「東京国際映画祭」について知りたいことや今話題の「東京国際映画祭」についての記事をチェック! (1/20)
高橋一生と水川あさみが出演する台湾ドラマ「零日攻撃 ZERO DAY」の記者会見が10月30日に実施された。開催中の東京国際映画祭に併設されているマルチコンテンツマーケット「TIFFCOM2024」にて、10月30日、本作の記者発表会が行なわれ、俳優のロイ・チャン、リエン・ユーハン、プロデューサーのチェン・シンメイが出席。日本から本作に参加した高橋一生と水川あさみからのビデオメッセージも上映された。第2話に出演する高橋は、本作への出演を決めた理由について「日本ではなかなか難しい政治的な問題を背景にした人間ドラマを、エンターテインメントとしてつくることに面白味を感じたからです。そして、脚本が面白かったこと、全編台湾ロケで、スタッフ、キャストも台湾の方だということにも興味を持ちました」と説明。さらにプロデューサーとのやり取りの中で「『“平和が最も大事だ”というメッセージを届けたい』と言われたことにも背中を押されました」と明かした。水川は、台湾華語での挨拶を交えつつ「難しいテーマ性のものをしっかりとエンターテイメントとして落とし込んだ今回の作品に参加できたことをとても光栄に思っています。日々、スタッフとキャストの方たちとコミュニケーションを取りながら、ディスカッションしながら撮った作品が、どんなものになっているのか、出来上がりをとても楽しみにしています」と笑顔で語った。チェンプロデューサーは、本作について「台湾海峡における戦争という非常に厳粛なテーマを描いています。そして、台湾海峡における戦争が起きる前に、台湾で起きる様々なことが描かれます。中でも、台湾における中国の浸透が中心のテーマであり、私たちの敵がいろいろな情報戦を仕掛け、地方における選挙戦、あるいは私たちの生活に様々な影響を与える中で、台湾の人々がどのような選択をするのかを描いています」と説明。ロイ・チャンは、水川と共演について「水川さんと楽しい時間を過ごさせていただきました。前から台湾で水川さんの作品を見ていて、実は水川さんのファンでもありまして(笑)、ご一緒できて夢がかないました。でも、ファンだったので、水川さんと目が合うと緊張してセリフを忘れてしまったり、間違えることがよくありました(苦笑)。水川さんは素晴らしい女優さんで非常に強い眼力をお持ちなので、目が合うだけで緊張してしまうことがよくありました」とユーモアたっぷりにふり返った。一方、高橋の“元恋人”役という関係性で共演したリエン・ユーハンは、高橋の印象について「まず非常にプロフェッショナルな俳優さんで、撮影が始まる前に一緒に脚本の読み合わせをして、背景などについて真剣に議論し、本番前に練習やリハーサルもさせていただきました。おかげで撮影はスムーズに進みました。もちろん、私たちの間には言葉の壁がありましたが、俳優として実際に役になり切って、役の中で交流する中で、言葉の壁など問題ないんだと思いました」語り「私も高橋さんの作品をずっと見てきたので、楽しい時間、毎日ワクワクした時間を過ごすことができました。本当に夢がかないました」と笑顔を見せた。「零日攻撃 ZERO DAY」は台湾での撮影は11月末に終了予定。2025年春に完成予定で、日本での放送は未定。(シネマカフェ編集部)
2024年10月31日第37回東京国際映画祭が10月28日(月) に開幕し、東京ミッドタウン日比谷・日比谷ステップ広場及び日比谷仲通りにて、レッドカーペットセレモニーが行われた。本映画祭のフェスティバル・ナビゲーターに就任した菊地凛子をはじめ、国内外210人を超える豪華ゲストが駆けつけ、10日間にわたる映画の祭典の幕開けを華々しく宣言した。期間中は計208本の作品が上映される予定だ。第37回東京国際映画祭は、10月28日(月)~11月6日(水)、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催される。オープニング作品は、白石和彌監督(『孤狼の血』『碁盤斬り』)が、『仁義なき戦い』シリーズなどで知られる名脚本家の笠原和夫が残した幻のプロットを映画化した時代劇アクション『十一人の賊軍』。北米やドイツ語圏でも配給が決まっており、新たなジャパニーズ・エンタ―テインメント大作としてワールドプレミア(世界初上映)で国際映画祭の開幕を飾るのに相応しい熱い作品だ。世界の国際映画祭で注目された話題作や邦画の最新作などを上映するガラ・セレクション部門には、綾瀬はるか主演の『ルート29』(森井勇佑監督)、松坂桃李が主演する『雪の花ともに在りて』(小泉堯史監督)、松重豊が監督&主演を務める『劇映画孤独のグルメ』、『リアル・ペイン心の旅』(ジェシー・アイゼンバーグ監督&出演)、『ホワイトバードはじまりのワンダー』(マーク・フォースター監督)など、国内外から全13本がラインナップされている。また、今年のコンペティション部門は2024年1月以降に完成した長編映画を対象に、110の国と地域から2023本の応募があった(昨年は1942本)。審査委員長を務める俳優のトニー・レオンをはじめ、橋本愛(俳優)、エニェディ・イルディコー(映画監督・脚本家)、キアラ・マストロヤンニ(俳優)、ジョニー・トー(映画監督、プロデューサー)が審査員として、コンペティション部門の全15作品を審査する。日本からは大九明子監督の『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』、吉田大八監督の『敵』、片山慎三監督の『雨の中の慾情』(台湾との合作)の3本がコンペティション部門に選出されている。なお、クロージング作品は『マルチェロ・ミオ』(クリストフ・オノレ監督)。今年のカンヌ国際映画祭のコンペ部門に選出された作品で、本映画祭コンペティション部門の審査委員の1人でもあるフランスの俳優キアラ・マストロヤンニが、実の父であるマルチェロ・マストロヤンニのようになってしまうという設定で、同じく実の母であるカトリーヌ・ドヌーブと共演したことでも話題となった心温まるフレンチコメディだ。取材・文・撮影:内田涼<開催情報>『第37回東京国際映画祭』期間:10月28日(月)~11月6日(水)会場:日比谷、有楽町、銀座地区で開催オープニング作品:『十一人の賊軍』(ヴィム・ヴェンダース監督)クロージング作品:『マルチェロ・ミオ』(クリストフ・オノレ監督)公式サイト:『TIFFCOM2024』期間:10月30日(水)~11月1日(金)会場:東京都立産業貿易センター浜松町館公式サイト:
2024年10月28日第37回東京国際映画祭が10月28日(月)に開幕。東京ミッドタウン日比谷・日比谷ステップ広場及び日比谷仲通りにて、レッドカーペットセレモニーが行われ、オープニング作品『十一人の賊軍』から山田孝之、仲野太賀ら国内外210人を超える豪華ゲストが駆けつけた。日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で、11月6日(水)まで開催される第37回東京国際映画祭。『十一人の賊軍』は白石和彌監督(『孤狼の血』『碁盤斬り』)が、『仁義なき戦い』シリーズなどで知られる名脚本家の笠原和夫が残した幻のプロットを、映画化した時代劇アクション。北米やドイツ語圏でも配給が決まっており、新たなジャパニーズ・エンターテインメント大作してワールドプレミア(世界初上映)で国際映画祭の開幕を飾るのに相応しい熱気溢れる作品だ。TIFFシリーズ『外道の歌』亀梨和也、窪塚洋介また、今年のコンペティション部門は2024年1月以降に完成した長編映画を対象に、110の国と地域から2023本の応募があった(昨年は1942本)。審査委員長を務める俳優のトニー・レオンをはじめ、橋本愛(俳優)、エニェディ・イルディコー(映画監督・脚本家)、キアラ・マストロヤンニ(俳優)、ジョニー・トー(映画監督、プロデューサー)が審査員として、コンペティション部門の全15作品を審査する。ガラ・セレクション『雪の花 ともに在りて』松坂桃李、芳根京子日本からは大九明子監督の『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』、吉田大八監督の『敵』、片山慎三監督の『雨の中の慾情』(台湾との合作)の3本がコンペティション部門に選出されている。ガラ・セレクション『ルート29』綾瀬はるか、森井勇佑、大沢一菜ガラ・セレクションは、世界の国際映画祭で注目された話題作や、邦画の最新作などを上映する部門だ。綾瀬はるか主演の『ルート29』(森井勇佑監督)、松坂桃李が主演する『雪の花 ともに在りて』(小泉堯史監督)、松重豊が主演&監督を務める『劇映画 孤独のグルメ』、『リアル・ペイン心の旅』(ジェシー・アイゼンバーグ監督&出演)、『ホワイトバードはじまりのワンダー』(マーク・フォースター監督)など、国内外から全13本がラインアップされている。ガラ・セレクション『劇映画 孤独のグルメ』松重豊さらに映画祭併設のマーケット「TIFFCOM」をはじめ、ジェンダー平等、環境、貧困、多様性、差別といった社会テーマに向き合った作品が対象の「エシカル・フィルム賞」、また「黒澤明賞」「交流ラウンジ」、カンヌ国際映画祭でも実施されている映画界やアート界の様々なポジションで活躍する女性たちに光を当てるケリング「ウーマン・イン・モーション」のトークプログラム、Nippon Cinema Now部門の「入江悠監督」特集上映など、バラエティ豊かな関連イベントが予定されている。ウィメンズ・エンパワーメント「徒花 ADABANA」井浦新、水原希子クロージング作品は『マルチェロ・ミオ』(クリストフ・オノレ監督)。今年のカンヌ国際映画祭のコンペ部門に選出された作品で、本映画祭コンペティション部門の審査委員の1人でもあるフランスの俳優キアラ・マストロヤンニが、実の父であるマルチェロ・マストロヤンニのようになってしまうという設定で、同じく実の母であるカトリーヌ・ドヌーブと共演したことでも話題となった心温まるフレンチコメディだ。第37回東京国際映画祭は10月28日(月)~11月6日(水)、日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアにて開催。期間中の上映作品は、208タイトルを予定している。(シネマカフェ編集部)
