■これまでのあらすじ結婚後も恋人気分を忘れずにいたい夫は、ことあるごとに妻の菜緒に花束のプレゼントを送っていた。また家事や育児も積極的に携わってきたつもりだった。しかし最近になって不機嫌さが目立つようになった妻。花束を贈っても喜ばないし夫の家事にケチをつけてくる。不満がたまった夫はとうとう「だったら菜緒ちゃんがなんでも指示してよ」と言い渡したのだが…。【夫sideSTORY】僕が何かを手伝っても、妻は不機嫌になってしまう。どうやら妻の思うような形で僕が手伝いをしないことが許せないらしいのです。そこで僕は「だったら指示してよ」と伝えました。それ以降、ゴミ出しにしても子育てにしても、妻が指示しないときは動かないようにしています。なのに妻は日に日に不機嫌になっていきます。言ったとおりにしているのにどうして…?次回に続く(全12話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年09月06日■これまでのあらすじ「菜緒ちゃんがなんでも指示してよ」とふてくされた夫は、その日以降、「指示したこと以外」はやらなくなってしまった。ゴミの日もスルー、トイレ掃除やお風呂掃除もスルー。妻が「やって」と言わない限り、夫は動かないのだ。指示するのが面倒くさくなった妻は、夫をあてにせず何もかも自分でやってしまうようになっていく…。「熱を出して寝てるからご飯作れてない。何か買ってきてくれる?」と夫に伝えたら、たいていの人は察してくれますよね?妻である私の分を買ってこなかったのは百歩譲って我慢できるとしても、せめて子どもが食べるものを買っていこうと考えるのが親ではないでしょうか。それとも私のメッセージが言葉足らずだった!?いやいや、そもそも私は熱があってフラフラしてるんだから、そんなメッセージの内容を細かく考えるほどの余裕もないのです。何につけても自分のことばっかりの夫。私がどうしているのか子どもがどうしているのか、考えることはできないのでしょうか。本当にこの人とずっと夫婦としてやっていけるのだろうか。そんな不安がよぎりはじめています。次回に続く(全12話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年09月04日■これまでのあらすじいろいろやってくれるのは嬉しいが、すべてにおいてどこかズレている夫にイライラが募っていく妻。このままでは良くないと考えた妻は、夫に注意をしようと試みる。厳しく言っては角が立つので優しく伝えようとしたのだが…。夫は「だったら菜緒ちゃんが何でも指示してよ」とふてくされてしまった。家事や育児に関して私から注意されると「じゃあ菜緒ちゃんが指示しないとやらない」と言い出した夫。結婚して親になったというのに、いつまでも息子気分が抜けないのでしょうか。私はあなたの親だったっけ…。だけど男性は徐々に親になっていくとも聞くし、ここは私が頑張るしかないのかな。そう思って指示するようにしたのですが…。でも何かを細かく指示するのって思った以上に大変。小さい子どもがいて、山のような家事が待っていて、さらには夫に指示…?ああ、もう考えるだけで面倒くさい…。次回に続く(全12話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年09月03日皆さんは、ママ友の行動にイラッとした経験はありますか?今回は細かく指示をするママ友のエピソードとその感想を紹介します。(CoordiSnap編集部)イラスト:ささきさやーんママ友の家に遊びに行く主人公がママ友の家に遊びに行ったときの話です。主人公の娘がトイレに行きたくなったため、ママ友に「借りるね」と伝えた主人公。するとママ友が「待って!」と叫び…。指示をするママ友出典:CoordiSnap電気代節約のために「電気つけないで!」と指示してきたのです。主人公と娘は真っ暗なトイレで用を足しました。さらに手を洗おうとすると、ママ友が「あまり水使わないで!」と言ってきました。その後も細かく指示してくるママ友に主人公はイラッとします。しかし、翌日主人公の家に遊びにきたママ友は、電気も水も普通に使っていて…。矛盾しているママ友の行動に驚愕した主人公なのでした。読者の感想ママ友の家に遊びに行って、電気や水を使わないでと言われたら驚愕します。節約は大切なことですが、友達が遊びにきたときくらいは大目にみてほしいですね。(30代/女性)ここまで電気代や水道代に制約を強いるなら、主人公たちを家に呼ばなければいいのではと思ってしまいました…。こんなことがあると、今後ママ友の家に遊びに行くのをためらってしまいそうですね。(40代/女性)※この記事はユーザーのエピソードをもとに作成しています。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。
2024年05月22日皆さんは、ママ友との関係で悩んでしまったことはありますか?今回は細かい指示をしてくるママ友の話とともに、そんなときの対処法をアンケートをもとに紹介します。イラスト:ささきさやーん度を過ぎた節約に驚愕主人公がママ友の家に遊びに行ったときの出来事です。娘がトイレに行きたいと言うので、トイレに連れて行くことに。しかし中に入ろうとした途端、ママ友に「電気はもったいないからつけないで!」と言われてしまいます。結局、娘は暗いトイレの中で用を足すことに…。出典:CoordiSnapさらにトイレから出て娘に手を洗わせていると、ママ友は「手を洗うときあまり水使わないでね!」と指示を出してきます。「使いすぎ!もったいない!」と細かく指示を出してきて、苛立つ主人公。そして翌日、今度はママ友が主人公の家に遊びに来たのですが…。なんとママ友はトイレの電気をつけ、自分の息子に「ちゃんと洗いなさい」としっかり水を出して手を洗わせていたのです。自分の家のときとは真逆のママ友のセコい行動に、イラッとしてしまう主人公でした。こんなとき、あなたならどうしますか?ママ友と同じように指示を出してみる自分がよければそれでいいというママ友は嫌ですね。試しにママ友と同じように「電気つけないで!」「あまり水使わないで!」と要求してみれば、自分がセコいことをしていたと気づくかもしれませんよ。(30代/女性)お互いの家で会うのをやめる遊びに行くたびに指示を出されたら、トイレに行くのも遠慮してしまいます。ママ友の機嫌を気にしながらでは楽しくないと思うので、お互いの家では会わないようにします。(20代/女性)今回はセコいママ友の対処法を、みなさんのアンケートをもとに紹介しました。もし同じような出来事があったときは、ぜひ参考にしてみてください。(CoordiSnap編集部)※こちらの記事はみなさんから寄せられたアンケートをもとに作成しています。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2024年04月08日皆さんは、義家族との付き合いに悩みはありますか?今回は、嫁に支払いを任せる義母のエピソードを紹介します。イラスト:おかまき義母の指示に…金額を確認すると…支払う気配がない義母…嫁が立て替えることに…主人公の報告をあっさりと受け流す義母…。義母の指示で手配したのに、そのような対応をされては不満に思ってしまうでしょう。義家族とは、適度な距離感でお付き合いしたいですね。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(Grapps編集部)
