映画『ラビット・ホラー3D』が9月17日(土)に公開。都内劇場にて主演の満島ひかりと澁谷武尊が舞台挨拶を行った。ジャパニーズホラーの旗手・清水崇が送り出す本作。ある姉弟が3D映画を鑑賞中にスクリーンから飛び出してきたぬいぐるみを受け取ったことから、奇妙な異世界へといざなわれていく。観終わったばかりの観客を前に満島さんは「とてもいい気持ちで初日を迎えることができました」とニッコリ。みなさんの童心に届いたら嬉しいです」と語りかけた。元々、ホラー映画は大の苦手だったという満島さんだが「ホラーでしか描けないファンタジー要素があったし、(カメラマンの)クリストファー・ドイルに撮ってほしかった」と語る。さらに、弟役を演じた澁谷くんを絶賛。「この人は本当にすごい!めげそうになったら武尊くんの顔を見てました。気が付いてないと思うけど、清水監督が『よーい』と言うと武尊くんの口から吐息が漏れるんです。それが『ダメかもしれないけどやる、おれ…』って感じで大好き」と“弟”への愛を語った。その澁谷くんは「撮ってるときは怖いと思わなかったけど、(完成した作品を)観たら、自分が出てるのに怖かった」と述懐。またホラー映画に出たいか?と尋ねられると、2人とも顔を見合わせ「うーん」と思案顔。澁谷くんが「こんな感じの映画ならまたやりたい」と言うと、満島さんは笑いつつ「私は…難しい。武尊くんと一緒なら」と語っていた。ちなみにこの日は清水監督は欠席。現在、ハリウッドで新作を撮影中ということだが、満島さんは「ロサンゼルスに行っちゃおうか?出ちゃう?」と澁谷くんを焚きつけてハリウッドデビューの機会をうかがっていた。『ラビット・ホラー3D』は全国にて公開中。特集「“涼む”映画でこの暑さ、乗り切る?」■関連作品:ラビット・ホラー3D 2011年9月17日より全国にて公開© 「ラビット・ホラー」製作委員会2011■関連記事:満島ひかりインタビュー 恐怖と涙のホラー初挑戦でたどり着いた境地【シネマモード】『ラビット・ホラー3D』クリストファー・ドイル インタビュー渡辺直美、バニー姿で1分半踊り狂う!紳助関連の質問はスタッフがシャットアウトヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第17回)あなたのベスト“ホラー”映画は?
2011年09月18日25歳の女優を指すのに適切かどうか分からないが、満島ひかりには“怪演”という言葉がしっくりくる。コミカルなヒロインから観る者の共感を得難いアクの強い役柄まで、人格ごと入れ替わったかのような変身を遂げ、その全てで強烈な感情をさらけ出す。そんな彼女が清水崇監督の『ラビット・ホラー3D』でホラー映画に初挑戦!いったいどんな“恐怖”を見せてくれるのか?といやがうえにも期待が高まるが、実は本人曰く「ホラーは苦手」。そのくせ「私って血しぶきが、似合いますよね?」と嬉しそうに笑みを浮かべるなど“ホラー適性”をしっかりと自覚している。失声症のヒロインとしての恐怖体験を通じて彼女は何を感じ、何を表現したのか――?「怖いけど見たくなる」不思議な物語本作の撮影中、清水監督を前に「『呪怨』とか信じられない!何であんなの観るの?」と言っていたほどホラーが苦手という満島さんだが、ならばなぜ怖いと分かりきっている清水監督の最新作に出演するに至ったのか?「脚本を読んで、グッとくるものがあった」とは本人の弁。「特に日本のホラー映画は、じめじめした感じが怖くて苦手なんですが(苦笑)、この作品には、子供の頃に読んだ奇妙な絵本や熱が高いときに見た夢のような、そんな不思議な物語が描かれていて、白昼夢のような映画になるのなら面白そうだなと思ったんです。お化けはダメなんですけど、人間の想像で起こりうる、もしかしたら想像ではないかもしれないと思えるような不思議なことには、心惹かれるんです。怖くても見たくなるんです(笑)。それから、登場人物が少ないのも面白いなあと思いました。ほとんどが『恐怖の国』に迷い込んだ姉と弟の話で。その分、感覚的な場面でも集中して観てもらえるかな、と」。そして撮影のさなか、ひとりのスタッフとの出会いが満島さんに強い刺激を与えることになる。今回、撮影監督を担当したのは『恋する惑星』などウォン・カーウァイ作品でおなじみの世界的カメラマン、クリストファー・ドイル。彼との仕事の“衝撃”を満島さんはこう語る。「映画のラスト近くでらせん階段を上る場面があるんですが、上を見上げたキリコ(満島さん)の口からよだれが垂れているのがきれいで、とても印象に残っています。クリスの映す画はとにかく美しい。人間には血が通っていて、体内には水が流れているんだってことに気づかされます。本番中もライティングが面白いんです。『何でこんなことするの?』、『どうしてこんなに時間かけるの?』って思うんですけど、光をあてられてみるとこれまで経験したものと全然違うんです。らせん階段の場面では、点滅する光が鼓動を打っているように見える。光で“生き物”を表現しているんですよ、きっと。ライティングやそれが生み出す影に、感情を揺さぶられました」。声が出せないことで「研ぎ澄まされた」翻って彼女自身について。“満島ひかり+ホラー”と聞いて、彼女の大絶叫シーンを思い浮かべる人も多いかもしれないが、本作で彼女が演じたキリコは、失声症で声が出せない。これまで強く感情を露わにする役柄が多かったが、今回は感情を相手にぶつけられずに内面に恐怖を貯めていくような演技を見せている。「これまでの作品でも、感情をぶつけているものだけだとは思っていないですが、確かに開放するというのは多かったです。ためて、ためて、解放する。“皮”をむかなくちゃいけないような役柄が多かったのは、ありますね。この物語のキリコは言葉を発しないから、ほかの部分がぐんと研ぎ澄まされていく感覚があって、それがとても心地よくって。ただ私自身よく『感覚、感覚』と口にするんですが、この映画の話の流れや撮影はシンプルではなかったので、頭の中で細かくきちんと整理することが必要でした。本番中はすごく研ぎ澄まされているんですけど、それ以外のときは考えて、考えて、と変な感じで」。まさに、毎回全く違う人格を表現する女優ならではの“感覚”といったところだが、「研ぎ澄まされる」ということを彼女はこんな言葉で表現してくれた。「以前舞台をやったとき、のどがつぶれて声が出なくなったことがあったんです。小さな劇場だったのですが、本番ではどうにか空気みたいな声でセリフを届けたんです、そのときに『お芝居ってこんなに心が動くんだ』、お芝居なのに『こんなに自分の心が痛くなったり悲しくなったりするものなんだ』ってはじめて感じて。声が出なくなったことでほかのところが、感覚がいつもより動くのを感じられたんです。今作でも、自分で『研ぎ澄まそう』とはしていなくても、声を発しないのを補うように、ほかの感覚が長けてくることを日々感じていました。例えば目をつむって歩いてみると、真っくらで何も見えなくてものすごく音がおおきく聞こえてきたり――そういう感覚です」。「そんな感じってどんな感じだよ(笑)!」と自らにツッコミを入れつつも、ひたすらに考え、そして感覚で本番に臨むという彼女の表現の神髄がそこにあるのかもしれない。さて、冒頭「血しぶきが似合う」という彼女自身の言葉を紹介したが、決してホラー映画を“許容”したわけではなさそう。「はじめは『ウサギじゃーん』って感じでただのかわいい着ぐるみだと思っていましたが、最終的には『ウサギ、怖い』って…。ある場面でウサギの新生児を持たなきゃいけなくて、何かもう泣きそうになって…我慢できずに泣きました。美しい作品ですがやりたくない場面は結構ありましたよね(苦笑)」。絶叫なき恐怖を体感してほしい。(photo/text:Naoki Kurozu)特集「“涼む”映画でこの暑さ、乗り切る?」■関連作品:ラビット・ホラー3D 2011年9月17日より全国にて公開© 「ラビット・ホラー」製作委員会2011■関連記事:【シネマモード】『ラビット・ホラー3D』クリストファー・ドイル インタビュー渡辺直美、バニー姿で1分半踊り狂う!紳助関連の質問はスタッフがシャットアウトヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第17回)あなたのベスト“ホラー”映画は?『呪怨』の真っ白な少年が舞台に乱入満島ひかりは怖くて「あんなの観られない!」
2011年09月14日「久々に、日本のお家芸的ホラーが戻ってきた」、まさにそんな感じでした。『呪怨』シリーズで、日本のみならず世界を恐怖におののかせた清水崇監督の新作、『ラビット・ホラー3D』。不気味な世界へといやおうなく引きずりこまれていくような奥行き感と、目の前に恐怖が“飛び出してくる”映像を実現した3D技術で、新たな恐怖の可能性を生み出すという革新を取り入れながらも、日本の怪談的なテイストは決して忘れない。新しさと伝統のバランスをとりながら、ジャパニーズ・ホラーを別のステージへと押し上げた、そんな作品です。今回は、最新の3D映像を駆使していますから、スクリーンの中の世界と自分のいる現実との境目が曖昧になっていく恐ろしさも話題となっていますが、ホラーには欠かせない「美」の存在が顕著です。もともとホラーに美は不可欠な要素。それは、美女でもいいし、純粋な美しい心でもいい。美しいものが脅かされたり、崩壊したりするのを見るのは、誰にとっても恐ろしいものです。そんな深層心理を利用しているのでしょう。『ラビット・ホラー3D』に登場する美の筆頭は、映像。アジア映画にはまったことがある人なら、おなじみのクリストファー・ドイルが撮影監督を担当していると聞けば、期待は高まることでしょう。本作は、童話「不思議の国のアリス」や「人魚姫」をモチーフに取り入れ、遊園地を恐怖空間として選んだダーク・ファンタジーでもあります。『恋する惑星』『花様年華』『HERO』など、さまざまなジャンルで活躍してきたドイルにとっても新境地。これについて、彼はこう話しています。「僕はホラーをほとんど観ないから、ホラー映画の“しきたり”というものは分からない。いま世の中に出ている多くの映画も、ほとんど観ないから理解できない。こういう無関心さは、ある種の“イノセンス(純粋さ)”にもなると僕は感じていて、だからこそもっと“原始的なレベル”で映画の目的とかプロセスとか構造のことを考えることができるのだと思う。だから僕が描くものは“魂からきている”というか、直感的で敏感で、もしかしたら観客の感覚と同じように単純でまっすぐかもしれない」。新ジャンルでも気負うことなく、“らしさ”を存分に発揮させた彼について、清水監督はこうふり返ります。「常にこのシーンはこう撮りたいという独自のアイディアやセンスを持つ感覚的な奴なんです。だからこそ、あらかじめ撮り方をきっちり決めるより、ある程度任せたほうがいい画が撮れるのですが、好き放題・野放しにすると内容上必要なショットが撮れなくなって、映画自体が変わってしまう。時には現場に監督が2人いるような混乱に陥りながら、クリスとのセッションにはかなり時間と労力をとられました。勿論その分、ダーク・ファンタジーの要素を取り入れようとした僕の意図を理解して、思いがけない綺麗な画を撮ってくれました」。また、アソシエイトプロデューサーの谷澤伸幸氏によれば、「ドイルの初3D映像ということで、期待をすると同時に、どういった映像表現に落とし込むのか読めない部分もありましたが、撮影現場では清水監督が見事にドイルの光に対する感性や、意外性に満ちた発想を積極的に受け入れた結果、仕上がった3D映像は、ダークで詩情が息づくものとなりました。更に彼の独特でセクシーなカメラワークが、奥行きのある3D映像表現で活きていると思います」とのこと。ドイルの自由すぎる感覚には、ずいぶんひやりとさせられたとも話す監督とプロデューサーですが、その分、仕事は面白く、満足いく結果になったとのこと。満足という意味では、私たち観客にしてみても同じこと。日本を舞台とし、馴染みのある風景が映し出されていたとしても、異次元世界への入り口であるホラー映画にはドイルのような“外からの視点”は欠かせないものだと痛感します。「“訪問者”というものは物事を新しい視点から見ることができる。僕はこの世界の素晴らしさを、映画を通して伝えるという機会に恵まれているけれど、“観光客”とは違う。僕は、映画に携わっているタイや中国や日本の友人たちとは違う目と直感で物事を見る。でも、彼らが自分たちの物語やニーズを共有したいときには、同じように僕も自分の物語を伝えたいと思う。日本の制作スタッフの信頼があるからこそ、今回の映画は僕の望むべき姿となり、みなさんに伝えることができるんだ」。ドイルが見た日本は、ホラーというジャンルを通して、不気味な美しさを放っています。見たことがあるようで、いつもとどこかが違う風景を見ることは、私たちに知らなかった日本の美しさを認識させてくれると同時に、どこかに違和感を覚えさせるという不思議な感覚も与えてくれます。実は、そんな「おや?」という小さな歪が作品を観るうちに蓄積されていき、いつしか恐怖心と共鳴していく。視覚から忍び寄る不気味さが、作品の完成度にも大きく関わってくるホラーだからこそ、ドイルが作り出す映像美の力がこれまでにない輝きを放っています。そんな新鮮な恐怖感覚を体感できる『ラビット・ホラー3D』、早く目撃したくはないですか?(text:June Makiguchi)特集「“涼む”映画でこの暑さ、乗り切る?」■関連作品:ラビット・ホラー3D 2011年9月17日より全国にて公開© 「ラビット・ホラー」製作委員会2011■関連記事:渡辺直美、バニー姿で1分半踊り狂う!紳助関連の質問はスタッフがシャットアウトヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第17回)あなたのベスト“ホラー”映画は?『呪怨』の真っ白な少年が舞台に乱入満島ひかりは怖くて「あんなの観られない!」満島ひかりほか登壇『ラビット・ホラー3D』完成披露試写会に10組20名様ご招待
