・この組み合わせだけで泣ける。・まさに今、失われがちな大切なものを描いた作品。・感慨深い。涙が出た。俳優の深津絵里さんが出演している、1本のテレビCMが話題になっています。深津絵里出演『JR東海』のCMが話題にネット上で話題になっているのは、JR東海が2022年1月16日から放映を開始したテレビCMです。JR東海は1988年にも、『クリスマス・エクスプレス』のテレビCMに深津さんを起用。『会うのが、いちばん。』というキャッチコピーで展開されたテレビCMは、多くの世代の心をつかみ、人気を博しました。あれから33年。ふたたび深津さんを起用し制作されたテレビCMのキャッチフレーズは…。会うって、特別だったんだ。同CMは、コロナ禍で奮闘するビジネスパーソンの出張を描いた作品です。『会いたいのに会えない』というもどかしさを日々経験する中で、「会うことの価値をもう一度見つめ直したい」という、JR東海の想いが詰まっています。心を動かすラストに、あなたもきっと目が離せなくなるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年01月19日女優の篠原涼子が主演を務める、映画『ウェディング・ハイ』(2022年3月12日公開)の最新予告が10日、公開された。同作はバカリズムが手掛けた完全オリジナルストーリーで、大九明子が監督を務める。絶対に「NO」と言わない敏腕ウェディング・プランナーの中越(篠原涼子)は、お茶目だけど根は真面目な石川彰人(中村倫也)といつも明るい新田遥(関水渚)のカップルを担当するが、参列者たちの熱すぎる思いが暴走し、式は思わぬ方向へ。新郎新婦のSOSを受け、披露宴スタッフと力を合わせ様々な問題を解決しようと奔走する中越の姿を描いた群像コメディ映画となっている。主題歌は東京スカパラダイスオーケストラの書き下ろし新曲で初のウェディング・ソングとなる「君にサチアレ」に決定。新郎新婦だけでなく、結婚式に集うすべての人を祝福するような幸福感あふれるお祭りソングを主題歌にしたいという監督・プロデューサー陣の思いから楽曲を依頼し、作曲をNARGO(Trumpet)、作詞を谷中敦(Baritone sax)が手掛け、ボーカルは茂木欣一(Drums)が担当した。サビではメンバー全員のコーラスも入り、誰もが幸せな気持ちになれるようなウェディング・ソングとなっている。最新予告映像では、敏腕ウェディングプランナー中越(篠原涼子)に支えられ、彰人(中村倫也)と遥(関水渚)のカップルが式を挙げようとする幸せなシーンから一転、スピーチ命の上司・財津(高橋克実)をはじめとするクセ者参列者たちが暴走、さらに遥の元カレ・裕也(岩田剛典)や謎の男・澤田(向井理)まで現れ、大騒動が巻き起こる様子がテンポよく描かれる。新郎新婦のSOSを受けた中越が問題解決のため奔走するところから主題歌が流れ始め、2人のために走り回る“NOと言わない”敏腕プランナーを応援するかのような疾走感あふれるメロディでテンションを上げる映像になっている。併せて公開されたポスタービジュアルでは、中央で微笑む篠原演じるプランナー中越、後ろで幸せそうに寄り添う新郎・彰人と新婦・遥、その周りを囲むクセ者参列者たちと、豪華キャスト勢揃いの華やかなビジュアルとなった。○東京スカパラダイスオーケストラ 谷中敦コメント結婚式一つで様々な人々にとって、こんなにも一大エンターテインメントなんだということが、自分にとって一つの新鮮な驚きでした。映画後半に向かってのスピード感に、しっかりと巻き込まれました。式にまつわる出来事が沢山詰め込まれたとっても楽しい映画でした。そんな素敵な映画に参加させて頂けることを心より嬉しく思っています。お話を頂いて、結婚式にまつわる歌詞でなくても良いという助言を頂きましたが、自分には無理でした(笑)。そして聴いて頂くと分かる通り、曲にもそれは反映されました。メンバー 一同、心から楽しんでレコーディングさせて頂きました。『ウェディング・ハイ』をご覧になった君にサチアレという気持ちでいっぱいです。○大九明子監督 コメント東京スカパラダイスオーケストラさんに主題歌を依頼してみましょうかとプロデューサーから言われたとき、えっ! そりゃ素敵、絶対決めてくださいよとお願いしました。スカパラの音楽でウキッとしない人間などいようか。今回なんて聞けばもうそこが自動的にお祭り会場!映画が終わっても、お祭り気分を持ち帰っていただけるのではないでしょうか。
2021年12月10日篠原涼子、中村倫也、岩田剛典、向井理が共演し、バカリズムが脚本を務める映画『ウェディング・ハイ』。この度、本作の主題歌を「東京スカパラダイスオーケストラ」が担当することが決定。豪華キャスト勢揃いのポスタービジュアルと最新予告映像も公開された。本作は、結婚式を舞台に繰り広げられる群像コメディ映画。今回、主題歌として本作をさらに盛り上げるのが、「東京スカパラダイスオーケストラ」初のウェディング・ソングとなる「君にサチアレ」。新郎新婦だけでなく、結婚式に集う全ての人を祝福するような、幸福感あふれるお祭りソングを主題歌にしたいという監督・プロデューサー陣の思いから、彼らに楽曲を依頼。作曲をNARGO(Trumpet)、作詞を谷中敦(Baritone sax)が手掛け、ボーカルは茂木欣一(Drums)が担当。サビでは、メンバー全員のコーラスも入り、幸せな気持ちになれるような楽曲に仕上がっている。東京スカパラダイスオーケストラ谷中さんは「素敵な映画に参加させて頂けることを心より嬉しく思っています。お話を頂いて、結婚式にまつわる歌詞でなくても良いという助言を頂きましたが、自分には無理でした(笑)。そして聴いて頂くと分かる通り、曲にもそれは反映されました。メンバー一同、心から楽しんでレコーディングさせて頂きました」とコメントを寄せている。そんな「君にサチアレ」が挿入された最新予告映像も到着。篠原さん演じる敏腕ウェディングプランナー中越に支えられ、彰人(中村さん)と遥(関水渚)が式を挙げる幸せなシーンからスタート。しかし、スピーチ命の上司・財津(高橋克実)や遥の元カレ・裕也(岩田さん)、謎の男・澤田(向井さん)が登場し、大騒動が巻き起こる様子がテンポよく展開。そして、新郎新婦のSOSを受けた中越が、問題解決のため奔走するところから主題歌が流れ始め、まるで中越を応援するかのような疾走感あふれるメロディで、一気にテンションMAXまで上がるような、楽しさ満点の映像に仕上がっている。『ウェディング・ハイ』本予告映像『ウェディング・ハイ』は2022年3月12日(土)より公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ウェディング・ハイ 2022年3⽉12⽇より全国にて公開(c)2022「ウェディング・ハイ」製作委員会
2021年12月10日「ボクシング・ペインティング」や、ダンボールを素材にしたモーターバイクの作品などで知られる、ネオ・ダダのアーティスト、篠原有司男(しのはら・うしお)の個展『吾輩のパンチがオーロラに炸裂!』が、2022年1月15日(土)まで東京・天王洲にあるANOMALYで開催されている。1932年東京で生まれた篠原有司男は、東京藝術大学在学中の1955年から『読売アンデパンダン展』に出品をはじめ、1960年の『第12回読売アンデパンダン展』で「反芸術」と評された。同じ年に、吉村益信、赤瀬川原平、荒川修作らと「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」を結成し、日本の前衛芸術の歴史にその名を残した。1959年から61年の間、篠原は代表作となる「ボクシング・ペインティング」の実験と実践を繰り返していた。当初の「ボクシング・ペインティング」は、ボクシングのグローブを使うのではなく、ボロ布をこぶしに巻き、墨汁で布や模造紙にパンチを繰り返すアクションだった。その後1969年、奨学金を得た篠原は、アメリカへ渡り、今なおニューヨークを活動の拠点としている。同展では、展覧会初日に行われた白黒とカラフルな「ボクシング・ペインティング」だけでなく、1970~80年代に制作された極彩色のペインティング、日本の伝統的な世界観とポップ・アート表現を融合させた巨大な「花魁シリーズ」の作品、ニューヨークの消費社会の象徴であるダンボールのような廃材をつかった立体作品などが並ぶ。2022年90歳を迎える篠原は、常にエネルギーに満ちあふれた作品を生み出し、精力的に活動を行ってきた。それは2013年に公開された、ドキュメンタリー映画「キューティー&ボクサー」でも描かれている。また、アメリカや日本の美術館の展覧会での評価も高い。前衛芸術を貫く、アーティスト篠原有司男のエネルギーを受け取りに、展覧会へ足を運んでみてはいかがだろうか。《Hungry City, Times Square》1974 (c)Ushio Shinohara《雪原を走る野生の七面鳥》 2013 (c)Ushio Shinohara《Drink More》2015 (c)Ushio Shinohara《薊 (あざみ)》2015 (c)Ushio Shinohara【開催概要】篠原有司男『吾輩のパンチがオーロラに炸裂!』会場:ANOMALY会期:2021年12月4日 (土) ~ 2022年1月15日 (土)時間: 12:00~18:00休廊日: 日月祝、12月26日 (日)~1月10日 (月)●公式サイト:
2021年12月08日Netflixシリーズ『金魚妻』(2022年全世界独占配信)で主演を務める女優の篠原涼子が10日、都内で行われた「Netflix Festival Japan 2021」に出席。今年7月に俳優の市村正親と離婚して以降、初の公の場となった。本作は、黒沢R氏の同名漫画が原作。夫から言葉と身体への暴力を受けながら家を出ることができない専業主婦・さくら(篠原)は、偶然立ち寄った金魚屋で運命的な出会いを果たす。金魚鉢の中で泳ぐ“金魚”に自分を重ねるさくらと、彼女をまっすぐに見つめる春斗。やがて、夫の暴力が限界となって家から逃げ出したさくらは、春斗と一線を越えてしまう。不倫妻を演じた篠原は「この作品は本当に皆さん体当たりで挑んだ作品になっています。すごく見ごたえがあって、一人ひとりの物語にいろんな感情や気持ちが込められています。皆さんがご覧になったときに自分に照らし合わせて見られる作品になっていると思います」と魅力をアピール。また、「大胆でエロティックなシーンは体当たりさせていただいたんですけど、繊細にきれいに美しく表現されていると思います。そういう意味では、今回の作品は女性が見ても男性が見ても恥ずかしくない。見やすいんじゃないかなと思います」と語った。なお、傷ついたさくらを優しく受け入れる春斗を岩田剛典、愛していたはずの妻をいつしか支配するようになった夫・卓弥を安藤政信、ある事情からさくらに挑むような態度を取るゆり葉を長谷川京子が演じている。この日のイベントには、共演の長谷川、並木道子監督も登壇した。
2021年11月10日歌手・宮本佳林のCDデビューシングル収録曲「どうして僕らにはやる気がないのか(2021)」のミュージックビデオショートサイズが、きょう29日19時にYouTube『M-Line Music』で初公開された。2020年12月10日にJuice=Juiceとハロー! プロジェクトを卒業し、単独ライブやYouTubeチャンネルを開設するなど新たなステージで活動している宮本。ソロ名義初となるCDシングルは、クリエーター集団・SCRAMBLESによるストレートなメッセージソング「どうして僕らにはやる気がないのか(2021)」、山崎あおいによる真冬の切ないミディアムバラード「氷点下」、スウェーデンのクリエイターチームによる、アメリカンポップなダンスナンバー「規格外のロマンス」のトリプルA面シングルとなっている。「どうして僕らにはやる気がないのか(2021)」のフルサイズは、あす30日に宮本佳林YouTubeチャンネルにてフルサイズで公開される。■宮本佳林 コメントなんだかやる気が出ない、やる気を出す理由が見つからない、でも何かに熱くなりたいし、何かをしなきゃいけない焦燥感を感じる。そんな時ってみんなにありますよね? この曲はそんなもどかしさを激しいアレンジにのせて熱く歌っている曲です。聴いた直後からなぜかすごく熱い気持ちになれるはずです! 誰もが1度は感じたことのある気持ちが歌詞に詰まっているので、いろいろな方の心に響くといいなぁと思います!MVでは曲と歌詞に合わせてその場で考えた振り付けを踊っているシーンや壮大な海に向かって悩みを叫んでいるようなシーンで精一杯この曲を表現したので、そこに注目していただけたら嬉しいです! ぜひたくさん聴いてください!
