京都の世界文化遺産・上賀茂神社で「京都パンフェスティバル in 上賀茂神社」が10月13日、14日の2日間、開催される。パンの街・京都の有名ホテルや人気ベーカリーが出店。平成27年の上賀茂神社式年遷宮奉祝事業として初開催し、今年で4回目を迎える本イベント。京都が誇る“神社”と京都の人々に愛される“パン”のコラボレーションが今年も楽しめる。京都市伏見区のアンデからは、「プレーンデニッシュ」が登場。しっとりとした食感とデニッシュ食パンの本来の甘みが口の中に広がる。初出店となる右京区のイエローデリ ベーカリーは、2018年のパングランプリで準グランプリを受賞した、フランスパンの生地に熟成フルーツをたっぷり練り込んだ「メープルフルーツパン」を販売する。イエローデリ ベーカリー「メープルフルーツパン」東山区のウェスティン都ホテル京都からは、ベーコンの塩味と旨味に、黒オリーブの風味がアクセントの「ベーコンと黒オリーブのフォカッチャ」やその他3種類のフォカッチャが登場。同じく東山区のホテルで初出店となる、ハイアット リージェンシー 京都は、バニラ風味のマロンクリームと甘露煮のペーストを合わせ、焼き上げたクロワッサンにサンドした「マロンのクロワッサンダマンド」を販売。ラム酒の香るアーモンド生地で仕上げている。初出店となる右京区の中村屋惣菜製作所からは、京都嵐山の老舗お肉屋さんから生まれた「中村ん ビーフカツサンド」がお目見え。国産牛スライスをミルフィーユ仕立てに柔らかく仕上げたカツがポイントだ。その他、こちらも初出店の京都一本堂の「角食」、創業80余年の樋口金松堂の「ホウレンバターとマヨタマサンドイッチ」、志津屋 本社の「京風だし巻き卵サンド〜九条ねぎ〜」、和歌山からの参加となるメゾンフルリールの「抹茶のバゲット」などバラエティ豊かなラインアップ。急遽出店が決定した、長崎県・壱岐島のパンプラス本店の「壱岐牛カレーパン」も見逃せない。パン以外にも、京都の老舗コーヒー店として有名なイノダコーヒが出店する他、抽選会などお子様向けの企画も楽しめる本イベント。おいしいパンと、京都最古の神社との異色コラボレーションを味わってみては。【イベント情報】京都パンフェスティバル in 上賀茂神社会期:10月13日、14日会場:上賀茂神社住所:京都府京都市北区上賀茂本山339時間:10:00〜15:00料金:入場無料
2018年10月11日■太陽・月・海原の神「三貴子」が並び鎮まる希少な神社にぎやかな阿佐ヶ谷(あさがや)の駅を少し離れて路地を入ると、そこには静かで明るい神域が広がっています。東京都杉並区に鎮座される「阿佐ヶ谷神明宮(あさがやしんめいぐう)」。人々の暮らしと密着した地域にありながらも、ひとたび足を運び入れれば、その神聖さが肌で感じられる素敵な神社です。手水を済ませて玉砂利を踏みしめながら歩くと、右手には能楽殿があらわれ、いっそう明るく清々しい雰囲気が感じられるのではないでしょうか。※この能楽殿は、通常閉じられていますが、催しの際などに開かれます主祭神は、伊勢神宮におわします太陽の神様「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」と、その御饌(みけ)の神である食物神「豊受大神(とようけのおおかみ)」。そして、天照大御神と時を同じくして「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」から生まれた、月の神様「月読尊(つくよみのみこと)」と、海原を治めよと言われた「須佐之男尊(すさのおのみこと)」の4柱です。この阿佐ヶ谷神明宮において特に珍しい特徴は、拝殿から臨むことのできる御正殿に「天照大御神」、東西両殿に「月読尊」「須佐之男尊」の3つの御殿がお祀りされているところ。中央が「天照大御神」の御殿で、東に「月読尊」、西に「須佐之男尊」の御殿が並んでいるのです。神話・古事記に「兄弟神」として登場する「三貴子」が、このようにひとつの神社に並んでお祀りされているのは、全国的に見ても大変珍しい姿だと言えます。拝殿からその「御垣内三殿」を拝することができますが、広く拓けた明るい場所に美しく並ぶ3つの御殿の姿は、いつ見ても静謐で清らかな空気をたたえています。■その姿を大きく変えた「平成の大改修」阿佐ヶ谷神明宮は、かつて「日本武尊(やまとたけるのみこと)」が東国への勢力拡大のため遠征をしたその帰りに、この「阿佐谷」で休息したと伝えられ、その後、彼の功績を慕った村人が建てたお社が起源だと言われています。この国の最高神である「天照大御神」がお祀りされていたこの場所には、その後も、この村の各地に散らばっていたいくつものお社が次第に合祀(併せてお祀りすること)されていきました。このように、今ではさまざまな神様がこの地に鎮まって、人々の暮らしを見守っているのです。この神社に大きな変革があったのは、まだ記憶に新しい平成21年のこと。境内に祈祷殿(ご祈祷が行われる場所)や能楽殿が新設され、以前は拝殿と本殿がひとつの形になっていたものが別々に切り離されることになったのです。こうして私たちが祈りをささげる場所となる拝殿からは、現在のように並ぶ三貴子のお社を見つめることができ、それぞれの神様をより意識しやすい姿に生まれ変わりました。御本殿は青空の下に緑の杜を背にしたかたちで、静かに、そしてひときわ眩く鎮座しています。特別なときにしか足を踏み入れることのないその空間は、目には見えなくともごく自然に神様の存在を感じられるような、素晴らしい心地よさを感じます。そして平成26年には、伊勢神宮が20年に一度お宮を新たに立て替えて神様にお遷りいただく「式年遷宮」という祭祀に伴って、撤下された鳥居のひとつを受け継いで、この御本殿前に置かれることとなりました。それまで伊勢神宮の神域を御守りしていた鳥居が、今はこうして、この阿佐ヶ谷神明宮を見守っている……。そう思うと、お伊勢さまとの深いご縁を感じずにはいられません。■あらゆる災難厄事を払いのける「八難除」「降臨殿」と呼ばれる祈祷殿では、「天照大御神」の荒魂(あらみたま)と「豊受大神」が併せてお祀りされています。この場所には、江戸時代に奉納された、銅製の黒い「三本御幣」を拝することができます。それは、この阿佐ヶ谷神明宮に集まる庶民からの信仰が厚かったことを示す、大変貴重で珍しいものです。私たちの人生には、あらゆる節目が訪れます。「安産祈願」「初宮詣」「七五三詣」「成人式」「年祝い」などといった、人生儀礼の数々。その折々に神様へご報告を申し上げ、その恵みとご加護に感謝し、これからの繁栄を願うのが御祈祷です。この祈祷殿の御神前は、御祈祷のとき以外は入ることのできない場所。きっと、その厳かな空気を肌で感じられることでしょう。※ご紹介のため、特別にご許可をいただき、お写真を掲載させていただいていますこの場所で受けることのできる御祈祷の中でも、阿佐ヶ谷神明宮ならではのものといえば、「八難除」です。「八難」というのは、8つの難という意味ではなく、「世の中にあるあらゆる災い」のことを指しています。厄年の災い、方位や地相・家相に起因する災い、火や水にまつわるの災い、人の災い、因縁から来る災い……。挙げればキリがないほど、私たちの生きる世の中には、数多くの災難や厄事が存在しています。「八難除」とは、それらすべてを取り除く御祈祷であり、御祭神である八百万の神々の中心となる「天照大御神」様のご加護をいただいて、それぞれの人生が素晴らしいものになるようにと願うもの。最近よくないことが続いているという方や、何か不安なことがあって前に進めないという方、身の回りで病気や事故が増えているという方も、この御祈祷を受けられてみてはいかがでしょうか。■巫女が最後の縫製を行う「神むすび」の御守り※ご紹介のため、特別にご許可をいただき、お写真を掲載させていただいています阿佐ヶ谷神明宮といえば、特に話題を呼んでいるのが「神むすび」という御守りです。ブレスレットタイプになっているので、手首やバッグなどに着けて、肌身離さず持ち歩くことができます。美しく繊細に編み込まれたデザインで、その色やモチーフにも、さまざまなものがあります。春なら桜、梅雨の時期なら紫陽花、秋には月うさぎなど、季節ごとに期間限定のものが準備されるのもワクワクします!こちらは、阿佐ヶ谷神明宮でご奉仕をしている巫女さんが仕上げの縫製を行い、大切に作られているのも特徴です。その中に御神気が込められ、私たちのもとへと届くのですね。「神むすび」は阿佐ヶ谷神明宮のオリジナルであり、珍しい形の御守りですが、私たちがより身近に持つことができるのではないでしょうか。御守りとは、日々の暮らしの中で折に触れて神様の存在を意識し、その御神徳にあやかりながらも、常に感謝を忘れないための「形あるもの」です。その出会いは「直感」が大切。神社に訪れた際に御守りを目にして、あなたが強く心惹かれるものがありましたら、ぜひ手に取ってみてください。それがあなたと、その神社・神様との絆を示す、ひとつの証になることでしょう。■行事ごとに少しずつ変化する御朱印御朱印については、阿佐ヶ谷神明宮の場合、大きく分けて2種類があります。「神明宮」のものと、「月読尊」のお社である「月読社」のものです。また、「神明宮」の御朱印については、祭祀や催し物などにちなんで手作りの印が追加されることがあります。お正月、観桜会、夏越の大祓、七夕、例祭、新嘗祭、年越しの大祓など……それぞれのモチーフになるものが、季節を感じさせてくれますね。昨今は、多くの神社でいただける御朱印にも、限定のものなどが増えてきました。思わず見とれてしまうような、美しい御朱印に出会うこともありますよね。ただし、それをいただくために神社に訪れるというよりは、さまざまな季節に足を運び御朱印の変化も楽しみつつ、お詣りを通じて神様と心を通わせることを大切にしてみてください。きっと、そのような心で何度も足を運ぶことができたなら、その神社はあなたの人生にとってかけがえのない場所となり、その祈りの心を神様も喜んでくださるに違いありません。■変わらぬ「祈り」と「感謝」の心を、変わりゆく時代の中に皆様は、「不易流行(ふえきりゅうこう)」という言葉をご存知でしょうか?阿佐ヶ谷神明宮の神職の方が、神社を守り受け継いでいく中で大切にされていることのひとつで、「伝えるべきものの本質はかたちを変えることなく守りながら、時代とともに変えてゆくべきものは変えながらつないでいく」という意味があります。「神道」というのは、何世代も前の日本を生きたご先祖さまたちから順番にバトンを手渡してきたからこそ、今日まで日本に息づいている大切な文化です。古くから多くの人が信仰を寄せて神々をお祀りし、その心のよりどころとなってきた神社。これから先も、時を越えてその本質を受け継ぐためには、さまざまな工夫や時代に即した変化もまた、必要な努力なのでしょう。しかし、神社に訪れる私たちこそ、その場所が持つ本来の役割やあるべき心の姿を、忘れることなく残していかなくてはなりません。当たり前の日々の中に存在する感謝の気持ちや、この国を守ってくださっている神様たちへ祈りを捧げる心を、失くしてしまうことのないように……。神社に足を運んだときこそ、神様を想い、手を合わせることの意味を噛みしめてみてください。私たちはその積み重ねで、神様を感じる心が養われ、どんなときも迷わずに心明るく生きていくことができるのですから。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!拝殿に向かって右手側にあるのは「元宮」。向かって左から、阿佐ヶ谷神明宮の誕生のきっかけである「日本武尊」、三貴子の生みの親である「伊弉諾尊」、その妻であった「伊弉冉尊」がお祀りされています「神むすび」以外にもさまざまな御守りがありますが、この「災難除」の御守りがふと目に留まりました。日本らしいイメージの五色の色合いと、素朴さの中に宿る美しさが印象的です。※ご紹介のため、特別にご許可をいただき、お写真を掲載させていただいています学問の神様である「菅原道真公」がお祀りされる北野神社。五角形の鳥居は比較的新しいもので、「合格」するようにとの願いが込められています。ぜひ、何かの試験を控えている方は、こちらの鳥居をくぐってお詣りしてみてくださいね!道祖神である「猿田彦大神」をお祀りする猿田彦神社の前にある、立派な「夫婦欅」を見上げてみてください。阿佐ヶ谷神明宮の3000坪の敷地には、このような立派な大樹が、いたるところにそびえ立っています阿佐ヶ谷神明宮は、地域の人々にとって大切なコミュニケーションの場となる役割も、積極的に果たしています。神楽殿では能などの伝統芸能の奉納やバリ舞踊・ジャズストリートの会場になるほか、骨董市や植木市などが開催されるなど、広く親しまれているのです。それでいて、「瑞祥門」という神門より内側は厳かに神聖に、神事が執り行われる場所としていました。このようなけじめも素晴らしく、神域を神様のための場所として、守ることの大切さを感じずにはいられません。ぜひ足を運んで、その清々しい空気を隅々まで感じてみてください!■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】阿佐ヶ谷神明宮(あさがやしんめいぐう)【御祭神】■主祭神天照大御神(あまてらすおおみかみ)豊受大神(とようけのおおかみ)月読尊(つくよみのみこと)須佐之男尊(すさのおのみこと)■元宮(もとみや)日本武尊(やまとたけるのみこと)伊弉諾命(いざなぎのみこと)伊弉冉命(いざなみのみこと)【境内末社】■猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)猿田彦大神(さるたひこおおかみ)■北野神社(きたのじんじゃ)菅原道真公(すがわらのみちざねこう)【鎮座地】〒166-0001東京都杉並区阿佐谷北1-25-5※駐車場完備【電話】03-3330-4824【FAX】03-3310-9007【最寄駅】JR中央線「阿佐ヶ谷駅」北口より徒歩2分(※「阿佐ヶ谷駅」は、特別快速並びに土日の快速では停車しません)東京メトロ丸ノ内線「南阿佐ヶ谷駅」北口より徒歩10分
2018年10月08日会津美里町の指定天然記念物に指定されている会津五桜の一つ「薄墨桜」や、シーズンには敷地内に150種10万株のあやめが咲き乱れる「あやめ祭り」など、花咲く神社としても有名な伊佐須美神社。今回は福島県会津の神様訪問です。 伊佐須美神社の鳥居。紫陽花の季節に訪問。 伊佐須美神社の歴史と御祭神四柱伊佐須美神社(いさすみじんじゃ)は、福島県大沼郡会津美里町宮林にある岩代国一ノ宮です。地元の方からは「伊佐須美様」と呼ばれ、会津の総鎮守として親しみと崇敬を集めてきました。 境内には神様の使いのような真っ白な猫がゆったりとくつろぐ姿も。 学業の神様・菅原神社もあります。合格祈願に訪れる人が多いです。 神門横には苔生す庭園も。初夏のしっとりした緑が美しい。 神門は立派な桜門。扉には菊の御紋が飾られています。 創建は崇神天皇10年(前88)で、約2000年もの歴史ある神社。祭神である四道将軍・大毘古命(オオヒコノミコト)と建沼河別命(タケヌナカワワケノミコト)が別々の道を進みながらもやがてこの土地で再会を果たしたことが由来し、「会津(相津)」という地名がついたと云われています。その際、国土開拓の祖神である日本神話に登場するイザナギ・イザナミの夫婦神を父子が天津嶽山頂に祀ったのが伊佐須美神社。そのため伊佐須美神社には、伊弉諾尊(イザナギノミコト)・伊弉冉尊(イザナミノミコト)と、社殿を創建した大毘古命(オオヒコノミコト)・建沼河別命(タケヌナカワワケノミコト)の父子を御祭神としてお祀りしています。(※御祭神四柱を総称して「伊佐須美大明神」と奉称) 「夏越(なごし)の大祓 茅の輪(ちえのわ)くぐり」。祓い方の方法は、左から右、左と8の字を描くようにくぐります。半年間の罪穢れを祓い清め、残る半年間の催促を祈って進みます。伊佐須美神社のご利益実は平成20年の火事によって本殿・神楽殿・神饌所などが消失してしまったため現在は仮社殿なのですが、農林・水産・漁業・商工・土木・建築・交通運輸のあらゆる殖産興業の守護神として名高く、また豊作祈願・商売繁盛・開運・延命長寿のご利益に加え、イザナギ・イザナミの夫婦神のご夫婦を祀っていることから”会津の縁結び神社”としても知られています。 現在は仮の御社殿。今後、焼失以前の御社殿を模した新しい造営計画が立案中。 天海大僧正が植栽されたと言われるパワースポットの桧と、桧に寄り添うように生えている縁結びの紅葉。 旅の途中に寄り道したワケ伊佐須美神社の伊佐須美大明神は、イザナギノとイザナミが国土開拓の祖神、そして大毘古命と建沼河別命は東海や北陸、東北を開拓し農林や水産などあらゆる会津文化を生み出した神様と云われているため、「何か迷ったときに方向性を示してくれる神様たち」としても知られているのです。進むべきか進まぬべきか、引くべきか押すべきか、道に迷ったときに訪れれば、ひらめきや道筋を進むパワーをくれるパワースポット。今回は開拓の神に相談したいことがあって旅の途中でちょっと寄り道。伊佐須美大明神様、「旅の者から相談です。」拝殿前に立つと、改めてなんと言って相談したらいいのか悩んでしまいます。しかも神様が4人いるので、誰に聞けばいいのか…。悶々として手を合わせます。(妄想発動)ーお参り(妄想)中ー私「こんにちは、東京から来た五十嵐です。よろしくお願いします。」イザナギ「はいよろしく。何に悩んでいるのかな。」私「意外な人が出て来た。実は今なんとなく運気が停滞している気がしていて…」イザナギ「それでそれで?」私は「それで…仕事を増やすとか減らすとか、契約先を変えるとか何かしらアクションを起こした方がいいのかなと思ってるんです。」イザナギ「ふーん。」私「でも、行動できるほど時間も気持ちも余裕がなくてウジウジしてるんですけど。今ってなんか進んだ方がいいのか聞きたくて。」イザナギ「っていうか、その質問のために会津まで来たの?」私「そうです。だって珍しいんですよ、開拓の神って。しかも御祭神全員が開拓神て。」イザナギ「まぁね。でもあんまり具体的な相談じゃないから難しいな。」私「まぁ、ふんわりはしてるかも。」イザナギ「ふんわりって言うか、もっさりかな。」私「でも、悩みってそういうものでは?」イザナギ「私はね、イザナミと爆誕した後、高天原の偉い人たちに国土つくれって言われて、天の橋から矛で海をかき回して島を作ったの。」私「それが日本なんでしたっけ。」イザナギ「もちろん言われたから作ったっていうのもあるけど、私は大好きなイザナミと一緒に住むための場所を作ったに過ぎないの。そうすべき理由があったから、従ったまで。私がしたことはみんなにとってはパイオニア的なんでしょうけど、でもね、本当に見ないといけないのはそこかしら?あなたにとって、何か行動を起こすべき理由はあるのかしらね。あ、今日私が夕飯作る当番なの、じゃあね。」神様の言葉を代弁するためのお便り「おみくじ」イザナギが後半ちょっとオネエ口調だったのは気になりますが(なにせ脳内の出来事のため)、神様の声を代弁するためにおみくじで運勢もみてみましょう。運勢:凶なんとなく全てに行き詰まりの感を覚える運勢です。仕事:ここで急いで結論を出そうとしても駄目。流れが有利にかわるまでねばり心のゆとりが欲しいもの。正直、旅先での凶は精神的に結構辛い。はい、その通りです。まったく、イザナギの言う通りですよ。”長い人生にはこういう時期もあります。焦らず、苛立たずここは一つ試練の時と心得て頑張りましょう。”試練の時。焦らず、苛立たず、忍耐の時期ということでしょうか。確かに今行動する理由がないからこそ、進めばいいのかそのままでいいのかウジウジしていたんですよね。”春は近い。明るい見通しがほどなく開けます。”まだ夏ですが、春には開けるっぽいので今は我慢なのでしょう。我慢に次ぐ我慢。とにかくこのおみくじ、「がんばれ。」の文字が多い。こんなに応援してくれるおみくじははじめてです。イザナギありがとう。春までちょっと長いけど、もう少し踏ん張ることにしましょう。さて、せっかく福島まで来たから円盤餃子食べて帰ろっと。伊佐須美神社