2011年09月09日8月も終わりなのにまだまだ連日、暑い日が続きそう。そんな猛暑の中で一服の清涼剤を飛び越えて、あなたの背筋を凍らせてくれるものと言えば“ホラー映画”。読者のみなさんの心の内を調査するランキング企画「シネマカフェゴコロランキング5」では、「あなたのベストホラー映画」を調査!その恐るべき(?)ランキングを大発表。あなたに恐怖を植え付けた映画は――?邦画部門で圧倒的な票を集めて第1位に輝いたのはホラー史上に残る名作『リング』。「TVで見ていて直視できなかった」(40代・男性)、「意表を突く、これまでにない怖さと、邦画ならではの深淵な恐怖感がありました」(30代・女性)など男女、世代を問わず、観た人を恐怖に陥れている。『リング』と言えば何と言っても貞子が井戸から這い出るシーン!「トラウマになりそう」(40代・女性)、「貞子の目が忘れられない」(30代・女性)など強烈なインパクトを残し、文句なしの1位に輝いた。洋画部門で2位に大差をつけて1位となったのは『エクソシスト』。日本の恐怖ヒロインが貞子なら、洋画は間違いなくダミアン!「首がぐるっと回って階段を逆立ちで降りてくるシーン。強烈でした。怖すぎます」(20代・男性)など、これぞホラーといった驚愕のシーンが…。ジャパニーズホラーが世界を席巻するよりもずっと前の作品とあって「CGのない時代にあれだけの映像を撮ったというのが驚き」(30代・男性)という声も。邦画で2位に入ったのは、ジャパニーズホラーの旗手・清水崇監督の『呪怨』。真っ白な男の子の目が怖い!など多くの支持(?)を集めた。一方、洋画の2位はホラーの定番『13日の金曜日』。『呪怨』の少年とはある意味、対極の激しすぎるチェンソー男・ジェイソンは忘れられないホラーヒーロー!以下、邦画では『着信アリ』、『東海道四谷怪談』、『怪談』(’65)と2000年以降のジャパニーズホラーだけでなく伝統的な日本の怪談を描いた50年代、60年代の名作もランクイン。呪いを扱った最近のホラーだけでなく、古典的な幽霊ものもやはり夏のホラーには欠かせないよう。洋画の3位以下は『ポルターガイスト』、『ソウ』、『シャイニング』と典型的ホラーからサスペンスまでやや毛色の異なる作品が名を連ねた。新感覚の恐怖を体現した『ソウ』は毎年新作が作られるほどの中毒者が続出。一方、純粋なホラーとは言えないが『シャイニング』の不思議な恐怖が忘れられないという人も多数!今回のランキングで分かったのは、とにもかくにも『リング』という作品の凄まじさ!“貞子”はその後、様々な作品でパロディになるなど、もはやホラーに限らず映画史上に残るキャラクターと言えそう。一度観て忘れられない人もいれば、怖いと分かりきっているので絶対に見ない人まで多くの人の脳裏に恐怖を植え付けている。そしてもうひとつ、特徴的だったのは若い頃、子供の頃に観たホラーの恐怖の強烈さ。投票した人の中でかなりの数の人が、小中学生の頃に観たホラー映画に強い衝撃を与えられたと明かしており、やはり、大人になる前の恐怖体験は一生忘れられない記憶として残るよう。あなたの忘れられない恐怖の1シーンは?まだしばらく続きそうな暑さをホラーで乗り切ってみては?ちなみに、9月のテーマは「あなたの理想の上司は誰?」。こちらもぜひご投票ください。「シネマカフェゴコロランキング5」■関連作品:ソウ ザ・ファイナル 3D 2010年10月30日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2010 Lions Gate Films Inc.All Rights Reserved.13日の金曜日 (2009) 2009年2月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2008 Paramount Japan K.K. All Rights Reserved.■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第17回)あなたのベスト“ホラー”映画は?物語は衝撃の結末へ!『ソウ ザ・ファイナル』バスボールを3名様プレゼント『ソウ』ジグソウ役のトビン・ベルプライベートでフードを被って外出し悲劇が…『ソウ』最終章にリンキン・パークのチェスター出演&懐かしのあの医師も復活!ホントにこれでおしまい?ギネス認定の『ソウ』シリーズが第7作でついに完結!
2011年08月29日『呪怨』シリーズを手がけた清水崇監督が3D技術を駆使して描いた『ラビット・ホラー3D』の公開記念イベントが25日に秋葉原にあるAKIBAシアターで行なわれ、“全国のうさぎ年”を代表して渡辺直美が登場した。その他の写真本作は、3D映画を観た姉弟が、不可解な出来事に巻き込まれていく様を描いたホラー作品。弟を守るべく謎に立ち向かう主人公に満島ひかりが、父親役に香川照之、重要な役で大森南朋、緒川たまきらも出演している。ウサギの着ぐるみがヒロインを恐怖に突き落とすというストーリーにちなんで、年女(1987年生まれ)の渡辺直美は、バニーガール姿で登場。お馴染みのビヨンセダンスを1分半披露したあとに会見に臨んだ。渡辺は「ホラーは本当に苦手で、唯一、観た『呪怨』があまりにも恐くて、それから怖い映画は観ないようにしてました」とコメントし、「この映画は、目茶苦茶怖くて超ヤバかった。今までにない恐怖感で、可愛いイメージのあるウサギが嫌いになりました。もぅウサギは見たくない」と告白。また、司会者から「清水監督が渡辺直美のファン」だと聞くと、「え、マジで、初耳。私も(満島)ひかりさんみたいな感じで、ホラー系にも挑戦したい!」と意欲を見せ、 (本作は)映像が鮮明で、終わったかなと思ってもまた“ドンッ”とくるラストの衝撃がすごい。つかめそうなくらい怖いものが目の前に出て来る3D映像をぜひ劇場で体験してください」とPRした。『ラビット・ホラー3D』9月17日(土)全国ロードショー
2011年08月26日映画『ラビット・ホラー3D』の公開記念イベントが8月25日(木)、都内で開催され、タレントの渡辺直美がバニーガール姿で登場!ダンスを披露すると共に映画の魅力を語った。『呪怨』シリーズの清水崇監督が贈る新感覚3Dホラーで、弟の失踪事件をきっかけに謎めいた“恐怖の国”に足を踏み入れた主人公の悪夢のような体験を描き出す本作。うさぎ年生まれということで、「全国の年女を代表して」(本人談)やって来た渡辺さん。セクシーな(?)バニー姿に身を包み、ビヨンセのナンバーに合わせて、1分半にわたってダンスを披露した。激しすぎるダンスに汗だくで、息も絶え絶え。自らのバニー姿に「お腹とかTV的にギリじゃないかと…」と苦笑いを浮かべていた。普段はホラー映画が苦手ということで「できれば避けたかったけど、仕事なので…」と渋々(?)本作を鑑賞。感想を尋ねると、「メチャクチャ怖くて超やばかった!いままでウサギは大好きだったけど大嫌いになりました」と恐怖を明かした。渡辺さんによると、「男性と観に行って、(怖がって男性に)近づくこと」こそが苦手なホラー映画を観に行く唯一の“メリット”。「渡辺謙さんが好きなので、ダンディな方と観に行きたい」とデート鑑賞願望を語った。報道陣から、先日一部で“熱愛”が報じられた「平成ノブシコブシ」の吉村崇とは?と問われると「吉村さんはビビリなので一緒に行くのはやめた方がいい」とあっさり却下。さらに吉村さんとの関係を突っ込まれると「好きですが、男女の関係となると違います。まあ1回やるくらいならいいけど(笑)。吉村さんは言い訳ばかりで『破天荒、破天荒』って言ってるわりに全然だから」とバッサリ斬り捨てていた。報道陣からは先輩・島田紳助の引退についての質問も出たが、すかさずスタッフからストップがかけられた。『ラビット・ホラー3D』は9月17日(土)より全国にて公開。特集「“涼む”映画でこの暑さ、乗り切る?」■関連作品:ラビット・ホラー3D 2011年9月17日より全国にて公開© 「ラビット・ホラー」製作委員会2011■関連記事:ヴェネチア、モントリオールにトロント…世界の映画祭での邦画の奮闘に期待!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第17回)あなたのベスト“ホラー”映画は?『呪怨』の真っ白な少年が舞台に乱入満島ひかりは怖くて「あんなの観られない!」満島ひかりほか登壇『ラビット・ホラー3D』完成披露試写会に10組20名様ご招待清水崇がウサギの被り物でヴェネチア参上!3D映画部門は『アバター』&『ヒック』
2011年08月25日映画『ラビット・ホラー3D』の完成披露試写会が7月20日(水)、都内劇場で開催され、主演の満島ひかりに共演の子役・澁谷武尊、清水崇監督が舞台挨拶に登壇した。清水監督が3Dで新たなホラーの限界に挑んだ本作。失踪した弟を探して、“恐怖の国”に足を踏み入れたキリコ(満島さん)を衝撃の真実が待ち受ける。パナソニックが開発した3Dカメラを駆使し、魅惑の映像世界が展開。ウォン・カーウァイ作品などで知られる世界的カメラマン、クリストファー・ドイルが撮影監督として参加している。元々、怖い映画は苦手という満島さん。本作で初のホラー作品出演となったが「台本を読んですぐに『やろう』と思いました。私が苦手としている部類のホラーではなかったので…。中学生の頃、ホラー映画を観て、夢に出てきて1週間くらい眠れない夜が続いたことがあったんですが、この作品は心に来るものがありました。“恐怖の国のアリス”と銘打たれてますが、子供の頃に見た夢や、奇妙な絵本を読んだような感じで『うわぁー、キャーッ』というよりもポーッと夢を見ているような心地で観られる映画です」とアピールした。キリコの弟を演じた武尊くんは、満島さんとの共演について「最初は話すこともあんまりなかったんですが、やってるうちに話すようになって、(撮影の)合間に満島さんの昔の話とかも聞かせてもらって楽しく過ごせました」とニッコリ。今回、ホラー初出演となる満島さんの起用について清水監督は「いつも僕はホラーが多いですが、そのたびにホラーのイメージのない方が脚本を読んでOKしてくれるのが良いな、と思ってます」と説明。実際の現場での満島さんについては「ホラーが苦手と聞いてましたが、現場でも『「呪怨」とか信じられない』とか『何であんなの観るの?』とか言ってて、どういうつもりでそういう話を僕に振ってくるのかと思ってました(笑)」と少し複雑そう。また、撮影監督のクリストファー・ドイルの映像が話題を呼んでいるが、監督は「彼にしか取れない感性の画です。いままでの僕の映画にはなかった」と称賛を送りつつ「人間的にはすごく面倒くさくて、天敵と言ってもいいくらいだった」と苦笑を浮かべていた。日本はおろか、世界中を恐怖に陥れた『呪怨』を世に送り出して10年。いまなお「清水監督と言えば『呪怨』」というファンも多いが、本作ではかわいらしいウサギが新たな恐怖のシンボルに!ということで、この日は『呪怨』でおなじみの真っ白い肌とブリーフがトレードマークの少年・俊雄くんと本作のウサギが揃って舞台に登場!恐怖のバトンタッチということで、俊雄くんからウサギに花束が贈呈された。貴重なツーショットに会場からは大きな拍手が。『呪怨』を自らの“壁”と語る清水監督は「(本作を)また新たな代表作にできればと思います!」と決意を語った。『ラビット・ホラー3D』は9月17日(土)より全国にて公開。■関連作品:ラビット・ホラー3D 2011年9月17日より全国にて公開© 「ラビット・ホラー」製作委員会2011■関連記事:満島ひかりほか登壇『ラビット・ホラー3D』完成披露試写会に10組20名様ご招待清水崇がウサギの被り物でヴェネチア参上!3D映画部門は『アバター』&『ヒック』『ラビット・ホラー3D』撮影終了!「怖いのは苦手」な満島ひかり、リアル恐怖体現清水崇が満島ひかり×香川照之×大森南朋で3Dホラー再挑戦!ヴェネチアで一部を上映
