浴衣の季節になりました。花火大会に、夏祭り、浴衣を着るチャンスがたくさんあります。女性で浴衣や着物などの和服が好きな方も多いですが、浴衣姿は男性にとっても女性が魅力的に見える服装です。でも、着方やヘアメイクが少し異なるだけで、逆に男性に引かれてしまう服装でもあります。今回は、男性に夏に見かけた「これはないわ~」と思った女性の浴衣姿についてインタビューしてきました。■1.ギャル系の浴衣や着方「たまに浴衣なのに裾が短くて、膝上のを着ている子を見ますが、あれは浴衣の魅力なし!あとは、派手な大きな花柄のケバい感じのとか、浴衣の魅力が台無しです。フリフリのレースが付いたようなのを着ている子もいますが、もうそこまでするなら普通の服でいいのでは?と疑問に思います。」(27歳/イベント)浴衣には浴衣だからこその魅力があります。大和撫子をイメージさせるような清楚さや、しおらしさと言ったものが、求められる浴衣姿。浴衣の時に、派手な要素は不要な様です。■2.明るすぎる髪色や盛った髪型「外国人の方が浴衣や着物を着ているのを見ると、『おー、コスプレ』と思いますが、あれと一緒で、金とか明るすぎる茶色の髪で浴衣を着ているとコスプレにしか見えないです。本物の浴衣美人には、自然の黒髪をそっとまとめている感じが一番合いますね。」(28歳/商社)確かに、浴衣は日本の伝統衣装であり、浴衣には黒髪が似合うというイメージはまだまだ残っています。髪色をその日だけ変えるのは大変だとは思いますが、明るい色にしていた方が浴衣姿で現れた時に自然な色に戻っていたら、そのギャップに萌えるという男性は多かったです。また髪型も、盛っているのは男性からは不評のよう。■3.ばっちりメイク「つけまつげに、目の周りが黒いような濃いばっちりメイクの子は、見ていて残念だなーと思います。首から上と下が別物みたいに浮いて見えちゃってる子をたまに見ます。」(21歳/学生)浴衣に似合うメイクは足し算ではなく引き算。いつもは立体的に見せることを意識しているメイクですが、和服に似合うメイクは、ヌーディーな本来の肌や唇の色が活かされているメイクです。「ちょっと足りないかな?」というくらいが、男性からの評価は高いようです。■4.着崩れ過ぎ、はだけ過ぎ「わざとなのか、着崩れてしまったのかはわからないけれど、見るからにはだけていて、昔の花魁みたいな子がいました。胸のところに隙間が出来ている子もいて、横から見えるとブラが見えていて魅力的どころかみっともない感じがしました。」(25歳/公務員)歩いたり、人ごみで揉まれたりすると、どうしても着崩れてしまいます。せっかく着たのにみっともないとまで思われてしまったら、残念ですよね。そんな時のために、浴衣を着るからには少しは自分で崩れを直せる知識を身につけておいた方が良いかもしれません。■おわりにこうして見てみると、男性が女性の浴衣姿に求めている物は、昔ながらの奥ゆかしさ、和風っぽさと言った、浴衣だからこそ意識したい"日本の美"を感じます。いつもは派手なメイクや格好をしている方も、浴衣の時だけは古風にキメて、いつもとは違う一面を見せてみてはいかがでしょう?(栢原 陽子/ハウコレ)
2014年08月02日伊勢丹新宿店は、今シーズンの新作浴衣を一堂に取りそろえるイベント「イセタンユカタセレクション2014」を同店本館7階呉服売り場でスタートした。同イベントのカタログはスタイリストの山口壮大がディレクションしている。また「アンリアレイジ(ANREALAGE)」や「ミントデザインズ(mintdesigns)」は、自身のブランドのアイコンや定番技法を取り入れた新感覚の浴衣を披露する。昨年に引き続き浴衣をデザインしたアンリアレイジは、着物の「片身替わり」と呼ばれる右半身と左半身、袖の左右で模様や色合いなどが異なる手法を浴衣に取り入れ、同ブランドの定番であるパッチーワークで製作した。また、レーザーカットで切り抜いた素材を使った帯など同ブランドらしい技術を駆使したアイテムを取りそろえる。また、浴衣・着物には「おはしょり」と呼ばれる着丈を調整する部分があるが、同ブランドの浴衣にはおはしょりを設けず、ジャストサイズに仕上げた「対丈(ついたけ)」での着こなしを提案。おはしょりがないことで洋服の上から羽織るコーディネートが可能となる。いずれも同店限定で販売する。「ミントデザインズ(mintdesigns)」は今年初登場。浴衣生地にはブランドのアイコン的なドール柄やジグザグ柄を採用。一方、帯には伝統技法を取り入れ、銀箔を落としたような個性的なデザインに仕上げた。洋服のコレクションで使用している柄を取り入れることで、洋服感覚で着られる浴衣を提案する。また、伝統的な染色技法と最先端の素材を組み合わせた新世代浴衣が三越伊勢丹オリジナル商品として登場。現在では職人が減り希少な愛知県有松絞りの技法の一つである「雪花絞り」の技法を用いた仕上がり浴衣(5万8,000円)は伝統的な技にポップなカラーを合わせることでトレンド感を演出している。アンティーク着物収集家の池田重子とコラボレーションし、池田が持つアーカイブの中からセレクトしたテキスタイルを現代風に再構築した浴衣も登場。素材は吸水速乾性に優れ、肌に触れると冷たく感じる接触冷感素材「ウェーブロン」を使用し、化学繊維でできているため洗濯も可能で薄くて軽いのも特徴。ウェーブロンを使用したアパレルウエアが販売されるのは初となる。「浴衣を着崩すことに抵抗があるお客様も多かったが、ここ数年は洋服やヒールのある靴などとコーディネートして浴衣を気軽に楽しんでもらえるようになってきた。浴衣は花火大会の時に着るなどイベント性が強いアイテムだが、これからは日常的に着てもらいたい。」と担当者は語る。同フロアでは6月25日から7月8日までスタイリストの山口壮大と日本各地の伝統工芸メーカーがコラボレーションしたプロジェクト「こりしょう(KORI-SHOW)」から七夕にも楽しめるライフスタイル雑貨を紹介。ワンマイルウエアとして秋口にも着られる新ウエア「夜着」も登場する。また、7月9日から15日まで同店本館1階ザ・ステージ#1でスペシャルイベントを開催。「ルシアン ペラフィネ(lucien pellat-finet)」や「アンダーカバー(UNDERCOVER)」など国内外ブランドが伝統技法「捺染(なっせん)」で染め上げた生地を使い、新たな解釈でデザインした浴衣を販売する。コーディネートする小物も「ポーター(PORTER)」のオリジナル素材を使用した合切袋などをラインナップする。7月27日には着物に造詣が深い「リップスライム」のスーと彼のスタイリストのカワイヨシロウによる浴衣の着こなし、コーディネートについて語るトークショーを開催する。この他にも、着付けのワンポイントアドバイスやメイクアドバイスなど浴衣に関する様々なイベントが予定されている。
2014年06月20日ANGIE女史のみなさま!立夏を迎え暦の上では夏となりましたね。茶道の世界も5月から夏が始まります。炉から風炉のお手前に変わり、水の音や見た目にも涼しいお点前も導入されます。茶道って冬のイメージや着物のイメージが大きいかも知れません。そう、シーズン開幕は11月の炉開き、茶会、初釜、春のお茶会なので、やはりシーズンは冬なのです。では、夏は何をしているのか?勉強会をしています。お茶会が少なくなるぶん、冬のシーズン開幕に向けてお道具などの知識向上に集中です。お道具もお手前も多くの決まり事があります。70歳や80歳の大先生であっても常に勉強を続けられています。着物に帯合わせのコーディネートのルールがあるように、竹の蓋置きには金の建水、棚のお手前では陶の蓋置きなどなど……。これを知っているのと知らないのとでは、お茶会へお呼ばれして参加した際の楽しみ方が変わります。ただ覚えるのではつまらないですし、なかなか覚えられません。例えば、お茶碗は必ず2回まわして相手に置きます。どの人の手の加減でも大体お茶碗の正面が相手に向くように方向が正されるからです。ひと通りお道具を出し終わったあと、お点前を始める前に必ず建水を引きます(建水とはお茶碗を清めたお湯や水を入れる器で左横に置いておくもののことです)。洋服では気づかないのですが、着物を着ていたら、袖が建水にちゃぽんとはまってしまうのでわざと遠くに置くのです(広げると言います)。これらは理にかなっています。また、2月あたりには鶯点前といって、袱紗を鶯に見立てて飾り結びをし、全て通常のお手前と右左を逆にするという変わったお点前があります。これは遊びココロ、お客様を楽しませるためのエンターテイメントであり遊びのルールです。どうしてそのようなルールになっているのかを常に追求すると、「理にかなっている」と感じたり、「遊びのルール」と感じたり、様々な発見があるものです。本来着物を着ての茶道であるからこそのルールも多々あり、所作の大切さにも気づかされます。冬は茶会用の練習にほぼ時間を費やされますので、日々のお稽古の中でより詳しくお道具について先生のお話を聞きながら、社中同士でディスカッションをします。そうすると、お茶杓の左右非対称であることの不完全な美しさに気づいたり一歩一歩茶人へとなっていくのです。次回は茶道をライフタイルの哲学であるという観点で紐解いていきます!Photo by Pinterest
