魅力に磨きがかかる玉木宏(『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』)。岡田さんは、クールで二枚目な顔立ちながら、まだあどけなさの残る表情が母性本能をくすぐるのか、10代〜50代まで幅広い世代の女性の支持を受けた様子。井上真央との純愛を演じた『僕の初恋をキミに捧ぐ』は抜群の効果で、「美しい」「癒されたい」「自然」との声が集まる中、「真央ちゃんが凄く羨ましかった」(20歳女性)、「草食に見せかけた肉食男子なところがステキ」(28歳女性)などのコメントも。一方、30代〜40代の熱い支持を集めた玉木さんに寄せられる声で多かったのが、「エスコートされたい」「気品がある」、そして歌手としての実力をも実証した、その甘い声に対する支持度が大!「あの素敵な声でクリスマスソングを歌ってほしい」(22歳女性)、また「クラシックのコンサートに一緒に行って千秋ばりの解説をしてほしい」(32歳女性)との願望も寄せられた。続いて3位にランクインしたのは公私共に注目を集める、瑛太(『なくもんか』)。同世代の20代〜30代女性の票が多く、「ほのぼの」「フラットな雰囲気」など、ドラマなどでの役柄によるイメージが大きいのか、身近な存在としての好感度の高さがうかがえる。玉木さんとのクリスマス・デートが少しドレスアップしたディナーなら、瑛太さんとはお家でまったり、といったところ?僅差で4位に入ったのは、「かわいい!」との声が圧倒的多数の小池徹平(『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』)。いつ見ても爽やかな“天使のような笑顔”が人気の秘訣のようで、年上女性からも「一緒にケーキ食べたい」(34歳女性)とのコメントが。5位には「癒されたい」という票を集めた山本裕典(『大洗にも星はふるなり』)。つい先日、主演の舞台版「パッチギ!」の公演がスタート、今後、上位陣を脅かす人気を獲得する可能性あり!そのほかにも、小出恵介や小栗旬、山田孝之を支持する声も多く、白熱のイケメンバトルに。ゴージャスに?アットホームに?どんなクリスマスデートを過ごしたいかによっておのずと票が分かれた様子。あなたが一緒に過ごすなら誰とどんなデートがしたい?さて現在、投票受付中の「cinemaFAN-KING」12月の投票テーマは、「お似合いの映画カップルは?」。投票された方にはプレゼントが当たるチャンスも!今月の投票の結果は12月26日(土)17:30からの「MTV SCREEN」初回放送にて発表される。聖なる夜を一緒に過ごしたい俳優は?1位:岡田将生2位:玉木宏3位:瑛太4位:小池徹平5位:山本裕典「cinemaFAN-KING」とはシネマカフェとMTVのコラボレーションによる読者投票企画。シネマカフェのページ上で、月ごとにテーマを提示し、あらかじめ挙げられている候補者から一人を選ぶか、もしくはフリーアンサー枠に記入する形式で投票を実施している。■関連作品:僕の初恋をキミに捧ぐ 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009「僕の初恋をキミに捧ぐ」製作委員会のだめカンタービレ 最終楽章 前編 2009年12月19日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビ・講談社・アミューズ・東宝・FNS27社ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない 2009年11月21日よりシネクイントほか全国にて公開© 2009 ブラック会社限界対策委員会なくもんか 2009年11月14日より全国東宝系にて公開© 2009 「なくもんか」製作委員会大洗にも星はふるなり 2009年11月7日よりシネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開© 2009「大洗にも星はふるなり」製作委員会■関連記事:お似合いの映画カップルは?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント報知映画賞『沈まぬ太陽』に栄冠!渡辺謙、瑛太、松たか子、岡田将生ら受賞阿部サダヲ、テンション“アゲアゲ”でグッズ販売員に「24時間テレビみたい」小池徹平、森本レオが監督にダメ出し「テンション高すぎ」「チビT着たボンレスハム」小池徹平インタビュー「あらためて俳優の仕事をやってて良かったなと感じた」
2009年12月07日この若さで“個性派俳優”と称される役者も珍しい。濱田岳、21歳。先頃DVDがリリースされた『鴨川ホルモー』では、主人公の親友でエキセントリックな帰国子女の京大生・高村を好演。劇中、現代劇にもかかわらずチョンマゲ姿を披露し、なんと織田信長(のモノマネ)まで演じている。「『人間五十年』の舞いまで満喫しちゃいました」と屈託なく笑う一方で、「人前で演技するのがいまだに恥ずかしい」とも。個性派俳優であればあるほど、その素顔が気になるところ。この『鴨川ホルモー』を始め、映画、ドラマへの出演が続く濱田さんに話を聞いた。「一般に“役作り”と言われるものがよく分かんないんです」。そう語りつつ、役柄へのアプローチについて濱田さんはこう語る。「演じる役柄がどんな人間であれ、多かれ少なかれ僕の中にあるものなんですよ。高村のようなぶっ飛んだ部分も、根暗な部分も。自分の心の中のそういう部分を見つけて拡大していく、それが僕の第一の仕事ですかね。だから、語弊があるかもしれないけど、殺人者の役をやるとしたら、自分の中にほんの少しだとしてもあるであろう、そういう要素を探すことから始めると思います。きっとそれは誰にでもあるものだと思うし。今回の高村役ですか?そうだなぁ…僕もマイペースなヤツですね(笑)。それを過剰に表現するとああいう、空気を読めなくて押し付けがましい男が完成するんです!」それにしても、本作で見せるチョンマゲ、絶叫、ハイテンションは凄まじい…。だが、本人は至って真面目に「今回はチョンマゲがライバルでした」と言う。「チョンマゲなんて誰がつけたって面白いに決まってるんですよ。そこを、これは濱田岳じゃなきゃって言わせたいので何かしなくちゃいけなかった。ヅラにおごらず!いいライバル関係でした(笑)」。翻って、素の濱田岳はどんな人間?「あぁ、気の小さい男ですよ。とにかく何やるのも恥ずかしい(苦笑)。じゃあ、俳優やめちまえって話ですが、現場が楽しいんです。その楽しさゆえに続けているような感じですね。10歳でこの世界に入って、大人の世界に放り込まれて、相手にされて…この楽しさに味をしめたんですね。1か月くらいの撮影の中でいろんな人と一緒になって、役職は違えどプロの集団で、同じものを作ってるけどライバル関係とはまた違って。現場の空気がとにかく好きなんです」。では、「演じる」「違う人間になりきる」という部分に対しての楽しさは?と尋ねると、照れくさそうにかぶりを振る。「いや、そこを意識すると、恥ずかしくて出来ない!自分でモニターチェックもしないんですよ。それを意識しないでやって来たのがいまにつながってるのかな…」。本作を始め、少しエキセントリックな役、正統派の主人公とはひと味違う役柄を演じることが多いが、それについて本人はどう感じているのだろうか?「特に最近感じるのが、脇役の醍醐味。それに気づいたからこそ怖さも感じます。いまはこのポジションが面白くて仕方がないですね。今回も、ただの学生群像劇というだけではないコメディが求められていた。そこで僕が自爆覚悟で突っ込めば、みんなのテンションも思い切り上がるんですよ。だってみんな負けたくないでしょ?こんなチョンマゲなんかに(笑)」。さらに、今後、やってみたい役を聞いてみると、こんな過激な言葉も。「みんながやりたがらない役がいいですね。変態とか殺人者とか。僕がやると、みんなが観て『何だこいつは?逮捕しろ!』って言うような。『こいつにだけは殺されたくない』っていう殺人犯を演じたいです」。目標としている俳優を尋ねると、こんな答えが返ってきた。「小心者だから、目標は作らないようにしています。素敵な俳優さんはごまんといますが、気が弱いので、目標にすると二番煎じにしかならなくなる。それじゃ寂しいし、“自分”でいたいなと思います」。恥ずかしがり屋で小心者と称しつつ、飄々とそう語る姿からは常人離れした精神力の強さが垣間見えるが…。「のんきだから、何とかなるって思ってるんですよ。焦りもないですね…いまだにこの仕事で食べていけると思ってなくて、大検を取ろうとしたりしてますし。まあ自分ののんきさも結構好きですよ」。最後の写真撮影の際に、原作小説は読んだか?と尋ねると「薦められると読みたくなくなるんですよ」とポツリ。「でも、『ホルモー六景』(※『鴨川ホルモー』のスピンオフ的な続編小説)は読みました。面白かったですよ。(主人公の)安倍は山田くんを想像しながら読みましたね」とのこと。では、小説内の高村に関しては自分の姿を想像する?「しないです!無理!そんなの恥ずかしいよ!」『今度は愛妻家』、『ゴールデンスランバー』と出演作が続くが、ますますの名演、怪演を期待したい!『鴨川ホルモー』[DVD]発売元:ポニーキャニオン価格:4,935円(税抜)発売中■関連作品:鴨川ホルモー 2009年4月18日より全国にて公開© 2009 「鴨川ホルモー」フィルムパートナーズ■関連記事:大作を脅かす本命ヒットとなるか?『スラムドッグ$ミリオネア』満席続出スタート!いじめか!斉藤祥太の印象聞かれ山田孝之「実は双子」、栗山千明「見分けつかない」山田孝之「異なる役を楽しんでます。『ムチャクチャな顔にしてやる!』って(笑)」オニを操る小悪魔(?)芦名星「真っ直ぐゆえに嫌われる女の子ってある意味素敵」『鴨川ホルモー』ダンスコンテスト開催!パパイヤ&本木監督、セクシー衣裳にニヤリ
