本拠地アトランタ空港に新国際線ターミナルをオープンさせたデルタ航空。前回に引き続き、同空港のサービスを詳しく紹介していく。アトランタ空港のメザナインレベル(中2階)には、デルタ航空の空港ラウンジ「スカイクラブ」を設置。「デルタはかねてより総額30億US$を投じて空港、機内の施設、プロダクト、サービス向上とテクノロジー導入を進めている」(デルタ航空リチャード・アンダーソンCEO)。このラウンジはその象徴的な存在でもある。1万2000平方フィート(約1115平方メートル)の広さを有する二層構造。300名収納可能な同社でも最大級のラウンジであり、8部屋のシャワールームやマルチタスクのビジネスエリア、ゆったりしたソファ、歓談向けのテーブル席とエリアも多彩。もちろんアルコールを含むドリンク類や軽食は無料で提供され、窓越しにはアトランタ空港の広々とした眺めが楽しめる。さらにオーディオ・ビジュアルを楽しめる「ビート・ラウンジ」、シャンパンやプレミアム・ワインなどを有料で提供する「ラグジュアリー・バー」は自慢の設備・サービスといえるだろう。さらに、入国審査後の手続きが簡略化されたのも新しいターミナルのオープンに伴うサービス向上の1つ。従来、アトランタ空港では国際線で到着した乗客は入国審査後にターンテーブルで荷物を受け取った後、再度荷物を預けてセキュリティチェックを受け、国内線ターミナルへ移動して荷物を受け取らなければならなかった。この到着時の再度のセキュリティチェックと手荷物検査を受ける必要がなくなったのである。日本でもそうだが、世界中で低コスト航空会社(LCC)が利用者を増やす一方、従来のレガシーキャリアはそのLCC、さらには競合他社との差別化を図るためにサービス向上に力を入れており、その1つが空港の利便性や快適性の向上である。前述したようにデルタ航空では巨額を投じて様々なシーンでのサービス向上を進めているが、空港施設の改修や拡大はアトランタの他、ニューヨーク、シアトル、ロサンゼルス、ソルトレイクシティでも行う。さらに、ニューヨークのジョン・F.ケネディ国際空港では12億US$を投じてターミナルの拡張プロジェクトを進行中。また、ロサンゼルス国際空港には40億US$を投じて大規模な空港改修計画を進め、いずれも工事が終了すれば、「乗客の利便性や快適性が格段に向上する」(同社)としている。空港サービスの改善に力を入れる航空会社が増え、世界最大の乗降客を扱うアトランタ空港を拠点とするデルタ航空が進める空港の改修・拡大プロジェクトはその象徴だろう。「ヨーロッパ市場がクライシスで縮小している中、アジアは重要な市場」(同CEO)と位置づけるデルタ航空。当分は目の離せない航空会社である。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月10日全日本空輸(ANA)と日本ユニシスは3日、ANAの空港ラウンジ利用者向けにデジタルコンテンツを提供するサービスをスタートすると発表した。同サービスは、空港ラウンジ内で接続できるポータルサイトを通じてニュースや雑誌、ANA発行誌などのオリジナルコンテンツを提供。日本の魅力を紹介するコンテンツもある。日本ユニシスが提唱する「LoMeS」(Location-based Media Service)の概念に基づき、「特定の場所」で「特定の顧客」に「特別な情報やサービス」を提供する。利用客自身のパソコンやタブレット端末、スマートフォンなどを通じて利用でき、雑誌などの一部コンテンツはダウンロードして楽しめる。ダウンロードしたコンテンツは、その後乗り込んだ機内でも引き続き利用可能(時間制限付きコンテンツあり)。ANAでは空港ラウンジを「ワンランク上のサービス空間」と位置づけて全国のラウンジのリニューアルを進めており、同サービスはその一環だ。なお、コンテンツ収集には、東洋経済新報社や世界文化社、JTBパブリッシング、枻出版社などが協力し、雑誌は「東洋経済」や「Begin」、「メンズEX」などのデジタルコンテンツが配信される。羽田空港で行われた記者会見で全日本空輸執行役員CS&プロダクト・サービス室長 福田哲郎氏は、「フルサービスとして他社にはできないサービスをしていく」と語った。低コスト航空会社(LCC)が便数を増やす昨今、従来の航空会社はLCCとの差別化を図っている。同サービスは伊丹空港のラウンジで9月10日から始まり、2012年度内には羽田空港と成田空港でスタートする予定。その他のラウンジにも順次拡大していく。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月04日エールフランス航空はこのほど、シャルル・ド・ゴール空港(パリ)のサービスと設備の開発への取り組みについて発表した。パリ空港との共同プロジェクトとなっている。まず6月28日、同空港にて新たに搭乗サテライト4をオープンさせた。