2014年06月06日5月17日に京都・大覚寺で開催されたファッションカンタータフロム京都(Fashion Cantata from Kyoto)で、ヘア・メイクを手掛けた資生堂のヘア&メーキャップアーティストチームに、今回のショーのポイントを聞いた。チーフを務めたのは同社トップヘア&メーキャップアーティストの鎌田由美子、計良宏文、大久保紀子とヘア&メーキャップアーティストの黒木久美子。洋装パートの「シーバイクロエ(See By Chloe)」のヘアを担当したのは、計良氏。パリのアートスクールに留学中のイギリス女性というシーバイクロエのテーマに沿って彼が作り出したのは、ナチュラルなダウンスタイル。全体をブローしてさらさらにし、毛先のみをアイロンで巻いて作ったCカールで、爽やかさを演出したという。「お寺とのミスマッチさが出るのもいい」と語り、シーバイクロエらしさ、作りこまない自然なスタイルに徹した。メイクを担当した大久保氏も、やはり同ブランドテーマに合わせて、「ナチュラルだがアクセントのあるスタイル」を追求した。しっかり描いたブラウンの眉とマスカラで目まわりは明るめでくっきりとした印象に。フェイスラインはモデル本人のラインを生かし、ピンク掛かったベージュのチークを入れた。口元はヌーディーなピンクで仕上げ、全体から「好奇心旺盛で品のあるイメージ」を引き出していた。和装ヘア・メイクで総合チーフを務めた鎌田氏は、Fashion Cantata from Kyotoを手掛けるのは今年で5回目。それぞれの着物作家と必ずミーティングを行っているという。作家から一つひとつの作品のモチーフなどを聞いた上で、自らデザイン画を作成し、それぞれのヘアスタイルを決めていく。デザイン画とスタイルの詳細をチームのメンバーに伝え、スタッフとの綿密なコミュニケーションと信頼関係で作り上げていくという。日光東照宮の陽明門をモチーフにした着物には、シニヨンスタイルを合わせ、流れる雲のイメージを印象づけた。馬蹄とハートのデザインが斬新な着物には、大ぶりのハート型ヘアアクセサリーをあしらい、ショーのテーマである「LOVE」を大胆に表現。「至愛」をテーマに作られた絞りの着物に合わせたのは、大正ロマン風のウェーブヘアとかんざし。静謐さの中に秘められた強さが表れていた。資生堂とも縁の深い椿がモチーフのろうけつ染めの作品には、椿のヘアアクセサリーを使って、「クラシックでモダンなスタイル」を演出した。色とりどりの蝶が舞うデザインの手描き友禅の着物と合わせたのは、ピンクのバラのヘアアクセサリー。花びらに止まる蝶のイメージを生き生きと表現。「トータルで動きのある美」にもこだわった。昼と夜をイメージしたブルーの濃淡の配色が美しい着物には、白のエナメルのヘアアクセサリーを付けて、愛らしい雰囲気を出した。近年は和装を多く手掛ける鎌田氏は、オートクチュールのヘア&メーキャップでも確固たるキャリアを持っており、「着物もオートクチュールという感覚」で取り組んでいるという。「ヘア&メーキャップの技術によって、日本人のアイデンティティーである着物を世界に発信するサポートをしていきたい」と語った。
2014年06月03日日本に古くから伝わる伝統衣装「着物」は、世界に誇る日本の文化のひとつです。着物という言葉は、「着るもの(着物)」として幅広い衣服をさします。しかし、世界的に洋服が主流になった今、着物は「和服」として分類され、普段着とは違う特別な時に着るものとして、位置づけられてしまっているようです。着物を着ることは、日本人特有の贅沢な特権。せっかく日本に生まれ、いつでも着物を着ることができる特権があるのに、着物を特別な時しか着ないという現代の流れはとても残念です。留袖や振袖、訪問着、小紋など、着物の種類は実にさまざま。洋服のように夏服・冬服というだけではなく、季節によっても着る着物が変わってきます。さらに着物や帯には、柄や紋の数、色合いや雰囲気によって決められている「格」があり、T.P.O.に合った着物の選び方やコーディネートが求められます。それゆえ、着物を着るには最低限のマナーと知識が必要となります。このような堅苦しさや難しさが、現代の着物離れが進む原因となり、より気軽で動きやすい「洋服」を選ぶことが多くなっていると考えられます。“着物一枚に帯三本”昔から言い伝えられているこんな言葉があります。「着物が一枚と帯が三本、それさえあれば着こなしの幅がとても広がる」という、素晴らしい言葉です。日本にはこんな素敵な言葉もあるくらいなのに、それでも着物は“何だか大層でとっつきにくいもの”とされていて、とても悲しいものです。私の実家には、着物がいっぱいにつまった桐箪笥が2つあります。これらは、大好きな私の2人の叔母から譲り受けた、大切な宝物。そして、叔母たちもまた、自分の母親、つまり私の祖母からこの大切な宝物を譲り受けたそうです。叔母たちの幼いころは、けして裕福でなく、どちらかといえば貧しい方に分類される家庭だったにもかかわらず、みすぼらしい恰好をしたことがなかったそう。「着る物だけはきれいなものを」。それは私の祖母の口癖であり、古き良き時代の日本女性のプライドと、子供への大きな愛情がそこに存在したのだと、感慨深くなります。着物には不思議な力があります。着物を着ると、背筋をシャンと伸ばしたくなり、自然と女らしいしぐさになります。普段はスカートのシワなんて気にならないガサツな私でも、着物を着たときは裾や袂(たもと)に気を使い、おしとやかな動きがしたくなるのです。昔から、着物の袂には魂が宿ると言われており、愛する人に向かって袖を振ることで相手と心を通わせることができると信じられていました。物言わぬおしとやかな大和撫子だからこそ、自分の気持ちを愛する人に伝える方法が、着物の袂を振ることだったのです。日本という国は、なんて情緒的でロマンチックなんだろうと思いませんか?着物に触れ、着物を着ることによって、私たちは古くから伝わる日本女性の美しさや清楚さ、芯の強さを自然と教わっているような、そんな気がしてやみません。だからこそ私は、日本人女性にもっと着物を身近に感じ、着物を着る機会がもっと増えてほしいと願っています。Photo by Pinterest
2014年05月30日三越は4月1日、今年日本初の「デパートメントストア宣言」から110年を迎えるのを機に、57年ぶりにショッピングバッグを一新し、日本橋三越本店本館1階ライオン口正面入り口にてお披露目記念セレモニーを行なった。「デパートメント宣言から110年。そして、次の100年をスタートするにあたり、ショッピングバッグリニューアルを決めた。友禅をデザインに採用することでショッピングバッグ自体がアート作品となり、世界一のショッピングバッグであると自負している。単なる紙袋としてではなくアート作品として眺めて欲しい」と中陽次・三越日本橋本店長。セレモニーでは、これからの新しい未来への門出を祝い、江戸消防記念会第一区の団員達が木遣りを歌いながら登場。ショッピングバッグお披露目を祝う木遣りの他に、纏ふり、江戸時代からの伝統を受け継ぐ、はしご乗りの演技を披露。ポスターにも採用された「腹亀」のポーズをはじめ、八艘・腕だめ・月流しなどの演技を次々と行ない、演技が決まる度に観衆から感嘆の声が上がり、拍手が送られた。ショッピングバッグのデザインを手掛けたのは友禅作家で人間国宝の森口邦彦。森口が着物のためにデザインした「白地位相割付文 実り(しろじいそうわりつけもん みのり)」を元に、立体的な構造を考慮した上でデザインの配置を再設計した。バッグの4面に描かれた幾何学模様の黒い部分が少しずつ変化し柄が動いているような、躍動感のある表情を見せる。森口氏は「40年以上一点ものの着物を作り続け、その一点を好きになってくれる人のためを思って着物を作ってきた私にとって、何千万人という人が持ち歩くものを作るというのは新しい挑戦だった。依頼をいただいた時、正直戸惑いはあったが、伝統文化を身近に感じてもらえるまたとない機会だと思い引き受けた。日本橋を始め、三越のある町がこのショッピングバッグで埋め尽くされることを想像すると緊張と喜びの気持ちでいっぱい」と語る。
2014年04月02日妹ちゃん、進学決まったんだね!おめでとう!じゃあ残すは、卒業式のみってことだね。卒業式って言えばさ、親同士のネチネチした言い合いは今でも忘れられないです。今でもちょっとしたトラウマ。たいていの人は小学校と大学だけなんだけど、私の場合は高校も私服だったから大変でした。私の地域では卒業式では、着物が当たり前。女の子は振り袖だし、男の子は羽織袴を着ることがまるで義務づけられているかのよう。そのせいもあってか、卒業式の準備は夏から。色やどういう柄がいいか今年の流行はどういったものか何冊もカタログを見て、体の至るところを採寸されてお店(私の場合は近所の仲良しの呉服屋さん)に何回も行ってどれがいいのか選ぶんです。子ども心にずぅーっとめんどくさいなと思っていて。小学生の時は気づかなかったけど、高校生になってやっと気づきました。「あ、これって親の見栄の張り合いなんだな」って。京都の中心部は呉服屋さんや京小物のお店がすっごい多いんです。クラスの半分くらいはそういうお仕事の家庭ばかり。それもあってか、みんな目がとても肥えてるんですよね。だから中途半端な貸衣装で卒業式に出た日には……。しかもな・ぜ・か親も着物を着るのが当たり前なんですよね(おかんだけですが)。子どもの着物だけでなく、親の着物も評価のうちに入ります。それに加えて子どももそうだけど親自身もすっごい量の目線を浴びないといけないし、他の親子の評論会に参加しないといけないし、オブラートに包みまくった嫌みを発しないといけないみたいだし。「柄はキレイだけど、ちょっと若作りすぎない?」とか「子どもよりも目立ってどうするつもり?」とか。回りくどい言い方でネチネチ言われるらしくて卒業式の日は朝から家で着物を脱ぐまで、私より両親の方が気が抜けなかったみたい。高校生の時にまさにその評価を目の当たりにしてしまって、やわやわな私のトラウマになったのは言うまでもありません。京都は住みやすい街って言われてるし、中心部にわざわざ住所を移す人もいるみたいだけど、私は卒業式のために神経をすりつぶすのなんて絶対にイヤ!子どもも可哀想だよ。だから子育ては田舎でやりたいし、旦那は京都じゃない人を選ぶよ(長男だと嫁入り確実だし)。あ、でも、子供の入学式や卒業式は着物でいくかな。なに着ていったらいいか分からないし、着物なら間違いないでしょ?しかも、成人式の時にわざわざデザインしたお着物あるから(結局、見栄を張る)。すっごい色味キレイだから、今度写メ送るね(そしてしっかり自慢する)。Photo by Pinterest
