映画の話になると、会話が止まらなくなる役者家族。家族の危機を救うのも映画だった。柄本明さん(70)がロケで家を空けることが多かった時期、長男の佑さん(32)が中学2年生で反抗期になり、妻の故・角替和枝さん(享年64)が手を焼いた。しかし、オーディションに受かって初主演した佑はロケの厳しさで“更生”して帰ってきたのだ。その後、次男の時生(29)も後を追って俳優に。年間500本の映画を見る長女は映画製作スタッフに。「子どもには興味ない」といいながら、父は映画の力を信じて子どもを育ててきた――。ドキュメンタリー映画『柄本家のゴドー』(4月20日、東京・渋谷ユーロスペースにて公開)。カメラは’17年1月、下北沢・ザ・スズナリで上演された舞台『ゴドーを待ちながら』の稽古初日から上演直前までを淡々と追う。演じるのは柄本明さんの長男・佑さんと次男・時生さんの兄弟で組むユニットET×2。明さんが演出を務める。『ゴドーを待ちながら』は、アイルランド出身の劇作家、サミュエル・ベケットによる有名な戯曲だ。2人の老人(佑さん演じるウラジミール、時生さん演じるエストラゴン)が、ゴドーという人物をひたすら待ちながら、とりとめのない会話を繰り返す。「退屈」「難解だ」などといわれる一方で、不条理演劇の傑作として演劇史にその名を残すこの作品は、多くの劇作家、俳優たちに強い影響を与えてきた。初演は’53年、パリ。日本では’60年に文学座で初上演され、明さんも’00年、石橋蓮司さんと組んで、エストラゴンを演じている。その舞台を当時13歳の佑さんが見ていた。ET×2でこの作品を初めて演じたのは、兄弟そろって人気俳優に成長した’14年のことだ。父に演出を依頼した理由を、佑さんは映画のなかで、こう話していた。「初めて2人で演じたとき、一生、時生と2人で付き合っていける戯曲と出合ったなという手応えを感じていて。だからこそ、早いうちに親父の演出でやってみたいなっていうのがあった」明さんは、家族のことを話すのが照れくさい。《世間的にみっともないよね。僕の演出で彼らが演じるってことだけでも》(映画『柄本家のゴドー』より)そんな明さんに代わって、『柄本家のゴドー』を監督・撮影した山崎裕さんが補足する。「映画の撮影中も、よく、下北沢の喫茶店で、家族でお茶を飲んでいました。もちろん角替さんも一緒です。そんなときは仲のいい親子です。ところが、いざ芝居となると、柄本さんは一線を引く。“芝居の鬼”になるんです」“芝居の鬼”の厳しさは、東京乾電池の女優でもあった角替さんにも向けられた。昨年2月、「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」でのインタビューで、佑さんは、こんなエピソードを披露している。「(乾電池の公演後)親父の顔が、目が、怖くなっているんです。母ちゃんは『怒られるぅ』って、顔が青くなっているし。それで、俺は、(自宅に)親父と2人だけの密室を作らないように、母ちゃんから人質に取られたんです。『一緒にいて』って(笑)」時生さんの思い出話も面白い。「幼いころは、学校から僕が悪いことをしたという内容の文章を受け取ると、親父が読み上げるんです。そして、それを急に渡されたと思ったら、2~3時間、声に出して読まされた。陰湿なんです」叱るというより、まるでセリフの練習ではないか。日常生活のなかで、兄弟は知らず知らずのうちに芝居の稽古をしていたようだ。明さんとて無意識だったことだろう。とはいえ、明さんは放任ではなく、むしろ繊細に、息子たちの成長を見守っている。「佑も時生も学芸会に積極的に出るタイプではないね。でも、下のガキは、一度、ジャンケンか何かで演出になっちゃって。学芸会に行って、見ましたね。パソコンのトラブルか何かで、たしか原稿がおかしくなった。それで手伝わなきゃいけなくなった」原稿直しだけで終わらず、舞台を見に行くところが、明さんだ。息子2人が俳優になったことについてはこう語る。「長男が中学のときに、事務所マネージャーがオーディションに出したいということで、出したら通っちゃった。下のガキもそんなことです。『お父さん、俳優になりたいんだけど……』なんてあらたまった話はなかったです、うちはね。ダラダラ、ダラダラと」それでも、子育てをするなかで、映画の仕事をしていてよかったという思いもある。佑さんがオーディションに通ったときのことだった。「佑は中2で、反抗期だったんです。俺も長期ロケで、家を空けることが多く、カミさんが手を焼いていた時期でした。で、夏休みの2カ月間、『美しい夏キリシマ』(’03年)の主役の少年役で、映画の現場に放り込んだんです。映画の世界は縦社会。周りは大人ばっかりでしょ。寂しくて、ひとりの部屋で泣いて電話をかけてきたりした」明さんは心配になって、撮影現場まで様子を見に行っている。「みっともない親でね。監督に迷惑かけましたけどね。(故・原田)芳雄さん、石橋蓮司さん、僕が尊敬する先輩がいるなかで『佑、佑』と呼ばれて、もまれてね。すっかりいい子になって戻ってきました」他人のなかに入る。社会人の枠のなかで生きていく。映画の現場での経験が、佑さんを大きく成長させ、“家族の危機”を救った。「その流れで、時生にもオーディションを受けさせて。うちは皆、姉ちゃんもそうだけど、映画というもの、映画館、撮影現場、それら映画に関する何かに触れて、学んでいって、反抗期を免れたって感じかなぁ。なんですかね、その『映画の力』というものは」
2019年04月22日東京・世田谷のアトリエ乾電池の舞台後方の黒い壁、やや右寄りに、美術スタッフが1本、垂直に線を描く。「そこから右に1本。左も……」指示しているのは、演出を務める柄本明さん(70)だ。幹と2本の枝しかないシンプル極まりない木が現れた。そこにテロップが入る。《舞台は1本の木から始まる》ドキュメンタリー映画『柄本家のゴドー』(4月20日、東京・渋谷ユーロスペースにて公開)の冒頭シーンだ。カメラは’17年1月、下北沢・ザ・スズナリで上演された舞台『ゴドーを待ちながら』の稽古初日から上演直前までを淡々と追う。演じるのは柄本明さんの長男・佑さん(32)と次男・時生さん(29)の兄弟で組むユニットET×2。『ゴドーを待ちながら』は、アイルランド出身の劇作家、サミュエル・ベケットによる有名な戯曲だ。2人の老人(佑さん演じるウラジミール、時生さん演じるエストラゴン)が、ゴドーという人物をひたすら待ちながら、とりとめのない会話を繰り返す。「退屈」「難解だ」などといわれる一方で、不条理演劇の傑作として演劇史にその名を残すこの作品は、多くの劇作家、俳優たちに強い影響を与えてきた。初演は’53年、パリ。日本では’60年に文学座で初上演され、明さんも’00年、石橋蓮司さん(77)と組んで、エストラゴンを演じている。その舞台を当時13歳の佑さんが見ていた。ET×2でこの作品を初めて演じたのは、兄弟そろって人気俳優に成長した’14年のことだ。父に演出を依頼した理由を、佑さんは映画のなかで、こう話していた。「初めて2人で演じたとき、一生、時生と2人で付き合っていける戯曲と出合ったなという手応えを感じていて。だからこそ、早いうちに親父の演出でやってみたいなっていうのがあった」’16年12月20日の稽古初日。「じゃあ、ちょっとやろう」明さんの号令で、父親の目の前で初めて演じる兄弟は、少し緊張ぎみに見える。そんな2人の芝居を見ているうちに、明さんは前のめりになり、しだいに白い歯をむき出しにして、肩を揺らし、大笑いする。うれしそうに。楽しそうに。ところが、2回目の通し稽古では、態度が一変。拳で頬づえをつきながら、2人の演技を鋭い目で見つめ、セリフの間、声の大きさ、動き方一つひとつに細かくチェックを入れ始めた。言葉で言うだけではない。自ら演じて見せるのだ。グッと腰を落とし、肩をすぼめ、ヨチヨチ、トボトボ、舞台の上を歩き回って、時生さんに近づいていく。佑さんも時生さんも、その場にいたスタッフ全員がその動きにくぎ付けになった。そこにいたのは、明さんではない。ウラジミール、その人だ。「自分が役者だから、言葉より、実演したほうが早いからね。そうしろと言っているわけではなく、ニュアンスを伝えるためにね」明さんは、家族のことを話すのが照れくさい。《世間的にみっともないよね。僕の演出で彼らが演じるってことだけでも》(映画『柄本家のゴドー』より)そんな明さんに代わって、『柄本家のゴドー』を監督・撮影した山崎裕さんが補足する。「映画の撮影中も、よく、下北沢の喫茶店で、家族でお茶を飲んでいました。もちろん角替(和枝)さんも一緒です。そんなときは仲のいい親子です。ところが、いざ芝居となると、柄本さんは一線を引く。“芝居の鬼”になるんです」当然ながら『ゴドーを待ちながら』に挑戦する息子たちへの稽古に熱が入った――。昨年2月、「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」でのインタビューで、佑さんは、撮影当時の緊張感を次のように語っていた。「なんか(今、映画を)見ていてもヒヤヒヤする。親父の顔、コワイですもん。初日は笑っていましたけどね。何日かたつと、暗くなってくる。親父にガッツリ演出してもらうのは、これが初めてだったんです。親父に殴られたことはないんです。でも、殴られるより怖い思いはしました。怒るときに、爽やかさがないんです。楽日前日の公演の後で『何やってるの?』って親父に言われたのが、表情から何からメチャ怖かったですね」時生さんもこう答えている。「親父が現場や楽屋に来ると、親父の空間になるんです。親父の言葉を理解しているつもりですが、言われた瞬間、全身がビビりだす。ブルっとする。楽日に、兄ちゃんが芝居で振り向いたとき、急に顔が引きつったんです。僕がそのあと、振り向いたら、親父が(舞台の)袖の奥のほうに見えて……。『殺すぞ』って言ってるんです!本番中に凍りつく思いでした」もちろん、そんな父の怖さは、兄も弟も、稽古に入る前から百も承知だった。それでも、あえて明さんに演出を頼んだ。佑さんは言う。「でも、いま思えば、怖い思いができるって幸福だなって」時生さんも言う。「怒られた後って、落ち着くことができるんですよ」『ゴドーを待ちながら』をライフワークと定めたET×2は、1年おきの公演を目指している。明さんは、そんな息子たちについてこう話す。「彼らの『ゴドー』は、かわいらしいですよ。若いしね。もっと高い年齢の人がやるものだけど、彼らは続けるって言っているから。演出は、僕はもう、しないほうがいいでしょう。ほかの人とやったほうがいいんじゃないですか。本(台本)は紛れもなく傑作です。ずっと続けられるのであれば、また、自分の発見にもなるし、ものすごくいいことだと思うんです」『ゴドーを待ちながら』は、年を重ね、何回演じても、頂にたどり着けない難解な作品ということでもある。「難しくないと、つまんないですよ。難しいことが、人間のモチベーションになる。わかりたいからやりたくなるんです。人間というのは、欲深いから。難しいということは、とても幸福なことなんじゃないでしょうか。逆に言えば、簡単なことがいちばん難しいよね」生涯をかけ、映画で演劇で演じることのさらなる高みへと登り続ける明さん。佑さんも時生さんも、その偉大な背中をどこまでも、追いかけていく。
