前回の産後は「自分が食べても間に合ってないような、げっそりする痩せ方」(※画像は田中理恵さんオフィシャルブログより)田中理恵さんは2017年に一般男性と結婚し、2018年2月に第一子の女の子を出産。昨年12月に第二子を妊娠中であると公表し、5月24日に男の子を出産したことをブログで報告しました。赤ちゃんの小さな手が田中さんの指を握っている写真を公開し、「おかげさまで母子ともに健康です」「家族にも助けてもらいながら、新しい生活を楽しみながら、私らしく頑張りたいなと思います」と綴った田中さん。妊娠中は5歳の長女が赤ちゃん返りすることもあったそうですが、きっと弟との生活を楽しみにしていることでしょう。元アスリートで体操クラブコーチである田中さんにとって、思ったように体を動かせないことも多い妊娠期間は、モヤモヤすることもあったかもしれません。今回、無事に出産を終えて「今まで身体を動かせなかった分、自分なりにしっかり身体を動かしていきたいと思います」と綴るなど、早くも運動する気満々です。とはいえ産後ということもあり、ストレッチを中心に無理なく進めるつもりだといいます。(※画像は田中理恵さんオフィシャルブログより)出産直前には第二子のために購入したベビーグッズをYouTubeで紹介していた田中さん。いわく、長女を完全母乳で育てていたとき「すっごいしんどくて」「すごい変な痩せ方をしてしまった」のだそう。それまで経験したことのないような「自分が食べても間に合ってないような、げっそりする痩せ方」で、かなり壮絶だったようです。この経験を踏まえて田中さんは、長男は育児用ミルクと母乳の混合栄養で育てる予定にし、キューブタイプの粉ミルクや哺乳瓶などを買いそろえたといいます。他にも小さな新生児用肌着、哺乳瓶、乳首、新生児用オムツ、ベビーバスなど、田中さんが「本当に必要」だと思う「ベビー用品10選」を紹介。上の子を出産した5年前と今では、赤ちゃんグッズもさらに便利に進化しているものが多く、驚いたと明かしています。これから出産を控えている方は是非参考にしてみてくださいね。混合栄養って?母乳育児は、母体の子宮収縮を促したり、経済的な負担が少ない(ミルク代がかからない)、手間をかけずに授乳できるなど様々なメリットがあります。また、母乳をあげているだけで1日に数百kcalを消費するので、母乳だけで育てている女性は体重が落ちやすく、産後の体重戻しをしやすい反面、人によっては多めに食事をとっても追いつかず、痩せすぎてしまうケースもあるようです。ママの体調や母乳の分泌量、または仕事復帰を見据えるなどして、混合栄養にすることもあるでしょう。母乳と育児用ミルクの混合栄養にする場合の目安量は特に決まっておらず、ママの母乳の分泌具合や赤ちゃんの発育状態などで変わります。基本的に、母乳の分泌が十分でないときは、まず母乳優先で授乳をしたうえで、量が足りないと思うときにミルクを足します。調乳量はパッケージなどに記載してある月齢ごとの量を目安にするといいでしょう。
2023年05月25日生後2カ月の娘が、ある日突然、哺乳びんを嫌がるようになりました。さまざまな哺乳びんを試しましたが、すべて拒否! 初めての出産でまだまだ母乳だけでは育児できない状態でした。とにかく母乳を出さなければいけないと焦る日々が続き、精神的にも体力的にも限界を感じるように。この状況を打破するために夫婦で決断したこととは…… 娘が哺乳びんを拒否!ママの体質を見直すきっかけに 生後2カ月の娘は母乳だけでは足りず、育児用ミルクと混合育児をしていました。ある日、娘に哺乳びんでミルクを飲ませようとしたところ、突然嫌がり「べー」と吐き出してきたのです。「飲ませ方が悪いのかな」と何度かトライ。しかしまったく飲もうとせず、ついには泣き出してしまいました。突然のことに困惑しながらも、一旦哺乳びんはあきらめ母乳を飲ませました。しかし、母乳だけでは量が足りません。「なんとか哺乳びんで飲ませないと!」と思い、ネットで調べて、評判のいい哺乳びんを試しては拒絶される日々。ついには唇にゴムが触れただけで娘は大泣きしました。 哺乳びんで育児用ミルクを飲まなくなって2日。母乳の量はまだ足りず、1日中ソファで授乳する日も。寝ているとき以外母乳を飲ませている状態に「なんで哺乳びんで飲んでくれないの……」と疲労困憊でした。疲れ果てた私を見かねた夫から「できる家事は俺がやるから、授乳に集中しなよ」と提案が。「こんな状態では、娘も私もダメになる」と哺乳びんはあきらめ、完全母乳への切り替えを決意しました。その日からネットや友だち、助産師さんから集めた情報をもとに、睡眠時間の確保、バランスの良い食事、体を温めるなど、母乳が出やすい体づくりを実践。 夫の協力や体づくり、頻回授乳の甲斐あって3週間後には完全母乳での育児が可能に。完全母乳になるまでは、家事ができないイライラや疲れもありましたが、「家事と育児の両立は無理!」と一旦割り切り、授乳を最優先にした生活に切り替えました。すると精神的にもだいぶラクに。娘が哺乳びんを拒否したことで、結果的に私は、脂分や糖分を控えたバランスの良い食生活を送れるようになりました。 作画/ひのっしー監修/助産師 松田玲子著者:若葉みゆき
2023年05月22日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、ママやパパが悩みがちな1歳からの子育てについて教えてくれました。1歳になるとできることも増えてきて、成長も著しくなる時期でもあります。1歳を区切りにする育児もいくつかありますよね。ぜひ参考にしてくださいね。1歳になると、赤ちゃんではなくなるイメージがあるパパやママは多いようです。離乳食も完了してくるこの時期、ママが悩みがちな授乳に関しての疑問についてお話ししていきます。 母乳は1歳になったらやめたほうがいいの?祖父母世代は1歳になったら卒乳をするというのが一般的で、1歳健診の母子健康手帳の項目にも離乳の有無の項目がありました。現在は母子健康手帳が改訂されて、その項目は削除されています。 以前言われていた母乳の栄養がなくなってくるという事実はなく、1歳を過ぎても栄養や免疫成分は変化することはありません。また、長期授乳は、感染症の重症化リスクを抑えるなどの子どもへのメリットだけではなく、乳癌や卵巣癌の発症リスクが抑えられるなど母へのメリットもあると言われています。WHOとUNICEFなど世界的な機関では2歳までの母乳育児と、子どもが欲しがればそれ以降も継続することを推奨しています。 また、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によると日本では、離乳の完了の時期はエネルギーや栄養素の大部分が母乳又は育児用ミルク以外の食物から摂取できるようになる生後12カ月〜18カ月ごろと言われています。 1歳以降の母乳育児は強制するものではなく、多様性に合わせた柔軟な対応が必要となってくると思います。 1歳になったら育児用ミルクはフォローアップミルクに変えたほうがいい?まずは、育児用ミルクとフォローアップミルクの違いを知ることが大切です。育児用ミルクには「母乳の代わり」という目的があります。そのため、成分をできるだけ母乳に近いものになるように開発しており、離乳が完了する目安とされる1歳までが対象となっています。 一方、フォローアップミルクには「離乳食や食事で不足しがちな栄養を補うもの」という目的があるため、その目的に合わせた成分が配合されていて、離乳食後期にあたる満9カ月ごろ~3歳までの栄養補助食品として利用できます。 フォローアップミルクは母乳代替食品ではないため、離乳が順調に進んでいる場合は、摂取する必要はありません。離乳が順調に進まず鉄欠乏のリスクが高い場合や、適当な体重増加が見られない場合には、かかりつけ医などに相談した上で、必要に応じてフォローアップミルクを活用するなどしてもよいでしょう。 また、体重増加などの成長が順調で、離乳食を標準量食べられているようでしたら、母乳や育児用ミルクのままで変える必要はありません。お子さんの様子にあわせて検討することが大切になります。 1歳になったら母乳も育児用ミルクもやめたほうがいいの?離乳食も標準量食べられていて、体重増加など発育が順調なお子さんの場合、1歳になったので母乳や育児用ミルクをあげるのをやめたという場合もあるでしょう。母乳や育児用ミルクの卒業のタイミングはあくまでもお子さんの発育の状態や、ママの様々な状況によって柔軟に対応するのが良いでしょう。 離乳食が順調に進んでいるのであれば、1歳で母乳や育児用ミルクを卒業し、場合によってはフォローアップミルクをじょうずに活用するのも良い方法かと思います。 食事をたくさん食べられていても、1歳ごろは食事の固形栄養からとれる栄養は十分ではないこともあり、母乳や育児用ミルクの液体栄養のほうが栄養がとりやすい時期とも言われているので、1歳半ごろまでは母乳や育児用ミルクを続けるという選択でももちろん問題ありません。 お子さんが飲まなくなって卒乳したり、育児用ミルクを嫌がって飲まないなどであれば、無理にあげなくても大丈夫です。その場合は、食事で動物性タンパク質などを積極的に取り入れて、食事のバランスに気をつけてあげるようにしましょう。 「1歳になったから」と区切りをつけるのではなく、子どもの発育状態やママの気持ちを大切にしながら、卒乳のタイミングを検討してみてくださいね。 まとめ1歳ごろは、歩きだしているお子さんもいたり活動量も多くなり、体重増加も横ばいになってきます。そして、離乳食の完了時期や授乳の様子など個人差が大きい時期かなと思います。1歳という年齢だけではなく、悩んだときは、小児科医や保健師、助産師などの専門家に相談したり、お子さんの様子をみながら柔軟に対応していけると良いですね。 引用参考文献:NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会編集、『母乳育児支援スタンダード』 医学書院、2009引用参考文献:授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)|厚生労働省 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2023年05月18日小さく生まれた息子は、母乳をじょうずに飲めませんでした。また、産後のストレスと体調不良により、母乳量が減ったことから、生後3カ月目からは育児用ミルクに切り替えることに。先輩ママや、たまに会う祖母から「母乳神話」を聞かされるたびに、母乳育児をあきらめたことへの後ろめたさを感じていました。一方、息子は1歳を迎えるころに驚きの成長を見せてくれて……。 「母乳神話」に苦しめられるママの心配をよそに息子はすくすくと成長 約2,600gで生まれた息子。吸う力が弱く、母乳の出も悪かったため、搾乳した母乳と育児用ミルクを飲ませていました。生後3カ月を迎えるころに母乳がほぼ出なくなったので、育児用ミルクだけに切り替えることに。搾乳と頻回授乳の生活は、産後の体調不良を悪化させる一因だったので、体調の回復に専念できるのはうれしかったです。 そんな中で気になったのは、先輩ママやたまに会う祖母から聞かされる「やっぱり母乳がいいよね」や、「育児用ミルクじゃ病気にかかりやすくなる」という母乳神話。なんだか母として失格だと言われているようで「本当に育児用ミルクに切り替えてよかったのかな?」と心を締めつけられていました。母乳をやめた直後の身体測定で、息子はまだ成長曲線の底辺を記録。その後は育児用ミルクの飲みがいいこともあり、体重は増加していき、生後7カ月には成長曲線の平均値をやや上回る急激な成長を遂げました。心配していた病気にもかかることなく、予防接種をしても副反応もなし。びっくりするくらい健康です。 1歳から保育園に通い始めると、息子も風邪をもらってくるようになりましたが、それでも最初の2カ月くらいの話。また、まだ1歳半にもなっていないのに「息子さん大きいですね。うちの息子(3歳)と体格一緒!」などと上のクラスのママたちに言われるほどに。子どもの成長は個人差があるので、これからは母乳神話など周りの声を気にしすぎず、育児に取り組んでいこうと思います。 作画/becomachi85著者:木村メイ
