東京都・駒場の日本民藝館は、思想家・柳宗悦の蒐集した民藝品の中から、「愛らしさ」を感じる品々を展示した「愛される民藝のかたち -館長 深澤直人がえらぶ」を開催している。会期は6月21日まで(月曜休館、但し祝日の場合は開館し翌日休館)。開館時間は10:00~17:00。入場料は大人1,100円、高大生600円、小中生200円。同展は、日本民藝館の収蔵する、1万7,000点あまりの柳宗悦による蒐集品の中から、顕著に「愛らしさ」が滲み出す150点あまりの品を展示するもの。柳宗悦の蒐集品を眺めていると感じられる、人を拒絶しない愛くるしさ、「かわいさ」に焦点を当てた展示となっている。一見軽率な意味に聞こえる「かわいい」であるが、柳氏の説く「平和思想」や「愛」とも密接に関係している言葉だという。同展の開催に際し、日本民藝館五代目館長の深澤直人は次のように語っている。「蒐集品を眺めていると人を拒絶しない愛くるしさが滲みでてくるのがわかります。ゆるい、素朴、飾らない、研ぎ澄まされない、暖かい、そして愛くるしい。これらは雅で荘厳な美とは異なります。Cool/かっこいい、に対して、Warm/暖かい、なのです。Cherishということがありますが、これは希望や感情を心に抱く、胸にしまっておく、あるいは人や物を可愛がる、大切にする、愛情をこめて世話をするという能動的で感情的な意味があります。またPreciousという言葉には大切な、希少な、かけがいえのない、宝物、大事な、いとしい、かわいい、あるいは、ぎこちないといった、物から感じ取れる感覚的な意味があります。柳の蒐集熱にはこの三つの言葉、Warm、Cherish、Preciousが当てはまるのではないかと思います。」写真提供:日本民藝館
2015年04月06日公益財団法人日本デザイン振興会は、2015年度グッドデザイン賞の応募受付を本日Webサイト上で開始した。応募締め切りは6月3日。合わせて、ロングライフデザイン賞へのユーザー推薦の受付も同日まで実施している。2015年度のグッドデザイン賞は、昨年までとは審査委員の顔ぶれに変化がみられる。審査委員長にアートディレクター・クリエイティブディレクターの永井一史氏(HAKUHODO DESIGN代表取締役社長)、審査副委員長にプロダクトデザイナーの柴田文江氏(Design Studio S代表)が就任し、新体制による審査を実施する。昨年度まで審査委員長を務めていた深澤直人氏のように、歴代の審査委員長はプロダクトデザイン領域から審査員長が選ばれることが多い傾向があったが、今回はグラフィックデザイン(ブランディング)領域から選任された。また、今回より、審査上で特に重視するポイントとして12のテーマ「フォーカス・イシュー」が設定された。「1.地域社会・ローカリティ」、「2.社会基盤・モビリティ」、「3.地球環境・エネルギー」、「4.防災・減災・震災復興」、「5. 医療・福祉」、「6.安心・安全・セキュリティ」、「7.情報・コミュ二ケーション」、「8.先端技術」、9.ソーシャルキャピタル・オープンアーキテクチャー」、「10.教育・伝習」、「11.ビジネスモデル・働き方」、「12. 生活文化・様式」といった12項目で構成されており、審査委員はそれらを通じ、問題意識を携えながら審査に臨むとしている。なお、2015年度グッドデザイン賞の応募対象となるのは、受賞発表日である9月29日に公表が可能で、翌2016年3月31日までにユーザーによる購入や利用が可能な商品、建築 、アプリケーション、ソフトウェア、プロジェクト、サービス、システムなど。応募資格は、応募対象に関する事業主体者およびデザイン事業者(国内外の法人と個人が相当)。応募方法は[グッドデザイン賞 公式Webサイト](の応募専用ページから登録する。応募締め切りは6月3日。このほか、長年にわたり人々から支持されているロングセラー商品のデザインに贈られる「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」へのユーザー推薦も、同Webサイト上で6月3日まで受け付けている(ひとり何点でも推薦可能)。ちなみにグッドデザイン・ロングライフデザイン賞の審査委員は、永井一史氏、柴田文江氏、深澤直人氏、川上元美氏が務める。
2015年04月02日東京ミッドタウン内にあるデザイン施設「21_21 DESIGN SIGHT(トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト)」が、「デザインの多視点を提示」をしたとして、過去1年間に優れた作品を制作し、デザイン界に大いに寄与したデザイナーやグループ、団体に贈られる「2014毎日デザイン賞特別賞」を受賞した。「21_21 DESIGN SIGHT」は、日常的なできごとやものごとに改めて目を向け、デザインの視点からさまざまな発信、提案を行っていく場として、2007年に誕生。ディレクターに三宅一生(デザイナー)、佐藤卓(グラフィックデザイナー)、深澤直人(プロダクトデザイナー)が就任し、アソシエイトディレクターにデザインジャーナリストの川上典李子を加え、4名でプログラム企画のテーマと内容を検討する。現在は、「単位展 - あれくらい それくらい どれくらい?」(2月20日~5月31日まで)を開催中。普段何気なく接しているあらゆる単位を、科学、日用品、伝統などの視点から体感することで、新たな世界を提示する企画展となっている。会期中、1階スペースを、単位にまつわるショップとして無料開放し、株式会社ナカダイによる廃棄物を素材として捉えた他に類をみない量り売り「ナカダイ マテリアル ライブラリー」ほか、展覧会チームの関連商品なども多数取り揃える。「単位展」後は、6月19日~9月27日の期間、モーション・グラフィックの先端作家、菱川勢一ディレクションによる展覧会「動きのカガク展」、続く秋には、アメリカを代表する建築家フランク・ゲーリーのこれまでの仕事を通して、思考と創造のプロセスを紹介し、その自由な発想の源を探る展覧会などが予定されている。いつ訪れても、体験的で楽しめる要素にあふれた企画の数々が展開されている「21_21 DESIGN SIGHT」。週末などに散歩がてら足を伸ばしてみたくなる、そんな気軽な気持ちで訪れることができるスポットだ。(text:Miwa Ogata)