2024年10月28日『不思議の国のシド二』より場面写真が解禁。また主演のイザベル・ユペールの来日も決定した。共演の伊原剛志、エリーズ・ジラール監督とともに東京国際映画祭に登壇する。イザベル・ユペール演じるフランス人作家シドニが日本を旅する不思議な6日間を描く本作。この度解禁された場面写真では、京都、奈良、直島など、美しい日本の風景が捉えられている。奈良の大仏や直島の穏やかな海を見つめるシドニと溝口(伊原剛志)の姿や、日本食を前にしたシドニの表情が切り取られ、彼女の旅の行く先が気になる写真となっている。また、主演のイザベル・ユペールが来日し、11月3日(日)に丸の内TOEIで行われる本作の上映後Q&Aに登壇することが明らかとなった。さらに本作で日本映画や文化への愛を爆発させたフランス人監督のエリーズ・ジラール、シドニを迎え入れる編集者役を演じた伊原剛志の登壇も決定。映画の舞台となった日本の地で、イザベル・ユペール、伊原、エリーズ・ジラール監督三者が再会し、貴重なトークを繰り広げてくれることだろう。『不思議の国のシド二』は12月13日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。『不思議の国のシド二』©2023 10:15! PRODUCTIONS / LUPA FILM / BOX PRODUCTIONS / FILM-IN-EVOLUTION / FOURIER FILMS / MIKINO / LES FILMS DU CAMÉLIA(シネマカフェ編集部)■関連作品:不思議の国のシドニ 2024年12月13日よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開©2023 10:15! PRODUCTIONS / LUPA FILM / BOX PRODUCTIONS / FILM-IN-EVOLUTION / FOURIER FILMS / MIKINO / LES FILMS DU CAMÉLIA
2024年10月25日10月28日(月) より開催される第37回東京国際映画祭の交流ラウンジのラインナップが発表された。国際交流基金との共催で、東京に集う映画人同士の交流の場として5年目を迎える交流ラウンジ。今年のカンヌ国際映画祭のグランプリ受賞で世界が注目するインドの女性監督パヤル・カパーリヤーが、是枝監督の招きで交流ラウンジに登場。さらには、エリック・クーとマイク・ウィルアンが日本とASEANの合作製作の現在と未来を語る対談、香港アクションの巨人ジョニー・トーと日本の今を代表する入江悠監督の対談、そして同世代の映画人、ニア・ディナタと三島有紀子による90年代から今日の日本とインドネシアをテーマにした対談など、映画祭ならでは豪華ゲストが来場する充実のイベントとなっている。併せて、東京ミッドタウン日比谷の日比谷ステップ広場における屋外上映の作品ラインアップとスケジュールが決定。今年の屋外上映会はダブルアニバーサリーとして、新作『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』や『タクシードライバー』『クレイマー、クレイマー』『スタンド・バイ・ミー』など往年の名作も含む「コロンビア・ピクチャーズ 100周年特集」と「宇宙戦艦ヤマト 50周年特集」のほか、ふたつの大ヒットシリーズ『ミッション:インポッシブル』と『ワイルド・スピード』の第1作と最新作が上映される。屋外上映会2024 上映作品<イベント情報>第37回東京国際映画祭2024年10月28日(月)~11月6日(水)【10日間】会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区【交流ラウンジ】会期:10月29日(火)~11月6日(水)会場:LEXUS MEETS…(東京ミッドタウン日比谷1F)※交流ラウンジ入場はTIFFのパスホルダーを対象としますが、下記のトークイベントは一般の方も若干名を抽選でご招待します。詳細は東京国際映画祭公式サイトをご確認ください。※トークは全て配信(録画)でもご覧いただけます。視聴方法などの詳細は映画祭公式サイトをご確認ください。※イベント運営の関係上、やむなく入場を制限させていただく場合がございます。【ラインナップ】1. パヤル・カパーリヤー×是枝裕和 対談日時:10月29日(火) 18:00~19:00登壇者:パヤル・カパーリヤー(映画監督)、是枝裕和(映画監督)モデレーター:市山尚三(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)2, エリック・クー×マイク・ウィルアン 対談日時:10月30日(水) 15:00~16:00登壇者:エリック・クー(映画監督)、マイク・ウィルアン(映画監督)モデレーター:市山尚三(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)3. ジョニー・トー×入江悠 対談日時:10月31日(木) 17:00~18:00登壇者:ジョニー・トー(映画監督/プロデューサー)、入江悠(映画監督)モデレーター:市山尚三(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)4. Nippon Cinema Now トークセッション「私たちの映画の作り方」日時:11月1日(金) 15:00~16:00登壇者:滝野弘仁(映画監督)、ヤン・リーピン(映画監督)、マーク・ギル(映画監督)、金允洙(映画監督)、クリスチャン・ジュンヌ(カンヌ国際映画祭代表補佐兼映画部門ディレクター)モデレーター:市山尚三(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)5. ニア・ディナタ×三島有紀子 対談日時:11月3日(日) 16:00~17:00登壇者:ニア・ディナタ(映画監督)、三島有紀子(映画監督)モデレーター:田中文人(東京国際映画祭)■検討会議メンバー(50音順、敬称略)荒木啓子(ぴあフィルムフェスティバル ディレクター)石坂健治(東京国際映画祭シニア・プログラマー、日本映画大学教授)市山尚三(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)是枝裕和(映画監督)土田環(山形国際ドキュメンタリー映画祭、早稲田大学教員)福間美由紀(株式会社分福プロデューサー)TIFF公式サイト:
2024年10月17日第37回東京国際映画祭が、10月28日(月) から11月6日(水) に開催される。10月15日には東京・日本外国特派員協会で東京国際映画祭と日本外国特派員協会(FCCJ)との共催で会見が実施され、ゲストとして2009年の自主制作による『SR サイタマノラッパー』が大きな話題を呼び、今年公開の『あんのこと』も話題となった、今年のNippon Cinema Now部門の特集監督である入江悠監督が登壇した。はじめに、安藤チェアマンより「ここ2、3年の東京国際映画祭の変化というのは3つあると思います。ひとつ目は本拠地を六本木から日比谷・丸の内に移したということ。ふたつ目はプログラマーに市山氏を招いたこと。そして3つ目は国際交流に力を入れたということです。今年はますます定着してきたと思っております。この地区で行政や企業との連携が強くなり、この映画祭もようやく市民権を得てきた。市山氏のカラーも定着していて、アジアの映画祭としての特色が鮮明になってきた。そして、交流ラウンジという場所を通じる交流が量的にも質的にも向上してきた。それに加え、今年は特に映画人材の育成と女性の活躍ということに焦点を当て、力を入れていきたい」と語る。次に、市山プログラミング・ディレクターより、ここ1年の日本映画を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映するNippon Cinema Now部門において、今年特集される入江悠作品が紹介された。市山は、「これまでもコンペティション部門、ガラセクション部門などで実績のある監督を取り上げているが、Nippon Cinema Now部門ではこれからの日本映画を担う人材の作品を取り上げている。福永壮志監督や小田香監督の新作だけでなく、以前Amazon Prime Video テイクワン賞を受賞し、同社によるにファイナンスを受けた金允洙(キム・ユンス)監督の『あるいは、ユートピア』という作品が上映となる。これは、東京国際映画祭が人材育成に力を入れていることを象徴している。そして、『雲ふくままに』のヤン・リーピン監督も昨年テイクワン賞を受賞し、現在Amazonと組んで新作を撮ろうとしている。今回特集をする入江悠監督は、大きな商業作品やインディペント作品の両方を行き来しながら撮っている監督で、今日上映する『あんのこと』が素晴らしく、今回監督の足跡を振り返る企画として特集することを決めた。是非入江監督の作品をこの映画祭で改めて発掘してほしい」と語る。最後に、入江悠監督が東京国際映画祭で特集されることについて聞かれ、「日本には素晴らしい監督が沢山いらっしゃって、作家性のある方が同世代にも沢山いるなかで、なんで自分が選ばれたのだろうと困惑したのが正直なところです。ただ、人生で何度もあることではないし、『あんのこと』が自分のフィルモグラフィーの中で特別な一作になるだろうと感じていたので、そのタイミングで呼んでいただけて、嬉しく思っています。この特集をしていただくことで、今後自分がどのように映画と向き合っていくかを改めて考えるきっかけに出来れば」と特集上映にあたっての想いを明かした。その後、登壇者3名に対して、来場者からの質疑応答が行われた。質疑応答――先週釜山映画祭が開催されましたが、そこでも話題となったストリーミング作品の台頭に関して、東京国際映画祭においても何か影響などを感じるか。市山プログラミング・ディレクターオープニングをはじめ釜山映画祭では、配信映画がかなり目立っていた。韓国では若い人たちが配信作品を沢山見るようになって映画の興行収入が減ってきているという。日本の場合は、依然として映画館に行く観客も多いので、ストリーミングが現段階では映画産業に大きな影響を与えてはいないのではないかと思う。東京国際映画祭のセレクションに関しては、日本映画はかなりバリエーションのある作品を揃えられたので、ここに関してもバランス的に大きな問題は起きていないと感じている。ただ、数年前よりTIFFシリーズにおいて配信映画を取り上げるセクションを設けてもいるが、それは配信作品においても素晴らしいものも多く、そういった作品は取り上げるべきだと考えているからだ。――入江監督はテレビシリーズは過去に扱っているが、配信に関しても興味はあるか。入江監督実は今年の夏に配信作品を手がけた。スタッフなど作り手側としては、映画もドラマもストリーミングも変わりなくなってきている。僕らは、映画とは何なのかということをもう一度定義しなければならない時代に来ている気がする。――配信作品を手がけることで、制作者にとってはこの仕事を続けていく機会になっていると思うか。