12月30日(金)に開幕する『第90回 全国高校サッカー選手権大会』の組み合わせ抽選会が11月21日、都内で行われ、開幕戦は國學院久我山(東京A)対東海大五(福岡)に決まった。全国高校サッカー選手権大会のチケット情報國學院久我山の右高主将は「ベスト8を越えられるように自分たちのサッカーを信じて戦いたい」と意欲を語った。この他、昨年度優勝校の滝川第二を退け、初めて兵庫県代表の座をつかんだ市立西宮が山梨学院大付(山梨)と2回戦で対戦。青森山田(青森)は、2回戦で土佐(高知)と激突する。また、開会式での選手宣誓は奈良育英(奈良)の山田主将に決定。山田は「高校サッカーでパワーを与えられるように頑張りたいです」と話した。なお、出場48校は27日(日)に決勝を控える静岡大会終了後に出そろう。チケットは11月22日(火)より一般発売開始。
2011年11月22日「江~姫たちの戦国~」で注目の上野樹里2011年1月27日、オリックス生命保険株式会社は、イメージキャラクターの上野樹里さんを起用した「医療保険CURE[キュア]」の新テレビCMを2月7日から放送を開始することを明らかにした。上野樹里さんは、NHK大河ドラマ50作目にあたる「江(ごう)~姫たちの戦国~」の主人公の江を演じている今年注目の女優。9日に第1回が放送されたが視聴率も良く、今年の大河ドラマは好調な滑り出しである。わかりやすくリーズナブル「医療保険CURE」新CMは「わかりづらいことが多い時代、せめて保険はわかりやすく」をコンセプトにしている。生命保険は「わかりにくい」と言われることが多く、顧客の視点に立った、わかりやすい商品を提供することが求められている。「医療保険CURE」は、「シンプルでわかりやすいこと」「合理的な保障をリーズナブルな保険料でご提供すること」をコンセプトに開発された。「医療保険CURE」の良さを知ってもらいたいという願いを込めて、新CMは制作されたという。2月7日から、ホームページに新テレビCMとメイキング映像を公開する予定である。今年、注目度アップの上野樹里さんの新CMは話題を集めそうだ。
2011年01月31日男ばかり23人、助けの来ない無人島にひょいと木村多江を放り込んだら何が起こるか?「案外強さを発揮するかもしれない…。そういう自覚はありますよ」。いたずらっぽい笑顔を浮かべ、彼女はあっけらかんと答えた。映画『東京島』で彼女が演じたのは男たちの間を渡り歩きしぶとく生き延びようとする、美しく、見苦しく、勇ましく、弱々しく、そして何よりタフな女・清子。“タフ”という点においては木村多江は間違いなくタフな女優である。「薄幸な役が似合う女優」――彼女が演じてきた役柄のイメージを勝手に重ね合わせ、ひとは彼女をそう呼ぶ。演技力の高さゆえにまとわりついたそんなイメージについて他人事のようにクスクスと笑いつつ、こう続ける。「私、撮影の間中、わりといつも役柄を引きずってしまうんです(苦笑)」。これがタフでなくてなんなのか!そんな木村さんにいま一度、東京島でのサバイバルな日々をふり返ってもらった。劇中の清子は、男たちにちやほやされたかと思えば、島を脱出しようと意気込んだり、男たちに軽蔑の目で見られ屈辱を味わったりとその表情の変化、テンションの上下動はまさにジェットコースター。木村さん自身、40日以上に及んだ沖永良部島と徳之島での撮影の中でどのように気持ちを作り、テンションを維持していったのか?「最初の1週間くらいはとにかく不安で、シーンを撮り終えるたびに『これでいいのかな?』という感じだったんですが、少しずつ自分が解き放たれていきましたね。ある時点で気づいたんです。必ずしも全シーンで“同じ人”じゃなくてもいいんだって。人間って多面的じゃないですか。一人の人間として繋がっていなくても、そのとき出てきたのが清子なんだと感じるようになり、お芝居を論理的に繋げようと思わなくなって…だんだん、私が考えているのか、清子が考えているのか分からなくなってきたんです(笑)。そうしたら、撮影以外の時間でも結構、孤独を感じるようになってきたんですよ、もちろん周りにはみなさんいるのに。部屋に住み着いてるヤモリに『おはよう』って声をかけるようになったり(笑)」。島にたどり着くまでの清子は、ごく平凡な主婦。そんな彼女が島では男たちの間を渡り歩き、裏切り、見苦しいまでに生きて、生きて、生き抜こうと強さを発揮する。清子とは何者なのか?そんな疑問をぶつけると、木村さんは自身を重ね合わせながらこんな言葉を…。「最初は私も彼女の行動が突拍子もないものに見えて、『私は清子にはなれない』って思ってました。同じ状況でも私はグチグチとネガティブに悩み、何も決められないだろうって。でも、演じる上でセリフを言わなくちゃいけない。そこで、スパッと決定的なセリフや、決意を口にするじゃないですか。そうすると、気持ちが一気にそっちに向かっていくんですよ。実は、そうやって物事を一歩前に進める潜在能力って誰にでもあるんだなぁって。誰でも自分を自由にする力を持っている。それが具現化したのが清子なんですね。だからいまでも、ちょっと落ち込んだりしたら(清子のセリフである)『何がハッピーエンドかは、自分で決めるわ』って口に出して言って自分を奮い立たせたりしています(笑)」。では木村さんがもし無人島にたどり着いたとしても…。「蛇を料理するシーンについて、男性のインタビュアーの方から必ずと言っていいほど『あのシーンどうでした?』って聞かれるんですが、何も意識せずに、普通に料理する感覚で皮を剥いて串に刺してました(笑)。だから『実際にそうなっても、蛇の皮を剥けちゃう女なんだな、私…』って(苦笑)。きっと撮影を通じてそういう自分に目覚めたんですね!」改めて、今回演じた役柄について。「これまでの作品とはアプローチが違った」という木村さん。今回の特殊性について“自分の感情”をポイントに挙げる。「私自身に近いというか…絶対的に自分の感情を大切にして演じた役なんですね。例えばあるシーンで、本番前に途中まではテストで動いてみるんですが、(篠崎誠)監督が『この先は自分で好きにしていいよ』って仰って。だから、自分の中にある感情が反映されていて、どの役よりも“嘘”がないというのは感じますね」。監督が木村さんをこの役に選んだ理由は何か?「極限状態における私の中にある強さ、タフさを監督は見抜いていたのかもしれないですね」と木村さん。では、ごく日常の中での木村さんはどんな人間?「薄幸じゃないですよ!どちらかというとノホホンとしてて、のんびり屋で…すごくオッチョコチョイです(苦笑)。映画の中で清子がコケるシーンがありますが、あれはまさに私なんです」。この作品を経て、女優・木村多江はどこへ向かうのか――?本人曰く「今回演じてみて『私、コメディ下手だなぁ』って実感したので、もっとコメディをやりたい」とか。まだまだこの先、隠された(?)いろいろな表情を見せてくれそうだ。(photo:Toru Hiraiwa)■関連作品:東京島 2010年8月28日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2010東京島フィルムパートナーズ■関連記事:衝撃!木村多江が豪快に蛇の皮を剥く『東京島』本編特別映像が到着現代のサバイバル、間もなく公開!『東京島』行楽シートを3名様プレゼント窪塚洋介がナマであなたの質問に回答!『東京島』公開記念、ネット上の生番組に出演木村多江のヘビ料理に窪塚洋介ら男性陣苦笑シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第5回)一緒に無人島に流れ着きたい俳優は?
