満島ひかりが『夏の終り』以来、4年ぶりの単独主演作となった映画『海辺の生と死』の初日舞台挨拶が7月29日(土)、都内にて行われ、満島さんと、満島さん演じる大平トエと恋に落ちる朔中尉役の永山絢斗らが登壇した。充実した撮影をふり返った永山さんが、「スタッフさんが視界に入る機材を全部どけて、環境を整えてくださって撮影できたのでうれしかったです。すごく贅沢な経験をしたと思って、どの現場もできたらしてほしい」と本音をこぼすと、思わず満島さんも笑顔に。永山さんは「目に見える情報って、こんなにも違うんだと思いました」と、さらに熱く述べていた。『海辺の生と死』は、はかない恋の一瞬のきらめきを描いた恋愛映画。奄美群島・加計呂麻島で国民学校教員として働くトエ(満島さん)と、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長・朔中尉(永山さん)が出会い、お互いに好意を抱く。しかし、ときは太平洋戦争末期。敵襲はどんどん激しくなり、無情にも朔が出撃する日がやってきてしまう。日本文学の傑作「死の棘」の作家・島尾敏雄と妻ミホというふたりの小説家がそれぞれ描いた恋の物語を原作に、奄美大島や加計呂麻島でロケーションも行われた本作。満島さんは、「奄美大島はポピュラーじゃないので、どれだけ宣伝しても沖縄みたいに流行らないらしいんです(笑)。けど、ヨーロッパ的なふわっとした風が流れている時間とか、かわいいところがいっぱいあり、女性の島だと思っていて。映せたらなと思いながらやっていました」と、自身のルーツでもある奄美大島の特徴を語った。共演した井之脇海が、満島さんが現地の子どもたちにもとても慕われていたというエピソードを明かした。「僕は、子どもたちからすごい蹴ったり殴ったりされていて(笑)。『何で俺だけ!?』と思ったら、男の子たちは本当にトエ先生(満島さん)のことを好きになっていて」と満島さんと接点のある役の井之脇さんが、子どもたちに嫉妬をされていたと話すと、満島さんは「そうです、そうです!海くん、蹴られていましたね、おかしかった」と、のほほんと微笑んでみせていた。さらに、この日は劇中で満島さんが披露している奄美の島唄の歌唱指導をした、奄美島唄の第一人者、朝崎郁恵がスペシャルゲストとして登場。アカペラで歌声を披露すると、登壇陣も美声に聞き入っていた。そのほか、初日舞台挨拶には川瀬陽太、津嘉山正種、越川道夫監督が出席した。『海辺の生と死』は全国にて公開中。(cinamacafe.net)■関連作品:海辺の生と死 2017年7月、テアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
2017年07月29日●土砂降りにあって、CMのように海に飛び込んだ2007年の俳優デビュー以来、様々な作品で活躍を見せる俳優・永山絢斗。どこか文学的な佇まいで存在感を発揮している。NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』では、繊細で几帳面なヒロインの夫を演じ、幅広い層に支持された。そんな永山が出演する最新映画『海辺の生と死』(7月29日公開)は、映画化もされた島尾敏雄の私小説『死の棘』に、その妻・島尾ミホの小説『海辺の生と死』、俊雄の短編『島の果て』などの内容を織り交ぜて描かれた作品。第二次世界大戦中の奄美群島・カゲロウ島(加計呂麻島がモデル)に駐屯してきた海軍特攻艇の朔中尉(永山)と、国民学校教員の大平トエ(満島ひかり)が出会い、愛を育んでいく。『死の棘』では、夫の浮気をきっかけに究極に追い詰められている夫婦の姿が描かれたが、同作では2人の出会いとも言える島の青春と恋が、奄美という場所で繰り広げられる。実在の人物をモデルに、やがて追い詰められることがわかっている恋人たちを、永山はどのような気持ちで演じたのだろうか。○予定より早く坊主に――原作や台本を読んでの最初の印象はいかがでしたか?台本を先に読んで、その後、島尾ミホさんが書かれた『海辺の生と死』を読み返しました。台本もすごく文学的に書かれていて、気持ちの良いような悪いような……せつない恋愛の話だと思いました。今まで見たり演じたりしたことのある戦争映画とは違っているとも思いました。台本には、歌や、細かい自然への描写なんかも書いてありましたけど、そこは想像しかできないので、奄美という島に行ってしまうのが早いのではないかと思って、予定よりも早く坊主にして奄美に入りました。――やっぱり行くと違いましたか?違いましたね。石垣や西表など南の島には行ったことはありますが、どの場所ともどこか色が違うなと思いました。「なんだろうこの島は」と思って、初日か2日目に、島尾敏雄顕彰会の方とスタッフさんと、加計呂麻島の実際の学校にいって、その後、ひとりで帰ろうとフェリー乗り場で待ってたんです。そしたら急に土砂降りになって、かと思ったらまたぱっかーんと晴れて。それを見て何を思ったか、服を脱いで防波堤を走って、海に飛び込みたくなってしまったんですよ。なんかCMみたいだなとは思いながら(笑)。実際に飛び込んだら、海から陸に上がるまでにけっこう距離があって怖くなって。結局、びしょびしょでフェリーを待ち、その後バスに乗ってホテルまで戻りました。それが、奄美での始まりだったんです。――その後はどんな風に過ごしたんですか?島を探索しましたね。加計呂麻島には、島尾敏雄さんとミホさんのお墓があって、そこをよく掃除しに行ったりしました。あとは、島の古本屋で島尾敏雄さんの本の初版を持ってるのに欲しくなって買ったり、詩集を買って海辺で読んだり。――実際に生きていた人を演じるわけですけど、そういう小説や詩集を読んだことは、演じる上で生かされましたか?景色とか虫とかブランコだったり、かわいらしい言葉遊びだったりが書いてある一方で、ものすごく破滅的な怖い部分もあって、そういう言葉選びをする人なのだということは考えたりはしていました。図書館の中に、島尾敏雄記念室があって、そこに畳と実際に書いていた机が置いてあったので、「演じさせていただきます」という気持ちで見たりしていました。でも、プレッシャーはなかったです。実は、初めて実在する人物を演じるので、いままでとはちょっと違う感覚でした。●どんどん顔が変わっていった、満島ひかり○「なんという顔をするんだ」と思いながら――島尾ミホさんをモデルにしたトエさんの人となりを、どう感じられました?最初お話いただいたときに、『死の棘』の、あんな激しい2人のお話をやるのかって思ったんですけど、詳しく聞いたら、2人が出会ったところから戦争が終わるところの、キラキラした部分の話だということで。もし続編があるなら、そういうことも考えて演じると思いますが、今回は『死の棘』のような世界がその後に待っていることは、あまり意識せずに演じました。それに、この作品を撮り終えるまでは『死の棘』を観返さないようにしようと思いました。――撮影中で覚えていることはありますか?現場でやってたことに真実味があって、それをカメラで撮られてただけという感覚はあります。僕が演じる朔が外に出て煙草を吸っていて、トエさん(満島)が少しずつ精神的に追い込まれ、僕を押さえつけるシーンがあるんですけど、そこはこの映画の中に描かれる、唯一の『死の棘』であり、「『死の棘』の始まりを描くシーンだから」と監督から言われて、みんな興奮しながら撮影してましたね。それと、僕の目を通してみた画が本当に素敵だったなと思っていて。トエさんはなんという顔をするんだと思いながら見てました。トエさんの涙が僕の顔に落ちてくるくらい、真に迫っていて。ほかにも、島の夕暮れのシーンで、日が暮れるのを待っていたときにも、スタッフさんが、機材や荷物を、演じる僕らの目に入らないようにそっとどかしてくださったり。そういうことをしているうちに、だんだん演じる僕らもスタッフさんたちも島の空気になじんできて。○島に許されているという感覚――いつもはなぜか撮影をしようと思っても、いろんなことが起こって撮影ができない場所でも、すんなり撮影ができたりということもあったそうですよね。なにか急にトラブルが起こったら、「今は撮らないほうがいいのかもね」と言って、ちょっと待ってみたりしていました。そんな風にしていたら、ほかの撮影の時には毎回、何かが起こって撮影ができなかった家での撮影もできて、島の人から「あそこで撮影できたってすごいね」と言われたり。今の時期は絶対出てこないという夜光虫が光っていたり、不思議なことがいっぱいありましたね。――それは、島に許されたみたいな感じなんですかね?許されたかどうかはわかんないですけど、でもちゃんと島尾敏雄さんとミホさんという2人のことを撮っていいんだよ、と言われてる感じがしました。2人だけでなく、島が主役になった作品だと思います。島の子供たちを始め、地元の方々にも出ていただいて、島がちゃんと映っている作品になっていると思います。――今まで、永山さんは満島さんとの共演は何度かありましたが、満島さんは、奄美にルーツもあるということで、この作品では何か違う部分がありましたか?初日に奄美に入って、ホテルのロビーでスタッフさんたちとしゃべってたときに、満島さんもやって来たんですけど、島にいる鳥の鳴き声の話なんかをしていました。満島さんは、製作のスタッフさんと一緒に島をまわって、いろんなことを聞いていたんですね。そのときに、今まで共演してたときとは顔が違うなと思いました。撮影に入ってからもどんどん顔が変わっていって。僕自身の顔もポスターのビジュアルを今見てみると、ぜんぜん違っているなと思いますからね。――この作品は、演技をする上で何かターニングポイントになったのかと思いますが。すごくいい経験をさせてもらったなという感じがあります。なにか、演技をするときに大事にしないといけないものがわかった現場だったなというか。――それって、何だと思われますか?これはもう感情的なもので、たぶん口で説明しても伝わらないものなんだろうなという感じなんです。――私も聞いておいてなんですが、そういう答えでよかったと思いました。みんなに足りないものはこれだよとか、これがあったらいいですよというものでもない感じですからね。人からしたらくだらないことかもしれないし、何も響かないかもしれないけど、俺がそこで感じたことだからって。そういうの、みんなにもあるんじゃないかと。それがたまたま、このタイミングで、僕にはあったという。この作品に対しても、こうだから観てくださいってはっきりとは言えないんですけど、見てもらったら、何かが残っていく作品にはなってるんじゃないかと思います。<著者プロフィール>西森路代ライター。地方のOLを経て上京。派遣社員、編集プロダクション勤務を経てフリーに。香港、台湾、韓国、日本などアジアのエンターテイメントと、女性の生き方について執筆中。現在、TBS RADIO「文化系トーラジオLIFE」にも出演中。著書に『K-POPがアジアを制覇する』(原書房)、共著に『女子会2.0』(NHK出版)などがある。(C)2017 島尾ミホ / 島尾敏雄 / 株式会社ユマニテ