2018年08月16日■1900年前、日本武尊が創祀したと伝えられる神社東京の下町・根津(ねづ)。この周辺の地域は、谷中・根津・千駄木をまとめて、通称「谷根千(やねせん)」と親しまれ、日本の懐かしい雰囲気が残されています。こちらに鎮座する「根津神社(ねづじんじゃ)」は、およそ1900年も前に、「日本武尊(やまとたけるのみこと)」が千駄木の地に創祀したと伝えられる、由緒ある神社。境内を歩くだけで、その長い歴史にロマンを感じることのできる場所です。この神社を創祀したと言われている「日本武尊(やまとたけるのみこと)」そのものが、優れた武神として神話の英雄でもあり、日本各地の神社でお祀りされている神様です。この地はこれまで、幾多の空襲・震災・火災の難を逃れてきました。その事実を知ると、人々が根津神社に寄せる信仰や信頼、そして、この場所に宿り続ける確かな力も感じられる気がします。総称して「根津権現(ねづごんげん)」と呼ばれているこちらの主祭神は、「須佐之男命(すさのおのみこと)」「大山咋命(おおやまくいのみこと)」「誉田別命(ほんだわけのみこと)」の三神。さらに、相殿(あいどの=主祭神以外にも合わせて神様をお祀りすること)には、「大国主命(おおくにぬしのみこと)」や「菅原道真公(すがわらのみちざねこう)」もお祀りされています。どちらの神様も有名で力のある雄々しい男神であり、総合して厄除けや勝運にお力を貸してくださるとして、長く親しまれてきました。根津神社が数多くの災害や戦火の被害に遭わず、ここまで残り続けていることからも、これらの神様方がその災いを退けているからこそだと言えます。社殿の雰囲気も、見事な貫禄と懐の深さを感じさせてくれます。境内では、いつも多くの参拝者が思い思いに、ゆっくりと心地よさそうに過ごしている様子が見られます。■300年前の江戸時代に生まれ、今も美しく残される社殿根津神社には、朱塗りが美しい重厚な社殿が、本殿・幣殿・拝殿・唐門・西門・透塀・楼門の7つ、今なお残されています。これらは、江戸時代に五代目将軍・徳川綱吉が、兄・綱重の子である綱豊(=六代目将軍・徳川家宣)を養子とし、綱豊が江戸城に移る際、その氏神社である根津神社の社殿大造営を行った際のものです。この社殿ができてから、根津神社は現在の場所に御遷座されたという歴史があります。300年以上も前の建物が、現代までひとつも欠けることなく、寸分の狂いなく同じ場所にあり続けているということには、揺るぎない神様のお力と御神徳を感じずにはいられません。これらの建物は、国の重要文化財として、今なお大切に受け継がれています。また、明治維新の時代には、明治天皇が江戸を「東京」として政務を行うにあたり勅使を遣わされ、この神社で国家安泰の御祈願を修めらたという御由緒も。神社というのは、その多くがとても長い歴史を持っています。それぞれの時代を生き、その土地にご縁をいただいた人々にとって、その存在は確かに心のよりどころとなってきました。日本各地に素晴らしい神社が数多く残されているのは、日本人が時代を越えて、人から人へとつないでいった証に他なりません。根津神社は、そんな壮大な時代の流れとロマンを間近で実感できる、かけがえのない場所なのです。■女性守護の優しい神様「乙女稲荷」この神社には、力強い男神とともに、優しさと華やかさを感じさせる「乙女稲荷神社(おとめいなりじんじゃ)」が鎮座されています。こちらの神様は、そのお名前が表現する通り、女性守護と縁結びの御神徳で親しまれてきました。こちらのお社があるのは、池の上にせり出す舞台のような、少し小高い場所。お祀りをするご神体は、岩の中に包まれている珍しいかたちです。それが「胎内」を思わせるということも、女性にゆかりの深い神社と伝えられる由縁のひとつになっています。乙女稲荷神社からは、根津神社の歴史ある社殿も一望できて、ここからの眺めもまた格別です。この場所にはやわらかな女性らしい雰囲気があり、御本殿の雄々しさとはまた違った、温かな心地よさが感じられるのではないでしょうか。稲荷大神である「倉稲魂命(うかのみたまのみこと)」は、農業や商売にもお力を貸してくださる神様です。現代社会を生きる、働く女性にとっても、きっと心強い味方になってくださることでしょう!■三社の御朱印と対照的な御朱印帳根津神社の御朱印は、全部で三社いただくことができます。中央が根津神社、左が乙女稲荷神社、右が駒込稲荷神社の御朱印。こうして三社分を並べてよく見てみると、御朱印の印の字体が違うことに気づきます。その違いには、どことなくそれぞれのお社の特徴が表れているようにも思えました。まずはそれぞれの神社にお詣りをしてその雰囲気を体感してから、こちらの御朱印をいただいてみてくださいね。それぞれの神社の空気をしっかりと感じ取ることは、そこにいらっしゃる神様に、より心を寄り添わせることにつながっているはずです!そして、まさに根津神社を表現しているかのような、2種類のオリジナル御朱印帳も素敵です。雄々しい男神を連想させる、黒地に御神紋のシンプルな御朱印帳。そして美しいツツジと楼門、裏には境内の千本鳥居があしらわれた、淡く柔らかなピンク地の御朱印帳。男性にも女性にも嬉しいデザインではないでしょうか。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!境内末社の「乙女稲荷神社(おとめいなりじんじゃ)」へと続く、千本鳥居です。春には、この鳥居をくぐりながら、3000株ものつつじが見事に咲き誇る様子を眺めることができます。女性の心をときめかせてくれる、美しい千本鳥居の並ぶ道が、私たちを乙女稲荷神社へと導いてくれます。根津神社でいただける、さまざまな御守りの中の一部です。左端2つ……月次花御札(つきなみはなみふだ)より2種。全部で13種類。お花を飾るように、季節ごとに飾りましょう。右寄り中央……つつじの幸せ鈴守。小さな可愛らしい鈴の御守りです。つつじの色には数種類あります。お好みでどうぞ。右端……根津神社の御守り。黒地と白地で2種類あります。根津神社ならではの、つつじのお花の刺繍が素敵です。こちらは「駒込稲荷神社(こまごめいなりじんじゃ)」のお社。御祭神は乙女稲荷神社と同じ神様がお祀りされていますが、また違った雰囲気のある神社です。御眷属(ごけんぞく=神様の御使い)の狐様が背筋を伸ばして見つめあいながら、お社を守られている姿が印象的です。地域に深く根付き、長い歴史の中で人々に愛されてきた神社では、時代を越えて確かに息づいている優しさや強さが感じられるものです。神社という空間を「感じてみる」ということは、私たちの心をより豊かに育ててくれるのではないでしょうか。今を生きる中で、その意味や感謝に目を向ける大きなヒントが、神社のお詣りには隠されている気がしてなりません。根津神社は、春の「つつじまつり」はもちろん、境内でそれぞれの季節を楽しむことのできる素敵な神社です。神社の周辺も情緒あふれる街並みですから、ぜひ一度足を運んでいただき、ゆっくりと過ごしてみてくださいね。■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】根津神社(ねづじんじゃ)【御祭神】■主祭神須佐之男命(すさのおのみこと)大山咋命(おおやまくいのみこと)誉田別命(ほんだわけのみこと)■相殿大国主命(おおくにぬしのみこと)菅原道真公(すがわらのみちざねこう)【境内末社】■駒込稲荷神社(こまごめいなりじんじゃ)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)■乙女稲荷神社(おとめいなりじんじゃ)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)【鎮座地】〒113-0031東京都文京区根津3-28-9【電話】03-3822-0753【最寄駅】■電車をご利用の場合地下鉄千代田線「根津駅」「千駄木駅」より徒歩5分地下鉄南北線「東大前駅」より徒歩5分都営三田線「白山駅」より徒歩10分■バスをご利用の場合・上58「上野松坂屋前-早稲田」のバスに乗車→「根津神社入口」下車、徒歩1分・上60「上野公園-池袋東口」のバスに乗車→「根津駅前」下車、徒歩5分・上26「上野公園-亀戸駅前」のバスに乗車→「根津駅前」下車、徒歩5分・草63「池袋駅東口-巣鴨駅-豊島区役所」に乗車→「団子坂下」下車、徒歩5分・東43「江北駅前-田端駅前-東京駅丸の内北口」に乗車→「向丘一丁目」下車、徒歩5分・茶51「駒込駅南口-本郷三丁目駅前-秋葉原駅前」に乗車→「向丘一丁目」下車、徒歩5分
2018年08月02日寺院群や茶屋街のある景観が「小京都」とも例えられ、その古風な街並みで観光都市としても人気の高い、城下町・金沢。歴史的な文化を重んじる一方で、21世紀美術館の開館や、音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ金沢」が2016年まで開催されるなど、新しいものへの理解もある、まさに「温故知新」の街。今回は、加賀百万石として栄えた石川県金沢市にある「尾山神社」を訪れました。尾山神社は、神門にステンドグラスが施された全国的にも珍しい神社。金沢らしい情緒溢れる雨が、しっとりと小道をぬらす旅の途中で、尾山神社の神様訪問です。 神門にはステンドグラス神門にステンドグラスをあしらった神社は恐らく尾山神社くらいではないでしょうか。それほどに歴史的建築物としては抜群に珍しく、加賀藩を治めた前田家の威光を象徴する建造物でもあります。伝統を守りつつも新しいものを柔軟に取り入れる金沢人の気質が、神門にもあらわれているかのようです。しかし、和漢洋3つの様式を取り入れたデザインはさすがに斬新すぎたのか、当時は「反対する意見もあった」という記録が残っているそうです。この物議を醸した神門、現在は金沢のシンボルとして有名になっただけでなく、国の重要文化財にも指定されているので、反対を押して建造に踏み切った判断は間違っていなかったということでしょう。(結果オーライ!)「楽器の庭」と呼ばれる池泉回遊式の庭園尾山神社は、神門をくぐると正面に拝殿が見え、その横に利家公の像や蓮の葉のオブジェなどが並ぶ庭園です。実際には、敷地面積がそれほど広い神社ではないですが、神門をくぐるとすっきり広々とした印象を受けます。さすが金沢のパワースポット、良い気が満ちている!せっかくなので、池の周りも歩いてみましょう。この庭園は、江戸時代後期から明治初期にかけてかたちづくられた「池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)」で、別名「楽器の庭」とも呼ばれています。日本庭園の形式のひとつである「池泉回遊式」とは、中心に設けた池の周りを巡りながら鑑賞するタイプの庭園のこと。金沢であれば、「兼六園」も池泉回遊式でつくられています。同じ形式の庭園としては他にも京都の「鹿園寺(金閣寺)」や岡山の「後楽園」などが有名でしょうか。尾山神社の庭園が「楽器の庭」と呼ばれるのは、「鳳笙島(ほうしょうじま)」「琵琶島(びわじま)」「鳥兜島(とりかぶとじま)」「琴橋(ことはし)」といった、池に浮かぶ島や橋などの名前が、雅楽にちなんでつけられているからだそうです。なんとハイセンス。 尾山神社に祀られた神様尾山神社には、加賀藩の初代お殿様である前田利家公と、利家公の正室であるお松の方が主祭神として祀られています。「傾奇者(かぶきもの)」と言われた前田利家公は、派手好き・長槍使い・血気盛んな武将…と、なかなかのやんちゃくれだったそうですね。(大河ドラマ「利家とまつ」でご存知の方も多いでしょう。)そんな武将の御祭神なので、「文武両道」「必勝」のご利益があると言われています。そして、利家とお松が夫婦で祀られていることから、「夫婦円満」「子宝安産」を祈願される方もいるそうです。神様、利家様、お松様、「旅の者から相談です。」拝殿前に立つと、本殿までが一本の道のようにすっと見通せます。なんだか不思議な気持ちになる神社。旅先のお参りですが、しっかり(ちゃっかり?)相談はしたいと思います。拝殿でこのようなことを思うのは自分でもどうかと思うのですが、本当のことを言えば、利家よりも利家の甥っ子・前田慶次郎の方が好みです。(漫画家・原哲夫先生の描く『花の慶次~雲のかなたに~』のイメージで話しています。)でも、一族内で癖の強さがこれだけしっかり遺伝しているのだから、きっと利家様もイケメンのはず。(脳内妄想で)会うのがちょっと楽しみ。それではお参りを…。ーお参り(妄想)中ー※以下脳内での勝手な会話です。最後までお付き合いください。私「こんにちは、東京から来た五十嵐です。」利家公「おう、よう来たな。…なんじゃ、某の顔に何かついているか?」私「いえ!なんでもないです!気にしないでください。(利家を凝視)」利家公「ところで賽銭は入れたのか?」私「あ、まだです。」利家公「某に聞きたいことがあるなら、賽銭が先じゃ。」私「はいお願いします(チャリンと5円)」利家公「少ないっ!!!」私「ちょ!ご縁がありますようにっていうアレなんですけど?!」利家公「冗談よ。また松に怒られてしまう。それで、主はどんな縁を所望か?」私「そりゃ、いい人とのご縁です。」利家公「笑止!主は戦う気がないではないか!」私「戦いに来たわけではないのですが。なんの話ですか…?」利家公「戦も恋愛も、結局は勝負事。勝つために必死になっていない者に縁などない!」私「なんかそれっぽいこと言った。じゃあ、恋愛に勝つ秘訣を教えてくださいよ。」利家公「…先手必勝。」私「できればもう少し具体的なアドバイスが欲しい。」利家公「欲深め!」私「やめて!槍はやめて!」お松の方「およしなさい!またそんな荒っぽいことを。」利家公「おおハニー。」私「助かった…」お松の方「ごめんなさいね。大丈夫?」私「はい…利家様は幸せですね、こんな立派な奥さんがいて。松さんはどうして色々許せるんですか。心広すぎ。」お松の方「恋愛はね、この人だと決めたら迷わずに信じないと。子供ができたのに旦那がカッとなって職を失くしても信じてあげないと。」利家公「いや、あれはね、実はお前が侮辱されたのもあってね…」お松の方「でもやっぱり斬っちゃうのはだめよね。」利家公「ぐぬぬ。」お松の方「旅の方。私はこの人が職を失っても、亡くなった後も、たとえ人質になっても、前田家を支えた続けました。全てはこの人を、前田を信じて行ったことです。」利家公「…苦労をかけたな、まつ。」お松の方「いいの、私アナタを愛してるから。」利家公「まつ…。」お松の方「アナタ…。」私「あの、ごちそうさまでした。(そっと退散)」神様の言葉を代弁するためのお便り「おみくじ」利家公とお松の方がそんなアドバイスをくれたかどうかは(脳内の出来事のため)定かではありませんが、神様の声を代弁するためにおみくじで運勢もみてみましょう。運勢:小吉恋愛:父母に相談せよ父母に相談…だそうです。娘が結婚できない理由を相談しろと…?(それは屈辱!)願望には「他人の助けにあって思う様になります」と書かれていますね。この「他人=父母」ということですかね。縁談には「思う程に早くは叶わぬが気長くすれば吉」。「思っているより時間はかかるけど、気長に待てばいいご縁が、親族からやってくる」ということなのか。親族からやってくるいいご縁て、もうお見合い以外なくない?できれば利家と松みたいに恋愛結婚したいけど。お見合いかぁ…。(すでに確定事項)でもお見合いもいいかもなぁ…。戦も恋も勝負事。ここはひとつ、利家流恋愛の必勝法に従って、とりあえずはいつでも戦(お見合い)に出られるよう、褌(勝負下着)だけはいつもきれいにしておくことにします。帰ったらまず、表参道のBRADELIS New Yorkに行かないと。------------------------尾山神社花の慶次~雲のかなたに~ New York