2014年03月09日山田洋次監督の最新作『小さいおうち』の公開を記念して8日から、東京・日本橋三越本店本館にて映画の世界観をイメージした「昭和モダンカフェ」が期間限定オープンした(1月28日(火)まで)。割烹着姿の店員が出迎える店内では、懐かしの昭和スイーツや飲み物が味わえるほか、撮影で使用された小道具や着物、赤い屋根の“小さいおうち”オブジェが展示されている。その他の画像オープンを記念して、山田監督と本作に出演する女優の黒木華が来場。「少年時代、三越に行くのは年に1、2度の大きなイベントで大変うれしかったことを覚えている。こうした場所を設けてもらい、とてもありがたい」(山田監督)、「私も来てみたい」(黒木)と喜んでいた。中島京子氏の直木賞受賞小説を原作に、昭和初期、東京郊外に建つ赤い三角屋根の“小さいおうち”に暮らす若奥様・時子の秘められた恋愛模様が、女中のタキ(黒木)の視点から描かれる本作。主人公・時子を『隠し剣 鬼の爪』以来9年ぶりに山田監督作品に出演した松たか子が演じている。山田監督は「小説には昭和10年代の生活が『そうそう、そうだった』と思えるほど生き生きと描かれていた。僕もぜひ、こんな映画が作りたいなと思った」と本作への熱い思いをコメント。「当時は、今の人たちが思う以上に皆がおしゃれだった。背景には戦争が近づいている暗い世相もあるんだけど、どこか平和で穏やか。暮らしの文化というものが確かにあった」としみじみ語っていた。黒木は“山田組”に初参加し、「最初はすごく緊張しました」。それでも「監督がとても優しくしてくださって、安心しました。現場に通うのが楽しみになりました」と振り返った。女中という役どころに「着物や割烹着での生活は、なかなか機会がないもの。女中さんの仕事を毎日やっているように見せるのが難しかったです。とても勉強になりました」と話していた。『小さいおうち』1月25日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2014年01月08日(画像は株式会社エスエスケイ プレスリリースより)今年は着物という選択ファッションに気が抜けないのが年末年始です。あらたまった席も多いため、何を着ていこうか迷ってしまうこともしばしばです。華やかだけときちんとした印象にみせたいと、クローゼットとにらめっこをしているあなた。今年は着物という選択をしてみてはいかがでしょうか。2013年12月12日、株式会社エスエスケイは、ウィメンズスポーツブランド「Janestyle」から着物のインナーにも使えるスポーツブラを発売すると発表しました。簡単に体型補正!着物というと「着てみたいけれどちょっと窮屈そうで……」と思っている人がいるかも知れません。確かに、体の凹凸が出ないように体型補正をするため、特に胸のふくらみはさらしや和装ブラを使って平らにみせるようにしなくてはなりません。普段のブラジャーと付け心地が違うため違和感をおぼえてしまうのなら、スポーツブラを代用するという手があります。今回「Janestyle」から新発売されるストラップ付きスポーツブラは、しっかりした厚めの生地で胸をキレイに押さえてくれます。また、体の動きにもフィットしてくれますので、ズレる心配もないのもうれしいところです。これなら安心して着物を楽しむことができそうです。あなたの着物ライフに頼れる味方の登場です。【参考リンク】▼株式会社エスエスケイ プレスリリース
2013年12月20日最近、なんかあの子、きれいになったなあ。髪型がちょっと変わった? それとも、彼氏ができたのかな? よく分からないけど、キレイオーラが出てるよ……。今回は、マイナビニュース会員のうち男性200名に、女性に対して「きれいになった」と思った経験はあるか、聞いてみた。Q.女性に対して「きれいになった」と思ったことはありますか?はい 48.5%いいえ 51.5%Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)どこが変わったせいだと思いますか?■髪型やメイクは重要・「髪型が変わると顔色が明るく見えたから」(61歳男性/その他/その他)・「メイクが上手になった」(25歳男性/医薬品・化粧品/技術職)・「メイクをしたため」(29歳男性/運輸・倉庫/技術職)■お肌の状態・「肌艶がよい」(27歳男性/医療・福祉/専門職)・「しわがなくなった」(31歳男性/機械・精密機器/技術職)・「肌を見て、おっきれいだな、と思う時があるから」(31歳男性/運輸・倉庫/事務系専門職)■体型の変化・「体が締まった」(21歳男性/学生/その他)・「痩せたのできれいになったように見えました」(29歳男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)・「中学生の頃に比べ、顔がシャープになったからだと思う」(41歳男性/機械・精密機器/技術職)■服装が違うと・「ファッションに気を遣うようになったと言うか、急に垢ぬけた感じを抱いた女性がいた覚えがあります」(33歳男性/その他/その他)・「服、コンタクト、髪型」(29歳男性/電機/技術職)・「普段着ない服を着た時、スカートをはいた時」(31歳男性/機械・精密機器/技術職)・「高校時代の女子でローファーがそれまでシンプルなローヒールだったが、ヒールがやや高めだったりストラップ付だったりするのを履くようになった子がいた」(24歳男性/その他/その他)・「式典などで着物を着てるときれいだなと思います」(22歳男性/学生/その他)■女性ホルモンのおかげ?!・「恋をしている子はやっぱりかわいい」(26歳男性/金融・証券/専門職)・「彼氏ができて、雰囲気が女っぽくなった」(34歳男性/機械・精密機器/営業職)・「結婚が決まったせいだと思う」(48歳男性/情報・IT/技術職)・「職場の同僚がご懐妊して、それまでキツキツの表情が一気に優しくかわりました……とてもきれいに見えて素敵だなと感じました」(48歳男性/ソフトウェア/クリエイティブ職)■内面の変化・「内面が変わったせいで、表情が明るくなった」(31歳男性/小売店/事務系専門職)・「こころ」(55歳男性/医療・福祉/専門職)・「気持ち」(26歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「考え方が変わった」(32歳男性/食品・飲料/販売職・サービス系)・「落ち着きが出てきたからだと思う」(28歳男性/運輸・倉庫/販売職・サービス系)■なんとなくの雰囲気で・「全体的に洗練された」(44歳男性/情報・IT/技術職)・「笑顔」(26歳男性/その他/その他)・「表情や姿勢、頑張っていたりすると魅力的に映る」(28歳男性/建設・土木/技術職)・「顔つきや振る舞い」(24歳男性/医薬品・化粧品/技術職)■総評男性が女性を見て「きれいになったな」と感じるとき、まずは分かりやすい「見た目」の部分から。髪型やメイクの変化だけでなく、「あか抜けた」「洗練された」「上手になった」時に「きれいになった」と感じるよう。また、意外なことに「お肌の状態」を挙げていたのも気になるところ。男性に細かい違いなんて分からない……と高をくくっている女性は、男性の観察眼を侮っているかもしれない。ファッションでは、普段着ないような「スカート」「高いヒールの靴」「着物」などを身につけたとき、ギャップから魅力的に感じることが多いようだ。時に、服装選びは戦略的に行いたい。恋をした、彼氏ができた、結婚が決まった、妊娠・出産したなど、人生の転機には、女性が自信をもつのか、あるいはホルモンのおかげか、美しさとなって顔に出るよう。プライベートが充実すると、輝いて見えるのはうなずける。少し分かりづらいが、「心や気持ちのもちよう」や「表情や姿勢」が変わったために「きれいになった」と感じた、というコメントも寄せられた。自分の心ひとつで周囲の評価も変わってくる、というのはなかなか興味深い。今回のアンケートでは、「雰囲気」「全体」などという抽象的な回答が多く、男性たちは、理由ははっきり分からないけれど、女性が発する空気感をなんとなく感じ取っているようだ。きれいになったと思われたい女性は、まずは分かりやすい見た目を洗練させる研究から、次にプライベートの充実と、内面磨きを図ろう。(文・アリウープ 中嶋絵里)調査時期: 2013年11月8日~2013年11月10日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性200名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2013年11月26日今年で7回目となる「TOKYO KIMONO WEEK 2013―きもの・和・日本橋―」が10月17日にスタートした。同日にオープニングセレモニーが開催され、TOKYO KIMONO WEEK実行委員長の桟敷正一朗氏、三井不動産日本橋街づくり推進部長の新原昇平氏に加え、初の連携企画を実施する三越日本橋本店長の中陽次氏と高島屋日本橋店店長の亀岡恒方氏が登壇した。「TOKYO KIMONO WEEK 2013」は、日本橋地区の約90店舗が参加する。歌舞伎俳優の市川海老蔵や中村獅童によるトークショーや恒例の日本橋での「きもの大集合写真」など多数の企画が29日まで予定されている。三越日本橋本店と高島屋日本橋店はイベントに合わせ同時期に着物催事「三越のきものフェスタ」と「高島屋きものウイークス~伝統と美の継承~」を開催し、両店連携のスタンプラリーも実施。三越では仕立て上がりの着物を中心とした次世代着物ショップ「華むすび」を10月23日にオープン。高島屋では23日から29日まで日本伝統の織物文化を紹介する「川島織物展」を予定している。初めて羽織袴に袖を通したという三越日本橋本店の中店長は、「三越は日本橋本町1丁目に第一号店を開いてから340年間呉服屋をやってきた。日本橋の両百貨店は今でも日本一の規模と情熱で呉服売り場を作っている。着物文化はもっと進化させ、成長させるべきもの。この秋も新しい着物の可能性を狙って売り場に手を入れ、着物を着る場を創造していきたい」と語った。高島屋日本橋店の亀岡店長は、「(着物文化の)イノベーションのためには、守って育てて継承していくことを決め、それ以外を変えていくべき。日本橋という土地、呉服、着物に携わるすべての方々の気持ちを大切にして、新しい店や会社を作っていきたい」と話し、スタンプラリーの景品として三越と共同でデザインした手ぬぐいを披露した。