2017年07月26日満島ひかりが『夏の終り』以来、4年ぶりの単独主演を務めた『海辺の生と死』。小説家・島尾敏雄とその妻・ミホをモデルに、戦後文学史に残る伝説的夫婦の出会いを描いた本作から、満島さん演じるヒロインのさまざまな表情をとらえた新たな場面写真をシネマカフェが入手した。昭和19年(1944年)12月、奄美・カゲロウ島。国民学校教員として働く大平トエは、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長・朔中尉と出会う。朔が兵隊の教育用に本を借りたいと言ってきたことから知り合った2人は、互いに好意を抱き合う。島の子供たちに慕われ、軍歌よりも島唄を歌いたがる軍人らしくない朔にトエは惹かれ、やがて、朔と逢瀬を重ねるように。しかし、時の経過と共に敵襲は激しくなり、沖縄は陥落、広島に新型爆弾が落とされる。そして、ついに朔が出撃する日がやってきた。母の遺品の喪服を着て、短刀を胸に抱いたトエは家を飛び出し、いつもの浜辺へと無我夢中で駆ける――。島尾敏雄とその妻・島尾ミホ、後年、互いに小説家である2人がそれぞれ執筆した戦時下での鮮烈な出会いと恋の物語を原作に、奄美大島・加計呂麻島でのロケーションを敢行し、完全映画化を果たした本作。ミホをモデルとする主人公・大平トエを演じたのは、若き日の黒柳徹子を演じた土曜ドラマ「トットてれび」(NHK)や松たか子らと共演した火曜ドラマ「カルテット」(TBS)などの演技で第54回ギャラクシー賞でテレビ部門「個人賞」を受賞するなど、ますます活躍の場を広げている満島さん。本作では、自身も奄美群島にルーツを持つ満島さんが、日本文学の傑作「死の棘」のヒロインのモデルであり、後年、苛烈で劇的な人生を送ったことで知られ、無垢で激しい愛ゆえに狂気に至った女性として聖女のように評された島尾ミホの娘時代を、その圧倒的な存在感と演技力で演じ切り、早くも話題を呼んでいる。今回、新たに解禁となった場面写真では、国民学校教員として教壇に立つ姿や、海辺で子どもたちと楽しそうに戯れる姿など、トエの日常を感じるシーンカットがある一方、朔中尉を見送り、たたずむ姿や、家の縁側で思いをめぐらす姿も…。さらに意を決した表情で机に向かう様子からは、恋する女性の切なさや強さも感じ取れる。かつて島尾ミホが加計呂麻島で過ごした青春期と、人生を決定づけることになった恋をまっすぐに体現した満島さん。本作の脚本を読んだ当初、「この作品と触れ合ったら、自分のなかのものが掘り起こされちゃうぞ。役者としてだけじゃなく“満島ひかり”としてかかわらなければいけない作品だ」とまで感じたという、その強い思いは、今回の写真にも現れているといえそうだ。『海辺の生と死』は7月29日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海辺の生と死 2017年7月、テアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
2017年07月14日女優の満島ひかり、俳優の永山絢斗が27日、都内で行われた映画『海辺の生と死』(7月29日公開)完成披露舞台あいさつに出席。約1年前に一部で熱愛が報じられた2人が、公の場で初めての2ショットを披露した。同映画は、「死の棘」などで知られる小説家・島尾敏雄と、その妻で同じく作家の島尾ミホの出会いを描いた恋物語。敏雄の作品「島の果て」と、ミホの「海辺の生と死」を主に原作とし、奄美大島・加計呂麻島で撮影を敢行した。ミホがモデルとなったヒロイン・大平トエを演じており、満島にとって『夏の終わり』以来、4年ぶりの単独主演作となった。永山は、トエの恋人で敏雄をモデルとした海軍特攻艇隊の隊長・朔(さく)中尉役を担当。私生活と役柄ともに"恋人役"となっている。「満島家は奄美の出身」という満島は、"故郷"での撮影を「ちょっと不思議でしたね。方言も歌も耳なじみがあった。私は13歳に上京したのですが、13歳からの生活をやり直しているようでした」と懐かしげに回想。また、ミホという役柄は「愛に生きた方だと思う」と分析し、「ずっと彼女の居場所は愛だけだったんじゃないか。私自身が同じようなところがあるので、近いなぁと思ったり」と語った。実在する人物を初めて演じたという永山は「なかなかもう少し深い所にいける努力ができるものだな」といい、「島のどこにでも敏雄さんの名前があって、ピースがたくさん落ちていたので助かりましたね」と振り返った。舞台あいさつ終了後、一部で破局危機が報じられていた永山と満島に交際についての質問が飛んだ。2人ともそれぞれ立ち止まり、永山は無言で笑顔。満島は手で"OKサイン"のような形を作り、永山と同じく笑顔を浮かべていた。そのほか井之脇海、川瀬陽太、津嘉山正種、越川道夫監督も登壇した。
2017年06月28日満島ひかりが4年ぶりに単独主演する映画『海辺の生と死』の舞台挨拶付き完成披露上映会が6月27日(火)、都内にて行われ、大平トエを演じた満島さんのほか、共演する永山絢斗らが登壇した。奄美大島で撮影し、現地の人や子どもたちとも交流したという満島さんは、「『好きな人のためにトエ先生は死ぬんですか?』と子どもたちに聞かれたので『そういう話だね』と言ったら、『ダメだよ、そんな男はやめなさい』って言われていました(笑)。永山くんのことじゃないですよ(笑)」と、相手役の永山さんについて触れ、登壇陣もにこやかに微笑んでいた。島尾敏雄と島尾の妻ミホというふたりの小説家が、それぞれ描いた鮮烈な出会いと恋のゆくえの原作を映画化した本作。昭和19年12月の奄美カゲロウ島にて、国民学校教員として働く大平トエ(満島さん)が、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長・朔中尉(永山さん)と出会い、互いに好意を抱くも、敵襲によって哀しい想いをするという物語。満島さんが演じた大平トエは、島尾敏雄さんによる小説「死の棘」では狂った妻や、狂気に満ちた女、とも表現されるような人物像。彼女について、満島さんは、「愛に生きた方だと思います。彼女の居場所は、ずっと愛だけだったんじゃないかなって『死の棘』を読んでも、演じていても思いました。私自身、同じようなところがあるので」と共鳴する思いを寄せた。実在の人物を演じたのが初めてだったという永山さんは、「島にはどこに行っても島尾さんの名前があって。たくさんのピースが落ちていたので、助かりました」と充実した撮影の様子を見せた。劇中では坊主頭も披露しており、越川道夫監督に「いつ(坊主に)したの?奄美に来る前にしていたよね?」と尋ねられると、永山さんは「台本がすごく文学的で、読んでいたら島に行かないと、東京にいてもわからないと思ったので、頭だけ丸めて入りました」と、さらりと答えた。すると、隣にいた津嘉山正種から、「今日、お会いしたときに気づきませんでした」と声をかけられ、さすがの永山さんも照れ笑いを浮かべていた。そのほか、完成披露上映会には、井之脇海、川瀬陽太も出席した。『海辺の生と死』は7月29日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(cinamacafe.net)■関連作品:海辺の生と死 2017年7月、テアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
