福島第一原発事故を題材にしたNetflixシリーズ『THE DAYS』で主演を務める役所広司のコメントが到着した。全8話からなる本作は、入念なリサーチに基づき、3つの異なる視点から事故を克明にとらえた重層的なドラマ。「あの日、あの場所で何があったのか」を、政府、会社組織、そして原発所内で事故に対峙する者たち、それぞれの視点から描いた実話に基づく物語だ。事故当時の福島第一原発所長をモデルにした主人公・吉田所長を演じた役所は、全電源喪失、4基の原子炉の暴走というチェルノブイリさえ経験しなかった未曾有の危機に対峙する現場リーダーの信念、焦燥感、責任の重さを、多面的かつ人間味豊かに体現。「実際に起こった大事故で、けがをした方、亡くなった方、故郷をなくした方がいらっしゃる中、しかも、事故の収束の目処も立っていない中でドラマ化して大丈夫だろうかという不安はありました」とオファーを受けたときにはためらったと率直に語っている。しかし、「脚本も手掛けたプロデューサー(増本淳)から“あの日、あの時、何が起きていたのかを丁寧に描いて、世界中の人に伝えるべきではないか”“これからも廃炉に向けて世界中が注目するだろうから、描き続けたい”との思いを伺って、是非、参加したいと思いました」と、この事故は終わったわけではなく、今も続いている事実を忠実に伝えたいというプロデューサーたちの思いに共感し、出演を決めたという。今回の役を演じるにあたって、「原作を始め、いろんな本、資料を頂き、吉田所長の実際の映像、声を見聞きしながら、あの状況下でどんな心の状態だったのかを感じることから始めました。描かれるのは1週間くらいの話ですが、その間、吉田所長たちはちゃんとした食事もできなかっただろうと思い、ラストに向けて徐々に体重を落としました。俳優にできることといったらそれくらいですから」と準備を進めた。また「撮影しながら、おそらく吉田所長は常に社員たちの無事と、恐ろしい状況の中で自分がもう駄目だといった振る舞いや表情は見せてはいけないということを意識していたんじゃないか、吉田所長が諦めた雰囲気を出したらみんなの士気がさがる、ということを考え、ドラマの中のリーダーとしてそういう部分は意識しようと思いました」と、どんな困難に直面しても揺るぐことのないリーダーとしての役割を果たし、同時に「座長」という役割も全うした。併せて、現場の緊迫感が伝わる場面写真5枚が公開された。対策本部で携帯電話からの報告を受けとめ、吉田が深刻な表情で考え込んでいるカットや、スタッフたちが集まる中で「本部長」というゼッケンを着けた吉田の姿、また緊急対策室の窓越しに“原子炉建屋爆発”を目にした吉田の驚愕の表情などを見ることができる。<配信情報>Netflixシリーズ『THE DAYS』6月1日(木) よりNetflixで独占配信作品ページ:
2023年05月20日キャップにカーゴパンツというカジュアルな服装で歩いていたのは役所広司(67)。連れだっていたのは4歳年上の妻・さえ子さん。2人とも若々しい足取りなのが印象的だった。本誌が夫妻を目撃したのは5月上旬。さえ子さんは役所の事務所の代表取締役も務めている。さえ子さんが所用を済ませている間、役所は車の中で待っていた。「役所さんが河津左衛子として女優活動をしていた奥さんと結婚したのは’82年。結婚して1週間後に、大河ドラマ『徳川家康』の織田信長役のオファーがあったそうで、役所さんにとってはまさに“幸運の女神”なのです」(舞台関係者)神社での挙式費用は5千円、新居は6畳1間家賃3万円でスタートした結婚生活だったが、役所はいまや日本を代表する名優となり、“芸能界の不動産王”とも呼ばれるようになった。おもな不動産としては都内の高級住宅地に約290坪の土地と複数の家屋を所有しており、渋谷区には4階建ての自社ビルもある。「少なく見積もっても、トータルで20億円の不動産資産ということになります」(不動産業者)若手俳優たちからの人望も厚いようだ。「映画『銀河鉄道の父』の完成披露試写会で、役作りのためダイエットしていた菅田将暉さんに対して、『差し入れでいただいた五平餅。ものすごくおいしかった』『(差し入れのカリントウも)食べてないの?かわいそう』と、イジっていたのです。信頼関係が築けているからこそのやりとりだと感じました」(前出・舞台関係者)だが、役所と長年仕事をしているテレビ局関係者は別の感想を持ったという。「役所さんが喜々として差し入れの話をしているので、少しだけ笑ってしまいました。実は役所さんにはよく言えば“倹約家”、悪く言えば“ドケチ”なところがあるのです。まず差し入れで言えば、番組制作に際して、ほかの俳優さんや女優さんからは、よく差し入れをしていただくのですが、役所さんからいただいた記憶はありません。また番組の打ち上げ代をもっていただくこともあるのですが、やはり役所さんから払っていただいたこともなく……。さらに言えば、地方のロケでいっしょに食事をした際も、私やほかのスタッフが支払っていたのです」はからずも飛び出した意外な証言。ほかの仕事関係者にも取材をしてみたところーー。「役所さんが“割り勘主義”だということは聞いたことがあります。業界の飲み会では、その場でいちばん格上の人が払うことが多いのです。役所さんより格上の人はそうそういませんが、役所さんがまとめて払うことはないとか。千代田区役所での勤務経験もあるからか、業界の古い慣習にはこだわっていないのかもしれません。あれぐらいのベテラン大物俳優さんですと、駐車係や下足番に心づけを渡したりもしていますが、役所さんは気にしていないようですね」■仕事関係者が聞いた名優の切実な本音役所はオフの過ごし方もつつましやかだ。彼は関東近郊に“小屋”を持っているというが、インタビューでこう語っている。《庭の葉っぱを掃除したり、焚き火をしたり。山菜の時期にはタラの芽やコシアブラを採って天ぷらにしたり》(『田舎暮らしの本』’23年2月号)こうした役所の倹約生活の陰には妻の方針もあるようだ。前出のテレビ局関係者によれば、「あるとき『財布のヒモは妻に握られていて、自由に使える金がないんだ』と、しみじみ語っていたことがありました。確かに、奥さんはとてもしっかりしている方です。担当マネージャーが、毎日夕方6時に、役所さんの一日の行動について奥さんに報告することが習慣になっているのです。そのなかにはどんな買い物をしたのかも含まれています。’17年に役所さんがドラマ『陸王』に主演していたころ、役所さんが現場へ高価なお弁当などを差し入れたと報じられたことがありました。とても驚きましたが、15年ぶりの連ドラ主演という重要な作品でしたので、奥さんが差し入れを指示したのかもしれません。奥さんの管理は体調面にも及んでいます。ある時期には、ロケ中にも肉にはいっさい手を付けず、魚だけを口にしていたこともありました」結婚から41年、すでに67歳の役所だが、インタビューでは意気軒高だった。《年を取ることを無駄にはできません。年齢を重ねたことで出る顔や首のシワも武器になる。(中略)だから頑張りますよ。ぎりぎりまでね》(『夕刊フジ』5月4日付)“幸運の女神”である妻と“無駄”を省きながら邁進する役所。70歳、80歳での名演にも期待できそうだ。
2023年05月17日2011年に起きた福島第一原子力発電所の事故を、圧巻の臨場感でリアルに描く役所広司主演のNetflixシリーズ「THE DAYS」が、6月1日(木)より世界独占配信。メイン予告&メインポスターが解禁となった。2011年3月11日、東日本大震災で福島に押し寄せた津波によって未曾有の危機、福島第一原発事故が発生した。日本政府、巨大企業、福島の現場、極限下におかれた人々は事故とどう対峙したのかーー?事故のもう一つの真実を浮き彫りにする、濃密な人間模様を描く。この度公開されたメイン予告は、凄まじい勢いで迫る津波が福島第一原子力発電所に襲いかかる衝撃的な映像で始まる(※地震・津波の映像あり)。主演の役所広司が演じる、福島第一原発の吉田昌郎所長、事故発生現場に最も近い1・2号機当直長の竹野内豊、国家的な危機に福島第一原発から225キロ離れた首都・東京から陣頭指揮する総理大臣を演じた小日向文世、真っ先にベントを実行するベテラン運転員に扮した小林薫ら、未曾有の危機に対峙した人々の苦渋の表情が次々に映し出されていく。押し寄せた津波は構内へと流れ込み、施設全体に大きな衝撃を与え、大きな揺れに襲われた職員たちの緊迫した姿に吉田所長からの痛切な緊急報告が重ねられていく。「福島第一原発は地震と津波により全電源を喪失しました。原子炉建屋がある海抜10メートル地点は全域が水没、非常用ディーゼル発電機も海水を被り故障、中央制御室の全ての計器が作動していません。原子炉が今どうなっているのか、確かめる術がありません」。福島第一原子力発電所は、かつて誰も体験したことのない危機的な状況に追い込まれ、状況はさらに悪化の一途を辿る。このままでは第二の「チェルノブイリになる」…事態を打開するために吉田の右腕となる5号機副長役の音尾琢真ら運転員たちが懸命に奮闘を続ける。もはや一刻の猶予もない状況下で、光石研が演じる電力会社副社長が「すぐにベントをやれ。核納容器が壊れたらマズい」と指示を飛ばすと、吉田が「そんな事は知ってます」と応戦する激烈なひと幕も。「私たちは何かを間違ってしまったのか。それとも避けられない運命だったのか」事故に対峙した吉田は、ついに究極の決断を迫られる。「全電源を喪失している今、方法はひとつしかありません」とベント決行を告げると、総理大臣から「誰が行くのか」という問いに「中央制御室の運転員たちです。被爆は避けられないでしょう」と応える。その映像に遠藤憲一と石田ゆり子が演じる、行方不明となった息子の身を案じる両親の沈痛な表情が重ねられていく。2011年3月11日から始まった数日間(THE DAYS)とは何だったのか…。同時解禁されたメインポスターには、未曾有の事故に向き合った9人のID写真とともに、「これは天災か、それとも人災か。」と問題提起となるコピーが配された。国家の命運をも左右する危機の裏側で重大な決断を迫られた政府、会社組織はどのように向き合ったのか。政府や本店からの錯綜する指示に翻弄され、タイムリミットに追われた最前線の現場で、原子炉の暴走を阻止するためにどんな戦いがあったのか。ドラマシリーズだからこそ実現した濃密な人間模様の描写には、強靱なリアリズムが息づいていることがうかがえる。Netflixシリーズ「THE DAYS」は6月1日(木)よりNetflixにて配信(全8話)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年05月12日映画『銀河鉄道の父』(5月5日公開)の公開初日舞台挨拶が5日に都内で行われ、役所広司、菅田将暉、森七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中泯、成島出監督、イーハトーブ子ども合唱隊が登場した。世界中から愛される宮沢賢治が"ダメ息子だった! "という大胆な視点を軸に、大量の宮沢賢治の資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた小説『銀河鉄道の父』(門井慶喜著)を映画化した本作。「出演者同士聞きたいこと」というトークテーマでは、豊田が「僕、3歳の頃からバスケットボールをずっとやっていて、筋トレをしてたんですよ。役所さんを止めるシーンがあるんですけど、全力の役所さんを僕の筋力じゃ止められなくて、筋トレとかなさっているんですか?」と質問する。役所は「散歩ぐらいですよ」と謙遜しつつ、「 僕もね、バスケットやってたんだよ」と明かし、菅田は「すごいよね、大木だよね」と豊田に同意。抑えるアクションが多かったそうで、役所は「暴れるでしょ。怪我しなくてよかったですね」と振り返った。森がさらに、役所と菅田のシーンについて「お二人の気が放たれて、大声出すじゃないですか。ああいう時って何を考えてるんだろうなって。私だったら気持ちが先に逝って喉のことも考えられてない」と尋ねると、役所は「もう声が枯れて、監督が何回も撮るから」と苦笑する。「アクションをやる時は、菅田くんは『仮面ライダー』もやってるし、ちょっと怖かったですね」と語ると、菅田は「冷静でしたよ、役所さん。『怪我せずに行こう』みたいな、落ち着かせてくれて」と状況を説明した。