長距離線、および超大型機の専用サテライトで、年間780万人の乗降客に対応が可能。これによりエールフランス航空のフライトは空港の東側に位置するターミナル2E、2F、2Gに集中することになり、空港全体としては2010年の3,400万人から4,200万人近くまで対応が可能となる。より便利な空港内の再構築や、新たな施設の設置を提供できることになるという。また、年末には現在のターミナルFはヨーロッパ内フライト専用のターミナルになり、シェンゲン域内からの乗り継ぎ客は専用の通路でより早く、よりシンプルで快適な乗り継ぎの移動ができるようになるとのこと。さらに、今夏サテライト4にエールフランス航空最大の3,000平方メートルを超えるビジネスラウンジがオープン。620席のラウンジでは、温かい食事のビュッフェサービス、新聞や雑誌などが閲覧可能なタブレット端末の貸し出し、プライベートVIPエリアなど、新たなサービスを提供。同時にサテライト4のショッピングエリアおよびリラクゼーションエリアでは、パリ空港が新たなコンセプトで一層進化したサービスを提供するという。年末にはオリジナルアート作品を展示する美術館もオープン予定。サテライト3のショッピングエリア「ギャラリーパリジェンヌ」内に乗り継ぎ客専用(出国手続き後)の4,500平方メートルのスペースがオープンし、スペース内にはホテルが開業する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月18日北海道空港は11日、三井住友カードと連携して、新千歳空港ターミナルビル内の約180店舗にて、北海道旅客鉄道が展開する「Kitaca電子マネー」の取扱いを13日より開始すると発表した。北海道空港は、1台で複数の電子マネーに対応するマルチサービスターミナルを商業施設内の各店舗に設置しており、電子マネーによる決済手段の多様化に取り組んでいる。一方で、JR北海道は、Kitaca電子マネーサービスの拡大に取り組んでおり、新千歳空港駅でIC乗車券としての「Kitaca」が利用できるうえ、新千歳空港ターミナルビル内の店舗でも「Kitaca電子マネー」が利用できるようにすることで利用者のさらなる利便性向上を図っていく。ちなみにKitacaとあわせてSuicaも利用できる。なお、三井住友カードは、JR北海道との電子マネー加盟店開拓における業務提携に基づき、電子マネーの精算に関わる業務を担う。サービス開始日時平成24年7月13日:各店舗の営業開始時よりサービス内容新千歳空港ターミナルビル内の商業施設内の約180店舗(一部店舗を除く)でのKitacaによる支払い(Suicaによる支払いも可能)。チャージ(入金)のサービスは、新千歳空港駅の券売機・チャージ機・みどりの窓口のほか、空港内のローソン3店舗で可能。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月13日京成バスと成田空港交通は3日、東京駅 - 成田空港間を結ぶ高速バス「東京シャトル(Tokyo Shuttle)」の運行を開始する。同バスは、東京都心と成田空港間を結ぶより利便性の高い交通手段の確保とともに、LCC(格安航空会社)国内線就航等に伴う早朝・深夜時間帯の航空発着便を中心とした旅客輸送に対応するために運行を開始。運賃は、乗車1カ月前までの予約購入で片道1,000円。前日までの予約購入で1,500円、当日購入は2,000円となっている。予約は電話やインターネット(「発車オーライネット」「楽天トラベル」)、コンビニエンスストア店頭端末等にて受付ける。なお、運行開始日から9月上旬までは、大人・小児とも800円の「デビュープライス」を実施する。東京駅(八重洲口3番乗り場) - 成田空港(第2ターミナル北、第2ターミナル南、第1ターミナル南)を1日15往復(利用状況にあわせて順次増便予定)で、最短所要時間は約70分。55人乗り、トランクルーム付の専用高速バス車両で、Wi-Fiやポーターサービスといったサービスも提供する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月02日成田国際空港と成田国際空港テナント連絡協議会はこのほど、外国語が話せるスタッフが着用する「外国語話せますバッジ」のデザインを全店舗で統一、着用を開始した。同社は、外国語(英語以外)による接客ができるスタッフが何名いるか、外国語を話せることがひと目でわかるようなバッジを着用しているかについて調査を実施。その結果、対応できるスタッフは約400名、バッジ着用率は30%程度だった。また、バッジは各社が独自に用意したもので、デザインや形状が統一されていないことが判明した。そこで、国際空港として外国人利用者にも安心して店舗を利用してもらえるように、空港内店舗が各店舗の垣根を超えて統一したバッジを着用するに至ったとのこと。