2017年06月27日満島ひかりが『夏の終り』以来、4年ぶりに単独主演を務める『海辺の生と死』。作家・島尾敏雄の私小説「死の棘」のモデルにもなった若き日の妻・ミホとの愛を、満島さんと永山絢斗の共演で描く本作から、待望の予告編が解禁となった。傑作「死の棘」を世に放った小説家・島尾敏雄と、その妻、島尾ミホ。時は、太平洋戦争末期、2人が出会ったのは自然と神と人とが共存し、圧倒的な生命力をたたえる奄美群島・加計呂麻島。男はじりじりと特攻艇の出撃命令を待ち、女はただどこまでも一緒にいたいと願った。たとえ、それが死を意味するとしても――。後年、互いに小説家である2人がそれぞれ執筆した鮮烈な出会いと恋の物語を原作に、実際に加計呂麻島でのオールロケを敢行し、完全映画化を果たした本作。ミホをモデルにしたヒロイン・大平トエを演じるのは、映画『愚行録』やドラマ「カルテット」での好演も記憶に新しい満島さん。また、敏雄をモデルにしたトエの恋人の朔(さく)中尉を演じるのは、先のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」でヒロインの夫役を演じた永山さん。今回の予告編では、この2人の出会いとともに、戦時下ではありながらもお互いに惹かれあう恋の切なさ、特攻命令による“別れ”の予感を感じさせている。奄美の深い緑の森で初めて言葉を交わす2人、愛を伝えあう波音が激しく響く浜辺など、思わず引き込まれる映像に加え、豊かな音で抑揚を聞かせる満島さんの奄美言葉は、懐かしさや温かさにあふれた不思議な感覚をもたらしている。さらに注目すべきは、映画本編でも特に印象的な満島さんが歌う奄美島唄。島の娘であるトエと、本州(内地)からやってきた若い将校・朔との恋は、奄美に古くから伝わる、“内地の男との恋は必ず女に涙をもたらす”という悲しい島唄の世界そのもの。2人を待ち受けるはかなくも美しい運命を、満島さん演じるトエが歌う島唄が切なく彩っている。戦争という非常時のもと、どうしようもなく惹かれあう2人の恋の始まりの日々を綴じ込めた本作。奄美の海辺で想いを寄せ合う2人の恋を、ここから確かめてみて。『海辺の生と死』は7月29日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海辺の生と死 2017年7月、テアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
2017年05月09日横浜の商業施設「マリン アンド ウォーク ヨコハマ」では、2017年5月2日(火)から6日(土)の5日間、野外映画イベント「SEASIDE CINEMA〜夜の海辺にたたずむ映画館〜」を開催する。会期中は、横浜みなとみらいの夜景と海を感じる特別なロケーションの中に設置されたスクリーンで名作・傑作映画を見ながら、「マリン アンド ウォーク ヨコハマ」内の飲食店舗のテイクアウトメニューを楽しめる。上映作品は、日本軍捕虜収容所という極限状況に置かれた人間たちの相克を描いた異色のヒューマンドラマ『戦場のメリークリスマス』や、一匹のトラとともに救命ボートで漂流することになった少年パイのたどる運命を描く『ライフ・オブ・パイ』、リチャード・リンクレイターによる音楽コメディ映画『スクール・オブ・ロック』など、海と音楽をテーマとした作品が日替わりで上映される。フードメニューも充実のラインナップ。オーストラリア発の専門店「パイ ホリック」のパイや、「COMMUNITY MILL/SODA BAR」の映画にぴったりのホットドッグセット、「A16」の釜焼きピザなど、野外での映画鑑賞を彩るメニューの数々が用意されている。【概要】「SEASIDE CINEMA〜夜の海辺にたたずむ映画館〜」開催期間:2017年5月2日(火)〜6日(土)5日間上映時間:各日19:00~21:00会場:マリン アンド ウォーク ヨコハマ(神奈川県横浜市中区新港1丁目3番1号)入場:無料 ※飲食は有料上映作品:5/2 ロスト・バケーション/うみやまあひだ5/3 スクール・オブ・ロック5/4 キャデラックレコード5/5 ライフ・オブ・パイ5/6 戦場のメリークリスマス
2017年04月28日満島ひかりが4年ぶりに単独主演を務め、小説家・島尾敏雄と妻・ミホの出会いと恋物語を映画化した『海辺の生と死』。このほど、島尾ミホのモデルとなる主人公トエを演じた満島さん、島尾敏雄のモデルとなる恋人の朔(さく)中尉を演じた永山絢斗ら、俳優陣の魅力あふれる場面写真が一挙に解禁された。昭和19年(1944年)12月、奄美カゲロウ島。国民学校教員として働く大平トエは、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長・朔中尉と出会う。朔が兵隊の教育用に本を借りたいと言ってきたことから知り合い、互いに好意を抱き合う2人。島の子どもたちに慕われ、軍歌よりも島唄を歌いたがる軍人らしくない朔にトエは惹かれていく。やがて、トエは朔と逢瀬を重ねるようになるが、時の経過と共に敵襲は激しくなり、沖縄は陥落、広島に新型爆弾が落とされる。そして、ついに朔が出撃する日がやってきた。母の遺品の喪服を着て、短刀を胸に抱いたトエは家を飛び出し、いつもの浜辺へと無我夢中で駆けるのだった――。戦後文学史に残る伝説的夫婦といわれた島尾敏雄&ミホ夫婦。時は太平洋戦争末期、2人が出会ったのは自然と神と人とが共存し、圧倒的な生命力をたたえる奄美群島・加計呂麻島。男はじりじりと特攻艇の出撃命令を待ち、女はただ、どこまでも一緒にいたいと願った。後年、互いに小説家である2人がそれぞれ執筆した鮮烈な出会いと恋の物語「海辺の生と死」(島尾ミホ)、「島の果て」(島尾敏雄)などを原作に、奄美大島、加計呂麻島でのロケを敢行し、完全映画化を果たした本作。ヒロイン・大平トエを演じるのは、ドラマ「カルテット」での好演も記憶に新しい満島さん。トエの恋人、朔中尉を演じるのは、先のNHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」でヒロインの夫役を演じ、お茶の間の好感を集めた永山さん。本作は2015年、奄美大島、加計呂麻島オールロケーション、すべてロケセットで撮影され、キャストも主要キャスト以外は子どもたちも含め地元の人々の協力で進められたという。今回解禁となった場面写真は、そんな奄美の島の空気感が伝わり、満島さんや永山さんたちの俳優陣が放つ静かな熱量を感じずにはいられないシーンカットばかり。海辺では生徒に囲まれ、教員として優しい笑顔を浮かべる一方、朔中尉の横では少し緊張した面持ちを見せたり、思いつめたような表情で紅をさしたりと、満島さん演じる主人公トエのさまざまな表情も印象的。2人が出会った島の情景と2人の恋の熱が伝わる場面写真となっている。『海辺の生と死』は7月29日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海辺の生と死 2017年7月、テアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
2017年04月19日映画『海辺の生と死』が2017年7月29日(土)に公開。本作は、4年ぶりの満島ひかり単独主演作となる。原作は島尾ミホ作「海辺の生と死」と島尾敏雄「島の果て」。苗字が同じなので気づいている人も多いと思うが、島尾ミホは島尾敏雄の妻で、ともに作家である。映画『海辺の生と死』は、互いに執筆した鮮烈な出会いと恋の物語を原作に、奄美大島・加計呂麻島でのロケーションを敢行し、完全映画化を果たした。ストーリー・あらすじ時は太平洋戦争末期の昭和19年(1944年)12月、奄美 カゲロウ島(加計呂麻島がモデル)。国民学校教員として働く大平トエ(満島ひかり)は、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長 朔中尉(永山絢斗)と出会う。朔が兵隊の教育用に本を借りたいと言ってきたことから知り合い、互いに好意を抱き合う。島の子供たちに慕われ、軍歌よりも島唄を歌いたがる軍人らしくない朔にトエは惹かれていく。やがて、トエは朔と逢瀬を重ねるようになる。しかし、時の経過と共に敵襲は激しくなり、沖縄は陥落、広島に新型爆弾が落とされる。男はじりじりと特攻艇の出撃命令を待ち、ついに朔が出撃する日がやってきた。母の遺品の喪服を着て、短刀を胸に抱いたトエは家を飛び出し、いつもの浜辺へと無我夢中で駆けるのだった・・・。公開された予告編には、戦争という非常時のもと、惹かれあう二人の恋の始まりの日々が映し出されている。奄美の深い緑の森で初めて言葉を交わす二人の姿や、浜辺での逢瀬などが切り取られており、豊かな音で抑揚を聞かせる満島ひかりの“奄美言葉”は、まるで遠い国の物語を見ているかのような不思議な感覚をもたらしてくれる。キャスト・スタッフ島尾ミホをモデルとしたヒロイン・大平トエを演じるのは、本作が4年ぶりの単独主演となる満島ひかり。ミホが加計呂麻島で過ごした青春期と人生を決定づけることになった恋をその真っ直ぐな存在感で体現した。主演の満島ひかりは本作に関して次のようにコメント。「島に棲む、人間の姿をした狗神のような女が、内地から特攻艇に乗るため、島へやってきた男と鮮烈に出会いました。女は自然を愛する男に狂うほどの恋をし、男はその女の海ほど深い愛にのみこまれてゆきます。この作品は、「愛vs戦争」の話だと思います。自然の愛おしさと恐さ、現実のぬるさと心地よさ。みた人が何かに「気づく」映画、かな」。トエの恋人で島尾敏雄をモデルとした朔(さく)中尉を演じる永山絢斗(ながやまけんと)。現在放映中のNHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」でヒロインの夫役を演じ、お茶の間の好感を得ている。本作では、文学三昧の生活から、突然特攻艇隊隊長に任ぜられた一人の青年の生きる姿を好演した。永山絢斗は、本作の撮影に関して次のように述べている。「瀬相(せそう)港で一人フェリーを待つ間、ワクワクを抑えきれず防波堤を走って海に飛び込んだのは紛れもなく『この、僕』でした。どの島とも異なる独特な雰囲気を持つ奄美大島加計呂麻島で送った撮影の日々に、監督・共演者・スタッ フ・出会うことの出来た全ての皆さん、海に・砂浜に・動物たちに・たくさんの緑に、 そして島尾敏雄さん島尾ミホさんへの感謝の気持ちでいっぱいです。」「朔という一人の男の胸の内の葛藤に、僕自身も苦しみ、心が同じように高鳴って、幸せを感じることが不思議なまでに出来ました。 そして僕の中で朔という男は、今でも軍服を着たままの姿で、壁一枚隔てたすぐ向こう側にいるように感じるのです。」その他にも、島で慈父(うんじゅ)と慕われるトエの父親役に『かぞくのくに』の大ベテラン津嘉山正種(つかやままさね)。朔中尉の部下、大坪役に今年『帝一の國』『あゝ、荒野』と出演作の公開が控える期待の俳優 井之脇海(いのわきかい)。自分より若い上官に鬱屈した表情を見せる兵士に川瀬陽太(かわせようた)と、実力派が揃い、作品に厚みを加えている。映画情報映画『海辺の生と死』公開日:2017年7月29日(土)出演:満島ひかり、永山絢斗、井之脇海、川瀬陽太、津嘉山正種脚本・監督:越川道夫原作:島尾ミホ「海辺の生と死」(第15回田村俊子賞受賞・中公文庫刊)島尾敏雄「島の果て」ほかより(C)2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