2023年05月05日俳優の役所広司が主演を務める、映画「銀河鉄道の父』(5月5日公開)の本編映像が30日、公開された。世界中から愛される宮沢賢治が"ダメ息子だった! "という大胆な視点を軸に、大量の宮沢賢治の資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた小説『銀河鉄道の父』(門井慶喜著)を映画化した本作。この度、解禁されたのは父・政次郎(役所広司)や弟・清六(豊田裕大)に見守られながら、宮沢賢治(菅田将暉)がチェロを弾き語りするシーン。映像は賢治がチェロの弦を鳴らすシーンから始まり、賢治が奏でる綺麗な音色に聞き入っていると、賢治を慕う人々も一緒に歌い出す。政次郎たちはその様子を後ろでずっと見守り、演奏が終わると涙がこみ上げそうになりながらも満面の笑みで大きな拍手をする。自分の生き方を見つけ、ようやく歩き出した賢治が生き生きとチェロを演奏するシーンを見守る家族の姿にも心温まる本編映像となっている。チェロ演奏で披露しているのは、宮沢賢治が作詞・作曲した「星めぐりの歌」。歌詞には「銀河鉄道の夜」や「双子の星」などに登場する詩が用いられており、 2021年に開催された東京2020オリンピック閉会式のフィナーレにて使用され話題となった。チェロに初挑戦した菅田はクランクインする数カ月前から練習を始め、弾き語りを披露するまでに上達したという。演奏を終えた菅田は「とても難しかったですが、楽しかったです!」と達成感に溢れた様子を見せ、実際に撮影本番で演奏を聞いた役所も「見事でした。感動しました」と唸った。(C)2022「銀河鉄道の父」製作委員会
2023年04月30日品格と色気、にじむユーモアで役を体現。日本映画の文化を担い、継承する立役者、役所広司さんが日本映画への深い愛情を惜しみなく語ってくれた。日本映画の継続のために、若い才能の育成を。長崎県で生まれ、上京後は区役所勤めの後に俳優養成所に入り、’80年に俳優デビュー。以来43年間、テレビ、舞台、映画とさまざまなフィールドで活躍してきた。その中で、最も思い入れがあるのは映画だと語る。「テレビドラマは、作品がお茶の間に入り込んでいくものなので、やはりいろいろな制約がある。一方映画は、お客さんがお金を払って映画館に足を運んで観に来てくれるものなので、冒険やチャレンジができる。そういう意味で僕は、映画を中心にずっとやってきた。映画界には本当に良くしてもらったと思っていますし、だからこそ、少しでも役に立てるのであれば、日本映画の力になりたいんです」と言うのも、役所さんの目に映る今の日本映画界の現場は、とても恵まれた環境とはいえないからだ。「働く時間、ギャランティ、制作費…、物理的な意味では決して豊かな場所ではありません。それに加え、なにより僕が心配をしているのは、映画を作る人材が育っていないということです。昭和の時代、俳優を含めスタッフのほとんどが映画会社の社員だった時代は、人を育てる余裕があったと思うのですが、今はほとんどの人材がフリーです。コロナ禍でパンデミックのようなことが起こると制作が止まるので、みんな仕事がなくなってしまい、映画業界を夢見ていた人も辞めざるを得なくなる。才能がある若い人がそういった理由で映画界を去っていくなんてことはあってはならないし、本来はそういう才能をきちんと育てることが、将来的に日本映画が世界へ羽ばたくことの近道だと思う。日本映画を持続可能なものにするためには、若い人を育てることが一番大事なんですよ」利潤の追求が必須である現代の消費社会においては、映画とて経済と無関係ではいられない。確実に興行収入が望める作品にする、あるいはお金や時間をあまりかけずに製作するといった流れは、当然でもある。しかし、「確かに、作品を作り続けるためには映画界が潤わなきゃいけないのは分かります。でも一方で映画は、さまざまな種類の作品があるからこそ文化なんです。日本の映画界には、文芸作品は当たらないとか、時代劇はお金がかかるわりにヒットしないといったジンクスがあるんですが、そのせいか、年々そういった作品が減っている気がします。でも撮り続けていかないと時代劇を作れるスタッフはいなくなるし、演じられる俳優も育たない。目の前の利益だけでなく、映画界の未来を考えられるプロデューサーに出てきてほしいですね。『ちょっとチャレンジングな企画だけど、これやろうよ』と言える人。そこに日本映画の今後がかかっているんじゃないかな」映画は、監督や俳優、脚本家だけでなく、照明、衣装、美術など、さまざまなスタッフの職人芸が集まって初めて一本の作品になる、と役所さん。「かつての僕は、自分が出演した映画を観たときに、セリフがとても聞き取りやすかったので、自分はセリフを言うのがうまいと思っていたんです。でも実は、セリフの聞き取りづらい部分の出力を上げて調整してくれたり、テストのときの音声と一部だけ入れ替えるといった録音部の方の働きによって、聞きやすくなっているんですよ。それを知ったとき、自分の力だけだと思っていたことを恥じたと同時に、映画によって与えられる感動というのは、本当にたくさんの職人さんの技によって作られているんだということを、改めて実感しました」最後に、エンターテインメントに関わる俳優としての夢を聞いてみた。「僕の夢は、自分が死んだ後、50年、100年後にも上映され、なおかつ愛される作品に参加すること。映画は、役者として唯一残せる財産。そういう日本映画に出たいと今までも思ってきましたし、これからもずっと願い続けていくんだと思います」やくしょ・こうじ1956年生まれ、長崎県出身。代表作は多数あり、最近では『すばらしき世界』(’21)でシカゴ国際映画祭最優秀演技賞などを受賞。成島監督作は『ファミリア』(’22)などに続き4作目の出演。ジャケット¥143,000パンツ¥55,000シャツ¥51,700(以上エンポリオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン TEL:03・6274・7070)チーフ¥17,600(ジョルジオアルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン)『銀河鉄道の父』唯一無二の世界観で、今では世界中から愛されている作家の宮沢賢治。しかし実は賢治は生前、家業を継ぐのを拒否し、謎の商売を始めようとしたり、家出をして宗教にハマったりと、両親を振り回すダメ息子だった…!!厳しくも息子を優しく愛した父親・政次郎の視点で描かれる、宮沢家の愛ある家族の物語。出演は役所広司、菅田将暉、森七菜ほか。監督は成島出、脚本は坂口理子。5月5日より全国公開。※『anan』2023年4月19日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・安野ともこヘア&メイク・勇見勝彦(THYMON Inc.)(by anan編集部)
2023年04月16日昨今の名作といわれる作品には、必ずこの人の名前がある。あまたの監督から絶大な信頼を寄せられている、役所広司さん。宮沢賢治の父を演じた主演映画『銀河鉄道の父』について語っていただきました。平凡なサラリーマン、歴史上の人物、暴力的な刑事、更生を誓った元犯罪者など、幅広い役柄を数多く演じてきた役所広司さん。国内外から評価される高い演技力の持ち主ゆえに、役柄にリアリティがあるのは言わずもがな。その上で、善人だろうが悪人だろうが、役所さんが演じることでその役に愛らしさや切なさが加わり、“愛すべき人間らしさ”が溢れるキャラクターになる。だからこそ私たちは、役所さんが出演する作品に釘付けになるのだろう。映画『銀河鉄道の父』で演じた宮沢賢治の父・政次郎も、厳格さと優しさ、そして愛らしさを併せ持った、愛すべきキャラクターだ。「恥ずかしながら僕は、宮沢賢治のことは『銀河鉄道の夜』と『雨ニモマケズ』くらいの知識しかなく、当然父親の政次郎さんのこともまったく知りませんでした。そんな僕にこの映画の話が来たわけですが、成島(出)監督とは本当に古い仕事仲間であり友人でもあるので、久しぶりに一緒に仕事ができるのが嬉しくて、とりあえず原作を読んでみたわけです。ご存じの通り賢治と妹は病気で命を落としており、その父親の話ですから悲しい物語ではあるんですが、それも含めた家族の様子がユーモアを交えながらとても明るく書かれていて、とても楽しい本でした。これが原作なら非常に温かい映画になるのではと思ったのが、出演を決めた理由の一つ。あとやはり、賢治役の菅田将暉くんと芝居ができるということ。出演が決まったときから、現場に入るのがとても楽しみでした」葛藤し、暴走する息子と、それを見つめる父親の物語。役所さんと菅田さんは今作が初共演。映画の中では文字通り二人が正面で向き合うシーンがいくつもあり、そのいずれでも、セリフ、息遣いなど二人のテンポが驚くほどぴったり。“こういう父子、いるいる…”と、あまりの微笑ましさに思わず顔がほころんでしまう。「菅田くんは本当に、役者になるべくしてなったような才能の持ち主です。そして、これまでたくさんの役者が宮沢賢治を演じてきましたが、その中でも彼は特に、賢治を演じる役者に必要なものを持っている人だとも思う。何かになりたいけれども何にもなれないもどかしさや、父を超えたいけれど超えられないといった葛藤を抱えた青年を、切なく愛おしく、のびのびと繊細に演じています。そんな賢治に、僕が演じる政次郎はホロッとさせられたりするわけです」明治時代、質屋を営む裕福な家の長男として、家業を継いでいる政次郎。そんな政次郎と妻のイチとの間に生まれたのが、長男の賢治。政次郎は跡取りである賢治をそれはそれは大切に育てており、その溺愛ぶりは、赤痢にかかった息子を自ら甲斐甲斐しく世話をしたことにもよく表れている。「このお父さんは親の言いつけどおり質屋を継いではいますが、明治の男としてはちょっと変わった人だったらしいんです。“男は強くあれ”という価値観が当たり前、子供の世話は女の仕事、という時代の中で、病気の息子の看病をしていたことからも、それは分かります。思うに政次郎さんも、本当は、家業よりもやりたいことがあったんじゃないでしょうかね。だからこそ、家を継ぐことにノーと言い、好き勝手に思い切り生きている賢治に対し、イライラはすれどもどこか羨ましい気持ちもあり、眩しく見守っていたんじゃないのかな、と思います」しかし、親の心子知らずとはよく言ったもので、賢治は迷走を繰り返す。謎の商売を始めようとしたり、宗教に生きると言い出し家出をしたりと、なかなか道が定まらない。「この子は本当に、詐欺師にでもなっちゃうんじゃないか?と、正直心配になりましたよ(笑)。だからこそ、最終的に息子が文学の道を見つけたときは、本当に嬉しかっただろうな、と。ちなみにどうやら政次郎さんも文学が好きだったらしく、おそらく彼は息子の作る物語の良さもきちんと理解をしていたんでしょうね。息子に黙って陰でスポンサーとして支える姿には、賢治への愛が溢れていたと思います」前述の通り、子供を亡くす父親の悲しい物語ではあるものの、この作品には、真面目さの中にどこかクスッとしてしまうウィットがちりばめられている。感動と笑いのバランスが絶妙で、神妙なシーンでも思わず笑いがこみ上げてくるのがたまらない。「撮影に入る前に監督が、『やっぱりユーモアのある映画を撮りたいんだ』とおっしゃっていたんです。なので脚本を読みながら、どこにおもしろい種が潜んでいるかをみんなで探しながら、作り上げていった気がします」シリアスさと滑稽さ、あるいは喜びと悲しみ。相反する2つの価値観や感情が背中合わせになっているからこそユーモアは生まれるのであり、さらにその絶妙なバランスの上に成り立つ映画が好きだ、と役所さんは語る。