2013年10月18日7回目となる「きもの」の新たな可能性や「和」が有する価値を再発見するイベント「「TOKYO KIMONO WEEK 2013―きもの・和・日本橋―」が東京・日本橋地区で開催される。会期は10月17日から29日まで。多数の企画を用意。10月27日には日本橋の橋上を通行止めにして集合写真を撮影する、恒例の「きもの大集合写真」を実施。一般参加可能で、昨年はおよそ200名が参加した。更に同日、コレド日本橋アネックス広場では、着物着用者を対象にプロのカメラマンが写真撮影を行う「きものフォトセッション」も開催。両イベントともに参加無料。また、今年初開催となる特別プログラムとして、23日には、日本橋にゆかりのある成田屋11代目・市川海老蔵を招き、トークショーや映像上映、華道家元・池坊によるデモンストレーションなどを行う「市川海老蔵特別プログラム・和の世界」を開催。24日には、「梨園に学ぶ和のおつきあい術」と題し、俳優・中村獅童の母である小川陽子があいさつ、贈りもの、手紙などの作法を講演会形式でレクチャーする。特別ゲストとして中村獅童も参加する予定。その他、染職史家・吉岡幸雄のドキュメンタリー映画「紫」の上演、東京きものの女王2014コンテスト、きものサローネ in 日本橋、スタンプラリーなども予定している。全イベントの詳細は公式サイトで確認できる。また、期間中に着物を着て日本橋地区の「きもの特典参加店舗」マークがある店を利用すると、てぬぐいプレゼントや食前酒サービス、会計オフサービスなど、様々な特典が受けられる。
2013年10月07日(画像はオフィシャルブログトップより)きもの発表会にゲスト出演若手女優として注目を集める川口春奈が24日、東京・千代田区のホテルニューオータニで開催された、「きもの鈴乃屋」の新作発表会『第53回清鈴苑小泉清子きものショー「KIMONO COOL & BEAUTY」』にゲスト出演。仕事で身につけることはあるものの、あまり多くの人の前で披露することはなく、こうした経験は初めてとして、緊張の面持ちながらも、あでやかな着物姿をみせた。やはり、なかなか普段着物を着る機会はないという川口だが、この日は、訪問着など3着を身につけて披露。ショーを華やかに彩った。メイクも凛と!“きものデート”にも憧れ?水色を基調とした涼やかな印象の着物や、赤やオレンジなどの暖色系をモダンな幾何学模様でとり入れた、可愛らしくも新しいスタイルの着物を披露したほか、黒地に梅と桜の花が散りばめられた大人っぽい印象の着物も着こなし、いつもとは違う魅力を輝かせて会場を沸かせた。着物に合わせた髪飾りなどもそれぞれ華やかで印象的。彼女の顔立ちにもよくあっており、どのスタイルも美しくまとまっていた。ナチュラルながらも、凛とした日本女性らしいメイクも全体の雰囲気を際立たせており、まさに「COOL & BEAUTY」な川口春奈をみせてくれたといえるだろう。司会者から夏祭りなど、きものデートは?と問われると、赤が好きなので、赤い着物を選びたいと照れながらも回答。「いつか(きものデートが)できたら大人だなと思います。」(JOSHI+より)とコメントし、きものデートへの憧れもうかがわせた。【参考リンク】▼川口春奈オフィシャルブログ▼きもの鈴乃屋第53回清鈴苑小泉清子きものショー「KIMONO COOL & BEAUTY」元の記事を読む
2013年08月26日京都の粋人たちが選ぶ、小粋な手土産のシリーズ連載。第8回目は創業200年を越す西陣の帯屋若主人がオススメする、300年を超す宇治茶の老舗のお茶とお菓子の詰め合わせ。京都・西陣の「服部織物」の常務取締役・服部一正さんは着物のデザインやプロデュースも数多く手がけ、小山薫堂氏が会長を務める「男子着物を羽織る会」の顧問も務めている。何世代に渡るご贔屓さんも多く、おもたせには「丸久小山園」の詰め合わせを贈ることが多いとか。「お茶を飲み慣れていらっしゃる年配の方には玉露や抹茶を贈りますが、若い世代の方にはティーバッグや抹茶菓子のセットを選びます」と服部さん。丸久小山園は元禄年間創業、300年以上に渡り、京都・宇治で高品質な茶葉を製造する茶舗。伝統的な製法で作られる茶葉のみならず、冷水のみで作れる炭酸入りグリーンティーや水出し煎茶など、手軽にお茶を楽しめる商品もそろい、茶房を備えた西洞院店では、抹茶ロールケーキや抹茶アイスクリームなど、抹茶を使ったスイーツにも力を入れている。おもたせに人気は抹茶クリームをサクサクのロール状生地に詰めた抹茶クリームロールやホワイトクリームを抹茶入りクッキーでサンドした抹茶サクレット。茶舗が手がけるだけあって、抹茶の香りや甘み、そしてほろ苦さまでしっかり味わえる。夏限定の詰め合わせ 3,465円。水に入れるだけで簡単においしい煎茶が淹れられる水出し煎茶ポットバッグ8個入、特撰グリーンティー270g缶、抹茶クリームロール10個入、抹茶サクレット10本入。丸久小山園・西洞院店は京都市中京区西洞院通御池下ル西側。営業時間は9時30分から18時までで、茶房は10時30分~17時オーダーストップ。水曜休み(祝日の場合は営業)。
2013年07月26日きもの好き・お酒好きとして知られる、イラストレーターの平尾香が講師となる浴衣の着付け教室が、7月20日にAL1階メインスペース(東京都渋谷区恵比寿南3-7-17)にて開催される。教室では、着崩れない格好のよい着こなし方や、浴衣の柄ゆき、年齢に合った粋な変わり結びの指導が受けられる。更に、家でも復習できるように、平尾のイラスト入りのオリジナルの浴衣の着付け方冊子が参加者全員にプレゼントされる。着付け後は、カクテルタイムとなり、お酒を飲みながら浴衣の装いを楽しむ事が出来る。また、会場ではオリジナル帯留め飾りなど、着物に合う和小物の展示販売も実施。平尾香は、世界的ベストセラー『アルケミスト』『ベロニカは 死ぬことにした』(角川書店)などパウロ・コエーリョの書籍のカバーや、雑誌の挿絵、商品企画、広告などで活躍するイラストレーター。湘南逗子の小山にアトリエを構え、写真やエッセイなどあらゆる角度で制作活動している。きもの歴13年で、山下悦子きもの教室の師範科を2005年に卒業。また、『立ち飲み』や『蕎麦飲み』などの著書もあり、「スナックかおり」というイベントも開催するほど、お酒好きでも知られている。【イベント情報】平尾香の着付け教室夏の浴衣のおしゃれ会場:AL1階メインスペース住所:東京都渋谷区恵比寿南3-7-17日時:7月20日15時から料金:5,000円定員:10名持ち物:浴衣、帯、下駄、肌着類、小物類
2013年07月15日名古屋の嫁入りは、「娘3人いれば家が傾く」と言われるほどのハデ婚で有名だ。しかし上には上がいる。名古屋に負けないド派手婚が名物の県があることをご存じだろうか?それが、東海北陸エリアの福井県である。という筆者も福井出身。福井にいたのは20歳過ぎまでで、大阪に嫁に行くまでは名古屋で仕事をしていた。今では盆暮れ程度しか福井には帰らないが、若い頃の記憶をたどってみると、確かに福井の結婚式は異彩を放っていた。まず、同じハデ婚と言われる名古屋と福井に共通項はあるか。正直ぱっと思い浮かばない。しかし強いて言えば、どちらも「経済的には比較的豊かでも、文化的にはちょっと田舎らしさが残っている」ということかもしれない。検証のため、いろいろデータを集めてみた。まずは県民性。名古屋人は堅実と言われるが、福井人も負けていない。1世帯当たりの預貯金ランキングは福井県が常に上位をキープ、学力テストでもトップクラスを維持しているということは教育費にお金をかけているということに他ならない。では、懐具合はどうか。名古屋は「世界のトヨタ」をヒエラルキーの頂点とした、ものづくり大国だということは誰もが知るところ。実はあまり知られていないが、福井もいろいろな産業が盛んである。例えば鯖江市は眼鏡フレームの国内生産で、実に96%のシェアを押さえている。これを読んでいる眼鏡読者はほとんどが、鯖江産の眼鏡のお世話になっているのだ。地域のつながりはどうか。福井のお寺は浄土真宗が幅をきかせていて、檀家組織が今も強固だ。ということは地域同士のつながりが深く、冠婚葬祭などに力をいれることは不思議でもなんでもない。結論。つまり名古屋も福井もそれなりにお金を持っていて、でも文化的にはまだ田舎らしさがある。それがハデ婚につながっていると言えなくもない。実際、ハデ婚というのは「見栄」と言っても過言ではないだろう。特に輿入れ(こしいれ)する嫁側による「家格の見せ場」。大げさにいえば、家と家との大勝負なのだ。まず嫁入り道具が物凄(すご)い。着物は訪問着、喪服、留め袖などなど一そろえというかフルコース。家具類は、桐箪笥(きりだんす)はもちろん、洋服ダンス、テーブル、ダイニングセット、ベッド、家電一式などなど一そろえというかこちらもフルコース。ちなみに桐箪笥の中には、先に書いた着物類がぎゅうぎゅうに詰まっていないといけない。これらの大荷物を運ぶのだから、とうぜん嫁入りトラックは必要になる。筆者自身は見たことはないが、名古屋と同じく、嫁入り道具の中身が見えるガラス張りの嫁入りトラックは、福井でもかつて存在していたらしい。主役のお嫁さんは、この日ばかりは「モノ」扱いだ。早朝から着付けが始まり、整ったらご近所に花嫁姿がお披露目される。そして午前中に新郎宅に移動するのだが、ここでも大名行列のような様相を呈する。新郎宅に着くと、玄関で深々と一礼したあと、ここで名古屋にもないある風習が行われる。それが「一生水」というものだ。一生水は、「一生この家の水を飲む」という意味があるらしい。一升ますの中に杯が入っていて、新婦はこれでお酒を飲むのだ。その杯は側にいる仲人に渡し、杯をたたき割らないといけない。理由は不明だが、「もう帰るところはない」という決意表明といったところだろうか。家に入ると、新郎宅の仏壇(つまりご先祖様)に一礼し、花嫁というニューファミリーを迎える。そしていよいよ、お待ちかねの「まんじゅう撒(ま)き」が始まる。まんじゅう撒きは、名古屋の嫁入りで行われる菓子撒きに当たるものだ。まず、ビニール袋にたんまりと入った紅白まんじゅうが新郎宅前に段々に並べられる。これを、新郎宅の屋根やベランダから、景気良くばら撒くのだ!ちなみに、「まんじゅう撒きで家格が分かる」という人もいるくらいなので、間違ってもケチることは許されない。この時を待ち構えて家の前に集まってくるご近所さんたちは、その時が近づくや否や、さっと臨戦態勢に入る。そして、まんじゅう撒きが始まると、われ先にとまんじゅうをゲットするソルジャーと化すのだ。さぁ、ゴングは鳴った。カーン…。ファイッ!まんじゅうをナイスキャッチする人はもちろん、地面に落ちたまんじゅうには四方から手が伸び、猛烈な争奪戦が始まる。老いも若きも関係ない。「こっちだ、こっち!」「それ、私のー!」