バッジは全部で14種類。1カ国語が話せるスタッフ用が10種類、2カ国語が話せるスタッフ用が1種類、3カ国語が話せるスタッフ用が2種類。他に言語の記載が無いものが1種類あり、今後新しい言語を話すスタッフが増えた場合に使用していくという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月11日福岡空港国際線旅客ターミナルビル内に22日、オメガ直営店「オメガブティック福岡空港」がオープンした。空港内のオメガブティックとしては、羽田空港と関西国際空港に続き3店目。他の直営ブティックと同様に、ブティック全体で「地球」を表現した世界共通のインテリアを採用。シャンパンゴールドの壁で太陽の光を、ショーケースの台の部分で地層を、天井から床に続く特徴ある銀のスクリーンで大地に降り注ぐ雨を表現しており、上品な落ち着きを感じさせる。「オメガブティック福岡空港」は福岡空港国際線旅客ターミナルビル3階の出国エリア中央免税店内。営業時間は午前8時から最終便出発まで。年中無休。腕時計、ファインジュエリー、レザーアイテム、フレグランスなど約250点を取り揃える。新作もいち早く店頭に並べ、外国人観光客や外国人ビジネス客に加えて日本人の利用も見込む。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月24日スイス インターナショナル エアラインズ(以下、SWISS)の運航拠点であるチューリッヒ国際空港。イギリスの航空サービス調査会社・スカイトラックス社の「ベスト・エアポート・ヨーロッパ」に選ばれるなど、60年前の開港以来数々の受賞歴があるが、評判に違わずいつも快適さを感じさせてくれる空港である。今回は、その魅力をレポートしよう。空港を快適だと思えるかどうか。そのポイントの1つが便利さだ。どんなに快適な設備を誇っていてもアクセスが不便だと、旅行気分は害されてしまう。その点、チューリッヒ国際空港はヨーロッパの中でも早くから鉄道駅と直結した便利な空港。しかも市内まで電車で約15分と抜群の便利さだ。一方、日本から乗り継ぎ便を利用して他の街に行くにしても、ヨーロッパのほぼ中央に位置することから、どこへ行くにもアクセスしやすい場所にあるのもメリット。さらに、建物がコンパクトな構造であり、短距離路線と長距離路線でターミナルを分けるなど、把握しやすい構造になっているのも特徴である。そして、この空港を快適だと感じる最大の理由が、制限区域の中央部を占める全長240m、高さ40mの巨大なショッピングモール「エアサンド・センター」の存在だろう。ショッピングモールというと、いくつものショップが軒を並べているイメージがあるがここはそうではなく、約60のショップやレストラン、バーが外光差し込む明るいガラス張りの広々とした空間にゆったりと配されているのだ。出発までの時間を気分よく過ごさせてくれる、世界でも指折りの場所だと断言していいだろう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月12日『シュレック』シリーズのスピンオフ作『長ぐつをはいたネコ』(3月17日より日本公開)で主人公・プスの声を務めるアントニオ・バンデラスがハンガリーの空港でファンに囲まれた隙にスリに遭っていたことが明らかになった。アントニオは4日、ハンガリーの首都・ブダペストのリスト・フェレンツ空港に降り立った。到着ロビーに待ち構えていた大勢のファンに揉みくちゃにされながら、待機していたリムジンにようやく乗り込んだところ、財布がなくなっていることに気づき、警察を呼んだという。被害金額などは不明である。オーストリアの英字新聞「Austrian Times」紙によると、ブダペストの警察はプロの集団がファンの中に紛れ込み、アントニオの財布を狙って犯行に及んだと見ている。(text:Yuki Tominaga)© Retna/AFLO■関連作品:私が、生きる肌 2012年5月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほか全国にて公開© Photo by Jose Haro © El Deseo長ぐつをはいたネコ 2012年3月17日より全国にて公開PUSS IN BOOTS (R) and © 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連記事:プス&キティ、情熱のネコダンス!『長ぐつをはいたネコ』ダンスバトルのゆくえは…?「ミタ」次女・本田望結ちゃん「学校でもみんなに『希衣ちゃん』って呼ばれます」猫ひろし、猫神社での映画ヒット祈願に猫を抱いて登場するも実は猫アレルギー!A・バンデラス、サルマ・ハエックとの相思相愛明かす『長ぐつをはいたネコ』の裏話ゴルチエ×アルモドバルの完璧な“美”『私が、生きる肌』禁断の予告編解禁!