入江監督はい、そう感じます。ただ、制作者や俳優を取り巻く環境はそこまで改善されているとは思わないです。――釜山映画祭において、Netflixはもはや映画祭をある種マーケティングのプラットフォームにしたと思う。東京国際映画祭はどうか。市山作品次第だと思う。もしオープニングやクロージングにふさわしい配信作品が出てきたら、その時には改めてきちんと考える必要があると思う。――今年上映される日本映画について教えてください。市山コンペティション作品で取り上げる3作品について話したい。片山慎三監督の『雨の中の慾情』は、原作の漫画の雰囲気を出すためにすべて台湾で撮影されたもの。吉田大八監督の『敵』は全編モノクロ映画で、シュールレアリズム的な設定を使った面白い作品。そして、大九明子監督の『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』は、彼女のベストの作品だと思う。特に俳優の演技が素晴らしく、長回しのシーンは必見です。――海外に向けて訴えたいものはあるか?安藤チェアマン吉田大八監督の『敵』に関して、主演の長塚京三さんとは同じ演劇を目指した仲。老境を描いた作品で、大変身につまされる。このように沢山の魅力に溢れた興味深い作品が数多く上映されるので、是非多くの方に映画祭に足を運んでいただきたい。また『あんのこと』上映後に、入江監督への質疑応答が行われた。――本作は実際に起こった事件が基になっていると伺いましたが、どのように事件を知り、映画化となったのでしょうか?入江監督プロデューサーから、薬物依存症を断ち切って夜間学校で学んでいた女性が、コロナ禍で命を絶ってしまったという新聞記事を見せてもらったのと、刑事が被害者救済活動を私物化して捕まった別の事件の週刊誌の記事を見せてもらい、それを元に脚本に起こしてみないかという話をいただいたのがきっかけです。コロナ禍を経て、なぜ彼女が自死という道を選んでしまったのか、東京ですれ違っていたかもしれない彼女に関して、なぜ自分は気づくことが出来なかったのかという思いから映画化してみたいと思いました。――主演の河合優実さんについて教えてください。入江監督彼女は19歳くらいの頃から知っていて、その頃から演技に対する意気込みが凄かったんです。プロデューサーから彼女を勧められたのですが、彼女と一緒にモデルになった主人公の輪郭を求めて、依存症の方に話を聞きに行くなど、一緒に作品を作ったという感じです。――週刊誌の記事によってモデルになった人は自殺されたと考えていますでしょうか?記者の責任はどう捉えますか?入江監督個人的には記者の方に責任はないと思っています。ただ、これは実際の記者もそうですが、刑事が更生グループを私物化していた側面に気づかなかった所に衝撃を受けたという風に思っています。――監督が脚本を書いている際に、この結末を考えていたのでしょうか?入江監督この映画の上映後のQ&Aでも、彼女が最後救われるという結末にする選択肢はなかったのかと度々質問があったのですが、この映画を作る出だしが、彼女が自殺されたという記事からスタートしていて、なぜ彼女がそういった選択をされたのかを知りたかったというのがあります。主演の河合優実さんも、モデルになった方を同情の対象にしたくない、撮影中に彼女と手をつないでいる様な気がするとおっしゃっていて、彼女の人生を追体験していたと思います。河合さんを通して僕たちは彼女の気持ちを知ることが出来たのではないかなと考えています。――同じシェルターに住んでいた方から、子どもを預かるというシーンがあると思うのですが、それも実際にあった事件なのでしょうか?入江監督あそこのシーンはフィクションなんです。虐待は世代を超えて連鎖するという研究があるのですが、あんはその連鎖を断ち切るということが出来るのではないかという希望を入れたかったのです。――ヤングケアラーなど、世界中でも問題になっていますが、本作は海外での上映も念頭に撮られたのでしょうか?入江監督外国のオーディエンスを考えていたわけでないのですが、カメラマンの方がシンガポール在住の方で、その方と撮影中に日本固有の問題なのか、普遍的な問題なのかなども話し合ったりしていましたので、意識した部分もあったのかもしれないです。――撮影中にご自身が感じられていたこと、観客に感じてほしいことはどういったことなのでしょうか?入江監督自分が彼女に近づきたかったというのがあるので、観客にどう感じてほしいという意識はあまりありませんでした。社会の閉塞感が漂ってきて、圧迫されるのが怖くて、かなり撮影当時は苦しかったというのが率直な気持ちです。東日本大震災、コロナ禍と大体10年毎に社会が息苦しくなるようなことが起こってきていると思います。これからも同じようなことは起こると思うし、また10年後にそんなことが起こった時に、10年後のあんみたいな人がひとりでも少なくなってくれたらいいなと撮影時には思いましたね。<開催情報>第37回東京国際映画祭期間:10月28日(月)~11月6日(水)会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区公式サイト: TIFF
2024年10月16日セリフなし映画の名手として知られるファイト・ヘルマー監督の最新作、ドイツ・ジョージアの合作映画『ゴンドラ』の日本版予告編が解禁された。昨年の東京国際映画祭でワールド・プレミア、世界62の映画祭に招待され10の賞に輝き、フランスでは12週のロングランヒットとなった本作。ジョージアに実在するゴンドラ(ロープウェイ)を往復する2人の女性乗務員イヴァとニノを主人公に、自由な創造力と秘やかな恋とユーモアあふれる復讐をのせた、観た後に少しだけ幸福になれる映画。「人生には少ないながらも素晴らしい瞬間がある。それを伝えるため、私の映画は、ある種のハッピーエンドにこだわる」(ファイト・ヘルマー監督)という映画哲学が込められている。この度解禁された日本版予告編は、監督のプロダクション名からゆらゆらゴンドラのように揺れて始まり、ゴンドラは行ったり来たり。次第にイヴァとニノの思いも近づいていく。世界のどこかに行けるわけではないけれど、想像力があればどこへでも行ける。セリフのない予告編からもそんな世界観がうかがえる。また、予告編とともに、著名人や映画館からの愛に溢れたコメントも到着。コラムニスト/ラジオパーソナリティーのジェーン・スーは「美しいジョージアの景色も、村人たちの表情も、アテンダントふたりの行動も、そしてゴンドラ自身も、なにもかもが饒舌。私たちは、言葉以外でこんなにも心を伝えあっている」とコメント。アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』や連続テレビ小説「虎に翼」などで知られる脚本家・小説家の吉田恵里香は、「惹かれあい愛し合っていくニノとイヴァの姿を通じて『自由とは何か?』『規則とは何の為に存在するのか?』を気づけば自問していました。何を感じて、何が沁みたのかを観た人に聞きたくなる作品です」と本作を評している。『ゴンドラ』は11月1日(金)より新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴンドラ 2024年11月1日より新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開©VEIT HELMER-FILMPRODUKTION,BERLIN AND NATURA FILM,TBILISI
2024年10月11日リドリー・スコット監督最新作『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』の豪華キャストの来日が決定。第37回東京国際映画祭において史上初の【センターピース作品】として緊急特別招待されることも分かった。Centerpiece/センターピース作品は、長い東京国際映画祭の歴史において本作のためだけに今回初めて設けられた特別な枠。2024年の東京国際映画祭において最も存在感を放ち、当年の映画シーンを象徴する1本となるだろう。11月5日(火)には、国内のみならずアジアでも最速の上映となる【アジアプレミア上映】をTOHO シネマズ日比谷で開催。東京国際映画祭を舞台に行われるこのアジアプレミア上映に合わせ、豪華キャスト&スタッフが来日する。初来日となる主演のポール・メスカルをはじめ、フレッド・ヘッキンジャー、コニー・ニールセン、そしてアカデミー賞受賞俳優のデンゼル・ワシントンのメインキャスト4名、プロデューサーのダグラス・ウィック&ルーシー・フィッシャーが来日を果たすという。さらに11月4日(月・祝)には東京国際映画祭と配給・東和ピクチャーズの共催でファンを交えた、同じく映画祭史上初となる特別記者会見を実施。来日キャスト&スタッフによる貴重なトークに注目が集まる。『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』は11月15日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 2024年11月15日より全国にて公開©2024 PARAMOUNT PICTURES.
2024年10月11日映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』が第37回東京国際映画祭に特別招待され、豪華キャストとスタッフが来日することが決定した。本作は、古代ローマを舞台に、皇帝の後継者争いの陰謀に巻き込まれ奴隷へと落とされた元大将軍の復讐劇を描いた映画『グラディエーター』の続編。リドリー・スコット監督が続投し、前作から十数年後のローマ帝国を描く。今回『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』は、センターピース作品として招待。長い東京国際映画祭の歴史において本作のためだけに今回初めて設けられた特別な枠となる。11月5日(火) には、アジアプレミア上映がTOHOシネマズ日比谷にて開催。上映に合わせて、初来日となる主演のポール・メスカルをはじめ、フレッド・ヘッキンジャー、コニー・ニールセン、デンゼル・ワシントンのメインキャスト4名、プロデューサーのダグラス・ウィックとルーシー・フィッシャーが来日し、登壇予定となっている。なお、11月4日(月・祝) にはファンを交えた特別記者会見も実施される。<作品情報>『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』日本公開日:11月15日(金)全米公開日:11月22日(金)公式サイト: PARAMOUNT PICTURES.
