映画『シン・ゴジラ』が12日、テレビ朝日系で地上波初放送され、放送時のCMを挟むタイミングに賞賛の声があがっている。同作は、『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明が脚本と総監督を担当、『のぼうの城』『進撃の巨人』の樋口真嗣が監督と特技監督を務め、300人を超えるキャストが集結。興行収入82.5億円を記録して、2016年の実写邦画ランキング第1位に輝き、日本アカデミー賞で7つの最優秀賞を受賞した。地上波放送では作中にCMが多く挟まれるため、タイミングによっては集中力を分断してしまいかねないが、同作は冒頭の約20分をCMなしで放送。さらにその後もちょうど展開のとぎれるタイミングでCMを挟んでいったために、Twitterでは「絶妙すぎる」「配慮がすごい」「作品を愛しているのが伝わってきた」「テレビ朝日の本気を感じた」と賞賛の声が相次いだ。一方で、改めて他作品の地上波放送のCMのタイミングや、昨今のテロップ入り視聴者参加型企画の安易さに疑問の声も。「なぜこの配慮を洋画でもやってくれないのか」「dボタン連打企画やTwitter連動企画にならなくてよかった」と語る人が相次いだ。
2017年11月13日アイドルデュオ・タッキー&翼の滝沢秀明が出演するメンズビゲン新TVCM「シラガー登場篇」が28日より全国でOAされる。CMでは、白髪の気になる年齢にさしかかった男性の代表として滝沢秀明が登場。普通の男性の日常に現れるそいつ=白髪の化身「シラガー」が滝沢に忍び寄るストーリーを描く。男性誰しもが「シラガー」に付きまとわれる可能性を見せる。バスで通勤中、会社でPCに向かって仕事をしている時、蕎麦屋でランチをしている時、だんだん存在感を増す「シラガー」に「どうする?」と悩む滝沢。増殖し、家でくつろぐシラガーに驚くが、片手にサクッとメンズビゲンで染め、黒髪の化身であるクロガーとハイタッチする。最後は、滝沢の爽やかな笑顔で締めくくられる。
2017年10月28日道ならぬ恋の扱いに日本中がデリケートになっているいま、あえての、道ならぬ恋を描いた映画が、ベストセラー恋愛小説を原作にした『ナラタージュ』(行定勲監督)である。高校教師で、しかも既婚者・葉山(松本潤)と、女子高生・泉(有村架純)が、お互いの孤独を埋めるように惹かれ合っていく。一度は別れたものの、大学生になった泉と葉山が再会すると、忘れられない想いが静かに激しく燃え上がってしまう。妻との離婚が成立していない先生に心を痛めた泉は、彼女だけを想ってくれる青年・小野(坂口健太郎)とつきあってみる。だがそれは泉を救うどころか、ますます苛むことに……。有村架純が、撮影中ずっと苦しかったというようなことをインタビューで語っていたが、画面は常に皮膜が一枚かかったような薄曇りのような感じで、雨もしょっちゅう降っている(しっとりキレイではある)、ロケ地の富山は、空も海もどことなくどんよりしている(それがいい雰囲気ではある)。○葉山のろくでなし感が魅力にそれもこれも、葉山先生がはっきりしないからだ。映画を観た人はたいてい葉山先生に責任を求めたくなる。でも、彼の、ふわっと曖昧で手応えない感じこそ魅力ともいえるから、困りもの。松本潤が、葉山の憎みきれないろくでなし感をいい塩梅に演じている。松本潤が、道ならぬ恋を描いた作品に出演するのはこれがはじめてではない。実は、得意ジャンルと言ってもいいくらいだ。映画『東京タワー Tokyo Tower』(05年)では、親子ほど年齢の離れた人妻との恋を、『僕は妹に恋をする』(07年)では、双子の妹との倒錯的な恋、テレビドラマ『きみはペット』(03年)では、年上のお姉様に飼われるような関係、『失恋ショコラティエ』(14年)では、またまた人妻に恋しながら、セフレまで作るという割り切った関係を描いた作品で、どの人物も鮮やかに演じていた。おそらく、少女漫画のキャラクターのような顔立ちが、状況の生々しさを回避させ、罪悪感よりも夢気分を高めることに成功できる稀有な俳優なのだ。よく、ラブストーリーの背景は、夜景やイルミネーションなどでキラキラさせてムードを盛り上げるのだが、松本潤は自家発電でキラキラしていて、背景要らずである(あればあったで一層輝くが)。だが『ナラタージュ』では、そのキラキラを封印し、最大の武器・目ヂカラをメガネでぼかし、髪は中途半端に伸びたカツラを着用し、体重も少々増量することで、腕力も全然ない、冴えない三十代の教師に化けた。キラキラなしでも(なにしろ背景も、前述のごとくいつもどんよりしているのだ)相手に道を踏み外させてしまうという、さらなる難関に松本潤は挑んだ。とりわけ私が驚いたのは、葉山先生の後ろ姿だ。なんの変哲もない、シャツと、ズボンという言葉が似合いそうなパンツを身に着けた先生のお尻は、ダンサーとかアスリートとかスター俳優のものではなく、研究職や作家などに多そうな、あまり意識していない感じに見えた。もちろん、かっこ悪くなりすぎないギリギリの線は死守しているのだが、いかにもふつうの人のお尻に見えたのだ。ここに、私は、地方都市の高校教師(体育の先生じゃない)で、妻とは別居しているためひとり暮らしの三十代を演じる、松本潤の気合いを見たような気がした。○『浮雲』を思わせるアプローチ大事なのは、この、一見なんでもない感じの先生に、なぜ、泉がそんなに惹かれて離れられないのかというところ。劇中、映画が好きな葉山と泉が観る映画のひとつに、成瀬巳喜男監督の『浮雲』(55年)がある。これがまさに、なぜ、そんなにもこの男がいいのか? という映画だ。既婚の男が、ある女と腐れ縁のような関係になって、結局、彼女を破滅させてしまう悲恋もの。こんなふうに描くと身も蓋もないが、何度別れようとしても、離れられないふたりがもどかしいけれどロマンチックで、一度観ると忘れられない。女を演じる高峰秀子も美しいが、なんといっても、妻とはなかなか別れず、さらに別の女とも関係してしまう、女性の敵としか思えない男を演じる森雅之の力だ。知的なその外観をなんとも美しく思わせるのは、全身から堕落の芳香が滲み出ているようだから。その香りは、ゆらゆらと女を取り込んで離さない。松本潤は、キラキラとホタルのように発光するのではなく、稀代の色男・森雅之のようなアプローチで今回は迫ったのだと思う。“なぜ、惹かれてしまうのかわからない”という無言で透明な縄が、泉を、観客を捉えて離さない。松本潤はなんともおそろしい俳優なのだった。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2017年10月14日スタイリッシュな空間が魅力の大人の隠れ家「晴庵(せいあん)」は「学芸大学駅」近くにひっそりとお店を構える大人の隠れ家です。外観も店内も白を基調としたスタイリッシュな雰囲気となっています。席数は全部で24席、調理の様子や手さばきを眺めながら食事を楽しめるカウンター席と、グループでの利用も可能なテーブル席を用意。落ち着いた雰囲気の中、おいしい料理とともにゆったりとした時間が流れます。この店でしか味わえない非日常のくつろぎ時間少しだけ非日常を感じられる場所にしたいと考え、スタートしたお店のテーマは「脱・和の和」です。家庭的ともスノッブとも違う、ここでしか味わえない和の雰囲気を楽しんでほしい、そんな思いを込めてお店を展開しています。2003年5月に創業し、2013年の10周年を機に店内を大規模改装し、ますますパワーアップしています。ぜひここでささやかな非日常の食事の時間を過ごしてください。お酒と一緒に味わいたい! 自慢の肴メニュー季節の食材に合わせたお酒と一緒に味わいたい肴がたくさん用意されています。中でもぜひ味わってほしい自慢のおすすめメニューを見ていきましょう。まずは「すだちで和える旬野菜サラダ」です。すだちの爽やかな香りとさっぱりした味を楽しむ一品となっています。旬の野菜のおいしさを味わえます。「桃と生ハムの白和え」も自慢の一品です。白和えとフルーツ? そう思った人はぜひ食べてみてください。意外な組み合わせのおいしさに驚くはずです。このメニューは季節ごとにフルーツが変わる人気の肴となっています。「7種類のお刺身盛り合わせ」で新鮮なおいしさを堪能この店に訪れたら必ず注文してもらいたいのがお刺身です。「晴庵」では、天然ものの海の幸を味わえるのが大きな魅力のひとつとなっています。おすすめなのは「7種類のお刺身盛り合わせ」。早朝一番に仕入れる、その日のおいしいおすすめの鮮魚が7種類も堪能できる人気メニューとなっています。新鮮なお刺身の味わいに、思わずお酒が進んでしまうこと間違いなしです。こだわりの素材で作り上げる「晴庵」ならではの料理使用されているのは、店主自ら市場で見極めた鮮魚や三浦活々水産の朝どれ鮮魚、三浦の契約農家青木農園から仕入れる有機野菜といったこだわりの厳選素材ばかりです。調味料を含め、お店で使用するすべての素材は丁寧に選ばれています。東急東横線「学芸大学駅」から歩いて4分ほどの場所に、お店はあります。おいしいお酒と旬の肴で贅沢な時間を過ごすことができる「晴庵」は、あなたのお気に入りのお店になるはずです。スポット情報スポット名:晴庵住所:東京都目黒区鷹番 3-19-21電話番号:03-3711-0161
2017年10月01日2016年7月に劇場公開され、興行収入82.5億円超え、2016年実写邦画ランキング第1位を獲得、日本アカデミー賞では最優秀作品賞ほか最優秀監督賞、最優秀撮影賞など7部門を制覇した『シン・ゴジラ』。日本が世界に誇るゴジラ映画のヒット超大作が、ゴジラの“誕生月”でもある11月に、地上波初放送されることになった。第1作の『ゴジラ』(1954年11月3日)が公開されておよそ60年。2014年にはハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』として映画化され、全世界で大ヒットを記録するなど、日本で誕生したゴジラは世界の“キング・オブ・モンスター”といわれるまでになった。そんな“ゴジラ”を日本において復活させ、歴史的な大ヒットを記録したのが本作。日本製作のゴジラ映画としては、『ゴジラ FINAL WARS』(2004年)以来、12年ぶり。『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明が脚本と総監督を担当、『のぼうの城』『進撃の巨人』の樋口真嗣が監督と特技監督を務め、長谷川博己、竹野内豊、石原さとみなどをはじめ、328名に及ぶ豪華キャストが集結した。今回の地上波放送を行うテレビ朝日としては、2005年8月14日の『GODZILLA』(1998年)以来のゴジラ映画放送となる。庵野総監督は、その圧倒的な映像表現で、まったく新しいゴジラを生み出すことに成功した。史上最大となる体長118.5mのスケールはもちろん、国内シリーズ初のフルCGでゴジラを表現。想像をはるかに超える最強の完全生物として、見るものを恐怖に陥れた。さらに斬新だったのは、「現代日本に初めてゴジラが現れたとき、日本人はどう立ち向かうのか?」という壮大なテーマ。ゴジラが東京に上陸する、というリアリティを限界まで追求した映像は、まるでドキュメンタリーとも思えるような仕上がりに。次から次へと現れる豪華キャストたちが織りなす、“怪獣映画”というジャンルにとらわれない“人間ドラマ”にも注目だ。なお、12年ぶりのゴジラシリーズ放送となる11月は、ゴジラの誕生月でもある。11月17日(金)には、ゴジラ映画史上初となるアニメーション映画作品『GODZILLA 怪獣惑星』の公開が控えるなど、ゴジラムーブメントはさらに過熱していく様子。東京・六本木のテレビ朝日本社でも『シン・ゴジラ』の地上波デビューを記念した展示を予定しているほか、テレビ朝日の人気番組と連動し、地上波を超えたスケールでゴジラの魅力をお届けしていくという。『シン・ゴジラ』は11月12日(日)21時~テレビ朝日系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年10月01日いまや世界をも魅了する人気ロックバンド「ONE OK ROCK」と『シン・ゴジラ』監督の庵野秀明がコラボレーションした新TVCM「ONE OK ROCK × 庵野秀明『Go, Vantage Point.』」が完成、7月30日(日)夜に全国民放地上波にて一斉オンエアされた。CMの舞台はアメリカと日本。朝と夜、雨と晴れなど、全く異なる時間帯や全く異なる場所で「ONE OK ROCK」メンバーと庵野監督が、それぞれ「Honda」のNEW CIVICを運転。“自分の外には自分の知らない感情が無数に存在し、全く矛盾する幸福感を持つ人たちが、隣り合わせに生きている”、そんな世界をCIVICで走りながら、両者が同じタイミングで世の中への問いかけを行っている。そして、世界の人々に対し「自分を、もっともっと連れ出すんだ」と呼びかけ、それぞれ異なる場所へと車を走らせていく――。本TVCMに出演している「ONE OK ROCK」や庵野監督は、「Go, Vantage Point. 自分を、もっともっと連れ出すんだ」という本CMのメッセージや世界観を体現している代表として、今回のコラボレーションが実現。「ONE OK ROCK」は、今年1月にはアルバム「Ambitions」を全世界で同時リリースし、キャリア史上最大規模となる日本全国32公演を回るツアーを開催。現在は各国でAmbitions World Tourを開催中。また、脚本・総監督を務めた『シン・ゴジラ』が大ヒット、各映画賞を席巻した庵野監督は、現在、ファン待望の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を制作中だ。もともと、「ONE OK ROCK」のTakaが自身のインスタグラムに6月1日(木)、「#10969GVP」のハッシュタグを付けナンバープレートの画像を投稿、海外で撮影中であることを報告すると、約13万件の「いいね!」が付き、「意味深すぎる」「何か意味があるの?」などのコメントが相次ぎ、ファンたちをザワつかせていた。さらに6月16日(金)には、渋谷109に屋外広告が出現し、特設サイトにてカウントダウンがスタート。「ONE OK ROCK」と「Honda」は公式SNSアカウントに「#10969GVP」のハッシュタグ付きでこの屋外広告の画像を投稿。「ONE OK ROCK」やTakaさんのインスタグラムには8万~12万件もの反響があり、話題を呼んでいた。今回のTVCMオンエア後も、渋谷や品川の街中や山手線内に、写真家の森山大道氏が「ONE OK ROCK」や庵野監督を撮影して制作したスペシャルグラフィックを展開していく予定という。本CMの放送でSNS上には「庵野さん可愛い!CM出てくれるとか嬉しいわ」「Take what you wantは曲に合いすぎてヤバかった」「めっちゃカッコイイ!!」「これ庵野さんやったんか…」などなど、多くの反響が上がっていた。「ONE OK ROCK × 庵野秀明『Go, Vantage Point.』(60秒)」は全国にて順次オンエア中。(text:cinemacafe.net)
