タレント・俳優の松尾貴史(64)が12日、公式インスタグラムを更新。自身が店主を務める東京・下北沢のカレー店『般゜若(パンニャ)』に、俳優の柄本佑(37)&安藤サクラ(38)夫妻が来店したことを報告し、プライベート感あふれる夫婦の写真を公開した。松尾は「ランチ営業終わりかけに」「(新メニュー未定)の試食をしに寄ったら、店先で柄本佑さん、安藤サクラさんが来てくれたところでした」と状況を説明し、3人で楽しげな記念ショットをアップ。安藤は珍しくメガネをかけており、貴重なオフの“夫婦じかん”をとらえていることがわかる。新メニューは「ものすごく美味い!」と納得のいく仕上がりになったようで、「これはホームランです。いつかお出しできたらいいなぁ」と期待に胸を膨らませた。この投稿に対し、ファンからは「サクラさん!!」「プライベートの佑さんを見れて眼福です!」「おぉーーっ 素敵なお二人!そして、新メニュー心待ちにしております」「素敵な写真をありがとう」などのコメントが寄せられている。
2024年05月13日山崎育三郎さんの6年ぶりのオリジナルアルバム『The Handsome』は劇作家・演出家の根本宗子さんプロデュース。OKAMOTO’Sやマハラージャン、幾田りらさんといった多彩なアーティストが参加し、口が達者な結婚詐欺師・ハンサムの半生を描くという異例のコンセプチュアルアルバムだ。歌もお芝居もMCも振付もあって、すべてが詰まっているのが音楽活動。「いろいろなエンタメのお仕事をさせていただく中で、物語仕立てのアルバムを作りたいという気持ちがあり、以前からご一緒したいと思っていた根本さんに脚本を含め総合プロデュースをお願いしました。根本さんがある結婚詐欺師のドキュメンタリーを見て『山崎育三郎にこういう役は合うんじゃないか』と思ったそうで、その物語をベースにイメージを膨らませていきました。いろいろな女性をたぶらかすには強い魅力が必要なので、挑みがいがあるなと。新作ミュージカルに参加するような気持ちでしたね」参加ミュージシャンがレコーディングスタジオに来て、山崎さんに直接ディレクションをしながらそれぞれの楽曲を作っていった。濃度の高いコミュニケーションに大きな感銘を受けたそうだ。「ミュージカル俳優としては、あらかじめ出来上がっている作品に対して自分が最高のパフォーマンスをするということを多くやってきましたが、何もないところから作品を生み出すことに対する憧れがあります。アーティストの皆さんはずっとそれをやられていますし、音楽に生き様が出ていて、それは相当の覚悟がないとできない。そういった方たちとの出会いは本当に大きかったです」「どんどん自分のイメージを壊していきたい」と話す。大森靖子さん作詞・作曲の「光のない方へ」ではこれまでに出したことのないような高いキーの歌唱にチャレンジした。「参加してくださった方たちの世界に思いっきり染めてもらうというのも今作のひとつのテーマでした。『光のない方へ』は大森さんのディレクションにより、追い込まれて首を絞めて歌っている女性のようなキー設定の曲になりました。今作でこれまでやらなかったことを多くやったことでいろいろな発見がありましたね」ミュージカル、ドラマ、映画、バラエティなど、多岐にわたる活動をする山崎さんにとって音楽活動はどんな表現方法なのだろうか。「いろいろなお仕事をやらせてもらっている中で、歌もお芝居もMCも振付もあって、すべてが詰まっているのが音楽活動です。今回のアルバムのツアーが5月から始まりますが、ミュージカルとライブの間のような、物語が伝わるものになると思います。ライブで『The Handsome』が完結する気がします。誰も置いていかない総合エンタメの場所にしたいですね。山崎育三郎とは?ということが一番伝えられるのが、音楽活動におけるステージの上。だからこそずっと音楽活動は続けていきたいと思っています」6年ぶりのオリジナルアルバム『The Handsome』。根本宗子が総合プロデュースを手がけ、「LIKE、重ねていく feat.幾田りら」を含む全10 曲収録。【通常盤(CD)】¥3,300(Sony Music Labels)やまざき・いくさぶろう1986年1月18日生まれ、東京都出身。2007年の『レ・ミゼラブル』のマリウス役に抜擢。ミュージカルにとどまらず、映画、ドラマ、声優など多岐にわたり活躍。5月18日から全国ツアー開催。※『anan』2024年5月1日号より。写真・小笠原真紀取材、文・小松香里(by anan編集部)
2024年05月01日JA全農が運営する産地直送通販サイト「JAタウン」は、「JAタウン公式応援大使」の根本凪さんが全国の産地を訪問するYouTube番組「根本凪のお名刺交換させてください!」を配信しています。この番組は、人気VTuber・タレントの根本凪さんが「JAタウン公式応援大使」として、全国のJAタウンのショップや生産者を訪問しながらJAタウン商品の紹介や販売を応援する全国行脚企画です。第8話の舞台のJA全農ミートフーズ株式会社は、お肉を専門に扱い品揃えが豊富なショップ「お肉の宅配 肉市場」を運営しています。今回紹介するのは、最高級ランクの黒毛和牛の中でも希少な部位「ミスジ」。霜降りが美しく、赤身なのに綺麗なサシが入る、1頭の牛からほんのわずかしか取ることが出来ない非常に希少なお肉です。根本さんは、カイワレ大根にお肉を巻いてポン酢で食べると「お肉のトロトロとカイワレのシャキシャキがベストマッチ。美味しすぎる」とコメント。ミスジカレーも試食し、トロトロのお肉に感激した様子でした。配信タイトル:第8話【限定10名様】買わなきゃ損!A5ランクの黒毛和牛を大特価でお届け!URL: 【今回の番組特典】・内容:対象商品をご購入いただいた限定10名様に、「根本凪さんサイン入り番組オリジナルTシャツ」「ユッケジャンスープ10袋」「番組オリジナルステッカー」をプレゼントします。・対象商品「最高級A5ランク黒毛和牛ミスジ(カタ)3.6Kg」URL: ・応募方法:JAタウンで対象商品を注文する際に、注文コメント欄に番組名「根本凪のお名刺交換させてください!」と記載・期間:2024年5月1日~5月7まで(番組公開から1週間)【番組概要】・タイトル:根本凪のお名刺交換させてください!・配信媒体:JAタウン【公式】YouTubeチャンネル(www.youtube.com/@JATOWN-zennoh)・内容:「JAタウン公式応援大使」根本凪さんが全国の産地をまわりショップ担当者や生産者にご挨拶(名刺交換)しながらJAタウン商品を紹介・応援する全国行脚企画。「じぇー太」の指令を受け、全国の農産物直売所やレストラン、食品工場の訪問や現地での調理、ときには実際の圃場や生産現場で作業等を体験します。・配 信 日:不定期(毎月1~2話配信予定)※諸事情により配信スケジュールは変更となる可能性があります。【根本凪】バーチャル世界の片隅の、小さな喫茶店『スピカ・リウム』で住み込みバイトをしている元アイドルのカワウソVTuber。2022年4月に「虹のコンキスタドール」「でんぱ組.inc」を卒業し、VTuberへと転生。最近ではバーチャルとリアルの両方の姿で次元を越えたシンガーとして活動しながら、グラビア・イラスト・衣装デザイン・作詞など多方面で活躍中。2023年8月「JAタウン公式応援大使」に就任。【JAタウン】JAタウンは、全国農業協同組合連合会(JA全農)が運営する産地直送通販サイトです。「おいしい日本と暮らそう。」をテーマに、「JAタウン」に出店する全国の農協(JA)などが、各産地で育まれた旬の農畜産物や特産品を、インターネットを通じてお客さまに直接お届けし、食を通じて豊かな暮らしの実現を目指しています。JAタウンイメージキャラクターは「じぇー太」。URL: 【公式X(旧Twitter)アカウント「JAタウン【公式】」】JAタウン【公式】」では、全国の産地の旬の農畜産物やお得なキャンペーンの情報を都度発信しています。公式X(旧Twitter)アカウント: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年05月01日JA全農が運営する産地直送通販サイト「JAタウン」は、「JAタウン公式応援大使」の根本凪さんが全国の産地を訪問するYouTube番組「根本凪のお名刺交換させてください!」を配信しています。この番組は、人気VTuber・タレントの根本凪さんが「JAタウン公式応援大使」として、全国のJAタウンのショップや生産者を訪問しながらJAタウン商品の紹介や販売を応援する全国行脚企画です。第7話の舞台は「兵庫県」。今回紹介する「播州百日どり」は、自然豊かな環境でのびのび育ち、運動量も多いことから肉厚で歯ごたえも十分な鶏肉で、嚙んだ瞬間、口中にジュワーっと肉汁が広がります。根本さんは、「播州百日どり」のむね肉を使用して鶏マヨやよだれ鶏を調理。食リポでは、「しっとりとした肉質とパリッとした食感のハーモニーがめちゃくちゃ美味しい。濃い目のソースにも合っていてお弁当にもピッタリ。いろんなシーンで活躍してくれそう」とコメント。第7話「ブランド鶏“播州百日どり”の【激うま】むね肉レシピ教えます!」【YouTube】第7話の視聴はこちらをクリック! : 【今回の番組特典】・内容:対象の「播州百日どり」をご購入された方の中から限定で30名様に、番組オリジナルステッカーおよび根本凪さんの「JAタウン公式応援大使」名刺、百日どりトートバッグ(根本さんのサイン・イラスト入り)をプレゼントします。・対象商品①播州百日どり むね肉2Kg(500g×4P) ②播州百日どり むね小分けセット(むね肉200g×8)【冷凍】 ③播州百日どりヘルシーセット(むね・ささみ) 2Kg ・応募方法:JAタウンで対象商品を注文する際に、注文コメント欄に番組名「根本凪のお名刺交換させてください!」と記載・期間:2024年4月19日~5月18日まで(番組公開から1か月)【番組概要】・タイトル:根本凪のお名刺交換させてください!・配信媒体:JAタウン【公式】YouTubeチャンネル(www.youtube.com/@JATOWN-zennoh)・内容:「JAタウン公式応援大使」根本凪さんが全国の産地をまわりショップ担当者や生産者にご挨拶(名刺交換)しながらJAタウン商品を紹介・応援する全国行脚企画。「じぇー太」の指令を受け、全国の農産物直売所やレストラン、食品工場の訪問や現地での調理、ときには実際の圃場や生産現場で作業等を体験します。・配 信 日:不定期(毎月1~2話配信予定)※諸事情により配信スケジュールは変更となる可能性があります。【根本凪】バーチャル世界の片隅の、小さな喫茶店『スピカ・リウム』で住み込みバイトをしている元アイドルのカワウソVTuber。2022年4月に「虹のコンキスタドール」「でんぱ組.inc」を卒業し、VTuberへと転生。最近ではバーチャルとリアルの両方の姿で次元を越えたシンガーとして活動しながら、グラビア・イラスト・衣装デザイン・作詞など多方面で活躍中。2023年8月「JAタウン公式応援大使」に就任。【JAタウン】JAタウンは、全国農業協同組合連合会(JA全農)が運営する産地直送通販サイトです。「おいしい日本と暮らそう。」をテーマに、「JAタウン」に出店する全国の農協(JA)などが、各産地で育まれた旬の農畜産物や特産品を、インターネットを通じてお客さまに直接お届けし、食を通じて豊かな暮らしの実現を目指しています。JAタウンイメージキャラクターは「じぇー太」。URL: 【公式X(旧Twitter)アカウント「JAタウン【公式】」】「JAタウン【公式】」では、全国の産地の旬の農畜産物やお得なキャンペーンの情報を都度発信しています。公式X(旧Twitter)アカウント: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月19日京都市西京区に鎮座する松尾大社(まつのおたいしゃ)は、渡来系氏族である秦(はた)氏が創建に関わった神社。平安京遷都以後は、都の守護神のひとつとして崇められると同時に、酒・醸造の神として全国の酒造会社の崇敬も集めてきた。その松尾大社の神宝を紹介する展覧会が、4月27日(土)から6月23日(日)まで、京都市の京都文化博物館で開催される。同展の見どころは、日本最古級の神像彫刻として国の重要文化財に指定されている御神像をはじめ、松尾大社の神宝の数々が初めて大規模に公開されること。初公開となる源頼朝や織田信長などの朱印状をはじめ、歴代の権力者が発した中世の古文書を一挙に公開すると同時に、同大社の歴史や酒造りについての史資料なども展観する。出品作品108件のうち、なんと約9割が初公開となる。源頼朝書状 6月17日 松尾大社蔵とりわけ注目されるのは、平安時代前期の作と考えられる三神像がそろって登場し、御神宝とともに紹介されることだろう。厳しいお顔の老年の男神像は、同社の祭神の1柱である大山咋神(おおやまくいのかみ)に、また壮年の男神像はその御子神に、そして女神像は祭神のもう1柱である市杵島姫命 (いちきしまひめのみこと)に、それぞれ比定されている。重要文化財《女神像》平安時代 9世紀 松尾大社蔵同展では、こうした神々の系譜や縁起を紐解き、長い歴史のなかでどのような神がどのように信仰されてきたのか、また神事がどのように営まれてきたのかなど、様々な面から松尾大社に対する人々の信仰のありかたをたどっていく。大山咋神が醸造の神でもあることから、お酒をはじめ、味噌や醤油など醸造に関わる人々から篤い信仰を受けてきた松尾大社はまた、武家からは武神として敬われ、歴代の将軍家や天下人からも篤い崇敬を受けてきたという。そうした信仰の広がりが、作品や史資料を通じて目の当たりにできるのも興味深いところだ。今回はまた、境内をデータ測量して制作した松尾大社の3D映像も初公開されるほか、小説家・浅葉なつによる注目のシリーズ小説『神様の御用人』とのコラボ企画も予定されており、色々なかたちで松尾大社の魅力にふれられる展覧会となっている。<開催概要>『松尾大社展みやこの西の守護神』会期:2024年4月27日(土)~6月23日(日)会場:京都文化博物館4・3階展示室時間:10:00~18:00、金曜は19:30まで(入場は閉室30分前まで)休館日:月曜(4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火)料金:一般1,600円、大高1,000円、中小500円公式サイト:チケット情報:()
