旅するような展示構成 珠玉のコレクションを所蔵していることで知られているモスクワのプーシキン美術館。古代エジプトから近代までの絵画、版画、彫刻を収蔵し、印象派を中心とするフランス近代絵画コレクションは世界屈指と言われています。本展覧会は、プーシキン美術館より“風景画”をテーマにし、初来日となるモネの《草上の朝食》をはじめ、ルソーの《馬を襲うジャガー》のほか、ロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーギャンのフランス近代絵画65点が来日します。初夏の爽やかな風が吹き抜ける上野で、巨匠たちが愛した光と色彩が躍る、美しい風景を楽しめる「旅」をどうぞお楽しみください。 風景画の展開 風景画…現在では美術のジャンルとして確立しており、まるで絵画と同時期に誕生したかのように思えますが、クレタ島の宮殿壁画やポンペイの中のフレスコ画を除けば、17世紀まで確立していませんでした。本展覧会の第一部では、17世紀末の神話や聖書の物語を題材にした風景画にまでさかのぼり、19世紀からヨーロッパでは自然主義が主流となった、自然への賛美が感じられる情景を切り取った風景画に触れています。写真(右)のクロード・ロラン《エウロペの掠奪》は、フェニキアの王女エウロペに一目惚れしたゼウスが白い牡牛に姿を変身し、侍女たちと花を摘んでいたエウロペに近づいて、一瞬にして彼女を連れ去ってしまうシーンを描いた作品。暴力的な場面とは対照的に美しい自然が広がっている背景には、風が波を立てる様子や大きな木々、洋上の船などが丁寧に描かれ、理想的な風景が生み出されていますね。 印象派以降の風景画 クロード・モネ《草上の昼食》 1866年 130×181cm 油彩・カンヴァス本展覧会の第二部では、風景画に描かれている場所に着目した構成になっています。19世紀中頃から「パリ大改造」が行われた忙しない大都市パリの街並みや、鉄道網が発達したことからレジャーを楽しみ郊外に目を向けた作品。さらには南フランスや海辺、そして海を渡ってタヒチまで、果ては想像の世界へと、自然豊かな風景を表現しています。こちらはポスターにも使用されているモネの《草上の朝食》。本作品は、当時26歳のモネがみずみずしい感性で描いたもので、銀杏の木から溢れる木漏れ日の表現方、モネの才能溢れるタッチを感じ取れることでしょう。 風景画から読み解く 数々の風景画が教えてくれるのは、神話や聖書の物語をはじめとし、その時代を生きる人々の暮らしだけではなく、情景を切り取った筆跡から、画家自身の個性が読み取れます。また、それぞれの画家が捉えた世界の見方は、私たちに光と影が織りなす世界の美しさを教えてくれることでしょう。是非、多様なスタイルで表現した風景画の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。 【情報】 『プーシキン美術館展――旅するフランス風景画』 会期:2018年4月14日(土)~7月8日(日)会場:東京都美術館 企画展示室(東京・上野公園)時間:9:30~17:30※金曜は20:00まで ※入室は閉室の30分前まで休館:月曜日(ただし、4月30日は開室) 【プレゼント応募】本展覧会の無料鑑賞券をプレゼント致します。件名に【『プーシキン美術館展――旅するフランス風景画』『チケットプレゼント】に加え、下記の情報を記入の上、info@pelulu.jp宛にメールにてご応募下さいませ。名前(漢字/カナ)郵便番号住所電話番号Q1:pelulu.jp内で今までで面白かった記事3つをあげるとしたら?Q2:今後pelulu.jpで取り上げて欲しい記事を3つあげるとしたら?応募締切日:6月24日プレゼント当選者は発送をもって代えさせていただきます。
2018年04月28日ヒロ杉山の個展「 "ONE HUNDRED AND EIGHT"」が、東京・六本木「A/D GALLERY」で4月13日から5月6日まで開催。A/D GALLERYで2年ぶりとなる本展では、2017年から2018年にかけて、自由からの探求の誠実さを求めて描かれた水彩画“ONE HUNDRED AND EIGHT”シリーズを展示する。水彩画にはコントロール不能な面白さがあり、抽象的な側面を持つ画材として、いつもより内面に気持ちを向けて描いたという108点の作品のうち、30点ほどが展示される。【イベント情報】ヒロ杉山個展 "ONE HUNDRED AND EIGHT"会期:4月13日~5月6日会場:roppongi hills A/D GALLERY住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ウェストウォーク3階
2018年04月13日フランスの風景画のコレクションが一堂に来日17世紀から20世紀の風景画が来日します。神話の物語や古代への憧憬、あるいは身近な自然や大都市パリの喧騒、果ては想像の世界に至るまで、描かれた時代と場所を軸にフランス近代風景画の流れをご紹介します。様々な情景を舞台にした風景画は、その土地のにおいや太陽の煌めき、風にそよぐ木々や街のさざめきをも感じさせてくれます。クロード・モネ《草上の昼食》1866年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.なかでも、注目は初来日となるモネの『草上の昼食』。同時代の人物たちとみずみずしい自然の風景が見事に調和しています。印象派の誕生前夜、26歳となる若きモネの魅力溢れる作品です。ほかにもロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン、ルソーらの作品が集います。初夏の上野で、巨匠たちが愛した光と色彩が躍る美しい風景を巡る「旅」を体感できます。展示構成第1部「風景画の展開クロード・ロランからバルビゾン派まで」1章近代風景画の源流/2章自然への賛美第2部「印象は以後の風景画」3章大都市パリの風景/4章パリ近郊--身近な自然へのまなざし5章南へ—新たな光と風景/6章海を渡って/想像の世界宗教画の背景として描かれていた風景でしたが、17世紀のオランダにおいて「風景画」として独立したカテゴリーになります。フランスの画家たちも次第に関心をしめし、イタリアで目にした古代の移籍や旅先の風景を描くようになります。19世紀に入ると、身近な自然を愛したバルビゾン派の画家たちが人気になります。そして19世紀半ばからは「パリ大改造」が行われ、街並みが大きく変わりました。印象派の画家たちは生まれ語ったパリを歩き、都市の情景を数多く描きます。さらに鉄道網の発達にともない、郊外や南仏の風景を描き、さらには海を渡って、想像の世界へと広がりました。『庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰』ムーラン・ド・ラ・ギャレットはパリのモンマルトルにあったダンスホール。喧騒から少し離れた木陰で楽し気に語らう男女5人が描かれています。後ろ姿の女性はルノワールのお気に入りのモデル・ニ二。その後ろから顔をのぞかせているのは画家のモネです。ピエール=オーギュスト・ルノワール《庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰》1876年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.『サント・ヴィクトワール山、レ・ローヴからの眺め』エクス・アン・プロヴァンスの近くにあったセザンヌの家の近くから見ることができた。この山はセザンヌが主題にしたモチーフのひとつで、30点以上の油絵と多数の水彩画にしています。ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山、レ・ローヴからの眺め》1905-06年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.『マタモエ、孔雀のいる風景』1891年、ゴーガンはタヒチ島へ赴きます。タヒチ語のマタモエの意味は議論されてきましたが、ゴーガンはフランス語では「死」というタイトルをつけました。文明化されたヨーロッパ人としての自身の死を示していたと考えられています。ポール・ゴーガン《マタモエ、孔雀のいる風景》1892年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.『馬を襲うジャガー』アンリ・ルソーの作品は熱帯のジャングルを舞台にしたものが多数あるが、実際に南国に行ったことはなく、パリの植物園でスケッチしたさまざまな植物を組み合わせて、幻想的な風景を作りあげました。アンリ・ルソー《馬を襲うジャガー》1910年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.展覧会概要会期:2018年4月14日(土)~7月8日(日)会場:東京都美術館企画展示室(東京・上野公園)休室日:月曜日※ただし、4月30(月)は開室開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)夜間開室:金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、テレビ朝日、BS朝日、プーシキン美術館、ロシア連邦文化省お問い合わせ先:TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)大阪会場会場:国立国際美術館(大阪・中之島)会期:2018年7月21日(土)~10月14日(日)主催:国立国際美術館、朝日新聞社、BS朝日、プーシキン美術館、ロシア連邦文化省