2009年12月04日山田孝之の最新主演作で、戸田恵梨香扮するヒロインを巡る妄想男たちの戦いを描いた『大洗にも星はふるなり』が11月7日(土)に初日を迎えた。山田さんを始めムロツヨシ、小柳友、白石隼也、佐藤二朗、福田雄一監督が舞台挨拶に登壇、さらに当初は欠席予定だった戸田さんもサプライズで駆けつけ、映画さながらのドタバタのコメディ劇が舞台上で生で繰り広げられた。男たちが壇上に上がった後に、戸田さんの名前がコールされ、真っ赤なワンピース姿の戸田さんが現れると、男たちは口々に「赤い」「真っ赤だ」とつぶやく。そして舞台挨拶スタート!山田さんが、もはや定番とも言える脱力系の口調で「おはよーございまーす、山田でーす。お金を取って人に見せていい作品なのか?悩んでます」と語ると会場は笑いに包まれた。個性的な面々が個性的な挨拶を繰り広げる中、目を引いたのは最年少の白石さん。挨拶もそこそこに司会の映画パーソナリティ、伊藤さとりさんに「僕、ずっと伊藤さんが気になってたんです…。いや、こんな舞台挨拶なんてどうでもいい!」と興奮気味に語り、監督やムロさんから「落ち着いて、隼也。自己紹介!」となだめられていた。せっかく戸田さんが来たということで、物語に因んで「クリスマスを戸田さんと過ごすなら?」というお題が男どもに与えられた。トップバッターのムロさんは「僕と戸田さんの共通の趣味である(ゲームの)『ぷよぷよ』をずっとやりたいです。で、戸田さんがゲームの途中で急に言うんです…『メリークリスマス』って。僕はそれを聞いてニヤリとする」と早くも妄想全開!小柳さんは今年のクリスマスは家族で旅行に行く予定ということで「ぜひ家族旅行に一緒に!」と結婚を前提に(?)誘いをかけた。白石さんは「『大洗…』のスピンオフのDVDがクリスマスに出るので、それを見る」と“優等生”な提案。と思ったら…このスピンオフに戸田さんは出ていないということを受け「TVの横に戸田さんに立ってもらって、DVDと戸田さんの両方を見ます」と若くして堂々たる変人ぶりを発揮していた。続いて佐藤さんが、神妙な顔で「ちょっと聞きたいんだけど、40代の男でも大丈夫なの?」と戸田さんに質問すると、戸田さんは困惑。監督が「僕も41ですよ」と言うと、戸田さんは「大丈夫です!」と即答。この微妙なタイミングでの「大丈夫」宣言に、佐藤さんはへこんでいた…。監督は「僕はドMなので、恵梨香ちゃんに一日中、わがままを言ってほしい!『恵梨香、そこまで言うか〜!』ってぐらい」とニヤニヤと妄想を語った。すると戸田さんは『本当ですか?何でもおねだりしていいんですか?」と突如として目を輝かせ、会場の笑いを誘った。最後の山田さんはクリスマスについて「キリスト教徒じゃないので…」と淡々とした様子で「12月25日ということは、正月も近いので準備を…。もちを仕入れたり」と回答。監督からの「それは(キリスト教徒ではなく)仏教徒だから?」というツッコミに山田さんが何気なく「別に…」と答えると、ムロさんが「孝行、『別に』って言うなよ!」と、何かと話題の女優・沢尻エリカさんの「別に」発言騒動を念頭にすかさず反応。すると、山田さんは両腕を組んで、足を突き出してポーズ!この出血大サービス(?)に会場は爆笑に包まれた。さて、男たちの提案を聞いた戸田さんが、この中で誰と一緒にクリスマスを過ごしたいかというと「福田監督です!というか、ほかの人たちは何を言ってるのか分からなかった…(苦笑)。さすがにクリスマスの正月の準備はしたくないです」とバッサリ。会場は再び笑いに包まれた。『大洗にも星はふるなり』は全国にて公開中。■関連作品:大洗にも星はふるなり 2009年11月7日よりシネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開© 2009「大洗にも星はふるなり」製作委員会■関連記事:聖なる夜を一緒に過ごしたい俳優は?「MTV」Ituneカードを10組20名様にプレゼントファッション小噺vol.116カーペットの上の人間模様〜東京国際映画祭〜【TIFFレポート】“有罪”山田孝之、「イラっと」ローテンションの26歳誕生日!下ネタだらけの現場に、戸田恵梨香「話題に入れず…」『大洗にも星はふるなり』会見山田孝之「異なる役を楽しんでます。『ムチャクチャな顔にしてやる!』って(笑)」
2009年11月07日映画ファンのみなさんならご存知の通り、10月17日(土)から25日(日)まで、第22回東京国際映画祭が開催されました。国際、という割には海外ゲストが少なくなってはいるのですが、日本を代表する監督、主役級の役者たちほか、エンタメ界以外からも話題の大物たちが一堂に会するこれほど華やかな場はほかにはないでしょう。オープニングでは、環境保護を訴えるグリーンカーペットの上を、様々な人々が行き交いました。そこでシネマカフェでは、気になる方たちのファッションをふり返ってみたいと思います。最初は、美女二人を従えた怪しげな人物…ではなく、森田芳光監督。従えている美女は、『わたし出すわ』で主演した小雪と黒谷友香。肌の色とマッチしたヌードカラーのドレスを纏った小雪は、大ぶりのイヤリングと、おそろいのネックレスでややジミ目の色味に煌きをプラス。自らの存在感と大胆な“肌見せ”で、華やかさをプラスしたしっとりとした着こなしが見事です。一方、それに対抗するように黒谷は、鮮やかなブルーを使ったホルターネックのインパクト強い着こなし。「小雪がそうくるなら、私は…」的な主張がさすがは女優。このショットで、同じ体格の二人の女性が、同じ髪型、さらにドレスも同系色で揃えてきたら、森田監督が引き連れてきたどこかのキレイなお姉さんになりかねません。ふたりの女優がそれぞれの個性を意識した着こなしをしたことで、二人ともが引き立ったというわけです。一方、登場した3人の女優が同じ赤で揃えてきたのが、『ゼロの焦点』の中谷美紀×広末涼子×木村多江の3人組。グリーンカーペットの上で極めて強い印象を残す赤という色を3人揃って着るという大胆さで、上記の二人組とはまた違った鮮烈さを残してくれます。しかも、それぞれの美しさを引き立ててドレスのデザインをがらりと変えているので、色が同じでもかえって個性的が引き立つ結果に。中央に立つ広末涼子が、すこしトーンを抑えたワインレッドに近いものをチョイスしているあたりも、「3人で一緒に並ぶ」というところまで意識した様子が垣間見られます。そんな計算も、大事ですね。映画祭のオープニングを飾った『オーシャンズ』組は、ジャック・ペラン監督を囲むように、宮沢りえと平原綾香。登壇者のみんなが、どこかにグリーンを身につけての登場だけに、宮沢だけはそれをあえて拒否したのかとちょっと疑問になるショット。ドレスのデザインも色もとってもお似合いだけれど、パーティやイベントというお祭り感覚のある場では、ぜひ周囲と歩調を合わせたいもの。それでないと、ノリの悪い人だと思われてしまうので。イヤリングやチョーカーでエメラルドをつけるという選択肢もあったのかもしれませんね。さて、ここまでに登場した迫力の女優陣とは打って変わって、初々しい装いを見せているのが、『僕の初恋をキミに捧ぐ』の井上真央。岡田将生の冬物っぽいジャケットの生地感と合わせたのか、タイツで登場。パーティではなるべく肌を見せるのが華やかさへの近道ですが、この黒タイツがかえって恥じらいを感じて若々しかったりして。でも、今流行中のトレンカタイプのレギンスだったりするともっとお洒落感がUPしたのかも。それにしてもこの二人、なんだか俳優のツーショットというよりも、思い切り本気でデート中という感じがしませんか。なんでこんなにリアルなのでしょう。次は、佐々木希×谷原章介の2ショット。『天使の恋』で歳の差カップルを演じた二人です。谷原のリーゼント風ヘアも気になるところですが、やはりお人形のような佐々木の姿に目が行きます。年上の男性にエスコートされることを意識してベアトップ&フルレングスを選んでいますが、胸元にはたっぷりのフリル。これがハートシェイプのようになっていて、乙女らしさが垣間見えます。谷原も、パパに見えてしまわないかが気になって、髪型をロックテイストにしてみたのでしょうか…。ちょっとちぐはぐな感じが、かえって映画の世界そのものという感じです。最後は、美女と野獣という感じの、山田孝之×戸田恵梨香の二人。『大洗にも星はふるなり』で共演している彼らですが、戸田は眩しくなるような白を選んで正解。ライトのように顔写りをよくしてくれているのは、上半身に集まったたっぷりのフリル。スポットライト&マドンナライト効果を発揮するこのドレスでなければ、山田に全部持っていかれていたことでしょう。お気づきの通り、これまで男性ファッションにはほとんど触れていない私ですが、彼だけは注目せずにはいられません。フォーマルとなると、特筆すべきことがなくなる男性陣の中で、これだけの度胸と個性を発揮できる人はそうそういません。正当派な着こなしで柔らかく微笑む戸田の横で、全くジャンルの違うオーラを発している彼。日本映画界で引っ張りだこなので、舞台挨拶などの映像をご覧になったこともあるでしょうが、いつも主張のある着こなしを見せています。男性ながら、ド○小西のファッションチェックでも取り上げられるほどのインパクトの持ち主なので、これはこれで貫いていって欲しいものです。ほんの短い時間でも、いろいろなことが見えてくるカーペット・ウォーク。やはり、どんなに海外ゲストが少ないと言われても、期待せずにはいられません。来年、この時期に東京近郊にいる方は、一度覗きにいらしてはいかがですか?(text:June Makiguchi)■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催わたし出すわ 2009年10月31日より恵比寿ガーデンシネマ、新宿バルト9、銀座テアトルシネマほか全国にて公開© 2009アスミック・エースエンタテインメントゼロの焦点 2009年11月14日より全国東宝系にて公開© 2009「ゼロの焦点」製作委員会オーシャンズ 2010年1月22日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Galatee Films - Pathe - France 2 Cinema - France 3 Cinema - Notro Films - JMH-TSR 僕の初恋をキミに捧ぐ 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009「僕の初恋をキミに捧ぐ」製作委員会天使の恋 2009年11月7日より全国にて公開© 「天使の恋」製作委員会大洗にも星はふるなり 2009年11月7日よりシネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開© 2009「大洗にも星はふるなり」製作委員会■関連記事:佐々木希の制服姿に早稲田騒然!恋と友情の二択迫られキュートに「どっちもほしい!」【TIFFレポート】杏がミニスカで美脚披露!木村佳乃は…写真でふり返る閉幕式【TIFFレポート】『イースタン・プレイ』グランプリ含む3冠!亡き男優にも男優賞【TIFFレポート】台湾の名匠お墨付きの新鋭監督は、草食系&星座占い好き?井上真央はやっぱり“何考えてるか分からない”岡田将生が好み?細田よしひこ無念
