株式会社ビオ・マガジン(東京都品川区、代表取締役:西 宏祐)は、明治大学准教授・蛭川 立による哲学絵本『ゾルゲンキンドはかく語りき』を2024年6月に発売しました。話題のサイケデリックスを理解するための入門書となっています。装丁[本書概要]サイケデリックスとは、もともと世界各地の伝統社会で超自然界へ飛翔するために使われてきた植物に含まれるものです。本書は、その神秘に魅せられ、中南米やインドで20年以上もフィールドワークを重ねてきた人類学者による緻密な思索をまとめた1冊。構想から出版まで約2年。ついに完成したのは前代未聞のシュールな物語。人類学から西洋哲学、インド哲学、化学……など横断的な学術的見地に基づき、サイケデリックスの深淵なる世界を大胆かつユーモラスに描いています。サイケデリックスはいま、うつ病やトラウマ、不安障害、依存症などの特効薬としての可能性にスポットが当たり、欧米を中心にサイケデリックス研究のルネサンスが勃興。そして、ついに日本でも慶應義塾大学、名城大学、筑波大学、さらに大手製薬会社が手を組み精神疾患の治療薬としての研究・開発が急速に進められるようになりました。そんなサイケデリックスの新たな側面に興味がある方はもちろん、生きる意味とは、本当の幸せとは何か……といった人間の実存について哲学的な探究を続ける人にとっても示唆に富んだ書になっています。中面見本1中面見本2[著者について]蛭川 立明治大学情報コミュニケーション学部准教授京都大学農学部農林生物学科卒業、京都大学大学院理学研究科動物学専攻修士課程修了、東京大学大学院理学研究科人類学専攻博士課程修了。ベゼッハ・ヂ・メネゼス大学ブラジル心理生物物理学研究所、花園大学国際禅学研究所、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ心理学科、クイーンズランド大学人文学部科学哲学科、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部で客員研究員を歴任。ウスコ・アヤール・アマゾン絵画学校でパブロ・アマリンゴに師事。京都DMT茶裁判、大藪大麻裁判で弁護側専門家証人をつとめる。著書に『彼岸の時間“意識”の人類学』(春秋社)、『精神の星座』(サンガ新社)ほか。[書籍情報]タイトル : 『ゾルゲンキンドはかく語りき』著者名 : 蛭川 立ISBN : 978-4-86588-137-0 C0010ジャンル : 哲学本体価格 : 2,500円(税別)仕様 : A5変形・並製/152ページサイズ・重量: 縦190mm/横148mm/束12mm/重さ255gURL : 中面見本3中面見本4■会社概要会社名 : 株式会社ビオ・マガジン所在地 : 東京都品川区西五反田8-11-21 五反田TRビル1F代表 : 西 宏祐設立 : 平成18年(2006年)6月22日事業内容: ・雑誌、書籍の出版・WEB及び電子出版・ビデオ等各種映像の出版・セミナー、イベントの開催URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年07月31日日本最大級の探究学習の祭典「クエストカップ2024 全国大会」は2024年2月12日(オンライン)、24日、25日(リアル:明治大学中野キャンパス)の3日間にわたり開催されます。今年度は5部門8プログラムが設けられ、過去最高の応募数である36都道府県410校6,099チームが応募し、各部門の審査の結果、167校305チームの全国大会への出場が決定しました。今大会で関西・四国エリアからは、38校73チームの進出が決定し大躍進を遂げています。クエストカップ2024■関西・四国エリアの出場校一覧(都道府県内五十音順):1. おおぞら高校 京都キャンパス - 京都府京都市2. 京都共栄学園高等学校 - 京都府福知山市3. 京都光華高等学校 - 京都府京都市4. 京都産業大学附属高等学校 - 京都府京都市5. 京都市立西京高等学校附属中学校 - 京都府京都市6. 京都橘中学校 - 京都府京都市7. 花園高等学校 - 京都府京都市8. 立命館宇治中学校 - 京都府宇治市9. 追手門学院大手前高等学校 - 大阪府大阪市10. 大阪学院大学高等学校 - 大阪府吹田市11. 大阪学芸高等学校 - 大阪府大阪市12. 大阪市立墨江丘中学校 - 大阪府大阪市13. 大阪青凌高等学校 - 大阪府三島郡島本町14. 大阪府教育センター附属高等学校 - 大阪府大阪市15. 関西大倉高等学校 - 大阪府茨木市16. 関西大学北陽高等学校 - 大阪府大阪市17. 近畿大学附属中学校 - 大阪府東大阪市18. 香里ヌヴェール学院高等学校 - 大阪府寝屋川市19. 常翔学園高等学校 - 大阪府大阪市20. 常翔学園中学校 - 大阪府大阪市21. 常翔啓光学園高等学校 - 大阪府枚方市22. 初芝富田林中学校 - 大阪府富田林市23. 阪南大学高等学校 - 大阪府松原市24. 明星高等学校 - 大阪府大阪市25. 履正社高等学校 - 大阪府豊中市26. 関西学院高等部 - 兵庫県西宮市27. 淳心学院高等学校 - 兵庫県姫路市28. 滝川第二中学校 - 兵庫県神戸市29. 滝川中学校 - 兵庫県神戸市30. 姫路市立飾磨高等学校 - 兵庫県姫路市31. 姫路女学院高等学校 - 兵庫県姫路市32 兵庫県立西宮北高等学校 - 兵庫県西宮市33. 兵庫県立社高等学校 - 兵庫県加東市34. 百合学院高等学校 - 兵庫県尼崎市35. 聖心学園中等教育学校 - 奈良県橿原市36. 奈良学園登美ヶ丘中学校 - 奈良県奈良市37. 近畿大学附属和歌山高等学校 - 和歌山県和歌山市38. 生光学園中学校 - 徳島県徳島市初出場校は、おおぞら高校 京都キャンパス、京都共栄学園高等学校、立命館宇治中学校、大阪市立墨江丘中学校、関西大倉高等学校、関西大学北陽高等学校、滝川中学校、姫路女学院高等学校、近畿大学附属和歌山高等学校の9校です。また、兵庫県神戸市にある滝川第二中学校、兵庫県尼崎市にある百合学院高等学校は19年連続の出場を達成しました。なお、四国エリアからは生光学園中学校の出場が決まりました。出場が決まった兵庫県立社高等学校の小池さんは「活動を通して得た想いや考えを落ち着いてお伝えできればと思います」とコメントしました。また、同じく兵庫県立社高等学校の中田先生も「クエストエデュケーションの活動を通して、生徒たちが色んなアプローチで『じぶん』を表現する姿に感心しました。クエストカップでは、全国の仲間たちと学びあってくれることを期待しています」とコメントしました。探究学習は学習指導要領の改訂により、2022年度から高校の「総合的な探究の時間」が必修化され、教科学習や入試にも探究的な学びが取り入れられ、急速に広まっています。「クエストカップ2024 全国大会」は2024年2月12日(オンライン)、24日、25日(明治大学中野キャンパス)にて開催されます。生徒たちは自身の探究学習の成果を、全国から集まる仲間たちと共に社会に発信します。この大会は2005年から開催され、今回で19回目です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月22日日本最大級の探究学習の祭典「クエストカップ2024 全国大会」は2024年2月12日(オンライン)、24日、25日(リアル:明治大学中野キャンパス)の3日間にわたり開催されます。今年度は5部門8プログラムが設けられ、過去最高の応募数である36都道府県410校6,099チームが応募し、各部門の審査の結果、167校305チームの全国大会への出場が決定しました。今大会で九州からは、14校24チームと過去最多の出場数を記録し、大躍進を遂げています。クエストカップ2024■九州の出場校一覧(都道府県内五十音順)1. CLARK SMART 福岡(福岡県福岡市)2. 上智福岡高等学校(福岡県福岡市)3. 西南学院高等学校(福岡県福岡市)4. 専門学校東京国際ビジネスカレッジ福岡校(福岡県福岡市)5. 中間市立中間東中学校(福岡県中間市)6. 東福岡高等学校(福岡県福岡市)7. 福岡工業大学附属城東高等学校(福岡県福岡市)8. 福岡舞鶴高等学校(福岡県福岡市)9. 早稲田佐賀中学校(佐賀県唐津市)10. 長崎日本大学中学校(長崎県長崎市)11. クラーク記念国際高等学校熊本キャンパス(熊本県熊本市)12. 姶良市立帖佐中学校(鹿児島県姶良市)13. 鹿児島市立喜入中学校(鹿児島県鹿児島市)14. 鹿児島市立吉野東中学校(鹿児島県鹿児島市)初出場校は、CLARK SMART 福岡、西南学院高等学校、中間市立中間東中学校、長崎日本大学中学校、姶良市立帖佐中学校、鹿児島市立喜入中学校、鹿児島市立吉野東中学校の7校です。また、熊本にあるクラーク記念国際高等学校熊本キャンパスは10年連続の出場を達成しました。なお、鹿児島では出場する3校すべてが公立の中学校で、かごたん(かごしま探究プロジェクト)に取り組んできました。出場が決まった西南学院高等学校1年の宮本さんは「初出場でとても緊張しますが、精一杯頑張ります!」とコメントしました。また、同じく西南学院高等学校の三上先生も「手探りの探究的活動でしたが、生徒たちはよく議論し、よく考え、よく調べ、よくまとめ上げました。全力で頑張る生徒たちのさらなる活躍に期待しています。」とコメントしました。探究学習は学習指導要領の改訂により、2022年度から高校の「総合的な探究の時間」が必修化され、教科学習や入試にも探究的な学びが取り入れられ、急速に広まっています。「クエストカップ2024 全国大会」は2024年2月12日(オンライン)、24日、25日(明治大学中野キャンパス)にて開催されます。生徒たちは自身の探究学習の成果を、全国から集まる仲間たちと共に社会に発信します。この大会は2005年から開催され、今回で19回目です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月16日8月より開幕するPARCO劇場開場50周年記念シリーズ『桜の園』の演出家ショーン・ホームズが、7月12日(水) 明治大学にて特別講演会を実施した。『桜の園』は、ロシアの劇作家アントン・チェーホフが1903年に執筆、翌年に初演された作品。今回の公演では、台本はサイモン・スティーヴンスが現代の俳優が語るにふさわしい軽妙な台詞に書き換え、『セールスマンの死』を新たな解釈で魅せたショーン・ホームズがその演出手腕で『桜の園』を立ち上げる。特別講演の進行は明治大学文学部演劇学専攻教授の井上優、聞き手は文学部英米文学専攻教授の野田学、通訳は時田曜子。講義中盤からは『桜の園』出演者もスペシャルゲストとして参加。大学生トロフィーモフ役の成河、明治大学卒業生の天野はなの二人が登壇した。講義テーマは「演出家ショーン・ホームズのインスピレーション~古典演劇を現代に甦らせる~」。明治大学の学生のほか、『PARCO STAGE』でも公募し、中学生・高校生も含め幅広い年代の方も多数参加し関心度の高さがうかがえる。まず井上から、演劇の世界に入ったきっかけや演出家という道にたどり着いた経緯を問われたショーンは、丁寧に自身のヒストリーを話し始めた。その中で語った、舞台演出家という仕事の魅力について「見事な頭脳を持つ素晴らしい俳優の皆さんと共に時間と空間を共にして、作家の脳内を覗き込み、ビジョンを見つめることができる光栄な仕事。他のアーティストたちとできるだけ対話を持ち、コラボレーションしながら協働することで、自分自身、一人の人間として世界の現実に直面し、直視し、対面し、対抗し、考えることができる。人生の時間の過ごし方としては悪くないなと思っている」という言葉が印象的だった。