2010年08月26日江國香織の小説を中谷美紀&大森南朋という組み合わせで映画化し、先日より公開されている『スイートリトルライズ』。4月3日(土)、東京・渋谷のシネマライズにて、矢崎仁司監督、脚本の狗飼恭子、撮影を担当した石井勲によるトークショーが開催された。矢崎監督は『ストロベリーショートケイクス』(’06)に続いてのタッグとなった狗飼さんについて「『ストロベリーショートケイクス』の最初のシーンで、池脇千鶴さんがパジャマのまま商店街を引きずられる、というシーンがありますが、あれは僕には絶対書けないもの。想像もできない、脳みそをくすぐるような本を書いてくれるんです」と絶賛。ところが、その狗飼さんからは「たくさん褒めてくださるわりに、今回は16稿…つまり16回も脚本を書き直しさせられたんです。しかも、その16回書き直した渾身の脚本のうち、12のシーンは実際には(スケジュールの関係で)撮影できなかったんですよ!」と微笑みを浮かべつつも怒りの暴露が…。矢崎監督は「(狗飼さんは)実はすごく怖い。一度、パソコンを閉じて、机を叩いて立ち上がったこともあって…」と恐縮しきりで明かすと、狗飼さんは「私は普段、めったに怒らないんです。怒るのは、3年に1回くらいなんですが、それがことごとく矢崎さんに対してなんです(笑)」と反論し会場の笑いを誘った。石井さんは、矢崎監督のデビュー作『風たちの午後』(’80)からの付き合いとなるが、「思い返すと、(矢崎監督は)やってることは昔とあまり変わってないですね」とあっさり語り、矢崎監督は「それは成長してないってこと?ショックです…大人になった気がしてたのに」と苦笑していた。監督は、現場では設置されたモニターをのぞくのではなく、生で俳優の芝居を見るようにしているとのことだが、この点について「ほかの監督のみなさんが、モニターを見ているということが、僕にとっては驚きです。なぜ、生の芝居を見ないのか?僕にとっては原作を読んで、これを生身の人間が動いたらどうなるのかとワクワクしているのに、そこで生の芝居を見ないのは、特等席を空けっ放しにしておくようなもの」と持論を展開。この日は観客からの質問も受けつけられたが、中にはすでに複数回、映画を観ている観客もおり、カメラワークや登場人物の心情の描き方など、かなり深い内容の質問も出て、夜遅い時間の上映後のイベントながら、会場は大きな盛り上がりを見せていた。『スイートリトルライズ』はシネマライズほか全国にて公開中。特集『スイートリトルライズ』FEATURE INTERVIEW 中谷美紀×大森南朋■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月13日よりシネマライズほか全国にて公開© 2009 「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:中谷美紀 ホワイトデーの過ごし方は「ノーアイディアです!」甘い嘘と苦い真実、恋愛に必要なのは…?女性たちの本音の恋愛観を大発表優しい香りの癒しアイテム『スイートリトルライズ』“キレイ”になるバスセットを6名様プレゼント女性に嬉しいプラン続々!『スイートリトルライズ』オリジナルテディベアも登場ハズレなし!「映画館大賞2010」まもなく発表中谷美紀が選ぶ「1本」は?
2010年04月05日映画『花のあと』が3月13日(土)に公開を迎え、初の時代劇出演となった主演の北川景子がしだれ桜の柄の美しい着物で舞台挨拶に登場!共演の宮尾俊太郎、甲本雅裕、國村隼、中西健二監督らと共に公開を迎えた喜びを語った。北川さんが登場すると、その美しさに会場中が思わず息を呑んだ。「(着物を着ると)撮影期間中のことが思い出されます。こうしてみんなで揃って着物で出席できて嬉しいです」と笑顔の北川さん。初日を迎えた気持ちを「1年半前に時代劇のためのいろいろな稽古を始め、それからずっと今日という日を待ち望んでいました」と語った。北川さん扮する以登(いと)の許婚である才助を演じた甲本さんは「1年前のこの時期に撮影していたときの、満開の桜を思い出します。映画は今日、“開花”しましたが、これからみなさんの力で“満開”になったら嬉しい」と呼びかけた。温かく、優しく以登を見守る才助を演じたことで好感度がアップしたのでは?という司会者の言葉に甲本さんは照れながら「才助は人間味にあふれた男の理想像。人間誰しも表の顔と裏の顔を持っていますが、才助は裏の顔が見えれば見えるほど魅力的に映る。僕の裏の顔は、とてもお見せできないほど醜いので(苦笑)、自分を見せないことを心がけました」と謙虚な…というか自虐気味のコメント。バレエの世界から初めて映画に参加した宮尾さんは「ゼロからのスタートでしたが、監督、スタッフ、共演者のみなさんに助けられ、演じることができました。日本の、日本人の美しさが伝わればと思います」と語った。そして翌日がホワイトデーということで、男性陣を代表して國村さんが北川さんにプレゼントを手渡した。桜をあしらったスイーツのプレゼントに北川さんは大喜び!だが、國村さんが「バレンタインに特に何ももらっていないんですが…」と語ると「すみません…」と苦笑を浮かべ、会場は笑いに包まれた。『花のあと』は全国にて公開中。■関連作品:花のあと 2010年3月13日より全国にて公開© 2010「花のあと」製作委員会■関連記事:北川景子、桜シャンパン少々で頬ピンク色『花のあと』完成披露来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!北川景子、うわさのバレエダンサー宮尾俊太郎に剣で圧勝?『花のあと』完成会見北川景子主演の時代劇の主題歌に一青窈が決定!藤沢周平作品は3度目北川景子が藤沢周平原作『花のあと』で時代劇初挑戦!女剣士役で殺陣も自らこなす
2010年03月13日江國香織による珠玉の恋愛小説を映画化した『スイートリトルライズ』。タイトルそのままに、映画では結婚して3年目を迎える妻(中谷美紀)と夫(大森南朋)の甘く、優しい“嘘”が静かに交錯する。「人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに」というのは劇中のセリフであり、ポスターにも記されている、映画の根幹を貫くテーマ。では、実際のところ恋愛において“嘘”は必要なのか――?映画の公開を前にシネマカフェが実施した本作の女性限定試写会で行った、“甘い嘘”をめぐるアンケート結果を大発表!男性にとっては冷や汗モノの(?)女たちのホンネが明らかに。「夫婦/恋人の間で、時には嘘も必要だと思いますか?」という質問には予想通りというべきか?79%と大多数の女性が「YES」と回答。とはいえ、この質問にはおそらく男性陣も多くが「YES」と答えるのでは?重要なのは「時には」必要、ということと、その嘘のナカミ…。では実際に「夫/恋人に嘘をついたことはありますか?」という質問には82%が「YES」。その内容については後で触れるとして、1問目のときより「YES」と答えた人がわずかながら増えているということは、「いけない、と思いつつも嘘をついてしまった」ということ?では男性陣ドキドキの気になる嘘の内容はというと「友達とお食事をすると言って合コンに行ったこと」、「男友達と遊んでいたけど、女の子と遊んでいたとウソをついた」(20代女性)など、“度合い”はともかく、ほかの男性との逢瀬を隠すものが多いよう…。中には「いままでに付き合った人の人数。少なめに伝えました」(30代女性)という乙女心を示すような嘘も。