2021年10月29日女優の篠原涼子が主演を務める、映画『ウェディング・ハイ』(2022年3月12日公開)のキャストが28日、明らかになった。同作はバカリズムが手掛けた完全オリジナルストーリーで、大九明子が監督を務める。絶対に「NO」と言わない敏腕ウェディング・プランナーの中越(篠原涼子)は、お茶目だけど根は真面目な石川彰人(中村倫也)といつも明るい新田遥(関水渚)のカップルを担当するが、参列者たちの熱すぎる思いが暴走し、式は思わぬ方向へ。新郎新婦のSOSを受け、披露宴スタッフと力を合わせ様々な問題を解決しようと奔走する中越の姿を描いた群像コメディ映画となっている。今回解禁となったのは、式に集う総勢12名の“クセ者”たち。新郎の後輩で、現在はバラエティ番組のディレクターとして働く相馬慎司役に中尾明慶、新婦の上司・井上司朗役に皆川猿時、新婦の父・新田大造役に六角精児、新郎の父・石川紀夫役に尾美としのり、新婦の元カレ・裕也の友人の真壁宗介役に浅利陽介、同じく裕也の友人・倉田大輔役に前野朋哉、新郎の叔父・石川充役に池田鉄洋、新婦の高校の恩師・樋口良子役に片桐はいり、プランナーの中越と共に働く披露宴スタッフ・加藤友梨役に臼田あさ美が出演。さらに新郎とは初対面ながらも、ひょんなことから披露宴に招待されるバーのマスター・村木武史役に宮尾俊太郎、新郎の高校の同級生・滝本直樹役に泉澤祐希、新婦の高校の同級生・山下沙和役に佐藤晴美と、豪華俳優陣が一堂に会し、スクリーンを華やかに彩る。第2弾キャスト解禁に合わせて、キャラクター紹介動画も解禁。先日解禁された第1弾キャストに加え、さらに新郎新婦を取り巻く“クセ者”参列者達が大暴れする。新郎新婦の上司がスピーチ対決を始めたと思えば、何故か両家の父が“武士”と“マジシャン”に……個性強すぎキャラが大渋滞となった。(c)2022「ウェディング・ハイ」製作委員会
2021年10月28日●人と触れることはあったかいよ~2021年、エンタメ界の牽引した歌姫といえば”ののかちゃん”こと村方乃々佳ちゃん(3)だろう。身長87センチの体でエネルギッシュに披露する歌に、いい大人たちが癒された。自粛疲れが続く昨今。"国民的姪っ子"と呼びたい乃々佳ちゃんの歌声は、ストレスを溶かしてくれている。ただ彼女は特別なレッスンを受けた"子役"ではない。自宅でママと一緒に歌っていた延長線上に、大型歌番組やCM出演があるだけだ。ではどうしたら、あの人を惹きつける表現力は身についたのか? 乃々佳ちゃんママに話を聞いた。前編でたっぷりと乃々佳ちゃんのお話し聞くことに成功。次に話しをしていただくのは、天使をこの世に誕生させてくれたママだ。この3年間、常に半径1メートル以内で娘の成長を見守ってきた母だからこそわかる、村方家の子育てとは……?――今日もそうなんですが、娘さんが全然人見知りをしないことに驚かされます。『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)や『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演されていたときも、大人数のごっつい大人に囲まれていても物おじしていませんでした。乃々佳は人が好きなんですよねえ。今はコロナ禍で難しいんですけど、赤ちゃんの頃はいろんな人に抱っこしてもらうようにしていました。お母さまによっては、知らない人に触れることを驚くこともあると思います。でも、我が家は『人ってあったかいよ』『人と関わると楽しいよ』ということを教えたかったんです。――生放送を本番一発で失敗なく決めてくるところもさすがだなと思います。特別なレッスンを受けた子役ではないのに、あの集中力はすばらしい……。集中力は結構あるほうだと思います。本人にも「お兄ちゃんの合図があったら歌うんだよ~」と、リハーサルで全ての流れを説明して、理解できると(歌う)力が発揮できるみたいです。ただ本人にとっては、どんな大型番組でも仕事という感覚が全くないんです。「明日は●●くんに会えるよ」「こんな歌を歌うんだよ」と教えておくと楽しみにしています。今、現場へ行くといろんな方が声をかけてくれますしね。『24時間テレビ』(日本テレビ系)では「帰りたくない!」と言っていました(笑)。――これは単なる疑問なのですが、このコロナ禍ですとお子さんを大勢の大人がいる場所に連れていくことに不安はありませんか?現場ではスタッフさんが徹底して、感染対策を行ってくれています。会場によっては全員がワクチン接種を済ませている、PCR検査を受けていることがマスト事項であることも。本当にありがたいです。――数年前にYouTubeで成長記録をアップされていただけの時は、この状況を想像されていなかったはずですよね?もう全然! 思ってもみなかったです。成長記録のつもりでアップしていただけなので、撮影は今でも全部スマホです。日常であったことを何気なく撮影して、編集しているだけなんですね。普通の家庭で行われていることと同じなのです。もう少し大きくなったら、何かを企画して撮影することにも挑戦してみたいですけど……今はまだ無理ですねえ。――Youtubeにアップされていた、コンクールに出るまでの記録を綴った初期の動画は大変感動しました……『第35回童謡こどもの歌コンクール』に出演したことも、本当に偶然だったんですね。歌が好きなので、何か記念を残してあげたいと思っていたところにSNSでちょうどコンクールの情報が流れてきたので、じゃあ応募してみようかと思っただけなのです。だからこの夢のような(活躍している)状況も、偶然が繋がっただけなんですよ。●ぐずらないように歌って伝える――歌詞はご両親自作のイラストを使って覚えているとか?イラストで覚えているパターンもありますけど、ほとんどは聴いて覚えています。曲も私たち(ご両親)が歌わせたいものを選んでいるわけではないです。車でかかった曲、私が口づさんでいる曲の中で、自然と本人が好きなものを選んでいます。――あの可愛いらしい振り付けも自発的なものでしょうか?そうなんです。自分で歌詞の意味を理解して、やっていることがほとんどです。この前も『さくら』を歌わせてもらったのですが"桜並木"の意味がわからなかったので、教えると本番で歌えるんですね。本人は本当に歌が好きなだけなんですよねえ……(愛おしそうに)。歌番組の収録が終わったあともまだ歌っていましたし。CM撮影で疲れたかと思いきや、まだ帰りの車で歌っていたり。――歌うことを積極的に娘さんに教えられましたか?いえ、意図的に教育をしたことはないですね。私、結婚前は保育士の仕事をしていました。その経験があってちょっとしたコミュニケーションも、娘がぐずらないように歌って伝えるということはあったかもしれません。「♪ご飯を食べましょう~」など即興で作っていました。――これだけ人気が出てくると、活動の幅を増やすということもご検討されていたりしますか?ありがたいことに今は"歌が歌いたい"という娘の希望を叶えてくれるスタッフさんたちがいて、お仕事が成立しています。貴重な体験をさせてもらっていると感謝しています。この先は本人次第ですよね。いろいろな経験をして好きなことを見つけてくれたらと願っています。――ひょっとしたら、アイドルになりたい願望が出てくることも……?もしその時がきたら本人にプレゼンしてもらいます(笑)。村方家ではなにか特別な教育をしているとか、芸能界に興味があるというわけではない。歌、数字、スイミングと毎日興味の対象がアップデートされていく娘さんの“好きなもの”を伸ばしているだけなのだ。村方乃々佳ちゃんは今、まぎれもなくスターである。もし将来的に芸能活動をすることを彼女が選ばなかったら、功績は記録として残るだけだ。昔話『かぐや姫』のラストシーンのように、私たちの前から消えていく。そしてあの歌声と、真剣な振り付けが思い出に残る。それもそれでいいものだろう、とお母さまの"愛"を聞いて納得をした。村方乃々佳(むらかた・ののか)2018年5月31日生まれ。2歳5カ月で出場した「第35回 童謡こどもの歌コンクール こども部門」で「犬のおまわりさん」を歌い、 史上最年少で銀賞を受賞。2020年12月に同大会の公式YouTubeチャンネルに歌唱動画がアップされると、「可愛すぎる」「癒される」と日本のみならず韓国のSNS上でも大きな話題に。2021年5月に史上初最年少童謡歌手として、初のソロ・アルバムをリリース数々のテレビ番組やCMなどに出演し、ますます人気を集めている
2021年10月03日心身ともに疲弊した大人たちが見れば見るほど癒される、村方乃々佳ちゃん(3)。コンクールで披露した『いぬのおまわりさん』で史上最年少の2歳で銀賞を受賞したことから、彼女の歌手生活が始まった。CDデビューを果たしたと思えば、あっという間にCM出演。そしてバラエティーや大型生番組でも可愛らしい歌声を披露。これらがたったの1年間で決まったという、本家顔負けのシンデレラストーリーを彼女は進んでいる。実は私も乃々佳ちゃんの大ファン。YouTubeを見ながら焼酎を飲んで涙ぐみ、テレビ出演時は全て録画している。もう乃々佳オタクである。そんな天使に会える機会をいただいて、全乃々佳ちゃんのファンを代表する気持ちで取材に出かけた。前編は乃々佳ちゃん、後編はいつも愛娘を半径1メートル以内で見守るママのインタビューとしておくる。○ねえ、ののちゃん、後光が差している……?取材が行われたのは8月下旬。24時間テレビ『愛は地球を救う』(日本テレビ系)で、歌の出演を終えたばかりだ。突然、アラフォーの女が現れても何も話してくれないだろうと危惧。事前に調べて、大好きだというミニーマウスの手土産を用意した。3歳児になんとしてでも気に入られたい、必死な40代。乃々佳ちゃんのお話しはプレゼントの開封からスタートした。d――ののちゃんにプレゼント、はいどうぞ。(袋を受け取りながら)よーし、あけてみよう……あ、ミニー! ありがとう!! ねえ、おかあさん、ディズニー(ランド)にいくとき、これもっていこう。ミニーが「いっしょだねえ」っていってくれるかもしれないし。――よーし、ミニーちゃんと一緒にお話してくれる人!(右手を挙げて)はーい!――『24時間テレビ』や『MUSIC DAY』、たくさんのテレビ番組に出ていますけど楽しいですか?テレビ、たのしい! あのね、芦田愛菜ちゃんが「(歌うこと)がんばってね!」っていってくれたの。愛菜ちゃん、ピンクのTシャツきていたよ。でね、芦田愛菜ちゃんがはしっているところね、かわいかったからみちゃった……(訳:『24時間テレビ』で乃々佳ちゃんが歌っている最中に、そばにいた芦田愛菜ちゃんが走って移動するシーンあり。それを歌いながら見ていた話)――黄色いTシャツ、すっごく似合っていた!あ、きたかも。あのね『おもウルフ』くんもいっしょに、うたってくれた。(訳:『おもウルフ』くんとは今回の『24時間テレビ』のために、King & Princeの高橋海人さんと、クリエイティブディレクターの水野学さんが作ったキャラクター。乃々佳ちゃんが当日、衣装として着用していたチャリTシャツに描かれていたので"一緒に歌ってくれた"となったらしい。なんとハートウォーミングな……)――他にもいーっぱいテレビに出ているけど、どんな人と会ったか覚えていますか?あのね、フワちゃんとさっしー(指原莉乃さん)とおうたをね、うたったときがたのしかったよ。フワちゃんがね、さっしーにディズニーいこうね~っていってた。(訳:『1億3000万人のSHOWチャンネル』(日本テレビ系)に出演時、フワちゃんと指原莉乃さんがバックダンサーを務めた。その後、他番組で会ったフワちゃんとディズニーランドへ行こうという話になり「じゃ、さっしー誘っておくねー」と言われたらしい。どうか実現を……)――他には誰かいたかな?しょお……くん(おそらくKing & Princeの平野紫耀さん)、いたね〜。(突然『♪おにぎりパックン、おにぎりパックン』と歌い出す)――お歌、好き?(頷く)――今歌える歌で、好きな曲を教えてください。「さんぽ」もすきだし、あとは「一年生(になったら)」と「メリーさん(のひつじ)」もすきだし。――ののちゃん、お歌以外で好きなものはなんですか?カレー! あとまるまるチョコ、うみ! プール! トランポリン! おままごと!!――ののちゃんのお家、たっくさん、おもちゃありそう!ある! やーっ!! っていっぱいある!!! シルバニアもあるよ。あのね、ファンのひとがね、くれたの。――ののちゃんのことね、大好きだって言う人がいっぱいいます。何かメッセージをください。(手を振りながら)うれしい……ありがとー、うれしいよ~!乃々佳ちゃんの魅力は、あくまでも子役ではないこと。何かのレッスンを受けたわけでもなく、プロ意識があるわけでもない。もちろん、こまっしゃくれてもいない。日焼けもするし、走って転ぶこともある。ただ歌うことが大好きな普通の3歳児だ。近所の公園で遊んでいてもなんら不思議はない。ただ歌うときだけは何かスイッチが入る乃々佳ちゃん。身長87センチの体で歌詞を表現している様子を見ていると “才能”と呼びたくなってしまう。それほどの吸引力を秘めている。後編では乃々佳ちゃんママから、このパワーをどんな風に見つけて、はぐぐんでいるのかを聞いていこう。村方乃々佳(むらかた・ののか)2018年5月31日生まれ。2歳5カ月で出場した「第35回 童謡こどもの歌コンクール こども部門」で「犬のおまわりさん」を歌い、 史上最年少で銀賞を受賞。2020年12月に同大会の公式YouTubeチャンネルに歌唱動画がアップされると、「可愛すぎる」「癒される」と日本のみならず韓国のSNS上でも大きな話題に。2021年5月に史上初最年少童謡歌手として、初のソロ・アルバムをリリース数々のテレビ番組やCMなどに出演し、ますます人気を集めている