2019年04月22日松坂桃李が“時代劇初主演”を務める映画『居眠り磐音』。この度、物語の重要な鍵を握る松坂さん演じる磐音と木村文乃演じる女性おこんの2ショットをとらえた場面写真がお披露目された。主人公の心優しき浪人・坂崎磐音役には、第42回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞や第61回ブルーリボン賞助演男優賞、第92回キネマ旬報ベスト・テン助演男優賞など数々の映画賞を受賞し、さらに注目が集まる松坂さん。そして、「大奥」リシーズの“完結作”「大奥 最終章」での主演が話題となったばかりの実力派女優・木村さんが、松坂さんと5度目の共演。さらに芳根京子、柄本佑、杉野遥亮、佐々木蔵之介、奥田瑛二、陣内孝則、石丸謙二郎、財前直見、西村まさ彦、谷原章介、中村梅雀、柄本明など、日本を代表する豪華俳優陣が集結する。そんな本作から今回新たに解禁となるのは、とある夜、自身が用心棒を務める今津屋を守るために刺客との闘いで傷を負った磐音(松坂さん)を、おこん(木村さん)が優しく手当するシーンをとらえた場面写真。磐音はこの出来事をきっかけに、それまで隠していた自身の心の傷でもある哀しい過去について、初めておこんに打ち明ける。おこんは穏やかで優しく、剣の腕も立つ磐音に好意を寄せていたものの、彼の壮絶な哀しい過去と故郷・豊後関前藩に残してきた許嫁・奈緒(芳根さん)の話を聞き「それではあまりに奈緒様がおかわいそうです」と涙を流すことに…。おこんを心から信頼し、それまで胸に秘めていた哀しい過去を語った磐音。そして磐音を想うからこそ、自分の気持ちを抑え、影ながら磐音を支えるおこん。2人の今後の関係性をにおわせる重要な場面写真だ。もう1枚、併せて解禁となったのは、磐音が用心棒を務める今津屋のお屋敷で、2人が仲睦まじく向かい合う場面写真。磐音の穏やかで優しい表情と、おこんの磐音への想いが表れ、彼女の胸の内を知ればこそ少し切なくもなるカットとなっている。『居眠り磐音』は5月17日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:居眠り磐音 2019年5月17日より全国にて公開©2019映画「居眠り磐音」製作委員会
2019年04月12日映画『居眠り磐音』(5月17日公開)のプレミアイベントが4日に都内で行われ、松坂桃李、木村文乃、芳根京子、柄本佑、杉野遥亮、西村まさ彦、中村梅雀、柄本明、本木克英監督、佐伯泰英(原作)が登場した。同作は全著作の累計発行部数が6,300万部を超える時代小説家・佐伯泰英の同名小説を実写映画化。江戸勤番を終え九州・豊後関前藩に三年ぶりに戻った坂崎磐音(松坂桃李)だが、幼馴染3人の間に悲劇が起こり、江戸で浪人として長屋暮らしを始めるうちに、用心棒として仕える両替商・今津屋の騒動に巻き込まれていく。俳優・ピエール瀧容疑者の逮捕により、奥田瑛二が代役を務め撮り直し・差し替えを行なっている同作。主演の松坂は「みなさんの応援と支えにより無事に公開します」と笑顔を見せ、本木監督は「奥田瑛二さんに心より感謝申し上げますとともに、あの一件の直後に、何人もの俳優さんたちが、『自分でよければやるよ』と行ってくださったことに、この場を借りて感謝したいと思います」と感謝した。柄本佑・杉野とは3人で幼馴染役となったが、一番後輩の杉野は「柄本さんはすごく包み込んでくれる方だなと思って、松坂さんは先輩ですごく優しさは知ってたので、お二人のおかげで安心して挑めました」と振り返る。柄本佑は「松坂さんとは8年ほど前にカンボジアで1カ月半ほど撮影して、濃密な時間をすごしてたので、どこかで仲間だと思ってた。杉野氏に関して言うと、初めてあったときにとっても目がキラキラされていて。とっても素直でかわいらしい、目のキラキラされたフレッシュな方」と表していた。またこの日は、原作者の佐伯が登場。ピエール容疑者の名前は出さなかったものの、「あの日以来、本来必要でなかった膨大な作業にスタッフの皆さんは今も費やされています」とスタッフ陣を気遣う。「今回の事件を受けて、一部のマスメディアでは、一出演者と作品は別のものという意見がしきりに取り沙汰されております。映画の製作にはそれぞれ作品ごとに異なった作風があり、製作事情がございましょう。諸々の要因を勘案して、ここの判断があってしかるべきかと私は考えています」「私は今回の居眠り磐音製作委員会の勇気ある差し替え、再撮影の決断とスタッフの再挑戦を全面的に支持するものです」と製作陣の決断への支持を表明した。さらに、佐伯が書き下ろした短編を含む『居眠り磐音 劇場版00』が入場者特典として配布されることが発表される。佐伯は松坂に「京都に行って、君の演技を見たときにふっと浮かんだものがあったの。僕は半世紀あまり前にスペインにいて闘牛ばかりを取材して歩いていた人間です。その時の体験と、闘牛士と牛の戦いを、なんとなく君に重ね合わせちゃった。それで虚構を描いた短い小説ですけど、闘牛士桃李」と説明。佐伯が「この掌編を、君に捧げます」と語ると、観客からも拍手が起こり、松坂も喜んでいたものの、「えっ、闘牛士の話ですか!?」と内容は気になる様子。佐伯は「現と夢と……まあ、読んで!」と押し切っていた。
2019年04月04日ピエール瀧容疑者の逮捕を受け、当該出演箇所を撮り直し、差し替えることが発表されていた映画『居眠り磐音』。この度、奥田瑛二が代役として“宍戸文六役”を務めることが正式発表された。松坂桃李が主演を務める時代劇『居眠り磐音』。今月14日に、「ピエール瀧容疑者の逮捕を受けて、関係者で協議の上、当該出演箇所を撮り直し、差し替えることと致しました。」と映画ウェブサイトが発表し、その後の動向に注目が集まっていた本作。そんな中、配給元の松竹が「映画『居眠り磐音』宍戸文六役のキャストについて」という書面にて、「この度、宍戸文六役として奥田瑛二さんにご出演頂く事が正式に決定したことを、ここにご報告致します。」と発表した。本作は、“平成で最も売れている時代小説”シリーズとして多くの時代小説ファンの心を掴んだ佐伯泰英の最高傑作にして初の映画化作品。松坂さんが時代劇初主演を務め、新境地を見せているほか、Wヒロインの木村文乃&芳根京子、柄本佑、杉野遥亮、佐々木蔵之介、陣内孝則、谷原章介ら豪華キャストが揃う。瀧容疑者が演じた宍戸文六は、関前藩国の家老という役どころだ。なお、本作の公開日は予定通り。『居眠り磐音』は5月17日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:居眠り磐音 2019年5月17日より全国にて公開©2019映画「居眠り磐音」製作委員会
2019年03月29日全著作の累計発行部数が6500万部を超える佐伯泰英の最高傑作を、本木克英監督が映画化した『居眠り磐音』から、主演の松坂桃李、共演の柄本佑と杉野遥亮、劇中で幼なじみ役を演じる3人の場面写真が到着した。主人公・坂崎磐音(松坂さん)、小林琴平(柄本さん)、河出慎之輔(杉野さん)、幼なじみの3ショットを写した場面写真は、江戸勤番を終え、3年ぶりに藩に戻る道中に談笑する様子を捉えたもの。磐音は琴平の妹・奈緒の許嫁であり、慎之輔も琴平のもう一人の妹・舞の夫。彼らはただの幼なじみ以上に深い絆で結ばれているが、過酷な運命が3人を待ち受けている――。さらに、3人が通う佐々木道場で剣術の稽古に励む姿を捉えた場面写真も併せて到着。“縁側で日向ぼっこをしている年寄り猫のよう”と評され「居眠り剣法」とも呼ばれる個性的な構えの磐音をはじめ、琴平は挑発的な眼差しを向ける構えを披露し、慎之輔は教えに忠実で模範的な剣技を得意としており、今回の場面写真からもその様子が覗けるようだ。『居眠り磐音』は5月17日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:居眠り磐音 2019年5月17日より全国にて公開©2019映画「居眠り磐音」製作委員会
2019年03月27日俳優の松坂桃李が主演を務める映画『居眠り磐音』(5月17日公開)の場面写真が27日、公開された。同作は全著作の累計発行部数が6,300万部を超える時代小説家・佐伯泰英の同名小説を実写映画化。江戸勤番を終え九州・豊後関前藩に三年ぶりに戻った坂崎磐音(松坂桃李)だが、幼馴染3人の間に悲劇が起こり、江戸で浪人として長屋暮らしを始めるうちに、用心棒として仕える両替商・今津屋の騒動に巻き込まれていく。今回公開されたのは、松坂桃李・柄本佑・杉野遥亮の"幼馴染3人組"場面写真。江戸勤番を終え、3年ぶりに藩に戻る3人を捉えたが、この穏やかな写真からは想像もできない、過酷な運命が3人を待ち受けている。また併せて公開されたのは、磐音(松坂)、琴平(柄本佑)、慎之輔(杉野遥亮)が剣術の稽古に励む凛々しい姿。主人公・磐音の構えは「縁側で日向ぼっこをしている年寄り猫のよう」と評され、“居眠り剣法”とも呼ばれる個性的な構えとなっている。対して琴平は「謙虚さがそなわれば鬼に金棒」と言われるよ うに、腕は立つが感情的な剣さばきで挑発的な眼差しを向ける。慎之輔は、教えに忠実で模範的な剣技を得意としている。それぞれの性格がよく表れた場面となっている。