野田から、2022年にショーンが演出したアーサー・ミラー『セールスマンの死』と同様に、近代古典の名作であるチェーホフ『桜の園』を日本のカンパニーでどのように作ろうとしているのかという核心に触れる質問が投げ掛けられると、「グッド・クエスチョン!」とショーンの目が輝く。1990年代半ばに伝統的な『桜の園』を上演する著名なプロダクションでアシスタントディレクターを務めたショーン自身、当時のことが頭から離れなかったという。だからこそ今回あらためて、きちんと戯曲と向き合ったと吐露した。「この戯曲には権力を巡る葛藤、戦いが描かれていると感じ、チェーホフの描いたキャラクターたちの持つ攻撃性や激しさを、日本の俳優たちが表現できる環境や世界というものを舞台上に作らなければいけないと思った。そのきっかけになったのは、ドラマトゥルクでジャーナリストの友人、エストニア人のイーロー・エプナーが共有してくれた、エストニア・リトアニア・ラトビアの諜報機関のトップへのインタビュー記事。それを読んで、権力そして自分の目的を追求することが、いかにそのロシアの文化、社会の中心にあるかということが分かった。暴力性を用いるということを厭わない社会性、文化性がある。そこで、この『桜の園』は登場人物にとってのバトルフィールド、つまりその戦場で人々が力をめぐって争っている姿が見えた」と、今回の演出コンセプトにまで話が及ぶ。そこで成河と天野も登壇。ロシア人であるチェーホフの戯曲をイギリス人であるサイモン・スティーヴンスがアダプテーションしたものを、広田敦郎が日本語に翻訳。その台本をイギリス人のショーンが日本人の俳優たちに演出をつけるという構図の中にいる二人に、「ぜひ稽古の様子を」と井上が促すと、「ショーンの稽古場は民主的で、お互いフェアでイーブンな関係でいるために徹底されていると思う」と成河。「ショーンさんが信頼しているサイモンさんの台本を日本語に翻訳した台本を皆で共有して創るのが良いと思った、と仰ったショーンさんが頼もしく、それが良い方向に作用しているように思う」と天野がつづけた。さらに井上から「チェーホフの戯曲は、ディスコミュニケーションがひとつのテーマ。稽古ではその表現をコミュニケーションするという矛盾した要求があると思うけれど、どのように解決しているのか」と問われると、「どの役も他人の話を聞かずに、自分の主張を好き勝手言っている。それぞれが役にきちんと向き合っていくと、こういう人はどこの国にもいる、という人物に成っていくので、敢えてディスコミュニケーションをデザインすることを考えなくても、きちんと劇として成立していくと思う。だからストレートに演技をするのみ」と力強く答える成河。つづけて、ショーンが「コミュニケーションが不全であることは、一人ひとりが一生懸命にコミュニケーションしようとするところから生まれる。つまり、それぞれが自分の視点から物事を伝えようとし、自分の目的を追求しようとしているから。それが相手に作用しないだけというのも相手も同じことをしているから」と話した。重ねて、「稽古をしていると、そのコミュニケーションがうまくいかない状態が本当に面白くて、一人で台本を読んでいる時には到底想像できなかったようなところが見えてきて、それがどうしようもなく愛しく思える瞬間が生まれる」と天野。高揚した天野が「ショーンさんの稽古は本当に面白くて、素晴らしい演出家だと思います!絶対に劇場に観に来てください!」と自主的に公演の宣伝を始めると、静かに聴き入っていた参加者たちから笑いと拍手が起こり、会場が一気に和んだ。ショーンの稽古について野田からさらに問われると、成河は「俳優が解放され、役として動き出す瞬間をずっと待ってくれる、驚くほど穏やかな演出家。強いアイデアと意志を持ちながら、同時に忍耐を持っている。笑いも絶えず、全員が心地の良い稽古場」、天野は「そういう眼差しを持っている演出家だからこそ、全員が自分自身の想像のもう少し先に飛び込んでみようとトライしている。とても熱い稽古場だと思う」と語り、稽古が充実している様子が手に取るように伝わった。ショーンは演出するにあたり、「できる限り作家に忠実で誠実であること。戯曲に書かれた文字に忠実ということより、その戯曲に込められたスピリットに忠実で誠実であるということ」を大切にしているという。さらに「チェーホフは明らかに俳優たちと時間を過ごすことが好きだった作家。どの登場人物も非常に素晴らしい役として描いているので、カンパニーとしてこの戯曲を上演することへの喜びと高揚感が持てる。チェーホフは、アンサンブルのあり方、人間は矛盾を内包している存在であること、ひとつの場面が次々と別の場面に遮られていく、ということを描くのが巧みな劇作家。今回の私たちの稽古でも、その3つを大事にしている。淡々とした穏やかなリズムでゆったり進んでいく作品になってしまわないよう、ギザギザと滑らかではない感じを大事にしながら作っている。それこそが人間の根幹にあるものであり、そこから人間らしさ、人間の痛みが見えてくるはずだ」と力強く語った。最後には質疑応答も行われ、成河からショーンに質問するという稽古場さながらの一場面も。会話は終始白熱、予定時間を超えてもまだまだ聞いていたいと思わされる、充実の特別講義だった。<公演情報>PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『桜の園』『桜の園』チラシビジュアル作:アントン・チェーホフ英語版:サイモン・スティーヴンス翻訳:広田敦郎演出:ショーン・ホームズ【出演】原田美枝子、八嶋智人、成河、安藤玉恵、川島海荷、前原滉、川上友里、竪山隼太、天野はな、永島敬三、中上サツキ、市川しんぺー/松尾貴史、村井國夫■東京公演8月8日(火)~8月29日(火) PARCO劇場※8月7日(月)プレビューオープン■宮城公演9月2日(土) 東京エレクトロンホール宮城 大ホール■広島公演9月6日 (水) 上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール)■愛知公演9月13日(水) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール■大阪公演9月16日(土)・17日(日) 森ノ宮ピロティホール■高知公演9月20日(水) 高知県立県民文化ホール オレンジホール■福岡公演9月23日(土)・24日(日) キャナルシティ劇場公式HP:
2023年07月15日2023年6月16日(金)明治大学リバティタワーにて19時開演立川流の落語家にして、20冊以上の著作がある作家でもある立川談慶さんと、明治大学法学部教授で法と言語の専門家、堀田秀吾さんのクロストークも楽しめる落語会を6月16日に明治大学で開催します。罪と罰の概念は国や時代により異なります。落語でおなじみの八っあん、熊さんがいた江戸時代では、どういう罪と罰の概念だったのでしょうか?立川談慶師匠による「紙入れ」、「五貫裁き」の落語2席を堪能いただき、「江戸時代と現代日本の罪と罰」をテーマに談慶師匠と堀田教授の対談をお楽しみいただけます。お二人の談話をナビゲートするのは作家のエージェント会社、アップルシード・エージェンシー代表で、自らも小説を書く鬼塚忠。明治大学には地下に拷問博物館があり、江戸時代の拷問道具や方法に関する展示が行われています。お時間があれば、落語会の前にお立ちよりいただくと、より楽しめるかもしれません。立川談慶落語会概要■開催日時:2023年6月16日(金)19時開演(18:45分開場)20:45終演(予定)■会場:明治大学リバティタワー9階1095教室101-8301東京都千代田区神田駿河台1-1 ■落語演目:紙入れ・五貫裁き■トーク:テーマ「江戸時代と現代日本の罪と罰」立川談慶(落語家)、堀田秀吾(明治大学法学部教授)、鬼塚忠(小説家「花戦さ」)■料金:事前申込2,500円、当日3,000円■予約方法:下記URLにて申込 ■主催:アップルシード・エージェンシー■協力:堀田秀吾(明治大学法学部教授)■問合せ先: info@appleseed.co.jp 立川談慶師匠プロフィール落語立川流真打で著述家。「本格派(本書く派)落語家」。1965年11月16日生長野県上田市出身慶應義塾大学卒業。1988年(株)ワコール入社も芸人の夢を諦めきれず1990年吉本興行福岡1期生オーデションに合格し所属となる。1991年(株)ワコールを退社、吉本興業も退所。立川流Aコースに入門「立川ワコール」を名乗る。2000年二つ目に昇進、師匠七代目立川談志による命名で「立川談慶」に改名、2005年真打昇進(慶應義塾大学卒初の真打)。趣味の筋トレは50歳を超える今でもベンチプレス100㎏以上を上げる。著述業は落語家として異色の20冊を超える。堀田秀吾氏プロフィール明治大学法学部教授。法と言語科学研究所代表。専門は社会言語学、理論言語学、心理言語学、神経言語学、法言語学、コミュニケーション論。研究においては、特に法というコンテキストにおけるコミュニケーションに関して、言語学、心理学、法学、脳科学など様々な学術分野の知見を融合したアプローチで分析を展開している。執筆活動においては、専門書に加えて、研究活動において得られた知見を活かして、一般書・ビジネス書・語学書を多数刊行している。アイドルのプロデュースから全国放送のワイドショーのレギュラー・コメンテーターなど、研究以外においても多岐に渡る活動を見せている。立川談慶落語会演目:五貫裁き・紙入れ・トーク in東京 : 立川談慶 公式ホームページ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月25日東京・神田の明治大学駿河台キャンパス内にある明治大学博物館では、日本考古学に大きな足跡を残した故大塚初重明治大学名誉教授が手がけた発掘調査による出土品や調査記録などを紹介する企画展『東国の古墳文化の実像を求めて―大塚初重と明大考古学―』が5月27日(土) より開催される。太平洋戦争から復員後、発掘によって歴史を明らかにする考古学の存在に衝撃を受けた大塚は、静岡県登呂遺跡の調査に参加。その後、日本各地の遺跡の発掘調査とその研究に携わった。中でも、長野県の大室古墳群、茨城県の虎塚古墳をはじめとする東日本の古墳文化を研究の中心に据え、その実像を明らかにしてきた。同展では、登呂遺跡出土壷形土器、大室古墳群出土鉄鏃・玉類、三昧塚古墳出土衝角冑・小札甲片(茨城県・国指定重要文化財)など、実物の出土遺物などを通して大塚の考古学研究と市民への普及に対する情熱と足跡を振り返る。なお、駿河台キャンパス内の喫茶施設「カフェパンセ」では、大塚が発掘に携わった虎塚古墳をモチーフにした「虎塚古墳発掘カレー」を提供(5月29日~8月7日)。こちらは明大生で構成される「博物館・学生広報アンバサダー」考案によるメニューで、前方後円墳型に盛られたライスをスコップ型のスプーンで発掘すると、中からトッピング(遺物)が出現する仕掛けや石室内部の文様をスライスチーズやサラミで表現している。さらに古墳の壁画にちなんだ2色のカレールー「赤色(壁画の赤色顔料ベンガラ、5月29日~6月30日)、白色(壁画の下塗り白色粘土、7月3日~8月7日)」が期間ごとに登場。「カフェパンセ」は博物館来館の有無に関わらず誰でも利用することができる。<開催情報>『東国の古墳文化の実像を求めて―大塚初重と明大考古学―』2023年5月27日(土) ~8月7日(月)、明治大学博物館にて開催