2018年04月12日X JAPANのhideが永眠して20年となる節目の今年、4月4日(水)より浮世絵木版画シリーズ「浮世絵木版画 hide 桜の景」が数量限定で販売される事が決定した。【チケット情報はこちら】これまで、The Rolling Stones、初音ミクなどとコラボレーションし、大きな話題を呼んだ浮世絵木版画シリーズ。今回はX JAPANのhideとコラボ。絵師、彫師、摺師ともに、江戸時代よりその技術を継承してきた日本を代表する一級の職人たちの手により制作され、人間国宝9代岩野市兵衛氏による越前生漉奉書和紙を使用し、伝統技術を極めた作品に仕上がっている。4月28日(土)29日(日・祝)には、メモリアルライブ「hide 20th memorial SUPER LIVE「SPIRITS」」が東京・お台場野外特設ステージJ地区で開催。hide with Spread Beaverが両日に出演するほか、ゲストにPATA(X JAPAN)が登場。さらに初日にはBUCK-TICK、MUCC、2日目には氣志團、布袋寅泰が出演。没後20年を迎え、このほかにも様々なメモリアルイベントが行われる予定。浮世絵木版画シリーズ「浮世絵木版画 hide 桜の景」は4月4日(水)午前10時より、ぴあ特別サイトにて販売開始。■浮世絵木版画 hide 桜の景※サイズ:紙 寸 法 40×27.5 版画寸法37×25紙:越前生漉奉書紙(人間国宝九代岩野市兵衛漉元)絵師:冬奇彫師:北村昇一摺師:中山誠人22版47度摺販売価格:86,400円(税込)初版:200枚限定■hide 20th memorial SUPER LIVE「SPIRITS」日時:4月28日(土)29日(日・祝)開場10:00/開演11:30(終演予定/19:00)会場:お台場野外特設ステージJ地区(東京都)出演:【4月28日(土)29日(日祝)両日出演】hide with Spread Beaver/Guest:PATA(X JAPAN)【4月28日(土)】OBLIVION DUST / ZEPPET STORE / D’ERLANGER / BUCK-TICK / MUCC【4月29日(日・祝)】氣志團 / J / ZIGGY / defspiral / 布袋寅泰
2018年03月22日「小林 路子 菌類画の世界~きのこに会いにいきましょう!~」が京都の美術館「えき」KYOTOで開催。会期は2018年3月8日(木)から25日(日)まで。「小林 路子 菌類画の世界~きのこに会いにいきましょう!~」は、画家・小林路子による"きのこ"の肖像画を描いたアート「菌類画」を展示する企画展だ。これまでに小林が野生のきのこを描いた作品は約900点。その一部はすでに植物や菌類図譜の世界的コレクションを誇る英国キュー王立植物園に収蔵されるなど、学術界からも高い評価を得ている。会場では、そんな小林による菌類画の数々や"きのこ"の絵本などの原画約150点を展示。また、22名の作家による"きのこ"をモチーフにした個性豊かなグッズも登場し、"きのこ"の新しい魅力に出会うことが出来る。さらに、3月8日(木)には小林路子本人によるギャラリートークも開催。「菌類画」のパイオニアの語りを生で聞くことが出来る貴重な機会だ。【詳細】「小林 路子 菌類画の世界~きのこに会いにいきましょう!~」会期:2018年3月8日(木)~25日(日)会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町ジェイアール京都伊勢丹7階隣接開館時間:10:00~20:00入場料:中学生以上 500円※百貨店の営業時間に準じ、開館時間の変更あり。※入館は閉館30分前まで。【問い合わせ先】ジェイアール京都伊勢丹 大代表TEL:075-352-1111
2018年03月06日美術館内にある、静かで落ち着く空間「カフェ椿(ツバキ)」は、東京・恵比寿にある山種美術館の1階エントランスの近くにあります。開放感たっぷりの店内では、美しく並ぶイチョウ並木を眺めながら、くつろぎの時間を過ごすことができます。店名は、山種コレクションの中でも特に人気がある、速水御舟《名樹散椿》(重要文化財)から名付けられました。カフェで提供される和菓子は、青山の老舗菓匠「菊屋」にオーダーしたオリジナル。定番の商品に加え、展覧会の作品をモチーフにした色とりどりの味わい深い和菓子が、期間限定でいただけます。老舗巨匠が再現!まさにアートな和菓子展覧会ごとの出品作品から、花や果物、動物のモチーフに作られた、お店限定の和菓子はまさにアートな一品です。色とりどりで美しい和菓子は食べてしまうのがもったいないほど。展示の見たあとに食べると、より作品の余韻に浸れそうです。また、和菓子以外にも素材や季節感にこだわった女性に優しいメニューもあります。コラーゲンボールをつけられる「美肌にゅうめん」や、美術館創立者が米問屋から財をなしたことにちなんだ「米粉のチーズケーキ」など。さらに、京都の「スマート珈琲」を飲めるのも都内ではここだけ。美術鑑賞の余韻のひとときを「カフェ椿」で!山種美術館「カフェ椿」は、JR・東京メトロ日比谷線「恵比寿駅」から徒歩約10分のところにあります。比較的空いている、午前中や夕方に訪れるのがおすすめ。イタリアのカッシーナ・イクスシー社特注の家具にも注目。作品モチーフの美しい和菓子とお茶で、美術鑑賞後のゆったりとしたひとときをお過ごしください。スポット情報スポット名:山種美術館 カフェ椿住所:東京都渋谷区広尾3-12-36山種美術館ロビー併設電話番号:090-5202-7887
2017年11月19日ペンを使って超細密画を描く注目のアーティスト、池田学さんの展覧会が日本橋高島屋ではじまりました。開幕に先立って行われたプレスプレビューには池田さんご本人が登場!作品制作の背景や秘話なども語ってくださいました。『池田学 展 The Pen ―凝縮の宇宙―』スタート!【女子的アートナビ】vol. 84この展覧会は、池田さんの20年にわたる画業を紹介する初の大規模個展。2016年に完成した大作《誕生》をはじめ、世界の美術館やコレクターたちが所蔵する作品約120点をまとめて見ることができる貴重な機会です。池田学さんは、1973年佐賀県生まれ。東京藝術大学を卒業後、2011年には文化庁芸術家在外研究員としてカナダのバンクーバーに滞在。その後はアメリカで制作活動を続けられています。作品の特徴は、リアルな細密画。道具はペンを使われています。細かい線を重ねて絵を埋め尽くしていく描き方で、しかも全体の下絵もつくらず考えながら描きすすめるとのことで、1日に仕上げられる面積は約10センチ四方。大きな作品の場合、完成するまで1年以上かかるそうです。池田さんが作品解説!開幕初日に行われたプレスプレビューでは、池田さんによる作品解説が行われました。まずは、1998年の作品《巌ノ王》について。この絵は、藝大の卒業制作で描かれた作品とのことですが、よく見ると9枚のパネルが組み合わさって1枚の絵になっています。なぜ、このような形になっているのでしょう?池田さん最初に描いたのは、この一番上の真ん中にあるパネルです。藝大の山岳部にいたので、登った山の記憶や想像した世界を、日ごろ使っていたペンで細かく描いていました。その時は、作品になるとは思っていなくて。とりあえず描いてみて、卒業制作のアイデアになるのではと思っていました。そのパネルを担当教官の中島千波先生に見せたところ、「これだけでおもしろいから、どんどん継ぎ足して大きくしてみたら?」といわれ、それから左右や下に絵をつけ足していき作品になりました。ペンを使って描く今のスタイルの元となった作品です。超細密なサムライも登場!続いて解説されたのは、2×2メートルの大作《興亡史》。お城の中で大勢のサムライが戦っていたり、滅びたりする様子が描かれている壮大な作品です。離れて見ると人間の姿に気づかないかもしれませんが、近づくと……サムライたちがいっぱいいます!オドロキの細かさです。しかも、どの人物もなぜか真っ白。池田さんこれは、紙の白を残して描いています。白にする理由のひとつは、背景が細かいので人間も描きこむと見づらくなるから。また、特別なキャラクターを限定せず白抜きにすれば見る人が自分を投入できると思ったのです。この作品では、竜巻が近づき人間世界を壊そうとしている様子も描きました。人間同士の戦いだけでなく、人間と自然の二者による戦いも表現しているのです。最新作には『あまちゃん』も登場!?最後は、最新作《誕生》について。この絵は、アメリカ・ウィスコンシン州マディソン市にあるチェゼン美術館の制作スタジオで2013年から3年3カ月かけて挑まれた作品。大きさは3×4メートルもあります。テーマは2011年に起きた東日本大震災。左下の方から描き始めたそうで、下の段には津波や自然災害で破壊された世界が表現されています。池田さんは、最初に全体の構図を決めるのではなく、描きながら考えていくとのこと。この作品でも、下の段を描いているうちに「真ん中には木を入れよう」と思いついたそうです。中段から上段には生き残った人が生活を再建しているシーンや満開の花も描かれ、再生を感じることができます。池田さんでも、実はこの木自体には一輪も本物の花は咲いていないのです。