2011年07月20日『さや侍』の公開を控える松本人志の監督デビュー作『大日本人』がハリウッドのメジャースタジオのひとつコロンビア映画によってリメイクされることが発表された。松本監督自ら主演した本作。“6代目大日本人”として防衛庁の依頼を受け日本各地に出没する“獣”と戦うも、世間の厳しい目にさらされる主人公の悲哀を描き、90万人を動員し、興行収入は12億円を突破。既成概念にとらわれないオリジナリティあふれるその手法は大きな話題を呼んだ。松本監督は先日、NHKの番組に出演した際「3日後に重大発表がある」と語っていたが、それがこの『大日本人』ハリウッドリメイク決定の一報であるようだ。プロデューサーを務めるのは、映画製作会社「オリジナル・フィルム」の創立者で、世界的なヒット作となった『ワイルド・スピード』シリーズや、『アイ・アム・レジェンド』、『グリーン・ホーネット』などの大作を手がけてきたニール・H・モリッツ。『アイ・アム・レジェンド』、『グリーン・ホーネット』はいずれもリメイク作品であり、また、コロンビア映画もこれまでに、清水崇監督のホラー映画『呪怨』のリメイクにあたる『The Grudge』、続編『The Grudge 2』を製作している。彼の下で『大日本人』がどのような変貌を遂げ、ハリウッド作品として仕上がるのか楽しみなところ。脚本を担当するフィル・ヘイとマット・マンフレディは、2002年にはジョン・キャロル・リンチ出演の映画『バッグ』で数々の映画祭で受賞し、スリラー映画『イーオン・フラックス』、大ヒット映画『タイタンの戦い』の脚本も手がけてきた俊英コンビ。『大日本人』、2作目の『しんぼる』共に海外の映画祭で高い評価を受け、まもなく公開の『さや侍』もロカルノ国際映画祭においてインターナショナルプレミア上映が決定するなど、3作品で世界にその名を轟かせる松本監督。リメイクにあたってはハリウッドスターが主役を張ることになるのか?松本監督自身はどのように関わっていくのか?など大いに気になるところだ。■関連作品:さや侍 2011年6月11日より全国にて公開© 2011「さや侍」製作委員会大日本人 2007年6月1日より東劇、なんばパークスシネマにて先行公開、6月2日より全国松竹系にて公開©YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.2007■関連記事:“切腹を申し付ける!”『さや侍』音声ストラップを5名様プレゼント松本人志、『さや侍』で「理想の娘」を描くも子役からは主演男優に鋭いダメ出しが…待望の松本人志監督第3弾!!『さや侍』試写会に10組20名様ご招待松本人志監督『さや侍』予告編が到着!りょうや板尾創路らの姿も松本人志監督『さや侍』特報が解禁!メガネの主人公、いきなりふんどしで…
2011年06月06日今年劇場公開され、これまでのドリームワークス作品とはひと味違うと話題を呼んだ『ヒックとドラゴン』。そのDVD&ブルーレイが、早くも12月17日(金)に発売されるが、その中に収録される特典映像「ボーンクラッシャーの伝説」の映像の一部がシネマカフェに到着した。いつも失敗ばかりのひ弱なバイキングの少年ヒック。彼の夢は、ドラゴンを倒して、早く一人前のバイキングとして認められること。そんなある日、ヒックの前に伝説のドラゴンが傷ついた姿で現れる。バイキングとしての使命と自分の信念の間で揺れ動くヒックだったが、少しずつトゥースと名づけたそのドラゴンと“秘密の友情”を築いていく――。DVD&ブルーレイに収録される特典映像「ボーンクラッシャーの伝説」は、本編のストーリーとは全く別のストーリー。映画本編にも登場する、バイキングの子供たちを訓練する教官であるゲップと、ヒックら生徒たちが登場する。伝説のドラゴンが生育されている島へ来たゲップ教官と生徒たちの“ドラゴン捕獲作戦”が描かれる。今回、シネマカフェに到着した映像はその一部。伝説のドラゴン“ボーン・クラッシャー”を捕獲しようと画策するゲップ教官は、生徒のフィッシュを“エサ”におびき出そうとする。「ボーン・クラッシャーなんていない」と口々に言う生徒たち。だが、そんな彼らの背後に…?本編と変わらぬ高いクオリティの映像とユーモアたっぷりの物語に注目!『ヒックとドラゴン』DVD&ブルーレイは12月17日(金)より発売開始。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY<セル>「ヒックとドラゴン ボーン・クラッシャーの伝説エディション」[DVD]価格:4,179円(税込)「ヒックとドラゴン ブルーレイ&DVDセット」[Blu-ray]価格:4,935円(税込)発売・販売元:パラマウント ジャパン発売日:12月17日(金)※レンタル同日開始公式サイト:© 2010 DreamWorks Animation L.L.C. All Rights Reserved. TM © 2010 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連作品:ヒックとドラゴン 2010年8月7日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.■関連記事:ジョニーが主演賞Wノミネート!オスカー前哨戦のゴールデン・グローブ賞候補が発表清水崇がウサギの被り物でヴェネチア参上!3D映画部門は『アバター』&『ヒック』あのスティッチの生みの親『ヒックとドラゴン』監督コンビのドラゴンの作り方『ヒックとドラゴン』親子試写で学生たちが奮闘!英語を絡めたイベントで大盛況デートしたい芸人No.1、オードリーの爆笑映像到着!2人が明かす理想のデートは?
2010年12月15日2010年に日本で公開された“ベスト・ムービー”は?CS映画専門チャンネル「ムービープラス」、全国にシネマコンプレックスを展開する「ユナイテッド・シネマ」、そして映画情報サイト「シネマカフェ」の主催で、一般投票により2010年のベストを選出する「ベスト・オブ・ベスト・アワード 2010」。このアワードの開催に合わせて、ムービープラスでは小堺一機をナビゲーターに迎え、2010年の映画界をふり返る特別番組「小堺一機と選ぶ ベスト・オブ・ベスト 2010」を12月に放送する。11月22日(月)、ナビゲーターの小堺さん、そして映画評論家の渡辺祥子さんとユナイテッド・シネマの田部井氏をゲストに本番組の収録が行われた。2010年をふり返る上で、まず話題に上がったのが今年のアカデミー賞。女流監督としてオスカーを獲得したキャサリン・ビグローの『ハート・ロッカー』について、さらには作品賞の候補作が5作品から10作品に拡大されたことなどについてコメントが。特に興行の側の人間である田部井さんからは賞と興行の関係、ヒットする映画と評価される映画について鋭く、興味深い指摘がなされた。そこには興行者としての苦悩も…?続いては今年の映画界を席巻した“3D映画”が俎上に。『アリス・イン・ワンダーランド』、『トイ・ストーリー3』といった作品が100億円を超えるメガヒットを記録したが、番組では最新の3D技術についての解説。特に、歴史的大ヒット作となった『アバター』におけるジェームズ・キャメロンの、いち早く最新技術を取り入れるセンスに関しては小堺さん、渡辺さん、田部井さんから絶賛の声が寄せられた。さらに、話題は日本映画へ。寺島しのぶ(『CATERPILLARキャタピラーー』)や深津絵里(『悪人』)といった女優陣が海外の映画祭での受賞するなど、日本映画、日本人俳優の活躍が目立ったが、海外での邦画の受け入れられ方の変化や傾向について鋭い指摘が飛び出す。また、『告白』や『悪人』といった、決して明るく後味がよいとは言えない作品が、見事にヒットを飛ばした背景について“時代の空気”をキーワードに興味深い論考がそれぞれの視点でなされる。日本映画といえば、今年は時代劇が数多く公開されるが、田部井さんは「映画の興行を支える中高年やシニア層のニーズに応えた結果」と興行的な視点で解析。一方、渡辺さんからは「時代劇(の俳優)は腰が入ってないとサマにならない!足長の現代の俳優では…」と厳しい指摘も。小堺さんからはかつて時代劇が全盛を誇った頃の思い出を絡めたトークが。ちなみに今回集まったお三方が2010年、最も印象に残った映画はというと…?渡辺さんは「ミステリーとしてもラブロマンスとしても素晴らしく、さらに意外なオチもある」と『瞳の奥の秘密』を絶賛。田部井さんは「意外性」を強調しオスカー候補にもなった『第9地区』をイチオシ。そして、小堺さんが選んだのは『トイ・ストーリー3』。小堺さん曰く「物を大切にしないお子様にはぜひ!」。さらに番組では3人が楽しみにしているという来年“観るべき”話題作についてのトークも!小堺さんの巧みなナビゲートのもと、評論家、興行者それぞれの視点で現在の映画業界や作品作りの傾向など、濃い内容のトークが満載となっている。収録後に報道陣の取材に応じてくれた小堺さん。いまでも「1日1本は何かしら観ている」というほどの映画好きだが、最近では、自宅に3Dで映画を観られる設備を導入すべきか否か、悩んでいるとか…。「うちにはレーザーディスクもいっぱいあって『どーしてくれるんだよ!』という感じ。DVDが出始めたのでDVDを買ったらそれもすごい数になってるけど、今度はブルーレイ…。ホントに『どーしてくれるんだ!』と(笑)。だから3Dには慎重になってます」とのこと。ただ、自宅もいいがやっぱり映画は映画館で観るのが一番のようで「知らない人と時間を共有できるのがいい。『アバター』を観に行って、最初に3Dメガネを着けて、飛び出す映像を目にしたとき、劇場全体が『ウワァー』となったんです」と目を輝かせながら映画館で鑑賞する楽しさを改めて語ってくれた。「小堺一機と選ぶ ベスト・オブ・ベスト 2010」は12月11日(土)8:45よりムービープラスにて放送。「ベスト・オブ・ベスト」投票は12月1日(水)より、シネマカフェ内の特設サイトおよび全国のユナイテッド・シネマの投票箱、さらにau携帯電話のポータルサイト「au one」上の「au one映画」にてモバイルでも受け付ける。投票の結果は2011年1月21日(金)シネマカフェおよびムービープラスの特別番組で発表。■関連作品:ハート・ロッカー 2010年3月6日よりTOHOシネマズ みゆき座、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.アリス・イン・ワンダーランド 2010年4月17日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】『ダイ・ハード5』公開が決定 『バットマン』も再始動第14回ハリウッド・アワード授賞式に新旧ハリウッド・スターが勢ぞろい!トム・クルーズ、シリーズ第4作『M:i:IV』がプラハでクランクイン『アバター』<特別編>日本最速&最後のIMAX3D版試写会に50組100名様ご招待清水崇がウサギの被り物でヴェネチア参上!3D映画部門は『アバター』&『ヒック』