2023年05月15日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、安全な赤ちゃんの寝かしつけやねんねについて教えてくれました。赤ちゃんがよく眠ってくれるから…と良かれと思ってやっている寝かしつけ方法が実は危険な場合も……!?添い寝をすると、赤ちゃんの変化に気づきやすくなり、身体をそんなに動かすことなく赤ちゃんのお世話をすることができます。ママの負担も軽減され、赤ちゃんも安心してよく眠ってくれるので、添い寝をしているという方も多いのではないでしょうか?。しかし、添い寝には危険が潜んでいることもあるんです。今回は、添い寝やねんねについてのお話しをしていきます。 どうして添い寝だと赤ちゃんがよく眠ってくれるの?抱っこしていたり、添い寝をすると寝てくれるのに、ベビーベットや赤ちゃん布団に置いて寝かせようとするとぱっちり起きてしまう……という経験をされている方は多いかと思います。 母乳育児をされている場合、泣いてもすぐに対応することができ、添い寝は夜間の授乳の負担を減らすことができます。 ママやパパがそばにいたり、手を握ったり、身体の一部をくっつけるなどのスキンシップで赤ちゃんが安心することがあります。お腹の中で聞き慣れたママの呼吸音や心音が聞こえることが、安心感につながることもあるようです。 また、月齢が浅い赤ちゃんは眠りが浅いのですが、添い寝をすることで眠り続けることができるという報告もあります。 実は危険も潜んでる!添い寝はSIDSのリスクが上がる?母乳育児がSIDS予防になる!米国小児科学会(AAP)は、乳幼児突然死症候群(通称SIDS)の危険性があるため子どもとの添い寝を控えるよう警告しています。しかしながら、赤ちゃんと一緒に寝ることがSIDS の危険要因であるかは未だ明らかではありません。 各国の関係団体は、赤ちゃんをママと別の布団やベットで寝かせることを推奨していますが、安全に一緒に寝る方法についても明確にしています。 また、添い寝は同床(一緒の布団やベットで眠る)を意味することが多いので、赤ちゃんの様子がわかるように、布団は別で同じ部屋のそばで寝る「同室寝」をすすめています。 母乳育児をしていると眠りが浅く、夜間覚醒する回数が多い傾向がありSIDSの予防になるといわれています。そのために、添い寝をする親子へは可能な限り母乳で育てることを推奨しています。 添い寝する時の寝具などの注意点では、実際に赤ちゃんを寝かしつける際にはどんなことに注意すれば良いのでしょうか?ここでは、注意すべき具体的事例をいくつかあげています。赤ちゃんを寝かしつけの際の参考にして下さいね。こんなことも!?という些細なことが、赤ちゃんにとっては命の危険につながる場合もありますよ。 •飲酒した母親(父親の場合も)は、寝入ってしまうと赤ちゃんの変化に気づきにくいので、添い寝をしない。 •寝具以外の場所で寝かしつけしない。 •両親の間に寝かせない。 •布団は硬いマットレスにして身体が沈まないようにする。(大人のマットレスの上に赤ちゃん用の硬いマットを敷くという方法も) •大人の布団は赤ちゃんにとっては重いためリスクが高い。同じ掛け布団にはせずに、赤ちゃんと別にして、児の体格に適切な掛物をかける。 ・赤ちゃんを暖めすぎず、厚着をさせたり重い布団を使用しない。室温を調節し、赤ちゃんが自由に動けるような着衣、寝具が大切です。 ・同床で授乳した場合、赤ちゃんが眠ったらベビーベットや布団に移動するようにする。 ・タオル類やぬいぐるみなどの窒息の原因につながるようなものを枕元におかない。 最近では、大人のベットの横に置く添い寝ベビーベットや、大人のマットの上において赤ちゃんのスペースを作るベッドインベッドなどもあるので、そういったものを利用するのもおすすめです。 まとめ夜間頻回に起きてしまうタイプの赤ちゃんであれば、添い寝はママの身体を休める方法のひとつです。 添い寝をされる場合は、安全対策を十分に心がけて上手に取り入れてくださいね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2023年05月12日三度の出産、産後は毎回「不安症が爆発する」2011年に元モデルでアパレル会社を経営する今井諒さんと結婚し、2014年に長男、2016年に次男、2022年に三男を出産し、三兄弟のママとなった小森さん。YouTubeに、義母直伝の「ガリガリからあげ」を作る動画をUPし、料理をしながら近況を明かしています。昨年10月27日に誕生した三男は、すくすく成長して生後6ヶ月に。このところ食べ物に興味を持っている様子が見られ、最近離乳食を始めたそう。現在はおかゆを食べる練習をしているといいます。今でこそ、焦らず離乳食を進められている小森さんですが、初めての子どもである長男のときはかなり悩んだそう。「離乳食で栄養をとらせないと!」と必死になり、ネットなどで調べすぎてしまい眠れなくなる……という大変な状況だったと振り返りました。その経験を踏まえ、次男が産まれて以降は無理せず、気楽に考えるようになったという小森さん。「ミルクや母乳で栄養は補える」ことを前提に、離乳食はあくまでも「食べる練習」「食べ物に興味を持ってもらう」目的だととらえるようにしているそうです。ちなみに、今回の動画で義母直伝の絶品から揚げを作っていた小森さんですが、「揚げ焼き」が火災の原因になることがあると知り、から揚げは揚げ焼きではなくしっかり油で揚げるようにしているそう。産後はただでさえいろんなことが気にかかり、毎回「不安症が爆発する」という小森さん。真面目な性格だからこそ子どものことを考えすぎてしまうママは少なくなく、特に離乳食での悩みは多く聞きます。成長すればいずれは色々なものを食べられるようになりますし、最初から力みすぎない方が良いのかもしれません。離乳食がなかなかうまく進まないことも赤ちゃんは生まれてすぐから半年ほど、母乳や育児用ミルクだけを飲んで育ち、生後半年くらいになると、母乳や育児用ミルクだけでは栄養が不足するため、離乳食を始めますが、初めて経験する固形食に赤ちゃんが戸惑うのも無理はありません。離乳食を食べてくれなかったり、拒否したりしても、最初は母乳や育児用ミルクも並行して与えるわけですから、慌てなくて大丈夫。たくさん離乳食を用意して食べてもらえないのも精神的につらいですし、大人のご飯を少量のお湯でふやかして潰してあげたり、味噌汁用に柔らかく煮た野菜を味付け前に取り分けて潰したり、ベビーフードを使ったりしてもいいでしょう。離乳食では食べ物を食べることを覚えると同時に、色々な味や舌触りを楽しんだり、“手づかみ食べ” で自力で食べる喜びを知ったり、家族と一緒に食べることでコミュニケーションや思いやりの心を育てていきます。無理やりに食べさせても、食べることが嫌になってしまうかもしれません。赤ちゃんが食べないからといって無理に離乳食を食べさせようとすると、ますます食べたがらなくなってしまうこともあります。食べない時には無理強いせずに、その日は離乳食を終わりにして、焦らず進めていきましょう。
2023年05月11日待ちに待った赤ちゃんとの対面は、今まで味わったことのない感動と幸せを覚えました。しかし休む間もなく育児が始まります。初めて経験する育児に戸惑ったものです。今回は出産から1カ月の間に悩んだこと、振り返って感じたことをお伝えします。「私、育児に向いていない…」そう思った1カ月間赤ちゃんが生まれて1カ月間、一番つらかったことは、「睡眠不足」です。そして「赤ちゃんが泣いている理由がわからないこと」も大きな悩みでした。 さっき授乳したばかりなのに泣く赤ちゃんを見て、「どうして泣いているの?」とイライラするばかり。ストレスもたまり、母乳も思うように出ません。何もかもが悪循環に陥っているようで、「育児に向いていない」とまで思うようになりました。 誰でも最初は新米ママ出産から1カ月の間は、慣れない育児と睡眠不足の狭間でいろいろな壁に直面しました。家事をするのもひと苦労!「育児がスムーズに進まないのは、すべて私に原因があるのかもしれない」と気分は沈む一方でした。 でも、私と同じように初めての育児に励む友人たちの話を聞くと、つらい思いをしているのは自分だけではないことに気づきます。誰でも最初は新米ママ。自分を責める必要は1つもありませんでした。 何もかも完璧にこなす必要はなかった睡眠不足、母乳が出ないなど、出産直後の悩みはたくさんありました。それでも、悩んでいる間も赤ちゃんは成長していきます。出産から1カ月が過ぎると赤ちゃんが少しまとまって眠ってくれるようになった、母乳の出がよくなったなど、少し変化があらわれました。 時間が悩みを解決してくれることもある、そう感じました。だからこそ、何もかも完璧にこなそうとする必要はなかったのだと思います。 食材宅配などをじょうずに利用して、家事や掃除などの負担を軽減することも、自分が抱える負担を軽くするポイントでした。ズボラでいることも必要だと割り切ることも大切だと思いました。 監修/助産師 松田玲子 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 原案/田中由惟作画/やましたともこ