2023年05月18日池袋さくらクリニック(院長:倉田 大輔・所在地:東京都豊島区東池袋)は、プロボウラー:森 彩奈江選手(JPBA40期 No.429、明治大学文学部出身)との『ウェルネス&ビューティ パートナーシップ』を2023年4月18日に締結しましたので、お知らせ致します。森 彩奈江選手この度の『ウェルネス&ビューティ パートナーシップ』により、池袋さくらクリニックとプロボウラー:森 彩奈江選手は下記を行うことを締結しました。1, プロボウラー:森 彩奈江選手への「健康及び美容に関する」各種アドバイス・施術など。2, 森 彩奈江選手と池袋さくらクリニックとの対外情報発信におけるコラボレーションなど。3, ボウリングの健康及び美容効果に関する共同調査研究など。4, ボウリングを活用した「ウェルネスツーリズム・スポーツツーリズム・ヘルツツーリズム」に関するプログラム開発・実証実験など。5, ボウリングを含めた、スポーツ実施率向上及び企業における健康経営の推進など。本『ウェルネス&ビューティ パートナーシップ』締結は、プロボウラー:森 彩奈江選手(明治大学文学部フランス文学専攻卒業)と当院院長:倉田 大輔(明治大学大学院経営学研究科博士前期課程修了)が共に明治大学同窓生という縁がきっかけとなり実現致しました。今後、池袋さくらクリニックは、プロボウラー:森 彩奈江選手との良好な協力関係のもと、ボウリングを愛する方々、スポーツを愛する方々など、多くの皆様に「健康と美を提供する医療機関」としての役割に努めてまいります。<プロボウラー:森 彩奈江選手と池袋さくらクリニックが『ウェルネス&ビューティ パートナーシップ』を締結>【森 彩奈江選手について】静岡県出身。父母兄家族全員がマイボールを持つボウリング一家に育ち、幼少期から父の手ほどきを受け、森 彩奈江選手自身、小学校5年生でマイボールを持つ。高校時代は第2回ボウリング全国高校対抗選手権で優勝する。高校卒業後、明治大学文学部フランス文学専攻に進学。同大学ボウリング部で活躍し、大学卒業後は静岡鉄道株式会社にて会社員として勤務する。『プロボウラーになり、ボウリングの魅力を沢山の人たちに伝えて行きたい!!』という強い想いから、2007年JPBA(Japan Professional Bowling Association:公益社団法人 日本プロボウリング協会)40期プロテスト合格(No.429)。日本におけるボウリング参加人口が『2012年:1,450万人、2021年:450万人(レジャー白書2022より)』という現状の中、トレードマーク「テンガロンハット」はじめ、ボウリング界のファッションリーダーの先駆けとしても活躍している。『ボウリング革命~P☆League~(制作:BS日テレ)』2022年シリーズチャンピオン優勝者。【池袋さくらクリニックについて】池袋さくらクリニックは、美容皮膚やアンチエイジング医療、海外渡航・海外出張向け旅行外来を行ない、健康と美を提供する医療機関。東京都保健医療公社(旧都立)大久保病院にて、公的病院初の「お肌の若返り・アンチエイジング外来」を設立した、院長「倉田 大輔(医師、日本抗加齢医学会専門医、日本温泉気候物理医学会認定医、日本旅行医学会認定医、経営学修士)」が2007年に「池袋さくらクリニック」を開設。院長は、「お肌の若返り、健康とアンチエイジング」、「歴史と健康」など医学や健康に関する講演やコラム執筆(小学館 @DIME、サライ.jpなど)、「ヘルスツーリズムや温泉」に関する研究及び学会発表を行っている。医療機関として、新商品開発や異業種他業種連携を通じた、医療と社会経済活動の発展に取り組み、飲食店と共に「日本初!美肌会席料理<女子力UP会席、保湿UP会席など>」開発・監修、甘酒の効能に着目した「甘酒点滴」、カカオやチョコレートの効能に着目した「カカオ点滴」、ジョギング愛好者専用点滴「ジョグ点」などを開発している。所在地 :〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-25-17 6F診療体制:10:00~19:00(完全電話予約制、電話:03-5911-0809)休診日 :月曜日設立 :2007年診療科目:美容皮膚科・形成外科・美容外科・海外渡航医療 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月21日明治大学リバティアカデミーは新しい社会人向け講座として、2023年5月から「女性のためのスマートキャリアプログラム わたしらしくReスタートコース」を開講します。女性の仕事復帰・キャリアアップを支援する講座で、平日午前のみ・2か月集中の「朝活」プログラムです。本講座は、育休等からの「職場復帰」を目指したい方、ブランクを経て「仕事復帰」を目指したい方、「ビジネスの基礎」をコンパクトに学びたい方をターゲットとし、人生を振り返りつつ将来を計画する「ビジョン・ロードマップ」の科目から、「マーケティング」「ブランド・マネジメント」の科目まで、ビジネスに必要なスキルを短期間で総合的に学ぶことができます。講座はすべてオンライン形式で実施し、子育て中の方や隙間時間を有効活用して学びたい方にもお勧めです。履修生同士が交流できる場として授業時間外にコミュニケーションタイムを実施し、オンラインならではの異業種交流の場としてもご活用いただけます。「女性のためのスマートキャリアプログラム わたしらしくReスタートコース」申込期間2023年3月1日(水)~4月15日(土)実施期間2023年2023年5月8日 (月)~ 2023年6月30日(金)火・木・金曜日10:30~12:30すべてオンライン形式で実施します。申込方法・受講料以下A・Bいずれかを選択の上、お申し込みください。※定員はA・B合わせて各科目40名です。(本プログラムは、女性限定です。受講資格は問いません。 )A ) コースとしてお申込(3科目パッケージでのお申込)(1)リバティアカデミーHP( )からお申し込みください。(2)コース受講料は、68,200円です。B ) 1科目からお申込(1)各科目ページより、お申し込みください。ビジョン・ロードマップ マーケティング(基礎) ブランド・マネジメント (2)各科目の受講料は、HPでご確認ください。明治大学リバティアカデミーとは明治大学は地域社会に開かれた大学を目指し、本講座のような「社会への知の還元」を目的とした社会連携にも力を入れています。明治大学リバティアカデミーは、生涯学習の拠点として明治大学が整備・運営しているもので、本学教員や外部からお招きした講師による講座を広く一般に公開しています。(明治大学リバティアカデミーHP ) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月16日明治大学大学院農学研究科 環境バイオテクノロジー研究室の西井 麻貴(博士前期課程2年)、小山内 崇准教授らの研究グループは、紅藻シアニディオシゾン (シゾン) のクエン酸シンターゼの生化学的な性質を明らかにし、シゾンのクエン酸シンターゼが高い触媒効率をもつことを発見しました。<研究成果のポイント>・クエン酸シンターゼは、クエン酸回路の一段階目の反応を触媒する、クエン酸回路全体の反応速度に大きく影響する重要な酵素だが、その生化学的な性質は真核藻類で明らかにされていなかった。・ シゾンのクエン酸シンターゼは、他の生物のクエン酸シンターゼと比べて、高い触媒効率を示すことが分かった。・本研究の成果は、シゾンのクエン酸回路酵素の性質および炭素代謝の理解につながることが期待される。要旨シゾンは、イタリアの温泉から単離された紅藻で、酸性温泉に生息します注1)。モデル光合成生物として細胞生物学の研究が盛んに行われてきた一方、酵素の特徴を生化学的に解析した研究は少なく、代謝の仕組みの理解があまり進んでいません。クエン酸回路は、エネルギーやアミノ酸生産に関わる、生物にとって重要な代謝経路です。クエン酸シンターゼ (CS) は、一般にクエン酸回路の律速酵素で、アセチルCoAとオキサロ酢酸からクエン酸とCoAを生成するクエン酸回路の第一段階の反応を触媒します。シゾンのミトコンドリアには、クエン酸回路酵素が一式含まれており、シゾンに4つ存在するCS遺伝子のなかで、CS4が唯一ミトコンドリアに局在します。そこで、本研究では、シゾン由来のCS4 (CmCS4) の生化学解析を行い、CmCS4の触媒効率や金属塩の影響を明らかにしました。その結果、CmCS4のオキサロ酢酸とアセチルCoAに対する触媒効率は、既にCSの生化学的な性質が明らかにされている微細藻類のシアノバクテリア (シネコシスティス、ミクロシスティス、アナベナ) のクエン酸シンターゼよりずっと高いことが判明しました。また、CmCS4の活性を阻害するKClおよびMgCl2存在下においても、CmCS4の触媒効率は、3種のシアノバクテリアのものより高いことが分かりました。CmCS4のオキサロ酢酸とアセチルCoAに対する高い触媒効率は、シゾンのクエン酸回路への炭素流入量を増加させる要因である可能性が示唆されました。本研究で示されたCmCS4の高い触媒効率は、シゾンが酸性環境下でより多くのATP (エネルギー) を生産するために、効率的なクエン酸回路を有していることを示唆しています。本研究は、真核藻類におけるCSの触媒効率や金属塩よる阻害などの知見を提供します。本研究は、明治大学大学院農学研究科 西井 麻貴(博士前期課程2年)、小山内 崇(准教授)らのグループによって行われました。JST戦略的創造研究推進事業先端的低炭素化技術開発ALCA、JSPS科研費基盤B(代表小山内崇)の援助により行われました。本研究成果は、2023年3月8日に国際誌「Plant Molecular Biology」に掲載されました。※研究グループ明治大学 大学院農学研究科環境バイオテクノロジー研究室准教授 小山内 崇(おさない たかし)博士前期課程2年生 西井 麻貴(にしい まき)助教 伊東 昇紀(いとう しょうき)1.背景化石燃料は、私たちの日常生活に欠かせないものとなっています。しかし、化石燃料は有限であり、化石燃料を燃焼すると、地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの温室効果ガスが排出されます。化石燃料の枯渇や地球温暖化への懸念が高まる中、微細藻類を利用した物質生産が注目されています。微細藻類は、食糧と競合しない、増殖が速い、効率良く太陽エネルギーを取り込むなどの特性から、持続可能なエネルギー源としての利用が期待されています。微細藻類の中でも、本研究で用いたシゾンは、イタリアの温泉から分離された紅藻で、pH 1ー3、40ー50℃の酸性温泉に生息します (図1)。真核藻類としてはじめてゲノムが決定されており、細胞構造がシンプルなため、モデル光合成生物として細胞生物学の研究が盛んに行われてきました。一方、微細藻類のシアノバクテリア (光合成を行う細菌) で行われてきたような酵素の特徴を生化学的に解析した研究は少なく、代謝の仕組みの理解があまり進んでいません。クエン酸回路は、エネルギーやアミノ酸生産に関わる、生物にとって重要な代謝経路です。クエン酸シンターゼ (CS) は、一般にクエン酸回路の律速酵素で、細菌から動物までほとんどの生物に存在し、アセチルCoAとオキサロ酢酸からクエン酸とCoAを生成するクエン酸回路の第一段階の反応を触媒します (図1)。シゾンのミトコンドリアには、クエン酸回路酵素が一式含まれていることが分かっています。シゾンのゲノムには4つのCS遺伝子がコードされていますが、CS4のみミトコンドリアに局在することが確認されています。シゾンでは、CSを含むクエン酸回路酵素の局在や遺伝子発現に関する研究は行われていますが、クエン酸回路酵素の生化学的な特徴に関する知見は、シアノバクテリアと比べて乏しいです。シアノバクテリア (シネコシスティス、ミクロシスティス、アナベナ) のCSは、生化学的に解析され、特徴が明らかにされていますが、真核藻類におけるCSの生化学的性質はあまり分かっていません。