花びらをよく見ると“がれき”だったり放射能のマークだったり。右の方では、仮設住宅を象徴するテントでできた白い花びらの真ん中で大人たちが赤ちゃんを迎え入れている様子も描きました。いろいろな花が満開になっていますが、全部かりそめ。実はまだ何も再生していないのです。本当にこの木が花を咲かせるのには何百年もかかる。そうして回復していくのではという思いが込められています。池田さん最初は大震災をテーマにスタートしましたが、3年のうちに個人的な出来事がいろいろ起きてきます。二人の娘が生まれたり、高校の時からの親友がガンで亡くなったり、スキー事故で自分の右手がまったく動かなくなったり……。この絵の左側にある枝の部分は3カ月かけて左手で描いていました。そのうちに少しずつ右手の神経がよみがえっていく感じがして、全く動かなかった右手が動き始め、なんか枝の形が神経の形にも似ていて。だんだん再生していく自分の体と絵がリンクして絵の中身が変わっていき、いろいろな意味を込めて「誕生」と名づけました。絵の中には、池田さんの娘さんたちなど身近な方々やマディソン市のガソリンスタンド、美術館の名前なども描きこまれています。また、制作当時には『あまちゃん』も見ていたそうで、おなじみ三陸鉄道の車両もありました。池田さんが解説された作品のほかにも、会場では動物たちを描いたかわいい作品や静かな波や森の絵、さらに制作過程を記録したタイムラプス映像やインタビュー映像なども見ることができます。特にタイムラプスには《誕生》が仕上がっていく過程や、左手で描いている様子なども記録されているので、ぜひぜひご覧になってみてください。さらに作品が味わい深いものになると思います。同展の会期は10月9日まで。短めですので、お早めにお出かけくださいね。Information会期:~ 10月9日(月・祝)※会期中無休時間:10:30 ~ 19:00 (19:30閉場)※最終日は17:30まで(18:00閉場)会場:日本橋高島屋8階ホール料金:一般 800円/大学生・高校生 600円/中学生以下無料
2017年10月02日「[企画展]上村松園 -美人画の精華ー」が東京都・山種美術館で開催される。開催期間は2017年8月29日(火)から10月22日(日)まで。会期中、一部展示替えもある。今回開催されるのは生涯を通じて「清澄な女性」を描き続けた上村松園に焦点を当てた企画展。上村の友人であった山種美術館創設者の所蔵品から、上村松園作品を中心に巨匠たちの描いたバラエティ豊かな日本の美人画・浮世絵のコレクションを公開する。最大のみどころである上村松園作品は、《蛍》《つれづれ》《砧》といった代表作を含む18点を展示。上村の描く品のある美しい色使いの女性たちの絵画を存分に楽しむことができる。また、同時公開される浮世絵コレクションも必見だ。喜多川歌麿や月岡芳年の作品のほか、世界で数枚しか現存が確認されていない希少な鈴木春信《梅の枝折り》などが展示される。また、日本人画家による女性を描いた洋画の展示も。和の美しさに溢れた近代の女性たちの姿を鑑賞してみてはどうだろう。【詳細】「[企画展]上村松園 -美人画の精華ー」期間:2017年8月29日(火)~10月22日(日)※会期中、一部展示替えあり。前期 8月29日(火)〜9月24日(日)、後期 9月26日(火)〜10月22日(日)。場所:山種美術館住所:東京都渋谷区広尾3-12-36開館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)入館料:一般1,000(800)円、大高生800(700)円、中学生以下無料※()内は団体・前売り料金※着物着用、使用済み入場券の展示で団体料金適用出展作品数:約90点(内上村松園作品18点)【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600(8:00~22:00)
2017年07月23日近代日本画の巨匠、吉田博の絵画を展示する「生誕140周年 吉田博展 山と水の風景(YOSHIDA HIROSHI A Retrospective)」が開催される。東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館にて2017年7月8日(土)から8月27日(日)まで。「絵の鬼」吉田博今回開催される「吉田博展」では、明治から昭和にかけて風景画の第一人者として活躍した吉田博の作品を初期から晩年まで一挙公開。10代から「絵の鬼」と言われるほどの鍛錬を積み、欧米を中心に世界各国で活躍した吉田博の絵画の魅力を存分に楽しむことができる。自ら渡米しデトロイト美術館で個展を開催、名声を確立する吉田の名声を確固たるものにしたのは、確かな絵の腕はもちろんその行動力であるともいえるだろう。仏留学を国費での留学をせず、自費でわずかな生活費を持ち渡米、デトロイト美術館で作品を売り込み1000ドル分もの自らの絵を売り上げた。当時の1000ドルは、小学校教諭の生活費13年分に相当したという。これ以後、吉田は欧米で次々に展覧会を成功させていき、GHQマッカーサーやイギリス王室のダイアナ妃など海外の要人からも高い評価を得ていった。日本アルプスを美しく描く山岳画家としての顔も自然美に強く心惹かれていた吉田博。とりわけ高山への関心は高く、題材として多く起用した。毎年日本アルプスの山々に登っていたという吉田の自然への思いが伝わってきそうな美しい山々の絵画は見どころの一つだ。浮世絵を吉田流に再解釈した「木版画」アメリカで、風俗画としての浮世絵が人気であることに不満を覚えた吉田博は、後半生以降木版画に取り掛かった。洋画のタッチを基調に、高度な伝統技術を組み合わせ鮮やかな色彩表現を可能とした木版画は吉田の代表作となっていく。陽光のきらめきや帆船の影のゆらぎを見事に表現した「瀬戸内海集 帆船 朝」は、水を描かせたら右に出る者はいないといわれた吉田がその真骨頂を示した作品と言えるだろう。【詳細】生誕140周年記念 吉田博展 山と水の風景会期:2017年7月8日(土)~8月27日(日)※月曜日休館 (ただし7月17日・18日は開館)※会期中展示替えあり。記事中に紹介した作品は全会期で展示前期 2017年7月8日(土)~7月30日(日)、後期 2017年8月1日(火)~8月27日(日)会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館住所:東京都新宿区西新宿1丁目26−1開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)観覧料:一般1,200(1,000)円、大学・高校生800(650)円、65歳以上1,000円※かっこ内団体・前売り料金※中学生以下無料※障害者手帳提示で本人と付添の方一名無料※2回目以降は有料半券提示で一般800円、大学・高校生 500円、65歳以上 800円【問い合わせ先】ハローダイアルTEL:03‐5777‐8600
2017年07月01日展覧会「【特別展】 没後50年記念 川端龍子 ―超ド級の日本画―」が山種美術館にて開催される。会期は2017年6月24日(土)から8月20日(日)まで。大衆に訴える作品を描き続けた日本画家・川端龍子。洋画から日本画への転向、絵画団体「青龍社」の樹立、規格外の大画面制作など、従来の枠組みを破るため常に挑戦を続けた。山種美術館では、龍子の没後50年を記念し、初期から晩年にかけての代表作を紹介、その画業を振り返る特別展を開催する。会場では自らが主宰した「青龍社」の青龍展第1回展に出品された記念碑的な《鳴門》、横幅7.2メートル超の大作《香炉峰》、新聞や雑誌の挿絵画家として同時代の世相を俯瞰的に見るジャーナリズム精神の発露といえる《爆弾散華》などの代表作を中心に約60点出品する。中でも、当時は会場芸術と批判された、大胆な発想と筆致で構成された大画面の大作は圧巻だ。また、1日1句の制作を晩年まで貫き、『ホトトギス』同人でもあった龍子が俳句を絵入りで記した短冊や、小さな子どもを慈しむような作品もあわせて展示。真摯で柔和な龍子の内面性が表れた初公開の作品で振り返る。【詳細】【特別展】 没後50年記念 川端龍子 ―超ド級の日本画―会期:2017年6月24日(土)〜8月20日(日)※会期中一部展示替えあり(前期 6月24日〜7月23日、後期 7月25日〜8月20日)会場:山種美術館住所:東京都渋谷区広尾3-12-36開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日 ※7月17日(月)は開館、7月18日(火)は休館入館料:一般 1,200円(1,000円)、大高生 900円(800円)、中学生以下無料※()内は20名以上の団体料金、および前売り料金。※障がい者手帳、被爆者健康手帳を提示の方、およびその介助者(1名)は無料。※本展使用済入場券(有料)の提出で、会期中入館料が団体割引料金に。(1人1枚につき1回限り有効)※会期中、きもの・ゆかたでの来館者は団体割引料金に。※複数の割引の併用は不可。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル 電話受付時間:8:00〜22:00)