2023年05月08日「赤ちゃんは母乳で育てましょう」と、出産前から、家族、友人、さまざまな人から言われていました。免疫力を高めて感染症などにかかりにくくなるなど、母乳育児の良さを聞いていたので、私も母乳育児を頑張ろうと期待に胸をふくらませていたのですが……。思うようにはいかない母乳育児…待望の第1子の娘を出産後、口をパクパクさせながら懸命に泣く娘を見たとき、私は母乳育児を頑張ろうという気持ちが大きく湧き上がりました。出産した病院で授乳指導を受け、母乳をあげ始めましたが胸は張らず、授乳指導をしてくれた助産師さんには「母乳が生成されにくい体質かもね」と言われてしまいました。母乳が出ていないせいか娘はうまく哺乳できず、娘の泣き声で母乳が出ないことを責められているように感じてしまい、さっそく行き詰まった私。 そして、娘が生後2カ月になったときには、母乳と育児用ミルクの混合となりました。周りの友人は母乳育児が順調な人が多く、胸が張って痛いから寝ていた赤ちゃんを起こしてまで母乳を飲んでもらった話を聞いてはため息をつきそうになりました。なんで私は母乳が出ないんだろう、そんな気持ちを常に持ち続けていました。 見知らぬおばあさんに母乳育児か聞かれてその後、娘はすくすくと成長し、外にお散歩へ行くようになりました。生後4カ月になったある日、娘をベビーカーに乗せてバスに乗ったとき、隣に座っていたおばあさんが「赤ちゃんかわいいわね、この子、母乳よね?」と突然話しかけてきました。気の利いた相づちが苦手で、またバスの中で娘が泣き出さないか気を張っていたため、混合で母乳もあげていたので私は「はい」と言葉少なに返事をしたのです。 すると、そのおばあさんは「母乳が一番よ! ミルクはなるべく使わないでね。私も4人母乳で育てたから、母乳で育ってる子は見るとわかるの。母乳の子のほうが健康に育つわよ」と言い、次の停留所でバスを降りて行きました。 赤ちゃんを見て完母かわかるの?見知らぬ人から突然、母乳で育てた子のほうが健康に育つときっぱり言われ、母乳の出が良くないことがまた気になり、重たい気持ちになってしまいました。その後、私もバスから降り、ベビーカーを押して歩きながらもおばあさんの言っていたことが頭から離れずにいました。 そういえば、おばあさんが母乳かどうか見るだけでわかると言っていたけれど、それってあり得るの? あるとしたらすごい特殊能力……。けれども、その特殊能力をもって完母と思われた娘は、実は母乳と育児用ミルクの混合。つまり、4人母乳で育てた大先輩であっても結局、完母か混合かの見分けはつかないということなのです。 ベビーカーに目をやると、娘がニコッと笑顔で私を見上げていました。新生児のときから大きく成長した娘を改めて見ていたら、母乳か育児用ミルクどちらが良いと決めるのではなく、娘の成長には両方が必要だっただけ、という気持ちになった私。それからはすっきりとした気持ちで、娘の成長により一層喜びを感じるようになりました。 監修/助産師 松田玲子著者:山下かおる子13歳と10歳の2児の母。両実家は遠方、夫婦共働きの完全ワンオペ育児継続中。趣味はヨガと英会話とイラストで、現在デジタルイラストを勉強中。
2023年05月07日わが家と義実家の距離は車で5分。近くに親戚の家も多く、田舎にありがちな距離の近い人づきあいもあって、頻繁に親戚が義実家に集まります。その集まりに呼ばれることも多いのですが、そこでは度々驚くような子育てアドバイスを受けることがあります。ある日、4歳の娘と生後半年の息子を連れて行った集まりで遭遇した「母乳信仰」の強い親戚に対し、私が抵抗したお話です。 「育児用ミルクはダメよ」の親戚集まりには親戚の若夫婦も来ていて、息子と同じころに生まれた女の子もいました。若夫婦にとってはその女の子が初めての子で、私は奥さんのRさんと子育ての苦労話に花を咲かせていました。そこへやってきたのが元保育士の親戚のおばさん。赤ちゃんたちをかわいがりながら、「それで、母乳?」といきなり聞いてきたのです。 「え……いきなり?」と思いつつ、私が「母乳ですよー」と答え、Rさんは「育児用ミルクです」と答えました。すると元保育士のおばさんは穏やかな顔で、「あらーそれはダメね。育児用ミルクはダメよ。ラクしないで」と言ってきました。 ダメって何!?ラクって何!?穏やかで、でも有無を言わせないような圧力に2人で思わず固まってしまいました。実はRさんは母乳が思うように出ず、育児用ミルクにしたという経緯があったのです。ちょうどその話をしていたところに、おばさんの育児用ミルクを否定する発言。 おばさんはそのままRさんに向かって「吸わせていれば出るでしょ?」「母乳で育てたいと思わなかったの?」「私は保育士をしていたけれど、やっぱり母乳が一番って実感したの」と責めるように話し始めました。どんどん顔を曇らせていくRさんを見て、どうしても私は我慢できなくなり……。 抵抗!気づかない!でもスッキリ「昔って育児用ミルクはそんなにダメだったんですか?!」と割って入りました。「育児用ミルクなんてお姑さんからきつく言われたものよ」とおばさんが言うので、「へぇ、ただでさえ育児が大変なのに、そんなことで責められるのはかわいそうですね」と返しました。 次におばさんはRさんに「育児用ミルクじゃ子どもをかわいいって思わないでしょ」と言うので、「え? 昔ってそんなこと言ったんですか!? 今じゃそんなこと言わないんでびっくりです~」と私は抵抗! 少し天然なおばさんなので、私の抵抗になかなか気づいてくれません。結局おばさんは最後まで私の「昔は」「今は」をつけた言葉に気づかず、母乳について語るだけ語って去っていきました。 おばさんには届かなかった私の抵抗ですが、Rさんは私が大げさにおばさんに抵抗していたのを見て「バレたらどうしようかと思ったじゃないですか!」と笑ってくれました。そして「もう、おばさんの母乳の話なんかどうでもよくなりました」と言ってくれたので、Rさんのために戦った甲斐があったかなと思います。 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年05月02日夫は自分の家族ととっても仲良し。看護師である義母のことを特にリスペクトしている夫は、「ちょっとお母さんに聞いてみる!」が口癖になっています。仲が良いのはいいことですが、結婚前から「ん?」と思うことが多々ありました。結婚前は「まあいっか」と目をつぶっていましたが、結婚後も変わらず「お母さんに聞いてみる!」が止まらない夫。さらに、子どもが生まれてからも、事あるごとに自分の母親に意見を求めて……。 産後も続く「お母さんに聞いてみる!」私が娘を妊娠中、逆子になり帝王切開で出産しました。傷の治りが遅く、痛みもあって日々悩んでいました。夫にも「傷痕が痛くてつらい」と漏らしていました。産後2カ月ほど経って、夫の実家を訪ねると「あのことお母さんに聞いてみる!」と例の言葉が! 「えっ」と戸惑う私を気にも留めず、義母の元へ走る夫。 義母から「ちょっと見せてみて」と言われ、断ることもできずズボンとパンツをずらして傷痕を見せる羽目になりました。「恥ずかしい? 大丈夫よ。わー痛そうね。このテープを貼ってみるといいよ!」と義母。恥ずかしさでいっぱいの私の横で「お母さんに見てもらってよかっただろ」とでも言わんばかりの夫の得意気な顔がありました。 さらに追い打ちをかけるように…産後は無事に母乳が出たので、母乳育児をしていた私。母乳が詰まりやすく、詰まっておっぱいがカチカチになることも悩みでした。義母の前でほぼ下半身をさらけ出したこの日、授乳後にもかかわらず、母乳が詰まっておっぱいがカチカチになってしまいました。 痛くてつらそうにしている私を見て、「お母さーん」と義母を呼びに行く夫。まさかと思っているとそのまさかで「お母さんに見てもらったらいいよ」と笑顔の夫と、再び登場する義母。「ちょっと見るね」ともはや当たり前のように今度はおっぱいを見せることになりました。 あなたも親になりましたよね!?娘が乳児湿疹やおむつかぶれができたときも、病院に行くよりもまずは「お母さんにきいてみる!」ばかりの夫。「なぜ何でもお義母さんに聞いちゃうの?」と不満はありましたが、その不満をグッと飲み込む日々でした。 なんでも義母に聞いてしまう夫に、私の我慢の限界がきたのは、娘が初めて発熱したときです。夫に病院に行こうと言いましたが、このときも「どうしたらいいかお母さんに聞いてみる!」。さすがにカチンときて夫を無視して、自分で車を運転して娘をすぐに病院に連れていきました。私たちも親になったのに、いつまでも母親に意見を求める夫にうんざりした出来事でした。 その後、病院から帰ってきた夜に、夫に今までの不満を話しました。夫が義母に話したことで、下半身やおっぱいを義母に見られてすごく嫌だったこと、父親になったのに何でも母親に意見を求める姿勢が嫌だということを話しました。夫は良かれと思っていたようですが、私の話を聞いて反省した様子。その都度やめてと言えなかった私にも反省点はありますが、今後はまずは夫も自分で考えたり、夫婦で話をしたりしていこうとなりました。これからは親に頼らず、娘から頼られる父親になってほしいです。 著者:山本あおいイラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年04月30日双子の妊娠が判明したときから、周囲からは「大変だね」と言われていましたが、双子育児がこんなにも過酷なものだとは想像していませんでした。子どもたちが新生児だった当時、24時間の中で5分として休まる時間がなく、逃れられない過酷な育児はまるで「過労死」寸前。今だから振り返えられる、育児は頑張りすぎないことが大切だと痛感した体験をお伝えします。 初めての子にすべてが全力だった新生児期私は約5年前、男女の双子を出産。出産前は暇を持て余し、「早く生まれてこないかな~」とのん気に構えていました。しかし実際に生まれると、想像以上の過酷な育児生活が始まりました。つらかったのは母乳育児がなかなか軌道に乗らなかったこと。 子どもたちが母乳をうまく飲めないので粉ミルクを併用。そのため哺乳びん2人分を洗浄と消毒し、ミルクをあげると搾乳、そして搾乳器の洗浄と消毒に時間を取られ、休まる暇もなく次のミルク……というサイクルが24時間続きました。 休まらない育児に過労死寸前そのころは産後で精神的にも不安定だったこと、うまくミルクを与えられないストレス、すべてを全力で取り組まなければという強迫観念で、心身ともに疲弊していきます。粉ミルクのお湯は1ミリの狂いもなく目盛り通りに作り、夜は明かりをつけない暗い部屋でミルクを与えていました。加えて交互に泣くので朝までエンドレスに一生懸命対応。 睡眠不足から「このままでは体が壊れてしまう……」とすら思うようになり、今思うとこれは過労死寸前の精神状態だったと思います。終わりの見えない睡眠不足の毎日に、未来への絶望感しかありませんでした。 手を抜いて自分をラクにしてあげる大切さそんな生活に限界を感じた私は、それまで気をつけていたルールに少しずつ手を抜く努力を始めました。育児書では、夜はスマホやテレビはつけないほうがよいと書かれていましたが、夜間のお世話や泣いているときはテレビをつけ、ドラマやお笑い番組を見て息抜きをすることに。すると、それまで長くつらかった時間がとても短く感じ、精神的にラクになった自分に気がついたのです。 「これをしてはダメ」というルールでガチガチに固めていた自分の考え方をほぐすことで、こんなにもストレスが軽減するのかと驚きました。夜泣いていても「朝まで起きていよう!」と開き直ることで心がラクになりました。 初めての育児はどうしても力が入り頑張りすぎてしまい、周りに「もっと手を抜いていいんだよ」と言われても、どうやって抜いていいのかわかりませんでした。その中でも少しずつ自分の心地いい方法を探ることで、つらい時期を乗り越えられました。育児は大変だからこそ頑張りすぎないことが大切だと学び、今では良い体験だったと思います。 イラストレーター/ライコミ著者:村上 素子4歳男女双子、0歳5カ月男の子のママ。ドタバタな育児生活と並行し、フリーライターとして活動中。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年04月29日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、パパの育児サポートの方法について教えてくれました。最近では、パパが育児のサポートをしてくれるというご家庭も増えているように感じます。しかし、良かれと思ってやっていた対応が、かえってママの身体の負担やトラブルにつながってしまうことも……!? それは一体どんなことなのでしょうか?母乳育児は、赤ちゃんの欲求に合わせるため、授乳回数や間隔も不規則になります。