主演・立川談春役に「嵐」の二宮和也、そして不世出の天才・立川談志役にビートたけしが出演することで話題のTBS年末スペシャルドラマ「赤めだか」。この度、放送日決定と共に、番組ナビゲータとして笑福亭鶴瓶、ナレーションに薬師丸ひろ子、立川流の噺家役として宮川大輔らの出演が決定した。いま、チケットの入手が最も困難と言われる落語家、立川談春。少年時代のある日、立川談志の落語を見たことをきっかけに落語家になることを決意。17歳という若さの談春が、「天才」「風雲児」と言われた故・立川談志のもとに弟子入りし、弟子仲間たちと苦楽を共にしながら成長していく様子と、誰よりも落語を愛し、落語に挑み続けた男・談志の破天荒な生き様を“弟子目線”から描く。今回、番組のナビゲーター役として登場する笑福亭鶴瓶。鶴瓶さんは「今回忙しい二人がよく引き受けてくれたなと思います。この二人がそれぞれの“談志”“談春”をやるのであれば必ずいいものができると確信しています」とコメントを寄せている。また、物語のナレーションには、NHKの「世界ふれあい街歩き」などでナレーションもこなし、自身も落語が好きだという薬師丸ひろ子が担当する。本を読んだ薬師丸さんは、「羨ましいと思うくらいのいい本で、自分も演じてみたいと思いました。落語に興味のある方はもちろん、興味のない方でも、こんな物語があったんだと想像しながら是非ご覧になっていただければと思います」と喜びを語った。さらに、立川談春の兄弟子・立川関西役には芸人でありながらも『ドロップ』や「チーム・バチスタの栄光」など多くのドラマや映画にも出演する宮川大輔。立川談かん役には『みんな!エスパーだよ!』に出演していた柄本時生、立川ダンボール役に『寄生獣』『バクマン。』新井浩文、立川談々役には「水球ヤンキース」「Dr.倫太郎」の北村有起哉という豪華キャストが出演することも決定した。主演の決定に注目を浴びていたが、今回の新キャスト発表でまた新たに注目を集める本作。落語好きはもちろん、そうでない人も楽しめる物語となること間違いなさそうだ。スペシャルドラマ「赤めだか」は12月28日(月)よりTBSにて放送。(cinemacafe.net)
2015年10月09日お笑いコンビ・さまぁ~ずや内村光良らが出演しているバラエティ番組『内村さまぁ~ず』(以下『内さま』)の映画版『内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル』(9月11日公開)のエンディング曲に、東京03・角田晃広が歌う楽曲「内村さまぁ~ずな男達」が採用された。『内さま』は、2006年11月よりインターネットで配信スタート。なりゆきに任せた行き当たりばったりのゆるい作風が人気となり、関連DVDは累計100万本の売り上げを記録している。本作は、従来の『内さま』メンバーのほか、俳優の久保田悠来、女優の藤原令子、タレントの笑福亭鶴瓶のほか、50名以上のお笑い芸人がゲストとして出演。さらに劇中では、テレビ朝日系で放送されていたバラエティ番組『内村プロデュース』から誕生した内村、さまぁ~ずの三村マサカズと大竹一樹、TIMのゴルゴ松本とレッド吉田、ふかわりょうによるグループ・NO PLANが再集結していることでも、話題を集めている。このたび発表されたエンディングは、角田が『内さま』にゲスト出演した際に、番組オープニングように自身で作詞作曲を手がけた楽曲。当時は正式に採用されず、『内さま』の前オープニング曲の使用期限の権利が切れてから、次の曲の使用が可能になるまで2回のみ使われた。本作のエンドロールは、本編にも登場しているPUFFYの大ヒット曲「これが私の生きる道」が用いられるが、全体に対しての尺が足りなかったところ、"エンドロールの帳尻合わせ曲"として抜てきされることとなった。同じトリオからの飯塚悟志や豊本明長と共に出演する角田は、今回の知らせを受けて、「まさか映画で採用されるとは意外にも程があります。嬉しいです。この尺で本当に良かったです。尺の賜物(たまもの)です。帳尻合わせにぴったりの曲なんてそうそうないはずですから」と感激しながらコメント。続けて、「映画を純粋に観ていただくのは勿論ですが、出演者を見つける楽しみもある映画だと思いますので何度も観て下さい。そして、エンドロールが終わる最後まで、席を立たないようよろしくお願い申し上げます」と見どころを語りつつ、アピールした。(C)2015「内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル」製作委員会
2015年08月24日50歳から落語と本格的に向き合い、毎年秋の落語会が恒例となった笑福亭鶴瓶。今年は例年にも増して見逃せないものとなりそうだ。あのタモリ氏がきっかけで落語がうまれたのである。その”なれそめ”から話を聞いた。ゆうちょ 笑福亭鶴瓶落語会 チケット情報「タモリさんが江戸時代の吉原であった実話なんだよと教えてくれてね。これは落語になると言ったら『じゃ、やってよ』と。僕はあの人のことをテレビの師匠やと思っているんですよ。テレビに出たいと憧れて世に出た人はいる。でも、あの人はテレビのほうから出てくださいと呼ばれた人だから。そんなテレビの天才から落語のきっかけがうまれるっておもしろいでしょ?最近ね、いろいろとやっていることが、全部落語に返ってきたらいいなぁと思うんです。映画も出たい。テレビはもちろん。でも、ひとつひとつの仕事を別々に考えるんじゃなくて、たとえば『A-Studio』でゲストの生まれ故郷を訪ねたり、その人物像を掘り下げていくことと、今回の落語で江戸時代のことを調べるのって実はつながっている気がして」掘り下げる。鶴瓶噺というオリジナル”話芸”でさえ全身でしゃべる男は、落語ともなれば何人もの登場人物を演じ分ける。落語の世界のなかに生きる架空の人物を掘り下げるのは<いかに話を盛らずに真実に近づくか>というイズム。今回の「山名屋浦里」でも、花魁や留守居役という侍のリアルに迫るためリサーチを重ねた。「演劇の世界では”自分を解放する”という稽古方法があるそうですけど、うちの師匠についていたら解放しないほうが難しかった。自分の世界に閉じこもっていたら『なにをカッコつけてんねん!』ですから(笑)。飲みの席では『いけー!』という師匠のひとことで真っ裸になって笑わさないとダメなわけで。でも実は、場がシラけるという経験も積めたのが大きかったんです。若い頃なんて、シラけるのは恥ずかしい。でも、その感覚から目をそむけずに『こういう日もあるよ』と自分の恥ずかしさを認めてあげる。俳優であろうが落語家であろうが、演じる側の日常が芝居に出るものと僕は思っているんです。そういう意味では、自分を解放することが日常だった師匠との日々から、自然と演じることの本質を教えてもらっていた気がしています」ふたりの師匠との出会いがなければうまれなかった「山名屋浦里」。実人生を点ではなく線で生きる稀代の芸人は、この秋、江戸時代と現代を線で結ぼうとしている。ゆうちょ 笑福亭鶴瓶落語会は10月8日(木)から11日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、11月5日(木)から8日(日)まで東京・赤坂ACTシアターなど全国を公演。チケットぴあでは大阪・東京公演のインターネット先行を実施中。取材・文:唐澤和也
2015年08月19日俳優・中村倫也主演、柳沢翔氏の初監督映画『星ガ丘ワンダーランド』(2016年公開)が、第39回モントリオール世界映画祭ファースト・フィルム・ワールド・コンペティション長編部門に招待されることが、このほど明らかになった。モントリオール世界映画祭は、毎年8月下旬から9月初頭にかけてカナダの同地で開催されている国際映画製作者連盟(FIAPF)公認、北米最大規模の国際映画祭。2008年に『おくりびと』が最優秀作品賞を受賞、2010年には『悪人』で深津絵里が最優秀女優賞、2014年には『ふしぎな岬の物語』が審査員特別賞グランプリとエキュメニカル審査委員賞の2冠を、『そこのみにて光輝く』が最優秀監督賞を獲得したことなどで知られる。ファースト・フィルム・ワールド・コンペティションは、初監督作品のみを選出。2009年には、西川美和監督、笑福亭鶴瓶主演『ディア・ドクター』が選ばれた。2015年は『星ガ丘ワンダーランド』のほか、菊地健雄監督『ディアーディアー』(10月24日公開)とクラウドファンディングで製作された壱岐紀仁監督『ねぼけ』も同部門で出品され、数十本のノミネート作品から金賞、銀賞、銅賞が選ばれる。このことを受け、中村、共演する佐々木希、柳沢監督がコメントを寄せた。中村は、「『日本映画を世界へ』が自分の目標であり、夢のひとつでした。とても嬉しく光栄に思っています」と率直に感動を述べ、「海外の方々がこの美しい作品をどう観るのか、どう受け取るのか。僕自身、一映画ファンとして、楽しみにしています」と期待に胸を膨らませる。佐々木も「本当にすてきな作品に巡り会え参加する事ができたことを心から嬉しく思います」と感慨深げで、「監督の演出、中村倫也さんのお芝居にたくさんの事を学びました」と続けた。そして、柳沢監督は「連絡を受けた時、スタッフ、キャストの皆さんの顔が浮かびました」と振り返り、「みんな、やったよ! 叫びたくなりました」と感激を隠せなかった様子。「彼らと一緒に作った作品が、沢山の方に観てもらえるチャンスを得た事が、本当に嬉しいです!」と、力強く語る。オリジナルストーリーで描かれる本作は、星ガ丘駅の落し物預り所で働く駅員・温人(中村倫也)が幼いころに自身を捨てた母の自殺を知り、ある事件の真相にたどりつく物語。佐々木、木村佳乃、杏、菅田将暉ら同事務所(トップコート)の人気俳優陣が脇を固め、切ないミステリーに彩りを加える。(C)2015『星ガ丘ワンダーランド』製作委員会