2019年03月27日松竹は14日、俳優・ピエール瀧容疑者の逮捕により、映画『居眠り磐音』(5月17日公開)のキャスト交代を発表した。同作は全著作の累計発行部数が6,300万部を超える時代小説家・佐伯泰英の同名小説を実写映画化。江戸勤番を終え九州・豊後関前藩に三年ぶりに戻った坂崎磐音(松坂桃李)だが、幼馴染3人の間に悲劇が起こり、江戸で浪人として長屋暮らしを始めるうちに、用心棒として仕える両替商・今津屋の騒動に巻き込まれていく。関前藩国家老・宍戸文六役を演じていた瀧容疑者。キャスト発表時には「今回、自分史上最も位の高い“家老”の役を仰せつかりました。自分が家老とは気恥ずかしい気がしますが、ちゃんと悪い奴なのでご安心ください」とコメントを寄せていた。松竹によると、映画は予定通り5月17日に全国公開する。一方、瀧容疑者の出演シーンは撮り直し、差し替えるという。代役の出演者については、改めて発表となる。同作には、主演の松坂の他、木村文乃、芳根京子、柄本佑、杉野遥亮、佐々木蔵之介、陣内孝則、谷原章介、中村梅雀、柄本明ら豪華キャストが出演する。
2019年03月14日「今度、神戸でドラマの撮影をやるんだ。10日間くらい取られるかな。今日から、忙しくなるよ」2月13日、都内の喫茶店に姿を見せた柄本明(70)は同席した劇団関係者らしき女性にそう語った。台本を手に持ちながら、これからについてゆっくりと話し始める。その顔には、すっかり笑みが戻っていた――。昨年10月27日、最愛の妻・角替和枝さん(享年64)が原発不明がんのために亡くなった。近所の喫茶店で談笑するのが、夫婦の日課だったという柄本。1月30日の「お別れの会」ではラブレターを読むかのように、妻との思い出を涙ながらに語っていた。「いっしょに行った喫茶店はまだ行けない。思い出しちゃって……」だが亡くなってから3カ月。妻とすごした場所ではないものの、喫茶店通いを再開したようだ。そんな“妻ロス”から回復できたのは、あのニュースも大きく影響したことだろう。息子の柄本佑(33)とその妻の安藤サクラ(33)が、「第92回キネマ旬報ベスト・テン」で主演男優賞と主演女優賞をダブル受賞したのだ。夫婦での受賞は史上初。2月10日の授賞式で佑は、「(母は)きっと会場のどこかにいると思います……」とスピーチ。安藤も亡き義母を思い、涙を流していた。そこで本誌は喜びの声を聞くべく、都内の自宅を訪れた。すると、近所の喫茶店に出かける柄本の姿を目撃したのだ。2時間後、店を出てきた柄本に記者は声をかけた。――佑さんご夫妻のダブル受賞、おめでとうございます。「いやいや、まあよかったですよ」穏やかな口調で語る柄本。受賞について聞くと照れくさいのか、人ごとのように語る。「そりゃあ、うれしいんじゃないですか」――ご夫婦そろって主演賞を受賞するのは、史上初の快挙だということですね。「なんか初めてみたいですね」――奥さまへのご報告はされたのでしょうか?「いや、まあ別にね。仏前に手を合わせて……だいたいそんなところです」安藤が角替さんを思い号泣していたことについて触れると、「ああ、そうなんだ……」と驚いたように声を上げる。そして安藤が出演中の朝ドラ『まんぷく』は、角替さんが出演を後押しした作品だ。「ご覧になっていますか?」と聞くと、「ええ、ええ」とうれしそうに答える。記者が「今回のW受賞の報せは、奥さまからのプレゼントかもしれないですね」と聞くと、柄本はこう答えた。「そうですね……」最後は恥ずかしそうに笑うと、記者に会釈をして家の中へと入っていった。徐々に明るさを取り戻しつつある柄本家。その様子を、天国の角替さんもきっと“萬福の”笑顔で見守ってくれていることだろう――。
2019年02月21日松坂桃李が時代劇初主演、”本格殺陣シーン”に初挑戦した『居眠り磐音』。待望の本予告映像と本ビジュアルが公開された。“平成で最も売れている時代小説”シリーズとして多くの時代小説ファンの心を掴み、シリーズ累計発行部数2,000万部を突破した伯泰英の最高傑作にして初の映画化作品となる本作。第42回日本アカデミー優秀助演男優賞や、第61回ブルーリボン賞、第92回キネマ旬報ベスト・テンの助演男優賞など数々の映画賞を受賞した松坂さんが時代劇初主演を務め、新境地を見せる。■NEW英雄(ニューヒーロー)の居眠り剣士、爆誕!今回解禁された本予告は、冒頭から軽快な音楽と共に「眠狂四郎」「丹下左膳」「座頭市」「椿三十郎」など、数々の名作時代劇を彩った剣士たちが映し出される。そんな歴史ある中で“改元後初の時代劇作品”となるのが、本作。新時代のNEW英雄(ニューヒーロー)・磐音(松坂さん)が、浪人として昼はうなぎ屋、夜は用心棒として江戸で暮らす様子、さらに心優しい一面を持ちながらも胸に秘めた哀しい過去を背負って悪と戦い、誰よりも強く生きる姿が描かれている。そして、磐音の暮らしを支えるおこん(木村文乃)や陰謀を企てる有楽斎(柄本明)の緊迫感、磐音をずっと想い続ける許婚・奈緒(芳根京子)の表情や、磐音も静かに流す涙からも物語の切なさが伝わってくる。また、ナレーションは、特報映像に続き遠藤憲一が務めている。■日本を代表する豪華俳優陣が大集結した本ビジュアルも!「この男、切ないほどに、強く、優しい。」のコピーの通り、坂崎磐音(松坂さん)の人柄を表した本ビジュアルも完成。優しい眼差しと哀しい過去を背負った磐音の切なさを感じさせる松坂さんの佇まいに注目。そして、元気で明るい表情のおこん(木村さん)、磐音を一途に思い続ける奈緒の表情(芳根さん)を始め、柄本佑、杉野遥亮、佐々木蔵之介、ピエール瀧、陣内孝則、石丸謙二郎、西村まさ彦、谷原章介、中村梅雀、柄本明といった世代を超えた豪華キャスト13名が扮する劇中の姿も収められている。『居眠り磐音』は5月17日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:居眠り磐音 2019年5月17日より全国にて公開©2019映画「居眠り磐音」製作委員会
2019年02月18日俳優の柄本佑が、「第73回毎日映画コンクール」で男優主演賞を受賞し14日、川崎・カルッツかわさきで行われた表彰式に登壇。妻で女優の安藤サクラも女優主演賞を受賞したが、NHK連続テレビ小説『まんぷく』の撮影のため欠席し、ビデオメッセージを寄せた。同賞は毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社などが主催している映画賞。柄本は『きみの鳥はうたえる』、安藤は『万引き家族』での演技が評価されて受賞した。柄本は「この映画は自分の中で記念碑的な、これからの人生においても宝物。その作品でこの賞をいただいてうれしいです」と喜び、夫婦受賞について「うれしいです。でも恥ずかしいです」と照れ笑い。「でも、こんなことは一生に一度しかないことですし、家族にとっても、亡くなったうちの母ちゃんにとっても喜びは倍々ゲームで、非常にうれしいと思ってくれていると思います」と、昨年10月に亡くなった母で女優の角替和枝さんにも触れながら語った。安藤はビデオメッセージで、自身の受賞について喜びと感謝の思いを伝えてから、「夫が男優主演賞をいただくことになって、それが『きみの鳥はうたえる』という作品で、すごくうれしいというか、感慨深いというか、この作品の撮影中に娘が生まれたので。『万引き家族』は産後、お乳をあげながら参加した作品なので、家族にとっても特別な賞になりました。本当にうれしいです。ありがとうございます」と夫婦受賞を喜んだ。なお、安藤の代理として、『万引き家族』で共演した城桧吏と佐々木みゆが出席した。○「第73回毎日映画コンクール」受賞一覧■作品部門日本映画大賞:『万引き家族』是枝裕和日本映画優秀賞:『菊とギロチン』瀬々敬久外国映画ベストワン賞:『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー■監督・脚本部門監督賞:上田慎一郎『カメラを止めるな!』脚本賞:野尻克己『鈴木家の嘘』■俳優部門男優主演賞:柄本佑『きみの鳥はうたえる』女優主演賞:安藤サクラ『万引き家族』男優助演賞:塚本晋也『斬』女優助演賞:樹木希林『万引き家族』スポニチグランプリ新人賞:玉置玲央『教誨師』スポニチグランプリ新人賞:木竜麻生『菊とギロチン』田中絹代賞:白川和子■スタッフ部門撮影賞:月永雄太『モリのいる場所』美術賞:原田満生。堀明元紀『日日是好日』音楽賞:Hi’Spec『きみの鳥はうたえる』録音賞:吉田憲義『日日是好日』■ドキュメンタリー部門ドキュメンタリー映画賞:『廻り神楽』遠藤恊■アニメーション部門アニメーション映画賞:『若おかみは小学生!』高坂希太郎大藤信郎賞:『リズと青い鳥』山田尚子■TSUTAYA プレミアム映画ファン賞日本映画部門:『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』西浦正記外国映画部門:『ボヘミアン・ラプソディ』ブライアン・シンガー■特別賞特別賞:戸田奈津子(字幕翻訳家)
2019年02月14日第92回キネマ旬報ベスト・テン表彰式が10日に都内で行われ、安藤サクラ、柄本佑ら受賞者が登場した。『万引き家族』で主演女優賞を受賞した安藤サクラは、「どうしよう、うまく話せなくなっちゃった」と動揺を見せる。出産直後に撮影したという同作について「今までだったら背負っていたような、自分が大事にいつも持っていたものが、産後なくなったというか」と明かし、「一個、でかいものを出産とともに出したという感じがあって。これからもあの状態にはならないかもしれない。すごくおおらかな生き物でいたような気がして、なんだかちょっとどんな爆弾が飛んできても、ふわっと入れた気がします」と語った。妻である安藤の様子を見守っていた柄本佑(主演男優賞)は、「なんて言えばいいんだ」と苦笑し、関係者への感謝で言葉を詰まらせる場面も。さらに「昨年母(角替和枝)が亡くなりまして、直接は報告できませんでした」と振り返る。「きっと会場のどこかにいると思います。うちの母の口癖は『なんでもない日、万歳』でした。さすがに今日は、『なんでもなくない日、万歳』と言って喜んでくれていると思います」と笑顔を見せた。W受賞ということで改めて夫婦で並んだ2人だが、「もう一生ないから!」と涙を見せた安藤を、柄本が「ちょっと待て、夫婦で泣いてると、写真出るぞ!」となだめる。安藤は涙ながらに「ちゃんとしてなきゃいけないかなと思ったんですけど、もうお祭り騒ぎだからいいかなと思って」と訴え、柄本は「そんな目で見られても……!」と動揺していた。しかし、司会者が柄本に話を振ると、安藤は泣きながらも「そういうのはいいんです、男は」とその場を制していた。また、サプライズで安藤の父・奥田瑛二からの「旦那が賞をもらったことを何よりも何よりも一番喜んでいるのは、安藤サクラだと思っています。2人の日々の精進の結果だと思っています。父もまだまだガンガン攻めていきます。いやあ、エネルギーをありがとう、乾杯!」というコメントが読み上げられると、安藤は「ここまでくると恥ずかしくなってくる」と苦笑。同社のバックアップに、「賄賂とかは渡していないです。そこまでお金はございません」と弁解し、会場を笑わせていた。○受賞一覧&登壇者日本映画作品賞:『万引き家族』桑田靖(フジテレビジョン)外国映画作品賞/外国映画監督賞/読者選出外国映画監督賞:『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー監督 代理:平山義成(20世紀フォックス映画)文化映画作品賞:『沖縄スパイ戦史』三上知恵監督、大矢英代監督・個人賞主演女優賞:安藤サクラ主演男優賞:柄本佑助演女優賞:木野花助演男優賞:松坂桃李新人女優賞:木竜麻生新人男優賞:寛 一 郎日本映画監督賞:瀬々敬久 代理:川瀬陽太日本映画脚本賞:相澤虎之助/瀬々敬久 代理:坂口一直(スタンス・カンパニー)読者選出日本映画監督賞:是枝裕和監督 代理:依田巽(ギャガ)キネマ旬報読者賞:立川志らく特別賞:樹木希林 代理:内田也哉子
