私は2歳の娘を育てているママです。ちょうど夏にあたる1歳10カ月のころにトイトレをしましたが、うまくいったのは最初だけ。娘はすぐにトイレを拒否するようになってしまいました。同年代の周りの子はトイトレが順調な子もちらほらだったのですが、本人にやる気がないならとトイトレはストップ。振り返れば、この判断がたった1日でおむつを卒業する結果になったと思っています。 1歳10カ月であっけなくトイトレ失敗娘が1歳10カ月のとき、ちょうど夏になり、通っていた子育て支援センターの子たちにもトイトレシーズンが到来しました。そこでその波に乗って娘もトイトレ開始! 娘に好きな布パンツを選ばせ、最初は娘もルンルン気分でした。 「トイレ行こうか」と言えばトイレでおしっこができて、怖いくらいに順調。しかし私がしつこく誘いすぎたのか、ものの1週間で娘はパタリとトイレには行かなくなりました。 トイレを飾る日々その後も私がトイレに入るときに娘を誘ってみましたが、拒否され続ける日々。あまりに娘が嫌な顔をするので、誘うのは一旦中止にして、ただトイレを飾ることにしました。 娘が書いた絵を壁一面に貼り、踏み台を段ボールで一緒につくる日々。内心、「いつトイレしてくれるかな」と思いながらも、私から娘に「トイレ行こう」とは言わないようにしていました。 久々の布パンツ登場でおむつ卒業春になり、娘が2歳8カ月になったとき、衣替えをしていてたまたま娘の選んだ布パンツが出てきました。これを見て娘は目がキラキラ。「今日からこれはくね。おむつははかない」と宣言をし、本当にその日から布パンツで過ごすようになりました。 私から娘に「トイレ行こう」と言っていたのは卒業からほんの2日ほど。それ以降は時々失敗することもありますが、自分から「トイレ!」と言ってくれます。 納得することが大切だった娘はちょっとこだわり屋で、自分が納得しないと行動しない性格です。そんな性格を考えれば、おむつから布パンツになることにも自分で納得する必要があったのだと思います。 おむつを卒業してから2カ月過ぎても娘は布パンツを選ぶのが楽しそうですし、トイレの飾りや踏み台のことも好きです。トイレに行かない日々も全部つながっていたんだなぁとうれしく思います。 長丁場だったけれど、最後はあっけなく卒業してしまったおむつ。まだほんの1・2歳の子どもでも、おむつを卒業するにはそれを自分の中で消化して納得することが必要なんだなと感じました。また、「いつでもトイレに行ってOK」とトイレへの意識を開き続けていたことも大事だったと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 REIKO作画/やましたともこ著者:水田 真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。
2022年09月21日実母がいる実家で産前産後を過ごすのが一番安心だと思った私は、初めての出産は地元の産院を選びました。里帰り出産については、義母から義実家で過ごしてほしいと話がありました。産後の私の世話をしたいと言う義母には感謝の言葉しかありませんでしたが、気兼ねなく過ごせる実家で過ごしたかったので、義母には丁寧にお断りをしたのです。しかし、義母は納得してくれず、夫や実母に何度も連絡をし、義実家で里帰り出産をするよう私を説得してほしいと話をしていました。それが私には重荷で、やはり実家での里帰りを決めたのです。退院後、毎日義母から電話が……義実家から産院まで車で3時間の距離でしたが、無事に娘の出産を終えたあと、義母はすぐに産院までお見舞いに来てくれました。初孫の誕生を大変喜んでくれ、出産後の私をねぎらってくれました。退院後、私は予定通り実家で過ごしていたのですが、毎日義母から電話がかかってくるようになったのです。 出産前、義母は穏やかでやさしく、私は良好な関係を築けていると思っていました。しかし、里帰り出産をどこでするかという話から、義母との関係が少しずつ崩れてきたのです。 母乳の出をチェックしてくる!義母からの電話は、私の母乳の出のチェックから始まります。何時間おきに母乳をあげているのか、乳房の張り具合、娘がしっかりと母乳を飲めているのか……。初めての母乳育児のため不安なことがあり、最初は義母に母乳の悩みの相談をしました。 しかし、昔、母乳育児をしていた義母ですが、母乳の出がよかったそうで悩みなんてなかったとのこと。「母乳がたくさん出て大変だったのよ」と、私からすると自慢のようにも感じられる発言ばかりで、私の母乳の悩みの相談には乗ってくれませんでした。 義母からの電話に出るのをやめたら……母乳の他に、沐浴、おむつ交換、赤ちゃんのあやし方などの育児について、どうやっているのか毎日のように義母に聞かれ、次第に私は義母からの電話がおっくうになり、静かに過ごしたいと思うようになっていきました。それでも、義母からの電話は毎日続き、私は電話に出ることをやめてしまったのです。 義母には産後のため疲れており、毎日電話には出られないことを伝えたのですが、それがしゃくに障ってしまったようで、夫に「とても失礼な嫁だ!」と話していたようです。夫は私をかばってくれたようですが、義母の怒りは、しばらくの間、静まりませんでした……。 出産前は義母とトラブルもなく過ごしていたのですが、出産をきっかけに関係が変化しました。義母からすると、私の育児が頼りなく心配だったのでしょう。現在は離乳食の進め方が心配なようで、3日に1度は連絡が来ます。義母も私との距離の取り方を模索しているような気がします。嫁姑の関係は長いからこそ、ゆっくりお互いの心地良い距離を見極めていこうと思います。 著者:神崎 ハナ2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。
2022年09月18日フランスで3歳と1歳の男の子を育てている私。長男は今年の4月から幼稚園へ通い始めました。フランスの幼稚園ではおむつは禁止。おむつが外れていなくてもパンツをはいて登園しなければなりません。長男はいつもパンツにおしっこをしたあとに「おしっこ!」と教えてくれる状態。毎日幼稚園で少なくても3回はパンツにおしっこをしてしまいます。そんなこんなで登園し始めて1カ月が過ぎたころ、長男をお迎えに行ったときにいきなり園長先生から呼び出しが! そして、園長先生の言葉に私はショックを受けてしまったのです……。失敗続きの長男私は、入園時に園長先生から「おむつは外れていなくても、他の子どもにつられるということもあって自然とおむつは外れますよ」と聞いていました。長男のトイレに関してとても心配していた私はその言葉に救われました。幼稚園から毎日大量に持って帰ってくる汚れた衣服を見ても「もうすぐおむつは外れるから!」と期待していたのです。 しかし、入園して1カ月を過ぎてもまったく外れる様子はありません。家でも失敗が続く長男に、次第に私はストレスを感じるようになっていました。 まさかの園長先生の言葉ある日、幼稚園へ長男をお迎えに行った際、園長先生から呼び出しがありました。園長先生は「○○(長男の名前)はまだトイレの準備ができていないようなので、おむつをつけて登園できますか? あまりにも頻回に失敗が続くので授業が進まないのです。もし心配ならかかりつけ医に相談されてもいいと思いますよ」と相談が! 私はまさかの言葉にショックを受けました。「3歳でおむつが外れないからといって病院に行くなんて考えられない……」と、園長先生の言葉も受け入れられずにいたのです。 夫の言葉私はさっそく、夫に園長先生の言葉を伝えました。すると、夫は「子どもによってペースが違うから気にすることはないよ。フランスではすぐに医者に相談っていうけど、病気ではなくて気軽にアドバイスをもらうっていう意味だから」と言いました。 私は、夫との園長先生の言葉の受け取り方の違いに驚き「私が園長先生の言葉を重く受け止め過ぎなのかな」と気づきました。今は長男は幼稚園ではおむつをして、家ではおむつを外してトイトレをしています。 「幼稚園へ行けばおむつが外れる」と期待していた私は、園長先生の言葉でどん底に落とされたような気持ちになりました。しかし、園長先生が「いつかおむつは外れるから」と言ってくださっていたように、周りの知り合いや家族も同じように私に声をかけてくれます。これからも「うちの子はちょっと遅いだけ」と思うようにして気長にトイトレをおこなっていこうと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2022年09月16日初めて発達検査を受けることになって…Pが初めて発達検査を受けたのは2歳のころでした。受給者証を取得するために、保健センターで新版K式発達検査を受けたのですが、初めての場所で初めての人と受ける検査は、Pにとってはハードルが高かったようでした。その日は検査をほとんどやろうともせず、測定不能で正確な数値を出すことができませんでした。そもそも、そのときはまだ2歳だったこともあり、この先の成長の可能性を考えると、初めての発達検査だけでは、Pの障害の程度を正確に把握することはできなかっただろうと思います。Upload By みん発達検査をまともに受けることができなかった。3歳、4歳のころは、まず検査を受けるまでが大変でした。初めての検査は保健センターで受けたのですが、その後は療育手帳を取得するときと更新するときには子ども家庭センターで、そしてそれ以外では療育園で担当の心理士さんが検査をしてくれていました。検査の度に毎回場所も人も変わるので、自閉スペクトラム症のあるPにとっては慣れない環境で長時間座って検査をすること自体が難しいものでした。そして検査を受ける度に数値は下がり、知的障害の程度は2〜3歳では軽度だったのですが、4〜5歳では中度になりました。最初は結果に落ち込むこともありましたが、徐々に結果に一喜一憂しなくなっていきました。私は「どうせPはまともに検査を受けることができない」と最初から諦め、いつからか発達検査をすること自体にあまり意味を感じなくなってしまっていました。Upload By みん発達検査をすることにあまり意味を感じなくなったけれど…でも、その考えが変わったのが、Pが6歳になって受けた療育園での最後の発達検査です。担当の心理士の先生が、Pがスムーズに検査を受けるためにはどのようにすれば良いのか?と考え、検査の前に検査の環境を整える準備をしてくれていました。そして、P自身も6歳になって、ある程度座れるようになり、視覚支援や順番も理解できるようになっていました。見通しが立つと検査に対して不安もなくなるのか?いつも以上にスムーズに検査を受けることができていました。Upload By みん発達検査は何のためにする必要があるのか?をやっと実感できた。このときの検査の結果はまた下がって重度知的障害となってしまったのですが、心理士の先生の工夫と、それに応えられるようになったPの成長がうれしくて、中度から重度になってしまったことよりも、やっと発達検査で正確な数値が出たと感じられたことが、とてもうれしかったです。幼いころに1回だけ検査を受けて、その検査結果の良し悪しで、わが子の発達の程度に必要以上に不安になったり、逆に安心してしまったりする場合があると聞きます。かつての私のように、発達検査の結果で落ち込んでしまう人もいるかもしれません。しかし、検査を1回や2回受けただけでは、その後の正確な発達の程度を知ることができないので、継続的に検査を受けていくことが必要だと思います。現在の子どもの発達を親が正しく把握することで、周りの人たちと共に「今の子どもにとってより良い支援へとつなげる」ということが大切なのではないでしょうか。発達検査を受ける意味がなかなか分からなかった私も、やっと発達検査の意味と大切さが分かるようになった気がします。執筆/みんUpload By みん(監修:井上先生より)幼児期の発達検査は変動が大きく、その日の体調や気分によっても変わってくると思います。最後に受けた検査場面のように、検査の進め方を視覚的な支援によって見通しをつけてもらうだけで、本人の不安は軽くなり、検査に集中できたと思います。検査結果は、苦手なところだけに注目するのではなく、できているところ、本人の中でも得意なところにも着目して、その能力を活かせるような活動を考えていくことで、自信もついてくると思います。