2015年03月26日延床面積6万6,000平方メートル、旅客取扱能力年間750万人、LCC(低コスト航空会社)専用としては国内最大規模となるターミナルが4月8日、成田国際空港に誕生する。3月25日に行われたメディア内覧会では、いい意味での"LCCらしさ"をデザインやサービスの中に実感させられた。そんな第3旅客ターミナルビル(以下、第3ターミナル)の全貌を丸ごと紹介しよう。○実はバスが一番快適でお得なわけまず、この第3ターミナルのオープン時には、バニラエア、春秋航空日本、ジェットスター・ジャパン、ジェットスター航空、チェジュ航空の5社が入居する。成田から国内線12都市(札幌、関空、広島、高山、松山、福岡、大分、佐賀、熊本、鹿児島、奄美大島、那覇)・国際線7都市(台北、高雄、香港、ソウル、ケアンズ、ゴールドコースト、メルボルン)を結び、初年度の年間旅客数は約550万人を見込んでいる。場所は第2ターミナルの北側で、第2ターミナルからは徒歩約15分。鉄道や自家用車で訪れる場合、第2ターミナルからのアクセスとなるが、第1・2ターミナル間を循環する無料シャトルバスに加え、第2・3ターミナル間と第1・2・3ターミナル間を循環する無料シャトルバスが新設される。それぞれのバスは5~20分間隔で運行し、特に第2・3ターミナル間は4時30分~23時に運行することで、早朝深夜のフライトにも対応できるようになっている。一方、高速バスやタクシーを利用する場合、第3ターミナル専用に設けられた乗降場からとなるので、ペデストリアンデッキを通って徒歩2~6分で第3ターミナルにたどり着ける。特にバスは、東京駅方面と成田を片道900円~1,000円といった格安運賃で結ぶ京成バスの「東京シャトル」と平和交通の「THEアクセス成田」の本数が早朝深夜も含めて充実しているため、安くて便利な方法としてバスを選ぶメリットは高いと言える。○レッドとブルーのラインが誘導第3ターミナルは3階建ての本館と2階建てのサテライト(国内線ゲートエリア)からなり、その間を4階部分のブリッジで結ぶ構造。LCCの主要機材であるA320やB737クラスの航空機で、国際線5スポットと国内線4スポット分を確保している。第3ターミナルに近づくとすぐに目に付くのがブルーとレッドのラインだ。これは、陸上トラックなどで用いられているゴム製の床で、ブルーが出発、レッドが到着の導線となっている。また、天井をあえてむき出しにすることで高さを出し、案内サインを壁や柱に直接表示したり梁(はり)にターポリン(布地)を設置することで広々した空間を作り出している。さらに、従来ではガラスを使うような部分を金網にしているのも、空調を増設することなく快適さを保つ工夫だという。"経済的"であることが"快適さ"に結びついた設計と言えるだろう。加えて、案内サインもアイコンを機能的に用いることで、デザインとして見ても味がある。ちなみに、第3ターミナルにはボーディングブリッジを設置していない。そのため、ゲートから航空機の下までエプロン(地上)を歩いて搭乗することになるのだが、その歩く距離を短くし、国内主要空港では初となるエプロンルーフを導入する。全9スポットに設置されたエプロンルーフは、悪天候時に雨風をしのぐとともに搭乗時の警備スタッフを削減することができるため、各航空会社のコストカットにもつながる。また、航空機を上空から眺められるブリッジも興味深い。高さ約15mのブリッジは風が吹き抜ける半屋外空間になっており、空調がなくでも夏も涼しくなるように配慮している。途中3カ所は展望ガラスになっているため、ここからの撮影も可能だ。なお、将来的にはサテライトの北側にもスポットを整備することを構想しており、ブリッジはA320やB737が通過できる高さに設定している。○約450席を24時間開放早朝深夜のフライトがあるほか、ラウンジを設けていないLCCに配慮し、フードコートエリアもLCCに寄り添ったサービスを提供している。現在、フードコート内には国内空港では最大規模の約450席を設置し、4時から21時まで(カフェは22時まで)営業する7店舗を用意。店舗は、宮武讃岐うどん(うどん)、リンガーハット(ちゃんぽん)、フレッシュネスバーガー(ハンバーガー)、洋丼屋ONE BOWL(洋食)、ぼてぢゅう屋台(鉄板焼)、TATSU SUSHI(寿司)、カフェベネ(カフェ)と、気軽に食べられるメニューを展開する。休憩スペースは24時間利用可能。「無印良品」のアドバイザリーボードを務めるプロダクトデザイナー・深澤直人氏が監修したムク材のテーブルやイス、ソファを設置するなど、快適性にもこだわっている。加えて、空港内には24時間営業のローソン(コンビニエンスストア)もあるので、フードコートが開いていない時間でも安心だ。ローソンの隣には、Fa-So-La BOOKS(書籍・雑誌)やHIPSHOP(ファッション・雑貨)、GRAN SAC’S(旅行用品)、Fa-So-La DRUGSTORE(薬)、東京食賓館(お土産)、などもある。加えて、約680平方メートルと成田空港内では最大面積となる総合免税店も設ける。化粧品や香水、タバコなどのほか、食品や電化製品、民芸品など日本を感じる品々もとりそろえる。免税店エリアにもカフェベネ(カフェ)が出店する。○航空会社オリジナルショップもまた、第3ターミナル内には、バニラエアや春秋航空日本、ジェットスター・ジャパンが運営するショップも展開される。バニラエアはフードコートそばにショップ「V store」を設け、いままで機内でしか購入できなかったオリジナルグッズなども用意。また、国内線待合室近くにはグッズや飲食品を全て自動販売機から購入できるショップを展開する。春秋航空日本もフードコート側と国内・国際線共有の出発バスゲートラウンジ内に、それぞれ「春」「秋」を設置する。春では就航地域の隠れた名産品をそろえ、秋では飲食品やお土産、家電商品なども用意する。ジョットスター・ジャパンは国内線待合室近くにショップを構え、このショップのために新制服デザインを一般募集した。オリジナルグッズのほか、お土産や飲食品を提供する。なお、第3ターミナル供用開始に合わせて、国内線の利用者も旅客サービス施設使用料が必要になる。第3ターミナルは国内線が大人380円(小人190円)、国際線が大人1,020円(小人510円)。第1・第2ターミナルの国内線が大人440円(小人220円)となる。成田空港におけるLCCのシェア(発着回数ベース)は旅客便全体で、2012年度実績6.9%に対し、2014年冬ダイヤ開始時(2014年10月26日)では21.5%にまで増加している。「気軽に」「機能的」「わくわく」の3つをコンセプトにつくられた第3ターミナルでは、きっといままで価格の安さだけをLCCの魅力にしていた人にとっても、もっと快適で、もっと別の楽しみ方を発見できる場所になるだろう。