2017年05月18日水彩画みたいな淡さが魅力!ネイルの技法”ウォーターカラー”とは?今回はマニキュアリストさんにも、セルフネイラーさんにも使っていただけるアート技法をご紹介します!“ウォーターカラー”とは、絵の具をお水で薄く薄めて描く水彩画の様なタッチの技法。別名、たらしこみ技法とも呼ばれます。始める前に、準備するものはこちら<必要なもの>・水・アート用の筆・アクリル絵の具(好きな色)・ペーパーパレット・ティッシュやキッチンペーパー(水気を取るため)ウォーターカラー(たらしこみ)ネイルの作り方の手順① まずは、お好きな色の絵の具をお水で薄く溶きます。② ①の絵の具をたっぷり付けた筆で、丸を描きます。③ 筆についた水分を拭き取ってから、②の丸の中にある水分を筆で吸い取ります。④ 花びらを被らない様に3枚描いたら、乾かします。⑤ ④が完全に乾いたら、被せる様に花びらを2枚描きます。⑥ お好みで周りにも花を描き、ストーンを付けたら、トップコートで仕上げます。<気を付けるポイント!>注意点は、触り過ぎないこと!そして、乾くまで待つこと!ウォーターカラーは、少しのんびりした気分で試していただくと上手に仕上がります。乾く前に色を重ねてしまうと色が滲んでしまうため、せっかちさんは要注意です!!ネイルアーティスト/天白麻耶(Nail Salon Glitter)
2017年03月24日2月23日(木)から4月16日(日)まで開催される美術展「ゴールドマン コレクションこれぞ暁斎! 世界が認めたその画力」。世界屈指の暁斎コレクターとして知られる画商イスラエル・ゴールドマン氏が所蔵する、普段国内では見られない貴重な作品が集結しています。「画鬼」と呼ばれた天才絵師の技巧が光る!幼い頃から絵を好み、浮世絵師・歌川国芳や駿河台狩野派に学んだ河鍋暁斎。師匠に「画鬼」と呼ばれたほど才能にあふれていた彼は、静謐さにあふれた仏画から笑いを誘う戯画まで、幅広いテーマを圧倒的な画力で描き上げました。緻密で繊細な作品から大胆なものまで描き分けた、稀代の超絶技巧を隅々までチェックしてみましょう。ユーモラスな世界観でぐっと親しみやすく♪暁斎の作品にはユーモアやウィットに富んだ表現が多く見られます。擬人化され、人間のように振る舞う動物たちや、本来のあり方がひっくり返ってしまったおかしな神様たちなど、思わず笑いが漏れてしまいそうな作品が勢揃いしています。日本美術に詳しくなくても、見ているだけで楽しくなれる親しみやすさが満点です。美しさと笑いに満ちた暁斎の世界観に没入しちゃいましょう!取材・文/五十嵐綾子イベント情報イベント名:ゴールドマン コレクション これぞ暁斎!世界が認めたその画力催行期間:2017年02月23日 〜 2017年04月16日住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1Bunkamura ザ・ミュージアム電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年03月04日美術館の中の「もうひとつの美術館」で日本画を身近に山種美術館のミュージアムショップでは、美術館の中にある「もうひとつの美術館」。日本画をもっと身近に感じられるオリジナルの品々は、館長・山崎妙子さんによってプロデュースされています。日本画に描かれる繊細な色合いや和紙の風合いを自宅でも感じられるグッズは見逃せません。シックで使いやすいトートバッグ2016年で開館50周年を迎えた山種美術館では、記念として新たに作成されたシンボルマークがあしらわれたトートバッグです。日本を代表するグラフィックデザイナー・佐藤卓氏によってデザインされたこのマークは、横組みの「YAMATANE」の文字と縦組みの「日本画」の漢字が組み合わされており、横文字文化が日常化していながらも、従来の縦文字文化がしっかりと根付いている現代日本文化の姿が表されています。黒と白でシックにまとめられたトートバッグは、どんなシーンにも使うことのできる大人っぽい仕上がりです。3,240円。コレクションしたくなる! 日本画マスキングテープ名画をモチーフにした山種美術館限定のマスキングテープ。淡い色合いの中に日本画の繊細な技法が感じられ、主張しすぎない上品なデザインが目を引く品々です。お手頃価格でゲットできる、彩色豊かでおしゃれな絵柄は、全種類集めてしまいたくなるようなかわいいものばかり。432円。絵はがきで、感動をそのまま持ち帰るショップには、豊富な種類の絵はがきが取り揃えられています。名画の繊細な色合いや風合いが忠実に再現された絵はがきは、お家で眺めて再び楽しむことができます。ちょっとした連絡に日本画の魅力を伝えられる絵はがきを送れば、普段とは違った印象を与えることができそうです。108〜162円。文・佐藤百イベント情報イベント名:山種美術館 「日本画の教科書」展催行期間:2016年12月10日 〜 2017年04月16日住所:東京都渋谷区広尾3-12-36電話番号:03-5777-8600
2017年02月02日アートを感じる「Cafe 椿」でゆったりとしたひとときを山種美術館1階に位置する「Cafe 椿」は、駒沢通りの銀杏並木をガラス越しにのぞむ光あふれる空間です。山種コレクションの中でも人気の高い重要文化財、速水御舟「名樹散椿」から名付けられたこのカフェでいただける和菓子は、展覧会ごとに特別オーダーされる限定メニュー。カッシーナなどのオシャレなインテリアに囲まれた落ち着いた雰囲気の中で、美術鑑賞後のゆったりとしたひとときを過ごすことができます。1. 「雪けしき」お抹茶セット ¥1,100上村松園《牡丹雪》をモチーフにした和菓子とお抹茶のセットです。雪がふりかかる女性の傘をモチーフに、松園の世界をかわいらしく表現しています。菓子楊枝を差し入れると、着物の色に合わせた抹茶色の柚子あんが顔を覗かせます。爽やかな柚子の風味を、お抹茶と一緒にいただきながら素敵なティータイムを。2. 「冬華」お抹茶セット ¥1,100田能村直入《百花》をモチーフにした一品。田能村によって描かれた鮮やかな冬の花を和菓子で表現しています。色とりどりの花が華やかにあしらわれた和菓子の中には菊家特製のこしあんが包まれています。美しい見た目と特製こしあんの味わいが人気の一品です。3. 「里の桜」お抹茶セット ¥1,100土田麦僊《大原女》をモチーフにした和菓子を、お抹茶を一緒にいただきます。屏風絵に描かれる女性の頭に乗せられた黄金色の柴と、淡いピンクの桜を和菓子で表現しています。女性の頭に見立てられた、かわいらしい外見とシナモン風味の味わいが女性に大人気の一品です。文・佐藤百イベント情報イベント名:山種美術館 「日本画の教科書」展催行期間:2016年12月10日 〜 2017年04月16日住所:東京都渋谷区広尾3-12-36電話番号:03-5777-8600
2017年02月01日「日本画の教科書東京編 ―大観、春草から土牛、魁夷へ―」が、東京・広尾の山種美術館で2017年2月16日(木)から4月16日(日)まで開催される。開館50周年を迎える山種美術館は、その歩みの中で美術の教科書に登場するような名品の数々と、創立者・山﨑種二と画家とのエピソードを交えながら紹介してきた。「京都編」に引き続き開催される本展では、「東京編」としてその歩みを振り返るとともに、東京画壇の歴史に名を刻む主要な作品を一堂に展示する。展示の中心となるのは、院展と日展の日本画家の作品。激しい近代化の波が押しよせた明治時代、横山大観、菱田春草らをはじめとする画家たちは、東京美術学校の岡倉天心による指導のもと、古典研究を重視しながら、新しい日本画のあり方を求めて模索していた。天心によって1898(明治31)年に創設された在野の美術団体・日本美術院は、紆余曲折を経ながらも現在まで続いている。その院展の中から、今回ピックアップするのは安田靫彦の《出陣の舞》、奥村土牛の《鳴門》、そして小林古径《清姫》のうち「日高川」など数々の著名な画家の絵画だ。一方で、1907(明治40)年、初の官営の美術展覧会として始まった文展は、日本画の近代化の上で重要な役割を担い、帝展、戦後の日展へと継承されている。長きにわたって多くの画家が活躍する舞台となった日展の作品からは、川合玉堂の《早乙女》、東山魁夷の《年暮る》といった各作家の代表作ともいえる珠玉の作品が揃う。戦前・戦後を通して同時代の画家たちを支援し、直接交流しながら築いてきたコレクションの数々とその軌跡を本展を通して体感してみてはいかがだろう。【開催概要】【開館50周年記念特別展】 山種コレクション名品選Ⅳ日本画の教科書東京編 ―大観、春草から土牛、魁夷へ―会期:2017年2月16日(木)~4月16日(日)会場:山種美術館住所:東京都渋谷区広尾3-12-36開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(但し3/20は開館、3/21は休館)入館料:一般 1,200円(1,000円)・大高生 900円(800円)・中学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金、および前売り料金。※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。■各種割引・リピーター割引:本展使用済入場券(有料)の提出で、会期中入館料が団体割引料金となる。(1名1枚につき1回限り有効)・きもの割引:会期中、着物での来館者は団体割引料金適用。複数割引の併用は不可。■展示予定作品横山大観《心神》、川合玉堂《早乙女》、下村観山《老松白藤》、菱田春草《月四題》のうち「春」「秋」、松岡映丘《春光春衣》、小林古径《清姫》のうち「日高川」、安田靫彦《出陣の舞》、前田青邨《大物浦》、奥村土牛《鳴門》、東山魁夷《年暮る》、奥田元宋《奥入瀬(秋)》など約50点(全て山種美術館蔵)【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)※電話受付時間 8:00~22:00