2018年07月26日■太古の時代から聖域とされていた「多摩の大宮」東京都杉並区の「大宮八幡宮(おおみやはちまんぐう)」は、広大な鎮守の杜に抱かれた、懐深い神社です。広さは、東京ドームが丸々収まって、さらに少し余るくらい。その広大さから、武蔵の国の「三大宮」のひとつとして「多摩の大宮」や「武蔵國八幡一之宮」などとも称されています。一の鳥居からは、本殿に向かって参道がまっすぐに伸びています。初夏の参道を歩いていると、神様のもとへ近づくにつれて、神域の深い緑に誘われ、心が静かに澄んでいくような心地でした。この地は、多くの重要な遺跡が発掘されていることから、太古の時代から「聖域」として崇められていたのではないかと推測されています。いにしえから今日に至るまで、長きに渡り多くの人にとっての「特別な場所」だったのでしょう。御祭神は、八幡大神(はちまんおおかみ)である「応神天皇(おうじんてんのう)」と、その父にあたる「仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)」、そして母にあたる「神功皇后(じんぐうこうごう)」の親子三柱。そのため、夫婦の縁結びはもちろん、子授かりや安産、そして子育てに至るまで。この三柱の神様には、家族の絆を結び、深めてくださる御神徳があります。加えて、母である神功皇后は女神でありながら、武を象徴する神様としても有名です。さまざまな困難や災厄を払いのけて、戦を勝利に導いたお力で、厄除け開運の御利益も授かることができます。この地に「大宮八幡宮」が創建されたのは、平安時代後期のこと。「八幡大神」を守護神とする源氏の源頼義(みなもとのよりよし)公らが、奥州の乱を平定するための遠征でこの地に差し掛かった時、空に不思議な雲が棚引き、まるで源氏の白旗が翻っているように見えたといいます。彼はそれを見て「八幡大神のご加護のしるし」だと喜び、頼義公は「乱を鎮めた暁には、この地に神社を構える」と誓いました。そして見事、奥州を平定した後、約束通りこの地に「大宮八幡宮」を創建しました。これが、この神社のはじまりです。■家族の縁を結び育む「安産」と「子育て」の御神徳大宮八幡宮は、ぜひご家族で足を運んでいただきたい神社です。それは、「神様」であると同時にひとつの「家族」でもある3柱の御祭神が、一体となって私たちを見守ってくださる、そんな空間だからこそ。「子育て八幡さま」や「子安神」としても名高いのは、固い絆で結ばれているその親子の神様の御神徳ゆえなのです。この土地が「東京のへそ」と呼ばれているのは、東京の重心の位置にあるからというだけではありません。「へそ」という言葉で連想される「お腹」や「胎内」にあたる場所である、この神社の杜……。それがまさに、私たちをやさしく包み込んで「胎内回帰」をさせてくれるような存在だからでもあります。神門をくぐるとすぐに、左右に大きくそびえ立っている銀杏(いちょう)の御神木。これは、社殿に向かって右手が男銀杏で、左手が女銀杏である「夫婦銀杏」です。夫婦円満・夫婦和合の象徴として、ふたりがこのように仲睦まじくあるようにとのシンボルになっています。それと同時に、訪れる私たちのことを両脇から温かく見守っているかのようなその姿は、「父母」の姿を思わせました。七五三の時期で、ご家族でのご参拝がますます増える秋には、その葉が見事に色づいて私たちを迎えてくれます。家族揃って神様にご報告や感謝をすれば、かけがえのない時間がその絆をさらに深めてくれるのではないでしょうか。大宮八幡宮では、これから新しい命を迎えられるご家族に、「安産」の御祈祷も行っています。御祈祷を受けられた方には、マタニティマークと銀杏の葉っぱがあしらわれた可愛らしいオリジナルの御守りや安産祈願絵馬、そして腹帯を授かることができます。そして、赤ちゃんが生まれてからの「初宮詣」や、子どもの成長に伴う多くの人生儀礼。そのたびに、ぜひご家族みんなで神社に足を運んでみてください。このやさしい杜の中で「安産」や「子育て」の御神徳を授かれるのは、親となるすべての方にとって、心強くうれしいものでしょう!■「心のふるさと」として鎮守の杜を感じる場所大宮八幡宮の大きな特徴は、神社そのものも「子育て」ということに対して、とても熱心だというところです。その理由には、境内に神社が設立した「大宮幼稚園」があることや、ボーイスカウト・ガールスカウトの野外活動のために、「スカウトの森」と呼ばれる拠点を提供していることなどが挙げられます。この神社は家族にとって大切な場所であるだけでなく、子どもたちにとっても、その心と体を健やかに育むためのかけがえのない場所なのです。境内で家族の笑顔や子どもたちの元気な声が生まれ、誰もが心に安らぎを感じられるような「鎮守の杜」としての役割。神職の皆様は、それぞれの人にとって「心のふるさと」となるようにという想いを大切に、この神社を守り続けています。社殿に向かって左手奥にまわると、いくつかの摂社・末社があります。その中で「大宮稲荷神社/三宝荒神社」のお社の前にあるのが、御神木である「共生(ともいき)の木」です。この木は不思議なことに、榧(かや)と犬桜という二種の異なる木が、一本の幹で結ばれています。姿形や種の異なる存在が、互いを支え、助け合いながら生きる――。その存在は私たちに、自然や自分と違うものとも調和して、共に生きていくという心を教えてくれているかのようです。国際協調・宗教協力・相互扶助・夫婦和合などを象徴するものとして、大切にされています。■「印」としての意味を重視した御朱印大宮八幡宮の御朱印は、そもそも「御朱印」というものが担っていた「印」としての役割を大切に、できるだけ御朱印の上に文字が被らないようにと考えられています。写真右が、大宮八幡宮のもの。その神社の核となる社名の印とともに、「武蔵之國八幡一之宮」と「子育厄除八幡」という文字も押されます。こちらの御朱印は、時期や祭祀による変化はいたしません。しかし、写真の左側の御朱印は「大宮天満宮」という境内社の御朱印です。大宮八幡宮では、この二種類の御朱印を拝受することができます。そのどちらも受けられたいという場合は、必ず社殿の右手奥に鎮座する「大宮天満宮」にもご参拝をして、神様とご縁を結ぶようにいたしましょう。何度も足を運んでいる神社であっても、よくよく調べてみると、これまでは気づいていなかった素敵な摂社や末社に出会えることも多いものです。それぞれのお社によって、雰囲気や空気が違って感じられるのもおもしろく、深く知るほどに「余すところなく、神社の魅力を体感したい!」と感じることでしょう。皆様も神社に足を運ばれましたら、ぜひ御本殿だけでなく、境内に点在する摂社・末社にもお詣りをしていただければと思います。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!広大な敷地を持つ、この大宮八幡宮。たった一つの記事では、とてもご紹介し尽くせないほど、魅力的な場所や授与品があります。その中から少しだけ、写真でご紹介させていただこうと思います。御朱印をいただくことができる、境内社の「大宮天満宮」です。御祭神は、「天神さま」と親しまれている、学問・受験合格の神様「菅原道真(すがわらのみちざね)」です。大宮八幡宮の境内で、「八幡さま」と一緒に、子どもたちを見守ってくださっていることでしょう。いろいろな表情が楽しい「だるまみくじ」は、中におみくじが入っています。お腹に「福」の文字があり、おみくじを引いた後のだるまは持ち帰って飾ることができます。あなたは、どんな表情のだるまが気になりますか?社殿に向かって右側の手水舎手前には、水神様をお祀りしている「多摩清水社(たましみずのやしろ)」が鎮座されています。さまざまな場所に石の亀さんがいる、癒しの空間です。龍神様の頭をかたどった龍口から出る御神水は、延命の力があると言われる豊かな浄水です。神門をくぐった先に、このような「ねがいぶみ」を書くことのできるスペースがあります。こちらは、神様にお届けしていただく「お手紙」です。日頃の感謝や、あなたが心に願うことを心静かにしたためて、拝殿のお賽銭箱付近にある専用の「祈願箱」に納めましょう。結婚式などが行われる「清涼殿」を出て右手には、「幸福(しあわせ)撫でがえる石」があります。大きな岩がかえるの顔に見え、撫でることで開運招福、そして良縁を結んでくれると話題のパワースポットです。これにまつわる縁結びの絵馬や授与品などもありますので、気になる方はぜひ……!大宮八幡宮では、季節ごとの祭祀や行事もたくさん行われています。子どもたちやご家族が楽しめるようなものはもちろん、6月に行われる「水無月書写会」や、旧暦の8月15日に合わせた「十五夜の神遊び」など、日本の美しい文化を身近に感じることのできる催しがたくさんあります。神社から生まれる賑やかさ、そして静けさを、どちらも感じていただきたいです。日々の忙しなさを忘れ、心の落ち着くひとときを過ごしに、ぜひ足を運んでみてください。あなたにとっても、この大宮八幡宮が安らぎや元気を授かることのできる「心のふるさと」となることを、心から願っています。■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】大宮八幡宮(おおみやはちまんぐう)【御祭神】■主祭神応神天皇(おうじんてんのう)仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)神功皇后(じんぐうこうごう)【境内社】大宮天満宮(おおみやてんまんぐう)大宮稲荷神社(おおみやいなりじんじゃ)/三宝荒神社(さんぽうこうじんじゃ)若宮八幡神社(わかみやはちまんじんじゃ)/御嶽榛名神社(みたけはるなじんじゃ)/白幡宮(しらはたぐう)多摩清水社(たましみずしゃ)【境外社】谷中稲荷神社(やなかいなりじんじゃ)【鎮座地】〒168-8570東京都杉並区大宮2-3-1【電話】03-3311-0105【FAX】03-3318-6100【最寄駅】■電車をご利用の場合京王 井の頭線「西永福駅」より徒歩7分京王 井の頭線「永福町駅」より徒歩10分■バスをご利用の場合◎京王井の頭線「永福町駅」より・「佼成会聖堂前(永70)」か「中野駅(中71)」行きで「大宮町」バス停下車・「新高円寺駅(新02)」か「高円寺駅(高45)」行きで「大宮八幡前」バス停下車◎東京メトロ丸の内線「方南町駅」より・「永福町(宿33/中71)」行きで「大宮町」バス停下車◎東京メトロ丸の内線「新高円寺駅」より・「永福町(高45/新02)」行きで「大宮八幡前」または「大宮町」バス停下車◎JR「高円寺駅」南口より・「永福町(高45/新02)」行きで「大宮八幡前」または「大宮町」バス停下車◎JR「新宿駅」西口バスターミナル17番のりばより・「永福町(宿33)」行きで「大宮町」バス停下車◎JR「中野駅」南口より・「永福町(中71)」行きで「大宮町」バス停下車
2018年07月23日■6月30日は半年の節目!「夏越の大祓」の日梅雨の雨模様も本格的になり、夏本番も目の前です。毎年、6月のこの時期になると、多くの神社には「あるもの」が設置されるようになります。草を束ねて作られた、大きな丸い輪っか。神社によって多少、形や大きさの違いはありますが、大抵は人がくぐれるくらいのサイズで作られており、本殿や拝殿の前に堂々と構えているのではないでしょうか。実際に見たことのある方も、多いことでしょう。その大きな輪こそ、「茅の輪(ちのわ)」と呼ばれるものです。これは、毎年6月30日頃に行われる、「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」という神事の前に、神社の境内に現れます。「夏越の大祓」というのは「水無月大祓」とも呼ばれ、ちょうど半年の節目となるその日に、過去半年に私たちが背負ってしまった「罪穢れ(つみけがれ)」を祓い清めるもの。日本に古来から伝わる、大切な神事です。神社によっては時期が多少ずれることもあるようなのですが、大体は6月30日に「大祓式」が執り行われます。今回は、この「夏越の大祓」について、お話していこうと思います。この神事がなぜ行われるのか、そこにはどのような背景や理由があるのかを知って、皆様にもぜひ、半年の節目に神社に足を運んでいただければと思います。■心身を汚してしまう「罪穢れ」とは?日本の神道の世界では、人は本来、誰もがきれいな心を持って生まれてくるとされています。しかし、日々を生きる中で、私たちは知らず知らずのうちに、大なり小なり罪を犯し、穢れによって心を汚してしまってるのです。「罪穢れ」の「罪」とは、法律に触れるような犯罪ばかりではありません。人に迷惑をかけてしまったり、自分勝手な振る舞いをしてしまったり……。いけないとわかっていても、ついやってしまう「よくない行為」は、誰にでもあるものです。そして「穢れ」とは、「気枯れ」でもあるとされているもの。人の「気が枯れる」、つまり「元気がなくなってしまう状態」を言います。たとえば、病や死などに直面すると、人間は誰しも「元気」がなくなってしまいます。そして、ネガティブな心は周囲にいる他の人にも伝染しやすいもの。どんなに小さなことであっても、あらゆる面で「元気を失わせてしまうもの」が、「穢れ」の正体です。そう考えると、私たちの生きる世界には、「罪」も「穢れ」もたくさん溢れていることに気がつきませんか?そして神社では、こういったすべての「罪穢れ」を、半年ごとにきれいに「祓い清める」ことをとても大切にしているのです!■罪穢れを「人形」に移して祓い清める「大祓式」そのものは6月30日に行われることが多いのですが、たとえ当日の神事に参加ができなくても、事前に神社に足を運べば「夏越の大祓」できちんと祓い清めを行っていただくことができます。それには、神社で用意されている「人形(ひとがた)」もしくは「形代(かたしろ)」というものに、自分の「罪穢れ」を移してお祓いをしていただくようにしましょう。この、紙で人の形をかたどった「人形」は、ひとり1枚ずつ必要です。自分の名前・生年月日・年齢を書いて、その「人形」で自分の身体を撫でましょう。そして最後に、ゆっくりと3回息を吹きかけます。こうすることで、自分の体や心にあった「罪穢れ」を「人形」に移すのです。この「人形」は、「大祓式」において祓い清められます。本来は、川に流すなどして、水の力で「罪穢れ」を浄化するものでした。しかし神社によっては、お焚き上げなどの方法で、祓い清める場合もあります。いずれにしても、このようにして、半年の間にため込んでしまっていた自分の中の「悪いもの」を、きれいに消し去るわけですね。■災いを祓う「茅の輪くぐり」の物語1年に2回、6月30日と12月31日に行われる「大祓」。しかし「夏越の大祓」については、「茅の輪」がその象徴のようにもなっています。これは、なぜなのでしょうか?実は、この「茅の輪」の起源は、日本のとある伝承から来ているのです。昔、「須佐之男命(すさのおのみこと)」という神様が旅をしていて、ある村で一夜の宿を借りようとします。その村には、「蘇民将来(そみんしょうらい)」と「巨旦将来(こたんしょうらい)」という兄弟が暮らしていました。巨旦将来は、お金持ちでありながらも宿を貸すことを断ってしまうのですが、蘇民将来は貧しいながらも宿を貸し、心を込めておもてなしをしたのだそうです。やがて年月が過ぎ、その土地に悪い疫病が流行っていたとき、須佐之男命は以前恩を受けた「蘇民将来」の子孫を助けようと「蘇民将来の子孫は、茅の輪をつけて名乗り出なさい」と言い、その子孫を救ったのです。この神話に基づいて、「茅の輪くぐり」は始まりました。蘇民将来の名前を呼びながら茅の輪をくぐることで、病や災いを祓え除けるという儀式が現代に伝わったのです。「須佐之男命」は災いを除ける強い力を持つ神様ですから、どんな悪いものも払いのけて、元気に夏を乗り切ることを願って、このような形になったのでしょう。茅の輪のくぐり方茅の輪については、大体6月頃から長いところで7月頃まで、神社に設置されています。茅の輪が出ている間は、いつでも、何度くぐっても大丈夫。くぐり方は、一般的に次のような手順で案内されています。1.茅の輪の正面で一礼をして、左回りに1回くぐって正面へ。2.もう一度、茅の輪の前で一礼。今度は、右回りに1回くぐって正面へ。3.さらに茅の輪の前で一礼。再び、左回りに1回くぐって正面へ。4.一礼してから、また茅の輪をくぐり、そのまま御神前へ。5.お詣りをしましょう。さらに、この茅の輪くぐりには、くぐりながら唱えるとよいとされている「夏越の歌」というものもあります。代表的なものを三首、ご紹介しておきましょう。◆ 水無月の夏越の祓へする人は千歳の命延ぶと言ふなり(意味:6月に夏越の祓をする人は、長く寿命を延ばすと言われています)◆思ふこと皆尽きねとて麻の葉を切りに切りても祓へつるかな(意味:心の中にある悩みごとは、みな尽きてしまえと、麻の葉を切りに切ってお祓いをしました)◆宮川の清き流れに禊せば祈れることの叶はぬはなし(意味:御神域に流れる清らかな川で穢れを落とせば、祈り願う心で叶わないことはありません)このような歌を唱える場合もあれば、次のような「略拝詞(りゃくはいし)」と言われる言葉を唱える場合もあります。◆祓へ給へ清め給へ守り給へ幸へ給へ(読み:はらえたまえきよめたまえまもりたまえさきわえたまえ)くぐり方にしても、唱える言葉にしても、神社によって異なる案内がある場合もありますので、説明書きがあればその内容に応じて行ってみてくださいね。形式はもちろん大切なのですが、ともすると「難しそう……」と感じてしまう方もいらっしゃるのではないかと思います。そんなときは、まず「夏越の大祓」というのは「心と体をきれいにすることなんだ」ということを意識して、茅の輪をくぐってお詣りをするところから始めてみませんか?半年間の悪いものをすべてデトックスして、また新たな気持ちで頑張れる自分になれるように、心を込めてお詣りすることが第一歩です!■新たな気持ちで、健やかに生きるさて、この「夏越の大祓」という神事、これで少しご理解いただけたのではないでしょうか?御朱印を集めている方にとっては、さらにうれしいことかもしれませんが、神社によっては「夏越の大祓」限定の御朱印を書いていただけるところもあります。そのほかにも、大祓の形代をおさめた場合に「茅の輪の御守り」を頒布している神社もあるようです。「清浄」を大切にする神道ならではの、古くから伝わる重要な文化、それが「夏越の大祓」です。自分の中の「罪穢れ」を祓い清めることで心身をリセットして、また新たな気持ちで半年を過ごしていくためにも。神社では、毎年このような神事が行われているのです。ぜひ神社に訪れて、この「夏越の大祓」の神事に触れ、心と体をきれいにしましょう!皆様がまた次の半年間を、清く・明るく・元気に過ごせますように……。