2015年03月26日俳優の竹中直人と女優の福島リラが、石井隆監督のバイオレンスアクション映画『GONIN サーガ』(2015年秋公開予定)に出演することが20日、明らかになった。本作は、前作『GONIN』から19年後の2014年を舞台に、男たちが遺した家族による血と宿命の争いが描かれる。五誠会で3代目・誠司(安藤政信)が力をつける中、前作で命を落とした組員、久松の息子・勇人(東出昌大)、同じく大越の息子・大輔(桐谷健太)、五誠会に囲われる麻美(土屋アンナ)、19年前の事件を追うルポライター・森澤(柄本佑)ら五誠会に恨みを持つ4人が出会い、新たな物語が幕を開ける。竹中が演じるのは、五誠会に雇われ、勇人や大輔らの命を執念深く狙うヒットマン・明神。医療用のチューブであるカニューラをつけた異様なルックスだが、ターゲットを確実に仕留める腕をもつ。竹中は、石井監督のデビュー作『天使のはらわた 赤い眩暈』(1988年)以来、ほとんどの作品に参加し、前作『GONIN』(1995年)でも、リストラされたサラリーマン役で出演した。「石井隆監督のパワーがエネルギーがこれでもか! これでもか! とみなぎった作品になっているに違いない! そんじょそこらに転がっているような作品では決してない! この映画にふたたび参加できたこと、それは僕にとっての夢であり僕にとっての『映画』であった」と語る竹中。「新たなキャストで再びよみがえる『GONIN サーガ』ぜひ劇場で観ていただきたい! そして石井隆の世界を是非スクリーンで体感してほしい」と呼びかけている。一方、竹中扮するすご腕のヒットマン・明神と行動を共にする女殺し屋の余市を演じるのが、モデルとして国際的に活躍し、ハリウッド映画『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013年)でヒュージャックマンの相棒・ユキオ役で本格的な女優デビューを果たした福島リラ。今回の出演を「マスターピースの続編に参加させて頂けたこと自体、とても光栄に 感じています」と喜び、「今から完成作品を観ることが楽しみです」と期待を寄せている。2人はNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』(2014年)で共演。竹中から製作サイドに「余市を演じるには彼女しかいない」と推薦があったことが、福島の起用の決め手となった。その独特な佇まいに強いインパクトを感じていたという二宮直彦プロデューサーは、「石井監督作品史上、最凶の殺し屋コンビをご堪能いただきたいです」と自信をのぞかせ、竹中の怪演を「こんなに怖い竹中さん…夢に出そうです」と評している。その他、勇人の母・安恵役に井上晴美、大輔の母・加津子役にりりィ、誠司のフィアンセ・百合香役に松本若菜、誠司のボディーガードでもある松浦組の組長・松浦役に菅田俊、その松浦のボディーガード・黒木役に井坂俊哉といった、演技派俳優陣が脇を固める。
2015年02月20日伊勢丹新宿店5階のリビングフロアで、3月4日のリモデルオープニングを記念した特別展「ライフ・リブ・ラブ(LIFE LIVE LOVE)」が開催される。この特別展では皆川 明がデザイナーを務める「ミナ ペルホネン」限定プロダクトのリビングアイテムが展示される。更に、『VOGUE NIPPON』や『エル・デコ』など、数々の雑誌で活躍するインテリアスタイリストの作原文子とコラボレーション。彼女がセレクトした家具やインテリア雑貨を組み合わせ、新生活に向けた“生きた空間”を完成させる。その他、会場では、本来であれば世に出ることの無いふしのある部材を使い、深澤直人がデザインしたマルニ木工の「HIROSHIMAアームチェア」に、ミナ ペルホネンの余り布をパッチワークした「ふしとカケラ」を開催。これは2013年秋に発表された第2弾にあたるもので、今回は「森」をイメージしてセレクトされた余り布を樹種に合わせて3種類の色目で展開する。今回のコラボレーションについて、皆川 明氏は「日々の暮らしを充実させ、自分なりの空間をつくるには、心動かされる品々を多様に取り入れる必要があります。作原さんとのコラボレーションでは、そんな素敵な暮らしの提案をしていきたいと考えています」とコメント。一方、作原文子氏は「エプロンやシャツのように毎日使うものは、単にフックに引っ掛けたり、無造作にイスの上に置いた方が美しく見えるときがあります。モノの普遍的な状況やリアリティ、そして作り手の意識や感覚も判断基準に入れてみると、家を飾ることがもっと楽しくなると思います」と話している。また、同フロアの和雑貨のコーナーでは、ミナ ペルホネンと開化堂のコラボレートによる伊勢丹新宿店オリジナル茶筒(1万5,000円、1万4,000円)も発売。国内外で人気を集める開化堂は、創業明治8年で、日本で最も古い茶筒店。手づくりによる製法は気密性が高く、また何年も使い続けることで色の経年変化が楽しめる商品。ミナ ペルホネンによるクジャクと蝶のデザインが入ることで、春の花見やピクニックのシーズンに、外に持ち出して自慢したくなるような愛着の湧くデザインに仕上がっている。
2015年02月11日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週火曜日は、東京・南青山に店舗を構えるビジュアル洋書店、嶋田洋書(東京都港区南青山5-5-25 T-PLACE1階A103)。今回は、新年にふさわしいスペシャルな書籍をピックアップしました。■『WA』ロッセッラ・メネガッツォ、ステファニア・ピオッティ6世紀の伝統的なものから現代の最新デザインまで、多彩な日本のプロダクトデザイン250点を、 木、金属、陶磁器、紙、布、新素材など 材質別に収録。グラフィックデザイナー原研哉が日本のデザインを紹介するテキストに始まり、吉岡徳仁、倉俣史朗、深澤直人、柳宗理、坂茂など、数多くのデザイナーの作品が登場。掲載されているのは、鳥居、けん玉、こけし、茶道具、箸、筆、扇子、テーブル、照明、ペーパーアート、組紐、着物、マスキングテープ、スツールなど様々。ページをめくって新旧様々なデザインを眺めているうちに、日本の「和」の心や洗練されたデザインの美しさが見えてきてこの国の良さを再認識できる。日本人としての今後のインスピレーションに刺激を与えてくれる作品集だ。本の装丁は原研哉によるもので、白地に赤い糸で和綴じ製本されたこだわりの作りとなっている。【書籍情報】『WA』著者:ロッセッラ・メネガッツォ、ステファニア・ピオッティ出版社:PHAIDON言語:英語ソフトカバー/288ページ/270×205mm発刊:2014年価格:8,000円