2021年10月02日女優の篠原涼子が、映画『ウェディング・ハイ』(2022年3月12日公開)の主演を務めることが1日、明らかになった。同作はバカリズムが手掛けた完全オリジナルストーリーで、大九明子が監督を務める。絶対に「NO」と言わない敏腕ウェディング・プランナーの中越(篠原涼子)は、お茶目だけど根は真面目な石川彰人(中村倫也)といつも明るい新田遥(関水渚)のカップルを担当するが、参列者たちの熱すぎる思いが暴走し、式は思わぬ方向へ。新郎新婦のSOSを受け、披露宴スタッフと力を合わせ様々な問題を解決しようと奔走する中越の姿を描いた群像コメディ映画となっている。3年ぶりの映画主演となる篠原は、新郎新婦のために知恵と工夫で難題を解決していく“絶対にNOと言わない敏腕ウェディングプランナー”中越真帆を演じる。そして穏やかだが、若干流されやすい性格の新郎・石川彰人役に中村倫也、結婚式を心待ちにする天真爛漫な新婦・新田遥役に関水渚が決定。また花嫁を奪いに式に乱入しようとする元カレ・八代裕也役に岩田剛典(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、披露宴会場に姿を現す謎の男・澤田紀昭役に向井理、主賓挨拶に人生を懸ける新郎の上司・財津俊彦役に高橋克実と、多彩なキャストが集結した。『勝手にふるえてろ』(17年)、『私をくいとめて』(年20)で東京国際映画祭観客賞を受賞するなど、映画ファンから絶大の支持を集める大九明子監督により、撮影は2021年3~4月にかけて行われた。映画化情報と共に解禁されたビジュアルは、難題に頭を抱えるウェディングプランナーを中心に、幸せな微笑みを浮かべる新郎新婦、花嫁を迎えに来たとばかりに手を差し伸べる者、意味深な笑みを浮かべる者と、個性的な各キャラクターを表現したものとなっている。また特報映像も公開され、新郎新婦にとって人生最高の日のはずが「緊急事態です!」というプランナー中越の台詞で一転、前代未聞の大騒動が勃発する様子がコミカルに描かれ、個性豊かなキャラが織りなす群像コメディに、期待が膨らむ映像となっている。○篠原涼子 コメントバカリズムさんの脚本は、テンポが良くて面白く、スラスラ読めてしまいました。私が演じさせて頂いた中越は、プランナーとして新郎新婦や、式に参列する皆さんを支えるという立ち位置だったので、あまり出過ぎないよう、キャラクターを守ってやらせて頂きました。周りの皆さんが本当に個性的で面白い演技をされていて、撮影中でも笑いそうになってしまうくらいに楽しいシーンがたくさんあるので、ぜひ期待して頂きたいなと思います。○中村倫也 コメントまず何よりバカリズムさんの脚本が面白くて。自分の役については「新郎あるある」が多分に含まれているのかなあと、そんな感覚を大切に少しずつ手繰り寄せました。結婚は墓場だ、なんて悲劇的な言葉もありますが、この作品は間違いなく喜劇です。きっと新郎新婦のことも、また二人の式に関わった全ての人の未来も、「幸あれ!」と願っていただけると思います。是非ご期待ください。○関水渚 コメント私は大九監督の「勝手にふるえてろ」の大ファンであり、バカリズムさん脚本の作品に出演することが一つの夢でした。こんなラッキーなことがあるのかとびっくりしましたし、とても嬉しかったです。登場人物全員が生きることを楽しんでいる、とてもハッピーな映画です。バカリズムさんの脚本が本当に面白くて、これは絶対素敵な映画になるなと思いました!両親に大切に育てられた箱入り娘です。周りの人に愛を持って接することのできる素敵な女性です。先輩方やスタッフさんが皆様とても優しくて和やかな現場でした。特に同級生役の皆んなとは撮影中に本物の同級生くらい仲良くなり、とても居心地が良かったです。撮影の時に感じた、とびきり楽しい気持ちが全部映像に映し出されているハッピーな映画に仕上がっています!どんな年齢の方でも、どんな気分の方でも楽しんでいただけると思います。ぜひ楽しみにしていてください!○岩田剛典 コメント企画書やバカリズムさんの脚本を読んで、面白い作品になりそうだと思いましたし、役どころもちょっとぶっ飛んでいて是非チャレンジしたいと感じました。共演者の方々とも久しぶりにまたご一緒出来るのも嬉しかったです。脚本がバカリズムさんならではのコメディ要素が満載で、ニヤニヤしながら脚本を読ませて頂きました。結婚式を舞台に、それぞれのキャラクターの視点で、それぞれの立場での結婚式あるある的な描写や、行動の裏側の心理やプロセスについて掘り下げているところが、とても人間らしくて好きです。僕の役は新婦の元カレという役どころでした。元カノにまだ未練があって、元カノの結婚式当日に周りの親友に乗せられて勢いのままに会場に花嫁を奪いに行くというとんでもない設定です。色んな意味で我慢しているキャラクターでした。最後はスッキリできて本当によかったです。撮影は、ベースから大九監督の笑い声が絶えない、とても明るく楽しい現場でした。今のご時世にぴったりな、明るいコメディ作品になっているかと思います。僕は初号で一足先に拝見させて戴きましたが、マスクの下で何回か吹き出しました。日常を忘れて、少しでも皆様の笑顔になれるひと時になればと思います。○向井理 コメントあまり演じたことのないパターンの役柄だったので、新鮮で楽しみでした。バカリズムさんの繊細な台本は、幾つもの伏線が張り巡らされ、読後感としてはなるほど!と唸るような気持ちでした。ドタバタな展開の中にもしっかりとドラマやキャラクター描写が散りばめられ、読みやすく且つ濃い内容になっていると思いました。役柄上あまり多くの共演者と絡むことはなかったのですが、監督はじめスタッフの皆さんもとにかく面白いものを作ろうという気概を感じました。こんな時代だからこそ、思い切り笑ってもらえる映画になったと思います。沢山のキャラクターそれぞれが粒立ち、愛着のある群像劇です。是非、劇場でご覧ください。○高橋克実 コメント冒頭からラストまで本当に、抱腹絶倒です。なんといってもバカリズム君が脚本を書いているから、非常に面白いです。私の役は新郎の上司・財津という、あることがきっかけで主賓挨拶で笑いを取る、ということに没入していく役柄です。基本真面目なキャラクターなので、スピーチの時もとにかく冷静に話そうとするのだけど、傍から見ていると面白い・・・となるように気を付けました。現場で他の方の撮影も見ていましたが、どのシーンもとても面白かったので、ぜひご覧いただきたいと思います。○大九明子監督 コメント只今ご紹介にあずかりました大九明子です。結婚ってなんぞや。ある日突然手元にこの映画企画が降ってきて真剣に考えました。結婚するもしないも人それぞれ好きなようにすればいいけれど、たった1日だけのために存在する、結婚式場という夢の国のエネルギーに魅せられ、脚本、俳優、スタッフ、全ての輝かしい才能に酔わされながら撮りました。皆様にかわいがっていただけると嬉しいです、乾杯!(c)2022「ウェディング・ハイ」製作委員会
2021年09月01日7月24日に離婚を発表した篠原涼子(47)と俳優の市村正親(72)。離婚後の親権は市村が持つと明らかになったが、そうした決断を受けて篠原に対するネガティブな意見も見られた。だが世間の批判に、恋愛ジャーナリストのおおしまりえさんは「違和感」を感じたという。その正体とは、いったい何だったのか。近年、増える「卒婚」の正体について語ってもらった――。◆女優の篠原涼子さんと俳優の市村正親さんが、15年の結婚生活に終止符を打つと発表しました。離婚後の親権は、市村さん側が持つとのこと。今後は互いにそれぞれの立場で、父と母という役割を全うしていくようです。篠原さんは今後も女優業に邁進するようですが、日を追うごとにそのネガティブ報道は強まっているような……。そこには、思わぬ“思い込み”があるような気もするのです。■「親権は父親」に対する違和感の正体は今回の離婚報道が出た際、まず多くの人が首をかしげたのは「親権を持つのが市村さん側である」ということです。一般的に離婚後の親権は妻側になることがほとんどであり、今回のケースも「円満なのになぜ夫側が親権を?」と思った方も少なくなかったようです。筆者もこの選択には若干、引っかかる部分がありました。しかし、改めて考えると「むしろ円満な離婚だからこそ、親権を夫にする」という決断ができたのかなと思えなくもありません。離婚後に上がった篠原さんへの批判の声。そこには、私たちの中にまだまだ “母親バイアス”が掛かっているような気がしてならないのです。母親は子どもの親権を取るのが普通。母親なら恋愛にうつつを抜かすべきではない。などなど、当たり前に思っている節はないでしょうか。そういった思い込みと向き合いながら篠原さんや市村さんの選択を見ると、本当はより個人にフォーカスをした決断なのかもしれません。ここ数年、「卒婚」という言葉が一般的になりつつあります。結婚を卒業するという意味で使われますが、何を持って卒業とするかの定義は曖昧です。ただ「相手が嫌になった」というだけでなく、「自分のより良い人生を考えた結果、パートナーが必要ない」と考えたときに卒婚となるようです。そしてこの選択の多くは、子どもという真正面からエネルギーを向ける相手が成人したタイミングなどで起きやすいようです。篠原さんの場合、お子さんはまだ中学生と小学生。ふと考えると、これも1つの“卒婚の形”なのかなと思えてきます。篠原さんを“女優”や“母“として見るのではなく“1人の働く人”として見ると、違った見え方ができるからです。■不仲じゃなくても離婚する時代へ篠原さんは現在、47歳。企業の立ち位置で考えれば、脂が乗った働き盛りの時期です。20代と30代を走り続けて大きな成果をバンバン出してきたのであれば、40代はさらにもっと仕事がしたい、もっと成果を出したい、もっともっと自分を高めたい……。そんなふうに思う人も多いでしょう。しかし、そこに立ちはだかる2つの壁があるとしたら……。1つは子育て、もう1つは年上夫のサポートです。子育ては自分たちの選択ですから当然、向き合い続けるべきものでしょう。ただ年を重ねてきた夫のサポートとなると、話は別。愛し合ったパートナーだけど、気がつけば自分の進みたい道とは合わない。自分の望む自己成長とのスピード感も合っていない。そう考えたとき、今後の関係を見直そうと思うのは自然な流れではないでしょうか。また別居期間が1年と長かったのも、決断を後押ししたかもしれません。別居してみたら意外と家庭はきちんと回っているし、自分も子どもも関係が崩れるわけじゃない。そうなったときに「じゃあ離れた場所で子育てには今後もコミットし続け、普段は自分の役者人生にコミットしたい」と考えるのも、なくはないでしょう。とはいえ夫が自分よりも先に老いて、サポートが必要になること。そして夫と自分のエネルギッシュさにいつか差が出ることは、年齢差がある以上はわかっていたこと。それが現実になったとき、「やっぱり違った」と手放すのはややドライすぎるような気もします。ただそうした彼女に対するネガティブな考え方の根底にも、もしかしたら私たち一人ひとりの中にある“母親バイアス”があるのでしょうか……。(文:おおしまりえ)
2021年08月14日うだるような暑さに包まれた7月下旬の昼過ぎ。美容室から元気よく姿を現したのは篠原涼子(47)。この日、都内では篠原が主演するドラマ『金魚妻』(Netflix)の撮影が行われていた。炎天下の撮影にも苦しそうな表情一つ見せることなく、笑顔で役を演じ切る篠原。その顔つきにはどこか吹っ切れたような潔さがあった――。「『金魚妻』は人気漫画の実写化作品で、年内放送予定。篠原さんは美容室を経営する夫との関係に亀裂が生じたことから、別の男性との“不倫愛”にのめり込む主人公を演じます」(テレビ局関係者)そして、冒頭の撮影から数日後の7月24日。まるでドラマをなぞるように篠原も“自由”になる決断を下した。市村正親(72)との離婚を突如、発表したのだ。所属事務所を通じて直筆署名入りのコメントとともに離婚を発表した篠原と市村。《今の私があるのも市村さんの大きな力のお陰だと思い感謝しております》(篠原)《涼子との出会いは私の人生最大の喜びです。そして可愛い子どもたちと出会わせてくれたことを心から感謝しています》(市村)と、コメントの中でお互いへの感謝をつづった2人。慰謝料も財産分与もないとした。約16年の結婚生活に終止符を打ったわけだが、“円満”とはいかなかったようだ。息子2人の親権を市村が持つというのだ。市村はこうコメント。《尚、人生の先輩である私の強い希望で、親権は私が持つことを受け入れてくれました》強く親権を望んだという市村。そこには篠原との間にできた埋めがたい“溝”があった――。■亀裂生んだ篠原の“夜遊び”’01年9月に共演した舞台をきっかけに距離を縮めた2人だが、波乱の幕開けだった。「交際当初の市村さんは妻帯者で、’03年5月の離婚後に正式に交際をスタート。’05年12月に結婚しましたが、一部では“略奪婚”と呼ぶ声も」(スポーツ紙記者)その後も2人は次々と立ちはだかる“障壁”を手を取り合いながら乗り越えていく。「篠原さんは常に市村さんの体調を気遣い、’14年7月に市村さんが胃がんを患った際は、献身的に看病しました。市村さんもそんな篠原さんに感謝しきりで、『妻は理想のタイプそのもの』と仲間によくのろけていたそうです」(舞台関係者)’08年と’12年には男児を出産し“ママ女優”としても不動の地位を築いた篠原。このまま幸せな結婚生活が続くと思われたが、徐々に“すきま風”が吹き始める。「2人の子供が成長するにつれて、篠原さんの“夜遊び”が目撃されるように。泥酔し、バーで市村さんへの愚痴をぶちまける姿や、’16年には江口洋介さん(53)との深夜焼き肉デートが報じられていました。その後も彼女は夜にカラオケに行くなど改まる様子はなく、2人の関係はどんどん冷え切っていったそうです」(芸能関係者)そして、2人は決定的な“亀裂”のときを迎える。昨年7月、本誌は市村と2人の息子が暮らす自宅マンションから10分ほどの場所にある家賃80万円ほどの高級賃貸マンションで生活する篠原の姿を目撃したのだ。当時、篠原の所属事務所は別居を認めたものの、コロナ禍での感染防止策であるとし、市村との不仲も否定。篠原が抱えているドラマの撮影終了後には同居を再開すると本誌に強弁し、“夫婦円満”だと主張していた。しかし、“実態”は違ったようだ。■缶ビール片手に帰宅…満喫した高級マンションの別居生活「ご飯を届けに自宅マンションに戻ることもあるそうですが、ここ1年は基本的に別居状態だといいます。子供の面倒は市村さんとほぼ住み込みで世話をしてくれる家政婦さん任せだと聞いています。別居中、長男の学校行事にも篠原さんはほとんど顔を出さなかったそうです」(篠原の知人)そして、今年5月末も、仕事終わりの午後10時過ぎ、昨年と同じ高級マンションへと帰宅する篠原の姿を本誌は目撃。その手には缶ビールの入った袋が提げられていた。まるで“夫に子育てを任せ、一人で生きていく”という決断を下したようであった。別の日には自宅マンションに戻り、習い事へ向かう長男に付き添う篠原の姿を目撃した。しかし、この日は大阪での舞台出演のため市村が自宅を不在にしていた。市村との共同生活はすでに彼女の頭にはない様子だった――。その際も所属事務所は「別居を解消し、自宅での生活に戻る予定です」と本誌に言い逃れしていた。不仲を隠す目くらましとして続いた別居生活。市村も離婚コメントの中で、こうつづっている。《作品が続いたことで別居が基本の生活スタイルとなり、夫婦、親、互いに役者として、新たなカタチを考えるようになりました》市村に育児を“丸投げ”し、独り身を選んだ篠原。そこには彼女の“自由奔放”な生きざまがあるという。「市村さんとしては篠原さんの仕事を尊重しながらも、“母親として子供たちのそばにいてほしい”という思いを常に抱いていたそうです。しかし、篠原さんは仕事が大好きで、自分の時間が欲しいタイプ。確かにコロナをきっかけに別居を始めたのかもしれませんが、一人で過ごす時間は想像以上に快適だったようです。女優業を最優先に、離婚後も自由に生活していくのではないでしょうか」(篠原の知人)離婚後も子育てには協力するという篠原だが、“母の品格”には疑問符がつくばかりだ――。