2010年11月23日みなさん、こんにちは。私はいま仕事で2週間東京に帰ってきています。久しぶりに日本に戻って来ることができてとても嬉しいです!さあ、ゴシップの時間です。前回のコラムでも予告しましたが、歌手のケイティ・ペリーと俳優のラッセル・ブランドが先週の土曜日にインドで挙式をあげた、というおめでたいニュースが届きました!続いて、人気再燃中のブリトニー・スピアーズに関するニュース。FOXチャンネルの人気TV番組「Glee」にゲスト出演するなど、この1年間は世間の注目を浴びているブリちゃんですが、新曲を収録したアルバムのリリースを前に、ファンたちはもう待ちきれない様子!最近、彼女がタッグを組んだプロデューサーのひとり、ウィリアム・オービットは、マドンナのアルバム「Ray of Light」で数々の大ヒット曲を生み出したヒットメーカーなんですよ。そして、ここ5年ほど新曲リリースがなかったスーパースター、“JK”ことジャミロクワイもニューアルバムのリリースが決定しました!日本の“JK”ファンのみなさんも待ち焦がれていたことでしょう。アルバムのタイトルは「Rock Dust Light Star」と発表され、11月に発売される予定です。これからTVやラジオで彼の歌声をよく耳にすることになりそう。お帰りなさい、“JK”!さてここで、映画の話題作のニュースもご紹介。まず最初にブルース・ウィリスが『ダイ・ハード』シリーズの最新作、『ダイ・ハード5』の脚本がほとんど完成していること、そして来年から撮影を開始する予定だとメディアに向けて発表しました。そして、ジェームズ・キャメロン監督が、いよいよメガヒット作『アバター』三部作の具体的計画を明らかにしてきました。第2部、第3部の撮影は同時進行で行うそうで、1年ごとに公開予定とのこと。さぞかし『アバター』ファンの方々は待ちきれないと思いますが、それまでの間は9分間の未公開シーンが追加されて公開される『アバター』<特別編>をチェックしてお待ちください。最後に、多くのSFコミックファンが次回作を待ち望んでいる『バットマン』シリーズのニュース!報道によれば、クリストファー・ノーラン監督は“ゴッサム・シティ”の撮影の舞台としてニュー・オーリンズを選んだそうで、来年4月から撮影を開始するみたいです。タイトルも『The Dark Knight Rises』(原題)に決定したそうです。公開は当分先になりそうですが、『バットマン』最新作、楽しみですね!(text:Lisle Wilkerson)※以前、こちらのコラムでアメリカでの撮影の様子を紹介したTBSドラマ「99年の愛 〜JAPANESE AMERICANS〜」が11月3日(水・祝)〜7日(日)まで5夜連続で放送。【ハリウッドより愛をこめて】TBSドラマ「JAPANESE AMERICANS」撮影に同行!「99年の愛 〜JAPANESE AMERICANS〜」公式サイト写真はビバリーヒルズでお買い物中のブリトニー。© Fame Pictures/AFLO■関連作品:Gleeグリー [海外TVドラマ]アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved■関連記事:全米熱狂の「glee」DVDついに日本上陸太っ腹!ネット上で1話丸ごと配信も『アバター』<特別編>日本最速&最後のIMAX3D版試写会に50組100名様ご招待清水崇がウサギの被り物でヴェネチア参上!3D映画部門は『アバター』&『ヒック』未公開シーンがついに解禁!『アバター』<特別編>の映像到着高田延彦『タイタンの戦い』サム・ワーシントンを絶賛!「青くさい感じがいい」
2010年10月29日「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)が誇る2大冒険漫画「ONE PIECE」(尾田栄一郎著)と「トリコ」(島袋光年著)が、『ジャンプ HEROES FILM』として、豪華2本立てで来年3月に3D映画化されることが明らかになった。『アバター』や『アリス・イン・ワンダーランド』といった実写映画に加え、『カールじいさんの空飛ぶ家』や『トイ・ストーリー3』などのアニメーションでも3D作品が大ヒット。邦画でも清水崇監督の『ラビット・ホラー3D』など本格的な3D作品の製作が進められているが、おなじみの“東映アニメフェア”にも3Dの波が!主人公のルフィ率いる“麦わらの一味”が、ひとつなぎの大秘宝=ワンピースを求めて繰り広げる冒険の航海を描く「ONE PIECE」。4週間にわたる休載を経て、本日発売号より連載が再開され新章に突入し、今後ますます目が離せなくなりそうだが、原作の漫画に負けず劣らず劇場版の方も毎回大きな注目を集めている。2001年春には『ONE PIECE ねじまき鳥の冒険』が東映アニメフェア歴代最高(当時)の興行収入となる30億円の大ヒット。さらに、尾田さん自らが製作総指揮を務めた前作『ONE PIECE film STRONG WORLD』は従来の記録をさらに上回る48億円を記録し、特典の尾田さん描き下ろしの「ONE PIECE 0巻」を巡って全国の劇場に問い合わせが殺到するなど大きな話題に。今回の劇場版ではルフィの麦わら帽子が盗まれるという事態が発生する。この帽子、原作ファンにはおなじみのもので、ルフィが海賊になることを決意するきっかけを与えた、大海賊“赤髪のシャンクス”から預かった大切な帽子とあって、麦わらの一味はこの紛失劇にてんやわんや!大騒動が巻き起こる。プロデューサーによると、3Dとなって「(ルフィ)の手がスクリーンから飛び出してくる恐れがある」とのことなので注意が必要?尾田さんが、劇場版オリジナルキャラクターのデザインを務めている。一方の「トリコ」は、2008年に連載が開始され、これまでに刊行された10巻で累計420万部を突破している、こちらも人気の作品。“食”をテーマに、未知なる味を探求する“美食家”トリコが世界中を巡る姿が描かれる。映画版では連載第1話に繋がる若き日のトリコの物語が展開。ある日、ペックという少年から彼の元に、村をメチャクチャにした怪鳥を退治してほしいとの依頼が舞い込むことから思わぬ大冒険が…。原作者の島袋さんからは「夢か!?まさか自分の漫画が映画になるなんて!劇場で暴れるトリコを楽しみにしています!!」とのコメントが寄せられた。ルフィ&トリコ。ジャンプが誇るこのスターがスクリーンを飛び出して大暴れ?「トリコ3D」×「ONE PIECE 3D」による豪華2本立て『ジャンプ HEROES FILM』は2011年3月19日(土)より公開。■関連作品:ジャンプ HEROES FILM 2011年3月19日より全国東映系にて公開
2010年10月04日第67回ヴェネチア国際映画祭は、11日夜、(現地時間)作品賞にあたる金獅子賞にソフィア・コッポラ監督の『SOMEWHERE』(原題)を選んで閉幕した。授賞式後の会見で、父フランシス・F・コッポラ監督に報告をしたかと聞かれたソフィアは「すぐに両親に電話をしたら、とても感激していたわ。イタリア系である私たちにとって、イタリアの映画祭で賞をもらうことは、特別なこと」と語った。ソフィアの名前を呼ぶ際、審査委員長であるクエンティン・タランティーノが、「この人にこの賞を贈ることが出来るなんて…」と言いながら涙ぐむそぶりを見せるなど、あまりに芝居がかっていたため、一部のプレスからは失笑が出ていたが、作品自体は本命の1本で、納得の受賞となった。ちなみにタランティーノにとってソフィアは元恋人。現在は仲の良い友人だという2人はステージで、抱き合って喜びを分かち合った。会見で、ドイツ人記者から「あなたはアジア映画のファンだが、アジア映画が1本も受賞していないのははなぜか?」と聞かれたタランティーノは、「実際、審査員はみんな三池の作品(『十三人の刺客』)を気に入っていた。しかし、どうしても賞をあげられない場合もある」と答えた。また、男優賞は『ESSENTIAL KILLING』(原題)でタリバンの兵士を一言も発さずに演じきったヴィンセント・ギャロが受賞。しかしギャロはヴェネチア入りしていたものの、自身の監督作の会見やレッドカーペットもキャンセルするなど、最後まで公の場に姿を見せることはなく、相変わらずの変わり者ぶりだった。<主な受賞結果>金獅子賞(作品賞):『SOMEWHERE』(ソフィア・コッポラ監督)銀獅子賞(監督賞):アレックス・ド・ラ・イグレシア(『BALADA TRISTE DE TROMPETA』)脚本賞:『BALADA TRISTE DE TROMPETA』(イエジー・スコモリフスキー)審査員特別賞:『ESSENTIAL KILLING』(イエジー・スコモリフスキー監督)男優賞:ヴィンセント・ギャロ(『ESSENTIAL KILLING』)女優賞:アリアーヌ・ラベッド『ATTEMBERG』マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞):ミラ・クニス (『ブラック・スワン』)(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会ブラック・スワン (仮題) 2011年春、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.SOMEWHERE (原題) 2011年4月2日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 - Somewhere LLC 第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:清水崇がウサギの被り物でヴェネチア参上!3D映画部門は『アバター』&『ヒック』『十三人の刺客』にスタンディングオベーション7分!金獅子に三池監督手応えアリ?村上春樹原作『神の子どもたちはみな踊る』ポスタービジュアル解禁!菊地凛子インタビュー天衣無縫の旅人――「やっぱり直感なんですよね」三池崇史監督、SMAP稲垣の“悪役”起用を説明
2010年09月12日開催中のヴェネチア国際映画祭において、昨年に続いて2度目の試みとなる「3D映画部門」のグランプリ発表に、この部門の審査委員長を務める清水崇監督が登場!つい2日前にクランクアップしたばかりの新作3Dホラー『ラビット・ホラー3D』の一部が会場で上映され、喝采を浴びた。昨年の映画祭では、新設されたこの部門のプレゼンターを務めた清水監督だが、今年は審査委員長に就任。映画祭エグゼクティブ・ディレクターのマルコ・ミューラーの紹介を受けて威厳たっぷりに登場!…と思いきや、清水監督は新作に登場するウサギの被り物を着けたまま姿を現し、これには現地の観客は大喜び!フッテージ上映された『ラビット・ホラー3D』は、いまだスタッフさえも観ていないというもので、正真正銘に“世界初上映”。世界的な撮影監督クリストファー・ドイルをスタッフに迎え、満島ひかり、香川照之、大森南朋といった実力派キャストで描く3Dホラーで、夜な夜な現れる不気味なウサギの着ぐるみと退治する姉弟の姿を描いている。まだVFXなどが全く施されていないながらも、スリルに満ちあふれた映像に、客席からは拍手がわき起こった。そして、「3D映画部門」の発表。15本のノミネート作品の中から清水監督をはじめとする審査員たちが選んだのは『アバター』と『ヒックとドラゴン』の2本。異例の2作同時受賞について清水監督は「全く違う視点で作られているのが面白い」と説明。さらに3D映画の今後について「数年前までは自分も3Dにさほど興味があったわけではなかった。だが、実際に自分で作ってみて、考えを改めた。しかもそんな新しい分野をこの世界で最も歴史ある映画祭がいち早く取り上げたこと、それ自体が映画の可能性を示している。3Dというといまだにどうしても『こけおどしの子供向け』というイメージが強いが、それが変わってほしいと思う。今後もクリエイターとして、技術に操られるのではなく、技術を使って素晴らしい映画を作って行かなければという気にさせられた」と決意と共にその可能性の広がりを訴えた。ちなみに、会場にはホラー映画巨匠ダリオ・アルジェントも姿を見せ、清水監督と握手を交わした。『ラビット・ホラー3D』の日本公開は2011年を予定。■関連作品:ヒックとドラゴン 2010年8月7日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved. アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedラビット・ホラー3D 2011年公開予定第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:『十三人の刺客』にスタンディングオベーション7分!金獅子に三池監督手応えアリ?三池崇史監督、SMAP稲垣の“悪役”起用を説明『ラビット・ホラー3D』撮影終了!「怖いのは苦手」な満島ひかり、リアル恐怖体現劇中では赤ジャージのカトリーヌ・ドヌーヴ、華麗なドレスでヴェネチア降臨清水崇が満島ひかり×香川照之×大森南朋で3Dホラー再挑戦!ヴェネチアで一部を上映