2015年01月06日成田空港は2015年4月8日より、LCCの受け入れ体制を強化したLCCターミナル「第3旅客ターミナル」の供用を開始するにあたり、このほど「第3旅客ターミナルビル」における商業施設の概要を発表した。第3旅客ターミナルビルは第2旅客ターミナルビルの北側(約500m)に位置し、旅客取扱能力は750万人/年間、延床面積約6万6,000平方メートルの規模となっている。「気軽に」「機能的」「わくわく」の3つをコンセプトに、シンプルで使いやすく快適な空間の中でゆったりとした時間を過ごせる空間設計がされている。商業施設においてもこの3つのコンセプトに基づき、移動されるルートに沿って全ての店舗を配置し、分かりやすく、スムーズに、楽しく買い物ができるショッピングゾーン、店舗をラインナップする。第3旅客ターミナルには26店舗が出店。座席数400席以上という国内空港最大のフードコートには、無印良品のアドバイザリーボードを務めるプロダクトデザイナー深澤直人氏が監修をしたムク材のテーブルと椅子、ゆったりくつろげるソファベンチを配置する。日本人のみならず外国人にも人気のある麺類や寿司を手軽に楽しめるよう、空港初出店の「宮武讃岐うどん」「リンガーハット」のほか、立ち食い寿司「TATSU SUSHI」などバラエティー豊かな7店舗が集結する。また、24時間営業のコンビニエンスストア「ローソン」が出店し、早朝・深夜便でも安心して利用できる。さらに免税エリアでは、成田空港内で最大の総合免税店「Fa-So-LaDUTY FREE」を設ける。また、本館2.3階のショッピングゾーン以外にも、搭乗ゲート付近にてジェットスター・ジャパン、バニラエア、春秋航空日本の3社も物販などの店舗を展開する。本館2階 出国・出発手続き前エリア・ローソン(コンビニエンスストア)・Fa-So-La BOOKS(書籍・雑誌)・HIPSHOP(ファッション・雑貨)・東京食賓館(仮称)(食品)・Fa-So-La DRUGSTORE(薬)・GRAN SAC’S (旅行用品)・バニラエア運営店 V store(おみやげ)・春秋航空日本運営店(おみやげ)・宮武讃岐うどん(うどん・そば)・リンガーハット(ちゃんぽん)・フレッシュネスバーガー(ハンバーガー)・洋丼屋ONE BOWL(洋食)・ぼてぢゅう屋台(鉄板焼)・TATSU SUSHI(寿司)・カフェベネ(カフェ)・みずほ銀行(外貨両替)・Travel Support GPAサービスカウンター(仮称)(外貨両替・バス乗車券販売など)本館3階 出国・出発手続き後エリア・Fa-So-La DUTY FREE(総合免税店 化粧品・香水・酒・たばこなど)・Fa-So-La SOUVENIR AKIHABARA(おみやげ)・Fa-So-La Bags(バッグ)・Fa-So-La Watches & Accessories(時計・アクセサリー)・カフェベネ(カフェ)ショッピングゾーン以外の店舗・ジェットスター・ジャパン運営店 Jetstar shop(物販、サテライト2階)・バニラエア運営店 V store(物販、サテライト2階)・春秋航空日本運営店(物販、本館2階)・みずほ銀行(外貨両替所、本館1階到着階)
2014年11月28日無印良品を企画、開発する良品計画は、同社が協力し開催した「INTERNATIONAL DESIGN COMPETITION “MUJI AWARD04 in CHINA”」の表彰式を、4月26日に上海万科センターで開催する。「INTERNATIONAL DESIGN COMPETITION “MUJI AWARD”」は、グローバルに通用する日常品リソースの発見と新たな商品開発、才能発掘に貢献することを目的に、同社が2006年から3年間にわたり実施した国際デザインコンペティション。5年ぶりとなる今回は、無印良品(上海)商業有限公司が主催となり、審査、発表、表彰、展示を上海で行っている。テーマは「未来のくらしに続くデザイン」。審査員として、無印良品アドバイザーの深澤直人氏(プロダクトデザイナー)と原研哉氏(グラフィックデザイナー)のほか、張 永和氏(建築家/中国)、アラン・チャン氏(デザイナー/香港)、ジャスパー・モリソン氏(プロダクトデザイナー/英国)、ハルトムット・エスリンガー氏(プロダクトデザイナー/ドイツ)などが参加し、49カ国・4,824作品の中から、金賞を2作品、銅賞を5作品、審査員推薦賞を10点選出している。審査結果の詳細は、表彰式当日に発表されるとのこと。なお、同社では各賞受賞作品17点に入選18作品を加えた合計35作品による展示会「MUJI AWARD 04」を、4月27日から5月25日まで「無印良品上海iapm」内の展示スペース「ATELIER MUJI」にて開催。同展示会はその後、香港、台湾、東京、パリ、ロンドン、NYなどの同社旗艦店に巡回する予定となっている。
2014年03月31日イタリアモダンファーニチャーをリードするB&B ITALIA(ビー・アンド・ビー イタリア)が、B&B ITALIAとMAXALTO(マクサルト)のショップ移転に伴い、東京・南青山に新たに「B&B Italia Store Tokyo」を1月25日にグランドオープンした。B&B ITALIA社(本社:イタリア北部のコモ地方ノヴェドラーテ)は、1966年創業以来、コンテンポラリー家具の分野においてイタリアのリーディングカンパニーとしての地位を築いている。アントニオ・チッテリオ、パトリシア・ウルキオラ、ザハ・ハディト、ガエタノ・ペシェ、深澤直人、ジェフリー・バーネットなど、世界各国のデザイナーともコラボレーションによる革新的な商品は、内外からさまざまな賞を受賞し、イタリアデザイン界の最高峰コンパッソ・ドーロを4度にわたり受賞している。今回オープンしたフラッグシップストア「B&B Italia Store Tokyo」は、青山でも落ち着いた大人のエリアに佇む。店舗面積、225.75坪(有効面積 163.9坪)の広々としたスペースに、アートピースともいえるほどのプロダクトを美しく見せるためのミュージアムというコンセプトでデザインされた地下1階から地上3階まで吹き抜けのステアーで回遊できる空間となっている。1階~3階のコンテンポラリーな“B&B ITALIA”、地下1階はモダンラシックライン“MAXALTO”のイタリアの伝統的な木工加工手技を取り入れたソファやチェア、ダイニングテーブル、ベッドなどを見ることができる。安定した人気を誇るソファが多数存在するB&B ITALIAだが、ニューコレクションではナイトエリアに注力し、4つのベッド、それに付随したナイトテーブルや収納を中心として展開する。新作の中には深澤直人によってデザインされた「PAPILIO(パピリオ)」ファミリーの新しいベッド(699,000円~ マットレス、ベッドアクセサリー別)が発表された。ベッドとほぼ一体となるマットレスで、美を追求したシンプルで普遍的なデザインに仕上がっている。その他、アントニオ・チッテリオやパトリシア・ウルキオラ、アトリエ・オイなどといった名だたるデザイナーたちによるマスターピースが展開される。営業時間は11時~19時、定休日は水曜日(年末年始)。(※本文の表示価格は、2014年1月現在の消費税を除いた日本円価格です。消費税率引き上げの際は新税率適用となります。)(text:Miwa Ogata)