2024年04月19日シアターコクーンの芸術監督である松尾スズキが、就任時から構想していた若手のための学び場COCOON PRODUCTION『コクーン アクターズ スタジオ』がいよいよ始動!新しい年度が始まった4月1日、オーディションを勝ち抜いた18歳から28歳の総勢24名が揃い、第1期生の開講式が行われた。地方から夢を抱いて上京してきた者、小劇場の劇団員、元市役所職員などなど、受講生のバックグラウンドはさまざま。中には三代続く家業の跡取りだった……という男性もいて、人生いろいろ、各々の思いを胸に、全員が初々しく晴れがましい表情を見せていた。これから1年間、シアターコクーンとゆかりの深い演劇人を講師とし、基礎と創作と発表を組み合わせたレッスンに励む。開講式では常任講師一人ひとりから歓迎の温かい言葉が送られ、受講生たちが真剣に聞き入る場面も見られた。講師のコメントは以下。■松尾スズキ(主任/演技基礎)僕がシアターコクーンの芸術監督に就任する条件のひとつとして、「スクールをやらせてほしい」という約束がありました。ただ初年にコロナ禍が始まり、ようやく収まってきたところで劇場自体が休館となり……結果こんなタイミングになりましたが、やっとスタートできます。一言お伝えしておきたいのは、決して劇場が休み中の穴埋め企画ではありません!何年も準備、構想していた企画に一流の講師の方が集まってくださり、1年間通して学べる機会は、とても刺激的で恵まれたことです。皆さんもったいないので、どうぞ休まないでください。■杉原邦生(演技基礎)僕は大学で演劇を始めました。そこには個性の強い演劇人の皆さんが揃っていて、一見全く統一感のない授業を受けて……当時はすごく頭がぐちゃぐちゃになったんです(笑)。でもそうした選択肢の幅が広い環境だったからこそ、自分がやりたいこと、表現したいことを見つけられた気がしています。ですから皆さんもぐちゃぐちゃになりながら、何かを見つける1年にしてください。年度末の卒業公演では演出も手掛けます。なんと松尾スズキさんの書き下ろし新作。僕自身が興奮しています。みんなで頑張りましょう。■オクイシュージ(演技基礎)僕は皆さんに、演劇で使える身体のキレを叩き込みたいと思っています。あと重要なのが、演劇における笑い。ここを正面から教える俳優養成所ってなかなかないんです。自分もかつては養成所に通っていましたが、50人程いた同期で、今も活躍しているのは平田敦子さんぐらい。そのくらい狭い門なんです。俳優は声がかからなかったら無職状態。どうぞ皆さん、たくさんの演出家、制作陣から信頼される、声がかかる俳優になってください。■ノゾエ征爾(演技基礎)僕は大学を卒業後にENBUゼミ第1期「松尾スズキクラス」を受け、松尾さんのもとで1年間学びました。その卒業公演の稽古で松尾さんがボソッと「君たちよりも俺は演劇を愛している」と仰った一言にズンときたんですね。そこから26年を経て、松尾さんが当時仰っていた「愛している」に僕は到達できているんだろうか?こうしてそばにいると、「まだ到底追いつけていないんじゃないか?」と考えたりもします。まだまだ僕も「これから次世代を担いたい」と思っていますので、一緒に頑張りましょう。■藤間貴雅(日本舞踊・所作指導)皆さんと同じ年頃、大学1年の時に下北沢ザ・スズナリで松尾さんの『ふくすけ』と出会い、それ以降大学の先輩たちの芝居が全部つまらなく感じるほどの衝撃を受けました。それから何十年も経て仕事でご一緒した際、松尾さんが「所作って大事だよね」と仰ってくださった嬉しさ!こうしてクラスに組み込んでくださったことを、古典芸能の人間として感謝しております。光を当てていただく貴重な機会をいただくわけですから、その効果を皆さんに実感いただけるアドバイスができればと思っております。■振付稼業air:man(ダンス指導)皆さんみたいに上手にお喋りできないので、一言だけ。こうして皆さんは、チャンスを掴みました。これを生かすも殺すも皆さん次第です。さまざまな講師の皆様がいらっしゃいますし、われわれ「振付稼業air:man」のメンバーもたくさんいます。レッスンのたびに講師が変わります。しかも、あらゆるジャンルの踊りを学んでもらいたいと考えています。どうぞ心して準備しておいてください。■蔵田みどり(発声・歌唱指導)料理の「さしすせそ」のように、皆さんには表現力を豊かにするための「ほかほか」という言葉を心に留めていただきたいです。「ほ=褒める(自分ができたことを褒める)」「か=書く(習ったこと、感じたことを日記のように日々記す)」「ほ=ほかす(こだわり、頑なさ、プライドを捨て、次のステップに進みやすくする)」「か=可愛がる(いい音を聞く、美味しいものを味わうなど五感を可愛がってエネルギーチャージし、直感を得やすくする)」……こうしたことを実践しながら、たくさんの楽しい経験をし、成長したと実感できる1年を過ごしましょう。なお上記の常任講師に加え、ゲスト講師として、井上芳雄(俳優論)、岩崎う大(コメディ)、鵜山仁(演技メソッド)、大根仁(映像演技)、黒田育世(身体表現)、茂山逸平(狂言)、友枝雄人(能)、ジャパンアクションエンタープライズ(殺陣、アクション)といった、演劇界の第一線で活躍する豪華な面々も迎え、各ジャンルの特別ワークショップも開催予定。その他、受講生はコクーンプロデュース公演の制作現場を見学、さらには出演するチャンスが与えられる。1年間の総決算である発表公演(有観客)は2025年3月。松尾が書き下ろす最新作を、杉原邦生が演出。松尾が若者の集団にどんな作品を書くのか、その内容にも注目だ。演劇界の未来を担う新たなスター誕生に、早くも期待が膨らんでいる。文:川添史子撮影:宮川舞子<企画概要>COCOON PRODUCTION『コクーン アクターズ スタジオ』【常任講師】松尾スズキ(主任/演技基礎)杉原邦生(演技基礎)、オクイシュージ(演技基礎)、ノゾエ征爾(演技基礎)藤間貴雅(日本舞踊・所作)、振付稼業air:man(ダンス)、蔵田みどり(発声・歌唱)【ゲスト講師】(五十音順)井上芳雄(俳優論)、岩崎う大(コメディ)、鵜山仁(演劇メソッド)、大根仁(映像演技)、黒田育世(身体表現)、茂山逸平(狂言)、友枝雄人(能)、ジャパンアクションエンタープライズ(殺陣・アクション)【第1期生 活動期間】2024年4月1日~2025年3月31日【発表公演】(タイトル・詳細未定)脚本:松尾スズキ演出:杉原邦生出演:コクーン アクターズ スタジオ第1期生日程:2025年3月中下旬(予定)場所:Bunkamuraシアターコクーン公式サイト:
2024年04月11日●さまざまな問題で大きく揺れたエンタメ業界に危機感エンターテインメントや政治・社会問題などについて自身の考えを述べ、その発言がたびたび注目を集めている音楽プロデューサー・松尾潔氏。2023年、旧ジャニーズ事務所や宝塚歌劇団の問題などで大きく揺れたエンタメ業界に危機感を抱き、クリーンな世界に変えていくために今、膿を全部出しきるべきだと考えている。「大好きな音楽の仕事を続けていくためにも、クリーンな世界にしていきたい」。松尾氏に今の思いを聞いた。昨年、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の創業者・故ジャニー喜多川氏による性加害問題について、疑惑を放置するべきではないと、いち早く声を上げた松尾氏。今年1月には、日刊ゲンダイでの連載「メロウな木曜日」、RKBラジオ『田畑竜介Grooooow Up』での発言に加え、今の自身の思いを書き下ろした著書『おれの歌を止めるなジャニーズ問題とエンターテインメントの未来』を出版。「1冊の本にして世の中に対して提言とか問題提起ができたら」と思いを明かす。昨年はエンタメ業界のさまざまな問題が明るみに。松尾氏は「エンターテインメントの未来を考えるにあたって、2023年はのちのち大きな節目と言われるんじゃないかという実感がありました」と語る。「ジャニーズ、宝塚、歌舞伎など、エンターテインメントの老舗が抱えていた非常に根の深い問題……セクシャルハラスメントやパワーハラスメントといったハラスメントが顕在化し、表に出たときにはかなり根腐れを起こしていた。似たようなことがいろんなところで起こっているのではないかと想像するのは自然なことですよね」そして、「ジャニーズも宝塚も歌舞伎も別の話なのでそれぞれ検証しなきゃいけない」とするも、「問題の構図はどこか似ているところがある」と感じているという。「エンターテインメントは文化ですがビジネスでもある。利潤追求を優先するあまり、モラルやマナーをないがしろにしたのではないかなというのが、すべての問題に共通しているように思います。さらにもっと言うと、その根本にあるこの国の在り方……政治や経済にも目を向けて正すべきところは正していかないといけないと思います」○誰もが自由に意見を言える社会に変わらなければいけないまた、何か疑問を感じたときに誰もが意見を言える社会に変わらなければいけないと、その必要性を強調する。「おかしいと思っても口に出せない空気があるからこそ、何か問題があっても表に出なかったり、なかなか問題が解決できないのではないかなと。我々は今、そういう反省をしなければいけないと思っています」自身も、ゆるくではあるが同調圧力のようなものを感じることがあったという。「『いいエンタメとは、いいショービジネスとはこういうものである』『こういうときはこうするべき。空気を読めよ』というような同調圧力が、ギュッと締め付けるのではなくふわっとした感じで、そういった空気が蔓延している気がします」日本を代表するアーティストの楽曲を手掛けてきた松尾氏だからこそ、関わってきたアーティストへの影響も考えざるを得ない。「2015年の安保法制のときに、デモに参加したミュージシャンの方もいました。僕は日本のエンタメのど真ん中にいる人たちと仕事をしているので、例えば僕がそういったデモに参加したり、業界や社会に関して何かアクションを起こすと、その人たちに迷惑がかかるのではないかと。そういう思いをずっと抱えていました」だが、ジャニー喜多川氏の性加害問題が明るみに出て、「これは声を上げなければいけない」という思いに。「この問題の本質は人権蹂躙であり、被害を受けているのが子供、もしくは、かつて子供だった大人たち。僕は特別正義感が強いわけでもないですが、これはあり得ないと思ったんです」そして、音楽を愛しているからこそ、クリーンな業界にしていきたいという思いがある。「おかしいと思うことを放置し、視界が曇ってしまうのが嫌なので、最初は手動のワイパーかもしれませんが、一生懸命、視界をクリアにしていきたいなと。ハラスメントのない労働環境であるべきだし、人権が尊重されるべき。せっかく楽しいと思える音楽の仕事ができているので、長く続けるためにも健全化させていきたいという思いです」だが一連の発言がきっかけとなって、スマイルカンパニーとの業務委託契約が終了となり、昨年7月に公式Xで「私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です」と報告した松尾氏。契約終了は全くの想定外だったと振り返る。「ジャニーズ事務所とスマイルカンパニーの関係が近いとはいえ、まさかこの件で契約終了になるとは思ってなかったので本当にびっくりしました。むしろ賛同してくれると思っていて、山下達郎さん(スマイルカンパニー所属)も『よく言った』と言ってくれるかなと。おめでたいんでしょうね、僕は……」●僕の声の上げ方が間違っていたのかなと自問自答することも2023年をきっかけに声を上げやすい社会に変わっていくことに期待を寄せる松尾氏だが、そう簡単には変わらないということも痛感。「ジャニーズ問題に関して僕は、ジャーナリストという立場ではなく、エンタメ業界の内部から最初に声を上げた人になると思っていました。でも続けて発言される方があまりいなくて」と語る。続けて、「僕の声の上げ方が間違っていたのかなと自問自答するときもあります」と吐露する松尾氏。「松尾みたいに声を上げるといろんな不利益を被ると感じてしまって、僕が声を上げたばかりに逆にみんなの警戒心を高めることになってしまったのだとしたら、それは全く僕の意図するところではないので。みんなで声を上げようよと言いたいですが、なかなか……。この本を『読みましたよ』と言ってくれる方は業界の内外問わず多いのですが、『僕もSNSで発言します』とおっしゃる方は少なくとも業界内からは出てこないですね。僕のペンの力が弱いのかな」さらに、「皆さん『生活もあるし』と言いますが、本質的な意味での豊かな生活を考えたら発言したほうがいいと思うんです。僕はこの数年、特にこの1年、すごく心豊かに過ごせているので」と力説。想定外の展開にはなったものの、言うべきことを言ったことで「心の豊かさを失わずに済んでいる」と語る。「僕はもともとメロウなR&Bが好きで、柔らかなラブソングをたくさん作ってきました。その柔らかさを守るためにも、言うべきところではハードエッジなことも言わなきゃいけないんだなと感じています」目指すは、純粋に音楽が好きな人たちが、権力などによって嫌な思いをすることなく、好きな音楽を届けられる世界。そして、音楽を生み出す人自身の人権意識も十分でなければ、その音楽も台無しになってしまうと松尾氏は言う。「もちろん、聖人君子であれとまで求めるつもりはありません。ただ、せっかく弱者への眼差しを音楽などで表現しても、その人自身がそういうことを大切にしていなかったら、表現は著しく説得力を欠いてしまう。どんなに生み出しているものが素晴らしくても、その人がそうでなければ響かないというシビアさはあると思います」○「ラブソングを作り続けたい」 音楽プロデューサーのやりがいも語る音楽業界、そしてエンタメの未来を思って行動を起こした松尾氏。「この半年ぐらい『松尾さん出馬するんですか?』とよく聞かれますが、全くそんなこと考えていませんよ」と笑う。「政治や社会について話すと、すぐそういう風に思う方がいますが、皆さん政治や社会というものを神棚に置きすぎだと思います。全部地続きの発言ですよ。エンタメのことも政治のことも同じ口で言っていいじゃないですか」ちなみに、子供の頃から好奇心旺盛だったそうで、「何でも分解したい子供で、父親の腕時計をバラバラにして大目玉を食らったことも(笑)。好奇心や探求心はあるほうだと思うので、いろんなことが気になるというのが根底にあるのかもしれません」と自己分析する。今後について尋ねると「ラブソングを作り続けたい」と願う。「ポップミュージックを大きく2つに分けるならば、ラブソングかライフミュージックだと思っていて、人生の素晴らしさや人の優しさを歌ったものがライフミュージックだとすると、さまざまな恋愛について歌ったものがラブソング。ですが、恋愛はポップミュージックの尺だと2人ないしは3人ぐらいの中での人間関係を濃密に描いたものであり、優れたラブソングはそれ自体がライフミュージックにもなると思っているので、僕はラブソングという多機能性を備えた形態を好んでいるのだと思います」そして、「自分で歌うことに強い興味はなく、優れた歌唱力を持っている歌手、魅力的な声の持ち主に、僕がデッサンした絵を色付けしてもらうという作業が大好きなんです。作ったものがいろんな人の手に渡って価値が高まっていくのもうれしいですし、物語の起点に立って展開を見守ることを楽しんできました」と音楽プロデューサーのやりがいを語る。さらに、「僕には子供がいますが、父親が変な仕事をしていると思われたくないという気持ちもあるんです」と思いを告白。「子供がエンターテインメントの世界を目指したいと言ったときに、『それだけはやめておけ』とは言いたくない。素晴らしいことを仕事に選んでいるのだと、胸を張っていられる世界にしたいと思っているので、そのためにできることをやっていきたいと思います」と力を込めた。■松尾潔1968年1月4日生まれ、福岡県福岡市出身の音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。早稲田大学卒業。SPEED、MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。その後、プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、東方神起、三代目J SOUL BROTHERS、JUJU等を成功に導く。これまで提供した楽曲の累計セールス枚数は3000万枚を超す。日本レコード大賞「大賞」(EXILE「Ti Amo」)など受賞歴多数。