夜間などの睡眠が細切れになりやすく、ママが寝不足になることもあるでしょう。 そんなママの負担を減らすために、夜間の授乳をパパが代わりに担当する場合がありますが、実はこの対応が原因で反対にトラブルが起きてしまうこともあるのです。今回は、夜間授乳をパパが担当する場合の注意点についてお話ししていきます。 夜間の授乳をパパに代わってもらうママが増えている?男性の育児休暇取得や在宅勤務の増加もあり、里帰りなど祖父母のサポートを受けずにパートナーと2人で育児をするという場合も増えてきています。パパに授乳を手伝ってもらいたいから、母乳だけではなくて育児用ミルクを哺乳瓶であげられるようにしたい、搾乳をして哺乳瓶であげてもらっているというお話もよく聞きます。 また、夜間の1〜2回の授乳をパパが担当しているという家庭も増えてきているように感じます。授乳をスキップすることで、ママが連続した睡眠がとれるようになり身体がラクになったというメリットも生まれます。 夜の授乳を代わってもらって睡眠時間を確保するつもりが……起こりやすいトラブルとは?ママの睡眠時間が多く取れるようになったなどのメリットがある一方で、夜間の授乳をパパに代わってもらったことで、起きてしまうトラブルも実はあるのです。 ①乳腺炎になってしまった母乳量が多いママだと、夜間の授乳をパパが担当することで長時間授乳間隔があき、乳房が張って痛くなり、反対によく眠れなくなることもあります。また、育児用のミルクは授乳間隔が母乳よりあくため授乳パターンが変わってしまい、母乳が残ってしこりになったり詰まりやすくなったりすることで乳腺炎になってしまうことがあります。 ②乳頭混乱パパが授乳を担当することで哺乳瓶の乳首に慣れてしまい、赤ちゃんがおっぱいが吸うのが難しくなったり、おっぱいに吸い付くのに時間がかかったり嫌がったりすることがあります。 ③母乳の分泌量が減ってしまう夜間の授乳間隔があいてしまうことにより、乳房内に母乳が停滞している時間が長くなると、母乳の分泌量を抑制する性質があります。そのために、母乳分泌が順調だったママが徐々に母乳分泌量が減ってしまうことがあります。 トラブルを減らすための上手なサポート方法は?せっかく夫婦で協力して励んでいる育児なので、サポートしていることでかえってママの悩みやトラブルの負担が増えてしまうのは本末転倒ですよね。 パパのサポートの仕方を少し変えるだけで、トラブルを減らし、ママの負担も軽くすることができます。下記のポイントを注意しながら、パパの育児サポートに取り入れてみるとよいでしょう。 ①哺乳瓶の使用に注意哺乳瓶であげるときは、赤ちゃんは起きている状態で、できるだけ大きいお口があいてからあげるようにします。眠りかけだったり、小さくあけたお口に突っ込むようにあげるのは避けましょう。 母乳を飲んでいる赤ちゃんは、一回量が少なめなので飲むスピードが落ちたり、眠ってしまったらミルクが残っていても無理にあげないようにしましょう。おっぱいに吸い付くのを嫌がったり、時間がかかるようになったら、乳首やカップ授乳の検討や母乳外来などで相談してみましょう。 ②搾乳をあげてみましょうママが眠る前に搾乳をして準備しておき、赤ちゃんが飲むタイミングでパパには搾乳をあげてもらいましょう。4時間以内であれば常温保存でも大丈夫です。冷めた場合や冷蔵保存の搾乳は、40度程度で湯せんして人肌程度に温めてからあげるようにしてください。 ママがおっぱいの張りで起きた場合は、赤ちゃんと授乳のタイミングが合えば授乳をして、ずれてしまった場合には、次の授乳に向けて圧抜き程度に軽く搾乳しておくと乳腺炎などのトラブルも回避することができます。 ③育児用ミルクや搾乳を哺乳瓶であげることだけが、パパのサポートではありません育児用ミルクや搾乳をパパが代わりにあげるだけではなく、夜間のママの授乳をできるだけ減らすためにパパができることがあります。 例えば、授乳前後のオムツ交換やゲップ、混合栄養の場合は育児用ミルクの補足と哺乳瓶の洗浄、授乳後の寝かしつけなどをパパが担当してみましょう。ママは母乳だけをあげて、その後は眠れるのでだいぶ負担は減ります。 「授乳のサポート」というと、赤ちゃんにミルクや母乳をあげることがパパにできることだと思われがちですが、実は他にもサポートの仕方があることを覚えておきましょう。どんな方法で授乳のサポートをしていくのがよいかを夫婦でじっくり検討してみてくださいね。 まとめ夜間の授乳をパパが担当する場合は、母乳の分泌量や赤ちゃんの様子をみて、どの方法が良いかお互いの気持ちを大切にしながら、話し合ってみましょう。困ったら、いつでも母乳外来など助産師にも相談してみてくださいね。 引用参考文献:NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会編集、『母乳育児支援スタンダード』 医学書院、2009監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2023年04月28日義母はおおらかで細かいことは気にしないタイプ。私を実の娘のようにかわいがってくれました。早くに実母を亡くした私も、義母を実の母のように慕い、本当の母娘のような良好な関係が続いていました。しかし、義実家を訪問したある日、授乳について口出しをしてきた義母と大喧嘩してしまったのです……。 仲のよかった義母と「授乳」で大喧嘩! 隣県に住む義母とは良好な関係です。私は早くに母を亡くしたこともあり、実の母のように慕い、月1回義実家へ行っていました。 あるとき私は、産院で助産師さんから断乳と卒乳の話を聞きます。娘は乳アレルギーを持っていたため、生後4カ月から完全母乳育児をしていたのですが、子ども自身が授乳から卒業する「卒乳」を目指すことにしました。そんな私の決意を知らない義母は、1歳程度で母乳をやめるべきと考えていました。 義実家へ訪れたある日、2歳になる娘が「おっぱい」と言い出します。すぐに授乳できず、娘はどんどん機嫌が悪くなり、ついに泣き始めました。義母は「まだおっぱいあげてるの? もう2歳だからそろそろやめたら?」と言ってきましたが、卒乳を目指していた私は「2歳でも欲しがればあげて良いと助産師さんに言われているので、やめる気はないです」と反論。 義母も泣く娘を見て「泣けばもらえると思って、わがままに育っているんじゃないの?」と言い出しました。お互いがイライラした中で、娘の不機嫌も頂点に。泣き叫ぶ娘に、義母は「〇〇ちゃん、もう2歳よね? もうおっぱいは飲んじゃダメ。赤ちゃんが飲むものだから恥ずかしいよ」と大声で言い放ちます。その瞬間私は「どうして子どもに直接言うの!? 私の育児にあれこれ言わないで!」と叫び、そのまま泣く娘を抱いて自宅へ。帰宅後、夫に話を聞いてもらい気持ちが落ち着きました。夫は「母は思ったことをすぐに口に出すタイプだから」と代わりに謝ってくれましたが、私の中でしこりが残り毎月の帰省はストップ。 それから数カ月後、娘が義母に会いたがっていることもあり再びに義実家を訪問することに。どこかよそよそしい態度の私に気を遣わせないように、義母は笑顔で迎え入れてくれました。私がいないところで夫が義母へ注意してくれ、私の母乳育児へのこだわりを知り反省したそうです。その後、気まずさがほぐれた私に義母は直接謝ってくれました。「価値観は違う」ということを受け入れてくれた義母に感謝です。 作画/becomachi85監修/助産師 松田玲子著者:木村さち
2023年04月22日登場人物■ほにゅ:2018年2月生まれ。泣くのが得意な男の子。薄毛。飽き性。笑顔で母をノックアウトできる。■ねむ:2020年7月生まれ。よく寝る女の子。■つぶみ:ほにゅ&ねむの母。すぐムリって言う。一応一生懸命取り組む。■ぺー:ほにゅ&ねむの父。効率的に動きまくる。優しい。声がでかい。GODの神業。編集後記赤ちゃんの母乳の飲みが悪くなったタイミングで、乳腺炎になってしまったつぶみさん。母乳外来で再会したのは、出産のときにお世話になったGOD的存在のベテラン助産師さん。「ここだ!」の一言で、乳腺炎からも救ってくれたのでした。GOD助産師さんの施術後、驚くほどすんなりと母乳が出るようになり熱もだんだんと下がっていったようですよ。つぶみさんは当時を振り返りこう言います。「乳腺はいくつかあると思うのですが、私の場合、赤ちゃんに飲ませにくい角度の部分が詰まりやすくなっていたようです。その後も何度か乳腺炎になりましたが、助産師さんからのアドバイスをもらい、コツを得て自分で対処できるようになりました」乳腺炎の痛みはとてもつらいので、少しでも違和感を感じたら早めに対処することが大切です。事前に乳腺炎になってしまった場合に相談できる母乳外来などを調べておくと安心ですね。ままのて編集部ベテラン助産師さんとの出会いエピソードはこちらつぶみさんの二人目妊娠のマンガはこちらままのて公式SNSアカウントままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてください!つぶみさんが描く漫画が動画になりました!ままのてで大人気の育児漫画が動画でも楽しめるようになりました。今後もつぶみさんの漫画動画を随時更新していく予定です。その他の育児漫画や育児に関するお役立ち情報、生活の知恵がたくさん配信されていますよ。どの動画にも字幕が付いているので、赤ちゃんや子どもが寝ているときでも音声なしで楽しんでいただけます。ぜひチャンネル登録してみてくださいね。過去のエピソード著者情報
2023年04月19日出産が近づき、もうすぐ赤ちゃんが生まれると思うと嬉しい反面、気持ちが落ち着かない方もいるでしょう。元気に生まれて来てくれるのかな、陣痛の痛みは大丈夫かなと心配になることもありますよね。そこでMOREDOORでは、先輩ママさんへ「どんな出産だったか」「こうしたら良かったと思うことは何か」とヒアリングを実施!今回は、予定日より早く陣痛が来て急いで入院したというSさんの例をご紹介します。Sさんの出産時の状況■出産したときの家族構成:夫婦■出産方法:自然分娩■出産にかかった時間:5時間Sさんの出産レポ予定日は1月中旬だったにも関わらず、クリスマス間近に陣痛が……。急いで入院したものの、結局陣痛は治り退院しました。クリスマスは1人寂しく入院していてケーキも何も食べられませんでした。初産だったので、思いもよらない陣痛に焦りました。ドラマにあるようなクリスマスプレゼント(我が子)はなかったです。出産時におこったハプニング予定日間近に再度陣痛が来ました。病院へついたときには痛みが強く、ベッドまで歩いて移動しろと言われたものの、「こんなに痛いのに自分で歩くのか……」と思いましたが、なんとかベットに這い上がりました。あまりの痛さに途中で帝王切開にしてと懇願しましたが、もちろん却下。何とか無事出産しましたが、産んだら楽になるどころか、後陣痛がひどく、出産してから次の日まで何も食べられませんでした。パートナーのサポートはどうでしたか?出産中、主人は背中をさすっていてくれたようですが、私はあまりの痛さにそれさえもうっとうしく感じました。唸り声しか出せなかったので喧嘩にはならず。子どもが産まれた瞬間、私は疲れきって声もでなかったですが、主人は泣いていました。初産だったからか、母乳が出ず……。他のお母さん達は「お乳が張って大変」と言う人もいましたが、母乳があまりでないことに焦りを覚えました。