2017年04月01日満島ひかりが『夏の終り』以来4年ぶりの単独主演を果たす映画『海辺の生と死』に、永山絢斗が追加キャストとして出演することが決定。併せて、本作が7月29日(土)に公開されることが明らかになった。昭和19年(1944年)12月、奄美カゲロウ島(加計呂麻島がモデル)。国民学校教員として働く大平トエは、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長 朔中尉と出会う。朔が兵隊の教育用に本を借りたいと言ってきたことから知り合い、互いに好意を抱き合う。島の子どもたちに慕われ、軍歌よりも島唄を歌いたがる軍人らしくない朔にトエは惹かれていく。やがて、トエは朔と逢瀬を重ねるようになる。しかし、時の経過と共に敵襲は激しくなり、沖縄は陥落、広島に新型爆弾が落とされる。そして、ついに朔が出撃する日がやってきた。母の遺品の喪服を着て短刀を胸に抱いたトエは家を飛び出し、いつもの浜辺へと無我夢中で駆けるのだった――。本作は「死の棘」の作家・島尾敏雄と妻・ミホが、それぞれに出会いのエピソードを綴った小説「島の果て」と随筆集「海辺の生と死」が原作。2人が出会い、永遠に解くことのできない赤い糸で結ばれるまでの時間を描いた「死の棘」へと続く愛の物語。島尾ミホさんをモデルとしたヒロイン・大平トエを満島さんが演じ、彼女が加計呂麻島で過ごした青春期と人生を決定づけることになった恋を、その真っ直ぐな存在感で体現している。満島さんは、「島に棲む、人間の姿をした狗神のような女が、内地から特攻艇に乗るため、島へやってきた男と鮮烈に出会いました。女は自然を愛する男に狂うほどの恋をし、男はその女の海ほど深い愛にのみこまれてゆきます。この作品は、『愛vs戦争』の話だと思います。自然の愛おしさと恐さ、現実のぬるさと心地よさ。みた人が何かに“気づく”映画、かな」と本作をふり返る。そして新たに発表された永山さんが演じるのは、トエの恋人で島尾敏雄さんをモデルとした朔中尉。連続テレビ小説「べっぴんさん」でヒロインの夫役を演じ、お茶の間の好感を得ている永山さんが、本作では文学三昧の生活から突然特攻艇隊隊長に任ぜられた、一人の青年の生きる姿を演じる。永山さんは、「どの島とも異なる、独特な雰囲気を持つ奄美大島加計呂麻島で送った撮影の日々に、監督・共演者・スタッフ・出会うことの出来た全ての皆さん、海に・砂浜に・動物たちに・たくさんの緑に、そして島尾敏雄さん島尾ミホさんへの感謝の気持ちでいっぱいです」と撮影をふり返り、「朔という一人の男の胸の内の葛藤に、僕自身も苦しみ、心が同じように高鳴って、幸せを感じることが不思議なまでに出来ました」と撮影中は完全に役に入りきっていた様子。また「僕の中で朔という男は、いまでも軍服を着たままの姿で、壁一枚隔てたすぐ向こう側にいるように感じるのです」とコメントしている。そのほか、島で慈父(うんじゅ)と慕われるトエの父親役に大ベテランの津嘉山正種、朔中尉の部下・大坪役には『帝一の國』『あゝ、荒野』の公開が控える期待の俳優・井之脇海、自分より若い上官に鬱屈した表情を見せる兵士に『ローリング』の川瀬陽太と実力派の参加も決定した。『海辺の生と死』は7月29日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:海辺の生と死 2017年7月、テアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
2017年03月29日長編小説「死の棘」で知られる島尾敏雄と、自身も作家である妻・島尾ミホ、戦後文学史に残る伝説的夫婦を題材にした映画『海辺の生と死』で、満島ひかりが主演を務めることが分かった。時は1945年、太平洋戦争末期――。奄美群島、加計呂麻島(かけろまじま)。岬に囲まれた小さな集落は戦争の影に覆われていた。ある日、海軍特攻艇の部隊を率いる朔(さく)隊長が、新たに駐屯してくる。島の子どもたちに慕われ、隊員たちと酒を飲むより島唄を習いたがる…そんな彼を眩しそうに見つめる、国民学校教師のトエ。ある日、トエは朔からの手紙を受け取る。「今夜九時ごろ浜辺に来て下さい」。トエは、胸の高鳴りを抑えられなかった。体の中に宿った狂おしいほどの愛に戸惑う女。いつまでも下されない特攻の出撃命令を待ち、無為に日々を過ごす男。敵からも見離されたような静かな島は、ゆっくりと終戦を迎えようとしていた――。「私小説の極北」と評され、戦後文学の傑作として現在も多くの読者を惹きつけている「死の棘」の作家・島尾敏雄と妻・ミホ(いずれも故人)が、それぞれに出会いのエピソードを綴った小説「島の果て」と随筆集「海辺の生と死」を原作にした本作。2人が出会い、永遠に解くことのできない赤い糸で結ばれるまでの時間を描いた「死の棘」へと続く愛の物語となる。映画の舞台となるのは、透き通った青い海に囲まれ、緑濃い葉が生い茂り、圧倒的な生命力に満ちあふれる奄美群島内の加計呂間島。その美しさから“神の住む島”とも呼ばれる場所を舞台に、ミホの分身にあたる主人公トエを演じるのは、ドラマ「カルテット」が現在放送中、まもなく妻夫木聡と兄妹役を演じた『愚行録』の公開も控える満島さん。日本随一の演技力と圧倒的な存在感を併せ持つ彼女が、『夏の終り』以来、4年ぶりに単独主演を務める渾身作となる。主人公トエを演じるにあたり、満島さんは「この脚本と共に、私自身の本性を自らあばいてやろうと思いました。なんにせよ、一生抱えていかなきゃいけない作品になったと思います」と語り、並々なる気概を覗かせている。「私のルーツは奄美大島にあります」という満島さんは、沖縄育ちだが、祖母が奄美の生まれ。本作では島唄(奄美民謡)の歌唱にも挑戦し、「撮影中、楽しめたことも、できなくて悔しかったこともいっぱいあったけど、奄美のすごさを感じる日々でした」とふり返っている。劇中、満島さんが披露する島唄は、UAとの共作でも知られる奄美島唄の第一人者、朝崎郁恵が歌唱指導に当たった。満島さんのDNAに組み込まれた繊細な歌声は、奄美の美しい自然と共鳴し、観る者の心を揺さぶるに違いない。今年2017年は、島尾ミホの没後10年、島尾敏雄の生誕100年にあたる。関連書物から浮き彫りになる島尾夫婦がたどった生涯は、評論家や作家により「究極の夫婦愛」を描いたものと評され、とりわけ苛烈で劇的な人生を歩んだミホは「純粋無垢ゆえに狂気に至った聖女」と位置づけられている存在。ちなみに、傑作ノンフィクション「狂うひと―『死の棘』の妻・島尾ミホ―」を記した梯久美子が、本作の脚本の監修を務めている。この戦後文学史に残る伝説的夫婦の愛の物語でメガホンを取ったのは、安藤サクラ主演、ヤン・ヨンヒ監督『かぞくのくに』など数多くの作品のプロデューサーとして知られる越川道夫。2015年の『アレノ』に続き、本作が監督2作目となる。越川監督は、「満島さんは、島尾ミホさんをモデルにしたトエを演じ、彼女の戦時中の恋とその時代を、激しく狂おしいまでに駆け抜けていきました。ぼくたちは、島の人々を、島にしげる木々を、島の歌を、海を、満島さんが歌えばその歌声と呼び交すように鳴き始める鳥たちを愛し、彼らとともにこの映画を作りました」と語り、奄美の島で実現した本作に万感のコメントを寄せている。『海辺の生と死』は7月、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年02月01日女優のキャリー・フィッシャーの死を受けて、ディズニーが巨額の保険金を受け取ることになるようだ。『スター・ウォーズ』のレイア姫役で知られるキャリーは、ディズニーと3本の映画契約を結んでいたものの、昨年12月27日にこの世を去ったため、その契約が果たすことができなくなり、保険会社よりディズニーに個人の生命保険金として史上最高額となる5,000万ドル(約59億円)が支払われることになるという。ある関係者はウェブサイトのザ・インシュアランス・インサイダーに、成功を収めている人物たちの複雑な資本リスクを保証する専門家であるアメリカを拠点としたエクセプショナル・リスク・アドバイザーズによって、多額の保険金がロイズ・オブ・ロンドンからディズニーに「契約保護の保証金」として支払われることになると話している。キャリーは亡くなる前に2017年12月公開予定の『スター・ウォーズ:エピソード8』の撮影を完了させていたものの、2019年に公開予定の『スター・ウォーズ:エピソード9』でも大きなパートを務める予定となっていた。そのため、キャリーの死を受けて同作品の脚本は大幅な変更を余儀なくされるとみられている。キャリーはロンドンからロサンゼルスに向かう飛行機の中で心臓発作に襲われ、その後帰らぬ人となってしまった。さらに、キャリーの死の翌日には母デビー・レイノルズも脳卒中と思われる症状により息を引き取っている。(C)BANG Media International