「ユーモアが感じられる映画って、誰でもスッと入っていける垣根の低さがあるんだけど、でも同時に品もあるから好きなんです。そして、ユーモアにはいろんな種類がありますが、特に僕が惹かれるのは人間らしさを感じさせる笑い。僕はユーモアとは人間らしさのことだと思っていて、映画とは人間を描くものです。だからこそ、笑いが大事なんです」また一方で、この世界には完璧な人間というのはほとんどおらず、だからこそ徹底的に完璧な人間を演じると、その役の欠点、すなわち人間らしさが露呈する、とも。「もちろん、全部かっこよくいけりゃあいいんですけれど、そんなヤツいねぇだろ?とも思うわけで(笑)。さらに全てがかっこいいものばかりを見せられても、作り物みたいな感じがするじゃないですか。観ている人は完璧なかっこよさよりも、“図らずも見えてしまった人間らしさ”のような部分に、心を寄せたり共感したりするんだと思うんですよ」ちなみに政次郎はまさにそんなキャラクターで、厳格ぶっているけれども実は隙だらけの男だそう。「この映画でも、真面目な状況を突き詰めた結果、それはもはやコメディなのでは?というシーンが何か所かあります。神妙な場面ではありますが、観る方にはぜひニヤッとしていただきたいですね(笑)」『銀河鉄道の父』唯一無二の世界観で、今では世界中から愛されている作家の宮沢賢治。しかし実は賢治は生前、家業を継ぐのを拒否し、謎の商売を始めようとしたり、家出をして宗教にハマったりと、両親を振り回すダメ息子だった…!!厳しくも息子を優しく愛した父親・政次郎の視点で描かれる、宮沢家の愛ある家族の物語。出演は役所広司、菅田将暉、森七菜ほか。監督は成島出、脚本は坂口理子。5月5日より全国公開。やくしょ・こうじ1956年生まれ、長崎県出身。代表作は多数あり、最近では『すばらしき世界』(’21)でシカゴ国際映画祭最優秀演技賞などを受賞。成島監督作は『ファミリア』(’22)などに続き4作目の出演。ジャケット¥143,000シャツ¥51,700(以上エンポリオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン TEL:03・6274・7070)※『anan』2023年4月19日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・安野ともこヘア&メイク・勇見勝彦(THYMON Inc.)(by anan編集部)
2023年04月16日ヴィム・ヴェンダース監督が役所広司を迎えて製作する『Perfect Days』(原題)が、第76回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが発表された。ヴェンダース監督がその趣旨・社会的意義に賛同した「THE TOKYO TOILETプロジェクト」。世界的に活躍する16名の建築家やクリエイターがそれぞれの個性を発揮し、2020年から渋谷区内17か所の公共トイレを新たなデザインで改修。現在までに、12か所が完成している。海外からも大きな注目を集めている同プロジェクト。ヴェンダース監督は、現在の東京、渋谷の街、THE TOKYO TOILETで改修された公共トイレを舞台に映像を製作。本作は、役所さんはじめ、日本人キャストを起用している。『Perfect Days』(原題)は日本公開未定。(cinemacafe.net)
2023年04月13日俳優の役所広司と菅田将暉が5日、都内で行われた映画「銀河鉄道の父」(5月5日公開)の完成披露試写会に、共演の森七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中泯、メガホンをとった成島出監督とともに出席した。世界中から愛される宮沢賢治が"ダメ息子だった! "という大胆な視点を軸に、大量の宮沢賢治の資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた小説『銀河鉄道の父』(門井慶喜著)を映画化した本作。今回、主人公の宮沢政次郎を演じる役所と息子の宮沢賢治役を演じる菅田は初共演だったそうで、共演した感想を聞かれると、お互いに「最高です!」と言い合い、改めて、役所は「もともと菅田ファンでしたし、いつか一緒の現場に立ちたいなと思っていました。また宮沢賢治という役が菅田くん以外に思いつかないくらい、菅田くんに合っている役だなと思いました」と語ると、菅田は「恐れ多いですよね。僕は役所広司教なので、こんな幸せな時間はないっていう感じでした」と目を輝かせた。また、どのような役作りをしたか尋ねられると、役所は「原作と脚本を読み込むことと、今回は方言ですね。花巻弁をできるだけ花巻の人たちに笑われないレベルまでいきたいなと思いました」と打ち明け、「自分で台本を読んだりするだけではダメで、現場に行って家族たちの顔を見たり、セリフを聞いたり、そういうことをしながら政次郎という役がだんだん出来上がってきたような気がします」とコメント。菅田は花巻弁やチェロ、字を書く作業やお経など、やることが多かったそうで、その中でも劇中でチェロを自身で弾いていることが話題に上ると「最初は指さえ動いていればいいくらいのオファーだったんですけど、だんだん『音鳴るんだ』、『鳴るなら音を使いたい』、『音はできるから歌ってほしい』って」と要望がエスカレートしていったことを明かし、「今回まさかのそんなトライをさせていただいたので、ちゃんとサントラとかに載ってほしいですよね。"チェロ・菅田将暉"って書いてほしいです」と吐露して笑いを誘った。さらに、親バカやバカ息子の一面も描かれている本作にちなみ、自身をバカだなと思ったエピソードを聞かれると、役所は小学5年生のときに運動会に出たくないと思っていたことを明かし「運動場に小さな穴があって、それで(足を)グリッといったんですよ。その瞬間"これで運動会に出なくて済む"って思って(笑)、担任の女の先生が病院に連れていってくれてレントゲンを撮られて、(痛くないことが)これでバレるなって思ったら『ヒビが入ってる』って言われたんです」と回顧して驚かせ、「全然痛くなかったんですけど、すごいギプスをされて、先生におんぶされて家に送ってもらうときは本当にごめんんさいと思って、1か月くらいギプスの中がかゆくて…。俺はバカだなって思いましたよ」と苦笑い。菅田は、中学1年生のときに理科の授業に退屈していたことを明かし「ピンセットを片手に持って授業を聞いていたんですけど、ピンセットの先が(背後の)何かに当たるのが楽しくてカラカラやっていたら引っかかるものがあって、ここピッタリそうだなと思ってパッとやったらコンセントで、次の瞬間"バンっ! "て爆発が起こって、学校中が停電になりました」と告白し、「5分後くらいにパッて明るくなって、『菅田!!』って怒られて、俺、気づいたらなんか泣いていて(笑)。で、ピンセットはこの世から消えました。バカすぎますよね。そのときのコンセントにピンセットを挿したらダメなんだなって学びました」と遠くを見つめた。
2023年04月06日Netflixとワーナー・ブラザース映画で製作する役所広司主演のNetflixシリーズ「THE DAYS」の配信開始が6月1日(木)に決定。追加キャストとして音尾琢真、光石研、遠藤憲一、石田ゆり子ら実力派豪華キャストの出演が決定し、ティーザー予告第2弾が解禁された。全8話からなる本作は入念なリサーチに基づき、2011年3月11日、「あの日、あの場所で何があったのか」を、政府、会社組織、そして原発所内で事故に対峙する者たち、それぞれの視点から描いた実話に基づく物語。役所さん演じる福島第一原発の吉田昌郎所長が率いる福島第一原発では、1・2号機当直長役に竹野内豊、福島第一原発から225キロ離れた首都・東京から陣頭指揮する総理大臣役に小日向文世、真っ先にベントを実行するベテラン運転員役に小林薫がすでに発表されている。新たに解禁されたのは、吉田所長を右腕として支える5号機副長役として、NHK大河ドラマ「どうする家康」でも家康を支える臣下を演じている音尾琢真。そして、東央電力副社長役として、実力派俳優の光石研。さらに、遠藤憲一と石田ゆり子が行方不明となる若手運転員の両親役で出演する。この度公開された映像は、原子炉に押し寄せる津波に襲われ職員が構内を逃げ惑う姿で始まる。「あの日々は、運命だったのか、それとも過ちだったのか」というコピーに、吉田所長(役所さん)が緊迫した面持ちで窓の外を確認するシーンへと続く。「4基の原子炉が水没」した信じがたい局面に、総理大臣(小日向さん)、ベテラン運転員(小林さん)らの沈痛な表情が重なっていく。さらには、最前線で事故に対峙する1・2号機当直長(竹野内さん)、吉田所長ら職員が苦渋する姿に、「彼らは罪を犯したのか」という衝撃の問いかけで結ばれる。国家の命運をも左右する危機の裏側で、マニュアルに頼れない緊急対応と重大な決断を迫られた政府、会社組織はどのように向き合ったのか。政府や本店からの錯綜する指示に翻弄され、タイムリミットに追われた最前線の現場では、原子炉の暴走を阻止するためにどんな戦いがあったのか。日本を代表する実力派俳優たちのアンサンブルによって、それぞれ異なる立場から「何があったのか」を重層的に描く物語に注目だ。Netflixシリーズ「THE DAYS」は6月1日(木)より世界独占配信(全8話)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年04月03日ダメ息子・宮沢賢治を支えた父とその家族の愛が心に響く『銀河鉄道の父』。この度、役所広司が菅田将暉を涙ぐみながら抱きかかえる場面を捉えたカットをはじめ、親子の絆や家族の愛と情熱を感じさせる場面写真が解禁された。本作は、宮沢賢治の資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集めた門井慶喜の同名小説を役所さん、菅田さんをはじめ、森七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中泯ら豪華キャストで映画化した作品。世界中から愛される宮沢賢治が「ダメ息子だった!」という大胆な視点を軸に、究極の家族愛が描かれる。この度解禁となったのは、倒れた賢治(菅田さん)を抱きかかえ涙ぐむ政次郎(役所さん)の姿や、人目もはばからずに号泣したり、賢治が書いた本を見つけ驚きの表情を見せたりと様々な顔を見せる政次郎の姿。厳格な父であろうとしながら賢治に深い愛情を注いでいたことが分かる場面写真をはじめ、賢治が政次郎に進学したいと願い出る様子なども解禁された。いつか宮沢賢治の映画を撮りたいと願っていた成島出監督は原作小説を読み、「政次郎は厳格な人物というイメージがあった為、こんなお父さんだったのかと驚きました。あの時代に、賢治のすべてを受け入れている。ある意味、イクメンの走りかつ親バカで、一生懸命なところがチャーミング。賢治と家族の格闘ぶりも面白かった」とふり返った。また仲良く河原で過ごす賢治と妹・トシ(森さん)の未来への希望溢れるまぶしいカットや、トシを励ますために賢治が「風の又三郎」を読んであげる兄妹の強い絆を感じるカットも。さらに長男誕生を喜ぶ政次郎・イチ(坂井さん)・喜助(田中さん)の若かりし頃の姿、祖父・喜助が家族に掴みかかるシーンを切り取った場面写真もお披露目。互いにぶつかり合い、支え合い、寄り添いながら歩んできた宮沢家。無名だった宮沢賢治がどんな人生を歩もうと、支え続けた父と家族の愛と情熱が垣間見える場面写真となっている。『銀河鉄道の父』は5月5日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:銀河鉄道の父 2023年5月5日より全国にて公開©2022「銀河鉄道の父」製作委員会