2022年09月16日子どものおちんちんの扱いに戸惑うママたちへ、包茎への対応方法について、「むきむき体操」をする、しないの判断について、3児ママ小児科医・保田典子先生に解説してもらいます。こんにちは、小児科医の保田典子です。私生活では8歳、6歳、4歳の子どもを子育て中の3児の母です。今回は男の子だけに当てはまるお話、「包茎」に関してです。 生後3・4カ月の健診で「むきむき体操」のことを教わり、「うちの子、むいたほうがいいの!?」と混乱してしまうママをちらほら見かけます。今回は、“うちの子に合った”対処法の見極め方をお話しできたらと思います。 おちんちんの構造おちんちん(ペニス)は、男の子の尿道が入っています。他は血管や神経があり、尿道を包み込むように海綿体といってスポンジ状のものが詰まっているイメージです。 普段ペニスはおなかに半分くらい埋もれています。勃起したときにペニスが大きくなりますが、そのためにペニスは通常包皮に余裕があり、子どもでは余裕のある包皮がペニスの先にかぶっています。包皮がペニスの先にかぶっている状態を「包茎」と言います。 子どもの包茎は、特に心配しなくて大丈夫です包茎は「真性包茎」と「仮性包茎」という2つの種類があります。真性包茎は、皮を剥こうとしても剥けない状態の包茎、仮性包茎は普段皮がかぶっているけれど、剥こうとすれば皮がむけてペニスの先が出る状態のものを言います。 生まれたばかりの男の子はほぼ100%包茎で、包茎じゃないほうが異常の可能性があります。幼児は約60%が包茎と言われており、皮をむいて亀頭を出せる割合は3~4歳で約半数。11~15歳では7割の子がおちんちんの皮をむいて亀頭を出せるようになり、思春期以降、包茎の頻度はさらに低下します。このことからもわかる通り、子どもの包茎は特に心配する必要はありません。 むきむき体操、必要のない子も健診などで、おちんちんの皮をむく「むきむき体操」を指導されることがあります。それをするべきか迷っているというママやパパが、時にいらっしゃいます。 しかし、むきむき体操は「真性包茎」を治すために考えられたものです。なので、仮性包茎の子にはまったく必要ありません。 むきむき体操をするか悩んでいるママのお子さんを見てみたところ、しっかり皮がむけるので、全然むきむき体操が必要なかった、ということもあります。仮性包茎か真性包茎かわからない場合は、健診などで受診した際に医師に相談してみましょう。 お子さんが真性包茎の場合は、無理ない範囲でむきむき体操をやってみてもいいかと思います。ただ、痛いという子もいますし、元気すぎてじっとしておらず、なかなかできないという子もいると思います。そういうお子さんには、無理にする必要はないと考えています。どうしても包茎が心配という場合は、小児科や小児外科、泌尿器科の先生に相談しながら、むきむき体操を実践してみましょう。 おちんちんの皮をむくタイミングは?むきむき体操をしなくても、男の子はおちんちんの皮をむくシーンがしばしばあります。例えばお風呂のとき。 むきむき体操ほどしっかり皮をむかなくていいですが、やさしく外側の皮を引っぱってあげて、なるべく皮の中がきれいになるように洗ってあげましょう。シャワーをあてる程度で、ゴシゴシする必要はありません。 また、トイレが自立してきたときに問題になるのが、おしっこがあちこちに飛ぶ問題。よくトイレを汚しちゃう子に対しては、お風呂のときと同様に無理ない範囲で、おしっこをするときに亀頭を出すと、狙ったところにおしっこが飛ぶようになりますよ。 包茎で悩むのは本人ではなくご両親包茎の処置に関しては、小児泌尿器科医によっても考え方がわかれるところで、むきむき体操をするか、果ては手術をするか、などする(48%)・しない(48%)で真っ二つに意見がわかれています(第10回小児泌尿器科学会アンケート調査にて)。つまり、してもしなくても、どっちでも大丈夫とも言えます。 私は、真性包茎が強いな、と思う子には無理ない範囲でむくことを試してみつつ、子どもが嫌がったらやめてしまうようにしています。子どもは包茎でも全然困っていないですし、特にそれで病気もしていませんしね! 心配な親御さんは健診のときにでも、相談してみましょう。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
2022年09月12日現在1歳の次男は、生後2カ月のころから指しゃぶりをしていました。指しゃぶりをしていると落ち着くようで、寝かしつけをしなくても勝手に寝てくれるため、ラクができると喜んでいた私。しかし次男の歯が生え揃うと、しゃぶっていた指がどんどん痛々しく赤くなってしまったのです。指を悪化させないよう、また無理やりにならないよう指しゃぶりの頻度を抑えるのは、努力が必要でした。指しゃぶりのおかげで寝かしつけがラク!生後2カ月のころから、左手の人差し指と中指を頻繁にしゃぶっていた次男。どんなときでも指しゃぶりをしていれば落ち着くらしく、気付いたら指を吸いながら寝ているということが多かったです。 当時まだ1歳11カ月だった長男の世話もあり、バタバタと忙しく日々を送っていたため、寝かしつけのいらない次男をありがたく思っていた私。長男も乳児のころは指しゃぶりをしていましたが成長と共に自然とやめたので、私は次男も大きくなればやめるだろうと考えていました。 ※生後2~4カ月ごろは、口の周りに乳首や指などをもっていくと反射的に探して吸い、生後5カ月ごろには目に入った物を何でも口に運ぶようになります。これは、物の形や味、性状などを覚えるための行為と考えられています。つかまり立ちを始めるようになると、指しゃぶりによって姿勢が安定しなくなるため、指しゃぶりの回数が自然に減る場合が多いです。そのため、この時期の指しゃぶりは無理にやめさせる必要はありません。指が真っ赤に!?慌てて病院へ1歳6カ月になり歯が生え揃っても、同じ指ばかりしゃぶる次男。私は1歳半健診で指しゃぶりについて保健師さんに相談しましたが、「無理にやめさせると悪影響になることも。2歳までは様子を見ましょう」と言われ、安心していました。 しかしあるとき、私は次男の指が真っ赤になっていることに気付きました。痛々しい様子に慌てて病院を受診すると、しゃぶりすぎが原因と言われたのです。先生からは、「傷から雑菌が入ると良くないので、なるべく指しゃぶりを控えましょう」と言われてしまいました。 指しゃぶりの頻度を減らすために…私は、指しゃぶりをしていると次男がおとなしいからと、しゃぶり過ぎを放置していたことを反省。次男が起きている間はなるべく指をしゃぶらせないようにし、寝ているときは病院でもらった薬を塗って絆創膏で傷を保護して、朝に剝がすようにしました。次男の場合、寝ている間に無意識に指しゃぶりをして絆創膏が剥がれてしまうということはありませんでした。 指しゃぶりを抑えるのがうまくいかず次男が泣くこともありましたが、私は根気よくお絵かきや積木遊びなど指先を使う遊びで気を引き、無理にやめさせるのではなく、自然と指しゃぶりに意識がいかないようにしました。すると徐々に次男の指しゃぶりの頻度は減り、2週間もすると指の傷も良くなっていったのです。 現在次男は1歳9カ月。まだ眠いときは指しゃぶりをすることもありますが、以前よりかなり頻度は減っています。指の傷も、すっかり良くなりました。指しゃぶりの頻度が減ったことで次男が情緒不安定になったということもありません。指しゃぶりを無理やりやめさせるのではなく、自然としなくなるよう導いたのがよかったのではないかと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 REIKO著者:香川えりか3歳と1歳の2児の母。管理栄養士・登録販売者・調剤事務管理士の資格を取得。ドラッグストアで開催されるベビー相談会を担当し、多くのママさんに寄り添ってきた。
2022年09月12日発達ナビユーザー200名以上が回答!『バックインウォレット』『透ける収納ボックス』どんな風だったらもっと使いやすい?2022年6月に発達ナビユーザーのみなさま200名以上にご回答いただいた詳細アンケート結果を参考に、2アイテムをフェリシモCCPで企画スタート。応募いただいたユーザーさまへモニター実施中です。商品化候補決定!「物忘れ、片づけをサポート」するグッズをつくりたい!ご意見大募集【発達ナビ×フェリシモCCP】発達障害フレンドリーなグッズづくり第4弾 モニター募集もUpload By 発達ナビ編集部「財布やかぎなど、外出に必要なものを何かと忘れがち」というアンケートのお声から、必要なものをひとまとめにし、さらに中が見える『バッグインウォレット』を企画しています。【商品の特徴】・メッシュ素材なので中身が見やすく管理がしやすい・開けるとじゃばらに開くポケットで、小銭や鍵などすっきり収納できて取り出しやすい・キーリールをつけられるループやマチつきポケットで、かぎや交通カードをスムーズに取り出せるストラップをバッグの持ち手につけたいかどうかのアンケート結果回答は同じくらいの比率でした。特に、つけなくてもいいとの回答には「お子さまが使う(小学校以上)」とされていた方が多かったですUpload By 発達ナビ編集部ハンカチ、ティッシュが入るオープンポケットについてのアンケート結果コロナ禍でハンカチを使う機会が増え、バッグの中からハンカチを探し出すのが大変というお声も多くありました。定位置をつくったうえで、取り出しやすいポケットをと考えています。Upload By 発達ナビ編集部また、アンケートに答えてくださった方々の内、使用するならどなたですか?という質問に対して本人…69.0%、子ども…69.0%、父親・母親…8.5%、配偶者…5.4%という結果になりました。(複数回答有り)Upload By 発達ナビ編集部「自分の視界から消えるとその存在を忘れてしまう」というお困りごとを解決するために、メッシュ生地で中が透けて見える「収納ボックス」を企画開発中です。目に入る場所に置いておくことで「忘れない習慣」を目指しています。〈商品の特徴〉・中身が透けて見えるメッシュ生地・中身が飛び出ないようにお薬袋を立てたまま入れられるサイズ感・間仕切りは、量に合わせて面ファスナーで位置を自由に調整できる・アイコンカードを入れられ、何が入っているか誰の物かが分かりやすい収納ボックスの中の間仕切りについてのアンケート結果固定されているもの…35%、面ファスナーなどで位置調整ができるもの…65%と、位置調整ができるものに票が多く入りました。Upload By 発達ナビ編集部また、アンケートに答えてくださった方々の内、使用するならどなたですか?という質問に対して子ども…69.2%、本人…49.6%、父親・母親…8.5%、配偶者…6.8%、その他…1.7%という結果になりました。(複数回答有り)そのほか寄せられたお声・間仕切りは複数枚欲しい・薬を袋ごと入れて使うとしたら、三姉妹分(可能なら夫の分も)個人で仕切れたら助かる。しかもこのボックス一つで納まると助かる・大きいものを入れたりしたいから、仕切りは調整できる方が良いアンケートにご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。アンケート結果からよりよいアイテムになるよう検討を重ねていきます!発売は2023年3月中旬ごろを予定。完成を楽しみにお待ちください!また欲しい!の声が続出、2つの完売アイテムがリニューアルしてこの秋に再登場!発達ナビとフェリシモCCPがコラボし、完成した商品の中でも大人気なアイテム2つが、パワーアップして登場!コラボ第1弾で登場し、再販リクエストが非常に多かったリュックインナーが大人なカラーリングになってかえってきました。リュックを開いたときに中身が一目瞭然で見えるつくりにこだわっていることはもちろん、出し入れ時に迷わないアイコンカードが便利です。整理整とんがしやすいリュックで、忘れんぼうさんも快適に過ごせるようになるはず!Upload By 発達ナビ編集部※ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから株式会社フェリシモのサイトに遷移しますコラボ第2弾で開発されたタスクチェッカー。こんなのが欲しかった!というお声が続出したアイテム。いつものルーティンを見える化して、「できたこと」をその都度確認できるチェッカーです。今回のリニューアルでは、紙からプラスティックへの素材変更で、より丈夫になりました。これで不器用さんも安心。鞄の中に入れるなどしても何度でも使えます!Upload By 発達ナビ編集部※ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから株式会社フェリシモのサイトに遷移します今回発売リニューアルした商品以外にもさまざまなコラボ商品があります。ぜひご覧ください!※ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから株式会社フェリシモのサイトに遷移します
