蜷川実花撮影の魅惑の美しさ女優の沢尻エリカが、約5年ぶりに映画主演を果たすことで話題となっている「ヘルタースケルター」のポスターが17日、解禁、お披露目となった。この作品の監督でもある、世界的フォトグラファーの蜷川実花氏が自ら撮影したという渾身のポスターだ。ポスターは、沢尻エリカ演じるヒロイン、りりこの顔にあてた手に、青と黒の妖艶な魅力を放つ大きな蝶が止まっている姿をとらえたもの。沢尻のネイルの赤も効果的で、はかなく、妖しく、そして美しい、この作品の世界観を見事に表現しているようだ。「見たいものを、見せてあげる」象徴的なりりこのセリフでもある「見たいものを、見せてあげる」がポスターのコピーにも採用されており、このコピーが、彼女の表情や雰囲気とも相まって、強烈な印象をもって、見る者をこの世界へと引き込むようだ。映画「ヘルタースケルター」は、全身整形でトップスターへと上りつめた主人公りりこが、美、名声、金、愛といった人間の欲が入り乱れる世界を疾走するかのように生き抜く姿を描いている。演じる沢尻も、この作品で、自分の今までのすべてが必然だったことを証明してみせると、強い意気込みで臨んでいるという。実力派女優の復帰作としてはもちろん、作品そのものとして非常に期待される。映画「ヘルタースケルター」は7月14日から丸の内ピカデリー他全国ロードショー公開の予定だ。ポスターは、18日から全国上映劇場に設置されるとのことなので、ぜひ一度チェックしてその作品世界を感じてみて。元の記事を読む
2012年02月18日沢尻エリカの5年ぶりの映画復帰作として注目を浴びる『ヘルタースケルター』。本作の監督であり、世界的フォトグラファーとして名を馳せる蜷川実花の撮り下ろしによる、映画の世界観が凝縮されたポスタービジュアルが解禁となった。原作は人気漫画家・岡崎京子の伝説的コミック。全身整形により、ほとんど全てが作り物の肉体による“美”を手に入れ、トップスターに上り詰めたりりこ(沢尻さん)が、欲望が渦巻くこの世界を疾走するさまを描き出す。沢尻さんを筆頭に大森南朋、寺島しのぶ、綾野剛、水原希子、窪塚洋介に桃井かおりなど豪華キャストが蜷川監督のもとに集結した。監督デビュー作となった『さくらん』でもその色鮮やかなビジュアルが話題を呼んだ蜷川監督。本作も「極彩色エンタテインメント」を世界観として打ち出しており、今回解禁となったポスターにも監督のコンセプトが詰め込まれている。作り物の美を纏い、美しい化粧を施され、挑戦的な視線を投げかける裸のりりこ。彼女の手に止まる青い蝶は、原作にはない蜷川監督が映画オリジナルの表現として打ち出したもの。さなぎの期間を経て美しい蝶へと変貌を遂げた彼女を象徴する一方で、どこか儚さを漂わせる。「見たいものを、見せてあげる」は劇中の彼女のセリフであり、名声や金、欲望などあらゆるものが絡み合い、興奮と熱狂を生む芸能界を“ヘルタースケルター=しっちゃかめっちゃか”に駆け巡る彼女の意気込みと勢いを感じさせる。センセーショナルに、エモーショナルに、スキャンダラスに――。りりこは何を見せてくれるのか?この美しいビジュアルの裏に隠された彼女の真の姿とは?本編の完成が楽しみだ。『ヘルタースケルター』は7月14日(土)より公開。■関連作品:へルタースケルター 2012年7月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会■関連記事:沢尻エリカ「私がいるのは、みんなのおかげ」周囲への感謝を語る沢尻エリカ、蜷川実花と組み岡崎京子原作『へルタースケルター』で本格女優復帰
2012年02月17日岡崎京子の同名人気コミックを映画化する『ヘルタースケルター』の製作現場会見が9日に東宝スタジオ(東京・世田谷)で行われ、約5年ぶりの銀幕復帰を果たす沢尻エリカをはじめ、共演する大森南朋、寺島しのぶ、綾野剛、水原希子、新井浩史、鈴木杏、哀川翔、寺島進、桃井かおり、メガホンをとる蜷川実花監督が出席した。その他の写真沢尻演じるトップモデル・りりこが全身整形であるという究極の秘密を抱えながら、あらゆる欲望が渦巻く芸能界でもがき、戦う姿が蜷川監督ならではの“極彩色ワールド”で描かれる。映画化実現までに実に7年の歳月が費やされ「私自身、こんなに長い間、何かを待ったことはない」(蜷川監督)。それだけに「毎日、濃い人に囲まれながら、濃いシーンを撮り続けている。毎日、前日のことを覚えていないほど完全燃焼している」と現場の様子を明かした。やはり注目は、沢尻が体当たりで演じる、外見的にも内面的も複雑さを抱えたヒロイン像だ。「とにかく振り切れたキャラクターで、最初のころは現場の空気も重かった」と沢尻本人も認めるほど。「役を通してシンクロする部分もあるし、この作品にかけている思いもある。乞うご期待ですよ、見ててください」と自信の程をうかがわせた。芸能事務所社長を演じるベテラン女優・桃井との共演も注目で、「(沢尻は)現場でいっつも“りりこ”でいてくれる。いいやつですよ。そろそろ分かってあげて」と取材陣にアピール。自身が演じる役柄については「40年間、芸能界で出会ったイヤなやつを詰め込んだ最悪の女。でも『社長はこうあるべき』という思いもこめて演じている」と貫禄のコメント。マネージャー役の寺島しのぶは「撮影初日から沢尻さんに、縛られ、なじられ、ぶん殴られ(笑)。M女加減を堪能している」と笑いを誘った。『ヘルタースケルター』7月14日(土)全国公開
2012年02月10日女優の沢尻エリカが蜷川実花監督とタッグを組み、5年ぶりに銀幕復帰を果たす『ヘルタースケルター』の撮影現場会見が2月9日(木)、東京・成城の東宝スタジオで行われ、沢尻さんと蜷川監督を始め、共演する大森南朋、寺島しのぶ、綾野剛、水原希子、新井浩文、鈴木杏、哀川翔、寺島進、桃井かおりが出席した。2007年に公開された『クローズド・ノート』を最後に女優としての活動を休止していた沢尻さんが、スクリーン復帰作に選んだのは、熱狂的な支持を集める岡崎京子の伝説的同名コミックの映画化だ。全身整形という秘密を抱えながら、名声や金といった欲望渦巻く芸能界でトップに君臨する女優・りりこが雄々しく生きる姿を鮮烈に演じている。「とにかく振りきったキャラクターで、現場の空気も重いって…。りりこもそうだけど、私自身も戦っている。(原作に描かれる)過激といわれるシーンも腹くくってます。まあ、見ていてください。乞うご期待です」と力強く宣言する沢尻さん。さすが“エリカ様”…と取材陣を圧倒する一方で「支えてくれるキャスト、スタッフのみんなのおかげで、私は女優をやっていられる。本当に恵まれていると思う」と周囲への感謝も。その真摯な姿勢こそが、沢尻さんの本当の姿なのかもしれない。りりこが所属する芸能事務所の社長を演じる桃井さんも「現場ではいつも“りりこ”でいてくれる。本当にいいやつですよ。そろそろ分かってあげて」と沢尻さんをフォロー。ちなみに自身が演じる役柄は「私が40年間、芸能界で見てきた“イヤなやつ”を詰め込んだ人物で、最悪の女(笑)」なのだとか。