2014年02月10日三宅デザイン事務所のリアリティ・ラボがデザインを手掛けた照明器具「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE(インエイ・イッセイミヤケ)」が「2013年度グッドデザイン金賞」を受賞。「プリーツ・プリーズ・イッセイ・ミヤケ(PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE、以下プリーツ・プリーズ)」が、同「ロングライフデザイン特別賞」を受賞した。グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催。さまざまな事象の中から「よいデザイン」を選び、顕彰することで、私達のくらしや産業、そして社会全体をより豊かなものへと導くことを目的としたデザイン推奨運動である。陰翳IN-EI ISSEY MIYAKEは、帝人フロンティアのペットボトル再生繊維「エコペットペーパー」をシェードに利用。和紙のような風合いのシェードは手で簡単に組み立て、形を変えることができ、コンパクトに収納できる。プリーツ・プリーズは、1988年に「イッセイ・ミヤケ」のコレクションとして発表された、プリーツの服がシーズン毎に発展し、1993年にブランドとして本格的にスタートしたもの。「暮らしの中で生きてこそ、デザインの存在価値がある」という三宅一生の考えを実現するべく、プリーツという伝統的な加工素材を最新技術を用いてより軽く、着やすく、扱いやすい機能的な現代の服を追求している。衣服として特別賞を受賞したのは、プリーツ・プリーズが初。「身体・人間」「生活」「産業」「社会・環境」などの分野において、同ブランドが提供するデザイン価値が評価された。今回のグッドデザイン金賞には、深澤直人がデザインした株式会社マルニ木工の椅子や、佐賀県武雄市とカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社による図書館など20のデザインが選ばれ、ロングライフデザイン賞には株式会社パイロットの油性ボールペンや住友スリーエム株式会社のポスト・イットノートなどが選ばれた。グッドデザイン賞の大賞は「該当なし」となった。
2013年11月12日三越伊勢丹の基幹3店(伊勢丹新宿店、日本橋三越本店、銀座三越)で、「三越伊勢丹デザインウィーク2013(ISETAN MITSUKOSHI DESIGN WEEK 2013)」が23日よりスタートした。注目は、伊勢丹新宿店のメイン企画で、「マルニ木工」と「ミナ ペルホネン(mina perhonen)」の初コラボレーションとなる「ふしとカケラ」(本館1階ザ・ステージ)。深澤直人がデザインしたマルニ木工のアームチェア「HIROSHIMA」に、ミネ ペルホネンの余り布でパッチワークした生地や、使い込む内に擦れたところから別の色が現れ経年変化が楽しめる新作ファブリックを使用したオリジナルチェアが登場。100脚限定生産とレアな逸品を目掛けて開店前より行列ができていた。イベントでは「HIROSHIMA」の座面の形をしたミナ ペルホネンの限定バッグも3種用意。会期は29日まで。本館5階リビングフロアでは、「マリメッコ(Marimekko)」の限定品や廃盤になったファブリック、食器、ステーショナリーなどがそろうマーケット「マリカウッパ(MARIKAUPPA)」がオープン。新作「ウエザー・ダイアリー(Weather Diary)」の食器を始め、人気のプケッティ柄を使用した伊勢丹限定カラーアイテムが数量限定で登場。会期前より問い合わせが殺到しているという。その他、北欧デンマーク家具の代名詞ともいえる「フリッツ・ハンセン(Fritz Hansen)」のセブンチェアに英国ファブリックブランド「デザイナーズギルド(DESIGNERS GUILD)」の生地を張ったコラボチェアや、家具デザイナー・尾方新一の「ビーン・スツール(BEAN STOOL)」、陶芸家ルーシー・リーに影響を受けた若手陶芸家(青木良太、田村一、竹村良訓、田中信彦)をフィーチャーした「ライフ・イズ・アート(LIFE is ART)」、漫画『へうげもの』とコラボし茶道具を集めた「Chanoyu Oribe-tique」など多彩なイベントが開催されている。また、日本橋三越本店では、絵本作家・いちかわともこが手書きで描いた限定のマトリョーシカが29日まで展開。銀座三越ではifs未来研究所所長・川島蓉子による空想デパート「川島屋未来百貨店」がオープンしている。三越伊勢丹では「HAND MADE BY/FOR ME(私による私のためのハンドメイド)」をテーマに、11月5日までの会期中、全30を超えるイベントが予定されている。
2013年10月23日9月2日、家具メーカーのマルニ木工が、同社東京ショールームで、プロダクトデザイナーの深澤直人と、「ミナペルホネン(mina perhonen)」デザイナ-の皆川明による初のコラボレーションプロジェクト「ふしとカケラ・マルニコレクション・ヒロシマ・ウィズ・ミナペルホネン(MARUNI COLLECTION HIROSHIMA with mina perhonen)」の発表会を開催。深澤、皆川両氏登壇により、トークセッションが行われた。同プロジェクトは、今秋開催の「三越伊勢丹デザインウィーク(ISETAN MITSUKOSHI DESIGN WEEK 2013)」のメインコンテンツ。深澤デザインのイス「HIROSHIMA(ヒロシマ)」などマルニ木工のイスにミナペルホネンの"カケラ"(残布)のパッチワークを組み合わせた商品や、端材を使ったテーブルなどのオリジナル家具が期間限定で発売される。皆川氏は、「2011年に西麻布のギャラリーで初めて"HIROSHIMA"を見て、その横姿の美しさに感動した。"カケラ"とは、洋服を仕立てる際に出る、端切れなどの余り布のこと。余り布も他の生地と同じように手間暇かけて作られるのに、廃棄されてしまうのはもったいないと常々感じていた。そんな余り布に“ピース=カケラ”としてもう一度生命を与えようというのが今回の試み。毎年発表してきたミナペルホネンのコレクションラインで使われたアーカイブ生地を組み合わせることで、タイムレスな魅力が感じられるものになったと思う」と語った。今回、皆川氏は使い続け生地が擦り切れると、織り込まれた別の色が見えてくる生地をイスの座面用に提案。「使い込む内に現れる経年変化を楽しめるようなイスを作りたいと考えた。この生地は2色の糸が互いの色を干渉し合わないようにしながら高密度で織り込んで作られており、表地と裏地が時間の経過と共に歩みよってくるような仕掛けになっている」と話す。また深澤氏は、「人はモノを買う時、”傷がなく奇麗な商品が欲しい”と思うのが正直なところ。だが、このプロジェクトで、"ふし"(がある木材)や"カケラ"を使ったモノであっても、"自分にしか手に入れられないもの"という価値がそこに存在する、という新しい考え方を提供できたのが大きな意義だと思う。プロダクトデザイナーとして、これまでは美しくクオリティーの高いものを目指してモノ作りを行ってきたが、今回そこに”無駄にしない”という意識を持ち込むことができた」と語った。同プロジェクトは、伊勢丹新宿店1階ザ・ステージで10月23日から29日まで開催されるイベントで公開予定。