「相手を想っての嘘」というお答えもありましたが、よく言われるのが「心配をかけたくなくて…」という言い訳は自分のことが心配だから、ということ。みなさん、よ〜く考えてから嘘をつくように!逆に「相手に嘘をつかれた経験」を尋ねる質問には74%とこちらも多くの人が嘘をつかれた経験アリ!内容は「パチスロに行かない約束だったのにこっそり行ってた」、「タバコをこっそり吸ってた」(20代女性)というものから「元カノと内緒で会ってた」、「私と付き合っているのに、友達に恋人はいないと言っていた」(20代女性)、「浮気」(30代女性)といったヘビーなものも…。内容は分からぬまでも「多分、(嘘を)つかれたと思う」という答えもちらほら…女性のカン、侮るべからず!変わったところでは「食事を食べて帰ってきたのに『まだ』と言う」というもの。相手を気遣うこんな嘘ならつかれてみたい?最後に既婚、未婚を問わず尋ねたのが「夫婦が上手くいくために必要なものは?」という質問。多数を占めたのは「思いやり」「信頼」といったポジティブ系キーワード。一方で「だまし通すこと」(20代女性)、「嘘をつくならば、最後まで突き通すこと」(30代女性)といった回答も少なからず見受けられた…。いや、こうした回答は一見、悲観的なようで“優しさ”や“思いやり”と表裏一体の…これこそがまさに女性が求める“甘い嘘”なのかも。中には、はっきりと「相手に期待しすぎないこと」とある意味ポジティブな(?)コメントをする人も。また、映画の感想としては「夫婦について考えさせられた」というコメントが多く、映画を観たことで“信頼”と“嘘”の間で心が揺らぐ女性も?さて、あなたと相手の間に必要なのは甘い嘘?それとも…。『スイートリトルライズ』は3月13日(土)よりシネマライズほか全国にて公開。特集『スイートリトルライズ』FEATURE INTERVIEW 中谷美紀×大森南朋■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月13日よりシネマライズほか全国にて公開© 2009 「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:優しい香りの癒しアイテム『スイートリトルライズ』“キレイ”になるバスセットを6名様プレゼント女性に嬉しいプラン続々!『スイートリトルライズ』オリジナルテディベアも登場ハズレなし!「映画館大賞2010」まもなく発表中谷美紀が選ぶ「1本」は?大森南朋『スイートリトルライズ』インタビュー揺れる男心「恋は一過性のもの」中谷美紀『スイートリトルライズ』インタビュー夫以外の人に心奪われていく気持ち…
2010年03月12日多くの女性読者の共感を集める、江國香織の人気小説を、中谷美紀&大森南朋を主演に迎えて映画化した『スイートリトルライズ』がまもなく3月13日(土)より公開となる。“嘘”と優しさが共存する、夫婦の孤独と絆をしっとりと優しく描いた本作だが、公開に先駆けて女性に嬉しいタイアップが続々と決定。中谷さんが扮する妻の瑠璃子がテディベア作家であり、劇中にもテディベアが登場することに因んで、テディベア専門店「かなる」では、愛らしい表情をした「オリジナルミニチュア・テディベア」を制作・販売。赤・白・茶・黒など色とりどりの・ ミニチュア・テディベア「マスコット」10種(16.5cm/各5,040円)と、アクセサリー感覚で使える「バックチャームキーホルダー」6種(11cm/各3,990円)、そして自分で制作できる「マスコットキット」4種(各3,990円)と多種にわたり販売。テディベア好きな方はもちろん、どの色にしようか迷ってしまいそう。3月23日(火)より順次販売開始(※Teddy Bear Club うめだ阪急店、Dear Bear目黒店、Dear Bear名古屋ラシック店、Dear Bear WEBショップにて販売)。「夫婦に必要なのは赤と白のバラ。赤いバラは情熱、白は真実。その二つさえあれば、夫婦は上手くいくんですって」とは劇中の非常に印象的なセリフの一つ。渋谷駅から程近い「セルリアンタワー東急ホテル」では、映画の公開を記念して、3月13日(土)より鑑賞券付き宿泊プランを販売するが、宿泊された方には、特典として赤と白のバラを一輪ずつプレゼント!劇場で映画を観た後、ゆっくりホテルでくつろぐなんていう、贅沢な時間を味わうのもいいかも。もっと気軽に映画の雰囲気を楽しみたい方にはこちらがオススメ。渋谷の人気カフェ3店舗で、3月11日(木)より作品とコラボレートした限定オリジナルメニューを展開。「桜丘カフェ」では、「スイートリトルライズ」サバランセット(800円)、「宇田川カフェSuite」では、いちごのスフレロール(470円)とリトルライズ(キール・ロワイヤル/730円)、そして「宇田川LOVERS ROCK」では赤ティラミス(470円)と、写真を見るだけでほっぺが落ちそうな、女性向けのスイーツが販売され、店内では映画の場面写真によるパネル展も開催される。デートに、お友達と一緒に、映画の感想を語らいながら「ちょっとお茶でも」というときにぴったり。ほかにも映画のイメージに合わせた春色のオリジナルネイルアートの展開など、女性が喜ぶプランが数多く展開。ぜひ、映画とあわせて楽しんでみては?詳しくは映画公式サイトをチェック。『スイートリトルライズ』は3月13日(土)よりシネマライズほか全国にて公開。『スイートリトルライズ』公式サイト特集『スイートリトルライズ』FEATURE INTERVIEW 中谷美紀×大森南朋■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月13日よりシネマライズほか全国にて公開© 2009 「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:ハズレなし!「映画館大賞2010」まもなく発表中谷美紀が選ぶ「1本」は?大森南朋『スイートリトルライズ』インタビュー揺れる男心「恋は一過性のもの」中谷美紀『スイートリトルライズ』インタビュー夫以外の人に心奪われていく気持ち…恋愛脚本家が見せる、乙女な素顔狗飼恭子×大森美香“大人の恋愛”トークショー『スイートリトルライズ』矢崎監督インタビュー「映画は理解するのではなく感じる物」
2010年03月11日原作・江國香織、主演・中谷美紀×大森南朋──多くの女性の興味をそそるであろう組み合わせが『スイートリトルライズ』で実現した。ドキドキするというよりもドキッとする、そんな大人のためのラブストーリーだ。そこで、女優という仕事は物語(映画)を作ることであり「私の職業は“嘘”」だと言う中谷さんに、甘く小さな嘘の世界に生きる主人公・瑠璃子について話を聞いた。聡や春夫ではなく、もっと男らしい人が好き中谷さんが演じる瑠璃子はテディベア作家。夫と2人暮らし。どこにでもいるごく普通の夫婦だ。しかし、演じるにあたっては「この瑠璃子という役は簡単ではなかった。演じていて心地よくもない。難産でしたね(苦笑)」と、一筋縄ではいかない役だったことを語る。「実は、瑠璃子というキャラクターに最初は共感できなかったんです。私自身、結婚の経験はないですから、夫がいながらほかの人に心奪われていく気持ちが分からなくて。でも、人間なら結婚している、していないにかかわらず、そういう気持ちが多少はあるのかも…そんなふうに想像しながら演じていました」。また、瑠璃子は「とても秩序的な女性」だと分析する。「瑠璃子は日々の暮らしをとても大切にしている人です。朝起きて、窓を拭いて、時計のネジを巻いて、コーヒーを淹れる。しかもコーヒーフィルターではなくわざわざサイフォンを使って時間をかけて淹れるような人。