と、呼び声はそのうち掛け声に変わり、そのうち金切り声になる。一歩間違えばパニック状態の阿鼻叫喚(あびきょうかん)だ。家によってはまんじゅうの他にモチやお菓子も撒いたりして、テンションは更に加速する。まんじゅう撒きが終わると、一瞬にして人だかりはいなくなるのだ。そして、結婚式は厳粛に執り行われるものの、メーンイベントの披露宴はこれまたゴージャスさを競うように行われる。この披露宴の豪華さによって、福井嫁入り物語はクライマックスに達する。もちろん引き出物は、名古屋の披露宴に勝るとも劣らない大きさだ。筆者も友人の結婚式では、ボリューム満点な引き出物を必死になって持ち帰った記憶がある。しかし、残念ながら時代は変わったらしい。地元の友人に聞いたところ、ハデ婚が絶滅したとは言わないが、「昔に比べたら全然ハデ婚じゃないよ。まんじゅう撒きも、ここ数年は見てない」という答えが返ってきた。福井も今やジミ婚が主流となり、引き出物も分厚さは影を潜め、カタログギフトが活用されているようだ。今も故郷を愛する福井人としては、寂しさを禁じえない。節約・不景気漂う時代だからこそ、景気浮揚政策のひとつとして、福井にハデ婚が帰ってきてほしいと願ってしまうのだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年04月23日19歳の臼井千晶さんがグランプリに毎年開催されている、国内最大級の着物コンテスト「きものクイーンコンテスト2013」が16日、東京の浅草公会堂で行われ、グランプリには宮崎出身で、現在は神奈川在住の19歳、臼井千晶さんが選ばれた。臼井さんは、映画のエキストラ出演などの経験もある、女優志望のタレントの卵だそうで、応募総数5715人のなかを勝ち抜き、見事クイーンの称号を手にした。(公式サイトより参考画像)女性らしく、凛と艶やかに白を基調とし、花々が美しく咲き乱れる柄がデザインされた、淡い色みの振袖姿で、「きものクイーン」となった臼井さんは、準クイーンなど、各賞が読み上げられていくなかで、もう駄目だと思っていたといい、クイーンに自らの名が呼ばれた時には、とても驚いたそうだ。着物を着こなすうえで、背筋や女性らしさを意識したとのこと。そうした凛としたたたずまいの美しさも評価されたのかもしれない。19歳ということで、来年には成人式を迎える彼女。これからさらに新しい自分を見つけていきたいそうだ。同コンテストのスペシャルサポーターとして、「第13回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリに輝いた吉本実憂も、振袖姿で祝福。こちらは鮮やかな赤を基調とし大輪の花が描かれた振袖で、対照的ながら華やかな美しさをみせていた。グランプリのほか、大手芸能事務所オスカープロモーションに所属できる資格が与えられる「オスカー賞」には、現役大学生の鎌田夢乃さんが選出された。彼女は大学で服飾関係の勉強をしているそうで、芸能界入りも挑戦してみたいと意欲をみせたそうだ。元の記事を読む
2013年02月18日なんでも言い合える女友達だと思っていたら、ふとした瞬間から気になる女性になっていた。こういうことは男性にとってよくあることです。今回は、男性が女友達に恋心を抱く瞬間をご紹介したいと思います。男友達に好かれてもめんどくさいだけ!と思っている女性は、なるべく逆の方向を心がけましょう。気になる男友達がいる女性は、参考にしてみてください。1.一緒にいて「楽しい」と思わせる「気がついたらいつも一緒にいるし、自然体でいられるから楽だな」と思い、よく考えたらいつの間にか恋に落ちていたというパターンです。男性は女性に対して「居心地の良さ」を求めます。気になって欲しい場合は、安心感や癒しのイメージを植え付けましょう。このようなパターンは、すでに相手のことを失いがたい存在として認識しているので、急展開を迎えるケースは少ないです。2.髪型やメイクなどを変えてみる付き合いの長い女性が、いきなりイメチェンすると、ハッとさせられることがあります。髪型が変わるだけで、「こんなにキレイだったっけ?」と心を奪われた経験は、男性なら一度や二度あるはずです。イメチェンを狙うなら、変化率が大きいほうがいいでしょう。ちょっと髪色を変えるくらいでは、なかなか驚いたりはしないので、意外性を狙うことが大切です。3.スキーウェアや着物などを着てみる女友達が普段と違う格好をしているとき、素直に可愛さを受け入れられることがあります。着物や振り袖などに代表されますが、やはり女性の魅力を引き立たせるコスチュームに男性は弱いです。活発な女の子が品のある女性に見えるなど、ギャップを演出できると効果的です。着物を着たら、Facebookなどでアップするのも手です。4.友達に「あなたたち付き合ってるの?」と言ってもらう「お前らずっと一緒にいるんだから付き合っちゃえよ。お似合いだよ」などと言うお調子者の友達がいたとしましょう。女性のほうは否定しますが、男性は単純なので、言われたことを真に受けて、妄想によって検証します。妄想は、基本的に自分にとって都合の良いようにつくられるので、その気になって女友達を意識し始めてしまいます。なので、気になる男友達がいたら、友達に頼んで「あなたたち凄くお似合いだよ」と言ってもらいましょう。すんなりと上手く事が運ぶはずです。5.悩み相談をしてみる人は誰でも必要とされたいという欲求があります。女友達から、真剣に相談に乗ってほしいと言われれば嬉しいものです。お互いが本音で語り合えば、お互いを深く知るきっかけになります。そうすると、もっと知りたいし、支え合いたいという気持ちが芽生えてきます。男性は、相手が失恋してしまって、落ち込んでいるのを見ると、放っておけないという気持ちになることが多いです。なので、失恋を慰めてもらうなら、なるべく自分が気になっている男性のところへ行くのが良いでしょう。恋が途切れない女性は、そういうことを無意識的にできてしまうのです。おわりにいかがでしたでしょうか?皆さんも、男友達と上手く付き合っていきましょう。意外と近くにいい男性がいるかもしれませんよ?(白武ときお/ハウコレ)
2013年02月13日女優の山本富士子、藤原紀香らを輩出した『第45回2013年度ミス日本グランプリ決定コンテスト』が24日、都内ホテルで開催され、東京出身22歳の大学4年生・鈴木恵梨佳さんがグランプリに選ばれた。今後の活動について鈴木さんは、目標の存在として「梨花」を挙げ「ふんわりとしていて、穏やかなイメージがあります。憧れますね」と、モデルや女優業に意欲を見せた。【写真】美人揃う受賞者5人の集合ショット応募総数2825名からグランプリに輝いた鈴木さんは過去、ミス日本大学(2010年)、『東京きもの女王』(2011年)を獲得しており、今回見事“3冠”を達成。自身の名前を呼ばれた際は思わず感涙し、喜びを噛み締めた。ミス日本としてさまざまな社会貢献活動やボランティア活動に参加していく鈴木さんは「大学が植物専攻なので、木を植えて森を守るような活動に力を入れていきたい」と抱負。芸能活動にも興味を示し「モデルなどで作品を残していきたいです。自分を表現して(作品を)作ることが好きなので」と語っていた。同グランプリは1950年に第1回大会が開催。今大会は「日本を愛(いつく)しむこころ美人」がコンセプトで、ファイナリスト12名はドレス、着物、水着審査に臨み、内面の美しさも評価された。そのほか、ミス着物には福岡出身21歳の大学生・古賀ゆかりさん、ミス日本「海の日」には栃木出身20歳の大学生で現役プロボウラーの渡辺けあきさん、ミス日本「水の天使」には山形出身21歳の大学生・横山林沙さん、ミス日本ネイチャーには群馬出身20歳の大学生・竹下萌奈さんが選ばれた。
2013年01月28日女優の山本富士子、藤原紀香らを輩出した『第45回2013年度ミス日本グランプリ決定コンテスト』が24日、都内ホテルで開催され、東京出身22歳の大学4年生・鈴木恵梨佳さんがグランプリに選ばれた。鈴木さんは、自身の名前を呼ばれると感涙し「とてもびっくりしているのと、うれしい気持ちで涙があふれてしまいました」と喜びに浸った。【写真】艶やかなきもの姿もお似合いの鈴木さん鈴木さんは、贈られたティアラなどの重さを噛み締めながら「応援してくれた皆さまと、家で待っている祖母と祖父に早く伝えたいです」と、満面の笑みを浮かべた。同グランプリは1950年に第1回大会が開催。今大会は「日本を愛(いつく)しむこころ美人」をコンセプトに2825名の応募のなかから、12名が最終審査に進んだ。最終審査はドレス、着物、水着審査が行われ、内面の美しさも評価された。そのほか、ミス着物には福岡出身21歳の大学生・古賀ゆかりさん、ミス日本「海の日」には栃木出身20歳の大学生で現役プロボウラーの渡辺けあきさん、ミス日本「水の天使」には山形出身21歳の大学生・横山林沙さん、ミス日本ネイチャーには群馬出身20歳の大学生・竹下萌奈さんが選ばれた。