2015年08月16日7月31日より公開される映画『ミニオンズ』吹替え版完成報告会見が21日、都内で行われ、天海祐希、笑福亭鶴瓶、LiSA、宮野真守、藤田彩華が出席した。日本でも興行収入25億円を突破し、全世界で記録的な大ヒットとなった映画『怪盗グルーのミニオン危機一髪』。同シリーズで大人気のバナナが大好物な謎の生物"ミニオン"を主役にした本作は、7月10日に全米で公開され、公開3日間で1億1,571万ドルを叩き出すなど、全米で大フィーバーを巻き起こしている。本作の日本語吹替え版で女悪党のスカーレット役を担当したのが天海祐希。先日アメリカのロサンゼルスで行われた本作のイベントに出席したことを明かしながら「イエローカーペットを歩いてきました。(アメリカ版のスカーレット役を担当した)サンドラ・ブロックさんともお話をさせていただいて感動しました! ロスではものすごく盛り上がっていたので、日本でも頑張らければと思いましたね」と本国アメリカでの盛り上がりに感化された様子。演じたスカーレット役については「色々と相談させていただきながら監督の言うような声ができればと思ってやりました」と振り返ると、スカーレットの夫・ハーブ役を担当した人気声優の宮野から「すごくカッコよくてピッタリでしたね。悪党がぴったりということではなく、セクシーさと気高さがすごく似あってましたよ」と褒められて満面の笑みを浮かべた。本作の主人公は、ケビン、ボブ、スチュアートのミニオン3兄弟。彼らは最悪最強のボスと仲間になることを生きがいにする。そんな3兄弟の願望に絡め、「今の願望は?」という質問に天海は「なるべくなら悔いのない人生を送りたいですよね。だから後悔することがないように行きたいかな」と回答。また、ボスが現れるとやる気が出るキャラクターに絡めた「やる気が急に出る時は?」という問いに笑福亭鶴瓶は「次の休みが決まった時ですかね(笑)。ずっと休みがないですから…。長距離マラソンの選手みたいですよ(笑)。休みが決まると力が出ますよ」と話していた。映画『ミリオンズ』は、7月31日よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国公開。
2015年07月22日笑福亭鶴瓶がアニメ映画『ミニオンズ』で子ども時代の怪盗グルーを演じることがわかった。鶴瓶さんの怪盗グルー役は『怪盗グルーの月泥棒』『怪盗グルーのミニオン危機一発』に続いて3回目。7月21日(火)、都内で会見を行い「また参加できて良かった」と話した。『怪盗グルー』シリーズの人気者“ミニオンズ”を主人公に迎えた本作。最強のボスを探すミニオンたちの冒険ときずなを描き、全米公開3日間で興行収入1億1,571万ドルという全米アニメ作品のオープニング成績歴代2位を記録したばかりだ。この日の鶴瓶さんは、かつらにマフラーという“子ども時代のグルー”スタイルで会見に登場。残念ながら「キャラクターの画像は提供しない」(宣伝担当)ため、どれほど似ているかは不明で、鶴瓶さん本人も「今日、ここに来たらかつらが用意されていて…。もう63歳で、上方落語協会副会長ですよ(笑)」と苦笑い。それでも「ミニオンたちの魅力は可愛らしく、見ていると幸せになるところ。この経験を活かして“ミニオン落語”を作りたい」と大いに刺激を受けていた。会見には鶴瓶さんをはじめ、天海祐希(スカーレット・オーバーキル役)、宮野真守(ハーブ・オーバーキル役)、LiSA(マージ・ネルソン役)、子役の藤田彩華ちゃん(ティナ・ネルソン役)が出席した。会見ではスカーレットの登場シーンがお披露目され、演じる天海さんは「恥ずかしい…。でも楽しかったですよ」。すると宮野さんが「すごくカッコいいです。セクシーさと気高さが天海さんにぴったり」と絶賛すると、当の天海さんは「ぜひ、ここを強調してください」と報道陣にアピールしていた。『ミニオンズ』は7月31日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月21日笑福亭鶴瓶が米アニメ映画『ミニオンズ』で、怪盗グルーの子ども時代を演じることが7月21日に都内で行われた同作の吹替え版完成報告会見で発表された。鶴瓶は自身が演じるキャラクターに似せて、“ヅラ”をつけての出席で、同席した天海祐希、宮野真守らを爆笑させた。その他の写真『怪盗グルーの月泥棒』『怪盗グルーのミニオン危機一発』に続いて、鶴瓶が怪盗グルーを演じる『ミニオンズ』は、持ち前の明るさと好奇心で“最強のボスを探す”という試練を成し遂げようとする謎の生物・ミニオンたちの冒険を描いたファミリー映画。先日、全米で公開され、3日間で興行収入1億1571万ドルという全米アニメ作品のオープニング成績歴代2位を記録したばかりだ。「この作品が公開されることは知っていましたが、また出演できるなんて。うち(の家族)も大ファンなので、参加できて良かったですよ」と目を細める鶴瓶は、この日の自身の“コスプレ”に「もう63歳ですよ。上方落語協会副会長ですよ(笑)」と苦笑いする場面も。それでも「こうした経験は落語に活かせますからね。いつかミニオン落語を作りたい」と話した。ミニオンたちがボスと崇める女悪党・スカーレット・オーバーキルを演じる天海は、「恥ずかしい…。でも楽しかったですよ」と自身がアフレコを担当した映像のお披露目に照れ笑い。一方、スカーレットの夫であるハーブ・オーバーキル役の宮野は「すごくカッコ良かったですよ。セクシーさと気高さが天海さんにぴったり」とプロ声優の目線で絶賛した。会見にはLiSA(マージ・ネルソン役)、子役の藤田彩華ちゃん(ティナ・ネルソン役)が同席した。『ミニオンズ』7月31日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2015年07月21日●鶴瓶の一言で「ポジティブになれましたし自信にも」篠田麻里子がAKB48を卒業してから7月で2年。タレント、モデル、デザイナー、役者。篠田は笑福亭鶴瓶からの「いろんなわらじを履いた方がいい」や秋元康氏からの「スポンジになりなさい」という金言を胸に、さまざまなジャンルの仕事に身を置いてきた。そんな中、抜てきされたのが園子温監督が手がけた映画『リアル鬼ごっこ』(7月11日公開)。篠田にとって初の本格的なアクション作品で、正体不明の鬼から追われる役を熱演している。以前は「苦手」と話していた演技の仕事。"わらじ"を履き、"スポンジ"状態を続けてきた結果、彼女にはどのような変化がもたらされたのか。苦手意識を持つようになったきっかけや演技との向き合い方、AKB48選抜総選挙の苦悩やメンバーの存在など、篠田が「今だから語れる」ことを赤裸々に告白する。○あわや全治1カ月の大ケガ――以前からアクションに憧れていたそうですね。AKB48時代に『マジすか学園』(テレビ東京系)というドラマに出させていただいて、喧嘩や乱闘シーンで感情移入しやすい自分に気づきました。台本を読んでセリフにつられてしまう自分に比べ、動きながら自然とセリフが言える自分。お芝居の捉え方が動きが入ると全然違うと思ったのと、アクション自体にも魅力を感じました。『マジすか』の時は現場で動きを決めていく流れでしたが、今回は1カ月掛けてアクションの準備をして1から学ばせてもらったので、それがすごく自分のためになったと思います。――篠田さんは過去にこうやって暴れたことがあるんじゃないかと思うくらい、とてもリアルなアクションでした。いやいや! 暴れたことはないです(笑)。役と一体になった自分が「殺さないと殺される」状況に追い込まれた結果、表現できたシーンだったと思います。今まで自分の中で難しく苦手に感じていた演技が、園監督の作品ですごく自然に向き合うことができました。アクションシーンはカットせずに、一連の流れで撮っています。園監督の現場はテストが少なくて不安になるのですが、結果ため込んだパワーを一瞬で出すことができたと思います。相手が男性だったら多少当たっても大丈夫なのかなと思いますが、今回の出演者は全員女性。絶対にケガをさせてはならないと思い、気を付けました。いつかアクションをやりたいと思い、キックボクシングを習っていましたが、格闘技とアクションとの違いは「当てる」か「当てない」か。寸前で止めながら、力強さの雰囲気や躍動感も出さないといけないアクションの難しさを実感しました。――監督からのOKが出ても、映像を観るまでは不安もありそうですね。不安でした。動きとして成立しているのかなとか敵を刺しているように見えたかなとか。実際にケガもしましたので…。アクションシーンを撮っていると、自分でも熱くなっているのが分かるんです。張り切りすぎて、着地に失敗して、片足から落ちてしまって。今まで骨折の経験はないのですが、その瞬間は「折れた」と思いました。でも、痛みよりもいろんな人に迷惑を掛けるので申し訳ない気持ちでいっぱいで、すごく悔しかったです。骨が折れたり、腱が切れたりしていたら全治1カ月だったそうですが、筋肉がびっくりしただけだったみたいで、その日は腫れましたが、しばらくして治まりました。日頃からトレーニングして、筋肉をつけていたかいがあったと思います。リハビリしてすぐに治りましたが、お医者さんからは「普通の人だったら折れてる」「なぜそんな危険な着地を!」と言われてしまいました(笑)。――アクションの撮影には付き物なんでしょうね。そうですね。園監督の現場は役を演じるというよりも、自分がその状況に放り出されるという感じ。実際に自分が体験しているような不思議な感覚で、「お芝居」というよりも「体感型」の作品だったと思います。だから、許容範囲外まで突っ走ってしまうこともありました(笑)。撮影がはじまる前から出演者の皆さんとの稽古があったので、現場は一体感があってとても良い雰囲気でした。――キックボクシングをはじめたのはいつから、どのようなきっかけだったのでしょうか。お尻の筋肉を上げたいと思って、去年あたりから始めました。通っているうちに、アクションに役立つんじゃないかと思って、自然と行く回数も増えて。今はこの作品でお世話になったアクションチームのトレーニングに通っていて、キックボクシングのジムには野呂(佳代)ちゃんが行っています。野呂ちゃんはダイエット目的で、全然ボクシングしていなくて腹筋や背筋をやって帰っています。もったいない(笑)。○苦手意識を克服するまで――以前、インタビューさせていただいた時、鶴瓶さんの言葉「いろんなわらじを履いた方がいい」に励まされたとおっしゃっていました。AKB48の卒業から2年。当時苦手ともおっしゃっていた演技への印象は変わりましたか。だいぶ成長できたとは思います。あの時はいろんなことをやることに不安もありましたし、それでいいのかなという疑問もありました。そんな時に言われたのが鶴瓶さんの一言。ポジティブになれましたし、自信にもつながりました。以前、出させていただいた『家族狩り』(TBS系・2014年7月期)は、セリフに引っ張られてしまうこともあったんです。でも、『リアル鬼ごっこ』で言葉だけに引っ張られるのではなくて、感情を乗せる大切さを学ばせていただいた気がします。例えば、「どうして?」というセリフがあったとして、言い方次第でそれが質問だけでなく、泣きながらや笑いながらで全然違うように。園監督の作品は以前から拝見していましたが、実際に出させていただくと、こんなにも自分の知らない部分が出てくるんだとビックリしました。