母乳オンリーで育てようという考えではありませんでしたが、子どもに満足に母乳も与えられないのかと、他の母親が羨ましいと入院時は思っていました。Sさんがもっとこうすれば良かった!と今だから思うことは母乳に関しては個人差もあるので、看護師さんにアドバイスを貰い、人工乳と併用して育てれば良いと思い直しました。退院して帰ると家の中は寒いし寝かせる布団も冷えていて、病院と家との環境の変化で風邪を引かないか心配でした。主人に言って部屋を暖めてから迎えに来てもらえば良かったです。Sさんからこれから出産する方へメッセージ初産の方は楽しみでもあるけれど、不安も大きいと思います。陣痛の痛みも周りから聞いていても、自分で経験しない限り、わからないこともあるでしょう。私は初産のわりには、出産までの時間は短めだったと思いますが、出産はすべて個人差もあるので、なるようにしかならないと思います。あまり気負わず神経質にならず、流れに任せてください。体調管理はしっかりしてご出産に備えてください。案ずるより産むが易し出産や育児に不安を感じることもあると思いますが、どうかあまり心配しすぎないでくださいね。出産が近づけば自然と勇気が湧いてくることもあるようですよ。ぜひ周りの人の助けをもらいながら、「大丈夫だよ」と言う先輩ママたちの声も参考にしてみてくださいね。※こちらは実際に募集したインターネット調査をもとに記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年04月17日出産はママにとって大きな出来事。無事に生まれてきてくれるのかなど、不安を抱えるママも多いですよね。そこでMOREDOORでは、先輩ママさんへ「どんな出産だったか」「こうしたら良かったと思うことは何か」とヒアリングを実施!今回は、30週で破水し管理入院になり、早産で出産することになったHさんの例をご紹介します。ーーー早産とは、「早産とは正期産より前の出産のことであり、正期産とは妊娠37週0日から妊娠41週6日までの出産のこと」です(日本産科婦人科学会HPより引用)。Hさんの出産時の状況■出産したときの家族構成:私と籍のはいってない父親と子ども■出産方法:早産■出産にかかった時間:8時間Hさんの出産レポ30週で破水してしまい、管理入院となりました。まさか、こんなに早く出産になると思わず、母親学級も受けていなかったため産まなきゃ退院できないという恐怖でいっぱいでした。33週まで持ち堪えましたが、ついに陣痛が始まり、早産での出産。土曜日の夜中だったので、看護師さんたちが慌ただしく私を分娩室に運んで行きました。出産時におこったハプニングちょうど同じ時間帯に隣の分娩室の方は、双子の早産のようでした。大学病院での出産だったので、私の方は助産師さんと私よりだいぶ若い看護師見習いの2人しかいませんでした。助産師と看護師が「先生はいつ来る?」と話をしていたので、恐怖と陣痛で苦しみながらも「私のところに本当に先生は来るんですか!」と叫んでしまいました。パートナーのサポートはどうでしたか?夜中に突然の分娩でしたが、駆けつけてくれたようです。早産のため産まれたらすぐに赤ちゃんの処置があり、立ち入り厳禁だったため立ち会い出産はできませんでした。もし、立ち会ってたら何か変わってたのかなと今でも思います。籍が入っていなかったので、産んだあと本当に育てられるのか不安でした。子どもはしばらく退院できず、産まれてすぐ母乳をあげることもできず……。母乳を吸う赤ちゃんがいなくておっぱいはパンパンに腫れるし、複雑な気持ちでした。Hさんがもっとこうすれば良かった!と今だから思うことは赤ちゃんの父親と上の子ときちんと向き合っておけば良かったです。Hさんからこれから出産する方へメッセージ出産は何が起こるかわかりません。安定期を過ぎたらいつ何が起こっても良いように、出産準備をしていたほうが安心です。事前にシミュレーションを出産は何が起こるか予想がつかないもの。どんなことが起きても落ち着いて対応できるように準備を進めてみてはいかがでしょうか。ぜひ周りの人の助けをもらいながら、「大丈夫だよ」と言う先輩ママたちの声も参考にしてみてくださいね。※こちらは実際に募集したインターネット調査をもとに記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2023年04月14日私は、産後は産前とはまったく体型が変わってしまいました。全体的にぶよぶよになった感じです。そんな産後の体型変化について、夫にからかわれ悔しい思いをしたことがあります。夫から言われて嫌だったこと、それにどう対処したのかお話しします。 おっぱいが垂れた産後娘を産む前まで知らなかったことはたくさんありますが、産後の体型変化はその中の1つです。おなかがしわしわになる、腰回りが太くなるといった一般的なことはわかっているつもりでしたが、こんなにも胸が垂れるとは知りませんでした。 私は母乳の出が悪く、そのため授乳していないときでも、とにかく多く母乳をとろうとおっぱいを揉みしだいて搾乳していました。それが原因なのか、娘が生まれて半年経つころには、おっぱいは伸びきり下に大きく垂れてしまったのです。 夫に言われた「おっぱい垂れたね」垂れたおっぱいを見るにつけ、きれいじゃないな、以前の体とは全然違うな……と自分でも思っていました。それと同時に、これは自分が一生懸命育児を頑張っている証拠だとポジティブにも捉えていました。 そんなある日、娘と夫と一緒に海へ遊びに行ったところ、水着姿の私を見て夫が笑いながら私にこう言ったのです。「おっぱい垂れたね」と。 夫の言葉に激怒その言葉に私は激怒。たしかにおっぱいは垂れました。きれいとは言い難いかもしれません。ですが、これは昼夜問わず一生懸命私が育児に取り組んだ結果でもあります。自分よりもとにかく家族と娘の幸せを考え、自分のことは二の次にしてきました。 それがいいか悪いかは置いておいて、一番の理解者であってほしい夫にそう言われ、とても嫌な気分になったのです。私の怒りに夫は平謝り。夫は軽い冗談で言ったそうですが、次また同じことを言ったら離婚する!と言い渡してその場はおさまりました。 ひとりの時間をくれた夫夫はその出来事で何か考えるところがあったようです。それ以来、夫は積極的に娘を預かり、私が美容院やピラティスに行く時間を作ってくれるようになりました。 私の状態といえば髪はぼさぼさ、肌はボロボロ、ネイルなんてもってのほか……だったので、正直この夫の態度の変化はとてもうれしかったです。なにより、ひとりの時間ができたことで、少し余裕をもって娘や夫と向きあえるようになりました。 「おっぱい垂れたね」という夫の心無い言葉。とても嫌な気持ちにはなりましたが、結果として夫も私の努力に敬意を払ってくれるキッカケとなりよかったと思っています。娘が5歳になり少し育児に余裕がでてきた今、もっと最初から夫に助けを求めていれば……と反省もしています。ひとりの時間も家族の時間も大切に、これからも育児に励んでいきたいです。 作画/キヨ著者:レイトン 愛加 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年04月08日妊娠、出産、子育ての間で私のおっぱいは大きく変わりました。今回はそれぞれの段階での私のおっぱいの変化と、その中で私が気をつけていたこと、感じたことについてお話しします。 妊娠時期のおっぱいの変化妊娠前までⅭカップだった私のおっぱいは、妊娠5カ月ころから今まで見たことないくらいに大きくなりました。乳輪も大きくなり、色は黒っぽく変化。 どんどん変わるおっぱいにびっくりしましたが、パパが「これも赤ちゃんに母乳をあげるためだな!」と明るく言ってくれたので、気持ちがラクになり、「これもママの証だ!」と受け入れられました。この時期は妊娠線ができないようにお風呂上がりは毎日おっぱいにクリームを塗りました。 断乳後に垂れてしまったおっぱい出産後、おっぱいの出はよかったのですが、そのため赤ちゃんがおっぱいを飲む間隔があくとおっぱいがぱんぱんに張って、衣服が当たるだけでも痛かったのです。おっぱいが詰まらないように和食中心の食事を心がけ、衣服も締めつけが少ない物を着ました。※母乳分泌と食事には関連がないと言われています。 子どもが1歳のころに断乳をしたのですが、断乳したとたんにおっぱいがしぼんでしまって、インドのナンにレーズンがくっついているような状態に……。すっかり垂れてしまったおっぱいの変化にショックを受けました。 落ち込んでいた私に、パパからのひと言おっぱいの変化に落ち込んでいると、パパから「年を取ったら、おっぱい垂れる人いっぱいいるんじゃない? それは“ママ”としての勲章だよ!」と、力強い励ましの言葉が。その「勲章」という言葉で、落ち込んでいた気持ちが一気に吹き飛びました。 それからは、おっぱいをしっかり持ちあげてくれるブラジャーにしたり、猫背にならないよう胸を張って歩くことを心がけていくうちに、見た目のシルエットではおっぱいが垂れていることは気にならなくなってきました。 私の場合は出産や妊娠、子育ての期間でおっぱいが変化しましたが、もしかしたらちょうどおっぱいが垂れる時期と重なっていたのかも?と思ったりします。はじめは変化する自分のおっぱいに戸惑いを受けましたが、今ではこのおっぱいを「勲章」と思い、誇りに感じながら過ごしています。 著者:菅谷里奈1女、2男の母。現在第4子目妊娠中。ベビーマッサージインストラクター、ベビーヨガインストラクター、ベビーシッターの資格所得。子育て経験を活かしながら、妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆中。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 漫画家 まっふ
2023年04月05日当時3歳の長男が風邪をひいたときのこと。咳がどんどん悪化し、呼吸困難になり入院することに。入院には私が付き添うことになったのですが、当時生後3カ月、母乳メインで育てていた次男の授乳をどうするかという問題が勃発したのです……。 長男が入院!生後3カ月の次男はどうなる? ある日、3歳の長男が軽い咳をし始めました。発熱もしていたため小児科を受診。当時は2020年秋で、新型コロナウイルスが流行中でした。しかし、海外渡航歴や海外からの帰国者との接点がないことを理由に、医師は「新型コロナウイルスの可能性は低いでしょう」と診断。一般的な風邪薬をもらい、様子を見ることになりました。 翌日も長男の高熱は続き、激しく咳き込み嘔吐、つらそうに横たわっていました。不安になった私は、午後もう一度病院へ連れて行くことに。長男の様子を見た看護師さんは、慌てた様子で指にパルスオキシメーター(動脈中の酸素飽和度と脈拍数を指先などで測定する装置)を装着。89%の表示を見た医師から「すぐに大きな病院に向かってほしい」と紹介状を出してもらい、車で総合病院へ。検査の結果、喘息性気管支炎と診断され5日間ほど入院することに。 入院の付き添いは私に決定。不安だったのは、当時生後3カ月の次男の授乳です。ほぼ母乳で育てていたため、育児用ミルクを飲んでくれるか不安でした。感染リスクの懸念から乳児の立ち入りはNGでしたが、特別に午前と午後の1回ずつ夫が連れてきて授乳できることに。その他は夫が育児用ミルクを与え、次男はしっかりと飲んでくれたようです。 数日後、長男は無事に回復! 母乳拒否になったらどうしようと心配していた次男も、特に大きな変化はなくひと安心。この病気以降、少しでも咳が出たら早めに病院へ連れて行き、吸入器を借りてケアをするなど咳が悪化しないように注意深く見ています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/ひのっしー監修/助産師 松田玲子著者:麻生実希5歳と2歳のやんちゃ兄弟に翻弄されながら育児に奮闘するママ。コーヒーはブラック派。子どもに隠れてこっそり食べるスイーツが至福の時間。