2019年02月10日映画雑誌「キネマ旬報」が主催する「2018年 第92回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」が2月10日(日)、文京シビックホールにて行われ、受賞した安藤サクラ、柄本佑、木野花、松坂桃李らが登壇した。安藤サクラ、柄本佑との受賞に号泣!安藤さんは読者選出日本映画監督賞も受賞になった、是枝裕和監督の『万引き家族』での主演女優賞を受賞、柄本さんは『きみの鳥はうたえる』、『素敵なダイナマイトスキャンダル』、『ポルトの恋人たち 時の記憶』と3本の主演映画から、堂々の受賞となった。私生活で夫婦であるふたりがそろって主演俳優の賞を受賞するという快挙に、観客も登壇陣も湧きに湧き、司会者の呼び込みでふたりが共に立つと、感激のあまり安藤さんがボロ泣きの展開に。柄本さんが主演男優賞を獲ったときのことを聞かれると、安藤さんは「もう…それがうれし…」と号泣。困惑顔の柄本さんが「夫婦で泣いているの、写真出るぞ!」と制するも、安藤さんは「ちゃんとしていなきゃいけないかなと思っていたんですけど、こんなお祭り騒ぎないからいいかなって」と泣きながら言葉を紡いだ。そのやり取りを何とも温かい表情で眺めていた木野さんは「もらい泣きした」と言い、松坂さんも「夫婦っていいなって思った!サクラさんも佑さんも僕にとって心の許せる友だと勝手ながら思っていて、(「キネマ旬報」の)最新号の表紙、舞台の本番中ですけど楽屋に飾っています(笑)」とふたりへの祝辞に代えていた。さらに、安藤さんの父・奥田瑛二から「夫婦でW受賞おめでとう。とてもとても喜んでいます!」などのサプライズコメントが寄せられると、柄本さんは満面の笑みを見せるも、安藤さんは、「ちょっとここまでくると恥ずかしくなってきた(笑)」ともじもじ。「キネマ旬報が、柄本家、安藤家をあれしているのではなく、賄賂とかを渡していないので(笑)。正式な受賞だと改めて言わせていただきます」と最後は笑いで締め、さらなる拍手喝采を受けていた。「キネマ旬報ベスト・テン」は、アメリカのアカデミー賞よりも長い歴史を持つ映画賞で、その年を代表する作品や映画人を多面的に選び出している特徴を持つ。年齢や所属の幅も広い映画を多く観ている選出者が、当年の映画界の実勢を反映することから、最も中立的で信頼に足る映画賞という評価を業界内外からも受けている。松坂桃李の強い想い「この役は誰にも渡したくない」助演男優賞を受賞したのは、2018年度の賞レースの“常連”といえる松坂桃李さん。白石和彌監督によるやくざ映画『孤狼の血』にて、役所広司演じる大上刑事の相棒となった新人刑事・日岡をエネルギッシュに演じ、観客を魅了した。作品をふり返り、松坂さんは、「白石監督始め、役所広司さんなしでは日岡はできませんでした」と感謝を込める。出演にあたっては、マネージャーから委ねられた部分もあったと話し、「ゆだねてくれることがうれしいと同時に、この役は誰にも渡したくない、と思ったんです。絶対にやり遂げてやるというか、現場に立って、日岡をしっかり演じ切りたいという思いがありました。参加することもできて、ありがたい賞までいただいて、本当にうれしいです」と、時折、声を震わせながら強い想いと感謝を明かしていた。さらに、創刊100周年を迎えた本年より、多くの映画人の業績を讃え、先達への敬意と感謝の意を表すべく特別賞が新設され、2018年9月15日にこの世を去った樹木希林に進呈され、代理で内田也哉子が受け取った。そのほか、表彰式には、新人女優賞の木竜麻生、新人男優賞の寛 一 郎、キネマ旬報読者賞の立川志らくも出席した。(cinamacafe.net)
2019年02月10日映画『居眠り磐音』が2019年5月17日(金)全国ロードショー。松坂桃李を主演に迎え、佐伯泰英の時代小説『居眠り磐音』を実写映画化。“平成で最も売れている時代小説”原作は“平成で最も売れている時代小説”といわれる、佐伯泰英の『居眠り磐音』だ。シリーズ累計発行部数は2000万部突破、しかし、佐伯泰英の作品が映画化されるのは初めての試み。松坂桃李、時代劇初主演主演の松坂桃李は、映画『居眠り磐音』にて時代劇初主演を務める。昼間はうなぎ屋、夜は両替屋の用心棒として働く、江戸の浪人・坂崎磐音役を演じる。坂崎磐音は剣の達人ではあるものの、日向ぼっこで居眠りする老猫のような“眠っているのか起きているのかわからない”その独特の剣術から「居眠り剣法」と呼ばれている。人情に厚く、礼節を重んじる“時代劇史上最も優しい主人公”だ。“全く新しい”時代劇エンターテインメント磐音が身を寄せる金兵衛長屋の娘・おこん役は、映画『伊藤くん A to E』『羊の木』の木村文乃。また、磐音の許婚として一途に想い続ける奈緒役は、映画『累-かさね-』『今日も嫌がらせ弁当』の芳根京子が担当する。また、柄本佑・杉野遥亮は、磐音の幼馴染役に。佐々木蔵之介・ピエール瀧・陣内孝則・谷原章介・中村梅雀・柄本明ら、個性派キャストからも目が離せない。ストーリー主人公・坂崎磐音は人情に厚く、礼節を重んじる好青年で、春風のように穏やか。剣の達人ではあるが、その剣術は日向ぼっこで居眠りする老猫のようで、眠っているのか起きているのかわからないことから「居眠り剣法」と呼ばれていた。江戸勤番を終え九州・豊後関前藩に三年ぶりに戻った磐音と幼馴染の小林琴平、河井慎之輔。琴平の妹・舞は慎之輔に嫁ぎ、また磐音も、琴平と舞の妹・奈緒と祝言を控えており、三人は幼馴染以上の深い絆で結ばれていた。ところが、磐音と奈緒の祝言の運びになった時、慎之輔が「妻・舞が不貞を犯した」という噂を聞き、舞を斬ってしまう。それに激高した琴平は慎之輔に噂を吹き込んだ人物、さらには慎之助をも斬るという凄惨な展開に。琴平は罰せられることとなり、磐音が琴平を討ち取るよう命じられてしまった。決死の闘いで琴平を討ち取った磐音は実の兄を殺した以上、奈緒と一緒にはなれないと、奈緒を残し脱藩することを決意。すべてを失い、江戸へ向かった――。江戸で浪人として長屋暮らしを始めた磐音は、収入源がなく家賃の支払いも滞るように。見かねた大家の金兵衛に鰻割きの仕事や、両替商・今津屋の用心棒の仕事を紹介してもらい、なんとか生活の工面をしていた。穏やかで優しいが、剣も立つ磐音は次第に周囲から頼られる存在になっていき、今津屋の女中で金兵衛の娘・おこんからも好意を持たれるなど江戸での暮らしも慣れ始めてきた。そんな折、今津屋が南鐐二朱銀をめぐる騒動に巻き込まれ、磐音は用心棒として今津屋を守るために立ち向かうー。【作品情報】映画『居眠り磐音』原作:佐伯泰英「居眠り磐音 決定版」(文春文庫刊)出演:松坂桃李、木村文乃、芳根京子、柄本佑、杉野遥亮、佐々木蔵之介、ピエール瀧、陣内孝則、谷原章介、中村梅雀、柄本明ほか監督:本木克英脚本:藤本有紀音楽:高見優配給:松竹
2019年02月10日「大阪暮らしも9カ月を迎えますが、クランクイン当時“ハイハイ”だった娘さんはもう1歳半。昨年末には歩けるようになりました。長谷川博己さんはじめ、共演者やスタッフもわが子のように成長を見守ってきたので、みなさん感慨深いようです。今ではスタジオ内を元気に走り回っていますよ」(制作関係者)昨年10月の放送開始から視聴率20%台をキープしているNHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』。ヒロイン・福子を演じる安藤サクラ(32)は昨年5月のクランクインから大阪府内のマンションで長女との2人暮らしを続けている。「基本的に撮影中は局内のキッズスペースに娘さんを預け、休憩時間に母子の時間を過ごしています。安藤さんは毎朝、娘さんに朝食を食べさせてからNHK入り。楽屋にもベビーベッドがあるので、実母の安藤和津さんがサポートに来ているときなどは娘さんも楽屋で過ごしています」(NHK関係者)そんな安藤が1月23日、インスタグラムを更新し、第74話に登場した福子と娘・幸の似顔絵が実は夫・柄本佑(32)が描いた絵を基にしていたことを明かしている。《理由は内緒で「似顔絵描いて」って頼んで監督に提出してみたら採用された。実際は夫が描いた妻の絵なのでした》柄本が実際に描いた“味のある”似顔絵画像も公開していた。「実は安藤さんも娘さんのために“離れて暮らす家族の顔を忘れないように”とスタジオ内のホワイトボードに旦那さんや両親の似顔絵を何度も描いて、娘さんに見せているんです。安藤さんは多忙で、なかなか東京には戻れませんからね。娘さんもその似顔絵を見てはニコニコしています」(前出・制作関係者)写真ではなく、あえて温もりのある似顔絵で、夫婦の“愛情交換”が交わされていたのだ。「最近、安藤さんはオフの日にマンション近くの公園へ娘さんと一緒に行くことが多く、そこで“大阪のママ友”もできたそうです。クランクイン当初、安藤さんは『娘はまだわからないと思うけど、自分の仕事を肌で感じてもらいたい』と話していました。その思いは確実に娘さんに伝わっているように見えます。出演者の方々やスタッフが連日の過密スケジュールに追われるなか、スタジオに頻繁に現れる“小さな見学者”の存在はみんなの癒し。現場の“アイドル的存在”としてかわいがられています」(ドラマ関係者)安藤のあどけない愛娘が、ドラマの高視聴率を支えるもう一人の“ヒロイン”だった!