2022年09月10日ひとり歩きを始めるのも遅かった娘。歩いたり走ったりすることも、同じ年代のお友だちと比べてみるとおぼつかない様子で、心配になることも多くありました。そんな娘の運動能力が、ぐんぐん伸びるきっかけになった出来事を紹介します。 運動能力が低いことが心配な日々運動の発達がゆっくりな娘。なかなかひとり歩きができませんでしたが、娘をせかしてもできるようにはならないと思い、私は長い目で見ようと思っていました。1歳半を過ぎてようやくひとり娘も歩きができるようになり、子どもたちが集まる場所へ出かけると、娘の運動能力の低さを身にしみて感じることばかり。 あまり心配をしないようにしていましたが、あからさまにできない娘の様子を見ていると不安になってばかりでした。それでも、少しずついろいろなことができるようになった娘の成長をうれしく思いながら、成長を見守っていました。 やっと遊具で遊べるように幼稚園に入園してからも、お友だちが滑れる滑り台が怖くて滑れなかったり、走り方や歩き方がしっかりしていなかったり、気になる様子が見受けられました。それでもひとり歩きが遅かったのだから、運動能力もこれから伸びるはずと自分に言い聞かせ、成長を見守っていました。 しばらくすると、何とか滑り台で滑れるようになり、滑ることや遊具でゆっくりながらも、遊ぶことができるようになり、うれしく思っていました。けれども1つ気になることが。それは、娘が積極的に挑戦しようとしていないことでした。 転機は突然やってきた娘がその場で知り合ったお友だちと遊んでいても、自分が苦手なことは避ける、できなかったことも悔しいとは思わない様子。私はできなくても良いから、挑戦する気持ちを持ってほしいと感じていました。そんなとき、幼稚園の同じクラスの女の子と公園で偶然出会い、一緒に遊ぶことになりました。 月齢も1年ほど違うお友だちは運動能力も高く、どんどん挑戦していきます。そんな中、娘にうれしい変化がありました。それは、できない遊具に取り組んでいるとき、お友だちが娘の手を引っ張り手伝ってくれたことで、自信がついた娘はその日から見違えるようになったのです。 目標設定をして挑戦できるように娘はできない遊具の中から挑戦する遊具を決め、できるようになりたいと周りの大人に意思表示をするようになりました。設定した目標をクリアしたあとは、意外と簡単にできたことをうれしそうに伝え、次はどの遊具に挑戦するかを決め、公園に連れて行ってほしいとせがみます。 娘は1カ月ほどの間に、これまでの様子からは想像もできないほど、挑戦や運動することができるようになりました。運動能力の低かった娘ですが、お友だちに助けてもらったことで積極的になることができました。 子どもが小さいうちは、親がフォローしてあげれば、成長するものだと思っていました。しかし、今回の娘の成長は、お友だちが手を引っ張ってくれたからできたとのだと、娘が私に話してくれました。これからは子どもの成長を勝手に心配するのではなく、もっと子どもを信じて接していきたいと思いました。 イラストレーター/さくら監修/助産師 REIKO著者:佐藤かな自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年09月10日6歳と3歳の男の子を育てているママさん。2人が成長するにつれ、習い事や進路について悩むこともしばしば。そんなときパパに相談すると、いつの間にかパパの武勇伝の話になってしまうので困っていました。しかし、質問の仕方を変えるとパパの受け答えに変化が見られて……!? 初めての習い事を相談長男が3歳のころ、「そろそろ習い事をさせよう」と考えた私は夫に相談することに。「スイミングどう思う?」と聞くと、「いいかもね」と答える夫。夫は「幼児教室はどうなの?」と続けました。そして「俺は3歳のころ、幼児教室に通ってたんだよね。そこでIQテストやったら160超えてた」などと、いつの間にか夫の昔話に。 私はスイミングに通うメリットや、どこのスポーツクラブがいいかなどを相談したかったのになと思いながら、話を聞いていました。 いつも夫の昔話に…「どこの幼児教室がいいのかな?」と聞いてみた私。すると夫は、「うーん、昔とは違うしね」と具体案を出してくれることはありません。私がある教育法をあげて「○○とか?」と聞くと、「○○も通ってたわ。計算得意だったから早く終わるんだけど、急いで書くから字が汚くなった」と計算が速かったという話に。 結局、長男の初めての習い事は私が調べてスイミングに決めました。また別の日、私は夫に「公立の小学校がいいと思うけど、どう?」と聞いてみました。私立小出身の夫は、「俺は電車で1時間かけて通学してたな」と返答。子どもの進路の話もかみ合わず、私はイライラしながら会話を続けるのをやめました。 相談の方法変えてみたところ、変化が…!でも、やっぱり子どもの習い事や進路は一緒に考えてほしいなぁ、とずっと考えていた私。最近6歳になった長男にタブレット学習がいいのではないかと思ったので、夫に「勉強が得意な人が選んだほうがいいと思うから、どこの教材がいいか調べてほしい」とお願いしてみました。 すると、資料を取り寄せたり、長男を体験会に連れて行ってくれたりしたのです。相談の持ちかけ方によって夫の対応は違うんだと発見し、私は心の霧が晴れたような気分でした。 これからは学校での成績やどこの塾に通うかなど、学習系の悩みが増えてくると思います。もちろん子どもの意思が最優先ですが、夫にも「勉強できる人に考えてもらいたいな~」と持ちかけ、家族みんなで一緒に考えていけたらいいなと思っています。 イラストレーター/さくら監修/助産師 REIKO著者:鈴木智子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年09月09日娘が生後8カ月のころ、赤ちゃん用品店でおむつ替えをしていたときのことです。少し目を離してしまったすきに、娘がおむつ交換台から落ちてしまいました。私はそのときパニックになってしまったのですが、その後、どのように対応したかをお伝えします。赤ちゃん用品店のおむつ交換台から娘が落下あれは忘れられない年始の出来事です。生後8カ月の娘のおむつを替えようと、赤ちゃん用品店のおむつ替えスペースへ向かいました。おむつを替えようとしていると、当時2歳の息子がイヤイヤ期真っ盛りで、抱っこしてほしいとねだってきたのです。 息子は仰向けにひっくり返り、ジタバタと大暴れしていました。近くに夫がいたので、パパの所へ行きなさいと手で促していた2秒ぐらいの間に、ドサッという音がして娘がおむつ交換台から転落してしまい、私は一瞬で血の気が引く思いがしました。 パニックで頭の中が真っ白の状態…後追いする時期を迎えていた娘なので、私を追おうとしてそのまま転落したようです。私は叫んでしまい、パニックになってしまいました。娘は大声で泣いています。すぐさま娘を抱っこして、夫におむつ交換台から落ちてしまったことを説明しました。 しかし母としての責任を重く感じてしまった私は、動揺して手の震えが止まりません。近くの病院で診てもらおうとスマホで調べましたが、年末年始は空いているところがなく、時間が経てば経つほど不安は募るばかりでした。 夫が冷静に「小児救急電話相談」に電話オロオロして焦ってしまった私を気づかいながら、夫が万が一の事故やけがの際に相談できる「小児救急電話相談(#8000)」へ、冷静に電話をしてくれました。すると、「飲み物が飲めていて、吐いてしまうなど具合が悪い状態でなければ問題ないです」との回答でした。 娘は頭にはたんこぶができていましたが、ニコニコしながらお茶を飲んでいたので、大事に至らなくて済みました。その電話の回答を聞いた私はホッと胸をなでおろしましたが、あの出来事には今でも自責の念を感じています。 子どもはいつ・どこで・どんな事故に遭うかわからないので、今回の出来事があってからは、何かあったら必ず#8000に電話をすることを肝に銘じるようになりました。当時赤ちゃんだった娘は現在小学1年生になり、元気に過ごしています。娘本人はまったく覚えていないようですが、私の忘れられない大失敗として記憶に残っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※おむつ交換台に赤ちゃんをのせる際は、必ず目を離さないようにしましょう。 監修/助産師REIKO著者:松野椎香今年小3長男、小1娘、年中次男を持つ3児の母。実家は両家共に遠方。次男は知的療育中。調理師免許。書道セラピスト。筆文字やピアノ弾き語りが趣味。心理カウンセラーの資格取得を目指して日々勉強中。
2022年09月08日娘がまだ赤ちゃんのころ、私は「イヤイヤ期って2歳くらいからで、なんでもイヤ〜って言うんでしょ?」と思っていました。そして娘が1歳8カ月ごろ、ついに来たイヤイヤ期。2歳ごろまでは確かになんでも「イヤイヤ」とは言っていましたが、それまでとは異なり、娘の答えを私がわかるまで大号泣するようになったのです! 常識無視の謎解きイヤイヤ期の始まり始まり。きっかけは納豆ご飯だった娘がイヤイヤ期真っ只中だった2歳6カ月。その日もいつも通り夕飯の準備を終え、娘と2人で食卓につきました。主菜は娘が苦手な豚肉料理。きっと娘はあまり食べてくれないだろうから、もう少しタンパク質を足したいなと考え、娘に「納豆ご飯にする?」と聞きました。 娘は納豆ご飯が好きなので「納豆ご飯食べるー!」と答え、ニコニコ。キッチンで納豆のパックをあけタレを入れてかき混ぜた途端、「だめー!!」と娘の怒号が響きました。 どうしてもわからない答えいつも食べている納豆ご飯の手順と変わらないはずなのに、この日は何かが違ったようです。「自分でかき混ぜたかったの? それともかき混ぜずに食べたかったの?」。どちらでもありません。娘は自分の考えを私に理解してもらえず「違う! 違う!」と、顔を真っ赤にして怒り泣いています。 「納豆のパックを自分で開けたかったの? フタの部分を切り離したのが嫌だった?」⋯…またまたハズレ。ついに娘は椅子から床へ滑り降りるように移動し、寝転がって大号泣。そして「違う! 納豆ご飯じゃない! ドロだけ!」と叫びました。 正解はまさかの…!「え、納豆ご飯じゃないの? ドロって何?」⋯…私の頭はハテナでいっぱい。なんと正解は、納豆のタレだけをご飯にかけて食べたかったそうなのです。確かに娘の言う通り納豆ご飯ではありません。そのような食べ方をしたことはそれまで一度もなかったので、まったく想像もしていなかった答えに思わず笑ってしまいました。 ご飯に数滴納豆のタレをかけると満足したようで、いつもの穏やかな娘に。結局、主菜の豚肉も納豆も食べなかったのでタンパク質はとれませんでしたが、謎が解けたので良しとしました。 子育ては私がイメージしていたものとは違うと感じることがよくあり、イヤイヤ期もイメージしていたものとは違いました。大人が考えもしないことを要求してくる娘がとてもおもしろくて愛おしいです。私に余裕がなく、娘の謎を解く気力がないこともありますが、この愛おしいイヤイヤ期を娘が大きくなっても忘れずにいたいなと思いました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師REIKO著者:小谷 かずえ不妊治療を経て出産。現在3歳女児の母で元ウエディングプランナー。転勤族で九州在住し、ウエディング関係の記事や妊活に関する記事を執筆中。