2017年01月30日今年一番SNSのプロフィール画像にされたであろうカスタマイズ似顔絵といえば、「マジョリカ マジョルカ」によるパーソナルギフトサービス「マジョリ画」でしょう。アンニュイかつモードな雰囲気で人気を博し、瞬く間にSNSを駆け巡ったマジョリ画に新パーツが登場。11月21日(月)に発売された新製品のプロモーションテーマ「星集め」にあわせ、ギフトにぴったりの「星座パーツ」と「クリスマスパーツ」が登場しました。さらにマジョリ画を手がけるイラストレーターの宇野亞喜良氏によって新たに描き下ろされた限定ギフトボックスが資生堂総合美容サイト「ワタシプラス」にて2,000個限定で発売中。書き下ろし限定ギフトボックス新たに描き下ろされたギフトボックスはマジョリカ マジョルカならではの「女の子のかわいくなりたい気持ち」をファンタジックに表現したストーリーが描かれています。正面には風船を持った少女、そして側面に描かれた少女の猫は身体が軽く少しだけ地面から浮かんでいます。裏面にはユニコーンがいて、猫の風船を割ってしまいます。割れた風船の中には、少女のまだ知らない「かわいい」が詰まっていました。そして、ボックスの中を開けるとそこには隠されたメッセージが...ボックスの中を開けると、資生堂で活躍したのち数多くの広告を手がけているコピーライター土屋耕一氏の回文「軽い機敏な子猫何匹いるか(カルイキビンナコネコナンビキイルカ)」が現れます。ギフトボックスには、「マジョリカ マジョルカ」のアイテムで色付けして楽しむことができる似顔絵「マジョリ画」を差し込む窓がついていて、自分でカスタマイズした世界にひとつだけのギフトを作ることができます。季節限定で星座・クリスマスパーツが登場シーズンテーマ「星集め」に合わせてマジョリ画に12星座のパーツが登場。クリスマスパーツも加わり、これからのギフトシーズンにぴったりのカスタマイズができます。マジョリ画の遊び方Step1ギフトをあげたい友達や、自分の似顔絵をつくる似顔絵にしたい写真を選ぶ、もしくはパーツを自分で選んで組み立てることで、自分だけのオリジナルな似顔絵をつくることができます。Step2つくった似顔絵に魔法のエッセンスでお化粧やアクセサリー、フレーム、背景などを施す「マジョリカ マジョルカ」のアイテムをモチーフとした魔法のエッセンスを選ぶことで、似顔絵に色づけや装飾を施すことができます。お化粧やアクセサリーなどを微調整して、自分のかわいさを引き出すマジョリ画に仕上げます。Step3完成画像をシェアしたり、エッセンスとして使ったアイテムと似顔絵カード付きギフトボックスを購入する完成したマジョリ画の画像は無料でダウンロードでき、Facebook、Twitter、LINEでシェアすることができます。そしてマジョリ画の作成において魔法のエッセンスとして使ったマジョリカ マジョルカのアイテムは、似顔絵カードをセットできるギフトボックスと一緒に資生堂オンラインショップ「ワタシプラス」で購入することができます。ツーショットも可能!ギフトボックスの楽しみ方ギフトをあげたい友人のマジョリ画と自分のマジョリ画を並べて、オリジナルのツーショットボックスを作ることも可能。大切な友人には、いつまでも飾っていたくなるような世界で一つだけのギフトを贈ってみてはいかがでしょうか?かわいいを引き出す、魔法の似顔絵で絆を深めて。サービス実施期間:2016年7月14日~12月31日(予定)「マジョリ画」サイト: 「マジョリカ マジョルカ」ブランドサイト:
2016年11月23日「日本画の教科書京都編 - 栖鳳、松園から竹喬、平八郎へ - 」を東京・広尾の山種美術館にて開催。会期は2016年12月10日(土)から2017年2月5日(日)まで。2016年に創立50周年を迎えた山種美術館。これを記念し、創立者・山﨑種二のコレクションから明治以降を代表する日本画を厳選。本展ではその中でも京都画壇にスポットを当てた作品が紹介される。「日本画の教科書」と題された通り、日本の近代絵画を語る上で欠かせない名画ばかりが揃う。明治時代以降、大きく様変わりする環境の中で、日本画家たちは流入してきた西洋画を強く意識し、新時代にふさわしい日本画を模索し続けてきた。なかでも京都は平安時代以来のやまと絵の表現や、江戸時代の円山四条派から続く写生の伝統を受け継ぐ一方、日本美術の発展のため日本初の画学校を開校させるなど、革新的かつ組織的な取り組みが見られた。それぞれの画家が、日本画と西洋の「美術」の間に生まれた矛盾に向き合い、数々のユニークな作品が誕生することとなる。本展では、そんな大きな変化の時代に活躍した画家たちが登場する。中でも見所は、美術館の顔とも言える竹内栖鳳の《班猫》(重要文化財)だ。つい触れてみたくなるほど見事に表現された毛並みを前面に押し出した柔らかい印象の作品だ。上目遣いで舌を出すその表情からは、愛らしく気ままな猫の気質がよく伝わってくる。さらに、重要文化財でもある村上華岳の《裸婦図》も展示。まるで仏教画を思わせるような女性の顔立ちや蓮のモチーフが、「裸婦」という西洋の油絵の伝統を意識した題材、かつ、近代的な描き方で表現されている。西洋と日本の古典が折衷した、この時代を代表するような作品だ。その他にも上村松園や、山元春挙、福田平八郎、小野竹喬といった近代を代表する画家たちを一堂に紹介する。どれも切手や教科書などで一度は目にしたことのある有名なものばかりなので、日本画の知識がなくても気軽に楽しむことができる展覧会だ。【詳細】「日本画の教科書京都編 - 栖鳳、松園から竹喬、平八郎へ - 」会期:2016年12月10日(土)~2017年2月5日(日)会場:山種美術館住所:東京都渋谷区広尾3-12-36開館時間:10:00〜17:00 (入館は16:30まで)休館日:月曜日 (ただし1月9日(月)は開館、1月10日(火)は休館。12月29日(木)〜1月2日(月)は年末年始休館)入館料:一般 1,200円(1,000円) / 大高生 900円(800円) / 中学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金、および前売り料金。※障がい者手帳、被爆者健康手帳の提示で、介護者1名を含め無料。※きもの割引:会期中きもので来館すると団体割引料金で入場可。複数の割引は不可。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル電話受付時間:8:00~22:00)
2016年11月20日神奈川県足柄下郡箱根町にある岡田美術館で、日本の画家・伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)と与謝蕪村(よさぶそん)の生誕300年を記念した展覧会「 ―生誕300年を祝う― 若冲と蕪村 江戸時代の画家たち」展が開催されています。期間は12月18日(日)までです。同い年の天才絵師・伊藤若冲と与謝蕪村の作品の変遷を、同時代に活躍した画家たちの作品とあわせて観賞できます。同じ年に誕生した二人の天才画家画家・尾形光琳が亡くなった1716年に誕生した2人の天才絵師、伊藤若冲と与謝蕪村。同じ年に誕生した2人は、のちに京都の画壇を席巻して一つの時代を作ります。伊藤若冲は京都にある青物問屋の長男として生まれました。家業を継ぎますが30代中頃には参禅、40代歳で隠居して画家としての活動を開始します。彩色鮮やかな花鳥図や動物を描いた水墨画を得意とし、数々の名作を残しました。与謝蕪村は大坂の農家に生まれ、成人すると江戸へ出て俳諧を学びます。俳諧の師匠の逝去をきっかけに、27歳から北関東や東北地方をおよそ10年間遊歴。40歳になると京都へ移り住み、俳諧と絵画の分野で活躍しました。中国文人画の技法による山水図や、俳句に絵を添える俳画を中心に作品を残しています。展覧会では2人の画家の作品を中心に、同時代の円山応挙や長沢蘆雪、曾我蕭白、池大雅らの作品を合わせた40点の貴重な作品を観賞できます。●83年ぶりに発見された「孔雀鳳凰図」今回の展覧会には1933年に重要美術品として認定されたのち、行方不明となっていた伊藤若冲の「孔雀鳳凰図」が展示されています。83年ぶりに発見され、東京都美術館で行われた若冲展で初公開となり話題を呼んだ作品です。牡丹に囲まれて立つ白い孔雀と、翼を広げた鳳凰が描かれた見事な作品では、若冲にしか成しえない多彩な色彩と見事な細密描写を目の当たりにできます。●特別に作られた若冲孔雀鳳凰図チョコレート、展覧会開催記念オリジナルグッズも充実ミュージアムショップでは美術館専属のショコラティエ、三浦直樹氏が手掛けた「若冲孔雀鳳凰図チョコレート」(税込2,600円)が10月1日(土)より発売されます。小豆や栗、イチジクなどさまざまな食材がバランスよく組み合わされたチョコレートに若冲の絵柄がデザインされた、お土産に最適のお菓子です。マウスパッドやぽちぶくろなど、展覧会のオリジナルグッズも揃えられています。イベント情報名称:―生誕300年を祝う― 若冲と蕪村 江戸時代の画家たち会期:2016年9月5日(月)~12月18日(日)休館日:なし開館時間:9:00~17:00※入館は16:30まで住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1岡田美術館入館料:一般・大学生2,800円、小中高生1,800円公式ページ:
2016年09月20日東京・六本木の国立新美術館の企画展示室で、新進芸術家在外研修制度の成果を発表する展覧会「未来を担う美術家たち 19th DOMANI・明日展 文化庁新進芸術家海外研修制度の成果」が開催されます。日程は2016年12月10日(土)から2017年2月5日(日)まで。19回目を迎える今展は「re_consider Japan」をテーマに、未来を担う若手アーティストたちの多様性に富んだ作品の数々が展示されます。「DOMANI(ドマーニ)・明日展」とは?「DOMANI・明日展」は文化庁によって行われています。若手芸術家たちが海外の大学や芸術関係機関などで行う研修を支援する、「新進芸術家海外研修制度」の成果発表の場として、1998年にスタートした大規模なグループ展です。例年、絵画や彫刻、版画、染色、モザイク、アニメーション、映像、インスタレーションなど、将来の日本の芸術界を支える新進気鋭芸術家たちのパワーに溢れる作品が集まり、多くのアートファンの注目を集めています。今回の展示会の見どころ今年で19回目を迎える「DOMANI・明日展」のテーマは「re_consider Japan」。国立新美術館の豊かな空間を活かし、研修を終えて比較的時間の浅いフレッシュな作家たちのショウケースとなるように作家のラインナップが組まれているのがポイントです。絵画や写真、映像、アニメーション、インスタレーション、陶芸、メディア・アートなど多様性を増した素材や表現が注目されています。また、滞在先もヨーロッパや北米に限らず、アジアや南半球へと広がっており、2020年を目前に改めて日本を考える機会になるような展示内容となっています。金子 富之《レッドバナスパティラージャ》2012年常陸国出雲大社蔵撮影:宮島径ⒸKANEKO TomiyukiCourtesy Mizuma Art Gallery今年の展示作家は以下の通りです。・池内 晶子(1998年・アメリカ)1967年生/現代美術・岡田 葉(2002年・イギリス)1974年生/絵画・南 隆雄(2010年・フランス)1976年生/メディアアート・秋吉 風人(2011年・ドイツ)1977年生/現代美術・保科 晶子(2011年・フランス)1971年生/現代陶芸・松井 えり菜(2012年・ドイツ)1984年生/現代美術・曽谷 朝絵(2013年・アメリカ)絵画、インスタレーション・三原 聡一郎(2013年・オーストラリア)1980年生/メディアアート・山内 光枝(2014年・フィリピン)1982年生/インスタレーション・今井 智己(2015年・オランダ)1974年生/写真・折笠 良(2015年・カナダ)1986年生/アニメーション・金子 富之(2015年・カンボジア)1978年生/日本画・平川 祐樹(2015年・ドイツ)1983年生/現代美術関連イベントも充実!開催期間中は様々な関連イベントも行われる予定です。出品作家本人が派遣先の出来事や作品の制作内容について語る「ギャラリートーク」は、事前申込不要ですので、気軽に参加してみてください。さらにオープニング記念トーク 「欧州展示事情」、アジア・パシフィック圏の魅力と可能性を語り合うスペシャルトーク 「MEET THE ASIA-PACIFIC AREA」と、2回にわたっての座談会も実施されます。イベント詳細名称:未来を担う美術家たち 19th DOMANI・明日展 文化庁新進芸術家海外研修制度の成果会場:国立新美術館 企画展示室 2E住所:東京都港区六本木7-22-2会期:2016年12月10日(土)~2017年2月5日(日)休館日:毎週火曜日、2016年12月20日(火)~2017年1月10日(火)は休館開館時間:10:00~18:00、毎週金曜日・土曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)観覧料(税込): 一般1,000円(800円)、大学生500円(300円) ※( )内は前売り券・20名以上の団体料金公式サイト:
2016年09月20日東京国立博物館で特別展「禅―心をかたちに―」が、2016年10月18日(火)から11月27日(日)まで開催されます。臨済宗・黄檗宗(おうばくしゅう)の源流に位置する高僧、臨済義玄(りんざいぎげん)禅師の1150年遠諱と、日本臨済宗中興の祖・白隠慧鶴(はくいんえかく)禅師の250年遠諱を記念して行われる展覧会です。全国から選りすぐりの寺宝が集結し、禅宗にまつわる代表的な名品が楽しめます。また、 講演会や坐禅会、禅語を書写する写禅語などのイベントも充実。身体全体で禅を体感してみませんか。禅を知る!「禅 ―心をかたちに―」が東京国立博物館で開催東京国立博物館で2016年10月18日(火)からスタートする特別展「禅 ―心をかたちに―」は、臨済宗・黄檗宗(おうばくしゅう)の源流に位置する高僧、臨済義玄(りんざいぎげん)禅師の1150年遠諱と、日本臨済宗中興の祖・白隠慧鶴(はくいんえかく)禅師の250年遠諱を記念して開催される特別展です。●禅の歴史禅の教えは約1500年前、菩提達磨(ぼだいだるま)大師によってインドから中国へ伝わり、臨済義玄によって広がった後、やがて日本に伝えられました。中世には武家をはじめ、天皇家や公家の帰依を受け、日本の社会と文化に大きな影響を及ぼします。江戸時代に入ると白隠慧鶴禅師をはじめとした高僧らにより民衆へ普及。現代においても禅は多くの人々の心の支えとなっており、欧米でも「ZEN」の思想は大いに注目を集めています。「禅 -心をかたちに-」では臨済・黄檗両宗十五派の全面的な協力により、各本山や末寺、塔頭(たっちゅう)に伝わる高僧の肖像や墨蹟、仏像、絵 画、工芸など多彩な名宝の数々が集合。禅僧たちの足跡や禅宗の教えが日本文化に対し果たしてきた役割が紹介されます。日本の美意識に深く根付いた禅宗文化を様々な角度から紹介!展覧会は「第一章 禅宗の成立」、「第二章 臨済禅の導入と展開」、「第三章 戦国武将と近世の高僧」、「第四章 禅の仏たち」、「第五章 禅文化の広がり」の全5章から構成されます。展示品は国宝22件、重要文化財102件など計240件です。特定の経典を持たず師の心から弟子の心へと受け継がれてきた禅宗は、心のなかの仏性を見出して、直感的な悟りの境地へ至るという考え方です。理想化された超越的存在としての仏像よりも、歴史上実在した生身の祖師・先師たちの人間味あふれる姿を「かたち」として遺し伝え、茶の湯、漢詩や水墨画を中心とした文芸、建築様式や庭園の造作などにも深く関わりました。「禅 ―心をかたちに―」では、そんな日本の美意識にも深く根を下ろした禅宗文化を振り返り、様々な角度から紹介されます。特別展「禅―心をかたちに―」の見どころについて●戦国武将を支えた禅僧や、武将の茶道具を紹介織田有楽斎像 古㵎慈稽賛 狩野山楽筆 江戸時代 元和8年(1622)京都・正伝永源院蔵 通期展示日々生死を分ける決断を迫られた戦国武将たちの心を鍛え、ブレーンとして活躍したのが禅僧です。快川紹喜(かいせんじょうき)や沢彦宗恩(たくげんそうおん)など、中国の政治思想・歴史・文学に関する学識を活かし陰で戦国武将を支えた禅僧たちに焦点を当てています。肖像画や遺品を中心とした展示です。また、 今回の展覧会では唐物荘厳の時代から戦国の世を経て、侘茶が浸透するまでの様子をたどります。この転換期を象徴する人物として、織田信長の弟で茶人としても知られる織田有楽にも着目。激動の時代を経て、今日まで大切に伝えられてきた名品の数々を間近で見られる絶好のチャンスです。●禅寺の障壁画が集合!日本の絵画史を代表する画家たちの作品重要文化財 南禅寺本坊小方丈障壁画のうち群虎図 狩野探幽筆 江戸時代 17世紀 京都・南禅寺蔵通期展示(場面替えあり、この場面の展示期間は10/18~11/6展示)禅寺特有の建物といえば、方丈には山水・花鳥・人物などの障壁画が描かれました。時代をリードする絵師たちはそこで腕を競い合い、新時代の様式を生み出します。本展にはそんな日本の絵画史の象徴とも言える禅寺の障壁画が一堂に集結。狩野元信や狩野山楽、長谷川等伯、海北友松、狩野探幽、伊藤若冲、池大雅らが描いた各時代を彩る作品が楽しめます。●白隠慧鶴(はくいんえかく)の禅画「慧可断臂図(えかだんぴず)」が初公開!日本における臨済宗中興の祖・江戸中期の禅僧・白隠慧鶴(はくいんえかく)の禅画が、大分県臼杵市の臨済宗妙心寺派見星寺(けんしょうじ)で新たに見つかりました。こちらも本展で公開されます。「慧可断臂図(えかだんぴず)」は禅画ではよく取り上げられる画題の1つです。初祖・達磨(だるま)に慧可(えか)が入門を請うため、自らの左腕を切り落として覚悟の意を示す場面が表現されています。この禅画は腕を切り落とす直前の、刀を構える姿が描かれている非常に異色の作品です。●禅の心を体験できるイベントも充実!会期中は禅の文化や歴史などを、禅宗の僧侶がわかりやすく語る「禅トーク」や、禅院に伝わる茶道の原点「四ツ頭」(よつがしら)」の再現、実演と解説、坐禅会などのイベントも多数開催されます。 目で耳で身体で、直に禅の心を体感できますよ。詳細は随時、公式サイトで発表されますので、ぜひチェックしてみてください。イベント詳細名称:臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念 特別展「禅-心をかたちに-」会場:東京国立博物館住所:東京都台東区上野公園13-9アクセス:JR上野駅公園口・鶯谷駅南口から徒歩約10分会期:2016年10月18日(火) ~11月27日(日)開催時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)※ただし、会期中の金曜日および10月22日(土)、11月3日(木・祝)、5日(土)は20:00まで開館休館日:月曜日料金:一般1600円(1400円/1300円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生900円(700円/600円)※中学生以下無料、 ()内は前売り/20名以上の団体料金※障がい者とその介護者1名は無料(入館の際に障がい者手帳などを提示)公式サイト:
2016年09月05日宮原夢画の個展「Renaissance」が六本木のタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムで開催される。期間は2016年8月20日(土)から9月17日(土)まで。宮原夢画は、ファッションを中心とした広告写真やエディトリアルの分野で活動を続けてきたフォトグラファー。写真の歴史や古典技法にも関心を深め、スナップ写真からセットアップ写真まで、異なる技法・ジャンルを行き来し作品を発表してきた。さらに、日本の歴史や伝統文化に対する造詣を深め、そこでの学びや気づきを自身の作品制作へと反映させている。本展では、宮原が2015年より制作を始め、現在も続いている最新作「Renaissance」と「Radiation」から、合わせて約13点を展示。「Renaissance」は自身のプリントを破り、散らばったパーツを無造作にコラージュしたシリーズだ。立体物を平面に写し取ったプリントがばらばらになり、記号性を強めながら、他のパーツと混ざり合わさった作品は独特の魅力を放つ。 一方、「Radiation」は作家が幼少期に好んで描いていた、色を重ねた上を削ると下に塗った色が出てくるクレヨン画に着想を得たシリーズ。宮原が強く惹かれているという、放射状のモチーフをイメージに重ねた作品となっている。【詳細】宮原夢画「Renaissance」会期:2016年8月20日(土)〜9月17日(土)会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル2階営業時間:11:00〜19:00定休日:日・月・祝日TEL:03-5575-5004
2016年08月21日“最後の浮世絵師”と呼ばれることもあり、小説の挿絵から責め絵まで多種多様な作品を手がけた伊藤晴雨。今回、落語家の五代目柳家小さんの手元に残された晴雨の幽霊画たち、通称“五代目柳家小さんコレクション”が東京都江戸東京博物館にて展示。また特設コーナーでは、晴雨の幽霊画に魅了されたスタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーによるコメントとともに見る「幽霊が美しい―スタジオジブリ鈴木敏夫の眼―」が開催されることが分かった。伊藤晴雨は、明治15年浅草生まれ向島育ち。看板絵描きとなった彼は25歳で新聞社に入社し、講談や小説の挿絵、演劇評を担当して評判を得、挿絵画家として認められるようになる。時代考証や風俗研究を行うかたわら、30代半ば頃から責め絵を描くようになると、その名は一気に広まり、昭和36年に78歳で没するまで多様な制作を続けた。今回展示される伊藤晴雨の幽霊画は、落語家五代目柳家小さんの手元に残された“五代目柳家小さんコレクション”。歌舞伎や落語でおなじみの怪談の一場面、よく知られた妖怪などが、のびやかな線で描かれており、舞台芸術や演芸界とも関わりの深かった伊藤晴雨ならではの作品が並ぶ。また同時に、「この世のものではないもの」を描くことによって成し得た、伊藤晴雨の芸術的世界観が見て取れる。さらに本展では、晴雨の出版物や絵画資料のほか、晴雨が行った江戸時代考証や風俗研究についての緻密な江戸風俗図などを展示し、彼の観察眼と筆力に迫るという。また、伊藤晴雨の幽霊画との出会いをふり返り「まるで夢のような一日で、強烈な印象をぼくに残した」と語るほど心惹かれたというスタジオジブリの鈴木プロデューサー。今回、「幽霊が美しい―スタジオジブリ鈴木敏夫の眼―」と題した特設コーナーにて、柳家小さんコレクションの複製画を和室をイメージした空間に展示し、自身のコメントとともに掲示するという。鈴木プロデューサーは伊藤晴雨の幽霊画に心惹かれる理由をこう語る。「晴雨の巧みな筆捌きに魅了された。真っ白な紙に筆を置いて、すっと書き下ろす。濃い薄い、速いゆっくりは書きながら瞬時に判断する。その思い切りの良さ。見ているだけで、何物にも代え難い快感がある。それは鳥獣戯画の実物を初めて見たときの興奮に似ていた。印刷物だと、微妙に再現できないのがその筆捌きだ。身体中を快感が走る。比べるのもおこがましいが、ぼくにしても、下手を承知で筆を執り書と画を描く。ゆえに、その捌きの見事さに圧倒された。手練でなければ、ああは書けない」。責め絵や縛り絵で知られる伊藤晴雨だが、鈴木プロデューサーは「晴雨に対する世間の評価を引っ繰り返したい。ぼくのささやかな野心」との思い立ち、今回の展示を提案。さらに、伊藤晴雨の幽霊画を寄贈した五代目柳家小さん師匠との縁についても「ぼくは、小さん師匠の最期の高座に立ち会っている」「小さん師匠が晴雨に引き合わせてくれた。そう信じている」と明かし、今回の展示への想い入れの強さを伺わせた。鈴木プロデューサーが心底惚れ、絶賛する伊藤晴雨の幽霊画で、この夏を涼しく過ごしてみては。企画展「伊藤晴雨 幽霊画展」は8月11日(木・祝)から9月25日(日)まで東京都江戸東京博物館にて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年08月09日matohu表参道本店5周年を記念して同店では7月23日から31日まで、ゲストアーティストイベント「立原位貫 ―木版画で日本の美に触れる」展が開催される。立原位貫は、浮世絵版画の技法を独学で習得し、江戸時代に使われた紙や絵具や道具についての研究を重ね、本当の復刻、復元を行ってきた唯一の作家。夢枕獏や江國香織などの著作ともコラボレートしており、その挿画も手掛けてきた。14年にはmatohuのデザイナーである堀畑裕之と関口真希子と出会い、深い魂の交流を続けてきたが、昨年matohuでの展覧会の直前に急な病に倒れ急逝した。同展では、立原位貫の生前の意志を継ぎ、その画業の一端を紹介。日本の美意識に満ちた本物の木版画の世界をじっくり体験できる機会となっている。【イベント情報】「立原位貫 ―木版画で日本の美に触れる」展会場:matohu表参道本店住所:東京都渋谷区神宮前5-9-25会期:7月23日~31日時間:11:00~20:00
2016年07月19日コンバース(CONVERSE)から、新作の「オールスター コミックニッポン MG Ⅱ R HI」が2016年8月に発売される。登場するのは、日本が誇るサブカルチャーをファッションに昇華するシリーズ「コミックニッポン」の第4弾モデル。今回はコアなファンが多い「漫☆画太郎」とコラボレーションをした。「漫☆画太郎」は1998年にデビューした漫画家で、代表作『珍遊記』はナンセンスギャグ漫画として人気を博した。スニーカーは、彼の代名詞とも言えるキャラクター「ババア」をアッパー全面にプリントしたインパクトのあるデザイン。モノクロプリントの中に、様々な表情のババアを配置。インソールにも迫力のある表情がプリントしてあり、ユニークな一足に仕上がっている。なお、スニーカーにはオリジナルボックスとタグが付いてくる。【詳細】オールスター コミックニッポン MG Ⅱ R HI発売日:2016年8月価格:8,500円+税サイズ:22.0〜28.0cm、29.0cm、30.0cm取り扱い:全国のコンバース取り扱い店【問い合わせ先】コンバースインフォメーションセンターTEL:0120-819-217
2016年07月07日まとふ(matohu)表参道本店5周年を記念して、ゲストアーティストイベント「立原位貫(たちはらいぬき) ―木版画で日本の美に触れる」展が2016年7月23日(土)から31日(日)まで開催される。立原位貫は、浮世絵版画の技法を独学で習得し、江戸時代に使われた紙や絵具や道具についての研究を重ね、本当の復刻・復元を行ってきた作家だ。またオリジナルの創作版画では、詩情あふれる世界を作り上げ、夢枕獏や江國香織などの著作挿画も手掛けたことでも知られている。まとふのデザイナー、堀畑裕之と関口真希子とは2014年に出会い、交流を続けて来た。今回の展覧会は、彼の生前の意志を継ぎ、その画業の一端を紹介するものだ。花々をモチーフにした作品などが展示され、日本の美意識に満ちた本物の木版画の世界を体験できる。【詳細】matohu表参道本店5周年記念「立原位貫 ―木版画で日本の美に触れる」開催期間:2016年7月23日(土)〜31日(日)時間:11:00〜20:00場所:matohu表参道本店住所:東京都渋谷区神宮前5-9-25TEL:03-6805-1597