2023年11月14日皆さんは、パートナーの発言にイラッとしたことはありますか?今回は「夕食の指示をしたあとの夫の反応」を紹介します!イラスト:龍弌残業確定フルタイムで書店に勤めていた主人公。仕事から帰宅したあとは、家事もこなしていました。主人公の基本的な勤務時間は決まっていましたが、残業することもあり…。夫に連絡出典:Grappsその日はどうしても仕事が終わらず、夫に「ごめん、今日帰り遅くなる…」と連絡をした主人公。夫に夕食の指示を伝えました。すると夫が「え?ご飯それだけ?」と言ったのです。仕事の前に子どもの世話をしながら、夕飯の準備までしてきた主人公は、夫の一言に腹が立ち電話を切りました。主人公は「少しは手伝え!」と夫に大激怒。その後どうやって過ごしたか覚えていないほど、イライラしたのでした。夕飯に文句を言う夫忙しいなか夕飯の支度をしてきたにもかかわらず、夕飯に文句を言ってくる夫。堪忍袋の緒が切れた主人公のエピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(Grapps編集部)
2023年11月11日皆さんは義母の行動に困ったことはありますか?今回は、自分勝手に指示だしをする義母を友人が反撃してくれた話と、その感想を紹介します。イラスト:小野りひと友人が遊びに来ているのにある日、友人が遊びに来ていました。インターフォンが鳴り確認すると、なんと義母がアポなしで訪問してきたのです。近くにいたから遊びに来たと言う義母は、主人公の友人が先客として居ようがお構いなし…。ズカズカとあがりこんできました。数々の指示だしをする義母出典:CoordiSnap部屋にあがるやいなや、お茶を出せだの今日の夕飯は肉じゃがが食べたいだの、一気に指示をだす義母。そんな義母の様子に衝撃を受けた友人は、いつもこんな感じなのかと聞いてきました。その質問に表情を曇らせた主人公を見て友人はバッと立ち上がります。義母に向かって「私の義母はとても優しい人だから、嫁をそんな召し使いみたいに扱う人は初めて見ました」と、義母の嫁イビリを一喝。友人の突然の言動に驚きながら、よくぞ言ってくれたと感謝をする主人公なのでした。読者の感想友人の義母はとても素敵な方なんだろうなと感じました。義母は友人の言葉でどれだけひどい扱いをしていたか気づき、反省してほしいと思います。(30代/女性)友人がいるときに義母が来てよかったと思います。しっかり反省して、少しでも主人公に優しく接してくれるようになることを願います。(20代/女性)※この記事はユーザーのエピソードをもとに作成しています。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。(CoordiSnap編集部)
2023年10月29日皆さんは、飲食店を利用しますか?今回は、飲食店で驚いてしまったエピソードを紹介します。イラスト:スルメ王子食事中に…店長の指示に驚愕!食事を楽しめなくなって…その後…食事をしている主人公の横で、エアコン掃除を始められてしまったのです…。食事中にそのようなことがあると、気になってしまうでしょう。気持ちよく過ごせるように、互いに配慮できたらいいですね。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(Grapps編集部)
2023年10月17日皆さんは、ママ友との関係で悩んでいることはありますか?今回は「お弁当のおかずを盗るように指示するセコケチママ」を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!お弁当のおかずを盗るように指示するセコケチママ主人公の娘が通う幼稚園には週に2回お弁当の日があります。しかし、家に帰ってきて「おかず盗られちゃった…」と言う主人公の娘…。なんと、セコママの娘にお弁当のおかずを盗られていたのでした。幼稚園の先生がセコママの娘に注意をするも「ママが貰えって言った」と言いながら泣くセコママの娘…。その後、幼稚園の先生とセコママ夫婦、主人公の話し合いに発展します。どうやら、セコママは料理が苦手らしく…。おかずを残すセコママの娘…出典:エトラちゃんは見た!セコママはおかずを残す娘に、白米だけのお弁当を持たせて「他の子のおかずを貰えば…」と考えたようなのでした。最終的に、セコママは泣きながら主人公に謝ったのでした…。非常識な行動に唖然…他の子のおかずを貰うように指示するセコママ…。料理が苦手な中せっかく作ったおかずを残されるのは悲しいことですが、だからといって「他の子のおかずを貰え」というセコママの考えには驚いてしまいますね。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年07月22日上司の指示で、仕事の内容や方針がガラッと変わることってありますよね。仕事がしやすくなるものならまだしも、めちゃくちゃになってしまうことも…。そこで今回は「スカッとした話」を紹介します!会長の一声で仕事がめちゃくちゃ!私が経理課で支払担当だったとき、月末に取引先への支払金額を確定して銀行に登録するという仕事をしていました。しかし、ある月に経理部長に「昨日会長の指示で支払い金額を3分の2に変更したから」と言われました。本来払うべき取引先への金額を、勝手に3分の2にしたというのです。しかももう日数がないために、取引先への振り込み金額はそれが確定になります。私は意味がわからず「どうしてですか?取引先は了承しているんですか?」と聞きました。しかし部長は「会長命令だから逆らえない。取引先に聞かれたら会長の指示だから答えられないと言って」と発言。その会社は会長のワンマンで、誰も会長に逆らえませんでした。しかし、こんなことをすれば取引先とトラブルになるのは明白。自業自得の部長案の定、支払日には取引先から支払担当の私に問い合わせやクレームの電話がたくさん来ました。しかし、私は謝り続けることしかできず部長は知らん顔。とうとうその1週間後には取引先が、こちらの経理部門の責任者である部長にクレームを入れてくるようになりました。最終的にはすべての責任を部長が取ることになり、あたふたしてる姿を見て本当にスカッとしました。(女性/会社員)部長に制裁会長の指示とはいえ、取引先の支払い額を勝手に変更した部長。その後は案の定、取引先からのクレームで全責任を負うことになってしまいました…。会長の指示とはいえ、業務に支障が出るようなものは断ることも大切ですね。また同じようなことが起きた際は、きちんと対処してほしいです…。※この記事はユーザーのエピソードをもとに作成しています。
2023年05月09日皆さんは、義家族の方とのお悩みはありますか?今回は「義母の指示に従った結果、襲いかかった悲劇」を紹介します。結婚式の準備をしていたら…主人公が結婚式の準備をしていたときのことです。夫と相談しながら着々と準備を進めていました。しかし後日、義母から引き出物の内容を指定されたのです。その内容はお米や日本酒など重たいものばかりでした。結婚式当日「重い!」と文句出典:CoordiSnap結婚式当日、義母指定の引き出物をもらった夫の親族から文句を言われてしまいました。義母の言われた通りにしたのに…と、散々な目にあった主人公なのでした。幸せな結婚式が…せっかくの結婚式なのに文句を言われてしまい、主人公も幸せな気持ちが減ってしまったのではないでしょうか。何かと気を遣う義母ですが、良い関係を築いていきたいものですね。※この記事はユーザーのエピソードをもとに作成しています。
