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【ママからのご相談】40歳、専業主婦です。中2の息子がいます。「勉強しなさい!」と毎日繰り返すのに疲れてしまいます。自分から机に向かわせる方法はありませんか?●A. 反抗期に入ると「勉強しなさい!」の声がけだけでは逆効果です。こんにちは。ご相談ありがとうございます、ライターの渦マキです。「勉強しなさい!」というお母さんの声に、はじめは「はーい!」と機嫌よく返していますが、だんだん「うん……」「いまやる!」「わかってる!」と、子どもの返事の仕方や声の調子が変わってきますよね。言う側、言われる側ともにいい加減うんざりしてしまうでしょう。反抗期に入ると、親から「勉強しなさい」と執拗に言われるとかえって逆効果になることもあります。●自分から勉強をはじめる子ども親から言われなくても机に向かうことができる子どもは、自己管理力がしっかりと身に付いています。勉強することが、顔を洗ったり歯を磨いたりする行動と同じで習慣化されている ので、「遊びたいけれど勉強を終わらせないうちに遊んでしまうとスッキリしない……先にやってしまおう!」となるわけです。●習慣づけるにはどうしたらいい?まずは親御さんと子どもとで、約束ごとを作りましょう。約束ごとは原点に立ち返り、「なぜ勉強しなければならないか 」という根本的なことを話して納得させていき、次に細かい約束ごとを決めていきます。・勉強しなければ、子どもにどのような損が生じるか(将来社会人になってからどのように影響していくか)・宿題はどのようにやるかを教える(予習、復習の仕方などをアドバイスする)・勉強と遊びの時間割をつくるといった内容を話し合いながら、親子一緒に計画をたてます。ゆっくり会話しながら、命令口調ではなくアドバイスしてあげてください。「勉強しなければならない」ことは漠然とわかっていても、それが「将来どのように影響を及ぼすか 」までは考えていない子どもが案外いるものなのです。●親がしっかり見守ることが大事先に示した決めごとを子どもがしっかり実行できたかを確認することが親の役割です。時間割通りに漫然とやっただけでは、やっつけ仕事になってしまいます。中身が薄ければ何の意味もありません。時間よりも、その中身をしっかりと親御さんが評価します。また、勉強の内容を見て、「ここの部分はこういう風におぼえるといいよ」などといったアドバイスをしながら、親子の会話を増やしていきましょう。子どもが一生懸命取り組んでいることが認められたなら、褒めることも大切 ですね。褒められることで、子どものモチベーションはぐんとアップします。そこから、勉強が子どもにとって日常生活の一部として習慣化されていくようになるでしょう。●万が一、子どもに勉強する兆しが見えなかったら「勉強しなさい!」ではなく、「おかあさん、ご飯の支度するんだけど、そろそろ勉強の時間だよね?」といったように軽く声をかけてあげましょう。諦めないで根気強く見守ることが大事です。親の見守りがなくなると、子どものやる気は途端になくなってしまいます。親……特にお母さんの取り組み方次第で子どもはどんどん変わるものです。【参考文献】・『勉強好きにする導きかた』品川不二郎・著・『男の子は10歳になったら育て方を変えなさい!』松永暢史・著●ライター/渦マキ(フリーライター)
2016年06月29日わが子の能力を伸ばしてあげたい、主体性のある子に育ってほしい――。多くの親がそう願っていることでしょう。誰かにいわれなくても、自分からなにをすべきか考えられる子、状況を判断して行動できる子。わが子に、そんな主体性を身につけさせるためにはどうすればよいかを指南するのが『賢い子どもは「家」が違う!』(松永暢史著、リベラル社)。著者は、長年“カリスマ家庭教師”として活躍した人物です。家庭教師としてたくさんの家庭で子どもに勉強を教えるなかで、子どもの学力と家庭環境には密接なかかわりがあることに気づいたそう。現在は家庭環境設定コンサルタントとして、子どもの主体性を伸ばし、アタマのいい子が育つ家庭環境をアドバイスしています。本書では、子どもが自分から勉強したくなるリビングやダイニングの使い方、子どもを伸ばす本やおもちゃの選び方などが具体的に解説されています。そんななかから、子どもがよちよち歩きをするころになったら気になる「子どもに自分の部屋を与えるタイミング」を見てみましょう。