2019年01月30日直木賞作家である白石一文原作の「火口のふたり」(河出文庫刊)が映画化。監督は日本を代表する脚本家・荒井晴彦。主演は『素敵なダイナマイトスキャンダル』などの柄本佑と、『彼女の人生は間違いじゃない』の瀧内公美。あらすじ東日本大震災から7年後。何もかも失った永原賢治(柄本佑)は、ある日、旧友である佐藤直子(瀧内公美)の結婚式に出席するため、地元・秋田へ帰省する。久しぶりの再会を果たした永原と直子だったが、直子の言葉をきっかけに、ふたりはふたたび体を重ねあうようになる。直木賞作家、初の映画化2009年に「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」で山本周五郎賞を、さらに2010年には「ほかならぬ人へ」で直木賞を受賞した白石一文。「火口のふたり」では、数年ぶりの再会をきっかけに、抑えきれない欲望をそのままぶつけ合う男女の姿が描かれた。本作が初の映画化。主演を務めたのは、実力派俳優の柄本佑。『素敵なダイナマイトスキャンダル』(18年)や『きみの鳥はうたえる』(18年)など、スクリーンの中で鮮烈な印象を残し続けてきた。また、佐藤直子役には瀧内公美が抜擢された。昨年、廣木隆一監督作品『彼女の人生は間違いじゃない』(17年)で主人公を演じ、数々の賞を受賞。監督は、脚本家としても活躍を続ける荒井晴彦。『身も心も』(97年)、『この国の空』(15年)に続く、3本目の監督作品となる。キャスト&スタッフからコメントが到着永原賢治役・柄本佑荒井晴彦脚本作品に出ることは僕の夢でした。今回のお話をいただいた時、小躍りしました。なんたって脚本だけでなく監督も荒井さんなんですから。ホンはなんともチャーミングで「大人」なホンでした。5歳の時から僕を知ってくれている荒井監督。今まで仕事したどの監督よりも付き合いの長い監督です。どんな映画になっているのか。出ている自分を見る不安はありますが、いち映画ファンとして出来上がりが楽しみです。佐藤直子役・瀧内公美最初に脚本を読んだ時の感想は、絡みのシーンが多い、他愛のないことをずっと喋っている。面白いけれど、私に出来るのかなぁと思いました。現場に入り柄本さんとお芝居をすると、賢治と直子として他愛のないことを話す、食べる、身体を合わせる、寝る。そんな二人の日常を積み重ねていくうち、ああ生きるってこういう事なのかなと、自然と身体が動き、賢ちゃんを真っ直ぐ見て、聞いて、素直に直子として生きたように思えます。良い緊張感と幸福感が現場に漂い、荒井さんと柄本さんの何気ない会話の端々に、この映画にとっての大切な何かがあるような気がして、さりげなく聞いているのが毎日の愉しみでした。まだ仕上がりは見ていませんが、綺麗に撮っていただきましたので、実物より綺麗な私を見て欲しいです(笑)。お楽しみに。荒井晴彦監督東日本大震災と原発事故の翌年、白石一文の「火口のふたり」が刊行される。津波の翌年に××が××する話をよく書くなあと感心した。意表をつくカタストロフィーだが、まだ、あれから2年もたっていない時だ、あるかもと思わせられた。白石さんに原作をもらいに行った時、福岡を秋田に変えていいですかとお願いした。白石さんはアライさんじゃ仕方が無いですねと言ってくれた。その時から4年、震災から7年もたってしまった。直子の結婚式に出るために故郷へ帰った賢治は直子に「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」と言われる。「賢ちゃんが相手の人とうまくいかなくなるのは分かってたし、だったら、私、待ってればよかったかなって。ヘンな嫉妬なんてしないで、もっとちゃんと自分の身体の言い分を聞いてあげた方がよかったのかもしれないって」と直子は言う。何があろうと「自分の身体の言い分」を聞いてあげようという映画です。原作者・白石一文『赫い髪の女』や『遠雷』の頃から荒井晴彦さんの脚本に魅せられてきた者のひとりとして、その荒井さんから映画化の話をいただき、一も二もなくすべてをお任せすることにした。しかも今回は自らメガホンを握って下さるという。原作者としてこれに優る光栄はない。「火口のふたり」はあの大震災から時を経ずに一気呵成で書き上げた小説で、私としてはめずらしいほど生命力にあふれた作品だ。人のいのちの光が最も輝く瞬間をどうしても描きたかったのだろう。映画界の伝説ともいうべき荒井晴彦さんの手で、その光がよりなまなましく、妖しく観る者の心を照らし、身の内に眠っていた“おとこ”や“おんな”が強く喚起されんことを切に願っている。『火口のふたり』は2019年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年12月17日「10月29日には、予定通り大阪の撮影現場で『まんぷく』のリハーサルが行われました。義母の角替さんが亡くなったばかりなのに、安藤さんも満面の“福ちゃんスマイル”を見せてくれていました。でも休憩時間になるといつものように共演者たちと談笑はせず、1人で物思いにふけっていたのです」(NHK関係者)10月27日早朝、女優・角替和枝さん(享年64)が原発不明がんで亡くなった。当日、角替さんを看取ったのは夫・柄本明(70)と長男・柄本佑(31)ら。嫁の安藤サクラは(32)『まんぷく』の収録のため大阪におり、次男・柄本時生(29)もハワイで仕事中だった。「安藤が柄本家を訪れたのは29日の夜だと聞いています。昼間に大阪でリハーサルを終えた後に帰京しました」(所属事務所関係者)逝去から約60時間後のようやくの対面……。実はサクラが頑ななまでに大阪の現場で熱演を続けていたのは、義母の“遺命”のためだったという。角替さんを知る舞台関係者は言う。「がん発覚後、角替さんは家族たちに誓約をさせました。それは、《私の病気のことで仕事を休んだり、スケジュールの変更をしてもらったりすることは許さない》というもの。サクラさんは“看取りよりも収録”という誓約を守ったのです」『40、50は鼻たれ小僧』が口癖で生涯“演じること”を追求し続けた角替さんは、舞台にだけは妥協を許さなかった。角替さん自身はインタビューで次のように語っている。《たとえ(子供の)ピアノの発表会でも、チャランポランにやって欲しくないの。人様の前で、一段高いところに立ったらもう、ステージなのね、私たちにとって。とにかく稽古しろって、1カ月くらい前は鬼になりましたね。(中略)後でお父さんとも話したんだけど、私たちにとって舞台っていうのは、神聖なものなんだねって。『板』の上にのるってことはうちの家族には、神聖なことなんです」(『ラ・セーヌ』93年7月号)サクラは角替さん逝去の1カ月ほど前から週末は必ず帰京し、長女を連れてお見舞いに通っていた。「角替さんは、サクラさんがコミカルに歩く『まんぷく』のオープニングがお気に入りでした。最後にサクラさんが海岸で両手両足を広げるのですが、あれも彼女のアドリブで、その話を聞いた角替さんが笑ってほめてくれたそうです。『あんた、女優を選んで正解だったね』って」(前出・舞台関係者)“女優を選んで正解”。義母が遺してくれたその言葉は、安藤サクラの女優人生を照らし続けることだろう。
2018年11月08日「2週目で福ちゃんは『私、楽天家なんです』と言うんですけど、自分がハッピーになれるよう自然に脳内で変換する女性で、福ちゃんを演じることで、名前のとおり、福に近づいていく時間を共有している感じです」そう語るのは、初週平均視聴率21.9%と過去5年の朝ドラで最高のすべり出しを見せた『まんぷく』でヒロイン・福子を演じる安藤サクラ(32)。取材中も福子を彷彿とさせる明るさが印象的だ。育児をしながらの撮影、子連れの初ヒロイン……と話題になったが、オファーがあった当初、安藤自身も「出産したら母親は育児に専念しないといけないと思っていた」そうで、「このタイミングでできるわけがないと思っていたから、お話がきたときはすごく悔しかった」と話す。しかし、出演を決めたのは家族からの言葉だったそう。「印象的な言葉は家族全員からそれぞれありました。義理の母(角替和枝)からは「これをやらないんだったら、事務所も仕事も辞めちゃいな」と。柄本のお父ちゃん(柄本明)とうちのお父ちゃん(奥田瑛二)からの『なんでそんな一大事みたいな顔しているの?やればいいじゃん』という言葉も心強かったです」(安藤・以下同)夫の柄本佑(31)に相談したときには、「できると思って、前向きに考えてみたら?」と言葉を掛けてもらったそう。まさに家族に後押しされながらの出演となった。「毎週台本が来るのが楽しみです。この間、萬平さん(長谷川博己)と一緒にいたら、台本を読みながら『おもしろくて、やばい』って爆笑していて、なんて幸せな作品なんだろうって思いました」物語は戦争という時代背景が大きく関係してくるが、天真らんまんな福子が戦争をどう乗り越えていくかが見どころになりそう!