2023年05月06日市内でも下から数えた方が早いチーム。とある公式戦で久しぶりの勝利にベンチのコーチ陣も盛り上がったが、選手たちが嬉しそうじゃない。選手の話を聞いて、試合中の指示がノイズになるならと気づきを与えるに留めるようにしたら、選手はやりやすくなったが、試合会場では相手チームに比べ盛り上がりに欠ける雰囲気だし何となく押し込まれているような印象に。チームを盛り上げる声かけって、どうすればいい?とのご相談をいただきました。今回も、ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが指導者の悩みに答えます。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<チーム内で技術差が大きい、上手い子とそうでない子に分けて練習するべき?レベル差のあるチームの指導を教えて<お父さんコーチからの質問>いつも記事を拝見しとても勉強になっています。 「伸ばしたいと思うなら離れなさい」の書籍は見つけた時に「これだ!」と思い同じ学年の保護者同士で回し読みをしていた程です。U-11、12の指導をしていますが、試合中の声かけについてご相談があります。うちのチームは決して強くはなく市内でも下から数えて何番目......というレベルですが、選手達は仲良く楽しくサッカーができていると思います。今、私は試合中の声かけは最低限を心がけています。 前述の通り決して強いチームではないのですが、以前、公式戦で勝てそうな展開の試合がありました。結果、めでたく勝つことができたのですが、試合後の選手達の表情を見て大きな疑問が湧きました。せっかく掴み取った久しぶりの勝利なのに選手が全く嬉しそうでないのです。その後、色々と観察し、話も聞いてみると、どうやら試合中にベンチの指示が多すぎた事が気になっているようでした。良い展開のためベンチも盛り上がり声が増えていましたが、自分たちの大事な試合を指導者に横取りされた......、みたいな気持ちなのかと推測しています。そのような事もあり、また、展開の早いサッカーの試合中に簡潔にメッセージを伝える難しさを実感し、選手達のノイズになるくらいなら余計な事は言わないでおこう、と思いました。 試合中は良いプレーを(ボールに絡んでなくても)とにかく見つけて褒める、アドバイスはプレーの合間に「逆サイド空いてたよ、見えてた?」「後で呼んでたのは聞こえてた?」などの気付きを与える程度に留め、細かい振り返りは試合後にする事を意識しています。選手もその方がやりやすいらしく、逆にこちらのメッセージをよく聞いてくれるようになりました。 ただ、そうなると相手チームのベンチと比べて自チームのベンチが盛り上がっていない、選手の後押しをしていない、という雰囲気になり、何となく試合全体の空気も押し込まれたものになる印象を受けています。選手にもチーム内で良いプレーを褒める、意思表示をする、という声を出すように伝えていますが、まだ試合の空気を動かす程にはなっていません。池上さんは試合中のベンチからの声かけはどのような事を心がけていらっしゃいますでしょうか? また、チームを盛り上げるベンチからの声かけについてアドバイスをいただけると嬉しく思います。以上よろしくお願いいたします。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。拙書も読んでくださったようで、ありがとうございます。さて、試合に勝っても子どもたちがこころから喜んでいなかったと反省した、言い過ぎだったという結論に達して過度な声かけをやめたら、ベンチがおとなしいことに気づいた、とあります。「相手チームのベンチに比べて盛り上げっていない」と、対戦相手のベンチと比較していますが、このベンチが指導者が盛り上げていたのか、選手だけで支えていたのでしょうか。いずれにしろ、大人が引っ張らないと静かになってしまうことの原因を探らなくてはなりません。■声が出ていなかったのはどうしてか、を子どもたちに問いかけよう「自分たちの仲間がピッチで戦っていて、いいプレーがあっても声が出ていなかったね。どうしてだろう?」まずは、子どもたちに問いかけてください。4種(小学生)の監督さんのなかには「自分たちのプレーで観ている人を喜ばせよう」と子どもに伝える方もいらっしゃいますが、私は違和感があります。小学生がサッカーをするときは、自分たちが嬉しくて、楽しくてたまらない。それしかないはずです。ここでいう「自分たち」は、試合に出ているレギュラーも、ベンチにいるサブのメンバーも全員のはずです。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■子どもたちにとってサッカーが「自分ごと」になっているか一つめ。全員が試合に出ているか?交代しながら出ているのか?自分も目の前で行われている試合に出ると思えば、その試合は「自分事(じぶんごと)」です。一方で、試合に出るのは先発メンバーだけ、交代してもひとりか二人といった状況であれば、その試合は子どもの目から見れば「他人事(たにんごと)」に映ります。中学生や高校生には「チームのためにひとつになれ」「チーム一丸」といった価値観は通用します。しかし、サッカーの入り口である小学生には通用しません。何より、そういった言葉で説得させるのではなく、全員をなるべく均等に出場させてほしいと私は思います。このような「試合における環境設定」に問題はないか、考えてみましょう。■子どもたちのサッカー認知度は育っているか確認しようサッカーを理解してないと声が出ないもの二つめは、サッカーの認知力が育っているかどうかを振り返りましょう。サッカーを知っているからこそ、ベンチから声を出せます。よく理解していなかったり、自信がなかったりすると声が出ません。そのチームの子どもたちがどのくらいサッカーのなりたちを理解しているかは、ベンチメンバーがピッチにいる仲間にかける指示や声かけでそのレベルがわかります。例えば、自陣のゴール前まで攻め込まれたとき、守備をしている選手がそのボールを取り返したとします。そのとき、子どもたちはどんな声かけをしているでしょうか?「大きく蹴って!」とベンチから叫んでしまうチームはどうでしょうか?そうではなく、「ほら、キーパーがいるよ」とか「つないで!」と声をかけるチームは、多くの場合良いサッカーをしています。つなごうとしてキーパーに戻してミスしたとしても、結果はどうでもよいのです。何も考えずただ蹴り出してしまえば、同じ場面がきて、カウンターに切り替えられるパスが出せるのに結局また蹴り出してしまいます。■子どもが声を出しやすい環境か、チーム全体の雰囲気を観察しよう三つめ。試合をしている子どもたちの様子はどうでしょうか?嬉しくて、楽しくて、生き生きと試合をしているでしょうか?勝たなければいけない、ミスしてはいけないと委縮してはいないでしょうか?子どもは大人の目や周囲の目を気にして縮こまってしまうと、声は出ません。そういったチーム全体の雰囲気はどうなのかを、よく観察してください。コーチは、試合までに準備するのが仕事です。よって、試合中に指示や命令を出さなくていいはずです。子どもたちに「相手チームの特長はわかった?」「トップに足に速い子がいるね」などと話します。子どもたちに「あとは考えてね。練習してきたことを思い出して試してみよう」と試合前に声をかければ、それで役目は終了です。そのような三つのことを、他のコーチや保護者など大人たちで話し合って、どうすれば子どもたち全員が楽しく生き生きと試合をできるのかを考えてみましょう。