2018年06月24日■神様と人々を結ぶ「開かれた神社」東京都西東京市に鎮座する「田無神社(たなしじんじゃ)」は、鎌倉時代に創祀されたと伝えられています。「開かれた神社」をテーマに、日本の伝統文化を多くの人に伝え、地域社会との絆を深めるために、さまざまな試みを積極的に行っています。主祭神は「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と、この地の水や風を司り「尉殿大権現(じょうどのだいごんげん)」と呼ばれる「級津彦命(しなつひことみこと)」と「級戸辺命(しなとべのみこと)」。そのほかにも境内のあちこちに、多くの神様がお祀りされています。そして、この神社の最大の特徴。それは、金龍・青龍・赤龍・白龍・黒龍の「五龍神」がお祀りされているということ。これは、全国でもとても珍しいことです。田無神社ならではの、五柱の龍神様にまつわる境内のスポットや授与品、そしてたくさんの見どころについて知れば、きっとあなたも足を運んでみたくなることでしょう!田無神社が大切にしている「開かれた神社」という考え方。それは、神様と参拝者の心をつないでいくことでもあるのではないでしょうか。日本の文化が感じられる行事や、地域に根ざしたイベントなどが季節ごとに開催されています。境内には、子どもから大人まで誰もが楽しめるような工夫がちりばめられ、祭祀やイベントが行われる際には、多くの参拝者で賑わう神社です。■各方位を守護する五柱の龍神様は、御神徳もそれぞれ境内には田無神社を守護する五柱の龍神様が、それぞれお祀りされています。「五行思想」に基づいて、中央を守る金龍神を本殿に、東に青龍神、南に赤龍神、西に白龍神、北に黒龍神が鎮座されています。ぜひくまなく境内を探していただき、龍神様を見つけてみてください!その龍神様の守護にあやかって、田無神社では「五龍神方位除け」という御祈祷や御札・御守りを受けることができるのも大きな特徴です。私たちは生まれ年によって、「九星気学」という考えによる(一白水星、二黒土星……といった9つの)星回りがあります。そしてその星回りで、「八方塞がり」や「鬼門」「裏鬼門」など、悪い方位に位置するタイミングが巡ってきます。五柱の龍神様には、このような方位による災いを除けてくださるお力があるのです。そして嬉しいことに、そのお力は「五龍神方位除け」だけにとどまりません。五柱の龍神様はそれぞれ、次のように異なる御神徳を授けてくださるという点も、大切なポイントなのです!◇◆金龍神◆◇運気上昇、幸福招来。「土用」を象徴する、中央並びに大地・豊穣の守護神。家庭運・頭領運・事業運などの事柄を司り、大地に根ざす基盤を作れるように導く。◇◆青龍神◆◇技芸向上、就業成就。「春」を象徴する、東方並びに樹木・風の守護神。庭園・話術・音楽性・積極性などの事柄を司り、新芽が芽吹くように発展へと導く。◇◆赤龍神◆◇勝運向上、成績向上。「夏」を象徴する、南方並びに火の守護神。書斎・学業・勝負事・昇進などの事柄を司り、灯火のような先見の明を与える。◇◆白龍神◆◇金運向上、良縁成就。「秋」を象徴する、西方並びに金属の守護神。倉庫・金運・飲食・結婚運などの事柄を司り、鉱脈を掘り出すような収穫へと導く。◇◆黒龍神◆◇健康増進、家内安全。「冬」を象徴する、北方並びに水・雨の守護神。厠・浴室・健康運・夫婦運・交際運などの事柄を司り、流水のように新鮮な気を保たせる。あなたも、お力添えをいただきたいことがあれば、それぞれの龍神様に向けて、心を込めてお祈りをしてみてくださいね。あなたの応援をしてくださる神様に、きっと出会えるはずです!■五龍神様の御神徳「一楽萬開」が人生の道を開く田無神社ならではの授与品のひとつには、毎年11月23日の新嘗祭(にいなめさい=収穫を神様へ感謝する祭祀)から2月3日の節分祭までの間に頒布される、「一楽萬開札(いちらくまんかいふだ)」もしくは「一番札」とも呼ばれるものがあります。こちらを受けることで、私たちは龍神様より「最初の楽(一楽)」をいただけます。「楽」というのは、心と身体が楽しくなること。私たちの人生や生活を、豊かで健やかにしてくれるものです。龍神様からいただいたひとつの「楽」がまた次の楽を呼びこみ、次々に「楽」が集まることで「萬の道(人生)」が開かれる、という意味が込められています。「一楽萬開札」は、家の玄関もしくは、その年の吉方にお祀りしてください。神様からいただいた「楽」に感謝し、大切に育むことで、皆様の人生の道がますます明るく開かれていくことでしょう!毎年、11月23日~2月3日の間に頒布される「一楽萬開札」(一番札とも呼ばれます)。■御朱印や御朱印帳は神主・巫女の装束がモチーフ御朱印について上……通常御朱印左下……月詣り御朱印右下……としはじめ御朱印通常、田無神社でいただくことができる御朱印は、写真の一番上にあるデザインです。「田無神社」の文字とともに、装束がモチーフになった印、そして「五龍神方位除」の文字が書かれています。写真の左下にある紫色の御朱印は、各月の1日と15日に訪れる「月詣り」の日に、受けることができる特別御朱印です。月詣りというのは、月の始まりである1日と、折り返し地点にあたる15日の節目に、神様にご挨拶と感謝の気持ちをお伝えする日です。このような大切な日にお詣りをした際は、ぜひ神様に日頃の御礼をお伝えしてから、こちらの特別な御朱印をいただいてみてくださいね。写真右下の御朱印は、「としはじめ書体」という、お正月の三が日にのみいただくことができるものです。お正月らしさを感じさせる美しい書体と、龍神様の印がとても素敵です!御朱印帳・御朱印帳袋について左から、紫袴仕様・緋袴仕様・浅葱仕様、3種類の御朱印帳。そして、田無神社のオリジナル御朱印帳・御朱印帳袋もまた、神主と巫女の装束を全面にデザインした魅力的なものとなっています。御朱印帳と御朱印帳袋のいずれも、緋袴仕様・浅葱仕様・紫袴仕様の3色があり、男性にも女性にも大変人気です。自分のお気に入りの御朱印帳を持つと、御朱印集めもますます「特別」なものになる気がします。素敵なデザインの御朱印帳に出会えると、心がワクワクしますね!■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!田無神社には、龍神様のほかにも、多くの神様がお祀りされています。ぜひ、ゆっくりと境内を歩き、それぞれの神様にご挨拶していただければと思います。ここ数年でさらに境内が整備されており、さまざまなおみくじが並びワクワクする「おみくじ処」や、可愛い烏骨鶏(うこっけい)の飼育小屋なども誕生しました!参拝された皆様が、楽しみを見つけられる場所がどんどん増えています。「心で感じる」ことを大切に、丁寧に境内を歩いてみてください。そうすれば、あなたにとって「とっておきの場所」が、きっとあちこちで見つかることでしょう!境内には、五柱の龍神様の御神木があり、触れることもできます。その幹に手を触れて自然の力も感じながら、龍神様からパワーをいただいてくださいね!田無神社ならではの、「五龍神」にまつわる授与品やおみくじです。右上……可愛らしい、五龍神おみくじです。気になった龍神様を、一体選んで引いてください。右下……金青赤白黒、五柱の龍神様の御守りです。それぞれの御神徳を意識して、お受けになる方が多いです。左上……御祈祷の際に、お初穂料を壱万圓以上お納めすると授与される、五龍神の御幣です。左下……おみくじ携帯袋です。大切にしまって時折読み返してみると、思わず勇気づけられることも。東参道にある朱色の鳥居を一歩出ると、大きな石に彫られた撫龍様。龍神様や玉を撫でると、昇運を授かることができます。感謝を込めて撫でていると、その表情がより生き生きして見えるような気がするので不思議です。参道の途中、拝殿に向かって右手にいらっしゃる道祖神様。田無神社では、良縁結びの神様としてお祀りされており、御夫婦が仲むつまじく寄り添ったお姿を見ることができます。秋になり、銀杏の御神木が一斉に金色に染まると、境内は空も大地も黄金色の美しさを見せてくれます。私が訪れた日は、落ち葉が山のように小高く集められ、子どもたちが楽しそうに落ち葉の絨毯で遊んでいました!神様と皆様のご縁を結ぶ場所、神社。そこは、それぞれの人生を守り、いつでも心の支えとなってくれる場所です。うれしいときや楽しいとき、そして辛いときや苦しいときも、折に触れて訪れてみてください。不思議と、心が温かくなるのではないでしょうか。田無神社もまた、たくさんの神様、そして龍神様とともにそこに在り続け、門を大きく開いて多くの方をお迎えしている素敵な神社です。皆様もぜひお出かけくださいね!■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】田無神社(たなしじんじゃ)【御祭神】■主祭神大国主命(おおくにぬしのみこと)級津彦命(しなつひことみこと)級戸辺命(しなとべのみこと)■配祀神応神天皇(おうじんてんのう)八衢比古命(やちまたひこのみこと)八衢比売神(やちまたひめのみこと)猿田彦大神(さるたひこおおかみ)須佐之男命(すさのおのみこと)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)大鳥大神(おおとりおおかみ)日本武尊(やまとたけるのみこと)【鎮座地】〒188-0011東京都西東京市田無町3-7-4【電話】042-461-4442【FAX】042-467-9236【最寄駅】■電車をご利用の場合西武新宿線「田無駅」北口より徒歩6分■バスをご利用の場合・JR中央線「武蔵境駅」北口バス停より「ひばりヶ丘駅」行きに乗車(約10分)→「田無駅」バス停下車、徒歩6分・西武池袋線「ひばりヶ丘駅」バス停より「武蔵境駅」か「田無駅」行きに乗車(約10分)→「田無駅」バス停下車、徒歩6分・JR中央線「吉祥寺駅」バス停より「花小金井駅」行きに乗車(約20分)→「田無町三丁目」バス停下車、徒歩1分・JR中央線「三鷹駅」バス停より「田無橋場」行きに乗車(約15分)→「田無町三丁目」バス停下車、徒歩1分【Facebook】
2018年06月12日■心願成就のパワースポット「東京の白蛇さま」東京都品川区の「上神明天祖神社(かみしんめいてんそじんじゃ)」は、「東京の白蛇さま」と呼ばれ、「白蛇」をお祀りしている数少ない神社のひとつです。白蛇は、清浄な心と優しさを授け、幸運を招くと言われています。御祭神は、伊勢神宮にお祀りされている「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」の主祭神をはじめ、「天児屋根命(あめのこやねのみこと)」と「応神天皇(おうじんてんのう)」。そして境内にある末社は、厳島弁天社と伏見稲荷社。たくさんの神様が鎮座していらっしゃいます。かつて、この神社のある一帯の地域が「蛇窪(へびくぼ)」と呼ばれていたことから、そのすべての神様を総称して「蛇窪大明神」とお祀りしているのだそうです。まずは、この神社が生まれたきっかけと伝えられているお話から。鎌倉時代のことです。武蔵の国(現在の東京・埼玉)一帯が大干ばつに苦しんでいたとき、この地で古池のほとりにあった龍神社に雨乞いをしたところ、大雨が降り続きその危機を救ったことがあったのだそうです。こうして、「蛇窪龍神さま」の神恩に感謝して生まれたと言われています。そして「白蛇さま」をお祀りするようになったのにも、不思議な由縁が。この神社にはかつて清水の湧き出る洗い場があり、そこには白蛇が住んでいました。しかし、いつの間にかその洗い場がなくなってしまったため、その白蛇は仕方なく近くの公園の池に移り住むように……。そんなあるとき、その土地に住む方の夢枕に白蛇が出てきて、「1日も早くもとの住みかに帰してほしい」と懇願したのだそうです。それを知った宮司は弁天社を建立することに決め、白蛇さまに神社へお戻りいただいたのでした。「龍神」と「白蛇」の組み合わせは「巳が辰(身が立つ)」ということで、立身出世の御神徳があります。こちらの神社にお詣りしたところ、お仕事関係のよいご縁や、勝負事などの好成績を得ることができたというお声もたくさん届いているそう。そして「白蛇」は、七福神の紅一点である女性の神様「弁財天」の御使いでもあるのをご存知でしょうか?弁財天は手に琵琶(びわ)という楽器を持っていることから、音楽や芸能の才能を伸ばし、さらに学問に通じる知恵の神様としても知られています。さらには、雨乞いの断食祈願に基づいて、衣食住をつかさどり、家業繁栄・家内安全の御神徳を持つ「稲荷大神」もお祀りされていることから……。心願成就、除災招福、立身出世、家業繁栄、家内安全など、さまざまな御神徳・御利益がある東京のパワースポットなのです!■「清浄の心」と「人の繋がり」を大切に「上神明天祖神社」に初めて足を運んだとき、私はまず「清らかな雰囲気の神社だな」と感じました。きれいに掃き清められた境内に、テントの下で誰でもゆっくり休むことのできるベンチ。静かで柔らかな空気が居心地よく、境内の中でのんびりと過ごすことができます。公式Facebookでは神社の日常を垣間見ることができるのですが、この神社が「お掃除」をとても大事にしていることに、皆様もすぐ気がつくのではないでしょうか。もちろん、皆様に気持ちよくご参拝していただくためという理由もありますが、なにより神様はとっても綺麗好きなんです。神様方にいつでも心地よくいていただけるよう、「清浄の心」を第一にしているのですね。そして、地域の皆様がこの「上神明天祖神社」を大切にしているのも、さまざまなことから伝わってきます。月に一度必ず行われるという、地域の方による清掃活動。神社が周りのお店と協力して作ったという「スネークタウンマップ」という地元愛あふれるタウンマップ。都営浅草線沿いの『東京福めぐり』という開運八社さんぽの一社としても、神社同士の絆を感じます。すべて、「人のつながり」を大切にしているからこそ生まれる、ご縁の温かさゆえ。皆様も、一度足をお運びいただければ、その清らかさと温かさを、肌で感じられることでしょう!■御朱印に込められた意味とおもてなしの心この神社では、季節や行事によっても変化のある、素敵な御朱印に出会えます。その中の一つひとつの印に込められた意味も深く、知れば知るほど「なるほど!」とうなずきたくなります。「蛇窪大明神」の通常の御朱印は、上の写真の中で「紫の巳」と「緑の龍」の印が押された一番右のものです。向かい合う白蛇さまと蛇窪龍神さまの上には、三種の神器のひとつである八咫鏡(やたのかがみ)にかたどられた社印が、太陽のように差し昇っています。それぞれに意味があり、神社の成り立ちを表現しているのですね。「蛇窪大明神」の御朱印には写真の通り期間限定のデザインがあり、1月・4月・9月には、それぞれ特別御朱印をいただくこともできます。そのほかに「上神明天祖神社」の御朱印、「弁財天」の御朱印もありますよ!オリジナルの御朱印帳は、白地に白蛇さまが描かれた、清らかで美しいデザインです。この白地のものが、最もスタンダードな御朱印帳なのですが……。時折、黒地やピンク地に白蛇さまと龍神さまが描かれた特別なものが、限定御朱印帳として登場することもあるようです!気になる方は、ぜひ神社のWebサイトやFacebookをチェックしてみてくださいね。■「巳の日」は白蛇さまの特別な日皆様は、カレンダーなどで「巳の日」というものを見たことがありますでしょうか?12日ごとに巡ってくる、十二支の「巳」の日です。この日は、「巳くじ」という巳の日限定のおみくじが出るほか、巳の日特別祈願なども受けることができます。ちなみに、干支が巳年の方には「巳年生まれの方の特別祈願」というものもあるそうなので、ぜひご縁を深めていただければと思います。珍しい御祈願の中には、美白祈願というものも!美白だなんて、白蛇さまならではの、女性にうれしいお願いごとですね。さて。「巳の日」の中でも、最も縁起のよい日。それが、60日に一度巡ってくる「己巳(つちのとみ)の日」です。この日の限定御朱印は、さらに特別なんです!こちらの美しい御朱印は話題を呼び、毎回「己巳の日」は、多くのご参拝者で長蛇の列ができるのだとか。手書きで丁寧に書かれる御朱印なので、お待ちいただく時間も長くなってしまうため、神主さんや巫女さんはこれまでもさまざまな工夫を凝らしながら、皆様に「来てよかった」と思っていただけるように考えているのだそうです。特に素敵なのは、この日の御朱印の挟み紙(御朱印が他のページに写らないように挟む紙)の工夫。なんと、上神明天祖神社にいらっしゃる絵の上手な巫女さんが描き下ろしている、きれいなカラーイラストになるのだそう!長い間待ったとしても、御朱印帳を開いたときに「あぁ、うれしい!」と感じていただけるように、一つひとつに心を込めているのですね。■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!可愛すぎて、いつ行ってもやさしいお顔で癒してくださる「撫で白蛇さま」です。ぜひ、やさしく撫でてあげてくださいね。なんと、天然記念物山口県「岩国のシロヘビ」の脱皮と蛇窪大明神のお札が入っています!大変貴重な御守りです。お茶目な表情の龍神さまが守っている水鉢。願い札に「蛇窪龍神さま」宛のお願い事を書いてこの水に浮かべると、御札は水に溶けていき、龍神さまに届きます。京都伏見稲荷大社の御分霊がお祀りされている稲荷社です。どことなく凛とした雰囲気のある、素敵な空間です。皆様も実際に足を運んでいただき、その目で、心で、素敵なものを見つけてみてください!神社で出会うことができるのは、それぞれの神様はもちろんのこと、神主さんや巫女さんの作り出す空気や雰囲気、参拝の方に楽しんでいただきたいという想いで工夫の凝らされたおもてなし……。素敵な神社に出かけてみると、きっと多くのものを感じられることでしょう。そして、その場所を訪れるご参拝の方々も、素敵な文化を支え受け継いでいくひとりとなるのです。あなたも、かけがえのない毎日に「感謝の気持ち」を忘れることなく、さまざまな神社に出かけてみませんか?そして、目には見えないけれど、私たちが「大切にしていくべき文化」に、そっと触れてみてくださいね。■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)【神社名】上神明天祖神社(かみしんめいてんそじんじゃ)【御祭神】■主神天照大御神(あまてらすおおみかみ)■配祀天児屋根命(あめのこやねのみこと)応神天皇(おうじんてんのう)【境内末社】■厳島弁天社市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)田心姫神(たごりひめのかみ)湍津姫神(たぎつひめのかみ)蛇窪龍神(へびくぼりゅうじん)白蛇大神(しろへびおおかみ)■伏見稲荷社稲荷大神(いなりおおかみ)【鎮座地】〒142-0043東京都品川区二葉4-4-12【電話・FAX】03-3782-1711【最寄駅】都営浅草線「中延駅」より徒歩5分東急大井町線「中延駅」より徒歩6分JR横須賀線「西大井駅」より徒歩8分【Facebook】