2012年03月09日日本空港ビルデング・三菱地所・ロイヤルパークホテルズ アンド リゾーツは6日、羽田空港国際線旅客ターミナルにおけるホテル事業に参画すると発表した。羽田空港は今後の国際線発着枠拡大に伴い、国際線旅客ターミナルの拡張が予定されている。これに伴い、同ターミナルに付帯したホテルの建設が計画され、前述の3社がホテル事業者に選定された。ホテルの名称は、ロイヤルパークホテルズの新機軸ブランド「ロイヤルパークホテル ザ (+都市名)」シリーズ第4弾で、「ロイヤルパークホテル ザ 羽田」(仮称)となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月07日自身のプロデュースするブランドのイベント出演のため、21日(火)に成田空港に到着したパリス・ヒルトンに入国許可が下りず、東京入国管理局成田空港支局で事情聴取中だという。パリスは先月、米ネバダ州ラスベガスでコカイン所持容疑で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けている。社会奉仕200時間などの司法取引に応じたパリスはラスベガスからチャーター機で成田に降り立ったが、東京入国管理局成田空港支局によると、執行猶予中の場合は特別な理由がない限り、入国は許可されないという。同支局は深夜まで入国審査をしたが、結論は出ず、パリスを空港内のホテルに宿泊させ、22日(水)に事情聴取と審査を再開する。パリス自身がプロデュースするバッグブランド「Paris Hilton Bags & Accessories, Watches」の新作PRのイベントは、パリスと妹のニッキーを招いて22日(水)に都内六本木で開催予定だったが、担当のPR会社は21日夜にイベントの中止を発表。その時点では中止の理由は言えない、としていた。(text:Yuki Tominaga)© AP/AFLO■関連作品:プリティ・ライフ〜パリス・ヒルトンの学園天国〜 2007年3月31日よりシネマGAGAほか全国にて順次公開■関連記事:今度はコカイン所持容疑!パリス・ヒルトン、ラスベガスで逮捕される
2010年09月22日ここ数年、出身地アイルランド・ダブリンやパリの空港で泥酔しては暴れて逮捕される事件を起こしてきたジョナサン・リス=マイヤーズがまたやってしまった。今度の舞台はニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港。ロサンゼルスに向かうユナイテッド航空の朝の便への搭乗を待つ間、ファーストクラス・ラウンジで泥酔してしまったジョナサンは、航空会社スタッフから注意を受けるや、人種差別用語を口にして悪態をつき、ついには搭乗拒否をつきつけられたという。空港関係者によると、ジョナサンは午前7時という早朝にもかかわらず「浴びるように酒を飲んでいた」そうで、手に負えないほどの泥酔状態になったため搭乗を断られた。搭乗客のプライバシーに関わるという理由で明言はされなかったが、どうやらジョナサンはユナイテッド航空への搭乗は金輪際許されないということになったらしい。アルコール依存の問題を抱えていることは自覚していて、何度もリハビリ施設入りもしているが、更正したと思う頃になぜか必ず空港で泥酔騒ぎを起こしてしまうジョナサン。もしかして飛行機恐怖症とか?公開中の『パリより愛をこめて』では、ジョン・トラヴォルタ扮する破天荒なCIAエージェントにふり回されるエリート大使館員を演じているジョナサンだが、実生活での姿はどうやらトラヴォルタの演じた男に近そうだ。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:パリより愛をこめて 2010年5月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 EUROPACORP - M6 FILMS – GRIVE PRODUCTIONS – APIPOULAÏ PROD■関連記事:杉本彩玉置&青田は「結婚する必要はないんじゃない?」異色コンビがパリで巨大犯罪組織を追う『パリより愛をこめて』試写会に10組20名ご招待シャンゼリゼにレッドカーペット!J・トラヴォルタが最新作パリ・プレミアに登場!
2010年05月18日