大人が子どもたちの気持ちやチームの空気を感じることが重要です。そこをきちんと感じ取って、良い方向に替えていってください。■いい試合でも選手は「外から修正してほしかった」と......ピッチの中と外で感じ方は違うもの(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)私は現在も、幼児、小学生、中学、高校とすべてのカテゴリーを指導しています。つい先日、かかわっている高校の公式戦がありました。選手は集中し、インテンシティ(強度)も高く、とてもいい試合でした。結果は0対0のスコアレスドローで、強い相手から勝ち点をもぎ取れました。しかしながら、選手たちに尋ねると、彼らは試合内容に満足していませんでした。ナイスゲームだったねと声をかけても「いい試合ではなかった」と言います。なぜなの?と理由を聞くと、「中盤が受けられなかった」といった声が出ました。「外(ベンチ)から、ポジション修正するとか、選手交代してほしかった。システム変更とかをベンチにしてほしかった」と言うのです。しかし、ベンチから観ればいい試合だったので、何かを動かす必要はないと考えていました。このように、外からの目と、中にいる選手の考えはすれ違うことが往々にあります。であれば、外(ベンチ)からどう声かけしようが、あまり意味はないということです。ベンチが騒がしければいいわけでもありません。ぜひ、様々な角度からチームのあり方を見つめ直してみてください。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2023年05月01日「そうじゃない」「左のスペースへ出せ」など指示命令ばかりのベテラン指導者の声掛けを受けている子どもたちから笑顔が消えた。まだU-8だしサッカーが嫌いにならないよう、改善してほしいけど何かアイデアはない?と悩むコーチからご相談。今回も、ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、ベテランコーチとの対立リスクを避け、少しずつ改善するための方法を伝授します。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<主要メンバー病欠により苦肉の策で「勝つための作戦」を授けたが、そのやり方は間違いか。指導者としての選択を教えて<お父さんコーチからの質問>「そうじゃない」「ちがーーう」「もっと前」「左のスペースへ出せ」等の指示命令コーチングをされる定年を迎えたコーチ歴が長い指導者がいます。試合や練習時のミニゲーム中にこのような声かけをされた子どもたち(U-8)からは笑顔がなくなり、楽しくサッカーができていません。半年ほど前に、このような声かけではなく子ども達が良い判断でプレーしようとしたときにそれをまずは認めてあげて肯定してあげるような声かけをお願いしたのですが改善されず困っています。この年代に期待して張り切っているようですが保護者さんからの反応も良くなく。一部の子は聞く耳持たず「また何か言ってるわ」程度で受け流す事ができるのですが、全員がそうではないのでフォローが大変です。そのコーチの方がいないときは笑顔でサッカーをおもいっきり楽しんでいるので少し安心なのですが、このまま改善されないとサッカーが嫌いになってしまわないかと心配です。何か改善方法のアイデアはないでしょうか。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。過度な指示命令は、子どもが自分で考える機会を奪ってしまうことになりかねません。ご相談者様が指摘されているように、子どもたちが委縮してしまい楽しくサッカーができなくなるのは避けたいものです。では、どうすればいいのでしょうか。■新しい学びを得た指導者たちが未来を変えていく可能性がある私がかかわっている地域のサッカー協会では、子どもたちを指導する人たちを対象にした独自のライセンス制度を設けています。そこで私はスクールマスターとして講習会を行っています。参加者は中堅から若いコーチが多いようです。彼らは変化が非常に早く、それぞれの学びたい気持ちが伝わってきます。今まではこうしていたけれど、実はそれは間違っていたのだとすぐに認めることができます。良い傾向だと思います。一方で、ベテランの人たちはこのライセンス制度にはあまり興味を示さないようです。制度運用を進める人たちにとって悩ましいところでもあるのですが、そのような変化を好まない人たちと、新しい学びを獲得した若い人たちがつながってくれると新しい未来が開けそうです。若い人たちが少しずつ働きかけてくれれば、今後5年くらいの期間の間に変化できる可能性は大いにあると考えています。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■リスク回避のためにもお伺いを立てるような言い方で少しずつ働きかけようご相談者様も、ぜひ少しずつ働きかける感覚でこの問題に向き合っていただけるといいなと思います。基本的には、このベテランの指導者と話し合う必要はあるでしょう。ただし、議論が決裂するなどすれば、もしかしたら自分がチームをやめなくてはいけないことにもなりかねません。残念ながら日本は、意見が違う者同士がすぐに対立してしまう傾向があります。特に、ベテランの方が「若いくせに」とはじき出されてしまう文化があります。もしご相談者様が「このクラブから出てもいい」と思うなら、きちんと方法論を話し合えばいいと思いますが、そうでないのなら、そういったリスクを回避するためにこのベテランコーチに対し少しずつ働きかけてください。例えば、ここはこうじゃないでしょうか?とお伺いを立てるような姿勢で聞いてみます。あくまでも「こういうやり方もありますね」という言い方です。■「○○のところはやれてるよ」など、子どもたちを肯定する言葉をかけるほかにも、このコーチが「そうじゃないだろう」とか「こうしろ」といった否定や指示命令的な声をかけているときに、ご相談者様たちが「いいぞ。うまくいってるぞ」とか「大丈夫だよ」「○○のところはちゃんとやれてるよ」などと言ってあげると、子どもたちは自分たちは肯定されていると感じます。また、「そうじゃないだろう」という否定は抽象的な声なので、私ならそんなときに「今、何見てた?」とか、例えば「左のスペースは見えてる?」と問いかけます。もしくはプレー後などに子どもに説明してあげましょう。いまこうなっていたけど、なぜだかわかる?そんなうに対話して「これはどう?」「どう思う?」と子どもに決定権をもたせましょう。ずっと指示されていると子どもは考えなくなるので、考える力を耕す役目を担ってあげてください。■支持を分解して伝えると同時に、他の選択肢があることも示すコーチが指示していることの意味を恐らく子どもたちはあまり理解していません。したがって、そこを分解して伝えるのと同時に、それがわかったうえでほかにも選択肢があることを伝えてください。「君たちならどうする?」「ほかにどんな方法がある?」「どうしたいと思った?」そんなふうに問いかけ続けていると、「いまこうだったから、コーチに言われたところにはパスできなかった」などと自分の主張を言えるようになるかもしれません。そんなふうに言えたり、考えられる子どもをぜひ育ててください。