煩雑な事柄に忙殺されていると瑠璃子のような丁寧な暮らしはできないですから、ある意味、彼女の暮らし方は素敵だと思いました」。そんな秩序的な性格はどこか中谷さんにも通じるような気もするが──「私、コーヒー飲めないんですよ。それに、聡(大森さん)や春夫(小林十市)のようなタイプには惹かれない。もっと男らしい人が好きですね」。役柄に縛られることなく自分をさりげなくさらけ出すところも中谷美紀らしさだ。凛とした佇まい、にじみ出る艶っぽさ、そこはかとない知性──そんないくつもの美を兼ね備えた彼女が求めるのは「男らしい人」。妙に納得してしまう答えだが、具体的にどんな人なのか詳しく聞きたい!「自分を犠牲にしても責任を負うとか、人のために自分が悪者になれるとか、そういう男らしい人は素敵ですよね。女性は仕事をしていると精神的にタフになってしまうので、一緒にいるときにこちらがタフにならなくてもいい、タフな男性が好きです」。たしかに、瑠璃子の夫・聡も、瑠璃子が恋に落ちる青年・春夫も、格好いいが決してタフとは言えない。けれど、その男女の間にはなんとも言えない空気感が流れ、その空気感こそが作品の見どころでもある。2人でいることで余計に寂しいそして、原作の行間が紡ぎ出すその空気感を表現するために映像で試みたのは、限られた台詞と限りない余韻。その中で中谷さん自身が心打たれたのは「1人でも2人でも寂しいものは寂しいんだよ」という、犬の飼い主のおばあさんの台詞だった。瑠璃子が抱いている孤独について深く考えたという。「1人暮らしであったなら孤独であることは当たり前で、孤独を感じることはなかったかもしれないけれど、2人でいることで余計寂しさを感じるのかもしれない。瑠璃子は聡にとても尽くす女性ですから、なおさら彼女の想いが一方通行のようにも感じられるんです。たしかに夫としては、帰ってきてすぐにあんなに色々と妻にしゃべられたら鬱陶しいだろうなって思いますが、女性は本来そういうもの。一見、聡と瑠璃子は特異な夫婦に見えるかもしれないけれど、実は世の中の縮図なのかなと思います」。共感することが難しいと言いながらも、これだけ瑠璃子を理解している──中谷美紀という女優が演技派と言われ多くの監督から求められているのは、この感性、この才能ゆえ。彼女が言うように女優という職業は“嘘”かもしれないが、中谷美紀の女優魂は“本物”だと『スイートリトルライズ』が物語っている。(photo:Toru Hiraiwa/text:Rie Shintani)特集『スイートリトルライズ』FEATURE INTERVIEW 中谷美紀×大森南朋■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月13日よりシネマライズほか全国にて公開© 2009 「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:恋愛脚本家が見せる、乙女な素顔狗飼恭子×大森美香“大人の恋愛”トークショー『スイートリトルライズ』矢崎監督インタビュー「映画は理解するのではなく感じる物」中尾彬夫妻、30年前の結婚3年目をふり返り「仕事してた記憶しかない…」狗飼恭子×大森美香トークショー付き『スイートリトルライズ』女性限定試写会に30組60名様ご招待『ニューヨーク,アイラブユー』公開記念恋愛力アップグッズを合計8名様プレゼント
2010年03月02日江國香織の人気恋愛小説を原作に、中谷美紀&大森南朋扮する夫婦の心の揺れを描いたラブストーリー『スイートリトルライズ』。公開に先駆けて、3月1日(月)、女性限定の試写会を開催、映画のテーマに因んで「大人の恋愛トークショー」と題して、本作の脚本を務めた狗飼恭子さんと、以前から狗飼さんの友人であり、数々のヒット作の脚本を務める大森美香さんを迎えてのトークショーが行われた。本作のメガホンを取った矢崎仁司監督とは『ストロベリーショートケイクス』(’06)でもタッグを組んでいる狗飼さん。大森さんは前作の大ファンだということで、本作を誰よりも楽しみにしてたそうだが、「『ストロベリーショートケイクス』よりも一段階“大人”な映画になっていて、とても興味深かったです」と大絶賛。「観た後に良かったかと思うかどうかはそれぞれの恋愛観によると思いますが、すごく充実した気持ちになれます」と評した。これを受け狗飼さんも、前作と本作を比べて「この映画は、恋愛を維持することについて描いてます。前作は1人で生きていく女性たちの映画で、今回描くのは“2人”で生きていくことについて。1人で生きていくか、2人で生きていくか、どちらを気に入っていただけるかすごく楽しみです」と観客に問いかけた。本作は、結婚3年目、予期せぬ“スキ”によって生まれる、夫と妻、それぞれの恋愛を描くが、実は未婚というおふたりはこの物語を通じて結婚に対して多少の絶望感も味わったようで、狗飼さん自身も「脚本を書いている間も、結婚してこうなるんだったらどこに幸せがあるんだとずっと考えてましたね」とのこと。大森さんも「本当に結婚が怖くなりましたね」と頷きつつ、「でもすごく恋愛がしたくなりました」と笑顔を見せた。劇中の瑠璃子(中谷さん)のように2人の男性を同時に愛することについては「才能が要ること」と共に瑠璃子を仰ぎ見る(?)ふたりだが、男性のタイプは少々異なるようで、大森さんは「(聡役の)大森南朋さんが本当に素敵で、男性の弱い部分を垣間見せるところに弱いんです」と照れれば、狗飼さんは「俗に言うダメ男の春夫が大好き。だからダメなんだと言われ…」と自嘲気味。さて、本作のテーマにある、夫婦の間に生まれる小さな“ウソ”。ずばり、愛する者同士にはウソは必要?との質問には、「ウソをつけるくらいならとっくに結婚してます」と即答の狗飼さん。一方、大森さんも「私は好きでもない人にウソをつくのは罪を感じないけど、好きな人には上手にウソをつけないんです。だから私の恋愛はダメなんだな…」と思わずため息?数々の恋愛作品を手がけてきたふたりが見せる乙女な素顔に、女性で満たされた会場はすっかり和やかなムードに。最後に、狗飼さんは“大人の恋愛”について「“やっぱり”と思える恋愛」と表し、観客に「この映画で何かを感じてください」と呼びかけた。『スイートリトルライズ』は3月13日(土)よりシネマライズほか全国にて公開。シネマカフェSweet「大人な恋愛映画ガイド特集」■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月13日よりシネマライズほか全国にて公開© 2009 「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:『スイートリトルライズ』中谷美紀インタビュー夫以外の人に心奪われていく気持ち…『スイートリトルライズ』矢崎監督インタビュー「映画は理解するのではなく感じる物」中尾彬夫妻、30年前の結婚3年目をふり返り「仕事してた記憶しかない…」狗飼恭子×大森美香トークショー付き『スイートリトルライズ』女性限定試写会に30組60名様ご招待『ニューヨーク,アイラブユー』公開記念恋愛力アップグッズを合計8名様プレゼント