そこで、真核藻類のさらなる代謝メカニズムの理解のために、シゾン由来のCS4 (CmCS4) の生化学解析を行い、CmCS4のオキサロ酢酸およびアセチルCoAに対する触媒効率や金属塩の影響を明らかにしました。2.研究手法と成果本研究グループは、組換えCmCS4タンパク質を大腸菌で発現させて精製し、酵素活性を測定しました。さまざまな温度やpHで酵素活性を測定したところ、CmCS4は、48℃、pH 7.8で最も高い活性を示しました。このCmCS4の最適条件において、様々な基質濃度でCmCS4活性を測定し、酵素の性質を表す値を算出しました。その結果、CmCS4のオキサロ酢酸とアセチルCoAに対する触媒効率は、3種のシアノバクテリア (シネコシスティス、ミクロシスティス、アナベナ) のCSのものよりもはるかに高いことが分かりました (図2)。次に、CmCS4活性に対する様々な金属塩の影響を検討しました。10-100 mMのKClと1-10 mMのMgCl2存在下でCmCS4活性を測定した結果、両金属塩に対して濃度依存的にCmCS4活性が低下しました。そこで、50 mM KClと5 mM MgCl2存在下においても、CmCS4のオキサロ酢酸とアセチルCoAに対する触媒効率を調べました。その結果、阻害剤のKClおよびMgCl2存在下においても、CmCS4の触媒効率は、3種のシアノバクテリアのものより高いことが明らかになりました (図2)。以上の研究から、CmCS4は、オキサロ酢酸およびアセチルCoAに対して高い触媒効率を示すことが分かりました。好酸性の藻類は、細胞質のpHを中性に保ち、酸性環境へ適応するため、大量のATP (エネルギー) を消費することが報告されています。そのため、酸性環境で生育するシゾンは、クエン酸回路酵素の触媒効率を高めることで、クエン酸回路を介してATPを大量に生産している可能性が考えられます (図3)。3.今後の期待本研究は、真核藻類のCSの生化学的な性質を明らかにしました。本研究の成果は、真核藻類におけるCSの触媒効率や金属塩による阻害、クエン酸回路への炭素の流れなどの知見を提供します。今後、CmCS4の構造解析やアミノ酸配列の比較により、CmCS4の高い触媒効率の理由が明らかになる可能性があります。さらに、シゾンのCS以外のクエン酸回路酵素の生化学的な性質の解明が、さらなるシゾンのクエン酸回路についての理解につながると期待されます。4.論文情報<タイトル>Citrate synthase from Cyanidioschyzon merolae exhibits high oxaloacetate and acetyl-CoA catalytic efficiency(日本語タイトル Cyanidioschyzon merolae由来のクエン酸シンターゼは、高いオキサロ酢酸およびアセチルCoA触媒効率を示す)<著者名>Maki Nishii, Shoki Ito, Takashi Osanai<雑誌>Plant Molecular Biology<DOI>10.1007/s11103-023-01335-75.補足説明注1)シアニディオシゾン(通称シゾン)学名は、Cyanidioschyzon merolae。イタリアの温泉で発見された、単細胞の紅藻。光合成真核生物としてはじめて全ゲノムが解読された。参考図図1. シゾンのクエン酸回路クエン酸回路の酵素の1つであるクエン酸シンターゼは、オキサロ酢酸とアセチルCoAからクエン酸を生成する不可逆な変換を触媒する。図2. CmCS4とシアノバクテリアのCSのオキサロ酢酸 (左) とアセチルCoA (右) に対する触媒効率CmCS4の触媒効率は、阻害剤のKClまたはMgCl2存在下においても、3種のシアノバクテリアのCSのものより高い。図3. シゾンのクエン酸回路におけるATP生産シゾンのクエン酸シンターゼは、高い触媒効率を持つ。好酸性の藻類は、酸性環境に適応するため、大量のATPを消費する。そのため、酸性環境に生育するシゾンは、クエン酸回路酵素の触媒効率を高めることで、クエン酸回路を介してATPを大量に生産している可能性が考えられる。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月15日明治大学は、オリエンタルラジオの藤森慎吾さん(2005年政治経済学部卒業)をナビゲーターに起用したYouTube動画を制作し、2023年3月1日(水)に公開しました。この動画は、本学の最新施設とキャンパスライフを分かりやすく伝えることを目的に制作したものです。最新施設「和泉ラーニングスクエア」で活動する学生と藤森さんの交流や、学生の悩みに藤森さんが答えるトークイベントの様子を収録した2本の動画を制作し、明治大学ホームページ内の特設ページで公開しています。■ 特設ページ ■ 動画の内容藤森慎吾さんが18年ぶりに母校・明治大学へ~LS探訪編~藤森さんが和泉ラーニングスクエアを探訪し学生の活動を紹介します。・Z世代の価値観を研究する学生との交流・机や椅子がない新しい形態の教室で行われる授業に潜入・起業を志す学生との出会い など藤森慎吾さんが明治大学生へ特別授業を開講~藤森アカデミー編~藤森さんが学生の悩みに答えるトークイベントです。・様々な世代の方と円滑なコミュニケーションを取るには?(地方と都市を結ぶ活動をしている学生からの質問)・将来を決める軸はどうやって見つけた?(就職活動中の学生からの質問)・環境を変えることへの不安にどう向き合っていく?(留学を予定している学生からの質問) など 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月09日明治大学・法政大学・関西大学(以下、3大学)は、三大学連携事業シンポジウム「ポストコロナの高等教育を見直す一助へ」を、3月4日(土)に関西大学千里山キャンパスにて、ハイブリッド方式(対面・オンライン)で開催します。■ 本件のポイント・明治大学・法政大学・関西大学による連携シンポジウム・3大学の学長・総長がポストコロナの高等教育のあるべき姿を語り合う・共通のルーツを持つ3大学は、連携協定締結(2017年)以降、多彩な連携・交流を展開■ 3大学の連携活動の実績3大学はいずれも1880年代に創立され、法学教育をルーツとしています。2017年の大学間連携協定の締結以降、様々な連携・交流を深め、3大学に影響を与えたフランス人法学者・ボアソナード博士にまつわる展示企画に始まり、単位互換連携(国内留学制度)、SDGs推進活動、学生交流、図書館の相互利用等々、連携の幅は年々広がりを見せています。■ 明治大学・法政大学・関西大学三大学連携シンポジウムの概要【日時】3月4日(土) 13:00 ~ 15:00【実施方法】対面:関西大学千里山キャンパス 尚文館マルチメディアAV大教室オンライン:(YouTubeライブ配信) ■ 【参加方法】対面:こちらからお申し込みください。 オンライン:お申し込みは不要です。※メディアの方は、対面でも取材でも、下段の取材申込フォームからのお申込みをお願いいたします。【プログラム】○講演1:廣瀬 克哉(法政大学 総長)「ポストコロナに向けての≪実践知教育≫の展開」○講演2:大六野 耕作(明治大学 学長)「自ら未来をデザインし、地図を描く力を涵養する明治大学の取り組み」○講演3:前田 裕(関西大学 学長)「ポストコロナの『学の実化』と『総合知』」○3大学トップによるディスカッション「ポストコロナの高等教育~3大学連携の可能性」※本件の取材をご希望の場合は、こちらの取材申込フォームより事前に申請願います。≪申込期日≫ 3月3日(金) 正午≪取材申込フォーム≫ ※こちらの申込フォームは、申込期日後は入力できなくなります。≪取材に関するお問い合わせ先≫関西大学 総合企画室 広報課 Tel:06-6368-0201 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月22日明治大学 農学部 農学科の野菜園芸学研究室(元木悟教授、岡田和樹、今井俊平、田口巧)と東北大学 大学院 生命科学研究科の菅野明准教授は、日本の主要な3つの作型において、新品種を含むグリーンおよびムラサキアスパラガス数品種の雌雄間差を解析しました。その結果、若茎(可食部のこと)の1茎重および収量は、2つの作型において、雌株が雄株と同等か有意に高いことを明らかにしました。今後、アスパラガス生産者の収益向上に役立てることができると考えます。アスパラガス(Asparagus officinalis L.)は、雌雄異株の多年生植物です。近年、太いアスパラガスは、ボリュームや食味などから評価が高まっており、高単価で取引されます。そのため、アスパラガスの1茎重および収量を増加させることができれば、生産者の収益向上につながります。アスパラガスの1茎重および収量の雌雄間差について調査した先行研究はいくつかあるものの、いずれも品種が古く、研究ごとに結果が異なるという問題がありました。そこで本研究では、日本の主要な作型である露地長期どり栽培、ハウス半促成長期どり栽培および伏せ込み促成栽培の3つの作型において、従来品種に加え、新品種を含むグリーンおよびムラサキアスパラガス数品種を供試し、アスパラガスの生育および収量の雌雄間差を解析しました。雌雄間差の栽培試験の実施前には、東北大学大学院の菅野准教授らが開発した新技術(DOI: )を用い、アスパラガスの幼苗のDNAをPCRで解析することにより雌雄判別を行いました。その結果、露地長期どり栽培およびハウス半促成長期どり栽培の2つの長期作型において、1茎重および収量は雌株が雄株と同等か有意に高く、雌株の利用により単価の高い太いアスパラガスの収量が増える可能性が示唆されました。一方、伏せ込み促成栽培では、1茎重および収量に雌雄間差が認められませんでした。雌雄間で休眠打破に必要な低温遭遇時間が異なること、栽培期間が短いことが原因であると考えます。そのため、伏せ込み促成栽培においても、性別ごとに低温遭遇時間を変えれば、雌株の利用により太い若茎が収穫できる可能性があります。以上から、アスパラガスの栽培における雌株の利用は、生産者の収益向上につながる可能性があるものの、植物の雌雄判別にかかる時間や費用などが課題です。雌雄判別法の低コスト化は、現在、本研究開始時に比べて進んでおり、本研究成果は雌雄判別技術の進歩とともに生産現場に普及していくと考えます。本研究成果は、2022年10月20日に米国の園芸学会誌「HortScience」誌に論文が掲載され、さらに、2023年1月12日には、American Society for Horticultural Scienceのプレスリリースにおいて研究内容が紹介されました。Effects of Cultivar and Cropping Type on the Growth and Yield of Female and Male Asparagus PlantsS. Motoki, K. Okada, S. Imai, T. Taguchi, A. Kanno, HortScience (DOI: )American Society for Horticultural Scienceのプレスリリース: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月03日明治大学は、新型コロナウイルス感染症の影響により見合わせていた学生の海外派遣を2021年度秋学期から再開しています。