2017年07月31日大野智が忍者に扮する映画『忍びの国』(中村義洋監督)が好評上映中だ。戦国時代、“どんな堅牢な門でも彼の前では意味をなさない“と一目置かれる無門という名の忍者(大野智)がいた。この時代、織田信長が次々と国を攻略し、勢力を拡大していく中で、なぜか大名のいない伊賀の国を手中に収めることができなかった。無敵の織田軍の侵攻を阻んだのが、無門だった……というお話だ。観る前、なんの前情報も入れずにいたときは、てっきりコメディと思っていた。なぜなら、ポスターのビジュアルで、大野智がにやりと笑っていて、キャッチコピーが「織田軍1万人VS オレ1人?」とポップな雰囲気で躍っていたので、楽しげな話と思いこんでしまったのだ。でも、楽しいところもあるが、それだけではなかった。冒頭、伊賀の忍者同士がふた手に分かれて闘うシーンがある。それは、忍者としての腕を競うもので、大野智の華麗なアクションを楽しんでいたら、衝撃的な展開となり、のっけから、忍の道の険しさを見せつけられる。生と死が紙一重の、とても非情な道を歩んでいる大野くん……と思ったら、家に帰ると、嫁・お国(石原さとみ)からは、お金を稼がないうだつのあがらない男扱いされていた。伊賀一の忍びと言われる男も、妻にはかたなしで、なんとか大金を獲得して、男をあげようと、大きな戦いに挑んでいく。どんな堅牢な門も開けてしまう、なかなかの強者であるにもかかわらず、妻が閉ざした家の門は開けられないというギャップも面白さだ。大野くんが、まるで、家庭で顧みられない現代の企業戦士(サラリーマン)にも見えてしまった。○忍者の異形性が際立ついまの企業戦士は長引く不況で、ブラックな会社も多く、命の心配もないこともない。とはいえ、やはり戦国はもっと死が隣り合わせで、ことは深刻。大野くんが所属する忍者集団は、“虎狼の輩”と呼ばれる、人を人とも思わない、まさに獣の集団だ。そういうところが、これまでの忍者もののアクションとはまた違って、人間を超えた迫力で見せる。大野以外の忍者役の方々も含め、のびやかで爽快で、イマジネーションあふれる動きの数々に、忍者の異形性を見せつけられて楽しい。喜々として走り、飛び、殺し……という感じ。でも、演じている人たちが、大野を含め、全員、無理してなくて、当たり前のようにやっているふうに見えるのだ。こんな凄いことを、しれっと、楽しそうにやっている、そこに彼らの恐さがある。死をも恐れず、目的にただまっすぐにぶつかっていく彼らを止めることは難しい。とりわけ、すごいのは、宿命のライバル的な存在になる、鈴木亮平演じる下山平兵衛との一騎打ちのシーン。役によって極端に肉体改造をし、映画『変態仮面』に代表される濃密な肉体アクションにも定評ある、鈴木の迫力は圧倒的だが、大野は、そんな彼にも淡々と向き合う。その差が、ふたりの闘いをよりスリリングにする。大野智は、もともと、どんな場でも、淡々として見える。淡々と、嵐のコンサートや歌番組では巧みな踊りを見せ、リーダーではあるが、ぼくが引っ張ってます! という感じを見せない。ソロ活動では、淡々と芸術的な絵を描き、淡々とアクション活劇の舞台(『センゴクプー』『バクマツバンプー』など)をやり、怪物の国の王子(『怪物くん』)や死神(『死神くん』)や大企業の社長(『世界一難しい恋』)を演じている。○ジャニーズならではの特性何が彼をそうさせるのか、と思えば、嵐としてデビューする前に、2年間、京都の劇場に出演していた体験は大きいのではないか。そういえば、先日『あさイチ』に出た大野は、その2年で「ダンスを極めた」というような発言をしていたが、その口調にも、アイドルであり、スターでありながら、何か職人のような風情を感じさせるのだ。任務を最高の水準で全うする、そんな精神が彼の全身からにじみ、浮ついたところがいっさいない。十代のときに故郷を離れ、毎日舞台に立ち(しかも1日複数公演もあったとか)、自分の技を磨き、どうしたら舞台が魅力的なものになるか考え抜いた、その積み重ねが、大野智の、ちょっとやそっとでは動揺しない、心の強さをつくりあげたのではないか。大野の話でなくて恐縮だが、嵐のメンバーのひとり、松本潤が以前、舞台『白夜の女騎士(ワルキューレ)』(06年)に主演したとき、舞台の奈落に潜んでいて、床の扉を開けて中から人を出すという場面があった。主役にもかかわらず、その作業を彼もやっていたのだが、じつに淡々と手際よく、やっている姿に目を見張ったことがあり、凄いですねとインタビューで向けたら「ジャニーズの舞台で、そういう仕掛けも行うことに慣れているのだ」と語っていたことがあった。ジャニーズのスターたちは、スターとして輝くだけでなく、地道に作業する職人でもあるのだと思わされたエピソードであったが、ドラマや映画などに観る大野智は、かなりそのジャニーズならではの特性を引き受けているように感じる。『忍びの国』で、忍者たちが、農民のいでたちから忍者の格好になって大暴れ、みたいなシーンがあるのを見て、大野智も日々、こんなふうに、アイドルやスターの衣裳に着替えて、そのお仕事という実務を完璧に行う、職人気質のひとなんじゃないかと思った。だからこそ、信頼できる。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2017年07月17日映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』(入江悠監督)が人気だ。公開から3週連続で動員ランキング1位となった。私は新宿の劇場に観に行ったが、若い男子や女子がグループでわいわい観に来ていて賑わっていた。95年に起こった連続殺人事件がいよいよ時効を迎えた2017年、「私が殺人犯です」というサブタイトルままに、ぬけぬけと犯人(藤原竜也)が公衆の面前に現れる。一連の殺人事件の手記を書籍化した犯人は、自己プロデュース能力に長け、世間からカリスマのように扱われていく。当時、事件を追っていた刑事(伊藤英明)は、自分の代わりに先輩刑事を殺され、妹まで、事件を機に行方不明になっていた。22年目に表れた犯人に、言いようのない憤りを感じるものの、法の元、手をだすことはできない。そんな時、この事件を追っていたジャーナリスト(仲村トオル)が、犯人を報道番組のゲストに迎えることになった。そこで明かされた意外な真実とは……。○中庸なしに振り切る藤原導入部からラストまで、緊張が途切れることのない117分。95年に起きた殺人事件の謎と、それに巻き込まれたたくさんの人々のやりきれない義憤の作り出す渦に、目がそらせない。なんといっても、「私が犯人です」と大衆の前に悪びれず表れる藤原竜也の圧倒的な、異能感。常軌を逸した存在(殺人の方法も酷い)でありながら、それでも人々が魅入られてしまう、まさに天使と悪魔の両面をもった人物として、彼を追う者たちを翻弄していく様が圧倒的だ。とりわけ、大衆に長いメッセージを語るところなどが、なんとも怜悧で、説得力がある。藤原竜也というと、近年、『カイジ 人生逆転ゲーム』(09年)に代表される、“クズ”キャラ(ちょっとダメな人)が似合うというイメージで、庶民から愛されているが、『I‘M FLASH!』(12年)という映画では、新興宗教の教祖役をやっていたこともあるし、彼の映画での出世作『バトル・ロワイアル』(00年)の続編『バトル・ロワイアルII【鎮魂歌】』(03年)では、革命グループを率いるリーダーを演じていた。また、彼がデビューした舞台の世界では、かの三島由紀夫が能の『弱法師』を下敷きに書いた『近代能楽集~弱法師~』(蜷川幸雄演出)で、戦争によって「この世の終わりを見た」と言い、その炎で目を灼かれて失明した凄絶な半生を生きる少年を演じたとき、クレバーな頭脳で大人を言いくるめる天才の狂気のようなもので観客を圧倒させたこともある。という点から見て、藤原竜也は、天使と悪魔、クズとエリートという、中庸なし、どっちかにとことん振り切るという極端さが、最大の魅力かと思う。その激しさ、勢いについていける者はいない。そんな藤原を、『22年目の告白』では、伊藤英明と仲村トオルが全力で追い詰めていく。『海猿』の伊藤、『あぶない刑事』『ビー・バップ・ハイスクール』の仲村と、愚直なまでに肉体班である彼らが本気出して藤原に挑みかかる三つ巴の闘いが、かなりスリリング。しかも、一見、昭和の刑事もののように、執念と肉体をつかって謎を解決していくのかとおもいきや、巧妙な仕掛けが施されているところが、今日的だ。その展開に生きてくるのが、藤原竜也の、上昇と落下を物凄いスピードで繰り返す絶叫マシーンのような唯一無二の才能だ。藤原竜也とは、凄絶なエンタテインメントマシーンなのだ。○同時期の作品でありながら両極端な『リバース』ところで、『22年目の告白』が公開された時、藤原は、テレビドラマ『リバース』(TBS)に出演中だった。そこでの藤原は、冴えない男の役を、衣裳や髪型だけでなく、顔の肉感や姿勢に至るまで、人に見られることがあまりない地味な男として演じきった。同時期に発表される作品で、これほど極端なのも、さすがである。大学時代に雪山で、友人を亡くした4人の男たちが、数年後、友人の死の真相を突きつけられるという湊かなえのミステリー小説を原作にしたドラマは、藤原演じる主人公の行く末が、心底愕然となるもので、ネタバレ厳重注意。だから、以下は『リバース』の結末を知っている人だけ読んでほしい。○以下、『リバース』ネタバレあり『22年目の告白』のサブタイトル「私が殺人犯です」というのを観ると、『リバース』のネタバレを堂々としているみたいで、ちょっと面白い。偶然、2作が近い時期に発表されたのか、それとも狙ったのか、そう考えることもエンタテインメントとして、ひととき楽しめた。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2017年07月02日映画『メアリと魔女の花』の公開記念緊急イベント「でほぎゃらりー株主鼎談~いま、アニメーション背景を語る。~」が7月1日(土)、都内にて開催され、庵野秀明(カラー)、川上量生(ドワンゴ)、西村義明(スタジオポノック)が出席した。同作は、スタジオジブリ出身の米林宏昌監督がメガホンを取り、イギリスの児童文学を原作に、7年に1度しか咲かない不思議な花“夜間飛行”を偶然見つけた主人公のメアリの大冒険を描く。一夜限りの不思議な力を発揮し、魔法世界の最高学府であるエンドア大学への入学を許可されたメアリだが、彼女がついたウソが大切な人を大事件に巻き込んでしまう。ジブリ制作部門解散後の2015年にスタジオジブリの手描き美術が消えてしまうことを危惧し、背景美術スタジオ「でほぎゃらりー」を設立した庵野さん、川上さん、西村さんの3人。イベントは、「でほぎゃらりー」設立の経緯や、それぞれの出会いのエピソードなどが語られてスタートした。庵野さんの口からは「手描きはこれから状況的に厳しくなっていくと思います。デジタルのほうが効率がいいし、儲かるので。その中で、伝統工芸のようなものはなるべく残していきたい。でほぎゃらりーができたときも、『とにかく新人を採ってほしい』と」などと思いが語られた。「新人が毎年、3人でも、5人でも入って、それが10年、20年と残ってくれれば」とも。デジタルが主流になっているものの、「手描き背景という技術とそのよさというものはなるべく残していきたい」とコメント。トークでは、アニメの背景美術の精度が高ければ長回しがきくことや、アニメは不要なものを描かないなど情報をコントロールできる特性を持つこと、手描きで背景を制作する際の着眼点などが語られた。高畑勲監督と宮崎駿監督の制作方法の違いなども話題にあがり、ファンは熱心に耳を傾けた。西村さんは、美術大学の学生と話をした際に学生がグラフィックデザインなどの経験はあるものの(紙に)絵を描くことをしてきていない現状を知ったことや、一方では、ディズニーアニメーションスタジオやピクサーアニメーションスタジオでクリエーターになる人たちは絵を描いてきている人であることを指摘。「絵を描いて、絵にするという作業をしてからクリエーターになっていくという人が極端に減ってきているという現状があるような気がします」と問題提起される一幕もあった。さらに、トークでは、人工知能(AI)による画像処理ツールも話題に。西村さんが「ああいうものはどこまでいけるのですかね?」と質問すると、川上さんは「最終的には、人間ができることが基本的には全部できると思います。100年はかからないと思います。もっと早いと思いますけど」とコメント。「人間と同じような人工知能を作ろうと思うと、人間のことを学習しないとコンピューターも進化できないので、そういう意味では、もし手描きの技術がなくなってしまった未来に、それを再現することは人工知能を使ってもできない可能性が高いと思います」と続けた。庵野さんは、「(アニメの制作では手描きとデジタルを)両方混ぜることが一番いいと思います。そのためには手描きの技術を持っていないとできないです」と語っていた。『メアリと魔女の花』は7月8日(土)から全国にて公開。(竹内みちまろ)■関連作品:メアリと魔女の花 2017年7月8日より全国東宝系にて公開(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会