2023年03月14日2023年7月、TBS系で放送される新テレビドラマ『VIVANT』で、俳優の堺雅人さんが主演することが発表されました。堺さんのほか、阿部寛さん、二階堂ふみさん、松坂桃李さん、役所広司さんら豪華俳優陣の出演も同時に発表された『VIVANT』。ストーリーはまだ明らかになっていないものの、解禁されたティザービジュアルには『敵か味方か、味方か敵か』という意味深なキャッチコピーが、載っています。堺雅人、3年ぶりTBS日曜劇場に復活堺さんがTBSの日曜劇場で主演を務めるのは、2020年放送のドラマ『半沢直樹』シリーズ以来3年ぶり。2013年にも放送された『半沢直樹』シリーズは、当時社会現象を巻き起こし、平成の民放ドラマ歴代1位を記録しました。堺さんがTBSの日曜劇場に復活することでも話題の『VIVANT』で演出を務めるのは、『半沢直樹』シリーズや『下町ロケット』シリーズなど、ヒット作を数多く手がけてきた福澤克雄さん。『半沢直樹』シリーズを生み出した最強タッグによる『VIVANT』で主演を務めることに、堺さんは意気込みを語っています。『VIVANT』主演・堺雅人コメント福澤監督にまたお声掛けいただき光栄だったのと同時に、本プロジェクトでの主演は大きな覚悟が必要だと身が引き締まる思いがしました。台本を読んで、福澤監督はじめ企画した方の深い愛情を感じました。けれども、あまりに壮大で複雑でスピーディーな物語なので、準備が追いついていない状況です。正解は福澤監督の頭の中だけ。でも福澤監督は、全身全霊でぶつかれば全身全霊で応えてくださる方なので、意気込みしかないです!素晴らしい共演者の方々とお芝居するのは楽しみです。役所さんと本格的にお芝居するのは初めてなので、懸命に食らいついていきたいです。阿部さんとは映画で何度か共演していますが、阿部さんの新たな魅力を間近で堪能して、勉強できればと思っています。二階堂さんはいろんな表情を持っていて、引き出しが多い素晴らしい俳優さん。松坂さんは初めてですが頼りにしていますし、僕も負けないように頑張りたいです。本作の詳細はシークレットなので、道で僕に会っても何も聞かないでくださいね(笑)。皆さんの期待を決して裏切らない作品になると思いますので、放送を心待ちにしていてほしいです。内容については一切明かされていない『VIVANT』の今後の続報にも期待がかかります。[文・構成/grape編集部]
2023年02月27日2011年に起きた福島第一原子力発電所の事故を、事実に忠実に圧巻の臨場感でリアルに描く役所広司主演「THE DAYS」が、Netflixにて世界独占配信。この度、ティーザー予告が解禁され、役所さんに加え、竹野内豊、小日向文世、小林薫ら実力派豪華キャストが出演することが発表された。2011年3月11日午後2時46分、三陸沖約130km付近でマグニチュード9.0、最大震度7(宮城県栗原町)の地震が発生。日本列島を激震させた地震から約1時間後、最大15メートルの津波が福島第一原子力発電所を瞬く間に飲み込んだ。だが、それは悪夢の始まりに過ぎなかった。冷却機能を失った原発が暴走を始め、制御不能の状態に陥ったのだ…。全8話からなる本作は、入念なリサーチを行い、3つの異なる視点から事故を克明にとらえた重層的なドラマ。「あの日、あの場所で何があったのか」を、政府、会社組織、そして原発所内で事故に対峙する者たち、それぞれの視点から描いた実話に基づく物語。企画・脚本・プロデュースは、「コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」シリーズなど大ヒット作を手掛ける一方、「白い巨塔」「はだしのゲン」といった骨太な社会派ドラマを世に送り出してきた増本淳。「コード・ブルー」シリーズの監督として増本氏と長年タッグを組んできた西浦正記と、『リング』シリーズや『スマホを落としただけなのに』の中田秀夫がダブル監督を務める。この度初公開された映像は、津波が原子炉に押し寄せるシーンで始まり、発電所内を猛スピードで迫る様を人間の目線でとらえ、建屋内があっという間に海水で満たされる中、「あの日、あの場所で何があったのか」という問いが投げかけられる。一切のセリフを排除したティーザー予告は、津波の脅威とともに、目に見えない放射能の恐怖をも凄まじい臨場感でとらえ、まさに死の淵に立たざるを得なかった人々が味わった恐怖と不条理、彼らが経験した極限状態の緊迫感を体感させる。あまりにリアルな映像ゆえ、予告の冒頭には「地震および津波の映像が流れます」という警告が表示されている。すでに主演が発表されている役所広司をはじめ、竹野内豊、小日向文世、小林薫といった日本を代表する実力派俳優たちの苦渋の表情が続く予告。彼らの役柄は明らかにされていないが、彼らが目に見えない恐怖と対峙する極限のドラマが展開されることは確かだ。役所広司同時に解禁となったポスターは、輝く未来の象徴として国民に説明されてきた原子力発電の存在を問うコピーに、瓦礫の中、防護服とマスクを着けて傷ついた右肩を手で押さえる人物の姿を切り取っている。発生当初、津波による天災とされた福島第一原子力発電所の事故は人災とも指摘されている。実際に彼らは何を過ったのか。間違ったのは誰なのか…。徹底してリアルにこだわった本作では、極限状態の緊迫の7日間に迫る。Netflixシリーズ「THE DAYS」は2023年、Netflixにて世界独占配信(全8話)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年02月16日役所広司が宮沢賢治の父・政次郎を演じ、菅田将暉が宮沢賢治を演じる『銀河鉄道の父』。この度、主題歌が「いきものがかり」の「STAR」に決定。さらに、その主題歌入り特報映像が解禁された。役所さん、菅田さんをはじめ、坂井真紀、森七菜、田中泯、豊田裕大ら豪華キャストが共演する本作。「いきものがかり」が2人体制になってから、初の映画主題歌となる「STAR」は本作のために書き下ろされたもので、穏やかなメロディと吉岡さんの透き通るボーカルが、ぶつかり合いながらも支え合う宮沢家の大きな愛を感じさせる楽曲となっている。吉岡さんは「(映画を観て)賢治をまるごと包み込む父、政次郎の深い愛情を感じました。たくさんあたたかさを感じる作品で、拝見してたくさん涙しました。私としては出産が近づく中での歌唱だったので、この曲に親子の関係をおもいながら、あたたかな気持ちで歌わせて頂きました」とコメント。そして作詞・作曲を手掛けた水野良樹は「他人からみたら、大袈裟で、滑稽にみえるほど、相手を一生懸命に肯定するという瞬間が、人と人とのつながりのなかでは、ごくまれに生まれることがあると思います。誰かが誰かを肯定することを、優しく包み込めるような楽曲にできればいいなと思ってつくりました」と語っている。さらに主題歌「STAR」が流れる特報映像も解禁された。映像は「賢治…」と呼ぶ父・政次郎の心温まるシーンから始まる。そして「宮沢賢治の父、政次郎でございます」というユーモアと人間味あふれる親バカな父・政次郎をはじめ、宮沢家の面々が次々と登場。やがて賢治が家業を継ぐと信じて疑わない政次郎は「明日から家業の修行さ励め」と賢治に言うが、「イヤです」と反発され、面を食らってしまう。ここから父と息子の熾烈な戦いの日々が始まり、 “農業大学への進学”、“人造宝石で商売”、“宗教の道”と我が道を進む賢治にときに困惑し、ときにぶつかってしまう政次郎。それでも賢治に対する愛はゆるぎなく、親バカだけど子どもたちの幸せを願い政次郎が涙する姿が映し出されている。<「いきものがかり」コメント全文>■吉岡聖恵コメント映画『銀河鉄道の父』というこの作品がとてもあたたかみのある作品だと思いました。賢治の妹、トシへの深い愛情、そして、その中で新しい作品が生まれていくこと、それがとても印象的でした。そして、賢治をまるごと包み込む父、政次郎の深い愛情を感じました。たくさんあたたかさを感じる作品で、拝見してたくさん涙しました。私としては出産が近づく中での歌唱だったので、この曲に親子の関係をおもいながら、あたたかな気持ちで歌わせて頂きました。語るように歌いながら、一方であたたかく深い気持ちが爆発するような歌でもあると思います。心の中に熱いものを持ちながら歌いました。作中にある賢治の父、政次郎と賢治の関係に思いを馳せながら、自分にとってとても貴重なタイミングでこの歌を歌わせていただいた事がとても素晴らしい体験となりました。母になった今、出来上がったこの曲を、うんうん、としみじみ聞いてしまいます。自身の心境にリンクする曲にもなりました。■水野良樹コメント(映画を観て)やっぱり息子の顔が浮かんで、しょうがなかったですね笑。こんなことを言ったら怒られると思うのですが「俺も政次郎だよ!」と心のなかで叫びたいくらいで。そして、やはり各シーンでときに静かに、ときに激しく、生と死のあわいに身を寄せる相手に、言葉を送ろうとする登場人物たちがとても愛おしかったし、心打たれました。他人からみたら、大袈裟で、滑稽にみえるほど、相手を一生懸命に肯定するという瞬間が、人と人とのつながりのなかでは、ごくまれに生まれることがあると思います。誰かが誰かを肯定することを、優しく包み込めるような楽曲にできればいいなと思ってつくりました。いきものがかりというグループにとっても、このタイミングで親と子を描く作品に関わらせていただけることに、勝手ながら、なにか運命めいたものを感じました。『銀河鉄道の父』は5月5日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:銀河鉄道の父 2023年5月5日より全国にて公開©2022「銀河鉄道の父」製作委員会
2023年01月18日映画『ファミリア』(1月6日公開)の公開記念舞台挨拶が6日に都内で行われ、役所広司、吉沢亮、サガエルカス、ワケドファジレ、アリまらい果、MIYAVI、佐藤浩市、成島出監督が登場した。同作は山里に暮らす陶器職人の父・誠治(役所)と海外で活躍する息子・学(吉沢亮)、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコス(サガエルカス)の3人を中心に国籍や育った環境や話す言葉などの違い、血のつながりを超えて強い絆で“家族”を作ろうとする姿を描いたオリジナル作品。『八日目の蝉』『ソロモンの偽証』『いのちの停車場』など、人間ドラマの名手の成島出が監督を務める。役所は「みなさん、あけましておめでとうございます。新年早々に本作を見に来ていただきありがとうございます。たくさんの人に観ていただけるよう、宣伝部として頑張ってください」と新年の挨拶。役所と初共演で誠治の息子・学を演じた吉沢は「学と自分の共通点は……ない。というか自分が憧れる理想の詰まっている役でした。僕はビビリなので出来ませんが、学は自分の知らない世界に躊躇なく飛び込んでいく勇気を持っている。世界に飛び込む楽しさを感じているところは羨ましかった」と演じたキャラクターへの憧れを明かした。また学の妻・ナディア役のアリまらい果は、撮影現場での吉沢の様子に触れ「本番前に私はガチガチに緊張しているのに、吉沢さんは普通に話しかけてくる。何も考えてないの? 準備いらないの?と思った。これがレベルの違いかと感じた」と驚きを伝える。吉沢は、あくまで緊張をほぐすためのコミュニケーションだったと弁解しつつも「そうですよね、考えたいですよね……大変失礼いたしました」と恐縮しながら頭を下げて笑いを誘っていた。誠治が唯一心を許せる刑事・駒田隆役の佐藤は、役所との久々の共演について「芝居の話はしたことがない。そこに居たらスッとテストに行けるみたいな。そんな自然の流れの中で入っていける」と関係性を述べ、「数十年映画という世界で色々な監督と色々な現場をやってきたという、そんな思いがお互いを支えてくれている」と熱い信頼関係について話す。役所も佐藤を「安心感」と笑顔で表しながら「浩市ちゃんが劇中で初めて僕のところに訪ねて来てくれる場面はすごく嬉しかった。来てくれた~! という感じで。その後のシーンも心地よく何かが伝わってきました」と久々の共演を噛みしめていた。本作が新春公開ということもあり「家族で過ごしたお正月の思い出」をそれぞれ発表する一幕も。役所は「大みそかは家族みんなで餅つき」と幼少期を振り返り、吉沢は今年「実家の犬2匹を脇に抱えてテレビを見ていた。犬たちに愛された正月でした」と語った。