ベテラン女優の貫禄を存分に見せつけた。一方、女マネージャーを演じる寺島さんは「私も結構、濡れ場の経験はあるが、リハーサルでは脱がない(笑)。でも沢尻さんは度胸があって、思い切りがすごい」とその大胆な女優魂を絶賛。沢尻さんも「大人の事情で『もうちょっと隠して』って言われることも。面倒くさいこともあります(笑)」と改めて役柄に込める気合をアピールする。この日は、りりこが暮らす部屋のセットが公開され、『さくらん』に続く蜷川監督らしい極彩色きらめく空間が映画の世界観をビビッドに伝えた。蜷川監督にとって、本作の映画化は7年越しの企画だと言い「こんなに長い間、何かを待ちわびたことはない。毎日、濃い人々に囲まれながら、濃いシーンを撮っていると、前日のことを思い出せないほど完全燃焼している」と沢尻さんとの初タッグに手応え十分で、本編の完成を期待させる現場会見となった。『ヘルタースケルター』は、7月14日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:へルタースケルター 2012年7月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会■関連記事:沢尻エリカ、蜷川実花と組み岡崎京子原作『へルタースケルター』で本格女優復帰
2012年02月09日ドラマのコラボ企画で商品プロデュース話題に事欠かず、常に注目を集める女優の沢尻エリカ。彼女が今度はファッションプロデューサーとしてもデビューすることが分かった。人気ブランドの「サマンサタバサ」および「マーキュリーデュオ」とコラボレートするという。この商品プロデュースは、沢尻が出演するドラマ「L et M わたしがあなたを愛する理由、そのほかの物語」とのコラボレート企画で持ち上がったもので、劇中、彼女自身もそれらを鮮やかに着こなすそうだ。一般発売も開始され話題2月1日からECサイトである「Stylife(スタイライフ)」「RUNWAYchannnel(ランウェイチャンネル)」にて、商品アイテムは販売が開始された。実際に沢尻がドラマで身につけている35着の衣装、小物も合わせてこちらで販売されている。コラボプロデュースに参加したブランドであるサマンサタバサニューヨークプレスは、沢尻について、発信力やオリジナリティ、表現力が優れていると絶賛。バッグの完成度にも太鼓判を押している。また、もう一方のマーキュリーデュオのプロデューサーも、彼女のデッサンがとても優れていたので、要望も汲み取りやすく、アイテム制作が進めやすかったとコメントしているそうだ。このように彼女のプロデュース力は、それぞれのブランド担当者からも高く評価されており、今後の活躍も期待される。ドラマでの演技やファッションとともに、まだまだ彼女からは目が離せない。元の記事を読む
2012年02月03日話題の携帯ドラマCMで女優として、アーティストとして、なにかと騒がれる存在でもある沢尻エリカ。彼女の復帰作としても話題となっている、新携帯ドラマ「L et M わたしがあなたを愛する理由そのほかの物語」のテレビCMが21日から全国公開となり、話題を呼んでいる。ドラマは、見た目も性格も対照的な絵留(エル)と絵夢(エム)という2人の女性を主人公に展開するラブストーリー。沢尻は、この2人を1人2役で演じる。新たな魅力が随所に!CM「記者会見編」では、沢尻エリカの女優復帰会見を舞台として描き、エルとエムに扮した2人の沢尻エリカが同時に登場!エリカ様が2人という驚きの展開のなかで、対照的な2人のキャラクターが印象的にとらえられている。CMと連動公開された公式サイト上のムービーでは、なんと彼女がEXILE「Choo Choo TRAIN」のパロディダンスも披露。2役で見せる彼女の多彩な魅力と、このムービーにおけるコケティッシュで不思議な世界の魅力……彼女の新たな境地が感じられるものとなっている。真逆な2人のファッションにも注目。BeeTVドラマとして放送されるこの「L et M わたしがあなたを愛する理由そのほかの物語」は2月1日から毎週1回、月曜日に配信されるという。全12話の物語、CMとともにチェックしてみては。元の記事を読む
2012年01月22日2007年に公開された『クローズド・ノート』を最後に女優としての活動を休止していた沢尻エリカが、『さくらん』で鮮烈な映画監督デビューを飾った写真家・蜷川実花の最新作で熱狂的な支持を集める岡崎京子の伝説的コミックの映画化『ヘルタースケルター』で女優業に本格復帰することが明らかとなった。第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した岡崎京子の伝説的コミック「ヘルタースケルター」を原作とする本作。全身整形という秘密を抱えながら、名声や金といった欲望渦巻く芸能界でトップに君臨する女優・りりこが雄々しく生きる姿を描く。「本作への出演を熱望してた」と公言する沢尻さんは主人公・りりこを演じる。「『この作品はきっと私にあう』と周囲が言うほど演りがいのある役なので、“実花ワールド”にどう染めてもらえるか、いまから楽しみです。現場でクリエイトしながら、ぶつかっていきたいなと思っています。気合は十分です。沢尻、女優として、ひと肌脱ぎます」と、復帰第1作への意気込みを見せている。岡崎さんの盟友である安野モヨコ原作の映画化『さくらん』に続き、監督第2作目として本作に取り組む蜷川監督は、「『さくらん』より前から、このヘルタースケルターを映画化したいと思っていました。7、8年待ち続けました、岡崎京子さんの大ファンです。こんなに自分の人生で何かを待ったことはなく、いまこれからクランクインできることにとても興奮しています」とコメント。さらに、「東京という街に消費されていく、人々の“欲望処理装置”としてのりりこ。女性の持つ驚くほどのか弱さと、図々しいほどのたくましさを持つこの主人公を演じられるのは、歓声と罵声を浴び続けた沢尻エリカ以外、いまのこの東京では考えられません。本当に最高のキャストと最高のスタッフが集まりました。みんなで共犯関係をつくり、私たちにしかできない映画にしたいと思っています。駆け抜けます」と沢尻さんを絶賛!そのほか脇を固めるキャストには、芸能界の闇を暴くために奔走する検事・麻田誠役の大森南朋を始め、御曹司でりりこの恋人・南部貴男役に窪塚洋介、りりこの後輩モデル・吉川こずえ役に『ノルウェイの森』で注目を集めた水原希子、さらに綾野剛、新井浩文、寺島しのぶ、桃井かおりと豪華俳優陣が集結。そして、その誰もが蜷川作品への参加に興奮気味のようで「蜷川実花さんの作品に参加できることも岡崎京子さんのこの作品に出演できることも、非常に楽しみで興奮しております」(大森さん)、「コワイモノ見たさで参加します(笑)!」(窪塚さん)、「『希子とだったら新しいものに出会える』。その実花さんの言葉を信じて、共演者のみなさんと一緒にいい作品を作っていきたいと思っています」(水原さん)、「こんな生きにくいりりこが愛おしいです。