2010年03月02日女性の大好物、“切ない恋”と“お姫様”を描いた映画が健闘!米アカデミー賞が開催されるなど、1年で最も映画界に注目が集まると言っても過言ではない3月。この月に公開される新作は話題作ぞろいで、どれを観ようかついつい迷ってしまいますよね。多彩なジャンルが並ぶ中、20代ビジネスウーマンのハートを射止めたのはどの作品か?そのトップ5を発表します!>>男性編も見るQ、3月公開の映画で、あなたが観たい作品を選んでください。(複数回答)1位『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』20%2位『シャーロック・ホームズ』15%3位『誰かが私にキスをした』14%4位『プリンセスと魔法のキス』12%5位『時をかける少女』9%■内容&タイトルに惹かれた!派・『TEKKEN』:「格闘アクションという内容に惹かれた。面白そう」(27歳/不動産/営業)・『アイガー北壁』:「実話をもとにしている点と、リアリティを追求して過酷な環境下で撮影を行ったという点に興味が湧いた」(29歳/化学/秘書・アシスタント)・『シャーロック・ホームズ』:「TVドラマでうえつけられていたこれまでのホームズのイメージと違うらしいので気になる」(25歳/化学/研究開発)・『フィリップ、きみを愛してる!』:「愛されたいので!!『愛してる』を言うためだけに脱獄するなんてステキすぎる」(28歳/運輸/総務)・『プリンセスと魔法のキス』:「ディズニーのアニメは基本的に楽しめるし、大事なことを教えてくれるから」(27歳/医療/サービス)・『マイレージ、マイライフ』:「仕事に忙殺されている日常を見つめ直せそうだから」(29歳/IT/SE)・『やさしい嘘と贈り物』:「泣けそうだから!一人で観て思いっきり泣きたい」(27歳/卸/販売)・『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』:「頭を働かせながら観ることができるし、登場人物一人ひとりのキャラもいい。TVドラマを全話録画していたので映画版も楽しみにしている」(23歳/通信/その他/オペレーター)・『ダレン・シャン』:「人間とバンパイアのハーフとはどのようなものか興味深い」(29歳/鉄鋼/営業開発)■原作が好き!派・『スイートリトルライズ』:「原作者の江國香織が好きなので。あとは今辛い恋愛をしているので、じんわりくる映画が観たい」(25歳/IT/営業)・『時をかける少女』:「アニメ映画版を観てハマったから」(25歳/教育関連/サービス)■スタッフ&キャストが好き!派・『NINE』:「有名な俳優がたくさん集まっているので、すごい映画になりそう」(22歳/金融/サービス)・『花のあと』:「北川景子と時代劇の組み合わせが意外。でも着物が似合いそう」(24歳/自動車関連/秘書・アシスタント)・『噂のモーガン夫妻』:「『セックス・アンド・ザ・シティ』のサラ・ジェシカ・パーカーが、他の役を演じているところを観てみたい」(24歳/小売/販売)・『誰かが私にキスをした』:「松山ケンイチの演技力に惚れ込んでいるから」(26歳/IT/SE)総評1位と2位が男性編と同じ並びになる中、同5位の『誰かが私にキスをした』が3位に躍進し、『プリンセスと魔法のキス』が4位に入ったのが女性ならではと言えます。切ないラブストーリー、おとぎ話のようなファンタジーと、それぞれ女性ウケする内容であることが決め手になった模様。特に前者に関しては、人気俳優・松山ケンイチの出演も得票を後押ししたようです。(文・大城健太郎)調査時期:2010年1月28日~2月6日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性735名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク仕事の成功の鍵は相棒にあり!?映画『シャーロック・ホームズ』から学ぶ理想のワーク・パートナー【女性編】コミック原作の実写映画ランキング映画情報満載の『コブタメ』をチェック完全版(画像などあり)を見る
2010年03月01日空気感のある映画──とても曖昧な表現に捉えられるかもしれないが、『スイートリトルライズ』という映画にはそんな“空気感”という言葉がよく似合う。ある1組の夫婦の物語、危険なラブストーリーなど、どんな作品であるかを簡単に説明することはできる。けれど、空気感のある映画という表現にはかなわないような…。なぜ空気感なのか?という答えは、矢崎仁司監督の映画監督としての佇まいのなかに隠されていた。「僕自身が好きな映画は夫婦の話が多いんです。だから、いつか自分も夫婦の話を撮ってみたいなと思っていて。江國香織さんの原作を読んだとき、いいチャンスだなと思いました。原作の登場人物を生身の人で動かしてみたいかどうか、それが自分にとって映画化したいかどうかの決め手でもあって、この原作を読んだときにそう思えたんです」。監督がずっと描きたかった夫婦の映画は、江國香織の原作との出会いで実現したというわけだ。だが、この物語に登場する瑠璃子と聡の夫婦を“少し変わっている”と感じる人も多いはず。中谷美紀、大森南朋に会って感じたことテディベア作家の妻・瑠璃子、IT企業に勤める夫・聡。どこにでもいる幸せな夫婦に見えるが、2人の間に小さな溝、小さな違和感、小さなすれ違いがあり、それが互いを別の恋に走らせる。そんな夫婦を中谷美紀、大森南朋の2人の俳優が演じている。キャスティングの決め手となったのは、監督がいつも大切にしている“感覚”。「僕はいつも頭のなかをニュートラルにした状況で原作を読むんです。プロデューサーから事前に“この俳優はどうか?”と提案されてもあまり考えない。絶対にこの役はこの人と決めつけるのではなく、実際に会ったときに自分がどう感じるのかが大切なんです。極力ニュートラルでいたいと思っています」。そして、「僕は本当にラッキーな人間」と笑みをこぼしながら、中谷美紀と大森南朋との出会いを語る。「中谷さんと大森さんに会ったとき、すぐに『あっ瑠璃子だ!』、『あっ聡だ!』と感じました。中谷さんに関しては、会う前に彼女の過去の作品をいくつか観ていましたが、実際の彼女の印象はスクリーンで見る印象と全く違っていて。僕が感じたのは、とても品のある美しさを持った孤高な人だなと。彼女のその美しさ、それだけは絶対に映像として映し撮らなければならないと心に刻んだんです。大森さんはプライベートで会うとヒゲを生やしていたりして、わりとラフな人。聡のようにスーツにネクタイというかっちりしたイメージではなかった。でも、絶対に他人に見せない部分、さわってはいけない部分というのが彼のなかにあって、それが僕のなかでは聡につながったんです」。ただ、聡と恋に落ちるしほ役の池脇千鶴だけは例外だった。「ニュートラルにしようと思っていても、原作を読みながら頭の中でしほが池脇さんとして動いているんです。どうしても池脇さんが思い浮かんでしまう。もし彼女にしほ役を引き受けてもらえなかったらどうしようかと(苦笑)。引き受けてもらえて嬉しかったですね」。監督の代表作である『ストロベリーショートケイクス』(’06)に彼女が配役されていたことも少なからず影響しているのだろうが、やはりその感覚に従うのも矢崎監督らしさだ。僕の映画にテーマはないまた、あえてテーマを用意しないのも矢崎映画の特徴。作家であれば、何か伝えたいことがあり、それを言葉や映像にすることはごく自然なこと。けれど、忘れてはならないのは矢崎仁司監督は感覚に重きを置く監督であること。「理解には興味がない。極端な言い方をするとストーリーにも興味がない」と断言する。「映画を観た人が普段忘れていたことを思い出すことができたら、それで十分なんです。普段忘れている感情の記憶に届くものは空気感でしかない。物語からは記憶は届かないんです。例えば、今回の作品で言うと、瑠璃子と聡の気まずい空気感を“知っている”と感じた瞬間に、その人の過去の想い出がよみがえってくる。それで十分。でも、最近は説明過多な映画が多いと思っていて。