2022年09月07日赤ちゃんのなかには、「シャフリングベビー」と呼ばれる子がいます。ハイハイをせず、おすわりの状態のまま移動することが特徴で、おすわり以外の成長は少しゆっくりとしているそうです。わが家の娘もこの「シャフリングベビー」でした。そんな娘の成長過程や、その成長を保育士さんとともに見守った体験談をご紹介します。成長がゆっくりだった娘娘は、成長がゆっくりとした赤ちゃんでした。首のすわりも遅めで、生後3カ月健診のときには母子健康手帳に「要観察」のハンコが押されました。その後、首がすわったのは生後5カ月に入ってからでした。 その後もうつぶせになるのは嫌がり、寝返りもできないまま。ただ、おすわりは生後7カ月くらいでできるようになりました。赤ちゃんの成長には個人差があると聞いていたので、「これも個性なのかなぁ」とあまり気にしていませんでした。 そして生後7カ月で保育園に入園。ゆっくりとした娘の成長を促すために、園では保育士さんが積極的にうつぶせの姿勢をとらせてくれていました。 「シャフリングベビー」と診断された!生後9カ月になってもハイハイどころかずりばいもしない娘。ただ、座ったままの状態でずりずりと移動することはできました。 そして生後10カ月のとき、小児科の健診で「シャフリングベビー※」と診断されました。シャフリングベビーの特徴の「座ったまま移動」は、まさに娘がしている動作のこと。帰ってインターネットで調べてみると、うつぶせを嫌う、寝返りをしようとしない、おすわりは通常通り完成する、ハイハイをしないなど、娘に当てはまることばかりでした。 ※シャフリングベビー:ハイハイを始める時期を過ぎても、おすわりの姿勢のまま、おしりを浮かせて、両足でこぐように前進する赤ちゃんのことを言います。シャフリングベビーの場合、ひとりでじょうずに歩けるようになれば、その後の運動発達は問題ないことが多いとされています。しかし、一見シャフリングベビーのように思えても、ゆっくりと運動発達をする赤ちゃんに、筋疾患、脳性麻痺などの中枢神経疾患、運動失調、骨・関節疾患が見つかるケースもあります。お子さんがシャフリングベビーではないかと感じた際には、保育士や医師に相談しましょう。 保育士さんのすすめで療育センターを受診生後11カ月のころ、保育士さんから市のこども療育センターに行くことをすすめられ、「専門家に診てもらえるなんてありがたい!」とすぐに受診。先生は言葉を選びながら慎重にお話ししてくれましたが、毎日娘と過ごしている私は「さほど心配いらないのでは?」と気楽に構えていました。 専門医の診察の結果は、「確かに成長はゆっくりだが、このまま様子を見てみてもいいでしょう」という内容でした。専門家のアドバイスにより、発達を促すマッサージを保育園・家庭の両方でおこなっていくことに。娘の状態に合わせて少しずつ内容を変えながら、毎日足のマッサージや足の曲げ伸ばし運動などを続けました。保育士さんもとても協力的で、本当に助かりました。 娘はその後、1歳でずりばい、1歳1カ月でハイハイ・つかまり立ち・つたい歩きができるように。そして、1歳3カ月のときにはひとりで歩くこともできるようになりました。マッサージの効果も大きかったかもしれません。 シャフリングベビーだった娘の成長はゆっくりでした。その成長を保育士さんと一緒に見守り、サポートできたのは心強かったです。発達を心配された娘も、歩けるようになってからの成長は周りの子どもと同じペースに。そんな娘も今では小学6年生。元気に大きく成長してくれました! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:久保田さや長女(小6)・長男(小1)・次男(2歳)の母。歯科衛生士。育児と仕事を両立しながら衛生士としてキャリアを積む。第3子出産後は、専門知識や子育て経験を中心に記事執筆を行う。
2022年09月01日2歳9カ月の息子と生後9カ月の娘との食事の時間は、いつもバタバタで必死……。休日に夫がいても、なんだかんだゆっくり食事できない毎日です。そんななかで生後9カ月の娘は離乳食を始めて4カ月経ちますが、つい最近まであまり食べませんでした。でもあることがきっかけで、今はもりもりと食べるように! 今回は生後9カ月の娘が離乳食を食べるようになったきっかけについてお話ししたいと思います。食事の時間はいつもバタバタ2歳9カ月の息子は自分でごはんを食べることができますが、こぼしてしまったり好き嫌いをしたりすることもあるので、気にかけながら声を掛けています。時には「ママが食べさせて~」なんていうこともあるので、補助をすることも。 また生後9カ月の娘は離乳食のため、私や夫がスプーンで食べさせます。その合間に自分たちもごはんを食べて……というように、ごはんの時間はとても慌ただしいのです。特に自分の食事なんて、とりあえず口に放り込んでいるような感じです。 離乳食をあまり食べない娘娘の離乳食を始めたのは、生後5カ月のころ。息子のときは離乳食をすごくよく食べてくれていたので、娘もそうだろうと勝手に思っていたのですが……。思うように食べてくれず、毎日落ち込むばかりでした。かといって無理に食べさせたくはありません。 ただでさえ食事の時間はバタバタだったので、食べないのは離乳食が嫌なんだろうと私もすぐに諦めてしまっていました。他に理由があるとは思わなかったので「嫌ならいいや……」と、嫌がったらそこで離乳食をやめて授乳をして娘を落ち着かせていたのです。 本当は食べたかったんだね……そんなとき、数カ月ぶりに実家へ娘と息子と3人で行くことに。実家では私の母、父、弟が子どもたちの面倒を一緒に見てくれるので、私自身もゆっくり食べたり普段よりも会話したりできます。娘が実家で離乳食を食べるのは、今回が初めて。 すると離乳食が嫌いだと思っていた娘が、びっくりするぐらいよく食べている! むしろ食べ過ぎというぐらいで驚きました。私は母のごはんだと食べるのか!? と思いましたが、母に「もしかしてゆっくり落ち着いて食べたかっただけなんじゃない?」と言われ、本当は離乳食が嫌いなわけではないのかもと初めて気づいたのです。 今回のことをきっかけに、娘の離乳食を先に食べさせて、そのあと息子と私が食事をすることにしました。すると子どもたちそれぞれの様子がしっかり見えて、私も落ち着いて対応できるようになりました。娘はあれから自宅でもよく離乳食を食べてくれるので、しばらくはこのスタイルで頑張りたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:小松潤子2歳男の子と0歳女の子の母。幼稚園教諭・保育士資格を保有し、4年間教育現場に携わる。現在は育児、美容の記事を中心に執筆中。
2022年09月01日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】の掲示板。その中から特に注目を集めた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は赤ちゃんの視力に関するご相談です。Q.目の前の物に無反応です生後1カ月と19日になる子がいます。この時期になると目が見えてきて目の前の物をじっと見つめると書いてあったのですが、目の前に顔を持ってきても目が合わず、そらされてしまいます。カラフルなおもちゃを動かしてみても無反応です。まだ気にしなくてもいい時期なのでしょうか?また、自分の手を目の中に入れてしまうことがあるのですが、失明に繋がったりはしないのでしょうか。 高塚あきこ助産師からの回答まだ月齢の低いお子さんの場合、いつも同じような反応があるとは限りません。追視は生後2カ月ごろから出てくることが多いと言われています。眠いタイミングだったり、機嫌、そのときの状況によって、反応がないことがあっても自然です。まだ反応がなくてもあまり問題ないように思います。お子さんの視力はまだ弱いので、最初はハッキリした色(赤や黄色、オレンジなど)がよく見えると言われています。しばらくはお子さんの成長を見守ってあげてくださいね。 また、お子さんがよく目を触るということですが、お子さんは、力の加減ができないため、目をこすったりかいたりすると、眼球や目の周りを傷つけて感染症を引き起こす可能性がありますので、手指を洗って清潔な状態にしたりしてばい菌が目の中に入らないようにしてくださいね。また、眼球を傷つけないようにこまめに爪を切ってあげることも大切ですよ。基本的には、目の充血や目やに、目の腫れなどがなければ、様子を見ていただいて大丈夫かと思います。もしご心配な場合には、眼科または小児科でご相談いただければ安心かと思いますよ。※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 赤ちゃんの視力を確認する方法とは?生まれたばかりの赤ちゃんはほとんど物の形や色の区別がついていない状態です。目の発達が気になるときは光を当ててみるといいでしょう。光に対して「明るい」「まぶしい」といった感覚は持っています。顔を背けたり、目をつぶったりするなどの反応があるときは、正常です。 生後1、2カ月で、近くの物なら認識できます。目の前に顔を近づけると反応します。じっと顔を見つめ返してくれるのは興味を示してくれているサインです。また、色を見分けられるようにもなります。白黒だった視界が赤などの鮮やかな色から順に反応を示しだします。 生後2カ月を過ぎると「追視」をするようになるでしょう。止まっているものを見つめるだけでなく、動いている物を目で追います。首は十分に動かせないので最初は左右の動きしか追えません。ぬいぐるみなどを赤ちゃんの前で左右に動かしてあげると、追視をしているかどうかがわかります。そして、眼球が発達していくにつれて上下の動きにもついてこられるように変わります。1歳ごろには、遠近感覚をつかめるでしょう。少し離れたところから手を振るなどの仕草を示してみましょう。赤ちゃんが反応してくれるなら、目の発達は健全に進んでいると言えます。 赤ちゃんの視力を守ろう! 親が注意すべき赤ちゃんの目の症状とは斜視や逆さまつげといった症状は見た目の異常ですが、見つけられないことも多いです。赤ちゃんの目の病気では、発症してもなかなか目立った症状が現れないことは珍しくありません。赤ちゃんの視力を守るには、親がささいな変化を読み取れるかが大切です。たとえば、赤ちゃんの涙目が続いているときは注意が必要です。通常、赤ちゃんは大人よりも目の組織が繊細なので涙が出やすい性質を持っています。しかし、涙と一緒に不快感を示す反応があるようなら、痛みを感じている可能性が大です。病気にかかっている恐れがあるため、医師に診てもらいましょう。 また、結膜炎は見てわかります。目やにが濃い黄色、もしくは緑色になっているなら、雑菌が大量に含まれていることがあります。それに加えて白目が充血したり大量の涙が出たりするのは典型的な結膜炎の症状です。また、白内障にかかっているときも白目に変化があります。本来ならきれいな白が、にごった色になっているときは水晶体が病気に感染している印です。 病気に限らず、赤ちゃんの視力が正常に発達しているかどうかも親が注意したいところです。生まれたての赤ちゃんでも、なんとなく周囲に物があることを認識しているはずです。顔を近づけてもリアクションがなかったり、一向に視線が合わなかったりするなら、目がしっかり見えていない可能性があります。そのほか、絵本やDVDなどを見せているときの赤ちゃんからも視力の発達をうかがえます。赤ちゃんが顔をおかしな向きにして対象を見るようなら、視界をまっすぐ確保できていないサインです。※参考:基礎知識(ベビー)「【医師監修】赤ちゃんの目が見えるにはいつから? 赤ちゃんの視力の発達について」【監修者:医師 松井 潔 先生小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長】