2010年09月11日第67回ヴェネチア国際映画祭にて現地時間9月9日夜、三池崇史監督の『十三人の刺客』の公式上映が開催され、大きな盛り上がりを見せた。昼の公式会見に続いて、三池監督に主演の役所広司、山田孝之、そすてプロデューサーのジェレミー・トーマスが出席。海外、特にイタリアではかなりの人気を誇る三池作品とあって、メディアおよび現地のファンが会場に殺到した。本映画祭において、本作に加えて『ゼブラーマン』、『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』の計3本が上映されるという極めて異例の上映スタイルがとられた。特に本作に関しては本格時代劇ということで関心が高く、一般チケットは発売と同時に完売という人気ぶり。会場には、今年の審査委員長であるクエンティン・タランティーノも来場し、上映を待つ観客と共に立ち上がってキャスト・スタッフ陣を迎えた。上映中は、これぞ三池作品!とも言うべき激しい殺陣に何度も拍手がどよめきが起こり、上映後には7分におよぶスタンディングオベーションが!上映後の取材で三池監督は「何度かヴェネチアには来ているが、終わってこれほどお客さんが楽しんでくれたという感触があったのは初めて。日本映画を楽しみに来ているお客さんに応援してもらっている気がした。お客さんに楽しんでもらえたのでスタッフ・キャストのみんなにも許してもらえるかなと」と手応えを語った。また、親しい間柄であり、三池監督作でヴェネチアにも出品された『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』に出演までしているタランティーノが審査委員長を務めていることについては「ちょっと気まずいですよね。彼は映画を観ることにかけては世界最高の観客の一人なので、自分が楽しんだかどうかが選考の基準になるのでは」と語った。役所さんは「お客さんが楽しんでいるのが伝わってきたし、上映後には温かい拍手もいただいて感動しました。反応の良い客席を見て、子供の頃、映画館で大人たちと拍手をしながら映画を観ていたのを思い出しました」と感慨深げ。山田さんは「(上映を観るのは)今回が3回目なんですが、海外のお客さんには下手なのがバレていないかなと安心しています(笑)。またヴェネチアに来られるように頑張ります」とコメント。授賞式は現地時間11日。どのような審判が下されるのか?『十三人の刺客』の日本での公開は9月25日(土)より全国東宝系にて。■関連作品:ゼブラーマンゼブラシティの逆襲 2010年5月1日より全国にて公開© 2010「ゼブラーマン2 ゼブラシティの逆襲」製作委員会第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会■関連記事:清水崇がウサギの被り物でヴェネチア参上!3D映画部門は『アバター』&『ヒック』三池崇史監督、SMAP稲垣の“悪役”起用を説明劇中では赤ジャージのカトリーヌ・ドヌーヴ、華麗なドレスでヴェネチア降臨清水崇が満島ひかり×香川照之×大森南朋で3Dホラー再挑戦!ヴェネチアで一部を上映『ノルウェイの森』に強敵出現ソフィア・コッポラ新作に喝采!現地紙は最高点
2010年09月11日アジア圏初の長編デジタル3D作品として、昨年公開された『戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH』に続き、清水崇監督がメガホンをとる3D作品『ラビット・ホラー3D』が9月8日(水)、都内のスタジオでクランクアップを迎えた。映画館で3D映画を楽しむ姉弟の前に突然、飛び出してきたウサギのぬいぐるみ。それをキャッチした弟は、夜な夜な納戸に隠された不思議な世界へと誘われる。一方、不審に思った姉・キリコがその秘密に触れたとき、神出鬼没の“ウサギ男”が襲いかかる…。物語の主人公であるキリコを演じるのは、今年最も勢いに乗る注目女優、満島ひかり。その父親役に、NHK大河ドラマ「龍馬伝」での好演も光る香川照之が起用された。取材陣に公開されたのは、満島さん演じるキリコが、幼い頃の記憶を頼りに、ためらいながらも納戸の扉を開けるシーン。忘れ去られた過去のトラウマが蘇り、ストーリーが急転する重要な場面だ。ホラー作品に初主演する満島さんは「怖いのは苦手。お化け屋敷とかあまり好きじゃないですね」。それだけに、恐怖と対峙する表情は、演技というよりは素なのかも?「すさまじくハードな日程で、まさしく、夏の悪夢のような日々でしたが、スタッフひとりひとりの力を借りて、クランクアップすることができました。完成まではまだまだ道のりがありますが、公開がとっても楽しみ」と期待を寄せる。一方の香川さんは、初めての3D体験を「毎日が新鮮でした。ショックだったのは、2Dと3Dで芝居の質が違うことを体感できたこと」とふり返る。これまで、映画とTVの“違い”は意識していなかったと言い「(3Dという)演技における新たな分野が誕生した気がします。今後、いままで意識しなかったことを、意識せざるを得ない可能性があるのでは」と不思議な戸惑いも感じている様子だ。香川さんもまた、ウサギ人間から未体験のインスピレーションを受けたのかもしれない。今回の撮影では、パナソニックが開発した一体型二眼式カメラ「AG-3DA1」が大活躍。前作で使用したカメラに比べて、速度への対応が向上したほか、二眼同時ズームが可能になったことで、ハリウッドの3D映画が苦手とするスピード感あふれる映像が実現した。3D映画本来の持ち味である“飛び出し感”も抜群。さらに、数々のウォン・カーウァイ作品や『レディ・イン・ザ・ウォーター』で知られる世界的な撮影監督、クリストファー・ドイルの参加によって、3D映像はアトラクションからアートへと昇華する。現場では、専用の3Dモニターを使って、撮影シーンが次々とチェックされていく。3Dメガネをかけながら、指示を出す清水監督の姿もさまになっている。「3Dとはいえ、飛び出しや奥行きを意識し過ぎず、恐ろしくドラマ的な世界観を作り上げるために(3D効果を)最大限に活用したい」と清水監督。前作での経験もあってか、技術面での不安はないという。また、キャスト陣について「満島さんはとてもハッキリしていて、作品を良くしようという気持ちがあふれているので、一緒に作業するのが楽しい。また、香川さんには(撮影上の)変更があっても、きっちり粛々と全てをこなしていただき、ただただ脱帽」と語ってくれた。そんな清水監督はクランクアップ後、息つくヒマもなく、ヴェネチア国際映画祭に出席。自身が審査委員長を務める「3Dコンペティション部門」のセレモニーで、『ラビット・ホラー3D』のフッテージ上映が約3分間行われる。当日は「コンペティション部門」の審査委員長であるクエンティン・タランティーノ監督も鑑賞予定だ。旬のキャスト陣×「AG-3DA1」×ドイル。この3大要素をジャパニーズホラーの覇者・清水監督が配合すると、一体どんな化学反応が“飛び出す”のか?2011年の公開が待ちきれない。■関連作品:ラビット・ホラー3D 2011年公開予定■関連記事:清水崇が満島ひかり×香川照之×大森南朋で3Dホラー再挑戦!ヴェネチアで一部を上映
2010年09月09日開催中の第67回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されている、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の『しあわせの雨傘』の記者会見および公式上映が、9月5日(現地時間)夜、開催された。2002年のベルリン国際映画祭で、8人の女優たちに銀熊賞が贈られるという前代未聞の快挙を成し遂げた『8人の女たち』以来となる、フランソワ・オゾン監督とドヌーヴのタッグによる本作。ドヌーヴは、夫が心臓発作で倒れたことで、雨傘工場を切り盛りせねばならなくなったブルジョワ階級の人妻を演じており、朝のジョギングが日課ということで、劇中、赤いジャージ姿も披露している。オゾン監督は「この作品で描いているテーマは『ひとりの主婦が色々と問題を乗り越えて、自分の居場所を見つける』という、とても普遍的で現代に通じるもの。全体的にはコメディ・トーンで描いたが、リアリティもとても重要だと感じていたので、ドヌーヴが演じるキャラクターが観客にとって共感できるものになるように彼女と話し合ったよ。結果、メロドラマ的要素と笑いの要素とが上手く融合した作品に仕上がっていると思う」と自信をのぞかせる。つい先日、“飾りモノ”を意味する『POTICHE(ポティッシュ)』という原題から、『しあわせの雨傘』という邦題が決定したばかりだが、オゾン監督はこの邦題についても「(ドヌーヴが出演した名作)『シェルブールの雨傘』にかけて、『しあわせの雨傘』と決めたそうだけど、これを私はとても気に入っている。とてもポエティックで美しいタイトルだと思う」と機嫌よく答えた。ドヌーヴは「若いときに何をしたいか分からなかったり、自分が思っているのと違った形で人から受け取られたりもしたけど、これまで自分が“POTICHE=飾りモノ”という存在だったことはないと思う。でも、いまだに男女平等かと聞かれると、そうじゃない部分が多いから、女性の地位向上のために協力していきたいと思う。私は自分のことをコメディ女優だとは思っていないけど、コミカルな役を演じるのは大好き!気持ちがいいわ。劇中で歌うのも、演技とはまた違った面白さがあって楽しい。この作品で劇中で歌うのが最後の機会にならないことを願うわ(笑)」と笑顔で語った。先述のように劇中では微妙な赤ジャージ姿のドヌーヴだが、この日の会見では別人のような真っ白なワンピース、さらにレッドカーペットではゴージャスなドレープの黒いドレスをまとい、大女優の貫禄を見せつけた。『シェルブールの雨傘』を彷彿とさせる色とりどりの傘、そして涙あり笑いありの人生賛歌に観客の反応は上々のよう。日本から出品されている『ノルウェイの森』、『十三人の刺客』にとっては、現地で高評価の『SOMEWHWRE』(原題)に続き、また強力なライバルが増えたと言えそう。『しあわせの雨傘』は日本では正月第2弾でTOHOシネマズ シャンテ、新宿ピカデリーほか全国にて順次公開。■関連作品:しあわせの雨傘 2011年正月第2弾TOHOシネマズ シャンテ、新宿ピカデリーほか全国順次公開© Mandarin Cinema 2010第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:清水崇が満島ひかり×香川照之×大森南朋で3Dホラー再挑戦!ヴェネチアで一部を上映『ノルウェイの森』に強敵出現ソフィア・コッポラ新作に喝采!現地紙は最高点『ノルウェイの森』にスタンディング・オベーション松山ケンイチ「確信」得た!『ノルウェイの森』に質問続出! 凛子、松山ケンイチと「楽屋にこもって話し合った」ヴェネチア国際映画祭開幕!ナタリー・ポートマン、過激なシーンも「覚悟してたわ」