2024年10月11日第37回東京国際映画祭のラインアップ発表記者会見が9月25日、東京ミッドタウン日比谷BASE Q HALLにて開催され、ゲストとして、フェスティバル・ナビゲーターの菊地凛子とコンペティション作品より大九明子監督、吉田大八監督、片山慎三監督、さらにNippon Cinema Now監督特集の入江悠監督が登壇した。東京国際映画祭チェアマン・安藤裕康は、本年度の映画祭の特色として国際交流、人材育成、女性への視座という3つの柱を掲げ、「東京国際映画祭初の外国人プログラマーを招き、女性の活躍支援を目的にウィメンズ・エンパワーメント部門を新設した。また過去にあった東京国際女性映画祭で活躍した人たちを招いたイベントも行っていく」と発表。第37回東京国際映画祭(C)2024 TIFFフェスティバル・ナビゲーターに就任した菊地は「映画と共に育ってきて、このような大役が私に務まるのかなとは思いましたが、日本を代表する映画祭に携われて光栄です」と任命された想いを語った。フェスティバル・ナビゲーター菊地凛子_第37回東京国際映画祭(C)2024 TIFFその後、プログラミング・ディレクターの市山尚三より「コンペティション部門」15作品の紹介に続き、「コンペティション部門」に選ばれた日本映画3作品を発表し、『雨の中の慾情』の片山慎三監督、『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』の大九明子監督、『敵』の吉田大八監督が登場。片山慎三監督・大九明子監督・吉田大八監督_第37回東京国際映画祭(C)2024 TIFFさらに、今年の「Nippon Cinema Now部門」にて特集を組んだ入江監督は「初めて参加した時は、尖っていてジャージで登壇してしまいました。また帰ってこれて嬉しいです」と特集される喜びを語った。「Nippon Cinema Now部門」入江悠監督_第37回東京国際映画祭(C)2024 TIFF続けて、今年新設された東京都と連携し女性監督の作品、あるいは女性の活躍をテーマとする作品に焦点をあてた「ウィメンズ・エンパワーメント」部門についてアンドリヤナ・ツヴェトコビッチ シニア・プログラマーは「様々な国からパワフルなラインナップが上映されます。女性の力強さ、アイデンティティ、変容を表す珠玉の作品たちです」と同部門の上映作品に胸を張った。アンドリヤナ・ツヴェトコビッチ_第37回東京国際映画祭(C)2024 TIFFコンペティション部門出品作品一覧・「コンペティション部門」応募作品数()内は昨年数:2,023本(1,942本)/国と地域数:110(114)・男女共同監督作品含む女性監督の作品は全体の中の35本(19.44%)※同じ監督による作品は作品の本数に関わらず1人としてカウント(昨年度の男女共同監督作品含む女性監督作品は35本(20.59%)※プレミア表記 は下記の通りWP=ワールド・プレミア AP=アジアン・プレミアIP=インターナショナル・プレミアJP=ジャパン・プレミア『アディオス・アミーゴ』APイバン・D・ガオナ監督コロンビア『小さな私』WP ヤン・リーナー監督中国『死体を埋めろ』APマルコ・ドゥトラ監督ブラジル『士官候補生』WPアディルハン・イェルジャノフ監督カザフスタン『娘の娘』APホアン・シー監督台湾『英国人の手紙』WPセルジオ・グラシアーノ監督ポルトガル『彼のイメージ』APティエリー・ド・ペレッティ監督フランス『雨の中の慾情』WP片山慎三監督日本/台湾『雨の中の慾情』『わが友アンドレ』WPドン・ズージェン監督中国『お父さん』WPフィリップ・ユン監督香港『大丈夫と約束して』WPカタリナ・グラマトヴァ監督スロバキア/チェコ『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』WP大九明子監督日本『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』『敵』WP吉田大八監督日本『敵』『トラフィック』APテオドラ・アナ・ミハイ監督ルーマニア/ベルギー/オランダ『チャオ・イェンの思い』IPミディ・ジー監督中国オープニング・クロージング作品オープニング作品『十一人の賊軍』WP白石和彌監督日本クロージング作品『マルチェロ・ミオ』JPクリストフ・オノレ監督フランス/イタリア第37回東京国際映画祭は10月28日(月)~11月6日(水)日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:雨の中の慾情 2024年11月29日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2024 「雨の中の慾情」製作委員会十一人の賊軍 2024年11月1日より全国にて公開©2024「⼗⼀⼈の賊軍」製作委員会今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は 2025年4月、全国にて公開予定©️2025「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」製作委員会敵 2025年1月17日よりテアトル新宿ほか全国にて公開ⓒ1998 筒井康隆/新潮社 ⓒ2023 TEKINOMIKATA
2024年09月26日山田孝之&仲野太賀が主演、『孤狼の血』チームが再結集し、第37回東京国際映画祭オープニング作品に選出された『十一人の賊軍』から「Dragon Ash」の楽曲が起用された本予告と、韓国屈指のデザイナー集団・Propaganda(プロパガンダ)が手掛けた本ポスタービジュアルが解禁となった。時は、明治維新で起きた“戊辰戦争”のさなか、新発田(しばた)藩(現在の新潟県新発田市)で繰り広げられた歴史的事件・奥羽越列藩同盟軍への裏切り=旧幕府軍への裏切りのエピソードを基に、捕らえられていた11人の罪人たちが「決死隊」として砦を守る任に就く物語を描く本作。本予告では、常に進化をし続け、圧倒的な支持で日本の音楽シーンを走り続ける怪物バンド「Dragon Ash」と『十一人の賊軍』のコラボが実現。楽曲タイトルは「Straight Up feat. JESSE」。まさに罪人たちが覚悟を決めて戦いに挑む映画さながら、疾走感と熱いビートで突き進むパワフルな楽曲となっている。Dragon Ash戦火の迫る新発田藩の砦を死守すべく死闘を繰り広げる10人の罪人たちと1人の侍。加えて新政府軍と新発田藩の思惑が交差し、どんどんと激化する戦いの様子を「Dragon Ash」の楽曲がさらに盛り上げる!ボーカルのKjと共にフィーチャリングとして楽曲を盛り上げるのは、「Dragon Ash」とコラボプロジェクトが進行中である「The BONEZ」のボーカルJESSE。両者の爆発的なボーカルが闘志を奮い立たせる。苦境の中でも立ち上がり、己の生きざまを貫くため強大な敵に挑む賊たちと、何者にもとらわれず、常に前を見続け信念を貫き通す「Dragon Ash」とのミクスチャーは全てを燃やし尽くすほどのアツいコラボとなっている。また本ビジュアルを手掛けたのは、韓国のみならず多くの映画・配信作品のポスターを作り出し、SNSを中心に注目を集めている韓国のデザイン会社・Propaganda。シンプルながらも作品の持つ空気に合わせてスタイリッシュなビジュアルを作り上げ、人々の目を惹きつけているデザイナー集団とタッグを組んだ。険しい表情の11人の賊たちと新発田藩、新政府軍の面々がひしめき、それぞれの決死の覚悟と死闘の予感させる、無骨ながらも日本映画の底意地を魅せつける力強いビジュアルが到着した。『十一人の賊軍』は11月1日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:十一人の賊軍 2024年11月1日より全国にて公開©2024「⼗⼀⼈の賊軍」製作委員会
2024年09月26日萩原利久、河合優実が出演する映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』が、「第37回東京国際映画祭」コンペティション部門に出品が決定。9月25日(水)本日行われたラインアップ発表記者会見に監督の大九明子が登壇し、意気込みを語った。本作では、福徳秀介(ジャルジャル)の恋愛小説を、個性的かつリアリティあふれる女性主人公を描くことが多かった大九監督が、恋愛作品としては初の男性主人公の物語に挑戦した。記者会見では、コンペティション部門に出品するほか2作品の監督、片山慎三と吉田大八、特集上映が行われる入江悠監督と共に、大九監督も登壇。同映画祭は、大九監督にとっても縁が深く、第30回のコンペティション部門に『勝手にふるえてろ』、第33回のTOKYOプレミア2020部門で『私をくいとめて』が観客賞を獲得している。監督にとって東京国際映画祭はどんな映画祭か尋ねられると、「まずは“見つけていただいた”という喜びがあって今でも昨日のことのように思い出せますし、私にとってとても大事な映画祭です。まさか今回も声をかけていただけるとは思っていなかったのでとても驚いたのと同時に、すごく光栄で、私も何か東京国際映画祭に貢献できることがあれば色々やっていきたいなと思っています」と回答した。なお本作の上映は、10月29日(場所:TOHOシネマズ日比谷・スクリーン12)、11月1日(場所:TOHOシネマズ日比谷・スクリーン12)、11月5日(場所:ヒューマントラストシネマ有楽町・スクリーン1)。チケット一般販売は、10月19日(金)より開始となる。さらにこの度の出品決定を記念して、主人公の冴えない大学生・小西(萩原)とヒロイン・桜田(河合)が出会い、恋を育んでいくふたりをとらえた場面写真も到着した。『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』は2025年4月、全国にて公開予定。「第37回東京国際映画祭」は10月28日(月)~11月6日(水)日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は 2025年4月、全国にて公開予定©️2025「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」製作委員会
