見た目の印象が悪いだけでなく、腰痛の原因にもなると言われる猫背。自分でもコンプレックスに感じ、改善したいと考えている人もいるかもしれません。実は、床や堅いマットレスのベッドで寝ると、猫背が矯正できるらしいんです。猫背になってしまう原因は?人の背骨は、適度なS字にカーブしている状態が適切です。でも、猫背の人は、普通の人よりも背骨のカーブがきついと言われています。その原因は、「いつも前かがみの姿勢」「運動不足」「背中の筋肉の衰え」など、生活習慣が関係しているようです。猫背は、見た目が悪いだけではありません。慢性的な腰痛を招いたり、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアの原因になったりする可能性が考えられます。健康上よいものではないので、早めに改善する必要がありますが、そのためには、姿勢に大きく影響するといわれる寝具を見直す必要があるかもしれません。寝具と猫背には関係があった?猫背の人にとって、柔らかい寝具はあまり好ましいものではありません。寝心地はよいと感じるかもしれませんが、腰や背骨に負担を与えてしまうと言います。また、寝具が柔らかいと寝返りが打ちづらく、余計に身体が疲れてしまうそうです。適度な硬さがある寝具は、自然に寝返りが打てるため、無理な姿勢で寝る心配がありません。そのため、猫背の原因である姿勢の悪さも少しは改善されそうです。慣れるまでは大変かもしれませんが、身体が沈み込むほど柔らかな寝具で寝るより、健康的な寝姿勢を身に付けられると思います。硬い寝具に寝て猫背を改善猫背をよくするには、ストレッチをしたり、普段の姿勢を見直したりするとよいと言われています。工夫を次第でもっと姿勢がよくなるかもしれません。たとえば、「適度な硬さがあるベッドで寝る」「時々壁に背をあててまっすぐ立つ」などが挙げられます。人は1日のうち約3分の1の時間を睡眠に費やしています。となると、眠り方を変えて姿勢を矯正するのが早道かもしれません。正しい姿勢を作るために、寝具から見直してみましょう。Photo by nishat nguyen
2015年05月30日(画像はプレスリリースより)2月1日(土)開催2月1日(土)、東京・五反田で女優の観月ありさの指導も務めているトレーナー、鳥海真央さんのワークショップ「冬の猫背に喝!姿勢改善&ぽかぽかピラティス」が開催される。体の歪みを正し、ポカポカな体に寒い冬はどうしても体を縮めて歩いてしまったりして、徐々に体の歪みが進行してしまい、肩こりや腰痛の悪化の原因になっている。「冬の猫背に喝!姿勢改善&ぽかぽかピラティス」では、鳥海真央さんがピラティスのメソッドを通して、東洋医学と西洋医学の両面から、正しい姿勢作りをわかりやすく説明してくれるワークショップだ。どんな仕組みで、猫背が起こっているか?どこに働きかければ正しい姿勢を保てるのか?なんでそこを鍛える必要があるのか?(プレスリリースより)など、体の仕組みを理解しながら体を動かしていき、劇的効果を生むという内容だ。初心者にもわかりやすい内容となっているという。みなさん是非ご参加を。2月1日(土)15:00〜17:00Body,Mind and Spirit Research Lab(BMS R-Lab)住所:品川区西五反田1-25-1 KANOビル5FTEL:03-6303-9977(プレスリリースより)なお、2月5日(水)には、くびれ作りのワークショップ「日常の一コマでラクしてくびれる!〜愛しのくびれmakeピラティス 冬編〜 」も開催される。【参考リンク】▼「冬の猫背に喝!姿勢改善&ぽかぽかピラティス」