2009年10月30日まもなく劇場公開を迎える『僕の初恋をキミに捧ぐ』が21日(水)、開催中の東京国際映画祭で上映され、あわせて主演の岡田将生と井上真央、新城毅彦監督による舞台挨拶が行われた。映画は、青木琴美による漫画を原作に、限られた時間の中で愛に生きる若いカップルの姿を描いた純愛ストーリー。岡田さんが登場すると、会場は黄色い声援でいっぱいに。「まーくん!」という声援に岡田さんは「はい、岡田将生です(笑)」と返し「季節の変わり目に、この日を迎え…えーと…来ていただいてありがとうございます!楽しんでいってください」と少し緊張気味に挨拶。井上さんも「真央ちゃん!」という声に「はい、真央です」と笑顔で応じ「この作品を通じて、いろいろ考えさせられました。(劇中の)2人のようにタイムリミットがなくても、一生懸命に生きることや人を愛することの大切さをご覧になっていただくみなさんに感じてもらえたら嬉しいです」と語った。続いて、話題は土曜日に行われたグリーンカーペットに。監督は「すごく緊張しました。それと、岡田くんと井上さんの人気がすごくて、2人のすごさを初めて実感しました」と感想を語った。井上さんは、監督の言葉に笑顔を浮かべ「車で待機しているときから、2人(岡田さんと監督)がすごく緊張してて、それがこっちにも伝染してきました(苦笑)。ドキドキしましたが、(岡田さんが)素敵にエスコートしてくれました」と岡田さんに“合格点”を与えた。岡田さんは「すごい緊張しましたが(苦笑)、自分らしさが出せたかな、ちゃんと井上さんを引っ張れたかな、と思います」と言いつつも、そのときの様子を思い出したのか、かなり照れくさそう。最後に一言ずつコメントを求められると、井上さんは「胸を痛めるシーンもありますが、ひとつの希望を見出せる作品になってます。それぞれの純愛を感じてくれたら」とアピール。岡田さんは「(舞台挨拶の)締めという大役を任されまして…まあ締めというのがどういうものかイマイチ分かってないんですが(苦笑)。素直に観て、心の中に何かが残ってくれたら嬉しいです」と呼びかけた。『僕の初恋をキミに捧ぐ』は10月24日(土)より全国東宝系にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催僕の初恋をキミに捧ぐ 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009「僕の初恋をキミに捧ぐ」製作委員会■関連記事:【TIFFレポート】矢沢永吉が人生初の舞台挨拶!30年前の自分に「生意気なヤツ」【TIFFレポート】川村陽介&ダンテ・カーヴァー箱根のゴールの瞬間の顔は素?【TIFFレポート】友情がテーマの映画で爆笑・太田、田中を離婚ネタでイジり通す【TIFFレポート】長澤まさみ、エスパーだったら「見てはいけないものを見たい」【TIFFレポート】“有罪”山田孝之、「イラっと」ローテンションの26歳誕生日!
2009年10月22日YAZAWAがグリーンカーペット&舞台挨拶に参上!ミュージシャンの矢沢永吉の歩んできた軌跡を追ったドキュメンタリー『E.YAZAWA ROCK』が10月21日(水)に東京国際映画祭で上映された。上映前には、矢沢さんのためだけに劇場前にグリーンカーペットが敷きつめられ、多くのファンの声援に受けながら矢沢さんは堂々とカーペットを闊歩。続いての舞台挨拶では、初めての経験に少し戸惑いを見せながらも、熱烈な観客たちの声援に応えた。舞台上で矢沢さんは、苦笑いを浮かべながら「(初の舞台挨拶は)落ち着かなくて、手を前で組んだり、“いい人”になってしまうんですね」とコメント。30年前のインタビューの映像の中の自分について「『何て生意気なヤツ!』って思いましたね。青くて、生意気で言いたいことスパンって言ってる。いま思うと恥ずかしいくらいです。あぁ、これがあのときの自分か…という気持ちでした」と少し照れくさそうにふり返った。増田久雄監督は、この映画を作ることになったきっかけについて「18年ぶりに永ちゃんと一緒に『RUN & RUN』(※1980年に製作された、増田監督のプロデュースによる矢沢さんのドキュメンタリー作品)を観たんです。隣りにいまの永ちゃんがいて、スクリーンに30歳の頃の永ちゃんがいて、ブレてないんですよ。でも変わった部分もあって…理屈じゃなく、1年追いかけたくなったんです。そのつもりが2年追いかけてしまいました」と語り、「野球のクライマックス・シリーズの巨人vs中日が気になってる人もいると思いますけど、この映画を観たら、永ちゃんについて語りたくなって、野球のことなんて忘れると思います」と自信満々。さらに「(映画を観て矢沢さんの良さが)分かんなかった人は、僕のとこ来てください!勝負するので」とも。監督の発言に隣りの矢沢さんも驚いたような表情を浮かべつつ、笑っていた。「(劇場で)フィルムで観て楽しんでください!」と呼びかけ舞台を去っていく矢沢さんに、客席のあちこちからは熱烈な「永ちゃん」コールが響き渡った。『E.YAZAWA ROCK』は11月21日(土)より全国にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催E.YAZAWA ROCK 2009年11月21日より全国東映系にて公開©2009 映画「ROCK」製作委員会■関連記事:【TIFFレポート】井上真央、岡田将生のエスコートに合格点!【TIFFレポート】川村陽介&ダンテ・カーヴァー箱根のゴールの瞬間の顔は素?【TIFFレポート】友情がテーマの映画で爆笑・太田、田中を離婚ネタでイジり通す【TIFFレポート】長澤まさみ、エスパーだったら「見てはいけないものを見たい」【TIFFレポート】“有罪”山田孝之、「イラっと」ローテンションの26歳誕生日!
2009年10月22日箱根駅伝を題材にした青春映画『風が強く吹いている』が開催中の東京国際映画祭で上映された。出演者による舞台挨拶も開催され、『ROOKIES』にも出演している若手俳優・川村陽介とソフトバンクのCMでおなじみのダンテ・カーヴァーが大森寿美男監督と共に登壇した。国際映画祭の場ということで舞台挨拶には随時、英語通訳が入るが、川村さんは海外のファンを意識して(?)、「Good evening evryone!」と英語で挨拶。逆にダンテは「みなさん、こんばんは。来てくれてありがとうございます」と日本語で語り、2人に触発されたのか、大森監督は「My name is 大森寿美男と申します(笑)」と日英ハイブリッドで語りかけ、会場を笑いに包んだ。本番、練習を含め、キャスト陣がとにかく走って走って走りまくったという本作。川村さんは「昔から短距離は好きだったんですが、長距離は苦手。ずっと不安で、トレーニングに夏合宿をやってもまだ不安がありました。走りのシーンを全て撮り切って監督の『OK』を聞くまで不安でした」とふり返った。それでもやりきれたのは「日に日にほかのメンバーが速くなっていくのを見て、『負けてられない』という気持ちになったから。それに、みんなで走ってると楽しくなってきました」と苦楽を共にした仲間の存在を強調。ダンテも「冬に走るのは寒いけど、チームと一緒だと温かかった」と語り、日本語での演技という大きな挑戦についても「日本語はいまだに難しいです。でも難しいと思えば大変なもの。楽しむ気持ちでやりました。カメラの前に立つ前に全てのセリフを100回以上は練習しています」と努力を明かした。さらに「(ランナーたちが)フィニッシュラインを越えるときの表情を見てください!真に迫っています」とアピールした。大森監督は「こうして字幕付きで、海外の方々に観てもらえる機会を持てて嬉しいです。魂がこもっています!」と呼びかけた。『風が強く吹いている』は10月31日(土)より全国にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催風が強く吹いている 2009年10月31日より全国にて公開© 2009「風が強く吹いている」製作委員会■関連記事:【TIFFレポート】友情がテーマの映画で爆笑・太田、田中を離婚ネタでイジり通す【TIFFレポート】長澤まさみ、エスパーだったら「見てはいけないものを見たい」【TIFFレポート】“有罪”山田孝之、「イラっと」ローテンションの26歳誕生日!【TIFFレポート】セクシー佐々木希、かわいい顔してやるもんだ!監督が素顔暴露小出恵介『風が強く吹いている』インタビュー「男が何かを背負って走る姿は美しい」