2013年01月28日恋愛作家の片瀬萩乃です。先日、「男はミニスカートが好きなのはなぜ? 」という質問メールが来ました。本当にそうです、男の8割は「ミニスカートが好き」と言います。そもそも男はどうしてミニスカートが好きなんでしょうか。男がどうしてミニスカートが好きなのか、アンケートをとってみたところ、「男のロマン」と言う答えが大半。他にも、「足フェチだから、ミニスカートから見える脚を見てしまう」「見えそうで見えないところ」「好きなものはしょうがない」といった具合で、こんな意見を聞くと、理屈をこねる生き物である”男”が、ミニスカートに関する質問への回答は、かなりアバウトな表現をしています。男でも、夢とロマンは理屈では語れない部分があるのでしょう。ただ、ミニスカートをはけば男ゴコロをくすぐることができるかと言うと、そうでもないのが難しいところです。「汚い脚のミニスカートは論外」と言う、直視できない厳しい意見が本当に多いのも現状です。例えば、着物(浴衣)から見えるうなじが好きだと言う男の人も多いですよね。他にもしゃがんだときにチラッと見える胸の谷間。それを考えると、実は、男は”ミニスカート”その物が好きと言うよりも、女を主張している部分が好きなのかもしれません。また、「着物から見えるうなじ」「ちらっと見える胸の谷間」「ミニスカートから見える脚」に共通しているのが、「じっくり見ると変な人扱いされてしまう」というものです。実際に、ミニスカートをジーッと見られたら「なにこいつ」と思ってしまいます。それは、見ず知らずの人ではなく、知り合いでも言えること。ミニスカートにも、キャミソールから見える谷間も、着物姿のうなじも、女としての魅力がたくさん詰まっています。それを男は瞬時に察知して、反応してしまっているのではないでしょうか。そのため、男の理想とする女の”やわらかさ”が感じられない肌はお断り! となってしまうし、うなじに毛が多いと色っぽく見えないとふてくされるのもうなずけます。前述のように、に、男はミニスカートが好きと言うよりもミニスカートから垣間見える女の部分が好きといえます。それは、いやらしい意味も含まれていることもありますが、それだけじゃありません。男にとって魅力的なミニスカート女子になるためのポイントは3つ! 女性が気にすることは「細い」か「細くないか」ですが、男が求めていることは、そこではないのです。男が女に求めていることは、「やわらかさ」「潤い」「さわり心地」の3つです。このポイントを押さえておけば、「細くない」と嘆いている女性も男にとっては魅力的にうつります。見られると言うのは、決してスケベ心によるものだけではないのです。女性として魅力的である証拠、とも言えるのではないでしょうか。片瀬萩乃恋愛作家常に相談者の立場に立った前向きなコメントに「恋愛の楽しさを思い出した! 」「自分の気持ちに自信が持てた! 」と多くの女性からアツい支持を得ている。著書に、シリーズ合計20万部突破した『モテ本! 』『モテ本! ハイパー』『モテ本ビジュアル強化BOOK』(以上、大和書房)、『終わらない恋をするための恋愛のルール』『喜ばせハンドブック』(以上、中経出版)、『永遠に彼が夢中になる恋愛のルール』(二見書房)、新刊に『しあわせのはじまりは、ときめきから』(学研)がある。オフィシャルサイト「恋結‐コイムスビ‐」、オフィシャルブログ「today+」も展開中。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月28日ちょっぴり大人な街歩きが楽しめる、東京新宿区の神楽坂。夏目漱石ゆかりの地でもあるこの地には、猫にまつわるイベントやお店がいっぱい。20日からは「ぶさかわ猫展」が始まり、東京・大阪など、各地からぶさかわな猫たちの写真やグッズが大集合!かわいい看板猫さんにも会ってきました。神楽坂下から歩いてすぐの場所にある「ギャラリーアートスペースK2」では、20日から「ぶさかわ猫展」が始まりました。「ぶさかわ」な猫として有名な猫たちの写真や、ハンドメイド作家たちによるぶさかわな猫をモチーフとしたグッズの展示が行われています。総勢11名の作家たちによる「ぶさかわ」な猫の作品がずらりと並びます。少々「ぶさいく」でありながらも、どこか愛らしい表情をする猫ばかりでした。作品で表現されている猫らしい自由なのびやかさは、人々にたくさんの笑顔を与えます。特に注目が集まるのは、ぶさかわデザインのハンドメイドアイテム。ぶさかわな猫たちを模してつくられた作品の数々は、どれも目に楽しいものばかりです。人気のアイテムには、ギャラリーのオープンとともに列ができるほどでした。なお、ぶさかわ猫展は24日までの開催。写真家、ハンドメイド作家も随時在廊します。■イベント情報店名:ぶさかわ猫展in神楽坂場所:東京都新宿区神楽坂2-11アートスペースK2営業時間:11:00-18:30。24日まで。最終日16:00まで寒さが一層増した冬の神楽坂。なかなか野良猫たちも顔を出してくれません。今回は野良猫さんたちに会えなかったので、お店にいる看板猫に会いに行きました。迎えてくれたのは、着物とハンドメイド猫グッズのお店「ふくねこ堂」のルイくん。大きな瞳が特徴的な猫でした。ルイくんは、同店の店長もつとめる看板猫さん。ママの背中が大好きで、得意技は猫パンチだそうです。お店では和の猫グッズをメインに、ハンドメイド小物を取りそろえています。また、リーズナブルに着物が購入できるほか、着物についても詳しく教えてくれます。■スポット情報店名:ふくねこ堂場所:東京都新宿区神楽坂4-3営業時間:12:30-18:00。無休。神楽坂には、猫関連のお店のほか、和装小物や陶器のお店がたくさんあります。落ち着いた雰囲気の神楽坂を、ぜひお楽しみください。<著者プロフィール>一色千里ハンドメイドや動物、街歩きや旅をテーマに撮影と執筆を手がける。著書に「東京手づくり市マップ」「東京ねこ街案内」(角川グループパブリッシング刊)などがある。新著「カワイイ動物カフェへようこそ!」が日本工業新聞社より2012年11月2日に発売!猫情報を配信するちまたの猫暮らしを運営するほか、物語で街と人をつなぐ「本のカケラ」など街イベントも積極的に企画。ホームページ、ツイッターも運営中。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月21日パリの超高級レストランで20年間“三ツ星”の栄光を守り続けてきたシェフのアレクサンドルと、天才的なセンスを持ちながらチャンスに恵まれない若手シェフのジャッキー。水と油のような2人が出合い、存亡の危機にあるレストラン再興を目指す『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』は、笑いと人情を盛り込んだフランスらしいコメディ作。威厳と親しみを兼ね備えた魅力的なシェフ、アレクサンドルを演じたジャン・レノに話を聞いた。取材部屋に出入りするスタッフたちと「アリガト」と日本語まじりで談笑するジャン。こちらに気づくと、笑顔で「イコ、イコ」と言いながら、早速語り始めた。「これは対照的な2人の出合いの物語だ。一人はスランプに陥り、もう一人は上昇気流に乗っている。年寄りと若者、愛を失くしてしまった男と、もうすぐ子供が生まれる男。それを料理の世界を通して描いている。私は料理というのは、人間そのものと言えると思っているんだよ」。素材にさまざまな創意工夫をこらす料理という作業は、なるほど人間ならではのもの。ジャンはさらにシェフと俳優も似ていると話す。「どちらも表現するのが仕事だ。今回シェフを演じるために、どんな準備をしたのかとよく聞かれるが、私は『彼はどんなシェフなのか?』ではなく、『どんな男なのか?』と考えるようにした。私はおいしいものが好きでレストランにもよく行くし、シェフの友人も大勢いる。だからこそ、技術的に彼らを真似るのが無理だと分かっていた。彼らのような包丁さばきを2か月で身につけるなんてできっこない。だが、窮地に立たされた男を演じることはできる。それが私のやったことだ」。友人たちの仕事ぶりを通して、料理の世界の厳しさも理解している。「やる気がない者の居場所はないよ。調理シーンを撮影した料理学校には生徒の若者たちが大勢いたけど、みんな情熱を持っていた。規律ある軍隊のようだよ。シェフは絶対的な存在で、わずかなミスも許さない。料理に不手際があったりして、三ツ星レストランが星を1つ失ったとすると、損失は年間30万ユーロになるっていう話だ。厳しくもなるだろう(笑)?」。昔気質ゆえにオーナーからは時代遅れの烙印を押されかけ、絶体絶命のアレクサンドルが愛娘に朝食を作りながら、「昔は料理が楽しかった」と呟くシーンがある。その感覚は「『グラン・ブルー』が大ヒットした直後に私も味わった」とふり返る。「すべてに興味を失った時期があった。有名になるにつれて周囲の自分を見る目が変わってくる。それを理解し、慣れていかなきゃならない。だが同時に、スクリーン上の姿は本当の自分じゃないことも忘れてはいけない。本当の自分はここにいるんだから」と自分の胸を叩いてみせる。「アレクサンドルは才能あるシェフで、料理が大好きだった。どうして自分を見失ったのか?お金や、料理以外のいろいろなものを気にするようになったからさ」。一方で、腕は確かだが、自信過剰なジャッキーは「自分のためだけに料理をしている」とプロ意識の欠如を仲間から指摘される。「彼はシェフよりも料理人気質が強すぎるんだね。アレクサンドルといいバランスがとれる(笑)」。ジャッキー役のミカエル・ユーンとの息はぴったりだ。「ミカエルのことは何年か前から知っていた。とてもいいやつだよ。演技はダンスのようなものだ。パートナーがいいダンサーなら、自分もダンスが上手く見える。経験を積めば、一人でどう踊ればいいかも分かるようになるけれど、やっぱり踊りのうまいパートナーはいた方がいいね。その方がずっと楽だ(笑)」。2人とも着物がよくお似合いでした、と日本人に変装するシーンに言及すると、笑いながら「あれは私のアイディアなんだ」と話してくれた。「脚本では、ライバルの店を偵察するために女装するとあったが、それは別の作品でもうやったことがあったし、それほど面白くない。日本の鎧をコレクションしている友人がいたので、じゃあこのシェフは着物を集めていることにすれば?と提案したら、監督が喜んでくれてね。で、日本人になったわけさ」。ダニエル・コーエン監督とは撮影前に話し合いを重ねたと語る。「毎週土曜日に脚本会議さ。フランスでは珍しいことだと思う。アメリカ映画との大きな違いだ。アメリカでは納得いくまで何度も脚本を練り直す。『マディソン郡の橋』なんて、15年くらいかけたって話だ。いい脚本なら問題ないんだよ。ジャック・オディアールの脚本なんて最後のページまで完璧だ。でも、それは滅多にないこと。脚本は何度も練り直すことが大切だ」。出演作を選ぶときは「つい“人”を優先してしまう」とも。「いいストーリーが大切なのは分かってる。でも、好きな仲間から『これやろうよ』と言われると、断れない。もう一つは、自分の本能を信じることかな。うまくいくこともあるし、間違えたと思うこともある(笑)」。やはり大切なのは、人。「3か月間一緒に仕事をすることになるからね。もし嫌だと思ったら、行っちゃだめだ。いくらギャラが良くても、だ。毎朝6時に起きて働くんだよ。金のため“だけ”だったら、死んじゃうね」と言うと、豪快に笑った。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~ 2012年12月22日より銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) 2012 GAUMONT - TF1 FILMS PRODUCTION - A CONTRACORRIENTE FILMS