2014年01月28日パソコンのキーボードを打つ自分の姿を鏡で見たことはありますか。筆者は偶然、見てしまったのです。ひどい猫背にびっくり仰天しました。日々の生活で、少しでも猫背を直す方法はないでしょうか。元オリンピック・ショートトラックスピードスケートの選手で、現在はウォーキングキャスターや温泉ソムリエとして活躍する勅使川原郁恵(てしがわら・いくえ)さんに、オフィスでできる超簡単エクササイズを教えていただきました。■猫背と骨盤のゆがみは連動している勅使川原さんは、猫背がもたらす体調不良や体の悪いクセについて「ダイエット、おなかぽっこり、骨盤のゆがみ、O脚、X脚、けんこう骨のゆがみ、肩こり、腰痛、頭痛、疲れ顔、老け顔、冷え性、むくみ……これらの現象の多くは、『猫背』が原因です。猫背になると呼吸が浅くなり、首から頭が前に飛び出します。骨盤がゆがんで下半身の血流がとどこおり、全身にコリや疲労感を覚えます」と説明します。日ごろは無意識であったことも、そう指摘されると、どれも納得してしまいます。3歳のときからアスリート人生を送ってきたという勅使川原さんは、「どのスポーツでも、実績を残している人で猫背の人はいません。腹筋と背筋を鍛えているからだろうと思われがちですが、それ以前に、けんこう骨が柔軟なのです。それでこそ深い呼吸ができて代謝アップや全身を大きく動かすことにつながっていきます。ダイエットをしてもうまくやせない人は、背中の筋肉がこわばっていませんか。肩こり、腰痛ではありませんか。骨盤がゆがんでいませんか。猫背を改善すると見た目に元気で明るく若くなり、体調も良くなります」■いすに浅く座るだけエクササイズここで、ずぼらな筆者でもできる猫背対策を3つ、指導していただきましょう。1.いすに浅く腰かけるだけ背もたれに寄りかからないようにし、背筋をピンと伸ばす意識をします。自然と腹筋、背筋のコアトレーニングになり、キレイな座り方になるでしょう。円座クッションに座ると、背筋が伸びやすくなります。背中を丸めていすにドーンと座るのはNGです。2.電車で、高い位置にあるつり革を持つ手が届く範囲で一番高い場所のつり革を持ち、おへそをへこませるようにして腹筋に力を入れます。その動きは、凝り固まっている肩、脇、けんこう骨、背中の筋肉を伸ばし、腹筋のエクササイズにもなります。時々、つり革を持つ手を変えましょう。3.トイレに座ってけんこう骨開き・胸開きのストレッチ両手を組んで前に伸ばし、口から細く息を吐きながらおへそをのぞきこむように背中を丸め、けんこう骨を伸ばします。次にその逆、両腕を後ろに組み、胸をそらしましょう。背中を柔軟にすることが目的です。けんこう骨と、けんこう骨の間にある筋肉が動いていることを意識しましょう。肩、首、背中の血流が促されて頭もすっきりします。イライラする、気分が低調なときにも改善効果がある動きです。3回以上行います。これなら、運動ぎらいの筆者でもできます。すぐにします。さらにここで、各地のイベントや企業研修で、健康ウォーキングの方法をレクチャーする勅使川原さんに、「歩きながらできる猫背矯正」を2種、教えていただきました。4.腕を振ってウォーキングひじを90度に曲げて、ひじから後ろにぐいっと引くことを意識して大きく振りながら歩きます。するとけんこう骨が動き、背中の筋肉を刺激することができます。ただだらだら歩くよりも、これだけで運動効果が高まり、猫背矯正になります。5.背肉しぼりウォーキング歩きながら、手のひらを前方に向けて両腕を上に伸ばします、歩くリズムに合わせて両ひじを胸の位置まで降ろします(写真参照)。二の腕とひじから先は90度に。ひじを引いたときに、左右のけんこう骨をくっつけるように引き寄せ合います。けんこう骨が背中に浮かぶのをイメージしましょう。背中の肉がしぼれてくる感覚がするはずです。デスクワーク中でも、トイレに座ってでも、また、ウォーキング前のストレッチとしてもいつでも何度でも行いましょう。最後に勅使川原さんは、こうアドバイスをします。「アスリートたちはたいてい、こういう小さな動きをクセのようにして、毎日、長年続けています。超簡単なので、習慣化することができそうでしょう」この5つの方法なら、とりたてて運動の時間を設けなくてもできそうです。