■教員を目指す大学生でさえ、自分で考える経験が少ない(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)私は、将来教員を目指す学生が通う大学で講義をしています。授業で「運動部の顧問になったときにどんな目標を立てますか?」とか、「教員になったときにどんな生徒に育ってほしいですか?」といったタイトルでレポートを書いてもらったことがあります。すると、学生たちは「持ち込み可能ですか?」と尋ねてきます。つまり、書籍などを参考にしていいかというのです。私はこう答えました。「OKだよ。何でも持ち込んでいいよ。ただ、そこを見ても答えは載ってないよ。なぜなら、レポートには自分の考えを書かなきゃいけないからね」すると、学生たちは「えーっ!めっちゃ大変!」と慌てていました。自分の考えを述べる。構築するという経験をあまりしていないようです。このことはスポーツ指導の現場にも大いに問題があると私は思います。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2023年02月10日ほかの子は積極的にボールを蹴りに行くのに、息子は見ているだけ。失敗してもいいからチャレンジしてほしいのに、指示待ちなのが悲しい。サッカー自体、子どもの運動能力を心配して親がやらせたので、そもそもやる気がないのはあると思うけど、指示待ちは何とかしたい。親が干渉しすぎたのが原因?というご相談をいただきました。スポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの子育てと取材で得た知見をもとにアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<子どもについて悩み相談したらコーチにスルーされるように。尋ねちゃダメなの問題<サッカーママからのご相談>島沢さんこんにちは。息子(7歳)はサッカーを習い始めて5か月くらいになります。自信がないせいか、ボールを遠くで追いかけるだけで蹴りに行くことが少ないです。目の前にボールがきても、見ているだけで仲間が蹴るのを待つということもとても多いのです。子どもに聞くと、コーチに「パスを待ち、他の子のシュートの邪魔をしないように離れて待つように」と言われたそうです。とはいえ、他の子はボールを取りに行くのに我が子は取りに行かないことにモヤモヤして......。子どもにどう声かけてあげたら良いのでしょうか。もともと、本人はサッカーはそれほど好きではなく、親が子どもの運動能力を心配してやらせているため、そもそもやる気がないというのも一因だと思います。ただ、少しでも前を向き、失敗していいからいっぱいボールを蹴りに行ってほしいと思ってます。いつも待ってばかりの息子、自分で動こうとしない指示待ちに悲しくなってしまうのです。親が干渉し過ぎゆえなのでしょうか。助言をいただけませんでしょうか。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。お母さんがおっしゃっているように「そもそもやる気がない」のでしょう。息子さんが「お母さん、僕、サッカーしたい!」と目を輝かせて直訴して始めたわけではありません。まだサッカーの面白さに自分で気づいていないし、楽しさを味わってもいません。もっといえば、果たして今の息子さんは、サッカーを好きになれる環境にいるのでしょうか?ここで、彼を取り巻くサッカー環境を、指導者(コーチ)と保護者といった2つの人的環境から考えてみましょう。■ボールを取りにいかないのは、どう動けばいいかわからない可能性があるまず、指導者です。息子さんのコーチは「パスを待って、他の子のシュートの邪魔をしないように離れて待て」とおっしゃったようです。しかし、これがどんなシチュエーションで発せられたのかとか、この言葉通りなのかどうかも含めてわかりません。判断が難しいところです。攻撃の場面なので、全員がボールに集まらずもっと広がれという指示だった可能性もあります。「他の子はボールを取りに行くのに我が子は取りに行かない」というのは守備なので、息子さんが積極的にボールを取りに行かないのは自分がどうしたらいいのか、まだわからないのかもしれません。まだ小学1年生です。息子さんの言葉通りだと決めつけてしまうと誤解が生じるかもしれません。サッカーのピッチで行われることは、基本体にコーチと子どもに任せたほうがいいです。子どもにとって、サッカーを好きになる気持ちが「成長のエンジン」です。接する人の言動や、その接し方に大きく影響されます。良い指導者と巡り合えば大きく伸びます。逆に、暴力や暴言など不適切なコーチングをする人の下では、子どもは委縮してしまうのでミスを恐れず思い切ってチャレンジできません。加えて、同じ子どもばかりを試合に出して補欠の子どもたちは一切出られないといった理不尽な扱いだけ、親は注視すればよいかと思います。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■子どもがサッカーを好きになれるようサポートしているか次に、保護者です。お母さんは、息子さんがサッカーを好きになれるようサポートしているでしょうか。他の子はボールを取りに行くのにわが子は取りに行かないことにモヤモヤして「なぜ取りに行かないのか」と責めていないでしょうか。人の意欲「やる気」は、左右の大脳半球の下側にある「線条体」の働きが関係しています。ここの神経核が活発に動くと、人は意欲的になります。例えば、算数のテストをやる前に誉め言葉のシャワーを浴びたグループと、否定された子どもたちでは、前者のほうが成績が良かったという実験結果が出ています。それとは逆に、誰かに否定されたり、怒られたりすると、線条体の動きは鈍くなります。私にこの仕組みを説明してくれた脳科学者は「線条体がスーッと止まってしまう」とおっしゃっていました。大人が抑圧すればするほど、線条体の動きが鈍り脳は意欲的になりません。それどころか抑圧が繰り返されると、そのことがトラウマになりバーンアウトしやすくなるとも言われています。■親に結果ばかり求められたサッカー少年の末路ある小学生の男の子は、少し肥満気味だったので母親に勧められサッカーを始めました。最初は渋りましたが、同じ学童クラブの仲間たちが少年団に入ったので1年遅れて入団したのです。息子さんは技術が少し劣るものの、楽しくプレーしていました。仲間と一緒にボールを蹴って、コーチたちからも温かくサポートしてもらいチームに馴染んでいました。3年生になるとチームも地区の大会で優勝するなど、少しずつ力をつけてきました。小学生は途中出場ながら、試合にも出て、公式戦でチームみんなが彼にボールを集めてくれて初ゴールも決めました。みんな大喜びしたそうです。ところが、4年生になると、お母さんが彼にダメ出しをするようになりました。試合から戻ると「ゴール決めたの?」「何分試合に出たの?」と結果を尋ねるようになりました。試合を見に来ると「君だけ全然ダメだね」とため息をついたそうです。そのうち「今日ゴールを決めなかったら、サッカーをやめなさい」と言うようになりました。その母さんは、息子に結果を求めたのです。サッカーを楽しんでほしいといった感覚ではなかったかも知れません。彼はディフェンダーなのでシュートをする機会は多くないのですが、そんなことも見えないほど盲目になっていたのでしょう。男の子はサッカーをやめました。自分からやめたかたちですが、お母さんからのプレッシャーに耐えられなかったのだと思います。放課後は塾に行くくらいで何もせずゲーム三昧になりました。