2017年01月04日ダイエットをするときは辛いこともありますが、過度にしてしまうと危険なこともあります。その危険は時には、死につながることがあります。ダイエット法を選ぶときは身体に合ったものを選び医師に相談することも1つです。5つの危険なダイエットを見てみましょう。1.「ゼロカロリー」ダイエット少ないカロリーのものだけを食べる事は、必ずしも体重を落とせるとは限りません。それより体にとても悪いです。身体を健康に保つためには1日約2,000カロリーは必須です。あまりにも少ないカロリー摂取は心臓が止まるリスクがあります。実際にイギリスで1日500カロリーしか摂っていなかった女性は、これが理由で心臓が止まりました。2.良く知らないダイエットサプリを買う何も知らずに、薬やサプリを取る事は危険です。インターネットだけで売られているものの中には避けた方が良いものもあります。理由は、薬の成分に危険なものが含まれている場合があるから。海外でもこれによって死亡した例が数件あります。3.断食体が健康になりきれいになると言われる「断食健康法」。オーストラリアの女性が、この少しの食べ物だけを食べる方法を行っていましたが、この女性も空腹を我慢し過ぎた結果、亡くなってしまいました。4.脂肪除去術脂肪除去術は確かに皮膚の下にある脂肪を取り除くので、一時的に痩せます。ただ、常に難しい手術であり、血栓などのリスクがあることを忘れてはいけません。5.運動のしすぎあまりにも過度な運動は、体にリスクをもたらします。体は運動に適した状態でないといけません。ジムに行ったりランニングをするには、健康であることが大切です。綺麗な体でいることは、女性として重要なことですが、何事も過度は良くありません。ダイエット法を選ぶときは、必要に応じて医師に相談するなどして、自分の身体に合ったものを選んで実践しましょう。
2016年09月30日「SKE48」松井珠理奈が連続ドラマ初主演、手にした人間が次々と不可解な死を遂げる“呪われた1万円札=死幣”をめぐるホラーサスペンス「死幣」が9月14日(水)今夜最終回を迎え、ついに“死幣”の謎が解き明かされる。経済学部に通う大学1年生・南由夏(松井さん)は妹から“死幣”の怪談を聞く。怪談の内容はお金が欲しくてたまらない人に突然届く呪いのお金“死幣”を使ってしまうと1万円札の福沢諭吉の肖像に黒い染みが浮かび上がり、使ってしまった人は残酷な死を遂げるというもの。そして由夏の友人がある日突然、福沢諭吉の両目に黒いシミのついた大量の1万円札とともに怪死。その後由夏の周りの人間に続々と“死幣”の呪いが襲いかかることに。由夏はかつて妹を亡くした刑事の若本(戸次重幸)とともに“死幣”の謎を追う…というストーリー。松井さんの妹・小夢役で清原果耶が出演したほか、西田麻衣や元「AKB48」の川栄李奈、吉岡里帆、葉山奨之、山田裕貴などフレッシュなメンバーが集結。筧利夫や柚希礼音など豪華なキャスティングも話題となった。今夜の最終回ではいよいよ由夏にも“死幣”の呪いが迫ることに。妹を助けられなかった悔しさから由夏をどうしても助けたいと思う若本は、財津(筧さん)殺害の真犯人・高山(菅原大吉)と対峙。どうして死幣の呪いから逃れられたのかを問う若本。高山は死幣の呪いを解くたった一つの方法を知っていた。その頃、小夢の病気治療のために1千万円が必要だと知った由夏のもとに死幣が届く。追い詰められ新薬購入のため死幣を使ってしまう由夏だが、小夢は新薬に拒絶反応を起こし容態が急変してしまう。処置室へ向かう由夏だが死幣の呪いはすでに始まっていた。由夏は処置室ではなく違う部屋に迷い込んでしまう…。由夏たちは“死幣”の呪いを解けるのか。その運命を見届けて。「死幣」最終回は9月14日(水)今夜24時10分~TBS系で放送。(笠緒)
2016年09月14日息子にとって「近寄りがたい存在」だった祖父が天国へ。こんにちは。『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる「テキトー母さん」流 子育てのコツ』の著者の立石美津子です。3年前から膵臓がんを患っていた私の父が、6月17日天国へ旅立ちました。享年82歳でした。昭和1ケタ生まれ。終戦の時は中学1年生だった頑固な父。子どもの授業参観日や運動会などの行事には一切顔を出すことなく、仕事一筋だった父。私の息子が自閉症とわかっても、障害に対する理解もあまりなく、息子がパニックを起こしたり、ひと時もじっとしていられずに歩き回ったりする様子を見て、よく怒鳴り散らしていました。Upload By 立石美津子そんな父に対して、孫である息子は「近寄りがたい人」、「怖い存在」と思っていたようです。今回は、父の死に際して息子がどのように反応したかをお話しながら、自閉症児が人の“死”をどう受け止めているのかを考えたいと思います。葬儀への参列は、息子にとって初めての経験。出典 : 父の入院先である緩和病棟に何度も見舞いに行き、葬儀、告別式に参列したこの一週間。自閉症児の息子の脳にとっては、予期せぬこと、初めての人、場所の連続でストレス満載だったと思います。そもそも、子どもが「人の死の場に立ち会う」経験をすることは、あまりありません。私も50歳を過ぎてからは、結婚式に呼ばれるよりもお葬式にいく回数の方が増えましたが、子ども時代に葬儀に参列することはありませんでした。このように葬儀はただでさえ子どもにとって馴染みのない場面なのですから、初めての事が苦手な自閉症の息子が落ち着いて葬儀に参列など出来ないことは容易に想像できました。実際、息子が葬儀や告別式に参列することに対して、私の母も「走り回ってみんなに迷惑をかけるから、来させないでほしい」と反対していました。けれども私は、ヘルパーを付けて息子を葬儀に参列させました。焼き場で焼かれて骨になって、それを箸で拾うところまで全ての過程を含め、この一連の人の死の場に立ち会うという、またとない機会を息子に体験させたかったのです。涙する家族。ウロウロと歩きまわる息子。Upload By 立石美津子私たち家族は、父の死に目には会えず、病院に駆け付けたとき身体は冷たくなっていました。みんな号泣していました。そんな状況なのにも関わらず、息子は病室内をウロウロと歩き回り、ファンタジーの世界に没頭しているのか、場にそぐわない笑みまで浮かべていました。看護士が「どういうお祖父様でしたか?」と尋ねても、「怒る人、怖いおじいちゃま」と言葉を飾ることなくそのまま答えていました。病院の近くにある実家に寄った時も、玄関に付いている「立石信義(=祖父の名)」の表札をいつ変更するのかということばかりを気にしていて、一切涙をすることはありませんでした。こういう態度を見て「やっぱり自閉症なんだなあ」とつくづく思いました。「お祖父ちゃまが死んで悲しくない?悲しい?」息子に問うてみるUpload By 立石美津子周りが泣いているのにも関わらず自分の世界に没入する息子。「自閉症児がする典型的な態度だが、だからといって、息子が人の死に対して何も感じていないはずはない。」そう考えた私は、葬儀までの一週間の間、息子に何度か質問してみました。はじめに、「おじいちゃまが死んで悲しい?」と聞くと、息子はオウム返しに「悲しい」と答えました。続けて「おじいちゃまが死んで悲しくない?」と聞くと、これまたオウム返しに「悲しくない」と答えます。いつもこのパターンで、相手の言ったことをリピートするのです。聞き方を変えて、選択肢を与えながら「お祖父ちゃまが死んで悲しい?悲しくない?」と問えば、本心が聞き出せるかというとそうでもないのです。この質問の仕方ですと、印象に残りやすい後者のフレーズ「悲しくない」を機械的にリピートすることが予想されました。そこで順番を入れ替えて「お祖父ちゃまが死んで悲しくない?悲しい?」と、淡々と聞いてみました。こういう風に、意図的に文中の言葉を選ばなくてならない状況にさせて意思確認をすると本心が言えることを、自閉症の息子を15年間育ててきた経験上、私はわかっています。すると息子は、「悲しくない」と答えました。はっきりとした意思を持って前者のフレーズを選んだのです。息子は何かと自閉症を理解できない父からよく怒鳴られていたので、それは正直な気持ちだったのかもしれません。いつまでも裏表のない子どもなのです。でも、いつも通っているプールでコーチから「お祖父様、亡くなったんだね」とお悔やみを言われたときには、「大変なことが起こった」と答えていたらしいです。彼にとっての「祖父の死」というのは、そんな感じ方だったのです。私たちから見たらそっけない態度ですが、心の中ではきっと色んなことを感じていたのだろうと思います。私の葬儀のとき、息子はどんな態度をするのでしょうか?順番的には私が先に死ぬのですから、いつかその時はやってきます。その後、一体誰が息子を支え育ててくれるのだろうか。そんなことを思うと、とても暗い気持ちになってしまいます。生きている間にこうして息子にできるだけ多くの体験をさせ、社会との関わりを増やしていく。母である私ができることは、それぐらいしかないのかもしれません。出典 :
2016年08月22日SKE48の松井珠理奈が主演を務めるTBS系ドラマ『死幣』(毎週水曜24:10~24:40)の1~5話が、16日23時から「ニコニコ生放送」で、見逃し配信されることになった。同ドラマは、「呪われた一万円札=死幣」を手にした人間が次々と不可解な死を遂げるというホラーサスペンス。17日に第6話が放送される前に、これまでのストーリーが一挙に配信される。これは、ニコニコ動画が夏休み期間中に毎日ホラー作品を配信する「ホラー百物語」とのコラボ企画として行われるもので、TBS水曜深夜のドラマ枠「テッペン!水ドラ!!」として初の試み。7月13日の第1話スタート前に、ドラマ出演者が生出演したニコニコ生放送での特番も、併せて再配信される。(C)TBS