2018年05月21日■御朱印がきっかけ?――神社に魅せられる「御朱印ガール」とはここ数年の「パワースポットブーム」と共に、寺社仏閣で「御朱印」を集める方がじわじわと増えてきました。最近は書店や文房具店などでも、当たり前のように御朱印帳が並んでいるのを見かけませんか?そのデザインも、可愛いものから格好いいものまで、実にさまざまです。個性の光るオシャレなものがどんどん増えていて、見ているだけでも飽きません。巫女として神社でご奉仕をしていても、御朱印帳をお持ちになるお若い方がかなり多くいらっしゃる印象を受けます。割合としては女性の方が多く、世に言う「御朱印ガール」がこんなにも増えていることに、私は驚きと感動を覚えています。これは、本当にすごいことです。なぜなら、こうやって「御朱印」を入り口に「神社」や「神様」の世界に興味を持ってくださる方が、ずいぶん広がってきているはずです。まずはこういった「きっかけ」が世の中に広がれば、その中でひっそりと輝いている「日本の大切にしていきたい心の文化」にも、多くの方が自然と目を向けてくださるようになることでしょう!御朱印関連の書籍や、インターネットでの記事。さらにはテレビでも「パワースポット」として神社を見かけることが多くなってきました。神様や神社にとっても喜ばしいことに、そういったところでの紹介を通じて、一つひとつの神社の存在を知り「行ってみよう!」と足を運んでくださる方も、どんどん増えているのです。■「御朱印」に込められた神社の工夫と想い当然、神社の側としても、御朱印は神様と皆様を繋げる大切なもの。神社ごとに、オリジナルの御朱印帳を作ったり、御朱印そのものにも季節や行事限定のデザインがあったり……。より皆様が「神社」を身近に感じ、楽しんでいただけるようなきっかけとするべく、さまざまな趣向をこらしているところも多いのです。神社の運営は、あくまでも営利目的ではありません。神様のための場所であることは、もちろんです。さらに言えば、私たちが目には見えない世界の働きに目を向けて、きちんとあらゆることに「感謝」をしながら生きていくための場所として。神社は、世のため人のためにも、欠かせない役割を担っているのです。こういった文化を、私たちは「時代に寄り添う形」で上手に継承していく必要があります。神社の運営に関わっている神職たちは、さまざまな趣向を凝らしながら、多くの方にとって「人生の中の日常」や「心のよりどころ」として「神社」の存在があり続けられるように努めています。ですから、御朱印をきっかけに「神社」に足を運び、その文化と空気に触れていただけるという機会を、それぞれの神社が大切にしているに違いありません。■たくさんの神社に足を運んでみましょう!御朱印集めは、いつから始めても、どこの神社から始めても大丈夫なものです。もし、どこから始めようかで迷ったら、すでに一番身近でお世話になっている神社の御朱印からいただくのもよろしいのではないでしょうか。たとえば「氏神社(うじがみしゃ)」。これは、あなたの生活の拠点となる場所にある神社で、その土地を守っている神様(氏神様)がお祀りされている神社です。あなたがその土地で暮らしているのは、氏神様にご縁をいただいたからこそ。改めて、ご挨拶とともに「これからもよろしくお願いいたします」という気持ちを込めて、その「ご縁」を御朱印という形にするのも素敵ですね。その他にも、できればさまざまな神社に、足を運んでみてください。ペースは、もちろんゆっくりで構いません。「御朱印集め」は人生の中での「神様とのご縁」を記録していくことですから、急ぐ必要などないのです。それよりも、ぜひ丁寧に、一つひとつの神社や神様との出会いを、御朱印帳を通じて感じてみてください。きっと、さまざまな神社に足を運ぶ中で「ここに来ると不思議と癒されるから、また行きたい」とか、「この神社にいると、なぜかいつも元気になれる」とか、そんな素敵な出会いが見つかることでしょう!■御朱印も「一期一会」の出会い基本的に御朱印は、いただくための「自分専用の御朱印帳」を持つことをおすすめします。世界にたったひとつの、神様とあなたとの絆を形にするもの。その御朱印が刻まれる一瞬は、二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いとなるのです。たとえば、これから母親になるという方が、生まれてくる赤ちゃんに「はじめての御朱印帳」を贈ってあげる……なんていうのも素敵ですね。はじめてのお宮参り(初宮詣)から始まり、節目の参拝でいただく「その子だけの御朱印」が刻まれていきます。大きくなったら「自分で持っていなさいね」と渡してあげれば、それも親から子に継承できる、ひとつの素敵な文化になることでしょう。御朱印はその時によって、書き手も、入る日付も違います。印のかすれ具合や、文字の様子など「その時々の違い」があるもの。だからおもしろいのです。たとえば、時には「墨書き」があまり上手ではなかった、というようなこともあるかもしれません。ですが、それに対してあれこれ言うよりも、その一つひとつの出会いも「一期一会」の素敵なご縁だと思って、広い心でお受けしていただければと思います。■御朱印はいただいてからが「ご縁」のはじまり前回もお伝えしたように、御朱印は「スタンプラリー」ではありません。スタンプは集める過程がおもしろく、コレクションできたことが「ゴール」のようでうれしいものですよね。しかし、こと「御朱印」に関しては、自分の御朱印帳にその記録をいただいたところからが、神社や神様との深い「ご縁」という絆の始まりなのです。「御朱印」は、ご神体の分身のようなもの。御朱印帳を開いて眺め、思いをはせることでも、その神社の神様と「つながることができる」ものです。たとえ遠く離れた場所にある神社であっても、なにかお力添えをいただきたいときや、お礼をお伝えしたいときなどは、御朱印帳を開いてみてください。そのてのひらの一冊から、きちんと神様とコミュニケーションが取れます。「御朱印帳」というものが生み出し、結び、運んでいる神様とのご縁。そのページの一つひとつに刻まれた絆や思い出を、ぜひ大切にしてみてください。その想いは、どんなときでも必ず、目には見えない世界に届いているはずですよ。
2018年04月22日「御朱印」の意味と、真のご利益(りやく)を実感する秘訣。それは八百万(やおよろず)の神様や、一つひとつの神社と「ご縁」を結ぶことから始まります!神様や神社にも、それぞれの特徴やご利益の得意分野があります。たくさんの出会いの中で、あなたの人生をもっと素敵なものに変える、大事なご縁があるかもしれません。「御朱印帳」をたずさえて神社を巡る、「神社女子」そして「御朱印ガール」をはじめとする、たくさんの方のために。知れば知るほど面白い、神社や神様についての基礎知識。そして、各地のおすすめしたい神社とその御朱印を、これから連載という形で、少しずつご紹介していきます。■なぜ今、パワースポットが注目されるのか近年「パワースポット」という言葉が流行し、「御朱印帳ブーム」も続いています。今、世の若い女性たちの間でも、関心が高まっている「神社」。皆さんは、「神社女子」や「御朱印ガール」とも呼ばれる、女性の神社ファンが増えているのをご存知ですか?もしくはもうすでに、ご自身の「御朱印帳」に御朱印を集めている、という方もいらっしゃるかもしれません。ではなぜ、「パワースポット」として、神社に魅力を見出す人が増えているのでしょう?おそらく皆さんが「神社に行く」最大の理由は、神様からの「ご利益(りやく)」と呼ばれるお力添えにあるのではないでしょうか。「神様にお祈りをすると、目には見えないけれど、力を貸してくれるらしい!」と聞いて、たとえば「あの神社は縁結びのご利益がすごいらしいですよ!」と言われたら?誰だって「えっ、そしたら私も、恋人ができるようにお願いしにいこうかな」って思いますよね。ですから、この「神社」や「御朱印」ブームは、ともすると「パワースポットに行って、ご利益をもらおう」というニュアンスに取られてしまいがちなことがあるのです。でも、神社に行くときは、ただただ一方的に「幸せをいただきにいく」という考え方でいるのは、実はとてももったいない話です。なぜなら、その心がけ次第で、あなたにとって神社が、「足を運ぶだけでも幸せになれる」「自分の人生をよりよく変えるきっかけ」となる場所になるからです。■「神社」は、一体どんな場所なの?神社を「幸せになれる場所」にするために、一番大切なこと。それは、「どんなときでも“ありがとう”の気持ちを伝えること」です。「まだご利益をいただいていないのに、お願いする前に感謝するの?」と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。決して早くはなく、むしろだまされたと思って、皆さんに先にやっていただきたいのがこの「感謝」です。なぜなら、私たちが生きていくのに一番大切で、それを持っているだけで必ず幸せになれる力というもの。それが、「幸せを手に入れる力」でもなく「幸せになれる運のよさ」でもなく「幸せやありがたさに気づける力」だからです。そばにあるのに、いつもはあまりにも当たり前で見向きもしなかったようなこと。しかし、その価値に目を向けて、きちんと「感謝」できる心。神社は、その存在を通じて大切な「心を育てる機会」を私たちに与えてくれるのです。神社というのはそもそも、私たち人間が、目には見えない「神様」という存在を意識し、感じることのできる場所です。昔から日本人は、この場所を大切に守り継ぎながら、折に触れて自分の身近にある「幸せ」に感謝をしてきました。お宮参りや七五三などの人生儀礼はもちろん、初詣などの年中行事の際も、神様とのご縁に感謝しながら、いつでも見守っていただいているということを実感し、喜んできました。私たちも、まずはその「心」から、大切にしてみましょう。ついつい神様に、「どうかご利益をください!」と真っ先にお願いをしたくなるところですが、まずは慌てることなく。神社は「感謝をする場所」なのだと思ってみてください。それが、あなたの人生をどんどん好転させていく、最初のきっかけになるはずです!■「御朱印」の真の意味「御朱印」というのは、そもそもお寺において、お経を書き写してお納めしたことの証としていただける、大切な印だったのだそうです。それが現在は寺社仏閣でいただける「参拝の証」という意味のものになりました。そう、御朱印はいわば、神様・仏様との「ご縁」の証だといえます。ご参拝と一緒に拝受することによって、その神社や神様とあなたとを、より強い絆で結びつけることになります。ですから、いただいた「御朱印」は、御守りや御札と同じように「ご神体」の分身のようなもの。つまり、「御朱印」は持っていることによって、御守りと同じように、神様があなたをそばで守ってくださるのです。誰しも、御守りや御札は、大切にするものですよね。ですから、パンフレットの裏に記念にスタンプを押して帰る、というような「観光記念スタンプ」とは、しっかり区別して考えなくてはいけません。「御朱印」は普通のノートなどにはお願いせず、専用の「あなただけの御朱印帳」をご用意ください。そして、保管する際も、大切に扱うようにしてくださいね。もしご自宅に神棚や仏壇があればそちらがベストですが、ない場合は「専用の置き場所」を決めて保管していただくのがよろしいと思います。■御朱印帳から感じる「ご縁」のチカラ「御朱印」は、神社によってさまざまな工夫や想いが込められている、とても素敵なものばかりです。眺めているだけでも楽しくて、つい「集める」ことにわくわくしてしまい、「コレクション」のようになりがちかもしれません。しかし、「たくさん集める」ことよりも、その一つひとつの「ご縁」を、どうか大切にしていただきたいのです。御朱印帳を使って、これまで積み重ねてきた神社や神様との「ご縁」を感じながら、さらにさまざまな場所を訪れてみること……。それは、私たち日本人にとって、古くから受け継がれてきた文化の奥深くに隠れている、人生にとって大切なことを一つひとつ見つけていく、「宝探し」のような時間です。きっと、あなたが神社や神様の存在を心に宿して生きていくことは、「自分自身の在り方」を、よい方向に変えていけることへとつながっています。その場所で「自分の心や生き方に向き合う」ことで「人生の幸せ」に気づくことができる……。それこそが、「神社」の真の価値なのだと私は感じています。■今こそ大切にしたい、日本ならではの精神文化どんなことも「感謝」できる清らかで強い心を育てれば、生き方や人生もおのずと変わっていくものです!そして、前向きに明るくがんばっている人を、神様はどんどん後押ししてくださいます。そして、その「目には見えない応援」に、いかに気づくことができるか。それが、私たちに問われているのかもしれません。「今、どうするべきか?」「今、なにをすべきか?」せわしない毎日を懸命に生きていくうちに、私たちはよくその迷路に迷い込んでしまいます。その迷いを解決するヒントが、神社には隠されていることでしょう。知れば知るほど面白い、神社や神様についての基礎知識。そして、各地のおすすめしたい神社とその御朱印を、これから連載を通じて少しずつご紹介してまいります。まずは、今回の第1回を含め、第3回までを導入編でお送りする予定です!日本の精神文化を通じて、深い「心の学び」を促してくれる神社の世界。皆さんとともに、楽しみながら歩いていけたらと思います。
2018年04月12日「神奈川県は江の島の『江島神社』は、美人として知られる多岐理毘売命、多岐津比売命、市杵島比売命の三女神を祭る神社です。市杵島比売命は三女神の中でもとくに美しく、心のきれいな舞姫。水の女神でもあるので、お参りで心身を洗い流すように浄化してもらい、やさしい心の美人になれるよう願ってみましょう」 そう話すのは、スピリチュアリストで古神道研究家の暁玲華さん。最近、女性に注目されているという“美人になれる神社”。祭られている女神さまにあやかって美肌になったり、お参りで浄化され、内面から輝くオーラあふれる美人になれたり……と、全国には美の御利益がある神社が数多くあるそう。 そこで、美人願望あふれる記者が、暁さんおススメの江島神社に行ってみた。 のどかに走る江ノ電に揺られ、江ノ島駅で降りたら、長い橋を渡り江の島へ。土産物店が並ぶにぎやかな参道を抜けると、そこが江島神社だ。目の前にそびえる山の下腹から順に辺津宮、中津宮、奥津宮の3つの社殿が鎮座している。そのうち市杵島比売命が祭られているのは、2番目の中津宮。 順路に従い辺津宮から参拝して、中津宮へ。朱色の華やかな社殿に、看板にはピンクのハートを模した羽衣マーク。見るからに乙女な雰囲気で、テンションが上がる! 社殿でお参りをして、隣の授与所をのぞくと、美人祈願の絵馬を発見。絵馬は5種類あり、美肌、美形、美笑、美髪、美白と5つの美から選んで祈願できる。美肌推しの記者は、迷いなく美肌祈願の絵馬を選択。絵馬の表は、市杵島比売命と思われるかわいい女神様のイラストが。 絵馬と同じく美肌から美白まで5つの美の願いを込めたチャームと、チャームをセットできる「よくばり美人守」のストラップもこちらで授与いただける。よくばりな記者は、全チャームをゲット。これで完璧な美を手に入れられるはず!