2021年07月28日童謡歌手で子役の“ののちゃん”こと村方乃々佳(以下、乃々佳ちゃん)が27日、オンラインで配信された「TGC teen 2021 Summer supported by KIREIMO」に登場。TGC teen初登場ながら、堂々としたウォークとパフォーマンスで会場を和ませた。乃々佳ちゃんは、2020年11月の童謡コンクールで「いぬのおまわりさん」を歌った動画が、異例の2000万再生超を記録。2歳で初ソロアルバムをリリースし、今春にCMデビューも飾って話題を集めている。史上最年少CDデビューを果たして話題の乃々佳ちゃん。この日は制服レンタルショップ「neroom」の制服衣装に身を包み、BTSの「Dynamaite」に合わせ、TAICHIと手をつないでランウェイを闊歩した。TAICHIは「制服の乃々佳ちゃんがすごくかわいすぎた。乃々佳ちゃんばかり見ちゃいました」とニッコリ。乃々佳ちゃんも感想を問われて「楽しかった!」と満面の笑みに。乃々佳ちゃんはさらに、MCからのリクエストに応えてジブリ映画『となりのトトロ』の「さんぽ」をアカペラで披露。TAICHIは3歳とは思えぬ歌唱力に驚き、「こんなに小さい子がアカペラでしっかり歌えるなんてすごい」と絶賛した。TGC teenは、SNSやYouTubeでティーンに絶大な影響力のある出演者を中心とした、ティーンの未知なるパワーを存分に発揮・体感できる“令和teen”のためのガールズフェスタ。今回は完全無観客で実施され、オンライン配信された。撮影:桜井恒二
2021年07月27日7月24日、篠原涼子(47)が市村正親(72)と連名で離婚を発表した。篠原と市村は’01年に舞台での共演をきっかけに交際を始め、’05年に結婚。’08年に長男が生まれ、’12年に次男が誕生した。2人の所属事務所によると子供たちの親権は市村が持ち、慰謝料や財産分与はないという。離婚した理由について、市村は《昨年のコロナによって撮影中は家庭内感染を防ぐ事からも、別居し役者業に取り組む生活をするようになりました。しかし作品が続いたことで別居が基本のスタイルとなり、夫婦、親、互いに役者として、新たなカタチを考えるようになりました》とコメントしている。篠原が市村と別居生活を始めたのは、昨年3月初頭。その間、篠原はNHK連続テレビ小説『おちょやん』や主演を務めるNetflix配信ドラマ『金魚妻』などの撮影で多忙を極めていた。かつて子供が産まれた後も夫婦で仲睦まじくデートする姿を本誌は目撃したが、いつしかすれ違いが生じてしまったようだ。篠原が女優業に邁進するいっぽうで、1年以上にわたり別居生活を送る様子を本誌はいち早く報じてきた。昨年7月、黒いキャップを目深にかぶり、サングラスにマスク姿で都心にある高級賃貸マンションの地下駐車場に現れた篠原。待機していた事務所の送迎車に飛び乗っていったが、辺りを警戒する素振りが印象的だった。いっぽう本誌は、市村が1人で育児に励む姿もたびたび目撃している。長男と次男が通う有名私立小・中学校へ子供たちを送迎し、保護者が参加する説明会にも足を運んでいた。しかし、そこに篠原の姿はなかった。「篠原さんが生活するマンションは1カ月以上の利用から借りることのできる高級賃貸マンション。家賃は1LDKでひと月当たり80万円ほどだといいます。いっぽう市村さんやお子さんたちが暮らすマンションには、食事など身の回りの世話をしてくれる家政婦さんがいるそうです。市村さんは篠原さんがいなくても、子供たちに不自由な思いをさせないよう務めていました」(篠原の知人)その後、年が明けても夫婦の別居生活が解消されることはなかった。今年5月下旬の午後10時すぎ、缶ビールや食料品が入ったビニール袋を片手に“別宅”へと帰路に着く篠原の姿があった。しかし6月上旬には、家族たちが暮らす自宅マンションに帰る篠原の姿を本誌はキャッチ。長男と現れた篠原は手をつなぎながら、笑顔で習い事に向かう息子に付き添っていた。だが市村は大阪での舞台出演のため不在であり、篠原の“一時帰宅”によって夫婦が揃うことはなかった。離婚発表に際して、《これまで以上に母として子供たちとふれあい、話し合い力強く支えていきたいと思います》とコメントした篠原だが、72歳で2人の子供の親権を持つことになった市村の重責は計り知れない――。
2021年07月24日上白石萌音、深津絵里、川栄李奈がヒロインを務める連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。この度、オダギリジョー、市川実日子、早乙女太一、村田雄浩、濱田マリ、近藤芳正、笑福亭笑瓶といった7名の新たな出演者が発表された。本作は、ラジオ英語講座と共に歩んだ3人のヒロインが紡ぐ100年のファミリーストーリー。深津さんが演じるのは、初代ヒロイン・安子(上白石萌音)の娘として生まれた2代目ヒロイン・るい。彼女の物語は、昭和37年の大阪からスタート。“自分らしく自由に生きていきたい“と願い、岡山を飛び出し大阪の街へ。そこでジャズに出会い、個性あふれる面々との出会いの中で新しい物語がスタートする。今回連続テレビ小説初出演となるオダギリさんは、るいが働くクリーニング店に客として訪れる謎の男、大月錠一郎(通称:ジョー)を演じる。いつもシャツには同じ汚れをつけ、背広から下着まで大量の洗濯物を置いていく錠一郎。彼のつかみどころのない言動や行動が、るいを戸惑わせ、やがてるいの運命を動かしていく人物となる。オダギリさんは「期待以上のお返しができるよう、全力を尽くすつもりです」と意気込みを語っている。そんな錠一郎に惚れており、るいに対して敵対心むき出しで迫ってくる女子大生ベリー(通称)役を市川さん。るいにちょっかいをかけてくるミュージシャンのトミー(通称)を、連続テレビ小説初出演の早乙女さんが演じる。市川さんは「個人的に憧れている時代でもあるので、その空気感の中に入れることがとても楽しみ」と期待し、早乙女さんは「ミュージシャンの役どころなので、既に楽器の稽古に苦戦しておりますが、なんとか頑張りたいと思っています」と現状を明かす。さらに、ひょんなことからるいを店に迎える「竹村クリーニング店」の店主・竹村平助役の村田さんは「我々夫婦が…物語のオアシスの様な存在になれたらいいな」と言い、平助の妻・和子役の濱田さんは「るいちゃんを温かく見守る竹村夫妻を、大好きな村田雄浩さんとともに明るく楽しく演じたいと思います」と語る。錠一郎を知るジャズ喫茶の支配人兼バーテンダー・木暮洋輔役の近藤さんは「でしゃばることなく控えめにジャズ喫茶のマスターを演じられれば!出ているかどうかわからないような、存在になれれば最高です!」と語っている。竹村クリーニング店の近所にある映画館の館主で町内会長の西山太を演じる笑瓶さんも連続テレビ小説初出演。「久々のドラマなので、迷惑をかけないようにしたいと思います」とコメントしている。そんな豪華キャストの発表に深津さんは「楽しみで、楽しみで、楽しみで。待ちきれません」と喜び、「大変な時代の中育ててくれた母のこと、ずっと見守ってくれた岡山のみんなの思いを胸に藤本さんの素晴らしい脚本をきちんとお届けできるよう、一生懸命務めさせていただきます」と改めて意気込んだ。2021年度後期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」は月~土曜日8時~NHK総合、月~土曜日7時30分~BSプレミアム・BS4Kにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年07月15日宮本佳林によるソロライブ「宮本佳林 LIVE 2021 春~アマリリス~」が、6月19日、中野サンプラザにて開催された。今回のライブは、緊急事態宣言の影響により5月から開催が延期されていた振替公演。タイトルには“輝くばかりの美しさ”という花言葉を有するアマリリスの名が掲げられ、宮本にとっては Juice=Juice およびハロー!プロジェクト卒業以来、中野サンプラザで初めて開くソロライブとなった。宮本のイメージカラーであるブドウ色のペンライトの光が観客席を満たす中、ステージの緞帳が上がり、宮本が花束を拾い上げる一幕からライブはスタート。疾走感のある「若者ブランド」でソロアーティスト・宮本佳林としての存在感を見せると、続いてはJuice=Juice が4月にリリースしたシュガー・ベイブのカバー曲「DOWN TOWN」で軽やかな手拍子に包まれながらパフォーマンスを楽しんでみせる。3曲目ではハロプロ研修生ユニットもダンス&コーラスに加わり、「Vivid Midnight」では小気味好いフェイクを交えて会場の温度を上げていく。観客席いっぱいのファンに向き合いながら「この感謝の気持ちをパフォーマンスを通して伝えていきます!」と宮本は語りかける。熱を切らさず突入したカバー曲ブロックではJuice=Juice時代にカバーしたKANの「ポップミュージック」をゴージャスに歌い上げ、さらに森高千里の「やっちまいな」をカバー。MCでは、「朝から“あー楽しみだなー!”とドキドキした感じで会場に入りました。中野サンプラザのステージに立つなんて夢みたいって」と気持ちを述べ、さらに「この日のために準備してきました」と新曲2曲を一挙に披露。切ない中にも振り付けで一瞬激しさを見せる「愛してるの言葉だけで」、大人な歌詞にシティバラード調のメロディが合う「優柔不断だね、Guilty」を立て続けに披露した。「ずっと歌ってみたいなと思っていたんですが、一人では息継ぎが間に合わない曲でした」という紹介からハロプロ研修生ユニットを再度迎えて披露したのは「誤爆 ~WeCan’t Go Back~」。宮本本人が語ったとおり息継ぎが続かないパートは研修生ユニットにも歌割りが振られ、この曲に関してはフォーメーションも必ず宮本がセンターというわけではない。宮本が自身のライブでソロならではの表現とグループならではの表現をテンポよく織り交ぜてくる姿には、宮本の“見せたいパフォーマンス”に対する視野の広さが垣間見えた。さらに「禁断少女」では会場も手振りを合わせ、揺れるペンライトの光もパフォーマンスの一部になっているかのような光景で盛り上げる。研修生ユニットが2曲を披露したあと、ライブは後半へと突入してゆく。ダンスブロックでは、ミニテーブルに生けられたアマリリスの花とステージにおちる一束の光の下で宮本が一人踊るというストイックな演出が観客を惹きつける。そこから「少女 K」でアーティストとしてのハングリーな姿を演じきった。畳み掛けるようにドラマチックな「風に吹かれて」から、EDMのきいた「タメライ」をクールに歌い上げる。太陽とシスコムーン曲「ガタメキラ」でのコブシのきいたパワフルな歌唱から「プラトニック・プラネット」、そしてロックナンバー「どうして僕らにはやる気がないのか」と、隅々まで研ぎ澄まされたノンストップ・パフォーマンスで本編は締めくくられた。アンコールでは、会場へ宮本の声によるアナウンスが流れ、ここまでの道のりを振り返る感慨深い時間に。そんな空気から宮本がステージに登場し、弾むような前向きナンバー「落ちこぼれのガラクタだって」で会場を明るく照らした。最後には、秋の単独ライブ開催決定を発表。9月4日(土)にはNHK大阪ホール、9月20日(月祝)には中野サンプラザの2公演が行われる。「皆さんの応援のおかげで秋のライブも決定しました。ありがとうございます!」と声をあげた宮本佳林は、これまでも公言していたように、これからもパフォーマンスに感謝の気持ちをこめて伝えていくと意気込みを改めて口にした。■セットリスト<宮本佳林 LIVE 2021 春~アマリリス~>2021 年 6 月 19 日(土)中野サンプラザ1.若者ブランド2.DOWN TOWN3.Vivid Midnight4.ポップミュージック5.やっちまいな6.愛してるの言葉だけで7.優柔不断だね、Guilty8.誤爆 ~We Can’t Go Back~9.禁断少女10.ミステイク(ハロプロ研修生ユニット)11.悪いヒト(ハロプロ研修生ユニット)【DANCE TRACK】12.少女 K13.風に吹かれて14.タメライ15.ガタメキラ16.プラトニック・プラネット17.どうして僕らにはやる気がないのかEN1.落ちこぼれのガラクタだって■宮本佳林ソロライブ9月4日(土)@NHK 大阪ホール9月20日(月)@中野サンプラザ■ライブ出演情報<M-line Special 2021〜Make a Wish!〜>7月24日(土)@KT Zepp Yokohama(神奈川)7月25日(日)@Zepp Namba(大阪)■宮本佳林 アーティストページ
2021年06月21日『ミセス・ノイズィ』や『浅田家!』など幅広い作品で活躍する篠原ゆき子が主演、共演に倉科カナ、高畑淳子を迎え、映画プロデューサー・奥山和由が手掛けた最新映画『女たち』。この度、三者三様の役への没入と熱量を感じさせるメイキング映像が解禁となった。今回解禁となったメイキング映像は、それぞれによる3つ場面から構成されている。初めの映像は、倉科さんが「あの共演はまさに “ゴジラVSコング”を彷彿とさせる」と表現した、篠原さんと高畑さんが感情を爆発させ、介護する娘と介護される母の壮絶なシーンを撮り終えた後の篠原さんが映し出されている。篠原さんは本作の公開事前イベント時にMCより“泣きのデパート”と紹介されるほど、泣きの表現に定評があり、レパートリーに富んでいることで知られ、本シーンでもかなり没入、集中して役に入り込んでいることがうかがえる。脚本作りから『女たち』に携わった篠原さんは、1年間もの歳月、美咲について考えてきたため、いつのまにか自分のなかに美咲のエッセンスが入り込んでいたと取材でも話している。本映像でも、撮影カット後もしばらく泣き止むことのできない姿が収められている。また、篠原さんは撮影の後半、「役に入り込みすぎて美咲と自分・美津子と高畑さんの境界線が曖昧になってしまい、高畑さんが普段のように話しかけてくださったのに責められているような気持ちに陥り、泣いてしまった」と役に入り込みすぎたがゆえのエピソードも明かしていた。続いては、その高畑さん演じる美津子の場面。撮影前、内田伸輝監督に「ご相談がしたいことがあって、持参したカッターで封筒を切りたいんです」と持ち掛ける高畑さん。手紙を開封するシーンでの提案で、美津子の半身不随の症状とそれに伴う生活の習慣について、美津子役を解釈し監督とディスカッションをした上で、高畑さんの提案が本編に取り入れられている。第43回モスクワ国際映画祭のメインコンペティション部門に、日本映画として唯一選ばれた本作は、受賞は逃したものの、映画祭の公式記者会見で現地記者が「本当にハンディキャップがある方なんですか?」と質問するほどリアルを追求した演技を披露しており、「本読みの段階から凄まじかった」と篠原さんが語るほど。本作での演技はリアリティがあり生々しく、倉科さんも「高畑さん、顔がもう高畑さんではなく別人だった」と述懐している。最後は倉科さんの映像。当初、晴れの設定だったという本シーンは突然の豪雨に見舞われ、急きょ一発本番、10分もの長回しでの撮影に切り替わり、現場には緊張感が走った。豪雨の中で撮影に踏み切ったのは、「本作において天候や気候、環境がすべて力・味方になってくれていると感じていて、雨も味方してくれるのではないかと思ったから」と倉科さんは打ち明けている。雨に加えて、リハーサルなし・当初の脚本から変更となり、考えるというよりも衝動に任せて役を演じたと倉科さんは語る。さらには、酔った香織を演じるにあたり、ワイン2本を飲み干し撮影に臨んだという。また、メイキング映像内には倉科さんの渾身の演技に心打たれ、涙をこらえるスタッフの姿も映し出されている。『女たち』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:女たち 2021年6月1日より公開©「女たち」製作委員会