2009年10月21日日仏のアニメーターたちによる国境を越えたコラボレーションで製作された、フルCGによるファンタジーアニメ『よなよなペンギン』が、東京国際映画祭で公式上映された。舞台挨拶には声優を務めた森迫永依、田中麗奈、爆笑問題の太田光と田中裕二、高橋ジョージにりんたろう監督と豪華な顔ぶれが並んだ。先日、田中さんの離婚が報じられたが、太田さんは終始、それをネタにしたコメントを連発し会場は笑いに包まれた。自身が声を担当した意地悪天使・ザミーそのまま、牙を相方の田中さんに向ける太田さん。いきなり「この映画のテーマは“離婚”ということで(笑)。というのはうそで“友情”がテーマです!子供たちには夢がなくて申し訳ないんだけども、田中くんの変態プレイが嫌われて、最近カミさんに逃げられちゃって…。離婚後、一番最初に僕のところに来てくれて、『助けてくれ!』ということで一晩中、飲み明かしました。友情ですね」としみじみ。当然のごとく田中さんは「全部うそ!」と突っ込むも後の祭り。国際映画祭ということで、英語の通訳が入るが「His wife was running out.」という言葉に会場は大爆笑。田中(裕二)さんは恐るべき闇の帝王ブッカ・ブーの声を演じたが、この日は形なし…。「僕のキャラクターは大きいんです」と言ったそばから、太田さんは「中からカミさん出てきたら笑えるな」とボソリ。劇場公開がクリスマス直前(12月23日)ということで、クリスマスの過ごし方は?という質問が一同になされたが、田中さんは「今年は、僕のところにはクリスマスは来ないらしいので、何事もなく、猫と一緒にクリスマス的なことを無視して過ごしたいと思います」とすね気味に答えた。主人公のココ役の森迫さんは「私が演じたココちゃんは、いつか空を飛びたいという強い、大きな“夢”を持っています。信じる心が奇跡を起こしてくれると思います」と素晴らしいコメント!続いてココの友達のチャリー役の田中麗奈さんも「(チャーリーが)どんどん勇気を得て、立ち向かっていく姿を見て、いろんなことを感じていただけたらと思います」と呼びかけた。ココの父親の声を吹き替えた高橋さんは「僕にも、来月5歳になる娘がいます。少ないシーンの出演でしたが、父と娘の“絆”を感じて!」と決めたかと思いきや田中さんをチラリと一瞥し「最近は“絆”を壊す人もいっぱいいますけども…、家族で観て、ぜひ絆を感じていただきたいな」と余計な一言をくっつけた呼びかけで場内の笑いを誘った。さらに「クリスマスは、うちは温かい家庭があるので(笑)、妻と子供に料理をふるまってあげたいと思います」と言うに及んで、ついに田中さんも反撃!「キャバクラ行くって言ってなかった?」と突っ込むと、高橋さんは慌てた様子で「そ、それはテリー伊藤さんを連れて行こうっていう話だよ!」とモゴモゴと返し、マイホームパパのダークな一面をチラリ?りんたろう監督は「世界一可愛い、そして、いまだ観たことのないフルCGアニメーションを作ろうと思って描き始めました。それだけでこの7年間やってきました」と感慨深げに語るも、ここでも太田さんが「“宮崎駿をやっつけたい”という、ただそれだけです」と危険発言…。最後まで笑いの絶えないまま舞台挨拶は幕を閉じた。『よなよなペンギン』は12月23日(水・祝)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:よなよなペンギン 2009年12月23日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 りんたろう・マッドハウス/『よなよなペンギン』フィルムパートナーズ・DFP第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催■関連記事:【TIFFレポート】川村陽介&ダンテ・カーヴァー箱根のゴールの瞬間の顔は素?【TIFFレポート】長澤まさみ、エスパーだったら「見てはいけないものを見たい」【TIFFレポート】“有罪”山田孝之、「イラっと」ローテンションの26歳誕生日!【TIFFレポート】セクシー佐々木希、かわいい顔してやるもんだ!監督が素顔暴露【TIFFレポート】トルナトーレ“『ニュー・シネマ・パラダイス』の親戚”作に自信
2009年10月21日注目の若手劇作家・上田誠と本広克行監督の『サマータイムマシン・ブルース』(’05)コンビが再結成し、今度は長澤まさみを主演に迎えて贈る、シチュエーション・コメディ『曲がれ!スプーン』。10月20日(火)、開催中の東京国際映画祭に出品された本作の完成披露記者会見が行われ、長澤さんと彼女を囲む7人の“エスパー軍団”の男性陣、そして本広監督と上田さんの総勢10名が登壇した。物語の舞台となる“カフェ・ド・念力”に集う、最弱のエスパー軍団に抜擢されたのは、三宅弘城に諏訪雅、中川晴樹、辻修、川島潤哉、岩井秀人ら小劇場を中心に活躍する面々とベテラン俳優の志賀廣太郎。みんなのアイドル・長澤さんは、「素敵なお兄さま方で、いつも負けないように頑張らなきゃと思ってました」と満面の笑みを浮かべたが、三宅さんはこれに対して「僕らはだいぶ年上なのに、長澤さんにコケにされながら、楽しく撮影しました」とコメント。普段は舞台を中心に活躍する一同は不慣れな会見に、ぎこちなさを全面に出す一方で、長澤さんとの共演話では一様に身を乗り出す。諏訪さんが「カメラが回るとキッラキラに輝いていて、長澤まさみはこれか!と」と語れば、“透視”のエスパー役の中川さんは「長澤まさみちゃんをずっと見つめられて本当に幸せな役でした。大好きです!」とアプローチ。かたや、川島さんは「朝から納豆巻きを食べているのを見て、人間味もあるんだなと(笑)」と長澤さんの素顔をポロリ、仲の良い雰囲気が伝わってきた。長澤さんに「一番変な人」のお墨付きをもらった岩井さんは、身の上話を語り出すや「映画に出るという15年がかりの夢を叶えちゃって、次はどうしようかなと…」と語り、自己満足に浸った。この個性派揃いを「ロクでもないエスパーたち」と見守るのは上田さん。4年ぶりの本広監督との仕事を「より密接な、とても幸せな作り方が出来た」とコメント。本広監督も「信じることを忘れない気持ちを、ストレートに表現した」と充実した様子を見せ、“エスパー”たちを「100人の男を見た中のツワモノたち」と称賛を贈った。さらに、報道陣からキャスト陣に「エスパーの力があったら何がしたい?」という質問が。「透視。見ちゃいけないものを見てみたい」と答え、一瞬男性陣をドキリとさせた長澤さんだが、曰く「当たりクジを引いてみたい」とのこと。その後も「透視」を支持する声が相次いだが、志賀さんは「空を飛んでみたい」と可愛らしい夢を、三宅さんは「僕はいまの僕で充分です!」と言い放ち、笑いを誘った。最後の記念撮影では、登壇陣に内緒で観客全員が“エスパー”の象徴的なアイテム、銀スプーンに見立てた全身シルバータイツに変装するサプライズも。こみ上げる笑いを我慢できない長澤さんは「みなさん、銀になってくださってありがとうございます!」と元気に呼びかけ、終始笑いにあふれた会見は終了した。『曲がれ!スプーン』は11月21日(土)より全国東宝系にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:曲がれ!スプーン 2009年11月21日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビ/ROBOT/博報堂DYメディアパートナーズ/東宝/日本映画衛星放送第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催■関連記事:【TIFFレポート】“有罪”山田孝之、「イラっと」ローテンションの26歳誕生日!【TIFFレポート】セクシー佐々木希、かわいい顔してやるもんだ!監督が素顔暴露【TIFFレポート】トルナトーレ“『ニュー・シネマ・パラダイス』の親戚”作に自信【TIFFレポート】公開に間に合う?ドキドキ『アバター』キャスト陣が“説明”会見【TIFFレポート】『アバター』シガニー・ウィーバー、久々の来日に日本語で喜び
2009年10月20日山田孝之を主演に迎え、妄想男たちの暴走を描いた『大洗にも星はふるなり』が、先日より開催されている東京国際映画祭で上映され、山田さんによる舞台挨拶が行われた。この舞台挨拶は山田さん単独で行われるはずが、この日、誕生日を迎えた山田さんを祝福するために監督や共演者たちが乱入!果ては、この映画と無関係のはずの、俳優で弁護士の本村健太郎までが現れ、映画に因んで、山田さんを被告にした“公開法廷”まで開かれたが、当の山田さんは超ローテンション…。微妙な温度差が漂う、何とも不思議な舞台挨拶となった。山田さんは開口一番「山田です。昨日、仕事で茨城で夜から朝まで雨に打たれていて、3時間しか寝てないので頭がパッパラパーですが…」とお疲れ気味のよう。この日は、山田さんにとって26回目の誕生日。司会者に促され、山田さんが26歳の抱負を語ろうとしたそのとき、客席の一角から「孝之、ハッピー、ハッピー、ハッピーバースデイ!」と甲高い声があがり、本作に出演するムロツヨシと白石隼也、そして福田雄一監督が舞台上に乱入した。さらに、舞台袖からは、かわいい山田さんのイラストが描かれたケーキも!会場全体でハッピーバースデイの歌を歌い上げた。さらにムロさんはなぜか「もう一回歌います!」と宣言。再びの唱和に、山田さんは指揮者のような動きで両手を振り上げながら、祝福の歌に聴き入り、さらに実際にはないケーキの上のローソクを吹き消す仕種も見せた。が…山田さんはローテンション。サプライズの祝福の感想を聞かれ「正直、ムロさんの声が聞こえた瞬間、イラッとしました」と歯に衣着せぬ物言いで会場を笑いに包んだ。福田監督はそんな山田さんの様子を察知し、「実は、山田さんは『サプライズが何より嫌い』らしいです…」とあるTV番組での山田さんへのアンケートの答えを暴露。司会者からの「嬉しいですか?」という問いに山田さんは引きつった顔で「嬉しいですよー!感動してます。びっくりー」とほとんど感情を出さずに語り、再び会場は笑いに包まれた。ここで終わればいいものの、会場にはなぜか俳優で本物の弁護士の本村さんが登場。映画に因んで山田さんを公開裁判の場に引っ張り出した。罪状は「ストーカー規制法違反」。ヒステリックな声で山田さんを有罪にしようとする本村さんに対し、山田さんはあくまでローテンション。ほかの3人が“証人”として山田さんの罪を証言したが、年下の白石さんが語る際には、山田さんは別の出演作『クローズ ZERO』で演じた芹沢のような睨みで白石さんを震え上がらせた。監督は「山田くんは、戸田恵梨香が現場に来たらいきなりテンションが上がった」などと現場の様子を明かしたが、山田さんは本村さんを横目に「もっと良い弁護士を立ててやる」とボソリ。ジャッジは200人の観客に委ねられたが、結果は無情の100%有罪!山田さんは最後にイベントの感想を求められると、低〜い声で「サプライズとか本当に嬉しくて…」と語り、涙をぬぐうような仕種を見せるも「サプライズ過ぎて何言っていいんだか…」と本音を語り、改めて会場全体から「おめでとう!」という言葉が贈られた。『大洗にも星はふるなり』は11月7日(土)よりシネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:大洗にも星はふるなり 2009年11月7日よりシネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開© 2009「大洗にも星はふるなり」製作委員会第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催■関連記事:【TIFFレポート】長澤まさみ、エスパーだったら「見てはいけないものを見たい」【TIFFレポート】セクシー佐々木希、かわいい顔してやるもんだ!監督が素顔暴露【TIFFレポート】トルナトーレ“『ニュー・シネマ・パラダイス』の親戚”作に自信【TIFFレポート】公開に間に合う?ドキドキ『アバター』キャスト陣が“説明”会見【TIFFレポート】『アバター』シガニー・ウィーバー、久々の来日に日本語で喜び