2012年12月19日11月15日の「七五三・着物の日」を記念日に合わせて開催された「きものでパレード2012」を2012年11月11日(日)に開催、きものを着た約100名の参加者が渋谷、原宿を行進した。11月11日(日)に開催された「第4回きものの日着付け教室」として、全国和装学院連絡会に加盟する、全国30の着付け学院など、約500教室が一同に介し、きものショーや着付け体験、撮影会、実際にきものを着て散策するなど、全国各地で一斉にイベントを開催した。ハクビ京都きもの学院は16校34のイベントを開催。なかでも、ハクビ渋谷校は「きものでパレード2012」と題して、渋谷駅から明治通りを抜け、表参道、さらに明治神宮まで、約100名のきものを着た参加者が街を行進し、毎年恒例行事として開催しているイベントである。参加者は、ハクビの生徒はじめ、ネットでの呼びかけにより一般の方の参加等、平均30歳前後の男女の参加者が集まった。主催者は「街行く人に着物の良さを伝えたい。また若い人たちに伝統文化の素晴らしさを再確認してほしい。そしてもっと着物の文化に触れてほしいです」と語る。近年では、若い人たちを中心にきものを着る機会も増えており、ハクビではお正月やお茶会などで自分できものを装えるように、着付けのポイントをわかりやすく指導している。(C)FashionLatte元の記事を読む
2012年11月12日日本ってどんなところなんだろう?思い描いていた日本と実際の日本。来日して感じたことを教えてもらいました。■着物はあまり着ない、みんなはいつも着ると思っていました(イギリス・男性・40代前半)■女性は毎日、着物を着ていると思っていた(中国・男性・20代後半)根強いですね、この誤解!言われると思っていましたよ。日本人が特別な時だけじゃなくもっと頻繁に着るようになったら、街の雰囲気が変わりそうですね。■日本人は皆、茶道を日常的にすると思っていた(ペルー・男性・50代前半)わびさびの精神を大切にした伝統的な茶道、多くの日本人にとってはどちらかというと非日常です。お作法もあいまいにしか記憶にございません。憧れはあるのですが。■教科書には日本人がみんな礼儀正しいと書いてあったから、それを信じていました(ロシア・女性・20代後半)実際は礼儀正しくなかったのですね……。それにしてもその教科書、どんなことが書いてあったのでしょうか?読んでみたいですね。■日本の女性は弱いと思っていました(スウェーデン・女性・40代前半)実際は強かったのですね……。おとなしく、三歩下がって、という時代もありましたが、日本女性も時代とともに様変わりしています。■東京が思ったよりも大都市だった(栄えてるエリア、広さにおいて)。英語を話せる日本人が少なかった(オランダ・男性・30代前半)銀座や六本木、浅草、新宿、渋谷、少し西に行けば吉祥寺などなど、東京は栄えてるエリアがいくつもあり、それぞれカラーも違います。そんな時、東京って広いなと感じます。英語がもっと通じれば言うことないですね。■木造の家があること(インド・女性・30代後半)コンクリートのビルが立ち並んでいるイメージがあったのでしょうか。都会の風景はたしかにビル群が印象的ですが、一般家屋は木造建築もたくさんあります。■日本人はみんな幸せなんだと思っていました。が、実際にはみんな悩みを抱えていました(エジプト・男性・40代後半)「経済大国・日本」から派生した誤解でしょうか?いえいえ、近ごろではいろいろな問題が生じてきていますし、悩みのない人間なんていませんよ……。でも、悲愴(ひそう)感を漂わせているより幸せな印象を与えていたいですね。■あまり考えすぎたり期待しすぎたりしないで日本に来ました。日本という世界をそのまま受け止めるために(イタリア・男性・30代前半)とてもすてきな心構えですね。メディアや友人知人の話などでいろいろな情報が入ってきます。しかしそれはほんの一部のことであり、また他人の目線からでしかありません。百聞は一見にしかず、実際にその地を訪れてみれば、おのずと分かってきます。見聞を深めることはとても刺激的です。情報にとらわれずに目を向ければ、より一層楽しい世界が広がっていることでしょう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月06日Twitterで感想とともに公開女優としても、歌手としても多彩に活躍を続ける柴咲コウが、今月20日に開幕し、28日まで開催されている「第25回東京国際映画祭」に参加。その際の様子を自身の公式Twitterで詳しく紹介している。多くのスターらとともに、グリーンカーペットを歩いた柴崎は、その日の衣装であった着物姿の写真もアップし、披露した。ストライプ柄を基調とし、レースやドット柄などもさりげなくあしらわれた現代風のスタイルで、頭にはたくさんの折り鶴でつくられた髪飾りをつけている。(Twitterより参考画像)可憐なスタイルに絶賛の声多数「とても有意義で貴重な時間を過ごせた」とこの日の感想を語っている彼女。日本を代表する女優の一人として、映画祭を華やかに彩った。この公開された可憐な着物スタイルには、「かぁわいい!姫!!」「きれいすぎます」「こんなにかわいかったっけ…」「柴咲コウは神」など、多くのファンらから絶賛の声が寄せられている。ちなみに折り鶴の髪飾りは本物の折り鶴からできていて、手作りのものなのだそう。飾らない発信をする彼女だが、その美しさは今回のイベントでも際立つものだったといえるだろう。元の記事を読む
2012年10月23日私は過去20年、お金を貯めた人の取材を随分してきました。本当の大金持ちもいれば、すぐ隣りに住んでそうな30代サラリーマンだけれど、5000万円貯めている人もいました。しかし、彼らにはよく似た共通項があります。それは一言で言うと「いかにお金を使わないか」を常に考えているということです。たとえば、年収ウン千万円の40代コンサルタント。様々な企業から引っ張りだこで年収はウン千万円? しかし、そんな彼の1日の小遣いは、なんとたったの「500円」。なにせ、手帳タイプの小遣い帳をつけていて、それを見せてもらったので間違いありません。どうしてそんなに使わないか聞いてみたところ、「お金がもったいないから」。テイクアウトのコーヒーや缶コーヒーなども一切買わない。なぜなら、家から麦茶の水筒を持ってきているからです。毎日コンビニでおにぎりを買いますが、それが500円のほとんどを占めています。500円の小遣いで1カ月20日とすると、月1万円の小遣いということになります。彼の手取りが100万円、家族の生活費が月30万円だったとしたら、毎月70万円が余ってしまいます。これをすべて積み立てたら年間840万円。10年で1%の金利だと、8788万800円になります。1日500円の小遣いが、10年で1億円近い効果を生んでしまうわけです。敏腕弁護士の友人も共通しています。まず「通勤はなんと自転車」です。テレビにもよく登場する有名弁護士だから、青山の自宅から事務所までは当然車の送迎でしょ、と思いきや。夏など汗だくになって、チャリを走らせています。ダイエット? と聞くと、やはり「通勤費がもったいないから」。彼は学生時代から株式投資をし、学ランを着て、某S電気メーカーの株主総会に現れたのは伝説。大学時代には既にアパートを1棟購入。学生大家さんになっています。その後も、不動産不況になると、競売物件を手に入れ、土地が上がれば売る。毎日の通勤費を削って、お金を貯め、チャンスが来たら不動産の底値買い。まさに、お金持ちになるために生まれてきたような人なわけです。ある日別荘族のマダムのホームパーティに招待されました。優雅にホテルで立食パーティ? とんでもありません。パーティの食事はすべて持ち寄り。煮物だったり、野菜をふかした料理だったりしますが、とにかくどれも絶品! 貯蓄の達人に取材してもお料理上手が多いですが、「真のお金持ちマダムはみんな手作り料理がうまい!」。しかも、同じ大根でもそれこそ、葉っぱ1枚まで使いきってこそと、彼女たちはそれを極めるのに余念がないのです。食材を使い切らずに捨ててしまうのか、何回かに小分けして最後まで上手に使い切るかで、食費もあっという間に倍くらい違ってしまうものです。料理上手でないと、食費の節約はできないのですが、そのセオリーをマダムたちは地でいっているのです。東京都目黒区という都内1等地に住み、広い土地を所有するおばあちゃん。一部は駐車場として貸していますが、1台の駐車場代が月5万円。50台収容しているので、それだけでも月250万円。アパート経営や土地の賃料も加えると月500万円の収入はくだらないでしょう。彼女は専業主婦ですが、実は駐車場の管理人を兼ねています。何せ広いので大きな樹木もあるし、雑草もすごい。心ない人が家電やいすなどを捨てていくこともあります。そんな駐車場に彼女は毎日麦わら帽子にモンペ姿で現れ、雑草とりから、ゴミの処理、果ては樹木の枝落としや害虫駆除まで自分でやってしまいます。こんな大きな駐車場の管理は毎月何万円も払って業者に頼むが普通でしょう。でも彼女はそれを節約。「だって、自分の土地を自分できれいするのは家訓だから」と言います。小さいときから、庭のそうじの仕方や樹木のメンテナンス、果ては住宅の修理方法やペンキ塗りの類まで、すべておとうさんから学んだそう。お金持ちは料理だけでなく、家のメンテナンスも上手なようです。出版社に勤務していたころ、有名百貨店と組んでカタログを作る仕事をしていました。そのとき、百貨店の外商部の人が言っていた忘れられない逸話。「お金持ちはショッピングをしない」。外商部には一部お金持ちの上得意のお客さんがいて、電話1本で希望の商品候補を数点持ち込むということがよくあります。一見すると買ってくれるのだから、楽な仕事に見えますが、さにあらず。商品を持ち込んでも好みに合わなければ、全部持って帰れ、は普通のこと。たとえば、5年前に買った着物に比べて、今回の着物はなぜ高いのか、どこが違うのか、など事細かく突っ込まれ、果ては議論に負けて、外商マンのほうが、値引きに応じることはしょっちゅうといいます。「あの方々は1000円どころか、100円、10円へのこだわりがすごい。