2024年03月31日~大豆コーヒーと絶品ロールケーキで、お茶会するわよ!~JA全農が運営する産地直送通販サイト「JAタウン」は、「JAタウン公式応援大使」の根本凪さんが全国の産地を訪問するYouTube番組「根本凪のお名刺交換させてください!」を配信しています。この番組は、人気VTuberの根本凪さんが「JAタウン公式応援大使」として、全国のJAタウンのショップや生産者を訪問しながらJAタウン商品の紹介や販売を応援する全国行脚企画です。番組内では、根本さんがJAタウンイメージキャラクター「じぇー太」の指令を受け、人生初の「名刺」を持って、全国の農産物直売所やレストラン、食品工場の訪問や現地での調理、ときには実際の圃場や生産現場で作業を体験し、JAタウンの商品の魅力を発信します。第6話の舞台は「埼玉県」です。今回はゲストに「虹のコンキスタドール」の的場華鈴さんを迎え、JAタウンのショップ「埼玉・暮らしのとなりが産地です」で販売中の「黄金の雫 梨ロールケーキ」と「大豆コーヒー」を紹介します。動画内では2人が埼玉県の直売所「上尾ぐるめ米ランド」を訪問する様子や、ロールケーキと大豆コーヒーを頂きながら最近の活動や2人の思い出のエピソードについて語り合う様子をお届けします。配信タイトル:第6話「大豆コーヒーと絶品ロールケーキで、お茶会するわよ!」URL: 【番組概要】タイトル:根本凪のお名刺交換させてください!配信媒体:JAタウン【公式】YouTubeチャンネル(www.youtube.com/@JATOWN-zennoh)内容:「JAタウン公式応援大使」根本凪さんが全国の産地をまわりショップ担当者や生産者にご挨拶(名刺交換)しながらJAタウン商品を紹介・応援する全国行脚企画配信日:不定期(毎月1~2話配信予定)※諸事情により配信スケジュールは変更となる可能性があります。【根本凪】バーチャル世界の片隅の、小さな喫茶店『スピカ・リウム』で住み込みバイトをしている元アイドルのカワウソVTuber。2022年4月に「虹のコンキスタドール」「でんぱ組.inc」を卒業し、VTuberへと転生。最近ではバーチャルとリアルの両方の姿で次元を越えたシンガーとして活動しながら、グラビア・イラスト・衣装デザイン・作詞など多方面で活躍中。2023年8月「JAタウン公式応援大使」に就任。【JAタウン】JAタウンは、全国農業協同組合連合会(JA全農)が運営する産地直送通販サイトです。「おいしい日本と暮らそう。」をテーマに、「JAタウン」に出店する全国の農協(JA)などが、各産地で育まれた旬の農畜産物や特産品を、インターネットを通じてお客さまに直接お届けし、食を通じて豊かな暮らしの実現を目指しています。JAタウンイメージキャラクターは「じぇー太」。URL: 【公式X(旧Twitter)アカウント「JAタウン【公式】」】「JAタウン【公式】」では、全国の産地の旬の農畜産物やお得なキャンペーンの情報を都度発信しています。公式X(旧Twitter)アカウント: お問い合わせは、JA全農フードマーケット事業部eコマース事業課中井までTEL:03-6271-8348 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月29日~濃厚ゆで落花生“うでピー”で乾杯!~JA全農が運営する産地直送通販サイト「JAタウン」は、「JAタウン公式応援大使」の根本凪さんが全国の産地を訪問するYouTube番組「根本凪のお名刺交換させてください!」を配信しています。この番組は、人気VTuber・タレントの根本凪さんが「JAタウン公式応援大使」として、全国のJAタウンのショップや生産者を訪問しながらJAタウン商品の紹介や販売を応援する全国行脚企画です。番組内では、根本さんがJAタウンイメージキャラクター「じぇー太」の指令を受け、人生初の「名刺」を持って、全国の農産物直売所やレストラン、食品工場の訪問や現地での調理、ときには実際の圃場や生産現場で作業を体験し、JAタウンの商品の魅力を発信します。第5話の舞台は「神奈川県」です。今年の2月からJAタウンでの販売がはじまった冷凍ゆで落花生「うでピー」を紹介します。JAはだの農産物直売所「じばさんず」での買い物の様子、また「うでピー」をはじめ直売所で購入した商品を「県立湘南海岸公園」でお酒を飲みながら根本さんが担当者の方と一緒にいただきます。お悩み相談コーナー「出張版スナック凪」では、根本さんが担当者の方のお悩みを聞きながら相談に乗ります。配信タイトル:第5話「【出張版】スナック凪濃厚ゆで落花生“うでピー”で乾杯!」URL: 【番組概要】タイトル:根本凪のお名刺交換させてください!配信媒体:JAタウン【公式】YouTubeチャンネル(www.youtube.com/@JATOWN-zennoh)内容:「JAタウン公式応援大使」根本凪さんが全国の産地をまわりショップ担当者や生産者にご挨拶(名刺交換)しながらJAタウン商品を紹介・応援する全国行脚企画配信日:不定期(毎月1~2話配信予定)※諸事情により配信スケジュールは変更となる可能性があります。【根本凪】バーチャル世界の片隅の、小さな喫茶店『スピカ・リウム』で住み込みバイトをしている元アイドルのカワウソVTuber。2022年4月に「虹のコンキスタドール」「でんぱ組.inc」を卒業し、VTuberへと転生。最近ではバーチャルとリアルの両方の姿で次元を越えたシンガーとして活動しながら、グラビア・イラスト・衣装デザイン・作詞など多方面で活躍中。2023年8月「JAタウン公式応援大使」に就任。【JAタウン】JAタウンは、全国農業協同組合連合会(JA全農)が運営する産地直送通販サイトです。「おいしい日本と暮らそう。」をテーマに、「JAタウン」に出店する全国の農協(JA)などが、各産地で育まれた旬の農畜産物や特産品を、インターネットを通じてお客さまに直接お届けし、食を通じて豊かな暮らしの実現を目指しています。JAタウンイメージキャラクターは「じぇー太」。URL: 【公式X(旧Twitter)アカウント「JAタウン【公式】」】「JAタウン【公式】」では、全国の産地の旬の農畜産物やお得なキャンペーンの情報を都度発信しています。公式X(旧Twitter)アカウント: お問い合わせは、JA全農フードマーケット事業部eコマース事業課中井までTEL:03-6271-8348 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月15日お笑いコンビ・チョコレートプラネット(長田庄平、松尾駿)が13日、神奈川・KOSE新横浜スケートセンターで行われた映画『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』(3月29日公開)の極寒レッドカーペットイベントに出席した。『ゴーストバスターズ』シリーズ最新作となる本作の舞台は、太陽が降り注ぐ真夏のニューヨーク。すべてを一瞬で凍らせる史上最強ゴースト“ガラッカ”の襲来で、ニューヨークに史上最大の危機が訪れる。本作の世界観を再現するために、アイススケートリンクという異例の会場でイベントを開催。日本では初の試みとなるスケートリンク上のレッドカーペットが出現し、吹き替え声優を務めた上白石萌歌、チョコレートプラネット(長田庄平、松尾駿)、本田真凜が出席した。長田はゴーストバスターズ仕様のつなぎ衣装を着用。松尾は『ゴーストバスターズ』シリーズの象徴である“ノーゴースト”マークのコスプレで登場した。松尾は2022年に行われた前作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』のイベントでも“ノーゴースト”マークのコスプレを披露しており、「まさかもう1回できると思わなかったです。うれしいです」と喜び、「今回は、ばってんのところが凍っています。特別仕様です」と本作バージョンになっていることをアピールした。長田は、ゴースト研究所で働くエリート研究員役を担当。松尾が演じたキャラクターは、劇場公開までシークレットということで、「何の役かはまだ言えないんです。見てからのお楽しみということで」と話していた。
2024年03月13日~とちぎの星☆じぇー太のデコちらし寿司をつくろう!~JA全農が運営する産地直送通販サイト「JAタウン」は、「JAタウン公式応援大使」の根本凪さんが全国の産地を訪問するYouTube番組「根本凪のお名刺交換させてください!」を配信しています。この番組は、人気VTuber・タレントの根本凪さんが「JAタウン公式応援大使」として、全国のJAタウンのショップや生産者を訪問しながらJAタウン商品の紹介や販売を応援する全国行脚企画です。番組内では、根本さんがJAタウンイメージキャラクター「じぇー太」の指令を受け、人生初の「名刺」を持って、全国の農産物直売所やレストラン、食品工場の訪問や現地での調理、ときには実際の圃場や生産現場で作業を体験し、JAタウンの商品の魅力を発信します。第四回の舞台は「栃木県」です。紹介するお米「とちぎの星」は大粒で炊飯後の粒立ちがしっかりしており、冷めてもおいしいといった特徴があります。今回はこの「とちぎの星」を使用した「デコちらし寿司」作りに挑戦します。完成したデコちらし寿司を食べながら「とちぎの星」の魅力やおいしさを伝えます。またデコちらし寿司を作りながら、事前に集めた質問に根本さんが答えるコーナー「#根本に質問中!」もお届けします。配信タイトル:第4話「とちぎの星☆じぇー太のデコちらし寿司をつくろう!」URL: 【番組概要】タイトル:根本凪のお名刺交換させてください!配信媒体:JAタウン【公式】YouTubeチャンネル(www.youtube.com/@JATOWN-zennoh)内容:「JAタウン公式応援大使」根本凪さんが全国の産地をまわりショップ担当者や生産者にご挨拶(名刺交換)しながらJAタウン商品を紹介・応援する全国行脚企画配信日:不定期(毎月1~2話配信予定)※諸事情により配信スケジュールは変更となる可能性があります。【根本凪】バーチャル世界の片隅の、小さな喫茶店『スピカ・リウム』で住み込みバイトをしている元アイドルのカワウソVTuber。2022年4月に「虹のコンキスタドール」「でんぱ組.inc」を卒業し、VTuberへと転生。最近ではバーチャルとリアルの両方の姿で次元を越えたシンガーとして活動しながら、グラビア・イラスト・衣装デザイン・作詞など多方面で活躍中。2023年8月「JAタウン公式応援大使」に就任。【JAタウン】JAタウンは、全国農業協同組合連合会(JA全農)が運営する産地直送通販サイトです。「おいしい日本と暮らそう。」をテーマに、「JAタウン」に出店する全国の農協(JA)などが、各産地で育まれた旬の農畜産物や特産品を、インターネットを通じてお客さまに直接お届けし、食を通じて豊かな暮らしの実現を目指しています。JAタウンイメージキャラクターは「じぇー太」。URL: 【公式X(旧Twitter)アカウント「JAタウン【公式】」】「JAタウン【公式】」では、全国の産地の旬の農畜産物やお得なキャンペーンの情報を都度発信しています。公式X(旧Twitter)アカウント: お問い合わせは、JA全農フードマーケット事業部eコマース事業課中井までTEL:03-6271-8348 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月29日~商品レビューが気になる千葉・成田の干し芋を調査!~JA全農が運営する産地直送通販サイト「JAタウン」は、「JAタウン公式応援大使」の根本凪さんが全国の産地を訪問するYouTube番組「根本凪のお名刺交換させてください!」を配信しています。この番組は、人気VTuber・タレントの根本凪さんが「JAタウン公式応援大使」として、全国のJAタウンのショップや生産者を訪問しながらJAタウン商品の紹介や販売を応援する全国行脚企画です。番組内では、根本さんがJAタウンイメージキャラクター「じぇー太」の指令を受け、人生初の「名刺」を持って、全国の農産物直売所やレストラン、食品工場の訪問や現地での調理、ときには実際の圃場や生産現場で作業を体験し、JAタウンの商品の魅力を発信します。第三回の舞台は「千葉県」です。千葉県成田市を訪れた根本さんは「成田のほし芋 甘芋ん(あま~いもん)+(プラス)」の魅力を調査します。実際に製造されている工場では製造工程を見学しつつ、ときには作業を体験しながら商品の魅力を伝えます。番組後半では「甘芋ん+」を使用したアレンジレシピ「干し芋の塩バターチップス」「干し芋の肉巻き」を実際に作りながら紹介します。商品の魅力をさまざまな角度から知ることができる充実の配信内容です。