●現場で聞こえてしまった「スタッフのリアルな声」――園監督は今回の起用に際して、「イメージの破壊」がテーマだったみたいです。私の中で、自分のイメージは壊れました(笑)。周囲の方から怒られていたことなのですが、今まで「こうなりたい」という願望がすごくあって、「自分はこういうものが合う」と勝手に自己プロデュースをしがちだったんです。秋元(康)さんから昔、「スポンジになりなさい」と言われたことがありました。スポンジのケーキはイチゴやチョコレートなどで周りがデコレーションしてくれるもので、いろいろなものを吸収できる。それが、秋元さんからの教えでした。この作品でも監督はじめ、たくさんのスタッフさんの「デコレーション」のおかげで、自分の役も作られています。そこを前提とした「ゆだねる」気持ちが大切だと分かったので、そこから楽しさや充実感、魅力、新鮮味も感じられるようになったんだと思います。――話を聞いているとすごくキラキラしているというか、実生活の充実感が伝わりますよ。ありがとうございます(笑)。確かに充実していると思います。『リアル鬼ごっこ』の撮影は年始からスタートしたんですけど、この作品ではじまる2015年は昨年からすごく楽しみな年でした。お話をいただいた時は「よし!」、こんなに幸せなことってあるんだとしみじみ感じましたし。キックボクシング、日舞、アクション……常に何かに挑戦していたいタイプなので、"いろんなわらじ"を履いて興味を持つことはすごく大事なことだと思っています。――ぜひお聞きしたいのですが、ネットで「本格的」「キャラおかずがすごい」と話題になっている料理もその一環ということでしょうか。料理はあまり上手ではないんです。ハンバーグを作ることはできますが、それに合わせるバランスの良いメニューとか、冷蔵庫のあり物で作る料理とかが苦手で、それを勉強している真っ最中。苦手な部分を「できない」と指摘される方が、頑張ってしまいます。――そのような経験は他にもありますか?あるドラマで、一言だけのセリフを全然言えなかったことがありました。緊張して何度か噛んでしまってうまくいかなくて。休憩している時にスタッフさんの「あのセリフいらないんじゃないか」という声が聞こえてしまって、すごくショックで。自分には演技の仕事は向いてないんだなと思ってしまって…。私がいないと思って話している「現場のリアルな声」だったので、その言葉はいつまでも頭の中に残って「演技=怖い」という状態に。お芝居への苦手意識がさらに強くなって、それ以来、お芝居の話が来ると恐怖しかなくて(笑)。AKB48を卒業してからその時の監督さんにお会いして、その当時のことをお話しました。そこで分かったことなのですが、私が緊張して縮こまっていた姿が、監督にとってはあまり良い印象じゃなかったみたいで。お互い思っていたことを包み隠さず話して、すごく盛り上がりました(笑)。自分の中でのわだかまりみたいなものがなくなってホッとしました。――秋元さんの言う"スポンジ"状態であれば、いろいろなものを受け入れられるので、そこまで敏感にならなかったかもしれませんね。そうですね。自分をスポンジではなくて、ケーキでありたいと思い込んでいたんでしょうね。チーズケーキになって「何もデコレーションできない」ことが良いとアピールしたかったのかもしれません。シンプルな考え方に変えた時に、いろいろなものを吸収できる楽しさに触れられるようになったんだと思います。○篠田麻里子にとってのAKB48メンバーとは――6月のAKB48選抜総選挙後にツイッターで感想を書かれていましたね。卒業から2年が経って同期メンバーや後輩たちは今の篠田さんにとってどのような存在ですか。卒業してから「2年目」というところで見ると私もまだまだ新人。メンバーの一生懸命がんばっている姿を見ると、同じように「がんばろう」という気持ちにもなれます。だから、応援するというよりも、一緒に頑張っていこうという仲間意識。ただ、総選挙での彼女たちの何とも言えないような表情を見ていると、総選挙当日のモヤモヤした気持ちを思い出します。順位という「大人からの肩書」のようなものに押さえつけられることについての切なさやむごさを感じてしまう瞬間もあったり、そういうことをバネに頑張ってほしいなという思いと、自分も頑張ろうという思いもあったり。泣いてしまうので生放送は見ないようにしました(笑)。感情移入しすぎてしまって…選ばれなかった周りの子とかついつい見てしまうんですよね。だから、結果だけをニュースで確認しました。卒業メンバーは刺激になりますね。この前もあっちゃん(前田敦子)が、秋元さんの誕生日会を企画してくれました。――板野友美さんが秋元さんにネタばらししてしまった会ですよね(笑)。そうですそうです! 本当にそういうところがあるんですよ(笑)。みんな家族であり、姉妹。いまだに影響されることもありますし、より頑張ろうと刺激にもなる。自分がつらかった時も一緒に乗り越えた仲間ですから、これからも支えてもらいたいですし、支えていきたいですね。そういう仲間がいることはステキなことで、幸せなことだなと思います。■プロフィール篠田麻里子1986年3月11日生まれ。福岡県出身。身長168cm。A型。2006年にAKB48に加入し、2013年7月にAKB48を卒業。卒業後初出演ドラマとなった『海の上の診療所』(フジテレビ系13年10月期)第2話ではヒロイン役に抜てきされ、翌年には『銭女』(フジテレビ系)で悪女、『家族狩り』(TBS系)で非行に走った後に更生する難役にも挑んだ。映画の主な出演作は、『犬とあなたの物語 いぬのえいが』(11年)、『サラリーマンNEO劇場版(笑)』(11年)、『桜蘭高校ホスト部』(12年)など。
2015年07月10日8月1日(土)、2日(日)にTBSテレビ60周年特別企画として放送される松嶋菜々子主演の2夜連続スペシャルドラマ「レッドクロス~女たちの赤紙~」。このたび新たに、本作に西島秀俊、工藤阿須加、笑福亭鶴瓶が出演することが判明した。今から70年前、自ら信念で戦時召集状、いわゆる「赤紙」を受け取り、戦地に赴く女性たちがいた。第二次世界大戦中、「従軍看護婦」として3万5千人あまりの女性が戦地に赴き、1,120人が殉職。彼女たちは戦地で命を救う仕事に崇高な理想をもって男たちと肩を並べて働き、今や当たり前の“女性の社会進出”の先駆け的存在でもあった。しかし敗戦の色が濃くなるにつれ、大きく狂わされる運命。戦後も続く過酷な試練。逆境にあっても博愛の精神を持ち続け、生きることの尊さを信じ続けた女性たちだった――。ドラマでは、戦争で家族と別れ人生を翻弄されながらも「博愛」の精神、そして家族への愛を貫いた天野希代というひとりの女性の生き様を、満州事変から第二次世界大戦、朝鮮戦争の時代に渡って描き出す。主演の松嶋さんをはじめ、高梨臨、山崎努らキャストに加え、松嶋さん演じる天野希代と満州で出会い、後に夫となる中川亘を『劇場版MOZU』の西島秀俊。希代の息子で、満州の開拓団村で生まれるが、ソ連軍侵攻の混乱の中で母親と生き別れてしまう中川博人役を工藤阿須賀、希代が勤める佳木斯(チャムス)陸軍病院に勤務する軍医で、方針の違いから対立する大竹英世役を笑福亭鶴瓶が好演する。西島さんは「当時どういった思いを持って大陸での生活を選んだのか、またそこで起こったであろうさまざまな苦労や喜びなどを、深く感じながら演じていきたいと思います。松嶋さん演じる、希代という強い意志を持った女性の夫役を演じられることを嬉しく思います」と喜びのコメントを寄せた。工藤さんと鶴瓶さんも「僕ら世代は戦争を遠い時代のことに感じてしまいがちですが、その事実を忘れることなく歴史も含めて自分の中でしっかり消化した上で役に臨みたいと思います」(工藤さん)、「戦争モノで、福澤監督とご一緒させていただくのは『私は貝になりたい』以来になりますので、そういった面でも身の引き締まる思い」(鶴瓶さん)と撮影に臨む意気込みを語った。国内ですでにクランクインし、中国で1か月にわたる長期ロケを敢行。現在は国内各地にて大規模ロケを継続している本作。希代を取り巻く男性キャスト3名の発表で、ついにオールキャストが出揃った。TBSテレビ60周年特別企画「レッドクロス~女たちの赤紙~」は8月1日(土)、2日(日)TBSにて21:00よりスタート。(text:cinemacafe.net)
2015年07月03日2011年から全国ツアーも始まった鶴瓶噺。約2時間のトークライブは、日替わりでしゃべることが変わるオリジナルな話芸だ。「昨年末に611個まで元ネタを絞ったのに、年が明けてまだまだ増えそう」と公演前の準備に余念のない笑福亭鶴瓶に話を聞いた。鶴瓶噺2015 チケット情報「今日ね、BSで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をやっていたんです。1985年の公開当時は映画館に見に行ったんですけど、それからもう30年かと。あの映画のパート2では1985年から30年後にタイムトラベルしたりもするわけで、それって今年かと。僕自身、今年の2月14日で芸歴44年目のスタートを切ったんですけど、30年前はむちゃくちゃ言うてたなぁって思います。『司会なんて嫌や!』とかね(笑)。いまの僕の持論は“相手のことを否定せずにみてあげると人間はみんなおもしろい”なんですけど、当時はそんな余裕もなかったんでしょう。自分よりネームバリューのある方をゲストに招いて、よく知りもしないのに仲のいいフリをしてその人の傘の下に入るのが嫌やった。とにかく、対等でいたかったんです」対等。30年たったいまも、逆の意味ではあるが、その意識は変わっていない。キャリアを重ねたいまも、若手芸人のネタで笑う高校生の気持ちをキャッチしていたいのだと言う。「とはいえ、この30年間での変化みたいなものもあるんです。たとえば、鶴瓶噺では、より日常の細かいことをしゃべりたくなってきていて。この間のは、落語会終わりで挨拶したり写真撮ったりしている時のこと。85歳のおじいちゃんが僕と写真を撮りたい言うて近づいてきたんですけど、ドーンこけてガーンとクリスタルの硬ったい角に頭をぶつけはって。“これは死んだな”と思ったほどの出来事やったんですけど、ちょとずつちょっとずつ、みんながその事故現場の中心からさがっていくんです。これは僕がなんとかせなあかんと思って『タオル持ってこい!』とか叫んだのに誰も動こうとしない。あとからわかったんですけど、倒れはった人の奥さんがその場にちゃんといてたと。でも、その奥さんが入院した時に旦那さんが一度もお見舞いに来なかったと。つまり、怒ってたから僕の言葉もあえて無視したんですって。そんな夫婦間の裏事情、こっちは知らんやん(笑)。だから、『ここの家族はどないなっとんねん!』と叫んだら、その場にいた全然関係ない人が『鶴瓶さん、地球はみな家族ですよ』って。やかましいわ、緊急事態になにをうまいこと言うてんねんって(笑)」結局、85歳のおじいちゃんは事なきを得るのだが、文字数の都合で“その後”が書けないのが残念だ。<本当にあったことが一番おもしろい>と、30年以上も前に確信し実践し続けた男だから引き寄せた奇跡のエピソード。ただし、あなたが訪れた鶴瓶噺でこのエピソードが語られるか否かはわからない。2時間ノンストップのその話芸は、観客の笑い声という名のグルーブによって、語られるエピソードが自在に変化していくことも魅力のひとつだからだ。東京公演は4月22日(水)より世田谷パブリックシアターにて。取材・文:唐澤和也