2018年01月03日「河合神社は、手鏡の形をした絵馬に自分の化粧品を使ってお化粧をして奉納する美人祈願がユニーク。自分自身のなりたい顔を絵馬に描いて、厄を落として美人になるというわけです」 そう話すのは、スピリチュアリストで古神道研究家の暁玲華さん。最近、女性に注目されているという“美人になれる神社”。祭られている女神さまにあやかって美肌になったり、お参りで浄化され、内面から輝くオーラあふれる美人になれたり……と、全国には美の御利益がある神社が数多くあるそう。 なかでも、最近とくに人気急上昇で、多くの女性が訪れているのが京都市にある河合神社。ご祭神は、女性の守護神として知られる玉依姫命だ。 そこで、美人願望あふれる記者が、暁さんイチオシの河合神社に行ってみた。 河合神社は、世界遺産にも指定されている由緒正しい下鴨神社の摂社で、下鴨神社境内に鎮座している。京阪「出町柳」駅から徒歩8分。正面の入口から境内に入って左手に河合神社があるが、表参道をそのまま北に進み、まずは下鴨神社本殿へ。 「表参道沿いには清らかな小川が流れ、原生林の姿が残る『糺の森』が広がります。本殿でのお参りの前に、ここを通ると心身が浄化されますよ」(暁さん) 確かに林の中を歩いていると、冬のキリッと冷えた空気が気持ちよく、心の中も澄んでいくよう。本殿でのお参りを済ませたら、来た道を戻り、目的の河合神社へ。朱色の鳥居をくぐると、シンプルな白木の門に「女性守護日本第一美麗神河合神社」との看板が。“日本第一”との文字に、期待が高まってくる。 まずは入口左手の奉納品・授与品の受付で「鏡絵馬」を授与いただく。一見どれも同じに見えるが、木目の出方がそれぞれ異なるので、美肌を目指す記者はなるべく木目が薄く、白っぽい絵馬を厳選。美人祈願は、すでにここから始まっているのだ! そしていよいよ絵馬に“なりたい顔”を描いていく。受付の正面に「鏡絵馬御化粧室」なる専用の建物があるので、そこへ移動。机と椅子が用意されており、納得いくまでじっくり“お化粧”できる。 御化粧室にはサインペンや色鉛筆もそろっているが、ふだん使っている化粧品を使うとより御利益があると聞き、愛用のアイシャドーやアイライナー、口紅も使って、絵馬にバッチリメークをほどこす。 目を大きく、印象的にしたい記者。まずは黒目をアイライナーで拡大し、まつげはバチバチに。仕上げに、小顔に見えるよう髪も書き込んでできあがり。描きあがった鏡絵馬を手に本殿へお参りして、美人祈願。 「どうか小顔&パッチリお目目の美人になれますように!!」といつもの5倍くらいの時間をかけ、神様に願かけ。ちなみに、本殿の脇には「御白石」という白いツヤツヤした石も祭られており、触ると色白の美肌になれるそう。「御白石様、どうかツルツル美肌を授けてください!!」と、気合を入れて10回ほどなでさせていただく。 最後に、本殿横に願いをこめて鏡絵馬を奉納。それにしても、ずらりと並んだ鏡絵馬は圧巻。1つとして同じ顔なく、「みんなどんな顔になりたいのかな」と想像しながら、眺めるのもちょっと楽しい。 受付には、鏡絵馬のほかに美人になれるお守りやご神水を使った石けんなど、美にまつわるさまざまな授与品が並んでいる。記者は、お財布の中などに忍ばせて持ち歩けるお守り「美志守」と、ふだん使っている鏡に貼れるシール状のお守り「御鏡守」をチョイス。「御鏡守」は和美人のかわいらしいイラスト入りで、おススメだ。 玉のように美しいといわれる美麗神・玉依姫命のご加護が得られますように!
2018年01月01日2018年は戊戌(つちのえいぬ)の年。戊戌は陽の土で、 戊は植物の成長を意味し、戌は草木が枯死する意味を持ちます。その特徴がより強調される新年は、不要な物を捨て去り、新たな始まりを迎えてゆける年といえるでしょう。2018年は山や丘の上など高台にいる神様や、今年の運気と同質の気を持つ山.土の気を持つ神社へ初詣に出かけるのがおすすめです。もちろん、氏神様(お住まい近くやご実家近くの神社)へも参拝し、感謝と新年の祈願をされると良いでしょう。また、初日の出を見に高地へ出かけたり、参拝の際に温泉に入ることで、さらに運の底上げがされやすくなります。■初詣におさえておきたいマナーと御手水・拝礼の手順神社は神様がお住まいの住居であり、神聖な空間。鳥居をくぐる前には深くお辞儀(90度)を。神様の通り道になる参道の中央を避けて端を歩きましょう。 参拝の前に欠かせないのが、御手水でけがれをはらい、心身を清めること。正しい手順を知っていますか?1. 御手水舎(おてみずしゃ・おちょうずや)で手と口をすすぎます。一礼をしたらまず柄を清め、左手、右手の順で水をかけます。2. 左手に注いだ水で口を清めます。柄杓に直接口をつけるのはマナー違反です。3. 左手を水で清め、残りの水で柄を清め、柄杓を元に戻して、一礼。拝礼の手順は、神社によって違いはありますが、二礼二拍手一礼が一般的です。1. お賽銭を静かに入れます。2. 深く二礼。3. 二柏手します。4. 感謝の気持ちで祈願。5. 深く一礼。参拝の基本マナーを抑えて、初詣での時に子どもにも教えてあげられるといいですね。続いて、2018年に初詣ですると運気が上がる、大地のエネルギーが強い神社ベスト5をご紹介しましょう。■2018初詣におすすめの神社ベスト 5 第1位「大國魂神社」武蔵国総社であり歴史ある東京五社(明治神宮・靖国神社・東京大神宮・日枝神社)のひとつでもある「大國魂神社」。武蔵国・東京を守る強力な力を秘めた土地神様でもあり、大地のエネルギーが強い2018年は、東京近郊にお住まいの方にとって特に参拝されたい神社でしょう。主祭神は「大國魂大神」で、出雲大社と同じ福の神。良縁、仕事運、厄除けのご利益があります。また、同じ境内にある宮之咩(みやのめ)神社は、芸能・安産・女性の魅力を高める女神であり、北条政子も祈願したと言われる「アメノウズメノミコト」が祀られる歴史ある神社。境内全体がパワースポットですが、特に「拝殿・本殿前」、「本殿裏樹齢千年の大イチョウの御神木」には力強いエネルギーが満ちています。「大國魂神社」〒183-0023東京都府中市宮町3-1■2018初詣におすすめの神社ベスト 5 第2位「信濃国一之宮 諏訪大社」諏訪大社の総本社。地元の人からは「お諏訪様」と呼び親しまれる、日本最古の神社のひとつです。4社内あり、その中で最も古いとされる「前宮」と「本宮」の上社、日本最大の狛犬が鎮座する「秋宮」と「春宮」の下社からなります。7年に一度行われる「御柱祭」は歴史が古く、風と雨を司る「諏訪大明神」は五穀豊穣と必勝祈願の神で、武田信玄ら多くの武将に信仰された神社でもあります。富士山と立山のレイライン(聖地を繋ぐ直線)などで結ぶ神霊磁場上にも位置し、その結界力は強大。本宮の放つ神のエネルギーは圧倒的で「新たな柱を立てたい」人に力を与えます。また、前宮は自然のパワーによる浄化力が揺るぎなく、大地と山の神の力があふれています。本宮と前宮の神は夫婦でもあり、家庭円満の神様でもあります。4社全てを参拝されることが最も良いですが、下社の参拝後にぶらりと下諏訪温泉街散策もおすすめです。「信濃国一之宮 諏訪大社」上社本宮:長野県諏訪市中洲宮山1上社前宮:長野県茅野市宮川2030下社春宮:長野県諏訪郡下諏訪町193下社秋宮:長野県諏訪郡下諏訪町5828 ■2018初詣におすすめの神社ベスト 5 第3位「猿田神社」「猿田神社」は、古くから八方除けの神社として信仰され、開運法のひとつでもある「お砂とお水取り」が行えます。皇居からも東に位置する日出づる方位となり、日本で最も東にある神社。東京近郊にお住まいの方にとっても吉方位となる東に位置し、最大のパワーを授かりたい時に日帰りで行ける神社です。道開きの神として名高く、発展と向上を後押しし、交通安全、縁結びのご利益があります。「猿田神社」千葉県銚子市猿田町1677■2018初詣におすすめの神社ベスト 5 第4位「雑司が谷 鬼子母神堂」池袋からほど近い場所にある「雑司が谷 鬼子母神堂」。鬼子母神には数えきれないほどの子どもがいたと伝えられ、安産、子育ての神様として多くの女性参拝者が訪れています。武芳稲荷堂は地主神であるお稲荷様の「倉稲魂命」が祀られ、産業全般にご利益が。ご本堂裏手の「北辰妙見大菩薩」は、国土を守り、さまざまな災いを消し去り、福を呼ぶ守護神が祀られています。境内には、子授け銀杏と呼ばれる樹齢700年の大イチョウがそびえ立ち、お散歩がてらパワーチャージができる女性や子どもに優しい都心のエネルギースポットです。「雑司が谷 鬼子母神堂」東京都豊島区雑司ヶ谷3-15-20■2018初詣におすすめの神社仏ベスト 5 第5位「伊奴神社」2018年の干支である戌にまつわる神社であり、災難、厄除けの神様が祀られる「伊奴神社(いぬじんじゃ)」。御祭神の一人「伊奴姫神(いぬひめのかみ)」は安産と子宝、夫婦和合のご神徳がある神様で、子授けと子どもの成長を祈願する神社として、戌年には多くの参拝者でにぎわいます。中でも人気の子授け御守は、赤白夫婦で持つのがおすすめです。境内には犬石像が祀られ、愛犬家にもうれしい戌パワーがあふれる癒しの空間。可愛い犬型のおみくじや、犬のための健康幸福御守などもあります。「伊奴神社」愛知県名古屋市西区稲生町2-12どこに初詣に行くか、もうお決まりですか? 「2018初詣におすすめの神社ベスト5」を参考に、2018年にふさわしい場所での初詣で、さらに運気アップの一年としてくださいね。
2017年12月17日最近では御朱印集めを趣味にするなど、神社や仏閣にお参りに行く女子が増えています。しかし、御朱印帳だけでなく、持って行ってはいけないものを持ち込んでいる人もちらほら……。せっかくのご利益が災厄になってしまうなんて、恐ろしいですよね。そこで今回は、占い師の脇田尚揮さんが“神社にお参りするときに持って行ってはいけないもの”をご紹介致します。文・脇田尚揮■刃物…尖ったものを向けるのは不義にあたる刃物を人に向けるのは失礼だというのは常識。これは神様に対しても同じです。ミニバサミやカッター、カミソリの類を鞄の中に入れっぱなしにしていませんか? 中身を確認せずにいると、うっかり持ち込んでしまうなんてことも。神様から嫌われてしまうと、せっかくのご加護が得られなくなってしまいます。なるべく、荷物は少なめで軽装を心掛けましょう。■生もの…肉・魚は死体を持ち込むことにお買い物ついでに神社に寄ったりする人がいますが、それは避けた方が良いかもしれません。お肉やお魚などの生ものを持ち込むことは、“動物の死骸”を持ち込むことに等しく、とんでもなく失礼なことなのです。神社仏閣内では殺生がご法度なので、絶対に持っていかないように気をつけましょう。何かのついでに、足を運ぶというのは避けましょう。■動物…神様によっては敵を連れ込むに等しい可愛がっているペットと神社にお散歩……なんて聞くと、平和的で愛しい日常のよう。しかし、それも参詣する上ではNGの場合も。犬や猫などの動物を苦手とする神様も、中にはいるのです。お狐様を祀るお稲荷さんなんかは、その最たる例ですよね。敵だと見なされてしまうので、できるだけペットと一緒にお参りに行くのは避けてください。■血の流れ…心身が不浄な状態で行くのは失礼に「何だか身体が重いから、お参りにでも行こうかな」なんて思う、敬虔な女子の皆さんには気をつけて欲しいことがあります。それは生理中の参詣。神社仏閣内では“血を流す”ということがタブーとされているため、できる限り心身ともに良いコンディションで行くことが望ましいです。ゆっくり休んで、体調を整えてから臨むのが良いでしょう。一口に“神様”と言っても、タイプは様々。そこは私たち人間と同じですよね。基本的には礼節の心、そして感謝の気持ちを忘れなければ問題ないのですが、気づかぬうちに失礼を働いている場合も。少なくとも、上記のものは持ち込まないように気をつけましょう。神様から嫌われてしまうだけでなく、呪われてしまう恐れもありますからね……。(C) kryzhov / Shutterstock(C) pirtuss / Shutterstock(C) Volodymyr Burdiak / Shutterstock(C) Africa Studio / Shutterstock(C) SIBOK18 / PIXTA(ピクスタ)
2017年09月29日ご祭神は「日本三大怨霊」の一人・崇徳天皇「日本三大怨霊」とも呼ばれ祀られてきた崇徳天皇は、今でいう香川県にあたる讃岐の金刀比羅宮で一切の欲を断ち切り、堂にこもって祈願し続けたと伝えられています。そのためこの「安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)」は、古くから断ち物の祈願所として人々に信仰されてきました。崇徳天皇は、戦によって阿波内侍という女官と別れなければならなくなります。人々に自分と同じような悲しい思いをしてほしくないと、男女の幸せを妨げるあらゆる悪縁を断ち切る力を持っているそう。そのパワーは絶大で全国から縁切りしたいと願う人々が集う神社です。縁切り縁結び碑をくぐって明るい未来を御祈願しよう神社には「縁切り縁結び碑」という碑があり、それに願いを書いた「形代」というお札を貼って御祈願します。巨大な碑には一面びっしりと形代が貼られており、たくさんの願い事で覆い尽くされています。御祈願の作法として、まず御本殿に参拝します。次に身代わりのお札である形代に、切りたい縁や結びたい縁の願いを書いてください。最後にその形代を持って、願いを思い浮かべながら碑の表から裏へくぐります。反対からもくぐって、形代を碑に貼りつけて終了です。悪い縁を断ち切って良縁を叶えられますようにと、心から願うことが大切です。効果は抜群?! 数々の縁切り縁結びエピソードこれまでたくさんの人々がこの「安井金比羅宮」を訪れ、願いを叶えています。そんな縁切り縁結びエピソードには、神様による荒業ともとれる強引さで願いが叶った、というエピソードも。強烈なご利益が受けられると語られています。縁切り縁結び碑のほかに、絵馬にも悪縁切りのご利益がある、と多くの人が奉納しています。絵馬には様々な断ち切りたい願いが込められており、一人ひとりの願いの重さを感じられます。様々な願いが交差する縁切り神社「安井金比羅宮」。困ったとき、苦しいときは神頼みすることもひとつの解決案です。あなたも悪縁を断ち切って良縁に恵まれるよう、参拝してみてはいがかですか?スポット情報スポット名:安井金比羅宮住所:京都市東山区下弁天町70電話番号:075-561-5127
2017年07月16日神秘的な幻想風景が広がる朱色の世界にうっとり数え切れないほど多くの赤い鳥居が連なる「伏見稲荷大社」は、お稲荷さんと呼ばれる全国の稲荷神社の総本宮。この鳥居は、願いが神様へ通ったことのお礼として参拝に来た人によって奉納されたもの。江戸時代から続くこの習慣は、現代でも続いており、今や奉納された鳥居は一万基を超えるといわれています。どこまでも続くような朱色のトンネルに差し込む日差しが美しいと、観光客が絶えない人気スポットです。感じた重さによって願いが叶う石?!鳥居のトンネルを進むと「奥の院」という場所に到着します。ここではキツネの面の絵馬に願い事を書いて奉納することができます。訪れた人たちが書いたキツネの表情は千差万別。つい見入ってしまう光景です。そして「伏見稲荷大社」に来て忘れてはならないのが「おもかる石」。この石は、叶えたい願いを頭に思い浮かべながら持ち上げ、感じた重さによってその願いが叶うかどうかわかるものと言われています。訪れた際には、ぜひチャレンジしてみてください。「伏見稲荷大社」にはユニークなグルメがいっぱい!「伏見稲荷大社」の参道には、ユニークなグルメがたくさんあります。その中でも有名なのが「すずめの丸焼き」です。稲荷神社は五穀豊穣の神様でもあります。その五穀を食べてしまうすずめを退治するために「すずめの丸焼き」が誕生したと言われているのです。この名物、実はいつ行っても食べられるわけではありません。12月から2月までが収穫時期になるので、食べてみたい人はこのシーズンを狙いましょう。稲荷山からのパワーを浴びながら、珍しいグルメを味わってみてはいかがですか?海外からの観光客にも大人気のスポット、「伏見稲荷大社」へは、JR奈良線の稲荷駅で下車し歩いてすぐ。ぜひ足を運んで、圧巻の千本鳥居を歩いてみてください。スポット情報スポット名:伏見稲荷大社住所:京都市伏見区深草薮之内町68番地電話番号:TEL 075-641-7331 FAX 075-642-2153
2017年07月16日(写真はイメージです) 6月18日、茨城県の守谷総鎮守八坂神社が、同神社の御朱印帳がネットオークションで転売されているのを発見、怒りのツイートを綴った。 「ヤフオクで当社の御朱印帳が出品されていました。すでに落札されていまして社頭頒布の約3倍近い値段で落札されていました。神社頒布品をオークションに出品し利益を得る行為は許せません。頒布品は祓いをし神徳を得られるように祈願しております。一般商品とは違うものなんです。もう来ないで下さい」 御朱印帳とは、仏閣へ足を運び、参拝した証拠として“御朱印”を押してもらう台帳のようなもの。コレクターもおり、御朱印を集める“御朱印ガール”と呼ばれる若い女性もいるほど。“プチブーム”になっているだけに、参拝者のモラルも問われているようだ。 現在、このツイートは1日でリツイートは3万7千を超え、「罰当たり」「お気持ちお察しします」といったほかに、「できれば遠方の住民向けに通信販売を…」など、さまざまな意見が寄せられている。