2018年10月22日俳優の草なぎ剛、満島真之介、柄本時生が12日、都内で行われたアニメーション映画『ムタフカズ』の初日舞台挨拶に登壇。草なぎと満島が自由すぎるトークを繰り広げた。同作は、『鉄コン筋クリート』で知られるSTUDIO4℃に、フランスのコミック『バンド・デシネ」作家のギヨーム“RUN”ルナールと、フランスの制作会社ANKAMAがラブコールを送り実現した日仏コラボレーション映画。犯罪者と貧乏人の吹き溜まり・DMC(ダーク・ミート・シティ)を舞台に、ダラダラと過ごしている訳ありの少年たちに様々な事件が起きる。主人公の少年アンジェリーノ(通称:リノ)の声を演じた草なぎは「とてもいい作品ができちゃいまして、参ったもんですよね!」とうれしそうに話し、「僕ら出演者の思いがぎゅっと詰まった作品。声からエネルギーがあふれ出ていると思うので、みなさんに必ず伝わるものがあると思います」と自信。また、「港区からやって来ましたアンジェリーノ役のツヨジェリーノです!」とあいさつして笑いを誘った。続いて、バカで臆病な友達・ウィリー役の満島真之介が「いやーうれしいです、僕のために集まっていただいて」とボケると、草なぎは「チェケラッチョ!」と反応。満島は「この草なぎさんもう一度見たかったんですよ、最高です」と、先月行われた完成披露舞台あいさつ同様の草なぎの弾けっぷりを喜び、「サンキューベリーマッチョ!「サンキューベリーマッスル!」と2人でポーズもつけて盛り上がった。この日は、ルナ役の上坂すみれ、そんは/クロコ役の成河、マカベ役の藤井隼、エル・ディアボロ役の桜庭和志、エスピリト役の中村大介、フェリツ役の所英男、西見祥示郎監督も出席。西見監督が挨拶の際に自分の名前をかむと、草なぎは「監督、滑舌悪いですね」といじり、すると満島が「草なぎさんもだいぶ悪いですけど」と突っ込み、会場から爆笑が起こった。ふざけまくりの草なぎだったが、同作ならではのポイントを聞かれると、「収録するときは1人で録りまして、それを監督が編集していただくとこんなにも息の吹き込んだものになるのかと驚いた。それぞれのみなさんのキャラクターが合っていてすんなり見れてしまう」と真面目にコメント。だが、満島から「草なぎさん真面目にやらないほうがいいですよ」と言われると、「アンジェリーノ!」とハイテンションに戻った。また、満島の「草なぎさん、(プロレス技を)かけてもらったらどうですか?」というひと声で、草なぎが桜庭和志、中村大介、所英男に技をかけられる場面もあり、会場は大盛り上がり。草なぎは苦しそうな表情を見せたが「手加減してくれてます。全然力入ってない」と明かした。その後、草なぎは柄本をターゲットにして、「茶色にスーツ似合ってますよ。茶色のスーツにこの柄ってすごい!」といじりまくり。柄本は「俺の色合いはいいから」と照れ、「進行あるから」と進行を気遣うと、司会を務めたニッポン放送アナウンサーでレポーター役の声を担当した吉田尚記が「ありがとうございます」と感謝した。
2018年10月12日映画『万引き家族』で演技が世界的に評価された女優・安藤サクラさん(32)が、ついに連続ドラマ小説『まんぷく』(NHK総合)に主演として登場した。朝ドラ99作目にして、初めて育児をしながら撮影に挑むヒロインとなった、サクラさん。インスタントラーメンを生み出した夫婦の物語を、明るく逞しく演じている。「朝ドラ、ヒロインのオファーが来ちゃった」サクラさんが、おどけた調子で両親に打ち明けたのは、昨年の秋ごろだった。「えーっ!すごいじゃないって私たち、叫んだんですけど、『できない』って言ったんです」と、語るのは、サクラさんの母でエッセイストの安藤和津さん(70)。俳優で映画監督の父・奥田瑛二さん(68)もうなずき、「でも本当は、背中を押してもらいたかったんだろうね」と続けた。「ものすごく、覚悟がいることだから。一時的に大阪に移住しなきゃならないし、旦那さん(俳優・柄本佑・31)や子どもをどうするかとか……」(和津さん)朝ドラ『まんぷく』は、NHK大阪放送局の制作だ。撮影期間中、東京を離れることになる。サクラさんに、NHK側から打診があったのは昨年10月の初旬。長女を出産して、3カ月ほどしかたっていないころだった。「子どもを産んだら、お仕事はほとんどしないつもりだった」というサクラさんは、うれしい以前に、念願の仕事ができないと思い、悔しさでいっぱいになったという。そこで、まず夫の佑さんに打ち明けると「できるかもしれないよ。できると思って考えてみたら」。夫に励まされたサクラさんは両親に相談にきたのだった。奥田さんは即座に勧めた。「絶対やったほうがいい。子どものことは任せておけ!じぃじとばぁばで育てたっていいんだ」和津さんも言った。「心配しないで!一日中べったり一緒にいなくても、濃い時間をしっかり持てば大丈夫」と説得。映画監督で、自身も3歳7カ月の娘を持つ姉・安藤桃子さん(36)のプッシュも効いた。「子どものためにもやってみれば」家族一丸となった支えを得て迎えた1月31日、ヒロイン決定の記者会見で、サクラさんはこう言って、涙を見せた。「このお話をいただいてから、すごくたくさんのことを考えて、たくさんの時間を使って、悩んで、覚悟を決めてきました。そうして、ここに立っていることが、なんてありがたいことなんだろうと思って、ちょっと泣けてきました」『まんぷく』のオファーを受けて以来、サクラさんは、大阪で部屋を借り、娘さんと暮らしながら、連日の撮影に臨んでいる。サクラさんは毎朝早くに起きて、娘さんにご飯を食べさせる。NHKのキッズルームにいるときは、撮影の休憩時間のたびに親子の時間も作れている。和津さんは月に一度、大阪のサクラさんと孫が暮らしている家を訪れるが、そのとき懐かしいものを見つけた。「桃子とサクラが小さいときに、DIYが好きな奥田が段ボールで家を作ってくれたんです。私がお菓子の袋を屋根や部屋の内側に貼って、子どもたちの遊び場にしていたの。遊びながらお菓子をはがして食べて、本当に楽しそうだった」それと同じ家が大阪の部屋にあったという。「サクラが作った段ボールの家は結構地味目だったけど。先日、奥田が手伝って完成させました。受け継がれているんです。自分がすごく楽しかったことを、子どもにしてあげている」そんな両親の愛情と助けに支えられているからか、毎日を心配した和津さんが「大変じゃないの?」と聞くと、サクラさんはケロリとこう言った。「東京にいるときに比べたらずっと楽。暮らしがシンプルだから。仕事と子育てだけで、日常生活の中に無駄な選択肢がないし、NHKのみなさんのサポートもあるから。旦那さんのご飯の支度も洗濯もしなくていいんだもん(笑)」とはいえ、朝ドラは長期にわたる撮影で、独身の若い女優でも泣くことの多い過酷な現場だ。しかし、サクラさんは、子育てをしながら、特別な気負いもなく、ヒロインという大役をこなしているように見えた。「子どもといて困ったら『助けて!床がクレヨンだらけなの!お母さん、ちょっと拭いてほしい!!』とか、ふだんどおり。サクラと佑って両方で主演をやっていても、何も変わらないんです。日常生活を普通に生きてる。そのまま現場に行って、現場でそれぞれ役に変わるんだと思う。そこがスゴイと思うんです」(和津さん)現在、大阪で『まんぷく』の撮影真っただ中のサクラさん。両親や姉のサポートを受けて、全国に笑顔を届け続ける!
2018年10月11日「第10回下北沢映画祭」が、2018年10月26日(金)から28日(日)までの3日間、北沢タウンホールほか、下北沢の全4会場にて開催される。「下北沢映画祭」では、ドラマ・CG・アニメーション・ミュージックビデオ、ドキュメンタリーなどジャンル不問の映画作品コンペティションをメインに行う他、音楽や演劇、ファッション、グルメなど下北沢の多彩なカルチャーに触れられるプログラムも実施。今回は第10回目の開催となり、節目を迎える。「第10回下北沢映画祭」のテーマは「To be continued お楽しみはまだまだ続く」。映画、ドラマ、ゲームで「to be continued」というワードを見た時のワクワク感や期待感を映画祭を通して感じて欲しい、という思いが込められている。今回のコンペティションには、アニメーション作品や会話劇など、バラエティに富んだ10作品がノミネート。ゲスト審査員は、映画『勝手にふるえてろ』の大九明子監督が務める。また、「柄本佑×三宅唱」の特集上映を10月26日(金)に実施。『きみの声はうたえる』でのタッグも記憶に新しい2人が関わる3つの作品、『ムーンライト下落合』『NAGAHAMA』『八月八日』を一挙公開。その翌日27日(土)には、『ちょっとの雨ならがまん』を下北沢ReGで上映する。日本のハードコア・パンクシーンの黎明期を描いた作品だ。そして、北沢タウンホールでは「演劇×映画」特集を10月28日(日)に開催。10周年を迎える劇団ゴジゲン主宰の松居大悟監督最新作『君が君で君だ』など演劇にまつわる映画を上映する。上映後は松居監督をはじめ、関係者によるトークセッションも開催される。【詳細】第10回下北沢映画祭開催日程:2018年10月26日(金)~10月28日(日)会場:北沢タウンホールほか全4会場■柄本佑×三宅唱、特集上映日時:10月26日(金) 19:30(19:15開場)会場:下北沢トリウッド住所:東京都世田谷区代沢5-32-5-2Fチケット:1,800円■ちょっとの雨ならがまん in 下北沢日時:10月27日(土) 11:45(11:30開場)会場:下北沢ReG住所:東京都世田谷区代沢5-30-10チケット:2,000円+1ドリンク600円■「演劇×映画」特集日時:10月28日(日) 10:45(10:30開場)会場:北沢タウンホール住所:東京都世田谷区北沢2-8-18チケット:2,000円
2018年09月07日映画『きみの鳥はうたえる』が、2018年9月1日(土)より、新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほかにて公開される。佐藤泰志の小説を映画化原作は、佐藤泰志による同名の小説「きみの鳥はうたえる」。郊外の書店で働く「僕」といっしょに住む静雄、そして佐知子の悲しい痛みにみちた夏の終わり。世界に押しつぶされないために、真摯に生きる若者たちを描く青春小説だ。同氏の作品は、『そこのみにて光り輝く』や『オーバー・フェンス』などに続く4作目の映画化となる。監督を務めるのは『Playback』『THE COCKPIT』など、意欲的な作品を手掛けてきた三宅唱。原作はそのまま、舞台を東京から函館に移し、現代の物語として大胆に翻案した。柄本佑、染谷将太ら若手実力派俳優が出演主演は、『素敵なダイナマイトスキャンダル』で主演を務めた柄本佑。函館郊外の書店で働く主人公「僕」を演じる。そのほかにも、『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』で主人公・空海を務めた染谷将太が静雄役を、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』で主演を務めた石橋静河が佐和子役を熱演する。ストーリー函館郊外の書店で働く「僕」(柄本佑)は、失業中の静雄(染谷将太)と小さなアパートで共同生活を送っていた。静雄には離れて暮らす酒飲みの母・直子(渡辺真起子)と、困ると金を無心にいく兄がいるらしい。ある日、「僕」は同じ書店で働く佐知子(石橋静河)とふとしたきっかけで関係をもつ。彼女は店長の島田(萩原聖人)とも抜き差しならない関係にあるようだが、その日から、毎晩のようにアパートへ遊びに来るようになる。こうして、「僕」、佐知子、静雄の気ままな生活が始まった。夏の間、3人は、毎晩のように酒を飲み、クラブへ出かけ、ビリヤードをする。佐知子と恋人同士のようにふるまいながら、お互いを束縛せず、静雄とふたりで出かけることを勧める「僕」。そして静雄のもとには、母が倒れ入院したという知らせが届く。佐知子の方も、島田との関係を清算し、新たな生活を始めようとしていた。夏が終わろうとしている頃、3人の幸福な日々も終わりの気配を見せていた……。作品情報『きみの鳥はうたえる』公開日:2018年9月1日(土) 新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほかロードショー先行公開:2018年8月25日(土) 函館シネマアイリス脚本・監督:三宅唱原作:佐藤泰志出演:柄本佑、石橋静河、染谷将太、足立智充、山本亜依、柴田貴哉、水間ロン、OMSB Hi’Spec、渡辺真起子、萩原聖人配給:コピアポア・フィルム、函館シネマアイリス