2015年03月05日岡田准一が2月27日(金)に開催された「第38回日本アカデミー賞」にて『永遠の0』と『蜩ノ記』にて男優としては史上初の「最優秀主演男優賞」&「最優秀助演男優賞」のW受賞を達成!声を詰まらせ喜びと周囲への感謝の思いを口にした。岡田さんは『永遠の0』では、優秀なパイロットながらも生き延びることに何より執着し“臆病者”と罵られる主人公を演じ、『蜩ノ記』では数年後に切腹することが決まっている男の監視を命じられるも、彼の哲学や生き方に魅了されていく若き武士を演じている。「優秀助演男優賞」は岡田さんのほか阿部寛(『柘榴坂の仇討』)、伊藤英明(『WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常』 )、笑福亭鶴瓶(『ふしぎな岬の物語』)、三浦春馬(『永遠の0』)が受賞。久々の時代劇で仇としてずっと狙われ続ける生活を送ってきた男を演じた阿部さん、山に生きる野性的な男を魅力的に演じた伊藤さんなどいずれも好演を見せており、誰が「最優秀賞」を獲得するか、俳優部門の中でも混戦が予想された。そんな中、『蜩ノ記』で役所広司が演じる、自らの死を静かに受け止めて生きる主人公・戸田秋谷に出会い、彼に感化されていく武士・檀野庄三郎を演じ、公開時から役所さんと共に高い評価を受けていた。岡田さんは、昨年の「最優秀賞助演女優賞」受賞者でプレゼンターを務める真木よう子から自らの名前を呼ばれると、喜びを噛みしめるような表情で壇上へ。「ありがとうございます」と言ったきり、言葉を続けようとするも感激で声を詰まらせた。今回の受賞について「自分を“映画人”として認めていただいてありがとうございます」と語り、「今日は最高の日です」と喜びを口にする。また「長年、一緒に仕事をしてきた仲間のひとりから『(岡田さんの優秀賞受賞を)誇りに思う』とメールをいただきまして、人に誇ってもらえるというのはすごく嬉しい」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。そして、授賞式終盤で発表された「最優秀主演男優部門」でも、見事に「最優秀賞」を受賞し、「最優秀助演男優賞」とのW受賞を達成!これまで「最優秀主演女優賞」と「最優秀助演女優賞」のW受賞は第2回(1979年)の大竹しのぶ(『事件』/『聖職の碑』)、昨年、第37回(2014年)の真木よう子(『さよなら渓谷』/『そして父になる』)の2人が達成しているが、男優としては史上初。岡田さんは「話題賞」の俳優部門でも『永遠の0』で受賞しており、ひとりで計3冠という快挙となった。「最優秀主演男優賞」が決まると、岡田さんは“師”と仰ぎ、「優秀主演男優賞受賞」の役所広司(『蜩ノ記』)とがっちりと握手。助演、話題賞に続きいま一度、壇上に上がると「本当にありがとうございます。本当にみなさん、ありがとうございます!」とブロンズを高く掲げる。そして「作品に獲らせていただいた賞だと思っています。(『永遠の0』は)歴史を伝える、思いを伝えることが大きなテーマですが、ここに立っていられるのは第1回(の最優秀主演男優賞)の受賞者で、人が人を思うことの大切さを伝えてくれた高倉健さんのおかげ。第2回(受賞者の)の緒形拳さんにも『感情が動くときに人は見てくれる』、『お前は俳優に向いてる。(俳優を)続けなさい』と言っていただき、何とか続けてこられました。『向いてる』と言われたのは芝居と格闘技だけ(苦笑)。20年前からこの仕事やってますが、何もできなくて怒られてました。20年で出会ったみなさんに教えていただいて、この素晴らしい場所に立てるようになりました」と感激を口にした。(text:cinemacafe.net)
2015年02月27日俳優のV6・岡田准一が27日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた第38回日本アカデミー賞授賞式に出席し、『蜩ノ記』で最優秀助演男優賞を受賞した。優秀助演男優賞の阿部寛(『柘榴坂の仇討』)、伊藤英明(『WOOD JOB! 神去なあなあ日常』)、笑福亭鶴瓶(『ふしぎな岬の物語』)、三浦春馬(『永遠の0』)の中から選ばれた岡田。「ありがとうございます!」とブロンズを掲げて笑顔を見せたものの、「自分も映画人と認めていただけて…ありがとうございます」と涙ながらに受賞の喜びを語った。岡田はまず、「ここに立つことを許して下さった方、そして応援してくださった方々、本当に感謝しております」とあいさつ。「今日は最高の日です。そして、自分のことですけど、長年一緒に仕事をしてきた仲間の一人から『ここに立てることを誇りに思う』とメールをいただいて。人に誇ってもらえるのがすごくうれしいです」と言葉を詰まらせながら心境を伝えた。また、「スタッフの皆さんのスペシャルな仕事に応える芝居がしたい、期待に応える芝居がしたいと臨んでいつも現場に立っています」と明かしつつ、「自分ではまだ至らないと思うところも」と謙遜。「ただ、たくさんのスタッフの皆さんがここに立つことを期待して仕事をずっとさせていただけていたと感じております。本当にすべての皆さんに感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます」と結んだ。
2015年02月27日ユニバーサル・ピクチャーズ史上NO.1の全米興行収入を叩き出した『怪盗グルーのミニオン危機一発』から、バナナが大好きな黄色いやつらを主役に迎えた『ミニオンズ』。日本でも前作の興行収入が25億円を突破し、超人気声優・宮野真守が日本語吹き替えを担当することでも注目を集める本作だが、さらに日本語吹き替え声優として天海祐希が参加することが決定した。人類が誕生する遥か昔、黄色い生物としてミニオンは誕生した。長い年月をかけて進化しながら、絶え間なくその時代の最も強いボスに仕えてきた。Tレックスからナポレオンなどあらゆるボスに仕えてきたが、失敗ばかりで長続きしない。やがて仕えるボスがいなくなり、ミニオンたちは生きる目的を見失ってしまう。ミニオン滅亡の危機が迫る中、兄貴肌のケビン、バナナのことで頭がいっぱいのスチュアート、そして弱虫のボブが仲間たちを救うべく立ち上がった。前作『怪盗グルーのミニオン危機一発』では、現在の最強ボス・怪盗グルー役を笑福亭鶴瓶が、そのほか芦田愛菜、中島美嘉ら豪華俳優陣が日本語吹き替え声優を務め話題となったが、本作でも前作に引き続き豪華な配役が実現。超人気声優・宮野さんに続き発表されたのが、『崖の上のポニョ』ポニョの母役や『リアル・スティール』での吹き替え担当など、声優としてもその演技力を発揮する天海さん。現在の最強ボス・怪盗グルーに会うまでのミニオンたちを描いた本作で天海さんが演じるのは、ミニオンたちが最強のボスを探して辿りついた、アメリカで出会う世界初の女性の悪党、スカーレット・オーバーキル。オードリー・ヘップバーン風の美しい外見に、自分の欲しいものが手に入らなかったり、相手が自分の思い通りに行動しないと攻撃的になる性格を秘めている。その一方でロマンチックでもあり夫のハーブを深く愛する一面も。そんなちょっと憎めない最強の女ボスを演じるにあたり、天海さんは「私が今年7月31日公開のユニバーサルスタジオが贈るアニメ映画『ミニオンズ』で、なんとこのミニオンたちの女ボス、スカーレットの日本語吹き替えを担当することになりました!どうやら、私の演じるスカーレットのあとのミニオンのボスが鶴瓶さん演じる怪盗グルーだそうで。もちろん、鶴瓶さんより、強くて、悪いけど、人間味溢れるミニオンたちのボスになれるよう、楽しんでやらせていただきたいと思います。鶴瓶さん~!負けませんよ!夏休みの公開を楽しみにしてください!」と気合十分。5年連続“理想の上司”(女性部門)に選ばれている天海さんだからこそできる、最強最悪の“女ボス”の活躍に期待したい。『ミニオンズ』は7月31日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月18日小倉久寛還暦記念のコントライブ、『ザ・タイトルマッチ2~笑いのDeath Fight~』が1月29日、東京・下北沢の本多劇場で開幕。日々公演を重ねている。小倉久寛 祝還暦記念コントライブ『ザ・タイトルマッチ2』チケット情報劇団スーパー・エキセントリック・シアターの結成以来から二人三脚で歩んできた朋友・三宅裕司が「小倉の還暦記念ならばこれしかないだろう」と提案したのが三宅と小倉、ふたりきりのコントライブ。元々、16年前に一度『ザ・タイトルマッチ』として上演をしていたが、「そのときはうまくいったものも、『もう少し練ればよかったな』というものも両方あった。それから16年間、劇団の本公演でも熱海五郎一座でもふたりだけのシーンを必ずつくってきて、進化の手応えを感じている今こそやりたいと思った」と三宅。小倉も「60歳の実感は全くない。むしろ昨年は単独公演(小倉久寛独り立ち公演)の稽古と『コントの劇場』の撮影が重なるという状況を乗り越えたこともあって『あれ、身体も動くし、俺まだまだできるな』と感じています」と開幕前から意気込み充分だった。63歳と60歳という年齢を観客がすっかり忘れてしまうほど、ときに叫び、走り、2時間出ずっぱりで休むことなく笑いを提供し続ける三宅と小倉。舞台上で繰り広げられるのはお互いを信頼し合っているふたりだからこそできる、息の合ったコント。そして、コントの合間にはステージが楽屋に早変わり。「楽屋に戻ってきた」ふたりは着替えながら話し続ける。つくりこまれた珠玉のコントとラフで即興性の高いトーク、その大きな振り幅を自在に行き来する軽やかさは長年のコンビネーションのたまもの。もうひとつのお楽しみは日替わりゲスト。コントライブ中盤にふたりになじみの深いゲストが登場する。伊東四朗やラサール石井、笑福亭鶴瓶、中村雅俊や浅野ゆう子……そして小倉がナレーションを務める『まさはる君が行く! ポチたま ペットの旅』からは犬のまさはる君までが登場。この豪華すぎるゲストは当日まで誰がいつ登場するかわからない。その場でのフリートークタイムはその日会場に来た観客だけが楽しめる貴重な時間だ。35年の歴史を全部詰め込んだとばかりにあらゆるタイプの笑いを提供し、観客に笑い止む時間を与えないほどのコントライブ。三宅と小倉の一対一での戦いでノックアウトされるのは観客かもしれない。東京公演は2月15日(日)まで。その後、2月21日(土)・22日(日)大阪・森ノ宮ピロティホール、3月12日(木)宮城・日立システムズホール仙台 シアターホールでも公演。チケット発売中。文/釣木文恵