2023年01月07日俳優の役所広司が主演を務め、吉沢亮と初共演で親子役となった映画『ファミリア』が6日に公開される。いながききよたか脚本、成島出監督による同作は、山里に暮らす陶器職人の父・誠治(役所)と海外で活躍する息子・学(吉沢亮)、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコス(サガエルカス)の3人を中心に、国籍や育った環境や話す言葉などの違い、血のつながりを超えて強い絆で“家族”を作ろうとする姿を描いたオリジナル作品。約280万人の外国人が暮らしている日本で実際に起きた事件などをヒントに、ブラジル人の若者や、日系4世らのヒップホップグループのメンバーがオーディションで選ばれて出演した、フィクションとノンフィクションの境界線上のような作品となっている。今回は役所&吉沢にインタビューし、作品のメッセージについて考えたことや、互いの印象などについて話を聞いた。○■境遇が違う人間たちへの理解――なかなかハードな現実を描いた作品にもなっていると思いますが、作品についてどのようなことを感じられていましたか?役所:脚本のいながきさんが自分の体験から立ち上げた物語なので非常にリアリティがあり、今の日本という国のある部分が表現されているのかなと思います。もちろん映画ですからドキドキワクワクもありますけども、この日本という国に外国から働きに来ている方、そして日本から海外に出て仕事をしている方たちがいて、その中で現実に悲しい出来事も起こる。でも、最終的には人とのつながりの中で生きていくんだということが、映画を観て感じてもらえるかなと思います。吉沢:役所さんがおっしゃった通り、やっぱり1人では生きていけないというか、人とのつながりにいろんな形があると感じられる映画だなと思います。僕の演じた学は「言葉も育った環境も違うのに、俺たち家族になるんだ」と言うんですが、境遇や言葉の壁があったとしてもつながれるんだと思うんです。つらい現実も描いているけど、希望の残る映画で素敵だなと思いました。僕自身も日本にこういった問題があるのかと初めて知りましたし、この映画を見て初めて知る方もたくさんいると思うし、そういう点でも意義があるんじゃないかな、と。この映画がきっかけで、実際に起こっていることを調べてくださる方がいればいいなと思います。役所:国籍も言葉も文化習慣も違う人間たちの集まりですけど、みんな同じように血の通った人間たちですから、理解し合えないことはないと思うんですよね。例えば今回ワールドカップが開催されたカタールにも、僕らが知らない文化習慣がある。でも機会があってお互いが知り合って理解し、新しい人間関係が出てくるのだから、それは未来に対してすごく良いことなんだと思います。映画を観て、そういった理解がこれからの世界に必要なんだと感じてもらえればうれしいです。――お二人は親子役で今回初共演とのことですが、お互いの印象はいかがでしたか?役所:吉沢くんが演じた学は、僕が演じる誠治にとって1番大切な人物で、実際に一緒にシーンを重ねていくうちに、吉沢くんの存在が僕自身の心の中で大きくなっていたんです。それは吉沢くんがそういう芝居をしてくれたからだと思いますし、一緒に関係が作れて、本当に頼もしい共演者でした。――実際、吉沢さんが息子だったとしたら…と想像するといかがですか?役所:息子だったら、誇らしいです。吉沢:とんでもないです。僕はこのお話をいただく前から役所さんの出られていた作品をずっと拝見してましたし、共演してみたいという思いがあったので、出演させていただくときにも「役所さんとお芝居ができる」という点が大きな要因でした。実際に一緒に芝居をして、役として生きている姿を見て本当に勉強になり、すごく貴重な時間を過ごさせていただいたなと思います。――逆に吉沢さんから見て、役所さんが本当のお父さんだったら…みたいな想像はされますか?吉沢:もし役所さんがお父さんだったら、僕は役者を目指してなかったかもしれないです(笑)。こんなにすごいお父さんにはなれないと思うので。○■これからの映画人のことも考えなければいけない時代――今回コロナ禍で撮影も中断してしまったとのことですが、それでも作品を届ける意義みたいなものはどのようなところに感じていましたか?吉沢:コロナ禍では、そもそも僕たちの仕事って本当に必要なのかな? とも思いました。こうやって世界が大変な時期に無理してやるべきものなのかな、と思ってしまったり。でも、家から出てもいけないといった時に、心を救ってくれるのはやっぱりエンターテインメント作品なんだと思い、結果としてはとにかく目の前にある作品に真摯に取り組むことが1番なのかなと思いました。役所:今回は台本の読み合わせまではできていて、ブラジル人のキャストチームは撮影をしていたんですけど、それから1年半延期になって。他の作品も延期になったり中止になったりした状況でした。やっぱりコロナというものは、僕たちにとってすごいことで、舞台公演もそうですけど、職を失う俳優やスタッフもいっぱいいたんだと思うんです。この世界に夢を見て憧れてきた若者たちが、辞めていかざるを得ないという話もよく聞きます。そういう時に、自分たちエンターテインメント業界の人間としては、何ができるんだろうと、深刻に考えました。――何か方向性のようなものは見えてきたでしょうか…?役所:いろいろな動きはありましたが、例えば映画界全体がリーダーシップをとって新しい人材を育成するとか、コロナ禍のような異例なことが起こった時に才能ある人を留めておけるシステムを作るとかしないと、ダメになっていくんじゃないかという気がしました。今は是枝(裕和)さんたちが有志として、吉沢くんたちのようなこれからの時代の映画人がなるべくいい環境で仕事ができるように、頑張ってらっしゃいますよね。だから俳優もスタッフもそういう状況を目指して活動していかなければいけない時代が来ていると思います。■役所広司1956年1月1日 生まれ、長崎県出身。 95年に映画『KAMIKAZE TAXI』で毎日映画コンクール男優主演賞を受賞。96年に映画『Shall we ダンス?』『眠る男』『シャブ極道』で国内主演男優賞を独占。東京国際映画祭主演男優賞を受賞した映画『CURE キュア』(97年)、カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した映画『うなぎ』(97年)など、国際映画祭への出品作多数。12年、紫綬褒章を受章。 近年では映画『三度目の殺人』(17年)、『孤狼の血』(18年)、『すばらしき世界』(21年)、『峠 最後のサムライ』(22年)などに出演。 映画『すばらしき世界』では、シカゴ国際映画祭最優秀演技賞、キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞を受賞。 今後は、映画『銀河鉄道の父』が23年GW全国公開、Netflixシリーズ『THE DAYS』が23年配信予定。また、ヴィム・ヴェンダース監督によるプロジェクト「THE TOKYO TOILET Art Project」の映画にも出演予定。 日本を代表する俳優として活躍している。■吉沢亮1994年2月1日生まれ、東京都出身。 09年に「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」で審査員特別賞を受賞しデビュー。19年、映画『キングダム』で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞などを受賞。21年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』、22年のフジテレビ10月期 月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』では主演を務めた。近年の出演作として映画『銀魂/銀魂2 掟は破るためにこそある』(17/18年)、『リバーズ・エッジ』(18年)、『キングダム2 -遥かなる大地へ-』『ブラックナイトパレード』(22年)などがある。映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』(2023年GW公開)、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』(2023年夏公開)の公開を控える。
2023年01月03日映画『ファミリア』(2023年1月6日公開)の完成披露上映会が22日に都内で行われ、役所広司、吉沢亮、サガエルカス、ワケドファジレ、アリまらい果、シマダアラン、スミダグスタボ、成島出監督が登場した。同作は山里に暮らす陶器職人の父・誠治(役所)と海外で活躍する息子・学(吉沢亮)、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコス(サガエルカス)の3人を中心に国籍や育った環境や話す言葉などの違い、血のつながりを超えて強い絆で“家族”を作ろうとする姿を描いたオリジナル作品。『八日目の蝉』『ソロモンの偽証』『いのちの停車場』など、人間ドラマの名手の成島出が監督を務める。イベントの最初には、役所のマイクが入らず地声であいさつをするというハプニングも。初共演で親子役となった役所について、吉沢は「すごく嬉しかったです。いつかはご一緒させていただきたいと思った方でした。話自体も素晴らしいですし、役所さんとお芝居ができることもこの作品に参加させていただける重要なことの一つだったので、緊張しましたけど楽しみにしてて、実際にお芝居して学ばせていただけるところもたくさんありました」と振り返る。吉沢が「役としての佇まい、本当にその場に存在してこの人の日常がこれなんだという説得力が凄まじくて、もうすごかったです」と感嘆すると、役所は「立派な息子ですよね、お父さんのことこんなに褒めてくれて。撮影中も吉沢くんは自然にシーンに入ってきて、会話するシーンも自然に存在してくれる。彼の存在感が体の中に入ってきたように思います」と讃えていた。この日はオーディションで選ばれ同作に参加した若者たちも登場し、格闘家としても活動するルカスは「役所広司さん、吉沢亮さん、佐藤浩市さんにMIYAVIさんと、テレビの向こう側でしか見たことなかった人たちとこのような形で映画に出られること、本当に想像もしてなかった」としみじみ。吉沢の妻役のアリが「役所広司さんも吉沢亮さんもシーンの前で全然違う話をしてきてくださって、私たちが自然にいられるようにしてくれて最後までできた」と感謝すると、吉沢が「優しかったよね、多分」と顔を見合わせて笑う。ファジレは「役所広司さんがブラジルで映画の撮影したことがあると聞いて、ポルトガル語もちょっと話してくれたので、びっくりした。『しゃべれるじゃん!』と思って」とフレンドリーな様子で会場を笑わせる。役所は彼らについて「(今日は)ブラジルの子達がこんないい子でおとなしくて、僕が知ってる子たちと違う感じがするんだけど。立派なスピーチするし」とツッコミ、成島監督も「みんないい子でお利口で、これだったらすぐオーディションに落ちてたと思います。本当は言うこと聞かない子ばかりなんだけど、そこがどうにもかわいくて、一緒にやってきました」と紹介していた。