2013年09月06日ブルース・リー主演の名作『燃えよドラゴン』の製作40周年、リーの没後40周年を記念し発売されたブルーレイの特別上映会が、18日に都内で開催され、竹中直人が出席した。その他の写真ブルース・リー歩き方を真似ながらステージに登場した竹中は、本作を自身の初映画監督作『燃えよタマゴン』のモチーフにするほどリーを敬愛しており「初めて観た時は、あの動き、髪の毛、高い声。とにかく痺れましたね。妹が殺されて復讐に燃えて敵をやっつけるシーンがあるんですが、その表情が未だに高揚しますね」と熱く語り、得意のモノマネも披露し会場を盛り上げた。1973年に『燃えよドラゴン』が公開された時、リーはすでにこの世を去っており、当時、宣伝を担当していた渡辺完二氏は「あの頃は亡くなった事を知った上でどう宣伝するか、が課題でした。とにかく若い人を中心に試写会を沢山行いましたね」と振り返り、竹中も「初めて観た時は、もうこの人はこの世にいないんだな…と思いながら観てましたね」と早すぎた死を惜しんだ。本作は麻薬と陰謀が渦巻く要塞島で、ブルース・リー演じる主人公の怒りが炸裂するカンフーアクションで、このほど発売されたアイテムはディレクターズ・カット版を全編リマスターし、初収録となる特典映像や吹替えなどを収録している。『燃えよドラゴン』 製作40周年記念リマスター版発売中6980円(税込)発売・販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
2013年07月19日デザインステーショナリー・ファッションアクセサリー・インテリアアクセサリーなどの企画・製造・輸入ろ・販売を行うマークスは、2013年度版「DAILY PLANNER EDIT(デイリー・プランナー”エディット”)」の販売を開始した。同アイテムは、第21回日本文具大賞・デザイン部門においてグランプリを受賞した、1日1ページタイプの手帳で、オン&オフタイム24時間をカバーできる。「仕事とプライベート、子供の予定や成長の記録まですべて書き込みたい」「旅の思い出や、書評の切り抜きなど、スクラップしたい」といったさまざまな使い方を可能にする。2013年度版「EDIT」は、機能性を追求したカバーのほかに、「日本人クリエーターとのコラボレーションカバー」が実現。参加しているのは奈良美智氏、蜷川実花氏「ニナデジ」、ライフスタイルブランド「EBI」、デザインユニット「LIGHT CUBE」、「MOTHERHOUSE」山口絵里子さん、「SIWA・紙和」深澤直人氏の6組で、バリエーションは60種類にものぼる。価格は2,520~4,935円。また、スマートフォンと一緒に持つためにつくられた「B7サイズ」の手帳「EDIT-LITE」を新たに追加した。価格は1,890円。「EDIT」2013年版は現在、全国の量販店・雑貨店・書店などで販売中。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月03日セイコーインスツルは、「ISSEY MIYAKE ウオッチ プロジェクト」から、深澤直人氏デザインの「TWELVE / トゥエルブ」にグレーの無機ガラスを使った新モデルを発売する。「TWELVE」は、文字板上の数字・略字などをいっさい省き、ケースのガラス外形の12角形と、その力強い太い針でシンプルに時間を表示するモデルで、飽きのこない普遍的なデザインが好評を得ている。今回新たに追加するのは、グレーの無機ガラスを使ったモデル。デザインは、ヨーロッパ・アジア・日本を代表するブランドのデザインや大手企業のコンサルティングを手がけ、2007年にロイヤルデザイナー・フォー・インダストリー(英国王室芸術協会)の称号を授与されたプロダクトデザイナー、深澤直人氏によるもの。繊細な色合いのグレーのガラスは、これまでの「TWELVE」とはまた違った雰囲気の落ち着いた表情で、冬の装いに溶け込むシックな色合いのウオッチとなった。同モデルは「SILAP018」「SILAP019」「SILAP020」の3展開。価格は3万1,500~3万3,600円で、10月発売予定。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月30日セイコーインスツルは10月、「ISSEY MIYAKEウオッチ・プロジェクト」において、日本を代表するカーデザイナー・和田智氏がデザインした「W(ダブリュ)」シリーズより、オレンジダイアルのモデル「SILAY005」を追加発売する。同プロジェクトは2001年にスタートし、ISSEY MIYAKEの総合ディレクションのもと、山中俊治氏、ハッリ・コスキネン氏、吉岡徳仁氏、深澤直人氏、ロス・ラブグローブ氏、イブ・ベアール氏など、デザイン界を代表するデザイナーたちと同社とのコラボレーションにより、独自のウオッチシリーズを展開している。「W」は、自動車の計器類のような文字盤や針、アルミホイールからインスパイアされたソリッドなケースをはじめ、カーデザインのエッセンスを取り入れる一方で、無駄のない落ち着いたダイアルデザインなど、日本のミニマルな美しさを追求したクロノグラフウオッチだ。今回、この精緻な時計にスポーツカーのインパネをイメージした鮮やかなオレンジカラーのダイアルを採用し、「W」に新たなテイストが加わった。また、精悍なブラックケースに、ナチュラルで上質感のあるヌメ皮のバンドを組み合わせたレザーバンドモデル「SILAY006」も同時発売。価格は「SILAY005」が4万7,250円、「SILAY006」が4万2,000円となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月29日今夏公開の超大作映画『アベンジャーズ』の大ヒット祈願イベントが24日に、東京港区にある増上寺で行なわれ、日本語版で声のキャストを務める竹中直人と米倉涼子が出席。