2015年02月10日笑福亭鶴瓶が出演する舞台『スジナシBLITZシアター』が3月2日(月)・3日(火)・4日(水)に東京・赤坂BLITZで上演。同作の記者発表が都内で行なわれ、笑福亭鶴瓶と進行役の中井美穂が出席した。【チケット情報はこちら】スジナシは、笑福亭鶴瓶とゲストがスタジオに組まれたひとつのセットを舞台にぶっつけ本番&一発勝負のアドリブドラマを演じ、その後、出来上がったドラマを見ながらトークするテレビ番組で、1998年から2014年まで放送。そこから派生した、舞台版の「劇場スジナシ」も過去数回行なわれている。スジナシがスタートした経緯について、鶴瓶は「フリーでやるトーク番組はこれまで色々やってるけど、役になりきってフリーでお芝居をやるというのをやりたかった。というのも、それが一番その人の私生活や素が見えるから」と語った。また、進行役の中井美穂については、「OK!ってお芝居を止めてくれる人が欲しくて頼んだんですが、最初の頃は芝居を見るのが好きすぎてなかなか止めてくれなかった(笑)。慣れてきたらだいぶ上手く止めるようになったけど」と評した。中井は「スジナシ」について「人は1番困った時には普段思ってることしか出てこない。だから出てくる登場人物やエピソードとかも、普段周りにいる人や、実際に自分が体験したものが出てくる。役になりきっているようで、実はその人の素顔が出てくるという恐ろしい舞台です」と分析。また「OK」を出すタイミングについては「演者のふたりがそこからまた展開を考えているのかどうか、そこを見極めなくてはいけないので、大分上手くなったとは思いますが、まだまだ師匠にはダメ出しされますね(笑)」と苦笑い。すると鶴瓶は「吉田羊さんがゲストの時は、もうちょっとでキスできたのに、そこで「OK」が出てしまって…あれは今でも悔やんでますね(笑)」と語ると、中井は「鶴瓶さんはいつ何が起きても大丈夫なように、歯を磨いてる(笑)」と暴露するという一幕もあった。また、今回この記者会見で、3月2日(月) に佐藤浩市、3日(火) に大島優子、4日(水)にマツコ・デラックスと、各日の出演者が発表された。出演者について鶴瓶は「この3人は凄いよね。佐藤とは飲みに行ったりはするけど、共演は初めて。出て欲しかったけど、本当に出てくれると思わなかった(笑)。大島は度胸満点だし、楽しみ。マツコは前に1度スジナシに出た事あるけど、メチャメチャおもろかった。舞台でやるのは初めてだから、どんな風になるかな」とコメント。また中井は劇場でのスジナシの醍醐味について「効果音を出してもらったり、最後にタイトルを決めたりと、お客さんに参加していただくところがたくさんあるので、そこも楽しんでもらいたい」と話した。舞台『スジナシBLITZシアター』は3月2日(月) ・ 3日(火) ・ 4日(水)に東京・赤坂BLITZで上演。また、全国の映画館でライブビューイングの開催も決定している。なお、チケットぴあでは本公演の先行抽選プレリザーブを実施中。受付は2月4日(水)午後11時59分まで。
2015年02月03日女優の中谷美紀が、23日にTBS系で放送されたバラエティ番組『A-Studio』(毎週金曜23:00~23:30)に出演し、2006年に公開された主演映画『嫌われ松子の一生』の現場で精神的に追い込まれて撮影を投げ出してしまった日のことを語った。31日に公開される主演映画『繕い裁つ人』の宣伝を兼ねて出演した中谷。司会の笑福亭鶴瓶から、映画『嫌われ松子の一生』でメガホンをとった中島哲也監督について「あの時の監督ってどうやったの? きついよなあの人」と聞かれると、笑顔で「はい」と答え、「本当は優しい方なんですけど、どちらかというと言ってさっぱりしちゃう方なので。ただし、言う時はものすごく厳しい」と当時の監督を振り返った。中谷は同作で第30回日本アカデミー賞をはじめ、数々の映画賞で主演女優賞を受賞するなど、同作は主演映画の中でも代表作となった。その撮影現場では、ほかのスタッフと同じように中谷も中島監督から怒鳴られていたことから、最初は「はい!」「分かりました!」と受け入れていたが、撮影開始から1カ月ほど経った頃に睡眠時間が1日1時間の日が続き、気持ちにゆとりが無くなってきた時に「『辞めろ』とか『殺してやる』とか毎日言われていたので途中で本当に嫌になってしまって、涙が止まらなくなって」と撮影を放棄して帰ったことがあったという。それまで、先輩の役者が監督ともめて帰ろうとする場面を何度も目の当たりにし、内心では「プロなんだから」とその行動を認めていなかったが、撮影を投げ出してしまった時の自分は「本当にもういい」「これで仕事が無くなってもいい」。中谷は「途中で帰ったんです。生まれてはじめて。本当に涙が止まらなくて、演技どころじゃなくなってしまったので」と当時の心境を吐露しつつ、「でも、私もやはり大人げなかったですし、監督の思いを汲み取れていなかった私が悪かったなと今は思います」と自身の行動も反省していた。
2015年01月24日ユニバーサル・ピクチャーズ史上NO.1を記録、日本でも大ヒットした映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』。その『怪盗グルー』シリーズ最新作『ミニオンズ』(原題)が2015年7月31日(金)に公開される。このほど大人気の生物ミニオンたちがキュートに歌って踊るクリスマスグリーティング映像が公開された。人類が誕生する遥か昔、黄色い生物としてミニオンは誕生した。長い年月をかけて進化しながら、絶え間なくその時代の最も強いボスに仕えてきた。Tレックスからナポレオンなどあらゆるボスに仕えてきたが、失敗ばかりで長続きしない。やがて仕えるボスがいなくなり、ミニオンたちは生きる目的を見失ってしまう。ミニオン滅亡の危機が迫る中、兄貴肌のケビン、バナナのことで頭がいっぱいのスチュアート、そして弱虫のボブが仲間たちを救うべく立ち上がった。極寒の南極からニューヨーク、そして流行の最先端を行くロンドンへ――新たな最強最悪のボスを探しに、ミニオンズの壮大な旅が始まる。今回ミニオンたちから届いたのは、一足早いクリスマスプレゼント!トレードマークのひとつであるオーバーオールを脱ぎ捨て、聖歌隊に扮したミニオンたちがノリノリでクリスマスソングを合唱している。映像の最後には、ミニオンたちが積み重なり合い、巨大なクリスマスツリーに変身。その愛らしい姿には誰もが釘付けになること間違いなし!本作の声優を務めるのは『ゼロ・グラビティ』のサンドラ・ブロック、『紅の豚』英語吹き替え版を始め『カーズ』『トイ・ストーリー3』などで声優を務める俳優マイケル・キートン。前作では日本語吹き替え版を笑福亭鶴瓶、芦田愛菜、中島美嘉、中井貴一ら豪華キャストが発表されたが、今回はどんな声優陣が集まるのか?続報に期待が高まる。『ミニオンズ』(原題)は2015年7月31日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月08日12月13日(土)、ついに最終回を迎える「関ジャニ∞」丸山隆平主演の「地獄先生ぬ~べ~」。このほど、その最終回の特別ゲストに笑福亭鶴瓶が出演することが決定。その背景には、第7話の明石家さんまの出演がきっかけとなり、鶴瓶さんから丸山さんへ「俺も出してくれや!」という“直電話”があったことが分かった。鵺野(ぬえの/丸山隆平)の思い上がった行動に腹を立てた覇鬼(バキ/坂上忍)が、ついに人間界に降り立つ。鬼の手は消滅してしまったものの、覇鬼の暴走を止めるために戦うことを決意する鵺野。そして、玉藻(たまも/速水もこみち)、ゆきめ(知英)、いずな(山本美月)も、鵺野のため、そして仲間を守るために立ち上がるが、鵺野に“本当の絶望の景色”を見せるため、覇鬼は無限界時空(高橋英樹)を討つ。時空の最期を目にした鵺野は、怒りに支配されて自らを見失いそうになり…。7話で怪人赤マント・Aに扮したさんまさんに加え、8、9話には坂上さん演じる覇鬼の弟・絶鬼(ゼッキ)役に「Hey!Say!JUMP」の山田涼介も出演している本作。では、最終回にふさわしい緊迫の展開の中、鶴瓶師匠は、いったいどんな妖怪で登場するのだろうか。今回の出演について、鶴瓶師匠は「実は、間違った伝わり方をしたんですよね。さんまがこのドラマに出て、情報番組の中で『俺の知ってる妖怪は鶴瓶や』って言ったのが伝わってきて。それが、なんや分からんけど、出てくれみたいな雰囲気になって、丸(丸山さん)に電話して『さんまが出たんか?さんまが出たんなら俺も出してくれ』言うて、冗談で言うたんですよね」と語る。すると、「『ほんまですか』って、絶対そんなの言うてきはれへんやろ思ってたら、まわりまわって言うてきたんで(笑)。『そんなら出るわ!』って。こっちから言うてるのに断るのもおかしいし。冗談の電話がそんなんなってしもたんよね」と、笑いながら明かした。「まあ、丸やしね。出ましょうと」と話す鶴瓶師匠と、丸山さんが所属する「関ジャニ∞」とはライブを見に行くなど以前から親交が深く、「今回のことでもほかのメンバーから『マルのことよろしく頼みます』って電話もらったり。彼らはグループの仲間意識がものすごく強いですね。マルのドラマだから喜んで出させていただきましたよ。 今日会ったら、マルは主役の顔になっていましたね。いい顔になってきて、男前になってる」と、“座長”である主演の丸山さんへねぎらいの言葉を贈った。一方、「直接、鶴瓶さんから僕に電話をもらったんです。その電話を切った後、すぐに戸田プロデューサーに電話をしました」と言う丸山さんも共演を喜び、「このドラマにはいろいろなラッキーな縁に恵まれたのですが、止めが鶴瓶さんの出演ということになりました。