2010年09月06日清水崇監督が、満島ひかり、香川照之、大森南朋らを起用して最新作となる3D作品『ラビット・ホラー3D』を製作!その一部映像が開催中の第67回ヴェネチア国際映画祭にて上映されることが明らかになった。“3D元年”と言われる2009年、アジア圏初の長編デジタル3D作品となる『戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH』を世に送り出した清水監督。その功績もあって現在開催中のヴェネチア国際映画祭の「3D映画部門」の審査委員長を務めることが先日発表されたが、このタイミングで3Dによる最新作のニュースが飛びこんできた。主演を務めるのは昨年、各映画賞における新人女優賞を総なめにし、今年に入っても次々と話題作への出演が続く満島ひかりと、言わずと知れた日本映画界を代表する演技派・香川照之。さらに、大森南朋、緒川たまきらが癖のある役どころで登場するという。気になるストーリーだが、物語自体が“3D”をモチーフにしている。流行りの3D映画を鑑賞しているとなぜか突然スクリーンからウサギのぬいぐるみが飛び出してくる。それを受け取ってしまったことから始まる“恐怖”が描かれる。本作では、つい先日パナソニックが出荷を開始したばかりの一体型二眼式3Dカメラレコーダー「AG-3DA1」を使用。そして、作品の映像美を担うカメラマンとして、『恋する惑星』など一連のウォン・カーウァイ作品や『レディ・イン・ザ・ウォーター』に参加し、世界的な名声を集めるクリストファー・ドイルが参加している。本作の撮影は9月8日(水)まで続けられ、その後、清水監督はヴェネチアへと出発。映画祭の「3D映画部門」のセレモニーの場で、本作のフッテージ上映が行われる。なお、このイベントには映画祭の審査委員長を務めるクエンティン・タランティーノ監督も出席するとのこと。清水監督の『呪怨』のファンを公言するタランティーノはどのような感想を漏らすのか――?旬の俳優陣と最高の機材、一流のカメラマンを得て、ジャパニーズ・ホラーの旗手がどのような恐怖を3Dで描き出すのか?注目が集まる。『ラビット・ホラー3D』は2011年公開予定。■関連作品:戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH 2009年10月17日新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© ショック・ラビリンス・フィルム・コミッティ2009第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:『ノルウェイの森』に強敵出現ソフィア・コッポラ新作に喝采!現地紙は最高点『ノルウェイの森』にスタンディング・オベーション松山ケンイチ「確信」得た!『ノルウェイの森』に質問続出! 凛子、松山ケンイチと「楽屋にこもって話し合った」ヴェネチア国際映画祭開幕!ナタリー・ポートマン、過激なシーンも「覚悟してたわ」ヴェネチア国際映画祭、「ヴェネチア3Dアワード」審査委員長に清水崇が就任
2010年09月05日9月3日(現地時間)夜、ヴェネチア映画祭のコンペティション部門で、ソフィア・コッポラの新作『SOMEWHERE』(原題)が上映され、大きな喝采を浴びた。『SOMEWHERE』(原題)は、ソフィアの『マリー・アントワネット』以来4年ぶりとなる最新作で、高級ホテルで虚無的な生活をする人気スター、ジョニー・マルコが主人公。別れて暮らす11歳の娘・クレオの訪問で、ジョニーの心が少しずつ変化するさまを、ドライなユーモアを交えて描き出していく。『パブリック・エネミーズ』のスティーヴン・ドーフが、自分の居場所の定まらないセレブを好演し、娘クレオをダコタ・ファニングの妹エル・ファニングが演じる。舞台となるのはハリウッドの伝説的なホテル「シャトーマーモント」。マリリン・モンローからリンジー・ローハンまでセレブのお気に入りとして知られている。『ロスト・イン・トランスレーション』に続いてホテルを舞台にしたことについて、ソフィアは記者会見で「私も子供の頃、父(フランシス・F・コッポラ)の撮影のためしょっちゅうホテル暮らしをしていたから、その頃の経験が生きているわ。クレオがホテルの部屋で料理をするのは、彼女が本物の家を求めていることの象徴ね」と語った。セレブの、そして現代人の孤独を風刺的に描いた本作は、現地新聞の星取表では最高評価を獲得。自分の居るべき場所(somewhere)を見つけられずにいる男を好演したスティーヴン・ドーフの演技賞にも期待がかかる。今回の審査委員長である、ソフィアの元恋人クエンティン・タランティーノが、どのような評価を下すが注目だ。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:SOMEWHERE (原題) 2011年4月2日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 - Somewhere LLC 第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:『ノルウェイの森』にスタンディング・オベーション松山ケンイチ「確信」得た!『ノルウェイの森』に質問続出! 凛子、松山ケンイチと「楽屋にこもって話し合った」ヴェネチア国際映画祭開幕!ナタリー・ポートマン、過激なシーンも「覚悟してたわ」ヴェネチア国際映画祭、「ヴェネチア3Dアワード」審査委員長に清水崇が就任ナタリー・ポートマンがダークサイドに?主演作がヴェネチアでオープニング上映決定
2010年09月04日開催中の第67回ヴェネチア国際映画祭で9月2日(現地時間)夜、コンペティション部門に出品されている『ノルウェイの森』の公式上映が行われた。主演の松山ケンイチに菊地凛子、水原希子、そしてトラン・アン・ユン監督らは、大勢のファンと報道陣が見守る中、レッドカーペットを通り、公式上映が行われるサラ・グランデに入場。イタリアでも広く読まれている村上春樹のベストセラーの映画化とあって、夜の9時半過ぎという時間にもかかわらず、1,016席の会場はほぼ満席。松山さんらは早速、観客のスタンディング・オベーションで迎えられた。上映中、原作でも印象深いワタナベ(松山さん)と緑(水原さん)のやりとりにクスクス笑いが起こることも。そして、エンドロールでビートルズの「ノルウェーの森」が流れると、観客は立ち上がって称賛の拍手。エンディングの途中から場内は明るくなり、そのまま数分にわたって拍手が鳴り響いた。松山さんは「終わってお客さんに拍手していただけて、大成功と感じました。すごく嬉しいし、これから海外でも配給されることを思うと、たくさんの方に観ていただけるだろうなと確信できました。最高の一日となりました。(お客さんの反応は)全然予想とは違いましたね。ヨーロッパの人たちと一緒に観るのは初めてだったので、すごくいい経験をさせてもらいました」と充実した表情で語った。菊地さんも「これまでも映画祭に来る機会は多かったのですが、日本の製作する日本の映画で来たいという願いがあったので、今回、村上春樹さんの原作を、トラン・アン・ユンとキャストのみなさんと作ることができ、このような反応が自分の元に届いてきたのはとても嬉しかったです。これからどうやって広がっていくのかすごく楽しみです」と現地の観客の反応を喜んだ。水原さんは「私は映画に観入ってしまい、自分のシーンでも泣いてしまいそうになり(笑)、正直、映画が終わってみなさんが拍手してくれてホッとしたというか、言葉が何も出てこないというか、感動してボーッとしてしまいました。すごく幸せでした」と感動を素直に口にし、喜びの表情。現地の反応はというと「映像がすごくきれいでよかった。話は重かったが、脚本が気に入った」(20代・女性)、「日本の男女の関係は分からないところもあるが、非常に入り込めた」(30代・女性)、「シニカルなラブストーリーで楽しかった。映像美も含めて入り込めた」(30代・男性)とおおむね高い評価で、特に映像表現に関して称賛の声が多く寄せられているという。映画祭はまだ始まったばかりだが、コンペティションの行方も気になるところ。トラン監督にとっては『シクロ』以来となる2度目の金獅子賞受賞なるか?そして松山さん、菊地さん、水原さんらキャスト陣への評価は?『ノルウェイの森』、日本での公開は12月11日(土)より全国東宝系にて。■関連作品:第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン■関連記事:『ノルウェイの森』に質問続出! 凛子、松山ケンイチと「楽屋にこもって話し合った」ヴェネチア国際映画祭開幕!ナタリー・ポートマン、過激なシーンも「覚悟してたわ」村上春樹原作の“逆輸入”短編映画でナスターシャ・キンスキーの娘がヌード披露ヴェネチア国際映画祭、「ヴェネチア3Dアワード」審査委員長に清水崇が就任ナタリー・ポートマンがダークサイドに?主演作がヴェネチアでオープニング上映決定
2010年09月03日9月2日(現地時間)昼、第67回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション出品作『ノルウェイの森』の公式記者会見が行われ、松山ケンイチ、菊地凛子、水原季子、監督のトラン・アン・ユンらが出席した。世界中で読まれている村上春樹のベストセラー小説の映画化であり、各国の記者たちから熱心な質問が矢継ぎ早に飛んだ。原作ではリアルに書かれていたワタナベ(松山さん)と、直子(菊地さん)の性描写が、詩的な表現になっているのはどうしてか?という質問に対して監督は「具体的に描くよりも、キャラクターの表情に焦点を当てたかった。特に最初にワタナベと直子が関係を持つシーンは大切なので」と説明。 また、香港の演技派トニー・レオンが20年後のワタナベを演じるといううわさがあったことに関しては、「トニー・レオンの起用を考えていたのは事実。だが、村上さんから許可を得られなかった」と認めた。香港の記者から、セックスシーンの心の準備をどうしたか?と聞かれた松山さんは「監督からは表情を中心に撮ると事前に説明されていたわけではなかったので、原作通りなら過激だろうと覚悟をしていました。けれど、時間をかけて作り上げることが出来た」と答えた。また菊地さんは「松山さんは、役に対して真摯に向き合う方。(セックスシーンについては)楽屋に2人でこもって、いろいろ話し合いました。気持ちだけではなく、どう見えるべきか、といったテクニカルな話もしました」と語った。プレス試写の反応は、賛否両論。アジア系記者からは好意的意見が聞けたが、ヨーロッパの記者からは厳しい声も。あるイタリアの女性記者は「映像は美しいけれど、セックスについて言葉で語りすぎている」と語っていた。さて、夜の公式上映での反応はいかに?(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:『ノルウェイの森』にスタンディング・オベーション松山ケンイチ「確信」得た!ヴェネチア国際映画祭開幕!ナタリー・ポートマン、過激なシーンも「覚悟してたわ」村上春樹原作の“逆輸入”短編映画でナスターシャ・キンスキーの娘がヌード披露ヴェネチア国際映画祭、「ヴェネチア3Dアワード」審査委員長に清水崇が就任ナタリー・ポートマンがダークサイドに?主演作がヴェネチアでオープニング上映決定
2010年09月03日第67回ヴェネチア国際映画祭が、現地時間の9月1日夜、イタリア・ヴェネチアのリド島で始まった。開幕作品は、2年前に『レスラー』でグランプリの金獅子賞に輝いたダーレン・アロノフスキー監督によるサイコ・スリラー『ブラック・スワン』(仮題)。開幕式に先立ち行われた記者会見では、監督とともに主演のナタリー・ポートマン、共演のヴァンサン・カッセル、ベンジャミン・ミルピエが登壇した。ナタリーは、名門ニューヨーク・シティ・バレエの「白鳥の湖」で主役に抜擢されるが、純情な白鳥と官能的な黒鳥を演じ分けることに苦悩し、追い詰められていくバレリーナを演じる。13歳までバレエを習っていたナタリーは劇中、見事な踊りを見せるのはもちろん、レズビアン・シーンやマスターベーション・シーンにも果敢に挑戦。これについてナタリーが「8年前にこの企画をダーレンと話したときからセックスシーンがあると聞いていたので、覚悟はしていたわ。アーティストのエゴについての話だから避けられないもの」と語ると、監督から「でも最初は『なんで?』と言ってたじゃない」と突っ込まれる一面も。またバレエ団の芸術監督を演じたヴァンサン・カッセルは「実は子供の頃、バレエを習っていたんだけど、あまりに大変なんでやめたんだ。妻のモニカ(・ベルッチ)もバレエ経験者だから相談相手になってもらったり、撮影前もかなりハードな練習をしたよ。でも、それでギャラをもらってるんだからね」と笑わせた。また、この映画がきっかけで恋人関係に発展したナタリーと世界的なバレエ・ダンサーのベンジャミンは、会見では言葉を交わさなかったが、レッドカーペットには2人で仲良く登場。順調な交際をにおわせた。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]ブラック・スワン (仮題) 2011年春、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.■関連記事:ヴェネチア国際映画祭、「ヴェネチア3Dアワード」審査委員長に清水崇が就任ナタリー・ポートマンがダークサイドに?主演作がヴェネチアでオープニング上映決定