しかしながら、昨年秋の急激な円安や物価高により、派遣先大学への授業料支払いや現地での生活費に大きな影響が生じており、結果として経済的理由による留学期間の短縮や途中帰国を検討する学生が出てきています。明治大学ではこうした学生を支援し、海外への挑戦を後押しし続けるため、為替レートの変動が特に大きい国へ派遣した学生を対象に、経済支援を実施します。明治大学は今後も学生のニーズに寄り添った柔軟な支援を行い、留学を志す学生を支援していきます。■ 支援対象明治大学外国留学奨励助成金*1もしくは明治大学学生海外トップユニバーシティ留学奨励助成金*2の対象者のうち、2022年度秋学期(2023年春出発を除く)に留学し、留学先国の通貨と円通貨を比較した為替レートが15%以上上昇(円安)した国への留学生。※詳細は対象の学生に個別に案内。対象となる留学先国:アメリカ合衆国、カナダ、シンガポール■ 支援内容以下のとおり、助成金を追加で支給する。(1) 支給金額(留学先国によって以下の金額)アメリカ合衆国 一律10万円カナダ 一律 8万円シンガポール 一律10万円(2) 支給時期2023年3月(予定)■ 参考情報*1 明治大学外国留学奨励助成金明治大学の協定留学または認定留学の制度を利用して留学する学生に対し、選考の上、返還の必要の ない助成金を支給する制度。(1)海外留学授業料助成と(2)海外留学経費助成の2種類があり、(1)は明治大学の授業料相当額が上限、(2)は1学期あたり5~20万円を助成。 *2 明治大学学生海外トップユニバーシティ留学奨励助成金明治大学が指定する海外のトップユニバーシティに、協定留学または認定留学の制度を利用して留学する学生に対し、選考の上、最大100万円または300万円を助成する制度。 明治大学の協定校一覧(2022年11月末現在46カ国・地域、268大学) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月02日明治大学商学部菊池一夫ゼミナール(研究テーマ:マーケティング)は、NEXCO中日本グループ(NEXCO中日本・中日本エクシス株式会社)と連携し、NEXCO中日本において最大の売り上げを誇る海老名サービスエリア(下り)「EXPASA海老名」を対象にした集客策、特に一般道からの集客策を提案しました。菊池ゼミは、マーケティング、特に小売業のマーケティングを研究テーマとしており、多分野の企業との共同研究を行うことで、大学の外に出た現場でマーケティング理論の理解を深め、調査手法を学ぶ機会を設けています。プロジェクト概要・期間 : 2022年10月~2023年1月・目的 : 一般道から海老名SA(下り)への集客強化を通じた周辺地域の活性化・菊池ゼミ活動内容10月16日に海老名SA(下り)にて一般道からの顧客をイメージした実地調査と、周辺地域の商業施設の見学を実施。また、海老名市周辺住民へのインタビュー調査を行うことで、地域住民のニーズや消費行動を理解しました。海老名SA(下り)での複数回の実地調査をおこなった後、12月7日には、明治大学和泉キャンパスで中間報告会として3チームに分かれて発表とディスカッションをおこないました。NEXCO中日本と研究上のすり合わせを経て、1月18日に最終報告会を行いました。報告会で提案した施策例・周辺地域の高齢者をターゲットに海老名SA(下り)に習慣化して訪問する施策・親子関係に着目して海老名SA(下り)を活用する施策・Z世代の女性に焦点を当てた施策、女子会やチートデイに着目し、イベント消費を図る提案※「チートデイ」とは、ダイエット中に設ける「好きなものを自由に食べる日」報告後には活発な質疑応答が行われ、最後にNEXCO中日本事業開発・推進本部長の片岡慎一取締役常務執行役員から、「実際の消費者の声やデータ分析を反映しており、ユニークな案に関しては今後社内で実行可能性を検討していきたい」とのコメントが寄せられました。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月25日明治大学商学部菊池一夫ゼミナール(研究テーマ:マーケティング)と同志社大学商学部上田雅弘ゼミナールは、マルトモ株式会社と共同で「マルトモ杯マーケティング施策コンペ」を実施しました。本取り組みは、和食文化の継承を担うマルトモ株式会社の商品に対して、学生の新たな視点で商品開発アイデアや販促施策を提案することを目的に2019年より始動したもので、今回で4回目となります。2022年11月にキックオフした今回の活動では、学生はマルトモ常務取締役マーケティング本部長土居幹治氏の「かつお節とだし」に関する特別講義を受講したほか、「海外にかつお節やだし文化をアピールする施策」「誰もがわくわくするだしの素30周年の仕掛け」など実践的な課題に対し、新施策の提案に挑みました。プロジェクト活動最終日の12月16日には、明治大学駿河台キャンパスにおいて、コンペ形式の共同研究報告会が開催され、明治大学菊池ゼミ・同志社大学上田ゼミの学生が合計8チームに分かれ研究成果を発表しました。コンペでは主に「実現可能なアイデアかどうか」という観点で評価がされ、菊池ゼミは「ライバルを出し抜く恋かつお」というアイデアで、「学食とコラボし、学食からECサイトに送客する際に学生の恋愛や食生活への質問に回答する」という仕組みを提案し、最優秀賞を受賞しました。また、「たしおぶし」というアイデアで、かつお節を活用したダイエット方法の提案で優秀賞を受賞しました。また、本プロジェクトをきっかけとして、菊池ゼミの学生は、明治大学駿河台キャンパス内の学食「スカイラウンジ暁」において実際に明大生がかつおぶしに親しめるような新たな企画を提案しました。今後の実現に向け取り組んでいきます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月16日明治大学情報コミュニケーション学部 南後由和ゼミナールは、昨年度から、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科学生有志と協働し、「Tokyo Scope」プロジェクトに取り組んでいます。本プロジェクト活動の第2弾となる今年度は、『Tokyo Scope 2022――脱皮する都市』を出版しました。特集記事では、生き物のように絶えず変化し続ける東京を「脱皮する都市」と捉え、「地上/地下」「広告」「ユニバーサルデザイン」「陸の孤島」などの切り口からその姿に迫っています。現在、公式通販サイトにて購入可能です。■『Tokyo Scope 2022――脱皮する都市』詳細今年度のテーマは〈脱皮〉です。本プロジェクトでリサーチを進めるなかで、東京がまるで生き物のように〈脱皮〉を繰り返して成長していることに着目しました。4本の特集記事と3本のコラム記事で、それぞれの視点から〈脱皮〉する東京についてまとめています。南後ゼミnoteでの紹介記事 <監修者>中野 豪雄(武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科教授 専門分野:グラフィックデザイン)南後 由和(明治大学情報コミュニケーション学部准教授 専門分野:社会学)<著者>武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科 学生有志明治大学 情報コミュニケーション学部 南後ゼミ■販売情報『Tokyo Scope 2022――脱皮する都市』 定価:¥1,000(税込)公式通販サイト: 今後、一部書店でも販売を予定しています。■「Tokyo Scope」プロジェクトとは?南後ゼミによる社会学・都市論の視点と、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科によるデザインの視点とを掛け合わせ、東京への新たな見方を提示することを狙いとした出版プロジェクトです。学生自ら企画、リサーチ、執筆、デザイン、編集、販売などを手掛けています。昨年度は、第1弾として『Tokyo Scope 2021――メディアで読み解く都市』を出版しました。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月12日明治大学の研究力を発信するWebオウンドメディア「Meiji.net(メイジネット)」では、このたび、メールアドレスを登録することで記事情報を受け取れる「ニュースレター」のサービスを開始しました。今後は、最新記事をはじめとする情報を月に2回程度、配信する予定です。身近な社会問題等と結びついた記事で、明治大学教授陣の研究の「いま」をお届けします。記事を執筆した教授陣への取材も随時受付しております。報道関係各位、教育関係各位のご登録をお待ちしています。【Meiji.net】 【ニュースレター登録はこちら】 Meiji.netとは?明治大学の教授陣が社会のあらゆるテーマと向き合う、大学独自の情報発信サイトとして2013年7月に開設。以来、研究に裏付けられた記事・動画を発信しています。ニュースメディアとして側面も持っており、現在は、「Yahoo!JAPANニュース」、スマートフォン用ニュースアプリ「SmartNews」、NTTドコモ「dメニュー マネー」に公開記事をニュース提供・連携しています。また、教育機関からの教材利用もあり、今春から全国の高等学校で使用されている国語の教科書にも記事が掲載されています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月28日明治大学国際日本学部の山脇啓造ゼミナール(専門:多文化共生論)は、12月7日(水)にオンラインで第10回なかの多文化共生フォーラム「多様性のあるやさしいまちを目指して」を開催します。このフォーラムは、国際日本学部のキャンパスがある中野区を拠点に活動する山脇ゼミが2013年度から毎年開催しているもので、中野区の行政や企業、地域の方などをお招きし、山脇ゼミの1年間の活動報告や、より多くの方に多文化共生の考え方を知っていただくためのワークショップ・パネル討論などをおこなっています。なかの多文化共生フォーラムホームページ 今年度、山脇ゼミは、中野区長と外国人留学生の懇談会や小学生・高校生・自治体職員・学校教員向けワークショップ、さらに中野にぎわいフェスタで、「協働」をテーマにしたイベント「ちえるあるこオリンピック※」を開催しました。今回のフォーラムでは、第一部で山脇ゼミの今年度の活動報告と東京都主催の2022年度「ダイバーシティ・プレゼンコンテスト」で最優秀賞を受賞したプレゼンを行います。第二部では、多文化共生を考えるパネル&グループディスカッションを行います。身近な事例から「多文化共生」について学び、理解を深める企画となります。第二部には、アクラス日本語教育研究所代表理事の嶋田和子さんと外国人住民の多い芝園団地自治会事務局長の岡崎広樹さんにご登壇いただき、山脇啓造教授がモデレーターを務めます。また、今年度も昨年度に引き続き酒井直人中野区長をお招きし、講評をいただきます。一般参加者の皆様にはオンライン(Zoom)でご参加いただき、「多様性のあるやさしいまち」をどのように目指していくか共に考える場にします。※「ちえるあるこオリンピック」についてのプレスリリース(2022年11月4日) ■ 日時2022年12月7日(水)18:10~20:10■ 会場オンライン(Zoomミーティング)■ 主催明治大学 国際日本学部 山脇啓造ゼミナール■ 参加方法こちらのURLよりお申し込みください(締め切り:12月5日(月)18時) ※こちらは一般参加の方のためのお申込みフォームです。取材のお申込みは下記の専用フォームよりお願いいたします。 ■ プログラム18:10-18:50第1部 山脇ゼミナール活動報告19:00-20:10第2部 パネル&グループディスカッション「協働体験を通した多文化共生」 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月25日明治大学は日本や世界を牽引する研究を世界に向けて発信するため、PR動画シリーズ “Incredible Senseis at Meiji University”を制作、ランディングページを公開しています。このたび新たに総合数理学部 小松孝徳教授の動画を公開しました。本学の最先端の研究成果を、研究者のみならず広く一般の方にもわかりやすく、飽きずに見ていただくため、アニメーションや研究者本人の語りを交え、軽快な音楽やナレーションで工夫を凝らした動画コンテンツです。日本社会のグローバル化を牽引する大学として、日本や世界をリードする研究を世界へ向けて積極的に発信し、海外における本学の認知度の向上を図ります。“Incredible Senseis at Meiji University” “Why Don’t You Have Any Robot Friends?”『人はどんなロボットとなら仲良くできるのかな。』 ロボットが人間の姿に近づくほど不安になる気持ち、わかる人もいるのではないでしょうか。どんなロボットなら、人々に受け入れられるかを「人の心理」から考察しているのが、明治大学の小松先生です。私たちは、本当のところロボットとの共存を望んでいないのかもしれない。そんな問いかけにあなたはどう答えますか。小松 孝徳(こまつ たかのり)明治大学総合数理学部 教授専門は認知科学、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション。人間の認知的な特性を踏まえた上で、人と人工物との関係を観察し分析する研究に取り組んでいる。最近は特に、「なぜロボットは日常生活に普及しないのか」「ユーザと情報機器との間の主観的待ち時間の軽減」という問題に興味がある。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月22日明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)は、地方自治体におけるジェンダーギャップをテーマとした講義「女性と地方自治」を今年度より開講しました。このたび、地域の現場における女性施策を考える本講座の取り組みを多くの方に知っていただくため、12月16日(金)の開催回を公開授業として、明治大学の学生の他、広く一般の方もご参加いただけるかたちで実施いたします。■ 概要日時:2022年12月16日(金)18:55~20:25申込方法:こちらの明治大学ガバナンス研究科ホームページからお申込みください。 開催形式:以下いずれかの方法でご参加ください。オンラインから参加(ZOOM)/教室から参加(明治大学駿河台キャンパス)対象:明治大学の学生および広く一般の方参加費:無料テーマ:『女性とNPO』内容:自治体にとって、市民・住民との協働政策は不可欠なものとなっています。その中でNPOの果たす役割は大きく、女性の活躍も顕著であることから、その現状と課題を考えます。■ 登壇者プロフィール長畑 誠明治大学ガバナンス研究科教授(明治大学ガバナンス研究科長)【専門】コミュニティ開発【経歴】1961年東京生まれ、神奈川県逗子市在住。東京大学法学部卒、上智大学大学院修士課程修了。在学中からNPOの活動に関わり、特定非営利活動法人シャプラニール、国際協力NGOセンター調査研究員を経て、2004年に一般社団法人あいあいネット設立、同会代表理事。住民主体の地域づくりや自然と共生した暮らしの創出をテーマに、日本国内の地域やインドネシア、ベトナム等で活動。JICA(国際協力機構)の研修員受入事業のコースリーダーや技術協力プロジェクトの短期専門家も務めている。特定非営利法人アジアコミュニティセンター 21理事。府中市生涯学習審議会会長。山岸 絵美理兼任講師(政策研究X-C(女性と地方自治)担当)【現職】大月市立大月短期大学経済科 専任准教授【略歴】明治大学大学院政治経済学研究科博士後期課程修了。博士(政治学)。専門は地方自治論、行政学。著書に『大都市制度の構想と課題』(共著、晃洋書房)など。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月21日明治大学(学長 大六野耕作)総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明研究室とキリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典、以下キリン)は、11月16日(水)~18日(金)にかけて幕張メッセで開催された“Digital Content EXPO2022”において、InnovativeTechnologies2022を受賞しました。■ 受賞タイトルエレキソルト:電気味覚での塩味増強効果を活用した、おいしさを我慢しない減塩手法の提案※このお椀とスプーンはそれぞれ個別に使用するものです。お椀のみ、あるいはスプーンのみで塩味を増強させます 。■ 受賞理由宮下芳明研究室とキリンは、“塩分のとり過ぎ”という社会課題の解決に向けて、2019年から人体に影響しないごく微弱な電流を用いて疑似的に食品の味の感じ方を変化させる「電気味覚」の技術開発に取り組み、減塩食品の塩味を約1.5倍※1 に増強させる独自の電流波形※2 を開発しました。またキリンは、この技術を搭載したスプーン、お椀型の「エレキソルト」デバイス※3 を開発しました。今回の受賞は、おいしさを我慢しない新たな減塩手法について、独創性、先進性、市場開発の観点から、高く評価されたものです。※1 一般食品を模したサンプルと、食塩を30%低減させたサンプルでの塩味強度に関する評価の変化値。エレキソルトの技術(電流0.1~0.5 mA)を搭載した箸を用いた試験。現在または過去に減塩をしている/していた経験のある40~65歳男女31名に対し、試験用食品を食した際に感じた塩味強度をアンケートしたところ、31名中29名が「塩味が増した」と回答。※2 この研究成果に関するプレスリリース(2022年4月11日) ※3 「エレキソルト」デバイスに関するプレスリリース(2022年9月7日) ■ InnovativeTechnologiesとは「Innovative Technologies」は、イノベーションによってコンテンツ産業の発展に大きな貢献が期待される先端技術やコンテンツを、「独創性」、「先進性」、「市場創出の可能性」の観点から選出・表彰し、国内外に発信するプロジェクトです。2012年に経済産業省事業としてスタートし、2018年より一般財団法人デジタルコンテンツ協会の自主事業として継続しています。2021年までに160件の、企業や大学の先端的なコンテンツ技術を表彰してきました。■ 宮下芳明研究室の「新しい食体験」に関する研究について宮下芳明研究室は今後、電気味覚のほか、飲食物の味と見た目を変える装置「TTTV ※4」や、フレンチレストラン「elan vital」と共同開発した、方向によって見え方が変わるデザート「可食レンチキュラレンズ」※5 など、「新しい食体験」に関する技術や社会実装の可能性を追及していきます。※4 この研究成果に関するプレスリリース(2022年7月8日)「飲食物の味と見た目を変える装置「TTTV2」を明治大学総合数理学部 宮下芳明教授が開発 甲殻アレルギーでも安全に体験できるカニクリームコロッケ味を再現」 ※5 この研究成果に関するプレスリリース(2022年10月19日)「明治大学総合数理学部 宮下芳明研究室とフレンチレストラン「elan vital」が方向によって見え方が変わるデザートを開発」 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月18日明治大学国際日本学部の山脇啓造ゼミナール(専門:多文化共生論)と中央大学、東京女子大学、法政大学、留学生チームの大学生5チームが参加する「ダイバーシティ・プレゼンコンテスト」が、11月20日(日)に東京国際フォーラムで実施されます。東京都が主催する「ヒューマンライツ・フェスタ東京2022」の一環として、上記5チームの企画・運営によって開催されます。当日は、様々な背景や価値観を持つ人が、違いを認め合いながら共に交流し、支え合う共生社会「インクルーシブシティ東京」を実現するために効果的な取り組みについて、上記の5チームがプレゼンを行います。ダイバーシティ・プレゼンコンテスト日時: 2022年11月20日(日)13:30~16:45 (13:00開場)会場: 東京国際フォーラム ホールD5 [東京都千代田区丸の内3-5-1]テーマ: ダイバーシティ&インクルージョン ー大学生が考える東京の未来ー主催: 東京都企画・運営: ダイバーシティ・プレゼンコンテスト実行委員会協力: 電通ダイバーシティ・ラボ参加費: 無料対象: ダイバーシティに関心のある学生や社会人、行政や市民活動関係者参加チーム:留学生チーム明治大学 国際日本学部 山脇啓造ゼミ法政大学 キャリアデザイン学部 松尾知明ゼミ東京女子大学 現代教養学部 松尾慎ゼミ中央大学 総合政策学部 李里花ゼミ審査員: 吉村幸子(東京都総務局人権部長)、相川浩太郎(BBCグローバルニュースジャパン株式会社代表取締役マネージング・ダイレクター)スティーブ・ソレイシィ(英会話コーチ) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月14日明治大学は、11月11日(金)に「TikTok(ティックトック)」で大学公式キャラクター「めいじろう」の公式アカウントを開設しました。今年で誕生15周年を迎えた「めいじろう」が、親しみやすいショート動画で明治大学をPRします。■ユーザー名 @meijiro_official 【公式】めいじろう(明治大学)■URL めいじろうについてめいじろうは2007年に明治大学の広報課キャラクターとして誕生し、2009年に大学公式キャラクターとなりました。10周年の節目となった2017年には「ゆるキャラグランプリ」に初出場し、681キャラがエントリーした「ご当地部門」で31位の結果を収めました。大学グッズやLINEスタンプ発売などで認知度を上げ、学生や卒業生、教職員はもちろん、保護者やキャンパス周辺住民の方まで、多くの方に親しまれるキャラクターとなっています。TikTokアカウント開設の経緯これまで「めいじろう世界進出計画」と掲げた動画をYouTube・Instagramで投稿し、最近は、明治大学卒業生で五輪卓球金メダリストの水谷隼さんから卓球の「逆チキータ」の打ち方を教わるなど、数々のチャレンジ動画を発信しています。更なる活躍の場を広げたいめいじろうは、とある日の広報課の打ち合わせで「てぃっくとっかーになりたい」と、夢を打ち明けます。明治大学は、めいじろうの熱い思いを受け、このたびのアカウント開設に至りました!今後、“TikTokerめいじろう”の活動をぜひご注目ください。▲TikTok開設に向け指揮を執るめいじろう(中央) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月11日明治大学大学院農学研究科環境バイオテクノロジー研究室の伊東 昇紀助教、片山 徳賢(博士後期課程2年)、小山内 崇准教授らの研究グループは、光合成を行うバクテリアであるラン藻のクエン酸回路では、リンゴ酸がピルビン酸に変換されることを発見しました。