2022年09月01日沖縄県出身のだいすけさんはフォトグラファー・ビデオグラファー。岐阜県出身のちゃんまりさんはヘアメイク・着付師。病院で重度のADHDと診断されているだいすけさんと奥さんのちゃんまりさんは、2017年に結婚し、現在は沖縄で2人暮らし。YouTubeチャンネル「ナカモトフウフのOkinawa Life Vlog」では、そんな2人の暮らしを動画でご紹介しています。「ADHDは十人十色の症状が出るので、すべてを当てはめることは難しいですが、この動画が少しでも参考になったり、悩んでいるご夫婦が改めて話し合うきっかけになれば」と、この動画を作成したナカモトフウフ。 だいすけさんの特性を理解することで、毎晩涙する日々から仲良し夫婦になれたと言う、ちゃんまりさんの笑顔の秘訣をご紹介します♪ ADHDのだいすけさんってこんな人初めに、だいすけさんの特性を大きく分けて7つ紹介します。 ①自分が興味あることへのこだわりが強すぎる だいすけさんは、掃除へのこだわりが強く、掃除の仕方がすごく細かい。掃除モードに入ったら手がつけられず、一緒に片づけようと誘ってきます。片づけないと前へ進めない……! 身支度へのこだわりも強く、細かいところが気になり出したら時間を忘れてとことん気が済むまでやります。そのため、毎朝身支度に2時間かかります。 ②基本、電気は消し忘れるトイレも廊下も、行く先々の電気はつけっぱなし。 ③片づけができない 洗濯物を置きっ放しにするのはデフォルト仕様。ティッシュ撒き散らしも得意技! ④圧倒的な物無くし力ケータイや眼鏡はいつも探している。 ⑤何かに集中している時は、何も耳に入らない集中しているときに声を掛けても、返事はあるのにまったく覚えていない。 ⑥欲しいものは、後先考えずに衝動買い未開封のものがたくさんあるのに、ネットショッピングなどで欲しいものを物色。 ⑦自分の物差しで考え方を押しつける自分がこうだと思ったことは、曲げない。相手にもこれが正しいと押しつけてしまう。 夫の特性を理解したうえでちゃんまりさんが気をつけていること6つ ①こだわりが強いことによって起きる時間トラブルをコントロール!「だいすけさんは、このくらい遅れるだろう」と予想して、間に合う時間を伝えるようにしています。それでも遅れてくるので、遅れてもどうにかなる時間をさらに予想しておく! ②忘れていることに対して、意識を持たせる片づけない、やりっぱなしに対しては、そもそもだいすけさんは散らかしているつもりは無いので本人に気づいてもらえるようにしています。 例えば、「だいすけさん、その靴下を洗濯機に入れてね」と言うことで、床に置きっぱなしにしていることに気づいてもらうとか。わざとじゃなくて忘れているだけだから、意識を持たせてあげるだけでずいぶんと変わります! ③忘れ物は都度チェック家から出るとき、お店から出るときなどは「眼鏡持った? ケータイ持った? 財布持った?」と、全部チェック。最近は、友達や周りの人もチェックしてくれるようになり、忘れ物がかなり減りました! ④目から情報を入れる だいすけさんは返事をしても、聞いていないことがあります。集中力がすごいので、周りの声が聞こえていないんです。なので、返事があっても目が合うまでは要件を言わないようにしています。 だいすけさんは耳からの情報に弱く、目からの情報が圧倒的に強いという特性があります。だから、話したあとにメモを残すかLINEで送って見てもらったあと、忘れないように共有しているスケジュールに入れるようにしています。 ⑤買い物のルールを決めるひどい時は、1カ月のクレジットカードの支払額が100万円を越えていたというだいすけさん。「1万円以上の買い物は相談しないとめっちゃ怒りますよ」というルールを作りました。 ⑥まず、話を聞く相手のことを考えず、自分の物差しで人に言ってしまうことがあります。そういうときは、まず話を聞く。一旦、飲み込んで「あなたの意見はわかった。次は私の意見を言います。あなたと私は違うんですよ」っていうことを強調して伝えています。 だいすけさんが結婚して良かったと思うこと聞いていると、ちゃんまりが涙ぐましい努力をしてくれていますね。結婚してからの方が、仕事も含めてすべて上手く回っています。今までは、仕事はできるのに凡ミスが多くて不信感をかうことがよくありました。でも今は、自分を理解してくれる人が隣にいてくれることで、ものすごい力を発揮できていると思います。 ちゃんまりは、僕がいきなり言うことに対して、ついて来てくれます。そのメンタリティもすごいと思います。全力で乗ってくれるから、100%自分の特性を活かせています。100%を出せると、どんな道でも上手くいきやすいと思うんです。だから、結果的に今うまくいっていて、夫婦円満で楽しくやれているなと思います。 ちゃんまりさんが思う、ADHDの人と結婚して楽しい瞬間は?大変なことも多いけれど、だいすけさんと結婚して良かったと思うこともたくさんあります。「沖縄に移住しよう!」とか「ユーチューバーになろう!」なんて、普通はいきなり言い出さないでしょ(笑)。 だいすけさんの言い出すことはいつもいきなりだけど、それに乗っかることで結果的に楽しかったことがたくさんあります。いわゆる一般的な生活ではなく、面白おかしく生活できているのは、だいすけさんのおかげだなって思います。 最後に、ちゃんまりさんからアドバイス発達障害の旦那さんを持っている方へのアドバイスは、「あまり深く思い悩まないでください」。旦那さんが突然言い出す突拍子もないことも、乗ってみたら意外と楽しいかもしれないし、もう無理だと思ったら「ワーッ!」って爆発するのも大事。あまり我慢して溜め込みすぎないでください。特性を理解するのは良いことだけど、全てが報われるわけではない。無理だと思ったら諦める勇気を持つことも大切です。 この動画には「ちゃんまりさんがしっかり理解して、包容力がある」、「だいすけさんも嫌な部分を指摘されても素直に聞いて、行動できている」、「ADHDへの偏見が減って、理解が深まりそう」と、多くの賞賛コメントが寄せられていました。 今回は旦那さんへの対応の仕方でしたが、ADHDのお子さんを持つママさんにも参考になればと思いご紹介させて頂きました。 著者:ライター 廣瀬尚子
2022年08月22日現在第2子妊娠中、3歳の娘を育てています。娘が1歳半のころ続いた夫の飲み会に、当時の私はモヤモヤしていました。それを解消するために決めた新ルールが大正解! このルールは今でもわが家の休日の過ごし方として定着しています。※コロナ禍前の体験談です きっかけは夫の飲み会続き娘が1歳半のころ、夫の飲み会が続いた時期がありました。飲み会といっても仕事の付き合いでの飲み会ですので、「行かないで」とは言えません。けれども私がひとりで育児をしている間、夫はお酒の席を楽しんでいて帰宅が夜遅くなることもしばしば。 だいたい金曜日に飲み会があるので、翌日がせっかくの休みなのに夫は昼まで寝ています。そうなるといくら仕事の付き合いとはいえ、「飲み会だから」と言われて笑顔で「いってらっしゃい」とはなかなか言えませんでした。 夫の後ろめたさも解消できる新ルール飲み会続きの状態に夫も後ろめたさがあったようで、次第に「ごめん、また飲み会で……」と申し訳なさそうに言ってくるようになってきました。そこで私が考えたのが、「1飲み会=1母の休日」の新ルール。このルールでは夫の飲み会があったとき、同時に「娘を1日夫がみる日」も決めました。 新ルールを決めるまでは、その日になって何となく夫が数時間娘をみるときがあったりなかったりでした。そのあいまいな夫の育児時間をしっかりスケジュールを立てて決めることで、私も明確な休みができてスッキリ。夫も飲み会の分だけ育児時間が確保できることで、子育てしていない後ろめたさが解消されたとのことでした。 今ではわが家の当たり前にルールを決めてからしばらくはしっかりと回数や日にちを書き出していましたが、娘が2歳になったくらいでやめてしまいました。というのも、やめてしまってもこのルールがしみついていて「土日の休日のうち交代制でそれぞれ休む」となっていたからです。 週末が近づくと自然に「今週は土曜日みるから日曜日はお願い」という会話が夫との間で生まれるようになりました。「育児中でも週1回の休日がある」と思えるのは、平日ほぼワンオペの私からすると非常にありがたいルールになりました。 ルールにはこんなうれしい効果もこのルールがあると、夫も何とかして娘との時間を長く過ごそうと頑張るようになりました。近くの公園で行っていないところがないか調べたり、娘と2人で遠出してみたり、寝かしつけの仕方を工夫してみたり。 そんなふうにしてそれまでよりも「お父さん」といる時間が増えたためか、娘も夫がより大好きに。以前は3人でいても「お母さんお母さん」ばかりだった娘が、「お父さん」にも自分から行くようになり、家族みんなでいるときの私の負担も減りました。 3人揃ってのおでかけは、たまに土日のうちのどちらかや祝日を使って行くようにしています。それ以外は無理に3人で過ごさずに、夫婦どちらか一方の休日に。今3歳になった娘はそれぞれの遊び方を分けているようで、遊びによって「これはお父さんとやってくる」とそれぞれの関わり方を楽しんでいるようです。 監修/助産師REIKO著者:水田 真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。
2022年08月20日待望だった第一子を授かり早2年。特に大きな病気もせず、すくすくと育ってきた息子ですが、ここで大きな問題に直面。それは言葉の遅れ。周りの子を見ていると、すでに2語文でしゃべっている子までいて、焦りは募るばかりでした。もしかしたら、私が問題なのかもしれない……。そう思い悩んでいたころのお話です。言葉の遅れは早産のせい?息子は妊娠36週目に生まれた早産児でした。出生時の体重も2,200gの低出生体重児で、正期産の時期に産めずに落ち込むこともありましたが、幸い2歳になるころには、同い年の子と比べても大差のないくらいに育ちひと安心。 しかし、「ブーブー」や「ワンワン」といった音ばかりしかしゃべりません。2歳から言葉が自然と出てくると思い込んでいた私は、「何でうちの子は言葉をしゃべらないんだろう? もしや早産の影響なのではないか?」と思い、息子に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。 きっかけは保健師さんの提案だった!発語の遅れは自分のせいだと悩む毎日。このころは息子と遊んでいても、どこかでそのことばかり考えて、憂うつな気持ちだったのを覚えています。そんななかで市の2歳児健診があったため、健診終了後に保健師さんに発語の遅れを思い切って相談してみることに。 すると、発達が気になる子どものために、市が主催している遊びの教室があることを教えてもらいました。今まで児童館や公園ぐらいしか行かなかったのですが、この機会にと早速予約して行ってみることに。 成長は子どもによって違う教室といっても、体を使った遊びや、子どもの好きそうなキャラクターが描いてあるカードでゲームをするといったもので、息子も楽しそうに遊んでいました。そこでは、同じように発語の遅い子もいれば、言葉はペラペラだけど走るのが苦手な子など、本当にさまざまな子どもがいたことが印象的でした。 また、保健師さんが子どもたちをみてくれている間にママ同士の交流ができたのですが、みんなそれぞれ違う悩みがあり、成長の仕方もそれぞれ違うものだなあと実感でき、心の中でモヤモヤしていた気持ちが少しラクになりました。 その後も何度か教室に通い、息子にも何らかの刺激があったのか、徐々に言葉が出てくるようになりました。4歳になった今では一日中しゃべっていて、うるさいくらいです。今も悩みは尽きませんが、まずは自分のせいだと悩まずに、これもこの子なりの成長方法なんだなと割り切って考えるようになり、気持ちにも余裕ができた気がします。ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師REIKO著者:竹の内 由紀4歳の幼稚園男児のママ。乳児期に産後うつになり、治療をおこなう。現在は趣味のイラストを活かした仕事をしている。