2010年09月02日9月1日(現地時間)にいよいよ開幕する、世界三大国際映画祭のひとつ第67回ヴェネチア国際映画祭において、昨年より新たに設けられた「ヴェネチア3Dアワード」の本年度の審査委員長を清水崇監督が務めることが発表された。世界的な躍進を遂げる3Dというジャンルをいち早く取り込み、昨年より新設された「3D映画部門」におけるこちらのアワード。昨年は『グレムリン』で知られるジョー・ダンテ監督の『The Hole』が、『カールじいさんの空飛ぶ家』や『モンスターvsエイリアン』を抑えて初の栄誉を手にしたが、この授賞式でプレゼンターを務め、ダンテ監督にトロフィーを授けたのが清水監督。このときは、アジア圏で初のデジタル3D映画となる『戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH』を監督した功績からプレゼンターを任されたのだが今回、審査委員長というさらなる大役を務めることに!気になる今年のノミネート作品だが『アバター』に『アリス・イン・ワンダーランド』、『ヒックとドラゴン』、『タイタンの戦い』、『トイ・ストーリー3』、『エアベンダー』、『シュレック フォーエバー』、『Disney’sクリスマス・キャロル』、『ファイナルデッドサーキット 3D』、『スパイアニマル・Gフォース』、『キャッツ&ドッグス地球最大の肉球大戦争』など話題作がズラリ。映画祭本選の審査委員長を務めるのが、清水監督作の『呪怨』のファンを公言するクエンティン・タランティーノというのも奇縁。ちなみに、昨年のヴェネチアの地でフッテージ上映が行われた『戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH』は今年、特別招待作品として上映される。ジャパニーズホラーの旗手としてその名を轟かせ、アジアを代表する3D映画の監督としても世界に認められた清水監督は、果たしてどの作品に“No.1 3D映画”の栄誉を与えるのか? 『ノルウェイの森』、『十三人の刺客』という日本から出品されるコンペティション参加作品と共に注目が集まる!ヴェネチア国際映画祭は9月1日より11日まで開催。『戦慄迷宮 3D』プレミアム・エディション発売元:アスミック販売元:角川映画価格:4,935円(税込)発売中■関連作品:戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH 2009年10月17日新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© ショック・ラビリンス・フィルム・コミッティ2009第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:BeeTVで清水崇がホラーを監修!星野真里が恐怖におののく前田愛、挙式を10日後に控え共演陣からの花束の祝福に、驚き過ぎて3Dメガネで…3連休は新感覚を先取り!『戦慄迷宮3D』見どころ凝縮のフッテージが無料で上映『戦慄迷宮3D』柳楽優弥インタビュー「お化け屋敷はM・キャリーに誘われてもノー」『戦慄迷宮3D』世界配給決定!柳楽優弥は映画祭よりも観光で海外に行きたい?
2010年08月30日ナタリー・ポートマンを主演に迎えた映画『ブラック・スワン』(仮題)が9月1日よりイタリアで開催されるヴェネチア国際映画祭のオープニングで上映されることが決定した。12月1日より全米公開されることも決まった本作。監督を務めるのは、低予算作品ながら各方面で激賞され、数々の映画賞を受賞した『π』、ミッキー・ロークを完全復活させた『レスラー』など、話題作を世に送り出してきたダーレン・アロノフスキー。ニューヨーク・シティ・バレエ団を舞台に、ナタリー演じるダンサーのニナが、プリマの座を争うライバルとの競合の中で、狂気を帯びていくさまを描く心理スリラーとなっている。「白鳥の湖」という、純粋で気品のある白鳥と狡猾さと官能性を併せ持つ黒鳥の二面性を求められる役柄を巡り、敵対心からねじれた友情を発展させていく2人のダンサー。やがてニナは、自らを崩壊させかねないある危険な方法で、自らのダークサイドを見出していく――。写真からも見てとれるように、“鬼気迫る”という言葉がピッタリのナタリー。踊ることに全てを捧げてきたニナの狂気を見事に体現している。共演には、バレエ団の芸術監督を務めるトーマス・リーロイをヴァンサン・カッセルが、ニナのライバルとなる新人ダンサーのリリーをウクライナ出身のミラ・クニスが演じるほか、ウィノナ・ライダーがこれまでバレエ団でプリマを務め上げてきたベスに扮している。ダークサイドに堕ちていくナタリー…。ヴァンサン・カッセル、ウィノナ、ミラといった共演陣とどのように絡んでいくのかも注目したいところ。そしてヴェネチアっ子たちは彼女の変貌ぶりをどのように受け止めるのか?『ブラック・スワン』は日本では2011年春、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。■関連作品:第66回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]ブラック・スワン (仮題) 2011年春、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.■関連記事:清水崇、アジア代表でヴェネチア入りジャパニーズ3Dホラーに1,000人驚愕!続報!ニコラス・ケイジ主演作をめぐる米独の監督2人のバトルのゆくえM・ムーアの経済ドキュメンタリーがヴェネチアを席巻!上映後10分間観客総立ちジョージ・クルーニー、恋人についての質問にCMのキメ台詞で切り返し!マット・デイモン、主演するソダーバーグ監督の新作を携えてヴェネチア映画祭に登場!
2010年08月23日携帯専用放送局BeeTVにて、ジャパニーズ・ホラーの旗手・清水崇監修により、星野真里、堀部圭亮らを配して本格ホラー「しってはいけない怖い話」が配信されることが発表された。本作はBeeTVにとって初めての本格ホラー作品。夜のデパート、携帯メール、同窓会など身近なシチュエーションを題材にしつつ、そこに潜む“恐怖”が清水監督の監修の下、5人の新鋭監督によって8つのオリジナルドラマとして映像化される。出演陣も豪華!現在放送中のNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」にも出演している星野真里に、俳優としての活躍に加え、昨年公開された『悪夢のエレベーター』など監督としても高い評価を得ている堀部圭亮。また、ドラマ&劇場版と一大旋風を巻き起こした「ROOKIES」をはじめ、次々と話題作に出演している尾上寛之など幅広い活躍を見せる実力派が集った。いまだ撮影中ということで、各話の内容については明らかにされていないが、星野さんからは今回の発表に際してコメントが到着した。ホラー作品への出演オファーについて「夏を感じました」と語る星野さん。これまでにもホラー作品への出演は多いが自身は「(ホラーは)好きではないですね…。でも、以前よりは免疫ができたような気がします」と明かす。また、これまでに経験した心霊体験について尋ねると「霊感の強い友達が実家に遊びに来て、ある部屋に誰かがいると言われたときはビビりました。でも、悪いものではないようなので。守ってくれているんですかね?」とのこと…。そして自身の出演したエピソードについては「じわじわとくる怖さ、なのでしょうか」と恐怖を煽る。暑〜い夏も携帯のおかげで背筋のあたりがひんやりしてくる…かも?「しってはいけない怖い話」は7月20日(火)より配信開始(全8話/毎週火曜日更新)。BeeTV「しってはいけない怖い話」公式ページ■関連作品:戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH 2009年10月17日新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© ショック・ラビリンス・フィルム・コミッティ2009■関連記事:前田愛、挙式を10日後に控え共演陣からの花束の祝福に、驚き過ぎて3Dメガネで…3連休は新感覚を先取り!『戦慄迷宮3D』見どころ凝縮のフッテージが無料で上映『戦慄迷宮3D』柳楽優弥インタビュー「お化け屋敷はM・キャリーに誘われてもノー」『戦慄迷宮3D』世界配給決定!柳楽優弥は映画祭よりも観光で海外に行きたい?清水崇ティーチイン付き!『戦慄迷宮』3D特別試写会に5組10名様をご招待
2010年07月15日日本でもヒットを記録した『ゴースト ニューヨークの幻』が舞台を移して新たに製作され、松嶋菜々子と韓流スター、ソン・スンホンが主演することが決まった。『ゴースト ニューヨークの幻』といえば、暴漢に襲われて命を落とした男性が、残された恋人にも危険が迫っていることを知り、この世にとどまって彼女を守る姿を描き、世界中を涙に包んだ感動作。ヒロインをデミ・ムーアが、死してなおこの世にとどまり、愛する恋人を守るために戦う男性を昨年この世を去ったパトリック・スウェイジが演じた。そのアジア版として新たに生まれ変わった『ゴースト』が、日韓のスターを主演に据えてついに始動。松嶋さんは「『ゴースト ニューヨークの幻』が公開された頃、私は10代でしたが、当時、ストーリーに入り込んで観ていたことを憶えています。印象深かったシーンは、悪いことをした人が影のゴーストに連れて行かれたり、あの、きれいな“メロディー”(テーマ曲『Unchained Melody』)に乗せたシーン。もし突然、自分が死んでしまって何か心残りがあったときには、ゴーストになってでも気持ちを伝えられたらいいのにと、自分のことに置き換えて考えたりもしていました」とオリジナル版への思い入れを明かし、「今回、ご縁があって、新たに製作される『ゴースト』に出演させていただくことになったのですが、原作に思い入れのある沢山の方々の期待を裏切らないよう、ソン・スンホンさんを始めとする、共演者、スタッフの方々と一緒に、アジア版『ゴースト』を大切に作り上げていきたいと思っています」と新たな『ゴースト』にかける熱意を語った。さらに、ドラマ「エデンの東」などで、日本でも人気を誇るソン・スンホンとの共演については「韓国での主演ドラマが日本でも放送されていたのを見ていました。とても魅力的な役者さんなので共演できる機会ができたことを嬉しく思いますし撮影を楽しみにしています」と喜びのコメントを寄せてくれた。スンホンも「個人的にも大好きだった映画なので、今回このようなご提案をいただき、シナリオを読んだ後、即座に出演を決めました」と明かし、「松嶋さんの相手役として私が選ばれるとは全く想像もしていませんでした。素敵な女優さんと共演する機会を得てとても嬉しく思っております。良い演技、良い作品を通してみなさまにご挨拶できるよう最善を尽くしたいと思います」と意気込みを語った。監督は日本テレビのディレクターとして数々のドラマの演出を手がけてきた大谷太郎。また、中田秀夫や清水崇の作品でプロデューサーとしてハリウッドでも注目を集める一瀬隆重が本作でもプロデューサーを務める。20年の歳月を経て、新たな『ゴースト』が再びアジアを涙にぬらす!映画の公開は今秋の予定。■関連作品:ゴースト 2010年秋、公開