とにかく、りりこにはひどい仕打ちを受けますが、愛を持って全力で受け止めたいと思ってます。実花ちゃんが長い期間温めてきたこの企画に参加できて嬉しいし、最高の作品になるべく努めます」(寺島さん)。さらに、原作者の岡崎さんの弟・忠さんからは「作者は、作品を通じて役者がどのようにりりこを演じるのか、大変興味を示しております。『原作に忠実に行うのも、演者の体内を通してどのように変貌するのかも、受け入れる準備は出来ている』とのことです。また、『新たな解釈での新たなりりこを見てもみたい』と」と、期待の声を伝えている。美しくも残酷な独特の世界観で魅せる奇才・蜷川実花の新たな世界で、世の羨望・落胆・好奇、芸能界の酸いも甘いも味わった女優・沢尻エリカがどのような進化を遂げるのか楽しみに待ちたい。1月中旬にクランクイン、2月末にクランクアップ予定の本作。『ヘルタースケルター』は、7月14日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:ヘルタースケルター 2012年7月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会
2012年01月11日2012年1月12日発売の雑誌『sweet』2月号の表紙は、映画『ティファニーで朝食を』の世界観を彷彿させる、オードリー・ヘップバーンに扮した沢尻エリカが登場!『sweet』2月号(宝島社)沢尻エリカコメント「もう全カットお気に入りです。往年の女優というと私の中で何人か思い浮かぶ方がいるのですが、編集部の方もまったく同じ方を思い描いていて、うれしかったです。女の子だったら絶対憧れてしまうシチュエーションでの撮影でしたね。ピカイチはやっぱりバルドー。写真もヘア&メイクも衣装もすべて含め、“ハマった!”っていうかんじでした。イーディは個人的に好き。全体を通していいバランスに仕上がっていると思います。」これは、沢尻エリカの女優復帰作として話題のBeeTVドラマ『L et M わたしがあなたを愛する理由、そのほかの物語』と、こちらの作品に衣装プロデュースとして参加している宝島社のコラボレーション企画。“往年の名女優なりきり特集”として、この他にブリジット・バルドー、ジェーン・バーキン、イーディ・セジウィックなど往年の名女優たちにも扮し、雑誌を彩っている。ドラマ『L et M わたしがあなたを愛する理由、そのほかの物語』より作品情報『L et M わたしがあなたを愛する理由、そのほかの物語』開始:2012年2月1日より、BeeTVにて配信開始監督:寒竹ゆり出演:沢尻エリカ、 村上淳、中村蒼、岡田義徳製作・著作:BeeTV 公式サイト
2012年01月06日「syoss」新製品発表会見に登場予定!Xデーの離婚か?という報道以来、表舞台で姿を見せなくなっていた女優・沢尻エリカ。彼女が9月28日、自身がイメージキャラクターを務める、ヘアケアブランド「syoss」の新製品発表会見に登場することが分かった。この発表イベント当日には、新製品のプレゼンテーション、沢尻エリカによるトークセッションなどが予定されているという。「syoss」の魅力を会場で語るということだが、それ以外へのメディアの質問、関心の目が集まることは間違いない。どのような姿で登場?なにを語る?今回の沢尻エリカの登場は、公の場として、今年2月に会見を行って以来の約7カ月ぶりのものとなる。その会見の際には、夫である高城剛氏との離婚期日を「5月16日以降」と発表していた。5月にはエイベックス・マネジメント株式会社と業務提携契約を締結。女優活動を再開するとのことだった。現在のところ、離婚はしていない模様で、大きな活動も見られない。この久々の会見の場、どのような姿で登場し、なにを語るのか、また語らないのか…いずれにしても、大きな注目が集まるところだ。元の記事を読む
2011年09月18日30代独身女性・エリカが過去へのタイムスリップを繰り返す、カナダ発のTVドラマ「ビーイング・エリカ」。本国での放送開始と共に人気を博し、いまや日本のほか世界各国で観られている「ビーイング・エリカ」ですが、このようなドラマがカナダで制作され、熱い支持を得たのにはワケがあるようです。今回は、エリカを演じるエリン・カープラックにカナダに関するあれこれを聞きました。「日本では結婚する時期の遅い女性が増えているの?それなら、カナダも同じだと思うわ。以前は20代で子供を持つのが当たり前だったけど、いまはもっと遅くに結婚する人が多いし、結婚をしない女性の選択も受け入れられるようになってきた。私自身も、結婚して子供を持つ予定はまだないの。友人の中にはすでに家庭を持っている人もいて、彼女たちと一緒にいると自分は独身なんだなって実感するけど…、そう、エリカみたいにね(笑)。でも、私は女優として活躍する人生を選んだのだから、それでOKなの」。エリンのような考え方の女性は多いようで、だからこそ、日本でも大ヒットを記録したあの名作TVドラマがカナダでも愛されているのだそう。「私は『SEX and the CITY』が大好きなのだけど、あの番組はカナダ女性にとっても、TVドラマ界にとってもパイオニアだったと思う。サマンサは50代だけど結婚していないでしょう?それでOKだという風潮を作ったのは彼女だと思うわ」。ところで、エリカは謎のセラピスト、ドクター・トムのセラピーを受けながら自分自身を取り戻していきますが、日本では“セラピーに通う”という行為に欧米ほどなじみがないのが現状。カナダではどうなんでしょう?「熱心に通う人もいれば、抵抗を感じる人もいる…という感じかしら。実は以前に演技のクラスを受けていたとき、授業の一環として、先生がクラスの全員をセラピーに通わせたことがあったの。演技をするには自分の健全な状態を知るべきだ、ということでね。そのときの私は少し抵抗を感じたわ。だって、私は自分に問題があるなんて思いたくなかったから。でも、私を含め、セラピーに行ったみんながカウンセリング中に泣き出していたわね(笑)。すごくいい体験だったわ。もちろん、一番受けたいのはドクター・トムのセラピーだけど!」と、カナダの様々な興味深い事情が見えてきたところで、エンターテイメントの世界にも目を向けてみましょう。「リ・ジェネシス バイオ犯罪捜査班」をはじめ、「フラッシュポイント−特殊機動隊SRU−」など、日本でもカナダ産ドラマのDVD発売や放送が増えてきました。「フラッシュポイント−特殊機動隊SRU−」にはエリンも出演したことがあります。また、カナダ出身のクリエイターやスターも多く、エリンが尊敬するのは「何と言ってもジェームズ・キャメロン!」だそう。「彼は『ダーク・エンジェル』に私を起用してくれたの。彼と一緒に働いた17日間は、私にとって最初の大きな仕事であり、素晴らしい体験だったわ。ジェームズ・キャメロンは、私がグリーンカードを取得するときも協力してくれたの。