2017年07月01日広瀬すず、菅田将暉、宮野真守ら大人気キャストたちが出演することで話題の映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』。この度、本作の主題歌が“DAOKO×米津玄師”によるコラボレーションで本作のために制作された「打上花火」に決定。あわせて新たな特報映像とポスタービジュアルも公開された。夏休み、とある海辺の町。花火大会を前に、「打ち上げ花火は横からみたら丸いのか?平べったいのか?」で盛り上がるクラスメイト。そんななか、典道が想いを寄せるなずなは母親の再婚が決まり転校することになった。「かけおち、しよ」。なずなは典道を誘い、町から逃げ出そうとするのだが、母親に連れ戻されてしまう。それを見ているだけで助けられなかった典道。「もしも、あのとき俺が…」なずなを救えなかった典道は、もどかしさからなずなが海で拾った不思議な玉を投げつける。すると、いつのまにか、連れ戻される前まで時間が巻き戻されていた…。何度も繰り返される1日の果てに、なずなと典道がたどり着く運命は――?本作は、『花とアリス殺人事件』『リップヴァンウィンクルの花嫁』などを手掛ける岩井俊二の伝説的な傑作ドラマを原作に、『モテキ』『バクマン。』の大根仁が新たに脚本化した劇場アニメーション映画。“繰り返される夏の1日”の、恋の奇跡を描いた感動のラブストーリーだ。クラスのアイドル的存在・なずな役を広瀬さん、なずなに密かに想いを寄せる典道役を菅田さん、典道の恋敵となるクラスメイト・祐介役を宮野さんが務めるなど豪華キャストが集結している。注目の本作の主題歌を手掛けるのが、「DAOKO×米津玄師」。『渇き。』の挿入歌や庵野秀明率いるスタジオカラ―による『日本アニメ(-ター)見本市「ME!ME!ME!」』の音楽をTeddyLoidと共に担当するなど、いま最もクリエイターに愛される女性アーティスト・DAOKOさん。そして、CMソングやTVアニメ「3月のライオン」のエンディングテーマ、「僕のヒーローアカデミア」のオープニングテーマなどを担当するほか、様々な音楽シーンで圧倒的な存在感を放つ米津さん。今回の主題歌は、米津さんが作詞・作曲・プロデュースした楽曲を、米津さんと共にDAOKOさんが歌唱。男女の掛け合いが、劇中で花火大会当日に恋の奇跡を経験するなずなと典道を思わせるような、映画の世界に彩りを加える楽曲へと仕上がっている。また挿入歌には、原作ドラマで主題歌として使用された「Forever Friends」をDAOKOさんがカバー。解禁されていた本作の予告編ですでに流れており、今回DAOKOさんが歌唱していたことが明らかになった。DAOKOさんは「遠くに見えるおおきな入道雲や、夕焼けのオレンジが反射してきらきらとしている水面、波の音が止まない渚を、男の子と女の子が歩いている情景を浮かべながら歌いました」と込めた想いを明かし、「もうあのときのようには感じられないことばかりだけれど、聴いてくれたみなさまに、典道くんとなずながみているうつくしい世界をこの歌で感じていただけたらなと思います」とコメント。米津さんは「夏のひとときの切なさを表現できればと思い作り始めました。DAOKOさんの歌声も相まって、とてもいいものになったと思います」と自信を見せている。さらに公開された特報映像は、発表された「打上花火」が挿入。キャラクターにも新たな命が吹き込まれ、かつてないドラマチックかつ青春の躍動感のある映像となっている。また同時に、照りつける夏の日差しの中、トランクを手に決意の表情で駅のホームに立つなずなと典道が描かれたポスタービジュアルも公開された。『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は8月18日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2017年06月28日滝沢秀明が満を持して映画初主演を飾ったホラー映画『こどもつかい』の公開記念舞台挨拶が6月18日(日)、都内で行われ、滝沢さんをはじめ、共演する「Hey! Say! JUMP」の有岡大貴、門脇麦、子役の中野遥斗くん、清水崇監督(『呪怨』シリーズ)が駆けつけた。公開初日となった17日(土)には、大阪2劇場で舞台挨拶を行っており、滝沢さんは「怖いだけじゃない、いろいろなメッセージが詰まっているという声をいただいている」と初主演作の反応に強い手応え。本作では、大人に呪いをかける謎の男“こどもつかい”を演じたが「次は清水監督と一緒に、思いっきりコメディを撮ってみたい」と意欲を燃やした。一方、所属事務所の後輩にあたる有岡さんは、「昨日、新大阪駅で、大阪のおばさま方が『あっ、タッキー!』って瞳をキラキラさせていたのに、近くにいる僕には『あら、若い付き人さん』って(笑)」と残念な報告。共演をきっかけに距離が近づいたかと思いきや、滝沢さんから「仕事の関係だから」と突き放され、しょんぼりする場面もあった。この日は、滝沢さんが「今日という日をここ待ち…、心待ち」とかんでしまったり、有岡さんの発言が上滑ったり、“おとなたち”には昨日からの疲れが見え隠れ。そんななか、“こども”代表の遥斗くんは「とても頑張ったので、たくさんの人が来てくださって、うれしいです」「僕が出ているシーンは、怖いシーンがあまりなかったので、本当にホラー映画を撮っているのかなと思っていました」「でも映画を見たら、お化けが白目になっていて、怖かったです」など、しっかりしたコメントで会場を盛り上げ、滝沢さんも「一番まとも!今日、君がいなかったら、ポンコツの集まり」と感謝していた。とある郊外の町で、子どもたちの行方不明事件が多発。さらにその周辺で、大人たちが次々と不審な死を遂げる。「こどもつかいに連れ去られた後、戻ってきた子どもに出会うと、3日後に死ぬ」。そんなうわさがネット上をかけめぐる中、事件の真相を追う地方新聞の記者・江崎駿也(有岡さん)、そして駿也の恋人で保育所に勤める尚美(門脇さん)に“こども”たちの呪いが迫りくる。『こどもつかい』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:こどもつかい 2017年6月17日より全国にて公開(C) 2017「こどもつかい」製作委員会
2017年06月18日アイドルデュオ・タッキー&翼の滝沢秀明が、主演映画『こどもつかい』(6月17日公開)の公開記念舞台挨拶に、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、門脇麦、中野遥斗、清水崇監督とともに登場した。同作は"こども"の霊を操り大人に呪いをかけるという男「こどもつかい」(滝沢)の謎を追うオリジナルのホラー作品。連続不審死事件の謎に迫る記者・駿也を有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、駿也の恋人でふとしたことからこどもに怨まれてしまう尚美を門脇麦が演じ、『呪怨』で知られる清水監督がメガホンをとった。作品にちなんで自分を「〇〇つかい」で表すというお題に、滝沢は「僕は”有岡つかい”ですかね」と答えた。滝沢は、有岡の中学生の頃の姿は知っているが、Hey! Say! JUMPのデビュー後から今まで「間がぽっかり空いていて、久々の共演。がっつりは初めて」だったという。今回、映画公開前のキャンペーンで一緒に過ごしたため「彼を操ることをマスターしたなと思ってます」と自信を見せた。清水監督から、撮影中2人の会話が全然なく、門脇からも「恋人役なのにしゃべってくれない」と心配されていたことを暴露された有岡は「集中するために常に精神を統一していた」と弁解。しかし、滝沢から「明るいキャラクターで売ってるけど、本当は根暗なんだろ」とつっこまれると「やめてください! 絶対言わないでください!」と慌て、清水監督が「ジャニーズ同士の潰しあいやめてください!」と間に入る結果となった。しかし清水監督から「急に2人が仲良くなった」と指摘された有岡は、「そろそろかな? タッキー&アーリー」とデビューを目論む。門脇から、作中の呪いの歌である「”かんくろーさん”でデビューしてください」と言われると、滝沢と有岡は「ラップバージョンとか」「ロックバージョンも」と盛り上がっていた。また有岡は、同じ質問に「僕は“滝沢君のつかい”」と回答し、滝沢から「ただのパシリじゃないですか」とつっこまれる結果に。有岡は、大阪で行われた舞台挨拶時、新幹線のホームで滝沢が一般客に気づかれたにもかかわらず、自分は「あら、若い付き人さん?」と言われてしまったエピソードを披露し、「使用人じゃないですけど、そういう風に」と話をまとめた。この日は公開を記念して「怖可愛いケーキ」も登場。中野が滝沢に”あ~ん”で食べさせると、滝沢は「そういう映画でしたっけ!? 胸キュンの映画じゃないですよね?」と驚きつつ、「おいしいです」と満足そうに頬張った。
2017年06月18日斎藤工は食虫植物のような俳優だ。以前、そう書いたことがある。食虫植物は、動かずじっとしていても、獲物がやって来て、それを確実に捕獲して生きていく。その植物なのに肉食という奇妙な感じを、斎藤工に重ねてみたのだ。というのは、彼は、申し分ないビジュアルをしている。いわゆるイケメンだ。一般的にはイケメン俳優と認識されていて、俳優として、わかりやすい演技の特性は未だ明らかにされていない。例えば、長谷川博己のように滑舌のいい発声をするわけではないし、香川照之のようにものすごく表情が豊かなわけでもない、堺雅人のように論理的に役や作品に関して分析することもあまりない(しているかもしれないが、それが一般に広く披露されることは少ない)、藤原竜也や小栗旬のように巨匠(蜷川幸雄)から学んだという後ろ盾があるわけではない。ましてや伝統芸能のように子供の頃から芝居しているわけでもない(ただ、父親が映像関係で、本人も映画がずっと好きで、映画制作に熱心であるということは語られている)。にもかかわらず、不思議な存在感で役を成立させている。現在公開中の映画『昼顔』のような恋愛ものから、シュールな世界を描いた『団地』(16年)や、時代劇コメディの『虎影』(15年)などで幅広い役を演じている。自然に役に馴染むというのが斎藤工の特性だと思ったとき、食虫植物が思い浮かんだのだった。○欲望を、無欲に演じる才能とりわけ、食虫植物の喩えが似合うと思うのが、『昼顔』の北野先生だった。2014年に放送されて話題になったドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』で斎藤工が演じたヒロインの相手役・北野先生は、いわゆる、いまどきの草食系男子的なキャラクターだった。彼の人生で最優先されるのは、生物の研究で、それ以外のことをあまり構わない。でも、結婚はしていて(女性のほうが積極的だった)、ヒロイン・紗和(上戸彩)と不倫までしてしまう。この不倫劇が盛り上がって、視聴率も後半ぐいぐい上がっていった。北野先生の、草食系のような雰囲気を漂わせながら、動物的にやることはやっているという矛盾を、ごく自然に成立させているところが、斎藤工の巧みたるところであろう。まさに食虫植物である。今回、映画になった『昼顔』を見ていて、斎藤工は食虫植物だが、北野先生は昆虫だと感じた。よく、何を考えているかわからない人のことを、「あの人、昆虫のようだ」というが、そんな感じがする。北野先生は、昆虫の研究に余年のない人物で、映画ではホタルに夢中になっている。その一点に集中して他を見ず、ぶれないところが昆虫のイメージぴったりだ。北野先生の場合、昆虫に注がれていたエネルギーが、紗和に切り替わってしまったとしか思えない。