配信タイトル:第3話「商品レビューが気になる千葉・成田の干し芋を調査!」URL: 【番組概要】タイトル:根本凪のお名刺交換させてください!配信媒体:JAタウン【公式】YouTubeチャンネル(www.youtube.com/@JATOWN-zennoh)内容:「JAタウン公式応援大使」根本凪さんが全国の産地をまわりショップ担当者や生産者にご挨拶(名刺交換)しながらJAタウン商品を紹介・応援する全国行脚企画配信日:不定期(毎月1~2話配信予定)※諸事情により配信スケジュールは変更となる可能性があります。【根本凪】バーチャル世界の片隅の、小さな喫茶店『スピカ・リウム』で住み込みバイトをしている元アイドルのカワウソVTuber。2022年4月に「虹のコンキスタドール」「でんぱ組.inc」を卒業し、VTuberへと転生。最近ではバーチャルとリアルの両方の姿で次元を越えたシンガーとして活動しながら、グラビア・イラスト・衣装デザイン・作詞など多方面で活躍中。2023年8月「JAタウン公式応援大使」に就任。【JAタウン】JAタウンは、全国農業協同組合連合会(JA全農)が運営する産地直送通販サイトです。「おいしい日本と暮らそう。」をテーマに、「JAタウン」に出店する全国の農協(JA)などが、各産地で育まれた旬の農畜産物や特産品を、インターネットを通じてお客さまに直接お届けし、食を通じて豊かな暮らしの実現を目指しています。JAタウンイメージキャラクターは「じぇー太」。URL: 【公式X(旧Twitter)アカウント「JAタウン【公式】」】「JAタウン【公式】」では、全国の産地の旬の農畜産物やお得なキャンペーンの情報を都度発信しています。公式X(旧Twitter)アカウント: お問い合わせは、JA全農フードマーケット事業部eコマース事業課中井までTEL:03-6271-8348 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月09日~ 根本凪さんが歌うJAタウン公式ソング「JAタウンのうた」も同時公開! ~JA全農が運営する産地直送通販サイト「JAタウン」は、「JAタウン公式応援大使」の根本凪さんが全国の産地を訪問するYouTube番組「根本凪のお名刺交換させてください!」の配信を12月22日より開始します。配信先:JAタウン【公式】YouTubeチャンネルURL: この番組は、人気VTuber・タレントの根本凪さんが「JAタウン公式応援大使」として、全国のショップや生産者を訪問しながらJAタウン商品の紹介や販売を応援する全国行脚企画です。番組内では、根本さんがJAタウンイメージキャラクター「じぇー太」の指令を受け、人生初の「名刺」を持って、全国の農産物直売所やレストラン、食品工場の訪問や現地での調理、ときには実際の圃場や生産現場で作業を体験し、JAタウンの商品の魅力を発信します。記念すべき初回配信の舞台は、根本さんの出身地である「茨城県」です。根本さんが「JAタウン公式応援大使」として、ショップ担当者や現地の方々と触れ合いながら商品を紹介・応援する様子をお届けします。また、番組配信開始に合わせて、根本凪さんが歌うJAタウン公式ソング「JAタウンのうた」も同時公開します。番組の配信とともに「JAタウンのうた」もぜひお楽しみください。番組概要タイトル:根本凪のお名刺交換させてください!配信媒体:JAタウン【公式】YouTubeチャンネル( )内容:「JAタウン公式応援大使」根本凪さんが全国の産地をまわりショップ担当者や生産者にご挨拶(名刺交換)しながらJAタウン商品を紹介・応援する全国行脚企画配信日:不定期(毎月1~2話配信予定)※諸事情により配信スケジュールは変更となる可能性があります。JAタウン公式ソング「JAタウンのうた」楽曲概要作詞:コツメ作曲・編曲:浅野尚志概要:「JAタウンのおいしい食材を、自分や大切な誰かのためにプレゼントして欲しい!それを歌にのせて楽しくわかりやすく全国に伝えたい」というコンセプトのもと、この番組を中心に「JAタウン」の魅力を多くの人に伝えるために制作しました。根本凪バーチャル世界の片隅の、小さな喫茶店『スピカ・リウム』で住み込みバイトをしている元アイドルのカワウソVTuber。2022年4月に「虹のコンキスタドール」「でんぱ組.inc」を卒業し、VTuberへと転生。最近ではバーチャルとリアルの両方の姿で次元を越えたシンガーとして活動しながら、グラビア・イラスト・衣装デザイン・作詞など多方面で活躍中。2023年8月「JAタウン公式応援大使」に就任。JAタウンJAタウンは、全農が運営する産地直送通販サイトです。「おいしい日本と暮らそう。」をテーマに、「JAタウン」に出店する全国の農協(JA)などが、各産地で育まれた旬の農畜産物や特産品を、インターネットを通じてお客さまに直接お届けし、食を通じて豊かな暮らしの実現を目指しています。JAタウンイメージキャラクターは「じぇー太」。URL: 公式X(旧Twitter)アカウント「JAタウン【公式】」「JAタウン【公式】」では、全国の産地の旬の農畜産物やお得なキャンペーンの情報を都度発信しています。公式X(旧Twitter)アカウント: お問い合わせは、JA全農フードマーケット事業部eコマース事業課中井までTEL:03-6271-8348 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年12月22日アイドルグループ・乃木坂46の阪口珠美、佐藤楓、松尾美佑が、発売中のマンガ誌『週刊ヤングマガジン』(講談社)第2号のグラビアに登場している。阪口は2001年11月10日生まれ、東京都出身。佐藤は1998年3月23日生まれ、愛知県出身。松尾は2004年1月3日生まれ、千葉県出身。阪口と佐藤は乃木坂46の3期生、松尾は4期生として活躍している。グラビアでは、初の組み合わせの3人が姉妹感溢れる仲良しな空気で登場。キュートな撮り下ろしでタンクトップ+ショートパンツなど、ラフな姿も見せた。
2023年12月15日12月13日、お笑いコンビ「チョコレートプラネット」が自身のYouTubeチャンネルに動画を投稿した。そこで、松尾駿(41)が大腸の病気である、大腸憩室炎になったと明かし、話題となっている。冒頭で「いや、ちょっと……。憩室炎っていう、聞いたことないやつになりまして」と切り出した松尾。「何か腹痛くってさ。下っ腹みたいなところが。で、『何だろう』と思って病院に行ったんだけど。近所の。『何かよくわかんないですね。尿管結石ではないです』みたいな。それで家帰って、まだ痛くて。ちょっと大きい病院行ってみようと思って、夜行ってみたら、憩室炎って……」と診断されるまでの経緯を明かした。憩室炎について松尾は「大腸に穴があるんだって。部屋みたいな。で、便とかが詰まったりして、細菌とかが入って、炎症を起こして『イタタタタ』っていう……」と説明。そして、痛み止めの点滴を打ったと語った。すると相方の長田庄平(43)は「40過ぎたらさ、本当に明確な病気が出てくるよね、やっぱり」とコメント。松尾は「本当に言われた。『これは40超えたら急に出てくるやつです』って。それになって。で、今何にも食えない」と嘆くと、長田は笑った。「40過ぎると明確に病気になる」と繰り返す長田に、松尾は「これを機にちゃんとしようと思っている」と宣言。しかし、長田は「って思うじゃん?でも、結局できないんだよ。俺も40を分岐で、やっぱり『ちゃんとしないとな』って思ったけど、結局堕落していっちゃうんだよ。だるいから。しんどいから」と念を押すと、松尾は「けど、俺は今回ちゃんとする」と返答。そして「お菓子とかをなるべく食べないようにする」というと、長田やスタッフから笑い声が漏れた。また松尾が「あと運動不足もあるって言われた。だから、なるべく動く」「本当に何かをちゃんとしないと」と話すと、2人は“食べすぎに注意する”という結論に至った。しかし、「美味しいものが増えるよ、年末」「無理です、この仕事している限りは」と長田が言うと、松尾は「この間、ウンチ漏らしそうになるくらい食っちゃったんだよなぁ」と明かした。動画のコメント欄では《お2人とも身体大事にして下さいね…》《お二人ともお忙しいし、身体にだけは気をつけて!》《チョコプラには元気に長生きしてもらわないと困るよ!!》との声が相次ぐことに。ファンは2人の“健康第一”を願っている。
2023年12月14日松尾スズキ初の個展、生誕60周年記念 art show「松尾スズキの芸術ぽぽぽい」が開幕し、特別内覧会に宮藤官九郎、阿部サダヲ、皆川猿時、荒川良々、宮崎吐夢、平岩紙らが来場した。演劇、文筆、俳優業など、様々な分野で多くの作品を世に送り出してきた松尾スズキが、生誕60年の節目に初の個展を開催する。若いころ絵を学んでいた松尾が、そもそもの原点に立ち返り、“アート”という分野だからこそ見えてくるアクロバティックな世界、ここでしか出会えない松尾の「マンガとアートの間の揺らぎ」を堪能できる。会場内の音声ガイドは、松尾スズキと吉田羊がナビゲートする。また、個展に合わせて豪華イベントも開催。12月11日(月)・12(火) には10年前、50歳で挑戦した伝説のひとり芝居『生きちゃってどうすんだ』上映+スペシャルトークを開催。日替わりトークゲストには、宮藤官九郎、江口のりこが参加する。12月13日(水)~15日(金) の3日間は「松尾スズキトークセッション〜生きちゃってどうしよう60〜」と題して、松尾スズキと同い年の片桐はいり、ケラリーノ・サンドロヴィッチを迎えて、お互いの歴史について語り、歌も披露する。ラスト15日(金) は、司会・皆川猿時、立会人・池津祥子、伊勢志摩と共に、劇団員が選ぶ今まで松尾の身にふりかかった10大事件を振り返る。<ご挨拶>■松尾スズキコロナ禍で描いた作品の個展を開催することになりました。正直死にそうです。大人計画でイベントをやると大概死にそうになるんですが、なぜ同じ轍を踏みたがるのか……大人計画はバカなんだなと思います。(笑)みなさんどうぞ楽しんでください。<コメント>■宮藤官九郎「あきらかに」最初に見た時に気持ち悪くて、こんな絵ばっかりかと思ったら、意外とこれが一番気持ち悪かったので選びました。(個展を見て)松尾さんの作るお芝居の原型というか、今日見た絵のような演技は実際にはできないから松尾さんは絵で表現するんだろうなと。松尾さんの頭の中で思い描いているお芝居の理想型がこれだとしたら俺らは無理だなと思いました。(笑)■阿部サダヲ「矢印小僧」本格的な個展でびっくりしました!ホワイエにある『ツダマンの世界』の時の屏風の絵がけっこう好きで、松尾さんの絵っておもしろいな、と思っていたんです。お気に入りの一枚は「矢印小僧」。赤い矢印のイヤリングと「矢印良品」(笑)センスが流石です。松尾さん、ぜひ原画売って下さい!!■皆川猿時「エイジ」まさか菅原永二だと思わなくてびっくりしました。(笑)外国の俳優みたいで、単純に絵がかっこよくて、松尾さんの詩も面白かったです。松尾さんのことを知っているからか、余計に松尾さんの頭の中がわからなくなってきました。底知れない人だな、自分の中で松尾スズキっていう人は「わからない」で認識されました。■荒川良々「赤ちゃん雲」ちっちゃくてイイなと思って選びました。松尾さんの個展は好きな絵がたくさんあって、すごい才能の塊でした。■宮崎吐夢「あめのりょう」個展を通して、どの絵も素晴らしかったですが、わたしが選んだのはロンドンブーツの亮さんが雨に打たれて土砂降りになっている「あめのりょう」という作品です。自分もいつ何があるかわかりません。土砂降りの雨に降られたりするようなことがあっても、いつか晴れる日をゆめみて生きていかなければなという気持ちになりました。■平岩紙「あきらかに」もし松尾さんに出会わずにこの個展に来ていたら「わたしの好きな芸術家を見つけた!」と思うだろうなと感じました。好きな作品がたくさん出てきたのですが、最終的に私が好きな作品は「あきらかに」です。タイトルと一緒に書かれている詩もすてきですし、作品を見ながら、唇が真っ青というのが自分が小学校の時にプール入っていたときを思い出しました(笑)。<開催情報>個展「松尾スズキの芸術ぽぽぽい」「松尾スズキの芸術ぽぽぽい」ビジュアル12月8日(金)〜15日(金) 東京・スパイラルホール(スパイラル3F)開催時間:11:00〜17:00※12月8日(金) は13:00〜20:00※12月9日(土)・10日(日) は11:00〜20:00【チケット料金】■前売入場券:1,900円音声ガイド付入場券:2,500円未就学児童:無料(日時指定予約必要)■当日入場券:2,000円■音声ガイド松尾スズキ自身がナビゲートいたします。会場料金:700円チケットはこちら:松尾スズキ50歳、伝説のひとり芝居「生きちゃってどうすんだ」上映+スペシャルトーク12月11日(月)・12日(火) 東京・スパイラルホール(スパイラル3F)18:30 開場 / 19:00 開演【チケット料金】価格:3,800円(全席指定)【トーク出演】松尾スズキ(両日共)司会:上田智子■トークゲスト12月11日(月):江口のりこ12月12日(火):宮藤官九郎【上映作品】「生きちゃってどうすんだ」(2012年 ザ・スズナリ)作・演出:松尾スズキ、天久聖一出演:松尾スズキ映像出演:宮藤官九郎、池津祥子、伊勢志摩、宍戸美和公、阿部サダヲ、宮崎吐夢、猫背椿、皆川猿時、村杉蝉之介、田村たがめ、荒川良々、近藤公園、平岩紙、少路勇介、新井亜樹声の出演:顔田顔彦、宮崎吐夢、星野源「松尾スズキトークセッション〜生きちゃってどうしよう60〜」12月13日(水)〜15日(金) 東京・スパイラルホール(スパイラル3F)18:30 開場 / 19:00 開演【チケット料金】価格:7,500円(全席指定)【12月13日(水)】『松尾✕はいり 彼女はもぎり続けた。男はそれをただ見ていた』出演:松尾スズキ、片桐はいり司会:皆川猿時、猫背椿演奏:門司肇(Pf)、河村博司(G)【12月14日(木)】『松尾✕KERA 電気ロッカーは、スピーカーに足を乗せる夢を見る』出演:松尾スズキ、ケラリーノ・サンドロヴィッチ司会:皆川猿時、猫背椿演奏:門司肇(Pf)、河村博司(G)【12月15日(金)】『「告白、ハンパしちゃってごめん!」劇団員が選ぶ、松尾スズキの10大事件簿』出演:松尾スズキ、池津祥子、伊勢志摩 ほか司会:皆川猿時演奏:門司肇(Pf)、河村博司(G)特設HP:
2023年12月08日舞台や映画、小説、コントなど、あらゆる分野で独自の世界観を生み出している松尾スズキさん。還暦を機に人生初の個展を開く。その名も「生誕60周年記念art show『松尾スズキの芸術ぽぽぽい』」。わかりやすいものを描いたら負け(笑)。ポエムも添えました。「コロナ禍で時間が空いてしまった時に、部屋に飾る絵が欲しいなとキャンバスに描き始めたんです」小さい頃から絵が好きで漫画家を目指した時期もあり、美大のデザイン科に進学した。表現のスタートは絵なのだが、演劇の道に進んでから、仕事を離れ、純粋に作品を描いたのは久々の体験だった。「数年前からiPadで描くことを覚えて、連載しているメールマガジンにイラストを発表したりしていました。そして、自分は絵を描くのが好きだったと思い出したんです。ただ、アクリル絵の具で描きだしてからは、デジタルで描こうという気にならなくなってしまって」iPadと、紙やキャンバスに描くのでは肉体的な感覚が全く異なる。「紙の上にペンを走らせる時のカリカリカリというASMR的な気持ちよさ(笑)。はみ出さずに色を塗れた快感や、パレットと紙の上に載せた色が変わって見える驚き。アナログの『失敗できない』という緊張感は、舞台と似ているところがあるのかもしれません」還暦のイベントとして展示するのはどうか、とスタッフの発案で本展の開催が決まった。2年間ひたすら描き続け、大小合わせて約250点以上の作品が展示される。描く中で気づいたのは、背景よりもキャラクターを描きたいということだった。「『シン・ヒョットコ』のフォルムを見つけた時は興奮しました」花瓶のような輪郭の「シン・ヒョットコ」や、ぶ厚い唇の怪獣(?)「トゲくちびる」など、独自のキャラクターがたびたび登場する。「モンスターのモチーフは多いですね。勝手に頭の中で、松尾の中のアベンジャーズがポーズを決めている感じ(笑)。僕自身、俳優としても動いていたいタイプなので、絵の中でも普通には立たせたくないんです」横尾忠則さんや岡本太郎さんの作品に惹かれるという松尾さん。「描かずにいられなかったんだろうと思わせる、己が出ている作品が好きですね。わかりやすいものを描いたら負けだなと思って(笑)」ただ、意識しているのは「どこか可愛げのある絵」。ポップな色調の自画像や屏風のようなものなど、作品もバラエティに富んでいる。また、本展では作品ごとにポエムのような小さな文章を添えるらしい。「読み物としても楽しんでもらえたらと、図録にも全て収録します。めちゃくちゃ大変でしたが、自分はやっぱり言葉の人間でもあるのだなと思いました」豪華ゲストを迎えたトークセッションのほかに、映像や立体作品なども展示する。自ら台本を書き、吉田羊さんとのかけ合いで構成する本人による音声ガイドは必聴だ。タイミングが合えば、会場で松尾さん本人に会えるかも?人を楽しませることにこだわってきた松尾さんらしいart showになる予感。「花とおじさん」アクリル/キャンバスボード 横240mm×縦300mm「トゲくちびる・発射」アクリル/画用紙横242mm×縦350mmまつお・すずき1962年、福岡県生まれ。作家、演出家、俳優。’88年に大人計画を旗揚げ。2020年よりBunkamuraシアターコクーン芸術監督、’23年より京都芸術大学舞台芸術研究センター教授に就任。著書に『人生の謎について』『矢印』『ツダマンの世界』など。「生誕60周年記念art show『松尾スズキの芸術ぽぽぽい』」絵と作品に添えた文章、音声ガイドの情報から想像を膨らませて、立体的に楽しんでほしい、と松尾さん。作家の脳内探索ができるような展示を目指している。作品の複製画(ジグレー)、銅版画(エッチング)をサイン入りで販売するほか、Tシャツやクリアファイル、豆皿などグッズ展開もある。スパイラルホール(スパイラル3F)東京都港区南青山5‐6‐2312月8日(金)~15日(金)11時~17時(8日は13時~20時、9・10日は11時~20時)。日時指定予約制。前売り1900円ほか。松尾スズキさん本人による音声ガイド付き入場券も。当日券あり。大人計画 TEL:03・3327・4312(平日11時~19時)※『anan』2023年12月6日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年12月03日あなたは今、悩みを抱えていますか?すぐに思いつかなくても、誰でも大なり小なり何かしら悩みを抱えているはず。心理テストでその悩みの根本的な原因を診断しましょう!12星座別の開運プチ習慣も併せて紹介します。あなたの悩みの根本とその解決策がわかる悩みは誰でもある程度抱えています。その根本的な部分がわかれば、解決への糸口が見つかったり、対策がとれるのではないでしょうか。人気占い師・心理テストクリエイターの脇田尚揮さんの心理テストであなたを悩ませる根本的なことを診断しましょう!Q.あなたは、次のイラストが何に見えますか?一番近いものをひとつ選んでください。A:プロペラB:人の形C:花D:道路あなたはどれを選びましたか?さっそく結果を見てみましょう。A:「プロペラ」を選んだあなた……計画通りに物事が進行しないあなたはいつもエネルギッシュではありますが、ときに火が消えたように元気がなくなってしまうことはありませんか?それは、自分の計画思い通りに進まないとき。自然と短気になったり、怒りを溜め込んだりしているかもしれません。つまずきを学びに変えていくことで、あなたはさらに大きく羽ばたいていけるはずです。B:「人の形」を選んだあなた……人間関係で心を悩ませているあなたはトラブル対処能力がかなり高いタイプですが、いざ自分のこととなると一歩引いてしまうところがありそう。自分のプライベートな問題を対処するのは苦手かもしれません。自分から積極的にトラブルの渦の中に飛び込んでみてはいかがでしょうか。人に揉まれることで自分の弱いところを乗り越えれば、何事にも積極的になれるはずです。C:「花」を選んだあなた……今取り組んでいることに飽きつつあるあなたは人を楽しませたり、喜ばせたりするのが得意なタイプといえるでしょう。その一方で、今自分が取り組んでいることに対して飽きつつあるのではないでしょうか。自分の心を活き活きとさせるには、人の輪の中でコミュニケーションを交わすと良いでしょう。あなたが持つ純粋さは、きっと多くの人たちに良い影響を与えることができるはず。D:「道路」を選んだあなた……自分の感情がわからないあなたはストイックに仕事に取り組むことは得意でも、自分の心の声に耳を傾けるのはやや苦手なところがあるようです。日々コツコツ物事に取り組む姿勢は素晴らしいのですが、そこから抜け出すことによって得られるひらめきや新しい発見は、何物にも代え難いこともあるでしょう。脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。©Md Sifat/shutterstock※ 文・脇田尚揮※ 2022年10月15日配信12星座別の強運体質になるプチ習慣悩みの根本的なことと解決策がわかったら、次は強運体質になりさらに日々を充実させましょう!12星座別にするといいプチ習慣を紹介します。おひつじ座(3月21日~4月19日生まれ)おひつじ座は忖度や迎合が苦手。ただ、今よりも強運を目指すなら、いざというときに頼れる味方を作っておくといいでしょう。一人でできることにはやっぱり限界があります。日ごろから自分を慕ってくれる人とはマメに連絡を取るといいでしょう。おうし座(4月20日~5月20日生まれ)おうし座は時間がかかっても堅実な選択で幸せをつかみます。より強運になるには、「量」より「質」を求めることが大事。感性が研ぎ澄まされ、チャンスを見極めやすくなります。やりたい仕事を担当するためには妥協しないなど、こだわりポイントを明確に。ふたご座(5月21日~6月21日生まれ)ふたご座が運をつかむには人間関係が欠かせません。わらしべ長者のように、人との関わりのなかで幸せをふくらませるでしょう。さらに運を強めるには、誰とどんな付き合いを持つかがカギに。かに座(6月22日~7月22日生まれ)かに座にとってはワークライフバランスが整っていることが幸せのカギになります。そんなかに座にはリラックスできる部屋づくりが大事。どんなに疲れても、ゆったりくつろげる部屋が整っていればメンタルが崩れることはありません。しし座(7月23日~8月22日生まれ)しし座は生まれながらに強い仕事運を持っていたり、人から注目されやすかったりします。強運を、さらに強化するにはお金の使い方に注目するといいでしょう。それは「どれだけ稼ぐか?」ではなく「何にいくら使うか?」。いろんな形で何倍にもなって返ってくるはずです。おとめ座(8月23日~9月22日生まれ)おとめ座の強みは旺盛な向学心。ただ、おとめ座の心は繊細で「失敗したらどうしよう?」と杞憂しがちに。あと少しの勇気でつかめる幸せをみすみす逃すかもしれません。今より強運になるには勝負強さを身につけることが大事です。てんびん座(9月23日~10月23日生まれ)てんびん座の強みはステータスの高い人ともつながれる社交力の高さ。ただ、年長者や社会的地位の高い人とも渡り合えるだけに、一人になるとドッと疲れが出てしまうはず。ストレス解消のためのヨガや半身浴、アロマテラピーを習慣づけるといいでしょう。さそり座(10月24日~11月21日生まれ)さそり座は好きなものや得意分野を追求することで運をつかむタイプ。やりたいことに振り切れたほうが幸せになれるでしょう。得意分野がすでにハッキリしている人はインプットを増やす習慣をつけて。いて座(11月22日~12月21日生まれ)いて座の強みは旺盛な冒険心です。ただ、ノリと勢いだけで突き進んでしまい、思わぬところで足を取られることが少なくありません。そんないて座が強運をつかむには計画性が何より大事。やぎ座(12月22日~1月19日生まれ)やぎ座は管理能力に長けたしっかり者。でも、「自分は正しい」と思い込むほど視野が狭くなりがちに。仕事や恋愛の大事な場面では柔軟性に欠けるかもしれません。そんなやぎ座が強運をつかむには、価値観がまったく違う友人を作るといいでしょう。みずがめ座(1月20日~2月18日生まれ)みずがめ座はほかの人が真似できないポジションを確立するのが上手です。ただ、独断やスタンドプレーが目立ちやすく、それが裏目に出ると運に見放されるかもしれません。強運を手に入れるには、安心して背中を任せられる仲間を作ることが大事です。うお座(2月19日~3月20日生まれ)うお座は社会の常識に従うほど、持ち前の魅力と才能を薄れさせるかもしれません。うお座の強みは豊かな創造性と表現力。「これが普通」「一般的とはこう」と当たり障りのない生き方をすると充実感が得られないでしょう。©Westend61/gettyimages©PKpix/gettyimages※ 文・沙木貴咲※ 2021年4月17日配信悩みと上手に付き合っていこう悩みがゼロになることはありませんが、その悩みの本質的な部分を知ることで不安等が少しは解消されるのではないでしょうか。心理テスト等の結果を参考に、悩みに対してくよくよせず、強運体質になりましょう!まとめ構成・小田原みみ
2023年10月28日作家、演出家、俳優、映画監督など、数々の作品でその異才ぶりを存分に発揮してきた松尾スズキ。そんな松尾が、“画家”として初の個展『松尾スズキの芸術ぽぽぽい』を開催する。かつては漫画家をめざし、イラストレーターとしての顔も持つ松尾が、還暦を迎えて本気で挑むアートの世界。その気になる内容とは? 松尾に話を訊いた。一瞬で「わっ、カオス!」と感じるような物量を「松尾スズキの芸術ぽぽぽい」ビジュアル――初の個展開催を前にした正直なお気持ちは?正直な気持ちを言うと、(会場の)スパイラルホールのあの空間を埋めるにはまだ作品数が足りず、どんどんどんどん追い込まれていっている状態です(笑)。――(取材時点で)個展初日まで2か月半ほどですが、まだ制作中ということですか?まだまだ描きますね。小さいものを含めるとすでに100点くらいにはなっていますが、やっぱりクオリティが……(苦笑)。プロの画家に比べて若干自信がないので、物量で勝負しようと思っています。もともと自分の作風は“カオス”ってものをどう表現するか、みたいなところにあると思っていて、お客さんが会場に入った瞬間、「わっ、カオス!」と感じるような物量が欲しいなと。つまり全体を通して見るものだと思っているので、一枚一枚じっくりは見て欲しくないです(笑)。――スパイラルホールと言えば、2018年に開催した『30祭(SANJUSSAI)』の会場でもあります。あれは松尾さんと大人計画の30年を振り返る企画展でした。あの時も物量で勝負しましたけど(笑)、今回は単独行動ですからね。本当に戦々恐々っていうのが正直な気持ち。でもひとりの世界でやっていることなので、比較的ストレスは少ないですし、なにより絵を描くこと自体は好きなんです。――もともと漫画家をめざされていた松尾さんですが、改めてキャンバスに絵を描き始めたのはコロナ禍がきっかけだそうですね。濃厚接触者になってしまい、部屋からも出られないような日々が続いたんです。その時に、「自分のリビングはなんて殺風景なんだ」と思って。絵のひとつも飾りたいけれど、その絵を選びに行くことも出来ない。じゃあ自分で描こうと、昔買ってあったキャンバスを引きずり出してきて。そこには別の絵が描いてあったんですが、上から塗りつぶしちゃいました。リビングに飾るにはあまりにも稚拙な絵だったので(笑)。やっぱり自分のリビングに飾ると思うと、自然とハードルは上がりますよね。それで2枚、3枚と描くうちに、まとめて個展をやるのはどうだ? みたいな話になったんです。松尾さんがコロナ禍に最初に描いたという作品――絵の題材はどんなものが多いですか?描きたいのは一貫して“キャラクター”です。背景とか風景にはまったく興味がなくて、自分が書いた物語にまだ登場していないキャラクター、というイメージで描いています。日ごろ俳優を相手にしながら、どういうキャラクターを演じてもらったら面白くなるかってことばかり考えていますからね。もともと漫画家をめざしていたこともあり、僕の書く物語や演劇というのも、キャラクター重視なのだと思います。――1枚描くのにどれくらい時間がかかるものですか?それは作品の複雑さによるとしか言えませんが、最初のころに比べると、だいぶ時間をかけられなくなってきちゃいました。でもこの間、「横尾忠則 寒山百得」展を見に行ったら、横尾さん、2年で102枚描いたそうなんです。しかも100号。87歳でですよ。あれを見ると、僕がこんなことで音を上げている場合じゃないなと思います(苦笑)。