<研究成果のポイント>・一般的なクエン酸回路では、リンゴ酸脱水素酵素という酵素の働きによってリンゴ酸がオキサロ酢酸に変換されるが、ラン藻では、リンゴ酸脱水素酵素の活性が低く、リンゴ酸がどのように変換されているのか不明瞭であった。・ラン藻は、リンゴ酸をピルビン酸に変換するマリックエンザイムという別のリンゴ酸変換酵素をもっているが、この酵素が、リンゴ酸脱水素酵素の代わりにクエン酸回路で働いているかはわかっていなかった。・本研究の解析によって、ラン藻のクエン酸回路では、マリックエンザイムによって、リンゴ酸が“ピルビン酸”に変換されることが判明した。・本研究成果は、これまで生物全体で広く保存されていると考えられてきたクエン酸回路の酵素(酵素反応)が、生物ごとに異なることを示唆しており、本研究で行ったような解析の必要性を示している。要旨クエン酸回路は、生命活動に必要なエネルギーやアミノ酸の生成に関わる代謝経路です。酸素発生型の光合成を行うバクテリアであるラン藻も、クエン酸回路をもっています。クエン酸回路は、8つの酵素反応によって構成されており、それらの酵素は生物全体で広く保存されています。一般的に、クエン酸回路において、リンゴ酸は、リンゴ酸脱水素酵素(MDH)によって、オキサロ酢酸に変換されます。しかしながら、以前の研究で、ラン藻のMDHの活性は、著しく低いことが判明しました。ラン藻は、リンゴ酸を変換する他の酵素として、リンゴ酸をピルビン酸に変換するマリックエンザイム(ME)という酵素をもっていますが、MEがMDHの代替として働くかは分かっていませんでした。本研究グループは、ラン藻のMEとMDHに着目した解析を行い、どちらの酵素が、クエン酸回路でリンゴ酸を変換しているかを調べました。MEのリンゴ酸への反応効率は、MDHの反応効率の約14倍でした。MEをもたないラン藻の変異株は、MDHをもたない変異株と異なり、細胞内に過剰にリンゴ酸を蓄積しました。ラン藻の中で、MEをもつ種は、MDHをもつ種よりも多いことが分かりました。以上の結果から、ラン藻のクエン酸回路では、MEによって、リンゴ酸が“ピルビン酸”に変換されることが示されました。本研究の結果は、これまで生物全体で“決まっている”と考えられてきたクエン酸回路の酵素反応が、生物ごとに異なることを示唆しています。今後は、本研究で行ったような解析を他の生物でも行い、クエン酸回路の酵素反応を生物ごとに特定する必要があります。本研究は、明治大学大学院農学研究科 伊東 昇紀助教、片山 徳賢(博士後期課程2年)、小山内 崇准教授らのグループによって行われました。JST戦略的創造研究推進事業先端的低炭素化技術開発ALCA(代表小山内 崇)の援助により行われました。本研究成果は、2022年10月31日発行の米国微生物学会の国際誌「mBio」に掲載されました。※研究グループ明治大学 明治大学大学院農学研究科環境バイオテクノロジー研究室助教 伊東 昇紀(いとう しょうき)博士後期課程2年生 片山 徳賢(かたやま のりあき)准教授 小山内 崇(おさない たかし)研究技術員 岩住 香織(いわずみ かおり)生物物理学研究室准教授 鈴木 博実(すずき ひろみ)1.背景ラン藻(別名:シアノバクテリア)は、植物と同じ酸素発生型の光合成を行うバクテリアの総称です。ラン藻は、糖を炭素源として生育する大腸菌や乳酸菌などの他のバクテリアと異なり、光合成によって取り込んだ二酸化炭素を唯一の炭素源として生育することができます。地球温暖化などの環境問題や化石燃料の使用が世界的な問題となっている昨今では、ラン藻を利用して、二酸化炭素からプラスチックや燃料をつくる物質生産が注目を集めています。ラン藻は、形状や生育する環境が異なる多様な種が存在しており、全遺伝情報が分かっている種だけでも100種以上が存在しています。そのラン藻の中でも、初めて全遺伝情報が解明された種が、シネコシスティス注1)という種です。シネコシスティスは、球形の1つの細胞からなるラン藻で(図1)、淡水に生息しています。シネコシスティスは、人為的な遺伝子改変や凍結保存が容易に行えるといった実験生物として多くの利点をもっているため、ラン藻のモデル種として、様々な研究に利用されています。クエン酸回路は、生物がもつ最も重要な代謝経路の1つです。クエン酸回路は、8つの酵素反応によって構成されており、それらの反応を担う酵素は、バクテリアからヒトまで広く保存されています。通常、クエン酸回路は、酵素反応によって代謝産物を酸化していく過程で、NADHというエネルギーをもつ物質を沢山生成します。そのため、クエン酸回路は、細胞内でのエネルギー生成において中心的な役割を担っています。ラン藻も、このクエン酸回路をもっていますが、ラン藻のクエン酸回路では、NADHに加えて、NADPHという別のエネルギー物質も生成されるという点で、他の生物と異なっています。また、コハク酸やフマル酸といったクエン酸回路の代謝産物は、食品添加物やバイオプラスチックの原料としての用途がある有用物質です。そのため、近年では、ラン藻のクエン酸回路を利用した様々な有用物質の生産が盛んに検討されています。特に、シネコシスティスにおいて物質生産の研究が進められており、これまで4種類の有用物質の生産が報告されています。このように、ラン藻において、クエン酸回路は、生命活動と物質生産の両方で重要な代謝経路となっています。リンゴ酸は、クエン酸回路の代謝産物の1つです。一般的に、クエン酸回路の中で、リンゴ酸は、リンゴ酸脱水素酵素(MDH)という酵素の働きによって、オキサロ酢酸に変換されます(図1)。しかしながら、以前の研究によって、シネコシスティスのMDHは、リンゴ酸に対する活性が他の生物のMDHと比べて低く、逆反応に特異的に活性を示すことがわかりました。また、MDHの反応は、NADHの生成を伴う反応ですが、エネルギー物質の生成を伴う他のシネコシスティスのクエン酸回路の反応は、NADPHの生成反応となっています。要するに、MDHの反応は、ラン藻のクエン酸回路の反応の中で仲間外れでした。そのため、ラン藻では、MDHがクエン酸回路でリンゴ酸を変換しているか不明瞭であり、リンゴ酸を変換する酵素はまだ決定づけられていませんでした。ラン藻は、リンゴ酸を変換する他の酵素として、マリックエンザイム(ME)という酵素をもっています。MEは、リンゴ酸をオキサロ酢酸ではなく、ピルビン酸に変換する酵素です(図1)。MEの役割は生物によって様々で、哺乳動物では脂肪酸の合成に寄与し、トウモロコシなどの植物では光合成に関わる反応として機能することがわかっています。このMEをラン藻ももっていることは、20年以上前から分かっていましたが、ラン藻のMEの性質や細胞内での働きを調べるような研究は行われていませんでした。2.研究手法と成果今回、本研究グループは、MEとMDHに着目した3種類の解析を行い、MDHではなく、MEが、ラン藻のクエン酸回路でリンゴ酸を変換することを明らかにしました。はじめに、シネコシスティスのMEとMDHを精製し、シネコシスティスの細胞内を模倣した条件下で、その性質を比較しました。その結果、MEは、MDHよりも約14倍高い反応効率を示すことがわかりました(図2)。また、MEの反応は、MDHの反応(NADHの生成を伴う反応)と異なり、他のクエン酸回路の反応同様、NADPHの生成を伴う反応でした。次に、MEとMDHそれぞれをもたないシネコシスティスの変異株を作製して、細胞内にどれくらいリンゴ酸が蓄積しているかを調べました。その結果、MEをもたない変異株は、変異をいれていない通常の株と比べて、約3倍のリンゴ酸を蓄積しました(図3)。リンゴ酸は、MEの基質であるため、変異株におけるリンゴ酸の蓄積は、MEが細胞内でリンゴ酸を変換していることを意味しています。一方で、MDHをもたない変異株のリンゴ酸量は、通常の株と同程度でした(図3)。最後に、MEとMDHをもっている種がラン藻の中でどれくらい存在するかを、ラン藻の遺伝情報をパソコン上で解析することで調べました。その結果、全遺伝情報が分かっている130種のラン藻のうち、MEをもっている種が102種(78%)であるのに対し、MDHをもっている種が66種(51%)であることがわかりました(図4)。また、MEだけを持っている種が存在するのに対し、MDHだけを持っている種が存在しないこともわかりました(図4)。以上の結果から、ラン藻では、MDHではなく、MEが、主にクエン酸回路でリンゴ酸を変換することが示されました(図5)。ラン藻のクエン酸回路では、リンゴ酸が、オキサロ酢酸ではなく“ピルビン酸”に変換されます(図5)。また、このMEを利用するクエン酸回路は、一般的なクエン酸回路と異なり、NADHではなく、NADPHを生成する経路となっています(図5)。3.今後の期待本研究グループは、ラン藻のクエン酸回路の酵素反応の一部が、一般的なクエン酸回路と異なることを明らかにしました。さらに、ラン藻のクエン酸回路から生成されるエネルギー物質がNADPHであることを明らかにしました。この成果は、ラン藻のクエン酸回路から生成する有用物質の増産につながる新たなアプローチを浮き彫りにすると期待されます。また、本研究の結果は、これまで生物全体で広く保存されていると考えられてきたクエン酸回路の酵素(酵素反応)に多様性があることを示唆しています。そのため、今後は、ラン藻以外の生物に対しても、本研究で行ったような解析を実行し、クエン酸回路に関わる酵素反応を各生物で明らかにする必要があると思われます。4.論文情報<タイトル>Malic enzyme, not malate dehydrogenase, mainly oxidizes malate that originates from the tricarboxylic acid cycle in cyanobacteria(日本語タイトル リンゴ酸脱水素酵素ではなくマリックエンザイムが、主にラン藻のクエン酸回路に由来するリンゴ酸を酸化する)<著者名>Noriaki Katayama, Kaori Iwazumi, Hiromi Suzuki, Takashi Osanai, Shoki Ito<雑誌>mBio<DOI>doi:10.1128/mbio.02187-225.補足説明注1)シネコシスティス最もよく研究されている単細胞性のラン藻。淡水性で、窒素固定を行わない。直径1.5-2.0マイクロメートルほどで、球形をしている。1996年に、ラン藻としては初めて全ゲノム配列が決定された。増殖が速く、遺伝子改変が容易で、凍結保存が可能であるなどの利点を有する。そのため、モデルラン藻として、ラン藻の基礎研究・応用研究の両分野で広く利用されている。学名は、Synechocystis sp. PCC 6803である。参考図図1. 本研究で着目したMEとMDHによるリンゴ酸の変換MEはリンゴ酸をピルビン酸に変換し、MDHはリンゴ酸をオキサロ酢酸に変換します。図2. シネコシスティスのMEとMDHのリンゴ酸に対する反応効率反応効率は、基質を生成物に変換するときの効率です。縦軸が、リンゴ酸に対する反応効率を表しています。MEは、MDHよりも約14倍高い反応効率を示します。図3. シネコシスティスの変異株の細胞内リンゴ酸量縦軸は、細胞内リンゴ酸量の相対値(%)で、変異をいれていない通常の株を100%としています。MEをもたない変異株は、MDHをもたない変異株と異なり、細胞内に過剰にリンゴ酸を蓄積します。図4. ラン藻の中でMEとMDHをもつ種の割合(ベン図)全遺伝情報がわかっているラン藻(130種)のうち、MEをもつ種が102種(78%)で、MDHをもつ種が66種(51%)です。そして、MDHをもつ全ての種が、MEももっています。