眼鏡越しの、斎藤工の瞳も、虫みたいにギョロッとしている。ドラマ『フランケンシュタインの恋』の、死者蘇生させ不死身にした研究者・深志博士を演じているときも、同じ瞳をしていることに注目したい。ドラマ版で、妻の逆鱗に触れ、法的に別れさせられた北野先生と紗和が、3年後、偶然再会、再び燃え上がるというのが映画の概要だ。北野が夢中になるホタルが映画の重要なファクターになっている。まず、再会のきっかけがホタル。そして、ホタルは一夫一婦制なのか、という子供の疑問に、北野がそうではないと答えるのも皮肉だ。人間社会では、法や愛情という概念によってセーブされているけれど、そもそもの生物のオスとメスが結びつくのは、遺伝子を残すためだ。そのため、動物や昆虫は一夫一婦制などと一匹だけに操を立ててはいられない。真面目でおとなしい北野先生が、結婚しているにもかかわらず、紗和に夢中になってしまうのも、身も蓋もないが、こう思えばナットクできる。オスとしての刹那の人生を、斎藤工は過度な自己主張なく演じきっていた。そう、斎藤工は欲望を、無欲に演じる才能がある。彼があくまで淡々と、目の前の女性を愛する姿を演じているからこそ、生き物の無常観が立ち上るのだ。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2017年06月18日ゴジラという破壊神を演じた野村萬斎が、『花戦さ』では平和神に。どちらにしても、神の奇跡を表現する奇跡の俳優だ。○破壊神から平和神へ野村萬斎というと“ゴジラの中の人”を思い浮かべる人も多いだろう。『シン・ゴジラ』(16年)があれだけヒットしたのだから無理はない。謎の巨大生物ゴジラを、神がかった表現力で重厚に見せた彼だが、実は彼の本質は、ゴジラとは正反対の、軽やかな明るさにある。現在、ヒット中の映画『花戦さ』は、そっちの野村萬斎らしい映画で、恐怖の破壊神から一転、明るい平和神のような人物を演じている。そのレンジの広さには感嘆するばかり。『花戦さ』は、戦国時代、暴君・豊臣秀吉に、“花”で対抗した奇特な男・池坊専好(初代)の物語だ。織田信長が死んで、天下統一に最も近づいた豊臣秀吉は、権力をふりかざし、気に入らない人物を無慈悲に殺していく。その犠牲者は女、子供にまで及んだ。そんな彼に、たったひとり、唯一無二の方法で対抗した男・池坊専好の闘い方を描いた小説が、TBSの日曜劇場『JIN-仁—』、NHK朝ドラ『ごちそうさん』、大河ドラマ『おんな城主 直虎』などの森下佳子の脚本によって映画化された。池坊専好(初代)とは、いまから555年前、京都で誕生した、いけばなの源流・池坊の当主。彼の武器は“花”。ペンは剣より強しという言葉があるが、専好は、花で剣に対抗した。いったいどうやって? 花で勝てるものなの? という興味が、映画の縦軸となっている。花のみならず、茶や絵画など豊かな文化が描かれ、文化的な生活への祈りに満ちた作品になった。専好は、どんな危機的状況にも明るく前向きに対処していくと言えば聞こえがいいが、物語のはじめは、このひと、大丈夫か? と一瞬心配になるくらい、その場からはみ出ている。最初はまだ少年時代というのもあるが、「はいッ」と野村萬斎が笑顔で返事すると、それまで深刻だった空気ががらりと変わる。そんな感じで、披露した生花に問題が発生、秀吉を怒らせて、あわや、お手打ちになりそうなピンチも、持ち前のユーモアで回避する専好。この出会いから、やがて、彼と秀吉は宿命の闘いをすることになる……。○”ありえなさ”に説得力を持たせる力いわゆる“型破り”な男を野村萬斎は強い説得力をもって演じている。何かと深刻な武士の世界で、腰を落してのしのしと歩く武士に対して、彼は宙を飛ぶように走る姿はアニメーションのよう。苦虫をかみつぶしたような表情をする武士たちに対して、破顔一笑という言葉がふさわしいような笑顔をふりまく。振り返ると、野村萬斎の明るさが全国的に注目されたのは、NHKの朝ドラ『あぐり』(97年)だった。もともと、狂言師として活躍していたが、舞台の世界を知る人は限られる。それが、作家・吉行淳之介、女優・吉行和子の母である吉行あぐりのエッセイをもとにした朝ドラで、ヒロイン(あぐり)の夫で、風変わりな人物・エイスケを演じると、たちまち人気は拡大した。実在の旦那さまは妻より先立つのだが、「殺さないで」という嘆願が殺到したというエピソードは有名だ。それほど、いつでもどこでも明るく、ルールにとらわれない開放的な人物像は魅力的だった。このときも、萬斎が出ると、画面が何割も明るく見えた。その後、安倍晴明の映画『陰陽師』(01年)も大ヒットし、舞台活動のみならず、映像の世界でも活躍していく。『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督の映画『のぼうの城』(12年)では、一見、でくのぼうに見えながら、農民にも別け隔てなく接し、城のピンチに奇想天外な作戦を考えつくユニークな武将を演じていた。野村萬斎の明るさの根源は、彼が狂言師であることだ。「狂言」とは庶民を主役にした喜劇だ。この「狂言」と対をなすのが「能」で、貴族や上流階級の者を主役にしたシリアスな演目。「狂言」と「能」を合わせて「能楽」と呼ぶ。萬斎によるゴジラの歩き方が、能楽の手法・すり足を使っていることは有名だが、さらに彼は、手のひらを上にあげた神がかった動きを考案し、『シン・ゴジラ』のゴジラの風格をあげた。狂言師として活動する一方、萬斎は、ギリシャ悲劇やシェイクスピアの悲劇に挑んでもいて、静と動、悲劇と喜劇などを人間の相反するものを、偏らず見つめ、体現してきた成果が、幽玄の世界に近いゴジラの動きにも生きたのだろうと思う。『花戦さ』では、狂言における軽やかさを生かしたと思われる萬斎だが、花をいけるシーンとなると、集中力がハンパなく、実に崇高に見える。喜劇であろうとシリアス劇であろうと、伝統芸能・狂言の担い手として幼少時から研鑽を積んだことが、その所作に現れるのだ。能楽は、戦国時代以前、室町時代から存在していて(その歴史は600年と言われる)、信長も秀吉もそれを愛した。だからなのか、野村萬斎は、『花戦さ』の時代と馴染む。それは歌舞伎俳優にも言えることで、秀吉役の市川猿之助との共演シーンは、不思議なほどしっくりする。能楽といけばなの歴史も近い。どちらも、先人の思いを長く大切に受け継ぎ育み続けることでは共通。その果てしない営みが、花で武力に挑むことも可能ではないかと思わせる。野村萬斎は、ありえないことを起こす力を、身をもって信じせてくれる、奇跡の男だ。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2017年06月14日今週末公開となる映画『こどもつかい』で映画初主演を果たす滝沢秀明が、6月12日(月)今夜の「キスマイBUSAIKU!?」にゲスト登場。「ココリコ」遠藤章造をゲストチャレンジャーに迎え、“激ムズ”パーキングでの駐車テクニックを競い合う。今夜のテーマは“新たな難所発見!シリーズ「激ムズパーキング」”。渋谷区にある一度ハマったら抜け出せないという地獄のS字クランクパーキングを舞台に、遠藤さん、さらには伝説のミスターGT・脇阪寿一も参戦して「一番カッコよく駐車できたのは誰か」を競い合う。番組のファンである娘のためにも絶対に負けられないという遠藤さんはパパの意地を見せることができるのか。世界最高峰レースSUPER GTで3連覇、20年以上の経歴を誇る伝説のミスターGT・脇阪さんのドライビングテクニックは激ムズパーキングも制覇するのか。これまでリタイア経験ありのキスマイ・玉森裕太は完全復活を遂げられるか。また順位の低かったチャレンジャーのカッコ悪いシーンをダイジェストでお届けする「スーパーBUSAIKU!?ダイジェスト」もツッコミどころ満載。もちろんメンバーが運転に集中しながら考案したオリジナルサプライズ、甘いトークテクニッも必見。さらに、キスマイメンバーが滝沢さんの意外にヤンチャな素顔を暴露!?見どころ満載だ。滝沢が主演、『呪怨』シリーズの清水崇監督が仕掛ける映画『こどもつかい』は6月17日(土)より全国にて公開。新人記者の駿也は、郊外で起こった連続不審死事件を追ううちに奇妙な偶然に辿りつく。小さなこどもが失踪した3日後に、その周りの大人が死んでいるのだ。死んだ大人たちはこどもに怨まれていたという。街の人々の間に広がる、“こどもの呪い”のうわさ。これは、事件なのか?呪いなのか?そして、駿也の恋人・尚美がふとしたことでこどもに怨まれ、“こどもの呪い”が現実に迫りくる。尚美を守るため呪いの核心に近づこうとする駿也だが、2人の前に現れたのは、謎の男“こどもつかい”。男の笛の音と共に、物影から、廊下の奥から、そして背後から次々に“こどもの霊”が現れ、襲い掛かる!“こどもつかい”とは何者なのか?果たして2人は、この“呪い”と“怨み”から逃れることができるのか――。滝沢さんが“こどもの霊”を操りこどもに怨まれたオトナの命を奪う“こどもつかい”役を演じて主演。連続不審死事件の謎に迫る記者・駿也役を「Hey! Say! JUMP」有岡大貴が、駿也の恋人でふとしたことからこどもに怨まれてしまう尚美役を門脇麦がそれぞれ演じる。「キスマイBUSAIKU!?」は6月12日(月)23時~フジテレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:こどもつかい 2017年6月17日より全国にて公開(C) 2017「こどもつかい」製作委員会
2017年06月12日滝沢秀明の初主演映画『こどもつかい』のヒット祈願イベントが6月5日(月)、東京・神田明神にて開催され、滝沢さん、共演の有岡大貴(Hey!Say!JUMP)、門脇麦、清水崇監督が出席した。子どもたちを引きつれ、彼らを操り恨みを持つ大人を殺してしまう“こどもつかい”の呪いにかかってしまった新米記者とその恋人。呪いを解くべくこどもつかいの謎に迫るが…。“勝負事”に縁があると言われる神田明神での祈祷を前に滝沢さんは「僕にとっても勝負の作品。手ごたえも感じています!」と頼もしい言葉。『呪怨』シリーズをはじめ、数々のホラー映画のヒット作を世に送り出してきた清水監督は、滝沢さんの言葉にうなずき、「僕にとっても集大成であり、挑戦作」と語る。“こどもつかい”という特異なキャラクターについて、滝沢さんは「特殊メイクでのお芝居も初めてでしたが、ただ怖いだけでなくコミカルな部分もあったり、つかみどころがない。ホラー映画で初めてのキャラクターじゃないかと思います」と自信を口にする。清水監督は「僕自身が大人になり切れない子ども。こどもつかいは“男の子”――僕の中にもあるけど、滝沢くんの中にもあるかもしれない、子どもの頃の憧憬を残している存在」と解説した。映画にちなんで、それぞれの怖いものを尋ねると、滝沢さんは「有岡の笑顔」と即答。撮影、プロモーションを通じて「一緒に過ごしてても、有岡のことがわかんない」「有岡と会うとおかしくなる。呪いにかかってる」と語り、これには有岡さんは「笑顔が売りなんでやめてください!笑いにくくなる」と先輩の“営業妨害”に苦笑。有岡さんも、同じ問いに「滝沢くんとの距離感。1枚薄い壁があり、それをなかなか破ってくれない」と2人の間に吹くすきま風を告白。滝沢さんは冷たく「仕事の関係だからね」と返し、2人の微妙な関係性が浮き彫りに…!?門脇さんは「もうすぐ夏が来ること。クーラーが壊れてて…。去年もそうだったんですが、汗だくで夜、3回は起きる」と語り、滝沢さんから「業者呼べばすぐ直るから!」とツッコミが飛んでいた。『こどもつかい』は6月17日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:こどもつかい 2017年6月17日より全国にて公開(C) 2017「こどもつかい」製作委員会
2017年06月05日アイドルデュオ・タッキー&翼の滝沢秀明が5日、東京・神田明神で行われた主演映画『こどもつかい』(6月17日公開)公開直前大ヒット祈願イベントに、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、門脇麦、清水崇監督とともに登場した。同作は"こども"の霊を操り大人に呪いをかけるという男「こどもつかい」(滝沢)の謎を追うオリジナルのホラー作品。連続不審死事件の謎に迫る記者・駿也を有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、駿也の恋人でふとしたことからこどもに怨まれてしまう尚美を門脇麦が演じ、『呪怨』で知られる清水監督がメガホンをとった。ホラー作品なだけに「怖いもの」を聞かれた滝沢は「有岡の笑顔ですかね」と衝撃の発言。有岡は「ちょっと待ってくださいよ、どういうことですか!」と驚き、清水監督も「これ絶対(記事に)書かれるじゃないですか」とつっこんだ。滝沢が「この笑顔、何考えてるかわかんないんで」と理由を語ると、有岡は「人前で笑いにくくなるんでやめてください。笑顔が売りなんですから。僕、笑顔で売ってるんです!」と抗議する。滝沢は改めて「プロモーションで結構毎日のように過ごしているんですけど、まだ有岡のことがすべてわからなくて。この笑顔を見ると、いろんなこと、騙されちゃうんですよね。だから今、有岡の呪いにかかっています」と語った。有岡は「やめてください。呪いって言わないでください」と慌て、「ちょっと表情作りにくくなってる」と苦笑。滝沢は「有岡と会うとおかしくなるんですよね。だから有岡の呪いかもしれないです」とたたみかけた。有岡も「ちょっと納得いかないですね。僕自身、言おうと思ってたのは恐怖っていうのは、滝沢くんとの距離感だったんです。どうもちょっと、一枚薄い壁をなかなか破ってくれないというか」と応戦と、滝沢は「ま、仕事の関係だからね」とつれない回答。有岡が「徐々に徐々にお近づきにはなれてると思うんですけど、あともうちょっと行けないですね。どうしましょう」と弱音を吐くと、滝沢が「今日、お祈りしよう!」と優しくリードし、その場が丸く収まった。