2016年08月12日日本一かわいい女子高生"りこぴん"こと永井理子と、"りーめろ先輩"こと莉音が、SKE48の松井珠理奈が主演を務めるTBS系ドラマ『死幣』(毎週水曜24:10~24:40)の第8話(31日放送)にゲスト出演することが5日、わかった。2人は本作がテレビドラマ初出演となる。同ドラマは、「呪われた一万円札=死幣」を手にした人間が次々と不可解な死を遂げるというホラーサスペンス。永井と莉音は、主人公・由夏(松井珠理奈)の妹・小夢(清原果耶)の友達である女子高生を演じる。永井は今年3月に行われた「女子高生全国ミスコン2015-2016」で64万人の参加者の中から初代グランプリに輝いた現役女子高生。それを機にテレビ・雑誌やイベントのオファーが殺到し、注目を集めている。一方の莉音は、昨年行われた「エイベックス サンシャイン グラビア オーディション」でグランプリを獲得しグラビアデビュー。"りーめろ先輩"の愛称で親しまれる彼女は、デビュー前からTwitterのフォロワー数が8万人を超え、現在では10万人を超える人気だ。2人は初めてのドラマ撮影現場、そして初めての演技に困惑気味だったが、監督からのアドバイスでなんとか撮影を終了。オフショットでは、主演のSKE48・松井珠理奈と3人で写真を撮るなど和やかな雰囲気だった。永井は「初めてのお芝居だったので、とても緊張しました」と言うも、「女子高生役だったので、いつもの自分を出すことができてやりやすかったです」とコメント。「本当に初めての演技だったので感覚が分かりませんでしたが、監督からのたくさんのアドバイスのおかげでなんとか撮影を乗り切れました」と語った。莉音も「演技をするのは初めてだったので最初はとても緊張してセリフを言えるか不安でした」と打ち明け、「監督が『自然でいいんだよ!』と声を掛けてくださって、気が楽になり楽しくできました。他にもいろいろご指導いただき、自分が思っている以上に気持ちをこめて演技をしないと見ている方には伝わらないんだなと感じました」と振り返った。(c)TBS
2016年08月08日SABON(サボン)から「デッドシー」シリーズが2016年7月8日(金)から発売される。新シリーズは、“死海”の恵みにこだわってきたSABONが死海の魅力を極限までつき詰めて誕生したもの。死海で採取できる塩・水・泥・植物をアイテムに配合し、美容効果を余すところなく肌へ届けてくれる。死海の塩は、肌や健康に働きかけるミネラルを多く含んでいるのが特徴。人気のボディスクラブは、死海の小さな塩の粒が体の隅々の角質までやさしくオフするアイテム。さらさらとした植物性オイルが肌に密着し、死海の塩のミネラル効果を高めてくれる。また、保湿に優れるオイルベースのシャワーオイルは、死海沿岸植物の成分が肌をクレンジングし、トリートメント効果をもたらす。そして珍しいボディマッドは、ボディスクラブのあと、肌の水分を拭いてから使うボディ用パック。ミネラル豊富な死海の泥をベースに水・塩・植物全てが配合され、肌の水分バランスを整える。全身で死海を感じられるスペシャルケアアイテムとなっている。死海の塩の結晶からインスピレーションを受けた、神秘的なパッケージにも注目したい。 シンメトリーになっている不透明な塩の結晶のようなデザインは、自然の豊かさを表現。香りはまるでスパを想わせるシダーウッドをベースとしており、癒し効果が抜群。【商品詳細】SABON「デッドシー」シリーズ発売日:2016年7月8日(金)アイテム例:・デッドシー ボディスクラブ 600g 7,500円・デッドシー シャワーオイル 350ml 4,200円・デッドシー ナチュラルデッドシーボディマッド 400ml 4,000円・デッドシー ミネラルボディローション 200ml 4,800円・デッドシー ミネラルハンドクリーム 50ml 2,400円※価格は全て税込【問い合わせ先】SABON JapanTEL:03-5785-4568
2016年06月30日米歌手プリンスさんが死の前日に医師の診察を受け、さまざまな薬を処方されていたようだ。今月5日の捜査で4月7日と20日にプリンスを診察したことが明らかになった家庭医のマイケル・トッド・シューレンバーグ医師は現在警察の捜査対象となっており、ロサンゼルス・タイムズ紙が入手した警察からの報告書によると、シューレンバーグ氏はその2日間に謎の症状に対する薬をプリンスに処方していたようだ。とはいえ、プレイズリー・パークの自宅で4月21日に急逝したプリンスがその処方された薬を飲んでいたかについては明らかになっていない状況だ。警察当局はプリンスの自宅の再調査を実施し、またシューレンバーグ氏が勤務していた病院の記録を入手したという。ノース・メモリアル病院の広報担当者は、プリンスが自宅のエレベーター内で死亡しているところを発見された当日、シューレンバーグ氏が同系列のミネトンカ・クリニックに勤務していたが、現在は在籍していないとしている。警察は検視によりアセトアミノフェンとオキシコドンを含有するパーコセットがプリンスの体内にあると結果が出たことを受け、どれだけ鎮痛薬がプリンスの死に影響を与えたかを現在調査しているところだ。また、死亡した日の翌日には、プリンスは鎮痛薬への依存症において医者に相談に行く予定だったともみられている。プリンスの代理人たちは、死の前日4月20日にオピオイド系鎮痛薬依存症の専門医ハワード・コーンフェルド氏に緊急事態のためプリンスの自宅を訪問するよう連絡を取っていたようだ。自殺の可能性がなくなった時点でプリンスの死後検査が行われたが、その結果はまだ数週間かかるとみられている。(C)BANG Media International
2016年05月12日米人気歌手プリンスさんの死において、薬物過剰摂取の可能性を探る調査が進められているようだ。先週ミネアポリスのペイズリー・パークの自宅で急逝したプリンスさんの死を巡る調査において、薬物の関連性と、死の6日前にプライベートジェットで移動中にプリンスの体調が急変して緊急着陸した際に1人の医師がいたかどうかが焦点となっているようだと新たな情報が入ってきている。この緊急着陸の1件があった当時、プリンスさんはインフルエンザの治療を病院で受けたとプリンスの代理人たちは主張していたが、通常アヘン剤の解毒のため使われる「セーブショット」を投与されたともみられている。警察の1人はE!ニュースに「プリンスの死をめぐる状況について我々は引き続き調査を進めています。臨床工学技師が毒物検査の結果を出してくれる予定で、おそらくそれまでに数週間かかるでしょう」と説明する。また、プリンスさんは臀部に問題を抱えていたために取っていた鎮痛剤パーコセットに長年中毒になっていたともいわれており、さらには、半年前にエイズが発症していたことを医師から告げられていたものの宗教上の理由により治療を拒否していたとも報じられている。(C)BANG Media International
2016年04月30日俳優のウィル・スミスは、人気歌手プリンスさんの死の前夜に話をしていたばかりだったという。21日午前にプリンスさんがペイズリー・パーク自宅内のエレベーターで遺体で発見されたことを受け、前日に話をしたばかりだったというウィルがフェイスブックに「とにかく驚いているし、悲しみに打ちひしがれているよ」「昨晩に彼とは話をしたばかりだったんだ。今日ジェイダと僕は、美しい詩人であり、真のインスピレーションであり、この地球上に存在した最も素晴らしいアーティストの1人を失った喪に服しているよ」と心境を明かした。また、ウィルの妻ジェイダ・ピンケット=スミスも自身のフェイスブックで、追悼メッセージを投稿。「プリンスはこの業界に私を入れてくれた最初のアーティストの1人だった」「彼は天才的アーティストというだけでなく、親切で面白く、美しい意味で奇抜で、探求心が強く、創造力に富み、魅惑的で、スピリチュアルで反抗的、そしてとても知的な人だった。そして他人のルールではなく、自分なりのルールで自分の人生を生きるという力を私に早くから教えてくれた人だった」「今日私たちが失った存在を言葉で表すことなんて本当にできない」「私の友人パレスの言葉を借りれば『音楽はその心音を亡くしてしまった』。美しいあなた、安らかにお眠り下さい」とつづった。(C)BANG Media International
2016年04月25日57歳で急死した米人気歌手プリンスさんは、死の数日前に薬物過剰摂取に対する治療を受けていたようだ。21日にペイズリー・パークの自宅兼スタジオのエレベーター内で死亡しているところを発見される前の今月15日、プリンスさんはプライベートジェットでの飛行中にインフルエンザが悪化したことにより病院へと搬送されたと複数の関係者がTMZに伝えたと報じられていたが、その真相は全く違うものだったようだ。アトランタ公演からミネソタ州の自宅まで帰る途中、到着まであと48分という距離で、緊急着陸となり病院搬送されていたが、その際、医師団からアヘン剤の効果を抑える「セーブショット」が投与されたという。プリンスさんは医師たちより病院で24時間安静にするようにと言われていたが、個室の確保ができなかったために、その後また自宅へとプライベートジェットで向かったと前述の関係者たちはTMZに話していた。他の情報筋は、病院を去ったときのプリンスの体調は思わしくなかったと語っている。プリンスさんの正式な死因についてはまだ明らかになっていないが、ミネソタ警察当局は、調査を進めるにあたってその病院での記録を参考にしたいと考えているようだ。プリンスさんの代理人はこれらの主張に対してまだ正式コメントを出していない。(C)BANG Media International