2017年06月20日御朱印のもらい方かつては、写経した「経文」を奉納し、納めた証として授与されるものを「納経・朱印」と言いましたが、現代では参拝の証としていただけるようになりました。御朱印は神社仏閣とのご縁の証なので、参拝の後にいただくのがルール。社務所や納経所で御朱印帳を持参してお願いします。初穂料と呼ばれる代金は、300円から500円が多いですが、お釣りがないように小銭を準備して申し込みましょう。また、神社と寺院の御朱印を同じ御朱印帳に書くことを良しとされないところや、御朱印そのものがないところもあるので、事前の確認がベター。御朱印集めはスタンプラリーではありませんので、それだけを目的として、本来の参拝をないがしろにしてしまっては本末転倒。いただくときは敬虔な気持ちで。神社の御朱印「参拝」の文字と、神社の名前、参拝日が墨文字で書かれます。基本は人の手によって一枚ずつ筆で書かれますが、お正月などの忙しい時期は「書き置き」と呼ばれる半紙で対応されるところもあります。神社の名前や印が中央にあることが多いのが特徴です。寺院の御朱印神社と同じく、「参拝」の文字とお寺の名前、参拝日が人の手によって筆で書かれますが、神社とおなじく忙しい時期には「書き置き」となることもあります。神社の御朱印との大きな違いは、真ん中に御本尊の名前や梵字が墨で書かれること。さらに、官寺・勅願寺・総本山・大本山など「寺格」と呼ばれる、寺院の格式を表す等級が記されます。そして、宝印という仏・法・僧の仏教の3つの宝を表す印が押されることもあります。どちらも神仏からの大切な頂き物として受け取りましょう。取材・文/伊集院尚子
2017年03月13日神社やお寺でデートをするのが好きすぎて、「鎌倉なら毎週でも行きたい」と口癖のように言っています。こんにちは、ライターのともしどです。「その熱い気持ちは、世論にも合致するのだろうか?」と気になり、男性陣に聞いてみたところ、「ボクも神社デートは大好きです!」という回答が大多数でした。そこで今回は、男性が「神社デート」に行きたいと思う理由についてご紹介させていただきます!■1.気軽に手をつなげる「神社には静かで落ち着いた空気感がありますよね。その中に身を置いていると、無性に手をつなぎたくなっちゃいます。 」(営業/23歳/男性)意外と、「街中などで手をつなぐのは気が引ける」という男性は多いです。そういう男性でも、「神社なら気にならない」のだとか。カレと手をつないで歩くなんてラブラブなデートをできれば最高ですよね。そんな気分のときは、ぜひ静かな神社に行ってみてはどうでしょう?■2.心が和む「神聖な場所だからだと思うんだけど、神社にいくと心が和むよね。彼女と神社に行くと、『しあわせ』とか感じ始めるし(笑)。しかもね、そういう気分になるといつも以上に彼女が可愛く見えてくるんだわ。」(SE/28歳/男性)大事なことなのでリピートします。「いつも以上に彼女が可愛く見えてくる」。カレは心が和むような環境にいるとついつい胸キュンしてしまうようです!神社でカレの心を和ませて、いつも以上に素直な心の状態にしてあげて、カレをときめかせちゃいましょう♪■3.おみくじで一緒に楽しめる「神社の醍醐味といえば『おみくじ』ですよね。自分が引くのもそうですけど、彼女が引いたときの反応を見るのが好きで。あと、結果を共有できるのもいいですね。それで、『今年はこういう一年にしていこうね♪』って言いたいっす(笑)。」(大学生/21歳/男性)「こういう一年にしていこう」と言える男性はステキですね。カッコいいです。こういった「心がほっこりする言葉」は、相手を「好きな気持ち」を実感できるもの。なので、あなたからカレにそういった言葉をかければ、きっと胸キュンしてくれるはずですよ♪■4.おそろいの御守りを買える「御守りは彼女とおそろいのものを買いたいですよね。とくに、『恋愛成就』の御守りを買いたいと思います。ふたりで御守りに願いを込めて、それを大事に持っていたらずっとお互いのことを大事に想える気がするので。」(公務員/24歳/男性)ふたりで同じ想いをもって買った御守りを一緒に持っていたら、いつまでも一緒に居られる気がしてきますよね!また、それは「いつまでも一緒に居たい」とお互いに思い合うきっかけづくりにもなるはずです。神社デートをするときには、ぜひカレに「御守り買わない?」と提案してみてください!■5.思い出に残る写真が撮れる「ボクにとっての『彼女と一緒に写真を撮りたい場所』のナンバーワンは神社ですね。庭園が本当にきれいだと思うんです。彼女が庭園を見て、きれいだねって言ってくれたら最高ですね。」(大学生/20歳/男性)きれいな背景をバックに、カレと一緒に思い出に残る一枚を撮影するのもいいですね♪今どきな華やかさには欠けるかもしれませんが、あとで見返すとしみじみしてしまうような記念写真が撮れそうです!■おわりに外出が苦手な男性でも、「神社デートならしたい」と思う人は多いようなので、ぜひカレを誘ってみてください。ほっこりした気分になってカレとの「心のつながり」を実感できる場面が多いので、「ラブ度」を上げるチャンスかも。カレとの神社デートをきっかけに、もっと仲良しな関係を築いていきましょう♪(ともしど/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年01月17日本物の富士山に登れば大きなご利益があるとされますが、実際に登るのはとても大変。そこで同じご利益があるとして江戸時代から人気なのが「富士塚登山」。鳩森神社の富士塚は都内最古。神様と富士山の二つのご利益を、一度に手に入れてしまいましょう。かわいい鳩のモチーフと、都内最古の富士塚がシンボルおめでたいことが起きる前の瑞雲が度々現れ、たくさんの白鳩が西に向かって飛び立ったのが、鳩森神社の由来。可愛らしい白鳩がこの神社のシンボルです。御祭神は応神天皇と神功皇后。境内には甲賀稲荷社、富士浅間神社、神明社があり、1789年に築造された都内最古の富士塚(東京都指定有形民俗文化財)は、これに登れば本物の富士山に登ったのと同じご利益があると、江戸時代より信じられてきました。あの人気番組「ブラタモリ」でも紹介されたほど歴史のあるパワースポット。登頂記念には、富士山の絵の御朱印を!鳩森神社には、2つの御朱印があります。人気なのは富士塚登頂記念としていただける富士山の絵が入った御朱印(各300円)。赤い大きな四角い印が印象的です。鳩の形をしたおみくじも可愛らしいと評判。渋谷からほど近い街中にあるとは思えないほどの、落ち着いた境内。美しい能楽殿もあり、一度は訪れてみたい神社です。取材・文/伊集院尚子スポット情報スポット名:鳩森八幡神社住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷1-1-24電話番号:03-3401-1284
2017年01月01日樹齢2000年超の大楠のある來宮(きのみや)神社へ「星野リゾート リゾナーレ熱海」の最寄りである熱海駅から一駅、来宮駅から歩いて2分來来宮神社。境内には樹齢2000年以上、全国で第2位、本州で1位の大きさを誇り、国指定天然記念物に選ばれている楠の巨木が祀られています。日本屈指のパワースポットとも言われる來宮神社を訪れました。霊験あらたかなご神木、大楠の参り方来福・縁起の神として信仰されている來宮神社。境内の大楠は樹齢2000年以上と聞くだけで霊験もあらたかそうですが、目の前で見るとすごい迫力! 右周りでも左周りでも、大きな幹を一周すると寿命が1年延びると言われています。また、心に秘めた思いを願いながら一周すると願いがかなうとも。スマホスタンドなどの工夫も凝らされ、大楠を前など、随所にフォトスポットが。大楠には、中央には大蛇が巻きつき、右の下には龍がいるように見えるともっぱらの噂。堂々としたその姿は、目を凝らすと確かに、蛇や龍が息づいているように見えます。来福・縁起を呼び込むお守りや大楠の香りまた、大楠からさらに境内の階段を上がったところには、新たに参拝者の休憩施設として「大楠・五色の杜」が開設されました。御祭神である五十猛命(いたけるのみこと)がここに鎮座される際、地元民と熱海を訪れる旅人を守護しようと神託を告げられ、古くから信仰されている來宮神社。お守りや縁起物もたくさん参集殿にあります。縁結びのお守りや飲酒の災いから守る酒難除け守り、そして浮気虫や賭博虫などの悪い虫から守る邪虫除け守りなども。大楠を香りで思い出してもらおうと神社が開発したオリジナルアロマが「SOU(創)」。クスノキから採れる樟脳をベースに木の香りあふれる天然の成分のアロマは、ありがたい気持ちにひたれそうです。取材・文/小野アムスデン道子店舗情報店名:星野リゾート リゾナーレ熱海TEL・予約:0570-073-055住所:〒413-0016 静岡県熱海市水口町2丁目13−1
2016年10月30日夏も本番になってきました。夏祭りが開催されているところも多いのではないでしょうか。子どものころから神社の縁日が楽しみだった私ですが、みなさんはいかがでしょう。前回、神社の楽しみ方第1弾として「狛犬」をご紹介しましたが、第2弾は「鳥居」が主役です。夏祭りのついでに、近所の鳥居をいつもと違った目線で楽しんでみてはいかがでしょうか。鳥居ってなに?どうして朱色が多いの?Photo by Pinterestはいると同時に、鳥居をくぐるようになっている神社がほとんどですよね。鳥居は、神さまが住む世界と人が住む世界を区切る目印のようなものです。「ここからは神さまの聖域ですよ」ということを示す一種の門、あるいは「結界」という考え方もあります。こちらも狛犬と同様、起源はよく分かっていません。また神社にある鳥居は朱色のものが多いですが、この理由もはっきりとはしていません。魔よけの意味をもつ色だから、守りを強める色だから、命をイメージする色だからという説に加え、防腐剤として使われていた水銀の色だからという実用的な説もあるよう。ちなみに鳥居は、1基、2基……と数えるそうです!2系統に分かれる鳥居!「どうやって分けるか」に決まりなし!?Photo by Pinterest鳥居は大きく分けると、神明(しんめい)系と明神(みょうじん)系の2つに分けることができます。またその中でも数多くのバリエーションがあります。「鳥居なんて、みんな同じだと思っていた!」という人も、ちょっとした違いが見分けられるようになれば、神社巡りがグッと身近なものになるかもしれません。神明(しんめい)系Photo by 神社人簡単なつくりで、縦と横の木が直線的に交わっているのが神明系の特徴だそう。Photo by 神社.COM最上部の笠木、笠木と水平に配置される貫、柱のいずれもが円系になっているものが多いです。また神明系の中にもいくつかの種類があります。神明系の鳥居の中には、樹皮のある生木を使った「黒木鳥居」という種類もあり、とても珍しいとされています。この鳥居と出会えたらレアですね!明神(みょうじん)系Photo by 神社人神明系より飾りが多く、曲線的なつくりが明神系の特徴だそうです。明神系もいくつかの種類に分けられますが、鳥居を3基合わせ、3本の八角形の柱と三角形の構造をした「三柱鳥居(みつばしら鳥居)」は、とても珍しい明神系の一種です。Photo by 神社.COM鳥居は大きく前述した2つの種類に分けられ、さらに細かく分類されますが「神明系」は柱が地面に対して直角、「明神系」は一定の角度(転び)を保つものが多いようです。Photo by 神社人転びがあるかないかでどちらの種類なのか判断することもできますね。神社を建てることになったとき、神明系、明神系のどちらをつくるのかは一部の例外を除いて、実は明確な決まりがなかったといいます。好きなほうを選べるなんて、意外です!あの有名スポットも!変わり種の鳥居を紹介海にそびえたつ神秘的な鳥居Photo by Pinterest茨城県にある大洗磯前神社の鳥居があるのは、なんと海!波に飲まれてしまいそうな、太平洋に面した岬の上にあります。日の出をむかえる鳥居の姿は神々しく、元旦にはたくさんの人が初日の出を見にくるそう。とても神秘的な光景です。川にたたずむ、くぐれない鳥居Photo by Pinterest京都にある南禅寺、大寧軒(だいねいけん)には、その庭に流れている小川の中に「三柱鳥居」といわれる三角形の明神鳥居が建っています。鳥居の高さは子どもの背丈程度しかなく、なぜそこにあるのか不明のよう……。どこまで続く!? 朱色が重なる鳥居Photo by Pinterestいわずと知れた京都の観光スポット、稲荷神社の総本社の参道にそって建てられているのは「千本鳥居」!神さまの領域にはいる関門の役割としてたくさん鳥居が建てられたという説と、赤ちゃんの通り道「産道」をイメージしたという説があるようです。まじまじと眺めることのない鳥居。くぐりぬける前に見上げてみれば、ささいではありますが違いを感じることができます。形はもちろんのこと、鳥居がもつ雰囲気そのものを感じてみましょう。神社巡りのすすめはまだまだ続きます!参考:神社人、神社.COM、京都寺社案内
2016年07月29日みなさんは、年にどのくらい神社に行きますか?私はお正月の雰囲気も薄れた1月半ば、初詣として行った1回きり……。多くても年2~3回という人が多いのではないでしょうか。神社を訪れる機会が少ないのはズバリ「行く用事がない」からでは?お願いごとや、行事がなければ行く必要がない。それって実はすごくもったいないです!神社には知られざる楽しみ方がたくさんあります。今回は神社の「狛犬」にスポットをあて、その魅力をご紹介していきましょう。これを知れば、きっと神社にお出かけしたくなるはず!狛犬ってどういうもの?Photo by Pinterest神社にはいると、道の両脇に犬のような置き物があるのをご存じの方も多いですよね。これらは「狛犬」と呼ばれ、悪いものが神社の中にはいらないようにする見張り番として存在しているそうです。狛犬に関してはこれまで研究があまりされてきておらず、確かな由来や定説がありません。頭に角が生えていて口を閉じているのが狛犬、角がなく口を開けているのが獅子。これら空想上の生き物が「あ・うん」の形で対をなして神社を守っているという説もありますが、現在は2対とも別々の形をしているほうが少なく、獅子の存在が薄れて「狛犬」とだけ呼ばれることが多いようです。神道はもともと形ある神をまつるわけではなかったのですが、仏教の影響をうけて神像が誕生。それを守る霊獣として、狛犬などが置かれるようになったという話もあります。狛犬が急速に形を変え、バリエーションを増やし始めたのは江戸時代から。その名残もあり、神社ではさまざまなタイプの狛犬を目にすることができるのです。あの神社にある狛犬は、何タイプ?狛犬が庶民に親しまれるようになったころ、たくさんの石工たちによっていろいろな狛犬が彫られました。そもそも狛犬がどんなものか分からずに作る人が多く、「犬」をモチーフにいろんな狛犬が誕生しています。先輩の作品を見本にしたり、「狛犬はこんな形らしい」という噂を作品中にとりいれたり、作り手の想像によるところも多々あったようです。そんな狛犬も地域や年代、材料や制作手法などでいろんなタイプに分けることができますが、ここでは特に見た目に特徴がある狛犬だけをピックアップしてその種類を紹介していきましょう。はじめタイプPhoto by Pinterestこちらは、まだ狛犬というものをよく知らずに狛犬が作られた時代の初期型タイプ。彫りが浅く、あまり怖くないのが特徴で、装飾的な要素やパーツ自体が少なく、目や鼻も小ぶり。全体的に小さめです。このタイプは女性狛犬ファンの間でとても人気があるそう。はじめタイプは別の狛犬の要素をとりいれて、よりバラエティに富んだ狛犬像へと展開していきます。出雲タイプYoshimi Nagasawaさん(@yoshimi_nagasawa)が投稿した写真 – 2016 7月 24 12:28午後 PDT来待石、別名「出雲石」で作られているため、その名がついたといわれる出雲タイプは、日本海沿岸を代表する狛犬です。腰を上げ、今にも飛びかかろうという「構え獅子」の姿勢をとっていることが多いですが、普通にお座りしているものも。どちらにも共通するのは、たれた耳と、つりあがった目、大きな鼻に太くてまっすぐな前脚や巻き毛、直立型のしっぽです。笏谷(しゃくだに)タイプakinaco29さん(@akinaco29)が投稿した写真 – 2015 4月 5 8:17午前 PDT現在の福井県には昔、笏谷(しゃくだに)石という柔らかい石のある地域がありました。この石を使った石造りの笏谷タイプは、おかっぱ頭、背中に紐のような細いしっぽをぺったりはりつけた姿が特徴的です。狛犬の種類の中でも貴重で、たてがみの先が内巻きにカールしているところが個性的。現代タイプ晴さん(@haru_3_clan_)が投稿した写真 – 2016 7月 10 8:43午後 PDT現在、もっともなじみのある狛犬がこちら。日本全国どこにでもあって、形がほぼ同じタイプです。現代風にアレンジされたデザインで「狛犬らしさ」は存分に表現できているかもしれません。「狛犬ってこれだよね?」とイメージするのが現代タイプといえるでしょう。護国(ごこく)タイプ@buritomatoが投稿した写真 – 2016 7月 10 1:24午前 PDT護国タイプは自由な芸術性よりも、国の威厳や威圧感を求めて作られたもの。特徴は大きく胸をはり、いかめしい顔をしているところで、太い前脚をまっすぐ突き出しているポーズも印象的です。中国獅子タイプお気楽 A112さん(@okiraku_a112)が投稿した写真 – 2013 8月 15 6:00午後 PDT狛犬のひとつ前の先祖ともいわれている中国獅子。このタイプが狛犬として定着しているところもあります。北獅と呼ばれるものは顔つきがいかめしく、やや頭でっかち、南獅は飾りが多いのが特徴です。もうひとつの特徴は北獅も南獅も、2対で「あ・うん」ではなく、どちらも口を開いているところ。見た目で種類が分かりやすいタイプともいえます。※タイプ、由来については諸説あります。何コレ!?ちょっと変わった狛犬3選逆立ちポーズで開運?パワースポットな狛犬@kazuya_hayaが投稿した写真 – 2016 7月 6 4:08午後 PDT大分県にある、日本百名山にも数えられる岩木山(いわきさん)。そのふもとにある岩木山神社には石柵につかまるように、2体の狛犬がいます。1体は頭を上に、もう1体は頭を下げて逆立ちのポーズ。恋愛運が欲しい人は下を向いている狛犬、金運が欲しい人は上を向いている狛犬と一緒に写真を撮るといいことがあるようです!いびつさがたまらない!?彫刻デザインの狛犬くろっぺさん(@kamuy_eew)が投稿した写真 – 2016 7月 2 9:06午前 PDTJR山手線「原宿駅」竹下口から徒歩3分の場所にある「東郷神社」には丸みをいっさい排除した、まるでロボットのような狛犬がいます。イメージは彫刻に近く、近代的なデザイン。疑ってしまいますが、れっきとした狛犬のようです。迫力満点、海に向かってほえる狛犬Photo by Pinterest三重県熊野市にある大馬神社の狛犬は、なんと岩!世界遺産にもなっている獅子岩は、地元では有名な観光スポットになっています。獅子の岸壁はまるで海に向かってほえているようで、その迫力たるや圧巻です。狛犬は時代や地域、素材などによりたくさんの種類に分類されることを知らなかった人も多いかもしれません。神社にたたずんでいる狛犬の種類を見定めて、どんな物語があったのかを想像することで、愛着や感慨がわいてくることもあります。神社にお出かけしたときには足をとめ、ぜひ狛犬の様子を観察してみてくださいね。参考:狛犬とは何か?100万人の狛犬講座