本来、映画は美術館で絵を見て何かを感じるように、感じるもの。だから、絵画に添えられているキャプションを読んだり音声解説を聞いたりしながら理解するものではないと思っているんです。映画も同じ。ストーリーが分からないと映画を楽しんだことにならないと思っている人がいるとしたら、それはとても悲しいこと。映画館の暗闇で感じたことが全て、観客ひとりひとりが感じてくれたことが全て。僕が作る映画はそういうものなんです」。自分の映画に「テーマはない」と言うが、感じること──監督が繰り返すこの言葉こそがテーマであり、観客はタイトルの「小さくて甘い嘘」についても深く考える、いや、感じるだろう。そして最後に投げかけた質問は、この映画を通じて監督は嘘をつくことについてどう感じているのかということ。矢崎監督、生きていくうえで嘘は必要ですか?「僕がこうして映像の世界にいるのは、嘘のなかにしか真実がないと思っているからです。だから、嘘はとても大切」。この言葉の真意は、もちろん『スイートリトルライズ』の中に…。(text:Rie Shintani)大森南朋インタビュー:coming soon中谷美紀インタビュー:coming soon■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月13日よりシネマライズほか全国にて公開© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:中尾彬夫妻、30年前の結婚3年目をふり返り「仕事してた記憶しかない…」『ニューヨーク,アイラブユー』公開記念恋愛力アップグッズを合計8名様プレゼント狗飼恭子×大森美香トークショー付き『スイートリトルライズ』女性限定試写会に30組60名様ご招待『スイートリトルライズ』ポスター解禁2人の姿から感じるのは寂しさ?それとも…小栗旬初監督作引っさげ北海道に!ゆうばり国際映画祭ラインナップに注目
2010年02月24日江國香織の人気小説を映画化した『スイートリトルライズ』。3月13日(土)の公開を前に、2月22日(月)に本作の試写会が開催され、上映前に俳優の中尾彬と池波志乃夫妻を招いてのトークショーが催された。通常は、11月22日が語呂合わせで“いい夫婦の日”とされるが、平成22年とあわせて2が5つ並ぶこの日を、映画の内容に因んで“スイートな2人の夫婦の日”と命名し、中尾さんと池波さんに結婚生活の秘訣などについて語ってもらった。劇中、中谷美紀と大森南朋が演じる夫婦は結婚3年目だが、中尾さん夫妻は33年目。中尾さんはしみじみと「33年の間、ほかの人と恋に落ちることもなく…おい、ないだろう?」と池波さんに呼びかけると池波さんも「ないですね」と返答。さすが“おしどり夫婦”…と思いきや、中尾さんはニヤリと笑って「これがやさしい嘘というものなんですね」と映画のテーマと絡めて語り、会場の笑いを誘った。では、30年前…つまり2人が結婚3年目のときはどのような様子だったかと尋ねると池波さんは「ものすごく仕事をしていましたね。がむしゃらに仕事をしていた記憶しかないです。その間に実は、もっと大きなことを知らないままに乗り越えてきたのかもしれないですね。それを実感しないままに過ごしていたことはある意味、哀しいことなのかもしれない。(劇中で、中谷さん扮する妻が感じるような)孤独感を味わえることは、私にとっては贅沢なことと言えるのかも」とふり返りつつ心情を明かした。中尾さんも「借金もあったので一生懸命働いて…夢中だったね。祝言の日のことは記憶にあるけど、その後のことは覚えていない(苦笑)」と懐かしそうな表情を見せた。そして、劇中の夫婦を見ての中尾さんが感じたことはというと「とにかく、一生懸命会話をした方がいい!私はそうしてます。その日あった出来事全てを話すんです」。池波さんもこれにうなずき、「私たちは、わざわざ家の外で待ち合わせして、2人で飲みながらずっと話をしてたりするんです(笑)」と結婚生活の秘訣を披露。ただし、池波さんからは「大事なのは、他人が言う“秘訣”に惑わされないこと。実行してみたらきっとうまくいかないものですよ!」と忠告も。では中尾さん、33年間でほかの女性に気持ちが動いたことは本当に一度もない?との質問には「そりゃありますよ!なかったら嘘です(笑)。でも、結局(池波さんと)別れられないんだな」とニンマリ。この後も2人は、開催中のバンクーバー五輪の話題で盛り上がったりと、まさに“おしどり夫婦”といった様子をしっかりと見せつけてくれた。『スイートリトルライズ』は3月13日(土)よりシネマライズほか全国にて公開。■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月13日よりシネマライズほか全国にて公開© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:『ニューヨーク,アイラブユー』公開記念恋愛力アップグッズを合計8名様プレゼント狗飼恭子×大森美香トークショー付き『スイートリトルライズ』女性限定試写会に30組60名様ご招待『スイートリトルライズ』ポスター解禁2人の姿から感じるのは寂しさ?それとも…小栗旬初監督作引っさげ北海道に!ゆうばり国際映画祭ラインナップに注目中谷美紀×大森南朋×江國香織『スイートリトルライズ』予告編解禁!
2010年02月23日江國香織の原作の映画化、中谷美紀と大森南朋が夫婦役で主演、スガシカオが主題歌を担当と、その製作が発表されて以来、公開に向けて期待と注目を浴びている『スイートリトルライズ』。このたび、本作のメインポスターが明らかになった。聡(大森さん)と結婚して3年。不幸ではないが、時々どうしようもない寂しさを感じる瑠璃子(中谷さん)。優しい嘘を重ねつつ、2人はそれぞれ別の相手と恋に落ち…という物語。このたび解禁されたポスターでは、床に寝そべった2人は頭を並べながらも、別々の方向を見ている。家具は見当たらず、床もむき出し。一見、2人のすれ違いを象徴するかのようで寂しげな雰囲気を表しているかと思いきや、2人の表情は決して悲しげではなく、少しだけ微笑んでいるようにも…?2人の間に「人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに。」というメインコピーがプリントされており、タイトルはリボンをあしらったかわいらしいデザインに。物語の展開とあわせて、このポスター1枚で様々な想像が膨らむが、こちらのポスターをデザインしたのは、Mr.Children、ゆずなどのPVやアートワークを始め、多方面で活躍するデザイナーでgoen°を主宰する森本千絵。こちらのポスターは1月30日(土)より劇場にて掲示される。かわいい?悲しい?寂しい?あなたがこのポスターから感じるのは――?『スイートリトルライズ』は3月、シネマライズほか全国にて公開。■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月、シネマライズにて公開© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:小栗旬初監督作引っさげ北海道に!ゆうばり国際映画祭ラインナップに注目中谷美紀×大森南朋×江國香織『スイートリトルライズ』予告編解禁!中谷美紀、官能&ドッキリ表現「肌の上をなめくじが這うような作品」「変態監督?」大人な秘密の恋をしてみたい俳優、第1位は大森南朋! デップ&ブラピに競り勝つスガシカオが江國香織×中谷美紀×大森南朋『スイートリトルライズ』の主題歌を担当!