2024年09月25日第37回東京国際映画祭(10月28日~11月6日開催)のラインナップ発表会見が9月25日(水)、都内で行われた。コンペティション部門には、大九明子監督の『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』、吉田大八監督の『敵』、片山慎三監督の『雨の中の慾情』(台湾との合作)の3本が選出されており、各監督が会見に出席。コンペ出品への思いを語った。今年のコンペティション部門は2024年1月以降に完成した長編映画を対象に、110の国と地域から2023本の応募があった(昨年は1942本)。審査委員長を務める俳優のトニー・レオンをはじめ、橋本愛(俳優)、エニェディ・イルディコー(映画監督・脚本家)、キアラ・マストロヤンニ(俳優)、ジョニー・トー(映画監督、プロデューサー)が審査員として、コンペティション部門の全15作品を審査する。東京国際映画祭では、過去に『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』が受賞している大九監督は、「まさか、今回もお声がかかるとは。すごく光栄です」と喜びの声。「この映画祭で見つけていただき、違う世界が広がった大事な場所」と思い入れの強さも語り、「何か貢献できることがあればやっていきたい」と意気込んだ。大九明子お笑いコンビ「ジャルジャル」福徳秀介の小説家デビュー作を映画化した『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』は、主演に萩原利久を迎え、河合優実がヒロインを演じる。「若い人たちの些細な思いをどんどん盛り込んで、すごくわがままに作らせてもらった」と語っていた。吉田監督は、『紙の月』が第27回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、観客賞と最優秀女優賞(宮沢りえ)を受賞しており、「当時は会場が六本木で、いい意味で浮ついた(笑)楽しかった思い出がある」。筒井康隆氏の小説を原作に、長塚京三が12年ぶりの映画主演を務める最新作『敵』は、全編モノクロで撮影されており、「主人公のストイックな生活を描くのに、抑制的なモノクロが合っていた。観る側の創造力を最大限に広げてくれ、思った以上に豊か」と新たな映像表現を振り返った。吉田大八そして、『雨の中の慾情』は漫画家・つげ義春の同名短編を独創性あふれるラブストーリーとして映画化。片山監督が、2人の男と1人の女の切なくも、激しい性愛と情愛を描き出す。ほぼ全編、台湾でのロケが敢行されており、「町の風景を楽しんでもらえれば」とアピールしていた。片山慎三ラインナップ発表会見には、本映画祭のフェスティバル・ナビゲーターに就任した菊地凛子が出席し、「東京国際映画祭は都市で開催される、ユニークで特別な映画祭。映画を通して会話できるのは、代えがたい宝物のような時間ですし、たくさんのクリエイターとつながることが大事なこと」と抱負をコメント。また、Nippon Cinema Now部門で特集上映が行われる入江悠監督は、「(アジア諸国に比べて)日本映画の製作現場は、貧しくなっている。どう映画を作っていくべきか議論し、発信できれば」と問題提起していた。菊地凛子入江悠オープニング作品は、『孤狼の血』『碁盤斬り』の白石和彌が監督、山田孝之と仲野太賀が主演を務める時代劇アクション『十一人の賊軍』。今年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、審査委員の1人でもあるキアラ・マストロヤンニが出演する『マルチェロ・ミオ』(クリストフ・オノレ監督)がクロージング上映される。世界の国際映画祭で注目された話題作や邦画の最新作などを上映するガラ・セレクション部門には、綾瀬はるか主演の『ルート29』(森井勇佑監督)、松坂桃李が主演する『雪の花ともに在りて』(小泉堯史監督)、松重豊が監督&主演を務める『劇映画孤独のグルメ』、『リアル・ペイン心の旅』(ジェシー・アイゼンバーグ監督&出演)、『ホワイトバードはじまりのワンダー』(マーク・フォースター監督)など、国内外から全13本がラインナップされている。取材・文・撮影:内田涼【コンペティション】(全15本)『アディオス・アミーゴ』(コロンビア/イバン・D・ガオナ監督)『小さな私』(中国/ヤン・リーナー監督)『死体を埋めろ』(ブラジル/マルコ・ドゥトラ監督)『士官候補生』(カザフスタン/アディルハン・イェルジャノフ監督)『娘の娘』(台湾/ホアン・シー監督)『英国人の手紙』(ポルトガル/セルジオ・グラシアーノ監督)『彼のイメージ』(フランス/ティエリー・ド・ペレッティ監督)『雨の中の慾情』(日本、台湾/片山慎三監督)『わが友アンドレ』(中国/ドン・ズージェン監督)『お父さん』(香港/フィリップ・ユン監督)『大丈夫と約束して』(スロバキア、チェコ/カタリナ・グラマトヴァ監督)『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(日本/大九明子監督)『敵』(日本/吉田大八監督)『トラフィック』(ルーマニア、ベルギー、オランダ/テオドラ・アナ・ミハイ監督)『チャオ・イェンの思い』(中国/ミディ・ジー監督)【第37回東京国際映画祭 開催概要】開催期間:2024年10月28日(月)~11月6日(水)会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区公式サイト:
2024年09月25日『ルックバック』の第5弾、最後の入場者特典として原作者の藤本タツキと押山清高監督が新たに描き下ろしたコラボ複製色紙の配布が決定。さらに、東京国際映画祭アニメーション部門へ正式出品されることが分かった。コミック配信サイト「少年ジャンプ+」にて2021年7月に発表され、大きな話題となった藤本タツキ原作の漫画を劇場アニメ化した本作。6月28日より上映され、初日から興行収入ランキングで1位を獲得し、2週目の週末興行では動員を含めて1位に上昇。さらに、SNSでも絶賛コメントが相次ぎ口コミが広がり続け、8月18日には観客動員数100万人を突破した。異例のロングラン上映を続けている本作だが、この度、第5弾入場者特典が発表された。今回で最後の入場者プレゼントとなるコラボ複製色紙には、藤本氏が四コマを描いている藤野を描き、藤野の漫画を楽しそうに見つめる京本を押山監督が描いている。原作とアニメがコラボした特別なイラストのファイナル特典は、10月4日(金)以降、全国劇場(288館)にて配布予定だ。また、第37回東京国際映画祭アニメーション部門にて本作の正式出品が決定。映画祭の期間中、11月2日(土)に角川シネマ有楽町、3日(日)にTOHO シネマズ日比谷にて特別上映を開催。さらに、11月2日(土)には押山監督、主人公の藤野役を務めた河合優実、京本役を務めた吉田美月喜が登壇する舞台挨拶も実施される。『ルックバック』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ルックバック 2024年6月28日より全国にて公開© 藤本タツキ/集英社© 2024「ルックバック」製作委員会
2024年09月25日窪塚洋介と亀梨和也が復讐屋コンビを演じる「外道の歌」が、第37回東京国際映画祭TIFFシリーズ部門に正式出品されることが決定した。DMM TVオリジナルドラマとして今冬独占配信される本作。「ヤングキング」で2014年から2023年まで連載されていた人気漫画「善悪の屑」と続編の「外道の歌」(著者:渡邊ダイスケ、少年画報社)を実写化した。この度出品が決定したTIFFシリーズ部門は、TV放映やインターネット配信等を目的に製作されたシリーズものの秀作を日本国内での公開に先駆け、スクリーンで上映する部門。10月28日(月)に実施されるレッドカーペットイベントに本作でW主演を務める窪塚洋介、亀梨和也が登場する予定。さらに、11月2日(土)には2人が登壇する世界最速のワールドプレミア上映も開催される。「外道の歌」は冬、DMM TVにて配信開始。(シネマカフェ編集部)
2024年09月25日井浦新主演、共演に水原希子、三浦透子、斉藤由貴、永瀬正敏らが集結した日仏合作映画『徒花 -ADABANA-』が、第37回東京国際映画祭に新設される部門「ウィメンズ・エンパワーメント部門」に出品決定。甲斐さやか監督が構想20年以上をかけた本作について、井浦、水原が思いを語った。本作は、長編映画デビュー作『赤い雪 Red Snow』が第14回 JAJFF(Los Angeles Japan Film Festival)最優秀作品賞を受賞するなど、繊細かつ圧倒的に作りこまれた世界観が国内外問わず高く評価されている甲斐監督の最新作。ウイルスの蔓延で人口が激減し、延命措置として上層階級の人間だけに全く同じ見た目の“もう一人の自分「それ」”の保有が許された世界。死が近づいている新次(井浦)と、臨床心理士のまほろ(水原)、そして治療のために人間へ提供される「それ」の物語は、国内外問わず注目を集めている甲斐監督が20年以上をかけ構想し書き上げたという、現代に解き放つ、命の問題作だ。甲斐監督は、「1996年に、世界初の哺乳類のクローンである『羊のドリー』がスコットランドで作られて話題になったことがあって、日本でも記事にもなっていたんです。その記事を読んで調べていたら『クローン桜』のことを知りました。実は、日本で見ている桜のほとんどが一代限りのクローン桜なんです。私たちが日本の原風景だと信じているものがクローンだということに気づいてしまったことで、いまの私たちがコンピュータや技術を操っているように思っていても、実はこっちが操られているんじゃないかと思ったのです」と本作の構想についてふり返る。井浦新「楽しみで仕方がないと言う意味で『身震い』しました」甲斐監督の5年ぶりとなる待望の長編第2作の主演を務めたのは、前作『赤い雪 Red Snow』にも出演し、「甲斐監督の今後の作品は、どんな小さい役でもいいから出演させてほしい」と監督が捉える世界観に惚れ込んでいる井浦。本作の構想を聞いたときは、「いままで観たこともないような表現の在り方に挑んでいかないといけない」と感じたという。さらに、死が近づいている中で、もう1人の自分である“それ”と向き合っていく新次役について、「監督が『新次という役は新さんしかいない』と言ってくださって、高いハードルに対する不安と、でも絶対に演じてみたいというワクワクが混じって、楽しみで仕方がないと言う意味で『身震い』しました。監督の思いを超えていきたい、自分の気持ちをすべて作品に捧げたいという気持ちで作品に参加しました」と、相当な覚悟で新次役に挑んだと語る。臨床心理士のまほろを演じた水原は、甲斐組初参加。「特別な思いのこもった、大切な作品なんだろうなというのが第一印象でした。のめり込みながら脚本を読みました」とふり返る。前作『赤い雪 Red Snow』を観た水原は「人間の怖い部分が描かれているのが魅力でした。でもそこに、美しさも感じました。そういう、言葉にはできないものが映画の中にはあって、怖いけれど美しくて芸術的な作品だなと思いました」と、本作にも通ずる甲斐監督の世界観に魅了されたという。第37回東京国際映画祭 新設部門「ウィメンズ・エンパワーメント部門」に出品10月28日(月)~11月6日(水)に開催される第37回東京国際映画祭で、今回より新設部門として発表された「ウィメンズ・エンパワーメント部門」に、本作の出品が決定。東京都と連携し、女性監督の作品あるいは女性の活躍をテーマにした作品に焦点をあてた部門となる。同部門のシニア・プログラマー、アンドリヤナ・ツヴェトコビッチ氏は、「『ウィメンズ・エンパワーメント部門』の1作に映画『徒花-ADABANA-』を選んだのは、甲斐監督が示唆に富む近未来の世界を説得力を持って創り出しているからだ。森を瞑想の場として使い、『羅生門』の自然描写を思い起こさせる」とコメント。「そして、この映画のアイデンティティ、人生、人間性に対する探求は格別であり、現代の社会問題と共鳴する複雑な哲学的ジレンマを扱っている。さらには、説得力のある演技、的確なストーリーテリング、力強い語り口によって、この映画は観客を魅了すると同時に、存在と道徳に対する理解を再考するよう挑戦している。監督の先見性の強さが、この作品を傑出した1作にしている」と大絶賛を寄せている。さらに今回は、新・場面写真も解禁。新次の身に何が起きたのか。怯えたような表情の新次や、窓ガラスに手をついて感情を溢れさせるまほろ、三浦演じる謎めいた「海の女」が夜の海で微笑む姿などが捉えられている。『徒花-ADABANA-』は10月18日(金)よりテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。第37回東京国際映画祭は10月28日(月)~11月6日(水)、会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:徒花-ADABANA- 2024年10月18日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開Ⓒ2024「徒花-ADABANA-」製作委員会 / DISSIDENZ