これだったら、売り場のお客さんの相手をしているほうがずっとラクです」。彼らはこう嘆いていました。お金持ちの実態の一部をご紹介しましたが、私が思ったのは、お金持ちはお金を持っている人のことではありません。お金を貯めるのが上手な人のことを言うのです。お金持ちになるためには、お金を貯めなければいけません。お金を貯めるには、入ってきたお金をなるべく使わず残しておいて、貯蓄に回す以外に方法はないのです。お金持ちの共通項はお金を使わないことですが、もっと言うと、彼らはお金を大切する、お金の価値を理解して上手に使う人たちということなのです。あなたも明日から、このセオリー、実行してみませんか?【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月23日日本の民族衣装といえば着物。外国からも非常に評価が高く、和服姿の女性は、世界中で人気がありますよね。ただ、着物はお金がかかる、面倒といったイメージがどうしてもぬぐえない方も多いでしょう。そこで今回は、東浦呉服店の東浦さんに、着物の魅力や初心者にオススメの着物の始め方についてお話をうかがいました。■色気のある女を目指すなら、着物デビューが欠かせない!?まずは、着物女性に対する日本人男性の声を集めてみました。「露出が少ないのに、色っぽく見える」「動きがおしとやかになって、かわいく見える」「日本人の顔やスタイルには、やはり和服がよく似合う」「たまに着物姿を見ると、ドキッとしてしまう」女性の着物姿にときめく男性は非常に多いようです。そのイメージが、とても良いことがわかります。着物を着ることで、女子力がアップ、男性の好感度がアップするのは間違いありませんね。■初心者は、まず浴衣を着られるようになりましょう――着物を着ることで女子力アップが期待できそうですが、初心者は何からはじめればいいでしょうか?「いきなり訪問着や振り袖といった着付けの手順が複雑なものにチャレンジすると、大抵の人が途中で嫌になってしまいます。そこで、浴衣など着付け手順が簡単なものから始めると良いでしょう。呉服店などへ行って、あまり高くない浴衣を購入して、着付けを勉強してみてください。慣れてくると、とても簡単に着られるようになります」(東浦さん)浴衣なら、お祭りや旅館などで着たことがある方も多いはず。比較的安価なものも多いので、練習には最適といえるでしょう。■最初は安価なものからスタート――着物は高いというイメージがありますが……。「たしかに、着物は非常に高価なものです。ただ、最近はリサイクル着物が安く購入できるようになってきました。洗濯できるタイプの着物も、比較的安価なものが多いですね。そういった着物をまずは練習用として購入してみてはいかがでしょうか。選ぶときは、できるだけ扱いやすい生地のものが良いと思います。着物は、自分の体に合ったものを選ぶのがポイントです。特にリサイクル着物の場合は、以前に着ていた人の体形に合わせて作られていますので、サイズの合ったものを見つけましょう」リサイクル着物について調べたところ、状態や素材にもよりますが、着物と帯のセットは10,000円前後で購入できるようです。もしかしたら、スーツよりも安いかもしれませんね。■着付け教室の利用もオススメ――着付けはどのように覚えればいいでしょうか?「独学で着付けを身に付けることもできますが、早く着られるようになりたければ、着付け教室がオススメです。最近の着付け教室では、伝統的な着付けをアレンジして、簡単に着られる着付けの方法をレクチャーしてくれるところもあります。着付け上達の秘訣(ひけつ)は、とにかくたくさん着ること。何度も着ていると、着付けが簡単に思えてきますよ」――しかし、あまり着物を着る機会はありません……。「着物って何か特別な日に着るというイメージがありますよね。たしかに、振り袖などはそうかもしれません。しかし、昔の日本では着物を着て、料理も掃除もしていました。普段着用の着物があるわけです。着物は普段着にもなるのですよ。そして、特別な日には、振り袖や訪問着などのとっておきを着る。そうやって、着物を楽しんでほしいと思います」そういえば、昭和のドラマやアニメでは、着物姿の女性が家事をするシーンも登場しましたね。普段着にもできると聞いて、親近感がわいてきました。■着物という伝統を受け継いでほしい「最近は、親が仕立ててくれた着物を、結婚したときに実家に置いていってしまう女性が多いようです。とてももったいないことですよね。着物は日本の伝統ですから、若い人にぜひ受け継いでほしいと思います。着物を着ると、背筋が伸びて、気持ちが引き締まります。その感覚は、洋服では味わえません。また、女らしさを身に付けるという意味でも、着物はとても効果があると思います」着物を着ると、所作にも気をつけるようになりますよね。自然と女らしい振る舞いが身に付きそうです。最近は、かわいらしい柄のアンティーク着物などもよく見かけます。あまり難しく考えずに、まずは気に入った着物を買ってみてはいかがでしょうか?着付けに慣れるまではちょっと努力が必要ですが、慣れたころにはきっと女子力が大幅にアップしますよ。(OFFICE-SANGA 森川ほしの)
2012年10月05日漫画家・村上もとかによる大ヒットコミックで、大沢たかお主演のドラマ版でも話題となった『JIN -仁-』が宝塚歌劇で舞台化される。音月桂(おとづき・けい)、舞羽美海(まいはね・みみ)の雪組トップコンビのサヨナラ公演として、ショー『GOLD SPARK ! -この一瞬を永遠に-』との2部構成で上演。雪組一筋で15年、常に笑顔で宝塚の舞台に立ち続けてきた音月に、本公演にかける思いを訊いた。宝塚大劇場公演『JIN-仁-』/『GOLDSPARK!-この一瞬を永遠に-』チケット情報「大好きな日本物でワクワクしますね。すごく楽しんでやっています」。雪組は“日本物の雪組”と称され、音月自身も気合十分だ。しかし、音月が演じる医師・南方仁は、現代から江戸時代へとタイムスリップするため、あくまでも現代人として舞台に立つ。「現代人の役柄ですが、着物を着ると、どうしても背中にスッと一本筋が通ったようになるんです(笑)。でもこの作品では現代と江戸時代の違いをリアルに出さなければならないので、ピシッとしたい気持ちを抑えて、着物も敢えて乱した方がいいかなと思っています。下級生は立回りもあるので、私が学んできたことをしっかりと伝えていきたいです」。本作で描かれるのは、江戸の町で出会った舞羽演じる橘咲との時空を超えた愛や、早霧(さぎり)せいな演じる坂本龍馬との友情を軸にした、江戸の人々との人間模様。卒業公演ならではの、仁と音月がリンクするようなセリフや楽曲、ステージングが用意されている。「演出の齋藤(吉正)先生が、すごく愛を持ってセリフや歌詞を作ってくださっています。仁は江戸の町で暮らす人たちの温かさに触れて成長していきますし、私自身も15年間、いろんな方との出会いがあってここまでこられました。そういう意味では演じていて感情が入りやすいですし、これまでの集大成をお見せできればと思います」。一方、ショー『GOLD SPARK !』は、タイトル通りキラキラとした“輝き”をイメージしたステージが展開する。中でも黒燕尾のシーンは音月たっての願いだと言う。「大階段での黒燕尾の場面はどうしてもやりたかったので、嬉しいです。今すごく充実している雪組が、もっともっと輝けるショーにしたいですね」。最後に、雪組のトップとして過ごした時間について尋ねた。「とても濃厚で、毎日が充実していました。振り返ると本当にあっという間に感じます。いろんなものに触れたり発見したり、お客様に温かい拍手を頂いて感動したり。それは主演になる前からですが、特にこの2年間は、支えてくださるファンの方々、スタッフ、組子たちがいたからこそ、こうして笑顔で舞台に立てるんだということが実感できました。ですから、恩返しをするためにも、最後まで全力投球したいと思います」。公演は10月12日(金)から11月12日(月) 兵庫・宝塚大劇場、11月23日(金・祝)から12月24日(月・祝)まで東京宝塚劇場にて上演される。宝塚大劇場公演のチケットは発売中。東京宝塚劇場公演のチケットは10月21日(日)より一般発売開始。取材・文:黒石悦子
2012年10月03日日本で幽霊と言えば、白い着物を着て額に三角の白い布(天冠)をつけた姿を想像する人が多いでしょう。では外国の幽霊というと、どんな姿を思い浮かべるのでしょうか。外国人20人に聞いてみました。・目と口だけ穴が開いた白いブランケットを着たイメージです(スペイン/男性/30代前半)・足に鎖を付けて、白いシーツを被っている姿 (フランス/男性/20代後半)・ポチョンという幽霊で、白い死装束に身を包み、足がないのでフワフワと浮遊しながら徘徊します (インドネシア/男性/40代後半)日本同様、白装束をまとった姿をイメージする国が多いですね。生前同様足があり歩いて来る幽霊もいれば、足がなくてフワフワ浮いている幽霊もどちらもいるようでした。・黒いマントを羽織って、ドクロの付いた杖を持って歩く男の人(ブラジル/女性/50代前半) こちらは逆に黒い格好で、悪魔のようですね。・母国では、幽霊は死んだ人の魂だと思われています。なので、幽霊は生前の姿とほぼ同じです(アメリカ/男性/30代前半)特に幽霊らしい格好というわけではなく、生前の姿で現れると思われているのですね。「ゴースト/ニューヨークの幻」「シックスセンス」などの映画でも、確かに生前同様の姿で現れています。・白い長い服を着て髪の毛も長く、唇が真っ赤で顔が真っ白です(ラオス/女性/20代後半)・映画「リング」の貞子(フランス/男性/20代後半)白い着物に長い黒髪、恐ろしい形相という日本の幽霊のイメージをそのまま再現したのが映画「リング」の貞子ですが、世界中でヒットしたために日本の幽霊のイメージとして貞子を思い浮かべる外国人は多そうです。「白くて長い服装で、髪の長い女性」(スイス/女性/40代前半)や「白いチマチョゴリを着た黒くて長い髪の姿」(韓国/30代/女性)といった回答からもわかるように、「白い服装」「髪の長い女性」というのは日本も海外も共通のキーワードとなるようですね。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月01日