2017年06月05日日本でアニメーションが初めて公開されてから100周年、という節目の年に始動する、ゴジラ映画史上初のアニメーション企画『GODZILLA 怪獣惑星』。来週6月12日(月)~17(土)にフランスにて開催される「アヌシー国際アニメーション映画祭2017」に本作が参加するにあたり、W監督を担う静野孔文監督と瀬下寛之監督からコメントが到着した。1954年に誕生した映画『ゴジラ』は、巨大な文化的アイコンとして世界中の人々に愛されてきた。2016年には庵野秀明総監督『シン・ゴジラ』が公開され、興行収入82.5億円を記録する大ヒットとなった。そして2017年、『ゴジラ』はアニメーション映画となって降臨する。本作が描くのは、これまでのどんな『ゴジラ』とも一線を画すシビアでハードな未来世界。ゴジラを倒すことだけを考えている移民船に乗る1人の青年・ハルオを主人公に、2万年もの間、地球に君臨し続けてきた“ゴジラ”とそれに対峙する人類の因縁の物語だ。監督には、劇場版最新作『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』がシリーズ最高興収の64.3億円(6月1日時点)を突破している静野監督。コンビを組むのは、SF漫画の鬼才・弐瓶勉原作の、世界中のクリエイターやSFファンを虜にした伝説のコミック「BLAME!」の映像化を成功させた瀬下監督。CG領域の第一線で培われたその手腕は、『シドニアの騎士 第九惑星戦役』や『亜人』で立証済みといえる2人だ。そんな本作が、フランス「アヌシー国際アニメーション映画祭2017」の招待作品に。「アヌシー国際アニメーション映画祭」といえば、1960年にカンヌ国際映画祭のアニメーション部門が独立して始まった国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)の公認で、世界最大規模のアニメーション映画祭。『GODZILLA 怪獣惑星』は、今後公開の長編新作のメイキングを紹介する「Work in Progress」というプログラムに招待されている。6月14日(現地時間)午前9:30からの上映には、静野監督と瀬下監督が登壇の予定。なお、この「Work in Progress」には2015年に『バケモノの子』(細田守監督)、2016年に『この世界の片隅に』(片渕須直監督)が日本からは招待されており、近年映画祭の中で注目が高まってきている。静野監督は、「ゴジラがアニメになることを世界の人たちはどう思っているのか、気になるところ。アヌシーに集まるアニメファンが我々の『GODZILLA』にどんな反応を示すのか、とても楽しみです」とコメント。また、瀬下監督は「世界最高のアニメーションフェスティバルに、世界最高の『怪獣』が登場する、そんな歴史的瞬間に立ち会えて幸せです」とコメントを寄せている。『GODZILLA 怪獣惑星』第一章は11月公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月05日男性デュオ「タッキー&翼」の滝沢秀明(35)が5月17日、都内で行われた初主演映画「こどもつかい」(6月17日公開、清水崇監督)のスペシャルイベントに出席した。 滝沢が演じるのは、子供の霊を操り悪い大人の命を奪う謎の男「こどもつかい」。滝沢にとってホラー作品は初挑戦となり「芸能活動を通じてホラーに関わるとは想像もしなかったので、自分にとっては挑戦の作品です」と話した。 「滝沢は役づくりのために特殊メイクにも初めて挑戦。ビジュアルも不気味だが、監督と徹底的に打ち合わせを重ねたという怪演ぶりだったそうです。ダイジェスト版が上映されましたが、場内の女性ファンは恐怖のあまり大きな悲鳴をあげていました」(イベントを取材した記者) 見事に“殻”を破って新境地を開拓した滝沢だが、他にもジャニーズではこうしたケースが。昨年公開映画「ヒメアノ~ル」で映画単独初主演をつとめた「V6」の森田剛(38)も、玄人筋から絶大な評価を受けたという。 「森田が演じたのは殺人鬼役。すっかり役が憑依して背筋がゾっとする演技でした。単館系にしてはなかなかの集客。映画賞に推す声もありましたが、作品の内容があまりにも残虐なため、受賞には至らなかったといいます」(映画関係者) そして来年公開が発表された、直木賞作家・池井戸潤氏(53)の原作を映画化した「空飛ぶタイヤ」。主演の「TOKIO」長瀬智也(38)が演じるのは、中小運送会社の社長役だ。 「原作の主人公と実年齢が近いこともあり、見事に役にハマったようだ。公開が発表されただけなのに、映画ファンの期待が高まっています」(前出・映画関係者) 今後も続々とジャニーズタレントたちが、グループで培った実力を映画で発揮してくれそうだ。
2017年05月18日滝沢秀明が満を持して映画初主演を飾るホラー映画『こどもつかい』の公開記念イベントが5月17日(水)、都内で行われ、滝沢さんをはじめ、共演する「Hey! Say! JUMP」の有岡大貴、門脇麦、清水崇監督(『呪怨』シリーズ)が駆けつけた。実に17年ぶりの映画出演を果たし、子どもの霊を操り、大人に呪いをかける謎の男“こどもつかい”を演じた滝沢さん。「主演も初めてなら、ホラーも初めて。初めて尽くしで、挑戦の作品になりました」と語り、「正直、『えっ、ホラー?』と驚きもありましたが、(ホラーを)見るのは好きですし、映画の公開が楽しみで仕方ありません」とファンの反応に期待を寄せていた。とある郊外の町で、子どもたちの行方不明事件が多発。さらにその周辺で、大人たちが次々と不審な死を遂げる。「こどもつかいに連れ去られた後、戻ってきた子どもに出会うと、3日後に死ぬ」。そんなうわさがネット上をかけめぐる中、事件の真相を追う地方新聞の記者・江崎駿也(有岡さん)、そして駿也の恋人で保育所に勤める尚美(門脇さん)に“こども”たちの呪いが迫りくる。有岡さんは小学生の頃に『呪怨』を見たそうで、「こんな怖い映画を作る人がいるんだって、トラウマになりました。そんな清水監督とご一緒できるなんて、ワクワクしました」と武者震いを告白。すると先輩である滝沢さんは、「これはウソついてますね」とすかさずツッコミ!「滝沢くんはオーラもすごいし、(役柄上)不気味で不気味で近寄れなかった」(有岡さん)、「それはただの人見知りだろ!?」(滝沢さん)と“イジリ”が止まらなかった。さらに、恋人役の門脇さんが、有岡さん=人見知り説にうなずきながら「今日久しぶりに再会したら、敬語だったんですよ」と明かすと、滝沢さんは「冷たーい」と有岡さんを再びやり玉に。「有岡が“こども”役で頑張りました」と最後まで、滝沢さんが後輩の有岡さんをイジり倒していた。『こどもつかい』は6月17日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:こどもつかい 2017年6月17日より全国にて公開(C) 2017「こどもつかい」製作委員会
2017年05月17日アイドルデュオ・タッキー&翼の滝沢秀明が17日、主演映画『こどもつかい』(6月17日公開)スペシャルイベントに、共演の有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、門脇麦、清水崇監督とともに登場した。同作は"こども"の霊を操り大人に呪いをかけるという男「こどもつかい」(滝沢)の謎を追うオリジナルのホラー作品。連続不審死事件の謎に迫る記者・駿也を有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、駿也の恋人でふとしたことからこどもに怨まれてしまう尚美を門脇麦が演じ、『呪怨』で知られる清水崇監督がメガホンをとった。イベントでは冒頭の11分を上映するというサプライズもあり、スクリーンに向かって観客が本気で悲鳴を上げ続けた。「(滝沢が)すべてを委ねてくれてキュンとした」という清水監督は、滝沢について「初めてお会いしたのが『滝沢歌舞伎』を見せていただいた後の挨拶で、公園に溜まってる女性ファンを横目に僕でいいのかと」と振り返り、「一緒に探りながら作り上げてきた」としみじみ。清水監督から「こども役ですよね?」といじられていた有岡は、先輩である滝沢に対して「撮影に入る前までは、お近づきになれるんじゃないかという期待があったんですけど、現場には滝沢くんじゃなくて、”こどもつかい”がいるんですよね」と語る。滝沢が作中の”こどもつかい”衣装を身につけていたために「不気味で不気味で、全然近寄れなかったですね」と残念がった。しかし、そんな有岡の様子に「ただの人見知りでしょ」「言い訳中」と、ツッコミが集中砲火。滝沢が「現場で一言もしゃべってないですよ! 一言もですよ! 僕はずっと待ってたんですよ」と訴えかけると、有岡は「人見知りかもしれないと思いますね、最近ね。さっき言われて、自覚しつつあります」と開き直っていた。恋人役を演じた門脇からも「『好きな食べ物は何ですか、休日は何をしてるんですか』と聞いても、一言で終わるんです。会話が」とクレームを受け、有岡は「たくさんの気をつかわせてしまって申し訳ないです」と謝罪した。
2017年05月17日東京・渋谷宇田川町に、「NEXT STANDARD TEA HOUSE」をテーマにした新しい茶葉店「幻幻庵/ GEN GEN AN」がオープンした。お茶は8世紀ごろに中国(唐)から日本に伝来したと言われており、以後、日本人と日本の文化とともに、今日まで親しまれてきた日本人のソウルドリンクだ。「幻幻庵」とは、江戸時代に煎茶道を広めた “売茶翁(ばいさおう)” が、最後に構えた庵の名から名付けられている。「日本茶が本来持つ美しい味と、エナジードリンクのように力強いお茶の魅力を共有したい。」という思いを込めて誕生した「幻幻庵/ GEN GEN AN」は、茶葉を主役に新たな「街の茶屋」スタイルを展開。選び抜かれた希少なお茶を産地から集め、その場でテイスティングし、茶葉のテイクアウトも可能だ。「幻幻庵/ GEN GEN AN」で提供される、茶葉の栽培&製造から、他産地のセレクターを担うのは、茶業家&株式会社 起立工商会社 茶葉スペシャリストの松尾俊一氏。脳医学を学び、言語聴覚士の仕事に携わった経験により学んだ検知、そして類い稀な嗅覚と味覚により、気候や日照条件まで徹底してデータ化するなど、徹底的な現代的なアプローチと、非効率と思われる原始的なアナログ手法とを融合させ、唯一無比の最良茶葉栽培&製造を行っており、お茶の世界に入り、二年目で日本茶の国内最優秀賞である大臣賞受賞を得るという快挙を成し遂げた。2017年、新たなお茶の未来を生み出す試みとして、全国200以上の伝統工芸の職人たちと共に企業、アーティストとの多くのプロジェクトを進める丸若裕俊氏らと共に株式会社 起立工商会社を創設。今回「幻幻庵/ GEN GEN AN」をオープンさせた。「リーフ茶葉」のラインナップは、全20種(1,200円)、「ティーパック茶葉」は全20種(800円)。ホットドリンクでは、玉緑茶(お茶うけ付き)が各種450円。ローストティーには、「ほうじ茶」(400円)や茶葉を釜で炒ってつくった緑茶の「釜炒り茶」(450円)などがあり、アイスドリンクには、「水出し茶」「ゆず緑茶」「レモングラス緑茶」などがそれぞれSサイズ 350円、Mサイズ400円、Lサイズ450円で提供される。日常の中でなじみの深いお茶だが、その魅力を再発見できる一軒。ショッピングの合間に立ち寄って、新しいお茶の世界をのぞいてみてはいかが。(text:cinemacafe.net)