■目安は「親とお風呂に入らなくなったら」子どもが自分の部屋を持つのには“適齢期”がある、と著者。それはズバリ「ひとりでお風呂に入るようになるころ」だといいます。とくに異性の親、男の子なら母親と、女の子なら父親と一緒に入らなくなったら。著者の考える“適齢期”は10歳です。この時期は、ちょうど体が大人へと変化する第2次性徴がはじまるタイミングと重なっています。思春期の入り口に立ち、家族からの精神的分離がはじまる時期です。このとき気をつけたいことが、いつでもひとりで寝ることができる環境を整えておきつつ「実際にひとりで寝るかどうかは子ども自身に任せる」ということ。この時期はまだ、ひとりの人間として扱われることを求める一方で、精神的な親離れはまだまだはじまったばかり。突然突き放されたと感じれば、不安になってしまうからです。さらに、この時点ではまだ部屋を完全な密室にせず、親の声が届くような余地を残しておくのが理想。思春期が本格化する中学生ごろからは、大人と同じプライバシーが必要になります。■勉強机は幅120~150センチがベスト本書では、部屋のなかのモノの配置や状態についてもこまかく解説されています。子ども部屋に欠かせない“勉強机”もそのひとつ。家具屋さんや大型のホームセンターなどでは、棚が充実したものや机とベッドが組み合わされたものなど大きさもデザインもさまざまで、目移りしてしまいますよね。家庭教師として子どもの机で勉強を教えてきた著者は、一般的な「学習机」は勉強に向いていないと指摘しています。ここでいう学習机とは、幅1メートルほどで片側に引き出しがある、いわゆる片袖タイプのもの。一般的なものですが、勉強部屋に置くには「不向き」だというのです。理由はその狭さ。教科書とノートを広げるともういっぱいで、参考書や副教材、資料集、地図帳などを広げるにはスペースが足りないのです。著者は、こうした副読本を広げる瞬間こそが、子どもの“賢くなる火”が点いた瞬間だといいます。「あれ、これってどういう意味だろう」「これについて、もう少し知りたい」そういう風に思う気持ちの積み重ねが、子どもの自主性を育てることにつながるのです。著者の考える理想の勉強机のポイントは、幅が広いこと。幅120~150センチあれば、本を何冊広げても大丈夫。画材を広げて絵を描くこともできます。そして、使い終わったら机の上になにもない状態に片づけ、勉強を始める時にはまっさらな状態で使い始められることも大切です。■小学校入学まではマットで工夫をしよう!小学校に上がる前くらいなら自分の部屋はなくても問題ないとする著者ですが、そうはいっても遊ぶときや絵を描くときには“自分専用の場所”がほしいもの。著者も、“自分専用の場所”を作ることは、子どもにとってもよいといいます。「自分の場所だから、使い終わったらきちんと片づけなければいけない」という気持ちを育てることができるからです。場所はリビングの片隅でOK。スペースの境界が視覚化できるよう、マットを敷くのがおすすめです。遊ぶときはこれを敷き、その上ならおもちゃを思い切り広げてもいい、といったルールを子どもと一緒に決めるのです。マットは小さすぎると遊びにくくなりますが、大きすぎると幼児には片づけがたいへん。120センチ×80センチくらいのサイズが最適です。*本書には、子どもの主体性を伸ばすための家庭環境づくりのアイデアがたくさん詰まっています。どれもすぐに取り入れることができ、それが必要な理由も説明されています。子どもが小学校に入学する前の親御さんにはもちろん、小学校や中学校に通う子どもの自主性をもっと育てたい、という方にもおすすめの1冊です。(文/よりみちこ) 【参考】※松永暢史(2016)『賢い子どもは「家」が違う!』リベラル社
2016年04月19日【ママからのご相談】40代主婦です。小学校6年生の息子に関する悩みです。今までいくつかの習い事をしてきましたが、長く続きません。飽きっぽいようなのです。中学生になれば、部活動も必須です。このままの状態で中学に入ったら、 習い事と同じように部活も辞めてしまいそうで、とても不安です。●A. 大切なのは“負けん気”や“粘り強さ”です。ご相談ありがとうございます。ライターの渦マキです。「飽きっぽくて長続きしない」どこかできいたことがある話ですね……はい、筆者のことでした。うちの子どもも習い事をさせましたが長続きしなくて、「やっぱり遺伝なのかなぁ」などと悩んだ時期もありました。相談者さまのお子さんは、まだ小学校6年生。何が自分に合っているのか、何が楽しいのか。