2021年06月08日『浅田家!』『罪の声』という話題作に出演し、女優としても女性としても、成熟した魅力を放つ篠原ゆき子。6月1日に公開された映画『女たち』では、毒母の介護や、恋人の裏切り、大切な人を失う喪失感で、八方ふさがりとなる主人公を熱演。そんな彼女に制作秘話や、逆境の乗り越え方など深い話を伺った。女優としても女性としても、成熟した魅力を放つ篠原ゆき子。2020年は『浅田家!』『罪の声』という話題作に出演し、12月に公開された主演映画『ミセス・ノイズィ』も高く評価され、ロングラン上映された。さらに『モータルコンバット』(6月18日公開)ではハリウッドデビューを果たす。そしてもう1本、彼女のキャリアにおいて勝負作となりそうな主演映画『女たち』が6月1日(火)より公開された。『女たち』 6月1日(火)全国公開 ©「女たち」製作委員会本作は、『ソナチネ』(93)、『GONIN』(95)などで知られる奥山和由のプロデュース作品。篠原が演じるのは、自然豊かな田舎町で、体の不自由な母・美津子(高畑淳子)と二人暮らしをする美咲役だ。心のよりどころとなるのは、養蜂場を営む親友・香織(倉科カナ)と、結婚の約束をしている直樹(窪塚俊介)の存在だった。劇中でコロナ禍という地続きの日常が描かれる本作。罵詈雑言を浴びせる毒母の介護や、恋人の裏切り、大切な人を失う喪失感で、八方ふさがりとなる美咲をはじめ、いろいろなことにもがいてストレスに押しつぶされそうになる“女たち”の葛藤は実にリアルで、決して対岸の火事とは思えない。そんな女性が共感せずにはいられない等身大の人間ドラマを、新鋭・内田伸輝監督のもと、脚本段階から参加した篠原を直撃。制作秘話と共に、コロナ禍においての気付き、行き詰まったときの乗り越え方についても語ってもらった。撮影:源 賀津己コロナ禍での撮影で感じたこと―—篠原さんにあて書きされたオリジナル脚本の映画化作品ですが、どんな経緯で参加されたのですか?きっかけは、プロデューサーの奥山さんから「一緒に映画を作り上げることができる監督とゼロからやってみては」とご提案していただいたことです。内田監督とは『おだやかな日常』(12)でもご一緒させていただいたのですが、役者の意見を広く取り入れてくださる方で、お互い信頼関係もありましたし、撮影の斎藤さんは内田監督の奥さまでもあるのですが、私の親友と親交が深く、そういうご縁もあいまって、本作に参加させていただきました。―—脚本作りから参加するというのは、女優としては本望なやり方ですね。はい。1年間、美咲について考えてきたので、いつのまにか自分のなかに美咲のエッセンスが入り込んでいて、特に役作りはしなかったです。ただ、脚本作りの段階で、突然コロナ禍となり、「コロナを無視して撮影するのは難しいね」という話になりました。それでコロナを交えての物語にすることになったのですが、撮影まであまり時間がなくて。でも、内田監督にとっての脚本は、旅行に行く上でのガイドブックのようなものだそうで「その場で生まれるものを一番大事にしてほしい」と言われたので、全然脚本どおりではなかったです。『女たち』 6月1日(火)全国公開 ©「女たち」製作委員会―—撮影に入られたのは、昨年のいつ頃でしたか。7月です。当時、撮影が出来るかできないかの瀬戸際でしたが、奥山プロデューサーが「やってみましょう」と賭けに出られた感じでした。ですから、撮影に入れたという喜びと共に、誰かが感染したら止まってしまうという緊迫感があり、だからこそ、意地でも“今”を焼き付けようというみなさんとの結束感をすごく感じました。みんな裏でいろんな孤独を抱えている―—美咲と親友の香織が、草原でワインを飲みながら語り合うシーンが素敵ですが、それだけにその後で起こる悲劇が切なかったです。いわゆるLOHAS的な暮らしぶりがいいですよね。でも、そんな素敵な暮らしをしているのに、実は裏でいろんな孤独を抱えているというのが、すごく現代的だなとも思いました。―—結婚を約束していたはずの恋人に二股をかけられたと知った美咲が、恋人宅に忍び込みます。見つかりそうになった時、思わず手にした鍋蓋で顔を隠すという身も蓋もないシーンが笑いを誘いました。あれは脚本にありましたが、面白いシーンでしたね(笑)。内田監督作の『ふゆの獣』(11)でも、男と女の三角関係や四角関係で、追い詰められた男女の滑稽さみたいなものが描かれていて、私はその作品も大好きだったので、ぜひそういう要素を入れていただきたいと監督にお願いしました。美咲に問い詰められた直樹の言い訳もすごくダサくて、最高です(笑)。あれは演じた窪塚俊介さんのアドリブも混じっていましたが、撮影していてすごく楽しかったです。『女たち』 6月1日(火)全国公開 ©「女たち」製作委員会―—高畑淳子さん演じる毒母もすさまじかったですね。実は、本読みの段階では、あそこまで体が麻痺していて、ろれつが回らない設定ではなかったんです。高畑さんが、自分は健康体に見えるし、強そうだから、そういう麻痺がないと、介護の重圧感が感じられないんじゃないかと、内田監督に提案してくださいました。高畑さんはいろいろと調べて役作りをされたと思うんですが、初めて目にした時は、鳥肌が立ちました。そんな高畑さんのただならぬ演技を拝見して、私も気が引き締まりました。―—毒母にののしられる美咲のフラストレーションが、ひしひしと伝わってきました。今回は、共演者が高畑さんや倉科さんといった実力派の俳優陣の方々だったので、自分はとりあえずノープランで入り、みなさんのお芝居を受けることをすごく意識しました。だから親子のシーンでは、高畑さんのすさまじいパワーにすごく助けていただきました。撮影:源 賀津己毒母を介護して、わかったこと―—実際に役を通して、介護を経験してみていかがでしたか?美咲役を演じるにあたり、いろいろな体験本やブログなどを読みましたが、優しくて愛情深い人ほど苦しんでしまう傾向があるのが本当に切なくて。恐らく、適度に力を抜ける方なら、もう少し抜け道があると思いますが、一生懸命になりすぎてしまう人ほど、介護しているうちに家族を手にかけてしまったり、心中をしてしまったりするという事例がいくつもありました。また、介護が女の人だけに委ねられがちということにも違和感を覚えつつ、すごく難しい問題だなと思いました。実の母親の介護ですらあんなに大変なのに、お姑さんとなるともっと難しいんだろうなと。でも、劇中のサヘル・ローズさん演じるヘルパーさんのように、他者に入ってもらうことは、すごく大切だなと感じました。『女たち』 6月1日(火)全国公開 ©「女たち」製作委員会「大丈夫」という声がけは難しい―—美咲と香織が「大丈夫」と声を掛け合うシーンも胸に染み入りました。「大丈夫」という言葉も難しいですね。いろんな境遇の方がいると思うし、ただでさえギリギリの状態で頑張ってこられた人が、コロナで道を閉ざされたと思い込むこともあるでしょうし。でも、たぶんすべてが閉ざされたわけではないと思うんです。いつか絶対に「あの時はああだったね」と言える日が来ると思うので。―—篠原さんご自身は、コロナ禍のステイホーム期間中、心境の変化などはありましたか?家族とは密にならざるを得なかったので、以前よりももっと近いものになったというか、居心地のいいものになったかなとは思います。以前は友達や役者仲間と外へ出かけたり、飲んで息抜きをしたりしてきましたが、コロナでそれができなくなりました。夫は自分と全く違う職業の人ですが、いつの間にか仕事の話もできるようになり、意外とそれが良かったのかなと。撮影:源 賀津己―—そういう点では、ステイホームがプラスに働いたのですね。私自身、ぐーたらして過ごすのは嫌いじゃないので、心が沈むことはあまりなかったほうだと思います。自分だけではなく、みんな仕事がなくて、正々堂々と休みを取れている感じはありました。もちろん、そんなことを言っていられない方々もたくさんいらっしゃったと思いますし、自分もことごとく映画祭や撮影など、やりたかったことがどんどん飛んでいったので、そこはすごく悔しかったです。行き詰まったときの、乗り越え方とは?―—本作に出演したことで、篠原さんご自身はどんなメッセージを受け取りましたか?人に助けを求めるとか、自分の弱さをさらけ出すことはすごく大事だなと、改めて思いました。命をつなぐため、最後の最後にそれをすることができれば、人は変われる気がします。女の人はとかく自分を幸せに見せたいと思ってしまうこともあるから、なかなか難しい気がしますが、きっと誰だって何かを抱えているとも思うんです。本当に行き詰まったら、発狂してでもいいので、弱みを晒しまくれば、意外とそこで助けてくれる人がいるはずです。撮影:源 賀津己つらい時だからこそ、大事なこと―—篠原さんご自身は、弱音を吐けるタイプですか?私は本当に出せないタイプでした。それはプライドなのか何なのかわからないんですけど、今回の撮影ではそこを吐き出して、高畑さんをはじめ、みなさんにすごく助けていただきました。また、最近も、いろいろと他のお仕事で落ち込んだことがありましたが、試しにその時、弱音を吐いてみたんです。そしたら家族や事務所の皆さんさんたちが助けてくれました。これはいいなと、今は味をしめてしまった感じです(笑)。でも、コロナ禍だからこそ、周りの人に甘えてみるのはアリだなと、心から思いました。『女たち』 6月1日(火)全国公開 ©「女たち」製作委員会人生においてのつまずきはきっと誰もが経験していくこと。渦中にいる時は苦しすぎて、自分だけが突き放されたような感覚に陥ってしまうけど、見渡せば自分への愛情や救いの手があるということを、この映画は気づかせてくれる。葛藤しながら、小さな希望をつなげようとする女たちから、ぜひ勇気をもらっていただければ幸いです。
2021年06月08日初夏の陽光に照らされながら、東京の下町エリアにある運河をゆっくりと走る水上バス。真っ白なシャツをまとい、デッキで満面の笑みを見せているのは篠原涼子(47)。5月末日のこの日、大勢のスタッフが見守るなか、篠原は“初めての不倫”に挑んでいた。「篠原さんが撮影しているのは、Netflix配信のドラマ『金魚妻』。人気漫画の実写化作品で、篠原さんは不倫に溺れる専業主婦の主人公・平賀さくらを演じます。年内配信予定ですが、コロナで撮影スケジュールが後ろ倒しとなったため、連日、朝から晩まで撮影していると聞いています」(ドラマ制作関係者)不倫する役を演じるのは今作が初という篠原。出演に際し、こうコメントを発表していた。「お話をいただいて、私自身演じたことのない役柄でもございましたので、挑戦させていただくという思いで出演させていただくことになりました。(中略)新しい生活様式の中で、改めて不変的な想いを作品を通して伝えて行けたらと思います」不変の愛を伝える意気込みを見せた篠原だが、プライベートの生活様式は今も“激変”したままだった――。昨年8月、本誌は篠原と夫・市村正親(72)との別居生活を報じた。市村と2人の息子が暮らす自宅マンションから車で10分ほどの場所にある高級賃貸マンションで生活する篠原の姿を目撃。当時、篠原の所属事務所は市村との別居を認めたうえで、次のようにコメントしていた。「不仲が原因ではなく、ドラマの撮影で大勢の人と接することもあり、家族へ感染させないための一時的な処置です。仕事のない緊急事態宣言中の2カ月間は自宅に戻っていましたし、ドラマの撮影終了後の8月下旬には別居を解消し自宅での生活に戻ると聞いています」それから10カ月。当然、別居は解消しているはずだと思っていたが、驚きの情報が本誌に飛び込んできた。篠原をよく知るテレビ局関係者は言う。「実は篠原さんは今も別宅のマンションを引き払っておらず、市村さんとの別居生活が続いているようなんです……」■撮影終了後、缶ビール片手に篠原が向かった先は――冒頭の撮影から数時間後の午後10時過ぎ。本誌がふたたび篠原を目撃したのは、家族が暮らす自宅マンションではなく、昨年と同じ高級賃貸マンション。手に缶ビール数本や食料品が入ったビニール袋を提げ、篠原はエントランスへと入っていった――。篠原が自宅を空けていたのはこの日だけではない。中学校に通う長男(13)を市村が一人で送迎する姿を本誌は何度も目撃。いずれもそこに篠原の姿はなかった。篠原が市村との別居生活を開始したのは昨年3月初頭。つまり、1年以上にわたって別居を継続していることになるのだが、所属事務所に確認すると、次の回答が。「篠原が今も別宅で生活していることは事実です。理由としては、市村さんをはじめ家族への感染を防ぐためであること。またコロナ禍により、朝ドラの撮影が今年4月まで延び、その後も『金魚妻』など出演作品の撮影が今日現在まで連続して行われているためです。決して不仲が原因ではありません。仕事が落ち着き次第、別居を解消し、自宅での生活に戻る予定です」昨年同様、“コロナ別居”を強調した。市村と親しい舞台関係者は言う。「別居状態になって1年以上経ちますが、子供たちも今はこの生活に慣れてきて、久しぶりに篠原さんが自宅に戻る日は子供たち用に手料理を保存容器に入れて持っていくこともあるそうです」本誌も篠原が“一時帰宅”する姿を目撃している。6月上旬の夕方、大きな買い物袋を提げ、自宅マンションに戻った篠原。ほどなくして長男と現れた篠原は、手をつないで母子の会話を楽しみながら、習い事に向かう息子に付き添っていた。市村はこの数年、定期的に舞台に出演している。「コロナ禍ではありますが、市村さんには舞台の出演オファーが殺到しています。昨年は5本、今年もすでに2本の舞台に出演。また、10月公開予定の『劇場版ルパンの娘』にも重要な役で出演するそうです。体力づくりにも余念がないそうで、お子さんを学校に送り届けた後に、よくジムに通っていると聞いています」(前出・舞台関係者)72歳とは思えぬ精力的な日々を過ごす市村だが、自宅には篠原以外に身近に頼れる存在が。■篠原は夫不在の日に“一時帰宅”「市村さん一家には、ほぼ住み込みで身の回りの世話をする女性の家政婦さんがいます。市村さんが仕事のときは、家政婦さんがお子さんを学校に送り届けたり、買い出しをすることもあるそうです」(近所の住民)しかし、朝ドラや『金魚妻』など多数の作品を抱えるのは篠原も同じ。なぜ、市村だけが子供のいる自宅に残っているのだろうか。そこにはコロナの影響だけでなく、自由を愛する篠原の性格が影響していると、前出のテレビ局関係者は言う。「仕事が大好きな篠原さんは、出産後もかなり早めに女優業に復帰しました。息子さんたちが成長してからは仕事量をさらに増やし、ほぼ毎年、主演作品を抱えている状況です。しかし、家庭を大切にしたい市村さんには、篠原さんの女優業を応援しながらも“母親は子供たちのそばにいてあげてほしい”という思いもあったそうです。ここ数年、篠原さんが夜遅くまで飲み歩いたり、バーで泥酔して『私の仕事をわかってほしいの!』と市村さんへの愚痴をこぼす姿が報じられたこともありました」くしくも6月上旬に篠原が“一時帰宅”した日は、市村が大阪での舞台出演のため不在にしていた日。これは“夫のいる家には帰らない!”という篠原の意思表示なのか――。「篠原さんへのオファーは今後も絶えないでしょうから、別居生活は続くと思います。昨年8月下旬に引き払う予定だった別宅で今も生活しているのも、思った以上に一人で過ごす時間の居心地がいいのでしょう。それだけに今は自分のキャリアを優先したいという思いもあるのだと思います。別居が続き、“夫婦の時間”が激減しているのは気がかりですが……」(前出・テレビ局関係者)篠原はかつて、結婚後に自分の時間が減ったことに触れたうえで、こう語っていた。《時には一人だけの時間が欲しいとないものねだりをしてしまいますけど、今のこの幸せがもしなかったら、と考えるとものすごく怖くなりますね》(『文藝春秋』’15年10月号)“一人だけの時間”を求めた彼女の選んだ別居生活が夫婦の“最終結論”となるのか。心まで完全にはなればなれにならないことを願うばかりだ――。