2016年04月23日エマーソン・レイク・アンド・パーマーの結成メンバーでキーボードのキース・エマーソンの死が、自殺によるものだとロサンゼルスの検死機関が判断した。10日にサンタモニカの自宅で亡くなっているところを発見されていたが、38口径の銃で頭部を撃って自らの命を絶ったと検案書が出された。さらに、同市の福祉保険局の広報担当は、死亡時にキースは心臓病やお酒による気分の落ち込みも患っていたと明かした。長年のパートナーであるカワグチ・マリは以前インタビューの中で、キースは右手の神経にダメージを受けたことでキーボードの演奏に影響が出ており、予定されていたツアーを前に精神的に苦しめられ続けていると話していた。「キースは悪い部分の筋肉を摘出する手術を数年前に受けました。ですが、右手の痛みと神経の問題は悪くなる一方でした。彼はファンをがっかりさせたくなかったのです。完璧主義者でしたし、その完璧に演奏しようとする考えが、彼の気分を落ち込ませ、ナーバスにさせ、不安にさせたのです」カワグチがサンタモニカの自宅マンションに帰宅した際に、キースが死亡しているところを発見。バンドで長きに渡り時を共に過ごしたカール・パーマーがキースの死を公にし、友のために追悼コンサートを開催するつもりだとも発表していた。「キースは今後も唯一無二の存在として君臨するキーボードプレイヤーとして音楽への愛、パフォーマンスへの情熱をもった優しい魂の持ち主です。パイオニアであり革新者であった彼の音楽はロック、クラシック、ジャズの世界で全ての人の心をつかみました」とカールのウェブサイトに声明が出されていた。1970年に結成されたエマーソン・レイク・アンド・パーマーは『カルカス』『恐怖の頭脳改革』などを含むアルバム9枚、ライブアルバム17枚を世に送り出している。2010年にハイ・ボルテージ・フェスティバルでバンド結成40周年を記念してバンドとして最後となるライブを行った。バンド活動をしつつも、キースはソロでも音楽を発表しており、ソロアルバムを出したり、1980年ダリオ・アルジェント監督作『インフェルノ』や1981年シルヴェスター・スタローン主演作『ナイトホークス』で映画音楽も手掛けたりしていた。生涯の伴侶となったカワグチとは、2人の息子をもうけている。(C)BANG Media International
2016年03月17日今月10日にがんのため69歳で亡くなったロック歌手デヴィッド・ボウイさんが死の間際までニューアルバムに取り掛かっていたと、元交際相手のクラウディア・リニアが明かした。死の数日前にクラウディアがデヴィッドさんから受け取った携帯メールは、「いくつか歌詞を送ってくれよ。忘れるなよ」と催促する内容だったという。クラウディアはデヴィッドさんが病気を患っていることさえ知らなかったため、友人の連絡でデヴィッドさんの訃報を聞いた際にはショックを隠しきれなかったとデイリー・メール・オンラインに話した。「デヴィッドが健康上のタイムリミットと闘っていたなんて知りもしなかったわ。もし知っていたのなら、一緒にことをすすめようと完全に急いでいたでしょうね」「デヴィッドはただ年を取っていっただけで、病気だって感じはしなかったわ。彼の声はいつも私が聞いてきたデヴィッドそのものだったしね」さらに、自身にガンのことを打ち明けてくれなかったことに心を痛めるというクラウディアだが、デヴィッドさんが曲、自身が歌詞担当で作り始めた作品を完成させ、デヴィッドさんにささげるアルバムを作りたいそうだ。「デヴィッドは何かをしようといったんきめたら、初めから終わりまでを見る人だったわ。そのプロジェクトをやってのける人なの」「思い出してみると、私が何かを完成したときは、デヴィッドは『いい子だね』っていつも言っていたわ」「私は彼を見て、『デヴィッド、私のことを調教している動物か何かのように感じさせるわ』って言うの」「それで、2人とも笑うのだけど、それって単に肯定の表現なのよね」「だからこそ、このプロジェクトを手掛けようと思うわ。彼にささげるためにね」と考えを明かした。クラウディアはデヴィッドさんと交際していた当時、彼がアンジー・ボウイと結婚していたことは知っていたものの、気にもしていなかったといい、またデヴィッドさんのロンドンの自宅で行われたとされる一連のワイルドなパーティーが存在したとしてもたいしたことではないことを分かっていたという。「彼に他に付き合っている人たちがいたのなら、私を避けていたでしょうね。そうでなければ、私は彼を受け入れなかったと思うしね」「私にも寛容できる範囲がいくぶんあるわ。デヴィッドがロンドンでワイルドな時間を過ごしていたとしても、それがなんともないことだって知っていたわ」と語っている。(C)BANG Media International
2016年01月28日誰にでもいつか訪れる“死”、そして最も生きることを謳歌する瞬間である“エロス(性愛)”。一見相対するものに見えるこの2つは、実はつながりが深い概念のようです。「小さいころから、死も性愛も、私にとっては日常の中でタブー視されるものでした。例えば親しい誰かが死ぬと、お祝いの席は辞退するものと教えられました。一方で男の子たちは、少年マンガの奥に、エッチな本を置く。どちらも“隠す必要があるもの”という意味で、どこか似ていますよね。必要なものなのに、なぜ隠すのかな、どうして見えにくくなっているのかな、ということは、常々疑問に思ってました」と語るのは、このたびメキシコで、“死とエロスの関係”に触れてきたという壇蜜さん。「昨年、同じ番組でネパールに行きまして。最初にお話を頂いたとき、“私脱ぐの?!ネパールは仏教国よ?!”って焦ったんですが(笑)、脱ぐことなく終わりました。今回はメキシコ。ラテン系だし、“今年こそ脱ぐかな…”と一応水着は持っていったんですが、今回も大丈夫でした。番組は、家族で見ても大丈夫な内容に仕上がっていると思います(笑)」実際に足を踏み入れたメキシコは、壇蜜さんが想像していたより遥かに“貞淑な国”だったらしい。「実は奔放なところはあまりなく、意外と保守的。愛を語ったり、情熱を交わしたりする行為は、日本と同じように秘め事として捉えているんじゃないでしょうか。死に関しては、キリスト教を信じている人が多い国民なので、“生も死も、神から与えられたもの”という意識が強く、命は、自分一人でどうこうできるものではない、という気持ちが強いと思いました」神への強い信仰を持ちながら、精霊を司るシャーマンや、呪術を操る魔女、また、同性愛者である“ムシェ”という存在も懐に抱く不思議な国、メキシコ。そんな文化に触れた旅を終え、相当なカルチャーショックを受けたのでは?「それが、良い意味で全然なくて…。誰もが自分の死や性愛を受け入れて、ひたむきに人生を送っている国でした。でもそれは、外国からの侵略があったり、太陽や神のために自分の心臓を生け贄に捧げたという、想像もできないほどの激しい歴史を持つ人々だからなんだと思います。番組を通じ、そんなメキシコの一面を知っていただけたら嬉しいです」◇だん・みつタレント。『テレビで中国語』(NHK Eテレ)などにレギュラー出演中。2016 年のカレンダー(ハゴロモ)も好評発売中。ブログもやってます。ameblo.jp/sizuka-ryu/◇『壇蜜 死とエロスの旅マヤ・アステカ』太陽の国と呼ばれるメキシコは、マヤ・アステカ文明の遺跡など、数多くの謎深い文化を持つ国。メキシコにある“死と再生の文化”の神髄に触れるべく、壇蜜さんが旅をする。12/29、21:00~ NHK BSプレミアムで放送。※『anan』2015年12月30日‐2016年1月6日合併号より。写真・小笠原真紀
2015年12月25日今年9月24日、胆管がんのため54歳という早すぎる死を迎えた、女優・川島なお美の素顔に迫る特別番組「独占!初公開!直筆日記と死の直前秘蔵映像!女優・川島なお美物語~余命宣告闘病全記録~」(仮)が、12月24日(木)に放送されることが決定した。最期まで“女優”にこだわり、“女優”として生き抜いた川島さんが、唯一病気の再発を打ち明けていた夫・鎧塚俊彦。今回、鎧塚さんの協力の下、亡くなる直前まで出演する予定だったミュージカル「パルレ~洗濯~」の通し稽古の様子や、数々秘蔵映像が初公開されるという。番組では、徹底的に女優を演じ通した川島さんが、一番素顔に戻れる場所であった自宅を鎧塚さんが紹介。そこでは、写真を丁寧に仕分けしたアルバム、夫のために分かりやすくスケジュールを書き込んだカレンダー、夫が忘れ物をしないように書き残した直筆メモや、彼女の死後初めて発見された直筆の闘病日記も独占初公開。「生きることへの執着」、「がん」への思いが綴られた日記にふれ、2年に及ぶ壮絶な闘病生活を支え続けた鎧塚さんが思いを語る。さらに、川島さんが生前大好きだったという軽井沢の別荘にも訪問。亡くなった翌日に友人たちを招待する予定だったようで、すでにクリスマスの準備も進められていた夫婦の思い出の地で、鎧塚さんが川島さんと最後に交わしたLINEのやりとりを初公開。そこには、川島さんが初めて見せた病への不安や恐怖の言葉が…。突然の舞台降板から、入院、そして死の間際、鎧塚さんにだけ見せた衝撃的な最後の様子が初めて明らかとなる。そのほか、女子大生アイドルとして、「シャンペンNO.5」で歌手デビューしてから、女優としての活躍を続ける中、運命の人・鎧塚さんとの出会い、夫に対して見せた献身的な姿、闘病生活など、人生の全記録をふり返り、両親やゆかりのある人たちのインタビューを敢行。最期まで思い切り“自分らしいシナリオの人生”を生き抜いた姿を探っていくという。「独占!初公開!直筆日記と死の直前秘蔵映像!女優・川島なお美物語~余命宣告闘病全記録~」(仮)は12月24日(木)19時よりフジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年11月26日アイドルユニット、生ハムと焼うどんが2016年3月2日(水)に東京・赤坂BLITZで2回目となるワンマンライブ【生と死】を開催する事が決定した。【チケット情報はこちら】生ハムと焼うどんは高校の同級生である西井万理那と東理紗のふたりが、2015年3月に結成。