2010年01月29日女性から絶大な人気を誇る江國香織の同名小説を中谷美紀×大森南朋という組み合わせで映画化し注目を集める『スイートリトルライズ』の予告編がこのほど初めて公開された。一見、理想的な家庭を築いているかのようで、心のすれ違いを感じている一組の夫婦。それぞれに家の外に心惹かれる相手を持ち、家の中では嘘と秘密を重ねつつも、互いへの愛の深さを確認し合う姿が生々しく描かれる。映画の製作が決定した当初から、江國作品独特の言葉遣いが、生身の俳優によってどのようなトーンでどのように表現されるのか?と注目を集めていたが、今回解禁となった予告編では、妻・瑠璃子(中谷さん)の「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「この部屋には、恋が足りないと思うの」などのセリフが登場している。小林十市が演じる不思議な青年、池脇千鶴扮する大学の後輩に、瑠璃子と聡(大森さん)がそれぞれ惹かれていく様子もしっかりと描かれているので、こちらもぜひチェック!ちなみに原作者の江國さんは、映像化された本作について「書いたことではなく書きたかったことを、視覚化されて愕然とした、というのが正直なところです。一体どうしてこんなことができたのかわかりません。小さな、美しい映画」と独特の表現で称賛している。原作者を“愕然と”させるとは、一体どのような作品に仕上がっているのか?『スイートリトルライズ』は2010年3月、シネマライズほかにて公開。こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月、シネマライズにて公開© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:中谷美紀、官能&ドッキリ表現「肌の上をなめくじが這うような作品」「変態監督?」大人な秘密の恋をしてみたい俳優、第1位は大森南朋! デップ&ブラピに競り勝つスガシカオが江國香織×中谷美紀×大森南朋『スイートリトルライズ』の主題歌を担当!『スイートリトルライズ』クランクアップ!中谷美紀×大森南朋の自宅写真を独占初公開中谷美紀×大森南朋が夫婦役に!江國香織原作『スイートリトルライズ』が映画化
2009年12月19日女優の中谷美紀が12月9日(水)、東京・スペースFS汐留で行われた主演映画『スイートリトルライズ』の完成披露試写会で、監督・共演キャストと共に舞台挨拶を行い、「肌の上をなめくじが這うような湿度の高い作品」と官能的な表現を繰り広げた。3年間セックスレスの夫婦がそれぞれ別の相手と恋に落ちて逢瀬を重ね、嘘を積み重ねながらも夫婦愛の重さを確かめ合う姿を描く恋愛ドラマで、原作は直木賞作家、江國香織さんの同名小説。中谷さんは、同席した矢崎仁司監督に視線を送りつつ「変態? 天才? 天才監督のもと、毎日悩みながら現場に行くのがいやだなあと思いながら撮りました」と苦笑いでふりかえりつつも、「白子、フォアグラ、このわたの中を這うような、素肌の上をなめくじが這うようなヌルッとした湿度の高い作品。大人の方に楽しんでいただけると思います」と実力派女優らしい表現力で仕上がりに自信。両肩を出すデザインのロングドレスで髪をアップにしたセクシーな魅力でも観客をウットリと魅入らせた。W主演で初共演が実現した大森南朋については「『ハゲタカ』(大森さんの主演作)のファンで持っていたDVDのメイキングを見たら、大森さんが仏頂面でインタビューに答えていたのでお会いするのがいやだなあと思った。でもお会いしたら気さくでテンションが高くもなく、いつもニュートラル。なのに本番に入った瞬間、心からにじみ出る演技をされて魅力的でした」と絶賛。“夫”の大森さんは「ドキッとするひと言を言う、『そこまでいっちゃうのか』という。一瞬現場が張り詰めますが、その後和ませる。不思議な空気を持った人」とお返しした。一方で、今作のテーマにちなみ司会者が大切な関係の男女に嘘は必要? と質問。中谷さんは「嘘を生業とし、いかに嘘を真実に見せるかに命を賭けているので、実生活ぐらいでは正直でいたい、というのとどこまで正直でいていいのか日々考えている」と女優根性と女心をチラリ。大森さんは「嘘は必要だと思います。時にはつくことも優しさ。ひどい嘘、裏切ったりするのは自分も傷つくので嫌ですが、小さい嘘はいいんじゃないかと」と嘘の容認派に一票。劇中の大森さんの浮気相手、池脇千鶴も「嘘も方便で、よく考えて嘘をつきます」。中谷さんの浮気相手役の小林十市も「傷つけない程度の嘘はあってもいいんじゃないかと」と続けた。『スイートリトルライズ』は2010年3月、シネマライズほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:スイートリトルライズ 2010年春、シネマライズにて公開© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:大人な秘密の恋をしてみたい俳優、第1位は大森南朋! デップ&ブラピに競り勝つスガシカオが江國香織×中谷美紀×大森南朋『スイートリトルライズ』の主題歌を担当!『スイートリトルライズ』クランクアップ!中谷美紀×大森南朋の自宅写真を独占初公開中谷美紀×大森南朋が夫婦役に!江國香織原作『スイートリトルライズ』が映画化
2009年12月09日江國香織の人気小説を中谷美紀×大森南朋という、この世代を代表する実力派俳優2人を主演に迎えて映画化した『スイートリトルライズ』の主題歌が、スガシカオの書き下ろし曲「雨上がりの朝に」に決定した。原作小説は、2004年に刊行され、透明感あふれる文体の中に強烈な“孤独”と“恐怖”を散りばめた名作として江國ファンの間でも人気の高い作品。結婚生活3年目を迎えた夫婦が、それぞれに家庭以外の場で恋をし、小さな嘘を積み重ねつつも寄り添って共に生きていくさまが綴られる。スガシカオさんにとっては、『DEATH NOTE デスノート』に挿入歌として提供した「真夏の夜のユメ」以来、3年ぶりとなる映画とのタイアップ。今回の「雨あがりの朝に」は、スガシカオさん自身が映画を観た上で書き下ろした。映画化に際し、原作の中の「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「この部屋には、恋が足りないと思うの」といった女性の心に強く響く、江國さん独特のセリフが映画でどのように再現されるのか?といった声が多数聞かれたが、スガシカオさんによる、軽やかさの中にもどこか切なさを含んだ詞とメロディは、江國作品に通じるものが。スガシカオさんはこの主題歌について「大人になってもうまくいかないことは多くて、自分が思っていた“大人”とはずい分違うなぁ…なんて思ったりして…。そんなことを映画を見ながら感じて出来上がった曲です」と説明。中谷さんは「横断歩道で信号待ちをしながら『君に会いにいくよ』と、思わず口ずさみたくなるような素敵な曲ですね」と曲を聴いての感想を寄せている。美しく切ない大人の恋愛映画のラストにスガシカオさんの艶やかな歌声が響き渡る!『スイートリトルライズ』は2010年春、シネマライズほか全国にて公開。■関連作品:スイートリトルライズ 2010年公開予定© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:大人な秘密の恋をしてみたい俳優、第1位は大森南朋! デップ&ブラピに競り勝つ『スイートリトルライズ』クランクアップ!中谷美紀×大森南朋の自宅写真を独占初公開中谷美紀×大森南朋が夫婦役に!江國香織原作『スイートリトルライズ』が映画化