2021年06月08日日向坂46の影山優佳が、『さよなら私のクラマー』アニメプロジェクトの応援マネージャーに就任。テレビアニメ本編では声優にも初挑戦する。『さよなら私のクラマー』は『四月は君の嘘』などで知られる新川直司の、女子サッカーマンガをアニメ化した作品。4月から放送中のテレビアニメに加え、6月11日からは『映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ』が劇場公開予定だ。小学生時代には地元サッカークラブでのプレー経験があり、中学2年生でサッカー4級審判員の資格を取得するなど、サッカーに対する愛情がひと際強い影山。彼女に『さよなら私のクラマー』に対する印象や初の声優経験や応援マネージャーへの意気込み、さらには日向坂46での活動についてじっくり話を聞いた。――『さよなら私のクラマー』という作品、原作はご存知でしたか?影山はい、元々知っていました。高校の女子サッカーを扱う漫画はすごく珍しいなと思って読み始めたんですけど、想像していた以上に選手1人ひとりのバックボーンや、その時々の感情にフォーカスを当てているところが新鮮で。『四月は君の嘘』を先に知っていたので、絵の素敵さはもちろんですが、言葉の1つひとつもすごく綺麗な漫画だなと感じていました。『映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ』(C)新川直司・講談社/2021「映画 さよなら私のクラマー」製作委員会――確かに、各キャラクターの言葉が印象に残る作品ですよね。劇場版アニメでは主人公の恩田希の中学時代が舞台で、男子に交ざってサッカーをしていく大変さが表現されています。影山さん自身もサッカーを経験してきた身なので、シンパシーを感じる部分があったのではないでしょうか?影山そうですね。私が男の子に交じってサッカーをやっていたのは5歳から小学6年生の間で、ちょうど私もフィジカルの差というのを感じたときがあって。小2ぐらいのときに男の子が蹴ったボールが体に当たって、その痛すぎた衝動で辞めたいと思ったんです。でも、小3〜4ぐらいで身長が一気に伸びてからは倒されることもあったけど、負けず嫌いな気持ちも強かったのでなんとかやっていたんですが、高学年になると体格が大きくなる男の子も増えて、当たり負けすることも増えて。サッカーをやる楽しさよりも、怪我するんじゃないかという怖さが増えてきた時期が私にもあったので、希ちゃんみたいにフィジカルの差を感じつつも試合に出たいという強い意志はカッコいいなと思いました。――テレビシリーズはそこから高校生になり、女子サッカーの世界で伸び伸び楽しむ姿も描かれています。影山私は高校1年のときに学校のフットサル部に入ったんですけど、今の仕事との両立で部活動に参加できる日が少なくて。だからアニメを観て、「ああ、部活のみんなはこんなふうに楽しんでいたのかな?」と振り返りつつ、ちょっと羨ましいなと感じていました。――影山さんは今回、そのテレビシリーズで声優に初挑戦しましたが、難しかったですか?影山元々お芝居が好きだったので、声だけのお芝居にもすごく興味があったんですが、いざ挑戦してみたらすごく難しくて。特に声にその人のすべてを乗せるというところで、根本的にどうやったらいいんだろう?と躓いてしまったんです。それに、声色の本当に些細な変化で伝わり方が変わってしまうことも知って、収録のときも1回録って自分の声を聞かせてもらったりもしたんですけど、自分が思っている以上にちょっと平坦な声になっていたり、逆にモノローグにしては強すぎたりとか、自分がやっていることと聞こえ方にズレが生じて。そこは難しくもあり、新しい発見もありという感じでした。――海老名あやめという役は、ご自身の中でどう解釈しましたか?好評放送中のTVアニメ『さよなら私のクラマー』に登場する、浦和邦成高校女子サッカー部の「海老名あやめ」。影山が声優を担当する。(c)新川直司・講談社/さよなら私のクラマー製作委員会影山原作ではメインで登場するシーンが少なかったけど、アニメ版ではセリフも増えていたので、どう演じようかとちょっと悩みました。私が原作を読んで感じたのは、冷静に分析しつつも強い相手とマッチアップしたときは「萌える!」というセリフが出るくらい熱くなる子なのかなと。なので、セリフに関しても心の声は冷静にしつつも、口に出した言葉は結構強くしてみたりとか、そういうふうに臨みました。――共演された他の役者さんからは、何かアドバイスはありましたか?影山実は今のコロナ禍の状況で、同じブースに複数入れないということで、完全に別録りだったんです。だから、かけ合いのときはどうしようと不安だったんですが、先にアフレコ収録されていた声優さんのセリフに合わせつつ、「こうやって言うんだ!」と参考にしながら収録しました。――では、テンションもそこに合わせていったわけですね。影山そうですね。そういう意味では、参考にできるものがあってやりやすかったんですけど、この作品に限らず今のアニメ業界というのは皆さんこうなんだと思うと、本当に大変だなって。シリアスなシーンとか声を上げるシーンとか、どうやって演じているのかな、きっと難しいだろうなというのは、演じていて感じました。監督さんにも「周りに人がいないから、やりづらいと思うけど」と言われましたが、実際に前振りもリアクションもないので、人に説明したり言葉を投げかけるシーンは本当に難しかったです。日向坂46で声優に挑戦したら面白そうなメンバーは?――ちなみに、日向坂46のメンバーにはアニメが好きな方も多いかと思いますが、影山さんが声優を務めることに対して反響はありましたか?影山メンバーの丹生明里は声優の経験があるので、個人的に「声優さんの現場ってどういう感じなの?」と聞いたりしました。あとは、小坂菜緒や渡邉美穂はアニメがすごく好きなので、「楽しみです!」と言ってくれましたし、いろんなメンバーから「頑張ってね!」と声をかけてもらいました。――その丹生さんや渡邉さんをはじめ、最近は日向坂46メンバーが出演する声優をテーマにしたドラマ『声春っ!』(日本テレビ)も放送中ですが、影山さんが思う「今後声優に挑戦したら面白そうなメンバー」はどなたかいらっしゃいますか?影山日向坂46は声に特徴のあるメンバーが多いんですが、三期生の森本茉莉は番組では普段より3オクターブくらい高い声で喋るので、合うんじゃないかな?(笑)本人は人前に出ると緊張して高くなっちゃうみたいで、あれだけ声の幅があったらいろんな声を出せるんじゃないかなと個人的に思っていて。よく収録でも「声が高いね?」ってイジるんですけど、あの声は武器なんじゃないかなと思います。――逆に、他のメンバーから影山さんの声について何か指摘されたりは?影山お腹から声を出しているせいか、「よく通る声だね」と褒めてもらえることは多いですね。歌声についても「ポンと突き抜ける声だね」とか。あとは、私もはしゃいでいるときと落ち着いているときの声の高低差が激しいとよく言われるので、森本に似ているかもしれませんね(笑)。――影山さんは『さよなら私のクラマー』の応援マネージャーにも就任しました。この作品をどう広めていきたいですか?影山こういう作品をPRする立場というのが初めてだったので、決まったときは「私でいいんですか?」という気持ちもありつつも、すごく嬉しかったです。あまりアニメを観ないサッカーファンにはこの作品のことをより知ってほしいですし、逆にアニメは観るけどサッカーは詳しくないという方にはこの作品がサッカーにハマる第一歩になると思うので、そのお手伝いができそうだなと私自身も楽しみです。と同時に、この作品をPRしつつサッカー業界全体を盛り上げる、その一役を担えたらなとやる気満々な気持ちでいます。――影山さんは『FOOT×BRAIN』をはじめ、さまざまなサッカー関連番組に出演する機会も多いですが、以前と比べてサッカーとの接し方に変化を感じることは?影山結構ありますね。というのも、サッカー選手や関係者の方々だけではなくて、サッカー番組を作ってらっしゃる方々に出会ったことで、どういう思いで番組を作っているのか、どうやってJリーグを盛り上げていくのか、そういうお話を耳にする機会が増えて。あるいは、クラブチームを作っている側の人は、勝てない試合が続くとサポーターの方から厳しい言葉を投げかけられることもあると思うんですけど、そういう方たちの立場を知ることができたことで、サッカーを多角的に見られるようになってきたので、私の中でもすごく糧になっていると思います。それこそ、以前はただ試合を観て応援して楽しんでいたところが、使命感みたいなものも生まれてきたので仕事という側面もありつつ、でも移動中や仕事の合間に携帯で試合のハイライトを観たり、家でもハイライトで観る試合数が増えたりと、なんやかんやで楽しんでいますね。あとは、そういう番組に出演すると「すごいことを言ってくれるんじゃないか?」と期待されているのを感じることもあって(苦笑)。そういうプレッシャーはありつつも、やりがいを感じながら楽しんでお仕事ができていると思います。大きくなるライブ会場やセットにグループの成長を実感する――サッカーはチームプレイが重要ですが、テレビ番組を観ていると日向坂46にもチーム力を感じる瞬間が多々あります。影山さんが日向坂46のチーム力を感じる瞬間は?影山以前、林修先生の『日曜日の初耳学』(TBS系)にメンバー5人で出演させていただいたとき、エピソードトークの時間になったときにMCの方が誰かメンバーを指名すると、「そういえば、こないだ誰々が〜」みたいな感じでトークを回していって、指名される前に5人全員が1周したことがあって。前もって相談していたわけではなくて、思いつきでやっていたので、そのときのチームワークはすごいなと思いました。隣のチームメイトが話す場面を作ろうと純粋に思っているところや、そうやってぽんぽんエピソードが出てくるぐらい仲が良いことは、我ながら感心した出来事でしたね。でも、トークが長すぎたので本編では使われず、あとからみんなで「すごいね」って笑ってました(笑)。全員で前へ、前へという姿勢はすごいですね。誰ひとり取り残さないぞという気持ちも強いし、そういうところが日向坂46ってあたたかいし、名前どおりのグループだなと思います。――学業で2年間活動休止していた影山さんですが、グループに復帰してからこの5月で丸1年経ちました。この1年間の活動が及ぼした影響で、一番大きかったものはなんですか?影山私が休業前に活動していた頃は、グループ名も今とは違う“けやき坂46(ひらがなけやき)”でしたし、何ならメンバーの数も全然違っていて。しかも、私が休業した後に日向坂46に改名して、すごいスピードで坂を登り始めて、それこそ歌番組やレコード大賞、紅白歌合戦に出演したり、大きな会場でライブをすることも私は未経験だったので、日向坂46のメンバーの一員としてみんなと一緒に活動してきたことすべてが、自分の中ではすごく大きかったです。――ライブに関してもこの1年で無観客、有観客の両方を経験していますが、けやき坂46時代と比べて変化を感じることは?影山復帰してからはしばらく無観客が続いていたので、観てくださる空気感というのは分かりかねるところはあるんですけど、例えばクリスマスライブの“ひなくり”は世界観をすごく大切にしていて、おとぎ話の中に入り込んだような世界感のライブが年に1度必ずあるのは、ちょっとしたお祭りみたいでやりやすくていいですね。あとは、会場もどんどん大きくなって、セットや演出も規模が大きくなっているところに、グループとして大きくなっていることを実感します。――特にステージを複数使う形は贅沢ですよね。影山そうですね。この3月末にもデビュー2周年ライブが2日間あったんですが、実際ステージを観たときはすごく感動しましたね。あのときはテーマと演出によってステージを使い分けていて、メインステージはセットや電飾がすごく大きくて、隣のBステージはARメインなので逆にまっさら、Cステージはお客さんと一番近いステージで、垂れ幕のようなLEDスクリーンを使う演出もある。そういうこだわりに対して、ライブを作ってくださる皆さんの日向坂46への愛情を日々感じています。夏には映画にも出演。声優挑戦で得られたものとは?――個人としても、特に今年は声優初挑戦の他に、映画『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜ファイナル』にも出演したりと、演技に関するお仕事が増えています。体を使った演技と声だけで表現する演技、両方経験したことで得られた気づきはありましたか?影山声にすべてを乗せる難しさを感じつつも、プロの声優さんたちはそれを平然とやってらっしゃるわけですから、声だけですべてを表現することは可能だと知れたことで視野が一気に広がりました。今までは表情だけでなんとかしようとしてきたところも、声でも表現できるかもしれないという自分の可能性に、今は本当に気づきはじめたばかりなので、今回の『さよなら私のクラマー』ではできないことだらけだったんですけど、そういう選択肢の可能性にこれからの活動がすごく楽しみになりました。――では、この1年の活動を経て新たに定まってきたアイドルとしての目標と、影山さん個人としてこうなっていきたいという目標を、それぞれ聞かせてください。影山アイドルとしてはこの1年の活動を通して、自分が楽しみながらやっていることで一番楽しさが伝わる、笑顔になってもらえると実感できましたし、皆さんを楽しませたい、幸せにしたいという気持ちも強いので、まずは自分が幸せに生きることが大事かなと。だから、アイドルとしていろんなお仕事を楽しんで、それこそ壁も楽しみながら乗り越えていけたらいいなと思っています。影山優佳個人としては5月8日で20歳になり、自分で未来を選択していくことが今後増えると思うし、もっと言えば誰かの責任を負う年齢にもなってくると思うので、困っている人がいたら手を差し伸べたり、逆に声をかけないでそっとしておいてあげたりと、そういうふうに周りを見て行動できるようになれたらいいなと思います。取材・文:西廣智一撮影:源賀津己『映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ』6月11日(金)より公開TVアニメ『さよなら私のクラマー』TOKYO MX、BS日テレほかにて放送中日向坂46・影山優佳さんのサイン入りチェキを2名様にプレゼント! ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=9bd8a33d-f2b6-4973-b2a5-f3b6f10e0b89&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。