2022年11月22日国籍・文化・境遇の違いを超えて《家族》を作ろうとする人々を描いた役所広司と吉沢亮の初共演作『ファミリア』より、予告映像と本ビジュアルが解禁された。本作は、役所広司と吉沢亮が父子役で初共演し、国籍や育った環境、話す言葉などの違いを超えて、大切な人と共に生きていきたいと願う人々の姿を描いた成島出監督の最新作。役所さんと吉沢さんのほか、佐藤浩市、MIYAVI、松重豊、中原丈雄、室井滋ら日本映画界を代表する豪華キャストが出演している。このたび解禁された予告映像は、息子の結婚を喜ぶ父・誠治(役所広司)、そして難民出身のナディアと結婚し日本で家庭を築くことを決めた息子・学(吉沢亮)の幸せそうな表情から始まる。そんな幸せな家族のもとに、半グレに追われて傷ついたブラジル人青年・マルコス(サガエルカス)が迷い込んでくる。窮地に陥っていたマルコスは、「日本人にもなれない!ブラジル人でもない!」と辛い胸の内をぶつけるが、そんな彼の想いを受け止め、まるで本当の父のように助言をする誠治。そんな姿に、マルコスは亡き父の面影を重ね、やがて心を開いて焼き物の仕事を手伝うようになる。言葉や育った環境が違っても、絆を深めていく誠治、学とナディア、そしてマルコスやエリカ(ワケドファジレ)らブラジル人の若者たち。しかし、そんな彼らの身に人生を揺るがす大きな事件が…。映像後半は、理不尽な悲劇に見まわれる大切な息子たちを想い、「息子はどうなる!」「死ぬなよ」と感情を抑えられない誠治の姿、そして「夢を持つことは怖いことじゃないよ」「話す言葉も育った環境も違うのにさ、俺たち家族になるんだよ」と学の希望溢れる言葉が紡がれていく。若者たちの幸せを願う“父”誠治の姿、そしてセリフの数々に胸打たれる映像となっている。併せて解禁された本ビジュアルは、強い眼差しでマルコスと向き合う誠治の印象的な表情、人生の門出を迎えた学の笑顔、その明るさで日々奮闘するマルコスの恋人・エリカらの姿が捉えられ、「その願い、絶望よりも深く、憎しみよりも強靭」というコピーが、国籍・文化など様々な垣根を越えた絆の強さを感じさせるビジュアルとなっている。『ファミリア』は2023年1月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファミリア 2023年1月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2022「ファミリア」製作委員会
2022年11月09日役所広司が主演を務め、そのほか吉沢亮、佐藤浩市、松重豊、MIYAVIなど豪華キャストが出演する映画『ファミリア』より、役所さん、吉沢さんの父子ショットをはじめとした場面写真が解禁となった。今回公開された場面写真では、神谷誠治(役所さん)と神谷学(吉沢さん)が一緒に工房で粘土をこね、久しぶりに過ごす親子水入らずの時間に誠治が少し照れた様子を見せる。ささやかながら幸せな時間を過ごす父子の表情が印象的だ。近いうちの再会を約束して学と学の婚約者・ナディアを見送る誠治の背中や、幸せそうに並んで歩く学とナディアを少し離れた場所から見つめる誠治のたたずまいからは、これから家族になろうとする若い2人に目を細める父親の姿が想像できる。そして、傷ついたブラジル人青年・マルコスを誠治が引き寄せ、力強い眼差しで見つめるカットも胸を打つ。苦境に立たされるマルコスに手を差し伸べようとする誠治の感情を鋭く表現している。国籍や育った環境、話す言葉などの違い、血のつながりを超えて強い絆を結ぶという本作のテーマを強く印象付ける。さらに異国の地で支え合うマルコスと恋人・エリカの2ショットや、誠治が唯一心を許す親友・駒田と過ごし穏やかな笑みをこぼす様子が写し出されている。『ファミリア』は2023年1月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファミリア 2023年1月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2022「ファミリア」製作委員会
2022年10月14日役所広司主演、菅田将暉と森七菜が共演する映画『銀河鉄道の父』の公開が決定した。映画初共演で親子を演じる。宮沢賢治の父・宮沢政次郎。父の代から富裕な質屋であり、長男である賢治は、本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は適当な理由をつけてはそれを拒む。学校卒業後は、農業や人工宝石、宗教と我が道を行く賢治。政次郎は厳格な父親であろうと努めるも、賢治のためなら、とつい甘やかしてしまう。やがて、妹・トシの病気を機に、賢治は筆を執るも――。原作は、門井慶喜の小説「銀河鉄道の父」。門井さんが大量の宮沢賢治資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、宮沢賢治の生涯を、父親の視線を通して活写する、究極の親子愛を描いた第158回直木賞受賞作。2016年に小説が発売され、2017年から映画化プロジェクトは動き出し、6年越しで満を持して映画製作が動き出した。役所さんが演じる宮沢政次郎は、父の代から富裕の質屋を営み、家業と一家の主人として、責任感と情熱のある明治の男。しかし、長男・賢治が生まれると、珍しく子育てに熱心になり、子どもにはめっぽう甘い人物。また、菅田さんが、質屋を継ぐことに反発し、学力もないのに学問の道へ進み、さらには商人家系にもかかわらず農業や宗教の道に進みたいと、親泣かせの我が道を行く息子・宮沢賢治を短髪坊主頭で挑んだ。森さんは、そんな2人がお互いうまくいくように指南する、賢くしっかり者の妹トシを演じている。監督は、『ちょっと今から仕事やめてくる』『いのちの停車場』の成島出が務めた。<出演者・監督・原作者コメント>◆役所広司原作に、宮沢賢治の父政次郎のことを「厳格だが、妙に隙だらけの父親だ」というような一文があり、これを手がかりに息子であり、作家宮沢賢治の大ファンの男を演じてゆこうと思いました。また、この人物を作り上げる為に「花巻弁」を聞き取れるギリギリまで攻めてゆけば強力な武器になると信じ頑張りました。成島組に集まったスタッフ、キャスト、素晴らしいチームでした!◆菅田将暉クランクイン前に、岩手県花巻市に行きました。町の至るところに、宮沢賢治さんの言葉や生きた証が残っていて、その残り香を感じることができました。ひとりの生き様が約100年後の今なおこれほど土地に影響を与えている。そして、その言葉や思想、物語は海を渡り世界中に伝わっている。改めてそんな事を思うと、あまりにも大役で身が引き締まる思いでした。しかし今回はその家族のお話です。賢治の父や母、妹、弟、祖父、家族との時間がいかに彼の人生にとって大切であったか。偉大な作品の裏側を想像すると、ひとりの何者でもない青年にも見えてきました。役との出会いはいつも不思議な縁を感じますが、今回ほど出会えて良かったと思わされた現場も珍しいように思います。過不足なく演じることは不可能かもしれませんが、自分なりに宮沢賢治と真摯に向き合わせて頂きました。どうか、宜しくお願いします。◆森七菜今回宮沢賢治の妹宮沢トシを演じさせていただくことになりました。森七菜です。「銀河鉄道の夜」や「風の又三郎」など、あの名作たちが生まれた時間を肌で感じることが出来た事は、今後の人生においてもとても貴重で豊かな経験になりました。宮沢賢治作品は国語の教科書などで読んだりもしていたので少し難しく考えてしまっていましたが、そんな若い世代の人にも、宮沢家の暖かく愉快で人間味溢れる時間が描かれたこの作品を通して、より宮沢賢治作品を楽しめるきっかけにもしていただけると思います。◆監督・成島出どんな時代でも、親は子の心配をし、振り回されるものです。それは、国民的作家、宮沢賢治の父にも当てはまりました。門井慶喜さんの原作で描かれている、宮沢賢治の父・政次郎の"父でありすぎる"人物像に魅了されました。そして、ダメ息子だった賢治が、生きる道を見つけ、若くしてその生涯を閉じるまでを、底なしの愛で包み込んだ宮沢家の人々に、普遍的な家族の絆を感じました。役所広司さんの大らかで人を惹きつける父・政次郎、菅田将暉さんの繊細で透き通ったガラスのような息子・賢治、森七菜さんの賢明ではじけるような輝きを放つ妹・トシに、ご自身の家族や大切な人を想いながら観て頂けたら幸いです。◆原作・門井慶喜子供が親を選べないように、親も子供を選べない。生まれてくるのは天才か、努力家か、それとも生活能力のない夢想家か。宮沢賢治はそのすべてだった。ありあまるほどの生活能力を持ち、家の将来に全責任を負わなければならない父・政次郎との共感。衝突。その向こうにあるものの輝き。この世には、親子の数だけ銀河がある。私は今回の映画化をもっとも楽しみにしている者のひとりです。『銀河鉄道の父』は2023年GW、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2022年09月19日俳優の役所広司が主演を務めるオリジナルドラマ『THE DAYS』が2023年にNetflixで全世界同時配信されることが14日、わかった。同作は、2011年に起きた福島第一原発事故を入念なリサーチに基づき、三つの異なる視点から克明にとらえたオリジナルドラマ。あの日あの場所で本当は何が起こっていたのかを、政府、会社組織、そして現場で命を懸ける者たちそれぞれの視点から緊迫の7日間を描いている。Netflixシリーズ初主演となる役所は、最前線で指揮をとった福島第一原発所長の吉田昌郎さんをモデルとした人物を演じる。同作の企画・プロデュースは『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズなど大ヒット作を手掛ける一方、『はだしのゲン』といった骨太な社会派ドラマを世に送り出してきた増本淳氏。監督には、『コード・ブルー』シリーズで増本氏と長年タッグを組んできた西浦正記氏と、『リング』シリーズの中田秀夫氏が2人で担当する。コメントは以下の通り。■役所広司最初は題材が題材なだけに「これをエンターテインメントにしていいのか?」という気持ちがありましたが、プロデューサーの話をお聞きして意義を感じ、出演を決めました。私が演じた役は、チェルノブイリでさえ経験しなかった全電源喪失といった極限状況下でも信念を持って指揮をとるリーダーですが、英雄として描かれるわけではありません。原子炉が落ち着いた後も続く、事故に対する彼の終わりなき問い、そこにこそ本作の意義があるのだと思います。■増本淳プロデューサー勇気ある者たちが日本の危機に立ち向かったという美談、英雄譚にはしたくありませんでした。原案のタイトルにもあるとおり、4機の原子炉が同時に暴走するという、まさに死の淵に立たざるを得なかった人々が味わった恐怖と不条理をできうる限り事実に忠実に伝えることをテーマとしました。そして、10年以上が経過した今もなお終わりの見えないこの事故の存在を世界の人々に忘れずにいてもらいたいという願いから制作に至りました。■西浦正記監督映像化には苦労しました。3.11のニュース映像は世界中が目にしている。現実の映像が持つ迫力にどれだけ迫れるかは大きな挑戦でした。とは言え、空撮を多用したハリウッドのディザスター映画のようにはしたくなかった。地を這う者の目線にこだわり、被災した人々の恐怖を少しでも自分のものとして感じてもらえるようにしました。また、役所さんをはじめ、普通の人として演出することも挑戦でした。■中田秀夫監督目に見えない放射線への不安や恐怖感をどう描くか。それが演出上、最重要な点でした。吉田所長以下、現場の方々が知恵と体力を振り絞り、その恐怖に立ち向かって行く。それでも容赦無く放射線量は増大していく。彼らが経験した極限状態の緊迫感を身近に感じてもらうため、我々も事前に実際の建屋内に入り、セットに反映しました。尋常ではない不安や恐怖を抱えつつ「これは仕事だ」と職務を続けた彼らの内面に肉迫したいと常に考えていました。