2017年05月17日●『ドラゴンボール』『北斗の拳』に憧れてディーン・フジオカ、大谷亮平、矢野浩二、祐真キキ。海外で活躍した後に日本でブレイクする"逆輸入俳優"、その次なる注目株ともいえるのが、庵野秀明監督作『シン・ゴジラ』(16年)、ジョン・ウー監督作『追捕 MANHUNT(原題)』(18年公開予定)など話題作への出演が続いているジョー ナカムラ(43)だ。兵庫県加古川市から上京。俳優として成功することを夢見ていたが不遇の時代が続く。暗闇の中から希望の光に導かれるように、29歳で降り立ったのは香港だった。ここでも鳴かず飛ばずの日々を過ごしていたが、ある出来事で彼の人生が一変する。都内某所でDHC MENシリーズ新CMの撮影があると聞き、休憩中の彼を直撃。同シリーズといえば、筋肉美がネットでも話題に。白いガウンから引き締まった肉体をチラリとのぞかせ、これまでの俳優人生と独自のトレーニング法を気さくに話してくれた。撮影中は鋭い視線をカメラに送りつつ、カメラが止まると周囲のスタッフと和やかに談笑。3ヶ国語を操る"逆輸入俳優"とはいっても、人との接し方は加古川で過ごしていた頃と変わらないという。インタビューの受け答えにも、人懐っこい魅力を感じる。○高倉健や石原裕次郎が通っていたジム――撮影は順調ですか?はい。今回の撮影コンセプトは顔中心。前回は背中、前々回は胸元や腹筋みたいに、毎回コンセプトが変わるんです。――それに備えて体も作っていると聞きました。そうですね。今回は腹筋をはじめとした「前」を全面的に作ってきたんですけど、今日来てみたら表情がメインだったので、腹筋はあまり関係なかったのかなと(笑)。腹筋が映えるようなトレーニングをメインに、あとはいろいろなパーツもバランスよく、という感じです。――ネット上では筋肉美と共にシルエットの美しさを褒める書き込みがたくさんありました。何かコツはあるんですか?トレーニングでいちばん大事なのは食事。体作りは、9割が食事だと思います。基本的にDHCさんはコンテスト向けのような筋肉ゴリゴリのボディじゃなく、ほのかに丸みと膨らみを残しつつ一般受けするサイズにしてくださいと言われているので、そのオーダーメイドです。「ゴリゴリで」と言われれば、そうします(笑)。――どちらがお好みなんですか?どちらかといえば「ゴリゴリ」にもなってみたいですがどちらかと言うと、各パーツが分かるような、親しみやすい「ソフトマッチョ」みたいなイメージを基本にしています。だいたい週に3日は筋トレ、撮影中は毎日ジムに通って、パーツごと鍛えています。――筋トレ日数は意外と少ないんですね。9割を占めるという食事は、どのようなメニューなんですか?朝にバナナ1本とヨーグルトを食べて、1時間ちょっと歩きます。走ると筋肉が落ちちゃうので、そのあたりの調整は大切です。もちろん走ることもありますが、歩いたりする日も。それを繰り返しながら体のバランスを見て、その日に走るのか歩くのかを決めています。――若い頃から鍛えていたそうですね。18歳の頃、僕が育ったのは兵庫県加古川市で、近所にスポーツジムというものがありませんでした。そんなところにプレハブのジムができて、そこに通いはじめたことがきっかけで体を鍛えはじめました。――プレハブ? 珍しいですね(笑)。大通りに面しているジムで、オーナーは畳屋さん(笑)。ボディビルのコンテストに出ていた方だったみたいです。趣味で建てたジムだったんですかね? いつの間にか会員制になっていて、マッチョなおじさんがたくさんいました。当時の僕はまだ細かったんですけど、『北斗の拳』とか『ドラゴンボール』の世代だったこともあって、「いつかこういう体になりたいなぁ」と小さい頃から憧れがあって、「大人になったらあのジムに通おう」とずっと思っていたんです。――「モテたい」欲求ではなかったんですね。うーん、モテたいというよりも「あれが男の体だ」みたいな理想像の方が強かったですね。――なるほど。そこから体を鍛えることがライフワークに。ええ。最初は胸のトレーニングばっかりしていたんですよね。すると、腕が細くて胸だけが膨らむというアンバランスな体形になってしまいました。マッチョ系の雑誌を読みながら自分でトレーニングメニューを組んでいって、上京した時にとあるスポーツジムでバイトを募集していたのでそこで働くことになりました。有名なプロレスラーやハリウッド俳優、かつては高倉健さんや石原裕次郎さんが通っていたジムです。そこで先輩や会員の方のトレーニングを見ながら、それを自分のメニューに組み込んでいって、理想的な体形に徐々に近付いていきました。途中でベンチプレスの大会に出たりとか、ある時から趣味の領域を超えていく(笑)。海外に行くとよく分かるんですけど、外国人の体はバランスが良いんですよね。海外で生活していた時、ルームメイトから技術やトレーニングメニューを盗んでいたんですが、自分なりに限界が見えてきて、そこで行きついたのが食事とトレーニングのバランスだったんです。○活動拠点を香港に移した思い――てっきり、アクションなど俳優業を考えての体づくりだと思っていました。仕事関係だとこんなことがありました。シンガポールで『メンズヘルス』というジム・フィットネス系の雑誌があるんですが、そこのカバーオーディションで「シックスパックを2週間で作れるか」と聞かれて、「作れます!」と言ってしまったんですよ(笑)。なぜならカバーになりたかったから。そこから2週間、鬼のように筋トレをしてちゃんと作って、見事にカバーになりました。幸運にも、その号がシンガポールの売り上げトップ3に入ったんですよ。それで翌年1月のカバーをもう1回やってくれと言われて、そこからまたトレーニングに励みました。――すごいですね。もともと国内で俳優として活動されていて、上京後に香港に行かれたそうですね。今の話はその時の出来事ですか?そうです、そうです。――活動拠点を移したのは、何か思いがあったんですか?上京しても当時の自分には人脈も何もなく、事務所に入るコネもない。自分を変えたくて国を変えたというのが一番大きなポイントでした。――現地の言葉をしゃべれないまま行ったと聞きました。そうですね。広東語は全くしゃべれなかったんですけど、高校時代からハリウッド映画に興味があって、英語だけは勉強していたんです。――実際に行ってみていかがだったんですか。結局、どの国の人でも心が通い合えば、友だちは友だち。ただ、彼女ができても文化違いでケンカすることが度々ありました。それがいちばんの壁で(笑)。価値観というよりも……日本的な空気の読み方と微妙に違っていたりするんですよ。●飲み屋で知り合った女性と外出「今すぐ事務所に来なさい」――その後、CMオファーが殺到する大活躍。ブレイクするきっかけは?香港に行った当時、携帯も何もなかった。アパートには備え付けの電話があって、国内はフリーでかけられるんです。そこでずっと電話番をしていたんですが、1~2カ月全然仕事が無くて。帰らなきゃいけないなのかなと思っていたある日、電話が鳴りました。事務所のスタッフからの電話で、「ランチに行こう」と。今までそんなこと言われたことなかったので、これはきっとお別れ会だと覚悟しました。言われた店に行くと中華料理店の丸テーブルに封筒が置いてあったんです。これ、みんなの寄せ書きだろうなぁ。そんなことを思いながら開けてみたら、出演CMに関する明細書だったんです。みんな、拍手で祝ってくれました。3日後には上海でロケ。2週間後ぐらいにそのCMが流れたんですが、香港中のクライアントから「あいつは誰だ?」と問い合わせが殺到し、次々と仕事が決まりました。――劇的な展開ですね。そうですね。ほかにも、こんなことも(笑)。飲み屋で知り合った女性から『スパイダーマン』の試写会に誘われたんですよ。試写会なんて行ったことがなかったんで、もちろん「行く」と。「記者がいるけど、大丈夫?」と聞かれたんですが、もちろん気にしません。エスカレーターを上がって映画館に向かうところで、カメラマンがブワーッと撮ってくるんですよ。香港の試写会はすごいなぁと驚きながら、映画を観ました。次の日、電話番しているとスタッフから「今すぐ事務所に来なさい」と。事務所に行くとまたみんなから拍手されて、「今日の新聞見た?」と聞かれました。芸能欄の一面には、僕と彼女が大きく載ってたんです。「彼女のこと誰だか知ってる? すごく有名な子だよ」と。飲み屋で知り合ったのは、元ミス香港にノミネートされた子だったんです(笑)。その日からまた仕事が増えました。――出会いは大切ですね。ただ、一時的な注目だけで人気は長続きしないと思います。長く活躍されたのは、何か工夫やこだわりがあったのでは?当時の香港は日本人ブームで、オーディションでも日本人と一緒になることが多かったんですが……気取っている人が結構いました。僕は関西人なので、フレンドリーに接していくうちに「お前、面白い」と思ってくれて、友だちが友だちを呼び、クライアントがクライアントを呼んで輪が広がって行きました。――プレハブのジムに通っていた頃から、人との接し方は変わっていないということなんですかね。そうだと思います。その後は韓国人ブームが来て、背が高くて、髪が長くて、細い人が多かった。同じことをしていても差はつかないので、僕は基本的に短髪と筋肉で勝負して、彼らとは違う仕事が僕に入ってきたんだと思います○"逆輸入俳優"の道を選んだ理由――そこから再び活動拠点を日本へ。香港、台湾、シンガポール、中国と色々な国々を回って感じたことがあります。それは、日本の映像はアジアの中でもトップクラスだということです。厳しい世界の中で残ったわずかな人が表舞台に立てる世界。そこにあえてチャレンジしたくて帰国しました。――香港で大成功していたわけですから、とても勇気のいる決断だったと思います。もう9年ぐらい前になるんですかね。TBSの昼ドラ『スイート10 ~最後の恋人~』の準主役オーディションがあって、約100人の中から選ばれました。撮影を終えて台湾に戻っていたんですが、日本の当時の事務所スタッフから「この勢いで挑戦しないか」と勧められて、活動拠点を再び日本に移しました。成功したからこそ、その経験と自信を日本で試してみたかった。ここ数年、少しずつは上がってきているんですけど、帰国当初は全然ダメでしたね。――最近では『シン・ゴジラ』にも出演されたそうですね。はい(笑)。キャストの多さに驚きました。自分もどのシーンに出ていたのか(笑)。僕は観測隊の隊長役で、川辺の基地でずっとゴジラを観測していました。本当の軍隊のような雰囲気がありましたよ。――福山雅治さんが出演し、ジョン・ウー監督がメガホンを取る映画『追捕 MANHUNT(原題)』にも出演されたそうですね。撮影は去年の夏に終わりました。1976年に高倉健さん主演で公開された『君よ憤怒の河を渉れ』の原作を再び映画化した作品です。日本版は東京・新宿が舞台ですが、今回は大阪。ジョン・ウー監督は香港人。香港、中国、台湾の人は大阪好きの人が多いんです(笑)。僕はチャン・ハンユー(高倉健さん役)の後輩弁護士の青木役で、すべて中国語のセリフでした。――かつての経験が生かされたわけですね。オーディションを受けて一番驚いたのが、いつものように100人ぐらいの中から選ばれるんだろうなと思っていたら、そこにあったのは僕のプロフィールだけでした。台湾、香港、中国で経験したことがやっと報われた(笑)。そう思った瞬間でした。僕に目をつけてくださった監督には感謝しかありません。子どものころからいちばん携わりたかった監督、それがジョン・ウーだったんです。■プロフィールジョー ナカムラ1974年4月2日生まれ。兵庫県加古川市出身。身長180センチ。A型。29歳の時に香港へ渡り、香港、シンガポール、台湾で活躍。モデル・俳優として多くの雑誌の表紙を飾り、数々のドラマやPVに出演、CMは49本に出演した。近年は、『シン・ゴジラ』(16年)、映画『追捕MANHUNT(原題)』(18年公開予定)など、話題作への出演が続く。
2017年05月08日アイドルデュオ・タッキー&翼の滝沢秀明主演の映画『こどもつかい』(6月17日公開)本予告が29日、公開となった。同作は"こども"の霊を操り大人に呪いをかけるという男「こどもつかい」(滝沢)の謎を追うオリジナルのホラー作品。『呪怨連続不審死事件の謎に迫る記者・駿也を有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、駿也の恋人でふとしたことからこどもに怨まれてしまう尚美を門脇麦が演じ、『呪怨』で知られる清水崇監督がメガホンをとった。本予告では、"こどもつかい"と7人のこどもの零が、大人たちを次々と襲う映像、呪いにかかってしまった尚美や、呪いに立ち向かう駿也の姿が映し出される。また、"こどもの呪い"の謎を解く鍵となるメロディも予告編で解禁となった。
2017年05月01日アイドルデュオ・タッキー&翼の滝沢秀明と、アイドルグループ・V6の三宅健が6日、東京・新橋演舞場で行われた舞台『滝沢歌舞伎2017』のゲネプロ及び囲み取材に登場した。同舞台は、滝沢が2006年に和によるスーパーエンタテインメント『滝沢演舞城』として上演し、新橋演舞場で史上最年少座長を務めた。2010年には日生劇場で『滝沢歌舞伎』として上演。2014年よりタイトルを『滝沢歌舞伎』に統一し、上演回数は通算600回となる。三宅は2016年に初出演し、今回が2回目の登場となるが、滝沢は「ファンの皆さんの声が本当にあって」と裏側を明かす。滝沢は「『もう1度健くんを』という声がすごく届いていて、今までそういうことはあまりなかったので、その気持ちに答えるべきなんだなと思った」と説明した。フライング、18台の光るセグウェイ、6万枚の小判、8トンの水など、ド派手な演出が次から次へと繰り広げられるが、会見では滝沢と三宅が上半身裸でメカ太鼓に乗り、回転する姿が話題に。三宅は「回っている時は大変です」と語りつつ、「去年やる時も太鼓は勘弁してくださいと言ってたんですけど、やっていく中で、太鼓の響きが心地よくなってきて」と、公演を通して魅力に目覚めた様子だった。今回は2人揃って女方に挑戦することになり、三宅は「難しいですね」と苦笑。歌舞伎の先生から「2人ともいい顔をしているのに、メイクダウンしてる時があるから」と言われたことを話し、「急いでると、どうもメイクダウンしてるみたいで……」と明かした。滝沢も「女性の気持ちがわかるというか。眉毛の角度がちょっと違うだけで1日テンション上がらない、みたいな事だと思うんですよね」と語る。互いの姿を「いや、もう素敵ですよ」と褒め合った2人だが、女方の時は「裏ではスタッフさんも女性として扱ってくれる」と嬉しそうにし、「ものすごい優しいですよ」(滝沢)、「手とか持ってくれたり」(三宅)と、感謝を見せた。また、2人合わせて「健」「タッキー」ということで昨年はケンタッキーフライドチキンのCMキャラクターを務めたが、2人口々に「今年はまだ来てないですね」と不満そうな様子。滝沢は「おかしいなあ。僕らはもう、いつでも待ってますので」とアピールした。○『滝沢歌舞伎2017』第一部はエンタテインメントショー及び歌舞伎を行い、滝沢と三宅の新曲「蒼き日々」、滝沢プロデュースによるSnow Man(ジャニーズJr.)の新曲「Boogie Woogie Baby」も披露。第二部『鼠小僧 夢小判~笑いあり、涙なし~』では滝沢が鼠小僧次郎吉に扮し、他、岡っ引きの仙吉(三宅)、講談(岩本照)、団子屋の女将のお丸(深澤辰哉)、常連客の菊三(阿部亮平)、犬のナベ郎(渡辺翔太)、旅烏の駒蔵(室龍太)、同心の徳俵進之介(宮舘涼太)、下っ引の小次郎(林翔太)、大蔵金之助(佐久間大介)、家臣の格之進(後藤泰観)、助三郎(石垣大祐)らが出演する。公演は新橋演舞場にて、4月6日から5月14日。