2021年05月26日『世界ふしぎ発見!』(TBS系)でミステリーハンターを務める篠原かをりさん(26)。今まで400匹以上の虫や生きものを飼育してきた。生きものへの愛情は並々ならないが、じつはヒトは苦手で、極度の人見知り。ほとんど友人がおらず、不登校になってしまうこともあった。しかし慶應義塾大学環境情報学部に進学してからは、楽しいことも多かったという。「学校生活は小・中・高とまったく合わず、マイナスの状態からのスタートだったので、大学はとにかく楽しかった。自然が豊かで、チョウを捕まえたら出席になる独特の講義では、いちばん最初に捕まえたし、友達の分まで捕りました」研究テーマであった「笑いと健康」に関しての実験では、新たな溺愛動物にも出合った。「ヒトだけでなく、ネズミにも笑い声が確認されていたので、その笑い声を聞くと、ネズミにどういう健康への影響があるのか調べるため、ドブネズミを飼い始めたんですね」ある晩、寝ていると体に重さを感じた。携帯かなと思ったら、もこもこと温かいドブネズミだったのだという。「ケージから脱走して自由の身になったのに、最初にすることが私のところに来ることだったんです。それまでげっ歯類はぱっとしない生きものだと思っていたけど、いかに素晴らしいかわかったんです」愛嬌たっぷりのドブネズミは、一般的には犬や猫のように愛されず、虫同様に、ヒトから嫌われがちだ。「でも、虫や生きものの魅力を知らず嫌ってばかりでは、ヒトにとって、もったいないこと。この地球は『虫の惑星』と言われるほど、虫は圧倒的なマジョリティ。少しでもその素晴らしさを伝えたいって考えるようになったんです」その一つの手段であり、夢であったのが、本の出版だった。「私の人生の転機は、大学2年のときの、出版甲子園というイベント。自分の出したい本の企画をコンペに出せば、出版のチャンスを得られるって応募したんです」テーマは、昆虫を擬人化して、いかにヒトと近いのかを伝えるというものだ。たとえばオドリバエはだまし合うことで知られる昆虫だという。「オスがメスに贈り物をして交尾が成立するんですが、贈り物の大きさが一定以上でないと相手にされません。だからオスは大きな虫の死骸を持ってくるんですが、姑息なオスは大きな糸の塊で中身のない贈り物を持ってきてだましたりする。高級ブランド品の紙袋で、安いプレゼントを贈るようなものです」人間社会でも重ね合わせられるような虫との共通点を描いた企画書は、出版甲子園で大賞に輝き『恋する昆虫図鑑』が出版された。一冊の本を出版したことは、かをりさんの人生を大きく変えた。「テレビ出演する機会も増えていって、大学院1年生の年末、『世界ふしぎ発見!』のスタジオ収録に招待されたんです。収録後の忘年会のようなパーティにも参加させてもらったときに『山とか行きたいです』とアピールしたら、年明けすぐに海外ロケが決まりました」南米のスリナムを皮切りに、エジプトやタイ、ガイアナなどにもロケに行った。“ジャングル担当”のレポーター業は、過酷なロケのはずだが――。「シャワーとか水ですし、地面にはアリ、空中には蚊、もうちょっと上にはハチがいて全方位、虫に攻められる環境ですが、精神的には大満足です」体当たりのレポートを、視聴者は好意的に受け止め、劣等感を抱いていたかをりさんに自信を与えた。「メディアに出ると“きっと嫌なことを言われるに違いない”と身構えていたんです。ところが『生きもの愛にあふれている』『好きだという気持ちがすごく伝わった』と応援のメッセージが多かった」ずっと不正解とされ、大多数の正解者にはなれなかったが、新たな世界を広げたことで自分のことを認めてくれるヒトもいたのだ。「生物は、同じ遺伝子ばかりだと不測の事態のときに弱い。少し別の遺伝子を持った個体がいることで、種は守られます。だから私のような異物が入って多様性があったほうが、種の繁栄につながるのかもしれません」そう語るかをりさんは、南米のスリナムのジャングルに滞在していたときのことを思い出す。朝起きると大雨が降っているのかと思うほど屋根をたたく音が聞こえた。驚いて外を見ると、野生のスパイダーモンキーの群れが、木の枝や餌を食べた後の殻を小屋に向かって投げていた。“嫌いな人間を排除しているのだろう”と考えたが、同行していた研究者は「たしかに怖がっているけど、じつは興味も持っているんだ」と教えてくれた。「いちばん怖がっているコーディネーターを“穴”だと見抜いて、集中的に物を投げつけるんです。それだけ恐怖心はあるけど、誰がいちばん怖がるのかを興味を持って観察しているんですね」 そんなとき、ふと自分の姿に重ね合わせた。「私もヒトと関わるのが苦手で恐怖心も持っていたけど、じつは目が離せない存在なんだって。実際、メディアに出たとき、私は人々の反応が気になっていたのですが、世の中のヒトたちは、私の想定よりずっとやさしかった。それをうれしく思ったんです。だから、もっと“好きじゃない気持ち”を分解して解像度を上げていけば、何か新しい魅力が見つかるのかもしれないと思います。それに、テレビに出てからやさしい言葉をもらったとき、自分自身も意味のある存在だと思えるようになったんですね」そして一つの答えに行き着いた。「やっぱりヒトとして生まれた以上は、もっとヒトと関わって、魅力を知りたい。そして理解して、愛して死にたい」――。「女性自身」2021年6月1日号 掲載
2021年05月24日「まだ子供。かわいい~」。手にのせたタランチュラを愛おしそうに見つめる篠原かをりさん(26)。飼育した虫や生き物は家族同然だ。『世界ふしぎ発見!』(TBS系)でミステリーハンターを務め、国内外の秘境を、生き物との出合いを求めてフィールドワーク。コスタリカでは生きたシロアリの幼虫を食し、希少なプラチナコガネを発見したときは“いろいろあった人生だけど、OKだった”と落涙。こうした独特の感性で生きものを捉え、『恋する昆虫図鑑』(文藝春秋)や『ネズミのおしえ』(徳間書店)など数々の本を出版している。かをりさんは生まれてこのかた、数千、数万種類にのぼる生きものを愛してきたのだ。一方、人間には苦手意識や劣等感があったという。かをりさんは、横浜の元町・中華街で幼少期を過ごした。友達と遊ぶよりも、ダンゴムシと戯れるほうが至福の時間だった。「見た目が面白くて集めていたんですが、とくに模様付きのダンゴムシが好きで。そのうち、ダンゴムシの足側を見ると、模様付きのほうが卵や幼虫を持っている確率が高いと気づくんですね。それで模様付きがメスだと知ったんです」根っからの研究者気質だったのだろう、単にかわいい、面白いだけで終わらず、疑問を持ち、答えを求めた。しかし、こうした興味は虫や生きものに対してのみ。だから地元ではお嬢さまが通う高校までの一貫校に小学校から入学したが、教育方針からはみ出してしまうし、友達もできない。日常的なルールを守れず、絵の具の蓋を開けても、閉め忘れてしまうことも多くあった。「絵の具が乾いて使いものにならず、無事なのは緑色だけになってしまったことがありました。それで緑一色で、濃淡をつけながらウサギの絵を描いてたら、先生が“この子はおかしいに違いない”と思ったのでしょう。親が呼び出され『専門家の、適切な診察を受けたほうがいい』と言われました」たしかに教師にとっても、変わった子に映ったはずだ。「本当にヒトと関わることに興味がなかったので、図工の時間で『友達の絵を描きましょう』と言われたとき、友達がいなくて焦りました。勝手に私が友達と思っている子の絵を描いたら、その子が嫌な気分になるだろうって気を使って、けっきょく田んぼのザリガニを描いて提出したんです。周囲の友達は、私がそういう子だって理解していたから、とくに排斥されることもなかったです。でも、大人から見ると“学校のルールを守れない子”だから、たぶん友達の親は、娘を私と遊ばせたくなかっただろうし、先生もしょっちゅう怒っていました」ただ、怒られるのを恐れて後悔したことがある。小3の林間学校に行ったとき。集合時間に整列していると、タマムシが木の根元にいるのを偶然にも見つけてしまったのだ。「タマムシは上空の高いところを飛んでいるので、手の届く範囲にいるなんてありえないんです。人生で初めてのことだったし、捕りに行きたかったんですが、整列しないと怒られるから、あきらめてしまったんです。でも、それを20年近くたった今も後悔しています。怒られるのは一瞬だけど、自分の好きなものをあきらめたら、何年もひきずってしまう。小さな虫から教わる人生訓っていっぱいあるんです」小4のある日、注意されることの積み重ねで“これ以上、否定されたら無理だ”という防御本能が働き、1年間、不登校となった。明るく、いつもかをりさんを支えてくれる父親も、当初は「学校に行くべき」と、無理に連れて行こうとしたが、かをりさんが校門の前で吐いてしまった。両親は不登校でも気長に見守ることにして、母親は平日の昼間からかをりさんを遊園地に連れ出したりもした。学校では理解されなくても、家族は味方でいてくれたことが、支えになった。高校に進学しても、学校は苦手で100日くらい欠席。だが、母は「100日分、ほかのママよりも、かをりと一緒にいられるんだよね」と包み込んでくれたのだった。そんな両親に支えられ、大人になったかをりさん。人と違うことに劣等感を抱いたこともあったが、テレビ出演や本の出版に際し、温かい言葉をもらって意識が変わったという。「メディアに出ると“きっと嫌なことを言われるに違いない”と身構えていたんです。ところが『生きもの愛にあふれている』『好きだという気持ちがすごく伝わった』と応援のメッセージが多かった」ずっと不正解とされ、大多数の正解者にはなれなかったが、新たな世界を広げたことで自分のことを認めてくれるヒトもいたのだ。ジャングルでの体当たりのレポートを、視聴者は好意的に受け止め、劣等感を抱いていたかをりさんに自信を与えた。「生物は、同じ遺伝子ばかりだと不測の事態のときに弱い。少し別の遺伝子を持った個体がいることで、種は守られます。だから私のような異物が入って多様性があったほうが、種の繁栄につながるのかもしれません」そう語るかをりさんは、決して自嘲気味ではない。これからも、自分の「好き」を信じて羽ばたいてく――。「女性自身」2021年6月1日号 掲載
2021年05月24日女優の篠原涼子が、9日から全国で放送されるニベア花王「瞬感するん落ち! ニベア 美容オイルクレンズ」(ニベア クレンジングオイル ビューティースキン)の新CM「誕生」編、「美容」編に出演することが8日、分かった。「誕生」編では「ホントに落ちんの?」、「美容」編では「メイクを落とすだけじゃ、私は満たされない」と、挑発的な台詞からスタート。最後には「なめてた」「やるじゃん!」と晴れやかな表情を見せ、篠原らしい“アネゴ感”が魅力的なCMに。洗顔シーンでは美肌も披露している。撮影では、気さくな人柄で現場を和ませていた篠原。タオルをほっかむりのようにかぶり、スタッフを笑わせるお茶目な姿も。カメラが回ると一気にキリッとした表情を見せ、篠原からセリフの言い回しを提案するなど、現場をリードしていた。篠原は、メイクを落とすときに気をつけていることを「やはり擦りすぎないこと、優しくなでるように落とすことですね。肌に刺激を与えるのは良くないと思うので、優しく優しく、肌を可愛がるような、守るような気持ちで落とすように心がけています」と明かす。また、最近ハマっているメイクを「おうちで過ごす時間が長くなっていますので、ナチュラルメイクにハマっていますね。外出するときはマスクをしているので、しっかりアイメイクをするようにしています」と語った。
2021年04月08日女優の篠原涼子が、6日から全国で放送される明治「明治ブルガリアヨーグルト LB81 プレーン 乳素材だけ/無添加」の新CM「乳素材だけ/無添加 新登場」編、「隠れワザ」編で母親役を演じることが分かった。今回篠原が演じるのは、家族に料理を褒められ「イェイッ!」と元気な笑顔を見せる明るい母親。娘と一緒にホットケーキを作る微笑ましいシーンも見どころだ。撮影では、テンポが重要なセリフもリズミカルにこなし、少ないテイクでバッチリ決める篠原にスタジオから歓声が。家族役を演じたキャストたちが食卓を囲んで談笑する姿も見られ、CMは、本当の家族のように仲の良い雰囲気が感じられる仕上がりになっている。篠原は、“母親役”の役作りについて「私も母親で実際に息子がいますけど、その経験をちょっとでもスパイスとして取り入れられたらと思って演じることもありますし、全くそれを取り入れないで、自分で想像力をかき立てて、イメージを膨らませてやることもあります」と2つのパターンがあることを明かす。また、日頃の料理で大事にしていることは、まず「おいしい料理を作りたい」という気持ちだといい、次に「健康的なものや栄養を意識して作っています。調味料などは、脂質が多くないものを選んでます」と語った。