2022年08月17日保育園の交流会に参加したあと、あるママが撮影した写真を共有してくれました。そのママはデジタル一眼レフカメラで撮影をしていたようで、私は共有された写真を見て衝撃を受けたのです……。 デジタル一眼レフカメラの魅力を知る保育園の交流会に参加したときのことです。あるママがデジタル一眼レフカメラで子どもたちの写真を撮影し、交流会後に写真データを共有してくれました。その写真のなんとすてきなこと! 子どもたちのいきいきとした、一瞬のかわいい表情がクリアに写し出されていて、本当に良い写真ばかりだったのです。 これまでスマホで子どもの写真を撮影していた私ですが、動き回る子どもをブレずに撮影するのが難しく、なかなか良い写真が撮れませんでした。そのママのカメラの腕が良かったというのもあると思いますが、「デジタル一眼レフカメラを使うと、こんなにも良い写真が撮れるのか!」と私は大きな衝撃を受けたのです。 最初は試行錯誤の連続だったさっそく交流会の翌週から、ほこりをかぶっていたわが家のデジタル一眼レフカメラを使ってみることに。デジタル一眼レフカメラはスマホと違って絞り値やシャッタースピード、ISO感度、露出などさまざまな設定があり、初心者の私にはそこがとても難しく感じました。 最初はピントすら合っていない、残念な写真ばかり……。しかし、本やインターネットで勉強しながら毎週のように子どもの写真を撮影していると、1カ月を過ぎたころから徐々に良い写真が撮れるようになってきたのです。 子どもの最高にかわいい時期を写真に!私がデジタル一眼レフカメラを始めて3カ月。子どもの最高にかわいい時期をたくさん写真に残しておきたくて、機会があれば子どもの写真を撮り続けています。 私が使っているデジタル一眼レフカメラは、レンズ付きで5万円程度のエントリーモデルですが、スマホに比べれば充分すぎるほどきれいな写真が撮れています。今はコロナ禍で外出が難しいですが、いろいろな場所に出掛け、季節ごとに子どもの写真を撮りたいなと思っています。 こんなに良い写真が撮れるのなら、子どもが生まれてすぐにデジタル一眼レフカメラを使い始めればよかったと後悔しています。今後は撮りためた写真のなかからお気に入りをピックアップして、フォトブック作りに挑戦してみるつもりです。ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師REIKO著者:武田 ゆうか2歳女児の母。1987年生まれのミレニアル世代。小さいころから本と歌が好き。就職活動に失敗し、それまで無縁だったIT業界で社会人生活をスタート。20代で結婚し、子どもを授かるも、夫のモラハラに苦しんでいる。
2022年08月16日娘がまだ生後4カ月くらいのときの話です。おっぱいの出が悪く育児用ミルクが多かった私に対し、「栄養失調になる」と義母は私を批判。さらに娘を少し預けたすきに、卵がゆや果汁を与えてしまったのです! 娘は嘔吐し病院へ行くことに……。食事関係のトラブルは命にかかわることもある重大な問題です。義母との関係性以前に、とにかく強く言わなくてはならないこともあると学んだ出来事をお話しします。離乳食をとにかく早く与えたがる義母私はおっぱいの出が悪く、育児用ミルクの量がどうしても多くなってしまっていました。義母は「育児用ミルクは栄養が十分ではなく、育児用ミルクだけでは栄養が偏る。栄養失調になり成長に支障をきたす」と本気で信じており、とにかく離乳食を早く始めたがっていました。悪気があったわけではなく、義母の時代は今ほど育児用ミルクが優れていなかったようで、本気で心配していました。 義母が育児をしていた時代は果汁を2カ月くらいから与え始めるのが普通だったとのことで、今の育児方法との違いが理解できなかったのでしょう。娘が生後4カ月のころ、ある日、娘を少し義母に預けた際、義母が勝手に卵がゆ、果汁を与えてしまいました。 ※厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳食の開始時期は生後5カ月〜とされています。また、果汁の栄養学的意義は認められておらず、離乳食開始前に果汁を与える必要はありません。卵は離乳食初期の生後5〜6カ月ごろから与えることができますが、完全に火を通した卵黄を耳かき1杯程度から開始します。アレルギー反応があった場合には自己判断せず、必ず医師の指示に従うようにしましょう。 嘔吐があり病院へ義母が娘に卵がゆと果汁を与えてしばらくしたあと、嘔吐があったようで義母から私に連絡が。すぐ帰宅し様子を見たところ、嘔吐は治まっていたものの機嫌は非常に悪く、私は念のため病院へ行ったほうが良いと判断しました。娘を病院へ連れて行き、すぐに診察と検査がおこなわれました。 軽度ですが娘は卵にアレルギーがあることが判明。先生には生後4カ月で十分育児用ミルクが飲めているなら離乳食を無理に進める必要はなく、アレルギーに関しては数字的には微弱なので、卵をとらないようにする努力は必要だけれど、過敏になる必要はないとアドバイスいただきました。 義母との話し合い病院から帰宅後、夫も交えて義母と話し合いをしました。夫が主張したのは、「現在の育児用ミルクは栄養が優れていること」「育児用ミルクだけでも心配する必要がないこと」の2点です。 また、軽度ですが卵にアレルギー反応があり、これから成長するにつれて改善する可能性もあるものの、それまでは食べる物に一層気を配らないといけないことも、私から強く主張しておきました。アレルギー反応を目の前で見て義母本人もショックを受けたのか、素直に説明を聞き納得してくれました。 私は、まさか義母が勝手に離乳食を娘に与えたりしないだろうと思っていたのです。しかし、離乳食もそうですが、とにかく「なぜそれをしてはいけないのか。もしそれをしたらどうなるのか」を論理的に説明し、証拠も出し、しっかりと話し合っていれば、義母の理解も違っていたのかもしれないと思います。娘を守るためにも、言うべきことは筋だてて言うべきだと学んだ出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:レイトン 愛加5歳の娘を育児中。現在はブラジルに移住しており、海外での子育てと仕事の両立に奮闘中。大学卒業後、ずっと経理の仕事をしており、ブラジルで独立して事務所を構えることが直近の目標。いつか子どもと世界旅行をするという野望も!
2022年08月14日現在7歳の娘は、気難しくてかんしゃくを起こすことが多いです。もちろんかわいく大切な子なのですが、少し育てにくさを感じていました。特に着る物に対してのこだわりが強く、買った肌着や服を着ないことがしょっちゅうあり、そのたびに私は怒りを爆発させていました。そこで学校カウンセラーに相談したのですが……。 着てくれない服や肌着が多い娘は1シーズンで着てくれる服が2種類ほどしかありません。他にもたくさん服を買っているのですが着てくれず……。洋服は本人に「この服かわいいと思う? 着る?」と聞いて買っていますが、いざ着せてみると「着ない」と言い、たんすの奥に仕舞い込んでしまいます。そしてまたお気に入りのくたびれた服しか着ないのです。 私には新しい服を着ない理由がわかりませんでした。気に入っている服があるときはまだましです。サイズアウトしてしまったときや、シーズンが変わったときには着てくれる服がなくなり、朝の着替えの際にかんしゃくを起こします。「買ってあげたでしょ」と新品を出しても無駄でした。 学校カウンセラーに相談すると娘は着るものにこだわりが強いだけではなく、ささいなことでも気に入らないことがあると激しく泣いてかんしゃくを起こすことが多いです。困った私は学校カウンセラーに相談。困っていることをこと細かに話すと、先生からは「娘さんはとても繊細な子ですね。感覚過敏もあるかもしれません」と言われました。 ネットや本で調べたら、感覚過敏とは「周囲の音やにおい、味覚、触覚など外部からの刺激が過剰に感じられ、不快に感じられる状態のこと」とありました。そこで私はやっと、着ない服が多いのはわがままな訳ではなく、娘にとって着心地が悪い服を着ることは耐えがたいことだとわかったのです。 いま気をつけていることようやく、娘にとっては着るもののデザインは二の次で、着心地が大切なのだということがわかりました。本人がなぜ着ないかを言わなかったのは、どう伝えたらよいのかわからなかったのでしょう。理由がわかったため、私は気に入っている服がどのような素材で、どのような形かに注視するようになりました。 そして、娘にも何が嫌かを具体的に質問をしました。それでわかったのは、手首のところがすぼまっていないもの。素材は綿ポリで、サイズは大きめが良いということです。今はそれを念頭において服を探し、必ず試着させてから買うように。気に入ったものは色違いも購入したりします。 思い返せば、娘は乳児のころからおむつも気に入ったものしかはきませんでした。感覚過敏という概念について知る前は、買ってあげた物を着ないのはわがままだと思いこみ、無理やり「着なさい」と怒鳴ることもありました。理解してあげられていないまま、本当に申し訳ないことをしていたなと思います。これからは娘の特徴を理解し、ちゃんと聞く耳を持ってあげようと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師REIKO著者:小川恵子8歳と4歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2022年08月13日転職したての私と出世欲の強い夫。週末の育児を時間交代制にして、休日も、私は仕事、夫は資格の勉強に充てていました。すると娘の表情はどんどん暗くなっていき、言葉の成長も遅れてしまって……。優先順位を間違えてしまった私たち夫婦のエピソードです。転職したての私、出世欲の強い夫私は娘が1歳のころに正社員として職場に復帰しましたが、子育てとの両立がきついなと感じて退職し、フリーランスとして働くことにしました。夫は真面目な性格でキャリアアップしたい気持ちが強く、当時は仕事に有利な資格取得のために休みの日も勉強をしたいといった状況でした。仕事よりも娘を優先したいという気持ちで転職したはずなのに、私は新しい仕事が楽しくて、どんどん仕事の量を増やすようになっていきました。 土日は仕事や資格の勉強に充てたい私たち夫婦は、時間を決めて家事と育児を分担しました。午前中に家事を分担しておこない、午後は2時間おきに娘の世話を交代でするといった体制にしました。平日も娘が寝たあとに仕事がしたかった私。娘を無理やり早い時間に寝かせようとして、娘がなかなか寝なくてイライラしてしまうこともありました。 表情が暗く、言葉の遅い娘そんな日々を続けているうちに、娘の表情はどんどん暗くなっていってしまいました。そして、娘が2歳1カ月のときに保育園の先生から「○○ちゃん(娘)は保育園でほとんど言葉が出ないんです」と言われてしまいました。 発達相談に娘を連れていくと、発達支援員さんから「語彙が少ないので、ご両親がたくさん言葉のシャワーをかけてあげてください」と言われました。私は、娘を優先したくて仕事を変えたはずなのに、優先順位を間違えてしまっていたなと反省。仕事の仕方と娘への接し方を変えることにしました。 言葉が増えて明るい表情を取り戻した娘それから私は、仕事を減らして保育園が休みの週末に仕事をするのをやめました。私は娘にたくさん話しかけて、言葉の発達に良いとされる絵本を1日に10冊ほど読み、休日は娘を公園で遊ばせて、自分の時間をすべて娘にかけることに。 娘は徐々に明るい表情を取り戻し、発達相談の日から2週間後には2語文、3語文と言葉が発達していきました。保育園の先生も、娘が保育園でたくさん話せるようになって安心した様子。夫もこの出来事がきっかけで、娘と関わる時間を増やしてくれるようになりました。 転職をきっかけに、つい仕事にのめり込んでしまった私。娘は寂しそうで暗い表情をするようになってしまいました。保育士さんからの言葉をきっかけに優先順位を見直し、娘は徐々に明るい表情に戻り、言葉も一気に成長しました。今後も優先順位を間違えないように子育てをしていきたい、と感じた出来事です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:本田 ひな2歳女児の母。管理栄養士として保育園に10年勤務した経験と、投資歴13年の経験を生かし、栄養やお金について執筆中。