2018年06月05日「原作本にある末井さんの女装姿の表紙写真を見たら、アレ、なんか俺と似てるなと。冨永昌敬監督も、佑くんはそのままでいいからって(笑)」 そう話すのは、映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』(3月17日全国ロードショー)に主演する柄本佑(31)。母親が隣家の若者とダイナマイト心中を遂げるという、衝撃のエピソードから幕を開ける本作は、昭和のアンダーグラウンドカルチャーをけん引した希代の雑誌編集長・末井昭の自伝的エッセイの映画化。柄本が演じるのは末井本人である。 「原作を読んで思ったのは、文体の魅力です。つかみどころのなさというか、大変そうなことを大変に書かなかったり。きっと困ってるし、いろいろ考えてるんだろうけど、他人から見てそれがわからないようにしようという、熱量のあり方が非常に面白くて」(柄本・以下同) 荒木経惟、南伸坊、赤瀬川原平など気鋭の文化人を起用する一方、発禁と創刊をくり返し、愛人問題やあやしい投資話で莫大な借金を背負う末井の人生をどう演じたのか。 「前半部分は青春映画。現代の末井さんに近づくにつれて、モンスター化していくという。まわりから見て何考えてんだかわからない人にしようとは、監督と話し合いました」 時代背景となる’60年代からバブル期の空気を知るために参考にしたことは? 「特別ないですね。ただ、高校のころから名画座に行ったり昔のロマンポルノにハマっていたので、自分が憧れているものに感覚的に近いのかも。劇中に当時のキャバレーのシーンがあるので、映画『キャバレー日記』は見直しましたが何度見てもむちゃくちゃに面白ぇなと。参考というより、1回多く見ただけという(笑)」 現場に来た末井自身の前で演じることもあったという。 「撮影前に末井さんとの飲み会がありまして。末井さんと俺が同じ紺のニューバランスを履いてたんですけど、先に帰った末井さんが俺のを履いてっちゃって。これラッキーだなと。俺も末井さんのを履いて撮影終わりまでずっとその靴で過ごしてました(笑)」
2018年03月19日「現実の末井さんが時代を駆け抜けていってるので、荒木経惟さんをはじめ会う人会う人が変わってる。演じるのも濃い俳優さんばかりで、毎日がボスキャラとの戦いでした!」 こう語るのは、映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』(3月17日全国ロードショー)に主演する柄本佑(31)。母親が隣家の若者とダイナマイト心中を遂げるという、衝撃のエピソードから幕を開ける本作は、昭和のアンダーグラウンドカルチャーをけん引した希代の雑誌編集長・末井昭の自伝的エッセイの映画化。柄本が演じるのは末井本人である。 荒木経惟、南伸坊、赤瀬川原平など気鋭の文化人を起用する一方、発禁と創刊をくり返し、愛人問題やあやしい投資話で莫大な借金を背負う末井の人生をどう演じたのか。 「前半部分は青春映画。現代の末井さんに近づくにつれて、モンスター化していくという。まわりから見て何考えてんだかわからない人にしようとは、冨永昌敬監督と話し合いました」 そんな柄本にON/OFFブームを聞いた。 【ON】唐組芝居のDVD 「唐十郎さん作の『秘密の花園』という舞台をやっていて(取材時)。まぁ、よく見てますね、昔の唐組芝居を。家帰って酔っぱらっちゃなんとなく。いまやっているお芝居の役に立つわけではないんですけど、面白いので」 【OFF】映画観賞 「以前は『生活』と言っていた映画観賞が、子どもが生まれてからは奥さん(安藤サクラ)の手前なかなかね。『いいよ、行っといで』と言ってくれるのが、逆に俺を引き止めます(笑)。だから、いまはマイブームぐらいかな」
2018年03月19日動物写真家・岩合光昭の映画初監督作品『ねことじいちゃん』が、2019年2月22日(金)に全国の劇場で公開される。岩合光昭は、全国各地で開催されている「ねこの写真展」などで人気を博す動物写真家。岩合が写す表情豊かなネコの姿は、幅広い層から絶大な支持を集め、人々の心をとらえてやまない。岩合光昭の映画初監督作品過去には岩合が題材となったドキュメンタリー映画『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き』が公開されているが、自身がメガホンを取るのは『ねことじいちゃん』が初めて。ねこまき原作の同名人気コミックを実写映画化し、小さな島で暮らす大吉と飼い猫・タマのつつましくも豊かな暮らしを、写真家ならではの美しい映像で描いていく。主演は落語家・立川志の輔岩合の熱烈なオファーにより主役に抜擢されたのは、映画初主演となる落語家・立川志の輔。元校長で頼られる存在だが、家ではタマの言いなりになってしまう大吉をどのように演じるのか、注目が集まる。大吉のパートナー・タマを演じるのは、ちょっぴりふてぶてしい丸顔と短い手足が愛らしい"ベーコン"。その他にも三毛猫の"小梅"、茶トラの"ぽんず"など愛嬌たっぷりの猫たちが現れ、ネコ好きにはたまらない映画となりそうだ。ヒロインに柴咲コウ、3年ぶりの映画出演また、都会から島へ移住しカフェを開く少し謎めいたヒロイン・美智子を演じるのは、3年ぶりの映画出演となる柴咲コウ。岩合監督、立川志の輔の両者が「人間も猫も皆夢中になる」と称賛した、柴咲の暖かい人柄が感じられる演技に期待が高まる。島の住人として小林薫や田中裕子が出演舞台となる島の住人として、小林薫、田中裕子、柄本佑、銀粉蝶、山中崇、葉山奨之らが出演する。映画『深夜食堂』で主演を務めた小林は、大吉の親友で “大の猫嫌い”という役柄に挑戦。また、大吉の妻(故人)には同じく『深夜食堂』に主演する田中裕子が、そして島唯一の病院で働く若先生・健太郎役には、2018年9月公開の映画『きみの鳥はうたえる』の柄本佑が抜擢された。おんな城主直虎の猫“にゃんけい”も出演柴咲コウと小林薫は「おんな城主 直虎」に出演していたが、彼らが劇中で可愛がっていた猫“にゃんけい”役として登場した猫・まろにー。『ねことじいちゃん』でもまろにーは登場。小林とのやりとりで絶妙なアドリブを見せるという。大阪で写真展開催映画撮影中に岩合光昭が、監督業と並行して撮影した写真約160点を集めた写真展「ねことじいちゃん」を、東京・富山を皮切りに、全国各地で開催。大阪の大丸心斎橋店では、2019年2月16日(土)から3月4日(月)まで開催される。また、会場内では写真集『ねことじいちゃん』も発売される。ストーリー2年前に妻に先立たれ、飼い猫のタマと二人暮らしの大吉、70歳。毎朝の日課はタマとの散歩、趣味は亡き妻の残した料理レシピノートを完成させること。島にカフェを開いた若い女性・美智子に料理を教わったり、幼なじみの巌や気心知れた友人たちとのんびり過ごしている。しかし友人の死や大吉自身もこれまでにない体の不調を覚えたりと、穏やかな毎日に変化が訪れはじめた矢先、タマが姿を消して―。1人と一匹、生まれ育ったこの島で、共に豊かに生きるためにした人生の選択とは―。作品情報映画『ねことじいちゃん』公開日:2019年2月22日(金)全国ロードショー監督:岩合光昭出演:立川志の輔、柴咲コウ、小林薫、田中裕子、柄本佑、銀粉蝶、山中崇、葉山奨之 ほか原作:「ねことじいちゃん」ねこまき(ミューズワーク)著/KADOKAWA刊■写真展「ねことじいちゃん」<大阪エリア>会期:2019年2月16日(土)~3月4日(月) 10:00~20:00(20:30閉場)※最終日は17:30まで(18:00閉場)会場:大丸心斎橋店住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1住所:北館14階イベントホール・ギャラリートーク&サイン会日程:2月17日(日)・18日(月)時間:ギャラリートーク 11:00 / 14:00、サイン会 11:30 / 14:30 ※サイン会は各回先着200名※展覧会場内イベントにつき入場券が必要。サイン会には整理券が必要。当日会場で写真集を購入した、各日先着400名に整理券を配布(1人1枚まで、整理券1枚につき3冊までサイン可能)。※イベント内容は予告なく変更の場合あり。■写真集『ねことじいちゃん』予定価格:1,600円+税サイズ/ページ数:B5変形/128ページ
2018年03月16日3月17日公開の映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』の東京プレミア上映舞台あいさつが26日、東京・新宿のテアトル新宿で行われ、主演の柄本佑をはじめ、前田敦子、三浦透子、尾野真千子、原作者の末井昭、冨永昌敬監督が出席した。昭和後期のアンダーグランドカルチャーを牽引した雑誌編集者・末井昭の自伝的エッセイ『素敵なダイナマイトスキャンダル』を、映像作家・冨永昌敬監督が映画化した本作。バスも通らない岡山の田舎町に生まれ育った末井(柄本佑)の波乱に満ちた半生と、末井の周囲を描き出す。この日登壇した女優陣、前田敦子が末井の妻役、三浦透子が末井の愛人役、尾野真千子が末井の母役を演じており、それぞれ劇中では柄本とのシーンがほとんどだったという。そんな女優陣の印象について柄本は、初共演した前田について「僕のあっちゃん、私のあっちゃんにしたくなる魅力的の人だなと思いました。色気を漂わせた白いキャンパスみたいな」と例えると、前田は「いいキャッチフレーズをつけていただきましたね」と笑顔を見せた。また、劇中で柄本は本物のブラジャーやパンティーを身に着けて女装のシーンにもチャレンジ。そのエピソードとして前田が「明後日ぐらいに撮影するという時に、『絶対キレイだから俺』みたいにすごく自信があったみたいで、撮影が終わったらLINEで写真を『どうだ?』みたいな感じで送ってきたんですよ。すごい自信を持っていましたね」と暴露する場面も。続けて女装の出来を問われた前田は「キレイではなかったですけどね(笑)」と本音も明かし、会場の笑いを誘っていた。そんな柄本や前田らキャスト陣の熱演が見どころの本作は、冨永監督が長年映画化したいと望んだ作品だという。「末井さんに映画化させて下さいとお願いしたのが7~8年前で、そのさらに5年ぐらい前に末井さんの本を読んで、絶対に映画化しよう、人に映画化されたらまずいので早くやろうと思っていましたが、そこからようやくこの日を迎えて非常に感無量です。今回の映画が一番うれしくて、たくさんの方々に見ていただきたいですね」と念願の映画化に笑顔。原作者の末井は「2時間18分と長い映画ですが、全然飽きなかったし何回も何回も見て欲しいですね。熱量の高い映画だし、登場する女優さんたちが素晴らしい演技でした」と絶賛していた。映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』は、3月17日より全国公開。