2021年04月06日大倉忠義が“人生をやり直す”主人公を演じる「知ってるワイフ」の7話が2月18日オンエア。新しい人生でも沙也佳との間に亀裂が走る元春…今回は元春だけでなく沙也佳にも怒りの声が巻き起こる一方、小関裕太演じる花屋の元に向かう沙也佳に不安の声も上がっている。「愛の不時着」でも知られる韓国の有料ケーブルテレビチャンネル・tvNで人気となった同名ドラマを原作にした本作は、大倉さん演じる主人公・剣崎元春が大学時代に出会い、その後結婚するも“恐妻”と化した妻・澪に辟易するなかで、謎の男から渡された500円玉でタイムワープ。大学時代に戻り今度は大学のマドンナ的存在で大企業の令嬢と結婚、幸せな結婚生活を送るが、“新しい人生”でも澪が現れ、澪が“恐妻”と化したのは自分の行動に原因があったと後悔。再び澪に惹かれていく…というストーリーが展開。最初の人生で高校時代に元春と出会い、その後交際に発展、結婚して子どもも設け、新たな人生では銀行員として元春と同じ支店に勤務することになる建石澪を広瀬アリスが演じ、新たな人生で元春の妻となる日本を代表する大企業・西急グループ令嬢の沙也佳に瀧本美織。また3人を取り巻く人々として元春の同僚で澪と交際する津山千晴に松下洸平、元春の妹・なぎさには川栄李奈、元春の“以前”を知り認知症を患っている澪の母・久恵に片平なぎさ。元春にタイムワープのきっかけを与える良治には生瀬勝久といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。7話では沙也佳がネット掲示板で澪を実名で誹謗中傷。澪は発信元を特定して告訴すると徹底的に戦おうとする。その後、元春の母が白内障の手術で入院、母の世話をしたいという元春に沙也佳は父親の大事なパーティーを優先するよう迫る…という展開に。当初パーティーには出席すると話していた元春だがなぎさの娘が発熱、パーティーより家族を優先すると伝える元春にパーティーに来ないなら別れると返答する沙也佳。元春の母の白内障の手術を「命に関わるようなことじゃない」と言い放つ沙也佳に、元春は「全部自分の想い通りじゃないと気が済まないのか」と言い返し、自らを「女神様の召使い」と口にしてしまう。その言葉に「そんな風に思ってたの…」と沙也佳は何かを決意したような表情を見せると、家から出て行く。これまで元春への批判が大勢を占めてきた本作に関する投稿も、今回は「あそこまで夫の実家を見下しわがままを言うさやかはありえない」「命に関わらないような入院の場合は後回し。って感覚がイカれてる」など沙也佳への怒りが噴出。「女神様の召使いは最悪すぎる…」「嘘つかれて怒った沙也佳に対して「謝っただろ」はまずかった」など、元春の反論にも多くのダメ出しが上がる中、「どちらも悪いわけじゃなくて、これって元春とさやかさんの住む世界が違いすぎる」と、“新たな人生”での元春と沙也佳に生じた亀裂については“仕方ない”のでは?とする声も。家を飛び出した沙也佳は、親しくなった上原邦光(小関裕太)の元へ向かうのだが、これにも「そんな花屋の人をすぐ信用して平気…?」など、その行動に疑問の声が相次いでいる。(笠緒)
2021年02月19日「久しぶりに撮影現場で再会した篠原さんと井川さんは長年の友人。思わずハグするかのような勢いで近づき、『あっ、ソーシャルディスタンスだから!』と苦笑いしあったそうです」(番組関係者)高視聴率をキープする連続テレビ小説『おちょやん』。杉咲花(23)演じるヒロイン・千代が奉公した芝居茶屋「岡安」の気丈なおかみを演じているのが篠原涼子(47)だ。1月放送分から千代は道頓堀を離れ、京都へ。カフェに住み込みで働きながら女優の道に進むことになる。そんな彼女が昔から憧れているスター女優・高城百合子を演じるのが井川遥(44)なのだ。幼くして実母を亡くしたヒロインの“公私の母”代わりを演じる篠原と井川は、’04年のドラマ『光とともに…~自閉症児を抱えて~』(日本テレビ系)で初共演している。「2人はその後も何度か共演していますが、あまり付き合いは深くなかったそうです。親しくなったのは、8年ほど前第2子妊娠中の井川さんがスーパーで買い物をしていたら、バッタリ篠原さんに会ってからだとか。2人の息子さんがともに1学年上ということもあり、井川さんは先輩ママとして篠原さんに育児や仕事のことを聞くようになったそうです。息子さんは同じ有名私立小学校に通っていますよ。コロナ禍前までは頻繁に会って“ママ友会”を開催していたそうです」(テレビ局関係者)今回の朝ドラは大阪で収録しているため、篠原も井川も、東京から“遠距離通勤中”だという。「さすがにこのご時世、スタジオで長話はできないので、連絡は電話やLINEがメインだとか。息子さんたちと会えなくなる時間が増えるため、作り置きできる“時短レシピ”などの情報交換をしているそうです」(前出・番組関係者)杉咲自身にとっても、篠原と井川は“憧れの女優”だという。「演技の相談だけでなく、スタイルがいい2人に体形維持の秘訣を聞いて、ヨガ&ストレッチを熱心に勧められているとか。篠原さんも井川さんも、素直で一生懸命な杉咲さんをとてもかわいがっていますよ。通例なら出演者やスタッフを交えた食事会がおこなわれるのですが、感染防止のため、局から止められています。そこで、もともとお酒好きな篠原さんは井川さんと話して、最近飲む楽しみを覚えたという杉咲さんに“コロナが落ち着いたら絶対みんなで飲みに行こう”と誘っているそうです」(前出・番組関係者)本番以外は出演者もスタッフもフェースシールドを装着して、基本的に静寂を守っているという今回の朝ドラ。篠原にとって気心の知れた井川の存在は、出演者同士の心の距離を縮められる貴重な仲間なのだろう。「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月08日史上初の3人のヒロインが登場することが発表されている、2021年度後期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。この度、そのヒロインを上白石萌音、深津絵里、川栄李奈が務めることが明らかになった。大正14年、日本でラジオ放送が始まった日、岡山市内の商店街にある和菓子屋で女の子が生まれた。名前は安子。やがて戦争の足音が近づく中、様々な試練が安子に舞い降りる。けれど、ラジオ放送開始からまもなく始まるラジオ英語講座との出会いが、安子の未来を切り開いていく。安子の娘、2代目ヒロインるいの物語は、昭和30年代の大阪から始まる。るいの娘、3代目ヒロインひなたの物語は、昭和40年代の京都から始まる。昭和から平成、そして令和へ。三世代ヒロインは、その時代時代の試練にぶちあたり、ときに、世間や流行から取り残されながらも、恋に、仕事に、結婚に、自分らしい生き方を、不器用ながらも、それぞれが違うあり方で、見出していく。そして3人の傍らには、ラジオ英語講座があった――。連続テレビ小説105作目となる本作は、連続テレビ小説「ちりとてちん」の藤本有紀が、ラジオ英語講座とあんこと野球とジャズと時代劇を題材に書き下ろす、3人のヒロインが母から娘へとバトンをつなぐ、三世代100年のファミリーストーリー。戦前から戦後、そして令和まで物語を紡いでいく今回のヒロインたち。今年は主演ドラマ「恋はつづくよどこまでも」が大きな話題となり、1月からは「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」や、大河ドラマ「青天を衝け」では篤君を演じることも決定している上白石さんが演じるのは、最初のヒロイン・安子。朝ドラ初出演となり「連続テレビ小説への出演はずっと大きな目標でした」という彼女は、「大好きな『英語』と『ラジオ』で紡がれるこの作品で夢が叶うこと、本当にうれしく思います」と出演を喜ぶ。また、3061人の応募があったオーディションから選ばれたそうで、「スタッフの皆さんの空気感がとても温かくて、このチームの一員になりたいと強く思いました。けれど自信は全く無かったので、知らせを受けた時は心底驚きました」とオーディション時をふり返った。また、2代目ヒロインるいを演じるのは、同じく朝ドラ初出演となる深津さん。「あふれる魅力全開の、萌音さんと李奈さんと一緒なら怖いものなし!とてもとても心強いです」と心境を明かし、「脚本の藤本さんから生み出される、それぞれの時代の女性を、3人できらきらと輝かせていけたらと思います。今日も、また明日も。毎朝8時にお目にかかれるのを楽しみにしております」とコメントしている。そして、上白石さんと同様、オーディションで決定した川栄さんが演じるのは、3代目ヒロインひなた。「朝ドラヒロインは一つの大きな夢であり、何度もオーディションに参加させて頂きました」と言い、そんな念願のヒロイン抜擢に「受かったと聞いたときは信じられないほどうれしかったです。先日、制作の方々や上白石萌音さん深津絵里さんともお会いさせて頂き、徐々に現実味が帯びてきてワクワクとドキドキでいっぱいです」と喜びを語る。またすでに「とと姉ちゃん」にて朝ドラ出演の経験がある川栄さん。「高畑充希さんがとてもパワフルですてきな方だったので、私も周りの方々にパワーを与えられるように楽しく明るく撮影に挑めたらなと思っています」と力を込めた。2021年度後期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」は毎週月~土曜日8時~NHK総合ほかにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年12月24日篠原涼子が主演を務めるNetflixオリジナルシリーズ「金魚妻」の配信が決定した。本作は、「グランドジャンプめちゃ」(集英社)で連載中、禁断の不倫愛を題材にした黒沢Rによる累計220万部超えの同名漫画をドラマ化した作品。風情ある風景が残る下町に隣接する高層タワーマンションの最上階。平賀さくらは、ある事故をきっかけに夢を諦め、美容室を経営する夫と結婚、専業主婦として誰もが羨む華やかな生活を送っていた。一度は愛し、結婚した夫から受ける言葉と身体への暴力。それでも夫と暮らす家を出ることが出来ないさくらは、金魚鉢の中で泳ぐ“金魚”に自分を重ねる。そしてある日、“金魚”をきっかけにある男性と出会い、一線を超えてしまう――。主演を務めた「ハケンの品格」の続編や、『人魚の眠る家』『今日も嫌がらせ弁当』が近年話題になり、先日スタートした連続テレビ小説「おちょやん」では朝ドラ初出演する篠原さん。今作でも主演を務める篠原さんは「お話を頂いて、私自身演じた事の無い役柄でもございましたので、挑戦させて頂くという思いで出演させていただく事になりました」と参加への思いを語る。また「お家時間のお供にNetflixを観ているので、自分が出演出来るのは本当に嬉しいです」と話し、「新しい生活様式の中で、改めて不変的な想いを作品を通して伝えて行けたら思います」とコメントしている。Netflixオリジナルシリーズ「金魚妻」は2021年全世界同時配信予定。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2020年12月10日隣人トラブルがマスコミやネット社会を巻き込んで大事件へと発展する『ミセス・ノイズィ』に主演した篠原ゆき子が、第59回アジア太平洋映画祭にて最優秀女優賞を受賞。さらに、12月4日(金)公開決定の喜びを伝える3本の告知短編動画も到着した。公開中の映画『浅田家!』や10月30日(金)より公開の『罪の声』などに多数出演、「相棒season19」新レギュラーにも決まった篠原さん。今回の受賞に際し、「以前、高崎映画祭で『共喰い』で新人賞をいただいてから、いつか主演女優賞をいただきただきたいという目標がありました。今回賞をいただいたと言う連絡があり、トロフィーも届くと言われて半年近く経ち、やっぱりガセネタだとの心づもりでいたら、こんな立派なトロフィーをいただき、最高に幸せです」と喜びをコメントした。本作は、2019年の第32回東京国際映画祭・スプラッシュ部門でワールドプレミアされると大反響を呼び、劇場公開が熱望された衝撃の問題作。ささいなすれ違いから生まれた隣人同士の対立がやがて2人の女の運命を狂わせる大事件へと発展。「SNS炎上」や「メディアリンチ」など現代の社会事情も絡みつつ、後半は思わぬ方向に事態が進んでいくサスペンスフルな展開で、あらゆる「争い」についての普遍的真理をテーマにした、天野千尋監督によるオリジナル脚本による意欲作。先日開催された北米最大の映画祭JAPAN CUTS(ジャパンカッツ)でも観客賞を獲得。また、本作の公開日を告知する、それぞれ20秒ほどの告知短編動画も到着している。告知短編動画(1)バトル編告知短編動画(2)ベランダ編告知短編動画(3)喜びの舞編『ミセス・ノイズィ』は12月4日(金)~ TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ミセス・ノイズィ 2020年12月4日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©︎「ミセス・ノイズィ」製作委員会
2020年10月14日『浅田家!』『ミセス・ノイズィ』の篠原ゆき子、「奪い愛、冬」「らせんの迷宮~DNA科学捜査~」などの倉科カナ、そして高畑淳子が共演した映画『女たち』。この度、ポスタービジュアルと予告編が解禁、篠原さんと倉科さんから撮影をふり返ったコメントが到着した。コロナ禍の真っ只中、何度も中止がうわさされた本作。記録的長雨にも悩まされ、運に見放されたがごとくの最悪の条件の中でも、主演女優たちは圧倒的演技を見せたという。舞台は、とある山あいの小さな町。主人公・美咲は半身不随の母とふたり暮らし。毎朝目覚めると、母の身体をベッドから起こし、用を足すのを手伝い、服を着替えさせ、食事の支度をする。しかし、母は美咲の料理が気に入らない。味が好みではないと、テーブルから皿ごと床に落としてしまう。それを無言でひとつひとつ拾い上げる美咲。薄暗い部屋に凍てつくような空気が流れる。真夏の、蒸し暑い、1日が始まる朝なのに――。本作の主人公の美咲は、母の介護をしながら地域の学童保育所で働いている。東京の大学を卒業したものの、就職氷河期世代で希望する仕事に就くことができず、恋愛も結婚も、なにもかもがうまくいかずUターン、40歳を目前にした独身女性。また、美咲に介護される母・美津子は、夫の自死を受け入れられず、自身が半身不随に陥ったことも全て、「うまくいかない娘」が招いた不幸と美咲をなじり、「あんたなんて生まなきゃよかった」と罵詈雑言を浴びせ続ける。そして、美咲が唯一心のよりどころとしているのが養蜂家の親友・香織。マイペースに充実した人生を送っているように見えるが、彼女も人知れず心に深い闇を抱え、精神を患っていた。そんな「女たち」が、山あいの小さな町で、ひっそりと、孤独に、ギリギリの精神状態で生活を送っている。田舎暮らしは長閑で平和に見え、香織の養蜂園の風景には憧れさえ抱くかもしれない。だが、本作の「女たち」にとって、そこは逃げ道のない「人生のドン詰まり」の場所でしかない…。篠原ゆき子「高畑さんが掛けてくださった言葉はずっと忘れません」「わたしはここにいます。あなたと同じ時代に生きています。」私が胸を張って伝えたいことは、実はそれだけのことかもしれません。コロナ禍の中でも撮り切ろうという賭けに出てくださった奥山プロデューサー、そして本作りからずっと信頼関係を深めてくださった内田監督に感謝の気持ちでいっぱいです。また、ラストシーンへの緊張で心が動かなくなった私に、高畑さんが掛けてくださった言葉はずっと忘れません。未熟者なりにスタッフの皆さんに助けていただき、精一杯を出し切ったと思います。「女たち」ご覧いただければ幸いです!倉科カナ「香織はショートだという強い画が浮かび、髪を切りました」「女たち」の脚本を読んだ瞬間、香織はショートだという強い画が浮かび、髪を切りました。女たちというタイトルとは反して女である事を恨んでさえいる様な役柄だったから、自分の見たくない部分を見つめ、もしかしたらこの先もこの役に影響され日常に戻れないんじゃないか、って不安になりながらも思い切って飛び込み撮影に挑みました。生きる事は苦しい。それでも食いしばって生きぬいていく、泥臭く。汚く。それしかないんだとこの映画を作りながら思いました。映画には蜜蜂が象徴的に出てきます。蜜蜂のように一心不乱に生きた女たちを是非、スクリーンで観ていただけたら嬉しいです。『女たち』は2021年春、公開。(text:cinemacafe.net)
2020年10月14日