それに、ジェイソン・プリーストリーやレイチェル・マクアダムスも尊敬してる。あと、トリシア・ヘルファーは私と同じアルバータ州出身なのよ」。ちなみに、アルバータ州出身者はエリンとトリシア以外にも「24TWENTY FOUR」のエリシャ・カスバート、「LOST」のエヴァンジェリン・リリー、「glee/グリー踊る♪合唱部!?」のコーリー・モンテース、そしてマイケル・J・フォックスほか多数。そんな彼ら共々、カナダの星に仲間入りしたエリンに要注目です!(text:Hikaru Watanabe)「ビーイング・エリカ」シーズン2毎週土曜23:00〜LaLa TVにて放送中公式サイト:© Session I Productions Limited 2009■関連作品:ビーイング・エリカ [海外TVドラマ]© Session I Productions Limited 2009SEX and the CITYセックス・アンド・ザ・シティ [海外TVドラマ]フラッシュポイント−特殊機動隊SRU− [海外TVドラマ]© 2008 Flashpoint Season I Productions Inc.24TWENTY FOUR [海外TVドラマ]LOST [海外TVドラマ]© AXN Japan Inc. All Rights Reserved.glee/グリー踊る♪合唱部!? [海外TVドラマ]© 2009-2010 Twentieth Century Fox Film Corporation.All Rights Reserved.■関連記事:シネマカフェ的海外ドラマvol.19130代独女に贈る「ビーイング・エリカ」第2回シネマカフェ的海外ドラマvol.19030代独女に贈る「ビーイング・エリカ」第1回「SATC」のキャリーと「ゴシップ・ガール」のヴァネッサがコメディ作で共演“LOST芸人”が集結!椿鬼奴はハマッてパチンコに行く回数が激減GG賞3冠獲得!話題の海外ドラマ「glee」オリジナルTシャツを3名様プレゼント
2011年04月21日30代独身女性・エリカが過去へのタイムスリップを繰り返す、カナダ発のTVドラマ「ビーイング・エリカ」。今回は、エリカを演じるエリン・カープラックに彼女自身についてのあれこれを聞きました。人生に悩むエリカをチャーミングに演じ、“カナダのエミー賞”と言われるジェミニ賞にも輝いたエリンは、実は以前、高校の交換留学プログラムで日本に来たことがあるのだそう。「『おはよう』、『こんばんは』、『おいしいです』、『ありがとう』…。日本語もちょっとだけ覚えてるわ(笑)。私の兄は1年ほど住んでいたから、私よりもずっと日本語が上手なの」とも教えてくれました。そんなエリンですが、「ビーイング・エリカ」の世界的大ヒットをきっかけに女優人生が一変。「『ビーイング・エリカ』は私のキャリアをいい方向に大きく変えてくれたわ。カナダ国内だけでなく、国際的なレベルでね。エリカを演じていることで、他の作品のオファーもすごく増えたの。顔も知ってもらえるようになったから、家の外ではお行儀よくするようにしてる(笑)」とのこと。やはりエリカという役は、演じるエリンにとっても大きな意味を持っているようです。昨年12月の時点ではシーズン3の収録を終え、「シーズン4が作られればいいなと願っているところよ」と語っていたエリンですが、その後シーズン4のオンエアが決定。“エリカ”なエリンの日々はまだしばらく続きそうです。その一方、アメリカの映画やTVドラマへの出演にも意欲的で、「グリーンカードを取得したから、ゆくゆくはL.A.に引っ越すつもり。L.A.に拠点を移したいなと思っているの。もちろん、オファーがあればアメリカ以外の国にも行くし、カナダにもいつだって戻って来るわ」と教えてくれました。「Lの世界」をはじめ、「TAKEN テイクン」、「デッドゾーン」、「SUPERNATURAL/スーパーナチュラル」、「バトルスター・ギャラクティカ」など、カナダで撮影されている米国ドラマへのゲスト出演はこれまでも精力的にこなしてきたエリンですが、やはり視野に入れているのはハリウッドでの女優活動のよう。「ホッケーを学びたくてメキシコに行く人はいないでしょう?もっと寒くてホッケーの盛んな国に行くわよね。L.A.と言えばハリウッド、ハリウッドと言えばエンターテイメントの聖地。“メリル・ストリープやアンソニー・ホプキンスと共演したい!”、“マーティン・スコセッシの映画に出たい!”となれば、L.A.に住むのが一番賢い方法だと思うの」と言います。ちなみに、一緒に仕事をしたい人リストの中には、マイケル・マン、ザック・スナイダー、デヴィッド・フィンチャー、ケイト・ウィンスレット、ケイト・ブランシェット、レオナルド・ディカプリオの名前も。「アクションにもラブコメにもシリアスなドラマにもどんどん出演し、オールジャンルで通用する女優になりたい。その点、『ビーイング・エリカ』はラブコメというだけでなく様々な要素が複雑に詰まっている作品だから、いい経験をさせてもらえているわよね」と目を輝かせるエリン。次回は、エンタメや女性のことなど、様々なカナダ事情についてエリンに聞きます。(text:Hikaru Watanabe)「ビーイング・エリカ」シーズン24月2日(土)より毎週土曜23:00〜LaLa TVにて放送中公式サイト:© Session I Productions Limited 2009■関連作品:Lの世界 [海外TVドラマ]© 2008 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.ビーイング・エリカ [海外TVドラマ]© Session I Productions Limited 2009SUPERNATURAL/スーパーナチュラル [海外TVドラマ]■関連記事:シネマカフェ的海外ドラマvol.19030代独女に贈る「ビーイング・エリカ」第1回「SUPERNATURAL」アニメ版“黄色い目の悪魔”登場!最新予告編到着アニメ版「SUPERNATURAL」特別映像が到着実写版主演2人のコメントも!マッドハウス制作の悪魔もアニメ版「SUPERNATURAL」の特報映像が解禁米ドラマ史上初!「SUPERNATURAL」を日本でマッドハウスが完全アニメ化