2017年04月06日2017年度[第20回]文化庁メディア芸術祭の受賞作品及び功労賞受賞者が決定。大賞は、アート部門「Interface I」、エンターテインメント部門「シン・ゴジラ」、アニメーション部門「君の名は。」、マンガ部門「BLUE GIANT」。また、贈呈式、受賞作品等を紹介する受賞作品展は、2017年9月に、東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]と東京オペラシティ アートギャラリーを中心に開催される。文化庁メディア芸術祭とは文化庁メディア芸術祭は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバル。2017年度の作品応募では、過去最高となる世界88の国と地域から4,034作品が寄せられた。エンターテインメント部門大賞 シン・ゴジラ(庵野 秀明/樋口 真嗣)映画『ゴジラ』シリーズ最新作『シン・ゴジラ』は2016年7月29日(金)に公開された映画。“シン・ゴジラ”は12年の時を経て、「新」しく描き出されたゴジラ。日本のゴジラ史上初めてフルCGで作られた。脚本・総監督を務めるのは、『エヴァンゲリオン』シリーズの生みの親・庵野秀明。『エヴァンゲリオン』で社会現象とも言えるヒットを飛ばし、今、最も新作の公開が待たれる監督の一人。受賞に関して、庵野 秀明/樋口 真嗣は次のようにコメント。「12年ぶりに日本で製作されたゴジラ映画であった本作でしたが、「特撮映画」「怪獣映画」にとことん真剣に取り組んだその先に、ジャンルの枠にとらわれず、「映画」として多くのお客様に楽しんでいただけるものにしたいというのが我々製作陣の願いでした。今回いただいた評価は、その思いが多くの皆様に届いた結果なのではないかと思っています。本当に嬉しいです。」優秀賞・デジタルシャーマン・プロジェクト(市原 えつこ)・NO SALT RESTAURANT(川嵜 鋼平/中野 友彦/中村 裕美/橋本 俊行/宇田川 和樹/天野 渉)・Pokémon GO(『Pokémon GO』制作チーム(代表:野村 達雄))・Unlimited Corridor(『Unlimited Corridor』制作チーム(代表:松本 啓吾))新人賞・岡崎体育「MUSIC VIDEO」(岡崎体育/寿司くん)・ObOrO(Ryo Kishi)・RADIX | ORGANISM / APPARATUS(Marcel BUECKNER / Tim HEINZE / Richard OECKEL /Lorenz POTTHAST / Moritz RICHARTZ)アニメーション部門大賞 君の名は。(新海 誠)新海誠監督の長編大作アニメーション映画『君の名は。』は、2016年8月26日(金)より全国で公開された映画。これまで『秒速5センチメートル』、『言の葉の庭』など、美しい色彩で描かれるすれ違う男女の物語を、精緻な風景描写と繊細な言葉によって紡ぎ出してきた気鋭の監督・新海誠。最新作『君の名は。』では、山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(みつは)と、東京に暮らす男子高校生の瀧(たき)の出会うことのない二人の出逢い、少年と少女の奇跡の物語を描いていく。映画の舞台となった場所を訪れる「聖地巡礼」というキーワードは、社会現象にもなった。新海 誠は受賞に関して、次のようにコメントを残した。「素晴らしい賞をいただきましたことを、スタッフを代表してお礼申し上げます。『君の名は。』はその制作の過程においても、観客からの受容の過程においても、とてもたくさんのことをぼくたちに教えてくれました。いただいたものを次の世代の観客にお返しするべく、スタッフ一同立ち止まらずに次回作にまい進したいと思います」。優秀賞・映画『聲の形』(山田 尚子)・父を探して(Alê ABREU)・A Love Story(Anushka Kishani NAANAYAKKARA)・Among the black waves(Anna BUDANOVA)新人賞・ムーム(堤 大介/ロバート・コンドウ)・I Have Dreamed Of You So Much(Emma VAKARELOVA)・Rebellious(Arturo “Vonno” AMBRIZ / Roy AMBRIZ)マンガ部門大賞 BLUE GIANT(石塚 真一)ジャズに魅せられた少年・宮本大が一流のジャズプレイヤーを目指す「青春ジャズ成長譚」。仙台に住む大はバスケ部に所属していた中学の時、友人に連れられて見たジャズの生演奏に心打たれ、ひとりサックスの練習を始める。楽譜は読めず、スタンダードナンバーも知らない。ただまっすぐ突き進み、雨の日も猛暑の日も広瀬川の川原で毎日サックスを吹き続ける大の演奏に、徐々に人々は惹かれていく。高校卒業と同時に、大は「絶対にオレは世界一のジャズプレイヤーに、なる」という決意を持ち上京する。同年代で非凡な才能をもつピアニスト沢辺雪祈、大の同級生で2人に追いつくために猛練習を重ねるドラムの玉田俊二とともにトリオ「JASS」を結成した大は、互いに切磋琢磨しながら必死に演奏し、有名バンドの前座として大舞台に立つなど反響も日に日に大きくなっていく。彼らのライブに足を運ぶ客の数も増えていくが、雪祈のもとに思わぬオファーが舞いこんだことをきっかけに、トリオは新たな局面を迎える。『岳─みんなの山─』で知られる作者の迫力溢れる筆致により紙面上で音が鳴っているように感じられる意欲的作品。石塚 真一は受賞に関して、次のようにコメントを残している。「栄誉ある賞をいただけたことを心から嬉しく思います。この度の賞をいただけたのは、作り手側と読み手のすべての想いがあってのことだと強く感じております。『BLUE GIANT』は、描く前の段階から今日まで一話一話多くの人々に支えられて成り立っている作品です。担当編集者を筆頭に、アドバイスをくれるミュージシャン、作画スタッフ、営業販売のスタッフ、POPメッセージや特設コーナーを忙しい時間を割いて設けてくださる書店員の方々、そして、『BLUE GIANT』を「おもしろい!」と手にとって読んでくれる読者の皆様、本当にありがとうございます。『BLUE GIANT』の物語はこれからも続きます。というよりも、物語はこれからが勝負だと思います。素晴らしい賞をいただけたことを励みにこれからも頑張ります。この度は本当にありがとうございました。」優秀賞・総務部総務課山口六平太(高井 研一郎/原作:林 律雄)・未生 ミセン(ユン・テホ/訳:古川 綾子/金 承福)・有害都市(筒井 哲也)・Sunny(松本 大洋)新人賞・応天の門(灰原 薬)・月に吠えらんねえ(清家 雪子)・ヤスミーン(畑 優以)アート部門大賞 Interface I (Ralf BAECKER)作品概要:本作は、192個の直流モーターを用いて「構造と行動の関係」を探求するキネティック・インスタレーション。各モーターは上下一対のペアになり、両者をつなぐ糸の綱引きが生じる。これらが水平に並ぶなか、各々をつなぐかたちで赤いゴムバンドが網目状に広がっている。すなわち、すべての要素がつながり、影響し合うシステムとなっている。モーターのトリガーはガイガー=ミュラー計数管で、これらが地球上の予測不能な環境放射線を感知する。そこから発せられるランダムな波形によってモーターが個別に駆動し、これらの相互接続システムが本作を特徴付ける「複雑かつ突発的な動き」を生成する。作者はこの動きを、生物学、社会科学、コンピュータ・サイエンス、人類学から、経済学や政治学に至る、異なる尺度・領域に発生しえるものと捉えている。本作は、表出されるもの自体に、プログラムや指揮系統を介在させず、結果に関わる決定的役割を与えることで、プロセスと出力のあいだの差異を消失させた「インタフェース」である。そのことが、世界の多様な「構造と行動の関係」について豊かな示唆をもたらす重要な要素となっている。受賞者のラルフ ベッカーは、次のようにコメントを残している「『Interface I』は、現代におけるテクノロジーの物理的な存在や複雑なシステム、物質と思考の相互作用についての長期にわたる研究と考察の結果です。この作品の背景として核となるアイデアは、ノイズを邪魔なものとして捉えるのではなく、変化と新しい視点を可能にする触媒として理解するというもの。現在私は、今ある技術原理と放棄され忘れられた方法、理論、材料とを結びつけることに挑戦しています。この研究を、異なる時期や文化にまたがる技術的にハイブリッドな作品にこれからつなげていきたいと思っています。20 回の歴史と実績を持つ文化庁メディア芸術祭で、アート部門大賞を受賞したことを大変光栄に思います。この作品を評価し、選出してくださった審査委員の方々にはとても感謝しています。」優秀賞・培養都市 (吉原 悠博)・Alter(『Alter』制作チーム(代表:石黒 浩/池上 高志))・Jller(Benjamin MAUS / Prokop BARTONÍCEK)・The Living Language Project(Ori ELISAR)新人賞・あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょう。(津田 道子)・DCT: SYPHONING. The 1000000th interval.(Rosa MENKMAN)・The Wall(Nina KURTELA)功労賞・飯塚 正夫コンテンツ・マネージャー・梯 郁太郎電子楽器開発者・髙野 行央昭和漫画館青虫館長・松武 秀樹作曲家/編曲家/シンセサイザー・プログラマー
2017年03月19日相武紗季や玉木宏、NHKドラマで活躍する波瑠と草刈正雄の2人や「嵐」の相葉雅紀など、錚々たる面々が出演してきた「ミスタードーナツ」のTVCM。2017年、本CMに大抜擢されたのは、“美人の双子姉妹”。「彼女たちは一体誰?」と注目を浴びる少女たちは何者なのか。彼女たちの正体は、茨城県出身の双子姉妹・鈴木みなと鈴木まりあ。特技はバレーボールとペルシャ語という文武両道の彼女たちは、2000年8月2日生まれの16歳。将来は女優業への進出など、幅広い活躍に期待が高まる。彗星の如く現れた2人は、2017年1月より「ビットガールズ」(TOKYO MX)にレギュラー出演。そして、同じく1月より「ミスタードーナツ」のTVCMへ出演。これまで超人気俳優・女優・モデル・アーティストたちが出演してきた本CMへの出演は、まさに大抜擢!2月中旬からはショコラ カーニバル「甘いおねだり」篇が放映され、お互いに向き合ってドーナツを食べさせ合うシーンの可愛さが印象的だ。そしてこの度、みな・まりあの歌手デビューが決定。ユニット「Who’s That Girl」を結成し、楽曲「醜いアヒルの子」を3月29日(水)よりデジタル配信する。音楽プロデューサーは日本のエレクトロ・シーンを代表するクリエイターのひとりで、これまで「SMAP」、「V6」、浜崎あゆみ、「DREAMS COME TRUE」、「私立恵比寿中学」などを手がけチャート上位に送り込んできたCMJK。映像&ビジュアルプロデューサーは、松尾スズキ、庵野秀明などの助監督を経て、監督デビューを果たした仁同正明が担当。和と異国情緒の融合、いじめられっこ応援歌、友人関係や親、教師との関係で感じる思春期独特の違和感、自分自身にすら感じる違和感、そして成長…そういった要素を最先端でありながらどこかノスタルジックなエレクトロ・ポップに乗せて表現するという。どこかエキゾチックでミステリアス、透明感溢れる存在感を帯びた2人が、今後のエンターテインメントシーンでどんな活躍を見せるのか、見逃せない。(text:cinemacafe.net)