でもまずは、さんまさんの出演をゲットしてくれた桐谷さんに感謝ですね!」とコメント。桐谷さんの半ば“ムチャぶり”的なお願いから、ノリで出演を果たしたさんまさん、さらにその流れで今度は鶴瓶さんが最終回に出演し、丸山さんに花を持たせるという“縁”で実現した絶妙のキャスティング。「鶴瓶さんは、めったにお芝居でお会いできる方ではないので、素敵な縁に感謝しています。鶴瓶さんが出演してくださったおかげで、とっても『ぬ~べ~』らしいしめくくりになったと思います。どんな妖怪になるのか楽しみにしていてくださいね」と丸山さん。ますます最終回が見逃せなくなりそうだ。「地獄先生ぬ~べ~」最終回は12月13日(土)21時~日本テレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年12月06日吉永小百合が初めて企画も手がけた主演作『ふしぎな岬の物語』の公開を記念して、キャストと監督による初日舞台あいさつが10月11日(土)に丸の内TOEIで開催される。その他の写真本作は、千葉県に実在する喫茶店をモチーフにした森沢明夫の小説『虹の岬の喫茶店』を映画化するもの。岬に立つ小さなカフェを舞台に、そこに集う人々の温かくも切ない人間模様が描かれる。吉永小百合がカフェ店主に扮し、阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶ら実力派俳優が脇を固める。メガホンを執るのは『八日目の蝉』の成島出監督。初日舞台あいさつは、丸の内TOEIで2回行われ、吉永、竹内、笑福亭鶴瓶、春風亭昇太、成島監督が登壇する。チケットは、10月4日(土)午前10時より一般発売が開始される。『ふしぎな岬の物語』10月11日(土)会場:丸の内TOEI9:20の回上映後/13:00の回上映前登壇者(予定):吉永小百合/竹内結子/笑福亭鶴瓶/春風亭昇太(9:20の回のみ登壇)/成島出監督料金:大人2000円、大学・高校生1700円、3才~中学生1200円、シニア1300円、障がい者手帳お持ちの方(付き添い1名様まで同額)1200円チケット発売:10月4日(土)10:00AMより
2014年10月02日笑福亭鶴瓶が9月4日(木)より「ゆうちょ笑福亭鶴瓶落語会」を開催する。落語に本格的に向き合いはじめて13年。9月の独演会を前に鶴瓶がその心境を語った。こだわりがあるからこそ毎日稽古を重ねるという鶴瓶は、「僕は、稽古を重ねていると“ここがひっかかるなぁ”とか、“ここをこう変えたらどうだろう?”というポイントが見えてくるんです」と話し、今回の落語会で演じる演目、『三年目』でも“怒り方”がポイントになると明かした。昨年の落語会での「これからが始まり。落語と違うところにいきたい」という言葉の裏には、演じながら俯瞰して自分を客観的にみる“離見”を落語で体感したいという思いがあったのだという。「落語を演じながら“離見”ができたなら、その時は胸を張って落語家だと言い切れるのかもしれません」と目を輝かせた。笑福亭鶴瓶へのインタビュー全容は「ぴあSpecial Interview 一語一会」(で現在公開中。さらに鶴瓶のぴあ限定動画コメントも公開しているので、インタビューとあわせて、ぜひチェックを。「ゆうちょ笑福亭鶴瓶落語会」は9月4日(木)より東京・赤坂ACTシアターで開幕。その後、大阪、新潟、福島、岩手、福岡にて開催される。チケットぴあでは7月8日(火)23:30まで先行先着プリセールを受付中。一般発売は7月12日(土) 10:00より。なお、22歳以下の方対象の当日指定席引換券U-22チケット(2000円)も発売!
2014年07月04日1954年の誕生から60年――日本が誇る世界で最も著名なキャラクター“ゴジラ”を、ハリウッドの最新技術を駆使して映画化される『GODZILLAゴジラ』。日本では7月に公開を控える本作から、日本語吹き替え版のキャストとして、映画『潔く柔く』やTVドラマ「BORDER」など近年、女優としての活躍がめざましい、波瑠がヒロインの声を担当することが決定した。『ダークナイト』シリーズ、『インセプション』で知られるレジェンダリー・ピクチャーズに認められた新鋭のギャレス・エドワーズが手がける本作。『キック・アス』の若手実力派アーロン・テイラー=ジョンソンや、日本を代表する名優・渡辺謙、さらに、エリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ、サリー・ホーキンスらハリウッドやフランス映画界から豪華なキャストが集結している。すでに世界各国で公開された本作は、公開3日間で北米の興行収入が約95億円、全世界での公開週末興行収入が累計約200億円という大ヒットを記録している。今回、波瑠さんが担当するのはエリザベス・オルセン演じるヒロインにして、主人公の妻・エル。映画やドラマ、さらにテレビ番組「A-studio」では、MC・笑福亭鶴瓶のアシスタントとして活躍するなど、新たなジャンルに挑戦し続ける波瑠さんだが、長編映画全編にわたる本格的な吹き替えは初!アフレコ収録ではとても苦戦したようで「映画の吹き替えは初めてで、既に完成されている物語の世界に、声だけで参加してお芝居をするのはとても難しかったです。母親として息子を思う気持ちや、夫を心配する気持ちが伝わるといいなと思います」とコメント。さらに「今回のハリウッド版を観て、ゴジラのファンになりました。とても迫力のあるパワフルな映画なので、みなさんにはぜひ劇場で観ていただきたいです」と本作をアピールした。本作の日本語吹き替え版では、芹沢博士の日本語吹き替えを渡辺さん自身が担当するほか、芹沢博士と共にゴジラを追跡するアメリカ軍分析官の声を、“ゴジラファン”を自認する佐野史郎が担当する。『GODZILLAゴジラ』は7月25日(金)より2D/3D(字幕スーパー版/日本語吹替版)で公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:GODZILLAゴジラ 2014年7月25日より全国東宝系にて公開(C) 2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC
2014年06月25日全米で大ヒット中のアニメーション映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』の日本語吹替え版がこのほど完成。9月2日(月)に日本語吹替えキャストの笑福亭鶴瓶、芦田愛菜、中島美嘉、中井貴一が都内で行われた完成報告会見に出席した。前作で怪盗稼業から足を洗い、アグネスら孤児3姉妹の父親となって平和に暮らしていたグルーだったがある日、大切な仲間であるミニオンたちが何者かに連れ去られてしまい…。現在、イタリアで開催中のヴェネツィア国際映画祭にて『風立ちぬ』を出品しているスタジオジブリの宮崎駿監督の監督業からの引退が報じられたばかり。同じアニメーション映画ということでコメントを求められた鶴瓶さんは、本作『怪盗グルー』シリーズのスタッフが宮崎アニメから受けた大きな影響について言及。『となりのトトロ』に“まっくろくろすけ”として登場し、その後の『千と千尋の神隠し』にも出てくる黒い煤(すす)のキャラクターに触れ、「(本作のスタッフが)ジブリに相談しに行ったんです。そしたら(まっくろくろすけのような)小さいキャラクターが出ていることが大事だとヒットのコツを教えてもらったらしく、それで(本作の)ミニオンが生まれたそうです」と意外な事実を明かした。引退の報については「僕よりも10くらい年上ですが、いつまでもやっていただけると思ってた。止めてほしくなかったし、惜しいですよね」と残念そうに語った。今回の続編にあたって、鶴瓶さんはアフレコ収録を振り返り「11時間くらいかかりましたよ。(完成して映像を)見て、涙出てきました。あんな3畳くらいの便所みたいなところに入れられて…」と恨めしそうに苦労を述懐。それだけに、今回から出演となる中井さんがサラリと簡単に声優の仕事をやってのけてしまうところが気に召さなかったよう。「中井さんは僕のやってるのを見に来て、鼻で笑って帰っていった(怒)。腹立つわ。あんな簡単に最初からできて」と中井さんを猛烈に敵視する。鶴瓶さんとは公私で仲の良い中井さんは「鶴瓶さんがやってると聞いて、自分にもできるんじゃないかと思い、やらせていただきました(笑)」と挑発。実際に共演して「勉強になったし、自信もつきました。(相手役が)鶴瓶さんでよかったと心底思いました」と余裕の表情で語り、鶴瓶さんの怒りに油を注いでいた。愛菜ちゃんは「また鶴瓶さんとご一緒できて嬉しいです」と天使の微笑みで鶴瓶さんの怒りを鎮める。成長したところは?と尋ねられ「背が伸びたとこかな(笑)」と答えると、鶴瓶さんは「3年ぶりだけど、背伸びたなぁ」と孫を見る祖父のような表情で目を細めていた。中島さんはグルーと恋に落ちる謎の美女ルーシーの声を担当。もしもルーシーとグルーの恋が成就し、結婚とでもなると一気に子持ちとなるわけだが、中島さんは「年齢的にもお母さん役に違和感なくなってきたのかなと思います」と新境地についてしみじみと思いを明かした。『怪盗グルーのミニオン危機一発』は9月21日(土)よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:怪盗グルーのミニオン危機一発 2013年9月TOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開(C) 2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2013年09月02日ユニバーサルスタジオがこの夏に贈るアトラクション3D映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』。日本での公開に先駆け、6月22日(現地時間)、L.A.のユニバーサルスタジオ内にてプレミア・イベントが開催され、日本語吹き替え版の声優を務めた笑福亭鶴瓶、中島美嘉、そして新たに出演が明らかとなった中井貴一が出席し、イエローカーペットを歩いた。悪徳家業から足を洗い、可愛くも頼もしい仲間・ミニオンたちの助けを借りながら3人の孤児を育てながらパパ業を楽しんでいた元・怪盗のグルー。しかし、そんな穏やかな日々は、悪と戦う世界的な超極秘組織「反悪人同盟」に入り、美人捜査官・ルーシーと共に捜査に乗り出すことになるのだが…。