2009年10月20日佐々木希主演で人気ケータイ小説を映画化した『天使の恋』が特別招待作品として東京国際映画祭(TIFF)で上映され、舞台挨拶に佐々木さん、共演の谷原章介、そして寒竹ゆり監督が登壇した。右肩を大胆に露出した白のかわいらしいドレスで登場した佐々木さんに客席からは大歓声が。今回、映画初主演を果たしたが、「演技経験もそんなになく、不安で『できるのかな?』という思いでした。最初は『できない』ってお断りしたんです。でも、監督にお会いして熱い思いが伝わってきて『やるしかない!』とお引き受けしました」とふり返った。そんな佐々木さんについて谷原さんは「(共演は)『ハンサム★スーツ』に続いて2回目です。前回は彼女は映画は初めてで、当然、器用な演技はできないんですが、天真爛漫な役で、役柄と不器用さがマッチして本当に明るくてかわいらしかったです。今回の理央という役はいろんなものを背負っていて、(谷原さん演じる)光輝と出会うことで変わっていき、いろんなことを受け止められる女性に成長する。難しい役ですが、初日からクランクアップまで、(佐々木さんは)目覚ましい成長を遂げていき、隣でそれを目の当たりにし『人はこんなに変化するのか!』と思いました。花が開く瞬間に立ち会えて嬉しかったです」と手放しで称賛。寒竹監督も「最初の本読みのときは正直、『どうしようか…?』と思いましたが(笑)、希はこんなかわいい顔して、メチャクチャ根性あるし、他人の話を素直に受け入れ、まずやってみる吸収力があった。それに谷原さんもすごい包容力で支えてくださいました」と称えた。佐々木さんにはさらに、劇中の理央と光輝の関係のような18歳もの年齢差のある恋はありか?という質問が。佐々木さんは笑顔で「谷原さんのようなかっこいい男性なら全然ありです!」と即答。これには谷原さんも満面の笑みを浮かべた。『天使の恋』は11月7日(土)より全国にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:天使の恋 2009年11月7日より全国にて公開© 「天使の恋」製作委員会第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催■関連記事:【TIFFレポート】長澤まさみ、エスパーだったら「見てはいけないものを見たい」【TIFFレポート】“有罪”山田孝之、「イラっと」ローテンションの26歳誕生日!【TIFFレポート】トルナトーレ“『ニュー・シネマ・パラダイス』の親戚”作に自信【TIFFレポート】公開に間に合う?ドキドキ『アバター』キャスト陣が“説明”会見【TIFFレポート】『アバター』シガニー・ウィーバー、久々の来日に日本語で喜び
2009年10月20日昨夜、30分弱の完成前の特別映像が世界で初めて上映された『アバター』。一夜明けた10月18日(日)、サム・ワーシントン、シガニー・ウィーバー、ゾーイ・サルダナという3人の来日キャスト陣とプロデューサーのジョン・ランドが出席して記者会見が開かれた。いまだ多くが謎に包まれた本作について、当事者たちが口を開いた。現在もジェームズ・キャメロン監督の指揮の下、完成に向けて製作が続けられている本作。プロデューサーに対し、12月18日(金)の劇場公開に間に合うのか?という質問が出たが、「現在、編集の最終段階にあります。もちろん間に合いますよ!早く世界中の方々に観てもらいたくて、ワクワクしています」と自信たっぷりの答えが返ってきた。シガニーは、本作についてキャメロン監督の言葉を引用し「彼自身『この映画を14歳のときに観たかった』と言ってたわ。それから、『SFとは人間であることがどういうことかを認識させるメディア』ともね。この映画は“経験させる”映画よ」と笑顔で語った。サムは、12年前の東京国際映画祭での上映を皮切りに、歴史的な大ヒットを記録した『タイタニック』を生み出した偉大な監督の作品への出演にプレッシャーは?という問いにも「ないよ」とあっさり。「自分は役者として言われた通りのことをやってるだけ。僕は、ジム(=キャメロン)が作った世界の一部であることに誇りを持ってるんだ。だからプレッシャーなんてないよ」と力強く語った。ゾーイは、撮影の様子について「監督が指をパチンパチンと鳴らすときは、何かに刺激を受けたっていうサインなの。それを見たら、彼のスイッチが『ON』になって、興奮しているんだな、このまま続ければいいんだなって認識していたわ」と明かしてくれた。本作で監督が新たに導入した技術として注目を集めているのが、従来のモーションキャプチャ(体にセンサーをつけて俳優が動き、それを映像として取り込む技術)以上にさらに細かい感情の動きまでも感知するという“エモーション・キャプチャ”という手法。この技術を使っての撮影についてサムもゾーイも「開放的な感覚を味わった」と証言。「自分と相手しかいない状況で、演技の本質に戻ることができたんだ。あるシーンでは、バンジーに乗ろうとしてゴムのチキンみたいになってたんだ。これで金がもらえるなんて、ほとんど犯罪だと思ったよ」(サム)、「子供が持っている無限の想像力で作っていくという感覚だったわ」(ゾーイ)。また、ジャングルという舞台設定を考慮して、実際の熱帯雨林でリハーサルが行われたそうだが、そのときの様子についてサムは「ほぼ裸の状態で、耳と尻尾をつけて走り回ったんだ。何も知らない人に『何をしてるのか?』って尋ねられて『ジェームズ・キャメロンの新作映画だよ』って説明したんだけど『堕ちたもんだね…』って言われてしまったよ(苦笑)」と明かし、会場は笑いに包まれた。公開までおよそ2か月。いったい、どのような映像世界が届けられるのか?完成が待たれる『アバター』は12月18日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催アバター 2009年12月18日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:【TIFFレポート】『アバター』シガニー・ウィーバー、久々の来日に日本語で喜び【TIFFレポート】写真でチェック!グリーンカーペットのファッションを一挙公開【TIFFレポート】宮沢りえ、山田孝之ら人気俳優、鳩山首相夫妻も来場映画祭開幕辻仁成が自らの思いを映した父の愛にホロリTIFFコンペ注目作!『ACACIA』平原綾香が初のデュエットで『オーシャンズ』テーマソングを公開収録!
2009年10月18日映画祭大使を務める木村佳乃、グリーンアンバサダーのモデルの杏の揃っての登場で幕を開け、今年も国内外の数々の豪華女優陣による美しいファッション合戦が観客、報道陣一同を魅了した東京国際映画祭オープニング・イベント。ここでその華麗なるドレス・ファッションを一挙チェック!今年は、とりわけベージュや薄いピンクのフェミニンで女性らしい柔らかな印象のドレスが目立った。美貌を誇る中華系の女優陣の中では、日本でも人気の香港女優、ヴィッキー・チャオは大胆に背中を見せたドレスを清楚に着こなしていた。また、『わたし出すわ』の小雪は、ゴールドをあしらったシンプルなデザインで、抜群のプロポーションを披露。そして、鳩山由紀夫首相と並んでの登場となった宮沢りえは、シフォンを利かせた上品なベージュのドレスで、落ち着いた印象。また、ブラック&濃紺の大人びた雰囲気のドレスを着こなす女優陣もちらほら。黒のスパンコールに紺のミニスカートでかわいらしくまとめた井上真央や、胸元が印象的なドレスで美肌を効果的に見せた佐々木希。フレッシュな2人に対して、ハリウッドの大スターのシガニー・ウィーバー、そして鈴木京香もシックな装いで大人な女優の風格を漂わせていた。若手女優陣ではほかに、鮮やかなターコイズブルーのミニワンピにパープルのタイツで、作品の元気なイメージをアピールした長澤まさみ。白ワンピに大きなイヤリングで美脚を覗かせた戸田恵梨香なども華を添えた。さらに、際立っていたのが“赤”ファッション。映画のイメージカラーと合わせて、見事な赤の競演を見せつけた広末涼子、中谷美紀、木村多江の『ゼロの焦点』組は圧巻。『アバター』のゾーイ・サルダナも、その華奢な体でミニのフリルドレスを着こなし、チャーミングな笑顔をふりまいていた。そして、赤と言ったら忘れてはならないのが、アントニオ猪木のトレイドマーク、赤のスカーフ。この日ももちろん、首にしっかりと巻いて喝!さて、あなたのお好みはどのファッション?東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催アバター 2009年12月18日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開わたし出すわ 2009年10月31日より恵比寿ガーデンシネマ、新宿バルト9、銀座テアトルシネマほか全国にて公開© 2009アスミック・エースエンタテインメントオーシャンズ 2010年1月22日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Galatee Films - Pathe - France 2 Cinema - France 3 Cinema - Notro Films - JMH-TSR 天使の恋 2009年11月7日より全国にて公開© 「天使の恋」製作委員会ゼロの焦点 2009年11月14日より全国東宝系にて公開© 2009「ゼロの焦点」製作委員会僕の初恋をキミに捧ぐ 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009「僕の初恋をキミに捧ぐ」製作委員会■関連記事:【TIFFレポート】公開に間に合う?ドキドキ『アバター』キャスト陣が“説明”会見【TIFFレポート】『アバター』シガニー・ウィーバー、久々の来日に日本語で喜び【TIFFレポート】宮沢りえ、山田孝之ら人気俳優、鳩山首相夫妻も来場映画祭開幕辻仁成が自らの思いを映した父の愛にホロリTIFFコンペ注目作!『ACACIA』平原綾香が初のデュエットで『オーシャンズ』テーマソングを公開収録!