2016年07月27日ハードルが高いからこそ意味がある?日本各地にある風変わりな“運試し”神社をご紹介します。■高い場所に賽銭箱をめがけて投げろ!元乃隅稲成神社(もとのすみいなりじんじゃ)海に向かい100m以上にわたって並ぶ、123基の鳥居が圧巻。願い事をしようと賽銭箱を探してびっくり、その場所は参道出口にある巨大な鳥居の上!頭上より遥か高くに位置し、投げてもなかなか入らない様は、もはや玉入れ…。その分、入ったらありがたさは倍!昨年、アメリカのCNNが発表した“日本の最も美しい場所31選”に選出されたことでも話題に。美しい風景にもご利益ありそう…。●山口県長門市油谷津黄498■チャンスは3回、輪投げで開運川越熊野神社(かわごえくまのじんじゃ)開運&縁結びに強い神社で“運試し輪投げ”ができる。心願成就運、金運、健康運、仕事学業運、恋愛運の5つからひとつ選び、気持ちを込めて輪を3 回投げる。ひとつでも入れば運気は良好とのことだが、意外なまでに距離があり難易度は中級レベル。真剣に挑戦すべし。境内の「輪投げ舎」という場所にあり、まずは右側にある加祐稲荷様にきちんとお参りをしてから輪投げにトライしよう。●埼玉県川越市連雀町17-1■離れた岩のくぼみに運玉をイン鵜戸神宮(うどじんぐう)太平洋に突き出した岬にある洞窟に鎮座。“運”の字が彫られた運玉という石を願いを込めながら投げて、亀石と呼ばれる岩にある枡形のくぼみに入れると願望が成就するとのこと。しかし、そのくぼみが遠く、小さい…。チャンスはわずか5回、一投入魂で頑張って。海幸彦・山幸彦伝説の舞台でもある。運玉を入れる亀石は、山幸彦の妻・豊玉毘売がお産の際に乗ってきた亀なのだそう。●宮崎県日南市大字宮浦3232■頭に釜の木蓋をのせて8m釜蓋神社(かまぶたじんじゃ)直径30cmほどの釜蓋を頭にのせ、鳥居から賽銭箱まで約8mの距離を歩く。蓋を落とさずに参拝できれば願いが叶い、厄除けや開運のご利益があるという。手を使うのは基本NG 。老若男女が蓋をのせて慎重に歩く姿は相当シュールだ。海辺の神社ゆえ潮風に注意!武の神様として仰がれ、戦時中は釜蓋をかぶって参拝すると無事に帰ってこられるとして、多数の参拝客が訪れた。●鹿児島県南九州市頴娃町別府6827※『anan』2016年3月23日号より。取材、文・重信 綾
2016年03月21日春も間近になってくると、神社やお寺はパワースポットもたくさんあり、有名な場所へはぜひ出かけてみたくなります。実は近くにある神社やお寺にも、とてもすてきな場所がたくさんあります。行くと元気がわいてくるはず。■神社とお寺の違いは?神社には神様がまつられています。鳥居などがあり、神道です。お寺はお墓や釣り鐘などがあり、仏教です。神社は拍手をしますが、お寺では拍手はしません。■神社やお寺をみるポイント1神社やお寺にはそれぞれの「紋」がついています。神社には神紋、お寺には寺紋と家紋のような紋章です。この「紋」とは、その団体に属しているという意味をもっています。学生時代につけた、校章と同じ意味と考えてください。「紋」をみることで、その神社やお寺がどういった流れに属しているのかがわかります。徳川家の御紋として有名な「三つ葉葵」は、京都の上賀茂神社などでみることができます。この徳川家の御紋は有名な神社やお寺だけでしかみられないのかというと、そんなことはありません。実は私たちの身近でもみることができます。入り口でみつけたら、迷わず中に入って参拝してみましょう。江戸繁栄の証、徳川家のパワーをぜひ受けとってみてください。■神社やお寺をみるポイント2神社やお寺にある木々や植物に注目してください。神社やお寺は四季折々にみられる景観の美しさを大切にしているので、その季節ごとに四季を彩る自然にふれることができます。■神社やお寺をみるポイント3本堂にはそれぞれ神様や仏像が置かれていますが、実は見どころはそれだけではありません。敷地内の片隅や奥の方には、記念碑や塔、お地蔵さまなどがあったりします。大きな竹やぶやなぜか洞穴などがあることもあります。あちらこちらに目を向けて、マニアックな場所をぜひ見つけてください。最近、筆者もお出かけの際にみかけた小さなお寺を拝観してきました。土曜日なのに拝観者は私とほかに2人ほど。それでも、お寺は由緒正しき徳川家由来の場所でした。そんな場所が実はたくさんあるのです。中には拝観料を収める場所もありますが、それは管理するものがそれだけあるということかもしれません。興味があれば、ぜひ拝観してみてください。思わぬ発見がありとても楽しむことができますよ。
2016年02月21日一年のしあわせを祈る初詣。元旦をお祝いする行為は、すくなくとも平安時代にはじまったといわれています。大切なのは、自分が叶えたい願いや欲しい運気を持った神社を参拝すること。仕事の運気の強い場所で結婚を願っても、その願いは神様にスムーズに通じません。人間ひとりひとり個性が違うように、神さまにもそれぞれ得意分野があるのです。第1回目は愛の願いを叶えてくれる、”縁結び”にご利益のある東京の神社をご紹介します。あなたをずっと見守ってくれる神さま【産土神】産土神(うぶすながみ)はご存じですか?産土神とは、私たちが生まれた土地を守護する神さま。「ふるさとの神社は?」とたずねられて心に浮かぶ神社が、あなたの産土神です。小さい頃に家族と一緒に参拝に出かけた神社、家の近所にある神社。なかには、宮司さんもいない小さなお社が浮かぶ方もいらっしゃるでしょう。産土神は私たちがこの世に生まれた時から天国に旅立つ日まで、生涯にわたり守ってくださる愛情に満ちた神さまです。一生のしあわせにつながる「縁結び」を願うなら、まずは自分が生まれた土地にまつられている産土神を参拝しましょう。縁結びのご利益も倍増しますよ。絶大な人気を誇る縁結びの神さま【東京大神宮】万物の結びつきを司る「造化(ぞうか)の三神」がまつられている東京大神宮は、有名な縁結びの神さま。「恋人ができた」「結婚が決まった」という嬉しいうわさが数多くあり、平日でも参拝客が途切れることはありません。東京大神宮を訪れたらぜひおすすめしたいのが、「願い文」。500円をお納めして、お願いごと、住所と名前を記入したら、封をして箱に納めます。翌朝には願い事が叶うよう東京大神宮で祈祷していただける、いわば神さまへの手紙というわけです。神さまに失礼のないよう言葉の言い回しに気をつけて、美しい文字で手紙をしたためましょう。真剣に縁結びを願うのなら、ぜひ一人で参拝を。東京大神宮には「願いを叶えたいのならひとりで参拝する」というジンクスもあるようです。「結婚」へと背中を押してくれる絹の糸【出雲大社分祠】六本木に鎮座する出雲大社分祠は、出雲大社の神さまである大国主命の御分霊をまつる都内唯一の神社。大国主命(おおくにぬしのみこと)は幾多の困難を乗り越え、美しい八上比売(やかみひめ)にプロポーズしたことから、縁結びの神さまとして有名です。男女のご縁にとどまりませんので、あらゆる良きご縁を願いましょう。手水でお清めをしたら拝殿へ。拝礼のお作法は「二拝四拍手一拝」です。こちらで授与していただける「縁むすびの糸」は良縁を授かり、しあわせな人生を歩めるようにという神様のお力がこめられたお守り。紅白の絹糸は洋服に縫いつけたり、持ち歩くとよいといわれています。なかなか結婚に踏み出せないというカップルが持つと、結婚話が進むのだとか。日本初の夫婦をまつる婚活パワースポット【今戸神社】東京都台東区、今戸神社にまつられているイザナギとイザナミの神さまは、日本初の夫婦。女神のイザナミから声をかけて契りが交わされ、日本列島が誕生し、数多くの神さまが生まれました。夫婦の歴史はイザナギとイザナミの神さまからはじまったのですね。今戸神社は、まさに良縁を招く婚活パワースポット!また「招き猫発祥の地」とされ、良縁を呼ぶペアの猫が境内のあちこちに。猫好きにはたまりませんね。可愛らしい猫が描かれた絵馬は、「角がたたず、なにごとも円満におさまるよう」にという願いを込めてまるい形をしています。会うとケンカばかりというカップルは、ぜひ絵馬に願い事をかけて。恋人、夫婦円満の秘訣は「まるい心」です。バラ色の人生は突然おとずれる!いかがでしたか?第1回目の今日は愛の願いを叶えてくれる、東京の縁結び神社をご紹介しました。今、恋人がいないという皆さんも、いつどこで運命的な出会いが待っているかわかりません。電撃的な出会いによって突然、バラ色の人生がはじまるかも!そんなチャンスを逃さないためにも、良縁を願い、縁結びの神さまに手を合わせましょう。
2015年12月27日今年はどんな一年でしたか? 今年を振り返り、一年の無事を感謝して、神社仏閣に足を運んでみてはいかがでしょう。でも、人気のあの神社、お寺は遠くてなかなか行けない… という人は、まずはガイドブックで行った “つもり” のエア詣出を楽しんでみては。写真やイラスト、音、映像を通して神聖な気分にひたれる神社仏閣のガイド本をご紹介。師走の忙しい時期だからこそ、心からリフレッシュしたい、という女性にもおススメです。“おうちで高野山気分” にひたる「お経ブック」今年話題となった、高野山開創1200年。記念すべき一年だけあって、高野山では様々なイベントも行われました。私も秋に参拝しましたが、秘仏のご開帳をはじめ、アート、音楽、さまざまな催しが開かれていて、歴史を刻んできた聖地は、エキサイティングな気配に包まれていましたよ。そんな高野山を、イロハのイから知ることができる本がこちら。『心を整える高野山のお経 CDブック』です。高野山の歴史から、お経って何? という基本的なことまで、初心者向けにわかりやすく解説しています。とくに面白いのは、お経は聞くだけで心を落ち着けてくれるので、毎日の暮らしの中で「ちょっと元気がない、やる気を出したい、悩みがある」という時にも活用しましょう、というお経のサプリ的な解説。この本には、高野山の人気寺院、一乗院の朝のお経が聞けるCDが付録で付いていて、自宅にいながら高野山の朝勤行に参加した“つもり”になれます。お香を焚きながら、心静かに聞けば、すっと清々しい気持になれそう。「バガボンド」の作者、井上雄彦さんとエア詣出?!また平成25年に平成遷宮を行った、伊勢神宮、出雲大社。これらの神聖な空気を、漫画『バガボンド』の作者、井上雄彦さんがスケッチとともに紹介する『承』も、初心者の私たちにはおススメ。とくに気持いいと感じるのは、神宮を散策する井上さんの観察眼を通して、森の気配、命ある樹々の存在感が伝わってくること。「長い時間を生きる樹々に包まれる静かな時間は、私たちに命の一部を生きていることを思い出させる」という言葉には共感しました。美しい写真や躍動感あふれるスケッチから、自然に生かされている私たちに気づくことができます。漫画とはまた違った、井上さんの優しい言葉の数々は、女性にも読みやすくさらりと読めます。 付録のDVDには、伊勢神宮、出雲大社、諏訪大社とその周辺を散策する井上さんを追いかけた動画を収録。神社の森の中の鳥のさえずり、虫の声を聞いていると、本当にそこを歩いているような不思議な気分に。「人間の心を鎮め、自分の内側へと向かわせる空気に満ちている場所」と井上さんが言うように、神社というスピリチュアル空間には、私たちの心から余計なものを洗い流し、自分の奥にある意識を高めてくれるような気持よさがあるのかもしれません。そして、「いざ、神社へ出かけよう」という時には、こんなガイドブックもあります。神社だけじゃなく、周辺のグルメ情報も満載。師走の忙しい時期だからこそ、スピリチュアルな本でほっと一息、心の安らぎを味わってみては。
2015年12月27日一年で最初のハレの日の行事、それが初詣。毎年決まった神社に行っている人もいれば、「今年はどこに参拝しよう…」なんて考えている人も多いのでは。新年を迎える前に、歴史作家の戸矢学さんに初詣の基本を伺った。「初詣は自分を見守ってくださる神様に感謝を述べ、新年のご挨拶をする場。神様の前で心の穢れを払い、新たな一歩を踏み出すためにも、正しい場所、正しい作法で参拝することが望ましいでしょう」とはいえ、そもそも日本には八百万(やおよろず)の神がおわし、神社の数も全国あまた。その中で、自分が初詣で参拝に行くべき神社とは?「人には、それぞれ氏神様が存在します。氏神とは、その名の通り名字(氏)を同じくする人たちが祀る祖先神のことで、自分と同じ名字の氏神を祀っている神社こそが、あなたが本来初詣で参拝すべき神社といえます」自らの運を切り開くためにも、初詣の正しい知識は必要不可欠。意外と知らない初詣のポイントとは?■神社のハシゴはNG!「日本の神様はおおらかなので、氏神様とともに別の神社を崇敬すること自体は構いません。ただし、あくまで優先すべきは“自分の氏神様”ということを忘れずに。氏神神社で初詣を済ませた後、その足で別の神社にお参りに行くのもご法度です!」■行くべきは、自分の住む地域の「氏神神社」。「本来は自分の氏神様=生まれた土地の神=住んでいる土地の神ですが、今やそうでない人が大多数。自分の氏神様がわからない場合や、氏神神社が近くにない場合は、住んでいる地域の鎮守神を“地縁によって結ばれた氏神”として参拝に行くのが現実的です」■黒ずくめ、カジュアルすぎはNG。明るい色の正装で。「意外と知らない人が多いのが、参拝時の服装マナー。理想は“白装束”ですが、なるべく明るめの色の服を選べばOKです。黒い服や、ラフすぎる格好はよろしくありません。神様の前にご挨拶に行くのに、ふさわしい装いを選ぶことが肝心です」◇とや・まなぶ歴史作家。國學院大学文学部神道科卒。神道に独自の視点からアプローチする。『諏訪の神 封印された縄文の血祭り』『ツクヨミ 秘された神』(共に河出書房新社)など著書多数。※『anan』2015年12月30日‐2016年1月6日合併号より。イラスト・ミヤタ チカ文・瀬尾麻美
2015年12月25日神社巡りが大好きな私は、今年の夏休みにさまざまな神社を参拝する旅を楽しみました。すっかりパワーもチャージされ、何事も順調。日々感謝の気持ちで一杯です。この思いをたくさんの方々とシェアできたらと思い、今回は、1泊2日でまわれるおすすめの神社を3件ご紹介します。いま注目のパワースポット! 日本最古の神社「大神神社」日本の神社は約8万社存在しますが、その中でも最古と言われるのが、奈良県桜井市にある「大神神社」。三輪山がご神体であり、一般の神社のような本殿がなく、拝殿から三輪山を拝むといういにしえの神祀りの姿がそのまま残されています。日本屈指のパワースポットで、方除や酒造、交通、縁結び、生活の守護神として愛される神社です。そして境内には疫病を鎮める神身体健康の神として信仰を集める狭井(さい)神社や、知恵・学問の神様として信仰を集める久延彦(くえひこ)神社など多くの神社が。狭井神社の拝殿の脇には、ご神水が湧き出る「薬井戸(くすりいど)」があり。この薬水を求めて多くの人が訪れます。三輪といえばつるりとしたのどごしが美味しい三輪そうめん。大神神社の周辺にもそうめんがいただける雰囲気のいいお店や直販店も多く、お土産にも最適です。 “勝負運” をつけたいときに訪れたい「石上神宮」布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)が祀られた奈良県天理市にある「石上神宮」は、古事記や日本書紀にも登場する由緒ある神社。武器武具のもつ霊位を中心とした信仰が長く続き、明治時代に拝殿の奥の禁足地より剣が出土したのを機に布都御魂として本殿が造営されました。鎮魂の技が伝わる神社としても有名。健康長寿や金運、仕事運がアップすると言われ、勝負運をつけたいときにもおすすめです。全国の神社の中心的神社!「伊勢神宮」三重県伊勢市にある「伊勢神宮」は正式には伊勢がつかない「神宮」が名称。“お伊勢さん”の愛称で親しまれ、日本人なら一度は訪れたいと願う全国の神社の中心的存在でもあります。天照大御神を祀る内宮と、豊受大御神を祀る外宮に分かれ、外宮を先に参拝するのが一般的。二社は距離が離れているためバスやタクシーでの移動になります。三種の神器の一つ八咫鏡(やたのかがみ)が奉安されており、天照大御神は皇室の祖とされる皇祖神であるため皇室との特別な関係もあります。私は毎年必ず参拝していますが、伊勢神宮に行くと太陽エネルギーのような明るいエナジーが体中に広がる感覚。体調が改善したり、いい知らせが届いたりと有り難いこともたくさんありました。これからも毎年参拝し続けたい最高の神社です。内宮の別宮であり、「月讀宮」もおすすめの神社。静かな境内には月讀宮(つきよみのみや)、月讀荒御魂宮(つきよみのあらみたまのみや)、伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)、伊佐奈弥宮(いざなみのみや)の四つの宮が並び、何とも霊験あらたかな空間です。霊的感覚の鋭い人たちがこぞって絶賛する神社でもあり、私も個人的に超おすすめ神社の一つです。伊勢神宮へ参拝の折にはぜひ月讀宮にもお参りしましょう。神社は近年パワースポットとして注目されることが多くなりましたね。神様のそばに行けるって、やはり幸せなこと。リセット&チャージしたい時に訪れてみてはいかがでしょう。
2015年11月11日