2023年03月30日2018年生まれの女の子(つむさん)と、2020年生まれの男の子(いとくん)のママ・ミロチ(@mirochi8989)さん。そんなミロチさんの息子さんは、なんと出生体重が4,452gの巨大児でした。出産を終えた直後のミロチさんと息子くんの6日間の入院生活をご紹介します!退院当日。夫が迎えにきてくれ…4,452gの赤ちゃんを出産したミロチさん。 ミロチさんは出産2日目から頭痛に襲われていたため、助産師さんの気づかいで、2日目の夜はひとりでゆっくりと過ごしました。 産後3日目になると、頭痛がマシになり、赤ちゃんのお世話がスタート。 育児用ミルクで赤ちゃんのお世話を希望していたミロチさんでしたが、助産師さんからのすすめで「母乳育児」にチャレンジしてみることに。 ミロチさんは母乳を出すための激痛マッサージに耐え、4日目になれば、ミルク1回分の量をとることができるまでになっていました。 そして退院の日になり……。 ※医療スタッフのマスクは省略して描いています。 退院の日になり、赤ちゃんにベビー服を着せると、なぜかミチミチに……!? ミロチさんが、今すぐサイズアウトしそうな服に絶望していると「新生児用のおむつもきついので、Sサイズが必要かも……」と看護師さんからアドバイスが。 そして夫が迎えにきてくれ、ミロチさんは新生児用のおむつがサイズアウトしたため、Sサイズのおむつを買いに「ドラックストアに行きたい」と言います。 しかし、新生児おむつサイズを知らなかった夫は、なんとミロチさんが買おうとしていた「Sサイズのおむつ」を準備してくれていました。 しかし、「入院中ゆっくりくつろげたみたいでよかったよ」という夫のひと言でミロチさんはちょいギレ。 壮絶な入院生活を聞いた夫は思わず、懺悔しました。 しかし、ミロチさんは「娘・つむちゃんのそばにいてくれたことを感謝してる」と告げ、「つむさんもいとさんも2人で大事に育てていこうね」とミロチさん家の新たな生活がスタートしました。 ◇◇◇ 入院中のミロチさんの様子をビデオチャットやメッセージでのやりとりでしか把握できていなかった夫は、ミロチさんの入院生活が優雅なものだったと思っていた様子ですが、ミロチさんの当時の様子を聞いて、即座に謝っていましたね。 また、ミロチさんは夫が自分の入院中に娘に寄り添ってくれていたことについて、感謝を伝えていました。 そんなミロチさんと旦那さんの「お互いの気持ちをわかり合おうとする」「お互いの存在が当たり前だと思わない心づかい」は、相手といい関係を作るためのお手本にしていきたいですよね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ミロチ
2023年03月30日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、パパの育児サポートについて教えてくれました。最近では育児に積極的なパパが多く、様々な場面で夫婦で育児を分担している家庭も多いかと思います。しかし、パパのサポートはありがたいけど、実は…ということもあるようです。ママと接する機会の多い榎本先生が聞いたママ達のリアルな声をお届けします。どんな風に夫婦で子どもを育てていくのが良いのかはそれぞれの家庭で異なります。ぜひ一度話し合ってみてくださいね。 以前に比べて、産後に育児休暇をとるパパも増えて、祖父母のサポートを受けずにパートナーと2人で育児をスタートさせるご家庭も増えています。今回は、ママが言いたくても言いづらい産後のパパのNG行動についてお話ししていきます。 家事や料理をやってくれてるけど…ちょっとモヤモヤすることも最近は料理などの家事のスキルが高いパパが多いと感じます。普段から、家事を分担しているご家庭も多いですよね。しかし、産後になると掃除や洗濯、料理など家事のやり方で、以前は気にならなかったパパの行動がなぜか気になってしまうというママが多いようです。 ◆掃除◆赤ちゃんのために出産前より床掃除など丁寧にやってほしいのに、足りなく感じる。 ◆洗濯◆赤ちゃんのものは別に洗うなどの配慮をしてほしい。 ◆料理◆産後の疲れている身体や母乳分泌などを考慮してバランスがとれた食事をしたいけど、胃もたれしそうなガッツリ系の男料理が続く。 ◆買い物◆料理はしてくれるけど、食材費が高くなるなどのコストが考慮されていない。 共働きでお互いが忙しい時や、出産前で赤ちゃんがいない時期には全く気にならなかったことが、気持ちも不安定になりやすい出産後のママはどうしても気になってしまいます。 頑張ってやってくれている分、なかなかパパには言いにくいため、モヤモヤが残ってしまうのかもしれませんね。パパは、「〇〇はどうしてほしい?」、「いつも〇〇しているけど気になることある?」など言いやすい雰囲気を作ってくれると良いかなと思います。ママ自身も、感謝を伝えつつ、気になることは伝えるように心がけてみましょう。 時には専門家や家事サービスに頼る話し合いを産後ケア施設、産後の家事サービス、食料品の宅配サービス、助産院の母乳・育児相談など産後をサポートしてくれるものがたくさんあります。サービスには有料なものも多くあり、育児休暇でパパがサポートしてくれているから…とママによっては遠慮してしまったり、有料サービスをわざわざ利用するのはハードルが高くなってしまう場合もあります。パパが実際に育児や家事を一緒にするだけではなく、様々な専門的なサービスを一緒に探しながら、ママが利用できるものを話し合ってみるというのもパパの役割かなと思います。産後のサポートをしてくれるサービスはどんなものがあるのかを一緒に探すことで、ママだけでなく、パパもそういったサービスが身近なものに感じるかもしれませんね。 まとめ男性の育児参加が進む中、パートナーと育児をどうサポートしたり分担していくかが難しくなる場合もあります。単純に役割を半分ずつに分担するというより、お互いの性格や、得意なこと、不得意なことを尊重したり補いながら、一緒に育児に取り組めたら良いなと思います。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2023年03月30日33歳で出産し、初めての育児がスタート。育児本や先輩ママの話を参考にしつつも、なにもかもが初めての経験で慌ただしい毎日。そんななか、予防接種で通っている小児科の先生の言葉にとても納得した私の体験談です。育児用ミルクと母乳の混合育児3,025gで生まれた息子は特出して大きいという訳ではなかったのですが、出産した産院で助産師さんに「○○さんの赤ちゃん、ミルクよく飲むわ~。昨日の夜もおかわりしたのよ!」と言われるほど、生まれてすぐからよく育児用ミルクを飲む子でした。 そのため私の母乳だけでは足りず、育児用ミルクを足して混合栄養で育てていました。 小児科の先生の言葉に、目からうろこ!息子が生後3カ月のとき、予防接種で訪れた小児科での出来事です。先生に「母乳? ミルク?」と聞かれたので、私は「混合で育てています」と返事をしました。すると先生から「赤ちゃんにあげているミルク、自分で飲んだことある?」と質問され、えっ……? 赤ちゃんのミルクを、自分で? 私は驚き、「いや……飲んだことないです」と答えました。 続けて先生は、「なんで飲まないの。赤ちゃんが毎日飲んでいるものだよ? 味を確かめなきゃ。ママがおいしいと思うものは、赤ちゃんもおいしいと感じるものだよ!」と教えてくれました。ママがおいしいと思う=赤ちゃんもおいしい! 赤ちゃん用のミルクを飲むなんて発想がなかった私は、目からうろこでした。息子は育児用ミルクをよく飲む子だったので、先生に言われるまでミルクの味のことは気にしたこともなかったのです。 いくつかの育児用ミルクを実際に飲んでみる今まで息子にあげていた育児用ミルクは、産院でも使っていたものを深く考えずそのまま与えていたものでした。手元にベビー用品を購入したときや、母親学級に参加したときにサンプルで頂いた使い切るタイプの育児用ミルクがいくつかあったので、息子にミルクを作る際に自分の分を取り分け、早速飲んでみることに。すると、スッキリとした飲み口のもの、甘みが強いもの、飲むのが苦痛に感じてしまうほどにおいが甘いものと、メーカーによって味もにおいも異なり驚きました。 もとから飲んでいた育児用ミルクを継続周りのママ友から育児用ミルクを変えると嫌がって飲まないこともある、と聞いていましたが、息子はどの育児用ミルクも嫌がらずに飲んでくれました。いくつか飲み比べた結果、結局もとから飲んでいたメーカーの育児用ミルクに落ち着きました。私自身が、その育児用ミルクが一番おいしいと感じられたためです。 先生に言われなければ、考えもしなかった育児用ミルクの飲み比べ。しかし実際にやってみて違いがわかり、息子にも安心して与えられるという気持ちが強くなりました。今は離乳食が始まっていますが、ベビーフードを与える際は自分も味見をすることを習慣にしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:森まり子1歳の男の子のママで、現在妊娠中。本業は育休中で、現在は子育てをしながらライターとして活動中。主に子育て・共働きに関する体験談や、ママ向けの美容記事を執筆している。
2023年03月29日2018年生まれの女の子(つむさん)と、2020年生まれの男の子(いとくん)のママ・ミロチ(@mirochi8989)さん。そんなミロチさんの息子さんは、なんと出生体重が4,452gの巨大児でした。出産を終えた直後のミロチさんと息子くんの6日間の入院生活をご紹介します!退院に向け、着々と進み…4,452gの赤ちゃんを出産したミロチさん。 ミロチさんは出産2日目の朝から頭痛に襲われていたため、助産師さんの気づかいで、夜はひとりでゆっくりと過ごすことに。 産後3日目になると、頭痛がマシになり、赤ちゃんのお世話をスタート。 もともとミロチさんは育児用ミルクで赤ちゃんのお世話を希望していましたが、助産師さんからのすすめで「母乳育児」にチャレンジしてみることにしました。 ミロチさんは母乳を出すための激痛マッサージに耐え、4日目になれば、ミルク1回分の量をとることができるまでに! そして次の日、10時ごろに退院する予定となり……。 ※医療スタッフのマスクは省略して描いています。 ※赤ちゃんの血液型は生まれてすぐは確定できません。正確な血液型の判定ができる時期は、小学生ごろとされています。 ミロチさんが夫とのビデオチャットで、娘の様子を聞いてみるとワガママも言わず、「とてもいい子」にしているとのこと。 さらに「名前を自分で考えたい」と言っていたミロチさんの思いから、夫が「もう決まった?」と聞くと、すでにミロチさんは決めていた様子でした。 その後、看護師さんが病室に。 看護師さんがミロチさんの病室内が片付いていることに驚いていると、「明日担任できると思ったら落ち着かなくて……」とミロチさんが言い、看護師さんにあるお願いしました。 それは「退院してしまうので、ありがとうございました」と伝えてもらえるかということ。 看護師さんは、快諾してくれ、看護師さんからの「巨大児の母ミロチさん、この産婦人科ではちょっとした有名人でしたよ」「あのサイズは絶対に忘れません」という言葉に少し恥ずかしさを感じたミロチさんでした。 ◇◇◇ 赤ちゃんの名前はミロチさんが決めていた様子。 名前を決めるときは、字画を気にしたり、生まれた季節にちなんで考えたり、親のどんな子に育ってほしいかという思いが入っていたりとさまざまですよね。 みなさんがお子さんの名前は、どのように決めていましたか? 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ミロチ