2011年04月14日30代独身女性のエリカが過去へのタイムスリップを繰り返しながら、人生を見つめ直すファンタスティック・ラブコメディ「ビーイング・エリカ」。現在、日本ではシーズン2が放送されている本作の魅力を語るべく、昨年12月に主演女優エリン・カープラックが来日!主人公・エリカ役をきっかけに人気スターとなった彼女に、作品の見どころはもちろん、自身のことなど、いろいろな話を聞いてきました。謎のセラピスト、ドクター・トムに導かれながら、過去をやり直す時空の旅を繰り広げるエリカ。高学歴でルックスも悪くはないのに、何だか上手くいかない人生に悩まされるエリカを、エリンはこう分析します。「エリカはちょっと早めの“中年の危機”を迎えているような状態なの。自分がどんなことをしたいのか、よく分からないでいるのだと思うわ。でも、エリカのいいところは、たとえ失敗してもとにかくチャレンジすること。落ち込んでも立ち上がれるエリカだからこそ、過去への旅が有益なものになっているんじゃないかしら」。シーズン1のときは大学時代に戻ってキャンパスライフをやり直そうとしたり、最悪だった初体験をやり直そうと高校時代に戻ったり…。とは言え、やり直しの旅は常に成功するわけではなく、エリカは“やり直せなかったこと”や“やり直さなかったこと”からも何かを学んでいきます。「正直に言って、自分の過去を変えたがるエリカには賛成できない部分もあるわ。だって、過去の後悔やミスがあるからこそ、いまの自分があるんだもの。ただし、私にだって、あんなことを言わなきゃよかったなと思うことはあるし、“何で彼とデートしちゃったのかしら?”って言いたくなるような相手も過去にはいる。それに、プールの滑り台から落ちて前歯が全部かけちゃった学生時代にはぜひ戻ってやり直したいわね(笑)。そういった過去に戻ることも含め、エリカはわざと間違った決断をしたりもするけれど、最終的には何かを学ぶの。だからこそ、視聴者のみなさんにも共感してもらえるんだと思うわ」。たしかに、エリカは「戻らなきゃいいのに…」と思うような過去に戻ることもしばしば。けれど、そんな彼女の“間違った決断”こそがハラハラドキドキさせてくれます。エリン自身も脚本を読みながら、「何でそんなことするのよ!エリカ!」と思うことが多々あるのだそう。そのほとんどが恋愛絡みで、決してモテないわけではないのに、恋愛下手がたたってシングル道を突き進んできたエリカの恋模様も見逃せないところとなっています。シーズン1では、妻のいる男友達・イーサンとのもどかしい関係が描かれていました。「シーズン2では、晴れて恋人同士になったイーサンとの関係がより深く描かれていくわ。2人の間には、誰もが直面しそうな問題がいろいろ浮上するの。気持ちがすれ違うこともあれば、性的な欲求不満を抱くこともある。“2人がこんなふうになるなんて悲し過ぎる!”と思いながら演じたこともあったわ」。エリンの言葉が何だか気になりますが、「でも、絶対に共感してもらえると思う!」とも。やはり過去への旅にしろ、恋愛模様にしろ、現在の人生の歩み方にしろ、「分かる、分かる!」と言いたくなるエリカの言動が、作品を見逃せないものにしているポイントのようです。次回は、エリン自身のあれこれに迫ります!(text:Hikaru Watanabe)「ビーイング・エリカ」シーズン24月2日(土)より毎週土曜23:00〜LaLa TVにて放送中公式サイト:© Session I Productions Limited 2009■関連作品:ビーイング・エリカ [海外TVドラマ]© Session I Productions Limited 2009
2011年04月07日井筒和幸監督が5月12日(水)、東京・池袋シネマサンシャイン噴水広場で行われた監督作品『ヒーローショー』のイベントに出席。離婚騒動の渦中にいる女優、沢尻エリカに同情を寄せた。2005年公開の『パッチギ!』でヒロインに起用し、見事な演技を見せてブレイクしただけに、以降、お騒がせ女優となった沢尻さんがコトを起こすたびに感想を求められる、エリカのご意見番的存在に。この日も「ヒーローとは、まつり上げられているだけで、生け贄ですから」と考えを述べたところで、取材陣から沢尻さんの名前を持ち出されると「彼女も血祭りに上げられ、生け贄にされて、それが現代」と同情。「彼女は演技、滅茶苦茶上手いからね。魅力があるから(世間が)叩く、気にするんでしょ。復帰したら活躍してくれる、いい仕事してくれるでしょうねぇ」と期待を寄せた。イベントでは映画初出演で初主演のお笑いコンビ・ジャルジャル、ヒロイン役のちすん、女芸人・椿鬼奴らが、劇中をモチーフにしたヒーローショーの寸劇を“熱演”。だが、すっかり沢尻さんの話題になった中、後藤淳平は「僕らのコメント、(翌日のワイドショーなどで)使われないでしょう。何とかしてください、監督」と大汗。状況を読んだ井筒監督から「ごっちゃんも上手かった。(沢尻と)いっしょにやったらええよ。この続き、やろう、5年後に」と振られ、「沢尻さんとですか?やったー!」と大喜びだった。一方、後藤さんは劇中、ちすんを相手にラブシーンにも挑戦。「フリスクを3箱食べて、臨みました。ベロベロチューでした。ごちそうさまでした!」と無邪気に話し、福徳秀介から「下品な言い方すんな!」と突っ込まれていた。『ヒーローショー』は5月29日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ヒーローショー 2010年5月29日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2010「ヒーローショー」製作委員会■関連記事:井筒和幸監督×ジャルジャル『ヒーローショー』試写会に50組100名様ご招待ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5デートしたい芸人といえば?【沖縄国際映画祭】井筒和幸監督、ジャルジャル主演『ヒーローショー』続編構想語る井筒監督、芸能活動再開予定の沢尻エリカにエール「よかったやん」
2010年05月12日小林聡美&もたいまさこというおなじみのコンビの主演で贈る、タイを舞台に繰り広げられる愛情いっぱいの映画『プール』が9月12日(土)、公開を迎えた。初日の舞台挨拶に小林さん、もたいさんに加え、共演の加瀬亮、伽奈、そして大森美香監督が登壇した。『かもめ食堂』、『めがね』と多くのファンを持つ作品のスタッフ、キャストが再集結した最新作ということで、あいにくの天気にもかかわらず、開場前から劇場の前に列ができるほどの盛況ぶり。映画上映前の舞台挨拶となったが、小林さんは「隠すほどのことは何もないんですよ(笑)」と前置きし、自身が演じた4年前から家族の元を離れ、タイのチェンマイに暮らす京子について「すでにチラシなどでも書かれている通りなんですが…。表面的には“好き勝手に生きる母親”と捉える方もいるかもしれません。でも、優しいところもあるんですよね…きっと…」と周囲をうかがうような口ぶりで説明してくれた。もたいさんは、京子が働くゲストハウスのオーナー・菊子を演じたが「この菊子という女性の生き方がどのように、けつじちゅ…けちゅじちゅ?……結実するのか(笑)、楽しみでした。タイに行ってみて、やっと答えが見つかったような気がします!」と晴れ晴れとした表情で語った。もたいさんが、“結実”と言えずに口ごもってる横で、小林さんは大きく口を開けて「け・つ・じ・つ!」とフォロー。ファンにとっては2人のこうしたちょっとしたやり取りや掛け合いがたまらない様子!客席からは大きな笑いがわき起こった。