2009年10月18日華やかに幕を開けた第22回東京国際映画祭(TIFF)。オープニング・イベント後には、『タイタニック』を手がけたジェームズ・キャメロンによる話題の最新3Dムービー、『アバター』のフッテージ特別上映会が開催され、グリーンカーペット・イベントに続いて鳩山由紀夫首相も出席。上映前には主演のサム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバーによる舞台挨拶も行われた。この日の上映は、完成作ではなく30分ほどの特別映像の上映となるが、完成前のフッテージ映像がTIFFで上映されるのは史上初めてのこと。12年前の1997年の東京国際映画祭で、これまた過去に例のない試みとして、本国アメリカよりも早いタイミングで、世界で初めてあの『タイタニック』が上映され、その後、歴史的な大ヒットを記録したとあって、今回の『アバター』上映会に対しても、本国の関係者たちも熱い視線を送っている模様。まず場内に3D映像で、現在、ロサンゼルスで本作の完成に向けて作業中で、今回は来日できなかったキャメロン監督のビデオメッセージが上映され、観客は3Dメガネを掛けてメッセージを受け取った。曰く「97年に『タイタニック』を上映したときの感動は忘れません!」。そして『アバター』については「冒険と魂の旅が待ち受けています!」と期待を煽った。続いて、キャスト陣が登場。ゾーイは覚えたての日本語で「ドウモ、アリガトウゴザイマス」とかわいく挨拶。サムは「オーストラリアなら、ひと言『グッダイ!』で決めるところですね(笑)。ご招待いただきありがとうございます」と笑顔で語った。そしてシガニーも日本語で「マタ、戻ッテ来レテ、Happyデス!」と挨拶。さらに、ここにはいないキャメロン監督について「ジェームズは、この素晴らしい物語を書き上げ、それを映像化するための技術までも作り上げました。この映画の全ての登場人物、生き物、植物のを彼が生み出したのです。この映画を作る過程でのジェームズは、日本語で言うところの“お菓子屋さんの中の子供”のようでした」と日本語を交えながら語り、惜しみない称賛を贈った。鳩山首相の目に、果たしてこの日の特別映像はどのように映ったのか、気になるところ…。珠玉のキャストと最新の映像を駆使し、現在も完成に向けた作業が進む『アバター』。公開は12月18日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催アバター 2009年12月18日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:【TIFFレポート】公開に間に合う?ドキドキ『アバター』キャスト陣が“説明”会見【TIFFレポート】写真でチェック!グリーンカーペットのファッションを一挙公開【TIFFレポート】宮沢りえ、山田孝之ら人気俳優、鳩山首相夫妻も来場映画祭開幕辻仁成が自らの思いを映した父の愛にホロリTIFFコンペ注目作!『ACACIA』平原綾香が初のデュエットで『オーシャンズ』テーマソングを公開収録!
2009年10月18日今年で22回目を迎える東京国際映画祭が10月17日(土)、東京・六本木ヒルズで華やかに開幕した。約270本もの作品が上映される、アジア最大級の映画の祭典。そのオープニングにふさわしく、各上映作品のキャストや監督等、総勢300人以上のゲストが映画ファンの大歓声を浴びる中グリーンカーペットを歩き、開幕に華を添えた。ゲストの先頭をきったのは、特別招待作品『アバター』のキャスト&スタッフ。ジェームズ・キャメロンが手がける3D超大作として大注目の本作、映画祭では完成前のスペシャル・プレゼンテーションという貴重なイベントのために、『ターミネーター4』で人気急上昇のサム・ワーシントン、ヒロイン役のゾーイ・サルダナ、そして『エイリアン4』以来11年ぶりの来日となる名女優シガニー・ウィーバーらが来日してくれた。サムは沿道からのサインに応えるファンサービスも見せるなど、ハリウッド俳優陣の登場に会場は一気に盛り上がった。もちろん、日本人俳優も多数集結。『天使の恋』で共演する佐々木希と谷原章介、『僕の初恋をキミに捧ぐ』で切ない恋を演じる井上真央と、ドラマにCMにひっぱりだこの岡田将生、『大洗にも星はふるなり』の山田孝之、戸田恵梨香ら人気の若手俳優たちが登場するたびに大歓声があがった。特に、広末涼子、中谷美紀、木村多江の3人の美人女優を揃えた『ゼロの焦点』チームは全員グリーンのカーペットに映える真っ赤なドレスに身を包み、視線を集めた。対照的に男ばかりのキャスト10名が並んだ『風が強く吹いている』チームは、小出恵介、林遣都はじめ陸上部10人全員が劇中同様のジャージ姿で登場し、この日一番の黄色い声援を浴びていた。トリを飾ったのは、映画祭のオープニング作品、『オーシャンズ』の面々。ジャック・ペラン&ジャック・クルーゾー監督に加えて、本作のナレーションで出産後の初の本格映画復帰を果たした宮沢りえ、そしてテーマソングを歌う平原綾香と藤澤ノリマサが登場し、宮沢さんは「未知なる世界は本当に素晴らしい」と本作の魅力を語った。さらに、鳩山由紀夫内閣総理大臣と幸夫人も応援に駆けつけ、先日の米国訪問各地では何度も『おくりびと』が話題になったことにも触れながら、「映画は政治以上に人々意識を変える力を持っている」と会場に呼びかけた。第22回東京国際映画祭は10月25日(日)まで、六本木ヒルズにて開催される。東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催■関連記事:辻仁成が自らの思いを映した父の愛にホロリTIFFコンペ注目作!『ACACIA』平原綾香が初のデュエットで『オーシャンズ』テーマソングを公開収録!矢沢永吉が東京国際映画祭で舞台挨拶に登壇!世界のYAZAWA何語る?開催までカウントダウン!東京国際映画祭オリジナル「マイ箸」5名様にプレゼント東京国際映画祭、今年の見どころは?コンペ出品作15本を選んだ男に直撃インタビュー
2009年10月17日ミュージシャン、作家としても活躍する辻仁成が6年ぶりにメガホンを握り、今年の東京国際映画コンペティションの唯一の邦画作品として送り出す『ACACIA』。主演に映画初出演となるアントニオ猪木を迎えたことが注目を集めているが、映画は猪木の存在感だけに頼ることのない、優しく繊細な物語に仕上がっている。猪木が演じるのは心優しき元プロレスラーの大魔神。かつては妻も子もある身だったのだが、うまく愛情を伝えられないまま息子を亡くし、それが原因で妻とも離婚、いまは老人たちの暮らす団地で用心棒をしている。そんな彼の家に、母親が恋人の元に奔ったためにひとりぼっちになった少年が転がり込んでくる。2人の交流を中心に、辻監督が自らを反映させたとおぼしき、少年の実の父親ではあるが、いまは別の家庭を持ち妻と娘たちに囲まれて暮らすケースワーカーの男(北村一輝)の存在を交えつつ物語は進む。それぞれ異なる形で我が子を失った男たち。ずばり、物語の中心にあるのは、揺れ動きつつも確かに存在する“父の愛”である。そもそも父性とは何なのか?人はいつ、どうやって“父親”になるのか?とかく言われることだが、自分がお腹を痛めて子供を産む母親と比べ、世の父親はどうにも自分が父親であるという自覚が足りない…らしい。映画の中でも、少年を大魔神に押し付けて立ち去ろうとする母親(坂井真紀)ですら少年が見せるちょっとした表情の違いに敏感に言及するのに対し、ケースワーカーの父は当初、少年を見かけても、それが自分の子だと分からなかったりする。一方で「あの子のことを考えない日はない」という彼の言葉もまた真実なのだろう。失って初めて知ったかけがえのない存在を噛みしめつつ、心の隙間を何とか埋めようとする不器用な男たちの姿が心を打つ。つい先頃公開を迎えた『私の中のあなた』でキャメロン・ディアス扮する母親やまもなく公開の韓国映画『母なる証明』のキム・ヘジャが演じた母が見せるのが我が子への“絶対的な”愛だとすれば、この映画で示されるのは父親の、戸惑い悩みつつ、というどこか頼りない愛である。終盤にケースワーカーの父が、息子との距離を縮めるために打って出る、大魔神仕込みのまさに“体当たり”の最後の手段には思わず笑ってしまうが、同時にこの父子のやり取りを見ていて、子供を持つ父親もそうでない人も、そして母親である人もうらやましく感じるのではないだろうか?東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催ACACIA© 2008 "ACACIA" Film Partners■関連記事:【TIFFレポート】宮沢りえ、山田孝之ら人気俳優、鳩山首相夫妻も来場映画祭開幕平原綾香が初のデュエットで『オーシャンズ』テーマソングを公開収録!矢沢永吉が東京国際映画祭で舞台挨拶に登壇!世界のYAZAWA何語る?開催までカウントダウン!東京国際映画祭オリジナル「マイ箸」5名様にプレゼント東京国際映画祭、今年の見どころは?コンペ出品作15本を選んだ男に直撃インタビュー
2009年10月17日TVドラマに映画に人気絶頂の2人、生田斗真と麻生久美子を主演に迎え、岡田ユキオ原作の人気漫画「MOTEL」の映画化作品として進行中の『シーサイドモーテル』。その一癖も二癖もある登場キャラクターたちを演じる珠玉の共演キャストの正体が明らかになった!今回発表となったのは、この9人!山田孝之、成海璃子、玉山鉄二、柄本時生、温水洋一、古田新太、小島聖、池田鉄洋、そして山崎真実という主役級の豪華顔ぶれだ。彼らが演じるのは、生田さん、麻生さん同様、海なんかどこにもないのになぜか「シーサイド」と名づけられたモーテルの各部屋に集まる男女。何やら荒れた様相の202号室に暮らすのは、山田さん扮する借金を踏み倒したギャンブラー・朝倉と成海さん扮するその女・二宮。ここへ、玉山さん演じる朝倉の幼なじみの借金取り・相田にその部下、チー坊(柄本)そして謎の男・ペペ(温水)が姿を現す…。今回カップルを演じる山田さんと成海さんは、「ストーリーもキャラも共演者たちも面白いし、監督もすげーオタクっぽいし、これは面白くなるんじゃないかと思って参加を決めました!」(山田さん)、「共演者の方が面白い人ばっかりで、すぐに仲良くなれました」(成海さん)と楽しげなコメント。玉山さんも「キャラの濃い人が出てくるので、そんな中で僕も負けないで頑張っています」と意気込みを感じさせる。さらに、203号室には古田さん演じるED気味のスーパーの店長と小島さん演じる欲求不満の若妻。104号室には、山崎さん扮するキャバクラ嬢と池田さん扮する常連客という、異色のカップル。「現場が楽しそうだなと思ってたら、聖ちゃんと二人きりでした」と漏らすのは古田さんだが、キャスト一同からは現場も作品も「楽しい!」との声が続出。果たして、どんなアンサンブルを見せてくれるのか、期待は膨らむばかり。『シーサイドモーテル』は2010年、全国にて公開。■関連作品:シーサイドモーテル 2010年、全国にて公開© 2010「シーサイドモーテル」製作委員会■関連記事:生田斗真と麻生久美子がモーテルの一室で怪しいクリームを…?旬な2人が魅惑の共演!