濾(こ)しても濾しても残ってしまう部分に、“アート”はある――これまで描いてこられた漫画やイラストと、今回のような“アート”との違いはどんなところにあると思われますか?違いというか、自分が考えるアート的なものと、今まで自分が描いてきた漫画なり、イラストなり、エンターテインメント色の強いもの。その中間くらいにフワッとあるようなものにしたくて、今回『芸術ぽぽぽい』というタイトルをつけました。芸術“っぽい”だけだとちょっと寂しいので、もうふたつ「ぽ」をつけて(笑)。まぁ自分が今まで書いてきた芝居なり、小説なりというのも、完全にエンターテインメントになりきっていない部分があると思うんです。濾(こ)しても濾してもなんか残ってしまう部分に、“アート”っていうのはあるんじゃないかと。だから自分の芝居って、いわゆる明治座とかで観るような芝居に比べたら、分からない分アート系なんじゃないかと思ったりもするんです。それこそギャグはいっぱい入っていますけど。だから小説もギャグを抜いていたら芥川賞もとれたんじゃないか、ギャグが自分の行く手を邪魔しているんじゃないか。そんな自家中毒的な部分もあります(笑)。――ただギャグを抜いてしまったら、松尾さん作品ではなくなってしまいます。そうなんですよね。取ればいいものを足さずにはいられない部分が、アートなのかなって。自分の絵にしたって、やっぱりどこか笑わせようとしていますよね。ただ横尾さんの絵を見ても、結構ふざけているなと思うところはあって、そこがやっぱり素晴らしいと思います。――そういうところに人は惹きつけられるのかもしれませんね。ええ。特に僕の場合、かわいいものも嫌いではないですが、なんかちょっとグロテスクな部分も欲しくて。きっと自分がそういうふうに世の中を見ているんでしょうね。だから技術的にはちょっと足りない部分もあるかもしれませんが、「どういう眼差しで物事を見ているか」というところでは勝負出来るんじゃないかと思っています。やれることに限りが出てくる、切実な年代に入って――会場の音声ガイドも松尾さん自ら担当されます。それは見る人を戸惑わせようと思っていて……。――音声ガイドで、見る人を戸惑わせる……?(笑)だって解説するようなことないですもん。見る人の邪魔をすることしか考えていないですし、なんの手助けにもならないと思います(笑)。――それはそれで楽しみですが……。他にも個展をより楽しめるイベントが盛りだくさんですね。初の個展という特別感に、“還暦”というのをつけ足してもいいかなと思って。トークセッションのゲストのおふたり(片桐はいり、ケラリーノ・サンドロヴィッチ※以下KERA)は、ともに還暦。同じ年代を生きている人たちなので、これまでやってきたことを振り返ったり、これからどうしたい?みたいなことを話せたらいいなと思っています。やれることに限りが出てくる、切実な年代だと思うので。昔みたいに作品を乱発することも出来ないし、自ずとやりたいことに限りが出てくる。つまり年を重ねるって、方向性がどんどん定まっていくってことなんじゃないかと思います。――KERAさんは同じ作・演出家でもあり、まさに同志のような存在でもあるのでしょうか?それはありますよね。ふたりとも“異端”って物腰で演劇界に入ってきたわけですから。――そんなKERAさんも、2018年には紫綬褒章まで授章されて……。紫綬褒章(笑)。僕がもらえていないってことは、まだ僕は異端なのかもしれません(笑)。――「告白、ハンパしちゃってごめん!」では、皆川猿時さんを司会、池津祥子さん、伊勢志摩さんを立会人に、「劇団員が選ぶ、松尾スズキの10大事件簿」を発表されます。それも戦々恐々なんですよ。本当に空気を読まない人たちなんで(苦笑)。たぶんずーっと僕がフォローする側に回るんじゃないかと思います。若いころのこととかあまり僕は覚えていないんですが、あの人たちはものすごく覚えていて。……とにかく怖いです。――幅広く活躍されている松尾さんですが、還暦で迎えるこの個展を機に、「画家」という肩書が加わることになりそうですね。肩書が増えれば増えるほど、人間として薄まっていくような感じがしますけどね(笑)。でも僕の場合、このまま薄めていく方向でいいんじゃないかと思っています。取材・文:野上瑠美子撮影:You Ishii<公演情報>生誕60周年art show『松尾スズキの芸術ぽぽぽい』2023年12月8日(金)〜12月15日(金)会場:東京・スパイラルホール(スパイラル3F)開催時間:11:00〜17:00※12月8日(金)は13:00〜20:00、12月9日(土)・10日(日)は11:00〜20:00※『松尾スズキトークセッション〜生きちゃってどうしよう60〜』同時開催。詳細は公式サイトにてご確認ください。チケット情報公式サイト
2023年10月06日12月8日(金) から15日(金) に東京・スパイラルホールで開催される松尾スズキの生誕60周年を記念した個展『松尾スズキの芸術ぽぽぽい』の詳細が発表された。演劇、文筆、俳優業など、様々な分野で才能あふれる多くの作品を世に送り出してきた松尾。初の個展となる今回は、若いころに絵を学んでいた彼がそもそもの原点に立ち返り、“アート”という分野だからこそ見えてくるアクロバティックな世界を堪能することができる。また会場内の音声ガイドは、松尾自身がナビゲートする。さらに、個展に合わせたイベントの開催も決定。12月11日(月)、12日(火)には、10年前、50歳で挑戦した伝説のひとり芝居『生きちゃってどうすんだ』の上映とスペシャルトークを実施。日替わりトークゲストには、宮藤官九郎、江口のりこが参加する。12月13日(水) から15日(金)の3日間は、『松尾スズキトークセッション〜生きちゃってどうしよう60〜』と題して、松尾と同い年の片桐はいり(13日(水))、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(14日(木))を迎え、お互いの歴史について語るほか、歌唱を含むトークセッションを繰り広げる。そして15日(金) は、司会・皆川猿時、立会人・池津祥子、伊勢志摩とともに、劇団員が選ぶ今まで松尾の身にふりかかった10大事件を振り返る企画が実施される予定だ。■松尾スズキ コメントコロナ禍になって暇を持て余していたとき、20年ほど前にキャンバスに描いた中途半端な絵を部屋の隅に見つけ、暇つぶしにそれを完成させようと、ひさしぶりにアクリル絵の具を手にしたら、なぜだろう、止まらなくなって、次から次に絵を描き始めていました。まだ物語を持たない登場人物たちが、躍り出てはポーズを決めるのです。それを筆でなぞっている感覚です。最初は自宅に飾るつもりだったけど、もう、リビングに収まりきりません。だから、いっそ下手なりに、どこか小さなところで展示でもしようかなと思っていたら、なにかの拍子で気を失っている隙に、スパイラルホールでやることになっていました。びびりはしますが、せっかく作ったんだから見せたいという欲望。結局そこに立ち返っていくのだなと、痛感している松尾です。芸術と商売のはざまでのたうち回ってきた松尾の絵は、マンガと美術のはざまで謎のポーズを決めまくっています。<開催情報>個展『松尾スズキの芸術ぽぽぽい』12月8日(金)~15日(金) 東京・スパイラルホール開催時間:11:00〜17:00※12月8日(金) は13:00〜20:00※12月9日(土)・10日(日) は11:00〜20:00前売チケット発売日:10月7日(土) 10:00~<イベント情報>松尾スズキ50歳、伝説のひとり芝居『生きちゃってどうすんだ』上映+スペシャルトーク12月11日(月)・12日(火) 東京・スパイラルホール開場18:30 / 開演19:00【トーク出演】松尾スズキ(両日共)【トークゲスト】12月11日(月):江口のりこ12月12日(火):宮藤官九郎【司会】上田智子前売チケット発売日:10月7日(土) 10:00~松尾スズキトークセッション〜生きちゃってどうしよう60〜12月13日(水)~15日(金) 東京・スパイラルホール開場18:30 / 開演19:00■12月13日(水) 『松尾✕はいり彼女はもぎり続けた。男はそれをただ見ていた』出演:松尾スズキ、片桐はいり司会:皆川猿時、猫背椿演奏:門司肇(Pf)、河村博司(Gt)■12月14日(木) 『松尾✕KERA電気ロッカーは、スピーカーに足を乗せる夢を見る』出演:松尾スズキ、ケラリーノ・サンドロヴィッチ司会:皆川猿時、猫背椿演奏:門司肇(Pf)、河村博司(Gt)■12月15日(金) 『「告白、ハンパしちゃってごめん!」劇団員が選ぶ、松尾スズキの10大事件簿』立会人:池津祥子、伊勢志摩出演:松尾スズキ、池津祥子、伊勢志摩 ほか司会:皆川猿時演奏:門司肇(Pf)、河村博司(Gt)前売チケット発売日:10月7日(土) 10:00~特設サイト:
2023年07月27日お笑いコンビ・チョコレートプラネット(松尾駿、長田庄平)が15日、全国7都市をめぐる単独ライブ「CHOCOLATE PLANET LIVE TOUR 2023『PLANET TRAIN』」を、東京・博品館劇場からスタートさせた。本ライブは、人気劇団・ヨーロッパ企画の諏訪雅を演出に迎えたコント劇。満員の客席から大きな拍手が起こる中、サラリーマン姿で登場した長田。コント「開かずの踏切」が始まると、仙人のような格好の松尾が登場し「20年踏切が開くのを待っている」と発言する。そこから言葉と動きで魅せるテンポの良いやり取りに、会場は大いに沸く。コントが終わるとアニメーション映像に。「PLANET TRAIN」というツアータイトルにちなんで、未来都市を走る列車の座席に隣同士で座る長田と松尾が、漫才のような掛け合いで次の駅(コント)へと誘導する映像はとてもスタイリッシュだ。お次のコントは「偏食」。長田の家に遊びに来た松尾が「お腹が空いた」ということで、長田が料理を振る舞うことになるが……。続くコントは「ラスボス」。そして「爆弾処理」。どちらも一筋縄ではいかないストーリーラインと、長田、松尾の絶妙な掛け合いと間によって、会場は大盛り上がり。特に30秒で爆弾を処理しなければならないというシチュエーションのなか、タイムリミットをネタにしたストーリーに、大きな笑い声が響き渡った。また松尾が町中華の店主、長田がお笑い芸人の客となったコント「赤字覚悟でやってます」は、テンポの良い会話のやり取りが行われるなか、ラストはまさかの展開。客席からは悲鳴に近いような笑い声が上がっていた。コント「新曲」では、熱血ボーカリストの長田がステージ上でマイクパフォーマンスを見せ、会場を盛り上げる長田に松尾がツッコミ。客席もこの日一番の盛り上がりを見せていた。そして列車が最終駅に向かうなか、ラストはまさに人気劇団・ヨーロッパ企画とタッグを組んだことにふさわしいような、まったく予期せぬ、圧倒的な展開が待ち受ける。ストレートな笑いから、大いなる変化球の笑い、さらには「PLANET TRAIN」というツアータイトルにふさわしい壮大な世界観まで、さまざまなエンターテインメントが詰まったライブ。カーテンコールに登場した長田は「これはかなりしんどい」と苦笑いを浮かべ、松尾も「あっちにいったり、こっちにいったり、かなり大変ですね」と縦横無尽にステージを駆け巡る展開に充実感をにじませ、全国7都市、17公演に渡るツアーへの意気込みを語っていた。同ツアーは今後、8月5日に大阪、8月12日に宮城、8月16日に札幌、9月1日・2日に京都、9月23日に愛知、10月9日に福岡にて開催(京都公演はまだ余裕があり、札幌・宮城公演は残りわずか、ほか地方は完売)。
2023年07月17日松尾スズキが、生誕60周年記念art show『松尾スズキの芸術ぽぽぽい』を12月8日(金) から15日(金) に東京・スパイラルホールで開催することが決定した。1988年に「大人計画」を旗揚げして以降、舞台をはじめ、映画、小説、エッセイ、コントドラマなど数多くのエンターテイメント作品を世に送り出し続ける松尾。少年期は赤塚不二夫の影響を受け漫画家を志し、ギャグ漫画を描き続けた日々。大学時代はデザインを専攻し、さまざまなポップアートに触れ、アート作品制作に没頭するなど、松尾の創作活動は演劇よりも先にアートがあったという。初の個展となる今回は、これまでに松尾が描きためた絵画やイラストのほか、自身が手がけた舞台美術作品を展示。また過去の舞台作品の上映や、ゲストを招いて歌とトークのイベントも開催される予定だ。<イベント情報>生誕60周年記念art show『松尾スズキの芸術ぽぽぽい』12月8日(金)~15日(金) 東京・スパイラルホール(スパイラル3F)生誕60周年記念art show『松尾スズキの芸術ぽぽぽい』ビジュアルお問い合わせ:大人計画TEL:03-3327-4312(平日11:00〜19:00)