ゲストハウスで働く青年・市尾役の加瀬さんは、撮影について、いきなり「まあ、基本的にいいかげんな人たちの集まりなんで…」とのんびりとした口調で語り、「ゆっくりと撮影が進むんですが、スタッフもキャストもみんなが、ひとつひとつのシーンを見てるんですね。そこがほかの映画と違いましたね」と現場の様子を語ってくれた。今回、初めての映画出演となった伽奈さんは少し緊張気味。母親役の小林さんは「初めての現場に一人で入ってくるのって心細いだろうな、と心配していたんですが、伽奈さんは若いけど精神的に自立してました」と称賛…したかと思いきや「私たちがあれこれ構う方がわずらわしい、という感じでしたよね?」と笑顔でイジワルなコメント。伽奈さんは「そんなことないですよ!」と慌てて否定するも、「(伽奈さんが)動くたびに楽しませてもらいました。ランニングシャツがこれほどまでに似合う女性はいない!」(小林さん)、「小学生の男の子みたいでした。一家に一台ほしい!」(もたいさん)と2人して“ホメ殺し”の集中砲火!大森監督は、伽奈さんとタイ人の少年・ビーくんのやり取りに触れ「一緒の時間を過ごしていく中で、伽奈さん自身の体験がそのまま映画になってました。新鮮な風を吹かせてくれましたね」とこれまた称賛を贈った。4人と監督の壇上での絶妙な絡み合いに、映画の上映前から観客はすでに映画を観ているような気分になったのでは?『プール』は9月12日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開中。■関連作品:プール 2009年9月12日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開©プール商会■関連記事:飯島奈美インタビュー人気フードスタイリストが手がける『プール』魅惑の料理人気モデルから期待の映画デビュー伽奈が語る『かもめ食堂』スタッフ新作『プール』あなたが作ってあげたい料理は?『プール』原作本を3名様にプレゼント『プール』完成!現場も作品もゆる〜く?映画初出演の伽奈は「大目に見てやって」小林聡美&桜沢エリカがサイン会「聡美ちゃんの映画はいつもお腹がすきます」
2009年09月12日「あの映画のあのシーンに出てきたあの料理、おいしそうだったなぁ…」と、映画を観終わったあとに無性にその料理が食べたくなる、誰しも一度は経験しているのではないだろうか。決して目立つことはないけれど、映画に寄り添い、観客の心の隅に温かな記憶として焼き付けられる──そんな印象的な“ごはん”が映画『プール』にはたくさん登場する。そこで、本作をはじめ『かもめ食堂』、『めがね』、『東京タワーオカンとボクと、時々、オトン』など、数多くの映画でフードスタイリストとして活躍する飯島奈美さんに、『プール』の“食”と魅力についてインタビューした。タイ料理とチラシ寿司が同じテーブルに並んでいるワケ映画の舞台はタイの古都チェンマイ。プールのあるゲストハウスで働く日本人・京子(小林聡美)を中心に、5人の6日間の物語が描かれる。約1か月にわたってチェンマイで撮影が行われたそうだが、飯島さんにとってタイはどんなふうに映っていたのだろうか?「バンコクやパタヤには何度か行ったことがあるんですが、チェンマイは初めて。撮影前に現地には『こういう素材があるよ』という情報をもらっていたけれど、実際にチェンマイの市場に行ってみると、とにかく野菜の種類が豊富で!見たことのない野菜がたくさんあって、ほんと楽しかったですね。特に気に入った野菜は“ハヤトウリのつる”。炒めても茹でてもシャキシャキして美味しいんです」。劇中にもチェンマイの市場が登場するが、確かに見ているだけでもウキウキしてしまう、不思議な力を持っている。そんなタイの食材を使った料理の数々──カニのカレー炒め、揚げバナナ、ソムタム…などが、スクリーンの向こう側からおいしそうな匂いを運んできてくれる。そして、タイ料理であるのにどこか懐かしさを感じるのは、タイ料理とちらし寿司や酢豚が同じ食卓に並んでいるからかもしれない。「登場人物たちは日本からタイに来たという設定なので、タイ料理に加えて、少しタイ風にアレンジした日本食も登場させました。ソムタムはいろいろな野菜や果物を使ったタイの食卓の定番メニュー。最初はソムタムにエビを入れようと思ったんですが、同じテーブルに並ぶ料理が、カニのカレー炒めや酢豚だったので、バランスを取って野菜だけのシンプルなソムタムにしました。小林さんの演じる京子は好奇心旺盛な性格。その辺も意識しているんです」。キャラクラーに合わせて素材を変えているとは驚きだ。加瀬亮さんのおかげであるものをお買い物!撮影が早く終わった日は、スタッフ&キャストみんなでご飯を食べることもあったのだとか。メインキャストは『かもめ食堂』、『めがね』でも顔を合わせている馴染みの面々。なかでも小林聡美とはもう7〜8年の付き合いになるという。「小林さんとはパスコのCMの頃からのお付き合いなんです。とっても気さくなのに(現場では)ほどよい緊張感をくれる方ですね。小林さんの料理の腕はかなりのものですよ。今回も演技をしながらキュウリをトントントンッって、薄く、きれいに切っていましたし、揚げ物のシーンも自然な感じでした」。その揚げ物とは“揚げバナナ”のこと。ジュジュッとバナナを揚げる音、サクサクッと食べる瞬間の音、多くの人が「これ、食べたい!」と食欲をかき立てられる。もちろん、その裏には飯島さんの挑戦があった。「タイで買ってきた料理本を見て、天ぷらを揚げるように作ってみたんです。でも、時間が経つとしんなりしてしまって…。どうしたらあのパリパリ感を出せるのかタイの屋台で研究してみると、低温で20分以上かけて揚げていたんです。おかげでキャスト・スタッフにも好評の一品になりました」と、にっこり。きっと揚げバナナを食べているときのみんなの表情も“にっこり”笑顔だったことだろう。また、撮影がオフのときはチェンマイの街を歩きまわり、その土地の雰囲気を満喫したという飯島さん。そして、ある買い物をしたのだとか。「チェンマイのある屋台で小さな棚を見つけたんです。あの棚が欲しいなぁ…と言っていたら、なんと加瀬さんがわざわざお店の人に売ってもらえるかどうか聞いてくれたんです!私も屋台を持っているので、その棚を使ってそのうち屋台を出したいですね」と、思い出のエピソードを語ってくれた。飯島さんの屋台、いまから楽しみ。けれど、まずは『プール』の温かな世界観を満喫しなくては!(text:Rie Shintani)「シネマカフェsweet」『プール』特集■関連作品:プール 2009年9月12日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開©プール商会■関連記事:人気モデルから期待の映画デビュー伽奈が語る『かもめ食堂』スタッフ新作『プール』あなたが作ってあげたい料理は?『プール』原作本を3名様にプレゼント『プール』完成!現場も作品もゆる〜く?映画初出演の伽奈は「大目に見てやって」小林聡美&桜沢エリカがサイン会「聡美ちゃんの映画はいつもお腹がすきます」キャスト陣舞台挨拶付き!『プール』完成披露試写会に10組20名様をご招待