図5. MEがリンゴ酸を変換するラン藻のクエン酸回路このクエン酸回路では、リンゴ酸はピルビン酸に変換されます。また、NADHの代わりにNADPHが生成されます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月10日明治大学国際日本学部の山脇啓造ゼミナール(専門:多文化共生論)は、11月12日(土)に中野セントラルパークにて、ゲームを通じて出会った仲間との「協働」をテーマにしたイベント、「ちえるあるこオリンピック」を開催します。11月12(土)・13(日)に開催される中野区のイベント「中野にぎわいフェスタ」のプログラムの一つとして参加します。「ちえるあるこオリンピック」は山脇ゼミ12期生のメンバーと東京近辺に住む外国にルーツを持つ多国籍メンバーとが、一つのチームとして協働して企画運営を行っていることが特徴です。「ちえるあるこ」とはエスペラント語で虹という意味で、国や文化の異なる多様な人が集まって、それぞれの色を出し、たくさんの色を合わせて虹を作ることを目標としています。本イベントも交流を超えた協働に取り組むことで、多文化共生を目指しています。当日は「卵とスプーンのレース」など、出会った仲間と協働してゴールを目指す三種類のゲームを用意しています。参加費は無料です。皆様のご来場をお待ちしております。「ちえるあるこオリンピック-国際交流の先の多文化共生を目指して-」■日時:2022年11月12日(土)10:00~16:00 (10:00受付開始)■会場:スターバックスコーヒー 中野セントラルパーク店前 [東京都中野区中野4-10-2]※雨天時:13日(日)に延期。13日(日)も雨の場合、中野区立中野中学校体育館[東京都中野区中野4-12-3]にて開催。■主催:ちえるあるこ実行委員会(明治大学山脇ゼミ&多国籍メンバー)■後援:明治大学国際日本学部、一般社団法人アクラス日本語教育研究所、株式会社グローバルトラストネットワークス、株式会社セブン‐イレブン・ジャパン、一般社団法人中野区観光協会、株式会社丸井グループ■ゲームの内容:卵とスプーンのレース~egg and spoon race~・ボールあて・みんなでお絵かき■本イベントリハーサルの様子(国際日本学部HP): 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月04日明治大学社会連携機構は、本年7月、関西電子株式会社(以下「関西電子」)と同社を支援する城南信用金庫の協力のもと、学生による新商品創造プロジェクトを開始しました。本プロジェクトの成果報告会を10月28日(金)に羽田イノベーションシティ内 よい仕事おこしプラザで開催します。本プロジェクトに参加した学生4名が、再生可能な新素材「ナノファイバー」を活用した新商品を提案します。・プロジェクト概要ナノファイバーは、第三ミレニアムの画期的な材料とされ、従来の繊維にはない新しい性質を持つ素材です。環境対策商品や吸音材・断熱材などの機能性商品、アパレル商品など、あらゆる商品への応用が期待されます。本プロジェクトでは、ナノファイバーの量産を可能にした関西電子と、同社を支援する城南信用金庫の協力のもと、学生が約3か月間のプロジェクト活動を行い、この度、その成果報告会としてナノファイバーの機能を活かした新商品の提案に挑戦します。・ 成果報告会表1: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月25日明治大学農学部の本所靖博ゼミナール(研究テーマ:食と農 - 食べる人とつくる人、都市と農村をどうつなぐか)は、福島県飯舘村などこれまでゼミが関係性を築いてきた農家や自治体の農産物や商材を生かして、新百合ヶ丘エルミロード(神奈川県川崎市)のレストラン4店舗のコラボメニューと農産物の物販イベントの企画を新百合ヶ丘エルミロードと共同でおこないました。この企画は新百合ヶ丘エルミロードの開業30周年記念イベントの一環で、11月1日(火)から約1か月間開催します。■ 本所ゼミがつないだ農家・自治体と提供される農産物・商材本所ゼミは、「地域資源を活用して大学生が参加する地域連携活動」をコンセプトに、「食と農をめぐる諸問題」や「地域活性化」などの社会課題に対して、社会科学の視点から解決を目指すゼミ活動をおこなっています。これまでのゼミ活動の中で協力関係を築いた以下のような農家や自治体に、今回の共同企画に農産物や商材を提供していただいています。福島県飯舘村2016~2018年に農業再興をテーマに共同研究。2018~2021年に明治大学農学部・明治大学黒川農場と震災復興のための事業に取り組む・山のこだわりや:日本酒「復興」・までい工房美彩恋人:いいたて雪っ娘かぼちゃ岐阜県高山市2004年から明治大学の学園祭(生明祭)やマルシェでりんごの販売・堤果樹園:りんご、りんごジュース広島県大崎上島町2017年から島の活性化プロジェクトで協働・岩崎農園:レモン宮崎県諸塚村2021年から世界森林認証祭りのイベントを共催諸塚村役場、もろっこはうす:原木椎茸(生)・きくらげ(乾燥)■ 企画概要本企画は新百合ヶ丘エルミロードの開業30周年記念イベントの一環としておこなわれます。記念イベントでは、昭和音楽大学(神奈川県川崎市)卒業生によるオープニングセレモニーの演奏など、地域の活性化を目的としたイベントになっています。イベント詳細(新百合ヶ丘エルミロードホームページ) レストランコラボメニュー企画期間:2022年11月1日(火)~2022年11月30日(水)場所:新百合ヶ丘エルミロード5階レストランフロア(レストラン営業時間 11:00~22:30)■ コラボメニューを実施する店舗、使用される農産物・商材つづらお(そば)諸塚村のなば(椎茸)の海老しんじょうといいたて雪っ娘かぼちゃの天ぷらそばセット天ぷら単品、日本酒「復興」・【宮崎県諸塚村】原木椎茸(生)・【福島県飯舘村】日本酒「復興」、いいたて雪っ娘かぼちゃ中国料理 虎包 (中華)今月の麺ランチ:特選 諸塚村の椎茸麺(醤油味)二種点心付きお勧めディナー:特選 諸塚村の椎茸・木耳と豚肉の鶏卵炒め・【宮崎県諸塚村】原木椎茸(生)、きくらげ(乾燥)寿司鷹(寿司)炙りしいたけ、茶碗蒸し・【宮崎県諸塚村】 原木椎茸(生)CRAFT & FARMERS(オーガニックレストラン)岩崎農園のレモンと国産若鶏のミートソース フェットチーネ岩崎農園のレモネードビア堤果樹園のフレッシュアップルビア・【広島県大崎上島町】レモン・【岐阜県高山市】りんご、りんごジュース■ 物販イベント企画:「明大マルシェ」日時:2022年11月27日(日) 10:00~18:00※売り切れ次第終了※1日のみの開催場所:新百合ヶ丘エルミロード1階吹き抜け広場内容:本所ゼミが実習でお世話になっている農家さんから特別に仕入れた、こだわりの農産物・農産物加工品をゼミ生が販売いたします。いいたて雪っ娘かぼちゃ、堤果樹園のりんごジュース、岩崎農園のレモン、諸塚村の椎茸など、レストランコラボメニューで使用している食材も一部販売予定です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月25日明治大学植物工場基盤技術研究センターは、11月5日(土)に、10周年記念事業公開講座「食料問題に対応する新しい野菜生産の形‐植物工場の現状と未来‐』を開催します。事前申込制で、参加費は無料です。本センターは、植物工場に関する研究開発・人材育成の拠点として、2011年度に竣工し、2021年度で10周年を迎えました。これを記念し、明治大学の生涯学習機関「リバティアカデミー」と共催の特別講演会を開催します。第一部では、本学校友会会長である北野 大氏に安全学の観点から基調講演を、第二部では、大和ハウス工業・昭和産業の植物工場事業責任者2名に植物工場運営およびビジネスの現状と未来についてお話をいただきます。今後、植物工場は間違いなく世界の農業の重要な一翼を担います。本特別講演会を通じて、植物工場の役割や現在の諸課題、そして今後の可能性について皆様と一緒に考えてまいります。表1: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月24日明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科の宮下芳明研究室と、フレンチレストラン「elan vital」(エランヴィタール:東京都渋谷区)が、方向によって見え方が変わるデザートを開発しました。使用技術は、宮下研究室の吉本健義さん(総合数理学部 先端メディアサイエンス学科3年生)が開発した可食レンチキュラレンズで、レンチキュラレンズの光学的特性を可食材料で実現し、その可能性についての議論を学会発表していたものになります。※1「elan vital」(エランヴィタール)は2016年にオープンした「5Dレストラン」であり、プロジェクションマッピングや分子ガストロノミーなどを用いて新しい食体験を追求しています。シェフの深作直歳氏と藤原俊城氏が試作したティラミスは、花に集まる蝶を表現した作品で、エディブルフラワーがのったムースとなっています。そして、それを囲む3匹の蝶が、共同研究によって作られたゼリーであり、見る方向によって色・模様が変わるものとなっています。宮下研究室は今後、この技術の可能性を追求し、2023年には応用したメニューをelan vitalの店舗で提供したいと考えています。さらに、宮下研究室が開発した飲食物の味と見た目を変える装置「TTTV2 ※2」や、キリンホールディングスと共同研究している「エレキソルト ※3」との連携なども検討していきます。※1 吉本健義,宮下芳明.Edible lenticular: 可食レンチキュラレンズがもたらす可能性,エンタテインメントコンピューティングシンポジウム論文集,Vol.2022,pp.253-257,2022. ※2【プレスリリース】 飲食物の味と見た目を変える装置「TTTV2」を明治大学総合数理学部 宮下芳明教授が開発 甲殻アレルギーでも安全に体験できるカニクリームコロッケ味を再現 (2022年7月8日 明治大学) ※3【プレスリリース】~おいしく生活習慣の改善!世界初の電流波形を搭載した新たな「エレキソルト」デバイス~ 電気の力で、減塩食の塩味を約1.5倍に増強するスプーン・お椀を開発 -2023年のデバイス発売を目指し、健康的な食を提案する2企業との共同実証実験を9月開始-(2022年9月7日 明治大学) フレンチレストラン 「elan vital」 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月19日明治大学大学院国際日本学研究科は、開設10周年を迎えました。これを機に10年の歩みを通じて成長した本研究科が「拓いて」きた世界を広く発信する企画をおこないます。9月30日(金)より毎週金曜日に本研究科の「6研究領域による連続公開講座」を開始、11月5日(金)には、明治大学中野キャンパスにおいて「開設10周年記念シンポジウム」を開催いたします。ぜひ国日研の「今」に触れてください。※シンポジウムは同時ライブ配信をおこないます。事前登録制で、参加費は無料です。「6研究領域による連続公開講座」は、各研究領域の教員が、その分野のエッセンスを学外の方にも分かりやすく語る講座です。最先端の研究に触れてみたい市民の皆さん、そして国日研での学びに興味を持つ皆さんの受講をお待ちしています。(一部講座事前登録制・アーカイブ配信あり。)■本記念事業HP 国際日本学研究科 開設10周年記念シンポジウム表1: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月14日