2022年09月15日歌手の中島みゆきさんが、約11年ぶりにCMに出演し、話題となっています。中島さんが出演したのは、2022年に発売30周年を迎えた、サントリー食品インターナショナル株式会社の缶コーヒー『BOSS』のCM。『宇宙人ジョーンズ』のシリーズで知られる同CMの最新作で、中島さんは『宇宙大統領みゆき』という役を演じました。その動画がこちら!宇宙大統領みゆきを演じる中島さんの「まぁ、そんなに働くのが好きなら働けばいいんじゃない?」と呆れた様子を見せたり、「ファイト」と笑顔でつぶやいたりと、キュートな姿が印象的な、今回のCM。CMには、中島さんの楽曲『ヘッドライト・テールライト』と『ファイト!』が使用されています。CMのストーリーや、出演陣の豪華さ、中島さんの楽曲が使用されていることなどに、多くの人が魅了されたようです。・中島さんの元気な姿が見れて、とってもよかった!歌声と話し声のギャップが、やはりたまらなく好きです。・2曲の使い分けが素晴らしい。『ファイト』に楽曲が切り替わってからの、中島さんからの「ファイト」のひと言が最高!・ストーリーに、すごく考えさせられました。深い内容だし、出演者も豪華で、すごく心に残るCM!・宇宙飛行士の野口聡一さんがCMに出てる!大好きだから、姿が見れて嬉しい。今日仕事に行くのが嫌だったけど、頑張れそう。働き盛りの世代にとって、「なぜ働くのか?」「仕事の楽しさとは何か?」を考えるきっかけとなる、素敵なCMですね。[文・構成/grape編集部]
2022年09月05日『八日目の蝉』『いのちの停車場』の成島出が監督を務め、役所広司、吉沢亮が父子役で初共演を果たす映画『ファミリア』の特報映像とティザービジュアルが解禁された。本作は、山里に暮らす陶器職人の父・誠治と、海外で活躍する息子・学、隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコスの3人を中心に、国籍や言語、血のつながりを超えて強い絆で“家族”を作ろうとする人々を描いたオリジナル作品。息子の幸せを願う不器用な陶器職人の主人公・神谷誠治を役所広司、一流企業のプラントエンジニアとして海外赴任している誠治の息子・神谷学を吉沢亮、本作のキーとなる在日ブラジル人青年・マルコスと彼の恋人エリカを、共にオーディションで選ばれた在日ブラジル人のサガエルカスとワケドファジレが演じる。さらにマルコスら在日ブラジル人を執拗に追いかける半グレのリーダー・榎本海斗をMIYAVI、誠治が唯一心を許すことのできる友人の刑事・駒田隆を佐藤浩市、地元のヤクザ・青木を松重豊が演じるほか、中原丈雄、室井滋も顔を揃えた。解禁となった特報は、誠治たちが一人息子・学と、赴任先のアルジェリアで出会った難民出身のナディアとの結婚を祝福するシーンから始まる。久しぶりに焼き物の粘土を父子一緒にこねるなど、ささやかながら幸せな時間を過ごす家族のもとに、ケガを負った在日ブラジル人青年・マルコスが迷い込んで来る。厳しい生活を送る中で半グレ集団にも目をつけられ追い詰められたマルコスは、亡き父の面影が重なる誠治に「日本人にもなれない!ブラジル人でもない」とやり場のない憤りをぶつける。やがて、理不尽な出来事に慟哭する誠治の姿や、彼を慕うマルコスやエリカの姿が壮大な音楽とともに映し出され、「父さん!話す言葉も育った環境も違うのにさ、俺たち家族になるんだよ」という学の幸せそうな言葉と、それを噛みしめるかのような“父”誠治の姿が胸を打つ。役所と吉沢が、演技初挑戦の国際的キャストについて「オーディションで出演が決まった演技経験のない若い俳優たちがとてもフレッシュで魅力的です」(役所)、「国際色豊かなキャストの皆さんの、とてもフィクションとは思えない、生々しくもキラキラしたお芝居が本当に素晴らしいです」(吉沢)と語っている通り、特報映像でも存在感を放つ、国際的キャストの鮮烈な演技にも注目だ。また併せて解禁されたティザービジュアルには「その願い、絶望より深く、憎しみより強靭」とコピーが添えられ、大切な人々と共に生きることを強く願う父・誠治の表情が印象的な仕上がりとなっている。国籍・文化・境遇の違いを超えて、“家族”を作ろうとする人々を描いた本作。豪華キャスト・スタッフ陣が生み出す衝撃の物語に期待だ。『ファミリア』2023年1月6日(金)全国公開
2022年09月05日俳優の役所広司が主演を務める、映画『ファミリア』(2023年1月6日公開)の特報とティザービジュアルが4日、公開された。同作は山里に暮らす陶器職人の父・誠治(役所)と海外で活躍する息子・学(吉沢亮)、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコス(サガエルカス)の3人を中心に国籍や育った環境や話す言葉などの違い、血のつながりを超えて強い絆で“家族”を作ろうとする姿を描いたオリジナル作品。『八日目の蝉』『ソロモンの偽証』『いのちの停車場』など、人間ドラマの名手の成島出が監督を務める。公開された特報映像は、誠治たちが一人息子・学と、学が赴任先のアルジェリアで出会った難民出身のナディアとの結婚を祝福する幸せなシーンから始まる。久しぶりに焼き物の粘土を父子一緒にこねるなど、ささやかながら幸せな時間を過ごす家族のもとに、ケガを負った在日ブラジル人青年・マルコスが迷い込んできたところから物語が動き出す。厳しい生活を送る中で半グレ集団にも目をつけられ追い詰められたマルコスは、亡き父の面影が重なる誠治に「日本人にもなれない! ブラジル人でもない」とやり場のない憤りをぶつける。そして映像後半は壮大な音楽とともに、理不尽な出来事に慟哭する誠治の姿や、彼を慕うマルコスやエリカの姿を次々と捉え、「父さん! 話す言葉も育った環境も違うのにさ、俺たち家族になるんだよ」という学の幸せそうな言葉と、それを噛みしめるかのような“父”誠治の姿が映し出された。演技初挑戦の国際的キャストについて役所は「オーディションで出演が決まった演技経験のない若い俳優たちがとてもフレッシュで魅力的です」、吉沢も「国際色豊かなキャストの皆さんの、とてもフィクションとは思えない、生々しくもキラキラしたお芝居が本当に素晴らしいです」と絶賛。彼らが当事者ならではの存在感を放つ特報ともなっている。併せて解禁となるティザービジュアルには「その願い、絶望より深く、憎しみより強靭」とコピーが添えられ、大切な人々と共に生きることを強く願う父・誠治の表情が印象的なビジュアルとなっている。(C)2022「ファミリア」製作委員会
2022年09月05日役所広司が主演を務め、吉沢亮、佐藤浩市、松重豊、中原丈雄、室井滋、MIYAVIら豪華キャストが共演する『ファミリア』より、豪華キャストと国際的キャストによる鮮烈な演技が印象的な特報とティザービジュアルが解禁となった。本作は、人間ドラマの名手・成島出監督がメガホンをとり、山里に暮らす陶器職人の父・誠治(役所さん)と海外で活躍する息子・学(吉沢さん)、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコス(サガエルカス)の3人を中心に国籍や育った環境、話す言葉などの違い、血のつながりを超えて強い絆で“家族”を作ろうとする人々を描いたオリジナル作品。解禁された特報では、誠治たちが一人息子の学と、赴任先のアルジェリアで出会った難民出身のナディアとの結婚を祝福する幸せなシーンから始まる。久しぶりに焼き物の粘土を父子一緒にこねるなど、ささやかながら幸せな時間を過ごす家族のもとに、ケガを負った在日ブラジル人青年・マルコスが迷い込んでくる。厳しい生活を送る中で半グレ集団にも目をつけられ追い詰められたマルコスは、亡き父の面影が重なる誠治に「日本人にもなれない!ブラジル人でもない」とやり場のない憤りをぶつける。そして映像後半は壮大な音楽とともに、理不尽な出来事に慟哭する誠治の姿や、彼を慕うマルコスやエリカの姿を次々と捉え、「父さん!話す言葉も育った環境も違うのにさ、俺たち家族になるんだよ」という学の幸せそうな言葉と、それを噛みしめるかのような“父“誠治の姿が胸を打つ。役所さんや吉沢さんも絶賛するサガエルカスさんによる演技初経験ながらの熱演は、当事者ならではの存在感を特報でも放っており、本作の物語の衝撃度と深い感動が期待できる映像となっている。併せて解禁されたティザービジュアルには「その願い、絶望より深く、憎しみより強靭」とコピーが添えられ、大切な人々と共に生きることを強く願う父・誠治の表情が印象的なビジュアルとなっている。『ファミリア』は2023年1月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファミリア 2023年1月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2022「ファミリア」製作委員会
2022年09月05日映画『ファミリア』が、2023年1月6日(金)より公開される。主演は役所広司、監督は成島出。成島出最新作は“家族”の形を問う感動物語映画『ファミリア』は、『八日目の蟬』『ソロモンの偽証』『いのちの停車場』などを世に送り出してきた、人間ドラマの名手・成島出監督の最新作。山里に暮らす陶器職人の父・誠治と、海外で活躍する息子・学、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコスの3人を中心に、国籍や言葉などの違い、血のつながりを超えて、強い絆で“家族”を作ろうとする人々を描いたオリジナル作品だ。役所広司×吉沢亮が父子役に■主人公・誠治...役所広司息子の幸せを願う不器用な陶器職人。結婚を機に会社を辞め、焼き物を継ぐと宣言した息子・学に反対する。演じるのは、『すばらしき世界』『峠 最後のサムライ』など、映画主演作が続く役所広司。約10年ぶりに、成島組に参加する。■学...吉沢亮一流企業のプラントエンジニアとして赴任したアルジェリアで難民出身のナディアと出会い、結婚。日本で新しく家族をつくろうとする誠治の息子。『キングダム2 遥かなる大地へ』や『ブラックナイトパレード』など、話題作へ立て続けに出演する吉沢亮が、役所広司と初共演を果たす。■マルコス...サガエルカス物語の鍵を握る在日ブラジル人青年。半グレに追われ、厳しい状況で生活をしながら、偶然出会った誠治に亡き父の面影を重ね、焼き物の仕事に興味を持ち、次第に誠治と心を通わせる。オーディションで選ばれた在日ブラジル人のサガエルカスが、演技に初挑戦。■エリカ...ワケドファジレマルコスの恋人。同じくオーディションで選ばれたワケドファジレが担当。■榎本海斗...MIYAVIある出来事をきっかけにブラジル人を憎み、マルコスら在日ブラジル人を執拗に追いかける半グレのリーダー。■青木...松重豊地元のヤクザ。■駒田隆...佐藤浩市誠治が唯一心を許すことのできる友人の刑事。その他、中原丈雄、室井滋、静岡県の日系4世らのヒップホップグループGREEN KIDSも出演する。<映画『ファミリア』あらすじ>山里に一人暮らす陶器職人の神谷誠治のもとに、アルジェリアに仕事で赴任している学が婚約者ナディアを連れて一時帰国。結婚を機に会社を辞め、焼き物を継ぐと宣言した学に誠治は反対する。一方、誠治が住む隣町の団地に住む在日ブラジル人青年のマルコスは半グレに追われたときに助けてくれた誠治に亡き父の面影を重ね、焼き物の仕事に興味を持つ。そんな中、アルジェリアに戻った学とナディアをある悲劇が襲い・・・・・・。【詳細】映画『ファミリア』公開日:2023年1月6日(金)新宿ピカデリーほか全国公開監督:成島出出演:役所広司、吉沢亮、サガエルカス、ワケドファジレ、中原丈雄、室井滋、アリまらい果、シマダアラン、スミダグスタボ、松重豊、MIYAVI、佐藤浩市