2009年11月13日COBS ONLINEの男女会員1,000名に対して、2009年7月21日から7月27日にかけて「小説に関するアンケート」を実施した。「月々に小説を合計いくら買うか」を聞いたところ、「読まない」と回答した人は全体の57.9%、次いで、「1,000円未満」19.9%、「1,000~2,000円未満」14.1%となった。(図1)。また、男女別に「月々に小説を合計いくら買うか」を見ると、「読まない」と回答した割合は男性63.5%、女性55.7%と男性が7.8ポイント多く男性の方が小説を読まない傾向にあることが分かった(図2)。また、「どんなきっかけで小説を買うことが多いか」(複数回答)について聞いたところ、「書店のポップを見て」が23.1%、次いで「本の書評」が20.3%となった(図3)。「どのジャンルの小説を読むか」(複数回答)について聞いたところ、「推理」が14.7%と最も多く、次いで「恋愛」が11.7%となった。また、「純文学」と回答した人も10.9%いた(図4)。「好きな作家はいるか」について聞いたところ、「はい」が53.9%となり、「好きな著者は?」の問いには、「東野圭吾」、「江國香織」、「伊坂幸太郎」といった著者が多く挙げられていた(図5)。一方、「今年の直木賞の受賞作を知っているか」と聞いたところ、「いいえ」と回答した人が80.1%と圧倒的に多かった(図6)。さらに、上記で「今年の直木賞の受賞作を知っている」と回答した199名に「今年の直木賞の受賞作を買ってみようと思うか」と聞いたところ、「いいえ」が83.4%となった(図7)。同時に、「今年の芥川賞の受賞作を知っているか」について聞いたところ、「いいえ」と回答した人が81.7%となった(図8)。また、「今年の芥川賞の受賞作を知っている」と回答した183名に「今年の芥川賞の受賞作を買ってみようと思うか」と聞くと、「いいえ」と回答した人が83.4%という結果になった(図9)。COBS ONLINE男女会員へのアンケート「小説に関するアンケート」より抜粋(期間:2009年7月21日~7月27日、集計人数:1,000名)完全版(画像などあり)を見る
2009年08月20日中谷美紀と大森南朋を主演に迎え、江國香織の人気小説を映画化した『スイートリトルライズ』が無事、クランクアップを迎えた。先日のクランクアップ直前に、撮影現場に潜入!さらにこのほど、映画の新たな場面写真も到着。嘘と秘密を積み重ねつつ、共に歩む夫婦を演じた中谷さん、大森さんの姿が初めて公開された。撮影も佳境に差し掛かった6月中旬、訪れたのは主人公の瑠璃子(中谷さん)と聡(大森さん)が住むマンション。東京・五反田にある6階建てのマンションをビルごと借り切って撮影は行われていた。2人が住む岩本家の一室は、外観の古ぼけた感じからは全く想像つかないほど見事なセットが組まれていた。瑠璃子のテディベア作業机のあるリビングとキッチンがつながるダイニング。十数体のテディベアが並べられた2人の寝室に1人閉じこもりゲームを楽しむ聡の部屋。淡いブルーやグリーンを配色した部屋にはアンティーク調の家具が並べられ、テディベア作家の瑠璃子らしいハンドメイドの趣あるセットが美術・装飾の手によってゼロから作り上げられていた。この日、撮影が行われていたのは瑠璃子と聡の朝食のシーン。瑠璃子が食卓に差し出したポーチドエッグを見て「これが食べたいとずっと思ってたんだ」と言う聡に対して「私たち、気持ちがちゃんとつながっているのね」と返す瑠璃子。一見、何気ない会話のように見えて、静かな朝の風景に2人の間の微妙な緊張感が感じとれるシーンだ。中でも鍵となるのは「一緒に眠って一緒に起きて、どこかに出かけてもまた同じ場所に帰るってこと。大切なのはそのことだと思う」という瑠璃子の孤独が見え隠れする意味深なセリフ。ちなみに本作にはこれ以外にも、「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに」など、原作そのままのセリフが度々登場し、江國香織の繊細で美しい世界観が映画で表現されている。監督を務めるのは『ストロベリーショートケイクス』の独特な空気感が印象的だった矢崎仁司。本作でもまた、夫婦の間の距離感をどう映像として表現するのかに期待と注目が集まる。監督の細部に至るまでのただならぬこだわりは、撮影現場を見れば容易に見てとれる。そして、中谷美紀と大森南朋こそが、そんな彼の要求に応えうる役者なのである。監督は2人について、こう語ってくれた。「中谷さんは、初めて会ったときに『瑠璃子だ』と直感しました。中谷さんが醸し出す“品”のようなものが『瑠璃子に会えた』と思わせたのだと思います。大森さんについては、彼の持つ静けさ、他人と一線を画す距離感みたいなものが、聡の孤独と重なると感じました。孤独をまとっているこの2人の夫婦を見てみたいと思いました」。『スイートリトルライズ』は今秋の完成を目指しており、公開は2010年を予定。まさに現在編集中という段階にあり、これまで、ほとんど写真も明かされていなかったが、このたび、シネマカフェが写真を独占入手。岩本家のベランダで瑠璃子が遠くを見つめ、聡がその姿を優しく見つめるシーン(写真上)のほか、2人の朝食シーンなど、合わせて4枚の写真が到着、シネマカフェ内の『スイートリトルライズ』特集にて公開中。特集『スイートリトルライズ』撮影現場フォトアルバム■関連作品:スイートリトルライズ 2010年公開予定© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:中谷美紀×大森南朋が夫婦役に!江國香織原作『スイートリトルライズ』が映画化
2009年07月17日美しくも切ない恋愛模様を独特の表現で切り取り、圧倒的な人気を誇る江國香織。竹野内豊とケリー・チャン共演の『冷静と情熱の間』、岡田准一と黒木瞳による『東京タワー』を始め、これまで多くの作品が映画化されてきたが、このたび、江國作品の中からまたひとつ新たな恋愛映画が誕生!小さな優しい嘘を重ねながらも共に歩んでいく夫婦の姿を描いた「スイートリトルライズ」(幻冬舎)が中谷美紀と大森南朋主演で映画化されることが決まった。物語はテディベア作家の瑠璃子とIT会社に勤務する聡の夫婦を軸に展開。傍からは幸せそうに見える瑠璃子と聡だが、実は家の中でも携帯電話でやり取りし、3年間セックスレスで心のすれ違いが続いていた。そんな2人それぞれに、新たに心惹かれる相手が現れ…。中谷さん扮する瑠璃子が恋に落ちるのは、個展で出会い、瑠璃子の作ったテディベアを欲しがる青年・春夫。一方の大森さん演じる聡が心惹かれるのは、同窓会で久々に再会した大学時代の後輩のしほ、という具合に、共に年下の相手と恋に落ちるというところも物語のポイント。この年下の恋人たちを誰が演じることになるのかも気になるところ。池脇千鶴主演の『ストロベリーショートケイクス』などを手がけた矢崎仁司がメガホンを握る。「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「この部屋には、恋が足りないと思うの」など女性読者の心に強く響く、江國ワールドの独特のセリフが、映画でどのように再現されるのかも楽しみだ。2人の心の距離を埋めるように積み重ねられていく優しい嘘がもたらすのは――?『スイートリトルライズ』は2010年公開予定。■関連作品:スイートリトルライズ 2010年公開予定© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会
2009年06月10日