2018年02月27日銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、フェラがどうしても苦手な20代女子。彼との性的嗜好の不一致に、佑雪さんも考え込みますが……。文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子【クラブ佑雪】vol. 24「あの、その、口でするのはムリなんですけど」望まれていることはわかっているのですが、なんというか、その、口でできません! どうしてもムリ! 彼はいつも理解を示しているふうを装っていますが、「練習してみようか」「先っちょだけ」などと毎回、必ず試みてきます。先日、断ったときの彼の悲しそうな目が忘れられず、最初は単に生理的な問題だったのに、罪悪感が出てきてしまい、苦しくなってきました。どうしたらいいでしょう? ちなみに彼がどうしてもというので、私自身はなめてもらっていて、それはすごく気持ちいいです。身勝手かもしれませんが、1年ぶりにできた彼と今後も仲よくやっていきたいです。(まゆは 23歳未婚 営業)口でしなかったら? 2人の未来を話し合って。これは、非常に重たいですねぇ。「体が合う」って言いますよね。あれって、体全体の大きさ、太ってる痩せてるみたいなことから部分的なサイズまで、文字通りフィジカルな面でのことを指してたりもするんですが、セックスに対する嗜好が合っているっていうのも大きいんですよね。そのほか、もちろんお互いの気持ちや期待感も含めて、そのときどきの2人の営みが変化してくんだと思うんですが。ご相談者さまは付き合い始めたばかりのようですから、新鮮味もあるでしょうし、正式な彼氏彼女ですから気持ちもちゃんと入っている。フィジカル面はともかく、今、お好みの点で意見が合わなくなっていると。正直、それで別れる夫婦もいるくらい、「性の不一致」ってキビしい問題なんです。 もちろん、彼女の顔や性格が好きだし、一緒にいて心地いいから、セックスが多少合わなくても別れないという男もいます。彼女や妻が口でできない派であれば、風俗でやるからいいよという男もいます。でも、「口でできない女とは結婚どころか、1回やったらもうムリ」という男も実際、 けっこういるんです。昔、銀座のクラブでわたくしの担当をしてくれていた黒服がそうでした。セックスに対するタブー、考え方って本当に100人いたら100通りありますし、彼がどういう考えをおもちなのかは彼に聞くしかありません。そして、彼があなたを口で攻めるのは「ギブアンドテイク」を求めての行為。このままお返しをしないまま、いただいてばかりいると「礼儀知らず」の烙印を押されてしまうことでしょう。無償の愛って難しいですよね。彼の愛を失いたくないからといって、いやなことはしなくていいですし、彼の誘導の仕方もどうなのよとも思います。ここはですね、せっかくお付き合いをしているのですから、彼とちゃんと話し合われては? 体だけじゃなく、心も裸になって、ストレートに「このまま口でしないと、私たちどうなるのか?」と議題をもちかけるのがいいんじゃないでしょうか。お互い気持ちがあるんですから、きっといい解決法が見つかるはずです!※ お悩み募集しています。お気軽ににどうぞ!(C)mammuth/Gettyimages
2018年02月19日銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、芸能人と一夜を共にしたことを後悔している30歳女子。佑雪節炸裂です!文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子【クラブ佑雪】vol. 22「芸能人とお泊りしたのですが……」相手が芸能人というだけで、浮かれて飲み行き、誘われるがままお泊まりしましたが、今となってはなんでそんなことしたんだろうと。その後、連絡してもそっけなくて、友だちのままでいればよかったと後悔しています。(ちえり 30歳未婚 金融)芸能人とのワンナイトは人生の勲章として大切に保管を。安心してください。芸能人を含む、有名人とそうなった後、音信不通になった女は全国津々浦々、世界各国にゴマンとおります。あなたひとりじゃない! そもそも、ご相談者さまだって「芸能人をいただくチャンス! 記念にいっとくか!」くらいのノリだったのでは?わたくしも数多くの友人から、俳優、お笑い芸人、歌手、各種スポーツ選手、政治家、有名経営者などとの「やりました」報告を聞いてまいりました。なかには本気になってお付き合いしたり、愛人やセフレなどではあるものの “レギュラー化” するパターンもありましたが、ひとまず、人間関係をきちんと築く前にお泊りした場合は、女側から「人生の記念のつもりだった」と打ち明けられることがほとんどでした。「あんなにもすてきなひとに抱かれるなら1回だけでも十分!」というわけです。わたくしもこの考えには大賛成。女なら、いかなきゃ! だし、絶対にいったほうがいい!これね、間違っても「もし、自分がもっときれいだったら、有名だったら彼女になれたんじゃないか」なんて思っちゃダメです。ワンチャンから先の展開を決めるのは顔でもからだでも、仕事でもない。縁でしかないんですから。それに実際、わたくしの友人の超美人かつテレビでも活躍している有名人ですら、超有名人とのひと晩の経験を「あのひととやれたら一生の思い出じゃん! やり捨てされてもお釣りが出るもん! 勲章だよ、勲章!」と興奮しながら1回こっきりのスターとのお泊まりについて語ってましたし、最初から1回こっきりのつもりだったし、実際そうなったし、でも、後悔なんて微塵もなく、別の幸せをつかんでいましたから。てかね、いい男とやって疎遠になるのがいやなら、今後は親兄弟を紹介し合えるくらいにきちんと人間関係をつくってからやるしかない。でもね、いいと思いますよ。思い出に残るような男とやれて。思い出って、大事ですから。いつか、ご相談者さまが “現役” から遠のいたとき、記憶の引き出しから取り出して楽しめるごちそうとして、大事に保管なさってください。SNSで拡散せず、マスコミにもタレ込まず、そっと楽しむ秘め事として。※ お悩み募集しています。お気軽ににどうぞ!(C)fotostorm/Gettyimages
2018年02月05日映画『不能犯』で新人刑事を演じる、新田真剣佑さんにお話を伺いました!“不能犯”とは、思い込みやマインドコントロールで殺人を犯すなど、犯罪を目的としながらも、一般的には限りなく実現が難しい行為のこと。まもなく公開される映画『不能犯』は、都会のど真ん中で次々と起きる変死事件をきっかけに、現場に毎回訪れる謎の“黒スーツの男”の正体を追う、[立証不可能犯罪]を扱うエンターテインメントだ。「はじめて台本を読んだ時、とてもミステリアスな映画だと思いました。松坂桃李さん演じる主人公の宇相吹正(うそぶきただし)は、〈思い込み〉や〈マインドコントロール〉で、あらゆる人を死へ導く男。彼がどんな手口で殺人を犯し、どうやって人をマインドコントロールしていくのか、その犯行の描き方も見どころのひとつだと思います」この作品で新田真剣佑さんが演じるのは、新人刑事の百々瀬麻雄。性格は素直で、努力を惜しまない熱血漢。沢尻エリカさん扮する女刑事の多田友子とバディを組み、宇相吹の犯罪を体当たりで捜査する。「百々瀬は最初、多田刑事に『新人!』と怒鳴られ、なかなか名前を呼んでもらえません。なので、僕も新人らしくハキハキとしていこうと思いました。監督からは“爽やかに”という指示をいただいていたので、とにかく一生懸命な姿を見せようと、ひたすら走り続けました。たぶん4日間くらい、ずっと走っていたんじゃないかな(笑)。今までも刑事は何度か演じていますが、日本の刑事は難しいなと思いました。どういう点がと言われると、上手く説明できないのですが…」沢尻エリカさんとは今回が初共演。嘘と曲がったことが大嫌いで、面倒見のいい女刑事を演じる沢尻さんの姿は、新田さんの目にどのように映ったのだろうか。「多田刑事が百々瀬にとって、“ついていきたい!”と思える上司なのと同じく、沢尻さん自身もカッコよくて、思わずついていきたくなる素敵な役者さんでした。沢尻さんとは現場で一緒のことも多かったので、いろんな話をさせていただきました。短い間でしたが楽しかったです」劇中で多田刑事は唯一、宇相吹のマインドコントロールが効かない存在として描かれるが、新田さん自身も暗示には絶対にかからない自信があるんだとか。では逆に、自分に何かを操れるパワーがあるとしたら?「難しい質問ですね…。強いて言うなら、“時間”は操ってみたいかな。時間を巻き戻して過去に行ってみたいし未来にも行ってみたい。未来で何をするかは…パワーを得られたら、ぜひ考えてみたいと思います(笑)」あらた・まっけんゆう1996年11月16日生まれ、アメリカ・ロサンゼルス出身。今年は『ちはやふる ‐結び‐』『OVER DRIVE』など、出演映画の公開が続々と控える。ニット¥168,000タートルネックニット¥151,000パンツ¥162,000(以上エルメネジルド ゼニア クチュール/ゼニアカスタマーサービス TEL:03・5114・5300)絶対に立証不可能な方法で人を死に導く男・宇相吹正が、世の中に“ダークな正義”を突きつける。原作は青年漫画誌で連載中の人気コミック。監督/白石晃士出演/松坂桃李、沢尻エリカほか2月1日(木)より全国公開。(C)宮月新・神崎裕也/集英社2018「不能犯」製作委員会※『anan』2018年1月31日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・伊藤省吾ヘア&メイク・粕谷ゆーすけインタビュー、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2018年01月26日伝説的なカルチャー・エロ雑誌を世に送り出した編集長・末井昭の自伝的エッセイを、柄本佑主演で映画化した『素敵なダイナマイトスキャンダル』。この度、本作の本予告映像と本ポスターのビジュアルが公開され、映像で主題歌も解禁。主題歌は、原作者の末井氏と尾野真千子とのデュエットソングになることが分かった。到着した本予告では、稀代の雑誌編集長・末井昭役の柄本さんのほか、彼を取り囲む3人の女たち、“動じない妻”役の前田敦子、“魅惑の愛人”役の三浦透子、“爆発する母”役の尾野真千子。そのほか峯田和伸、松重豊、村上淳ら豪華な面々が次々登場。さらに、音楽を担当した菊地成孔がアラーキーをモデルにした写真家・荒木さんを演じるシーンが初解禁。監督からのオファーに菊地さんは、「演技などできるはずがないので、3年断り続けましたが、とうとう逃げられなくなり…」と出演の経緯を明かしている。さらに、予告では最後のタイトルコールが尾野さんの声で収録されているほか、尾野さんと末井氏がデュエットする前代未聞の主題歌「山の音」(やまのね)が解禁!映画本編のエンドロールに流れるこの楽曲は、母が息子を包みこんでいるような歌詞内容に。なお本楽曲は、3月7日(水)リリースの本作のオリジナル・サウンドトラックに収録される。本作で映画主題歌に初めて挑戦した尾野さんは、「本当に私で良いの?嘘でしょ?と思いました」とオファー時の心境を述べる。また自身の歌について感想を求められると、「何も言えません…(笑)」と話し、「感覚が掴めずとても難しかったですが皆さんの励ましのおかげで、もっともっと歌ってみたい。という感情が湧き、皆さんがおだて上手だなと思いました。まさか原作者の末井昭さんとデュエット出来るなんて、とても貴重な体験をさせてもらいました」とコメントしている。<キャストコメント>柄本佑(末井昭役):コロコロと転がっていくような曲とちょっとヘンナ歌詞がとっても色っぽく、そこに重なる尾野真千子さんと末井昭さんのめくるめくコラボが聞いていて気持ちいい一曲です。さらに映画を観てから聴くと、末井さんと末井さんのお母さんが奇跡のディエットをしている!と、素敵な錯覚を味わえます!末井昭(原作者):ダイナマイト心中した母親がベースになっていますが、色んなイメージが膨らむ歌です。最初に聴いたとき涙ぐみました。(尾野さんの歌について)歌が上手くて、声が超カワイイです。女優さんってスゴイ!(収録時のエピソードについて)尾野さんは2時間ほどでレコーディングが終わりましたが、僕は2日かかりました。一緒に行った妻が焦って、菊地さんに「スエイは歌えるんです。荒木経惟さんのパーティでよく宗右衛門町ブルースを歌うんです」と言っていました。カラオケじゃないんだから。冨永昌敬(監督・脚本):「山の音」は、菊地さんと小田さんによって書かれた『素敵なダイナマイトスキャンダル』のエピローグです。これほど「主題」を補完してくれる主題歌はありません。たとえば歌詞の「地下鉄のトンネル」という一節(そんな場面は本編に存在しないし、そんな場面を撮りたかったと監督が思うほど、まさに補完)には、エンドクレジットの黒い背景も相まって無性にイメージを掻き立てられます。そして尾野さんと末井さんの歌唱は、2人のあたたかい声によって音響的な高揚を画面にもたらし、なお、散り散りに消えてゆく母と探し求める息子といったキャラクターさえ感じさせてくれるでしょう。この歌の魅力は、キャスティングの鮮やかさにまったく留まりません。じっくり聴いてほしいと思います。『素敵なダイナマイトスキャンダル』は3月17日(土)よりテアトル新宿、池袋シネマ・ロサほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年01月18日