2022年08月25日俳優の役所広司が、映画『ファミリア』(2023年1月6日公開)の主演を務めることが22日、明らかになった。同作は山里に暮らす陶器職人の父・誠治(役所)と海外で活躍する息子・学(吉沢亮)、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコスの3人を中心に国籍や育った環境や話す言葉などの違い、血のつながりを超えて強い絆で“家族”を作ろうとする姿を描いたオリジナル作品。『八日目の蝉』『ソロモンの偽証』『いのちの停車場』など、人間ドラマの名手の成島出が監督を務める。主人公の誠治役の役所は、約10年ぶりの成島組への参加となり、息子の幸せを願う不器用な陶器職人を演じる。一流企業のプラントエンジニアとして赴任したアルジェリアで大切な女性と出会い、新しく家族をつくろうとする誠治の息子・学を吉沢亮が演じ、役所との初共演が実現した。本作のキーとなる在日ブラジル人青年・マルコスを演じるのは、オーディションで選ばれた在日ブラジル人のサガエルカス。厳しい状況で生活をしながら、偶然出会った誠治に亡き父の面影を重ね、焼き物の仕事に興味を持ち、次第に誠治と心を通わせる難しい役を演技初挑戦ながら瑞々しく体現する。マルコスの恋人・エリカは同じくオーディションで選ばれたワケドファジレ。在日ブラジル人の国際的キャストに加え、静岡県の日系4世らのヒップホップグループGREEN KIDSも出演し、物語にリアリティを与える。マルコスら在日ブラジル人を執拗に追いかける半グレのリーダー・榎本海斗をMIYAVI、地元のヤクザ・青木を松重豊、誠治が唯一心を許すことのできる友人の刑事・駒田隆を佐藤浩市が演じ、さらに中原丈雄、室井滋らも顔を揃えた。○役所広司 コメント絶望に陥った者同士が偶然出会った時、生きてゆく希望を見つけるには何が必要なのか?あるテロ事件をヒントに作り上げたこの物語で、成島監督が静と動を織り交ぜ問いかける人間ドラマです。オーディションで出演が決まった演技経験のない若い俳優たちがとてもフレッシュで魅力的です。○吉沢亮 コメントタイトル通り、孤独や絶望を抱えた人たちが必死にもがきながら、「家族」の形を探す物語です。国際色豊かなキャストの皆さんの、とてもフィクションとは思えない、生々しくもキラキラしたお芝居が本当に素晴らしいです。成島監督の演出の下、役所さんと親子役を演じ、貴重な時間を過ごさせて頂きました。是非ご覧下さい。○成島出監督 コメントプロット、シナリオともに、脚本家のいながきさんの身近にあるリアリズムで書かれた物語であることに惹かれました。愛知に暮らす陶器職人、在日ブラジル人、半グレ、そして北アフリカのテロ、全てがいながきさんの周りに実際に存在していて、私も『そこ』に行ってみたいと思いました。役所さんとは、1994年、『大阪極道戦争しのいだれ』で脚本家デビュー、2003年『油断大敵』で監督デビュー、2011年『聯合艦隊司令長官山本五十六』と私の映画人生の大きな節目でご一緒させていただきました。常に進歩し続ける役所さんは私の大切な兄貴であり師匠です。もし役所さんとの出会いが無かったら私の監督人生はどうだったか。改めて考えるとゾッとします。世界中で悲しい分断が起き続けている現在、自分にとって大切な人と共に生きられるということがどれだけ幸せで、奇跡なのか。この映画を観て感じていただけたら、と願っています。(C)2022「ファミリア」製作委員会 映倫:PG12
2022年08月22日役所広司が主演し、吉沢亮と父子役で初共演を果たす映画『ファミリア』が公開決定。松重豊、MIYAVI、佐藤浩市ら豪華キャストも出演する。本作は、山里に暮らす陶器職人の父・誠治と海外で活躍する息子・学、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコスの3人を中心に、国籍や育った環境や話す言葉などの違い、血のつながりを超えて強い絆で“家族”を作ろうとする姿を描いたオリジナル作品。監督を『八日目の蝉』『ソロモンの偽証』『いのちの停車場』など、人間ドラマの名手として知られる成島出監督が務める。主人公の神谷誠治を演じるのは『すばらしき世界』や『峠最後のサムライ』など映画主演作が続く、日本を代表する名優・役所広司。約10年ぶりの成島組への参加となる本作では、息子の幸せを願う不器用な陶器職人を演じる。役所広司そして、一流企業のプラントエンジニアとして赴任したアルジェリアで大切な女性と出会い、新しく家族をつくろうとする誠治の息子・学は、2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」に渋沢栄一役で主演を務めた吉沢亮。本作で役所さんと吉沢さんの初共演が実現した。吉沢亮本作のキーとなる在日ブラジル人青年・マルコスを演じるのは、オーディションで選ばれた在日ブラジル人のサガエルカス。厳しい状況で生活をしながら、偶然出会った誠治に亡き父の面影を重ね、焼き物の仕事に興味を持ち、次第に誠治と心を通わせる難しい役を演技初挑戦ながら瑞々しく体現する。マルコスの恋人・エリカは同じくオーディションで選ばれたワケドファジレ。在日ブラジル人の国際的キャストに加え、静岡県の日系4世らのヒップホップグループ「GREEN KIDS」も出演する。さらに、マルコスら在日ブラジル人を執拗に追いかける半グレのリーダー・榎本海斗を“サムライギタリスト”として世界的に活躍し、UNHCR親善大使も務めているMIYAVI。地元のヤクザ・青木役として松重豊が強烈な印象を残すほか、誠治が唯一心を許すことのできる友人の刑事・駒田隆役として佐藤浩市が唯一無二の存在感を発揮。そのほか、中原丈雄、室井滋らも顔を揃えた。本作について役所さんは、「絶望に陥った者同士が偶然出会った時、生きてゆく希望を見つけるには何が必要なのか?あるテロ事件をヒントに作り上げたこの物語で、成島監督が静と動を織り交ぜ問いかける人間ドラマです」とコメント、「オーディションで出演が決まった演技経験のない若い俳優たちがとてもフレッシュで魅力的」と添える。吉沢さんも「孤独や絶望を抱えた人たちが必死にもがきながら、『家族』の形を探す物語」と語り、「国際色豊かなキャストの皆さんの、とてもフィクションとは思えない、生々しくもキラキラしたお芝居が本当に素晴らしいです」と手ごたえを見せた。そして成島監督は「世界中で悲しい分断が起き続けている現在、自分にとって大切な人と共に生きられるということがどれだけ幸せで、奇跡なのか。この映画を観てかんじていただけたら、と願っています」とコメント。「役所さんとは、1994年、『大阪極道戦争しのいだれ』で脚本家デビュー、2003年『油断大敵』で監督デビュー、2011年『聯合艦隊司令長官山本五十六』と私の映画人生の大きな節目でご一緒させていただきました。常に進歩し続ける役所さんは私の大切な兄貴であり師匠です」と厚い信頼を寄せている。『ファミリア』は2023年1月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2022年08月22日司馬遼太郎の「峠」を映画化した、役所広司主演『峠 最後のサムライ』の新公開日が6月17日(金)に決定。新ビジュアルも到着した。当初、2020年9月に公開予定だった本作は3回の公開延期を経て、ついに公開が決定。いち早く作品を鑑賞したマスコミ・業界関係者からは、全編に渡り35mmフィルムで撮影された映像美と、日本映画界に連綿と受け継がれてきた時代劇を形作る、多様な技術が創出したリアリティ溢れる作品スケール、そして豪華俳優陣が紡ぎ上げた深く、熱い人間ドラマに、その年を代表する一本との呼び声も高かった。今回、新公開日発表と合わせて、メインビジュアルも一新され、まるで未来を見据えるかのごとく、まっすぐな眼差しを向ける河井継之助(役所さん)の表情が印象的。新コピーも相まって、より本作の“力強さ”にフォーカスしたデザインとなっており、武士としての使命とたぎる心を武器に、5万人の軍勢に対してたった690人の仲間と共に立ち向かった“最後のサムライ”継之助の不退転の覚悟と、その先に描かれる熱き人間ドラマが感じ取れる。『峠 最後のサムライ』は6月17日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:峠 最後のサムライ 2022年6月17日より全国にて公開©2020「峠 最後のサムライ」製作委員会
2022年03月31日俳優の役所広司が20日、松坂桃李主演の映画『孤狼の血 LEVEL2』(8月20日公開)へコメントを寄せた。同作は第69回日本推理作家協会賞受賞、『このミステリーがすごい! 2016年版』国内編3位に輝いたベストセラー小説の実写映画化作。数々の映画賞を総なめにした、白石和彌監督の映画『孤狼の血』の続編となる。この度、前作の主演・役所広司からのコメントが到着。さらに、映画を一足早く見た朝倉海(総合格闘家/YouTuber)、もっちゃん(YouTuber)、丸山ゴンザレス(ジャーナリスト)、板垣巴留(『BEASTARS』 作者)、Ms.Ooja(シンガーソングライター)、糸井重里(「ほぼ日」代表)、おおのこうすけ(『極主夫道』 作者)、笠井信輔(フリーアナウンサー)、藤原ヒロシ(音楽プロデューサー)、ケンドーコバヤシ(お笑い芸人)、アイナ・ジ・エンドなど各界の著名人から興奮の声が届いた。○役所広司 コメント『孤狼の血』じゃけぇ、何をしてもええんじゃ!前作を遥かに凌ぐアクション・バイオレンス!呉原のカタギを守る松坂桃李と、呉原が生んだ怪物・鈴木亮平の対決が凄まじい!吉田鋼太郎、音尾琢真のユーモアが映画を盛り上げる!役者たちは皆、活気に溢れている。○朝倉海 コメント"松坂さん、鈴木さんをはじめ俳優の凄まじい演技、時には目を背けたくなるようなリアリティ、アクション、前作にも増して凄い迫力でした。終始興奮が止まらず、格闘技の試合で僕もスリルを感じていますが、そんな僕でも十分に衝撃を受けるようなスリルが感じられる。映画でテンションをあげたい、刺激を感じたい人はぜひ!○もっちゃん コメントヤクザ映画に苦手意識があった私がこんなにもハマってしまうとは…!おかえり日岡!と叫びたくなる冒頭、立ちはだかる悪魔のような敵、目を瞑ってしまうほどのバイオレンスの裏側には各々の正義。体の芯からゾクゾクするLEVEL UPしたエンターテイメントでした。○丸山ゴンザレス コメント警察、ヤクザ、どんな組織にも飼い慣らすことができない獣がいる。強烈な個性を放つ奴らに、どうしようもなく惹きつけられてしまうのだ。本作は複雑に絡み合いループするストーリー、正義なんてかき消してしまう圧倒的な展開で、魅せる悪の華をこれでもかと描いている。○Ms.Ooja コメント最高!! 衝撃でした。観終わった後にもう1回観たいと思える映画ってなかなかない。上林はひりひりするほどの殺気で、悪魔のように見えました。日岡の変化にも驚いたし、その振り切ったかっこよさに痺れました。危険な香りしかしないけど、その男臭さに惹かれる。そしてラスト、上林と日岡の死闘はずっと見ていたかった。いろいろな形の正義があり、何が正しいのか。コンプラなんて完全無視した、白石監督の潔さに感謝です。○糸井重里 コメントモンスター映画。ホラー映画。10,000カロリー!韓国映画よりバイオレンスがきつい。観てただけなのに疲れ果てた。誰にでもはおすすめしない映画(褒めてます)。怖かったす。最後に「この映画はフィクションです」の文字が出て、ちょっとうれしく感じたくらい(わしはこどもか?!)。メモみたいですが、観た直後に思ったことそのままです。○笠井信輔 コメントめちゃくちゃ面白かった。荒ぶる日岡の“優しさ”があだとなる松坂桃李の深い芝居。そして、日本映画史上最強最悪と思える鈴木亮平の怪演。その二人の壮絶な肉弾戦。何もかも期待を上回る仕上がりだった。エモーショナルな部分を担っている村上虹郎の芝居に心動かされ、前作で内偵者だった日岡が真相に気づく幕切れも鮮やか。早くも『LEVEL3』が楽しみな自分がいる。日岡ぁ! お前はこのままでは終われないはずだ。○藤原ヒロシ コメント縮みあがるほどバイオレンスな上林の恐怖政治。鈴木亮平のあまりの怪演に、1回目の鑑賞ではそれしか覚えていない(笑)。すべての恐怖が上林に詰め込まれていた。自分の生活圏にあんな人が生息していたら怖すぎる。前作の竹野内豊然り、ヤクザ役とは縁がなさそうな役者がいい具合に演じているのも面白い。○ケンドーコバヤシ コメント色々考えましたが、やはりほとぼりが冷めるまでは鈴木亮平に近づかないようにします…○アイナ・ジ・エンド コメント映像の破壊力が凄く、「久々にとんでもないものを観た」という感覚でした。スリル満点な場面の連続なのに、どこか人間の生々しさや暖かい部分が垣間見えて、目を離すことができませんでした。女性はキャラクターに母性を感じてしまうようなところもあると思うので、そういう観点から映画を観ても楽しいはずです。
2021年08月20日