2016年06月25日東京都・新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館は、「樹木」というモティーフを通して、印象派とその前後の時代に描かれたフランス風景画の変遷をたどる展覧会「フランスの風景樹をめぐる物語-コローからモネ、ピサロ、マティスまで-」を開催する。会期は4月16日~6月26日(月曜休館)。開館時間は10:00~18:00(金曜は20:00まで)。観覧料は一般1,200円、大学・高校生800円、65歳以上1,000円、中学生以下無料。同展は、ロマン派からバルビゾン派、印象派、新印象派、ポスト印象派、象徴派、フォーヴまで、フランス近代風景画が展開する過程において「樹木」というモティーフがどのような役割を果たしてきたのか、その変遷をたどるもの。パリ近郊にあるポントワーズ美術館(カミーユ・ピサロ美術館、タヴェ=ドラクール美術館)館長、クリストフ・デュヴィヴィエの監修のもと、フランスを中心に国内外の美術館、ならびに個人所蔵作品から、油彩を中心に、素描や版画など、自然や樹木に対する画家たちの想いが込められた作品約110点が展示される。同展は、自然に対する関心が次第に高まり風景画を描く画家が登場した、印象派以前のロマン派からバルビゾン派、レアリスムまでを紹介する「第1章」、刻々と変化する自然の形態を画面にとどめるため、屋外で作品を仕上げるようになった印象派と新印象派を紹介する「第2章」、色彩や形態など絵画を構成する要素を、自立したものとして表現しようとした印象派以降を紹介する「第3章」で構成されるとのこと。また、関連企画として、休館日に貸切の美術館で、ボランティアガイドと対話しながら楽しむ参加型の作品鑑賞会「ギャラリー★で★トーク・アート」が開催される。開催日時は6月13日14:00から2時間程度。参加費は1,000円(観覧料不要)、中学生以下無料。参加に際しては5月30日までに同美術館ホームページより申込が必要となる(申込多数の場合は抽選)。そのほか、同美術館学芸員が展示室で作品解説を行うギャラリートークが開催される。開催日時は4月22日17:30および4月23日13:30から、いずれも30分程度。参加費無料、申込不要。
2016年03月01日東京都・白金台の東京都庭園美術館は、植物観察に対するガレの気迫をデザイン画とともに紹介する展覧会「ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉」を開催している。会期は4月10日まで(第2・第4水曜休館)。開館時間は10:00~18:00(3月25日・3月26日・4月1日・4月2日・4月8日・4月9日は20:00まで)。観覧料は一般1,100円、大学生(専修・各種専門学校含む)880円、中・高校生・65歳以上550円、小学生以下および都内在住在学の中学生は無料。同展は、ガラス作品とデザイン画(オルセー美術館所蔵)を中心に、植物に魅せられたひとりの男がその生命や象徴性を追究した表現として、ガレの作品を紹介するもの。ヨーロッパの19世紀末を彩る装飾様式「アール・ヌーヴォー」の立役者の一人であるエミール・ガレは、花や昆虫など自然をモチーフとした作風で知られ、陶芸・ガラス・木工家具の3分野で活躍し、1889年と1900年のパリ万国博覧会でグランプリの栄誉に輝いたアーティスト。ガレは、自然の描写を通して抽象的な概念を表現することで、ガラスや木工家具を単なる装飾ではなく、芸術作品へと昇華させていった。その背景にあったのは、植物学への情熱であり、彼は2,500~3,000種の植物を育てていた広大な庭や豊かな自然の中で、植物を観察して論文を書き、種の進化やライフサイクルに強い関心を寄せていたという。また、同展では、ガレによる水彩のデザイン画(オルセー美術館所蔵)が展示される。水彩のデザイン画は、展示が許される期間が短いため滅多に公開されず、また、デザイン画と実作が一致することはきわめて稀なことだが、今回は北澤美術館が行った調査により発見された実作と一致するデザイン画が紹介される。コレクターの手を経て今は日本にあるガラス作品と、オルセー美術館に眠るデザイン画の、100年ぶりの邂逅となる。また、普段目にする機会があまりない資料「ポンシフ」も紹介される。「ポンシフ」とは、点線状に小さな穴が開いた型紙で、その上から色粉などをはたくことで図案を転写することで、ガラスや陶器の表面の絵付けの精度を保っていたということだ。また、同館の本館展示室は、1933年に建てられた住宅建築をそのまま展示室として使用しており、この邸宅美術館の空間をガレが愛してやまなかったラ・ガレンヌの自邸と庭に見立てて楽しむことができるという。同展では鑑賞の手引きとして、来館者に、ガレの妻アンリエットが自邸を訪れた人に宛てて書いたという内容のフィクションの手紙「アンリエットの手紙」を配布している。同展の開催に際し、東京都庭園美術館学芸員の八巻香澄氏は次のようにコメントしている。「エミール・ガレの展覧会はこれまで多くの美術館やギャラリーで行われていますが、ほとんどの場合暗い部屋で作品にスポットライトをあてて展示しています。そうすると模様がよく見えるのですが、当館では邸宅美術館であるという特徴を活かして、自然光の中で展示をしています。ガラスの透明感や、光の移り変わりを楽しんでいただければと思います。」そのほか、関連イベントとして、トークイベント「キノコの世界から見たガレ」(3月13日)などが開催される。イベントの詳細は、同館Webサイトにて。
2016年02月22日2人の優れたアーティスト、ポール・ローデンとヴァレリー・ルース(Paul Roden & Valerie Lueth)による、木版画工房・タグボート プリントショップ(Tugboat Printshop)。2006年からアメリカ・ペンシルベニアでその活動を開始させた2人は良き職人同士でありながら、実は夫婦でもある。山や森林などの雄大な自然をテーマにした作品を中心に制作をしており、版の隅々まで彫り込み何重にも色を重ねて完成された作品は圧巻だ。木版画は長年鍛え上げられた職人による印刷技術で1枚ずつ刷られており、全ての行程が手作業により行われている。作品1枚に費やされる時間は絵の複雑さと重ねる版の数にもより、また複数の作品を同時進行で制作しているため正確には測れないが、おおよそ4から6ヶ月はかかるそうだ。2人は、現代の印刷物からよりも古いものにインスピレーションを受けることが多いそうで、日本の浮世絵からも多大な影響を受けたそうだ。特にその題材と色使いにおける複雑さと遊び心に刺激されたようで、その影響は確かに彼らの作品にも活きているように思える。数ある手法の中で、木目や何百回の印刷にも耐えうる耐久性など木そのものの素材の特徴に惚れ込んで木版画を選んだという。また木版画はスクリーン印刷やデジタルプリントとは違った、くっきりと鮮やかな線画を表現できシャープな印象を与えてくれるところも気に入っている。日本には数年前に夫婦で足を運んだそうで「一瞬一瞬が本当に楽しくて、いつかまた遊びにいきたいです!」と語ってくれ、かなりの好印象だったとコメントしてくれた。彼らの工房では作品の国外発送も受け付けており、過去に日本からの注文も何度か受けたという。価格は1枚1万円から5万円ほど。ウェブサイトで注文を受け付けている。※本記事は (引用元: に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2016年02月16日スーパーマリオ誕生30周年にあたる2016年、木版画「マリオ&ルイージ図屏風木版画額装」が2月6日(土)より発売する事が決定した。同商品は、「私淑」といわれる独特の継承方法をとっていることが特徴的な琳派(りんぱ)の祖のひとり、俵屋宗達が描いた「風神雷神図」をモチーフに、京都の画家、山本太郎氏が描いた。今回販売する浮世絵は、木版画による浮世絵版画の手法で作られている。木版画「マリオ&ルイージ図屏風木版画額装」は90枚の数量限定で販売。なお、ぴあでは同商品の販売を皮切りに、「浮世絵プロジェクト」として今後も商品の販売が予定されている。また、チケットぴあの特設ページでは同商品製作の様子を公開中。チケットぴあでは同商品の90枚のうち30枚を販売する。販売期間は2月6日(土)午前10時から3月20日(日)午後11時59分まで。■マリオ&ルイージ図屏風木版画額装価格:194,400円(税込)
2016年02月05日東京都・渋谷のBunkamura Box Galleryは、水墨画で景色を描く画家・篠原貴之の個展「墨いろの光 -イタリア、アイルランドより-」を開催する。会期は2016年1月9日~1月17日。開場時間は10:00~19:30。入場無料。同展は、篠原氏がこの夏に訪れたイタリアトスカーナと南アイルランドを描いた新作を中心に発表するもの。篠原氏が制作に用いるのは墨と水のみで、大きな筆一本で全てを描くその水墨画は、水を引いた画面に垂らしただけの墨が澄み渡る青空になり、塗り残した紙の地色はきらめく水面となるなど、筆の運びや勢いで生き生きとした躍動感があるという。研ぎ澄まされ、それでいてどこか素朴さを感じる篠原氏の水墨画の世界は、生活する里山での移りゆく景色や、旅先で出会った光景の真ん中に立ち、そこで芽生えた穏やかな感動をありのままに表現した作品となっている。なお、関連企画として、ギャラリートークが開催される。伝統を重んじながらもその枠に捉われない作品はどのようにして生まれるのか、作家により創作の裏側が語られるということだ。開催日時は2016年1月10日15:00~。事前予約不要。
2015年11月30日