2009年09月11日スラリと伸びた長い手足。涼しげな目元には、ツヤツヤの黒髪ショートヘアがよく似合う――。2005年からその日本人離れした肢体をフルに活用し、モデルとして華々しい活躍をしてきた伽奈。ハイファッションな雑誌でクールにポーズを決める彼女の写真からは想像ができないほど、実際の彼女は柔らかい空気に包まれた女性。スクリーンデビューとなる『プール』について瞳を輝かせて話す彼女は、時に少女のような健やかさをのぞかせてくれた。「わ、私?なんで私?と思いました(笑)」「心がうたれると同時に、とてもお腹が空く映画でした」と、冒頭こちらが述べた感想に「静かな映画なので、お腹の鳴る音、気になりますよね!」と無邪気な笑顔で応じてくれた伽奈さん。本人は口下手だと謙遜するが、人を自然とリラックスさせてくれる優しいオーラの持ち主だ。だが映画初出演となる『プール』は、大ヒットした『かもめ食堂』、『めがね』の制作スタッフによる最新作。彼女が感じていたプレッシャーは、計り知れなかったようで…。「最初に『プール』の出演のお話が来たときは、『わ、私?ほんとに私?なんで私?』と思いました(笑)。とても人気のある作品のシリーズだったので、もちろん嬉しかったんですが、緊張や不安の方が大きくて。ロケ先のタイに出発する前の晩は、一人で『も〜うダメだ!全然できない気がする…』って、本当に大変でした。ほとんど寝られませんでしたね。演技をすることがまず不安で、次にこの映画の中に自分が溶け込めるのかっていうのも不安で」。だがスクリーンに佇む伽奈さん演じる“さよ”は、至ってナチュラル。「何も(役を)作らずに体ひとつで、そのままで来てくれって監督やプロデューサーからは言われてました。でもやっぱり不安で…」と言いながらも、自由奔放に生きる母・京子(小林聡美)への複雑な想いを、時に不器用に時に繊細に演じてみせた。劇中、徐々に心を開いていくさよだが、「ほぼ順撮り(※映画のストーリーと同じ順番で撮影が進むこと)でした」という撮影の成果か、伽奈さん自身の緊張も次第にほどけていったとか。「私はタイ自体、初めて行ったので、(ロケ地の)チェンマイももちろん初めて。だからほかのタイの都市とは比べられないんですが、すごくいい所だなぁって。朝夜は涼しくて、昼間は暑いんですが、風通しのいい暑さなので不快じゃないというか…。チェンマイに着いて、気候の暖かさだったり、花の綺麗さだったり(チェンマイは“花の町”と言われるほど、多くの花が咲き乱れる美しい街)、お寺や昔からの古い建物の雰囲気だったり、その辺を歩いている野良牛だったり(笑)。そういうのを見ているうちに、自然とリラックスできてきて。ただ完成した作品を見ると、最初の方は動きが硬いし、緊張してるな〜って思います。でも最後の方になると安心して見られました」とニッコリ。ベテラン揃いのキャスト陣からは、毎日吸収することだらけ!京子が自分に知らせずに一緒に暮らしていた現地の少年・ビーに対しても、最初は嫉妬と苛立ちがない交ぜになっているさよ。そんな思いさえも、実際の伽奈さんとうまくリンクした。「私自身、さよと同じくらい、最初はビーくんにどう接していいか分からなかったんです。言葉も分からないし、小さい子供との接し方にも慣れてなくて。でも撮影が進むにつれて、コミュニケーションが取れてきて、よく一緒に遊ぶようになりました。楽しかったです」。そんなビーくんがしがみつくくらいなつき、「優しい人なんだな〜と思いました(笑)」という加瀬亮、そして主演の小林聡美、もたいまさこ…と、初映画にしていきなりベテラン揃いのキャスト陣。「もちろん緊張はしたんですが、みなさんとても安心できる方でした。本当に優しいし面白いし、私が聞いたことのないようなお話をたくさんしてくれて。毎日、吸収することだらけでしたね」。中でも特に思い出深いというのが、初めて京子と母娘の対話をする“鍋のシーン”。劇中では鮮烈な印象を残すが、伽奈さん自身にも「演じてみて初めて分かる」という貴重な体験をもたらした。「台本を読んだだけの時点では、京子という人に対して、やっぱり不思議だな〜って思いが強くて。この人、何考えてるんだろう?とか、随分変わったお母さんだなって思いました。でもあの鍋のシーンで、実際に小林さんがセリフを喋って、お芝居をされてるのを見て、初めて感じる気持ちや、初めて知る感覚があったんです。これまで台本の文字だけを読んで想像していたのとは違う感覚…『あ、そういうことか!』みたいなのがあって。初めてお母さん(京子)の本当の魅力が分かった気がしました」。「私に演技ができていたとすれば、キャストやスタッフ、みなさんのおかげだと思います。このチームは特別だし、このメンバーだから私でもなんとかなったのかなって」。最後まで決して奢らず、慎重な姿勢を崩さなかった伽奈さん。でもこの唯一無二の清冽な存在感を、映画界が放っておくことはないはず。今後が楽しみな、大型新人女優の誕生です。(text:Kaoru Endo/photo:Yoshio Kumagai)「シネマカフェsweet」『プール』特集■関連作品:プール 2009年9月12日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開©プール商会■関連記事:あなたが作ってあげたい料理は?『プール』原作本を3名様にプレゼント『プール』完成!現場も作品もゆる〜く?映画初出演の伽奈は「大目に見てやって」小林聡美&桜沢エリカがサイン会「聡美ちゃんの映画はいつもお腹がすきます」キャスト陣舞台挨拶付き!『プール』完成披露試写会に10組20名様をご招待『プール』セレクトショップがオープン映画の世界観を楽しめる雑貨、内装にうっとり
2009年09月08日桜沢エリカの書き下ろした漫画原作を人気脚本家の大森美香がメガホンを取って映画化!『かもめ食堂』、『めがね』のスタッフ、キャスト陣が再び集結して贈る、ゆるーく、そして美しい物語『プール』がまもなく公開を迎える。9月2日(水)に本作の完成披露試写会が行われ、上映前の舞台挨拶に主演の小林聡美、加瀬亮、もたいまさこ、伽奈、そして大森監督が登壇した。本作が東京で上映されるのはこの日が初めて。小林さんを始めとするキャスト陣は、初上映を前にやや緊張しつつも、観客の反応を楽しみにしている様子。今回、映画初出演を果たした伽奈さんは「初めてお芝居させていただきましたので…大目に見てやってください」と自嘲気味に語り笑いを誘った。続いて、キャスト陣4人に自分とは別の登場人物を紹介してもらった。菊子役のもたいさんから見て、小林さん扮する京子は「冷静沈着で頼りがいがある人。思いやりをさりげない形でそっと見せてくれる大人の女性です」とのこと。その京子から見ての娘のさよ(=伽奈さん)はというと「素直なんだけど一方で意地っ張りなところもある娘。独立心が強いから、ほったらかしにしてしまって、逆に母親の方が娘に甘えているような部分もありますね」と苦笑交じりに語ってくれた。