模索中といったところでしょうか。●気づかないうちに小さな目標を立て頑張るものまた、筆者個人の経験になってしまいますが、子どもが中学に入学するとすぐにテニス部へ入部しました。自他ともに認める運動オンチであった筆者の子どもが、運動関係の部活動を始めたことで親も周囲も驚きました。実は、ある漫画の影響でテニスがかっこいいという単純な考えからだったのですが……。なかなかラケットを持たせてもらえず、先輩の撃ち合いのときの球拾いや筋トレだけでも、「やめる」などと言ったことはありませんでした。続けていくうちに、自然にその日の目標というか「今日はここをうまくできるようにしよう」という課題を自分なりに作って頑張っていた 気がします。そのときは気づかなかったのですが、小学校の時期には持ち合わせていなかった“負けん気”や“粘り強さ”も付いていました。●“負けん気”や“粘り強さ”=ガッツを身につけさせる“負けん気”や“粘り強さ”こそ、ガッツ。ガッツという言葉は、少し古いかもしれませんね。ものごとを最後まであきらめずにやりとげる力もガッツです。どうすれば、ガッツを身につけられるでしょうか?それは、何かに挑戦させて、頑張って最後まで成し遂げたときの爽快感や満足感を経験させる ことです。筆者の子どもは中学で部活動を始めるまで、“負けん気”などはまったくありませんでした。部活動を3年生まで頑張ってこれたのは、試合の応援に出向いた親の喜ぶ顔が見たいためだったのかもしれませんね。----------お子さんに挑戦させるのは、スポーツに限定する必要はありません。相談者さまは、お子さんが成し遂げる過程を見守りながら、応援していくことを忘れないでくださいね。【参考文献】・『男の子は10歳になったら育て方を変えなさい!』松永暢史・著●ライター/渦マキ(フリーライター)
2016年03月16日手塚治虫が死の縁まで綴っていた日記の一節を原案に映画化をした『トイレのピエタ』。公開を前日に控えた5日(金)、タワーレコード渋谷店にて松永大司監督と杉咲花さんがトークショーを行った。実は今回が初対談ということで、監督から「二人だと嫌だって言われると怖いな」というと、杉咲さんからすかさず「これ、楽屋でも言われたんですけど、本当にやめて欲しいな、って思っています」と突っ込みが。すると監督は監督で、「泣かされたって杉咲が色々なところで言っていますけど、虚像ですよ、虚像!」と報道を否定。それを聞き、不服そうな杉咲さんの可愛らしい姿に、会場は温かい笑いで包まれた。本作では、パワフルな役を演じた杉咲さんだったが、オーディションでの初対面では、びっくりするほど声が小さく「この子はないだろうな」って思ったと監督が激白。とはいえ、芝居をした瞬間からのパワーがものすごく、そのギャップに惚れ込み、1年間オーディションを行ったとはいうものの、即決だったそうだ。一方で、監督との思い出はやっぱり泣かされたことですか?とMCから尋ねられた杉咲さんは「そうですね。泣かされたことですね」と応答。「監督の第一印象は、すごく大きくて、前髪が斜めだな、って…」というと会場からは笑いと拍手が起こり、「おいおい、拍手が起こっているじゃないかお前!」と監督が苦笑。お互い信頼関係を持ちながら、すっかり打ち解けている様子だった。完成作品を観た杉咲さんは「監督からの最高のプレゼントだなと思いました。凄いものに出逢ってしまったからこそ、ピエタを超えるものを創らないといけいと思いました」と絶賛。また本作は、「RADWIMPS」の野田洋次郎さんが映画初主演を務めるということでも話題を集めている。杉咲さんは、野田さんについて「ずっと宏(本作での役名)でした。とにかく冷静で繊細で気がついたらみんなが宏を見ているような素晴らしい方でした」と魅力を話した。小説としても楽しめるこの作品について、監督は「理想は、映画を観て、本を読んで、また映画を観てもらいたいです。杉咲花という少女のようなあどけない時から、女の子に変わっていく貴重な過程を収めさせてもらったので、ドキュメンタリーとしても是非味わって欲しいです」とPRをした。『トイレのピエタ』は6月6日(土)より 新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トイレのピエタ 2015年6月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015「トイレのピエタ」製作委員会
2015年06月05日