2022年08月11日次男の出産に備え、私と当時1歳9カ月の長男は私の実家に里帰りをすることに。まだ兄弟ができるということがよくわかっていない長男は、慣れない環境でもあまり変化がないように見えました。しかし、私は長男が示す「寂しい」の小さなサインを見逃していたのです。長男の不安に寄り添い、しっかりとスキンシップをとることが、後々親子関係にも、兄弟関係にも良い影響をもたらしました。ぬいぐるみの耳をしゃぶる長男に違和感次男の出産予定日を3週間後に控えた私は、当時1歳9カ月の長男とともに私の実家に里帰りをしていました。慣れない環境で生活していけるかという私の心配をよそに、祖父母に懐き、楽しそうにしている長男。 それを見た私は、これなら私の入院中も問題ないだろうと安心しましたが、長男がいつも持っている犬のぬいぐるみの耳をしゃぶっていることが気にかかりました。「家では普段そんなことしないのに……」とは思いましたが、ささいなことだと考え、私はその小さなサインを見逃してしまったのです。 短期間でぬいぐるみがボロボロに!里帰りをした1週間後、予定より早く陣痛が来た私は、夜中のうちに入院。そして早朝に次男を出産しました。長男が寝ている間に入院が決まったので少し不安でしたが、母から「ちゃんと面倒を見るから大丈夫」と言われ、私は産後の体の回復と次男のお世話に集中しました。そして退院し1週間ぶりに長男に再会。私は長男が持っているぬいぐるみの耳がボロボロになっているのを見て驚きました。私がいない間、長男は不安そうにずっとぬいぐるみをしゃぶっており、母が止めようとしても泣いて聞かなかったそうです。 スキンシップで長男の心に寄り添うこれは長男の「寂しい」のサインだったのだと気付いた私は、見逃していたことを猛省しました。そしてできるだけ長男とスキンシップをとることを心掛けました。絵本を読んであげたり、積極的にハグをしたり、ちょっとしたことばかりですが、長男に「そばにいるよ」と伝えようとしたのです。 すると長男はすぐにぬいぐるみをしゃぶるのをやめました。そして次男の頭をなでたり、次男のお風呂の準備を手伝ってくれたりと、お兄ちゃんらしい一面を見せてくれるように。長男の抱える不安が解消されたことに私はホッとしました。 現在長男は3歳ですが、お兄ちゃんらしく1歳の次男のお世話を手伝ってくれます。今でも褒めるときに抱きしめるなどのスキンシップは続けているので、それが長男に安心感を与えているのかもしれません。次男の出産で長男には寂しい思いをさせてしまいましたが、それを乗り越えて親子の絆は強まり、長男には兄としての貫禄が出たと感じています。 著者:香川えりか3歳と1歳の2児の母。管理栄養士・登録販売者・調剤事務管理士の資格を取得。ドラッグストアで開催されるベビー相談会を担当し、多くのママさんに寄り添ってきた。
2022年08月05日毎日何度も必要になる、赤ちゃんのおむつ替え。うんち漏れなどのハプニングはあるものの、動かないうちはまだよかった……。寝返りを始めるころからだんだんとおむつ替えが困難になっていきました。わが子のおむつ替え時の様子と、私がスムーズにおむつ替えをするために工夫したことを紹介します。動かないうちはまだラクだった赤ちゃんが生まれたら、授乳におむつ替えに沐浴とお世話に追われ、毎日があっという間に過ぎていきました。 そのなかでもおむつ替えは、赤ちゃんの健康状態をチェックするためにも大切な時間ですよね。赤ちゃんが生まれたばかりのころはあまり動かないので、うんち漏れやおしっこが飛ぶなどのハプニングはあったものの、比較的ラクにおむつ替えができていました。 しかし、寝返りを始めるなど、よく動くようになったころから、思った以上におむつ替えが大変になっていったのです。 寝返りの時期はこう工夫した!赤ちゃんが寝返りを始めると、おむつをはずした瞬間に寝返りをうち、周囲が汚れるという悲劇が何度も起きました。 そこで、特にうんちのときは下に新聞紙を敷き、汚れてもそのまま捨てられるようにしました。また、赤ちゃんの両手にお気に入りのおもちゃやめずらしいおもちゃを持たせ、赤ちゃんの意識が集中している間におむつ替えをしました。そのほか、おもしろい顔をして見せたり声をかけたりなど、自分の顔に集中させるという方法も効果的でした。 つかまり立ちの時期以降はこう工夫した!赤ちゃんがつかまり立ちを始めると、とにかく動きまわります。わが子の場合、パンツタイプのおむつに切り替えたため、机の前などに立たせて、目の前の机に小さな人形などを置いて集中させるか、大人のひざに座らせておむつをパッとはかせる方法で乗り切りました。 その後、歩けるようになると、おむつをはかせようとしても、裸で歩きまわる毎日……。そんなときは、しばらく遊ばせて落ち着いたころにおむつをはかせました。1歳半ごろはおまるをすぐ使える場所に置いておき、おむつ替えのタイミングでおまるに座らせてからおむつをはかせると、スムーズにはいてくれました。 赤ちゃんは1日に何度もおむつを替える必要があるので、スムーズにいかないことが続くと、ストレスが溜まってしまうこともありました。ママやパパのストレス軽減のためにも、わが子にあった方法を見つけて、スムーズにおむつ替えをしたいですね。 監修/助産師REIKO著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。
2022年07月26日保育士の中田馨さんが、トイレトレーニングの最終関門、おしっこはできてもうんちはできないときのコツを教えてくれました。子どものうんちのペースを知る、トイレの環境づくりなどを詳しく解説!こんにちは、保育士の中田馨です。おむつはずれについてこれまで何回かにわたってお話ししてきました。最後は、保育所で保護者からの相談でよくある「先生、トイレでうんちがなかなかできません!」という悩みについてです。 パンツの中にうんちが出ると後処理にも手間がかかるので、ママとしてはトイレでしてほしいと感じることでしょう。今回は、おしっこはできてもうんちはできないときはどうすればいいかをお話しします。 うんちとおしっこのコントロールは別物おしっこはトイレでできるのに、うんちだけパンツにしてしまうというのは、本当によくあることです。私たち大人からすると、おしっこができるならうんちもトイレでできそうですよね。「おしっことどう違うの?」と思いますが、おしっことうんちの最大の違いは「いきまないと出ない」という点です。 大人もそうですがいきむにはいきみやすい体勢やいきみ方などのコツがいります。ですので、うんちとおしっこの出すコントロールの方法は別物と考えてください。うんちが完全にトイレでできるようになるのは3~5歳と個人差があります。 子どものうんちのペースを知るトイレでうんちをするためには、子どもの排便のペースを知ることです。うんちが出るのが朝ごはんを食べたあとの子もいれば、3時のおやつのあとの子もいます。まずはだいたいの時間帯を知りましょう。 そして、子どものしぐさを観察します。うんちをするときにもじもじし始めたり、顔が赤くなる、決まって部屋の隅に行くなどはわかりやすいですね。子どものうんちのペースを知り、「あ、いきみ始めたな」と思ったら、さりげなくトイレに誘います。ただ、誘えばトイレでできる子もいるのですが、トイレに誘ったことでうまくいきむことができずにうんちが止まってしまう子もいます。何度も繰り返しうんちが止まると、うんちが出にくくなることもあるので、安心してできるおむつの中で出させてあげることも大切です。 安心できる環境づくりをする安心してトイレでうんちができるように、トイレの環境づくりを心がけます。例えば、いきむためには両足の裏がついていることも必要です。大人も両足の裏が床につかずブラブラした状態で「いきんでください!」と言われたら、それはそれは出しにくいと思います。子どもも同じです。トイレだとうまくいきむことができないから、トイレでうんちをしたがらないという可能性もあります。 ですので、大人のトイレでする場合は、子どもの足元に踏み台を置いたり、おまるがあればおまるでするなどもおすすめです。また、うんちやトイレをテーマにした絵本を読んで、トイレでうんちをすることを親子で身近に感じていくこともしてみましょう。 パンツの中でしたとしてもしからない毎回パンツの中でうんちをしたとしても「しからない」ことが大切です。思わず「またパンツでしたの?!」と言ってしまいそうになりますが、「スッキリしたね! おしり洗おうね」と言って、ササッと処理します。それだけでOKです。パンツの中でしたことについてしかる必要はありません。もし、ママが紙パンツのほうが安心なら紙パンツでOK! 子どものうんちのペースがわかっていれば、その時間帯だけ紙パンツにはき替えたり、パンツにパッドを敷いておくなどしてもいいです。うんちのことで悩んでるとき、ママたちが思わずしてしまいがちな声かけが、「もう、お兄ちゃんでしょ(お姉ちゃんでしょ)!」というような言葉。実はコレ、子どもの心を傷つけていることもあります。子どもはママの声かけから「うんちはトイレでするもの」ということがわかっています。わかっているからこそ緊張してできなくなってしまっていることがあります。そしてまた「もう! お兄ちゃんでしょ(お姉ちゃんでしょ)!」と言われると、トイレでうんちをすることへの自信や意欲がしぼんでしまうのです。 以前、「家でうんちができるようにならないとサンタさんこないよ」と言われていた子が、保育所でパンツにうんちをしたときに「サンタさん、こないかなあ」と不安な顔になっていたこともあります。ママが目標とするゴールを決めて、なるべく早くにできるようになってほしい気持ちはよくわかりますが、うんちは毎日のことです。何気ない言葉1つが子どものプレッシャーにならないよう配慮することも大切です。 うんちもおしっこも共通することは、子どもによって自立していくペースが違うこと。うまくいく時期もあれば、停滞する時期もあり、時には後戻りもします。大らかな気持ちで「そのうちトイレでできるようになるさ!」くらいで取り組んでみてください。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2022年07月24日発達障害をもつ息子・よしおを育てるママ・なおにゃむさん。そんななおにゃむさんの日常には、ちょっぴり変わったエピソードが盛りだくさん。漫画を通して、よしお君の独特な世界をご紹介していきます!チーズが大好きなよしお君。好物のチーズがなくなりそうになると、ありとあらゆる手段で手に入れようとするとか!?...物がなくなりそうになるとママにおつかいを頼むよしお君ですが、日用品の補充などもお願いしてくるので、なんだかんだ助かることもあるよう。家の物の在庫状況は、まさによしお君次第だったり!?これからも、ママのパシリは続きそうですね。原案・作画:なおにゃむあわせて読みたい🌈【発達障害あるある】「ノートに名前書いてね」と伝えたら…違う名前が⁉
2022年07月22日発達障害をもつ息子・よしおを育てるママ・なおにゃむさん。そんななおにゃむさんの日常には、ちょっぴり変わったエピソードが盛りだくさん。漫画を通して、よしお君の独特な世界をご紹介していきます!今回はよしお君が中学生になった時のお話。ママが「名前書いておきなよー」とノートを渡したら、なんとそこに書かれていたのは違う名前だった!?....「ノートに名前書いておきなよ」と言われて、「大学ノート〇〇」とそれぞれの教科の名前を書いたよしお君。ママの意図とは違いましたが、それぞれの教科が分かりやすくなって結果としては良かったですね!次はどんな『あるある』が出てくるのか、お楽しみに♪原案・作画:なおにゃむあわせて読みたい🌈【珍・学童エピソード】臭いのはコレ!!ホットカーペットの下から出てきたものとは⁉