2023年03月29日2018年生まれの女の子(つむさん)と、2020年生まれの男の子(いとくん)のママ・ミロチ(@mirochi8989)さん。そんなミロチさんの息子さんは、なんと出生体重が4,452gの巨大児でした。出産を終えた直後のミロチさんと息子くんの6日間の入院生活をご紹介します!医師の言葉に支えられ…4,452gの赤ちゃんを出産したミロチさん。 ミロチさんは出産2日目から頭痛に襲われていたため、助産師さんの気づかいで、2日目の夜はひとりでゆっくりと過ごすことに。 産後3日目になると、頭痛がマシになり、ミロチさんの赤ちゃんのお世話がスタート。 もともと育児用ミルクで赤ちゃんのお世話を希望していましたミロチさんさんでしたが、助産師さんからのすすめで「母乳育児」にチャレンジしてみることに。 母乳を出すための激痛マッサージに耐え、4日目になれば、ミルク1回分の量をとることができるようにまでなっていました。 ※医療スタッフのマスクは省略して描いています。 入院中、最後の診察になったミロチさん。 2人目出産時の記憶を思い起こし、ミロチさんは長女に会いたい気持ちでいっぱいになりました。 そして午後になり、診察室へ。塗った傷口を消毒することを知ったミロチさんは、「想像するだけで痛い……」と思っていましたが、ふと「あの大きい赤ちゃんを産めたんだから、大丈夫じゃない?」と自分が少し強くなったように感じます。 そして、内診台での検査が終わり、先生と話す時間に。 すると医師からは「ミロチさん、赤ちゃんはかわいい?」という言葉をもらい、この言葉は、今でもミロチさんを支える言葉になりました。 ◇◇◇ 医師からの「ミロチさん赤ちゃんはかわいい?」という言葉が今も心に残っているというミロチさん。 みなさんは医師から言われて印象に残っている言葉はありますか? 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ミロチ
2023年03月28日この記事では、赤ちゃんとの外出について専門家の監修のもと、マンガで解説します。赤ちゃんはまだ外の刺激に慣れていないこともあるため、大きな音がする場所や人がたくさんいる場所へのお出かけは避けるようにしましょう。赤ちゃんとのお出かけには自分ひとりでお出かけするときと違い、いろいろな準備が必要です。ここでは、赤ちゃんとのお出かけはいつから大丈夫か、またお出かけのときに赤ちゃんに着せる服のこと、必要な持ち物や注意点をお伝えします。事前に把握しておいて、赤ちゃんとの外出を楽しんでくださいね。 赤ちゃんとのお出かけはいつから大丈夫?生まれたばかりの新生児の時期は、まだ赤ちゃんも外の世界に慣れておらず、体温調節もまだ難しい時期。初めての本格的なお出かけが1カ月健診ということも。生後1カ月を過ぎるまでは、室内を中心に生活をしているほうが安心です。 生後2カ月を過ぎたあたりから、赤ちゃんも授乳の間隔があいてきたり、昼夜の区別がついてきたりするようになります。もちろん赤ちゃんにもよるので一概には言えませんが、お出かけをするなら生後2カ月を過ぎたころから少しずつのほうがいいでしょう。 赤ちゃんの首がすわる前は、まだまだ長時間の外出はママにも赤ちゃんにも負担が大きい時期です。電車やバス、車などに乗って長時間のお出かけは首がすわる生後3カ月ごろからが無難です。 赤ちゃんは意外と暑がり。着せすぎには注意!?月齢が低い赤ちゃんほど体温調節がうまくできずに、お出かけのときの暑さや寒さで体調を崩してしまうことも少なくありません。お出かけのときは、きちんと気候に合わせた服装をさせることが大切です。 とはいえ着せ過ぎもよくありません。体温が大人より高めの赤ちゃんは、意外と暑がりでもあります。秋冬の肌寒い時期に、寒いだろうからと何枚も重ね着をさせていると、暑くて汗がたくさん出てしまいます。その汗が冷えたときに、かえって体が冷えてしまうといったことも。 お出かけの際には気候がいいときを見計らうのが一番ですが、途中で天候が変わってしまうなどの場合もあります。そういった場合に備えてバスタオルや、羽織ものなど、上に1枚プラスする衣類や防寒具を持っていくのがおすすめです。 赤ちゃんの服装は大人より1枚少なめが基本です。寒い暑いは、着脱しやすい衣類や防寒具などを使って調節するようにしましょう。 月齢で異なる、赤ちゃんとのお出かけに必要なもの 月齢が低い時期は、とにかく水分補給が常にできるように気を配るようにしましょう。月齢が低い赤ちゃんは、授乳の回数も多いこともあり、授乳の間隔が開いてしまうと脱水症状になってしまう危険性もあります。母乳が中心の人は授乳ケープを、育児用ミルクが中心の人は哺乳瓶や育児用ミルク、お湯などのミルクセットを常に持って行きましょう。 離乳食が始まっているなら、長時間のお出かけには離乳食も持参したほうが無難です。おむつはちょっとしたお出かけでも複数枚必要です。月齢が低いほど、たくさん排泄しますので、最低でも4~5枚は持っていったほうが安心でしょう。排泄の間隔も成長とともに開いてきますが、おむつをしている時期はいつ排泄があるかわからないので、常に多めに持ち歩くようにします。 また月齢が低いうちはうんちがやわらかいので、おむつの交換台を汚してしまうことがあります。そんなときに備えてタオルも複数枚持っていくようにしましょう。バスタオルなどを敷いておむつを交換すると汚す心配が減ります。 着替えも複数枚用意したほうがいいでしょう。特に母乳や育児用ミルクだけの時期は吐きやすい時期でもあるので、服がよく汚れます。荷物が増えて面倒ですが、2枚程度は持っていくようにすると安心です。 少し大きくなってきて、だんだん離乳も進んでくるころになると、育児用ミルクや母乳を度々与える必要もなくなってくるので荷物が減ってきます。頻繁に吐いてしまうこともなくなるので、着替えもそれほど必要なくなりますし、うんちも固まってくるのでバスタオルを敷いておむつを替えるといったこともなくなってきます。 相変わらず離乳食や育児用ミルクの場合は、荷物はそれなりに多いですが、荷物の量は少し減らすことができます。ただし動き回るようになるので、気を引くおもちゃは必要になってくるかもしれません。 赤ちゃんとのお出かけで注意することは?過酷な環境にはまだまだ耐性がない時期です。酷暑や厳冬期、雨風が強い日のお出かけは控えるようにしましょう。 夏は午前10時から午後2時にかけて気温も高くなり、紫外線の量も多くなる時期なのでお出かけは避けます。冬は逆に午前10時から午後2時の間の暖かい時期にお出かけするようにしましょう。 授乳間隔がまだ定まっていない時期は、お出かけも近所だけにしておき、近くの公園や静かな通りを一周してくる、といった程度にしておくと安心です。特に母乳で育児をしている場合、長時間母乳をあげないでいると乳腺炎の心配も出てきます。 また、お出かけする先にも注意が必要です。赤ちゃんはまだまだ外の刺激に慣れていないこともあるため、大きな音がする場所や人がたくさんいる場所へのお出かけはまだ避けるようにしましょう。特にワクチンを接種する前の赤ちゃんにとって、感染症などは脅威の1つです。満員電車や都会の人ごみには、あまり行かないようにしましょう。※参考:ベビーカレンダー「赤ちゃんとの外出、お出かけはいつから?月齢別おすすめスポットや必要な持ち物」 体験談赤ちゃんとの初めてのお出かけ。あれもこれもと念のために準備したら大荷物になりましたが、最低限必要なものは「おむつ・ガーゼ・着替え」の3つでした。ミルク育児の方は、粉ミルクとお湯が追加されますが、これさえあればなんとかなると思います。また、ショッピングモールなどでは事前に授乳室の場所と調乳設備があるかどうかを調べておいたことが役立ちました。ショッピングモールなどは設備が整っていますが、設置場所を探すのもひと苦労。おむつ替えスペースはたくさんあっても、授乳室が施設の1番端っこ、ということも多かったです。ミルク育児の方は調乳設備があるかどうかで、荷物の量が変わると思います。それと「授乳ケープ」はとっても重宝しました。冷房や暖房、外気の温度変化にも1枚かけるだけで調節でき、万が一授乳室がなくても車の中などで授乳ができます。お出かけのときは最低限必要な物と、あると便利な物を分けておくと、時間や行き場所によって変えられるので便利だと思います!(山本かやのさん) 離乳食が始まってからの外出は、市販のベビーフードがとても役立ちました。ドラッグストアや子ども用品店などに、月齢別でわかりやすいさまざまなベビーフードが売られていました。温めなくてもおいしいタイプがあり、スプーンまで付属している商品もあってとても便利! ベビーフードは、そのままでもおいしいと書かれているものが多いですが、大人でも冷たい食事より温かい食事のほうがおいしいですよね。友人が試していて「なるほど!」と思ったのが、チャック付きポリ袋活用法です。パウチ式のベビーフードをチャック付きポリ袋に入れ、魔法瓶のお湯を注いでベビーフードを温めるという方法。お湯の取り扱いに気を付ける必要はありますが、温かい食事を赤ちゃんに与えることができて便利です。わが家でも、離乳食完了期ごろになると、よくお弁当を作って公園などに持って行きました。その際に活躍したのが、保冷バッグでした。朝、お弁当を準備し、保冷バッグに小さい保冷材と一緒に入れて持ち運びました。食材も痛まず、お昼ごろにはちょうど食べやすい温度になっていました。離乳食の時期はベビーフードをじょうずに活用することも1つの手だと思います。(石原みどりさん) 娘が生後2カ月のころ、ベビーカーを押して公園へ出かけました。ついお兄ちゃんの遊びに付き合わせてしまい、肌が真っ赤になるくらい日焼けをさせてしまったことがありました。紫外線から受けるダメージを甘く見てはならない、紫外線は目に見えないものだからこそ気を付けなければならない、と心底感じ、ひどい日焼けをさせてしまった娘に対して、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。それ以来、お散歩は午前中の早い時間帯におこない、紫外線が強い午前10時~14時ごろのお出かけはできるだけ避けることに。紫外線が強い時間帯に出かける場合は長ズボンを着用することもありました。またベビーカーで外出するときは足元にUVブランケットをかけるなどグッズを活用するようにしました。(田中由惟さん) 個人差もありますが、1歳から3歳の間は手をつないでお散歩に連れて行くだけでも大変です。しっかり手をつないでいるつもりでも、小さい手は一瞬ですり抜けてしまいます。最近ヒヤリとしたことは、手をつないで自宅の敷地内にいたときに、一瞬で2歳の末っ子が手を振りほどき、道路に突進して行ってしまったことです。2歳の瞬発力に負け、捕まえられずに子どもは道路へ一直線! 幸いなことに車は走っておらず、ケガもなく無事でしたが、私は心臓が止まりそうでした。上の子どもたちが4歳、3歳、1歳だったころは、3人を連れてお散歩に行こうにも目が行き届かず、別々の方向に走っていく……なんてこともしょっちゅう。そのため、子ども用のハーネスをつけて安全を確保していました。命を守るグッズを使うのも1つの手かなと思っています。(武山あゆみさん) 事前に持ち物の準備や行く場所の下調べをしておくことで、外出先での食事や授乳などの対応がスムーズになったママもいるようですね。しっかり準備をして、赤ちゃんとの快適なお出かけを楽しみましょう。 監修/助産師 松田玲子