2024年09月25日綾瀬はるか主演『ルート29』が、第37回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に正式招待された。本作は、森井勇佑監督が詩人・中尾太一の「ルート29、解放」からインスピレーションを受けて製作したロードムービー。物語は、他者とコミュニケーションを取ることをあまりしない主人公トンボ(綾瀬はるか)が、風変わりな女の子ハル(大沢一菜)を連れて旅に出る中で、心に喜びや悲しみの感情が満ちていく様子を描いている。綾瀬はるかにとって、東京国際映画祭への登壇は初めて。綾瀬、大沢一菜、森井監督は、10月28日(月)のレッドカーペットイベント、11月1日(金)の上映に登壇予定だ。オファー時について綾瀬は、「次の作品は、縁を感じるものや運命を感じるものをやりたいとずっと思っていました」と述懐。監督の前作『こちらあみ子』が大好きだったこともあり、出演を快諾したという。同世代監督と生み出した本作を引っ提げて自身初の東京国際映画祭に登壇する綾瀬に注目が集まる。また、本ニュースに併せて、綾瀬演じるトンボの様々な表情を収めた新たな場面写真8点も解禁された。旅の途中で不思議な世界に迷い込んでいくトンボ役の綾瀬の表情が切り取られており、本作のユニークな世界観が垣間見える。『ルート29』は11月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ルート29 2024年11月8日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2024「ルート29」製作委員会
2024年09月25日10月28日(月) に開幕する第37回東京国際映画祭の予告編が、本日より都内近郊の劇場で上映される。約60秒の予告編には、オープニング作品『十一人の賊軍』、クロージング作品『マルチェロ・ミオ』のほか、世界の国際映画祭で注目された話題作や邦画の最新作などを上映する「ガラ・セレクション」部門の全13本の映像が含まれる。予告編には、Hibikiによる楽曲「Desire」が第37回東京国際映画祭フェスティバルソングとして登場。Hibikiは、九州在住の女子大学生で、テレビ番組でBTSメンバーJUNG KOOKの世界的なヒット曲「Seven」を熱唱し、注目を集めた。ウィメンズ・エンパワーメント部門の新設など、女性への視線を強め、新たな才能の育成にも力を入れている東京国際映画祭の目指す方向とも合致していることから今回、Hibikiに白羽の矢が立った。あわせて、予告編では今年の映画祭で販売されるオリジナルグッズも紹介されている。廃棄されるスクリーンを使って様々なアイテムを作っている東京テアトル株式会社によるブランド【SCRE:EN 】とのコラボレーションが実現し、【TIFF × SCRE:EN オリジナルグッズ】が販売される。商品展開は、A4サイズが収納できる「トートバッグ」をホワイトスクリーンとシルバースクリーンの2種(価格未定)、携帯電話やお財布などの小物を入れられる「スタンダードバッグ」をホワイトスクリーンとシルバースクリーンの2種(価格未定)となる。なお、予告編の最後には昨年実施した東京都内の映画館を対象とした「#」キャンペーン「Tokyo Cinema Days」の告知も流れる。■Hibiki コメント「Desire」はSNS時代に振り回されながらも、たくましく生きていく主人公をイメージしながら作りました。映画祭にエントリーされる多くの作品も観た人それぞれの捉え方や価値観があると思いますが、この曲が少しでも映画祭の盛り上げに貢献できたら嬉しいです。また、今年は女性に焦点を当てた“ウィメンズ・エンパワーメント部門”の新設があるとお聞きしました。個人的にはこちらにエントリーされる作品もとても楽しみです。第37回東京国際映画祭予告編「ガラ・セレクション」部門『ブラックドッグ』(監督:クアン・フー)『エマニュエル(原題)』(監督:オードレイ・ディヴァン)『リュミエール!2(仮題)』(監督:ティエリー・フレモー)『ナイトビッチ』(監督:マリエル・ヘラー)『オラン・イカン』(監督: マイク・ウィルアン)『リアル・ペイン~心の旅~』(監督: ジェシー・アイゼンバーグ)『ルート29』(監督: 森井勇佑)『雪の花 -ともに在りて-』(監督:小泉堯史)『劇映画 孤独のグルメ』(監督:松重豊)『Spirit World(原題)』(監督:エリック・クー)『サンセット・サンライズ』(監督:岸善幸)『トワイライト・ウォリアーズ決戦!九龍城砦』(監督:ソイ・チェン)『ホワイトバードはじまりのワンダー』(監督:マーク・フォースター)<イベント情報>第37回東京国際映画祭2024年10月28日(月)~11月6日(水)【10日間】会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区TIFF公式サイト:
2024年09月20日『ホワイトバードはじまりのワンダー』が第37回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門への出品が決定し、日本最速上映されることが発表された。併せて、新場面写真10枚も解禁された。『ワンダー 君は太陽』のアナザーストーリーである本作は、前作でいじめっ子だったジュリアン(ブライス・ガイザー)と彼の祖母サラ(ヘレン・ミレン)を主人公に、サラが孫に語る過去の物語を描く。監督はマーク・フォースターが務め、アリエラ・グレイザー、オーランド・シュワート、ジリアン・アンダーソンらが出演する。上映が決定した「ガラ・セレクション」部門は、2021年から始まり、世界の国際映画祭で話題となった作品や、国際的に知られる巨匠の最新作、本国で大ヒットしたエンタメ作品など、映画祭を盛り上げるにふさわしい作品を上映している。本映画祭での上映がジャパン・プレミアとなる。解禁された場面写真には、少女時代のサラと少年ジュリアンが見つめ合い肩を取り合う姿や、満面の笑みを浮かべ楽しそうにダンスをする様子、またサラが孫のジュリアンに過去の話を語り聞かせるシーンなどが切り取られている。そして、サラが少年ジュリアンの母と話している写真からは緊迫感が伝わってくる。『ホワイトバードはじまりのワンダー』は12月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ホワイトバードはじまりのワンダー 2024年12月6日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開© 2024 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC. All Rights Reserved.
2024年09月18日第37回東京国際映画祭のオープニング作品とクロージング作品が決定した。オープニング作品は『十一人の賊軍』。本作は、笠原和夫の幻のプロットを基に白石和彌が監督し映画化。すでに北米やドイツ語圏でも配給が決まっている。主演は山田孝之と仲野太賀。白石監督は「映画祭のスクリーンで最初の目撃者になってください」とコメントを寄せた。『マルチェロ・ミオ』©Les Films Pelleasクロージング作品は『マルチェロ・ミオ』(監督:クリストフ・オノレ)。今年のカンヌ国際映画祭コンペ部門に選出されたフレンチコメディで、キアラ・マストロヤンニが実の父マルチェロ・マストロヤンニのようになってしまうという設定だ。同じく実の母であるカトリーヌ・ドヌーヴと共演したことでも話題となった。市山尚三プログラミング・ディレクターは「マルチェロ・マストロヤンニ生誕100年の今年の映画祭を締めくくるに相応しい作品」とコメントしている。白石和彌監督コメント東京国際映画祭のオープニングでの上映とのこと、とても興奮しています。『十一人の賊軍』にとって最高のスタートを飾ることが出来ました。ありがとうございます。是非とも映画祭のスクリーンで最初の目撃者になってください。会場で皆さんにお会い出来ること楽しみにしています。市山尚三プログラミング・ディレクターコメント(『十一人の賊軍』)かつて東映が得意としていた集団時代劇の伝統を引き継ぎ、アクション演出、美術セットなど、あらゆる点において今の日本映画の最高峰のプロダクションバリューを有する作品です。歴史の中で切り捨てられていった人々にスポットを当てたという意味でも重要だと思います。この作品を東京国際映画祭から世界に発信することを嬉しく思います。市山尚三プログラミング・ディレクターコメント(『マルチェロ・ミオ』)マルチェロ・マストロヤンニへのオマージュであると同時に、主演のキアラ・マストロヤンニを始め、多くのフランスの俳優たちが実名で登場し、スターたちの実像とフィクションの境界を曖昧にさせる実験性を持ったユニークな作品です。マルチェロ・マストロヤンニ生誕100年の今年の映画祭を締めくくるに相応しい作品です。第37回東京国際映画祭は10月28日(月)~11月6日(水)、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:十一人の賊軍 2024年11月1日より全国にて公開©2024「⼗⼀⼈の賊軍」製作委員会
2024年09月12日10月28日(月) から11月6日(水) にわたって開催される第37回東京国際映画祭のオープニング作品とクロージング作品が決定した。今年のオープニング作品は、『十一人の賊軍』(11月1日(金) 公開、監督:白石和彌)。『日本侠客伝』『仁義なき戦い』シリーズなどを手掛けた笠原和夫の幻のプロットを、白石和彌監督が映画化。本作は北米やドイツ語圏でも配給が決まっており、世界に打って出る新たなジャパニーズ・エンターテインメント大作として、ワールドプレミア(世界初上映)で国際映画祭の開幕を飾るのに相応しい作品となっている。クロージング作品は、『マルチェロ・ミオ』(監督:クリストフ・オノレ)。今年のカンヌ国際映画祭のコンペ部門に選出された作品で、今回の東京国際映画祭の審査委員でもあるフランスの女優キアラ・マストロヤンニが、実の父であるマルチェロ・マストロヤンニのようになってしまうという設定で、同じく実の母であるカトリーヌ・ドゥヌーヴと共演したことでも話題となったフレンチコメディだ。『マルチェロ・ミオ』 (C)Les Films Pelleas■白石和彌監督 コメント東京国際映画祭のオープニングでの上映とのこと、とても興奮しています。『十一人の賊軍』にとって最高のスタートを飾ることが出来ました。ありがとうございます。是非とも映画祭のスクリーンで最初の目撃者になってください。会場で皆さんにお会い出来ること楽しみにしています。■市山尚三プログラミング・ディレクター コメント(十一人の賊軍)かつて東映が得意としていた集団時代劇の伝統を引き継ぎ、アクション演出、美術セットなど、あらゆる点において今の日本映画の最高峰のプロダクションバリューを有する作品です。歴史の中で切り捨てられていった人々にスポットを当てたという意味でも重要だと思います。この作品を東京国際映画祭から世界に発信することを嬉しく思います。■市山尚三プログラミング・ディレクター コメント(マルチェロ・ミオ)マルチェロ・マストロヤンニへのオマージュであると同時に、主演のキアラ・マストロヤンニを始め、多くのフランスの俳優たちが実名で登場し、スターたちの実像とフィクションの境界を曖昧にさせる実験性を持ったユニークな作品です。マルチェロ・マストロヤンニ生誕100年の今年の映画祭を締めくくるに相応しい作品です。<イベント情報>第37回東京国際映画祭2024年10月28日(月)~11月6日(水)【10日間】会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区TIFF公式サイト:
2024年09月12日1994年に設立されたサーチライト・ピクチャーズが2024年に30周年を迎える。これを記念して、第37回東京国際映画祭で同社の代表作6作品の上映が決定した。上映作品は、アカデミー賞受賞作『リトル・ミス・サンシャイン』や『シェイプ・オブ・ウォーター』のほか、ウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』など多くの人々の心に残る代表作6作品。上映スケジュールなどの詳細は後日発表予定。『グランド・ブダペスト・ホテル』また、30周年記念となるムック本「SEARCHLIGHT PICTURES issue vol.30」の発売も決定。特集記事に加え、ロゴ&イラストステッカー付きの永久保存版となっている(『憐れみの3章』上映劇場ほかで9月27日(金)より販売予定)。2024年、サーチライト・ピクチャーズでは『哀れなるものたち』で世界を席巻したヨルゴス・ランティモス監督がエマ・ストーンとのタッグで贈る最新作『憐れみの3章』が9月27日(金)より公開。さらに2025年には、ジェシー・アイゼンバーグが監督・脚本・製作・主演を務め、キーラン・カルキンと従兄弟役で共演する『リアル・ペイン~心の旅~』も日本公開決定が発表されたばかり。設立30周年を迎え、ますます勢いが加速するサーチライト・ピクチャーズに注目が集まる。【第37回東京国際映画祭 記念上映作品】『リトル・ミス・サンシャイン』(日本公開2006年12月23日)『(500)日のサマー』(日本公開2010年1月9日)『グランド・ブダペスト・ホテル』(日本公開2014年6月6日)『シェイプ・オブ・ウォーター』(日本公開2018年3月1日)『犬ヶ島』(日本公開2018年5月25日)『ジョジョ・ラビット』(日本公開2020年1月17日)(シネマカフェ編集部)■関連作品:(500)日のサマー 2010年1月9日よりTOHOシネマズシャンテ、シネクイントほか全国にて公開© 2009 TWENTIETH CENTURY FOXグランド・ブダペスト・ホテル 2014年6月6日よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほか全国にて公開© 2013 Twentieth Century Foxシェイプ・オブ・ウォーター 2018年3月1日より全国にて公開ⓒ 2017 Twentieth Century Fox犬ヶ島 2018年5月25日より全国にて公開©2018 Twentieth Century Fox Film Corporationジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainment
2024年09月07日10月28日(月) から11月6日(水) にわたって開催される『第37回東京国際映画祭』のナビゲーターに、菊地凛子が就任することが決定した。菊地は、2006年公開の『BABEL』にてアカデミー助演女優賞にノミネートされ一躍脚光を浴び、以降『ノルウェイの森』『パシフィック・リム』『Endless Night』と、海外監督の作品にも多数出演。昨年公開の『658Km、陽子の旅』では上海国際映画祭にて最優秀女優賞を受賞した。映画のフィールドで活躍してきた、まさに映画女優と呼ぶにふさわしい存在ということで、今年の映画祭のナビゲーターに選ばれた。併せて、ポスタービジュアルも公開。今年のポスターは映画らしさを出すために、映画館で映画女優を撮り下ろすというコンセプトのもと作成。菊地の強いまなざしが印象的なビジュアルとなっており、監修は昨年同様コシノジュンコが務めた。東京近郊の映画館では、明日9月6日(金) より掲出予定だ。なお、10月28日(月) のオープニングセレモニーは昨年同様東京宝塚劇場で行うほか、クロージングセレモニーはTOHOシネマズ日比谷(スクリーン12)、会期中の上映劇場は丸の内TOEI、丸の内ピカデリー、TOHOシネマズ日比谷、有楽町よみうりホールの大型劇場に加え、角川シネマ有楽町、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ有楽町、TOHOシネマズシャンテとなる。■菊地凛子 コメント映画と映画を愛する人たちとの出会いが、東京という舞台でしっかりと繋がっていけたらと思っております。この唯一無二の都市で行われる国際映画祭を、微力ながら盛り上げていきたいと思っております。<イベント情報>『第37回東京国際映画祭』2024年10月28日(月)~11月6日(水)【10日間】会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区TIFF公式サイト:
2024年09月05日今年の第37回東京国際映画祭にて、新しく「ウィメンズ・エンパワーメント」部門を設立。また、Nippon Cinema Now部門では入江悠監督の特集上映を行うことが決定した。東京国際映画祭ではこれまでメインの「コンペンティション」部門や長編3本目までのアジア新人監督のコンペである「アジアの未来」、日本公開前の国内外の話題作をプレミア上映する「ガラ・セレクション」など主要9部門で構成されてきた。今年そこに新たに加わることになったのは「ウィメンズ・エンパワーメント」(Women’s Empowerment)部門。同部門は東京都と連携し女性監督の作品、あるいは女性の活躍をテーマとする作品に焦点をあてた部門となる。中心となるのは女性監督の作品、あるいは女性の活躍をテーマとする世界の新作上映(7本を予定)で、初代駐日マケドニア大使であり、2021年に第34回東京国際映画祭で「Amazon Prime Video テイクワン賞」の審査委員も務めたアンドリヤナ・ツヴェトコビッチがシニア・プログラマーとして現在作品選定を行っている。シニア・プログラマーアンドリヤナ・ツヴェトコビッチこのほか、シンポジウムやゲストトーク付き上映も予定。2021年に映画界での男女平等を推進している国際団体「Collectif 50/50」にアジアの映画祭として初めて署名をした東京国際映画祭がジェンダー格差に関してさらなる一歩を踏み出す。シニア・プログラマー:アンドリヤナ・ツヴェトコビッチ コメント長年にわたり、スクリーンの表現は主に男性の視点で描かれるものが多く、より幅広い鑑賞体験というものが欠けていました。しかし、デジタル技術の進歩により、映画製作はより身近なものとなり、女性監督、脚本家、主人公が大幅に増えてきています。今回の東京国際映画祭のこの部門は、このような新しい声に焦点を当て、彼女たちの多様なストーリーと映画への貢献を称えるものとなります。Nippon Cinema Now部門特集は〈入江悠監督〉この1年の日本映画を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映する「Nippon Cinema Now」部門では、2009年の自主制作による『SR サイタマノラッパー』が大きな話題を呼び、以降ジャンルの垣根を越えた形で振り幅の大きい野心作を次々と撮り続けており、今年公開の『あんのこと』も話題となった入江悠監督を特集する。『あんのこと』【上映作品5本】『SR サイタマノラッパー』(09)『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆ 傷だらけのライム』(10)『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』(12)、『太陽』(16)、『あんのこと』(24)※いずれも英語字幕付き上映入江悠監督入江悠監督 コメントあっちにいきこっちにいき、右往左往しながら、映画を作ってきました。特集上映をしていただけるとのこと、身に余る光栄です。これまで一緒に映画を作ってくれたスタッフ・俳優の皆さんと、観客の皆さんに感謝します。東京国際映画祭プログラミング・ディレクター市山尚三 コメント入江悠監督はインディペンデント映画とメジャー製作の大作を行き来しつつ、常に刺激的な作品を発表し、日本映画の未来を担う監督の一人とみなされています。これまでの経歴の一つの区切りともいえる傑作『あんのこと』(24)が公開されたことを機会に、入江監督のこれまでの功績を振り返るとともに、来るべき海外での評価のきっかけになれば、という思いでこの特集を企画しました。第37回東京国際映画祭は10月28日(月)~11月6日(水)、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:あんのこと 2024年6月7日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2023『あんのこと』製作委員会
2024年08月29日10月28日(月) から11月6日(水) にかけて開催される『第37回東京国際映画祭』にて、Nippon Cinema Now部門の特集監督が決定した。同部門は、この1年の日本映画を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映する。今回は、2009年の自主制作による『SR サイタマノラッパー』が注目を集め、今年公開の『あんのこと』も話題となった入江悠を特集する。上映作品は『SR サイタマノラッパー』『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』『太陽』『あんのこと』の5作品(※いずれも英語字幕付き上映)となる 。併せて、新部門の創設も発表。東京国際映画祭では、これまでメインの「コンペンティション」部門や長編3本目までのアジアの新人監督のコンペである「アジアの未来」、日本公開前の国内外の話題作をプレミア上映する「ガラ・セレクション」など、主要9部門で構成されていたが、今年新たに「ウィメンズ・エンパワーメント」(Women’s Empowerment)部門が創設される。同部門では、東京都と連携し女性監督の作品、あるいは女性の活躍をテーマとする世界の新作を上映(7本を予定)。初代駐日マケドニア大使であり、2021年に『第34回東京国際映画祭』で「Amazon Prime Videoテイクワン賞」の審査委員も務めたアンドリヤナ・ツヴェトコビッチがシニア・プログラマーとして作品選定を行う。この他、シンポジウムやゲストトーク付き上映も予定。2021年に映画界での男女平等を推進している国際団体「Collectif 50/50」に、アジアの映画祭として初めて署名をした東京国際映画祭がジェンダーに関して更なる一歩を踏み出す。■入江悠監督 コメントあっちにいきこっちにいき、右往左往しながら、映画を作ってきました。特集上映をしていただけるとのこと、身に余る光栄です。これまで一緒に映画を作ってくれたスタッフ・俳優の皆さんと、観客の皆さんに感謝します。■東京国際映画祭プログラミング・ディレクター 市山尚三 コメント入江悠監督はインディペンデント映画とメジャー製作の大作を行き来しつつ、常に刺激的な作品を発表し、日本映画の未来を担う監督のひとりとみなされています。これまでの経歴のひとつの区切りともいえる傑作『あんのこと』(24) が公開されたことを機会に、入江監督のこれまでの功績を振り返るとともに、来るべき海外での評価のきっかけになれば、という思いでこの特集を企画しました。■アンドリヤナ・ツヴェトコビッチ コメント長年にわたり、スクリーンの表現は主に男性の視点で描かれるものが多く、より幅広い鑑賞体験というものが欠けていました。しかし、デジタル技術の進歩により、映画製作はより身近なものとなり、女性監督、脚本家、主人公が大幅に増えてきています。今回の東京国際映画祭のこの部門は、このような新しい声に焦点を当て、彼女たちの多様なストーリーと映画への貢献を称えるものとなります。<イベント情報>『第37回東京国際映画祭』2024年10月28日(月)~11月6日(水)会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区公式サイト:
2024年08月29日俳優・橋本愛が「第37回東京国際映画祭」の顔となるコンペティション部門の審査委員を務めることが分かった。「家庭教師のトラコ」や現在放送中の「新宿野戦病院」などに出演、8月16日(金)からは『劇場版 アナウンサーたちの戦争』の上映が始まる橋本。東京国際映画祭では、2021年と2022年に2年連続でアンバサダーを務めたが、今回は審査委員で参加する。今回の決定に「まさか自分が、東京国際映画祭で審査委員をやる日がくるなんて、思ってもみなかったことでした」と驚きつつも、「一つ一つの作品を真摯に見つめ、誠実に向き合い、じっくりと映画に浸ることができたら、と思っています。世界の名だたる俳優、監督と役目を共にすることはとても緊張しますが、一生に一度しかない貴重な経験を、心に刻みたいと思います」と意気込みを語った。また、すでにトニー・レオンが審査委員長を務めることが発表されているが、新たに『心と体と』でベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞したハンガリーの映画監督・脚本家エニェディ・イルディコー、フランスの俳優キアラ・マストロヤンニ、『エレクション 黒社会』の監督ジョニー・トーを加え、5名でコンペ作品を審査することも明らかになった。この審査委員たちが、世界中から集められた15本の作品を審査し、映画祭最終日の11月6日(水)に各賞が発表される。「第37回東京国際映画祭」は10月28日(月)~11月6日(水)、「TIFFCOM2024」は10月30日(水)~11月1日(金)開催。(シネマカフェ編集部)
2024年08月02日第36回東京国際映画祭上映作品『台北アフタースクール』(原題:成功補習班)が7月26日(金)より公開されることが決定。日本版ビジュアルと予告編、監督・キャストコメント動画が解禁された。1994年、台北の予備校「成功補習班」に通った3人組、チャン・ジェンハン、チェン・シャン、ワン・シャンハー。イタズラ好きな彼らは、予備校で“成功三剣士”と呼ばれた問題児。卒業後それぞれの人生を送っていた3人は、入院中の恩師、シャオジー先生のお見舞いを機に久しぶりの再会を果たす。先生の言葉をきっかけにかつての予備校へ足を踏み入れると、そこに残された青春に触れ、懐かしい日々が次々と蘇ってくるのだった。高校3年、大学入試まで残り約1か月。成功補習班に新たな代理講師が着任してくる。それが彼らの人生を大きく変えることになる、シャオジー先生との出会いだった。枠にとらわれない授業で、生徒たちに寄り添い、心を掴むシャオジー先生。自分らしく生きる先生と過ごすうちに、3人それぞれが自分自身と向き合い、本当の自分を見つめ直していく…。監督のラン・ジェンロンが、自らの恩師であり友人のミッキー・チェンをモデルに描いた本作は、様々な事情を抱えて生きる現在から、輝かしい青春時代を思い出す形で描かれる青春回顧録。青春時代に誰もが悩みを抱えていたであろう恋愛や家族、友情といったテーマについて探求しながらも、高校生らしい悪ふざけや日本文化の影響を感じさせる演出、レスリー・チャンの「Monica」に合わせて踊るシーンなど楽しめる要素も多々あり、見どころ満載の一作となっている。ラン・ジェンロンは、ドラマ「アウトサイダー~闘魚~」や「僕らのメヌエット」などで、俳優としてよく知られており、監督を務めるのは世界の批評家から高い評価を得た初監督作『ぼくの人魚姫』に続き、今作で2作目となる。主演を務めるのは、台北映画祭の期待の新星を選ぶ「非常新人(SUPERNOVA)」プロジェクトに選ばれた、ジャン・ファイユン、チウ・イータイ、そして映画『ひとつの太陽』で金馬奨の主演男優賞にノミネートされたウー・ジエンハー。ほかシャーリーズ・ラムやホウ・イエンシーなど、新進気鋭の俳優から実力派俳優まで多彩な俳優陣が集結。第36回東京国際映画祭ワールドフォーカス部門に出品、台北映画祭2023のクロージング作品としても上映され、注目を集めた。観客の多くが自身の青春時代の記憶とリンクさせながら楽しめると同時に、登場人物らと一緒に、忘れかけていた“大切な何か”を思い出すことができる一作となっている。【監督・キャストコメント】●ラン・ジェンロン監督こんにちは、ラン・ジェンロンです。『台北アフタースクール』の監督です。まず、日本の皆さんに心から劇場にお越しいただきたいと思っています。本作をご覧いただけることを心から願っています。なぜならこの作品は、私が若かった頃の日本の音楽文化から多くの影響を受けているからです。映画の中で「モニカ」という曲も使っています。観客の皆さんの心に響くことを願っています。是非、劇場にお越しください。とにかく、皆さんありがとうございます。ありがとう!●チャン・ジェンハン役/ジャン・ファイユン皆さんこんにちは!ジャン・ファイユンです。本作では、チャン・ジェンハン役を演じました。『台北アフタースクール』が日本で公開されることをとても嬉しく思います。この映画は青春に満ちているだけでなく、家族愛や恋愛、そして友情など様々なテーマを探求しています。皆さんと一緒に、この映画で青春時代の勇気を取り戻せたら嬉しいです。劇場でお会いしましょう!●チェン・シャン役/チウ・イータイこんにちは、チウ・イータイです。『台北アフタースクール』ではチェン・シャン役を演じています。この映画が日本で公開されることになり、とても嬉しく思っています。この映画は単なる青春映画ではありません。様々な側面を探求しています。愛、友情、家族など。この映画で一緒に青春の勇気を見つけられたら嬉しいです。映画館でお会いしましょう!●和尚役/ウー・ジエンハー皆さんこんにちは、ウー・ジエンハ―です。『台北アフタースクール』でとても恥ずかしがり屋で内気なキャラクターを演じています。日本では7月26日から公開されますので、ぜひ劇場で応援して頂けると幸いです。●チェン・スー役/シャーリーズ・ラム皆さん、こんにちは。私はシャーリーズ・ラムです。『台北アフタースクール』でチェン・スー役を演じています。この映画はもうすぐ日本で公開されます。それでは7/26にお会いしましょう!バイバイ!『台北アフタースクール』は7月26日(金)よりシネマート新宿ほかにて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:台北アフタースクール 2024年7月26日よりシネマート新宿ほか全国順次公開© 2023 ALL RIGHTS RESERVED.
2024年05月27日第37回東京国際映画祭にて、コンペティション部門の審査委員長を香港の俳優、トニー・レオンが務めることが発表された。トニー・レオンは1980年代からキャリアをスタートさせ、カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞した『花様年華』(2000年)や、ウォン・カーウァイ監督の『2046』(2004年)などで国際的な知名度を獲得。また、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したホウ・シャオシェン監督の『悲情城市』(1989年)、トラン・アン・ユン監督の『シクロ』(1995年)、アン・リー監督の『ラスト、コーション』(2007年)の3作品にも出演している。2023年には、第80回ヴェネチア国際映画祭で生涯功労金獅子賞を受賞した。昨年の東京国際映画祭では、ワールドフォーカス部門で出演作の『2046』(2004年)を上映し、その上映後に行われた、これまでのキャリアをふり返るマスタークラスが大変な好評を博していた。トニー・レオンはこれ以外にも、『花様年華』(2000年)、『傷だらけの男たち』(2007年)、『レッドクリフ Part1』(2008年)といった作品でも東京国際映画祭に登場している。コメントトニー・レオン今年の東京国際映画祭で審査委員長を務めることを大変光栄に思います。日本は私にとって、いろいろな意味で身近な国であり、このような形で映画の祭典に参加できることは、私にとって大きなことです。香港で育った12歳の頃から、当時の日本映画の名作を観に行っていました。このような映画館へのエキサイティングな旅が、私にとって日本映画、人々、そして日本文化への大きな愛の始まりであり、その愛はどんどん大きくなっていきました。私は、審査委員長を務めるにあたって、この映画祭が驚きに満ちたとても楽しいものになることを期待し、また確信しています。私が望むのは、質の高い映画の大胆なラインナップで、ちょっとした冒険を味わえることです。審査について、私が『感じる』のは、審査員の仲間と私自身の感覚を信じることが、審査のプロセスに貢献するはず、ということです。東京国際映画祭チェアマン安藤裕康東京国際映画祭がアジアの映画祭としての存在感を高めようとしている時に、アジアを代表する映画人として輝かしい経歴を有するトニー・レオン氏に審査委員長をお引き受け頂いたことは、本当に喜ばしく、深く感謝しています。東京国際映画祭に過去何度か参加され、日本にも多くのファンを有するトニー・レオン氏の来日は、今年の映画祭を大いに盛り上げることでしょう。<第37回東京国際映画祭 / TIFFCOM2024開催概要>【第37回東京国際映画祭】開催期間:10月28日(月)~11月6日(水)【10日間】【TIFFCOM2024】開催期間:10月30日(水)~11月1日(金)【3日間】■主催:公益財団法人ユニジャパン(シネマカフェ編集部)
2024年05月17日『人のセックスを笑うな』や『ニシノユキヒコの恋と冒険』などで知られる井口奈己監督の新作で、第36回東京国際映画祭NIPPON CINEMA NOW部門に公式出品された『左手に気をつけろ』が6月8日(土)より公開決定。予告編も解禁された。20XX年。世界では左利きを媒介するウイルスが蔓延し、こども警察による厳しい取り締まりが行われていた。行方不明になった姉を探す神戸りんは、その足取りを追うなかで“運命の人”と出会い「世界を変えていく」と意気込んでいくのだが…。世界的に高い評価を得た『犬猫』や『人のセックスを笑うな』『ニシノユキヒコの恋と冒険』などで知られる井口奈己監督の新作は、エグゼクティブ・プロデューサーである金井久美子、金井美恵子から「短編『だれかが歌ってる』の、こどもが暴れる映画」を提案されたことをきっかけに製作が開始。井口奈己監督2020年に宮崎県で開催された「こども映画教室」でのワークショップの様子を捉えた初のドキュメンタリー映画『こどもが映画をつくるとき』に続いて、常に予想のつかないこどもたちのゆかいな行動が笑いを誘い、エネルギーは暴走し、幼稚な倒錯と暴力がはびこる。これまでにない大胆かつ軽やかでパワフルな冒険映画が完成した。今回解禁された予告編では、こども警察が左利きを監視し「御用だ!! 御用だ!!」と町中を駆け回る様子や、それとは対照的にのんびりとした時間が流れる日常の風景が映し出される。様々な出会いや想いに翻弄される主人公・神戸りんが一体どんな結末に辿り着くのか、期待が高まる内容となっている。上映時には、『こどもが映画をつくるとき』、そして本作『左手に気をつけろ』へと続いていく井口監督の根源的作品『だれかが歌ってる』も併映される。『左手に気をつけろ』は6月8日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月24日第37回東京国際映画祭の開催日が10月28日(月)~11月6日(水)の10日間に決定、また、併設マーケットのTIFFCOM2024は10月30日(水)~11月1日(金)の3日間、開催される。東京国際映画祭の開催会場は昨年同様、日比谷・有楽町・丸の内・銀座をメインに展開される。作品公募に関しては、4月25日(木)に開始予定で、詳細が決まり次第公式サイト等で掲載されるという。今年も「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する」というミッションに基づいた、多種多様な映画に出会える場として、注目が集まる。第37回東京国際映画祭は10月28日(月)~11月6日(水)、TIFFCOM2024は10月30日(水)~11月1日(金)にて開催。(シネマカフェ編集部)
2024年03月11日