母子関係は悪くなり「もう死んでやる」と言って家を飛び出すこともあったそうです。■子どもを指示待ちにしているのは、保護者自身である(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)いかがでしょうか。お母さんが「少しでも前を向き、失敗していいからいっぱいボールを蹴りに行ってほしい」と本当に思うなら、彼のサッカーを否定したり、抑圧せず、ひたすら見守ることをお勧めします。「子どもの運動能力を心配してやらせている」とありますが、息子さんはどうなのでしょうか?自分の運動能力を伸ばしたいと思っていますか。親が一方的にサッカーをしろと命じてはいないでしょうか。息子さんを指示待ちにしているのは、親御さん自身かもしれません。天に唾することになっていませんか。何をしたいのか。何に興味があるのか。まずは彼に問いかけることが重要です。どう声かけてあげたら良いか?と質問されていますが、何かを言う前に彼の気持ちを聞いてあげてください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)。
2022年11月09日■前回のあらすじ子どもが1歳になったのを機に、夫の実家が経営する会社で働くことになった真帆。初日に義母から「しっかりしつけてあげる」と言われ、夫に伝えるも身内だからじゃない?と言われてしまい…。 >>1話目を見る 次回に続く(全8話)毎日21時更新! ※この漫画は実話を元に編集していますイラスト・ 茅野 (監修:インクルーズ)
2022年10月12日子供は、幼くとも意思を持った1人の人間。理由の説明もなく、親に何かを指示された時、納得がいかないこともあります。ミカヅキユミ(@mikazuki_yumi)さん一家でも、子供と夫の間で衝突がありました。理由を教えてもらえなかった息子2児の母親であるミカヅキユミさんは、生まれつき耳が聞こえません。対して、夫と子供たちは耳が聞こえます。夫婦が別々の部屋にいる場合、夫が声を出しても、ミカヅキユミさんは気付くことができませんが、9歳の息子さんと5歳の娘さんには声が届くのです。ミカヅキユミさんは以前、すでに夫に「基本は自分で呼びなさい」と伝えていました。それをもう一度思い出してもらおうと、ミカヅキユミさんは夫がいる部屋に向かいます。すると、夫には夫なりの事情があったことが判明しました。動けなかったワケじぶんでよべばいいのに【4/4】 pic.twitter.com/Z7kUakJI1w — ミカヅキユミ (@mikazuki_yumi) August 9, 2022 夫は、自分の上で眠ってしまった娘さんをどう降ろせばいいのかが分からなかったようです。起き上がれないため、息子さんに声を掛けたのですが、伝えるのが「面倒くさい」という心情から、動けない理由をまったく説明しませんでした…。自分の都合で説明を省くことは、相手の心を無視し、軽んじる行為ともいえるでしょう。息子さんからの『間違いの指摘』に納得した夫は、自身の行いを反省。よりよい家族の形にするため、自分の言葉で意見を伝えられるようになった息子さんに、ミカヅキユミさんは成長を感じたのでした!「子供なら親に従え」と、立場によって相手の意見を潰してしまっては、居心地のいい家庭は作りがたいもの。家族だからこそ、自分たちの家庭に合ったルールなどを話し合い、模索していきたいですね。ミカヅキユミさんは、ブログでも日々の出来事を描いた漫画を公開しています。もっと読みたい人は、こちらも覗いてみてはいかがでしょうか。ブログ:背中をポンポン[文・構成/grape編集部]
2022年08月13日展示「再演―指示とその手順」が現在、東京藝術大学大学美術館で開催されている。当展覧会は、現代の新たなメディアともいえる指示書(インストラクション)をテーマに、美術館というミュージアムにおける芸術作品の再演(再現)について考察するもの。指示書に従い、複製や再現、移行や再制作が必要となる芸術作品の再演(再展示)について、その保存、継承における作品の同一性を問うことを目的としている。作品の展示を主体とせず、展示時の作者不在を想定した第三者に伝えるための指示書や記録写真、映像、参考資料など、作品に関連する様々な指示や手順、仕様を知ることができるだろう。■展示情報「再演 ―指示とその手順Re-Display: Instruction and Protocol」8月31日(火)〜9月26日(日)(休館:9月6日、9月13日、9月21日)開館:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)会場:東京藝術大学大学美術館 本館展示室2観覧料:無料※新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてご来場の際は、マスクをご着用の上、ご来場ください。※本展は予約制ではありませんが、今後の状況により、変更、入場制限を実施する可能性がございます。<構成と主な展示作品>第1章 創造のために日本絵画における下図や模本、粉本、また彫刻の原型や建築模型、漆塗りや蒔絵の制作手順を表した手板は、創造のための指示であり、再現手順の見本として存在します。また、創造のための指示としてだけでなく、歴史や社会背景、文化形成など包括的な総体としての「もの」を手本としたからこそ、新たな表現の源泉となり、多様な創造が生み出されてきました。・《手板(塗工程-本堅地見本)》・須藤茂雄《手板(色粉蒔絵工程-箔絵見本)》・《牡丹蒔絵手板》・《石山縁起絵巻 一の巻》・山田鬼斎《楠公小型銅像木型》1899・川原慶賀(推定)《長崎出島館内之図》19世紀・加藤康司《倭蘭領東印度南方合戦外伝》2020/2021・中井川正道《場の転換から空間意識への展開》1984第2章 再演のための指示展覧会のたびに設置される空間展示(インスタレーション)や、常に外部からのエネルギーや物質の流入出(代謝)を伴う「生きた」バイオメディア・アートは、展示という再演(再現)を繰り返すための指示書を必要とします。しかし、再演された作品は以前の展示と同一であるといえるのでしょうか。再演のための指示書と展示記録から、作品の同一性について考えを巡らせます。・岩崎秀雄《Culturing cut》2018-2020(製作-継代維持-修復-再製作含む)および《aPrayer》2016/2020(本展示は指示書)・BCL / Georg Tremmel + Matthias Tremmel《Resist/Refuse》2017(本展示は指示書)・切江志龍+石田翔太《Soui-Renn -A Figure of Impression-》2019(本展示は指示書)・齋藤帆奈《食べられた色 / Eaten Colors-》2020(本展示は指示書)・室井悠輔《自由の錬金術》2014(本展示は参考資料)第3章 再制作とその継承コンピューター、ソフトウェアなどの機器や科学技術に依存し、制作当初からデジタルデータで制作・記録されたボーンデジタルの作品を再演(再現)する際には、模倣(エミュレーション)や移行(マイグレーション)などの手続きが必要です。また、鑑賞者が参加し、体験することで成立するインタラクティヴな作品は、常に一回性をもつ再制作が繰り返されます。そのとき、オリジナルと再演(再制作)に同一性はあるのでしょうか。・ウォルフガング・ミュンヒ+古川聖《Bubbles》2000/2021・フランソワ・バシェ《勝原フォーン》1970(本展示は指示書および参考資料、部材の一部)・坂田ゆかり《ない者の場 / ない場の地図(日本語版)》2019(本展示は2019年1月に行われたワークショップの成果を再現)・川俣正《自画像》1979(本展示は卒業制作展時に設置された状態を初めて再現)第X章ミュージアムの仕様公式WEBサイト: <同時開催>藝大コレクション展2021 Ⅱ期 東京美術学校の図案 -大戦前の卒業制作を中心に(8月31日(火)- 9月26日(日))を本館展示室1にて開催。詳細:
2021年09月02日産後、初めての育児に仕事復帰でバタバタしていたママ。それなのに夫は指示待ち状態で育児の手伝いをせず、ママのイライラは募っていったそうです。だんだんと気持ちが冷め、ついには夫婦生活がなくなってしまった体験談です。 私には現在4歳になる娘がおり、慌ただしい日々を送っています。夫とだんだん夫婦生活をしなくなり、今ではまったくなくなってしまいました。私の気持ちによるところが多いとは思いますが、どうしてわが家が今のようになってしまったのかをお話しします。 娘が生まれてから慣れない育児でバタバタ娘が生まれ、初めての育児で生活が激変し、バタバタと毎日が過ぎていきました。育児休暇中、子どもの世話と家事を繰り返す日々。子育てに振り回される中で、仕事に打ち込み自分のやりたいようにしていたときを思い出し、自分の存在意義がわからなくなることも。 それなのに夫は娘が生まれる前と変わらず、飲み会や友だちと遊びに行きました。育児を手伝わないわけでもないけれど、私が言わないと動かない、いつも指示待ち状態だったのです。 指示待ち夫に対して気持ちが薄れ始め…初めての育児を悩みながらもなんとかやっていました。それなのに夫は私が言わなければ育児を手伝わず、休日は自分だけどこかに出かけてしまうなど残念なことばかり。 夫の子どもでもあるのに私ひとりで育児を頑張っていると思うと、だんだんと夫に対するイライラは募り、気持ちは薄れ……。こんな状態の私にお構いなく、夜になると夫婦生活を求めてくる夫。とてもそんな気にはなれず、やんわりと断っていました。 仕事復帰でさらに悪循環におちいることにそうして娘が1歳になるころ、私は仕事復帰。保育園の送り迎えに帰宅後の娘の世話で疲れ果て、気づけば娘と一緒に寝落ちる毎日。娘の病気で早退や休むこともあり、仕事と育児の両立をすることにいつも必死。 2人目について夫婦で相談するものの、とても毎日が目まぐるしくて私がそんな気になれません。もう少し夫が自分から子育てを手伝ってくれればと考えてしまうのです。夫婦生活はどんどん遠ざかり、現在に至っています。 初めての育児に仕事復帰が重なりバタバタ。そんな中、夫の生活はほとんど変わっていないうえに、あまりにも子育てを私任せにするので夫への気持ちがだんだんと薄れてしまいました。今でも2人目の出産を悩んでいますが、どうしても夫婦生活をする気になれず、このままひとりっ子でもいいかなと考えています。 著者:佐藤りさ4歳の女の子の母。病院看護師として働きながら隙間時間に自身の体験をもとにライターとしても活動中。主に育児、健康について執筆している。
2020年10月06日漫画家の一二三(@hifumix_0123)さんがTwitterに、『人と仕事をするのは大変だという話』という漫画を投稿し、多くの人の共感を得ました。一二三さんは数名のアシスタントに指示を出していくうちに、気付いたことがあるそうです。(2/2) pic.twitter.com/MbZgDIZ41x — 一二三@四十七大戦8巻発売中 (@hifumix_0123) June 6, 2020 指示が上手く伝わらない原因は何かと考えているうちに、一二三さんは、認知のバランスは人によって個人差があるらしいということに気が付きました。指示を出す側として納得できた人もいれば、指示を受ける側で思い当たる節がある人もいることでしょう。投稿には、「この漫画を参考にしたい」という声がたくさん寄せられています。・僕も一気に情報を与えられるとパニックになります。自分がどうすればきちんと理解できるか、いろいろと試してみます。・ただ頭ごなしに怒鳴らず、ちゃんと原因を考えてくれるなんて…。こんな上司に憧れます。・真面目で一生懸命なのに、仕事ができない人はこういうことが原因なのかも。・「細かく指示を出さなきゃいけないのは、相手の理解力が不足しているからだ」と決めてかかる人にこの漫画を読んでほしい。「仕事上でのミスが多いな」と悩んでいる人は、この漫画を参考にしながら、上司や部下と話し合ってみてもいいかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2020年06月12日朝のゴミ出しにベビーのおむつ替えも、お願いしたことはこなしてくれるけれど、そういえば、パパ自らが、すすんで子どものお世話や家事をしてくれることってあまりない。そんな事実にはたと気づき、「言われなくても動いてほしい!」とプチいらいらをつのらせていませんか? ここでは、夫の言い分もふまえながら、言わないと動かない「指示待ち夫」に気持ちよく協力してもらうためのコツを、筆者や周囲のママの経験をもとにお伝えします。■なぜ言われないと動けないの? 夫の言い分男性はシングルタスクが得意で、女性はマルチタスクに長けている、と聞いたことがあります。だから、女性はいくつものことを考えながら同時進行できるけれど、男性はそれが苦手…という話です。たしかに腑に落ちなくもないですが、マルチタスクが苦手とされる男性だって、ビジネスシーンではさまざまな案件を同時進行させたり、あらゆるところに気を配ったりしている…はず。であれば、家庭でも「忙しそうな妻を察して、先回りして家事をする」ことくらい、できるのでは?筆者の夫のほか数人のパパたちにそんな疑問を投げかけてみたところ、大きく以下の答えがかえってきました。・なにをしたらよいのか、わからない妻が忙しそうなのはわかるけれど、具体的になにをしたら妻は助かるのかがわからないので、とりあえず待機していると言います。・足をひっぱりたくない育児や家事に、なにかしらのこだわりをもっているママは少なくないでしょう。自分が動くことで、かえってママのペースを乱したり足をひっぱったりすることを恐れ、指示されたことしかしない、と安全策をとっているパパもいるようです。・文句を言われるのがいやパパにたのんだ洗濯物干し。シャツもタオルもしわしわのまま干されていたら、つい「しわをしっかり伸ばしてから干して!」と言ってしまいそうです。このように、自分のアクションに対しダメ出しされるのがいやで、積極的になれないとの声もありました。 ■改善の見込みはじゅうぶんあり。「指示待ち夫」とのつきあいかたパパの「指示待ち」には、理由があることがわかりました。では、パパもママも気持ちよく、よりスムーズに家庭を回していくには? 周囲のママとディスカッションし、導き出した5つのポイントを見ていきます。・司令塔ポジションを極めよういちいち指示出ししなきゃいけないなんて、私は夫の上司じゃない! と思うと、指示出しをすること自体がいらいらのもとに。むしろ、言えばやってくれるなら、パパができそうなことはどんどん振って、ママは家族の司令塔ポジションを極めましょう。・「役割」として明確に振るママがキャパオーバーな部分をカバーするのではなく、家庭内でのひとつの役割として、パパにおまかせします。できるときにするというあいまいなスタンスより、「○○はパパの担当」と決まっていたほうが、パパは取り組みやすくなります。