2023年03月28日2018年生まれの女の子(つむさん)と、2020年生まれの男の子(いとくん)のママ・ミロチ(@mirochi8989)さん。そんなミロチさんの息子さんは、なんと出生体重が4,45gの巨大児でした。出産を終えた直後のミロチさんと息子くんの6日間の入院生活をご紹介します!助産師さんたちの手厚いサポートに…4,452gの赤ちゃんを出産したミロチさん。 本来は出産2日目から赤ちゃんと同室で過ごす予定でしたが、ミロチさんは朝から頭痛に襲われていました。 夜までは何とかひとりでお世話していたミロチさんでしたが、頭痛は増す一方。 しかし助産師さんの気づかいで、2日目の夜はひとりでゆっくりと過ごすことになりました。 そして産後3日目……。 ※医療スタッフのマスクは省略して描いています。 ※あくまでもイメージです。 ※行った→言った ※母乳に育児に→母乳育児に お昼ごはんを食べながら『産後の生活』というDVDを視聴していた、ミロチさん。 ミルクの時間になり、助産師さんたちが手伝ってくれることに。 母乳を出すため、看護師さんの激痛マッサージに耐えて、4日目の夜。ようやくミルク1回分をとることができ、ミロチさんの母乳育児への道が開いて行きます。 しかし、ミロチさんの体に異変が……。 ◇◇◇ 助産師さんたちの協力のおかげで、母乳育児への一歩を踏み出した、ミロチさん。ミロチさんの「母乳育児がしたい」という思いに、こんなに真摯に向き合ってくれるのはうれしいですよね。 みなさんも、看護師さんや助産師さんからしてもらって「うれしいな」と感じた言動はありますか? 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ミロチ
2023年03月26日結婚すると「夫の家族とどう付き合うか」が大きな課題になりますね。うまくやっていきたいと思っても、他人だからこそぶつかってしまうことが多くあるようです。今回は“バトルに発展した「義母の余計なひと言」”をご紹介します。あなたも〇〇家の嫁なんだから…「義母のことで悩みを抱えています。長男である夫と結婚した時は『うちは息子二人だから義理の娘ができて嬉しい』と喜んでくれたのですが…。義母は何かと『次男の嫁はとても気が利く』『頻繁に電話をくれるから、とても可愛い』と嫁同士を比較して、私に嫌味を言ってくるのです。同じ立場として比べられても仕方ないのかもしれませんが、それをわざわざ口に出すことが許せず…。挙句の果てに『あなたも〇〇家の嫁なんだから…』と義母がうるさいので、思わず『私はさん(夫)の妻であって、この家に嫁いできたつもりはありません…! 』と言い合いになって。これが原因でけんかになり、義母と連絡を絶つことを決意しました」(夏子・仮名/39歳)比較されると煩わしいですね。義母に何か言われても、適当に聞き流したり、「人は人自分は自分」と割り切ったりする技を身に着けていれば、そう簡単に気持ちを揺さぶられることはないでしょう。おもちゃをあげるから、その代わり孫をもっとうちに連れて来てよ「近所に住む義母の話です。その日も『産後の肥立ちが悪い』と私が断ったにも関わらず、『どうしても孫に会いたい』と家にやって来ました。しかも、まだ幼い息子にたくさんのおもちゃを買ってくるのです。いつも悪いと思い『気を遣わないでください』と伝えると『そんなこと気にしないで』とにっこりする義母。すると突然『おもちゃをあげるから、その代わり孫をもっとうちに連れて来てよ』と交換条件を出してきたのです。私も思わず腹が立って『そんなことを言うなら、おもちゃをもらわなくても結構です』と怒鳴ってしまって。義母から謝られたものの、物で釣るようなやり方を容認するわけにもいかず…。これを機に私は息子を義実家に連れて行かなくなりました」(仁実・仮名/32歳)相手にその気がなくても、ちょっとした言い方が引っかかることもありますね。今回の場合、これからは夫が子どもを連れて義実家に帰るのもひとつの手です。義母とは長いお付き合いになるので、なるべく同じ土俵に立たないようにしましょう。〇〇ちゃんがかわいそう「出産して間もない頃の話です。私は初めての子育てで大忙しでしたが、夫の両親に孫の顔を早く見せようと義実家へ行きました。義父も義母もとても喜んでくれたので『子どもを連れて来てよかった』と思ったのですが…。義母に『まだ授乳しないの…? 』『3時間おきに母乳をあげないとダメよ』と言われたのです。そこで『子どもが母乳をほしがった時にあげています』と答えると『それじゃお腹が空くじゃない! 』『ちゃん(私の子ども)がかわいそう』と義母が嘆き出して…。ムッとした私は『今と昔とでは子育ての方法が違うんです』『私が育てるので、いちいち口を出さないでください』と反撃。何も言い返せないでいる義母を見て、内心スカッとしました」(浩代・仮名/31歳)「今と昔の子育ての違い」で義母と揉めることは多いのではないでしょうか。そんな時はカッカしないで「そういうやり方もありますね」と前置きすると、相手も自分の意見を否定されたとは思わないでしょう。言葉選びを慎重にするだけで、状況はだいぶ変わるはずです。以上、“バトルに発展した「義母の余計なひと言」”でした。誰でも、何気ない言葉にイライラさせられることがありますね。こういう時は感情的になりやすいので、できる限り冷静に対処したいところです。これからお付き合いが続くことを考えると、義母とは程よい距離感を保った方がいいでしょう。文・菜花明芽
2023年03月25日2018年生まれの女の子(つむさん)と、2020年生まれの男の子(いとくん)のママ・ミロチ(@mirochi8989)さん。そんなミロチさんの息子さんは、なんと出生体重が4,452gの巨大児でした。出産を終えた直後のミロチさんと息子くんの6日間の入院生活をご紹介します!赤ちゃんとの同室生活がスタートするも…4,452gの赤ちゃんを出産した、ミロチさん。ミロチさんは、育児用ミルクでの赤ちゃんのお世話を希望していましたが、助産師さんからのすすめで「母乳育児」にチャレンジしてみることに。 しかし、母乳の出はよくなく、助産師さんの手を借りながら母乳育児を試みていました。 ※医療スタッフのマスクは省略して描いています。 ※Kシロップ→K2シロップ 夕方になり、赤ちゃんのお迎えのため助産師さんがミロチさんのもとへ。 「お世話のほうはどうでした?」と助産師さんからの質問にミロチさんは怒涛の返答。 助産師さんは困りながらも「明日もあるので、今日はゆっくり寝てくださいね」と赤ちゃんと共に病室から出ていきました。 そして病室でひとりになった、ミロチさん。 「1人目のときとは違って、やるべきことがわかる」「ちゃんと、いとくん(息子)に寄り添えている実感がある」と感じました。 出産2日目。起き抜けから頭痛を感じていたミロチさん。 しかし、3カ月前にミロチさんが記入していた「入院プラン」をもとに、この日から退院まで赤ちゃんと同室で過ごすことに。 頭痛のこともあり、「何事も早めに!」と行動していたミロチさんでしたが、気がついたときには夜になっていました。 ◇◇◇ 1人目の育児を経験していたミロチさんは、「赤ちゃんが何を求めているのか」「ちゃんと赤ちゃんに寄り添えている気がする」と感じていました。 ミロチさんは初めての育児ではどうすればいいのかわからず、不安になっていた様子ですが、2人目の育児は少し気持ちにゆとりを持っているようにもみえますよね。みなさんは、1人目の出産後と2人目の出産後でご自身の気持ちに変化はありましたか? 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ミロチ
2023年03月22日2018年生まれの女の子(つむさん)と、2020年生まれの男の子(いとくん)のママ・ミロチ(@mirochi8989)さん。そんなミロチさんの息子さんは、なんと出生体重が4452gの巨大児でした。出産を終えた直後のミロチさんと息子くんの6日間の入院生活をご紹介します!助産師さんからのアドバイスに…出産1日目。育児用ミルクで赤ちゃんのお世話を希望していたミロチさんですが、助産師さんからのすすめで「母乳育児」にチャレンジしてみることに。 最初は少しずつ出ていた母乳も、すぐに出なくなっていまい、ミロチさんが焦っていると……。※医療スタッフのマスクは省略して描いています。 ミロチさんが母乳が出ないことに困っていると、助産師さんは「母乳にはマッサージが重要」と教えてくれ、ミロチさんの胸をマッサージ。母乳は出ててきましたが、すぐにまた出なくなってしまいました。 助産師さんは励ますように「退院までしっかりサポートしますから、安心してくださいね」と言ってくれましたがまったく母乳が出る気がしない、ミロチさんでした。 ◇◇◇ 母乳が出なくて困っていたミロチさんに、「退院までサポートします」「安心してください」という言葉をかけてくれた助産師さん。これだけはっきり言ってくれると、味方がいるようで心強いですよね。 みなさんも産後の入院中に、心強いなと感じた助産師さんの言動はありますか? 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ミロチ
2023年03月21日2018年生まれの女の子(つむさん)と、2020年生まれの男の子(いとくん)のママ・ミロチ(@mirochi8989)さん。そんなミロチさんの息子さんは、なんと出生体重が4,452gの巨大児でした。出産を終えた直後のミロチさんと息子くんの6日間の入院生活をご紹介します!赤ちゃんの馬力に驚き赤ちゃんのお世話では、育児用ミルクを希望していたミロチさん。しかし、助産師さんからのすすめで「母乳育児」にチャレンジしてみることにし……。※医療スタッフのマスクは省略して描いています。 ミルクの時間になり母乳をあげますが、なかなか赤ちゃんは口を開けてくれません。 ミロチさんが口を開いてくれるように促すと、赤ちゃんは大きな口を開け、すごいスピードで吸い続けました。 しかし、すぐ母乳は出なくなっていまい、ミロチさんが焦っていると……。 ◇◇◇ 助産師さんはママの産後のおっぱいを見て、飲ませるときの姿勢などを指導してくれるそう。おっぱいの種類もたくさんあり、ママのおっぱいに合った授乳方法もあるそうです。助産師さんから自分や赤ちゃんに合った授乳方法を教えてもらえるのは、うれしいですよね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ミロチ
2023年03月20日