よしながふみによる大人気漫画を原作に、2010年10月に劇場公開され、興行収入で23億円、動員数200万人を突破した大ヒット映画『大奥』。“男女逆転”した大奥の愛憎渦巻く世界を描き、人気を博した本作の待望の続編がこのほど、ドラマ&映画という壮大なプロジェクトとして始動することが決定!堺雅人が一人二役で主演を務めることが分かった。原作「大奥」(白泉社)は2004年に少女コミック誌「メロディ」にて連載開始されて以来、謎の疫病により男女逆転した江戸時代の大奥という斬新な設定と奥深い物語で、熱狂的な支持を受けてきた大人気漫画。前作では、8代将軍・吉宗の時代が描かれたが、今回手がけられるドラマ版では大奥が誕生した3代将軍・徳川家光の時代、映画版では“犬将軍”こと徳川綱吉の時代の“大奥”が実写化される。この一大プロジェクトのメインキャストに今回抜擢されたのが、『武士の家計簿』、『日輪の遺産』、『ツレがうつになりまして。』などで国内映画賞を受賞している堺雅人。ドラマ版では、汚れなき心で将軍を支える院主・有功(ありこと)、そして映画版では胸に野望を秘めた、有功に瓜二つの男・右衛門佐(えもんのすけ)という一人二役の主役を演じる。そして、有功と右衛門佐それぞれと愛のドラマを交わす女将軍を演じるのは、このふたり。ドラマ版では、国のため翻弄されながらもわが身を捧げる初の女将軍となる3代将軍・家光をドラマ「デカワンコ」など多彩な活躍を見せる若手注目女優、多部未華子。その30年後を描いた映画版では、不安と孤独に苛まれながらも愛を求め続ける5代将軍・綱吉を女性からの支持が厚い演技派女優、菅野美穂が演じる。菅野さんといえば、2003年に放送されたドラマ「大奥」で天璋院篤子(篤姫)を演じ女同士の確執のドラマを魅せたが、本作では立場が逆転、才能と美貌を備えた“女将軍”をどう演じるのか注目だ。大河ドラマ「篤姫」で好評を博した将軍(徳川家定)役から一転、2人の将軍を翻弄するキーパーソンに抜擢された堺さんは「大変なお役をいただきました。ドラマ、映画と、半年近いご奉公になります。精一杯、努めさせていただくつもりです。大河ドラマに参加するときのような、意気込みと緊張感で臨みたいと思っています」とコメント。菅野さん、多部さんとは初共演となるが「ずっとご一緒したいと思っていたので、撮影が本当に待ち遠しいです。多部さんの、運命を見据えた、強いまなざし。菅野さんの、哀しげな、悩ましい吐息。お二人の演じる将軍を通して徳川家を見ると、江戸時代にまた違った光が当てられるのではないでしょうか?華やかな世界ですが、あくまでも裏方。いい作品になるよう、お二人を支えながら粉骨砕身、力の限りを尽くす所存です」と語っている。多部さんは、「大きなプロジェクトでとても重要な役柄を担うこと、とても緊張していますし、不安でいっぱいですが、大奥の世界観を乱すことなく、精一杯頑張りたいと思います。堺さん始め、たくさんのキャストのみなさんとお芝居をさせていただくことも、とても楽しみにしています」と胸膨らませる。一方、菅野さんは「まさか自分が、将軍の役をやらせていただく機会があるなんて、夢にも思いませんでした」と驚きの様子。「少しずつイメージを膨らませている段階ですが、将軍の葛藤、孤独、やり切れない運命を、そしてどうにもならない弱さ、愚かさを、エンターテインメントとして演じられたらいいなと思います。“イケメン大奥版”にしかない世界観を、美しい着物と共に楽しんでいただけるよう頑張ります」と意気込みを寄せている。映画&ドラマの監督は、前作に引き続き金子文紀が務め、脚本はドラマ「美しい隣人」など、大人のドラマで定評のある神山由美子が手がける。金子監督は「前作では男女の立場が変わっても、変わらない『男とは、女とは?』『男らしさ、女らしさとは?』が僕自身の一つのテーマでした。今回の映画では、そこからさらに一歩踏み込んで『人にとっての幸せとは何か?』『心が満たされるとは?』『心の解放とは?』といったことを大きなテーマとして描いていこうと思っています」と語っている。3人が魅せる愛のドラマに加え、前作と同じく“大奥”に集結する美男たちの顔ぶれも気になるところ。TVドラマ「大奥[有功・家光篇]」は今年10月クールで、TBS系列にて放送、映画『大奥[右衛門佐・綱吉篇]』は12月22日(土)より全国にて公開。■関連作品:大奥[右衛門佐・綱吉篇] 2012年12月22日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012男女逆転『大奥[右衛門佐・綱吉編]』製作委員会 大奥 (2010) 2010年10月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 男女逆転「大奥」製作委員会■関連記事:2010年映画ファンが選ぶベストムービー洋画大作を抑えあの邦画がNo.1に輝く!日本アカデミー賞優秀作品を一挙上映!好きな作品を観られる鑑賞券を5組10名様プレゼント【シネマモード】2010年をふり返ってみれば…『大奥』16億円突破二宮和也&大倉忠義が着用の劇中の秘蔵衣裳の展示が決定『大奥』金子監督二宮和也を「国宝級」と絶賛!110万人突破で続編にも意欲
2012年01月17日新橋演舞場10月公演『芸術祭十月花形歌舞伎』の昼の部、『江戸ッ子繁昌記御存知一心太助』にて、中村獅童が叔父・萬屋錦之介の当り役、一心太助と徳川家光の二役に初挑戦する。同作品は、義理人情に厚く、粋な江戸ッ子、魚屋の一心太助が江戸の町で大活躍する物語。上演に先駆けて9月29日、“平成の太助”こと中村獅童が、ねじり鉢巻きに半纏姿で、活気溢れる築地の魚河岸を訪れ、魚屋「山治」で、店主に旬の魚の目利きについてアドバイスを受けた。獅童は「あんこうの口の色がピンク色になっていたんですけど、色が変わった頃が一番おいしいって言ってらっしゃいましたね」と店主に聞いた話をさっそく披露した。『芸術祭十月花形歌舞伎』チケット情報獅童は一心太助について、「叔父が最後に歌舞伎座でこの作品をやった時にも、僕は腰元の役で出させて頂いておりまして、今回太助をさせていただくのは、身の引き締まる思いですね。太助と家光の二役の演じ分けが、難しい所でもありますので、一生懸命やりたいと思います。今回の公演は、とても年の近い役者が多く揃っておりますので、活気のある舞台になるんじゃないでしょうか。女房の役が亀治郎さんなので、とても心強いです。今稽古中ですが、楽しくやってます」と意気込みを語った。また、錦之介を参考にした部分として「太助と家光、二役の演じ分けですかね。錦之助の叔父はそこがとても面白かったです。自分なりに工夫にしつつ、叔父の昔の舞台を参考にしている部分もあります」と新しいアイデアもあるようだ。獅童と錦之介は1989年の6月に歌舞伎座で共演しているが「とにかく、その当時ちょうど僕も高校生で、成長期で身長もすごく伸びた頃。声変わりしている頃の女形だったので、毎日毎日、背の高い自分が慣れない女形をやらせて頂いているということだけで、いっぱいいっぱいでしたね。普段から明るい人だったので、無邪気で、明るい太助をやりたいと思います」と当時を振り返りながら話していた。公演は同劇場にて10月26日(水)まで上演。チケットは発売中。
2011年10月03日