2022年07月15日赤ちゃんの何気ない仕草を見ていると不思議な行動が多くて、思わず笑っちゃうことがありますよね。そこで、みなさんから送られたほのぼの&おもしろ動画をまとめてお送りします。ぜひご覧ください。 皆様から寄せられた、思わずほっこり&笑っちゃうしぐさをママのコメントを交えながら編集部が実況中継しちゃいます! 0カ月変顔からの新生児微笑ねんねしながらニコッ。実は何かに対して笑っているのではなく、「新生児微笑」と言って、反射的に起こる生理的な現象のことなんです。 0カ月豪快にうんち起きてすぐに豪快にブリブリッ! うんちが出た瞬間を撮られちゃった。ごまかしているような表情がたまりません〜。 0カ月眠り姫のHENGAO♡お題はズバリ「変顔」。眠いけど、「まだ起きてママと遊んでいたーい」といったところでしょうか? 必死で目を開けようとしています。 6カ月高速あんよ!まるでお嬢様の気品 あふれるおしとやかな笑顔。でも、その足を見ると……かかと落としからの〜高速足スリスリ。怒らせたらキックが飛んでくるかも?! 4カ月気だるげなほおづえほおづえをついて、あくびふぁ〜。「退屈じゃー」という声さえ聞こえてきそう。4カ月にして、大物感が感じられます。 9カ月じいじに大ウケ☆じいじの出すリズミカルな音と声がツボにはまったのか大爆笑〜! あまりに楽しげで、見ているこちらも思わず笑っちゃう! 1カ月チューチュー事件①泣き始めたと思ったら急に静かに……。その理由はお姉ちゃんの指のチューチュー。おしゃぶり代わりのお姉ちゃんも吸っているボクも真剣です。 1カ月チューチュー事件②一緒にゴロンとしてた姪っ子の指がたまたま口へスポッ。からの〜こちらもチューチュー。おっぱいと間違えちゃってる?! 7カ月ほっこり兄弟♡お兄ちゃんが「どうぞー」と差し出すマグにかぶりつき! 必死で飲んでいる姿と見守るお兄ちゃんにキュン! 2カ月え〜ん、からの…?えっ? 泣いていた赤ちゃんが一瞬でスヤスヤと眠りの世界に。ビーズのガラガラ効果、恐るべし! 3カ月パパのまねっこ!!パパが唇をぷぷーっとすると、ぶぶーっとまねっこ。完成度は……。そこがまたなんともキュート。 いかがでしたか? その時期ならではの赤ちゃんのしぐさもたっぷり。懐かしい!と思ったママも多かったかもしれませんね。何気ない日常も動画に残しておくと、あとで見返して成長を感じたり、お子さんが大きくなった時に一緒に見たりなんてこともあるから、ぜひ撮っておきたいですね。 監修者・著者:助産師 REIKO
2022年07月12日フランスで2児の子育てをしている私は、仕事人間だった義父の息子に対する一言一言がストレスでした。1歳半で歩き出し、もうすぐ3歳になる長男はバイリンガル教育中の影響もあるためか言葉は遅く、おむつもとれていません。そんな長男に、義父は会うといつも「お前は本当にノロいな! もっと喋らなきゃ。おむつをつけて幼稚園に行くのか」と意地悪に長男をからかうのです。我慢できなくなった私はついに義父に物申してしまいました……!長男の様子長男の性格は穏やかで、いつも周りをよく見て観察しています。もうすぐ3歳ですが、お友だちや私たち親の行動を観察してマネすることはあっても「ぼくもしなきゃ!」と焦ることはなく、いつもマイペース。 もうすぐ幼稚園が始まるのに、おむつがなかなか外れなくて焦っている私があれこれ努力する様子を見て、ケラケラ笑っています。言葉はフランス語と日本語の2カ国語教育のせいか、まだあいまいで理解できる単語も少ないです。 許せない義父の言葉そんな長男に義父は今までも「まだ歩かないのか! 同い年の従弟はもう歩いているぞ」と歩き始める1歳半まで言い続けました。そして、今では「まだこんにちはも言えないの? 教えなきゃダメだ」「3歳になってまだおむつなんて。幼稚園ではおむつつけてくれないぞ」と、会うたびに長男をからかうように声をかけるのです。 私は「義父がこの子を育てているわけではないのに。しょっちゅう会うわけでもないのに嫌味がひどい」と以前から不満をもっていました。そして……。 大反撃の私夫の実家に遊びに行ったとき、長男をからかう義父に私は不満が爆発してしまいました。そして義父に、「保育士さんが、歩き始める平均年齢は生後16カ月から18カ月と言っていました。幼稚園の面談でも、多くの子どもが幼稚園に通うようになっておむつが外れると聞きました。言葉もうちは2カ国語で育てているから息子は覚えづらいんだと思います。成長は早ければいいということではなく、息子は息子のペースで育ってますから」と反撃しました。 すると義父は、「いやいや、かわいくて言ってるだけだから」と言葉を濁していました。私は思っていたことが伝えられて心がスッキリした気がしました。 今までの義父の言葉に対する不満が大爆発した私。毎回マイナスの言葉を長男にかける義父が許せませんでした。かわいくてからかうという義父の気持ちも、わからなくもないけれど、そのたびに息子が傷ついてしまいます。今回、保育士さんが言っていたと、専門家の知識を伝えると、結局義父は育児に詳しくはなく、他の身近な子どもと比べて言っているだけだと改めて気づきました。それ以降、義父は長男に対する言葉に気をつけてくれるようになり、マイナスなことは言わなくなり、平和に過ごせています。はっきり自分の意見を言うことも大切だと思った出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
2022年07月12日赤ちゃんがハイハイを始める時期を過ぎてもしないことを心配しているママやパパのために、今回は「シャフリングベビー」についてお話しします。赤ちゃんの成長・発達赤ちゃんの成長は、首がすわる(生後3~5カ月ごろ)→寝返りをする(生後5~6カ月ごろ)→おすわりが安定する(生後8カ月ごろ)→ハイハイをする(生後7~9カ月ごろ)→つかまり立ちをする(生後8~11カ月ごろ)→つたい歩きをする(1歳ごろ)→ひとりでじょうずに歩く(1歳~1歳6カ月ごろ)という順に発達することが一般的です。 早産で生まれた赤ちゃんは、明らかな障害や疾患がなくても運動や言葉の発達が遅く、あとから追いつくパターンもあるので、出産予定日を出生日として計算した修正月齢と照らし合わせて発達を評価します。 シャフリングベビーとは?シャフリングベビーとは、ハイハイを始める時期を過ぎてもおすわりの姿勢のまま、おしりを浮かせて、両足でこぐように前進する赤ちゃんのことを言います。シャッフラー(shuffler)と呼ぶこともあります。日本では、医療者が親へわかりやすく説明するため、医学的な専門用語ではありませんが「いざり児」「いざりっ子」という言葉を使うことも多いです。ここからは、「シャフリングベビー」に表現を統一してお話しします。 シャフリングベビーは、非常に軽度の下肢の筋緊張低下があり、おすわりや歩行開始が遅いことがあります。寝返りやうつぶせの姿勢を嫌い、うつぶせにしてもすぐにあお向けやおすわりの姿勢になります。足の裏を床につけるのを嫌がるため、ハイハイをしないまま、つかまり立ちの時期が遅くなり、結果的に歩き始める時期が1歳半~2歳ごろに遅れることが多いです。シャフリングベビーの場合、ひとりでじょうずに歩けるようになれば、その後の運動発達は問題ないことが多いです。 しかし、一見シャフリングベビーと思える赤ちゃんのなかにも神経の病気が隠れていることもありますので、足をつっぱらないだけでなく、(1)母乳やミルクの飲みが悪く、泣き方も弱い、(2)首のすわりが悪く抱っこするとぐらぐらする、(3)表情の発達が乏しく、言葉の理解も遅い、(4)手指の発達が遅い、などが見られる場合は、念のため小児科医に相談されると良いでしょう。 シャフリングベビーの原因は?なぜハイハイをせず、おすわりの姿勢のまま前進するのか原因はわかっていません。ハイハイが歩くために必要と思いがちですが、イギリスの小児科医ロブソンをはじめとする国内外の調査によると、ハイハイをしないシャフリングベビーは歩行開始が遅くなること、大きくなるまで見守ると運動能力などに問題のない子どもに育っていくこと、親や兄弟姉妹が似たような運動発達をしている傾向にあること、多くの赤ちゃんとは異なる運動発達の経過があっても異常ではないことがわかっています。 ゆっくり運動発達する赤ちゃんの診断と治療は?10カ月健診の時点でハイハイするか、1歳6カ月健診の時点でじょうずに歩行できるかを医師がチェックします。それぞれの健診で運動発達に遅れがある場合は、専門機関へ紹介されます。専門機関へ紹介されると、ママやパパは不安と心配で落ち込むことがあるかもしれませんが、ハイハイや歩行開始が遅くても、将来的に何も問題のないこともあります。 しかし、ゆっくりと運動発達をする赤ちゃんに、筋疾患、脳性麻痺などの中枢神経疾患、運動失調、骨・関節疾患が見つかるケースもあります。専門機関できちんと発達の評価をしてもらうことで、赤ちゃんの発達に合わせた治療や遊び方のアドバイス、リハビリなどのサポートを受けられますので、親だけで悩まず、赤ちゃんの発達に詳しい専門家に頼ってみたりしましょう。 まとめ月齢の近い赤ちゃんと一緒に過ごしたときや、保育園などで集団生活を始めたときに運動発達が遅いと親が気づくケースもあります。 もし、わが子を「シャフリングベビーかな?」と思ったら、保育園の通っている時期であれば保育士へ相談してみましょう。自宅保育の場合は、居住地の保健所や保健センターの保健師へ相談したり、子ども家庭支援センターや児童館の相談窓口を利用したりすることもできます。小児科を受診するのも一つです。子どもの発達について親だけで悩まず、早めに専門家に相談することをおすすめします。【参考】国立成育医療研究センター「乳幼児健康診査 身体診察マニュアル(平成30年3月)」『乳幼児健診マニュアル 第5版』(福岡地区小児科医会・乳幼児保健委員会 編/医学書院)楢崎修・楢崎明珠「1歳6カ月児健診におけるshufflingbabyの疫学的調査」(『脳と発達』1986年18巻 p484-489)CHILD RESEARCH NET「【子どものからだと健康】第1回 ハイハイしない子ども」一般社団法人大阪小児科医会「いざりっ子(シャフリングベビー)」 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー。大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2022年07月05日現在5歳になる娘が2歳のころです。とても強情で、夫の言うことも私の言うことも何も聞かずとても手のかかる子でした。公園へ行けば帰るときに苦労し、寝かしつけも大変で、私はイライラが募って気力が限界に……。 公園遊びがなかなか終わらない娘が2歳ごろは公園遊びが大好きで、毎日のように公園に行きたっぷりと遊んでいました。いつも切り上げ時が一番大変で、なかなか帰りたがりません。「そろそろ帰るよ」と伝えれば絶対に「嫌だ!」となります。疲弊した私は、ひとまずはなんでも肯定してみることにしました。 例えば、公園で帰りたくないと娘に言われた場合は「いいよ、〇〇ちゃん遊んでいていいよ。ママは先におうちに行ってるね」と伝えてみました。声のトーンもなるべく変えずに淡々と話しをすると、娘にはとても効果があり、すんなり帰ってくれるようになりました。 「早く寝なさい!」と言わないように娘は「早く寝ようね」という言葉が嫌いで、私は寝かしつけにも手間取っていました。私としては寝かしつけてから家事を片付け、ひとりの時間をのんびりと過ごしたいと考えていたので、泣いても騒いでも頑張って寝かしつけていました。しかし、あまりの大変さに私自身のイライラが募ってしまい気力の限界に……。 そこで逆転の発想でやってみることにしました。家事は朝に後回しにすることに決め、娘の寝かしつけもやめてみたのです。 「ママ先に寝るからね。おやすみ」と淡々と語りました。ひとりにされるのが嫌な娘はすんなりと寝室に行ってくれて、いざ寝かせるときも私が先に布団に入って「おやすみ」と寝てしまいます。しばらく布団の中で遊んでいるときもありますが、大抵は2人で寝落ちして朝になっていました。 おやつは2回に分けて娘はチョコレートに目がなく、小皿に数粒だけ入れて渡したチョコレートをペロリと食べてしまい「おかわりくだしゃい」とお皿を持ってきます。そこで私は、あらかじめ食べさせる分を2回に分けておきました。「おかわりくだしゃい」と言われたら、「どうぞ」と残しておいた分をお皿に入れてあげます。 そのあとにまた「おかわり」と言われてしまった場合は、「さっきで全部食べちゃったね!」と言いながらあらかじめ空にしておいたチョコレート容器を見せることで娘がすんなり納得してくれました。はじめから娘がゴネるであろう場面を想定しておいて先手を打ち、娘の気持ちを優先して、おかわりに「どうぞ」とこたえてあげるのが一番娘には効果があったと思います。 今娘は5歳になり、まだまだ自己主張が激しく参ってしまうことが多いのですが、そんなときは2歳のときの一番聞き分けがなかった時期を思い出します。そして今は、娘の話をよく聞いて娘の気持ちを認めるように意識して子育てをしています。ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:優木 まり25歳になる長男を筆頭に4歳女児までの3男1女を育てるアラフィフママ。元美容部員のスキルを生かして美容記事を執筆するほか、子育て・出産関連についても執筆している。
2022年07月04日