怪盗・グルーと愛らしい不思議な生き物・ミニオンたちの大活躍を描いた前作『怪盗グルーの月泥棒 3D』が日本でも大ヒットを記録したが、鶴瓶さんはそのときに行った「海外でのイエローカーペットが忘れられない」と先日の会見でも話していた。まさに今回、3年振りにその夢が叶ったようで、「前はダウンタウンでやったんですが、(今回は)本場のここですから、本当にテーマパークでやってるって感じですね。ミニオン見てるとテンションが上がる(笑)」と上機嫌!さらに、英語版のグルーの声優を務めるスティーヴ・カレルとも仲良くトーク。「前回(のプレミア)だよね。また会えて嬉しいよ」というスティーヴにさらに機嫌を良くした鶴瓶さんは、スティーヴを見ながら「格好いいね~」と連発。また、本作の人気キャラクターのミニオンを見やり、「うちの孫がミニオンをもの凄い好き!」と周りにあるものを手当たり次第にベタ褒めしていた。そんな会話を知ってか知らずか、今回、グルーの敵となるエル・マッチョ役に抜擢された中井さんが“問題発言”。ミニオンが近づいて来ると、「かわいいなぁ。お子さんが(中に)入っているんですか(笑)?」と冗談を飛ばし、すかさず鶴瓶さんから「いやいや、ミニオンや!入ってない(笑)!これはミニオン。ようそんな夢のないこと言うな(笑)」と厳しいツッコミを浴びていた。また、本作の魅力について報道陣から質問が飛ぶと、鶴瓶さんは中島さん演じる美人捜査官・ルーシーとのシーンを挙げ、「恋に堕ちるんですよ」とニヤニヤ。しかし、「キスシーンで『チュッ』て音を入れたら、監督に『その音はいらないんです』って怒られた(笑)」とアフレコ中の秘話も明かし、終始楽しげなイベントとなった。『怪盗グルーのミニオン危機一発』は9月21日(土)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開。(C)2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED(text:cinemacafe.net)■関連作品:怪盗グルーのミニオン危機一発 2013年9月TOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開(C) 2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2013年06月25日今年3月から4か月間大阪で、8月から東京・上野の森美術館で開催中の「ツタンカーメン展~黄金の秘宝と少年王の真実~」が11月6日、総入場者数160万人を突破し、記念セレモニーが行われた。当日はスペシャルサポーターを務めるAKB48の篠田麻里子から160万人目の来場者に日本-エジプトの往復ペアチケットが贈呈された。国内歴代展覧会の総入場者としては、1974年に開催されたモナリザ展(東京)の約150万人を抜いて単独4位。今後の開催で、3位の2009年「国宝 阿修羅展」(東京・福岡)の約165万人、2位の1964年「ミロのヴィーナス展」(東京・京都)の約172万人を抜くのは確実視されており、そうなると歴代1位、1965年に東京・京都・福岡で開催された前回の「ツタンカーメン展」(約295万人動員)とともに、1位2位を独占する快挙が実現する。記念すべき160万人目の来場者は秋田に住む須藤由美子さんと、その娘で埼玉からやって来た実佳さんの親子。エジプトへは「親子ふたりで行きたい」と嬉しそうに語っていた。篠田は、AKB48のメンバーとだったら誰とエジプトに行きたいかと質問されると、「秋元才加」と即答。「才加がツタンカーメンの真似をしていたので、かぶりものをして行きたい」と笑顔で話した。セレモニー後半にはツルベカーメンのパネルが登場、会場からは笑いが起こった。FNS27時間テレビで笑福亭鶴瓶が全身金ピカのツルベカーメンに扮して話題になったが、その等身大パネルが160万人突破を記念して番組から贈呈され、年内限定で会場入り口付近に展示されることも決定した。篠田は最後に「まだまだ見ていない人はたくさんいらっしゃると思うので、ぜひ来ていただければと思います」と大きな声で呼びかけていた。秘宝の展示はこれが最後とも言われている今回の「ツタンカーメン展」。会期は来年1月20日(日)まで。■エジプト考古学博物館所蔵ツタンカーメン展~黄金の秘宝と少年王の真実~開催期間:開催中~2013年1月20日(日)開館時間:平日9:30~18:00/土日祝9:00~18:00(最終入場は17:00まで)
2012年11月06日東京・上野の森美術館で開催中の「ツタンカーメン展 黄金の秘宝と少年王の真実」の総入場者数が、3月から7月まで開催された大阪と合わせて160万人を突破し、記念セレモニーが11月6日(火)に開催。160万人目の来場者にはスペシャルサポーターである篠田麻里子(AKB48)より日本とエジプトの往復ペア航空券が贈られた。古代エジプトの最も有名な王のひとりであり、その遺跡の発掘に関わった人間が次々と亡くなったことで“ツタンカーメンの呪い”がまことしやかにささやかれるなど多くの人の心を惹きつけてやまない少年王・ツタンカーメン。黄金のカノポス(内臓を入れる器)を始めとする122点もの貴重な展示品が日本に上陸した。160万人目の来場者となったのは、秋田県から来た須藤由美子さん。どうしてもツタンカーメン展を見たいと埼玉県在住の娘の実佳さんと一緒に来場し、今回の幸運を射止めた。航空券を手渡した篠田さんは「豪華ですね」と羨ましそう。もしも誰かとエジプトに行くなら?と問われると「私も母と一緒に見に来たので、母と行って(展示に)ないものを見たい」と笑顔を見せた。メンバーの中では?とさらに尋ねられると「メンバーの誰かと行くなら…秋元才加がツタンカーメンのマネをしていたので、被り物を被って行きたいですね。(秋元さんは)さいたまスーパーアリーナでのライヴでファンからもらった被り物で踊ってたのである意味で影のサポーターです」と明かした。この日は27時間テレビで話題を呼んだ、笑福亭鶴瓶が全身を金色にしてツタンカーメンになりきった「ツルベカーメン」の等身大パネルも登場。篠田さんは「爪のきわまで金を塗っていて、こだわりが強いんだなと思いました。大御所のすごいところを見せていただいたと思います」と語り、パネルと腕を組んで写真に収まった。この日、160万人を突破した「ツタンカーメン展」は日本国内の歴代総入場者数(展示別)でも1974年の「モナ・リザ展」を抜いて現在第4位。3位の「国宝 阿修羅展」まであと5万人、2位の「ミロのヴィーナス展」まで15万人に迫っており、残り76日の会期中に歴代2位になることは確実。なお歴代1位は47年前に開催された前回の「ツタンカーメン展」で295万人。このときはツタンカーメンの象徴とも言える黄金のマスクも展示され日本中が熱狂したが現在、この黄金のマスクは過去の海外での展示で傷がつくなどしたこともありエジプト国外での展示は禁止されている。「ツタンカーメン展 黄金の秘宝と少年王の真実」は上野の森美術館にて2013年1月20日(日)まで開催。「ツタンカーメン展 黄金の秘宝と少年王の真実」公式サイトkingtut.jp/■関連作品:シュガー・ラッシュ 2013年3月、全国にて2D/3D公開
2012年11月06日桂文珍、桂南光、笑福亭鶴瓶と上方落語界を代表する落語家3人による人気落語会『夢の三競演2012~三枚看板・大看板・金看板~』が12月25日(火)に大阪・梅田の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで開かれる。『夢の三競演2012~三枚看板・大看板・金看板~』チケット情報キャリアや所属事務所の枠を越え、そしてキャラクターも異なる3人が寄り集まって2004年からスタートした『夢の三競演』。以来、毎年12月に開催し、今やその年の最後を飾る上方落語の一大イベントとなっている。また、演者たちも1年の総決算とも言えるネタをピックアップ、ニュース性や季節感を取り入れた噺をじっくりと聞かせてくれる。高座に上がる順番は毎年ローテーションで変わっており、今年は南光、鶴瓶、文珍の順で、三者三様の話芸で魅了する。毎年、前売チケット発売と同時に即完売する大人気公演。チケット一般発売は11月17日(土)より開始する。なお、チケットぴあでは10月13日(土)午前11時より23日(火)午前11時までいち早プレリザーブの受付を実施。■夢の三競演2012~三枚看板・大看板・金看板~日時:12月25日(火)18:30会場:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ(大阪府)料金:全席指定6,300円
2012年10月12日西川美和監督の最新作『夢売るふたり』が8日に全国で封切られ、東京・新宿ピカデリーで西川監督をはじめ、主演の松たか子、阿部サダヲ、田中麗奈、鈴木砂羽、江原由夏、木村多江、笑福亭鶴瓶が初日舞台あいさつを行った。その他の写真火災ですべてを失った夫婦(松、阿部)が、再起をかけて“結婚詐欺”に手を染めていくという男女の愛憎を描いたヒューマンドラマ。すでに第37回トロント国際映画祭(6日開幕)のスペシャル・プレゼンテーション部門への出品が決定しており、壇上にて第31回バンクーバー国際映画祭、第56回ロンドン映画祭、シカゴ国際映画祭、オーストラリア日本映画祭に出品されることも発表された。舞台あいさつの翌日に、トロント入りするため日本を発つ予定の西川監督は「国境を超えていける映画という文化は、やはりいいものだと感じています。日本の恋愛事情や結婚観、女の生き方を海外の人々にも観てもらえれば。これを機会にもっと遠い国の皆さんにも観てほしい」と意気込みを語った。ちなみに、海外上映の際の英語タイトルは『Dreams for Sale』になるとのこと。夫に結婚詐欺をけしかける妻を演じた松は、役作りのためにフォークリフトの運転免許を取得し、「たまには勉強もいいもんですね。それに免許がなくてもいい西川監督が一緒に受験してくれました。ありがとうございます」と感謝しきり。学科教習の際、居眠りしてしまう瞬間もあったといい、「居眠りする松たか子を初めて見ました」と西川監督。一方、次々と女性を手玉に取る夫を演じた阿部は「いろいろな表情を引き出してくれた。自分でも『あんな顔するんだ、おれ』と思ったほど」と西川演出に舌を巻いた。そんな阿部に対し、西川監督は「いやあ、阿部さんのこと、私も好きになりそうでした。現場の女性スタッフもみんなそう言ってましたよ」とにやけ顔。すかさず、西川監督の前作『ディア・ドクター』に主演した鶴瓶が「僕のときは、どうだったの?」とツッコミを入れ、会場を笑いに包んでいた。『夢売るふたり』公開中