2009年10月13日小栗旬は“時代”や“空気”など信じない。悲観するでも自嘲するでもなく、自らについて「いまは、たまたま注目を浴びているだけで、本来あまり面白い芝居ができるタイプだとは思わない」と語り、うつろいやすいブームなどではなく、ただ己を信じて役柄をクールに演じ上げていく。冷静なこの男が「役者人生が終わってもいいと思えた」とまでの思いを抱いて演じたという最新作『TAJOMARU』のタイトルロール、多襄丸(=畠山直光)という男もまた、激しく移り変わる時代の中で己の信念、愛を貫き通した男である。果たしてこの作品は俳優・小栗旬に何をもたらし、この役を経て彼はどのような風景を見たのか――?盟友・山田孝之への憧れ、そのワケは…?「自分は頭で考えて演じるタイプの俳優。演じている自分をわりと冷静に見ている」。普段の役柄へのアプローチについて小栗さんはそう語る。「役に没頭したくても、どうしても自分からブレーキを掛けてしまうところがあるんです。だから、爆発的な集中力とエネルギーを持っているタイプの俳優さん――同世代で言うと山田孝之なんかそうですが――に憧れてて…。『スタート!』って声が掛かった瞬間の集中力のレベルが違うんですよ。孝之の芝居を見てるとゾクゾクしてきて、楽しくてしょうがない。こういう役者になりたいな、という思いがずっとありました」。そんな彼が、今回の撮影では、憧れの境地に近づけたと感じた瞬間があったという。「撮影中に『よーい、スタート!』って声が掛かって、体を動かしたということは覚えてるんですが、気がついたら次の瞬間、『あれ?おれ何で風呂入ってるの?』ということがあって。実は、(完成した作品では)そのシーンは全部カットされちゃってたんですけど…(苦笑)。そこは、自分の中でいままで越えられなかった壁を飛べたのかなって思えた瞬間でした」。800年も昔の時代の人間を演じることについて「誰も見たことのない世界を作るということには夢がある」という言葉で、その面白さを語る。「もちろん、時代考証について気にされる方はいるとは思います。ただ、僕らが信じてきた過去の歴史が覆されることが最近、多いじゃないですか。『うそ!教科書で習ったことと全然違うじゃん』って(笑)。やっぱり誰も見てない世界を演じるってある意味ファンタジーですよ。いまの時代をリアルに切り取ろうとすれば、うそが見えてきてしまう。それよりもやれることはずっと多いな、と思います」。「台本読むと、『この役、ほかの人にやらせたくない』って思っちゃう(笑)」一方で、劇中で描かれる人々の感情や愛は、時代を超えた普遍性を持っている、とも考えられるが…。「そうですね。でも、それももしかしたら、いまの時代に生きる僕たちがそう思いたくて、勝手に自分たちの思いを置き換えているだけなのかも知れない、とも思います。ただ、今回は自分で演じながら、(直光は)阿古という女性をなぜここまで愛せたんだろう?という疑問は持ちましたね。阿古の気持ちですか?わかんないですよ、女の人って。…一生わかんないと思うな(笑)」。舞台に映画、TVドラマと活躍の場を広げ続ける小栗さん。自らの仕事のスタンスについて「基本的に舞台が大好きなので、演劇を中心にやっていきたいという思いはあります」と語る一方で「(オファーをもらって)台本を読むと、『この役、ほかの人にやらせたくないな』って思っちゃうんです」とも。「そうやって結局、(忙しくなって)自分の首を絞めちゃうわけですね(苦笑)。最近はちゃんと見極める目を持とうと思ってるんですが、とはいえ常に共演者も監督も違うから、似たような役だと思ってても、実際にやってみたら、また全然違ったものになる。だからお話をいただくと全部やりたくなっちゃうんですよ」。さらに、自身で監督を務めるという野望も。すでに企画は進行しているとのことだが、冒頭にも挙げた「自分は面白い芝居ができるタイプの俳優ではない」という言葉に続けてこう語る。「だからこそ、もっと面白い芝居をできる俳優さんたちに面白い環境を提供して、それをカメラに収めるのが自分だったら最高だなって思うんですよ。四十か五十を迎えたときに『あの監督の作品に出たい』って言われるようになりたいですね」。俳優か監督か?舞台か映画かなどという枠はこの男には関係ない。多襄丸のごとく、自由に向けて、さらなる高みに向けて、小栗旬はどこまでも駆け抜ける――。© 石川拓也■関連作品:TAJOMARU 2009年9月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009「TAJOMARU」製作委員会■関連記事:「何があってもおれがお前を幸せにする!」小栗旬『TAJOMARU』本編映像が到着ショーケン、東大で復活の怪気炎!“東大特別講師”小栗旬が考えるリーダー像とは?小栗旬主演の最新作!『TAJOMARU』試写会に50組100名様をご招待最も浴衣が似合うと思う俳優は?「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼント気合いの(?)坊主頭・小栗旬、先輩風を吹かせて田中圭をぶった斬る?