2023年03月30日一昨年、コロナ禍の中、渋谷・シアターコクーンの芸術監督である松尾スズキさんの総合演出により開催された『シブヤデアイマショウ』。“大人の歌謡祭”と称し、演劇のみならず、歌に踊り、笑いと、さまざまな企画を詰め込んだエンターテインメントショーの第2弾が、長期休館を目前にした同劇場で開催される。歌にダンスに笑いと盛りだくさん。渋谷の劇場で松尾式レビューが開催。「そもそも芸術監督を引き受けるにあたってやりたいと思っていた柱のひとつに、ストーリーを排して純粋に楽しむためのショーができないかというのがありました。以前、公演でパリに行った時に向こうでいくつかのショーを観たんですが、既成の曲にダンスやプロジェクションマッピングと演出だけで魅せていて、こういうものって日本にないなと思ったんですね。すごく洗練されていて、ゴージャス感もあるし。舞台上につねに音楽が鳴っていて、ダンスがあってっていうのは、もともと僕の好みの世界観ではあるんです。今より小さい劇場でやっていた頃から僕の芝居には、急に歌とダンスが始まってレビューみたいになるところがなぜかあって。それは赤塚不二夫さんの漫画を読んで育った、というのがあるのかもしれないんですが。そういう好きな部分だけを抽出して、全部並べてみたらどうか、という実験的な意味合いもあったと思います」「バラエティに富んだものに」とコーナー演出には、歌舞伎を題材とした現代劇の演出を手がけている杉原邦生さんの名前も。また、日替わりゲストには、新妻聖子さんのような本格ミュージカルで活躍する俳優陣がこぞって参加。普段の松尾作品からは異色とも思える顔ぶれが並ぶ。「要素のひとつに“和”を取り入れようと思ったのが杉原くんにお願いした理由です。ミュージカルの方々とはあまりお付き合いがなかったのですが、歌やダンスのスキルというか、クオリティの高さは認めざるをえないんです。これまで、そういうものにわりと反逆的というか、素人の肉体をぶつけることであえて違和感を作り出してきた劇団なわけです。でも続けていると、結局俳優にスキルがないと、100%こちらが思い描いたようにはやれないということが、30年くらいかけてじんわりわかり始めてきた感じです」2年前の公演を経て、アンサンブルと呼ばれるキャストへの信頼が増し、役割の比重が大きくなったとも。「アンサンブルもそれぞれに個性があって、得意分野が違う。今回は、それを生かしたものを作りたいというか、アンサンブルが結構前面に立って頑張っていますから、彼らの公演でもあるといえますね」ただ、詳しい内容は「言いたくても言えない部分が多い」とのこと。「なんで言えないかも言えないんですが(笑)、日頃めったに見られない生のダンスや歌で綴る、面白いショーになるはず。この公演後、劇場が長期休館に入ることもあり、最後を飾るお祭り騒ぎにしたいと思っています。地方出身で30年以上東京に住んでも都会の祭りへの参加の仕方がわからない。なら自分で祭りを作る、みたいなところもあります」ところで、休館中の芸術監督は?「芸術監督を受ける際、演劇の場で活躍できる新人を育てたいという要望も出していました。つまり養成所です。最近、演劇で演出家の名前が入ってくることはあっても、『面白い俳優が出てきた』という話をあまり聞かなくて。それが僕は本当に悔しいんです。今から僕がやってできるかわからないけれど、育てる努力はしたい。なので、その活動をやっていこうと思っています」いまや映像でも活躍し、映画監督も務めたり、作家としても評価されているが、「演劇で認められて演劇に育てられましたから、恩返しのひとつもしたくなります」と話す。「どんな舞台に出ても、作品の世界観や演出を自分の体や声と融合させながら、この人だってわかる痕跡を残せる人。そういう身体性への美学が自分の中にはあるし、結局、そういう俳優が好きなんですよね」第二の阿部サダヲさんや荒川良々さんが見つかる日も近いかも!?COCOON PRODUCTION 2023『シブヤデマタアイマショウ』3月30日(木)~4月9日(日)渋谷・Bunkamuraシアターコクーン総合演出/松尾スズキ構成台本/松尾スズキ、天久聖一コーナー演出/杉原邦生、康本雅子、天久聖一出演/松尾スズキ、多部未華子、猫背椿、村杉蝉之介、近藤公園、後東ようこ、康本雅子、秋山菜津子ほか(日替わりゲストあり)S席1万2500円A席9000円コクーンシート5500円Bunkamura TEL:03・3477・3244(10:00~18:00)まつお・すずき1962年12月15日生まれ、福岡県出身。WOWOWにて3月25日放送・配信のオリジナルコントドラマ『松尾スズキと30分強の女優』では脚本、演出、出演を務めるほか、出演映画『シン・仮面ライダー』が公開中。スーツ¥127,600(BEAMS F)シャツ¥26,400(GUY ROVER)ネクタイ¥18,700(Holliday&Brown)チーフ¥7,480(PAOLO ALBIZZATI)シューズ¥143,000(Enzo Bonafe) 以上BEAMS TEL:03・3470・9393※『anan』2023年3月29日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・安野ともこヘア&メイク・趙 英インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2023年03月23日松たか子、長澤まさみが出演する「松尾スズキと30分強の女優」の放送・配信日が3月25日(土)に決定、番組ビジュアルも公開された。本作は、松尾スズキが女優と組んで繰り広げる至極のコント番組の第3弾。「バラエティ番組のコントじゃない、作品としてのコントが作りたい」という思いから、松尾さんが脚本・演出・出演を務める、各話30分のオムニバスコントドラマ「松尾スズキと30分の女優」。今回は“強”となってさらにパワーアップ。「松たか子の乱」初回は「松たか子の乱」、続いて「長澤まさみの乱」を放送・配信。なお、吉田羊、多部未華子、松雪泰子、天海祐希らが出演する過去シリーズ(第1・2弾)は、WOWOWオンデマンドにて配信中だ。「長澤まさみの乱」「松尾スズキと30分強の女優」は3月25日(土)WOWOWプライム&WOWOWオンデマンドにて放送・配信(「松たか子の乱」21時30分~/「長澤まさみの乱」22時15分~)。(cinemacafe.net)
2023年02月15日現在上演中の舞台『宝飾時計』のオンライン配信が決定した。本作は、作・演出の根本宗子が出演者を念頭に脚本を書き進める“当て書き”で執筆したオリジナル作品となっており、ファッションデザイナーの神田恵介(keisuke kanda)が初めて演劇の衣裳を手掛け、テーマ曲「青春の続き」は椎名林檎が書き下ろすなど、枠にとらわれない作品となっている。子役から女優として活躍しているが30代になり人生の岐路にたつ主人公・ゆりか役を演じるのは高畑充希。自身も中学生の頃から女優として活躍し30代になったいま、等身大の役に挑戦する。共演には、成田凌、小池栄子、伊藤万理華、池津祥子、後藤剛範、小日向星一、八十田勇一ら、個性的な実力派俳優陣が集結。さまざまな世代の「生き方」に寄り添う物語となっており、本配信では俳優陣の熱演を細かい表情まで楽しむことができる。左より)成田凌、高畑充希<配信情報>舞台『宝飾時計』オンライン配信2023年2月26日(日) 18:00~3月5日(日) 23:59まで初回配信:2月26日(日) 18:00~20:35アーカイブ配信:2月26日(日) 20:30~3月5日(日) 23:59上演時間:約2時間35分(1幕:約70分/休憩:5分/2幕:約80分)【配信料金】視聴券:4,500円(税込)販売期間:2023年2月20日(月) 0:00~3月5日(日) 21:00まで視聴・詳細はこちら:<公演情報>舞台『宝飾時計』【スタッフ】作・演出:根本宗子美術:池田ともゆき照明:佐藤 啓音響:藤森直樹衣裳:神田恵介(keisuke kanda)演出助手:相田剛志舞台監督:幸光順平 / 鈴木 拓宣伝衣裳:神田恵介(keisuke kanda)衣裳協力:DOUBLE MAISON(やまと)familiar BEAMS【キャスト】高畑充希、成田凌、小池栄子、伊藤万理華、池津祥子、後藤剛範、小日向星一、八十田勇一【愛知公演】2023年 2月17日(金)~2月19日(日)会場:東海市芸術劇場 大ホール【長野公演】2023年 2月25日(土)・26日(日)会場:サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)大ホール公式サイト:
2023年02月13日根本宗子がオリジナル脚本・演出を手掛け、豪華俳優陣とともに創り出す舞台『宝飾時計』が2023年1月29日(日)まで東京芸術劇場プレイハウスで上演中だ。開幕前の稽古場にて根本と高畑に話をきいた。根本は「完全オリジナルの新作舞台ですが、出演者8人でギュッと密に上質な作品作りができています。劇団公演とプロデュース公演とでは稽古の仕方が少し違うのですが、今回は劇団公演のときのように、稽古をしながら台本を書き換えるなど、やりたいようにやらせてもらっています」と稽古の手応えを語る。主演の高畑充希は「稽古場に行くと、台本が少しずつ配給されるんですよ。漫画の連載を読むようで、とても楽しいです。特に1幕にたくさんある伏線を2幕でどんどん回収してく爽快感がたまりません。『根本さん、天才だな』と思いながら、毎日稽古をしています」と笑顔。そして「根本さんがしっかりとビジョンを持って、“根本ワールド”を提示してくださるので、安心してついていけます」とも語り、絶大な信頼を寄せていた。本作品は4、5年前に高畑が根本に声をかけたことから始まったという。根本は「私もずっとご一緒したかったんですが、(高畑さんは)きっと何を書いても成立させてくださる。自分の技量がそこまでいっていないときに本を書くと、ただ助けてもらうだけで終わってしまうと思っていました」と当時の思いを明かす。そして「演劇のことしか考えていなかった20代から、30代になって、生活やプライベートの部分でいろいろなことを感じるようになったんです。それに30歳になったぐらいの充希ちゃんと話していて共鳴する部分があって、だんだんとビジョンやモチーフが浮かんできた。(高畑さんに)あて書きしたい役はたくさんありますが、今の我々がやるならという、今このタッグということを一番考えました」。根本は「新作を生み出すことは、作家、俳優、スタッフみんなにとって大変な作業なのに、1回で上演が終わってしまうことが多い。これは私が勝手に思っていることですが、この『宝飾時計』が何度も上演する作品になったらいいなと思っています。しかも主人公をやっている充希ちゃんは変わらずに。例えば40歳になった充希ちゃんがやったらどうなるのか、観てみたいなと思うんです」と思いを語る。それに対して高畑は「これまで私は先輩から役を受け継ぎ、後輩へ受け渡すという機会が多かったんですね。でも今回はあまりにもオートクチュール。違う人が演じたらそれはその魅力があると思うけど、この役に関してはあまり人に渡していきたいと思わないんです。『いろいろな人の念が乗っているよ』と言われます(笑)。そこをあまり重圧として感じず、楽しくやりたいなと思っています」と応えた。東京公演は1月29日(日)まで。東京公演の後、大阪・鳥栖・愛知・長野と巡演する。その他の出演者は、成田凌、小池栄子、伊藤万理華、池津祥子、後藤剛範、小日向星一、八十田勇一。取材・文:五月女菜穂
2023年01月27日劇作家・演出家の根本宗子が作・演出を担い、高畑充希が主演を務める新作舞台『宝飾時計』。劇中では、子どもの頃から女優として生きてきた主人公(高畑)による「人生の進め方」をめぐる物語が描かれる。加えて劇中で主人公が歌う「青春の続き」は、椎名林檎が作詞・作編曲を手がけた本作のテーマ曲だ。そこで立ち稽古がスタートした12月上旬に根本を訪ね、現在進行形のクリエーションや高畑・椎名に対する想いを語ってもらった。充希ちゃんとは、私の作家性がハッキリしてからご一緒したかった──公演発表時のコメントで、根本さんは高畑さんの執筆依頼に対して「最大のラブレターを渡せるわたしになってから」と思って構成を練っていたらこのタイミングになった、とおっしゃっていました。(高畑)充希ちゃんから「わたしに芝居を書いて欲しい」という言葉をもらったのは、2017年だったと思います。いま好んで取り組んでいる作品より、もっとテンポのよい会話劇をつくっていた頃でした。──今年(2022年)、根本さんの初期作品が立て続けに小説(『今、出来る、精一杯。』:2013年)や映画(『もっと超越した所へ。』:2015年)になりましたよね。2017年に上演された『皆、シンデレラがやりたい。』『新世界ロマンスオーケストラ』『スーパーストライク』もその延長線上にあった、と。はい。ただ私の中では当時そういう作品は「もうやりきった」と感じていて、次に「どういう演劇作家になりたいんだろう」と迷っている時期でもあったんですよね。なので、プロデュース公演を積極的にという思考ではなく、劇団でいろいろなことを試したいと思っていて、その状態のまま充希ちゃんのご依頼に応えたら曖昧な作品を世に出してしまいそうだな、と。きっとどんなものを書いても充希ちゃんなら成立させてくれる技量をお持ちだと思うんですが、私自身の作家性がもう少しハッキリしてからご一緒したかったんです。『宝飾時計』主演の高畑充希。子供の頃から「女優」として生きてきた“ゆりか”を演じる──その後、根本さんはご自身の作家性や書きたいテーマをどんなところに見出したのでしょうか?30代になって、自分の生活や暮らしに目が向くようになりました。演劇だけに集中して取り組んでいた20代は数カ月の連続公演を打ったり、セリフにも「ねもしゅーらしさ」みたいなものを散りばめたり、何か確立したくて必死でした。だから私自身の人生は置き去りにして、ここまで進んでしまったような気がして。そうじゃなくてもっとゆるやかに、自分の人生と書くことの足並みを揃えてもいいんじゃないかなって。どうしたって人生の中で感じたことの破片を拾って書いているので、演劇という枠だけにいたら作風が広がらないし、一生「ねもしゅー」をやることになるなと思って。再演できるくらい構造がしっかりしていて、一度の上演で終わらず消費されない新作を「年に1本のペースでいいから書いていこう」という気持ちに自然となったんですよね……30歳を迎える前に。タフなタイプではあるので新作をつくり続けることは難しくないのですが、出し過ぎて皆さんの心に留まっている時間が短いのも嫌だなと思って。新作って本当に大変な作業なので。──その気持ちが初めて反映された根本さんの演劇作品って?『愛犬ポリーの死、そして家族の話』(2018年12月)かな。従来の作品と描き方や演出を変えてみました。──覚えています。それまでのねもしゅー作品には「いたらイヤだけど、近しい奴が周囲に絶対ひとりはいる」と笑ってしまうくらい絶妙なラインで日常と地続きのリアルな人物がよく登場しましたけど、『ポリー』では一線を画していて。月刊「根本宗子」第16号『愛犬ポリーの死、そして家族の話』(2018)ビジュアル主人公のキャラクターや設定が、かなりぶっ飛んでいましたよね。少女性をデフォルメした結果、ああなったんですけど。でもこれって「演劇だからできることなんだな」と気づいて。リアルが求められる映画やドラマだとキツいけど、演劇なら成立する。「あ、こういう作品にワクワクするんだな」と思ったと同時に、やっぱり私は「演劇でしか実現できないものが好きなんだ」と実感しました。だから『宝飾時計』も「これは映像にできないだろう!」という想いで創作している部分があります。──明かせる範囲でよいので、具体的にお話しいただいてもよいですか?たとえば同じ人物を、ひとりの俳優が子どもから大人までやるのって……演劇でしかあり得ないですよね。リアリティ重視の映画やドラマだと、たいてい子役を立てるので。でも今回は子役がおらず、充希ちゃんも(小池)栄子さんも(伊藤)万理華ちゃんも役の子ども時代を演じます。稽古でも「どんな風に見せたらおもしろいかな」と試行錯誤するのが楽しいですね。