同日に、竹中が“アベンジャーズ”を率いる謎の男、ニック・フューリーの声を演じることも発表された。その他の写真本作は、天才発明家のトニー・スターク=アイアンマンや、怒りによって巨人に姿を変える科学者ブルース・バナー=ハルク、神々の国を追われたソー、謎の女スパイ、ブラック・ウィドウらが、人類を守るために最強の敵に立ち向かう姿を描いた超大作。現在、全世界の興行収入が11億ドルを突破する大ヒットを記録している。米倉は、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウの声を担当。「生まれて初めての経験なので緊張しました」といい、初めてのアフレコはカーテンを閉めきってやったと明かした。一方、竹中は「(フューリー役の)サミュエル・L. ジャクソンのたたずまいは色気がある。あーたまんない!」と発言し笑いを誘った。ちなみに本作に登場するキャラクターの中で米倉の好きなタイプは、ジェレミー・レナー演じる弓の名手“ホークアイ”だそうで「クールで寡黙で、二の腕がステキ」と笑顔を見せた。最後にふたりは「全部が見どころです。ものスゴいエネルギーとパワーと、そして勇気をもらえる映画です!」(竹中)「気合いを入れて作っていますので、ぜひ映画館で迫力と壮大なスケールを味わってください」(米倉)とPRした。『アベンジャーズ』8月17日(金) 3D/2Dロードショー
2012年05月24日『シュレック』シリーズの人気キャラクターを主役にした『長ぐつをはいたネコ』が17日(土)から日本公開になる前に日本語吹替え版でプスの声を務めた竹中直人と、プスの相棒ハンプティ・ダンプティの声を務めた勝俣州和がインタビューに応じた。『シュレック』シリーズよりプスの声を演じてきた竹中は、以前よりウワサは出ていたものの、正式にプスが主人公の作品が作られると知って「本当に実現するなんて思ってもみなかったですし、アントニオ・バンデラスとかたちは違えど共演できるのはうれしかった」と振り返る。竹中は本作のほかにも『機動警察パトレイバー2 the movie』の荒川茂樹役や、『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の金獅子のシキ役などアニメの吹き替えも務めているが「声優は本当に奥深い仕事だと思っていて、憧れはあるけど自分に話は来ないと思っていました。画面のキャラクターのリズムに合わせていかないとならないですから、芝居以上に集中力がいるし、何とも言えない緊張感があって楽しいですね」と語る。一方の勝俣は声優初挑戦。それもハリウッド大作の主要キャストだ。「話が来たときは絶対にウソかドッキリだと思ってました」と笑顔を見せる勝俣だが、実際に収録に入ると予想を上回る楽しさが待っていたという。「過去に何回かドラマに呼んでいただいたんですけど、僕の印象が強すぎて、どんな役をやっても“勝俣州和”になっちゃうんです。今回はハンプティの姿があることで役に成りきれましたし、役に入っていける瞬間もあった。だから、何十回録り直しがあってもツラいどころか楽しくてしかたなかったです」。そんなふたりが演じるプスとハンプティは孤児院育ちの幼なじみ。偶然の出会いから友情を築き、同じ夢に向かって二人三脚で歩むも、ある事件を機に袂を分かつ。本作は豪快な大冒険を描いたアドベンチャー大作だが、大人の観客の胸をうつ“男の友情ドラマ”でもある。勝俣が「ふたりは不器用だから、ぶつかっちゃうんですよね。この物語は大人も感動すると思います」と語れば、竹中も「重要なのは、ふたりの過去を描いた回想シーン。あのシーンがあることで映画の奥行きが変わってくるし、ふたりの出会いも丁寧に描かれているんです」と説明する。ちなみに本作は、大人の観客も存分に楽しめるクオリティを備えているだけあって、すでに全世界47か国でナンバーワンヒットに輝いており、続編の製作も期待されている。竹中は「第二弾を是非やりたいし、次にどんなキャラが出るのか楽しみですよね。地球が無事な限りは続けたい! 勝俣君を声優として放っておくわけにはいかないですし!」と意気込みを語り、勝俣は「この年齢で新しい分野に挑戦できるのはワクワクします。できれば竹中さんとは実写でもコンビを組みたいです!」と笑顔を見せた。『長ぐつをはいたネコ』3月17日(土) 3Dロードショー(一部劇場をのぞく)
2012年03月15日竹中直人と生瀬勝久が舞台初共演、新ユニット“竹生企画”として上演する『ヴィラ・グランデ青山~返り討ちの日曜日~』が11月11日(金)に東京・シアタークリエで開幕する。前日の10日には、舞台稽古の合間に竹中と生瀬、さらに本作品で初舞台を踏む共演の山田優が会見に応じた。「ヴィラ・グランデ青山」チケット情報はこちら物語はバブル期に建てられた、小洒落てはいるが造りの悪いマンション「ヴィラ・グランデ青山」が舞台。ここに住む男・民谷(竹中)が娘の元カレに殺されかけた、という事件を発端に、かつてここに住み民谷の友人だったが今は仲たがいしている男・陣野(生瀬)や、マンションの住民らを巻き込みながら展開するシニカル・コメディだ。作・演出は、以前からファンだったと語る竹中のラブコールに応えた倉持裕が担当する。もともと、竹中の監督映画に出演した生瀬が竹中を二人芝居に誘ったことから始まったこの企画。会見では生瀬が改めて「学生の頃からずっと拝見していた大先輩。竹中さんにずっと憧れてこの世界に入った人間なので、夢のような話なんです」と心中を話した。竹中は「私は、生瀬くんに圧倒されっぱなしの日々です」と照れ、「(最初に声を掛けられた時は)面倒くさいな、ふざけんなよって(笑)……いえ、嬉しかったですね。え、おれでいいの? って」とジョークを交えた竹中節で当時の心境を語った。また、陣野の部屋を借りている美女・早坂役はこれが初舞台となる山田優が演じる。山田は現在の気持ちを開口一番「よくわかりません……汗が止まらなくてずっと緊張してます」と話すが、その山田をふたりは「優ちゃんの佇まいがめちゃくちゃ美しい、これが初舞台かよ!って感じ」(竹中)、「色々特技を持っていてびっくりしちゃう」(生瀬)と絶賛。山田が生歌を披露するシーンもあり、山田曰く「初めてジャズを歌うので、一番緊張するポイント」とのことだが、こちらも生瀬が「すごいっすよ。稽古場なのにNYにいるんじゃないかなと思っちゃう」と話していた。なお、当初の企画だった“二人芝居”については竹中が「ずっとふたりは嫌だよ、煮詰まるし。想像しただけでも身体に汗が……」と語るも、「僕は諦めていないです!」と生瀬。今後も竹中と生瀬、ふたりの企画が期待できそうだ。ほかに出演は谷村美月、松下洸平、田口浩正。公演は11月11日(金)から27日(日)まで東京・シアタークリエ、12月1日(木)から4日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼ、その他各地でも上演。チケットは発売中。