2009年09月10日「THE3名様」や「33分探偵」など巧みなお笑いセンスを発揮する、ヒットメイカー・福田雄一。彼の初監督映画で、1通の手紙をきっかけに集まった7人の男たちの妄想トークを描いた『大洗にも星はふるなり』が11月より公開される。これに先駆けて、9月3日(木)、本作の舞台となる海の家をイメージしたスタジオにて記者会見が行われ、福田監督はじめ、主演の山田孝之、山本裕典、ムロツヨシ、小柳友、白石隼也、安田顕、佐藤二朗、そしてマドンナ役の戸田恵梨香が集結した。カッチリスーツ姿の安田さんを除いて、劇中と同じアロハシャツに短パン、ビーチサンダルという夏らしい出で立ちで登場した一同。男だらけの所帯ならではの打ち解けた様子で、開始早々から笑いが絶えない。撮影は1年前に行われたが、山田さんによれば、「男が集まったときにするような会話で盛り上がってました」とのこと。その内容は明かせないようだが、最年長の佐藤さんが「男ばっかりなので修学旅行みたいで、ほとんど下ネタでした。下ネタ・下ネタ・下ネタ・芝居の話…くらいの割合で」と明かした。このメンズトークに、さすがに紅一点の戸田さんは「私はいつもおもしろい話に入れなかったです…」と寂しげな表情。すると、自称“中間管理職”=ムードメイカーのムロさんが、「入ってたよ。恵梨香ちゃんは『ぷよぷよ』が大好きでぷよぷよぷよぷよ言ってたもんね」と無理なフォローを入れ、一同を和ませた。また、報道陣から自身とのキャラクターとの共通点を聞かれると、ムロさんは「自他ともに認めるモテない男という役が、なぜ僕にきたのか」と胸を張るも、佐藤さんや監督から「最近はどうなの?」と恋愛ネタを振られると慌てっぱなしに。恋愛と言えば、「計算して人に情を売る、搾取的なところは似てる」と堂々宣言したのは、人気急上昇中の山本さん。さらに、「テンションが高いところ」(小柳さん)、「いつも勘違いして先走ってしまうところ」(白石さん)と若手チームは爽やかにコメントする中で、山田さんは「似てるところがあったらまずい気が…」とバッサリ。一方、年長チームの二人の話題は、“オナラ”に。安田さんが「佐藤さんが芝居中にとにかくオナラをするので、悔しくてオナラをし返したんですが、NGになってしまった」と暴露すれば、佐藤さんは「みんなの緊張をほぐすためにね」と言い訳する始末…。好き放題にトークを始める男性陣を前に、笑いを止まらない様子の戸田さん。共演陣でのタイプの男性を尋ねられると、「2回共演した、(小柳さん扮する仁科の弟役)なるしくんが好き」と、会見場にいない子役を指名し、山田さんを始め一同をがっかりさせた。そこで「今日いる中で…」と気を取り直して尋ねると、今度は「じゃ…佐藤さんで!」と一言。この予想外の勝利に、ひとり佐藤さんは「言葉が思いつかないくらい嬉しいです!」と我を忘れ、飛び上がってみせた。監督も「グルーヴ感が生まれた作品」と認める、男たちのおバカなやりとりに注目の本作。『大洗にも星はふるなり』は11月、シネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。■関連作品:大洗にも星はふるなり 2009年秋、シネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開© 2009「大洗にも星はふるなり」製作委員会■関連記事:山田孝之「異なる役を楽しんでます。『ムチャクチャな顔にしてやる!』って(笑)」
2009年09月07日16年前に、ある島で起きた恐ろしい事件がひとりの“悪魔”を生み出した。事件によって地獄を背負うことになった男が犯罪に手を染めながら正義とは何かを問いただす――。生誕80周年を迎える手塚治虫の禁断の作品を映画化した『MW -ムウ-』が7月4日(土)に公開を迎え、山田孝之、山下リオ、石田ゆり子、石橋凌、そして岩本仁志監督による舞台挨拶が行われた。事件の生き残りの一人である神父・賀来を演じた山田さんだが、この日は映画の中の険しい表情とは打って変わって、リラックスした様子で「山田です。えー、どうも。ありがとうございます。無事、初日を迎えることが出来て華やかな気持ちです」と挨拶。この日は残念ながら不在の、主人公・結城役の玉木さんとの共演に話が及ぶと「結城との親密さが伝わるように『玉木さん、かっこいいな…。かっこいいな、いいなあ〜』って自分で盛り上げながら演じました」と説明。どんなところがかっこいいのか?とさらに深く突っ込まれると「顔が良くて背が高く、声もいいし、いたずら好きのかわいいところもあって…いい男ですね〜」と際限なくほめ続けた。新聞記者の京子を演じた石田さんは、初日を迎え「『MW-ムウ-』に携わった人間全員がこの日を待ちわびていました」と笑顔を見せた。作品については「最初に企画書を読んだときは『これ、どうやって映像化するんだろう?』って思いましたが、完成した映画を観て『見たことのないものを見た!』って思いました」と興奮気味に語った。さらに「三半規管が弱い人は注意してください!スピードとカメラワークがものすごいので。後は、社交的な玉木さんと人見知りの山田くんがいいコントラストになってますのでお楽しみに」とこれから映画を観る観客の期待を煽った。石橋さんは、結城に疑いを抱く刑事・沢木に扮したが「今日は、玉木くんが潜水艦に乗ってまして…」と先日公開された玉木さんの主演作『真夏のオリオン』に因んだコメントで会場の笑いを誘った。バンコクでの激しいカーチェイスのシーンについて「タイの警察、空軍の協力の下、いい関係で素晴らしい仕事ができました」と充実した表情を見せた。賀来の教会で孤児たちの世話をする少女・美香を演じた山下さんは、玉木さんと山田さんの印象を尋ねられ「玉木さんはお兄ちゃんみたいで、すごくかっこよかったです。山田さんは優しいです。すごく役に入られていて、見習うところがたくさんありました」と笑顔でふり返った。これには山田さん、隣りで「優しいですねぇ」とニンマリ。最後に登壇者から一言ずつ、観客に向けてメッセージをもらったが、玉木さんからはビデオメッセージが!「ぼくが最初にこのお話をいただいたのは5年くらい前でした。いままでのイメージを壊したいと思っていて、悪役にチャレンジしたかったので、その意味でこの作品はぜひやりたい作品でした。『何が善で何が悪か?』というテーマが詰まったアクションであり、観たことのない日本映画になってます」という、スクリーン越しの玉木さんの言葉に客席から拍手がわき起こった。さて、この玉木さんのビデオメッセージについて山田さんが何を思ったかというと、もちろん…「かっこいいな」。予想を裏切らないコメントで会場を笑いに包んだ。『MW -ムウ-』は丸の内ルーブルほか全国にて公開中。■関連作品:MW -ムウ- 2009年7月4日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009 MW PRODUCTION COMMITTEE■関連記事:ダーク・ヒーロー役で新境地玉木宏、その変貌を語る「飽きられることが一番怖い」あなたがいま最も気になる“肉食系”を投票!「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼント手塚治虫の問題作が映画化!『MW -ムウ-』試写会に15組30名様ご招待『MW』撮影現場で山下リオにそっと優しさを見せたのは玉木宏?それとも山田孝之?山田孝之「異なる役を楽しんでます。『ムチャクチャな顔にしてやる!』って(笑)」
2009年07月06日役者の多くは自分に定着しているイメージを壊したがるものだ。ドラマ「のだめカンタービレ」の好青年・千秋真一役で人気を不動のものにし、その後も多くのドラマや映画に出演し、俳優として歌手として八面六臂の活躍を見せる玉木宏もそのひとり。だが、一度ついてしまった固定イメージを払拭してくれる役に巡り逢う率はそう高くはない。しかし、彼は手塚治虫原作のコミックの中で“禁断の傑作”と言われている「MW -ムウ-」の映画化でそれを手にした。演じるのは次々と凶悪犯罪に手を染めていくモンスター・結城美智雄──初の悪役だ。いままでと違う役に喜び「出演の話をもらったのは4〜5年前。当時から悪役に興味を持っていたのですごく楽しみでした。俳優という職業はイメージを作っては壊していく…その繰り返し。だからこそ、いままでと違う役を演じられることが嬉しかった。飽きられることが一番怖いですからね」。そう語るように、今回は天才的な頭脳と類いまれなる美貌を武器に犯罪を重ねるダーク・ヒーローに扮し、これまで見たことのないゾクッとする一面を披露している。けれど、結城は単なる犯罪者ではない。その背景には悲しくも恐ろしい事件が横たわる、複雑なキャラクターだ。そんな共感することの難しい人間性を理解することはチャレンジだったはず。「原作を読んでから脚本を読んで、結城美智雄という人物を自分なりにイメージして、そこに色々な情報を入れて肉付けをしていきました。僕が抱いた結城のイメージはスマートさ、繊細さ、ストイックさを持った男で、何に関しても必死な感じを見せないというか、どちらかというと何でも器用にこなしてしまう人間ですね」。また、面白いのは悪役であるのに結城が悪魔にも天使にも思えること。観客は、善とは何か?悪とは何か?という大きな問いかけにぶつかることで作品世界に深く引き込まれる。「例えば、普通に生活している中で、もしも自分の大切な人が外敵から攻撃されたらどうするのか…ということを考えさせられる作品だと思うんです。もちろん僕自身も考えました。でも、結局は何が善で何が悪かということは解からなくて…法の裁きでは悪になってしまうかもしれないけれど、被害者の胸の内を考えたら正義のような気がして。ただ、そういうことを考えることは生きていく上で必要なことだと思います。悪役だけど、どこか惹かれるものがあって応援したくなるような、そんな人物像を楽しんでほしい」と、言葉に力を込める。山田孝之の存在「このタイミングでまた一緒に仕事ができたことが嬉しかった」そして、「日本のアクション映画は多々あるけれど、これだけカー・アクションに力を入れた作品はそう多くはない」と、映画ならではの見どころを語る。思い出深いのはタイでの撮影で、結城を執拗に追いかける刑事・沢木(石橋凌)との追走劇は暑さとの戦いだったとふり返る。「タイはとにかく暑くて。確実に30℃は超えていたと思いますね。おまけに湿度100%(笑)。僕は要所要所で出てくるだけのシーンだったのでそれほどではなかったですが、走りっぱなしの石橋さんは本当に大変だったと思います。汗をコントロール?できないですよ(苦笑)。でも、役作りで痩せたことで汗が出にくくなったというのはあると思います」。ちなみに冒頭のカーチェイス・シーンはタイの軍隊を総動員して撮影。まさに規格外!日本映画では珍しいダーク・ヒーローもの、大規模なアクション・シーンもさることながら、現場で玉木の気持ちを高めたのは、神父・賀来裕太郎を演じる山田孝之の存在だったと言う。「ドラマ『WATER BOYS』の頃に比べたらお互いに場数を踏んできているし、このタイミングでまた一緒に仕事ができたことが嬉しかったですね。彼が役に没頭するタイプなのは知っていましたが、今回の現場で驚かされたことがあって…結城が賀来を殴るシーンが結構あるんです。普通はそういうアクション・シーンではあたかも当たっているように見せて撮るものですが、山田くんは殴られる自分の腕を何度も何度も殴っているんです。それは殴られた痛みを知るためで、賀来の気持ちにできるだけ近づくための役作り。その姿勢に僕自身も大きく引っ張られました」。様々な刺激を受け「これをきっかけに新しい役にチャレンジしたい」と、話す言葉には本作で得た自信が垣間見えた。好青年から悪役へ──玉木宏の変貌がどれほどのものなのかを『MW -ムウ-』で確かめてほしい。(text:Rie Shintani/photo:Shunichi Sato)■関連作品:MW -ムウ- 2009年7月4日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009 MW PRODUCTION COMMITTEE■関連記事:あなたがいま最も気になる“肉食系”を投票!「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼント手塚治虫の問題作が映画化!『MW -ムウ-』試写会に15組30名様ご招待『MW』撮影現場で山下リオにそっと優しさを見せたのは玉木宏?それとも山田孝之?山田孝之「異なる役を楽しんでます。『ムチャクチャな顔にしてやる!』って(笑)」玉木宏は初の悪役、山田孝之は苦悩の神父に手塚治虫の異色作「MW」が遂に映画化!
2009年07月02日