2017年03月12日第40回日本アカデミー賞の授賞式が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、監督賞&作品賞を受賞した樋口真嗣監督が、最優秀主演男優賞の佐藤浩市とともに取材に応じた。最優秀作品賞、最優秀監督賞を含め、最多7部門の栄冠に輝いた映画『シン・ゴジラ』。樋口監督は「もらえるとは思ってなかったんです。ここに来られるだけでも十分幸せだったんですが……」と恐縮しきりで「あんまり幸せに慣れてないんです」と弁解。「反動が怖いんです。絶対なんかあるから」と、今後を不安がっていた。「怪獣映画が作品賞に」と話題になった同作だが、樋口監督は「自分たちが一番、怪獣映画を撮ってるつもりがなかったのかもしれない」と語る。「一般映画として作って。恋愛だったり犯罪だったりと同じように、事件として怪獣が現れたらどうだろう、という話で」と説明し、「怪獣映画だったから、今までこうやってるから、こうしよう、ということを一回全部リセットした」と製作の裏側について語った。庵野秀明総監督は仕事で欠席となったが、受賞については「報告しました」と笑顔に。庵野監督からも「一行だけ、おめでとうと。ただ一応、花吹雪が落ちてくるやつ(スタンプ)にはなってました」と明かした。「一応、花吹雪が落ちてたので、みんなで見てほっこりしましたね」と感想を語った。佐藤は今回の結果について、日本アカデミー賞が「ちゃんと映画の賞として、独り歩きした賞になった」と感想を述べた。「アニメであったり、特撮ではないとは言いながらも特撮といったジャンルであったり、いろんな意味で融合的に映画として成立してきたな」と日本映画界の現状を振り返り、欧米の映画賞とは違う「日本ならではの形になってきた」と感慨深げな様子だった。■最優秀賞受賞リスト作品賞…『シン・ゴジラ』監督賞…庵野秀明/樋口真嗣(『シン・ゴジラ』)主演男優賞…(佐藤浩市『64-ロクヨン-前編』)主演女優賞…(宮沢りえ『湯を沸かすほどの熱い愛』)助演男優賞…妻夫木聡(『怒り』)助演女優賞…杉咲花(『湯を沸かすほどの熱い愛』)アニメーション作品賞…(『この世界の片隅に』)脚本賞…新海誠(『君の名は。』音楽賞…RADWIMPS(『君の名は。』)編集賞…庵野秀明、佐藤敦紀(『シン・ゴジラ』)録音賞…中村淳、山田陽(『シン・ゴジラ』)照明賞…川邊隆之(『シン・ゴジラ』)撮影賞…山田康介(『シン・ゴジラ』)美術賞… 林田裕至、佐久嶋依里(『シン・ゴジラ』)外国作品賞…『ハドソン川の奇跡』
2017年03月04日第40回日本アカデミー賞授賞式が3月3日(金)に開催され、庵野秀明監督/樋口真嗣監督の『シン・ゴジラ』は11部門で優秀賞を受賞しており、そのうち作品賞、監督賞に加え、編集賞、撮影賞、照明賞、録音賞、美術賞などで最優秀賞を受賞した。なお、最優秀主演男優賞は佐藤浩市、最優秀主演女優賞は宮沢りえ、最優秀助演女優賞は杉咲花、最優秀助演男優賞は妻夫木聡が受賞した。第1作の『ゴジラ』が公開されてからおよそ60年、『シン・ゴジラ』は、東宝が12年ぶりに製作したゴジラ映画となった。興行収入は80億円を超え、社会現象を巻き起こす大ヒットを記録した。現代日本における巨大不明生物ゴジラの出現と立ち向かう戦略を、徹底的なリサーチをもとにリアリティを追求し、見事に描写。緊迫感あふれる新時代のゴジラ作品となった。3.11以降の日本を見据えた災害シミレーション映画としても注目を集めた。監督賞受賞の際、この日、仕事都合で欠席となった庵野監督に代わり、樋口監督がスピーチを行った。樋口監督は、「思えば、この映画が始まってから、すべてのスタッフ・キャストにものすごい無理難題を押しつけて今日があります。苦楽を共にしたスタッフが賞を取れたので、本当にうれしいです。映画を支持していただいた皆さまに本当に感謝しています。ありがとうございます!」と感激の言葉を連ねた。しかし、いよいよ最優秀監督賞の受賞で名前が呼ばれると、喜びより困惑の表情になぜか変わる…。樋口監督は、「しゃべることをさっき全部言っちゃったので…」と正直に話し、場内の笑いを誘った。だが、想いは徐々にあふれていき、「誰かが票をひとつひとつ入れた賞だと思っています。60年前に怪獣を使って映画をつくることを始めた大先輩がいて、受け継いできたバトンを僕らがもらったと思っています。バトンに恥ずかしくないものをもう一度ちゃんと作ろうと思い、本気でゴジラと向き合って作りました」と、熱心に『ゴジラ』に対する思いを口にした。さらに最優秀作品賞の受賞が告げられると、『シン・ゴジラ』テーブルでは、皆でうれしそうに握手を交わす姿が見られた。樋口監督は、改めて「こんなことが待っているかと思うと、毎日映画を作ったりして、寝れなかったりしたスタッフの皆も、いつかこういうときがくるよって声を大にして言いたいです」と、製作クルーに言葉をかけた。同作で主演男優賞を受賞した長谷川博己も大きな笑みを広げ、「特撮映画で作品賞って、今までなかなかなかたのではと思います。映画のひとつのテーマでもあるチームワークというか、皆で力を合わせて何かを倒すのは、これからの日本映画につながるのではと思い、作品賞をとったのはいいことだったんじゃないかなって勝手に思っています」と映画愛あふれる胸の内を語った。ゴジラ出現により、米国国務省から派遣された日本エージェントのカヨコ・アン・パタースンを演じ、助演女優賞受賞となった石原さとみ。英語と日本語を話すバイリンガルで、個性の強いキャラクターを堂々と演じた。作品賞の受賞について、石原さんは「脚本が本当に面白かったんです。庵野秀明さんの1文字1文字が本当に魅力的で、私で汚してしまうのではと震えていたんですけど、最後に『カヨコが石原さんでよかった』と言ってくれて涙が出ました」と、作品への強い想いと重圧を打ち明けた。同じく同作で助演女優賞受賞となり、巨大不明生物特設災害対策本部でゴジラの生態解析を担当する環境省自然環境局野生生物課長補佐、尾頭ヒロミを演じた市川実日子。寝癖をつけたままで身なりに気を使わず、無愛想かつ早口だが笑顔を見せる瞬間もあるというギャップのあるキャラクターで熱心なファンを作るほど、強い印象を残した。市川さんは、初めて脚本を読んだときの感想について、「夜だったんですけど、カーテンの外にゴジラがいるんじゃないかと思うくらい、リアリティを感じました。改めて本当にすごい作品に関わらせていただいたんだなと光栄に思いました。本当にありがとうございました」と笑顔を見せた。(cinamacafe.net)
2017年03月03日3月3日に行われる、第40回日本アカデミー賞授賞式。すでに優秀賞は発表されており、授賞式では各賞の最優秀賞が発表される。優秀監督賞には、若手監督、アニメーション監督等様々なジャンルの監督が集まった。映画界に3年以上関わっていることを条件とした日本アカデミー賞協会の投票によって決定する同賞だが、一足先に一般観客の予想を知るべく、マイナビニュース会員1,759名にアンケートをとった。Q.日本アカデミー賞監督賞で最優秀賞をとると思う監督は?1位 新海誠(『君の名は。』) 1,041名2位 庵野秀明/樋口真嗣(『シン・ゴジラ』) 448名3位 李相日(『怒り』) 109名4位 瀬々敬久(『64-ロクヨン-前編』) 104名5位 中野量太(『湯を沸かすほどの熱い愛』) 54名○日本のアニメの技術力を再発見■1位新海誠(『君の名は。』)・「話題になったから。外国でも話題になるのはすごいと思う」(39歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「改めて日本のアニメ技術の高さを感じさせられたから」(38歳男性/人材派遣・人材紹介/事務・企画・経営関連)・「作品賞にノミネートされていないのが不思議なくらい、去年の日本映画でいちばんよい作品」(54歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)・「話題性と観客動員数に加えて、ストーリーの総合演出力があると感じたから」(39歳男性/官公庁/公共サービス関連)・「興行収入がすごかったのと、作品からものすごく色々な主張が込められていて、誰もが認める良い作品だと思うから」(24歳男性/食品/その他・専業主婦等)・「アニメーションの綺麗さ、入れ替わるというあり得ないことがきちんと進みそして涙」(51歳女性/その他/その他・専業主婦等)■2位 庵野秀明/樋口真嗣(『シン・ゴジラ』)・「ただ、とって欲しいと願うだけです」(53歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)・「『ゴジラ』の歴史に対し、位負けすることがない、細部まで手を抜いていない力作」(64歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「怪獣映画にもかかわらず、緻密なリサーチによる演出でリアリティを感じさせることに成功したから」(46歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)・「庵野さん好きだし、これにノッてくれればエヴァもすぐにやってくれるかもしれない」(31歳男性/教育/その他・専業主婦等)・「長く愛されている作品のキャラクターで新しいものを作るというのは相当大変だと思う」(29歳女性/建設・土木/技能工・運輸・設備関連)■3位 李相日(『怒り』)・「俳優の微妙な表情まで、うまくとらえていたから」(33歳女性/食品/事務・企画・経営関連)・「役者の新しい面を引き出していたように感じたから」(37歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)・「客観視して作られる日本に見つめ直せる撮り方だったから」(49歳男性/フードビジネス/事務・企画・経営関連)・「映画としての深みや感動に、監督の決断や取捨選択が大きくかかわっているのではないかと思ったから」(28歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「この原作を映像化するのは無理だと思っていたので」(33歳女性/流通・チェーンストア/事務・企画・経営関連)■4位 瀬々敬久(『64-ロクヨン-前編』)・「警察内部の部分を取り扱っているのと、主役の警察官の気持ちをよく表している様に思う」(69歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「テレビでも放映されていた作品を映画にする苦労があったと思うから」(31歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)・「原作の小説を、よりリアルなものとして映画を完成させていらっしゃると想います」(55歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「作品への想像力がすごいと思うから」(30歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「深層心理に働きかける映像や描写がうまい」(49歳男性/食品/営業関連)■5位 中野量太(『湯を沸かすほどの熱い愛』)・「人気原作の映画化が一般的になりつつある中、自ら書き下ろした脚本で監督をやり最高の作品を作った中野量太さんを推したい。伏線を上手く張った内容で且つそれが感動に繋がっていた。最後のアイデアも素晴らしいと思う」(47歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連)・「そろそろ賞をとる感じがするから」(43歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「日本代表する若手監督だから」(48歳男性/設計/メカトロ関連技術職)・「家族愛、感情の表現がとても上手な作品だったから」(42歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連)・「俳優の選出が適任だから」(23歳女性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)○総評予想1位となったのは、大ヒット中のアニメーション映画『君の名は。』の新海誠監督。2016年8月の公開から半年経った今も公開され続けており、現在興行収入は現在244億円を突破した。公開直後から話題となっただけでなく、アジア・北米でも好評なことから「日本の底力」「アニメ表現のすごさを示した」と多くの読者より支持を受けた。2位の庵野秀明&樋口真嗣監督は、『シン・ゴジラ』が大ヒット。ゴジラの恐ろしさだけではなく、ゴジラに立ち向かい尽力する人々を客観的に見せたことで、ありきたりなヒューマン・ストーリーではない映画を作り上げた手腕が大きく評価された。『怒り』の李相日監督は、撮り方や役者への指導も含めて話題となった。『64-ロクヨン-前編』の瀬々敬久監督は、重厚な作品づくりが、『湯を沸かすほどの熱い愛』中野量太監督は若手監督としての期待がそれぞれ支持を得た。話題作に恵まれた2016年の映画界にふさわしく、様々な監督にスポットライトがあたる結果となった。調査時期: 2017年2月13日~2017年2月17日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 1,759名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2017年03月01日