2012年09月10日映画『夢売るふたり』が9月8日(土)に公開を迎え、都内劇場で初回上映前に行われた舞台挨拶に主演の松たか子に阿部サダヲ、田中麗奈、鈴木砂羽、木村多江、江原由夏、笑福亭鶴瓶、西川美和監督が登壇。また本作が、すでに発表された第37回トロント国際映画祭に続き、第31回バンクーバー国際映画祭、第56回ロンドン映画祭、第48回シカゴ国際映画祭など各国の映画祭に出品されることが明らかになった。『ゆれる』、『ディア・ドクター』の西川監督の最新作で松さんと阿部さんは夫婦役で初共演。火事で全てを失った2人が再起のために結婚詐欺で女性たちから金を巻き上げていく姿を描く。この日は「いまだから言いたいこと」をテーマに、登壇陣がフリップに書いた答えを一斉に発表。ほんの数秒のあるシーンのために松さんはとある特殊技能の免許を取らなくてはならなかったが、監督やスタッフも松さんに付き合って一緒に講習、試験を受けたそう。松さんのフリップには「一緒に受験してくれてありがとう」と感謝の言葉が綴られた。監督が講習をふり返り「授業中に居眠りする松たか子を初めて見ました(笑)」と明かすと、松さんは「私も人間なので…」と苦笑いを浮かべていた。阿部さんも監督に向けて「いろんな表情を引き出してくれてありがとう」と感謝の言葉。「火をつけられたり、何かをかけられたり、ひっぱたかれたり、セックスしたり…。『あんな顔するんだ?おれ』と思いました」と嬉しそうに語る。監督のフリップの下の方には小さく「アベさん本当はスキでした」との告白が。監督は「カメラの横で見ていて本当に阿部さんを好きになりそうになりました。女性スタッフに話したらみんなそう言ってました」と阿部さんの名演に、監督・スタッフまでもが劇中の女たちさながらに心奪われたよう。それを聞いた前作『ディア・ドクター』で主演を務めた鶴瓶さんが「『ディア・ドクター』のときは主演俳優を好きになることはなかったんですか?」と心外そうに突っ込むと、監督は「それは…」と口ごもり客席は笑いに包まれた。ウェイトリフティングに全てを懸ける女性を演じた江原さんは、4か月にわたってトレーニングを積んで撮影に臨んだ。実際に関東大会に出場し2位に輝くなど関係者から本物の選手としてやっていけるというお墨付きをもらったというが、そんな江原さんはフリップに「もうムリ…」とトレーニング中に感じたという本音を綴った。「本当に苦しくて1日に総量で6~7トンを上げて体はボロボロでした」とふり返る。そんな江原さんの答えを予測したかのように監督のフリップの中央には「江原さん、がんばってくれてどうもありがとう」という感謝の言葉が綴られていた。田中さんと鈴木さんはそれぞれ阿部さんとのシーンでの“やり過ぎ”を謝罪。特に田中さんは阿部さんをボコボコに殴るが、鶴瓶さんは「あれはひどかったで…。『私こんなのできるかしら?』って言ってたのに、次の瞬間にやってましたから(笑)」と田中さんのバイオレンスな一面(?)を暴露。阿部さんも「男性も含めて一生のうちであんなにやられたことはないです」と語り、監督も「カットが掛かった瞬間に鶴瓶師匠が『やめたれ!』って言ってましたからね」とうなづく。田中さんは「顔が赤くなって紫になって…顔ってこんな風に腫れるんだ?って思いました(苦笑)」と申し訳なさそうに阿部さんに頭を下げていた。西川監督は明日9日(日)にトロントに向けて旅立つが「日本の結婚観などが外国でどう見られるか楽しみです」(西川監督)、「海外の方がどこに共感し、どこに違和感を持つのか?楽しみです」(松さん)と海外映画ファンの反応への期待に胸を膨らませていた。また舞台挨拶の冒頭に松さんは、先日の舞台出演中に転落して現在治療中の実兄・市川染五郎の事故に触れ、心配をかけたことを詫びると共に「順調に回復しています」と報告。「彼に少し時間をやってください」と語った。『夢売るふたり』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。■関連作品:夢売るふたり 2012年9月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012「夢売るふたり」製作委員会
2012年09月08日50歳から本格的に落語と向き合うようになった笑福亭鶴瓶。春の「鶴瓶噺」と秋の「落語会」というふたつの“ライブ”が、生の鶴瓶に触れられる二大チャンスとなった。そのうちのひとつ、『ゆうちょ 笑福亭鶴瓶落語会』が今秋開催される。落語家・鶴瓶に話を訊いた。『ゆうちょ 笑福亭鶴瓶落語会』チケット情報「今年の構成はまだ詰めているところなんですが、ラストでやる噺は決めました。師匠(六代目笑福亭松鶴)の十八番だった『鴻池の犬』という上方落語の古典です。鴻池という名家にもらわれた黒犬と、そうではない人生を歩んだ兄弟犬たちが登場する噺なんですけど、物語の佳境で犬自身がしゃべる場面があるんですよ。それで、犬の表情を研究しておこうかなぁと思いまして。犬のDVDを買っていくつか見てみたんですけど、ダメやったんです。なぜかと言うと、野良犬やないから。この噺に登場するのは野良犬ですからね。そしたら、たまたま仕事でブータンに行ったら、まぁ、野良犬だらけで。じーぃっと見てました。おもろいんです、ブータンの野良犬が(笑)」。研究目的の話ですら、鶴瓶ならではのエピソードに溢れているのが、この人らしい。そんな独自のアプローチによって生み出されるのが鶴瓶がいう「THE オリジナルな話芸」。鶴瓶は今までにも、江戸時代から続く伝統芸であるはずの古典落語を独自の解釈で現代に蘇らせてきた実績がある。「独自の解釈と言っても、行儀の悪いものはダメやと思っています。ずっと古典落語を聴いてくれていた人が『こいつ、変えやがったな』と感じた時に『でも、この変え方なら許す』と認められたいですから。言うたら、挑戦ですよね。とくに初めて落語を聴いてくれる方を絶対に退屈させたくないんですよ。じゃあ、退屈させないために“どう演じるか”が僕の場合、自分なりの解釈に繋がっているのかもしれないです」。では、今年の作品にはどんな鶴瓶の解釈が加えられるのだろうか。「今回の『鴻池の犬』でも、僕の解釈を加えてみる予定なんですが、さらにもっと大胆な解釈で演じるプランもあって。たまたま、ある若手作家(娘の友人)の子に『アレンジしてみたら?』とお題を出したら、けっこうおもしろい本を書いてきたんですよ。それで僕のバージョンの『鴻池の犬』と二席連続でかけたらおもろいかなぁと」。アイディアは尽きないという様子の鶴瓶の語り口に、「落語会」への期待値はいやが上にも高まる。公演は10月17日(水)から21日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアターにて上演。その後、大阪、宮城、福岡を巡演する。東京・大阪公演のチケットは9月8日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは東京公演のインターネット先行抽選・プレリザーブを9月6日(木)11時まで受付中。取材・文:唐澤和也
2012年08月31日映画『夢売るふたり』のカップルを招待しての試写会が8月27日(月)に都内で開催され、午前中に行なわれたヒット祈願イベントに引き続き、西川美和監督に松たか子、阿部サダヲ、さらに笑福亭鶴瓶が登壇。事前に観客から寄せられた男女の謎にまつわる質問に答えた。『ゆれる』、『ディア・ドクター』に続く新作で西川監督が描くのは夫婦による結婚詐欺。火事で全てを失った夫婦が次々と女性を騙して金を巻き上げるも、やがて彼らの間には溝が…。生々しい男女の姿を通じて愛や結婚について問いかける。客席は様々な年齢層のカップル、夫婦で埋め尽くされたが、映画のあまりの生々しさに鶴瓶さんは「うちも夫婦で観て、エライことになりました。カップルで観るのは避けた方が…」と心配そう。「観た後に監督がうちの嫁はんに質問してまして、オレは答えを聞きたなかったけど『女ってあんなもんよ』とか聞こえてきた」と苦笑していたが、西川監督は「いい夫婦がこの映画をどう観るのか?実験台になってもらいました」とイタズラっぽい笑顔を浮かべていた。本作を撮るにあたって西川監督は、鶴瓶さんの知人だという結婚詐欺の被害者に話を聞いたそう。鶴瓶さんによると、その結婚詐欺師は「この前、捕まった」とのことだが、西川監督は「被害者の感情は複雑で、単に『許せない』じゃ済まされないものがあった。周りから見たらバカだなと思うかもしれないけど、話を聞いたら『これはお金出すな』と思うような話も多く、それは(劇中の)騙される女性に投影したつもり」と明かす。その上で、夫に結婚詐欺を実行させる妻・里子を演じた松さんを絶賛。「内面を言葉に出さずに腹に抱えて孤軍奮闘する姿をどう描くかが勝負でしたが、松さんの芝居を見ていたら『この人についていけばいい』と思えた」と最大限の賛辞を送る。一方、松さんは阿部さんとの初共演に触れ「素敵な俳優さんでいつかご一緒したいと思ってましたが、夫婦役で出会うとは…。掴みどころがないようで、でもとてもシンプルな方のようにも思えて、一緒に仕事をしていて楽しかったです」と笑顔でふり返った。観客から寄せられた相談に答えるコーナーでは、「7年付き合っている彼が結婚に乗り気ではなく、実家への挨拶にも行ってくれない」という悩みに、鶴瓶さんが「行ったれや!」とガツンと一撃。「結婚はいいですよ」と言いつつ「でも男は文句言うときは隠して言うように!絶対にケンカしたらアカン!」と熱弁をふるっていた。また21歳の学生の「どうやって好きな女性にアプローチしたらよいか?」という相談には、「絶対大丈夫。誘えば来ますよ」とかなり楽観的なアドバイス。さらに「ずっと自分で温めてきた一発ギャグとかしてみたら?」という無責任な後押しで会場の笑いを誘ったが、松さんは「相手が引くかもしれないってくらいのことを全部試して、それでも大丈夫そうな人と付き合うといいんじゃないでしょうか?」と現実的な助言を送っていた。最後にこれから映画を観る観客に向け、松さんは「どの部分がみなさんの心に響くのか私たちも分かりません。この2人が幸せなのかどうか?最後まで見守ってください」と挨拶。阿部さんも「2人で観られて、その後にいっぱい話し合ってもらえたら」と呼びかけた。『夢売るふたり』は9月8日(土)より公開。■関連作品:夢売るふたり 2012年9月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012「夢売るふたり」製作委員会
2012年08月28日