2010年05月12日人気ホラーの続編『ディセント2』のDVD発売を記念して3月20日(土)に「ディセント祭 in ニコニコ生放送」と題して、山口雄大&清水崇両監督、漫画家の石原まこちんらが参加し、世界で初めてネット上で映画を生で解説するという試みが行われた。このイベントはニコニコ生放送チャンネル「GTV」と連動して開催。『ディセント』および『ディセント2』をユーザーが各々で鑑賞し、それに合わせて中野ブロードウェイに集結したゲストたちによるウンチク音声解説の動画を配信、動画上で会場のゲストたちとリアルタイムでやりとりすることもできるという、世界でも初めてのオンライン参加型のDVDイベントとして行われた。作品自体をネット上で配信するのではなく、あくまでもイベントの生放送に合わせて、各ユーザーに映画DVDを再生してもらうという試みとなっている。音声解説ゲストには、ハリウッドでも活躍する『呪怨』シリーズの清水崇監督に、『地獄甲子園』の山口雄大監督、そして「THE 3名様」の人気漫画家・石原まこちん、フリーライターのジャンクハンター吉田の4名が登場。約2,000人の観客を前にゲストそれぞれの視点で両作品への鋭いツッコミや解説を披露した。加えて映画撮影の裏側やクリエイターとしての共感、そしてホラー映画のテクニックや知識なども語られ、ユーザーのコメント数は約3,000に達し、イベント会場もネット上も大きな盛り上がりを見せた。清水監督は「ユーザーと同じ目線で映画を観るというのは、学生の頃に友達といろいろ言いながら観ていたあの感覚で、とても面白かったです。新しい映画の楽しみ方だと思います」とコメント。山口監督は「コメンタリーはいろいろやらさせてもらってるんですが、ニコニコ生放送のライヴ感は独特。僕らのマニアックな話にも、ちゃんと突っ込んでくれるような、映画に詳しいユーザーの方もたくさんいて、楽しかったです」と語った。リアルなイベントとネットを連動させた企画として、今後も注目を集めそうだが、今回の『ディセント2』に続き、4月には『REC/レック2』のDVD発売を記念して、「REC/レック祭」が行われる予定だという。ニコニコチャンネルGTV『ディセント2』DVD発売元:角川映画販売元:ハピネット価格:3,990円(税込)発売中■関連作品:ディセント2 2009年11月7日よりシアターN渋谷ほか全国にて公開© 2009 CELADOR FILMS LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:傑作ホラー・シリーズ第2弾『ディセント2』試写会に5組10名様をご招待
2010年03月24日佐藤江梨子と柳楽優弥主演の『すべては海になる』が1月23日(土)に公開初日を迎えた。佐藤さん、柳楽さん、そして山田あかね監督による舞台挨拶が都内劇場で行われ、先日結婚式を挙げたばかりの柳楽さんへの祝福ムードで大きな盛り上がりを見せた。どこかで寂しさを感じている書店員の夏樹(佐藤さん)と崩壊した家庭を一人、立て直そうとする高校生の光治(柳楽さん)の「本」を介してのつながりを描いた本作。佐藤さんは、公開初日を迎えての気持ちを尋ねられ「昨日、生まれて初めて流れ星を見たんですよ!まあ…ただのコバエだったんですけど(苦笑)。そのときに『願いごとしなきゃ!』と思って、『たくさんの人が来てくれますように』とお願いしました」と語り、満席の客席を見て喜びの表情を浮かべた。そして「うちの姉と弟は2人とも書店で働いた経験があって、私も働いてみたかったので、夢がかないました!」とニッコリ。実際の本屋での撮影について「貸し切り状態で、本が読み放題だったので、雑誌から芸能人本まで読みました」と語ったが、司会者からの「じゃあ、撮影中にそこのあった本は全部読んだんですか?」という珍妙な質問に思わず「そりゃ無理だろ!」と怒気を含んだツッコミを入れ、次の瞬間ハッと正気に返って「それはムリでしょう?」と優しい笑顔を浮かべて言い直し、会場は笑いに包まれた。柳楽さんが挨拶しようとすると、すかさず客席から「結婚おめでとう!」という祝福の声が。柳楽さんは「ありがとうございます」と笑顔で返した。今回の役について「僕は本を読まないし、2年ぶりの演技ということで、監督に『本読みをやりたい』とメールしました。でも、監督と2人で本読みをやると、監督が相手役を演じるので僕の芝居を見れないんです(苦笑)。監督はそれに気づいて『助監督呼んでいいですか?』って。それから佐藤さんや白井晃さんとかいろんな人が入ってきて、結果オーライでした」とふり返った。監督は柳楽さんについて、というか柳楽さんの結婚について「ウブな少年の役になりきっていて、ガールフレンドの気配を全く見せなかった」と証言。佐藤さんもこれにすかさず「(事前に何も言わなかったことを)責めてない。責めてないよ。でもびっくり!触ったら壊れそうな少年を演じてたので、少し距離を置いて接してたら…『あれー?』って感じ」とやっぱり責めてる?さらに、この映画をどんな人に観てほしいか?という質問に柳楽さんが「ヨメに…」と答えると、佐藤さんは「オー!!」と歓声を上げ、「私も(柳楽さんの奥さんと同じ)エリーだよ!」と興奮した様子でよく分からないアピール。会場には拍手と笑いがわき起こった。『すべては海になる』は新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開中。■関連作品:すべては海になる 2010年1月23日より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開©「すべては海になる」パートナーズ■関連記事:サトエリ&柳楽優弥、カンヌで「運命の出会いをした」『すべては海になる』完成披露世界最大のお化け屋敷“戦慄迷宮”が、清水崇監督&柳楽優弥主演で映画化
2010年01月23日「やっぱり猫が好き」、「時効警察」などの人気番組の脚本・演出を手がけてきた山田あかねの初映画監督作『すべては海になる』が完成し、11月16日(月)、山田監督と、主演の佐藤江梨子と柳楽優弥を迎えての完成披露試写会が行われた。ある書店で出会った、心に傷を抱える女性書店員(佐藤さん)と男子高校生(柳楽さん)の恋愛を描く本作。自身と同じ27歳という等身大の女性を演じた佐藤さんは、「元々、本が好きで、姉も弟も本屋で働いていたことがあって本屋さんをやりたかったので夢が叶った。これまで突拍子もない役が多かったけど、今回は等身大の役だったので年をとるのがとても楽しくなる作品でした」と語った。どんな点に共感したか尋ねると「誰かと繋がっていたい、必要とされていたい、用もないのに携帯を見てしまったり」と少し寂しがり屋な一面も垣間見せた。そんな佐藤さんが「演技に見とれていた」と絶賛を浴びせ、照れた表情を見せていたのが柳楽さん。2人の初対面は、柳楽さんの名を知らしめた5年前のカンヌ国際映画祭の場だそうで、「何かの縁を感じた」(柳楽さん)、「カンヌで運命の出会いを果たして二度目の出会い」(佐藤さん)と今回の初共演に運命(?)を感じた様子。2人の起用理由を聞かれた山田監督は、佐藤さんに対しては「ワイドショーで見ていて、かわいい顔してるのに世の中に不満をいっぱい持ってそうで、本も好きということで2年前からお願いしていた」とのこと。柳楽さんについては「いまどきの軽い若者じゃない人にお願いしたかった」と語り、2人の才能に対する惚れこみようを感じさせた。今回、本好きの文学青年を演じた柳楽さんは、実は普段は一切本を読まないそうで「文学青年の役が『来たか』と。私生活でやらないことを芝居でやるのが好きなので、映画をきっかけに本に興味を持っちゃったりなんかして。演じているときは本を読んだ後の気持ちが分からなかったが、監督に『(自身が好きな)映画を観たときと重ねればいいんだよ』と言われて、なるほどなと」と語った。そんな柳楽さんへ、本好きで自身も文章を書く佐藤さんが挙げた「クリスマスに贈りたい本」は「勝新太郎さんの本」。「役者としての佇まいがとても素敵なので、ぜひ読んでください。中村玉緒さんのような素敵な奥様も見つけていただいて」とメッセージを贈ると、意外や柳楽さんは「勝新太郎さん、超大好きなんですよ!」と大興奮。「youtubeで勝さんの映像を一人で見てかっこいいなと…」と独自ルートを明かすが、「どんなところがかっこいい?」との質問には口ごもり、横から「色っぽいところだよね」(佐藤さん)、「やんちゃな感じ?」(山田監督)と女性陣のフォローに挟まれ、この様子に会場から笑いが沸き起こった。『すべては海になる』は1月23日(土)より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開。■関連作品:すべては海になる 2010年1月23日より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開©「すべては海になる」パートナーズ■関連記事:世界最大のお化け屋敷“戦慄迷宮”が、清水崇監督&柳楽優弥主演で映画化
2009年11月17日日本映画初の実写長編3D映画となる『戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH』が、10月17日(土)に公開初日を迎え、柳楽優弥、蓮佛美沙子、勝地涼、前田愛、水野絵梨奈という主要キャスト陣と清水崇監督による舞台挨拶が行われた。歌舞伎役者の中村勘太郎さんとの挙式を10日後に控え、本作が独身最後の公開映画となった前田さんに、共演陣がお祝いの花束を手渡すというサプライズも!驚いた前田さんは、なんと3Dメガネを着けたままお礼のコメントを発しようとする一幕もあり、会場は大きな盛り上がりを見せた。主演の柳楽さんは、映画を観たばかりの観客に向かって「(劇中の)僕のこと分かりました?ふっくらしてたので(笑)、かなりつらいかなと思ったんですが、それはまぁ、役作りということで!」といきなり自虐的な挨拶。勝地さんからは、柳楽さんが怖がるときの反応が薄いとのツッコミが…。そんな柳楽さんが頑張って悲鳴を上げたというシーンについて「悲鳴を上げて、涙まで流したシーンがなくなってたんですが…」と監督に尋ねると、清水監督からは「あそこはカットしたの(笑)」と本人も知らなかった新事実が発覚!「ええーっ!?」とかなり驚いていた。さらに監督は「(柳楽さんは)悲鳴を上げるシーンの撮影の前は『ここは悲鳴を上げない方が…』とすごくアプローチしてきました(笑)。でも、そこは譲りませんでした」とニンマリ。蓮佛さんは現場の様子について「みんな、あまり積極的な方ではないので、控え室で紙きれに“好きな色はなんですか?”とか“好きな食べ物は何ですか?”と質問を書いて、それに答えていくっていうのをやって仲良くなっていきました」と内気なキャスト陣の内幕を明かしてくれた。勝地さんは「(戦慄迷宮内では)トイレに行くのも怖かったです。僕の子供時代の役の男の子に『ついて行ってやるよ』と言いながら、一緒にトイレに行って『何怖がってんだよー』と言いながら、本当は僕が一番怖がっていました」と自らのビビリぶりを告白し、会場は笑いに包まれた。水野さんは「勝地さんが錯乱して、戦慄迷宮内のいろんな部屋をフラフラと歩くシーンで、お化けのマネキンにぶつかるところがあるのですが、音に驚いて演技じゃなく本当にビックリしているので、私の素のリアクションをもう一度観て確認してみて下さい」としっかりアピール。前田さんは「白いコンタクトレンズを毎回つけなきゃいけなかったんですが、その度にお化け屋敷の洗面台に行くのが嫌で…。撮影が終わって1回コンタクトを外したのに、監督から『撮り直し!』と言われたときは、『コノヤロー』と思いました(笑)」と撮影の思い出を語った。そして、柳楽さんと蓮佛さんから花束を受け取ると「私事ですが、ありがとうございます」と嬉しそう。監督から何度もしつこく「おめでとう!」と言われると「もういいです!」と照れながらも喜びいっぱいの表情を浮かべていた。『戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH』は新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開中。■関連作品:戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH 2009年10月17日新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© ショック・ラビリンス・フィルム・コミッティ2009■関連記事:3連休は新感覚を先取り!『戦慄迷宮3D』見どころ凝縮のフッテージが無料で上映『戦慄迷宮3D』柳楽優弥インタビュー「お化け屋敷はM・キャリーに誘われてもノー」『戦慄迷宮3D』世界配給決定!柳楽優弥は映画祭よりも観光で海外に行きたい?清水崇ティーチイン付き!『戦慄迷宮』3D特別試写会に5組10名様をご招待清水崇、アジア代表でヴェネチア入りジャパニーズ3Dホラーに1,000人驚愕!
2009年10月17日