・適度にアラームをあげ、習慣化させよう役割を決めたもののどうにも腰が重たそうなパパには、適宜アラームをあげてみます。たとえば夕食後のお皿洗いなら、食事がおわるころに「このあと、お皿洗いお願いね」など、3日に1回くらいの頻度で声をかけます。しつこくなりすぎず、パパが「あ、そうだった!」と素直に受け止められるくらいの頻度が大切です。その問答をつづけるうちに、パパのなかで「食後」と「お皿洗い」がセットになればしめたもの。毎朝顔を洗うのと同じで、習慣化してしまえば、苦にならなくなります。・まかせたことには口出し無用先にあげた洗濯物の例のように、自分のアクションにダメ出しをされるのは、多くのパパがしてほしくないことです。おまかせしたことに対して口出ししたくなったら、「ありがとう」の言葉で包み込んでみます。レベルアップしてほしいときは、事後ではなく、次にする前のタイミングで「こうするともっとよくなるよ」とアドバイスすると、パパもすんなり受け入れやすくなります。・周囲と比べないダメ出しとならび、パパがしてほしくないことのもうひとつが「周囲のイクメンパパと比べられる」ことです。「○○さんちは、こんなこともしてくれるんだって!」とうっかり口にしたくなりますが、よりよい夫婦関係をつづけていくためにも、他の家庭の話をひきあいに出すのはできるだけ避け、うちのパパのいいところを、いっぱい見つけていきましょう。どうしてもいらいらしてしまう指示待ち夫も、別の角度からみれば「言えば素直に動いてくれる、やさしい夫」と言い換えることもできそうです。子ども、あるいは部下を育てるような気持ちで、長い目でつきあっていけば、きっとママがいま以上に楽らくになる日が訪れます。
2016年05月22日トレンドマイクロは1月27日、企業から金銭をだまし取るための偽の送金指示メール「Business E-mail Compromise(BEC)」が増加していると、セキュリティブログで明かした。BECは、ソーシャルエンジニアリングを駆使し、企業の従業員に送金を指示する内容を書いたメールを送り、受け取った従業員をだまして送金させる手法。世界各地で急増し、2013年10月から2015年8月の間だけでも79カ国で8179社が狙われた経験がある。送金した企業は、2015年2月までで合計2126社、被害総額はおよそ2億1500万ドル(2016年1月27日時点で約200億5400万円)。同年8月には、被害を受けた企業は8170社まで膨れ上がり、被害総額は8億ドル(約944億円)まで増加している。BECの主な手口には、「偽の請求書」「取引先からの Eメール」「CEO や会社幹部からのEメール」がある。ブログでは、米国の製造業の企業で実際にあった手口を紹介している。この企業の経理担当者は、自社の最高経営責任者(CEO)からメールが届き、本文には他の従業員と情報を共有しないようになどと記載されていた。サイバー犯罪者は、さまざまな方法で標的となる企業の従業員のメールアドレスを入手している。例えば、ソーシャルメディアや企業のWebサイト上の従業員情報から入手している。そのほか、アドレスのドメインがわかっていれば、あとは「info@~」「admin@~」「sales@~」と付けることで推測するケースもある。ブログでは、BECによる被害の事例を紹介している。2014年にとあるサイバー犯罪者が、市販の検索ツール「Email Spider」を用いて企業のWebサイト上にあるアドレスを収集した。その後、特定のキーワードを利用して攻撃対象となり得るアドレスを検索し、ソーシャルエンジニアリングの手法を駆使して、ビジネス取引を装ったメールに重要書類を添付して送信した。添付ファイルはキー入力操作情報を収集する不正プログラム(キーロガー)を含んでいる。受信者が添付ファイルを開けば、キーロガーがシステム内に侵入し、システム情報やキー入力操作情報、パスワードやユーザ名といったブラウザに保存された情報を盗める。また、サイバー犯罪者が時間をかけて標的となる人物に近付き、キーロガーに感染させるケースもある。サイバー犯罪者は、標的の人物とメールで何度かやり取りし、頃合いを見計らってキーロガー「HawkEye」を添付したメールを送信して感染させている。長い時間をかけて攻撃対象者をだます手法は、企業のネットワークの中枢に侵入し、重要な情報を窃取するための手段だと見られている。BECからの被害を防ぐには、送金の際に2段階の認証プロセスを追加することが有効だとしている。また、セキュリティ企業や政府機関から報告される新たな脅威に関する情報は、従業員に常に周知するように徹底することを推奨している。さらに、受信したメールはすべて慎重に確認する、請求書の支払いをする前に別の通信手段で相手先に確認する、スパムメールは直ちに削除するなどの電子メールの正しい使用法を実践する。FBIでは、「返信」の代わりに「転送」を選択し、連絡先のメールアドレスを手入力して、正しいメールアドレスであることを確認することを推奨している。
2016年01月29日ニフティは8月5日、定期処理の自動実行を指示するサービス「ニフティクラウド タイマー」を提供開始したと発表した。同サービスは、あらかじめ指定した時間に、処理の自動実行を指示するサービス。料金は月2,000円(税抜)から。HTTPリクエストを用いて、任意の処理の自動実行を指示し、数分おきに監視処理を実行したり、毎日決まった時間にログをバックアップするなどのバッチ処理に活用できる。また、ニフティクラウドのサーバーと連携していて、サーバーの起動、停止、再起動、削除、スペック変更、および「カスタマイズイメージ」と「ワンデイスナップショット」の自動実行が可能。指定した時間帯だけサーバーを稼働させたり、定期的にイメージを取得してサーバーをバックアップするといった用途に利用することができる。さらに、IoT/M2Mに最適化された軽量な通信プロトコル「MQTT」に対応し、2015年5月からβ版を提供している「ニフティクラウドMQTT」と組み合わせて利用すれば、IoT化されたデバイスへの定期的なメッセージ発行も可能となる。これまで、サーバー構築などの一連の手順を自動化できる機能「ニフティクラウド Automation」や各種APIの提供を通して、システム担当者の負担軽減と利便性向上に取り組んでおり、今後は、ニフティクラウド タイマーの提供により、システム運用のさらなる自動化を実現するとともに、企業のIoT活用を促進していく。
2015年08月06日メドピアは5月2日~8日、同社が運営する医師コミュニティサイト「MedPeer」で「指示漏れの対策と対応」に関する調査を実施し、2,638件の回答を得た。「翌日の点滴指示について、指示漏れ対策(システム)があるか」という問いに対して、「対策あり」と回答した医師は34%、「対策なし」は59%だった。対策としては、「注射切れ・処方切れは担当医と病棟看護師で二重チェック」、「日勤帯に看護師がチェックする」といった例がみられる。対策のあるなしにかかわらず、指示漏れ対策の対応として最も多いのは、「当直医が対応」だった。いずれも半数以上を占め、「主治医が対応」は2割以下にとどまっている。全体のコメントの中には、「お互いさまなので」という表現が所々に見受けられた。基本的には当直医が対応するが、「判断に迷うものは主治医に連絡して確認」というスタンスが一般的なようだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月22日