ユニット名の由来は西井万理那が「生ハム」が好きで、理紗が「焼うどん」が好きという理由から。耳なじみのよいコミカルかつキャッチーな楽曲に加え、ライブ中にシュールで独特な世界観を持つコント調の寸劇を繰り広げ、注目を集めている。また、作詞・作曲はもちろん、毎回内容の異なるステージの脚本・演出、さらには衣装制作やライブのブッキング、運営、告知などの全てを彼女たち自身で手掛け、セルフプロデュース・ユニットを自称している。先月、新宿MARZで行われた初のワンマンライブに続き、2度目のワンマンライブとなる同公演。公演日である来年3月2日(水)は彼女たちの通う高校の卒業式直前。自分たちが女子高生であるうちに、1000人規模のライブをなんとしても成功させたいという思いから、勢いのまま決めたとのこと。ライブへの意気込みについて、生ハムと焼うどんの東理紗は「色んな大人に言われます。“1年で1000人集めた人なんていないよ”って。それが本当かどうかは分からないけど、きっとやってみれば分かるはず。まわりになんて言われようと、私達は私達。誰かに敷かれたレールを歩いて、誰かが用意してくれたゴールに入っても、そんなのつまんないよね。1000人集めた前例がないなら、私達が作ればいい。それだけです。もちろん目標や結果が全てじゃないよ。だけど人間って弱い生き物で、自分で決めた意思だって簡単に緩んじゃうから、逃げられないようにみんなに1000人動員のワンマンを発表しました。高校生最後の私達。私達の青春はほとんど生ハムと焼うどんに捧げてきました。私達の最後の青春を見に来てください」とコメントを寄せている。生ハムと焼うどんのオフィシャルサイトは11月23日にオープンしたばかり。気になる方はご確認を。チケット一般発売に先がけて、プレイガイド独占でオフィシャルサイト先行を実施。受付は11月26日(木)昼12時から12月25日(金)午後11時59分まで。■【生と死】生ハムと焼うどん ワンマンライブ2品目日時:2016年3月2日(水)開場18:00 / 開演19:00会場: 赤坂BLITZ(東京都)料金:前売り3,000円(ドリンク別)
2015年11月25日「ニルヴァーナ」のカート・コバーンの死の核心に迫ったドキュメンタリードラマが、『ソークト・イン・ブリーチ~カート・コバーン死の疑惑~』として12月12日(土)より日本公開される。27歳という若さで急逝したロック界のカリスマの疑惑の死を題材にした衝撃作から、緊迫の予告編と場面写真が解禁となった。本作は、カートの妻コートニー・ラヴの私立探偵だったトム・グラントの仮説に基づき、捜査資料、事件関係者へのインタビュー、証拠音声などから、死後21年たった現在でも世界中で物議を醸しているカート・コバーンの“自殺”について迫っていくドキュメンタリー。届いた予告編では、コートニーと思われる女性の電話の声とともに、大人気バンド「ニルヴァーナ」を率いたカートの死が伝えられるシーンからスタート。ショットガンによる頭部被弾という姿で発見されたカート。地元のシアトル警察は「自殺」と断定するが…。ジェネレーションX(X年代)と呼ばれる世代のジョン・レノンだった、と紹介される、カリスマ性にあふれたロック・スターの早すぎる死。元LA保安官でもある私立探偵のグラントは、カートの死後も約20年にわたり独自の捜査を続けており、幾つもの決定的な証明を捜査資料、事件関係者へのインタビュー、証拠音声、再現ドラマで死の疑惑に迫っている。妻 “コートニーの関与”説=他殺説を決定づけるというショッキングな“真実”を、まずはこちらから確かめてみて。『ソークト・イン・ブリーチ~カート・コバーン死の疑惑~』は12月12日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月09日ロクシタンカフェ渋谷店が、6月6日から8月30日まで期間限定で“コンセプトバー”に改装。南フランスのコルシカ島の海辺を再現した「セドラ ビーチ バー(CEDRAT BEACH BAR)」としてオープンする。ライフスタイルコスメティックブランド「ロクシタン(L’OCCITANE)」が6月3日に新作メンズフレグランス「セドラ」を発売するのに合わせてオープンする、今回のコンセプトバー。同フレグランスに用いられた、レモンの原種“セドラ”の生産地であるコルシカ島をイメージした店内にはウッドデッキや砂浜、ビーチパラソルなどが設置され、青く美しい地中海に面した“美の島”を彷彿させるものに。メニューではハーブリキュール「セドラティン」にレモン果汁をふんだんに使用した「セドラ スプラッシュ」(税込1,200円)を始め、ビールとセドラシロップが爽やかな「セドラ ビア」(税込980円)、「セドラ ブルー」(税込980円)や「セドア サンライズ」(税込980円)といった新ドリンク4種類を限定発売。その他、ビーチリゾートファッションで来店し、会計時にレジ担当スタッフに「セドラ」と伝えると、食事代から10%の割引が受けられるサービスも実施。毎週金曜日には、セドラカラーである黄色のファッションアイテムを身に着けることで同じサービスが受けられる。また、店内の撮影ポイントにて撮影した写真を「#セドラ」や「#CEDRA」のハッシュタグをつけて各種SNSでアップしてスタッフに提示すると、「セドラ フェースジェル サンプルサシェ」がプレゼントされる。
2015年06月03日Windowsユーザーならおそらく1度は"死のブルースクリーン"にお目にかかったことがあるだろう。Windowsで何らかの深刻な問題が発生してシャットダウンまたは再起動した時に画面に表示されるあの青い画面だ。この画面を見ると、なすべき手段が何もないような無力感でいっぱいになるが、この問題を少しでも理解しておけば恐怖感が和らぐかもしれない。MakeTechEasierが「Dealing with the Blue Screen of Death in Windows)」で、このブルースクリーンについて説明しているので、それをもとにブルースクリーンの対処について考えてみたい。○原因ブルースクリーンは「Blue Screen of Death」を省略してBSoDあるいはSTOP(停止)エラーと言われることもある。まずは、この状態がなぜ起こるのかを見てみよう。Microsoftは、STOPエラーは「ハードウェアとソフトウェアの両方の問題が原因で発生する可能性がある」としている。後者のソフトウェアの問題だが、「アプリケーションがクラッシュした時とは異なり、ローレベルのソフトウェアのクラッシュはWindowsカーネル内で発生するもので、これがシステム全体の凍結につながる」とMakeTechEasierは説明する。なお、ソフトウェアとハードウェアの問題だけがブルースクリーンの原因ではない。これらのほかにも、Windowsカーネル内にマルウェアが存在するために引き起こされる可能性もあるという。また、不具合を含んだWindowsアップデート、古いBIOS、互換性がなかったり破損したりしたDLLやハードウェアドライバー、レジストリの破損なども原因として考えられるとのことだ。○対処法ブルースクリーンが出ると、基本的にPCを再起動する以外に対処方法はなく、これはデータの損失を招く。では、どうすればよいのか。この状態になると、画面には白い字で基本的なトラブルシューティング法が表示され、精通していない人には理解が難しいエラーメッセージが表示される。同時に、Windowsはハードディスクにエラー情報を含むダンプファイルを生成するので、これを問題の解決に役立てることができる。ダンプファイルは「イベントビューア」を使って閲覧することができるほか、NirSoftが無償で公開しているダンプファイルをスキャンする「BlueScreenView」を利用するのも手だ。BlueScreenViewでは、ダンプファイルから、「クラッシュの日時」「バグチェック文字列」「バグチェックコード」「原因のドライバー」「原因のアドレス」などを表示してくれる。以下、原因に応じた具体的な対応法を見てみよう。マルウェアのスキャンマルウェアが原因となっている場合、最新のウイルス対策ソフトを利用してスキャンして対処しよう。「Windows 8」ならリフレッシュ機能OSがWindows 8ならば、「PCのリフレッシュ」機能を利用してアプリケーションデータ、個人用ファイル、設定などを維持しつつ、Windowsを再インストールすることができる。この方法は再起動した後にシステムが破損した場合に必要となるが、もしPCを完全にリフレッシュしたくないのなら、「システムの復元」を試すことが推奨されている。ドライバーの再インストール古いドライバーがブルースクリーン発生の原因となっていることは多いようだ。ドライバーのアップデートを見逃さず、最新にすることで問題を未然に防ぐことができる。メーカーのWebサイトをチェックしておこう。ハードウェアのチェック問題のあるビデオカードを利用している場合など、オーバーヒートなどのハードウェアが原因となってブルースクリーンが発生することもある。そのため、ハードウェアを定期的にテストするべきだという。Windowsの再インストール上記の方法で改善しない場合、最後の手段としてWindowsの再インストールが考えられる。ハードウェアが原因ではないかぎり、Windowsの再インストールによってブルースクリーンは解決できるだろう。こうしたことを考えると、定期的なバックアップが重要だ。なお、MicrosoftはSTOPエラーの解決として、アクションセンターによる問題解決策の確認、Windows Updateでソフトウェア更新プログラムの確認なども提案している。こちらも合わせてチェックしておきたい。
2015年02月05日