2011年11月11日日本を代表する個性派俳優、竹中直人と生瀬勝久が新ユニット“竹生企画”を立ち上げ、舞台『ヴィラ・グランデ青山~返り討ちの日曜日~』で共演する。この作品の稽古が10月11日に始まり、その様子が取材陣に公開された。作・演出は倉持裕。「ヴィラ・グランデ青山~返り討ちの日曜日~」チケット情報キャスト・スタッフが一堂に会する稽古初日の“顔合わせ”で、生瀬は「(竹中直人監督作の映画)『山形スクリーム』のロケ先で、竹中さんとふたりっきりになったときに『竹中さん、二人芝居って興味ありますか、もしよければ僕とやっていただけませんか』と言ったら、『いいよ』と言ってくれたのが最初。二人芝居ではないんですが、こうやって稽古初日を迎える状況になりました。夢のようですが、夢って本当に叶うんだなって思います」と感慨深げにこの企画が生まれたいきさつを語った。また「竹中さんに憧れがあるので、それをなくしたい。どうしても憧れがあると“受け”にまわっちゃうので。できれば本当に戦いたい」と気合を入れる。一方、竹中は「(二人芝居と言われたが)ふたりでずっと向き合っているのは恥ずかしいんで、誰か呼びたいなと思って直感的にキャスティングしたら、みんな『オッケー』と言ってくれた。ずっと倉持さんのファンだったので、脚本と演出を頼んだら倉持さんもオッケーだった。めちゃくちゃラッキーでした」と話していた。共演は山田優、谷村美月、松下洸平、田口浩正。山田優がこの作品で初舞台を踏むのも話題だ。「緊張で口から心臓が飛び出しそうで、昨日は眠れなかった」という山田は、「舞台を観るのがすごく好きで、だから初舞台は絶対後悔したくなくて、すごく好きな人たちとやりたいと思っていました。竹中さんに声を掛けていただいて、初舞台をやろうって決意しました」とその心境を語った。物語は小洒落ているが造りの悪いマンション“ヴィラ・グランデ青山”を舞台に、絶妙かつ軽妙な会話が繰り広げられるシニカル・コメディになるとか。公演は11月11日(金)から27日(日)まで東京・シアタークリエ、12月1日(木)から4日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼ、その他各地でも上演。
2011年10月12日綾瀬はるかと藤木直人が出演する人気ドラマを映画化した『ホタルノヒカリ』の撮影が現在、イタリア・ローマ市内で行われており、現場から綾瀬と藤木のウェディングドレス姿を捉えた写真が届いた。本作は2007年に第1弾、2010年に第2弾を放送し、高視聴率を獲得し続けた人気ドラマで、恋愛よりも家でゴロゴロしている方が好きな“干物女”の蛍(綾瀬)が、上司の高野(藤木)と恋に落ち、結婚するまでが描かれた。劇場版では、結婚してから2年後のふたりが、新婚旅行先のローマで珍道中を繰り広げる。ローマでのロケは今月17日より行われ、気温35度のなかふたりは、映画『ローマの休日』に登場するバイク“1952年製ベスパ”にまたがり、コロッセオの周りを巡るシーンを撮影。意外にも映画での海外ロケが初めての綾瀬は、日本とは違った撮影に驚きや新鮮さを感じて終始、にこやかだったという。ほかもトレビの泉やサンピエトロ大聖堂、真実の口などでロケを行い、スペイン階段ではドラマでお馴染みの“家の縁側をゴロゴロするシーン”を再現。集まった日本人観光客から大きな歓声を浴びながら撮影が行われたようだ。映画『ホタルノヒカリ』は東宝の配給で、来年初夏に全国公開される。『ホタルノヒカリ』2012年 初夏全国ロードショー
2011年09月30日綾瀬はるか主演で2007年に放送され人気を博したTVドラマ「ホタルノヒカリ」が映画化されることが決定!“ぶちょお”役でおなじみの藤木直人や、会社の先輩である板谷由夏、安田顕の続投も明らかとなった。恋愛するより家で寝てたい――職場ではきっちりOLなのに、プライベートはダラダラ生活。男っ気は全くなく、休日はほとんど寝て過ごし、高校時代のジャージを着て寝転がり缶ビールを飲むという、ぐうたら生活を満喫する“干物女”こと雨宮蛍(綾瀬はるか)。そんな彼女が、ひょんなことから同じ職場の“ぶちょお”こと高野部長(藤木直人)と一軒家で同居することに。ドラマ版の第一弾ではこれをきっかけに発展していく2人の恋愛模様を軸に、ヒロイン・蛍をめぐる仕事、人間関係など様々な角度から描かいた。原作は少女コミック「Kiss」(講談社刊)で連載されていた、ひうらさとるの人気漫画。ドラマ版は2007年7月に日本テレビで放送され、平均視聴率13.7%、最高視聴率17.3%と高視聴率を獲得。ホタルの性格や生活スタイルに共感する女性から多くの支持を集め、2010年7月に続編にあたる「ホタルノヒカリ2」が同局にて放送。平均視聴率15.5%、最高視聴率17.4%とパート1をさらに上回り、今回満を持して映画化されることとなった。ドラマでは結婚というハッピーエンドを迎えたホタルと高木だが、映画版では2人は東京から飛び出し、イタリア・ローマへ!「愛する人とローマの休日を過ごす」という部長の夢を山田姐さん(板谷さん)と二ツ木(安田さん)から聞いたホタルは、新婚旅行をローマにすることを決意。果たしてホタルと部長の新婚旅行はどんな珍道中になるのか…!?今回の映画化について綾瀬さんは「最初聞いたときはびっくりしました」と驚きの様子。今回の新婚旅行はホタル自身、プライベート初の海外旅行となるが「イタリアでの“ぶちょお”とのやりとりを楽しみにしています。パート1・2と作品を支えてくださったみなさんにまた、たくさん笑ってもらえるようないい作品になるよう頑張りたいです」と期待を膨らませる。一方、藤木さんも映画化については「疑いました(笑)」とコメント。「“縁側でほのぼの”というドラマが映画になるなんて、いまでも信じられないです」とストレートに語りつつも、「この『ホタルノヒカリ』は愛着のある作品で、パート2ができたときも幸せだったし、またもう一度この“ぶちょお”を演じることが楽しみです。『ホタルノヒカリ』ファンの方たちの期待に応えられるよう、劇場で観て『よかった』と言ってもらえるような作品にしたいです」と意気込みを語る。果たして新婚旅行はうまくいくのか?映画でも「アホミヤ〜!!」、「ぶちょおおおお!!」と掛け合いを見せてくれるのか?今後、発表される共演者に注目が集まる。映画版『ホタルノホカリ』は2012年、全国にて公開予定。■関連作品:ホタルノヒカリ 2012年、全国にて公開予定
2011年08月05日