高畑演じるゆりかが子役時代に出演したミュージカルでトリプルキャストとして共に主演を務めた真理恵役・小池栄子(左)と、杏香役・伊藤万理華(右)──公演発表時のコメントで、根本さんは「充希さんの俳優人生と、わたしの作家人生の交わり重なるポイントを捉え、ご一緒すべきベストなタイミングがやって参りました」ともおっしゃっていて。おふたりのキャリアが交錯したときに、何が生まれる予感がしましたか?充希ちゃんとはコンスタントにお会いしていたわけではないので、ご本人に当てて確認したことではないんですが……インタビューを拝読して、何度かお話しする中で「将来について考えている」って話題になることが多くて。で、充希ちゃんも私の2年遅れで30歳になった。「30代を迎える」って物ごとを考える大きなタイミングなんだな、と感じて「同世代の我々だからこそ生み出せる作品」をつくりたくなったんですよね。林檎さんは私たち世代を振り返って「青春の続き」と言ってくれた気がして──おふたりのタッグでしか生み出せないもの、というのが……テーマ曲「青春の続き」発表時における根本さんのコメントにもあった「自分のためではなく、他者のために生きることに命を燃やす少女の物語」だった?そうですね。たとえば私の場合、自分に役を書くより俳優に当て書きする方が昔から楽しいし、誰かのことを思い浮かべて何かする方が性に合っているんです。どちらかというと、お節介な性分で。で、ひょっとしたら俳優も同じなのかなって。役者として走り始めた新人の頃は自分に興味があって、たくさんの人に見てもらいたくて、いろんな役に挑戦したくて……って自己顕示欲があると思うんですけど。でも充希ちゃんはきっともう、そういう段階にない。あくまで想像ですけど、他者だったり役だったり、ご自身とは離れた存在について考える方が芝居をつくるうえで楽しいゾーンに入っているのかな、と感じて。だから過剰にひとりの他者を想って、その人に向けた行動を繰り返している……みたいな人物を充希ちゃんに向けて書いたらおもしろいのかな、と感じました。椎名林檎書き下ろし、高畑充希が歌う『宝飾時計』のテーマ曲「青春の続き」ジャケット写真──そのテーマや人物像は、高畑さんをご覧になっていたから生まれたのですか? それとも根本さんご自身の中から湧き起こった衝動ですか?いつも自分の中で結論が出たり整理がついてから書くことが多いんですが、今回はまだ自分の答えが明確に出ていないことをモチーフに持ってきました。もちろん脚本にしているので客観視できていないわけではないし、現在進行形の答えはあるんですが、それがしっくり来ているかって聞かれるとそうでもなくて。自分の中でリアルタイムに起こっている葛藤を板に乗せることって、そういえばこれまでしてこなかったな……と書きながら気づきました。だから「この状態から生まれた物語を託すなら、充希ちゃんだった」って感じかもしれません。他の俳優だったら『宝飾時計』は書かなかったので。──根本さんにそう感じさせる高畑さんの魅力を、どんなところに感じていらっしゃいますか?「クリエイティブな面にもすごい興味がある人なんだろうな」ってところですかね。役者さんにはさまざまなタイプがいると思うんです。演じること・役になるのがとことん好きな方から、「どんな風につくっているんだろう?」って段階にも興味がある方まで。充希ちゃんは後者なのかな、と。だから一緒につくり上げている感覚です。『宝飾時計』ビジュアル演じてもらう主人公・松谷ゆりかの人間性も、脚本の段階で決めつけていません。稽古場で彼女がゆりかになっていく姿を見ながら「こうなのかもしれない」と気づいたり、役の方向性について話をしてみたり。共作できる役者さんであることが充希ちゃんの魅力ですね。特にいま成田凌さん演じる恋人への接し方にバリエーションが生まれていて、ゆりかの人生を追う物語における効果的なスパイスになっています。高畑演じるゆりかのマネージャーであり恋人の大小路役・成田凌──高畑さんは、椎名林檎さんが作曲された「青春の続き」を劇中で披露します。拝聴したら「他者のために生きる」という作品テーマと交錯する歌詞が数多く見受けられ、林檎さんと根本作品のファンとしては胸がいっぱいになりました。林檎さんにどのようなオーダーをされたのでしょうか?「こういった想いを歌いたい」というプロットを林檎さんにお渡ししました。それで歌詞を頂戴したとき、私がすごく感じていることなのに、絶対に自分では描けないような内容で……「ものすごい世界を演劇に書いてもらってしまった」と圧倒されて。嬉しかったですし胸がいっぱいになって、自然と涙が頬を伝っていましたね。楽曲が届いた日は、充希ちゃんも「泣いた」と言っていて。──楽曲のどんなところが、根本さんの琴線に触れましたか?林檎さんは私たちより年上で、いまの我々が抱えているような葛藤はもうご経験済みの世代だと思うんです。どういった経緯であの歌詞にまとめてくださったのかご本人にお聞きしたわけではないので、私の勝手な捉え方なんですが……ご自身が若かった頃に遡って書いてくださったような印象を受けて。いまの林檎さんにプラスして、林檎さんが私たちの年代だった頃を振り返っていらっしゃるのかな、と。「青春の続き」という楽曲タイトルも林檎さんがつけてくださったんですが、歌詞のあとにタイトルを受け取って腑に落ちました。やっぱり私たち世代を振り返ってくださっているのかもしれない、って。すごく素敵なタイトルですよね。──根本さん・高畑さん世代や、劇中で右往左往する登場人物はみんな「青春の続き」をしているんですね。楽曲だけでもあれだけ素晴らしいので、演劇の中で何の前触れもなく突然歌うと違和感が生まれてしまいますよね。劇中では二幕でゆりかが披露するんですが、彼女が歌う必然性を高めて「青春の続き」にたどり着けるかどうか……がきっとこの作品の要になる。うまくストーリーの中に落とし込めるよう、キャスト・スタッフと最後まで試行錯誤し続けますし、作家としても大変鍛えられています。取材・文=岡山朋代<公演情報>『宝飾時計』【東京公演】2023年1月9日(月・祝)~1月29日(日)会場:東京芸術劇場プレイハウス【大阪公演】2023年2月2日(木)~2月6日(月)会場:森ノ宮ピロティホール【佐賀公演】2023年2月10日(金)~2月12日(日)会場:鳥栖市民文化会館大ホール【愛知公演】2023年 2月17日(金)~2月19日(日)会場:東海市芸術劇場 大ホール【長野公演】2023年 2月25日(土)・26日(日)会場:サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)大ホール公式サイト:
2023年01月09日女性ならではの独特な視点で注目作を生み出している根本宗子がオリジナル脚本・演出を手掛け、豪華俳優陣とともに創り出す舞台『宝飾時計』が2023年1月9日(月・祝)から東京芸術劇場プレイハウスで上演される。主人公のゆりか(高畑充希)は子役から女優として活躍しているが、驚くほど業界に染まれていない。30歳を迎え、同級生たちが次々と結婚をして子どもを産んでいく中、自分の存在の意味を見つけられずにいた。ある日、彼女のマネージャーである大小路(成田凌)に来た、「彼女の原点となった舞台の記念公演のカーテンコールでテーマ曲を歌ってくれないか?」というオファーを受けるゆりか。そこで当時トリプルキャストとして主演を務めていた真理恵(小池栄子)と杏香(伊藤万理華)と再会する。「私は高畑充希ちゃんのファンで、いつかは絶対お仕事をしてみたいと思っていたんです」と語るのは、真理恵役を演じる小池栄子。「充希ちゃんは、いつも難しそうな面白い役をやっていますよね。私の中では『ガラスの仮面』のヒロインのようなイメージ。野性的な勘を持ちながら、役に憑依して、幅広い役をこなされて。名前を見るだけでワクワクする女優さんの1人です」と高畑の印象を語りながら、共演を素直に喜んでいた。また、脚本・演出を務める根本宗子の舞台を数回観たことがあり、食事の席でも同席したこともあったという小池は「舞台を見ているときも、お話ししているときも『この人の頭の中を覗いてみたい』と思いましたね」。高畑と根本のタッグなら、と今回の出演を決めたという。『宝飾時計』の脚本を読んだ印象については「ちょっとゴシップっぽい、芸能界の裏側が描かれています。私たちにとっては身近な題材ですが、多分お客さんにとっては題材自体が面白いはず。さらにそこに根本さんのセリフマジックが巧みに散りばめられている作品です」と話す。「思いと言葉が裏腹に紡がれていく感じがたまりません。1回でももちろん楽しめますけど、2回3回と観ていただけたら、また新たな発見があると思いますので、より楽しめると思います。」とも語っていた。2022年はNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で北条政子役を演じで強い印象を残した。小池自身も「1年間一人の人物と向き合って演じることは、これまで経験がなかったことですし、非常に充実した一年でしたね」と振り返る。その上で、23年最初の舞台となる『宝飾時計』については「ちょっと覗き見に来た感覚で楽しめる作品だと思うので、期待してください。すごいエンタメを観るというより、ご近所トラブルを観にいくような感覚というか、お客様も参加者のような距離感で観てもらえたら楽しめると思います。ぜひ劇場にいらしてください」と意気込んだ。東京公演は1月29日(日)まで。その後、大阪・鳥栖・愛知・長野(上田)にてツアー公演。取材・文:五月女菜穂
2022年12月26日松尾スズキが女優と組んで繰り広げる至極のコントドラマ第3弾「松尾スズキと30分強の女優」の放送が決定。今回は、松たか子と長澤まさみが出演する。松尾さんが「バラエティ番組のコントじゃない、作品としてのコントが作りたい」という思いから、脚本・演出・出演を務める、各話30分のオムニバスコントドラマとしてこれまで、吉田羊、多部未華子、麻生久美子、黒木華、生田絵梨花、松本穂香、松雪泰子、天海祐希が出演し、第2弾まで放送してきた「松尾スズキと30分の女優」。今回の第3弾では、そんな「30分の女優」から「30分“強”の女優」と変え、これまでよりも各話を長めにスケールアップ。これまでと同様に、本作の脚本家として松尾さんのほかに、「バカドリル」の著者・天久聖一と、劇団「地蔵中毒」主宰の大谷皿屋敷が参加する。放送決定に松尾さんは「この歳でコントの番組をやらせてもらえるとは、そして、松たか子、長澤まさみという、旬の時間が止まらない、日本を代表する女優とタッグが組めるとは、幸せ以外のなんでもないので、がんばるという言葉は、あまり好きじゃありませんが、楽しくがんばる次第です」と心境を明かし、「今回も、見てる人みな頭が変になれ、と、祈りつつ台本製作中であります。乞うご期待!」とコメントしている。「松尾スズキと30分強の女優」は2023年3月、WOWOWにて放送・配信予定。(cinemacafe.net)
2022年11月23日さまざまなドラマや映画で活躍する名バイプレイヤー。…だと思っていたら、その半生が『拾われた男』としてドラマ化され、今や国内外で配信されている松尾諭さん。「日常のクスッとしたおかしみを作りたいと言われています」「周りから『見たよ』とか言われるとすごく恥ずかしいんです。一気に毛穴が開く感じがする(笑)。でも、今の稽古場には見てる人、あんまりいないんじゃないかな。みんなそこまで僕に興味がないと思うので」と控えめ。ただ、コメディしかりサスペンスしかり、出演作への期待値を上げてくれる俳優なのは間違いない。その松尾さんが今取り組んでいるのは、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)さん作・演出の舞台『しびれ雲』。小津安二郎や岸田國士をイメージした世界観で書き上げるささやかで静かな芝居。「KERAさんからは、何が起こるわけではないけれど、日常で人が話している中に生まれるクスッとしたおかしみみたいなものを作りたいと言われています。学生時代に小津映画をレンタルして観ることはあったけれど、当時はどこか義務的に観ている感じでした。でも今回、稽古場で参考にみんなで観たんですけれど、こんなに面白かったんやって思ったんです。ようやく面白さに気づける年齢になったのかもしれないです。僕の役で言うと、佐分利信(さぶり・しん)みたいな感じでと言われています。まだ探りながらですけれど、KERAさんは演出が的確で、ここをどう見せたいのかがわかりやすいし、どう言えば僕たちに伝わるかをすごく考えてしゃべってくれるので、いちいち全部、なるほどって思えて楽しいです」物語の舞台は、架空の地方の島。それゆえ登場人物たちはKERAさん考案の創作方言をしゃべることに。「“~だり”とか“~がっさ”って語尾があるんです。実在していない方言なので結構適当なのかと思って、楽なのかなって思っていたけれど、間違えると言い直させられるし、ナメてました(笑)。ただ方言でしゃべる芝居自体は好きなんですよ。方言があるだけでキャラクターが一個できるし、これは僕の実感ですが、セリフ回しが方言になっていることで、小津作品のあの独特の空気感が自然と醸し出されている気がして、あれは発見だなと思います」活動の場は映像が多いが、舞台は「毎回やるたびに発見があって、息遣いが変わるだけで何かが変わるライブ感が楽しい」と話す。「セリフを体で表現するので肉体派の僕の性には合っています。…肉体派かはわからないですけど(笑)」KERA・MAP #010『しびれ雲』昭和初期、海に囲まれた孤島・梟島。海に浮かぶ舟の上に、頭から血を流した謎の男(井上芳雄)が見つかった。男はフジオと呼ばれ、島で暮らし始めるが…。11月6日(日)~12月4日(日)下北沢・本多劇場作・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演/井上芳雄、緒川たまき、ともさかりえ、松尾諭、安澤千草、菅原永二、清水葉月、富田望生、尾方宣久、森準人、石住昭彦、三宅弘城、三上市朗、萩原聖人全席指定8500円ほかキューブ TEL:03・5485・2252(平日12:00~17:00)兵庫、北九州、新潟公演あり。まつお・さとる1975年12月7日生まれ、兵庫県出身。2007年のドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』で注目される。放送中のNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』に出演。※『anan』2022年11月2日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年11月01日