では、さよの視点で加瀬さん扮する市尾はどう見えるかというと「優しいけど不器用。それが分かってるのにうまくいかない。そんなところがありますね」とのこと。最後に加瀬さんが語る菊子という女性は?「死というものを実感を持って感じている方で達観している部分があり、物事の受け止め方が大らかで潔いんですね」。それを聞いていた大森監督は「みなさん、すごくよく見てくださってるなと思います。現場で、みなさんと話しながら作り上げていった日々を思い出しました」と感慨深げな表情を見せた。報道陣からはキャスト4人に、「この中で誰がチームを引っ張るのか?」などの質問が出たが「仕切り人はいないですね。みんなバラバラですから」(小林さん)など、作品同様に何ともゆるやかな空気感が伝わってきた。『プール』は9月12日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:プール 2009年9月12日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開©プール商会■関連記事:小林聡美&桜沢エリカがサイン会「聡美ちゃんの映画はいつもお腹がすきます」キャスト陣舞台挨拶付き!『プール』完成披露試写会に10組20名様をご招待『プール』セレクトショップがオープン映画の世界観を楽しめる雑貨、内装にうっとり最も浴衣が似合うと思う俳優は?「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼントやっぱり猫が好き?超人気ブログ「くるねこ」アニメ化で小林聡美が一人全役に挑戦
2009年09月04日『かもめ食堂』、『めがね』という秀作を作り上げてきたスタッフ&キャスト陣が再結集して、タイを舞台に贈る『プール』が9月12日(土)より公開される。本作の主演を務める小林聡美と本作の原作者・桜沢エリカ。小林さんの新作のエッセイ(「アロハ魂」)と桜沢さんが映画化を前提として書き下ろした本作の原作漫画(「プール」)の合同サイン会が8月23日(日)、丸善・丸の内本店にて開催され、多くのファンが訪れた。桜沢さんの原作について、小林さんは「私は美しく描いてもらいました(笑)」と語る一方で、桜沢さんは映画を「普通の状態では観られませんでしたね。自分が書いたものと照らし合わせるみたいで」と少し照れくさそう。映画の中で描かれる母と娘の葛藤について、小林さんが「いまは“友達親子”が多いようですが、私のような昭和な人間にとって、母は母であって、分からないのは当たり前でした。『プール』の中の母娘は見たことのない関係でしたね」と言えば、桜沢さんは「私の母を下敷きにしているのは事実です。いろんな親がいるんですよ。子供には伝えていくけれど、家にいないことはありましたよ。この歳になっても母に対する恨みはあります(笑)」と作品に込めた思いを明かした。また、映画の中で小林さんは初めて歌を披露しているが「音楽をやっている方々は本当にすごいと思います。見られる、撮られることを前提に歌いながらギターを弾くというのは本当に大変でした」とふり返り、「そうは見えなかったですよ」という声に「一応、女優なんで」とニッコリ。最後に桜沢さんが映画をアピール。「タイ料理が食べたくなりますよ。聡美ちゃんの映画はいつもお腹がすきます」と笑顔でメッセージを贈った。『プール』は9月12日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開。「アロハ魂」(小林聡美著)発売元:幻冬舎定価:1,365円(税込)「プール」(桜沢エリカ著)発売元:幻冬舎定価:1,000円(税込)■関連作品:プール 2009年9月12日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開©プール商会■関連記事:キャスト陣舞台挨拶付き!『プール』完成披露試写会に10組20名様をご招待『プール』セレクトショップがオープン映画の世界観を楽しめる雑貨、内装にうっとり最も浴衣が似合うと思う俳優は?「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼントやっぱり猫が好き?超人気ブログ「くるねこ」アニメ化で小林聡美が一人全役に挑戦
2009年08月24日女性からの根強い支持を受けスマッシュヒットを遂げた『かもめ食堂』、『めがね』のスタッフと小林聡美らおなじみキャストが、緑あふれるタイの古都・チェンマイを舞台に再結集して贈る、癒しムービー『プール』。9月の公開を記念して、8月15日(土)より期間限定で映画オリジナルのセレクトショップ「プールショップ」がオープンする。こちらの「プールショップ」では、映画に登場するグッズやオリジナル商品の開発を行い、発売。映画のポスタービジュアルとなった原画の展示や、映画写真などの展示も行われる予定だ。映画美術を手がけた富田麻友美が内装を担当した店内で、映画の世界観を一足早く味わえる。また、これと併せて8月21日(金)には、本作のオリジナルサウンドアルバムもリリース。“聞こえない音が映画の中から聞こえてくる”をコンセプトに、米米CLUBのサックスプレイヤーで作曲家の金子隆博が音楽を手がけるが、中には、小林聡美が初の試みとして作詞・作曲・歌に挑んだ劇中歌「君の好きな花」も収録されている。果たして、どんな歌声を披露しているのだろうか?『かもめ食堂』ではフィンランド、『めがね』では美しい浜辺がある与論島を舞台に、引き寄せられるように集まった個性的なキャラクターたちの過ごす、ゆったりとした時間を描いてきたが、本作『プール』では、舞台をチェンマイのとあるゲストハウスに移し、ここに集まる5人の男女の物語を描く。原作は人気漫画家の桜沢エリカ、メガホンを取るのは、『デトロイト・メタル・シティ』などの脚本を手がけてきた大森美香。そして小林聡美、もたいまさこ、加瀬亮の『めがね』チームに加え、新たにモデルの伽奈が映画デビューを果たす。「プールショップ」は8月15日(土)から9月30日(水)まで営業予定。『プール』は9月12日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開。「プールショップ」開店期間:8月15日(土)〜9月30日(水)予定営業時間:12:00〜19:00(月・水〜日曜)※火曜休場所:渋谷区上原1-20-1 1F(代々木上原駅より徒歩4分)問い合わせ:03-6804-7445『プール』公式サイト■関連作品:プール 2009年9月12日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開©プール商会■関連記事:最も浴衣が似合うと思う俳優は?「MTV」オリジナル携帯ストラップを10名様プレゼントやっぱり猫が好き?超人気ブログ「くるねこ」アニメ化で小林聡美が一人全役に挑戦
2009年08月06日