実際、筆者は約2週間、継続しています。猫背矯正の技をクセにしたいものです。監修:勅使川原郁恵氏。ショートトラック・スピードスケートの種目で‘98年長野五輪、2002年ソルトレークシティー五輪、さらに’06年トリノ五輪と、3度のオリンピック出場・入賞を果たす。引退後、朝日新聞のプリンセスウォーカー、(社)日本ウオーキング協会のウォーキング親善大使などを経て、多くの企業のウォーキング・アドバイザーを務めながら、メディアや講演など多方面で活躍中。温泉ソムリエ、野菜ソムリエなどの資格を有し、「年代を問わない美と健康」を提唱している。 著書の『ウォーキングでナチュラル美人ダイエット』(扶桑社 1365円)は、ウォーキングでけんこう骨や骨盤、精神面などへ働きかける方法とその効果をわかりやすく解説した好評の一冊。(藤井空/ユンブル)
2012年02月15日「姿勢が悪くて、すぐに猫背になってしまうのが気になる」という声は、実に多いそうです。特に肩こりや腰痛など、姿勢が発症にかかわっていると予想される症状を抱えている人によくみられます。でも、これは正しいのでしょうか?今回も、カイロプラクティック理学士の檜垣先生に「姿勢と骨盤のゆがみ」についてお聞きしました。(以下、檜垣先生)世間では、姿勢が悪くなる原因が、背骨や骨盤が歪(ゆが)んでいることであるという情報が多いせいか、見た目においても健康面においても姿勢の悪さや骨格のゆがみは「悪」とされている傾向が強く、なんとか骨格のゆがみを無くしたいと意識を強めている人が多いです。こうした意識を持つことで、姿勢がキレイに保たれるようになり、だるかった腰が楽になった、という人も中にはいるのですが、意識を強く持ちすぎることは、逆効果となってしまう場合もあるため、気にし過ぎは注意が必要なのです。気にし過ぎた結果、極端なケースも含め、どういったことが起こる可能性があるかというと……・肩こり、腰痛などの症状が慢性化する・背骨や骨盤が歪(ゆが)まないような生活を心がけることで、ストレスを感じるようになる・肩こりや腰痛など、不調を感じると「ゆがみのせいだ!」と思い、だんだんと健康面への自信を失ってしまう・姿勢をとったり、動作をしたりといったことに、恐怖心や不安感を抱くようになる・姿勢が悪い自分を責めるようになる・実際は、肩こりや腰痛の症状が軽減していたとしても、それに気づかずゆがみが完全に治るまで、症状を訴え続ける・姿勢の悪さやゆがみを理由に、症状の箇所が広がり増えていく可能性がある・家族の姿勢も気になり、姿勢が悪いとどこか痛めてしまうのでは……と心配になる(特に自分の子に対しては多い)「意識を持つ」ことが、プラスに働かない場合は、このように精神的にも不安定に陥りやすく、その結果、交感神経系の働きが優位になり、いつも心身緊張から解放されないといったことになりかねません。そうなると、筋肉の緊張にもつながり、血行不良による酸欠状態から、痛みを感じるようになる慢性症状への悪循環が生まれることになります。背骨や骨盤のゆがみが症状を生むということに捉われていると、気づかない間に視野が狭くなりがちになるのが危険な兆候です。周りを見渡した時に、いつも背中をまるめてパソコンにむかっているのに、どこも痛いところがなく、元気に過ごしているという人はいませんか?見た目の姿勢の悪さや、いかにも骨格が歪(ゆが)んでいるようにみえることが、直接、症状に結びつかない場合も多々あります。自分はちょっと気にし過ぎかな?と思ったら、気持ちよく体を動かしてみたり、楽しみをみつけたりと、姿勢や骨格のゆがみから意識を少し遠ざけてみましょう。(文檜垣暁子)■著者プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。【関連リンク】【コラム】ストレス時には、脂肪になる速度が速い?【コラム】枕やマットレスが合わないという人は……【コラム】腹筋を鍛えれば腰痛は無くなるって本当?
2011年12月29日